(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-03
(54)【発明の名称】永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する無歯磁性流体密封装置
(51)【国際特許分類】
F16J 15/43 20060101AFI20230727BHJP
F16J 15/53 20060101ALI20230727BHJP
F16C 33/82 20060101ALI20230727BHJP
【FI】
F16J15/43
F16J15/53
F16C33/82
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023513247
(86)(22)【出願日】2020-09-17
(85)【翻訳文提出日】2023-02-22
(86)【国際出願番号】 CN2020115992
(87)【国際公開番号】W WO2022041349
(87)【国際公開日】2022-03-03
(31)【優先権主張番号】202010862984.X
(32)【優先日】2020-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】598098331
【氏名又は名称】ツィンファ ユニバーシティ
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲とく▼才
(72)【発明者】
【氏名】趙 文曦
【テーマコード(参考)】
3J042
3J043
3J216
【Fターム(参考)】
3J042AA04
3J042AA08
3J042BA04
3J042DA20
3J043AA16
3J043CA05
3J043CB24
3J043CB30
3J043DA20
3J043HA03
3J043HA10
3J216AA02
3J216AA12
3J216BA30
3J216CA07
3J216CB03
3J216CB07
3J216CB18
3J216CC46
3J216CC56
3J216DA16
3J216EA03
(57)【要約】
本出願の実施例は永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置を開示し、前記磁性流体密封装置はハウジング、回転軸および密封アセンブリを含み、前記回転軸は前記ハウジングを貫通し且つ前記ハウジングに対して回転可能であり、前記密封アセンブリは永久磁石シートと透磁シートを含み、前記透磁シートと前記永久磁石シートはいずれも前記ハウジング内に設けられ且つ前記回転軸の外側を覆うように設けられ、前記透磁シートと前記永久磁石シートは回転軸の軸方向に沿って交互に配置され、隣接する透磁シートと永久磁石シートとは密接しており、前記透磁シートの内周面と回転軸の外周面は回転軸の径方向において密封隙間を有し、密封隙間内は磁性流体を有する。本出願の実施例の磁性流体密封装置は、磁場の分布が均等で、磁性流体に対する吸着能力がより強く、より高い密封レベルを設定することができ、加工とメンテナンスコストが低く、磁性流体が密封隙間から離れる状況の発生を回避し、密封性能がより信頼的になる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置であって、
ハウジングと、
前記ハウジングを貫通し且つ前記ハウジングに対して回転可能である回転軸と、
永久磁石シートと透磁シートを含む密封アセンブリであって、前記透磁シートと前記永久磁石シートはいずれも前記ハウジング内に設けられ且つ前記回転軸の外側を覆うように設けられ、前記透磁シートと前記永久磁石シートは前記回転軸の軸方向に沿って交互に配置され、前記永久磁石シートは、前記回転軸の軸方向において対向して配置される両側に前記透磁シートがあり、隣接する前記透磁シートと前記永久磁石シートとが密接しており、前記透磁シートの内周面と前記回転軸の外周面とは、前記回転軸の径方向において密封隙間を有し、前記密封隙間内は密封用の磁性流体を有し、隣接する2つの前記透磁シートと、当該隣接する2つの前記透磁シートの間に位置する永久磁石シートと、前記回転軸と、前記磁性流体とは磁気回路を形成する、
ことを特徴とする永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置。
【請求項2】
前記永久磁石シートの内周面と前記回転軸の外周面とは、前記回転軸の径方向に隙間がある、
ことを特徴とする請求項1に記載の永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置。
【請求項3】
前記永久磁石シートと前記透磁シートはいずれも環状であり、前記永久磁石シートの内径と前記透磁シートの内径は同じである、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置。
【請求項4】
前記透磁シートの前記回転軸の軸方向の寸法が0.25~0.35mmであり、前記永久磁石シートの前記回転軸の軸方向の寸法が0.6~3mmである、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置。
【請求項5】
第1の磁気遮断リングと第2の磁気遮断リングをさらに含み、前記第1の磁気遮断リングと前記第2の磁気遮断リングはいずれも前記ハウジングに設けられ且つ前記回転軸外側を覆うように設けられ、前記第1の磁気遮断リングは前記密封アセンブリの第1端に設けられ、前記第2の磁気遮断リングは前記密封アセンブリの第2端に設けられる、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置。
【請求項6】
第1の軸受と第2の軸受をさらに含み、前記第1の軸受と前記第2の軸受はいずれも前記ハウジング内に設けられ且つ前記回転軸と嵌合し、前記第1の軸受は、前記第1の磁気遮断リングの前記密封アセンブリから離れる側に設けられ、前記第2の軸受は前記第2の磁気遮断リングの前記密封アセンブリから離れる側に設けられる、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置。
【請求項7】
前記ハウジングは筒状部材とエンドカバーを含み、前記筒状部材はキャビティを有し、前記筒状部材の第1端は、前記キャビティの第1端に開口するように開いており、前記エンドカバーは、前記キャビティの第1端を閉鎖するように、前記筒状部材の第1端に設けられ、前記回転軸は前記エンドカバーを貫通する、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置。
【請求項8】
前記回転軸に第1の止め輪と第2の止め輪が設けられ、前記第1の止め輪と前記第2の止め輪はいずれも前記回転軸を回転するように設けられ、前記第1の止め輪は前記第1の軸受と前記ハウジングの第1端との間に位置し、前記第2の止め輪は前記第2の軸受と前記ハウジングの第2端との間に位置する、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置。
【請求項9】
前記透磁シートの材料は珪素鋼である、
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置。
【請求項10】
前記第1の磁気遮断リングの材料、前記第2の磁気遮断リングの材料および前記ハウジングの材料はいずれも非透磁性材料である、
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互引用>
本出願は、出願番号が202010862984.Xで、出願日が2020年8月25日である中国特許出願の優先権と権益を主張し、上記中国特許出願のすべての内容はここで援用により本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願の実施例は機械工学密封技術分野に関し、より具体的に、永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置に関する。
【背景技術】
【0003】
磁性流体密封は新型の非接触式密封であり、磁性流体が流動性と磁場応答性を併せ持つという特徴を利用し、密封隙間内に磁場勾配を生成することにより、磁性流体は圧力と磁場力の共同作用で、密封隙間内に複数の「O型」液体ガスケットを形成し、密封耐圧効果を実現し、「ゼロリーク」、長寿命、高信頼性という利点を備える。
【0004】
関連技術では、磁性流体密封装置は左、右2つの極片および両者の間に設けられる永久磁石を含み、極片には、極歯を形成するように溝が形成され、磁性流体が極歯に吸着して密封になる。耐圧要件が高くなりおよび密封レベルが上昇する時、極歯の数を増やす必要があるが、極歯の数の増加につれて、各極歯間の磁性流体の分布は不均一であり、磁性流体と永久磁石の使用効率は低くなる。また、大径である高速密封の場合、磁性流体は大きな遠心力で極歯に沿って登り、次第に密封隙間から離れ、密封隙間内の磁性流体の体積を減らし、極歯と軸の間に隙間さえ生じ、密封装置の総耐圧能力の低下をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願は関連技術における技術的課題の1つをある程度解決することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そのため、本出願の実施例は永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置を提供し、当該磁性流体密封装置の磁性流体は密封隙間内に均一に分布し、磁性流体が密封隙間から離れる状況の発生を回避する。
【0007】
本出願の実施例に係る磁性流体密封装置はハウジング、回転軸、および密封アセンブリを含み、前記回転軸は前記ハウジングを貫通し且つ前記ハウジングに対して回転可能であり、前記密封アセンブリは永久磁石シートと透磁シートを含み、前記透磁シートと前記永久磁石シートはいずれも前記ハウジング内に設けられ且つ前記回転軸の外側を覆うように設けられ、前記透磁シートと前記永久磁石シートは前記回転軸の軸方向に沿って交互に配置され、前記永久磁石シートは、前記回転軸の軸方向において対向して配置される両側に前記透磁シートがあり、隣接する前記透磁シートと前記永久磁石シートとが密接しており、前記透磁シートの内周面と前記回転軸の外周面とは、前記回転軸の径方向において密封隙間を有し、前記密封隙間内は密封用の磁性流体を有し、隣接する2つの前記透磁シートと、当該隣接する2つの前記透磁シートの間に位置する永久磁石シートと、前記回転軸と、前記磁性流体とは磁気回路を形成する。
【0008】
本出願の実施例に係る永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置は、磁場の分布が均等で、磁性流体に対する吸着能力がより強く、磁性流体は密封隙間内に均一に分布し、耐圧のニーズに応じて、高い密封レベルを設定することができる。また、本出願では、透磁シートと永久磁石シートが交互に配置する方式であることが採用されるため、従来技術における極片極歯構造と比べて、本出願の加工コストが低く、磁性流体が密封隙間から離れる状況の発生を回避し、密封性能がより信頼的になる。
【0009】
いくつかの実施例では、前記永久磁石シートの内周面と前記回転軸の外周面とは、前記回転軸の径方向に隙間がある。
【0010】
いくつかの実施例では、前記永久磁石シートと前記透磁シートはいずれも環状であり、前記永久磁石シートの内径と前記透磁シートの内径は同じである。
【0011】
いくつかの実施例では、前記透磁シートの前記回転軸の軸方向の寸法が0.25~0.35mmであり、前記永久磁石シートの前記回転軸の軸方向の寸法が0.6~3mmである。
【0012】
いくつかの実施例では、永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置は第1の磁気遮断リングと第2の磁気遮断リングをさらに含み、前記第1の磁気遮断リングと前記第2の磁気遮断リングはいずれも前記ハウジングに設けられ且つ前記回転軸外側を覆うように設けられ、前記第1の磁気遮断リングは前記密封アセンブリの第1端に設けられ、前記第2の磁気遮断リングは前記密封アセンブリの第2端に設けられる。
【0013】
いくつかの実施例では、永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置は第1の軸受と第2の軸受をさらに含み、前記第1の軸受と前記第2の軸受はいずれも前記ハウジング内に設けられ且つ前記回転軸と嵌合し、前記第1の軸受は、前記第1の磁気遮断リングの前記密封アセンブリから離れる側に設けられ、前記第2の軸受は前記第2の磁気遮断リングの前記密封アセンブリから離れる側に設けられる。
【0014】
いくつかの実施例では、前記ハウジングは筒状部材とエンドカバーを含み、前記筒状部材はキャビティを有し、前記筒状部材の第1端は、前記キャビティの第1端に開口するように開いており、前記エンドカバーは、前記キャビティの第1端を閉鎖するように前記筒状部材の第1端に設けられ、前記回転軸は前記エンドカバーを貫通する。
【0015】
いくつかの実施例では、前記回転軸に第1の止め輪と第2の止め輪が設けられ、前記第1の止め輪と前記第2の止め輪はいずれも前記回転軸を回転するように設けられ、前記第1の止め輪は前記第1の軸受と前記ハウジングの第1端との間に位置し、前記第2の止め輪は前記第2の軸受と前記ハウジングの第2端との間に位置する。
【0016】
いくつかの実施例では、前記透磁シートの材料は珪素鋼である。
【0017】
いくつかの実施例では、前記第1の磁気遮断リングの材料、前記第2の磁気遮断リングの材料および前記ハウジングの材料はいずれも非透磁性材料である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本出願の実施例に係る永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置の概略図である。
【
図2】本出願の実施例に係る永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置の局部拡大
図Aである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本出願の実施例を詳しく説明し、前記実施例の例は図面に示されている。以下の図面を参照する説明の実施例は例示的なものであり、本出願を説明するためのものであり、本出願を限定するものとして理解してはならない。本出願の説明では、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」「内」、「外」、「時計周り」、「逆時計周り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などの用語によって指示される方位又は位置関係、図面に示す内容に基づく方位又は位置関係であり、本出願を説明し且つその説明を簡素化するためのものに過ぎず、指示される装置又は部品が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構造又は操作されることを指示したり暗示したりするものではないため、本出願への限定として理解してはならない。
【0020】
図1に示すように、本出願の実施例に係る磁性流体8密封装置はハウジング1、回転軸2、および密封アセンブリ3を含む。回転軸2はハウジング1を貫通し且つハウジング1に対して回転可能である。
図1に示すように、回転軸2は左右方向に沿って延び、即ち回転軸2の軸方向は左右方向であり、且つ回転軸2は左右方向に沿ってハウジング1を貫通する。具体的に、回転軸2の材料は透磁性材料で、ハウジング1の材料は非透磁性材料である。
【0021】
密封アセンブリ3はハウジング1内に設けられて密封の役割を果たす。
【0022】
図2に示すように、具体的に、密封アセンブリ3は透磁シート32と永久磁石シート31を含み、透磁シート32と永久磁石シート31はいずれも回転軸2の外側を覆うように設けられる。透磁シート32と永久磁石シート31は回転軸2の軸方向に交互に配置され、且つ永久磁石シート31は、回転軸2の軸方向において対向して配置される両側がいずれも透磁シート32を有する。言い換えれば、各永久磁石シート31の両側はいずれも透磁シート32が設けられ、永久磁石シート31の数は少なくとも1つであり、透磁シート32の数は永久磁石シート31の数よりも1つ多い。
【0023】
さらに、隣接する透磁シート32と永久磁石シート31とが密接しており、即ち透磁シート32と永久磁石シート31との間に隙間がない。具体的に、透磁シート32と永久磁石シート31との間は接着剤で接着することができ、又は両側に圧力を加えて密着させてもよく、無論、透磁シート32と永久磁石シート31との密着を確保できれば、他の方式を用いても良い。
【0024】
図2に示すように、透磁シート32の内周面と回転軸2の外周面とは、回転軸2の径方向において密封隙間を有し、透磁シート32の内周面と回転軸2の外周面との回転軸2の径方向の距離は0.001mm-1mmであり、密封隙間内は密封用の磁性流体8を有し、磁性流体8の種類は、実際の使用状況における密封ガス/液体の種類と環境温度の範囲に応じて異なるベースのキャリアの磁性流体を選択することができ、一般に、真空密封はエステル基磁性流体又はシリコーンオイル系磁性流体を選択することができ、低温密封はシリコーンオイル系磁性流体を選択することができる。
【0025】
隣接する2つの透磁シート32、当該隣接する2つの透磁シート32の間に位置する永久磁石シート31、回転軸2、および磁性流体8は磁気回路を形成し、且つ透磁シート32に磁場を形成し、これにより、磁性流体8は磁場力の作用下で透磁シート32の外周面に吸着し、密封隙間を充填して密封の役割を果たす。
【0026】
なお、永久磁石シート31の数が1つである場合、透磁シート32の数は2つであり、それぞれ永久磁石シート31の両側に設けられ、磁場は永久磁石の内部から放出され且つ1つの透磁シート32、磁性流体8、回転軸2およびもう1つの透磁シート32を順に通過して1つの閉じた磁場を形成する。永久磁石シート31の数が複数である場合、各永久磁石シート31は対応して複数の閉じた磁場を形成し、閉じた磁場の数は永久磁石シート31の数と同じである。
【0027】
本出願の実施例に係る永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置は、各透磁シート32に強い磁場を生成することができ、且つ磁場の分布が均等で、磁性流体8への吸着能力がより強く、且つ磁性流体8は密封隙間内において均一に分布し、耐圧のニーズに応じて高い密封レベルを設定することができる。また、本出願において透磁シート32と永久磁石シート31が交互に配置される方式であることが採用されるため、従来技術における極片極歯構造と比べて、本出願は生産コストが低く、実装工程が簡単であり、局部が損壊した後、局部の透磁シート32又は永久磁石を交換すればよく、メンテナンスコストが低い。
【0028】
いくつかの実施例では、永久磁石シート31の内周面と回転軸2の外周面は回転軸2の径方向において隙間がある。なお、永久磁石シート31の内周面と回転軸2の外周面との間の隙間は、磁性流体8が密封隙間の間で流れることを容易にするためであり、この隙間と密封隙間とは異なり、磁場が主に透磁シート32に集中しており且つ透磁シート32のエッジにある磁場が強いため、勾配のある磁場が密封隙間内に生成され、磁性流体8は圧力差と磁場力の共同作用でバランス状態になり、それ以上移動することなく、磁性流体8を密封隙間内に保持し、密封を形成する。
【0029】
さらに、永久磁石シート31と透磁シート32はずれも環状であり、即ち永久磁石シート31と透磁シート32はいずれも内径と外径を有する。いくつかの実施例では、永久磁石シート31の内径は透磁シート32の内径と同じであり、このように設置すれば、永久磁石シート31の内周面と透磁シート32の内周面とは面一であり、共同で筒状の内部キャビティを形成し、回転軸2が高速回転しても、磁性流体8は透磁シート32の径方向に沿って内から外へ這い上がることなく、常に密封隙間内に位置する。これにより、本出願の実施例の磁性流体密封装置の密封性能はより信頼的である。そして、透磁シート32と永久磁石シート31とは密接しているため、磁性流体8が外へ這い上がるという状況をさらに回避することができる。
【0030】
好ましくは、永久磁石シート31の外径と透磁シート32の外径とは同じであり、これにより、永久磁石シート31と透磁シート32との位置合わせや張り合わせを容易にし、実装も容易である。
【0031】
いくつかの実施例では、透磁シート32は回転軸2の軸方向における寸法が0.25~0.35mmであり、永久磁石シート31は回転軸2の軸方向における寸法が0.6~3mmである。なお、透磁シート32と永久磁石シート31の回転軸2の軸方向における寸法は、透磁シート32の厚さと永久磁石シート31の厚さを指し、上記寸法範囲内では、永久磁石シート31は十分な磁場強度を提供することができ、これにより、極片と極歯の役割を透磁シート32で代用することができ、密封隙間内に強い磁場を生成し、透磁シート32は永久磁石シート31、回転軸2、磁性流体8とともに磁気回路を生成し、磁性流体8を密封隙間内に規制して、密封を形成する。
【0032】
図2に示すように、いくつかの実施例では、磁性流体8の密封装置は第1の磁気遮断リング4と第2の磁気遮断リング5をさらに含み、第1の磁気遮断リング4と第2の磁気遮断リング5はいずれもハウジング1に設けられ且つ回転軸2の外側を覆うように設けられ、第1の磁気遮断リング4は密封アセンブリ3の第1端(
図1の密封アセンブリ3の左側端)に設けられ、第2の磁気遮断リング5は密封アセンブリ3の第2端(
図1の密封アセンブリ3の右側端)。
図1に示すように、第1の磁気遮断リング4は密封アセンブリ3の左端に設けられ、第2の磁気遮断リング5は密封アセンブリ3の右端に設けられる。具体的に、第1の磁気遮断リング4と第2の磁気遮断リング5の材料はいずれも非透磁性材料であり、例えば、磁気除去された304ステンレス鋼又はアルミニウム合金材料である。
【0033】
第1の磁気遮断リング4と第2の磁気遮断リング5は密封アセンブリ3を他の部品から分離するために使用され、これにより、透磁リングにおける磁場が他の部品の磁気性能と互いに影響して、密封装置の密封性能の低下をもたらすことを回避する。
【0034】
いくつかの実施例では、磁性流体密封装置は第1の軸受6と第2の軸受7をさらに含み、第1の軸受6と第2の軸受7はいずれもハウジング1内に設けられ且つ回転軸2と嵌合し、これにより、回転軸2とハウジング1との相対的な回転を実現する。第1の軸受6は第1の磁気遮断リング4の密封アセンブリ3から離れる側(
図1における第1の磁気遮断リング4の左側)に設けられ、第2の軸受7は第2の磁気遮断リング5の密封アセンブリ3から離れる側(
図1における第2の磁気遮断リング5の右側)に設けられる。言い換えれば、第1の軸受6と密封アセンブリ3との間に第1の磁気遮断リング4が設けられ、第2の軸受7と密封アセンブリ3との間に第2の磁気遮断リング5が設けられる。
【0035】
第1の軸受6の型番と第2の軸受7の型番は、実際の作業状況において軸方向が力を受ける大きさに応じて選択することができ、例えば、深溝玉軸受又はアンギュラ軸受である。
【0036】
いくつかの実施例では、ハウジング1は筒状部材11とエンドカバー12を含み、筒状部材11はキャビティを有し、筒状部材11の第1端(
図1に示す筒状部材11の左端)は、キャビティの第1端に開口するように開いており、エンドカバー12は、キャビティの第1端を閉鎖するように、筒状部材11の第1端に設けられ、回転軸2はエンドカバー12と筒状部材11の第2端(
図1に示す筒状部材11の右端)を貫通する。
【0037】
永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置を組み立てる時、まず、止め輪が設けられる回転軸2で筒状部材11を貫通し、その後、第2の軸受7と第2の磁気遮断リング5を回転軸2に順次取り付け、その後、透磁シート32、永久磁石シート31という順序で密封アセンブリ3を交互に回転軸2を覆うように設け、さらに、第1の磁気遮断リング4と第1の軸受6を回転軸2に取り付け、最後にエンドカバー12を筒状部材11の第1端に取り付ければよく、エンドカバー12と筒状部材11との間はコネクタで接続し、コネクタはボルトであってもよい。
【0038】
なお、透磁シート32の外径と永久磁石シート31の外径は、好ましくは筒状部材11の内径と同じであり、これにより、密封アセンブリ3は筒状部材11内で筒状部材11の径方向に沿って移動することができなくなる。
【0039】
筒状部材11の第1端の外周はフランジ13を有し、フランジ13に貫通穴が開けられ、磁性流体8密封装置を他の部品の取付面に取り付けることを容易にし、フランジ13の第1端の端面に環状溝が開けられ、ハウジング1と他の部品の取付面との間の気密性を確保するために、環状溝内にガスケット14が設けられる。また、エンドカバー12にも環状溝が設けられ、この環状溝は取付時にセンタリングに用いられ、取り付けを容易にする。
【0040】
いくつかの実施例では、回転軸2に第1の止め輪21と第2の止め輪22が設けられ、第1の止め輪21と第2の止め輪22はいずれも回転軸2を回転するように設けられ、第1の止め輪21は第1の軸受6とハウジング1の第1端(
図1のハウジング1の左端)との間に位置し、第2の止め輪22は第2の軸受7とハウジング1の第2端(
図1のハウジング1の右端)との間に位置し、第1の止め輪21と第2の止め輪22は、回転軸2の軸方向の移動を規制して、それが軸方向に沿って滑り落ちるのを回避する。
【0041】
選択可能に、いくつかの他の実施例では、止め輪の数は1つであってもよく、例えば第1の止め輪21又は第2の止め輪22だけを設置し、回転軸2の軸方向の移動を規制するという役割を果たすことができればよい。
【0042】
いくつかの実施例では、透磁シート32の材料は珪素鋼であり、珪素鋼は珪素含有量が1.0~4.5%で、炭素含有量が0.08%より小さい珪素合金鋼である。珪素鋼は透磁率が高く、保磁力が低く、抵抗係数が大きいなどの特性を備え、ヒステリシス損失と渦電流損失が極めて少なく、そのため、珪素鋼を透磁シート32の材料として用い、透磁シート32は好ましくは珪素鋼シートであり、珪素鋼シートは一般的な材料であり、主に各種類の変圧器、モータと発電機の鉄コアを製造するために使用される。
【0043】
以下、
図1~2を参照しながら、本出願のいくつかの具体的な例に係る永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置を説明する。
【0044】
図1に示すように、本出願の実施例に係る永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置はハウジング1、回転軸2と密封アセンブリ3を含み、ハウジング1は筒状部材11とエンドカバー12を含み、筒状部材11の第1端に開口部が設けられ、エンドカバー12は開口部に設けられ、エンドカバー12と筒状部材11はボルトを介して接続され、回転軸2はエンドカバー12と筒状部材11の第2端を貫通するように設置され、密封アセンブリ3はハウジング1の内部に設けられる。
【0045】
図2に示すように、密封アセンブリ3は透磁シート32と永久磁石シート31を含み、透磁シート32の材料は珪素鋼であり、透磁シート32と永久磁石シート31はいずれも回転軸2の外側を覆うように設けられ、且つ透磁シート32と永久磁石シート31は回転軸2の軸方向に沿って交互に配置され、永久磁石シート31の数は16であり、透磁シート32の数は17であり、各永久磁石シート31は、回転軸2の軸方向において対向して配置される両側にいずれも透磁シート32が設けられ、隣接する永久磁石シート31と透磁シート32との間は接着剤で接着されて密接している。
【0046】
透磁シート32と永久磁石シート31はいずれも環状であり、且つ透磁シート32の外径は永久磁石シート31の外径と同じであり、透磁シート32の内径は永久磁石シート31の内径と同じであり、透磁シート32の内周面と回転軸2の外周面とは、回転軸2の径方向において密封隙間を有し、密封隙間内には、密封用の磁性流体8を有する。
【0047】
透磁シート32の外径と永久磁石シート31の外径はいずれも筒状部材11の内径と同じであり、透磁シート32の外周面は筒状部材11の内周面と接触して接続され、永久磁石シート31の外周面は筒状部材11の内周面と接触して接続される。
【0048】
密封アセンブリ3の第1端は、密封アセンブリ3から離れる方向に沿って第1の磁気遮断リング4と第1の軸受6が順次設けられ、密封アセンブリ3の第2端は密封アセンブリ3から離れる方向に沿って第2の磁気遮断リング5と第2の軸受7が順次設けられ、第1の軸受6と第2の軸受7は回転軸2に嵌合し、回転軸2とハウジング1との相対的な回転を実現し、第1の磁気遮断リング4は第1の軸受6を密封アセンブリ3から分離し、第2の磁気遮断リング5は第2の軸受7を密封アセンブリ3から分離する。
【0049】
回転軸2に止め輪が設けられ、止め輪は回転軸2を回転するように設置され、止め輪は第2の軸受7とハウジング1の端部との間に設けられて、回転軸2が軸方向に沿って移動することを回避する。
【0050】
本出願の実施例に係る磁性流体密封装置は、従来技術における極片極歯構造を、交互に配置される透磁シート32と永久磁石シート31で代替し、密封隙間内に磁場勾配が存在し、これにより、磁性流体8は圧力差と磁場力の共同作用でバランス状態になり、磁性流体8を密封隙間内に保持して、信頼的な密封を生成し、従来技術において磁性流体8が遠心力により径方向に沿って極歯を這い上がるという課題を解決し、組み立てやすく、メンテナスのコストが低い。
【0051】
本明細書の説明では、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体的な例」、また「いくつかの例」などの参考用語の説明は、当該実施例又は例に合わせて説明される具体的な特徴、構造、材料又は特点が本出願の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを指す。本明細書では、上記用語に対する例示的な説明は、必ずしも同じ実施例又は例を対象としているとは限らない。そして、説明される具体的な特徴、構造、材料又は特点はいずれか1つ又は複数の実施例又は例において適切な方式で組み合わせることができる。また、互いに矛盾しない場合、当業者は本明細書で説明される異なる実施例又は例および異なる実施例又は例の特徴を結合したり組み合わせたりすることができる。
【0052】
以上は本出願の実施例を示し且つ説明したが、上記実施例は例示的なものに過ぎず、本出願を限定するものではなく、当業者であれば、本出願の範囲内を逸脱しない限り、上記実施例に対して変更、修正、入れ替えと変形を行うことができることを理解されたい。
【符号の説明】
【0053】
1 ハウジング
11 筒状部材
12 エンドカバー
13 フランジ
14 ガスケット
2 回転軸
21 第1の止め輪
22 第2の止め輪
3 密封アセンブリ
31 永久磁石シート
32 透磁シート
4 第1の磁気遮断リング
5 第2の磁気遮断リング
6 第1の軸受
7 第2の軸受
8 磁性流体
【手続補正書】
【提出日】2023-02-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置であって、
ハウジングと、
前記ハウジングを貫通し且つ前記ハウジングに対して回転可能である回転軸と、
永久磁石シートと透磁シートを含む密封アセンブリであって、前記透磁シートと前記永久磁石シートはいずれも前記ハウジング内に設けられ且つ前記回転軸の外側を覆うように設けられ、前記透磁シートと前記永久磁石シートは前記回転軸の軸方向に沿って交互に配置され、前記永久磁石シートは、前記回転軸の軸方向において対向して配置される両側に前記透磁シートがあり、隣接する前記透磁シートと前記永久磁石シートとが密接しており、前記透磁シートの内周面と前記回転軸の外周面とは、前記回転軸の径方向において密封隙間を有し、前記密封隙間内は密封用の磁性流体を有し、隣接する2つの前記透磁シートと、当該隣接する2つの前記透磁シートの間に位置する永久磁石シートと、前記回転軸と、前記磁性流体とは磁気回路を形成する、
ことを特徴とする永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置。
【請求項2】
前記永久磁石シートと前記透磁シートはいずれも環状であり、前記永久磁石シートの内径と前記透磁シートの内径は同じである、
ことを特徴とする請求項
1に記載の永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置。
【請求項3】
前記透磁シートの前記回転軸の軸方向の寸法が0.25~0.35mmであり、前記永久磁石シートの前記回転軸の軸方向の寸法が0.6~3mmである、
ことを特徴とする請求項1
または2に記載の永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置。
【請求項4】
前記透磁シートの材料は珪素鋼である、
ことを特徴とする請求項1~
3のいずれか一項に記載の永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】
本出願の実施例は機械工学密封技術分野に関し、より具体的に、永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する無歯磁性流体密封装置に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
関連技術では、磁性流体密封装置は左、右2つの極片および両者の間に設けられる永久磁石を含み、極片には、極歯を形成するように溝が形成され、磁性流体が極歯に吸着して密封になり、0.2mm以下である薄肉構造を加工する必要があり、加工の難易度が高く、塩水噴霧、酸性・アルカリ性の雰囲気などの複雑な使用状況に対して腐食防止処理といった後処理を行う際に、加工しにくい隅部が存在して、密封寿命および信頼性を低減する。耐圧要件が高くなりおよび密封レベルが上昇する時、極歯の数を増やす必要があるが、極歯の数の増加につれて、各極歯間の磁性流体の分布は不均一であり、磁性流体と永久磁石の使用効率は低くなる。また、大径である高速密封の場合、磁性流体は大きな遠心力で極歯に沿って登り、次第に密封隙間から離れ、密封隙間内の磁性流体の体積を減らし、極歯と軸の間に隙間さえ生じ、密封装置の総耐圧能力の低下をもたらす。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本出願は関連技術における技術的課題の1つをある程度解決することを目的としている。ここで、本願の実施例において、永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する無歯磁性流体密封装置であって、0.2mm以下である薄肉構造の加工を回避して、塩水噴霧、酸性・アルカリ性の雰囲気などの、腐食防止処理といった後処理を行う必要な複雑な使用状況に臨む際に、腐食防止処理をしやすくなり、歯溝構造において存在した、隅部まで処理しにくいという課題を解決すると共に、磁性流体が密封隙間から離れることを回避する無歯磁性流体密封装置が提供される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本出願の実施例に係る永久磁石シートと透磁シートが交互に分布する磁性流体密封装置は、磁場の分布が均等で、磁性流体に対する吸着能力がより強く、密封隙間内に歯溝構造がなく、腐食防止処理などの後処理をしやすくなり、磁性流体は密封隙間内に均一に分布し、耐圧のニーズに応じて、高い密封レベルを設定することができる。また、本出願では、透磁シートと永久磁石シートが交互に配置する方式であることが採用されるため、従来技術における極片極歯構造と比べて、本出願の加工コストが低く、磁性流体が密封隙間から離れる状況の発生を回避し、密封性能がより信頼的になる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
さらに、永久磁石シート31と透磁シート32はずれも環状であり、即ち永久磁石シート31と透磁シート32はいずれも内径と外径を有する。いくつかの実施例では、永久磁石シート31の内径は透磁シート32の内径と同じであり、このように設置すれば、永久磁石シート31の内周面と透磁シート32の内周面とは面一であり、共同で筒状の内部キャビティを形成し、密封隙間内に歯溝構造がなく、腐食防止処理をしやすくなり、回転軸2が高速回転しても、磁性流体8は透磁シート32の径方向に沿って内から外へ這い上がることなく、常に密封隙間内に位置する。これにより、本出願の実施例の磁性流体密封装置の密封性能はより信頼的である。そして、透磁シート32と永久磁石シート31とは密接しているため、磁性流体8が外へ這い上がるという状況をさらに回避することができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0050】
本出願の実施例に係る磁性流体密封装置は、従来技術における極片極歯構造を、交互に配置される透磁シート32と永久磁石シート31で代替し、加工しやすくなり、密封アセンブリ3の内周面に対して腐食防止処理などの後処理を容易にすることができ、密封隙間内に磁場勾配が存在し、これにより、磁性流体8は圧力差と磁場力の共同作用でバランス状態になり、磁性流体8を密封隙間内に保持して、信頼的な密封を生成し、従来技術において磁性流体8が遠心力により径方向に沿って極歯を這い上がるという課題を解決し、組み立てやすく、メンテナスのコストが低い。
【国際調査報告】