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特表2023-533756荷を搬送するための吊り上げ機器及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-04
(54)【発明の名称】荷を搬送するための吊り上げ機器及び方法
(51)【国際特許分類】
   B66C 1/10 20060101AFI20230728BHJP
【FI】
B66C1/10 X
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023501515
(86)(22)【出願日】2021-07-08
(85)【翻訳文提出日】2023-03-09
(86)【国際出願番号】 SG2021050401
(87)【国際公開番号】W WO2022010421
(87)【国際公開日】2022-01-13
(31)【優先権主張番号】10202006581R
(32)【優先日】2020-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SG
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520438947
【氏名又は名称】ラム リフティング テクノロジーズ プライベート リミテッド
【氏名又は名称原語表記】RAM LIFTING TECHNOLOGIES PTE LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェラッパ、マニヴァンナン エス/オー
【テーマコード(参考)】
3F004
【Fターム(参考)】
3F004KA05
(57)【要約】
吊り上げリグは、クレードル及び荷搬送装置を備え、荷搬送装置は、ペイロードをクレードルに引き入れる、又はペイロードをクレードルから引き渡すように構成され、前記吊り上げリグは、高架空間へ吊り上げられるように構成され、荷搬送装置は、高架空間内でペイロードを引き入れる又は引き渡すように構成されている。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吊り上げリグであって、
クレードルと、荷搬送装置と、を備え、
前記荷搬送装置は、ペイロードを前記クレードルに引き入れる、又はペイロードを前記クレードルから引き渡すように構成され、
前記吊り上げリグは、高架空間へ吊り上げられるように構成され、
前記荷搬送装置は、前記高架空間内で前記ペイロードを引き入れる又は引き渡すように構成された、吊り上げリグ。
【請求項2】
前記クレードルを前記高架空間に結合するように構成された取り付け固定具をさらに備える、請求項1に記載の吊り上げリグ。
【請求項3】
前記荷搬送装置は、前記クレードル内に適合するように構成されたプラットホームを含み、前記プラットホームは、前記クレードル内の第1のポーションから、前記クレードルから少なくとも一部突出する第2の位置へ移動するように、前記クレードルに対して移動するようにさらに構成されている、請求項1又は2に記載の吊り上げリグ。
【請求項4】
前記プラットホームは、ハウジングとスライド係合しており、前記ハウジングは、前記クレードルの一端に枢動可能に接続され、前記プラットホームが前記クレードルに対して移動するときに、前記プラットホームから加えられた荷重の少なくとも一部が前記クレードルの前記一端で支持される、請求項3に記載の吊り上げリグ。
【請求項5】
前記ペイロードは、容器を含み、前記荷搬送装置は、前記容器と係合するように構成された連結ブームを含む、請求項1又は2に記載の吊り上げリグ。
【請求項6】
前記連結ブームはクローを含み、前記クローは、前記容器と係合して前記容器を引き渡す、又は引き入れるように構成されている、請求項5に記載の吊り上げリグ。
【請求項7】
少なくとも1つの移動可能なカウンタウェイトと、バランスフィードバックを有する制御システムとをさらに含み、前記クレードルが予め定められた傾斜を超えた場合、前記制御システムが、傾斜超過を補正するように前記カウンタウェイトを移動させるように構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の吊り上げリグ。
【請求項8】
前記制御システムとデータを通信する少なくとも1つのセンサをさらに含み、前記センサは、前記クレードルの傾斜を測定し、前記データを前記制御システムに通信するように構成されている、請求項7に記載の吊り上げリグ。
【請求項9】
直交した水平軸に沿って移動するように構成された少なくとも2つの移動可能なカウンタウェイトが存在する、請求項7又は8に記載の吊り上げリグ。
【請求項10】
前記クレードルは、バスケットを形成する壁を含み、前記バスケットは、前記ペイロードが前記クレードルから早期に出ることを防ぐように構成されている、請求項1又は2に記載の吊り上げリグ。
【請求項11】
前記荷搬送装置は、伸縮ブームを含み、前記伸縮ブームは、前記ペイロードと係合するためのグラブと、前記ペイロードが前記高架空間と前記クレードルとの間で移動するときに前記伸縮ブームと前記クレードルとのバランスをとるためのカウンタウェイトとを有する、請求項1又は2に記載の吊り上げリグ。
【請求項12】
高架空間にペイロードを吊り上げる方法であって、
クレードル内に取り付けられた荷搬送装置によってペイロードを前記クレードルへ引き入れるステップと、
第1の高さから前記高架空間へ前記クレードルを吊り上げるステップと、
前記荷搬送装置によって前記ペイロードを前記高架空間に引き渡すステップとを含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレーンを用いた荷吊り上げ動作に関する。特に、本発明は、屋根のある空間内の荷の搬送、又は屋根のある空間からの荷の搬送に関する。本開示における「屋根のある空間」は、荷の真っ直ぐな垂直の吊り上げ又は着地を制限する頭上制限がある状況を指す。
【背景技術】
【0002】
実務者は、屋根のある空間へ、及び屋根のある空間から荷を搬送するのに様々な方法に頼っている。最も安全な方法は屋根のある空間の上方の天井に取り付けられた片持ち梁型ビームを用いることであり、このビームは、縁部を越えて延びている。トロリーに結合されたチェーンブロックはビーム長に沿って移動し、荷が屋根のある空間の中に引っ張り込まれる前に、荷を十分なところまで荷を吊り上げる。このような持ち上げビームは、特定のフロアの装備の搬入出に役立ち、多くの完成した建物は、運転開始後の装備の修理又は交換を支援するために常設のものを維持する。しかしながら、重量支持がリフトの錘線からオフセットされていることから、積載量が大きく制限されることで、この方法を高価なものにするとともに、進行中のプロジェクトにおいて多数の屋根のある空間で使用するための設置に時間がかかるものにしている。
【0003】
多くのオプションは、ビル用冷房装置、発電機、及び大型変圧器などの極端に重い物品には適していない。これらは、通常、屋根が構築される前に高いフロア上の位置に持ち上げられる。そして、必要がある場合、敷地所有者は、完成した建物のより高いフロアにおけるこれらの物品の修理及び交換のためにモバイル・リフティング・ポッドを用いて専門の作業員を従事させる。しかしながら、モバイル・ポッドを用いる際には、物流面及び安全面で問題がある。
【0004】
OSHA(労働安全衛生局)の安全な吊り上げの規則は、吊り上げ中に荷はプラットホームにしっかりと結び付けられ、保持されることを要求する。典型例には、作業員は、横方向シフトのためにスケートを挿入又は除去するために、及び荷を結び付ける、又は荷の結びを解くために、目標フロアにドッキングされた吊るされたポッドに搭乗する。吊るされたポッドを取り付けることにより、緊急の際に現実的な逃げ場が無くなり、作業員は落下物による怪我をしやすくなる。作業員の出入りを考慮すると、荷のサイズに制限を課すことにもなる。上記の要因の組合せにより、持ち上げポッドの使用が時間のかかるプロセスとなり、目標フロアにおいて重い荷が必要よりもずっと長く吊られることになる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様では、本発明は、吊り上げリグであって、クレードルと、荷搬送装置と、を備え、荷搬送装置は、ペイロードをクレードルに引き入れる、又はペイロードをクレードルから引き渡すように構成され、当該吊り上げリグは、高架空間へ吊り上げられるように構成され、荷搬送装置は、高架空間内でペイロードを引き入れる又は引き渡すように構成された、吊り上げリグを提供する。
【0006】
第2の態様では、本発明は、高架空間にペイロードを吊り上げる方法であって、クレードル内に取り付けられた荷搬送装置によってペイロードをクレードルへ引き入れるステップと、第1の高さから高架空間へクレードルを吊り上げるステップと、荷搬送装置によってペイロードを高架空間に引き渡すステップとを含む方法を提供する。
【0007】
したがって、クレードル及び荷搬送装置を有する吊り上げリグであって、荷搬送装置がクレードルに対して移動するように構成された、吊り上げリグを提供することによって、これにより、第1の高さ、例えば道路高さにおける、及び高い位置における荷の取り扱いを可能にする。荷搬送装置は、ペイロードをクレードルに引き入れる、又はペイロードをクレードルから引き渡すように働く。
【0008】
その高い位置は、屋根のある空間であってもよく、吊り上げリグは、動作中のいかなるときでも作業員がリグを取り付けることなく、ペイロードを屋根のある空間に対して積載又は排出するように構成されている。
【0009】
本発明に係る可能な構成を示す添付図面を参照して本発明をさらに説明することが好都合である。本発明の他の構成が可能であり、したがって、添付図面の特殊性は、本発明の前述の説明の一般性に取って代わるものとして理解されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A】本発明の一実施形態による動作時の吊り上げリグの連続した等角図である。
図1B】本発明の一実施形態による動作時の吊り上げリグの連続した等角図である。
図1C】本発明の一実施形態による動作時の吊り上げリグの連続した等角図である。
図2A】本発明のさらなる実施形態による吊り上げリグの等角図である。
図2B】本発明の様々な実施形態による吊り上げリグの概略図である。
図2C】本発明の様々な実施形態による吊り上げリグの概略図である。
図2D】本発明の様々な実施形態による吊り上げリグの概略図である。
図3】本発明のさらなる実施形態による吊り上げリグの等角図である。
図4】本発明のさらなる実施形態による吊り上げリグの等角図である。
図5】本発明のさらなる実施形態による吊り上げリグの等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1Aから図1Cは、クレードル110及び荷重支持装置、この場合にはプラットホーム101を有するクレードル構造100の例示的な一実施形態を示す。この場合には、プラットホームは、クレードル110内の第1のポーションからクレードルの外側に少なくとも一部突出する第2の位置へ、及びクレードル110に対して、移動するように構成されている軸受(図示せず)上に取り付けられる。プラットホーム101は、クレードルに対して第1の位置からペイロード102が2つの開放端の一方から突出する108第2の位置へスライドする荷重受け台として働く。吊り上げリグは、高架空間へ吊り上げられるように構成され、プラットホームは、第2の位置へ移動して、高架空間内にペイロードを放つ。
【0012】
クレードルは、高架空間に結合して、吊られる間、吊り上げリグを固定する、及び/又は安定するように構成された取り付け固定具をさらに含んでもよい。取り付け固定具は、高架空間のドッキング区域における開口の中にスライドするための単純なダボ構成であり得る。代替として、取り付け固定具は、ビームが吊り上げリグの重量に耐えるように設計され、高架空間の中に突出するように構成されたビームを含んでもよい。この実施形態では、万が一クレーンが吊り上げリグを不注意で下げた場合に、ビームは、吊り上げリグを瞬間的に支持することができる。したがって、取り付け固定具は、安全機能としても働くことができる。
【0013】
いくつかの実施形態では、2つの端を有することにより、ペイロードが、一方の側(おそらく道路高さに)に入り、他方側(高い位置における)から出ることを可能にし得ると理解されよう。代替の構成では、吊り上げリグは、たった1つの開放端を有することができ、ペイロードは、同じ端から入り、そこから出るように構成される。
【0014】
たった1つの開放端が存在する場合、他端は、ペイロードの意図しない脱落を防ぐように構成されたブロック、プレート、又はクロスビームを含むことが理解されよう。一方又は両方の開放端は、搬送中に荷を固定するために、ブロック、プレート、又はクロスビームなどの選択的に除去可能な障壁を含むことがさらに理解されよう。
【0015】
プラットホームの相対移動を容易にするように構成された軸受は、プラットホームとクレードルとの間で固定されるスライドのためのものであってもよい。代替として、プラットホームは、固定具なしで自由に移動することができ、したがって、クレードルの側面によって制約を受ける場合がある。軸受は、プラットホーム又はクレードルのどちらかへ取り付けられたボール軸受の2次元アレイの形態であることもできる。これは、クレードルに対してプラットホームの前方移動と横方向移動の両方を可能にし得る。したがって、これは、位置合わせを容易にするために、ペイロードが吊り上げリグから出るときにペイロードの漸進的な位置合わせを可能にし得る。軸受アレイは、回転位置合わせの問題を解決するために漸進的な回転も可能にし得る。
【0016】
プラットホームに加えて、本実施形態の他の移動部品は、前述した取り付け固定具を含む。取り付け固定具は、ドッキング用脚103と、ストッパ104とをさらに含むことができる。ドッキング用脚及びストッパは、プラットホームを載せる、又は降ろすためにクレードルが平らな地面に置かれるときに押し上げられ得る。プラットホームは、荷を積む又は降ろすために支障なくクレードルから引っ張り出すことができる。ペイロードは、OSHA標準実施規定に準拠してクレーン106によって持ち上げるためにプラットホームに結び付けられる105前に、クレーン又はドーリーを用いることによってプラットホーム上に置かれる。クレードルが持ち上げられるとき、ストッパが下がり、吊り上げ手順中にプラットホームが位置から外れるのを防ぐブロックとして機能する。ドッキング用脚も、クレードルが持ち上げられるときに下がる。吊り上げ作業員は、クレーンを誘導して、フロアの上方でクレードルの舌部107を浮かせながら、ドッキング用脚を用いてクレードルを屋根付きスペース109の外側の壁に当接するように配置する。クレードルを配置することが、プラットホーム上のブロックを持ち上げ、作業員が手又はウインチを用いて荷を引っ張り出すことを可能にする。結び付けの除去は、以前のように、吊るされた又は片持ち梁のプラットホーム上ではなく、屋根のある空間の安定した地面の上で安全に行われる。荷の上方の天井に取り付けられたチェーンブロックは、プラットホームがクレードル内に押し戻される前に、荷を吊り上げるために使用され得る。代替として、荷は、プラットホームからドーリーで移動されてもよい。
【0017】
またさらなる実施形態では、プラットホームは、ペイロードを屋根のある空間にまず突出させ、次いで次第にペイロードをプラットホームから当該空間に引き渡すように構成された関節式コンベヤを含むことができる。
【0018】
図2Aは、大型で重い荷のための本発明の例示的な一実施形態を示しており、クレードル構造200は、荷203を支えるプラットホーム202と共に吊り上げ装備201によって吊られる。プラットホームは、直接的な吊り上げアクセスが屋根205によって妨げられる床空間204へ、又は床空間204から開放端を介して荷を搬送するためにスライドする。プラットホームは、スライド係合でハウジング内に存在し、ハウジングは、クレードル208に枢動可能に接続されている。(ペイロードを有する)プラットホームが前方へ突出するとき、ハウジングの剛性は、プラットホームが曲がるのを防ぎ、したがって、荷搬送中のサポートとして働く。クレードルへの枢動接続によって、荷が搬送されるとクレードルの後端が吊り上がるが、ハウジングは傾斜が少なく、ハウジングの剛性が荷重分布に対応する。
【0019】
ハウジングを包含することにより、荷をクレードルから移動して離したり屋根のある空間へ搬送したりするときに、長時間の使用にわたってクレードルに繰り返し作用するクレーンの上向きの力によって、クレードルに引き起こされる変形からプラットホームを隔絶する。従来のプラットホームでは、荷が建物に搬送するとき、後部における圧力が解放され、プラットホームの後部を吊り上げさせ、開放側は荷重によって押し下げられ、これは、先行技術のプラットホームを曲げさせ得る。
【0020】
本実施形態については、ハウジングは、クレードルに枢軸接合され、したがって、クレードルは、さもなければクレードルを曲げて変形させ得る曲げ荷重を加えることなく、加えられた荷重に抵抗できる。これは、クレードルに損傷を与えることなく後部がリフトアップすることを可能にする。
【0021】
ブレーキを装備した電動モータ209は、プラットホームに嵌められ、そしてプラットホームをハウジングの内外で駆動するように、ハウジングフロアを土台として、ラックとピニオンに結合される。モータ・ブレーキは、持ち上げ中のプラットホームの移動を防ぐ。プラットホームは、プラットホームが屋根のあるフロアの上で移動するときに荷を支持するホイール210を有する。モータのための電力は、建設中の建物の最初の数フロア、又は港内の船のデッキのように低いリーチにある屋根のある空間上での作業のために、市販のデッキ・アレンジメント・タワー(Deck Arrangement Tower)のような多方向の拡張付属品からのグラウンド211から供給される。
【0022】
図2Bから図2Dは、吊り上げリグの様々な実施形態を示し、詳細には、ペイロードが高架空間230へ移動させられるときに、荷の再分配による各実施形態の影響の受け方を示す。各実施形態では、ペイロード215がクレードル235から移動されるとき、クレードル235の後端の対応する上向きシフト245があることが認識される。
【0023】
第1の実施形態(図2B)では、プラットホーム220は、ホイール225、217によって、及びペイロードが前方へ移動するように支持され、クレードルは、後ろのホイール217によって次第に移動する荷を支持する。本実施形態では、クレードル235は、高架空間230上で支持され240、この支持は、後端の回転の点として働くことに留意されたい。
【0024】
第2の実施形態(図2C)では、クレードルは、図2Aの実施形態に類似するハウジング250を含む。ここで、プラットホーム255は、プラットホーム255が前方へ突出するときにその長さに沿って支持される。ハウジングは、クレードルの後方で枢動するように荷重を分散させるように働き、したがって、図2Bの次第に移動する反作用217とは異なり、反力が後部252に常に加えられる。これは、図2Bの移動する反作用と比べて、クレードルにより大きい安定性を与え得る。再び、クレードルは、高架空間によって前部で支持される。
【0025】
第3の実施形態(図2D)では、図2Cの構成に類似する構成が提供される。再び、プラットホーム255はフロントホイール225に対して前方に突出するが、クレードルは、高架空間によって前部で支持されていない。したがって、クレードルは、クレーンによって全体的に支持される。この構成を実現するために、後部265における荷重分散に対応するためにより硬いハウジング260を有することが必要であり得る。本実施形態は、前部支持が必要とされず、前部支持を中心とした横回転が排除され得るので、実施がより迅速であるといったいくつかの利点を示す。
【0026】
図3は、パイプ又は束ねられたロッド301などの長い荷を支えるために、2つの開放端と、細長いスライドするプラットホーム300とを有する本発明の一実施形態を示す。スライドするカウンタウェイト302は、ペイロードがクレードル上に、及びクレードルから搬送されるときに重量のバランスをとるように操作される。吊り上げリグは、複数の加速度計を含むバランスフィードバックを有する制御システムをさらに含んでもよく、それによってプラットホームが所定の傾斜を超える場合に、制御システムは、傾斜超過を補正するように、自律的に又は操作者からの指示で半自律的にカウンタウェイトを移動させるように構成されている。さらなる実施形態では、直交した水平軸に沿って移動するように構成された少なくとも2つの移動可能なカウンタウェイトが存在してもよく、それによってカウンタウェイトの移動が、2つの水平主軸を中心とした傾斜超過を克服するように配置されてもよい。本発明による吊り上げリグは、重量、高さ、位置合わせ、高さ、及び安定性の正確さ及び変化についてのセンサ、サイレン、及び作業員への警告を含んでもよい。
【0027】
電力は、クイックカップリング及びアンカップリングソケットを用いて建物内から供給することができる。延長配線303を有する電源ソケットが、積み込み地点と排出地点において電源と結合するために、両端が安全に届く範囲に設けられる。代替として、電源は、吊り上げケーブルを介してクレーンから与えられてもよい。吊り上げリグが十分大きい場合、吊り上げリグは、電力自律であるように発電機をさらに含んでよい。
【0028】
図4は、ホイール上で昇降バー401を有する標準化された容器400を屋根のある空間へ、及び屋根のある空間から搬送するのに適した本発明の別の実施形態を示す。このようなコンテナは、ばら材料及び建設廃材の搬送の速度を上げることができる。連結ブーム402は、荷搬送手段として働く。それぞれのブームの端にある硬化されたクロー403は、容器をクレードルから押し出す前に容器の前部を吊り上げ、建物のより高いレベルの屋根のあるフロア404に乗せる。逆の動作の場合は、その逆である。
【0029】
図5は、パイプのような多数の重い材料を運搬するのに適している本発明の別の実施形態を示す。クレードル壁500は、荷501がクレードルから出ないように安全を保つためにバスケットを形成し、したがって、ペイロードがクレードルから早期に出てしまうことを防ぐ。
【0030】
機械的又は磁気的グラブなどのグラブ503を有する伸縮ブーム502が、クレードルと屋根のある床空間との間で前後に材料を搬送するために、カウンタウェイト504と組み合わせて使用されてもよい。当該伸縮ブームは、ペイロードが高架空間とクレードルとの間で移動しているときに、伸縮ブームとクレードルのバランスをとるために、カウンタウェイトに頼ることができる。
【0031】
本発明の全ての実施形態は、衝突センサ、及び傾斜計のような測定デバイスなどの有用な技術的付属品を装備することができる。モニタリング、ガイダンス、及び通信補助は、クレーン操作者が積み込み地点と及び排出地点の作業員と視聴覚的に接触し、操作をライブで見ることができるという利点を有する作業員調整システムにパッケージ化することも可能である。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4
図5
【国際調査報告】