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特表2023-533827食品を収容するように設計された容器の製造および充填のための装置ならびに方法
<図1>
  • 特表-食品を収容するように設計された容器の製造および充填のための装置ならびに方法 図1
  • 特表-食品を収容するように設計された容器の製造および充填のための装置ならびに方法 図2
  • 特表-食品を収容するように設計された容器の製造および充填のための装置ならびに方法 図3
  • 特表-食品を収容するように設計された容器の製造および充填のための装置ならびに方法 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-04
(54)【発明の名称】食品を収容するように設計された容器の製造および充填のための装置ならびに方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 47/00 20060101AFI20230728BHJP
【FI】
B65B47/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023502772
(86)(22)【出願日】2021-07-13
(85)【翻訳文提出日】2023-03-09
(86)【国際出願番号】 IB2021056288
(87)【国際公開番号】W WO2022013734
(87)【国際公開日】2022-01-20
(31)【優先権主張番号】102020000017290
(32)【優先日】2020-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(31)【優先権主張番号】102021000002801
(32)【優先日】2021-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516023722
【氏名又は名称】サクミ・イモラ・ソシエタ・コーペラティバ
【氏名又は名称原語表記】SACMI IMOLA S.C.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ミンガンティ,ジャンニ
(72)【発明者】
【氏名】パッリネッロ,フィオレンツォ
(72)【発明者】
【氏名】ディ・ジャコモ,アルベルト
【テーマコード(参考)】
3E050
【Fターム(参考)】
3E050AA04
3E050AA05
3E050DA06
(57)【要約】
食品を収容するように設計された容器の製造および充填のための装置(1)であって、少なくとも1つのアクセス開口部(12)を有する複数の収容受容部(11)を提供するために、ポリマー材料から作製されたシート(10)を形成するための少なくとも1つの装置(2)と、アクセス開口部(12)を通して収容受容部(11)を少なくとも1種類の食品で充填するようにされた少なくとも1つの充填ユニット(3)と、アクセス開口部(12)を閉鎖フィルム(13)によって封止するようにされた少なくとも1つの封止ユニット(4)とを備え、装置(1)は、複数の除去対象部分を除去するための少なくとも1つの装置(5)と、少なくとも2つの隣接する収容受容部(11)間のそれぞれの接続縁部(22)に少なくとも1つの弱化部分(21)を設けるための少なくとも1つのレーザエミッタ(6)とを備えることを特徴とし、ポリマー材料は、-PET(ポリエチレンテレフタレート);-PP(ポリプロピレン)およびそのコポリマー、を含む群から選択され、装置(1)は、少なくとも1つの充填ユニット(3)と、少なくとも1つの封止ユニット(4)と、複数の除去対象部分を除去するための少なくとも1つの装置(5)とを収容する、装置(1)の第1のセクション(100)と、少なくとも1つのレーザエミッタ(6)を収容する、装置(1)の第2のセクション(110)とを備え、少なくとも1つの第2のセクション(110)は第1のセクション(100)から分離している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品を収容するように設計された容器の製造および充填のための装置(1)であって、少なくとも1つのアクセス開口部(12)を有する複数の収容受容部(11)を提供するために、ポリマー材料から作製されたシート(10)を形成するための少なくとも1つの装置(2)と、前記アクセス開口部(12)を通して前記収容受容部(11)を少なくとも1種類の食品で充填するようにされた少なくとも1つの充填ユニット(3)と、前記アクセス開口部(12)を閉鎖フィルム(13)によって封止するようにされた少なくとも1つの封止ユニット(4)とを備え、複数の除去対象部分を除去するための少なくとも1つの装置(5)と、少なくとも2つの隣接する収容受容部(11)間のそれぞれの接続縁部(22)に少なくとも1つの弱化部分(21)を設けるための少なくとも1つのレーザエミッタ(6)とを備えることを特徴とし、前記ポリマー材料は、
-PET(ポリエチレンテレフタレート);
-PP(ポリプロピレン)およびそのコポリマー
を含む群から選択され、
前記装置(1)は、前記少なくとも1つの充填ユニット(3)と、前記少なくとも1つの封止ユニット(4)と、複数の除去対象部分を除去するための前記少なくとも1つの装置(5)とを収容する、前記装置(1)の第1のセクション(100)と、前記少なくとも1つのレーザエミッタ(6)を収容する、前記装置(1)の第2のセクション(110)とを備え、前記少なくとも1つの第2のセクション(110)は、前記第1のセクション(100)から分離している、装置(1)。
【請求項2】
前記除去対象部分は、前記それぞれの連続する収容受容部(11)間に形成されたそれぞれの有角接続部分(50)を含むことを特徴とする、請求項1に記載の装置(1)。
【請求項3】
複数の除去対象部分を除去するための前記少なくとも1つの装置(5)の上流に、前記封止された収容受容部(11)を保管するための第1のマガジンを備えることを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置(1)。
【請求項4】
前記少なくとも1つのレーザエミッタ(6)の上流に、第2の保管マガジンを備えることを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置(1)。
【請求項5】
前記装置(1)の前記第1のセクション(100)と前記装置(1)の前記第2のセクション(110)との間に中間保管マガジンを備えることを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置(1)。
【請求項6】
複数の除去対象部分を除去するための前記装置(5)は、ブランキングユニット(5a)または打ち抜きユニット(5b)を備えることを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置(1)。
【請求項7】
前記レーザエミッタ(6)は、前記弱化部分(21)に沿って前記接続縁部(22)の横断面の局所的な低減を与えるように構成されていることを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置(1)。
【請求項8】
前記収容受容部(11)をグループ(31)に分離するための装置を備え、それぞれの弱化部分(21)は、同じグループ(31)の隣接する収容受容部(11)の間に形成されることを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置(1)。
【請求項9】
前記収容受容部(11)をグループ(31)に分離するための前記装置は、複数の除去対象部分を除去するための前記少なくとも1つの装置(5)の上流に配置されることを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置(1)。
【請求項10】
前記収容受容部(11)をグループ(31)に分離するための前記装置は、複数の除去対象部分を除去するための前記少なくとも1つの装置(5)と、少なくとも1つの弱化部分(21)を設けるための前記少なくとも1つのレーザエミッタ(6)との間に配置されることを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置(1)。
【請求項11】
前記収容受容部(11)をグループ(31)に分離するための前記装置は、少なくとも1つの弱化部分(21)を設けるために、前記少なくとも1つのレーザエミッタ(6)の下流に配置されることを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置(1)。
【請求項12】
前記分離装置は、前記レーザエミッタ(6)または追加のレーザエミッタを備えることを特徴とする、先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置(1)。
【請求項13】
食品を収容するように設計された容器の製造および充填のための方法であって、
-少なくとも1つのアクセス開口部(12)を有する複数の収容受容部(11)を提供するために、ポリマー材料で作製されたシート(10)を形成するステップと、
-前記アクセス開口部(12)を通して、前記収容受容部(11)に少なくとも1種類の食品を充填するステップと、
-閉鎖フィルム(13)によって前記アクセス開口部(12)を封止するステップと、
-複数の除去対象部分をブランキングまたは打ち抜きにより除去するステップと、
-少なくとも2つの隣接する収容受容部(11)間の接続縁部(22)に少なくとも1つの弱化部分(21)を設けるステップとを含み、前記設けるステップは、前記弱化部分(21)に沿って前記接続縁部(22)の横断面の局所的な低減を与えるために、前記接続縁部(22)の少なくとも一部にレーザ放射(40)を放射するステップを含み、前記方法はさらに、
-前記収容受容部(11)を収容受容部(11)のグループ(31)に分離するステップを含み、
前記ポリマー材料は、
-PET(ポリエチレンテレフタレート);
-PP(ポリプロピレン)およびそのコポリマー、を含む群から選択される、方法。
【請求項14】
前記除去ステップ中に除去されるべき前記除去対象部分は、前記それぞれの収容受容部(11)間に形成されたそれぞれの有角接続部分(50)を含むことを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記分離ステップは、前記封じ込め受容部(11)間の接続縁部(22)においてそれぞれの切断(23)を行うように設計されたレーザビームによって行われることを特徴とする、請求項13~14の1つまたは複数に記載の方法。
【請求項16】
前記接続縁部の厚みは300ミクロン~1800ミクロンの間に含まれることを特徴とする、請求項13~15の1つまたは複数に記載の方法。
【請求項17】
前記ポリマー材料で作製されたシート(10)は、PETまたは透明PPで作製されたシートを含むことを特徴とする、請求項13~16の1つまたは複数に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品を収容するように設計された容器の製造および充填のための装置ならびに方法に関する。典型的には、食品の製造および充填のための方法は、
-少なくとも1つのアクセス開口部を有する複数の収容受容部を提供するようにシート(通常はPSまたはポリスチレン製)を形成するステップと、
-アクセス開口部を通して、受容部に少なくとも1種類の食品を充填するステップと、
-ロールから巻き出された閉鎖フィルムまたはシートによってアクセス開口部を封止するステップと、
-ブレードまたはカッターを用いて、受容部のグループを切断するステップと、
-同じグループの少なくとも2つの隣接する収容受容部の間の接続縁部にそれぞれの弱化部分および分離部分を設けるステップとを含む。
【0002】
弱化部分を設けるステップも、接続縁部に切開部を与えるように通常動作するブレードまたはカッターを使用することによって行われる。
【背景技術】
【0003】
この種の方法は、使用される装置と同様に、2つの種類の欠点を有する。すなわち、グループへの分割を実行するための切断ブレードまたはカッターの使用は、特に柔軟性がなく、装置レベルでは、グループの寸法または弱化部分の延在を変更することはかなり複雑である。特に封じ込め受容部を提供するためにPSをPETまたはPPと交換することを望む場合、他の問題がこれらに加えられる。
【0004】
この場合、実際に、ブレードまたはカッターの寿命の著しい短縮が観察され、負担すべきコストがかなり増加する。
【0005】
さらに、PETまたはPPを材料として使用する場合、それらは透明であるかまたは着色されているかにかかわらず、それらはより高いテナシティによって特徴付けられるので、ハサミまたはカッターを使用せずに、相互屈曲によって種々の受容部の相互分離を可能にすることが可能な弱化部分を設けることは、事実上不可能である。
【0006】
特に、10%までの初期結晶化度を有するシート形態(すなわち、250ミクロンを超える厚みを有するプレート状)のPETは、弾性があり強靭な材料であり、したがって、カッターによる切開によって、少なくとも2つの異なる収容受容部間の接続縁部に弱化部分を生成するためには、カッターは、相互により接近し、材料の厚みの実質的にすべてを切開しなければならない、システムの方向に進む必要があり、それにもかかわらず、意図された目標の達成は依然として保証されていない。
【0007】
さらに、この局面は、PETへの適用のために、カッターの寿命がより短くなり、その結果、より高いコストを負担させる。
【0008】
最後に、そのプロセスは、再現することが困難になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目標は、上記の1つ以上の局面における背景技術を改善することができる、食品を収容するように設計された容器の製造および充填のための装置ならびに方法を提供することである。
【0010】
この目標の範囲内で、本発明の目的は、保守コストの低減を可能にする、食品を収容するように設計された容器の製造および充填のための装置ならびに方法を提供することである。
【0011】
本発明の別の目的は、食品を収容するように設計された容器の製造および充填のための装置ならびに方法であって、極めて柔軟性があり、相互に接続された容器のグループおよび弱化部分の形状を容易に変更することを可能にする装置および方法を考案することである。
【0012】
少なからず本発明の目的は、食品を収容するように設計された容器の製造および充填のための装置ならびに方法であって、現在PS製容器の提供に特有である、高い信頼性を有し、提供が比較的容易であり、コストに競争力があり、高い工業的生産性を維持する、装置ならびに方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この目標、ならびに以下でより明らかになるこれらおよび他の目的は、独立請求項に係る、食品を収容するように設計された容器の製造および充填のための装置ならびに方法であって、従属請求項の特徴の1つ以上を任意に備える装置ならびに方法によって達成される。
【0014】
本発明のさらなる特徴および利点は、非限定的な例として添付の図面に示される、本発明による、食品を収容するように設計された容器の製造および充填のための装置ならびに方法の、好ましいが排他的ではない実施形態の説明からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明による、食品を収容するように設計された容器の製造および充填のための装置の概略図である。
図2】本装置の、除去対象部分を除去するための装置における断面上面図である。
図3図2の線III-IIIによって画定される配置面に沿った断面図である。
図4】レーザエミッタにおける容器の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図面を参照すると、食品を収容するように設計された、概して参照番号1によって示される、容器の製造および充填のための装置は、少なくとも1つのアクセス開口部12を有する複数の収容受容部11を提供するために、ポリマー材料で作製されたシート10を形成するための少なくとも1つの装置2と、それぞれのアクセス開口部12を通して収容受容部11に少なくとも1つの種類の食品を充填するようにされた少なくとも1つの充填ユニット3と、閉鎖フィルム13によってアクセス開口部12を封止するようにされた少なくとも1つの封止ユニット4とを備える。
【0017】
本発明によれば、装置1は、複数の除去対象部分を除去するための少なくとも1つの装置5と、少なくとも2つの隣接する収容受容部11間の接続縁部22に弱化部分21を設けるための少なくとも1つのレーザエミッタ6とを備える。
【0018】
好都合には、除去対象部分は、それぞれの連続する収容受容部11の間に形成される、有角接続部分50を含む。
【0019】
除去対象部分はまた、長手方向に延在された側方部分を含んでもよい。
特に、ポリマー材料は、高いテナシティを有する材料で構成される。
【0020】
好ましくは、使用されるポリマー材料は、以下を含む群から選択される:
-PET(ポリエチレンテレフタレート);
-PP(ポリプロピレン)およびそのコポリマー。
【0021】
好ましい実施形態によれば、装置1は、少なくとも1つの充填ユニット3と、少なくとも1つの封止ユニット4と、複数の除去対象部分を除去するための、特に有角接続部分50を除去するための少なくとも1つの装置5とを収容する第1のセクション100と、少なくとも1つのレーザエミッタ6を収容する第2のセクション110とを備える。
【0022】
特に、第2のセクション110は、第1のセクション100から分離している。
特に、第1のセクション100と第2のセクション110との間の分離は、収容受容部11の交差を可能にするが、第1のセクション100および第2のセクション110にそれぞれ存在する装置が動作する雰囲気を隔離することができる、分離壁または仕切りによって保証される。
【0023】
これにより、セクション110によって構成され、充填および任意選択の洗浄動作によって引き起こされる湿度がなく、レーザエミッタ6が最適な条件下で動作することができる領域を、提供することが可能になる。
【0024】
第2のセクション110は、収容受容部11の移動フローに関して、第1のセクション100の下流に配置される。
【0025】
装置1は、第1のセクション100から第2のセクション110への移動方向201に沿って収容受容部11を移送するための、それ自体公知の移動装置200を備える。
【0026】
そのような移動装置200は、例えばベルト202によって構成され、封じ込め受容部を、形成装置2から、充填ユニット3へ、封止ユニット4へ、そして複数の除去対象部分を除去するための、特に、有角接続部分50を除去するための装置5へ、移送するように構成される。
【0027】
有利には、複数の、有角接続部分50を除去するための装置5は、ブランキングユニット5aまたは打ち抜きユニット5bを含む。
【0028】
具体的には、装置5は、例えばダイカッターまたは打ち抜き器によって構成された工具を備え、この工具は、命令に応じて、除去対象の、有角接続部分50の配置面に実質的に垂直な作業方向に沿って移動することができ、そのような工具は、除去対象の、有角接続部分50の配置面の下に突出するように材料内を貫通するように設計され、除去対象部分、特に、除去された、有角接続部分50を(図3の断面図に示されるように、)切断し、下方に排出する。
【0029】
有利には、レーザエミッタ6は、ポリマー材料によって少なくとも部分的に吸収される波長で放射する。
【0030】
例として、10.6ミクロン、10.2ミクロンまたは9.3ミクロンに等しい波長を有するCOレーザを使用することが可能である。レーザエミッタ6は、弱化部分21に沿って接続縁部22の横断面の局所的な低減を与えるように構成される。
【0031】
横断面の局所的な低減は、弱化部分21の長手方向の延在に沿って実質的に一定である接続縁部22の断面の低減を意味すると理解されるが、弱化部分21を設けるように、接続縁部を貫通し、相互に離間された複数の開口部の提供も意味すると理解される。
【0032】
さらに、接続縁部22に沿った断面の低減はまた、厚みの一定の低減によって、または異なる厚みの低減シーケンスによって交互配置された貫通開口部を有してもよい。
【0033】
例として、横断面の局所的低減は、初期断面に対して少なくとも50%に等しく、好ましくは少なくとも70%に等しく、さらにより好ましくは少なくとも80%に等しい。
【0034】
当然ながら、異なる破壊強度を得るために、横断面の、異なるパーセンテージの低減を与えること禁ずるものは、ない。
【0035】
装置1は、収容受容部11をグループ31に分離するための装置を備える。
有利には、それぞれの弱化部分21は、同じグループ31の隣接する収容受容部11の間に形成される。
【0036】
好都合には、弱化部分21を設けるステップが行われる接続縁部22の厚みは、300ミクロン~1800ミクロンの間、より好ましくは700ミクロン~1300ミクロンの間に含まれる。
【0037】
好ましい実用的な実施形態によれば、分離装置はレーザエミッタ6を備える。
この場合、第2のセクション110に収容されるレーザエミッタ6は、グループ31を与えるために、封じ込め受容部11間の接続縁部に弱化部分21および切り込み23の両方を与えるように構成される。
【0038】
装置1は、複数の除去対象部分を除去するための装置5の上流に、封止された収容受容部11を保管するための第1のマガジンを備えてもよい。
【0039】
加えて、または代替として、装置1は、少なくとも1つのレーザエミッタ6の上流に、第2の保管マガジンを有することができる。
【0040】
装置1はさらに、装置1の第1のセクション100と装置1の第2のセクション110との間に中間保管マガジンを有してもよい。
【0041】
第1の保管マガジン、第2の保管マガジンおよび中間保管マガジンとして理解される保管マガジンは、装置1の他の装置が配置されるのと同じ環境内に設けられた領域によって構成することができる。いずれにせよ、装置1の様々な装置が配置される領域とは別個の異なる領域内に保管マガジンを配置することを禁ずるものはない。
【0042】
さらに、装置1を構成するさまざまな装置は、異なる環境、場所、または産業建築物に配置され得る。
【0043】
例えば、第1のセクション100および第2のセクション110は、異なる産業建築物内または同じ産業建築物の互いに離れた領域内に配置されるかもしれない。
【0044】
収容受容部11をグループ31に分離するための装置は、装置1の延在に沿った様々な位置に配置することができる。
【0045】
例えば、分離装置は、複数の除去対象部分を除去するための装置5の上流に配置することができる。
【0046】
このように、グループ31を直接提供し、次いで、それらに対して、装置5によって、複数の除去対象部分の除去を行い、レーザエミッタによって、弱化部分を設けることが可能である。
【0047】
さらに、収容受容部11をグループ31に分離するための装置は、少なくとも1つの弱化部分21を設けるために、装置5とレーザエミッタ6との間にも配置されてもよい。
【0048】
最後に、既に説明したように、グループ31に分離するための装置は、弱化部分21を設けるために、レーザエミッタ6および装置5の下流に配置することができる。
【0049】
さらなる局面によれば、本発明は、食品を収容するように設計された容器の製造および充填のための方法に関し、
-少なくとも1つのアクセス開口部12を有する複数の収容受容部11を提供するために、ポリマー材料で作製されたシート10を形成するステップと、
-アクセス開口部12を通して収容受容部11に少なくとも1種類の食品を充填するステップと、
-閉鎖フィルム13によってアクセス開口部12を封止するステップと、
-複数の除去対象部分をブランキングまたは打ち抜きにより除去するステップと、
-少なくとも1つの弱化部分21を、少なくとも2つの連続する収容受容部11の間のそれぞれの接続縁部22に設けるステップとを含み、前記設けるステップは、弱化部分21に沿って接続縁部22の横断面の局所的な低減を与えるために、接続縁部22の少なくとも一部にレーザ放射40を放射するステップを含み、前記方法はさらに、
-収容受容部11を収容受容部11のグループ31に分離するステップを含む。
【0050】
除去ステップ中に除去されるべき除去対象部分は、少なくとも、それぞれの連続する収容受容部11の間に形成されるそれぞれの有角接続部分50を含む。
【0051】
さらに、除去対象部分はまた、長手方向に延在される側方部分を含んでもよい。
ポリマー材料は、好ましくは、高いテナシティを有するポリマー材料である。
【0052】
好都合には、ポリマー材料は、以下を含む群から選択される:
-PET(ポリエチレンテレフタレート);
-PP(ポリプロピレン)およびそのコポリマー。
【0053】
好都合には、PPに関して、ポリマー材料は、PPをそのコポリマー中に含む。
有利には、分離ステップは、封じ込め受容部11間の接続縁部においてそれぞれの切断23を行うように設計されたレーザビームによって行われる。
【0054】
好都合には、接続縁部22の厚みは、300ミクロン~1800ミクロンの間に含まれる。
【0055】
より好ましくは、ポリマー材料で作製されたシートは、10%以下の初期結晶化度を有するPETで作製されたシートを含む。
【0056】
好ましくは、PET製のシート10は、透明なPET製のシートを含む。
透明なPP製のシートの使用を禁ずるものはない。
【0057】
本発明による方法の最後に、収容受容部11のグループ(マルチパックとして知られる)31が得られ、それぞれの弱化部分21は、同じグループ31の互いに隣接する収容受容部11の間に形成され、各収容受容部11を同じグループ31の他の収容受容部11から分離することを可能にする。
【0058】
弱化部分21を設けるためのレーザの使用は、収容受容部11の寸法またはグループ31の形状または弱化部分21の幾何学的特性が変化する場合に容易にプログラム可能であり、本発明による方法を非常に柔軟にすることを可能にする。
【0059】
さらに、本発明による方法は、熱成形ステップの上流または下流で行われる滅菌ステップを提供する。
【0060】
本方法はさらに、放射ステップにおいて、フュームおよび揮発性物質の抽出ステップを行うことを提供する。
【0061】
この抽出ステップは、放射領域からフューム、揮発性物質を除去することを可能にするが、同時にレーザの作用の効率を改善する。
【0062】
本発明によれば、PETまたはPPおよびそれらのコポリマーで作製された完成したシートの透明性を除去または低減する、まとまった量の(mass)顔料および色の使用を提供することが可能である。
【0063】
さらに、リサイクルされるかまたは部分的にリサイクルされるポリマー材料、例えばPETを使用することを禁ずるものはない。
【0064】
また、例えばPS(ポリスチレン)などの異なるテナシティを有する異なるポリマー材料の使用をもたらすことを禁ずるものはない。
【0065】
実際には、本発明は、極めて柔軟であり、特に高テナシティのポリマー材料で作製された容器上であっても弱化部分の提供を可能にすることができ、容器の実用的かつ単純な相互分離を可能にする装置および方法を提供することによって、意図される目標および目的を達成することが見出された。
【0066】
さらに、見出された解決策は、例えばPS(ポリスチレン)で作製された食品用の容器のグループを提供するために現在使用されている公知のシステムから出発して実施するのが容易である。
【0067】
実際には、通常使用される切断アセンブリを、例えばカッターを持ち上げることによって適合させて、除去対象部分の除去を可能にし、本発明による装置1を得るために、レーザエミッタ6を収容する第2のセクション110を当該装置の下流に追加することが可能である。
【0068】
このように考案された本発明は、多くの修正および変形が可能であり、それらはすべて特許請求の範囲内にあり、すべての詳細は、さらに、他の技術的に等価な要素で置き換えられてもよい。
【0069】
実際には、使用される材料は、それらが特定の用途、ならびに考えられ得る形状および寸法に適合する限り、要件および技術水準に応じて任意のものであってもよい。
【0070】
実際には、本発明は、極めて柔軟であり、PETまたはPPなどの高テナシティポリマー材料で作製された容器上であっても弱化部分の提供を可能にすることができ、容器の実用的かつ単純な相互分離を可能にする方法を提供することによって、意図される目標および目的を達成することが見出された。
【0071】
本出願が優先権を主張するイタリア特許出願第102020000017290号および第102021000002801号における開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0072】
任意の請求項において言及される技術的特徴に参照符号が続く場合、それらの参照符号は、請求項の理解度を高めるという唯一の目的のために含まれており、したがって、そのような参照符号は、そのような参照符号によって例として特定される各要素の解釈に対していかなる限定的な影響も有さない。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】