(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-02
(54)【発明の名称】整髪器、回転機構、毛髪クランプ機構、吸着構造、毛髪巻き付け装置
(51)【国際特許分類】
A45D 6/02 20060101AFI20230726BHJP
A45D 2/16 20060101ALI20230726BHJP
【FI】
A45D6/02
A45D2/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023502771
(86)(22)【出願日】2021-08-05
(85)【翻訳文提出日】2023-01-13
(86)【国際出願番号】 CN2021110727
(87)【国際公開番号】W WO2022028503
(87)【国際公開日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】202010778486.7
(32)【優先日】2020-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202021605341.9
(32)【優先日】2020-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202021604200.5
(32)【優先日】2020-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202021605343.8
(32)【優先日】2020-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202021604232.5
(32)【優先日】2020-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202021604233.X
(32)【優先日】2020-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010778507.5
(32)【優先日】2020-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011269331.7
(32)【優先日】2020-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202022627581.5
(32)【優先日】2020-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202022624492.5
(32)【優先日】2020-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202022627578.3
(32)【優先日】2020-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522246902
【氏名又は名称】追▲べき▼科技(上海)有限公司
【氏名又は名称原語表記】DREAME TECHNOLOGY (SHANGHAI) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】5th Floor, No. 277, Huqingping Road, Minhang District Shanghai 201100, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】魏 ▲かい▼含
(72)【発明者】
【氏名】朴 相禹
(57)【要約】
自動整髪器であって、内部に空気通路が配置されたハンドル(1)と、空気通路内に空気を導くためのファン(5)、空気通路内に配置され、空気通路内に導かれた空気を加熱するための発熱体(4)と、ハンドル(1)に配置され、空気通路の前部に回転可能に配置された接続ディスク(32)を含むモーター回転機構と、接続ディスク(32)に取り付けられ、空気通路に連通する排気部が配置された毛髪巻き付け柱(2)とを含み、毛髪巻き付け柱(2)は隙間(20)が配置される2つの半円筒形ケース(23)を含み、排気部は排気溝(231)を含み、排気溝(231)は半円筒形ケース(23)の隙間(20)に面する側に傾斜して開けられる。毛髪巻き付け柱(2)は毛髪を自動的に巻き付けることができ、毛髪巻き付け柱(2)に巻き付けられた毛髪が温風の作用で迅速にスタイリングすることができる。毛髪をスタイリングした後、ファン(5)が単独で動作するように制御し、排気部が毛髪に冷気を吹き出し、毛髪を迅速に固定することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動整髪器であって、
内部に空気通路が配置されたハンドルと、
前記空気通路内に空気を導くためのファンと、
前記空気通路内に配置され、空気通路内に導かれた空気を加熱するための発熱体と、
前記ハンドル内に配置され、前記空気通路の前部に回転可能に配置された接続ディスクを含むモーター回転機構と、
前記接続ディスクに取り付けられ、前記空気通路に連通する排気部が配置された毛髪巻き付け柱とを含み、
前記毛髪巻き付け柱は隙間が配置された2つの半円筒形ケースを含み、前記排気部は排気溝を含み、前記排気溝は前記半円筒形ケースの前記隙間に面する側に傾斜して開けられる、ことを特徴とする自動整髪器。
【請求項2】
前記モーター回転機構は、
固定設置されたモーターと、
前記モーターと前記接続ディスクとの間に回転動力を伝達するための伝達アセンブリとをさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の自動整髪器。
【請求項3】
前記モーターは前記空気通路の後部に配置される、ことを特徴とする請求項2に記載の自動整髪器。
【請求項4】
前記半円筒形ケースの前記隙間に面する側にグリップ固定板が配置され、
前記グリップ固定板にグリップが摺動可能に配置され、
前記グリップ固定板と前記グリップとの間にばねが配置される、ことを特徴とする請求項1に記載の自動整髪器。
【請求項5】
前記ばねは圧縮ばねである、ことを特徴とする請求項4に記載の自動整髪器。
【請求項6】
前記排気部は複数の排気孔をさらに含み、前記排気孔は前記半円筒形ケースの前記隙間の反対側に開けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の自動整髪器。
【請求項7】
前記ハンドルの後側に前記空気通路に連通する吸気孔が配置され、
前記吸気孔と前記空気通路との間にフィルターが配置される、ことを特徴とする請求項1に記載の自動整髪器。
【請求項8】
前記毛髪巻き付け柱は前記接続ディスクに迅速で着脱可能に固定される、ことを特徴とする請求項1に記載の自動整髪器。
【請求項9】
前記ファンは前記空気通路内に配置され、前記発熱体の後部に配置される、ことを特徴とする請求項1に記載の自動整髪器。
【請求項10】
PCB回路基板をさらに含み、
前記PCB回路基板は前記空気通路内に配置され、前記発熱体の後部に配置される、ことを特徴とする請求項1に記載の自動整髪器。
【請求項11】
内部に空気通路が配置されたンドル及び前記ハンドルの一端に回転可能に設置された毛髪巻き付け柱を含む整髪器に適用されるモーター回転機構であって、前記モーター回転機構は前記ハンドル内に設けられ、前記毛髪巻き付け柱を回転することに用いられ、
前記空気通路の後端に固定配置されたモーターと、
前記空気通路の前端に回転可能に配置された接続ディスクと、
前記モーターと前記接続ディスクとの間に回転動力を伝達するための伝達アセンブリとを含み、
前記毛髪巻き付け柱は前記接続ディスクに接続される、ことを特徴とするモーター回転機構。
【請求項12】
前記伝達アセンブリは、
前記モーターの出力軸に固定された主動歯車と、
前記主動歯車に噛み合って接続された従動歯車と、
前記従動歯車と同期して回転する歯車群とを含み、
前記接続ディスクは前記歯車群に固定される、ことを特徴とする請求項11に記載のモーター回転機構。
【請求項13】
前記歯車群は、
第1歯車と、
前記接続ディスクに固定接続された第2歯車と、
前記第1歯車、前記第2歯車の両方に噛み合って接続された第3歯車とを含む、ことを特徴とする請求項12に記載のモーター回転機構。
【請求項14】
前記従動歯車と前記第1歯車との間に回転軸が固定される、ことを特徴とする請求項13に記載のモーター回転機構。
【請求項15】
前記接続ディスクに複数の貫通溝が開けられている、ことを特徴とする請求項11に記載のモーター回転機構。
【請求項16】
請求項11~15のいずれか1項に記載のモーター回転機構を含む、ことを特徴とする自動整髪器。
【請求項17】
前記空気通路内に配置され前記空気通路内に空気を導くためのファンをさらに含む、ことを特徴とする請求項16に記載の自動整髪器。
【請求項18】
前記空気通路内に配置され空気通路内に導かれた空気を加熱するための発熱体をさらに含み、
前記ファンは前記発熱体の後部に配置される、ことを特徴とする請求項17に記載の自動整髪器。
【請求項19】
前記ハンドルには前記空気通路に連通する吸気孔が配置される、ことを特徴とする請求項17に記載の自動整髪器。
【請求項20】
前記吸気孔はハンドルの円周方向に沿ってハンドルの後側に配置される、ことを特徴とする請求項19に記載の自動整髪器。
【請求項21】
隙間が配置された2つの半円筒形ケースを含む毛髪巻き付け柱に適用される毛髪クランプ機構であって、前記毛髪クランプ機構は2つの前記半円筒形ケースに設けられ、
対向して設置された2つのグリップ固定板と、
2つの前記グリップ固定板に対応して摺動可能に配置された2つのグリップと、
前記グリップ固定板と前記グリップとの間に配置されたばねとを含み、
2つの前記グリップ固定板は、2つの前記半円筒形ケースの前記隙間に面する側に対応して固定される、ことを特徴とする毛髪クランプ機構。
【請求項22】
前記グリップ固定板に収容室が開けられる、ことを特徴とする請求項21に記載の毛髪クランプ機構。
【請求項23】
2つの前記グリップ固定板は当接して固定され、
前記グリップ固定板の中央部に窪み部が設置される、ことを特徴とする請求項21に記載の毛髪クランプ機構。
【請求項24】
前記グリップには前記グリップ固定板に挿設されたガイドロッドが配置される、ことを特徴とする請求項21に記載の毛髪クランプ機構。
【請求項25】
前記ばねは圧縮ばねである、ことを特徴とする請求項21に記載の毛髪クランプ機構。
【請求項26】
請求項21~25のいずれか1項に記載の毛髪クランプ機構を含む、ことを特徴とする毛髪巻き付け柱。
【請求項27】
2つの前記半円筒形ケースにはいずれも換気室が配置される、ことを特徴とする請求項26に記載の毛髪巻き付け柱。
【請求項28】
前記半円筒形ケースの前記隙間に面する側には傾斜して配置された排気溝が開けられ、
前記排気溝は前記換気室と連通するように配置される、ことを特徴とする請求項27に記載の毛髪巻き付け柱。
【請求項29】
請求項26~28のいずれか1項に記載の毛髪巻き付け柱を含む、ことを特徴とする自動整髪器。
【請求項30】
内部に空気通路が配置されたハンドルをさらに含み、
前記空気通路の前部に接続ディスクが配置され、前記毛髪巻き付け柱は前記接続ディスクに取り付けられる、ことを特徴とする請求項29に記載の自動整髪器。
【請求項31】
毛髪吸着構造であって、
エンドケースと、
対向して設置され且つ隙間が配置された2つの半円筒形ケースとを含み、
2つの前記半円筒形ケースは前記エンドケースの前部に一体成形され、前記半円筒形ケースの前記隙間に面する側には傾斜して配置された排気溝が開けられ、
空気が前記隙間の高さ方向に沿って排気されるように、前記排気溝の傾斜方向と前記隙間の中心面との間に夾角が設けられる、ことを特徴とする毛髪吸着構造。
【請求項32】
前記半円筒形ケースには前記排気溝に連通する換気室が配置される、ことを特徴とする請求項31に記載の毛髪吸着構造。
【請求項33】
前記半円筒形ケースの前記隙間の反対側には前記換気室に連通する複数の排気孔が開けられる、ことを特徴とする請求項32に記載の毛髪吸着構造。
【請求項34】
2つの前記半円筒形ケースの前端にはいずれも面取りが配置され、
2つの前記面取りは、前記隙間に連通する外部拡張式開口として配置される、ことを特徴とする請求項31に記載の毛髪吸着構造。
【請求項35】
前記半円筒形ケースの前記隙間に面する側にグリップ固定板が配置され、
前記グリップ固定板にグリップが摺動可能に配置され、
前記グリップ固定板と前記グリップとの間にばねが配置される、ことを特徴とする請求項31に記載の毛髪吸着構造。
【請求項36】
前記ばねは圧縮ばねである、ことを特徴とする請求項35に記載の毛髪吸着構造。
【請求項37】
請求項31~36のいずれか1項に記載の毛髪吸着構造を含む、ことを特徴とする自動整髪器。
【請求項38】
内部に空気通路が配置されたハンドルをさらに含み、
前記空気通路は前記排気溝と連通するように配置され、前記空気通路に発熱体及びファンが取り付けられる、ことを特徴とする請求項37に記載の自動整髪器。
【請求項39】
前記空気通路の前部に接続ディスクが回転可能に配置され、
前記エンドケースが前記接続ディスクに取り付けられる、ことを特徴とする請求項38に記載の自動整髪器。
【請求項40】
前記ハンドルにモーターが固定され、
前記モーターと前記接続ディスクとの間は伝達アセンブリによって回転動力を伝達する、ことを特徴とする請求項39に記載の自動整髪器。
【請求項41】
毛髪成形ツールであって、
操作者が把持することに用いられ、内部に空気通路が形成されたハンドルと、
前記ハンドルの一端に設けられたロッド本体であって、前記ロッド本体の内部は中空に設置され、前記空気通路に連通する収容室が形成され、前記ロッド本体の外周面に排気孔が形成され、前記排気孔が前記収容室によって前記空気通路に連通するロッド本体と、
前記収容室内に設けられ、前記ロッド本体を加熱するための第1発熱体と、
前記空気通路内に設けられ、前記空気通路内の気流が前記収容室に入った後に前記排気孔を通って流出するように送風するためのファンと、
前記空気通路内に設けられ、前記第1発熱体と合わせて補助加熱するための第2発熱体とを含み、
前記ロッド本体は、前記第1発熱体及び前記第2発熱体が加熱する時のスタイリング状態と、前記第1発熱体及び前記第2発熱体が加熱しない時の毛髪固定状態とを含む、ことを特徴とする毛髪成形ツール。
【請求項42】
前記第1発熱体は、複数のPTC抵抗板と、前記PTC抵抗板を取り付けるための抵抗板取付フレームとを含み、
前記PTC抵抗板は前記ロッド本体の内壁に密着配置される、ことを特徴とする請求項41に記載の毛髪成形ツール。
【請求項43】
前記抵抗板取付フレームは、
シャフトと、
前記シャフトの円周方向に沿って前記シャフトに配置された複数の固定フレームとを含み、
前記固定フレームに隙間が配置され、前記PTC抵抗板が前記隙間内に挿設される、ことを特徴とする請求項42に記載の毛髪成形ツール。
【請求項44】
前記固定フレームの側部に複数の放熱シートが配置される、ことを特徴とする請求項43に記載の毛髪成形ツール。
【請求項45】
前記PTC抵抗板は3つである、ことを特徴とする請求項42~44のいずれか1項に記載の毛髪成形ツール。
【請求項46】
前記第2発熱体は、
内部に換気室が配置された発熱線取付フレームと、
前記換気室内に周設された発熱線とを含み、
前記発熱線取付フレームの端部に位置制限板が配置されて、前記発熱線を前記換気室内に制限する、ことを特徴とする請求項41に記載の毛髪成形ツール。
【請求項47】
前記ハンドルに前記空気通路に連通する複数の吸気孔が開けられ、
前記吸気孔は前記ハンドルの円周方向に沿って前記ハンドルの後側に配置される、ことを特徴とする請求項41に記載の毛髪成形ツール。
【請求項48】
前記第2発熱体、前記ファンはいずれも前記空気通路内に配置され、
前記ファンは前記第2発熱体の後部に配置される、ことを特徴とする請求項41に記載の毛髪成形ツール。
【請求項49】
PCB回路基板をさらに含み、
前記PCB回路基板は前記空気通路内に配置されて、前記第2発熱体の後部に配置される、ことを特徴とする請求項48に記載の毛髪成形ツール。
【請求項50】
前記ロッド本体外側に押圧可能な毛髪クランプ板をさらに含み、それは板用スリーブによって前記ハンドルの前側に枢接され、
前記ハンドルと前記板用スリーブとの間に、前記板用スリーブをリセットするための弾性部品が設置される、ことを特徴とする請求項41に記載の毛髪成形ツール。
【請求項51】
毛髪巻き付け装置であって、
ハンドルと、
前記ハンドルに接続され、且つ排気孔が開けられ毛髪を巻き付けるためのケーシングを含むスタイリング本体と、
前記ハンドルとスタイリング本体との間に設けられた伝動機構とを含み、
前記スタイリング本体は前記ケーシングの内側に設けられた毛髪クランプ隙間をさらに含み、前記毛髪クランプ隙間の両側にはそれぞれ1つのクランプ部材が設けられ、少なくとも1つの前記クランプ部材が前記伝動機構に接続され、前記伝動機構は、毛髪クランプ隙間の伸長又は逆方向収縮を実現するための斜面整合構造を含む、ことを特徴とする毛髪巻き付け装置。
【請求項52】
前記伝動機構は、操作可能な移動ホルダーと、前記クランプ部材に平行に設置された支持板と、前記移動ホルダーと前記支持板との間に設けられた第1斜面整合構造と、前記支持板と前記クランプ部材との間に設けられた第2斜面整合構造とを含み、前記第1斜面整合構造は移動ホルダーの第1方向に沿った運動を支持板の前記スタイリング本体に対する昇降運動に変換し、前記第2斜面整合構造は前記支持板の昇降運動を前記クランプ部材の第2方向に沿った伸縮運動に変換する、ことを特徴とする請求項51に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項53】
前記第1方向は横方向であり、前記移動ホルダーは前記横方向に沿って操作可能に並進し、前記スタイリング本体内に前記移動ホルダーが相対運動するスライドレールが固定される、ことを特徴とする請求項52に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項54】
前記スタイリング本体は縦方向に沿って延伸し、前記第1方向は前記縦方向を中心とする円周方向であり、前記移動ホルダーは前記円周方向に沿って操作可能に回転する、ことを特徴とする請求項52に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項55】
前記第1斜面整合構造は、前記移動ホルダーと前記支持板の一方に設けられた第1傾斜部と、前記移動ホルダーと前記支持板の他方に設けられた第1摺動部とを含み、前記第1摺動部と前記第1傾斜部は摺動可能に一致し、前記第1傾斜部の高さが前記移動ホルダーの移動方向に沿って逓減する、ことを特徴とする請求項52に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項56】
前記第1摺動部は円弧形面であり、前記第1傾斜部は直線状斜面又は螺旋状斜面である、ことを特徴とする請求項55に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項57】
前記第1斜面整合構造は位置制限部をさらに含み、前記位置制限部は、前記第1摺動部が前記第1傾斜部から離脱しないように第1傾斜部の上端に設けられる、ことを特徴とする請求項55に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項58】
前記第2斜面整合構造は、前記支持板と前記クランプ部材の一方に設けられた第2傾斜部と、前記支持板と前記クランプ部材の他方に設けられた第2摺動部とを含み、前記第2摺動部と前記第2傾斜部は摺動可能に一致し、前記クランプ部材を押して並進させる、ことを特徴とする請求項52に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項59】
前記第2傾斜部は前記支持板から前記クランプ部材延伸し、前記第2摺動部は前記クランプ部材から前記支持板に延伸し、前記第2傾斜部の自由端にアンダーカット部が設けられて前記第2摺動部が抜け落ちるのを防止する、ことを特徴とする請求項58に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項60】
前記移動ホルダーに操作部が設けられ、前記操作部は容易に操作するために前記スタイリング本体のケーシングから露出する、ことを特徴とする請求項52に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項61】
毛髪巻き付け装置であって、
ハンドルと、
前記ハンドルに接続され、且つ排気孔が開けられ毛髪を巻き付けるためのケーシングを含むスタイリング本体と、
前記ハンドルと前記スタイリング本体との間に設けられた伝動機構とを含み、
前記スタイリング本体は前記ケーシングの内側に設けられた毛髪クランプ隙間をさらに含み、前記毛髪クランプ隙間の両側にはそれぞれ1つのクランプ部材が設けられ、少なくとも1つの前記クランプ部材が伝動機構に接続され、前記伝動機構は、毛髪クランプ隙間の伸長又は逆方向収縮を実現するためのリンク機構として構成される、ことを特徴とする毛髪巻き付け装置。
【請求項62】
前記リンク機構は摺動部材及び一端が前記摺動部材に枢動可能に接続された揺動部材を含み、揺動部材の他端が前記クランプ部材に枢動可能に接続され、前記揺動部材は前記摺動部材の第1方向に沿った並進運動を前記クランプ部材の伸縮運動に変換する、ことを特徴とする請求項61に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項63】
2つの前記クランプ部材にはいずれもリンク機構が接続され、前記2つのリンク機構が前記摺動部材を共用し、2つのリンク機構の揺動部材がそれぞれ前記摺動部材の両側に設けられる、ことを特徴とする請求項62に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項64】
前記第1方向はスタイリング本体の縦軸線方向に平行であり、前記摺動部材の両側にはそれぞれ2つの揺動部材が接続され、同一側の2つの揺動部材は相互に平行に設置される、ことを特徴とする請求項63に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項65】
前記リンク機構は2つの摺動部材を含み、前記揺動部材の一端は前記2つの摺動部材の間に位置し、前記揺動部材と摺動部材がピン軸で接続される、ことを特徴とする請求項64に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項66】
前記第1方向はスタイリング本体の縦軸線方向に垂直であり、前記リンク機構は前記クランプ部材と前記揺動部材を接続するための中間部材をさらに含み、前記中間部材はL字形に構成され、略横方向にした第1端部及び略縦方向にした第2端部を含み、前記第1端部には前記揺動部材の枢動軸が穿設するための孔が設けられ、前記第2端部は前記クランプ部材に固定接続される、ことを特徴とする請求項63に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項67】
前記摺動部材はスライダーとして構成され、前記スタイリング本体内にスライドレールが固定設置され、前記スライダーは前記スライドレール内を往復運動する、ことを特徴とする請求項63に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項68】
前記スライダーの自由端は前記スタイリングハウジングから突出し、操作部として構成される、ことを特徴とする請求項67に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項69】
前記クランプ部材は支持板を含み、前記支持板は前記リンク機構に接続される、ことを特徴とする請求項61に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項70】
前記クランプ部材は前記支持板の前記毛髪クランプ隙間に近接する側に設けられた浮動グリップをさらに含み、前記浮動グリップと前記支持板との間にリセット部材が設けられ、前記リセット部材の弾性回復力により、前記浮動グリップが前記毛髪クランプ隙間に近接する方向に付勢する、ことを特徴とする請求項69に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項71】
毛髪巻き付け装置であって、
ハンドルと、
前記ハンドルに可動接続され、排気孔が設けられた2つのハーフシェルアセンブリを含むスタイリング本体と、
少なくとも1つの前記ハーフシェルアセンブリに接続され、少なくとも1つの前記ハーフシェルアセンブリを操作可能に駆動して他方のハーフシェルアセンブリに対して並進させ、開閉可能な毛髪クランプ隙間を形成する伝動機構とを含む、ことを特徴とする毛髪巻き付け装置。
【請求項72】
前記伝動機構は歯車構造を含み、前記歯車構造は回転により前記ハーフシェルアセンブリを前記ハンドルに対して並進させる、ことを特徴とする請求項71に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項73】
前記歯車構造は、モーターと、前記モーターに外装された歯車と、前記歯車に相互に噛み合わせたラックとを含み、前記ラックは少なくともそのうち一方の前記ハーフシェルアセンブリの底部に設けられる、ことを特徴とする請求項72に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項74】
前記歯車は主動輪及び主動輪に相互に噛み合わせた従動輪を含み、前記モーターは出力軸を含み、前記主動輪が前記出力軸に外装される、ことを特徴とする請求項73に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項75】
前記歯車構造は、前記モーターと前記歯車との間に位置する歯車フレームをさらに含み、前記歯車フレームにボスが設けられて前記歯車に機械的に接続される、ことを特徴とする請求項73に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項76】
前記伝動機構は揺動リンク構造を含み、前記揺動リンク構造が回転により前記ハーフシェルアセンブリを前記ハンドルに対して並進させる、ことを特徴とする請求項71に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項77】
前記揺動リンク構造は、揺動リンク、前記揺動リンクに適合するスライドレール及び枢動軸を含み、前記揺動リンクが前記枢動軸を中心として回転することができる、ことを特徴とする請求項76に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項78】
前記揺動リンクの自由端に突出したスライダーが設置され、前記スライドレールは少なくともそのうち一方の前記ハーフシェルアセンブリの底端に設けられ、前記スライダーは前記スライドレール内を移動する、ことを特徴とする請求項77に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項79】
前記揺動リンク構造は操作レバーをさらに含み、前記操作レバーの一端は前記枢動軸によって前記揺動リンクに接続され、他端はハンドルの受入れ溝から延伸する、ことを特徴とする請求項77に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項80】
前記ハンドルの上端にスライド溝が設けられ、前記ハーフシェルアセンブリの底端に突出部が設けられ、前記突出部は前記スライド溝内に収容されて前記スライド溝に移動できる、ことを特徴とする請求項71に記載の毛髪巻き付け装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願はヘアスタイリング用電気機器の技術分野に関し、特にモーター回転機構、毛髪クランプ機構、毛髪吸着構造、自動整髪器、毛髪成形ツール及び毛髪巻き付け装置に関する。
【背景技術】
【0002】
整髪器は髪をパーマネントウェーブで処理する手持ち式の整髪製品であり、主な構成要素はハンドル及び発熱ローラーである。従来の毛髪をカールするスタイリング方式は、毛髪をローラーに手動で巻き付け、関連する加熱デバイスでローラーの温度を上昇させ、所定時間維持した後にカール効果を達成することである。毛髪を手動で巻き付ける過程で、使用中にローラーの温度が高すぎると、やけどを引き起こしやすく、且つ毛髪を傷つけ、スタイリングが終了した後、優れた毛髪固定効果を達成しにくく、加えて、毛髪クランプ機構の効果が低く、頭皮をクランプすることがよくあり、ユーザー体験が低下する。
【0003】
このため、自動的に毛髪を巻き付け、やけどを回避し且つ毛髪を傷つけることがない整髪器の設計方法は解決する必要がある技術的課題である。
【発明の概要】
【0004】
上記技術に存在する欠点に対して、本願は自動整髪器を提供する。上記技術的課題を解決するために、本願は以下の技術的解決手段を用いる。
自動整髪器であって、内部に空気通路が配置されたハンドルと、空気通路内に空気を導くためのファンと、空気通路内に配置され、空気通路内に導かれた空気を加熱するための発熱体と、ハンドル内に配置され、空気通路の前部に回転可能に配置された接続ディスクを含むモーター回転機構と、接続ディスクに取り付けられ、空気通路に連通する排気部が配置された毛髪巻き付け柱とを含み、毛髪巻き付け柱は隙間が配置された2つの半円筒形ケースを含み、排気部は排気溝を含み、排気溝は半円筒形ケースの隙間に面する側に傾斜して開けられる。
【0005】
本願の一実施例では、モーター回転機構は、固定設置されたモーターと、モーターと接続ディスクとの間に回転動力を伝達するための伝達アセンブリとをさらに含む。
【0006】
本願の一実施例では、モーターは空気通路の後部に配置される。
【0007】
本願の一実施例では、半円筒形ケースの隙間に面する側にグリップ固定板が配置され、グリップ固定板にグリップが摺動可能に配置され、グリップ固定板とグリップとの間にばねが配置される。
【0008】
本願の一実施例では、ばねは圧縮ばねである。
【0009】
本願の一実施例では、排気部は複数の排気孔をさらに含み、排気孔は半円筒形ケースの隙間の反対側に開けられる。
【0010】
本願の一実施例では、ハンドルの後側には空気通路に連通する吸気孔が配置され、吸気孔と空気通路との間にフィルターが配置される。
【0011】
本願の一実施例では、毛髪巻き付け柱は接続ディスクに迅速で着脱可能に固定される。
【0012】
本願の一実施例では、ファンは空気通路内に配置され、発熱体の後部に配置される。
【0013】
本願の一実施例では、PCB回路基板をさらに含み、PCB回路基板は空気通路内に配置され、発熱体の後部に配置される。
【0014】
従来技術と比較して、本願は以下の有益な効果を有する。本願により提供される自動整髪器では、空気通路内に空気を導くファンと、空気通路内に導かれた空気を加熱するための発熱体と、ハンドルの一端に回転可能に配置された毛髪巻き付け柱と、毛髪巻き付け柱を回転するためのモーター回転機構とが設置され、上記の構造に基づいて、毛髪巻き付け柱は毛髪を自動的に巻き付けることができ、毛髪巻き付け柱に巻き付けられた毛髪が温風の作用で迅速にスタイリングすることができる。毛髪をスタイリングした後、ファンが単独で動作するように制御し、排気部が毛髪に冷気を吹き出し、毛髪を迅速に固定することができる。また、本願は自動的に毛髪を巻き付けることができ、ユーザー体験が大幅に向上し、加熱された空気は毛髪の巻き付けに必要な熱を提供し、毛髪巻き付け柱の表面の温度が制御され、それによりやけどのリスクが低減し、毛髪を傷つけることが回避される。
【0015】
上記技術に存在する欠点に対して、本願はモーター回転機構及びそれを備えた自動整髪器をさらに提供する。上記技術的課題を解決するために、本願は以下の技術的解決手段を用いる。
モーター回転機構であって、内部に空気通路が配置されたハンドル及びハンドルの一端に回転可能に設置された毛髪巻き付け柱を含む整髪器に適用され、モーター回転機構はハンドル内に設けられ、毛髪巻き付け柱を回転することに用いられ、それは、空気通路の後端に固定配置されたモーターと、空気通路の前端に回転可能に配置された接続ディスクと、モーターと接続ディスクとの間に回転動力を伝達するための伝達アセンブリとを含み、毛髪巻き付け柱は接続ディスクに接続される。
【0016】
本願の一実施例では、伝達アセンブリは、モーターの出力軸に固定された主動歯車と、主動歯車に噛み合って接続された従動歯車と、従動歯車と同期して回転する歯車群とを含み、接続ディスクは歯車群に固定される。
【0017】
本願の一実施例では、歯車群は、第1歯車と、接続ディスクに固定接続された第2歯車と、第1歯車、第2歯車の両方に噛み合って接続された第3歯車とを含む。
【0018】
本願の一実施例では、従動歯車と第1歯車との間に回転軸が固定される。
【0019】
本願の一実施例では、接続ディスクに複数の貫通溝が開けられている。
【0020】
上記技術的課題を解決するために、本願は、
上述したモーター回転機構を含む自動整髪器という別の技術的解決手段を提案する。
【0021】
本願の一実施例では、自動整髪器は、空気通路内に配置され空気通路内に空気を導くためのファンをさらに含む。
【0022】
本願の一実施例では、自動整髪器は、空気通路内に配置され空気通路内に導かれた空気を加熱するための発熱体をさらに含み、ファンは発熱体の後部に配置される。
【0023】
本願の一実施例では、ハンドルには空気通路に連通する吸気孔が配置される。
【0024】
本願の一実施例では、吸気孔はハンドルの円周方向に沿ってハンドルの後側に配置される。
【0025】
従来技術と比較して、本願は以下の有益な効果を有する。
本願により提供されるモーター回転機構は、モーターによって接続ディスクを回転させ、さらに毛髪巻き付け柱を連動回転させることができ、上記の構造に基づいて、毛髪巻き付け柱は毛髪を自動的に巻き付けることができ、容易に使用できるとともに、毛髪の巻き付け効率を向上させ、それによりユーザー体験が大幅に向上する。また、発熱体がモーターと接続ディスクとの間に設置され、発熱体で加熱された空気がモーターに吹き出すことがなく、それによりモーターの耐用年数が延びる。
【0026】
上記技術に存在する欠点に対して、本願は毛髪クランプ機構、毛髪巻き付け柱及び自動整髪器をさらに提供する。上記技術的課題を解決するために、本願は以下の技術的解決手段を用いる。
毛髪クランプ機構であって、隙間が配置された2つの半円筒形ケースを含む毛髪巻き付け柱に適用され、毛髪クランプ機構は2つの半円筒形ケースに設けられ、対向して設置された2つのグリップ固定板と、2つのグリップ固定板に対応して摺動可能に配置された2つのグリップと、グリップ固定板とグリップとの間に配置されたばねとを含み、2つのグリップ固定板は、2つの半円筒形ケースの隙間に面する側に対応して固定される。
【0027】
本願の一実施例では、グリップ固定板に収容室が開けられる。
【0028】
本願の一実施例では、2つのグリップ固定板は当接して固定され、グリップ固定板の中央部に窪み部が設置される。
【0029】
本願の一実施例では、グリップにはグリップ固定板に挿設されたガイドロッドが配置される。
【0030】
本願の一実施例では、ばねは圧縮ばねである。
【0031】
上記技術的課題を解決するために、本願は、
上述した毛髪クランプ機構を含む毛髪巻き付け柱という別の技術的解決手段を提案する。
【0032】
本願の一実施例では、2つの半円筒形ケースにはいずれも換気室が配置される。
【0033】
本願の一実施例では、半円筒形ケースの隙間に面する側には傾斜して配置された排気溝が開けられ、排気溝は換気室と連通するように配置される。
【0034】
上記技術的課題を解決するために、本願は、
上述した毛髪巻き付け柱を含む自動整髪器というさらに別の技術的解決手段を提案する。
【0035】
本願の一実施例では、自動整髪器は内部に空気通路が配置されたハンドルをさらに含み、空気通路の前部に接続ディスクが配置され、毛髪巻き付け柱が接続ディスクに取り付けられる。
【0036】
従来技術と比較して、本願は以下の有益な効果を有する。本願により提供される毛髪クランプ機構は、弾性力の作用下で、2つのグリップ固定板に摺動可能に配置された2つのグリップを介して毛髪の末端をクランプすることができ、上記方式により、毛髪の末端を毛髪巻き付け柱に固定的に巻き付けることができる。クランプされる毛髪が多い場合又は毛髪巻き付けの力が大きい場合、2つのグリップはばねを圧縮し相互に離れることができ、それにより大きな毛髪クランプ空間を取得し、さらに毛髪の強い引っ張り感の問題を解決する。
【0037】
上記技術に存在する欠点に対して、本願は毛髪吸着構造及びそれを備えた自動整髪器をさらに提供する。
【0038】
上記技術的課題を解決するために、本願は以下の技術的解決手段を用いる。毛髪吸着構造であって、エンドケースと、対向して設置され且つ隙間が配置された2つの半円筒形ケースとを含み、2つの半円筒形ケースはエンドケースの前部に一体成形され、半円筒形ケースの隙間に面する側には傾斜して配置された排気溝が開けられ、空気が隙間の高さ方向に沿って排気されるように、排気溝の傾斜方向と隙間の中心面との間に夾角が設けられる。
【0039】
本願の一実施例では、半円筒形ケースには排気溝に連通する換気室が配置される。
【0040】
本願の一実施例では、半円筒形ケースの隙間の反対側には換気室に連通する複数の排気孔が開けられる。
【0041】
本願の一実施例では、2つの半円筒形ケースの前端にはいずれも面取りが配置され、2つの面取りは、隙間に連通する外部拡張式開口として配置される。
【0042】
本願の一実施例では、半円筒形ケースの隙間に面する側にグリップ固定板が配置され、グリップ固定板にグリップが摺動可能に配置され、グリップ固定板とグリップとの間にばねが配置される。
【0043】
本願の一実施例では、ばねは圧縮ばねである。
【0044】
上記技術的課題を解決するために、本願は、
上述した毛髪吸着構造を含む自動整髪器という別の技術的解決手段を提案する。
【0045】
本願の一実施例では、自動整髪器は、内部に空気通路が配置されたハンドルをさらに含み、空気通路は排気溝と連通するように配置され、空気通路に発熱体及びファンが取り付けられる。
【0046】
本願の一実施例では、空気通路の前部に接続ディスクが回転可能に配置され、エンドケースが接続ディスクに取り付けられる。
【0047】
本願の一実施例では、ハンドルにモーターが固定され、モーターと接続ディスクとの間は伝達アセンブリによって回転動力を伝達する。
【0048】
従来技術と比較して、本願は以下の有益な効果を有する。
本願により提供される毛髪吸着構造は、隙間が配置された2つの半円筒形ケースが設置され、且つ半円筒形ケースの隙間に面する側には傾斜して配置された排気溝が開けられ、上記の構造に基づいて、排気溝が外に空気を吹き出す時、吹き出し方向の逆方向に負圧領域が発生し、この時負圧領域に位置する毛髪の末端を吸引し吹き付けることができ、それにより毛髪を隙間内にスムーズに配置することができる。上記方式により、毛髪巻き付けの秩序が確保され、優れたスタイリング効果を達成することに有利である。
【0049】
上記技術に存在する欠点に対して、本願は毛髪成形ツールをさらに提供する。上記技術的課題を解決するために、本願は以下の技術的解決手段を用いる。
毛髪成形ツールであって、操作者が把持することに用いられ、内部に空気通路が形成されたハンドルと、ハンドルの一端に設けられたロッド本体であって、ロッド本体の内部は中空に設置され、空気通路に連通する収容室が形成され、ロッド本体の外周面に排気孔が形成され、排気孔が収容室によって空気通路に連通するロッド本体と、収容室内に設けられ、ロッド本体を加熱するための第1発熱体と、空気通路内に設けられ、空気通路内の気流が収容室に入った後に排気孔を通って流出するように送風するためのファンと、空気通路内に設けられ、第1発熱体と合わせて補助加熱するための第2発熱体とを含み、ロッド本体は、第1発熱体及び第2発熱体が加熱する時のスタイリング状態と、第1発熱体及び第2発熱体が加熱しない時の毛髪固定状態とを含む。
【0050】
本願の一実施例では、第1発熱体は、複数のPTC抵抗板と、PTC抵抗板を取り付けるための抵抗板取付フレームとを含み、PTC抵抗板はロッド本体の内壁に密着配置される。
【0051】
本願の一実施例では、抵抗板取付フレームは、シャフトと、シャフトの円周方向に沿ってシャフトに配置された複数の固定フレームとを含み、固定フレームに隙間が配置され、PTC抵抗板が隙間内に挿設される。
【0052】
本願の一実施例では、固定フレームの側部に複数の放熱シートが配置される。
【0053】
本願の一実施例では、PTC抵抗板は3つである。
【0054】
本願の一実施例では、第2発熱体は、内部に換気室が配置された発熱線取付フレームと、換気室内に周設された発熱線とを含み、発熱線取付フレームの端部に位置制限板が配置されて、発熱線を換気室内に制限する。
【0055】
本願の一実施例では、ハンドルには空気通路に連通する複数の吸気孔が開けられ、吸気孔はハンドルの円周方向に沿ってハンドルの後側に配置される。
【0056】
本願の一実施例では、第2発熱体、ファンはいずれも空気通路内に配置され、ファンは第2発熱体の後部に配置される。
【0057】
本願の一実施例では、PCB回路基板をさらに含み、PCB回路基板は空気通路内に配置され、第2発熱体の後部に配置される。
【0058】
本願の一実施例では、ロッド本体外側に押圧可能な毛髪クランプ板をさらに含み、それは板用スリーブによってハンドルの前側に枢接され、ハンドルと板用スリーブとの間に、板用スリーブをリセットするための弾性部品が設置される。
【0059】
従来技術と比較して、本願は以下の有益な効果を有する。本願により提供される毛髪成形ツールでは、空気通路内に空気を導くファンと、空気通路内に導かれた空気を加熱するための第2発熱体と、ロッド本体を加熱するための第1発熱体とが設置され、上記の構造に基づいて、ロッド本体に巻き付けられた毛髪は加熱されたロッド本体及び温風の二重作用で迅速にスタイリングすることができる。毛髪をスタイリングした後、ファンが単独で動作するように制御し、排気孔が毛髪に冷気を吹き出し、毛髪を迅速に固定することができる。また、加熱された空気は毛髪の巻き付けに必要な熱を補充でき、ロッド本体の表面の温度をあまり高くする必要がなく、それによりやけどのリスクが低減し、毛髪を傷つけることが回避される。
【0060】
上記技術に存在する欠点に対して、本願は新たな毛髪巻き付け装置をさらに提供する。上記技術的課題を解決するために、本願は以下の技術的解決手段を用いる。
毛髪巻き付け装置であって、ハンドルと、前記ハンドルに接続され、且つ排気孔が開けられ毛髪を巻き付けるためのケーシングを含むスタイリング本体と、前記ハンドルとスタイリング本体との間に設けられた伝動機構とを含み、前記スタイリング本体は前記ケーシングの内側に設けられた毛髪クランプ隙間をさらに含み、前記毛髪クランプ隙間の両側にはそれぞれ1つのクランプ部材が設けられ、少なくとも1つの前記クランプ部材が伝動機構に接続され、前記伝動機構は、毛髪クランプ隙間の伸長又は逆方向収縮を実現するための斜面整合構造を含む。
【0061】
一実施例では、前記伝動機構は、操作可能な移動ホルダーと、前記クランプ部材に平行に設置された支持板と、前記移動ホルダーと前記支持板との間に設けられた第1斜面整合構造と、前記支持板と前記クランプ部材との間に設けられた第2斜面整合構造とを含み、前記第1斜面整合構造は移動ホルダーの第1方向に沿った運動を支持板の前記スタイリング本体に対する昇降運動に変換し、前記第2斜面整合構造は前記支持板の昇降運動を前記クランプ部材の第2方向に沿った伸縮運動に変換する。
【0062】
一実施例では、前記第1方向は横方向であり、前記移動ホルダーは前記横方向に沿って操作可能に並進し、前記スタイリング本体内に前記移動ホルダーが相対運動するスライドレールが固定される。
【0063】
一実施例では、前記スタイリング本体は縦方向に沿って延伸し、前記第1方向は前記縦方向を中心とする円周方向であり、前記移動ホルダーは前記円周方向に沿って操作可能に回転する。
【0064】
一実施例では、前記第1斜面整合構造は、前記移動ホルダーと前記支持板の一方に設けられた第1傾斜部と、前記移動ホルダーと前記支持板の他方に設けられた第1摺動部とを含み、前記第1摺動部と前記第1傾斜部は摺動可能に一致し、前記第1傾斜部の高さが前記移動ホルダーの移動方向に沿って逓減する。
【0065】
一実施例では、前記第1摺動部は円弧形面であり、前記第1傾斜部は直線状斜面又は螺旋状斜面である。
【0066】
一実施例では、前記第1斜面整合構造は位置制限部をさらに含み、前記位置制限部は、前記第1摺動部が前記第1傾斜部から離脱しないように第1傾斜部の上端に設けられる。
【0067】
一実施例では、前記第2斜面整合構造は、前記支持板と前記クランプ部材の一方に設けられた第2傾斜部と、前記支持板と前記クランプ部材の他方に設けられた第2摺動部とを含み、前記第2摺動部と前記第2傾斜部は摺動可能に一致し、前記クランプ部材を押して並進させる。
【0068】
一実施例では、前記第2傾斜部は前記支持板から前記クランプ部材に延伸し、前記第2摺動部は前記クランプ部材から前記支持板に延伸し、前記第2傾斜部の自由端にアンダーカット部が設けられて前記第2摺動部が抜け落ちるのを防止する。
【0069】
一実施例では、前記移動ホルダーに操作部が設けられ、前記操作部は容易に操作するために前記スタイリング本体のケーシングから露出する。
【0070】
従来技術と比較して、本願は以下の有益な効果を有する。本願により提案された毛髪巻き付け装置には毛髪をクランプするための毛髪クランプ隙間が設けられ、伝動機構は斜面整合構造によって毛髪巻き付け装置に作用する外力をクランプ部材の毛髪クランプ隙間への伸長又は収縮運動に操作可能に変換し、毛髪クランプ隙間の柔軟な開閉を実現し、毛髪の滑り落ちによるスタイリングの失敗の心配がない。
【0071】
上記技術に存在する欠点に対して、本願は新たな毛髪巻き付け装置をさらに提供する。上記技術的課題を解決するために、本願は以下の技術的解決手段を用いる。
毛髪巻き付け装置であって、
ハンドルと、
前記ハンドルに接続され、且つ排気孔が開けられ毛髪を巻き付けるためのケーシングを含むスタイリング本体と、
前記ハンドルと前記スタイリング本体との間に設けられた伝動機構とを含み、
前記スタイリング本体は前記ケーシングの内側に設けられた毛髪クランプ隙間をさらに含み、前記毛髪クランプ隙間の両側にはそれぞれ1つのクランプ部材が設けられ、少なくとも1つの前記クランプ部材が伝動機構に接続され、前記伝動機構は、毛髪クランプ隙間の伸長又は逆方向収縮を実現するためのリンク機構として構成される。
【0072】
一実施例では、前記リンク機構は摺動部材及び一端が前記摺動部材に枢動可能に接続された揺動部材を含み、揺動部材の他端が前記クランプ部材に枢動可能に接続され、前記揺動部材は前記摺動部材の第1方向に沿った並進運動を前記クランプ部材の伸縮運動に変換する。
【0073】
一実施例では、2つの前記クランプ部材にはいずれもリンク機構が接続され、前記2つのリンク機構が前記摺動部材を共用し、2つのリンク機構の揺動部材がそれぞれ前記摺動部材の両側に設けられる。
【0074】
一実施例では、前記第1方向はスタイリング本体の縦軸線方向に平行であり、前記摺動部材の両側にはそれぞれ2つの揺動部材が接続され、同一側の2つの揺動部材は相互に平行に設置される。
【0075】
一実施例では、前記リンク機構は2つの摺動部材を含み、前記揺動部材の一端は前記2つの摺動部材の間に位置し、前記揺動部材と摺動部材がピン軸で接続される。
【0076】
一実施例では、前記第1方向はスタイリング本体の縦軸線方向に垂直であり、前記リンク機構は前記クランプ部材と前記揺動部材を接続するための中間部材をさらに含み、前記中間部材はL字形に構成され、略横方向にした第1端部及び略縦方向にした第2端部を含み、前記第1端部には前記揺動部材の枢動軸が穿設するための孔が設けられ、前記第2端部は前記クランプ部材に固定接続される。
【0077】
一実施例では、前記摺動部材はスライダーとして構成され、前記スタイリング本体内にスライドレールが固定設置され、前記スライダーは前記スライドレール内を往復運動する。
【0078】
一実施例では、前記スライダーの自由端は前記スタイリングハウジングから突出し、操作部として構成される。
【0079】
一実施例では、前記クランプ部材は支持板を含み、前記支持板は前記リンク機構に接続される。
【0080】
一実施例では、前記クランプ部材は前記支持板の前記毛髪クランプ隙間に近接する側に設けられた浮動グリップをさらに含み、前記浮動グリップと前記支持板との間にリセット部材が設けられ、前記リセット部材の弾性回復力により、前記浮動グリップが前記毛髪クランプ隙間に近接する方向に付勢する。
【0081】
従来技術と比較して、本願は以下の有益な効果を有する。本願により提案された毛髪巻き付け装置には毛髪をクランプするための毛髪クランプ隙間が設けられ、且つ単純で、コンパクトな伝動機構によって毛髪クランプ隙間の柔軟な開閉を実現することができ、毛髪の滑り落ちによるスタイリングの失敗の心配がない。
【0082】
上記技術に存在する欠点に対して、本願は新たな毛髪巻き付け装置をさらに提供する。上記技術的課題を解決するために、本願は以下の技術的解決手段を用いる。
毛髪巻き付け装置であって、
ハンドルと、
前記ハンドルに可動接続され、排気孔が設けられた2つのハーフシェルアセンブリを含むスタイリング本体と、
少なくとも1つの前記ハーフシェルアセンブリに接続され、少なくとも1つの前記ハーフシェルアセンブリを操作可能に駆動して他方のハーフシェルアセンブリに対して並進させ、開閉可能な毛髪クランプ隙間を形成する伝動機構とを含む。
【0083】
一実施例では、前記伝動機構は歯車構造を含み、前記歯車構造は回転により前記ハーフシェルアセンブリを前記ハンドルに対して並進させる。
【0084】
一実施例では、前記歯車構造は、モーターと、前記モーターに外装された歯車と、前記歯車に相互に噛み合わせたラックとを含み、前記ラックは少なくともそのうち一方の前記ハーフシェルアセンブリの底部に設けられる。
【0085】
一実施例では、前記歯車は主動輪及び主動輪に相互に噛み合わせた従動輪を含み、前記モーターは出力軸を含み、前記主動輪が前記出力軸に外装される。
【0086】
一実施例では、前記歯車構造は、前記モーターと前記歯車との間に位置する歯車フレームをさらに含み、前記歯車フレームにボスが設けられて前記歯車に機械的に接続される。
【0087】
一実施例では、前記伝動機構は揺動リンク構造を含み、前記揺動リンク構造が回転により前記ハーフシェルアセンブリを前記ハンドルに対して並進させる。
【0088】
一実施例では、前記揺動リンク構造は、揺動リンク、前記揺動リンクに適合するスライドレール及び枢動軸を含み、前記揺動リンクが前記枢動軸を中心として回転することができる。
【0089】
一実施例では、前記揺動リンクの自由端に突出したスライダーが設置され、前記スライドレールは少なくともそのうち一方の前記ハーフシェルアセンブリの底端に設けられ、前記スライダーは前記スライドレール内を移動する。
【0090】
一実施例では、前記揺動リンク構造は操作レバーをさらに含み、前記操作レバーの一端は前記枢動軸によって前記揺動リンクに接続され、他端はハンドルの受入れ溝から延伸する。
【0091】
一実施例では、前記ハンドルの上端にスライド溝が設けられ、前記ハーフシェルアセンブリの底端に突出部が設けられ、前記突出部は前記スライド溝内に収容されて前記スライド溝に移動できる。
【0092】
従来技術と比較して、本願は以下の有益な効果を有する。本願により提案された毛髪巻き付け装置は、単純な伝動機構により2つのハーフシェルアセンブリの相対並進を実現し、それにより開閉可能な毛髪クランプ隙間を形成し、毛髪を容易に配置してクランプすることができ、毛髪巻き付けの過程で、毛髪の滑り落ちによるスタイリングの失敗の心配がない。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【
図1】
図1は本願の1つの実施形態における自動整髪器の外部の構造模式図である。
【
図2】
図2は本願の1つの実施形態における自動整髪器の内部の構造模式図の一である。
【
図3】
図3は本願の1つの実施形態における自動整髪器の内部の構造模式図の二である。
【
図4】
図4は本願の1つの実施形態における自動整髪器の分解構造模式図である。
【
図5】
図5は本願の1つの実施形態におけるモーター回転機構の構造模式図である。
【
図6】
図6は本願の1つの実施形態におけるフィルター底板と下底板の接続構造模式図である。
【
図7】
図7は本願の1つの実施形態における毛髪巻き付け柱の構造模式図である。
【
図8】
図8は本願の1つの実施形態におけるグリップの毛髪をクランプした状態での構造模式図である。
【
図9】
図9は本願の1つの実施形態におけるグリップが収容室に後退した状態での構造模式図である。
【
図10】
図10は本願の1つの実施形態における毛髪クランプ機構の分解構造模式図である。
【
図11】
図11は本願の1つの実施形態における毛髪巻き付け柱の毛髪を吸着した状態での模式図である。
【
図12】
図12は本願の1つの実施形態における毛髪巻き付け柱の断面模式図である。
【
図13】
図13は本願の第2実施形態における毛髪成形ツールの外部の構造模式図である。
【
図14】
図14は本願の第2実施形態における毛髪成形ツールの内部の構造模式図である。
【
図15】
図15は本願の第2実施形態における毛髪成形ツールの分解構造模式図である。
【
図16】
図16は本願の第2実施形態における第1発熱体の構造正面図である。
【
図17】
図17は本願の第2実施形態における抵抗板取付フレームの構造模式図の一である。
【
図18】
図18は本願の第2実施形態における抵抗板取付フレームの構造模式図の二である。
【
図19】
図19は本願の第2実施形態における第2発熱体の構造模式図である。
【
図20】
図20は本願の第2実施形態におけるフィルター底板と下底板の接続構造模式図である。
【
図21】
図21は本願の第3実施形態に係る毛髪巻き付け装置の一体構造模式図である。
【
図23】
図23は本願の第3実施形態の第1実施例におけるスタイリング本体の分解構造模式図の一部である。
【
図24】
図24は
図23におけるスタイリング本体のケーシングを除去した後の断面構造模式図である。
【
図25】
図25は
図24におけるスタイリング本体のケーシングを除去した後の分解構造模式図である。
【
図26】
図26は本願の第3実施形態の第2実施例におけるスタイリング本体の分解構造模式図の一部である。
【
図27】
図27は
図26におけるスタイリング本体のケーシングを除去した後の断面構造模式図である。
【
図28】
図28は
図27におけるスタイリング本体のケーシングを除去した後の分解構造模式図である。
【
図29】
図29は本願の第4実施形態に係る毛髪巻き付け装置の一体構造模式図である。
【
図31】
図31は本願の第4実施形態の第1実施例におけるスタイリング本体の分解構造模式図である。
【
図33】
図33は本願の第4実施形態の第2実施例におけるスタイリング本体の分解構造模式図である。
【
図34】
図34は本願の第4実施形態の第2実施例におけるスタイリング本体の断面構造模式図である。
【
図35】
図35は本願の第5実施形態の第1の好ましい実施例における毛髪巻き付け装置の一体構造模式図である。
【
図37】
図37は
図35に示す毛髪巻き付け装置のスタイリング本体及び伝動機構の分解構造模式図である。
【
図39】
図39は本願の第5実施形態の第2の好ましい実施例における毛髪巻き付け装置の一体構造模式図である。
【
図41】
図41は
図39に示す毛髪巻き付け装置のスタイリング本体及び伝動機構の分解構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0094】
本願の上記目的、特徴及び利点を明らかで分かりやすくするために、以下、図面を参照しながら、本願の具体的な実施形態を詳細に説明する。ただし、ここで説明される具体的な実施例は本願を解釈するためのものに過ぎず、本願を制限するものではないことを理解することができる。なお、説明の便宜上、図面には、全ての構造ではなく、本願と関連する部分のみが示されている。本願における実施例に基づき、当業者が創造的な労働を必要とせずに得られる全ての他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0095】
本願における用語「含む」及び「有する」並びにそれらの任意の変形は、非排他的な包含物をカバーすることを意図する。例えば、一連のステップ又はユニットを含む過程、方法、システム、製品又は機器は必ずしも列挙されたステップ又はユニットに限定されず、任意で、列挙されていないステップ又はユニットをさらに含んでもよく、又は任意でこれらの過程、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットをさらに含んでもよい。
【0096】
本願で言及されている「実施例」は、実施例を組み合わせて説明される特定の特徴、構造又は特性が本願の少なくとも1つの実施例に含まれてもよいことを意味する。明細書の様々な個所に出現するこの語句は必ずしも同じ実施例を指すものではなく、他の実施例と相互に排他的に独立又は代替の実施例でもない。当業者は、本明細書で説明される実施例が他の実施例と組み合わせることができることを明確又は暗黙的に理解できる。
【0097】
図1~
図12に示すように、本願は自動整髪器を提供し、内部に空気通路が配置されたハンドル1と、空気通路内に空気を導くためのファン5と、空気通路内に導かれた空気を加熱するための発熱体4と、ハンドル1の一端に回転可能に配置された毛髪巻き付け柱2と、ハンドル1に配置され、毛髪巻き付け柱2を回転するためのモーター回転機構とを含み、上記空気通路は入り口端及び出口端を有し、ハンドル1には空気通路の入り口端に連通する複数の吸気孔10が開けられ、毛髪巻き付け柱2には空気通路の出口端に連通する排気部が開けられる。
【0098】
具体的には、モーター回転機構及びファン5はいずれも単独で動作でき、且つ発熱体4はファン5と協働して動作することができる。
【0099】
説明の便宜上、本願では毛髪巻き付け柱2の取り付け方向を前端として定義し、ハンドル1の取り付け方向を後端として定義する。
【0100】
本願は毛髪を迅速で自動的にスタイリングすることができることが理解できる。迅速で自動的にスタイリングする過程は以下のとおりである。毛髪の束の末端を毛髪巻き付け柱2に固定し、モーター回転機構を起動して毛髪を時計回り/反時計回りに毛髪巻き付け柱2に巻き付け、それと同時に、発熱体4及びファン5を動作させ、ファン5の作用下で、空気が吸気孔10から空気通路内に入り、発熱体4で空気通路内に導かれた空気を加熱し、排気部により温風を毛髪に排出し、上記方式により、毛髪巻き付け柱2に巻き付けられた毛髪は迅速で自動的にスタイリングできる。
【0101】
毛髪をスタイリングした後、本願は毛髪を迅速に固定することができ、迅速に固定する過程で、ファン5は単独で動作し、ファン5の作用下で、空気が吸気孔10から空気通路内に入り、排気部により冷気をスタイリングされた毛髪に排出し、それにより毛髪巻き付け柱2に巻き付けられた毛髪を迅速に固定する。
【0102】
もちろん、本願はさらに最初から最後までモーター回転機構を起動しなくてもよく、使用の必要に応じて発熱体4、ファン5を動作させ、毛髪を手動でスタイリングして固定する。
【0103】
一実施例では、ハンドル1内に取付フレームアセンブリが固定され、上記空気通路は取付フレームアセンブリ内に形成される。
【0104】
具体的には、取付フレームアセンブリは係合固定可能な第1取付フレーム121及び第2取付フレーム122を含み、第1取付フレーム121と第2取付フレーム122はいずれも略半円筒形ケース状であり、両者が係合された後に円筒形ハウジングを形成することができ、すなわち、上記空気通路は円筒形ハウジング内に形成される。
【0105】
さらに、前記発熱体4は発熱線取付フレーム41を含み、発熱線取付フレーム41の内部に換気室(図示せず)が開けられ、換気室には発熱線(図示せず)が周設され、ファン5によって送られた空気は全て換気室を通って流れることができ、発熱線は通電状態で導かれた空気を効果的に加熱することができる。
【0106】
さらに、発熱線取付フレーム41の両端部にはいずれも複数の位置制限板42が配置され、それは発熱線を換気室内に制限し、発熱線が発熱線取付フレーム41から外れることを防止することができ、且つ換気室の両端を空気流通状態にすることができる。
【0107】
本願の具体的な応用シーンでは、発熱線取付フレーム41の各端部の位置制限板42の数は6つであり、それは発熱線取付フレーム41の円周方向に沿って発熱線取付フレーム41に均一に固定される。
【0108】
流れる空気を加熱する効率を高めるために、発熱体4が空気通路内に配置されるように限定し、それと同時に、空気を送る効率を高めるために、ファン5も空気通路内に配置されるように限定する。
【0109】
発熱体4はファン5の前部に配置されてもよく、ファン5の後部に配置されてもよく、加熱後の空気の流れ距離が長いほど、熱量損耗が大きくなり、且つ加熱後の空気がファン5に吹き出すと、ファン5の耐用年数に影響を与えるため、発熱体4を空気通路の最前端に配置し、ファン5を発熱体4の後部に配置することが好ましい。
【0110】
また、ファン5には衝撃吸収リング50が外装され、ファン5による取付フレームアセンブリ及びハンドル1への振動の影響を軽減し、振動ノイズを低減させることに用いられる。
【0111】
本願の一実施例として、上記モーター回転機構はハンドル1内に固定されたモーター31と、空気通路の前部に回転可能に配置された接続ディスク32と、モーター31と接続ディスク32との間に回転動力を伝達するための伝達アセンブリ33とを含み、毛髪巻き付け柱2が接続ディスク32に固定接続される。
【0112】
本願では、モーター31は空気通路内、空気通路の前部又は空気通路の後部に配置されてもよく、モーター31は流れる空気に対する遮断面が大きいので、空気通路内又は空気通路の前部に配置されることは好ましくなく、且つ加熱された後の空気がモーター31に吹き出すと、モーター31の耐用年数に影響を与えるため、モーター31を空気通路の後部に配置することが好ましい。
【0113】
さらに、伝達アセンブリ33は、モーター31の出力軸に固定された主動歯車331と、主動歯車331に噛み合って接続された従動歯車と332と、従動歯車332と同期して回転する歯車群とを含む。
【0114】
具体的には、歯車群は回転軸333を介して従動歯車332に固定接続された第1歯車334、接続ディスク32に固定接続された第2歯車336及び第3歯車335を含み、第3歯車335は第1歯車334、第2歯車336の両方に噛み合って接続され、回転動力を伝達する。
【0115】
さらに、モーター31と接続ディスク32との間の動力伝達は歯車を用いるだけでなく、搬送ベルト等の他の伝動構造を用いてもよい。
【0116】
毛髪巻き付け柱2を接続ディスク32と固定する必要があり、且つ流れる空気が接続ディスク32を通過し毛髪巻き付け柱2に流れる必要があるため、接続ディスク32がハンドル1の前端口に配置され、且つその上に複数の貫通溝320が開けられるように限定する。
【0117】
具体的な応用シーンでは、毛髪巻き付け柱2を常時取り外してメンテナンスする必要があり、ハンドル1にヘアストレートナ、ドライヤー等の他の整髪部材を取り付ける必要があるため、毛髪巻き付け柱2と接続ディスク32との間は迅速で着脱可能に接続されるように限定し、具体的には、毛髪巻き付け柱2と接続ディスク32との間はスナップ接続、ねじ接続、ワンタッチ接続又は他の迅速で着脱可能な接続方式を用いてもよく、本願では限定されない。
【0118】
本願における自動整髪器はモーター回転機構、発熱体4及びファン5の動作を制御するためのPCB回路基板6をさらに含み、PCB回路基板6は発熱デバイスを有するため、動作時に熱が発生する。これに鑑みて、PCB回路基板6を空気通路内に配置し、PCB回路基板6の取り付け平面を空気通路内の空気の流れ方向に平行にすることが好ましい。このようにして、PCB回路基板6は空気通路を極力小さく遮断でき、それと同時に、流れる冷気は発熱デバイスの温度上昇を効果的に低減することができ、それによりデバイスの耐用年数が延びる。
【0119】
具体的には、PCB回路基板6は発熱体4とファン5との間に配置されてもよく、発熱体4とファン5の後部に配置されてもよいが、PCB回路基板6を空気通路の最後端に配置することが好ましい。
【0120】
本願の一実施例として、空気通路に連通する複数の吸気孔10はハンドル1の円周方向に沿ってハンドル1の後側に配置され、吸気孔10と空気通路との間に空気を濾過するためのフィルター13が配置される。
【0121】
具体的には、取付フレームアセンブリの後端(すなわち、空気通路の入り口端)にはフィルター13を支持するためのフィルターフレーム130が固定係着され、フィルターフレーム130の後部にはフィルター底板14が取り外し可能に配置され、フィルター13をフィルターフレーム130に限定することに用いられる。
【0122】
さらに、フィルター底板14の後部には下底板15が取り外し可能に接続され、前記下底板15はフィルター13の後端口を塞ぐことに用いられる。
【0123】
具体的には、前記フィルター底板14には複数のターンバックル溝141が配置され、下底板15にはターンバックル溝141に対応して係合できる複数のターンバックル151が設置され、ターンバックル溝141はL字形である。これにより、下底板15はフィルター底板14と容易に着脱することができる。
【0124】
ハンドル1の後端口に後底板11が固定され、前記後底板11はハンドル1の後端口を塞ぐことに用いられ、後底板11には第1電源線挿入孔(図示せず)が開けられ、下底板15には空気通路に連通する複数の後給気口150及び第2電源線挿入孔(図示せず)が開けられる。
具体的な応用シーンでは、電源線は第1電源線挿入孔、第2電源線挿入孔及びフィルターフレーム130を通過し、上記PCB回路基板6に接続することができる。
【0125】
本願の一実施例として、毛髪巻き付け柱2は一体成形されたエンドケース21及び半円筒形ケースアセンブリ22を含み、毛髪巻き付け柱2内のエンドケース21は接続ディスク32に迅速で着脱可能に固定される。
【0126】
さらに、半円筒形ケースアセンブリ22の外表面は略円筒形であり、対向して設置され且つ隙間20が配置された2つの半円筒形ケース23を含み、2つの半円筒形ケース23はエンドケース21の前部に一体成形される。
【0127】
具体的には、2つの半円筒形ケース23にはいずれも換気室230が配置され、エンドケース21内には換気室230と空気通路を連通する接続室210が配置され、上記排気部は換気室230と連通するように配置される。空気通路から排気された冷気/温風はすべて接続室210を流れて2つの換気室230内に分流することができ、それにより半円筒形ケース23に配置された排気部から毛髪に吹き出すことが理解できる。
【0128】
本願における排気部は排気溝231を含み、排気溝231は換気室230に連通するように配置され、半円筒形ケース23の隙間20に面する側に傾斜して開けられる。
【0129】
図11及び
図12を参照すると、2つの半円筒形ケース23に対応して開けられる2つの排気溝231は対称的に設置され、隙間20の中心面を対称面とするものであり、排気溝231の傾斜方向と隙間20の中心面との間に夾角aが設けられ、上記の構造に基づいて、2つの排気溝231が外に空気を吹き出す時、空気を吹き出す方向の逆方向に負圧領域が発生し、この時毛髪の末端を負圧領域に配置すると、排気溝231により排気された空気が毛髪を空気の吹き出し方向に送ることができ、さらに毛髪を上記隙間20内にスムーズに配置することができる。
【0130】
排気溝231の傾斜方向は斜め下方であり、具体的な応用シーンでは、夾角aが大きすぎると、2つの排気溝231が排気した空気は衝突し、隙間20の上方に明らかな負圧領域を生成しにくい。このため、夾角aが大き過ぎないように限定し、夾角aは45°を超えないことが好ましい。
【0131】
本願における排気部は複数の排気孔24をさらに含み、排気孔24は換気室230に連通するように配置され、半円筒形ケース23の隙間20の反対側に開けられ、毛髪巻き付け柱2に巻き付けられた毛髪を温風でスタイリングし又は冷風で固定することに用いられる。
【0132】
さらに、2つの半円筒形ケース23の前端にはいずれも面取り27が配置され、2つの面取り27は、隙間20に連通する外部拡張式開口として配置され、ユーザーは毛髪を上記開口を介して隙間20内に配置し、さらに排気溝231が排気した空気で毛髪を上記隙間20内にスムーズに配置することができる。
【0133】
また、従来技術では、従来のヘアーカーラーの一部には毛髪クランプ機構がなく、ユーザーは毛髪を巻き付け力のみで発熱ローラーに固定していた。このような方式では、毛髪が散らばりやすく、優れたカール効果を達成することが困難であった。従来のヘアーカーラーの他の一部には毛髪クランプ機構が配置され、該毛髪クランプ機構は毛髪の末端を発熱ローラーに完全に固定して、毛髪が散らばりにくくすることができるが、クランプされる毛髪が多い場合又は毛髪巻き付けの力が大きい場合、この完全固定の方式は毛髪に強い引っ張り感をもたらし、ユーザー体験が低下する。ユーザーは毛髪の末端を発熱ローラーに手動で配置して固定する必要があり、配置された後に外力を加えて押圧することがないため、手を離すと毛髪が散らばり、毛髪巻き付けの秩序に影響を与えるだけでなく、優れたスタイリング効果を達成することが困難である。
【0134】
これに基づいて、毛髪を毛髪巻き付け柱2に巻き付ける安定性を向上させるために、毛髪巻き付け柱2には毛髪クランプ機構が配置され、前記毛髪クランプ機構は、対向して設置された2つのグリップ固定板25と、2つのグリップ固定板25に対応して摺動可能に配置された2つのグリップ26と、グリップ固定板25とグリップ26との間に配置されたばねとを含む。
【0135】
2つのグリップ固定板25は、2つの半円筒形ケース23の隙間20に面する側に対応して固定され、ばねの作用で、2つのグリップ26は当接し、毛髪をクランプすることができる。
【0136】
具体的には、上記ばねは圧縮ばねである。
【0137】
具体的には、排気溝231の傾斜方向は前記毛髪クランプ機構に面するものである。
【0138】
さらに、グリップ固定板25の隙間20に面する側の中央部に窪み部251が設置され、2つの窪み部251が毛髪を通過させるための配置口を形成するように、2つのグリップ固定板25の端部位置が当接固定される。
グリップ固定板25に収容室250が開けられ、グリップ26は、上記配置口を露出させるために、収容室250内に後退することができ、また、2つのグリップ26の間の毛髪が多い場合、ばねが圧縮され、毛髪に引っ張り感をもたらすことがなく、ユーザー体験が向上する。
【0139】
グリップ26にはグリップ固定板25に挿設されたガイドロッド261が配置され、グリップ固定板25とグリップ26との間の摺動安定性を向上させることに用いられる。
【0140】
本願の一実施例として、毛髪巻き付け柱2には2つのグリップ26を相互に離間させるトリガー構造がさらに配置され、2つのグリップ26を2つの収容室250内に対応して後退させることができ、毛髪が配置口を通過した後、トリガー構造をリリースすると毛髪を2つのグリップ26の間にクランプすることができる。
【0141】
具体的には、トリガー構造は機械的構造を用いてもよく、自動化の電気機械的構造を用いてもよく、2つのグリップ26を相互に離間させるように押し引きする機能を実現できればよく、本願では限定されない。
【0142】
以上のように、本願では、空気通路内に空気を導くファン5と、空気通路内に導かれた空気を加熱するための発熱体4と、ハンドル1の一端に回転可能に配置された毛髪巻き付け柱2と、毛髪巻き付け柱2を回転するモーター回転機構とが設置され、上記の構造に基づいて、毛髪巻き付け柱2は毛髪を自動的に巻き付けることができ、毛髪巻き付け柱2に巻き付けられた毛髪が温風の作用で迅速にスタイリングすることができる。毛髪をスタイリングした後、ファン5が単独で動作するように制御し、排気部が毛髪に冷気を吹き出し、毛髪を迅速に固定することができる。
【0143】
図13~
図20に示すように、本願は毛髪成形ツールを提供し、内部に空気通路が形成され、操作者が把持するためのハンドル1と、ハンドル1の一端に設置され、内部が中空に設置されて、空気通路に連通する収容室が形成されるロッド本体1002と、収容室内に設けられ、ロッド本体1002を加熱するための第1発熱体3と、第1発熱体3と合わせて補助加熱するための第2発熱体1004と、送風するためのファン5とを含み、空気通路は入り口端及び出口端を有し、ハンドル1には空気通路の入り口端に連通する複数の吸気孔10が開けられ、ロッド本体1002の外周面には空気通路の出口端に連通する複数の排気孔24が形成され、排気孔24は収容室によって空気通路に連通する。ファン5により、空気通路内の気流が収容室に入った後に排気孔24を通って流出する。
【0144】
具体的には、ロッド本体1002は、第1発熱体3及び第2発熱体1004が加熱する時のスタイリング状態と、第1発熱体3及び第2発熱体1004が加熱しない時の毛髪固定状態とを含む。
【0145】
説明の便宜上、本願ではロッド本体1002の取り付け方向を前端として定義し、ハンドル1の取り付け方向を後端として定義する。
【0146】
本願は毛髪を迅速にスタイリングすることができることが理解できる。迅速にスタイリングする過程で、第1発熱体3、第2発熱体1004及びファン5は共同で動作し、ファン5の作用下で、空気が吸気孔10から空気通路内に入り、第2発熱体1004で空気通路内に導かれた空気を加熱し、排気孔24により温風を排出し、それと同時に、第1発熱体3はロッド本体1002を加熱することができ、上記方式により、ロッド本体1002に巻き付けられた毛髪はロッド本体1002及び温風の二重作用で迅速にスタイリングできる。
【0147】
毛髪をスタイリングした後、本願は毛髪を迅速に固定することができ、迅速に固定する過程で、第1発熱体3、第2発熱体1004は作動を停止し、すなわち、ファン5は単独で動作し、ファン5の作用下で、空気が吸気孔10から空気通路内に入り、排気孔24により冷気をスタイリングされた毛髪に排出し、毛髪を迅速に固定することができる。
【0148】
本願の一実施例として、ロッド本体1002は略円筒形であり、ハンドル1の前端に迅速で着脱可能に配置され、ロッド本体1002とハンドル1との接続部にガスケット1023が配置される。
【0149】
具体的な応用シーンでは、ロッド本体1002とハンドル1との間はスナップ接続、ねじ接続、ワンタッチ接続又は他の迅速で着脱可能な接続方式を用いてもよく、本願では限定されない。
【0150】
第1発熱体3はロッド本体1002の内部に配置され、複数のPTC抵抗板1033と、PTC抵抗板1033を取り付けるための抵抗板取付フレーム30とを含み、ロッド本体1002の加熱効率を高めるために、PTC抵抗板1033をロッド本体1002の内壁に密着することが好ましい。
【0151】
具体的には、抵抗板取付フレーム30は、ロッド本体1002の長さ方向に沿って設置されたシャフト1031と、シャフト1031の円周方向に沿ってシャフト1031に配置された複数の固定フレーム1032とを含み、固定フレーム1032は2つの対向して設置された固定板321で構成され、2つの固定板321の間にはPTC抵抗板1033を挿着するための隙間322が配置される。
【0152】
第1発熱体3がロッド本体1002を均一に加熱できることを確保するために、PTC抵抗板1033、固定フレーム1032の数を複数に制限し、そして、ロッド本体1002内に均一に配置する。
【0153】
PTC抵抗板1033の数が多いほど、ロッド本体1002の加熱均一性の効果が向上するが、PTC抵抗板1033が多すぎると、排気孔24への風量に影響を与え、このため、具体的な応用シーンでは、前記PTC抵抗板1033の数は適切である必要があり、その数は3~6個であることが好ましい。
【0154】
さらに、固定フレーム1032には後ストッパー324が設置され、上記後ストッパー324が隙間322の後部に設置され、PTC抵抗板1033を後端部で制限することに用いられ、ロッド本体1002内部の前端には前ストッパー1021が設置され、上記前ストッパー1021は固定フレーム1032及びPTC抵抗板1033の前端に当接でき、固定フレーム1032及びPTC抵抗板1033を前端部で制限することに用いられる。
【0155】
さらに、前記ロッド本体1002の前端にはトップカバー1022が係着され、トップカバー1022がシャフト1031と第1ファスナー221で固定接続され、上記の構造に基づいて、トップカバー1022、ロッド本体1002及び抵抗板取付フレーム30の三者の相対位置が固定でき、且つPTC抵抗板1033は前ストッパー1021、後ストッパー324及びロッド本体1002の内壁の共通の制限下で、隙間322内に安定して挿着することができる。
【0156】
第1ファスナー221はボルト、ねじ、リベット又はその他のものであってもよく、本願では限定されない。
【0157】
一実施例では、固定板321がPTC抵抗板1033からの熱をあまり受けないように、固定板321とは反対側の隙間322の側には複数の放熱シート323が配置されることを限定し、これにより流れる空気によって放熱シート323から放出される熱を排気孔24から運び出し、固定フレーム1032の側部に複数の放熱シート323が配置されていることも理解できる。
【0158】
具体的には、シャフト1031にはその長さ方向に沿って後端開放式の吸引溝(図示せず)が開けられ、2つの隣接する固定フレーム1032の間には吸引溝に連通するノッチ310が配置され、上記の構造に基づいて、ファン5によって送られた空気の一部が吸引溝を通って、ノッチ310から放熱シート323に吹き出すことができ、放熱シート323の温度上昇を効果的に制御できるだけでなく、シャフト1031による空気の流れの抵抗の影響を低減させる。
【0159】
本願の一実施例として、第2発熱体1004は発熱線取付フレーム41を含み、発熱線取付フレーム41の内部に換気室(図示せず)が開けられ、換気室には発熱線(図示せず)が周設され、ファン5によって送られた空気は全て換気室を通って流れることができ、発熱線は通電状態で導かれた空気を効果的に加熱することができる。
【0160】
さらに、発熱線取付フレーム41の両端部にはいずれも複数の位置制限板42が配置され、それは発熱線を換気室内に制限し、発熱線が発熱線取付フレーム41から外れることを防止することができ、且つ換気室の両端を空気流通状態にすることができる。
【0161】
本願の具体的な応用シーンでは、発熱線取付フレーム41の各端部の位置制限板42の数は6つであり、それは発熱線取付フレーム41の円周方向に沿って発熱線取付フレーム41に均一に固定される。
【0162】
一実施例では、ハンドル1内に取付フレームアセンブリ12が固定され、上記空気通路が取付フレームアセンブリ12内に形成される。
【0163】
具体的には、取付フレームアセンブリ12は係合固定可能な第1取付フレーム121及び第2取付フレーム122を含み、第1取付フレーム121と第2取付フレーム122はいずれも略半円筒形ケース状であり、両者が係合された後に円筒形ハウジングを形成することができ、すなわち、上記空気通路は円筒形ハウジング内に形成される。
【0164】
流れる空気を加熱する効率を高めるために、第2発熱体1004が空気通路内に配置されるように限定し、それと同時に、空気を送る効率を高めるために、ファン5も空気通路内に配置されるように限定する。
【0165】
第2発熱体1004はファン5の前部に配置されてもよく、ファン5の後部に配置されてもよく、加熱後の空気の流れ距離が長いほど、熱量損耗が大きくなり、且つ加熱後の空気がファン5に吹き出すと、ファン5の耐用年数に影響を与えるため、第2発熱体1004を空気通路の最前端に配置し、ファン5を第2発熱体1004の後部に配置することが好ましい。
【0166】
また、ファン5には衝撃吸収リング50が外装され、ファン5による取付フレームアセンブリ12及びハンドル1への振動の影響を軽減し、振動ノイズを低減させることに用いられる。
【0167】
本願は第1発熱体3、第2発熱体1004及びファン5の動作を制御するためのPCB回路基板6をさらに含み、PCB回路基板6は発熱デバイスを有するため、動作時に熱が発生する。これに鑑みて、PCB回路基板6を空気通路内に配置し、PCB回路基板6の取り付け平面を空気通路内の空気の流れ方向に平行にすることが好ましい。このようにして、PCB回路基板6は空気通路を極力小さく遮断でき、それと同時に、流れる冷気は発熱デバイスの温度上昇を効果的に低減することができ、それによりデバイスの耐用年数が延びる。
【0168】
具体的には、PCB回路基板6は空気通路の最後端に配置される。
【0169】
本願の一実施例として、毛髪成形ツールは毛髪クランプ板7をさらに含み、前記毛髪クランプ板7は板用スリーブ8によってハンドル1の前側に枢接され、且つロッド本体1002の外側を押し付けることができ、毛髪の束の末端を毛髪クランプ板7とロッド本体1002との間に押し付け、毛髪をロッド本体1002に巻き付けることを容易にすることに用いられる。
【0170】
排気孔24から排気された温風/冷風が毛髪により良好に吹き出すために、毛髪クランプ板7には複数の換気孔70が開けられることを限定する。
【0171】
さらに、毛髪クランプ板7は第2ファスナー71で板用スリーブ8に固定接続され、ハンドル1と板用スリーブ8との間には板用スリーブ8をリセットするための弾性部品9が設置される。毛髪クランプ板7が板用スリーブ8と一体に固定され、弾性部品9は毛髪クランプ板7及び板用スリーブ8を弾くことができ、それにより毛髪クランプ板7がロッド本体1002と協働して毛髪をクランプすることが理解できる。
【0172】
第2ファスナー71はボルト、ねじ、リベット又はその他ものであってもよく、本願では限定されず、弾性部品9はトーションばねであってもよく、圧縮ばねであってもよく、その一端部は固定台91で前記ハンドル1に固定される。
【0173】
具体的には、板用スリーブ8には毛髪クランプ板7の開放を容易にするための押圧板81が設置される。
【0174】
さらに、ハンドル1の幅方向に沿った両側にはいずれも回転軸1011が固定され、板用スリーブ8が2つの回転軸1011に枢接される。
【0175】
具体的には、回転軸1011は第3ファスナー111でハンドル1に固定され、且つ取付フレームアセンブリ12とハンドル1の位置を相対的に固定するために、第3ファスナー111はハンドル1を貫通し前記取付フレームアセンブリ12に螺合可能である。
【0176】
第3ファスナー111はボルト、ねじ及びスタッドのうちの1つである。
【0177】
一実施例では、空気通路に連通する複数の吸気孔10はハンドル1の円周方向に沿ってハンドル1の後側に配置され、吸気孔10と空気通路との間に空気を濾過するためのフィルター13が配置される。
【0178】
具体的には、取付フレームアセンブリ12の後端(すなわち、空気通路の入り口端)にはフィルター13を支持するためのフィルターフレーム130が固定係着され、フィルターフレーム130の後部にはフィルター底板14が取り外し可能に配置され、フィルター13をフィルターフレーム130に限定することに用いられる。
【0179】
さらに、フィルター底板14の後部には下底板15が取り外し可能に接続され、前記下底板15はハンドル1の後端口を塞ぐことに用いられる。
【0180】
具体的には、前記フィルター底板14には複数のターンバックル溝141が配置され、下底板15にはターンバックル溝141に対応して係合できる複数のターンバックル151が設置され、ターンバックル溝141はL字形である。これにより、下底板15はフィルター底板14と容易に着脱することができる。
【0181】
本願では、下底板15には空気通路に連通する複数の後給気口150及び1つの電源線挿入孔(図示せず)が開けられ、電源線は電源線挿入孔及びフィルターフレーム130を通過し、上記PCB回路基板6に接続することができる。
【0182】
以上のように、本願では、空気通路内に空気を導くファン5と、空気通路内に導かれた空気を加熱するための第2発熱体1004と、ロッド本体1002を加熱するための第1発熱体3とが設置され、上記の構造に基づいて、ロッド本体1002に巻き付けられた毛髪は加熱されたロッド本体1002及び温風の二重作用で迅速にスタイリングできる。毛髪をスタイリングした後、ファン5が単独で動作するように制御し、排気孔24が毛髪に冷気を吹き出し、毛髪を迅速に固定することができる。
【0183】
図21及び
図22に示す毛髪巻き付け装置は、ハンドル2001と、ハンドル2001に接続され、且つ排気孔2210が開けられ毛髪を巻き付けるためのケーシング2021を含むスタイリング本体2002とを含み、スタイリング本体2002はケーシングの2021の内側に設けられた毛髪クランプ隙間2008をさらに含み、毛髪クランプ隙間2008の両側にはそれぞれ1つのクランプ部材2023が設けられ、少なくとも1つのクランプ部材2023が伝動機構に接続され、毛髪クランプ隙間2008へ操作可能に伸長し又は逆方向に収縮する。毛髪巻き付け装置には毛髪をクランプするための毛髪クランプ隙間2008が設けられ、単純で、コンパクトな伝動機構によって毛髪クランプ隙間2008の柔軟な開閉を実現することができ、毛髪の滑り落ちによるスタイリングの失敗の心配がない。
【0184】
伝動機構は斜面整合構造を含む。斜面整合構造は毛髪巻き付け装置に作用する外力をクランプ部材2023の毛髪クランプ隙間2008への伸長又は収縮運動に操作可能に変換し、毛髪巻き付け装置の操作を柔軟にする。
【0185】
図23~
図28を参照すると、伝動機構は、操作可能な移動ホルダー2003と、クランプ部材2023に平行に設置された支持板2024と、移動ホルダー2003と支持板2024との間に設けられた第1斜面整合構造と、支持板2024とクランプ部材2023との間に設けられた第2斜面整合構造とを含み、第1斜面整合構造は移動ホルダー2003の第1方向に沿った運動を支持板2024のスタイリング本体に対する昇降運動に変換し、第2斜面整合構造は支持板2024の昇降運動をクランプ部材2023の第2方向に沿った伸縮運動に変換する。
【0186】
言い換えれば、斜面整合構造は、移動ホルダー2003と支持板2024との間に設けられた第1斜面整合構造と、支持板2024とクランプ部材2023との間に設けられた第2斜面整合構造とを含む。2つの斜面整合構造はいずれも運動方向を切り替える役割を果たし、第1斜面整合構造は第1方向の運動をスタイリング本体2002の延伸方向に沿った昇降運動に変換し、第2斜面整合構造は昇降運動を第2方向の伸縮運動に変換する。
【0187】
本願では第1斜面整合構造の2つの好ましい実施例が提供され、それぞれ以下に説明する。
【0188】
図23~
図25を参照すると、第1の好ましい実施例では、第1方向が横方向であり、第2方向が同様に横方向であり、第1方向と第2方向との間に一定の縦方向距離があり、移動ホルダー2003が横方向に沿って操作可能に並進し、スタイリング本体2002内には移動ホルダー2003を相対運動させるためのスライドレール2004が固定される。好ましくは、移動ホルダー2003とスライドレール2004との間にばね(図示せず)が設けられ、毛髪が毛髪クランプ隙間2008内に配置された後、移動ホルダー2003を離すと、ばねによって移動ホルダー2003はスライドレール2004に対して初期位置に運動し、支持板2024が下降し、クランプ部材2023が毛髪クランプ隙間2008の方向へ移動し、毛髪クランプ隙間2008が再び閉鎖される。
【0189】
移動ホルダー2003にはユーザーが操作するための操作部2035がさらに設けられ、本実施例では、スタイリング本体2002のハウジングには受入れ孔2212が設けられ、ユーザーが押圧して移動ホルダー2003をスライドレール2004に対して第1方向に運動させるように、操作部2035は受入れ孔2212を貫通してハウジングの外に少なくとも部分的に延伸する。
【0190】
図25を参照すると、第1斜面整合構造は、移動ホルダー2003に設けられた第1傾斜部2031と、支持板2024に設けられた第1摺動部2241とを含む。もちろん、第1傾斜部2031と第1摺動部2241の位置を入れ替えても、移動ホルダー2003の第1方向に沿った並進を支持板2024の縦方向に沿った昇降に変換することを同様に実現できる。
【0191】
第1傾斜部2031の高さは移動ホルダー2003の移動方向に伴って逓減するので、第1摺動部2241は初期状態で第1傾斜部2031の底部位置に存在し、操作部2035を押圧することで移動ホルダー2003を移動させ、この場合第1摺動部2241は第1傾斜部2031に対して上方に向かう。
【0192】
第1摺動部2241は円弧形面であり、摺動抵抗の減少に有利である。第1傾斜部2031は直線状斜面である。
【0193】
第1斜面整合構造は位置制限部2033をさらに含み、位置制限部2033は、第1摺動部2241が第1傾斜部2031から離脱しないように第1傾斜部2031に設けられる。
【0194】
図26~
図28を参照すると、第2の好ましい実施例では、スタイリング本体2002が縦方向に沿って延伸し、第1方向は前記縦方向を中心とする円周方向であり、移動ホルダー2003’は前記円周方向に沿って操作可能に回転するように設定する。
【0195】
図28を参照すると、第1斜面整合構造は、移動ホルダー2003’に設けられた第1傾斜部2031’と、支持板2024に設けられた第1摺動部2241とを含む。もちろん、第1傾斜部2031’と第1摺動部2241の位置を入れ替えても、移動ホルダー2003’の第1方向に沿った並進を支持板2024の縦方向に沿った昇降に変換することを同様に実現できる。
【0196】
第1傾斜部2031’の高さは移動ホルダー2003’の移動方向に伴って逓減するので、第1摺動部2241は初期状態で第1傾斜部2031’の底部位置に存在し、操作部2035’に付勢することで移動ホルダー2003’を移動させ、この場合第1摺動部2241は第1傾斜部2031’に対して上方に向かう。
【0197】
第1摺動部2241は円弧形面であり、摺動抵抗の減少に有利である。第1傾斜部2031’は螺旋状斜面である。
【0198】
第1斜面整合構造は位置制限部2033’をさらに含み、位置制限部2033’は、第1摺動部2241が第1傾斜部2031’から離脱しないように第1傾斜部2031’に設けられる。
【0199】
第2実施例では、移動ホルダー2003’は環状部材であり、移動ホルダー2003’には突出した操作部2035’が設けられ、スタイリング本体2002のハウジングには受入れ孔2212’が設けられ、ユーザーが容易にダイヤルグするように、操作部2035’は受入れ孔2212’を貫通してハウジングの外に少なくとも部分的に延伸する。
【0200】
図23及び
図26を参照すると、スタイリング本体2002はケーシング2021及び内部フレーム2022を含み、本実施例では、ケーシング2021は一体成形され、ケーシング2021の内側の毛髪クランプ隙間2008はY字形であり、毛髪の配置を容易にするように、開口は最上部から底部へ縮小する傾向がある。これに対応して、内部フレーム2022は同様にY字形の開口を有する。
【0201】
図25、28を参照すると、前記スタイリング本体2002は取付スリーブ2009を含み、前記内部フレーム2022は取付スリーブ2009に挿設された2つの半殻で構成される。
【0202】
内部フレーム2022のクランプ部材2023に近接する側には、収縮時のクランプ部材2023を収容するために、凹溝が内向きに形成され、凹溝内には位置決め柱2221が設けられ、支持板2024には位置決め柱2221を収容する位置決め孔2026が設けられ、且つ位置決め孔2026は楕円形に設置され、支持板2024が縦方向に変位することができる。位置決め柱2221と位置決め孔2026の設置により支持板2024の運動方向が制限され、支持板2024が縦方向にのみ昇降可能とされる。
【0203】
図24、
図25を参照すると、第1実施例では、第2斜面整合構造は、支持板2024に設けられた第2傾斜部2243と、クランプ部材2023に設けられた第2摺動部2242とを含み、第2摺動部2242と第2傾斜部2243は摺動可能に一致し、クランプ部材2023を押して並進させる。もちろん、第2傾斜部2243と第2摺動部2242の位置を相互に入れ替えれば、同様に支持板2024の昇降運動をクランプ部材2023の第2方向に沿った並進運動に変換することができる。
【0204】
具体的には、第2傾斜部2243は支持板2024からクランプ部材2023に延伸し、第2摺動部2242はクランプ部材2023から支持板2024に延伸し、第2傾斜部2243の自由端にアンダーカット部2245が設けられて第2摺動部2242が抜け落ちるのを防止する。
【0205】
本実施例では、第2傾斜部2243は上向きに傾斜し、すなわち、第2傾斜部2243が支持板2024の上昇方向に対して鋭角になるように設置されているため、支持板2024は上昇すると第2傾斜部2243の上昇を駆動でき、第2傾斜部2243と摺動可能に一致する第2摺動部2242が第2傾斜部2243の斜面に沿って下降し、支持板2024の方向へ接近し、クランプ部材2023の毛髪クランプ隙間2008から離れる収縮動作が完了する。
【0206】
図26~
図28を参照すると、第2の好ましい実施例における第2斜面整合構造は第1実施例における第2斜面整合構造と同じであるので、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
【0207】
本願の2つの実施例における毛髪巻き付け装置については、初期状態で、毛髪クランプ隙間2008が閉鎖され、毛髪巻き付け装置を使用する必要がある場合、ユーザーが操作部2035(2035’)によって移動ホルダー2003(2003’)を操作して、クランプ部材2023を毛髪クランプ隙間2008から離れる方向に収縮させ、ユーザーが毛髪を毛髪クランプ隙間2008に配置し、毛髪の配置に成功した後、操作部2035(2035’)を放し、移動ホルダー2003(2003’)を弾性回復力の作用下で運動させ、且つクランプ部材2023を駆動して初期状態にし、又は移動ホルダー2003(2003’)を逆方向に操作して、移動ホルダー2003(2003’)を逆方向に運動させ、クランプ部材2023を駆動して初期位置に戻す。このような操作により、毛髪の配置が完了する。
【0208】
以上より、本願により提供される毛髪巻き付け装置では、毛髪クランプ隙間2008と、機械伝動機構によって起動されるクランプ部材2023とが設けられるため、ユーザーが毛髪を巻き付ける前に毛髪の一部を固定してから毛髪をケーシング2021の周りに回転させ、最終的に温風の作用下で毛髪を巻き付けて成形し、且つ冷風の作用下で毛髪の固定を完了することができる。このような構造は、毛髪を容易に固定でき、スタイリング過程での毛髪の滑り落ちによる毛髪巻き付けの失敗を回避する。
【0209】
図29~
図34に示す毛髪巻き付け装置は、ハンドル401と、ハンドル401に接続され、且つ排気孔4210が開けられ毛髪を巻き付けるためのケーシング421を含むスタイリング本体402と、ハンドル401とスタイリング本体1との間に設けられた伝動機構とを含み、スタイリング本体402はケーシングの421の内側に設けられた毛髪クランプ隙間408をさらに含み、毛髪クランプ隙間408の両側にはそれぞれ1つのクランプ部材423が設けられ、少なくとも1つのクランプ部材423が伝動機構に接続され、毛髪クランプ隙間408に操作可能に伸長し又は逆方向に収縮する。
【0210】
毛髪巻き付け装置には毛髪をクランプするための毛髪クランプ隙間408が設けられ、且つ単純で、コンパクトな伝動機構によって毛髪クランプ隙間408の柔軟な開閉を実現することができ、毛髪の滑り落ちによるスタイリングの失敗の心配がない。
【0211】
伝動機構はリンク機構として構成される。リンク機構は摺動部材403及び一端が摺動部材403に枢動可能に接続された揺動部材404を含み、揺動部材404の他端がクランプ部材423に枢動可能に接続され、揺動部材404は摺動部材403の第1方向に沿った並進運動をクランプ部材423の伸縮運動に変換する。揺動部材404の両端はそれぞれ摺動部材403及びクランプ部材423に枢動可能に接続され、それにより摺動部材403の第1方向に沿った並進運動をクランプ部材423の伸縮運動に変換する。言うまでもなく、クランプ部材423の伸縮運動の方向は第1方向に垂直である。
【0212】
2つのクランプ部材423にはいずれもリンク機構が接続され、2セットのリンク機構が摺動部材403を共用し、2セットのリンク機構の揺動部材404がそれぞれ摺動部材403の両側に設けられる。もちろん、他の実施形態では、一方のクランプ部材423が移動せず、他方のクランプ部材423がリンク機構に接続されてリンク機構に駆動されてもよい。
【0213】
本願は2つの好ましい実施例を提供し、
図31、
図32は第1実施例を示し、
図33、
図34は第2実施例を示す。2つの実施例の相違点の1つはクランプ部材423の運動をトリガーする摺動部材403の第1方向が異なることである。
【0214】
図31、
図32を参照すると、第1方向はスタイリング本体402の縦軸線方向に平行であり、摺動部材403の両側にはそれぞれ2つの揺動部材404が接続され、同一側の2つの揺動部材404が相互に平行に設置される。摺動部材403の両側にはいずれも2つの揺動部材404が設置され、且つ同一側の2つの揺動部材404が平行に設置されるため、摺動部材403の動力を確実に伝達することができるとともに、摺動部材403のバランスを維持することができる。
【0215】
さらに、リンク機構は2つの摺動部材403を含み、揺動部材404の一端が2つの摺動部材403の間に位置し、揺動部材404と摺動部材403がピン軸で接続される。この好ましい実施例では、揺動部材404が2つの摺動部材403の間にクランプされ、4つの揺動部材404の一端がいずれもピン軸で摺動部材403に枢動可能に接続される。
【0216】
上記の第1実施例では、摺動部材403はスタイリング本体402の縦軸線方向に沿って並進し、揺動部材404の一端を駆動して同方向に運動させ、揺動部材404の他端はクランプ部材423に接続され、クランプ部材423により縦軸線方向に沿って制限され、揺動部材404は運動方向を変換しクランプ部材423を、毛髪クランプ隙間408に伸長し又は逆方向に収縮する方向に沿って運動させる。
【0217】
クランプ部材423は支持板424を含み、支持板424はリンク機構に接続される。本実施形態では、支持板424はスタイリング本体402の縦軸線方向に沿って接続部が延伸され、接続部が揺動部材404とピン軸で接続される。
【0218】
図31、
図32を参照すると、クランプ部材423は支持板424の毛髪クランプ隙間408に近接する側に設けられた浮動グリップ425をさらに含み、浮動グリップ425と支持板424との間にリセット部材(図示せず)が設けられ、リセット部材の弾性回復力により、浮動グリップ425が毛髪クランプ隙間408に接近する方向に付勢する。浮動グリップ425の設置により、クランプ部材423が一定の退避空間を有し、毛髪が毛髪クランプ隙間408に配置された後、毛髪が多いと、浮動グリップ425は支持板424方向に収縮でき、毛髪が強く挟まれ過ぎることを回避するために、このような設置により、毛髪巻き付け装置は毛髪の量の異なるユーザーのニーズを満たすことができる。本実施形態では、浮動グリップ425には位置決め柱426が設けられ、支持板424には位置決め柱426を受ける案内孔が設けられ、リセット部材はばねであり、位置決め柱426に外装される。
【0219】
引き続き
図31、
図32を参照すると、スタイリング本体402はケーシング421及び内部フレーム422を含み、内部フレーム422がケーシング421方向に凹んでクランプ部材423を収容する収容室を形成し、クランプ部材423が収縮すると、支持板424と浮動グリップ425が収容室に入る。内部フレーム422の収容室はクランプ部材423の横方向の可動空間を提供すると同時に、クランプ部材423のスタイリング本体402の縦軸線方向に沿った運動を制限する。
【0220】
本実施例では、ケーシング421は一体成形され、ケーシング421の毛髪クランプ隙間408はY字形であり、毛髪の配置を容易にするように、開口は最上部から底部へ縮小する傾向がある。これに対応して、内部フレーム422は同様にY字形の開口を有し、且つ内部フレーム422も一体成形される。
【0221】
図33、
図34を参照すると、それは本願により提供される第2実施例を示し、本実施例では、第1方向はスタイリング本体402の縦軸線方向に垂直であり、リンク機構はクランプ部材423と揺動部材404を接続するための中間部材406をさらに含み、中間部材406はL字形に構成され、略横方向にした第1端部461及び略縦方向にした第2端部462を含み、第1端部461には揺動部材404の枢動軸が穿設するための孔が設けられ、第2端部462はクランプ部材423に固定接続される。
【0222】
具体的には、揺動部材404の両端にそれぞれ枢動軸が設けられ、且つ2つの枢動軸はスタイリング本体402の縦軸線方向に沿った方向に逆向きに向けられ、摺動部材403には揺動部材404の一端の枢動軸を受ける軸孔が設けられ、中間部材406の第1端部461には揺動部材404の他端の枢動軸を受ける軸孔が設けられる。中間部材406の第2端部462がクランプ部材423と固定部材で固定接続され、本実施例では、固定部材はボルト及びそれと適合するナットを含む。
【0223】
第2実施例では、スタイリング本体402は同様にケーシング421及び内部フレーム422を含み、第1実施例との相違点は、内部フレーム422が分割タイプであり、且つ内部フレーム422の端部にいずれも突出した挿入タブが設けられることである。
【0224】
スタイリング本体402内には取付スリーブ409がさらに設けられ、取付スリーブ409には内部フレーム422の挿入タブを受ける取付部が設けられ、且つクランプ部材423の端部を穿設させるための取付孔がさらに設けられ、また、中間部材406の第2端部462には取付スリーブ409に当接する位置制限部463がさらに設けられる。取付スリーブ409を設置することにより、伝動構造全体の安定に有利である一方で、揺動部材404が第1方向の運動をクランプ部材423に伝達するように制限する役割を果たす。
【0225】
図33を参照すると、摺動部材403はスライダー432として構成され、スタイリング本体402内にスライドレール431が固定設置され、スライダー432はスライドレール431内を往復運動する。
【0226】
スライダー432の自由端はスタイリングハウジング2から突出し、操作部(図示せず)として構成される。トリガーされていない状態で、毛髪クランプ隙間408は閉鎖状態であり、スライダー432の自由端はスライドレール431から突出し、毛髪クランプ隙間408を開放する必要がある場合、操作部を内側に押圧し、スライドレール431に対してスライダー432を第1方向に沿って移動させ、揺動部材404が押されて、第1方向への運動を制限する作用力で、2つのクランプ部材423を互いに離れる方向に運動させる方向に運動方向を変換し、それにより毛髪クランプ隙間408を開放し、ユーザーが毛髪を毛髪クランプ隙間408内に配置することができる。
【0227】
図33を参照すると、第1実施例と同様に、クランプ部材423は支持板424を含み、支持板424はリンク機構に接続される。
【0228】
クランプ部材423は支持板424の毛髪クランプ隙間408に近接する側に設けられた浮動グリップ425をさらに含み、浮動グリップ425と支持板424との間にリセット部材が設けられ、リセット部材の弾性回復力により、浮動グリップ425が毛髪クランプ隙間408に接近する方向に付勢する。ここで、リセット部材はばね407である。
【0229】
以上より、本願により提供される毛髪巻き付け装置では、毛髪クランプ隙間408と、機械伝動機構によって起動されるクランプ部材423とが設けられるため、ユーザーが毛髪を巻き付ける前に毛髪の一部を固定してから毛髪をケーシング421の周りに回転させ、最終的に温風の作用下で毛髪を巻き付けて成形することができる。このような構造は、毛髪を容易に固定でき、スタイリング過程での毛髪の滑り落ちによる毛髪巻き付けの失敗を回避する。
【0230】
図35~
図39を参照すると、本願は毛髪巻き付け装置を提供し、当該毛髪巻き付け装置は、ハンドル501と、ハンドル501に可動接続され、排気孔5210が設けられた2つのハーフシェルアセンブリ521を含むスタイリング本体502と、少なくとも1つのハーフシェルアセンブリ521に接続され、少なくとも1つのハーフシェルアセンブリ521を操作可能に駆動して他方のハーフシェルアセンブリ521に対して並進させ、開閉可能な毛髪クランプ隙間を形成する伝動機構とを含む。
【0231】
毛髪巻き付け装置は、単純な伝動機構により2つのハーフシェルアセンブリ521の相対並進を実現し、それにより開閉可能な毛髪クランプ隙間を形成し、毛髪を容易に配置してクランプすることができ、毛髪巻き付けの過程で、毛髪の滑り落ちによるスタイリングの失敗の心配がない。
【0232】
本願は伝動機構の2つの好ましい実施例を提供し、この2つの好ましい実施例では、2つのハーフシェルアセンブリ521がいずれも伝動機構に接続され、すなわち、伝動機構の駆動で、2つのハーフシェルアセンブリ521は互いに接近するか又は離れるように同時に運動し、互いに離れると、毛髪クランプ隙間は最大隙間に達するまで大きくなり、ユーザーはスタイリング対象の毛髪を該毛髪クランプ隙間内に配置し、互いに接近すると、毛髪クランプ隙間が閉鎖されるまで小さくなり、次のスタイリング過程に入るように、スタイリング対象の毛髪が確実にクランプされる。
【0233】
もちろん、他の示されていない実施例では、ハーフシェルアセンブリ521の一方のみが伝動機構に接続され、他方のハーフシェルアセンブリ521がハンドル501に対して固定されてもよい。このように、伝動機構がハーフシェルアセンブリ521の一方を駆動してハンドル501に対して並進させる時、該ハーフシェルアセンブリ521も他方のハーフシェルアセンブリ521に対して相対的に接近するか又は離れ、それにより毛髪クランプ隙間を閉鎖し又は開放する。
【0234】
【0235】
図36~
図38を参照すると、伝動機構は歯車構造を含み、歯車構造がハンドル5011とハーフシェルアセンブリ521との間に設けられ、歯車構造は回転によりハーフシェルアセンブリ521をハンドル501に対して並進させる。
【0236】
具体的には、歯車構造は、モーター504と、モーター504に外装された歯車503と、歯車503に相互に噛み合わせたラック505とを含み、ラック505はハーフシェルアセンブリ521の底部に設けられる。本実施例では、前記ラック505とハーフシェルアセンブリ521は一体成形される。歯車503が回転してラック505の並進を駆動し、それによりハーフシェルアセンブリ521がハンドル501に対して並進する。
【0237】
好ましくは、歯車503は主動輪531及び主動輪531に相互に噛み合わせた従動輪533を含み、モーター504は出力軸541を含み、主動輪531は出力軸541に外装される。本実施例では、1つの主動輪531及び3つの従動輪533が設置され、主動輪531がモーター504によって駆動され、従動輪533を駆動して回転させる。主動輪531及び従動輪533が設置され、且つ各ハーフシェルアセンブリ521の底部両側にはそれぞれ主動輪531及び従動輪533と相互に噛み合わせた一列のラック505が設定され、それによりハーフシェルアセンブリ521の並進運動の安定性を確保する。
【0238】
もちろん、他の実施形態では、ハーフシェルアセンブリ521の一方のみの底部両側にラック505が設けられ、他方のハーフシェルアセンブリ521がハンドル501に対して移動しないように保持されてもよい。これに対応して、歯車503は1つの主動輪531及び1つの従動輪533のみを含み、主動輪531がモーター504により駆動され、従動輪533を駆動して回転させ、主動輪531及び従動輪533はそれぞれハーフシェルアセンブリ521の底部両側のラック505と協働する。従って、モーター504が主動輪531を駆動して回転させ、該ハーフシェルアセンブリ521が他方のハーフシェルアセンブリ521に対して接近するか又は離れ、それにより開閉可能な毛髪クランプ隙間が形成される。
【0239】
図37、
図38を参照すると、歯車構造は、モーター504と歯車503との間に位置する歯車フレーム535をさらに含み、歯車フレーム535には複数のボス5351が設けられてそれぞれ歯車503に機械的に接続される。本実施形態では、主動輪531及び従動輪533の両方には軸孔532が設けられ、歯車フレーム535には4つのボス5351が設けられ、主動輪531と従動輪533はそれぞれ軸孔532を通って対応するボス5351に外装される。歯車フレーム535は主動輪531及び従動輪533を安定して支持し、歯車構造の安定性を確保する。
【0240】
歯車構造における歯車フレーム535がハンドル501内に設けられ、ハンドル501の最上部平面以下に位置し、主動輪531及び従動輪533がハンドル501の最上部平面よりも高い。ハンドル501内に位置するモーター504が主動輪531を駆動して回転させ、主動輪531が従動輪533を駆動して回転させ、主動輪531及び従動輪533は回転する時に、2つのハーフシェルアセンブリ521の底部のラック505が互いに接近するか又は離れるように駆動し、それにより開閉可能な毛髪クランプ隙間を形成する。
【0241】
図36を参照すると、ハンドル501の上端にスライド溝513が設けられ、ハーフシェルアセンブリ521の底部両端には突出部211が設けられ、突出部211がスライド溝513内に収容されてスライド溝513に移動できる。突出部211及びスライド溝513の設置により、ハーフシェルアセンブリ521はハンドル501に対して容易に並進運動できる。
【0242】
図39~
図42を参照すると、第2実施例では、伝動機構は揺動リンク構造を含み、揺動リンク構造がハンドル501とハーフシェルアセンブリ521との間に設けられ、揺動リンク構造が回転によりハーフシェルアセンブリ521をハンドル501に対して並進させる。
【0243】
具体的には、揺動リンク構造は、揺動リンク506、揺動リンク506に適合するスライドレール507及び枢動軸563を含み、揺動リンク506が枢動軸563を中心として回転することができる。本実施例では、スライドレール507が1ペアである。2つのスライドレール507がそれぞれハーフシェルアセンブリ521の底端に設けられ、揺動リンク506の一部がハンドル501内に設けられる。2つのスライドレール507はそれぞれ揺動リンク506の両端に接続され、枢動軸563が揺動リンク506の中部に設けられる。揺動リンク506が枢動軸563の周りに回転する時に、揺動リンク506の両端が2つのスライドレール507を押して並進させる。揺動リンク506がスライドレール507と略平行であると、2つのスライドレール507が互いに接近し、揺動リンク506がスライドレール507に垂直な位置に回転すると、2つのスライドレール507が互いに最大距離で離れる。
【0244】
本実施例は揺動リンク構造が2つのハーフシェルアセンブリ521を相対並進させる状況を示しているが、もちろん、代替可能な実施形態では、揺動リンク506は一端が枢動軸563に接続され、他端がハーフシェルアセンブリ521の一方の底端に設置されたスライドレール507に接続されてもよく、揺動リンク506が枢動軸563の周りに回転する時に、他端がスライドレール507を押して並進させ、それにより、該ハーフシェルアセンブリ521は他方のハーフシェルアセンブリ521に接近するか又は離れ、開閉可能な毛髪クランプ隙間が形成される。
【0245】
図41を参照すると、揺動リンク506の両端に上向き突出したスライダー561が設けられ、スライダー561はスライドレール507内を移動する。
【0246】
図39及び
図41を参照すると、揺動リンク構造は操作レバー565をさらに含み、操作レバー565の一端は枢動軸563によって揺動リンク506に接続され、他端がハンドル501の受入れ溝5212から延伸する。
【0247】
ユーザーは操作レバー565を回転することにより揺動リンク506を駆動して円周方向に運動させ、揺動リンク506が両端のスライダー561によって2つのスライドレール507を駆動し互いに接近させるか又は離間させ、それにより毛髪クランプ隙間の開閉を実現する。
【0248】
図40を参照すると、ハンドル501の上端にスライド溝513が設けられ、ハーフシェルアセンブリ521の底端に突出部211が設けられ、突出部211がスライド溝513内に収容されてスライド溝513に移動できる。突出部211及びスライド溝513の設置により、ハーフシェルアセンブリ521がハンドル501に対して容易に並進運動できる一方で、揺動リンク構造におけるスライドレール507の運動方向を制限する。
【0249】
以上より、本願により提供される毛髪巻き付け装置は、スタイリング本体502が2つのハーフシェルアセンブリ521を含み、単純で操作しやすい伝動機構によってハーフシェルアセンブリ521の間に開閉可能な毛髪クランプ隙間が形成され、ユーザーは毛髪を巻き付ける前に毛髪の一部を固定してから毛髪を閉鎖されたスタイリング本体502の周りに回転させ、最終的に温風の作用下で毛髪を巻き付けて成形し、且つ冷風の作用下で毛髪の固定を完了することができる。このような構造は、毛髪を容易に固定でき、スタイリング過程での毛髪の滑り落ちによる毛髪巻き付けの失敗を回避する。
【0250】
以上は本願の実施形態に過ぎず、本願の特許請求の範囲を制限するものではなく、本願の明細書及び図面の内容を利用して行った等価な構造又は等価なプロセス変換、又は他の関連する技術分野に直接的又は間接的に適用することは、いずれも同様に本願の特許保護範囲内に含まれる。
【0251】
1、ハンドル、10、吸気孔、11、後底板、121、第1取付フレーム、122、第2取付フレーム、13、フィルター、130、フィルターフレーム、14、フィルター底板、141、ターンバックル溝、15、下底板、150、後給気口、151、ターンバックル、2、毛髪巻き付け柱、20、隙間、21、エンドケース、210、接続室、22、半円筒形ケースアセンブリ、23、半円筒形ケース、230、換気室、231、排気溝、24、排気孔、25、グリップ固定板、250、収容室、251、窪み部、26、グリップ、261、ガイドロッド、27、面取り、31、モーター、32、接続ディスク、320、貫通溝、33、伝達アセンブリ、331、主動歯車、332、従動歯車、333、回転軸、334、第1歯車、335、第3歯車、336、第2歯車、4、発熱体、41、発熱線取付フレーム、42、位置制限板、5、ファン、50、衝撃吸収リング、6、PCB回路基板、a、夾角、7、毛髪クランプ板、70、換気孔、71、第2ファスナー、8、板用スリーブ、81、押圧板、9、弾性部品、91、固定台、1011、回転軸、111、第3ファスナー、12、取付フレームアセンブリ、1002、ロッド本体、1021、前ストッパー、1022、トップカバー、221、第1ファスナー、1023、ガスケット、3、第1発熱体、30、抵抗板取付フレーム、1031、シャフト、310、ノッチ、1032、固定フレーム、321、固定板、322、隙間、323、放熱シート、324、後ストッパー、1033、PTC抵抗板、1004、第2発熱体、2001、ハンドル、2002、スタイリング本体、2021、ケーシング、2210、排気孔、2212、2212’、受入れ孔、2022、内部フレーム、2221、位置決め柱、2023、クランプ部材、2024、支持板、2241、第1摺動部、2242、第2摺動部、2243、第2傾斜部、2245、アンダーカット部、2026、位置決め孔、2003、2003’移動ホルダー、2031、2031’第1傾斜部、2033、2033’位置制限部、2035、2035’、操作部、2004、スライドレール、2008、毛髪クランプ隙間、2009、取付スリーブ、401、ハンドル、402、スタイリング本体、421、ケーシング、4210、排気孔、422、内部フレーム、423、クランプ部材、424、支持板、425、浮動グリップ、426、位置決め柱、403、摺動部材、431、スライドレール、432、スライダー、404、揺動部材、451、ボルト、452、ナット、406、中間部材、461、第1端部、462第2端部、463、位置制限部、407、ばね、408、毛髪クランプ隙間、409、取付スリーブ、501、ハンドル、513、スライド溝、502、スタイリング本体、521、ハーフシェルアセンブリ、5210、排気孔、5211、突出部、5212、受入れ溝、503、歯車、531、主動輪、532、軸孔、533、従動輪、535、歯車フレーム、5351、ボス、504、モーター、541、出力軸、505、ラック、506、揺動リンク、561、スライダー、563、枢動軸、565、操作レバー、507、スライドレール
【手続補正書】
【提出日】2023-01-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
毛髪巻き付け装置であって、
ハンドルと、
前記ハンドルに接続され、且つ排気孔が開けられ毛髪を巻き付けるためのケーシングを含むスタイリング本体と、
前記ハンドルとスタイリング本体との間に設けられた伝動機構とを含み、
前記スタイリング本体は前記ケーシングの内側に設けられた毛髪クランプ隙間をさらに含み、前記毛髪クランプ隙間の両側にはそれぞれ1つのクランプ部材が設けられ、少なくとも1つの前記クランプ部材が前記伝動機構に接続され、前記伝動機構は、毛髪クランプ隙間の伸長又は逆方向収縮を実現するための斜面整合構造
又はリンク機構を含む、ことを特徴とする毛髪巻き付け装置。
【請求項2】
前記伝動機構は、操作可能な移動ホルダーと、前記クランプ部材に平行に設置された支持板と、前記移動ホルダーと前記支持板との間に設けられた第1斜面整合構造と、前記支持板と前記クランプ部材との間に設けられた第2斜面整合構造とを含み、前記第1斜面整合構造は移動ホルダーの第1方向に沿った運動を支持板の前記スタイリング本体に対する昇降運動に変換し、前記第2斜面整合構造は前記支持板の昇降運動を前記クランプ部材の第2方向に沿った伸縮運動に変換する、ことを特徴とする請求項
1に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項3】
前記第1方向は横方向であり、前記移動ホルダーは前記横方向に沿って操作可能に並進し、前記スタイリング本体内に前記移動ホルダーが相対運動するスライドレールが固定され
、又は、
前記第1方向は縦方向を中心とする円周方向であり、前記移動ホルダーは前記円周方向に沿って操作可能に回転し、前記スタイリング本体は縦方向に沿って延伸することを特徴とする請求項
2に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項4】
前記第1斜面整合構造は、前記移動ホルダーと前記支持板の一方に設けられた第1傾斜部と、前記移動ホルダーと前記支持板の他方に設けられた第1摺動部と
、位置制限部を含み、前記第1摺動部と前記第1傾斜部は摺動可能に一致し、前記第1傾斜部の高さが前記移動ホルダーの移動方向に沿って逓減
し、前記位置制限部は、前記第1摺動部が前記第1傾斜部から離脱しないように第1傾斜部の上端に設けられる、ことを特徴とする請求項
2に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項5】
前記第2斜面整合構造は、前記支持板と前記クランプ部材の一方に設けられた第2傾斜部と、前記支持板と前記クランプ部材の他方に設けられた第2摺動部とを含み、前記第2摺動部と前記第2傾斜部は摺動可能に一致し、前記クランプ部材を押して並進させる、ことを特徴とする請求項
2に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項6】
前記第2傾斜部は前記支持板から前記クランプ部材延伸し、前記第2摺動部は前記クランプ部材から前記支持板に延伸し、前記第2傾斜部の自由端にアンダーカット部が設けられて前記第2摺動部が抜け落ちるのを防止する、ことを特徴とする請求項
5に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項7】
前記リンク機構は摺動部材及び一端が前記摺動部材に枢動可能に接続された揺動部材を含み、揺動部材の他端が前記クランプ部材に枢動可能に接続され、前記揺動部材は前記摺動部材の第1方向に沿った並進運動を前記クランプ部材の伸縮運動に変換する、ことを特徴とする請求項
1に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項8】
2つの前記クランプ部材にはいずれもリンク機構が接続され、前記2つのリンク機構が前記摺動部材を共用し、2つのリンク機構の揺動部材がそれぞれ前記摺動部材の両側に設けられ
、同一側の2つの揺動部材は相互に平行に設置される、ことを特徴とする請求項
7に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項9】
前記第1方向はスタイリング本体の縦軸線方向に垂直であり、前記リンク機構は前記クランプ部材と前記揺動部材を接続するための中間部材をさらに含み、前記中間部材はL字形に構成され、略横方向にした第1端部及び略縦方向にした第2端部を含み、前記第1端部には前記揺動部材の枢動軸が穿設するための孔が設けられ、前記第2端部は前記クランプ部材に固定接続される、ことを特徴とする請求項
8に記載の毛髪巻き付け装置。
【請求項10】
前記摺動部材はスライダーとして構成され、前記スタイリング本体内にスライドレールが固定設置され、前記スライダーは前記スライドレール内を往復運動
し、前記スライダーの自由端は前記スタイリングハウジングから突出し、操作部として構成される、ことを特徴とする請求項
8に記載の毛髪巻き付け装置。
【国際調査報告】