IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 浙江三花汽車零部件有限公司の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-03
(54)【発明の名称】集積ユニット
(51)【国際特許分類】
   F16K 27/00 20060101AFI20230727BHJP
   F16K 27/06 20060101ALI20230727BHJP
【FI】
F16K27/00 D
F16K27/06 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023501495
(86)(22)【出願日】2021-07-23
(85)【翻訳文提出日】2023-01-10
(86)【国際出願番号】 CN2021108076
(87)【国際公開番号】W WO2022022408
(87)【国際公開日】2022-02-03
(31)【優先権主張番号】202010726746.6
(32)【優先日】2020-07-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511102675
【氏名又は名称】浙江三花汽車零部件有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002343
【氏名又は名称】弁理士法人 東和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イエ、コァリー
(72)【発明者】
【氏名】シュイ、フオンイエン
(72)【発明者】
【氏名】ウー、リンジョン
(72)【発明者】
【氏名】イン、ジェンイー
(72)【発明者】
【氏名】ソン、ビン
【テーマコード(参考)】
3H051
【Fターム(参考)】
3H051AA07
3H051BB02
3H051BB10
3H051CC11
3H051CC14
(57)【要約】
本発明は、車両熱管理システムに適用される集積ユニットを開示している。
全体として接続された接続部(10)と液体貯蔵部(20)とを含み、この液体貯蔵部(20)は、液体貯蔵室(30)を有し、接続部(10)は、孔路を有し、孔路は、個別に配置された第1孔路(111)と第2孔路(112)とを含み、第1孔路(111)は第1入口(1111)と第1出口(1112)とを含み、作業媒体は、第1入口(1111)から第1孔路(111)に入って、第1出口(1112)を介して第1孔路(111)を出て、液体貯蔵室(30)は、第2孔路(112)に連通可能であり、第2孔路(112)は、第3出口(1121)を含み、液体貯蔵室(30)を通過した作業媒体は、第3出口を介して第2孔路(112)を出て、接続部(10)は、取付台を有し、取付台は、第1孔路(111)又は第2孔路(112)に連通することで、車両熱管理システムにおける弁装置が取付台に位置し得て、接続部に取付台及び孔路を配置することで、集積ユニット及び車両熱管理システムの組立に複数の接続口を提供し、集積ユニットの組立を便利にして、組立工程を簡略化する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両熱管理システムに適用される集積ユニットであって、
前記集積ユニットは、全体として接続された接続部と液体貯蔵部とを含み、
前記液体貯蔵部は、液体貯蔵室を有し、
前記接続部は、孔路を有し、
前記孔路は、個別に配置された第1孔路と第2孔路とを含み、
前記第1孔路は、第1入口、第1出口及び/又は第2出口を含み、作業媒体は、前記第1入口から前記第1孔路に入り、作業媒体の少なくとも一部は、前記第1出口及び/又は第2出口を介して前記第1孔路を出て、前記液体貯蔵室は、前記第2孔路に連通可能であり、
前記第2孔路は、第3出口を含み、
前記液体貯蔵室を通過した作業媒体は、前記第3出口を介して前記第2孔路を出て、前記接続部は、取付台を有し、
前記取付台は、前記第1孔路又は前記第2孔路に連通することで前記車両熱管理システムにおける取付素子が前記取付台に位置することが可能になる集積ユニット。
【請求項2】
前記接続部は、筒状部と主体部とを含み、
前記主体部は、前記孔路を有し、
前記筒状部は、前記主体部から下へ延在しており、
前記液体貯蔵部は、前記筒状部に溶接されて封止されるハウジングを有し、
前記筒状部の内室は、前記液体貯蔵室の第1部分を構成し、
前記ハウジングの内室は、前記液体貯蔵室の第2部分を構成し、又は、前記液体貯蔵部は、封止されて接続されるハウジングと蓋体とを含み、
前記液体貯蔵室は、前記ハウジングと蓋体との間に位置し、
前記接続部と前記蓋体とは、封止されて接続され、
前記蓋体は、第1入口通路と出口通路とを有し、
前記液体貯蔵室は、前記出口通路によって前記第2孔路に連通し、
前記第1入口通路における前記蓋体の上面に形成された口は、第2入口であることを特徴とする請求項1に記載の集積ユニット。
【請求項3】
前記接続部は、第3孔路を有し、
前記集積ユニットは、第2入口を有し、
前記第2入口は、前記第3孔路における前記接続部の壁の表面に形成された口であり、作業媒体は、前記第2入口を介して前記第3孔路に入り、
前記第3孔路は、前記液体貯蔵室の入口に連通し、
前記取付素子は、第1逆止弁を含み、
前記第1逆止弁全体は、前記第3孔路に位置し、
前記第1逆止弁は、前記接続部に固定されて接続されて、前記液体貯蔵室から前記第2入口方向への作業媒体の流れを阻止することが可能になることを特徴とする請求項2に記載の集積ユニット。
【請求項4】
前記取付素子は、第2逆止弁を含み、
前記接続部は、第4孔路を有し、
前記第2逆止弁全体は、前記第4孔路に位置し、
前記集積ユニットは、第3入口を有し、
前記第3入口は、前記第4孔路における前記接続部の壁の表面に形成された口であり、作業媒体は、前記第3入口を介して前記第4孔路に入り、
前記第4孔路は、前記液体貯蔵室の入口に連通し、
前記第2逆止弁は、前記液体貯蔵室から前記第3入口方向への作業媒体の流れを阻止することが可能になることを特徴とする請求項3に記載の集積ユニット。
【請求項5】
前記取付素子は、第1温度センサーをさらに含み、
前記第1温度センサーの感知ヘッドは、前記第3孔路に位置し、
前記第1温度センサーは、前記接続部に固定されて接続され、及び/又は、前記集積ユニットは、第2温度センサーをさらに含み、
前記第2温度センサーの感知ヘッドは、前記第2孔路に位置し、
前記第2温度センサーは、前記接続部に固定されて接続されることを特徴とする請求項4に記載の集積ユニット。
【請求項6】
前記液体貯蔵部は、集液管を含み、
前記集液管と前記液体貯蔵室とは、同軸に配置され、
前記集液管は、前記液体貯蔵室と、前記第2孔路又は前記出口通路とを連通させ、
前記第2孔路は、互いに交差して配置される第1セグメントと第2セグメントとを含み、前記第1セグメントは、前記集液管に垂直し、
前記第2セグメントは、前記集液管に平行し、又は、前記液体貯蔵部は、集液管を含み、前記集液管は、第1サブ部、第2サブ部及び遷移セグメントを含み、
前記第1サブ部と第2サブ部とは、平行して配置され、前記遷移セグメントによって接続され、
前記第1サブ部と前記液体貯蔵室とは、同軸に配置され、
前記集液管は、前記液体貯蔵室と前記第2孔路とを連通させ、
前記第2孔路と前記集液管の第2サブ部とは同軸に配置されることを特徴とする請求項5に記載の集積ユニット。
【請求項7】
前記取付素子は、三方弁である弁部を含み、
前記第2出口は、前記第1孔路における前記接続部の壁の外面に形成された開口であり、
前記弁部の少なくとも一部は、前記取付台に位置するとともに前記第1出口と前記第2出口との間に位置しており、前記弁部を制御することで前記第1孔路内の作業媒体の圧力を変更することが可能になり、又は、前記取付素子は、二方弁である第1弁部と第2弁部とを含み、
前記取付台は、第1取付台と第2取付台とを有し、
前記第1弁部の少なくとも一部は、前記第1取付台に位置するとともに前記第1入口と前記第1出口との間に位置しており、前記第1弁部を制御することで前記第1入口と前記第1出口との間の作業媒体の圧力を変更することが可能になり、
前記接続部は、第3入口と第2出口とをさらに有し、
前記第2出口は、前記第1孔路における前記接続部の壁の外面に形成された開口であり、
前記第2弁部の少なくとも一部は、前記第2取付台に位置するとともに前記第1入口と前記第2出口との間に位置しており、前記第2弁部を制御することで前記第1入口と前記第2出口との間の作業媒体の圧力を変更することが可能になることを特徴とする請求項1~請求項6の何れか1項に記載の集積ユニット。
【請求項8】
前記第1入口及び前記第3出口は、前記接続部の天井部に位置するとともに前記第1弁部と前記第2弁部との間に位置し、
前記第1出口及び前記第2入口は、前記接続部の側壁の同一側に位置し、
前記第3入口及び前記第2出口は、前記接続部の側壁の同一側に位置することを特徴とする請求項7に記載の集積ユニット。
【請求項9】
前記蓋体は、前記接続部に挿着されるように位置決めされ、
前記接続部は、前記液体貯蔵室の中心軸の一側に位置しており、
前記出口通路は、第1サブセグメント、第2サブセグメント及び第3サブセグメントを含み、
前記第1サブセグメントは、前記液体貯蔵室に連通し、
前記第2サブセグメントは、前記第1サブセグメントと第3サブセグメントとの間に位置し、
前記第1サブセグメントの中心軸と前記液体貯蔵室の中心軸とは、同軸に配置され、
前記第3サブセグメントの中心軸は、前記液体貯蔵室の中心軸に平行して配置され、
前記第2サブセグメントの中心軸は、前記液体貯蔵室の中心軸に垂直して配置されることを特徴とする請求項2に記載の集積ユニット。
【請求項10】
前記取付素子は、二方弁である第1弁部と第2弁部とを含み、
前記取付台は、第1取付台と第2取付台とを有し、
前記第1弁部の少なくとも一部は、前記第1取付台に位置するとともに前記第1入口と前記第1出口との間に位置しており、前記第1弁部を制御することで前記第1入口と前記第1出口との間の作業媒体の圧力を変更することが可能になり、
前記接続部は、第2出口をさらに有し、
前記第2出口は、前記第1孔路における前記接続部の壁の外面に形成された開口であり、
前記第2弁部の少なくとも一部は、前記第2取付台に位置するとともに前記第1入口と前記第2出口との間に位置しており、前記第2弁部を制御することで前記第1入口と前記第2出口との間の作業媒体の圧力を変更することが可能になることを特徴とする請求項9に記載の集積ユニット。
【請求項11】
前記集積ユニットは、第1逆止弁を含み、
前記第1逆止弁は、前記第1入口通路に位置して前記蓋体に位置制限されるように接続され、
前記第1入口通路は、前記液体貯蔵室に連通し、
前記蓋体は、前記接続部に挿着されて接続されることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の集積ユニット。
【請求項12】
前記蓋体は、第2入口通路をさらに有し、
前記集積ユニットは、第2逆止弁をさらに含み、
前記第2逆止弁は、前記第2入口通路に位置するとともに前記蓋体に位置制限されるように接続され、
前記第2入口通路は、前記液体貯蔵室に連通することを特徴とする請求項11に記載の集積ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年07月25日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202010726746.6であり、発明名称が「集積ユニット」である中国特許出願の優先権を主張して、その全ての内容は、本出願に援用される。
【0002】
本発明は、車両用熱管理システムの部材に関して、具体的に集積ユニットに関するものである。
【背景技術】
【0003】
車両熱管理システムは、エアコンシステムを含み、このエアコンシステムは、液体貯蔵器及び弁ユニットを含む。
一般的に、液体貯蔵器及び弁ユニットは、管路によってシステムに接続され、このように、部材の取付が複雑であり、占有空間が大きく、この部材の機能を満たす場合、如何に取付を簡略化し、及び構成をコンパクトにするかということは問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、取付を簡略化し、構造をよりコンパクトにするための集積ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を実現するために、本発明は、車両熱管理システムに適用される集積ユニットであって、この集積ユニットは、全体として接続された接続部と液体貯蔵部とを含み、前記液体貯蔵部は、液体貯蔵室を有し、前記接続部は、孔路を有し、この孔路は、個別に配置された第1孔路と第2孔路とを含む。
そして、前記第1孔路は、第1入口と第1出口とを含み、作業媒体は、第1入口から第1孔路に入って、作業媒体の少なくとも一部は、第1出口を介して第1孔路を出て、前記液体貯蔵室は、第2孔路に連通可能である。
そして、この第2孔路は、第3出口を含み、液体貯蔵室を通過した作業媒体は、第3出口を介して第2孔路を出て、前記接続部は、取付台を有し、この取付台は、第1孔路又は第2孔路に連通することで、車両熱管理システムにおける素子が取付台に位置する。
【0006】
本発明の集積ユニットにおいて、接続部は、液体貯蔵部に封止されて接続され、また、接続部は、取付台を有し、この取付台は、第1孔路又は第2孔路に連通することで、車両熱管理システムにおける取付素子が取付台に位置し、接続部は、集積ユニット及び車両熱管理システムの組立に複数の接続口を提供し、集積ユニットの組立を便利にして、組立工程を簡略化し、また、集積ユニットの構成が簡単且つコンパクトであり、接続管を別途に配置する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態である集積ユニットの立体図。
図2図1の集積ユニットの平面図。
図3図2の集積ユニットのI―I断面図。
図4図2の集積ユニットのA―A断面図。
図5図2の集積ユニットのH―H断面図。
図6図1における接続部の立体図。
図7図6の接続部の平面図。
図8図7の接続部のC―C断面図。
図9図7の接続部のD―D断面図。
図10図6の接続部の正面図。
図11図10の接続部のB―B断面図。
図12図5に示される集積ユニットの別の実施形態の図。
図13】第2実施形態である集積ユニットの立体図。
図14図13の集積ユニットの平面図。
図15図13の集積ユニットのD―D断面図。
図16図13の集積ユニットのC―C断面図。
図17図13の集積ユニットの正面図。
図18図10の集積ユニットのB―B断面図。
図19図13における接続部の立体図。
図20図19の接続部の平面図。
図21図20の接続部のA―A断面図。
図22図20の接続部のB―B断面図。
図23】第3実施形態である集積ユニットの立体図。
図24図23の集積ユニットの平面図。
図25図24の集積ユニットのB―B断面図。
図26図24の集積ユニットのE―E断面図。
図27図24の集積ユニットのC―C断面図。
図28図23の集積ユニットの正面図。
図29図28の集積ユニットのA―A断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面及び具体的な実施例に基いて、本発明をさらに説明する。
【0009】
本発明の集積ユニットは、車両熱管理システムに適用される。
ここで、車両は、新エネルギー車であってもよく、図1図29を参照し、集積ユニット100は、全体として接続された接続部10と液体貯蔵部20とを含む。
そして、この接続部10は、孔路を有し、この孔路は、個別に配置された第1孔路111と第2孔路112とを含む。
集積ユニット100は、液状の作業媒体を貯蔵する液体貯蔵室30を有し、第1孔路111は、接続部10の壁の外面に第1入口1111、第1出口1112及び/又は第2出口1113が形成されている。
作業媒体は、第1入口1111から第1孔路111に入って、作業媒体の少なくとも一部は、第1出口1112及び/又は第2出口1113を介して第1孔路111を出て、液体貯蔵室30は、第2孔路112に連通することができる。
そして、この第2孔路112は、接続部10の壁の外面に第3出口1121が形成され、接続部10は、取付台を有し、この取付台は、第1孔路111又は第2孔路112に連通することで、車両熱管理システムにおける取付素子が取付台に位置する。
そして、この取付素子は、弁部材及びセンサーなどを含み、弁部材は、第1弁部、第2弁部、第1逆止弁及び第2逆止弁を含み、センサーは、第1温度センサー及び第2温度センサーを含む。
本発明における接続部10は、集積ユニット及び車両熱管理システムの組立に複数の接続口及び取付台を提供し、また、液体貯蔵部と組み立てられ、液体貯蔵機能を実現し、集積ユニットの組立を便利にして、組立工程を簡略化し、また、集積ユニットの構成は、簡単且つコンパクトであり、接続管を別途に配置する必要がない。
以下の実施形態において、以上の複数の接続口は、第1入口1111、第1出口1112及び以下の第2入口、第3出口1121、第3入口、第2出口1113を含み、取付台は、第1取付台41及び第2取付台42を含む。
第1入口1111は、車両熱管理システムにおける圧縮機の出口に接続され、第1出口1112は、室内凝縮器の入口に接続され、第2入口は、室内凝縮器の出口に接続され、第3出口1121は、中間熱交換器の入口に接続され、システムとのドッキング過程で、接続部10は、接続支持を提供することができ、例えば、この接続口の位置に、一端が接続部10に固定され、他端が接続部10の表面から突出するスタッドを配置することで、システムの管路と容易にドッキングする。
接続部10は、2つの位置制限部1100を含む。
第1出口1112及び第2出口1113は、位置制限部1100に成形され、この位置制限部1100は、弁部の弁体72に対して支持及び位置制限を行うことができる。
【0010】
図1図12は、第1実施形態である集積ユニットであり、この集積ユニット100は、第1弁部70、第2弁部80、接続部10及び液体貯蔵部20を含む。
そして、この接続部10は、孔路を有し、この孔路は、個別に配置される第1孔路111と第2孔路112とを含む。
集積ユニット100の液体貯蔵部20は、液体貯蔵室30を有し、第1孔路111は、接続部10の壁の外面に第1入口1111、第1出口1112及び第2出口1113が形成されている。
作業媒体は、第1入口1111から第1孔路111に入って、第1出口1112及び第2出口1113を介して第1孔路111を出て、液体貯蔵室30は、直接的に第2孔路112に連通することができ、この第2孔路112は、接続部の壁の外面に第3出口1121が形成され、接続部10は、取付台を有し、取付台は、第1取付台41及び第2取付台42を含む。
第1取付台41及び第2取付台42は、何れも第1孔路111に連通し、言い換えると、第1弁部70の一部は、第1取付台41に位置するとともに、接続部10に固定されて接続され、第2弁部80の一部は、第2取付台42に位置するとともに、接続部10に固定されて接続されている。
第1弁部70及び第2弁部80は、二方弁であり、第1弁部70を制御することで、第1入口1111と第1出口1112との間の作業媒体の圧力を変更することができ、第2弁部80を制御することで、第1入口1111と第2出口1113との間の作業媒体の圧力を変更することができる。
集積ユニットは、1つの弁部のみを含んでもよく、即ち、第1弁部70及び第2弁部80を全体とし、当該弁部は、三方弁であり、当該弁部の少なくとも一部は、取付台に位置するとともに、第1出口1112と第2出口1113との間に位置し、弁部を制御することで、第1孔路111内の作業媒体の圧力を変更することができる。
【0011】
図3図12に示す本実施例における集積ユニット100は、逆止弁及び温度センサーをさらに含む。
逆止弁の数は、2つであり、第1逆止弁51及び第2逆止弁52と命名され、本実施例において、温度センサーは、第1温度センサー61である。
【0012】
接続部10は、第3孔路113と第4孔路114とを有し、第2入口1131は、第3孔路113における接続部10の壁の表面に形成された口である。
作業媒体は、第2入口1131を介して第3孔路113に入って、第3孔路113は、液体貯蔵室30の入口に連通し、第1逆止弁51全体は、第3孔路113に位置し、第1逆止弁51は、接続部10に位置制限されるように接続され、液体貯蔵室30から第2入口1131への作業媒体の逆流を阻止することができる。
そして、第2逆止弁52全体は、第4孔路114に位置し、第3入口1141は、第4孔路114における接続部10の壁の表面に形成された口である。
作業媒体は、第3入口1141を介して第4孔路114に入って、第4孔路114は、液体貯蔵室30の入口に連通し、第2逆止弁52は、液体貯蔵室30から第3入口1141への作業媒体の逆流を阻止することができる。
【0013】
第1温度センサー61の感知ヘッドは、第3孔路113に位置し、第1温度センサー61は、接続部10に固定されて接続され、第1温度センサー61の感知ヘッドは、第2入口1131と第1逆止弁51との間に位置し、第1温度センサー61は、液体貯蔵室30に入る作業媒体の温度を検出することができる。
【0014】
集積ユニットと車両熱管理システムとの組立接続を便利にするために、第1入口1111及び第3出口1121は、接続部10の同一側に位置している。
具体的に、第1入口1111及び第3出口1121は、接続部10の天井部に位置するとともに、第1弁部70と第2弁部80との間に位置し、第1出口1112及び第2入口1131は、接続部10の側壁の同一側に位置し、第3入口1141及び第2出口1113は、接続部10の側壁の同一側に位置する。
これによって、集積ユニットの接続口は、2つずつ配置され、車両熱管理システムの継手が2つずつ接続されることができ、組立が便利である。
【0015】
図5及び図12に示す液体貯蔵部20は、集液管21を含む。
図5において、集液管21と液体貯蔵室30とは、同軸に配置され、集液管21は、液体貯蔵室30と第2孔路112とを連通させ、第2孔路112は、第1セグメント1102と第2セグメント1122とを含む。
そして、これらの第1セグメント1102と第2セグメント1122とは、互いに交差するように配置され、言い換えると、第1セグメント1102と第2セグメント1122とは連通するように配置されている。
そして、第1セグメント1102は、集液管21に垂直し、第2セグメント1122は、この集液管21に平行し、本実施形態において、集液管21の構成が簡単であり、第2孔路112が相対的に複雑である。
本実施形態において、接続部10は、型材から加工されることで形成され、第1セグメント1102を加工するために、この第1セグメント1102は、接続部10の外周に連通し、作業媒体の漏れを防止するために、第1セグメント1102にはキャップ91が設けられている。
【0016】
図12に示す集液管21は、第1サブ部211、第2サブ部212及び遷移セグメント213を含む。
そして、第1サブ部211と第2サブ部212とは、平行して配置され、遷移セグメント213によって接続され、第1サブ部211と液体貯蔵室30とは、同軸に配置され、集液管21は、液体貯蔵室30と第2孔路112とを連通させ、第2孔路112と集液管の第2サブ部212とは、同軸に配置される。
【0017】
図3図6に示す接続部10は、筒状部12と主体部13とを含む。
この主体部13は、以上の孔路を有し、筒状部12は、主体部13から下へ延在し、液体貯蔵部20は、筒状部12に溶接されて封止されるハウジング24を有している。
そして、筒状部12の内周は、液体貯蔵室30の第1部分31を構成し、ハウジング24は、液体貯蔵室30の第2部分32を構成し、ハウジング24と筒状部12との溶接継目から主体部13まで所定距離がある。
これによって、溶接の熱の、接続部10の取付素子に対する影響を避け、取付素子は、第1逆止弁、第2逆止弁及び第1温度センサーを含む。
第3孔路113及び第4孔路114の、液体貯蔵室30に形成された入口は、この液体貯蔵室30の中心軸と筒状部12の内壁との間に位置している。
具体的に、第3孔路113及び第4孔路114の、液体貯蔵室30での入口113a、入口114aは、液体貯蔵室30の中心軸と筒状部12の内壁との1/2箇所に位置している。
【0018】
図3図8に示す第1孔路111は、筒状部12によって形成された液体貯蔵室30の第1部分に連通していなく、図3図9に示す作業媒体は、第2入口1131から第3孔路113を介して筒状部12によって形成された液体貯蔵室30の第1部分31に入って、第3入口1141から第4孔路114を介して筒状部12によって形成された液体貯蔵室30の第2部分32に入って、図11に示す第1孔路111、第3孔路113及び第4孔路114の中心軸は、接続部10の同一の水平面に位置し、この水平面は、図11の断面であってもよく、このように、同一の加工基準を使用することができる。
【0019】
本実施形態において、第1弁部70及び第2弁部80は、何れも駆動部71と弁体72とを含む。
弁体72は、球状を呈し、弁体通路721を有し、駆動部71は、弁体72を回動させることができる。
そして、弁体通路721は、第1孔路111を連通させ、弁体通路721及び第1孔路111の流通面積を調整することで、第1孔路111内の作業媒体の圧力を調整してもよく、第1孔路111の連通・遮断状態を調整してもよい。
弁部は、1つであってもよく、三方球弁を選択する。
【0020】
図13図22は、第2実施形態である集積ユニットであり、第1実施形態に比べると、主な相違点は、以下の通り、液体貯蔵部20は、蓋体22をさらに含む。
ハウジング24と蓋体22とは、封止されて接続され、液体貯蔵室30は、ハウジング24と蓋体22との間に位置し、接続部10と蓋体22とは、封止されて接続され、この蓋体22は、第1入口通路221と出口通路222とを有している。
液体貯蔵室30は、出口通路222によって第2孔路112に連通し、第2入口1131は、第1入口通路221における蓋体22の上面に形成された口であり、蓋体22は、第2入口通路(図示せず)をさらに有し、この第2入口通路は、第1入口通路221の構成と同様であり、第3入口1141は、第2入口通路における蓋体22の上面に形成された口である。
【0021】
本実施例において、蓋体22は、接続部10に挿着されるように位置決めされ、位置決め後、溶接固定され、接続部10は、液体貯蔵室30の中心軸O―Oの一側に位置し、出口通路222は、第1サブセグメント2221、第2サブセグメント2222及び第3サブセグメント2223を含む。
そして、第1サブセグメント2221は、液体貯蔵室30に連通し、第2サブセグメント2222は、第1サブセグメント2221と第3サブセグメント2223との間に位置する。
さらに、第1サブセグメント2221の中心軸と液体貯蔵室30の中心軸O―Oとは、同軸に配置され、第3サブセグメント2223の中心軸は、液体貯蔵室30の中心軸に平行して配置され、第2サブセグメント2222の中心軸は、液体貯蔵室30の中心軸に垂直して配置されている。
図15における断面位置の制限のため、図面において、第1サブセグメント2221、第2サブセグメント2222は、破線で示され、蓋体22は、型材から加工されることで成形され、集液管21の構成が簡単であり、両者の組み合わせ・加工が、相対的に容易である。
【0022】
第1逆止弁51は、第1入口通路221に位置し、蓋体22に位置制限されるように接続され、第1入口通路221は、液体貯蔵室30に連通し、蓋体22は、第2入口通路をさらに有している。
そして、第2逆止弁(図示せず)は、第2入口通路に位置し、蓋体22に位置制限されるように接続され、第2入口通路は、液体貯蔵室30に連通する。
【0023】
本実施例において、温度センサーは、第2温度センサー62であり、この第2温度センサー62の感知ヘッドは、第2孔路112に位置し、第2温度センサー62は、接続部10に固定されて接続される。
具体的に、第2温度センサー62の感知ヘッドは、第3出口1121に隣接し、第2温度センサーは、液体貯蔵室の出口の作業媒体の温度を検出することができる。
【0024】
図15図22に示す接続部10は、第1入口1111、第1孔路111、第2孔路112、第1取付台41、及び、第2取付台42を有している。
そして、第1孔路111は、第1出口1112及び第2出口1113を含み、第2孔路112は、蓋体22に位置する第3出口1121、第2入口1131及び第3入口1141を含む。
作業媒体は、第1入口1111から第1孔路111に入って、第1出口1112及び第2出口1113を介して第1孔路111を出て、第1弁部70は、第1取付台41に位置し、第2弁部80は、第2取付台42に位置し、第1弁部70を制御することで、第1入口1111と第1出口1112との間の作業媒体の圧力を変更することができ、第2弁部80を制御することで、第1入口1111と第2出口1112との間の作業媒体の圧力を変更することができる。
そして、作業媒体は、第2入口1131及び第3入口1141から液体貯蔵室30に入って、液体貯蔵室30内の作業媒体は、集液管21及び出口通路222を介して第2孔路112に入って、第3出口1121を介して第2孔路112を出る。
【0025】
重量を減らすために、接続部10は、第2孔路112と第1孔路111、及び、第2孔路112と取付台との間に透かし彫り部19を有している。
【0026】
図23図29は、第3実施形態である集積ユニットであり、第1実施形態との主な相違点は、以下の通り、即ち、液体貯蔵部20は、蓋体22をさらに含む。
ハウジング24と蓋体22とは、封止されて接続され、液体貯蔵室30は、ハウジング24と蓋体22との間に位置し、接続部10と蓋体22とは、封止されて接続されるとともに、係止されるように位置決めされ、且つ、溶接固定され、蓋体22は、貫通孔201を有し、第3孔路113及び第4孔路114は、貫通孔201によって液体貯蔵室30に連通する。
本実施例において、温度センサーは、第1温度センサー61と第2温度センサー62とを含む。
そして、第1温度センサー61の感知ヘッドは、第3孔路113に位置し、第1温度センサー61は、接続部10に固定されて接続され、第1温度センサー61の感知ヘッドは、第2入口1131と第1逆止弁との間に位置し、第2温度センサー62の感知ヘッドは、第2孔路112に位置し、第2温度センサー62は、接続部10に固定されて接続されている。
具体的に、第2温度センサー62の感知ヘッドは、第3出口1121に隣接する。
また、本実施例において、第3出口1121は、接続部10の外周側に位置し、図27に示す接続部10は、突起15を含み、第3出口1121は、突起に位置し、言い換えると、第2孔路112は、突起15の外面に第3出口1121が形成され、これによって、突起を使用して車両熱管理システムの他の部材と係合でき、位置決めの精度がより高い。
【0027】
ここで、以上の実施例は、本発明を限定していなく、ただ、本発明を説明し、本明細書において上記の実施例を参照して本発明を詳しく説明したが、当業者が理解できるように、本発明に対して補正又は等価置換を行ってもよく、本発明の精神及び範囲から逸脱しない全ての改良は、何れも、本発明の範囲内に該当する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
【国際調査報告】