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特表2023-533820多機能電子ユニット搭載二輪車用シートカバー
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-04
(54)【発明の名称】多機能電子ユニット搭載二輪車用シートカバー
(51)【国際特許分類】
   B62J 1/20 20060101AFI20230728BHJP
   B62J 45/00 20200101ALI20230728BHJP
【FI】
B62J1/20 A
B62J45/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023502734
(86)(22)【出願日】2021-06-04
(85)【翻訳文提出日】2023-03-08
(86)【国際出願番号】 IB2021054910
(87)【国際公開番号】W WO2022013637
(87)【国際公開日】2022-01-20
(31)【優先権主張番号】102020000016990
(32)【優先日】2020-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523013363
【氏名又は名称】マレスカ,ヴィンチェンツォ
【氏名又は名称原語表記】MARESCA, Vincenzo
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【弁理士】
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(72)【発明者】
【氏名】マレスカ,ヴィンチェンツォ
(57)【要約】
装置はシートカバー(1)を有する。シートカバーは、二輪車のシート(13)に固定される。シートカバーの上面は、複数の部分に分割されている。複数の部分はそれぞれ、シートカバー(1)の右側または左側に配置され、二輪車(13)のシートに座っている間に二輪車ドライバが知覚可能な振動を発生するように振動モータに関連付けられている。電子演算手段(7)、振動モータを制御するように構成され、二輪車(13)の搭載電子ボックス(14)への接続手段が設けられている。電子ユニット(7)は、二輪車(13)の搭載ボックス(14)から、二輪車(13)の方向指示器(19)の作動状態に関する信号を受信し、方向指示器の作動状態に関する信号の関数として振動モータ(2、3、4、5)を制御するよう構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
二輪車(13)のシートに固定することができるシートカバー(1)であって、
前記シートカバー(1)の上面は、それぞれが前記シートカバー(1)の右側または左側に位置する複数の部分に分割されており、
前記複数の部分はそれぞれが振動モータに関連付けられ、
前記振動モータは、前記二輪車(13)のシートに座っている間に、二輪車ドライバによって知覚可能な振動を生成するよう構成された、シートカバー(1)と、
前記振動モータを制御するように構成され、前記二輪車(13)の車載電子ボックス(14)への接続手段を備える電子演算手段(7)とを備え、
前記電子ユニット(7)は、
前記二輪車(13)の前記車載ボックス(14)から、前記二輪車(13)の方向指示器(19)の作動状態に関する信号を受信し、
前記振動モータ(2、3、4、5)を、前記方向指示器の前記作動状態に関連する前記信号の関数として制御するように構成されている、ことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記装置はさらにマッサージ用ベルト(9)を備え、
前記マッサージ用ベルト(9)は、二輪車ドライバの腰の周りに固定することができ、二輪車ドライバの背中の右部分および左部分がマッサージされるように配置された少なくとも二つのマッサージヘッド(11)を備えるとともに、複数の電気刺激電極(12)と前記電子計算手段(7)を前記ベルト(9)に接続する接続手段とを備え、
前記電子ユニット(7)は、前記方向指示器の作動状態に関する前記信号の関数として、前記マッサージヘッド(11)も制御するように構成された、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記演算手段(7)は、前記シートカバー(1)に一体化されていることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記電子ユニットはアクティブな前記方向指示器と同じ側に配置された前記振動モータを作動させるように構成されていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記電子ユニット(7)は、前記方向指示器(19)が非活性化された場合にのみ、前記振動モータをオフにするように構成されていることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記電子ユニット(7)は、
前記二輪車の機能に関する他の信号を前記車載電子ボックス(14)から取得し、
前記他の信号を、前記振動モータの振動によって前記二輪車の乗員に送られる信号に変換し、
前記振動は、異なる周波数および/または強度によって、前記二輪車の乗員が識別可能な信号である、請求項1~5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記装置は、前記二輪車の右ハンドルグリップに関連する別の振動モータと、前記二輪車の左ハンドルグリップ(16)に関連する別の振動モータとをさらに備え、
前記電子ユニット(7)は、前記方向指示器の作動状態の関数として、前記ハンドルバーに関連する前記別の振動モータをそれぞれ制御するように構成された、請求項1~6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記別の振動モータはそれぞれ、前記二輪車(13)の前記ハンドルバーの内部に導入される、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記シートカバー(1)が、右前振動モータ(2)が配置される右前領域、左前振動モータ(4)が配置される左前領域、右後振動モータ(3)が配置される右後領域、左後振動モータ(5)が配置される左後領域の4部分に分割されている、請求項1~8のいずれか1つに記載の装置。
【請求項10】
前記シートカバー(1)は、前記二輪車の前記シートに固定可能である、請求項1~9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
前記シートカバー(1)は、接着剤または弾性タイプの固定手段によって二輪車のシート上に配置することができることを特徴とする、前記請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記電子ユニットは、前記右前振動モータ(2)、前記右後振動モータ(3)、前記左前振動モータ(4)及び前記左後振動モータ(5)に電気的に接続されている、請求項1~11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記接続手段は、好ましくは、前記演算電子手段(7)を前記二輪車(13)のボックス(14)に接続する第1のコネクタ(6)と、前記演算手段(7)を前記マッサージベルト(9)に接続する第2のコネクタ(8)とを備える、請求項1~12のいずれか1項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二輪車の操縦者の快適性と安全性を最大化するのに適した装置の技術分野に関するものである。より詳細には、本発明は、二輪車の状態、特に方向指示器の作動に関連するフィードバックを二輪車ドライバに与えるように構成された多機能電子ユニットを備える二輪車シートカバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
したがって、本発明は、二輪車ドライバの交通安全性を高めると同時に、同乗者の運転および着座の快適性を高めることに寄与する多機能システムを開発することを目的とする。
【0003】
二輪車にとって最も重要なことは、交通安全であり、高速走行が必ずしも事故の唯一の原因ではないことにある。
【0004】
実際、考慮すべきパラメータはたくさんある。気軽さ、衝撃モード、道路上の他の人の存在、二輪車の電子機器、快適さ、運転能力レベルも重要な要素である。
【0005】
危険要因の中で特に重要なのは、二輪車ドライバの方向指示器(一般にウィンカ)の使い方が、しばしば自分でも間違っていることである。
【0006】
二輪車には4つの方向指示器があり、走行方向の変更を周囲に予防的に知らせることで、走行することができる。
【0007】
方向指示器が作動すると、ライトが点滅して合図を送る。
【0008】
しかし、運転に集中し、常に前方を見ている二輪車は、方向指示器を使用した後、解除することを忘れがちで、点滅していることに気づかないことがある。
【0009】
また、二輪車には、他の自動車と異なり、方向指示器の自動停止装置がない。
【0010】
方向指示器の解除を忘れると、同じ道路を通行する他の自動車のドライバは、二輪車の進行方向がわからず、衝突の危険性があるため、道路走行中は非常に危険である。
【0011】
現在、この技術的問題は、光信号に音響信号を加えることで解決されている。つまり、ウインカーが点灯しているとき、古典的な断続的ビップが作動する。しかし、強いエンジン音とヘルメットによる音響隔離のため、二輪車のドライバはこの信号にもほとんど耐えることができない。
【0012】
現在のところ、二輪車用の代替方向指示器や、運転中の快適性を向上させるための他のシステムが知られており、一般に使用されている。
【0013】
その一例は、二輪車用ライト構造に関する特許出願第JP4083402B2号のものであり、より広い光放射領域を保証し、特に制動指示器の視認性を高めることができる二輪車用リアライト構造を記載しているものである。
【0014】
他の例として、特許出願番号US10478372のものには、二輪車のシートのためのマッサージシステムが記載されている。このシートは、その構成において、シートおよびシートバックを備えるフレームからなるマッサージシステムを提供することによって、二輪車乗りの着座快適性を改善することを目的としている。マッサージユニットは、マッサージを横方向および後方に伝播させるために伝動装置に結合された電気モータを備え、複数の球状マッサージ器を備えたフロントマッサージヘッドも構成されている。回転ヘッドは、電気モータに結合され、柔軟なシートコーティングがフレームとマッサージユニットに取り付けられる。コントローラは、マッサージユニットと通信して、マッサージユニットを作動、不活性化または調整する。他の実施例は、リアマッドガードと一体化されたハウジングに配置された、リア照明および方向指示装置に関するJP2009179242に記載されている。
【0015】
他の例は、DE20218933に記載されており、二輪車のシートの内部には、方向指示器の作動の関数として作動する2つの振動モータが、各側面について1つずつ導入されている。
【0016】
不利なことに、現状で提供されているこのようなシステムは、方向指示器の視認性および二輪車ドライバの運転快適性に関する技術的問題を別々に解決しようとするものである。たった一つの複合装置で両方の技術的問題を解決する多機能システムは存在しない。
【0017】
また、このような装置は、他のドライバのために指示器の視認性を向上させるが、二輪車ドライバが指示器を認識しやすくすることには限界がある。
【0018】
さらに、現状で知られているシステム25は、まだ存在し登録されている二輪車に取り付けるために容易に構成可能ではない。
【0019】
さらに、現状で知られているシステムは、二輪車全体の構造に追加される装置であり、場合によっては面倒であり、既存のものに統合可能ではない。
【0020】
加えて、その実現は必ずしも安価ではない。有利なことに、本発明装置は、二輪車ドライバのための活性化された方向指示器の相互作用信号として機能する以外に、着座および運転の快適性を著しく改善することを目的とした多機能装置である。
【0021】
特に、振動モータから発生する振動によって方向指示器の作動状態を二輪車乗員に知らせるシートカバーである。二輪車のシートに接着剤(例えば両面テープ)で固定したり、シートとカバーの両方をベルトで巻いたりするだけなので、二輪車を改造することなく、二輪車のシートに配置することができ、二輪車の製作段階で考慮しなくても、演算手段を二輪車の車載電子ボックスに接続することができる。
【0022】
接続手段のタイプ、形状および寸法は、装置機能ロジックを変更することなく、電子ボックスのモデルの関数として定義される。
【0023】
限定的でない実施形態において、装置は、二輪車に備えられた標準コネクタと全く同様に、車載ボックスおよび車載された全てのセンサに同じ接続手段を備えたコネクタを有し、装置に備えられた演算手段のコネクタを固定するための別の接続手段も備えている。
【0024】
本発明による装置は、さらに多機能システムであり、同時に、二輪車のドライバが腰に巻くことによって装着することができる追加のマッサージバンドを備えているので、運転の快適性を最大化することを目的とし、走行の安全性を最大化することを目的とするものである。
【0025】
方向指示器の作動信号は、シートカバーの他に、マッサージバンドや、振動モータを内蔵することができる二輪車のハンドルバーによっても送ることができる。
【0026】
この事実が本発明の目的を制限しないとしても、このシステムは二輪車のシート自体にも組み込むことができる。
【0027】
現状では、道路上の他のドライバの視認性や光度を向上させることだけを目的としたシステムや、パイロットの運転の快適性を向上させることだけを目的としたシステムは、いずれの場合も、両方の問題を同時に処理することはできない。
【0028】
そこで、現状で知られている装置の限界を克服し、その実現が安価な、対話型の多機能装置を提供するという課題が未解決である。
【0029】
目的によれば、本発明は、二輪車ドライバの方向指示器の使用法を改善し、同時に運転の快適性を向上させることを目的とする多機能装置を提供するものである。
【0030】
別の目的によれば、本発明は、二輪車を改造することなく組み込むことができる装置に関するものである。
【0031】
別の目的によれば、本発明は、シートカバーに組み込まれた装置と、追加のマッサージバンド内に組み込まれた装置と、場合によっては二輪車自体のハンドルグリップに組み込まれた装置との両方によって発生する振動によって、方向指示器がオンであることを知らせるように構成された装置を提供するものである。
【0032】
さらに、別の目的によれば、本発明は、シートカバーに配置された振動モータに加えて、二輪車乗員が腰に巻くことによって装着可能なマッサージバンドを提供することによって、二輪車乗員の運転快適性を最大化することを提供するものである。
【0033】
他の側面から、本発明の目的は、二輪車に搭載された電子機器によって検出された他の信号も取得し、二輪車乗りが知覚できる異なる脈動と強度によって区別できる振動信号に変換することができる電子ユニットを提供することである。
【0034】
好ましい態様によれば、本発明はまた、任意のブランドまたは二輪車のモデルに適合させることが特に適切である。
【0035】
本発明による装置は、二輪車用のシートカバー(1)を含む装置である。シートカバーの上面は、複数の部分に分割されている。複数の部分はそれぞれ、シートカバー(1)の右側または左側に位置し、それぞれの部分にはそれぞれの振動モータが関連付けられている。振動モータは、二輪車(13)のシートに着座している間に二輪車ドライバが知覚可能な振動を発生するように構成されている。電子計算手段(7)は、振動モータを制御するように構成され、二輪車(13)の電子車載ボックス(14)への接続手段を備えている。装置は、マッサージベルト(9)をさらに備える。マッサージベルト(9)は、二輪車ドライバの腰の周りに固定することができ、二輪車ドライバの背中の右部分と左部分がマッサージされるように配置された少なくとも2つのマッサージヘッド(11)と、複数の電気刺激電極(12)と、ベルト(9)への電子計算手段(7)の接続手段とを備えている。電子演算手段(7)は、二輪車(13)の搭載ボックス(14)から、二輪車(13)の方向指示器(19)の作動状態に関する信号を受信し、方向指示器の作動状態に関する信号の関数として振動モータ(2、3、4、5)とマッサージヘッド(11)を制御するよう構成される。
【発明の実施の形態】
【0036】
次に、添付図面を参照して本発明を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1図1は、そのすべての本質的な要素を備えた本発明の上面図である。
図2図2は、シートカバー(1)が二輪車(13)のシート(15)上にどのように配置されるかを示す図である。
図3図3は、本発明の機能を示す図である。図において、左方向指示器(19)が作動し、同時にシステムが左前振動モータ(4)および左後振動モータ(5)を作動させ、二輪車ドライバが知覚可能な振動を発生させる。
図4図4は、マッサージベルト(9)を装着し、左方向指示器(19)の作動を示す振動を知覚している二輪車ドライバを示す本発明の機能の図である。
図5図5は、振動モータが、一方は右側に、他方は左側(16)に、二輪車(13)のハンドルバーのバンドグリップ内に導入されている様子を示す本発明の他の実施形態を示す図である。図では、左方向指示器(19)が作動し、同時にシステムが左前部振動モータ(4)および左後部振動モータ(5)を作動させ、作動したハンドルのハンドルグリップ内の左振動モータ(16)が、二輪車のドライバが知覚できる振動を発生させることを示している。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本発明は、添付図面に示すように、上面が4つの部分に分割され、それぞれの部分がそれぞれの振動モータに関連付けられた自動二輪車(13)用シートカバー(1)を含む装置を提供するものである。
【0039】
好ましくは、前記シートカバー(1)は、右前振動モータ(2)が配置される右前領域、左前振動モータ(4)が配置される左前領域、右後振動モータ(3)が配置される右後領域、左後振動モータ(5)が配置される左後領域に分割されていることを特徴とする。
【0040】
さらに、好ましくは、前記シートカバーは、二輪車のシート上に固定することができ、あるいは、粘着式または弾性式の締結手段によって二輪車のシート上に位置決めすることができる。
【0041】
また、本装置は、前記シートカバー(1)と一体の電子演算手段(7)を備える。電子演算手段(7)は、前記振動モータと、前記電子演算手段(7)を二輪車(13)の車載ボックス(14)に接続する接続手段を制御するように構成されている。かかる目的のために、前記電子演算手段は、右前振動モータ(2)、右後振動モータ(3)、左前振動モータ(4)および左後振動モータ(5)に電気的に接続される。
【0042】
前記接続手段は、好ましくは、前記電子演算手段(7)を前記二輪車の箱体(14)に接続する第1コネクタ(6)で構成される。
【0043】
好ましくは、限定するものではないが、この装置は、サイクリストの腰の周りに固定することができ、二輪車ドライバの背中の左右に少なくとも一対の回転マッサージヘッド(11)を備えるとともに複数の電気刺激電極(12)を備えたマッサージベルト(9)を有する。このような実施形態において、この装置は、都合よく前記ベルト(9)へのシートカバー接続手段を有する。接続手段は、前記電子演算手段(7)から出る第2のコネクタ(8)を含み、このコネクタにマッサージベルト(9)のそれぞれのコネクタ(10)を接続できる。この装置は、前記電子演算手段(7)が、前記二輪車(13)の前記搭載ボックス(14)から、前記二輪車(13)の方向指示器(19)の作動状態に関する信号を受信し、前記方向指示器の作動状態に関する前記信号の関数として前記振動モータ(2、3、4、5)を制御するように構成されていることを特徴としている。好ましくは、前記電子ユニットは、アクティブな方向指示器と同じ側に配置された振動モータを作動させるように構成されている。例えば、アクティブな方向指示器が右曲がりを示すものであれば、右前振動モータ(2)と右後振動モータ(3)を同時に作動させ、アクティブな方向指示器が左曲がりを示すものであれば、左前振動モータ(4)と左後振動モータ(5)を作動させるよう構成されている。
【0044】
前記振動モータは、前記シートカバー(1)に着座している二輪車乗員が知覚可能な振動を発生するように構成される。
【0045】
前記電子計算手段(7)はまた、前記方向指示器(19)が非活性化された場合にのみ、前記振動モータをオフにするように構成されている。
【0046】
好都合なことに、また、前記電子演算手段(7)は、二輪車の機能に関する他の信号を前記車載電子ボックス(14)から取得し、それらを、前記振動モータの振動によって二輪車ドライバに送られる信号に変換する。この信号は、その異なる周波数および/または強度によって、二輪車ドライバによって区別される。
【0047】
さらに、別の実施形態によれば、他の振動モータを、一方を右ハンドルグリップに、他方を左ハンドルグリップ(16)に、二輪車のハンドルバーに関連付けることができる。この場合、前記電子ユニットは、方向指示器の作動状態の関数として、ハンドルバーに関連付けられた前記さらなる振動モータも制御するように構成される。
好ましくは、前記さらなる振動モータは、二輪車(13)のハンドルバーの内部に導入される。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】