(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-02
(54)【発明の名称】ブロックチェーンに基づくユーザー情報処理方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
G06F 21/31 20130101AFI20230726BHJP
H04L 9/32 20060101ALI20230726BHJP
【FI】
G06F21/31
H04L9/32 200Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022581689
(86)(22)【出願日】2021-06-21
(85)【翻訳文提出日】2022-12-29
(86)【国際出願番号】 CN2021101192
(87)【国際公開番号】W WO2022001717
(87)【国際公開日】2022-01-06
(31)【優先権主張番号】202010619447.2
(32)【優先日】2020-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522021952
【氏名又は名称】京▲東▼科技信息技▲術▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】521507084
【氏名又は名称】京▲東▼科技控股股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000914
【氏名又は名称】弁理士法人WisePlus
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】白羽
(57)【要約】
ブロックチェーンに基づくユーザー情報処理方法及びシステムを開示する。前記方法はブロックチェーン内のいずれか1つのアプリケーションノードに適用され、前記ブロックチェーンは複数のアプリケーションノードを含み、前記方法は、ユーザー端末によって送信されたユーザー情報変更要求を受信するステップであって、前記ユーザー情報変更要求にはユーザーの第1身元情報、変更対象の新規ユーザー情報が運ばれているステップと、それぞれ複数の検証アプリケーションノードによって前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を検証するステップであって、前記検証アプリケーションノードは前記ブロックチェーン内のアプリケーションノードであるステップと、前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報が検証に成功すると、前記ブロックチェーンに記憶されている前記ユーザーのユーザー情報を前記新規ユーザー情報に基づいて変更するステップと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロックチェーンに基づくユーザー情報処理方法であって、複数のアプリケーションノードを含むブロックチェーン内のいずれか1つのアプリケーションノードに適用され、
ユーザー端末によって送信されたユーザー情報変更要求を受信するステップであって、前記ユーザー情報変更要求にはユーザーの第1身元情報、変更対象の新規ユーザー情報が運ばれているステップと、
それぞれ複数の検証アプリケーションノードによって前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を検証するステップであって、前記検証アプリケーションノードは前記ブロックチェーン内のアプリケーションノードであるステップと、
前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報が検証に成功すると、前記ブロックチェーンに記憶されている前記ユーザーのユーザー情報を前記新規ユーザー情報に基づいて変更するステップと、を含む、ブロックチェーンに基づくユーザー情報処理方法。
【請求項2】
それぞれ複数の検証アプリケーションノードによって前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を検証する前記ステップは、
前記ブロックチェーン内の各検証アプリケーションノードに前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を送信するステップと、
各前記検証アプリケーションノードによって、前記ブロックチェーンに記憶されている前記ユーザーの第2身元情報を取得するステップと、
前記第1身元情報と前記第2身元情報が同じであると、該検証アプリケーションノードによって前記新規ユーザー情報を検証するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記新規ユーザー情報は携帯電話番号を含み、該検証アプリケーションノードによって前記新規ユーザー情報を検証する前記ステップは、
該検証アプリケーションノードによって、検証情報を前記携帯電話番号に対応するユーザー端末に送信し、前記ユーザー端末によって送信されたフィードバック情報を受信するステップであって、前記フィードバック情報は前記ユーザーによって前記検証情報に基づいて入力されるステップと、
前記フィードバック情報が前記検証情報と一致すると、前記新規ユーザー情報が検証に成功すると決定するステップと、
前記フィードバック情報が前記検証情報と一致しないと、前記新規ユーザー情報が検証に失敗すると決定するステップと、を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザー情報変更要求には前記ユーザーの元ユーザー情報がさらに運ばれており、
それぞれ複数の検証アプリケーションノードによって、前記ブロックチェーンに記憶されている前記ユーザーのユーザー情報を取得するステップと、
前記元ユーザー情報と前記ユーザー情報が同じであると、前記元ユーザー情報が検証に成功すると決定するステップと、をさらに含み、
前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報が検証に成功すると、前記ブロックチェーンに記憶されている前記ユーザーのユーザー情報を前記新規ユーザー情報に基づいて変更する前記ステップは、
前記第1身元情報、前記新規ユーザー情報及び前記元ユーザー情報がいずれも検証に成功すると、前記新規ユーザー情報に基づいて前記ユーザー情報を変更するステップを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報の検証成功の決定方式は、
各前記検証アプリケーションノードが前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を検証することによって生成された検証結果を取得し、複数の検証結果を得るステップと、
前記複数の検証結果が所定の一致性条件を満たすと、前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報が検証に成功すると決定するステップと、を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザー端末によって送信されたユーザー登録要求を受信するステップであって、前記ユーザー登録要求にはユーザーの第3身元情報及びユーザー情報が運ばれているステップと、
前記ブロックチェーン内の身元情報検証ノードに前記第3身元情報を送信することで、前記身元情報検証ノードに前記第3身元情報を検証させるステップと、
前記第3身元情報が前記身元情報検証ノードの検証に成功すると、前記第3身元情報及び前記ユーザー情報を前記ブロックチェーンに記憶するステップと、をさらに含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
ブロックチェーンに基づくユーザー情報処理システムであって、ブロックチェーン内の複数のアプリケーションノードを含み、
前記複数のアプリケーションノードのうちの応答アプリケーションノードは、ユーザー端末によって送信されたユーザー情報変更要求を受信し、前記複数のアプリケーションノードのうちの複数の検証アプリケーションノードに第1身元情報及び変更対象の新規ユーザー情報を送信するように構成され、前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報は前記ユーザー情報変更要求に運ばれており、
各前記検証アプリケーションノードは、前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を検証するように構成され、
前記応答アプリケーションノードはさらに、前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報が検証に成功する場合、前記ブロックチェーンに記憶されている前記ユーザーのユーザー情報を前記新規ユーザー情報に基づいて変更するように構成される、ブロックチェーンに基づくユーザー情報処理システム。
【請求項8】
前記検証アプリケーションノードは、前記新規ユーザー情報が携帯電話番号を含む場合、前記携帯電話番号に対応するユーザー端末に検証情報を送信し、前記ユーザー端末によって送信されたフィードバック情報を受信し、前記フィードバック情報は前記ユーザーによって前記検証情報に基づいて入力され、前記フィードバック情報が前記検証情報と一致すると、前記新規ユーザー情報が検証に成功すると決定し、前記フィードバック情報が前記検証情報と一致しないと、前記新規ユーザー情報が検証に失敗すると決定するように構成される、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記検証アプリケーションノードは、前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を検証することによって生成された検証結果を前記応答アプリケーションノードに送信するように構成され、
前記応答アプリケーションノードは、各前記検証アプリケーションノードによって生成された検証結果を受信し、複数の検証結果を得て、前記複数の検証結果が所定の一致性条件を満たすと、前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報が検証に成功すると決定するように構成される、請求項7又は8に記載のシステム。
【請求項10】
前記応答アプリケーションノードはさらに、ユーザー端末によって送信されたユーザー登録要求を受信するように構成され、前記ユーザー登録要求にはユーザーの第3身元情報及びユーザー情報が運ばれており、前記ブロックチェーン内の身元情報検証ノードに前記第3身元情報を送信するように構成され、
前記身元情報検証ノードは、前記第3身元情報を検証し、前記応答アプリケーションノードに検証結果を送信するように構成され、前記検証結果は検証成功又は検証失敗であり、
前記応答アプリケーションノードはさらに、受信された検証結果が検証成功であると、前記第3身元情報及び前記ユーザー情報を前記ブロックチェーン内に記憶するように構成される、請求項7~9のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項11】
前記ユーザー端末は、ユーザー公開鍵とユーザー秘密鍵を生成し、前記ユーザー秘密鍵を用いて前記ユーザー情報及び前記第3身元情報を暗号化し、暗号化後のユーザー情報及び前記第3身元情報を前記応答アプリケーションノードに送信するように構成され、
前記応答アプリケーションノードは、暗号化後のユーザー情報及び第3身元情報をブロックチェーンに記憶するように構成される、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
ブロックチェーンに基づくユーザー情報処理装置であって、複数のアプリケーションノードを含むブロックチェーン内のいずれか1つのアプリケーションノードに適用され、
ユーザー端末によって送信されたユーザー情報変更要求を受信するように構成される第1受信モジュールであって、前記ユーザー情報変更要求にはユーザーの第1身元情報、変更対象の新規ユーザー情報が運ばれている第1受信モジュールと、
それぞれ複数の検証アプリケーションノードによって前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を検証するように構成される検証モジュールであって、前記検証アプリケーションノードは前記ブロックチェーン内のアプリケーションノードである検証モジュールと、
前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報が検証に成功すると、前記ブロックチェーンに記憶されている前記ユーザーのユーザー情報を前記新規ユーザー情報に基づいて変更するように構成される変更モジュールと、を備える、ブロックチェーンに基づくユーザー情報処理装置。
【請求項13】
前記検証モジュールは、
前記ブロックチェーン内の各検証アプリケーションノードに前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を送信するように構成される送信サブモジュールと、
各前記検証アプリケーションノードによって、前記ブロックチェーンに記憶されている前記ユーザーの第2身元情報を取得するように構成される取得サブモジュールと、
前記第1身元情報と前記第2身元情報が同じであると、該検証アプリケーションノードによって前記新規ユーザー情報を検証するように構成される第1検証サブモジュールと、を備える、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
電子機器であって、プロセッサ、通信インターフェース、メモリ及び通信バスを備え、前記プロセッサ、前記通信インターフェース、及び前記メモリは前記通信バスを介して相互通信を行い、
前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成され、
前記プロセッサは、メモリに格納されているプログラムを実行すると、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法を実現するように構成される、電子機器。
【請求項15】
コンピュータ可読記憶媒体であって、プロセッサにより実行されると、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法を実現する、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、ブロックチェーンの技術分野に関し、より具体的には、ブロックチェーンに基づくユーザー情報処理方法及びシステムに関する。
【0002】
本開示は、2020年6月30日に中華人民共和国国家知識産権局に提出された、出願番号が202010619447.2、発明の名称が「ブロックチェーンに基づくユーザー情報処理方法及びシステム」の発明特許出願のすべての権利及び利益を主張し、その全内容が引用により本開示に組み込まれている。
【背景技術】
【0003】
インターネットの発展に伴い、ユーザーは同じユーザー情報を使用して複数のアプリケーションにログインでき、ユーザー情報はアカウント名、アカウントパスワードや携帯電話番号などであってもよい。しかしながら、ユーザーはユーザー情報を変更したい場合、それぞれ登録されたアプリケーションごとに元のユーザー情報を新規ユーザー情報に変更する必要があり、操作が複雑であり、その結果、ユーザー情報の変更が不便である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1態様では、本開示はブロックチェーンに基づくユーザー情報処理方法を提供し、前記方法は、複数のアプリケーションノードを含むブロックチェーン内のいずれか1つのアプリケーションノードに適用され、
ユーザー端末によって送信されたユーザー情報変更要求を受信するステップであって、前記ユーザー情報変更要求にはユーザーの第1身元情報、変更対象の新規ユーザー情報が運ばれているステップと、
それぞれ複数の検証アプリケーションノードによって前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を検証するステップであって、前記検証アプリケーションノードは前記ブロックチェーン内のアプリケーションノードであるステップと、
前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報が検証に成功すると、前記ブロックチェーンに記憶されている前記ユーザーのユーザー情報を前記新規ユーザー情報に基づいて変更するステップと、を含む。
【0005】
いくつかの実施形態では、それぞれ複数の検証アプリケーションノードによって前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を検証する前記ステップは、
前記ブロックチェーン内の各検証アプリケーションノードに前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を送信するステップと、
各前記検証アプリケーションノードによって、前記ブロックチェーンに記憶されている前記ユーザーの第2身元情報を取得するステップと、
前記第1身元情報と前記第2身元情報が同じであると、該検証アプリケーションノードによって前記新規ユーザー情報を検証するステップと、を含む。
【0006】
いくつかの実施形態では、前記新規ユーザー情報は携帯電話番号を含み、該検証アプリケーションノードによって前記新規ユーザー情報を検証する前記ステップは、
該検証アプリケーションノードによって、検証情報を前記携帯電話番号に対応するユーザー端末に送信し、前記ユーザー端末によって送信されたフィードバック情報を受信するステップであって、前記フィードバック情報は前記ユーザーによって前記検証情報に基づいて入力されるステップと、
前記フィードバック情報が前記検証情報と一致すると、前記新規ユーザー情報が検証に成功すると決定するステップと、
前記フィードバック情報が前記検証情報と一致しないと、前記新規ユーザー情報が検証に失敗すると決定するステップと、を含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、前記ユーザー情報変更要求には前記ユーザーの元ユーザー情報がさらに運ばれており、前記方法は、
それぞれ複数の検証アプリケーションノードによって、前記ブロックチェーンに記憶されている前記ユーザーのユーザー情報を取得するステップと、
前記元ユーザー情報と前記ユーザー情報が同じであると、前記元ユーザー情報が検証に成功すると決定するステップと、をさらに含み、
前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報が検証に成功すると、前記ブロックチェーンに記憶されている前記ユーザーのユーザー情報を前記新規ユーザー情報に基づいて変更する前記ステップは、
前記第1身元情報、前記新規ユーザー情報及び前記元ユーザー情報がいずれも検証に成功すると、前記新規ユーザー情報に基づいて前記ユーザー情報を変更するステップを含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報の検証成功の決定方式は、
各前記検証アプリケーションノードが前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を検証することによって生成された検証結果を取得し、複数の検証結果を得るステップと、
前記複数の検証結果が所定の一致性条件を満たすと、前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報が検証に成功すると決定するステップと、を含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、前記方法は、
前記ユーザー端末によって送信されたユーザー登録要求を受信するステップであって、前記ユーザー登録要求にはユーザーの第3身元情報及びユーザー情報が運ばれているステップと、
前記ブロックチェーン内の身元情報検証ノードに前記第3身元情報を送信することで、前記身元情報検証ノードに前記第3身元情報を検証させるステップと、
前記第3身元情報が前記身元情報検証ノードの検証に成功すると、前記第3身元情報及び前記ユーザー情報を前記ブロックチェーンに記憶するステップと、をさらに含む。
【0010】
第2態様によれば、本開示はブロックチェーンに基づくユーザー情報処理システムを提供し、前記システムはブロックチェーン内の複数のアプリケーションノードを含み、
前記複数のアプリケーションノードのうちの応答アプリケーションノードは、ユーザー端末によって送信されたユーザー情報変更要求を受信し、前記複数のアプリケーションノードのうちの複数の検証アプリケーションノードに第1身元情報及び変更対象の新規ユーザー情報を送信するように構成され、前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報は前記ユーザー情報変更要求に運ばれており、
各前記検証アプリケーションノードは、前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を検証するように構成され、
前記応答アプリケーションノードはさらに、前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報が検証に成功する場合、前記ブロックチェーンに記憶されている前記ユーザーのユーザー情報を前記新規ユーザー情報に基づいて変更するように構成される。
【0011】
いくつかの実施形態では、前記検証アプリケーションノードは、前記新規ユーザー情報が携帯電話番号を含む場合、前記携帯電話番号に対応するユーザー端末に検証情報を送信し、前記ユーザー端末によって送信されたフィードバック情報を受信し、前記フィードバック情報は前記ユーザーによって前記検証情報に基づいて入力され、前記フィードバック情報が前記検証情報と一致すると、前記新規ユーザー情報が検証に成功すると決定し、前記フィードバック情報が前記検証情報と一致しないと、前記新規ユーザー情報が検証に失敗すると決定するように構成される。
【0012】
いくつかの実施形態では、前記検証アプリケーションノードは、前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を検証することによって生成された検証結果を前記応答アプリケーションノードに送信するように構成され、
前記応答アプリケーションノードは、各前記検証アプリケーションノードによって生成された検証結果を受信し、複数の検証結果を得て、前記複数の検証結果が所定の一致性条件を満たすと、前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報が検証に成功すると決定するように構成される。
【0013】
いくつかの実施形態では、前記応答アプリケーションノードはさらに、ユーザー端末によって送信されたユーザー登録要求を受信するように構成され、前記ユーザー登録要求にはユーザーの第3身元情報及びユーザー情報が運ばれており、前記ブロックチェーン内の身元情報検証ノードに前記第3身元情報を送信するように構成され、
前記身元情報検証ノードは、前記第3身元情報を検証し、前記応答アプリケーションノードに検証結果を送信するように構成され、前記検証結果は検証成功又は検証失敗であり、
前記応答アプリケーションノードはさらに、受信された検証結果が検証成功であると、前記第3身元情報及び前記ユーザー情報を前記ブロックチェーン内に記憶するように構成される。
【0014】
いくつかの実施形態では、前記ユーザー端末は、ユーザー公開鍵とユーザー秘密鍵を生成し、前記ユーザー秘密鍵を用いて前記ユーザー情報及び前記第3身元情報を暗号化し、暗号化後のユーザー情報及び前記第3身元情報を前記応答アプリケーションノードに送信するように構成され、
前記応答アプリケーションノードは、暗号化後のユーザー情報及び第3身元情報をブロックチェーンに記憶するように構成される。
【0015】
第3態様によれば、本開示はブロックチェーンに基づくユーザー情報処理装置を提供し、前記装置は、複数のアプリケーションノードを含むブロックチェーン内のいずれか1つのアプリケーションノードに適用され、
ユーザー端末によって送信されたユーザー情報変更要求を受信するように構成される第1受信モジュールであって、前記ユーザー情報変更要求にはユーザーの第1身元情報、変更対象の新規ユーザー情報が運ばれている第1受信モジュールと、
それぞれ複数の検証アプリケーションノードによって前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を検証するように構成される検証モジュールであって、前記検証アプリケーションノードは前記ブロックチェーン内のアプリケーションノードである検証モジュールと、
前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報が検証に成功すると、前記ブロックチェーンに記憶されている前記ユーザーのユーザー情報を前記新規ユーザー情報に基づいて変更するように構成される変更モジュールと、を備える。
【0016】
いくつかの実施形態では、前記検証モジュールは、
前記ブロックチェーン内の各検証アプリケーションノードに前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を送信するように構成される送信サブモジュールと、
各前記検証アプリケーションノードによって、前記ブロックチェーンに記憶されている前記ユーザーの第2身元情報を取得するように構成される取得サブモジュールと、
前記第1身元情報と前記第2身元情報が同じであると、該検証アプリケーションノードによって前記新規ユーザー情報を検証するように構成される第1検証サブモジュールと、を備える。
【0017】
いくつかの実施形態では、前記第1検証サブモジュールは、前記新規ユーザー情報が携帯電話番号を含む場合、該検証アプリケーションノードによって、検証情報を前記携帯電話番号に対応するユーザー端末に送信し、前記ユーザー端末によって送信されたフィードバック情報を受信し、前記フィードバック情報は前記ユーザーによって前記検証情報に基づいて入力され、前記フィードバック情報が前記検証情報と一致すると、前記新規ユーザー情報が検証に成功すると決定し、前記フィードバック情報が前記検証情報と一致しないと、前記新規ユーザー情報が検証に失敗すると決定するように構成される。
【0018】
いくつかの実施形態では、前記装置は、
前記ユーザー情報変更要求には前記ユーザーの元ユーザー情報がさらに運ばれている場合、それぞれ複数の検証アプリケーションノードによって、前記ブロックチェーンに記憶されている前記ユーザーのユーザー情報を取得するように構成される取得モジュールをさらに備え、
前記検証モジュールはさらに、前記元ユーザー情報と前記ユーザー情報が同じであると、前記元ユーザー情報が検証に成功すると決定するように構成され、
前記変更モジュールは、前記第1身元情報、前記新規ユーザー情報及び前記元ユーザー情報がいずれも検証に成功すると、前記新規ユーザー情報に基づいて前記ユーザー情報を変更するように構成される。
【0019】
いくつかの実施形態では、検証モジュールは、
各前記検証アプリケーションノードが前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を検証することによって生成された検証結果を取得し、複数の検証結果を得るように構成される第2取得サブモジュールと、
前記複数の検証結果が所定の一致性条件を満たすと、前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報が検証に成功すると決定するように構成される決定サブモジュールと、を備える。
【0020】
いくつかの実施形態では、前記装置は、
前記ユーザー端末によって送信されたユーザー登録要求を受信するように構成される第2受信モジュールであって、前記ユーザー登録要求にはユーザーの第3身元情報及びユーザー情報が運ばれている第2受信モジュールと、
前記ブロックチェーン内の身元情報検証ノードに前記第3身元情報を送信することで、前記身元情報検証ノードに前記第3身元情報を検証させるように構成される送信モジュールと、
前記第3身元情報が前記身元情報検証ノードの検証に成功すると、前記第3身元情報及び前記ユーザー情報を前記ブロックチェーンに記憶するように構成される記憶モジュールと、をさらに備える。
【0021】
第4態様によれば、本開示は電子機器を提供し、該電子機器は、プロセッサ、通信インターフェース、メモリ及び通信バスを備え、プロセッサ、通信インターフェース、及びメモリは通信バスを介して相互通信を行い、
メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成され、
プロセッサは、メモリに格納されているプログラムを実行すると、本開示に記載のブロックチェーンに基づくユーザー情報処理方法を実現するように構成される。
【0022】
第5態様によれば、本開示はコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、本開示に記載のブロックチェーンに基づくユーザー情報処理方法を実現する。
【0023】
第6態様によれば、本開示は命令を含むコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータにより実行されると、コンピュータが本開示に記載のブロックチェーンに基づくユーザー情報処理方法を実行する。
【0024】
いくつかの実施形態では、本開示に係るブロックチェーンに基づくユーザー情報処理方法及びシステムはユーザー情報の変更が不便であるという問題を解決する。
【0025】
いくつかの実施形態では、本開示はブロックチェーンに基づくユーザー情報処理方法及びシステムを提供し、ユーザー端末によって送信されたユーザー情報変更要求を受信でき、ユーザー情報変更要求にはユーザーの第1身元情報、変更対象の新規ユーザー情報が運ばれており、それぞれ複数の検証アプリケーションノードによって第1身元情報及び新規ユーザー情報を検証し、検証アプリケーションノードはブロックチェーン内のアプリケーションノードであり、第1身元情報及び新規ユーザー情報が検証に成功すると、新規ユーザー情報に基づいてブロックチェーンにおけるユーザーのユーザー情報を変更する。
【0026】
ブロックチェーン内で新規ユーザー情報を1回変更するだけで、各アプリケーションにおける該ユーザーのユーザー情報の更新を実現でき、従って、ユーザーはそれぞれアプリケーションごとにユーザー情報の変更を行う必要がなく、それによってユーザー情報の変更が不便であるという問題を解決できる。
【0027】
勿論、本開示を実施するいずれの製品又は方法も必ずしも以上に記載のすべての利点を同時に達成する必要がない。
【0028】
本開示の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、本開示に使用される必要がある図面を簡単に説明し、明らかなように、当業者であれば、創造的な労働をせずに、これらの図面に基づいてほかの図面をさらに想到し得る。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本開示の一実施例に係るブロックチェーンに基づくユーザー情報処理システムの構造模式図である。
【
図2】本開示の一実施例に係るブロックチェーンに基づくユーザー情報処理方法のフローチャートである。
【
図3】本開示の一実施例に係る別のブロックチェーンに基づくユーザー情報処理方法のフローチャートである。
【
図4】本開示の一実施例に係る別のブロックチェーンに基づくユーザー情報処理方法のフローチャートである。
【
図5】本開示の一実施例に係るブロックチェーンに基づくユーザー情報処理装置の構造模式図である。
【
図6】本開示の一実施例に係る電子機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本開示の実施例の図面を参照しながら本開示の実施例の技術的解決手段を明確かつ完全に説明し、明らかなように、説明される実施例は単に本開示の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本開示の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をせずに想到し得るすべてのほかの実施例は本開示の特許範囲に属する。
【0031】
本開示の実施例はブロックチェーンに基づくユーザー情報処理システムを提供する。
図1に示すように、本開示の実施例に係るユーザー情報処理システムのアーキテクチャ模式図である。ブロックチェーン100は複数のアプリケーションノード(101、102、103、104…)を含んでもよく、各アプリケーションノード(101、102、103、104…)同士はピアツーピアであり、番号101、102、103、104はマーカーとしてのみ使用され、各ノードの順序を限定しない。
【0032】
ブロックチェーン内の各アプリケーションノード(101、102、103、104…)は各アプリケーションのサーバであってもよい。いくつかの実施形態では、アプリケーションノード101はアプリケーション「出前」のサーバ、アプリケーションノード102はアプリケーション「ショッピング」のサーバ、アプリケーションノード103はアプリケーション「スケジュール」のサーバであってもよい。
【0033】
ユーザーが特定のアプリケーションを登録した後、ブロックチェーンには該ユーザーのユーザー情報が記憶され得る。ユーザー情報は、携帯電話番号、アプリケーションへのログインに使用されるアカウント名、アカウントパスワード及び連絡先などであってもよい。それによって、ブロックチェーンには各アプリケーションを使用するユーザーのユーザー情報が記憶され得る。その後、ユーザーはユーザー端末、同じユーザー情報を使用して、各アプリケーションにログインできる。ユーザー端末は、ユーザーが使用する携帯電話、タブレットコンピュータ及びスマートウェアラブルデバイスなどの機器であってもよい。
【0034】
以下、具体的な実施形態を参照しながらユーザーがアプリケーションを登録するプロセスを説明し、
図2に示すように、ユーザーがアプリケーションを登録するプロセスは、
ユーザー端末210はアプリケーションノード220にユーザー登録要求を送信するステップ201と、
アプリケーションノード220はブロックチェーン内の身元情報検証ノード230に第3身元情報を送信するステップ202と、
身元情報検証ノード230は第3身元情報を検証するステップ203と、
身元情報検証ノード230はアプリケーションノード220に検証結果を送信するステップ204と、
検証結果が検証成功であると、アプリケーションノード220は第3身元情報及びユーザー情報をブロックチェーンに記憶できるステップ205と、
検証結果が検証失敗であると、アプリケーションノード220はユーザー端末210に第3身元情報が誤る旨の通知情報を送信できるステップ206と、を含んでもよい。
【0035】
いくつかの実施形態では、ユーザー登録要求にはユーザーの第3身元情報及びユーザー情報が運ばれている。
【0036】
いくつかの実施形態では、ユーザーが特定のアプリケーションを登録したい場合、該ユーザーはユーザー端末210に対して所定の登録操作を実行でき、所定の登録操作は、該アプリケーションの所定の登録ページにユーザーの第3身元情報及びユーザー情報を記入した後に所定の提出アイコンをクリックすることであってもよく、所定の登録操作は、該アプリケーションの所定の登録ページにユーザーの第3身元情報及びユーザー情報を記入した後に提出を示す命令コードを入力することであってもよい。
【0037】
所定の登録操作に応答して、ユーザー端末210はユーザー登録要求を生成でき、さらにユーザー登録要求を該アプリケーションに対応するアプリケーションノード220に送信する。
【0038】
いくつかの実施形態では、身元情報はユーザーの氏名、身分証明書番号、ユーザーの顔特徴を含む画像などであってもよい。区別を容易にするために、ユーザーがユーザー情報を変更する時に使用する身元情報を第1身元情報と呼び、ブロックチェーンに記憶されているユーザーの身元情報を第2身元情報と呼び、ユーザーがアプリケーションを登録する時に送信する身元情報を第3身元情報と呼ぶ。第1身元情報、第2身元情報及び第3身元情報は同じ身元情報であってもよいし、異なる身元情報であってもよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、ブロックチェーンは身元情報検証ノード230をさらに含んでもよく、身元情報検証ノード230には各ユーザーの身元情報が記憶され得る。身元情報検証ノード230は全国公民身元情報照会システムのサーバであってもよい。
【0040】
アプリケーションノード220はユーザー登録要求を受信した後に、ブロックチェーン内の身元情報検証ノード230に第3身元情報を送信できる。
【0041】
いくつかの実施形態では、第3身元情報がユーザーの顔特徴を含んだ画像を含むと、身元情報検証ノード230は、ブロックチェーンに予め設定された顔比較アルゴリズムによって第3身元情報に含まれる顔特徴とブロックチェーンに記憶されている各顔特徴とを比較し、それによって第3身元情報が検証に成功するか否かを判断できる。
【0042】
第3身元情報が氏名を含むと、身元情報検証ノード230が氏名を検証するプロセスは関連技術におけるいずれかの電子機器が氏名を検証するプロセスと類似し、ここでは詳しく説明しない。
【0043】
同様に、第3身元情報が身分証明書番号を含むと、身元情報検証ノード230が身分証明書番号を検証するプロセスは関連技術におけるいずれかの電子機器が身分証明書番号を検証するプロセスと類似し、ここでは詳しく説明しない。
【0044】
いくつかの実施形態では、身元情報検証ノード230はアプリケーションノード220に検証結果を送信し、検証結果は検証成功、又は、検証失敗である。
【0045】
いくつかの実施形態では、第3身元情報が身元情報検証ノード230の検証に成功した後に、アプリケーションノード220はさらにユーザー情報について検証を開始でき、アプリケーションノード220はユーザー情報が検証に成功した後に、第3身元情報及びユーザー情報をブロックチェーンに記憶できる。
【0046】
アプリケーションノード220がユーザー情報を検証する具体的な処理プロセスについて、後で詳細説明を行う。
【0047】
いくつかの実施形態では、アプリケーションノードはユーザー端末によって送信されたユーザーの第3身元情報及びユーザー情報を受信し、その後、ブロックチェーン内の身元情報検証ノードに第3身元情報を送信することで、身元情報検証ノードに第3身元情報を検証させるようにしてもよい。第3身元情報が身元情報検証ノードの検証に成功すると、アプリケーションノードは第3身元情報及びユーザー情報をブロックチェーンに記憶できる。
【0048】
それによって、一方では、ユーザーの第3身元情報及びユーザー情報をパッケージ化してブロックチェーン内に記憶することで、ブロックチェーンに含まれる特定のアプリケーションを登録した後に、ユーザーが同じユーザー情報を使用してブロックチェーンに含まれるほかのアプリケーションにログインできることを実現でき、ユーザーによる各アプリケーションの迅速な登録及び使用が容易になる。他方では、後でブロックチェーンに基づいてユーザー情報の変更を実現することが容易になる。
【0049】
いくつかの実施形態では、ブロックチェーンにユーザーの身元情報及びユーザー情報などのユーザーのプライバシー情報が保存され、従って、情報のセキュリティをさらに向上させるために、ユーザー端末はユーザー公開鍵とユーザー秘密鍵を生成できる。
【0050】
登録プロセスでは、ユーザー端末がユーザー公開鍵とユーザー秘密鍵を生成するタイミングは様々であってもよい。いくつかの実施形態では、ユーザー端末はユーザーのユーザー情報及び第3身元情報を受信した後にユーザー公開鍵とユーザー秘密鍵を生成してもよいか、又は、ユーザー端末は第3身元情報が検証に成功した後にユーザー公開鍵とユーザー秘密鍵を生成してもよい。
【0051】
ユーザー端末がユーザー公開鍵とユーザー秘密鍵を生成する方式も様々であってもよい。いくつかの実施形態では、ユーザー端末は、MD5アルゴリズム(Message-Digest Algorithm 5、メッセージダイジェストアルゴリズム)、RSAアルゴリズム(Rivest-Shamir-Adleman algorithm)などの鍵生成アルゴリズムに従って、一対の公開鍵と秘密鍵をランダムに生成してユーザーのユーザー公開鍵とユーザー秘密鍵としてもよいか、又は、ユーザー端末は鍵生成アルゴリズム及びユーザー情報に従って、一対の公開鍵と秘密鍵を生成してユーザーのユーザー公開鍵とユーザー秘密鍵としてもよい。
【0052】
ユーザーはアプリケーションを使用中に、ユーザー秘密鍵とユーザー公開鍵に基づいて身元情報及びユーザー情報などのプライバシー情報をブロックチェーンに書き込むことができる。
【0053】
いくつかの実施形態では、アプリケーションノードはユーザー秘密鍵を使用して第3身元情報及びユーザー情報に署名でき、その後、アプリケーションノードは署名をブロックチェーンに書き込むことができる。
【0054】
後でユーザー情報を変更する時、ユーザー端末はユーザー秘密鍵を用いて新規ユーザー情報に対して暗号化処理を行い、アプリケーションノードに暗号化後の新規ユーザー情報及びユーザー公開鍵を送信することができる。アプリケーションノードは受信したユーザー公開鍵を用いて、ブロックチェーンに記憶されている該ユーザーのユーザー情報を復号し、且つユーザー公開鍵を用いて暗号化後の新規ユーザー情報を復号することができる。
【0055】
アプリケーションの登録を完了した後に、ユーザーはユーザー端末、ユーザー情報によってアプリケーションにログインできる。アプリケーションを使用中に、ユーザーが特定のユーザー情報を変更したい場合、新規ユーザー情報を1回記入するだけで、ブロックチェーンによって各アプリケーションにおける該ユーザーのユーザー情報の変更を実現できる。それによって、ユーザーはそれぞれアプリケーションごとにユーザー情報の変更を行う必要がなく、ユーザー情報の変更が不便であるという問題を解決できる。
【0056】
本開示の実施例はさらにブロックチェーンに基づくユーザー情報変更プロセスを説明しており、
図3に示すように、処理プロセスは、
ユーザー端末によって送信されたユーザー情報変更要求を受信するステップ301と、
それぞれ複数の検証アプリケーションノードによって第1身元情報及び新規ユーザー情報を検証するステップ302と、
第1身元情報及び新規ユーザー情報が検証に成功すると、ブロックチェーンに記憶されているユーザーのユーザー情報を新規ユーザー情報に基づいて変更するステップ303と、を含む。
【0057】
いくつかの実施形態では、ユーザー情報変更要求にはユーザーの第1身元情報、変更対象の新規ユーザー情報が運ばれている。
【0058】
いくつかの実施形態では、ユーザーが特定のユーザー情報を変更したい場合、ユーザーはいずれか1つのアプリケーションを使用中に、ユーザー端末に対してユーザー情報変更操作を実行することができる。ユーザー情報変更操作は、所定のユーザー情報変更アイコンをクリックすることであってもよいし、ユーザー情報を変更する音声命令を発することであってもよい。ユーザー情報変更操作が検出されたと、ユーザー端末はユーザーの第1身元情報及び変更対象の新規ユーザー情報を取得できる。その後、ユーザー端末は第1身元情報及び新規ユーザー情報が運ばれているユーザー情報変更要求を生成でき、続いて、ユーザー端末はユーザー情報変更要求を該アプリケーションに対応するアプリケーションノードに送信できる。
【0059】
いくつかの実施形態では、ユーザーが携帯電話番号を変更したい場合、ユーザーはアプリケーション「ショッピング」を使用中に、ユーザー端末に対してユーザー情報変更操作を実行でき、その後、ユーザー端末は情報入力ページを表示でき、それによってユーザーは該ページに身元情報「小明」、「101010202002334567」及び新規携帯電話番号「55612346789」を入力する。続いて、ユーザー端末は第1身元情報「小明」、「101010202002334567」及び新規ユーザー情報「55612346789」が運ばれているユーザー情報変更要求を生成し、ユーザー情報変更要求をアプリケーション「ショッピング」に対応するアプリケーションノードに送信することができる。
【0060】
いくつかの実施形態では、ユーザーはいずれか1つのアプリケーションを使用中にユーザー情報変更操作を実行できる。区別を容易にするために、ユーザーが現在使用しているアプリケーションに対応するアプリケーションノードを応答アプリケーションノードと呼ぶ。
【0061】
いくつかの実施形態では、ユーザー情報変更要求を受信した後に、応答アプリケーションノードはブロックチェーンに含まれる複数のアプリケーションノードから複数の検証アプリケーションノードを決定できる。続いて、応答アプリケーションノードはそれぞれ各検証アプリケーションノードによって第1身元情報及び新規ユーザー情報を検証できる。
【0062】
検証アプリケーションノードは様々な方式によって第1身元情報及び新規ユーザー情報を検証でき、1つの可能な実現形態では、検証アプリケーションノードは第1身元情報を検証してから新規ユーザー情報を検証するようにしてもよい。別の可能な実現形態では、検証アプリケーションノードは新規ユーザー情報を検証してから第1身元情報を検証するようにしてもよい。検証アプリケーションノードによる新規ユーザー情報及び第1身元情報の具体的な検証プロセスについて、後で詳細説明を行う。
【0063】
いくつかの実施形態では、検証アプリケーションノードは、複数のアプリケーションノードのうち応答アプリケーションノードを除くいずれか1つのアプリケーションノードであってもよい。応答アプリケーションノードは応答アプリケーションノードを除くほかのアプリケーションノードをすべて検証アプリケーションノードとしてもよい。応答アプリケーションノードは所定数のほかのアプリケーションノードを検証アプリケーションノードとしてもよい。検証アプリケーションノードの数は技術者によって予め設定されてもよい。
【0064】
いくつかの実施形態では、各検証アプリケーションノードは、第1身元情報及び新規ユーザー情報がいずれも検証に成功する場合、応答アプリケーションノードに検証成功を示す検証結果を送信できる。第1身元情報又は新規ユーザー情報が検証に失敗する場合、検証アプリケーションノードは応答アプリケーションノードに検証失敗を示す検証結果を送信できる。
【0065】
応答アプリケーションノードは各検証アプリケーションノードによって送信された検証結果を受信した後に、受信した複数の検証結果に基づいて、第1身元情報及び新規ユーザー情報が検証に成功するか否かを決定することができる。
【0066】
応答アプリケーションノードは受信した検証結果に基づいて第1身元情報及び新規ユーザー情報がいずれも検証に成功すると決定すると、応答アプリケーションノードはブロックチェーンに記憶されているユーザーのユーザー情報を新規ユーザー情報に基づいて変更することができる。第1身元情報又は新規ユーザー情報が検証に失敗すると、応答アプリケーションノードはユーザー端末に検証失敗の通知情報を送信することができる。
【0067】
いくつかの実施形態では、アプリケーションノードは、ユーザー端末によって送信されたユーザー情報変更要求を受信し、ユーザー情報変更要求にはユーザーの第1身元情報、変更対象の新規ユーザー情報が運ばれており、それぞれブロックチェーン内の複数の検証アプリケーションノードによって、第1身元情報及び新規ユーザー情報を検証し、第1身元情報及び新規ユーザー情報が検証に成功すると、ブロックチェーンに記憶されているユーザーのユーザー情報を新規ユーザー情報に基づいて変更するようにしてもよい。
【0068】
ブロックチェーン内で新規ユーザー情報を1回変更するだけで、各アプリケーションにおける該ユーザーのユーザー情報の変更を実現でき、従って、ユーザーはそれぞれアプリケーションごとにユーザー情報の変更を行う必要がなく、それによってユーザー情報の変更が不便であるという問題を解決できる。
【0069】
いくつかの実施形態では、本開示は、第1身元情報を検証してから新規ユーザー情報を検証することを例として、検証アプリケーションノードの検証プロセスを説明し、
図4に示すように、
応答アプリケーションノード410はブロックチェーン内の各検証アプリケーションノード420に第1身元情報及び新規ユーザー情報を送信するステップ401と、
各検証アプリケーションノード420は、ブロックチェーンに記憶されているユーザーの第2身元情報を取得するステップ402と、
検証アプリケーションノード420は第1身元情報と第2身元情報が同じであるか否かを判断するステップ403と、
第1身元情報と第2身元情報が同じであると、検証アプリケーションノード420は新規ユーザー情報を検証するステップ404と、
新規ユーザー情報が検証に成功すると、検証アプリケーションノード420は応答アプリケーションノード410に検証成功を示す検証結果を送信するステップ405と、
第1身元情報及び新規ユーザー情報が検証に成功すると、応答アプリケーションノード410はブロックチェーンに記憶されているユーザーのユーザー情報を新規ユーザー情報に基づいて変更するステップ406と、を含む。
【0070】
いくつかの実施形態では、ユーザー端末によって送信されたユーザー情報変更要求を受信した後に、応答アプリケーションノード410はブロックチェーン内の各検証アプリケーションノード420に第1身元情報及び新規ユーザー情報を送信できる。
【0071】
いくつかの実施形態では、各検証アプリケーションノード420はブロックチェーンに記憶されている複数の身元情報からユーザー情報変更の対象となるユーザーの身元情報を決定し、第2身元情報を得ることができる。
【0072】
いくつかの実施形態では、応答アプリケーションノード410はさらにユーザー情報変更の対象となるユーザーのユーザー識別子を各検証アプリケーションノード420に送信でき、それによって、検証アプリケーションノード420はユーザー識別子に応じて、ブロックチェーンに記憶されている複数の身元情報から第2身元情報を決定できる。
【0073】
いくつかの実施形態では、検証アプリケーションノード420が第1身元情報と第2身元情報が同じであるか否かを判断するステップについて、上記ユーザー登録プロセスで身元情報検証ノードがユーザーの第3身元情報を検証するプロセスを参照すればよく、ここでは詳しく説明しない。
【0074】
第1身元情報と第2身元情報が同じであると、検証アプリケーションノード420はステップ404を実行できる。第1身元情報と第2身元情報が異なると、検証アプリケーションノード420は検証失敗の検証結果を送信できる。
【0075】
いくつかの実施形態では、第1身元情報と第2身元情報が同じであると、検証アプリケーションノード420は新規ユーザー情報を検証し、新規ユーザー情報は携帯電話番号、アプリケーションへのログインに使用されるアカウント名、アカウントパスワード及び連絡先などの情報のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0076】
新規ユーザー情報に含まれる情報の種類が異なるため、検証アプリケーションノード420が新規ユーザー情報を検証するプロセスもある程度異なり、具体的な検証プロセスについて、後で詳細説明を行う。
【0077】
いくつかの実施形態では、新規ユーザー情報が検証に失敗すると、検証アプリケーションノード420は応答アプリケーションノード410に検証失敗を示す検証結果を送信する。
【0078】
いくつかの実施形態では、応答アプリケーションノード410はブロックチェーン内の各検証アプリケーションノード420に第1身元情報及び新規ユーザー情報を送信できる。その後、各検証アプリケーションノード420はブロックチェーンに記憶されているユーザーの第2身元情報を取得してから、第1身元情報と第2身元情報が同じであるか否かを判断することができる。続いて、各検証アプリケーションノード420は第1身元情報と第2身元情報が同じである場合、新規ユーザー情報を検証できる。第1身元情報が検証に成功してから新規ユーザー情報を検証することで、一方では、ユーザー情報の変更が変更権限を持つユーザーによって開始されることを確保でき、他方では、新規ユーザー情報が検証に成功してからユーザー情報の変更が無効であると判定するという状況を回避でき、それによってブロックチェーン全体のデータ処理負担を軽減させることができる。
【0079】
いくつかの実施形態では、ユーザー情報変更のセキュリティをさらに向上させるために、ユーザー情報変更要求には元ユーザー情報がさらに運ばれてもよく、応答アプリケーションノード410は各検証アプリケーションノード420に元ユーザー情報を送信できる。各検証アプリケーションノード420はブロックチェーンに記憶されている該ユーザーのユーザー情報を取得でき、その後、各検証アプリケーションノード420は元ユーザー情報と取得したユーザー情報とを比較できる。
【0080】
続いて、検証アプリケーションノード420は第1身元情報、新規ユーザー情報及び元ユーザー情報がいずれも検証に成功する場合、応答アプリケーションノード410に検証成功を示す検証結果を送信できる。
【0081】
本開示の実施例は検証アプリケーションノードが第1身元情報、新規ユーザー情報及び元ユーザー情報を検証する順序を特に限定しない。
【0082】
いくつかの実施形態では、新規ユーザー情報が携帯電話番号を含むか否かの2種の場合に対応して、本開示の実施例は検証アプリケーションノードが新規ユーザー情報を検証する実現形態を提供し、以下の通りである。
【0083】
場合1、新規ユーザー情報が携帯電話番号を含む。
【0084】
この場合、検証アプリケーションノードは該携帯電話番号に対応するユーザー端末に検証情報を送信し、該ユーザー端末によって送信されたフィードバック情報を受信することができる。フィードバック情報はユーザーによって検証情報に基づいて入力される。検証情報は検証文字を含むショートメッセージであってもよく、それに対応して、フィードバック情報は検証文字であってもよい。又は、検証情報は所定の質問を含むショートメッセージであってもよく、それに対応して、フィードバック情報は該所定の質問に対する回答であってもよい。所定の質問はアプリケーションを使用中にユーザーによって設定され、且つ回答が入力されてもよい。
【0085】
検証アプリケーションノードはフィードバック情報が検証情報と一致するか否かを判断し、フィードバック情報が検証情報と一致すると、検証アプリケーションノードは新規ユーザー情報が検証に成功すると判定でき、フィードバック情報が検証情報と一致しないと、検証アプリケーションノードは新規ユーザー情報が検証に失敗すると判定できる。
【0086】
いくつかの実施形態では、検証アプリケーションノードは検証情報を生成でき、その後、検証アプリケーションノードは携帯電話番号に対応するユーザー端末に検証情報を送信できる。ユーザー端末は受信した検証情報を出力でき、それによってユーザーは検証情報に基づいてフィードバック情報を入力する。続いて、ユーザー端末は検証アプリケーションノードにフィードバック情報を送信できる。
【0087】
検証情報が検証文字を含むショートメッセージである場合、検証アプリケーションノードはフィードバック情報が検証情報に含まれる検証文字と同じであるか否かを判断する。フィードバック情報が検証情報に含まれる検証文字と同じであると、検証アプリケーションノードは新規ユーザー情報が検証に成功すると判定でき、フィードバック情報が検証情報に含まれる検証文字と異なると、検証アプリケーションノードは新規ユーザー情報が検証に失敗すると判定できる。
【0088】
いくつかの実施形態では、検証アプリケーションノードはコンセンサスアルゴリズムに従って、検証文字「123456」を生成し、検証文字を含むショートメッセージを該携帯電話番号に対応するユーザー端末に送信することができる。ユーザーはショートメッセージを受信した後に、アプリケーションにおける所定のページに検証文字を記入でき、その後、応答アプリケーションノードは検証アプリケーションノードに検証文字を送信できる。検証アプリケーションノードは受信した検証文字と生成した検証文字とを比較できる。2つの検証文字が同じであると、検証アプリケーションノードは新規ユーザー情報が検証に成功すると決定でき、2つの検証文字が異なると、検証アプリケーションノードは新規ユーザー情報が検証に失敗すると決定できる。
【0089】
検証情報が所定の質問を含むショートメッセージである場合、検証アプリケーションノードはフィードバック情報が予め記憶された所定の質問に対する回答と同じであるか否かを判断できる。フィードバック情報が該回答と同じであると、検証アプリケーションノードは新規ユーザー情報が検証に成功すると判定でき、フィードバック情報が該回答と異なると、検証アプリケーションノードは新規ユーザー情報が検証に失敗すると判定できる。
【0090】
場合2、新規ユーザー情報が携帯電話番号を含まない。
【0091】
この場合、検証アプリケーションノードは応答アプリケーションノードに通知情報を送信でき、その後、応答アプリケーションノードは通知情報をユーザー端末に送信できる。ユーザー端末はアプリケーションの所定のページに通知情報を表示でき、それによってユーザーは通知情報を見た後にフィードバック情報を入力する。その後、応答アプリケーションノードはユーザー端末によって送信されたフィードバック情報を受信し、フィードバック情報を検証アプリケーションノードに送信することができる。続いて、検証アプリケーションノードはフィードバック情報が通知情報と一致するか否かを判断でき、フィードバック情報が通知情報と一致すると、検証アプリケーションノードは新規ユーザー情報が検証に成功すると決定でき、フィードバック情報が通知情報と一致しないと、検証アプリケーションノードは新規ユーザー情報が検証に失敗すると決定できる。
【0092】
いくつかの実施形態では、通知情報はユーザーに新規ユーザー情報の再入力を通知し、フィードバック情報は再入力されたユーザー情報であってもよい。検証アプリケーションノードは再入力されたユーザー情報と、ユーザーによって前に入力された新規ユーザー情報とを比較できる。2つのユーザー情報が同じであると、検証アプリケーションノードは新規ユーザー情報が検証に成功すると決定できる。2つのユーザー情報が異なると、検証アプリケーションノードは新規ユーザー情報が検証に失敗すると決定できる。
【0093】
いくつかの実施形態では、アプリケーションノード220がユーザー情報を検証する具体的な処理プロセスは、検証アプリケーションノードが新規ユーザー情報を検証する処理プロセスと類似し、ここでは詳しく説明しない。応答アプリケーションノードは検証アプリケーションノードによって上記新規ユーザー情報の検証ステップを実現できる。
【0094】
いくつかの実施形態では、各検証アプリケーションノードによって送信された検証結果を受信した後に、応答アプリケーションノードは受信した複数の検証結果が所定の一致性条件を満たすか否かを判断でき、複数の検証結果が所定の一致性条件を満たすと、応答アプリケーションノードは第1身元情報及び新規ユーザー情報が検証に成功すると判定でき、複数の検証結果が所定の一致性条件を満たさないと、応答アプリケーションノードは第1身元情報及び新規ユーザー情報が検証に失敗すると判定できる。
【0095】
所定の一致性条件は、複数の検証結果がいずれも検証成功であることであってもよいし、複数の検証結果のうち検証成功の数が検証結果の総数の半分よりも大きいことであってもよい。
【0096】
いくつかの実施形態では、第1身元情報及び新規ユーザー情報が検証に成功した後に、応答アプリケーションノードは様々な方式によって、ブロックチェーンに記憶されているユーザーのユーザー情報を変更できる。1つの可能な実現形態では、応答アプリケーションノードはブロックチェーンに記憶されているユーザーのユーザー情報を新規ユーザー情報に変更できる。別の可能な実現形態では、アプリケーションノードは新規ユーザー情報及び第1身元情報をブロックチェーンに記憶できる。
【0097】
いくつかの実施形態では、ブロックチェーン内で新規ユーザー情報を1回変更するだけで、各アプリケーションにおける該ユーザーのユーザー情報の更新を実現でき、従って、ユーザーはそれぞれ各アプリケーションでユーザー情報の変更を行う必要がなく、それによってユーザー情報の変更が不便であるという問題を解決できる。
【0098】
特定のユーザーが同じユーザー情報を使用して各アプリケーションにログインする場合に対して、本開示の実施例に係るユーザー情報処理方法を使用することで、ユーザー情報を迅速、便利、安全かつ効果的に変更することができる。
【0099】
以下、ブロックチェーンに基づくユーザー情報処理システムを説明し、
図1に示すように、前記システムはブロックチェーン100における複数のアプリケーションノード(101、102、103、104…)を含み、各アプリケーションノード(101、102、103、104…)は各アプリケーションのサーバであってもよい。いくつかの実施形態では、アプリケーションノード101はアプリケーション「出前」のサーバ、アプリケーションノード102はアプリケーション「ショッピング」のサーバ、アプリケーションノード103はアプリケーション「スケジュール」のサーバであってもよい。
【0100】
前記複数のアプリケーションノードのうちの応答アプリケーションノードは、ユーザー端末によって送信されたユーザー情報変更要求を受信し、前記複数のアプリケーションノードのうちの複数の検証アプリケーションノードに第1身元情報及び変更対象の新規ユーザー情報を送信するように構成され、前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報は前記ユーザー情報変更要求に運ばれており、
各前記検証アプリケーションノードは、前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を検証するように構成され、
前記応答アプリケーションノードはさらに、前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報が検証に成功する場合、前記ブロックチェーンに記憶されている前記ユーザーのユーザー情報を前記新規ユーザー情報に基づいて変更するように構成される。
【0101】
いくつかの実施形態では、ユーザーが特定のユーザー情報を変更したい場合、該ユーザーはいずれか1つのアプリケーションを使用中に、ユーザー端末に対してユーザー情報変更操作を実行することができる。ユーザー情報変更操作は、所定のユーザー情報変更アイコンをクリックすることであってもよいし、ユーザー情報を変更する音声命令を発することであってもよい。ユーザー情報は携帯電話番号、アプリケーションへのログインに使用されるアカウント名、アカウントパスワード及び連絡先などであってもよい。
【0102】
ユーザー端末は、ユーザー情報変更操作を検出した後に、ユーザーの第1身元情報及び変更対象の新規ユーザー情報を取得できる。その後、ユーザー端末は第1身元情報及び新規ユーザー情報が運ばれているユーザー情報変更要求を生成でき、続いて、ユーザー端末は該アプリケーションに対応するアプリケーションノードにユーザー情報変更要求を送信できる。該アプリケーションに対応するアプリケーションノードは応答アプリケーションノードである。第1身元情報はユーザーの氏名、身分証明書番号、ユーザーの顔特徴を含む画像などであってもよい。
【0103】
応答アプリケーションノードは、ユーザー情報変更要求に運ばれている第1身元情報及び新規ユーザー情報を取得し、ブロックチェーンに含まれる複数のアプリケーションノードから複数の検証アプリケーションノードを決定することができる。その後、応答アプリケーションノードは決定した各検証アプリケーションノードに第1身元情報及び新規ユーザー情報を送信できる。
【0104】
各検証アプリケーションノードは、受信した第1身元情報及び新規ユーザー情報を検証し、検証結果を得ることができる。その後、該検証アプリケーションノードは応答アプリケーションノードに検証結果を送信できる。検証アプリケーションノードが第1身元情報及び新規ユーザー情報を検証する具体的な検証プロセスについて、上記ブロックチェーンに基づくユーザー情報処理方法において検証アプリケーションノードが第1身元情報及び新規ユーザー情報を検証する処理プロセスを参照でき、ここでは詳しく説明しない。
【0105】
応答アプリケーションノードは、各検証アプリケーションノードによって送信された検証結果を受信し、複数の検証結果を得ることができる。応答アプリケーションノードは受信した検証結果に基づいて第1身元情報及び新規ユーザー情報がいずれも検証に成功すると決定すると、応答アプリケーションノードはブロックチェーンに記憶されているユーザーのユーザー情報を新規ユーザー情報に基づいて変更することができる。応答アプリケーションノードは受信した検証結果に基づいて第1身元情報又は新規ユーザー情報が検証に失敗すると決定すると、応答アプリケーションノードはユーザー端末に検証失敗の通知情報を送信できる。
【0106】
いくつかの実施形態では、ブロックチェーン内で新規ユーザー情報を1回変更するだけで、各アプリケーションにおける該ユーザーのユーザー情報の変更を実現でき、従って、ユーザーはそれぞれアプリケーションごとにユーザー情報を変更する必要がなく、それによってユーザー情報変更が不便であるという問題を解決できる。
【0107】
いくつかの実施形態では、前記検証アプリケーションノードは、前記新規ユーザー情報が携帯電話番号を含む場合、前記携帯電話番号に対応するユーザー端末に検証情報を送信し、前記ユーザー端末によって送信されたフィードバック情報を受信し、前記フィードバック情報は前記ユーザーによって前記検証情報に基づいて入力され、前記フィードバック情報が前記検証情報と一致すると、前記新規ユーザー情報が検証に成功すると決定し、前記フィードバック情報が前記検証情報と一致しないと、前記新規ユーザー情報が検証に失敗すると決定することに用いられる。
【0108】
検証情報は検証文字を含むショートメッセージであってもよく、それに対応して、フィードバック情報は検証文字であってもよい。又は、検証情報は所定の質問を含むショートメッセージであってもよく、それに対応して、フィードバック情報は該所定の質問に対する回答であってもよい。所定の質問はアプリケーションを使用中にユーザーによって設定され、且つ回答が入力されてもよい。
【0109】
いくつかの実施形態では、検証アプリケーションノードは、新規ユーザー情報が携帯電話番号を含む場合、携帯電話番号に対応するユーザー端末に検証情報を送信できる。
【0110】
ユーザー端末は、検証情報を受信した後に検証情報を出力でき、それによってユーザーは検証情報に基づいてフィードバック情報を入力することができる。その後、ユーザー端末はユーザーによって入力されたフィードバック情報を取得し、検証アプリケーションノードに該フィードバック情報を送信することができる。
【0111】
検証アプリケーションノードは、フィードバック情報を受信した後に、フィードバック情報が検証情報と一致するか否かを判断でき、フィードバック情報が検証情報と一致すると、検証アプリケーションノードは新規ユーザー情報が検証に成功すると判定でき、フィードバック情報が検証情報と一致しないと、検証アプリケーションノードは新規ユーザー情報が検証に失敗すると判定できる。
【0112】
いくつかの実施形態では、携帯電話番号に対応するユーザー端末は検証アプリケーションノードによって送信された検証情報を受信し、ユーザーが検証情報に基づいて入力したフィードバック情報を検証アプリケーションノードに送信することができる。検証アプリケーションノードはユーザーによって入力されたフィードバック情報が送信された検証情報と一致するか否かを判断することによって、新規ユーザー情報を迅速かつ効果的に検証できる。
【0113】
いくつかの実施形態では、前記検証アプリケーションノードは、前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を検証することによって生成された検証結果を前記応答アプリケーションノードに送信するように構成され、
前記応答アプリケーションノードは、各前記検証アプリケーションノードによって生成された検証結果を受信し、複数の検証結果を得て、前記複数の検証結果が所定の一致性条件を満たすと、前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報が検証に成功すると決定するように構成される。
【0114】
いくつかの実施形態では、各検証アプリケーションノードは、第1身元情報及び新規ユーザー情報を検証して検証結果を得ることができる。その後、各検証アプリケーションノードは応答アプリケーションノードに検証結果を送信できる。検証結果は、第1身元情報が検証に成功するが、新規ユーザー情報が検証に失敗する場合1)、第1身元情報が検証に失敗するが、新規ユーザー情報が検証に成功する場合2)、第1身元情報及び新規ユーザー情報がいずれも検証に成功する場合3)、第1身元情報及び新規ユーザー情報がいずれも検証に失敗する場合4)の4種の場合を含んでもよい。検証結果が場合3)であると、検証成功を示す。
【0115】
応答アプリケーションノードは、各検証アプリケーションノードによって送信された検証結果を受信して複数の検証結果を得ることができる。その後、応答アプリケーションノードは複数の検証結果が所定の一致性条件を満たすか否かを判断できる。所定の一致性条件は、複数の検証結果がいずれも検証成功であることであってもよいし、複数の検証結果のうち検証成功の数が検証結果の総数の半分よりも大きいことであってもよい。
【0116】
応答アプリケーションノードは、複数の検証結果が所定の一致性条件を満たすと、第1身元情報及び新規ユーザー情報が検証に成功すると決定し、複数の検証結果が所定の一致性条件を満たさないと、第1身元情報及び新規ユーザー情報が検証に失敗すると決定することができる。
【0117】
いくつかの実施形態では、複数の検証アプリケーションノードは第1身元情報及び新規ユーザー情報を検証し、その後、応答アプリケーションノードは複数の検証アプリケーションノードの検証結果が所定の一致性条件を満たすと、第1身元情報及び新規ユーザー情報が検証に成功すると決定する。それによって、第1身元情報及び新規ユーザー情報の検証の有効性及び信頼性を向上させることができる。
【0118】
いくつかの実施形態では、前記応答アプリケーションノードはさらに、ユーザー端末によって送信されたユーザー登録要求を受信することに用いられ、前記ユーザー登録要求にはユーザーの第3身元情報及びユーザー情報が運ばれており、前記ブロックチェーン内の身元情報検証ノードに前記第3身元情報を送信することに用いられ、
前記身元情報検証ノードは、前記第3身元情報を検証し、前記応答アプリケーションノードに検証結果を送信することに用いられ、前記検証結果は検証成功又は検証失敗であり、
前記応答アプリケーションノードはさらに、受信された検証結果が検証成功であると、前記第3身元情報及び前記ユーザー情報を前記ブロックチェーン内に記憶することに用いられる。
【0119】
いくつかの実施形態では、ユーザーが特定のアプリケーションを登録したい場合、該ユーザーはユーザー端末に対して所定の登録操作を実行でき、所定の登録操作は、該アプリケーションの所定の登録ページにユーザーの第3身元情報及びユーザー情報を記入した後に所定の提出アイコンをクリックすることであってもよいし、該アプリケーションの所定の登録ページにユーザーの第3身元情報及びユーザー情報を記入した後に提出を示す命令コードを入力することであってもよい。
【0120】
ユーザー端末は、所定の登録操作に応答して、第3身元情報及びユーザー情報が運ばれているユーザー登録要求を生成でき、その後、ユーザー端末は該アプリケーションに対応するアプリケーションノードにユーザー登録要求を送信できる。該アプリケーションに対応するアプリケーションノードは、応答アプリケーションノードである。
【0121】
応答アプリケーションノードは、ユーザー登録要求を受信した後に、ブロックチェーン内の身元情報検証ノードに第3身元情報を送信できる。
【0122】
各身元情報検証ノードは、第3身元情報を受信した後に、第3身元情報を検証して第3身元情報の検証結果を得ることができ、検証結果は第3身元情報の検証成功又は第3身元情報の検証失敗である。その後、該身元情報検証ノードは応答アプリケーションノードに検証結果を送信できる。
【0123】
応答アプリケーションノードは、複数の身元情報検証ノードによって送信された検証結果を受信し、複数の検証結果を得ることができる。その後、応答アプリケーションノードは複数の検証結果が第3身元情報の検証成功であるか否かを判断できる。複数の検証結果がいずれも第3身元情報の検証成功であると、応答アプリケーションノードは第3身元情報及びユーザー情報をブロックチェーンに記憶できる。複数の検証結果に第3身元情報の検証失敗が含まれると、応答アプリケーションノードはユーザー端末に身元情報の検証失敗の通知情報を送信できる。
【0124】
いくつかの実施形態では、所定の登録操作に応答して、ユーザー端末は応答アプリケーションノードにユーザー登録要求を送信でき、その後、応答アプリケーションノードは複数の身元情報検証ノードに登録しようするユーザーの第3身元情報を送信できる。続いて、各身元情報検証ノードは第3身元情報を検証し、応答アプリケーションノードに検証結果を送信することができる。応答アプリケーションノードは複数の検証結果がいずれも検証成功であると、第3身元情報及びユーザー情報をブロックチェーンに記憶でき、それによってユーザーの登録を完了する。
【0125】
それによって、ユーザーの第3身元情報及びユーザー情報をパッケージ化してブロックチェーン内に記憶することで、ブロックチェーンに含まれる特定のアプリケーションを登録した後に、ユーザーは同じユーザー情報を使用してブロックチェーンに含まれるほかのアプリケーションにログインできることを実現でき、ユーザーによる各アプリケーションの迅速な登録及び使用が容易になる。他方では、後でブロックチェーンに基づいてユーザー情報の変更を実現することが容易になる。
【0126】
いくつかの実施形態では、前記ユーザー端末は、ユーザー公開鍵とユーザー秘密鍵を生成し、前記ユーザー秘密鍵を用いて前記ユーザー情報及び前記第3身元情報を暗号化し、暗号化後のユーザー情報及び前記第3身元情報を前記応答アプリケーションノードに送信することに用いられ、
前記応答アプリケーションノードは、暗号化後のユーザー情報及び第3身元情報をブロックチェーンに記憶することに用いられる。
【0127】
いくつかの実施形態では、ユーザー端末は、所定の登録操作に応答してユーザー公開鍵とユーザー秘密鍵を生成できる。その後、ユーザー端末はユーザー秘密鍵を用いてユーザー情報及び第3身元情報を暗号化でき、続いて、ユーザー端末は暗号化後のユーザー情報及び第3身元情報を応答アプリケーションノードに送信できる。
【0128】
応答アプリケーションノードは、受信した複数の検証結果がいずれも検証成功であると、暗号化後の応答アプリケーションノードをブロックチェーンに記憶することができる。
【0129】
いくつかの実施形態では、ユーザー端末は生成されたユーザー公開鍵とユーザー秘密鍵を用いて、ユーザー情報及び第3身元情報を暗号化し、さらに応答アプリケーションノードに暗号化後のユーザー情報及び第3身元情報に送信することができ、それによって応答アプリケーションノードはブロックチェーンに暗号化後の応答アプリケーションノードを記憶する。それによって、ユーザー情報及び第3身元情報の記憶のセキュリティを向上させ、ユーザーのプライバシー情報を保護することができる。
【0130】
同じ技術的アイディアに基づいて、本開示はブロックチェーンに基づくユーザー情報処理装置をさらに提供し、前記装置は複数のアプリケーションノードを含むブロックチェーン内のいずれか1つのアプリケーションノードに適用され、
図5に示すように、前記装置は、
ユーザー端末によって送信されたユーザー情報変更要求を受信するように構成される第1受信モジュール510であって、前記ユーザー情報変更要求にはユーザーの第1身元情報、変更対象の新規ユーザー情報が運ばれている第1受信モジュール510と、
それぞれ複数の検証アプリケーションノードによって前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を検証するように構成される検証モジュールであって、前記検証アプリケーションノードは前記ブロックチェーン内のアプリケーションノードである検証モジュール520と、
前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報が検証に成功すると、前記ブロックチェーンに記憶されている前記ユーザーのユーザー情報を前記新規ユーザー情報に基づいて変更するように構成される変更モジュール530と、を備える。
【0131】
いくつかの実施形態では、前記検証モジュールは、
前記ブロックチェーン内の各検証アプリケーションノードに前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を送信するように構成される送信サブモジュールと、
各前記検証アプリケーションノードによって、前記ブロックチェーンに記憶されている前記ユーザーの第2身元情報を取得するように構成される取得サブモジュールと、
前記第1身元情報と前記第2身元情報が同じであると、該検証アプリケーションノードによって前記新規ユーザー情報を検証するように構成される第1検証サブモジュールと、を備える。
【0132】
いくつかの実施形態では、前記第1検証サブモジュールは、前記新規ユーザー情報が携帯電話番号を含む場合、該検証アプリケーションノードによって、検証情報を前記携帯電話番号に対応するユーザー端末に送信し、前記ユーザー端末によって送信されたフィードバック情報を受信し、前記フィードバック情報は前記ユーザーによって前記検証情報に基づいて入力され、前記フィードバック情報が前記検証情報と一致すると、前記新規ユーザー情報が検証に成功すると決定し、前記フィードバック情報が前記検証情報と一致しないと、前記新規ユーザー情報が検証に失敗すると決定することに用いられる。
【0133】
いくつかの実施形態では、前記装置は、
前記ユーザー情報変更要求には前記ユーザーの元ユーザー情報がさらに運ばれている場合、それぞれ複数の検証アプリケーションノードによって、前記ブロックチェーンに記憶されている前記ユーザーのユーザー情報を取得するように構成される取得モジュールをさらに備え、
前記検証モジュールはさらに、前記元ユーザー情報と前記ユーザー情報が同じであると、前記元ユーザー情報が検証に成功すると決定するように構成され、
前記変更モジュールは、前記第1身元情報、前記新規ユーザー情報及び前記元ユーザー情報がいずれも検証に成功すると、前記新規ユーザー情報に基づいて前記ユーザー情報を変更するように構成される。
【0134】
いくつかの実施形態では、検証モジュールは、
各前記検証アプリケーションノードが前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報を検証することによって生成された検証結果を取得し、複数の検証結果を得るように構成される第2取得サブモジュールと、
前記複数の検証結果が所定の一致性条件を満たすと、前記第1身元情報及び前記新規ユーザー情報が検証に成功すると決定するように構成される決定サブモジュールと、を備える。
【0135】
いくつかの実施形態では、前記装置は、
前記ユーザー端末によって送信されたユーザー登録要求を受信するように構成される第2受信モジュールであって、前記ユーザー登録要求にはユーザーの第3身元情報及びユーザー情報が運ばれている第2受信モジュールと、
前記ブロックチェーン内の身元情報検証ノードに前記第3身元情報を送信することで、前記身元情報検証ノードに前記第3身元情報を検証させるように構成される送信モジュールと、
前記第3身元情報が前記身元情報検証ノードの検証に成功すると、前記第3身元情報及び前記ユーザー情報を前記ブロックチェーンに記憶するように構成される記憶モジュールと、をさらに備える。
【0136】
いくつかの実施形態では、本開示は、ブロックチェーンに基づくユーザー情報処理装置を提供し、ユーザー端末によって送信されたユーザー情報変更要求を受信でき、ユーザー情報変更要求にはユーザーの第1身元情報、変更対象の新規ユーザー情報が運ばれており、それぞれ複数の検証アプリケーションノードによって第1身元情報及び新規ユーザー情報を検証し、検証アプリケーションノードはブロックチェーン内のアプリケーションノードであり、第1身元情報及び新規ユーザー情報が検証に成功すると、新規ユーザー情報に基づいてブロックチェーンにおけるユーザーのユーザー情報を変更する。
【0137】
ブロックチェーン内で新規ユーザー情報を1回変更するだけで、各アプリケーションにおける該ユーザーのユーザー情報の更新を実現でき、従って、ユーザーはそれぞれ各アプリケーションでユーザー情報の変更を行う必要がなく、それによってユーザー情報の変更が不便であるという問題を解決できる。
【0138】
同じ技術的アイディアに基づいて、本開示は電子機器をさらに提供し、
図6に示すように、プロセッサ601、通信インターフェース602、メモリ603及び通信バス604を備え、プロセッサ601、通信インターフェース602、及びメモリ603は通信バス604を介して相互通信を行い、
メモリ603は、コンピュータプログラムを格納するように構成され、
プロセッサ601は、メモリ603に格納されているプログラムを実行すると、本開示のブロックチェーンに基づくユーザー情報処理方法を実現するように構成される。
【0139】
いくつかの実施形態では、上記電子機器で言及された通信バスはペリフェラルコンポーネントインターコネクト(Peripheral Component Interconnect、PCI)バス又は拡張業界標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture、EISA)バスなどであってもよい。該通信バスはアドレスバス、データバス、及び制御バスなどに分けられ得る。図示の便宜上、1つの太い線のみで図示されているが、1つのバス又は1種のタイプのバスを示すものではない。
【0140】
通信インターフェースは上記電子機器とほかの機器との通信に用いられる。
【0141】
メモリはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)を含んでもよく、例えば、少なくとも1つのディスクメモリなどの不揮発性メモリ(Non-Volatile Memory、NVM)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、メモリはさらに上記プロセッサから遠隔に配置された少なくとも1つの記憶装置であってもよい。
【0142】
いくつかの実施形態では、上記プロセッサは、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、NP)などを含む汎用プロセッサであってもよいし、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processing、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)又はほかのプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。
【0143】
本開示はコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、該コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、本開示のブロックチェーンに基づくユーザー情報処理方法を実現する。
【0144】
本開示は命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供し、コンピュータにより実行されると、コンピュータが本開示のブロックチェーンに基づくユーザー情報処理方法を実行する。
【0145】
いくつかの実施形態では、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はそれらの任意の組合せによって全体的又は部分的に実現され得る。ソフトウェアを使用して実現される場合、コンピュータプログラム製品の形態で全体的又は部分的に実現され得る。前記コンピュータプログラム製品は1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータで前記コンピュータプログラム命令をロード及び実行する場合、本開示の実施例に記載のプロセス又は機能が全体的又は部分的に生成される。前記コンピュータは汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又はほかのプログラマブル装置であってもよい。前記コンピュータ命令はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されるか、又は1つのコンピュータ可読記憶媒体からもう1つのコンピュータ可読記憶媒体に伝送されるようにしてもよく、例えば、前記コンピュータ命令は1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンターから有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバー、デジタル加入者線(DSL))又は無線(例えば、赤外線、無線、マイクロ波など)方式でもう1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンターに伝送してもよい。前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体、或いは1つ又は複数の利用可能な媒体を含んで集積されたサーバ、データセンターなどのデータ記憶機器であってもよい。前記利用可能な媒体は磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスクSolid State Disk (SSD))などであってもよい。
【0146】
なお、本明細書では、例えば、「第1」及び「第2」などのような関係用語は単に1つのエンティティ又は操作ともう1つのエンティティ又は操作とを区別することに用いられ、必ずしもこれらのエンティティ又は操作間にいかなる実際の関係又は順序が存在することを要求又は暗示するものではない。そして、用語「備える」、「含む」又はその任意のほかの変形は非排他的な包含をカバーすることを意図し、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は機器はそれらの要素を含むだけでなく、明確にリストされていないほかの要素をさらに含み、又はこのプロセス、方法、物品又は機器に固有の要素をさらに含む。さらに限定しない限り、「1つの…を含む」で限定された要素は、前記要素を含むプロセス、方法、物品又は機器に別の同じ要素がさらに存在することを除外しない。
【0147】
以上、当業者が本開示を理解又は実現できるように、本開示の具体的な実施形態を説明した。これらの実施例に対する種々の変更は当業者にとって明らかであり、本明細書で定義された一般的な原理は本開示の趣旨又は範囲を逸脱することなく、ほかの実施例で実現され得る。従って、本開示は本明細書に示されたこれらの実施例に限定されるものではなく、本明細書に開示されている原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲に適合する必要がある。
【国際調査報告】