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特表2023-533283倉庫整理方法、装置、サーバ、ロボット、システムおよび記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-02
(54)【発明の名称】倉庫整理方法、装置、サーバ、ロボット、システムおよび記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20230101AFI20230726BHJP
   B65G 1/137 20060101ALI20230726BHJP
【FI】
G06Q10/08
B65G1/137 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023500981
(86)(22)【出願日】2021-06-24
(85)【翻訳文提出日】2023-02-08
(86)【国際出願番号】 CN2021102162
(87)【国際公開番号】W WO2022007643
(87)【国際公開日】2022-01-13
(31)【優先権主張番号】202010644847.9
(32)【優先日】2020-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519311813
【氏名又は名称】深▲せん▼市海柔▲創▼新科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】孫宗欣
(72)【発明者】
【氏名】周紅霞
【テーマコード(参考)】
3F522
5L049
【Fターム(参考)】
3F522AA02
3F522CC09
3F522GG03
3F522GG17
3F522LL11
5L049CC52
(57)【要約】
本開示の本実施例は倉庫整理方法、装置、サーバ、ロボット、システムおよび記憶媒体を提供し、前記方法は、倉庫整理要求のタイプを取得するステップと、前記倉庫整理要求のタイプに基づいて、倉庫整理タスク情報を決定するステップと、前記倉庫整理タスク情報を出力するステップとを含み、前記倉庫整理タスク情報は、荷物を整理元コンテナから整理先コンテナへ移すための、整理すべき荷物の情報と、前記荷物が現在存在する整理元コンテナの情報と、対応する整理先コンテナの情報とを含む。ユーザおよび/またはロボットが前記倉庫整理タスク情報を実行できるようにして、在庫の荷物に対するタイムリーな整理を実現し、より効率的に倉庫の管理を行い、倉庫の使用効果を向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバに適用される倉庫整理方法であって、
倉庫整理要求のタイプを取得するステップと、
前記倉庫整理要求のタイプに基づいて、倉庫整理タスク情報を決定するステップと、
前記倉庫整理タスク情報を出力するステップと、を含み、
前記倉庫整理タスク情報は、荷物を整理元コンテナから整理先コンテナへ移すための、整理すべき荷物の情報と、前記荷物が現在存在する整理元コンテナの情報と、対応する整理先コンテナの情報とを含む、
倉庫整理方法。
【請求項2】
前記倉庫整理要求のタイプは、収納密度向上および/または出庫効率向上を含む、
請求項1に記載の倉庫整理方法。
【請求項3】
前記倉庫整理タスク情報を出力するステップは、
前記倉庫整理タスク情報における整理元コンテナの情報と整理先コンテナの情報とをロボットに送信して、前記ロボットに、前記倉庫整理タスク情報に基づいて前記整理元コンテナおよび前記整理先コンテナを収納エリアから所定エリアまで搬送させるステップと、
前記倉庫整理タスク情報における整理元コンテナの情報と整理先コンテナの情報と荷物の情報とをユーザに対して表示して、前記ユーザに、前記所定エリアにおいて前記荷物を前記整理元コンテナから前記整理先コンテナへ移させるステップと、を含む、
請求項1または2に記載の倉庫整理方法。
【請求項4】
前記倉庫整理タスク情報を出力するステップは、
前記倉庫整理タスク情報をロボットに送信して、前記ロボットに、前記倉庫整理タスク情報に基づいて前記整理すべき荷物を対応する整理元コンテナから整理先コンテナへ移動させるステップを含む、
請求項1または2に記載の倉庫整理方法。
【請求項5】
前記倉庫整理タスク情報をロボットに送信して、前記ロボットに、前記倉庫整理タスク情報に基づいて前記整理すべき荷物を対応する整理元コンテナから整理先コンテナへ移動させるステップは、
前記ロボットに、整理すべき荷物が入った整理元コンテナを携帯して移動して、当該整理元コンテナ内の整理すべき荷物を少なくとも1つの整理先コンテナに整理するよう指示するステップ、および/または、
前記ロボットに、整理先コンテナを携帯して移動して、少なくとも1つの整理元コンテナから整理すべき荷物を取り出して前記整理先コンテナに整理するよう指示するステップを含む、
請求項4に記載の倉庫整理方法。
【請求項6】
前記ロボットが携帯する整理元コンテナは、前記倉庫整理タスク情報の実行完了後、空になる予定のコンテナである、
請求項5に記載の倉庫整理方法。
【請求項7】
前記整理元コンテナが空になった場合、前記整理元コンテナを空コンテナを置くためのエリアに搬送するか、または倉庫整理の整理先コンテナとして利用するよう前記ロボットに指示するステップ、および/または、
前記整理すべき荷物が整理元コンテナから対応する整理先コンテナに移された後、前記整理先コンテナを収納エリアに搬送するよう前記ロボットに指示するステップをさらに含む、
請求項5または6に記載の倉庫整理方法。
【請求項8】
倉庫整理要求のタイプを取得するステップは、
収納エリアの荷物在庫状態と、コンテナ状態と、入庫要求と、出庫要求とのうちの少なくとも1つに基づいて、倉庫整理要求のタイプを特定するステップ、または
ユーザが入力した倉庫整理要求のタイプを取得するステップを含む、
請求項1~7のいずれか一項に記載の倉庫整理方法。
【請求項9】
前記倉庫整理要求のタイプに基づいて倉庫整理タスク情報を決定するステップは、
前記倉庫整理要求のタイプが収納密度向上である場合、荷物の収納条件および/または荷物の現収納状態に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップを含む、
請求項1~8のいずれか一項に記載の倉庫整理方法。
【請求項10】
荷物の収納条件および/または荷物の現収納状態に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、
収納エリアに収納されている荷物が現在占有している総コンテナ数と、前記収納されている荷物が倉庫整理後に占有する見込みの総コンテナ数とに基づいて、倉庫整理で節約可能なコンテナ数を取得するステップと、
倉庫整理に要する予想整理時間を計算するステップと、
前記節約可能なコンテナ数と前記予想整理時間が所定条件を満たす場合、荷物の収納条件および/または荷物の現収納状態に基づいて、前記倉庫整理タスク情報を生成するステップと、を含む、
請求項9に記載の倉庫整理方法。
【請求項11】
前記節約可能なコンテナ数と前記予想整理時間が所定条件を満たさない場合、倉庫整理警告情報を生成するステップを含む、
請求項10に記載の倉庫整理方法。
【請求項12】
荷物の収納条件に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、
前記荷物のID情報および/または属性情報を取得するステップと、
前記荷物のID情報および/または属性情報に基づいて、対応する収納条件を特定するステップと、
前記収納条件に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップと、を含み、
前記属性情報は、製造日と、オリジン属性と、荷主情報とのうちの少なくとも1つを含み、前記収納条件は、単品収納と、混在収納と、順番収納とのうちの少なくとも1つを含む、
請求項9に記載の倉庫整理方法。
【請求項13】
荷物の現収納状態に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、
整理すべき荷物の現収納状態に基づいて、前記荷物に対応する整理先コンテナのタイプを特定するステップと、
特定された整理先コンテナのタイプに基づいて、前記倉庫整理タスク情報を生成するステップと、を含む、
請求項9に記載の倉庫整理方法。
【請求項14】
整理すべき荷物の現収納状態に基づいて、前記荷物に対応する整理先コンテナのタイプを特定するステップは、
同一の整理先コンテナに入れるべき荷物が現在収納エリアにおいて1つのタイプのコンテナのみを占有している場合、前記タイプのコンテナを他のタイプのコンテナよりも優先して前記荷物の整理先コンテナとするステップ、および/または、
同一の整理先コンテナに入れるべき荷物が現在収納エリアにおいて複数のタイプのコンテナを占有している場合、前記複数の種類のコンテナが現在収納している荷物の数量および/または荷物の入庫時間に基づいて、前記複数のタイプのコンテナから整理先コンテナのタイプを選択するステップを含む、
請求項13に記載の倉庫整理方法。
【請求項15】
荷物の現収納状態に基づいて、前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、
同一の整理先コンテナに入れるべき荷物に対して、複数の選択可能なコンテナが存在する場合、前記荷物の占めるスペースおよび選択可能な各コンテナの余剰スペースに基づいて整理先コンテナを決定するステップと、
決定された整理先コンテナに基づいて、前記倉庫整理タスク情報を生成するステップと、を含む、
請求項9に記載の倉庫整理方法。
【請求項16】
前記倉庫整理要求のタイプに基づいて倉庫整理タスク情報を決定するステップは、
前記倉庫整理要求のタイプが出庫効率向上である場合、荷物の出庫履歴情報および/または出庫計画情報に基づいて、前記倉庫整理タスク情報を生成するステップを含む、
請求項1~15のいずれか一項に記載の倉庫整理方法。
【請求項17】
荷物の出庫履歴情報および/または出庫計画情報に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、
第1の荷物と第2の荷物が同時に同一の出庫伝票に登場する回数が所定回数条件を満たし、且つ前記第1の荷物および前記第2の荷物の同一の出庫伝票上の出庫数量が所定の出庫数量条件を満たす場合、収納エリア内の少なくとも一部の第1の荷物と少なくとも一部の第2の荷物とを同一の整理先コンテナに整理するための倉庫整理タスク情報を生成するステップを含む、
請求項16に記載の倉庫整理方法。
【請求項18】
荷物の出庫計画情報に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、
未完了の出庫伝票上のすべての荷物に対応する出庫数量が単一のコンテナの収納キャパシティより小さい場合、前記出庫伝票に対応するすべての荷物を同一の整理先コンテナに整理するための倉庫整理タスク情報を生成するステップを含む、
請求項16に記載の倉庫整理方法。
【請求項19】
荷物の出庫計画情報に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、
未完了の1つの出庫伝票、あるいは近接した複数の出庫伝票における第1の荷物の出庫数量が、単一のコンテナの収納キャパシティより大きく、且つ前記第1の荷物が現在複数のコンテナに分散している場合、前記複数のコンテナのうち少なくとも2つのコンテナ内の第1の荷物を同一の整理先コンテナに整理するための前記倉庫整理タスク情報を生成するステップを含み、
前記近接した複数の出庫伝票は、任意の2つの出庫伝票に対応する出庫時間の差がいずれも所定時間差の値より小さい、複数の出庫伝票である、
請求項16に記載の倉庫整理方法。
【請求項20】
前記倉庫整理タスク情報はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナのスペース記録情報を含み、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナのスペース実際情報と前記スペース記録情報とが一致しないことを検出した場合、ロボットに代替作業を起動させる、
請求項1~19のいずれか一項に記載の倉庫整理方法。
【請求項21】
前記スペース記録情報は、コンテナ内荷物サイズ情報と、コンテナ内荷物占有スペース情報と、コンテナ内余剰スペース情報と、コンテナ内収納可能スペース情報とのうちの少なくとも1つを含む、
請求項20に記載の倉庫整理方法。
【請求項22】
荷物の体積、コンテナ内に置かれた荷物の情報、コンテナ内スペース情報、在庫保管状況の数値の変化に基づいて、機械学習によって各コンテナのスペース記録情報を特定するステップをさらに含む、
請求項20または21に記載の倉庫整理方法。
【請求項23】
前記倉庫整理タスク情報はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物記録情報を含み、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物実際情報と前記荷物記録情報とが一致しないことを検出した場合、ロボットに代替作業を起動させる、
請求項1~22のいずれか一項に記載の倉庫整理方法。
【請求項24】
前記整理先コンテナは、サーバまたはユーザがランダムに選択したコンテナである、
請求項1~23のいずれか一項に記載の倉庫整理方法。
【請求項25】
前記ランダムに選択したコンテナは、空コンテナまたは荷物を内蔵したコンテナである、
請求項24に記載の倉庫整理方法。
【請求項26】
前記ランダムに選択したコンテナに基づいて、前記倉庫整理タスク情報に必要なその他の情報を特定し、前記倉庫整理タスク情報を構築するステップを含む、
請求項24または25に記載の倉庫整理方法。
【請求項27】
ロボットに適用される倉庫整理方法であって、
サーバが倉庫整理要求のタイプに基づいて決定した、整理すべき荷物の情報と前記荷物が現在存在する整理元コンテナの情報と対応する整理先コンテナの情報とを含む倉庫整理タスク情報を取得するステップと、
前記倉庫整理タスク情報に基づいて、前記整理すべき荷物を整理元コンテナから対応する整理先コンテナに移すステップと、を含む、
倉庫整理方法。
【請求項28】
前記倉庫整理要求のタイプは、収納密度向上および/または出庫効率向上を含む、
請求項27に記載の倉庫整理方法。
【請求項29】
前記整理すべき荷物を整理元コンテナから対応する整理先コンテナに移すステップは、
整理すべき荷物が入った整理元コンテナを携帯して移動して、当該整理元コンテナ内の整理すべき荷物を少なくとも1つの整理先コンテナに整理するステップ、および/または、
整理先コンテナを携帯して移動して、少なくとも1つの整理元コンテナから整理すべき荷物を取り出して前記整理先コンテナに整理するステップを含む、
請求項27または28に記載の倉庫整理方法。
【請求項30】
携帯する整理元コンテナは、前記倉庫整理タスク情報の実行完了後、空になる予定のコンテナである、
請求項29に記載の倉庫整理方法。
【請求項31】
前記整理元コンテナが空になった場合、前記整理元コンテナを空コンテナを置くためのエリアに搬送するか、または倉庫整理の整理先コンテナとして利用するステップ、および/または、
前記整理すべき荷物が整理元コンテナから対応する整理先コンテナに移された後、前記整理先コンテナを収納エリアに搬送するステップをさらに含む、
請求項29または30に記載の倉庫整理方法。
【請求項32】
前記倉庫整理タスク情報はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナのスペース記録情報を含み、前記方法はさらに、
前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナのスペース実際情報と前記スペース記録情報とが一致しないことを検出した場合、代替作業を起動するステップを含む、
請求項27~31のいずれか一項に記載の倉庫整理方法。
【請求項33】
前記スペース記録情報は、コンテナ内荷物サイズ情報、コンテナ内荷物占有スペース情報、コンテナ内余剰スペース情報、コンテナ内収納可能スペース情報のうちの少なくとも1つを含む、
請求項32に記載の倉庫整理方法。
【請求項34】
ビジュアルセンサによって前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの内部空間を撮影して、撮影画像を分析することにより前記スペース実際情報を特定するステップをさらに含む、
請求項32または33に記載の倉庫整理方法。
【請求項35】
撮影画像を分析することにより前記スペース実際情報を特定するステップは、
前記撮影画像に対応する多次元情報および/または深度情報に基づいて、前記スペース実際情報を特定するステップを含む、
請求項34に記載の倉庫整理方法。
【請求項36】
距離センサによって前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの内部空間を感知して、感知結果を分析することにより前記スペース実際情報を特定するステップをさらに含む、
請求項32または33に記載の倉庫整理方法。
【請求項37】
前記距離センサは、赤外線センサと、レーザセンサと、超音波センサとのうちの少なくとも1つを含む、
請求項36に記載の倉庫整理方法。
【請求項38】
代替作業を起動するステップは、
一致しない情報を前記サーバに報告するステップと、ロボットアームで前記整理先コンテナ内の荷物の位置を調整するステップと、アラーム情報を発出するステップとのうちの少なくとも1つを含む、
請求項32~37のいずれか一項に記載の倉庫整理方法。
【請求項39】
前記倉庫整理タスク情報はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物記録情報を含み、前記方法はさらに、
前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物実際情報と前記荷物記録情報とが一致しないことを検出した場合、代替作業を起動するステップを含む、
請求項27~38のいずれか一項に記載の倉庫整理方法。
【請求項40】
一次元コードと、二次元コードと、無線タグとのうちの少なくとも1つにより、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物実際情報を特定するステップをさらに含む、
請求項39に記載の倉庫整理方法。
【請求項41】
サーバに適用される倉庫整理装置であって、
倉庫整理要求のタイプを取得する取得モジュールと、
前記倉庫整理要求のタイプに基づいて、倉庫整理タスク情報を決定する決定モジュールと、
前記倉庫整理タスク情報を出力する出力モジュールと、を含み、
前記倉庫整理タスク情報は、荷物を整理元コンテナから整理先コンテナへ移すための、整理すべき荷物の情報と、前記荷物が現在存在する整理元コンテナの情報と、対応する整理先コンテナの情報とを含む、
倉庫整理装置。
【請求項42】
ロボットに適用される倉庫整理装置であって、
サーバが倉庫整理要求のタイプに基づいて決定した、整理すべき荷物の情報と前記荷物が現在存在する整理元コンテナの情報と対応する整理先コンテナの情報とを含む倉庫整理タスク情報を取得する取得モジュールと、
前記倉庫整理タスク情報に基づいて、前記整理すべき荷物を整理元コンテナから対応する整理先コンテナに移す処理モジュールと、を含む、
倉庫整理装置。
【請求項43】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されたメモリとを含み、
前記メモリには前記少なくとも1つのプロセッサで実行可能な指令が記憶され、前記指令は前記少なくとも1つのプロセッサで実行され、前記少なくとも1つのプロセッサに請求項1~26のいずれか一項に記載の倉庫整理方法を実行させる、
サーバ。
【請求項44】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されたメモリとを含み、
前記メモリには前記少なくとも1つのプロセッサで実行可能な指令が記憶され、前記指令は前記少なくとも1つのプロセッサで実行され、前記ロボットに請求項27~40のいずれか一項に記載の倉庫整理方法を実行させる、
ロボット。
【請求項45】
請求項43に記載のサーバと、請求項44に記載のロボットとを含む、
倉庫整理システム。
【請求項46】
コンピュータ実行指令が記憶されたコンピュータ読み取り可能記憶媒体であって、プロセッサによって前記コンピュータ実行指令が実行されると、請求項1~40のいずれか一項に記載の倉庫整理方法が実現される、
コンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項47】
コンピュータプログラム を含むコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムが実行されると、請求項1~40のいずれか一項に記載の倉庫整理方法が実現される、
コンピュータプログラム製品。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は2020年7月7日に中国専利局に出願された、出願番号202010644847.9、発明の名称「倉庫整理方法、装置、サーバ、ロボット、システムおよび記憶媒体」の中国専利出願の優先権を主張し、そのすべての内容を援用により本開示に組み入れる。
【0002】
本開示はスマート倉庫技術分野に関し、特に、倉庫整理方法、装置、サーバ、ロボット、システムおよび記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
社会における貿易の絶え間無い発展と科学技術の不断な進歩に伴い、倉庫技術も向上の一途をたどり、いかにしてより効率的に倉庫管理を実現するかという課題に注目が集まっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の倉庫システムにおいては、往々にして倉庫内に大量のコンテナを設置して荷物の収納に用いている。それぞれのコンテナには複数の種類の荷物を収納でき、在庫構成は入庫と出庫に依存する。具体的には、入庫時に荷物を倉庫のコンテナに入れ、出庫時に荷物を対応するコンテナから取り出す。入庫または出庫のオーダーがない場合、在庫構成をタイムリーに調整することができず、効果的な倉庫の管理を実現できないため、倉庫の使用効果はあまりよくない。
【0005】
本開示の実施例では、従来技術におけるタイムリーに在庫構成を調整できないという技術的課題を解決する、倉庫整理方法、装置、サーバ、ロボット、システムおよび記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様として、本開示の実施例はサーバに適用される倉庫整理方法を提供する。前記方法は、倉庫整理要求のタイプを取得するステップと、前記倉庫整理要求のタイプに基づいて、倉庫整理タスク情報を決定するステップと、前記倉庫整理タスク情報を出力するステップと、を含み、前記倉庫整理タスク情報は、荷物を整理元コンテナから整理先コンテナへ移すための、整理すべき荷物の情報と、前記荷物が現在存在する整理元コンテナの情報と、対応する整理先コンテナの情報とを含む。
【0007】
選択可能な設計において、前記倉庫整理要求のタイプは、収納密度向上および/または出庫効率向上を含む。
【0008】
選択可能な設計において、前記倉庫整理タスク情報を出力するステップは、前記倉庫整理タスク情報における整理元コンテナの情報と整理先コンテナの情報とをロボットに送信して、前記ロボットに、前記倉庫整理タスク情報に基づいて前記整理元コンテナおよび前記整理先コンテナを収納エリアから所定エリアまで搬送させるステップと、前記倉庫整理タスク情報における整理元コンテナの情報と整理先コンテナの情報と荷物の情報とをユーザに対して表示して、前記ユーザに、前記所定エリアにおいて前記荷物を前記整理元コンテナから前記整理先コンテナへ移させるステップと、を含む。
【0009】
選択可能な設計において、前記倉庫整理タスク情報を出力するステップは、前記倉庫整理タスク情報をロボットに送信して、前記ロボットに、前記倉庫整理タスク情報に基づいて前記整理すべき荷物を対応する整理元コンテナから整理先コンテナへ移動させるステップを含む。
【0010】
選択可能な設計において、前記倉庫整理タスク情報をロボットに送信して、前記ロボットに、前記倉庫整理タスク情報に基づいて前記整理すべき荷物を対応する整理元コンテナから整理先コンテナへ移動させるステップは、前記ロボットに、整理すべき荷物が入った整理元コンテナを携帯して移動して、当該整理元コンテナ内の整理すべき荷物を少なくとも1つの整理先コンテナに整理するよう指示するステップ、および/または、前記ロボットに、整理先コンテナを携帯して移動して、少なくとも1つの整理元コンテナから整理すべき荷物を取り出して前記整理先コンテナに整理するよう指示するステップを含む。
【0011】
選択可能な設計において、前記ロボットが携帯する整理元コンテナは、前記倉庫整理タスク情報の実行完了後、空になる予定のコンテナである。
【0012】
選択可能な設計において、前記方法はさらに、前記整理元コンテナが空になった場合、前記整理元コンテナを空コンテナを置くためのエリアに搬送するか、または倉庫整理の整理先コンテナとして利用するよう前記ロボットに指示するステップ、および/または、前記整理すべき荷物が整理元コンテナから対応する整理先コンテナに移された後、前記整理先コンテナを収納エリアに搬送するよう前記ロボットに指示するステップを含む。
【0013】
選択可能な設計において、倉庫整理要求のタイプを取得するステップは、収納エリアの荷物在庫状態と、コンテナ状態と、入庫要求と、出庫要求とのうちの少なくとも1つに基づいて、倉庫整理要求のタイプを特定するステップ、または、ユーザが入力した倉庫整理要求のタイプを取得するステップ含む。
【0014】
選択可能な設計において、前記倉庫整理要求のタイプに基づいて倉庫整理タスク情報を決定するステップは、前記倉庫整理要求のタイプが収納密度向上である場合、荷物の収納条件および/または荷物の現収納状態に基づいて、前記倉庫整理タスク情報を生成するステップを含む。
【0015】
選択可能な設計において、荷物の収納条件および/または荷物の現収納状態に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、収納エリアに収納されている荷物が現在占有している総コンテナ数と、前記収納されている荷物が倉庫整理後に占有する見込みの総コンテナ数とに基づいて、倉庫整理で節約可能なコンテナ数を取得するステップと、倉庫整理に要する予想整理時間を計算するステップと、前記節約可能なコンテナ数と前記予想整理時間が所定条件を満たす場合、荷物の収納条件および/または荷物の現収納状態に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップと、を含む。
【0016】
選択可能な設計において、前記方法はさらに、前記節約可能なコンテナ数と前記予想整理時間が所定条件を満たさない場合、倉庫整理警告情報を生成するステップを含む。
【0017】
選択可能な設計において、荷物の収納条件に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、前記荷物のID情報および/または属性情報を取得するステップと、前記荷物のID情報および/または属性情報に基づいて、対応する収納条件を特定するステップと、前記収納条件に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップと、を含み、前記属性情報は、製造日、オリジン属性、荷主情報のうちの少なくとも1つを含み、前記収納条件は、単品収納、混在収納、順番収納のうちの少なくとも1つを含む。
【0018】
選択可能な設計において、荷物の現収納状態に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、整理すべき荷物の現収納状態に基づいて、前記荷物に対応する整理先コンテナのタイプを特定するステップと、特定された整理先コンテナのタイプに基づいて、前記倉庫整理タスク情報を生成するステップと、を含む。
【0019】
選択可能な設計において、整理すべき荷物の現収納状態に基づいて前記荷物に対応する整理先コンテナのタイプを特定するステップは、同一の整理先コンテナに入れるべき荷物が現在収納エリアにおいて1つのタイプのコンテナのみを占有している場合、前記タイプのコンテナを他のタイプのコンテナよりも優先して前記荷物の整理先コンテナとするステップ、および/または、同一の整理先コンテナに入れるべき荷物が現在収納エリアにおいて複数のタイプのコンテナを占有している場合、前記複数のタイプのコンテナが現在収納している荷物の数量および/または荷物の入庫時間に基づいて、前記複数のタイプのコンテナから整理先コンテナのタイプを選択するステップを含む。
【0020】
選択可能な設計において、荷物の現収納状態に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、同一の整理先コンテナに入れるべき荷物に対して、複数の選択可能なコンテナが存在する場合、前記荷物の占めるスペースおよび選択可能な各コンテナの余剰スペースに基づいて整理先コンテナを決定するステップと、決定された整理先コンテナに基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップと、を含む。
【0021】
選択可能な設計において、前記倉庫整理要求のタイプに基づいて倉庫整理タスク情報を決定するステップは、前記倉庫整理要求のタイプが出庫効率向上である場合、荷物の出庫履歴情報および/または出庫計画情報に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップを含む。
【0022】
選択可能な設計において、荷物の出庫履歴情報および/または出庫計画情報に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、第1の荷物と第2の荷物が同時に同一の出庫伝票に登場する回数が所定回数条件を満たし、且つ前記第1の荷物および前記第2の荷物の同一の出庫伝票上の出庫数量が所定の出庫数量条件を満たす場合、収納エリア内の少なくとも一部の第1の荷物と少なくとも一部の第2の荷物とを同一の整理先コンテナに整理するための倉庫整理タスク情報を生成するステップを含む。
【0023】
選択可能な設計において、荷物の出庫計画情報に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、未完了の出庫伝票上のすべての荷物に対応する出庫数量が単一のコンテナの収納キャパシティより小さい場合、前記出庫伝票に対応するすべての荷物を同一の整理先コンテナに整理するための倉庫整理タスク情報を生成するステップを含む。
【0024】
選択可能な設計において、荷物の出庫計画情報に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、未完了の1つの出庫伝票、あるいは近接した複数の出庫伝票における第1の荷物の出庫数量が、単一のコンテナの収納キャパシティより大きく、且つ前記第1の荷物が現在複数のコンテナに分散している場合、前記複数のコンテナのうち少なくとも2つのコンテナ内の第1の荷物を同一の整理先コンテナに整理するための前記倉庫整理タスク情報を生成するステップを含み、前記近接した複数の出庫伝票は、任意の2つの出庫伝票に対応する出庫時間の差がいずれも所定時間差の値より小さい、複数の出庫伝票である。
【0025】
選択可能な設計において、前記倉庫整理タスク情報はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナのスペース記録情報を含み、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナのスペース実際情報と前記スペース記録情報とが一致しないことを検出した場合、ロボットに代替作業を起動させる。
【0026】
選択可能な設計において、前記スペース記録情報は、コンテナ内荷物サイズ情報と、コンテナ内荷物占有スペース情報と、コンテナ内余剰スペース情報と、コンテナ内収納可能スペース情報とのうちの少なくとも1つを含む。
【0027】
選択可能な設計において、前記方法はさらに、荷物の体積、コンテナ内に置かれた荷物の情報、コンテナ内スペース情報、在庫保管状況の数値の変化に基づいて、機械学習によって各コンテナのスペース記録情報を特定するステップを含む。
【0028】
選択可能な設計において、前記倉庫整理タスク情報はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物記録情報を含み、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物実際情報と前記荷物記録情報とが一致しないことを検出した場合、ロボットに代替作業を起動させる。
【0029】
選択可能な設計において、前記整理先コンテナはサーバまたはユーザがランダムに選択したコンテナである。
【0030】
選択可能な設計において、前記ランダムに選択したコンテナは、空コンテナまたは荷物を内蔵したコンテナである。
【0031】
選択可能な設計において、前記方法はさらに、前記ランダムに選択したコンテナに基づいて、前記倉庫整理タスク情報に必要なその他の情報を特定し、前記倉庫整理タスク情報を構築するステップを含む。
【0032】
第2の態様として、本開示の実施例はさらにロボットに適用される倉庫整理方法を提供する。前記方法は、サーバが倉庫整理要求のタイプに基づいて決定した、整理すべき荷物の情報と前記荷物が現在存在する整理元コンテナの情報と対応する整理先コンテナの情報とを含む倉庫整理タスク情報を取得するステップと、前記倉庫整理タスク情報に基づいて、前記整理すべき荷物を整理元コンテナから対応する整理先コンテナに移すステップと、を含む。
【0033】
選択可能な設計において、前記倉庫整理要求のタイプは、収納密度向上および/または出庫効率向上を含む。
【0034】
選択可能な設計において、前記整理すべき荷物を整理元コンテナから対応する整理先コンテナに移すステップは、整理すべき荷物が入った整理元コンテナを携帯して移動して、当該整理元コンテナ内の整理すべき荷物を、少なくとも1つの整理先コンテナに整理するステップ、および/または、整理先コンテナを携帯して移動して、少なくとも1つの整理元コンテナから整理すべき荷物を取り出して前記整理先コンテナに整理するステップを含む。
【0035】
選択可能な設計において、携帯する整理元コンテナは、前記倉庫整理タスク情報の実行完了後、空になる予定のコンテナである。
【0036】
選択可能な設計において、前記方法はさらに、前記整理元コンテナが空になった場合、前記整理元コンテナを空コンテナを置くためのエリアに搬送するか、または倉庫整理の整理先コンテナとして利用するステップ、および/または、前記整理すべき荷物が整理元コンテナから対応する整理先コンテナに移された後、前記整理先コンテナを前記収納エリアに搬送するステップを含む。
【0037】
選択可能な設計において、前記倉庫整理タスク情報はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナのスペース記録情報を含み、前記方法はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナのスペース実際情報と前記スペース記録情報とが一致しないことを検出した場合、代替作業を起動するステップを含む。
【0038】
選択可能な設計において、前記スペース記録情報は、コンテナ内荷物サイズ情報と、コンテナ内荷物占有スペース情報と、コンテナ内余剰スペース情報と、コンテナ内収納可能スペース情報とのうちの少なくとも1つを含む。
【0039】
選択可能な設計において、前記方法はさらに、ビジュアルセンサによって前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの内部空間を撮影して、撮影画像を分析することにより前記スペース実際情報を特定するステップを含む。
【0040】
選択可能な設計において、撮影画像を分析することにより前記スペース実際情報を特定するステップは、前記撮影画像に対応する多次元情報および/または深度情報に基づいて、前記スペース実際情報を特定するステップを含む。
【0041】
選択可能な設計において、前記方法はさらに、距離センサによって前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの内部空間を感知して、感知結果を分析することにより前記スペース実際情報を特定するステップを含む。
【0042】
選択可能な設計において、前記距離センサは、赤外線センサと、レーザセンサと、超音波センサとのうちの少なくとも1つを含む。
【0043】
選択可能な設計において、代替作業を起動するステップは、一致しない情報を前記サーバに報告するステップと、ロボットアームで前記整理先コンテナ内の荷物の位置を調整するステップと、アラーム情報を発出するステップとのうちの少なくとも1つを含む。
【0044】
選択可能な設計において、前記倉庫整理タスク情報はさらに前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物記録情報を含み、前記方法はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物実際情報と、前記荷物記録情報とが一致しないことを検出した場合、代替作業を起動するステップを含む。
【0045】
選択可能な設計において、前記方法はさらに、一次元コードと、二次元コードと、無線タグとのうちの少なくとも1つにより、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物実際情報を特定するステップを含む。
【0046】
第3の態様として、本開示の実施例はさらにサーバに適用される倉庫整理装置を提供する。前記装置は、倉庫整理要求のタイプを取得する取得モジュールと、前記倉庫整理要求のタイプに基づいて、倉庫整理タスク情報を決定する決定モジュールと、前記倉庫整理タスク情報を出力する出力モジュールと、を含み、前記倉庫整理タスク情報は、荷物を整理元コンテナから整理先コンテナへ移すための、整理すべき荷物の情報と、前記荷物が現在存在する整理元コンテナの情報と、対応する整理先コンテナの情報とを含む。
【0047】
第4の態様として、本開示の実施例はさらにロボットに適用される倉庫整理装置を提供する。前記装置は、サーバが倉庫整理要求のタイプに基づいて決定した、整理すべき荷物の情報と前記荷物が現在存在する整理元コンテナの情報と対応する整理先コンテナの情報とを含む倉庫整理タスク情報を取得する取得モジュールと、前記倉庫整理タスク情報に基づいて、前記整理すべき荷物を整理元コンテナから対応する整理先コンテナに移す処理モジュールと、を含む。
【0048】
第5の態様として、本開示の実施例はさらにサーバを提供する。前記サーバは、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されたメモリとを含み、前記メモリには前記少なくとも1つのプロセッサで実行可能な指令が記憶され、前記指令は前記少なくとも1つのプロセッサで実行され、前記少なくとも1つのプロセッサに第1の態様のいずれか一項に記載の方法を実行させる。
【0049】
第6の態様として、本開示の実施例はさらにロボットを提供する。前記ロボットは、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されたメモリとを含み、前記メモリには前記少なくとも1つのプロセッサで実行可能な指令が記憶され、前記指令は前記少なくとも1つのプロセッサで実行され、前記ロボットに第2の態様のいずれか一項に記載の方法を実行させる。
【0050】
第7の態様として、本開示の実施例はさらに、第5の態様に記載のサーバと、第6の態様に記載のロボットとを含む、倉庫整理システムを提供する。
【0051】
第8の態様として、本開示の実施例はさらにコンピュータ読み取り可能記憶媒体を提供する。前記コンピュータ読み取り可能記憶媒体にはコンピュータ実行指令が記憶され、プロセッサによって前記コンピュータ実行指令が実行されると、第1の態様のいずれか一項または第2の態様のいずれか一項に記載の方法が実現される。
【0052】
第9の態様として、本開示の実施例は、コンピュータプログラム製品を提供する。前記コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムが実行されると、第1の態様のいずれか一項または第2の態様のいずれか一項に記載の方法が実現される。
【発明の効果】
【0053】
本実施例が提供する倉庫整理方法、装置、サーバ、ロボット、システムおよび記憶媒体は、倉庫整理要求のタイプを取得して、前記倉庫整理要求のタイプに基づいて倉庫整理タスク情報を決定する。前記倉庫整理タスク情報は、荷物を整理元コンテナから整理先コンテナへ移すための、整理すべき荷物の情報と、前記荷物が現在存在する整理元コンテナの情報と、対応する整理先コンテナの情報とを含む。そして、前記倉庫整理タスク情報を出力して、ユーザおよび/またはロボットが前記倉庫整理タスク情報を実行できるようにする。倉庫整理要求のタイプに基づいて倉庫整理タスク情報を構築して倉庫整理を指導することで、在庫の荷物に対するタイムリーな整理を実現し、より効率的に倉庫の管理を行い、倉庫の使用効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
本開示の実施例または従来技術における技術手段をより明確に説明するために、以下、実施例または従来技術の説明に使用する図面を簡単に紹介する。自明のことではあるが、下記の図面は本開示の実施例の一部に過ぎず、当業者であれば創意工夫を要さずしてこれらの図面に基づいて他の図面が得られるであろう。
【0055】
図1】本開示の実施例で提供する一応用シーンの模式図である。
図2】本開示の実施例で提供する倉庫整理方法のフローチャートである。
図3】本開示の実施例で提供する荷物整理の原理の模式図である。
図4】本開示の実施例で提供する別の倉庫整理方法のフローチャートである。
図5】本開示の実施例で提供する収納密度を高める倉庫整理効果の模式図である。
図6】本開示の実施例で提供するさらに別の倉庫整理方法のフローチャートである。
図7】本開示の実施例で提供する出庫効率を高める倉庫整理効果の模式図である。
図8】本開示の実施例で提供するさらに別の倉庫整理方法のフローチャートである。
図9】本開示の実施例で提供する倉庫整理装置の構造模式図である。
図10】本開示の実施例で提供する別の倉庫整理装置の構造模式図である。
図11】本開示の実施例で提供するサーバの構造模式図である。
図12】本開示の実施例で提供するロボットの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
本開示の実施例の目的、技術手段および利点をより明確にするため、以下、本開示の実施例における図面と組み合わせて本開示の実施例の技術スキームを明確かつ全面的に説明する。もちろん、説明される実施例は本開示の実施例の一部であり、すべてではない。本開示の実施例に基づいて当業者が創意工夫を要さずに得た他のすべての実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0057】
本開示の実施例で提供する倉庫整理システムは、例えばスマート倉庫分野等の、適応する業界または技術分野のいずれにおいても応用可能である。スマート倉庫分野においては、通常、荷物は入庫した後、発注書または棚卸請求によって在庫が空にされ、その後入庫するか、または荷物の補充のため入庫する。在庫構成は一般的に入庫伝票と出庫伝票によって決定されるため、在庫構成の調整は柔軟性に欠ける。
【0058】
簡単な例を上げると、荷物Aが入庫したとき、倉庫の第1のコンテナ内に入れられ、第1のコンテナの半分の収納スペースを占める。その後荷物Bが入庫して第1のコンテナに入れられると、荷物AとBで第1のコンテナは満杯になる。しばらく後に荷物Cが入庫すると、第1のコンテナはすでに満杯なので第2のコンテナに入れざるを得ず、第2のコンテナの半分を占める。荷物によってオーダーの要求が異なるため、荷物Bは荷物AおよびCよりも先に出庫する可能性がある。荷物Bが出庫した後、残った荷物AとCの総体積はコンテナ1個の収納スペースを占めるにすぎないが、依然として2個のコンテナに収納され、収納スペースの浪費を招いている。
【0059】
実際の運用においては倉庫の在庫量がより大きいので、大量の荷物により、在庫構成をタイムリーに調整できないことによる影響はさらに深刻になる。この問題を解決するため、本開示の実施例が提供する倉庫整理方法は、サーバによって、倉庫の整理に必要な情報を含む倉庫整理タスク情報を決定し、サーバから前記倉庫整理タスク情報を出力して、ロボットおよび/またはユーザが前記倉庫整理タスク情報を実行できるようにすることで、タイムリーな在庫整理を実現して、より効率的に倉庫の管理を行い、倉庫の使用効果を向上させることができる。
【0060】
図1は本開示の実施例で提供する一応用シーンの模式図である。図1に示すように、収納エリア10には複数のコンテナ20が収納でき、コンテナ20の中には荷物が収納でき、前記収納エリア10は倉庫でもよいし、荷物を収納できる他の任意のエリアでもよく、サーバ30はロボット40と通信可能である。前記サーバ30およびロボット40はそれぞれ1つでも複数でもよく、具体的な数は限定されず、サーバ30はロボット40を制御して、整理すべきコンテナ20を収納エリア10から取り出して、ワークステーション等の所定エリア50まで搬送させる。図中の点線はロボット40がコンテナを搬出する移動ルートを示している。
【0061】
選択可能に、前記ロボット40には走行機構が設置され、前記走行機構は前記ロボット40の移動を実現し、前記ロボット40を収納エリア10とその他のエリアとの間で移動させる。また、前記ロボット40にはさらにフォークが設置され、コンテナ20を収納エリア10のラックに収納したり、取り出したりできる。
【0062】
ロボット40がコンテナ20を所定エリア50まで搬送した後、ユーザ60が所定エリア50においてコンテナ20の中の荷物を整理し、整理完了後はユーザ60またはロボット40が、コンテナ20を収納エリアへ戻すか、またはその他のエリアに置く。
【0063】
本開示の実施例で提供する倉庫整理方法のフローチャートである。本実施例の方法は、例えば図1のサーバ30のようなサーバに適用できる。図2に示すように、前記倉庫整理方法は以下のステップを含みうる。
【0064】
ステップS201で、倉庫整理要求のタイプを取得する。
【0065】
選択可能に、サーバは複数の方法で倉庫整理要求のタイプを取得できる。例えば、サーバは在庫状況に基づいて現在の倉庫整理要求の有無と倉庫整理要求のタイプを自動で判断してもよいし、または、ユーザが入力した倉庫整理要求のタイプを取得してもよい。あるいは、例えばクライアント端末等の他の機器から、倉庫整理要求のタイプを取得してもよい。
【0066】
前記倉庫整理要求のタイプは、実際の必要に応じて設定でき、本実施例では限定しない。例示的には、前記倉庫整理要求のタイプは、収納密度向上および/または出庫効率向上を含みうる。
【0067】
選択可能に、収納エリアの荷物在庫状態と、コンテナ状態と、入庫要求と、出庫要求とのうちの少なくとも1つに基づいて、倉庫整理要求のタイプを特定できる。荷物の在庫状態は、荷物の数量、収納位置等を含んでよく、コンテナ状態は、コンテナの位置、収納された荷物の情報、コンテナの余剰収納空間等を含んでよく、入庫要求は、未来のある時間に1ロットの荷物の入荷があるというような、荷物の入庫計画を含んでよく、出庫要求は、未来のある時間に1ロットの荷物の出庫があるというような、荷物の出庫計画を含みうる。
【0068】
サーバには、上記情報と倉庫整理要求タイプとの論理対応関係があらかじめ設定されており、対応関係に基づいて倉庫整理要求のタイプを自動で判断できる。
【0069】
一例として、現在の荷物が占めるコンテナの総数が現在の荷物に必要な最小コンテナ数を大幅に上回る場合、つまり荷物が多数のコンテナに分散しており、且つ大部分のコンテナの内部スペース占有率が比較的小さい場合、収納密度向上の倉庫整理要求を生成して、荷物をより少ないコンテナに集中させ、倉庫利用率を向上させることができる。
【0070】
別の一例として、未来のある時間に1ロットの出庫計画がある場合、出庫計画に基づいて出庫効率向上のための倉庫整理要求を生成して、出庫の時間およびコストを節約することができる。
【0071】
以上に示した例は、サーバの倉庫整理要求のタイプの自動判定のいくつかの実現スキームを例を挙げて説明するためのものにすぎず、当業者であれば、これを基礎として調整および展開することができるが、本開示の実施例ではこれについて限定しない。
【0072】
ステップS202で、前記倉庫整理要求のタイプに基づいて、倉庫整理タスク情報を決定する。前記倉庫整理タスク情報は、荷物を整理元コンテナから整理先コンテナへ移すための、整理すべき荷物の情報と、前記荷物が現在存在する整理元コンテナの情報と、対応する整理先コンテナの情報とを含む。
【0073】
選択可能に、前記荷物の情報は、前記荷物の名称、ID等の情報でありうる。前記整理元コンテナ/整理先コンテナの情報は、前記整理元コンテナ/整理先コンテナのIDや、具体的な収納位置等でありうる。前記荷物の情報、整理元コンテナの情報、整理先コンテナの情報により、ユーザおよび/またはロボットに、対応する荷物、整理元コンテナ、整理先コンテナを探し当てさせることができる。
【0074】
前記整理元コンテナとは、荷物が現在存在するコンテナであり、前記整理先コンテナとは、荷物が整理されて入れられるターゲットコンテナである。図3は本開示の実施例で提供する荷物整理の原理の模式図である。図3に示すように、荷物が整理元コンテナから取り出されて整理先コンテナに入れられることで、荷物の整理が実現する。
【0075】
ステップS203で、前記倉庫整理タスク情報を出力する。
【0076】
本実施例においては、前記倉庫整理タスク情報をユーザおよび/またはロボットに対して出力して、前記ユーザおよび/またはロボットに前記倉庫整理タスク情報を実行させることができる。
【0077】
選択可能に、前記倉庫整理タスク情報における整理元コンテナの情報と整理先コンテナの情報をロボットに送信して、前記ロボットに、前記倉庫整理タスク情報に基づいて前記整理元コンテナおよび前記整理先コンテナを収納エリアから所定エリアまで搬送させることができる。前記倉庫整理タスク情報における整理元コンテナの情報と整理先コンテナの情報と荷物の情報をユーザに対して表示して、前記ユーザに、前記所定エリアにおいて前記荷物を前記整理元コンテナから前記整理先コンテナへ移させることができる。
【0078】
前記整理すべき荷物が整理元コンテナから整理先コンテナへ移された後、前記サーバはさらに、前記ロボットを制御して前記整理先コンテナを前記収納エリアまで搬送させ、前記整理元コンテナにさらに他の荷物がある場合は、前記整理元コンテナを前記収納エリアまで搬送させ、前記整理元コンテナが空になった場合は、前記整理元コンテナを空コンテナを置くためのエリアに搬送させることができる。
【0079】
前記空コンテナを置くためのエリアは、前記収納エリアでもよいし、前記収納エリア以外の他のエリアでもよい。
【0080】
具体的には、サーバは倉庫整理タスク情報を決定した後、ロボットを制御して収納エリアから整理元コンテナおよび目的地を所定エリアまで搬送させるとともに、倉庫整理タスク情報をユーザに対して表示して、ユーザに、倉庫整理タスク情報に基づいて、所定エリアまで運ばれた荷物を整理させることができる。
【0081】
倉庫整理タスク情報をユーザに対して表示する方法としては多くの方法がありうる。例えば、ディスプレイで倉庫整理タスク情報をユーザに表示してもよいし、または、倉庫整理タスク情報を携帯電話等のユーザが携帯する端末に送信して、携帯電話で倉庫整理タスク情報をユーザに表示してもよい。これにより、ユーザは収納エリアまで搬送された荷物を倉庫整理タスク情報に基づいて整理して、各荷物を整理元コンテナから取り出して対応する整理先コンテナに入れることができる。
【0082】
整理元コンテナが空になったとき、サーバは業務要求に基づいて、ロボットを制御して空の整理元コンテナを収納エリアに戻させるか、そのまま取り出させる。整理先コンテナが満杯になったとき、サーバはユーザを誘導してコンテナを閉じる操作をさせるとともに、ロボットに整理先コンテナを収納エリアまで戻させることで、ロボットとユーザの協働によって倉庫整理機能を実現する。
【0083】
その他の選択可能な実現方法においては、前記倉庫整理タスク情報をすべてロボットに送信して、ロボットが自動倉庫整理タスクを実現するようにしてもよい。具体的には、サーバが前記倉庫整理タスク情報を出力するステップは、前記倉庫整理タスク情報をロボットに送信して、前記ロボットに、前記倉庫整理タスク情報に基づいて前記整理すべき荷物を対応する整理元コンテナから整理先コンテナへ移動させるステップを含みうる。
【0084】
例えば、前記ロボットには、ロボットアーム等のようなコンテナ内から荷物を取り出せる装置が設置され、NFC(Near Field Communication、近距離無線通信)タグや画像識別等の方法で前記整理元コンテナ内の対応する荷物を識別して、ロボットアームで荷物を取り出して整理元コンテナに入れることができる。
【0085】
選択可能に、前記倉庫整理タスク情報をロボットに送信して、前記ロボットに、前記倉庫整理タスク情報に基づいて前記整理すべき荷物を対応する整理元コンテナから整理先コンテナへ移動させるステップは、前記ロボットに、整理すべき荷物が入った整理元コンテナを携帯して移動して、当該整理元コンテナ内の整理すべき荷物を、少なくとも1つの整理先コンテナに整理するよう指示するステップ、および/または、前記ロボットに、整理先コンテナを携帯して移動して、少なくとも1つの整理元コンテナから整理すべき荷物を取り出して前記整理先コンテナに整理するよう指示するステップを含みうる。
【0086】
実際の運用においては、ロボットは直接、1つまたは複数の整理すべき荷物が入った整理元コンテナを持って移動し、中の荷物を1つまたは1つ以上の整理先コンテナに整理してもよい。逆に、整理先コンテナを持って移動し、1つまたは1つ以上の整理元コンテナのところまで行き荷物を取り出すようにしてもよく、こうすることで倉庫整理の効率を高めることができる。
【0087】
選択可能に、前記ロボットが携帯する整理元コンテナは、前記倉庫整理タスク情報の実行完了後、空になる予定のコンテナである。なお、前記整理元コンテナが空になった場合、前記ロボットに、前記整理元コンテナを空コンテナを置くためのエリアまで搬送するか、または倉庫整理の整理先コンテナとして利用するよう指示して、頻繁にコンテナを移動させることを避け、倉庫整理効率を一層高めてもよい。前記整理すべき荷物が整理元コンテナから対応する整理先コンテナへ移された後、前記ロボットに前記整理先コンテナを前記収納エリアまで搬送するように指示することで、ロボットにより倉庫整理機能を完成し、人間が関与する必要がなく、マンパワーを有効に節約することができる。または、前記倉庫整理タスク情報をユーザのみに送信して、ユーザが倉庫整理タスク情報に基づいて倉庫に赴き、荷物の整理を実現するようにしてもよい。
【0088】
なお、本開示の実施例において、倉庫整理タスク情報に対応する整理すべき荷物は1つでも複数でもよい。整理すべき荷物が複数の場合、複数の荷物の具体的な収納状況も様々でありうる。例えば、各荷物がそれぞれ1つの整理元コンテナ/整理先コンテナに対応してもよいし、または、少なくとも2つの荷物が一つの整理元コンテナ/整理先コンテナに対応してもよい。また、ある荷物に対応する整理元コンテナが、別の荷物に対応する整理先コンテナである可能性もある。本開示の実施例ではこれについて限定しない。
【0089】
本実施例が提供する倉庫整理方法は、前記倉庫整理要求のタイプを取得して、前記倉庫整理要求のタイプに基づいて倉庫整理タスク情報を決定する。前記倉庫整理タスク情報は、荷物を整理元コンテナから整理先コンテナへ移すための、整理すべき荷物の情報と、前記荷物が現在存在する整理元コンテナの情報と、対応する整理先コンテナの情報とを含む。そして、前記倉庫整理タスク情報を出力して、ユーザおよび/またはロボットが前記倉庫整理タスク情報を実行できるようにする。倉庫整理要求のタイプに基づいて倉庫整理タスク情報を構築して倉庫整理を指導することで、在庫の荷物に対するタイムリーな整理を実現し、より効率的に倉庫の管理を行い、倉庫の使用効果を向上させることができる。
【0090】
上記実施例で提供した技術スキームをベースにして、選択可能に、倉庫整理タスク情報はユーザが修正または確認した後に実行するようにしてもよい。当然ながら、ユーザによる修正または確認は必須ではなく、サーバは自身の必要に応じて、直接倉庫整理タスク情報を生成して出力してもよい。
【0091】
具体的には、サーバが自動で、荷物の情報と対応する整理元コンテナおよび整理先コンテナの情報とを含みうる初期の倉庫整理タスク情報を生成し、前記倉庫整理タスク情報をユーザが確認または修正し、前記ユーザが修正または確認後の倉庫整理タスク情報をサーバが取得して出力することができる。ユーザが確認しなかった、あるいはクローズした倉庫整理タスク情報は実行する必要がなく、荷物が正確に処理されることを保証して、倉庫整理の効果を向上させる。
【0092】
その他の選択可能な実現方式においては、前記サーバがまず荷物の情報と、整理元コンテナの情報と、整理先コンテナの情報とのうちの一部の情報を生成して、確認のためユーザに送信してもよい。例えば、サーバはまず荷物の情報および整理元コンテナの情報を生成し、ユーザが荷物の情報および整理元コンテナの情報を修正または確認した後に、対応する整理先コンテナの情報を生成するようにしてもよい。
【0093】
選択可能に、前記サーバはユーザの指示に基づいて倉庫整理タスク情報を生成してもよい。例えば、ユーザが入力した倉庫整理要求のタイプをサーバが取得して、前記倉庫整理要求のタイプに基づいて倉庫整理タスク情報を生成し、ユーザが修正または確認を行うようにする。これにより、より柔軟に在庫を調整して、入庫伝票に頼らず、業務における在庫調整要求に速やかに対応することができる。倉庫整理要求タイプが異なれば、異なる倉庫整理ポリシーに対応できる。あるいは、サーバが一定時間おきに現在の在庫状況を棚卸し、一定の条件を満たしたときに自動で倉庫整理タスク情報を生成して、ユーザが確認または修正することで、倉庫整理の柔軟性を向上させてもよい。
【0094】
倉庫整理タスク情報の確認または修正を行うユーザと、倉庫整理タスク情報を実行するユーザは同じでも、異なってもよい。本実施例ではこれについて限定しない。
【0095】
以上、ユーザが倉庫整理タスク情報の確認を行う具体的な実現スキームを説明したが、当業者であれば理解されるように、ユーザの確認は必須の操作ではない。サーバは自身の必要に応じて倉庫整理タスク情報を直接生成して出力してもよく、このプロセスではユーザが関与する必要がなく、倉庫整理の柔軟性を向上させることができる。
【0096】
図4は本開示の実施例で提供する倉庫整理方法のフローチャートである。本実施例は上記実施例に記載したスキームをベースにして、収納密度向上のための倉庫整理方法を提供する。図4に示すように、前記倉庫整理方法は以下のステップを含みうる。
【0097】
ステップS401で、倉庫整理要求のタイプを取得する。
【0098】
ステップS402で、前記倉庫整理要求のタイプが収納密度向上である場合、荷物の収納条件および/または荷物の現収納状態に基づいて、倉庫整理タスク情報を生成する。
【0099】
倉庫整理要求のタイプが収納密度向上に設定されている場合、倉庫整理タスク情報を生成する目的は、整理後に荷物が占めるコンテナ数を整理前に荷物が占めるコンテナ数より小さくして、コンテナ数を減少させ、収納密度を上げることでありうる。
【0100】
図5は本開示の実施例で提供する収納密度を高める倉庫整理効果の模式図である。図5に示した複数のコンテナは、それぞれある程度の数量の荷物が入っており、各コンテナの現収納量、即ち現在の被占有スペースは、コンテナの上の数字が示すとおりである。倉庫整理前は、4つのコンテナの現収納量はそれぞれ10%、20%、35%、15%である。荷物を整理することで、荷物を同じコンテナに入れることができ、倉庫整理後は占有するコンテナは1つだけになり、当該コンテナの収納量は10%+20%+35%+15%=80%である。これによりコンテナを節約して収納密度を向上させ、倉庫コストを削減できる。
【0101】
選択可能に、荷物の収納条件および/または荷物の現収納状態に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、前記収納エリアに収納されている荷物が現在占有している総コンテナ数と、前記収納されている荷物が倉庫整理後に占有する見込みの総コンテナ数とに基づいて、倉庫整理で節約可能なコンテナ数を取得するステップと、倉庫整理に要する予想整理時間を計算するステップと、前記節約可能なコンテナ数と前記予想整理時間が所定条件を満たす場合、荷物の収納条件および/または荷物の現収納状態に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップと、を含みうる。前記節約可能なコンテナ数と前記予想整理時間が所定条件を満たさない場合、倉庫整理警告情報を生成する。
【0102】
具体的には、サーバは倉庫整理タスク情報を生成するとき、荷物が収納エリアで占有しているコンテナ数と残っている在庫総量とを考慮して、倉庫整理後に節約可能なコンテナ数と整理時間を予想し、予想節約コンテナ数と予想整理時間が所定条件を満たした場合にのみ倉庫整理タスク情報を生成することができる。
【0103】
前記所定条件は実際の必要に応じて設定することができる。選択可能に、所定条件に対する判断は、評点により実現できる。具体的には、収納エリアの荷物が現在占有している総コンテナ数と、倉庫整理後に占有する見込みの総コンテナ数との差の評点をコンテナ数評点とし、予想整理時間の評点を工数評点として、コンテナ数評点が工数評点よりも大きい場合、倉庫整理タスク情報を生成する。コンテナ数評点が工数評点よりも小さい場合、倉庫整理警告情報を生成して、倉庫整理に対する警告は行うが、今回は倉庫整理タスクを実行しない。
【0104】
具体的な評点ポリシーには多くの実現方式があるが、コンテナ数の差が大きいほどコンテナ数評点が高く、予想整理時間が長いほど工数評点が高いと理解されたい。
【0105】
節約可能なコンテナ数と予想整理時間によって倉庫整理タスク情報を生成するか否かを決定することで、多くのマンパワーと物資を費やしたにもかかわらず倉庫整理結果がはかばかしくないという状況をある程度回避でき、倉庫整理の効果を高くすることができる。
【0106】
倉庫整理を実行する必要があると確認した後、荷物の収納条件および/または荷物の現収納状態に基づいて、倉庫整理タスク情報を生成できる。
【0107】
選択可能な一実施形態において、倉庫整理タスク情報を生成するときに荷物の収納条件を考慮することができる。選択可能に、荷物の収納条件に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、前記荷物のID情報(例えば荷物の番号等)および/または属性情報を取得するステップと、前記荷物のID情報および/または属性情報に基づいて、対応する収納条件を特定するステップと、前記収納条件に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップとを含みうる。前記属性情報は、製造日、オリジン属性(例えば産地等)、荷主情報等のうちの少なくとも1つを含み、前記収納条件は、単品収納と、混在収納と、順番収納とのうちの少なくとも1つを含む。
【0108】
単品収納とは、同種の荷物を1つのコンテナに収納できることを指し、混在収納とは、異なる荷物を1つのコンテナに収納でき、且つ順序についての条件がないことを指し、順番収納とは、異なる荷物を1つのコンテナに収納でき、且つ、例えば荷物Aは荷物Bの下に置かなければならないというように、収納順序に条件があることを指す。
【0109】
具体的には、サーバは倉庫整理タスク情報を自動生成するとき、業務上厳格な条件のある属性要求に従う。例えば、荷物の収納条件が単品収納である場合、複数の荷物が混在する状況を生じさせない倉庫整理タスク情報を生成する。また例えば、異なる荷主の同じ荷物を同一のコンテナに収納してはならないと要求された場合、サーバは複数の荷主の荷物が混在する状況を生じさせない倉庫整理タスク情報を生成する。
【0110】
選択可能に、サーバには荷物のID情報および/または属性情報と収納条件の対応関係が記憶されうる。例えば、マッピングテーブルにより前記対応関係を保存して、前記対応関係に基づいて荷物に対応する収納条件を特定することができる。
【0111】
前記荷物のID情報および/または属性情報を取得して、対応する収納条件を特定し、前記収納条件に基づいて前記倉庫整理タスク情報を決定することで、倉庫整理タスク情報を荷物の収納条件を満たすものとし、荷物の安全性を確保することができる。
【0112】
選択可能な別の一実施形態において、倉庫整理タスク情報を生成するとき整理先コンテナのタイプを考慮することができる。選択可能に、荷物の現収納状態に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、整理すべき荷物の現収納状態に基づいて前記荷物に対応する整理先コンテナのタイプを特定するステップと、特定された整理先コンテナのタイプに基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップとを含みうる。
【0113】
前記整理先コンテナのタイプは、紙コンテナ、プラスチックコンテナ、皮コンテナ、金属コンテナ等のうちの少なくとも1つを含みうる。
【0114】
整理すべき荷物の現収納状態に基づいて、前記荷物に対応する整理先コンテナのタイプを特定するとき、同一の整理先コンテナに入れるべき荷物が現在収納エリアにおいて1つのタイプのコンテナのみを占有している場合、前記タイプのコンテナを他のタイプのコンテナよりも優先して、前記荷物の整理先コンテナとすることができる。
【0115】
例えば、整理すべき荷物が収納エリアにおいてプラスチックコンテナのみを占有し、他のタイプのコンテナを占有していない場合、生成する倉庫整理タスク情報において、荷物に対応する整理先コンテナとしてプラスチックコンテナの使用を推奨することで、荷物整理の効率を高め、コンテナのタイプが替わることで悪影響が生じることを回避する。
【0116】
同一の整理先コンテナに入れるべき荷物が現在収納エリアにおいて複数のタイプのコンテナを占有している場合は、前記複数のタイプのコンテナに現在収納されている荷物の数量および/または荷物の入庫時間 に基づいて、前記複数のタイプのコンテナから整理先コンテナのタイプを選択できる。
【0117】
具体的には、荷物が収納エリアにおいて複数のタイプのコンテナを占有している場合、各タイプのコンテナに収納されている荷物の数量と、コンテナ内に収納された荷物の入庫時間に基づいて、各コンテナタイプに対応する点数を計算し、最高点に対応するタイプを最適タイプとすることができる。整理先コンテナを選択する場合、前記最適タイプのコンテナから優先して整理先コンテナを選択してもよいし、ユーザが修正できるよう、最適タイプをユーザにプッシュ送信してもよい。
【0118】
点数の具体的計算方法は実際の必要に応じて設定でき、本実施例ではこれについて限定しない。まず整理先コンテナのタイプを決定してから整理先コンテナを決定する方法により、荷物に適した整理先コンテナを高速かつ効率的に選択でき、倉庫整理の効果を高めることができる。
【0119】
もちろん、整理先コンテナを選択するとき、荷物の属性情報および収納条件等を考慮して、荷物の属性情報または収納条件を満たす整理先コンテナタイプから最高点数のものを最適な整理先コンテナタイプとして選択して、荷物が妥当に収納されることを保証するようにしてもよい。
【0120】
選択可能なさらに別の一実施形態において、倉庫整理タスク情報を生成するときコンテナの収納キャパシティと整理すべき荷物が占めるスペースを考慮することができる。選択可能に、荷物の現収納状態に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、同一の整理先コンテナに入れるべき荷物に対して複数の選択可能なコンテナが存在する場合、前記荷物の占めるスペースおよび選択可能な各コンテナの余剰スペースに基づいて整理先コンテナを決定するステップと、決定された整理先コンテナに基づいて、前記倉庫整理タスク情報を生成するステップとを含みうる。
【0121】
具体的には、前記荷物が占めるスペースをVと仮定した場合、余剰スペースがVより大きいコンテナを対応する整理先コンテナとして選択できる。さらに、余剰スペースがVより大きいコンテナが複数ある場合は、余剰スペースがVより大きい複数のコンテナのうち、余剰スペースが最小のコンテナを整理先コンテナとして選択できる。
【0122】
例を挙げると、整理すべき荷物が現在3つのコンテナに分かれており、それぞれ1つのコンテナの容積の10%、15%、20%を占め、合計で1つのコンテナの45%を占め、余剰スペースが10%と50%の2つの選択可能な整理先コンテナが存在する場合、余剰スペースが50%のコンテナを整理先コンテナとして選択することで、よりコンパクトに荷物を収納して、収納密度を向上させることができる。
【0123】
以上、選択可能ないくつかの収納密度を向上する倉庫整理ポリシーを提示したが、上記の各ポリシーは単独で使用しても、組み合わせて使用してもよく、本実施例ではこれについて限定しない。
【0124】
ステップS403で、前記倉庫整理タスク情報を出力する。
【0125】
選択可能に、前記倉庫整理タスク情報をユーザおよび/またはロボットに対して出力して、前記ユーザおよび/またはロボットに前記倉庫整理タスク情報を実行させることができる。本実施例におけるステップS403の具体的実現原理およびプロセスは前に記載した実施例を参照できるので、ここでは再度説明しない。
【0126】
本実施例で提供する倉庫整理方法は、倉庫整理要求のタイプが収納密度向上である場合、荷物の収納条件および荷物の現収納状態に基づいて倉庫整理タスク情報を生成することで、収納条件と現収納状態を組み合わせて倉庫整理を実現できる。収納条件を考慮することで倉庫整理後の荷物が収納条件を満たすことを保証し、現収納状態を考慮して倉庫整理することで倉庫整理の効率を高め、これにより、さらに効率的に収納密度を向上させ、倉庫コストを下げることができる。
【0127】
図6は本開示の実施例で提供するさらに別の倉庫整理方法のフローチャートである。本実施例は上記実施例に記載したスキームをベースにして、出庫効率向上のための倉庫整理方法を提供する。図6に示すように、前記倉庫整理方法は以下のステップを含みうる。
【0128】
ステップS601で、倉庫整理要求のタイプを取得する。
【0129】
ステップS602で、前記倉庫整理要求のタイプが出庫効率向上である場合、荷物の出庫履歴情報および/または出庫計画情報に基づいて、倉庫整理タスク情報を生成する。
【0130】
倉庫整理要求のタイプが出庫効率向上に設定されている場合、倉庫整理タスク情報を生成する目的は、整理後の荷物の出庫時間を整理前の荷物の出庫時間より短くすることでありうる。具体的には、同時に出庫するかまたは同時に出庫する可能性がある荷物を整理してひとまとめにする方法により、荷物の出庫時間を減少させ、出庫効率を高めることができる。
【0131】
図7は本開示の実施例で提供する出庫効率を高める倉庫整理効果の模式図である。図7に示すように、各コンテナに荷物が収納されている。各コンテナに収納された荷物の名称はコンテナの上の文字に示すとおりである。倉庫整理前に、6つのコンテナに収納された荷物はそれぞれ、荷物A、荷物B、荷物C、荷物D、荷物Eと荷物F、荷物Gであり、出庫時に出庫伝票上に荷物A、B、C、D、E、F、Gがある場合、ユーザは6個のコンテナからそれぞれ対応する荷物をピッキングする必要があり、出庫効率が低下してしまう。
【0132】
荷物を整理して、同時に出庫する荷物A、B、C、D、E、F、Gを1つのコンテナに入れ、出庫時には1つのコンテナから荷物A、B、C、D、E、F、Gを探し出せるようにすることで、出庫効率を効果的に向上させて、出庫時間を節約することができる。
【0133】
選択可能な一実施形態において、サーバが倉庫整理タスク情報を生成するとき出庫伝票を考慮することができる。本実施例における出庫伝票とは、荷物の出庫を実現するための証票、例えば注文書や納品書等を指す。すでに完了している、および/または未完了の出庫伝票を統計し、第1の荷物と第2の荷物がしばしば同一の出庫伝票に登場する場合、収納エリア内に第1の荷物と第2の荷物を整理してひとまとめにしておくことができる。
【0134】
第1の荷物と第2の荷物がしばしば同一の出庫伝票に登場することは、第1の荷物と第2の荷物が同一の出庫伝票に登場する回数が所定回数条件を満たすことでありうる。
【0135】
前記所定回数条件は実際の必要に応じて設定できる。例を挙げると、前記所定回数条件は、第1の荷物と第2の荷物が同一の倉庫整理伝票に登場する回数がある回数閾値よりも大きいこと、または同一の倉庫整理伝票に登場する回数を第1の荷物または第2の荷物を含む倉庫整理伝票の総数で除算して得られた比率が、ある比率閾値より大きいことでありうる。以上のような所定回数条件を満たす場合、第1の荷物と第2の荷物がしばしば同一の出庫伝票に登場するとみなすことができる。
【0136】
例えば、回数閾値を100に設定し、第1の荷物と第2の荷物が同時に登場した出庫伝票が合計120であれば、第1の荷物と第2の荷物がしばしば同一の出庫伝票に登場するとみなすことができる。
【0137】
または、比率閾値を50%に設定し、第1の荷物と第2の荷物が同時に登場した出庫伝票が合計80件あり、第1の荷物のみが登場する出庫伝票と第2の荷物のみが登場する出庫伝票と、第1の荷物および第2の荷物が同時に登場する出庫伝票との合計が100件であると仮定した場合、80/100が50%よりも大きいので、第1の荷物と第2の荷物がしばしば同一の出庫伝票に登場するとみなすことができる。
【0138】
混在して収納されている場面では、整理先コンテナの荷物は出庫ロジックに則って混在収納されうる。第1の荷物と第2の荷物がしばしば同一の出庫伝票に登場し、且つ出庫数量が単一のコンテナの収納キャパシティより小さい場合、第1の荷物と第2の荷物を同一の整理先コンテナに整理することができる。
【0139】
例えば、荷物Aと荷物Bがしばしば同一の出庫伝票に登場し、且つ出庫数量が単一のコンテナの収納キャパシティより小さい場合、サーバは荷物Aと荷物Bに関する倉庫整理タスク情報を自動生成し、ユーザに荷物Aと荷物Bを同一の整理先コンテナに整理するよう誘導することができる。出庫数量が単一のコンテナの収納キャパシティより小さいとは、すべてのまたは大部分の出庫伝票において、出庫数量が単一のコンテナの収納キャパシティより小さいことでありうる。以下、詳細に説明する。
【0140】
具体的には、荷物の出庫履歴情報に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、第1の荷物と第2の荷物が同時に同一の出庫伝票に登場する回数が所定回数条件を満たし、且つ前記第1の荷物および前記第2の荷物の同一の出庫伝票上の出庫数量が所定の出庫数量条件を満たす場合、前記収納エリア内の少なくとも一部の第1の荷物と少なくとも一部の第2の荷物とを同一の整理先コンテナに整理するための倉庫整理タスク情報を生成するステップを含みうる。
【0141】
第1の荷物と第2の荷物が同一の出庫伝票に登場する回数が所定回数条件を満たすことについては、上記のスキームを参照されたい。前記第1の荷物と前記第2の荷物の同一の出庫伝票上の出庫数量が所定の出庫数量条件を満たすことは、第1の荷物と第2の荷物が同時に登場するすべてのまたは大部分の出庫伝票において、各出庫伝票における第1の荷物および第2の荷物の出庫数量が、単一のコンテナの収納キャパシティよりも小さいことでありうる。ある1つの出庫伝票における第1の荷物および第2の荷物の出庫数量が単一のコンテナの収納キャパシティよりも小さいとは、ある1つの出庫伝票における第1の荷物の出庫数量に対応する占有スペースと第2の荷物の出庫数量に対応する占有スペースとの和が、単一のコンテナの収納キャパシティよりも小さいことでありうる。
【0142】
例を挙げると、ある1つの出庫伝票において第1の荷物の出庫数量が10であり、第2の荷物の出庫数量が10であり、10個の第1の荷物が単一のコンテナの収納スペースの50%を占め、10個の第2の荷物が単一のコンテナの収納スペースの40%を占める場合、50%+40%は単一のコンテナの収納よりも小さい。したがって当該出庫伝票における第1の荷物および第2の荷物の出庫数量は単一のコンテナの収納キャパシティよりも小さいとみなすことができる。すべてまたは大部分の出庫伝票において、出庫数量が単一のコンテナの収容キャパシティより小さいことを満たす場合、前記第1の荷物と第2の荷物の同一の出庫伝票上の出庫数量が所定の出庫数量条件を満たしていることを意味する。なお、大部分の出庫伝票とは、ある閾値、例えば80%を上回る出庫伝票でありうる。
【0143】
第1の荷物と第2の荷物がしばしば同一の出庫伝票に登場し、且つ出庫数量が単一のコンテナの収納数量より小さい場合、倉庫整理タスク情報を生成して、第1の荷物と第2の荷物を同一の整理先コンテナに整理することができる。同一の整理先コンテナにいれるべき第1の荷物と第2の荷物の数量は、出庫伝票に基づいて特定することができる。例えば、大部分の出庫伝票において、第1の荷物の出庫数量が10であり、第2の荷物の出庫数量が10である場合、10個の第1の荷物と10個の第2の荷物を同一の整理先コンテナに整理することができる。
【0144】
以上のような出庫伝票を統計して荷物を整理するスキームにより、しばしば同時に出庫される荷物を同一の整理先コンテナに整理して、出庫の効率を高めることができる。
【0145】
同様に、第1の荷物と第2の荷物がしばしば同一の出庫伝票に登場し、且つ出庫数量がN個のコンテナの収納キャパシティより小さい場合、倉庫整理タスク情報を生成して、第1の荷物と第2の荷物をN個の整理先コンテナに整理することができる。
【0146】
選択可能な別の一実施形態において、倉庫整理タスク情報を生成するとき荷物の出庫計画情報、例えば未完了の出庫伝票等を考慮することができる。前記未完了の出庫伝票は、出庫計画の証票であり、顧客がすでに決まっているがまだ完了していない出庫伝票を含みうる。また顧客が決定しておらず、生じる可能性がある業務要求に基づいて生成された出庫予定の証票を含んでもよい。
【0147】
選択可能に、荷物の出庫計画情報に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、未完了の出庫伝票上のすべての荷物に対応する出庫数量が単一のコンテナの収納キャパシティより小さい場合、前記出庫伝票に対応するすべての荷物を同一の整理先コンテナに整理するための倉庫整理タスク情報を生成するステップを含みうる。
【0148】
例を挙げると、単一のコンテナの収納キャパシティが、最大で20個の荷物Aと20個の荷物Bを収納できる場合、ある1つの出庫伝票に10個の荷物Aと10個の荷物Bが含まれていれば、倉庫整理タスク情報を生成して、前記出庫伝票における10個の荷物Aと10個の荷物Bを同一の整理先コンテナに整理するようユーザを誘導することができる。
【0149】
出庫計画伝票を考慮して荷物を整理することにより、将来出庫が計画されている荷物を同一の整理先コンテナに整理して、出庫の効率を高めることができる。
【0150】
選択可能なさらに別の一実施形態において、倉庫整理タスク情報を生成するとき荷物の出庫頻度と出庫伝票の構成を考慮することができる。選択可能に、荷物の出庫計画情報に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、未完了の1つの出庫伝票、あるいは近接した複数の出庫伝票における第1の荷物の出庫数量が、単一のコンテナの収納キャパシティより大きく、且つ前記第1の荷物が現在複数のコンテナに分かれて収納されている場合、前記複数のコンテナのうち少なくとも2つのコンテナ内の第1の荷物を同一の整理先コンテナに整理するための倉庫整理タスク情報を生成するステップを含みうる。
【0151】
前記近接した複数の出庫伝票とは、任意の2つの出庫伝票に対応する出庫時間の差がいずれも所定の時間差の値よりも小さい、複数の出庫伝票である。
【0152】
例を挙げると、単一あるいは近接した複数の出庫伝票において、荷物Aの総出庫数量が単一のコンテナの収納キャパシティを超えている場合、倉庫整理タスク情報は複数のコンテナに分かれて収納されている荷物Aを同一の整理先コンテナに整理するようユーザを誘導できる。
【0153】
未整理の場合、前記単一あるいは近接した複数の出庫伝票に基づいて荷物Aを出庫するとき複数のコンテナから荷物Aを取り出す必要があり、効率が低下する。整理後には、前記整理先コンテナから直接荷物Aを取り出すことができるため、前記単一あるいは近接した複数の出庫伝票の荷物Aに対する出庫要求を満たし、出庫効率を高めることができる。
【0154】
以上、選択可能ないくつかの出庫効率を向上する倉庫整理ポリシーを提示したが、上記の各ポリシーは単独で使用しても、組み合わせて使用してもよく、本実施例ではこれについて限定しない。
【0155】
ステップS603で、前記倉庫整理タスク情報を出力する。
【0156】
本実施例におけるステップS603の具体的実現原理およびプロセスは、前に記載した実施例を参照できるので、ここでは再度説明しない。
【0157】
本実施例で提供した倉庫整理方法は、倉庫整理要求のタイプが出庫効率向上である場合、荷物の出庫履歴情報および出庫計画情報に基づいて倉庫整理タスク情報を生成することで、荷物の出庫履歴状況および出庫計画状況に基づいて荷物を整理して、荷物の収納をより出庫に適したものにし、出庫効率を向上させることができる。
【0158】
上記各実施例で提供した技術スキームをベースとして、選択可能に、前記サーバがロボットに送信する前記倉庫整理タスク情報はさらに前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナのスペース記録情報を含んでもよく、前記ロボットが前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナのスペース実際情報と前記スペース記録情報とが一致しないことを検出したとき、代替作業を起動させる。
【0159】
前記スペース記録情報は、サーバ側で記録したコンテナ内のスペース情報でありうる。前記スペース実際情報は、ロボットが検出したコンテナ内の実際のスペース情報でありうる。例示的に、前記スペース記録情報は、コンテナ内荷物サイズ情報と、コンテナ内荷物占有スペース情報と、コンテナ内余剰スペース情報と、コンテナ内収納可能スペース情報とのうちの少なくとも1つを含みうる。
【0160】
選択可能に、前記コンテナ内荷物サイズ情報は、コンテナ内の各荷物に対応するサイズ情報を含みうる。前記コンテナ内荷物占有スペース情報は、コンテナ内に置かれた荷物が占めているスペースの大きさでありうる。前記コンテナ内余剰スペース情報は、コンテナ内の総収納スペースの大きさからコンテナ内に置かれた荷物が占めているスペースの大きさを減算したものでありうる。コンテナ内収納可能スペース情報は、コンテナ内で利用可能なスペースの大きさを含む。
【0161】
場合によっては、前記コンテナ内余剰スペース情報は、コンテナ内収納可能スペース情報と等しくない可能性がある。例えば、荷物の形状が不規則形状であるため、コンテナ内収納可能スペース情報がコンテナ内余剰スペース情報よりも小さくなる可能性がある。
【0162】
選択可能に、荷物の体積、コンテナ内に置かれた荷物の情報、コンテナ内スペース情報、在庫保管状況の数値の変化に基づいて、機械学習によって各コンテナのスペース記録情報を特定してもよい。
【0163】
具体的には、実際の運用において、倉庫内のコンテナや荷物の具体的状態は刻々と変化しており、コンテナ内のスペース情報や、収納された荷物の情報や、在庫数量、配置状況および荷物の体積のような荷物の在庫保管状況は、いずれもがコンテナのスペース記録情報に影響する可能性がある。上記の情報によって、機械学習方法に基づいてコンテナのスペース記録情報を絶えず学習および更新することで、スペース記録情報の正確性を向上させることができる。
【0164】
ロボットはビジュアルセンサによって前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの内部空間を撮影して、撮影画像を分析することにより前記スペース実際情報を特定することができる。選択可能に、ロボットが撮影画像を分析することにより前記スペース実際情報を特定することは、前記撮影画像に対応する多次元情報および/または深度情報に基づいて、前記スペース実際情報を特定することを含みうる。
【0165】
前記ビジュアルセンサは複数設置することができ、マルチビジョンによる検出によりコンテナ内の多次元の立体スペース情報を構築でき、前記深度情報は撮影画像に対応する点群データにより特定でき、これらによりさらに効率的かつ正確にスペース実際情報を計算することができる。
【0166】
選択可能に、前記ロボットは距離センサによって前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの内部空間を感知して、感知結果を分析することにより前記スペース実際情報を特定することができる。
【0167】
前記距離センサは、赤外線センサと、レーザセンサと、超音波センサとのうちの少なくとも1つを含みうるがこれらに限定されず、簡単かつ高速にスペース実際情報を特定でき、処理効率を高めることができる。
【0168】
選択可能に、前記ロボットが代替作業を起動するステップは、一致しない情報を前記サーバに報告し、例えばコンテナAのスペース実際情報とスペース記録情報が一致しない場合、荷物Aのスペース実際情報をサーバに報告して、サーバに対応するスペース記録情報を精査または更新させるステップと、ロボットアームで前記整理先コンテナ内の荷物の位置を調整し、さらに調整後の実際情報をサーバに報告して記録させるステップと、アラーム情報を発出して、調査および調整するようユーザに注意喚起するステップと、のうちの少なくとも1つを含みうる。
【0169】
上記各実施例で提供した技術スキームをベースとして、選択可能に、前記倉庫整理タスク情報はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物記録情報を含み、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物実際情報と前記荷物記録情報とが一致しないことを検出したとき、前記ロボットに代替作業を起動させる。
【0170】
選択可能に、ロボットは一次元コードと、二次元コードと、無線タグとのうちの少なくとも1つにより、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物実際情報を特定する。例示的に、コンテナおよび荷物には上記のマークまたはタグが設けられ、ロボットは一次元コード、二次元コード、無線タグをスキャンすることでコンテナ内の荷物の情報を特定でき、構成がシンプルで実現しやすい。
【0171】
上記の方法により、サーバはコンテナまたは荷物の記録情報をロボットに送信し、ロボットは作業過程において記録情報と実際情報が一致しないことに気がついた場合、代替作業を起動し、サーバに報告し、アラームを発出するかまたはロボットアームでコンテナまたは荷物を調整することができる。倉庫整理過程においてタイムリーにサーバ側の記録情報を精査および調整して、サーバ側の記録情報の正確性を高め、後続の作業に便宜を図ることができる。
【0172】
上記各実施例で提供した技術スキームをベースとして、選択可能に、前記整理先コンテナはサーバまたはユーザがランダムに選択したコンテナでありうる。前記ランダムに選択したコンテナとは、空コンテナまたは荷物を内蔵したコンテナである。前記サーバは前記ランダムに選択したコンテナに基づいて、前記倉庫整理タスク情報に必要なその他の情報を特定し、前記倉庫整理タスク情報を構築する。
【0173】
例えば、ある場面では、サーバまたはユーザは整理先コンテナとしてランダムに1つまたは複数のコンテナを選択でき、整理先コンテナが決定した場合、サーバは選択された整理先コンテナに基づいて倉庫整理タスク情報に必要なその他の情報、例えば整理元コンテナ情報および整理すべき荷物の情報を導出し、これにより前記倉庫整理タスク情報を構築することができる。このスキームは、システムまたはユーザが整理先コンテナをランダムに選択して倉庫整理タスク情報を構築することを許容するので、より柔軟に倉庫整理操作を実現できる。
【0174】
図8は本開示の実施例で提供するさらに別の倉庫整理方法のフローチャートである。本実施例における方法はロボットに適用できる。図8に示すように、前記方法は以下のステップを含む。
【0175】
ステップS801で、サーバが倉庫整理要求のタイプに基づいて決定した倉庫整理タスク情報を取得する。前記倉庫整理タスク情報は、整理すべき荷物の情報、前記荷物が現在存在する整理元コンテナの情報、および対応する整理先コンテナの情報を含む。
【0176】
ステップS802で、前記倉庫整理タスク情報に基づいて、前記整理すべき荷物を整理元コンテナから対応する整理先コンテナに移す。
【0177】
選択可能な設計において、前記倉庫整理要求のタイプは、収納密度向上および/または出庫効率向上を含む。
【0178】
選択可能な設計において、前記整理すべき荷物を整理元コンテナから対応する整理先コンテナに移すステップは、整理すべき荷物が入った整理元コンテナを携帯して移動して、当該整理元コンテナ内の整理すべき荷物を、少なくとも1つの整理先コンテナに整理するステップ、および/または、整理先コンテナを携帯して移動して、少なくとも1つの整理元コンテナから整理すべき荷物を取り出して前記整理先コンテナに整理するステップを含む。
【0179】
選択可能な設計において、携帯する整理元コンテナは、前記倉庫整理タスク情報の実行完了後、空になる予定のコンテナである。
【0180】
選択可能な設計において、前記方法はさらに、前記整理元コンテナが空になった場合、前記整理元コンテナを空コンテナを置くためのエリアに搬送するか、または倉庫整理の整理先コンテナとして利用するステップ、および/または、前記整理すべき荷物が整理元コンテナから対応する整理先コンテナに移された後、前記整理先コンテナを前記収納エリアに搬送するステップを含む。
【0181】
選択可能な設計において、前記倉庫整理タスク情報はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナのスペース記録情報を含み、前記方法はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナのスペース実際情報と前記スペース記録情報とが一致しないことを検出した場合、代替作業を起動するステップを含む。
【0182】
選択可能な設計において、前記スペース記録情報は、コンテナ内荷物サイズ情報と、コンテナ内荷物占有スペース情報と、コンテナ内余剰スペース情報と、コンテナ内収納可能スペース情報とのうちの少なくとも1つを含む。
【0183】
選択可能な設計において、前記方法はさらに、ビジュアルセンサによって前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの内部空間を撮影して、撮影画像を分析することにより前記スペース実際情報を特定するステップを含む。
【0184】
選択可能な設計において、撮影画像を分析することにより前記スペース実際情報を特定するステップは、前記撮影画像に対応する多次元情報および/または深度情報に基づいて、前記スペース実際情報を特定するステップを含む。
【0185】
選択可能な設計において、前記方法はさらに、距離センサによって前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの内部空間を感知して、感知結果を分析することにより前記スペース実際情報を特定するステップを含む。
【0186】
選択可能な設計において、前記距離センサは、赤外線センサと、レーザセンサと、超音波センサとのうちの少なくとも1つを含む。
【0187】
選択可能な設計において、代替作業を起動するステップは、一致しない情報を前記サーバに報告するステップと、ロボットアームで前記整理先コンテナ内の荷物の位置を調整するステップと、アラーム情報を発出するステップとのうちの少なくとも1つを含む。
【0188】
選択可能な設計において、前記倉庫整理タスク情報はさらに前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物記録情報を含み、前記方法はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物実際情報と前記荷物記録情報とが一致しないことを検出した場合、代替作業を起動するステップを含む。
【0189】
選択可能な設計において、前記方法はさらに、一次元コードと、二次元コードと、無線タグとのうちの少なくとも1つにより、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物実際情報を特定するステップを含む。
【0190】
本実施例で提供する方法の具体的実現原理、プロセスおよび有益な効果は、前に記載した実施例を参照できるので、ここでは再度説明しない。
【0191】
図9は本開示の実施例で提供する倉庫整理装置の構造模式図である。図9に示す倉庫整理装置は、例えば図1のサーバ30のようなサーバに適用できる。図9に示すように、前記装置は、倉庫整理要求のタイプを取得する取得モジュール901と、前記倉庫整理要求のタイプに基づいて倉庫整理タスク情報を決定する決定モジュール902と、前記倉庫整理タスク情報を出力する出力モジュール903と、を含みうる。前記倉庫整理タスク情報は、荷物を整理元コンテナから整理先コンテナへ移すための、整理すべき荷物の情報と、前記荷物が現在存在する整理元コンテナの情報と、対応する整理先コンテナの情報とを含む。
【0192】
選択可能な設計において、前記倉庫整理要求のタイプは、収納密度向上および/または出庫効率向上を含む。
【0193】
選択可能な設計において、前記出力モジュール903は、具体的には、前記倉庫整理タスク情報における整理元コンテナの情報と整理先コンテナの情報とをロボットに送信して、前記ロボットに、前記倉庫整理タスク情報に基づいて前記整理元コンテナおよび前記整理先コンテナを収納エリアから所定エリアまで搬送させ、前記倉庫整理タスク情報における整理元コンテナの情報と整理先コンテナの情報と荷物の情報とをユーザに対して表示して、前記ユーザに、前記所定エリアにおいて前記荷物を前記整理元コンテナから前記整理先コンテナへ移させる。
【0194】
選択可能な設計において、前記出力モジュール903は、具体的には、前記倉庫整理タスク情報をロボットに送信して、前記ロボットに、前記倉庫整理タスク情報に基づいて前記整理すべき荷物を対応する整理元コンテナから整理先コンテナへ移動させる。
【0195】
選択可能な設計において、前記出力モジュール903は、具体的には、整理すべき荷物が入った整理元コンテナを携帯して移動して、当該整理元コンテナ内の整理すべき荷物を少なくとも1つの整理先コンテナに整理するよう前記ロボットに指示し、および/または、整理先コンテナを携帯して移動して少なくとも1つの整理元コンテナから整理すべき荷物を取り出して前記整理先コンテナに整理するよう前記ロボットに指示する。
【0196】
選択可能な設計において、前記ロボットが携帯する整理元コンテナは、前記倉庫整理タスク情報の実行完了後、空になる予定のコンテナである。
【0197】
選択可能な設計において、前記出力モジュール903はさらに、前記整理元コンテナが空になった場合、前記整理元コンテナを空コンテナを置くためのエリアに搬送するか、または倉庫整理の整理先コンテナとして利用するよう前記ロボットに指示し、および/または、前記整理すべき荷物が整理元コンテナから対応する整理先コンテナに移された後、前記整理先コンテナを前記収納エリアに搬送するよう前記ロボットに指示する。
【0198】
選択可能な設計において、前記取得モジュール901は、具体的には、収納エリアの荷物在庫状態と、コンテナ状態と、入庫要求と、出庫要求とのうちの少なくとも1つに基づいて倉庫整理要求のタイプを特定し、または、ユーザが入力した倉庫整理要求のタイプを取得する。
【0199】
選択可能な設計において、前記決定モジュール902は、前記倉庫整理要求のタイプに基づいて倉庫整理タスク情報を決定するとき、具体的には、前記倉庫整理要求のタイプが収納密度向上である場合、荷物の収納条件および/または荷物の現収納状態に基づいて、前記倉庫整理タスク情報を生成する。
【0200】
選択可能な設計において、前記決定モジュール902は荷物の収納条件および/または荷物の現収納状態に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するとき、具体的には、前記収納エリアに収納されている荷物が現在占有している総コンテナ数と、前記収納されている荷物が倉庫整理後に占有する見込みの総コンテナ数とに基づいて、倉庫整理で節約可能なコンテナ数を取得し、倉庫整理に要する予想整理時間を計算し、前記節約可能なコンテナ数と前記予想整理時間が所定条件を満たす場合、荷物の収納条件および/または荷物の現収納状態に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成する。
【0201】
選択可能な設計において、前記決定モジュール902はさらに、前記節約可能なコンテナ数と前記予想整理時間が所定条件を満たさない場合、倉庫整理警告情報を生成する。
【0202】
選択可能な設計において、前記決定モジュール902は、荷物の収納条件に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するとき、具体的には、前記荷物のID情報および/または属性情報を取得し、前記荷物のID情報および/または属性情報に基づいて対応する収納条件を特定し、前記収納条件に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成する。前記属性情報は、製造日と、オリジン属性と、荷主情報とのうちの少なくとも1つを含み、前記収納条件は、単品収納と、混在収納と、順番収納とのうちの少なくとも1つを含む。
【0203】
選択可能な設計において、前記決定モジュール902は、荷物の現収納状態に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するとき、具体的には、整理すべき荷物の現収納状態に基づいて前記荷物に対応する整理先コンテナのタイプを特定し、特定された整理先コンテナのタイプに基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成する。
【0204】
選択可能な設計において、前記決定モジュール902は、整理すべき荷物の現収納状態に基づいて前記荷物に対応する整理先コンテナのタイプを特定するとき、具体的には、同一の整理先コンテナに入れるべき荷物が現在収納エリアにおいて1つのタイプのコンテナのみを占有している場合、前記タイプのコンテナを他のタイプのコンテナよりも優先して、前記荷物の整理先コンテナとし、および/または、同一の整理先コンテナに入れるべき荷物が現在収納エリアにおいて複数のタイプのコンテナを占有している場合、前記複数のタイプのコンテナが現在収納している荷物の数量および/または荷物の入庫時間に基づいて、前記複数のタイプのコンテナから整理先コンテナのタイプを選択する。
【0205】
選択可能な設計において、前記決定モジュール902は、荷物の現収納状態に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するとき、具体的には、同一の整理先コンテナに入れるべき荷物に対して複数の選択可能なコンテナが存在する場合、前記荷物の占めるスペースおよび選択可能な各コンテナの余剰スペースに基づいて整理先コンテナを決定し、決定された整理先コンテナに基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成する。
【0206】
選択可能な設計において、前記決定モジュール902は、前記倉庫整理要求のタイプに基づいて倉庫整理タスク情報を決定するとき、具体的には、前記倉庫整理要求のタイプが出庫効率向上である場合、荷物の出庫履歴情報および/または出庫計画情報に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成する。
【0207】
選択可能な設計において、前記決定モジュール902は、荷物の出庫履歴情報および/または出庫計画情報に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するとき、具体的には、第1の荷物と第2の荷物が同時に同一の出庫伝票に登場する回数が所定回数条件を満たし、且つ前記第1の荷物および前記第2の荷物の同一の出庫伝票上の出庫数量が所定の出庫数量条件を満たす場合、収納エリア内の少なくとも一部の第1の荷物と少なくとも一部の第2の荷物とを同一の整理先コンテナに整理するための倉庫整理タスク情報を生成する。
【0208】
選択可能な設計において、前記決定モジュール902は、荷物の出庫計画情報に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するとき、具体的には、未完了の出庫伝票上のすべての荷物に対応する出庫数量が単一のコンテナの収納キャパシティより小さい場合、前記出庫伝票に対応するすべての荷物を同一の整理先コンテナに整理するための倉庫整理タスク情報を生成する。
【0209】
選択可能な設計において、前記決定モジュール902は、荷物の出庫計画情報に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するとき、具体的には、未完了の1つの出庫伝票、あるいは近接した複数の出庫伝票における第1の荷物の出庫数量が、単一のコンテナの収納キャパシティより大きく、且つ前記第1の荷物が現在複数のコンテナに分散している場合、前記複数のコンテナのうち少なくとも2つのコンテナ内の第1の荷物を同一の整理先コンテナに整理するための前記倉庫整理タスク情報を生成する。前記近接した複数の出庫伝票は、任意の2つ出庫伝票に対応する出庫時間の差がいずれも所定時間差の値より小さい、複数の出庫伝票である。
【0210】
選択可能な設計において、前記倉庫整理タスク情報はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナのスペース記録情報を含み、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナのスペース実際情報と前記スペース記録情報とが一致しないことを検出した場合、前記ロボットに代替作業を起動させる。
【0211】
選択可能な設計において、前記スペース記録情報は、コンテナ内荷物サイズ情報と、コンテナ内荷物占有スペース情報と、コンテナ内余剰スペース情報と、コンテナ内収納可能スペース情報とのうちの少なくとも1つを含む。
【0212】
選択可能な設計において、前記取得モジュール901はさらに、荷物の体積、コンテナ内に置かれた荷物の情報、コンテナ内スペース情報、在庫保管状況の数値の変化に基づいて、機械学習によって各コンテナのスペース記録情報を特定する。
【0213】
選択可能な設計において、前記倉庫整理タスク情報はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物記録情報を含み、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物実際情報と前記荷物記録情報とが一致しないことを検出した場合、前記ロボットに代替作業を起動させる。
【0214】
選択可能な設計において、前記整理先コンテナはサーバまたはユーザがランダムに選択したコンテナである。
【0215】
選択可能な設計において、前記ランダムに選択したコンテナは、空コンテナまたは荷物を内蔵したコンテナである。
【0216】
選択可能な設計において、前記決定モジュール902はさらに、前記ランダムに選択したコンテナに基づいて、前記倉庫整理タスク情報に必要なその他の情報を特定し、前記倉庫整理タスク情報を構築する。
【0217】
本実施例で提供する装置は、前述のサーバに基づく方法実施例の技術スキームを実行するために用いられ、その実現原理と技術的効果は類似しているため、本実施例ではここで再度説明しない。
【0218】
図10は本開示の実施例で提供する別の倉庫整理装置の構造模式図である。図10に示す倉庫整理装置は、例えば図1のロボット40のようなロボットに適用できる。図10に示すように、前記装置は、サーバが倉庫整理要求のタイプに基づいて決定した、整理すべき荷物の情報と前記荷物が現在存在する整理元コンテナの情報と対応する整理先コンテナの情報とを含む倉庫整理タスク情報を取得する取得モジュール1001と、前記倉庫整理タスク情報に基づいて前記整理すべき荷物を整理元コンテナから対応する整理先コンテナに移す処理モジュール1002とを含む。
【0219】
選択可能な設計において、前記倉庫整理要求のタイプは、収納密度向上および/または出庫効率向上を含む。
【0220】
選択可能な設計において、前記処理モジュール1002は、具体的には、前記倉庫整理タスク情報に基づいて、整理すべき荷物が入った整理元コンテナを携帯して移動して、当該整理元コンテナ内の整理すべき荷物を少なくとも1つの整理先コンテナに整理し、および/または、整理先コンテナを携帯して移動して、少なくとも1つの整理元コンテナから整理すべき荷物を取り出して前記整理先コンテナに整理する。
【0221】
選択可能な設計において、携帯する整理元コンテナは、前記倉庫整理タスク情報の実行完了後に、空になる予定のコンテナである。
【0222】
選択可能な設計において、前記処理モジュール1002はさらに、前記整理元コンテナが空になった場合、前記整理元コンテナを空コンテナを置くためのエリアに搬送するか、または倉庫整理の整理先コンテナとして利用し、および/または、前記整理すべき荷物が整理元コンテナから対応する整理先コンテナに移された後、前記整理先コンテナを前記収納エリアに搬送する。
【0223】
選択可能な設計において、前記倉庫整理タスク情報はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナのスペース記録情報を含み、前記処理モジュール1002はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナのスペース実際情報と前記スペース記録情報とが一致しないことを検出した場合、代替作業を起動する。
【0224】
選択可能な設計において、前記スペース記録情報は、コンテナ内荷物サイズ情報と、コンテナ内荷物占有スペース情報と、コンテナ内余剰スペース情報と、コンテナ内収納可能スペース情報とのうちの少なくとも1つを含む。
【0225】
選択可能な設計において、前記処理モジュール1002はさらに、ビジュアルセンサによって前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの内部空間を撮影して、撮影画像を分析することにより前記スペース実際情報を特定する。
【0226】
選択可能な設計において、前記処理モジュール1002は撮影画像を分析することにより前記スペース実際情報を特定するとき、具体的には、前記撮影画像に対応する多次元情報および/または深度情報に基づいて、前記スペース実際情報を特定する。
【0227】
選択可能な設計において、前記処理モジュール1002はさらに、距離センサによって前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの内部空間を感知して、感知結果を分析することにより前記スペース実際情報を特定する。
【0228】
選択可能な設計において、前記距離センサは、赤外線センサと、レーザセンサと、超音波センサとのうちの少なくとも1つを含む。
【0229】
選択可能な設計において、代替作業を起動することは、一致しない情報を前記サーバに報告することと、ロボットアームで前記整理先コンテナ内の荷物の位置を調整することと、アラーム情報を発出することのうちの少なくとも1つを含む。
【0230】
選択可能な設計において、前記倉庫整理タスク情報はさらに前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物記録情報を含み、前記処理モジュール1002はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物実際情報と前記荷物記録情報とが一致しないことを検出した場合、代替作業を起動する。
【0231】
選択可能な設計において、前記処理モジュール1002はさらに、一次元コードと、二次元コードと、無線タグとのうちの少なくとも1つにより、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物実際情報を特定する。
【0232】
本実施例で提供する装置は、前述のロボットに基づく方法実施例の技術スキームを実行するために用いられ、その実現原理と技術的効果は類似しているため、本実施例ではここで再度説明しない。
【0233】
図11は本開示の実施例で提供するサーバの構造模式図である。図11に示すように、本実施例のサーバは、少なくとも1つのプロセッサ1101と、前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されたメモリ1102とを含みうる。前記メモリ1102には前記少なくとも1つのプロセッサ1101で実行可能な指令が記憶され、前記指令は前記少なくとも1つのプロセッサ1101で実行され、前記少なくとも1つのプロセッサ1101に上記のいずれか1つの実施例に記載の、サーバに基づく方法を実行させる。
【0234】
選択可能に、メモリ1102は独立していてもよいし、プロセッサ1101と1つに集積されていてもよい。
【0235】
本実施例で提供するサーバの実現原理および技術的効果は、前に記載した各実施例を参照できるので、ここでは再度説明しない。
【0236】
図12は本開示の実施例で提供するロボットの構造模式図である。図12に示すように、本実施例のロボットは、少なくとも1つのプロセッサ1201と、前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されたメモリ1202とを含みうる。前記メモリ1202には前記少なくとも1つのプロセッサ1201で実行可能な指令が記憶され、前記指令は前記少なくとも1つのプロセッサ1201で実行され、前記ロボットに上記のいずれか1つの実施例に記載の、ロボットに基づく方法を実行させる。
【0237】
選択可能に、メモリ1202は独立していてもよいし、プロセッサ1201とともに1つに集積されていてもよい。
【0238】
本実施例で提供するロボットの実現原理および技術的効果は、前に記載した各実施例を参照できるので、ここでは再度説明しない。
【0239】
本開示の実施例はさらに、図11に示すサーバと図12に示すロボットとを含む、倉庫整理システムを提供する。なお、前記倉庫整理システムはさらに、倉庫整理機能の実現を補助するようにプットウォール(put wall)および/またはマルチピッキングカート等を含んでもよい。
【0240】
本実施例で提供する倉庫整理システムの具体的実現原理および効果は、前に記載した実施例を参照できるので、ここでは再度説明しない。
【0241】
本開示の実施例はさらに、コンピュータ読み取り可能記憶媒体を提供する。前記コンピュータ読み取り可能記憶媒体にはコンピュータ実行指令が記憶され、プロセッサによって前記コンピュータ実行指令が実行されると、上記のいずれか1つの実施例に記載の方法が実現される。
【0242】
本開示の実施例はさらに、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムが実行されると、上記のいずれか1つの実施例に記載の方法が実現される。
【0243】
本開示により提供するいくつかの実施例において開示された機器および方法は、その他の形態によっても実現できることは理解されよう。例えば、上記の機器の実施例は例示的なものにすぎず、例えばモジュールの区分は、一種の論理機能の区分であり、実際に具現化する場合は別の区分方法もありうる。例えば、複数のモジュールやアセンブリを結合したり、あるいは別のシステムに集積したりしてもよいし、または一部の特徴を省略したり、実行しなくてもよい。なお、明示した、または論じた相互間の結合、直接結合または通信接続は、なんらかのインタフェース、装置、あるいはモジュールを介した間接結合または通信接続であってもよいし、電気的、機械的、またはその他の形態であってもよい。
【0244】
前記の分離した部材として説明したモジュールは、物理的に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。モジュールとして示した部材は、物理的なユニットでもよいしそうでなくてもよく、一か所に位置してもよいし、複数のネットワークユニットに分散していてもよい。実際の必要に応じて一部またはすべてのモジュールを選択して本実施例のスキームを実現することができる。
【0245】
また、本開示の各実施例における各機能モジュールは、1つの処理ユニットに集積されていてもよいし、各モジュールが物理的に独立して存在してもよいし、2つまたは2つ以上のモジュールが1つのユニットに集積されていてもよい。上記のモジュールからなるユニットは、ハードウェアの形式を用いて実現してもよいし、ハードウェアにソフトウェアの機能ユニットを加えた形式を用いて実現してもよい。
【0246】
上記ソフトウェア機能モジュールの形式で実現される集積されたモジュールは、1つのコンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶されてもよい。上記のソフトウェア機能モジュールは1つの記憶媒体に記憶され、1台のコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワーク機器等でありうる)またはプロセッサに本開示の各実施例に記載の方法の一部のステップを実行させるための、いくつかの指令を含んでいる。
【0247】
上記プロセッサは、中央処理装置(Central Processing Unit、略称CPU)でもよいし、その他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、略称DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,略称ASIC)等であってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサでもよいし、または当該プロセッサはいずれかの通常のプロセッサ等でもよい。発明が開示した方法を組み合わせたステップは、直接ハードウェアのプロセッサとして体現され、実行されて完成されてもよいし、またはプロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせを用いて実行されて完成されてもよい。
【0248】
メモリは高速RAMを含みうる。さらに、少なくとも1つの磁気ディスクメモリのような不揮発性メモリNVMを含みうるし、さらにUディスク、モバイルハードディスク、ROM、磁気ディスク、光ディスク等であってもよい。
【0249】
バスはISA(Industry Standard Architecture)バス、PCI(Perriphera Component Interconnect)バス、またはEISA(Extended Industry Standard Architecture)バス等でありうる。バスはアドレスバス、データバス、制御バス等に分けてもよい。表示の便宜上であって、本開示の図面におけるバスは1本のバスあるいは1タイプのバスのみを有すると限定されるわけではない。
【0250】
上記のメモリは、例えばSRAM(Static Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、PROM(Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、光ディスクといった任意のタイプの揮発性あるいは不揮発性記憶機器、またはそれらの組み合わせで実現できる。記憶媒体は汎用または専用コンピュータでアクセスできる使用可能等のような媒体であってもよい。
【0251】
一例としての記憶媒体は、プロセッサに結合されることで、プロセッサが当該記憶媒体から情報を読み取り、且つ当該記憶媒体に情報を書き込むことが可能となる。もちろん、記憶媒体はプロセッサの構成部分であってもよい。プロセッサと記憶媒体はASIC(Application Specific Integrated Circuits)内に位置してもよい。もちろん、プロセッサと記憶媒体は独立したコンポーネントとして電子機器またはメイン制御機器に存在してもよい。
【0252】
当業者であれば、上記の各方法実施例のすべてまたは一部のステップは、プログラム指令に関わるハードウェアによって達成されうることが理解できよう。上記プログラムは、1つのコンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶されてもよい。当該プログラムが実行されるとき、上記の各方法実施例を含むステップが実行され、前記の記憶媒体にはROM、RAM、磁気ディスク、光ディスク等各種のプログラムコードを記憶可能な媒体が含まれる。
【0253】
最後に説明することとして、以上の各実施例は本開示の技術スキームを説明するためだけに用いたもので、限定するものではない。また、前記各実施例を参照して本開示を詳細に説明したが、当業者であれば理解できるように、前記各実施例に記載した技術スキームはさらに変更したり、一部または全部の技術特徴に対して同等の置換をすることが可能である。ただしこれらの変更または置換は、その技術スキームの本質を本開示の各実施例の技術スキームの範囲から逸脱させるものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-02-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバによって実行される倉庫整理方法であって、
倉庫整理要求のタイプを取得するステップと、
前記倉庫整理要求のタイプに基づいて、倉庫整理タスク情報を決定するステップと、
前記倉庫整理タスク情報を出力するステップと、を含み、
前記倉庫整理タスク情報は、荷物を整理元コンテナから整理先コンテナへ移すための、整理すべき荷物の情報と、前記荷物が現在存在する整理元コンテナの情報と、対応する整理先コンテナの情報とを含む、
倉庫整理方法。
【請求項2】
前記倉庫整理要求のタイプは、収納密度向上および/または出庫効率向上を含む、
請求項1に記載の倉庫整理方法。
【請求項3】
前記倉庫整理タスク情報を出力するステップは、
前記倉庫整理タスク情報における整理元コンテナの情報と整理先コンテナの情報とをロボットに送信して、前記ロボットに、前記倉庫整理タスク情報に基づいて前記整理元コンテナおよび前記整理先コンテナを収納エリアから所定エリアまで搬送させるステップと、
前記倉庫整理タスク情報における整理元コンテナの情報と整理先コンテナの情報と荷物の情報とをユーザに対して表示して、前記ユーザに、前記所定エリアにおいて前記荷物を前記整理元コンテナから前記整理先コンテナへ移させるステップと、を含み、または、
前記倉庫整理タスク情報を出力するステップは、
前記倉庫整理タスク情報をロボットに送信して、前記ロボットに、前記倉庫整理タスク情報に基づいて前記整理すべき荷物を対応する整理元コンテナから整理先コンテナへ移動させるステップを含む、
請求項1または2に記載の倉庫整理方法。
【請求項4】
前記倉庫整理タスク情報をロボットに送信して、前記ロボットに、前記倉庫整理タスク情報に基づいて前記整理すべき荷物を対応する整理元コンテナから整理先コンテナへ移動させるステップは、
前記ロボットに、整理すべき荷物が入った整理元コンテナを携帯して移動して、当該整理元コンテナ内の整理すべき荷物を少なくとも1つの整理先コンテナに整理するよう指示するステップ、および/または、
前記ロボットに、整理先コンテナを携帯して移動して、少なくとも1つの整理元コンテナから整理すべき荷物を取り出して前記整理先コンテナに整理するよう指示するステップを含む、
請求項に記載の倉庫整理方法。
【請求項5】
前記ロボットが携帯する整理元コンテナは、前記倉庫整理タスク情報の実行完了後、空になる予定のコンテナである、
請求項に記載の倉庫整理方法。
【請求項6】
前記整理元コンテナが空になった場合、前記整理元コンテナを空コンテナを置くためのエリアに搬送するか、または倉庫整理の整理先コンテナとして利用するよう前記ロボットに指示するステップ、および/または、
前記整理すべき荷物が整理元コンテナから対応する整理先コンテナに移された後、前記整理先コンテナを収納エリアに搬送するよう前記ロボットに指示するステップをさらに含む、
請求項またはに記載の倉庫整理方法。
【請求項7】
倉庫整理要求のタイプを取得するステップは、
収納エリアの荷物在庫状態と、コンテナ状態と、入庫要求と、出庫要求とのうちの少なくとも1つに基づいて、倉庫整理要求のタイプを特定するステップ、または
ユーザが入力した倉庫整理要求のタイプを取得するステップを含む、
請求項1~のいずれか一項に記載の倉庫整理方法。
【請求項8】
前記倉庫整理要求のタイプに基づいて倉庫整理タスク情報を決定するステップは、
前記倉庫整理要求のタイプが収納密度向上である場合、荷物の収納条件および/または荷物の現収納状態に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップを含む、
請求項1~のいずれか一項に記載の倉庫整理方法。
【請求項9】
荷物の収納条件および/または荷物の現収納状態に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、
収納エリアに収納されている荷物が現在占有している総コンテナ数と、前記収納されている荷物が倉庫整理後に占有する見込みの総コンテナ数とに基づいて、倉庫整理で節約可能なコンテナ数を取得するステップと、
倉庫整理に要する予想整理時間を計算するステップと、
前記節約可能なコンテナ数と前記予想整理時間が所定条件を満たす場合、荷物の収納条件および/または荷物の現収納状態に基づいて、前記倉庫整理タスク情報を生成するステップと、を含む、
請求項に記載の倉庫整理方法。
【請求項10】
前記節約可能なコンテナ数と前記予想整理時間が所定条件を満たさない場合、倉庫整理警告情報を生成するステップを含む、
請求項に記載の倉庫整理方法。
【請求項11】
荷物の収納条件に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、
前記荷物のID情報および/または属性情報を取得するステップと、
前記荷物のID情報および/または属性情報に基づいて、対応する収納条件を特定するステップと、
前記収納条件に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップと、を含み、
前記属性情報は、製造日と、オリジン属性と、荷主情報とのうちの少なくとも1つを含み、前記収納条件は、単品収納と、混在収納と、順番収納とのうちの少なくとも1つを含む、
請求項に記載の倉庫整理方法。
【請求項12】
荷物の現収納状態に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、
整理すべき荷物の現収納状態に基づいて、前記荷物に対応する整理先コンテナのタイプを特定するステップと、
特定された整理先コンテナのタイプに基づいて、前記倉庫整理タスク情報を生成するステップと、を含む、
請求項に記載の倉庫整理方法。
【請求項13】
整理すべき荷物の現収納状態に基づいて、前記荷物に対応する整理先コンテナのタイプを特定するステップは、
同一の整理先コンテナに入れるべき荷物が現在収納エリアにおいて1つのタイプのコンテナのみを占有している場合、前記タイプのコンテナを他のタイプのコンテナよりも優先して前記荷物の整理先コンテナとするステップ、および/または、
同一の整理先コンテナに入れるべき荷物が現在収納エリアにおいて複数のタイプのコンテナを占有している場合、前記複数の種類のコンテナが現在収納している荷物の数量および/または荷物の入庫時間に基づいて、前記複数のタイプのコンテナから整理先コンテナのタイプを選択するステップを含む、
請求項12に記載の倉庫整理方法。
【請求項14】
荷物の現収納状態に基づいて、前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、
同一の整理先コンテナに入れるべき荷物に対して、複数の選択可能なコンテナが存在する場合、前記荷物の占めるスペースおよび選択可能な各コンテナの余剰スペースに基づいて整理先コンテナを決定するステップと、
決定された整理先コンテナに基づいて、前記倉庫整理タスク情報を生成するステップと、を含む、
請求項に記載の倉庫整理方法。
【請求項15】
前記倉庫整理要求のタイプに基づいて倉庫整理タスク情報を決定するステップは、
前記倉庫整理要求のタイプが出庫効率向上である場合、荷物の出庫履歴情報および/または出庫計画情報に基づいて、前記倉庫整理タスク情報を生成するステップを含む、
請求項1~14のいずれか一項に記載の倉庫整理方法。
【請求項16】
荷物の出庫履歴情報および/または出庫計画情報に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、
第1の荷物と第2の荷物が同時に同一の出庫伝票に登場する回数が所定回数条件を満たし、且つ前記第1の荷物および前記第2の荷物の同一の出庫伝票上の出庫数量が所定の出庫数量条件を満たす場合、収納エリア内の少なくとも一部の第1の荷物と少なくとも一部の第2の荷物とを同一の整理先コンテナに整理するための倉庫整理タスク情報を生成するステップを含む、
請求項15に記載の倉庫整理方法。
【請求項17】
荷物の出庫計画情報に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、
未完了の出庫伝票上のすべての荷物に対応する出庫数量が単一のコンテナの収納キャパシティより小さい場合、前記出庫伝票に対応するすべての荷物を同一の整理先コンテナに整理するための倉庫整理タスク情報を生成するステップを含む、
請求項15に記載の倉庫整理方法。
【請求項18】
荷物の出庫計画情報に基づいて前記倉庫整理タスク情報を生成するステップは、
未完了の1つの出庫伝票、あるいは近接した複数の出庫伝票における第1の荷物の出庫数量が、単一のコンテナの収納キャパシティより大きく、且つ前記第1の荷物が現在複数のコンテナに分散している場合、前記複数のコンテナのうち少なくとも2つのコンテナ内の第1の荷物を同一の整理先コンテナに整理するための前記倉庫整理タスク情報を生成するステップを含み、
前記近接した複数の出庫伝票は、任意の2つの出庫伝票に対応する出庫時間の差がいずれも所定時間差の値より小さい、複数の出庫伝票である、
請求項15に記載の倉庫整理方法。
【請求項19】
前記倉庫整理タスク情報はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナのスペース記録情報を含み、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナのスペース実際情報と前記スペース記録情報とが一致しないことを検出した場合、ロボットに代替作業を起動させる、
請求項1~18のいずれか一項に記載の倉庫整理方法。
【請求項20】
前記スペース記録情報は、コンテナ内荷物サイズ情報と、コンテナ内荷物占有スペース情報と、コンテナ内余剰スペース情報と、コンテナ内収納可能スペース情報とのうちの少なくとも1つを含む、
請求項19に記載の倉庫整理方法。
【請求項21】
荷物の体積、コンテナ内に置かれた荷物の情報、コンテナ内スペース情報、在庫保管状況の数値の変化に基づいて、機械学習によって各コンテナのスペース記録情報を特定するステップをさらに含む、
請求項19または20に記載の倉庫整理方法。
【請求項22】
前記倉庫整理タスク情報はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物記録情報を含み、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物実際情報と前記荷物記録情報とが一致しないことを検出した場合、前記ロボットに代替作業を起動させる、
請求項1~21のいずれか一項に記載の倉庫整理方法。
【請求項23】
ロボットによって実行される倉庫整理方法であって、
サーバが倉庫整理要求のタイプに基づいて決定した、整理すべき荷物の情報と前記荷物が現在存在する整理元コンテナの情報と対応する整理先コンテナの情報とを含む倉庫整理タスク情報を取得するステップと、
前記倉庫整理タスク情報に基づいて、前記整理すべき荷物を整理元コンテナから対応する整理先コンテナに移すステップと、を含む、
倉庫整理方法。
【請求項24】
前記倉庫整理要求のタイプは、収納密度向上および/または出庫効率向上を含む、
請求項23に記載の倉庫整理方法。
【請求項25】
前記整理すべき荷物を整理元コンテナから対応する整理先コンテナに移すステップは、
整理すべき荷物が入った整理元コンテナを携帯して移動して、当該整理元コンテナ内の整理すべき荷物を少なくとも1つの整理先コンテナに整理するステップ、および/または、
整理先コンテナを携帯して移動して、少なくとも1つの整理元コンテナから整理すべき荷物を取り出して前記整理先コンテナに整理するステップを含む、
請求項23または24に記載の倉庫整理方法。
【請求項26】
携帯する整理元コンテナは、前記倉庫整理タスク情報の実行完了後、空になる予定のコンテナである、
請求項25に記載の倉庫整理方法。
【請求項27】
前記整理元コンテナが空になった場合、前記整理元コンテナを空コンテナを置くためのエリアに搬送するか、または倉庫整理の整理先コンテナとして利用するステップ、および/または、
前記整理すべき荷物が整理元コンテナから対応する整理先コンテナに移された後、前記整理先コンテナを収納エリアに搬送するステップをさらに含む、
請求項25または26に記載の倉庫整理方法。
【請求項28】
前記倉庫整理タスク情報はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナのスペース記録情報を含み、前記方法はさらに、
前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナのスペース実際情報と前記スペース記録情報とが一致しないことを検出した場合、代替作業を起動するステップを含む、
請求項2327のいずれか一項に記載の倉庫整理方法。
【請求項29】
前記スペース記録情報は、コンテナ内荷物サイズ情報、コンテナ内荷物占有スペース情報、コンテナ内余剰スペース情報、コンテナ内収納可能スペース情報のうちの少なくとも1つを含む、
請求項28に記載の倉庫整理方法。
【請求項30】
ビジュアルセンサによって前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの内部空間を撮影して、撮影画像を分析することにより前記スペース実際情報を特定するステップ、または、
距離センサによって前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの内部空間を感知して、感知結果を分析することにより前記スペース実際情報を特定するステップをさらに含む、
請求項28または29に記載の倉庫整理方法。
【請求項31】
撮影画像を分析することにより前記スペース実際情報を特定するステップは、
前記撮影画像に対応する多次元情報および/または深度情報に基づいて、前記スペース実際情報を特定するステップを含む、
請求項30に記載の倉庫整理方法。
【請求項32】
代替作業を起動するステップは、
一致しない情報を前記サーバに報告するステップと、ロボットアームで前記整理先コンテナ内の荷物の位置を調整するステップと、アラーム情報を発出するステップとのうちの少なくとも1つを含む、
請求項2831のいずれか一項に記載の倉庫整理方法。
【請求項33】
前記倉庫整理タスク情報はさらに、前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物記録情報を含み、前記方法はさらに、
前記整理先コンテナおよび/または整理元コンテナの荷物実際情報と前記荷物記録情報とが一致しないことを検出した場合、代替作業を起動するステップを含む、
請求項2332のいずれか一項に記載の倉庫整理方法。
【請求項34】
サーバに適用される倉庫整理装置であって、
倉庫整理要求のタイプを取得する取得モジュールと、
前記倉庫整理要求のタイプに基づいて、倉庫整理タスク情報を決定する決定モジュールと、
前記倉庫整理タスク情報を出力する出力モジュールと、を含み、
前記倉庫整理タスク情報は、荷物を整理元コンテナから整理先コンテナへ移すための、整理すべき荷物の情報と、前記荷物が現在存在する整理元コンテナの情報と、対応する整理先コンテナの情報とを含む、
倉庫整理装置。
【請求項35】
ロボットに適用される倉庫整理装置であって、
サーバが倉庫整理要求のタイプに基づいて決定した、整理すべき荷物の情報と前記荷物が現在存在する整理元コンテナの情報と対応する整理先コンテナの情報とを含む倉庫整理タスク情報を取得する取得モジュールと、
前記倉庫整理タスク情報に基づいて、前記整理すべき荷物を整理元コンテナから対応する整理先コンテナに移す処理モジュールと、を含む、
倉庫整理装置。
【請求項36】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されたメモリとを含み、
前記メモリには前記少なくとも1つのプロセッサで実行可能な指令が記憶され、前記指令は前記少なくとも1つのプロセッサで実行され、前記少なくとも1つのプロセッサに請求項1~23のいずれか一項に記載の倉庫整理方法を実行させる、
サーバ。
【請求項37】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されたメモリとを含み、
前記メモリには前記少なくとも1つのプロセッサで実行可能な指令が記憶され、前記指令は前記少なくとも1つのプロセッサで実行され、前記ロボットに請求項2433のいずれか一項に記載の倉庫整理方法を実行させる、
ロボット。
【請求項38】
請求項36に記載のサーバと、請求項37に記載のロボットとを含む、
倉庫整理システム。
【請求項39】
コンピュータ実行指令が記憶されたコンピュータ読み取り可能記憶媒体であって、プロセッサによって前記コンピュータ実行指令が実行されると、請求項1~33のいずれか一項に記載の倉庫整理方法が実現される、
コンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項40】
コンピュータプログラム を含むコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムが実行されると、請求項1~33のいずれか一項に記載の倉庫整理方法が実現される、
コンピュータプログラム製品。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0060】
図1は本開示の実施例で提供する一応用シーンの模式図である。図1に示すように、収納エリア10には複数のコンテナ20が収納でき、コンテナ20の中には荷物が収納できる。前記収納エリア10は倉庫でもよいし、荷物を収納できる他の任意のエリアでもよい。サーバ30はロボット40と通信可能である。前記サーバ30およびロボット40はそれぞれ1つでも複数でもよく、具体的な数は限定されない。サーバ30はロボット40を制御して、整理すべきコンテナ20を収納エリア10から取り出して、ワークステーション等の所定エリア50まで搬送させる。図中の点線はロボット40がコンテナを搬出する移動ルートを示している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0067】
選択可能に、収納エリアの荷物在庫状態と、コンテナ状態と、入庫要求と、出庫要求とのうちの少なくとも1つに基づいて、倉庫整理要求のタイプを特定できる。荷物の在庫状態は、荷物の数量、収納位置等を含みうる。コンテナ状態は、コンテナの位置、収納された荷物の情報、コンテナの余剰収納空間等を含みうる。入庫要求は、未来のある時間に1ロットの荷物の入荷があるというような、荷物の入庫計画を含みうる。出庫要求は、未来のある時間に1ロットの荷物の出庫があるというような、荷物の出庫計画を含みうる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0080】
具体的には、サーバは倉庫整理タスク情報を決定した後、ロボットを制御して収納エリアから整理元コンテナおよび整理先コンテナを所定エリアまで搬送させるとともに、倉庫整理タスク情報をユーザに対して表示して、ユーザに、倉庫整理タスク情報に基づいて、所定エリアまで運ばれた荷物を整理させることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0081】
倉庫整理タスク情報をユーザに対して表示する方法としては多くの方法がありうる。例えば、ディスプレイで倉庫整理タスク情報をユーザに表示してもよいし、または、倉庫整理タスク情報を携帯電話等のユーザが携帯する端末に送信して、携帯電話で倉庫整理タスク情報をユーザに表示してもよい。これにより、ユーザは所定エリアまで搬送された荷物を倉庫整理タスク情報に基づいて整理して、各荷物を整理元コンテナから取り出して対応する整理先コンテナに入れることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0087
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0087】
選択可能に、前記ロボットが携帯する整理元コンテナは、前記倉庫整理タスク情報の実行完了後、空になる予定のコンテナである。なお、前記整理元コンテナが空になった場合、前記ロボットに、空になった前記整理元コンテナを空コンテナを置くためのエリアまで搬送するか、または倉庫整理の整理先コンテナとして利用するよう指示して、頻繁にコンテナを移動させることを避け、倉庫整理効率を一層高めてもよい。前記整理すべき荷物が整理元コンテナから対応する整理先コンテナへ移された後、前記ロボットに前記整理先コンテナを前記収納エリアまで搬送するように指示することで、ロボットにより倉庫整理機能を完成し、人間が関与する必要がなく、マンパワーを有効に節約することができる。または、前記倉庫整理タスク情報をユーザのみに送信して、ユーザが倉庫整理タスク情報に基づいて倉庫に赴き、荷物の整理を実現するようにしてもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0135
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0135】
前記所定回数条件は実際の必要に応じて設定できる。例を挙げると、前記所定回数条件は、第1の荷物と第2の荷物が同一の出庫伝票に登場する回数がある回数閾値よりも大きいこと、または同一の出庫伝票に登場する回数を第1の荷物または第2の荷物を含む出庫伝票の総数で除算して得られた比率が、ある比率閾値より大きいことでありうる。以上のような所定回数条件を満たす場合、第1の荷物と第2の荷物がしばしば同一の出庫伝票に登場するとみなすことができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0142
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0142】
例を挙げると、ある1つの出庫伝票において第1の荷物の出庫数量が10であり、第2の荷物の出庫数量が10であり、10個の第1の荷物が単一のコンテナの収納スペースの50%を占め、10個の第2の荷物が単一のコンテナの収納スペースの40%を占める場合、50%+40%は単一のコンテナの収納キャパシティよりも小さい。したがって当該出庫伝票における第1の荷物および第2の荷物の出庫数量は単一のコンテナの収納キャパシティよりも小さいとみなすことができる。すべてまたは大部分の出庫伝票において、出庫数量が単一のコンテナの収容キャパシティより小さいことを満たす場合、前記第1の荷物と第2の荷物の同一の出庫伝票上の出庫数量が所定の出庫数量条件を満たしていることを意味する。なお、大部分の出庫伝票とは、ある閾値、例えば80%を上回る出庫伝票でありうる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0143
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0143】
第1の荷物と第2の荷物がしばしば同一の出庫伝票に登場し、且つ出庫数量が単一のコンテナの収納キャパシティより小さい場合、倉庫整理タスク情報を生成して、第1の荷物と第2の荷物を同一の整理先コンテナに整理することができる。同一の整理先コンテナにいれるべき第1の荷物と第2の荷物の数量は、出庫伝票に基づいて特定することができる。例えば、大部分の出庫伝票において、第1の荷物の出庫数量が10であり、第2の荷物の出庫数量が10である場合、10個の第1の荷物と10個の第2の荷物を同一の整理先コンテナに整理することができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0149
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0149】
出庫計画情報を考慮して荷物を整理することにより、将来出庫が計画されている荷物を同一の整理先コンテナに整理して、出庫の効率を高めることができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0168
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0168】
選択可能に、前記ロボットが代替作業を起動するステップは、一致しない情報を前記サーバに報告し、例えばコンテナAのスペース実際情報とスペース記録情報が一致しない場合、コンテナAのスペース実際情報をサーバに報告して、サーバに対応するスペース記録情報を精査または更新させるステップと、ロボットアームで前記整理先コンテナ内の荷物の位置を調整し、さらに調整後の実際情報をサーバに報告して記録させるステップと、アラーム情報を発出して、調査および調整するようユーザに注意喚起するステップと、のうちの少なくとも1つを含みうる。
【国際調査報告】