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特表2023-533209車両を運転するための方法、演算装置、コンピュータプログラム、および、機械読み取り可能な記憶媒体
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  • 特表-車両を運転するための方法、演算装置、コンピュータプログラム、および、機械読み取り可能な記憶媒体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-02
(54)【発明の名称】車両を運転するための方法、演算装置、コンピュータプログラム、および、機械読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   B60W 20/19 20160101AFI20230726BHJP
   B60K 6/485 20071001ALI20230726BHJP
   B60W 10/08 20060101ALI20230726BHJP
   B60K 6/24 20071001ALI20230726BHJP
   B60W 10/04 20060101ALI20230726BHJP
   B60W 10/06 20060101ALI20230726BHJP
   B60W 10/10 20120101ALI20230726BHJP
   B60L 15/20 20060101ALI20230726BHJP
   B60L 50/16 20190101ALI20230726BHJP
【FI】
B60W20/19
B60K6/485 ZHV
B60W10/08 900
B60K6/24
B60W10/00 104
B60W10/06
B60W10/08
B60W10/10
B60L15/20 K
B60L50/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022580143
(86)(22)【出願日】2021-06-18
(85)【翻訳文提出日】2022-12-23
(86)【国際出願番号】 EP2021066567
(87)【国際公開番号】W WO2021259775
(87)【国際公開日】2021-12-30
(31)【優先権主張番号】102020207882.3
(32)【優先日】2020-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591245473
【氏名又は名称】ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100177839
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 玲児
(74)【代理人】
【識別番号】100172340
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 始
(74)【代理人】
【識別番号】100182626
【弁理士】
【氏名又は名称】八島 剛
(72)【発明者】
【氏名】ミュラー,ジョナサン
(72)【発明者】
【氏名】フィッシャー,ヴォルフガング
(72)【発明者】
【氏名】ヴァッカロウ,レネ
【テーマコード(参考)】
3D202
3D241
5H125
【Fターム(参考)】
3D202AA09
3D202BB16
3D202BB32
3D202BB37
3D202CC04
3D202CC06
3D202CC72
3D202DD02
3D202DD05
3D202DD18
3D202DD20
3D202DD24
3D202DD26
3D202DD34
3D202FF06
3D241AA51
3D241AA57
3D241AB01
3D241AE01
3D241AE14
3D241AE30
3D241CA12
3D241CB01
3D241CC02
3D241CC03
3D241CC11
3D241CC13
3D241DA26Z
5H125AA01
5H125AB03
5H125AC08
5H125DD11
(57)【要約】
【課題】
【解決手段】本発明は、内燃機関(110)と、該内燃機関(110)にトルク伝達式に連結された電気機械(120)と、複数の異なるギヤを備えた手動操作可能なトランスミッション(130)とを有する、車両(100)、特に二輪車を運転するための方法に関し、この場合、前記トランスミッション(140)の実際のギヤを切換えるための切換操作要求(210)が検知されると、前記電気機械(120)を、前記トランスミッション(140)に作用する負荷が低下されるように運転する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関(110)と、該内燃機関(110)にトルク伝達式に連結された電気機械(120)と、複数の異なるギヤを備えた手動操作可能なトランスミッション(130)とを有する、車両(100)、特に二輪車を運転するための方法において、
前記トランスミッション(140)の実際のギヤを切換えるための切換操作要求(210)が検知されると、前記電気機械(120)を、前記トランスミッション(140)に作用する負荷が低下されるように運転する、車両(100)、特に二輪車を運転するための方法。
【請求項2】
前記電気機械(120)を、前記トランスミッション(140)に負荷が作用しないように運転する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記内燃機関(110)の惰走運転中に前記切換操作要求(210)が検知されると、前記電気機械(120)を、前記電気機械(120)によって前記内燃機関(110)に高められたトルクが加えられるように運転する、請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
前記内燃機関(120)のために、電子式に操作可能なスロットルバルブ(112)を設ける、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
前記スロットルバルブ(112)の実際の位置と運転者によって要求された位置との相異に関する監視(250)を行い、前記相異が存在するときに対抗措置を開始する、請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記内燃機関(110)のために、機械式に操作可能なスロットルバルブを設ける、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
前記電気機械(120)を、検知された前記切換操作要求(210)の種類および/または速度に依存しておよび/または前記内燃機関(110)の少なくとも1つの運転パラメータに依存してプリセットされるモーメントプロファイル(225)に従って運転する、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
【請求項8】
前記内燃機関(110)として、多くても2つのシリンダ、好適には正確に1つのシリンダ(111)を備えた内燃機関を使用する、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
【請求項9】
演算装置(180)において、該演算装置(180)が、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法のすべての方法ステップを実行するために設計されている、演算装置(180)。
【請求項10】
コンピュータプログラムにおいて、該コンピュータプログラムが前記演算装置(180)で実施されると、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法のすべての方法ステップを実行するように前記演算装置(180)に指示する、コンピュータプログラム。
【請求項11】
機械読み取り可能な記憶媒体において、該記憶媒体に記憶された、請求項10記載のコンピュータプログラムを有する、機械読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関と、この内燃機関にトルク伝達式に連結された電気機械と、手動操作可能なトランスミッションとを有する、車両、特に二輪車を運転するための方法、並びにこの方法を実行するためのコンピュータプログラムおよび演算装置に関する。
【背景技術】
【0002】
内燃機関および手動操作可能なトランスミッションを有する車両、特に二輪車(オートバイ若しくは自動二輪車)においては、切換操作を支援するために、いわゆるシフトアシストが設けられていてよいので、場合によっては設けられているクラッチは(もはや)操作される必要はない。
【発明の概要】
【0003】
本発明によれば、内燃機関と、この内燃機関にトルク伝達式に連結された電気機械と、複数の異なるギヤを備えた手動操作可能なトランスミッションとを有する、車両、特に二輪車(またはオートバイ若しくは自動二輪車)を運転するための方法、並びに独立請求項の特徴を有する、前記方法を実行するためのコンピュータプログラムおよび演算装置が提案される。好適な実施形態は、従属請求項並びに以下の説明の対象である。
【0004】
冒頭ですでに述べたように、内燃機関および手動操作可能なトランスミッションを備えた車両においては、例えばエンジンコントロールユニット内に組み込まれていてよい、いわゆるシフトアシストが設けられていてよい。この場合、切換操作要求若しくはギヤ切換要求が検知されると、内燃機関は例えばエンジンコントロールユニットによって、負荷がトランスミッションの歯車によって受け取られ、クラッチを操作することなしに無負荷のギヤ切換が可能であるように、運転され得る。内燃機関が駆動トルクを供給する切換操作のために、トランスミッションの負荷軽減のために短時間(一般的に300msより短い)、点火および噴射が中断されるか、若しくは噴射量が著しく減らされ、スロットルバルブ開放が相応に調整されるので、相応に駆動トルクが低下され、負荷がトランスミッションによって受け取られる。一般的な作動点は、ここでは加速段階中のシフトアップであってよい。
【0005】
逆に、内燃機関がトランスミッションを介して後輪によって駆動されるか若しくは惰走(例えばエンジンブレーキ運転で)されてもよい。この段階で切換操作のためにトランスミッションの無負荷状態を得るために、固有の摩擦を克服するための相応のエンジンブレーキトルクが内燃機関によって加えられる必要がある。
【0006】
第1のケースでは切換介入によって内燃機関のトルクの短時間の低下が生ぜしめられるのに対して、第2のケースでは内燃機関のトルクが運転者の手助けなしに高められる必要がある。このためにスロットルバルブが運転者の要求とは異なって調整されてよい。したがって、この操作のために、電子制御式の若しくは電子操作可能なスロットルバルブが必要とされ得る。
【0007】
このような、運転者によってコントロールされない、エンジンブレーキ運転中のトルクを高める介入は、故障時に車両の意図しない加速を阻止して運転者の安全性を保証するために、相応に個別機能によって監視されなければならない。このために、電子制御式のスロットルバルブの開放が運転者要求に相当することを保証する一般的な監視機能を越える拡張を設ける必要がある。このような拡張は、切換操作の必要な枠内および時間内で、運転者要求と制御されたスロットルバルブとの間の相異を受け入れて、それを越える相異を検知しかつ阻止することができなければならない。つまり、シフトアシストの使用を含む、電子制御式のスロットルバルブのためのスロットルバルブ制御の監視が拡張されなければならない。
【0008】
このような背景から、特にモータ式および発電機式に駆動可能な電気機械、つまり相応の整流器若しくはインバータもさらに有するこのような車両において、トランスミッションの実際のギヤを切換えるための切換操作(つまりギヤ切換要求または切換操作要求)が検知されると、電気機械を、トランスミッションに作用する負荷が低下されるように、特にトランスミッションに負荷がまったく作用しないように、運転することが提案される。このような切換操作要求若しくはギヤ切換要求は、例えばシフトペダルまたはシフトレバーの負荷(例えば軽い押圧)または操作を用いて検知され得る。
【0009】
つまり、トランスミッションを負荷解除するためのトルク調整が電気機械によって保証されることが可能であれば、スロットルバルブの介入およびひいてはスロットルバルブ監視の前記調整または変更を省略することができ、これによって著しくより簡単な監視が可能である。言い換えれば、スロットルバルブの実際の位置と運転者によって要求された位置との間の相異に関する監視が通常の方法で行われ、この際に、相異が存在するかまたは検知されると、対抗措置、例えば警告メッセージが開始される。相異は、例えば実際の位置と運転者によって要求された位置との間の差が、プリセットされた閾値よりも大きいときに、存在するものとみなされるか若しくは検知され得る。これは、切換操作の存在または不存在に関わらず適用される。
【0010】
提案された方法は、電気機械が内燃機関に制動作用を加えることによって、トルクを発生させる内燃機関の運転時、例えば加速時でも使用することができるが、この使用は、特に内燃機関の惰走運転中若しくはエンジンブレーキ運転中に切換操作要求が検知されるときに、特にシフトダウン操作のために好適である。何故ならば、ここでは、負荷解除は噴射の調整だけでは成功しないからである。ここでは、電気機械は、電気機械によって内燃機関に高められた(つまり加速された)トルクが加えられるように運転され得る。
【0011】
この方法は、多くても2つ、好適には唯1つのシリンダを有する内燃機関のために特に有利であるが、基本的に別の内燃機関のためにも使用されてよい。電気機械若しくはその回転子は、内燃機関のクランクシャフトに相対回動不能に直接結合されていてよく、例えば永久励磁された同期機械として構成されていてよい。同様に、この電気機械は、別の作業形式を有していてもよいか、またはそのトルクが、伝動装置、ベルト伝動装置、チェーンまたはその他の方法を用いてクランクシャフトに伝達されてもよい。
【0012】
提案された方法によって、さらに、機械的な若しくは機械的に操作可能なスロットルバルブが設けられている場合でも、エンジンブレーキ運転中の切換操作のためのシフトアシストが実現され得る。トランスミッションをドライブトレインのエンジンブレーキ運転時の切換操作中に無負荷にするために、内燃機関(クラッチおよびトランスミッション入力機構を含む)の摩擦トルク若しくはエンジンブレーキトルクを加える必要がある。機械式のスロットルバルブでは、全回転数範囲に亘って必要な燃焼エネルギおよびひいてはエンジンブレーキトルクの補正を実施するために、一般的にエアバイパス(Stepper「ステッパー」)を介して空気を十分に吸い込むことはできない。したがって、クラッチなしの若しくはクラッチの操作なしの相応の切換操作は、このシステムのために従来では支援されない。
【0013】
しかしながら、必要なトルク、またはバイパスが完全に開放しているときに少なくとも不足するトルクが電気機械によって提供され得るようになっていれば、機械式のスロットルバルブを備えたシステムのためにも、すべての負荷状況のためのシフトアシストを実現することができる。
【0014】
提案された方法の別の利点は、必要なエンジンブレーキトルクがより迅速に得られることである。内燃機関は、燃焼プロセスによってのみトルクを発生させることができる。回転数およびシリンダの数に応じて、燃焼間の様々な長さの時間、およびひいてはトルクの可能な変化若しくはトルクの提供までの様々な長さの時間が経過する。特に単シリンダ内燃機関における低い回転数のために、切換操作のためにトランスミッションが負荷軽減されるまで、および内燃機関が必要なエンジンブレーキトルクをもたらすまでに、相応に長い時間が経過する。ここでは、電気機械は著しくより迅速に必要なトルクを提供することができ、相応に切換操作を速めるかまたは改善することができる。
【0015】
前記利点を電気機械によって生ぜしめるために、電気機械は、全回転数範囲に亘って必要なトルク、つまり内燃機関のエンジンブレーキトルクを加えることができなければならない。そのようにしたくなければ、少なくとも低い回転数範囲で、電気機械のトルクはシフトアシストを支援するために利用され、したがってその反応速度が高められ得る。
【0016】
電気機械のより迅速な駆動制御可能性によって、トルク発生は運転者の切換操作とより良好にシンクロナイズされ、例えば時間に関する特別なモーメントプロファイルがプリセットされてもよい。モーメントプロファイルの使用は、切換操作の検知若しくはその種類または速度(例えばレバーがどのくらい素早く操作されるか)、および内燃機関のその他のパラメータ、例えば回転数、オイル温度等に依存して行われ得る。
【0017】
本発明による演算装置、例えば車両のコントロールユニットは、特にプログラム技術的に、本発明による方法を実行するために設計されている。
【0018】
コンピュータプログラムまたはコンピュータプログラム製品としての本発明による方法に、すべての方法ステップを実行するためのプログラムコードを実装することも有利である。何故ならば、特に構成されたコントロールユニットが別の課題のためにも利用され、したがって、いずれにしても存在している場合は、特に費用が安価になるからである。コンピュータプログラムを提供するための適切なデータキャリアは、特に磁気式、光学式および電気式の記憶装置、例えばハードディスク、フラッシュメモリー、EEPROM、DVD等である。コンピュータネットワーク(インターネット、イントラネットその他)を介したプログラムのダウンロードも可能である。
【0019】
本発明のその他の利点および実施形態は、明細書および添付の図面から得られる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の方法を実行可能な、内燃機関および電気機械を有する車両の概略図である。
図2】好適な実施例による本発明の方法の進行を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明を、図面の実施例を用いて概略的に示し、以下に図面を参照して説明する。
【0022】
図1には、内燃機関110、電気機械120並びにマニュアル式の若しくは手動で操作可能なトランスミッション140を備えた、自動二輪車として構成された車両100が概略的に示されており、この車両100において本発明による方法が実行可能である。内燃機関110は、例えば、シリンダ111およびクランクシャフト115を備えた内燃機関として構成されている。
【0023】
電気機械120は、クランクシャフト115に、およびひいては内燃機関110に、トルク伝達式に連結されている。また、内燃機関110は、クランクシャフト115を介してクラッチ130に接続されていて、クラッチ130を介してさらにトランスミッション140に接続されている。
【0024】
コントロールユニットとして構成された演算装置180によって、電気機械120は相応に駆動制御され得る、つまり、制動トルクがクランクシャフトおよびひいては内燃機関に加えられることによって、トルク変換式若しくは発電機式の運転が実行され得る。同様に、加速トルク若しくは駆動トルクがクランクシャフトおよびひいては内燃機関に加えられることによって、トルク発生式若しくは電動式の運転が行われ得る。
【0025】
さらに、ハンドル150並びにシフトペダル155が示されている。ハンドル150を操作すると燃料噴射並びに例えば電子操作可能なスロットルバルブ112が駆動制御され、シフトペダル155が操作されると、トランスミッション140のギヤが切換えられる。
【0026】
図2には、本発明による方法の進行が好適な実施例において概略的に示されている。この場合、ステップ200で、まず切換操作が開始されるかどうかの監視が行われる。ステップ210で、例えばシフトペダルの初期運動若しくは負荷または操作を用いて、切換操作要求若しくは切換操作の開始が検知されると、ステップ220で、内燃機関が惰走運転にある時に、電気機械は例えばモーメントプロファイル225に従って、この電気機械が高められた若しくは加速されたトルクを内燃機関に加えるように制御若しくは運転され、それによってトランスミッションを最終的に無負荷状態に保つ。
【0027】
こうして、ステップ230でギヤ切換を問題なく行うことができ、次いでステップ240で電気機械が再び前の状態に戻され得る。切換操作若しくはその経過および長さは一般的に運転者によってプリセットされるので、ステップ220は、要するに、例えば切換操作の実際の速度(このために例えば検出され得る)に依存して行うことができる例えばモーメントプロファイル225を用いて、相応に迅速に実行しなければならない、ということを指摘しておく。
【0028】
この操作中に、運転者によって要求されたスロットルバルブの位置と実際の位置との相異に関する監視250が連続的に行われ得る。この相異は、トランスミッションの無負荷位置を得るための電気機械の特別な駆動制御に基づいて、切換操作中でも変えられてはならない。何故ならば、スロットルバルブは運転者の要求とは無関係に駆動制御されてはならないからである。
【符号の説明】
【0029】
100 車両
110 内燃機関
111 シリンダ
112 スロットルバルブ
115 クランクシャフト
120 電気機械
130 クラッチ
140 トランスミッション
150 ハンドル
155 シフトペダル
180 演算装置
200 ステップ
210 ステップ、切換操作要求
220,230,240 ステップ
225 モーメントプロファイル
250 監視
図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2022-12-23
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関(110)と、該内燃機関(110)にトルク伝達式に連結された電気機械(120)と、複数の異なるギヤを備えた手動操作可能なトランスミッション(140)とを有する、車両(100)、特に二輪車を運転するための方法において、
前記トランスミッション(140)の実際のギヤを切換えるための切換操作要求(210)が検知されると、前記電気機械(120)を、前記トランスミッション(140)に作用する負荷が低下されるように運転する、車両(100)、特に二輪車を運転するための方法。
【請求項2】
前記電気機械(120)を、前記トランスミッション(140)に負荷が作用しないように運転する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記内燃機関(110)の惰走運転中に前記切換操作要求(210)が検知されると、前記電気機械(120)を、前記電気機械(120)によって前記内燃機関(110)に高められたトルクが加えられるように運転する、請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
前記内燃機関(110)のために、電子式に操作可能なスロットルバルブ(112)を設ける、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
前記スロットルバルブ(112)の実際の位置と運転者によって要求された位置との相異に関する監視(250)を行い、前記相異が存在するときに対抗措置を開始する、請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記内燃機関(110)のために、機械式に操作可能なスロットルバルブを設ける、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
前記電気機械(120)を、検知された前記切換操作要求(210)の種類および/または速度に依存しておよび/または前記内燃機関(110)の少なくとも1つの運転パラメータに依存してプリセットされるモーメントプロファイル(225)に従って運転する、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
【請求項8】
前記内燃機関(110)として、多くても2つのシリンダ、好適には正確に1つのシリンダ(111)を備えた内燃機関を使用する、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
【請求項9】
演算装置(180)において、該演算装置(180)が、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法のすべての方法ステップを実行するために設計されている、演算装置(180)。
【請求項10】
コンピュータプログラムにおいて、該コンピュータプログラムが前記演算装置(180)で実施されると、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法のすべての方法ステップを実行するように前記演算装置(180)に指示する、コンピュータプログラム。
【請求項11】
機械読み取り可能な記憶媒体において、該記憶媒体に記憶された、請求項10記載のコンピュータプログラムを有する、機械読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】