(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-01
(54)【発明の名称】衛生製品の取り扱いのための方法および装置
(51)【国際特許分類】
B65G 47/248 20060101AFI20230725BHJP
【FI】
B65G47/248 K
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023500014
(86)(22)【出願日】2021-06-25
(85)【翻訳文提出日】2023-01-27
(86)【国際出願番号】 EP2021067564
(87)【国際公開番号】W WO2022008269
(87)【国際公開日】2022-01-13
(31)【優先権主張番号】102020118166.3
(32)【優先日】2020-07-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504265684
【氏名又は名称】フォッケ・ウント・コンパニー(ゲゼルシャフト・ミト・べシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト)
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【氏名又は名称】中村 真介
(74)【代理人】
【識別番号】100221981
【氏名又は名称】石田 大成
(72)【発明者】
【氏名】フォックス・マティアス
(72)【発明者】
【氏名】プラーム・アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】シュレルマン・マルコ
【テーマコード(参考)】
3F081
【Fターム(参考)】
3F081AA10
3F081BE02
3F081BE08
3F081CA22
3F081CC10
(57)【要約】
【解決手段】本発明は、可撓的な衛生製品10、特にナプキンの取り扱いのための装置および方法に関し、その際、前記衛生製品10が連続的に第1の輸送区間11に沿って輸送され、且つ、その際、捻られる、特に立ち上げられる。本発明に従い、前記衛生製品10は、前記第1の輸送区間11内において配置された捻り装置18を用いて捻られ、その際、有利には、前記捻り装置18の直前および直後に、前記衛生製品10のための搬送手段21、22が配置されており、且つ、前記捻り装置18が、前記第1の輸送区間11内における前記衛生製品10の輸送方向12において、前記衛生製品10よりも短い寸法を有しており、従って、前記衛生製品10が、それぞれに、少なくとも、両方の前記搬送手段21、22の内の1つの搬送手段によって、これら衛生製品が前記捻り装置18を用いて捻られる間じゅう輸送される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓的な衛生製品(10)、特にナプキンの取り扱いのための方法であって、
前記衛生製品(10)が連続的に第1の輸送区間(11)に沿って輸送され、且つ、その際、捻られる、特に立ち上げられる方法において、
前記衛生製品(10)が、前記第1の輸送区間(11)内において配置された捻り装置(18)を用いて捻られ、
有利には、前記捻り装置(18)の直前および直後に、前記衛生製品(10)のための搬送手段(21、22)が配置されており、且つ、
前記捻り装置(18)が、前記第1の輸送区間(11)内における前記衛生製品(10)の輸送方向(12)において、前記衛生製品(10)よりも短い寸法を有しており、
従って、前記衛生製品(10)が、それぞれに、少なくとも、両方の前記搬送手段(21、22)の内の1つの搬送手段によって、これら衛生製品が前記捻り装置(18)を用いて捻られる間じゅう輸送されることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記衛生製品(10)は、前記捻り装置(18)内において、即ち前記衛生製品(10)の長手方向軸線を中心として、有利には約90°だけ、そのもの自体が捻られること、
この長手方向軸線が、基本的に、前記第1の輸送方向(12)もしくは前記第1の輸送区間(11)に対して平行に延びていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記捻り装置(18)は、ガイドを有しており、これらガイドに、前記衛生製品(10)が、前記捻り装置(18)を通っての前記輸送の間じゅう隣接し、且つ、
これらガイドによって、前記衛生製品(10)の捻りが、前記捻り装置(18)を通っての前記衛生製品(10)の輸送の間じゅう生起されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記衛生製品(10)は、水平に置かれた状態で、第1の搬送手段(21)の要素の間で、前記捻り装置(18)に供給され、且つ、
前記捻り装置(18)内において立ち上げられ、且つ、
次いで、直立して、第2の搬送手段(22)の要素の間で、前記捻り装置(18)から搬出され、
前記衛生製品(10)が、その際、前記衛生製品(10)の相応する寸法との比較において、輸送方向における前記捻り装置(18)のより短い寸法に基づいて、少なくとも、前記第1の搬送手段(21)の要素、または、前記第2の搬送手段(22)の要素との係合状態にある、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の方法。
【請求項5】
前記衛生製品(10)は、コンバーターから届けられて、前記第1の搬送手段(21)を用いて前記捻り装置(18)に供給され、そこで捻られ、且つ、
前記第2の搬送手段(22)を用いて、スタッカーまたは袋詰め機への方向に輸送されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の方法。
【請求項6】
可撓的な衛生製品(10)、特にナプキンの取り扱いのための装置であって、
この装置が、
前記衛生製品(10)を、連続的に第1の輸送区間(11)に沿って輸送すること、および、その際、捻ること、特に立ち上げることのために構成されている上記装置において、
前記装置が、前記第1の輸送区間(11)内において配置された、前記衛生製品(10)の前記捻りのための捻り装置(18)を有しており、
有利には、前記捻り装置(18)の直前および直後に、前記衛生製品(10)のための搬送手段(21、22)が配置されており、且つ、
前記捻り装置(18)が、前記第1の輸送区間内における前記衛生製品(10)の輸送方向において、前記衛生製品(10)よりも短い寸法を有しており、
従って、この装置が、
前記衛生製品(10)が、それぞれに、少なくとも、両方の前記搬送手段(21、22)の内の1つの搬送手段によって、これら衛生製品(10)が前記捻り装置(18)を用いて捻られる間じゅう輸送されることのために構成されていることを特徴とする装置。
【請求項7】
前記捻り装置(18)は、
特に前記衛生製品(10)の上流側および下流側に位置する端部が、前記捻り装置(18)内において約90°だけ互いに捻られて配置されているように、
可撓的な前記衛生製品(10)を、即ち前記衛生製品(10)の長手方向軸線を中心として、有利には約90°だけ、そのもの自体を捻ることのために構成されていること、
この長手方向軸線が、基本的に、前記第1の輸送方向(12)もしくは前記第1の輸送区間(11)に対して平行に延びていることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記捻り装置(18)は、ガイドを有しており、これらガイドに、前記衛生製品(10)が、前記捻り装置(18)を通っての前記輸送の間じゅう隣接し、且つ、
前記装置が、
前記衛生製品(10)の捻りが、前記捻り装置(18)を通っての前記衛生製品(10)の輸送の間じゅう生起することのために構成されていることを特徴とする請求項6または7に記載の装置。
【請求項9】
前記装置は、
前記衛生製品(10)を、水平に置かれた状態で、第1の搬送手段(21)の要素の間で、前記捻り装置(18)に供給すること、および、前記捻り装置(18)内において立ち上げること、および、次いで、直立して、第2の搬送手段(22)の要素の間で、前記捻り装置(18)から搬出することのために構成されており、
前記衛生製品(10)が、その際、前記衛生製品(10)の相応する寸法との比較において、輸送方向における前記捻り装置(18)のより短い寸法に基づいて、少なくとも、前記第1の搬送手段(21)の要素、または、前記第2の搬送手段(22)の要素との係合状態にあること、
を特徴とする請求項6から8のいずれか一つに記載の装置。
【請求項10】
前記捻り装置は、ハウジング(24)を有しており、このハウジングが、壁部(20)を備えており、
この壁部に沿って、前記衛生製品(10)が、少なくとも前記捻り装置(18)を通っての輸送の間じゅう、前記衛生製品(10)の捻りのために滑動し、
輸送方向における前記壁部(20)の経過が、前記衛生製品(10)の捻りを予め設定することを特徴とする請求項6から9のいずれか一つに記載の装置。
【請求項11】
前記ハウジング(24)の前記壁部(20)は、有利には前記第1の輸送方向(12)に対して横向きに閉鎖された、剛性の通路(19)を形成し、
この通路を通って前記衛生製品(10)が輸送されることを特徴とする請求項6から10のいずれか一つに記載の装置。
【請求項12】
前記ハウジング(24)は、有利には上側の半割りシェル(25)と、有利には下側の半割りシェル(26)とから形成されており、
これら半割りシェル(25、26)が、解離可能に互いに結合されており、および、
有利には、これら半割りシェル(25、26)が迅速閉鎖装置(28)によって、互いに前記ハウジング(24)を形成する位置において、互いに結合されていることが意図されていることを特徴とする請求項6から11のいずれか一つに記載の装置。
【請求項13】
前記捻り装置(18)は、ハウジング(24)を有しており、このハウジングが、輸送方向に延びるスリット(27)を有しており、
このスリットが、前記捻り装置(18)内における輸送障害の外方からの除去を可能とすることのために構成されていることを特徴とする請求項6から12のいずれか一つに記載の装置。
【請求項14】
前記捻り装置(18)は、3次元印刷方法において製造されていることを特徴とする請求項6から13のいずれか一つに記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に従い、可撓的な衛生製品、特にナプキンの取り扱いのための方法に関し、
その際、前記衛生製品が連続的に第1の輸送区間に沿って輸送され、且つ、その際、捻られる、特に立ち上げられる。
【背景技術】
【0002】
更に、本発明は、請求項6の上位概念に従う、相応する装置に関する。
【0003】
冒頭に述べられた様式の方法および装置は、実務から、多数の変形例において公知である。例えば、生理用ナプキンの製造から、これら生理用ナプキンが、製造機械(コンバーター)から受け取られ、且つ、グループ化装置(スタッカー)に移送されることは公知である。
通常、ナプキンは、水平に置かれた状態でコンバーターから走出し、且つ、両側でこれらナプキンに隣接する搬送ベルトによって、引き続いてのコンパートメントベルトに供給される。輸送の間じゅう、これらナプキンは、その際、立ち上げられる。このことは、例えば、搬送ベルトによって行われ、これら搬送ベルトの方向転換ローラーが、それぞれに90°だけ互い違いにずらされている(いわゆる、ツイストベルト)。
【0004】
この様式の解決策における欠点は、所要スペースである。使用される技術に基づいて、これら搬送ベルトの長さは、取り扱いされるべき製品に依存して、2メートルに至るまでである。このことによって、ただ単純な搬送の役目だけが満たされるべきにもかかわらず、機械レイアウトは大きい。
【0005】
衛生製品は、それに加えて、極めて軽量であり、且つ、このことによって、比較的に低い運動エネルギーを有している。輸送区間が、スペースの理由から、通常、水平方向に延びているので、同様に如何なるポテンシャルエネルギーも存在しない。
従って、衛生製品の輸送の際に、同様に滞留による機械障害の危険も、輸送区間内における目詰まりに基づいて存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これらのことを出発点として、本発明の根底をなす課題は、特に従来技術から公知の欠点の除去を考慮して、冒頭で述べられた様式の方法および装置を、更に発展させることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題の解決のための本発明に従う方法は、請求項1の特徴を有している。
それに従って、
前記衛生製品が、前記第1の輸送区間内において配置された捻り装置を用いて捻られ、
その際、有利には、前記捻り装置の直前および直後に、前記衛生製品のための搬送手段が配置されており、且つ、
前記捻り装置が、前記第1の輸送区間内における前記衛生製品の輸送方向において、前記製品よりも短い寸法を有しており、
従って、前記衛生製品が、それぞれに、少なくとも、両方の前記搬送手段の内の1つの搬送手段によって、これら衛生製品が前記捻り装置を用いて捻られる間じゅう輸送されることは意図されている。
【発明の効果】
【0008】
このことによって、衛生製品は、常に、両方の搬送手段の内の1つの搬送手段との係合状態にあり、この衛生製品が、捻り装置内において閊えることは生じない。
【0009】
有利には、前記衛生製品が、前記捻り装置内において、即ち前記衛生製品の長手方向軸線を中心として、有利には約90°だけ、そのもの自体が捻られること、
この長手方向軸線が、基本的に、前記第1の輸送方向もしくは前記第1の輸送区間に対して平行に延びていることが意図されていることは可能である。
【0010】
有利には、更に、前記捻り装置が、ガイドを有しており、これらガイドに、前記衛生製品が、前記捻り装置を通っての前記輸送の間じゅう隣接し、且つ、
これらガイドによって、前記衛生製品の捻りが、前記捻り装置を通っての前記衛生製品の輸送の間じゅう生起されることが意図されていることは可能である。
【0011】
本発明の有利な実施例において、前記衛生製品が、水平に置かれた状態で、第1の搬送手段の要素の間で、前記捻り装置に供給され、且つ、
前記捻り装置内において立ち上げられ、且つ、
次いで、直立して、第2の搬送手段の要素の間で、前記捻り装置から搬出され、
その際、前記衛生製品が、その際、前記衛生製品の相応する寸法との比較において、輸送方向における前記捻り装置のより短い寸法に基づいて、少なくとも、前記第1の搬送手段の要素、または、前記第2の搬送手段の要素との係合状態にあることが意図されていることは可能である。
【0012】
更に、前記衛生製品が、コンバーターから届けられて、前記第1の搬送手段を用いて前記捻り装置に供給され、そこで捻られ、且つ、
前記第2の搬送手段を用いて、スタッカーまたは袋詰め機への方向に輸送されることが意図されていることは可能である。
【0013】
冒頭で述べられた課題の解決のための装置は、請求項6の特徴を有している。
それに従って、前記装置が、前記第1の輸送区間内において配置された、前記衛生製品の前記捻りのための捻り装置を有しており、
その際、有利には、前記捻り装置の直前および直後に、前記衛生製品のための搬送手段が配置されており、且つ、
前記捻り装置が、前記第1の輸送区間内における前記衛生製品の輸送方向において、前記衛生製品よりも短い寸法を有しており、
従って、この装置が、
前記衛生製品が、それぞれに、少なくとも、両方の前記搬送手段の内の1つの搬送手段によって、これら衛生製品が前記捻り装置を用いて捻られる間じゅう輸送されることが意図されている。
【0014】
有利には、前記捻り装置が、
特に前記衛生製品の上流側および下流側に位置する端部が、前記捻り装置内において約90°だけ互いに捻られて配置されているように、
可撓的な前記衛生製品を、即ち前記衛生製品の長手方向軸線を中心として、有利には約90°だけ、そのもの自体を捻ることのために構成されていること、
この長手方向軸線が、基本的に、前記第1の輸送方向もしくは前記第1の輸送区間に対して平行に延びていることが意図されていることは可能である。
【0015】
更に、前記捻り装置が、ガイドを有しており、これらガイドに、前記衛生製品が、前記捻り装置を通っての前記輸送の間じゅう隣接し、且つ、
前記装置が、
前記衛生製品の捻りが、前記捻り装置を通っての前記衛生製品の輸送の間じゅう生起することのために構成されていることが意図されていることは可能である。
【0016】
特に、前記装置が、
前記衛生製品を、水平に置かれた状態で、第1の搬送手段の要素の間で、前記捻り装置に供給すること、および、前記捻り装置内において立ち上げること、および、次いで、直立して、第2の搬送手段の要素の間で、前記捻り装置から搬出することのために構成されており、
その際、前記衛生製品が、その場合に、前記衛生製品の相応する寸法との比較において、輸送方向における前記捻り装置のより短い寸法に基づいて、少なくとも、前記第1の搬送手段の搬送ベルト、または、前記第2の搬送手段の搬送ベルトとの係合状態にあることが意図されていることは可能である。
【0017】
有利な実施形態において、前記捻り装置が、ハウジングを有しており、このハウジングが、壁部を備えており、
この壁部に沿って、前記衛生製品が、少なくとも前記捻り装置を通っての輸送の間じゅう、前記衛生製品の捻りのために滑動し、
その際、輸送方向における前記壁部の経過が、前記衛生製品の捻りを予め設定することが意図されていることは可能である。
【0018】
この場合において、更に、前記ハウジングの前記壁部が、有利には前記第1の輸送方向に対して横向きに閉鎖された、剛性の通路を形成し、
この通路を通って前記衛生製品が輸送されることが意図されていることは可能である。
【0019】
1つの特徴が、前記ハウジングが、上側の半割りシェルと、下側の半割りシェルとから形成されており、
その際、これら半割りシェルが、解離可能に互いに結合されており、および、
その際、有利には、これら半割りシェルが迅速閉鎖装置によって、互いに前記ハウジングを形成する位置において、結合されていることにあることは可能である。
【0020】
前記捻り装置が、ハウジングを有しており、このハウジングが、輸送方向に延びるスリットを有しており、
このスリットが、前記捻り装置内における輸送障害の外方からの除去を可能とすることのために構成されていることは、考慮可能である。
【0021】
有利には、前記捻り装置が、3次元印刷方法において製造されていることが意図されていることは可能である。
【0022】
本発明の有利な実施例を、以下で、図に基づいて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】生理用ナプキンの取り扱いのための装置の概略的な立体図である。
【
図2】
図1内における矢印IIに相応する、装置の部分的な側面図である。
【
図3】
図1内における切断線III-IIIに沿っての、装置の垂直方向断面図である。
【
図4】
図2内における切断線IV-IVに沿っての、装置の垂直方向断面図である。
【
図5】
図2内における切断線V-Vに沿っての、装置の垂直方向断面図である。
【
図6】
図2内における切断線VI-VIに沿っての、装置の垂直方向断面図である。
【
図7】
図5に従う、図示内における、選択的な実施形態の図である。
【
図8】
図5に従う、図示内における、選択的な実施形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明は、衛生製品10の取り扱いに関連する。
衛生製品10のもとで、本発明の領域内において、生理用ナプキンまたはその種の他のもののような製品が理解される。特に、平坦状の可撓的な衛生製品10の取り扱いが重要である。有利には、衛生製品10は、折り畳まれずに処理される。
【0025】
これら衛生製品10は、例えば、コンバーターから届けられ、連続的に、第1の輸送区間11に沿って、第1の輸送方向12において輸送される。これら衛生製品10は、その際、今ここで問題になっている当該の場合において、水平に置かれた状態で、且つ、互いに間隔を有して輸送される。
【0026】
第1の輸送区間11に引き続いて、これら衛生製品10は、第2の輸送区間13に沿って、第2の輸送方向14において輸送される。その際、第2の輸送区間13および第2の輸送方向14は、第1の輸送区間11および第1の輸送方向12に対して横向きに延びている。
【0027】
第2の輸送区間13に沿って、コンパートメントコンベヤ15が設けられており、このコンパートメントコンベヤが、1つまたは複数の衛生製品10の収容のためのコンパートメント16を有している。これらコンパートメント16は、第2の輸送方向14に対して横向きに、分離壁17によって区画されている。
コンパートメントコンベヤ15のコンパートメント16内において、衛生製品10は、直立して配置される。従って、水平に置かれた状態で供給された衛生製品10が、相応して立ち上げられることは必要である。
【0028】
衛生製品10の立ち上げのために、捻り装置18が設けられており、この捻り装置は、第1の輸送区間11内において配置されている。
衛生製品10は、輸送の間じゅう、捻り装置18によって、水平に置かれた位置から直立している位置へと捻られる。この目的のために、捻り装置18は、相応して成形された通路19を備えており、この通路を通って、衛生製品10が、貫通輸送され、且つ、その際、この通路19の壁部20における隣接によって、所望されるように捻られる。
これら壁部20は、即ち、衛生製品10のためのガイドとして利用される。
【0029】
図面から見て取れるように、衛生製品10は、その際、特に衛生製品10の走入側の端部が水平に置かれた状態で配置され、他方、この衛生製品10の走出側の端部が直立して配置されているように、同様にそのもの自体が捻られる。
【0030】
結果として、衛生製品10は、捻り装置18を用いて、90°だけ捻られ得る。捻り装置18の相応する形成によって、同様により大きなまたはより小さな捻り角度も可能であることは自明のことである。言うまでも無く、同様に必ずしも捻りが水平に置かれた位置から、直立した位置へと行われる必要も無い。
同様に他の捻り角度との組み合わせにおける、同様に他の相対的な位置も考慮可能である。
【0031】
更に別の特徴は、衛生製品10の相応する寸法との比較における、第1の輸送区間11に沿っての捻り装置18の寸法から与えられる。
【0032】
第1の輸送区間11もしくは第1の輸送方向12における衛生製品10の寸法が、捻り装置18の相応する寸法もしくは長さよりも大きいことは、
図3から認識可能である。このことは、衛生製品10が、上流側および下流側で捻り装置18から突出し、且つ、相応して配置されている搬送手段21、22によって輸送され得ることを可能にする。
特に、この構造が、捻り装置18によっての衛生製品10が輸送の間じゅう、それぞれに、少なくとも、両方の搬送手段21、22の内の1つの搬送手段との係合状態にあるように構成されていることは可能である。この目的のために、搬送手段21、22の間隔23は、相応して設定されている。相応して、捻り装置18の手前および後方での搬送手段21、22の間隔23は、製品長さより小さいかまたは同じである。
この解決策の利点が、目詰まりまたは機械障害の高いリスクを危惧されるべきであること無しに、同様に極めて軽量な衛生製品が、比較的に少ない運動エネルギーでもって、および、第1の輸送区間11の水平方向の整向に基づいて、同様に少ないポテンシャルエネルギーでもっても輸送され得ることのあることは可能である。
【0033】
捻り装置18もしくは壁部20が、ハウジング24の様式において形成されていることは可能である。有利には、ハウジング24は、2つの部材から成るように、上側の半割りシェル25と下側の半割りシェル26とでもって形成されている。
このことは、ハウジング24の開放を、通路19を洗浄すること、または、輸送障害を除去することのために可能にする。
【0034】
図7内において示された捻り装置18の第2の変形例において、ハウジング24は、1つの部材から成るように形成されており、且つ、長手方向において延びるスリット27を備えており、このスリットを通って、通路19へのアクセスが、例えば、前記で述べられた目的のために可能である。
【0035】
図8内において示された捻り装置18の第3の変形例は、旋回可能に支承された上側の半割りシェル25を備えており、この上側の半割りシェルが、迅速閉鎖装置28を用いて、下側の半割りシェル26において固定され得る。
【0036】
スリット27及び/または迅速閉鎖装置が、同様に第1の実施例との組み合わせにおいても設けられていることが可能であることは明らかである。
【0037】
有利には、ハウジングは、3次元印刷方法において製造される。このハウジング24は、走入開口部と走出開口部とを除いて、図示されているように閉鎖されて形成されている。
しかしながら同様に、ハウジング24もしくはこのハウジングの壁部20が、ただウェブ形のガイドだけによって形成されており、これらガイドに衛生製品10がその場合に隣接することも考慮可能である。
【0038】
図1から3までに戻って、第1の搬送手段21が、駆動されるローラーの対体によって形成されており、他方、第2の搬送手段22が、エンドレスの搬送ベルトの対体によって形成されていることは更に言及され得る。
衛生製品10は、それぞれに、両方のローラーの間、もしくは、両方の搬送ベルトの間に隣接している。第1の搬送手段21および第2の搬送手段22として、同様に他の適当な輸送手段も考慮の対象になることは、自明のことである。
【0039】
その上、
図1と2とは、更に、欠陥のある製品のための排出ステーション29を示している。
2つの搬送ベルト30の間に、水平に置かれた状態で供給された衛生製品10は、旋回可能な切換装置31を介して輸送される。欠陥のある製品は、切換装置31の旋回によって、
図2内において示されているように、輸送区間11の下方に位置する排出容器32内へと導出される。
【0040】
コンパートメントコンベヤ15の上方に、第2のコンパートメントコンベヤ33が配置されており、この第2のコンパートメントコンベヤは、衛生製品10を付加的に屈曲に対して保護する。
【0041】
コンパートメントコンベヤ15の端部において、衛生製品10はグループ34において押し出され、且つ、例えば袋詰め機内における包装プロセスに供給され得る。
【符号の説明】
【0042】
10 衛生製品
11 第1の輸送区間
12 第1の輸送方向
13 第2の輸送区間
14 第2の輸送方向
15 コンパートメントコンベヤ
16 コンパートメント
17 分離壁
18 捻り装置
19 通路
20 壁部
21 第1の搬送手段
22 第2の搬送手段
23 間隔
24 ハウジング
25 上側の半割りシェル
26 下側の半割りシェル
27 スリット
28 迅速閉鎖装置
29 排出ステーション
30 搬送ベルト
31 切換装置
32 排出容器
33 コンパートメントコンベヤ
34 グループ
【国際調査報告】