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特表2023-533574ストラップ取付け部を備えたストックグリップ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-03
(54)【発明の名称】ストラップ取付け部を備えたストックグリップ
(51)【国際特許分類】
   A63C 11/22 20060101AFI20230727BHJP
   A45B 9/02 20060101ALI20230727BHJP
【FI】
A63C11/22 C
A45B9/02 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023501574
(86)(22)【出願日】2021-07-02
(85)【翻訳文提出日】2023-03-09
(86)【国際出願番号】 EP2021068294
(87)【国際公開番号】W WO2022012965
(87)【国際公開日】2022-01-20
(31)【優先権主張番号】20185606.9
(32)【優先日】2020-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】20185607.7
(32)【優先日】2020-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】20212352.7
(32)【優先日】2020-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】20212353.5
(32)【優先日】2020-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507189965
【氏名又は名称】レキスポルト アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110002354
【氏名又は名称】弁理士法人平和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハイム,エーベルハルト
(72)【発明者】
【氏名】クライス,ウラジミール
【テーマコード(参考)】
3B104
【Fターム(参考)】
3B104AA03
(57)【要約】
特にスキーストック、クロスカントリースキーストック、トレッキングストック又はノルディックウォーキングストック用のストックグリップ(1)に関する。ストックグリップ(1)は、中央切欠き(11)を有しており、中央切欠き(11)内には、ストラップ取付け部材(5)が、ストラップ取付け部材(5)に取り付けられたサイズ調節可能なハンドストラップ(4)と共に、少なくとも部分的に収容されている。本願発明は、ストラップ取付け部材と、ストラップ取付け部材(5)に取り付けられたハンドストラップ(4)とは、ストックグリップ(1)のコア(1a)とは別個に形成された1つのモジュールユニットを形成しており、モジュールユニットは、ストックグリップ(1)の回動軸線(D)を中心として可逆的に傾倒可能に、ストックグリップ(1)のコア(1a)に取り付けられており、ストラップ取付け部材(5)は、ストラップ取付け部材(5)がグリップヘッドの表面輪郭に嵌め込まれていて、ハンドストラップ(4)のサイズが調節不可能な静止位置(X1)から、回動軸線(D)を中心として上向きに、調節位置(X2)へ傾倒可能であり、調節位置(X2)では、ハンドストラップ(4)のサイズが調節可能であることを特徴とする。
【選択図】 図5a
【特許請求の範囲】
【請求項1】
とりわけスキーストック、クロスカントリースキーストック、トレッキングストック又はノルディックウォーキングストック用のストックグリップ(1)であって、
ヘッド領域(2)と、グリップ領域(3)と、ストックパイプを収容するための軸線方向の凹部(16)とを備え、サイズ調節可能なハンドストラップ(4)が取り付けられており、
前記ストックグリップ(1)は、中央切欠き(11)を有しており、前記中央切欠き(11)内には、ストラップ取付け部材(5)が、前記ストラップ取付け部材(5)に取り付けられたサイズ調節可能な前記ハンドストラップ(4)と共に、少なくとも部分的に収容されている、
前記ストックグリップ(1)において、
前記ストラップ取付け部材と、前記ストラップ取付け部材(5)に取り付けられた前記ハンドストラップ(4)とは、前記ストックグリップ(1)のコア(1a)とは別個に形成された1つのモジュールユニットを形成しており、前記モジュールユニットは、前記ストックグリップ(1)の回動軸線(D)を中心として可逆的に傾倒可能に、前記ストックグリップ(1)の前記コア(1a)に取り付けられており、
前記ストラップ取付け部材(5)は、前記ストラップ取付け部材(5)がグリップヘッドの表面輪郭に嵌め込まれていて、前記ハンドストラップ(4)のサイズが調節不可能な静止位置(X1)から、前記回動軸線(D)を中心として上向きに、調節位置(X2)へ傾倒可能であり、前記調節位置(X2)では、前記ハンドストラップ(4)のサイズが調節可能である
ことを特徴とする、ストックグリップ(1)。
【請求項2】
前記ストラップ取付け部材(5)は、貫通開口(26)を有しており、前記ハンドストラップのストラップベルトが、前記貫通開口(26)を通って前記ストックグリップから導出され、ユーザの手の周りに案内され、かつ同じ前記貫通開口(26)を通って自由端部でもって再び前記ストラップ取付け部材(5)を通り抜け、ここで好ましくは、前記ストラップベルトの前記自由端部は、前記貫通開口(26)の後方で下向きに、前記ストラップ取付け部材(5)を包囲するように変向領域(22)の周りを案内され、次いでストラップの下側で、ストラップ自由端部(4c)として前記グリップヘッドから導出されていることを特徴とする、請求項1記載のストックグリップ(1)。
【請求項3】
前記静止位置(X1)において前記ストラップベルトは、前記ストラップ取付け部材(5)の下面(37)と、対向して位置する前記中央切欠き(11)の底部(27)との間に固定されるように挟み込まれており、好ましくは、挟み込み領域及び/又は前記変向領域(22)に、前記ハンドストラップのサイズ調節を妨げるための手段が配置されており、特に好ましくは、前記手段は少なくとも部分的に、1つ又は複数の挟み込み突起(23)又は挟み込み段部、及び/又は、対応する凹部(27a)、段部又は溝の形態で、対応面に形成されており、特に好ましくは、前記ストラップ取付け部材(5)の前記下面(37)に、進行方向に対して横方向に延びる少なくとも1つのリブ(23)が配置されており、対向して位置する前記中央切欠き(11)の前記底部(27)には、対応する段部(27b)が配置されていることを特徴とする、請求項2記載のストックグリップ。
【請求項4】
前記ストラップ取付け部材(5)は、進行方向(L)に対して横方向かつストックグリップ長手方向軸線(S)に対して横方向の前記回動軸線(D)に沿って前記ストックグリップ(1)の前記コア(1a)の貫通開口内に配置された横方向ピン(9)により、前記ストックグリップ(1)の前記コア(1a)に傾倒可能に取り付けられていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項記載のストックグリップ。
【請求項5】
前記ストラップ取付け部材(5)は、さらに直接的又は間接的な結合により前記ストックグリップ(1)の前記コア(1a)に取り付けられており、前記直接的又は間接的な結合は、好ましくは同時に、静止位置(X1)と調節位置(X2)との間での傾倒動作のためのガイド機能を提供しており、特に好ましくは、このために前記コア(1a)及び/又は別個の部材(7)に突出部(7e,7f)が設けられており、前記突出部(7e,7f)は、側面(5a,5b)の湾曲した凹部(28a,28b)に少なくとも部分的に係合することを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項記載のストックグリップ(1)。
【請求項6】
前記ストラップ取付け部材(5)を前記静止位置(X1)及び/又は前記調節位置(X2)に係止させる係止部材が設けられており、
好ましくは、前記ストラップ取付け部材(5)は、少なくとも1つの第1の係止通路(30a,30b)を少なくとも1つの側面(5a,5b)に有しており、前記第1の係止通路(30a,30b)内には、前記静止位置(X1)において少なくとも1つの第1の係止歯(31a,31b)が係合しており、好ましくは、前記ストラップ取付け部材は、前記ストラップ取付け部材(5)の互いに平行に配置されて互いに対向して位置する2つの側壁(5a,5b)に配置された2つの係止通路(30a,30b)を有しており、好ましくは、前記コア(1a)は、内側に向かって前記中央切欠き内に向けられた2つの係止歯(31a,31b)を有しており、前記係止歯(31a,31b)は、前記コア(1a)の、実質的に互いに平行に配置されて互いに対向して位置する2つの側壁(14a,14b)に配置されており、2つの前記係止通路(30a,30b)内に係合し、
及び/又は、好ましくは、前記ストラップ取付け部材(5)は、少なくとも1つの第2の係止通路(33a,33b)を少なくとも1つの側面(5a,5b)に有しており、前記第2の係止通路(33a,33b)内には、前記調節位置(X2)において少なくとも1つの第1の係止歯(31a,31b)が係合しており、好ましくは、前記ストラップ取付け部材は、前記ストラップ取付け部材(5)の互いに平行に配置されて互いに対向して位置する2つの側壁(5a,5b)に配置された2つの係止通路(33a,33b)を有しており、好ましくは、前記コア(1a)は、内側に向かって前記中央切欠き内に向けられた2つの係止歯(31a,31b)を有しており、前記係止歯(31a,31b)は、前記コア(1a)の、実質的に互いに平行に配置されて互いに対向して位置する2つの側壁(14a,14b)に配置されており、2つの前記係止通路(33a,33b)内に係合する
ことを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項記載のストックグリップ。
【請求項7】
前記ハンドストラップは、ユーザの手を包囲するストラップ部分(4a)と、前記ストラップ部分(4a)の片側に引き続いて前記ストラップ取付け部材(5)のスリット状の貫通開口(26)に挿入され、前記中央切欠き(11)内で前記ストラップ取付け部材(5)の変向領域(22)を包囲するように下向きに案内された変向部分(4b)と、前記変向部分(4b)に引き続いて前記中央切欠き(11)から突出している第1の自由端部(4c)とを有しており、前記ハンドストラップ(4)はさらに、環状の前記ストラップ部分(4a)に隣接する第2の端部(4d)を有しており、前記第2の端部(4d)は、前記ストラップ取付け部材(5)に固定されており、好ましくは、前記ストラップ取付け部材の、前記ストックグリップ(1)の前記中央切欠き(11)内に配置された前壁(29)に、特に好ましくは固定手段(10)により固定されており、前記固定手段(10)は、好ましくはねじ、ピン、リベット、フック、接着結合、溶接結合、射出成形による固着を含む材料結合、又はこれらの組合せであることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項記載のストックグリップ(1)。
【請求項8】
前記ストラップ取付け部材(5)は、少なくとも1つの、好ましくは進行方向に対して横方向に配置された、凹部(32)を有しており、
及び/又は、前記ストラップ取付け部材(5)は、その前面(29)において、使用時に前記静止位置(X1)において前記グリップヘッドの表面を形成するカバー部分(25)への移行部に、封止を保証する手段(24)を有している
ことを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項記載のストックグリップ。
【請求項9】
前記ストックグリップ(1)は、少なくとも1つの、好ましくはクリップ状の、アタッチメント(7)を有しており、前記アタッチメント(7)は、前記ストラップ取付け部材(5)及び/又は前記コア(1a)に、形状結合式にかつ取外し可能に結合されており、好ましくは、前記アタッチメント(7)は、進行方向(L)において前壁(7c)に合流しかつ下方に対しては前方領域(2a)において底部(7d)によりつながれた2つの側壁(7a,7b)を有しており、前記側壁(7a,7b)はそれぞれ、進行方向(L)とは反対に後方に向けられた自由端部を有しており、前記自由端部にはそれぞれ係止ピン(7e,7f)が配置されており、前記係止ピン(7e,7f)は、前記ストラップ取付け部材(5)の、対向して位置する側壁(5a,5b)にそれぞれ配置された湾曲したガイド通路(28a,28b)に係合し、これにより、前記ストラップ取付け部材(5)の傾倒動作中に、前記ストラップ取付け部材(5)は前記ストックグリップ(1)の前記中央切欠き(11)内でガイドされるようになっており、好ましくは、少なくとも1つの前記ガイド通路(28a,28b)は、前記ストラップ取付け部材(5)のカバー部分(25)の湾曲に沿って形成されていることを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項記載のストックグリップ(1)。
【請求項10】
前記アタッチメント(7)は、前記ストックグリップ(1)の前記コア(1a)に、好ましくは少なくとも1つの係止結合部を介して、形状結合式にかつ取外し可能に結合されていることを特徴とする、請求項9記載のストックグリップ(1)。
【請求項11】
前記静止位置(X1)と前記調節位置(X2)との間の角度は、20~90°の範囲内、好ましくは30~80°の範囲内、特に好ましくは45~70°の範囲内にあることを特徴とする、請求項1~10のいずれか1項記載のストックグリップ。
【請求項12】
前記ストックグリップ(1)は、前記コア(1a)と前記ストラップ取付け部材(5)との間の第1の形状結合式の結合部と、前記ストラップ取付け部材(5)とアタッチメント(7)との間の第2の形状結合式の結合部と、前記コア(1a)と前記アタッチメント(7)との間の第3の形状結合式の結合部とを有していることを特徴とする、請求項1~11のいずれか1項記載のストックグリップ。
【請求項13】
前記ストラップ取付け部材(5)は、湾曲したカバー部分(25)を有しており、前記カバー部分(25)は、固定位置において少なくとも部分的に又は特にほぼ完全に、前記ヘッド領域(2)の外側輪郭に統合されていることを特徴とする、請求項1~12のいずれか1項記載のストックグリップ。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか1項記載のストックグリップを組み立てる方法であって、
前記ハンドストラップを、一方の自由端部でもって前記ストラップ取付け部材(5)に固定し、次いでモジュールとして前記中央切欠き(11)内に挿入し、横方向ピンを介して前記グリップヘッド内で傾倒可能に取り付け、好ましくは、その前又はその後に、少なくとも1つのアタッチメント(7)を被せ嵌め、好ましくは前記アタッチメント(7)自体が係止するように、前記グリップヘッドに取り付け、前記アタッチメント(7)もしくは前記アタッチメント(7)の領域を介して前記ストラップ取付け部材(5)を、前記グリップヘッドに追加的に固定すると共に、好ましくは追加的に、傾倒動作のためにガイドすることを特徴とする、方法。
【請求項15】
請求項1~14のいずれか1項記載のストックグリップを備えたストック、とりわけ、トレッキングストック、スキーストック、クロスカントリースキーストック、又はノルディックウォーキングストック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストラップがその長さ又はサイズを調節可能に形成された、例えばハイキングストック、トレッキングストック、スキーストック又はノルディックウォーキングストック用のストックグリップに関する。さらに本発明は、このようなストックグリップを備えたストックならびにこのようなストックグリップを組み立てる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術から、例えば特許文献1から公知のストックグリップは、ストック長手方向軸線に対して横方向からユーザにより握られ、この場合、ストックグリップの輪郭は、ユーザの手の指の連続的な配置に適すように形成されている。上方から力が作用する場合は、突出部が下方に対する人差し指の支持部として働く。握り玉がストックグリップを形成しているハイキングストックが、特許文献2に開示されている。この場合、握り玉はストックシャフトに偏心的に被せ嵌められている。このストックグリップは、上方から握ることにしか適していない。
【0003】
人間工学的な構成のグリップヘッドを備えた別のストックグリップが、特許文献3から公知である。
【0004】
このようなグリップ構造の場合には、ストラップが様々な機構を用いて調節可能に取り付けられていてよい(例えば特許文献4、特許文献5、特許文献6参照)。
【0005】
特許文献7から公知の、スキーストックの上端部に被せ嵌められるべき、片手で把持されるべきグリップと、このグリップに両端部でもって結合された、ストラップを形成するベルトとを備えた、スキーストック用のハンドグリップは、ベルトの一方の自由端部が、グリップに取外し可能に取り付けられており、これにより、直立したスキーストックに対して上向きの引張り荷重が加えられると、ベルトの一方の自由端部は、グリップから取外し可能であることを特徴とする。この場合、ストラップは、挟み込まれているのではなく、ベルトは、ピンが形状結合式に係合する複数の孔を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】独国実用新案第29906612号明細書
【特許文献2】独国特許出願公開第102006008066号明細書
【特許文献3】欧州特許出願公開第2168641号明細書
【特許文献4】欧州特許出願公開第1848298号明細書
【特許文献5】国際公開第2018/166854号
【特許文献6】欧州特許出願公開第1819406号明細書
【特許文献7】独国実用新案第7535934号明細書
【発明の概要】
【0007】
これに相応して本発明の課題は、冒頭で述べた形式の改良されたストックグリップを提供することにある。
【0008】
具体的には、ヘッド領域と、グリップ領域と、ストックパイプを収容するための軸線方向の凹部とを備え、サイズ調節可能なハンドストラップが取り付けられた、特にスキーストック、クロスカントリースキーストック、トレッキングストック又はノルディックウォーキングストック用のストックグリップを提供することに関する。
【0009】
この場合、ストックグリップは、中央切欠きを有しており、中央切欠き内には、ストラップ取付け部材が、ストラップ取付け部材に取り付けられたサイズ調節可能なハンドストラップと共に、少なくとも部分的に収容されている。
【0010】
この場合、本発明に基づき、ストックグリップは、ストラップ取付け部材と、ストラップ取付け部材に取り付けられたハンドストラップとが、ストックグリップのコアとは別個に形成された1つのモジュールユニットを形成しており、モジュールユニットは、ストックグリップの回動軸線を中心として可逆的に傾倒可能に、ストックグリップのコアに取り付けられていることを特徴とする。
【0011】
この場合、ストラップ取付け部材は、ストラップ取付け部材がグリップヘッドの表面輪郭に嵌め込まれていて、好ましくはハンドストラップのベルトが形状結合式にではなく力結合式に位置固定されていることにより、ハンドストラップのサイズが調節不可能な静止位置X1において、回動軸線を中心として上向きに、調節位置X2へ傾倒可能であり、この調節位置X2では、ハンドストラップのサイズを調節することができる。
【0012】
これにより、簡単で特に構成部材の組立て、修理及び交換に関して有利な構成形式が提供され、この構成形式は、静止位置におけるストラップの優れた固定を保証し、それにもかかわらず、調節位置ではハンドストラップの簡単な長さ調節を可能にする。ストラップ取付け部材は、モジュールとして予め製造され得、ハンドストラップと共に全体が、対応するグリップヘッドに組み込まれてよい。このようにして、製造プロセス及び保管も最適化され得る。それというのも、このようなユニットは、別の形状のグリップに関して種々様々なモデルに使用され得るからである。
【0013】
第1の好ましい実施形態は、ストラップ取付け部材が貫通開口を有しており、貫通開口を通ってハンドストラップのストラップベルトがストックグリップから導出され、ユーザの手の周りに案内され、かつ同じ貫通開口を通って自由端部でもって再びストラップ取付け部材を通り抜け、このときに好ましくは、ストラップベルトの自由端部は、この貫通開口の後方で下向きに、ストラップ取付け部材を包囲するように変向領域の周りを案内され、次いでストラップの下側で、ストラップ自由端部としてグリップヘッドから導出されていることを特徴とする。
【0014】
好ましくは、ストラップベルトは、静止位置においてストラップ取付け部材とストックグリップのコアとの間に、純粋な挟み込みにより、すなわち力結合により、その位置に位置固定されている。この場合、可能な限り多くの異なる位置を可能にするために、特に形状結合式の固定用にストラップベルトに設けられる孔が省かれる。
【0015】
このストラップ案内は、同時に良好な挟み込みを可能にすると共に、他方ではモジュール方式に関する利点をも可能にする。それというのも、ストラップ取付け部材とハンドストラップとから成る予め製造されたユニットは、特にストラップの一方の端部がストラップ取付け部材に固定されていると、簡単に取り付けることができるからである。
【0016】
静止位置において好ましくは、ストラップベルトは、ストラップ取付け部材の下面と、対向して位置する中央切欠きの底部との間に固定されるように挟み込まれている。
【0017】
この場合、好ましくは、挟み込み領域及び/又は変向領域に、ハンドストラップのサイズ調節を妨げるための手段が配置されている。
【0018】
これらの手段は、好ましくは少なくとも部分的に、1つ又は複数の挟み込み突起又は挟み込み段部、及び/又は、対応する凹部、段部又は溝の形態で、対応面に形成されていてよい。
【0019】
この場合、特に好ましくは、ストラップ取付け部材の下面に、進行方向に対して横方向に延びる少なくとも1つのリブが配置されており、対向して位置する中央切欠きの底部には、対応する段部が配置されている。
【0020】
別の好ましい実施形態は、ストラップ取付け部材が、進行方向に対して横方向かつストックグリップ長手方向軸線に対して横方向の回動軸線に沿ってストックグリップのコアの貫通開口内に配置された横方向ピンにより、ストックグリップのコアに傾倒可能に取り付けられている、という点において優れている。
【0021】
ストラップ取付け部材は、さらに直接的又は間接的な結合によりストックグリップのコアに取り付けられていてよく、すなわち、特に紛失しないように固定されていてよく、直接的又は間接的な結合は、好ましくは同時に、静止位置X1と調節位置X2との間での傾倒動作のためのガイド機能を提供する。特に好ましくは、このためにコア及び/又は別個の部材に突出部が設けられており、これらの突出部は、側面の湾曲した凹部に少なくとも部分的に係合する。
【0022】
さらに好ましくは、ストラップ取付け部材を静止位置X1及び/又は調節位置X2に少なくとも部分的に係止させる係止部材が設けられていてよい。好ましくは、このような機構は両方の位置に提供される。
【0023】
この場合、ストラップ取付け部材は、少なくとも1つの第1の係止通路を少なくとも1つの側面に有していてよく、第1の係止通路内には、静止状態X1において少なくとも1つの第1の係止歯が係合しており、好ましくは、この場合、ストラップ取付け部材は、ストラップ取付け部材の互いに平行に配置された、互いに対向して位置する2つの側壁に配置された2つの係止通路又は係止溝を有している。好ましくはコアが、内側に向かって中央切欠き内に向けられた2つの係止歯を有しており、係止歯は、コアの、実質的に互いに平行に配置された、互いに対向して位置する2つの側壁に配置されており、2つの係止通路内に係合する。
【0024】
択一的又は追加的に、ストラップ取付け部材は、少なくとも1つの第2の係止通路を少なくとも1つの側面に有することができ、第2の係止通路内には、調節位置X2において少なくとも1つの第1の係止歯が係合しており、好ましくは、この場合、ストラップ取付け部材は、ストラップ取付け部材の互いに平行に配置された、互いに対向して位置する2つの側壁に配置された2つの係止通路又は係止溝を有しており、この場合、好ましくはコアが、内側に向かって中央切欠き内に向けられた2つの係止歯を有しており、係止歯は、コアの、実質的に互いに平行に配置された、互いに対向して位置する2つの側壁に配置されており、2つの係止通路内に係合する。
【0025】
別の好ましい実施形態は、ハンドストラップが、ユーザの手を包囲するストラップ部分と、このストラップ部分の片側に引き続いてストラップ取付け部材のスリット状の貫通開口に挿入され、中央切欠き内でストラップ取付け部材の変向領域を包囲するように下向きに案内された変向部分と、変向部分に引き続いて中央切欠きから突出している第1の自由端部とを有しており、ハンドストラップはさらに、環状のストラップ部分に隣接する第2の端部を有しており、第2の端部は、ストラップ取付け部材に固定されており、好ましくは、ストラップ取付け部材の、ストックグリップの中央切欠き内に配置された前壁に、特に好ましくは固定手段により固定されており、固定手段は、好ましくはねじ、リベット、ピン、フック、接着結合又はこれらの組合せであることを特徴とする。
【0026】
ストラップ取付け部材は、好ましくは少なくとも1つの、好ましくは進行方向に対して横方向に配置された凹部を有していてよい。
【0027】
さらにストラップ取付け部材は、その前面において(使用時に静止位置X1においてグリップヘッドの表面を形成する)カバー部分への移行部に、封止を保証する手段を、特に突出部及び/又はシールリップの形態で有していてよい。
【0028】
ストックグリップはさらに、少なくとも1つの、好ましくはクリップ状のアタッチメントを有していてよく、アタッチメントは、ストラップ取付け部材及び/又はコアに、形状結合式にかつ取外し可能に結合されている。例えば、それぞれが側方に被せ嵌められる2つのアタッチメントであってもよい。クリップ状のアタッチメントの場合、このアタッチメントは、進行方向において前壁に合流しかつ下方に対しては前方領域において底部によりつながれた2つの側壁を有しており、この場合、これらの側壁はそれぞれ、進行方向とは反対に後方に向けられた自由端部を有しており、自由端部にはそれぞれ係止ピンが配置されており、この場合、係止ピンは、ストラップ取付け部材の、対向して位置する側壁にそれぞれ配置された湾曲したガイド通路に係合し、これにより、ストラップ取付け部材の傾倒動作中に、ストラップ取付け部材はストックグリップの中央切欠き内でガイドされるようになっており、この場合、好ましくは、少なくとも1つのガイド通路は、ストラップ取付け部材のカバー部分の湾曲に沿って形成されている。
【0029】
典型的には、アタッチメントは、ストックグリップのコア(1a)に、好ましくは少なくとも1つの係止結合部を介して形状結合式にかつ取外し可能に結合されている。
【0030】
静止位置X1と調節位置X2との間の角度は、有利には20~90°の範囲内、好ましくは30~80°の範囲内、特に好ましくは45~70°の範囲内にある。
【0031】
ストックグリップは、好ましくは、コアとストラップ取付け部材との間の第1の形状結合式の結合部と、ストラップ取付け部材とアタッチメントとの間の第2の形状結合式の結合部と、コアとアタッチメントとの間の第3の形状結合式の結合部とを有している。
【0032】
ストラップ取付け部材は、湾曲したカバー部分を有していてよく、カバー部分は、固定位置において少なくとも部分的に又は特にほぼ完全に、ヘッド領域の外側輪郭に統合されている。
【0033】
グリップヘッドは、好ましくは前方領域においてグリップ領域を越えて突出している。より良好な掴み易さのために、グリップヘッドはその前方の下側において、好ましくはグリップ領域の前縁部とグリップヘッドの先端部との間のほぼ1/2の距離に、少なくとも1つの隆起部を有している。さらに好ましくは、下側と、場合により少なくとも部分的に、さらにやや側方において後方に延びる領域も、特にグリップし易い材料から製造されている。典型的には、グリップヘッドのコアは、硬い熱可塑性材料、例えばポリアミド、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、又はこれらの混合物あるいはガラス繊維強化されたもの等から成っている。グリップし易い材料として、グリップヘッドの下部領域には、より軟らかいエラストマ材料が設けられてよく、この場合、エラストマ材料は、好ましくは上述した隆起部をも提供する。グリップのコア全体又は少なくともグリップヘッドを含む上部領域は、相応して単一の材料から製造され得るか、又は2成分法で、特にグリップヘッドの下側にエラストマを使用して製造され得る。
【0034】
ストラップ取付け部材の上面又はカバー面ならびにカバー部分も同様に、グリップし易いエラストマ材料から形成されていてよいか、又は少なくとも、グリップし易いエラストマ材料から成るコーティングを備えて形成されていてよい。
【0035】
さらに本発明は、上述したようなストックグリップを組み立てる方法に関し、この方法は、ハンドストラップを、一方の自由端部でもってストラップ取付け部材に固定し、次いでモジュールとして中央切欠き内に挿入し、横方向ピンを介してグリップヘッド内で傾倒可能に取り付けることを特徴とする。好ましくは、ストラップ取付け部材の挿入前又は挿入後に、少なくとも1つのアタッチメントを好ましくは側方に又は前方から被せ嵌め、好ましくはアタッチメント自体が係止するように、グリップヘッドに取り付ける。これにより、アタッチメントがストラップ取付け部材を介して、又はこのアタッチメントもしくはアタッチメントの領域を介してストラップ取付け部材が、グリップヘッドに追加的に固定される。好ましくは追加的に、ストラップ取付け部材は、アタッチメントの係合により、傾倒動作のためにガイドされる。
【0036】
最後に本発明は、上述したような又は上述したように組み立てられたストックグリップを備えたストック、特にスキーストック、クロスカントリースキーストック、又はノルディックウォーキングストックに関する。
【0037】
択一的又は追加的に、本発明は、以下の特性を備えたストックグリップに関する。すなわち:
ヘッド領域と、グリップ領域と、ストックパイプを収容するための片側が下向きに開いた軸線方向の凹部とを備えた、特にスキーストック、クロスカントリースキーストック、トレッキングストック又はノルディックウォーキングストック用のストックグリップに関する。
【0038】
この場合、このようなストックグリップは特に、ストックグリップが、本来の構造形成材料(例えば好ましくは熱可塑性材料、特に場合により(ガラス)繊維強化された、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン又はこれらの混合物等)から成るコアを有しており、コアは、グリップの内部において少なくとも部分的に、第1の左側の側壁と、第2の右側の側壁とを有していることを特徴とする。
【0039】
この場合、2つの側壁は、上側においてカバー面によりつなげられており、側壁とカバー面とは、中空室を包囲しており、第1の左側の側壁と、第2の右側の側壁とは、ヘッド領域において中空室の側方を画定している。この場合、2つの側壁は、それぞれ少なくとも1つ又は好ましくは2つの開口を、ストックグリップ長手方向軸線に対して横方向でありかつ規定通りの使用において進行方向に対して横方向である方向に有している。
【0040】
この場合、少なくとも1つの開口、好ましくは複数又は全ての開口の個々の開口面積は、10mm超、特に15mm超、特に10~50mmの範囲内である。択一的又は追加的に、グリップの少なくとも1つ又は2つの側、すなわち側壁における開口の総面積は、10mm超、好ましくは15mm超、又は20mm超であり、特に10~50mmの範囲内である。
【0041】
側壁と、これらの側壁における開口とを備えた構成により、細長い中空室が、グリップヘッドの内部に安定した構造で実現され得、この場合は大きな荷重が加えられても、安定性が失われることを考慮しなくてよい。この例えば有機的な構造のウェブにより、大きな安定性が保証され得ると共に、提案する構成形式は、ストックグリップのコアにとって一般的な方法(射出成形法)でも簡単に実現され得る。
【0042】
第1の好ましい実施形態は、開口の間にウェブが形成されているか、又は開口を備えた格子構造体により、開口が形成されることを特徴とする。
【0043】
開口のうちの少なくとも1つ又は複数は、場合により丸み付けられた角隅部を備えた多角形の形状に、例えば三角形、四角形(凧形、ひし形、正方形、長方形、台形的な形状、例えば平行四辺形、台形)の形状に形成されていてよい。
【0044】
典型的には、カバー面は閉じられて又は格子状に形成されている。カバー面が全体に開口を備えて格子状に形成されている場合、好ましくは、さらに以下で説明するアタッチメント又は別個のアタッチメント又はコーティングが、カバー面の上面も覆っており、これにより、汚れ等の侵入を阻止する。
【0045】
ストックグリップは好ましくは、コアに好ましくは取外し可能に取り付けられた少なくとも1つのアタッチメントを有しており、アタッチメントはコアを、ヘッド領域において好ましくは周方向に部分的に包囲しておりかつカバー面の切抜き部及び/又は開口を少なくとも部分的に、好ましくは完全に、外側において覆っており、アタッチメントは、好ましくは力結合式及び/又は形状結合式にコアに取り付けられており、及び/又は、同様にグリップヘッドに挿入されたストラップ取付け部材に形状結合式に取り付けられている。例えば、それぞれが側方に被せ嵌められる2つのアタッチメントであってもよい。
【0046】
アタッチメントは、内部構造が見えるようにするために、典型的かつ好ましくは透明又は半透明の熱可塑性材料、例えばポリアミド、ポリカーボネート、ポリアクリレート(例えばPMMA)、POM又はこのような材料の混合物から製造されている。
【0047】
ヘッド領域とグリップ領域とを備えたストックグリップは、好ましくは熱可塑性材料から成る硬いコアと、グリップ領域においてその上に配置された、例えば発泡材又はコルクから成る軟らかい材料とを有している。この場合、熱可塑性材料から成る硬いコアは、周方向に延在する凹部をグリップ領域に有していてよく、この凹部に、発泡材又はコルクから成る、対応するカバーが配置されている。つまり、重量の更なる削減が生ぜしめられるだけでなく、より高度なグリップし易さも生ぜしめられる。
【0048】
カバーは、発泡材(例えばEVA)、コルクから成っていてよいが、複合体から成っていてもよく、木材、靱皮、繊維、不織布、金属、又はこのような材料の組合せから成っていてもよい。
【0049】
このような構造体も取り付けることができるようにするために、硬いコアは、下側のグリップ領域において、すなわちストックパイプ用の軸線方向の凹部が設けられている領域において、分離されていてよい、すなわち、周方向に延在するスリットを有していてよい。つまり、硬いコアの上部領域又は下部領域を用意し、周方向に延在するカバーを被せ嵌め、硬いコアの他方の領域を、カバーの露出した他方の開口に挿入して各部分を互いに結合する、例えば接着することにより、グリップの2つの部分から成る硬いコアを、カバーと共に組み立てることができる。
【0050】
提案するこの構成形式は、異なるサイズ及び異なる形状のストックグリップを、いわばモジュール式で提供するために用いられてもよい。つまり例えば、それぞれ同一のヘッド領域及び上側の硬いコアを準備し、かつ異なる長さの下側の硬いコア領域を準備することにより、グリップ領域の長さをそれぞれ異なって形成することが可能であり、この場合、所望の長さのカバーが所望の長さの下側の硬いコア領域と共に、常に同一の上側の硬いコアと組み合わせられる。
【0051】
さらに追加的に又はこのことに関係なく、カバーを、硬いコアは変えずに、異なる形状で形成することが可能である。つまり、それぞれ異なるカバーを用いることだけで、硬いコアは変えずに、全シリーズの異なるグリップを提供することができ、この場合、種々様々なカバーは、材料及び/又は賦形に関して変更可能である。
【0052】
特に好ましくは、例えば、グリップヘッドを備えた単一の常に同じ硬いコア上側部分と、グリップ領域の所望の長さに応じて長さが異なる下側の硬いコアと、異なる材料から成りかつ賦形が異なる、異なる長さのカバーとが存在することにより、グリップシリーズの枠内で全ての変更の可能性が利用される。あるいは、グリップヘッドと硬いコア領域とを備えた上側部分が異なる長さを有していて、同じ長さ及び賦形の又は異なる長さ及び賦形の下側の硬いコア領域と組み合わせられてもよい。つまり最終的には、ユーザ特有の個別化された組合せでさえ、製造の際の比較的小さな手間で提供され得、このことは特に、生産現場から顧客への、今日のインターネット直送手段において有利な可能性を開く。
【0053】
ストック長手方向軸線と、進行方向に向いた前方のストックグリップ領域と、進行方向とは反対の方向に向けられた後方のストックグリップ領域と、把持領域と、把持領域に続く湾曲したヘッド領域とを備え、把持領域は、ヘッド領域に隣接する上側の把持領域と、ヘッド領域とは反対の側の下側の把持領域とを有している、ストックグリップは、典型的にはヘッド領域にグリップノーズを有しており、グリップノーズは、前方のストックグリップ領域において実質的に段部無しで上側の把持領域に移行しており、この場合、グリップノーズは、前方のストックグリップ領域において、進行方向に把持領域を越えて突出する突出部に形成されている。
【0054】
この場合、突出部は、典型的には進行方向において把持領域の平均的な延在長さの約50%を上回っている。この場合、典型的には、ストック長手方向軸線に対して横方向にかつ進行方向に対して横方向に配置され、ヘッド領域を進行方向に対して横方向にかつストック長手方向軸線に対して横方向に測定して最も広幅の所に配置されたヘッド領域の横方向軸線と、グリップノーズの最も前方の先端部とにより展開されるヘッド領域の断面は、ストック長手方向軸線から90~135度の範囲の鈍角に曲げられている。
【0055】
この場合、アタッチメントは、2つの側方のアームを備えたクリップとして形成されていてよく、このクリップのアームは、いわば前方からグリップヘッドの周りに係合し、この場合、アームは、アタッチメントの前壁から後方に向かってストックグリップのヘッド領域の後方領域に延びており、この場合、側壁を部分的に覆うと共に、側壁に配置された開口を、好ましくは完全に、外側において覆っている。
【0056】
この場合、好ましくは、各側方アームは、コアに力結合式及び/又は形状結合式に結合する少なくとも1つの第1の手段と、好ましくは追加的に、連結部材に力結合式及び/又は形状結合式に結合する少なくとも1つの第2の手段とを有しており、この場合好ましくは、少なくとも第2の手段は、コアにおける係止構造の係止凹部又は係止突起に突入して係止する係止手段である。
【0057】
第1の左側の側壁も、第2の右側の側壁も、ヘッド領域においてそれぞれ少なくとも3つの開口を、ストックグリップ長手方向軸線に対して横方向にかつ進行方向に対して横方向に有していてよい。
【0058】
第1の側壁及び第2の側壁は、好ましくはそれぞれ少なくとも2つ又は3つの、それぞれウェブにより互いに分離された開口を有しており、この場合、ウェブは、ストックグリップのカバー面から下方に向かってグリップ領域の方向に延びており、好ましくはストックグリップ長手方向軸線に対して実質的に平行に配置されているか、又はストックグリップ長手方向軸線に対して角度を付けて傾けられて配置されている。
【0059】
ウェブは、好ましくはストックグリップ長手方向軸線に対して傾けられて方向付けられており、この場合、好ましくは進行方向においてさらに前方に配置されたウェブは、下から上前方に向かって、特に好ましくはストックグリップ長手方向軸線に対して20~80°、又は30~60°の範囲の角度で傾けられており、進行方向においてさらに後方に配置されたウェブは、下から上後方に向かって、特に好ましくはストックグリップ長手方向軸線に対して10~70°、又は20~60°の範囲の角度で傾けられている。
【0060】
2つの側壁の開口は、好ましくはストックグリップ長手方向軸線と進行方向とにより展開される平面に対して鏡像対称に形成されている。
【0061】
側壁は、さらに好ましくは、ヘッド領域の上部領域において、ヘッド領域の下部領域に対して内側に向かって中空室の方にずらされており、これにより、ヘッド領域の上部領域とヘッド領域の下部領域との間に、周方向においてヘッド領域を部分的に包囲するショルダが形成されており、ショルダにはアタッチメントが少なくとも部分的に載置されており、この場合、好ましくはアタッチメントの賦形及びこのずらし領域におけるアタッチメントの位置に基づき、各構成部材間のギャップは別として、グリップ領域の実質的に連続的な、閉じられた表面が形成される。
【0062】
ウェブは、典型的にはストックグリップのカバー面からグリップ領域の方向に下向きに、部分的に周方向に延在するショルダまで延びている。
【0063】
別の好ましい実施形態は、アタッチメントが少なくとも部分的に、好ましくは全体的に、透明又は透けて見えるように(半透明に)形成されており、これにより、コアの開口が外側から見えるようになっていることを特徴とする。ストックグリップは、上方に対してカバー面により制限されたヘッド領域において、裏側に中央切欠きを有していてよく、中央切欠きにおいてヘッド領域の後方領域には、ストラップ取付け部材が、ストラップ取付け部材に取り付けられたハンドストラップと共に収容されており、この場合、好ましくは、ストラップ取付け部材は、側壁の1つの開口と整合する開口を有しており、これによりストラップ取付け部材は、静止位置において側壁の開口を介して見ると、実質的に外側からは見えなくなっている。
【0064】
本発明によるストックグリップは、さらに好ましくは、グリップヘッドのカバー面と下部領域との間においてグリップヘッドの裏側に、2つの円弧形の又は曲げられた側方のウェブを有しており、これらのウェブの間には、好ましくはストラップ取付け部材が上述したように配置されている。
【0065】
さらに、ストックグリップは、コアに取外し可能に取り付けられたアタッチメントを有していてよく、アタッチメントはコアを、ヘッド領域において周方向に部分的に包囲しており、かつアタッチメントはウェブにより形成された開口を含む、カバー面の開口及び/又は切抜き部を少なくとも部分的に、好ましくは完全に、外側において覆っており、この場合、アタッチメントの各領域が、ウェブの内側に背面から係合し、場合によりストラップ取付け部材の曲線形の切抜き部にガイドされて係合することにより、アタッチメントは、好ましくは力結合式及び/又は形状結合式にコアに取り付けられており、及び/又は、同様にグリップヘッドに挿入されたストラップ取付け部材に形状結合式に取り付けられている。これにより、追加的な取付け部材の使用を省くことができる。
【0066】
別の実施形態は、各従属請求項に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0067】
図1】第1の実施例によるストックグリップを、図1a)では左上後方から見た斜視図であり、図1b)では左上前方から見た斜視図である。
図2】第1の実施例によるストックグリップを左上前方から見た分解斜視図である。
図3】第1の実施例によるストックグリップを後方から進行方向に沿って見た図である。
図4】第1の実施例によるストックグリップの、図3に示した断面A-Aに沿った軸線方向断面Xを示す図である。
図5図4の一部Xを示す図であって、図5a)のX1には、固定されたストラップ取付け部材及び固定されたストラップ長さが示されており、図5b)のX2には、前方に傾けられたストラップ取付け部材及び長さ調節可能なストラップ長さが示されている。
図6】ストラップ取付け部材が挿入された第1の実施例によるストックグリップの一部を左上前方から見た斜視図であって、この場合、ストックグリップのヘッド領域が、図3に示した断面A-Aに沿って、図8に示す断面B-Bまで、四分円内で切り取られている。
図7】ストラップ取付け部材、ストラップ及びピン無しで第1の実施例によるストックグリップの、図3に示した断面A-Aに沿った斜視断面図を、図7a)では左上前方からかつ図7b)では左上後方から示す図である。
図8】第1の実施例によるストックグリップを、左側から進行方向に対して横方向に見た概略側面図である。
図9図8に示した断面B-Bに沿った断面Yをハンドストラップと共に示す図である。
図10図9に示した断面Yをハンドストラップ無しで示す拡大図である。
図11】ハンドストラップを備えた第1の実施例によるストックグリップを上方からストックグリップ長手方向軸線に沿って見た概略図である。
図12】第1の実施例によるストックグリップを示す図であって、この場合はストックグリップのコアのみが図示されている、すなわち、アタッチメント部材、ピン、ストラップ取付け部材及びハンドストラップは図示されておらず、図12a)は右上後方から見た斜視図であり、図12b)は左上前方から見た斜視図であり、図12c)は進行方向とは反対に前方から見た図であり、図12d)は左側から進行方向に対して横方向に見た側面図である。
図13】第1の実施例によるストックグリップのアタッチメントを示す図であって、図13a)は右上後方から見た斜視図であり、図13b)は左上前方から見た斜視図であり、図13c)は上から見た図であり、図13d)は、図13c)に示した断面D-Dに沿った断面図であり、図13e)は、図13c)に示した断面E-Eに沿って進行方向に見た断面図であり、図13f)は、図13d)に示した断面F-Fに沿った断面図であり、図13g)は下から見た図である。
図14】第1の実施例によるストックグリップのストラップ取付け部材を示す図であって、図14a)は左上前方から見た斜視図であり、図14b)は右上後方から見た斜視図であり、図14c)は下から見た図であり、図14d)は右側から進行方向に対して横方向に見た図であり、図14e)は後方から見た図であり、図14f)は左側から見た図であり、図14g)は進行方向とは反対に前方から見た図であり、図14h)は上から見た図である。
図15】第1の実施例によるストックグリップの、図3に示した断面A-Aに沿った軸線方向断面Xを示す図であって、この場合、グリップ領域にはコルク材又は発泡材から成るカバーが配置されている。
【発明を実施するための形態】
【0068】
以下に、本発明の好適な実施形態を、説明のためだけに用いられ、限定的とは解釈されない図面に基づき説明する。
図1図14には、本発明によるストックグリップ1の第1の好ましい実施例が示されている。この場合、符号リストに基づき、同じ符号は同じ部材を表している。
【0069】
ストックグリップ1(図1参照)は、ヘッド領域2もしくはグリップヘッド及びグリップ領域3を有している。ストックグリップ1は、実質的に以下の基本要素、つまり、(典型的にはプラスチック材料から射出成形法でシングルコンポーネント式又はマルチコンポーネント式に製造された)ストックグリップコア1aと、ヘッド領域2又は各グリップノーズ2aにおけるコア1aに前方から押し被せられもしくは被せ嵌められかつヘッド領域2の前方上部のグリップ領域を部分的に挟むアタッチメント部材7と、本実施例ではサイズ調節可能なハンドストラップ4が取り付けられたストラップ取付け部材5から成る連結モジュールとから構成されている。ストックグリップのコア1aは、図2及び図12において認識可能であるように、一体に又は複数部分からマルチコンポーネント式に形成された構成部材であり、この構成部材は、典型的にはグリップ領域3に、グリップし易い材料から成る表面コーティングを有しているか、又は典型的にはグリップ用発泡体又は天然材料、例えばコルクから成る相応するカバーを有している。ストックグリップのコア1aは、例えば把持面の部分領域を構成し得るスリーブの形態の択一的なグリップ材料を取り付けるために、ストック軸線に対して横方向に分割されていてもよい。グリップ領域3の下端部に、ストックグリップ1もしくはストックグリップ1のコア1aは、進行方向Lとは反対に後方に向いた、もしくは使用時にストックグリップユーザの方に向けられるショルダ17を有しており、ユーザがストックグリップ1の下側のグリップ領域を周方向Uにおいて握った場合、その手掌がショルダ17に支持され得る。
【0070】
ストックグリップ1のコア1aは、グリップヘッドに向かって下から上へ典型的には制限された止まり穴の形態の、中心の軸線方向のストックグリップ凹部16を有しており、ストックグリップ凹部16は、実質的にストックグリップ長手方向軸線Sに沿って配置されている。軸線方向の凹部16は、ストック、特にスキーストック、クロスカントリーストック、トレッキングストック又はノルディックウォーキングストックのストックパイプもしくはパイプ部分(図示せず)の収容及び取付けに用いられる。
【0071】
ストックグリップ1のヘッド領域2は、進行方向Lに向いた前方領域2aもしくはグリップノーズを有しており、この場合、進行方向Lは、ストックグリップ長手方向軸線Sに対して実質的に垂直に配置されており、ストックグリップ1のユーザから離れる方向に向いている。ストックグリップ1のヘッド領域2は、ユーザが上方からストックグリップに支持される場合、ユーザによりその手の内面でもって覆われる。ヘッド領域2の前方領域2aにおいて、ストックグリップ1は、グリップヘッド2の下側のグリップ領域3への移行領域に、隆起部40を有している。この隆起部40は、特にグリップヘッドが後方上部から握られて、指がこの下側前方領域を包囲した場合、グリップし易さに役立つ。この場合は例えば、人差し指をこの隆起部40の前の凹部に置きかつ中指をこの隆起部40の後の凹部に置くか、又は指の位置を1つ先にずらして、中指を隆起部40の前の凹部に置きかつ薬指を隆起部40の後の凹部に置くことが可能である。
【0072】
ストックグリップ1のヘッド領域2は、後方から見て上側に、ハンドストラップ4用のストラップ取付け部材5を取り付けるための中央切欠き11を有している(例えば図2又は図7参照)。この中央切欠き11は、ヘッド領域2の後方領域2bから前方領域2aにまで延びている。つまりコア1aは、ヘッド領域2では部分的に中空に形成されている。
【0073】
コア1aは、進行方向Lに見て、第1の左側の側壁14aと、第2の右側の側壁14bとを有している。これらは後ろ側に対して開いており、ストックグリップ1の前方領域2aにおいて前壁14cに合流している。上前方のグリップ領域2aにおいて、側壁14a,14bは部分的に内側に向かってずらされており、これにより、部分的に周方向Uに延びるショルダ21が形成される。コア1aは、ヘッド領域2の前記側壁14に、複数の開口12a~12f、15を有している。これらは図示の実施例では、コア1aの第1の左側の側壁14aにおける第1の開口12a、第2の開口12b及び第3の開口12cならびに第2の右側の側壁14bにおける第4の開口12d、第5の開口12e及び第6の開口12fにより実現されている。この場合、コア1aのヘッド領域2において各2つの開口12a,12d(前方)、又は12b,12e(真ん中)、又は12c,12f(後方)が対向して位置している。開口は、それぞれ開口面積12、すなわち各貫通開口の横断面積を形成する。
【0074】
前壁14cは、図2の図示の実施例では第7の開口15を有している。
【0075】
側壁14a,14bの開口12a~12fは、それぞれ各側壁14a,14bのウェブ13a~13dと最前のウェブ13e及び13fとにより互いに隔離されている。ウェブ13a~13fは、実質的にコア1aの上面もしくはカバー面6からグリップ領域3の方向に下向きに、部分的に周方向に延在するショルダ21まで延びている。本実施例では閉じられたカバー面6は、相応して複数のウェブ13により支持され、側壁とカバー面とは、進行方向に延びる中空室42を成しており、中空室42は、後方に向かって切欠き11に移行しておりかつ前方に対しては前壁14cにより閉じられている。
【0076】
前記ウェブは、ストック長手方向軸線に対して実質的に平行に方向付けられていてよいが、ただし本実施例に示すように、好ましくは生体工学的な構造として、典型的な荷重方向に合わせて方向付けられていてよい。つまりここでは、各後方ウェブ13b,13dは下方から上部後方に、それぞれ典型的には後方に向かってストック長手方向軸線に対して30~60°の角度で傾けられており、前方ウェブ13a,13cは下方から上部前方に、それぞれ典型的には前方に向かってストック長手方向軸線に対して20~45°の角度で傾けられている。これにより、上部ヘッド領域2にコア1aの格子構造もしくは網構造が、カバー面6を支持するためにある程度生じることになる。
【0077】
さらに、カバー面6は後方に対して、両側をそれぞれ円弧形のウェブ41により支持され、ウェブ41は、カバー面6をコアの下側部分に結合すると共に、横方向においてストラップ取付け部材5を包囲してガイドする。
【0078】
ストックグリップ1のヘッド領域2の上面ひいてはグリップ面は、上から見ると(図11参照)、部分的にコア1aの上面又はカバー面6により形成され、部分的にアタッチメント部材7により形成され、かつ部分的にストラップ取付け部材5により形成される。この場合、ストラップ取付け部材5の湾曲した上面もしくはカバー部分25は、静止位置もしくは傾倒されていない固定位置では、ほぼ完全にヘッド領域2の外側輪郭に統合されている。この場合、ヘッド領域の上面は、ストラップ取付け部材が取り外された状態で側方から見ると(図14参照)、第1の段部19を、上面の、ストラップ取付け部材への移行部の所に有しており、かつ第2の段部20を、下側のグリップ領域への移行部の所に有しており、これにより、そこで輪郭が整合するように、ストラップ取付け部材がグリップヘッドの上面に嵌め込まれている。
【0079】
図2の分解図において認識可能であるように、アタッチメント部材7は、ストックグリップ1のヘッド領域2において、ある程度クリップとして形成されたアタッチメント部材7の前壁7cでもってコア1aの前方領域もしくは前壁14cを取り囲んでいるかもしくは覆っており、かつその前壁7cからそれぞれ横方向に延びる2つのアーム7a,7bでもってコア1aの側面もしくは側壁14a,14bを取り囲んでいるかもしくは覆っている。つまりアタッチメント7は、その2つの側壁7a,7b及びその前壁7cでもって3つの側において、グリップヘッドの前方領域と、側壁14の2つの横方向領域とを取り囲んでいる。さらにアタッチメント7は、図9及び図10に示すように、コア1aのヘッド領域2の内部の係止構造35の収容に用いられる領域を取り囲んでいる。
【0080】
アタッチメント7の前方領域に、アタッチメント7は2つの側壁7a,7bを互いに接続する底部7dを有しており(図13参照)、底部7dは、凹部7gを有しておりかつ前方領域の内室を下方に対して制限している。底部7dは、ヘッド領域の長手方向軸線Kに対して平行に延びる、図8に書き込まれた断面B-Bに対して実質的に平行に延びている。アタッチメント7を前方からストックグリップ1のヘッド領域2のコア1aに被せ嵌めると、底部7dが少なくとも部分的に前方から係止構造35のスリット18内に滑り込み、アタッチメント7がストックグリップ1のコア1aに係止される。このことは、ヘッド領域2の内部の係止構造35にアンダカットを備えて実質的に半円形に形成された係止舌片34と、対応するアタッチメントの底部7dの凹部7gとの間の形状結合式の結合により可能になる(図10参照)。凹部7gは、係止用にアタッチメント7の拡開を可能にするように進行方向Lに向けられたスリット状の延長部7kを有している。凹部7gは後方に対して、アタッチメントの側方アーム7a,7bの長手方向軸線に対して実質的に横方向に内側に向けられた2つの突出部7h,7iにより、内部空間7mに対して制限される。クリップ状のアタッチメントを被せ嵌めると、2つの突出部7h,7iは、対向し合う2つの最も前の開口12a,12dの下でコア1aのヘッド領域2のスリット18内に係合し、コア1aの係止舌片34の後ろのアンダカット内にある程度突入して、それぞれ係止凹部内にもしくは各アンダカット内に係止される。
【0081】
開口は全て、それぞれアタッチメントの側方アーム7a,7bにより上から係合されるかもしくは覆われる。アタッチメントの前壁7c及び側壁7a,7bは、被せ嵌められた状態ではコア1aのショルダ21に載置されており、ショルダ21は、前方領域2aの両側においてヘッド領域2を包囲しておりかつヘッド領域2の湾曲部でもってシームレスに後方領域2bに移行している。アーム7a,7bは、アタッチメント7の内部空間7mの方に向けられた凹状の湾曲部を有している。つまりカバー部材7はとりわけ、開放している軽量構造形式をウェブでもってある程度封止し、ひいては汚れ等がグリップヘッド内へ侵入する可能性を防止するために役立ち、他方では、グリップに可能な限り平滑で移行部無しの表面を提供するために役立つ。カバー部材は、内部構造が見えるようにするために、典型的かつ好ましくは透明又は半透明の熱可塑性材料、例えばポリアミド、ポリカーボネート、ポリアクリレート(例えばPMMA)、POM又はこのような材料の混合物から製造されている。
【0082】
アタッチメントの各第1の左側のアーム7aもしくは第2の右側のアーム7bの自由端部に、各アーム7a,7bは各1つの係止フック、係止ウェブ又は係止ピン7e,7fを有している。この係止ピン7e,7fは、各アーム7a,7bからまず内側に向かって、すなわちアタッチメント7の内部空間7mに向かって延び、次いで上方に向かって裏側へ延びている。これらの係止ピン7e,7fは、ストラップ取付け部材5へのアタッチメント7の取付けに用いられ、ひいては間接的に、コア1aへのアタッチメントの取付けに用いられ、さらに、引き続き以下に説明するように、ストラップ取付け部材5のためのガイド機能を有している。この場合、係止ピン7e,7fは、外側から開口12c又は12fを通って係合し、次いでそれぞれ背面から、円弧形のウェブ41に係合する。換言すると、アタッチメント7は前方から包囲するように被せ嵌められ、係止ピンでもって内側からウェブ41の周面に係合し、さらに手前で凹部7gでもって係止舌片34の所に係止する。
【0083】
ストックグリップ1のヘッド領域2はさらに、ストックグリップユーザに面しておりかつハンドストラップ4が取り付けられた後方領域2bを有している。ハンドストラップ4は、図示の第1の実施例ではストックグリップ1のヘッド領域2の中央切欠き11に配置されかつ図示の実施形態では図5aに示した運動量だけ傾倒可能なストラップ取付け部材5を介してストックグリップ1に結合されているもしくはこれに連結されている。ストラップ取付け部材5は、図示の実施例ではある程度ブロック状に形成されている。ストックグリップ1の中央切欠き11は、コア1a内で底部27により下方に対して制限されておりかつストックグリップ凹部16の上端部から隔離されている。ハンドストラップ4は、ストックグリップユーザの手もしくは手首を少なくとも部分的に包囲するように形成されたストラップ部分4aを有している。ストラップ部分4aは、ストックグリップ内部から出ている、手からのストラップ距離を減少させるために引っ張ることができる第1のストラップ自由端部4cと、ストラップ取付け部材5の内部にもしくはストラップ取付け部材5に固定された第2のストラップ端部4dとの間に配置されている。
【0084】
図示の第1の実施例では、ストラップ部分4aと第1のストラップ自由端部4cとの間に、ストラップ取付け部材5の変向領域22を包囲するように案内された変向部分4bが配置されている(特に図2及び図6参照)。第2のストラップ端部4dは、進行方向Lの方に向いたストラップ取付け部材5の前側29に、本実施例ではねじとして形成された固定手段10により固定されている。ストラップ取付け部材5の上側の前縁部に進行方向Lに延在する突出部24を形成することにより、第2の固定されたストラップ端部4dは、ストックグリップ1のヘッド領域2の上面に続く上方を覆われて環境による影響から保護されており、この領域に取り付けられたストラップ材料の厚さは、ストラップ取付け部材の前面が実質的に面一であるように相殺される。ストラップ部分4aを形成するようにストラップベルトを貫通させて案内するために、ストラップ取付け部材5は、ストラップ取付け部材5の底面35に対して実質的に平行に配置されたスリット状の通路の形態の貫通開口26を有しており、貫通開口26はその長手方向軸線Kでもって、ストラップ取付け部材5の非傾倒状態もしくは静止状態では、実質的にストックグリップのヘッド領域の長手方向軸線Kに沿って配置されている。この貫通開口26を通り、手に対してストラップ部分4aを形成する2つのストラップ領域、すなわち、固定された第2のストラップ端部4dに通じる領域と、ストラップ自由端部4cに通じる領域とが案内される。
【0085】
図1図14に示された第1の実施例によるストラップ取付け部材5は、グリップヘッド中央切欠き11内で回動軸線もしくは傾倒軸線Dを中心として、貫通開口8内に配置されたピン9の周りで、すなわち図5aに示すような静止位置X1と図5bに示すような傾倒位置X2との間で傾倒可能もしくは旋回可能に配置されている。この場合、旋回範囲は約30~40°である。静止位置において、ストラップ距離は固定されるように調整されており、ストラップ取付け部材5の傾倒位置では、ストラップ距離を変更して調整することができ、この場合、ストラップ取付け部材の最終位置のストラップ距離は、ハンドストラップの第1の自由端部4cを引っ張ることにより短縮され得、ストラップ部分4aの第1の自由端部に面した部分を引っ張ることにより延長され得る。
【0086】
ストラップ取付け部材5の静止位置において、ハンドストラップ4の変向部分4bは、グリップヘッド切欠き11の底部27とストラップ取付け部材5の下面もしくは底部5cとの間に挟み込まれている。挟み込み部は、ここでは実質的にラビリンスシールと同様に、グリップヘッド切欠き11の底部27の方に向けられた下向きの突起23として形成された、ストラップ取付け部材5の挟み込み部分23の形態で達成される。この場合、1つ又は場合により(複数の)挟み込み縁部を介して、摩擦結合にある程度の形状結合も追加される。ストラップの固定に必要とされる挟み込み力は、ラビリンス縁部により、直線的な力線の場合よりも大幅に小さくなり、このことは、同じ挟み込み力において改良された挟み込み作用を可能にする、又はより小さな挟み込み力において同じ挟み込み作用を可能にする。このためにグリップヘッド切欠き11の底部27は、縁部11bにより段部27bとして形成された挟み込み部分27aを有している。ストラップ取付け部材の静止状態において、ストラップベルトは、ここではその変向部分4bと、ストラップ取付け部材5の通路として形成された貫通開口26から外側に突出して露出した第1のストラップ部分4aとの間において摩擦結合により、突起23と、グリップヘッド切欠き11の底部27の段部27bとの間に挟まれる。ストラップベルトの自由端部が貫通開口26の通過後にストラップ取付け部材を包囲するように下向き及び後方に変向することに基づき、変向領域22(図14参照)において相応する横方向リブ等により強化され得る摩擦結合は、挟み込み突起23と段部27bとの間での挟み込みにより、相応して強化される。後者の挟み込みは、使用時にハンドストラップに下向き方向の典型的な荷重が加えられた場合に、これにより加えられる(図4に示す図において時計回りの)相応するトルクにより強化される、という利点を有している。
【0087】
図2に示すように、ストラップ取付け部材5は別個に形成された構成部材であり、ストックグリップ1の「コア体」もしくはコア1aに取り付けることができる。取付けは、ピン9を、ストックグリップ1の左側の側壁の第1の貫通開口8aに挿入し、次いでストラップ取付け部材5の第1の左側の側壁5aから第2の右側の側壁5bまでストラップ取付け部材5を貫通して延びる貫通開口38を通して案内し、次いでストックグリップ1のヘッド領域2の右側の側壁の第2の貫通開口8bを貫通して案内することにより、行われる。貫通開口38の長手方向軸線もしくはピン9の長手方向軸線は、ストラップ取付け部材5の挿入状態では実質的にストックグリップ長手方向軸線Sに対して横方向にかつ進行方向Lに対して横方向に配置されている。
【0088】
図14には、ストラップ取付け部材5もしくはフラップ部材が詳細に示されている。ストラップ取付け部材5は、湾曲したカバー部分25を有しており、カバー部分25は、進行方向にやや突出した前縁部39を有している。ストラップ取付け部材のカバー部分25もしくは上面は、静止位置ではストックグリップ1の上面6に組み込まれており、同時にストックグリップ1のヘッド領域2の後方領域2bを形成する。ストラップ取付け部材5は追加的に、係止舌片7e及び7f(図7a参照)が対応するガイド通路28a及び28bに係合することにより拘束されている。
【0089】
重量削減のために、ストラップ取付け部材は、荷重のかかる中実材料から成る構成を考慮する必要がない所に切抜き部又は窓32を有していてよい。一般に好ましくは、ストラップ取付け部材は、熱可塑性材料、例えばポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、これらがそれぞれ場合により(ガラス)繊維強化されたもの、又はこのような材料の混合物から製造されている。
【0090】
ストラップ取付け部材5はさらに、ストックグリップ切欠き11に挿入された静止状態においてストックグリップ1の中央切欠き11の底部27の方に向けられる下面37を有している。同様に、ストラップ取付け部材5は、第1の左側の側面5aと、第2の右側の側面5bとを有しており、これらはグリップヘッド長手方向軸線Kとストックグリップ長手方向軸線Sとにより展開される平面Eに対して平行に配置されておりかつ図3に示した断面A-Aに対して平行に延在している。
【0091】
第1の左側の側面5aにも第2の右側の側面5bにも、それぞれストラップ取付け部材の回動に相応して湾曲させられたガイド通路28aもしくは28bが配置されており、ガイド通路28aもしくは28bは、カバー部分25の湾曲部に対して平行に延びているが、ただし、ストラップ取付け部材5の下面37(そこでは開いた溝である)から各側壁5a,5bの部分領域にわたって延びており、ストラップ取付け部材5の前壁29に到るまで完全に延びているわけではない。この各ガイド通路28a,28bは、上述した部材の拘束の他に、回動軸線もしくは傾倒軸線9もしくはピン9を中心とした傾倒動作中のストラップ取付け部材5のガイドにも役立つ。このガイドは、上述したアタッチメント7の、やはり相応して湾曲させられた2つの横方向の係止ピン7e,7fがこれら2つのガイド通路28a,28bに係合することもしくは突入して係止することにより達成される。ストラップ取付け部材5とアタッチメント7との間のこの係止結合は、アタッチメント7をストラップ取付け部材5に結合し、この時ストラップ取付け部材5を介して間接的に、アタッチメントをストックグリップ1のコア1aにも結合する。つまり係止結合は、ストラップ取付け部材5の回動を係止位置と調節位置との間でガイドする機能と、ストックグリップ1のコア1aにおけるアタッチメント7の紛失防止とを同時に提供する。
【0092】
ストラップ取付け部材5の2つの側面5a,5bには、各1つの係止通路30a,30bが配置されており、ストラップ取付け部材5の静止位置では、すなわち非傾倒位置では、係止通路30a,30bに、コア1aの側壁14a,14bから内側に向けられた各1つの係止歯31a,31bが係合する。この場合、係止通路30a,30bはそれぞれ、ストラップ取付け部材5の底面37に対して実質的に平行に延びている。係止歯31a,31bは、コア1aの中央切欠き11の底部27に対して実質的に平行に延びている。
【0093】
さらに、ストラップ取付け部材5の各側壁5a,5bは、第1もしくは第2の係止通路30a,30bと鋭角に交差する各1つの別の係止通路33a,33bを有している。ストラップ取付け部材5の第1の側壁5aにおける第1の係止通路30aと第3の係止通路33aとの交点及びストラップ取付け部材5の第2の側壁5bにおける第2の係止通路30bと第4の係止通路33bとの交点は、ストラップ取付け部材5の貫通開口38によりもしくはストラップ取付け部材5をストックグリップコア1aに傾倒可能に結合する横方向ピン9のための収容通路により規定される。つまりストラップ取付け部材5は、図5aに示す傾倒させられていない静止状態では、その第1及び第2の係止通路30a,30bでもって、コア1aの2つの互いに対向して位置する係止歯31a,31bに突入して係止しており、このことは例えば図6において、コア1aの第2の側壁14bの所で認められる。ハンドストラップの直径を調節するためにストラップ取付け部材5を前方に傾倒させるためには、ハンドストラップ4のストラップ部分4aが上方に引っ張られる。ストラップ取付け部材5を、回動軸線/傾倒軸線を中心としてもしくは横方向ピン9を中心として前方に傾倒させると、係止歯31a,31bが、それぞれ対応する第1及び第2の係止通路30a,30bから押し退けられ、ひいてはこの係止結合が解消されることになり、この時、図5bに示す傾倒状態において、係止歯31a,31bは、第3もしくは第4の係止通路33a,33bに突入して係止し、ひいては別の係止結合部が形成されることになる。突入係止及び係止解除は、一方では各位置の容易な形状結合式の固定をもたらすが、他方ではユーザに対する触覚型及び場合により音響型のフィードバックをももたらす。
【0094】
さらに、ストラップ取付け部材5が傾倒もしくは旋回させられると、ストラップ取付け部材5の挟み込み領域23は、段部27aから持ち上げられる。傾倒動作に際してさらに、ストラップ取付け部材5のカバー部分25の突出部24が、ヘッド領域2の中央切欠き11内へ旋回させられる。
【0095】
ストラップ取付け部材5はさらに、進行方向Lの方に向けられた前面29を有しており、前面29の表面は、ストラップ取付け部材5の底面37に対して90°よりも小さな角度で延在している。この前面29において実質的に中央には、第2のストラップ端部4d用の固定手段10の取付けに用いられる凹部10aが配置されている。図2もしくは図5a,5bに示す実施例において、この固定手段は、ねじとして形成されている。ただしここでは、リベット、ピン、接着結合手段、フックを備えたハンドストラップに設けられた孔、又はこのような固定手段の組合せも使用され得る。
【0096】
ストラップ取付け部材5を交換するか、又はこれを例えばハンドストラップ交換のために取り外す場合には、まずアタッチメント7をコア1aとストラップ取付け部材5とから取り外すことができる、すなわち、アタッチメント7のアーム7a,7bの係止ピン7e,7fとストラップ取付け部材5との間の係止結合が、アーム7a,7bの拡開により解離され得る。この拡開により、コア1aの係止舌片34と、アタッチメント7の底部7dの係止突出部7h,7iとの間の係止結合も解離される。次いで(又はその前に既に)横方向ピン9が、例えばより小さな直径のピンにより、ストラップ取付け部材5の貫通開口38と、コア1aのヘッド領域2の下側の貫通開口8とから押し出されてよい。ストラップ取付け部材5を係止歯31a,31bに沿って後方に引っ張ることにより、ストラップ取付け部材5をコア1aの中央切欠き11から取り外すことができる。
【0097】
あるいは、最初に横方向ピン9が、例えばより小さな直径のピンにより、ストラップ取付け部材5の貫通開口38と、コア1aのヘッド領域2の下側の貫通開口8とから押し出されてもよい。次いでアーム7a,7bを拡開させ、ストラップ取付け部材5を上方又は後方に引っ張ることにより、ストラップ取付け部材5をコア1aの中央切欠き11から取り外すことができる。次いでアタッチメント7がコア1aから取り外される、すなわち、アタッチメント7のアーム7a,7bの係止ピン7e,7fの間の係止結合が解離される。
【0098】
ストラップ取付け部材5又はハンドストラップ4の製造時あるいは交換又は修理後にストックグリップ1を組み立てるには、上述したように、まずストラップ取付け部材5をストックグリップ1のグリップヘッド2の中央切欠き11に、実質的に後方から、ヘッド領域2の長手方向軸線K1と係止歯31a,31bとに沿って挿入し、横方向ピン9を用いてストックグリップ1のコア1aに取り付け、次いでストラップ取付け部材5とストックグリップ1のコア1aとの更なる間接的な結合のために、アタッチメント7を前方から、ストックグリップ1のコア1aに被せ嵌める。又は逆の順序で、まずアタッチメントを被せ嵌めてから、ストラップ取付け部材5をストックグリップ1のグリップヘッド2の中央切欠き11に挿入して取り付ける。
【0099】
図15には、図4に示したグリップの変化態様が示されている。ここではグリップがグリップ領域に、コルク材又は発泡材(例えばEVA)から成る、周方向に延在するカバー43を有している。この場合、カバー43は、グリップを形成する硬いコア材料の本来の領域45において周方向に延在する凹部44に嵌め込まれている。この場合、カバー43は縁部においてどこでも、グリップの輪郭に整合するように続いている。これにより、特にグリップし易く、追加的に軽い構造が保証される。このような構造を簡単に組み立てることができるようにするために、3の硬いコア材料の筒領域45は、周方向に延在するスリット46を有している、すなわち、グリップは、硬いコア材料に関していわば2つの部分から形成されており、ヘッド領域2と軸線方向の凹部16を形成する領域の上部とを含む上部領域48、及び例えばショルダ17と軸線方向の凹部16を形成する領域の下部とを含む下側部分49が存在する。
【0100】
有利には、図中破線で示すように、スリット46は、曲げられた延在部47を備えて形成されており、特にこれにより、ある程度の相対回動防止が保証されると共に、上側部分と下側部分との間にある程度の形状結合又は力結合さえ提供され得る。1つの好ましい変化態様において、曲げられたスリット46は、ストックの軸線に沿って延びる縁部の長手方向部分50と、ストックの軸線に対して周方向にかつ垂直に延びる縁部の横方向部分51とを有している。好ましくは、上側部分及び下側部分の曲げられたスリットの長手方向縁部は、互いにほぼ遊び無しで、又はそれどころか当接し合って滑動するように、又はそれどころか摩擦結合式に擦れ合うことを意図して接合し合っており、これにより、ストック軸線を中心とした回転に関して、2つのグリップ部分の可能な限り正確な位置調整が達成される。さらに有利には、曲げられたスリットは、ストック軸線に対して横方向のその延在部において、カバーが取り付けられると、横方向縁部51の所に、各グリップ部分の2つのスリーブ部分の端面側の接触面の間に間隔52を形成する。これにより、各グリップ部分の過剰規定が回避される。スリットのこの形状は、ここで図示に用いた実施例のその他の別の特徴から独立して有利であり、本発明に基づくものであると見なされる。
【0101】
このようなグリップヘッドは、上部領域48を用意してから、筒領域45に下からカバー43を被せ嵌め、次いで下部領域49を下から、カバー43の開いている下側の開口内へ挿入することにより取り付けられる。カバーと上部領域48と下部領域49との間で接着剤が用いられることにより、各部分が互いに結合されるが、追加的に、上部領域48と下部領域49との間に結合手段が設けられてもよい。最終的にこの領域は、挿入されたストックパイプにより固定されるため、カバー43に対する各領域48/49の接着結合部が設けられれば十分であってよい。ついでながら、既に上述した、隆起部40の領域におけるグリップヘッドの下面のエラストマ領域もやはり、硬いコア材料の対応する凹部内に配置されていてよい。ただし典型的には、このようなエラストマ領域は別個の構成部材として製造されるのではなく、より簡単に2成分法で、硬いコア材料に同時に射出されて一体成形される。
【符号の説明】
【0102】
1 ストックグリップ
1a 1のコア、本体、グリップ本体
2 ヘッド領域
2a 2の前方領域、グリップノーズ
2b 2の後方領域
3 グリップ領域
4 ハンドストラップ
4a ストラップ部分
4b 変向部分
4c 第1のストラップ自由端部
4d 固定された第2のストラップ端部
5 ストラップ取付け部材/ストラップ取付けブロック
5a 5の第1の左側の側面
5b 5の第2の右側の側面
5c 5の下面/底部
6 1aもしくは2の上面/カバー面
7 カバー部材/アタッチメント部材
7a 7の第1の左側のアーム
7b 7の第2の右側のアーム
7c 7の前壁
7d 7の底部
7e 7aにおける第1の係止ピン
7f 7bにおける第2の係止ピン
7g 7の凹部
7h 7dの7gにおける第1の左側の突出部
7i 7dの7gにおける第2の右側の突出部
7k 7gのスリット状の延長部
7m 7の内部空間
8 3における9用の貫通開口
9 5のピン
10 4d用の固定手段
10a 5における10用の凹部
11 2の中央切欠き
12 開口面積
12a 14aにおける第1の開口
12b 14aにおける第2の開口
12c 14aにおける第3の開口
12d 14bにおける第4の開口
12e 14bにおける第5の開口
12f 14bにおける第6の開口
13a 2/14aにおける1aの第1のウェブ
13b 2/14aにおける1aの第2のウェブ
13c 2/14bにおける1aの第3のウェブ
13d 2/14bにおける1aの第4のウェブ
13e 14aにおいて最も前方の左側のウェブ
13f 14bにおいて最も前方の右側のウェブ
14a 2における1aの第1の左側の側壁
14b 2における1aの第2の右側の側壁
14c 2aにおける1aの前壁
15 14cにおける第5の開口
16 3における軸線方向の凹部
17 3におけるショルダ
18 2aにおけるスリット
19 6における第1の段部
20 第2の段部
21 2におけるショルダ
22 5の変向領域
23 5の挟み込み領域
24 5の突出部
25 5のカバー部分
26 5の貫通開口
27 11の底部
27a 27の段部、挟み込み部分
27b 27の縁部
28a 7e用のガイド通路
28b 7f用のガイド通路
29 5の前壁
30a 5aにおける第1の係止通路
30b 5bにおける第2の係止通路
31a 11における14aの第1の係止歯
31b 11における14bの第2の係止歯
32 5における窓
33a 5aにおける第3の係止通路
33b 5bにおける第4の係止通路
34 35における7g用の係止舌片
35 係止構造
37 5の下面
38 5の貫通開口、5における9用の収容通路
39 25の前縁部
40 2の下側の隆起部
41 円弧形のウェブ
42 中空室
43 コルクカバー又は発泡材カバー
44 硬いコア材料において周方向に延在する凹部
45 3の硬いコア材料の筒領域
46 45において周方向に延在するスリット、分離線
47 46の曲げられた延在部
48 硬いコア材料の上部領域
49 硬いコア材料の下部領域
50 スリット46の長手方向縁部
51 スリット46の横方向縁部
52 上側部分と下側部分との、51の間の間隔
α K1とSとの間の角度
D 5の回動軸線
E グリップヘッド長手方向軸線K1とストックグリップ長手方向軸線Sとにより展開される平面
K1 2aの長手方向軸線、5の静止位置における26の長手方向軸線
K2 5の調節位置における26の長手方向軸線
L 進行方向
S ストックグリップ長手方向軸線
U 1の周方向
X1 静止位置、ハンドストラップの長さが調節不可能な位置
X2 調節位置、ハンドストラップの長さが調節可能な位置
図1a
図1b
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6
図7a
図7b
図8
図9
図10
図11
図12a
図12b
図12c
図12d
図13a
図13b
図13c
図13d
図13e
図13f
図13g
図14a
図14b
図14c
図14d
図14e
図14f
図14g
図14h
図15
【国際調査報告】