(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-01
(54)【発明の名称】繰り返しベースの上りリンク送信を行うための無線通信方法及びユーザ機器
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0446 20230101AFI20230725BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20230725BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20230725BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20230725BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20230725BHJP
H04L 1/08 20060101ALI20230725BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04W72/231
H04W72/232
H04W72/1268
H04W16/28
H04L1/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023501492
(86)(22)【出願日】2021-07-27
(85)【翻訳文提出日】2023-01-10
(86)【国際出願番号】 CN2021108641
(87)【国際公開番号】W WO2022022502
(87)【国際公開日】2022-02-03
(32)【優先日】2020-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】518446879
【氏名又は名称】鴻穎創新有限公司
【氏名又は名称原語表記】FG INNOVATION COMPANY LIMITED
【住所又は居所原語表記】Flat 2623,26/F Tuen Mun Central Square,22 Hoi Wing Road,Tuen Mun,New Territories,The Hong Kong Special Administrative Region of the People’s Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】リン,ワンチェン
(72)【発明者】
【氏名】ユ,チアハオ
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ハイハン
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014DA05
5K067AA23
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK02
(57)【要約】
繰り返しベースの上りリンク(UL)送信を実行するための無線通信方法及びユーザ機器(UE)が、提供される。無線通信方法は、基地局(BS)から、繰り返しタイプを示す第1の情報、複数の送信設定インジケータ(TCI)状態を示す第2の情報、及び各々が物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)リソース割り当てを設定する、複数のアイテムを含む第3の情報を含む無線リソース制御(RRC)メッセージを受信する工程、複数のアイテムの内の1つを示す下りリンク制御情報(DCI)を受信する工程、nominal PUSCH繰り返しのセットを決定する工程、及びnominal PUSCH繰り返しのセットに基づいて決定される少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しを送信する工程を含み、nominal PUSCH繰り返しのセット内の各々のnominal PUSCH繰り返しが、複数のTCI状態の内の1つにマップする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)によって実行される無線通信方法であって、
基地局(BS)から無線リソース制御(RRC)メッセージを受信する工程であって、前記RRCメッセージが、
スロット内の2つ以上の繰り返し送信をサポートする繰り返しタイプを示す第1の情報、
前記UEのために設定された複数の送信設定インジケータ(TCI)状態を示す第2の情報、及び
複数のアイテムを含む第3の情報であって、前記複数のアイテムの各々は、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)リソース割り当てを設定する、前記第3の情報を含む工程、
前記複数のアイテムの内の1つを示す下りリンク制御情報(DCI)を受信する工程、
前記複数のアイテムの内の前記1つに従って、nominal PUSCH繰り返しのセットを決定する工程であって、nominal PUSCH繰り返しの前記セット内のnominal PUSCH繰り返しの数が、前記複数のアイテムの内の前記1つに含まれる第1のパラメータによって示される、工程、及び
nominal PUSCH繰り返しの前記セットに基づいて決定される少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しを送信する工程を含み、
nominal PUSCH繰り返しの前記セット内の各nominal PUSCH繰り返しが、前記複数のTCI状態の内の1つにマップする、
無線通信方法。
【請求項2】
前記複数のアイテムの内の前記1つは、nominal PUSCH繰り返しの前記セットと前記複数のTCI状態との間のマッピングタイプを示す第2のパラメータを更に含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記マッピングタイプは、サイクリックマッピングタイプ又は連続マッピングタイプである、請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記無線通信方法は、少なくとも1つのスロット境界にわたって、又は上りリンク(UL)送信のために無効であると見なされる少なくとも1つのシンボルにわたって、nominal PUSCH繰り返しの前記セットを分割することによって、前記少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しを決定する工程であって、
前記少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しが、第1の実際のPUSCH繰り返し及び第2の実際のPUSCH繰り返しを含み、
前記第1の実際のPUSCH繰り返し及び前記第2の実際のPUSCH繰り返しが、nominal PUSCH繰り返しの前記セット内の同じnominal PUSCH繰り返しから分割され、且つ、
前記第1の実際のPUSCH繰り返し及び前記第2の実際のPUSCH繰り返しが、同じTCI状態にマップする、工程を含む、
請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記第3の情報は、時間領域リソース割り当て(TDRA)リストに対応する、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記UEは、nominal PUSCH繰り返しの前記セット内で2つの隣接するnominal PUSCH繰り返しの間の時間領域オフセットを示す第4の情報から設定される、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項7】
前記時間領域オフセットは、nominal PUSCH繰り返しベース毎に前記BSにより設定される、請求項6に記載の無線通信方法。
【請求項8】
nominal PUSCH繰り返しの前記セット内の各2つの隣接するnominal PUSCH繰り返しは、同じ時間領域オフセットを有する、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項9】
ユーザ機器(UE)は、
メモリ、及び
前記メモリに結合された処理回路を含み、前記処理回路は、
基地局(BS)から無線リソース制御(RRC)メッセージを受信し、前記RRCメッセージが、
スロット内の2つ以上の繰り返し送信をサポートする繰り返しタイプを示す第1の情報、
前記UEのために設定された複数の送信設定インジケータ(TCI)状態を示す第2の情報、及び
複数のアイテムを含む第3の情報であって、前記複数のアイテムの各々は、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)リソース割り当てを設定する、前記第3の情報を含み、
前記複数のアイテムの内の1つを示す下りリンク制御情報(DCI)を受信し、
前記複数のアイテムの内の1つに従って、nominal PUSCH繰り返しのセットを決定し、nominal PUSCH繰り返しの前記セット内のnominal PUSCH繰り返しの数が、前記複数のアイテムの内の前記1つに含まれる第1のパラメータによって示され、及び
nominal PUSCH繰り返しの前記セットに基づいて決定される少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しを送信し、
nominal PUSCH繰り返しの前記セット内の各nominal PUSCH繰り返しが、前記複数のTCI状態の内の1つにマップする、
UE。
【請求項10】
前記複数のアイテムの内の前記1つは、nominal PUSCH繰り返しの前記セットと前記複数のTCI状態との間のマッピングタイプを示す第2のパラメータを更に含む、請求項9に記載のUE。
【請求項11】
前記マッピングタイプは、サイクリックマッピングタイプ又は連続マッピングタイプである、請求項10に記載のUE。
【請求項12】
前記処理回路は、更に
少なくとも1つのスロット境界にわたって、又は上りリンク(UL)送信のために無効であると見なされる少なくとも1つのシンボルにわたって、nominal PUSCH繰り返しの前記セットを分割することによって、前記少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返し決定するように設定され、
前記少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しが、第1の実際のPUSCH繰り返し及び第2の実際のPUSCH繰り返しを含み、
前記第1の実際のPUSCH繰り返し及び前記第2の実際のPUSCH繰り返しが、nominal PUSCH繰り返しの前記セット内の同じnominal PUSCH繰り返しから分割され、及び
前記第1の実際のPUSCH繰り返し及び前記第2の実際のPUSCH繰り返しが、同じTCI状態にマップする、
請求項9に記載のUE。
【請求項13】
前記第3の情報は、時間領域リソース割り当て(TDRA)リストに対応する、請求項9に記載のUE。
【請求項14】
前記UEは、nominal PUSCH繰り返しの前記セット内で2つの隣接するnominal PUSCH繰り返しの間の時間領域オフセットを示す第4の情報から設定される、請求項9に記載のUE。
【請求項15】
前記時間領域オフセットは、nominal PUSCH繰り返しベース毎に前記BSにより設定される、請求項14に記載のUE。
【請求項16】
前記nominal PUSCH繰り返しの前記セット内の各2つの隣接するnominal PUSCH繰り返しは、同じ時間領域オフセットを有する、請求項9に記載のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2020年7月27日に出願された“METHOD AND APPARATUS FOR NON-SLOT BASED MULTIPLE TRP OPERATION”という名称の米国仮特許出願第63/057,229号(以下、「‘229仮」という)の利益及び優先権を主張するものであり、‘229仮の内容は、全ての目的のために参照により本明細書に完全に組み込まれる。
【0002】
〔分野〕
本開示は一般に、無線通信に関し、より詳細には、繰り返しベースの上りリンク(UL)送信を実行するための無線通信方法及びユーザ機器(UE)に関する。
【背景技術】
【0003】
接続される装置の数の大幅な増加及びユーザ/ネットワークトラフィック量の急速な増加に伴い、データ速度、遅延性、信頼性、及びモビリティを改善することによって、第5世代(5G)ニューラジオ(NR)といった、次世代無線通信システムのための無線通信システムの様々な態様を改善するための様々な努力がなされてきた。
【0004】
5G NRシステムは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)、及び超高信頼低遅延通信(URLLC)といった様々な使用法に対応して、ネットワークサービス及びタイプを最適化するための柔軟性及び設定可能性を提供するように設計される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、無線アクセスに対する需要が増加し続けるにつれて、次世代無線通信システムのための無線通信の更なる改善が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、繰り返しベースのUL送信を実行するための無線通信方法及びUEを対象とする。
【0007】
本開示の一態様に従って、UEによって実行される無線通信方法は、提供される。無線通信方法は、基地局(BS)から無線リソース制御(RRC)を受信する工程を含む。RRCメッセージは、スロット内の2つ以上の繰り返し送信をサポートする繰り返しタイプを示す第1の情報、UEのために設定された複数の送信設定インジケータ(TCI)状態を示す第2の情報、及び複数のアイテムを含む第3の情報を含み、複数のアイテムの各々は、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)リソース割り当てを設定する。無線通信方法は、複数のアイテムの内の1つを示す下りリンク制御情報(DCI)を受信する工程、複数のアイテムの内の1つに従って、nominal PUSCH繰り返しのセットを決定する工程であって、nominal PUSCH繰り返しのセット内のnominal PUSCH繰り返しの数が、複数のアイテムの内の1つに含まれる第1のパラメータによって示される、工程、及びnominal PUSCH繰り返しのセットに基づいて決定される少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しを送信する工程を含み、nominal PUSCH繰り返しのセット内の各nominal PUSCH繰り返しが、複数のTCI状態の内の1つにマップする。
【0008】
本開示の別の態様に従って、UEは、提供される。UEは、メモリ、及びメモリに結合された処理回路を含む。処理回路は、BSからRRCメッセージを受信するように設定される。RRCメッセージは、スロット内の2つ以上の繰り返し送信をサポートする繰り返しタイプを示す第1の情報、UEのために設定された複数のTCI状態を示す第2の情報、及び複数のアイテムを含む第3の情報を含み、複数のアイテムの各々は、PUSCHリソース割り当てを設定する。処理回路は、複数のアイテムの内の1つを示すDCIを受信し、複数のアイテムの内の1つに従って、nominal PUSCH繰り返しのセットを決定し、nominal PUSCH繰り返しのセットの内のnominal PUSCH繰り返しの数が、複数のアイテムの内の1つに含まれる第1のパラメータによって示され、且つnominal PUSCH繰り返しのセットに基づいて決定される少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しを送信し、nominal PUSCH繰り返しのセット内の各nominal PUSCH繰り返しが、複数のTCI状態の内の1つにマップするように更に設定される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施例の態様は、添付の図面と共に読まれるとき、以下の詳細な記載から最もよく理解される。様々な特徴は、縮尺通りに描かれていない。様々な特徴の寸法は、議論を明確にするために、任意に増減されてもよい。
【
図1】
図1は、本開示の一例としての実施形態に従った、異なる繰り返し方式のために設定された異なるオフセット値を示す概略図である。
【
図2】
図2は、本開示の一例としての実施形態に従った、非スロットベースの繰り返し方式のために設定された様々なオフセット値を示す概略図である。
【
図3】
図3は、本開示の一例としての実施形態に従った、固定オフセット値が適用される非スロットベースの繰り返し方式を示す概略図である。
【
図4】
図4は、本開示の一例としての実施形態に従った、様々な繰り返し方式が繰り返し回数を示す共通パラメータを共有することを示す概略図である。
【
図5】
図5は、本開示の一例としての実施形態に従った、様々な繰り返し方式が、それぞれが対応する繰り返し回数を示す、個別のパラメータを適用することを示す概略図である。
【
図6】
図6は、本開示の一例としての実施形態に従った、異なる種類のTCI状態マッピング順序に基づいてTCI状態にマップされた複数の繰り返しを示す概略図である。
【
図7】
図7は、本開示の一例としての実施形態に従った、TCI状態マッピング順序に基づいてTCI状態にマップされた複数の繰り返しを、繰り返し方式に関係なく示す概略図である。
【
図8】
図8は、本開示の一例としての実施形態に従った、それぞれがTCI状態にマップされた複数のnominal繰り返しを示す概略図である。
【
図9】
図9は、本開示の一例としての実施形態に従った、それぞれがTCI状態にマップされた複数の実際の繰り返しを示す概略図である。
【
図10】
図10は、本開示の一例としての実施形態に従った、TCI状態のマッピング基準をnominal繰り返し基準から実際の繰り返し基準に変更する処理を示す概略図である。
【
図11】
図11は、本開示の一例としての実施形態に従った、複数の連続する繰り返しのTCIマッピング順序を示す概略図である。
【
図12】
図12は、本開示の別の例としての実施形態に従った、複数の連続する繰り返しのTCIマッピング順序を示す概略図である。
【
図13】
図13は、本開示の一例としての実施形態に従った、複数の繰り返しの間の時間領域オフセット分布パターンを示す概略図である。
【
図14】
図14は、本開示の一例としての実施形態に従った、複数の繰り返しの間の時間領域オフセット分布パターンを示す概略図である。
【
図15】
図15は、本開示の一実施形態に従った、繰り返しベースのUL送信を実行するためにUEによって実行される無線通信方法のためのフローチャートを示す。
【
図16】
図16は、本開示の一実施形態に従った、無線通信のためのノードを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下は、本開示の実施形態に関連する具体的な情報を含む。図面及びそれらの添付の詳細な説明は、単に実施形態を対象とする。しかしながら、本開示は、これらの実施形態に限定されない。本開示の他の変形例及び実施形態は、当業者に明らかであろう。
【0011】
特に明記しない限り、図面間の同様の又は対応する要素は、同様の又は対応する参照番号によって示され得る。更に、本開示における図面及び例示は一般に、一定の縮尺ではなく、実際の相対寸法に対応することを意図していない。
【0012】
一貫性の目的及び理解の容易性のために、同様の特徴は、図面において同じ番号によって識別され得る(いくつかの実施例において、図示せず)。しかしながら、異なる実施形態における特徴は、他の点で異なり得、図面に示されるものに狭く限定されないものとする。
【0013】
「いくつかの実施形態において」又は「いくつかの実施形態において」という文言は、それぞれ、同じ又は異なる実施形態の内の1つ又は複数を指し得る。用語「結合された」は、介在する部品を介して直接的又は間接的に接続されたものとして定義され、必ずしも物理的接続に限定されない。用語「含む(comprising)」は、「含む(including)」を意味し、開示された組み合わせ、群、グループ、又は同等物における、オープンエンドの包含又はメンバーシップを示すが、必ずしもこれに限定されるものではない。表現「A、B及びCの内の少なくとも1つ」又は「以下の内の少なくとも1つ:A、B及びC」は、「Aのみ、又はBのみ、又はCのみ、又はA、B及びCの任意の組合せ」を意味する。
【0014】
「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用され得る。用語「及び/又は」は、関連付けられたオブジェクトを開示するための関連付け関係のみであり、A及び/又はBが、Aが単独で存在すること、A及びBが同時に存在すること、又はBが単独で存在することを示し得るように、3つの関係が存在し得ることを表す。「A及び/又はB及び/又はC」は、A、B、及びCの内の少なくとも1つが存在することを表し得る。文字「/」は一般に、関連付けられたオブジェクトが「又は」関係にあることを表す。
【0015】
説明及び非限定の目的のために、機能エンティティ、技法、プロトコル、規格などの具体的な詳細は、開示された技術の理解を提供するために記載される。他の実施例において、周知の方法、技術、システム、アーキテクチャなどの詳細な開示は、不必要な細部で本開示を不明瞭にしないように省略される。
【0016】
当業者は、任意の開示されたネットワーク機能又はアルゴリズムがハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せによって実施され得ることを直ちに認識するであろう。開示された機能は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せであり得るモジュールに対応し得る。
【0017】
ソフトウェア実施形態は、メモリ又は他のタイプの記憶デバイスなどのコンピュータ可読媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能命令を含み得る。通信処理能力を有する1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は汎用コンピュータは、対応するコンピュータ実行可能命令でプログラムされ、開示されたネットワーク機能又はアルゴリズムを実行することができる。
【0018】
マイクロプロセッサ又は汎用コンピュータは、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックアレイ、及び/又は1つ又は複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)を使用することを含み得る。開示される実施形態のいくつかは、コンピュータハードウェア上にインストールされ、実行されるソフトウェアに向けられるが、ファームウェアとして、又はハードウェアとして、又はハードウェアとソフトウェアとの組合せとして実施される代替の実施形態は、十分に本開示の範囲内である。コンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、又はコンピュータ可読命令を記憶することが可能な任意の他の同等の媒体を含み得るが、これらに限定されない。
【0019】
ロングタームエボリューション(LTE)システム、LTE-Advanced(LTE-A)システム、LTE-Advanced Proシステム、又は5G NR無線アクセスネットワーク(RAN)といった、無線通信ネットワークアーキテクチャは一般に、少なくとも1つの基地局(BS)、少なくとも1つのUE、及びネットワーク内で接続を提供する1つ又は複数のオプションのネットワーク要素を含み得る。UEは、1つ又は複数のBSによって確立されたRANを介して、コアネットワーク(CN)、発展型パケットコア(EPC)ネットワーク、発展型ユニバーサル地上RAN(E-UTRAN)、次世代コア(NGC)、5Gコア(5GC)、又はインターネットといった、ネットワークと通信し得る。
【0020】
UEは、移動局、移動端末若しくは装置、又はユーザ通信無線端末を含むことができるが、これらに限定されない。UEは、携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、センサ、車両、又は無線通信機能を有する携帯情報端末(PDA)を含むが、これらに限定されない、携帯無線機器であり得る。UEは、RAN中の1つ又は複数のセルにエアインターフェースを介して信号を受信し、送信するように設定され得る。
【0021】
BSは、マイクロ波アクセスのための世界相互運用性(WiMAX)、しばしば2Gと称される、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)、GSMエボリューションのためのGSM拡張データ速度(EDGE)RAN(GERAN)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、基本広帯域符号分割多元接続(W-CDMA)に基づいたしばしば3Gと称される、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)、高速パケットアクセス(HSPA)、LTE、LTE-A、5GCに接続された進化型/拡張型LTE(eLTE)、NR(しばしば5Gと称される)、及び/又はLTE-Aプロといった、無線アクセス技術(RAT)の内の少なくとも一つに従って通信サービスを提供するように設定され得る。しかしながら、本開示の範囲は、これらのプロトコルに限定されない。
【0022】
BSは、UMTS中のノードB(NB)、LTE又はLTE-A中の発展型ノードB(eNB)、UMTS中の無線ネットワークコントローラ(RNC)、GSM/GERAN中のBSコントローラ(BSC)、5GCに関連する発展型ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA)BS中の次世代eNB(ng-eNB)、5G-RAN中の(又は5Gアクセスネットワーク(5G-AN)中の)次世代ノードB(gNB)、又は無線通信を制御し、セル内の無線リソースを管理することが可能な任意の他の装置を含み得るが、これらに限定されない。BSは、無線インターフェースを介して1つ又は複数のUEをサーブすることができる。
【0023】
BSは、RANに含まれた複数のセルを用いて特定の地理的エリアに無線カバレッジを提供することができる。BSは、セルの動作をサポートすることができる。各セルは、その無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにサービスを提供するように動作可能であり得る。
【0024】
各セル(しばしばサービングセルと呼ばれる)は、各セルが下りリンク(DL)及びオプションで上りリンク(UL)リソースを、DL及びオプションでULパケット送信のためにその無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにスケジューリングするように、その無線カバレッジ内の1つ又は複数のUEにサーブするサービスを提供することができる。BSは、複数のセルを介して無線通信システム内の1つ又は複数のUEと通信することができる。
【0025】
セルは、近接サービス(ProSe)、LTE SLサービス、及び/又はLTE/NRビーグルトゥエブリシング(V2X)サービスをサポートするためのサイドリンク(SL)リソースを割り振ることができる。各セルは、他のセルと重複したカバレージエリアを有し得る。
【0026】
上記及び下記において説明される機構がPUSCH送信に関してほとんど説明されているが、説明される機構は、物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)スケジューリングといった、他のタイプのチャネルに適用可能であり得ることに留意されたい。一方で、TCI状態は、ULビーム/パネルに関する情報を参照することができる。
【0027】
NRは、少なくとも理想的なバックホールを有する複数の送信/受信点(TRP)からの同じ(NR-)PDSCHデータストリーム、及び理想的なバックホール及び非理想的なバックホールを有する複数のTRPからの異なるNR-PDSCHデータストリームのDL送信をサポートする。理想のバックホールは、1つのTRPからの単一のPDCCHを使用して、複数のTRPからのデータ送信をスケジュールすることを可能にするが、非理想のバックホールは、対応するデータ送信をスケジュールするために、各TRPが1つのPDCCHを有する複数のPDCCHを必要とし得る。3GPP NR仕様リリース15(Rel-15)において、スケーラブル且つ柔軟な多入力多出力(MIMO)フレームワークは、使用される。例えば、ビーム管理オペレーション及びフレキシブルチャネル状態情報(CSI)獲得は、サポートされる。NR Rel-16ワークアイテムにおいて、増大した堅牢性、より低いオーバヘッド、及びより低い遅延性の目的を達成するために、理想及び非理想のバックホールの両方を伴う改善された信頼性及び堅牢性を含むマルチユーザMIMO(MU-MIMO)サポートマルチTRP/パネル送信、及び主に周波数範囲2(FR2)動作をターゲットとするマルチビーム動作上の拡張は、実施される。
【0028】
UEは、最大M(たとえば、64又は128)個のTCI状態設定から設定され得、各TCI状態は、1つ又は2つの下りリンク参照信号と、PDSCHのDM-RSポート、PDCCHのDM-RSポート、又はCSI-RSリソースのCSI-RSポートとの間の少なくとも1つの準コロケーション(QCL)関係を設定するためのパラメータを含む。各DL RSに対応するQCLタイプは、パラメータQCL-Infoにおける上位層のパラメータqcl-Typeによって与えられ得る。次の4つのQCLタイプが存在する:
‘QCL-TypeA’:{ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、遅延スプレッド}、
‘QCL-TypeB’:{ドップラーシフト、ドップラースプレッド}、
‘QCL-TypeC’:{ドップラーシフト、平均遅延}、
‘QCL-TypeD’:{空間Rxパラメータ}。
【0029】
異なるアンテナポートから送信された信号が共通の特性を有する無線チャネルを経験する場合、送信された信号は、互いに準コロケイテッド(QCLed)されていると見なされる。例えば、2つの信号/チャネルがQCL-TypeAを介して互いに準コロケイテッドである場合、2つの信号/チャネルは、ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、及び遅延スプレッドに関して類似の特性を共有する類似の無線チャネルを通過することを意味する。2つの信号/チャネルがQCL-TypeBを介して互いに準コロケイテッドである場合、2つの信号/チャネルは、ドップラーシフト、ドップラースプレッドに関して類似の特性を共有する類似の無線チャネルを経験することを意味する。2つの信号/チャネルがQCL-TypeCを介して互いに準コロケイテッドである場合、2つの信号/チャネルは、ドップラーシフト及び平均遅延に関して同様の特性を共有する同様の無線チャネルを経験することを意味する。2つの信号/チャネルがQCL-TypeDを介して互いに準コロケイテッドである場合、2つの信号/チャネルは、空間受信(Rx)パラメータに関して同様の特性を共有する同様の無線チャネルを経験することを意味する。QCL概念は、UEがチャネル推定、周波数オフセット誤差推定、及び同期手順を行うのを助けるために使用される。
【0030】
NR Rel-16において、URLLCシナリオのためのマルチTRP展開は、送信を複製することによって複数のTRPがどのように信頼性を向上させるかを示す。信頼性向上の1つの理由は、1つのTRPがブロックされる場合、UEが別のTRPから信号を依然として受信することができることである。更に、最大で2つのパネル/TRPは、同時マルチパネル/TRP受信のために使用され得る。URLLCのための単一DCIによってスケジューリングされ得るいくつかのマルチTRP関連方式は、以下のように説明される。
【0031】
スキーム1(空間分割多重化(SDM)):n個のTCI状態は、単一のタイムスロット内に適用され、PDSCH送信のための時間及び周波数リソース割り当てが重複しており、nは正の整数である。
【0032】
スキーム2a(周波数分割多重化(FDM)):n個のTCI状態は、単一のタイムスロット内に適用され、PDSCH送信のための重複しない周波数リソース割り当てを有する。スキーム2aにおいて、重複しない周波数リソース割り当ての各々は、1つのTCI状態に関連付けられ得る。同じ単一/複数のDMRSポートは、全ての重複しない周波数リソース割り当てに関連付けられ得る。1つの冗長バージョン(RV)を有する単一のコードワードは、全リソース割り当てにわたって使用され得る。UEの観点から、共通リソースブロック(RB)マッピングは、全リソース割り当てにわたって適用され得る。
【0033】
スキーム2b(FDM):n個のTCI状態は、単一スロット内で適用され、重複しない周波数リソース割り当てを有する。重複しない周波数リソース割り当ての各々は、1つのTCI状態に関連付けられ得る。同じ単一/複数のDMRSポートは、全ての重複しない周波数リソース割り当てに関連付けられ得る。1つのRVを有する単一のコードワードが、重複しない周波数リソース割り当ての各々に使用され得る。重複しない周波数リソース割り当ての各々に対応するRVは、同じであっても異なっていてもよい。
【0034】
スキーム3(TDMスキームA):n個のTCI状態は、単一スロット内で適用され、重複しない時間リソース割り当てを有する。トランスポートブロック(TB)の各送信機会は、ミニスロットの時間粒度を有する1つのTCI及び1つのRVを有し得る。スロット内の全ての送信機会は、同じ単一又は複数のDMRSポートを有する共通の変調及び符号化方式(MCS)を使用することができる。RV/TCI状態は、送信機会の間で同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0035】
スキーム4(TDMスキームB):K(n≦K)個の異なるスロットに適用されるn個のTCI状態。TBの各送信機会は、1つのTCI及び1つのRVを有する。K個のスロットにわたる全ての送信機会は、同じ単一又は複数のDMRSポートを有する共通MCSを使用し得る。RV/TCI状態は、送信機会の間で同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0036】
スロットベースの繰り返し方式は、各繰り返しがスロット構造に従って実行される方式を指し、非スロットベースの繰り返し方式は、スロット構造に関係なく繰り返しが実行される方式を意味することができる。換言すると、非スロットベースの繰り返し方式は、単一のタイムスロット内で2つ以上の繰り返しを実行することを可能にするが、スロットベースの繰り返し方式は、実行しない。
【0037】
非スロットベースの繰り返し方式は、「繰り返しタイプB」とも呼ばれ得る。繰り返しタイプBの場合、nominal繰り返しは、各後続のnominal繰り返しが前のnominal繰り返しの最後のシンボルの後の、最初のシンボル又はオフセット値で始まるという点で、連続している。繰り返しタイプBに基づいて、nominal繰り返しがスロット境界を横断し得ることは、可能である。nominal繰り返しの数は、RRC信号によって与えられ得、実際の繰り返しの数は、RRC信号と、スロット内のスロット境界又は/及びUL/DLスイッチの数と、によって決定され得る。従って、いくつかの場合において、実際の繰り返しの数は、nominal繰り返しの数よりも大きくなり得る。
【0038】
「nominal繰り返し」は、UEがULグラントを受信する繰り返しであり、一方で、「実際の繰り返し」は、UEによって実際に送信されるnominal繰り返しのセグメントであることに留意されたい。例えば、スロット境界にわたるnominal繰り返しの場合、nominal繰り返しは、UEの観点からスロット境界によって2つの実際の繰り返しに分割され得る。例えば、伝送のための無効なシンボル(例えば、DLシンボル、nominal繰り返しがPUSCH繰り返しといったUL繰り返しである場合)にわたるnominal繰り返しの場合、nominal繰り返しはまた、UEの観点から無効なシンボルによって2つの実際の繰り返しに分割され得る。nominal /実際の繰り返しは、nominal /実際のPUSCH繰り返しを指し得る。本開示において、繰り返しは、特に明記しない限り、「nominal繰り返し」又は「実際の繰り返し」のいずれかを指し得る。更に、繰り返しは、ULベースの繰り返し又はDLベースの繰り返しであり得る。例えば、繰り返しは、PUSCH繰り返しであってよい。本開示において、繰り返しは、nominal繰り返し又は実際の繰り返しのための送信機会を指し得る。
【0039】
マルチTRPシナリオにおけるPUSCH繰り返しの機構は、専用設定(例えば、RepetitionSchemeConfig)に基づいて実施され得る、又は非スロットベース繰り返し方式のためのPUSCH設定に従い得る。いくつかの実施形態において、PDSCH繰り返しの機構に適用される設定/信号は、マルチTRP動作のためのPUSCH繰り返しの機構にも適用可能であり得る。
【0040】
マルチTRPベースのPDSCH繰り返しに適用されるTCI状態マッピングの方法論がマルチTRPベースのPUSCH繰り返しに適用されるとき、実際の繰り返しの数が(nominal繰り返しがスロット境界にわたる、又は無効シンボルをわたることに応じて)nominal繰り返しの数とは異なり得るため、UL TB(例えば、TCIサイクル)の各送信機会にTCI状態にマップすることが必要とされる。以前に説明したPDSCH繰り返しのためのスキーム3の場合、UEは、スロット境界にわたる繰り返しを受信することを予期されないことがある。従って、nominal繰り返しが2つの実際の繰り返しに分離する場合、PUSCH繰り返しのためのTCIコードポイントによって示されるTCI状態のマッピングパターンを決定することは、必要とされる。マッピングパターンは、1つ又は複数のTCI状態をPUSCH繰り返し送信にマップすることによって実施され得る、TCI状態のマッピング順序を指し得る。
【0041】
一方で、マルチTRP PDSCH繰り返し動作の場合、パラメータstartingsymboloffsetKは、スロット内の第1の送信機会の最後のシンボルの後のK個のシンボルである第2の送信機会の開始シンボルを設定するために使用され得る。換言すると、パラメータstartingsymboloffsetKは、第1の送信機会の最後のシンボルとスロットにおける第2の送信機会の開始シンボルとの間のオフセット(例えば、K個のシンボル)を決定する。しかしながら、PUSCH繰り返しの場合、任意の2つの隣接する繰り返し間のオフセットは、同じでなくてもよい。従って、不均一なオフセット分布の状況下で、PUSCH繰り返しを送信するのに適した機構は、必要とされ得る。
【0042】
更に、NRシステムにおいて、マルチTRP PDSCH繰り返しの動作において、スキーム3(例えば、TDMスキームA)とスキーム4(TDMスキームB)とを同時に設定することは、許可されないことがある。しかしながら、より柔軟で信頼性のあるPUSCH送信を可能にするために、同時にUEが非スロットベースの繰り返し方式とスロットベースの繰り返し方式とから設定されることを可能にすることが必要とされる。
【0043】
上述したように、本開示は、より柔軟であり、特定の5Gシナリオ(例えば、マルチTRP)の要件によりよく適合する、ULベースの繰り返し(例えば、PUSCH繰り返し)のための機構を提供する。
【0044】
〔マルチTRP PUSCH繰り返しの専用設定〕
いくつかの実施形態において、UEは、スロットベース繰り返し方式を設定するためのパラメータ(又は略して「スロットベースパラメータ」)と、非スロットベース繰り返し方式を構成するためのパラメータ(又は略して「非スロットベースパラメータ」)とを含む、PUSCH繰り返しのための専用設定を与えられ得る。換言すると、UEが専用設定を受信すると、UEは、2つの異なる繰り返し方式、すなわち、スロットベース繰り返し方式及び非スロットベース繰り返し方式から設定される。いくつかの実施形態において、スロットベースのパラメータ及び/又は非スロットベースのパラメータは、情報要素(IE)として実施され得る。
【0045】
スロットベースのパラメータ及び非スロットベースのパラメータを含む専用設定は、スロットベースの繰り返し方式及び非スロットベースの繰り返し方式を用いてUEを設定するための、ネットワークからの明示的なインディケーションと見なされ得る。いくつかの実施形態において、スロットベースのパラメータは、パラメータRepTypeA又はSlotBasedを含み得、一方で非スロットベースのパラメータは、パラメータRepTypeB又はNonslotBasedを含み得る。
【0046】
いくつかの他の実施形態において、1つ又は複数の特定のパラメータは、対応する繰り返し方式を用いてUEを設定する暗示的なインディケーションとして使用され得る。パラメータは、異なる繰り返し方式に対応し得る。例えば、パラメータの第1のセットは、スロットベースの繰り返し方式に対応し得、パラメータの第2のセットは、非スロットベースの繰り返し方式に対応し得る。
【0047】
いくつかの他の実施形態において、異なる繰り返し方式は、異なる数のnominal繰り返しを有し得る。例えば、UEは、スロットベース繰り返し方式のためのnominal繰り返しの数を示すパラメータRepNumTypeAから設定され得、及び/又は非スロットベース繰り返し方式のためのnominal繰り返しの数を示すパラメータRepNumTypeBから設定され得る。
【0048】
いくつかの実装形態において、異なる繰り返し方式は、異なるTCI状態マッピング順序を有し得る。例えば、UEは、スロットベースの繰り返し方式のためのTCI状態マッピング順序を示すパラメータTCImappingTypeAから設定され得、及び/又は非スロットベースの繰り返し方式のためのTCI状態マッピング順序を示すパラメータTCImappingTypeBから設定され得る。
【0049】
いくつかの実施形態において、異なる繰り返し方式は、異なる時間領域リソース割振り(TDRA)リストに対応し得る。例えば、UEは、スロットベースの繰り返し方式のための第1のTDRAリストから設定され、非スロットベースの繰り返し方式のための第2のTDRAリストから設定されることができる。TDRAリストは、いくつかのアイテム(又は「エントリ」又は「行」)を含み得、各アイテムは、アイテムインデックス、マッピングタイプ、スロットオフセット(K1及び/又はK2)、開始シンボル(S)、割振り長(L)、及び(nominal )繰り返しの数の内の少なくとも1つを含むリソース割振り関連パラメータのセットを示す。
【0050】
いくつかの実施形態において、UEは、能力メッセージをネットワークに送信し得る。能力メッセージは、異なる繰り返し方式の間の切り替えをサポートするUEの能力を示し得る。
【0051】
〔各繰り返しの間のオフセット値〕
本開示のいくつかの態様において、UEは、各2つの隣接する繰り返し、TCI状態のマッピング順序、及びnominal繰り返しの数の間のオフセット値を示すいくつかのパラメータから設定され得る。
【0052】
いくつかの実施形態において、パラメータによって示される異なるオフセット値は、異なる時間単位であり得る。例えば、オフセット値の内の1つの時間単位は、シンボル内にあり得るが、オフセット値の内の別の1つの時間単位は、スロット又はサブスロット内にあり得る。
【0053】
図1は、本開示の一例としての実施形態に従った、異なる繰り返し方式のために設定された異なるオフセット値を示す概略図である。
【0054】
本実施形態において、UEは、異なるタイムスロットにおいて、非スロットベースの繰り返し方式及びスロットベースの繰り返し方式を適用する。
図1に示すように、非スロットベースの繰り返し方式は、スロット#1及び#4において適用され、スロットベースの繰り返し方式は、スロット#2及び#3において適用される。スロット#1において、繰り返し102及び104は、繰り返し102の最後のシンボルの後に繰り返し104の最初のシンボルが続くという点で連続している(又は連続的である)。換言すると、2つの隣接する繰り返し102と104との間のオフセット値OV1は、「0」である。繰り返し104の次に、スロット#2、#3において、スロットベースの繰り返し方式に基づいて、繰り返し106及び108は、送信される。異なった繰り返し方式の下での二つの隣接する繰り返しの間のオフセット値は、OV2であり、例としての実施形態において、「7」シンボルにセットされる。
【0055】
次いで、前に説明されたように、異なる繰り返し方式は、2つの隣接する繰り返しに対して異なるオフセット値を適用し得る。
図1に示すように、スロット#2及び3において、繰り返し方式が「非スロットベース」から「スロットベース」に切り替わるため、新たなオフセット値OV3(例えば、7シンボル)は、適用される。スロット#3からスロット#4への移行中、繰り返し方式は、非スロットベースの繰り返し方式に戻り、したがって、繰り返し108と110との間のオフセット値は、OV2であり、これは、例としての実施形態において「7」シンボルである。スロット#4において、繰り返し110及び112は、繰り返し112の最初のシンボルが繰り返し110の最後のシンボルの直後であるという点で連続している。すなわち、繰り返し110と112との間のオフセット値は、OV1であり、これは例としての実施形態において、「0」シンボルである。
【0056】
いくつかの実施形態において、UEは、非スロットベースの繰り返し方式のための2つの隣接する両方の繰り返しの間のオフセット値(例えば、
図1のOV1)を示すパラメータ(例えば、startingSymbolOffsetK1)、異なる繰り返し方式のための2つの隣接する繰り返しの間のオフセット値(例えば、
図1のOV2)を示すパラメータ(例えば、startingSymbolOffsetK2)、及び/又はスロットベース繰り返し方式のための2つの隣接する繰り返しの間のオフセット値(例えば、
図1のOV3)を示すパラメータ(たとえば、startingSymbolOffsetK3)を設定され得る。
【0057】
いくつかの実施形態において、スロットベースの繰り返し方式のための各2つの隣接する繰り返しの間のオフセット値は、「固定値」であってもよい。すなわち、スロットベースの繰り返し方式のために設定されるオフセット値は、同じであってもよい。いくつかの他の実施形態において、非スロットベースの繰り返し方式のための各2つの隣接する繰り返しの間のオフセット値は、「変動値」であり得る。
【0058】
図2は、本開示の一例としての実施形態に従った、非スロットベースの繰り返し方式のために設定された様々なオフセット値を示す概略図である。
図2に示すように、スロット#1における繰り返し202と繰り返し204との間のオフセット値OV4は、「2」シンボルである。スロット#2において、繰り返し206と208との間のオフセット値OV5は、「0」シンボルに変更する。スロット#1及び#2に適用されるものとオフセット分布の同じパターンは、次の2つのスロット#3及び#4にも適用され得る。例えば、スロット#3において、繰り返し210と繰り返し212との間に、オフセット値OV4は、適用されてもよい。スロット#4において、オフセット値OV5は、繰り返し214と216との間に適用され得る。換言すると、いくつかの実施形態において、非スロット基準の繰り返し方式のための各2つの隣接する繰り返しの間のオフセット値は、スロット基準ごとに異なり得る。
【0059】
図3は、本開示の一例としての実施形態に従った、固定オフセット値が適用される非スロットベースの繰り返し方式を示す概略図である。
図3に示されるように、スロットにおける2つの隣接する繰り返し(例えば、スロット#1における繰り返し302及び304、スロット#2における繰り返し306及び308、スロット#3における繰り返し310及び312、又はスロット#4における繰り返し314及び316)の間のオフセット値OV6は、固定(例えば、「2」シンボル)である。
【0060】
上述のOV1、OV2、OV3、OV4、OV5、及びOV6の値、ならびに本開示に記載される他のオフセット値は、例示のみを目的とし、本開示の範囲を限定するものではないことに留意されたい。オフセット値は、ネットワークの設定又はUEの実施形態に応じて任意であり得る。いくつかの実施形態において、オフセット値は、特定の繰り返し方式(例えば、非スロットベースの繰り返し方式又はスロットベースの繰り返し方式)が適用されるとき、固定値であり得る。いくつかの実施形態において、オフセット値は、特定の繰り返し方式(例えば、非スロットベースの繰り返し方式又はスロットベースの繰り返し方式)が適用されるとき、値が変更され得る。オフセット値は、無線リソース制御(RRC)、下りリンク制御情報(DCI)、及び/又は媒体アクセス制御(MAC)コントロールエレメント(CE)信号によって設定され得る。
【0061】
〔繰り返しの回数〕
本開示のいくつかの態様において、異なる繰り返し方式のための繰り返しの回数を用いてUEを設定する様々な方法は、提供される。メカニズムの詳細は、
図4及び
図5を参照して説明される。
【0062】
図4は、本開示の一例としての実施形態に従った、様々な繰り返し方式が、繰り返し回数を示す共通パラメータを共有することを示す概略図である。本実施形態において、パラメータRepNumは、スロットベースの繰り返し方式と非スロットベースの繰り返し方式の両方に共通である。例えば、RepNum=2の場合、スロットベースの繰り返し方式の繰り返し数と非スロットベースの繰り返し方式の繰り返し数は、同じ値「2」であってよい。この場合において、UEは、1つのスロットに2つの繰り返し(それぞれ対角線を有する長方形で表される)が存在するべきであることを知ることができ、こういったスロットベースの繰り返しパターンは、2つの連続するスロット(例えば、スロット#1及び#2)に実施されるべきである。パラメータRepNumは、RRC、MAC-CE、及び/又はDCI信号によって示され得る/設定され得る。
【0063】
図5は、本開示の一例としての実施形態に従った、様々な繰り返し方式が、それぞれが対応する繰り返し回数を示している個別のパラメータを適用することを示す概略図である。本実施形態において、スロットベースの繰り返し方式の繰り返しの数は、パラメータRepNumTypeAによって決定され、非スロットベースの繰り返し方式の繰り返しの数は、パラメータRepNumTypeBによって決定される。RepNumTypeA=4及びRepNumTypeB=2である場合、UEは、1つのスロット内に2つの繰り返し(それぞれ、対角線を有する長方形によって表される)があるべきであることを知ることができ、そういったスロットベースの繰り返しパターンは、4つの連続スロット(例えば、スロット#1、#2、#3、及び#4)内に実施されるべきである。パラメータRepNumTypeA及びパラメータRepNumTypeBの各々は、RRC、MAC-CE、及び/又はDCI信号によって示され得る/設定され得る。例えば、パラメータRepNumTypeA及びRepNumTypeBは、2つの別個のRRCパラメータ、2つの別個のMAC-CE、又は2つの別個のDCIフィールドにおいて、実施され得る。
【0064】
いくつかの他の実施形態において、繰り返しの数は、(1)TBのために設定されたTCI状態の数と、(2)上述したパラメータRepNumTypeA及び/又はパラメータRepNumTypeBとによって決定され得る。例えば、TBのために設定されたTCI状態の数は、2(例えば、TCI状態#1及びTCI状態#2)であり、インジケータ(例えば、RepNumTypeA又はRepNumTypeB)は、4に等しく、従って、繰り返しの総数は、8に等しく、2を4倍することによって決定され得る。
【0065】
〔TCI状態のマッピング順序〕
本開示のいくつかの態様において、UEは、特定の繰り返し方式のための繰り返しのTCI状態のマッピング順序を示すパラメータから設定され得る。例えば、UEは、スロットベースの繰り返し方式のためのパラメータ#1と、非スロットベースの繰り返し方式のためのパラメータ#2と、から設定され得る。スロットベースの繰り返し方式が適用されるとき、UEは、パラメータ#1によって示されるTCI状態のマッピング順序を適用し得る。非スロットベースの繰り返し方式が適用されるとき、UEは、パラメータ#2によって示されるTCI状態のマッピング順序を適用することができる。
【0066】
連続的なマッピングタイプ及びサイクリックマッピングタイプを含む、多くのタイプのTCI状態のマッピング順序は、存在する。連続的なマッピングタイプは、連続的な繰り返しの特定のセットが同じTCI状態を適用することができるTCI状態のマッピング順序、連続的な繰り返しの次のセットが別のTCI状態を適用することができるTCI状態のマッピング順序などを指すことができる。換言すると、連続的なマッピングタイプの場合、特定の数の連続的な繰り返しは、同じTCI状態を適用し得る。サイクリックマッピングタイプは、繰り返しの特定のTCI状態のマッピングパターンがサイクル内で発生するTCI状態のマッピング順序を指すことができる。2つの連続的な/隣接する繰り返し間のオフセット値が「0」である場合、これらの2つの連続的な繰り返しは、時間領域において「連続的」であると見なされることに留意されたい。
【0067】
図6は、本開示の一例としての実施形態に従った、異なるタイプのTCI状態のマッピング順序に基づいてTCI状態にマップされた複数の繰り返しを示す概略図である。本実施形態において、スロットベース繰り返し方式のためのTCI状態のマッピング順序は、連続的なマッピングタイプであり、非スロットベース繰り返し方式のためのTCI状態のマッピング順序は、サイクリックマッピングタイプである。
図6に示すように、非スロットベースの繰り返し方式は、スロット#1において適用され、スロットベースの繰り返し方式は、スロット#2、#3、及び#4において適用される。スロット#1において、繰り返し602及び604のTCI状態のマッピングパターンは、{TCI状態#1、TCI状態#2}である。スロット#2、#3及び#4において、TCI状態のマッピング順序は、一定数の連続的な繰り返し毎に同じTCI状態を適用することができる連続的なマッピングタイプに切り替えられる。例えば、TCI状態のマッピング順序は、同じTCI状態を適用すべき特定の数の連続的な繰り返しが「2」である場合、{TCI状態#1、TCI状態#1、TCI状態#2、TCI状態#2}というTCI状態の連続的なセットに従うことができる。そういったケースにおいて、スロットベースの繰り返し方式のための繰り返し606、608、及び610は、連続的なセットの最初の3つのTCI状態にマップすることができる。すなわち、繰り返し606、608、及び610は、
図6に示されるように、それぞれ、TCI状態#1、TCI状態#1、及びTCI状態#2にマップし得る。いくつかの他の実施形態において、スロットベースの繰り返し方式及び非スロットベースの繰り返し方式は、(例えば、連続的なマッピングタイプ又はサイクリックマッピングタイプを有する)同じTCI状態のマッピング順序を有し得る。
【0068】
いくつの実施形態において、異なるタイプのTCI状態のマッピング順序は、RRC信号によってUEのために設定され得る。次いで、ネットワークは、DCI又はMAC-CE信号を送信することによって、どのタイプのTCI状態のマッピング順序が適用されるべきかをUEに示し得る。
【0069】
いくつかの実施形態において、TCI状態のマッピング順序のパラメータは、それぞれが特定のタイプのTCI状態のマッピング順序に対応するいくつかの可能な値の内の1つにセットされ得るインデックスであり得る。例えば、インデックスは、サイクリカルマッピングタイプの場合は「インデックス0」に設定され、連続的なマッピングタイプの場合は「インデックス1」に設定され、事前定義されたマッピングタイプの場合は「インデックス2」に設定され得る。一旦、パラメータが設定されると、適用されるそのようなインデックスの値は、DCI及び/又はMAC-CE信号を介してネットワークによって示され得る。
【0070】
いくつかの実施形態において、上述した事前定義されたマッピングタイプは、連続的なマッピングタイプ及びサイクリカルマッピングタイプ以外のTCI状態のマッピング順序を指し得る。そういったTCI状態のマッピング順序は、規則的又は不規則な順序を有し得る。例えば、TCI状態のマッピング順序は、{TCI状態#1、TCI状態#2、TCI状態#2、TCI状態#1}といったTCI状態の予め定義された連続的なセットに従い得る。
【0071】
いくつかの実施形態において、異なる繰り返し方式のためのパラメータ(例えば、上述したパラメータ#1及び#2)が設定される場合、どのマッピング順序(例えば、スロットベース方式のためのマッピング順序及び非スロットベース方式のためのマッピング順序)をUEが繰り返しベースの送信(例えば、PUSCH繰り返し)のスケジューリングに適用するかを示すために、動的インディケーション(例えば、DCI又はMAC-CE信号によって搬送される)は、使用され得る。いくつかの実施形態において、スケジューリングは、繰り返し動作のためのスケジューリングを指し得る。
【0072】
図7は、本開示の一例としての実施形態に従った、TCI状態のマッピング順序に基づいてTCI状態にマップされた複数の繰り返しを、繰り返し方式に関係なく示す概略図である。
図7に示されるように、スロット#1及び#2が非スロットベースの繰り返し方式を適用し、スロット#3及び#4がスロットベースの繰り返し方式を適用しても、これらのスロット内の繰り返し702、704、706、708、710及び712は、スロット内でどの繰り返し方式が適用されるかにかかわらず、同じTCI状態のマッピング順序を(例えば、{TCI状態#1、TCI状態#2}のサイクリックTCI状態のマッピングパターンを用いて)適用する。換言すると、示されたTCI状態のマッピング順序は、繰り返し動作のスケジューリングに適用され得る。UEは、異なる繰り返し方式(例えば、非スロットベースの繰り返し方式及びスロットベースの繰り返し方式)を含み得るが、異なるTCI状態マッピングパターンを異なる繰り返し方式に適用しないことがある。
【0073】
いくつかの実施形態において、UEは、タイプAのPUSCH繰り返し(又はスロットベース繰り返し方式)及びタイプBのPUSCH繰り返し(又は非スロットベース繰り返し方式)に対応する所与のインジケータに基づいて、マルチTRPベースのPUSCH繰り返しを実行し得る。
【0074】
いくつかの実施形態において、TCI状態のマッピング順序は、nominal繰り返し基準毎に設定され得る/示され得る/アクティベートされ得る。換言すると、nominal繰り返しのそれぞれは、TCI状態にマップすることができる。
【0075】
図8は、本開示の一例としての実施形態に従った、複数のnominal繰り返しを示す概略図である。
図8に示すように、nominal繰り返し802、804、806及び808は、それぞれ、TCI状態#1、TCI状態#2、TCI状態#1、TCI状態#2にマップされる。換言すると、nominal繰り返し802、804、806、及び808のTCI状態のマッピング順序のタイプは、本実施形態において、サイクリックTCI状態のマッピングパターンが{TCI状態#1、TCI状態#2}であるサイクリックマッピングタイプである。
【0076】
更に、TCI状態がnominal繰り返しごとに設定されるため、スロット境界を横断するnominal繰り返し又は無効シンボルが1つより多い実際の繰り返しに分割されたとしても、nominal繰り返しの全ての実際の繰り返しは、同じTCI状態にマップされ得る。
図8に示すように、nominal繰り返し806は、たとえスロット境界を横断し、UEの観点から2つの実際の繰り返しを有すると考えられるとしても、1つのTCI状態#1のみにマップする。
【0077】
図8における実施形態は、説明の目的のためだけのものであることに留意されたい。いくつかの他の実施形態において、TCI状態のマッピング順序のタイプはまた、連続的なマッピングタイプ又は任意の他の事前定義されたマッピングタイプであり得る。
【0078】
いくつかの実施形態において、TCI状態のマッピング順序は、(例えば、RRCパラメータ又はTDRAリスト/表内のアイテムによって)RRCによって設定され得る。いくつかの実施形態において、TCI状態のマッピング順序は、DCI(例えば、RRCによって設定された新しいエントリ/アイテムを示す新しいDCIフィールド又は既存のフィールド)によって示され得る。いくつかの実施形態において、TCI状態のマッピング順序は、MAC-CEによってアクティベートされ得る。例えば、MAC-CEは、フィールド又はビットマップによって特定のTCI状態のマッピング順序をアクティベートし得る。
【0079】
いくつかの実施形態において、TCI状態のマッピング順序は、実際の繰り返し基準ごとに設定され得る/示され得る/アクティベートされ得る。換言すると、実際の繰り返しのそれぞれは、TCI状態にマップすることができる。
【0080】
図9は、本開示の一例としての実施形態に従った、複数の実際の繰り返しを示す概略図である。
図9に示すように、実際の繰り返し902、904、906、908、及び910はそれぞれ、TCI状態#1、TCI状態#2、TCI状態#1、TCI状態#2、及びTCI状態#1にマップされ、実際の繰り返し906及び908は、そのnominal繰り返しがスロット#1と#2との間のスロット境界を横断するため、同じnominal繰り返しから分割される。
【0081】
TCIのマッピング順序のタイプは、連続的なマッピングタイプ、サイクリングマッピングタイプ、又は任意の他の事前定義されたマッピングタイプといった、任意であり得る。例えば、いくつかの他の実施形態において、実際の繰り返し902、904、906、908、及び910のTCIのマッピング順序は、TCI状態の連続的なセット、{TCI状態#1、TCI状態#1、TCI状態#2、TCI状態#2、TCI状態#1}に従い得る。換言すると、実際の繰り返し902、904、906、908、及び910は、それぞれ、TCI状態#1、TCI状態#1、TCI状態#2、TCI状態#2、及びTCI状態#1にマップし得る。いくつかの他の実施形態において、実際の繰り返し902、904、906、908、及び910のTCIのマッピング順序は、TCI状態の連続的なセット、{TCI状態#1、TCI状態#1、TCI状態#2、TCI状態#2}に従い得る。いくつかの実施例において、事前定義されたマッピングタイプは、ハーフハーフマッピング順序、スロット基準マッピング順序、又は/及びサブスロット基準マッピング順序の内の少なくとも1つを指し得る。一実施例において、ハーフハーフマッピング順序は、第1のTCI状態を第1のハーフ繰り返し数に適用し、第2のTCI状態を第2のハーフ繰り返し数に適用し得る。一実施例において、スロット基準マッピング順序は、第1のTCI状態を第1のスロット(例えば、繰り返しの開始)に適用し、第2のTCI状態を第2のスロットに適用することなどができる。一実施例において、サブスロット基準のマッピング順序は、第1のTCI状態を第1のサブスロットに適用し(例えば、繰返しの開始)、第2のTCI状態を第2のサブスロットに適用することなどができる。
【0082】
いくつかの実施形態において、TCI状態のマッピング順序は、(例えば、RRCパラメータ又はTDRAリスト/表内のアイテムによって)RRCによって設定され得る。いくつかの実施形態において、TCI状態のマッピング順序は、DCI(例えば、RRCによって設定された新しいエントリ/アイテムを示す新しいDCIフィールド又は既存のフィールド)によって示され得る。いくつかの実施形態において、TCI状態のマッピング順序は、MAC-CEによってアクティベートされ得る。例えば、MAC-CEは、フィールド又はビットマップによって、特定のTCI状態のマッピング順序をアクティベートし得る。
【0083】
いくつかの実施形態において、TCI状態のマッピング順序が最初にnominal繰り返し基準ごとに設定される/示される/アクティベートされるが、その後、実際の繰り返しベースごとに変更され得る。そのような場合において、基準としてnominal繰り返しにマップするか、又は基準として実際の繰り返しにマップするかは、動的に設定され得る/切り替えられ得る。
【0084】
図10は、本開示の一例としての実施形態に従った、TCI状態のマッピング基準をnominal繰り返し基準から実際の繰り返し基準に変更する処理を示す概略図である。
図10に示すように、nominal繰り返し1002、1004、1006、及び1008は、それぞれ、TCI状態#1、TCI状態#2、TCI状態#1、及びTCI状態#2にマップする。nominal繰り返し1006は、スロット境界によって2つの実際の繰り返しに分割され、ネットワークは、(例えば、特定のインディケーションによって)実際の繰り返しに基づいてTCI状態マッピング順序を変更するため、nominal繰り返し1006の一部(すなわち、
図10の対角線によって陰影が付けられた、nominal繰り返し1006から分割された実際の繰り返しの内の1つ)は、別のTCI状態(例えば、TCI状態#2)にマップされ得る。
【0085】
いくつかの実施形態において、特定のインディケーションは、DCI又は/及びMAC-CE信号によって搬送され得る。いくつかの実施形態において、特定のインディケーションは、「半静的」と「動的」との間でTCIマッピング順序を切り替えるために使用され得る。例えば、RRCが連続的なマッピングタイプを設定する場合、特定のインディケーションのビット値(例えば、「0」は、設定されたマッピングタイプを変更しないことを意味し、「1」は、サイクリカルマッピングタイプ又は事前定義されたマッピングタイプを使用することを意味する)は、スケジューリングのためのTCI状態マッピング順序を切り替えるために使用され得る。いくつかの実施形態において、特定のインディケーションは、nominal繰り返し(例えば、nominal繰り返しが2つ以上の実際の繰り返しに分割される)のセグメンテーションが発生するとき、UEが適用すべき特定のTCI状態を示すために使用され得る。いくつかの実施形態において、UEがTCI状態マッピング順序を切り替えることをサポートするかどうかをネットワークに通知するために、UEは、UE能力メッセージを報告し得る。
【0086】
いくつかの実施形態において、繰り返しのための送信機会の数が十分に大きい(例えば、設定された値よりも大きい)場合、繰り返しのためのTCI状態マッピング順序は、連続的なマッピングタイプとサイクリカルマッピングタイプとの組合せであり得る。いくつかの実施形態において、繰返しのための送信機会の数が設定された値よりも大きい場合、UEは、サイクリカルマッピングタイプをX回の繰返しに適用し、連続的なマッピングタイプをY回の繰返しに適用することができ、X及びYは、自然数である。例えば、繰り返し回数が「8」(すなわち、繰り返しのための送信機会の回数が「8」である)であり、「X=Y=4」である場合、4つの連続的な繰り返しは、(例えば、TCI状態の連続的なセット:{TCI状態#1、TCI状態#2、TCI状態#1、TCI状態#2}にマップすることによって)サイクリカルマッピングタイプから設定され得、他の4つの連続的な繰り返しは、(例えば、TCI状態の連続的なセット:{TCI状態#1、TCI状態#1、TCI状態#2、TCI状態#2}にマップすることによって)連続的なマッピングタイプから設定され得る。
【0087】
図11は、本開示の一例としての実施形態に従った、多数の連続的な繰り返しのTCIマッピング順序を示す概略図である。
図11に示すように、非スロットベース繰り返し方式の下での2つ以上の連続的な(nominal )繰り返しは、1つのTCI状態にマップすることができる。例えば、連続的な繰り返し1102及び1104は、TCI状態#1にマップされ、連続的な繰り返し1106及び1108は、TCI状態#2にマップされる。
【0088】
いくつかの実施形態において、1つのTCI状態にマップされる連続的な繰り返しの数は、RRC、DCI、又は/及びMAC-CE信号によって設定され得る/示され得る。いくつかの実施形態において、連続的な繰り返しの数は、パラメータRepNumTypeBによって設定され得る。いくつかの実施形態において、非スロットベースの繰り返し方式のためのTCI状態マッピング順序を示すパラメータが設定されない場合、連続的な繰り返しの数は、パラメータRepNumTypeBによって設定され得る。いくつかの実施形態において、連続する繰り返しの数は、TDRAリストの行/アイテム/エントリに含まれる繰り返しの数のパラメータによって示され得る。ネットワークは、スケジューリングDCI内のTDRAリストの行/アイテム/エントリを示すことによって、一定数の連続的な繰り返しをUEに示し得る。いくつかの実施形態において、連続的な繰り返しの数は、ネットワークによって動的に変更され得る。いくつかの実施形態において、連続的な繰り返しの数が任意の数であり得るかどうかはUEからのUE能力メッセージによってネットワークに報告され得る。いくつかの実施形態において、連続的な繰り返しの数は、nominal繰り返し又は実際の繰り返しの送信機会の数を指し得る。より具体的に、UEが特定の数の連続的なnominal繰り返し又は実際の繰り返しに同じTCI状態を適用すると決定することができる。いくつかの実施形態において、連続的な繰り返しの数は、スロット内のnominal繰り返し又は実際の繰り返しの数であり得る。
【0089】
図12は、本開示の別の例としての実施形態に従った、複数の連続的な繰り返しのTCIマッピング順序を示す概略図である。
図12に示されるように、1つのTCI状態に対応する繰り返しの数は、可変であり得る。例えば、第1のTCI状態(例えば、TCI状態#1)をマップしたX(例えば、
図12の「X=3」)繰り返し(例えば、繰り返し1202、1204、及び1206)と、第2のTCI状態(例えば、TCI状態#2)をマップしたY(たとえば、
図12の「Y=1」)繰り返し(例えば、繰り返し1208)とがあり得る。パラメータX及びYは、ネットワークによって設定され得る、事前定義され得る、又は示され得る。
【0090】
いくつかの実施形態において、繰り返しのための非一様TCI状態マッピング順序は、ネットワークによって動的にスケジュールされ得る。非一様TCI状態マッピング順序は、同じTCI状態にマップされた繰り返しが隣接する繰り返し間で等しく分配されないという点で、TCI状態マッピング順序を指し得る。換言すると、特定のTCI状態に対応する繰り返しの数は、変化し得る。いくつかの実施形態において、UEは、パラメータX及び/又はYのサポートされる値(又は値範囲)をネットワークに通知するためにUE能力メッセージを送信し得る。いくつかの実施形態において、非一様マッピングは、特定の条件が満たされるときに実行され得る。条件は、制御リソースセット(CORESET)の数、マルチTRP方式の設定、チャネル品質(例えば、チャネル状態情報(CSI)報告)、及び/又はUEの実施形態に関連付けられ得る。
【0091】
〔複数の繰り返しの間の時間領域オフセット分布〕
本開示のいくつかの態様において、2つの隣接する繰り返し(nominal繰り返し又は実際の繰り返し)の間に、時間領域オフセットは、存在し得る。時間領域オフセットの値は、ネットワークの設定に応じて、固定又は変更され得る。例えば、時間領域オフセットは、RRC、DCI、又はMAC-CE信号によって設定され得る/示され得る/アクティベートされ得る。
【0092】
図13は、本開示の一例としての実施形態に従った、多重の繰り返しの間の時間領域オフセット分布パターンを示す概略図である。
図13に示すように、各2つの隣接する繰り返しの間(例えば、繰り返し1302と1304の間、繰り返し1304と1306の間、及び繰り返し1306と1308の間)に、時間領域オフセット(例えば、OV7)は、存在する。
【0093】
用語「オフセット(値)」及び用語「時間領域オフセット(値)」は、特に明記しない限り、本開示において互換的に利用され得ることに留意されたい。
【0094】
いくつかの他の実施形態において、1つより多いオフセット値は、設定され得る。換言すると、2つの隣接する繰り返し毎の間のオフセットは、個別に設定され得、同じ値を有していなくてもよい。オフセットは、RRC、DCI、又はMAC-CE信号によって設定され得る/示され得る/アクティベートされ得る。
【0095】
いくつかの他の実施形態において、オフセットは、nominal繰り返しのために省略された送信機会の数によって決定され得る。いくつかの他の実施形態において、オフセットは、実際の繰り返しのために省略された送信機会の数によって決定され得る。いくつかの実施形態において、オフセットは、スロット境界を横断するnominal繰り返しの前のスロットにおける実際の繰り返しを省略することによって決定され得る。いくつかの他の実施形態において、オフセットは、スロット境界を横断するnominal繰り返しの後のスロットにおける実際の繰り返しを省略することによって決定され得る。
図9を実施例にとると、実際の繰り返し906は、スロット境界を横断するnominal繰り返しの前のスロット(すなわち、スロット#1)における実際の繰り返しであり、実際の繰り返し908は、スロット境界を横断するnominal繰り返しの後のスロット(すなわち、スロット#2)における実際の繰り返しである。
【0096】
いくつかの実施形態において、UEは、表1に示される動作を実行し得る。
【0097】
【0098】
図14は、本開示の一例としての実施形態に従った、多重の繰り返しの間の時間領域オフセット分布パターンを示す概略図である。
図14に示すように、非ゼロオフセット値(例えば、OV8)は、繰り返し1404と1406との間にあり、ゼロオフセット値(すなわち、オフセット値が「0」である)は、繰り返し1402と1404との間、及び繰り返し1406と1408との間にある。換言すると、繰り返し1402及び1404は、2つの連続する繰り返しであり、繰り返し1406及び1408も連続する繰り返しである。
【0099】
いくつかの実施形態において、オフセットは、ネットワークによって動的にスケジュールされ得る。いくつかの実施形態において、ネットワークは、繰り返しのための送信機会のスケジューリングが任意のオフセットを伴うかどうかのインディケーションをUEに送信し得る。スケジューリングは、DCIによってスケジュールされた繰り返し送信を参照することができ、DCIは、オフセットインディケーションを含み得る。
【0100】
いくつかの実施形態において、サポートされるオフセット値は、UE能力によって報告され得る。いくつかの実施形態において、オフセットを適用すべきかどうかは、ネットワークによって動的に示され得る。いくつかの実施形態において、オフセットが一旦、設定されると、ネットワークは、DCI又はMAC-CE信号を使用して、オフセットの使用をアクティベート又は非アクティベートし得る。オフセットが一旦、アクティベートされると、UEは、オフセットを適用し得る。オフセットが一旦、非アクティベートされると、UEは、オフセットが設定されていても、オフセットを適用しないことがある。
【0101】
いくつかの実施形態において、オフセットを適用すべきかどうかは、UEからのUE能力メッセージによって報告され得る。いくつかの実施形態において、2つの繰り返しの間のオフセット(値)の時間単位は、シンボル、サブスロット、又はスロットであり得る。いくつかの実施形態において、オフセットは、特定の条件が満たされるとき、適用され得る。例えば、条件は、繰り返しが無効な記号又はスロット境界を横切るかどうかに基づいて決定されてもよい。例えば、条件は、設定されたCORESETの個数が閾値以上であるかどうかに基づいて決定され得る。例えば、条件は、マルチTRP方式のための設定から示され得る。例えば、条件は、チャネル品質(例えば、CSI報告)が所定の水準を満たすか否かに基づいて決定されることができる。
【0102】
いくつかの実施形態において、オフセットは、異なるTCI状態にマップする2つの隣接する繰り返しの間に適用され得る。いくつかの他の実施形態において、オフセットは、同じTCI状態にマップする2つの隣接する繰り返しの間に適用され得る。
【0103】
いくつかの実施形態において、オフセットは、「QCL-TypeD」から設定されていないTCI状態にマップする2つの隣接する繰り返しの間に適用されないことがある。換言すると、繰り返しがQCL-TypeDから設定されない場合、隣接する繰り返しの2つの送信機会間の持続時間は、示されたオフセットの代わりに、設定された繰り返し方式(例えば、タイプA繰り返し又はタイプB繰り返し)に基づいて決定され得る。いくつかの実施形態において、オフセットは、同じSRSリソースセットに関連付けられたTCI状態/ULビーム情報にマップする2つの隣接する繰り返しの間に適用されないことがある。換言すると、繰り返しが同じSRSリソースセットに関連付けられる場合、繰り返しの2つの隣接する送信機会の間の持続時間は、示されたオフセットの代わりに、設定された繰り返し方式(例えば、タイプA繰り返し又はタイプB繰り返し)に基づいて決定され得る。
【0104】
いくつかの実施形態において、UEは、第1のオフセット及び第2のオフセットを含む複数のオフセットから設定され得る。第1のオフセットは、同じSRSリソースセットに関連付けられたTCI状態/ULビーム情報にマップする繰り返しの2つの隣接する送信機会の間に適用され得、第2のオフセットは、異なるSRSリソースセットに関連付けられたTCI状態/ULビーム情報にマップする繰り返しの2つの隣接する送信機会の間に適用され得る。いくつかの他の実施形態において、第1のオフセットは、同じUEアンテナパネルに関連付けられたTCI状態/ULビーム情報にマップする2つの近隣の送信機会の間に適用され得、第2のオフセットは、異なるUEアンテナパネルに関連付けられたTCI状態/ULビーム情報にマップする2つの近隣の送信機会の間に適用され得る。UEパネルに関する情報(又は「UEパネル情報」)は、BS信号から導出され得る。いくつかの実施形態において、UEパネル情報は、TCI状態/ULビームインディケーション情報から導出され得る。いくつかの他の実施形態において、TCI状態/ULビームのためのUEパネル情報は、BS信号によって明示的に示され得る。第1のオフセットは、第2のオフセットよりも小さくてもよく、又は第2のオフセットと等しくてもよい。いくつかの実施形態において、第1のオフセット値は、ゼロであり得る。
【0105】
〔繰り返しタイプBの実際のPUSCH繰り返し〕
前述したように、nominal繰り返しは、スロット境界又は無効シンボルを横切るとき、1つより多い実際の繰り返しに分割され得る。いくつかの実施形態において、前述したオフセットとして使用されるシンボルは、無効なシンボルと見なされ得る。そういった場合において、オフセットによって分離された繰り返しの2つの隣接する送信機会は、実際の繰り返しである。いくつかの実施形態において、無効なシンボルによって分割されたnominal繰り返しがPUSCH繰り返しである場合、無効なシンボルは、DLシンボルである。無効なシンボルは、nominal繰り返しの最初のシンボルの直前、及び/又はnominal繰り返しの最後のシンボルの直後に位置し得る。
【0106】
いくつかの実施形態において、所与のオフセットが所定の値以上である場合、終了していない繰り返しは、ドロップされ得る。
【0107】
図15は、本開示の一実施形態に従った、繰り返しベースのUL送信を実行するためにUEによって実行される無線通信方法1500のためのフローチャートを示す。アクション1502、1504、1506、1508、及び1510は、
図15において独立したブロックとして表される個別のアクションとして示されているが、これらの個別に示されたアクションは、必ずしも順序に依存すると解釈されるべきではない。
図15においてアクションが実行される順序は、限定として解釈されることを意図しておらず、任意の数の開示されたブロックが本方法、又は代替の方法を実施するために、任意の順序で組み合わされ得る。更に、アクション1502、1504、1506、1508、及び1510の各々は、他のアクションとは無関係に実行され得、本開示のいくつかの実施形態において省略され得る。
【0108】
アクション1502において、UEは、BSからRRCメッセージを受信し得る。RRCメッセージは、第1の情報、第2の情報、及び第3の情報を含み得る。第1の情報は、スロット内の1つより多い繰り返し送信をサポートする繰り返しタイプを示し得る。例えば、繰返しタイプは、上述したスロットベースの繰返し方式(又は「繰返しタイプA」)であってよい。例えば、繰返しタイプは、上述した非スロットベースの繰返し方式又は「繰返しタイプB」であってよい。第2の情報は、UEのために設定された複数のTCI状態を示し得る。第3の情報は、複数のアイテムを含み得、複数のアイテムの各々は、PUSCHリソース割り当てを設定する。いくつかの実施形態において、第3の情報は、TDRAリストとして表され得る(又は、対応し得る)。TDRAリストのアイテムは、TDRAリストの行又はエントリを指し得る。TDRAリストの各アイテムは、PUSCHリソース割り当てを設定するための1つ又は複数のパラメータを含み得る。例えば、TDRAリストのアイテムは、TDRAリストのアイテムを識別するアイテムインデックス、PUSCH送信機会の時間領域位置を定義するスロットオフセット(K1及び/又はK2)、PUSCH送信機会の開始シンボル(S)、PUSCH送信機会の割り当て長さ(L)、及び一定数のPUSCH繰り返し(例えば、RepNum又はRepNumTypeB)の内の少なくとも1つを含み得る。
【0109】
アクション1504において、UEは、複数のアイテムの内の1つを示すDCIを受信し得る。例えば、DCIは、第3の情報によって表されるTDRAリストのアイテム/行/エントリインデックスを含むことができる。
【0110】
アクション1506において、UEは、複数のアイテムの内の1つに従って、nominal PUSCH繰り返しセットを決定することができ、nominal PUSCH繰り返しセット内のnominal PUSCH繰り返し数は、複数のアイテムの内の1つに含まれる第1のパラメータによって示され得る。
【0111】
いくつかの実施形態において、第1のパラメータは、nominal PUSCH繰り返し数を示すために使用される、以前に説明されたパラメータRepNum又はRepNumTypeBであり得る。例えば、RepNumTypeB=2の場合、nominal PUSCH繰り返し数は、「2」である。このような場合において、nominal PUSCH繰り返しセットは、2つのPUSCH繰り返しから構成され、PUSCH繰り返しの各々に対するPUSCHリソース割り当ては、TDRAリストの示されたアイテム内のパラメータ(例えば、パラメータK1、K2、S、及び/又はL)によって決定され得る。いくつかの実施形態において、DCIによって示される複数のアイテムの内の1つは、nominal PUSCH繰り返しのセットと複数のTCI状態との間の(TCI状態)マッピングタイプを示す第2のパラメータを更に含み得る。(TCI状態)マッピングタイプは、サイクリックマッピングタイプ又は連続的なマッピングタイプであり得る。
【0112】
アクション1508において、UEは、nominal PUSCH繰り返しのセットに基づいて決定される少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しを送信し得る。nominal PUSCH繰り返しのセット内の各nominal PUSCH繰り返しは、複数のTCI状態の内の1つにマップし得る。
【0113】
前述したように、UEは、少なくとも1つのスロット境界にわたって、又はUL送信のために無効であると見なされる少なくとも1つのシンボルにわたってnominal PUSCH繰り返しのセットを分割することによって、少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しを決定し得る。例えば、少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しは、第1の実際のPUSCH繰り返し及び第2の実際のPUSCH繰り返しを含む。第1の実際のPUSCH繰り返し及び第2の実際のPUSCH繰り返しは、セット中の同じnominal PUSCH繰り返しから分割され得る。いくつかの実施形態において、第1の実際のPUSCH繰り返し及び第2の実際のPUSCH繰り返しは、同じTCI状態にマップされ得る。
【0114】
いくつかの実施形態において、UEは、nominal PUSCH繰り返しセット中の2つの隣接するnominal PUSCH繰り返し間の時間領域オフセットを示す第4の情報から設定され得る。いくつかの実施形態において、時間領域オフセットは、nominal PUSCH繰り返しべース毎にBSによって設定され得る。いくつかの実施形態において、nominal PUSCH繰り返しのセット内の各2つの隣接するnominal PUSCH繰り返しは、時間領域オフセットを有し得る。
【0115】
方法1500は、UEが1つ又は複数のPUSCH繰り返しを実行することを可能にすることによって、より確実にデータを送信するためにUEにとって有利であり得、各PUSCH繰り返しは、特定のビーム(例えば、TCI状態)に対応する。PUSCH繰り返しとビームとの間のマッピングは、ネットワークから受信された設定に基づいて実施され得る。従って、方法1500は、より柔軟であり、異なる5Gシナリオ(例えば、マルチTRPシナリオ)の要件によりよく適合する。
【0116】
以下は、用語、実施例、実施形態、実施形態、アクション、及び/又は挙動を更に開示するために使用され得る。
【0117】
〔アンテナパネル〕:UEアンテナ実施形態の概念用語。パネルは、送信空間フィルタ(ビーム)を制御するための操作ユニットであると仮定することができる。パネルは、典型的に複数のアンテナ素子から構成される。いくつかの実施形態において、ビームは、パネルによって形成され得、2つのビームを同時に形成するために、2つのパネルが必要とされる。複数のパネルからのそのような同時ビームフォーミングは、UE能力に左右される。「パネル」についての同様の定義は、空間受信フィルタリング特性を適用することによって可能であり得る。
【0118】
〔HARQ(ハイブリッド自動再送要求)〕:機能は、レイヤ1(すなわち、物理レイヤ)におけるピアエンティティ間の配信を保証する。単一のHARQプロセスは、物理レイヤが下りリンク/上りリンク空間多重化のために設定されていないとき、1つのトランスポートブロック(TB)をサポートし、物理レイヤが下りリンク/上りリンク空間多重化のために設定されているとき、単一のHARQプロセスは、1つ又は複数のTBをサポートする。サービングセルごとに1つのHARQエンティティは、存在する。HARQエンティティの各々は、並列(数)のDL及びUL HARQプロセスをサポートする。
【0119】
タイマー:MACエンティティは、例えば、いくつかの上りリンク信号再送信をトリガする、又はいくつかの上りリンク信号再送信周期を制限するために、個々の目的のために1つ又は複数のタイマーを設定することができる。タイマーは、いったん開始されると、停止されるまで、又は満了するまで実行する。そうでない場合、実行しない。タイマーは、実行していない場合、開始でき、又は実行している場合、再開始できる。タイマーは、常に初期値から開始又は再開始される。ここで、初期値は、下りリンクRRC信号を介してgNBによって設定され得るが、これに限定されない。
【0120】
〔BWP(帯域幅部分)〕:セルの総セル帯域幅のサブセットは、BWPと呼ばれ、ビーム幅部分適応は、UEをBWPで設定し、設定されたBWPの内のどれが現在アクティブであるかをUEに知らせることによって達成される。PCell上で帯域幅適応(BA)を有効にするために、gNBは、UL及びDL BWPを用いてUEを設定する。CAの場合において、SCell上でBAを有効にするために、gNBは、少なくともDL BWPを用いてUEを設定する(すなわち、UL中に存在しないことがある)。PCellの場合、初期BWPは、初期アクセスに使用されるBWPである。SCellの場合、初期BWPは、UEがSCellアクティベーションにおいて最初に動作するように設定されたBWPである。UEは、firstActiveUplinkBWP IEによって第1のアクティブ上りリンクBWPから設定され得る。第1のアクティブ上りリンクBWPがSpCellのために設定される場合、firstActiveUplinkBWP IEフィールドは、RRC(再)設定を実行するときにアクティベートされるべきUL BWPのIDを含む。フィールドが存在しない場合、RRC(再)設定は、BWPスイッチを課さない。第1のアクティブ上りリンクBWPがSCellのために設定される場合、firstActiveUplinkBWP IEフィールドは、SCellのMACアクティベーション時に使用される上りリンク帯域幅部分のIDを含む。
【0121】
〔QCL(Quasi Co-Location)〕:2つのアンテナポートは、一方のアンテナポート上のシンボルが搬送されるチャネルの特性が他方のアンテナポート上のシンボルが搬送されるチャネルから推測され得る場合、準コロケイテッドにあると言われる。上記の「チャネルの特性」は、ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、遅延拡散、及び空間RXパラメータを含み得る。これらのプロパティは、NR仕様において異なるQCLタイプに分類される。例えば、QCL-TypeDは、空間RXパラメータを指す。QCL-TypeDは、本明細書において「ビーム」とも呼ばれる。
【0122】
〔TCI状態〕:TCI状態は、1つ又は2つの参照信号とターゲット参照信号セットとの間のQCL関係を設定するためのパラメータを含む。例えば、ターゲット参照信号セットは、PDSCH、PDCCH、PUCCH又はPUSCHのDM-RSポートであってよい。1つ又は2つの参照信号は、UL又はDL参照信号であってよい。NR Rel-15/16において、TCI状態は、DL QCLインディケーションのために使用されるのに対して、空間関係情報は、UL信号又はULチャネルのためのUL空間送信フィルタ情報を提供するために使用される。ここで、TCI状態は、UL送信のために使用され得る、空間関係情報と同様に提供される情報を指し得る。換言すると、ULの観点から、TCI状態は、UL送信及びDL又はUL参照信号(例えば、CSI-RS、SSB、SRS、PTRS)との間の関係のための情報を与え得るULビーム情報を与える。
【0123】
〔パネル〕:UEパネル情報は、TCI状態/ULビームインディケーション情報又はネットワーク信号から導出され得る。
【0124】
〔ビーム〕:用語「ビーム」は、ここで空間フィルタによって置き換えることができる。例えば、UEが好ましいgNB TXビームを報告するとき、UEは本質的に、gNBによって使用される空間フィルタを選択している。用語「ビーム情報」は、どのビーム/空間フィルタが使用/選択されているかについての情報を提供するために使用される。
【0125】
図16は、本開示の一実施形態に従った、無線通信のためのノード1600を示すブロック図である。
図16に示すように、ノード1600は、トランシーバ1620と、プロセッサ1628と、メモリ1634と、1つ又は複数のプレゼンテーション部品1638と、少なくとも1つのアンテナ1636とを含み得る。ノード1600はまた、無線周波数(RF)スペクトル帯域モジュールと、BS通信モジュールと、ネットワーク通信モジュールと、システム通信管理モジュールと、入力/出力(I/O)ポートと、I/O部品と、電源(
図16に図示せず)とを含み得る。
【0126】
部品の各々は、1つ又は複数のバス1640を介して互いに直接又は間接的に通信し得る。ノード1600は、
図1~
図15を参照して開示された様々な機能を実行するUE又はBSであり得る。
【0127】
トランシーバ1620は、送信機1622(例えば、送信/送信回路)及び受信機1624(たとえば、受信/受信回路)を有し、時間及び/又は周波数リソース区分情報を送信及び/又は受信するように設定され得る。トランシーバ1620は、使用可能な、使用不可能な、柔軟に使用可能なサブフレーム及びスロットフォーマットを含むが、これらに限定されない、異なるタイプのサブフレーム及びスロットにおいて送信するように設定され得る。トランシーバ1620は、データチャネル及び制御チャネルを受信するように設定され得る。
【0128】
ノード1600は、様々なコンピュータ可読媒体を含み得る。コンピュータ可読媒体は、ノード1600によってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得、揮発性(及び/又は不揮発性メモリ)媒体及びリムーバブル(及び/又は非リムーバブル)媒体を含む。
【0129】
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み得る。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、又はデータなどの情報を記憶するための任意の方法又は技術において実施される、揮発性(及び/又は不揮発性媒体)と、リムーバブル(及び/又は非リムーバブル)媒体の両方を含み得る。
【0130】
コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ(又は他のメモリ技術)、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)(又は他の光ディスク記憶装置)、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置(又は他の磁気記憶装置)などを含み得る。コンピュータ記憶媒体は、伝搬されたデータ信号を含まなくてもよい。通信媒体は、典型的にはコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータを、搬送波又は他のトランスポート機構などの変調されたデータ信号に具現化することができ、任意の情報配信媒体を含む。
【0131】
用語「変調されたデータ信号」は、信号中の情報を符号化するように、その特性のうちの1つ又は複数を設定又は変更する信号を意味し得る。通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続といった、有線媒体と、音響、RF、赤外線及び他の無線媒体などの無線媒体とを含み得る。前述の部品のいずれかの組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0132】
メモリ1634は、揮発性及び/又は不揮発性メモリの形態のコンピュータ記憶媒体を含み得る。メモリ1634は、取り外し可能であっても、取り外し不可能であっても、又はそれらの組み合わせであってもよい。実施例としてのメモリは、ソリッドステートメモリ、ハードドライブ、光学ディスクドライブなどを含み得る。
図16に示すように、メモリ1634は、実行されるとき、プロセッサ1628に、例えば、
図1~
図15に関して本明細書に開示された様々な機能を実行させるように設定されたコンピュータ可読及び/又はコンピュータ実行可能プログラム1632(例えば、ソフトウエアコード又は命令のセット)を保存することができる。代替的に、プログラム1632は、プロセッサ1628によって直接実行可能でなくてもよいが、(例えば、コンパイルされ、実行されたとき)ノード1600に、本明細書で開示する様々な機能を実行させるように設定され得る。
【0133】
(例えば、処理回路を有する)プロセッサ1628は、インテリジェントハードウェアデバイス、例えば中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、ASICなどを含み得る。プロセッサ1628は、メモリを含み得る。プロセッサ1628は、メモリ1634から受信されたデータ1630及びプログラム1632、トランシーバ1620、ベースバンド通信モジュール、及び/又はネットワーク通信モジュールを介して送受信される。プロセッサ1628はまた、CNへの送信のために、アンテナ1636を介してネットワーク通信モジュールへの送信のためにトランシーバ1620に送信するための情報を処理し得る。
【0134】
1つ又は複数のプレゼンテーション部品1638は、人又は別のデバイスにデータインディケーションを提示することができる。プレゼンテーション部品1638の実施例は、ディスプレイ装置、スピーカー、印刷部品、振動部品などを含み得る。
【0135】
本開示を考慮すると、開示された概念を実施するために、それらの概念の範囲から逸脱することなく、様々な技法が使用され得ることが明らかである。更に、いくつかの実施形態を具体的に参照しながら概念を開示してきたが、当業者はそれらの概念の範囲から逸脱することなく、形態及び詳細において変更が行われ得ることを認識し得る。従って、開示された実施形態は、全ての点で例示的であり、限定的ではないと見なされる。また、本開示は、開示された特定の実施形態に限定されないことを理解されたい。更に、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの再構成、修正、及び置換が可能である。
【手続補正書】
【提出日】2023-01-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
繰り返しベースの上りリンク(UL)送信を実行するためのユーザ機器(UE)によって実行される無線通信方法であって、
基地局(BS)から無線リソース制御(RRC)メッセージを受信する工程であって、前記RRCメッセージが、
スロット内の2つ以上の繰り返し送信をサポートする繰り返しタイプを示す第1の情報、
前記UEのために設定された複数の送信設定インジケータ(TCI)状態を示す第2の情報、及び
複数のアイテムを含む第3の情報であって、前記複数のアイテムの各々は、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)リソース割り当てを設定する、前記第3の情報を含む工程、
前記複数のアイテムの内の1つを示す下りリンク制御情報(DCI)を受信する工程、
前記複数のアイテムの内の前記1つに従って、nominal PUSCH繰り返しのセットを決定する工程であって、nominal PUSCH繰り返しの前記セット内のnominal PUSCH繰り返しの数が、前記複数のアイテムの内の前記1つに含まれる第1のパラメータによって示される、工程、及び
nominal PUSCH繰り返しの前記セットに基づいて決定される少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しを送信する工程を含み、
nominal PUSCH繰り返しの前記セット内の各nominal PUSCH繰り返しが、前記複数のTCI状態の内の1つにマップする、
無線通信方法。
【請求項2】
前記複数のアイテムの内の前記1つは、nominal PUSCH繰り返しの前記セットと前記複数のTCI状態との間のマッピングタイプを示す第2のパラメータを更に含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記マッピングタイプは、サイクリックマッピングタイプ又は連続マッピングタイプである、請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記無線通信方法は、少なくとも1つのスロット境界にわたって、又は上りリンク(UL)送信のために無効であると見なされる少なくとも1つのシンボルにわたって、nominal PUSCH繰り返しの前記セットを分割することによって、前記少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しを決定する工程であって、
前記少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しが、第1の実際のPUSCH繰り返し及び第2の実際のPUSCH繰り返しを含み、
前記第1の実際のPUSCH繰り返し及び前記第2の実際のPUSCH繰り返しが、nominal PUSCH繰り返しの前記セット内の同じnominal PUSCH繰り返しから分割され、且つ、
前記第1の実際のPUSCH繰り返し及び前記第2の実際のPUSCH繰り返しが、
前記複数のTCI状態の同じTCI状態にマップする、工程を含む、
請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記第3の情報は、時間領域リソース割り当て(TDRA)リストに対応
している、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記UEは、nominal PUSCH繰り返しの前記セット内で2つの隣接するnominal PUSCH繰り返しの間の時間領域オフセットを示す第4の情報から
更に設定される、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項7】
前記時間領域オフセットは、nominal PUSCH繰り返しベース毎に前記BSにより設定される、請求項6に記載の無線通信方法。
【請求項8】
nominal PUSCH繰り返しの前記セット内の各2つの隣接するnominal PUSCH繰り返しは、同じ時間領域オフセットを有する、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項9】
繰り返しベースの上りリンク(UL)送信のためのユーザ機器(UE)
であって、前記UEは、
少なくとも一つのプロセッサ、及び
前記少なくとも一つのプロセッサに結合された少なくとも一つのメモリを含み、
前記少なくとも一つのメモリは、
基地局(BS)から無線リソース制御(RRC)メッセージを受信し、前記RRCメッセージが、
スロット内の2つ以上の繰り返し送信をサポートする繰り返しタイプを示す第1の情報、
前記UEのために設定された複数の送信設定インジケータ(TCI)状態を示す第2の情報、及び
複数のアイテムを含む第3の情報であって、前記複数のアイテムの各々は、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)リソース割り当てを設定する、前記第3の情報を含み、
前記複数のアイテムの内の1つを示す下りリンク制御情報(DCI)を受信し、
前記複数のアイテムの内の1つに従って、nominal PUSCH繰り返しのセットを決定し、nominal PUSCH繰り返しの前記セット内のnominal PUSCH繰り返しの数が、前記複数のアイテムの内の前記1つに含まれる第1のパラメータによって示され、及び
nominal PUSCH繰り返しの前記セットに基づいて決定される少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しを送信し、
nominal PUSCH繰り返しの前記セット内の各nominal PUSCH繰り返しが、前記複数のTCI状態の内の1つにマップする、
ことを、前記少なくとも一つのプロセッサによって実行されるとき、前記UEに実行させる、コンピュータ実行可能命令を格納する、
UE。
【請求項10】
前記複数のアイテムの内の前記1つは、nominal PUSCH繰り返しの前記セットと前記複数のTCI状態との間のマッピングタイプを示す第2のパラメータを更に含む、請求項9に記載のUE。
【請求項11】
前記マッピングタイプは、サイクリックマッピングタイプ又は連続マッピングタイプである、請求項10に記載のUE。
【請求項12】
前記コンピュータ実行可能命令は、更に
前記UEに
少なくとも1つのスロット境界にわたって、又は上りリンク(UL)送信のために無効であると見なされる、少なくとも1つのシンボルにわたって、nominal PUSCH繰り返しの前記セットを分割することによって、前記少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返し決定するように設定され、
前記少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しが、第1の実際のPUSCH繰り返し及び第2の実際のPUSCH繰り返しを含み、
前記第1の実際のPUSCH繰り返し及び前記第2の実際のPUSCH繰り返しが、nominal PUSCH繰り返しの前記セット内の同じnominal PUSCH繰り返しから分割され、及び
前記第1の実際のPUSCH繰り返し及び前記第2の実際のPUSCH繰り返しが、
前記複数のTCI状態の同じTCI状態にマップする、
ことを実行させる、
請求項9に記載のUE。
【請求項13】
前記第3の情報は、時間領域リソース割り当て(TDRA)リストに対応
している、請求項9に記載のUE。
【請求項14】
前記UEは、nominal PUSCH繰り返しの前記セット内で2つの隣接するnominal PUSCH繰り返しの間の時間領域オフセットを示す第4の情報から
更に設定される、請求項9に記載のUE。
【請求項15】
前記時間領域オフセットは、nominal PUSCH繰り返しベース毎に前記BSにより設定される、請求項14に記載のUE。
【請求項16】
前記nominal PUSCH繰り返しの前記セット内の各2つの隣接するnominal PUSCH繰り返しは、同じ時間領域オフセットを有する、請求項9に記載のUE。
【請求項17】
繰り返しベースの上りリンク(UL)送信を実行するための基地局(BS)であって、前記BSは、
少なくとも一つのプロセッサ、及び
前記少なくとも一つのプロセッサに結合された少なくとも一つのメモリを含み、前記少なくとも一つのメモリは、
ユーザ機器(UE)に無線リソース制御(RRC)メッセージを送信し、前記RRCメッセージが、
スロット内の2つ以上の繰り返し送信をサポートする繰り返しタイプを示す第1の情報、
前記UEのために設定された複数の送信設定インジケータ(TCI)状態を示す第2の情報、及び
複数のアイテムを含む第3の情報であって、前記複数のアイテムの各々は、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)リソース割り当てを設定する、前記第3の情報を含み、
前記複数のアイテムの内の一つを示す下りリンク制御情報(DCI)を送信し、前記UEは、前記複数のアイテムの内の前記一つに従ってnominal PUSCH繰り返しのセットを決定し、且つnominal PUSCH繰り返しの前記セットの内のnominal PUSCH繰り返しの数は、前記複数のアイテムの内の前記一つの内に含まれる第1のパラメータによって示され、
nominal PUSCH繰り返しの前記セットに基づいて決定される少なくとも一つの実際のPUSCH繰り返しを、前記UEから、受信し、
nominal PUSCH繰り返しの前記セット内の各nominal PUSCH繰り返しが、前記複数のTCI状態の内の一つにマップする、
ことを、前記少なくとも一つのプロセッサによって実行されるとき、前記BSに実行させる、コンピュータ実行可能命令を格納する、
BS。
【請求項18】
前記複数のアイテムの内の前記一つは、nominal PUSCH繰り返しの前記セットと前記複数のTCI状態との間のマッピングタイプを示す第2のパラメータを更に含む、請求項17に記載のBS。
【請求項19】
前記マッピングタイプは、サイクリックマッピングタイプ又は連続マッピングタイプである、請求項18に記載のBS。
【請求項20】
前記少なくとも一つの実際のPUSCH繰り返しは、第1の実際のPUSCH繰り返し及び第2の実際のPUSCH繰り返しを含み、
前記第1の実際のPUSCH繰り返し及び前記第2の実際のPUSCH繰り返しは、nominal PUSCH繰り返しの前記セット内の同じnominal PUSCH繰り返しから分割され、及び
前記第1の実際のPUSCH繰り返し及び前記第2の実際のPUSCH繰り返しは、前記複数のTCI状態の同じTCI状態にマップする、
請求項17に記載のBS。
【請求項21】
前記第3の情報は、時間領域リソース割り当て(TDRA)リストに対応している、請求項17に記載のBS。
【請求項22】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記少なくとも一つのプロセッサによって実行されるとき、前記BSに
nominal PUSCH繰り返しの前記セット内で2つの隣接するnominal PUSCH繰り返しの間の時間領域オフセットを示す第4の情報を用いて前記UEを設定すること、
を更に実行させる、請求項17に記載のBS。
【請求項23】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記少なくとも一つのプロセッサによって実行されるとき、前記BSに
nominal PUSCH繰り返しベース毎に前記時間領域オフセットを用いて前記UEを設定すること、
を更に実行させる、請求項22に記載のBS。
【請求項24】
前記nominal PUSCH繰り返しの前記セット内の2つの隣接するnominal PUSCH繰り返しは、同じ時間領域オフセットを有する、請求項17に記載のBS。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2020年7月27日に出願された、“METHOD AND APPARATUS FOR NON-SLOT BASED MULTIPLE TRP OPERATION”という名称の米国仮特許出願第63/057,229号の利益及び優先権を主張する、2021年7月27日に出願された、国際特許出願番号第PCT/CN2021/108641の国内段階のものであり、上記の出願の全ての内容は、全ての目的のためにこの参照によりに、この結果、完全に組み込まれる。
【0002】
〔分野〕
本開示は一般に、無線通信に関し、より詳細には、繰り返しベースの上りリンク(UL)送信を実行するための無線通信方法及びユーザ機器(UE)に関する。
【背景技術】
【0003】
接続される装置の数の大幅な増加及びユーザ/ネットワークトラフィック量の急速な増加に伴い、データ速度、遅延性、信頼性、及びモビリティを改善することによって、第5世代(5G)ニューラジオ(NR)といった、次世代無線通信システムのための無線通信システムの様々な態様を改善するための様々な努力がなされてきた。
【0004】
5G NRシステムは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)、及び超高信頼低遅延通信(URLLC)といった様々な使用法に対応して、ネットワークサービス及びタイプを最適化するための柔軟性及び設定可能性を提供するように設計される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、無線アクセスに対する需要が増加し続けるにつれて、次世代無線通信システムのための無線通信の更なる改善が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、繰り返しベースのUL送信を実行するための無線通信方法及びUEを対象とする。
【0007】
本開示の第1の態様に従って、UEによって実行される無線通信方法は、提供される。無線通信方法は、基地局(BS)から無線リソース制御(RRC)を受信する工程を含む。RRCメッセージは、スロット内の2つ以上の繰り返し送信をサポートする繰り返しタイプを示す第1の情報、UEのために設定された複数の送信設定インジケータ(TCI)状態を示す第2の情報、及び複数のアイテムを含む第3の情報を含み、複数のアイテムの各々は、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)リソース割り当てを設定する。無線通信方法は、複数のアイテムの内の1つを示す下りリンク制御情報(DCI)を受信する工程、複数のアイテムの内の1つに従って、nominal PUSCH繰り返しのセットを決定する工程であって、nominal PUSCH繰り返しのセット内のnominal PUSCH繰り返しの数が、複数のアイテムの内の1つに含まれる第1のパラメータによって示される、工程、及びnominal PUSCH繰り返しのセットに基づいて決定される少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しを送信する工程を含み、nominal PUSCH繰り返しのセット内の各nominal PUSCH繰り返しが、複数のTCI状態の内の1つにマップする。
【0008】
本開示の第1の態様のいくつかの実施形態において、複数のアイテムの内の1つは、nominal PUSCH繰り返しのセットと複数のTCI状態との間のマッピングタイプを示す第2のパラメータを更に含む。
【0009】
本開示の第1の態様のいくつかの実施形態において、マッピングタイプは、サイクリックマッピングタイプ又は連続マッピングタイプである。
【0010】
本開示の第1の態様のいくつかの実施形態において、無線通信方法は、少なくとも1つのスロット境界にわたって、又は上りリンク(UL)送信のために無効であると見なされる少なくとも1つのシンボルにわたって、nominal PUSCH繰り返しのセットを分割することによって、少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しを決定する工程であって、少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しが、第1の実際のPUSCH繰り返し及び第2の実際のPUSCH繰り返しを含み、第1の実際のPUSCH繰り返し及び第2の実際のPUSCH繰り返しが、nominal PUSCH繰り返しのセット内の同じnominal PUSCH繰り返しから分割され、且つ、第1の実際のPUSCH繰り返し及び第2の実際のPUSCH繰り返しが、複数のTCI状態の同じTCI状態にマップする、工程を更に含む。
【0011】
本開示の第1の態様のいくつかの実施形態において、第3の情報は、時間領域リソース割り当て(TDRA)リストに対応している。
【0012】
本開示の第1の態様のいくつかの実施形態において、UEは、nominal PUSCH繰り返しのセット内で2つの隣接するnominal PUSCH繰り返しの間の時間領域オフセットを示す第4の情報から更に設定される。
【0013】
本開示の第1の態様のいくつかの実施形態において、時間領域オフセットは、nominal PUSCH繰り返しベース毎にBSにより設定される。
【0014】
本開示の第1の態様のいくつかの実施形態において、nominal PUSCH繰り返しのセット内の各2つの隣接するnominal PUSCH繰り返しは、同じ時間領域オフセットを有する。
【0015】
本開示の第2の態様に従って、UEは、提供される。UEは、少なくとも一つのプロセッサ、及び少なくとも一つのプロセッサに結合された少なくとも一つのメモリを含み、少なくとも一つのメモリは、BSからRRCメッセージを受信するように設定される。RRCメッセージは、スロット内の2つ以上の繰り返し送信をサポートする繰り返しタイプを示す第1の情報、UEのために設定された複数のTCI状態を示す第2の情報、及び複数のアイテムを含む第3の情報を含み、複数のアイテムの各々は、PUSCHリソース割り当てを設定する。処理回路は、複数のアイテムの内の1つを示すDCIを受信し、複数のアイテムの内の1つに従って、nominal PUSCH繰り返しのセットを決定し、nominal PUSCH繰り返しのセットの内のnominal PUSCH繰り返しの数が、複数のアイテムの内の1つに含まれる第1のパラメータによって示され、且つnominal PUSCH繰り返しのセットに基づいて決定される少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しを送信し、nominal PUSCH繰り返しのセット内の各nominal PUSCH繰り返しが、複数のTCI状態の内の1つにマップする、ことを、少なくとも一つのプロセッサによって実行されるとき、UEに実行させる、コンピュータ実行可能命令を格納する、ように更に設定される。
【0016】
本開示の第2の態様のいくつかの実施形態において、複数のアイテムの内の1つは、nominal PUSCH繰り返しのセットと複数のTCI状態との間のマッピングタイプを示す第2のパラメータを更に含む。
【0017】
本開示の第2の態様のいくつかの実施形態において、マッピングタイプは、サイクリックマッピングタイプ又は連続マッピングタイプである。
【0018】
本開示の第2の態様のいくつかの実施形態において、コンピュータ実行可能命令は、更にUEに少なくとも1つのスロット境界にわたって、又は上りリンク(UL)送信のために無効であると見なされる、少なくとも1つのシンボルにわたって、nominal PUSCH繰り返しのセットを分割することによって、少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返し決定するように設定され、少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しが、第1の実際のPUSCH繰り返し及び第2の実際のPUSCH繰り返しを含み、第1の実際のPUSCH繰り返し及び第2の実際のPUSCH繰り返しが、nominal PUSCH繰り返しのセット内の同じnominal PUSCH繰り返しから分割され、及び第1の実際のPUSCH繰り返し及び第2の実際のPUSCH繰り返しが、複数のTCI状態の同じTCI状態にマップする、ことを実行させる。
【0019】
本開示の第2の態様のいくつかの実施形態において、第3の情報は、時間領域リソース割り当て(TDRA)リストに対応している。
【0020】
本開示の第2の態様のいくつかの実施形態において、UEは、nominal PUSCH繰り返しのセット内で2つの隣接するnominal PUSCH繰り返しの間の時間領域オフセットを示す第4の情報から更に設定される。
【0021】
本開示の第2の態様のいくつかの実施形態において、時間領域オフセットは、nominal PUSCH繰り返しベース毎にBSにより設定される。
【0022】
本開示の第2の態様のいくつかの実施形態において、nominal PUSCH繰り返しのセット内の各2つの隣接するnominal PUSCH繰り返しは、同じ時間領域オフセットを有する。
【0023】
本開示の第3の態様に従って、基地局(BS)は、提供される。BSは、少なくとも一つのプロセッサ、及び少なくとも一つのプロセッサに結合された少なくとも一つのメモリを含み、少なくとも一つのメモリは、ユーザ機器(UE)に無線リソース制御(RRC)メッセージを送信し、RRCメッセージが、スロット内の2つ以上の繰り返し送信をサポートする繰り返しタイプを示す第1の情報、UEのために設定された複数の送信設定インジケータ(TCI)状態を示す第2の情報、及び複数のアイテムを含む第3の情報であって、複数のアイテムの各々は、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)リソース割り当てを設定する、第3の情報を含み、複数のアイテムの内の一つを示す下りリンク制御情報(DCI)を送信し、UEは、複数のアイテムの内の一つに従ってnominal PUSCH繰り返しのセットを決定し、且つnominal PUSCH繰り返しのセットの内のnominal PUSCH繰り返しの数は、複数のアイテムの内の一つの内に含まれる第1のパラメータによって示され、nominal PUSCH繰り返しのセットに基づいて決定される少なくとも一つの実際のPUSCH繰り返しを、UEから、受信し、nominal PUSCH繰り返しのセット内の各nominal PUSCH繰り返しが、複数のTCI状態の内の一つにマップする、ことを、少なくとも一つのプロセッサによって実行されるとき、BSに実行させる、コンピュータ実行可能命令を格納する。
【0024】
本開示の第3の態様のいくつかの実施形態において、複数のアイテムの内の一つは、nominal PUSCH繰り返しのセットと複数のTCI状態との間のマッピングタイプを示す第2のパラメータを更に含む。
【0025】
本開示の第3の態様のいくつかの実施形態において、マッピングタイプは、サイクリックマッピングタイプ又は連続マッピングタイプである。
【0026】
本開示の第3の態様のいくつかの実施形態において、少なくとも一つの実際のPUSCH繰り返しは、第1の実際のPUSCH繰り返し及び第2の実際のPUSCH繰り返しを含み、第1の実際のPUSCH繰り返し及び第2の実際のPUSCH繰り返しは、nominal PUSCH繰り返しのセット内の同じnominal PUSCH繰り返しから分割され、及び第1の実際のPUSCH繰り返し及び第2の実際のPUSCH繰り返しは、複数のTCI状態の同じTCI状態にマップする。
【0027】
本開示の第3の態様のいくつかの実施形態において、第3の情報は、時間領域リソース割り当て(TDRA)リストに対応している。
【0028】
本開示の第3の態様のいくつかの実施形態において、コンピュータ実行可能命令は、少なくとも一つのプロセッサによって実行されるとき、BSにnominal PUSCH繰り返しのセット内で2つの隣接するnominal PUSCH繰り返しの間の時間領域オフセットを示す第4の情報を用いてUEを設定すること、を更に実行させる。
【0029】
本開示の第3の態様のいくつかの実施形態において、コンピュータ実行可能命令は、少なくとも一つのプロセッサによって実行されるとき、BSにnominal PUSCH繰り返しベース毎に時間領域オフセットを用いてUEを設定すること、を更に実行させる。
【0030】
本開示の第3の態様のいくつかの実施形態において、nominal PUSCH繰り返しのセット内の2つの隣接するnominal PUSCH繰り返しは、同じ時間領域オフセットを有する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
本実施例の態様は、添付の図面と共に読まれるとき、以下の詳細な記載から最もよく理解される。様々な特徴は、縮尺通りに描かれていない。様々な特徴の寸法は、議論を明確にするために、任意に増減されてもよい。
【
図1】
図1は、本開示の一例としての実施形態に従った、異なる繰り返し方式のために設定された異なるオフセット値を示
す図である。
【
図2】
図2は、本開示の一例としての実施形態に従った、非スロットベースの繰り返し方式のために設定された様々なオフセット値を示
す図である。
【
図3】
図3は、本開示の一例としての実施形態に従った、固定オフセット値が適用される非スロットベースの繰り返し方式を示
す図である。
【
図4】
図4は、本開示の一例としての実施形態に従った、様々な繰り返し方式が繰り返し回数を示す共通パラメータを共有することを示
す図である。
【
図5】
図5は、本開示の一例としての実施形態に従った、様々な繰り返し方式が、それぞれが対応する繰り返し回数を示す、個別のパラメータを適用することを示
す図である。
【
図6】
図6は、本開示の一例としての実施形態に従った、異なる種類のTCI状態マッピング順序に基づいてTCI状態にマップされた複数の繰り返しを示
す図である。
【
図7】
図7は、本開示の一例としての実施形態に従った、TCI状態マッピング順序に基づいてTCI状態にマップされた複数の繰り返しを、繰り返し方式に関係なく示
す図である。
【
図8】
図8は、本開示の一例としての実施形態に従った、それぞれがTCI状態にマップされた複数のnominal繰り返しを示
す図である。
【
図9】
図9は、本開示の一例としての実施形態に従った、それぞれがTCI状態にマップされた複数の実際の繰り返しを示
す図である。
【
図10】
図10は、本開示の一例としての実施形態に従った、TCI状態のマッピング基準をnominal繰り返し基準から実際の繰り返し基準に変更する処理を示
す図である。
【
図11】
図11は、本開示の一例としての実施形態に従った、複数の連続する繰り返しのTCIマッピング順序を示
す図である。
【
図12】
図12は、本開示の別の例としての実施形態に従った、複数の連続する繰り返しのTCIマッピング順序を示
す図である。
【
図13】
図13は、本開示の一例としての実施形態に従った、複数の繰り返しの間の時間領域オフセット分布パターンを示
す図である。
【
図14】
図14は、本開示の一例としての実施形態に従った、複数の繰り返しの間の時間領域オフセット分布パターンを示
す図である。
【
図15】
図15は、本開示の一実施形態に従った、繰り返しベースのUL送信を実行するためにUEによって実行される無線通信方法
を描くフローチャート
である。
【
図16】
図16は、本開示の一実施形態に従った、無線通信のためのノードを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下は、本開示の実施形態に関連する具体的な情報を含む。図面及びそれらの添付の詳細な説明は、単に実施形態を対象とする。しかしながら、本開示は、これらの実施形態に限定されない。本開示の他の変形例及び実施形態は、当業者に明らかであろう。
【0033】
特に明記しない限り、図面間の同様の又は対応する要素は、同様の又は対応する参照番号によって示され得る。更に、本開示における図面及び例示は一般に、一定の縮尺ではなく、実際の相対寸法に対応することを意図していない。
【0034】
一貫性及び理解の容易性のために、同様の特徴は、図面において同じ番号によって識別され得る(いくつかの実施例において、図示せず)。しかしながら、異なる実施形態における特徴は、他の点で異なり得、図面に示されるものに狭く限定されないものとする。
【0035】
「いくつかの実施形態において」という文言は、同じ又は異なる実施形態の内の1つ又は複数を指し得る。用語「結合された」は、介在する部品を介して直接的又は間接的に接続されたものとして定義され、必ずしも物理的接続に限定されない。用語「含む(comprising)」は、「含む(including)」を意味し、開示された組み合わせ、群、グループ、又は同等物における、オープンエンドの包含又はメンバーシップを示すが、必ずしもこれに限定されるものではない。表現「A、B及びCの内の少なくとも1つ」又は「以下の内の少なくとも1つ:A、B及びC」は、「Aのみ、又はBのみ、又はCのみ、又はA、B及びCの任意の組合せ」を意味する。
【0036】
「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用され得る。用語「及び/又は」は、関連付けられたオブジェクトを開示するための関連付け関係のみであり、A及び/又はBが、Aが単独で存在すること、A及びBが同時に存在すること、又はBが単独で存在することを示し得るように、3つの関係が存在し得ることを表す。「A及び/又はB及び/又はC」は、A、B、及びCの内の少なくとも1つが存在することを表し得る。文字「/」は一般に、関連付けられたオブジェクトが「又は」関係にあることを表す。
【0037】
説明及び非限定の目的のために、機能エンティティ、技法、プロトコル、規格などの具体的な詳細は、開示された技術の理解を提供するために記載される。他の実施例において、周知の方法、技術、システム、アーキテクチャなどの詳細な開示は、不必要な細部で本開示を不明瞭にしないように省略される。
【0038】
当業者は、任意の開示されたネットワーク機能又はアルゴリズムがハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せによって実施され得ることを直ちに認識するであろう。開示された機能は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せであり得るモジュールに対応し得る。
【0039】
ソフトウェア実施形態は、メモリ又は他のタイプの記憶デバイスなどのコンピュータ可読媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能命令を含み得る。通信処理能力を有する1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は汎用コンピュータは、対応するコンピュータ実行可能命令でプログラムされ、開示されたネットワーク機能又はアルゴリズムを実行することができる。
【0040】
マイクロプロセッサ又は汎用コンピュータは、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックアレイ、及び/又は1つ又は複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)を使用することを含み得る。開示される実施形態のいくつかは、コンピュータハードウェア上にインストールされ、実行されるソフトウェアに向けられるが、ファームウェアとして、ハードウェアとして、又はハードウェアとソフトウェアとの組合せとして実施される代替の実施形態は、十分に本開示の範囲内である。コンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、又はコンピュータ可読命令を記憶することが可能な任意の他の同等の媒体を含み得るが、これらに限定されない。
【0041】
ロングタームエボリューション(LTE)システム、LTE-Advanced(LTE-A)システム、LTE-Advanced Proシステム、又は5G NR無線アクセスネットワーク(RAN)といった、無線通信ネットワークアーキテクチャは一般に、少なくとも1つの基地局(BS)、少なくとも1つのUE、及びネットワーク内で接続を提供する1つ又は複数のオプションのネットワーク要素を含み得る。UEは、1つ又は複数のBSによって確立されたRANを介して、コアネットワーク(CN)、発展型パケットコア(EPC)ネットワーク、発展型ユニバーサル地上RAN(E-UTRAN)、次世代コア(NGC)、5Gコア(5GC)、又はインターネットといった、ネットワークと通信し得る。
【0042】
UEは、移動局、移動端末若しくは装置、又はユーザ通信無線端末を含むことができるが、これらに限定されない。UEは、携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、センサ、車両、又は無線通信機能を有する携帯情報端末(PDA)を含むが、これらに限定されない、携帯無線機器であり得る。UEは、RAN中の1つ又は複数のセルにエアインターフェースを介して信号を受信し、送信するように設定され得る。
【0043】
BSは、マイクロ波アクセスのための世界相互運用性(WiMAX)、しばしば2Gと称される、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)、GSMエボリューションのためのGSM拡張データ速度(EDGE)RAN(GERAN)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、基本広帯域符号分割多元接続(W-CDMA)に基づいたしばしば3Gと称される、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)、高速パケットアクセス(HSPA)、LTE、LTE-A、5GCに接続された進化型/拡張型LTE(eLTE)、NR(しばしば5Gと称される)、及び/又はLTE-Aプロといった、無線アクセス技術(RAT)の内の少なくとも一つに従って通信サービスを提供するように設定され得る。しかしながら、本開示の範囲は、これらのプロトコルに限定されない。
【0044】
BSは、UMTS中のノードB(NB)、LTE又はLTE-A中の発展型ノードB(eNB)、UMTS中の無線ネットワークコントローラ(RNC)、GSM/GERAN中のBSコントローラ(BSC)、5GCに関連する発展型ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA)BS中の次世代eNB(ng-eNB)、5G-RAN中の(又は5Gアクセスネットワーク(5G-AN)中の)次世代ノードB(gNB)、又は無線通信を制御し、セル内の無線リソースを管理することが可能な任意の他の装置を含み得るが、これらに限定されない。BSは、無線インターフェースを介して1つ又は複数のUEをサーブすることができる。
【0045】
BSは、RANに含まれた複数のセルを用いて特定の地理的エリアに無線カバレッジを提供することができる。BSは、セルの動作をサポートすることができる。各セルは、その無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにサービスを提供するように動作可能であり得る。
【0046】
各セル(しばしばサービングセルと呼ばれる)は、各セルが下りリンク(DL)及びオプションで上りリンク(UL)リソースを、DL及びオプションでULパケット送信のためにその無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにスケジューリングするように、その無線カバレッジ内の1つ又は複数のUEにサーブするサービスを提供することができる。BSは、複数のセルを介して無線通信システム内の1つ又は複数のUEと通信することができる。
【0047】
セルは、近接サービス(ProSe)、LTE SLサービス、及び/又はLTE/NRビーグルトゥエブリシング(V2X)サービスをサポートするためのサイドリンク(SL)リソースを割り振ることができる。各セルは、他のセルと重複したカバレージエリアを有し得る。
【0048】
上記及び下記において説明される機構がPUSCH送信に関してほとんど説明されているが、説明される機構は、物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)スケジューリングといった、他のタイプのチャネルに適用可能であり得ることに留意されたい。一方で、TCI状態は、ULビーム/パネルに関する情報を参照することができる。
【0049】
NRは、少なくとも理想的なバックホールを有する複数の送信/受信点(TRP)からの同じ(NR-)PDSCHデータストリーム、及び理想的なバックホール及び非理想的なバックホールを有する複数のTRPからの異なるNR-PDSCHデータストリームのDL送信をサポートする。理想的なバックホールは、1つのTRPからの単一の物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)を使用して、複数のTRPからのデータ送信をスケジュールすることを可能にするが、非理想的なバックホールは、対応するデータ送信をスケジュールするために、各TRPが1つのPDCCHを有する複数のPDCCHを必要とし得る。3GPP NR仕様リリース15(Rel-15)において、スケーラブル且つ柔軟な多入力多出力(MIMO)フレームワークは、使用される。例えば、ビーム管理オペレーション及びフレキシブルチャネル状態情報(CSI)獲得は、サポートされる。NR Rel-16ワークアイテムにおいて、増大した堅牢性、より低いオーバヘッド、及びより低い遅延性の目的を達成するために、理想的及び非理想的なバックホールの両方を伴う改善された信頼性及び堅牢性を含むマルチユーザMIMO(MU-MIMO)サポートマルチTRP/パネル送信、及び主に周波数範囲2(FR2)動作をターゲットとするマルチビーム動作上の拡張は、実施される。
【0050】
UEは、最大M(たとえば、64又は128)個のTCI状態設定から設定され得、各TCI状態は、1つ又は2つの下りリンク参照信号と、PDSCHのDM-RSポート、PDCCHの復調参照信号(DM-RS)ポート、又はCSI参照信号(CSI-RS)リソースのCSI-RSポートとの間の少なくとも1つの準コロケーション(QCL)関係を設定するためのパラメータを含む。各DL RSに対応するQCLタイプは、パラメータQCL-Infoにおける上位層のパラメータqcl-Typeによって与えられ得る。次の4つのQCLタイプが存在する:
‘QCL-TypeA’:{ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、遅延スプレッド}、
‘QCL-TypeB’:{ドップラーシフト、ドップラースプレッド}、
‘QCL-TypeC’:{ドップラーシフト、平均遅延}、
‘QCL-TypeD’:{空間Rxパラメータ}。
【0051】
異なるアンテナポートから送信された信号が共通の特性を有する無線チャネルを経験する場合、送信された信号は、互いに準コロケイテッド(QCLed)されていると見なされる。例えば、2つの信号/チャネルがQCL-TypeAを介して互いに準コロケイテッドである場合、2つの信号/チャネルは、ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、及び遅延スプレッドに関して類似の特性を共有する類似の無線チャネルを通過することを意味する。2つの信号/チャネルがQCL-TypeBを介して互いに準コロケイテッドである場合、2つの信号/チャネルは、ドップラーシフト、及びドップラースプレッドに関して類似の特性を共有する類似の無線チャネルを経験することを意味する。2つの信号/チャネルがQCL-TypeCを介して互いに準コロケイテッドである場合、2つの信号/チャネルは、ドップラーシフト及び平均遅延に関して同様の特性を共有する同様の無線チャネルを経験することを意味する。2つの信号/チャネルがQCL-TypeDを介して互いに準コロケイテッドである場合、2つの信号/チャネルは、空間受信(Rx)パラメータに関して同様の特性を共有する同様の無線チャネルを経験することを意味する。QCL概念は、UEがチャネル推定、周波数オフセット誤差推定、及び同期手順を行うのを助けるために使用される。
【0052】
NR Rel-16において、URLLCシナリオのためのマルチTRP展開は、送信を複製することによって複数のTRPがどのように信頼性を向上させるかを示す。信頼性向上の1つの理由は、1つのTRPがブロックされる場合、UEが別のTRPから信号を依然として受信することができることである。更に、最大で2つのパネル/TRPは、同時マルチパネル/TRP受信のために使用され得る。URLLCのための単一DCIによってスケジューリングされ得るいくつかのマルチTRP関連方式は、以下のように説明される。
【0053】
スキーム1(空間分割多重化(SDM)):n個のTCI状態は、単一のタイムスロット内に適用され、PDSCH送信のための時間及び周波数リソース割り当てが重複しており、nは正の整数である。
【0054】
スキーム2a(周波数分割多重化(FDM)):n個のTCI状態は、単一のタイムスロット内に適用され、PDSCH送信のための重複しない周波数リソース割り当てを有する。スキーム2aにおいて、重複しない周波数リソース割り当ての各々は、1つのTCI状態に関連付けられ得る。同じ単一/複数のDMRSポートは、全ての重複しない周波数リソース割り当てに関連付けられ得る。1つの冗長バージョン(RV)を有する単一のコードワードは、全リソース割り当てにわたって使用され得る。UEの観点から、共通リソースブロック(RB)マッピングは、全リソース割り当てにわたって適用され得る。
【0055】
スキーム2b(FDM):n個のTCI状態は、単一スロット内で適用され、重複しない周波数リソース割り当てを有する。重複しない周波数リソース割り当ての各々は、1つのTCI状態に関連付けられ得る。同じ単一/複数のDMRSポートは、全ての重複しない周波数リソース割り当てに関連付けられ得る。1つのRVを有する単一のコードワードが、重複しない周波数リソース割り当ての各々に使用され得る。重複しない周波数リソース割り当ての各々に対応するRVは、同じであっても異なっていてもよい。
【0056】
スキーム3(TDMスキームA):n個のTCI状態は、単一スロット内で適用され、重複しない時間リソース割り当てを有する。トランスポートブロック(TB)の各送信機会は、ミニスロットの時間粒度を有する1つのTCI及び1つのRVを有し得る。スロット内の全ての送信機会は、同じ単一又は複数のDMRSポートを有する共通の変調及び符号化方式(MCS)を使用することができる。RV/TCI状態は、送信機会の間で同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0057】
スキーム4(TDMスキームB):K(n≦K)個の異なるスロットに適用されるn個のTCI状態。TBの各送信機会は、1つのTCI及び1つのRVを有する。K個のスロットにわたる全ての送信機会は、同じ単一又は複数のDMRSポートを有する共通MCSを使用し得る。RV/TCI状態は、送信機会の間で同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0058】
スロットベースの繰り返し方式は、各繰り返しがスロット構造に従って実行される方式を指し、非スロットベースの繰り返し方式は、スロット構造に関係なく繰り返しが実行される方式を意味することができる。換言すると、非スロットベースの繰り返し方式は、単一のタイムスロット内で2つ以上の繰り返しを可能にするが、スロットベースの繰り返し方式は、実行しない。
【0059】
非スロットベースの繰り返し方式は、「繰り返しタイプB」とも呼ばれ得る。繰り返しタイプBの場合、nominal繰り返しは、各後続のnominal繰り返しが前のnominal繰り返しの最後のシンボルの後の、最初のシンボル又はオフセット値で始まるという点で、連続している。繰り返しタイプBに基づいて、nominal繰り返しがスロット境界を横断し得ることは、可能である。nominal繰り返しの数は、RRC信号によって与えられ得、実際の繰り返しの数は、RRC信号と、スロット内のスロット境界又は/及びUL/DLスイッチの数と、によって決定され得る。従って、いくつかの場合において、実際の繰り返しの数は、nominal繰り返しの数よりも大きくなり得る。
【0060】
「nominal繰り返し」は、UEがULグラントを受信する繰り返しであり、一方で、「実際の繰り返し」は、UEによって実際に送信されるnominal繰り返しのセグメントであることに留意されたい。例えば、スロット境界にわたるnominal繰り返しの場合、nominal繰り返しは、UEの観点からスロット境界によって2つの実際の繰り返しに分割され得る。例えば、伝送のための無効なシンボル(例えば、DLシンボル、nominal繰り返しがPUSCH繰り返しといったUL繰り返しである場合)にわたるnominal繰り返しの場合、nominal繰り返しはまた、UEの観点から無効なシンボルによって2つの実際の繰り返しに分割され得る。nominal /実際の繰り返しは、nominal /実際のPUSCH繰り返しを指し得る。本開示において、繰り返しは、特に明記しない限り、「nominal繰り返し」又は「実際の繰り返し」のいずれかを指し得る。更に、繰り返しは、ULベースの繰り返し又はDLベースの繰り返しであり得る。例えば、繰り返しは、PUSCH繰り返しであってよい。本開示において、繰り返しは、nominal繰り返し又は実際の繰り返しのための送信機会を指し得る。
【0061】
マルチTRPシナリオにおけるPUSCH繰り返しの機構は、専用設定(例えば、RepetitionSchemeConfig)に基づいて実施され得る、又は非スロットベース繰り返し方式のためのPUSCH設定に従い得る。いくつかの実施形態において、PDSCH繰り返しの機構に適用される設定/信号は、マルチTRP動作のためのPUSCH繰り返しの機構にも適用可能であり得る。
【0062】
マルチTRPベースのPDSCH繰り返しに適用されるTCI状態マッピングの方法論がマルチTRPベースのPUSCH繰り返しに適用されるとき、実際の繰り返しの数が(nominal繰り返しがスロット境界にわたる、又は無効シンボルをわたることに応じて)nominal繰り返しの数とは異なり得るため、UL TB(例えば、TCIサイクル)の各送信機会にTCI状態にマップすることが必要とされる。以前に説明したPDSCH繰り返しのためのスキーム3の場合、UEは、スロット境界にわたる繰り返しを受信することを予期されないことがある。従って、nominal繰り返しが2つの実際の繰り返しに分離する場合、PUSCH繰り返しのためのTCIコードポイントによって示されるTCI状態のマッピングパターンを決定することは、必要とされる。マッピングパターンは、1つ又は複数のTCI状態をPUSCH繰り返し送信にマップすることによって実施され得る、TCI状態のマッピング順序を指し得る。
【0063】
一方で、マルチTRP PDSCH繰り返し動作の場合、パラメータstartingsymboloffsetKは、スロット内の第1の送信機会の最後のシンボルの後のK個のシンボルである第2の送信機会の開始シンボルを設定するために使用され得る。換言すると、パラメータstartingsymboloffsetKは、第1の送信機会の最後のシンボルとスロットにおける第2の送信機会の開始シンボルとの間のオフセット(例えば、K個のシンボル)を決定する。しかしながら、PUSCH繰り返しの場合、任意の2つの隣接する繰り返し間のオフセットは、同じでなくてもよい。従って、不均一なオフセット分布の状況下で、PUSCH繰り返しを送信するのに適した機構は、必要とされ得る。
【0064】
更に、NRシステムにおいて、マルチTRP PDSCH繰り返しの動作において、スキーム3(例えば、TDMスキームA)とスキーム4(TDMスキームB)とを同時に設定することは、許可されないことがある。しかしながら、より柔軟で信頼性のあるPUSCH送信を可能にするために、同時にUEが非スロットベースの繰り返し方式とスロットベースの繰り返し方式とから設定されることを可能にすることが必要とされる。
【0065】
上述したように、本開示は、より柔軟であり、特定の5Gシナリオ(例えば、マルチTRP)の要件によりよく適合する、ULベースの繰り返し(例えば、PUSCH繰り返し)のための機構を提供する。
【0066】
〔マルチTRP PUSCH繰り返しの専用設定〕
いくつかの実施形態において、UEは、スロットベース繰り返し方式を設定するためのパラメータ(又は略して「スロットベースパラメータ」)と、非スロットベース繰り返し方式を構成するためのパラメータ(又は略して「非スロットベースパラメータ」)とを含む、PUSCH繰り返しのための専用設定を与えられ得る。換言すると、UEが専用設定を受信すると、UEは、2つの異なる繰り返し方式、すなわち、スロットベース繰り返し方式及び非スロットベース繰り返し方式から設定される。いくつかの実施形態において、スロットベースのパラメータ及び/又は非スロットベースのパラメータは、情報要素(IE)として実施され得る。
【0067】
スロットベースのパラメータ及び非スロットベースのパラメータを含む専用設定は、スロットベースの繰り返し方式及び非スロットベースの繰り返し方式を用いてUEを設定するための、ネットワークからの明示的なインディケーションと見なされ得る。いくつかの実施形態において、スロットベースのパラメータは、パラメータRepTypeA又はSlotBasedを含み得、一方で非スロットベースのパラメータは、パラメータRepTypeB又はNonslotBasedを含み得る。
【0068】
いくつかの他の実施形態において、1つ又は複数の特定のパラメータは、対応する繰り返し方式を用いてUEを設定する暗示的なインディケーションとして使用され得る。パラメータは、異なる繰り返し方式に対応し得る。例えば、パラメータの第1のセットは、スロットベースの繰り返し方式に対応し得、パラメータの第2のセットは、非スロットベースの繰り返し方式に対応し得る。
【0069】
いくつかの他の実施形態において、異なる繰り返し方式は、異なる数のnominal繰り返しを有し得る。例えば、UEは、スロットベース繰り返し方式のためのnominal繰り返しの数を示すパラメータRepNumTypeAから設定され得、及び/又は非スロットベース繰り返し方式のためのnominal繰り返しの数を示すパラメータRepNumTypeBから設定され得る。
【0070】
いくつかの実装形態において、異なる繰り返し方式は、異なるTCI状態マッピング順序を有し得る。例えば、UEは、スロットベースの繰り返し方式のためのTCI状態マッピング順序を示すパラメータTCImappingTypeAから設定され得、及び/又は非スロットベースの繰り返し方式のためのTCI状態マッピング順序を示すパラメータTCImappingTypeBから設定され得る。
【0071】
いくつかの実施形態において、異なる繰り返し方式は、異なる時間領域リソース割振り(TDRA)リストに対応し得る。例えば、UEは、スロットベースの繰り返し方式のための第1のTDRAリストから設定され、非スロットベースの繰り返し方式のための第2のTDRAリストから設定されることができる。TDRAリストは、いくつかのアイテム(又は「エントリ」又は「行」)を含み得、各アイテムは、アイテムインデックス、マッピングタイプ、スロットオフセット(K1及び/又はK2)、開始シンボル(S)、割振り長(L)、及び(nominal )繰り返しの数の内の少なくとも1つを含むリソース割振り関連パラメータのセットを示す。
【0072】
いくつかの実施形態において、UEは、能力メッセージをネットワークに送信し得る。能力メッセージは、異なる繰り返し方式の間の切り替えをサポートするUEの能力を示し得る。
【0073】
〔各繰り返しの間のオフセット値〕
本開示のいくつかの態様において、UEは、各2つの隣接する繰り返し、TCI状態のマッピング順序、及びnominal繰り返しの数の間のオフセット値を示すいくつかのパラメータから設定され得る。
【0074】
いくつかの実施形態において、パラメータによって示される異なるオフセット値は、異なる時間単位であり得る。例えば、オフセット値の内の1つの時間単位は、シンボル内にあり得るが、オフセット値の内の別の1つの時間単位は、スロット又はサブスロット内にあり得る。
【0075】
図1は、本開示の一例としての実施形態に従った、異なる繰り返し方式のために設定された異なるオフセット値を示
す図である。
【0076】
本実施形態において、UEは、異なるタイムスロットにおいて、非スロットベースの繰り返し方式及びスロットベースの繰り返し方式を適用する。
図1に示すように、非スロットベースの繰り返し方式は、スロット#1及び#4において適用され、スロットベースの繰り返し方式は、スロット#2及び#3において適用される。スロット#1において、繰り返し102及び104は、繰り返し102の最後のシンボルの後に繰り返し104の最初のシンボルが続くという点で連続している(又は連続的である)。換言すると、2つの隣接する繰り返し102と104との間のオフセット値OV1は、「0」である。繰り返し104の次に、スロット#2、#3において、スロットベースの繰り返し方式に基づいて、繰り返し106及び108は、送信される。異なった繰り返し方式の下での二つの隣接する繰り返しの間のオフセット値は、OV2であり、例としての実施形態において、「7」シンボルにセットされる。
【0077】
次いで、前に説明されたように、異なる繰り返し方式は、2つの隣接する繰り返しに対して異なるオフセット値を適用し得る。
図1に示すように、スロット#2及び3において、繰り返し方式が「非スロットベース」から「スロットベース」に切り替わるため、新たなオフセット値OV3(例えば、7シンボル)は、適用される。スロット#3からスロット#4への移行中、繰り返し方式は、非スロットベースの繰り返し方式に戻り、したがって、繰り返し108と110との間のオフセット値は、OV2であり、これは、例としての実施形態において「7」シンボルである。スロット#4において、繰り返し110及び112は、繰り返し112の最初のシンボルが繰り返し110の最後のシンボルの直後であるという点で連続している。すなわち、繰り返し110と112との間のオフセット値は、OV1であり、これは例としての実施形態において、「0」シンボルである。
【0078】
いくつかの実施形態において、UEは、非スロットベースの繰り返し方式のための2つの隣接する両方の繰り返しの間のオフセット値(例えば、
図1のOV1)を示すパラメータ(例えば、startingSymbolOffsetK1)、異なる繰り返し方式のための2つの隣接する繰り返しの間のオフセット値(例えば、
図1のOV2)を示すパラメータ(例えば、startingSymbolOffsetK2)、及び/又はスロットベース繰り返し方式のための2つの隣接する繰り返しの間のオフセット値(例えば、
図1のOV3)を示すパラメータ(たとえば、startingSymbolOffsetK3)を
用いて設定され得る。
【0079】
いくつかの実施形態において、スロットベースの繰り返し方式のための各2つの隣接する繰り返しの間のオフセット値は、「固定値」であってもよい。すなわち、スロットベースの繰り返し方式のために設定されるオフセット値は、同じであってもよい。いくつかの他の実施形態において、非スロットベースの繰り返し方式のための各2つの隣接する繰り返しの間のオフセット値は、「変動値」であり得る。
【0080】
図2は、本開示の一例としての実施形態に従った、非スロットベースの繰り返し方式のために設定された様々なオフセット値を示
す図である。
図2に示すように、スロット#1における繰り返し202と繰り返し204との間のオフセット値OV4は、「2」シンボルである。スロット#2において、繰り返し206と208との間のオフセット値OV5は、「0」シンボルに変更する。スロット#1及び#2に適用されるものとオフセット分布の同じパターンは、次の2つのスロット#3及び#4にも適用され得る。例えば、スロット#3において、繰り返し210と繰り返し212との間に、オフセット値OV4は、適用されてもよい。スロット#4において、オフセット値OV5は、繰り返し214と216との間に適用され得る。換言すると、いくつかの実施形態において、非スロット基準の繰り返し方式のための各2つの隣接する繰り返しの間のオフセット値は、スロット基準ごとに異なり得る。
【0081】
図3は、本開示の一例としての実施形態に従った、固定オフセット値が適用される非スロットベースの繰り返し方式を示
す図である。
図3に示されるように、スロットにおける2つの隣接する繰り返し(例えば、スロット#1における繰り返し302及び304、スロット#2における繰り返し306及び308、スロット#3における繰り返し310及び312、又はスロット#4における繰り返し314及び316)の間のオフセット値OV6は、固定(例えば、「2」シンボル)である。
【0082】
上述のOV1、OV2、OV3、OV4、OV5、及びOV6の値、ならびに本開示に記載される他のオフセット値は、例示のみを目的とし、本開示の範囲を限定するものではないことに留意されたい。オフセット値は、ネットワークの設定又はUEの実施形態に応じて任意であり得る。いくつかの実施形態において、オフセット値は、特定の繰り返し方式(例えば、非スロットベースの繰り返し方式又はスロットベースの繰り返し方式)が適用されるとき、固定値であり得る。いくつかの実施形態において、オフセット値は、特定の繰り返し方式(例えば、非スロットベースの繰り返し方式又はスロットベースの繰り返し方式)が適用されるとき、値が変更され得る。オフセット値は、無線リソース制御(RRC)、下りリンク制御情報(DCI)、及び/又は媒体アクセス制御(MAC)コントロールエレメント(CE)信号によって設定され得る。
【0083】
〔繰り返しの回数〕
本開示のいくつかの態様において、異なる繰り返し方式のための繰り返しの回数を用いてUEを設定する様々な方法は、提供される。メカニズムの詳細は、
図4及び
図5を参照して説明される。
【0084】
図4は、本開示の一例としての実施形態に従った、様々な繰り返し方式が、繰り返し回数を示す共通パラメータを共有することを示
す図である。本実施形態において、パラメータRepNumは、スロットベースの繰り返し方式と非スロットベースの繰り返し方式の両方に共通である。例えば、RepNum=2の場合、スロットベースの繰り返し方式の繰り返し数と非スロットベースの繰り返し方式の繰り返し数は、同じ値「2」であってよい。この場合において、UEは、1つのスロットに2つの繰り返し(それぞれ対角線を有する長方形で表される)が存在するべきであることを知ることができ、こういったスロットベースの繰り返しパターンは、2つの連続するスロット(例えば、スロット#1及び#2)に実施されるべきである。パラメータRepNumは、RRC、MAC-CE、及び/又はDCI信号によって示され得る/設定され得る。
【0085】
図5は、本開示の一例としての実施形態に従った、様々な繰り返し方式が、それぞれが対応する繰り返し回数を示している個別のパラメータを適用することを示
す図である。本実施形態において、スロットベースの繰り返し方式の繰り返しの数は、パラメータRepNumTypeAによって決定され、非スロットベースの繰り返し方式の繰り返しの数は、パラメータRepNumTypeBによって決定される。RepNumTypeA=4及びRepNumTypeB=2である場合、UEは、1つのスロット内に2つの繰り返し(それぞれ、対角線を有する長方形によって表される)があるべきであることを知ることができ、そういったスロットベースの繰り返しパターンは、4つの連続スロット(例えば、スロット#1、#2、#3、及び#4)内に実施されるべきである。パラメータRepNumTypeA及びパラメータRepNumTypeBの各々は、RRC、MAC-CE、及び/又はDCI信号によって示され得る/設定され得る。例えば、パラメータRepNumTypeA及びRepNumTypeBは、2つの別個のRRCパラメータ、2つの別個のMAC-CE、又は2つの別個のDCIフィールドにおいて、実施され得る。
【0086】
いくつかの他の実施形態において、繰り返しの数は、(1)TBのために設定されたTCI状態の数と、(2)上述したパラメータRepNumTypeA及び/又はパラメータRepNumTypeBとによって決定され得る。例えば、TBのために設定されたTCI状態の数は、2(例えば、TCI状態#1及びTCI状態#2)であり、インジケータ(例えば、RepNumTypeA又はRepNumTypeB)は、4に等しく、従って、繰り返しの総数は、8に等しく、2を4倍することによって決定され得る。
【0087】
〔TCI状態のマッピング順序〕
本開示のいくつかの態様において、UEは、特定の繰り返し方式のための繰り返しのTCI状態のマッピング順序を示すパラメータから設定され得る。例えば、UEは、スロットベースの繰り返し方式のためのパラメータ#1と、非スロットベースの繰り返し方式のためのパラメータ#2と、から設定され得る。スロットベースの繰り返し方式が適用されるとき、UEは、パラメータ#1によって示されるTCI状態のマッピング順序を適用し得る。非スロットベースの繰り返し方式が適用されるとき、UEは、パラメータ#2によって示されるTCI状態のマッピング順序を適用することができる。
【0088】
連続的なマッピングタイプ及びサイクリックマッピングタイプを含む、多くのタイプのTCI状態のマッピング順序は、存在する。連続的なマッピングタイプは、連続的な繰り返しの特定のセットが同じTCI状態を適用することができるTCI状態のマッピング順序、連続的な繰り返しの次のセットが別のTCI状態を適用することができるTCI状態のマッピング順序などを指すことができる。換言すると、連続的なマッピングタイプの場合、特定の数の連続的な繰り返しは、同じTCI状態を適用し得る。サイクリックマッピングタイプは、繰り返しの特定のTCI状態のマッピングパターンがサイクル内で発生するTCI状態のマッピング順序を指すことができる。2つの連続的な/隣接する繰り返し間のオフセット値が「0」である場合、これらの2つの連続的な繰り返しは、時間領域において「連続的」であると見なされることに留意されたい。
【0089】
図6は、本開示の一例としての実施形態に従った、異なるタイプのTCI状態のマッピング順序に基づいてTCI状態にマップされた複数の繰り返しを示
す図である。本実施形態において、スロットベース繰り返し方式のためのTCI状態のマッピング順序は、連続的なマッピングタイプであり、非スロットベース繰り返し方式のためのTCI状態のマッピング順序は、サイクリックマッピングタイプである。
図6に示すように、非スロットベースの繰り返し方式は、スロット#1において適用され、スロットベースの繰り返し方式は、スロット#2、#3、及び#4において適用される。スロット#1において、繰り返し602及び604のTCI状態のマッピングパターンは、{TCI状態#1、TCI状態#2}である。スロット#2、#3及び#4において、TCI状態のマッピング順序は、一定数の連続的な繰り返し毎に同じTCI状態を適用することができる連続的なマッピングタイプに切り替えられる。例えば、TCI状態のマッピング順序は、同じTCI状態を適用すべき特定の数の連続的な繰り返しが「2」である場合、{TCI状態#1、TCI状態#1、TCI状態#2、TCI状態#2}というTCI状態の連続的なセットに従うことができる。そういったケースにおいて、スロットベースの繰り返し方式のための繰り返し606、608、及び610は、連続的なセットの最初の3つのTCI状態にマップすることができる。すなわち、繰り返し606、608、及び610は、
図6に示されるように、それぞれ、TCI状態#1、TCI状態#1、及びTCI状態#2にマップし得る。いくつかの他の実施形態において、スロットベースの繰り返し方式及び非スロットベースの繰り返し方式は、(例えば、連続的なマッピングタイプ又はサイクリックマッピングタイプを有する)同じTCI状態のマッピング順序を有し得る。
【0090】
いくつの実施形態において、異なるタイプのTCI状態のマッピング順序は、RRC信号によってUEのために設定され得る。次いで、ネットワークは、DCI又はMAC-CE信号を送信することによって、どのタイプのTCI状態のマッピング順序が適用されるべきかをUEに示し得る。
【0091】
いくつかの実施形態において、TCI状態のマッピング順序のパラメータは、それぞれが特定のタイプのTCI状態のマッピング順序に対応するいくつかの可能な値の内の1つにセットされ得るインデックスであり得る。例えば、インデックスは、サイクリカルマッピングタイプの場合は「インデックス0」に設定され、連続的なマッピングタイプの場合は「インデックス1」に設定され、事前定義されたマッピングタイプの場合は「インデックス2」に設定され得る。一旦、パラメータが設定されると、適用されるそのようなインデックスの値は、DCI及び/又はMAC-CE信号を介してネットワークによって示され得る。
【0092】
いくつかの実施形態において、上述した事前定義されたマッピングタイプは、連続的なマッピングタイプ及びサイクリカルマッピングタイプ以外のTCI状態のマッピング順序を指し得る。そういったTCI状態のマッピング順序は、規則的又は不規則な順序を有し得る。例えば、TCI状態のマッピング順序は、{TCI状態#1、TCI状態#2、TCI状態#2、TCI状態#1}といったTCI状態の予め定義された連続的なセットに従い得る。
【0093】
いくつかの実施形態において、異なる繰り返し方式のためのパラメータ(例えば、上述したパラメータ#1及び#2)が設定される場合、どのマッピング順序(例えば、スロットベース方式のためのマッピング順序及び非スロットベース方式のためのマッピング順序)をUEが繰り返しベースの送信(例えば、PUSCH繰り返し)のスケジューリングに適用するかを示すために、動的インディケーション(例えば、DCI又はMAC-CE信号によって搬送される)は、使用され得る。いくつかの実施形態において、スケジューリングは、繰り返し動作のためのスケジューリングを指し得る。
【0094】
図7は、本開示の一例としての実施形態に従った、TCI状態のマッピング順序に基づいてTCI状態にマップされた複数の繰り返しを、繰り返し方式に関係なく示
す図である。
図7に示されるように、スロット#1及び#2が非スロットベースの繰り返し方式を適用し、スロット#3及び#4がスロットベースの繰り返し方式を適用しても、これらのスロット内の繰り返し702、704、706、708、710及び712は、スロット内でどの繰り返し方式が適用されるかにかかわらず、同じTCI状態のマッピング順序を(例えば、{TCI状態#1、TCI状態#2}のサイクリックTCI状態のマッピングパターンを用いて)適用する。換言すると、示されたTCI状態のマッピング順序は、繰り返し動作のスケジューリングに適用され得る。UEは、異なる繰り返し方式(例えば、非スロットベースの繰り返し方式及びスロットベースの繰り返し方式)を含み得るが、異なるTCI状態マッピングパターンを異なる繰り返し方式に適用しないことがある。
【0095】
いくつかの実施形態において、UEは、タイプAのPUSCH繰り返し(又はスロットベース繰り返し方式)及びタイプBのPUSCH繰り返し(又は非スロットベース繰り返し方式)に対応する所与のインジケータに基づいて、マルチTRPベースのPUSCH繰り返しを実行し得る。
【0096】
いくつかの実施形態において、TCI状態のマッピング順序は、nominal繰り返し基準毎に設定され得る/示され得る/アクティベートされ得る。換言すると、nominal繰り返しのそれぞれは、TCI状態にマップすることができる。
【0097】
図8は、本開示の一例としての実施形態に従った、複数のnominal繰り返しを示
す図である。
図8に示すように、nominal繰り返し802、804、806及び808は、それぞれ、TCI状態#1、TCI状態#2、TCI状態#1、
及びTCI状態#2にマップされる。換言すると、nominal繰り返し802、804、806、及び808のTCI状態のマッピング順序のタイプは、本実施形態において、サイクリックTCI状態のマッピングパターンが{TCI状態#1、TCI状態#2}であるサイクリックマッピングタイプである。
【0098】
更に、TCI状態がnominal繰り返しごとに設定されるため、スロット境界を横断するnominal繰り返し又は無効シンボルが1つより多い実際の繰り返しに分割されたとしても、nominal繰り返しの全ての実際の繰り返しは、同じTCI状態にマップされ得る。
図8に示すように、nominal繰り返し806は、たとえスロット境界を横断し、UEの観点から2つの実際の繰り返しを有すると考えられるとしても、1つのTCI状態#1のみにマップする。
【0099】
図8における実施形態は、説明の目的のためだけのものであることに留意されたい。いくつかの他の実施形態において、TCI状態のマッピング順序のタイプはまた、連続的なマッピングタイプ又は任意の他の事前定義されたマッピングタイプであり得る。
【0100】
いくつかの実施形態において、TCI状態のマッピング順序は、(例えば、RRCパラメータ又はTDRAリスト/表内のアイテムによって)RRCによって設定され得る。いくつかの実施形態において、TCI状態のマッピング順序は、DCI(例えば、RRCによって設定された新しいエントリ/アイテムを示す新しいDCIフィールド又は既存のフィールド)によって示され得る。いくつかの実施形態において、TCI状態のマッピング順序は、MAC-CEによってアクティベートされ得る。例えば、MAC-CEは、フィールド又はビットマップによって特定のTCI状態のマッピング順序をアクティベートし得る。
【0101】
いくつかの実施形態において、TCI状態のマッピング順序は、実際の繰り返し基準ごとに設定され得る/示され得る/アクティベートされ得る。換言すると、実際の繰り返しのそれぞれは、TCI状態にマップすることができる。
【0102】
図9は、本開示の一例としての実施形態に従った、複数の実際の繰り返しを示
す図である。
図9に示すように、実際の繰り返し902、904、906、908、及び910はそれぞれ、TCI状態#1、TCI状態#2、TCI状態#1、TCI状態#2、及びTCI状態#1にマップされ、実際の繰り返し906及び908は、そのnominal繰り返しがスロット#1と#2との間のスロット境界を横断するため、同じnominal繰り返しから分割される。
【0103】
TCIのマッピング順序のタイプは、連続的なマッピングタイプ、サイクリングマッピングタイプ、又は任意の他の事前定義されたマッピングタイプといった、任意であり得る。例えば、いくつかの他の実施形態において、実際の繰り返し902、904、906、908、及び910のTCIのマッピング順序は、TCI状態の連続的なセット、{TCI状態#1、TCI状態#1、TCI状態#2、TCI状態#2、TCI状態#1}に従い得る。換言すると、実際の繰り返し902、904、906、908、及び910は、それぞれ、TCI状態#1、TCI状態#1、TCI状態#2、TCI状態#2、及びTCI状態#1にマップし得る。いくつかの他の実施形態において、実際の繰り返し902、904、906、908、及び910のTCIのマッピング順序は、TCI状態の連続的なセット、{TCI状態#1、TCI状態#1、TCI状態#2、TCI状態#2}に従い得る。いくつかの実施例において、事前定義されたマッピングタイプは、ハーフハーフマッピング順序、スロット基準マッピング順序、又は/及びサブスロット基準マッピング順序の内の少なくとも1つを指し得る。一実施例において、ハーフハーフマッピング順序は、第1のTCI状態を第1のハーフ繰り返し数に適用し、第2のTCI状態を第2のハーフ繰り返し数に適用し得る。一実施例において、スロット基準マッピング順序は、第1のTCI状態を第1のスロット(例えば、繰り返しの開始)に適用し、第2のTCI状態を第2のスロットに適用することなどができる。一実施例において、サブスロット基準のマッピング順序は、第1のTCI状態を第1のサブスロットに適用し(例えば、繰返しの開始)、第2のTCI状態を第2のサブスロットに適用することなどができる。
【0104】
いくつかの実施形態において、TCI状態のマッピング順序は、(例えば、RRCパラメータ又はTDRAリスト/表内のアイテムによって)RRCによって設定され得る。いくつかの実施形態において、TCI状態のマッピング順序は、DCI(例えば、RRCによって設定された新しいエントリ/アイテムを示す新しいDCIフィールド又は既存のフィールド)によって示され得る。いくつかの実施形態において、TCI状態のマッピング順序は、MAC-CEによってアクティベートされ得る。例えば、MAC-CEは、フィールド又はビットマップによって、特定のTCI状態のマッピング順序をアクティベートし得る。
【0105】
いくつかの実施形態において、TCI状態のマッピング順序が最初にnominal繰り返し基準ごとに設定される/示される/アクティベートされるが、その後、実際の繰り返しベースごとに変更され得る。そのような場合において、基準としてnominal繰り返しにマップするか、又は基準として実際の繰り返しにマップするかは、動的に設定され得る/切り替えられ得る。
【0106】
図10は、本開示の一例としての実施形態に従った、TCI状態のマッピング基準をnominal繰り返し基準から実際の繰り返し基準に変更する処理を示
す図である。
図10に示すように、nominal繰り返し1002、1004、1006、及び1008は、それぞれ、TCI状態#1、TCI状態#2、TCI状態#1、及びTCI状態#2にマップする。nominal繰り返し1006は、スロット境界によって2つの実際の繰り返しに分割され、ネットワークは、(例えば、特定のインディケーションによって)実際の繰り返しに基づいてTCI状態マッピング順序を変更するため、nominal繰り返し1006の一部(
例えば、
図10の対角線によって陰影が付けられた、nominal繰り返し1006から分割された実際の繰り返しの内の1つ)は、別のTCI状態(例えば、TCI状態#2)にマップされ得る。
【0107】
いくつかの実施形態において、特定のインディケーションは、DCI又は/及びMAC-CE信号によって搬送され得る。いくつかの実施形態において、特定のインディケーションは、「半静的」と「動的」との間でTCIマッピング順序を切り替えるために使用され得る。例えば、RRCが連続的なマッピングタイプを設定する場合、特定のインディケーションのビット値(例えば、「0」は、設定されたマッピングタイプを変更しないことを意味し、「1」は、サイクリカルマッピングタイプ又は事前定義されたマッピングタイプを使用することを意味する)は、スケジューリングのためのTCI状態マッピング順序を切り替えるために使用され得る。いくつかの実施形態において、特定のインディケーションは、nominal繰り返し(例えば、nominal繰り返しが2つ以上の実際の繰り返しに分割される)のセグメンテーションが発生するとき、UEが適用すべき特定のTCI状態を示すために使用され得る。いくつかの実施形態において、UEがTCI状態マッピング順序を切り替えることをサポートするかどうかをネットワークに通知するために、UEは、UE能力メッセージを報告し得る。
【0108】
いくつかの実施形態において、繰り返しのための送信機会の数が十分に大きい(例えば、設定された値よりも大きい)場合、繰り返しのためのTCI状態マッピング順序は、連続的なマッピングタイプとサイクリカルマッピングタイプとの組合せであり得る。いくつかの実施形態において、繰返しのための送信機会の数が設定された値よりも大きい場合、UEは、サイクリカルマッピングタイプをX回の繰返しに適用し、連続的なマッピングタイプをY回の繰返しに適用することができ、X及びYは、自然数である。例えば、繰り返し回数が「8」(例えば、繰り返しのための送信機会の回数が「8」である)であり、「X=Y=4」である場合、4つの連続的な繰り返しは、(例えば、TCI状態の連続的なセット:{TCI状態#1、TCI状態#2、TCI状態#1、TCI状態#2}にマップすることによって)サイクリカルマッピングタイプから設定され得、他の4つの連続的な繰り返しは、(例えば、TCI状態の連続的なセット:{TCI状態#1、TCI状態#1、TCI状態#2、TCI状態#2}にマップすることによって)連続的なマッピングタイプから設定され得る。
【0109】
図11は、本開示の一例としての実施形態に従った、多数の連続的な繰り返しのTCIマッピング順序を示
す図である。
図11に示すように、非スロットベース繰り返し方式の下での2つ以上の連続的な(nominal )繰り返しは、1つのTCI状態にマップすることができる。例えば、連続的な繰り返し1102及び1104は、TCI状態#1にマップされ、連続的な繰り返し1106及び1108は、TCI状態#2にマップされる。
【0110】
いくつかの実施形態において、1つのTCI状態にマップされる連続的な繰り返しの数は、RRC、DCI、又は/及びMAC-CE信号によって設定され得る/示され得る。いくつかの実施形態において、連続的な繰り返しの数は、パラメータRepNumTypeBによって設定され得る。いくつかの実施形態において、非スロットベースの繰り返し方式のためのTCI状態マッピング順序を示すパラメータが設定されない場合、連続的な繰り返しの数は、パラメータRepNumTypeBによって設定され得る。いくつかの実施形態において、連続する繰り返しの数は、TDRAリストの行/アイテム/エントリに含まれる繰り返しの数のパラメータによって示され得る。ネットワークは、スケジューリングDCI内のTDRAリストの行/アイテム/エントリを示すことによって、一定数の連続的な繰り返しをUEに示し得る。いくつかの実施形態において、連続的な繰り返しの数は、ネットワークによって動的に変更され得る。いくつかの実施形態において、連続的な繰り返しの数が任意の数であり得るかどうかはUEからのUE能力メッセージによってネットワークに報告され得る。いくつかの実施形態において、連続的な繰り返しの数は、nominal繰り返し又は実際の繰り返しの送信機会の数を指し得る。より具体的に、UEが特定の数の連続的なnominal繰り返し又は実際の繰り返しに同じTCI状態を適用すると決定することができる。いくつかの実施形態において、連続的な繰り返しの数は、スロット内のnominal繰り返し又は実際の繰り返しの数であり得る。
【0111】
図12は、本開示の別の例としての実施形態に従った、複数の連続的な繰り返しのTCIマッピング順序を示
す図である。
図12に示されるように、1つのTCI状態に対応する繰り返しの数は、可変であり得る。例えば、第1のTCI状態(例えば、TCI状態#1)をマップしたX(例えば、
図12の「X=3」)繰り返し(例えば、繰り返し1202、1204、及び1206)と、第2のTCI状態(例えば、TCI状態#2)をマップしたY(たとえば、
図12の「Y=1」)繰り返し(例えば、繰り返し1208)とがあり得る。パラメータX及びYは、ネットワークによって設定され得る、事前定義され得る、又は示され得る。
【0112】
いくつかの実施形態において、繰り返しのための非一様TCI状態マッピング順序は、ネットワークによって動的にスケジュールされ得る。非一様TCI状態マッピング順序は、同じTCI状態にマップされた繰り返しが隣接する繰り返し間で等しく分配されないという点で、TCI状態マッピング順序を指し得る。換言すると、特定のTCI状態に対応する繰り返しの数は、変化し得る。いくつかの実施形態において、UEは、パラメータX及び/又はYのサポートされる値(又は値範囲)をネットワークに通知するためにUE能力メッセージを送信し得る。いくつかの実施形態において、非一様マッピングは、特定の条件が満たされるときに実行され得る。条件は、制御リソースセット(CORESET)の数、マルチTRP方式の設定、チャネル品質(例えば、チャネル状態情報(CSI)報告)、及び/又はUEの実施形態に関連付けられ得る。
【0113】
〔複数の繰り返しの間の時間領域オフセット分布〕
本開示のいくつかの態様において、2つの隣接する繰り返し(nominal繰り返し又は実際の繰り返し)の間に、時間領域オフセットは、存在し得る。時間領域オフセットの値は、ネットワークの設定に応じて、固定又は変更され得る。例えば、時間領域オフセットは、RRC、DCI、又はMAC-CE信号によって設定され得る/示され得る/アクティベートされ得る。
【0114】
図13は、本開示の一例としての実施形態に従った、多重の繰り返しの間の時間領域オフセット分布パターンを示
す図である。
図13に示すように、各2つの隣接する繰り返しの間(例えば、繰り返し1302と1304の間、繰り返し1304と1306の間、及び繰り返し1306と1308の間)に、時間領域オフセット(例えば、OV7)は、存在する。
【0115】
用語「オフセット(値)」及び用語「時間領域オフセット(値)」は、特に明記しない限り、本開示において互換的に利用され得ることに留意されたい。
【0116】
いくつかの他の実施形態において、1つより多いオフセット値は、設定され得る。換言すると、2つの隣接する繰り返し毎の間のオフセットは、個別に設定され得、同じ値を有していなくてもよい。オフセットは、RRC、DCI、又はMAC-CE信号によって設定され得る/示され得る/アクティベートされ得る。
【0117】
いくつかの他の実施形態において、オフセットは、nominal繰り返しのために省略された送信機会の数によって決定され得る。いくつかの他の実施形態において、オフセットは、実際の繰り返しのために省略された送信機会の数によって決定され得る。いくつかの実施形態において、オフセットは、スロット境界を横断するnominal繰り返しの前のスロットにおける実際の繰り返しを省略することによって決定され得る。いくつかの他の実施形態において、オフセットは、スロット境界を横断するnominal繰り返しの後のスロットにおける実際の繰り返しを省略することによって決定され得る。
図9を実施例にとると、実際の繰り返し906は、スロット境界を横断するnominal繰り返しの前のスロット(すなわち、スロット#1)における実際の繰り返しであり、実際の繰り返し908は、スロット境界を横断するnominal繰り返しの後のスロット(すなわち、スロット#2)における実際の繰り返しである。
【0118】
いくつかの実施形態において、UEは、表1に示される動作を実行し得る。
【0119】
【0120】
図14は、本開示の一例としての実施形態に従った、多重の繰り返しの間の時間領域オフセット分布パターンを示
す図である。
図14に示すように、非ゼロオフセット値(例えば、OV8)は、繰り返し1404と1406との間にあり、ゼロオフセット値(
例えば、オフセット値が「0」である)は、繰り返し1402と1404との間、及び繰り返し1406と1408との間にある。換言すると、繰り返し1402及び1404は、2つの連続する繰り返しであり、繰り返し1406及び1408も連続する繰り返しである。
【0121】
いくつかの実施形態において、オフセットは、ネットワークによって動的にスケジュールされ得る。いくつかの実施形態において、ネットワークは、繰り返しのための送信機会のスケジューリングが任意のオフセットを伴うかどうかのインディケーションをUEに送信し得る。スケジューリングは、DCIによってスケジュールされた繰り返し送信を参照することができ、DCIは、オフセットインディケーションを含み得る。
【0122】
いくつかの実施形態において、サポートされるオフセット値は、UE能力によって報告され得る。いくつかの実施形態において、オフセットを適用すべきかどうかは、ネットワークによって動的に示され得る。いくつかの実施形態において、オフセットが一旦、設定されると、ネットワークは、DCI又はMAC-CE信号を使用して、オフセットの使用をアクティベート又は非アクティベートし得る。オフセットが一旦、アクティベートされると、UEは、オフセットを適用し得る。オフセットが一旦、非アクティベートされると、UEは、オフセットが設定されていても、オフセットを適用しないことがある。
【0123】
いくつかの実施形態において、オフセットを適用すべきかどうかは、UEからのUE能力メッセージによって報告され得る。いくつかの実施形態において、2つの繰り返しの間のオフセット(値)の時間単位は、シンボル、サブスロット、又はスロットであり得る。いくつかの実施形態において、オフセットは、特定の条件が満たされるとき、適用され得る。例えば、条件は、繰り返しが無効な記号又はスロット境界を横切るかどうかに基づいて決定されてもよい。例えば、条件は、設定されたCORESETの個数が閾値以上であるかどうかに基づいて決定され得る。例えば、条件は、マルチTRP方式のための設定から示され得る。例えば、条件は、チャネル品質(例えば、CSI報告)が所定の水準を満たすか否かに基づいて決定されることができる。
【0124】
いくつかの実施形態において、オフセットは、異なるTCI状態にマップする2つの隣接する繰り返しの間に適用され得る。いくつかの他の実施形態において、オフセットは、同じTCI状態にマップする2つの隣接する繰り返しの間に適用され得る。
【0125】
いくつかの実施形態において、オフセットは、「QCL-TypeD」から設定されていないTCI状態にマップする2つの隣接する繰り返しの間に適用されないことがある。換言すると、繰り返しがQCL-TypeDから設定されない場合、隣接する繰り返しの2つの送信機会間の持続時間は、示されたオフセットの代わりに、設定された繰り返し方式(例えば、タイプA繰り返し又はタイプB繰り返し)に基づいて決定され得る。いくつかの実施形態において、オフセットは、同じサウンディング参照信号(SRS)リソースセットに関連付けられたTCI状態/ULビーム情報にマップする2つの隣接する繰り返しの間に適用されないことがある。換言すると、繰り返しが同じSRSリソースセットに関連付けられる場合、繰り返しの2つの隣接する送信機会の間の持続時間は、示されたオフセットの代わりに、設定された繰り返し方式(例えば、タイプA繰り返し又はタイプB繰り返し)に基づいて決定され得る。
【0126】
いくつかの実施形態において、UEは、第1のオフセット及び第2のオフセットを含む複数のオフセットから設定され得る。第1のオフセットは、同じSRSリソースセットに関連付けられたTCI状態/ULビーム情報にマップする繰り返しの2つの隣接する送信機会の間に適用され得、第2のオフセットは、異なるSRSリソースセットに関連付けられたTCI状態/ULビーム情報にマップする繰り返しの2つの隣接する送信機会の間に適用され得る。いくつかの他の実施形態において、第1のオフセットは、同じUEアンテナパネルに関連付けられたTCI状態/ULビーム情報にマップする2つの近隣の送信機会の間に適用され得、第2のオフセットは、異なるUEアンテナパネルに関連付けられたTCI状態/ULビーム情報にマップする2つの近隣の送信機会の間に適用され得る。UEパネルに関する情報(又は「UEパネル情報」)は、BS信号から導出され得る。いくつかの実施形態において、UEパネル情報は、TCI状態/ULビームインディケーション情報から導出され得る。いくつかの他の実施形態において、TCI状態/ULビームのためのUEパネル情報は、BS信号によって明示的に示され得る。第1のオフセットは、第2のオフセットよりも小さくてもよく、又は第2のオフセットと等しくてもよい。いくつかの実施形態において、第1のオフセット値は、ゼロであり得る。
【0127】
〔繰り返しタイプBの実際のPUSCH繰り返し〕
前述したように、nominal繰り返しは、スロット境界又は無効シンボルを横切るとき、1つより多い実際の繰り返しに分割され得る。いくつかの実施形態において、前述したオフセットとして使用されるシンボルは、無効なシンボルと見なされ得る。そういった場合において、オフセットによって分離された繰り返しの2つの隣接する送信機会は、実際の繰り返しである。いくつかの実施形態において、無効なシンボルによって分割されたnominal繰り返しがPUSCH繰り返しである場合、無効なシンボルは、DLシンボルである。無効なシンボルは、nominal繰り返しの最初のシンボルの直前、及び/又はnominal繰り返しの最後のシンボルの直後に位置し得る。
【0128】
いくつかの実施形態において、所与のオフセットが所定の値以上である場合、終了していない繰り返しは、ドロップされ得る。
【0129】
図15は、本開示の一実施形態に従った、繰り返しベースのUL送信を実行するためにUEによって実行される無線通信方法1500
を描くフローチャート
である。アクション1502、1504、1506、
及び150
8は、
図15において独立したブロックとして表される個別のアクションとして示されているが、これらの個別に示されたアクションは、必ずしも順序に依存すると解釈されるべきではない。
図15においてアクションが実行される順序は、限定として解釈されることを意図しておらず、任意の数の開示されたブロックが本方法、又は代替の方法を実施するために、任意の順序で組み合わされ得る。更に、アクション1502、1504、1506、
及び150
8の各々は、他のアクションとは無関係に実行され得、本開示のいくつかの実施形態において省略され得る。
【0130】
アクション1502において、UEは、BSからRRCメッセージを受信し得る。RRCメッセージは、第1の情報、第2の情報、及び第3の情報を含み得る。第1の情報は、スロット内の1つより多い繰り返し送信をサポートする繰り返しタイプを示し得る。例えば、繰返しタイプは、上述したスロットベースの繰返し方式(又は「繰返しタイプA」)であってよい。例えば、繰返しタイプは、上述した非スロットベースの繰返し方式又は「繰返しタイプB」であってよい。第2の情報は、UEのために設定された複数のTCI状態を示し得る。第3の情報は、複数のアイテムを含み得、複数のアイテムの各々は、PUSCHリソース割り当てを設定する。いくつかの実施形態において、第3の情報は、TDRAリストとして表され得る(又は、対応し得る)。TDRAリストのアイテムは、TDRAリストの行又はエントリを指し得る。TDRAリストの各アイテムは、PUSCHリソース割り当てを設定するための1つ又は複数のパラメータを含み得る。例えば、TDRAリストのアイテムは、TDRAリストのアイテムを識別するアイテムインデックス、PUSCH送信機会の時間領域位置を定義するスロットオフセット(K1及び/又はK2)、PUSCH送信機会の開始シンボル(S)、PUSCH送信機会の割り当て長さ(L)、及び一定数のPUSCH繰り返し(例えば、RepNum又はRepNumTypeB)の内の少なくとも1つを含み得る。
【0131】
アクション1504において、UEは、複数のアイテムの内の1つを示すDCIを受信し得る。例えば、DCIは、第3の情報によって表されるTDRAリストのアイテム/行/エントリインデックスを含むことができる。
【0132】
アクション1506において、UEは、複数のアイテムの内の1つに従って、nominal PUSCH繰り返しセットを決定することができ、nominal PUSCH繰り返しセット内のnominal PUSCH繰り返し数は、複数のアイテムの内の1つに含まれる第1のパラメータによって示され得る。
【0133】
いくつかの実施形態において、第1のパラメータは、nominal PUSCH繰り返し数を示すために使用される、以前に説明されたパラメータRepNum又はRepNumTypeBであり得る。例えば、RepNumTypeB=2の場合、nominal PUSCH繰り返し数は、「2」である。このような場合において、nominal PUSCH繰り返しセットは、2つのPUSCH繰り返しを含み、PUSCH繰り返しの各々に対するPUSCHリソース割り当ては、TDRAリストの示されたアイテム内のパラメータ(例えば、パラメータK1、K2、S、及び/又はL)によって決定され得る。いくつかの実施形態において、DCIによって示される複数のアイテムの内の1つは、nominal PUSCH繰り返しのセットと複数のTCI状態との間の(TCI状態)マッピングタイプを示す第2のパラメータを更に含み得る。(TCI状態)マッピングタイプは、サイクリックマッピングタイプ又は連続的なマッピングタイプであり得る。
【0134】
アクション1508において、UEは、nominal PUSCH繰り返しのセットに基づいて決定される少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しを送信し得る。nominal PUSCH繰り返しのセット内の各nominal PUSCH繰り返しは、複数のTCI状態の内の1つにマップし得る。
【0135】
前述したように、UEは、少なくとも1つのスロット境界にわたって、又はUL送信のために無効であると見なされる少なくとも1つのシンボルにわたってnominal PUSCH繰り返しのセットを分割することによって、少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しを決定し得る。例えば、少なくとも1つの実際のPUSCH繰り返しは、第1の実際のPUSCH繰り返し及び第2の実際のPUSCH繰り返しを含む。第1の実際のPUSCH繰り返し及び第2の実際のPUSCH繰り返しは、セット中の同じnominal PUSCH繰り返しから分割され得る。いくつかの実施形態において、第1の実際のPUSCH繰り返し及び第2の実際のPUSCH繰り返しは、同じTCI状態にマップされ得る。
【0136】
いくつかの実施形態において、UEは、nominal PUSCH繰り返しセット中の2つの隣接するnominal PUSCH繰り返し間の時間領域オフセットを示す第4の情報から設定され得る。いくつかの実施形態において、時間領域オフセットは、nominal PUSCH繰り返しべース毎にBSによって設定され得る。いくつかの実施形態において、nominal PUSCH繰り返しのセット内の各2つの隣接するnominal PUSCH繰り返しは、時間領域オフセットを有し得る。
【0137】
方法1500は、UEが1つ又は複数のPUSCH繰り返しを実行することを可能にすることによって、より確実にデータを送信するためにUEにとって有利であり得、各PUSCH繰り返しは、特定のビーム(例えば、TCI状態)に対応する。PUSCH繰り返しとビームとの間のマッピングは、ネットワークから受信された設定に基づいて実施され得る。従って、方法1500は、より柔軟であり、異なる5Gシナリオ(例えば、マルチTRPシナリオ)の要件によりよく適合する。
【0138】
以下は、用語、実施例、実施形態、実施形態、アクション、及び/又は挙動を更に開示するために使用され得る。
【0139】
〔アンテナパネル〕:UEアンテナ実施形態の概念用語。パネルは、送信空間フィルタ(ビーム)を制御するための操作ユニットであると仮定することができる。パネルは、典型的に複数のアンテナ素子を含む。いくつかの実施形態において、ビームは、パネルによって形成され得、2つのビームを同時に形成するために、2つのパネルが必要とされる。複数のパネルからのそのような同時ビームフォーミングは、UE能力に左右される。「パネル」についての同様の定義は、空間受信フィルタリング特性を適用することによって可能であり得る。
【0140】
〔HARQ(ハイブリッド自動再送要求)〕:機能は、レイヤ1(例えば、物理レイヤ)におけるピアエンティティ間の配信を保証する。単一のHARQプロセスは、物理レイヤが下りリンク/上りリンク空間多重化のために設定されていないとき、1つのトランスポートブロック(TB)をサポートし、物理レイヤが下りリンク/上りリンク空間多重化のために設定されているとき、単一のHARQプロセスは、1つ又は複数のTBをサポートする。サービングセルごとに1つのHARQエンティティは、存在する。HARQエンティティの各々は、並列(数)のDL及びUL HARQプロセスをサポートする。
【0141】
タイマー:MACエンティティは、例えば、いくつかの上りリンク信号再送信をトリガする、又はいくつかの上りリンク信号再送信周期を制限するために、個々の目的のために1つ又は複数のタイマーを設定することができる。タイマーは、いったん開始されると、停止されるまで、又は満了するまで実行する。そうでない場合、実行しない。タイマーは、実行していない場合、開始でき、又は実行している場合、再開始できる。タイマーは、常に初期値から開始又は再開始される。初期値は、下りリンクRRC信号を介してgNBによって設定され得るが、これに限定されない。
【0142】
〔BWP(帯域幅部分)〕:セルの総セル帯域幅のサブセットは、BWPと呼ばれ、ビーム幅部分適応は、UEをBWPで設定し、設定されたBWPの内のどれが現在アクティブであるかをUEに知らせることによって達成される。PCell上で帯域幅適応(BA)を有効にするために、gNBは、UL及びDL BWPを用いてUEを設定する。CAの場合において、SCell上でBAを有効にするために、gNBは、少なくともDL BWPを用いてUEを設定する(すなわち、UL中に存在しないことがある)。PCellの場合、初期BWPは、初期アクセスに使用されるBWPである。SCellの場合、初期BWPは、UEがSCellアクティベーションにおいて最初に動作するように設定されたBWPである。UEは、firstActiveUplinkBWP IEによって第1のアクティブ上りリンクBWPから設定され得る。第1のアクティブ上りリンクBWPがSpCellのために設定される場合、firstActiveUplinkBWP IEフィールドは、RRC(再)設定を実行するときにアクティベートされるべきUL BWPのIDを含む。フィールドが存在しない場合、RRC(再)設定は、BWPスイッチを課さない。第1のアクティブ上りリンクBWPがSCellのために設定される場合、firstActiveUplinkBWP IEフィールドは、SCellのMACアクティベーション時に使用される上りリンク帯域幅部分のIDを含む。
【0143】
〔QCL(Quasi Co-Location)〕:2つのアンテナポートは、一方のアンテナポート上のシンボルが搬送されるチャネルの特性が他方のアンテナポート上のシンボルが搬送されるチャネルから推測され得る場合、準コロケイテッドにあると言われる。上記の「チャネルの特性」は、ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、遅延拡散、及び空間RXパラメータを含み得る。これらのプロパティは、NR仕様において異なるQCLタイプに分類される。例えば、QCL-TypeDは、空間RXパラメータを指す。QCL-TypeDは、本明細書において「ビーム」とも呼ばれる。
【0144】
〔TCI状態〕:TCI状態は、1つ又は2つの参照信号とターゲット参照信号セットとの間のQCL関係を設定するためのパラメータを含む。例えば、ターゲット参照信号セットは、PDSCH、PDCCH、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)又はPUSCHのDM-RSポートであってよい。1つ又は2つの参照信号は、UL又はDL参照信号であってよい。NR Rel-15/16において、TCI状態は、DL QCLインディケーションのために使用されるのに対して、空間関係情報は、UL信号又はULチャネルのためのUL空間送信フィルタ情報を提供するために使用される。ここで、TCI状態は、UL送信のために使用され得る、空間関係情報と同様に提供される情報を指し得る。換言すると、ULの観点から、TCI状態は、UL送信及びDL又はUL参照信号(例えば、CSI-RS、同期信号ブロック(SSB)、SRS、位相追跡参照信号(PTRS))との間の関係のための情報を与え得るULビーム情報を与える。
【0145】
〔パネル〕:UEパネル情報は、TCI状態/ULビームインディケーション情報又はネットワーク信号から導出され得る。
【0146】
〔ビーム〕:用語「ビーム」は、ここで空間フィルタによって置き換えることができる。例えば、UEが好ましいgNB TXビームを報告するとき、UEは本質的に、gNBによって使用される空間フィルタを選択している。用語「ビーム情報」は、どのビーム/空間フィルタが使用/選択されているかについての情報を提供するために使用される。
【0147】
図16は、本開示の一実施形態に従った、無線通信のためのノード1600を示すブロック図である。
図16に示すように、ノード1600は、トランシーバ1620と、プロセッサ1628と、メモリ1634と、1つ又は複数のプレゼンテーション部品1638と、少なくとも1つのアンテナ1636とを含み得る。ノード1600はまた、無線周波数(RF)スペクトル帯域モジュールと、BS通信モジュールと、ネットワーク通信モジュールと、システム通信管理モジュールと、入力/出力(I/O)ポートと、I/O部品と、電源(
図16に図示せず)とを含み得る。
【0148】
部品の各々は、1つ又は複数のバス1640を介して互いに直接又は間接的に通信し得る。ノード1600は、
図1~
図15を参照して開示された様々な機能を実行するUE又はBSであり得る。
【0149】
トランシーバ1620は、送信機1622(例えば、送信/送信回路)及び受信機1624(たとえば、受信/受信回路)を有し、時間及び/又は周波数リソース区分情報を送信及び/又は受信するように設定され得る。トランシーバ1620は、使用可能な、使用不可能な、柔軟に使用可能なサブフレーム及びスロットフォーマットを含むが、これらに限定されない、異なるタイプのサブフレーム及びスロットにおいて送信するように設定され得る。トランシーバ1620は、データチャネル及び制御チャネルを受信するように設定され得る。
【0150】
ノード1600は、様々なコンピュータ可読媒体を含み得る。コンピュータ可読媒体は、ノード1600によってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得、揮発性(及び/又は不揮発性メモリ)媒体及びリムーバブル(及び/又は非リムーバブル)媒体を含む。
【0151】
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み得る。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、又はデータなどの情報を記憶するための任意の方法又は技術において実施される、揮発性(及び/又は不揮発性媒体)と、リムーバブル(及び/又は非リムーバブル)媒体の両方を含み得る。
【0152】
コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ(又は他のメモリ技術)、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)(又は他の光ディスク記憶装置)、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置(又は他の磁気記憶装置)などを含み得る。コンピュータ記憶媒体は、伝搬されたデータ信号を含まなくてもよい。通信媒体は、典型的にはコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータを、搬送波又は他のトランスポート機構などの変調されたデータ信号に具現化することができ、任意の情報配信媒体を含む。
【0153】
用語「変調されたデータ信号」は、信号中の情報を符号化するように、その特性のうちの1つ又は複数を設定又は変更する信号を意味し得る。通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続といった、有線媒体と、音響、RF、赤外線及び他の無線媒体などの無線媒体とを含み得る。前述の部品のいずれかの組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0154】
メモリ1634は、揮発性及び/又は不揮発性メモリの形態のコンピュータ記憶媒体を含み得る。メモリ1634は、取り外し可能であっても、取り外し不可能であっても、又はそれらの組み合わせであってもよい。実施例としてのメモリは、ソリッドステートメモリ、ハードドライブ、光学ディスクドライブなどを含み得る。
図16に示すように、メモリ1634は、実行されるとき、プロセッサ1628に、例えば、
図1~
図15に関して本明細書に開示された様々な機能を実行させるように設定されたコンピュータ可読及び/又はコンピュータ実行可能プログラム1632(例えば、ソフトウエアコード又は命令のセット)を保存することができる。代替的に、プログラム1632は、プロセッサ1628によって直接実行可能でなくてもよいが、(例えば、コンパイルされ、実行されたとき)ノード1600に、本明細書で開示する様々な機能を実行させるように設定され得る。
【0155】
(例えば、処理回路を有する)プロセッサ1628は、インテリジェントハードウェアデバイス、例えば中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、ASICなどを含み得る。プロセッサ1628は、メモリを含み得る。プロセッサ1628は、メモリ1634から受信されたデータ1630及びプログラム1632、トランシーバ1620、ベースバンド通信モジュール、及び/又はネットワーク通信モジュールを介して送受信される。プロセッサ1628はまた、CNへの送信のために、アンテナ1636を介してネットワーク通信モジュールへの送信のためにトランシーバ1620に送信するための情報を処理し得る。
【0156】
1つ又は複数のプレゼンテーション部品1638は、人又は別のデバイスにデータインディケーションを提示することができる。プレゼンテーション部品1638の実施例は、ディスプレイ装置、スピーカー、印刷部品、振動部品などを含み得る。
【0157】
本開示を考慮すると、開示された概念を実施するために、それらの概念の範囲から逸脱することなく、様々な技法が使用され得ることが明らかである。更に、いくつかの実施形態を具体的に参照しながら概念を開示してきたが、当業者はそれらの概念の範囲から逸脱することなく、形態及び詳細において変更が行われ得ることを認識し得る。従って、開示された実施形態は、全ての点で例示的であり、限定的ではないと見なされる。また、本開示は、開示された特定の実施形態に限定されないことを理解されたい。更に、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの再構成、修正、及び置換が可能である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】