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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-02
(54)【発明の名称】通信方法及び通信装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/06 20090101AFI20230726BHJP
   H04W 76/32 20180101ALI20230726BHJP
【FI】
H04W4/06
H04W76/32
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023501551
(86)(22)【出願日】2021-07-13
(85)【翻訳文提出日】2023-02-10
(86)【国際出願番号】 CN2021105944
(87)【国際公開番号】W WO2022012506
(87)【国際公開日】2022-01-20
(31)【優先権主張番号】202010671517.9
(32)【優先日】2020-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジア、ジアンシン
(72)【発明者】
【氏名】ウ、ウェンフ
(72)【発明者】
【氏名】ゾン、ザイフェン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE22
5K067HH01
5K067JJ39
(57)【要約】
本願は、通信方法及び装置を提供し、アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間でマルチキャストサービスのデータを伝送するためのトンネルを解放する。これによりネットワークリソースオーバヘッドを低減することを助ける。方法は、第1端末デバイスが第1アクセスネットワークデバイスから第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバされるハンドオーバ準備フェーズに第1端末デバイスがあるとき、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信する最後の端末デバイスであることを第1アクセスネットワークデバイスが知ることを含む。第1アクセスネットワークデバイスは第1情報を送信し、ここで、第1情報は第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1アクセスネットワークデバイスによって、前記第1アクセスネットワークデバイスから第2アクセスネットワークデバイスに第1端末デバイスがハンドオーバされるハンドオーバ準備フェーズに前記第1端末デバイスがあるときに、前記第1端末デバイスが、前記第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信する最後の端末デバイスであると知る段階;及び
前記第1アクセスネットワークデバイスによって第1情報を送信する段階、ここで、前記第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、前記第1トンネルは、前記第1アクセスネットワークデバイスとマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素との間で前記第1マルチキャストサービスの前記データを伝送するために使用される、
を備える通信方法。
【請求項2】
前記第1アクセスネットワークデバイスによって第1情報を送信する前記段階は、前記第1アクセスネットワークデバイスによって、第3メッセージを第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信する段階、ここで、前記第3メッセージは前記第1情報を含む、
を含む、請求項1に記載の通信方法。
【請求項3】
前記第1アクセスネットワークデバイスによって、前記第1アクセスネットワークデバイスを介して前記第1マルチキャストサービスに加入した端末デバイスの数を更新する段階を更に備える、請求項1又は2に記載の通信方法。
【請求項4】
第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素によって、第3メッセージを第1アクセスネットワークデバイスから受信する段階、ここで、前記第3メッセージは第1情報を含み、前記第1情報は第1トンネルを解放するために使用され、前記第1トンネルは、前記第1アクセスネットワークデバイスとマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素との間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される;及び
前記第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素によって、第4メッセージをマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素へ送信する段階、ここで、前記第4メッセージは前記第1情報を含む
を備える通信方法。
【請求項5】
マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素によって、第4メッセージを第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素から受信する段階、ここで、前記第4メッセージは第1情報を含み、前記第1情報は第1トンネルを解放するために使用され、前記第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素との間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される;及び
前記マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素によって、第5メッセージをマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信する段階、ここで、前記第5メッセージは前記第1情報を含む、
を備える、通信方法。
【請求項6】
マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素によって、第5メッセージをマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素から受信する段階、ここで、前記第5メッセージは第1情報を含み、前記第1情報は第1トンネルを解放するために使用され、前記第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素との間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される;及び
前記マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素によって、前記第1情報に基づいて、前記第1トンネルを解放する段階
を備える、通信方法。
【請求項7】
第1アクセスネットワークデバイスによって、第1端末デバイスが前記第1アクセスネットワークデバイスから第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバされるハンドオーバ準備フェーズに前記第1端末デバイスがあるとき、前記第1端末デバイスが、前記第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信する最後の端末デバイスであると知る段階;、
前記第1アクセスネットワークデバイスによって第3メッセージを送信する段階、ここで、前記第3メッセージは、第1トンネルを解放するために使用される第1情報を含み、前記第1トンネルは、前記第1アクセスネットワークデバイスとマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素との間で前記第1マルチキャストサービスの前記データを伝送するために使用される;
第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素によって、前記第3メッセージを前記第1アクセスネットワークデバイスから受信する段階;及び
前記第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素によって、第4メッセージをマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素へ送信する段階、ここで、前記第4メッセージは前記第1情報を含む;
前記マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素によって、前記第4メッセージを受信する段階;
前記マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素によって、第5メッセージを前記マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信する段階、ここで、前記第5メッセージは、前記第1情報を含む;
前記マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素によって、前記第5メッセージを受信する段階;及び
前記マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素によって、前記第1情報に基づいて前記第1トンネルを解放する段階
を備える、通信方法。
【請求項8】
前記第1アクセスネットワークデバイスによって、前記第1アクセスネットワークデバイスを介して前記第1マルチキャストサービスに加入した端末デバイスの数を更新する段階を更に備える、請求項7に記載の通信方法。
【請求項9】
前記第1トンネルは、端末デバイスによって共有されるマルチキャストセッショントンネルである、請求項1から8のいずれか一項に記載の通信方法。
【請求項10】
前記第1情報は、前記第1トンネルを解放するために使用される請求、及び、前記第1マルチキャストサービスの識別情報を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の通信方法。
【請求項11】
請求項1から6のいずれか一項に記載の通信方法を実行するように構成されているユニットを備える無線通信装置。
【請求項12】
少なくとも1つのプロセッサを備える通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、コンピュータプログラムをメモリから呼び出し、前記コンピュータプログラムを実行し、請求項1から6のいずれか一項に記載の通信方法を実行するように構成されている、通信装置。
【請求項13】
前記メモリを更に備える、請求項12に記載の通信装置。
【請求項14】
装置に、請求項1から6のいずれか一項に記載の通信方法を実行させるための、プログラム。
【請求項15】
請求項1から3のいずれか一項に記載の通信方法を実行するように構成されている装置;
請求項4に記載の通信方法を実行するように構成されている装置;
請求項5に記載の通信方法を実行するように構成されている装置;及び
請求項6に記載の通信方法を実行するように構成されている装置
を備える、通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信分野に関連し、より具体的には、通信方法及び通信装置に関連する。
【背景技術】
【0002】
モバイルインターネットの発展に伴い、モバイル高解像度ビデオサービスが急激に増加している。ユーザは、固定型テレビ上で流行の番組を見ることから、携帯電話などのモバイル端末上で流行の番組を見ることに徐々に変化している。したがって、モバイルインターネットに対するビデオサービスの影響がますます強くなっている。ビデオサービスの伝送がエアインタフェースマルチキャストを通じて最適化できる場合、モバイルネットワークに対するビデオトラフィックの影響が大きく低減される。
【0003】
移動通信技術の前世代、例えば、第3世代(3rd generation, 3G)移動通信技術及び第4世代(4th generation, 4G)移動通信技術において、マルチキャストの解決手段を推進するのは非常に困難である。例えば、移動通信技術の前世代におけるマルチキャストの解決手段において、マルチキャストをサポートする専用ネットワーク要素及びインタフェースは、既存の通信アーキテクチャに基づいて追加される必要があり、専用マルチキャストチャネルが更にサポートのために必要とされる。これは、オペレータのオーバヘッドを増加させるだけでなく、端末の複雑性も増加させる。
【0004】
前述の困難を克服するべく、第5世代(the 5th generation, 5G)モバイル通信ネットワークアーキテクチャに基づいてマルチキャスト/ブロードキャストサービス(5G Multicast Broadcast Service, 5MBS)をどのようにサポートするかは、主要な研究トピックになっている。5MBS研究トピックの研究の主要な課題(key issue)は、マルチキャスト/ブロードキャストサービスセッション管理(MBS(multicast/broadcast service)セッション管理)である。この研究の課題について、マルチキャストセッショントンネルをどのように解放するかは、緊急に解決するべき問題である。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施形態は、通信方法及び装置をマルチキャストサービスに提供し、アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間でマルチキャストサービスのデータを伝送するためのトンネルを解放する。これによりネットワークリソースオーバヘッドを低減することを助ける。
【0006】
第1態様によれば、通信方法が提供される。本方法は以下に挙げることを含む。
【0007】
第1アクセスネットワークデバイスは、第1端末デバイスが第1アクセスネットワークデバイスから第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバされるハンドオーバ準備フェーズに第1端末デバイスがあるとき、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信する最後の端末デバイスであることを知る。
【0008】
第1アクセスネットワークデバイスは第1情報を送信し、ここで、第1情報は第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される。
【0009】
したがって、本願の本実施形態において、第1アクセスネットワークデバイスは、第1端末デバイスが第1アクセスネットワークデバイスから第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバされるハンドオーバ準備フェーズに第1端末デバイスがあるとき、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信する最後の端末デバイスであると知り、第1情報を送信して、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される第1トンネルを解放し得る。これによりネットワークリソースオーバヘッドを低減することを助ける。
【0010】
例えば、第1アクセスネットワークデバイスは、ソースアクセスネットワークデバイスであり得、第2アクセスネットワークデバイスはターゲットアクセスネットワークデバイスである。
【0011】
第1マルチキャストサービスは、1のマルチキャストサービス、又は、複数の異なるマルチキャストサービスを含み得る。これについては、限定されない。
【0012】
本願の例において、第1情報は、第1トンネル及び第1トンネルについての情報を解放するために使用される指示(indication)を含み得る。
【0013】
本願の別の例において、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用される指示(indication)及び第1マルチキャストサービスの識別情報を含み得る。
【0014】
本願の別の例において、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用される指示(indication)、第1マルチキャストサービスの識別情報、及び第1トンネルについての情報を含み得る。
【0015】
第1トンネルについての情報は、第1トンネルを一意に決定するために使用され得、例えば、第1トンネルのトンネルエンドポイント識別子(tunnel endpoint identifier, TEID)又は第1トンネルのIDであり得る。ここでは、これについて限定しない。第1マルチキャストサービスの識別情報は、マルチキャストサービスを一意に決定するために使用され得、例えば、マルチキャストサービスID、マルチキャストサービス名称、マルチキャストアドレス、又はマルチキャストグループIDであり得る。これは本明細書において限定されない。
【0016】
本願の本実施形態において、ハンドオーバ準備フェーズは、ソースアクセスネットワークデバイス、ターゲットアクセスネットワークデバイス、又はコアネットワークデバイス(AMF、SMF、UPF又は同様のものであり得るが、ここでは限定されない)が、ハンドオーバによって必要とされるリソースを第1端末デバイスのために準備するフェーズであり得る。ハンドオーバによって必要とされるリソースは、転送トンネル、ターゲットアクセスネットワークデバイスを介してサービスデータを受信するために第1端末デバイスによって必要とされる無線ベアラ構成情報、第1端末デバイスのためにターゲットアクセスネットワークデバイスによって構成されているエアインタフェースリソース、又は同様のものを含み得る。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0017】
例において、Xnハンドオーバシナリオにおいて、ハンドオーバ準備フェーズは、ソースアクセスネットワークデバイスが第1端末デバイスの測定レポートを受信し、測定レポートに基づいて第1端末デバイスに対してハンドオーバ決定を行うプロセスであり得、ここで、決定結果はハンドオーバであり;ソースアクセスネットワークデバイスは、ハンドオーバ請求をターゲットアクセスネットワークデバイスへ送信し、ターゲットアクセスネットワークデバイスによって送信されたハンドオーバ請求確認応答を受信する。
【0018】
例において、N2ハンドオーバにおいて、ハンドオーバ準備フェーズは、ソースアクセスネットワークデバイスが第1端末デバイスの測定レポートを受信し、測定レポートに基づいて、ハンドオーバ要求(handover required)をソースアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信し、ソースアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、ターゲットアクセス及びモビリティ管理ネットワーク要素からUEコンテキスト作成応答を受信するプロセスであり得る。
【0019】
ソースアクセスネットワークデバイスは、ハンドオーバ準備フェーズの任意の時点において、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信する最後の端末デバイスであると知り得る。
【0020】
いくつかの任意選択的な実施形態において、ハンドオーバ準備フェーズにおいて、第1マルチキャストサービスに加入した第1端末デバイスが測定レポートをソースアクセスネットワークデバイスへ送信するとき、ソースアクセスネットワークデバイスは、測定レポートに基づいて、第1端末デバイスに対してハンドオーバ決定を行い、ここで、決定結果はハンドオーバであり;ソースアクセスネットワークデバイスは、ソースアクセスネットワークデバイスを介して、第1マルチキャストサービスに加入した端末デバイスの数を更新し、例えば、端末デバイスの数を1減少させ得る。端末デバイスの数が0であるとき、ソースアクセスネットワークデバイスは、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信する最後の端末デバイスであると知り得る。
【0021】
いくつかの任意選択的な実施形態において、ソースアクセスネットワークデバイスを介してマルチキャストサービスに加入した端末デバイスの数は、第1端末デバイスのPDUセッションに関連付けられたマルチキャストサービスに対応する、マルチキャストコンテキスト(Multicast Context)、マルチキャストセッションコンテキスト(Multicast Session Context)、マルチキャストグループコンテキスト(Multicast Group Context)又はマルチキャストサービスコンテキスト(Multicast Service Context)に含まれ得る。
【0022】
例えば、コアネットワークデバイスは、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素であり得、例えば、MUF、M-UPF、MS-UPF又はMB-UPFであり得る。これについては、限定されない。このケース、第1トンネルは、ソースアクセスネットワークデバイスとマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素(MUF、M-UPF、MS-UPF又はMB-UPFなど)との間で第1マルチキャストサービスを伝送するために使用されるトンネルを含み得る。
【0023】
例えば、コアネットワークデバイスは、ユーザプレーン機能ネットワーク要素であり得、例えば、UPFであり得る。このケース、第1トンネルは、ソースアクセスネットワークデバイスとユーザプレーン機能ネットワーク要素(例えばUPF)との間で第1マルチキャストサービスを伝送するために使用されるトンネルを含み得る。
【0024】
コアネットワークデバイスがユーザプレーン機能ネットワーク要素であるとき、ユーザプレーン機能ネットワーク要素は、マルチキャストサービスを処理するために使用できるユーザプレーン機能を含み得ることに留意されたい。すなわち、マルチキャストサービスを処理するために使用できるユーザプレーン機能(例えば、MUF、M-UPF、MS-UPF、又はMB-UPF)は、機能ネットワーク要素内にユーザプレーン機能ネットワーク要素と共に組み合わされ得るとみなされ得る。これに対応して、このケースにおいて、セッション管理機能ネットワーク要素は、マルチキャストサービスを処理するために使用できる制御プレーン機能を含み得る。すなわち、マルチキャストサービスを処理するために使用できる制御プレーン機能(例えば、MCF、M-SMF、MS-SMF、又はMB-SMF)は、機能ネットワーク要素内でセッション管理機能ネットワーク要素と共に組み合わされ得る。
【0025】
第1態様を参照すると、第1態様のいくつかの実装において、例えば、Xnハンドオーバシナリオにおいて、第1アクセスネットワークデバイスが第1情報を送信することは、以下を含む。
【0026】
第1アクセスネットワークデバイスはハンドオーバ請求を第2アクセスネットワークデバイスへ送信し、ここで、ハンドオーバ請求は、第1アクセスネットワークデバイスから第2アクセスネットワークデバイスに第1端末デバイスをハンドオーバすることを請求し、ハンドオーバ請求は第1情報を含む。
【0027】
例えば、第1端末デバイスの測定レポートを受信し、測定レポートに基づいて、第1端末デバイスが第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバされる必要があると決定する、又は、ハンドオーバ請求を第2アクセスネットワークデバイスへ送信すると決定するとき、第1アクセスネットワークデバイスは、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した最後の端末デバイスであると知り得る。このケースにおいて、第1アクセスネットワークデバイスによって第2アクセスネットワークデバイスへ送信されたハンドオーバ請求は、第1情報を保持し得る。
【0028】
これに対応して、ハンドオーバ請求を第1アクセスネットワークデバイスから受信した後に、第2アクセスネットワークデバイスは、経路切替請求(例えば、N2経路切替請求、N2経路切替請求)をアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素(例えばAMF)へ送信し得、ここで、経路切替請求は第1情報を含む。次に、アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、PDUセッションコンテキスト更新請求(例えば、Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext Request)をセッション管理機能ネットワーク要素へ送信し得、ここで、PDUセッションコンテキスト更新請求は第1情報を含む。
【0029】
更に、コアネットワークデバイスがマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素であるとき、PDUセッションコンテキスト更新請求を受信した後に、セッション管理機能ネットワーク要素は、第1メッセージをマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素へ送信し得、ここで、第1メッセージは第1情報を含む。例えば、第1メッセージはN16メッセージであり得る。第1メッセージを受信した後に、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素は、第5メッセージをマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信し得、ここで、第5メッセージは第1情報を含み得る。例えば、第5メッセージはN4セッション更新請求であり得る。マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第5メッセージに基づいて第1情報を取得し、第1トンネルを解放し得る。
【0030】
コアネットワークデバイスがユーザプレーン機能ネットワーク要素であるとき、PDUセッションコンテキスト更新請求を受信した後、セッション管理機能ネットワーク要素は、N4セッション更新請求をユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信し得、ここで、N4セッション更新請求は第1情報を含み得る。ユーザプレーン機能ネットワーク要素は、N4セッション更新請求に基づいて第1情報を取得して第1トンネルを解放し得る。
【0031】
したがって、本願の本実施形態において、Xnハンドオーバシナリオにおいて、第1アクセスネットワークデバイスによって第2アクセスネットワークデバイスへ送信されたハンドオーバ請求は第1情報を保持し、その結果、第1情報はコアネットワークデバイスへ伝送され、コアネットワークデバイスは第1情報に基づいて第1トンネルを解放できる。したがって、本願の本実施形態において、アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するための第1トンネルは、Xnハンドオーバシナリオにおいて解放できる。これによりネットワークリソースオーバヘッドを低減することを助ける。
【0032】
加えて、Xnハンドオーバシナリオにおいて、第1アクセスネットワークデバイスは、既存のシグナリング(例えばハンドオーバ請求)において第1情報を含むことができ、その結果、第1情報は最終的に、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信される。これにより、ネットワークリソースオーバヘッドを更に低減することを助ける。
【0033】
第1態様を参照すると、第1態様のいくつかの実装において、例えば、N2ハンドオーバシナリオにおいて、第1アクセスネットワークデバイスが第1情報を送信することは、以下を含む。
【0034】
第1アクセスネットワークデバイスは、ハンドオーバ要求(例えばハンドオーバ要求)を第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信し、ここで、ハンドオーバ要求は第1情報を含む。
【0035】
例えば、第1端末デバイスの測定レポートを受信する、又は、ハンドオーバ要求を第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信することを決定するとき、第1アクセスネットワークデバイスは、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した最後の端末デバイスであると知り得る。このケースにおいて、第1アクセスネットワークデバイスによって第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信されたハンドオーバ要求は、第1情報を含み得る。例えば、第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素はソースアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素であり得る。
【0036】
これに対応して、ハンドオーバ要求を受信した後に、第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、UEコンテキスト作成請求(例えばNamf_Communication_CreateUEContext Request)を第2アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信し得、ここで、UEコンテキスト作成請求は第1情報を含む。次に、第2アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、PDUセッション更新コンテキスト請求をセッション管理機能ネットワーク要素へ送信し、ここで、PDUセッション更新コンテキスト請求は第1情報を含み得る。第2アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、ターゲットアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素と称され得る。
【0037】
更に、コアネットワークデバイスがマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素であるとき、PDUセッションコンテキスト更新請求を受信した後に、セッション管理機能ネットワーク要素は、第1メッセージをマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素へ送信し得、ここで、第1メッセージは第1情報を含む。例えば、第1メッセージはN16メッセージであり得る。第1メッセージを受信した後に、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素は、第5メッセージをマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信し得、ここで、第5メッセージは第1情報を含み得る。例えば、第5メッセージはN4セッション更新請求であり得る。これに対応して、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第5メッセージに基づいて第1情報を取得し、第1トンネルを解放し得る。マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素は代替的に、第5メッセージに基づいて第1トンネルを解放し得る。
【0038】
コアネットワークデバイスがユーザプレーン機能ネットワーク要素であるとき、PDUセッションコンテキスト更新請求を受信した後、セッション管理機能ネットワーク要素は、セッション更新請求(例えば、N4セッション更新請求)をユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信し得、ここで、セッション更新請求は第1情報を含み得る。これに対応して、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素は、セッション更新請求に基づいて第1情報を取得して第1トンネルを解放し得る。
【0039】
したがって、本願の本実施形態において、N2ハンドオーバシナリオにおいて、第1アクセスネットワークデバイスによって第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信されたハンドオーバ要求は第1情報を保持し、その結果、第1情報はコアネットワークデバイスへ伝送され、コアネットワークデバイスは、第1情報に基づいて第1トンネルを解放できる。したがって、本願の本実施形態において、アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するための第1トンネルは、N2ハンドオーバシナリオにおいて解放できる。これによりネットワークリソースオーバヘッドを低減することを助ける。
【0040】
加えて、N2ハンドオーバシナリオにおいて、第1アクセスネットワークデバイスは、既存のシグナリング(例えばハンドオーバ要求)において第1情報を含むことができ、その結果、第1情報は最終的に、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信される。これにより、ネットワークリソースオーバヘッドを更に低減することを助ける。
【0041】
第1態様を参照すると、第1態様のいくつかの実装において、第1アクセスネットワークデバイスが第1情報を送信することは、以下を含む。
【0042】
第1アクセスネットワークデバイスが第3メッセージを第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信し、ここで、第3メッセージは第1情報を含み、第1端末デバイスが第1マルチキャストサービスに加入するとき、第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、第1マルチキャストサービスについて第1アクセスネットワークデバイスによって選択されるアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素である。
【0043】
例えば、第1アクセスネットワークデバイスは、ハンドオーバ準備フェーズにおける任意の時点で、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した最後の端末デバイスであると知り得る。第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した最後の端末デバイスであると知るとき、又は、知った後に、第1アクセスネットワークデバイスは、第3メッセージを第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信し得る。これは、本願において限定されない。
【0044】
これに対応して、第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は第3メッセージを受信する。次に、第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素へ第4メッセージを送信し得、ここで、第4メッセージは第1情報を保持する。例えば、第4メッセージはN11メッセージであり得る。第4メッセージを受信した後、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素は、第1情報を保持する第5メッセージをマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信し得る。例えば、第5メッセージはN4セッション更新請求であり得る。これに対応して、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第5メッセージに基づいて第1情報を取得し、第1トンネルを解放し得る。
【0045】
いくつかの任意選択的な実施形態において、第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は代替的に、第1端末デバイスに関連する、又は関連しない別のアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素であり得る。例えば、第1端末デバイスに関連するアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、非アクセス層(non-access stratum, NAS)シグナリングサービスを第1端末デバイスに提供できるアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素であり得、第1端末デバイスに関連しないアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、NASシグナリングサービスを第1端末デバイスに提供できないアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素であり得る。
【0046】
いくつかの任意選択的な実施形態において、第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、前述のソースアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素と同一のネットワーク要素であり得る、又は、前述のターゲットアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素と同一のネットワーク要素であり得る。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0047】
したがって、本願の本実施形態において、第1アクセスネットワークデバイスによって第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信された第3メッセージは第1情報を保持し、その結果、第1情報はコアネットワークデバイスへ伝送され、コアネットワークデバイスは、第1情報に基づいて第1トンネルを解放できる。したがって、本願の本実施形態において、アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するための第1トンネルを解放できる。これによりネットワークリソースオーバヘッドを低減することを助ける。
【0048】
第2態様によれば、通信方法が提供される。本方法は以下に挙げることを含む。
【0049】
第2アクセスネットワークデバイスは、ハンドオーバ請求を第1アクセスネットワークデバイスから受信し、ここで、ハンドオーバ請求は、第1端末デバイスを第1アクセスネットワークデバイスから第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバすることを請求し、ハンドオーバ請求は第1情報を含み、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される。
【0050】
第2アクセスネットワークデバイスは経路切替請求をアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信し、ここで、経路切替請求は第1情報を含む。
【0051】
第3態様によれば、通信方法が提供される。本方法は以下に挙げることを含む。
【0052】
アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素が第2アクセスネットワークデバイスから経路切替請求を受信し、ここで、経路切替請求は第1情報を含み、第1情報は第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される。
【0053】
アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、プロトコルデータユニットPDUセッションコンテキスト更新請求をセッション管理機能ネットワーク要素へ送信し、ここで、PDUセッションコンテキスト更新請求は第1情報を含む。
【0054】
第4態様によれば、通信方法が提供される。本方法は以下に挙げることを含む。
【0055】
セッション管理機能ネットワーク要素がプロトコルデータユニットPDUセッションコンテキスト更新請求をアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素から受信し、ここで、PDUセッションコンテキスト更新請求は第1情報を含み、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される。
【0056】
セッション管理機能ネットワーク要素が第1メッセージをマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素へ送信し、ここで第1メッセージは第1情報を含む。
【0057】
第4態様を参照すると、第4態様のいくつかの可能な実装において、第1メッセージはN16メッセージである。
【0058】
第5態様によれば、通信方法が提供される。本方法は以下に挙げることを含む。
【0059】
セッション管理機能ネットワーク要素がプロトコルデータユニットPDUセッションコンテキスト更新請求をアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素から受信し、ここで、PDUセッションコンテキスト更新請求は第1情報を含み、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される。
【0060】
セッション管理機能ネットワーク要素は、セッション更新請求をユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信し、ここでセッション更新請求は第1情報を含む。
【0061】
第6態様によれば、通信方法が提供される。本方法は以下に挙げることを含む。
【0062】
マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素が第1メッセージをセッション管理機能ネットワーク要素から受信し、ここで、第1メッセージは第1情報を含み、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される。
【0063】
マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素は、第5メッセージをマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信し、ここで、第5メッセージは第1情報を含む。
【0064】
第6態様を参照すると、第6態様のいくつかの可能な実装において、第1メッセージはN16メッセージである。
【0065】
第6態様を参照すると、第6態様のいくつかの可能な実装において、第5メッセージはN4セッション更新請求である。
【0066】
第7態様によれば、通信方法が提供される。本方法は以下に挙げることを含む。
【0067】
第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素がハンドオーバ要求を第1アクセスネットワークデバイスから受信し、ここで、ハンドオーバ要求は第1情報を含み、第1情報は第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される。
【0068】
第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、ユーザ機器(UE)コンテキスト作成請求を第2アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信し、ここで、UEコンテキスト作成請求は第1情報を含む。
【0069】
第8態様によれば、通信方法が提供される。本方法は以下に挙げることを含む。
【0070】
第2アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素が、ユーザ機器(UE)コンテキスト作成請求を第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素から受信し、ここで、UEコンテキスト作成請求は第1情報を含み、第1情報は第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される。
【0071】
第2アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、プロトコルデータユニットPDUセッションコンテキスト更新請求をセッション管理機能ネットワーク要素へ送信し、ここで、PDUセッションコンテキスト更新請求は第1情報を含む。
【0072】
第9態様によれば、以下を含む通信方法が提供される。
【0073】
第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、第1アクセスネットワークデバイスから第3メッセージを受信し、ここで、第3メッセージは第1情報を含み、第1情報は第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用され、第1端末デバイスが第1マルチキャストサービスに加入するとき、第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、第1マルチキャストサービスについて第1アクセスネットワークデバイスによって選択されるアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素である。
【0074】
第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、第4メッセージをマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素へ送信し、ここで、第4メッセージは第1情報を含む。
【0075】
第9態様を参照すると、第9態様のいくつかの可能な実装において、第3メッセージはN2メッセージである。
【0076】
第10態様によれば、以下を含む通信方法が提供される。
【0077】
マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素が第4メッセージを第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素から受信し、ここで、第4メッセージは第1情報を含み、第1情報は第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用され、第1端末デバイスが第1マルチキャストサービスに加入するとき、第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、第1マルチキャストサービスについて第1アクセスネットワークデバイスによって選択されたアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素である。
【0078】
マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素は、第5メッセージをマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信し、ここで、第5メッセージは第1情報を含む。
【0079】
第10態様を参照すると、第10態様のいくつかの可能な実装において、第5メッセージはN4セッション更新請求である。
【0080】
第9態様又は第10態様を参照すると、第9態様又は第10態様のいくつかの可能な実装において、第4メッセージはN11メッセージである。
【0081】
第11態様によれば、通信方法が提供される。本方法は以下に挙げることを含む。
【0082】
マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素が第5メッセージをマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素から受信し、ここで、第5メッセージは第1情報を含み、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される。
【0083】
マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素は第1情報に基づいて第1トンネルを解放する。
【0084】
第12態様によれば、通信方法が提供される。本方法は以下に挙げることを含む。
【0085】
ユーザプレーン機能ネットワーク要素がセッション更新請求をセッション管理ネットワーク要素から受信し、ここで、セッション更新請求は、第1情報を含み、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される。
【0086】
ユーザプレーン機能ネットワーク要素は第1情報に基づいて第1トンネルを解放する。
【0087】
第11態様又は第12態様を参照すると、第11態様又は第12態様のいくつかの可能な実装において、第1トンネルは、第1トンネルの関連リソース、例えばトンネルエンドポイント識別子を除去することによって解放され得る。
【0088】
第11態様又は第12態様を参照すると、第11態様又は第12態様のいくつかの可能な実装において、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用される指示、及び、第1トンネルについての情報を含む。
【0089】
第1トンネルの解放は、第1トンネルを解放するために使用される指示、及び、第1トンネルについての情報に基づいて第1トンネルを解放することを含む。
【0090】
このように、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素が、第1情報に含まれる第1トンネルについての情報に対応する第1トンネル(例えば、1又は複数の第1トンネルであり得るが、これに限定されない)を解放し得る。
【0091】
第11態様又は第12態様を参照すると、第11態様又は第12態様のいくつかの可能な実装において、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用される指示、及び、第1マルチキャストサービスの識別情報を含む。
【0092】
第1トンネルを解放することは、第1マルチキャストサービスの識別情報に基づいて第1マルチキャストサービスを決定すること;第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間の第1マルチキャストサービスのデータを伝送するための第1トンネルを決定すること;及び、第1トンネルを解放するために使用される指示に基づいて第1トンネルを解放することを含む。
【0093】
このように、マルチキャストセッション機能ネットワーク要素、又はセッション機能ネットワーク要素は、第1情報において示される第1マルチキャストサービスに対応するすべてのマルチキャストセッショントンネル、すなわち、ソースアクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される第1トンネル(例えば、すべての第1トンネル)を解放し得る。
【0094】
第11態様又は第12態様を参照すると、第11態様又は第12態様のいくつかの可能な実装において、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用される指示、第1マルチキャストサービスの識別情報、及び第1トンネルについての情報を含む。
【0095】
第1トンネルを解放することは、第1マルチキャストサービスの識別情報に基づいて第1マルチキャストサービスを決定すること;第1トンネルについての情報に基づいて、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するためのトンネルから第1トンネルを決定すること;及び、第1トンネルを解放するために使用される指示に基づいて第1トンネルを解放することを含む。
【0096】
このようにして、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第1情報に含まれる第1トンネルについての情報に対応する第1トンネルを解放し得る。加えて、第1トンネルが第1マルチキャストサービスの識別情報及び第1トンネルについての情報の両方に基づいて決定されるとき、第1トンネルは、第1マルチキャストサービスに対応する1又は複数のマルチキャストセッショントンネルだけから決定される必要がある。これにより、第1トンネルをより正確かつ迅速に決定し、第1トンネルを解放する効率を改善することを助ける。
【0097】
本願の第2態様から第12態様、および、対応する実装において実現される有益な効果については、本願の第1態様および対応する実装において実現される有益な効果が参照されることが理解されるべきである。詳細を再び説明しない。
【0098】
第13態様によれば、通信装置が提供される。装置は、第1態様から第12態様のいずれか1つ又は第1態様から第12態様のいずれか1つの可能な実装による通信方法を実行するように構成されているモジュール又はユニットを備える。
【0099】
第14態様によれば、通信装置が提供される。装置はプロセッサを備え、プロセッサは、コンピュータプログラムをメモリから呼び出し、コンピュータプログラムを実行して、第1態様から第12態様のいずれか1つ、又は、第1態様から第12態様のいずれか1つの可能な実装による通信方法を実行するように構成されている。
【0100】
任意選択で、通信装置は更に、メモリを備え得、メモリは、プロセッサによって実行されるプログラムを格納するように構成されている。
【0101】
通信装置は例えば、アクセスネットワークデバイス、アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素、セッション管理機能ネットワーク要素、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素、又はマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素であり得る。
【0102】
第15態様によれば、チップが提供される。チップはプロセッサ及び通信インタフェースを備える。通信インタフェースは、外部デバイス又は内部デバイスと通信するように構成されている。プロセッサは、第1態様から第12態様のいずれか1つ、又は、第1態様から第12態様のいずれか1つの可能な実装による方法を実装するように構成されている。
【0103】
任意選択で、チップはメモリを更に含み得る。メモリは命令を格納する。プロセッサは、メモリに格納された命令又は他の命令を実行するように構成されている。命令が実行されるとき、プロセッサは、第1態様から第12態様のいずれか1つ、又は、第1態様から第12態様の可能な実装による方法を実装するように構成されている。
【0104】
任意選択で、チップは、アクセスネットワークデバイス、アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素、セッション管理機能ネットワーク要素、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素、又はマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素に統合され得る。
【0105】
第16態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、同期装置によって実行されるプログラムコードを格納し、プログラムコードは、第1態様から第12態様のいずれか1つ、又は、第1態様から第12態様のいずれか1つの可能な実装による方法を実装するために使用される命令を含む。
【0106】
第17態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行するとき、コンピュータは、第1態様から第12態様のいずれか1つ、又は、第1態様から第12態様のいずれか1つの可能な実装による方法を実行することが可能である。
【0107】
第18態様によれば、第1態様又は第1態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行するように構成されている装置、第2態様、第3態様、及び第4態様による方法を実行するように構成されている装置、並びに、第11態様又は第11態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行するように構成されている装置を備える通信システムが提供される。
【0108】
第19態様によれば、第1態様又は第1態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行するように構成されている装置、第2態様、第3態様、第5態様、及び第6態様による方法を実行するように構成されている装置、ならび、第12態様又は第12態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行するように構成されている装置を備える通信システムが提供される。
【0109】
第20態様によれば、第1態様又は第1態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行するように構成されている装置、第7態様、第8態様、及び第4態様による方法を実行するように構成されている装置、並びに、第11態様又は第11態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行するように構成されている装置を備える通信システムが提供される。
【0110】
第21態様によれば、第1態様又は第1態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行するように構成されている装置、第7態様、第8態様、第5態様、及び第6態様による方法を実行するように構成されている装置、ならび、第12態様又は第12態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行するように構成されている装置を備える通信システムが提供される。
【0111】
第22態様によれば、第1態様又は第1態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行するように構成されている装置、第9態様及び第10態様による方法を実行するように構成されている装置、並びに、第11態様又は第11態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行するように構成されている装置を備える通信システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0112】
図1】本願の実施形態によるシステムアーキテクチャの概略図である。
【0113】
図2】本願の実施形態による別のシステムアーキテクチャの概略図である。
【0114】
図3A】本願の実施形態による伝送サービスデータの概略図である。
【0115】
図3B】本願の実施形態による別のサービスデータの伝送の概略図である。
【0116】
図4A】端末デバイスがマルチキャストサービスに加入することの概略フローチャートである。
図4B】端末デバイスがマルチキャストサービスに加入することの概略フローチャートである。
図4C】端末デバイスがマルチキャストサービスに加入することの概略フローチャートである。
【0117】
図5A】本願の実施形態による解決手段が適用可能である適用シナリオの概略図である。
【0118】
図5B】本願の実施形態による解決手段が適用可能である適用シナリオの概略図である。
【0119】
図5C】本願の実施形態による解決手段が適用可能である適用シナリオの概略図である。
【0120】
図6】本願の実施形態による通信方法の概略フローチャートである。
【0121】
図7A】本願の実施形態による通信方法の具体的な例である。
図7B】本願の実施形態による通信方法の具体的な例である。
【0122】
図8】本願の実施形態による別の通信方法の概略フローチャートである。
【0123】
図9A】本願の実施形態による別の通信方法の具体的な例である。
図9B】本願の実施形態による別の通信方法の具体的な例である。
【0124】
図10A】本願の実施形態による別の通信方法の具体的な例である。
図10B】本願の実施形態による別の通信方法の具体的な例である。
図10C】本願の実施形態による別の通信方法の具体的な例である。
【0125】
図11】本願の実施形態による無線通信デバイスの構造の概略図である。
【0126】
図12】本願の実施形態によるネットワークデバイスの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0127】
以下では、添付図面を参照して、本願の技術的解決手段を説明する。
【0128】
本願の実施形態の技術的解決手段は、様々な通信システム、例えば、移動通信用グローバルシステム(global system for mobile communications, GSM(登録商標))、符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access, WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(general packet radio service, GPRS)、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)システム、システムアーキテクチャエボリューション(system architecture evolved, SAE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex, FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex, TDD)、ユニバーサル移動体通信システム(universal mobile telecommunications system, UMTS)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(worldwide interoperability for microwave access, WiMAX(登録商標))通信システム、第5世代(5th generation, 5G)システム、又は新無線(new radio, NR)、及び後続の進化型通信システムに適用され得る。
【0129】
図1は、本願の実施形態による通信システムの概略図である。図1には、アクセスネットワークデバイス、コアネットワークデバイス及び端末デバイスが含まれる。端末デバイスはアクセスネットワークデバイスに接続され、アクセスネットワークデバイスはコアネットワークデバイスに接続され、その結果、端末デバイスは、アクセスネットワークデバイスを使用することによってコアネットワークデバイスと通信できる。
【0130】
本願の実施形態における端末デバイスはまた、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局(mobile station, MS)、モバイル端末(mobile terminal, MT)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者ステーション、移動局、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザ装置又は同様のものと称され得る。
【0131】
端末デバイスは、ユーザに音声/データ接続を提供するデバイス、例えば、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、又はオンボードデバイスであり得る。現在、いくつかの端末は、例えば、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、パームトップ、モバイルインターネットデバイス(mobile internet device, MID)、ウェアラブルデバイス、仮想現実(virtual reality、VR)デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)デバイス、産業用制御(industrial control)における無線端末、自動運転(selfdriving)における無線端末、遠隔外科手術(remote medical surgery)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、交通安全性(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、無線モデムに接続されているコンピューティングデバイス又は別の処理デバイス、オンボードデバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークにおける端末デバイス、又は、進化型公衆陸上移動体ネットワーク(public land mobile network, PLMN)における端末デバイスであり得る。これは、本願の実施形態において限定されない。
【0132】
限定ではなく例として、本願の実施形態において、ウェアラブルデバイスはまた、ウェアラブルインテリジェントデバイスと称され得、ウェアラブル技術を日常の衣類のインテリジェント設計に適用することによって開発された、眼鏡、手袋、腕時計、服、靴などのウェアラブルデバイスの総称である。ウェアラブルデバイスは、身体に直接的に着用できる又はユーザの衣類又はアクセサリに組み込むことができるポータブルデバイスである。ウェアラブルデバイスはハードウェアデバイスであるだけでなく、ソフトウェアサポート、データ交換、及びクラウドインタラクションを通じて強力な機能も実装する。一般的なウェアラブルインテリジェントデバイスは、スマートウォッチ又はスマートグラスなど、スマートフォンに依存することなく、完全又は部分的な機能を実装できる、完全装備及び大型サイズのデバイス、並びに、身体的な兆候をモニタリングするための、様々なスマートバンド又はスマートジュエリーなど、1種類のアプリケーション機能だけに着目する、スマートフォンなど他のデバイスと協働する必要があるデバイスを含む。
【0133】
加えて、本願の実施形態において、端末デバイスは代替的に、インターネットオブシングス(internet of things, IoT)システムにおける端末デバイスであり得る。IoTは、情報技術の将来の発展における重要な部分である。IoTの主な技術的特徴は、通信技術を使用することによってモノをネットワークに接続して、ヒトとマシンとの間の相互接続及びモノとモノとの間の相互接続のためのインテリジェントなネットワークを実装することである。
【0134】
上で説明された様々な端末デバイスが車両に配置される場合(例えば、車両の中に位置する、又は、車両の中に設置される)、端末デバイスはすべて、車載端末デバイスとみなされ得る。例えば、車載端末デバイスはまた、車載ユニット(on-board units, OBU)と称される。
【0135】
本願の実施形態において、端末デバイスは更にリレー(relay)を備え得る。代替的に、基地局との間でデータ通信を実行できる任意のデバイスは、端末デバイスとみなされ得ることが理解される。
【0136】
本願の実施形態におけるアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスと通信するように構成されているデバイスであり得る。アクセスネットワークデバイスは代替的に、アクセスデバイス又は無線アクセスネットワークデバイスと称され得、LTEシステムにおける進化型NodeB(evolved NodeB, eNB or eNodeB)であり得、又は、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network, CRAN)シナリオにおける無線コントローラであり得る。代替的に、アクセスデバイスは、中継局、アクセスポイント、オンボードデバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークにおけるアクセスデバイス、将来の進化型PLMNネットワークにおけるネットワークデバイス、又は同様のものであり得る。アクセスデバイスは、WLANにおけるアクセスポイント(access point、AP)であり得、又は、新無線(new radio, NR)システムにおけるgNBであり得る。これは、本願の実施形態において限定されない。
【0137】
加えて、本願の実施形態において、アクセスネットワークデバイスは、RANにおけるデバイスであり、換言すれば、端末デバイスを無線ネットワークに接続するRANノードである。例えば、限定ではなく例として、アクセスネットワークデバイスは例えば、gNB、送受信ポイント(transmission reception point, TRP)、進化型NodeB(evolved NodeB, eNB)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller, RNC)、ノードB(NodeB, NB)、基地局コントローラ(base station controller, BSC)、ベース送受信機基地局(base transceiver station, BTS)、家庭用基地局(例えば、家庭用進化型NodeB、又は家庭用NodeB、HNB)、ベースバンドユニット(baseband unit, BBU)、又はワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity, Wi-Fi(登録商標))アクセスポイント(access point、AP)であり得る。ネットワーク構造において、ネットワークデバイスは、中央ユニット(centralized unit, CU)ノード、分散型ユニット(distributed unit, DU)ノード、CUノード及びDUノードを含むRANデバイス、又は、制御プレーンCUノード(CU-CP node)、ユーザプレーンCUノード(CU-UP node)及びDUノードを含むRANデバイスを含み得る。
【0138】
アクセスネットワークデバイスはセルにサービスを提供する。端末デバイスは、セルに使用される伝送リソース(例えば、周波数領域リソース、又は換言すれば、スペクトルリソース)を使用することによってアクセスネットワークデバイスと通信する。セルは、アクセスネットワークデバイス(例えば、基地局)に対応するセルであり得、セルはマクロ基地局に属し得、又は、スモールセル(small cell)に対応する基地局に属し得る。ここで、スモールセルは、メトロセル(Metro cell)、マイクロセル(Micro cell)、ピコセル(Pico cell)、フェムトセル(Femto cell)などを含み得る。これらのスモールセルは、小さいカバレッジ及び低い伝送電力という特徴を有し、高速データ伝送サービスを提供するのに好適である。
【0139】
本願の実施形態の理解を容易にするために、まず図1を参照して、本願の実施形態に適用可能な通信システムを詳細に説明する。図1に示されるように、システムアーキテクチャ100は、端末デバイス110、アクセスネットワークデバイス120、アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素130及びセッション管理機能ネットワーク要素140を含む。
【0140】
アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素130及びセッション管理機能ネットワーク要素140はコアネットワークデバイスである。例えば、端末デバイス110は、アクセスネットワークデバイス120を使用することによってコアネットワークにアクセスしてデータ伝送を実装し得る。アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素130は、端末デバイス110をマルチキャストサービスに加入させるための請求をアクセスネットワークデバイスから受信し、端末デバイス110をマルチキャストサービスに加入させるようセッション管理機能ネットワーク要素140に請求し得る。セッション管理機能ネットワーク要素140は、端末デバイス110についての対応するマルチキャストセッショントンネルを作成し、端末デバイス110をマルチキャストサービスに加入させ、マルチキャストサービスのデータストリームを端末デバイス110へ伝送し得る。
【0141】
システムアーキテクチャ100は、本願の実施形態におけるマルチキャストサービス伝送方法を実行するように構成され得る。
【0142】
本願におけるマルチキャストサービス伝送方法は主に、5G移動通信技術及び別の将来の移動通信技術に基づくので、以下では別のシステムアーキテクチャ、すなわち、本願の実施形態における5Gシステムアーキテクチャを、図2を参照して説明する。
【0143】
本願におけるマルチキャストサービスの解決手段は、ブロードキャストサービスに適用され得ることに留意されたい。
【0144】
図2は、本願の実施形態による別のシステムアーキテクチャ200を示す。図2に示されるように、システムアーキテクチャ200は具体的には、以下のネットワーク要素を備え得る。
【0145】
1.ユーザ機器(UE)
【0146】
2.(無線)アクセスネットワーク(radio access network, (R)AN):特定エリアにおける認可されたユーザにネットワークアクセス機能を提供するために使用され、ユーザレベル、サービス要件及び同様のものに基づいて異なる品質の伝送トンネルを使用できる。(R)ANネットワーク要素は、無線リソースを管理し、アクセスサービスを端末デバイスに提供でき、端末デバイスとコアネットワークとの間の制御信号及びユーザデータの転送を実現する。(R)ANはまた、従来のネットワークにおける基地局として理解され得る。
【0147】
3.アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function, AMF):主にモビリティ管理、アクセス管理、及び同様のもののために使用される。具体的には、AMFは、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity, MME)の機能におけるセッション管理以外の機能、例えば、合法的傍受又はアクセス認可(又は認証)などの機能を実装するように構成され得る。
【0148】
4.セッション管理機能(Session Management Function, SMF):主にセッション管理、端末デバイスのインターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)アドレス割り当て及び管理、管理可能なユーザプレーン機能選択、ポリシー制御又は課金機能インタフェースの終端点、ダウンリンクデータ通知及び同様のものに使用される。
【0149】
システムアーキテクチャ100において、端末デバイス110は、図2におけるUEであり得、アクセスネットワークデバイス120は、図2におけるRANであり得、アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素130は、図2におけるAMFであり得、セッション管理機能ネットワーク要素140は、図2におけるSMFであり得ることが理解されるべきである。これについては、限定されない。
【0150】
任意選択で、システムアーキテクチャ200は更に以下を備え得る。
【0151】
5.ユーザプレーン機能(user plane function, UPF):ユーザプレーン機能ネットワーク要素とも称され得、パケットルーティング及び転送、ユーザプレーンデータのサービス品質(quality of service, QoS)処理、及び同様のものに使用される。UPFは具体的には、中間UPF(intermediate-UPF, I-UPF)及びアンカーUPF(PDU session anchor, PSA)に分類される。
【0152】
6.データネットワーク(data network, DN):データを伝送するためのネットワーク、例えばインターネットネットワークを提供するために使用される。本願の本実施形態におけるアーキテクチャにおいて、PSAは、リモートDNにアクセスし、L-PSAは、ローカルDNにアクセスし得る。
【0153】
7.認証サーバ機能(authentication server function, AUSF):主にユーザ認証及び同様のものに使用される。
【0154】
8.ポリシー制御機能(policy control function, PCF):ネットワーク挙動をガイドするために使用される統一ポリシーフレームワークであり、制御プレーン機能ネットワーク要素(例えば、AMF又はSMFネットワーク要素)にポリシールール情報及び同様のものを提供する。
【0155】
9.統合データ管理(unified data management, UDM):ユーザ識別子処理、アクセス認証、登録、モビリティ管理又は同様のものに使用される。
【0156】
10.アプリケーション機能(application function, AF):主に、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project, 3GPP(登録商標))コアネットワークとのインタラクションをサポートしてサービスを提供し、例えば、データルーティング決定又はポリシー制御機能に影響を与え、又はいくつかのサードパーティのサービスをネットワーク側に提供する。AFは、サードパーティのサーバ、例えば、インターネットにおけるアプリケーションサーバとして理解され得、関連するサービス情報を提供し(サービスに対応するサービス要件情報の品質をPCFに提供することを含む)、サービスのユーザプレーンデータ情報をPSA-UPFへ送信する。AFはコンテンツプロバイダ(content provider, CP)であり得る。
【0157】
11.ネットワークスライス選択機能(network slice selection function, NSSF):ネットワークスライス選択に使用される。
【0158】
システムアーキテクチャ200において、N1インタフェースは端末デバイスとAMFとの間の参照点であり、N2インタフェースは(R)ANとAMFとの間の参照点であり、非アクセス層(non-access stratum, NAS)メッセージ及び同様のものを送信するように構成されており、N3インタフェースは、(R)ANとI-UPFとの間の参照点であり、ユーザプレーンデータ及び同様のものを伝送するように構成されており、N4インタフェースは、SMFとI-UPFとの間の参照点であり、N3接続のトンネル識別子情報、データバッファ指示情報及びダウンリンクデータ通知メッセージなどの情報を伝送するように構成されており、N5インタフェースは、PCFとAFとの間の参照点であり、N6インタフェースは、UPFとDNとの間の参照点であり、ユーザプレーンデータ及び同様のものを伝送するために使用され、N7インタフェースは、SMFとPCFとの間の参照点であり、N8インタフェースは、AMFとUDMとの間の参照点であり、N9インタフェースは、UPFの間の参照点であり、N10インタフェースは、SMFとUDMとの間の参照点であり、N11インタフェースは、AMFとSMFとの間の参照点であり、N12インタフェースは、AMFとAUSFとの間の参照点であり、N22インタフェースは、AMFとNSSFとの間の参照点である。
【0159】
任意選択で、システムアーキテクチャ200は更に以下を備え得る。
【0160】
12、マルチキャスト制御プレーン機能(multicast control plane function, MCF):マルチキャストセッション管理機能(multicast session management function, M-SMF)、マルチキャストサービスセッション管理機能(multicast service session management function, MS-SMF)又はマルチキャスト/ブロードキャストセッション管理機能(multicast/broadcast session management function, MB-SMF)とも称され、マルチキャストサービスを処理するために、例えば、MCF、M-SMF又はMB-SMFをPCFと相互接続してマルチキャストサービスについてのリソースを作成するのに使用できる制御プレーン機能である。本明細書において、5Gネットワークでは、MCF、M-SMF、MS-SMF又はMB-SMFネットワーク要素は代替的、別の名称を有し、マルチキャストサービスについての制御プレーン機能を実装し得ることに留意されたい。本明細書において、上で説明したように、本願における「マルチキャスト」は広義の概念であり、マルチキャスト(multicast)又はブロードキャスト(broadcast)を含み得ることに留意されたい。すなわち、本願の実施形態は、マルチキャストサービス伝送及びブロードキャストサービス伝送の両方に適用され得る。本願において言及される「マルチキャスト」は、「マルチキャスト又はブロードキャスト」で置き換えられ得る。したがって、マルチキャスト制御プレーン機能(MCF)、マルチキャストセッション管理機能(M-SMF)、マルチキャストサービスセッション管理機能(MS-SMF)及びマルチキャスト/ブロードキャストセッション管理機能(MB-SMF)は、同じ意味を有し、互いに置き換えられ得る。ここでは、これについて限定しない。
【0161】
13.マルチキャストユーザプレーン機能(multicast user plane function, MUF):マルチキャストユーザプレーン機能(multicast user plane function, M-UPF)、マルチキャストサービスユーザプレーン機能(multicast service user plane function, MS-UPF)、又はマルチキャスト/ブロードキャストユーザプレーン機能(multicast/broadcast user plane Function, MB-UPF)とも称され、マルチキャストサービスを処理する、例えば、マルチキャストサービスデータを転送するために使用できるユーザプレーン機能である。本明細書において、5Gネットワークでは、MUF、M-UPF、MS-UPF又はMB-UPFネットワーク要素は代替的に別の名称を有し、マルチキャストサービスについてのユーザプレーン機能を実装し得ることに留意されたい。本明細書において、上で説明したように、本願における「マルチキャスト」は広義の概念であり、マルチキャスト(multicast)又はブロードキャスト(broadcast)を含み得ることに留意されたい。すなわち、本願の実施形態は、マルチキャストサービス伝送及びブロードキャストサービス伝送の両方に適用され得る。本願において言及される「マルチキャスト」は、「マルチキャスト又はブロードキャスト」で置き換えられ得る。したがって、マルチキャストユーザプレーン機能(MUF)、マルチキャストユーザプレーン機能(M-UPF)、マルチキャストサービスセッション管理(MS-UPF)及びマルチキャスト/ブロードキャストセッション管理(MB-UPF)は、同じ意味を有し、互いに置き換えられ得る。ここでは、これについて限定しない。
【0162】
システムアーキテクチャ200において、MCF、M-SMF、MS-SMF又はMB-SMFは、PCF(又はSMF若しくはNEF)に統合され得、MUF、M-UPF、MS-UPF又はMB-UPFは、UPFに統合され得る。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0163】
本願の本実施形態に適用される前述のシステムアーキテクチャ200は単に、参照点アーキテクチャの観点から説明されるネットワークアーキテクチャの例であり、本願の本実施形態に適用可能なネットワークアーキテクチャはこれに限定されないことが理解されるべきである。前述のネットワーク要素の機能を実装することができる任意のネットワークアーキテクチャは、本願の本実施形態に適用可能である。
【0164】
図2における前述のネットワーク要素間のインタフェースの名称は単に例であり、具体的な実装中にインタフェースは他の名称を有し得ることに留意されたい。これは、本願のこの実施形態において具体的に限定されるものではない。
【0165】
図2に含まれるネットワーク要素(SMF、AF及びUPFなど)の名称も例に過ぎず、ネットワーク要素の機能に対していかなる限定も構成しないことに留意されたい。5Gネットワーク及び別の将来のネットワークにおいて、前述のネットワーク要素は代替的に他の名称を有し得る。これは、本願のこの実施形態において具体的に限定されるものではない。例えば、第6世代(the 6th generation, 6G)ネットワークにおいて、前述のネットワーク要素の一部又はすべては、5Gにおける用語をなお使用し得、又は他の名称を有し得る。ここでは一般的表現が提供されている。詳細は、以下で再び説明しない。加えて、前述のネットワーク要素間で伝送されるメッセージ(又はシグナリング)の名称は例に過ぎず、メッセージの機能に対していかなる限定も構成しないことが理解されるべきである。
【0166】
本願の実施形態の理解を容易にするべく、以下ではまず、本願において使用される用語を簡単に説明する。
【0167】
1、マルチキャスト及びユニキャスト
【0168】
ユニキャストは、「ポイントツーポイント」(point to point)通信として理解され得る。ユニキャストは、複数の意味を有する。具体的には以下の通りである。
【0169】
サービス層において、ユニキャストサービスは、サービスのデータが特定の端末デバイスへ送信されることを意味する。
【0170】
ネットワーク要素間のユニキャストは、ソースネットワーク要素とターゲットネットワーク要素との間にユニキャストトンネルがあることを意味する(すなわち、ターゲットネットワーク要素のIPアドレスがユニキャストIPアドレスである)。
【0171】
エアインタフェースについては、エアインタフェースユニキャストモードは、無線アクセスネットワークがサービスデータを単一の端末デバイスへ送信することを意味する。
【0172】
コアネットワークサービス層において、ユニキャストは、プロトコルデータユニット(protocol data unit, PDU)セッションを使用することによって、サービスデータが端末デバイスへ送信されることを意味する。
【0173】
本出願書類において、SMFによって決定される送信方式におけるユニキャスト方式は、PDUセッションを使用することによって、マルチキャストサービスのデータを端末デバイスへ送信することを意味する。
【0174】
マルチキャストは「グループキャスト」と称され得、「ポイントツーマルチポイント」(point to multipoint, PTM)通信として理解され得る。マルチキャストは複数の意味を有し、具体的には以下の通りである。
【0175】
サービス層において、マルチキャストサービスは、サービスのデータが複数の端末デバイスへ送信されることを意味する。
【0176】
ネットワーク要素間のマルチキャストは、ソースネットワーク要素とターゲットネットワーク要素との間にマルチキャストトンネルがあることを意味する(すなわち、ターゲットネットワーク要素のIPアドレスはマルチキャストIPアドレスである)。
【0177】
エアインタフェースについては、エアインタフェースマルチキャストモードは、複数の端末デバイスが、同時又は同一周波数で、無線アクセスネットワークによって送信された1個のサービスデータを受信し得ることを意味する。
【0178】
コアネットワークサービス層において、マルチキャストは、マルチキャストセッションを使用することによって、マルチキャストサービスのデータを端末デバイスへ送信することを意味する。マルチキャストセッションは、ネットワーク要素と、ユニキャストモードにおけるエアインタフェース無線ベアラ、又は、マルチキャストモードにおけるエアインタフェース無線ベアラとの間のユニキャストトンネル又はマルチキャストトンネルを含む。
【0179】
本願の実施形態において、SMFによって決定される送信方式におけるマルチキャスト方式は、マルチキャストセッションを使用することによって、マルチキャストサービスのデータを端末デバイスへ送信することを意味する。
【0180】
マルチキャスト方式において、サービスデータは、すべてのターゲットノードへ一度に伝送され得るか、又は、サービスデータは、特定の対象だけへ伝送され得る。したがって、マルチキャスト方式において、ポイントツーマルチポイント伝送が、1の送信ノードと複数の受信ノードとの間で実装され得る。これにより、ユニキャスト方式の効率が低いという問題を解決する。
【0181】
ブロードキャストサービスは、マルチキャストセッションを使用することによって、端末デバイスへ送信され得ることに留意されたい。これは、本願の実施形態において限定されない。本願における「マルチキャスト」は、広義の概念であり、マルチキャスト(multicast)又はブロードキャスト(broadcast)を含み得る。すなわち、本願の実施形態は、マルチキャストサービス伝送及びブロードキャストサービス伝送の両方に適用され得る。本願において言及される「マルチキャスト」は、「マルチキャスト又はブロードキャスト」で置き換えられ得る。
【0182】
図3Aは、本願の実施形態による伝送サービスデータの概略図である。図3Aに示される概略図は、マルチキャストサービスデータを(ユニキャスト方式で)伝送するために使用され得、ユニキャストサービスデータを伝送するために更に使用され得る。図3Aにおいて、3のUEの各々は、異なるPDUセッションにそれぞれ対応する。CPによって送信された異なる3個のサービスデータは、それぞれの対応するPDUセッションを使用することによってUEへ送信され得る。具体的には、CPとANとの間のサービス伝送経路は、CPとUPFとの間の伝送経路、及び、UPFとANとの間の伝送経路を含み得る。UPFとANとの間の伝送経路は、PDUセッショントンネルと称され得、異なるPDUセッションは異なるPDUセッショントンネルを有する。本概略図における3のPDUセッショントンネルは、3のUEにそれぞれ対応する。エアインタフェース上で、ANは、ユニキャスト方式、すなわちPTP方式で、サービスデータをUE1、UE2及びUE3へ別々に送信し得る。概略図において、UEのサービスデータは異なり得(例えば、ターゲットアドレスはUEのIPアドレスである)、UEのサービスデータは、UEの独立の伝送経路を通じて、UEへそれぞれ送信され得る。
【0183】
図3Bは、本願の実施形態による別のサービスデータを伝送することの概略図である。図3Bに示される概略図は、マルチキャストサービスデータを伝送するために使用される。図3Bにおいて、マルチキャストサービスデータは、CPからUE1、UE2、及びUE3へ送信され得る。CPとANとの間のマルチキャストサービス伝送経路は、CPとUPFとの間の伝送経路、及び、UPFとANとの間の伝送経路を含み得る。UPFとANとの間の伝送経路は、トンネルを使用してマルチキャストサービスデータを伝送し、例えば、汎用トンネルプロトコル(general tunnel protocol, GTP)によるトンネルを使用し得る。したがって、UPFとANとの間の伝送経路は、マルチキャストセッショントンネルと称され得、マルチキャストセッショントンネルは、UE1、UE2及びUE3によって共有される。エアインタフェース上で、ANは、マルチキャストサービスデータをUE1、UE2、及びUE3へPTM方式で送信し得る。換言すれば、1個のデータだけが送信される必要があり、3のUE全部がデータを受信できる。概略図において、1個のマルチキャストサービスデータだけが伝送経路上でCPからUEへ送信され、複数のUEは、同時にマルチキャストサービスデータを受信し得る。
【0184】
本願において、マルチキャストセッショントンネル及びPDUセッショントンネルの両方は、ユーザプレーンネットワーク要素(例えばUPF)とアクセスネットワークAN(例えば基地局)との間のトンネルである。マルチキャストセッショントンネルは、マルチキャストサービスのマルチキャストQoSフローを伝送するために使用され得、PDUセッショントンネルは、ユニキャストサービスのユニキャストQoSフローを伝送するために使用され得、更に、マルチキャストサービスのマルチキャストQoSフローに対応するユニキャストQoSフローを伝送するために使用され得る。
【0185】
マルチキャストQoSフローはUPFとgNB1との間で伝送され、各UEによって受信されるデータは、gNB1のサービスデータアダプテーションプロトコル(service data adaptation protocol, SDAP)層、パケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol, PDCP)層、無線リンク制御(radio link control, RLC)層、媒体アクセス制御(media access control, MAC)層及び物理層(physical, PHY)によって処理された後にマルチキャストサービスデータと称され得ることが理解されるべきである。
【0186】
2.マルチキャストサービス、マルチキャストサービスフロー及びマルチキャストサービス品質(quality of service, QoS)フロー
【0187】
マルチキャストサービスは、マルチキャストサービスについての情報によって示される1又は複数のマルチキャストサービスフローを含み得る。マルチキャストサービスについての情報は、少なくともマルチキャストサービスの説明情報を含む。マルチキャストサービスの説明情報は、1又は複数のマルチキャストサービスフローの説明情報を含み得る。マルチキャストサービスフローの説明情報は、マルチキャストサービスフローが有する必要があるサービス品質インデックス(QoS flow identifier, QFI)、マルチキャストサービスフローの特徴情報(マルチキャストサービスのマルチキャストアドレス、ターゲットポート番号及び送信元アドレスなど)、及びマルチキャストサービスフローのQoS要件(ジッタ、遅延、パケット損失率、及び帯域幅など)のうちの少なくとも1つを含む。マルチキャストサービスフローのQoS要件は、マルチキャストQoSフローを確立するために使用される。1のマルチキャストセッションは1又は複数のマルチキャストQoSフローを含み得る。換言すれば、マルチキャストサービスは、マルチキャストセッションが位置するマルチキャストセッショントンネルにおいて1又は複数のマルチキャストQoSフローを使用することによって伝送され得る。
【0188】
PDUセッションがUEレベルであり、マルチキャストセッションはサービスレベルであることが理解されるべきである。1のUEの1のPDUセッションは複数のマルチキャストセッションに関連付けられ得る。具体的には、UEのPDUセッションは、複数マルチキャストサービスに加入し得る。1のマルチキャストサービスは、1のマルチキャストセッションによって担当され得る。1のマルチキャストセッションは、データネットワークからコアネットワークへ、そして、無線アクセスネットワークのユニキャスト又はマルチキャストトンネル、及び、無線アクセスネットワークによって割り当てられた、マルチキャストサービスを送信するために使用されるユニキャスト又はマルチキャストエアインタフェースリソースを含む。
【0189】
マルチキャストサービスの説明情報に加えて、マルチキャストサービス情報は更に、端末デバイスについての情報を含み得、例えば、マルチキャストサービスに加入することが許可された(又は請求された)1又は複数の端末デバイスの識別子、端末デバイスグループの識別子、及び同様のものを含み得る。
【0190】
グローバル一意マルチキャストサービス識別子(multicast ID, MCID)が1のマルチキャストサービスに割り当てられ得、MCIDは、PLMNにおけるマルチキャストサービスを一意に識別し得る。英語の名称MCIDは、本願に限定されず、MCIDは代替的に、別の名称に置き換えられ得るが、MCIDの機能は、マルチキャストサービスを一意に識別することであることが理解されるべきである。例えば、図2に示されるMCFは、マルチキャストサービスについての情報をCPから取得し、次に、マルチキャストサービスについての取得された情報をPCFへ送信し得、PCFは、マルチキャストサービスについての情報に基づいて、ポリシー及び課金制御(policy and charging control, PCC)ルールを生成し得る。マルチキャストサービスについての情報がすべての端末デバイスに適用され得る場合、生成されたPCCルールはまた、すべての端末デバイスに適用され得る。そうでなければ、生成されたPCCルールは、マルチキャストサービスに関連する1又は複数の端末デバイスに関連し得る。任意選択で、MCFがMCIDをマルチキャストサービスに割り当てる場合、MCFは、MCID、及び、マルチキャストサービスについての情報をPCFへ送信し得る。これに対応して、マルチキャストサービスについてPCFによって生成されるPCCルールはまた、MCIDを含み得る。代替的に、MCFは、MCIDをマルチキャストサービスに割り当てないが、PCFはMCIDを割り当て、PCFは、応答メッセージを使用することによって、マルチキャストサービスに割り当てられたMCIDをMCFへ送信し得る。
【0191】
3.アクセスネットワークデバイスのマルチキャスト機能
【0192】
ユニキャスト及びマルチキャストの関連する説明に基づいて、本願の本実施形態において、アクセスネットワークデバイスがマルチキャスト機能をサポートすることは、アクセスネットワークデバイスがPTMデータ送信方式でマルチキャストサービスデータを端末デバイスへ送信することをサポートすることであると理解され得、アクセスネットワークデバイスがマルチキャスト機能をサポートしないことは、アクセスネットワークデバイスがPTMデータ送信方式でマルチキャストサービスデータを端末デバイスへ送信することをサポートしないことであると理解され得る。マルチキャスト機能をサポートしないアクセスネットワークデバイスは、PDUセッションを使用することによって、端末デバイスが加入したマルチキャストサービスを送信し得る。マルチキャスト機能をサポートするアクセスネットワークデバイスは、マルチキャストセッショントンネルを通じて、マルチキャストサービスデータをコアネットワークから受信し、マルチキャストサービスデータを、マルチキャストサービスに加入した複数の端末デバイスへ送信し得る。
【0193】
4.ハンドオーバされた端末デバイスのPDUセッション
【0194】
端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされるとき、端末デバイスのPDUセッションは、ソースアクセスネットワークデバイス、からターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされる必要がある。このケース、PDUセッションは、ハンドオーバされた端末デバイスのPDUセッションと称され得る。
【0195】
本願の本実施形態において、PDUセッションがマルチキャストサービスに関連付けられていることは、PDUセッションのコンテキストがマルチキャストサービスに関連付けられていることとして理解され得る。具体的には、ソースアクセスネットワークデバイスにおいて、端末デバイスは、PDUセッションのユーザプレーン又は制御プレーンを通じてマルチキャストサービスに加入することを申請し得る。任意選択で、端末デバイスは、マルチキャストサービスの識別情報をPDUセッションのコンテキストに格納することによって、PDUセッションをマルチキャストサービスと関連付け得る。例えば、CCTV1を見るために端末デバイスがPDUセッションのユーザプレーンを通じて加入する場合、PDUセッションは1のマルチキャストサービスに関連付けられる。また、CCTV10を見るために端末デバイスが加入する場合、PDUセッションは更に1のマルチキャストサービスに関連付けられる。マルチキャスト機能をサポートするソースアクセスネットワークデバイスについては、端末デバイスがPDUセッションのユーザプレーン又は制御プレーンを通じてマルチキャストサービスに加入した後に、マルチキャストサービスは、マルチキャストQoSフローを使用することによってマルチキャストセッショントンネルを通じてソースアクセスネットワークデバイスへ伝送され得、ソースアクセスネットワークデバイスは、エアインタフェースポイントツーポイント方式又はエアインタフェースポイントツーマルチポイント方式においてマルチキャストサービスデータを端末デバイスへ送信し得る。マルチキャスト機能をサポートしないソースアクセスネットワークデバイスについては、端末デバイスがPDUセッションのユーザプレーン又は制御プレーンを通じてマルチキャストサービスに加入した後に、マルチキャストサービスは、ユニキャストQoSフローを使用することによって、PDUセッショントンネルを通じてソースアクセスネットワークデバイスへ伝送され、ソースアクセスネットワークデバイスは、エアインタフェースポイントツーポイント方式で、マルチキャストサービスデータを端末デバイスへ送信する。
【0196】
マルチキャストサービスデータは、RANに到達後、RANのサービスデータアダプテーションプロトコル(service data adaptation protocol, SDAP)層、パケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol, PDCP)層、無線リンク制御(radio link control, RLC)層、媒体アクセス制御(media access control, MAC)層、及び物理(physical, PHY)層によって処理され、マルチキャストサービスデータを受信する各UEへ送信されることが理解されるべきである。
【0197】
現在、3GPPは、プロジェクトの開始を承認し、現在の5Gネットワークアーキテクチャに基づくマルチキャスト及びブロードキャスト機能(すなわち、5Gマルチキャスト/ブロードキャストサービス、5MBS)をどのようにサポートするかについての研究を主要な研究トピックとして実行している。5G又は将来の進化型ネットワークにおいて、マルチキャスト機能をサポートするアクセスネットワークデバイスが展開される。
【0198】
図4A図4Cを参照すると、以下では、端末デバイスがマルチキャストサービスに加入する手順を説明する。例えば、図4A図4Cにおいて、UE1、UE2及びUE3である端末デバイスがマルチキャストサービスに加入する例を説明に使用する。
【0199】
図4A図4Cに示されるように、UE1がソースgNB(source gNB, S-gNB)及びSMF1を介してマルチキャストサービスに加入するプロセスが段階401から410において説明される。マルチキャストサービスの伝送経路は、MUFとUPF1との間の伝送経路、及び、UPF1とS-gNBとの間の伝送経路を含む。
【0200】
401.UE1は、マルチキャストサービスに加入するための請求をSMF1へ送信し、ここで、請求はマルチキャストサービスの関連情報を含む。関連情報は例えば、マルチキャストサービス又はマルチキャストIPアドレス情報の識別子であり得る。
【0201】
402.SMF1がメッセージ#1をMCFへ送信し、ここで、メッセージ#1は、UE1がS-gNB及びSMF1を介してマルチキャストサービスに加入することをMCFに通知する。
【0202】
403.MCFがメッセージ#2をSMF1へ送信し、ここで、メッセージ#2は、段階402におけるメッセージ#1に応答するために使用される。
【0203】
404.SMF1がN2PDUセッション請求(N2 PDU session request)をS-gNBへ送信し、マルチキャストサービスの関連するエアインタフェースリソースをUE1に割り当てるようにS-gNBに請求する。
【0204】
405.S-gNBがマルチキャストサービスの関連するエアインタフェースリソースをUE1に割り当て、S-gNBのトンネル識別情報を生成する。
【0205】
406.S-gNBが、S-gNBのトンネル識別情報を保持するN2PDUセッション応答(N2 PDU session response)をSMF1へ送信する。
【0206】
407.SMF1とUPF1との間でN4セッション確立/修正(N4 session establishment/modification)を実行する。
【0207】
例えば、SMF1は、S-gNBのトンネル識別情報、及び、SMF1によってUPF1に割り当てられたトンネル識別情報を含むN4セッション確立/修正請求(N4 session establishment/modification request)をUPF1へ送信する。次に、UPF1がN4セッション確立/修正応答(N4 session establishment / modification response)をSMF1へ送信する。次に、S-gNBとUPF1との間のマルチキャストセッショントンネルが確立される。
【0208】
408.SMF1がメッセージ#3をMCFへ送信し、ここで、メッセージ#3は、MUFとUPF1との間でマルチキャストサービスデータを伝送するためのトンネルを確立することを請求する。例えば、メッセージ#3は、SMF1によってUPF1に割り当てられたトンネル識別情報を保持し得る。
【0209】
409.MCFが、SMF1によってUPF1に割り当てられたトンネル識別情報を含み、かつ、MCFによってMUFに割り当てられたトンネル識別情報を更に含むN4セッション確立/修正請求をMUFへ送信する。次に、MUFは、N4セッション確立/修正応答をMCFへ送信し、MUFとUPF1との間のトンネルが確立される。
【0210】
410:MCFがメッセージ#4をSMF1へ送信し、ここで、メッセージ#4は、段階408におけるメッセージ#3に応答するために使用される。
【0211】
段階410の後に、マルチキャストサービスソースからMUF、UPF1及びS-gNBへのマルチキャストサービスデータ伝送経路が確立される。UE1は、マルチキャストサービスデータ伝送経路を通じてマルチキャストサービスデータを受信し得る。
【0212】
図4A図4Cを更に参照されたい。UE1がS-gNB及びSMF1を介してマルチキャストサービスに加入した後に、UE2は更に、S-gNB及びSMF1を介してマルチキャストサービスに加入し得る。例えば、以下の段階411から414が参照され得る。
【0213】
411:UE2が、マルチキャストサービスに加入するための請求をSMF1へ送信し、ここで、請求はマルチキャストサービスの関連情報を含む。ここで、マルチキャストサービスの関連情報については、段階401における説明を参照されたい。
【0214】
412:SMF1がN2PDUセッション請求(N2 PDU session request)をS-gNBへ送信して、マルチキャストサービスの関連するエアインタフェースリソースをUE2に割り当てるようにS-gNBに請求する。
【0215】
UE2はまた、S-gNB及びSMF1を介してマルチキャストサービスに加入することを申請する、すなわち、UE1及びUE2の両方が、同一のSMF(すなわちSMF1)を介してマルチキャストサービスに加入することを申請するので、SMF1は、UE2のマルチキャストサービスのエアインタフェースリソースを割り当てるために、S-gNBを請求するだけでよい。具体的には、S-gNBはなお、UPF1とS-gNBとの間のマルチキャストセッショントンネルを通じてマルチキャストサービスデータを受信し、マルチキャストサービスデータをUE2へ送信する。
【0216】
413:S-gNBがマルチキャストサービスの関連するエアインタフェースリソースをUE2に割り当てる。
【0217】
同一のSMFを介してマルチキャストサービスに加入したすべてのUEは、UPF1からS-gNBへのマルチキャストセッショントンネルを共有する、具体的には、UE1及びUE2は、UPF1とS-gNBとの間のマルチキャストセッショントンネルを共有するので、段階410において、S-gNBは、トンネル識別情報を生成する必要がないことに留意されたい。
【0218】
414.S-gNBがN2PDUセッション応答(N2 PDU session response)をSMF1へ送信し、段階412に応答する。
【0219】
段階414の後に、マルチキャストサービスソースからMUF、UPF1及びS-gNBへのマルチキャストサービスデータ伝送経路が確立される。UE2は、マルチキャストサービスデータ伝送経路を通じてマルチキャストサービスデータを受信し得る。
【0220】
図4A図4Cをなお参照されたい。UE3は更にマルチキャストサービスに加入し得る。UE1及びUE2がマルチキャストサービスに加入することとは異なり、UE3は、S-gNB及びSMF2を介してマルチキャストサービスに加入する。マルチキャストサービスの伝送経路は、MUFとUPF2との間の伝送経路、及び、UPF2とS-gNBとの間の伝送経路を含む。例えば、以下の段階415から424が参照され得る。
【0221】
415:UE3が、マルチキャストサービスに加入するための請求をSMF2へ送信し、ここで、請求はマルチキャストサービスの関連情報を含む。
【0222】
UE3が別のSMF(すなわちSMF2)を介してマルチキャストサービスに加入することを申請するので、後続の段階416から424が実行される必要がある。段階416から424の説明は段階402から410と同様である。詳細については、前述の説明を参照されたい。本明細書において詳細について再び説明しない。
【0223】
段階424の後に、マルチキャストサービスソースからMUF、UPF2、及びS-gNBへのマルチキャストサービスデータ伝送経路が確立される。UE3はマルチキャストサービスデータ伝送経路を通じてマルチキャストサービスデータを受信し得る。
【0224】
いくつかの実施形態において、UEのモビリティに起因して、UEはハンドオーバされるよう、例えば、S-gNBからターゲットgNB(target gNB, T-gNB)にハンドオーバされるようトリガされ得る。結果として、UEは、ソースアクセスネットワークデバイスにおいて加入していたマルチキャストサービスを脱退する。例えば、段階425から427が参照され得る。
【0225】
425:UE1がハンドオーバされ、SMF1及びS-gNBを介して加入していたマルチキャストサービスを脱退する。
【0226】
426:UE2がハンドオーバされ、SMF1及びS-gNBを介して加入していたマルチキャストサービスを脱退する。
【0227】
427:UE3がハンドオーバされ、SMF2及びS-gNBを介して加入していたマルチキャストサービスを脱退する。
【0228】
T-gNBは、マルチキャスト機能をサポートしてもしなくてもよい。これは本実施形態において限定されない。
【0229】
端末デバイスが、マルチキャスト機能をサポートするソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされるとき(ここで、ターゲットアクセスネットワークデバイスはマルチキャスト機能をサポートする、又はサポートしない)、ネットワークリソースオーバヘッドを低減するべく、ソースアクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間のマルチキャストセッショントンネルをどのように解放するかは、解決されるべき緊急の問題である。
【0230】
これに鑑み、本願の実施形態は通信方法及び装置を提供する。ソースアクセスネットワークデバイス又はセッション管理機能ネットワーク要素は、端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされた後に、他の端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスを介してマルチキャストサービスのデータを受信していないことを知ることができる。換言すれば、当該端末デバイスは、ソースアクセスネットワークデバイスを介してマルチキャストサービスのデータを受信する最後の端末デバイスであり、ソースアクセスネットワークデバイス又はセッション管理機能ネットワーク要素は、ソースアクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間のマルチキャストセッショントンネルを解放することを決定する。
【0231】
以下では、添付図面を参照して、本願の実施形態を詳細に説明する。
【0232】
本願における技術的解決手段は、無線通信システム、例えば、図1に示される通信システム、又は、図2に示される通信システムにおいて使用され得る。無線通信システムにおける通信装置間には無線通信接続関係があり得る。通信装置の1つは、例えば、アクセスネットワークデバイス(例えばソースアクセスネットワークデバイス)、又は、アクセスネットワークデバイス(例えばソースアクセスネットワークデバイス)において構成されているチップであり得、他の装置は、例えば、セッション管理機能ネットワーク要素において構成されているセッション管理機能ネットワーク要素又はチップであり得る。これは、本願の実施形態において限定されない。
【0233】
一般性を失うことなく、本願の実施形態はまず、端末デバイスの通信プロセスを例として使用することによって詳細に説明される。無線通信システムにおける任意のアクセスネットワークデバイス、又は、アクセスネットワークデバイスにおいて構成されている任意のチップは、同一の方法に基づいて通信を実行し得、無線通信システムにおける任意のセッション管理機能ネットワーク要素、又は、セッション管理機能ネットワーク要素において構成されている任意のチップは、同一の方法に基づいて通信を実行し得ると理解され得る。これは、本願において限定されない。
【0234】
以下では、図5A図5B及び図5Cを参照して、本願の実施形態における解決手段が適用されるシナリオの例を説明する。
【0235】
図5Aにおいて、UE2がS-gNBからT-gNB1にハンドオーバされ、T-gNB1はマルチキャスト機能をサポートする。S-gNBとUPF1との間にマルチキャストセッショントンネル及びPDUセッショントンネルがあり、T-gNB1とUPF1との間にマルチキャストセッショントンネル及びPDUセッショントンネルがある。このケース、S-gNBとT-gNB1との間のPDUセッショントンネルに対応する転送トンネル、及び、S-gNBとT-gNB1との間のマルチキャストセッショントンネルに対応する転送トンネルの両方がある。例えば、図5AにおけるUPF1及びUE2は、図4A図4CにおけるUPF1及びUE2であり得る。
【0236】
図5Aにおいて、T-gNB1がマルチキャスト機能をサポートする例だけが説明のために使用されることに留意されたい。しかしながら、本願の実施形態はそれに限定されない。別の実施形態において、T-gNB1は代替的に、マルチキャスト機能をサポートしないことがあり得る。T-gNB1がマルチキャスト機能をサポートしないとき、T-gNB1とUPF1との間にマルチキャストセッショントンネルが無く、S-gNBとT-gNB1との間にマルチキャストセッショントンネルに対応する転送トンネルが無い。
【0237】
図5Bにおいて、UEがS-gNBからT-gNBにハンドオーバされ、T-gNBはマルチキャスト機能をサポートしない。S-gNBとMUFとの間にマルチキャストセッショントンネルがあり、S-gNBとUPFとの間にPDUセッショントンネルがあり、T-gNBとUPFとの間にPDUセッショントンネルがある。このケース、S-gNBとT-gNBとの間にPDUセッショントンネルに対応する転送トンネルがあり、S-gNBとT-gNBとの間にマルチキャストセッショントンネルに対応する転送トンネルが無い。
【0238】
図5Bにおいて、T-gNBがマルチキャスト機能をサポートしない例だけが説明のために使用されることに留意されたい。しかしながら、本願の実施形態はそれに限定されない。別の実施形態において、T-gNBは代替的に、マルチキャスト機能をサポートし得る。T-gNBがマルチキャスト機能をサポートするとき、T-gNBとMUFとの間にマルチキャストセッショントンネルがあり、S-gNBとT-gNBとの間にマルチキャストセッショントンネルに対応する転送トンネルがある。
【0239】
図5Cにおいて、UEがS-gNBからT-gNBにハンドオーバされ、T-gNBはマルチキャスト機能をサポートしない。S-gNBとMUFとの間にマルチキャストセッショントンネルがあり、S-gNBとUPFとの間にPDUセッショントンネルがあり、T-gNBとUPFとの間にPDUセッショントンネルがある。このケース、S-gNBとUPFとの間にPDUセッショントンネルに対応する間接転送トンネルがあり、UPFとT-gNBとの間にPDUセッショントンネルに対応する間接転送トンネルがある。換言すれば、S-gNBは、間接転送トンネルを通じて、T-gNBへ送信される必要があるPDUセッションをUPFへ送信する必要があり、UPFは次に、間接転送トンネルを通じて、PDUセッションをT-gNBへ送信する。
【0240】
図5Cにおいて、T-gNBがマルチキャスト機能をサポートしない例だけが説明のために使用されることに留意されたい。しかしながら、本願の実施形態はそれに限定されない。別の実施形態において、T-gNBは代替的に、マルチキャスト機能をサポートし得る。T-gNBがマルチキャストセッショントンネルをサポートするとき、T-gNBとMUFとの間にマルチキャストセッショントンネルがあり、S-gNBとUPFとの間にマルチキャストセッショントンネルに対応する間接転送トンネルがあり、UPFとT-gNBとの間にマルチキャストセッショントンネルに対応する間接転送トンネルがある。本願の実施形態は更に、T-gNBがマルチキャスト機能をサポートするシナリオに適用され得る。
【0241】
図5A図5B、及び図5Cにおけるシナリオは、本願の実施形態における技術的解決手段を説明することを容易にするための特殊なシナリオであり、本願の実施形態において提供される技術的解決手段は、図5A図5B、及び図5Cに限定されないことに更に留意するべきである。換言すれば、本願の実施形態において提供される技術的解決手段はまた、列挙されていない別のシナリオに適用され得る。例えば、列挙されていない別のシナリオは、例えば、以下の3のケースを含み得る。
【0242】
ケース1:ハンドオーバされるべき端末デバイスのPDUセッションについて、ハンドオーバプロセスにおいて、ハンドオーバされるべき端末デバイスのPDUセッションを担当するSMF及びアンカーUPFは変化しないままである。例えば、図5Aにおけるシナリオにおいて、アンカーUPFは、図におけるUPF1であり、図5B及び図5CにおけるUPFである。
【0243】
ケース2:ソースアクセスネットワークデバイスにおいて、ハンドオーバされるべき端末デバイスのPDUセッションに関連付けられたマルチキャストサービスについて、ソースアクセスネットワークデバイスのグループサービスを担当する制御プレーンマルチキャストネットワーク要素がMCF-1であり、ユーザプレーンマルチキャストネットワーク要素がMUF-1であると想定すると、MUF-1は、端末デバイスのPDUセッションが位置するアンカーUPFに接続され得る(すなわち、MUFは図5AにおけるUPF1に接続される)。任意選択で、MUF-1は代替的に、ソースアクセスネットワークデバイスに接続され得る。加えて、MUF-1は代替的に、別のUPFを使用することによって、ソースアクセスネットワークデバイスに接続され得る。換言すれば、MUF-1は代替的に、端末デバイスのPDUセッションのアンカーUPF以外の別のUPFに接続され得る。
【0244】
ケース3:ターゲットアクセスネットワークデバイスについて、ハンドオーバされるべき端末デバイスのPDUセッションに関連付けられるマルチキャストサービスを担当するネットワーク要素はMCF-1及びMUF-1であり得、又は、別のMCF及び別のMUFであり得る。MUFは、ターゲットアクセスネットワークデバイスに直接接続され得るか、又は、ハンドオーバの端末デバイスのPDUセッションのアンカーUPFに接続され得るか、又は、別のUPF(すなわち、非アンカーUPF)を使用することによってターゲットアクセスネットワークデバイスに接続され得る。
【0245】
以下では、図6図10A図10Cを参照して、本願の実施形態において提供される通信方法を説明する。
【0246】
図6は、本願の実施形態による、デバイスインタラクションの観点からの通信方法600の概略フローチャートである。図6に示すように、方法600は段階610から630を備える。
【0247】
610:セッション管理機能ネットワーク要素は、第1端末デバイスが第1アクセスネットワークデバイスから第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバされた後に、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信した端末デバイスが無いことを知る。
【0248】
例えば、サービス層において、第1マルチキャストサービスは、サービスのデータが複数の端末デバイスへ送信され得ることを意味する。具体的には、マルチキャストサービス及びマルチキャストについては、前述の説明を参照されたい。詳細を再び説明しない。
【0249】
第1アクセスネットワークデバイスは、ソースアクセスネットワークデバイスと称され得、第2アクセスネットワークデバイスは、ターゲットアクセスネットワークデバイスと称され得る。
【0250】
例えば、第1端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされた後に、セッション管理機能ネットワーク要素及びソースアクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した端末デバイスの数が0であるとき、セッション管理機能ネットワーク要素は、第1端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされた後に、ソースアクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信した他の端末デバイスが無いと決定し得る(換言すれば、セッション管理機能ネットワーク要素及びソースアクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した他の端末デバイスが無い)。
【0251】
いくつかの任意選択的な実施形態において、ソースアクセスネットワークデバイスを介してマルチキャストサービスに加入した端末デバイスの数は、第1端末デバイスのPDUセッションに関連付けられたマルチキャストサービスに対応する、マルチキャストコンテキスト(Multicast Context)、マルチキャストセッションコンテキスト(Multicast Session Context)、マルチキャストグループコンテキスト(Multicast Group Context)又はマルチキャストサービスコンテキスト(Multicast Service Context)に含まれ得る。換言すれば、マルチキャストコンテキスト(Multicast Context)、マルチキャストセッションコンテキスト(Multicast Session Context)、マルチキャストグループコンテキスト(Multicast Group Context)、又はマルチキャストサービスコンテキスト(Multicast Service Context)における端末デバイス以外の別の端末デバイスが第1マルチキャストサービスを受信するかどうかに応じて、セッション管理ネットワーク要素は、第1端末デバイスが第1アクセスネットワークデバイスから第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバされた後に、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信する端末デバイスが無いと決定する。
【0252】
いくつかの任意選択的な実施形態において、セッション管理機能ネットワーク要素は更に、セッション管理機能ネットワーク要素及びソースアクセスネットワークデバイスを介してマルチキャストサービスに加入した端末デバイスの数を更新し得る。
【0253】
例えば、PDUセッションコンテキスト更新請求を受信した後に、セッション管理ネットワーク要素は、第1端末デバイスのPDUセッションに関連付けられたマルチキャストサービスに対応する、マルチキャストコンテキスト(Multicast Context)、マルチキャストセッションコンテキスト(Multicast Session Context)、マルチキャストグループコンテキスト(Multicast Group Context)又はマルチキャストサービスコンテキスト(Multicast Service Context)における、セッション管理機能ネットワーク要素及びソースアクセスネットワークデバイスを介してマルチキャストサービスに加入した端末デバイスの数を更新し、例えば、端末デバイスの数を1減少させ、セッション管理機能ネットワーク要素及びソースアクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに現在加入している端末デバイスの数を取得する。
【0254】
例において、第1端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされた後、及び、セッション管理機能ネットワーク要素が、セッション管理機能ネットワーク要素及びアクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した端末デバイスの格納された数を更新する前に、セッション管理機能ネットワーク要素は、別の端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信するかどうかを決定し得る。このケースにおいて、第1端末デバイスが、セッション管理機能ネットワーク要素及びソースアクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した最後の端末デバイスであると決定したとき、換言すれば、セッション管理機能ネットワーク要素及びソースアクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した端末デバイス(すなわち第1端末デバイス)が1つであるとき、セッション管理機能ネットワーク要素は、ソースアクセスネットワークデバイスを介して、第1マルチキャストサービスのデータを受信する他の端末デバイスが無いことを知り得る。
【0255】
別の例において、第1端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされ、及び、セッション管理機能ネットワーク要素が、セッション管理機能ネットワーク要素及びアクセスネットワークデバイスを介してマルチキャストサービスに加入した端末デバイスの格納された数を更新した後に、セッション管理機能ネットワーク要素は、別の端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信するかどうかを決定し得る。このケース、セッション管理機能ネットワーク要素及びソースアクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した端末デバイスの数が0であると決定するとき、セッション管理機能ネットワーク要素は、ソースアクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信する他の端末デバイスが無いと知り得る。
【0256】
620:セッション管理機能ネットワーク要素は、第1トンネルを解放するようにユーザプレーン機能に通知する。
【0257】
第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される。コアネットワークデバイスはUPFであり得る。
【0258】
例えば、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとUPFとの間で第1マルチキャストサービスを伝送するために使用されるトンネル、すなわち、第1マルチキャストサービスを伝送するために使用されるマルチキャストセッショントンネルを含み得る。具体的には、マルチキャストセッショントンネルについては、前述の説明を参照されたい。詳細を再び説明しない。
【0259】
換言すれば、第1端末デバイスが第1アクセスネットワークデバイスから第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバされた後に、他の端末デバイスが第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信していないと知った後に、セッション管理機能ネットワーク要素は、第1トンネルを解放するようユーザプレーン機能に通知し得る。例えば、セッション管理ネットワーク要素は、第1トンネルを解放するために使用される第1情報を保持するN4セッション更新請求を第1端末デバイスへ送信し得る。
【0260】
例えば、第1情報は、第1トンネルを解放するための指示(indication)、請求(request)又は通知(notify又はnotification)を含み得る。任意選択で、第1情報は代替的に、第1トンネルについての情報、及び/又は、第1マルチキャストサービスの識別情報を含み得る。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0261】
例えば、第1情報は、第1トンネルを解放するための指示(indication)、請求(request)又は通知(notify又はnotification)を含み得、第1トンネルについての情報を更に含み得る。任意選択で、第1情報は代替的に、第1マルチキャストサービスの識別情報を含み得る。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0262】
例えば、第1情報は、第1トンネルを解放するための指示(indication)、請求(request)又は通知(notify又はnotification)を含み得、第1トンネルについての情報、及び、第1マルチキャストサービスの識別情報を更に含み得る。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0263】
第1トンネルについての情報は、第1トンネルを一意に決定するために使用され得、例えば、第1トンネルのトンネルエンドポイント識別子(tunnel endpoint identifier, TEID)であり得る。ここでは、これについて限定しない。第1マルチキャストサービスの識別情報は、マルチキャストサービスを一意に決定するために使用され得、例えば、マルチキャストサービスID、マルチキャストサービス名称、マルチキャストアドレス、又はマルチキャストグループIDであり得る。これは本明細書において限定されない。
【0264】
630:ユーザプレーン機能が第1トンネルを解放する。
【0265】
例えば、セッション管理機能ネットワーク要素によって送信されたN4セッション更新請求(第1情報を保持する)を受信した後に、ユーザプレーン機能は、第1トンネルを解放し、例えば、第1情報におけるトンネル識別情報に基づいて、第1トンネルの関連リソースを除去し(例えば、第1トンネルのトンネルエンドポイント識別子を除去し)得る。
【0266】
したがって、本願の本実施形態において、第1端末デバイスが第1アクセスネットワークデバイスから第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバされた後に、他の端末デバイスが第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信していないと知るとき、セッション管理機能ネットワーク要素は、ソースアクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスを伝送するために使用される第1トンネルを解放するようユーザプレーン機能に通知し、アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間のマルチキャストセッショントンネルを解放し得る。これによりネットワークリソースオーバヘッドを低減することを助ける。
【0267】
以下では、図7A及び図7Bを参照して、本願の実施形態による通信方法の具体的な例を説明する。以下の実施形態では、セッション管理機能ネットワーク要素がSMFであり、ソースアクセスネットワークデバイスがS-gNBであり、ユーザプレーン機能がUPFである例が説明のために使用される。SMFにおけるチップ、S-gNBにおけるチップ、及びUPFにおけるチップの実装方法については、SMF、S-gNB及びUPFの具体的な説明を参照されたい。詳細を再び説明しない。
【0268】
任意選択で、図7A及び図7Bにおいて、コアネットワークデバイスは更に、AMF、MCF、及びMUFを含む。代替的に、いくつかの任意選択的な実施形態において、コアネットワークデバイスは、MCF及びMUFを含まないことがあり得る。むしろ、SMFにおけるいくつかの機能又はユニットがMCFの機能を実装し、UPFにおけるいくつかの機能又はユニットがMUFの機能を実装する。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0269】
図7A及び図7Bは、本願の実施形態による別の通信方法700の概略フローチャートである。方法700において、SMF1は、S-gNBとUPF1との間のマルチキャストセッショントンネルが解放される必要があるかどうかを決定する。
【0270】
図7A及び図7Bにおいて、ハンドオーバされるべきUEが図4A図4CにおけるUE2である例が説明に使用されることに留意されたい。具体的には、UE2がハンドオーバされて、図4Aから図4Cにおける段階426におけるSMF1及びS-gNBを介して加入していたマルチキャストサービスを脱退した後に、S-gNBとUPF1との間のマルチキャストセッショントンネルを解放するかどうかをSMF1が決定するプロセスが、方法700において説明される。
【0271】
いくつかの実施形態において、UE2がハンドオーバされる先のT-gNB1がマルチキャスト機能をサポートするとき、方法700は、図5Aに示されるシナリオに適用可能である。以下では、図5Aにおけるシナリオを参照して方法700を説明する。図7A及び図7Bに示されるように、方法700は段階701から716を備え得る。この解決手段はまた、T-gNB1がマルチキャスト機能をサポートしないシナリオに適用可能であることに留意されたい。ここでは、これについて限定しない。図5Aに示されるシナリオは例に過ぎない。
【0272】
図7A及び図7Bは、本願の本実施形態において提供される通信方法700の段階又はオペレーションを示すが、これらの段階又はオペレーションは例に過ぎないことが理解されるべきである。本願の本実施形態において、他のオペレーション又は図7A及び図7Bにおけるオペレーションの変形が更に実行され得る。加えて、図における段階は、図において提示されたものとは異なる順序で実行され得、図におけるすべてのオペレーションが実行される必要があるわけではない可能性がある。
【0273】
任意選択で、段階701の前に、S-gNBは、T-gNB1の機能、すなわち、マルチキャスト機能についての機能がサポートされるかどうかを知り得る。例えば、T-gNB1とS-gNBとの間にXn接続があるとき、T-gNB1は、Xnインタフェースを使用することによって、T-gNB1の能力情報をS-gNBに通知し得、ここで、Xnは、S-gNBとT-gNBとの間のXn接続のインタフェースであり得る。例えば、T-gNB1がマルチキャスト機能をサポートするとき、T-gNBは指示情報#1をS-gNBへ送信し、ここで、指示情報#1は、T-gNB1がマルチキャスト機能をサポートすることを示す。
【0274】
701:UE2が測定レポート(Measurement Report)をS-gNBへ送信する。
【0275】
これに対応して、S-gNBは測定レポートを受信し、UE2をT-gNB1にハンドオーバすることを決断する。
【0276】
702:S-gNBがハンドオーバ請求(Handover Request)をT-gNB1へ送信する。ここで、S-gNBは、T-gNB1がマルチキャスト機能をサポートすることを知り得る。
【0277】
例えば、ハンドオーバ請求は、ハンドオーバされるUE2のPDUセッション情報を含み得る。PDUセッション情報は、PDUセッションに含まれるユニキャストサービスに対応するPDUセッション識別子及びQoS情報を含む。ハンドオーバされるUEのPDUセッションが更にマルチキャストサービスに関連付けられる場合、PDUセッション情報は更に、関連付けられたマルチキャストサービスに対応するQoS情報を含む。例えば、ユニキャストサービスのQoS情報は、ユニキャストサービスに対応するユニキャストQoSフロー識別子(QoS flow identifier, QFI)及びQoSパラメータを含み、マルチキャストサービスのQoS情報は、マルチキャストサービスに対応するマルチキャストQoSフロー識別子(QoS flow identifier, QFI)及びQoSパラメータを含む。
【0278】
加えて、ハンドオーバ請求は更に、S-gNBがT-gNB1へ転送することを意図するQoSフローのQFI、及び、S-gNBによって生成される転送トンネルのエンドポイント識別子を含み得る。例えば、S-gNBがT-gNB1へ転送することを意図するQoSフローは、ユニキャストQoSフロー及び/又はマルチキャストQoSフローであり得る。
【0279】
例えば、S-gNBがT-gNB1へ転送することを意図するサービスフローがマルチキャストQoSフローを含むとき、ハンドオーバ請求は、マルチキャストQoSフローのQFI、及び、S-gNBによって生成された、マルチキャストセッショントンネルに対応する転送トンネルのエンドポイント識別子を含み得る。S-gNBがT-gNB1へ転送することを意図するサービスフローがユニキャストQoSフローを含むとき、ハンドオーバ請求は、ユニキャストQoSフローのQFI、及び、S-gNBによって生成される、ユニキャストセッショントンネルに対応する転送トンネルのエンドポイント識別子を含み得る。
【0280】
換言すれば、S-gNBが、PDUセッショントンネルに対応する転送トンネルを通じてユニキャストQoSフローを転送することを意図する場合、ハンドオーバ請求は、ユニキャストQoSフローに対応するQFI、及び、転送トンネルのためにS-gNBによって生成されるエンドポイント識別子を含み得る。S-gNBがマルチキャストセッショントンネルに対応する転送トンネルを通じてマルチキャストQoSフローを転送することを意図する場合、ハンドオーバ請求は、マルチキャストQoSフローに対応するQFI、及び、転送トンネルについてS-gNBによって生成されるエンドポイント識別子を含み得る。
【0281】
S-gNBが転送トンネルを通じてサービスフローを転送する必要がある理由は、段階704の後、具体的には、S-gNBがハンドオーバコマンドをUE2へ配信した後、UE2はS-gNBから切断されるからであることに留意されたい。このケース、UE2は、S-gNBを介してデータを一時的に受信できず、UE2はT-gNB1にまだアクセスしていない。換言すれば、UE2は、段階704及び段階705のこの期間において、S-gNBを介してデータを受信できない。したがって、S-gNBは、転送トンネルを通じて、データのこの部分をT-gNB1へバッファリングのために転送する必要がある。段階705の後に、具体的には、UE2がT-gNB1にアクセスした後に、T-gNB1はデータのこの部分をUE2へ配信する。
【0282】
703:T-gNB1がハンドオーバ確認応答(handover request ACK)をS-gNBへ送信する。
【0283】
例えば、T-gNB1が、S-gNBから受信されたユニキャストサービスのQoS情報及びマルチキャストサービスのQoS情報に基づいて、ハンドオーバされるUEについて無線リソースを準備する。例えば、T-gNB1は、各サービスフローのQFIに対応するQoSパラメータに基づいて、エアインタフェースデータ無線ベアラ(data radio bearers, DRBs)の数及びQFIとDRBとの間のマッピング関係を決定し得る。加えて、T-gNB1は更に、各DRBがマッピングされるQFIに対応するQoSパラメータに基づいて、DRBに対応する構成パラメータを決定し得る。DRBに対応する構成パラメータは、例えば、確認応答モード又は非確認応答モードが、DRBに対応する無線リンク制御(radio link control, RLC)層によって使用されるかどうかである。最終的に、T-gNB1は対応するDRBを作成する。
【0284】
無線リソースを準備した後に、T-gNB1はハンドオーバ確認応答をS-gNBへ送信する。いくつかの任意選択的な実施形態において、T-gNB1は、S-gNBを介してUE2に中継される必要がある情報をS-gNBへ送信し得る。例えば、T-gNB1は、S-gNBを介して、T-gNB1の無線ベアラ構成情報をUE2へ送信し得る。無線ベアラ構成情報は、UE2がT-gNB1にアクセスした後に、T-gNB1によって配信されたユニキャストサービスデータ及び/又はマルチキャストサービスデータを受信するためにUE2によって使用され得る。
【0285】
いくつかの任意選択的な実施形態において、段階702におけるハンドオーバ請求が、S-gNBが転送トンネルを通じて転送することを意図するサービスフローのQFI(ユニキャストQoSフローのQFI及び/又はマルチキャストQoSフローのQFIを含む)を含み、かつ、T-gNB1がデータ転送をサポートするとき、T-gNB1は、転送トンネルのエンドポイント識別子を割り当てる。
【0286】
704:S-gNBがハンドオーバコマンド(handover command)をUE2へ配信する。
【0287】
T-gNB1がS-gNBに対して、T-gNB1でサービスデータを受信するためにUE2によって必要とされる無線ベアラ構成情報をUE2へ中継することを要求する場合、S-gNBは無線ベアラ構成情報をUE2へ送信する。S-gNBがハンドオーバコマンドをUE2へ配信した後に、UE2とS-gNBとの間のエアインタフェース接続が一時的に切断される。
【0288】
次に、S-gNBは、マルチキャストセッショントンネルを通じて受信されるマルチキャストQoSフローを複製し、複製されたマルチキャストQoSフローをT-gNB1へ転送する。
【0289】
UE2とS-gNBとの間のエアインタフェース接続が切断された後に、S-gNBは、PDUセッションに含まれるサービスデータ、及び、PDUセッションに関連付けられたマルチキャストサービスデータを、ハンドオーバされるUE2へ配信することを停止する。例えば、S-gNBは、PDUセッションに含まれるサービスデータを、PDUセッショントンネルを通じて、ハンドオーバされるUE2へ送信することを停止し、マルチキャストセッショントンネルを通じて、ハンドオーバされるUE2へマルチキャストサービスデータを転送することを停止する。
【0290】
ハンドオーバされるUE2が転送をサポートする必要があるQoSフローについて、S-gNBは更に、以下の作業を実行する必要がある。T-gNB1へ転送される必要があるユニキャストQoSフローについて、S-gNBは、PDUセッショントンネルに対応する転送トンネルを通じて、ユニキャストQoSフローをT-gNB1へ転送する。ユニキャストQoSフローを受信した後に、T-gNB1はユニキャストQoSフローをバッファリングする。
【0291】
T-gNB1へ転送される必要があるマルチキャストQoSフローについて、S-gNBはまず、マルチキャストセッショントンネルにおけるマルチキャストQoSフローを複製し、次に、マルチキャストセッショントンネルに対応する転送トンネルを通じて、複製されたマルチキャストQoSフローをT-gNB1へ転送する。マルチキャストQoSフローを受信した後に、T-gNB1は、マルチキャストQoSフローをバッファリングする。
【0292】
705:UE2がT-gNB1にアクセスする。
【0293】
例えば、UE2がT-gNB1にアクセスした後に、T-gNB1は、受信されバッファリングされたユニキャストQoSフロー及び/又はマルチキャストQoSフローをUE2へ送信する。UE2は、段階704において、S-gNBによって送信された無線ベアラ構成情報に基づいて対応するサービスデータを受信する。
【0294】
706:T-gNB1がN2経路切替請求(N2 Path Switch Request)をAMFへ送信する。
【0295】
例えば、請求は、ハンドオーバに成功したユニキャストQoSフローのQFI、及び、UE2のPDUセッションにおいてハンドオーバに失敗したユニキャストQoSフローのQFI、及び/又は、ハンドオーバに成功したマルチキャストQoSフローのQFI、及び、PDUセッションにおいてハンドオーバに失敗したマルチキャストQoSフローのQFIを含む。例えば、これらのQFIは、N2SMメッセージにカプセル化され得る。
【0296】
いくつかの任意選択的な実施形態において、N2経路切替請求は更に、T-gNB1によってUE2に割り当てられる、PDUセッショントンネルのエンドポイント識別子を含み得る。
【0297】
いくつかの任意選択的な実施形態において、N2経路切替請求は更に指示情報#2を含み得、ここで、指示情報#2は、ハンドオーバされるUE2のPDUセッションと関連付けられたマルチキャストサービスがT-gNB1上で実行しているかどうかを示す。
【0298】
可能なケースにおいて、ハンドオーバされるUE2のPDUセッションに関連付けられたマルチキャストサービスがT-gNB1上で実行していないとき、T-gNB1とUPFとの間でマルチキャストセッションを伝送するために使用されるマルチキャストセッショントンネルがまだ確立されていないことを示す。このケース、N2経路切替請求は更に、T-gNB1によって割り当てられた、マルチキャストセッショントンネルのエンドポイント識別子を含み、T-gNB1とUPFとの間にマルチキャストセッショントンネルを確立し得る。
【0299】
別の可能なケースにおいて、ハンドオーバされるUE2おPDUセッションに関連付けられたマルチキャストサービスがT-gNB1上で実行状態にある、又は、マルチキャストサービスがT-gNB1上で実行しているとき、T-gNB1とUPFとの間でマルチキャストセッションを伝送するために使用されるマルチキャストセッショントンネルが確立されたことを示す。このケースにおいて、N2経路切替請求は、マルチキャストセッショントンネルのエンドポイント識別子を含まないことがあり得る。
【0300】
707:AMFがPDUセッションコンテキスト更新請求(Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext Request)をSMF1へ送信する。
【0301】
例えば、PDUセッションコンテキスト更新請求は、段階706におけるN2SMメッセージに含まれる情報を含む。
【0302】
いくつかの実施形態においてUE2がT-gNB1にハンドオーバされる前に、AMFは、マルチキャスト機能がサポートあれるかどうかの能力情報を含む、gNBの能力情報を収集し得る。例えば、電源オンされるとき、T-gNB1は、T-gNB1がマルチキャスト機能をサポートするかどうかをAMFに報告し得る。このケースにおいて、PDUセッションコンテキスト更新請求は更にT-gNB1の能力情報を含み得る。
【0303】
これに対応して、SMF1はPDUセッションコンテキスト更新請求を受信する。次に、S-gNBにおける、ハンドオーバされるUE2のPDUセッションに関連付けられたマルチキャストサービスが位置するマルチキャストセッショントンネル(すなわち、UPF1とS-gNBとの間でマルチキャストサービスを伝送するために使用されるマルチキャストセッショントンネル、ここで、マルチキャストサービスはマルチキャストセッショントンネルにおいて伝送されると想定される)を解放するかどうかをSMF1が決定する。
【0304】
いくつかの実施形態において、UE2がS-gNBからT-gNBにハンドオーバされた後に、別の端末デバイスが、S-gNBを介してマルチキャストサービスのデータを受信するかどうか、又は、UE2が、SMF1及びS-gNBを介してマルチキャストサービスに加入した最後のUEであるかどうか、又は、UE2がS-gNBからT-gNBにハンドオーバされた後に、SMF1及びS-gNBを介してマルチキャストサービスに加入したUEの数が0であるかどうかに応じて、SMF1は、マルチキャストセッショントンネルを解放するかどうかを決定し得る。例えば、SMF1及びS-gNBを介してマルチキャストサービスに加入したUEの数はマルチキャストサービスコンテキストに含まれ得る。換言すれば、マルチキャストサービスコンテキストにおけるUE2以外の別のUEが、S-gNBにおいてマルチキャストサービスを請求するかどうかに応じて、SMF1は、マルチキャストサービスが位置するマルチキャストセッショントンネルを解放するかどうかを決定し得る。マルチキャストサービスコンテキストはまた、マルチキャストセッションコンテキスト(multicast session context)と称され得る。
【0305】
例えば、図4A図4Cをなお参照されたい。UE1及びUE2は、SMF1及びS-gNBを介して同一のマルチキャストサービスに加入する。後続の段階425において、UE1はハンドオーバされ、SMF1及びS-gNBを介して加入していたマルチキャストサービスを脱退し、段階426において、UE2はハンドオーバされ、SMF1及びS-gNBを介して加入していたマルチキャストサービスを脱退する。したがって、UE2がT-gNBにハンドオーバされた後に、他の端末デバイスがS-gNBを介してマルチキャストサービスのデータを受信しない、又は、UE2は、SMF1及びS-gNBを介してマルチキャストサービスに加入した最後のUEであり、又は、SMF1及びS-gNBを介してマルチキャストサービスに加入したUEの数が0である。これに基づいて、SMF1は、マルチキャストサービスが位置するマルチキャストセッショントンネルを解放するかどかを決定し得る。
【0306】
いくつかの任意選択的な実施形態において、PDUセッションコンテキスト更新請求が指示情報#2を含むとき、SMFは、指示情報#2に基づいて、ハンドオーバされるUE2のPDUセッションに関連付けられたマルチキャストサービスがT-gNB1上で実行しているかどうかを決定し得る。
【0307】
いくつかの任意選択的な実施形態において、マルチキャストサービスが位置するマルチキャストセッショントンネルを解放することを決定した後に、SMF1は、情報#1を生成し、マルチキャストサービスが位置するマルチキャストセッショントンネルを解放するようS-gNBに指示し得る。情報#1は第1情報の例であり得る。
【0308】
例えば、情報#1は、マルチキャストセッショントンネルを解放するための指示、通知、又は請求を含み得る。任意選択で、情報#1は更に、マルチキャストセッショントンネルについての情報(例えば、マルチキャストセッショントンネルを決定するために使用されるマルチキャストセッショントンネルのトンネルエンドポイント識別子TEID)及び/又はマルチキャストサービスの識別情報を含み得る。
【0309】
例えば、情報#1は、マルチキャストセッショントンネルを解放するための指示、通知又は請求を含み得、更に、マルチキャストセッショントンネルについての情報を含み得る。任意選択で、情報#1は更に、マルチキャストサービスの識別情報を含み得る。
【0310】
例えば、情報#1は、マルチキャストセッショントンネルを解放するための指示、通知又は請求を含み得、更に、マルチキャストセッショントンネルについての情報及びマルチキャストサービスの識別情報を含み得る。
【0311】
708:SMF1とUPF1との間でN4セッション更新を実行する。
【0312】
例えば、SMF1は、T-gNB1のPDUセッショントンネルエンドポイント識別子、及び、SMF1によってUPF1に割り当てられたPDUセッショントンネルエンドポイント識別子を保持するN4セッション更新請求をUPF1へ送信し、T-gNB1とUPF1との間にPDUセッショントンネル(N4 Session Modification)を確立し得る。
【0313】
いくつかの任意選択的な実施形態において、段階707において、AMFが更に、T-gNB1によって割り当てられた、マルチキャストセッショントンネルのエンドポイント識別子をSMF1へ送信する場合(すなわち、このケースにおいて、ハンドオーバされるUE2のPDUセッションに関連付けられたマルチキャストサービスがT-gNB1上で実行されない)、SMF1は更に、T-gNB1からUPF1へのマルチキャストセッショントンネルのエンドポイント識別子を送信する。
【0314】
いくつかの実施形態において、段階707において、SMF1が情報#1を生成する場合、N4セッション更新請求は情報#1を含み得る。UPF1は、情報#1に基づいて、UPF1とS-gNBとの間でマルチキャストサービスを伝送するために使用されるトンネルを解放することを通知し得る。
【0315】
709:SMF1が、第1メッセージをMCFへ送信し、MUFとUPF1との間でマルチキャストサービスを伝送するために使用されるトンネル、すなわち、MUFからUPF1へのトンネルを解放することを通知する。
【0316】
710:MCFとMUFとの間でN4セッション更新を実行する。例えば、MCFは、SMF1によって割り当てられた、UPF1のトンネル識別情報(すなわち、MUFとのトンネルを確立するために使用される、UPF1のトンネル識別情報)を解放し得る。
【0317】
711:MCFが第1メッセージへの応答をSMF1へ送信する。
【0318】
712:SMF1がPDUセッションコンテキスト更新応答(Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext Response)をAMFへ送信する。
【0319】
例えば、SMF1は、MCFによって割り当てられた、MUFのトンネル識別情報(すなわち、MUFとのトンネルを確立するために使用されるUPF1のトンネル識別情報)を解放し得る。
【0320】
713:AMFがN2経路切替確認応答(N2 Path Switch Request ACK)をT-gNB1へ送信する。
【0321】
714:T-gNB1がUEコンテキスト解放(UE Context Release)請求をS-gNBへ送信する。
【0322】
したがって、本願の本実施形態において、UE2がS-gNBからT-gNB1にハンドオーバされた後に、他の端末デバイスがS-gNBを介してマルチキャストサービスのデータを受信していないと決定したとき、SMF1は、S-gNBとUPF1との間でマルチキャストサービスを伝送するために使用される第1トンネルを解放するようUPF1に通知し、S-gNBとUPF1との間のマルチキャストセッショントンネルを解放し得る。これによりネットワークリソースオーバヘッドを低減することを助ける。
【0323】
図8は、本願の実施形態による、デバイスインタラクションの観点からの通信方法800の概略フローチャートである。方法800は、第1端末デバイスが第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信するシナリオに適用され得る。図8に示されるように、方法800は段階810から830を備える。
【0324】
810:第1アクセスネットワークデバイスは、第1端末デバイスが第1アクセスネットワークデバイスから第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバされるハンドオーバ準備フェーズに第1端末デバイスがあるとき、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信する最後の端末デバイスであることを知る。ここで、「知る」はまた、「認識する(perceive)」、「発見する(find)」、「検出する(detect)」、又は同様のものに置き換えられ得る。これは限定されない。
【0325】
換言すれば、第1アクセスネットワークデバイスは、ハンドオーバ準備フェーズにおける第1端末デバイスが第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバされた後に、他の端末デバイスが第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信していないことを知り得る。端末デバイスが第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信することは、端末デバイスが第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入したこととして理解され得ることに留意されたい。第1端末は、準備フェーズにおいて知られる、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信する最後の第1端末デバイスであり、第1端末デバイスは後に第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバされることも理解され得る。第1端末デバイスは、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信する最後の第1端末デバイスであり、第1端末デバイスは、後に第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバされることも理解され得る。
【0326】
例えば、第1アクセスネットワークデバイスは、ソースアクセスネットワークデバイスと称され得、第2アクセスネットワークデバイスはターゲットアクセスネットワークデバイスと称され得る。
【0327】
例えば、ここでのハンドオーバはXnハンドオーバ又はN2ハンドオーバであり得る。
【0328】
ハンドオーバ準備フェーズは、ソースアクセスネットワークデバイス、ターゲットアクセスネットワークデバイス、又はコアネットワークデバイス(AMF、SMF、UPF又は同様のものであり得るが、ここでは限定されない)が、ハンドオーバによって必要とされるリソースを第1端末デバイスのために準備するフェーズであり得ることに留意されたい。ハンドオーバによって必要とされるリソースは、転送トンネル、ターゲットアクセスネットワークデバイスを介してサービスデータを受信するために第1端末デバイスによって必要とされる無線ベアラ構成情報、第1端末デバイスのためにターゲットアクセスネットワークデバイスによって構成されているエアインタフェースリソース、又は同様のものを含み得る。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0329】
Xnハンドオーバシナリオにおいて、ハンドオーバ準備フェーズは、ソースアクセスネットワークデバイスが第1端末デバイスの測定レポートを受信し、測定レポートに基づいて第1端末デバイスに対してハンドオーバ決定を行うプロセス、ここで、決定結果はハンドオーバであり;ソースアクセスネットワークデバイスは、ハンドオーバ請求をターゲットアクセスネットワークデバイスへ送信し、ターゲットアクセスネットワークデバイスによって送信されたハンドオーバ確認応答を受信する、例えば、以下の図9A及び図9Bにおける段階901から903のプロセスであり得る。
【0330】
N2ハンドオーバにおいて、ハンドオーバ準備フェーズは、ソースアクセスネットワークデバイスが第1端末デバイスの測定レポートを受信し、測定レポートに基づいて、ハンドオーバ要求(handover required)をソースアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信し、ソースアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素がUEコンテキスト作成応答をターゲットアクセス及びモビリティ管理ネットワーク要素から受信するプロセス、例えば、以下の図10A図10Cにおける段階1001から1012のプロセスであり得る。
【0331】
ソースアクセスネットワークデバイスは、ハンドオーバ準備フェーズの任意の時点において、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信する最後の端末デバイスであると知り得る。
【0332】
例えば、Xnハンドオーバシナリオにおいて、ソースアクセスネットワークデバイスが第1端末デバイスの測定レポートを受信し、測定レポートに基づいて第1端末デバイスに対してハンドオーバ決定を行い、ここで、決定結果はハンドオーバであるとき(例えば、以下の図9A及び図9Bにおける段階901の後)、又は、ハンドオーバ請求をターゲットアクセスネットワークデバイスへ送信するとき(例えば、以下の図9A及び図9Bにおける段階902の後)、又は、ハンドオーバ確認応答をターゲットアクセスネットワークデバイスから受信した後(例えば、以下の図9A及び図9Bにおける段階903の後)、ソースアクセスネットワークデバイスは、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信する最後の端末デバイスであると知る。
【0333】
別の例では、N2ハンドオーバシナリオにおいて、第1端末デバイスの測定レポートを受信するとき(例えば、以下の図10A図10Cにおける段階1001の後)、又は、ハンドオーバ要求をソースアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信した後(例えば、以下の図10A図10Cにおける段階1002の後)、ソースアクセスネットワークデバイスは、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信する最後の端末デバイスであると知り得る。
【0334】
いくつかの任意選択的な実施形態において、ハンドオーバ準備フェーズにおいて、第1マルチキャストサービスに加入した第1端末デバイスが測定レポートをソースアクセスネットワークデバイスへ送信するとき、ソースアクセスネットワークデバイスは、測定レポートに基づいて、第1端末デバイスに対してハンドオーバ決定を行い、ここで、決定結果はハンドオーバであり;ソースアクセスネットワークデバイスは、ソースアクセスネットワークデバイスを介して、第1マルチキャストサービスに加入した端末デバイスの数を更新し、例えば、端末デバイスの数を1減少させ得る。端末デバイスの数が0であるとき、第1端末デバイスは、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信する最後の端末デバイスであることが知られ得る。
【0335】
例えば、Xnハンドオーバにおいて、第1端末デバイスの測定レポートを受信し、ハンドオーバを実行することを決定した後(例えば、以下の図9A及び図9Bにおける段階901の後)、又は、ハンドオーバ請求をターゲットアクセスネットワークデバイスへ送信した後(例えば、以下の図9A及び図9Bにおける段階902の後)、又は、ターゲットアクセスネットワークデバイスによって送信されたハンドオーバ確認応答を受信した後(例えば、以下の図9A及び図9Bにおける段階903の後)、ソースアクセスネットワークデバイスは、ソースアクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した端末デバイスの数を更新し得る。次に、ソースアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスの更新された数に基づいて、第1端末デバイスが、ソースアクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した最後の端末デバイスであるかどうかを決定し得る。
【0336】
例えば、N2ハンドオーバにおいて、第1端末デバイスの測定レポートを受信した後、ハンドオーバ要求をソースアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信する前、又は、ハンドオーバ要求をソースアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信した後、ソースアクセスネットワークデバイスは、ソースアクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した端末デバイスの数を更新し得る。
【0337】
例えば、N2ハンドオーバにおいて、第1端末デバイスの測定レポートを受信した後(例えば、以下の図10A図10Cにおける段階1001の後)、又は、ハンドオーバ要求をソースアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信した後(例えば、以下の図10A図10Cにおける段階1002の後)、ソースアクセスネットワークデバイスは、ソースアクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した端末デバイスの数を更新し得る。次に、ソースアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスの更新された数に基づいて、第1端末デバイスが、ソースアクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した最後の端末デバイスであるかどうかを決定し得る。
【0338】
いくつかの任意選択的な実施形態において、ソースアクセスネットワークデバイスを介してマルチキャストサービスに加入した端末デバイスの数は、第1端末デバイスのPDUセッションに関連付けられたマルチキャストサービスに対応する、マルチキャストコンテキスト(Multicast Context)、マルチキャストセッションコンテキスト(Multicast Session Context)、マルチキャストグループコンテキスト(Multicast Group Context)又はマルチキャストサービスコンテキスト(Multicast Service Context)に含まれ得る。換言すれば、マルチキャストコンテキスト(Multicast Context)、マルチキャストセッションコンテキスト(Multicast Session Context)、マルチキャストグループコンテキスト(Multicast Group Context)又はマルチキャストサービスコンテキスト(Multicast Service Context)における端末デバイス以外の別の端末デバイスが第1マルチキャストサービスを受信するかどうかに応じて、ソースアクセスネットワークデバイスは、第1端末デバイスが、ソースアクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信する最後の端末デバイスであるかどうかを決定する。
【0339】
第1端末デバイスがマルチキャストコンテキスト(Multicast Context)、マルチキャストセッションコンテキスト(Multicast Session Context)、マルチキャストグループコンテキスト(Multicast Group Context)又はマルチキャストサービスコンテキスト(Multicast Service Context)における最後の端末デバイスであるとき、端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスを退出した後に、ソースアクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスを受信する他の端末デバイスは無い。このケースにおいて、ソースアクセスネットワークデバイスは、第1端末デバイスが、ソースアクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信する最後の端末デバイスであると知り得る。
【0340】
本願の本実施形態において、1のマルチキャストサービスは、1のマルチキャストセッションに対応し、1のアクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイス(MB-UPF又はUPFなど)との間の1のマルチキャストセッショントンネルに対応し得ることに留意されたい。ここでは、1のマルチキャストサービスは代替的に複数のマルチキャストセッションに対応し、複数のアクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間のマルチキャストセッショントンネルに対応し得ることに留意されたい。
【0341】
820:第1アクセスネットワークデバイスが第1情報をコアネットワークデバイスへ送信する。第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される。
【0342】
いくつかの実施形態において、コアネットワークデバイスは、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素であり得、例えば、MUF、M-UPF、MS-UPF又はMB-UPFであり得る。これについては、限定されない。このケースにおいて、第1トンネルは、ソースアクセスネットワークデバイスとマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素(MUF、M-UPF、MS-UPF、又はMB-UPFなど)との間で第1マルチキャストサービスを伝送するために使用されるトンネルを含み得る(ここで、トンネルは例えば、上で説明されたマルチキャストセッショントンネルである)。
【0343】
いくつかの実施形態においてコアネットワークデバイスは、ユーザプレーン機能ネットワーク要素であり得、例えば、UPFであり得る。このケースにおいて、第1トンネルは、ソースアクセスネットワークデバイスとユーザプレーン機能ネットワーク要素(例えばUPF)との間で第1マルチキャストサービスを伝送するために使用されるトンネルを含み得る(ここで、トンネルは例えば、上で説明されたマルチキャストセッショントンネルである)。
【0344】
コアネットワークデバイスがユーザプレーン機能ネットワーク要素であるとき、ユーザプレーン機能ネットワーク要素は、マルチキャストサービスを処理するために使用できるユーザプレーン機能を含み得ることに留意されたい。すなわち、マルチキャストサービスを処理するために使用できるユーザプレーン機能(例えば、MUF、M-UPF、MS-UPF、又はMB-UPF)は、機能ネットワーク要素内にユーザプレーン機能ネットワーク要素と共に組み合わされ得るとみなされ得る。これに対応して、このケースにおいて、セッション管理機能ネットワーク要素は、マルチキャストサービスを処理するために使用できる制御プレーン機能を含み得る。すなわち、マルチキャストサービスを処理するために使用できる制御プレーン機能(例えば、MCF、M-SMF、MS-SMF、又はMB-SMF)は、機能ネットワーク要素内でセッション管理機能ネットワーク要素と共に組み合わされ得る。
【0345】
いくつかの実施形態において、コアネットワークデバイスがマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素であるとき、第1アクセスネットワークデバイスはまず、第1情報をマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素へ送信し得、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素は次に、第1情報をマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信し得る。
【0346】
可能な実装において、第1アクセスネットワークデバイスは、別のネットワークデバイス(第2アクセスネットワークデバイス、AMF又はSMFなど)を介して、第1情報をマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素へ送信し、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素は次に、第1情報をマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信し得る。例えば、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素は、マルチキャストサービスセッション管理機能ネットワーク要素、又は、MB-SMF又はMCFなどのマルチキャスト制御プレーン機能ネットワーク要素であり得る。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。可能な実装において、第1アクセスネットワークデバイスは、別のコアネットワークデバイス(例えばAMF)を介して第1情報をマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素へ送信し、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素は次に、第1情報をマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信し得る。別の可能な実装において、第1アクセスネットワークデバイスは、例えば、通知メッセージ又は請求メッセージを使用することによって、第1情報をマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素へ直接送信し得る。これについては、限定されない。
【0347】
いくつかの実施形態において、コアネットワークデバイスがユーザプレーン機能ネットワーク要素であるとき、第1アクセスネットワークデバイスはまず、第1情報をセッション管理機能ネットワーク要素へ送信し得、セッション管理機能ネットワーク要素は次に、第1情報をユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信し得る。
【0348】
可能な実装において、第1アクセスネットワークデバイスは、別のネットワークデバイス(第2アクセスネットワークデバイス又はAMFなど)を介して第1情報をセッション管理機能ネットワーク要素へ送信し、セッション管理ネットワーク要素は次に、第1情報をユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信する。可能な実装において、第1アクセスネットワークデバイスは、別のコアネットワークデバイス(例えばAMF)を介して、第1情報をセッション管理機能ネットワーク要素へ送信し、セッション管理機能ネットワーク要素は次に、第1情報をユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信する。別の可能な実装において、第1アクセスネットワークデバイスは、例えば、通知メッセージ又は請求メッセージを使用することによって、第1情報をセッション管理機能ネットワーク要素へ直接送信し得る。これについては、限定されない。
【0349】
第1の任意選択の実装シナリオにおいて、例えば、Xnハンドオーバシナリオにおいて、第1端末デバイスの測定レポートを受信し、測定レポートに基づいて、第1端末デバイスが第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバされる必要があると決定する、又は、ハンドオーバ請求を第2アクセスネットワークデバイスへ送信すると決定するとき、第1アクセスネットワークデバイスは、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した最後の端末デバイスであると知り得る。このケースにおいて、第1アクセスネットワークデバイスは、ハンドオーバ請求(例えば、ハンドオーバ請求)を第2アクセスネットワークデバイスへ送信し得、ここで、ハンドオーバ請求は第1情報を含む。ハンドオーバ請求は、第1端末デバイスを第1アクセスネットワークデバイスから第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバするように請求し得る。
【0350】
これに対応して、ハンドオーバ請求を第1アクセスネットワークデバイスから受信した後に、第2アクセスネットワークデバイスは、経路切替請求(例えば、N2経路切替請求、N2経路切替請求)をアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素(例えばAMF)へ送信し得、ここで、経路切替請求は第1情報を含む。次に、アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、PDUセッションコンテキスト更新請求(例えば、Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext Request)をセッション管理機能ネットワーク要素へ送信し得、ここで、PDUセッションコンテキスト更新請求は第1情報を含む。
【0351】
更に、段階820におけるコアネットワークデバイスがマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素であるとき、PDUセッションコンテキスト更新請求を受信した後に、セッション管理機能ネットワーク要素は、第1メッセージをマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素へ送信し得、ここで、第1メッセージは第1情報を含む。例えば、第1メッセージはN16メッセージであり得る。第1メッセージを受信した後に、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素は、第5メッセージをマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信し得、ここで、第5メッセージは第1情報を含み得る。例えば、第5メッセージはN4セッション更新請求であり得る。マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素は第5メッセージに基づいて第1情報を取得し、段階830を更に実行し得る。
【0352】
段階820におけるコアネットワークデバイスがユーザプレーン機能ネットワーク要素であるとき、PDUセッションコンテキスト更新請求を受信した後、セッション管理機能ネットワーク要素は、N4セッション更新請求をユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信し得、ここで、N4セッション更新請求は第1情報を含み得る。ユーザプレーン機能ネットワーク要素はN4セッション更新請求に基づいて第1情報を取得し、更に段階830を実行し得る。
【0353】
第2の任意選択の実装シナリオにおいて、例えば、N2ハンドオーバシナリオにおいて、第1端末デバイスの測定レポートを受信する、又は、ハンドオーバ要求をソースアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信すると決定するとき、第1アクセスネットワークデバイスは、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した最後の端末デバイスであると知り得る。このケースにおいて、第1アクセスネットワークデバイスは、ハンドオーバ要求(例えば、ハンドオーバ要求)を第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信し得、ここでハンドオーバ要求は第1情報を含む。例えば、第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素はソースアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素であり得る。
【0354】
これに対応して、ハンドオーバ要求を受信した後に、第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、UEコンテキスト作成請求(例えばNamf_Communication_CreateUEContext Request)を第2アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信し得、ここで、UEコンテキスト作成請求は第1情報を含む。次に、第2アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、PDUセッション更新コンテキスト請求をセッション管理機能ネットワーク要素へ送信し、ここで、PDUセッション更新コンテキスト請求は第1情報を含み得る。第2アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、ターゲットアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素と称され得る。
【0355】
更に、段階820におけるコアネットワークデバイスがマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素であるとき、PDUセッションコンテキスト更新請求を受信した後に、セッション管理機能ネットワーク要素は、第1メッセージをマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素へ送信し得、ここで、第1メッセージは第1情報を含む。例えば、第1メッセージはN16メッセージであり得る。第1メッセージを受信した後に、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素は、第5メッセージをマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信し得、ここで、第5メッセージは第1情報を含み得る。例えば、第5メッセージはN4セッション更新請求であり得る。これに対応して、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第5メッセージに基づいて第1情報を取得し、更に段階830を実行し得る。
【0356】
段階820におけるコアネットワークデバイスがユーザプレーン機能ネットワーク要素であるとき、PDUセッションコンテキスト更新請求を受信した後、セッション管理機能ネットワーク要素は、セッション更新請求(例えば、N4セッション更新請求)をユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信し得、ここで、セッション更新請求は第1情報を含み得る。これに対応して、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素は、セッション更新請求に基づいて第1情報を取得し、更に段階830を実行し得る。
【0357】
第3の任意選択の実装シナリオにおいて、段階820におけるコアネットワークデバイスがマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素であるとき、第1アクセスネットワークデバイスは、ハンドオーバ準備フェーズにおける任意の時点において、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した最後の端末デバイスであると知り得る。第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した最後の端末デバイスであると知るとき、又は知った後に、第1アクセスネットワークデバイスは、第3メッセージを第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信し得、ここで、第3メッセージは、N2メッセージであり得、第3メッセージは第1情報を保持する。例えば、第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、第1端末デバイスが第1マルチキャストサービスに加入するときに第1マルチキャストサービスについて第1アクセスネットワークデバイスによって選択されるアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素、又は、第1端末デバイスに関連する、若しくは関連しない別のアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素であり得る。
【0358】
更に、第3メッセージを受信した後に、第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、第4メッセージをマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素へ送信し得、ここで、第4メッセージは第1情報を保持する。例えば、第4メッセージはN11メッセージであり得る。第4メッセージを受信した後、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素は、第1情報を保持し得る第5メッセージをマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信し得る。例えば、第5メッセージはN4セッション更新請求であり得る。これに対応して、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第5メッセージに基づいて第1情報を取得し、更に段階830を実行し得る。
【0359】
例えば、第1端末デバイスがマルチキャストサービス又はブロードキャストサービスに加入するとき、第1アクセスネットワークデバイスは、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素の識別子を取得し得る。このようにして、第1アクセスネットワークデバイスは、識別子に基づいて第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素を選択し得る。例えば、第1アクセスネットワークデバイスは、識別子に基づいてネットワークレポジトリ機能(network repository function, NRF)をクエリし、適切な第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素を取得し得る。
【0360】
第1端末デバイスに関連するアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、非アクセス層(non-access stratum, NAS)シグナリングサービスを第1端末デバイスに提供できるアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素であり得、第1端末デバイスに関連しないアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、NASシグナリングサービスを第1端末デバイスに提供できないアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素であり得る。
【0361】
第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、前述のソースアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素と同一のネットワーク要素であり得る、又は、前述のターゲットアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素と同一のネットワーク要素であり得ることに留意されたい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0362】
第3メッセージ、例えば、N2メッセージは、既存のN2メッセージ(具体的には、第1情報を追加で保持する既存のN2メッセージ)であり得るか、又は、新しいN2メッセージであり得ることに留意されたい。新しいN2メッセージは主に、マルチキャストセッショントンネルを解放するために使用され得る。新しいN2メッセージは、サービスベースのインタフェースシグナリングメッセージの名付け方式に従い得、N2メッセージの特定の名称は限定されないが、機能は、マルチキャストセッショントンネルを解放するようにマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素に通知するために使用される。
【0363】
第4メッセージ、例えばN11メッセージは、既存のN11メッセージ(具体的には、第1情報を追加で保持する既存のN11メッセージ)であり得るか、又は新しいN11メッセージであり得ることに留意されたい。新しいN11メッセージは主に、マルチキャストセッショントンネルを解放するために使用され得る。新しいN11メッセージは、サービスベースのインタフェースシグナリングメッセージの名付け方式に従い得、N11メッセージの特定の名称は限定されないが、機能は、マルチキャストセッショントンネルを解放するようにマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素に通知するために使用される。
【0364】
第4の任意選択の実装シナリオにおいて、第1アクセスネットワークデバイスは、ハンドオーバ準備フェーズの任意の時点において、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した最後の端末デバイスであると知り得る。第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した最後の端末デバイスであることを第1アクセスネットワークデバイスが知るとき、又は知った後に、第1アクセスネットワークデバイスは、第1情報をコアネットワークデバイスへ直接送信し得る。
【0365】
例えば、段階820におけるコアネットワークデバイスがマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素であるとき、第1アクセスネットワークデバイスは、第1情報をマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素へ直接送信し得、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素は次に、第1情報をマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素(例えば、第5メッセージにおける第1情報を含む)へ送信し、段階830を実行する。これについては、限定されない。
【0366】
例えば、段階820におけるコアネットワークデバイスがユーザプレーン機能ネットワーク要素であるとき、第1アクセスネットワークデバイスは、第1情報をセッション管理機能ネットワーク要素へ直接送信し得、セッション管理機能ネットワーク要素は次に、第1情報をユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信し(例えば、N4セッション更新請求において第1情報を含む)、段階830を実行する。これについては、限定されない。
【0367】
第1の任意選択の実装シナリオ又は第2の任意選択の実装シナリオにおいて、ハンドオーバ準備フェーズにおいて第1端末デバイスの測定レポートを受信した後、又は、ハンドオーバ請求若しくはハンドオーバ要求を送信することを決定するとき、第1アクセスネットワークデバイスは、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した最後の端末デバイスであると知り、第1アクセスネットワークデバイスは、第1情報を既存のシグナリング(ハンドオーバ請求又はハンドオーバ要求など)に含めることができ、その結果、第1情報は最終的にマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信される。これによりネットワークリソースオーバヘッドを低減することを助ける。
【0368】
第3の任意選択の実装シナリオ又は第4の任意選択の実装シナリオにおいて、ハンドオーバ準備フェーズにおいて第1端末デバイスの測定レポートを受信した後、第1アクセスネットワークデバイスは、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した最後の端末デバイスであると知り、知った後、第3メッセージを第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ即時に送信し、又は、第1情報をマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素又はセッション管理ネットワーク要素へ即時に送信し、第1アクセスネットワークデバイスは、ハンドオーバ準備フェーズにおけるより早い時点において、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した最後の端末デバイスであると知ることができる。これにより、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素が第1情報をより早く取得することを助けることができる。
【0369】
第3の任意選択の実装シナリオ又は第4の任意選択の実装シナリオにおいて、ハンドオーバ準備フェーズにおいてハンドオーバ請求確認応答を受信するとき、第1アクセスネットワークデバイスは、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した最後の端末デバイスであると知る。ハンドオーバ準備フェーズにおけるより早い時点において、第1端末デバイスが最後の端末デバイスであることを前述のように知ることと比較して、第1アクセスネットワークはここで、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した最後の端末デバイスであると、より正確に知ることができる。これにより、マルチキャストサービス伝送の信頼性を改善することを更に助ける。
【0370】
本願の例において、第1情報は、第1トンネル及び第1トンネルについての情報を解放するために使用される指示(indication)を含み得る。
【0371】
本願の別の例において、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用される指示(indication)及び第1マルチキャストサービスの識別情報を含み得る。
【0372】
本願の別の例において、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用される指示(indication)、第1マルチキャストサービスの識別情報、及び第1トンネルについての情報を含み得る。
【0373】
第1情報が第1トンネルについての情報を含むとき、第1情報は、1、2又はより多くの第1トンネルについての情報を含み得ることに留意されたい。これについては、限定されない。第1情報が第1マルチキャストサービスの識別情報を含むとき、第1情報は、1、2、又はより多くの第1マルチキャストサービスの識別情報を含み得る。これについては、限定されない。
【0374】
第1トンネルについての情報は、第1トンネルを一意に決定するために使用され得、例えば、第1トンネルのトンネルエンドポイント識別子(tunnel endpoint identifier, TEID)又は第1トンネルのIDであり得る。ここでは、これについて限定しない。第1マルチキャストサービスの識別情報は、マルチキャストサービスを一意に決定するために使用され得、例えば、マルチキャストサービスID、マルチキャストサービス名称、マルチキャストアドレス、マルチキャストグループID、マルチキャストブロードキャストセッションID(MBS session ID)又は一時的モバイルグループアイデンティティ(Temporary Mobile Group Identity, TMGI)であり得る。ここでは、これについて限定しない。
【0375】
本明細書に説明される第1マルチキャストサービスは、1のマルチキャストサービス又は複数の異なるマルチキャストサービスを含み得ることに留意されたい。これについては、限定されない。例えば、ソースアクセスネットワークデバイスが、2のマルチキャストサービスに対応し、及び、2のマルチキャストセッショントンネルに対応する2のマルチキャストセッションを有し、ソースアクセスネットワークデバイスが、ハンドオーバ準備フェーズにおいて、ハンドオーバされる端末デバイスは、ソースアクセスネットワークデバイスを介して2のマルチキャストサービスのデータを受信する最後の端末デバイスであると知るとき、ソースアクセスネットワークデバイスは、第1情報をコアネットワークデバイスへ送信し得る。このケースにおいて、第1情報は、ソースアクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で2のマルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される第1トンネルを解放するために使用され、第1マルチキャストサービスは2のマルチキャストサービスを含み、第1トンネルは、2のマルチキャストサービスにそれぞれ対応するトンネルを含む。
【0376】
830:コアネットワークデバイスが第1情報に基づいて第1トンネルを解放する。
【0377】
例えば、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第1情報に基づいて第1トンネルを解放し、例えば、第1トンネルの関連リソースを除去し得る(例えば、第1トンネルのトンネルエンドポイント識別子、例えば、TEIDを除去し、又は、第1マルチキャストサービスの第1トンネルに関連するN4セッションコンテキスト情報を除去する)(例えば、データ検出ルール(packet detection rule, PDR)及び転送アクションルール(forwarding action rule, FAR)を含む)。
【0378】
例えば、第1情報が、第1トンネルを解放するために使用される指示(indication)、及び、第1トンネルについての情報を含むとき、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第1トンネルを解放するために使用される指示(indication)及び第1トンネルについての情報に基づいて第1トンネルを解放し得る。例において、第1情報における第1トンネルについての情報が第1トンネルのTEIDであるとき、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素は、TEIDを解放し得る。別の例において、第1情報における第1トンネルについての情報が第1トンネルのIDであるとき、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第1トンネルのIDに基づいて第1トンネルを決定し得、次に、第1トンネルを解放するために使用される指示に基づいて第1トンネルを解放し、例えば、TEIDなどの第1トンネルの関連リソース、又は、第1マルチキャストサービスの第1トンネルに関連するN4セッションコンテキスト情報を除去する。
【0379】
このように、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素が、第1情報に含まれる第1トンネルについての情報に対応する第1トンネル(例えば、1又は複数の第1トンネルであり得るが、これに限定されない)を解放し得る。
【0380】
別の例として、第1情報が、第1トンネルを解放するために使用される指示(indication)、及び、第1マルチキャストサービスの識別情報を含むとき、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第1マルチキャストサービスの識別情報に基づいて第1マルチキャストサービスを決定し得、次に、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために第1トンネルを決定し得る。具体的には、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第1マルチキャストサービスに対応する1又は複数のマルチキャストセッション、及び、1のマルチキャストセッションに対応する1又は複数のマルチキャストセッショントンネル、又は、複数のマルチキャストセッションに対応する複数のマルチキャストセッショントンネルを決定し得る。ここで、決定されたマルチキャストセッショントンネルは、ソースアクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するためのトンネル(すなわち第1トンネル)である。次に、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第1トンネルを解放するために使用される指示に基づいて第1トンネルを解放し得、具体的には、TEIDなど、1のマルチキャストセッショントンネル又は複数のマルチキャストトンネルの関連リソース、又は、第1マルチキャストサービスの第1トンネルに関連するN4セッションコンテキスト情報を解放する。
【0381】
このように、マルチキャストセッション機能ネットワーク要素、又はセッション機能ネットワーク要素は、第1情報において示される第1マルチキャストサービスに対応するすべてのマルチキャストセッショントンネル、すなわち、ソースアクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される第1トンネル(例えば、すべての第1トンネル)を解放し得る。
【0382】
別の例として、第1情報が、第1トンネルを解放するために使用される指示(indication)、第1マルチキャストサービスの識別情報、及び、第1トンネルについての情報を含むとき、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第1マルチキャストサービスの識別情報に基づいて第1マルチキャストサービスを決定し得る。次に、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するための第1トンネルを決定する。具体的には、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第1マルチキャストサービスに対応する1又は複数のマルチキャストセッション、及び、1のマルチキャストセッションに対応する1又は複数のマルチキャストセッショントンネル、又は、複数のマルチキャストセッションに対応する複数のマルチキャストセッショントンネルを決定し得る。次に、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素は更に、第1情報における第1トンネルについての情報に基づいて、1又は複数のマルチキャストセッショントンネルから第1トンネルを決定し得る。次に、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第1トンネルを解放するために使用される指示に基づいて第1トンネルを解放し、例えば、TEIDなど、第1トンネルの関連リソース、又は、第1マルチキャストサービスの第1トンネルに関連するN4セッションコンテキスト情報を除去し得る。
【0383】
このようにして、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第1情報に含まれる第1トンネルについての情報に対応する第1トンネルを解放し得る。加えて、第1トンネルが第1マルチキャストサービスの識別情報及び第1トンネルについての情報の両方に基づいて決定されるとき、第1トンネルは、第1マルチキャストサービスに対応する1又は複数のマルチキャストセッショントンネルだけから決定される必要がある。これにより、第1トンネルをより正確かつ迅速に決定し、第1トンネルを解放する効率を改善することを助ける。
【0384】
第1情報が、第1トンネルを解放するために使用される指示(indication)、第1マルチキャストサービスの識別情報、及び、第1トンネルについての情報を含むとき、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素は更に、第1マルチキャストサービスの識別情報及び第1トンネルについての情報の1つだけに基づいて、解放される必要がある第1トンネルを決定し得ることに留意されたい。例えば、第1マルチキャストサービスの識別情報だけに基づいて第1トンネルを決定するとき、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第1情報に含まれる第1トンネルについての情報を無視し得る。別の例では、第1トンネルについての情報だけに基づいて第1トンネルを決定するとき、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第1情報に含まれる第1マルチキャストサービスの識別情報を無視し得る。
【0385】
したがって、本願の本実施形態において、第1アクセスネットワークデバイスは、第1端末デバイスが第1アクセスネットワークデバイスから第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバされるハンドオーバ準備フェーズにおいて、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信する最後の端末デバイスであると知り、第1情報を送信して、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される第1トンネルを解放し得る。これによりネットワークリソースオーバヘッドを低減することを助ける。
【0386】
以下では、図9A及び図9B並びに図10A図10Cを参照して、本願の本実施形態による通信方法の具体的な例を説明する。図9A及び図9B、並びに、図10A図10Cにおいて、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素がMCFでありソースアクセスネットワークデバイスがS-gNBである例が説明のために使用される。MCFにおけるチップ及びS-gNBにおけるチップの実装方法については、MCF及びS-gNBの具体的な説明を参照されたい。詳細を再び説明しない。
【0387】
任意選択で、図9A及び図9B又は図10A図10Cにおいて、コアネットワークデバイスは更に、AMF、SMF、UPF及びMUFを含む。代替的に、いくつかの任意選択的な実施形態において、コアネットワークデバイスは、MCF及びMUFを含まないことがあり得る。むしろ、SMFにおけるいくつかの機能又はユニットがMCFの機能を実装し、UPFにおけるいくつかの機能又はユニットがMUFの機能を実装する。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0388】
図9A及び図9Bは、本願の実施形態による別の通信方法900の概略フローチャートである。方法900におけるハンドオーバタイプはXnハンドオーバである。S-gNBは、S-gNBとMUFとの間のマルチキャストセッショントンネルを解放するかどうかを決定する。
【0389】
図9A及び図9Bにおいて、S-gNBとMUFとの間のマルチキャストセッショントンネルが解放される例が説明のために使用されることに留意されたい。この解決手段はまた、S-gNBとUPFとの間のマルチキャストセッショントンネルを解放するのに好適であり、いくつかの単純な適合が必要であり得る。図9A及び図9B及びいくつかの単純な適合は、本願の保護範囲に属する。
【0390】
いくつかの実施形態において、UEがS-gNBを介してマルチキャストサービスデータを受信する(又は、換言すれば、UEがS-gNBを介してマルチキャストサービスに加入する)とき、UEのPDUセッションはマルチキャストサービスに関連付けられる。
【0391】
UEがハンドオーバされるT-gNBがマルチキャスト機能をサポートしないとき、方法900は、図5Bに示されるシナリオに適用可能である。以下では、図5Bにおけるシナリオを参照して方法900を説明する。図9A及び図9Bに示されるように、方法900は段階901から916を備え得る。この解決手段はまた、T-gNBがマルチキャスト機能をサポートするシナリオに適用可能であることに留意されたい。ここでは、これについて限定しない。図5Bに示されるシナリオは例に過ぎない。
【0392】
図9A及び図9Bは、本願の本実施形態において提供される通信方法900の段階又はオペレーションを示すが、これらの段階又はオペレーションは例に過ぎないことが理解されるべきである。本願の本実施形態において、他のオペレーション又は図9A及び図9Bにおけるオペレーションの変形が更に実行され得る。加えて、図における段階は、図において提示されたものとは異なる順序で実行され得、図におけるすべてのオペレーションが実行される必要があるわけではない可能性がある。
【0393】
任意選択で、段階901の前に、S-gNBは、T-gNBの機能、すなわち、マルチキャスト機能についての機能がサポートされるかどうかを知り得る。例えば、T-gNBとS-gNBとの間にXn接続があるとき、T-gNBは、Xnインタフェースを使用することによって、T-gNBの能力情報をS-gNBに通知し得、ここで、Xnは、S-gNBとT-gNBとの間のXn接続のインタフェースであり得る。例えば、T-gNBがマルチキャスト機能をサポートしないとき、T-gNBは指示情報#1をS-gNBへ送信し、ここで、指示情報#1は、T-gNBがマルチキャスト機能をサポートしないことを示す。代替的に、いくつかの実施形態において、T-gNBがマルチキャスト機能をサポートしないとき、T-gNBは指示情報#1をS-gNBへ送信しないことがあり得る。これに対応して、S-gNBが指示情報#1を受信しない場合、T-gNBはマルチキャスト機能をサポートしないとみなされ得る。
【0394】
ここで、第1に、3GPP技術仕様(technical specification , TS)38.300におけるXnハンドオーバのハンドオーバ準備フェーズの定義によれば、ハンドオーバ準備フェーズは、図9A及び図9Bに示される手順における段階901から903を含む。ハンドオーバ準備フェーズは、S-gNB、T-gNB、又はコアネットワークデバイスが、ハンドオーバされるUEについて、ハンドオーバに必要なリソース(例えば、転送トンネル、UEがT-gNBにアクセスした後にサービスデータを受信するためにUEが必要とする無線ベアラ構成情報、又は、ハンドオーバされるUEについてT-gNBによって構成されているエアインタフェースリソースを含み得る)を準備するフェーズとして理解され得る。
【0395】
901:UEが測定レポート(Measurement Report)をS-gNBへ送信する。これに対応して、S-gNBは測定レポートを受信し、UEをT-gNBにハンドオーバすることを決断する。
【0396】
いくつかの任意選択的な実施形態において、UEによって送信された測定レポートを受信した後、S-gNBは、ハンドオーバされるUEのPDUセッションに関連付けられたマルチキャストサービス(すなわち、UEがS-gNBを介して加入するマルチキャストサービス(Multicast Service)又はマルチキャストグループ(Multicast Group))に対応するマルチキャストコンテキスト(Multicast Context)、マルチキャストサービスコンテキスト(Multicast Service Context)、マルチキャストグループコンテキスト(Multicast Group Context)、又はマルチキャストセッションコンテキスト(Multicast Session Context)におけるUEの数を更新し得る(例えば、UEの数を1減少させる)。ハンドオーバされる現在のUEが、前述のコンテキストにおいて最後のUEである場合(換言すれば、UEが退出した後、他のUEがS-gNBにおいてマルチキャストサービスを受信しない)、S-gNBは、UEが、S-gNBを介してマルチキャストサービスのデータを受信する最後のUEであると知り得る。このケースにおいて、S-gNBは、S-gNBとコアネットワークデバイス(例えば、図5BのMUF)との間のマルチキャストセッショントンネルを解放すると決定し得る。
【0397】
ここで、マルチキャストサービスは、図8における第1マルチキャストサービスの例であり得、マルチキャストセッショントンネルは、図8における第1トンネルの例であり得る。
【0398】
例えば、S-gNBを介してマルチキャストサービスに加入したUEの数(S-gNBを介してマルチキャストサービスを受信するUEの数としても理解され得る)は、マルチキャストサービスのマルチキャストセッションコンテキスト(又は、マルチキャストサービスコンテキスト、マルチキャストコンテキスト、又はマルチキャストグループコンテキストと称される)に含まれ得る。換言すれば、コンテキストにおけるUE以外の別のUEがS-gNBにおいてマルチキャストサービスを受信するかどうかに応じて、S-gNBは、マルチキャストサービスが位置するマルチキャストセッショントンネルを解放するかどうかを決定し得る。
【0399】
ここで、基地局の粒度で(換言すれば、基地局の単位で)、1のマルチキャストサービスは、1のマルチキャストセッションに対応し得、換言すれば、基地局(例えばS-gNB)とコアネットワークデバイス(MUF又はUPFなど)との間のマルチキャストセッショントンネルに対応し得ることに留意されたい。ここで、1のマルチキャストサービスはまた、複数のマルチキャスト/ブロードキャストセッションに対応し得ることに留意されたい。ここでは、これについて限定しない。この解決手段は、例として1対1の対応関係を使用し、この解決手段はまた、1対多の対応関係に適用可能である。
【0400】
902:S-gNBがハンドオーバ請求(Handover Request)をT-gNBへ送信する。ここで、S-gNBは、T-gNBがマルチキャスト機能をサポートしないことを知り得る。
【0401】
例えば、ハンドオーバ請求は、PDUセッション識別子、及び、PDUセッションに含まれるユニキャストサービスに対応するQoS情報を含む、ハンドオーバされるUEのPDUセッション情報を含み得る。詳細については、段階702における説明を参照されたい。簡潔にするために、本明細書においては、詳細について改めて説明しない。
【0402】
段階902において、ハンドオーバされる現在のUEのPDUセッションがマルチキャストサービスに関連付けられる場合、S-gNBは、マルチキャストQoSフローQFIとユニキャストQoSフローQFIとの間のマッピング関係に基づいて、マルチキャストQoSフローをユニキャストQoSフローにマッピングし得ることに留意されたい。すなわち、このケースにおいて、PDUセッションに含まれるユニキャストQoSフローは更に、マルチキャストQoSフローがマッピングされるユニキャストQoSフローを含む。
【0403】
加えて、ハンドオーバ請求は更に、S-gNBがPDUセッショントンネルに対応する転送トンネルを通じて転送することを意図するサービスフローの識別子を含み得る。具体的には、図5Bのシナリオにおいて、T-gNBは、マルチキャスト機能をサポートしないので、PDUセッショントンネルに対応する転送トンネルだけが、S-gNBとT-gNBとの間に確立され得る。このケースにおいて、マルチキャストQoSフローが転送トンネルを通じて転送される必要がある場合、ハンドオーバ請求は、マルチキャストQoSフローに対応するユニキャストQoSフローのQFIを含み得る。
【0404】
いくつかの任意選択的な実施形態において、段階901においてマルチキャストセッショントンネルを解放することを決定する場合、S-gNBは、S-gNBとコアネットワークデバイス(UPF又はMUFなど、ここで、MUFは、例として使用される)との間でマルチキャストサービスのデータを伝送するために使用されるマルチキャストセッショントンネルを解放するために使用される情報#2を生成し得る。このケースにおいて、ハンドオーバ請求は更に、情報#2を含み得る。
【0405】
特定の例において、ダウンリンク方向(すなわち、MUFからS-gNBへの送信方向)におけるマルチキャストセッショントンネルについて、S-gNBが、S-gNBとMUFとの間のマルチキャストセッショントンネルを解放すると決定(determine)若しくは決断(decide)し、又は解放できた(can)後に、S-gNBは情報#2を生成し得る。
【0406】
例えば、情報#2は、マルチキャストセッショントンネルを解放するために使用される指示、及び、マルチキャストセッショントンネルについての情報を含み得、又は、情報#2は、マルチキャストセッショントンネルを解放するために使用される指示、及び、マルチキャストサービスの識別情報を含み得、又は、情報#2は、マルチキャストセッショントンネルを解放するために使用される指示、マルチキャストセッショントンネルについての情報、及び、マルチキャストサービスの識別情報を含み得る。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0407】
903:T-gNBがハンドオーバ請求確認応答(handover request ACK)をS-gNBへ送信する。
【0408】
例えば、T-gNBは、S-gNBから受信されたユニキャストサービスのQoS情報(マッピングされたユニキャストQoSフローを含む)に基づいて、ハンドオーバされるUEについて無線リソースを準備する。例えば、T-gNBは、各サービスフローのQFIに対応するQoSパラメータに基づいて、エアインタフェースデータ無線ベアラ(data radio bearers, DRBs)の数及びQFIとDRBとの間のマッピング関係を決定し得る。加えて、T-gNBは更に、各DRBがマッピングされるQFIに対応するQoSパラメータに基づいて、DRBに対応する構成パラメータを決定し得る。DRBに対応する構成パラメータは、例えば、確認応答モード又は非確認応答モードが、DRBに対応する無線リンク制御(radio link control, RLC)層によって使用されるかどうかである。最終的に、T-gNBは対応するDRBを作成する。
【0409】
無線リソースを準備した後に、T-gNBは、ハンドオーバ請求確認応答(handover request ACK)をS-gNBへ送信する。いくつかの任意選択的な実施形態において、T-gNBは、S-gNBを介してUEに中継される必要がある情報をS-gNBへ送信し得る。例えば、T-gNBは、S-gNBを介して、T-gNBの無線ベアラ構成情報をUEへ送信し得る。無線ベアラ構成情報は、UEがT-gNBにアクセスした後に、T-gNBによって送信されたユニキャストサービスデータ及び/又はマルチキャストサービスデータを受信するためにUEによって使用され得る。
【0410】
いくつかの任意選択的な実施形態において、段階902におけるハンドオーバ請求が、S-gNBが転送トンネルを通じて転送することを意図するサービスフローのQFI(ユニキャストQoSフローのQFI及び/又はマルチキャストQoSフローのQFIを含む)を含み、かつ、T-gNBがデータ転送をサポートするとき、T-gNBは、転送トンネルのエンドポイント識別子を割り当てる。
【0411】
いくつかの任意選択的な実施形態において、段階901においてUEによって送信される測定レポートを受信した後に、マルチキャストセッショントンネルを解放するかどうかを決定することをスキップする場合、S-gNBは、ハンドオーバ請求確認応答を受信した後に、ハンドオーバされるUEのPDUセッションに関連付けられたマルチキャストサービスに対応するマルチキャストセッションコンテキスト(又は、マルチキャストサービスコンテキスト、マルチキャストコンテキスト、又はマルチキャストグループコンテキストと称される)におけるUEの数を更新し得る(例えば、UEの数を1減少させる)。ハンドオーバされる現在のUEが、コンテキストにおける最後のUEである(換言すれば、UEが退出した後に、基地局においてマルチキャストサービスを受信する他のUEが無い)場合、S-gNBは、UEが、S-gNBを介してマルチキャストサービスのデータを受信する最後のUEであることを知る。このケースにおいて、S-gNBは、S-gNBとコアネットワークデバイス(例えば、図5BのMUF)との間のマルチキャストセッショントンネルを解放すると決定し得る。
【0412】
例えば、S-gNBを介してマルチキャストサービスに加入したUEの数(S-gNBを介してマルチキャストサービスを受信するUEの数としても理解され得る)及び/又はUEの識別情報がマルチキャストセッションコンテキスト(又はマルチキャストサービスコンテキスト、マルチキャストコンテキスト又はマルチキャストグループコンテキストと称される)に含まれ得る。換言すれば、マルチキャストセッションコンテキスト(又は、マルチキャストサービスコンテキスト、マルチキャストコンテキスト、又はマルチキャストグループコンテキストと称される)におけるUE以外の別のUEがS-gNBを介してマルチキャストサービスを受信するかどうかに応じて、S-gNBは、マルチキャストサービスが位置するマルチキャストセッショントンネルを解放するかどうかを決定し得る。
【0413】
例えば、ハンドオーバ請求確認応答を受信した後に、マルチキャストセッショントンネルを解放すると決定した場合、S-gNBは情報#2を生成し得る。このケースにおいて、S-gNBは、例えば別個のシグナリングを使用することによって、情報#2をT-gNBへ送信し得る。ここでは、これについて限定しない。具体的には、情報#2については、前述の説明を参照されたい。詳細を再び説明しない。
【0414】
904:S-gNBがハンドオーバコマンド(handover command)をUEへ送信する。ここで、ハンドオーバコマンドについては、段階704の説明を参照されたい。
【0415】
次に、S-gNBは、マルチキャストセッショントンネルを通じて受信されたマルチキャストQoSフローを複製し、複製されたマルチキャストQoSフローをマッピングし、マッピングされた複製されたマルチキャストQoSフローをT-gNBへ転送する。
【0416】
図7A及び図7Bにおける「S-gNBが、マルチキャストセッショントンネルを通じて受信されたマルチキャストQoSフローを複製し、複製されたマルチキャストQoSフローをT-gNB1へ転送する」こととは異なり、T-gNBはこの手順におけるマルチキャスト機能をサポートしないので、転送される必要があるマルチキャストQoSフローについて、S-gNBはまず、S-gNBのマルチキャストセッショントンネルにおけるマルチキャストQoSフローを複製し、次に、マルチキャストQoSフローとユニキャストQoSフローとの間のマッピング関係に基づいてマルチキャストQoSフローをユニキャストQoSフローにマッピングし得る。次に、ユニキャストQoSフローは、S-gNBとT-gNBとの間のPDUセッショントンネルに対応する転送トンネルを通じてT-gNBに転送される。転送トンネルを通じてユニキャストQoSフローを受信した後に、T-gNBはユニキャストQoSフローをバッファリングする。
【0417】
905:UEがT-gNBにアクセスする。具体的には、段階905については、段階705の説明を参照されたい。詳細を再び説明しない。
【0418】
906:T-gNBがN2経路切替請求(N2 Path Switch Request)をAMFへ送信する。
【0419】
例えば、請求は、UEのPDUセッションにおける、ハンドオーバに成功したユニキャストQoSフローのQFI、及び、ハンドオーバに失敗したユニキャストQoSフローのQFIを含む(ここで、マルチキャストQoSフローがマッピングされるユニキャストQoSフローのQFIが含まれる)。例えば、これらのQFIは、N2SMメッセージにカプセル化され得る。
【0420】
いくつかの任意選択的な実施形態において、N2経路切替請求は更に、T-gNBによってUEに割り当てられる、PDUセッショントンネルのエンドポイント識別子を含み得る。
【0421】
いくつかの任意選択的な実施形態において、S-gNBによって送信された情報#2を受信する場合、T-gNBは更に、N2経路切替請求における情報#2を含む。
【0422】
907:AMFがPDUセッションコンテキスト更新請求(Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext Request)をSMFへ送信する。
【0423】
例えば、PDUセッションコンテキスト更新請求は、段階906におけるN2SMメッセージに含まれる情報を含む。
【0424】
いくつかの任意選択的な実施形態において、UEがT-gNBにハンドオーバされる前に、AMFは、gNBの能力情報(例えば、マルチキャスト機能がサポートされるかどうかの能力情報を含む)を収集し得る。例えば、電源オンされるとき、T-gNBは、T-gNBがマルチキャスト機能をサポートするかどうかをAMFに報告し得る。このケースにおいて、PDUセッションコンテキスト更新請求は更にT-gNBの能力情報を含み得る。
【0425】
いくつかの実施形態において、段階906においてAMFがS-gNBによって送信された情報#2(すなわち、S-gNBによってT-gNBへ送信され、次に、T-gNBによってAMFへ中継される情報#2)を受信する場合、AMFは情報#2をPDUセッションコンテキスト更新請求に含め得る。
【0426】
908:SMFとUPFとの間でN4セッション更新(N4セッション修正)を実行する。
【0427】
909:SMFが第1メッセージをMCFへ送信する。例えば、第1メッセージはN16メッセージであり得る。
【0428】
いくつかの実施形態において、段階907においてSMFがS-gNBによって送信された情報#2を受信する場合、SMFによってMCFへ送信された第1メッセージは情報#2を含み得る。
【0429】
910:MCFとMUFとの間でN4セッション更新(N4セッション修正)を実行する。
【0430】
例えば、MCFはN4セッション更新請求をMUFへ送信する。いくつかの実施形態において、段階909においてMCFがS-gNBによって送信された情報#2を受信する場合、MCFはN4セッション更新請求に情報#2を含め得る。情報#2を受信した後に、MUFは、関連するマルチキャストセッショントンネルを解放する。例えば、MUFは、対応するトンネル識別情報に基づいてトンネルの関連リソースを除去し得る。
【0431】
例えば、マルチキャスト/ブロードキャストサービスは通常、ダウンリンクだけを有する。S-gNBとMUFとの間の共有トンネルが確立されるとき、MUFは、S-gNBによって生成されるトンネルエンドポイント識別子TEID、及び、MUFについてMCFによって構成されているPDRを構成する。このようにして、MUFはマルチキャストサービスのデータをS-gNBへ送信できる。したがって、ここでの解放は、関連するTEIDを除去すること、又は、第1マルチキャストサービスに関連するPDRを除去することであり得る。ここで、文書全体におけるマルチキャストサービスデータは、マルチキャスト/ブロードキャストサービスデータで置き換えられ得ることに留意されたい。
【0432】
例において、情報#2が、マルチキャストセッショントンネルを解放するために使用される指示(indication)、及び、マルチキャストセッショントンネルについての情報を含むとき、MUFは、指示、及び、マルチキャストセッショントンネルについての情報に基づいて第1トンネルを解放し得る。例えば、情報#2におけるマルチキャストセッショントンネルについての情報がマルチキャストセッショントンネルのTEIDであるとき、MUFはTEIDを解放し得る。別の例では、マルチキャストセッショントンネルについての情報がマルチキャストセッショントンネルのIDであるとき、MUFは、マルチキャストセッショントンネルのIDに基づいてマルチキャストセッショントンネルを決定し、次に、情報#2における指示に基づいてマルチキャストセッショントンネルを解放し、例えば、マルチキャストセッショントンネルの関連リソース、例えば、TEIDを除去し、又は、第1マルチキャストサービスに関連するPDRを除去し得る。
【0433】
別の例において、情報#2が、マルチキャストセッショントンネルを解放するために使用される指示(indication)、及び、マルチキャストサービスの識別情報を含むとき、MUFは、マルチキャストサービスの識別情報に基づいてマルチキャストサービスを決定し、次に、S-gNBとMUFとの間でマルチキャストサービスのデータを伝送するためのマルチキャストセッショントンネルを決定し得る。具体的には、MUFは、マルチキャストサービスに対応する1又は複数のマルチキャストセッション、及び、1のマルチキャストセッションに対応する1又は複数のマルチキャストセッショントンネル、又は、複数のマルチキャストセッションに対応する複数のマルチキャストセッショントンネルを決定し得る。次に、MUFは、情報#2における指示に基づいてマルチキャストセッショントンネルを解放し、具体的は、1又は複数のマルチキャストセッショントンネルの関連リソース、例えばTEIDを解放し、又は、第1マルチキャストサービスに関連するPDRを除去し得る。
【0434】
別の例では、情報#2が、マルチキャストセッショントンネルを解放するために使用される指示(indication)、マルチキャストサービスの識別情報、及び、マルチキャストセッショントンネルについての情報を含むとき、MUFは、マルチキャストサービスの識別情報に基づいてマルチキャストサービスを決定し得る。次に、MUFは、情報#2におけるマルチキャストセッショントンネルについての情報に基づいて、S-gNBとMUFとの間でマルチキャストサービスのデータを伝送するためのマルチキャストセッショントンネルを決定する。具体的には、MUFは、第1マルチキャストサービスに対応する1又は複数のマルチキャストセッション、及び、1のマルチキャストセッションに対応する1又は複数のマルチキャストセッショントンネル、又は、複数のマルチキャストセッションに対応する複数のマルチキャストセッショントンネルを決定し得る。次に、MUFは更に、情報#2におけるマルチキャストセッショントンネルについての情報に基づいて、マルチキャストセッショントンネルを1又は複数のマルチキャストセッショントンネルから決定し得る。次に、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素は、情報#2における指示に基づいてマルチキャストセッショントンネルを解放し、例えば、マルチキャストセッショントンネルの関連リソース、例えば、TEIDを除去し、又は、第1マルチキャストサービスに関連するPDRを除去し得る。
【0435】
次に、MUFはN4セッション更新応答をMCFへ送信し得る。
【0436】
911:MCFが第1メッセージへの応答をSMFへ送信する。任意選択で、第1メッセージへの応答は、情報#2についての応答情報を含み得る。加えて、応答メッセージが必要であることは、ここで限定され、換言すれば、応答メッセージは送信されないことがあり得ることに留意されたい。
【0437】
具体的には、段階908から911については、段階708から711の説明を参照されたい。本明細書において詳細について再び説明しない。
【0438】
912:SMFがPDUセッションコンテキスト更新応答(Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext Response)をAMFへ送信する。
【0439】
いくつかの実施形態において、プロトコルにおいて指定される、シグナリングに含まれる既存の情報要素に加えて、段階911においてマルチキャストセッショントンネルの解放に関連する応答情報要素、例えば、情報#2についての応答情報をSMFが受信する場合、任意選択で、PDUセッションコンテキスト更新応答は更に応答情報要素を含み得る。
【0440】
913:AMFがN2経路切替確認応答(N2 Path Switch Request ACK)をT-gNBへ送信する。
【0441】
いくつかの実施形態において、プロトコルにおいて指定され、シグナリングに含まれる既存の情報要素に加えて、マルチキャストセッショントンネルの解放に関連する応答情報要素、例えば、情報#2についての応答情報が段階912において含まれる場合、任意選択で、N2経路切替確認応答は更に応答情報要素を含み得る。
【0442】
914:T-gNBがUEコンテキスト解放(UE Context Release)請求をS-gNBへ送信する。
【0443】
いくつかの実施形態において、プロトコルにおいて指定される、シグナリングに含まれる既存の情報要素に加えて、マルチキャストセッショントンネルの解放に関連する応答情報要素、例えば、情報#2についての応答情報が段階913において含まれる場合、任意選択で、N2経路切替確認応答は更に応答情報要素を含む。
【0444】
図9A及び図9Bに示される実施形態において、T-gNBがマルチキャスト機能をサポートしない例だけが説明のために使用されることに留意されたい。しかしながら、本願の実施形態はそれに限定されない。例えば、T-gNBは更にマルチキャスト機能をサポートし得る。このケースにおいて、S-gNBは、マルチキャストセッショントンネルを通じて受信されたマルチキャストQoSフローを複製してT-gNBへ転送する必要があり、すなわち、マルチキャストQoSフローは、ユニキャストQoSフローにマッピングされる必要がない。詳細については、図7A及び図7Bの説明を参照されたい。詳細を再び説明しない。
【0445】
前述の段階906、907又は909において、情報#2は、情報要素として既存のシグナリングに含まれ、MCFへ送信される。しかしながら、本願の実施形態はそれに限定されない。
【0446】
いくつかの任意選択的な実施形態において、S-gNBは更に段階915を実行し得る。具体的には、S-gNBは、通知メッセージをMCFへ直接送信し、ここで、通知メッセージは、マルチキャストサービスが位置するマルチキャストセッショントンネル、すなわち、S-gNBとMUFとの間でマルチキャストサービスを伝送するために使用されるマルチキャストセッショントンネルを解放するようMCFに指示する。このケースにおいて、段階902、906、907、909又は910におけるメッセージは情報#2を含まないことがあり得る。具体的には、S-gNBは、情報要素として既存のシグナリングにおいて情報#2を含まないが、別個のシグナリングを使用することによってMCFを通知し、マルチキャストセッショントンネルを解放する。
【0447】
例えば、シグナリングは、マルチキャストセッショントンネルを解放するために使用される指示、及びマルチキャストセッショントンネルについての情報を含み得、又は、シグナリングは、マルチキャストサービスのマルチキャストセッショントンネル及び識別情報を解放するために使用される指示を含み得、又は、シグナリングは、マルチキャストセッショントンネルを解放するために使用される指示、マルチキャストセッショントンネルについての情報、及びマルチキャストサービスの識別情報を含み得る。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0448】
可能な実装において、S-gNBとMUFとの間でマルチキャストサービスを伝送するために使用されるマルチキャストセッショントンネルを解放することをS-gNBが決定した後に段階915が実行され得、例えば、段階901と段階914の間に、又は段階914の後に実行され得る。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0449】
916:S-gNBとMCFとの間のマルチキャストセッショントンネルを解放する。
【0450】
例えば、段階915においてシグナリングを受信した後、MCFは、シグナリングをMUFへ送信し得、MUFは、シグナリングに基づいて、S-gNBとMUFとの間でマルチキャストサービスを伝送するために使用されるマルチキャストセッショントンネルを解放し得る。
【0451】
加えて、いくつかの他の任意選択的な実施形態において、UEがマルチキャストサービスに加入するとき、MCFはまた、S-gNBからのマルチキャストセッショントンネル解放通知にサブスクライブし得る。換言すれば、S-gNBとコアネットワークデバイス(MUF又はUPFなど)との間のマルチキャストセッショントンネルがハンドオーバプロセスにおいて解放される必要があると決定したとき、S-gNBは、解放通知をMCFへ送信し得る。このケースにおいて、段階901から914におけるシグナリングは、既存の通常のハンドオーバ手順に基づいて実行され得、追加情報、例えば情報#2を含む必要がない。
【0452】
いくつかの任意選択的な実施形態において、S-gNBが、ハンドオーバ準備フェーズにおいてS-gNBのマルチキャストセッショントンネルを解放すると決断若しくは決定する、又は解放できるとき(具体的な方式は段階901から903において説明され、ここで再び説明されない)、S-gNBは更に段階917から919を実行し得る。
【0453】
917:S-gNBが第3メッセージをAMFへ送信し、ここで、第3メッセージはN2メッセージであり得、第3メッセージは情報#2を保持する。
【0454】
ここで、段階917におけるAMFは、図9A及び図9Bにおけるハンドオーバ手順におけるAMFと同一のAMF(すなわち、ハンドオーバされるUEを担当するAMF)であり得るか、又は別のAMFであり得ることに留意されたい。これについては、限定されない。加えて、N2メッセージは、既存のN2メッセージ(すなわち、情報#2を保持する)であり得るか、又は、新しいN2メッセージであり得る(例えば、マルチキャストセッショントンネルを解放するために主に使用され、ここで、新しいN2メッセージは、サービスベースのインタフェースシグナリングメッセージの名付け方式に従い、N2メッセージの特定の名称は限定されないが、機能は、マルチキャストセッショントンネルを解放するようにMUFに通知する)。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0455】
918:AMFが第4メッセージをMCFへ送信し、ここで、第4メッセージはN11メッセージであり得、第4メッセージは情報#2を保持する。例えば、N11メッセージは、既存のN11メッセージ(すなわち、情報#2を保持する)であり得るか、又は、新しいN11メッセージであり得る(例えば、マルチキャストセッショントンネルを解放するために主に使用され、ここで、新しいN11メッセージは、サービスベースのインタフェースシグナリングメッセージの名付け方式に従い、N11メッセージの特定の名称は限定されないが、機能は、マルチキャストセッショントンネルを解放するようMUFに通知する)。
【0456】
919:MCFとMUFとの間でN4セッション更新(N4 Session Modification)を実行する。例えば、MCFは第5メッセージをMUFへ送信し、ここで、第5メッセージはN4セッション更新請求であり得、第5メッセージは情報#2を保持し、MUFは情報#2に基づいてマルチキャストセッショントンネルを解放する。次に、MUFは、例えばN4セッション更新応答であり得る、第5メッセージへの応答をMCFへ送信する。
【0457】
S-gNBが、段階917から919を通じて、マルチキャストセッショントンネルを解放するようMUFに通知する場合、図9A及び図9Bに示されるハンドオーバ手順において、S-gNBがハンドオーバ準備フェーズでソース基地局のマルチキャストセッショントンネルを解放することを決定若しくは決断する、又は解放し得る後に、S-gNBは段階917から919を実行して、マルチキャストセッショントンネルを解放するようMUFに通知し、すなわち、情報#2及び関連マルチキャストセッショントンネルの解放に対する応答は、ハンドオーバ手順(例えば、段階906から914)においてもはや保持されないことが更に留意されるべきである。
【0458】
したがって、本願の本実施形態において、UEがS-gNBからT-gNBにハンドオーバされるハンドオーバ準備フェーズにおいて、マルチキャストセッションコンテキスト(又は、マルチキャストサービスコンテキスト、マルチキャストコンテキスト、マルチキャストグループコンテキスト、又はマルチキャストセッションコンテキスト)においてS-gNBを介してマルチキャストサービスを受信する他のUEが無いと決定するとき、S-gNBは、S-gNBとコアネットワークデバイスとの間でマルチキャストサービスを伝送するために使用されるマルチキャストセッショントンネルを解放するようコアネットワークデバイス(MUF又はUPFなど)に通知し、例えば、既存のシグナリング又は別個のシグナリングを使用することによってトンネルを解放するよう通知し、S-gNBとコアネットワークデバイス(MUF又はUPFなど)との間のマルチキャストセッショントンネルを解放し得る。これによりネットワークリソースオーバヘッドを低減することを助ける。
【0459】
図10A図10Cは、本願の実施形態による別の通信方法1000の概略フローチャートである。方法1000におけるハンドオーバはN2ハンドオーバである。S-gNBは、S-gNBとMUFとの間のマルチキャストセッショントンネルを解放するかどうかを決定する。
【0460】
図10A図10Cにおいて、S-gNBとMUFとの間のマルチキャストセッショントンネルが解放される例が説明のために使用されることに留意されたい。この解決手段はまた、S-gNBとUPFとの間のマルチキャストセッショントンネルを解放するのに好適であり、いくつかの単純な適合が必要であり得る。図10A図10C及びいくつかの単純な適合は、本願の保護範囲に属する。
【0461】
いくつかの実施形態において、UEがS-gNBを介してマルチキャストサービスデータを受信する(又は、換言すれば、UEがS-gNBを介してマルチキャストサービスに加入する)とき、UEのPDUセッションはマルチキャストサービスに関連付けられる。
【0462】
UEがハンドオーバされるT-gNBがマルチキャスト機能をサポートしないとき、方法1000は、図5Cに示されるシナリオに適用可能である。以下では、図5Cにおけるシナリオを参照して方法1000を説明する。図10A図10Cに示されるように、方法1000は段階1001から1017を備え得る。この解決手段はまた、T-gNBがマルチキャスト機能をサポートするシナリオに適用可能であることに留意されたい。ここでは、これについて限定しない。図5Cに示されるシナリオは例に過ぎない。
【0463】
図10A図10Cは、本願の本実施形態において提供される通信方法1000の段階又はオペレーションを示すが、これらの段階又はオペレーションは例に過ぎないことが理解されるべきである。本願の本実施形態において、他のオペレーション又は図10A図10Cにおけるオペレーションの変形が更に実行され得る。加えて、図における段階は、図において提示されたものとは異なる順序で実行され得、図におけるすべてのオペレーションが実行される必要があるわけではない可能性がある。
【0464】
任意選択で、段階1001の前に、S-gNBは、T-gNBの機能、すなわち、マルチキャスト機能についての機能がサポートされるかどうかを知り得る。例えば、T-gNBとS-gNBとの間にXn接続があるとき、T-gNBは、Xnインタフェースを使用することによって、T-gNBの能力情報をS-gNBに通知し得、ここで、Xnは、S-gNBとT-gNBとの間のXn接続のインタフェースであり得る。例えば、T-gNBがマルチキャスト機能をサポートしないとき、T-gNBは指示情報#1をS-gNBへ送信し、ここで、指示情報#1は、T-gNBがマルチキャスト機能をサポートしないことを示す。代替的に、いくつかの実施形態において、T-gNBがマルチキャスト機能をサポートしないとき、T-gNBは指示情報#1をS-gNBへ送信しないことがあり得る。これに対応して、S-gNBが指示情報#1を受信しない場合、T-gNBはマルチキャスト機能をサポートしないとみなされ得る。
【0465】
ここで、第1に、3GPP技術仕様(technical specification, TS)23.502におけるN2ハンドオーバのハンドオーバ準備フェーズの定義によれば、ハンドオーバ準備フェーズは、図10A図10Cに示される手順における段階1001から1012を含む。ハンドオーバ準備フェーズは、S-gNB、T-gNB、又はコアネットワークデバイスが、ハンドオーバされるUEについて、ハンドオーバに必要なリソース(例えば、転送トンネルについての情報、UEがT-gNBにアクセスした後にサービスデータを受信するためにUEが必要とする無線ベアラ構成情報、又は、ハンドオーバされる端末デバイスについてT-gNBによって構成されているエアインタフェースリソースを含み得る)を準備するフェーズとして理解され得る。
【0466】
1001:UEが測定レポート(Measurement Report)をS-gNBへ送信する。これに対応して、S-gNBは測定レポートを受信し、UEをT-gNBにハンドオーバすることを決断する。
【0467】
いくつかの任意選択的な実施形態において、UEによって送信された測定レポートを受信した後、S-gNBは、ハンドオーバされるUEのPDUセッションに関連付けられたマルチキャストサービスに対応するマルチキャストセッションコンテキスト(又は、マルチキャストサービスコンテキスト、マルチキャストコンテキスト、又はマルチキャストグループコンテキスト)におけるUEの数を更新し得る(例えば、UEの数を1減少させる)。ハンドオーバされる現在のUEが、前述のコンテキストにおいて最後のUEである場合(換言すれば、UEが退出した後、他のUEが基地局においてマルチキャストサービスを受信しない)、S-gNBは、UEが、S-gNBを介してマルチキャストサービスのデータを受信する最後のUEであると知り得る。このケースにおいて、S-gNBは、S-gNBとコアネットワークデバイス(例えば、図5CのMUF)との間のマルチキャストセッショントンネルを解放すると決定し得る。
【0468】
ここで、マルチキャストサービスは、図8における第1マルチキャストサービスの例であり得、マルチキャストセッショントンネルは、図8における第1トンネルの例であり得る。
【0469】
例えば、S-gNBを介してマルチキャストサービスに加入したUEの数(S-gNBを介してマルチキャストサービスを受信するUEの数としても理解され得る)及び/又はUEの識別情報がマルチキャストセッションコンテキスト(又はマルチキャストサービスコンテキスト、マルチキャストコンテキスト又はマルチキャストグループコンテキスト)に含まれ得る。換言すれば、マルチキャストセッションコンテキスト(又は、マルチキャストサービスコンテキスト、マルチキャストコンテキスト、又はマルチキャストグループコンテキスト)におけるUE以外の別のUEがS-gNBを介してマルチキャストサービスを受信するかどうかに応じて、S-gNBは、マルチキャストサービスが位置するマルチキャストセッショントンネルを解放するかどうかを決定し得る。
【0470】
ここで、基地局の粒度で(換言すれば、基地局の単位で)、1のマルチキャストサービスは、1のマルチキャストセッションに対応し得、換言すれば、基地局(例えばS-gNB)とコアネットワークデバイス(MUF又はUPFなど)との間のマルチキャストセッショントンネルに対応し得ることに留意されたい。ここで、1のマルチキャストサービスはまた、複数のマルチキャスト/ブロードキャストセッションに対応し得ることに留意されたい。ここでは、これについて限定しない。この解決手段は、例として1対1の対応関係を使用し、この解決手段はまた、1対多の対応関係に適用可能である。
【0471】
1002:S-gNBがハンドオーバ要求(Handover Required)をS-AMFへ送信する。
【0472】
例えば、「ハンドオーバ要求」は、ハンドオーバされるUEのPDUセッション情報及び関連付けられたマルチキャストサービス情報(関連付けられたマルチキャストサービス識別子を含む)を含み、PDUセッション情報は、PDUセッションに含まれるユニキャストサービスフローに対応するPDUセッション識別子及びQoS情報を含む。ユニキャストサービスフローのQoS情報は、QFI及びQoSパラメータを含む。ハンドオーバされる現在のUEのPDUセッションがマルチキャストサービスに関連付けられる場合、S-gNBは、マルチキャストQoSフローQFIとユニキャストQoSフローQFIとの間のマッピング関係に基づいて、マルチキャストQoSフローをユニキャストQoSフローにマッピングし得る。
【0473】
加えて、ハンドオーバ要求は更にSM N2情報を含み得る。S-gNBとT-gNBとの間に直接の転送トンネルが無いことをSM N2情報が示す場合、S-gNBとT-gNBとの間に間接転送トンネルを確立できることを示す。このケースにおいて、SM N2情報は、S-gNBによって割り当てられた間接転送トンネル情報を含み得る。
【0474】
「ハンドオーバ要求」は更に、S-gNBが転送トンネルを通じて転送することを意図するサービスフローの識別子を含み得る。マルチキャストQoSフローが転送トンネルを通じて転送される必要がある場合、ハンドオーバ請求は、マルチキャストQoSフローに対応するユニキャストQoSフローのQFIを含む。
【0475】
いくつかの任意選択的な実施形態において、段階1001においてマルチキャストセッショントンネルを解放することを決定する場合、S-gNBは、S-gNBとコアネットワークデバイス(UPF又はMCFなど、ここで、MUFは、例として使用される)との間でマルチキャストサービスのデータを伝送するために使用されるマルチキャストセッショントンネルを解放するために使用される情報#2を生成し得る。このケースにおいて、ハンドオーバ要求は情報#2を含み得る。具体的には、情報#2については、図9A及び図9Bの段階902における説明を参照されたい。詳細を再び説明しない。
【0476】
1003:S-AMFがターゲットセルIDに基づいてターゲットAMF(すなわち、Target-AMF又はT-AMF)を選択し、ここで、T-AMFはT-gNBに接続される。
【0477】
1004:S-AMFが、UEコンテキスト作成請求(Namf_Communication_CreateUEContext Request)をT-AMFへ送信し、ここで、請求は、S-AMFに格納される、ハンドオーバされるUEのコンテキスト情報を含み得、更に、段階1002においてS-gNBによってS-AMFへ送信された情報を含み得る。
【0478】
任意選択で、S-gNBが段階1002にいて情報#2をS-AMFへ送信する場合、S-AMFは、段階1004において情報#2をT-AMFへ送信する。
【0479】
1005:T-AMFが、段階1002においてS-gNBによってS-AMFへ送信された情報を含むPDUセッションコンテキスト更新請求(Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext Request)をSMFへ送信する。任意選択で、情報#2が段階1004に含まれる場合、PDUセッションコンテキスト更新請求は更に情報#2を保持する。
【0480】
1006:SMFとUPFとの間でN4セッション更新(N4セッション修正)を実行する。
【0481】
例えば、SMFはN4セッション更新請求をUPFへ送信する。任意選択で、N4セッション更新請求は、S-gNBに割り当てられた間接転送トンネル情報を保持する。次に、UPFはN4セッション更新応答をSMFに返す。任意選択で、N4セッション更新応答は、図5Cに示されるS-gNBとT-gNBとの間に間接転送トンネルを確立するために使用される、UPFによって割り当てられた間接転送トンネル情報を含む。
【0482】
1007:SMFが、PDUセッションコンテキスト更新応答(Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext Response)をT-AMFへ送信する。メッセージは、PDUセッションのユニキャストQoSフローのQoS情報を含み得る。QoS情報は、QFI及び対応するQoSパラメータを含む。ユニキャストQoSフローは、マルチキャストQoSフローがマッピングされるユニキャストQoSフローを含む。
【0483】
1008:T-AMFが、ハンドオーバ請求(Handover Request)をT-gNBへ送信する。メッセージは、PDUセッション(マルチキャストQoSフローがマッピングされるユニキャストQoSフローのQoS情報を含む)に含まれるユニキャストQoSフローのQoS情報を含み得る。T-gNBは、QoSフローのQoS情報に基づいて無線リソースをユニキャストQoSフローに割り当てる。任意選択で、S-gNBが間接転送トンネルの確立をサポートする場合、ハンドオーバ請求は、S-gNBによって割り当てられた間接転送トンネル情報及びUPFによって割り当てられた間接転送トンネル情報を含む。
【0484】
1009:T-gNBが、ハンドオーバ請求確認応答(Handover Request ACK)をT-AMFへ送信する。
【0485】
例えば、ハンドオーバ請求確認応答は、ハンドオーバに成功した、及び/又は、ハンドオーバに失敗した(例えば、ハンドオーバの失敗は、不十分なリソースに起因してT-gNBが無線リソースをユニキャストQoSフローに割り当てることができないので発生する)ユニキャストQoSフローのQFI、T-gNBにアクセスしてサービスデータを受信するためにUEが必要とする無線ベアラ構成、及び同様のものを含み得る。加えて、S-gNBとT-gNBとの間に間接転送トンネルがあるので、T-gNBは更に、ハンドオーバ請求確認応答において間接転送トンネルについての情報(具体的には、UPFとの転送トンネルを確立するために使用される)を含み、次に、段階1009から1018を通じてトンネル情報をUPFへ送信する。
【0486】
1010:T-AMFが、段階1009においてハンドオーバ請求確認応答に含まれる関連情報を含むPDUセッションコンテキスト更新請求(Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext Request)をSMFへ送信する。
【0487】
1011:SMFが、PDUセッションコンテキスト更新応答(Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext Response)をT-AMFへ送信する。任意選択で、応答は更に、UPFの間接転送トンネル情報を含む。
【0488】
1012:T-AMFが、段階1011における情報を含むUEコンテキスト作成応答(Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext Response)をS-AMFへ送信する。
【0489】
1013:S-AMFが、段階1012における情報を含むハンドオーバコマンド(Handover Command)をS-gNBへ送信する。
【0490】
任意選択で、情報#2が段階1001において生成されない場合(換言すれば、S-gNBは、段階1001においてシグナリングを受信した後に情報#2を生成せず、すなわち、シグナリングは段階1001から1005における情報#2を保持しない)、S-gNBがハンドオーバコマンドを受信した後、S-gNBは、ハンドオーバされるUEのPDUセッションに関連付けられたマルチキャストサービスに対応するマルチキャストセッションコンテキストにおけるUEの数を更新し得る(例えば、UEの数を1減少させる)。ハンドオーバされる現在のUEが、マルチキャストセッションコンテキスト(又は、マルチキャストサービスコンテキスト、マルチキャストコンテキスト、又はマルチキャストグループコンテキスト)における最後のUEである場合(換言すれば、UEが退出した後に、他のUEが基地局においてマルチキャストサービスを受信していない)、S-gNBは、UEが、S-gNBを介してマルチキャストサービスのデータを受信する最後のUEであることを知る。このケースにおいて、S-gNBは、S-gNBとコアネットワークデバイス(例えば、図5CのMUF)との間のマルチキャストセッショントンネルを解放すると決定し得る。
【0491】
例えば、S-gNBを介してマルチキャストサービスに加入したUEの数(S-gNBを介してマルチキャストサービスデータを受信するUEの数としても理解され得る)は、マルチキャストサービスのマルチキャストセッションコンテキスト(又は、マルチキャストサービスコンテキスト、マルチキャストコンテキスト、又はマルチキャストグループコンテキスト)に含まれ得る。換言すれば、マルチキャストセッションコンテキスト(又は、マルチキャストサービスコンテキスト、マルチキャストコンテキスト、又はマルチキャストグループコンテキスト)におけるUE以外の別のUEがS-gNBを介してマルチキャストサービスのデータを受信するかどうかに応じて、S-gNBは、マルチキャストサービスが位置するマルチキャストセッショントンネルを解放するかどうかを決定し得る。
【0492】
例えば、ハンドオーバコマンドを受信した後に、マルチキャストセッショントンネルを解放すると決定した場合、S-gNBは、マルチキャストサービスが位置するマルチキャストセッショントンネルを解放するようコアネットワークデバイス(MCF又はMUFなど、ここで、MUFは、例として使用される)に請求、指示又は通知するために使用される情報#2を生成し得る。具体的には、情報#2については、前述の説明を参照されたい。詳細を再び説明しない。次に、S-gNBは、シグナリングにおいて情報#2を含み、シグナリングをセッション管理機能ネットワーク要素へ送信し得る。
【0493】
1014:S-gNBが、UEがターゲット基地局にアクセスするために必要とする無線ベアラ構成情報を含むハンドオーバコマンド(Handover Command)をUEへ送信する(ここで、無線ベアラ構成情報は、ユニキャストQoSフローに必要な無線ベアラ構成情報、及び、マルチキャストQoSフローがマッピングされるユニキャストQoSフローの無線ベアラ構成情報を含む)。
【0494】
次に、S-gNBは、マルチキャストセッショントンネルを通じて受信されたマルチキャストQoSフローを複製し、複製されたマルチキャストQoSフローをマッピングし、マッピングされた複製されたマルチキャストQoSフローを、間接転送トンネルを通じてT-gNBへ転送する。
【0495】
1015:UEがT-gNBにアクセスする。T-gNBは、受信及びバッファリングされたユニキャストQoSフロー及び/又はマルチキャストQoSフローをUEへ送信する。UEは、段階1014において、S-gNBによって送信された無線ベアラ構成情報に基づいて対応するサービスデータを受信する。
【0496】
1016:T-gNBがハンドオーバ通知(Handover Notify)をT-AMFへ送信し、ここで、通知は、UEがT-gNBへのハンドオーバに成功したことを示す。
【0497】
1017:T-AMFが、T-gNBによって割り当てられたPDUセッショントンネルについての情報を保持するPDUセッションコンテキスト更新請求(Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext)をSMFへ送信する。任意選択で、T-gNBによって生成された間接転送トンネルについての情報が更に保持される。
【0498】
1018:SMFが第1メッセージをMCFへ送信する。例えば、第1メッセージはN16メッセージであり得る。
【0499】
いくつかの実施形態において、段階1005においてSMFがS-gNBによって送信された情報#2を受信する場合、SMFによってMCFへ送信された第1メッセージは情報#2を含み得る。
【0500】
段階1019から1021の説明は段階910から912の説明と同様である。本明細書において詳細について再び説明しない。
【0501】
1022:3GPP技術仕様において指定されたN2ハンドオーバ手順に基づいて、後続のハンドオーバ手順を実行することを継続する。
【0502】
図10A図10Cに示される実施形態において、T-gNBがマルチキャスト機能をサポートしない例だけを説明のために使用することに留意されたい。しかしながら、本願の実施形態はそれに限定されない。例えば、T-gNBは更にマルチキャスト機能をサポートし得る。このケースにおいて、S-gNBは、マルチキャストセッショントンネルを通じて受信されたマルチキャストQoSフローを複製してT-gNBへ転送する必要があり、すなわち、マルチキャストQoSフローは、ユニキャストQoSフローにマッピングされる必要がない。詳細については、図7A及び図7Bの説明を参照されたい。詳細を再び説明しない。
【0503】
前述の段階(段階1002、1004、1005、1007、1008、1016、1017及び1019)又は(段階1016、1017及び1018)において、S-gNBは、既存のシグナリングにおける情報#2を含み、情報#2をMCFへ送信し、MCFは更に、段階1019を通じて情報#2をMUFへ送信する。しかしながら、本願の実施形態はそれに限定されない。
【0504】
いくつかの任意選択的な実施形態において、S-gNBは更に段階1023を実行し得る。具体的には、S-gNBは、通知メッセージをMCFへ直接送信し、ここで、通知メッセージは、マルチキャストサービスが位置するマルチキャストセッショントンネル、すなわち、S-gNBとMUFとの間でマルチキャストサービスを伝送するために使用されるマルチキャストセッショントンネルを解放するようMCFに指示する。このケースにおいて、段階(1002、1004、1005、1007、1008、1016、1017、1018又は1019)におけるメッセージは、情報#2を含まないことがあり得る。具体的には、S-gNBは、既存のシグナリングにおいて、マルチキャストセッショントンネルを解放する関連指示情報を情報要素として含まないが、別個のシグナリングを使用することによって、マルチキャストセッショントンネルを解放するようMCFに通知する。
【0505】
例えば、シグナリングは、マルチキャストセッショントンネルを解放するために使用される指示、及びマルチキャストセッショントンネルについての情報を含み得、又は、シグナリングは、マルチキャストサービスのマルチキャストセッショントンネル及び識別情報を解放するために使用される指示を含み得、又は、シグナリングは、マルチキャストセッショントンネルを解放するために使用される指示、マルチキャストセッショントンネルについての情報、及びマルチキャストサービスの識別情報を含み得る。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0506】
可能な実装において、S-gNBとMUFとの間でマルチキャストサービスを伝送するために使用されるマルチキャストセッショントンネルを解放することをS-gNBが決定した後に段階1023が実行され得、例えば、段階1001と段階1022の間に、又は段階1022の後に実行され得る。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0507】
1024:S-gNBとMCFとの間のマルチキャストセッショントンネルを解放する。
【0508】
例えば、段階1023においてシグナリングを受信した後、MCFは、シグナリングをMUFへ送信し得、MUFは、シグナリングに基づいて、S-gNBとMUFとの間でマルチキャストサービスを伝送するために使用されるマルチキャストセッショントンネルを解放し得る。
【0509】
加えて、いくつかの他の任意選択的な実施形態において、UEがマルチキャストサービスに加入するとき、MCFはまた、S-gNBからのマルチキャストセッショントンネル解放通知にサブスクライブし得る。換言すれば、S-gNBとコアネットワークデバイス(MUF又はUPFなど)との間のマルチキャストセッショントンネルがハンドオーバプロセスにおいて解放される必要があると決定したとき、S-gNBは、解放通知をMCFへ送信し得る。このケースにおいて、段階1001から1022におけるシグナリングは、既存の通常のハンドオーバ手順に基づいて実行され得、追加情報、例えば情報#2を含む必要がない。
【0510】
いくつかの任意選択的な実施形態において、S-gNBが、ハンドオーバ準備フェーズにおいてS-gNBのマルチキャストセッショントンネルを解放すると決断若しくは決定する、又は解放できるとき(具体的な方式は段階1001から1012において説明され、ここで再び説明されない)、S-gNBは更に段階1025から1027を実行し得る。
【0511】
1025:S-gNBは、第3メッセージをS-AMFへ送信し、ここで、第3メッセージはN2メッセージであり得、第3メッセージは情報#2を保持する。
【0512】
ここで、段階1025におけるS-AMFは、図10A図10Cにおけるハンドオーバ手順におけるS-AMFと同一のAMF(すなわち、ハンドオーバされるUEを担当するS-AMF)であり得るか、又は、別のAMFであり得ることに留意されたい。これについては、限定されない。加えて、N2メッセージは、既存のN2メッセージ(すなわち、情報#2を保持する)であり得るか、又は、新しいN2メッセージであり得る(例えば、マルチキャストセッショントンネルを解放するために主に使用され、ここで、新しいN2メッセージは、サービスベースのインタフェースシグナリングメッセージの名付け方式に従い、N2メッセージの特定の名称は限定されないが、機能は、マルチキャストセッショントンネルを解放するようにMUFに通知する)。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0513】
1026:S-AMFが、第4メッセージをMCFへ送信し、ここで、第4メッセージはN11メッセージであり得、N11メッセージは情報#2を保持する。例えば、N11メッセージは、既存のN11メッセージ(すなわち、情報#2を保持する)であり得るか、又は、新しいN11メッセージであり得る(例えば、マルチキャストセッショントンネルを解放するために主に使用され、ここで、新しいN11メッセージは、サービスベースのインタフェースシグナリングメッセージの名付け方式に従い、N11メッセージの特定の名称は限定されないが、機能は、マルチキャストセッショントンネルを解放するようMUFに通知する)。
【0514】
1027:MCFとMUFとの間でN4セッション更新(N4 Session Modification)を実行する。例えば、MCFは第5メッセージをMUFへ送信し、ここで、第5メッセージは、N4セッション更新請求であり得、第5メッセージは情報#2を保持する。MUFは、情報#2に基づいてマルチキャストセッショントンネルを解放し、次に、例えばN4セッション更新応答であり得る、第5メッセージへの応答をMCFへ送信する。
【0515】
ここで、S-gNBが、段階1025から1027を通じて、マルチキャストセッショントンネルを解放するようMUFに通知する場合、図10A図10Cに示されるハンドオーバ手順において、S-gNBがハンドオーバ準備フェーズでソース基地局のマルチキャストセッショントンネルを解放することを決定若しくは決断する、又は解放し得る後に、S-gNBは段階1025から1027を実行して、マルチキャストセッショントンネルを解放するようMUFに通知し、すなわち、情報#2及び関連マルチキャストセッショントンネルの解放に対する応答は、ハンドオーバ手順においてもはや保持されないことが更に留意されるべきである。
【0516】
したがって、本願の本実施形態において、UEがS-gNBからT-gNBにハンドオーバされるハンドオーバ準備フェーズにおいて、マルチキャストセッションコンテキスト(又は、マルチキャストサービスコンテキスト、マルチキャストコンテキスト、又はマルチキャストグループコンテキスト)においてS-gNBを介してマルチキャストサービスを受信する他のUEが無いと決定するとき、S-gNBは、S-gNBとコアネットワークデバイスとの間でマルチキャストサービスを伝送するために使用されるマルチキャストセッショントンネルを解放するようコアネットワークデバイス(MUF又はUPFなど)に通知し、例えば、既存のシグナリング又は別個のシグナリングを使用することによってトンネルを解放するよう通知し、S-gNBとコアネットワークデバイス(MUF又はUPFなど)との間のマルチキャストセッショントンネルを解放し得る。これによりネットワークリソースオーバヘッドを低減することを助ける。
【0517】
前述の方法によれば、図11は、本願の実施形態による無線通信装置1100の概略図である。
【0518】
装置1100はアクセスネットワークデバイスであり得るか、又は、チップ若しくは回路、例えば、アクセスネットワークデバイスに配置され得るチップ又は回路であり得る。
【0519】
代替的に、装置1100はアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素であり得、又は、チップ若しくは回路、例えば、アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素に配置され得るチップ若しくは回路であり得る。
【0520】
代替的に、装置1100は、セッション管理機能ネットワーク要素であり得、又は、チップ若しくは回路、例えば、セッション管理機能ネットワーク要素に配置され得るチップ若しくは回路であり得る。
【0521】
代替的に、装置1100は、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素であり得、又は、チップ若しくは回路、例えば、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素に配置され得るチップ若しくは回路であり得る。
【0522】
代替的に、装置1100は、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素であり得るか、又は、チップ若しくは回路であり得、例えば、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素に配置され得るチップ若しくは回路であり得る。
【0523】
装置1100は、処理ユニット1110(すなわち、プロセッサの例)及び送受信機ユニット1130を含み得る。
【0524】
任意選択で、送受信機ユニット1130は、送受信機、送受信機関連回路、又はインタフェース回路を使用することによって実装され得る。
【0525】
任意選択で、装置1100は更に記憶ユニット1120を備え得る。可能な方式において、記憶ユニット1120は命令を格納するように構成されている。任意選択で、記憶ユニット1120は代替的に、データ又は情報を格納するように構成され得る。記憶ユニット1120はメモリを使用することによって実装され得る。
【0526】
可能な設計において、処理ユニット1110は、記憶ユニット1120に格納される命令を実行するように構成され、前述の方法においてアクセスネットワークデバイスによって実行される段階を装置1100が実装することを可能にし得る。
【0527】
更に、処理ユニット1110、記憶ユニット1120、及び送受信機ユニット1130は、内部接続パスを通じて互いに通信し、制御信号及び/又はデータ信号を伝送し得る。例えば、記憶ユニット1120は、コンピュータプログラムを格納するように構成され、処理ユニット1110は、コンピュータプログラムを記憶ユニット1120から呼び出し、コンピュータプログラムを実行するように構成され、信号を受信するよう、及び/又は、信号を送信するよう送受信機ユニット1130を制御し、前述の方法において、アクセスネットワークデバイス、アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素、セッション管理機能ネットワーク要素、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素、又はマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素の段階を実現し得る。記憶ユニット1120は、処理ユニット1110に統合され得るか、又は、処理ユニット1110とは別個に配置され得る。
【0528】
任意選択で、装置1100が通信デバイスである場合、送受信機ユニット1130は、受信機及び送信機を含み得る。受信機及び送信機は、同じ物理エンティティ又は異なる物理エンティティであり得る。同一の物理的エンティティであるとき、受信機及び送信機は、まとめて送受信機と称され得る。
【0529】
任意選択で、装置1100がチップ又は回路である場合、送受信機ユニット1130は入力インタフェース及び出力インタフェースを含む。
【0530】
実装において、送受信機ユニット1130の機能は、送受信機回路又は専用送受信機チップを使用することによって実装されるとみなされ得る。処理ユニット1110は、専用プロセスチップ、処理回路、処理ユニット又は汎用チップを使用することによって実装されるとみなされ得る。
【0531】
別の実装において、本願の本実施形態において提供される通信デバイス(アクセスネットワークデバイス、アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素、セッション管理機能ネットワーク要素、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素、又はマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素など)は、汎用コンピュータを使用することによって実装されるとみなされ得る。すなわち、処理ユニット1110及び送受信機ユニット1130の機能を実装するためのプログラムコードは、記憶ユニット1120に格納され、汎用処理ユニットは、記憶ユニット1120におけるコードを実行することによって、処理ユニット1110及び送受信機ユニット1130の機能を実装する。
【0532】
いくつかの実施形態において、装置1100が第1アクセスネットワークデバイスである、又は、第1アクセスネットワークデバイスに配置されたチップ若しくは回路であり得るとき、処理ユニット1110は、第1端末デバイスが第1アクセスネットワークデバイスから第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバされるハンドオーバ準備フェーズに第1端末デバイスがあるとき、第1端末デバイスが、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信する最後の端末デバイスであると知るように構成されている;送受信機ユニット1130は、第1情報を送信するように構成され、ここで、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される。
【0533】
任意選択で、送受信機ユニット1130は具体的には、ハンドオーバ請求を第2アクセスネットワークデバイスへ送信するように構成され、ここで、ハンドオーバ請求は、第1端末デバイスを第1アクセスネットワークデバイスから第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバするように請求し、ハンドオーバ請求は第1情報を含む。
【0534】
任意選択で、送受信機ユニット1130は具体的には、ハンドオーバ要求を第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信するように構成され、ここで、ハンドオーバ要求は、第1情報を含む。
【0535】
任意選択で、送受信機ユニット1130は具体的には、第3メッセージを第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信するように構成され、ここで、第3メッセージは、第1情報を含み、第1端末デバイスが第1マルチキャストサービスに加入するとき、第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、第1マルチキャストサービスについて第1アクセスネットワークデバイスによって選択されたアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素である。
【0536】
任意選択で、処理ユニット1110は更に、第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスに加入した端末デバイスの数を更新するように構成されている。
【0537】
任意選択で、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用される指示、及び、第1トンネルについての情報を含み;第1情報は、第1トンネルを解放するために使用される指示、及び、第1マルチキャストサービスの識別情報を含み;又は、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用される指示、第1マルチキャストサービスの識別情報、及び、第1トンネルについての情報を含む。
【0538】
任意選択で、コアネットワークデバイスは、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素を含む。
【0539】
上に列挙された装置1100におけるモジュール又はユニットの機能及び動作は説明のための例に過ぎない。装置1100が第1アクセスネットワークデバイスにおいて構成されている、又は、第1アクセスネットワークデバイスであるとき、装置1100におけるモジュール又はユニットは、前述の方法において第1アクセスネットワークデバイスによって実行される動作又は処理プロセスを実行するように構成され得る。
【0540】
いくつかの実施形態において、装置1100が第2アクセスネットワークデバイスである、又は、第2アクセスネットワークデバイスに配置されたチップ若しくは回路であり得るとき、送受信機ユニット1130は、ハンドオーバ請求を第1アクセスネットワークデバイスから受信するように構成され、ここで、ハンドオーバ請求は、第1端末デバイスを第1アクセスネットワークデバイスから第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバするよう請求し、ハンドオーバ請求は、第1情報を含み、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用され、送受信機ユニット1130は更に、経路切替請求をアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信するように構成され、ここで、経路切替請求は、第1情報を含む。
【0541】
上に列挙された装置1100におけるモジュール又はユニットの機能及び動作は説明のための例に過ぎない。装置1100が第2アクセスネットワークデバイスにおいて構成されている、又は、第2アクセスネットワークデバイスであるとき、装置1100におけるモジュール又はユニットは、前述の方法において第2アクセスネットワークデバイスによって実行される動作又は処理プロセスを実行するように構成され得る。
【0542】
いくつかの実施形態において、装置1100がアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素である、又は、アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素に配置されたチップ若しくは回路であり得るとき、送受信機ユニット1130は、経路切替請求を第2アクセスネットワークデバイスから受信するように構成され、ここで、経路切替請求は第1情報を含み、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される;送受信機ユニット1130は更に、プロトコルデータユニットPDUセッションコンテキスト更新請求をセッション管理機能ネットワーク要素へ送信するように構成され、ここで、PDUセッションコンテキスト更新請求は第1情報を含む。
【0543】
上に列挙された装置1100におけるモジュール又はユニットの機能及び動作は説明のための例に過ぎない。装置1100がアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素において構成されている、又は、アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素であるとき、装置1100におけるモジュール又はユニットは、前述の方法においてアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素によって実行される動作又は処理プロセスを実行するように構成され得る。
【0544】
いくつかの実施形態において、装置1100がセッション管理機能ネットワーク要素である、又は、セッション管理機能ネットワーク要素に配置されたチップ若しくは回路であり得るとき、送受信機ユニット1130は、プロトコルデータユニットPDUセッションコンテキスト更新請求をアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素から受信するように構成され、ここで、PDUセッションコンテキスト更新請求は、第1情報を含み、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用され、送受信機ユニット1130は更に、第1メッセージをマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素へ送信するように構成され、ここで、第1メッセージは第1情報を含む。
【0545】
任意選択で、第1メッセージはN16メッセージであり得る。
【0546】
いくつかの実施形態において、装置1100がセッション管理機能ネットワーク要素である、又は、セッション管理機能ネットワーク要素に配置されたチップ若しくは回路であり得るとき、送受信機ユニット1130は、プロトコルデータユニットPDUセッションコンテキスト更新請求をアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素から受信するように構成され、ここで、PDUセッションコンテキスト更新請求は、第1情報を含み、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用され、送受信機ユニット1130は更に、セッション更新請求をユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信するように構成され、ここで、セッション更新請求は第1情報を含む。
【0547】
上に列挙された装置1100におけるモジュール又はユニットの機能及び動作は説明のための例に過ぎない。装置1100がセッション管理機能ネットワーク要素において構成されている、又は、セッション管理機能ネットワーク要素であるとき、装置1100におけるモジュール又はユニットは、前述の方法においてセッション管理機能ネットワーク要素によって実行される動作又は処理プロセスを実行するように構成され得る。
【0548】
いくつかの実施形態において、装置1100がマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素である、又は、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素におけるチップ若しくは回路配置であり得るとき、送受信機ユニット1130は、第1メッセージをセッション管理機能ネットワーク要素から受信するように構成され、ここで、第1メッセージは第1情報を含み、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用され、送受信機ユニット1130は更に、第5メッセージをマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信するように構成され、ここで、第5メッセージは第1情報を含む。
【0549】
任意選択で、第1メッセージはN16メッセージである。
【0550】
任意選択で、第5メッセージはN4セッション更新請求である。
【0551】
上に列挙された装置1100におけるモジュール又はユニットの機能及び動作は説明のための例に過ぎない。装置1100がマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素において構成されている、又は、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素であるとき、装置1100におけるモジュール又はユニットは、前述の方法においてマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素によって実行される動作又は処理プロセスを実行するように構成され得る。
【0552】
いくつかの実施形態において、装置1100が第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素である、又は、第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素に配置されたチップ若しくは回路であり得るとき、送受信機ユニット1130は、ハンドオーバ要求を第1アクセスネットワークデバイスから受信するように構成され、ハンドオーバ要求は、第1情報を含み、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される;送受信機ユニット1130は更に、ユーザ機器(UE)コンテキスト作成請求を第2アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信するように構成され、ここで、UEコンテキスト作成請求は、第1情報を含む。
【0553】
上に列挙された装置1100におけるモジュール又はユニットの機能及び動作は説明のための例に過ぎない。装置1100が第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素において構成されている、又は、第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素であるとき、装置1100におけるモジュール又はユニットは、前述の方法において第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素によって実行される動作又は処理プロセスを実行するように構成され得る。
【0554】
いくつかの実施形態において、装置1100が第2アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素である、又は、第2アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素に配置されたチップ若しくは回路であり得るとき、送受信機ユニット1130は、ユーザ機器(UE)コンテキスト作成請求を第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素から受信するように構成され、ここで、UEコンテキスト作成請求は第1情報を含み、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される;送受信機ユニット1130は更に、プロトコルデータユニットPDUセッションコンテキスト更新請求をセッション管理機能ネットワーク要素へ送信するように構成され、ここで、PDUセッションコンテキスト更新請求は、第1情報を含む。
【0555】
上に列挙された装置1100におけるモジュール又はユニットの機能及び動作は説明のための例に過ぎない。装置1100が第2アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素において構成されている、又は、第2アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素であるとき、装置1100におけるモジュール又はユニットは、前述の方法において第2アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素によって実行される動作又は処理プロセスを実行するように構成され得る。
【0556】
いくつかの実施形態において、装置1100が第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素である、又は、第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素に配置されたチップ若しくは回路であり得るとき、送受信機ユニット1130は、第3メッセージを第1アクセスネットワークデバイスから受信するように構成され、ここで、第3メッセージは第1情報を含み、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用され、第1端末デバイスが第1マルチキャストサービスに加入するとき、第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、第1マルチキャストサービスについて第1アクセスネットワークデバイスによって選択されたアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素であり;送受信機ユニット1130は更に、第4メッセージをマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素へ送信するように構成され、ここで、第4メッセージは第1情報を含む。
【0557】
任意選択で、第3メッセージはN2メッセージである。
【0558】
任意選択で、第4メッセージはN11メッセージである。
【0559】
上に列挙された装置1100におけるモジュール又はユニットの機能及び動作は説明のための例に過ぎない。装置1100が第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素において構成されている、又は、第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素であるとき、装置1100におけるモジュール又はユニットは、前述の方法において第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素によって実行される動作又は処理プロセスを実行するように構成され得る。
【0560】
いくつかの実施形態において、装置1100がマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素である、又は、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素に配置されたチップ若しくは回路であり得るとき、送受信機ユニット1130は、第4メッセージを第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素から受信するように構成され、ここで、第4メッセージは第1情報を含み、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用され、第1端末デバイスが第1マルチキャストサービスに加入するとき、第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素は、第1マルチキャストサービスについて第1アクセスネットワークデバイスによって選択されたアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素であり;送受信機ユニット1130は更に、第5メッセージをマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信するように構成され、ここで、第5メッセージは第1情報を含む。
【0561】
任意選択で、第5メッセージはN4セッション更新請求である。
【0562】
任意選択で、第4メッセージはN11メッセージである。
【0563】
上に列挙された装置1100におけるモジュール又はユニットの機能及び動作は説明のための例に過ぎない。装置1100がマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素において構成されている、又は、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素であるとき、装置1100におけるモジュール又はユニットは、前述の方法においてマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素によって実行される動作又は処理プロセスを実行するように構成され得る。
【0564】
いくつかの実施形態において、装置1100がマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素である、又は、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素に配置されたチップ若しくは回路であり得るとき、送受信機ユニット1130は、第5メッセージをマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素から受信するように構成され、ここで、第5メッセージは第1情報を含み、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される;送受信機ユニット1130は更に、第1情報に基づいて第1トンネルを解放するように構成されている。
【0565】
任意選択で、送受信機ユニット1130は具体的には、第5メッセージをマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素から受信するように構成され、ここで、第5メッセージは第1情報を含む。
【0566】
任意選択でで、第5メッセージはN4セッション更新請求である。
【0567】
上に列挙された装置1100におけるモジュール又はユニットの機能及び動作は説明のための例に過ぎない。装置1100がマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素において構成されている、又は、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素であるとき、装置1100におけるモジュール又はユニットは、前述の方法においてマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素によって実行される動作又は処理プロセスを実行するように構成され得る。
【0568】
いくつかの実施形態において、装置1100がユーザプレーン機能ネットワーク要素である、又は、ユーザプレーン機能ネットワーク要素に配置されたチップ若しくは回路であり得るとき、送受信機ユニット1130は、セッション更新請求をセッション管理ネットワーク要素から受信するように構成され、ここで、セッション更新請求は第1情報を含み、第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される;送受信機ユニット1130は更に、第1情報に基づいて第1トンネルを解放するように構成されている。
【0569】
前述の実施形態におけるユニットは、モジュール、回路又はコンポーネントとも称され得る。
【0570】
本願の実施形態による技術的解決手段に関連する概念、説明、詳細な説明、及び装置1100の他の段階については、前述の方法又は他の実施形態における内容の説明を参照されたい。本明細書において詳細について再び説明しない。
【0571】
図12は、前述の方法におけるアクセスネットワークデバイス(第1アクセスネットワークデバイス又は第2アクセスネットワークデバイスなど)の機能を実装するように構成され得る本願の実施形態によるネットワークデバイス1200の構造の概略図である。ネットワークデバイス1200は、リモート無線ユニット(remote radio unit, RRU)1210、及び、1又は複数のベースバンドユニット(baseband units, BBUs)(デジタルユニット(digital units, DUs)とも称され得る)1220などの1又は複数の無線周波数ユニットを含む。RRU1210はまた、送受信機ユニット、送受信機械、送受信機回路、送受信機などと呼ばれることがあり得、少なくとも1つのアンテナ1211と、無線周波数ユニット1212とを含み得る。RRU1210は主に、無線周波数信号を受信及び送信し、無線周波数信号とベースバンド信号との間で変換を実行するように構成され、例えば、前述の実施形態におけるシグナリングメッセージを端末デバイスへ送信するように構成されている。BBU1220は主に、ベースバンド処理を実行する、及び、基地局を制御するなどを行うように構成されている。RRU1210及びBBU1220は、物理的に一緒に配置され得、又は、物理的に離れて配置され得る(すなわち、分散型基地局において)。
【0572】
BBU1220は、基地局の制御中心であり、処理ユニットとも称され得、主にチャネルの符号化、多重化、変調、スプレッドなどのベースバンド処理機能を実装するように構成されている。例えば、BBU(処理ユニット)1220は、アクセスネットワークデバイスを制御して、前述の方法の実施形態におけるアクセスネットワークデバイスに関連するオペレーション手順を実行するように構成され得る。
【0573】
例において、BBU1220は、1又は複数の基板を含み得、複数の基板は共同で単一のアクセス規格(LTEシステム又は5Gシステムなど)の無線アクセスネットワークをサポートし得、又は、異なるアクセス規格の無線アクセスネットワークをそれぞれサポートし得る。BBU1220は更に、メモリ1221と、プロセッサ1222とを含む。メモリ1221は、必要な命令及びデータを格納するように構成されている。プロセッサ1222は、必要な動作を実行するようアクセスネットワークデバイスを制御するように構成され、例えば、前述の方法の実施形態におけるアクセスネットワークデバイスに関連するオペレーション手順を実行するようアクセスネットワークデバイスを制御するように構成されている。メモリ1221及びプロセッサ1222は1又は複数の基板を担当し得る。換言すれば、メモリ及びプロセッサは各基板上に別個に配置され得る。代替的に、複数の基板は同一のメモリ及びプロセッサを共有し得る。加えて、必要な回路が各基板上にさらに配置されてよい。
【0574】
可能な実装において、システムオンチップ(system-on-chip, SoC)技術の発展に伴い、部分1220及び部分1210の全部又は一部の機能は、SoC技術を使用することによって、例えば、基地局機能チップを使用することによって実装され得る。基地局機能チップは、プロセッサ、メモリ、及びアンテナポートなどのデバイスを統合する。基地局関連機能のプログラムはメモリに格納される。プロセッサは、プログラムを実行して基地局関連機能を実装する。任意選択で、基地局機能チップはまた、チップの外部メモリを読み込み、基地局関連機能を実装し得る。
【0575】
図12に示されるネットワークデバイスの構造は可能な形態に過ぎず、本願の本実施形態に対していかなる限定も構成するものではないと理解されるべきである。本願は、別の形態の基地局構造が将来に出現し得る可能性を除外しない。
【0576】
本願の実施形態におけるプロセッサは、中央処理装置(central processing unit、CPU)であり得ることが理解されるべきである。プロセッサは更に別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)、又は別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアデバイス又は同様のものであり得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよく、又は、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ若しくは同様のものであってよい。
【0577】
本願の本実施形態におけるメモリは、揮発性メモリであっても不揮発性メモリであってもよく、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含んでもよいことが理解されるであろう。不揮発性メモリは、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブルリードオンリメモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(electrically EPROM、EEPROM)、又はフラッシュメモリであり得る。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってよい。限定ではなく例として、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM, DDR SDRAM)、エンハンスドシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM、DR RAM)など、多くの形態のランダムアクセスメモリ(random access memories, RAM)が利用可能である。
【0578】
前述の実施形態の全て又はいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はそれらの任意の組み合わせによって実装されてもよい。ソフトウェアが実施形態を実装するために使用されるとき、前述の実施形態は、完全に、又は部分的に、コンピュータプログラム製品の形態で実装され得る。コンピュータプログラム製品は、1又は複数のコンピュータ命令又はコンピュータプログラムを含む。コンピュータ命令又はコンピュータプログラムがコンピュータ上にロードされて実行されるとき、本願の実施形態による手順又は機能が全部又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラマブル装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得る、又はコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送され得る。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、赤外線、無線、及びマイクロ波、又は同様のもの)方式で、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタへ伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータにより、又は、サーバ若しくはデータセンタなど、1又は複数の使用可能な媒体を統合したデータ記憶デバイスによりアクセスされ得る任意の使用可能な媒体であってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピディスク、ハードディスク、又は磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、又は半導体媒体であってよい。半導体媒体は、ソリッドステートドライブであってもよい。
【0579】
本願の実施形態はコンピュータ可読媒体を更に提供する。コンピュータ可読媒体はコンピュータプログラムを格納する。コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるとき、前述の実施形態のいずれか1つにおける、アクセスネットワークデバイス、アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素、セッション管理機能ネットワーク要素、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素、又は、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素によって実行される段階が実装される。
【0580】
本願の実施形態は更にコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータによって実行されるとき、前述の実施形態のいずれか1つにおける、アクセスネットワークデバイス、アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素、セッション管理機能ネットワーク要素、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素、又は、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素によって実行される段階が実装される。
【0581】
本願の実施形態は更にシステムチップを提供する。システムチップは通信ユニット及び処理ユニットを含む。処理ユニットは、例えば、プロセッサであってよい。通信ユニットは例えば、入力/出力インタフェース、ピン、又は回路であり得る。処理ユニットは、コンピュータ命令を実行し得、その結果、通信装置におけるチップは、本願の実施形態において提供されるアクセスネットワークデバイス、アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素、セッション管理機能ネットワーク要素、マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素、又はマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素によって実行される段階を実行する。
【0582】
任意選択で、コンピュータ命令は記憶ユニットに格納される。
【0583】
本願における実施形態は、独立に使用され得、又は、共同で使用され得る。ここでは、これについて限定しない。
【0584】
さらに、本願の態様又は特徴は、標準プログラミング及び/又はエンジニアリング技術を用いる方法、装置、又は製品として実装され得る。本願において使用される「製品」という用語は、任意のコンピュータ可読コンポーネント、キャリア又は媒体からアクセスできるコンピュータプログラムを包含する。例えば、コンピュータ可読媒体は、これに限定されないが、磁気記憶コンポーネント(例えばハードディスク、フロッピディスク又は磁気テープ)、光ディスク(例えばコンパクトディスク(compact disc、CD)又はデジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD))、又は、スマートカード及びフラッシュメモリコンポーネント(例えば消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(erasable programmable read-only memory、EPROM)、カード、スティック、又はキードライブ)を含んでもよい。さらに、本明細書で説明される様々な記憶媒体は、情報を格納するよう構成された1又は複数のデバイス、及び/又は他の機械可読媒体を表し得る。「機械可読媒体」という用語は、無線チャネル、並びに、命令及び/又はデータを格納し、含み、及び/又は、保持できる様々な他の媒体を含み得るが、これに限定されない。
【0585】
本願の実施形態において、前述のプロセスのシーケンス番号は、実行順序を意味しないと理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能及び内部論理に基づいて決定されるべきであり、本願の実施形態の実装プロセスに対していかなる限定も構成するべきでない。
【0586】
前述の示される実施形態において、第1及び第2は単に、異なる対象を区別することを意図するものであり、本願に対していかなる限定も構成するべきでなく、例えば、異なるアクセスネットワークデバイス、及び、異なるアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素を区別することが更に理解されるべきである。
【0587】
「及び/又は」という用語は、関連する対象を説明するための対応関係を説明し、3つの関係が存在し得ることを表すことが更に理解されるべきである。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合を表し得る。すなわち、Aのみが存在する場合、A及びBの両方が存在する場合、及び、Bのみが存在する場合である。「/」という文字は通常、関連する対象の間の「又は」の関係を示す。「少なくとも1つ」という用語は、1又は複数を意味する。用語「A及び/又はB」と同様である用語「A及びBのうちの少なくとも1つ」は、関連する対象間の対応関係を説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及びBのうちの少なくとも1つは、以下の3つのケース、すなわち、Aだけが存在する、A及びBの両方が存在する、Bだけが存在するケースを表し得る。
【0588】
本明細書で開示する実施形態で説明する例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズム段階が電子ハードウェア又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせにより実装され得ることを当業者は認識することができる。これらの機能がハードウェアにより実行されるか、ソフトウェアにより実行されるかは、特定の用途及び技術的解決手段の設計上の制約条件によって決まる。当業者は、異なる方法を用いて、説明された機能を具体的な用途毎に実装してよいが、このような実装が本願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
【0589】
当業者であれば、簡便かつ簡潔な説明の目的で、前述のシステム、装置及びユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応プロセスが参照されることを明確に理解し得る。本明細書において詳細について再び説明しない。
【0590】
本願において提供されたいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、及び方法は、別の方式で実装され得ることが理解されるべきである。例えば、説明される装置の実施形態は単に例である。例えば、複数のユニットへの分割は、単なる論理的な機能の分割に過ぎず、実際に実装する際には、他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット若しくはコンポーネントを組み合わせてもよいし、又は別のシステムに統合してもよいし、あるいは、いくつかの特徴を無視してもよいし、又は実行しなくてもよい。加えて、表示又は説明されている相互結合若しくは直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを使用することにより実装され得る。装置間又はユニット間の間接的結合又は通信接続は、電子的形態、機械的形態、又は他の形態で実装されてよい。
【0591】
別個のコンポーネントとして説明されるユニットは、物理的に別個であっても、又は、そうでなくてもよく、ユニットとして表示されるコンポーネントは、物理的なユニットであっても、又は、そうでなくてもよく、換言すれば、1つの位置に位置しても、又は、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。これらのユニットの一部又は全部が、各実施形態の解決手段の目的を実現するために、実際の要件に基づいて選択されてよい。
【0592】
加えて、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、又は、それらのユニットのそれぞれが、物理的に単独で存在してもよいし、又は、2つ若しくはそれよりも多いユニットが1つのユニットに統合される。
【0593】
これらの機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売又は使用されるとき、これらの機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決手段は本質的に、又は従来技術に寄与する部分が、又はこれらの技術的解決手段のうちのいくつかが、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本願の実施形態において説明された方法の段階のすべて又は一部を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス等であってよい)に命令するための複数の命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶し得る任意の媒体を含む。
【0594】
前述の説明は、単に本願の具体的な実装例に過ぎず、本願の保護範囲を限定することを意図するものではない。本願において開示した技術的範囲内で当業者が容易に考え出す変形又は置換はいずれも、本願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
[その他の可能な項目]
(項目1)
第1アクセスネットワークデバイスによって、前記第1アクセスネットワークデバイスから第2アクセスネットワークデバイスに第1端末デバイスがハンドオーバされるハンドオーバ準備フェーズに前記第1端末デバイスがあるときに、前記第1端末デバイスが、前記第1アクセスネットワークデバイスを介して第1マルチキャストサービスのデータを受信する最後の端末デバイスであると知る段階;及び
前記第1アクセスネットワークデバイスによって第1情報を送信する段階、ここで、前記第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、前記第1トンネルは、前記第1アクセスネットワークデバイスと前記コアネットワークデバイスとの間の前記第1マルチキャストサービスの前記データを伝送するために使用される、
を備える通信方法。
(項目2)
前記第1アクセスネットワークデバイスによって第1情報を送信する前記段階は、
前記第1アクセスネットワークデバイスによって、ハンドオーバ請求を前記第2アクセスネットワークデバイスへ送信する段階、ここで、前記ハンドオーバ請求は、前記第1端末デバイスを前記第1アクセスネットワークデバイスから前記第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバすることを請求し、前記ハンドオーバ請求は前記第1情報を含む、
を含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記第1アクセスネットワークデバイスによって第1情報を送信する前記段階は、
前記第1アクセスネットワークデバイスによって、ハンドオーバ要求を第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信する段階、ここで、前記ハンドオーバ要求は前記第1情報を含む、
を含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記第1アクセスネットワークデバイスによって第1情報を送信する前記段階は、前記第1アクセスネットワークデバイスによって、第3メッセージを第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信する段階、ここで、前記第3メッセージは前記第1情報を含む、
を含む、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記第1アクセスネットワークデバイスによって、前記第1アクセスネットワークデバイスを介して前記第1マルチキャストサービスに加入した端末デバイスの数を更新する段階を更に備える、項目1から4のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
前記第1情報は、前記第1トンネルを解放するために使用される指示、及び、前記第1トンネルについての情報を含み、
前記第1情報は、前記第1トンネルを解放するために使用される指示、及び、前記第1マルチキャストサービスの識別情報を含み、又は、
前記第1情報は、前記第1トンネルを解放するために使用される指示、前記第1マルチキャストサービスの識別情報、及び前記第1トンネルについての情報を含む、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
前記コアネットワークデバイスは、マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素又はユーザプレーン機能ネットワーク要素を含む、項目1から6のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
第2アクセスネットワークデバイスによって、ハンドオーバ請求を第1アクセスネットワークデバイスから受信する段階、ここで、前記ハンドオーバ請求は、第1端末デバイスを前記第1アクセスネットワークデバイスから前記第2アクセスネットワークデバイスにハンドオーバすることを請求し、前記ハンドオーバ請求は第1情報を含み、前記第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、前記第1トンネルは、前記第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される;及び
前記第2アクセスネットワークデバイスによって、経路切替請求をアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信する段階、ここで、前記経路切替請求は前記第1情報を含む、
を備える通信方法。
(項目9)
アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素によって、経路切替請求を第2アクセスネットワークデバイスから受信する段階、ここで、前記経路切替請求は第1情報を含み、前記第1情報は第1トンネルを解放するために使用され、前記第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される;及び、
前記アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素によって、プロトコルデータユニットPDUセッションコンテキスト更新請求をセッション管理機能ネットワーク要素へ送信する段階、ここで、前記PDUセッションコンテキスト更新請求は前記第1情報を含む、
を備える通信方法。
(項目10)
セッション管理機能ネットワーク要素によって、プロトコルデータユニットPDUセッションコンテキスト更新請求をアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素から受信する段階、ここで、前記PDUセッションコンテキスト更新請求は第1情報を含み、前記第1情報は第1トンネルを解放するために使用され、前記第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される;及び
前記セッション管理機能ネットワーク要素によって、第1メッセージをマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素へ送信する段階、ここで、前記第1メッセージは前記第1情報を含む、
を備える通信方法。
(項目11)
セッション管理機能ネットワーク要素によって、プロトコルデータユニットPDUセッションコンテキスト更新請求をアクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素から受信する段階、ここで、前記PDUセッションコンテキスト更新請求は第1情報を含み、前記第1情報は、第1トンネルを解放するために使用され、前記第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される;及び
前記セッション管理機能ネットワーク要素によって、セッション更新請求をユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信する段階、ここで、前記セッション更新請求は前記第1情報を含む、
を備える通信方法。
(項目12)
マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素によって、第1メッセージをセッション管理機能ネットワーク要素から受信する段階、ここで、前記第1メッセージは第1情報を含み、前記第1情報は第1トンネルを解放するために使用され、前記第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される;及び
前記マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素によって、第5メッセージをマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信する段階、ここで、前記第5メッセージは前記第1情報を含む、
を備える通信方法。
(項目13)
第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素によって、ハンドオーバ要求を第1アクセスネットワークデバイスから受信する段階、ここで、前記ハンドオーバ要求は第1情報を含み、前記第1情報は第1トンネルを解放するために使用され、前記第1トンネルは、前記第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される;及び
前記第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素によって、ユーザ機器(UE)コンテキスト作成請求を第2アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素へ送信する段階、ここで、前記UEコンテキスト作成請求は前記第1情報を含む、
を備える通信方法。
(項目14)
第2アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素によって、ユーザ機器(UE)コンテキスト作成請求を第1アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素から受信する段階、ここで、前記UEコンテキスト作成請求は第1情報を含み、前記第1情報は第1トンネルを解放するために使用され、前記第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される;及び
前記第2アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素によって、プロトコルデータユニットPDUセッションコンテキスト更新請求をセッション管理機能ネットワーク要素へ送信する段階、ここで、前記PDUセッションコンテキスト更新請求は、前記第1情報を含む、
を備える通信方法。
(項目15)
第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素によって、第3メッセージを第1アクセスネットワークデバイスから受信する段階、ここで、前記第3メッセージは第1情報を含み、前記第1情報は第1トンネルを解放するために使用され、前記第1トンネルは、前記第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される;及び
前記第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素によって、第4メッセージをマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素へ送信する段階、ここで、前記第4メッセージは前記第1情報を含む、
を備える通信方法。
(項目16)
マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素によって、第4メッセージを第3アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素から受信する段階、ここで、前記第4メッセージは第1情報を含み、前記第1情報は第1トンネルを解放するために使用され、前記第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される;及び
前記マルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素によって、第5メッセージをマルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素へ送信する段階、ここで、前記第5メッセージは前記第1情報を含む、
を備える通信方法。
(項目17)
マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素によって、第5メッセージをマルチキャストセッション管理機能ネットワーク要素から受信する段階、ここで、前記第5メッセージは第1情報を含み、前記第1情報は第1トンネルを解放するために使用され、前記第1トンネルは第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される;及び
前記マルチキャストユーザプレーン機能ネットワーク要素によって、前記第1情報に基づいて前記第1トンネルを解放する段階
を備える通信方法。
(項目18)
ユーザプレーン機能ネットワーク要素によってセッション更新請求をセッション管理ネットワーク要素から受信する段階、ここで、前記セッション更新請求は第1情報を含み、前記第1情報は第1トンネルを解放するために使用され、前記第1トンネルは、第1アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間で第1マルチキャストサービスのデータを伝送するために使用される;並びに
前記ユーザプレーン機能ネットワーク要素によって、前記第1情報に基づいて前記第1トンネルを解放する段階
を備える通信方法。
(項目19)
前記第1情報は、前記第1トンネルを解放するために使用される指示、及び、前記第1トンネルについての情報を含み、
前記第1トンネルを解放する前記段階は、前記第1トンネルを解放するために使用される前記指示、及び、前記第1トンネルについての前記情報に基づいて、前記第1トンネルを解放する段階を含む、項目17又は18に記載の方法。
(項目20)
前記第1情報は、前記第1トンネルを解放するために使用される指示、及び、前記第1マルチキャストサービスの識別情報を含み、
前記第1トンネルを解放する前記段階は、
前記第1マルチキャストサービスの前記識別情報に基づいて、前記第1マルチキャストサービスを決定する段階;
前記第1アクセスネットワークデバイスと前記コアネットワークデバイスとの間で前記第1マルチキャストサービスの前記データを伝送するための前記第1トンネルを決定する段階;並びに
前記第1トンネルを解放するために使用される前記指示に基づいて前記第1トンネルを解放する段階
を含む、項目17又は18に記載の方法。
(項目21)
前記第1情報は、前記第1トンネルを解放するために使用される指示、前記第1マルチキャストサービスの識別情報、及び、前記第1トンネルについての情報を含み、
前記第1トンネルを解放する前記段階は、
前記第1マルチキャストサービスの前記識別情報に基づいて前記第1マルチキャストサービスを決定する段階;
前記第1トンネルについての前記情報に基づいて、前記第1アクセスネットワークデバイスと前記コアネットワークデバイスとの間で前記第1マルチキャストサービスの前記データを伝送するためのトンネルから前記第1トンネルを決定する段階;及び
前記第1トンネルを解放するために使用される前記指示に基づいて前記第1トンネルを解放する段階
を含む、項目17又は18に記載の方法。
(項目22)
項目1から21のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されているユニットを備える無線通信装置。
(項目23)
プロセッサを備える通信装置であって、前記プロセッサは、コンピュータプログラムをメモリから呼び出し、前記コンピュータプログラムを実行し、項目1から21のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、通信装置。
(項目24)
前記メモリを更に備える、項目23に記載の通信装置。
(項目25)
通信チップであって、
前記チップは、プロセッサ及び通信インタフェースを備え、前記プロセッサは、命令を前記通信インタフェースから呼び出し、前記命令を実行するように構成され、前記プロセッサが前記命令を実行するとき、項目1から21のいずれか一項に記載の方法が実装される、通信チップ。
(項目26)
項目1から7のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている装置、項目8、9及び10に記載の方法を実行するように構成されている装置、及び、項目17、19、20又は21のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている装置;
項目1から7のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている装置、項目8、9、11及び12に記載の方法を実行するように構成されている装置、及び、項目18から21のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている装置;
項目1から7のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている装置、項目13、14及び10に記載の方法を実行するように構成されている装置、及び、項目17、19、20又は21のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている装置;
項目1から7のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている装置、項目13、14、11及び12に記載の方法を実行するように構成されている装置、及び、項目18から21のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている装置;又は
項目1から7のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている装置、項目15及び16に記載の方法を実行するように構成されている装置、及び、項目17、19、20又は21のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている装置
を備える通信システム。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図6
図7A
図7B
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
図11
図12
【国際調査報告】