(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-03
(54)【発明の名称】改良された埋め込み型マーカ及び部品一式
(51)【国際特許分類】
A61B 90/00 20160101AFI20230727BHJP
【FI】
A61B90/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023501552
(86)(22)【出願日】2021-07-19
(85)【翻訳文提出日】2023-03-02
(86)【国際出願番号】 IB2021056493
(87)【国際公開番号】W WO2022018607
(87)【国際公開日】2022-01-27
(31)【優先権主張番号】PCT/IB2020/056785
(32)【優先日】2020-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IB
(32)【優先日】2020-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521230012
【氏名又は名称】シリウス メディカル システムズ ビー.ブイ.
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】シュヘルメルス,ブラム
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン ライセン,アドリアヌス コルネリス ペトリュス
(72)【発明者】
【氏名】マーテンス,フーベルト セシル フランソワ
(57)【要約】
埋め込み型磁気マーカ(シード)は、高度の可撓性及び利便性を提供する。概してマーカは大きい方が位置決めしやすい。より大きい直径のマーカが使用されてもよいが、それらは、有益な程度の位置決めを提供するべき場合に、平均腫瘍の大きさよりはるかに小さくあるべきである。埋め込み型磁気マーカは、展開された時に第1の配向に、埋め込み中に第2の配向に弾性的に保持するために、機械的コネクタによって連結された2つ以上の永久磁石を提供される。これにより、複雑な磁気構成を埋め込むことができる一方で、使用する磁気要素の数に関係なく単純化した埋め込み方法が維持される。磁気マーカの横方向範囲は、大幅に低減されることがあり、より小さい針の直径を使用することができ、又はより小さいマーカ要素を多く埋め込むことができる。加えて2つ以上の磁気要素は、埋め込み後に横方向範囲を増加するために位置合わせされてもよい。これにより検出性が増加することがある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
検出可能な磁場を提供するための埋め込み型磁気マーカであって、
前記マーカ(200、201、202、203、204、205、206、207)は、
N極(240)及びS極(245)を備えた第1の永久磁石(220)を含む第1の磁気要素(210、211、212、213、1210、1212)と、
N極(241)及びS極(246)を備えた第2の永久磁石(220)を含む第2の磁気要素(210、211、212、213、1210、1212)と、
前記第1の磁気要素への堅固な取付部と、前記第2の磁気要素への堅固な取付部との間に延在する、堅固な屈曲可能な機械的コネクタ(250、251、252)であって、前記機械的コネクタ(250、251、252)は、
人又は動物の組織内に配列された時に、前記第1の永久磁石の第1の極と前記第2の永久磁石の第1の極との間の第1の配向(280)を弾性的に保持することであって、前記磁気マーカ(200、201、202、203、204、205、206、207)は、長手方向に埋め込まれた範囲(200d、201d、202d、203d、204d、205d、206d)及び横方向に埋め込まれた範囲(200ef、201ef、202ef、203ef、204e、205ef、206e)を備えた埋め込まれたマーカ容量によって囲まれる、弾性的に保持し、
埋め込み中に、前記第1の永久磁石の前記第1の極と前記第2の永久磁石の前記第1の極との間の第2の配向(280)を弾性的に保持することであって、前記機械的コネクタ(250、251、252)は、前記第1の永久磁石の前記第1の極と前記第2の永久磁石の前記第1の極との間に長手方向に配置され、前記磁気マーカ(200、201、202、203、204、205、206、207)は、長手方向埋め込み範囲(400a)及び横方向埋め込み範囲(400b)を備えた埋め込み容量によって囲まれる、弾性的に保持するように構成されて配置され、それによって、
前記横方向に埋め込まれた範囲(200ef、201ef、202ef、203ef、204e、205ef、206e)は、前記横方向埋め込み範囲(400b)より著しく大きくなり、前記長手方向に埋め込まれた範囲(200d、201d、202d、203d、204d、205d、206d)は、長手方向埋め込み範囲(400a)より著しく小さくなる、堅固な屈曲可能な機械的コネクタ(250、251、252)とを含み、
前記第1の永久磁石の前記第1の極は、前記第2の永久磁石の前記第1の極と同じ極であり、前記機械的コネクタ(250、251、252)は、前記第1の永久磁石の前記第1の極と前記第2の永久磁石の前記第1の極との間の反発磁力を超えるように構成されて配置される、埋め込み型磁気マーカ。
【請求項2】
前記第1及び/又は第2の磁気要素は、
空洞を備えた筐体(230)を含み、前記永久磁石(220)を前記空洞内に閉囲する、請求項1に記載の埋め込み型磁気マーカ。
【請求項3】
前記1つ又は複数の筐体(230)は、前記永久磁石(220)を前記空洞内に実質的に密封するように構成されて配置される、請求項2に記載の埋め込み型磁気マーカ。
【請求項4】
前記1つ又は複数の筐体(230)は、前記N極(240、241)及び/又はS極(245、246)の配列を前記空洞内で使用中に変えることができるように構成されて配置される、請求項2又は3のいずれか一項に記載の埋め込み型磁気マーカ。
【請求項5】
前記1つ又は複数の筐体(230)は、
チタニウム、ステンレス鋼、手術用ステンレス鋼、コバルト・クロム、ニッケル・チタニウム合金(ニチノール)、プラチナ、タングステン、銀、金、タンタル、イリジウム、若しくはそれらの合金、又はそれらのあらゆる組み合わせを含む群から選択された材料を含む、請求項2~4のいずれか一項に記載の埋め込み型磁気マーカ。
【請求項6】
前記1つ又は複数の筐体(230)は、
非鉄金属、チタニウム、アルミニウム、プラチナ、金、銀、銅、ガラス、PTFE、プラスチック、弱磁性ステンレス鋼、弱磁性マルテンサイト系ステンレス鋼、弱磁性オーステナイト系ステンレス鋼、又はそれらのあらゆる組み合わせを含む群から選択された1つ又は複数の材料を含む、請求項2~5のいずれか一項に記載の埋め込み型磁気マーカ。
【請求項7】
前記機械的コネクタ(250、251、252)は、前記第1及び/又は第2の磁気要素に含まれた前記筐体(230)の外面に堅固に取り付けられる、請求項2~6のいずれか一項に記載の埋め込み型磁気マーカ。
【請求項8】
前記機械的コネクタ(250、251、252)は、前記第1及び/又は第2の永久磁石の外面に堅固に取り付けられる、請求項1~7のいずれか一項に記載の埋め込み型磁気マーカ。
【請求項9】
前記機械的コネクタ(250、251、252)は、
超弾性材料、疑似弾性材料、形状記憶材料、チタニウム、ステンレス鋼、手術用ステンレス鋼、コバルト・クロム、ニッケル・チタニウム合金(ニチノール)、プラチナ、タングステン、銀、金、タンタル、イリジウム、若しくはそれらの合金、又はそれらのあらゆる組み合わせを含む群から選択された1つ又は複数の材料を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の埋め込み型磁気マーカ。
【請求項10】
前記機械的コネクタ(250、251、252)は、同じ極を有する前記第1の磁気要素の端部と前記第2の磁気要素の端部との間に延在する、請求項1~9のいずれか一項に記載の埋め込み型磁気マーカ。
【請求項11】
前記同じ極を有する前記第1及び第2の磁気要素の前記端部は、所定の及び/又は制御されたより近位に保持される、請求項10に記載の埋め込み型磁気マーカ。
【請求項12】
前記第1の磁気要素は、第1の中心長手方向平面(270)に沿って配列され、前記第2の磁気要素は、第2の中心長手方向平面(271)に沿って配列され、前記第1及び第2の配向(280)は、前記第1の中心長手方向平面(270)と前記第2の中心長手方向平面(271)との間の交差(280)の第1及び第2の角度によってそれぞれが決定される、請求項1~11のいずれか一項に記載の埋め込み型磁気マーカ。
【請求項13】
前記第1の交差角度(280)は0度-50度の範囲内である、請求項12に記載の埋め込み型磁気マーカ。
【請求項14】
前記第2の交差角度(280)は160度-200度の範囲内であり、約180度がより好ましい、請求項12に記載の埋め込み型磁気マーカ。
【請求項15】
前記埋め込み型磁気マーカ(203、204、207)は、人若しくは動物の組織内に配列された時に、1つ若しくは複数の磁気要素の位置の変化に抵抗するように構成されて配置された、1つ又は複数の機械的アンカ(260、261、262)を更に含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の埋め込み型磁気マーカ。
【請求項16】
前記1つ又は複数の機械的アンカ(260、261、262)は、
超弾性材料、疑似弾性材料、形状記憶材料、チタニウム、ステンレス鋼、手術用ステンレス鋼、コバルト・クロム、ニッケル・チタニウム合金(ニチノール)、プラチナ、タングステン、銀、金、タンタル、イリジウム、若しくはそれらの合金、又はそれらのあらゆる組み合わせの1つ又は複数を含む、請求項15に記載の埋め込み型磁気マーカ。
【請求項17】
前記1つ又は複数の機械的アンカ(260、261、262)は、埋め込み前及び/又は埋め込み中に実質的に後退され、埋め込み後に横方向に延在するように構成されて配置される、請求項15又は16に記載の埋め込み型磁気マーカ。
【請求項18】
前記埋め込み型磁気マーカ(201、202、205)は、
N極及びS極を備えた第3の永久磁石(220)を含む第3の磁気要素(212、1212、213)と、
前記第3の磁気要素への堅固な取付部と前記第2の磁気要素への堅固な取付部との間に延在する第2の堅固な屈曲可能な機械的コネクタ(251、252)であって、前記第2の機械的コネクタ(251、252)は、
人又は動物の組織内に配列された時に、前記第3の永久磁石の第1の極と前記第2の永久磁石の第2の極との間の第3の配向を弾性的に保持することであって、前記磁気マーカは、前記長手方向に埋め込まれた範囲及び前記横方向に埋め込まれた範囲を備えた前記埋め込まれたマーカ容量によって囲まれる、弾性的に保持し、
埋め込み中に、前記第3の永久磁石の前記第1の極と前記第2の永久磁石の前記第2の極との間の第4の配向を弾性的に保持することであって、前記第2の機械的コネクタ(251、252)は、前記第3の永久磁石の前記第1の極と前記第2の永久磁石の前記第2の極との間に長手方向に配置され、前記磁気マーカは、前記長手方向埋め込み範囲及び前記横方向埋め込み範囲を備えた前記埋め込み容量によって囲まれる、弾性的に保持するように構成されて配置される、第2の堅固な屈曲可能な機械的コネクタ(251、252)とを更に含み、
前記第3の永久磁石の前記第1の極は、前記第2の永久磁石の前記第2の極と同じ極であり、前記第2の機械的コネクタ(251、252)は、前記第3の永久磁石の前記第1の極と前記第2の永久磁石の前記第2の極との間の反発磁力を超えるように構成されて配置される、請求項1~17のいずれか一項に記載の埋め込み型磁気マーカ。
【請求項19】
前記第1及び第3の磁気要素は、前記第2の磁気要素の長手方向範囲より実質的に小さい長手方向範囲を有する、請求項18に記載の埋め込み型磁気マーカ。
【請求項20】
前記磁気マーカ(205)は、
反対の極を有する前記第3の磁気要素(1212)及び前記第1の磁気要素(1210)の端部は、所定の及び/又は制御されたより近位に保持されるように構成されて配置される、請求項18又は19に記載の埋め込み型磁気マーカ。
【請求項21】
関心対象の組織領域を位置決めするための部品一式であって、
1つ若しくは複数の永久磁石(220)を含む、請求項1~20のいずれか一項に記載の1つ又は複数の埋め込み型マーカ(200、201、202、203、204、205、206、207)と、
人若しくは動物の組織内に配列された後に、前記1つ又は複数の永久磁石(220)によって発生された磁場を測定するように構成されて配置された、1つ又は複数の磁気センサ(110)を有する磁界マーカプローブ(100)とを含む、部品一式。
【請求項22】
磁気マーカを埋め込むための部品一式であって、
1つ若しくは複数のマーカ埋め込み容量によって囲まれ、1つ若しくは複数の永久磁石(220)を含む、請求項1~20のいずれか一項に記載の1つ又は複数の埋め込み型マーカ(200、201、202、203、204、205、206、207)と、
実質的に前記1つ又は複数のマーカ埋め込み容量以上である孔(400a、400b)を有する埋め込みチャネル(400)とを含む、部品一式。
【請求項23】
前記埋め込みチャネル(400)は、1つ又は複数の弱磁性材料を含む、請求項22に記載の部品一式。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
分野
本開示は、埋め込み型マーカ、1つ又は複数の埋め込み型マーカを含む部品一式、及び検出ユニットに関する。本開示は、埋め込み型マーカを埋め込む方法に更に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
侵襲的及び非侵襲的の両方の処置並びに治療中に、医療従事者が、関心対象の領域を正確に位置決めすることができることが重要である。しばしば医療従事者は、関心対象の領域を発見して記憶するために視覚及び手動操作に頼り、皮膚の外面に印を付けることが多い。実際に、X線及び/又は超音波などの撮像機器も、位置決めを支援するために使用されてもよいが、これは、撮像技術を使用して関心対象の領域を周囲組織から区別することができることに依拠する。
【0003】
埋め込み型マーカ(シード)も利用可能である。これらは、より高度の柔軟性及び利便性を提供するが、依然としてマーカの配列(位置決め)を検出するために医療従事者によるかなりの労力を必要とする。マーカが提供する磁場は、使用する材料の磁気特性及びマーカの寸法によって決定され、概してマーカが大きい方が、位置決めが容易である。より大きい直径のマーカが使用されてもよいが、マーカが有益な程度の位置決めを提供するべき場合に、マーカは、平均腫瘍サイズよりはるかに小さくあるべきである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、マーカを使用できる組織及び治療を実質的に低減することなく、増加した磁場強度のマーカを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
概論
本開示の第1の態様によれば、検出可能な磁場を提供するためのマーカが提供され、マーカは、N極及びS極を備えた第1の永久磁石を含む第1の磁気要素と、N極及びS極を備えた第2の永久磁石を含む第2の磁気要素と、第1の磁気要素への堅固な取付部と第2の磁気要素への堅固な取付部との間に延在する堅固な屈曲可能な機械的コネクタであって、機械的コネクタは、人又は動物の組織内に配列された時に、第1の永久磁石の第1の極と第2の永久磁石の第1の極との間の第1の配向を弾性的に保持することであって、磁気マーカは、長手方向に埋め込まれた範囲及び横方向に埋め込まれた範囲を備えた埋め込まれたマーカ容量によって囲まれる、弾性的に保持し、埋め込み中に、第1の永久磁石の第1の極と第2の永久磁石の第1の極との間の第2の配向を弾性的に保持することであって、機械的コネクタは、第1の永久磁石の第1の極と第2の永久磁石の第1の極との間に長手方向に配置され、磁気マーカは、長手方向埋め込み範囲及び横方向埋め込み範囲を備えた埋め込み容量によって囲まれる、弾性的に保持するように構成されて配置され、それによって、横方向に埋め込まれた範囲は、横方向埋め込み範囲より著しく大きくなり、長手方向に埋め込まれた範囲は、長手方向埋め込み範囲より著しく小さくなり、堅固な屈曲可能な機械的コネクタとを含み、第1の永久磁石の第1の極は、第2の永久磁石の第1の極と同じ極であり、機械的コネクタは、第1の永久磁石の第1の極と第2の永久磁石の第1の極との間の反発磁力を超えるように構成されて配置される。
【0006】
機械的コネクタによって連結された、永久磁石を含む2つ以上の磁気要素を使用することにより、マーカが人又は動物内に配列された時に、埋め込み中(及び/又は前)に比べて、2つ以上の永久磁石の間の異なる配向角度が埋め込み後に使用されてもよい。複雑な磁気構成が埋め込まれてもよい一方で、使用される磁気要素の数と無関係に、単純化された埋め込み方法を保持する。これにより、磁気マーカの範囲を埋め込むために低減することができ、より小さい針径(より小さい針ゲージ)の使用、又はより小さいマーカ要素をより多く使用することが可能になる。マーカは、検出可能な信号のエネルギーを固定し及び/又は増加させるために、展開中などに1つ又は複数の態様を支援するように、吸引及び反発磁力を使用して、1つ又は複数の所定の第2の配向角度を提供するように構成されて配置されてもよい。
【0007】
軟質磁性材料よりむしろ永久磁石を使用することにより、組織の領域を高レベルのエネルギーに曝す必要なく検出できる。加えて、軟質磁石を励磁する必要があるようなシステムは、それに対する磁気応答が検出されるべき比較的高レベルの信号雑音を生成し、対照的に、永久磁石の検出は、概して低レベルの環境背景磁性に対して区別する必要があるだけで、より正確であり得る。
【0008】
追加として、2つ以上の磁気要素は、埋め込み後に横方向範囲を増加することにより、長手方向範囲を低減するように位置合わせされてもよい。これは、検出可能性を増加することがある。
【0009】
本開示の更なる態様によれば、第1及び/又は第2の磁気要素は、空洞を備えた筐体を含み、永久磁石を前記空洞内に閉囲する、埋め込み型磁気マーカが提供される。
【0010】
少なくとも1つの永久磁石を閉囲する筐体を提供することにより、大きさ、形状、材料、仕上げなどの永久磁石の特性は、磁気要素の特性から高度に個別に最適化されてもよい。
【0011】
例えば1つ又は複数の筐体は、永久磁石をその空洞内に実質的に密封するように構成されて配置されてもよい。組織に曝される筐体の外面であるので、1つ又は複数の筐体は、高度の耐食性及び/又は生体適合性を備えた1つ又は複数の材料を含むように構成されて配置されてもよい。対照的に、永久磁石は、高度の生体適合性を必要とすることなく、磁場強度を最適化することがある。
【0012】
本開示の別の態様によれば、1つ又は複数の筐体は、前記空洞内のN極及び/又はS極の配列を使用中に変えることができるように構成されて配置されてもよい。
【0013】
筐体の使用により、磁極の配列を、磁気要素の物理的配列と同じ、同様、又は異なるように構成して配置することができ、置換及び/又は回転ができる。このような実施形態では、使用した永久磁石によって生成された磁場強度に曝された時に、低減した、低い、又は不十分な程度の強磁性で筐体内の弱磁性材料を使用することは好都合であることがある。
【0014】
本開示の尚別の態様によれば、機械的コネクタは、第1及び/又は第2の磁気要素に含まれた筐体の外面に堅固に取り付けられる。
【0015】
筐体への1つ又は複数の取付は、永久磁石材料への(例えば糊付けによる)取付が、信頼できる規定の使用に対して十分に安定性がないことがあり、溶接が実行可能ではない又は望ましくない、永久磁石材料を使用する時に有利である場合がある。
【0016】
本開示の一層更なる態様によれば、機械的コネクタは、同じ極を有する又は反対の極を有する、第1の磁気要素の端部と第2の磁気要素の端部との間に延在する。同じ極は、所定の及び/又は制御されたより近位に保持されてもよい。反対の極も、所定の及び/又は制御された分離をして保持されてもよい。
【0017】
これは、マーカによって発生された外向き磁場を増加させることがあり、それ故に磁気マーカの検出可能性を増加させることである。
【0018】
本開示の別の態様によれば、埋め込み型磁気マーカは、人若しくは動物の組織内に配列した時に、1つ若しくは複数の磁気要素の位置の変化に抵抗するように構成されて配置された、1つ又は複数の機械的アンカを更に含む。
【0019】
1つ又は複数の機械的アンカは、埋め込み時に磁気マーカの固着を支援し、及び/又は埋め込み後に磁気マーカの移動に抵抗するように、組織アンカとして構成されて配置されてもよい。近位の磁気マーカの間、近位の磁気要素の間、磁気マーカとあらゆる埋め込みチャネルとの間、磁気マーカと埋め込みの前、中若しくは後に使用するあらゆる手術器具との間、又はそれらのあらゆる組み合わせの磁気引力及び/反発力に起因する、動き及び/又は移動に抵抗することが好都合であることがある。
【0020】
任意選択で、1つ又は複数の機械的アンカは、埋め込み前及び/又は埋め込み中に実質的に後退するように、埋め込み後に横方向に延在するように構成されて配置されてもよい。
【0021】
任意選択で、1つ又は複数の機械的アンカは、埋め込み中に横方向に延在するように構成されて配置されてもよい。
【0022】
埋め込み中に孔の内面に対して力を加えることにより、磁気マーカの動きに対する抵抗が大幅に増加することがある。これは、埋め込み中に埋め込み型磁気マーカの不要な展開を防ぐのに好都合であることがある。
【0023】
本開示の尚別の態様によれば、N極及びS極を備えた第3の永久磁石を含む第3の磁気要素と、第3の磁気要素への堅固な取付部と第2の磁気要素への堅固な取付部との間に延在する、第2の堅固な屈曲可能な機械的コネクタであって、第2の機械的コネクタは、人又は動物の組織内に配列された時に、第3の永久磁石の第1の極と第2の永久磁石の第2の極との間の第3の配向を弾性的に保持することであって、磁気マーカは、長手方向に埋め込まれた範囲及び横方向に埋め込まれた範囲を備えた埋め込まれたマーカ容量によって囲まれる、弾性的に保持し、埋め込み中に、第3の永久磁石の第1の極と第2の永久磁石の第2の極との間の第4の配向を弾性的に保持することであって、機械的コネクタは、第3の永久磁石の第1の極と第2の永久磁石の第2の極との間に長手方向に配置され、磁気マーカは、長手方向埋め込み範囲及び横方向埋め込み範囲を備えた埋め込み容量によって囲まれる、弾性的に保持するように構成されて配置される、第2の堅固な屈曲可能な機械的コネクタとを更に含み、第3の永久磁石の第1の極は、第2の永久磁石の第2の極と同じ極であり、第2の機械的コネクタは、第3の永久磁石の第1の極と第2の永久磁石の第2の極との間の反発磁力を超えるように構成されて配置される、磁気マーカが提供される。
【0024】
好都合なことに、複数の磁気要素は制御された構成に埋め込まれてもよい。一部の構成では、これは、検出に利用可能な組み合わされた磁場強度を更に増加させる。
【0025】
任意選択で、第1及び第3の磁気要素は、第2の磁気要素の長手方向範囲より実質的に小さい長手方向範囲を有してもよい。
【0026】
磁気マーカが3つ以上の磁気要素を含む実施形態では、磁気コネクタは、2つの外部磁気要素を中心磁気要素に向かって折り畳むことができるように構成されてもよい。これにより、最大の横方向に埋め込まれた範囲の増加を小さくして、磁気マーカの長手方向に埋め込まれた範囲を全体的に低減させることができることがある。
【0027】
任意選択で、反対の極を有する第3の磁気要素及び第1の磁気要素の端部は、所定の及び/又は制御されたより近位に保持されてもよい。
【0028】
これは、最大の横方向に埋め込まれた範囲の増加を小さくさせることがある。加えて、低減された範囲の磁気要素の反対の極に起因する吸引を使用することで、誤った又は不十分な展開の危険性を低減することがある。
【0029】
本開示の一層更なる態様によれば、1つ若しくは複数の永久磁石を含む1つ又は複数の埋め込み型マーカと、人若しくは動物の組織内に配列された後に、1つ若しくは複数の永久磁石によって発生された磁場を測定するように構成されて配置された、1つ又は複数の磁気センサを有する磁界マーカプローブとを含む、関心対象の組織領域を位置決めするための部品一式が提供される。
【0030】
本開示の更なる態様によれば、1つ若しくは複数のマーカ埋め込み容量によって囲まれ、1つ若しくは複数の永久磁石を含む、1つ又は複数の埋め込み型マーカと、実質的に1つ若しくは複数のマーカ埋め込み容量以上の孔を有する埋め込みチャネルとを含む、磁気マーカを埋め込むための部品一式が提供される。
【0031】
任意選択で、埋め込みチャネルは、1つ又は複数の弱磁性材料を含んでもよい。
【0032】
本開示の別の態様によれば、埋め込み型磁気マーカを埋め込むための方法が提供され、磁気マーカは、N極及びS極を備えた第1の永久磁石を含む第1の磁気要素と、N極及びS極を備えた第2の永久磁石を含む第2の磁気要素と、第1の磁気要素への堅固な取付部と第2の磁気要素への堅固な取付部との間に延在する堅固な屈曲可能な機械的コネクタとを含み、方法は、埋め込み後に、人又は動物の組織内に配列された時に、第1の永久磁石の第1の極と第2の永久磁石の第1の極との間の第1の配向を弾性的に保持することであって、磁気マーカは、長手方向に埋め込まれた範囲及び横方向に埋め込まれた範囲を備えた埋め込まれたマーカ容量によって囲まれる、弾性的に保持することと、埋め込み中に、第1の永久磁石の第1の極と第2の永久磁石の第1の極との間の第2の配向を弾性的に保持することであって、機械的コネクタは、第1の永久磁石の第1の極と第2の永久磁石の第1の極との間に長手方向に配置され、磁気マーカは、長手方向埋め込み範囲及び横方向埋め込み範囲を備えた埋め込み容量によって囲まれる、弾性的に保持することとを含み、それによって、横方向に埋め込まれた範囲は、横方向埋め込み範囲より著しく大きくなり、長手方向に埋め込まれた範囲は、長手方向埋め込み範囲より著しく小さくなり、第1の永久磁石の第1の極は、第2の永久磁石の第1の極と同じ極であり、機械的コネクタは、第1の永久磁石の第1の極と第2の永久磁石の第1の極との間の反発磁力を超えるように構成されて配置される。
【0033】
本開示の別の態様によれば、埋め込み中に、磁気マーカが埋め込みチャネルを通って動くことであって、埋め込みチャネルは、磁気マーカの横方向埋め込み範囲以上の横方向の孔の寸法を有する、動くことを更に含む方法が提供される。
【0034】
追加として又は別法として、埋め込みチャネルは、磁気マーカの長手方向埋め込み範囲以上の長手方向の孔の寸法を有してもよい。
【0035】
追加として又は別法として、埋め込みチャネルは、磁気マーカの埋め込み容量以上の孔の寸法を有してもよい。
【0036】
これは、孔を通るマーカの動きに抵抗する程度は、所定され及び/又は制御されてもよいことを意味する。
【0037】
本開示の尚別の態様によれば、埋め込み中及び/又は埋め込み後に、第1の永久磁石のN極及び第2の永久磁石のN極又はS極を近位に、より近位に、極めて近位に、接触して、又はそれらのあらゆる組み合わせに弾性的に保持することを含む方法が提供される。
【0038】
追加として又は別法として、埋め込み中及び/又は埋め込み後に、第1の永久磁石のS極及び第2の永久磁石のN極又はS極を近位に、より近位に、極めて近位に、接触して、又はそれらのあらゆる組み合わせに弾性的に保持することを含む方法が提供される。
【0039】
これにより、マーカによって発生された外向き磁場が増加することがあり、それ故に磁気マーカの検出性が増加することがある。
【0040】
本開示の一層尚別の態様によれば、埋め込み中及び/又は埋め込み後に、第1の磁気要素を第2の磁気要素に向かって折り畳むこと、及び/又は第2の磁気要素を第1の磁気要素に向かって折り畳むことを含み、それによって長手方向に埋め込まれた範囲は、長手方向埋め込み範囲に比べて低減される方法が提供される。
【0041】
追加として又は別法として、埋め込み中及び/又は埋め込み後に、第1の磁気要素を第2の磁気要素に向かって折り畳むこと、及び/又は第2の磁気要素を第1の磁気要素に向かって折り畳むことを含み、それによって横方向に埋め込まれた範囲は、横方向埋め込み範囲に比べて増加される方法が提供される。
【0042】
機械的コネクタは、2つの磁気要素を互いに向かって折り畳むことができるように構成されてもよい。これにより、磁気マーカの長手方向に埋め込まれた範囲全体を低減することができることがある。
【0043】
別法として、磁気マーカは、N極及びS極を備えた更なる永久磁石と、更なる磁気要素への堅固な取付部と第2の磁気要素への堅固な取付部との間に延在する更に堅固な屈曲可能な機械的コネクタであって、更なる機械的コネクタは、人又は動物の組織内に配列された時に、更なる永久磁石の第1の極と第2の永久磁石の第2の極との間の更なる第1の配向を弾性的に保持し、埋め込み中に、更なる永久磁石の第1の極と第2の永久磁石の第2の極との間の更なる第2の配向を弾性的に保持するように構成されて配置される、更に堅固な屈曲可能な機械的コネクタとを更に含んでもよく、第3の永久磁石の第1の極は第2の永久磁石の第2の極と同じ極であり、第2の機械的コネクタは、第3の永久磁石の第1の極と第2の永久磁石の第2の極との間の反発磁力を超えるように構成されて配置され、方法は、埋め込み中及び/又は埋め込み後に、第1の磁気要素を第2の磁気要素に向かって折り畳むこと、及び/又は第2の磁気要素を第1の磁気要素に向かって折り畳むことと、埋め込み中及び/又は埋め込み後に、更なる磁気要素を第2の磁気要素に向かって折り畳むこと、及び/又は第2の磁気要素を更なる磁気要素に向かって折り畳むこととを更に含み、それによって長手方向に埋め込まれた範囲は、長手方向埋め込み範囲に比べて低減される。
【0044】
追加として又は別法として、横方向に埋め込まれた範囲は、横方向埋め込み範囲に比べて増加されることがある。
【0045】
磁気マーカが3つ以上の磁気要素を含む実施形態では、機械的コネクタは、2つの外部磁気要素を中心磁気要素に向かって折り畳むことができるように構成されてもよい。これにより、最大の横方向に埋め込まれた範囲の増加を小さくして、磁気マーカの長手方向に埋め込まれた範囲全体を低減させることができることがある。
【0046】
本開示の一層更なる態様によれば、埋め込み型磁気マーカが、1つ又は複数の機械的アンカを更に含む方法が提供され、方法は、埋め込み中及び/又は埋め込み後に、1つ又は複数の機械的アンカが磁気マーカに対する第1の形状及び/又は第1の配向を採用することができることを更に含み、それによって1つ又は複数の磁気要素の位置の変化は、人又は動物の組織内で著しく抵抗される。
【0047】
任意選択で、方法は、埋め込み中に、1つ又は複数の機械的アンカが、磁気マーカに対する第2の形状及び/又は第2の配向を採用することができることを更に含んでもよく、それによって埋め込みチャネルを通る磁気マーカの動きに対して著しく抵抗するために、埋め込みチャネルの内面に対して力が加えられる。
【0048】
これは、埋め込み中に、埋め込み型磁気マーカの不要な展開を防ぐのに好都合であることがある。
【0049】
図面の簡単な説明
本発明の一部の実施形態の特徴及び利点、並びにそれらを達成する方法は、添付図面と併せて本発明の以下の詳述を検討すると容易に明らかになろう。添付図面は、好ましい例示的実施形態を例示し、添付図面は必ずしも一定の縮尺で描かれていない。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【
図1】本発明による、磁気マーカを検出するための磁気プローブを通る縦断面を描く。
【
図2A】埋め込み前、埋め込み中及び埋め込み後に、異なる配向における埋め込み型磁気マーカの第1の実施形態の平面図を描く。
【
図2B】埋め込みチャネル内の埋め込み型磁気マーカの第1の実施形態の縦断面を描く。
【
図2C】埋め込み前、埋め込み中及び埋め込み後に、異なる配向における埋め込み型磁気マーカの第1の実施形態の平面図を描く。
【
図2D】埋め込み前、埋め込み中及び埋め込み後に、異なる配向における埋め込み型磁気マーカの第1の実施形態の平面図を描く。
【
図2E-2F】修正された第1の実施形態の平面図及び横断面を描く。
【
図3A-3C】
図2に描かれた磁気マーカが埋め込まれ得る方法の縦断面を概略的に描く。
【
図4A-4C】埋め込み型磁気マーカの更なる実施形態の平面図を描く。
【
図5A-5E】
図4に描かれた磁気マーカが埋め込まれ得る方法の縦断面を概略的に描く。
【
図6A-6C】埋め込み型磁気マーカの更なる実施形態の平面図を描く。
【
図7A-7B】永久磁石及び永久磁石用の任意の筐体を通る断面を描く。
【
図8A-8D】1つ又は複数の機械的(組織)アンカを含む、埋め込み型磁気マーカの更なる実施形態の平面図を描く。
【
図9A-9C】
図8に描かれた磁気マーカが埋め込まれ得る方法の縦断面を概略的に描く。
【
図10A-10C】埋め込み型磁気マーカの更なる実施形態の平面図を描く。
【
図11A-11C】埋め込み型磁気マーカの更なる実施形態の平面図を描く。
【
図12A-12C】
図11に描かれた磁気マーカが埋め込まれ得る方法の縦断面を概略的に描く。
【
図13A-13I】機械的アンカの1つ又は複数の更なる例を備えた、埋め込み型磁気マーカの更なる実施形態のいくつかの概略平面図を描く。
【発明を実施するための形態】
【0051】
詳細な説明
以下の詳述において、多くの非限定的詳細が、本開示の理解を支援するために提供されている。方法のコンピュータ処理部品は、あらゆる型のクライアント、ネットワーク、サーバ、及びデータベース要素を含有する、あらゆる型のスタンドアロン・システム又はクライアント・サーバ互換システムに実装されてもよいことが当業者には明らかになろう。
【0052】
図1は、本発明による、埋め込み型マーカ200の配列(位置決め)を検出するための磁界マーカプローブ100を通る縦断面を描く。描かれたように、磁気マーカ200は、関心対象の領域に印を付けるために、皮膚300の外面の下に埋め込まれ、これは皮膚の外面の数ミリメートル又は数センチメートル下にあってもよい。これは深さとも呼ばれることがある。マーカ200は、使用時に磁場を発生するように構成され、これは例えば磁気双極子を含んでもよい。
【0053】
マーカ200は、注射などのあらゆる便利な方法で埋め込まれてもよい。注射は、例えば軟組織若しくは臓器の中になされ、又は気管支鏡を介して肺気管支に、若しくは結腸内視鏡を介して結腸に送達されてもよい。埋め込み方法は、例えば必要な深さ、行われる一連の手順、関心対象の領域の大きさ、関心対象の領域の場所、領域内の組織の型、及び領域を包囲する組織の型に依存してもよい。マーカ200は、検出直前又は事前のいつかに埋め込まれてもよい。
【0054】
プローブ100は、1つ又は複数の磁気センサ110を、典型的にはプローブ100の遠位端160の近位に含む。1つ又は複数の磁気センサ110は、局所磁場の少なくともベクトル(Bx,By,Bz)を測定するように構成され、これは、背景測定値及びプローブ100がより近位にある時にマーカ200によって発生された磁場を含んでもよい。磁気プローブは、プローブの長手方向軸150に沿って延在してもよい。
【0055】
1つ又は複数の磁気センサ110は、磁気探知機、フラックスゲート・センサ、地磁気センサ、ローレンツ力デジタルMEMS、磁気誘導センサ、磁気抵抗センサ、ホールセンサ、磁気トンネル接合、及びそれらのあらゆる組み合わせなどの、あらゆる適切な型であってもよい。小型であり、3軸検出を含有する、多くのICパッケージが利用可能である。そのため単純なPCB設計で、好ましくはより小さいプローブの直径をもつ、「多軸」解決策が提供されることがある。
【0056】
遠位端160は、皮膚300の外面の近くに配列されるように構成されて配置されてもよい。追加として又は別法として、遠位端160は、
- 皮膚300の外面に接触し、
- 皮膚300の外面を通って挿入され、
- 自然オリフィスを通って体腔の中に挿入され、
- 外科的切開若しくは創傷を通って体腔の中に挿入され、又は
- それらのあらゆる組み合わせであるように構成されて配置されてもよい。
【0057】
遠位端160は、皮膚300の外面から離れて配列されてもよく、スペーサが固定距離を維持するために使用されてもよく、又はプローブ100が皮膚300の外面に接触するように更に構成されて配置される場合に、距離はゼロであってもよい。プローブ100は、プローブ100の遠位端160とマーカ200との間の距離を更に低減することがある窪みを生成するために、皮膚300の外面に対して押されるように更に構成されて配置されてもよい。概してプローブ100とマーカとの間の距離が小さいほど、測定されるいかなる信号の振幅も大きい。一部の処置に対して、プローブ100は、プローブ100とマーカ200との間の距離を更に低減するために、皮膚300の外面を通って及び/又は体腔の中に挿入されるように更に構成されて配置されてもよい。これは、例えば外科的切開を介して、又は自然オリフィスを介してもよい。
【0058】
磁気プローブ100は、1つ又は複数の埋め込み型磁気要素の配列(位置決め)も検出するように構成されて配置されてもよい。典型的にはこのような従来の要素は、磁気双極子を含み、
- 直径1.45mm、長さ2.19mm、及び残留磁場(Br)1.43T(ネオジムN52)、又は
- 直径1.75mm、長さ5mm、及び残留磁場(Br)1.43T(ネオジムN52)、又は
- 直径1.45mm及び長さ4.7mm(これもネオジムN52)を有するほぼ円筒である。
【0059】
これらの例は、内径(孔)1.8mm/外径2.1mmの14G針を使用して埋め込まれてもよい。
【0060】
磁気要素の検出性は、磁気材料の容量及び磁気材料特性などのパラメータに依存する。例えばより高級のネオジムは検出性を増加することがあるが、これらはより高額であることがある。
【0061】
本発明者らは、より多くの容量の磁気材料を使用できる方法を考察してきた。本発明が基づく見通しの1つは、より大きい磁気要素及び/又は複数の磁気要素を使用することが不都合であり得るということであり、すなわち
- より長いマーカを使用してもよいが、マーカが有効な程度の位置決めを提供するべき場合は、好ましくは平均腫瘍の大きさよりはるかに短くあるべきである、
- より大きい直径のマーカは、埋め込みに使用するためにより大きい針ゲージを必要とすることがあり、これは使用できる組織及び治療の種類を限定する。例えば全ての腫瘍が、大きいゲージ針を受領するのに適するわけではない、
- 複数の磁気要素は一緒に埋め込まれてもよい。しかし反対の極の吸引及び同じ極の反発は、それらが概して予想不可能な方法で互いに位置合わせする傾向があることを意味する。多くの場合、このような複数の磁気要素は、外向き磁力線を低減する方法で自然に及び/又は物理的に位置合わせすることがあり、これは検出性に支障をきたすことがある。
【0062】
2つ以上の接合した要素を含むマーカは、複数の軟磁性要素を含むマーカを開示する、米国特許第10,595,957号から公知である。米国特許第10,595,957号は、理想的な磁気マーカが、磁場の存在で磁化し、磁場が除去された時に永久磁気残留性(保持された磁化)を示さないもの、又は換言すると、理想的なマーカは軟磁性である、すなわち軟磁性材料から形成され、若しくは軟磁性であるかのように挙動するものであると考えている。材料に誘導された磁場(磁化)は、プローブによって検出される。マルチファセットは、優れた超音波応答も提供する。米国特許第10,595,957号は、永久磁石が他の強磁性物体によって吸引し又は吸引されることが可能であり、典型的には非常に低い磁化率を有するので、永久磁石を概して接合に適さないと考えている。
【0063】
実際に、本開示における磁気マーカは、複雑な3D容量を有し、これは埋め込み前、埋め込み中及び/又は埋め込み後に非常に変わることがある。所望の磁気構成の十分な展開を達するために、2つ以上の自由度の最適化が必要であることがある。
【0064】
しかし実施形態の背後の原理を説明するために、本開示における図は、主に2Dの例を例示し、これらは中心長手方向平面を中心に実質的に対称である断面を有して見える。
【0065】
本発明者らは、1つ又は複数の機械的コネクタで一緒に結合された2つ以上の永久磁気要素を含む、埋め込み型磁気マーカを使用することが非常に好都合であることを認識している。このような磁気マーカ200は、
図2A、2B、2C(i)、2C(ii)、2D(i)及び2D(ii)に概略的に描かれている。より詳細には、
図2C(i)、2C(ii)、
図2D(i)及び
図2D(ii)は、埋め込み後の磁気マーカ200の概略平面図を描く。
【0066】
図2Aは、埋め込み前の磁気マーカ200の概略平面図を描く。磁気マーカ200は以下を含む、すなわち
- 第1の磁気要素210であり、永久磁石を含む。永久磁石は、第1のN極及び第1のS極(
図2には描かれていない)を有する、
- 第2の磁気要素211であり、永久磁石を含む。永久磁石は、第2のN極及び第2のS極(
図2には描かれていない)を有する、
- 磁気コネクタ250であり、第1の磁気要素210と第2の磁気要素211との間に延在する。
【0067】
埋め込み前に、磁気マーカ200は、長手方向範囲200a、第1の横方向範囲200b及び第2の横方向範囲(描かれていない)を備えたマーカ容量を有する。範囲200a、200bは全ての磁気要素210、211、全ての磁気コネクタ250、及び第1の磁気要素210と第2の磁気要素211との間の配向によって決定される。横方向範囲200bは、長手方向範囲200aに沿った異なる位置で変わることがある。長手方向範囲200aは、横方向範囲200bに沿った異なる位置で変わることがある。
【0068】
図2Bは、マーカ200を通り、長手方向孔範囲400a、第1の横方向孔範囲400b及び第2の横方向孔範囲(描かれていない)を備えた適切な孔を有する埋め込みチャネル400を通る、縦断面を描く。埋め込みチャネル400の右側を尖らせた点は、開口であり、磁気要素は開口から順に第1の磁気要素210、磁気コネクタ250、次いで第2の磁気要素211が現れる。
【0069】
埋め込みチャネル400は、埋め込みツールに含まれてもよい。
【0070】
孔400bを容易に通過できるために、磁気マーカ200の容量の境界は、実質的に埋め込みチャネル400の孔の寸法400a、400b以下の埋め込み容量であることが好ましい。埋め込み中に、埋め込みチャネル400の境界(通常チャネル400の壁)は、最高マーカ埋め込み容量を制限し、そうでなければ磁気マーカ200は、チャネルを容易に通って動かないことがある。構成及び配置に依存して、磁気マーカ200は、埋め込み孔400bを通る動きに対する抵抗に影響を与えることがある境界に力を加えることがある。
【0071】
こうして最高マーカ埋め込み容量は、長手方向孔範囲400aと実質的に等しい長手方向埋め込み範囲、第1の横方向孔範囲400bと実質的に等しい第1の横方向範囲、及び第2の横方向孔範囲(描かれていない)と実質的に等しい第2の横方向範囲を有すると考えられる。別法として又は追加として、長手方向孔範囲400aは、長手方向マーカ埋め込み範囲200aより大きくてもよい。別法として又は追加として、第1の横方向孔範囲400bは、第1の横方向マーカ埋め込み範囲200bより大きくてもよい。別法として又は追加として、第2の横方向孔範囲は、第2の横方向マーカ埋め込み範囲より大きくてもよい。
【0072】
あらゆる形状の孔が考えられてもよく、直径が長手方向埋め込み範囲400a、第1の横方向埋め込み範囲400b又は第2の横方向埋め込み範囲の最大に等しい、球形の埋め込み容量が考えられてもよい。同様に、高さが第1の横方向埋め込み範囲400bに等しく、幅が第2の横方向埋め込み範囲(描かれていない)に等しく、長さが長手方向埋め込み範囲400aに等しい、長方形のタンクの埋め込み容量が考えられてもよい。同様に、直径が横方向埋め込み範囲400bに等しく、長さが長手方向埋め込み範囲400aに等しい(又は長手方向埋め込み範囲400aマイナス(-)横方向範囲400bに等しい)、カプセル埋め込み容量が考えられてもよい。同様に、楕円形の埋め込み容量又は円錐台の埋め込み容量が使用されてもよい。
【0073】
中空注射針などの実質的に円筒孔400bを考慮することが特に好都合である。次いで、長さが長手方向埋め込み範囲400aに等しく、内径が第1の横方向埋め込み範囲400b及び第2の横方向埋め込み範囲(描かれていない)の大きい方に等しい、円筒形の埋め込み容量が考えられてもよい。
【0074】
図2C(i)及び
図2C(ii)は、埋め込み後の磁気マーカ200の概略平面図を描き、機械的コネクタ250は第1の磁気要素210と第2の磁気要素211との間に第1の配向と異なる配向に弾性的に保持する。異なる配向は、あらゆる方向であってもよく、実際に第1の磁気要素210及び第2の磁気要素211は、傾いた長手方向軸に沿って配列されてもよく、軸は必ずしも交差しない。
【0075】
図2C(i)に描かれたように、第1の磁気要素210は、第1の中心長手方向平面270に沿って配列され、第2の磁気要素211は、第2の中心長手方向平面271に沿って配列される。第1の中心長手方向平面270及び第2の中心長手方向平面271は、機械的コネクタ250の側面上において一定角度280で交差する。
【0076】
換言すると埋め込み後に、第1の磁気要素210は、第1の中心長手方向平面270及び第2の中心長手方向平面271に沿って見た時に、ほぼV字形の磁気マーカ200を形成するように第2の磁気要素211に向かって戻って折り畳まれる。
図2C(i)では、マーカ200の長手方向は水平に描かれ、第1の横方向は垂直に描かれている。マーカ200は、
- 磁気要素210、211の端部から機械的コネクタ250の外縁までの最大の長手方向範囲200dと、
- 磁気要素210の外縁と磁気要素211の外縁との間が最大の横方向に分離した端部における最高第1の横方向範囲200eとを備えた、埋め込まれたマーカを有する。
【0077】
図2C(ii)は、機械的コネクタ250の側面からの端面図を描く。第1の横方向は垂直に描かれ、第2の横方向は水平に描かれている。マーカ200の埋め込まれた容量は、
- 磁気要素210の外縁と磁気要素211の外縁との間の最高第2の横方向範囲200fを更に有する。この例では、最高第2の横方向範囲200fは、第1の磁気要素210又は第2の磁気要素211のほぼ横方向範囲である。
【0078】
そのため要約すると、磁気マーカ200は、長手方向に埋め込まれた範囲200d、第1の横方向に埋め込まれた範囲200e、及び第2の横方向に埋め込まれた範囲200fを備えた、埋め込まれたマーカ容量によって囲まれると考えてもよい。
【0079】
第1の磁気要素210及び第2の磁気要素211を展開後に互いに配向280で配列することによって、横方向に埋め込まれた範囲200efは、横方向埋め込み範囲400bより著しく大きくなり、長手方向に埋め込まれた範囲200dは、長手方向埋め込み範囲400aより著しく小さくなる。
【0080】
本開示に関して、以下は重要であると考えられる、すなわち
- 電磁要素210、211の横方向範囲x少なくとも0.1の横方向に埋め込まれた範囲200efの増加。0.125、0.25、0.5、0.75及び1、2x、3x及び4xの増加が増々重要であると考えられる、
- 電磁要素210、211の横方向範囲x少なくとも0.1の長手方向に埋め込まれた範囲200dの低減。0.125、0.25、0.5、0.75、1x、2x、3x及び4xの低減が増々重要であると考えられる。
【0081】
これは、複数のより小さい永久磁気要素210、211を互いに所定の及び/又は制御された配向及び/又は近位に提供することにより、存在する磁気材料の容量を増加させることがある。換言すると、複数の磁気要素210、211は、1つ又は複数の埋め込まれた横方向範囲200efを増加することにより、埋め込まれた長手方向範囲200dを低減するように位置合わせされることがある。2つ以上の磁気要素210、211を近位で使用することにより、より大きい寸法の永久磁石と同様に、複数のより小さい寸法の永久磁石210、211を使用する磁場強度が提供されることがある。概してより小さい寸法の磁気要素210、211は、それらが埋め込みチャネル400のより小さい孔を使用してもよいので、埋め込みがより容易である。
【0082】
加えて、軟質磁性材料よりむしろ永久磁石を使用することにより、組織の領域を高レベルのエネルギーに曝す必要なしに検出できる。加えて、軟質磁石を励磁する必要があるようなシステムは、それに対して磁気応答が検出されるべき比較的高レベルの信号雑音を生成し、対照的に、永久磁石の検出は、概して低レベルの環境背景磁性に対してのみ区別する必要があり、より正確であり得る。
【0083】
あらゆる形状の埋め込まれた容量が考えられてもよく、直径が長手方向に埋め込まれた範囲200d、第1の横方向に埋め込まれた範囲200e又は第2の横方向に埋め込まれた範囲200fの最大に等しい、球形の埋め込み容量が考えられてもよい。同様に、高さが第1の横方向に埋め込まれた範囲200eに等しく、幅が第2の横方向に埋め込まれた範囲200fに等しく、長さが長手方向に埋め込まれた範囲200dに等しい、長方形のタンクの埋め込み容量が考えられてもよい。同様に、直径が第1又は第2の横方向に埋め込まれた範囲200efに等しく、長さが長手方向に埋め込まれた範囲200dに等しい(若しくは長手方向に埋め込まれた範囲200dマイナス(-)第1若しくは第2の横方向に埋め込まれた範囲200efに等しい)、カプセルに埋め込まれた容量が考えられてもよい。同様に楕円形の埋め込まれた容量又は円錐台形の埋め込まれた容量が使用されてもよい。
【0084】
長さが長手方向に埋め込まれた範囲200dに等しく、直径が第1の横方向に埋め込まれた範囲200e及び第2の横方向に埋め込まれた範囲200fの大きい方に等しい、円筒形の埋め込まれた容量を考慮することが特に好都合である。
【0085】
埋め込み容量及び埋め込まれた容量に対して同様又は同一の容量の画定を使用することが好都合であることがある。
【0086】
異なる埋め込まれた配向280の例は、
図2D(i)及び(i)に描かれている。これらの図は、以下を除いて
図2C(i)及び2C(ii)と同じである、すなわち
- 第1の長手方向平面270及び第2の長手方向平面271は、配向角度280で交差する代わりに実質的に平行である、
- 磁気要素210の外縁と磁気要素211の外縁との間の第1の横方向範囲200eは、磁気要素210、211の両端で実質的に同じである。
【0087】
一部の構成では、これは、磁気要素210、211の最も小型の配置を提供することがあり、第1の横方向範囲200eを大幅に低減する。
【0088】
例えば磁気マーカ200は、
図2D(i)及び(ii)に描かれたように、完全に展開するように理想的な状況下で構成されて配置されてもよい。しかし実際に人又は動物の組織内に配列された時に、磁気要素210、211は、両方の端部で完全に接触しないことがあることにより、
図2C(i)及び(ii)に描かれた角度分離を生じ、この場合磁気要素210、211の一端は他端より互いに近い。
【0089】
別法として、磁気マーカ200は、
図2C(i)及び(ii)に描かれたように、完全に展開するように理想的な状況下で構成されて配置されてもよく、例えばこのようなV字形は、組織内の1方向の動きに対して別の方向に比べてより抵抗することがある。
【0090】
例えば第1の長手方向平面270及び第2の長手方向平面271が、0度-50度の範囲内の配向角度280で交差することが好都合であることがある。より小さい配向角度280により、磁気要素210、211をより小型の構成にさせることがある。0度に近い配向角度280は、
図2D(i)及び(ii)に描かれたように、平行な長手方向平面270、271と実質的に等しいと考えられてもよい。
【0091】
例えば磁気要素210、211が同様又は同一であり、埋め込み中の配向角度280が
図2Bに描かれたように約180度であり、第2の横方向範囲に沿った配向に大きな差がないと仮定すると、
- 長手方向埋め込み範囲400a=約(2x磁気要素の長手方向範囲)+機械的コネクタの長手方向範囲であり、横方向埋め込み範囲400b=約(1x最大磁気要素の横方向範囲)である。
【0092】
埋め込み後に、
図2D(i)及び(ii)に描かれた構成及び配置が小型であり、又は配向角度280(
図2C)が約0度であると仮定し、第2の横方向範囲200fに沿った配向に大きな差がないと仮定すると、
- 長手方向に埋め込まれた範囲200d=約(1x磁気要素の長手方向範囲)+(0.5x機械的コネクタの長手方向範囲)であり、横方向に埋め込まれた範囲200e=約(2x最大磁気要素の横方向範囲)である。
【0093】
これは、
- 約(1x最大磁気要素の横方向範囲)の横方向に埋め込まれた範囲200eの大きい増加、及び約(1x磁気要素の長手方向範囲)+(0.5x機械的コネクタの長手方向範囲)の長手方向に埋め込まれた範囲200dの大きい低減を表す。
【0094】
要するに、機械的コネクタ250は、
- 展開された(人又は動物の組織内に配列された)時に、第1の磁気要素210と第2の磁気要素211との間の第1の配向280を弾性的に保持し、
- 埋め込み中に、第1の磁気要素210と第2の磁気要素211との間に第2の配向(描かれていない)をとるように構成されて配置される。
【0095】
任意選択で、機械的コネクタ250は、埋め込み前に、第1の磁気要素210と第2の磁気要素211との間に更なる配向(描かれていない)をとるように構成されて配置されてもよい。追加として又は別法として、これは、埋め込み前に第2の配向(描かれていない)が完全又は部分的であってもよい。
【0096】
機械的コネクタ250は、第1の磁気要素210と第2の磁気要素211との間に堅固な連結を提供し、それらを所定の及び/又は制御された構成並びに配置に拘束する。概してそのように拘束された磁気要素210、211の組み合わせは、埋め込み前(
図2A)、埋め込み中(
図2B)、埋め込み後(
図2C、
図2D)、又はそれらのあらゆる組み合わせで特定の磁気構成及び配置を提供するように所定され及び/又は制御されてもよい。
【0097】
可能な構成及び配置は、1つ又は複数の所望の成果を提供するように最適化されてもよい。例えば、
- 埋め込み後(
図2C、2D)の構成及び配置が最も重要であると考えられる場合、埋め込み前及び/又は埋め込み中(
図2B)にあまり最適でない構成及び配置が許容できることがある、
- 埋め込み中(
図2B)の構成及び配置が最も重要であると考えられる場合、埋め込み前(
図2A)及び/又は埋め込み後(
図2C、2D)にあまり最適でない構成及び配置が許容できることがある、
- 磁気マーカ200の埋め込みチャネル400への挿入が容易であるべき場合、埋め込み前(
図2A)の磁気マーカの容量と埋め込み容量(
図2B)との差は低減することがある。具体的には横方向範囲の差が、以下の場合に低減することがある、すなわち
- 埋め込みチャネル400からの磁気マーカ200の除去が容易であるべき場合、埋め込み容量(
図2B)と磁気マーカの埋め込まれた容量(
図2C、
図2D)との間の差は低減することがある。具体的には、横方向範囲の差は低減することがある、
- 埋め込み中に磁気マーカ200の動きに対する抵抗が増加されるべき場合、埋め込み前(
図2A)の磁気マーカの容量と埋め込み容量(
図2B)との差は増加することがある。具体的には、横方向範囲の差は増加することがある。これは、埋め込み中に埋め込み型磁気マーカ200の不要な展開を防ぐのに好都合であることがある。追加として又は別法として、埋め込み中の動きに対する抵抗は、埋め込み容量(
図2B)と磁気マーカの埋め込まれた容量(
図2C、
図2D)との間の差を増加することによって増加されることがある。具体的には、横方向範囲の差が増加することがある、
- 追加として又は別法として、埋め込み中に磁気マーカ200の動きに対する抵抗が増加されるべき場合、埋め込み前(
図2A)の第1の磁気要素210と第2の磁気要素211との間の配向差は、弾性が増加した状態で配向を保持する。磁気マーカ200を埋め込みチャネル400の中に挿入後に、増加した弾性により孔400bの内面に対して増加した力が加わることがある。
【0098】
概してそのように拘束された磁気要素210、211の組み合わせは、埋め込み後(
図2C、
図2D)に特定の磁気構成及び配置を提供するように所定され及び/又は制御されてもよい。
【0099】
例えば第1の磁気要素210及び第2の磁気要素211は、両極が他方の要素の対応する極により近位にあるように、埋め込み後により近位に保持されてもよく、これにより外向き磁場が増加することがあり、それ故に磁気マーカ200の検出性が増加することがある。一例が
図3C(これは以下に更に説明されている)に描かれており、この場合、N極240、241及びS極245、246は、各磁気要素210、211に対して長手方向平面270、271に沿って配列される。N極240、241は、機械的コネクタ250によってより近位に保持され、S極245、246も、機械的コネクタ250によってより近位に保持される。許容可能な展開に対して、機械的コネクタ250は、同じ極がより接近される際に反発磁力を超えるように構成されて配置される。任意選択で、
図3Cに描かれたように、同じ極は接触されることがある。
【0100】
例えば第1の磁気要素210及び第2の磁気要素211は、1極が他方の要素の反対の極により近位にあるように、埋め込み後により近位に保持されることがあり、これも外向き磁場を増加させることがあり、それ故に磁気マーカ200の検出性を増加させることがある。一例が
図10B及び10C(これらは以下に更に説明されている)に描かれており、この場合、N極240、241及びS極245、246は、各磁気要素210、211に対してほぼ横方向平面(描かれていないが、長手方向平面270、271にほぼ垂直である)に沿って配列される。第2の磁気要素211のN極240は、機械的コネクタ250により第1の磁気要素210のS極245により近位に保持される。許容可能な展開に対して、機械的コネクタ250は、反対の極がより接近される際に吸引磁力が要素を接触させることができるように構成されて配置される。任意選択で、
図10Cに描かれたように、反対の極は接触されることがある。
【0101】
機械的コネクタ250は、金属などの拘束力を加えるためのあらゆる適切な材料を含んでもよい。機械的コネクタ250は、溶接、レーザ溶接、接着及び/又は糊付けなどのあらゆる適切な手段を使用して、磁気要素210、211に取り付けられてもよい。取付は、磁気要素210、211の端部及び/又は側面の1つに沿ったような、1つ又は複数の位置であってもよい。追加として又は別法として、取付は、磁気要素210、211の外面に、及び/又は適切な孔若しくは凹部に行われてもよい。
【0102】
例えば機械的コネクタ250は、超弾性材料、疑似弾性材料、形状記憶材料、チタニウム、ステンレス鋼、手術用ステンレス鋼、コバルト・クロム、ニッケル・チタニウム合金(ニチノール)、プラチナ、タングステン、銀、金、タンタル、イリジウム、若しくはそれらの合金、又はそれらのあらゆる組み合わせを含む群から選択された1つ或いは複数の材料を含んでもよい。
【0103】
本開示の概念では、磁気要素210、211は、基本的に1つ又は複数の永久磁石(被覆された、若しくは被覆されていない)、或いは1つ又は複数の永久磁石を含むアセンブリであってもよく、これらは、本開示に記載された実施形態の全てにおいて相互に交換可能に使用されてもよい。
【0104】
例えばあらゆる適切なネオジム永久磁石が使用されてもよく、比較的高い磁気強度が好ましい。しかし実際には、以下の現実問題が起きることがある、すなわち
- 全ての永久磁石材料が十分に生体適合するわけではない。永久磁石の外面が人又は動物の組織と接触すると、腐食が起き、及び/又は不要な化学反応若しくは生態学的反応が起きることがある。磁石の生体適合性は、表面仕上げを向上させ、及び/又はパリレン、金、ニッケル、その他などの被覆を塗布することによって、向上されることがある。これにより、このような磁気要素の価格が上がることがあり、被覆の接着問題があることがある。表面の仕上げ又は被覆も、(部分的に)失敗する傾向があり、これにより依然として人体を生体適合性の少ない磁石に曝すはずである。
【0105】
図7Bに長手方向の断面が描かれているように、第1の磁気要素210及び/又は第2の磁気要素211は、別法として空洞を備えた筐体230を含んでもよく、永久磁石220を前記空洞内に閉囲する。筐体230の外面は組織に曝されるので、筐体は、チタニウム、ステンレス鋼、手術用ステンレス鋼、コバルト・クロム、ニッケル・チタニウム合金(ニチノール)、プラチナ、タングステン、銀、金、タンタル、イリジウム、若しくはそれらの合金、又はそれらのあらゆる組み合わせなどの、高度の耐食性及び/又は生体適合性を備えた1つ或いは複数の材料を含むように構成されて配置されることがある。
【0106】
対照的に、空洞内に含まれた永久磁石220は、そのような高度の生体適合性を必要としない磁気強度に最適化されてもよい。
【0107】
図7Aは、適切な永久磁石220を通る長手方向の断面を描く。これは、長手方向範囲220a、第1の横方向範囲220b及び第2の横方向範囲(描かれていない)を備えた磁気要素の容量を有する。これは、磁気マーカ200の容量に含まれる。磁気要素の数、それらの構成及びそれらの配置に依存して、これは磁気マーカ200の1つ若しくは複数の長手方向範囲或いは及び/又は1つ若しくは複数の横方向範囲を決定することがある。
【0108】
多くの実施形態では、第1の横方向範囲220b及び第2の横方向範囲の大きい方は、埋め込みチャネルの内孔が、磁気マーカ200を完全に受領するべきである、最小横方向範囲を決定することがある。典型的には、そのような磁石220は、4.7mmの長手方向範囲220aを有することになる。磁石220がカプセル化されるので、負の公差、つまり+0-0.10mmが好ましい。この例は、1.45mmの横方向直径220b、+0-0.10mmの負の公差の実質的に丸みを帯びた(円形)横断面を有する円筒形状である。任意選択で、三角形、長方形、多角形、楕円形、長円形の横断面も使用されてもよい。任意選択で、縁部は鋭い縁部を回避するために丸みを帯び、例えば半径R0.10mmであってもよい。比較的一定の縦断面を有するように描かれているが、先細、菱形又はビーズ形状などの他の形状も使用されてもよい。
【0109】
図7Bは、適切に閉囲された230永久磁石220を通る縦断面を描く。筐体230は、ハウジング、ケース、又はケーシングと記載されることもある。本開示に関して、筐体230は被覆ではない。筐体230は、長手方向範囲230a、第1の横方向範囲230b、及び第2の横方向範囲(描かれていない)を備えた磁気要素の容量を有する。これは、磁気マーカ200の容量に含まれる。筐体、それらの構成及びそれらの配置を備えた磁気要素の数に依存して、これは磁気マーカ200の1つ若しくは複数の長手方向範囲或いは及び/又は1つ若しくは複数の横方向範囲を決定することがある。
【0110】
多くの実施形態では、第1の横方向範囲230b及び第2の横方向範囲の大きい方は、埋め込みチャネルの内孔が、磁気マーカ200を完全に受領する必要があるはずである、最小横方向範囲を決定することがある。典型的には、そのようにカプセル化された磁石230は、5.2mm+/-0.20mmの長手方向範囲230aを有することになる。この例は、1.65mm+/-0.05mmの横方向直径230bを備える、実質的に丸みを帯びた(円形)横断面を備えた円筒形状である。任意選択で、三角形、長方形、多角形、楕円形、長円形の横断面も使用されてもよい。任意選択で、縁部は鋭い縁部を回避するために丸みを帯び、例えば半径R0.20mmであってもよい。比較的一定の縦断面を有するように描かれているが、先細、菱形又はビーズ形状などの他の形状も使用されてもよい。
【0111】
追加として、筐体230の寸法及び形状は、閉囲された磁石220の対応する寸法及び形状と同一、同様、又は異なってもよい。これは、適正な大きさ及び形状の永久磁石が利用できない場合に好都合であることがある。追加として又は別法として、2つ以上の永久磁石が閉囲されてもよい。
【0112】
例えば1.45mmの長手方向範囲220a並びに4.7mmの第1の横方向範囲220b及び第2の横方向範囲(描かれていない)を備えた永久磁石220は、1.65mmの組み立てた長手方向範囲230a並びに5.2mmの組み立てた第1の横方向範囲230b及び第2の横方向範囲(描かれていない)を提供するために、壁厚さ0.1mmの筐体230内に閉囲されてもよい。そのような磁気要素アセンブリ210、211は、1.8mmの内径(孔)/2.1mmの外径の14G針を使用して埋め込まれてもよい。
【0113】
任意選択で、筐体230は、前記空洞内に永久磁石220を実質的に密封するように構成されて配置される。筐体230が封止されるべき程度は、埋め込み場所における環境条件、及び空洞の生体適合性の程度、並びに具体的に永久磁石230の生体適合性に依存する。
【0114】
任意選択で、筐体230は、前記空洞内の永久磁石220を包囲する、筐体230の外壁を形成するために一緒に取り付けた複数の筐体部品を含んでもよい。例えば筐体230は、長手方向に延在した中空袖部及び2つのエンドキャップを含んでもよい。別法として又は追加として、筐体230は、2つの長手方向に延在した中空エンドキャップを含んでもよい。これらの部品は、一緒に機械的に篏合するように作成されてもよい。しかし溶接、レーザ溶接、接着及び/又は糊付けなどの他の技法も使用されてもよい。
【0115】
筐体230が1つ又は複数の永久磁石220を閉囲するために使用される場合、機械的コネクタ250は、筐体230上の1つ若しくは複数の適切な位置、及び/又は永久磁石220上の1つ若しくは複数の適切な位置に取り付けられてもよい。溶接、レーザ溶接、接着及び/又は糊付けなどのあらゆる適切な手段が使用されてもよい。取付は、磁気要素210、211の端部及び/又は側面の1つに沿ったような、1つ又は複数の位置であってもよい。取付は、外面及び/又は適切な孔若しくは凹部に行われてもよい。
【0116】
筐体230への1つ又は複数の取付は、(例えば糊付けによる)取付が、信頼できる規定の使用に対して十分に安定性がないことがあり、溶接は実行可能ではない、又は望ましくない、永久磁石材料を使用する時に好都合であることがある。加えて、不要な磁化された粒子又はデブリを生成することがある、永久磁石の表面への損傷の危険性は低減される。
【0117】
永久磁石220への1つ又は複数の取付も、筐体230と共に使用されてもよく、例えば貫通穴も使用されてもよく、これは、筐体230及び/又は空洞の内側の永久磁石220への取付を可能にする。
【0118】
機械的コネクタ250は、所定の配向角度280を提供するために予め形成されてもよく、埋め込み後に屈曲されてもよく、埋め込み後に屈曲するように構成されてもよく、又はそれらのいくつかの組み合わせであってもよい。
【0119】
二次元に描かれているが、配向角度280及び近位の程度を所定し及び/又は制御することは、所望の磁気構成及び配置の十分な展開を達成するために、2つ以上の自由度で最適化する必要があることがある。
【0120】
埋め込みを単純にするために、機械的コネクタ250は、埋め込み前及び/又は埋め込み中に、最大横方向範囲200bが可能な限り小さいように、
図2A及び/又は2Bに描かれたように、第1の長手方向平面270と第2の長手方向平面271との間に第2の配向角度280をとるように更に構成されて配置されてもよい。ほとんどの場合に、これは長手方向範囲200aを増加させる。多くの場合に、長手方向範囲200aは可能な限り大きい。
【0121】
これにより、磁気マーカ200を針などの中空埋め込みチャネル400を使用して埋め込むことができる。埋め込み前及び/又は埋め込み中に、磁気マーカ200の最大横方向範囲200bは、埋め込みチャネル400の孔400bの中に嵌合するように構成されて配置される。適切な孔400bは、磁気マーカ200の最大横方向範囲200bよりわずかに大きい内径であってもよい。
【0122】
永久磁石は埋め込まれるので、使用した永久磁石によって生成された磁場強度に曝された時に、低減した、低い、又はわずかな程度の強磁性を持つ埋め込みチャネル400内で弱磁性材料を使用することは好都合であることがある。
【0123】
例えば、非鉄金属、チタニウム、アルミニウム、プラチナ、金、銀、銅、ガラス、PTFE、又はプラスチック。ステンレス鋼、一部のマルテンサイト系ステンレス鋼、又は多くのオーステナイト系ステンレス鋼の1つなどの、多くの鋼の1つも使用されてもよい。これらの材料は、低減された、低い、又はわずかな磁気応答を示し、これは、永久磁石と埋め込みチャネル400との間の磁気吸引の程度を低減し又は回避することがある。
【0124】
そのような材料のわずかな磁気複合物が使用されてもよい。これらは、ASTM A342/A342M - 14 (2014) Standard Test Methods for Permeability of Weakly Magnetic Materialsに従って評価された、μr=1.00001-2又は1.00001-4の範囲内の比透磁率を有する。
【0125】
孔400bを通過した後、第1の配向角度280を(
図2C及び2Dに描かれたように、埋め込み後に)保持する時に、磁気マーカ200の埋め込まれた横方向範囲200efは、孔400bの最大横方向範囲以下である、横方向埋め込み範囲400bより著しく大きい。換言すると、埋め込み後の埋め込まれた横方向範囲200efの増加は、機械的コネクタ250が第1の配向角度280を弾性的に保持する時に、拡張し過ぎるので埋め込みチャネル400の孔400bの中に嵌合できないことを意味する。
【0126】
第2の配向角度280(
図2A又は
図2Bには描かれていない)は、160度-200度の範囲内が好ましく、約180度が最も好ましい。
【0127】
例えば機械的コネクタ250がバネ鋼を含む場合、機械的コネクタ250は、
図2C又は2Dに描かれた埋め込まれた第1の配向角度280を弾性的に保持するように構成されて配置されてもよい。
【0128】
本開示に描かれた実施形態では、適正な展開は、N磁極及びS磁極の所定の及び/又は制御された配列を必要とする。これらは、組み立て前、組み立て中及び/又は組み立て後の配向を検出すること、並びに所定の配列に従って極を置くことによって所定されてもよい。
【0129】
筐体230の使用により、磁極配列を磁気要素の物理的配列と同じ、同様、又は異なって構成して配置することができ、変位及び/又は回転が可能になる。
【0130】
永久磁石220を回転させるように構成して配置することにより、極の配列を所定し及び/又は制御することが特に好都合であることがある。そのような磁気要素が異なる機械的要素により接近されると、回転可能な永久磁石220は、反対の極が互いに向き合うことを確保するために筐体の内側で筐体から独立して回転し、従って磁気吸引は磁気要素の間で起きる。
【0131】
そのような実施形態では、使用した永久磁石220によって生成された磁場強度に曝された時に、低減した、低い、又はわずかな程度の強磁性を備えた筐体内で弱磁性材料を使用することは好都合であることがある。例えば、非鉄金属、チタニウム、アルミニウム、プラチナ、金、銀、銅、ガラス、PTFE、又はプラスチック。ステンレス鋼、一部のマルテンサイト系ステンレス鋼、又は多くのオーステナイト系ステンレス鋼の1つなどの、多くの鋼の1つも使用されてもよい。これらの材料は、低減された、低い、又はわずかな磁気応答を示し、これは、永久磁石と筐体230との間の磁気吸引の程度を低減し又は回避することがある。
【0132】
そのような材料のわずかな磁気複合物が使用されてもよい。これらは、ASTM A342/A342M - 14 (2014) Standard Test Methods for Permeability of Weakly Magnetic Materialsに従って評価された、μr=1.00001-2又は1.00001-4の範囲内の比透磁率を有する。
【0133】
図3A、3B、及び3Cは、
図2に描かれた磁気マーカ200が埋め込まれ得る方法の縦断面を概略的に描く。これらの図は、動的埋め込み工程の可能な静的状況を描く。
【0134】
図3Aは、
図2Bに描かれたのと同じ状況を描く。磁気マーカ200は、中空注射針などの埋め込みチャネル400の内孔400b内に配列される。マーカ埋め込み容量は、こうして長手方向孔範囲(描かれていない)に等しい長手方向埋め込み範囲、第1の横方向孔範囲400bに等しい第1の横方向範囲、及び第2の横方向孔範囲(描かれていない)に等しい第2の横方向範囲を有することが考えられる。
【0135】
左から右に、
図3Aは、機械的コネクタと連結した磁気要素211及び210を描く。第1の磁気要素210は埋め込みチャネルの開口(右側に描かれている)に最も近く、埋め込み中に最初に現れる。磁極、すなわち左から右に(長手方向平面に沿って配列されている)第2の磁気要素211のN極241及びS極246、並びに第1の磁気要素210のS極245及びN極240も描かれている。機械的コネクタ250は、第2の磁気要素211のS極246と第1の磁気要素210のS極245との間に延在する。換言すると、磁気マーカ200は、以下を含む。
[N 211 S]==[S 210 N]⇒(開口)
【0136】
図3Aに描かれたように、第1の磁気要素210及び第2の磁気要素211のS極は、機械的コネクタ250によってより近位に保持される。機械的コネクタ250は、こうして埋め込み前及び/又は埋め込み中に、所定の及び/又は制御された構成及び/又は配置ができるように反発磁力を超える。
【0137】
チャネル400の適切な孔400bは、磁気マーカ200の最大横方向範囲(
図3Aには描かれていない)よりわずかに大きい内径であってもよい。第2の配向角度280(
図3Aには描かれていない)は160度-200度の範囲内が好ましく、約180度が最も好ましい場合、孔400bの大きさは、2つ以上の磁気要素210、211の最大横方向範囲(又は直径)(描かれていない)を使用して主に決定されてもよい。
【0138】
埋め込まれる磁気材料の要素は、各磁気要素210、211の第1及び第2の横方向範囲(若しくは直径)、各磁気要素210、211の長さ(若しくは長手方向範囲)、磁気要素210、211の数、並びに1つ又は複数の磁気要素210、211をカプセル化する任意の筐体230の厚さなどのパラメータに依存する。
【0139】
磁気要素210、211の範囲、及びチャネル400の内孔400bの範囲は、便利な埋め込みを提供するために所定され及び/又は制御されてもよいことが、当業者には認識されよう。例えば注射針の寸法及び機械的特性は通常標準化されているので、標準内孔400bを通過するのに適した範囲を備えた磁気要素210、211を選択することがより便利であることがある。
【0140】
例えば医療装置を製造するためにステンレス鋼の配管に対する基準は、ISO9626、現在は9629:2016、2016年8月に出版された、www.iso.org/standard/60480.html.に見出される。
【0141】
例えば、
ID(Internal Diameter)=注入チャネル400の内径又は孔(mm)
OD(Outer Diameter)=外径(mm)、WT(Wall Thickness)=壁の厚さ(mm)
容量=磁気要素の寸法によって決定された磁気材料の容量(mm3)(円筒と仮定すると)=L.π.D2/4
Max.Diam(maximum diameter)=特定の針の大きさを使用して埋め込まれる最大直径。磁気要素が上記の任意の筐体230内に含まれる場合、埋め込まれる磁気要素の直径は、筐体230の壁の厚さによって低減される(例えば0.2mm)(筐体230内のMax.Diam(maximum diameter))
【0142】
磁気要素210、211の長さは、あらゆる適切な大きさであってもよい。しかし磁気材料の容量の以下の計算には長さ4.7mmが仮定されている。任意の筐体230内に含まれる場合、収容された各要素の全長は5.2mmであるはずである。
【0143】
【0144】
ID(Internal Diameter)、OD(Outer Diameter)及びWT(Wall Thickness)の値は、磁気容量が見積もられ得る方法で説明するためにまさにここに使用されている概算である。Max.Diam.(maximum diameter)は、14G針と適して見える同じ公差を使用して、これらの概算したOD(Outer Diameter)に基づいた(すなわちMax.Diam.(maximum diameter)=針ID(Internal Diameter)より0.05mm小さい)。
【0145】
筐体230内のMax.Diam.(maximum diameter)は、同じ筐体230の壁の厚さ(0.1mm)及び筐体230の長さと磁気要素の長さとの間の割合を使用して決定された。例えばチタニウムのハウジングは、この壁の厚さを備えて使用されてもよい。
【0146】
寸法1.45mmx4.7mmの単一の磁気要素210、211が、14G針を使用して筐体内に埋め込まれる場合(上列)、磁気材料の容量は約7.76mm3であるはずである。
【0147】
16G針(中列)を使用して同様の磁気材料の容量を埋め込むために、寸法1.05mmx4.7mmの少なくとも2つの磁気要素210、211を必要とするはずである。
【0148】
18G針(下列)を使用して同様の磁気材料の容量を埋め込むために、寸法0.8mmx4.7mmの少なくとも4つの磁気要素210、211を必要とするはずである。
【0149】
例えば
図3に描かれた埋め込みチャネル400が16G針の孔400bである場合、機械的コネクタ250によって連結された、第1の磁気要素210及び第2の磁気要素211を含む磁気マーカ200は、8.14mm
3の磁気材料の容量を表すことがある。
【0150】
埋め込み前及び/又は埋め込み中に、第1の長手方向平面270と第2の長手方向平面271との間に第2の配向角度280が想定される。この第2の配向角度280は、埋め込みを仮定された配向角度であり、この場合は、より小さい直径の針を使用できるように、約180度である。
【0151】
好ましくは、機械的コネクタ250は、塑性変形を受けることなく、針孔400b内に掛る機械的力に耐えるように構成されて配置される。
【0152】
機械的コネクタ250は、孔400bから磁気マーカ200を除去した後に、「埋め込み前」と同様又は同一の形状(構成及び配置)に復帰する(スプリングバックする)ようにも構成されて配置されてもよい。
【0153】
「埋め込み前」及び「埋め込み後」が同様又は同一であるように、機械的コネクタ250を構成して配置することが、特に好都合である。この場合、磁気マーカ200は、埋め込みチャネルの孔400bを通過するために、埋め込み中に一時的に開かれる(又は拡張される)。
【0154】
図3Bは、埋め込み中に開口又は埋め込みチャネル400からの第1の磁気要素210及び機械的コネクタ250の出現を描く。換言すると、「==[S 210 N]」が出現する。
【0155】
この場合、機械的コネクタ250は、第1の長手方向平面270と第2の長手方向平面271との間の配向角度280が、約90度になることができるように構成されて配置される。この場合、これは埋め込み配向(
図3Aに描かれている)と埋め込まれた配向(
図3Cに描かれている)との間の中間配向角度である。
【0156】
描かれたように、第1の磁気要素210及び第2の磁気要素211のS極も、機械的コネクタ250によってより近位に保持される。機械的コネクタ250は、こうして埋め込み後に所定の及び/又は制御された構成及び/又は配置ができるように反発磁力を超える。
【0157】
図3Cは、埋め込みの完了を描く。換言すると、「[N 211 S]」が出現する。
【0158】
機械的コネクタ250により、第1の長手方向平面270と第2の長手方向平面271との間の配向角度(
図3Cには描かれていない)がその埋め込まれた配向を採用し、機械力を加えることによってそれを保持することができる。この場合、第1の長手方向平面270及び第2の長手方向平面271は、実質的に平行である。これは、約0度である配向角度(
図3Cには描かれていない)と実質的に同じ配向である。埋め込まれた構成及び配置は、
図2D(i)及び2D(ii)にも描かれている。
【0159】
描かれたように、磁気要素210、211のS極245、246は、機械的コネクタ250によって極めて近位に保持され、磁気要素のN極240、241も、機械的コネクタ250によって極めて近位に保持される。機械的コネクタ250は、こうして所定の及び/又は制御された構成及び/又は配置ができるように反発磁力を超える。換言すると、埋め込まれた構成及び配置は、以下のように図式化される。
[N 210 S]=.
[N 211 S]=’
【0160】
0度に近い配向角度又は実質的に平行な長手方向平面270、271は、低減されたより大きい横方向範囲の埋め込まれた配向を提供する際に特に好都合である。しかし実際により大きい配向角度が許容可能であることがある。例えば、同じ極を有する磁気要素210の端部と磁気要素211の端部との間のより高度な分離も実際に許容可能であることがある。そのような実施形態は、比較的弱い機械力を加える機械的コネクタ250を使用することができることがあり、例えばより薄いワイヤ及び/又はリボンが使用されてもよい。
【0161】
長手方向軸に沿って向けられた比透磁率1.05及び永久磁束密度1.46Tを備えたN52M磁気材料を含む、寸法1.05mmx4.7mmの2つの磁気要素210、211を使用して、このような分離又は非ゼロの配向角度の効果を決定するためにシミュレーションを行った。シミュレーション値は、寸法1.45mmx4.7mmの単一磁気要素に対するシミュレーションの結果と比較した。結論は、2mm以下の分離、及び0-50度の配向角度が、磁場にあまり影響を与えないというものだった。
【0162】
機械的コネクタ250が、1つ又は複数の超弾性材料、疑似弾性材料、形状記憶材料、ニチノール、Fe-Mn-Si、Cu-Zn-Al及びCu-Al-Ni、又はそれらのあらゆる組み合わせを含む場合に、特に好都合であることがある。これらは、磁気要素の構成及び配置を所定し及び/又は制御するために使用されてもよい。
【0163】
これにより、埋め込み配向(例えば
図3Aにおける)を一時的に採用することができ、及び/又は埋め込まれた配向(例えば
図3Cにおける)を自動的に採用することができる。
【0164】
超弾性、疑似弾性及び形状記憶は、これらの材料を高温で所定の形状に形成でき、その後、非常に柔軟であることが可能である一方で、依然としてそれらの元の形状を保持する(すなわち塑性変形がない、又は非常に限定的である)、特定の金属合金の物理特性である。
【0165】
例えば機械的コネクタ250は、埋め込み中(
図2A及び
図3A)に孔400内に負荷された時に実質的に直線(約180度の配向角度)であり、磁気要素210、211をその超弾性特性に起因して、所定の及び/又は制御された磁気構成に拘束するために、展開された(埋め込まれた、
図3C)時に所定の形に実質的に戻るように構成されて配置されてもよい。
【0166】
ニチノールは、ニッケルとチタニウムの金属合金であり、この場合ニッケル及びチタニウムは、ほぼ等しい原子百分率で存在する。異なる合金は、ニチノール55及びニチノール60など、ニッケルの重量百分率に応じて名付けられる。これは異なる温度で形状記憶効果及び超弾性を示す。
【0167】
図2A~2Dに描かれた例では、機械的コネクタ250は、横断綿がほぼ円形の直径を持つ単一のニチノール線を含む。
【0168】
例えば0.25mmの直径及び少なくとも1.96mmの長手方向範囲(
図3Aの埋め込み配向に描かれている)が使用されてもよい。
【0169】
埋め込み前、埋め込み中及び/又は埋め込み後に、配向角度280を構成して配置するように所定され及び/又は制御されることがある機械的コネクタ250のパラメータは、以下を含む、すなわち
- 長手方向範囲。1.96mm(1.96mmは、2つの磁気要素210、211を連結するために必要な最小長手方向範囲を代表する)を超える長手方向範囲を使用することが好都合であることがある。実際に、長手方向の長さが増加すると、例えば約3mmは、所望の配向に達成する際に柔軟性を増すことができることがあり、場合によっては、塑性変形の危険性を低減することがある、
- 横断面。実質的に円形の横断面ワイヤを備えて
図2A~2Dに描かれているが、機械的コネクタ250は、円形、三角形、長方形、正方形、多角形、楕円形、長円形断面又はそれらのあらゆる組み合わせを有してもよい。横断面も、その長手方向範囲に沿って異なる点で変化してもよい、
- 使用された材料。使用された材料も、その長手方向及び/又は横方向範囲に沿って異なる点で変化してもよい、
- 第1及び第2の横方向範囲。横方向範囲も、その長手方向範囲に沿って異なる点で変化してもよい、
- 1つ又は複数の窪み、凹部、溝、突起、リッジ、切断、先細、又は類似物を長手方向範囲に沿って1つ若しくは複数の位置に含むこと。
- 1つ又は複数のボイド、空洞、穴、チャネル、又は類似物を横方向範囲に沿って1つ若しくは複数の位置に含むこと。機械的コネクタ250は、任意選択で実質的に中空であってもよい。そのような空洞は、1つ若しくは複数の同様又は異なる材料によって少なくとも一部が充填されてもよい。
【0170】
追加として又は別法として、機械的コネクタ250は、1つ又は複数のコネクタ要素を含んでもよい。例えば同一、同様又は異なる特性を持つ2つのワイヤを使用することも、埋め込み前、埋め込み中及び/又は埋め込み後に配向角度280を構成して配置するために使用されてもよい。
【0171】
追加として又は別法として、機械的コネクタ250は、互いにより接近した、若しくは取り付けられた1つ又は複数のコネクタ要素を含んでもよい。
【0172】
図2Eは、埋め込み型磁気マーカの修正された第1の実施形態200Eの例を描く。これは、以下を除いて、
図2A~2Dに描かれた磁気マーカ200と同じである、すなわち
-
図2Aにおけるように、縦断面は磁気マーカを通って描かれている。この場合、修正された機械的コネクタ250Eを含む修正されたマーカ200Eを通る、
- 修正されたの第1の実施形態200Eは、同一、同様又は異なる長手方向範囲を有してもよい。追加として又は別法として、これは、同一、同様若しくは異なる第1又は第2の横方向範囲を有してもよい、
- 破線X-Xが、第2の磁気要素211への修正された機械的コネクタ250Eの取付点に示されている。この線X-Xを通る横断面も描かれている、
- 実質的に円形の横断面を持つ1つのワイヤを含む、機械的コネクタ250の代わりに、修正された機械的コネクタ250Eは、実質的に円形及び同様の横断面を持つ複数のワイヤを含む、
- この例では、3つのコネクタ要素は、リボン型の機械的コネクタ250Eを形成するために、互いに堅固に取り付けられ、第1の横方向範囲は1つの直径にほぼ等しく、第2の横方向範囲は3つの直径にほぼ等しい。
【0173】
複数のコネクタ要素は、埋め込み前、埋め込み中及び/又は埋め込み後に配向角度(
図2Eには描かれていない)を構成して配置するために、以下の追加のパラメータ、すなわち
- 1つ又は複数のコネクタ要素に対して、上述の特性などの同一、同様又は異なる特性を有すること、
- 互いに対するコネクタ要素の近接度、
- コネクタ要素が互いに取り付けられる程度などを提供してもよいことが当業者には認識されよう。
取付も、長手方向範囲に沿って異なる位置で以下のように変化してもよい、すなわち
- 1つ又は複数の横断面が実質的に円形でない場合、互いに対して各コネクタ要素の異なる面の相対配向、
- 相対横方向の位置。例えば3つのコネクタ要素は三角形構成に配置されてもよく、4つのコネクタ要素は正方形構成に配置されてもよく、6つのコネクタ要素は長方形構成に配置されてもよい。追加として又は別法として、(横断面を見て)コネクタ要素の各行又は列は、複数の三角形構成を提供するためにほぼ半分の直径だけずれてもよい、
- 1つ又は複数の磁気要素210、211に関連したコネクタ要素の配向。例えば横断面がより小さい場合に、屈曲が容易に起こる。
【0174】
図2Fは、埋め込み型磁気マーカの修正されたの第1の実施形態200Fの更なる例を描く。これは以下を除いて、
図2Eに描かれた磁気マーカ200と同じである、すなわち
-
図2Eにおけるように、磁気マーカの概略平面図が描かれている。この場合、更に修正された機械的コネクタ250Fを含む修正されたマーカ200Fを介する、
- 修正されたの第1の実施形態200Fは、同一、同様又は異なる長手方向範囲を有してもよい。追加として又は別法として、これは同一、同様又は異なる第1若しくは第2の横方向範囲を有してもよい、
- 破線Y-Yが、第2の磁気要素211への更に修正された機械的コネクタ250FEの取付点に示されている。この線Y-Yを通る横断面も描かれている、
- 3つのワイヤを含む機械的コネクタ250Eの代わりに、ほぼ長方形の横断面を備えたワイヤ250Fが提供されている。
【0175】
例えば、修正された機械的コネクタ250Fは、0.25mm及び0.50mmの横断面範囲、並びに少なくとも1.96mmの長手方向範囲(
図3Aの埋め込み前及び/又は埋め込み中の配向に描かれたように)を有してもよい。別法として、0.2mmx0.4mm又は0.2mmx0.6mmの横断面範囲が好都合であることがある。別法として又は追加として、3mm以上の長手方向範囲が好都合であることがある。
【0176】
屈曲の方向は、横断面のより小さい範囲の配向を所定し及び/又は制御することによって影響を受けることがあることが当業者には明らかになろう。換言すると、屈曲は、大きい範囲(例えば0.5mmの方向)より小さい横断面(例えば0.25mmの方向)を通す方がより容易である。
【0177】
概して埋め込まれた磁気材料の容量は、それぞれが適切に構成された機械的コネクタを使用して取り付けられた、追加の磁気要素を含む磁気マーカを使用することによって増加されることがある。
【0178】
図10A、10B及び10Cは、埋め込み型磁気マーカの更なる実施形態204を描く。
図10Aは、埋め込み前及び/又は埋め込み中の磁気マーカ204の概略平面図を描く。
図10B及び10Cは、埋め込み後の磁気マーカ204の概略平面図を描く。マーカ204は、以下を除いて、
図2A、2B、2C及び2D、並びに
図3A、3B及び3Cに関連して上述されたものと同じである、すなわち
-
図10Aに描かれたように、埋め込み前及び/又は埋め込み中に、磁気マーカ204は、長手方向範囲204a、第1の横方向範囲204b及び第2の横方向範囲(描かれていない)を備えたマーカ容量を有する。これらの範囲204a、204bは、
図2Aに描かれたそれぞれの範囲200a、200bに比べて同一、同様又は異なってもよい、
-
図10Bに描かれたように、埋め込み後に、磁気マーカ204は、埋め込まれた長手方向範囲204d、第1の横方向範囲204e及び第2の横方向範囲(描かれていない)を備えた埋め込まれたマーカ容量を有する。これらの範囲204d、204eは、
図2Cに描かれたそれぞれの範囲200d、200eに比べて同一、同様又は異なってもよい。
-
図10Cに描かれたように、埋め込み後に、磁気マーカ204は、埋め込まれた長手方向範囲204d、第1の横方向範囲204e及び第2の横方向範囲(描かれていない)を備えた、埋め込まれたマーカ容量を有する。これらの範囲204d、204eは、
図2Dに描かれたそれぞれの範囲200d、200eに比べて同一、同様又は異なってもよい。
- 各磁気要素210、211に対して、N極240、241及びS極245、246は、
図10Aに描かれたように、ほぼ第1の横方向平面(描かれていないが、長手方向平面270、271にほぼ垂直である)に沿って配列される、
- 機械的コネクタ250は、以下の間、すなわち
- 第2の磁気要素211のN極241とS極246との間の位置、及び
- 第1の磁気要素210のS極245とN極240との間の位置に延在する。
【0179】
換言すると、磁気マーカ204は、以下を含む。
[ N ] [ S ]
|211|====|210|
[ S ] [ N ]
【0180】
図10Aに描かれたように、第1の磁気要素210のS極245及び第2の磁気要素211のN極241は、機械的コネクタ250によってより近位に保持される。追加として、第2の磁気要素211のS極246及び第1の磁気要素210のN極240は、機械的コネクタ250によってより近位に保持される。機械的コネクタ250は、こうして埋め込み前及び/又は埋め込み中に、所定の及び/又は制御された構成及び/又は配置ができるために吸引磁力を超える。
【0181】
磁気マーカ204は、以下を除いて、
図2A、2B、2C及び2D、並びに
図3A、3B及び3Cに関連して上述された実施形態に類似した方法で埋め込まれてもよい、すなわち
-
図10B及び10Cに描かれたように、埋め込み後に、第2の磁気要素211のN極241は、機械的コネクタ250によって第1の磁気要素210のS極245により近位に保持される。
図10Bでは、第1の長手方向平面270及び第2の長手方向平面271は、0度-50度の配向角度280で交差する。配向角度280がより小さいことにより、磁気要素210、211がより小型の構成になることがある。0度に近い角度280は、
図10Cに描かれたように、平行な長手方向平面270、271に実質的に等しいと考えてもよい。
【0182】
機械的コネクタ250は、こうして吸引磁力により、磁気要素の反対の極がより接近される(
図10Bにおけるように)、極めて接近される、又は接触さえされる(
図10Cに描かれたように)、所定の及び/又は制御された構成及び/又は配置を可能にするように構成されて配置される。
【0183】
換言すると、埋め込まれた構成及び配置は以下のように図式化される。
[ N ]
|210|
[ S ]==.
[ N ]==’
|211|
[ S ]
【0184】
例えば磁気要素210、211が同様又は同一であり、埋め込み後の配向角度280が
図10Aに描かれたように約180度であり、第2の横方向範囲に沿った配向に大きな差がないと仮定すると、
- 長手方向埋め込み範囲204a=約(2x磁気要素の長手方向範囲)+機械的コネクタの長手方向範囲であり、横方向埋め込み範囲204b=約(1x最大磁気要素の横方向範囲)である。
【0185】
埋め込み後に、
図10Cに描かれた構成及び配置が小型であり、又は配向角度280(
図10B)が約0度であると仮定し、第2の横方向範囲(描かれていない)に沿った配向に大きな差がないと仮定すると、
- 長手方向に埋め込まれた範囲204d=約(1x磁気要素の長手方向範囲)+(0.5x機械的コネクタの長手方向範囲)であり、横方向に埋め込まれた範囲204e=約(2x最大磁気要素の横方向範囲)である。
【0186】
これは、
- 約(1x最大磁気要素の長手方向範囲)の横方向に埋め込まれた範囲204eの大きい増加、及び約(1x磁気要素の長手方向範囲)+(0.5x機械的コネクタの長手方向範囲)の長手方向に埋め込まれた範囲204dの大きい低減を表す。
【0187】
図8A、8B、8C及び8Dは、埋め込み型磁気マーカの更なる実施形態203、206を描く。
図8Aは、埋め込み前及び/又は埋め込み中の磁気マーカ203の概略平面図を描く。
図8B及び8Cは、埋め込み後の磁気マーカ203の概略平面図を描く。
図8Dは、埋め込み後の磁気マーカ206の概略平面図を描く。
【0188】
マーカ203は、以下を除いて、
図2A、2B、2C及び2D、並びに
図3A、3B及び3Cに関連して上述されたものと同じである、すなわち
-
図8Aに描かれたように、埋め込み前及び/又は埋め込み中に、磁気マーカ203は、長手方向範囲203a、第1の横方向範囲203b及び第2の横方向範囲(描かれていない)を備えたマーカ容量を有する。これらの範囲203a、203bは、
図2Aに描かれたそれぞれの範囲200a、200bに比べて同一、同様又は異なってもよい、
-
図8B及び8Cに描かれたように、埋め込み後に、磁気マーカ203は、埋め込まれた長手方向範囲203d、第1の横方向範囲203e及び第2の横方向範囲203fを備えた埋め込まれたマーカ容量を有する。これらの範囲203d、203e、203fは、
図2D(i)及び(ii)に描かれたそれぞれの範囲200d、200e、200fに比べて同一、同様又は異なってもよい、
- 機械的マーカ203は、第1の磁気要素210に機械的コネクタ250の反対側の端部において取り付けられた、1つ若しくは複数の組織アンカ260、261として構成されて配置された、1つ又は複数の機械的アンカ260、261を更に含む、
- 範囲200a、200b及び第2の横方向範囲(描かれていない)も、1つ又は複数の機械的アンカ260、261の形状、並びに1つ又は複数の機械的アンカ(###)260、261と磁気マーカ203との間の配向によって決定されてもよい。
【0189】
磁気マーカ203は以下を含む。
###[210]==[211]
【0190】
図2A、2B、2C及び2D、並びに
図3A、3B及び3Cに関連して上述されたものと同じ方法で、機械的コネクタ250は、
- 展開した時に第1の配向(描かれていない)を保持し、埋め込み中に第2の配向(描かれていない)をとり、
- 任意選択で埋め込み前に更なる配向(描かれていない)をとるように構成されて配置されてもよい。
【0191】
磁気マーカ203は、以下のように更なる構成及び配置ができる、すなわち各機械的アンカ260、261は、人又は動物の組織内に配列された時に、1つ又は複数の磁気要素210、211の位置の変化に抵抗するように構成されて配置されてもよい。換言すると、展開後及び/又は埋め込み後に、各機械的アンカ260、261は、1つ若しくは複数の磁気要素210、211の位置の変化に大きく抵抗するように構成されて配置された、磁気マーカ203に対する第1のアンカ形状及び/又は第1のアンカ配向を有する。任意選択で、各組織アンカ260、261は、1つ若しくは複数の長手方向平面及び/又は1つ若しくは複数の横方向平面に配置されてもよい。
【0192】
概して、組織アンカは、組織締結具又は組織固定具とも呼ばれ、磁気要素及び/又は磁気マーカの動きに抵抗するように構成されて配置され、例えばこれは、埋め込み時に磁気マーカの固定を支援し、及び/又は埋め込み後に磁気マーカの移動に抵抗するために使用されてもよい。アンカは、要素の3D形状、要素の寸法、磁気マーカへの配向、鋭い点の存在、フック若しくは返しの存在、表面の輪郭、表面粗さ、突起、窪み、凹部、穴、又は空洞などの物理的パラメータに起因して、ある程度の移動抵抗を提供するあらゆる要素に対する総称として使用される。場合によって、抵抗は、埋め込み後に直接提供され、若しくは組織成長の向上又はそれらのあらゆる組み合わせに起因して増加する。機械的アンカの追加例は
図13A~13Iに描かれており、以下に記載される。
【0193】
追加として又は別法として、
- 近位の磁気マーカの間、
- 近位の磁気要素の間、
- 磁気マーカとあらゆる埋め込みチャネルとの間、
- 磁気マーカと埋め込み前、埋め込み中若しくは埋め込み後に使用するあらゆる手術器具との間、
- 又はそれらのあらゆる組み合わせの磁気吸引及び/反発に起因する動き及び/又は移動に抵抗することが好都合であることがある。
【0194】
追加として又は別法として、1つ又は複数の機械的アンカ260、261は、
- 第2の磁気要素211に機械的コネクタ250と反対の端部で、
- 機械的コネクタ250に、
- 第2の磁気要素211に機械的コネクタ250を備えた端部で、
- 第1の磁気要素210に機械的コネクタ250を備えた端部で、
及びそれらのあらゆる組み合わせに取り付けられてもよい。
【0195】
図8Dは、埋め込み後に、埋め込まれた長手方向範囲206dを備えた機械的コネクタ250と反対の端部で、第1の磁気要素210に取り付けられた1つの組織アンカ260を備えた修正された埋め込み型磁気マーカ206を描く。これは、最大横方向範囲が組織アンカ260、261によって決定される場合、
図8B及び8Cの第1の横方向範囲203eと比べて、埋め込み後に低減した第1の横方向範囲206eを有してもよい。あらゆる他の態様において、
図8Dに描かれた修正された埋め込み型磁気マーカ206は、
図8A~8Cに描かれた埋め込み型マーカ203と同じである。
【0196】
1つ又は複数の組織アンカ260、261は、機械的コネクタ250と同様の製造技法及び取付技法を使用して構成されて配置される。具体的には、組織アンカ260、261は、1つ又は複数の金属及び/又はプラスチックなどの、固定力を加えるためのあらゆる適切な材料を含んでもよい。組織アンカ260、261は、鈍くても又は尖っていてもよい。
【0197】
機械的コネクタ250と同様に、1つ又は複数の組織アンカ260、261は、超弾性材料、疑似弾性材料、形状記憶材料、チタニウム、ステンレス鋼、手術用ステンレス鋼、コバルト・クロム、ニッケル・チタニウム合金(ニチノール)、プラチナ、タングステン、銀、金、タンタル、イリジウム、若しくはそれらの合金、又はそれらのあらゆる組み合わせの1つ又は複数を含んでもよい。
【0198】
組織アンカ260、261は、溶接、レーザ溶接、接着及び/又は糊付けなどのあらゆる適切な手段を使用して、磁気要素210、211に取り付けられてもよい。取付は、磁気要素210、211の端部及び/又は側面の1つに沿ったような、任意の好適な位置であってもよい。
【0199】
追加として又は別法として、1つ又は複数の組織アンカ260、261は、1つ又は複数の機械的コネクタ250と高度に一体化されてもよい。
【0200】
筐体230が1つ又は複数の磁気要素210、211を閉囲するために使用される場合、組織アンカ260、261は、筐体230上の1つ若しくは複数の適切な位置、及び/又は永久磁石220上の1つ若しくは複数の適切な位置に取り付けられてもよい。
【0201】
組織アンカ260、261は、所定のアンカ形状を提供するために予め形成されてもよく、埋め込み後に折り曲げられてもよく、埋め込み後に折り曲げるように構成されてもよく、又はそれらのいくつかの組み合わせであってもよい。
【0202】
例えば組織アンカ260、261がバネ鋼を含む場合、それは
図8B、8C又は8Dに描かれた埋め込まれた形状及び/又は配向を保持するように構成されて配置されてもよい。組織アンカ260、261は、
図8Aに描かれたように、埋め込み前及び/又は埋め込み中に実質的に平坦に広げた形状及び/又は配向を採用できるように更に構成されて配置されてもよく、それによって磁気マーカ203、206は埋め込みチャネル400の孔400bの中に挿入されてもよい。
【0203】
別法として、組織アンカ260、261は、
図8Aに描かれた実質的に平坦に広げた形状を保持するように構成されて配置されてもよい。埋め込み後に、エネルギーの力又は適切な送達は、
図8B、8C又は8Dに描かれた埋め込まれた形状及び/又は配向を採用するように加えられてもよい。
【0204】
図9A、9B、及び9Cは、
図8に描かれた磁気マーカ203が埋め込まれ得る方法を縦断面に概略的に描く。
図8Dに描かれた磁気マーカ206の埋め込みは、類似方法で埋め込まれてもよい。これらの図は、動的埋め込み工程の可能な静的状況を描く。
【0205】
図9Aに描かれたように、磁気マーカ203は、中空注射針などの埋め込みチャネル400の内孔400b内に配列される。マーカ埋め込み容量は、こうして長手方向孔範囲(描かれていない)に等しい長手方向埋め込み範囲、第1の横方向孔範囲400bに等しい第1の横方向範囲、及び第2の横方向孔範囲(描かれていない)に等しい第2の横方向範囲を有すると考えられる。
【0206】
左から右に、
図9Aは、第1の機械的アンカ260(###)及び第2の機械的アンカ261(###)、第1の磁気要素210、機械的コネクタ250並びに第2の磁気要素211を描く。第2の磁気要素211は、埋め込みチャネルの開口(右側に描かれている)に最も近く、埋め込み中に最初に現れる。機械的アンカ260、261は、実質的に平坦に長手方向に延在する(実質的に後退する)。
【0207】
換言すると、磁気マーカ200は以下を含む。
###[210]==[211]⇒(開口)
【0208】
チャネル400の適切な孔は、磁気マーカ203の最大横方向範囲(
図9には描かれていない)よりわずかに大きい内径であってもよい。但し、
- 第2の配向角度(
図9には描かれていない)は160度-200度の範囲内が好ましく、約180度が最も好ましい場合、及び
- 埋め込み中に、組織アンカ260、261の横方向範囲が、磁気要素210、211の最大横方向範囲以下である場合、
孔400bの大きさは、2つ以上の磁気要素210、211の最大横方向範囲(又は直径)(描かれていない)を使用して主に決定されてもよい。
【0209】
図9Bは、埋め込み中の埋め込みチャネル400の開口からの第1の磁気要素、機械的コネクタ250及び第2の磁気要素の出現を描く。換言すると、
[211]=.
[210]=’
が出現する。
【0210】
この場合、機械的コネクタ250は、第1の長手方向平面270及び第2の長手方向平面271がほぼ平行になることができるように構成されて配置される。これは、約0度である第1の長手方向平面270と第2の長手方向平面271との間の配向角度に等しい。この場合、これは磁気要素210、211の埋め込まれた配向(
図8Bに描かれたように)である。しかし機械的アンカ260、261はまだ展開されていない。
【0211】
図9Cは、埋め込みの完了を描き、この場合、組織アンカ260、261は展開されている。換言すると、
# [211]=.
#[210]=’
#
が出現して展開される。
【0212】
埋め込みチャネル400の開口から出現した後、機械的アンカ260、261は、
図8Bに描かれたように、磁気マーカ203に対するそれらの第1のアンカ形状及び/又は第1のアンカ配向を採用することができる。この例では、第1のアンカ形状はほぼ半円形である。またこの例では、第1のアンカ配向は、第1の磁気要素210及び第2の磁気要素211を通って横方向平面に配列される(横方向に広がる)。またこの例では、最大の横方向に埋め込まれた範囲203eは、第1の機械的アンカ260の外縁と第2の機械的アンカ261の外縁との間の横方向平面に沿った垂直距離によって決定される。
【0213】
例えば磁気要素210、211が同様又は同一であり、埋め込み中の配向角度280が、
図8A及び
図9Aに描かれたように約180度であり、機械的アンカ260、261が平坦に広がり、第2の横方向範囲に沿った配向に大きな差がないと仮定すると、
- 長手方向埋め込み範囲203a=約機械的アンカの長手方向範囲+(2x磁気要素の長手方向範囲)+機械的コネクタの長手方向範囲であり、横方向埋め込み範囲203b=約(1x最大磁気要素の横方向範囲)である。
【0214】
埋め込み後に、
図8B及び
図8Cに描かれた磁気要素の構成及び機械的アンカの配置が小型であると仮定し、第2の横方向範囲(
図8Cに描かれているように)に沿った配向に大きな差がないと仮定すると、
- 長手方向に埋め込まれた範囲203d=約(1x磁気要素の長手方向範囲)+(0.5x機械的コネクタの長手方向範囲)+(0.5x機械的アンカの長手方向範囲)であり、横方向に埋め込まれた範囲203e=約(2x0.5x機械的アンカの長手方向範囲)である。
【0215】
これは、
- 約(1x機械的アンカの長手方向範囲)-(1x最大磁気要素の横方向範囲)の横方向に埋め込まれた範囲203eの大きい増加、及び
- 約(0.5x機械的アンカの長手方向範囲)+(1x磁気要素の長手方向範囲)+(0.5x機械的コネクタの長手方向範囲)の長手方向に埋め込まれた範囲203dの大きい低減を表す。
【0216】
1つ又は複数の組織アンカ260、261が1つ又は複数の(超弾性材料、疑似弾性材料、形状記憶材料、ニチノール、Fe-Mn-Si、Cu-Zn-Al及びCu-Al-Ni)又はそれらのあらゆる組み合わせを含む場合に特に好都合であることがある。これは、埋め込み(後退された)配向(例えば
図9Aにおける)を一時的に採用することができ、及び/又は埋め込まれた(展開された)配向(例えば
図9Cにおける)を自動的に採用することができることがある。
【0217】
任意選択で、各機械的アンカ260、261は、
- 埋め込み中に磁気マーカ203(描かれていない)に対する第2のアンカ形状及び/又は第2のアンカ配向をとり、及び/又は
- 埋め込み前に磁気マーカ203に対する更なるアンカ形状及び/又は更なるアンカ配向をとるように構成されて配置されもよい。追加として又は別法として、これは、第2のアンカ形状及び/又は第2のアンカ配向の全体又は一部であってもよい、及び/又は
- 埋め込み中に孔400bの内面に対して力を加えるように構成されて配置されてもよく、それによって埋め込み中に磁気マーカ203、206の動きに対する抵抗が大きく増加する。これは、埋め込み中に埋め込み型磁気マーカ203、206の不要な展開を防ぐのに好都合であることがある。例えば埋め込み中に1つ又は複数の機械的アンカ260、261が横方向に広がるように構成して配置することによる。
【0218】
磁気マーカ203内に含まれた各機械的アンカ260、261は、同一、同様若しくは異なるアンカ形状及び/又はアンカ配向を提供するように構成されて配置されてもよい。各機械的アンカ260、261は、同じ又は異なる長手方向平面に沿って配向されてもよい。各機械的アンカ260、261は、同じ又は異なる横方向平面に沿って配向されてもよい。
【0219】
図13A~13Iは、埋め込み型磁気マーカ207A~Iの更なる実施形態のいくつかの概略平面図を描き、機械的アンカ262A~Iの1つ又は複数の更なる例は、1つ又は複数の組織アンカ262A~Iとして構成されて配置される。長方形として描かれているが、各磁気マーカ207A~Iは、1つ又は複数の磁気要素及び1つ又は複数の機械的コネクタを含んでもよく、機械的アンカ262A~Iは、あらゆる要素、コネクタ若しくは筐体にあらゆる位置若しくは配向で、又はそれらのあらゆる組み合わせで堅固に取り付けられてもよい。描かれた各機械的アンカ262A~I及びそれらのあらゆる部品は、個別に又は組み合わせて利用されてもよい。
【0220】
機械的アンカは、以下を除いて、
図8A~8Dに関連して上述されたアンカと同じである。
【0221】
図13Aは、磁気マーカ207A上の1つ若しくは複数の位置に配列された1つ又は複数の毛262Aを含む、磁気マーカ207Aを描く。これらの毛262Aは、磁気マーカ207Aの一部の上に規則的又は不規則的に離間されてもよい。任意選択で、複数の毛は、
図13Aに示されたように一緒に房になってもよい。これに限定されないが、フラクタル状繊維形状を有する毛を含む、あらゆる型の毛262Aが使用されてもよい。毛(複数可)262Aの長さ、剛性、及び分布は、所望の範囲の固着を提供するように所定され及び/又は制御されてもよい。
【0222】
図13Bは、1つ又は複数の拡大可能な機械的アンカ262Bを含む、磁気マーカ207Bを描く。少なくとも一部の実施形態では、磁気マーカ207Bは、適切な孔(又は内径)を有する埋め込みチャネル(描かれていない)を使用して埋め込まれてもよい。埋め込み前及び/又は埋め込み中に、磁気マーカ207Bは、機械的アンカ262Bを包囲する埋め込みチャネルの中に挿入される。埋め込み中に、機械的アンカ262Bは、磁気マーカ207Bに向かって横方向に窪み、円形の横断面の場合、機械的アンカ262Bは半径方向に窪んでもよい。埋め込みチャネルが取り除かれると、機械的アンカ262Bは、近くの組織の中に拡大する。少なくとも一実施形態では、機械的アンカ262Bは、埋め込みチャネルが取り除かれると、機械的アンカ262Bの拡大をもたらすバネ状特性を有する。2つ以上の機械的アンカ262Bが提供されると、2つ以上の機械的アンカ262Bは、磁気マーカ207Bの本体の周りに規則的又は不規則的なパターンで分布されてもよい。
【0223】
図13Cは、磁気マーカ207C上の1つ若しくは複数の位置から延在する、1つ又は複数の機械的返し262Cを含む、磁気マーカ207Cを描く。機械的返し262Cは、高度の固着を提供するために包囲する組織の中につるされてもよい。一部の実施形態では、機械的返し262Cの端部は、1つ又は複数の比較的堅固な材料を含んでもよく、機械的返し262Cの残余部は、1つ又は複数の可撓性材料を含んでもよい。これにより、機械的返し262Bが、埋め込みチャネル(描かれていない)の中に挿入するために、磁気マーカ207Cに向かって横方向に窪むことができることがあり、円形の横断面の場合、機械的返し262Bは半径方向に窪むことがある。
【0224】
図13Dは、実質的に90度未満の角度で磁気マーカ207Dから延在する、1つ又は複数の機械的タイン262Dを含む、磁気マーカ207Dを描く。これに限定されないが、磁気マーカ207Dの周りに1つ若しくは複数のリング状配置を含む、あらゆる規則的又は不規則適なパターンで分布された、1つ又は複数の機械的タイン262Dが提供されてもよい。
【0225】
図13Eは、磁気マーカ207Eの長手方向端部に堅固に取り付けられた1つ又は複数の機械的ピン262Eを含む、磁気マーカ207Eを描く。機械的ピン262Eは、(描かれているような)螺旋、渦巻き、コルク栓抜き又は類似のもののようなあらゆる適切な形状を有してもよい。一実施形態では、機械的ピン262Eは、機械的ピン262Eを組織の中にねじ込むために、埋め込み中又は埋め込み後に長手方向軸を中心に回転可能に構成されて配置されてもよい。
【0226】
図13Fは、機械的先端262Fの1つ若しくは複数の部分の間、又は機械的先端262Fと磁気マーカ207F本体との間で組織のある程度の組織の成長が可能な、磁気マーカ207Fの長手方向端部で形状された機械的先端262Fを含む、磁気マーカ207Fを描く。好ましくは、形状された機械的先端262Fは、埋め込みチャネル(描かれていない)の孔に押し付けられて通るように十分に柔軟であるが、組織の成長後に高度に固着させるように十分に堅固でもある材料を含む。
【0227】
図13Gは、磁気マーカ207G上の1つ若しくは複数の位置から延在する、1つ又は複数の機械的フック(若しくは返し)262Gを含む、磁気マーカ207Gを描く。機械的フック262Gは、高度に固着させるために包囲する組織の中につるされてもよい。一部の実施形態では、機械的フック262Gの端部は、1つ又は複数の比較的堅固な材料を含んでもよく、機械的フック262Gの残余部は、1つ又は複数の可撓性材料を含んでもよい。これにより、機械的返し262Gを埋め込みチャネル(描かれていない)の中に挿入するために磁気マーカ207Gに向かって横方向に窪ませることができることがあり、円形の横断面の場合、機械的返し262Gは半径方向に窪んでもよい。
【0228】
図13Hは、磁気マーカ207Hの長手方向端部で堅固に取り付けられた、1つ又は複数の機械的バネ262Hを含む、磁気マーカ207Hを描く。機械的バネ262Hは、(描かれているような)螺旋、渦巻き、コルク栓抜き、蛇紋石又は類似のもののようなあらゆる適切な形状を有してもよい。一実施形態では、機械的バネ262Hは、機械的ピン262Hを組織の中にねじ込むために、埋め込み中又は埋め込み後に長手方向軸を中心に回転可能に構成されて配置されてもよい。
【0229】
図13Iは、1つ若しくは複数の機械的ループ262I内である程度の組織の成長が可能な、磁気マーカ207Iの1つ又は複数の長手方向端部に1つ又は複数の機械的ループ262Iを含む、磁気マーカ207Iを描く。好ましくは、形状された機械的ループ262Iは、埋め込みチャネル(描かれていない)の孔に押し付けられて通るように十分に柔軟であるが、組織の成長後に高度に固着させるように十分に堅固でもある材料を含む。
【0230】
図4A、4B及び4Cは、埋め込み型磁気マーカの更なる実施形態201を描く。
図4Aは、埋め込み前及び/又は埋め込み中の磁気マーカ201の概略平面図を描く。
図4B及び4Cは、埋め込み後の磁気マーカ201の概略平面図を描く。マーカ201は、以下を除いて、
図2A、2B、2C及び2Dに関連して上述されたものと同じである、すなわち
-
図4Aに描かれたように、埋め込み前及び/又は埋め込み中に、磁気マーカ201は、長手方向範囲201a、第1の横方向範囲201b及び第2の横方向範囲(描かれていない)を備えたマーカ容量を有する。これらの範囲201a、201bは、
図2Aに描かれたそれぞれの範囲200a、200bに比べて同一、同様又は異なってもよい、
-
図4Bに描かれたように、埋め込み後に、磁気マーカ201は、埋め込まれた長手方向範囲201d、第1の横方向範囲201e及び第2の横方向範囲(描かれていない)を備えた埋め込まれたマーカ容量を有する。これらの範囲201d、201eは、
図2C(i)に描かれたそれぞれの範囲200d、200eに比べて同一、同様又は異なってもよい、
-
図4Cに描かれたように、埋め込み後に、磁気マーカ201は、埋め込まれた長手方向範囲(描かれていない)、第1の横方向範囲201e及び第2の横方向範囲201fを備えた埋め込まれたマーカ容量を有する。これらの範囲201e、201fは、
図2C(ii)に描かれたそれぞれの範囲200e、200fに比べて同一、同様又は異なってもよい、
- 追加として、磁気マーカ201は、更なる中心長手方向平面272に沿って配列され、更なるN極及び更なるS極を備えた永久磁石を含む、更なる磁気要素212と、
- 更なる磁気要素212と第2の磁気要素211との間に延在する更なる機械的コネクタ251であって、更なる機械的コネクタ251は、
- 展開された(人又は動物の組織内に配列された)時に、更なる長手方向平面と第2の長手方向平面271との間の更なる第1の配向(描かれていない)を弾性的に保持し、
- 埋め込み中に、更なる長手方向平面と第2の長手方向平面271との間に更なる第2の配向(描かれていない)をとるように構成されて配置される、機械的コネクタ251とを含む、
- 範囲201a、201b及び第2の横方向範囲(描かれていない)は、更なる磁気要素212、更なる磁気コネクタ251、並びに更なる磁気要素212と第2の磁気要素211との間の配向によって決定もされてもよい。
【0231】
磁気マーカ201は以下を含む。
[210]==[211]==[212]
【0232】
概して更なる磁気コネクタ251は、第1の機械的コネクタ250と実質的に同じ、第1の機械的コネクタ250と同様、又は第1の機械的コネクタ250と実質的に異なるように構成されて配置されてもよい。
【0233】
概して3つ以上の磁気要素210、211、212を含む磁気マーカの実施形態では、機械的コネクタ250、251は、マーカの埋め込まれた長手方向範囲を低減するために、2つの外部磁気要素210、212を中心磁気要素211に向かって折り畳むことができるように構成されてもよい。
【0234】
この実施形態201では、埋め込み後(
図4B及び4Cに描かれたように)の最大横方向範囲201efは、積載された配置で第1の磁気要素210及び第2の磁気要素211の両方に対して更なる磁気要素212を配列するために、更なる機械的コネクタ251を構成することによって低減される。
図4Cに描かれたように、長手方向平面に沿って端部から見た時に、磁気要素210、211、212は、互いに関連して三角形の配向に配置されているように見える。
【0235】
最大横方向範囲201efにおける更なる低減は、三角形、四角形又は多角形などの横断面が相互に係止する磁気要素を使用することによって可能であることがある。
【0236】
加えて、描かれたように、磁気要素210、211、212を含む長手方向平面は、実質的に平行であってもよく、上記のように、これは必須ではないが、実質的に平行又は小さい配向角度が好ましい。
【0237】
図5A、5B、5C、5D及び5Eは、
図4に描かれた磁気マーカ201が埋め込まれ得る方法を概略的に描く。
【0238】
図5Aは、埋め込みチャネル400の内孔400b内に配列されたマーカ201を通る縦断面を描く。マーカ埋め込み容量は、こうして長手方向孔範囲(描かれていない)に等しい長手方向埋め込み範囲、第1の横方向孔範囲400bに等しい第1の横方向範囲、及び第2の横方向孔範囲(描かれていない)に等しい第2の横方向範囲を有すると考えられる。
【0239】
左から右に、
図5Aは、第1の磁気要素210、第1の機械的コネクタ250、第2の磁気要素211、更なる機械的コネクタ251、及び更なる磁気要素212を描く。更なる磁気要素212は、埋め込みチャネルの開口(右側に描かれている)に最も近く、埋め込み中に最初に現れる。
【0240】
磁極、すなわち左から右に(長手方向平面に沿って配列されている)第1の磁気要素210のN極及びS極、第2の磁気要素211のS極及びN極、並びに更なる磁気要素212のN極及びS極も描かれている。更なる機械的コネクタ251は、第2の磁気要素211のN極と更なる磁気要素212のN極との間に延在する。第1の機械的コネクタ250は、第2の磁気要素211のS極と第1の磁気要素210のS極との間に延在する。
【0241】
換言すると、磁気マーカ201は、以下を含む。
[N 210 S]==[S 211 N]==[N 212 S]⇒(開口)
【0242】
図5Aに描かれたように、更なる磁気要素212及び第2の磁気要素211のN極は、更なる機械的コネクタ251によってより近位に保持され、第1の磁気要素210及び第2の磁気要素211のS極は、第1の機械的コネクタ250によってより近位に保持される。
【0243】
機械的コネクタ250、251は、こうして埋め込み前及び/又は埋め込み中に、所定の及び/又は制御された構成及び/又は配置ができるために反発磁力を超える。
【0244】
チャネル400の適切な孔400bは、磁気マーカ201の最大横方向範囲(
図5Aには描かれていない)よりわずかに大きい内径であってもよい。第2の配向角度280(
図5Aには描かれていない)は160度-200度の範囲内が好ましく、約180度が最も好ましい場合、孔400bの大きさは、3つ以上の磁気要素210、211、212の最大横方向範囲(又は直径)(描かれていない)を使用して主に決定されてもよい。
【0245】
図5Bは、埋め込み中に埋め込みチャネル400の開口からの更なる磁気要素212及び更なる機械的コネクタ251の出現を描く。換言すると、「==[N 212 S]」が出現する。
【0246】
この場合、更なる機械的コネクタ251は、更なる長手方向平面272と第2の長手方向平面271との間の配向角度(描かれていない)が約90度になることができるように構成されて配置される。この場合、これは埋め込み配向(
図5Aに描かれている)と埋め込まれた配向(
図5Eに描かれている)との間の中間配向角度である。
【0247】
描かれたように、更なる磁気要素212及び第2の磁気要素211のN極も、更なる機械的コネクタ251によってより近位に保持される。更なる機械的コネクタ251は、こうして埋め込み後に、所定の及び/又は制御された構成及び/又は配置ができるために反発磁力を超える。
【0248】
図5C及び5Dは、埋め込み中の埋め込みチャネル400からの第2の磁気要素211の出現を描く。換言すると、「==[S 211 N]==」が出現する。
【0249】
この場合、機械的コネクタ250は、第1の長手方向平面270と第2の長手方向平面271との間の配向角度(描かれていない)が約90度(
図5Dに描かれている)になることができるように構成されて配置される。この場合、これは埋め込み配向(
図5Aに描かれている)と埋め込まれた配向(
図4B、4C及び
図5Eに描かれている)との間の中間配向角度である。
【0250】
描かれたように、第1の磁気要素210及び第2の磁気要素211のS極も、機械的コネクタ250によってより近位に保持される。機械的コネクタ250は、こうして埋め込み後に、所定の及び/又は制御された構成及び/又は配置ができるために反発磁力を超える。
【0251】
図5Eは、埋め込みの完了を描く。換言すると、「[N 210 S]==」が出現する。機械的コネクタ250により、第1の長手方向平面270と第2の長手方向平面271との間の配向角度がそれを埋め込まれた配向を採用し、それを保持することができる。この場合、第1の長手方向平面270及び第2の長手方向平面271は、実質的に平行である。これは、約0度である配向角度(
図5Eには描かれていない)と実質的に同じ配向である。埋め込まれた構成及び配置は、
図4B及び4Cにも描かれている。
【0252】
描かれたように、磁気要素210、211及び212(
図5Eでは見えない)のS極は、機械的コネクタ250、251によって極めて近位に保持され、磁気要素のN極も、機械的コネクタ250、251によって極めて近位に保持される。機械的コネクタ250、251は、こうして所定の及び/又は制御された構成及び/又は配置ができるために反発磁力を超える。換言すると、埋め込まれた構成及び配置は、以下のように図式化される。
.=[N 211 S]=.
‘=[N 212 S]|
[N 210 S]=’
【0253】
例えば磁気要素210、211、212が同様又は同一であり、埋め込み中の配向角度が
図4A及び5Aに描かれたように約180度であり、第2の横方向範囲に沿った配向に大きな差がないと仮定すると、
- 長手方向埋め込み範囲201a=約(3x磁気要素の長手方向範囲)+(2x機械的コネクタの長手方向範囲)であり、横方向埋め込み範囲201b=約(1x最大磁気要素の横方向範囲)である。
【0254】
埋め込み後に、
図4B、4C及び
図5Eに描かれた構成及び配置が小型であり、又は配向角度が約0度であると仮定し、第2の横方向範囲201fに沿った配向に大きな差がないと仮定すると、
- 長手方向に埋め込まれた範囲201d=約(1x磁気要素の長手方向範囲)+(2x0.5x機械的コネクタの長手方向範囲)であり、横方向に埋め込まれた範囲201ef=約(2x最大磁気要素の横方向範囲)である。
【0255】
これは、
- 約(1x最大磁気要素の横方向範囲)の横方向に埋め込まれた範囲201efの大きい増加、及び約(2x磁気要素の長手方向範囲)+(1x機械的コネクタの長手方向範囲)の長手方向に埋め込まれた範囲201dの大きい低減を表す。
【0256】
図11A、11B及び11Cは、埋め込み型磁気マーカの更なる実施形態205を描く。
図11Aは、埋め込み前及び/又は埋め込み中の磁気マーカ205の概略平面図を描く。
図11B及び11Cは、埋め込み後の磁気マーカ205の概略平面図を描く。マーカ205は、以下を除いて、
図4A、4B、及び4Cに関連して上述されたものと同じである、すなわち
-
図11Aに描かれたように、磁気マーカ205は、長手方向範囲205a、第1の横方向範囲205b及び第2の横方向範囲(描かれていない)を備えたマーカ容量を有する。これらの範囲205a、205bは、
図4Aに描かれたそれぞれの範囲201a、201bに比べて同一、同様又は異なってもよい、
-
図11Bに描かれたように、埋め込み後に、磁気マーカ205は、埋め込まれた長手方向範囲205d、第1の横方向範囲205e及び第2の横方向範囲(描かれていない)を備えた埋め込まれたマーカ容量を有する。これらの範囲205d、205eは、
図4Bに描かれたそれぞれの範囲201d、201eに比べて同一、同様又は異なってもよい、
-
図11Cに描かれたように、埋め込み後に、磁気マーカ205は、埋め込まれた長手方向範囲(描かれていない)、第1の横方向範囲205e及び第2の横方向範囲205fを備えた埋め込まれたマーカ容量を有する。これらの範囲205e、205fは、
図4Cに描かれたそれぞれの範囲201e、201fに比べて同一、同様又は異なってもよい、
- この実施形態では、第1の磁気要素1210及び更なる磁気要素1212は、比較的小さい長手方向範囲を有する。これらの長手方向範囲は、中心第2の磁気要素211の長手方向範囲より実質的に小さい(短い)。
【0257】
磁気マーカ205は以下を含む。
[1210]==[211]==[1212]
【0258】
図4に対して記載されたように、機械的コネクタ250、251は、マーカの埋め込まれた長手方向範囲205dを低減するために、2つの外部磁気要素1210、1212を中心第2の磁気要素211に向かって折り畳むことができるように構成されてもよい。しかしより短い外部磁気要素1210、1212を使用することによって、
図4のマーカ201に比べて最大横方向範囲205efの増加をより小さくすることが可能であり得る。
【0259】
更なる長手方向平面272及び第1の長手方向平面270が実質的に一致し、反対の磁極を有する更なる磁気要素1212及び第1の磁気要素1210の端部が近位に保持される場合、最大横方向範囲205efの最小の増加が提供されることがある。例えば第1の磁気要素1210及び更なる磁気要素1212の長手方向範囲は、第2の磁気要素211の長手方向範囲のほぼ半分であってもよい。
【0260】
加えて、低減された範囲の磁気要素1210、1212の反対の極に起因する吸引を使用することによって、磁気マーカ205の不正確な又は不十分な展開の危険性を低減することがある。
【0261】
図12A、12B、及び12Cは、
図11に描かれた磁気マーカ205が埋め込まれ得る方法を概略的に描く。
【0262】
図12Aは、埋め込みチャネル400の内孔400b内に配列されたマーカ205を通る縦断面を描く。マーカ埋め込み容量は、こうして長手方向孔範囲(描かれていない)に等しい長手方向埋め込み範囲、第1の横方向孔範囲400bに等しい第1の横方向範囲、及び第2の横方向孔範囲(描かれていない)に等しい第2の横方向範囲を有すると考えられる。
【0263】
左から右に、
図12Aは、より短い第1の磁気要素1210、第1の機械的コネクタ250、第2の磁気要素211、更なる機械的コネクタ251、及びより短い更なる磁気要素1212を描く。より短い更なる磁気要素1212は、埋め込みチャネルの開口(右側に描かれている)に最も近く、埋め込み中に最初に現れる。
【0264】
磁極、すなわち左から右に(長手方向平面に沿って配列されている)より短い第1の磁気要素1210のS極及びN極、第2の磁気要素211のN極及びS極、並びにより短い更なる磁気要素1212のS極及びN極も描かれている。更なる機械的コネクタ251は、第2の磁気要素211のS極とより短い更なる磁気要素1212のS極との間に延在する。第1の機械的コネクタ250は、第2の磁気要素211のN極とより短い第1の磁気要素1210のN極との間に延在する。
【0265】
換言すると、磁気マーカ205は、以下を含む。
[S 1210 N]==[N 211 S]==[S 1212 N]⇒(開口)
【0266】
図12Aに描かれたように、より短い第1の磁気要素1210及び第2の磁気要素211のN極は、第1の機械的コネクタ250によってより近位に保持され、より短い更なる磁気要素1212及び第2の磁気要素211のS極は、更なる機械的コネクタ251によってより近位に保持される。
【0267】
チャネル400の適切な孔400bは、磁気マーカ205の最大横方向範囲(
図12Aには描かれていない)よりわずかに大きい内径であってもよい。第2の配向角度(
図12Aには描かれていない)は160度-200度の範囲内が好ましく、約180度が最も好ましい場合、孔400bの大きさは、3つ以上の磁気要素1210、211、1212の最大横方向範囲(又は直径)(描かれていない)を使用して主に決定されてもよい。
【0268】
図12Bは、埋め込み中の埋め込みチャネル400の開口からの第2の磁気要素211及び更なる磁気要素1212の出現を描く。換言すると、「==[N 211 S]==[S 1212 N]」が出現する。
【0269】
この場合、更なる機械的コネクタ251は、更なる長手方向平面1272と第2の長手方向平面271との間の配向角度(描かれていない)がその埋め込まれた配向を採用できるように構成されて配置される。
【0270】
描かれたように、更なる磁気要素1212及び第2の磁気要素211のS極も、更なる機械的コネクタ251によってより近位に保持される。
【0271】
図12Cは、埋め込みの完了を描く。換言すると、「[S 1210 N]==」が出現する。
【0272】
機械的コネクタ250により、第1の長手方向平面1270と第2の長手方向平面271との間の配向角度がその埋め込まれた配向を採用し、それを保持することができる。この場合、第1の長手方向平面1270、第2の長手方向平面271、及び更なる長手方向平面1272は、実質的に平行である。これは、約0度である配向角度(
図12Cには描かれていない)と実質的に同じ配向である。埋め込まれた構成及び配置は、
図11B及び11Cにも描かれている。
【0273】
加えて、更なる長手方向平面1272及び第2の長手方向平面271は実質的に一致し、反対の極を有する更なる磁気要素1212及び第1の磁気要素1210の端部は近位に保持される。
【0274】
描かれたように、磁気要素211及び1212のS極は、更なる機械的コネクタ251によって極めて近位に保持され、磁気要素1210及び211のN極は、第1の機械的コネクタ250によって極めて近位に保持される。
【0275】
加えて、より短い更なる磁気要素1212及びより短い第1の磁気要素1210の端部は、機械的コネクタなしにN極とS極との間の吸引力によって極めて近位に保持される。
【0276】
換言すると、埋め込まれた構成及び配置は以下のように図式化される。
.=[S 1210 N][S 1212 N]=.
‘=[N 211 S]=’
【0277】
例えばより短い磁気要素1210、1212が同様又は同一であり、第2の(より長い)磁気要素211は横方向範囲と同様であり、長手方向範囲の2倍であり、埋め込み中の配向角度は(
図11A及び12Aに描かれたように)約180度であり、第2の横方向範囲に沿った配向に大きな差がないと仮定すると、
- 長手方向埋め込み範囲205a=約(1xより長い磁気要素の長手方向範囲)+(2x0.5xより短い磁気要素の長手方向範囲)+(2x機械的コネクタの長手方向範囲)であり、横方向埋め込み範囲205b=約(1x最大磁気要素の横方向範囲)である。
【0278】
埋め込み後に、
図11B、11C及び
図12Cに描かれた構成及び配置が小型であり、又は配向角度が約0度と仮定し、第2の横方向範囲205fに沿った配向に大きな差がないと仮定すると、
- 長手方向に埋め込まれた範囲205d=約(2x0.5xより短い磁気要素の長手方向範囲)+(2x0.5x機械的コネクタの長手方向範囲)であり、横方向に埋め込まれた範囲205e=約(2x最大磁気要素の横方向範囲)である。
【0279】
これは、
- 約(1x最大磁気要素の横方向範囲)の横方向に埋め込まれた範囲205eの大きい増加、及び約(1xより長い磁気要素の長手方向範囲)+(1x機械的コネクタの長手方向範囲)の長手方向に埋め込まれた範囲205dの大きい低減を表す。
【0280】
図6A、6B及び6Cは、埋め込み型磁気マーカの更なる実施形態202を描く。
図6Aは、埋め込み前及び/又は埋め込み中の磁気マーカ202の概略平面図を描く。
図6B及び6Cは、埋め込み後の磁気マーカ202の概略平面図を描く。マーカ202は、以下を除いて
図4A、4B、及び4Cに関連して上述されたものと同じである、すなわち、
図6Aに描かれたように、磁気マーカ202が、長手方向範囲202a、第1の横方向範囲202b及び第2の横方向範囲(描かれていない)を備えたマーカ容量を有する。これらの範囲202a、202bは、
図4Aに描かれたそれぞれの範囲201a、201bに比べて同一、同様又は異なってもよい、
-
図6Bに描かれたように、埋め込み後に、磁気マーカ202は、埋め込まれた長手方向範囲202d、第1の横方向範囲202e及び第2の横方向範囲(描かれていない)を備えた埋め込まれたマーカ容量を有する。これらの範囲202d、202eは、
図4Bに描かれたそれぞれの範囲201d、201eに比べて同一、同様又は異なってもよい、
-
図6Cに描かれたように、埋め込み後に、磁気マーカ202は、埋め込まれた長手方向範囲(描かれていない)、第1の横方向範囲202e及び第2の横方向範囲202fを備えた埋め込まれたマーカ容量を有する。これらの範囲202e、202fは、
図4Cに描かれたそれぞれの範囲201e、201fに比べて同一、同様又は異なってもよい、
- 磁気マーカ202は、追加の更なる長手方向平面(描かれていない)に沿って配列し、更なるN極及び更なるS極を備えた永久磁石を含む、追加の更なる磁気要素213、並びに
- 追加の更なる磁気要素213と更なる磁気要素212との間に延在する、追加の更なる機械的コネクタ252であって、追加の更なる機械的コネクタ252は、
- 展開された時に、追加の更なる長手方向平面(描かれていない)と更なる長手方向平面272との間の追加の更なる第1の配向(描かれていない)を弾性的に保持し、
- 埋め込みチャネルの間に、追加の更なる長手方向平面(描かれていない)と更なる長手方向平面272との間に追加の更なる第2の配向(描かれていない)をとるように構成されて配置される、追加の更なる機械的コネクタ252も含み、
- 範囲202a、202b及び第2の横方向範囲(描かれていない)は、追加の更なる磁気要素213の外縁、追加の更なる機械的コネクタ252及び更なる磁気要素212と追加の更なる磁気要素213との間の配向によっても決定されてもよい。
【0281】
磁気マーカ202は以下を含む。
[210]==[211]==[212]==[213]
【0282】
概して追加の更なる機械的コネクタ252は、第1の機械的コネクタ250と実質的に同じ、第1の機械的コネクタ250と同様、又は第1の機械的コネクタ250と実質的に異なるように構成されて配置されてもよい。追加として又は別法として、追加の更なる機械的コネクタ252は、更なる機械的コネクタ251と実質的に同じ、更なる機械的コネクタ251と同様、又は更なる機械的コネクタ251と実質的に異なるように構成されて配置されてもよい。
【0283】
概して4つ以上の磁気要素210、211、212、213を含む磁気マーカ実施形態では、機械的コネクタ250、251、252は、マーカの埋め込まれた長手方向範囲を低減するために、隣接した磁気要素210、211、212、213を互いに向かって折り畳むことができるように構成されてもよい。
【0284】
この実施形態202では、最大横方向範囲202efは、埋め込み後に(
図6B及び6Cに描かれたように)、
- 積載された配置の第2の磁気要素211及び更なる磁気要素212の両方に対して追加の更なる磁気要素213を配列するために追加の更なる機械的コネクタ252と、
- 更に積載された配置の反対側の第2の磁気要素211及び更なる磁気要素212の両方に対して第1の磁気要素210を配列するために第1の機械的コネクタ250とを構成することによって低減される。
【0285】
図6Cに描かれたように長手方向平面に沿って端部から見た時に、磁気要素210、211、212、213は、互いに関連して菱形の配向に配置されているように見える。
【0286】
最大横方向範囲202efにおける更なる低減は、三角形、四角形又は多角形などの横断面が相互に係止する磁気要素を使用することによって可能であることがある。
【0287】
加えて描かれたように、磁気要素210、211、212、213を含む長手方向平面は、実質的に平行であってもよく、すなわち上記のように、これは必須ではないが、実質的に平行又は小さい配向角度が好ましい。
【0288】
埋め込みは、
図4及び
図5に関連して上に説明された磁気マーカ201と同様の方法で行われてもよい。
【0289】
例えば磁気要素210、211、212、213が同様又は同一であり、埋め込み中の配向角度が
図6Aに描かれたように約180度であり、第2の横方向範囲に沿った配向に大きな差がないと仮定すると、
- 長手方向埋め込み範囲202a=約(4x磁気要素の長手方向範囲)+(3x機械的コネクタの長手方向範囲)であり、横方向埋め込み範囲202b=約(1x最大磁気要素の横方向範囲)である。
【0290】
埋め込み後に、
図6B及び
図6Cに描かれた構成及び配置が小型であり、又は配向角度が約0度であると仮定し、第2の横方向範囲202fに沿った配向に大きな差がないと仮定すると、
- 長手方向に埋め込まれた範囲202d=約(1x磁気要素の長手方向範囲)+(2x0.5x機械的コネクタの長手方向範囲)であり、横方向に埋め込まれた範囲202f=約(3x最大磁気要素の横方向範囲)である。
【0291】
これは、
- 約(2x最大磁気要素の横方向範囲)の横方向に埋め込まれた範囲202fの大きい増加、及び約(3x磁気要素の長手方向範囲)+(2x機械的コネクタの長手方向範囲)の長手方向に埋め込まれた範囲202dの大きい低減を表す。
【0292】
埋め込み型磁気マーカは、別法として以下のように要約されてもよい、すなわち
検出可能な磁場を提供するための埋め込み型磁気マーカであって、マーカ200、201、202、203、204、205、206、207は、
- 第1のN極240及び第1のS極245を備えた永久磁石220を含む第1の磁気要素210、211、212、213、1210、1212と、
- 第2のN極241及び第2のS極246を備えた永久磁石220を含む第2の磁気要素210、211、212、213、1210、1212と、
- 第1の磁気要素210と第2の磁気要素211との間に延在する機械的コネクタ250、251、252であって、機械的コネクタ250、251、252は、
- 人又は動物の組織内に配列された時に、第1の磁気要素210、211、212、213、1210、1212と、第2の磁気要素210、211、212、213、1210、1212との間の第1の配向280を弾性的に保持することであって、磁気マーカ200、201、202、203、204、205、206、207は、長手方向に埋め込まれた範囲200d、201d、202d、203d、204d、205d、206d、及び横方向に埋め込まれた範囲200ef、201ef、202ef、203ef、204e、205ef、206eを備えた埋め込まれたマーカ容量によって囲まれる、弾性的に保持し、
- 埋め込み前及び/又は埋め込み中に、第1の磁気要素210、211、212、213、1210、1212と、第2の磁気要素210、211、212、213、1210、1212との間に第2の配向280をとることであって、磁気マーカ200、201、202、203、204、205、206、207は、長手方向埋め込み範囲400a及び横方向埋め込み範囲400bを備えた埋め込み容量によって囲まれる、とるように構成されて配置され、それによって
横方向に埋め込まれた範囲200ef、201ef、202ef、203ef、204e、205ef、206eは、横方向埋め込み範囲400bより著しく大きくなり、長手方向に埋め込まれた範囲200d、201d、202d、203d、204d、205d、206dは、長手方向埋め込み範囲400aより著しく小さくなる、機械的コネクタ250、251、252とを含む。
【0293】
任意選択で、このような埋め込み型磁気マーカでは、第1及び/又は第2の永久磁気要素210、211、212、213、1210、1212は、空洞を備えた筐体230を含んでもよく、前記空洞内に永久磁石220を閉囲する。
【0294】
任意選択で、このような埋め込み型磁気マーカでは、1つ又は複数の筐体230は、前記空洞内に永久磁石(220)を実質的に密封するように構成されて配置されてもよい。
【0295】
任意選択で、このような埋め込み型磁気マーカでは、筐体230は、筐体230の外壁を形成するために一緒に取り付けられた複数の筐体部品を含んでもよく、前記空洞内で永久磁石220を包囲する。
【0296】
任意選択で、このような埋め込み型磁気マーカでは、筐体230は、長手方向に延在した中空スリーブ及び/又は2つのエンドキャップを含んでもよい。
【0297】
追加として又は別法として、機械的コネクタ250、251、252は、第1の磁気要素210及び/又は第2の磁気要素211内に含まれた永久磁石220の外面に取り付けられてもよい。
【0298】
追加として又は別法として、機械的コネクタ250、251、252は、同じ極を有する、又は反対の極を有する、第1の磁気要素210の端部と第2の磁気要素211の端部との間に延在してもよい。任意選択で、反対の極を有する第1の磁気要素210の端部及び第2の磁気要素211の端部は、所定の及び/又は制御された分離を保持されてもよい。
【0299】
追加として又は別法として、埋め込み型磁気マーカ203、204、207は、人又は動物の組織内に配列された時に、1つ若しくは複数の磁気要素の位置の変化に抵抗するように構成されて配置された、1つ又は複数の機械的アンカ260、261、262を更に含んでもよい。任意選択で、1つ又は複数の機械的アンカ260、261、262は、埋め込み中に横方向に延在するように構成されて配置されてもよい。
【0300】
追加として又は別法として、埋め込み型磁気マーカ201、202、205は、
- 更なるN極及び更なるS極を備えた永久磁石220を含む更なる磁気要素と、
- 更なる磁気要素と第2の磁気要素との間に延在する更なる機械的コネクタ251、252であって、更なる機械的コネクタ251、252は、
- 人又は動物の組織内に配列された時に、更なる磁気要素と第2の磁気要素との間の更なる第1の配向を弾性的に保持し、
- 埋め込み前及び/又は埋め込み中に、更なる磁気要素と第2の磁気要素との間に更なる第2の配向をとるように構成されて配置される、更なる機械的コネクタ251、252とを更に含んでもよい。
【0301】
任意選択で、第1の磁気要素及び更なる磁気要素は、第2の磁気要素の長手方向範囲より実質的に小さい長手方向範囲を有してもよい。
【0302】
追加として又は別法として、磁気マーカ205は、反対の極を有する更なる磁気要素1212の端部及び第1の磁気要素1210の端部が、所定の及び/又は制御されたより近位で保持されるように構成されて配置されされてもよい。
【0303】
磁気マーカを埋め込むための方法は、別法として以下のように要約されてもよい、すなわち
埋め込み型磁気マーカを埋め込むための方法であって、磁気マーカ200、201、202、203、204、205、206、207は、
- 第1のN極240及び第1のS極245を備えた永久磁石220を含む第1の磁気要素210、211、212、213、1210、1212と、
- 第2のN極241及び第2のS極246を備えた永久磁石220を含む第2の磁気要素210、211、212、213、1210、1212と、
- 第1の磁気要素210と第2の磁気要素211との間に延在する機械的コネクタ250、251、252とを含み、
方法は、
- 埋め込み後に、人又は動物の組織内に配列された時に、第1の磁気要素210、211、212、213、1210、1212と、第2の磁気要素210、211、212、213、1210、1212との間の第1の配向280を弾性的に保持することであって、磁気マーカ200、201、202、203、204、205、206、207は、長手方向に埋め込まれた範囲200d、201d、202d、203d、204d、205d、206d、及び横方向に埋め込まれた範囲200ef、201ef、202ef、203ef、204e、205ef、206eを備えた埋め込まれたマーカ容量によって囲まれる、弾性的に保持することと、
- 埋め込み前又は埋め込み中に、第1の磁気要素210、211、212、213、1210、1212と、第2の磁気要素210、211、212、213、1210、1212との間に第2の配向280をとることであって、磁気マーカ200、201、202、203、204、205、206、207は、長手方向埋め込み範囲400a及び横方向埋め込み範囲400bを備えた埋め込み容量によって囲まれる、とることとを含み、それによって、
- 横方向に埋め込まれた範囲200ef、201ef、202ef、203ef、204e、205ef、206eは、横方向埋め込み範囲400bより著しく大きくなり、長手方向に埋め込まれた範囲200d、201d、202d、203d、204d、205d、206dは、長手方向埋め込み範囲400aより著しく小さくなる。
【0304】
任意選択で、方法は、
- 埋め込み中に、磁気マーカが埋め込みチャネル400を通って動くことであって、埋め込みチャネル400は、実質的に磁気マーカ200、201、202、203、204、205、206、207の横方向埋め込み範囲200b、201b、202b、203b、204b、205b以上の横方向孔寸法400bを有する、動くことを更に含んでもよい。
【0305】
追加として又は別法として、方法は、
- 埋め込み中に、磁気マーカが埋め込みチャネル400を通って動くことであって、埋め込みチャネル400は、実質的に磁気マーカ200、201、202、203、204、205、206、207の長手方向埋め込み範囲200a、201a、202a、203a、204a、205a以上の長手方向孔寸法400aを有する、動くことを含んでもよい。
【0306】
追加として又は別法として、方法は、
- 埋め込み中に、磁気マーカが埋め込みチャネル400を通って動くことであって、埋め込みチャネル400は、実質的に磁気マーカ200、201、202、203、204、205、206、207の埋め込み容量以上の孔寸法400a、400bを有する、動くことを含んでもよい。
【0307】
追加として又は別法として、方法は、
- 埋め込み中及び/又は埋め込み後に、第1の磁気要素210、211、212、213、1210、1212のN極240、及び第2の磁気要素210、211、212、213、1210、1212のN極241若しくはS極246を近位に、より近位に、極めて近位に、接触して、又はそれらのあらゆる組み合わせに保持することを含んでもよい。
【0308】
追加として又は別法として、方法は、
- 埋め込み中及び/又は埋め込み後に、第1の磁気要素210、211、212、213、1210、1212のS極245、及び第2の磁気要素210、211、212、213、1210、1212のN極241若しくはS極246を近位に、より近位に、極めて近位に、接触して、又はそれらのあらゆる組み合わせに保持することを含んでもよい。
【0309】
追加として又は別法として、方法は、
- 埋め込み中及び/又は埋め込み後に、第1の磁気要素210、212、213、1210、1212を第2の磁気要素211、212に向かって折り畳むこと、及び/又は第2の磁気要素211、212を第1の磁気要素210、212、213、1210、1212に向かって折り畳むことを含んでもよく、それによって長手方向に埋め込まれた範囲200d、201d、202d、203d、204d、205d、206dは、長手方向埋め込み範囲400aに比べて低減される。
【0310】
追加として又は別法として、方法は、
- 埋め込み中及び/又は埋め込み後に、第1の磁気要素210、212、213、1210、1212を第2の磁気要素211、212に向かって折り畳むこと、及び/又は第2の磁気要素211、212を第1の磁気要素210、212、213、1210、1212に向かって折り畳むことを含んでもよく、それによって横方向に埋め込まれた範囲200ef、201ef、202ef、203ef、204e、205ef、206eは、横方向埋め込み範囲400bに比べて増加される。
【0311】
追加として又は別法として、埋め込み型磁気マーカ203、204、207は、1つ又は複数の機械的アンカ260、261、262を更に含んでもよく、方法は、
- 埋め込み中及び/又は埋め込み後に、1つ又は複数の機械的アンカ260、261、262が、磁気マーカ203、204、207に対する第1の形状及び/又は第1の配向を採用することができることを更に含んでもよく、それによって1つ又は複数の磁気要素210、211、212、213、1210、1212の位置の変化は、人又は動物の組織内で大きく抵抗される。
【0312】
追加として又は別法として、方法は、
- 埋め込み中に、1つ又は複数の機械的アンカ260、261、262が、磁気マーカ203、204、207に対する第2の形状及び/又は第2の配向を採用することができることを含んでもよく、それによって埋め込みチャネル400を通る磁気マーカの動きに対して著しい抵抗を提供するために、埋め込みチャネル400bの内面に対して力が加えられる。
【0313】
追加として又は別法として、磁気マーカ201、202、205は、
- 更なるN極及び更なるS極を備えた永久磁石220を含む更なる磁気要素212、1212、213と、
- 更なる磁気要素212、1212、213と、第2の磁気要素211、212との間に延在する更なる機械的コネクタ251、252であって、更なる機械的コネクタ251、252は、
- 人又は動物の組織内に配列された時に、更なる磁気要素212、1212、213と第2の磁気要素211、212との間の更なる第1の配向を弾性的に保持し、埋め込み前及び/又は埋め込み中に、更なる磁気要素212、1212、213と第2の磁気要素211との間に更なる第2の配向をとるように構成されて配置される、更なる機械的コネクタ251、252とを更に含んでもよく、
方法は、
- 埋め込み中及び/又は埋め込み後に、第1の磁気要素210、1210、213、1212を第2の磁気要素211、212に向かって折り畳むこと、及び/又は第2の磁気要素211、212を第1の磁気要素210、1210、213、1212に向かって折り畳むことと、
- 埋め込み中及び/又は埋め込み後に、更なる磁気要素212、1212、213を第2の磁気要素211、212に向かって折り畳むこと、及び/又は第2の磁気要素211、212を更なる磁気要素212、1212、213に向かって折り畳むこととを更に含んでもよく、
それによって長手方向に埋め込まれた範囲201d、202d、205dは、長手方向埋め込み範囲400aに比べて低減される。
【0314】
追加として又は別法として、横方向に埋め込まれた範囲201ef、202ef、205efは、横方向埋め込み範囲400bに比べて増加されてもよい。
【0315】
本発明は、特定の例示的実施形態に関連して記載されてきたが、当業者に明らかな様々な変化、代用、及び代替が、添付の特許請求の範囲に説明されたように、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、開示された実施形態に行うことができることが理解されるべきである。
【0316】
例えば、
-
図8、
図9及び
図13に関連して描かれた機械的アンカ260、261、262A~Iの1つ又は複数は、本明細書に記載されたあらゆる磁気マーカに含まれてもよく、
- 磁気要素のあらゆるN極とS極の極性は逆であってもよく、
- 磁気マーカは、いずれの方向に埋め込まれるように構成されて配置されてもよく、埋め込みチャネルから出現する第1の磁気要素はいずれの端部にあってもよく、
- 1つ又は複数の機械的アンカを含む磁気マーカは、アンカを先に及び/又は磁気要素を先に埋め込むように構成されて配置されてもよい。
【符号の説明】
【0317】
図面に使用された参照番号
100 磁界マーカプローブ
110 1つ又は複数の磁気センサ
150 プローブ長手方向軸
160 プローブの遠位端
200 埋め込み型磁気マーカの第1の実施形態
200a 第1の実施形態の長手方向範囲
200b 第1の実施形態の第1の横方向範囲
200d 埋め込まれた第1の実施形態の長手方向範囲
200ef 埋め込まれた第1の実施形態の横方向範囲
200E~F 埋め込み型磁気マーカの修正された第1の実施形態
201 埋め込み型磁気マーカの第2の実施形態
201a 第2の実施形態の長手方向範囲
201b 第2の実施形態の第1の横方向範囲
201d 埋め込まれた第2の実施形態の長手方向範囲
201ef 埋め込まれた第2の実施形態の横方向範囲
202 埋め込み型磁気マーカの第3の実施形態
202a 第3の実施形態の長手方向範囲
202b 第3の実施形態の第1の横方向範囲
202d 埋め込まれた第3の実施形態の長手方向範囲
202ef 埋め込まれた第3の実施形態の横方向範囲
203 埋め込み型磁気マーカの第4の実施形態
203a 第4の実施形態の長手方向範囲
203b 第4の実施形態の第1の横方向範囲
203d 埋め込まれた第4の実施形態の長手方向範囲
203ef 埋め込まれた第4の実施形態の横方向範囲
204 埋め込み型磁気マーカの第5の実施形態
204a 第5の実施形態の長手方向範囲
204b 第5の実施形態の第1の横方向範囲
204d 埋め込まれた第5の実施形態の長手方向範囲
204e 埋め込まれた第5の実施形態の第1の横方向範囲
205 埋め込み型磁気マーカの第6の実施形態
205a 第6の実施形態の長手方向範囲
205b 第6の実施形態の第1の横方向範囲
205d 埋め込まれた第6の実施形態の長手方向範囲
205ef 埋め込まれた第6の実施形態の横方向範囲
206 埋め込み型磁気マーカの第7の実施形態
206d 埋め込まれた第7の実施形態の長手方向範囲
206e 埋め込まれた第7の実施形態の横方向範囲
207A~I 1つ又は複数の機械的アンカを備えた埋め込み型磁気マーカの更なる実施形態
210 第1の磁気要素
1210 長手方向範囲が低減した第1の磁気要素
211 第2の磁気要素
212 更なる磁気要素
1212 長手方向範囲が低減した更なる磁気要素
213 追加の更なる磁気要素
220 永久磁石
220a 永久磁石の長手方向範囲
220b 永久磁石の第1の横方向範囲
230 筐体
230a 筐体の長手方向範囲
230b 筐体の第1の横方向範囲
240 第1のN極
241 第2のN極
245 第1のS極
246 第2のS極
250 第1の機械的コネクタ
250E~F 修正された第1の機械的コネクタ
251 更なる機械的コネクタ
252 追加の更なる機械的コネクタ
260 第1の組織アンカとして構成された第1の機械的アンカ
261 第2の組織アンカとして構成された第2の機械的アンカ
262A~I 更なる組織アンカとして構成された更なる機械的アンカ
270 第1の磁気要素に対する第1の中心長手方向平面
1270 長手方向範囲が低減した第1の磁気要素に対する第1の中心長手方向平面
271 第2の磁気要素に対する第2の中心長手方向平面
272 更なる磁気要素に対する更なる中心長手方向平面
1272 長手方向範囲が低減した更なる磁気要素に対する更なる中心長手方向平面
280 配向又は配向角度
300 皮膚の外面
400 埋め込みチャネル、例えば中空針
400a 長手方向孔範囲
400b 第1の横方向孔範囲
【国際調査報告】