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  • 特表-殺菌・殺カビ性混合物 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-03
(54)【発明の名称】殺菌・殺カビ性混合物
(51)【国際特許分類】
   A01N 37/20 20060101AFI20230727BHJP
   A01P 3/00 20060101ALI20230727BHJP
   A01P 21/00 20060101ALI20230727BHJP
   A01N 25/00 20060101ALI20230727BHJP
   A01N 47/04 20060101ALI20230727BHJP
   A01N 37/32 20060101ALI20230727BHJP
   A01N 43/653 20060101ALI20230727BHJP
   A01N 43/40 20060101ALI20230727BHJP
   A01N 43/54 20060101ALI20230727BHJP
   A01N 59/26 20060101ALI20230727BHJP
   A01N 37/36 20060101ALI20230727BHJP
   A01N 43/90 20060101ALI20230727BHJP
   A01N 47/34 20060101ALI20230727BHJP
   A01N 43/80 20060101ALI20230727BHJP
   A01N 47/24 20060101ALI20230727BHJP
   A01N 65/28 20090101ALI20230727BHJP
   A01C 1/08 20060101ALI20230727BHJP
【FI】
A01N37/20
A01P3/00
A01P21/00
A01N25/00 102
A01N47/04 101
A01N37/32 101
A01N43/653 G
A01N43/653 C
A01N43/40 101A
A01N43/54 D
A01N59/26
A01N43/54 A
A01N37/36
A01N43/90 105
A01N47/34 A
A01N43/80 101
A01N47/24 G
A01N65/28
A01N43/40 101J
A01N43/54 F
A01C1/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023501412
(86)(22)【出願日】2021-07-08
(85)【翻訳文提出日】2023-03-10
(86)【国際出願番号】 IB2021056162
(87)【国際公開番号】W WO2022009154
(87)【国際公開日】2022-01-13
(31)【優先権主張番号】63/049,423
(32)【優先日】2020-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/139,269
(32)【優先日】2021-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
(71)【出願人】
【識別番号】517104138
【氏名又は名称】アダマ・マクテシム・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000741
【氏名又は名称】弁理士法人小田島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェルヌスキ,マッテオ
(72)【発明者】
【氏名】アビドール,ヨアブ
(72)【発明者】
【氏名】ローゼンムント,アレクサンドラ
【テーマコード(参考)】
2B051
4H011
【Fターム(参考)】
2B051AB01
2B051BA09
2B051BB01
2B051BB14
4H011AA01
4H011AB03
4H011BA06
4H011BB06
4H011BB09
4H011BB11
4H011BB14
4H011BB18
4H011BB22
4H011DD03
4H011DD04
4H011DF04
(57)【要約】
本発明は、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤を含む改善された組み合わせ、混合物及び組成物、並びにそれらの使用方法及び調製プロセスを提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
真菌感染に対して植物又は場所を処理する方法であって、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物又は場所に施用し、それにより真菌感染に対して植物又は場所を処理することを含み、
(i) 前記方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びある量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも、真菌感染に対してより有効であり、及び/又は
(ii) 前記ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、同じ量の一次殺菌・殺カビ剤がある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合と比較して、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ効力を改善する、方法。
【請求項2】
前記ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、植物の処理領域内、及び/又は植物の未処理領域内のある量の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ効力を改善する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
a)前記ある量フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合の一次殺菌・殺カビ剤に対する真菌の感受性と比較して、一次殺菌・殺カビ剤に対する真菌の感受性を増大させるのに有効であり、及び/又は
b)前記ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合のある量の一次殺菌・殺カビ剤バイオアベイラビリティと比較して、ある量の一次殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティを増大させるのに有効であり、
それにより、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ効力を改善する、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
バイオアベイラビリティを増大させることが、植物中への一次殺菌・殺カビ剤の浸透を増加させること、及び/又は植物の内部への一次殺菌・殺カビ剤の移動を増加させることを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
真菌感染に対して植物又は土壌を処理することが:
a. 真菌菌糸体形成を阻害すること、
b. 植物又は場所上の植物病原性疾患を防除すること、
c. 植物又は場所を真菌攻撃から保護すること、
d. 植物又は場所の真菌感染を予防すること、
e. 植物又は場所を冒す真菌疾患を制御すること、
f. 植物又は場所を冒す真菌病原体、真菌病原体群又は真菌病原体クラスを制御すること、及び/又は
g. 植物又は場所の真菌感染を低減すること
を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
真菌感染に対して植物又は土壌を処理することが、真菌菌糸体形成を阻害することを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は:
ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びある量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合と比較して、
a. 真菌感染に対する保護、及び/又は真菌感染の制御の期間を延長する、及び/又は
b. 真菌制御のレベルの達成に必要な時間量を減少させる
のに有効である、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、組み合わせが施用されない、同じタイプ及び程度の真菌感染に冒された植物の発育と比較して、植物の発育を改善するのに有効である、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
植物の発育を改善することが、根系を増強すること、植物の苗条を増強すること、植物の活力を増強すること、葉上の緑化効果を増強すること、及び/又は植物の潜在的な収量を向上させることを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
植物の発育を改善することが、葉上の緑化効果を増強することを含む、請求項8又は9に記載の方法。
【請求項11】
施用されるフタルイミド殺菌・殺カビ剤の量が、フタルイミド殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合のフタルイミド殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
施用される一次殺菌・殺カビ剤の量が、一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない、請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
フタルイミド殺菌・殺カビ剤が、キャプタン、フォルペット、カプタホール、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される、請求項1~12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
一次殺菌・殺カビ剤が、多部位接触殺菌・殺カビ剤、QiI殺菌・殺カビ剤(キノン内部阻害剤)、QoI殺菌・殺カビ剤(キノン外部阻害剤)、QoSI殺菌・殺カビ剤(キノン外部スティグマテリンサブサイト阻害剤)、SDHI殺菌・殺カビ剤(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤、フェニルアミド殺菌・殺カビ剤、メチル-ベンゾイミダゾール-カルバメート、(MBC)殺菌・殺カビ剤、カルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤、天然殺菌・殺カビ剤、アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤、ヒドロキシ-(2-アミノ)-ピリミジン殺菌・殺カビ剤、ホスホネート殺菌・殺カビ剤、植物抽出物殺菌・殺カビ剤、ケト-レダクターゼ還元酵素阻害剤殺菌・殺カビ剤、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤(PP)、アリールフェニル-ケトン殺菌・殺カビ剤、アミン殺菌・殺カビ剤、ジニトロアニリン殺菌・殺カビ剤、アザナフタレン殺菌・殺カビ剤、ベンゾチアジアゾール殺菌・殺カビ剤、カルバメート殺菌・殺カビ剤、シアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤、ジニトロフェニル-クロトネート殺菌・殺カビ剤、グルコピラノシル抗生物質殺菌・殺カビ剤、テトラゾリルオキシム殺菌・殺カビ剤、チアゾリジン殺菌・殺カビ剤、オキシステロール結合タンパク質阻害剤(OSBPI)殺菌・殺カビ剤、チオフェンカルボキサミド殺菌・殺カビ剤、フェニルアセトアミド殺菌・殺カビ剤、フェニル尿素殺菌・殺カビ剤、ポリエン殺菌・殺カビ剤、pyr-ヒドラゾン殺菌・殺カビ剤、ピリミジンアミン殺菌・殺カビ剤、ピリミジノン殺菌・殺カビ剤、殺菌・殺カビ剤(B)及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される殺菌・殺カビ剤(A)である、請求項1~13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
a. 多部位接触殺菌・殺カビ剤が、チオカルバメート、マレイミド、キノキサリン、キノン、トリアジン、ビス-グアニジン、スルファミド、クロロニトリル、ジチオ-カルバメート、無機殺菌・殺カビ剤及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択され、
b. QiI(キノン内部阻害剤)が、アミスルブロム、シアゾファミド、フェンピコキサミド及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択され、
c. QoI(キノン外部阻害剤)が、アゾキシストロビン、クレソキシム-メチル、ピコキシストロビン、フルオキサストロビン、ジモキシストロビン、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン、クモキシストロビン、フェナミンストロビン、ピラメトストロビン、トリクロピリカルブ、ピリベンカルブ、ピラオキシストロビン、メチルテトラプロール、マンデストロビン、ファモキサドン、オリザストロビン、エノキサストロビン、ピラクロストロビン、フルオキサストロビン、フルフェノストリン(flufenostrin)、フルフェノキシストロビン、メトミノストロビン、トリクロピリカルブ;ピリミノストロビン、フロリルピコキサミド、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択され、
d. QoSI(キノン外部スティグマテリン阻害剤)がアメトクトラジンであり、
e. SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤が、フルキサピロキサド、ペンフルフェン、ビキサフェン、イソピラザム、セダキサン、ベンゾビンジフルピル、チフルザミド、イソフェタミド、フルオピラム、ピジフルメトフェン、ピラジフルミド、フルトラニル、カルボキシン、ボスカリド、フルインダピル、ペンチオピラド、イソフルシプラムインピルフルキサム、フラメトピル、ベノダニル、メプロニル、フェンフラム、オキシカルボキシン、ピラプロポイン、フルベネテラム、キノフメリン及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択され、
f. 脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)が、イプコナゾール、テブコナゾール、メトコナゾール、フェンブコナゾール、ブロムコナゾール、テトラコナゾール、フルトリアホール、ペンコナゾール、ジフェノコナゾール、プロチオコナゾール、エポキシコナゾール、メフェントリフルコナゾール、トリチコナゾール、イマザリル、プロクロラズ、ロブタニル、アザコナゾール、エタコナゾール、ビテルタノール、フルキンコナゾール、ミクロブタニル、フルシラゾール、シプロコナゾール、トリアジメノール、ヘキサコナゾール、シメコナゾール、イミベンコナゾール、ジニコナゾール、ピリソキサゾール及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択され、
g. フェニルアミド殺菌・殺カビ剤が、ベナラキシル、メタラキシル、キララキシル、メフェノキサム、メタラキシル-M及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択され、
h. OSBPI殺菌・殺カビ剤が、フルオキサピプロリン、オキサチアピプロリン及びそれらの組み合わせからなる群から選択され、
i. MBC殺菌・殺カビ剤が、カルベンダジム、チアベンダゾール、チオファネート-メチル及びそれらの組み合わせからなる群から選択され、
j. ケト-レダクターゼ還元酵素阻害剤殺菌・殺カビ剤が、フェンヘキサミド、フェンピラザミン及びそれらの組み合わせからなる群から選択され、
k. カルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤が、ベンチアバリカルブ、ジメトモルフ、イプロバリカード(iprovalicard)、マンジプロパミド、バリフェナレート及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択され、
l. ベンズアミド殺菌・殺カビ剤が、フルオピコリド、フルオピモミド、ゾキサミド及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択され、
m. フェニルピロール殺菌・殺カビ剤が、フルジオキソニル、フェンピクロニル及びそれらの組み合わせからなる群から選択され、
n. アリールフェニル-ケトン殺菌・殺カビ剤が、メトラフェノン、ピリオフェノン及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択され、
o. アミン殺菌・殺カビ剤が、フェンプロピジン、スピロキサミン及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択され、
p. ジニトロアニリン殺菌・殺カビ剤が、フルアジナム、2、6-ジニトロ-アニリン殺菌・殺カビ剤、及びそれらの組み合わせからなる群から選択され、
q. アザナフタレン殺菌・殺カビ剤がプロキナジドであり、
r. ベンゾチアジアゾール殺菌・殺カビ剤がアシベンゾラル-S-メチルであり、
s. カルバメート殺菌・殺カビ剤が、プロパモカルブ、ヨードカルブ、プロチオカル
ブ及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択され、
t. シアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤がシモキサニルであり、
u. ジニトロフェニル-クロトネート殺菌・殺カビ剤がメプチルジノカップであり、
v. グルコピラノシル抗生物質殺菌・殺カビ剤がバリダマイシンであり、
w. テトラゾリルオキシム殺菌・殺カビ剤がピカルブトラゾクスであり、
x. チアゾリジン殺菌・殺カビ剤がフルチアニルであり、
y. チオフェンカルボキサミド殺菌・殺カビ剤がシルチオファムであり、
z. 天然殺菌・殺カビ剤がラミナランであり、
aa. フェニルアセトアミド殺菌・殺カビ剤がシフルフェナミドであり、
bb. フェニル尿素殺菌・殺カビ剤がペンシクロンであり、
cc. ポリエン殺菌・殺カビ剤がナタマイシンであり、
dd. pyr-ヒドラゾン殺菌・殺カビ剤がフェリムゾンであり、
ee. ピリミジンアミン殺菌・殺カビ剤がジフルメトリムであり、
ff. アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤が、シプロジニル、メパニピリム、ピリメタニル及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択され、
gg. ヒドロキシ-(2-アミノ)-ピリミジン殺菌・殺カビ剤が、ブピリメート、ジメチリモール、エチリモール及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択され、
hh. 殺菌・殺カビ剤(B)が、テブフロキン、トルプロカルブ、ジクロベンチアゾクス、アミノピリフェン、ジピメチトロン及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択され、
ii. ホスホネート殺菌・殺カビ剤が、ホセチル-Al、K-ホスホネート、亜リン酸及びその塩、並びにそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択され、
jj. 植物抽出物殺菌・殺カビ剤が、ティーツリー(Melaleuca alternifolia)から抽出された殺菌・殺カビ剤、ウィングレア・グルティノーサ(Swinglea glutinosa)から抽出された殺菌・殺カビ剤、殺菌・殺カビ剤抽出オオイタドリ(Reynoutria sachalinensis)、ルピナス小植物の子葉から抽出された殺菌・殺カビ剤、植物油から抽出された殺菌・殺カビ剤、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択され、並びに/又は
kk. ピリミジノン殺菌・殺カビ剤が、フルオロピリミジノン殺菌・殺カビ剤、好ましくは式Iの5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オン
【化3】
である、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
組み合わせが、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と、メフェントリフルコナゾール、ジフェノコナゾール、プロチオコナゾール、テブコナゾール、ジメトモルフ、マンジプロパミド、バリフェナレート、マンデストロビン、メチルテトラプロール、アゾキシストロビン、ピラクロストロビン、ピジフルメトフェン、ビキサフェン、フルインダピル、フルトラニル、インピルフルキサム、イソフルシプラム、イソピラザム、ペンフルフェン、ペンチオピラド、ピラジフルミド、セダキサン、チフルザミド、ベンゾビンジフルピル、ボスカリド、フルオピラム、フルキサピロキサド、イソフェタミド、スピロキサミン、カルベンダジム、チオファネート-メチル、キララキシル、フェンピコキサミド、アミスルブロム、アメトクトラジン、フルジオキソニル、K-ホスホネート、フルオピコリド、硫黄、ティーツリー(Melaleuca alternifolia)から抽出された植物抽出物殺菌・殺カビ剤、オオイタドリ(Reynoutria sachalinensis)から抽出された植物抽出物殺菌・殺カビ剤、ウィングレア・グルティノーサ(Swinglea glutinosa)から抽出された植物抽出物殺菌・殺カビ剤、ルピナス小植物の子葉から抽出された植物抽出物殺菌・殺カビ剤、フルアジナム、プロパモカルブ、ピカルブトラゾクス、シプロジニル、メトラフェノン、シフルフェナミド、フェンヘキサミド、ラミナラン、オキサチアピプロリン、フルオキサピプロリン、ペンシクロン、ナタマイシン、フェンプロピジン、イマザリル、プロクロラズ、ホセチル-Al、メフェノキサム、ゾキサミド、シモキサニル、植物油から抽出された植物抽出殺菌・殺カビ剤、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される一次殺菌・殺カビ剤とを含む、請求項1~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
組み合わせが2つの一次殺菌・殺カビ剤を含む、請求項1~16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
2つの一次殺菌・殺カビ剤が:
a. アミン殺菌・殺カビ剤及びシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤、
b. アミン殺菌・殺カビ剤及び植物抽出物殺菌・殺カビ剤、
c. アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤及びシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤、
d. アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤及びアミン殺菌・殺カビ剤、
e. アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤及び植物抽出殺菌・殺カビ剤、
f. ベンズアミド殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤、
g. ベンズアミド殺菌・殺カビ剤及び植物抽出物殺菌・殺カビ剤、
h. ベンズアミド殺菌・殺カビ剤及びアニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤、
i. ベンズアミド殺菌・殺カビ剤及びアミン殺菌・殺カビ剤、
j. ベンズアミド殺菌・殺カビ剤及びシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤,
k. ホスホネート殺菌・殺カビ剤及びシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤、
l. CAA殺菌・殺カビ剤及びアミン殺菌・殺カビ剤、
m. CAA殺菌・殺カビ剤及びホスホネート殺菌・殺カビ剤、
n. CAA殺菌・殺カビ剤及びシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤、
o. CAA殺菌・殺カビ剤及びアニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤、
p. CAA殺菌・殺カビ剤及び植物抽出物殺菌・殺カビ剤、
q. CAA殺菌・殺カビ剤及びベンズアミド殺菌・殺カビ剤、
r. CAA殺菌・殺カビ剤及びQoI、
s. DMI殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤、
t. DMI殺菌・殺カビ剤及びシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤、
u. DMI殺菌・殺カビ剤及びCAA殺菌・殺カビ剤、
v. DMI殺菌・殺カビ剤及びベンズアミド殺菌・殺カビ剤、
w. DMI殺菌・殺カビ剤及び植物抽出物殺菌・殺カビ剤、
x. DMI殺菌・殺カビ剤及びアニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤、
y. DMI殺菌・殺カビ剤及びアミン殺菌・殺カビ剤、
z. SDHI殺菌・殺カビ剤及びアミン殺菌・殺カビ剤、
aa. QoI殺菌・殺カビ剤及びアミン殺菌・殺カビ剤、
bb. フェニルアミド殺菌・殺カビ剤及びDMI殺菌・殺カビ剤、
cc. フェニルアミド殺菌・殺カビ剤及びCAA殺菌・殺カビ剤
dd. フェニルピロール殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤、
ee. フェニルピロール殺菌・殺カビ剤及びDMI殺菌・殺カビ剤、
ff. フェニルピロール殺菌・殺カビ剤及びSDHI殺菌・殺カビ剤、
gg. フェニルピロール殺菌・殺カビ剤及びMBC殺菌・殺カビ剤、
hh. QoI殺菌・殺カビ剤及び植物抽出物殺菌・殺カビ剤、
ii. QoI殺菌・殺カビ剤及びアニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤、
jj. QoI殺菌・殺カビ剤及びアミン殺菌・殺カビ剤、
kk. QoI殺菌・殺カビ剤及びシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤、
ll. SDHI殺菌・殺カビ剤及びシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤、
mm. アミン殺菌・殺カビ剤及びSDHI殺菌・殺カビ剤、
nn. アミン殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤、
oo. SDHI殺菌・殺カビ剤及びアミン殺菌・殺カビ剤、
pp. SDHI殺菌・殺カビ剤及びアニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤、
qq. SDHI殺菌・殺カビ剤及びベンズアミド殺菌・殺カビ剤、
rr. SDHI殺菌・殺カビ剤及びDMI殺菌・殺カビ剤、
ss. SDHI殺菌・殺カビ剤及び植物抽出物殺菌・殺カビ剤、
tt. SDHI殺菌・殺カビ剤及びCAA殺菌・殺カビ剤、
uu. SDHI殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤、
vv. SDHI殺菌・殺カビ剤及びフェニルピロール殺菌・殺カビ剤、
ww. フェニルピロール殺菌・殺カビ剤及びフェニルアミド殺菌・殺カビ剤、
xx. フェニルピロール殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤、
yy. SDHI殺菌・殺カビ剤及びDMI殺菌・殺カビ剤、
zz. SDHI殺菌・殺カビ剤及びフェニルピロール殺菌・殺カビ剤、
aaa. SDHI殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤、並びに
bbb. MBC殺菌・殺カビ剤及びフェニルアミド殺菌・殺カビ剤
からなる群から選択される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
2つの一次殺菌・殺カビ剤が:
a. フェンプロピジン及びSDHI殺菌・殺カビ剤、
b. フェンプロピジン及びQoI殺菌・殺カビ剤、
c. チオファネート-メチル及びキララキシル、
d. プロチオコナゾール及びアゾキシストロビン、
e. ジフェノコナゾール及びピラクロストロビン、
f. ジメトモルフ及びホセチル-Al、
g. フルキサピロキサド及びピコキシストロビン、
h. フルキサピロキサド及びプロチオコナゾール、並びに
i. ホセチル-Al及びシモキサニル
からなる群から選択される、請求項17又は18に記載の方法。
【請求項20】
組み合わせが3つの一次殺菌・殺カビ剤を含む、請求項1~16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
3つの一次殺菌・殺カビ剤が:
a. SDHI殺菌・殺カビ剤、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤、
b. SDHI殺菌・殺カビ剤、DMI殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤、及び
c. SDHI殺菌・殺カビ剤、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤
からなる群から選択される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
組み合わせが4つの一次殺菌・殺カビ剤を含む、請求項1~16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
4つの一次殺菌・殺カビ剤が、SDHI殺菌・殺カビ剤、DMI殺菌・殺カビ剤、QoI殺菌・殺カビ剤及びフェニルアミド殺菌・殺カビ剤である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
一次殺菌・殺カビ剤が殺菌・殺カビ剤Iであり、殺菌・殺カビ剤Iが、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤(SDHI)殺菌・殺カビ剤、脱メチル化阻害剤(DMI)殺菌・殺カビ剤、キノン外部阻害剤(QoI)殺菌・殺カビ剤、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される、請求項1~13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
殺菌・殺カビ剤Iが、フルキサピロキサド、ビキサフェン、プロクロラズ、メフェントリフルコナゾール、アゾキシストロビン、フルオピラム、ペンチオピラド、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
フタルイミド殺菌・殺カビ剤がフォルペットであり、殺菌・殺カビ剤Iが、フルオピラム、フルキサピロキサド、ビキサフェン、ペンチオピラド、プロクロラズ、メフェントリフルコナゾール、及びアゾキシストロビンからなる群から選択される、請求項24又は25に記載の方法。
【請求項27】
フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比が、150:1~1:150である、請求項1~26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比が、100:1~1:100、50:1~1:50、20:1~1:20、10:1~1:10、5:1~1:5又は2:1~1:2である、請求項1~26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
a. フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤が、一緒に施用される、
b. フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤が、別々に施用される、
c. フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤が、同時に施用される,
d. フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤が、同時期に施用される、又は
e. フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤が、順次施用される
請求項1~28のいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤が、土壌施用として、葉面施用として、種子処理として、及びそれらのいずれかの組み合わせで施用される、請求項1~29のいずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤が、治癒的処理、予防的処理、持続的処理及びそれらのいずれかの組み合わせとして施用される、請求項1~30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
組み合わせが0.1g a.i./ha~10000g a.i./haの割合で施用される、請求項1~31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
フタルイミド殺菌・殺カビ剤が10~400g a.i./haの割合で施用される、請求項1~32のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
一次殺菌・殺カビ剤が100~2000g a.i./haの割合で施用される、請求項1~33のいずれか1項に記載の方法。
【請求項35】
フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤が、種子処理として施用され、施用量が2g/100kg種子~400g/100kg種子である、請求項1~30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
植物が、コムギ、ライムギ、オオムギ、ライコムギ、カラス麦、ソルガム、米、トウモロコシ、野菜、果樹、ブドウ、柑橘類の果実、ソフトベリー、バナナ、ジャガイモ、タバコ、綿、大豆、セイヨウアブラナ、ヒマワリ、ピーナツ、コーヒー、豆類、テンサイ、又はサトウキビである、請求項1~35のいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
a. 野菜が、トマト、コショウ、ウリ科植物、キャベツ、ブロッコリー、レタス、ホウレンソウ、カリフラワー、メロン、スイカ、キュウリ、ニンジン及びタマネギからなる群から選択され、
b. 果樹が、クルミ、ヘーゼルナッツ油、ピスタチオ、ココア、キウイ、ベリー、オリーブ、アーモンド、パイナップル、リンゴ、洋ナシ、プラム、モモ、アンズ及びサクランボからなる群から選択され、
c. 柑橘類の果実が、例えばオレンジ、レモン、グレープフルーツ及びライムからなる群から選択され、
d. ソフトベリーが、イチゴ、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー及びグーズベリーからなる群から選択され、
e. 豆類が、エンドウ、豆、レンズマメ及びヒヨコマメからなる群から選択される、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
真菌病原体が、野菜、セイヨウアブラナ、テンサイ及び米上のアルテルナリア(Alternaria)種、例えば、トマト中のA.ソラニ(A.solani)又はキュウリ又はメロン中のA.ククメリナ(A.cucumerina);テンサイ及び野菜上のアファノマイセス(Aphanomyces)種;穀類、豆類及び野菜上のアスコチタ(Ascochyta)種;トウモロコシ、穀類、米及び芝生上のビポラリス(Bipolaris)及びドレクスレラ(Drechslera)種、例えば、トウモロコシ上のD.マイジス(D.maydis);穀類上のブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)(うどんこ病);イチゴ、野菜及び花上のボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)(灰色カビ病)又はタマネギ上のB.アクラダ(B.aclada);レタス上のブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae);テンサイ中のC.ベティコラ(C.beticola)又は大豆中のC.キクチイ(C.kikuchii)のような、トウモロコシ、大豆、米、テンサイ及びコーヒー上のセルコスポラ(Cercospora)種;数種の作物上のクラドスポリウム(Cladosporium)種;ライムギ上のクラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea);トウモロコシ、穀類、米上のコクリオボルス(Cochliobolus)種、例えば穀類上のコクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)、米上のコクリオボルス・ミヤベアヌス(Cochliobolus miyabeanus);野菜、大豆及び綿上のコレトトリクム(Colletotricum)種、例えばコショウ及び大豆中のコレトトリクム・トルンカツム(Colletotrichum truncatum);トウモロコシ、穀類、米及び芝生上のドレクスレラ(Drechslera)種及びピレノホラ(Pyrenophora)種、例えば、オオムギ上のD.テレス(D.teres)又はコムギ上のD.トリチシ-レペンティス(D.tritici-repentis);ファエオアクレモニウム・クラミドスポルム(Phaeoacremonium chlamydosporum)、P.アレオフィルム(P.Aleophilum)及びフォミチポリア・プンクタタ(Fomitiporia punctata)(フェリヌス・プンクタツス(Phellinus punctatus)と同義)を原因とする、ブドウのつる上のエスカ、トウモロコシ上のエキセロヒルム(Exserohilum)種;キュウリ上のエリシフェ・シコラセアルム(Erysiphe cichoracearum)及びスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea);様々な植物上のフサリウム(Fusarium)及びベルチシリウム(Verticillium)種、例えば、穀類上のフサリウム・グラミネアルム(Fusarium graminearum)又はフサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)又は多数の植物、例えば、例えばトマト上のF.オキシスポルム(F.oxysporum);穀類上のガエウマノマイセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis);穀類及び米上のギベレラ(Gibberella)種(例えば米上のギベレラ・フジクロイ(Gibberella fujikuroi));米上の穀粒染色複合体;トウモロコシ及び米上のヘルミントスポリウム(Helminthosporium)種;コーヒー上のヘミレイア・バスタトリクス(Hemileia vastatrix);穀類上のミクロドキウム・ニバレ(Microdochium nivale);数種の作物上のミコスファエレラ(Mycosphaerella)種、例えば、アブラナ属(brassica)上のM.ブラシシコラ(M.brassicicola);穀類上のパラスタゴノスポラ・ノドルム(Parastagonospora nodorum);キャベツ、豆類及び球根のある植物上のペロノスポラ(Peronospora)種、例えば、キャベツ上のP.ブラシカエ(P.brassicae)又はタマネギ上のP.デストルクトル(P.destructor);大豆上のファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)及びファコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae);大豆、ウリ科植物、トマト及びアブラナ属上のフォーマ(Phoma)種;大豆、ヒマワリ及びブドウ上のフォモプシス(Phomopsis)種;ジャガイモ及びトマト上のフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans);様々な植物上のフィトフトラ(Phytophthora)種、例えば、ピーマン上のP.カプシチ(P.capsici)、柑橘類中のP.シトロフトラ(P.citrophthora)及びP.シトリコラ(P.citricola);ブドウのつる上のプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola);様々な植物上のプレオスポラレス(Pleosporales)、例えば、アルファルファ、トマト及びヒヨコマメ中のプレオスポラ・ヘルバルム(Pleospora herbarum);穀類上のシュードセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoides);様々な植物上のシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)、例えば、キュウリ上のP.クベンシス(P.cubensis)又はホップ上のP.フミリ(P.humili);米上のピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)、コルチシウム・ササキイ(Corticium sasakii)、サロクラジウム・オリザエ(Sarocladium oryzae)、S.アテヌアツム(S.attenuatum)、エンチロマ・オリザエ(Entyloma oryzae);芝生及び穀類上のピリクラリア・グリセア(Pyricularia grisea);芝生、米、トウモロコシ、綿、セイヨウアブラナ、ヒマワリ、テンサイ、野菜及び他の植物上のピシウム種(Pythium spp.)、例えば、様々な植物上のP.ウルチムム(P.ultimum)、芝生上のP.アファニデルマツム(P.aphanidermatum);穀類、オオムギ及び綿上のラムラリア(Ramularia)種、例えば、オオムギ上のラムラリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)及び綿上のラムラリア・アレオラ(Ramularia areola);綿、米、ジャガイモ、芝生、トウモロコシ、セイヨウアブラナ、テンサイ、野菜上の及び様々な植物上のリゾクトニア(Rhizoctonia)種、例えば、ビート及び様々な植物上のR.ソラニ(R.solani);オオムギ、ライムギ及びライコムギ上のリンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis);ナタネ、ヒマワリ及びレタス上のスクレロチニア(Sclerotinia)種;レタス中のS.ラクツカエ(S.lactucae)のような、数種の作物上のセプトリア(Septoria)種;コムギ上のErysiphe種、例えばErysiphe graminis;ブドウのつる上のエリシフェ(Erysiphe)(ウンシヌラ(Uncinula)と同義)ネカトル(necator);トウモロコシ及び芝生上のセトスファエリア(Setosphaeria)種;トウモロコシ上のスファセロテカ・レイリアナ(Sphacelotheca reiliana);大豆及び綿上のチエラビオプシス(Thielaviopsis)種;穀類上のチレチア(Tilletia)種;穀類、トウモロコシ及びサトウキビ上のウスチラゴ(Ustilago)種、例えば、トウモロコシ上のU.マイジス(U.maydis)の1つ以上である、請求項1~37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
ある量の一次殺菌・殺カビ剤及びある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤を含む改善された組み合わせ。
【請求項40】
組み合わせが、
a. 相乗効果がある、
b. ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤が、同じ量の一次殺菌・殺カビ剤がある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合と比較して、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ効力を改善する、
c. より少ない量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び/又は一次殺菌・殺カビ剤を使用して、実質的に同様のレベルの殺菌・殺カビ効力が達成される、
d. ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤が、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合のある量の一次殺菌・殺カビ剤に対する真菌の感受性と比較して、ある量の一次殺菌・殺カビ剤に対する真菌の感受性を増加させるのに有効である、
e. ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤が、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合のある量の一次殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティと比較して、ある量の一次殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティを増大させるのに有効である、
f. 組み合わせが、同じ量の各殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも、真菌感染に対する植物又は場所の処理においてより有効である、
g. 組み合わせが、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びある量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも、真菌感染に対する保護、及び/又は真菌感染の制御の期間を延長する、
h. 組み合わせが、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びある量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも、真菌制御のレベルの達成に必要な時間量を減少させる、
i. 組み合わせが、組み合わせが施用されない、同じタイプ及び程度の真菌感染に冒された植物の発育と比較して、植物発育を改善する、及び/又は
j. ある量の一次殺菌・殺カビ剤及びある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤が、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びある量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも、真菌感染に対して植物又は場所を処理するのに有効である
点で、改善された組み合わせである、請求項39に記載の組み合わせ。
【請求項41】
真菌感染に対して植物又は土壌を処理することが:
a. 真菌菌糸体形成を阻害すること、
b. 植物又は場所上の植物病原性疾患を防除すること、
c. 植物又は場所を真菌攻撃から保護すること、
d. 植物又は場所の真菌感染を予防すること、
e. 植物又は場所を冒す真菌疾患を制御すること、
f. 植物又は場所を冒す真菌病原体、真菌病原体群又は真菌病原体クラスを制御すること、
g. 植物又は場所を冒す真菌病原体、真菌病原体群又は真菌病原体クラスを原因とする真菌疾患を制御すること、及び/又は
h. 植物又は場所の真菌感染を低減すること
を含む、請求項40に記載の組み合わせ。
【請求項42】
a. フタルイミド殺菌・殺カビ剤が、キャプタン、フォルペット、カプタホール、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択され、
b. 一次殺菌・殺カビ剤が、多部位接触殺菌・殺カビ剤、QiI殺菌・殺カビ剤(キノン内部阻害剤)、QoI殺菌・殺カビ剤(キノン外部阻害剤)、QoSI殺菌・殺カビ剤(キノン外部スティグマテリンサブサイト阻害剤)、SDHI殺菌・殺カビ剤(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤、フェニルアミド殺菌・殺カビ剤、メチル-ベンゾイミダゾール-カルバメート、(MBC)殺菌・殺カビ剤、カルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤、天然殺菌・殺カビ剤、アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤、ヒドロキシ-(2-アミノ)-ピリミジン殺菌・殺カビ剤、ホスホネート殺菌・殺カビ剤、植物抽出物殺菌・殺カビ剤、ケト-レダクターゼ還元酵素阻害剤殺菌・殺カビ剤、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤(PP)、アリールフェニル-ケトン殺菌・殺カビ剤、アミン殺菌・殺カビ剤、ジニトロアニリン殺菌・殺カビ剤、アザナフタレン殺菌・殺カビ剤、ベンゾチアジアゾール殺菌・殺カビ剤、カルバメート殺菌・殺カビ剤、シアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤、ジニトロフェニル-クロトネート殺菌・殺カビ剤、グルコピラノシル抗生物質殺菌・殺カビ剤、テトラゾリルオキシム殺菌・殺カビ剤、チアゾリジン殺菌・殺カビ剤、オキシステロール結合タンパク質阻害剤(OSBPI)殺菌・殺カビ剤、チオフェンカルボキサミド殺菌・殺カビ剤、フェニルアセトアミド殺菌・殺カビ剤、フェニル尿素殺菌・殺カビ剤、ポリエン殺菌・殺カビ剤、pyr-ヒドラゾン殺菌・殺カビ剤、ピリミジンアミン殺菌・殺カビ剤、ピリミジノン殺菌・殺カビ剤、殺菌・殺カビ剤(B)及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される
請求項39~41のいずれか1項に記載の組み合わせ。
【請求項43】
組み合わせが、混合物、好ましくはタンクミックスである、請求項39~42のいずれか1項に記載の組み合わせ。
【請求項44】
組み合わせが組成物である、請求項39~42のいずれか1項に記載の組み合わせ。
【請求項45】
フタルイミド殺菌・殺カビ剤、一次殺菌・殺カビ剤、及び少なくとも1つの農業的に許容される担体を含む組成物。
【請求項46】
組成物中のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤の量が、組成物の総重量を基準として約0.5%~約95重量%である、請求項45に記載の組成物。
【請求項47】
組成物が即時混合物製剤である、請求項45又は46に記載の組成物。
【請求項48】
組成物が、界面活性剤、固体希釈剤、液体希釈剤、補助剤及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの農業的に許容される添加剤を含む、請求項45~47のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項49】
フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤を含む組成物の調製プロセスであって、前記プロセスは、(i)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びある量の一次殺菌・殺カビ剤を得る工程と、(ii)得られた量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び得られた量の一次殺菌・殺カビ剤を混合して組成物を得る工程とを含む、プロセス。
【請求項50】
請求項39~48のいずれか1項に記載の組み合わせ又は組成物を含むパッケージ。
【請求項51】
本発明は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを真菌に施用し、それにより、ある量の一次殺菌・殺カビ剤に対する真菌の感受性を増大させることを含む、ある量の一次殺菌・殺カビ剤に対する真菌の感受性を増大させる方法を提供する。
【請求項52】
植物に対するある量の一次殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティを増大させる方法であって、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物に施用し、それにより、ある量の一次殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティを増大させることを含む、方法。
【請求項53】
ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを真菌に施用し、それにより真菌菌糸体形成を阻害することを含む、真菌菌糸体形成の阻害方法。
【請求項54】
植物又は場所へのある量の一次殺菌・殺カビ剤の施用からの真菌感染に対する保護、及び/又は真菌感染の制御の期間を延長する方法であって、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物又は場所に施用することを含む、方法。いくつかの態様では、植物は作物植物である。
【請求項55】
植物又は場所へのある量の一次殺菌・殺カビ剤の施用から真菌制御のレベルを達成するのに必要な時間量を減少させる方法であって、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物又は場所に施用することを含む、方法。
【請求項56】
真菌感染に冒された植物の発育を改善する方法であって、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物又はその場所に施用して、組み合わせが施用されない、同じタイプ及び程度の真菌感染に冒された植物の発育と比較して植物の発育を改善することを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願を通して、様々な刊行物が引用される。本明細書で言及される文献及び刊行物の開示は、参照によりその全体が本出願に組み込まれる。
【0002】
本主題の分野
本発明は、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤を含む改善された組み合わせ、混合物及び組成物、並びにそれらの使用方法及び調製プロセスを提供する。
【背景技術】
【0003】
殺菌・殺カビ剤は、真菌を原因とする損傷に対して植物を保護するように作用する天然又は合成起源の化合物である。農業における殺菌・殺カビ剤の施用、例えば作物の保護及び改善された生産性に由来する利益にもかかわらず、今日では、農薬の集中的な使用に関連する潜在的な健康上のリスクのために、田畑で使用される殺菌・殺カビ剤の量を減少させることが望ましい。
【0004】
真菌の攻撃に関連する別の重要な問題は、作物の全体的な収量の減少をもたらす栄養素の損失である。1つの単一活性成分を含む組成物は、疾患に対して限られた制御を示している。従って、作物への真菌攻撃に対する制御を提供し、作物中の多量の栄養素を保存しながらより高い収量を可能にする、新規な混合物及び処理方法が必要とされている。
【0005】
植物中への殺菌・殺カビ剤の浸透を増加させる方法も必要とされている。例えば、ジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)は、温帯地域におけるコムギセプトリア(septoria)に関与する主な真菌病原体である。一次接種が疫学的サイクルを開始し、最初の葉面感染をもたらすのは秋である。次いで無症候性の潜伏期が始まり、粉胞子器が出現する前に14~21日間続く。これらの生殖構造は、主に雨の間に飛散することによって胞子形成病変から短距離にわたって広がることができる粉胞子を含む。初回接種から最初の症状が現れたらすぐに、処理の決定を下さなければならない。しかしながら、症状の目視観察は、14~21日前に起こった感染を反映している。全身性分子(即ち、植物組織に浸透し、移動することができる分子)の使用は、疾患がまだ潜伏している葉に治癒的に作用することを可能にするべきである。次いで、真菌の発生が戻らない点に達する前に、組織内で発生する病原体と、それに到達しようとする全身活性成分との間で、レースが続く。これに関連して、これらの分子の浸透速度は、処理の有効性を調節する必須の基準の1つであり、潜伏する感染の状況を補うことを可能にする。
【0006】
さらに、単一の殺菌・殺カビ剤の反復使用により、殺菌・殺カビ剤に対する耐性が度々発生する。多くのいわゆる治癒的活性成分が公知であり、セプトリアに対する分野で使用されており、これらの分子の全てはユニサイトであり、これはそれらが標的真菌病原体を単一の作用部位で強い選択圧にさらすことを意味する。従って、これらの分子は、集団における耐性の急速な発達及び伝播に直面し、それ故、耐性管理戦略にとって好ましくない。一旦耐性が発達すると、活性を回復、再建、増加及び/又は延長する必要がある。さらに、多くの公知の殺菌・殺カビ剤は特定の作物に有効であり、限られた活性を有する。田畑での有効性及び収量の損失を引き起こすこれらの状況の一般化を回避するために、技術専門家は、異なる作用モード又は多部位作用を有する活性成分の使用を推奨している。それらに対する特異的な耐性は確立又は予想されていない。それらのほとんどは、いわゆる「接触抵抗性」であり、植物組織に浸透することができず、従って、予防的有効性のみが可能である。従って、2元混合物の使用は、これらの活性成分を組み合わせて、より大き
な有効性及びより良好な耐性管理をもたらす機会を提供する。しかしながら、それはまた、一方の分子が他方に有し得る影響に関して複雑さをもたらし、これは、各分子の有効性を予想外の方法で調節する可能性がある。
【0007】
植物における殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティを増大させる方法を見出す必要性も存在する。多くの公知の殺菌・殺カビ剤は、特定の作物に有効であり、殺菌・殺カビ剤の有効性に影響を及ぼす限られたバイオアベイラビリティを有する。
【発明の概要】
【0008】
本発明は、真菌感染に対して植物又は場所を処理する方法を提供し、該方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物又は場所に施用し、それにより真菌感染に対して植物又は場所を処理することを含み、(i)方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びある量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも真菌感染に対してより有効であり、及び/又は(ii)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、同じ量の一次殺菌・殺カビ剤がある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わされないで施用される場合と比較して、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ効力を改善する。
【0009】
本発明は、ある量の一次殺菌・殺カビ剤に対する真菌の感受性を増大させる方法を提供し、該方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを真菌に施用し、それにより、ある量の一次殺菌・殺カビ剤に対する真菌の感受性を増大させることを含む。
【0010】
本発明は、植物に対するある量の一次殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティを増大させる方法を提供し、該方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物に施用し、それにより、ある量の一次殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティを増大させることを含む。
【0011】
本発明はまた、真菌菌糸体形成を阻害する方法を提供し、該方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを真菌に施用し、それにより真菌菌糸体形成を阻害することを含む。
【0012】
本発明はまた、植物又は場所へのある量の一次殺菌・殺カビ剤の施用からの真菌感染に対する保護、及び/又は真菌感染の制御の期間を延長する方法を提供し、該方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物又は場所に施用することを含む。いくつかの態様では、植物は作物植物である。
【0013】
本発明はまた、植物又は場所へのある量の一次殺菌・殺カビ剤の施用から真菌制御のレベルを達成するのに必要な時間量を減少させる方法を提供し、該方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物又は場所に施用することを含む。
【0014】
本発明はまた、真菌感染に冒された植物の発育を改善する方法を提供し、該方法は、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物又はその場所に施用して、組み合わせが施用されない同じタイプ及び程度の真菌感染に冒された植物の発育と比較して、植物の発育を改善することを含む。
【0015】
本発明は、ある量の一次殺菌・殺カビ剤及びある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤を含む改善された組み合わせを提供する。
【0016】
本発明はまた、(i)フタルイミド殺菌・殺カビ剤、(ii)一次殺菌・殺カビ剤、及び農業的に許容される担体を含む殺菌・殺カビ性組成物を提供する。
【0017】
本発明はまた、本明細書に記載される組成物の調製プロセスを提供し、該方法は、(i)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤を得る工程と、ある量の一次殺菌・殺カビ剤を得る工程と、(ii)得られた量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と得られた量の一次殺菌・殺カビ剤とを混合して組成物を得る工程とを含む。
【0018】
本発明はまた、本明細書に開示された組み合わせのいずれか1つを含むパッケージを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】若いリンゴ植物、変種ゴールデンデリシャス(Golden Delicious)におけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)に対するホスホネート(ホスホン酸カリウム、ホセチル-Al)及びフタルイミド(キャプタン、フォルペット)を含む混合物の制御の百分率。
【発明を実施するための形態】
【0020】
定義
本主題を詳細に説明する前に、本明細書で使用される特定の用語の定義を提供することが有用な場合がある。特に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本主題が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
【0021】
一般に使用される辞書で定義される用語などの用語は、関連技術及び本開示の文脈におけるそれらの意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されない限り、理想化された又は過度に形式的な意味で解釈されないことがさらに理解される。
【0022】
本出願を通して、様々な態様の説明は、用語「含むこと」を使用するが、いくつかの特定の例では、態様が代わりに、言語「から本質的になること」又は「からなること」を使用して説明され得ることが理解される。
【0023】
本明細書で使用される場合、用語「a」又は「an」は、特に明記しない限り、単数形及び複数形を含む。従って、用語「a」、「an」又は「少なくとも1つ」は、本出願において互換的に使用され得る。
【0024】
本明細書で使用される場合、用語「約」は、記載された値を含み、問題の測定値及び特定の量の測定に関連する誤差(即ち、測定システムの限界)を考慮して、当業者によって決定される特定の値の偏差の許容範囲内であることを意味する。例えば、「約」は、1つ以上の標準偏差内、又は記載された値の±30%、20%、10%、5%以内を意味し得る。この点に関して、本明細書における用語「約」の使用は、具体的には、範囲内の示された値から±10%を含む。さらに、本明細書の同じ構成要素又は特性を対象とする全ての範囲の端点は、端点を含み、独立して組み合わせ可能であり、全ての中間点及び範囲を含む。
【0025】
本明細書で使用される場合、用語「及び/又は」は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上のいずれかの及び全ての組み合わせを含む。「の少なくとも1つ」などの表現は、要素のリストに先行する場合、要素のリスト全体を修正し、リストの個々の要素を修正しない。
【0026】
本明細書で使用される場合、用語「組み合わせ」は、同時又は同時期施用のいずれかによる施用のための農薬の集合体を意味する。
【0027】
本明細書で使用される場合、用語「同時」は、農薬の施用に関連して使用される場合、農薬が混合物、例えばタンクミックスで施用されることを意味する。同時施用の場合、組み合わせは、混合物、又は施用前に組み合わされる農薬を各々が含む別個の容器である場合がある。
【0028】
混合物又は個々の成分は、いずれかの物理的形態、例えば、ブレンド、溶液、懸濁液、分散液、エマルジョン、合金などの場合がある。
【0029】
本明細書で使用される場合、用語「同時期」は、農薬の施用に関連して使用される場合、個々の農薬が別の農薬又はプレミックスとは別に、同時に、又は同じ用量で農薬単独の活性に対して相加的又は相加的以上の活性が達成されるのに十分に近い時間に一緒に施用されることを意味する。フタルイミド殺菌・殺カビ剤を一次殺菌・殺カビ剤、特に殺菌・殺カビ剤(A)及び殺菌・殺カビ剤Iと共に施用する利点は、一次殺菌・殺カビ剤、特に殺菌・殺カビ剤(A)及び殺菌・殺カビ剤Iの効力、バイオアベイラビリティ、浸透及び転流の増加を含むが、これらに限定されない。
【0030】
本明細書で使用される場合、用語「混合物」は、いずれかの物理的形態、例えば、ブレンド、溶液、懸濁液、分散液、エマルジョン、合金などでの組み合わせを指すが、これらに限定されない。
【0031】
本明細書で使用される場合、用語「タンクミックス」は、本発明の組み合わせ、混合物又は組成物の1つ以上の成分が添加され、噴霧施用時又は噴霧施用前に噴霧タンク内で混合されることを意味する。
【0032】
本明細書で使用される場合、用語「即時混合物」は、希釈後に植物に直接施用される場合がある組成物を意味する。組成物は、活性成分の組み合わせを含む。
【0033】
本明細書で使用される場合、用語「組成物」は、本発明の組み合わせ又は混合物の少なくとも1つを、農業的に許容される担体と共に含む。
【0034】
本明細書で使用される場合、用語「真菌感染に対して植物又は土壌を処理すること」は、真菌攻撃に対して植物又は土壌を保護すること、植物又は土壌の真菌感染を防止すること、植物又は土壌に感染する真菌疾患を制御すること、及び植物又は土壌の真菌感染を低減することを含むが、これらに限定されない。
【0035】
本明細書で使用される場合、用語「制御する」又は「制御すること」又は「処理すること」は、真菌疾患を予防すること、真菌疾患から植物を保護すること、真菌疾患の発症を遅延させること、及び真菌疾患を防除すること又は死滅させることを指すが、これらに限定されない。それらはまた、進行中の真菌疾患に対する化合物及び組成物の治癒及び/又は根絶作用を含む場合がある。植物、植物の繁殖材料又は植物の場所に感染する真菌疾患を制御すること、植物病理学的真菌(病原体)を原因とする植物又は土壌疾患を制御すること、植物、又は植物の繁殖材料若しくは植物の場所に対する真菌の攻撃を制御することは、治癒的施用及び/又は保護的/予防的施用及び/又は持続的施用を指す。
【0036】
用語「施用すること」又は「施用」は、本明細書で使用される場合、本発明の化合物及び組成物を、侵襲からの保護を必要とする場合がある植物に、真菌による侵襲の部位に、
真菌による侵襲の潜在的部位に、又は真菌の生息場所若しくは潜在的生息場所の周囲の環境に施用することを指すが、これらに限定されない。それはまた、化合物及び組成物が接触する植物及び真菌組織に対する該化合物及び組成物の活性も指す。施用は、本発明に記載の方法、例えば、噴霧、浸漬などによるものである場合がある。
【0037】
本明細書で使用される場合、用語「保護剤施用」は、植物又は場所の真菌感染を予防するための1つ以上の殺菌・殺カビ剤の施用を意味し、殺菌・殺カビ剤の組み合わせ、混合物又は組成物は、感染/疾患が生じる前、いずれかの疾患症状が示される前、又は疾患圧が低いときに施用される。疾患圧は、胞子濃度及び特定の環境条件などの疾患発生に関連する条件に基づいて評価される場合がある。
【0038】
本明細書で使用される場合、用語「治療的施用」は、植物又は場所の真菌感染を制御するための1つ以上の殺菌・殺カビ剤の施用を意味し、殺菌・殺カビ剤の組み合わせ、混合物又は組成物は、感染後又は疾患症状が示された後に施用される。また、ここで真菌感染が低減され、及び/又は植物病理学的真菌を原因とする植物又は土壌の疾患を治癒する。
【0039】
本明細書で使用される場合、用語「治癒的処理」又は「治癒活性」は、感染後、又は疾患症状が示された後、及び/又は疾患圧が高いときの、植物又は場所の有害生物感染を制御するための1つ以上の有害生物防除剤(pesticide)の施用を意味する。疾患圧は、胞子濃度及び特定の環境条件などの疾患発症に関連する条件に基づいて評価される場合がある。いくつかの態様では、有害生物は真菌である。
【0040】
本明細書で使用される場合、用語「予防的処理」又は「予防活性」は、感染前又は疾患症状が示される前、及び/又は疾患圧が低いときの、植物又は場所の有害生物感染を制御するための1つ以上の有害生物防除剤の施用を意味する。疾患圧は、胞子濃度及び特定の環境条件などの疾患発症に関連する条件に基づいて評価される場合がある。いくつかの態様では、有害生物は真菌である。
【0041】
本明細書で使用される場合、用語「持続性処理」又は「持続性活性」は、感染前又は真菌疾患症状が示される前、及び/又は真菌疾患圧が低いときの、長期間にわたる植物又は場所の有害生物感染を制御するための1つ以上の有害生物防除剤の施用を意味する。真菌疾患圧は、胞子濃度及び特定の環境条件などの真菌疾患発生に関連する条件に基づいて評価される場合がある。
【0042】
特に、用語「持続性処理」又は「持続性活性」が殺菌・殺カビ剤に関連して使用される場合、この用語は、感染前、又は疾患症状が示される前、及び/又は疾患圧が低いときの、長期間の接種にわたって植物又は場所の真菌感染を制御するための1つ以上の殺菌・殺カビ剤の施用を意味する。疾患圧は、胞子濃度及び特定の環境条件などの疾患発症に関連する条件に基づいて評価される場合がある。
【0043】
本明細書で使用される用語「作物植物を増強すること」は、本明細書に記載される混合物又は組成物が施用されない以外は同じ条件下で成長した対照植物と比較して、本明細書に記載される混合物又は組成物が施用される植物における植物品質、植物活力、栄養素取り込み、根系、ストレス因子に対する耐性、及び/又は収率のうちの1つ以上を改善することを意味する。
【0044】
本明細書で使用される用語「植物品質を改善すること」は、本明細書に記載の混合物又は組成物が施用されない以外は同じ条件下で生育した対照植物における同じ形質と比較して、本明細書に記載の混合物又は組成物が施用される植物において1つ以上の形質が質的又は量的に改善されることを意味する。そのような形質は、植物の視覚的外観及び組成の
改善(即ち、色、密度、均一性、コンパクト性の改善)、エチレンの低減(生産の低減及び/又は受容の阻害)、収穫物(即ち、種子、果実、葉、野菜、苗条/茎/堅い茎(cane)、)の視覚的外観及び組成の改善、炭水化物含有量の改善(即ち、糖及び/又はデンプンの量の増加、糖酸比の改善、還元糖の減少、糖の発達速度の増加)、タンパク質含有量の改善、油含有量及び組成の改善、栄養価の改善、抗栄養化合物の減少、栄養摂取の増加、より強い及び健康的な根、官能特性の改善(即ち、味の改善)、消費者の健康上の利益の改善(即ち、ビタミン及び抗酸化剤のレベルの増加)、収穫後特性の改善(即ち、貯蔵寿命及び/又は貯蔵安定性の改善、より容易な加工性、化合物のより容易な抽出)、及び/又は種子品質の改善(即ち、次の季節での使用のため)を含むが、これらに限定されない。
【0045】
本明細書で使用される場合、用語「より有効な」は、同じ量の各殺殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合と比較して、真菌疾患制御の有効性の増加、保護の延長及び所与のレベルの真菌制御の達成に必要な時間量の低減、施用後の真菌攻撃に対する保護の持続時間の延長、及び真菌攻撃に対する保護期間の延長、及び/又はあるレベルの真菌制御の達成に必要な時間量の低減を含むが、これらに限定されない。特に、「より有効な」は、未処理領域における真菌疾患制御の有効性を増大させることを含む。
【0046】
本明細書で使用される場合、用語「有効な」は、いずれかの組み合わせ、混合物又は組成物に関連して使用される場合、真菌疾患の制御における増加、真菌疾患の予防における増加、真菌疾患の有効な制御のための時間の減少、真菌疾患の有効な制御のために必要な殺菌・殺カビ剤の量の減少、作物及び疾患のタイプの点で混合物中の個々の殺菌・殺カビ剤の制御効果の延長、作物及び疾患のタイプの点で混合物中の個々の殺菌・殺カビ剤と比較した混合物の制御効果の時間の延長、作物及び疾患のタイプの点で混合物中の個々の殺菌・殺カビ剤の制御効果の時間の延長である場合があるが、これらに限定されない。
【0047】
特に、用語「有効な」は、未処理の植物領域における真菌疾患制御の効力を増大させること、所与のレベルの真菌制御を達成するのに必要な時間量を低減させること、真菌攻撃に対する保護期間を延長させること、及び/又はあるレベルの真菌制御を達成するのに必要な時間量を低減させることを指す場合がある。
【0048】
本明細書で使用される場合、用語「有効量」は、作物植物上の有害な真菌を制御するのに十分であり、処理された作物植物に重大な損傷を引き起こさない、農薬組成物又は混合物の量を指す。
【0049】
本明細書で使用される場合、用語「殺菌・殺カビ有効量」は、真菌を制御するための使用に商業的に推奨される活性成分の量を指す。市販の製剤の施用量としてしばしば特定される、各活性成分の商業的に推奨される量は、市販製剤に付随するラベルに見出される場合がある。市販製剤の商業的に推奨される施用量は、植物種及び制御される真菌などの因子に応じて変動する場合がある。
【0050】
本明細書で使用される場合、用語「農業的に許容される担体」は、農業又は園芸使用のための組成物の調製のために当技術分野で公知であり、受け入れられている担体を意味する。
【0051】
本明細書で使用される場合、用語「補助剤」は、それ自体が活性成分ではないが、それと共に使用される有害生物防除剤の有効性を増強するか、又はそれを増強することが意図されるいずれかの物質として広く定義される。補助剤は、展着剤、浸透剤、相溶剤、及びドリフト遅延剤を含むが、これらに限定されないと理解される場合がある。
【0052】
本明細書で使用される場合、用語「農業的に許容される添加剤」は、それ自体が活性成分ではないが、増粘剤(thickening agent)、粘着剤、界面活性剤、抗酸化剤、消泡剤及び増粘剤(thickener)などの、組成物に添加されるいずれかの物質として定義される。
【0053】
本明細書で使用される場合、用語「全身性殺菌・殺カビ剤」は、植物組織に取り込まれるいずれかの農薬又はいずれかの活性化合物として広く定義される。内部に入った後、それは噴霧された葉の表面から下の未噴霧の表面に再分布することができ、及び/又は木部及び/又は師部脈管を通して植物のいずれかの他の部分に再分布することができる。
【0054】
本明細書で使用される場合、用語「処理領域」は、殺菌・殺カビ剤が施用された領域を指す。
【0055】
本明細書で使用される場合、用語「未処理領域」は、殺菌・殺カビ剤が施用されなかった領域を指す。未処理領域における殺菌・殺カビ剤の存在は、転流によるものである場合がある。
【0056】
本明細書で使用される場合、用語「転流」は、用語「転移」と同義である。
【0057】
本明細書で使用される場合、用語「植物」又は「作物」は、農作物(大豆、トウモロコシ、コムギ、米など)、野菜作物(ジャガイモ、キャベツなど)、果実(モモなど)、半多年生作物(サトウキビ)及び多年生作物(コーヒー及びグアバ)を含む農作物への言及を含む。
【0058】
本明細書で使用される場合、用語「植物」又は「作物」は、植物全体、植物器官(例えば、葉、茎、小枝、根、幹、肢、苗条、果実など)、植物細胞、苗又は植物種子への言及を含む。この用語は、果実などの植物作物も包含する。
【0059】
本明細書で使用される場合、用語「植物」は、種子、苗、苗木、根、塊茎、茎(stem)、茎(stalk)、葉、及び果実を含むがこれらに限定されない、植物のいずれかの及び全ての物理的部分を指す。
【0060】
用語「植物」は、植物の増殖のために使用することができる、種子などの植物の全ての生殖部分、並びに切穂(cutting)及び塊茎(tuber)などの栄養植物材料を含む場合がある、その繁殖材料も含む場合がある。それはまた、胞子、球茎(corm)、球根(bulb)、根茎、芽、ベイサルシュート(basal shoot)、ほふく枝(stolon)、及び芽、並びに発芽後、発根後、又は土壌若しくはいずれかの他の種類の基質からの出現後に移植される(人工的に又は天然に)、苗及び幼植物を含む植物の他の部分を含む場合がある。
【0061】
本明細書で使用される場合、用語「繁殖材料」は、種子及び胞子、球根、球茎、塊茎、根茎、根茎、ベイサルシュート、ほふく枝及び芽などの栄養構造などの植物の全ての生殖部分を示すと理解されるべきである。
【0062】
本明細書で使用される場合、用語「栽培植物」は、育種(breeding)、突然変異誘発又は遺伝子工学によって改変された植物を含む。遺伝的に改変された植物は、その遺伝物質が組換えDNA技術の使用によって改変された植物である。典型的には、1つ以上の遺伝子が、植物の特定の特性を改善するために、そのような植物の遺伝物質に組み込まれている。
【0063】
用語「植物の健康」は、有害生物の制御に関連しない植物の様々な種類の改善を含む。例えば、言及される場合がある有利な特性は、以下を含む改善された作物特性である:出現、作物収量、タンパク質含有量、油含有量、デンプン含有量、より発達した根系(改善された根成長)、改善されたストレス耐性(例えば、乾燥、熱、塩、UV、水、寒気に対する)、減少したエチレン(減少した生産及び/又は受容の阻害)、植物高の増加、より大きい葉身、より少ない死んだ根生葉、より強いひこばえ、より緑色の葉色、色素含有量、光合成活性、より少ない必要な投入量(肥料又は水など)、より少ない必要な種子、より生産的なひこばえ、より早い開花、早い穀粒成熟、より少ない植物バース(plant
verse)(耐倒伏性)、茎の短縮、茎の直径の増加、苗条成長の増加、植物活力の増強、植物の立ち上がりの増大と早期のより良好な発芽;又は当業者によく知られているいずれかの他の利点。
【0064】
本明細書で使用される場合、用語「場所」は、真菌感染/疾患がすでに示されている場合がある領域だけでなく、真菌感染/疾患がまだ示されていない領域、及び栽培下の領域も含む。場所は、土壌及び他の植物成長培地を含むが、これらに限定されない。
【0065】
本明細書で使用される場合、用語「場所」は、真菌疾患が成長しているか又は成長する場合がある生息地、繁殖地、植物、繁殖材料、土壌、領域、材料又は環境を含む。
【0066】
本明細書で使用される用語「ha」は、ヘクタールを指す。
【0067】
本明細書で使用される場合、用語「殺菌・殺カビ性群」は、殺菌・殺カビ剤の化学構造及び/又は作用モードにおける相違、例えば多部位接触殺菌・殺カビ剤、QiI殺菌・殺カビ剤(キノン内部阻害剤)、QoI殺菌・殺カビ剤(キノン外部阻害剤)QoSI殺菌・殺カビ剤(キノン外部スティグマテリンサブサイト阻害剤)、SDHI殺菌・殺カビ剤(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤、フェニルアミド殺菌・殺カビ剤、メチル-ベンゾイミダゾール-カルバメート、(MBC)殺菌・殺カビ剤、カルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤、天然殺菌・殺カビ剤、アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤、ヒドロキシ-(2-アミノ)-ピリミジン殺菌・殺カビ剤、ホスホネート殺菌・殺カビ剤、植物抽出物殺菌・殺カビ剤、ケト-レダクターゼ還元酵素阻害剤殺菌・殺カビ剤、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤(PP)、アリールフェニル-ケトン殺菌・殺カビ剤、アミン殺菌・殺カビ剤、ジニトロアニリン殺菌・殺カビ剤、アザナフタレン殺菌・殺カビ剤、ベンゾチアジアゾール殺菌・殺カビ剤、カルバメート殺菌・殺カビ剤、シアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤、ジニトロフェニル-クロトネート殺菌・殺カビ剤、グルコピラノシル抗生物質殺菌・殺カビ剤、テトラゾリルオキシム殺菌・殺カビ剤、チアゾリジン殺菌・殺カビ剤、オキシステロール結合タンパク質阻害剤(OSBPI)殺菌・殺カビ剤、チオフェンカルボキサミド殺菌・殺カビ剤、フェニルアセトアミド殺菌・殺カビ剤、フェニル尿素殺菌・殺カビ剤、ポリエン殺菌・殺カビ剤、pyr-ヒドラゾン殺菌・殺カビ剤、ピリミジンアミン殺菌・殺カビ剤、ピリミジノン殺菌・殺カビ剤、殺菌・殺カビ剤(B)を指すが、これに限定されない。
【0068】
ある要素が別の要素「上」にあると言及される場合、それは、他の要素と直接接触することができ、又はその間に介在する要素が存在する場合があることが理解されるであろう。対照的に、ある要素が別の要素の「直接上」にあると言及される場合、介在する要素は存在しない。
【0069】
本明細書で使用される場合、用語「病原体」は、「真菌病原体」を含む。
【0070】
第1、第2、第3などの用語は、様々な要素、成分、領域、層、及び/又はセクションを記述するために本明細書で使用される場合があるが、これらの要素、成分、領域、層、
及び/又はセクションは、これらの用語によって限定されるべきではないことを理解されるであろう。これらの用語は、1つの要素、成分、領域、層、又はセクションを、別の要素、成分、領域、層、又はセクションと区別するためにのみ使用される。従って、以下で説明する第1の要素、成分、領域、層、又はセクションは、本態様の教示から逸脱することなく、第2の要素、成分、領域、層、又はセクションと呼ぶことができる。
【0071】
方法
本発明は、真菌感染に対して植物又は場所を処理する方法を提供し、該方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物又は場所に施用し、それにより真菌感染に対して植物又は場所を処理することを含み、(i)方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びある量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも、真菌感染に対してより有効であり、及び/又は(ii)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、同じ量の一次殺菌・殺カビ剤がある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合と比較して、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ効力を改善する。
【0072】
いくつかの態様では、場所は土壌である。
【0073】
いくつかの態様では、ある量の一次殺菌・殺カビ剤をある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせて施用することを含む方法は、同じ量の一次殺菌・殺カビ剤がある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合と比較して、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ効力を改善する。本発明は、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ効力を改善する方法を提供し、該方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを真菌に施用し、それにより同じ量の一次殺菌・殺カビ剤がある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合と比較して、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ効力を改善することを含む。
【0074】
いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、同じ量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合と比較して、少なくとも10%、20%、又は30%増加する。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、同じ量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合と比較して、少なくとも50%、100%、200%又は300%増加する。
【0075】
いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、植物の処理領域内で測定される。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、植物の未処理領域内で測定される。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、植物の処理領域内で増大する。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、植物の未処理領域内で増大する。
【0076】
いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、処理の10日後に測定される。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、処理の少なくとも10日後に測定される。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、処理の少なくとも21日後に測定される。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、処理の少なくとも28日後に測定される。
【0077】
いくつかの態様では、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合のある量の一次殺菌・殺カビ剤に対する真菌の感受性と比較して、ある量の一次殺菌・殺カビ剤に対する真菌の感受性を増大させるのに有効であり、それにより、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ効力を改善する。本発明は、ある量の一次殺菌・殺カビ剤に対する真菌の感受性を増大させる方法を提供し、該方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを真菌に施用し、それにより、ある量の一次殺菌・殺カビ剤に対する真
菌の感受性を増大させることを含む。
【0078】
いくつかの態様では、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合のある量の一次殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティと比較して、ある量の一次殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティを増大させるのに有効であり、それにより、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ効力を改善する。いくつかの態様では、方法は、根におけるある量の一次殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティを増大させる。いくつかの態様では、方法は、葉におけるある量の一次殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティを増大させる。本発明は、植物に対するある量の一次殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティを増大させる方法を提供し、該方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物に施用し、それにより、ある量の一次殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティを増大させることを含む。
【0079】
バイオアベイラビリティを増大させることは、植物中へのある量の一次殺菌・殺カビ剤の浸透を増加させることを含む。一次殺菌・殺カビ剤は、葉(葉クチクラへの浸透を含む)及び/又は根中への浸透により植物中に浸透する場合がある。いくつかの態様では、ある量の一次殺菌・殺カビ剤をある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせて施用することは、植物中へのある量の一次殺菌・殺カビ剤の浸透を増加させる。いくつかの態様では、ある量の一次殺菌・殺カビ剤をある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせて施用することは、植物葉中へのある量の一次殺菌・殺カビ剤の浸透を増加させる。いくつかの態様では、ある量の一次殺菌・殺カビ剤をある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせて施用することは、植物根中へのある量の一次殺菌・殺カビ剤の浸透を増加させる。本発明は、植物中へのある量の一次殺菌・殺カビ剤の浸透を増加させる方法を提供し、該方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物に施用し、それにより植物中へのある量の一次殺菌・殺カビ剤の浸透を増加させることを含む。
【0080】
バイオアベイラビリティを増大させることはまた、葉を含む植物の内部に入った後、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の転流を増加させることを含む。いくつかの態様では、ある量の一次殺菌・殺カビ剤をある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせて施用することは、植物中への浸透後に、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の転流を増加させることを含む。本発明は、植物におけるある量の一次殺菌・殺カビ剤の転流を増加させる方法を提供し、該方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物に施用し、それにより植物におけるある量の一次殺菌・殺カビ剤の転流を増加させることを含む。
【0081】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は土壌を処理することは、真菌菌糸体形成を阻害することを含む。本発明はまた、真菌菌糸体形成を阻害する方法を提供し、該方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを真菌に施用し、それにより真菌菌糸体形成を阻害することを含む。
【0082】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は土壌を処理することは、植物又は場所上の植物病原性疾患を処理することを含む。本発明はまた、植物又は場所上の植物病原性疾患を防除(combate)する方法を提供し、該方法は、植物又は場所に、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを施用することを含む。いくつかの態様では、植物は作物植物である。
【0083】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は場所を処理することは、植物又は場所を真菌攻撃から保護することを含む。
【0084】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は場所を処理することは、植物又は場所の真菌感染を予防することを含む。
【0085】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は場所を処理することは、植物又は場所を冒す真菌疾患を制御することを含む。
【0086】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は場所を処理することは、植物又は場所を冒す真菌病原体、真菌病原体群又は真菌病原体クラスを制御することを含む。
【0087】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は場所を処理することは、植物又は場所を冒す、真菌病原体、真菌病原体群又は真菌病原体クラスを原因とする真菌疾患を制御することを含む。
【0088】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は場所を処理することは、植物又は場所の真菌感染を低減することを含む。
【0089】
いくつかの態様では、方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びある量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも、真菌感染に対する保護、及び/又は真菌感染の制御の期間の延長に有効である。本発明はまた、ある量の一次殺菌・殺カビ剤を植物又は場所に施用することからの真菌感染に対する保護、及び/又は真菌感染の制御の期間の延長方法を提供し、該方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを、植物又は場所に施用することを含む。いくつかの態様では、植物は作物植物である。
【0090】
いくつかの態様では、真菌感染に対する保護、及び/又は真菌感染の制御の期間は、少なくとも7日間、14日、21日間、又は28日間延長される。
【0091】
いくつかの態様では、方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びある量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合と比較して、真菌制御のレベルを達成するのに必要な時間量を減少させるのに有効である。本発明はまた、植物又は場所へのある量の一次殺菌・殺カビ剤の施用から真菌制御のレベルを達成するのに必要な時間量を減少させる方法を提供し、該方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物又は場所に施用することを含む。
【0092】
減少の例は、単独で施用された各殺菌・殺カビ剤が、施用の7日後に真菌疾患の50%制御を達成する場合、本明細書に開示される方法は、各殺菌・殺カビ剤がその量で施用される施用の2日後に真菌疾患の50%制御を達成する。
【0093】
いくつかの態様では、真菌制御のレベルの達成に必要な時間量は、少なくとも1日、2日、3日、4日、5日、7日、10日、14日又は21日、又は28日減少する。
【0094】
いくつかの態様では、方法は、組み合わせが施用されない、同じタイプ及び程度の真菌感染に冒された植物の発育と比較して、植物の発育を改善するのに有効である。本発明はまた、真菌感染に冒された植物の発育を改善する方法を提供し、該方法は、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物又はその場所に施用して、組み合わせが施用されない同じタイプ及び程度の真菌感染に冒された植物の発育と比較して、植物の発育を改善することを含む。いくつかの態様では、植物は作物植物である。
【0095】
いくつかの態様では、植物発育は、真菌攻撃に対して植物を処理することにより改善さ
れる。
【0096】
いくつかの態様では、植物の発育を改善することは、作物植物を増強することを含む。いくつかの態様では、植物の発育を改善することは、植物品質を改善することを含む。
【0097】
植物の発育を改善することは、根系の増強、植物の苗条の増強、植物の活力の増強、葉に対する緑化効果の増強及び/又は植物の潜在的な収量の向上を含むがこれらに限定されない。
【0098】
いくつかの態様では、植物の発育を改善することは、根系を増強することを含む。いくつかの態様では、根系の増強は、根の重量によって測定される。いくつかの態様では、根の重量は、少なくとも1%、5%、10、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、又は90%増加する。
【0099】
いくつかの態様では、植物の発育を改善することは、植物の苗条を増強することを含む。いくつかの態様では、苗条の増強は、苗条の重量によって測定される。いくつかの態様では、苗条の重量は、少なくとも1%、5%、10、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、又は90%増加する。
【0100】
いくつかの態様では、植物の発育を改善することは、植物の活力を増強することを含む。いくつかの態様では、植物の活力は、相対活力指数を用いて評価される。いくつかの態様では、植物の活力は、少なくとも1%、5%、10、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、又は90%増加する。
【0101】
いくつかの態様では、植物の発育を改善することは、葉に対する緑化効果を増強することを含む。いくつかの態様では、葉に対する緑化効果は、相対活力指数を用いて評価される。いくつかの態様では、葉に対する緑化効果は、少なくとも1%、5%、又は10%増加する。
【0102】
いくつかの態様では、植物の発育を改善することは、植物収量を向上させるすることを含む。いくつかの態様では、植物収量は、少なくとも1%、5%、10、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、又は90%増加する。
【0103】
いくつかの態様では、組み合わせは、同じ量の各殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも、真菌感染に対して植物又は場所の処理においてより有効である。
【0104】
いくつかの態様では、組み合わせは、1つ以上の一次殺菌・殺カビ剤を含み、施用されるフタルイミド殺菌・殺カビ剤と一次殺菌・殺カビ剤の少なくとも1つとの組み合わせは、真菌感染に対する植物又は土壌の処理において、同じ量の各殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも有効である。いくつかの態様では、組み合わせは、2つ以上の一次殺菌・殺カビ剤を含み、施用されるフタルイミド殺菌・殺カビ剤と一次殺菌・殺カビ剤の少なくとも2つとの組み合わせは、真菌感染に対する植物又は土壌の処理において、同じ量の各殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも有効である。
【0105】
いくつかの態様では、組み合わせは、真菌感染に対する植物又は場所において、同じ量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも有効である。
【0106】
いくつかの態様では、施用されるフタルイミド殺菌・殺カビ剤の量は、フタルイミド殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合のフタルイミド殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0107】
いくつかの態様では、施用される一次殺菌・殺カビ剤の量は、一次殺菌・殺カビ剤がフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用された場合の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0108】
いくつかの態様では、方法は、強化された効力を改善する、長期的な効果を改善する、抗-耐性活性を改善する、耐性株に対する活性を改善する、緑色の葉の範囲を改善する、緑化効果を改善する、活性の疾患範囲を増大させる、殺菌・殺カビ剤単独により制御されない疾患に対する効力を増大させる、収量を増大させる、タンパク質含有量を増大させる、糖含有量を増大させる、ブリックスを増大させる、果実の色等級付けを改善する、千粒重を増加させる、試験重量又はヘクトリットル重量を増加させる、果実サイズを増加させる、売り物になる果実の数を増加させる、植物の活力を改善する、及び/又は植物に対する有害作用を低減するのに有効である。
【0109】
好ましいフタルイミド殺菌・殺カビ剤、一次殺菌・殺カビ剤及び組み合わせ
i)好ましいフタルイミド殺菌・殺カビ剤
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、キャプタン、フォルペット、カプタホール、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はキャプタンである。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はフォルペットである。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はカプタホールである。
【0110】
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はフォルペットではない。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はフォルペット以外である。いくつかの態様では、方法は、フォルペットの施用を含まない。
【0111】
ii)好ましい一次殺菌・殺カビ剤
いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は、多部位接触殺菌・殺カビ剤、QiI殺菌・殺カビ剤(キノン内部阻害剤)、QoI殺菌・殺カビ剤(キノン外部阻害剤)、QoSI殺菌・殺カビ剤(キノン外部スティグマテリンサブサイト阻害剤)、SDHI殺菌・殺カビ剤(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤、フェニルアミド殺菌・殺カビ剤、メチル-ベンゾイミダゾール-カルバメート、(MBC)殺菌・殺カビ剤、カルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤、天然殺菌・殺カビ剤、アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤、ヒドロキシ-(2-アミノ)-ピリミジン殺菌・殺カビ剤、ホスホネート殺菌・殺カビ剤、植物抽出物殺菌・殺カビ剤、ケト-レダクターゼ還元酵素阻害剤殺菌・殺カビ剤、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤(PP)、アリールフェニル-ケトン殺菌・殺カビ剤、アミン殺菌・殺カビ剤、ジニトロアニリン殺菌・殺カビ剤、アザナフタレン殺菌・殺カビ剤、ベンゾチアジアゾール殺菌・殺カビ剤、カルバメート殺菌・殺カビ剤、シアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤、ジニトロフェニル-クロトネート殺菌・殺カビ剤、グルコピラノシル抗生物質殺菌・殺カビ剤、テトラゾリルオキシム殺菌・殺カビ剤、チアゾリジン殺菌・殺カビ剤、オキシステロール結合タンパク質阻害剤(OSBPI)殺菌・殺カビ剤、チオフェンカルボキサミド殺菌・殺カビ剤、フェニルアセトアミド殺菌・殺カビ剤、フェニル尿素殺菌・殺カビ剤、ポリエン殺菌・殺カビ剤、pyr-ヒドラゾン殺菌・殺カビ剤、ピリミジンアミン殺菌・殺カビ剤、ピリミジノン殺菌・殺カビ剤、殺菌・殺カビ剤(B)及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0112】
いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は殺菌・殺カビ剤(A)である。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ剤(A)は、多部位接触殺菌・殺カビ剤、QiI殺菌・殺カビ剤
(キノン内部阻害剤)、QoI殺菌・殺カビ剤(キノン外部阻害剤)、QoSI殺菌・殺カビ剤(キノン外部スティグマテリンサブサイト阻害剤)、SDHI殺菌・殺カビ剤(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤、フェニルアミド殺菌・殺カビ剤、メチル-ベンゾイミダゾール-カルバメート、(MBC)殺菌・殺カビ剤、カルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤、天然殺菌・殺カビ剤、アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤、ヒドロキシ-(2-アミノ)-ピリミジン殺菌・殺カビ剤、ホスホネート殺菌・殺カビ剤、植物抽出物殺菌・殺カビ剤、ケト-レダクターゼ還元酵素阻害剤殺菌・殺カビ剤、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤(PP)、アリールフェニル-ケトン殺菌・殺カビ剤、アミン殺菌・殺カビ剤、ジニトロアニリン殺菌・殺カビ剤、アザナフタレン殺菌・殺カビ剤、ベンゾチアジアゾール殺菌・殺カビ剤、カルバメート殺菌・殺カビ剤、シアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤、ジニトロフェニル-クロトネート殺菌・殺カビ剤、グルコピラノシル抗生物質殺菌・殺カビ剤、テトラゾリルオキシム殺菌・殺カビ剤、チアゾリジン殺菌・殺カビ剤、オキシステロール結合タンパク質阻害剤(OSBPI)殺菌・殺カビ剤、チオフェンカルボキサミド殺菌・殺カビ剤、フェニルアセトアミド殺菌・殺カビ剤、フェニル尿素殺菌・殺カビ剤、ポリエン殺菌・殺カビ剤、pyr-ヒドラゾン殺菌・殺カビ剤、ピリミジンアミン殺菌・殺カビ剤、ピリミジノン殺菌・殺カビ剤、殺菌・殺カビ剤(B)及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0113】
いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は多部位接触殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はQiI殺菌・殺カビ剤(キノン内部阻害剤)である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はQoI殺菌・殺カビ剤(キノン外部阻害剤)である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はQoSI殺菌・殺カビ剤(キノン外部スティグマテリンサブサイト阻害剤)である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はSDHI殺菌・殺カビ剤(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はフェニルアミド殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はメチル-ベンゾイミダゾール-カルバメート、(MBC)殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はカルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はベンズアミド殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は天然殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はアニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はヒドロキシ-(2-アミノ)-ピリミジン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はホスホネート殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は植物抽出物殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はケト-レダクターゼ還元酵素阻害剤殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はフェニルピロール殺菌・殺カビ剤(PP)である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はアリールフェニル-ケトン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は(in)、アミン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はジニトロアニリン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はアザナフタレン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はベンゾチアジアゾール殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はカルバメート殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はジニトロフェニル-クロトネート殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はグルコピラノシル抗生物質殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はテトラゾリルオキシム殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はチアゾリジン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はオキシステロール結合タンパク質阻害剤(OSBPI)殺菌・殺
カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はチオフェンカルボキサミド殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はフェニルアセトアミド殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はフェニル尿素殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はポリエン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はpyr-ヒドラゾン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はピリミジンアミン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はピリミジノン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は殺菌・殺カビ剤(B)である。
【0114】
本発明による多部位接触殺菌・殺カビ剤は、多数の作用部位を介して真菌成長を阻害する。本明細書で使用される用語、接触殺菌・殺カビ剤は、それが施用された部位に留まるが、植物内で移動しない殺菌・殺カビ剤を示す。
【0115】
本発明による多部位接触殺菌・殺カビ剤は、フタルイミド殺菌・殺カビ剤とは異なる多部位接触殺菌・殺カビ剤を指す。
【0116】
本発明による多部位接触殺菌・殺カビ剤は、チオカルバメート、マレイミド、キノキサリン、キノン、トリアジン、ビス-グアニジン、スルファミド、クロロニトリル、ジチオ-カルバメート、無機殺菌・殺カビ剤及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0117】
いくつかの態様では、本発明による多部位接触殺菌・殺カビ剤は、フタルイミド殺菌・殺カビ剤ではない。いくつかの態様では、チオカルバメートはメタスルホカルブである。いくつかの態様では、マレイミドはフルオロイミドである。いくつかの態様では、キノキサリンは、キノメチオナート、キノメチオネート、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、キノンはジチアノンである。いくつかの態様では、トリアジンはアニラジンである。いくつかの態様では、ビス-グアニジンは、グアザチン、イミノクタジン及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、スルファミドは、ジクロフルアニド、トリルフルアニド及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、クロロニトリルはクロロタロニルである。いくつかの態様では、ジチオ-カルバメートは、フェルバム、マンコゼブ、マネブ、メチラム、プロピネブ、チラム、亜鉛チアゾール、ジネブ、ジラム及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、無機殺菌・殺カビ剤は、銅、硫黄及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0118】
いくつかの態様では、多部位接触殺菌・殺カビ剤は、銅、硫黄、アニラジン、ジチアノン、フェブラム(febram)、マンコゼブ、亜鉛チアゾール、クロロタロニル、マネブ、プロピネブ、メチラム、チラム、ジネブ、ジラム及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、多部位接触殺菌・殺カビ剤は、銅、硫黄、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、多部位接触殺菌・殺カビ剤は硫黄である。いくつかの態様では、多部位接触殺菌・殺カビ剤は銅である。いくつかの態様では、多部位接触殺菌・殺カビ剤はマンコゼブである。いくつかの態様では、多部位接触殺菌・殺カビ剤はクロロタロニルである。
【0119】
本明細書で使用される場合、用語「銅」は、銅の全ての形態、例えばオキシ塩化銅、硫酸銅、水酸化銅、並びにアミノ酸、ペプチド、EDTA、尿素、及びオクタン酸又はグルコン酸とのその錯体又はキレートを含む。
【0120】
いくつかの態様では、QiI(キノン内部阻害剤)は、アミスルブロム、シアゾファミド、フェンピコキサミド及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0121】
いくつかの態様では、QiI(キノン内部阻害剤)はアミスルブロムである。いくつかの態様では、QiI(キノン内部阻害剤)はシアゾファミドである。いくつかの態様では、QiI(キノン内部阻害剤)はフェンピコキサミドである。
【0122】
いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)は、アゾキシストロビン、クレソキシム-メチル、ピコキシストロビン、フルオキサストロビン、ジモキシストロビン、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン、クモキシストロビン、フェナミンストロビン、ピラメトストロビン、トリクロピリカルブ、ピリベンカルブ、ピラオキシストロビン、メチルテトラプロール、マンデストロビン、ファモキサドン、オリザストロビン、エノキサストロビン、ピラクロストロビン、フルオキサストロビン、フルフェノストリン(flufenostrin)、フルフェノキシストロビン、メトミノストロビン、トリクロピリカルブ;ピリミノストロビン、フロリルピコキサミド、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0123】
いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はアゾキシストロビンである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はクレソキシム-メチルである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はピコキシストロビンである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はフルオキサストロビンである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はジモキシストロビンである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はピラクロストロビンである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はトリフロキシストロビンである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はクモキシストロビンである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はフェナミンストロビンである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はピラメトストロビンである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はトリクロピリカルブである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はピリベンカルブである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はピラオキシストロビンである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はメチルテトラプロールである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はマンデストロビンである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はファモキサドンである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はオリザストロビンである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はエノキサストロビンである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はフルフェノストリン(flufenostrin)である。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はフルフェノキシストロビンである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はメトミノストロビンである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はフルオキサストロビンである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はトリクロピリカルブである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はピリミノストロビンである。いくつかの態様では、QoI(キノン外部阻害剤)はフロリルピコキサミドである。
【0124】
いくつかの態様では、QoSI(キノン外部スティグマテリン阻害剤)はアメトクトラジンである。
【0125】
いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤は、フルキサピロキサド、ペンフルフェン、ビキサフェン、イソピラザム、セダキサン、ベンゾビンジフルピル、チフルザミド、イソフェタミド、フルオピラム、ピジフルメトフェン、ピラジフルミド、フルトラニル、カルボキシン、ボスカリド、フルインダピル、ペンチオピラド、イソフルシプラムインピルフルキサム、フラメトピル、ベノダニル、メプロニル、フェンフラム、オキシカルボキシン、ピラプロポイン、フルベネテラム、キノフメリン及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0126】
いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤は、ペンフルフェン、ビキサフェン、イソピラザム、セダキサン、ベンゾビンジフルピル、チフルザミド、イソフェタミド、フルオピラム、ピジフルメトフェン、ピラジフルミド、フルトラニル、カルボキシン、ボスカリド、フルインダピル、ペンチオピラド、イソフルシプラムインピルフルキサム、フラメトピル、ベノダニル、メプロニル、フェンフラム、オキシカルボキシン、ピラプロポイン、フルベネテラム、キノフメリン及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0127】
いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はフルキサピロキサドである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はペンフルフェンである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はビキサフェンである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はイソピラザムである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はセダキサンである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はベンゾビンジフルピルである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はチフルザミドである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はイソフェタミドである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はフルオピラムである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はピジフルメトフェンである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はピラジフルミドである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はフルトラニルである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はカルボキシンである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はボスカリドである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はフルインダピルである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はペンチオピラドである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はイソフルシプラムである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はインピルフルキサムである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はフラメトピルである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はベノダニルである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はメプロニルである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はフェンフラムである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はオキシカルボキシンである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はキノフメリンである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はピラプロポインである。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はフルベネテラムである。
【0128】
いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤は、フルキサピロキサドとは異なる。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤はフルキサピロキサドではない。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤は、フルキサピロキサド以外である。いくつかの態様では、方法はフルキサピロキサドの施用を含まない。
【0129】
いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)は、
イプコナゾール、テブコナゾール、メトコナゾール、フェンブコナゾール、ブロムコナゾール、テトラコナゾール、フルトリアホール、ペンコナゾール、ジフェノコナゾール、プロチオコナゾール、エポキシコナゾール、メフェントリフルコナゾール、トリチコナゾール、イマザリル、プロクロラズ、ロブタニル、アザコナゾール、エタコナゾール、ビテルタノール、フルキンコナゾール、ミクロブタニル、フルシラゾール、シプロコナゾール、トリアジメノール、ヘキサコナゾール、シメコナゾール、イミベンコナゾール、ジニコナゾール、ピリソキサゾール及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0130】
いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はイプコナゾールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はテブコナゾールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はメトコナゾールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はフェンブコナゾールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はブロムコナゾールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はテトラコナゾールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はフルトリアホールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はペンコナゾールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はジフェノコナゾールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はプロチオコナゾールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はエポキシコナゾールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はメフェントリフルコナゾールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はトリチコナゾールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はイマザリルである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はプロクロラズである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はロブタニルである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はアザコナゾールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はエタコナゾールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はビテルタノールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はフルキンコナゾールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はミクロブタニルである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はフルシラゾールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はシプロコナゾールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はトリアジメノールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はヘキサコナゾールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はシメコナゾールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はイミベンコナゾールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はジニコナゾールである。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)はピリソキサゾールである。
【0131】
いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)は、テブコナゾールではない。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)は、テブコナゾール以外である。いくつかの態様では、方法は、テブ
コナゾールの施用を含まない。
【0132】
いくつかの態様では、フェニルアミド殺菌・殺カビ剤は、ベナラキシル、メタラキシル、キララキシル、メフェノキサム、メタラキシル-M及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0133】
いくつかの態様では、フェニルアミド殺菌・殺カビ剤はベナラキシルである。いくつかの態様では、フェニルアミド殺菌・殺カビ剤はメタラキシルである。いくつかの態様では、フェニルアミド殺菌・殺カビ剤はキララキシルである。いくつかの態様では、フェニルアミド殺菌・殺カビ剤はメフェノキサムである。いくつかの態様では、フェニルアミド殺菌・殺カビ剤はメタラキシル-Mである。
【0134】
いくつかの態様では、OSBPI殺菌・殺カビ剤は、フルオキサピプロリン、オキサチアピプロリン及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0135】
いくつかの態様では、OSBPI殺菌・殺カビ剤フルオキサピプロリンである。いくつかの態様では、OSBPI殺菌・殺カビ剤オキサチアピプロリンである。
【0136】
いくつかの態様では、MBC殺菌・殺カビ剤は、カルベンダジム、チアベンダゾール、チオファネート-メチル及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0137】
いくつかの態様では、MBC殺菌・殺カビ剤はカルベンダジムである。いくつかの態様では、MBC殺菌・殺カビ剤はチアベンダゾールである。いくつかの態様では、MBC殺菌・殺カビ剤はチオファネート-メチルである。
【0138】
いくつかの態様では、ケト-レダクターゼ還元酵素阻害剤殺菌・殺カビ剤は、フェンヘキサミド、フェンピラザミン及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0139】
いくつかの態様では、ケト-レダクターゼ還元酵素阻害剤はフェンヘキサミドである。いくつかの態様では、ケト-レダクターゼ還元酵素阻害剤はフェンピラザミンである。
【0140】
いくつかの態様ではカルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤は、ベンチアバリカルブ、ジメトモルフ、イプロバリカード(iprovalicard)、マンジプロパミド、バリフェナレート及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0141】
いくつかの態様では、カルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤はベンチアバリカルブである。いくつかの態様では、カルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤はジメトモルフである。いくつかの態様では、カルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤はイプロバリカード(iprovalicard)である。いくつかの態様では、カルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤はマンジプロパミドである。いくつかの態様では、カルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤はバリフェナレートである。
【0142】
いくつかの態様では、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤は、フルオピコリド、フルオピモミド、ゾキサミド及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0143】
いくつかの態様では、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤はフルオピコリドである。いくつかの態様では、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤はフルオピモミドである。いくつかの態様では、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤はゾキサミドである。
【0144】
いくつかの態様では、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤は、フルジオキソニル、フェン
ピクロニル及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0145】
いくつかの態様では、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤はフルジオキソニルである。いくつかの態様では、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤はフェンピクロニルである。
【0146】
いくつかの態様では、アリールフェニル-ケトン殺菌・殺カビ剤は、メトラフェノン、ピリオフェノン及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0147】
いくつかの態様では、アリールフェニル-ケトン殺菌・殺カビ剤はメトラフェノンである。いくつかの態様では、アリールフェニル-ケトン殺菌・殺カビ剤ピリオフェノンである。
【0148】
いくつかの態様では、アミン殺菌・殺カビ剤は、フェンプロピジン、スピロキサミン及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、アミン殺菌・殺カビ剤はモルホリン殺菌・殺カビ剤である。
【0149】
いくつかの態様では、アミン殺菌・殺カビ剤はフェンプロピジンである。いくつかの態様では、アミン殺菌・殺カビ剤はスピロキサミンである。
【0150】
いくつかの態様では、ジニトロアニリン殺菌・殺カビ剤は、フルアジナム、2、6-ジニトロ-アニリン殺菌・殺カビ剤、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0151】
いくつかの態様では、ジニトロアニリン殺菌・殺カビ剤はフルアジナムである。いくつかの態様では、ジニトロアニリン殺菌・殺カビ剤は2,6-ジニトロ-アニリン殺菌・殺カビ剤である。
【0152】
いくつかの態様では、アザナフタレン殺菌・殺カビ剤はプロキナジドである。
【0153】
いくつかの態様では、ベンゾチアジアゾール殺菌・殺カビ剤はアシベンゾラル-S-メチルである。
【0154】
いくつかの態様では、カルバメート殺菌・殺カビ剤は、プロパモカルブ、ヨードカルブ、プロチオカルブ及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0155】
いくつかの態様では、カルバメート殺菌・殺カビ剤はプロパモカルブである。いくつかの態様では、カルバメート殺菌・殺カビ剤はヨードカルブである。いくつかの態様では、カルバメート殺菌・殺カビ剤はプロチオカルブである。
【0156】
いくつかの態様では、シアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤はシモキサニルである。
【0157】
いくつかの態様では、ジニトロフェニル-クロトネート殺菌・殺カビ剤はメプチルジノカップである。
【0158】
いくつかの態様では、グルコピラノシル抗生物質殺菌・殺カビ剤はバリダマイシンである。
【0159】
いくつかの態様では、テトラゾリルオキシム殺菌・殺カビ剤はピカルブトラゾクスである。
【0160】
いくつかの態様では、チアゾリジン殺菌・殺カビ剤はフルチアニルである。
【0161】
いくつかの態様では、チオフェンカルボキサミド殺菌・殺カビ剤はシルチオファムである。
【0162】
いくつかの態様では、天然殺菌・殺カビ剤はラミナランである。
【0163】
いくつかの態様では、フェニルアセトアミド殺菌・殺カビ剤はシフルフェナミドeである。
【0164】
いくつかの態様では、フェニル尿素殺菌・殺カビ剤はペンシクロンである。
【0165】
いくつかの態様では、ポリエン殺菌・殺カビ剤はナタマイシンである。
【0166】
いくつかの態様では、pyr-ヒドラゾン殺菌・殺カビ剤はフェリムゾンである。
【0167】
いくつかの態様では、ピリミジンアミン殺菌・殺カビ剤はジフルメトリムである。
【0168】
いくつかの態様では、アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤は、シプロジニル、メパニピリム、ピリメタニル及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0169】
いくつかの態様では、アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤はシプロジニルである。いくつかの態様では、アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤はメパニピリムである。いくつかの態様では、アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤はピリメタニルである。
【0170】
いくつかの態様では、ヒドロキシ-(2-アミノ)-ピリミジン殺菌・殺カビ剤は、ブピリメート、ジメチリモール、エチリモール及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0171】
いくつかの態様では、ヒドロキシ-(2-アミノ)-ピリミジン殺菌・殺カビ剤はブピリメートである。いくつかの態様では、ヒドロキシ-(2-アミノ)-ピリミジン殺菌・殺カビ剤はジメチリモールである。いくつかの態様では、ヒドロキシ-(2-アミノ)-ピリミジン殺菌・殺カビ剤はエチリモールである。
【0172】
いくつかの態様では、殺菌・殺カビ剤(B)は、テブフロキン、トルプロカルブ、ジクロベンチアゾクス、アミノピリフェン、ジピメチトロン及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0173】
いくつかの態様では、殺菌・殺カビ剤(B)はテブフロキンである。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ剤(B)はトルプロカルブである。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ剤(B)はジクロベンチアゾクスである。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ剤(B)はアミノピリフェンである。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ剤(B)はジピメチトロンである。
【0174】
いくつかの態様では、ホスホネート殺菌・殺カビ剤は、ホセチル-Al(アルミニウム
トリエチルホスホネート)、K-ホスホネート、亜リン酸及びホスホン酸二ナトリウム(亜リン酸ナトリウム)のようなその塩、並びにホスホン酸エチル及びエチルホスホン酸ナトリウムのようなそのエステル、並びにそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0175】
いくつかの態様では、ホスホネート殺菌・殺カビ剤はホセチル-Al(トリエチルホスホン酸アルミニウム)である。いくつかの態様では、ホスホネート殺菌・殺カビ剤はK-ホスホネートである。いくつかの態様では、ホスホネート殺菌・殺カビ剤は亜リン酸及びホスホン酸二ナトリウム(亜リン酸ナトリウム)のようなその塩、並びにホスホン酸エチル及びエチルホスホン酸ナトリウムのようなそのエステルである。
【0176】
いくつかの態様では、ホスホネート殺菌・殺カビ剤は、亜リン酸及びその(アルカリ金属又はアルカリ土類金属)塩、例えば亜リン酸カリウム(例えばKHPO及びKHPO、LiHPO)、亜リン酸水素二ナトリウム及び亜リン酸二水素一ナトリウムなどの亜リン酸ナトリウム、亜リン酸アンモニウム、並びに亜リン酸の(C-C4)アルキルエステル、並びにそれらの塩、例えばエチル亜リン酸アルミニウム(ホセチル-AI)、エチル亜リン酸カルシウム、イソプロピル亜リン酸マグネシウム、イソブチル亜リン酸マグネシウム、sec-ブチル 亜リン酸マグネシウム、N-ブチル 亜リン酸アルミニウム、並びにそれらのいずれかの組み合わせである。
【0177】
いくつかの態様では、亜リン酸の塩は、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩である。いくつかの態様では、ホスホネート殺菌・殺カビ剤はホスホン酸カリウムである。いくつかの態様では、ホスホネート殺菌・殺カビ剤はホスホン酸二ナトリウムである。いくつかの態様では、ホスホネート殺菌・殺カビ剤は亜リン酸塩ナトリウムである。
【0178】
いくつかの態様では、植物抽出物殺菌・殺カビ剤は、ティーツリー(Melaleuca alternifolia)から抽出された殺菌・殺カビ剤、ウィングレア・グルティノーサ(Swinglea glutinosa)から抽出された殺菌・殺カビ剤、殺菌・殺カビ剤抽出オオイタドリ(Reynoutria sachalinensis)、ルピナス小植物の子葉から抽出された殺菌・殺カビ剤、植物油から抽出された殺菌・殺カビ剤、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0179】
いくつかの態様では、植物抽出物殺菌・殺カビ剤は、ティーツリー(Melaleuca alternifolia)から抽出された殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、植物抽出殺菌・殺カビ剤は、ウィングレア・グルティノーサ(Swinglea glutinosa)から抽出された殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、植物抽出殺菌・殺カビ剤は、オオイタドリ(Reynoutria sachalinensis)から抽出された殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、植物抽出殺菌・殺カビ剤は、ルピナス小植物の子葉から抽出された殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、植物抽出殺菌・殺カビ剤は、植物油から抽出された殺菌・殺カビ剤である。
【0180】
いくつかの態様では、植物油は、オイゲノール、ゲラニオール、チモール及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0181】
いくつかの態様では、植物抽出殺菌・殺カビ剤は、テルペン炭化水素、テルペンアルコール、テルペンフェノール及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0182】
いくつかの態様では、植物油は、オイゲノール、ゲラニオール、チモール、ユーカリプトール、オイゲノール、ゲラニオール、ミルセン、リモネン、リナロール、ピネン、テルピネオール、チモール及びそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも2つのテルペンの混合物である。
【0183】
いくつかの態様では、植物油は、オイゲノール、ゲラニオール、チモール又はそれらの組み合わせの混合物である。
【0184】
いくつかの態様では、ピリミジノン殺菌・殺カビ剤はフルオロピリミジノン殺菌・殺カビ剤である。
【0185】
いくつかの態様では、フルオロピリミジノン殺菌・殺カビ剤は、式Iの5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オン
【化1】
である。
【0186】
いくつかの態様では、組み合わせは、多部位接触殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、混合物又は組成物中の多部位接触殺菌・殺カビ剤の量は、多部位接触殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合の多部位接触殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0187】
いくつかの態様では、組み合わせは、QiI殺菌・殺カビ剤(キノン内部阻害剤)を含む。いくつかの態様では、混合物又は組成物中のQiI殺菌・殺カビ剤の量は、QiI殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のQiI殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0188】
いくつかの態様では、組み合わせは、QoI殺菌・殺カビ剤(キノン外部阻害剤)を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のQoI殺菌・殺カビ剤(キノン外部阻害剤)の量は、QoI殺菌・殺カビ剤(キノン外部阻害剤)が単独で使用される場合のQoI殺菌・殺カビ剤(キノン外部阻害剤)の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0189】
いくつかの態様では、組み合わせは、QoSI殺菌・殺カビ剤(キノン外部スティグマテリンサブサイト阻害剤)を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のQoSI殺菌・殺カビ剤(キノン外部スティグマテリンサブサイト阻害剤)の量は、QoSI殺菌・殺カビ剤(キノン外部スティグマテリンサブサイト阻害剤)が単独で使用される場合のQoSI殺菌・殺カビ剤(キノン外部スティグマテリンサブサイト阻害剤)の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0190】
いくつかの態様では、組み合わせは、SDHI殺菌・殺カビ剤(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のSDHI殺菌・殺カビ剤(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)の量は、SDHI殺菌・殺カビ剤(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)が単独で使用される場合のSDHI殺菌・殺カビ剤(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0191】
いくつかの態様では、組み合わせは、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中の脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤の量は、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合の脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0192】
いくつかの態様では、組み合わせは、フェニルアミド殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のフェニルアミド殺菌・殺カビ剤の量は、フェニルアミド殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のフェニルアミド殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0193】
いくつかの態様では、組み合わせは、メチル-ベンゾイミダゾール-カルバメート、(MBC)殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のメチル-ベンゾイミダゾール-カルバメート、(MBC)殺菌・殺カビ剤の量は、メチル-ベンゾイミダゾール-カルバメート、(MBC)殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のメチル-ベンゾイミダゾール-カルバメート、(MBC)殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0194】
いくつかの態様では、組み合わせは、カルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のカルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤の量は、カルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のカルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0195】
いくつかの態様では、組み合わせは、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のベンズアミド殺菌・殺カビ剤の量は、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のベンズアミド殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0196】
いくつかの態様では、組み合わせは、天然殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中の天然殺菌・殺カビ剤の量は、天然殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合の天然殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0197】
いくつかの態様では、組み合わせは、アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のアニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤の量は、アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のアニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0198】
いくつかの態様では、組み合わせは、ヒドロキシ-(2-アミノ)-ピリミジン殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のヒドロキシ-(2-アミノ)-ピリミジン殺菌・殺カビ剤の量は、ヒドロキシ-(2-アミノ)-ピリミジン殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のヒドロキシ-(2-アミノ)-ピリミジン殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0199】
いくつかの態様では、組み合わせは、ホスホネート殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のホスホネート殺菌・殺カビ剤の量は、ホスホネート殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のホスホネート殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0200】
いくつかの態様では、組み合わせは、植物抽出物殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中の植物抽出物殺菌・殺カビ剤の量は、植物抽出物殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合の植物抽出物殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0201】
いくつかの態様では、組み合わせは、ケト-レダクターゼ還元酵素阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のケト-レダクターゼ還元酵素阻害剤殺菌・殺カビ剤の量は、ケト-レダクターゼ還元酵素阻害剤殺菌・殺カビ剤が単独で使用され
る場合のケト-レダクターゼ還元酵素阻害剤殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0202】
いくつかの態様では、組み合わせは、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤(PP)を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のフェニルピロール殺菌・殺カビ剤(PP)の量は、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤(PP)が単独で使用される場合のフェニルピロール殺菌・殺カビ剤(PP)の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0203】
いくつかの態様では、組み合わせは、アリールフェニル-ケトン殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のアリールフェニル-ケトン殺菌・殺カビ剤の量は、アリールフェニル-ケトン殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のアリールフェニル-ケトン殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0204】
いくつかの態様では、組み合わせは、アミン殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のアミン殺菌・殺カビ剤の量は、アミン殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のアミン殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0205】
いくつかの態様では、組み合わせは、ジニトロアニリン殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のジニトロアニリン殺菌・殺カビ剤の量は、ジニトロアニリン殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のジニトロアニリン殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0206】
いくつかの態様では、組み合わせは、アザナフタレン殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のアザナフタレン殺菌・殺カビ剤の量は、アザナフタレン殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のアザナフタレン殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0207】
いくつかの態様では、組み合わせは、ベンゾチアジアゾール殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のベンゾチアジアゾール殺菌・殺カビ剤の量は、ベンゾチアジアゾール殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のベンゾチアジアゾール殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0208】
いくつかの態様では、組み合わせは、カルバメート殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のカルバメート殺菌・殺カビ剤の量は、カルバメート殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のカルバメート殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0209】
いくつかの態様では、組み合わせは、シアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤の量は、シアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0210】
いくつかの態様では、組み合わせは、ジニトロフェニル-クロトネート殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のジニトロフェニル-クロトネート殺菌・殺カビ剤の量は、ジニトロフェニル-クロトネート殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のジニトロフェニル-クロトネート殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0211】
いくつかの態様では、組み合わせは、グルコピラノシル抗生物質殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のグルコピラノシル抗生物質殺菌・殺カビ剤の量は、グルコピラノシル抗生物質殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のグルコピラノシル
抗生物質殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0212】
いくつかの態様では、組み合わせは、テトラゾリルオキシム殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のテトラゾリルオキシム殺菌・殺カビ剤の量は、テトラゾリルオキシム殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のテトラゾリルオキシム殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0213】
いくつかの態様では、組み合わせは、チアゾリジン殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のチアゾリジン殺菌・殺カビ剤の量は、チアゾリジン殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のチアゾリジン殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0214】
いくつかの態様では、組み合わせは、オキシステロール結合タンパク質阻害剤(OSBPI)殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のオキシステロール結合タンパク質阻害剤(OSBPI)殺菌・殺カビ剤の量は、オキシステロール結合タンパク質阻害剤(OSBPI)殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のオキシステロール結合タンパク質阻害剤(OSBPI)殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0215】
いくつかの態様では、組み合わせは、チオフェンカルボキサミド殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のチオフェンカルボキサミド殺菌・殺カビ剤の量は、チオフェンカルボキサミド殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のチオフェンカルボキサミド殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0216】
いくつかの態様では、組み合わせは、フェニルアセトアミド殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のフェニルアセトアミド殺菌・殺カビ剤の量は、フェニルアセトアミド殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のフェニルアセトアミド殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0217】
いくつかの態様では、組み合わせは、フェニル尿素殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のフェニル尿素殺菌・殺カビ剤の量は、フェニル尿素殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のフェニル尿素殺菌・殺カビ剤よりも少ない。
【0218】
いくつかの態様では、組み合わせは、ポリエン殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のポリエン殺菌・殺カビ剤の量は、ポリエン殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のポリエン殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0219】
いくつかの態様では、組み合わせは、pyr-ヒドラゾン殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のpyr-ヒドラゾン殺菌・殺カビ剤の量は、pyr-ヒドラゾン殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のpyr-ヒドラゾン殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0220】
いくつかの態様では、組み合わせは、ピリミジンアミン殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のピリミジンアミン殺菌・殺カビ剤の量は、ピリミジンアミン殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のピリミジンアミン殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0221】
いくつかの態様では、組み合わせは、殺菌・殺カビ剤(B)を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中の殺菌・殺カビ剤(B)の量は、殺菌・殺カビ剤(B)が単独で使用される場合の殺菌・殺カビ剤(B)の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0222】
いくつかの態様では、組み合わせは、ピリミジノン殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせ中のピリミジノン殺菌・殺カビ剤の量は、ピリミジノン殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のピリミジノン殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0223】
いくつかの態様では、ピリミジノン殺菌・殺カビ剤はフルオロピリミジノン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、フルオロピリミジノン殺菌・殺カビ剤は、式Iの5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オン
【化2】
である。
【0224】
いくつかの態様では、組み合わせ又は混合物は、キャプタン及び5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンを含む。
【0225】
いくつかの態様では、組み合わせ又は混合物は、フォルペット及び5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンを含む。
【0226】
いくつかの態様では、組み合わせ又は混合物は、カプタホール及び5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンを含む。
【0227】
いくつかの態様では、組み合わせ又は混合物は、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンを含み、さらに少なくとも1つの追加の殺菌・殺カビ剤(A)を含む。
【0228】
いくつかの態様では、組み合わせ又は混合物は、フォルペット及び5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンを含む。
【0229】
iii)一次殺菌・殺カビ剤の好ましい組み合わせ
いくつかの態様では、方法は、少なくとも2つの一次殺菌・殺カビ剤を含む組み合わせを施用することを含む。いくつかの態様では、方法は、少なくとも3つの一次殺菌・殺カビ剤を含む組み合わせを施用することを含む。いくつかの態様では、方法は、少なくとも4つの一次殺菌・殺カビ剤を含む組み合わせを施用することを含む。
【0230】
いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤の1つは、SDHI殺菌・殺カビ剤である。
【0231】
いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤の1つは、フルキサピロキサドである。
【0232】
フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤の好ましい組み合わせは、本明細書に記載されている。本発明のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤を含むいずれの組み合わせも、本発明の方法と共に使用される場合がある。
【0233】
iv)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤を含む好ましい組み合わせ
いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と、メフェントリフルコナゾール、ジフェノコナゾール、プロチオコナゾール、テブコナゾール、ジメトモルフ、マンジプロパミド、バリフェナレート、マンデストロビン、メチルテトラプロール、アゾキシストロビン、ピラクロストロビン、ピジフルメトフェン、ビキサフェン、フルインダピル、フルトラニル、インピルフルキサム、イソフルシプラム、イソピラザム、ペンフルフェン、ペンチオピラド、ピラジフルミド、セダキサン、チフルザミド、ベンゾビンジフルピル、ボスカリド、フルオピラム、フルキサピロキサド、イソフェタミド、スピロキサミン、カルベンダジム、チオファネート-メチル、キララキシル、フェンピコキサミド、アミスルブロム、アメトクトラジン、フルジオキソニル、K-ホスホネート、フルオピコリド、硫黄、ティーツリー(Melaleuca alternifolia)から抽出された植物抽出物殺菌・殺カビ剤、オオイタドリ(Reynoutria sachalinensis)から抽出された植物抽出物殺菌・殺カビ剤、ウィングレア・グルティノーサ(Swinglea glutinosa)から抽出された植物抽出物殺菌・殺カビ剤、ルピナス小植物の子葉から抽出された植物抽出物殺菌・殺カビ剤、フルアジナム、プロパモカルブ、ピカルブトラゾクス、シプロジニル、メトラフェノン、シフルフェナミド、フェンヘキサミド、ラミナラン、オキサチアピプロリン、フルオキサピプロリン、ペンシクロン、ナタマイシン、フェンプロピジン、イマザリル、プロクロラズ、ホセチル-Al、メフェノキサム、ゾキサミド、シモキサニル、植物油から抽出された植物抽出殺菌・殺カビ剤、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される一次殺菌・殺カビ剤とを含む。
【0234】
いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びメフェントリフルコナゾールを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びジフェノコナゾールを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びプロチオコナゾールを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びテブコナゾールを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びジメトモルフを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びマンジプロパミドを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びバリフェナレートを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びマンデストロビンを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びメチルテトラプロールを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びアゾキシストロビンを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びピラクロストロビンを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びピジフルメトフェンを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びビキサフェンを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びフルインダピルを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びフルトラニルを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びインピルフルキサムを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びイソフルシプラムを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びイソピラザムを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びペンフルフェンを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びペンチオピラドを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びピラジフルミ
ドを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びセダキサンを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びチフルザミドを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びベンゾビンジフルピルを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びボスカリドを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びフルオピラムを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びフルキサピロキサドを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びイソフェタミドを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びスピロキサミンを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びカルベンダジムを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びチオファネート-メチルを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びキララキシルを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びフェンピコキサミドを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びアミスルブロムを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びアメトクトラジンを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びフルジオキソニルを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びK-ホスホネートを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びフルオピコリドを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び硫黄を含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び植物抽出物殺菌・殺カビ剤を含み、植物抽出物殺菌・殺カビ剤は、ティーツリー(Melaleuca alternifolia)から抽出された殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び植物抽出物殺菌・殺カビ剤を含み、植物抽出物殺菌・殺カビ剤は、オオイタドリ(Reynoutria sachalinensis)から抽出された殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び植物抽出物殺菌・殺カビ剤を含み、植物抽出物殺菌・殺カビ剤は、ウィングレア・グルティノーサ(Swinglea glutinosa)から抽出された殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び植物抽出物殺菌・殺カビ剤を含み、植物抽出物殺菌・殺カビ剤は、ルピナス小植物の子葉から抽出された殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びフルアジナムを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びプロパモカルブを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びピカルブトラゾクスを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びシプロジニルを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びメトラフェノン(metrafenon)を含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びシフルフェナミドを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びフェンヘキサミドを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びラミナランを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びオキサチアピプロリンを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びフルオキサピプロリンを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びペンシクロンを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びナタマイシンを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びフェンプロピジンを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びイマザリルを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びプロクロラズを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びホセチル-Alを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びメフェノキサムを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びゾキサミドを含む。いくつかの態様
では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びシモキサニルを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び植物抽出殺菌・殺カビ剤を含み、植物抽出物殺菌・殺カビ剤は、殺菌・殺カビ剤植物油から抽出される。
【0235】
いくつかの態様では、組み合わせは、キャプタン及びコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フォルペット及びコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせは、カプタホール及びコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フォルペット及びフルキサピロキサドを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、キャプタン及びフルキサピロキサドを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、カプタホール及びフルキサピロキサドを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フォルペット及びフルオピラムを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フォルペット及びビキサフェンを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フォルペット及びペンチオピラドを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フォルペット及びプロクロラズを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フォルペット及びメフェントリフルコナゾールを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フォルペット及びアゾキシストロビンを含む。
【0236】
いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤のみを作物保護剤として含む。いくつかの態様では、組み合わせは、キャプタン及びコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤のみを作物保護剤として含む。
【0237】
いくつかの態様では、組み合わせは、少なくとも2つの一次殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせは、少なくとも3つの一次殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせは、少なくとも4つの一次殺菌・殺カビ剤を含む。
【0238】
いくつかの態様では、組み合わせは、2つの一次殺菌・殺カビ剤を含む。
【0239】
いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、アミン殺菌・殺カビ剤及びシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、アミン殺菌・殺カビ剤及び植物抽出物殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤及びシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤及びアミン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤及び植物抽出殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤及び植物抽出物殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤及びアニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤及びアミン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤及びシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、ホスホネート殺菌・殺カビ剤及びシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、CAA殺菌・殺カビ剤及びアミン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、CAA殺菌・殺カビ剤及びホスホネート殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、CAA殺菌・殺カビ剤及びシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、CAA殺菌・殺カビ剤及びアニリ
ノピリミジン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、CAA殺菌・殺カビ剤及び植物抽出物殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、CAA殺菌・殺カビ剤及びベンズアミド殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、CAA殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、DMI殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、DMI殺菌・殺カビ剤及びシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、DMI殺菌・殺カビ剤及びCAA殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、DMI殺菌・殺カビ剤及びベンズアミド殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、DMI殺菌・殺カビ剤及び植物抽出物殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、DMI殺菌・殺カビ剤及びアニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、DMI殺菌・殺カビ剤、及びアミン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、SDHI殺菌・殺カビ剤、及びアミン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、QoI殺菌・殺カビ剤及びアミン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、フェニルアミド殺菌・殺カビ剤及びDMI殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、フェニルアミド殺菌・殺カビ剤及びCAA殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤及びDMI殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤及びSDHI殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤及びMBC殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、QoI殺菌・殺カビ剤及び植物抽出物殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、QoI殺菌・殺カビ剤及びアニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、QoI殺菌・殺カビ剤及びアミン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、QoI殺菌・殺カビ剤及びシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、SDHI殺菌・殺カビ剤及びシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、アミン殺菌・殺カビ剤及びSDHI殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、アミン殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、SDHI殺菌・殺カビ剤及びアミン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、SDHI殺菌・殺カビ剤及びアニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、SDHI殺菌・殺カビ剤及びベンズアミド殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、SDHI殺菌・殺カビ剤及びDMI殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、SDHI殺菌・殺カビ剤及び植物抽出物殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、SDHI殺菌・殺カビ剤及びCAA殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、SDHI殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、SDHI殺菌・殺カビ剤及びフェニルピロール殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤及びフェニルアミド殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、SDHI殺菌・殺カビ剤及びDMI殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、SDHI殺菌・殺カビ剤及びフェニルピロール殺菌・殺カビ剤である。
いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、SDHI殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、MBC殺菌・殺カビ剤及びフェニルアミド殺菌・殺カビ剤である。
【0240】
いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、フェンプロピジン及びSDHI殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、フェンプロピジン及びQoI殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、チオファネート-メチル及びキララキシルである。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、プロチオコナゾール及びアゾキシストロビンである。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、ジフェノコナゾール及びピラクロストロビンである。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、ジメトモルフ及びホセチル-Alである。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、フルキサピロキサド及びピコキシストロビンである。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、フルキサピロキサド及びプロチオコナゾールである。いくつかの態様では、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、ホセチル-Al及びシモキサニルである。
【0241】
いくつかの態様では、組み合わせは、フォルペット、ジメトモルフ及びシモキサニルを含む。
【0242】
いくつかの態様では、組み合わせは、3つの一次殺菌・殺カビ剤を含む。
【0243】
いくつかの態様では、3つの一次殺菌・殺カビ剤は、SDHI殺菌・殺カビ剤、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、3つの一次殺菌・殺カビ剤は、SDHI殺菌・殺カビ剤、DMI殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、3つの一次殺菌・殺カビ剤は、SDHI殺菌・殺カビ剤、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤である。
【0244】
いくつかの態様では、組み合わせは、4つの一次殺菌・殺カビ剤を含む。
【0245】
いくつかの態様では、4つの一次殺菌・殺カビ剤は、SDHI殺菌・殺カビ剤、DMI殺菌・殺カビ剤、QoI殺菌・殺カビ剤及びフェニルアミド殺菌・殺カビ剤である。
【0246】
いくつかの態様では、組み合わせは、異なる殺菌・殺カビ性群からの2つ以上の一次殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせは、同じ殺菌・殺カビ性群からの2つ以上の一次殺菌・殺カビ剤を含む。
【0247】
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はフォルペットではない。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、フォルペット以外である。いくつかの態様では、組み合わせは、フォルペットを含まない。
【0248】
いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤は、フルキサピロキサドではない。いくつかの態様では、SDHI(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)殺菌・殺カビ剤は、フルキサピロキサド以外である。いくつかの態様では、組み合わせは、フルキサピロキサドを含まない。
【0249】
いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)は、テブコナゾールではない。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI殺菌・殺カビ剤)は、テブコナゾール以外である。いくつかの態様では、組み合わせは、テブコナゾールを含まない。
【0250】
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はフォルペットであり、一次殺菌・殺カビ剤はSDHI殺菌・殺カビ剤ではない。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はフォルペットであり、一次殺菌・殺カビ剤は、SDHI殺菌・殺カビ剤以外である。
【0251】
いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤、SDHI殺菌・殺カビ剤、及びSDHI殺菌・殺カビ剤ではない少なくとも1つの追加の一次殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤、SDHI殺菌・殺カビ剤、及びSDHI殺菌・殺カビ剤以外である少なくとも1つの追加の一次殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フォルペット、SDHI殺菌・殺カビ剤、及びSDHI殺菌・殺カビ剤ではない少なくとも1つの追加の一次殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤を含み、一次殺菌・殺カビ剤がSDHI殺菌・殺カビ剤の場合、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はフォルペット以外である。
【0252】
いくつかの態様では、組み合わせは、(a)フタルイミド殺菌・殺カビ剤、(b)多部位接触殺菌・殺カビ剤、QiI殺菌・殺カビ剤(キノン内部阻害剤)、QoI殺菌・殺カビ剤(キノン外部阻害剤)QoSI殺菌・殺カビ剤(キノン外部スティグマテリンサブサイト阻害剤)、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤、フェニルアミド殺菌・殺カビ剤、メチル-ベンゾイミダゾール-カルバメート、(MBC)殺菌・殺カビ剤、カルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤、天然殺菌・殺カビ剤、アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤、ヒドロキシ-(2-アミノ)-ピリミジン殺菌・殺カビ剤、ホスホネート殺菌・殺カビ剤、植物抽出物殺菌・殺カビ剤、ケト-レダクターゼ還元酵素阻害剤殺菌・殺カビ剤、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤(PP)、アリールフェニル-ケトン殺菌・殺カビ剤、アミン殺菌・殺カビ剤、ジニトロアニリン殺菌・殺カビ剤、アザナフタレン殺菌・殺カビ剤、ベンゾチアジアゾール殺菌・殺カビ剤、カルバメート殺菌・殺カビ剤、シアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤、ジニトロフェニル-クロトネート殺菌・殺カビ剤、グルコピラノシル抗生物質殺菌・殺カビ剤、テトラゾリルオキシム殺菌・殺カビ剤、チアゾリジン殺菌・殺カビ剤、オキシステロール結合タンパク質阻害剤(OSBPI)殺菌・殺カビ剤、チオフェンカルボキサミド殺菌・殺カビ剤、フェニルアセトアミド殺菌・殺カビ剤、フェニル尿素殺菌・殺カビ剤、ポリエン殺菌・殺カビ剤、pyr-ヒドラゾン殺菌・殺カビ剤、ピリミジンアミン殺菌・殺カビ剤、ピリミジノン殺菌・殺カビ剤、殺菌・殺カビ剤(B)及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される一次殺菌・殺カビ剤、並びに(c)任意的に、SDHI殺菌・殺カビ剤(コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤)を含む。
【0253】
いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤、フルキサピロキサド、及びフルキサピロキサドではない少なくとも1つの追加の一次殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤、フルキサピロキサド、及びフルキサピロキサド以外の少なくとも1つの追加の一次殺菌・殺カビ剤を含む。
【0254】
v)殺菌・殺カビ剤I
いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は全身殺菌・殺カビ剤である。
【0255】
いくつかの態様では、全身殺菌・殺カビ剤は殺菌・殺カビ剤Iである。
【0256】
いくつかの態様では、殺菌・殺カビ剤Iは、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤(SDHI)殺菌・殺カビ剤、脱メチル化阻害剤(DMI)殺菌・殺カビ剤、キノン外部阻害剤(QoI)殺菌・殺カビ剤、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ剤Iはコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤(SDHI
)殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ剤Iは脱メチル化阻害剤(DMI)殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ剤Iはキノン外部阻害剤(QoI)殺菌・殺カビ剤である。好ましいコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤(SDHI)殺菌・殺カビ剤、脱メチル化阻害剤(DMI)殺菌・殺カビ剤、及びキノン外部阻害剤(QoI)殺菌・殺カビ剤は、本明細書に記載されている。
【0257】
コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤(SDHI)殺菌・殺カビ剤、脱メチル化阻害剤(DMI)殺菌・殺カビ剤、キノン外部阻害剤(QoI)殺菌・殺カビ剤、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される殺菌・殺カビ剤Iは、少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わされた場合、作物植物における病原体を原因とする疾患に対して、増大した制御効果を含む増大した効力を有することが見出された。
【0258】
いくつかの態様では、殺菌・殺カビ剤Iは、フルキサピロキサド、ビキサフェン、プロクロラズ、メフェントリフルコナゾール、アゾキシストロビン、フルオピラム、ペンチオピラド、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ剤Iはフルキサピロキサドである。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ剤Iはビキサフェンである。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ剤Iはプロクロラズである。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ剤Iはメフェントリフルコナゾールである。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ剤Iはアゾキシストロビンである。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ剤Iはフルオピラムである。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ剤Iはペンチオピラドである。
【0259】
vi)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び殺菌・殺カビ剤Iを含む好ましい組み合わせ
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はフォルペットであり、殺菌・殺カビ剤Iはフルオピラムである。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はフォルペットであり、殺菌・殺カビ剤Iはフルキサピロキサドである。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はフォルペットであり、殺菌・殺カビ剤Iはビキサフェンである。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はフォルペットであり、殺菌・殺カビ剤Iはペンチオピラドである。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はフォルペットであり、殺菌・殺カビ剤Iはプロクロラズである。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はフォルペットであり、殺菌・殺カビ剤Iはメフェントリフルコナゾールである。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はフォルペットであり、殺菌・殺カビ剤Iはアゾキシストロビンである。
【0260】
vii)好ましい重量比
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、150:1~1:150である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、100:1~1:100である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、50:1~1:50である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、20:1~1:20である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、10:1~1:10である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、5:1~1:5である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、2:1~1:2である。
【0261】
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、以下のいずれか1つである:125:1~1:125、95:1~1:95、90:1~1:90、85:1~1:85、80:1~1:80、75:1~1
:75、70:1~1:70、65:1~1:65、60:1~1:60、55:1~1:55、45:1~1:45、40:1~1:40、35:1~1:35、30:1~1:30、25:1~1:25、15:1~1:15、12:1~1:12、10:1~1:10、5:1~1:5、4:1~1:4、3:1~1:3又は2:1~1:2。
【0262】
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、約10:1~6:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、約1:1~15:1である。
【0263】
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、約75:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、約20:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、約18:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、約12:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、約10:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、約8.3:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、約8:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、約7.5:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、約6:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、約5:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、約4:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、約3.75:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、約3:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、約2.5:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、約2:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、約1.67:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、約1:1である。
【0264】
フタルイミド殺菌・殺カビ剤の総量と一次殺菌・殺カビ剤の総量との間の重量比は、上記に示される比から選択される中間範囲の場合がある。
【0265】
本明細書に記載される重量比は、本明細書に記載されるいずれかのフタルイミド殺菌・殺カビ剤、一次殺菌・殺カビ剤、及びそれらの組み合わせで使用される場合がある。
【0266】
好ましい態様では、一次殺菌・殺カビ剤はコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤であり、フタルイミド殺菌・殺カビ剤とコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤との間の重量比は、上述した比及び範囲のいずれか1つである。
【0267】
好ましい態様では、一次殺菌・殺カビ剤はコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤であり、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はキャプタンであり、キャプタンとコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤との間の重量比は、上述した比及び範囲のいずれか1つである。好ましい態様では、一次殺菌・殺カビ剤はコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤
殺菌・殺カビ剤であり、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はカプタホールであり、カプタホールとコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤との間の重量比は、上述した比及び範囲のいずれか1つである。好ましい態様では、一次殺菌・殺カビ剤はコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤であり、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はフォルペットであり、フォルペットとコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤との間の重量比は、上述した比及び範囲のいずれか1つである。
【0268】
コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤と、キャプタン、カプタホール又はフォルペットとの重量比は、上記に示した比から選択される中間範囲の場合がある。
【0269】
いくつかの態様では、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤はフルキサピロキサドである。いくつかの態様では、組み合わせは、フルキサピロキサド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フルキサピロキサド及びカプタホールを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フルキサピロキサド及びフォルペットを含む。フルキサピロキサドとキャプタン、カプタホール又はフォルペットとの間の重量比は、上述した比及び範囲のいずれか1つ、又は上記に示した比から選択される中間範囲の場合がある。
【0270】
いくつかの態様では、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤はペンチオピラドである。いくつかの態様では、組み合わせは、ペンチオピラド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、ペンチオピラド及びカプタホールを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、ペンチオピラド及びフォルペットを含む。ペンチオピラドとキャプタン、カプタホール又はフォルペットとの間の重量比は、上述した比及び範囲のいずれか1つ、又は上記に示した比から選択される中間範囲の場合がある。
【0271】
いくつかの態様では、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤はフルオピラムである。いくつかの態様では、組み合わせは、フルオピラム及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フルオピラム及びカプタホールを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フルオピラム及びフォルペットを含む。フルオピラムとキャプタン、カプタホール又はフォルペットとの間の重量比は、上述した比及び範囲のいずれか1つ、又は上記に示した比から選択される中間範囲の場合がある。
【0272】
いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンである。いくつかの態様では、組み合わせは、5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オン及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オン及びカプタホールを含む。いくつかの態様では、組み合わせは、5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オン及びフォルペットを含む。5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンとキャプタン、カプタホール又はフォルペットとの間の重量比は、上述した比及び範囲のいずれか1つ、又は上記に示した比から選択される中間範囲の場合がある。
【0273】
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンとの重量比は、150:1~1:150である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンとの重量比は、100:1~1:100である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-
ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンとの重量比は、75:1~1:75である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンとの重量比は、1:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンとの間の重量比は、約75:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンとの間の重量比は、約10:1である。
【0274】
いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は殺菌・殺カビ剤Iである。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び殺菌・殺カビ剤Iを含む。フタルイミド殺菌・殺カビ剤と殺菌・殺カビ剤Iとの間の重量比は、上述した比及び範囲のいずれか1つ、又は上記に示した比から選択される中間範囲の場合がある。
【0275】
いくつかの態様では、フタルイミドと殺菌・殺カビ剤Iとの重量比は、約1:1~15:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と殺菌・殺カビ剤Iとの重量比は、約1.67:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と殺菌・殺カビ剤Iとの重量比は、約20:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と殺菌・殺カビ剤Iとの重量比は、約18:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と殺菌・殺カビ剤Iとの重量比は、約12:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と殺菌・殺カビ剤Iとの重量比は、約10:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と殺菌・殺カビ剤Iとの重量比は、約8.3:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と殺菌・殺カビ剤Iとの重量比は、約8:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と殺菌・殺カビ剤Iとの重量比は、約7.5:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と殺菌・殺カビ剤Iとの重量比は、約6:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と殺菌・殺カビ剤Iとの重量比は、約5:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と殺菌・殺カビ剤Iとの重量比は、約4:1である。いくつかの態様では、フタルイミドと殺菌・殺カビ剤Iとの重量比は、約3.75:1である。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と殺菌・殺カビ剤Iとの重量比は、約3:1である。いくつかの態様では、フタルイミドと殺菌・殺カビ剤Iとの重量比は、約2.5:1である。いくつかの態様では、フタルイミドと殺菌・殺カビ剤Iとの重量比は、約2:1である。いくつかの態様では、フタルイミドと殺菌・殺カビ剤Iとの重量比は、約1:1である。
【0276】
施用のための好ましいパラメーター
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤の各々は、それ自体の組成物で調製される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤の各々は、施用前にそれ自体の組成物で調製される。
【0277】
組み合わせの成分は、別々に又は多部分殺菌・殺カビ系の一部として施用され得る。その結果、本明細書に開示される方法及び使用は、施用又は使用前に成分部分から組み合わせ、混合物及び組成物を調製することを含む。
【0278】
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、別々に調製され、個々の製剤は、そのまま施用され、又は所定の濃度に希釈される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、別々に調製され、製剤は、所定の濃度に希釈する際に混合される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、一緒に調製され、製剤は、そのまま施用され、又は製剤は、所定の濃度に希釈される。
【0279】
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、一緒に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、別々に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、同時に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、同時期に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、順次施用される。
【0280】
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、一次殺菌・殺カビ剤が施用される前のある時間量に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、一次殺菌・殺カビ剤の少なくとも1つが施用される前のある時間量に施用される。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は、フタルイミド殺菌・殺カビ剤が施用される前のある時間量に施用される。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は、一次殺菌・殺カビ剤の少なくとも1つが施用される前のある時間量に施用される。
【0281】
いくつかの態様では、施用間の時間量は、1~28日間である。いくつかの態様では、施用間の時間量は、1~14日間である。いくつかの態様では、施用間の時間量は、1~10日間である。いくつかの態様では、施用間の時間量は、1~7日間である。いくつかの態様では、施用間の時間量は、1~5日間である。いくつかの態様では、施用間の時間量は、1~72時間である。いくつかの態様では、施用間の時間量は、1~48時間である。いくつかの態様では、施用間の時間量は、1~24時間である。いくつかの態様では、施用間の時間量は、1~12時間である。いくつかの態様では、施用間の時間量は、1~10時間である。いくつかの態様では、施用間の時間量は、1~5時間である。いくつかの態様では、施用間の時間量は、1~2時間である。いくつかの態様では、施用間の時間量は、1時間未満である。いくつかの態様では、施用間の時間量は、30分未満である。
【0282】
いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は殺菌・殺カビ剤Iであり、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、殺菌・殺カビ剤Iの施用前に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、殺菌・殺カビ剤Iの施用のある日数前又は時間前に施用される。
【0283】
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、殺菌・殺カビ剤Iの施用の少なくとも1日前に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、殺菌・殺カビ剤Iの施用の少なくとも2日前に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、殺菌・殺カビ剤Iの施用の少なくとも3日前に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、殺菌・殺カビ剤Iの施用の少なくとも4日前に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、殺菌・殺カビ剤Iの施用の少なくとも5日前に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、殺菌・殺カビ剤Iの施用の少なくとも6日前に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、殺菌・殺カビ剤Iの施用の少なくとも7日前に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、殺菌・殺カビ剤Iの施用の少なくとも8日前に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、殺菌・殺カビ剤Iの施用の少なくとも9日前に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、殺菌・殺カビ剤Iの施用の少なくとも10日前に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、殺菌・殺カビ剤Iの施用の少なくとも11日前に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、殺菌・殺カビ剤Iの施用の少なくとも12日前に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、殺菌・殺カビ剤Iの施用の少なくとも13日前に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、殺菌・殺カビ剤Iの施用の少な
くとも14日前に施用される。
【0284】
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び殺菌・殺カビ剤Iは、1~28日間の間隔で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び殺菌・殺カビ剤Iは、1~14日間の間隔で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び殺菌・殺カビ剤Iは、1~10日間の間隔で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び殺菌・殺カビ剤Iは、1~7日間の間隔で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び殺菌・殺カビ剤Iは、1~5日間の間隔で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び殺菌・殺カビ剤Iは、1~5時間の間隔で施用される。
【0285】
施用の回数及び割合は、病原体の生物学的及び気候的環境に依存する。あるいは、活性成分は、植物の場所を液体製剤でドレンチング(drenching)することにより(例えば稲作で)又は物質を固体形態で、例えば顆粒形態で土壌に組み込む(土壌施用)ことにより、根系を介して土壌又は水から植物に到達することができる(全身作用)。本発明の組み合わせはまた、根又は仁を連続して活性成分の液体製剤に浸すことにより、又は組み合わせを既に含む湿潤又は乾燥製剤でそれらを被覆することにより、種子処理(被覆)を目的として種子仁に施用することができる。さらに、植物への他のタイプの施用、例えば植物の芽又は果実保持部分の標的化処理が特定の場合に可能である。
【0286】
施用される組み合わせの量、及び/又はフタルイミド殺菌・殺カビ剤と一次殺菌・殺カビ剤との間の重量比は、使用される化合物、処理の対象(植物、土壌、種子)、処理のタイプ(例えば噴霧、散布、種子粉衣)、処理の目的(予防的又は治療的)、処理される真菌のタイプ、及び施用時間などの様々な因子に依存するであろう。
【0287】
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、成長期の間に少なくとも1回施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、成長期の間に2回以上施用される。
【0288】
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、土壌施用、葉面施用、種子処理及びそれらのいずれかの組み合わせとして施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、土壌施用として施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、葉面施用として施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、種子処理として施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、植物葉に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、植物繁殖材料に施用される。
【0289】
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、治癒的処理、予防的処理、持続的処理及びそれらのいずれかの組み合わせとして施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、治癒的処理として施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、予防的処理として施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、持続的処理として施用される。
【0290】
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、有害な真菌病原体による感染前に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、有害な真菌病原体による感染後に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、有害な真菌病原体による感染の前後に施用される。
【0291】
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、作物周期の初期段階に施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、穀類の成長のT1段階、BBCH 31~33中に施用される。フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤は、成長の初期段階に施用された場合、有害な真菌による感染に対して植物又は場所を保護する。
【0292】
一態様では、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、例えば作物の播種前又は播種後などの作物周期の初期段階に施用され得る。特定の態様では、フルキサピロキサド及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の混合物は、作物周期の初期段階に施用され得る。フルキサピロキサドの混合物は、成長のT1段階中に施用される場合がある。初期の施用は、フタルイミド殺菌・殺カビ剤が成長の初期段階中に初期保護を提供すること、及びSDHI、例えばフルキサピロキサドが、効力の長期的な保護を提供することを可能にする。フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、フォルペット、キャプタン、カプタホール又はそれらのいずれかの組み合わせの場合がある。
【0293】
活性物質の混合物は、慣習的な方法で、例えば潅水(watering)(ドレンチング)、点滴灌漑、噴霧、及び霧化によって希釈及び施用され得る。
【0294】
本発明による組み合わせが施用される割合は、制御するべき特定の真菌のタイプ、必要な制御の程度、並びに施用のタイミング及び方法に依存するであろう。コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の有効施用量は、製剤のタイプ、天候状態、作物のタイプ及び有害生物(pest)のタイプなどの様々な条件に応じて変動するため、一般的に規定することができない。
【0295】
いくつかの態様では、組み合わせは、組み合わせ中の活性成分の総量を基準として、ヘクタール当たり0.1グラムの総活性成分(g a.i./ha)~10000g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、組み合わせは、約10g a.i./ha~約10000g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、組み合わせは、約50g a.i./ha~約5000g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、組み合わせは、約50g a.i./ha~約2600g
a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、組み合わせは、約100g
a.i./ha~約2500g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、組み合わせは、約50g a.i./ha~約2000g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、組み合わせは、約25g a.i./ha~約2000g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、組み合わせは、約100g a.i./ha~約750g a.i./haの割合で施用される。一態様では、組み合わせは、約60g a.i./ha~約600g a.i./haの割合で施用される。より特定の態様では、組み合わせは、約100g a.i./ha~約200g
a.i./haの割合で施用される。より特定の態様では、組み合わせは、約100g
a.i./ha~約130g a.i./haの割合で施用される。
【0296】
いくつかの態様では、組み合わせは、土壌施用として施用される場合、0.1~10000g/haの割合で施用されるべきである。いくつかの態様では、組み合わせは、土壌施用として施用される場合、1~5000g/haの割合で施用されるべきである。いくつかの態様では、組み合わせは、土壌施用として施用される場合、60~2600g/haの割合で施用されるべきである。
【0297】
いくつかの態様では、組み合わせ、種子処理として施用される場合、2g/100kg~400g/100kg種子で施用される。いくつかの態様では、組み合わせは、種子処
理として施用される場合、2.5g/100kg~50g/100kg種子の割合で施用されるべきである。いくつかの態様では、組み合わせは、種子処理として施用される場合、2.5g/100kg~25g/100kg種子の割合で施用されるべきである。
【0298】
フタルイミド殺菌・殺カビ剤についての施用量は、一般に1~5000g/ha、好ましくは10~2500g/ha、特に20~1000g/haである。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、400~1500g/haの場合がある。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、500~1500g/haの場合がある。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、500~1000g/haの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、700~800g/haの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、750g/haの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、450~550g/haの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、500g/haの割合で施用される。
【0299】
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、10~400g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、30~400g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、100~400g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、300g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、250g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、50~200g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、100~200g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、200g a.i./ha未満の割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、200g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、150g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、100g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、75g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、30g a.i./haの割合で施用される。
【0300】
いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、0.0001~10000ppmの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、1~10000ppmの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、10~1000ppmの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、0.0001~0.5ppmの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、0.0005~0.3ppmの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、約0.0005ppmの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、0.005~0.03ppmの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、約0.002ppmの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、約0.06ppmの割合で施用される。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤は、約0.3ppmの割合で施用される。
【0301】
カプタホールについての施用量は、一般に1~5000g/ha、好ましくは10~2500g/ha、特に20~1000g/haである。いくつかの態様では、カプタホールの施用量は、500~1500g a.i/haの場合がある。
【0302】
いくつかの態様では、キャプタンについての施用量は、一般に1~5000g a.i
./ha、好ましくは10~2500g a.i./ha、特に20~1000g/haである。いくつかの態様では、キャプタンの施用量は、500~1500g a.i./haの場合がある。いくつかの態様では、キャプタンの施用量は、400~1500g/haの場合がある。
【0303】
いくつかの態様では、フォルペットについての施用量は、一般に1~5000g a.i./ha、好ましくは10~2500g a.i./ha、特に20~1000g/haである。いくつかの態様では、フォルペットの施用量は、2000~5000g a.i./haの場合がある。いくつかの態様では、フォルペットの施用量は、500~1500g a.i./haの場合がある。いくつかの態様では、フォルペットの施用量は、400~1500g/haの場合がある。いくつかの態様では、フォルペットは、750g/haの割合で施用される。
【0304】
いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は、100~2000g a.i./haの割合で施用される。
【0305】
いくつかの態様では、多部位接触殺菌・殺カビ剤は、500~1500g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、多部位接触殺菌・殺カビ剤は、1000~1500g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、多部位接触殺菌・殺カビ剤は、1000~1200g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、多部位接触殺菌・殺カビ剤は、1125g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、多部位接触殺菌・殺カビ剤は、1000g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、多部位接触殺菌・殺カビ剤は、1000~1250g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、多部位接触殺菌・殺カビ剤は、250~1000g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、多部位接触殺菌・殺カビ剤は、500~1000g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、多部位接触殺菌・殺カビ剤は、250~750g a.i./haの割合で施用される。いくつかの態様では、多部位接触殺菌・殺カビ剤は、500~750g a.i./haの割合で施用される。
【0306】
いくつかの態様では、多部位接触殺菌・殺カビ剤は、0.0001~10000ppmの割合で施用される。いくつかの態様では、多部位接触殺菌・殺カビ剤は、0.003~約0.01ppmの割合で施用される。いくつかの態様では、多部位接触殺菌・殺カビ剤は、約0.003ppmの割合で施用される。いくつかの態様では、多部位接触殺菌・殺カビ剤は、約0.01ppmの割合で施用される。
【0307】
いくつかの態様では、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤についての施用量は、一般に1~1000g a.i./ha、好ましくは10~900g a.i./ha、特に20~750g a.i./haである。いくつかの態様では、フルキサピロキサドなどのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤の施用量は、20~250g a.i./haの場合がある。
【0308】
いくつかの態様では、SDHI殺菌・殺カビ剤は、0.0001~10000ppmの割合で施用される。いくつかの態様では、SDHI殺菌・殺カビ剤は、0.00005~約0.1ppmの割合で施用される。いくつかの態様では、SDHI殺菌・殺カビ剤は、0.0001~約0.07ppmの割合で施用される。いくつかの態様では、SDHI殺菌・殺カビ剤は、約0.0001ppmの割合で施用される。いくつかの態様では、SDHI殺菌・殺カビ剤は、約0.0006ppmの割合で施用される。いくつかの態様では、SDHI殺菌・殺カビ剤は、約0.003ppmの割合で施用される。いくつかの態様では、SDHI殺菌・殺カビ剤は、約0.01ppmの割合で施用される。いくつかの態
様では、SDHI殺菌・殺カビ剤は、約0.07ppmの割合で施用される。
【0309】
コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤についての施用量は、一般に1~1000g/ha、好ましくは10~900g/ha、特に20~250g/haである。
【0310】
いくつかの態様では、SDHI殺菌・殺カビ剤は、20~250g/haの割合で施用される。いくつかの態様では、SDHI殺菌・殺カビ剤は、20~150g/haの割合で施用される。いくつかの態様では、SDHI殺菌・殺カビ剤は、50~100g/haの割合で施用される。いくつかの態様では、SDHI殺菌・殺カビ剤は、62.5g/haの割合で施用される。いくつかの態様では、SDHI殺菌・殺カビ剤は、90g/haの割合で施用される。
【0311】
DMI殺菌・殺カビ剤についての施用量は、一般に1~1000g/ha、好ましくは10~900g/ha、特に20~750g/haである。いくつかの態様では、DMI殺菌・殺カビ剤は、20~450g/haの割合で施用される。
【0312】
いくつかの態様では、DMI殺菌・殺カビ剤は、300~600g/haの割合で施用される。いくつかの態様では、DMI殺菌・殺カビ剤は、360~450g/haの割合で施用される。いくつかの態様では、DMI殺菌・殺カビ剤は、400~500g/haの割合で施用される。いくつかの態様では、DMI殺菌・殺カビ剤は、450g/haの割合で施用される。
【0313】
キノン外部阻害剤殺菌・殺カビ剤についての施用量は、一般に1~1000g/ha、好ましくは50~250g/ha、特に90~150g/haである。
【0314】
いくつかの態様では、QoI殺菌・殺カビ剤は、50~250g/haの割合で施用される。いくつかの態様では、QoI殺菌・殺カビ剤は、90~200g/haの割合で施用される。いくつかの態様では、QoI殺菌・殺カビ剤は、90~150g/haの割合で施用される。いくつかの態様では、QoI殺菌・殺カビ剤は、150g/haの割合で施用される。いくつかの態様では、QoI殺菌・殺カビ剤は、125g/haの割合で施用される。いくつかの態様では、QoI殺菌・殺カビ剤は、90g/haの割合で施用される。いくつかの態様では、QoI殺菌・殺カビ剤は、200~500g/haの割合で施用される。いくつかの態様では、QoI殺菌・殺カビ剤は、200g/haの割合で施用される。いくつかの態様では、QoI殺菌・殺カビ剤は、250g/haの割合で施用される。いくつかの態様では、QoI殺菌・殺カビ剤は、500g/haの割合で施用される。
【0315】
殺菌・殺カビ剤I及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の有効施用量は、様々な条件、例えば製剤のタイプ、天候条件、作物のタイプ及び有害生物のタイプに応じて変動するため、一般的に規定できない。殺菌・殺カビ剤I及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量はまた、所望の効果に応じて変動する場合がある。
【0316】
一態様では、組み合わせた殺菌・殺カビ剤I及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、10g/ha~10000g/haである。一態様では、組み合わせた殺菌・殺カビ剤I及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、50~5000g/haである。いくつかの態様では、組み合わせた殺菌・殺カビ剤I及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、100~2500g/haである。いくつかの態様では、組み合わせた殺菌・殺カビ剤I及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、500~1500g/haである。いくつかの態様では、組み合わせた殺菌・殺カビ剤I及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、800~1200g/haである。
【0317】
いくつかの態様では、組み合わせたSDHI殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、500~1000g/haである。いくつかの態様では、組み合わせたSDHI殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、800~850g/haである。いくつかの態様では、組み合わせたSDHI殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、812.5g/haである。いくつかの態様では、組み合わせたSDHI殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、840g/haである。
【0318】
いくつかの態様では、組み合わせたDMI殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、1000~1500g/haである。いくつかの態様では、組み合わせたDMI殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、1100~1300g/haである。いくつかの態様では、組み合わせたDMI殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、1200g/haである。
【0319】
いくつかの態様では、組み合わせたQoI殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、500~1500g/haである。いくつかの態様では、組み合わせたDMI殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、500~1000g/haである。いくつかの態様では、組み合わせたDMI殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、890~900g/haである。いくつかの態様では、組み合わせたDMI殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、750~1000g/haである。いくつかの態様では、組み合わせたDMI殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、700g/haである。いくつかの態様では、組み合わせたDMI殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、750g/haである。いくつかの態様では、組み合わせたDMI殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、875g/haである。いくつかの態様では、組み合わせたDMI殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、900g/haである。いくつかの態様では、組み合わせたDMI殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、950g/haである。いくつかの態様では、組み合わせたDMI殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤の施用量は、1000g/haである。
【0320】
いくつかの態様では、方法は、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤に加えて殺菌・殺カビ剤を施用することを含む。
【0321】
いくつかの態様では、植物は、育種及び/又は遺伝子組み換え方法の結果として除草剤、殺菌・殺カビ剤又は殺虫剤に耐える栽培植物を含む。
【0322】
さらに別の態様では、植物は、コムギ、ライムギ、オオムギ、ライコムギ、カラス麦、ソルガム、米、トウモロコシ、野菜、例えばトマト、コショウ、ウリ科植物、キャベツ、ブロッコリー、レタス、ホウレンソウ、カリフラワー、メロン、スイカ、キュウリ、ニンジン及びタマネギ、果樹、例えばクルミ、ヘーゼルナッツ油、ピスタチオ、ココア、キウイ、ベリー、オリーブ、アーモンド、パイナップル、リンゴ、洋ナシ、プラム、モモ、アンズ及びサクランボ、ブドウ、柑橘類の果実、例えばオレンジ、レモン、グレープフルーツ及びライム、ソフトベリー、例えばイチゴ、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー及びグーズベリー、バナナ、ジャガイモ、タバコ、綿、大豆、セイヨウアブラナ、ヒマワリ、ピーナツ、コーヒー、豆類、例えばエンドウ、豆(bean)、レンズマメ及びヒヨコマメ、テンサイ、及びサトウキビである。
【0323】
本明細書に開示される適応症の範囲の対象となる作物は、以下の植物種を含む:穀類(
コムギ、オオムギ、ライムギ、カラス麦、米、ソルガム及び関連作物);ビート(テンサイ及び飼料ビート);ナシ状果(pome)、核果及びソフトフルーツ(soft fruit)(リンゴ、洋ナシ、プラム、モモ、アーモンド、サクランボ、イチゴ、ラズベリー及びブラックベリー);マメ科(leguminous)植物(豆、レンズマメ、エンドウ、大豆);油植物(セイヨウアブラナ(rape)、カラシ、ケシ、オリーブ、ヒマワリ、ココナッツ、ヒマシ油植物、ココア豆、アメリカホドイモ(groundnut));キュウリ植物(髄、キュウリ、メロン);繊維植物(綿、亜麻、ヘンプ油、ジュート(jute));柑橘類の果実(オレンジ、レモン、グレープフルーツ、マンダリン);野菜(ホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ、パプリカ);クスノキ科(アボカド、シナモン、樟脳);又は、例えばトウモロコシ、タバコ、ナッツ、コーヒー、サトウキビ、茶(tea)、ブドウ(vine)、ホップ、バナナ及び天然ゴム植物などの植物、並びに観葉植物(ornamental)(花、低木、広葉樹及び常緑樹、例えば針葉樹)。このリストは、いずれの限定も表さない。
【0324】
対象となる作物は、ココア、穀類、ピスタチオ、アーモンド、ブドウ、バナナ、トウモロコシ、綿、テンサイ、ピーナツ、ナシ状果(pome fruit)、豆類(pulse)、大豆、ウリ科植物、ホップ、セイヨウアブラナ(OSR)、タバコ、米、ジャガイモ、ナス科(solanacea)、コーヒー、核果、柑橘類、サトウキビ、ST球根、ST穀類、ST花の球根、STジャガイモ、ST テンサイ、及びSTサトウキビを含むがこれらに限定されない。
【0325】
いくつかの態様では、植物はイチゴである。いくつかの態様では、植物はメロンである。いくつかの態様では、植物は穀類である。いくつかの態様では、植物はブドウである。いくつかの態様では、植物はバナナである。いくつかの態様では、植物はトウモロコシである。いくつかの態様では、植物は綿である。いくつかの態様では、植物はテンサイである。いくつかの態様では、植物は米である。いくつかの態様では、植物はウリ科植物である。いくつかの態様では、植物はホップである。いくつかの態様では、植物はナシ状果である。いくつかの態様では、植物はナス科である。いくつかの態様では、植物はセイヨウアブラナ(OSR)である。いくつかの態様では、核果(plant stone fruit)である。いくつかの態様では、植物は柑橘類である。いくつかの態様では、植物はココアである。いくつかの態様では、植物はジャガイモである。いくつかの態様では、植物は豆類である。いくつかの態様では、植物はコーヒーである。いくつかの態様では、植物は大豆である。
【0326】
殺菌・殺カビ剤Iは、広範囲の植物における疾患の制御に使用され、植物は、コムギ、ライムギ、オオムギ、ライコムギ、カラス麦、ソルガム、米、トウモロコシ、野菜、例えばトマト、コショウ、ウリ科植物、キャベツ、ブロッコリー、レタス、ホウレンソウ、カリフラワー、メロン、スイカ、キュウリ、ニンジン及びタマネギ、果樹、例えばクルミ、ヘーゼルナッツ油、ピスタチオ、ココア、キウイ、ベリー、オリーブ、アーモンド、パイナップル、リンゴ、洋ナシ、プラム、モモ、アンズ及びサクランボ、ブドウ、柑橘類の果実、例えばオレンジ、レモン、グレープフルーツ及びライム、ソフトベリー、例えばイチゴ、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー及びグーズベリー、バナナ、ジャガイモ、タバコ、綿、大豆、セイヨウアブラナ、ヒマワリ、ピーナツ、コーヒー、豆類、例えばエンドウ、豆、レンズマメ及びヒヨコマメ、テンサイ、サトウキビを含む。
【0327】
いくつかの態様では、植物は作物であり、方法は、収量を増大させるのに有効である。
【0328】
いくつかの態様では、真菌感染は、真菌疾患の原因となる。
【0329】
本発明による殺菌・殺カビ性組み合わせ、混合物又は組成物は、広範囲の植物病原性真菌、特に以下のクラスに属するものに有効である:フロスティポッド(Frosty pod)(モニリオフトラ・ロレリ(Moniliophthora roreri))、天狗巣(Witches’ broom)(モニリオフトラ・ペルニシオサ(Moniliophthora perniciosa))、苗立枯病(Seedling Blight)/葉及び耳病(foliar&ear disease)(ミクロドチウム種(Microdochium sp.))、ボトリオスファエリア(Botryosphaeria)穂(Panicle)及び苗条枯れ病(胴枯れ病)(ボトリオスファエリア・ドチデア(Botryosphaeria dothidea))、バンドカンカー(Band canker)(ボトリオスファエリア・ドチデア(Botryosphaeria dothidea))、黒斑病(フィロスティクタ・アンペリシダ(Phyllosticta ampelicida))、シガトカ病(Black sigatoka)(ミコスファエレラ・フィジエンシス(Mycosphaerella fijiensis))、セプトリア(Septoria)(ジムセプトリア・トリティシ(Zymoseptoria tritici))、ラムラリア葉斑病(Ramularia leaf spot)(ラムナリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni))、灰斑病(Gray leaf Spot)(セルコスポラ・ゼアエ-マイジス(Cercospora zeae-maydis))、ラムラリア葉斑病(ラムナリア・アレオラ(Ramularia areola))、ビートの葉斑病(セルコスポラ・ベティコラ(Cercospora beticola))、ラムラリア葉斑病(ラムナリア・ベティコラ(Ramularia beticola))、黄シガトカ病(Yellow sigatoka)(シュードセルコスポラ・ムサエ(Pseudocercospora musae))、早期葉斑病(Early leaf spot)(ミコスファエレラ・アラキジス(Mycosphaerella arachidis))、後期葉斑病(Late leaf spot)(ミコスファエレラ・ベルケレイイ(Mycosphaerella berkeleyi))、洋ナシの灰色葉斑病(Ashy leaf spot)(ミコスファエレラ・ピリ(Mycosphaerella pyri))、葉斑病(セルコスポラ種(Cercospora sp.))、セプトリア褐斑病(Septoria brown spot)(セプトリア・グリシンス(Septoria glycines))、紫色種子染色(Purple Seed Stain)(セルコスポラ・キクチイ(Cercospora kikuchii))、腐敗病(Scab)(クラドスポリウム種(Cladosporium sp.))、ホップの葉斑病(シュードセルコスポラ・カンツアリエンシス(Pseudocercospora
cantuariensis))、白色葉斑病(White leaf spot)(ネオシュードセルコスレラ・カプセラエ(Neopseudocercosporella capsellae))、バーンスポット(Barn spot)(セルコスポラ・ニコチアナエ(Cercospora nicotianae))、紋枯病(リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)/タナテホルス・ククメリス(Thanatephorus cucumeris))、リゾクトニア(Rizoctonia)(リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)/タナテホルス・ククメリス(Thanatephorus cucumeris))、立ち枯れ病/根腐れ(リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)/タナテホルス・ククメリス(Thanatephorus cucumeris))、リゾクトニア(Rizoctonia)(リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)/タナテホルス・ククメリス(Thanatephorus cucumeris))、リゾクトニア(Rhizoctonia)根腐れ及び菌核病(リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)/タナテホルス・ククメリス(Thanatephorus cucumeris))、赤衣病(Pink Disease)(エリトリシウム・サルモニコロル(Erythricium salmonicolor))、ブドウ蔓割病(Dead-arm)(ジアポルテ・ネオビチコラ(Diaporth
e neoviticola))、コムギ眼紋病(Eyespot)(カバチエラ・ゼアエ(Kabatiella zeae))、うどんこ病(Powedery mildew)(ブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis))、うどんこ病(エリシフェ・シコラセアルム(Erysiphe cichoracearum))、うどんこ病(スファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea))、うどんこ病(エリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator))、うどんこ病(ポドスファエラ・マクラリス(Podosphaera macularis))、うどんこ病(ポドスファエラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha))、うどんこ病(レベイルラ・タウリカ(Leveillula taurica)/オイジウム・ネオリコペルシシ(Oidium neolycopersici))、うどんこ病(エリシフェ・ベタエ(Erysiphe betae)/エリシフェ・ポリゴニ(Erysiphe polygoni))、うどんこ病(エリシフェ種(Erysiphe sp.))、うどんこ病(ポドスファエラ・パノサ(Podosphaera pannosa))、べと病(ペロノスポラ・タバシナ(Peronospora tabacina))、うどんこ病(エリシフェ種(Erysiphe sp.)/オイジウム種(Oidium sp))、うどんこ病(レベイルラ・タウリカ(Leveillula taurica))、うどんこ病(エリシフェ・クルシフェラルム(Erysiphe cruciferarum))、うどんこ病(エリシフェ・ジフサ(Erysiphe diffusa))、アスペルギルス耳腐れ病(Aspergillus ear rot)(アスペルギルス種(Aspergillus sp.))、ライトリーフスポット(Light leaf Spot)(ピレノペジザ・ブラシカエ(Pyrenopeziza brassicae))、リンゴのバンドカンカー(Bark canker)(フリクテマ・バガブンダ(Phlyctema vagabunda))、葉斑病(ブルメリエラ・ジャアピイ(Blumeriella jaapii))、灰色カビ病(Grey mold)(ボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea))、スクレロチニア(Sclerotinia)(スクレロチニア・スクレロチオルム(Sclerotinia sclerotiorum))、灰色カビ病(ボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea))、モニリア病(Monilia)(モニリニア種(Monilinia spp.)/モニリニア・ラクサ(Monilinia laxa)/モニリア・フルクチゲナ(Monilia fructigena)/モニリア・フルクチコラ(Monilia fructicola))、ボトリティス胴枯れ病(Botrytis Blight)(ボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea))、灰色カビ病(ボトリティス種(Botrytis sp.))、白カビ病(White mould)(スクレロチニア種(Sclerotinia sp.))、スクレロチニア茎枯病(Sclerotinia stem rot)又は白カビ病(white mold)(スクレロチニア・スクレロチオルム(Sclerotinia sclerotiorum))、灰星病(Brown rot blossom)(モニリニア・フルクチコラ(Monilinia fructicola))、ボトリティス花及び苗条胴枯れ病(Botrytis Blossom and Shoot Blight)(胴枯れ病)(ボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea))、穀類の葉枯病(Leaf blotch)(リンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis))、フサリウム頭枯れ病(Fusarium head blight)(胴枯れ病)(フサリウム種(Fusarium sp.))、トウモロコシ耳及び穀粒枯れ病(Maize Ear and Kernel Rot)(フサリウム種(Fusarium sp.))、黄腐病(Eye rot)(ネオネクトリア・ガリゲナ(Neonectria galligena))、バカナエ病(Bakanae disease)(ギベレラ・フジクロイ(Gibberella fujikuroi))、ギベレラ茎及び耳腐れ病(Giberrella stalk and ear rot)(ギベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae))、コーヒー萎凋病(Coffee Wilt Dise
ase)(ギベレラ・キシラリオイデス(Gibberella xylarioides))、ブドウのつる(grapevine)の炭疽病(エルシノエ・アンペリナ(Elsinoe ampelina))、樹冠(Crown)及び根腐れ(フィトフトラ種(Phytophthora sp.))、黒鞘病(Black pod)(フィトフトラ・パルミボラ(Phytophthora palmivora)/フィトフトラ・メガカリア(Phytophthora megakarya)/フィトフトラ・カプシカ(Phytophthora capsica))、べと病(シュードペロノスポラ・クベンシス(Pseudoperonospora cubensis))、べと病(プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola))、べと病(シュードペロノスポラ・フムル(Pseudoperonospora humul))、後期枯れ病(Late blight)(胴枯れ病)(フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans))、べと病(ペロノスポラ・ビシアエ(Peronospora viciae)/フィトプトラ種(Phytopthora sp.))、べと病(ヒアロペロノスポラ・パラシチカ(Hyaloperonospora
parasitica))、べと病(ペロノスポラ・ファリノセ(Peronospora farinose))、コーヒー炭疽病(Coffee Berry Disease)(コレトトリクム・カハワエ(Colletotrichum kahawae))、炭疽病(コレトトリクム種(Colletotrichum sp.))、炭疽病(コレトトリクム・ムサエ(Colletotrichum musae))、炭疽病(コレトトリクム種(Colletotrichum spp.))、炭疽病(グロメレラ・シングラタ(Glomerella cingulata))、炭疽病(コレトトリクム・グラミニコラ(Colletotrichum graminicola))、炭疽病(グロメレラ・ゴシピイ(Glomerella gossypii))、実腐病(Fruit rot)(グロメレラ・シングラタ(Glomerella cingulata))、赤腐れ病(Red rot)(コレトトリクム・ファルカツム(Colletotrichum falcatum))、炭疽病(コレトトリクム・デストルクチブム(Colletotrichum destructivum))、葉斑病(ポリスチグマ・ルブルム(Polystigma rubrum))、クラブロット(Club rot)(プラスモジオホラ・ブラシカエ(Plasmodiophora brassicae))、褐色輪紋病(Target spot)(コリネスポラ・カシイコラ(Corynespora cassiicola))、ジジメラ・ピシ(Didymella pisi)(アスコチタ・ラビエイ(Ascochyta rabiei))、さく腐敗病(Boll rot)(アスコチタ・ゴシピイコラ(Ascochyta gossypiicola))、リンゴの葉斑病(ジジメラ・ポモルム(Didymella pomorum))、葉及びさや斑点病(Leaf and pod spot)(ジジメラ種(Didymella sp.))、核果の穿孔病(Shot-hole)(ウィルソノミセス・カルポフィルス(Wilsonomyces carpophilus))、根朽病(Phoma stem canker)及び葉斑病(プレノポムス・リンガム(Plenodomus lingam))、ビートの黒あし病(black leg of beet)(ネオカマロスポリウム・ベタエ(Neocamarosporium betae))、黄斑病(Yellow spot)(ピレノスポラ・トリチシ-レペンティス(Pyrenophora tritici-repentis)/ドレチスレラ・トリチシ-レペンティス(Drechslera tritici-repentis))、網斑病(Net blotch)(ピレノホラ・テレス(Pyrenophora teres))、北部トウモロコシ葉枯れ病(Northern Corn Leaf Blight)(胴枯れ病)(セトスファエリア・ツルシカ(Setosphaeria turcica))、南部トウモロコシ葉枯れ病(Southern corn leaf blight)(胴枯れ病)(コクリオボルス・ヘテロストロフス(Cochliobolus heterostrophus))、北部トウモロコシ葉斑病(Northern Corn Leaf Spot)(コクリオボルス・カルボヌム(Cochliobolus carbonum))、葉枯れ病(胴枯れ病)(アルテルナリア種(Alternaria spp.)/アルテルナリア・ククメリナ(Alternaria cucumerina))、アルテルナリア(Alternaria)(アルテルナリア・アルテルナタ(Alternaria alternata))、洋ナシの褐斑病(Brown spot)(プレオスポラ・アリイ(Pleospora allii))、リンゴのアルテルナリア葉枯病(Alternaria blotch)(アルテルナリア・マリ(Alternaria mali)/アルテルナリア種(Alternaria sp.))、輪紋病(Early blight)(アルテルナリア種(Alternaria sp.))、アルテルナリア後期枯れ病(Alternaria late blight)(胴枯れ病)(アルテルナリア種(Alternaria sp.))、褐斑病(Brown spot)(アルテルナリア・アルテルナタ(Alternaria alternata))、葉斑病(アルテルナリア種(Alternaria sp.))、褐斑病(Brown spot)(コクリオボルス・ミヤビアヌス(Cochliobolus miyabeanus))、眼紋病(Eyespot)(ヘルミントスポリウム・サッカリ(Helminthosporium sacchari))、腐敗病(ベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis))、腐敗病(ベンツリア・ピリナ(Venturia pyrina))、腐敗病(ベンツリナ・カルポフィラ(Venturia carpophila))、コーヒー葉さび病(Coffee Leaf Rust)(ヘミレイア・バスタトリクス(Hemileia vastatrix))、大豆さび病(Asian soybean rust)(ファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi))、パナマ萎凋病(Panama wilt)(ファコプソラ・ゴシピイ(Phakopsora gossypii))、熱帯綿さび病(Tropical cotton rust)(ファコプソラ・ゴシピイ(Phakopsora gossypii))、褐色さび病(Brown rust)(プッシニア・レコンジテ(Puccinia recondite))、黄色さび病(Yellow rust)(プッシニア・ストリイフォルミス(Puccinia striiformis))、さび病(Rust)(ウロマイセス・ベタエ(Uromyces betae))、一般的なさび病(Common Rust)(プッシニア・ソルギ(Puccinia sorghi))、さび病(Rust)(ウロマイセス種(Uromyces sp.))、綿さび病(プッシニア・スケドナルジ(Puccinia schedonnardi))、南西部綿さび病(Southwestern cotton rust)(プッシニア・カカバタ(Puccinia cacabata))、さび病(トランズスケリア種(Tranzschelia spp.))、いもち病(Rice Blast)(ピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae))、縮葉病(leaf curl)(タフリナ種(Taphrina spp.)/タフリナ・デフォルマンス(Taphrina deformans))、一般的な黒穂病(Common Smut)(ウスチラゴ・マイジス(Ustilago maydis))、黒穂病(Smut)(ウスチラゴ・シタミネア(Ustilago scitaminea))、ブドウのつるのエスカ(Esca)(ファエオモニエラ・クラミドスポラ(Phaeomoniella chlamydospore))。
【0330】
殺菌・殺カビ剤Iは、広範囲の植物病原性真菌を制御するために使用される。例えば、植物病原性真菌は、野菜、果樹、セイヨウアブラナ、テンサイ及び果実及び米上のアルテルナリア(Alternaria)種、例えば、ジャガイモ、トマト、リンゴ及び洋ナシ上のA.ソラニ(A.solani)又はA.アルテルナタ(A.alternata);テンサイ及び野菜上のアファノマイセス(Aphanomyces)種;穀類、豆類及び野菜上のアスコチタ(Ascochyta)種;トウモロコシ、穀類、米及び芝生上のビポラリス(Bipolaris)及びドレクスレラ(Drechslera)種、例え
ば、トウモロコシ上のD.マイジス(D.maydis);穀類上のブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)(うどんこ病(powdery mildew));イチゴ、野菜、花及びブドウのつる上のボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)(灰色カビ病);レタス上のブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae);トウモロコシ、大豆、米、テンサイ及びコーヒー上のセルコスポラ(Cercospora)種;トウモロコシ、穀類、米上のコクリオボルス(Cochliobolus)種、例えば穀類上のコクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)、米上のコクリオボルス・ミヤベアヌス(Cochliobolus miyabeanus);野菜、大豆及び綿上のコレトトリクム(Colletotricum)種、例えばコショウ及び大豆中のコレトトリクム・トルンカツム(Colletotrichum truncatum);トウモロコシ、穀類、米及び芝生上のドレクスレラ(Drechslera)種、プレノホラ(Pyrenophora)種、例えば、オオムギ上のD.テレス(D.teres)又はコムギ上のD.トリチシ-レペンティス(D.tritici-repentis);ファエオアクレモニウム・クラミドスポルム(Phaeoacremonium chlamydosporum)、P.アレオフィルム(P.Aleophilum)及びフォミチポリア・プンクタタ(Fomitiporia punctata)(フェリヌス・プンクタツス(Phellinus punctatus)と同義)を原因とする、ブドウのつる上のエスカ、トウモロコシ上のエキセロヒルム(Exserohilum)種;キュウリ上のエリシフェ・シコラセアルム(Erysiphe cichoracearum)及びスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea);様々な植物上のフサリウム(Fusarium)及びベルチシリウム(Verticillium)種、例えば、穀類上のフサリウム・グラミネアルム(Fusarium graminearum)又はフサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)又は多数の植物、例えば、例えばトマト上のF.オキシスポルム(F.oxysporum);穀類上のガエウマノマイセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis);穀類及び米上のギベレラ(Gibberella)種(例えば米上のギベレラ・フジクロイ(Gibberella fujikuroi));米上の穀粒染色(Grainstaining)複合体;トウモロコシ及び米上のヘルミントスポリウム(Helminthosporium)種;コーヒー上のヘミレイア・バスタトリクス(Hemileia vastatrix);穀類上のミクロドキウム・ニバレ(Microdochium nivale);穀類、バナナ及びピーナツ上のミコスファエレラ(Mycosphaerella)種、例えば、コムギ上のM.グラミニコラ(M.graminicola)、バナナ上のM.フィジエンシス(M.fijiensis)又は洋ナシ上のM.ピリ(M.pyri);キャベツ及び球根のある植物上のペロノスポラ(Peronospora)種、例えば、キャベツ上のP.ブラシカエ(P.brassicae)又はタマネギ上のP.デストルクトル(P.destructor);大豆上のファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)及びファコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae);大豆、ヒマワリ及びブドウ上のフォモプシス(Phomopsis)種;ジャガイモ及びトマト上のフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans);様々な植物上のフィトフトラ(Phytophthora)種、例えば、ピーマン(bell pepper)上のP.カプシチ(P.capsici)、柑橘類中のP.シトロフトラ(P.citrophthora)及びP.シトリコラ(P.citricola);ブドウのつる上のプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola);様々な植物上のプレオスポラレス(Pleosporales)、例えば、洋ナシ及びタマネギ中のプレオスポラ・アリイ(Pleospora allii);リンゴ上のポドスファエラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha);穀類上のシュードセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoides);様々な植物上のシュードペロノスポラ(Pseudoper
onospora)、例えば、キュウリ上のP.クベンシス(P.cubensis)又はホップ上のP.フミリ(P.humili);様々な植物上のプッシニア(Puccinia)種、例えば、穀類上のプッシニア・レコンジタ(Puccinia recondita)、プッシニア・トリチシナ(Puccinia triticina)、プッシニア・ストリイフォルミス(Puccinia striiformis)、プッシニア・ホルデイ(Puccinia hordei)又はプッシニア・グラミニス(Puccinia graminis)、又はアスパラガス上のプッシニア・アスパラギ(Puccinia asparagi);米上のピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)、コルチシウム・ササキイ(Corticium sasakii)、サロクラジウム・オリザエ(Sarocladium oryzae)、S.アテヌアツム(S.attenuatum)、エンチロマ・オリザエ(Entyloma oryzae);芝生及び穀類上のピリクラリア・グリセア(Pyricularia grisea);芝生、米、トウモロコシ、綿、セイヨウアブラナ、ヒマワリ、テンサイ、野菜及び他の植物上のピシウム種(Pythium spp.)、例えば、様々な植物上のP.ウルチムム(P.ultimum)、芝生上のP.アファニデルマツム(P.aphanidermatum);穀類、オオムギ及び綿上のラムラリア(Ramularia)種、例えば、オオムギ上のラムラリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)及び綿上のラムラリア・アレオラ(Ramularia areola);綿、米、ジャガイモ、芝生、トウモロコシ、セイヨウアブラナ、テンサイ、野菜上の及び様々な植物上のリゾクトニア(Rhizoctonia)種、例えば、ビート及び様々な植物上のR.ソラニ(R.solani);オオムギ、ライムギ及びライコムギ上のリンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis);ナタネ(oilseed rape)及びヒマワリ上のスクレロチニア(Sclerotinia)種;コムギ上のジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)(セプトリア・トリチシ(Septoria tritici)と同義)及びスタゴノスポラ・ノドルム(Stagonospora nodorum);コムギ上のエリシフェ(Erysiphe)種、例えばエリシフェ・グラミニス(Erysiphe
graminis);ブドウのつる上のエリシフェ(Erysiphe)(ウンシヌラ(Uncinula)と同義)ネカトル(necator);トウモロコシ及び芝生上のセトスファエリア(Setosphaeria)種;トウモロコシ上のスファセロテカ・レイリアナ(Sphacelotheca reiliana);大豆及び綿上のチエラビオプシス(Thielaviopsis)種;穀類上のチレチア(Tilletia)種;穀類、トウモロコシ及びサトウキビ上のウスチラゴ(Ustilago)種、例えば、トウモロコシ上のU.マイジス(U.maydis);リンゴ及び洋ナシ上のベンツリア(Venturia)種(腐敗病)、例えば、リンゴ上のV.イナエカリス(V.inaequalis)の1つ以上の場合がある。
【0331】
いくつかの態様では、疾患は、オオムギにおけるラムラリア葉斑病(ラムラリア・コローシグニ(Ramularia collo-cygni))である。
【0332】
真菌病原体は、野菜、セイヨウアブラナ、テンサイ及び米上のアルテルナリア(Alternaria)種、例えば、トマト中のA.ソラニ(A.solani)又はキュウリ又はメロン中のA.ククメリナ(A.cucumerina);テンサイ及び野菜上のアファノマイセス(Aphanomyces)種;穀類、豆類及び野菜上のアスコチタ(Ascochyta)種;トウモロコシ、穀類、米及び芝生上のビポラリス(Bipolaris)及びドレクスレラ(Drechslera)種、例えば、トウモロコシ上のD.マイジス(D.maydis);穀類上のブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)(うどんこ病);イチゴ、野菜及び花上のボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)(灰色カビ病)又はタマネギ上のB.アクラダ(B.aclada);レタス上のブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae
);テンサイ中のC.ベティコラ(C.beticola)又は大豆中のC.キクチイ(C.kikuchii)のような、トウモロコシ、大豆、米、テンサイ及びコーヒー上のセルコスポラ(Cercospora)種;数種の作物上のクラドスポリウム(Cladosporium)種;ライムギ上のクラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea);トウモロコシ、穀類、米上のコクリオボルス(Cochliobolus)種、例えば穀類上のコクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)、米上のコクリオボルス・ミヤベアヌス(Cochliobolus miyabeanus);野菜、大豆及び綿上のコレトトリクム(Colletotricum)種、例えばコショウ及び大豆中のコレトトリクム・トルンカツム(Colletotrichum truncatum);トウモロコシ、穀類、米及び芝生上のドレクスレラ(Drechslera)種及びピレノホラ(Pyrenophora)種、例えば、オオムギ上のD.テレス(D.teres)又はコムギ上のD.トリチシ-レペンティス(D.tritici-repentis);ファエオアクレモニウム・クラミドスポルム(Phaeoacremonium chlamydosporum)、P.アレオフィルム(P.Aleophilum)及びフォミチポリア・プンクタタ(Fomitiporia punctata)(フェリヌス・プンクタツス(Phellinus punctatus)と同義)を原因とする、ブドウのつる上のエスカ、トウモロコシ上のエキセロヒルム(Exserohilum)種;キュウリ上のエリシフェ・シコラセアルム(Erysiphe cichoracearum)及びスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea);様々な植物上のフサリウム(Fusarium)及びベルチシリウム(Verticillium)種、例えば、穀類上のフサリウム・グラミネアルム(Fusarium graminearum)又はフサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)又は多数の植物、例えば、例えばトマト上のF.オキシスポルム(F.oxysporum);穀類上のガエウマノマイセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis);穀類及び米上のギベレラ(Gibberella)種(例えば米上のギベレラ・フジクロイ(Gibberella fujikuroi));米上の穀粒染色複合体;トウモロコシ及び米上のヘルミントスポリウム(Helminthosporium)種;コーヒー上のヘミレイア・バスタトリクス(Hemileia vastatrix);穀類上のミクロドキウム・ニバレ(Microdochium nivale);数種の作物上のミコスファエレラ(Mycosphaerella)種、例えば、アブラナ属(brassica)上のM.ブラシシコラ(M.brassicicola);穀類上のパラスタゴノスポラ・ノドルム(Parastagonospora nodorum);キャベツ、豆類及び球根のある植物上のペロノスポラ(Peronospora)種、例えば、キャベツ上のP.ブラシカエ(P.brassicae)又はタマネギ上のP.デストルクトル(P.destructor);大豆上のファコプソラ・パチリジ(Phakopsora
pachyrhizi)及びファコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae);大豆、ウリ科植物、トマト及びアブラナ属上のフォーマ(Phoma)種;大豆、ヒマワリ及びブドウ上のフォモプシス(Phomopsis)種;ジャガイモ及びトマト上のフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans);様々な植物上のフィトフトラ(Phytophthora)種、例えば、ピーマン上のP.カプシチ(P.capsici)、柑橘類中のP.シトロフトラ(P.citrophthora)及びP.シトリコラ(P.citricola);ブドウのつる上のプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola);様々な植物上のプレオスポラレス(Pleosporales)、例えば、アルファルファ、トマト及びヒヨコマメ中のプレオスポラ・ヘルバルム(Pleospora herbarum);穀類上のシュードセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoides);様々な植物上のシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)、例えば、キュウリ上のP.クベンシス(P.cubensis)又はホップ上のP.フミリ(P.humili);米上
のピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)、コルチシウム・ササキイ(Corticium sasakii)、サロクラジウム・オリザエ(Sarocladium oryzae)、S.アテヌアツム(S.attenuatum)、エンチロマ・オリザエ(Entyloma oryzae);芝生及び穀類上のピリクラリア・グリセア(Pyricularia grisea);芝生、米、トウモロコシ、綿、セイヨウアブラナ、ヒマワリ、テンサイ、野菜及び他の植物上のピシウム種(Pythium spp.)、例えば、様々な植物上のP.ウルチムム(P.ultimum)、芝生上のP.アファニデルマツム(P.aphanidermatum);穀類、オオムギ及び綿上のラムラリア(Ramularia)種、例えば、オオムギ上のラムラリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)及び綿上のラムラリア・アレオラ(Ramularia areola);綿、米、ジャガイモ、芝生、トウモロコシ、セイヨウアブラナ、テンサイ、野菜上の及び様々な植物上のリゾクトニア(Rhizoctonia)種、例えば、ビート及び様々な植物上のR.ソラニ(R.solani);オオムギ、ライムギ及びライコムギ上のリンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis);ナタネ、ヒマワリ及びレタス上のスクレロチニア(Sclerotinia)種;レタス中のS.ラクツカエ(S.lactucae)のような、数種の作物上のセプトリア(Septoria)種;コムギ上のErysiphe種、例えばErysiphe graminis;ブドウのつる上のエリシフェ(Erysiphe)(ウンシヌラ(Uncinula)と同義)ネカトル(necator);トウモロコシ及び芝生上のセトスファエリア(Setosphaeria)種;トウモロコシ上のスファセロテカ・レイリアナ(Sphacelotheca reiliana);大豆及び綿上のチエラビオプシス(Thielaviopsis)種;穀類上のチレチア(Tilletia)種;穀類、トウモロコシ及びサトウキビ上のウスチラゴ(Ustilago)種、例えば、トウモロコシ上のU.マイジス(U.maydis)の1つ以上である。
【0333】
いくつかの態様では、真菌病原体群はヒポネクトリアセアエ(Hyponectriaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はフィロスティクタセアエ(Phyllostictaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はミコスファエレラセアエ(Mycosphaerellaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はセラトバシジアセアエ(Ceratobasidiaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はエリシフェセアエ(Erysiphaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はトリココマセアエ(Trichocomaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はスクレロチニアセアエ(Sclerotiniaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はデルマテアセアエ(Dermateaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はスクレロチニアセアエ(Sclerotiniaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はネクトリアセアエ(Nectriaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はペロノスポラセアエ(Peronosporaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はグロメレラセアエ(Glomerellaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はプレオスポラセアエ(Pleosporaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はレプトスファエリアセアエ(Leptosphaeriaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はベンツリアセアエ(Venturiaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はジジメラセアエ(Didymellaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はプレオスポラセアエ(Pleosporaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はコリネスポラスカセアエ(Corynesporascaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はプッシニアセアエ(Pucciniaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はカコニアセアエ(Chaconiaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はファコプソラセアエ(Phakop
soraceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はプッシニアセアエ(Pucciniaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はマグナポルタレス(Magnaporthales)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はタフリナセアエ(Taphrinaceae)である。いくつかの態様では、真菌病原体群はウスチラギナセアエ(Ustilaginaceae)である。
【0334】
いくつかの態様では、病原体クラスはアンフィスファエリアレス(Amphisphaeriales)である。いくつかの態様では、病原体クラスはボトリオスファエリアレス(Botryosphaeriales)である。いくつかの態様では、病原体クラスはカプノジアレス(Capnodiales)である。いくつかの態様では、病原体クラスはセラトバシジアレス(Ceratobasidiales)である。いくつかの態様では、病原体クラスはウドンコカビ目(Erysiphales)である。いくつかの態様では、病原体クラスはユーロチアレス(Eurotiales)である。いくつかの態様では、病原体クラスはビョウタケ目(Helotiales)である。いくつかの態様では、病原体クラスはボタンタケ目(Hypocreales)である。いくつかの態様では、病原体クラスはツユカビ目(Peronosporales)である。いくつかの態様では、病原体クラスはフィラコラレス(Phyllachorales)である。いくつかの態様では、病原体クラスはプレオスポラ目(Pleosporales)である。いくつかの態様では、病原体クラスはサビキン目(Pucciniales)である。いくつかの態様では、病原体クラスはピリクラリアセアエ(Pyriculariaceae)である。いくつかの態様では、病原体クラスはタフリナ目(Taphrinales)である。いくつかの態様では、病原体クラスはクロボキン目(Ustilaginales)である。
【0335】
いくつかの態様では、真菌病原体はボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)である。いくつかの態様では、真菌病原体はミクロドキウム種(Microdochium sp.)である。いくつかの態様では、真菌病原体はフィロスティクタ・アンペリシダ(Phyllosticta ampelicida)である。いくつかの態様では、真菌病原体はミコスファエレラ・フィジエンシス(Mycosphaerella fijiensis)である。いくつかの態様では、真菌病原体はジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)である。いくつかの態様では、真菌病原体はラムラリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)である。いくつかの態様では、真菌病原体はセルコスポラ・ゼアエ-マイジス(Cercospora zeae-maydis)である。いくつかの態様では、真菌病原体はラムラリア・アレオラ(Ramularia areola)である。いくつかの態様では、真菌病原体はセルコスポラ・ベティコラ(Cercospora beticola)である。いくつかの態様では、真菌病原体はラムラリア・ベティコラ(Ramularia beticola)である。いくつかの態様では、真菌病原体はリゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)/タナテホルス・ククメリス(Thanatephorus cucumeris)である。いくつかの態様では、真菌病原体はブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)である。いくつかの態様では、真菌病原体はエリシフェ・シコラセアルム(Erysiphe cichoracearum)である。いくつかの態様では、真菌病原体はスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)である。いくつかの態様では、真菌病原体はエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)である。いくつかの態様では、真菌病原体はポドスファエラ・マクラリス(Podosphaera macularis)である。いくつかの態様では、真菌病原体はポドスファエラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha)である。いくつかの態様では、真菌病原体はレベイルラ・タウリカ(Leveillula Taurica)である。いくつかの態様では、真菌病原体はオイジウム・ネオリコペルシシ(Oidium
neolycopersici)である。いくつかの態様では、真菌病原体はエリシフェ・ベタエ(Erysiphe betae)である。いくつかの態様では、真菌病原体はエリシフェ・ポリゴニ(Erysiphe polygoni)である。いくつかの態様では、真菌病原体はアスペルギルス種(Aspergillus sp.)いくつかの態様では、真菌病原体はボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)である。いくつかの態様では、真菌病原体はピレノペジザ・ブラシカエ(Pyrenopeziza brassicae)である。いくつかの態様では、真菌病原体はスクレロチニア・スクレロチオルム(Sclerotinia sclerotiorum)である。いくつかの態様では、真菌病原体はボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)である。いくつかの態様では、真菌病原体はモニリニア種(Monilinia spp)である。いくつかの態様では、真菌病原体はモニリニア・ラクサ(Monilinia laxa)である。いくつかの態様では、真菌病原体はモニリア・フルクチゲナ(Monilia fructigena)である。いくつかの態様では、真菌病原体はモニリア・フルクチコラ(Monilia fructicola)である。いくつかの態様では、真菌病原体はフサリウム種(Fusarium sp.)である。いくつかの態様では、真菌病原体はフィトフトラ種(Phytophthora sp.)である。いくつかの態様では、真菌病原体はフィトフトラ・パルミボラ(Phytophthora palmivora)である。いくつかの態様では、真菌病原体はフィトフトラ・メガカリア(Phytophthora megakarya)である。いくつかの態様では、真菌病原体はフィトフトラ・カプシカ(Phytophthora capsica)である。いくつかの態様では、真菌病原体はシュードペロノスポラ・クベンシス(Pseudoperonospora cubensis)である。いくつかの態様では、真菌病原体はプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)である。いくつかの態様では、真菌病原体はシュードペロノスポラ・フムル(Pseudoperonospora humul)である。いくつかの態様では、真菌病原体はフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)である。いくつかの態様では、真菌病原体はペロノスポラ・ビシアエ(Peronospora viciae)である。いくつかの態様では、真菌病原体はフィトフトラ種(Phytopthora sp.)である。いくつかの態様では、真菌病原体はフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)である。いくつかの態様では、真菌病原体はコレトトリクム・カハワエ(Colletotrichum
kahawae)である。いくつかの態様では、真菌病原体はコレトトリクム種(Colletotrichum sp.)である。いくつかの態様では、真菌病原体はピレノホラ・トリチシ-レペンティス(Pyrenophora tritici-repentis)である。いくつかの態様では、真菌病原体はドレクスレラ・トリチシ-レペンティス(Drechslera tritici-repentis)である。いくつかの態様では、真菌病原体はピレノホラ・テレス(Pyrenophora teres)である。いくつかの態様では、真菌病原体はセトスファエリア・ツルシカ(Setosphaeria turcica)である。いくつかの態様では、真菌病原体はコクリオボルス・ヘテロストロフス(Cochliobolus heterostrophus)である。いくつかの態様では、真菌病原体はコクリオボルス・カルボヌム(Cochliobolus carbonum)である。いくつかの態様では、真菌病原体はアルテルナリア種(Alternaria spp)である。いくつかの態様では、真菌病原体はアルテルナリア・ククメリナ(Alternaria cucumerina)である。いくつかの態様では、真菌病原体はプレノドムス・リンガム(Plenodomus lingam)である。いくつかの態様では、真菌病原体はアルテルナリア・アルテルナテ(Alternaria alternate)である。いくつかの態様では、真菌病原体はプレオスポラ・アリイ(Pleospora allii)である。いくつかの態様では、真菌病原体はアルテルナリア・マリ(Alternaria mali)である。いくつかの態様では、真菌病原体はアルテルナリア種(Alternaria sp.)で
ある。いくつかの態様では、真菌病原体はベンツリア・イナエカリス(Venturia
inaequalis)である。いくつかの態様では、真菌病原体はベンツリア・ピリナ(Venturia pyrina)である。いくつかの態様では、真菌病原体はアルテルナリア種(Alternaria sp.)である。いくつかの態様では、真菌病原体はアスコチタ・ラビエイ(Ascochyta rabiei)である。いくつかの態様では、真菌病原体はアルテルナリア種(Alternaria sp.)である。いくつかの態様では、真菌病原体はコリネスポラカシイコラ(Corynesporacassiicola)である。いくつかの態様では、真菌病原体はプッシニア・レコンジテ(Puccinia recondite)である。いくつかの態様では、真菌病原体はプッシニア・ストリイフォルミス(Puccinia striiformis)である。いくつかの態様では、真菌病原体はヘミレイア・バスタトリクス(Hemileia vastatrix)である。いくつかの態様では、真菌病原体はファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)である。いくつかの態様では、真菌病原体はウロマイセス・ベタエ(Uromyces betae)である。いくつかの態様では、真菌病原体はピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)である。いくつかの態様では、真菌病原体はタフリナ種(Taphrina spp)である。いくつかの態様では、真菌病原体はタフリナ・デフォルマンス(Taphrina
deformans)である。いくつかの態様では、真菌病原体はウスチラゴ・マイジス(Ustilago maydis)である。
【0336】
殺菌・殺カビ剤Iは、本明細書に記載される真菌群、真菌クラス及び真菌病原体を含む真菌群、真菌クラス及び真菌病原体を制御するために使用される。
【0337】
真菌感染は、植物又は土壌を冒す真菌疾患を生じさせる場合がある。いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は土壌を処理することは、真菌疾患に対して植物又は土壌を処理することを含む。
【0338】
いくつかの態様では、真菌疾患はリンゴ黒星病である。いくつかの態様では、真菌疾患は苗立枯病(胴枯れ病)である。いくつかの態様では、真菌疾患は葉及び耳病である。いくつかの態様では、真菌疾患は黒斑病である。いくつかの態様では、真菌疾患はシガトカ病である。いくつかの態様では、真菌疾患はセプトリアである。いくつかの態様では、真菌疾患はラムラリア葉斑病である。いくつかの態様では、真菌疾患は灰斑病である。いくつかの態様では、真菌疾患はビートの葉斑病である。いくつかの態様では、真菌疾患は紋枯病である。いくつかの態様では、真菌疾患はうどんこ病である。いくつかの態様では、真菌疾患はアスペルギルス耳腐れ病である。いくつかの態様では、真菌疾患は灰色カビ病である。いくつかの態様では、真菌疾患はスクレロチニアである。いくつかの態様では、真菌疾患はモニリア病である。いくつかの態様では、真菌疾患はフサリウム頭枯れ病(胴枯れ病)である。いくつかの態様では、真菌疾患はトウモロコシ耳及び穀粒枯れ病である。いくつかの態様では、真菌疾患は樹冠(Crown)及び根腐れである。いくつかの態様では、真菌疾患は黒鞘病である。いくつかの態様では、真菌疾患はべと病である。いくつかの態様では、真菌疾患は後期枯れ病(胴枯れ病)である。いくつかの態様では、真菌疾患はコーヒー炭疽病である。いくつかの態様では、真菌疾患は炭疽病である。いくつかの態様では、炭疽病(Antracnose)である。いくつかの態様では、真菌疾患は黄斑病である。いくつかの態様では、真菌疾患は網斑病である。いくつかの態様では、真菌疾患は北部トウモロコシ葉枯れ病(胴枯れ病)である。いくつかの態様では、真菌疾患は北部トウモロコシ葉斑病である。いくつかの態様では、真菌疾患は根朽病及び葉斑病である。いくつかの態様では、真菌疾患はアルテルナリアである。いくつかの態様では、真菌疾患は洋ナシの褐斑病である。いくつかの態様では、真菌疾患はリンゴのアルテルナリア葉枯病である。いくつかの態様では、真菌疾患は腐敗病である。いくつかの態様では、真菌疾患は輪紋病である。いくつかの態様では、真菌疾患はジジメラ・ピシである。いく
つかの態様では、真菌疾患は褐色輪紋病である。いくつかの態様では、真菌疾患は褐色さび病である。いくつかの態様では、真菌疾患は黄色さび病である。いくつかの態様では、真菌疾患はコーヒー葉さび病である。いくつかの態様では、真菌疾患は大豆さび病である。いくつかの態様では、真菌疾患はさび病である。いくつかの態様では、真菌疾患はいもち病である。いくつかの態様では、真菌疾患は縮葉病である。いくつかの態様では、真菌疾患は一般的な黒穂病である。
【0339】
殺菌・殺カビ剤Iは、本明細書に記載される真菌疾患を含む広範囲の疾患を制御するために使用される。殺菌・殺カビ剤Iは、本明細書に記載される植物を含む多様な植物上に使用される場合がある。好ましくは、殺菌・殺カビ剤Iは、以下の真菌疾患を制御するために使用される。いくつかの態様では、疾患は米作物における紋枯病である。いくつかの態様では、疾患はリンゴ黒星病である。いくつかの態様では、疾患は野菜作物における輪紋病である。いくつかの態様では、野菜作物はジャガイモである。いくつかの態様では、野菜作物はトマトである。いくつかの態様では、野菜作物はトウガラシ(chili)である。いくつかの態様では、疾患は炭疽病及び/又はアルテルナリアである。いくつかの態様では、疾患は、ジャガイモにおける輪紋病である。いくつかの態様では、疾患は、トウガラシにおける炭疽病である。いくつかの態様では、疾患は、穀類におけるセプトリアである。いくつかの態様では、疾患は、バナナにおけるシガトカ病である。いくつかの態様では、疾患は、メロンにおけるスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)である。いくつかの態様では、疾患は炭疽病及び/又はアルテルナリアイン・チリ(Alternariain chilli)である。いくつかの態様では、疾患はブドウにおけるエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)である。いくつかの態様では、疾患は大豆におけるファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)である。いくつかの態様では、疾患はイチゴにおけるボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)である。いくつかの態様では、疾患はリンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)である。いくつかの態様では、疾患はトマトにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)又はフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)である。いくつかの態様では、疾患はブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)である。いくつかの態様では、疾患はコレトトリクム・カプシカ(Colletotrichum capsica)を原因とする。いくつかの態様では、疾患はアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)を原因とする。
【0340】
特定の真菌病原体、真菌疾患、及び/又は植物に関する好ましい組み合わせ
いくつかの態様では、真菌疾患は、野菜作物における真菌疾患である。いくつかの態様では、野菜作物はジャガイモである。いくつかの態様では、野菜作物はトマトである。いくつかの態様では、野菜作物はトウガラシである。いくつかの態様では、真菌疾患は、果実作物における真菌疾患である。いくつかの態様では、果実作物はリンゴである。いくつかの態様では、果実作物はバナナである。いくつかの態様では、果実はブドウである。いくつかの態様では、果実はメロンである。いくつかの態様では、果実はイチゴである。いくつかの態様では、真菌疾患は、米における真菌疾患である。いくつかの態様では、真菌疾患は、オオムギにおける真菌疾患である。いくつかの態様では、真菌疾患は、大豆における真菌疾患である。
【0341】
いくつかの態様では、真菌疾患は輪紋病である。いくつかの態様では、真菌疾患はトマトにおける輪紋病である。いくつかの態様では、真菌疾患はジャガイモにおける輪紋病である。いくつかの態様では、真菌疾患はアルテルナリア種(Alternaria sp.)を原因とする。いくつかの態様では、アルテルナリア種(Alternaria sp.)はアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)である。いく
つかの態様では、輪紋病はアルテルナリア種(Alternaria sp.)を原因とする。いくつかの態様では、輪紋病はアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)を原因とする。輪紋病及び/又はアルテルナリア種(Alternaria sp.)を原因とする真菌疾患の場合、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び以下の一次殺菌・殺カビ剤又は一次殺菌・殺カビ剤の組み合わせを含む組み合わせが好ましい。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI)、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(SDHI)、キノン外部阻害剤及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI)である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(SDHI)である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はキノン外部阻害剤である。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI)はジフェノコノール(difenocon0le)又はテブコナゾールである。いくつかの態様では、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(SDHI)はフルキサピロキサドである。いくつかの態様では、キノン外部阻害剤はアゾキシストロビン又はピラクロストロビンである。いくつかの態様では、組み合わせは、2つの一次殺菌・殺カビ剤を含み、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、キノン外部阻害剤殺菌・殺カビ剤及びコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(SDHI)、好ましくはコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(SDHI)はフルキサピロキサドである。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は、カルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤、キノン外部スティグマテリン阻害剤殺菌・殺カビ剤、シアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤、オキシステロール結合タンパク質阻害剤殺菌・殺カビ剤、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はカルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はキノン外部スティグマテリン阻害剤殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はベンズアミド殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はオキシステロール結合タンパク質阻害剤殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、カルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤はマンジプロパミドである。いくつかの態様では、キノン外部スティグマテリン阻害剤殺菌・殺カビ剤はアメトクトラジンである。いくつかの態様では、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤はゾキサミド又はフルオピコリドである。いくつかの態様では、シアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤はシモキサニルである。いくつかの態様では、オキシステロール結合タンパク質阻害剤殺菌・殺カビ剤はオキサチアピプロリンである。いくつかの態様では、真菌病原体はアルテルナリア種(Alternaria sp.)であり、及び/又はトマト又はジャガイモにおける真菌疾患は、アルテルナリア種(Alternaria sp.)を原因とし、一次殺菌・殺カビ剤は、ジフェノキソナゾール(difenoxonazole)、テブコナゾール、フルキサピロキサド、アゾキシストロビンピラクロストロビン及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、真菌病原体はアルテルナリア種(Alternaria sp.)であり、及び/又はトマト又はジャガイモにおける真菌疾患は、アルテルナリア種(Alternaria sp.)を原因とし、一次殺菌・殺カビ剤は、マンジプロパミド、アメトクトラジン、ゾキサミド、フルオピコリド、シモキサニルオキサチアピプロリン及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、ジフェノコナゾール及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、トマトにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、テブコナゾール及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、ジフェノコナゾール、フルキサピロキサド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するため
の組み合わせは、テブコナゾール及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、ピラクロストロビン及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、アゾキシストロビン及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、アゾキシストロビン及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、ピラクロストロビン、フルキサピロキサド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、ピラクロストロビン、フルキサピロキサド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、アゾキシストロビン、フルキサピロキサド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、アゾキシストロビン、フルキサピロキサド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、ピラクロストロビン、フルキサピロキサド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、マンジプロパミド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、アメトクトラジン及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、ゾキサミド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、フルオピコリド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、シモキサニル及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、オキサチアピプロリン及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、マンジプロパミド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、アメトクトラジン及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、ゾキサミド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、フルオピコリド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、シモキサニル及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、オキサチアピプロリン及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、フルキサピロキサド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、トマト又はジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)を制御するための組み合わせは、フルキサピロキサド及びフォルペットを含む。
【0342】
いくつかの態様では、真菌疾患は、後期枯れ病(胴枯れ病)である。いくつかの態様で
は、真菌疾患は、トマトにおける後期枯れ病(胴枯れ病)である。いくつかの態様では、真菌疾患は、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)を原因とする。いくつかの態様では、後期枯れ病(胴枯れ病)は、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)を原因とする。後期枯れ病(胴枯れ病)及び/又はフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)を原因とする真菌疾患の場合、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び以下の一次殺菌・殺カビ剤又は一次殺菌・殺カビ剤の組み合わせを含む組み合わせが好ましい。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は、カルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤、キノン外部スティグマテリン阻害剤殺菌・殺カビ剤、シアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤、オキシステロール結合タンパク質阻害剤殺菌・殺カビ剤、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はカルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はキノン外部スティグマテリン阻害剤殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はベンズアミド殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はオキシステロール結合タンパク質阻害剤殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、カルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤はマンジプロパミドである。いくつかの態様では、キノン外部スティグマテリン阻害剤殺菌・殺カビ剤はアメトクトラジン。いくつかの態様では、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤はゾキサミド又はフルオピコリドである。いくつかの態様では、シアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤はシモキサニルである。いくつかの態様では、オキシステロール結合タンパク質阻害剤殺菌・殺カビ剤はオキサチアピプロリンである。いくつかの態様では、真菌病原体はフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)であり、及び/又はトマトにおける真菌疾患は、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora
infestans)を原因とし、一次殺菌・殺カビ剤は、マンジプロパミド、アメトクトラジン、ゾキサミド、フルオピコリド、シモキサニルオキサチアピプロリン及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0343】
いくつかの態様では、トマトにおけるフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)を制御するための組み合わせは、マンジプロパミド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、トマトにおけるフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)を制御するための組み合わせは、アメトクトラジン及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、トマトにおけるフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)を制御するための組み合わせは、ゾキサミド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、トマトにおけるフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)を制御するための組み合わせは、フルオピコリド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、トマトにおけるフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)を制御するための組み合わせは、シモキサニル及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、トマトにおけるフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)を制御するための組み合わせは、オキサチアピプロリン及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、トマトにおけるフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)を制御するための組み合わせは、マンジプロパミド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、トマトにおけるフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)を制御するための組み合わせは、アメトクトラジン及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、トマトにおけるフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)を制御するための組み合わせは、ゾキサミド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、トマトにおけるフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)を制御するための組み合わせは、フル
オピコリド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、トマトにおけるフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)を制御するための組み合わせは、シモキサニル及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、トマトにおけるフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)を制御するための組み合わせは、オキサチアピプロリン及びフォルペットを含む。
【0344】
いくつかの態様では、真菌疾患はリンゴ黒星病である。いくつかの態様では、真菌病原体はベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)である。いくつかの態様では、リンゴにおける真菌疾患は、ベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を原因とする。いくつかの態様では、リンゴ黒星病は、ベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を原因とする。リンゴ黒星病及び/又はベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を原因とする真菌疾患の場合、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び以下の一次殺菌・殺カビ剤又は一次殺菌・殺カビ剤の組み合わせを含む組み合わせが好ましい。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI)、アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤、ホスホネート殺菌・殺カビ剤、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(SDHI)、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI)である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はアニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はホスホネート殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(SDHI)である。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI)はジフェノコナゾール又はテブコナゾールである。いくつかの態様では、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(SDHI)はフルキサピロキサドである。いくつかの態様では、アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤はシプロジニルである。いくつかの態様では、ホスホネート殺菌・殺カビ剤はホスホン酸カリウム(ホセチル-Al)である。いくつかの態様では、真菌病原体はベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)であり、又はリンゴにおける真菌疾患は、ベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を原因とし、一次殺菌・殺カビ剤は、シプロジニル、ジフェノコナゾール、テブコナゾール、フルオピラム、フルキサピロキサド、ホセチル-Al ホスホン酸カリウム及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、テブコナゾール、フルオピラム及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、ジフェノコナゾール、フルオピラム及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、ジフェノコナゾール、フルオピラム及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、テブコナゾール、フルオピラム及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、フルオピラム及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、フルオピラム及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、ジフェノコナゾール及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、ジフェノコナゾール及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaeq
ualis)を制御するための組み合わせは、テブコナゾール及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、テブコナゾール及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、テブコナゾール、フルキサピロキサド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、ジフェノコナゾール、フルキサピロキサド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、ジフェノコナゾール、フルキサピロキサド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、テブコナゾール、フルキサピロキサド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、シプロジニル及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、シプロジニル及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、フルキサピロキサド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、フルキサピロキサド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、シプロジニル、フルキサピロキサド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、シプロジニル、フルキサピロキサド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、ホスホン酸カリウム及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、ホスホン酸カリウム及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、ホセチル-Al及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、ホセチル-Al及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、ピラクロストロビン及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、アゾキシストロビン及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、ジフェノコナゾール及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、テブコナゾール及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、ベンゾビンジフルピル及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、ペンチオピラド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)を制御するための組み合わせは、ピジフルメトフェン及びフォルペットを含む。
【0345】
いくつかの態様では、真菌疾患は米における紋枯病である。
【0346】
いくつかの態様では、真菌疾患はトウガラシにおける炭疽病及び/又はアルテルナリアである。いくつかの態様では、トウガラシにおける真菌疾患は、コレトトリクム・カプシカ(Colletotrichum capsica)を原因とする。いくつかの態様では、トウガラシにおける真菌疾患は、アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)を原因とする。
【0347】
いくつかの態様では、真菌疾患は、バナナにおけるシガトカ病である。いくつかの態様では、真菌疾患は、ミコスファエレラ・フィジエンシス(Mycosphaerella
fijiensis)を原因とする。
【0348】
いくつかの態様では、真菌疾患は、オオムギにおけるラムラリア葉斑病である。いくつかの態様では、真菌疾患は、ラムナリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)を原因とする。オオムギにおけるラムラリア葉斑病及び/又はラムナリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)を原因とする真菌疾患の場合、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びピリミジノン殺菌・殺カビ剤を含む組み合わせ、又はフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び2つ以上の一次殺菌・殺カビ剤を含む組み合わせ(ここで少なくとも1つの一次殺菌・殺カビ剤はピリミジノン殺菌・殺カビ剤である)が好ましい。ピリミジノン殺菌・殺カビ剤又はピリミジノン殺菌・殺カビ剤の少なくとも1つが5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンであることがより好ましい。いくつかの態様では、オオムギにおけるラムラリア葉斑病のために、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はフォルペットである。いくつかの態様では、オオムギにおけるラムラリア葉斑病のために、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はキャプタンである。いくつかの態様では、オオムギにおけるラムラリア葉斑病のために、フタルイミド殺菌・殺カビ剤はカプタホールである。いくつかの態様では、オオムギにおけるラムナリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)を制御するための組み合わせは、5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オン及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、オオムギにおけるラムナリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)を制御するための組み合わせは、5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オン及びキャプタンを含む。オオムギにおけるラムラリア葉斑病及び/又はラムナリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)を原因とする真菌疾患のために、フタルイミド殺菌・殺カビ剤、SDHI殺菌・殺カビ剤及びDMI殺菌・殺カビ剤を含む組み合わせも好ましい。いくつかの態様では、オオムギにおけるラムナリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)を制御するための組み合わせは、フォルペット、プロチオコナゾール及びフルキサピロキサドを含む。
【0349】
いくつかの態様では、真菌疾患は大豆さび病である。いくつかの態様では、真菌病原体はファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)である。いくつかの態様では、大豆さび病は、ファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)を原因とする。大豆さび病及び/又はファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)を原因とする真菌疾患のためにフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び以下の一次殺菌・殺カビ剤又は一次殺菌・殺カビ剤の組み合わせを含む組み合わせが好ましい。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はキノン外部阻害剤殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、キノン外部阻害剤殺菌・殺カビ剤はアゾキシストロビン又はピコキシストロビンである。いくつかの態様では、組み合わせは、2つの一次殺菌・殺カビ剤を含み、2つの一次殺菌・殺カビ剤はキノン外部阻害剤殺菌・殺カビ剤及びコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤であり、好ましくはコハク酸
デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤はフルキサピロキサドである。いくつかの態様では、真菌病原体はファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)であり、及び/又は大豆における真菌疾患は、ファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)を原因とし、一次殺菌・殺カビ剤は、アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、フルキサピロキサド及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、大豆におけるファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)を制御するための組み合わせは、ピコキシストロビン及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、大豆におけるファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)を制御するための組み合わせは、フルキサピロキサド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、大豆におけるファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)を制御するための組み合わせは、アゾキシストロビン及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、大豆におけるファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)を制御するための組み合わせは、ピコキシストロビン、フルキサピロキサド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、大豆におけるファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)を制御するための組み合わせは、アゾキシストロビン、フルキサピロキサド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、大豆におけるファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)を制御するための組み合わせは、ピコキシストロビン及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、大豆におけるファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)を制御するための組み合わせは、フルキサピロキサド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、大豆におけるファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)を制御するための組み合わせは、アゾキシストロビン及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、大豆におけるファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)を制御するための組み合わせは、ピコキシストロビン、フルキサピロキサド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、大豆におけるファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)を制御するための組み合わせは、アゾキシストロビン、フルキサピロキサド及びキャプタンを含む。
【0350】
いくつかの態様では、真菌疾患は、ブドウにおけるべと病である。いくつかの態様では、真菌病原体はプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)である。いくつかの態様では、べと病は、プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara
viticola)を原因とする。ブドウにおけるべと病及び/又はプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を原因とする真菌疾患のために、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び以下の一次殺菌・殺カビ剤又は一次殺菌・殺カビ剤の組み合わせを含む組み合わせが好ましい。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(SDHI)、カルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤、キノン外部スティグマテリン阻害剤殺菌・殺カビ剤、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤、シアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤、オキシステロール結合タンパク質阻害剤殺菌・殺カビ剤、ホスホネート殺菌・殺カビ剤、フルオロピリミジノン殺菌・殺カビ剤及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(SDHI)である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はカルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はキノン外部スティグマテリン阻害剤殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はベンズアミド殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はシアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はオキシステロール結合タンパク質阻害剤殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はホスホネート殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、ホスホネート殺菌・殺カビ剤はホスホン酸カリウムである。いくつかの態様では、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カ
ビ剤(SDHI)はフルキサピロキサドである。いくつかの態様では、カルボン酸アミド殺菌・殺カビ剤はマンジプロパミドである。いくつかの態様では、キノン外部スティグマテリン阻害剤殺菌・殺カビ剤はアメトクトラジンである。いくつかの態様では、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤はゾキサミド又はフルオピコリドである。いくつかの態様では、シアノアセトアミドオキシム殺菌・殺カビ剤はシモキサニルである。いくつかの態様では、オキシステロール結合タンパク質阻害剤殺菌・殺カビ剤はオキサチアピプロリンである。いくつかの態様では、フルオロピリミジノン殺菌・殺カビ剤は5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンである。いくつかの態様では、真菌病原体はプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)であり、及び/又はブドウにおける真菌疾患は、プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を原因とし、一次殺菌・殺カビ剤は、フルキサピロキサド、マンジプロパミド、アメトクトラジン、ゾキサミド、シモキサニル、フルオピコリド、ホスホン酸カリウム、オキサチアピプロリン及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を制御するための組み合わせは、フルキサピロキサド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を制御するための組み合わせは、マンジプロパミド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を制御するための組み合わせは、アメトクトラジン及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を制御するための組み合わせは、ゾキサミド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を制御するための組み合わせは、シモキサニル及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を制御するための組み合わせは、フルオピコリド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を制御するための組み合わせは、オキサチアピプロリン及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を制御するための組み合わせは、フルキサピロキサド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を制御するための組み合わせは、マンジプロパミド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を制御するための組み合わせは、アメトクトラジン及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を制御するための組み合わせは、ゾキサミド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を制御するための組み合わせは、シモキサニル及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を制御するための組み合わせは、フルオピコリド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を制御するための組み合わせは、オキサチアピプロリン及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を制御するための組み合わせは、ホスホン酸カリウム及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を制御するための組み合わせは、ホスホン酸カリウム及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を制御するための組み合わせは、5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オン及びフォルペットを含む。
【0351】
いくつかの態様では、真菌疾患は、ブドウにおけるうどんこ病である。いくつかの態様では、真菌病原体はエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)である。いくつかの態様では、うどんこ病は、エリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)を原因とする。ブドウにおけるうどんこ病及び/又はエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)を原因とする真菌疾患のために、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び以下の一次殺菌・殺カビ剤又は一次殺菌・殺カビ剤の組み合わせを含む組み合わせが好ましい。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI)、キノン外部阻害剤殺菌・殺カビ剤、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(SDHI)、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI)である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はキノン外部阻害剤殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(SDHI)である。いくつかの態様では、組み合わせは、2つの一次殺菌・殺カビ剤を含み、2つの一次殺菌・殺カビ剤は、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI)及びコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(SDHI)である。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI)はジフェノコナゾールである。いくつかの態様では、キノン外部阻害剤殺菌・殺カビ剤はアゾキシストロビン又はピラクロストロビンである。いくつかの態様では、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(SDHI)はフルキサピロキサドである。いくつかの態様では、真菌病原体はエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)であり、及び/又はブドウにおける真菌疾患は、エリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)を原因とし、一次殺菌・殺カビ剤は、ジフェノコナゾール、アゾキシストロビン、ピラクロストロビン、フルキサピロキサド及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、ブドウにおけるエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)を制御するための組み合わせは、ジフェノコナゾール及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)を制御するための組み合わせは、アゾキシストロビン及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)を制御するための組み合わせは、ピラクロストロビン及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)を制御するための組み合わせは、ジフェノコナゾール、フルキサピロキサド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)を制御するための組み合わせ、ジフェノコンゾール(difenoconzole)、ピラクロストロビン及びフォルペット。いくつかの態様では、ブドウにおけるエリシフェ・ネカトル(Erysiphe
necator)を制御するための組み合わせは、ジフェノコナゾール、アゾキシストロビン及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)を制御するための組み合わせは、ピラクロストロビン、フルキサピロキサド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)を制御するための組み合わせは、アゾキシストロビン、フルキサピロキサド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)を制御するための組み合わせは、ジフェノコナゾール及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)を制御するための組み合わせは、アゾキシストロビン及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)を制御するための組み合わせは、ピラクロストロビン及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)を制御するための組み合わせは、ジフェノコナゾール、フルキサピロキサド及びキャ
プタンを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)を制御するための組み合わせ、ジフェノコンゾール(difenoconzole)、ピラクロストロビン及びキャプタン。いくつかの態様では、ブドウにおけるエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)を制御するための組み合わせは、ジフェノコナゾール、アゾキシストロビン及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)を制御するための組み合わせは、ピラクロストロビン、フルキサピロキサド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、ブドウにおけるエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)を制御するための組み合わせは、アゾキシストロビン、フルキサピロキサド及びキャプタンを含む。
【0352】
いくつかの態様では、真菌疾患は、メロンにおけるうどんこ病である。いくつかの態様では、真菌病原体はスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)である。いくつかの態様では、うどんこ病は、スファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)を原因とする。メロンにおけるうどんこ病及び/又はスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)を原因とする真菌疾患のために、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び以下の一次殺菌・殺カビ剤又は一次殺菌・殺カビ剤の組み合わせを含む組み合わせが好ましい。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI)、コハク酸デヒドロゲネート(dehydrogenate)阻害剤殺菌・殺カビ剤(SDHI)、キノン外部阻害剤殺菌・殺カビ剤、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI)である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(SDHI)である。いくつかの態様では、組み合わせは、2つの一次殺菌・殺カビ剤を含み、2つの一次殺菌・殺カビ剤はキノン外部阻害剤殺菌・殺カビ剤及びコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(SDHI)、又は脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI)及びコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(SDHI)である。いくつかの態様では、脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(DMI)はジフェノコナゾールである。いくつかの態様では、キノン外部阻害剤殺菌・殺カビ剤はアゾキシストロビン又はピラクロストロビンである。いくつかの態様では、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(SDHI)はフルキサピロキサドである。いくつかの態様では、真菌病原体phaerotheca fuliginea及び/又はメロンにおける真菌疾患は、スファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)を原因とし、一次殺菌・殺カビ剤は、ジフェノコナゾール、アゾキシストロビン、ピラクロストロビン、フルキサピロキサド及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、メロンにおけるスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)を制御するための組み合わせは、ジフェノコナゾール及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、メロンにおけるスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)を制御するための組み合わせは、アゾキシストロビン及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、メロンにおけるスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)を制御するための組み合わせは、ピラクロストロビン及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、メロンにおけるスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)を制御するための組み合わせは、フルキサピロキサド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、メロンにおけるスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)を制御するための組み合わせは、ジフェノコナゾール、フルキサピロキサド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、メロンにおけるスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)を制御するための組み合わせ、ジフェノコンゾール(difenoconzole)、ピラクロストロビン及びフォルペット。いくつかの態様では、メロンに
おけるスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)を制御するための組み合わせは、ジフェノコナゾール、アゾキシストロビン及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、メロンにおけるスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)を制御するための組み合わせは、ピラクロストロビン、フルキサピロキサド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、メロンにおけるスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)を制御するための組み合わせは、アゾキシストロビン、フルキサピロキサド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、メロンにおけるスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)を制御するための組み合わせは、ジフェノコナゾール及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、メロンにおけるスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)を制御するための組み合わせは、アゾキシストロビン及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、メロンにおけるスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)を制御するための組み合わせは、ピラクロストロビン及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、メロンにおけるスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)を制御するための組み合わせは、ジフェノコナゾール、フルキサピロキサド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、メロンにおけるスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)を制御するための組み合わせ、ジフェノコンゾール(difenoconzole)、ピラクロストロビン及びキャプタン。いくつかの態様では、メロンにおけるスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)を制御するための組み合わせは、ジフェノコナゾール、アゾキシストロビン及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、メロンにおけるスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)を制御するための組み合わせは、ピラクロストロビン、フルキサピロキサド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、メロンにおけるスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)を制御するための組み合わせは、アゾキシストロビン、フルキサピロキサド及びキャプタンを含む。
【0353】
いくつかの態様では、真菌疾患は、イチゴにおける灰色カビ病である。いくつかの態様では、真菌病原体はボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)である。いくつかの態様では、灰色カビ病は、ボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)を原因とする。イチゴにおける灰色カビ病及び/又はボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)を原因とする真菌疾患のために、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び以下の一次殺菌・殺カビ剤又は一次殺菌・殺カビ剤の組み合わせを含む組み合わせが好ましい。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は、キノン外部阻害剤殺菌・殺カビ剤、ケト-レダクターゼ還元酵素阻害剤殺菌・殺カビ剤、アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤、植物抽出物殺菌・殺カビ剤、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤、ジニトロアニリン殺菌・殺カビ剤、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はキノン外部阻害剤殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はケト-レダクターゼ還元酵素阻害剤殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はアニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤は植物抽出物殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はフェニルピロール殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤はジニトロアニリン殺菌・殺カビ剤である。いくつかの態様では、組み合わせは、キノン外部阻害剤殺菌・殺カビ剤、ケト-レダクターゼ還元酵素阻害剤殺菌・殺カビ剤、アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤、植物抽出物殺菌・殺カビ剤、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤、ジニトロ-アニリン殺菌・殺カビ剤、及びSDHI殺菌・殺カビ剤からなる群から選択される2つの一次殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、キノン外部阻害剤殺菌・殺カビ剤はピラクロストロビンである。いくつかの態様では、ケト-レダクターゼ還元酵素阻害剤殺菌・殺カビ剤は
フェンヘキサミドである。いくつかの態様では、アニリノピリミジン殺菌・殺カビ剤はシプロジニルである。いくつかの態様では、植物抽出物殺菌・殺カビ剤は、ティーツリー(Melaleuca alternifolia)からの抽出物である。いくつかの態様では、フェニルピロール殺菌・殺カビ剤はフルジオキソニルである。いくつかの態様では、ジニトロ-アニリン殺菌・殺カビ剤はフルアジナムである。いくつかの態様では、SDHI殺菌・殺カビ剤はフルキサピロキサド、フルオピラム及び/又はイソフェタミドである。いくつかの態様では、真菌病原体はボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)であり、及び/又はイチゴにおける真菌疾患は、ボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)を原因とし、一次殺菌・殺カビ剤は、イソフェタミド、ピラクロストロビン、フェンヘキサミド、シプロジニル、ティーツリー(Melaleuca alternifolia)からの殺菌・殺カビ性抽出物、フルジオキソニル、フルアジナム及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの態様では、イチゴにおけるボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)を制御するための組み合わせは、イソフェタミド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、イチゴにおけるボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)を制御するための組み合わせは、ピラクロストロビン及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、イチゴにおけるボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)を制御するための組み合わせは、フェンヘキサミド及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、イチゴにおけるボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)を制御するための組み合わせは、シプロジニル及びキャプタンを含む。いくつかの態様ではtheイチゴにおけるボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)を制御するための組み合わせは、ティーツリー(Melaleuca alternifolia)からの殺菌・殺カビ性抽出物及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、イチゴにおけるボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)を制御するための組み合わせは、フルジオキソニル及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、イチゴにおけるボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)を制御するための組み合わせは、フルアジナム及びキャプタンを含む。いくつかの態様では、イチゴにおけるボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)を制御するための組み合わせは、イソフェタミド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、イチゴにおけるボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)を制御するための組み合わせは、ピラクロストロビン及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、イチゴにおけるボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)を制御するための組み合わせは、フェンヘキサミド及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、イチゴにおけるボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)を制御するための組み合わせは、シプロジニル及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、イチゴにおけるボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)を制御するための組み合わせは、ティーツリー(Melaleuca alternifolia)からの殺菌・殺カビ性抽出物及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、イチゴにおけるボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)を制御するための組み合わせは、フルジオキソニル及びフォルペットを含む。いくつかの態様では、イチゴにおけるボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)を制御するための組み合わせは、フルアジナム及びフォルペットを含む。
【0354】
いくつかの態様では、真菌疾患はブドウのつるのべと病である。いくつかの態様では、真菌病原体はプラスモポラ(Plasmopora)である。いくつかの態様では、ブドウのつるのべと病は、プラスモポラ(Plasmopora)を原因とする。ブドウのつるのべと病及び/又はプラスモポラ(Plasmopora)を原因とする真菌疾患のために、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びフルオロピリミジノン殺菌・殺カビ剤を含む組み合わせが好ましい。いくつかの態様では、プラスモポラ(Plasmopora)を制御するための組み合わせは、フォルペット及び5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1
-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンを含む。
【0355】
いくつかの態様では、真菌疾患はセプトリア葉枯病(septoria leaf blotch)である。いくつかの態様では、真菌疾患は、コムギにおけるセプトリア葉枯病である。いくつかの態様では、真菌病原体はジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)である。いくつかの態様では、セプトリア葉枯病は、ジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)を原因とする。セプトリア葉枯病及び/又はジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)を原因とする真菌疾患のために、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びSDHI殺菌・殺カビ剤を含む組み合わせ、又はフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びQoI殺菌・殺カビ剤を含む組み合わせが好ましい。いくつかの態様では、ジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)を制御するための組み合わせは、キャプタン及びフルキサピロキサドを含む。いくつかの態様では、ジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)を制御するための組み合わせは、フォルペット及びフルキサピロキサドを含む。いくつかの態様では、ジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)を制御するための組み合わせは、フォルペット及びビキサフェンを含む。いくつかの態様では、ジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)を制御するための組み合わせは、フォルペット及びペンチオピラドを含む。いくつかの態様では、ジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)を制御するための組み合わせは、フォルペット及びプロクロラズを含む。いくつかの態様では、ジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)を制御するための組み合わせは、フォルペット及びアゾキシストロビンを含む。いくつかの態様では、ジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)を制御するための組み合わせは、フォルペット及びトリフロキシストロビンを含む。いくつかの態様では、ジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)を制御するための組み合わせは、フォルペット及びピラクロストロビンを含む。
【0356】
いくつかの態様では、真菌疾患はセルコスポラ(Cercospora)葉斑病である。いくつかの態様では、真菌疾患は、テンサイにおけるセルコスポラ(Cercospora)葉斑病である。いくつかの態様では、真菌病原体はセルコスポラ・ベティコラ(Cercospora beticola)である。いくつかの態様では、セルコスポラ(Cercospora)葉斑病は、セルコスポラ・ベティコラ(Cercospora beticola)を原因とする。セルコスポラ(Cercospora)葉斑病及び/又はセルコスポラ・ベティコラ(Cercospora beticola)を原因とする真菌疾患のために、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びアミン殺菌・殺カビ剤を含む組み合わせが好ましい。いくつかの態様では、セルコスポラ・ベティコラ(Cercospora beticola)を制御するための組み合わせは、フェンプロピジン及びフォルペットを含む。
【0357】
いくつかの態様では、コムギにおける真菌病原体を原因とする真菌疾患を制御するための組み合わせは、フォルペット及びジフェノコナゾールを含む。
【0358】
いくつかの態様では、コムギ及び/又はオオムギにおける真菌病原体を原因とする真菌疾患を制御するための組み合わせは、フォルペット及びプロチオコナゾールを含む。
【0359】
いくつかの態様では、コムギ及び/又はオオムギにおける真菌病原体を原因とする真菌疾患を制御するための組み合わせは、フォルペット、アゾキシストロビン及びプロチオコナゾールを含む。
【0360】
いくつかの態様では、コムギ及び/又はオオムギにおける真菌病原体を原因とする真菌疾患を制御するための組み合わせは、フォルペット、フルキサピロキサド及びプロチオコナゾールを含む。
【0361】
いくつかの態様では、ブドウ及び/コムギ及び/又はオオムギにおける真菌病原体を原因とする真菌疾患を制御するための組み合わせは、フォルペット、ホセチル-Al及びジフェノコナゾールを含む。
【0362】
いくつかの態様では、ブドウ及び/又はコムギにおける及び/又はオオムギ上の真菌病原体を原因とする真菌疾患を制御するための組み合わせは、フォルペット、ホセチル-Al及び硫黄を含む。
【0363】
いくつかの態様では、ブドウ及び/又はコムギ及び/又はオオムギにおける真菌病原体を原因とする真菌疾患を制御するための組み合わせは、フォルペット、メフェノキサム及び硫黄を含む。
【0364】
いくつかの態様では、テンサイにおける真菌病原体を原因とする真菌疾患を制御するための組み合わせは、フォルペット及びフェンプロピジンを含む。
【0365】
殺菌・殺カビ性混合物(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤は、施用された場合、広範囲の植物病原性真菌に対して優れた活性を有する。
【0366】
例えば、植物病原性真菌は、野菜、果樹、セイヨウアブラナ、テンサイ及び果実及び米上のアルテルナリア(Alternaria)種、例えば、ジャガイモ、トマト、リンゴ及び洋ナシ上のA.ソラニ(A.solani)又はA.アルテルナタ(A.alternata);テンサイ及び野菜上のアファノマイセス(Aphanomyces)種;穀類、豆類及び野菜上のアスコチタ(Ascochyta)種;トウモロコシ、穀類、米及び芝生上のビポラリス(Bipolaris)及びドレクスレラ(Drechslera)種、例えば、トウモロコシ上のD.マイジス(D.maydis);穀類上のブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)(うどんこ病);イチゴ、野菜、花及びブドウのつる上のボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)(灰色カビ病);レタス上のブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae);トウモロコシ、大豆、米、テンサイ及びコーヒー上のセルコスポラ(Cercospora)種;トウモロコシ、穀類、米上のコクリオボルス(Cochliobolus)種、例えば穀類上のコクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)、米上のコクリオボルス・ミヤベアヌス(Cochliobolus miyabeanus);野菜、大豆及び綿上のコレトトリクム(Colletotricum)種、例えばコショウ及び大豆中のコレトトリクム・トルンカツム(Colletotrichum truncatum);トウモロコシ、穀類、米及び芝生上のドレクスレラ(Drechslera)種、ピレノホラ(Pyrenophora)種、例えば、オオムギ上のD.テレス(D.teres)又はコムギ上のD.トリチシ-レペンティス(D.tritici-repentis);ファエオアクレモニウム・クラミドスポルム(Phaeoacremonium chlamydosporum)、P.アレオフィルム(P.Aleophilum)及びフォミチポリア・プンクタタ(Fomitiporia
punctata)(フェリヌス・プンクタタ(Phellinus punctatus)と同義)を原因とする、ブドウのつる上のエスカ、トウモロコシ上のエクスセロヒルム(Exserohilum)種;キュウリ上のエリシフェ・シコラセアルム(Erysiphe cichoracearum)及びスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea);様々な植物上のフサリウム(Fusariu
m)及びベルチシリウム(Verticillium)種、例えば、穀類上のフサリウム・グラミネアルム(Fusarium graminearum)又はフサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)、又は多数の植物上の、例えば、トマト上のF.オキシスポルム(F.oxysporum);穀類上のガエウマノマイセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis);穀類及び米上のギベレラ(Gibberella)種(例えば米上のギベレラ・フジクロイ(Gibberella fujikuroi));米上の穀粒染色(Grainstaining)複合体;トウモロコシ及び米上のヘルミントスポリウム(Helminthosporium)種;コーヒー上のヘミレイア・バスタトリクス(Hemileia vastatrix);穀類上のミクロドキウム・ニバレ(Microdochium nivale);穀類、バナナ及びピーナツ上のミコスファエレラ(Mycosphaerella)種、例えば、コムギ上のM.グラミニコラ(M.graminicola)、バナナ上のM.フジエンシス(M.fijiensis)又は洋ナシ上のM.ピリ(M.pyri);キャベツ及び球根のある植物上のペロノスポラ(Peronospora)種、例えば、キャベツ上のP.ブラシカエ(P.brassicae)又はタマネギ上のP.デストルクトル(P.destructor);大豆上のファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)及びファコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora
meibomiae);大豆、ヒマワリ及びブドウ上のフォモプシス(Phomopsis)種;ジャガイモ及びトマト上のフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans);様々な植物上のフィトフトラ(Phytophthora)種、例えば、ピーマン上のP.カプシチ(P.capsici)、柑橘類中のP.シトロフトラ(P.citrophthora)及びP.シトリコラ(P.citricola);ブドウのつる上のプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola);様々な植物上のプレオスポラレス(Pleosporales)、例えば、洋ナシ及びタマネギ中のプレオスポラ・アリイ(Pleospora allii);リンゴ上のポドスファエラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha);穀類上のシュードセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoides);様々な植物上のシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)、例えば、キュウリ上のP.クベンシス(P.cubensis)又はホップ上のP.フミリ(P.humili);様々な植物上のプッシニア(Puccinia)種、例えば、穀類上のプッシニア・レコンジタ(Puccinia recondita)、プッシニア・トリチシナ(Puccinia triticina)、プッシニア・ストリイフォルミス(Puccinia striiformis)、プッシニア・ホルデイ(Puccinia hordei)又はプッシニア・グラミニス(Puccinia graminis)又はアスパラガス上のプッシニア・アスパラギ(Puccinia asparagi);米上のピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)、コルチシウム・ササキイ(Corticium sasakii)、サロクラジウム・オリザエ(Sarocladium oryzae)、S.アテヌアツム(S.attenuatum)、エンチロマ・オリザエ(Entyloma oryzae);芝生及び穀類上のピリクラリア・グリセア(Pyricularia grisea);芝生、米、トウモロコシ、綿、セイヨウアブラナ、ヒマワリ、テンサイ、野菜及び他の植物上のピシウム種(Pythium spp.)、例えば、様々な植物上のP.ウルチムム(P.ultimum)、芝生上のP.アファニデルマツム(P.aphanidermatum);穀類、オオムギ及び綿上のラムラリア(Ramularia)種、例えば、オオムギ上のラムナリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)及び綿上のラムラリア・アレオラ(Ramularia areola);綿、米、ジャガイモ、芝生、トウモロコシ、セイヨウアブラナ、テンサイ、野菜上の及び様々な植物上のリゾクトニア(Rhizoctonia)種、例えば、ビート及び様々な植物上のR.ソラニ(R.solani);オオムギ、ライムギ及びライコムギ上のリンコスポリウム・セカリス(Rhynchospor
ium secalis);ナタネ及びヒマワリ上のスクレロチニア(Sclerotinia)種;コムギ上のジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)(セプトリア・トリチシ(Septoria tritici)と同義)及びスタゴノスポラ・ノドルム(Stagonospora nodorum);コムギ上のエリシフェ(Erysiphe)種、例えばエリシフェ・グラミニス(Erysiphe
graminis);ブドウのつる上のエリシフェ(Erysiphe)(ウンシヌラ(Uncinula)と同義;トウモロコシ及び芝生上のセトスファエリア(Setosphaeria)種;トウモロコシ上のスファセロテカ・レイリアナ(Sphacelotheca reiliana);大豆及び綿上のチエラビオプシス(Thielaviopsis)種;穀類上のチレチア(Tilletia)種;穀類、トウモロコシ及びサトウキビ上のウスチラゴ(Ustilago)種、例えば、トウモロコシ上のU.マイジス(U.maydis);リンゴ及び洋ナシ上のベンツリア(Venturia)種(腐敗病)、例えば、リンゴ上のV.イナエカリス(V.inaequalis)の1つ以上の場合がある。
【0367】
いくつかの態様では、方法は、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤に加えて、少なくとも1つの有害生物防除剤の施用を含む。いくつかの態様では、方法は、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤に加えて、少なくとも2つの有害生物防除剤の施用を含む。いくつかの態様では、有害生物防除剤は、除草剤、殺虫剤、殺ダニ剤(acaricide)、又は殺線虫剤である。
【0368】
いくつかの態様では、方法は、少なくとも1つの殺菌・殺カビ剤に加えてフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤を施用することを含む。いくつかの態様では、方法は、少なくとも2つの殺菌・殺カビ剤に加えてフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤を施用することを含む。
【0369】
いくつかの態様では、方法は、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤に加えていずれの有害生物防除剤の施用も含まない。
【0370】
いくつかの態様では、方法は、追加の作物保護剤、例えば殺虫剤、除草剤、殺菌・殺カビ剤、殺バクテリア剤(bactericide)、殺線虫剤、軟体動物駆除剤、成長調節因子、生物剤、肥料、又はそれらの混合物の施用を含む。
【0371】
好ましい方法
本発明は、リンゴ黒星病を制御するための方法を提供し、該方法は、(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物を植物、植物の繁殖材料、及び/又は植物の場所に施用することを含む。
【0372】
本発明は、野菜作物における真菌疾患を制御するための方法を提供し、該方法は、(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物を植物、植物の繁殖材料、及び/又は植物の場所に施用することを含む。いくつかの態様では、野菜作物はジャガイモである。いくつかの態様では、野菜作物はトマトである。いくつかの態様では、野菜作物はトウガラシである。いくつかの態様では、真菌疾患は輪紋病(胴枯れ病)である。いくつかの態様では、疾患は炭疽病及び/又はアルテルナリアである。
【0373】
本発明は、米における紋枯病を制御するための方法を提供し、該方法は、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物を、植物、植物の繁殖材料、及び/又は植物の場
所に施用することを含む。
【0374】
本発明は、米における紋枯病を制御するための方法を提供し、該方法は、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を、植物、植物の繁殖 材料、及び/又は植物の場所に施用することを含む。
【0375】
本発明は、米における紋枯病を制御するための方法を提供し、該方法は、(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物を、植物、植物の繁殖材料、及び/又は植物の場所に施用することを含む。
【0376】
本発明は、トウガラシにおける真菌疾患を制御するための方法を提供し、該方法は、殺菌・殺カビ性混合物(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を、植物、植物の繁殖材料、及び/又は植物の場所に施用することを含む。いくつかの態様では、トウガラシにおける疾患は、炭疽病である。
【0377】
本発明は、バナナにおける真菌疾患を制御するための方法を提供し、該方法は、(a)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(b)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を、植物、植物の一部又は植物の場所に施用することを含む。いくつかの態様では、バナナにおける真菌疾患は、シガトカ病である。
【0378】
本発明は、ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を制御するための方法を提供し、該方法は、(a)キャプタン、フォルペット、カプタホール及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤、及び(b)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を、植物、植物の一部又は植物の場所に施用することを含む。
【0379】
本発明は、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む混合物又は組成物を、作物の場所に施用することを含む、高耐性リスク殺菌・殺カビ剤に対して培地を保護し、また高耐性リスク殺菌・殺カビ剤に対する培地の寿命を延長する方法を提供する。
【0380】
本発明は、本明細書に開示される(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含むいずれかの組み合わせを、植物及び/又は植物の場所に施用することを含む、高耐性リスク殺菌・殺カビ剤に対して培地を保護し、また高耐性リスク殺菌・殺カビ剤に対する培地の寿命を延長する方法を提供する。
【0381】
組み合わせ
本発明は、ある量の一次殺菌・殺カビ剤及びある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤を含む改善された組み合わせを提供する。
【0382】
本発明は、a)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤、及びb)キャプタンを含む殺菌・殺カビ性組み合わせ又は混合物を提供する。
【0383】
好ましいフタルイミド殺菌・殺カビ剤(フタルイミド殺菌・殺カビ剤の組み合わせを含む)、一次殺菌・殺カビ剤(一次殺菌・殺カビ剤の組み合わせを含む)、及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤と一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせ、並びに好ましい重量比は、本明細書において上記に記載されている。
【0384】
いくつかの態様では、組み合わせは混合物である。本明細書に記載される組み合わせの
いずれも、混合物の形態の場合がある。
【0385】
本発明は、活性成分としてa)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤;及びb)キャプタンを含む殺菌・殺カビ性混合物を提供する。
【0386】
いくつかの態様では、混合物はタンクミックスである。本明細書に記載される組み合わせのいずれも、タンクミックスの形態の場合がある。いくつかの態様では、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤の各々は、タンクミックスの前にそれ自体の組成物で調製される。
【0387】
いくつかの態様では、組み合わせは組成物である。本明細書に記載される組み合わせのいずれも、組成物の形態の場合がある。
【0388】
一次殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤を含む組み合わせ、混合物又は組成物は、下記に記載するいずれか1つ又はいずれかの組み合わせ方法において改善された組み合わせ、混合物又は組成物の場合がある。
【0389】
いくつかの態様では、組み合わせは、ある量の殺菌・殺カビ剤I及びある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤を含む。殺菌・殺カビ剤I及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤を含む組み合わせは、下記に記載するいずれか1つ又はいずれかの組み合わせ方法において改善された組み合わせの場合がある。
【0390】
いくつかの態様では、組み合わせは、相乗効果である点で改善された組み合わせである。
【0391】
いくつかの態様では、組み合わせは、ある量の一次殺菌・殺カビ剤及びある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤が、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びある量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも、植物又は場所を真菌感染に対して処理するためにより有効である点で、改善された組み合わせである。
【0392】
いくつかの態様では、組み合わせは、ある量の一次殺菌・殺カビ剤が、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせて施用される場合、同じ量の一次殺菌・殺カビ剤が同じ量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合よりも、植物又は場所を真菌感染に対して処理するためにより有効である点で、改善された組み合わせである。
【0393】
いくつかの態様では、組み合わせは、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤が、ある量の一次殺菌・殺カビ剤と組み合わせて施用される場合、同じ量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤が同じ量の一次殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合よりも、植物又は場所を真菌感染に対して処理するためにより有効である点で、改善された組み合わせである。
【0394】
いくつかの態様では、組み合わせは、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤が、同じ量の一次殺菌・殺カビ剤がある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合と比較して、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ効力を改善する点で、改善された組み合わせである。いくつかの態様では、場所は土壌である。
【0395】
いくつかの態様では、組み合わせは、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤が、同じ量の一次殺菌・殺カビ剤がある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合と比較して、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ効力を改善する点で、
改善された組み合わせである。
【0396】
いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、同じ量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合と比較して、少なくとも10%、20%、又は30%増大する。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、同じ量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合と比較して、少なくとも50%、100%、200%又は300%増大する。
【0397】
いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、植物の処理された範囲内で測定される。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、植物の未処理範囲内で測定される。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、植物の処理範囲内で増大する。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、植物の未処理範囲内で増大する。
【0398】
いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、処理の少なくとも21日後に測定される。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、処理の少なくとも28日後に測定される。
【0399】
いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び/又は一次殺菌・殺カビ剤のより少ない量を使用することによって実質的に同様のレベルの殺菌・殺カビ効力が達成される点で、改善された組み合わせである。
【0400】
いくつかの態様では、組み合わせ中のフタルイミド殺菌・殺カビ剤の量は、フタルイミド殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合のフタルイミド殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。いくつかの態様では、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、その殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。いくつかの態様では、組み合わせ中の一次殺菌・殺カビ剤の量は、一次殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0401】
いくつかの態様では、組み合わせは、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤が、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合のある量の一次殺菌・殺カビ剤に対する真菌の感受性と比較して、ある量の一次殺菌・殺カビ剤に対する真菌の感受性を増大させるのに有効な点で、改善された組み合わせである。
【0402】
いくつかの態様では、組み合わせは、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤が、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合のある量の一次殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティと比較して、ある量の一次殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティを増大させるのに有効である点で、改善された組み合わせである。
【0403】
バイオアベイラビリティを増大させることは、植物中へのある量の一次殺菌・殺カビ剤の浸透を増加させることを含む。一次殺菌・殺カビ剤は、葉(葉クチクラの浸透を含む)及び/又は根中への浸透により植物中に浸透する場合がある。いくつかの態様では、ある量の一次殺菌・殺カビ剤とある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤との組み合わせは、植物中へのある量の一次殺菌・殺カビ剤の浸透を増加させる。いくつかの態様では、ある量の一次殺菌・殺カビ剤とある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤との組み合わせは、植物葉中へのある量の一次殺菌・殺カビ剤の浸透を増加させる。いくつかの態様では、ある量の一次殺菌・殺カビ剤とある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤との組み合わせは、植物根中への一次殺菌・殺カビ剤の浸透を増加させる。
【0404】
バイオアベイラビリティを増大させることはまた、葉を含む植物の内部に入った後、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の転流を増加させることを含む。いくつかの態様では、ある量の一次殺菌・殺カビ剤とある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤との組み合わせは、植物中への浸透後に、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の転流を増加させる。
【0405】
いくつかの態様では、組み合わせは、同じ量の各殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも、真菌感染に対する植物又は場所の処理においてより有効である点で、改善された組み合わせである。いくつかの態様では、組み合わせの一部としての一次殺菌・殺カビ剤は、同じ量が単独で施用される場合よりも、真菌感染に対する植物又は場所の処理においてより有効である。増大した効果は、増大したバイオアベイラビリティ及び/又は真菌病原体による取り込みに起因する場合がある。
【0406】
いくつかの態様では、組み合わせは、ある量の一次殺菌・殺カビ剤及びある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤が、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びある量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも、真菌感染に対して植物又は場所を処理するのにより有効である点で、改善された組み合わせである。いくつかの態様では、組み合わせは、1つ以上の一次殺菌・殺カビ剤を含み、施用されるフタルイミド殺菌・殺カビ剤と一次殺菌・殺カビ剤の少なくとも1つとの組み合わせは、同じ量の各殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも、真菌感染に対する植物又は土壌の処理においてより有効である。いくつかの態様では、組み合わせは、2つ以上の一次殺菌・殺カビ剤を含み、施用されるフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤の少なくとも2つの組み合わせは、同じ量の各殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも、真菌感染に対する植物又は土壌の処理においてより有効である。
【0407】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は土壌を処理することは、真菌菌糸体形成を阻害することを含む。
【0408】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は土壌を処理することは、植物又は場所上の植物病原性疾患を防除することを含む。
【0409】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は場所を処理することは、植物又は場所を真菌攻撃から保護することを含む。
【0410】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は場所を処理することは、植物又は場所の真菌感染を予防することを含む。
【0411】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は場所を処理することは、植物又は場所を冒す真菌疾患を制御することを含む。
【0412】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は場所を処理することは、植物又は場所を冒す真菌病原体、真菌病原体群又は真菌病原体クラスを制御することを含む。
【0413】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は場所を処理することは、植物又は場所を冒す真菌病原体、真菌病原体群又は真菌病原体クラスを原因とする真菌疾患を制御することを含む。
【0414】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は場所を処理することは、植物又は場所の真菌感染を低減することを含む。
【0415】
いくつかの態様では、組み合わせは、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びある量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも、真菌感染に対する保護、及び/又は真菌感染の制御の期間を延長する点で、改善された組み合わせである。
【0416】
いくつかの態様では、真菌感染に対する保護、及び/又は真菌感染の制御の期間は、少
なくとも7日間、14日、21日間、又は28日間延長する。
【0417】
いくつかの態様では、組み合わせは、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びある量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも、真菌制御のレベルの達成に必要な時間量を減少させる点で、改善された組み合わせである。
【0418】
減少の例は、単独で施用された各殺菌・殺カビ剤が、施用の7日後に真菌疾患の50%制御を達成する場合、本明細書に開示される混合物又は組成物は、各殺菌・殺カビ剤がその量で施用される施用の2日後に真菌疾患の50%制御を達成する。
【0419】
いくつかの態様では、真菌制御のレベルの達成に必要な時間量は、少なくとも1日、2日、3日、4日、5日、7日、10日、14日又は21日、又は28日減少する。
【0420】
いくつかの態様では、組み合わせは、組み合わせが施用されない、同じタイプ及び程度の真菌感染に冒された植物の発育と比較して、植物発育を改善する点で、改善された組み合わせである。いくつかの態様では、植物は作物植物である。いくつかの態様では、組み合わせの一部としての一次殺菌・殺カビ剤は、同じ量が単独で施用される場合よりも、植物の発育を改善することにおいてより有効である。いくつかの態様では、組み合わせの一部としてのフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、同じ量が単独で施用される場合よりも、植物の発育を改善することにおいてより有効である。
【0421】
いくつかの態様では、植物発育は、真菌攻撃に対して植物を処理することによって改善される。
【0422】
いくつかの態様では、植物の発育を改善することは、作物植物を増強することを含む。いくつかの態様では、植物の発育を改善することは、植物品質を改善することを含む。
【0423】
植物の発育を改善することは、根系を増強すること、植物の苗条を増強すること、植物の活力を増強すること、葉上の緑化効果を向上させること及び/又は植物の潜在的な収量を向上させることを含むがこれらに限定されない。
【0424】
いくつかの態様では、植物の発育を改善することは、根系を増強することを含む。いくつかの態様では、根系の増強は、根の重量によって測定される。いくつかの態様では、根の重量は、少なくとも1%、5%、10、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、又は90%増加する。
【0425】
いくつかの態様では、植物の発育を改善することは、植物の苗条を増強することを含む。いくつかの態様では、苗条の増強は、苗条の重量によって測定される。いくつかの態様では、苗条の重量は、少なくとも1%、5%、10、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、又は90%増加する。
【0426】
いくつかの態様では、植物の発育を改善することは、植物の活力を増強することを含む。いくつかの態様では、植物の活力は、相対活力指数を用いて評価される。いくつかの態様では、植物の活力は、少なくとも1%、5%、10、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、又は90%増大する。
【0427】
いくつかの態様では、植物の発育を改善することは、葉上の緑化効果を増強することを含む。いくつかの態様では、葉上の緑化効果は、相対活力指数を用いて評価される。いくつかの態様では、葉上の緑化効果は、少なくとも1%、5%、又は10%増大する。
【0428】
いくつかの態様では、植物の発育を改善することは、植物収量を向上させることを含む。いくつかの態様では、植物収量は、少なくとも1%、5%、10、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、又は90%増大する。
【0429】
いくつかの態様では、組み合わせ中のフタルイミド殺菌・殺カビ剤の量は、フタルイミド殺菌・殺カビ剤が単独で施用された場合のフタルイミド殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0430】
いくつかの態様では、組み合わせ中の一次殺菌・殺カビ剤の量は、一次殺菌・殺カビ剤がフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0431】
いくつかの態様では、組み合わせは、抗耐性である点で、改善された組み合わせである。抗耐性は、組み合わせの増大した効力によって、耐性の発生又は広がりを遮断する効果を指す。
【0432】
いくつかの態様では、組み合わせは、強化された効力の改善、長期的な効果の改善、抗-耐性活性の改善、耐性株に対する活性の改善、緑色の葉の範囲の改善、緑化効果の改善、活性の疾患範囲の増大、殺菌・殺カビ剤単独により制御されない疾患に対する効力の増大、収量の増大、タンパク質含有量の増大、糖含有量の増大、ブリックスの増大、果実の色等級付けの改善、千粒重の増加、試験重量又はヘクトリットル重量の増加、果実サイズの増加、売り物になる果実の数の増加、植物の活力の改善、及び/又は植物に対する有害作用の低減を有する点で、改善された組み合わせである。
【0433】
いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤に加えて、少なくとも1つの有害生物防除剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤に加えて、少なくとも2つの有害生物防除剤を含む。いくつかの態様では、有害生物防除剤は、除草剤、殺虫剤、殺ダニ剤(acaricide)、又は殺線虫剤である。
【0434】
いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤に加えて少なくとも1つの殺菌・殺カビ剤を含む。いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤に加えて少なくとも2つの殺菌・殺カビ剤を含む。
【0435】
いくつかの態様では、組み合わせは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤以外のいずれの有害生物防除剤も含まない。
【0436】
いくつかの態様では、組み合わせは、追加の作物保護剤、例えば殺虫剤、除草剤、殺菌・殺カビ剤、殺バクテリア剤、殺線虫剤、軟体動物駆除剤、成長調節因子、生物剤、肥料、又はそれらの混合物を含む。
【0437】
いくつかの態様では、組み合わせは、湿潤剤、消泡剤、接着剤、中和剤、増粘剤、結合剤、分離剤(sequestrates)、肥料、殺生物剤、安定剤、緩衝液及び凍結防止剤からなる群から選択される少なくとも1つの添加剤を含む。
【0438】
本発明の組み合わせは、真菌攻撃の予防を助け、従って植物発育の後期段階において、低下した量の殺菌・殺カビ剤の使用を可能にする。本組み合わせは、有用な植物の多様な作物の植物又は植物の一部(果実、花、葉、茎、塊茎、根)、及びさらには、後の時点で形成される植物の一部上に生じる微生物を封じ込め又は破壊することができ、そのような
微生物によって害されないままである。
【0439】
組成物
本発明の組み合わせは、1つの組成物として調製される場合がある。本発明の組み合わせは、別個の組成物として調製される場合がある。本発明の組み合わせは、2つ以上の組成物として調製される場合がある。
【0440】
本発明はまた、本明細書に開示される組み合わせのいずれか1つ、及び農業的に許容される担体を含む殺菌・殺カビ性組成物を提供する。
【0441】
本発明はまた、(i)フタルイミド殺菌・殺カビ剤、(ii)一次殺菌・殺カビ剤、及び農業的に許容される担体を含む殺菌・殺カビ性組成物を提供する。
【0442】
好ましいフタルイミド殺菌・殺カビ剤(フタルイミド殺菌・殺カビ剤の組み合わせを含む)、一次殺菌・殺カビ剤(一次殺菌・殺カビ剤の組み合わせを含む)、及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤と一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせ、並びに好ましい重量比は、本明細書において上記に記載されている。
【0443】
農業的に許容される担体は、液体又は固体の場合がある。適切な担体は、下記に詳細に記載されている。
【0444】
いくつかの態様では、組成物は、キャプタン及び5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンを含む。
【0445】
いくつかの態様では、組成物は、フォルペット及び5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンを含む。
【0446】
いくつかの態様では、組成物は、カプタホール及び5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンを含む。
【0447】
一態様では、組成物中のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤の量は、組成物の総重量を基準として約0.1%、0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%~約90%、93%、95%、98%、99%である。
【0448】
一態様では、組成物中のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び一次殺菌・殺カビ剤の量は、組成物の総重量を基準として約0.5%~約95重量%である。
【0449】
いくつかの態様では、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、組成物中の全成分の総重量の5重量%~80重量%の範囲の合計量で存在する。
【0450】
いくつかの態様では、本発明による即時使用可能(ready-for-use)(即時混合物(ready-mix))製剤中のフルキサピロキサド及びキャプタン及びカプタホールからなる群から選択される少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤の合計量は、製剤の総重量を基準として0.01~95重量%、特に0.1~90重量%、より特に1~90重量%、さらにより特に10~90重量%である。
【0451】
いくつかの態様では、即時使用可能(即時混合物)製剤中のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤及びキャプタンの合計量は、製剤の総重量を基準として1~95重量%、特に75~95重量%である。
【0452】
さらに別の態様では、組成物は、即時使用可能(即時混合物)製剤の形態で調製される。即時混合物製剤は、活性成分を殺菌・殺カビ有効量で、製剤技術において慣習的に使用される農業的に許容される担体、界面活性剤又は他の施用促進補助剤と組み合わせることによって得ることができる。この即時使用(ready-use)製剤はまた、活性成分を、同じ又は異なる化学クラスに属する1つ以上の殺菌・殺カビ剤活性成分と共に、殺菌・殺カビ有効量で、製剤技術において慣習的に使用される農業的に許容される担体、界面活性剤又は他の施用促進補助剤と組み合わせることによって得ることができる。
【0453】
いくつかの態様では、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、別々に調製され、個々の製剤は、そのまま施用され、又は所定の濃度に希釈される。いくつかの態様では、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、別々に調製され、製剤は、所定の濃度に希釈する際に混合される。いくつかの態様では、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、一緒に調製され、製剤は、そのまま施用され、又は製剤は、所定の濃度に希釈される。
【0454】
いくつかの態様では、本発明の組成物は、フルキサピロキサド及びキャプタンを含む即時使用可能(即時混合物)製剤の形態で施用され、これは、2つの活性成分を、製剤技術において慣習的に使用される農業的に許容される担体、界面活性剤又は他の施用促進補助剤と組み合わせることによって得ることができる。
【0455】
いくつかの態様では、本発明の組成物は、フルキサピロキサド及びカプタホールを含む即時使用可能(即時混合物)製剤の形態で施用され、これは、2つの活性成分を、製剤技術において慣習的に使用される農業的に許容される担体、界面活性剤又は他の施用促進補助剤と組み合わせることによって得ることができる。
【0456】
本発明は、a)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤、及びb)キャプタンを含む殺菌・殺カビ性組成物を提供する。
【0457】
本発明は、a)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤及びb)カプタホールを含む殺菌・殺カビ性組成物を提供する。
【0458】
本発明は、a)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤、及びb)フォルペットを含む殺菌・殺カビ性組成物を提供する。
【0459】
コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤とキャプタン、カプタホール又はフォルペットとの間の好ましい重量比は、本明細書において上記に記載されている。
【0460】
いくつかの態様では、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤及びキャプタン又はカプタホールは、混合物の全成分の総重量の5重量%~80重量%の範囲の合計量で組成物中に存在する。
【0461】
いくつかの態様では、即時使用可能(即時混合物)製剤中のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤及びキャプタンの合計量は、製剤の総重量を基準として1重量%~95重量%、特に75重量%~95重量%である。
【0462】
いくつかの態様では、本発明による即時使用可能(即時混合物)組成物中のフルキサピロキサドとキャプタン及びカプタホールからなる群から選択される少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤の合計量は、製剤の総重量を基準として0.01~95重量%、
特に0.1重量%~90重量%、より特に1重量%~90重量%、さらにより特に10重量%~90重量%である。
【0463】
いくつかの態様では、即時使用可能(即時混合物)組成物中の(i)SDHI殺菌・殺カビ剤及び/又はDMI殺菌・殺カビ剤、及び(ii)フタルイミド殺菌・殺カビ剤の合計量は、組成物の総重量を基準として0.01~95重量%である。いくつかの態様では、即時使用可能(即時混合物)組成物中の(i)SDHI殺菌・殺カビ剤及び/又はDMI殺菌・殺カビ剤、及び(ii)フタルイミド殺菌・殺カビ剤の合計量は、組成物の総重量を基準として0.1重量%~90重量%である。いくつかの態様では、即時使用可能(即時混合物)組成物中の(i)SDHI殺菌・殺カビ剤及び/又はDMI殺菌・殺カビ剤、及び(ii)フタルイミド殺菌・殺カビ剤の合計量は、組成物の総重量を基準として1~90重量%である。いくつかの態様では、即時使用可能(即時混合物)組成物中の(i)SDHI殺菌・殺カビ剤及び/又はDMI殺菌・殺カビ剤、及び(ii)フタルイミド殺菌・殺カビ剤の合計量は、組成物の総重量を基準として10重量%~90重量%である。
【0464】
いくつかの態様では、本発明による即時使用可能(即時混合物)組成物中のフルキサピロキサドとキャプタン及びカプタホールからなる群から選択される少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤の合計量は、組成物の総重量を基準として0.01~95重量%、特に0.1重量%~90重量%、より特に1重量%~90重量%、さらにより特に10重量%~90重量%である。
【0465】
いくつかの態様では、組成物は、フタルイミド殺菌・殺カビ剤、5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オン、及び少なくとも1つの追加の一次殺菌・殺カビ剤を含む。追加の一次殺菌・殺カビ剤は、本明細書に記載される一次殺菌・殺カビ剤のいずれか1つ又はいずれかの組み合わせの場合がある。
【0466】
本組成物は、例えば、湿潤粉末(WP)、エマルジョン濃縮物(EC)、マイクロエマルジョン濃縮物(MEC)、水溶性粉末(SP)、水溶性濃縮物(SL)、サスポエマルジョン(SE)、油分散物(OD)、水中油及び油中水エマルジョンなどの濃縮エマルジョン(BW)、噴霧可能な溶液又はエマルジョン、カプセル縣濁液(CS)、縣濁液濃縮物(SC)、縣濁液濃縮物、粉末(dust)(DP)、油混和性溶液(OL)、CS及びSC(ZC)の混合製剤、CS及びSE(ZE)の混合不均一製剤、混合不均一製剤CS及びEW(ZW)、種子粉衣製品、微小顆粒(microgranule)の形態の顆粒(GR)、噴霧顆粒、被覆顆粒及び吸収顆粒、土壌施用又はばらまき(broadcasting)用の顆粒、水溶性顆粒(SG)、水分散性顆粒(WDG)、ULV製剤、マイクロカプセル又は蝋のような、いずれかの従来の形態で使用又は調製される場合がある。これらの個々の製剤タイプは、当技術分野で公知である。
【0467】
組成物は、いずれかの従来の形態で、特に水分散性顆粒、被覆顆粒、乳化性濃縮物、縣濁液濃縮物、マイクロエマルジョン、油分散物、サスポエマルジョン、カプセル縣濁液、カプセル縣濁液及び縣濁液濃縮物の混合製剤の形態で使用される場合がある。
【0468】
そのような組成物は、従来の方法で、例えば活性成分を適切な補助剤(希釈剤又は溶媒及び任意的に界面活性剤などの他の調製成分)と混合することによって生成される場合がある。
【0469】
水性使用形態は、水を添加することによってエマルジョン濃縮物、縣濁液、ペースト、水和剤又は水分散性顆粒から調製することができる。エマルジョン、ペースト又は油分散
物を調製するために、そのままの又は油若しくは溶媒に溶解した組成物の成分を、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤又は乳化剤を用いて水中で均質化し得る。あるいは、水で希釈するのに適した活性成分、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤又は乳化剤、及び、所望される場合、溶媒又は油を含む濃縮物を調製することも可能である。
【0470】
いくつかの態様では、組成物は即時使用可能(即時混合物)組成物である。
【0471】
いくつかの態様では、組成物は、少なくとも1つの農業的に許容される添加剤を含む。いくつかの態様では、農業的に許容される添加剤は、界面活性剤、固体希釈剤、液体希釈剤及びそれらのいずれかの組み合わせの群から選択される。農業的に許容される添加剤はまた、製剤技術において慣習的に使用される他の施用促進補助剤、及び当技術分野で公知の製剤技術の場合がある。
【0472】
いくつかの態様では、組成物は、界面活性剤、固体希釈剤及び液体希釈剤の群から選択される少なくとも1つの追加の成分を含む。
【0473】
そのような組成物は、製剤技術において慣習的に使用される農業的に許容される担体、界面活性剤、又は他の施用促進補助剤、及び当技術分野で公知の製剤技術を用いて調製することができる。
【0474】
適切な界面活性剤の例は、非イオン性、陰イオン性、陽イオン性及び両性電解タイプ、例えばアルコキシル化脂肪アルコール、エトキシル化ポリソルベート(例えばtween
20)、エトキシル化ヒマシ油、リグニンスルホネート、脂肪酸スルホネート(例えばラウリルスルホネート)、リン酸エステル、例えばアルコールアルコキシレートのリン酸エステル、アルキルフェノールアルコキシレートのリン酸エステル、及びスチリルフェノールエトキシレートのリン酸エステル、スルホン化ナフタレン及びナフタレン誘導体のホルムアルデヒドとの縮合物、ナフタレン又はナフタレンスルホン酸のフェノール及びホルムアルデヒドとの縮合物、アルキルアリールスルホネート、エトキシル化アルキルフェノール及びアリールフェノール、ポリアルキレングリコール、ソルビトールエステル、アルカリ金属、リグのスルホネートのナトリウム塩、トリスチリルフェノールエトキシレートリン酸エステル、脂肪族アルコールエトキシレート、アルキルフェノールエトキシレート、エチレンオキシド/プロピレンオキシド ブロックコポリマー、グラフトコポリマー及びポリビニルアルコール-酢酸ビニルコポリマーを含むがこれらに限定されない。当技術分野で公知の他の界面活性剤も、所望により使用される場合がある。
【0475】
適切な担体及び補助剤は、固体又は液体である場合があり、製剤技術で通常使用されている物質、例えば天然又は再生鉱物物質、溶媒、分散剤、湿潤殺菌・殺カビ剤、粘着付与剤、増粘剤、結合殺菌・殺カビ剤又は肥料に対応する。そのような担体は、例えば国際公開第96/22690号に記載されている。
【0476】
本組成物中で潜在的に有用な適切な液体担体の例は、水;アルキルベンゼン及びアルキルナフタレンなどの芳香族 炭化水素;シクロヘキサノール、及びデカノールなどのアルコール;エチレングリコール;ポリプロピレングリコール;ジプロプロピレン(dipropropylene)グリコール;N,N-ジメチルホルムアミド;ジメチルスルホキシド;ジメチルアセトアミド;N-メチル-2-ピロリドンなどのN-アルキルピロリドン;パラフィン;オリーブ、トウゴマ(castor)、亜麻仁、アブラギリ、ゴマ、トウモロコシ、ピーナッツ、油綿実油、大豆、菜の花、又はヤシ油などの様々な油;脂肪酸エステル;シクロヘキサノン、2-ヘプタノン、イソホロン、及び4-ヒドロキシ-4-メチル-2-ペンタノンなどのケトン;などを含むがこれらに限定されない。
【0477】
本組成物中で潜在的に有用な適切な固体担体の例は、鉱物土(mineral earth)、例えばシリカゲル、ケイ酸塩、タルク、カオリン、絹雲母、アタクレイ(attaclay)、石灰石、ベントナイト、石灰、チョーク、ボール(bole)、ミラビライト、黄土(loess)、粘土、白雲石(dolomite)、ゼオライト、珪藻土、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸ナトリウム及び重炭酸ナトリウム、及び硫酸ナトリウム;粉砕合成材料;硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素などの肥料、並びに野菜起源の製品、例えば穀物粉(cereal meal)、樹皮粉、木粉、及び堅果の殻の粉セルロース粉末;並びに他の固体担体を含むがこれらに限定されない。
【0478】
湿潤剤、消泡剤、接着剤、中和剤、増粘剤、結合剤、分離剤、肥料、殺生物剤、安定剤、緩衝液又は凍結防止剤などの他の成分も、記載される組成物の安定性、密度、及び粘度を増大させるために、本組成物に添加される場合がある。
【0479】
水性使用形態は、水を添加することによってエマルジョン濃縮物、懸濁液、ペースト、水和剤又は水分散性顆粒から調製することができる。エマルジョン、ペースト又は、油分散物を調製するために、そのままの又は油若しくは溶媒に溶解した組成物の成分を、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤又は乳化剤を用いて水中で均質化し得る。あるいは、水で希釈するのに適した活性成分、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤又は乳化剤、及び、所望される場合、溶媒又は油を含む濃縮物を調製することも可能である。
【0480】
特に、水分散性濃縮物又は水和剤などの噴霧形態で施用される組成物は、湿潤及び分散殺菌・殺カビ剤などの界面活性剤、例えば、ホルムアルデヒドとナフタレンスルホネートとの縮合生成物、アルキルアリールスルホネート、リグニンスルホネート、脂肪アルキルスルフェート、及びエトキシル化アルキルフェノール及びエトキシル化脂肪アルコールを含有する場合がある。
【0481】
本発明による組成物は、一般に、担体、溶媒及び界面活性物質などの製剤補助剤を用いて様々な方法で調製される。製剤は、様々な物理的形態、例えば、散粉剤(dusting powder)、ゲル、水和剤、水分散性顆粒、水分散性錠剤、発泡性ペレット、乳化性濃縮物、微小乳化性濃縮物、水中油型エマルジョン、油性流動物、水性分散物、油性分散物、サスポエマルジョン、カプセル懸濁物、乳化性顆粒、可溶性液体、水溶性濃縮物(担体として水又は水混和性有機溶媒を含む)、含浸ポリマーフィルムの形態、又は、例えば、Manual on Development and Use of FAO and WHO Specifications for Pesticides,United Nations,First Edition,Second Revision(2010)から公知の他の形態であってもよい。このような製剤は、直接使用するか、又は、使用前に希釈することができる。希釈は、例えば、水、液体肥料、微量栄養素、生物有機体、油又は溶媒を用いて行うことができる。製剤は、例えば、活性成分を製剤補助剤と混合して微粉化固体、顆粒、溶液、分散物又はエマルジョンの形態の組成物を得ることによって調製することができる。活性成分はまた、他の補助剤、例えば微粉化固体、鉱油、植物若しくは動物起源の油、植物若しくは動物起源の変性油、有機溶媒、水、界面活性物質、又はそれらの組み合わせと共に製剤化することができる。
【0482】
活性成分はまた、マイクロカプセル中に含有され得る。マイクロカプセルは、多孔性担体中に活性成分を含有する。これは、活性成分が制御された量で環境中に放出される(例えば、遅延放出(slow release))ことを可能にする。マイクロカプセルは、通常、0.1~500ミクロンの直径を有する。それらは、カプセル重量の約25~95重量%の量で活性成分を含有する。活性成分は、モノリシック固体の形態、固体若しくは液体分散物の微粒子の形態、又は適切な溶液の形態であり得る。カプセル化膜は、例え
ば、天然又は合成ゴム、セルロース、スチレン/ブタジエンコポリマー、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタン又は化学修飾ポリマー、及びデンプンキサンテート又は当業者に公知の他のポリマーを含むことができる。あるいは、活性成分がベース物質の固体マトリクス中に微粉化粒子の形態で含有されるが、マイクロカプセル自体はカプセル化されない、非常に微細なマイクロカプセルを形成することができる。
【0483】
本発明による製剤の調製に適した製剤補助剤は、それ自体公知である。液体担体として、水、トルエン、キシレン、石油エーテル、野菜油、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酸無水物、アセトニトリル、アセトフェノン、酢酸アミル、2-ブタノン、炭酸ブチレン、クロロベンゼン、シクロヘキサン、シクロヘキサノール、酢酸のアルキルエステル、ジアセトンアルコール、1,2-ジクロロプロパン、ジエタノールアミン、p-ジエチルベンゼン、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールアビエテート、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、/V,/V-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールジベンゾエート、ジプロキシトール、アルキルピロリドン、酢酸エチル、2-エチルヘキサノール、炭酸エチレン、1,1,1-トリクロロエタン、2-ヘプタノン、α-ピネン、d-リモネン、乳酸エチル、エチレングリコール、エチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、γ-ブチロラクトン、グリセロール、グリセロールアセテート、グリセロールジアセテート、グリセロールトリアセテート、ヘキサデカン、ヘキシレングリコール、イソアミルアセテート、イソボルニルアセテート、イソオクタン、イソホロン、イソプロピルベンゼン、イソプロピルミリステート、乳酸、ラウリルアミン、メシチルオキシド、メトキシプロパノール、メチルイソアミルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルラウレート、メチルオクタノエート、メチルオレエート、塩化メチレン、m-キシレン、n-ヘキサン、n-オクチルアミン、オクタデカン酸、酢酸オクチルアミン、オレイン酸、オレイルアミン、o-キシレン、フェノール、ポリエチレングリコール、プロピオン酸、乳酸プロピル、炭酸プロピレン、プロピレングリコール、プロピレングリコールメチルエーテル、p-キシレン、トルエン、トリエチルホスフェート、トリエチレングリコール、キシレンスルホン酸、パラフィン、鉱油、トリクロロエチレン、ペルクロロエチレン、酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸ブチル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びより大きい分子量のアルコール、例えばアミルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ヘキサノール、オクタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、V-メチル-2-ピロリドンなどが使用される場合がある。
【0484】
適切な固形担体は、例えば、タルク、二酸化チタン、パイロフィライト粘土、シリカ、アタパルジャイト粘土、珪藻土(kieselguhr)、石灰石、炭酸カルシウム、ベントナイト、カルシウムモンモリロナイト、綿実外皮(cottonseed husk)、コムギ粉、大豆粉、軽石、木粉、粉砕クルミ殻、リグニン及び同様の物質である。
【0485】
多数の界面活性物質は、有利には、固体製剤及び液体製剤の両方において、特に、使用前に担体で希釈することができる製剤において使用することができる。表面活性物質は、アニオン性、カチオン性、非イオン性又はポリマー性の場合があり、乳化剤、湿潤殺菌・殺カビ剤又は懸濁殺菌・殺カビ剤として、又は他の目的のために使用することができる。典型的な界面活性物質は、例えば、アルキル硫酸の塩、例えばジエタノールアンモニウムラウリル硫酸塩;アルキルアリールスルホン酸の塩、例えばドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム;アルキルフェノール/アルキレンオキシド付加生成物、例えばノニルフェノールエトキシレート;アルコール/アルキレンオキシド付加生成物、例えばトリデシルア
ルコールエトキシレート;石鹸、例えばステアリン酸ナトリウム;アルキルナフタレンスルホン酸塩、例えばジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム;スルホコハク酸塩のジアルキルエステル、例えばジ(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム;ソルビトールエステル、例えばオレイン酸ソルビトール;第4級アミン、例えば塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、脂肪酸のポリエチレングリコールエステル、例えばステアリン酸ポリエチレングリコール;エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのブロックコポリマー;並びにモノ-及びジ-アルキルリン酸エステルの塩を含む。
【0486】
有害生物防除製剤に使用することができるさらなる補助剤は、結晶化阻害剤、粘度調整剤、懸濁殺菌・殺カビ剤、染料、抗酸化剤、発泡殺菌・殺カビ剤、光吸収剤、混合助剤(mixing auxiliaries)、消泡剤、錯化殺菌・殺カビ剤、中和又はpH調整物質及び緩衝剤、腐食阻害剤、芳香剤、湿潤殺菌・殺カビ剤、取り込み促進剤、微量栄養素、可塑剤、流動促進剤、滑剤、分散剤、増粘剤、凍結防止剤、殺微生物剤(microbicide)、並びに液体及び固体肥料を含む。
【0487】
本発明による組成物は、野菜又は動物起源の油、鉱油、そのような油のアルキルエステル、又はそのような油及び油誘導体の混合物を含む添加剤を含むことができる。本発明による製剤中の油添加剤の量は、施用される混合物に基づいて、一般に0.01~10%である。例えば、油添加剤は、噴霧混合物が調製された後に、所望の濃度で噴霧タンクに添加され得る。好ましい油添加剤は、鉱油又は野菜起源の油、例えば菜種(rapeseed)油、オリーブ油又はヒマワリ油、乳化植物油、野菜起源の油のアルキルエステル、例えばメチル誘導体、又は魚油若しくは牛脂などの動物起源の油を含む。好ましい油添加剤は、C8~C22脂肪酸のアルキルエステル、特にC12~C18脂肪酸のメチル誘導体、例えばラウリン酸、パルミチン酸及びオレイン酸のメチルエステル(各々、ラウリン酸メチル、パルミチン酸メチル及びオレイン酸メチル)を含む。
【0488】
種子粉衣組成物は、適切な種子粉衣組成物形態の本発明の混合物及び希釈剤を使用して、例えば種子への良好な接着を有する水性縣濁液として又は乾燥粉末形態で、それ自体公知の方法で種子に施用される。そのような種子粉衣組成物は、当技術分野で公知である。種子粉衣組成物は、本発明の単一活性成分又は活性成分の組み合わせを、カプセル化形態で、例えば遅延放出カプセル又はマイクロカプセルとして含む場合がある。
【0489】
一般に、製剤は、0.01~90重量%の活性殺菌・殺カビ剤、0~20%の農業的に許容される界面活性剤及び10~99.99%の固体又は液体補助剤を含む。組成物の濃縮形態は、一般に約2~80%、好ましくは約5~70重量%の活性殺菌・殺カビ剤を含む。製剤の施用形態は、例えば0.01~20重量%、好ましくは0.01~5重量%の活性殺菌・殺カビ剤を含む場合がある。
【0490】
組成物の濃縮形態は、一般に、施用前に希釈される。
【0491】
本組成物は、追加の作物保護剤、例えば殺虫剤、除草剤、殺菌・殺カビ剤、殺バクテリア剤、殺線虫剤、軟体動物駆除剤、成長調節因子、生物剤、肥料、又はそれらの混合物を含む場合がある。
【0492】
しかしながら、疑いを避けるために、そのような追加の作物保護剤は、本混合物によって達成される真菌疾患の所望の制御の達成に不必要であることが理解される。従って、本殺菌・殺カビ性組成物及び混合物は、存在する唯一の作物保護剤として一次殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤を含むことに限定される場合がある。
【0493】
調製のプロセス
本発明はまた、本明細書に記載される組成物の調製プロセスを提供し、該プロセスは、(i)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びある量の一次殺菌・殺カビ剤を得る工程と、(ii)得られた量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び得られた量の一次殺菌・殺カビ剤を混合して組成物を得る工程とを含む。
【0494】
いくつかの態様では、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、フタルイミド殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合のフタルイミド殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。いくつかの態様では、一次殺菌・殺カビ剤の量は、一次殺菌・殺カビ剤が単独で使用される場合の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0495】
いくつかの態様では、工程(i)は、ある量の農薬的に許容される担体を得ることを含み、工程(ii)は、ある量の農薬的に許容される担体を、得られた量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び得られた量の一次殺菌・殺カビ剤と混合して組成物を得ることを含む。
【0496】
パッケージ及びキット
本発明はまた、本明細書に開示される組み合わせのいずれか1つを含むパッケージを提供する。いくつかの態様では、組み合わせは、本明細書に記載される混合物のいずれか1つである。いくつかの態様では、組み合わせは、本明細書に記載される組成物のいずれか1つである。
【0497】
いくつかの態様では、パッケージは、植物を真菌攻撃から処理するための組み合わせを使用するための説明書を含む。いくつかの態様では、パッケージは、植物を真菌攻撃から保護するための組み合わせを使用するための説明書を含む。いくつかの態様では、パッケージは、植物を感染させる真菌疾患を制御するための組み合わせを使用するための説明書を含む。いくつかの態様では、説明書は、本明細書に記載される施用量、施用時間、標的真菌病原体、及び/又は標的植物を含む。
【0498】
別の態様では、本発明は、本明細書に記載される相乗的な殺菌・殺カビ性組成物、又はその成分を含むキットを提供する。そのようなキットは、前述の活性成分に加えて、提供される殺菌・殺カビ性組成物中で又は別個に、1つ以上の追加の活性及び/又は不活性成分を含む場合がある。特定のキットは、a)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤及びb)キャプタンを、各々別個の容器内で、各々任意的に担体と組み合わされて含む。
【0499】
いくつかの態様では、本明細書に記載される組成物、キット及び方法は、相乗効果を示す。相乗効果は、活性成分の組み合わせの作用が、成分単独の各々の作用の合計よりも大きい場合は常に存在する。従って、相乗的に有効な量(又は相乗的な組成物若しくは混合物の有効量)は、個々の成分の殺菌・殺カビ活性の合計よりも大きい殺菌・殺カビ活性を示す量である。
【0500】
別の態様では、本発明は、本明細書に記載される混合物及び/又は組成物殺菌・殺カビ性組成物、又はそれらの成分を含むキットを提供する。そのようなキットは、前述の活性成分に加えて、提供される殺菌・殺カビ性組成物中で又は別個に、1つ以上の追加の活性及び/又は不活性成分を含む場合がある。特定のキットは、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を各々別個の容器内で、各々任意的に担体と組み合わされて含む。
【0501】
別の態様では、本発明は、本明細書に記載される組み合わせ及び/若しくは組成物、又はそれらの成分を含むキットを提供する。そのようなキットは、前述の活性成分に加えて、提供される殺菌・殺カビ性組成物中で又は別個に、1つ以上の追加の活性及び/又は不
活性成分を含む場合がある。
【0502】
いくつかの態様では、キットは、(i)SDHI殺菌・殺カビ剤、DMI殺菌・殺カビ剤又はそれらの組み合わせ、及び(ii)少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤を、各々別個の容器内で、各々任意的に担体と組み合わされて含む。
【0503】
いくつかの態様では、キットは、(i)SDHI殺菌・殺カビ剤、及び(ii)フォルペットを、各々別個の容器内で、各々任意的に担体と組み合わされて含む。
【0504】
いくつかの態様では、キットは、(i)DMI殺菌・殺カビ剤、及び(ii)フォルペットを、各々別個の容器内で、各々任意的に担体と組み合わされて含む。
【0505】
特定のキットは、a)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤及びb)キャプタンを、各々別個の容器内で、各々任意的に担体と組み合わされて含む。
【0506】
使用
本発明は、真菌感染に対して植物又は場所を処理するために使用される、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを提供し、ここで使用は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物又は場所に施用することを含み、(i)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせは、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びある量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも、真菌感染に対してより有効であり、及び/又は(ii)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、同じ量の一次殺菌・殺カビ剤がある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合と比較して、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ効力を改善する。
【0507】
いくつかの態様では、場所は土壌である。
【0508】
いくつかの態様では、ある量の一次殺菌・殺カビ剤をある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせて施用することを含む使用は、同じ量の一次殺菌・殺カビ剤がある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合と比較して、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ効力を改善する。本発明は、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ効力を改善するために使用されるある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを提供し、該方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを真菌に施用し、それにより、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ効力を、同じ量の一次殺菌・殺カビ剤がある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合と比較して改善することを含む。
【0509】
いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、同じ量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合と比較して、少なくとも10%、20%、又は30%増大する。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、同じ量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合と比較して、少なくとも50%、100%、200%又は300%増大する。
【0510】
いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、植物の処理領域内で測定される。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、植物の未処理領域内で測定される。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、植物の処理領域内で増大する。いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、植物の未処理領域内で増大する。
【0511】
いくつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、処理後少なくとも21日間測定される。い
くつかの態様では、殺菌・殺カビ効力は、処理後少なくとも28日間測定される。
【0512】
いくつかの態様では、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合のある量の一次殺菌・殺カビ剤に対する真菌の感受性と比較して、ある量の一次殺菌・殺カビ剤に対する真菌の感受性を増大させるのに有効であり、それにより、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ効力を改善する。本発明は、ある量の一次殺菌・殺カビ剤に対する真菌の感受性を増大させるために使用されるある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを提供し、該方法は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを真菌に施用し、それにより、ある量の一次殺菌・殺カビ剤に対する真菌の感受性を増大させることを含む。
【0513】
いくつかの態様では、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合のある量の一次殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティと比較して、ある量の一次殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティを増大させるのに有効であり、それにより、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ効力を改善する。いくつかの態様では、使用は、根におけるある量の一次殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティを増大させる。いくつかの態様では、使用は、葉におけるある量の一次殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティを増大させる。本発明は、植物に対するある量の一次殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティを増大させるのに使用するためのある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを提供し、これは、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物に施用し、それにより、ある量の一次殺菌・殺カビ剤のバイオアベイラビリティを増大させることを含む。
【0514】
バイオアベイラビリティを増大させることは、植物中へのある量の一次殺菌・殺カビ剤の浸透を増大させることを含む。一次殺菌・殺カビ剤は、葉(葉クチクラの浸透を含む)及び/又は根中への浸透により植物中に浸透する場合がある。いくつかの態様では、ある量の一次殺菌・殺カビ剤をある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせて施用することは、植物中へのある量の一次殺菌・殺カビ剤の浸透を増加させる。いくつかの態様では、ある量の一次殺菌・殺カビ剤をある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせて施用することは、植物葉中へのある量の一次殺菌・殺カビ剤の浸透を増加させる。いくつかの態様では、ある量の一次殺菌・殺カビ剤をある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせて施用することは、植物根中への一次殺菌・殺カビ剤の浸透を増加させる。本発明は、植物中へのある量の一次殺菌・殺カビ剤の浸透を増加させるために使用されるある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを提供し、これは、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物に施用し、それにより植物中へのある量の一次殺菌・殺カビ剤の浸透を増加させることを含む。
【0515】
バイオアベイラビリティを増大させることはまた、葉を含む植物の内部に入った後、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の転流を増加させることを含む。いくつかの態様では、ある量の一次殺菌・殺カビ剤をある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせて施用することは、植物中への浸透後に、ある量の一次殺菌・殺カビ剤の転流を増加させる。本発明は、植物中のある量の一次殺菌・殺カビ剤の転流を増加させるために使用されるある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを提供し、これは、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びある量の一次殺菌・殺カビ剤を植物に施用し、それにより植物中のある量の一次殺菌・殺カビ剤の転流を増加させることを含む。
【0516】
いくつかの態様では、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カ
ビ剤との組み合わせは、真菌感染に対して植物又は場所を処理するのに使用するためのものであり、ここである量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせは、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びある量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも、真菌感染に対してより有効である。
【0517】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は土壌を処理することは、真菌菌糸体形成を阻害することを含む。本発明はまた、真菌菌糸体形成を阻害するために使用されるある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを提供し、これは、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを真菌に施用し、それにより真菌菌糸体形成を阻害することを含む。
【0518】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は土壌を処理することは、植物又は場所上の植物病原性疾患を防除することを含む。本発明はまた、植物又は場所上の植物病原性疾患を防除するために使用されるある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを提供し、これは、植物又は場所に、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを施用することを含む。いくつかの態様では、植物は作物植物である。
【0519】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は場所を処理することは、植物又は場所を真菌攻撃から保護することを含む。
【0520】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は場所を処理することは、植物又は場所の真菌感染を予防することを含む。
【0521】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は場所を処理することは、植物又は場所を冒す真菌疾患を制御することを含む。
【0522】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は場所を処理することは、植物又は場所を冒す真菌病原体、真菌病原体群又は真菌病原体クラスを制御することを含む。
【0523】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は場所を処理することは、植物又は場所を冒す真菌病原体、真菌病原体群又は真菌病原体クラスを原因とする真菌疾患を制御することを含む。
【0524】
いくつかの態様では、真菌感染に対して植物又は場所を処理することは、植物又は場所の真菌感染を低減することを含む。
【0525】
いくつかの態様では、使用は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びある量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも、真菌感染に対する保護、及び/又は真菌感染の制御の期間の延長に有効である。本発明はまた、植物又は場所へのある量の一次殺菌・殺カビ剤の施用からの真菌感染に対する保護、及び/又は真菌感染の制御の期間の延長に使用するための、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを提供し、これは、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物又は場所に施用することを含む。いくつかの態様では、植物は作物植物である。
【0526】
いくつかの態様では、真菌感染に対する保護、及び/又は真菌感染の制御の期間は、少なくとも7日、14日、21日、又は28日延長される。
【0527】
いくつかの態様では、使用は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びある量の一次
殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合と比較して、真菌制御のレベルの達成に必要な時間量の減少に有効である。本発明はまた、真菌制御のレベルの達成に必要な時間量の減少に使用するためのある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを提供し、これは、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物又は場所に施用することを含む。
【0528】
減少の例は、単独で施用された各殺菌・殺カビ剤が、施用の7日後に真菌疾患の50%制御を達成する場合、本明細書に開示される方法は、各殺菌・殺カビ剤がその量で施用される施用の2日後に真菌疾患の50%制御を達成する。
【0529】
いくつかの態様では、真菌制御のレベルの達成に必要な時間量は、少なくとも1日、2日、3日、4日、5日、7日、10日、14日又は21日、又は28日減少する。
【0530】
いくつかの態様では、使用は、組み合わせが施用されない、同じタイプ及び程度の真菌感染に冒された植物の発育と比較して、植物の発育を改善に有効である。本発明はまた、真菌感染に冒された植物の発育を改善するために使用される、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤とある量の一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを提供し、これは、フタルイミド殺菌・殺カビ剤と一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせを植物又はその場所に施用して、組み合わせが施用されない、同じタイプ及び程度の真菌感染に冒された植物の発育と比較して、植物の発育を改善することを含む。いくつかの態様では、植物は作物植物である。
【0531】
いくつかの態様では、植物発育は、真菌攻撃に対して植物を処理することによって改善される。
【0532】
いくつかの態様では、植物の発育を改善することは、作物植物を増強することを含む。いくつかの態様では、植物の発育を改善することは、植物品質を改善することを含む。
【0533】
植物の発育を改善することは、根系を増強すること、植物の苗条を増強すること、植物の活力を増強すること、葉上の緑化効果を増強すること、及び/又は植物の潜在的な収量を向上させること含むがこれらに限定されない。
【0534】
いくつかの態様では、植物の発育を改善することは、根系を増強することを含む。いくつかの態様では、根系の増強は、根の重量によって測定される。いくつかの態様では、根の重量は、少なくとも1%、5%、10、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、又は90%増加する。
【0535】
いくつかの態様では、植物の発育を改善することは、植物の苗条を増強することを含む。いくつかの態様では、苗条の増強は、苗条の重量によって測定される。いくつかの態様では、苗条の重量は、少なくとも1%、5%、10、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、又は90%増加する。
【0536】
いくつかの態様では、植物の発育を改善することは、植物の活力を増強することを含む。いくつかの態様では、植物の活力は、相対活力指数を用いて評価される。いくつかの態様では、植物の活力は、少なくとも1%、5%、10、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、又は90%増大する。
【0537】
いくつかの態様では、植物の発育を改善することは、葉上の緑化効果を増強することを含む。いくつかの態様では、葉上の緑化効果は、相対活力指数を用いて評価される。いくつかの態様では、葉上の緑化効果は、少なくとも1%、5%、又は10%増大する。
【0538】
いくつかの態様では、植物の発育を改善することは、植物収量を向上させることを含む。いくつかの態様では、植物収量は、少なくとも1%、5%、10、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、又は90%増加する。
【0539】
いくつかの態様では、組み合わせは、真菌感染に対する植物又は場所の処理において、同じ量の各殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも有効である。
【0540】
いくつかの態様では、組み合わせは、1つ以上の一次殺菌・殺カビ剤を含み、施用されるフタルイミド殺菌・殺カビ剤と一次殺菌・殺カビ剤の少なくとも1つとの組み合わせは、真菌感染に対する植物又は土壌の処理において、同じ量の各殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも有効である。いくつかの態様では、組み合わせは、2つ以上の一次殺菌・殺カビ剤を含み、施用されるフタルイミド殺菌・殺カビ剤と一次殺菌・殺カビ剤の少なくとも2つとの組み合わせは、真菌感染に対する植物又は土壌の処理において、同じ量の各殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも有効である。
【0541】
いくつかの態様では、組み合わせは、真菌感染に対する植物又は場所の処理において、同じ量の一次殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも有効である。
【0542】
いくつかの態様では、施用されるフタルイミド殺菌・殺カビ剤の量は、フタルイミド殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合のフタルイミド殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0543】
いくつかの態様では、施用される一次殺菌・殺カビ剤の量は、一次殺菌・殺カビ剤がフタルイミド殺菌・殺カビ剤と組み合わせないで施用される場合の一次殺菌・殺カビ剤の殺菌・殺カビ有効量よりも少ない。
【0544】
好ましいフタルイミド殺菌・殺カビ剤、一次殺菌・殺カビ剤、及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤と一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせは、本明細書に記載されている。本明細書に記載されるフタルイミド殺菌・殺カビ剤、一次殺菌・殺カビ剤、及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤と一次殺菌・殺カビ剤との組み合わせのいずれか1つは、本明細書に記載される使用に関連して使用される場合がある。
【0545】
それに対する処理において本発明の組み合わせが特に有効である真菌病原体、真菌病原体群及び真菌病原体クラスは、本明細書に記載されている。本発明の組み合わせは、本明細書に記載される真菌病原体、真菌病原体群及び真菌病原体クラスのいずれか1つ若しくはいずれかの組み合わせ、又はそれらを原因とするいずれかの真菌疾患に対して植物又は場所を処理するために使用される場合がある。
【0546】
本発明はまた、作物植物上の植物病原性疾患を防除するための、本明細書に開示される組み合わせ、混合物又は組成物のいずれか1つの使用を提供する。
【0547】
本発明はまた、真菌感染に対して植物又は土壌を処理するための、本明細書に開示される組み合わせ、混合物又は組成物のいずれか1つの使用を提供する。
【0548】
本発明はまた、作物植物上の植物病原性疾患を防除するための、本明細書に開示される組み合わせ、混合物又は組成物のいずれか1つの使用を提供する。
【0549】
本発明はまた、真菌感染に対して植物又は土壌を処理するための本明細書に開示される組み合わせ、混合物又は組成物のいずれか1つの使用を提供する。
【0550】
本発明はまた、植物又は土壌を真菌攻撃から保護するための本明細書に開示される組み合わせ、混合物又は組成物のいずれか1つの使用を提供する。
【0551】
本発明はまた、植物又は土壌を真菌感染から保護するための本明細書に開示される組み合わせ、混合物又は組成物のいずれか1つの使用を提供する。
【0552】
本発明はまた、植物又は土壌の真菌感染を予防するための本明細書に開示される組み合わせ、混合物又は組成物のいずれか1つの使用を提供する。
【0553】
本発明はまた、植物又は土壌に対する真菌感染を制御するための本明細書に開示される組み合わせ、混合物又は組成物のいずれか1つの使用を提供する。
【0554】
本発明はまた、植物を感染させる真菌疾患を制御するための、本明細書に開示される組み合わせ、混合物又は組成物のいずれか1つの使用を提供する。
【0555】
本発明は、高耐性リスク殺菌・殺カビ剤に対して培地を保護し、また高耐性リスク殺菌・殺カビ剤に対する培地の寿命を延長するための、a)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤及びb)キャプタンを含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0556】
本発明は、高耐性リスク殺菌・殺カビ剤に対して培地を保護し、また高耐性リスク殺菌・殺カビ剤に対する培地の寿命を延長するための、a)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤及びb)カプタホールを含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0557】
本発明は、リンゴ黒星病を制御するための、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0558】
本発明は、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、リンゴ黒星病を制御するための混合物又は組み合わせを提供する。
【0559】
本発明は、リンゴ黒星病を制御するための、(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0560】
本発明は、(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、リンゴ黒星病を制御するための殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせを提供する。
【0561】
本発明は、リンゴ黒星病を制御するための、(1)少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0562】
本発明は、(1)少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、リンゴ黒星病を制御するための混合物又は組み合わせを提供する。
【0563】
本発明は、野菜作物における疾患を制御するための、(1)ある量のフタルイミド殺菌
・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0564】
本発明は、野菜作物における疾患を制御するための、1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、野菜作物における疾患を制御するための殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせを提供する。
【0565】
いくつかの態様では、野菜作物はジャガイモである。
【0566】
いくつかの態様では、野菜作物はトマトである。
【0567】
いくつかの態様では、野菜作物はトウガラシ(chilli)である。
【0568】
いくつかの態様では、疾患は炭疽病及び/又はアルテルナリアである。
【0569】
いくつかの態様では、疾患は輪紋病である。
【0570】
本発明は、ジャガイモにおける輪紋病を制御するための、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0571】
本発明は、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、ジャガイモにおける輪紋病を制御するための殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせを提供する。
【0572】
本発明は、トマトにおける輪紋病を制御するための、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0573】
本主題はまた、高耐性リスク殺菌・殺カビ剤に対して培地を保護し、また高耐性リスク殺菌・殺カビ剤に対する培地の寿命を延長するための、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用に関する。
【0574】
本発明は、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、トマトにおける輪紋病を制御するための殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせを提供する。
【0575】
本発明は、米における紋枯病を制御するための、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0576】
本発明は、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、米上の紋枯病を制御するための殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせを提供する。
【0577】
本発明は、ジャガイモにおける輪紋病を制御するための、(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0578】
本発明は、ジャガイモにおける輪紋病を制御するための、(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む混合物又は組み合わせを提供する。
【0579】
本発明は、トマトにおける輪紋病を制御するための方法を提供し、該方法は、(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせを、植物、植物の繁殖材料、及び/又は植物の場所に施用することを含む。
【0580】
本発明は、トマトにおける輪紋病を制御するための、(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0581】
本発明は、(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、トマトにおける輪紋病を制御するための殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせを提供する。
【0582】
本発明は、米における紋枯病を制御するための、(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0583】
本発明は、(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、米上の紋枯病を制御するための混合物又は組み合わせを提供する。
【0584】
本発明は、ジャガイモにおける輪紋病を制御するための、(1)少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0585】
本発明は、ジャガイモにおける輪紋病を制御するための、(1)少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む混合物又は組み合わせを提供する。
【0586】
本発明は、トマトにおける輪紋病を制御するための、(1)少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0587】
本発明は、(1)少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、トマトにおける輪紋病を制御するための殺菌・殺カビ性混合物を提供する。
【0588】
本発明は、米における紋枯病を制御するための、(1)少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0589】
本発明は、米における紋枯病を制御するための、(1)少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせを提供する。
【0590】
いくつかの態様では、混合物又は組み合わせは、相乗的な混合物又は組み合わせである
【0591】
本発明は、トウガラシにおける炭疽病を制御するための、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0592】
本発明は、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、トウガラシにおける炭疽病を制御するための混合物又は組み合わせを提供する。
【0593】
本発明は、トウガラシにおける疾患を制御するための、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0594】
本発明は、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、トウガラシにおける疾患を制御するための混合物又は組み合わせを提供する。
【0595】
本発明は、トウガラシにおける疾患を制御するための方法を提供し、該方法は、(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせを、植物、植物の繁殖材料、及び/又は植物の場所に施用することを含む。
【0596】
本発明は、トウガラシにおける疾患を制御するための、(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0597】
本発明は、(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、トウガラシにおける疾患を制御するための混合物又は組み合わせを提供する。
【0598】
本発明は、トウガラシ作物におけるアルテルナリア病を制御するための、(1)少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0599】
本発明は、(1)少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、トウガラシ作物におけるアルテルナリア病を制御するための混合物又は組み合わせを提供する。
【0600】
いくつかの態様では、殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせは、相乗的な混合物又は組み合わせである。
【0601】
いくつかの態様では、ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤及びある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、一緒に施用された場合、同じ量の各殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも、疾患の制御により有効である。
【0602】
本発明は、トウガラシにおける疾患を制御するための、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0603】
本発明は、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、トウガラシにおける疾患を制御するための殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせを提供する。
【0604】
本発明は、トウガラシにおける真菌疾患を制御するための、(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0605】
本発明は、(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、トウガラシにおける真菌疾患を制御するための混合物又は組み合わせを提供する。
【0606】
本発明は、トウガラシにおける真菌疾患を制御するための、(1)少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0607】
本発明は、(1)少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、トウガラシにおける真菌疾患作物を制御するための殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせを提供する。
【0608】
いくつかの態様では、疾患は、炭疽病及び/又はアルテルナリアである。
【0609】
いくつかの態様では、疾患は、コレトトリクム・カプシカ(Colletotrichum capsica)を原因とする。
【0610】
いくつかの態様では、疾患は、アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)を原因とする。
【0611】
本発明は、バナナにおける真菌疾患を制御するための、(a)キャプタン、フォルペット、カプタホール及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(b)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0612】
本発明は、バナナにおけるシガトカ病を制御するための、(a)キャプタン、フォルペット、カプタホール及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(b)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0613】
本発明は、(a)キャプタン、フォルペット、カプタホール及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(b)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、バナナにおける真菌疾患を制御するための殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせを提供する。
【0614】
本発明は、(a)キャプタン、フォルペット、カプタホール及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(b)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、バナナにおけるシガトカ病を制御するための殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせを提供する。
【0615】
いくつかの態様では、ミコスファエレラ・フィジエンシス(Mycosphaerella fijiensis)を原因とする真菌疾患
【0616】
本発明は、(a)キャプタン、フォルペット、カプタホール及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(b)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を制御するための殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせを提供する。
【0617】
本発明は、高耐性リスク殺菌・殺カビ剤に対して培地を保護し、また高耐性リスク殺菌・殺カビ剤に対する培地の寿命を延長するための、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0618】
本発明は、高耐性リスク殺菌・殺カビ剤に対して培地を保護し、また高耐性リスク殺菌・殺カビ剤に対する培地の寿命を延長するための、(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0619】
本発明は、高耐性リスク殺菌・殺カビ剤に対して培地を保護し、また高耐性リスク殺菌・殺カビ剤に対する培地の寿命を延長するための、(1)少なくとも1つの1つの(last one)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0620】
いくつかの態様では、混合物は、SDHI殺菌・殺カビ剤及びフタルイミド殺菌・殺カビ剤を活性成分として含む。
【0621】
本発明は、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、植物又は土壌上の病原体を原因とする疾患を制御するための混合物又は組み合わせを提供し、ここで混合物は、同じ量の各殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも有効である。
【0622】
本発明は、(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、植物又は土壌上の病原体を原因とする疾患を制御するための混合物又は組み合わせを提供し、ここで混合物は、同じ量の各殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも有効である。
【0623】
本発明は、(1)少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)少なくとも1つのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤を含む、植物又は土壌上の病原体を原因とする疾患を制御するための殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせを提供し、ここで混合物は、同じ量の各殺菌・殺カビ剤が単独で施用される場合よりも有効である。
【0624】
上述したように、本明細書に記載される組成物、キット及び方法は、相乗効果を示す。
【0625】
本発明はまた、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤(SDHI)殺菌・殺カビ剤、脱メチル化阻害剤(DMI)殺菌・殺カビ剤、キノン外部阻害剤(QoI)殺菌・殺カビ剤、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される、ある量の殺菌・殺カビ剤Iの効力を、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤なしで施用された場合の同じ量の殺菌・
殺カビ剤Iの効力と比較して増大させるための、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤の使用を提供する。
【0626】
本発明はまた、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤(SDHI)殺菌・殺カビ剤、脱メチル化阻害剤(DMI)殺菌・殺カビ剤、キノン外部阻害剤(QoI)殺菌・殺カビ剤、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される、ある量の殺菌・殺カビ剤Iのバイオアベイラビリティを、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤なしで施用された場合の同じ量の殺菌・殺カビ剤Iのバイオアベイラビリティと比較して増大させるための、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤の使用を提供する。
【0627】
本発明はまた、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤なしで施用された場合の同じ量の殺菌・殺カビ剤Iの浸透と比較して、植物中へのある量の殺菌・殺カビ剤Iの浸透を増大させるための、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤の使用を提供し、ここで殺菌・殺カビ剤Iは、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤(SDHI)殺菌・殺カビ剤、脱メチル化阻害剤(DMI)殺菌・殺カビ剤、キノン外部阻害剤(QoI)殺菌・殺カビ剤、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0628】
本発明はまた、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤なしで施用された場合の同じ量の殺菌・殺カビ剤Iの転流と比較して、植物中へのある量の殺菌・殺カビ剤Iの転流を増加させるための、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤の使用を提供し、ここで殺菌・殺カビ剤Iは、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤(SDHI)殺菌・殺カビ剤、脱メチル化阻害剤(DMI)殺菌・殺カビ剤、キノン外部阻害剤(QoI)殺菌・殺カビ剤、及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される。
【0629】
本発明は、病原体を原因とする植物疾患を制御するための、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤(SDHI)殺菌・殺カビ剤、脱メチル化阻害剤(DMI)殺菌・殺カビ剤、キノン外部阻害剤(QoI)殺菌・殺カビ剤、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される殺菌・殺カビ剤Iのバイオアベイラビリティ及び生物学的効力を増大させるための、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の使用を提供する。
【0630】
本発明はまた、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤(SDHI)殺菌・殺カビ剤、脱メチル化阻害剤(DMI)殺菌・殺カビ剤、キノン外部阻害剤(QoI)殺菌・殺カビ剤、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの殺菌・殺カビ剤Iによって制御される植物病原性疾患を増加させるための、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の使用を提供する。
【0631】
いくつかの態様では、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤(SDHI)殺菌・殺カビ剤、脱メチル化阻害剤(DMI)殺菌・殺カビ剤、キノン外部阻害剤(QoI)殺菌・殺カビ剤、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される殺菌・殺カビ剤Iの効力は、フタルイミド殺菌・殺カビ剤の存在下で施用された場合、同じ量の殺菌・殺カビ剤Iが単独で施用される場合と比較して改善される。
【0632】
本発明は、ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及びある量の殺菌・殺カビ剤Iを含む、病原体を原因とする植物疾患を制御するための組み合わせ、混合物又は組成物を提供し、ここで殺菌・殺カビ剤Iのバイオアベイラビリティが増大する。
【0633】
いくつかの態様では、本発明は、PCT/IL2019/051432号に開示されている発明を含まない。
【0634】
いくつかの態様では、本発明は、国際公開第2019/244084号に開示されてい
る発明を含まない。
【0635】
いくつかの態様では、本発明は、国際公開第2015/103262号に開示されている発明を含まない。
【0636】
いくつかの態様では、本発明は、国際公開第2012/025912号に開示されている発明を含まない。
【0637】
本発明は、オオムギにおける真菌疾患を制御するための、(a)キャプタン、フォルペット、カプタホール及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤、及び(b)5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンを含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0638】
本発明は、オオムギにおけるラムラリア葉斑病を制御するための、(a)キャプタン、フォルペット、カプタホール及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤、及び(b)5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンを含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0639】
本発明は、(a)キャプタン、フォルペット、カプタホール及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤、及び(b)5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンを含む、オオムギにおける真菌疾患を制御するための殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせを提供する。
【0640】
本発明は、(a)キャプタン、フォルペット、カプタホール及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤、及び(b)5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンを含む、オオムギにおけるラムラリア葉斑病を制御するための殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせを提供する。
【0641】
本発明は、ブドウのつるにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を制御するための、(a)キャプタン、フォルペット、カプタホール及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤、及び(b)5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンを含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0642】
本発明は、(a)キャプタン、フォルペット、カプタホール及びそれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのフタルイミド殺菌・殺カビ剤、及び(b)5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンを含む、ブドウのつるにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)を制御するための殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせを提供する。
【0643】
本発明は、テンサイにおける疾患を制御するための、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のアミン殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0644】
本発明は、(1)ある量のフタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)ある量のアミン殺菌・殺カビ剤を含む、テンサイにおける疾患を制御するための殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせを提供する。
【0645】
本発明は、テンサイにおける真菌疾患を制御するための、(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)アミン殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ性混合物又は組み合わせの使用を提供する。
【0646】
本発明は、(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)アミン殺菌・殺カビ剤を含む、テンサイにおけるセルコスポラ・ベティコラ(Cercospora beticola)を制御するための混合物又は組み合わせを提供する。
【0647】
本明細書に開示される各態様は、開示される他の態様の各々に施用可能であると考える。従って、本明細書に記載される様々な要素の全ての組み合わせは、本発明の範囲内である。さらに、組成物の態様に列挙される要素は、本明細書に記載される組み合わせ、混合物(相乗的な混合物を含む)、パッケージ、方法及び使用の態様に使用することができ、逆も同様である。さらに、組み合わせの態様に列挙される要素は、本明細書に記載される組成物、キット、方法及び使用の態様に使用することができ、逆も同様である。
【0648】
本発明は、以下の非限定的な実施例を参照してより詳細に説明及びさらに記載される。以下の実施例は、本主題の態様のいくつかの実践を説明するが、本主題の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。明細書及び実施例の考慮から他の態様が当業者に明らかとなるであろう。実施例を含む明細書は、本主題の範囲及び趣旨を限定しない単なる例示であると考慮されることが意図される。
【0649】
実験
生物学的実施例
農業の分野では、用語「相乗作用(synergy)」は、(1)雑誌Weeds,1967,15,p.20-22及び(2)Wadley(Ulrich Gisi,Phytopathology,86,1996,1273-1279)に公開された「Calculation of the synergistic and antagonistic responses of herbicide combinations」と題された論文においてColby S.R.によって、及び(2)WAdley(Ulrich Gisi,Phytopathology,86,1996,1273-1279)によって定義される通りである。
【0650】
Colbyアプローチの下では、相乗効果は、活性成分の組み合わせの作用が個々の成分の作用の合計を超える場合に存在する。所与の活性成分の組み合わせについての予想される作用Eは、いわゆるCOLBY式によって記載することができ、以下のように計算することができる(COLBY,S.R.「Calculating synergistic and antagonistic responses of herbicide combination」.Weeds,Vol.15,ページ20-22;1967)。
ppm=噴霧混合物1リットル当たりの活性成分(=a.i.)のミリグラム
X=p ppmの活性成分の施用量で活性成分Iによって引き起こされる作用%
Y=q ppmの活性成分の割合で活性成分IIによって引き起こされる%作用%
E=p+qppmの活性成分の施用量での活性成分I+IIの予想される作用(相加作用)、X-Y、次いでColbyの式はE=X+Y-100となる
実際に観察される作用(O)が予想される作用(E)を超える場合、組み合わせの作用は超相加的であり、即ち相乗効果がある。O E=相乗効果(symergism)のフ
ァクトリー(FS)。
2つの活性成分の所与の組み合わせについて予想される作用は、以下のように計算することができる:
E=X+Y-XY/100
3つの活性成分の所与の組み合わせについて予想される作用は、以下のように計算することができる:
E=X+Y+Z-(XY+XZ+YZ)/100+XYZ/10000
式中、Eは規定の用量(例えば、各々x、y及びzに等しい)での3つの活性成分の組み合わせについての予測される効果、例えば、有害生物制御の百分率を表し、Xは規定の用量(xに等しい)で化合物(I)について観察される効果、例えば、有害生物制御の百分率であり、Yは規定の用量(yに等しい)で化合物(II)について観察される効果、例えば、有害生物制御の百分率であり、Zは規定の用量(zに等しい)で化合物(III)について観察される効果、例えば、有害生物制御の百分率である。組み合わせについて観察される効果、例えば有害生物制御の百分率が予想される効果よりも大きい場合、相乗効果が存在する。観察される作用(Eobs)と予想される作用(Eexp)の比、即ちEobs/Eexpは、下記の表1aに従って解釈される場合がある相互作用レベル(R)の因子を表す。
【0651】
【表1a】
【0652】
相乗効果は、Wadley法を使用することによっても示される場合がある。Wadley式は、異なる対照レベル(50%又は90%)での予想有効濃度(ECtheoretical)を予測する。
【0653】
Wadley法では、相乗活性は用量応答曲線から決定される。この方法では、活性成分(「a.i.」)の効力は、処理された植物に対する真菌の攻撃の程度を、未処理の、同様に接種され、インキュベートされたチェック植物に対する真菌の攻撃の程度と比較することによって決定される。各a.i.は、一般に複数で試験される。(例えば、6)濃度、及び用量応答曲線が生成される。用量応答曲線を用いて、個々の化合物及び組み合わせのEC50(即ち、50%疾患制御を提供するa.i.の有効濃度)を確立する(EC50Observed)。所与の重量比での混合物の実験値を、以下のように成分の相補的効力のみが存在する場合に見出されているであろう値と比較する:
ECtheo=(a+b)/[(a/EC)+(b/EC)]
A及びB=試験される単一の製品
a及びb=混合物中の各製品の割合
EC及びEC=異なる対照レベル(50又は90%)での単一製品A及びBの観察された有効濃度
R=ECtheo/ECobserved
三元混合の場合:
ECtheo=(a+b+c)/[(a/EC)+(b/EC+(c/EC)]
a、b及びc=混合物中の各生成物の割合
EC、EC及びEC=異なる対照レベル(50又は90%)での単一生成物A B
及びCの観察された有効濃度。
割合EC50(A+B)Theo/EC50(A+B)observedは、下記の表1bに従って解釈される場合がある相互作用レベルの因子(R)を表す。
【0654】
【表1b】
【0655】
Colbyアプローチは、1用量での殺菌・殺カビ剤混合物の相互作用のタイプの決定を可能にする。これは、野外研究及び実験室研究に適応され、評価される用量でのa.i.相互作用を与える。Colbyアプローチは用量依存的である。
【0656】
Wadleyアプローチは、ある濃度範囲内での殺菌・殺カビ剤混合物の相互作用のタイプを評価する。これは、実験室研究により適応され、固有のa.i.相互作用を評価することを可能にする。Wadleyアプローチは用量に依存しない。
【0657】
実施例1a
脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(ジフェノコナゾール、テブコナゾール)、及びフタルイミド(カプタン、フォルペット)を含む混合物の、若いリンゴ植物、変種ゴールデンデリシャスにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)に対する殺菌・殺カビ活性を評価するために、温室下の制御条件において実験を行った。さらに、2つの殺菌・殺カビ剤(A);脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(ジフェノコナゾール、テブコナゾール)及びコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(フルオピラム)を有する活性フタルイミドも試験した。
【0658】
実験は、フルオピラム(Luna privilege(登録商標))、ジフェノコナゾール(Score(登録商標)25 EC)、テブコナゾール(Folicur WG(登録商標))、及びカプタン(Merpan 80 WDG(登録商標))、又はフォルペット(Folpan 80 WDG(登録商標))の単独又は一緒の組成物を施用することにより行った。組成物を水で希釈した。使用した水量は1500L/haと等価であった。施用は、2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行う。
【0659】
処理:
キャプタン1200gr(A.I.)/ha
フォルペット1200gr(A.I.)/ha
ジフェノコナゾール75gr(A.I.)/ha
ジフェノコナゾール75gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
ジフェノコナゾール75gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
テブコナゾール150gr(A.I.)/ha
テブコナゾール150gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
テブコナゾール150gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+ジフェノコナゾール75gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+ジフェノコナゾール75gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+ジフェノコナゾール75gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+テブコナゾール150gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+テブコナゾール150gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+テブコナゾール150gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
【0660】
ベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、リンゴの木に上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々は、1日1回施用され、その後、10cfu/mlのV.イナエカリス(V.inaequalis)胞子の懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価される。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0661】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、区画当たり25枚の葉をリンゴ黒星病の症状について調べ、葉上のベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の発生率及び重症度を決定した。下記の表2及び3に示す結果は、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0662】
【表2-1】
【表2-2】
【0663】
【表3-1】
【表3-2】
【0664】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、リンゴにおけるベンツ
リア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。
【0665】
1. フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤を、DMI又はSDHIに属する1つ及びDMI及びSDHIに属する1つと混合すると相乗効果がある。
【0666】
2. DMI又はSDHI群に属する1つ及びDMI及びSDHIに属する1つとの混合物で施用されたフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、ヘクタール当たり同じ量で施用される単独活性成分と比較して、疾患のより長期の制御を、ある時間にわたって提供する。
【0667】
実施例1b
温室下で制御条件下で実験を行って、若いリンゴ植物、変種ゴールデンデリシャスにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)に対する脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(ジフェノコナゾール、テブコナゾール)、及びフタルイミド(キャプタン、フォルペット)を含む混合物の殺菌・殺カビ活性を評価した。さらに、2つの殺菌・殺カビ剤(A);脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(ジフェノコナゾール、テブコナゾール)及びコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(フルオピラム)を有する活性フタルイミドも試験した。
【0668】
フルオピラム(Luna privilege(登録商標))、ジフェノコナゾール(Score(登録商標)25 EC)、テブコナゾール(Folicur WG(登録商標))、及びキャプタン(Merpan 80 WDG(登録商標))又はフォルペット(Folpan 80 WDG(登録商標))の単独及び一緒の組成物を施用することよって実験を行った。組成物を水で希釈した。使用した水量は1500L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。
【0669】
処理:
キャプタン900gr(A.I.)/ha
フォルペット900gr(A.I.)/ha
ジフェノコナゾール35gr(A.I.)/ha
ジフェノコナゾール35gr(A.I.)/ha+キャプタン900gr(A.I.)/ha
ジフェノコナゾール35gr(A.I.)/ha+フォルペット900gr(A.I.)/ha
テブコナゾール150gr(A.I.)/ha
テブコナゾール150gr(A.I.)/ha+キャプタン900gr(A.I.)/ha
テブコナゾール150gr(A.I.)/ha+フォルペット900gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+キャプタン900gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+フォルペット900gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+ジフェノコナゾール35gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+ジフェノコナゾール35gr(A.I.)/ha+キャプタン900gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+ジフェノコナゾール35gr(A.I.
)/ha+フォルペット900gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+テブコナゾール150gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+テブコナゾール150gr(A.I.)/ha+キャプタン900gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+テブコナゾール150gr(A.I.)/ha+フォルペット900gr(A.I.)/ha
【0670】
ベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、リンゴの木に上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々は、1日1回施用し、その後、10cfu/mlのV.イナエカリス(V.inaequalis)胞子の懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価された。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0671】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、区画当たり25枚の葉をリンゴ黒星病の症状について調べ、葉上のベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の発生率及び重症度を決定した。結果は、表4及び5に示すように、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0672】
【表4-1】
【表4-2】
【0673】
【表5-1】
【表5-2】
【表5-3】
【0674】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、リンゴにおけるベンツ
リア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。
【0675】
1. フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤をDMI又はSDHIに属する1つ、及びDMI及びSDHIに属する1つと混合すると相乗効果がある。
【0676】
2. DMI又はSDHI群に属する1つ、及びDMI及びSDHIに属する1つとの混合物で施用されるフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、ヘクタール当たり同じ量で施用される単独活性成分と比較して、疾患のより長期の制御を、ある時間にわたって提供する。
【0677】
実施例2
温室下で制御条件下で実験を行って、リンゴ植物、変種ゴールデンデリシャスにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)に対するアニリノピリミジン(シプロジニル)、及びフタルイミド(キャプタン、フォルペット)を含む混合物の殺菌・殺カビ活性を評価した。さらに、2つの殺菌・殺カビ剤(A);アニリノピリミジン(シプロジニル)及びコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(フルキサピロキサド)を有する活性フタルイミドも試験した。
【0678】
フルキサピロキサド、シプロジニル(Chorus(登録商標))、及びキャプタン(Merpan 80 WDG(登録商標))又はフォルペット(Folpan 80 WDG(登録商標))の組成物を単独で又は一緒に施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈した。使用した水量は1500L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。
【0679】
処理:
キャプタン1200gr(A.I.)/ha
フォルペット1200gr(A.I.)/ha
シプロジニル300gr(A.I.)/ha
シプロジニル300gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
シプロジニル300gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド90gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド90gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド90gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド90gr(A.I.)/ha+シプロジニル300gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド90gr(A.I.)/ha+シプロジニル300gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド90gr(A.I.)/ha+シプロジニル300gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
【0680】
ベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、リンゴの木に上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々は、1日1回施用され、その後、10cfu/mlのV.イナエカリス(V.inaequalis)胞子の懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価
された。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0681】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、区画当たり25枚の葉をリンゴ黒星病の症状について調べ、葉上のベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の発生率及び重症度を決定した。結果は、表6に示すように、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0682】
【表6-1】
【表6-2】
【0683】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、リンゴにおけるベンツ
リア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。
【0684】
1. フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤をアニリノ-ピリミジン又はSDHIに属する1つ、及びアニリノ-ピリミジン及びSDHIに属する1つと混合すると相乗効果がある。
【0685】
2. アニリノ-ピリミジン又はSDHI群に属する1つ、及びアニリノ-ピリミジン及びSDHIに属する1つを有する混合物で施用されたフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、ヘクタール当たり同じ量で施用される単独活性成分と比較して、疾患のより長期の制御を、ある時間にわたって提供する。
【0686】
実施例3
温室下で制御条件下で実験を行って、若いリンゴ植物、変種ゴールデンデリシャスにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)に対するホスホネート(ホスホン酸カリウム、ホセチル-Al)及びフタルイミド(キャプタン、フォルペット)を含む混合物の殺菌・殺カビ活性を評価した。
【0687】
ホスホン酸カリウム(LBG-01F34、Century(登録商標)SL)、及びキャプタン(Merpan 80 WDG(登録商標))の単独及び一緒の組成物を施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈した。使用した水量は0.3 Lであり、1500L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。
【0688】
処理:
キャプタン900、1080gr(A.I.)/ha
ホスホン酸カリウム1650、1998gr(A.I.)/ha
ホスホン酸カリウム1650gr(A.I.)/ha+キャプタン900gr(A.I.)/ha
ホスホン酸カリウム1998gr(A.I.)/ha+キャプタン1080gr(A.I.)/ha
【0689】
ベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、リンゴの木に上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々を1日1回施用し、その後、10cfu/mlのV.イナエカリス(V.inaequalis)胞子の懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価された。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0690】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、区画当たり25枚の葉をリンゴ黒星病の症状について調べ、葉上のベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の発生率及び重症度を決定した。結果は、表7及び8並びに図1に示すように、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0691】
【表7】
【0692】
【表8】
【0693】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、リンゴにおけるベンツ
リア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。
【0694】
1. フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤をホスホネートに属する1つと混合すると相乗効果がある。
【0695】
2. フタルイミド殺菌・殺カビ剤(キャプタンのような)及びホスホネート(ホスホン酸カリウムのような)の混合物は、2つの活性成分の低下したヘクタール当たりの量で、同等又はより高いレベルの疾患制御を達成することを可能にする。ホスホン酸カリウムのより低い用量(1650g/haで)を有する混合物中のキャプタンのより低い用量(900g/haで)の施用は、単独で施用されるキャプタンの全用量と比較して統計的に等価な結果を提供し、また単独で施用されるホスホン酸カリウムと比較して統計的に良好な結果を提供した。
【0696】
3. フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びホスホネートの混合物は、ヘクタール当たり同じ量で施用される2つの単独活性成分と比較して、疾患のより長期の制御を、ある時間にわたって提供する。
【0697】
実施例4
温室下で制御条件下で実験を行って、トマト苗、変種リグーリア(Liguria)におけるアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)に対する脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(ジフェノコナゾール、テブコナゾール)、及びフタルイミド(キャプタン、フォルペット)を含む混合物の殺菌・殺カビ活性を評価した。さらに、2つの殺菌・殺カビ剤(A);脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(ジフェノコナゾール、テブコナゾール)及びコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(フルキサピロキサド)を有するフタルイミドの活性も試験した。
【0698】
フルキサピロキサド、ジフェノコナゾール(Score(登録商標)25 EC)、テブコナゾール(Folicur WG(登録商標))、及びキャプタン(Merpan 80 WDG(登録商標))又はフォルペット(Folpan 80 WDG(登録商標))の単独又は一緒の組成物を施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈した。使用した水量は600L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。
【0699】
処理:
キャプタン900、1200gr(A.I.)/ha
フォルペット900、1200gr(A.I.)/ha
ジフェノコナゾール75gr(A.I.)/ha
ジフェノコナゾール75gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
ジフェノコナゾール75gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
テブコナゾール150gr(A.I.)/ha
テブコナゾール150gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
テブコナゾール150gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+ジフェノコナゾール75gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+テブコナゾール150gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+ジフェノコナゾール75gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+ジフェノコナゾール75gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+テブコナゾール150gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+テブコナゾール150gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
【0700】
A.ソラニ(A.solani)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、トマト植物に4th葉段階で、上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々は、1日1回施用され、その後、10cfu/mlのA.ソラニ(A.solani)胞子の懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価された。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0701】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、区画当たり25枚の葉をA.ソラニ(A.solani)の症状について調べ、葉上の疾患の発生率及び重症度を決定した。結果は、表9に示すように、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0702】
【表9-1】
【表9-2】
【表9-3】
【0703】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、トマトにおけるアルテ
ルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。フタルイミドが、DMI及び/又はSDHI殺菌・殺カビ剤と2又は3元混合物で組み合わされた場合、相乗効果が観察された。
【0704】
実施例5
温室下で制御条件下で実験を行って、トマト植物変種リグーリアにおけるアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)に対するキノン外部阻害剤(アゾキシストロビン、ピラクロストロビン)、及びフタルイミド(キャプタン、フォルペット)を含む混合物の殺菌・殺カビ活性を評価した。さらに、2つの殺菌・殺カビ剤(A);キノン外部阻害剤(アゾキシストロビン、ピラクロストロビン)及びコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(フルキサピロキサド)を有するフタルイミドの活性も試験した。
【0705】
フルキサピロキサド、アゾキシストロビン(Ortiva(登録商標))、及びキャプタン(Merpan 80 WDG(登録商標))又はフォルペット(Folpan 80 WDG(登録商標))の単独又は一緒の組成物を施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈した。使用した水量は800L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。
【0706】
処理:
キャプタン900、1200gr(A.I.)/ha
フォルペット900、1200gr(A.I.)/ha
アゾキシストロビン120gr(A.I.)/ha
アゾキシストロビン120gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
アゾキシストロビン120gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/a
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+アゾキシストロビン120gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+アゾキシストロビン120gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+アゾキシストロビン120gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
【0707】
A.ソラニ(A.solani)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、トマト植物に5th葉段階で上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々は、1日1回施用され、その後、10cfu/mlのA.ソラニ(A.solani)胞子の懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価された。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0708】
評価は、実験の全期間にわたり行った。各々において、区画当たり25枚の葉を、A.ソラニ(A.solani)の症状及び葉上の疾患の発生率及び重症度について調べた。結果は、表10及び11に示すように、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率
として表される。
【0709】
【表10-1】
【表10-2】
【0710】
【表11-1】
【表11-2】
【0711】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、トマトにおけるアルテ
ルナリア種(Alternaria sp.)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。
【0712】
1. フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤を、QoI又はSDHIに属する1つ及びQoI及びSDHIに属する1つと混合すると相乗効果がある。
【0713】
2. QoI又はSDHI群に属する1つ及びQoI及びSDHIに属する1つを有する混合物で施用されたフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、ヘクタール当たり同じ量で施用される単独活性成分と比較して、疾患のより長期の制御を、ある時間にわたって提供する。
【0714】
実施例6a
温室下で制御条件下で実験を行って、トマト植物、変種リグーリアにおけるフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に対する(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)カルボン酸アミド(マンジプロパミド)又はキノン外部スティグマテリン阻害剤(アメトクトラジン)又はベンズアミド(ゾキサミド、フルオピコリド)又はシアノアセトアミドオキシム(シモキサニル)又はオキシステロール結合タンパク質阻害剤(オキサチアピプロリン)を含む混合物の殺菌・殺カビ活性を評価した。
【0715】
材料:
マンジプロパミド(Pergado SC(登録商標))、アメトクトラジン(Enervin SC(登録商標))、ゾキサミド(Zoxium(登録商標)240 SC)、フルオピコリド、シモキサニル(Curzate(登録商標))、オキサチアピプロリン(Zorvec zelavin(登録商標))、及びキャプタン(Merpan 80 WDG(登録商標))又はフォルペット(Folpan 80 WDG(登録商標))。
【0716】
組成物を水で希釈した。使用した水量は800L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。
【0717】
処理:
キャプタン900、1200gr(A.I.)/ha
フォルペット900、1200gr(A.I.)/ha
マンジプロパミド150gr(A.I.)/ha
マンジプロパミド150gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
マンジプロパミド150gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
アメトクトラジン240gr(A.I.)/ha
アメトクトラジン240gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
アメトクトラジン240gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
シモキサニル150gr(A.I.)/ha
シモキサニル150gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
シモキサニル150gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
ゾキサミド180gr(A.I.)/ha
ゾキサミド180gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/h

ゾキサミド180gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
オキサチアピプロリン15gr(A.I.)/ha
オキサチアピプロリン15gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
オキサチアピプロリン15gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
【0718】
フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、トマト植物に上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々は、1日1回施用され、その後、10cfu/mlのP.infestansの懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価された。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0719】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、区画当たり25枚の葉を調べ、植物部分上のフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)の症状を決定した。結果を表12に示す。
【0720】
【表12-1】
【表12-2】
【表12-3】
【0721】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、トマトにおけるフィト
フトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤が、CAA、又はQoSI、又はシアノアセトアミド-オキシム、又はベンズアミド、又はOSBPIに属する1つと混合された場合、相乗効果が観察された。
【0722】
実施例6b
温室下で制御条件下で実験を行って、ジャガイモ植物、変種アガタ(Agata)におけるアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)に対する(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤及び(2)カルボン酸アミド(マンジプロパミド)又はキノン外部スティグマテリン阻害剤(アメトクトラジン)又はベンズアミド(ゾキサミド、フルオピコリド)又はシアノアセトアミドオキシム(シモキサニル)又はオキシステロール結合タンパク質阻害剤(オキサチアピプロリン)を含む混合物の殺菌・殺カビ活性を評価した。
【0723】
材料:
マンジプロパミド(Pergado SC(登録商標))、アメトクトラジン(Enervin SC(登録商標))、ゾキサミド(Zoxium(登録商標)240 SC)、フルオピコリド、シモキサニル(Curzate(登録商標))、オキサチアピプロリン(Zorvec zelavin(登録商標))、及びキャプタン(Merpan 80 WDG(登録商標))又はフォルペット(Folpan 80 WDG(登録商標))。
【0724】
組成物を水で希釈した。使用した水量は800L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。
【0725】
処理:
キャプタン900、1200gr(A.I.)/ha
フォルペット900、1200gr(A.I.)/ha
マンジプロパミド150gr(A.I.)/ha
マンジプロパミド150gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
マンジプロパミド150gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
アメトクトラジン240gr(A.I.)/ha
アメトクトラジン240gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
アメトクトラジン240gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
シモキサニル150gr(A.I.)/ha
シモキサニル150gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
シモキサニル150gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
ゾキサミド180gr(A.I.)/ha
ゾキサミド180gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
ゾキサミド180gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
オキサチアピプロリン15gr(A.I.)/ha
オキサチアピプロリン15gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.
)/ha
オキサチアピプロリン15gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
【0726】
アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、ジャガイモ植物に上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々を1日1回施用し、その後、10cfu/mlのA.ソラニ(A.solani)の懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価された。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0727】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、区画当たり25枚の葉をアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の症状について調べ、葉上の発生率及び重症度を決定した。結果は、表13に示すように、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0728】
【表13-1】
【表13-2】
【表13-3】
【表13-4】
【0729】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、ジャガイモにおけるアルテルナリア種(Alternaria sp.)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤が、CAA、又はQoSI、又はシアノアセトアミド-オキシム、又はベンズアミド、又はOSBPIに属する1つと混合された場合、相乗効果が観察された。
【0730】
実施例7
温室下で制御条件下で実験を行って、ブドウ植物、変種バルベーラ(Barbera)におけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)に対する(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤(フォルペット)及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(フルキサピロキサド)又はカルボン酸アミド(マンジプロパミド)又はキノン外部スティグマテリン阻害剤(アメトクトラジン)、又はベンズアミド(ゾキサミド、フルオピコリド)又はシアノアセトアミドオキシム(シモキサニル)又はオキシステロール結合タンパク質阻害剤(オキサチアピプロリン)を含む混合物の殺菌・殺カビ活性を評価した。
【0731】
フルキサピロキサドマンジプロパミド(Pergado SC(登録商標))、アメトクトラジン(Enervin SC(登録商標))、ゾキサミド(Zoxium(登録商標)240 SC)、フルオピコリド、シモキサニル(Curzate(登録商標))、オキサチアピプロリン(Zorvec zelavin(登録商標))、及びフォルペット(Folpan 80 WDG(登録商標))の単独又は一緒の組成物を施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈する。使用した水量は800L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行う。
【0732】
処理:
フォルペット1000gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド45gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド45gr(A.I.)/ha+フォルペット1000gr(A.I.)/ha
マンジプロパミド112.5gr(A.I.)/ha
マンジプロパミド112.5gr(A.I.)/ha+フォルペット1000gr(A.I.)/ha
アメトクトラジン225gr(A.I.)/ha
アメトクトラジン225gr(A.I.)/ha+フォルペット1000gr(A.I.)/ha
シモキサニル126gr(A.I.)/ha
シモキサニル126gr(A.I.)/ha+フォルペット1000gr(A.I.)
/ha
ゾキサミド135gr(A.I.)/ha
ゾキサミド135gr(A.I.)/ha+フォルペット1000gr(A.I.)/ha
フルオピコリド75gr(A.I.)/ha
フルオピコリド75gr(A.I.)/ha+フォルペット1000gr(A.I.)/ha
オキサチアピプロリン22.5gr(A.I.)/ha
オキサチアピプロリン22.5gr(A.I.)/ha+フォルペット1000gr(A.I.)/ha
【0733】
プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、ブドウ植物に上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々を1日1回施用し、その後、10cfu/mlのP.ビチコラ(P.viticola)胞子の懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価された。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0734】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、区画当たり50枚の葉を、べと病の症状について調べ、葉上のプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)の発生率及び重症度を決定した。結果は、表14に示すように、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0735】
【表14-1】
【表14-2】
【表14-3】
【0736】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤がCAA、又はQoSI、又はシアノアセトアミド-オキシム、又はベンズアミド、又はOSBPIに属する1つと混合された場合、相乗効果が観察された。
【0737】
実施例8
温室下で制御条件下で実験を行って、若いブドウ植物、変種バルベーラにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)に対する(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤(フォルペット)及び(2)ホスホネート(ホスホン酸カリウム)を含む混合物の殺菌・殺カビ活性を評価した。
【0738】
ホスホン酸カリウム(LBG-01F34、Century(登録商標)SL)、及びキャプタン(Merpan 80 WDG(登録商標))単独及び一緒に混合した組成物を施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈した。使用した水量は800L/haと等価であった。施用はフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。
【0739】
処理:
フォルペット1050、1200gr(A.I.)/ha
ホスホン酸カリウム1575、1800gr(A.I.)/ha
ホスホン酸カリウム1575gr(A.I.)/ha+フォルペット1050gr(A.I.)/ha
ホスホン酸カリウム1800gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
【0740】
プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、ブドウの木に上記の処理の各々を噴霧する。上記の処理の各々を1日1回施用し、その後、10cfu/mlのプラスモパラ・ビチコラ(Plasmo
para viticola)の懸濁液を人工的に接種する。処理は4複製から構成される。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価される。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0741】
評価は、実験の全期間にわたり行う。毎回、区画当たり50枚の葉をプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)の症状について調べて、葉上の発生率及び重症度を決定した。結果は、下記の表15に示すように、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0742】
【表15】
【0743】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。
【0744】
1. フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤をホスホネートに属する1つと混合すると相乗効果がある。
【0745】
2. フタルイミド殺菌・殺カビ剤(フォルペットのような)及びホスホネート(ホスホン酸カリウムのような)の混合物は、2つの活性成分の低下したヘクタール当たりの量で、同等又はより高いレベルの疾患制御を達成することを可能にする。ホスホン酸カリウムのより低い用量(1575g/haで)を有する混合物中のフォルペットのより低い用量(1050g/haで)の施用は、単独で施用されるフォルペットの全用量(1800g/haで)と比較して統計的に等価な結果を提供し、また単独で施用されるホスホン酸カリウムと比較して統計的に良好な結果を提供する。
【0746】
実施例9
温室下で制御条件下で実験を行って、ブドウ植物、変種バルベーラにおけるエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)に対する(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤(フォルペット、キャプタン)及び(2)脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(ジフェノコナゾール)又はキノン外部阻害剤(アゾキシストロビン、ピラクロストロビン)を含む混合物の殺菌・殺カビ活性を評価した。さらに、2つの殺菌・殺カビ剤(A);脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(ジフェノコナゾール)又はキノン外部阻害剤(アゾキシストロビン、ピラクロストロビン及びデヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(フルキサピロキサド)を有するフタルイミドの活性も試験した。
【0747】
フルキサピロキサド、ジフェノコナゾール(Score(登録商標)10 WG)、アゾキシストロビン(Ortiva(登録商標))、ピラクロストロビン(Cabrio(登録商標)EC)及びフォルペット(Folpan 80 WDG(登録商標))の単独又は一緒の組成物を施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈した。使用した水量は800L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。
【0748】
処理:
フォルペット1000gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド45gr(A.I.)/ha
ジフェノコナゾール37.5gr(A.I.)/ha
ジフェノコナゾール37.5gr(A.I.)/ha+フォルペット1000gr(A.I.)/ha
アゾキシストロビン90gr(A.I.)/ha
アゾキシストロビン90gr(A.I.)/ha+フォルペット1000gr(A.I.)/ha
ピラクロストロビン75gr(A.I.)/ha
ピラクロストロビン75gr(A.I.)/ha+フォルペット1000gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド45gr(A.I.)/ha+ジフェノコナゾール37.5gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド45gr(A.I.)/ha+ジフェノコナゾール37.5gr(A.I.)/ha+フォルペット1000gr(A.I.)/ha
アゾキシストロビン90gr(A.I.)/ha+フルキサピロキサド45gr(A.I.)/ha
アゾキシストロビン90gr(A.I.)/ha+フルキサピロキサド45gr(A.I.)/ha+フォルペット1000gr(A.I.)/ha
アゾキシストロビン90gr(A.I.)/ha+ジフェノコナゾール37.5gr(A.I.)/ha
アゾキシストロビン90gr(A.I.)/ha+ジフェノコナゾール37.5gr(A.I.)/ha+フォルペット1000gr(A.I.)/ha
ピラクロストロビン75gr(A.I.)/ha+フルキサピロキサド45gr(A.I.)/ha
ピラクロストロビン75gr(A.I.)/ha+フルキサピロキサド45gr(A.I.)/ha+フォルペット1000gr(A.I.)/ha
ピラクロストロビン75gr(A.I.)/ha+ジフェノコナゾール37.5gr(A.I.)/ha
ピラクロストロビン75gr(A.I.)/ha+ジフェノコナゾール37.5gr(A.I.)/ha+フォルペット1000gr(A.I.)/ha
【0749】
エリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、ブドウ植物に上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々は、疾患発生に従って4~10回施用し、施用は以前の処理から7~14日後に行った。処理は、4複製から構成された。
【0750】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、植物部分上のエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)の発生率及び重症度を決定した。結果を表16に示す。
【0751】
【表16-1】
【表16-2】
【表16-3】
【表16-4】
【0752】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、ブドウにおけるエリシフェ・ネカトル(Erysiphe necator)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤が、QoI、又はDMIに属する1つと混合された場合、又はQoI及びSDHI、又はQoI及びDMI、又はDMI及びSDHIに属する殺菌・殺カビ剤を有する3元混合物で、相乗効果が観察された。
【0753】
実施例10
温室下で制御条件下で実験を行って、メロン植物、交配種ペピト(Pepito)F1上のスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)に対する(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤(フォルペット、キャプタン)及び(2)脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(ジフェノコナゾール)又はキノン外部阻害剤(アゾキシストロビン、ピラクロストロビン)を含む混合物の殺菌・殺カビ活性を評価した。さらに、
2つの殺菌・殺カビ剤(A);脱メチル化阻害剤殺菌・殺カビ剤(ジフェノコナゾール)及び/又はキノン外部阻害剤(アゾキシストロビン、ピラクロストロビン)及び/又はコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(フルキサピロキサド)を有するフタルイミドの活性も試験した。
【0754】
フルキサピロキサド(Sercadis(登録商標))、ジフェノコナゾール(Score(登録商標)10 WG)、アゾキシストロビン(Ortiva(登録商標))、ピラクロストロビン(Insigna(登録商標)WG)及びフォルペット(Folpan
80 WDG(登録商標))の単独又は一緒の組成物を施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈した。使用した水量は600L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。
【0755】
処理:
フォルペット900、1200gr(A.I.)/ha
ジフェノコナゾール50gr(A.I.)/ha
ジフェノコナゾール50gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
アゾキシストロビン250gr(A.I.)/ha
アゾキシストロビン250gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
ピラクロストロビン100gr(A.I.)/ha
ピラクロストロビン100gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/haフルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+ジフェノコナゾール50gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+ジフェノコナゾール50gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
アゾキシストロビン250gr(A.I.)/ha+フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha
アゾキシストロビン250gr(A.I.)/ha+フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
アゾキシストロビン250gr(A.I.)/ha+ジフェノコナゾール50gr(A.I.)/ha
アゾキシストロビン250gr(A.I.)/ha+ジフェノコナゾール50gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
ピラクロストロビン100gr(A.I.)/ha+フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha
ピラクロストロビン100gr(A.I.)/ha+フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
ピラクロストロビン100gr(A.I.)/ha+ジフェノコナゾール50gr(A.I.)/ha
ピラクロストロビン100gr(A.I.)/ha+ジフェノコナゾール50gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
【0756】
スファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、メロン植物に上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々を1日1回施用し、その後、10cfu/mlのスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)胞子の懸濁液を人工的に接種した。
処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価された。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0757】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、区画当たり15枚の葉をスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)の症状について調べ、植物部分上の発生率及び重症度を決定した。結果は、表17に示すように、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0758】
【表17-1】
【表17-2】
【表17-3】
【表17-4】
【表17-5】
【0759】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、メロンにおけるスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤がQoI、又はDMI、又はSDHIに属する1つと混合された場合、又はQoI及びSDHI、又はQoI及びDMI、又はDMI及びSDHIに属する殺菌・殺カビ剤との3元混合物で、相乗効果が観察された。
【0760】
実施例11
温室下で制御条件下で実験を行って、イチゴ、変種ブリラ(Brilla)におけるボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)に対する(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤(フォルペット、キャプタン)及び(2)コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(イソフェタミド)又はキノン外部阻害剤(ピラクロストロビン)、又はケトレダクターゼ阻害剤(フェンヘキサミド)又はアニリノピリミジン(シプロジニル)又は植物抽出物(ティーツリー(Melaleuca alternifolia)からの抽出物)又はフェニルピロール(フルジオキソニル)又はジニトロ-アニリン(フルアジナム)を含む混合物の殺菌・殺カビ活性を評価した。
【0761】
イソフェタミド(Kenja(登録商標))、ピラクロストロビン(Cabrio(登録商標)EC)、フェンヘキサミド(Teldor(登録商標)plus)、シプロジニル(Chorus(登録商標))、ティーツリー(Melaleuca alternifolia)からの抽出物(Timorex Gold(登録商標))、フルジオキソニル(Geoxe(登録商標))、フルアジナム(Banjo(登録商標))、及びフォルペット(Folpan 80 WDG(登録商標))の単独又は一緒の組成物を施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈した。使用した水量は500L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。
【0762】
処理:
フォルペット900、1200gr(A.I.)/ha
イソフェタミド480gr(A.I.)/ha
イソフェタミド480gr(A.I.)/ha+フォルペット900gr(A.I.)/ha
イソフェタミド480gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
ピラクロストロビン75gr(A.I.)/ha
ピラクロストロビン75gr(A.I.)/ha+フォルペット900gr(A.I.)/ha
ピラクロストロビン75gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I
.)/ha
フェンヘキサミド500gr(A.I.)/ha
フェンヘキサミド500gr(A.I.)/ha+フォルペット900gr(A.I.)/ha
フェンヘキサミド500gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
シプロジニル150gr(A.I.)/ha
シプロジニル150gr(A.I.)/ha+フォルペット900gr(A.I.)/ha
シプロジニル150gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
ティーツリー(Melaleuca alternifolia)からの抽出物330gr(A.I.)/ha
ティーツリー(Melaleuca alternifolia)からの抽出物330gr(A.I.)/ha+フォルペット900gr(A.I.)/ha
ティーツリー(Melaleuca alternifolia)からの抽出物330gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
フルジオキソニル200gr(A.I.)/ha
フルジオキソニル200gr(A.I.)/ha+フォルペット900gr(A.I.)/ha
フルジオキソニル200gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
フルアジナム500gr(A.I.)/ha
フルアジナム500gr(A.I.)/ha+フォルペット900gr(A.I.)/ha
フルアジナム500gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
【0763】
ボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、イチゴ植物に上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々を1日1回施用し、その後、10cfu/mlのボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)胞子の懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価された。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0764】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、区画当たり15個の果実を、ボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)の症状について調べ、果実上の発生率を決定した。結果は、表18に示すように、最大100%の発生率評価に基づく制御の百分率として表される。
【0765】
【表18-1】
【表18-2】
【表18-3】
【表18-4】
【0766】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、イチゴにおけるボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)の制御の点で付加価値をもたら
すことを示す。フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤が、QoI、又はSDHI、又はKRI、又はアニリノ-ピリミジン、又は植物抽出物、又はPP、又は2,6-ジニトロ-アニリンに属する1つと混合された場合、相乗効果が観察された。
【0767】
実施例12
試験12A
目的は、オオムギにおけるラムナリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)に対する2元混合物5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オン(米国特許第8,263,603号に記載。5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オンの調製方法は、米国特許第9,850,215号及び米国特許第9,840,476号に記載された)(250 OD)及びフォルペット(500g a.i./L.のFOLPAN(登録商標)500 SC)の生物学的有効性を評価することである。
【0768】
BBCH 12成長段階にある冬オオムギ植物cv.カリフォルニア(California)を、200L/haの当量を送達するように較正された手動噴霧器で2バールで処理する。各々、6つのオオムギ植物の3複製(ポット)を、試験される各条件について使用する。各製品を、表19における以下の割合で試験する。
【0769】
【表19】
【0770】
処理後、オオムギ植物を室温で1時間、乾燥したままにし、次いで気候チャンバ内でインキュベートする:24℃日中/18℃夜間の温度-16h明/8h暗の光周期及び相対湿度65%。
【0771】
第1の葉の断片を切り、適合された水寒天を含むペトリ皿に移動する(ペトリ皿当たり6つの葉断片)。断片にラムナリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)の較正胞子縣濁液を接種する。
【0772】
接種後、ペトリ皿を気候チャンバ内でインキュベートする:20℃日中/17℃夜間の温度-16h明/8h暗の光周期及び制御された相対湿度。
【0773】
葉断片の壊死の長さを測定することにより接種後21日(dpi)及び28dpiの疾患評価を行う。次いで、感染の強度を、葉断片の全長のパーセントで決定する。
【0774】
経時的な疾患強度の定量的尺度である疾患進行曲線下面積(AUDPC)に基づいて効力を計算する。AUDPCの概算に最も一般的に使用されている方法、トラペゾイダル方法を、隣接する時点の各対間の平均疾患強度を対応する時間間隔で乗算することにより、各時間間隔について行う。殺菌・殺カビ剤の観察された効力(OE)をAUDPC値から決定し、未処理対照のパーセントで表す。
【0775】
試験12B
【0776】
【表20】
【0777】
噴霧体積は200L/haである。
【0778】
噴霧体制は、1又は2回の施用を勧める:処理A:葉上に最初の疾患症状が出現したとき4 BBCH 30-39及び処理B:BBCH 45-55(疾患圧に応じて。作物段階BBCH 55後には噴霧を行わない)
【0779】
評価は、以下の表21のプロトコルに従って行う。
【0780】
【表21】
【0781】
評価のタイミングは、効力及び処理間の差異を確認するために、疾患発生に適合させる。
【0782】
GEPガイドラインによれば、野外実験デザインは、4複製を有する無作為化ブロックを含む。全ての作付け手段(土壌維持、肥料の施用)は、現地の慣行(Good Farming Practice)に従って行う。
【0783】
【表22】
【0784】
処理の詳細(1-リットルバッチ):
1.オルトケイ酸テトラエチル(TEOS)をAgnique(登録商標)ME 18
RD-Fに加え、高せん断ミキサーで5分間混合する。
2. Aerosil(登録商標)をせん断しながら加え、完全に分散するまで混合する(約5分間)。
3. Agrimer(商標)AL-22、Atlox(登録商標)4916、Aerosol(登録商標)OT-SE、Synperonic(登録商標)PE/L 64及びGenapol(登録商標)X 050を加え、均質となるまで混合する(約5~10分間)。
4. 式Iの化合物をせん断しながらゆっくり加え、15分間混合する。
5. 得られたバッチをEigerミニモーターミル内で15分間、4500 rpmで粉砕する(75% 0.75~1.0mmガラスビーズ負荷)。D(50)は約2~3μmである。
【0785】
組成物は、処理全体で30℃未満に維持する必要がある。
【0786】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、オオムギにおけるラム
ナリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。
【0787】
実施例13
温室下で制御条件下で実験を行って、デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(フルキサピロキサド)、及びキャプタンを単独で、及び2成分混合物で用いて、若いリンゴ植物、変種ゴールデンデリシャスにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)殺菌・殺カビ制御を評価した。
【0788】
フルキサピロキサド及びキャプタン(Merpan 80 WDG(登録商標))の単独又は一緒の組成物を施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈した。使用した水量は1500L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。
【0789】
以下の活性成分及びそれらの混合物を評価した:
・フルキサピロキサド45、75及び90gr(A.I.)/ha
・キャプタン600、900、1200、1500gr(A.I.)/ha
・フルキサピロキサド45gr(A.I.)/ha+キャプタン1500gr(A.I.)/ha
・フルキサピロキサド45gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
・フルキサピロキサド45gr(A.I.)/ha+キャプタン900gr(A.I.)/ha
・フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
・フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+キャプタン900gr(A.I.)/ha
・フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+キャプタン600gr(A.I.)/ha
・フルキサピロキサド90gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
・フルキサピロキサド90gr(A.I.)/ha+キャプタン900gr(A.I.)/ha
・フルキサピロキサド90gr(A.I.)/ha+キャプタン600gr(A.I.)/ha
【0790】
ベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、リンゴの木に上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々を1日1回施用し、その後、10cfu/mlのV.イナエカリス(V.inaequalis)胞子の懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価された。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0791】
評価は、実験の全期間にわたり行った。各々において、区画当たり25枚の葉をベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の症状について調べ、葉上の発生率及び重症度を決定した。結果は、表23及び24に示すように、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0792】
【表23-1】
【表23-2】
【表23-3】
【0793】
【表24-1】
【表24-2】
【表24-3】
【0794】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、リンゴにおけるベンツ
リア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。
1. フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤をSDHIに属する1つと混合すると相乗効果がある。
2. フタルイミド殺菌・殺カビ剤(キャプタンのような)及びSDHI(フルキサピロキサドのような)の混合物は、2つの活性成分の低下したヘクタール当たりの量で、同等又はより高いレベルの疾患制御を達成することを可能にする。フルキサピロキサドの低い用量を有する混合物中のキャプタンのより低い用量の施用は、単独で施用されるキャプタン及びフルキサピロキサドの両方の全用量と比較して統計的により高い制御を提供した。
3. フタルイミド殺菌・殺カビ剤とSDHI殺菌・殺カビ剤との混合物は、ヘクタール当たり同じ量で施用される2つの単独活性成分と比較して、疾患のより長期の制御を、ある時間にわたって提供する。
【0795】
実施例14
コムギ、変種イリデ(Iride)上のジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)の殺菌・殺カビ制御を評価するために、デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(フルキサピロキサド)、及びキャプタンを、単独で、及び2成分混合物で用いて実験を行った。
【0796】
フルキサピロキサド(Imtrex(登録商標))及びキャプタン(Merpan 800 WDG(登録商標))の単独又は一緒の組成物を施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈した。
【0797】
以下の活性成分及びそれらの混合物を評価した:
・フルキサピロキサド90gr(A.I.)/ha
・キャプタン300、500、750gr(A.I.)/ha
・フルキサピロキサド90gr(A.I.)/ha+キャプタン300gr(A.I.)/ha
・フルキサピロキサド90gr(A.I.)/ha+キャプタン500gr(A.I.)/ha
・フルキサピロキサド90gr(A.I.)/ha+キャプタン750gr(A.I.)/ha
【0798】
ジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、コムギ植物に上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々を1日1回施用し、その後、10cfu/mlのジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)胞子の懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価される。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0799】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、区画当たり100枚の葉をジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)の症状について調べ、重症度を決定した。下記の表25及び26に示す結果は、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0800】
【表25】
【0801】
【表26】
【0802】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、コムギにおけるジモセ
プトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。
1. フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤をSDHIに属する1つと混合すると相乗効果がある。
2. フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びSDHIの混合物は、SDHIに耐性のジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)株に対しても、2つの単独活性成分よりも高いレベルの疾患制御を可能にする。
3. フタルイミド殺菌・殺カビ剤及びSDHIの混合物は、ヘクタール当たり同じ量で施用される2つの単独活性成分と比較して、疾患のより長期の制御を、ある時間にわたって提供する。
【0803】
実施例15
ジャガイモ植物、変種アガタ上のアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の殺菌・殺カビ制御を評価するために、デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(フルキサピロキサド)、及びキャプタンを、単独で、及び2成分混合物で用いて実験を行った。
【0804】
フルキサピロキサド(Sercadis(登録商標))及びキャプタン(Merpan
800 WDG(登録商標))の単独又は一緒の組成物を施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈した。使用した水量は500L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。
【0805】
以下の活性成分及びそれらの混合物を評価した:
・フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha
・キャプタン750、1000gr(A.I.)/ha
・フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+キャプタン1000gr(A.I.)/ha
・フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+キャプタン750gr(A.I.)/ha
【0806】
アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、ジャガイモ植物に上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々を1日1回施用し、その後、10cfu/mlのアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)胞子の懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価された。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0807】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、区画当たり25枚の葉を葉上のアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の症状について調べ、発生率及び重症度を決定した。下記の表27に示す結果は、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0808】
【表27】
【0809】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、ジャガイモにおけるアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤がSDHIに属するものと混合された場合、相乗効果が観察された。
【0810】
実施例16
温室下で制御条件下で実験を行って、デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(フルキサピロキサド)、及びキャプタンを、単独で、及び2成分混合物で用いて、トマト、変種リグーリア上のアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の殺菌・殺カビ制御を評価した。
【0811】
フルキサピロキサド(Sercadis(登録商標))及びキャプタン(Merpan
800 WDG(登録商標))の単独又は一緒の組成物を施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈した。使用した水量は500L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。
【0812】
以下の活性成分及びそれらの混合物を評価した:
・フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha
・キャプタン750、1000gr(A.I.)/ha
・フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+キャプタン1000gr(A.I.)/ha
・フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+キャプタン750gr(A.I.)/ha
【0813】
アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、トマト植物に上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々を1日1回施用し、その後、10cfu/mlのアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)胞子の懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価される。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0814】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、区画当たり25枚の葉を葉上のアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の症状について調べ、発生率及び重症度を決定する。結果は、下記の表28に示すように、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0815】
【表28】
【0816】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、トマトにおけるアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤がSDHIに属するものと混合された場合、相乗効果が観察された。
【0817】
実施例17
温室下で制御条件下で実験を行って、デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(ベンゾビンジフルピル、フルキサピロキサド、フルオピラム、ペンチオピラド、ピジフルメトフ
ェン)、及びフォルペットを、単独で、及び2成分混合物で用いて、リンゴ、変種ゴールデンデリシャス上のベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の殺菌・殺カビ制御を評価した。
【0818】
ベンゾビンジフルピル(Elatus plus(登録商標))、フルキサピロキサド(Sercadis(登録商標))、フルオピラム(Luna privilege(登録商標))、ペンチオピラド(Fontelis(登録商標))、ピジフルメトフェン(Miravis(登録商標))、及びフォルペット(Folpan 80 WDG(登録商標))の単独又は一緒の組成物を施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈した。使用した水量は1500L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。
【0819】
処理:
フォルペット600、900、1200、1500gr(A.I.)/ha
ベンゾビンジフルピル385gr(A.I.)/ha
ベンゾビンジフルピル385gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
ベンゾビンジフルピル385gr(A.I.)/ha+フォルペット1500gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド45、及び90gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド45gr(A.I.)/ha+フォルペット600gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド45gr(A.I.)/ha+フォルペット900gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド45gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド45gr(A.I.)/ha+フォルペット1500gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド90gr(A.I.)/ha+フォルペット600gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド90gr(A.I.)/ha+フォルペット900gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド90gr(A.I.)/ha+フォルペット1500gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+フォルペット1500gr(A.I.)/ha
ペンチオピラド225gr(A.I.)/ha
ペンチオピラド225gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
ペンチオピラド225gr(A.I.)/ha+フォルペット1500gr(A.I.)/ha
ピジフルメトフェン40gr(A.I.)/ha
ピジフルメトフェン40gr(A.I.)/ha+フォルペット1000gr(A.I.)/ha
ピジフルメトフェン40gr(A.I.)/ha+フォルペット1500gr(A.I.)/ha
【0820】
ベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、リンゴの木に上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々を1日1回施用し、その後、10cfu/mlのV.イナエカリス(V.inaequalis)胞子の懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価された。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0821】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、区画当たり25枚の葉を葉上のベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の症状について調べ、発生率及び重症度を決定する。結果は、表29に示すように、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0822】
【表29-1】
【表29-2】
【表29-3】
【0823】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、リンゴにおけるベンツ
リア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤がSDHIに属するものと混合された場合、相乗効果が観察された。
【0824】
実施例18
温室下で制御条件下で実験を行って、デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(フルキサピロキサド)、及びキャプタンを、単独で、及び2成分混合物で用いて、ジャガイモ、変種アガタ上のアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の殺菌・殺カビ制御を評価した。
【0825】
フルキサピロキサド(Sercadis(登録商標))及びキャプタン(Merpan
480 L(登録商標))の単独又は一緒の組成物を施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈した。使用した水量は500L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。
【0826】
処理:
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha
キャプタン900、1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+キャプタン900gr(A.I.)/ha
【0827】
アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、ジャガイモ植物に上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々を1日1回施用し、その後、10cfu/mlのアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)胞子の懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価された。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0828】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、区画当たり25枚の葉を葉上のアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の症状について調べ、発生率及び重症度を決定した。結果は、表30に示すように、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0829】
【表30】
【0830】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、ジャガイモにおけるアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤がSDHIに属するものと混合された場合、相乗効果が観察された。
【0831】
実施例19
温室下で制御条件下で実験を行って、デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(フルキサピロキサド)、及びフォルペットを、単独で、及び2成分混合物で用いて、ジャガイモ、変種アガタ上のアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の殺
菌・殺カビ制御を評価した。
【0832】
フルキサピロキサド(Sercadis(登録商標))及びフォルペット(Folpan 80 WDG(登録商標))の単独又は一緒の組成物を施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈した。使用した水量は500L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。
【0833】
処理:
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha
フォルペット900、1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+フォルペット900gr(A.I.)/ha
【0834】
アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、ジャガイモ植物に上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々を1日1回施用し、その後、10cfu/mlのアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)胞子の懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価される。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0835】
評価は、実験の全期間にわたり行った。各々において、区画当たり25枚の葉を葉上のアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の症状について調べ、発生率及び重症度を決定した。結果は、下記の表31に示すように、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0836】
【表31】
【0837】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、ジャガイモにおけるアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤がSDHIに属するものと混合された場合、相乗効果が観察された。
【0838】
実施例20
温室下で制御条件下で実験を行って、デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(フルキサピロキサド)、及びキャプタンを、単独で、及び2成分混合物で用いて、トマト、変種リグーリア上のアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の殺菌
・殺カビ制御を評価した。
【0839】
フルキサピロキサド(Sercadis(登録商標))及びキャプタン(Merpan
480 L(登録商標))の単独又は一緒の組成物を施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈した。使用した水量は800L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。
【0840】
処理:
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha
キャプタン900、1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+キャプタン900gr(A.I.)/ha
【0841】
アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、トマト植物に上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々を1日1回施用し、その後、10cfu/mlのアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)胞子の懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価された。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0842】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、区画当たり25枚の葉を葉上のアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の症状について調べ、発生率及び重症度を決定した。結果は、下記の表32に示すように、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0843】
【表32】
【0844】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、トマトにおけるアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤がSDHIに属するものと混合された場合、相乗効果が観察された。
【0845】
実施例21
温室下で制御条件下で実験を行って、デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(フルキサピロキサド)、及びフォルペットを、単独で、及び2成分混合物で用いてトマト、変種リグーリア上のアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の殺菌・殺カビ制御を評価した。
【0846】
フルキサピロキサド(Sercadis(登録商標))及びフォルペット(Folpan 80 WDG(登録商標))の単独又は一緒の組成物を施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈した。使用した水量は800L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。
【0847】
処理:
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha
フォルペット900、1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+フォルペット900gr(A.I.)/ha
【0848】
アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、トマト植物に上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々を1日1回施用し、その後、10cfu/mlのアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)胞子の懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価された。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0849】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、区画当たり25枚の葉を葉上のアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の症状について調べ、発生率及び重症度を決定した。結果は、下記の表33に示すように、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0850】
【表33】
【0851】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、トマトにおけるアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤がSDHIに属するものと混合された場合、相乗効果が観察された。
【0852】
実施例22
温室下で制御条件下で実験を行って、ブドウ、変種バルベーラにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)に対する(1)フタルイミド殺菌・殺カビ剤(フォルペット、キャプタン)及び(2)デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(フルキサピロキサド)を含む混合物の殺菌・殺カビ活性を評価した。
【0853】
フルキサピロキサド(Sercadis(登録商標))、及びフォルペット(Folpan 80 WDG(登録商標))の単独又は一緒の組成物を施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈した。使用した水量は800L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。
【0854】
以下の活性成分及びそれらの混合物を評価した:
フォルペット900、1200gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha
フルキサピロキサド75gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
【0855】
プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、ブドウ植物に上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々を1日1回施用し、その後、10cfu/mlのプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)胞子の懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価される。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0856】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、区画当たり25枚の葉をプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)の症状について調べ、葉上の及び発生率及び重症度を決定した。下記の表34に示す結果は、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0857】
【表34】
【0858】
フルキサピロキサドはプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)に対して限られた効果を有するが、フォルペットとの組み合わせは、効力に対して驚くべき効果を有し、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)の制御の点で付加価値をもたらす。フタ
ルイミドに属する殺菌・殺カビ剤が、SDHIに属するものと混合された場合、相乗効果が観察された。
【0859】
実施例23
温室下で制御条件下で実験を行って、若いリンゴ植物、変種ゴールデンデリシャスにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)に対するフタルイミド(キャプタン、フォルペット)及びコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤殺菌・殺カビ剤(フルオピラム)を含む混合物の殺菌・殺カビ活性を評価した。
【0860】
フルオピラム(Luna privilege(登録商標))、及びキャプタン(Merpan 80 WDG(登録商標))又はフォルペット(Folpan 80 WDG(登録商標))の単独及び一緒組成物を施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈した。使用した水量は1500L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。
【0861】
処理:
キャプタン900、1200gr(A.I.)/ha
フォルペット900、1200gr(A.I.)/ha
フルオピラム100、150gr(A.I.)/ha
フルオピラム100gr(A.I.)/ha+キャプタン900gr(A.I.)/ha
フルオピラム100gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+キャプタン900gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+キャプタン1200gr(A.I.)/ha
フルオピラム100gr(A.I.)/ha+フォルペット900gr(A.I.)/ha
フルオピラム100gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+フォルペット900gr(A.I.)/ha
フルオピラム150gr(A.I.)/ha+フォルペット1200gr(A.I.)/ha
【0862】
ベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、リンゴの木に上記の処理の各々を噴霧した。上記の処理の各々を1日1回施用し、その後、10cfu/mlのベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)胞子の懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価された。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0863】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、区画当たり25枚の葉をベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の症状について調べ、葉上の及び発生率及び重症度を決定した。下記の表35に示す結果は、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0864】
【表35-1】
【表35-2】
【表35-3】
【表35-4】
【0865】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、リンゴにおけるベンツリア・イナエカリス(Venturia inaequalis)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤がSDHIに属するものと混合された場合、相乗効果が観察された。
【0866】
実施例24
温室下で制御条件下で実験を行って、オオムギ苗、変種ボローニャ(Bologna)におけるラムナリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)に対するフルオロピリミジノン殺菌・殺カビ剤(フルメチルスルホリム、5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オン)、及びフタルイミド(フォルペット)を含む混合物の殺菌・殺カビ活性を評価した。
【0867】
フルメチルスルホリム(250 OD)及びフォルペット(Folpan 80 WDG(登録商標))の単独又は一緒の組成物を施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈した。使用した水量は250L/haと等価であった。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行った。フルメチルスルホ
リム250 OD組成物を実施例12の表22に示す。
【0868】
処理:
フォルペット175、300、400gr(A.I.)/ha
フルメチルスルホリム25、35gr(A.I.)/ha
フォルペット175gr(A.I.)/ha+フルメチルスルホリム35gr(A.I.)/ha
フォルペット300gr(A.I.)/ha+フルメチルスルホリム25gr(A.I.)/ha
フォルペット300gr(A.I.)/ha+フルメチルスルホリム35gr(A.I.)/ha
フォルペット400gr(A.I.)/ha+フルメチルスルホリム25gr(A.I.)/ha
フォルペット400gr(A.I.)/ha+フルメチルスルホリム35gr(A.I.)/ha
【0869】
ラムナリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、オオムギ植物に上記の処理の各々をBBCH 21-23(40/60%)で噴霧した。上記の処理の各々を1日1回施用し、その後、10cfu/mlのラムナリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)胞子の懸濁液を人工的に接種した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価される。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0870】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、区画当たり25枚の葉をラムナリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)の症状について調べ、葉上の疾患の発生率及び重症度を決定した。結果は、下記の表36に示すように、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0871】
【表36-1】
【表36-2】
【0872】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、オオムギ(barely)におけるラムナリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。フタルイミドがフルメチルスルホリムと組み合わされた場合、試験した全ての割合で相乗効果が観察された。
【0873】
実施例25
野外条件下で実験を行って、テンサイにおけるセルコスポラ・ベティコラ(Cercospora beticola)に対するモルホリン(フェンプロピジン)、及びフタルイミド(フォルペット)を含む混合物の殺菌・殺カビ活性を評価した。
【0874】
フェンプロピジン(MCW-273 750 EC)及びフォルペット(MCW-296 SC)の単独又は一緒の組成物を臨時混合物又は即時(ready)製剤(ADM.1701.F.1.A)で施用することにより実験を行った。組成物を水で希釈した。バックパック噴霧器を用いて施用を行う。
【0875】
処理:
フォルペット750gr(A.I.)/ha、SC
フェンプロピジン250gr(A.I.)/ha、EC
フォルペット+フェンプロピジン750+250gr(A.I.)/ha、SC-即時製剤
フォルペット600gr(A.I.)/ha、SC+フェンプロピジン200gr(A.I.)/ha、EC
【0876】
セルコスポラ・ベティコラ(Cercospora beticola)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、テンサイ植物に上記の処理の各々を噴霧した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価された。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0877】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、葉をセルコスポラ・ベティコラ(Cercospora beticola)の症状について調べ、葉上の疾患の発生率及び重症度を決定した。結果は、下記の表37に示すように、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0878】
【表37】
【0879】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、テンサイにおけるセル
コスポラ・ベティコラ(Cercospora beticola)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。フタルイミドがモルホリンと組み合わされると相乗効果が観察された。さらに、フタルイミド及びモルホリンの臨時混合物は、ヘクタール当たりの両方の活性成分の量の低下を可能にし、活性成分の両方の全用量に基づいて予想されたものよりも高いレベルの効力を提供した。
【0880】
実施例26
野外条件下で実験を行って、オオムギにおけるラムナリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)に対するDMI(プロチオコナゾール)、SDHI(フルキサピロキサド)及びフタルイミド(フォルペット)を含む混合物の殺菌・殺カビ活性を評価した。
【0881】
プロチオコナゾール及びフルキサピロキサド(ADM.03503.F.1.A)及びフォルペット(MCW-296 SC)の単独又は一緒の組成物を、臨時混合物で施用することにより実験を行った。組成物を、250L/haと等価の水体積で希釈した。施用はバックパック噴霧器を用いて行った。
【0882】
処理:
フォルペット375、500、750gr(A.I.)/ha、SC
プロチコナゾール+フルキサピロキサド75+37.5、105+52.5、150+75gr(A.I.)/ha、EC
フォルペット375gr(A.I.)/ha、SC+プロチコナゾール+フルキサピロキサド75+37.5gr(A.I.)/ha、EC
フォルペット500gr(A.I.)/ha、SC+プロチコナゾール+フルキサピロキサド105+52.5gr(A.I.)/ha、EC
フォルペット750gr(A.I.)/ha、SC+プロチコナゾール+フルキサピロキサド150+75gr(A.I.)/ha、EC
【0883】
ラムナリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、オオムギ植物に上記の処理の各々を噴霧した。処理は、4複製から構成された。実験デザインは、無作為化完全ブロックデザインであった。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価された。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0884】
評価は、実験の全期間にわたり行った。毎回、葉をラムナリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)の症状について調べ、葉上の疾患の発生率及び重症度を決定した。結果は、下記の表38及び39に示すように、最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表される。
【0885】
【表38-1】
【表38-2】
【0886】
【表39】
【0887】
第1の表の結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、オオムギにおけるラムナリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。フタルイミドがDMI及びSDHIを含む即時混合物と組み合わされた場合、相乗効果が観察された。さらに、第2表に報告するように、DMI及びSDHI殺菌・殺カビ剤と混合されたフタルイミドは、緑色の葉の領域の統計的に有意な増加を可能にし、より長期間のより広い領域の光合成活性を与えた。これは通常、収量における量的及び質的改善をもたらす。
【0888】
実施例27-フォルペットとSDHI又はDMI殺菌・殺カビ剤との組み合わせ
実験プロトコル
数種のSDHI及びDMIの浸透及び転移に関するフォルペットの効果を、植物のバイオアッセイにおいて評価した。SDHI又はDMIの各々の単独の浸透及び浸透及び転流(転移)を評価して、比較を提供した。
【0889】
感受性のセプトリア葉枯病栽培品種(ALIXAN)のコムギ苗を殺菌・殺カビ剤で処理した。処理は、純粋又は2元混合物で使用される各製品の液滴沈着(5x0.5μl)によるものであり、これは、第1のコムギ葉の葉身の基部から3cmに、フォルペットを補足し又はしない公知の量の各製剤を局所的に沈着させて、第2の活性成分の浸透を評価することからなる。対照苗を蒸留水で処理した。殺菌・殺カビ剤を200L/haに対応する水の体積で調製した。
【0890】
殺菌・殺カビ剤の液滴をコムギ葉に施用し、苗を室温で30分間放置して乾燥した。
【0891】
次いで、コムギ苗を気候チャンバ内に配置した:16h明/8h暗の光周期、23℃日中/17℃夜間、及び70%相対湿度(RH)。
【0892】
処理から4日後(4dpt)、第1の葉の葉鞘を各々3.0cmの2区分:基底(処理領域)及び頂端(未処理領域)に切断する。処理された基底区分を最初に滅菌蒸留水中で、次いで絶対エタノール溶液中で洗浄して葉表面に尚存在する全ての活性成分を除去し、滅菌蒸留水中で3回すすぎ、乾燥する。
【0893】
次いで、洗浄した処理基底区分及び未洗浄の未処理頂端区分を、老化防止化合物で補充した水寒天を含む90mmペトリ皿内に背軸を上向きにして移した。試験した各実験条件について、6つのコムギ苗の3複製を試験した。
【0894】
各葉区分に、向軸面上で、滅菌0.05% Tween 80溶液中で2x10胞子/mlに較正したジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)Tri-R6株の粉胞子縣濁液を接種した。この試験で使用した(Tri-R6ファミリーの)株は、DMIに中程度に耐性であり、QoIに高く耐性であり、SDHIに感受性である)。
【0895】
接種区分を気候チャンバ内でインキュベートした:16h明/8h暗の光周期、20℃日中/17℃夜間、及び100%相対湿度(RH)で1日、次いで85% RH。
【0896】
接種の21及び28日後に、Z.トリチシ(Z.tritici)による感染強度(感染した葉区分の、総葉区分領域の%)を決定することによって、殺菌・殺カビ剤保護及び有効性を評価した(定量的基準)。XL-STAT(Addinsoft(登録商標))ソフトウエアを使用して結果の統計分析を行った。
【0897】
材料及び割合
【0898】
【表40】
【0899】
実験プロトコルは、重要な洗浄工程に基づき、この役割は葉表面に存在する活性成分の除去である。従って、この方法論をいわゆる接触活性成分を含む製剤に対して検証する必要がある。
【0900】
フォルペット、硫黄及びクロロタロニルを表6に記載する条件下で使用した。これらの条件下で、観察された残留効力は、接種の21及び28日後に非常に低い(表41-1行目)。
【0901】
各条件について、未処理対照との有意差は、処理及び未処理領域の両方で観察されなかった。従って、本発明者らの条件下で、観察された効力は使用した接触活性成分に起因し得ないことが示される。
【0902】
【表41】
【0903】
処理領域内の28日目の値を考慮すると、フォルペット+フルキサピロキサドの組み合わせの効力は、フルキサピロキサド単独で得られるものと有意に異なるものではないことが観察され得る(表7)。対照的に、単独で使用されるフルキサピロキサドは、硫黄又はクロロタロニルと共に使用された場合よりも良好な保護を提供する(表7)。未処理領域を見ると、フルキサピロキサド+フォルペット組み合わせの効力は、フルキサピロキサドが単独で使用された場合よりも有意に良好であることが観察され得る。逆に、硫黄又はクロロタロニルがパートナーとして使用される場合、この領域内で得られる効力は、フルキサピロキサドが単独で又はフォルペットと共に使用された場合よりも有意に低い。
【0904】
これらの結果は、フォルペットが調製されたフルキサピロキサドの転流(転移)に正の
影響を有する一方、硫黄又はクロロタロニルは負の効果を提供することを示す。
【0905】
異なる全身活性成分の4つの製剤:プロクロラズ、ペンチオピラド、ビキサフェン、フルオピラムについて、表42に記載する条件下でより広い研究を行った。
【0906】
【表42】
【0907】
この研究では、本発明者らは、フォルペットが各葉区画内で試験した異なる全身製品の有効性に有意に影響するか否かを知ることを欲する。
【0908】
結果を表43に表す。
【0909】
【表43】
【0910】
フォルペットと共に使用したビキサフェンは、その単独での使用と比較して、全ての条件において非常に改善された効力を有した。この有益な効果は、ビキサフェン製剤単独が研究の条件下で処理されなかった領域を保護することが不可能なため、さらに有意である。
【0911】
プロクロラズは、未処理領域内の効力について、フォルペットの有意な陽性作用を示した。処理領域内の効力は、数値的に高く評価されるが、有意に改善しなかった。
【0912】
フルオピラムは、フォルペットとの混合物で使用された場合、処理領域内の効力利得を示した。この効果は、未処理領域内で統計的に有意ではない。
【0913】
ペンチオピラドを用いて、有意な効果は、考慮される2つの領域について、28日のタイミングのみで観察された。
【0914】
使用した株の影響は、同じ活性成分の全ての条件で均質であった。実際に、本発明者らが興味があるのは「フォルペットを有する/有さない」の間の相対比較であり、マーカーとしての役割を果たす絶対効率ではない。従って、浸透効果に関連した解釈は、使用するどのタイプの株にも外挿できる可能性が高い。
【0915】
活性成分の転移及び浸透は、強く関連している。活性成分の均質な組織分布を有するために、これら2つのパラメーター間のバランスを得る必要がある。処理領域内の有効性は、組織中に存在する活性成分の量に左右され、これは浸透を介した進入により調節されるが、転流(転移)を介したこの領域からの退出によっても調節される。
【0916】
これらの結果は、フォルペットの効果が、この実験で測定したパートナーの浸透及び転流(転移)に対して、効力の増大などの正の影響を有することを示す。
【0917】
実施例28-フォルペットとQoI殺菌・殺カビ剤との組み合わせ
実験プロトコル
数種のQoIsの浸透及び転流(転移)に関するフォルペットの効果を、植物のバイオアッセイにおいて評価する。各QoI単独の浸透及び転流(転移)を評価して比較を提供する。
【0918】
感受性のセプトリア葉枯病栽培品種(ALIXAN)のコムギ苗を殺菌・殺カビ剤で処理する。処理は、純粋又は2元混合物で使用される各製品の液滴沈着(5x0.5μl)によるものであり、これは、第1のコムギ葉の葉身の基部から3cmに、フォルペットを補足し又はしない公知の量の各製剤を局所的に沈着させて、第2の活性成分の浸透及び転流(転移)を評価することからなる。対照苗を蒸留水で処理する。殺菌・殺カビ剤を200L/haに対応する水の体積で調製する。
【0919】
殺菌・殺カビ剤の液滴をコムギ葉に施用し、苗を室温で30分間放置して乾燥する。
【0920】
次いでコムギ苗を気候チャンバ内に配置する:16h明/8h暗の光周期、23℃日中/17℃夜間、及び70%相対湿度(RH)。
【0921】
処理から4日後(4dpt)、第1の葉の葉鞘を各々3.0cmの2区分:基底(処理領域)及び頂端(未処理領域)に切断する。処理された基底区分を最初に滅菌蒸留水中で、次いで絶対エタノール溶液中で洗浄して葉表面に尚存在する全ての活性成分を除去し、滅菌蒸留水中で3回すすぎ、乾燥する。
【0922】
次いで、洗浄した処理基底区分及び未洗浄の未処理頂端区分を、老化防止化合物で補充した水寒天を含む90mmペトリ皿内に背軸を上向きにして移す。試験した各実験条件について、6つのコムギ苗の3複製を試験する。
【0923】
各葉区分に、向軸面上で、滅菌0.05% Tween 80溶液中で2x10胞子/mlに較正したジモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)の粉胞子縣濁液を接種する。
【0924】
接種区分を気候チャンバ内でインキュベートする:16h明/8h暗の光周期、20℃日中/17℃夜間、及び100%相対湿度(RH)で1日、次いで85% RH。
【0925】
接種の21及び28日後に、Z.トリチシ(Z.tritici)により感染した葉区分の感染強度(領域を総葉区分領域)の%で決定することによって、殺菌・殺カビ剤保護及び有効性を評価する(定量的基準)。XL-STAT(Addinsoft(登録商標))ソフトウエアを使用して結果の統計分析を行う。
【0926】
材料及び割合
【0927】
【表44】
【0928】
実験プロトコルは、その役割が葉表面に存在する活性成分の除去である重要な洗浄工程に基づいている。従って、いわゆる接触活性成分を含む製剤に対するこの方法論の検証が必要である。
【0929】
フォルペット、硫黄及びクロロタロニルを表10に記載の条件下で使用する。各条件について、処理及び未処理領域の両方で、未処理対照との有意差は観察されない。
【0930】
QoI殺菌・殺カビ剤:アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、及びピラクロストロビン3つの製剤に対して、表45に記載の条件下で使用されるより広い研究を行う。
【0931】
【表45】
【0932】
フォルペットを有する1L/haのアゾキシストロビンは、増大した効力を示す。フォルペットを有する1L/haのアゾキシストロビンは、増大した浸透を示す。フォルペットを有する1L/haのアゾキシストロビンは、増大した転流(転移)を示す。
【0933】
フォルペットを有する0.6L/haのアゾキシストロビンは、増大した効力を示す。フォルペットを有する0.6L/haのアゾキシストロビンは、増大した浸透を示す。フォルペットを有する0.6L/haのアゾキシストロビンは、増大した転流(転移)を示す。
【0934】
フォルペットを有するトリフロキシストロビンは、増大した効力を示す。フォルペットを有するトリフロキシストロビンは、増大した浸透を示す。フォルペットを有するトリフ
ロキシストロビンは、増大した転流(転移)を示す。
【0935】
フォルペットを有するピラクロストロビンは、増大した効力を示す。フォルペットを有するピラクロストロビンは、増大した浸透を示す。フォルペットを有するピラクロストロビンは、増大した転流(転移)を示す。
【0936】
実施例29
実験を温室下で制御条件下で行って、ブドウのつるの苗、変種バルベーラにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)に対するフルオロ-ピリミジノン(フルメチルスルホリム、5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-トシル-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オン)、及びフタルイミド(フォルペット)を含む混合物の殺菌・殺カビ活性を評価する。
【0937】
フルメチルスルホリム(フルメチルスルホリム250 OD)及びフォルペット(Folpan 80 WDG(登録商標))の単独又は一緒の組成物を施用することにより実験を行う。組成物を水で希釈する。水量は、250L/haと等価である。施用は2つのフラットファンAI11003VSノズルを備えた自動噴霧キャビン内で行う。フルメチルスルホリム250 OD組成物を実施例12の表22に示す。
【0938】
処理:
フォルペット300、600gr(A.I.)/ha
フルメチルスルホリム50、75gr(A.I.)/ha
フォルペット300gr(A.I.)/ha+フルメチルスルホリム50gr(A.I.)/ha
フォルペット300gr(A.I.)/ha+フルメチルスルホリム75gr(A.I.)/ha
フォルペット600gr(A.I.)/ha+フルメチルスルホリム50gr(A.I.)/ha
フォルペット600gr(A.I.)/ha+フルメチルスルホリム75gr(A.I.)/ha
【0939】
プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopora viticola)の殺菌・殺カビ制御を試験するために、3~5個の新生葉が存在するときに、ブドウのつる植物に上記の処理の各々を噴霧する。上記の処理の各々を1日1回施用し、その後、10cfu/mlのプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopora viticola)胞子の懸濁液を人工的に接種する。処理は、4複製から構成される。実験デザインは無作為化完全ブロックデザインである。統計的に有意な差は、ANOVAとそれに続くStudent-Newman-Keuls検定でαレベル0.05で評価される。2つの手段が同じアルファベット表記を共有する場合、それらは有意に異ならない。
【0940】
評価は、実験の全期間にわたり行う。毎回、区画当たり5枚の葉をプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)の症状について調べ、葉上の疾患の発生率及び重症度を決定する。結果を最大100%の重症度評価に基づく制御の百分率として表す。
【0941】
結果は、混合物が、各殺菌・殺カビ剤単独での使用と比較して、ブドウのつるの苗におけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)の制御の点で付加価値をもたらすことを示す。特に、フタルイミドに属する殺菌・殺カビ剤をフルオロ-ピリミジノンに属する1つと混合すると相乗効果がある。フルオロ-ピリミジノン殺菌・殺カビ剤を有する混合物で施用されたフタルイミド殺菌・殺カビ剤は、ヘクタール当たり同じ量で施用される単独活性成分と比較して、疾患のより長期の制御を、ある時間にわたって提供する。
図1
【国際調査報告】