(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-07
(54)【発明の名称】パッチ及びパッチの使用方法
(51)【国際特許分類】
A61B 5/145 20060101AFI20230731BHJP
A61F 13/02 20060101ALI20230731BHJP
【FI】
A61B5/145
A61F13/02 310M
A61F13/02 D
A61F13/02 355
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022554792
(86)(22)【出願日】2021-03-12
(85)【翻訳文提出日】2022-11-09
(86)【国際出願番号】 US2021022116
(87)【国際公開番号】W WO2021183894
(87)【国際公開日】2021-09-16
(32)【優先日】2020-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(32)【優先日】2021-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522359361
【氏名又は名称】バイオニム ユーエスエー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】BIONIME USA CORPORATION
(71)【出願人】
【識別番号】518115285
【氏名又は名称】華廣生技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BIONIME CORPORATION
【住所又は居所原語表記】No.100, Section 2, Daqing St., South District, Taichung City Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】100107984
【氏名又は名称】廣田 雅紀
(74)【代理人】
【識別番号】100182305
【氏名又は名称】廣田 鉄平
(74)【代理人】
【識別番号】100096482
【氏名又は名称】東海 裕作
(74)【代理人】
【識別番号】100131093
【氏名又は名称】堀内 真
(74)【代理人】
【識別番号】100150902
【氏名又は名称】山内 正子
(74)【代理人】
【識別番号】100141391
【氏名又は名称】園元 修一
(74)【代理人】
【識別番号】100221958
【氏名又は名称】篠田 真希恵
(74)【代理人】
【識別番号】100192441
【氏名又は名称】渡辺 仁
(72)【発明者】
【氏名】黄 椿木
(72)【発明者】
【氏名】陳 界行
(72)【発明者】
【氏名】呉 翔宇
【テーマコード(参考)】
4C038
【Fターム(参考)】
4C038KK10
4C038KL01
4C038KY04
4C038KY13
(57)【要約】
生理パラメーター検出装置の皮膚表面への接着強度を高めるためのパッチは、基材と剥離シートを含む。前記裏材には、接着面を有する接着層が配置される。前記接着面は中央接着部及び外側接着部を含み、前記中央接着部が露出すると、前記パッチは前記中央接着部を前記生理パラメーター検出装置の上面に接着させるように、前記生理パラメーター検出装置に圧力をかける。前記接着面を保存するために前記接着面に接着される剥離可能シートは、内側剥離可能部と外側剥離可能部を含む。中央の接着部分が露出した後、外側の剥離可能シートは、前記外側剥離可能部は、前記裏材を簡単かつ均等に接着できるように前記裏材に支持力を継続的に提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚表面の生理パラメーター検出装置の接着強度を高めるためのパッチであって、
接着面を有する接着層が裏材の上に配置される前記裏材であって、前記接着面には、中央接着部及び外側接着部が含まれ、前記中央接着部が露出すると、前記パッチは、前記中央接着部を前記生理パラメーター検出装置の上面に接着させるように、前記生理パラメーター検出装置に圧力をかける、前記裏材と、
前記接着面を保存するために前記接着面に接着される剥離可能シートであって、内側剥離可能部と外側剥離可能部を含み、前記中央接着部が露出した後、前記外側剥離可能部は、前記裏材を簡単かつ均等に接着できるように前記裏材に支持力を継続的に提供する前記剥離可能シートと、を含むことを特徴とするパッチ。
【請求項2】
前記裏材を通過する少なくとも一つの穴を更に含み、
前記穴は、前記中央接着部又は前記中央接着部と前記外側接着部の間に配置され、前記パッチが前記生理パラメーター検出装置に圧力をかけるようにすると、前記生理パラメーター検出装置の少なくとも一つの側面又は少なくとも一つのフールプルーフ表面構造と位置合わせされるように構成される、ことを特徴とする請求項1に記載のパッチ。
【請求項3】
前記裏材は、長手方向と、前記長手方向に垂直な特定方向とを有し、
前記長手方向における前記裏材の延性は、前記特定方向における前記裏材の延性よりも大きく、
前記中央接着部は前記長手方向に沿って配置される、ことを特徴とする請求項1に記載のパッチ。
【請求項4】
前記裏材を通過する少なくとも一つの穴を更に含み、
前記穴は、前記長手方向に沿って配置され、前記中央接着部、又は前記中央接着部と前記外側接着部との間にある、ことを特徴とする請求項3に記載のパッチ。
【請求項5】
前記外側接着部は、前記中央接着部を取り囲み、第一パッチ領域と第二パッチ領域を含み、
前記剥離可能シートの前記内側剥離可能部は、前記中央接着部と前記第一パッチ領域との組み合わせに対応し、
前記剥離可能シートの前記外側剥離可能部は、前記第二パッチ領域に対応する、ことを特徴とする請求項1に記載のパッチ。
【請求項6】
前記内側剥離可能部は、前記中央接着部及び前記第一パッチ領域にそれぞれ対応し、第四切断線によって分離された第一内側剥離可能サブ部及び第二内側剥離可能サブ部を含み、
前記第一内側剥離可能サブ部が剥離されると、前記第二内側剥離可能サブ部と前記外側剥離可能部は、前記中央接着部が前記生理パラメーター検出装置の前記上面に容易に接着できるように、前記裏材に前記支持力を継続的に提供する、ことを特徴とする請求項5に記載のパッチ。
【請求項7】
第一切断線は、前記内側剥離可能部と前記外側剥離可能部との間に配置され、
前記外側剥離可能部は、複数の前記外側剥離可能サブシートを有するように、少なくとも一つの第三切断線を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のパッチ。
【請求項8】
前記外側接着部は、前記中央接着部の両側に対称的に配置され、第一パッチ領域と第二パッチ領域を含み、
前記外側剥離可能部は、前記第一及び第二パッチ領域にそれぞれ対応する二つの外側剥離可能サブ部を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のパッチ。
【請求項9】
前記内側剥離可能部は、前記中央接着部に対応し、互いに分離された第一内側剥離可能サブ部及び第二内側剥離可能サブ部を含み、
前記第一内側剥離可能サブ部及び前記第二内側剥離可能サブ部を持ち上げて、持ち上げられた前記第一及び前記第二内側剥離可能サブ部をそれぞれ二つの前記外側剥離可能サブ部に向かって折り曲げて、前記中央接着部を露出させると、二つの前記外側剥離可能サブ部は、前記中央接着部を生理パラメーター検出装置の前記上面に容易に接着できるように、前記裏材に前記支持力を継続的に提供する、ことを特徴とする請求項8に記載のパッチ。
【請求項10】
前記内側剥離可能部の前記第一内側剥離可能サブ部及び前記第二内側剥離可能サブ部は、第四切断線によって分離され、
前記第四切断線は、曲線、ポリライン、又は直線である、ことを特徴とする請求項9に記載のパッチ。
【請求項11】
前記内側剥離可能部は、前記中央接着部に対応し、前記中央接着部の一方の側を介して、二つの前記外側剥離可能サブ部のうちの少なくとも一つに分離され、
前記内側剥離可能部が持ち上げられて前記中央接着部が露出すると、前記中央接着部が生理パラメーター検出装置の前記上面に容易に接着されるように、二 つの前記外側剥離可能サブ部が前記裏材に前記支持力を継続的に提供する、ことを特徴とする請求項8に記載のパッチ。
【請求項12】
前記内側剥離可能部は、少なくとも一つの予圧線を介して前記外側剥離可能部と接続され、
前記内側剥離可能部は、前記中央接着部を露出させるように、前記予圧線に対して前記外側剥離可能部に向かって持ち上げて折り曲げることができる、ことを特徴とする請求項8に記載のパッチ。
【請求項13】
前記中央接着部の単位面積当たりの接着力は、前記外側接着部の単位面積当たりの接着力よりも小さい、ことを特徴とする請求項1に記載のパッチ。
【請求項14】
前記中央接着部の側面と生理パラメーター検出装置の前記上面の側面との間に位置合わせが行われる、ことを特徴とする請求項1に記載のパッチ。
【請求項15】
少なくとも一つの補助引裂き部を更に含み、前記補助引裂き部は突出している、又は凹んでいる、ことを特徴とする請求項1に記載のパッチ。
【請求項16】
前記生理パラメーター検出装置は、ベースパッチによって前記皮膚表面に接着され、
前記パッチと前記ベースパッチは一体的に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のパッチ。
【請求項17】
ベースパッチを有する生理パラメーター検出装置と協働する、パッチを使用するための方法であって、
裏材及び剥離可能シートを含む前記パッチを提供する工程であって、接着面を有する接着層が前記裏材に配置され、前記接着面が中央接着部と外側接着部を含み、前記剥離可能シートが前記接着面を保護するために前記接着面に取り外し可能に接着され、内側剥離可能部及び外側剥離可能部を含む前記工程と、
前記ベースパッチを介して前記生理パラメーター検出装置を皮膚表面に接着する工程と、
前記内側剥離可能部を前記中央接着部から遠ざけるように移動させて、前記中央接着部を少なくとも露出させる工程と、
前記裏材の前記外側剥離可能部によって提供される支持力により、前記中央接着部を前記生理パラメーター検出装置の上面に接着する工程と、
前記外側剥離可能部を剥離して前記外側接着部を露出させる工程と、
前記外側接着部を前記皮膚表面に貼り付ける工程と、を含むことを特徴とする方法。
【請求項18】
生理パラメーター検出装置の皮膚表面への接着強度を高めるための方法であって、前記生理パラメーター検出装置が、前記皮膚表面に配置されるベースと、前記ベースに着脱可能に配置され、上面を有する送信機とを含み、
前記方法は、
裏材及び剥離可能シートを含むパッチを提供する工程であって、
接着面を有する接着層が前記裏材に配置され、前記接着面が中央接着部と外側接着部を含み、前記剥離可能シートが前記接着面を保護するために前記接着面に取り外し可能に接着され、内側剥離可能部及び外側剥離可能部を含む前記工程と、
前記内側剥離可能部を前記中央接着部から遠ざけるように移動させて、前記中央接着部を少なくとも露出させる工程と、
前記裏材の前記外側剥離可能部によって提供される支持力により、前記中央接着部を前記送信機の前記上面に接着する工程と、
前記ベースが前記皮膚表面に配置された上で、前記パッチが組み立てられた前記送信機を前記ベースに配置する工程と、
前記外側剥離可能部を剥離して前記外側接着部を露出させる工程と、
前記外側接着部を前記皮膚表面に貼り付ける工程と、を含むことを特徴とする方法。
【請求項19】
前記パッチは、前記裏材を通過し、前記中央接着部又は前記中央接着部と前記外側接着部との間に配置される少なくとも一つの穴を更に含み、
前記中央接着部を前記送信機の前記上面に接着する工程は、穴を、前記生理パラメーター検出装置の少なくとも一つの側面又は少なくとも一つのフールプルーフ表面構造と位置合わせするサブ工程を含む、ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
第一切断線は、前記内側剥離可能部と前記外側剥離可能部との間に配置され、
前記外側剥離可能部は、複数の外側剥離可能サブシートを有するように、少なくとも一つの第三切断線を含み、
前記外側接着部を露出させるように前記外側剥離可能部を剥離する工程は、前記外側剥離可能サブシートのそれぞれを順番に剥離するサブ工程を含む、ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記外側接着部は、前記中央接着部の両側に対称的に配置され、第一パッチ領域及び第二パッチ領域を含み、
前記外側剥離可能部は、前記第一パッチ領域及び前記第二パッチ領域にそれぞれ対応する二つの外側剥離可能サブ部を含む、ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記内側剥離可能部は、前記中央接着部に対応し、互いに分離された第一内側剥離可能サブ部及び第二内側剥離可能サブ部を含み、
前記中央接着部を前記送信機の前記上面に接着する工程は、
前記第一内側剥離可能サブ部及び前記第二内側剥離可能サブ部を持ち上げて、持ち上げられた前記第一内側剥離可能サブ部及び前記第二内側剥離可能サブ部がそれぞれ二つの外側剥離可能サブ部に向かって折り曲げる上で、前記中央接着部を露出させ、 前記中央接着部を、前記裏材の二つの外側剥離可能サブ部によって連続的に提供する支持力の下で前記生理パラメーター検出装置の前記上面に接着するサブ工程を含む、ことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記内側剥離可能部は、少なくとも一つの予圧線を介して前記外側剥離可能部と接続され、
前記内側剥離可能部を前記中央接着部から遠ざけるように移動させる工程は、前記中央接着部を露出させるように、前記内側剥離可能部を前記予圧線に対して前記外側剥離可能部に向かって持ち上げて折り曲げるサブ工程を含む、ことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願と優先権主張の相互参照
本出願は、2020年3月13日に台湾特許庁で出願された台湾特許出願第 109108480号及び2021年 1月8日に出願された米国仮特許出願第 63/135,084号「PATCH、REINFOREMENT PATCH AND PHYSIOLOGICAL SIGNAL MONITORING DEVICE USING THE SAME」に基づく利益を主張し、その開示内容全体は参考として本明細書に取り入れるものとする。
【0002】
本発明は、パッチ及びパッチの使用方法に関する。特に、本発明は、生理パラメーター検出装置に適したパッチ及びパッチの使用方法に関する。
【背景技術】
【0003】
パッチタイプの生理パラメーター検出装置は、ベースパッチを使用して、生理パラメーター検出装置を使用者の皮膚表面に接着する。生理パラメーター検出装置を皮膚表面に貼り付ける際の耐久性と快適性を考慮し、使用中にベースパッチが脱落しないように、 通常、より大きな面積を有するパッチがベースパッチ上に覆われ、皮膚に接着される生理パラメーター検出装置(送信機など)のベースパッチの強度が増加する。
【0004】
たとえば、従来の血糖管理では、血糖モニターシステム(BGMS)が使用される。このシステムにおいて、間質液中のグルコース濃度をモニターするために、糖尿病患者は1日に数回皮膚に針を刺して採血する必要がある。米国糖尿病協会 (ADA) は、1日3回以上のグルコース濃度の測定を推奨しているが、患者は痛みや不便さに耐えるのが難しいと感じる。従って、患者の苦痛を軽減するために、継続的なグルコースモニタリング(continuous glucose monitoring、CGM) が開発された。その検出原理は、皮膚の下に柔らかい針、つまりセンサーを埋め込み、間質液中のグルコースレベルを継続的にテストすることであり、保持期間は最大14日間であり、患者の負担を大幅に軽減する。連続血糖測定器は、パッチタイプの生理パラメーター検出装置である。
【0005】
上記パッチ型生理パラメーター検出装置に用いられるパッチは、快適性を考慮して、比較的柔らかい素材で作られるのが一般的である。しかし、この種の素材は束になりやすく、シワになりやすく、特に片手での使用では肌にスムーズに密着しにくいという問題がある。
【0006】
そのため、肌にやさしく密着しやすいパッチを開発する必要がある。
【発明の概要】
【0007】
本発明の一態様によれば、皮膚表面の生理パラメーター検出装置の接着強度を高めるためのパッチが開示され、裏材及び剥離可能なシートを含む。前記裏材は、接着面を有する接着層が裏材の上に配置され、前記接着面には、中央接着部及び外側接着部が含まれ、前記中央接着部が露出すると、前記パッチは、前記中央接着部を前記生理パラメーター検出装置の上面に接着させるように、前記生理パラメーター検出装置に圧力をかける。前記剥離可能シートは、前記接着面を保存するために前記接着面に接着され、内側剥離可能部と外側剥離可能部を含み、前記中央接着部が露出した後、前記外側剥離可能部は、前記裏材を簡単かつ均等に接着できるように前記裏材に支持力を継続的に提供する。
【0008】
本発明の別の態様によれば、パッチの使用方法が開示される。パッチは、ベースパッチを有する生理パラメーター検出装置と協働する。この方法には、次の手順が含まれる。
【0009】
裏材及び剥離可能シートを含む前記パッチを提供し、接着面を有する接着層が前記裏材に配置され、前記接着面が中央接着部と外側接着部を含み、前記剥離可能シートが前記接着面を保護するために前記接着面に取り外し可能に接着され、内側剥離可能部及び外側剥離可能部を含む。前記ベースパッチを介して前記生理パラメーター検出装置を皮膚表面に接着する。前記内側剥離可能部を前記中央接着部から遠ざけるように移動させて、前記中央接着部を少なくとも露出させる。前記裏材の前記外側剥離可能部によって提供される支持力により、前記中央接着部を前記生理パラメーター検出装置の上面に接着する。前記外側剥離可能部を剥離して前記外側接着部を露出させる工程。更に、前記外側接着部を前記皮膚表面に貼り付ける。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態に係るパッチの背面図を示す。
【
図2】本発明の一実施形態に係るパッチの正面図を示す。
【
図3】本発明の一実施形態に係るパッチの縦断面を示す。
【
図4】本発明の一実施形態に係るパッチの使用状態を示す。
【
図5】本発明の一実施形態に係るパッチの使用状態を示す。
【
図6】本発明の一実施形態に係るパッチの使用状態を示す。
【
図7】本発明の一実施形態に係るパッチシステムを示す。
【
図8】本発明の一実施形態に係るパッチシステムを示す。
【
図9】本発明の一実施形態に係るパッチシステムを示す。
【
図10】本発明の一実施形態に係るパッチシステムを示す。
【
図11】本発明の一実施形態に係るパッチシステムを示す。
【
図21】それぞれが
図17に示されるパッチの複数の実装構造を示す。
【
図23B】それぞれが
図17に示されるパッチの別の二つの実装構造を示す。
【
図26D】は、それぞれ
図26Aのパッチを用いたパッチシステムの動作を示している。
【
図27A】本発明の別の実施形態によるパッチシステムを示す。
【
図28B】それぞれが
図27Aに示されるパッチシステムの別の二つの実装構造を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の技術的内容、特徴及び効果は、以下の好ましい実施形態の詳細な説明によって明確に示される。
【0012】
図1~16を参照する。本発明の第一実施形態は、パッチシステム1を提供する。まず、
図7~11を参照し、パッチシステム1は、生理パラメーター検出装置21、 裏材111及び剥離可能シート12を含む。生理パラメーター検出装置21は、ベースパッチ22を有し、生理パラメーター検出装置21は、ベースパッチ22を介して皮膚表面に貼付される。生理パラメーター検出装置21は、継続的なグルコース監視システムにおけるトランスミッタ、センサ、及びベースの組み合わせであってもよい。
【0013】
図3を参照する。接着面113を有する接着層112は、裏材111上に配置される。裏材111は、接着面113を介して皮膚表面に接着される。剥離可能シート12は、接着面113に剥離可能に接着される。剥離可能シート12は、裏材111の接着面113を保護し、裏材111に支持(伸張)力を与えるために使用される。
【0014】
図1を参照する。剥離可能シート12は、内側剥離可能シート121及び外側剥離可能シート122を含み、両方のシートは接着面113から比較的容易に剥離可能である。
【0015】
図5及び
図7~8を参照する。内側剥離可能シート121が剥がされた後、外側剥離可能シート122は、裏材111に支持力を与え続け、裏材111は、皮膚表面に取り付けられた生理パラメーター検出装置21の強度を増加させる。
【0016】
図1を参照する。内側剥離可能シート121及び外側剥離可能シート122は、少なくとも一つの内側剥離可能サブシート123及び少なくとも一つの外側剥離可能サブシート124をそれぞれ含む。
【0017】
図1と
図14~15を参照する。パッチシステム1において、第一切断線Aは、内側剥離可能シート121と外側剥離可能シート122との間に配置され得る。内側剥離性サブシート123の数が一つである場合、第二切断線Bが内側剥離可能サブシート123上に配置されてもよい。内側剥離可能シート121が複数の内側剥離可能サブシート123を含む場合、第二切断線B’がそれぞれの内側剥離可能サブシート123との間に配置されてもよい。それぞれの外側剥離可能サブシート124との間に少なくとも一つの第三切断線Cを配置することができる。外側剥離可能シート122は、例えば、四つの外側剥離可能サブシート124を含んでもよい。
【0018】
図2を参照し、パッチシステム1において、裏材111は楕円の形状を有する。しかし、裏材111は、長方形又は円形の形状を有することができる。或いは、裏材111は、ストリップであってもよく、
図24Aに示されるように、中央領域で減少した幅を有してもよい。本開示はこれに限定されない。
【0019】
パッチシステム1において、裏材111は柔軟性を有していてもよい。 裏材111は、紙、布、又はプラスチックメッシュであってもよく、剥離可能シート12は、剥離紙又は剥離シートであってもよい。
【0020】
図1~2と
図7を参照する。パッチシステム1において、裏材111は、領域13、第一パッチ領域114及び第二パッチ領域115を有してもよい。第一パッチ領域114及び第二パッチ領域115は、領域13を包含するように、領域13の周囲から延在する。第一パッチ領域114及び第二パッチ領域115は、内側剥離可能シート121及び外側剥離可能シート122にそれぞれ対応する。領域13は、生理パラメーター検出装置21の面積よりも大きく、生理パラメーター検出装置21のベースパッチ22の面積よりも小さい面積を有する。内側剥離可能シート121は、裏材111の接着面113を保護するために、第一パッチ領域114のいずれかの側よりも短い内側を有する。
【0021】
領域13は、幾何学的形状を有してもよい。領域13は、幾何学的形状を有する穴であってもよい。
【0022】
図1及び
図12~16を参照する。パッチシステム1において、内側剥離可能シート121及び外側剥離可能シート122は、少なくとも一つの内側補助引裂き部125及び少なくとも一つの外側補助引裂き部126をそれぞれ備えることができ、その中に外側補助引裂き部126は、突出していても凹んでいてもよい。
【0023】
図1と
図16を参照する。パッチシステム1において、内側剥離可能シート121は、完全な円又は非完全な円を形成してもよい。
【0024】
図1及び
図12~16を参照する。第三切断線Cは、曲線、ポリライン及び直線であってもよい。直線と比較して、第三切断線Cが曲線又は折れ線である場合、裏材111は平坦に保たれ、外側剥離可能サブシート124が剥がされるときに垂れ下がりにくい。
【0025】
図1~16を参照する。本発明の第二実施形態は、パッチ10を提供する。パッチ10は、裏材111及び剥離可能シート12を含む。接着面113を有する接着層112は、裏材111上に配置される。裏材111は、接着面113を介して皮膚表面に接着される。
【0026】
剥離可能シート12は、接着面113に剥離可能に接着される。剥離可能シート12は、裏材111の接着面113を保護し、裏材111に支持力を提供するために使用される。剥離可能シート12は、内側剥離可能シート121及び外側剥離可能シート122を含み、両方のシートは接着面113から比較的容易に剥離可能である。内側剥離可能シート121が剥がされた後、外側剥離可能シート122は、裏材111の完全な取り付けを実行し、裏材111を容易かつ均一に接着できるように、裏材111に支持力を継続的に提供する。
【0027】
裏材111は、領域13、第一パッチ領域114及び第二パッチ領域115を有してもよい。第一パッチ領域114及び第二パッチ領域115は、領域13の周囲から延在する。第一パッチ領域114及び第二パッチ領域115は、内側剥離可能シート121及び外側剥離可能シート122にそれぞれ対応する。領域13は、生理パラメーター検出装置21の面積よりも大きく、生理パラメーター検出装置21のベースパッチ22の面積よりも小さい面積を有する。
【0028】
本発明の第二実施形態における裏材111及び剥離可能シート12は、本発明の第一実施形態と同様の特徴を有するので、ここでは説明を省略する。
【0029】
図1~16を参照する。本発明の第三実施形態は、パッチ10を使用する方法を提供する。この方法は、以下の工程を含む。
【0030】
図1~2を参照する。裏材111及び剥離可能シート12を含むパッチ10が提供される。裏材111は、第一パッチ領域114及び第二パッチ領域115を有する。剥離可能シート12は、裏材111に支持力を与えるために第一パッチ領域114及び第二パッチ領域115に貼り付けられ、内側剥離可能シート121及び外側剥離可能シート122を含み、両方のシートが比較的容易に剥がれる。内側剥離可能シート121及び外側剥離可能シート122は、少なくとも一つの内側剥離可能サブシート123及び少なくとも一つの外側剥離可能サブシート124をそれぞれ含む。
【0031】
図7を参照する。ベースパッチ22を有する生理パラメーター検出装置21が提供される。生理パラメーター検出装置21は、ベースパッチ22を介して使用者の皮膚表面に貼付される。
【0032】
図4~5を参照する。内側剥離可能シート121を剥がして、内側剥離可能シート121に対応する第一パッチ領域114の表面を露出させる。
【0033】
図5及び
図7~8を参照する。内側剥離可能シート121が剥がされた後、外側剥離可能シート122は、裏材111の完全な取り付けを実行し、裏材111を容易かつ均一に接着できるように、裏材111に支持力を継続的に提供する。
【0034】
図6及び
図9~11を参照する。外側剥離可能シート122を剥がして、外側剥離可能シート122に対応する第二パッチ領域115の表面を露出させる。これにより、裏材111を介して生理パラメーター検出装置21の皮膚表面への接着力が向上する。
【0035】
図17を参照し、
図17は、本開示におけるパッチ10の実装構造511を示す。
図17に示すように、パッチ10は、裏材111、接着層112及び剥離可能シート12を含む。裏材111は、裏材面S21と、裏材面S21とは反対側の裏材面S22とを有する。接着層112は、接着面113を形成するために、裏材面S21及びS22の一方(例えば裏材面S21)に配置される。接着面113は、中央接着部H1及び少なくとも一つの外側接着部H2を含む。パッチ10の剥離可能シート12は、接着面113を保持するために接着層112に剥離可能に接着され、裏材111に支持(伸張)力を提供する。剥離可能シート12は、中央接着部H1と外側接着部H2にそれぞれ対応する内側剥離可能部12Aと外側剥離可能部12Bとを有する。本開示のパッチ10は、構造状態Y11及び構造状態Y21のうちの一つにあると要約することができる。構造状態Y11にあるパッチ10は、幅WA1を有する。構造状態Y21にあるパッチ10は、幅WB1を有する。特に、幅WA1は生理学的パラメーター検出装置(図示せず)の幅より大きく、幅WB1は生理パラメーター検出装置の幅より大きくない。構造状態Y11において、中央接着部H1が外側接着部H2に囲まれている。構造状態Y21において、外側接着部H2は、中央接着部H1の両側に配置されるように、中央接着部H1によって分離されている。
【0036】
【0037】
図19A及び
図19Bに示すように、パッチシステム7は、ベースパッチ22、パッチ10及びベースパッチ22とパッチ10との間に配置された生理パラメーター検出装置21を含む。生理パラメーター検出装置21は、ベース21aと送信機21bを含む。送信機21bは、ベース21aに取り付けられるものであり、着脱可能である。生理パラメーター検出装置21は、ベースパッチ22によって人体930の皮膚表面S1に貼り付けることができる。
図19Bに示すように、パッチ10を介して、皮膚表面S1に対する生理パラメーター検出装置21の接着強度を向上させることができる。従って、パッチ10は、補強パッチ10であり、使用者950によって使用される。例えば、使用者950は、人体930を有する。
【0038】
内側剥離可能部12Aを剥がして中央接着部H1を露出させ、パッチ10から生理パラメーター検出装置21の送信機21bに圧力P1を加えると、中央接着部H1は、生理パラメーター検出装置21の送信機21bの上面21Sに貼り付けられ、剥がされていない外側剥離可能部12Bは、パッチ10が束になってしわになるのを避けるために、裏材111に支持力を継続的に提供する。その後、
図19Bに示すように、外側剥離可能部12Bを順次剥がして、外側接着部H2を生理パラメーター検出装置21、ベースパッチ22及び皮膚表面S1に貼り付ける。
【0039】
図18~19Bに示すように、パッチ10は接着層112を含む。皮膚表面S1は、人体930の皮膚表面である。パッチ10は、裏材111を通過する少なくとも一つの穴41を更に含む。穴41は、中央接着部H1に位置し、或いは中央接着部H1と外側接着部H2との間に位置する。パッチ10から生理パラメーター検出装置21に圧力P1を加えたとき、穴41は送信機21bの少なくとも一つの長辺Q21に対応するように構成されることが好ましい。即ち、パッチ10の中央接着部H1を送信機21bの上面21Sに貼付する準備をすると、穴41と発信器21bの長辺Q21とを介して予め位置合わせを行うことができる。これにより、予期しない位置ずれを回避することができる。更に、裏材111は、長手方向E1と、長手方向E1に垂直な特定方向E2とを有する。一つの実施形態において、長手方向E1における基材111の延性は、特定方向E2における裏材111の延性よりも大きい。中央接着部H1は、長手方向E1に沿って配置され、好ましくは、穴41も長手方向E1に沿って配置される。更に、接着面積が大きすぎて、生理パラメーター検出装置21が繰り返し使用される場合に洗浄する必要がある残留接着剤が生じない。これにより、中央接着部H1の単位面積当たりの接着力G1を、外側接着部H2の単位面積当たりの接着力G2より小さくすることができる。
【0040】
図19Bにおいて、生理パラメーター検出装置21の送信機21bは、少なくとも一つのフールプルーフ表面構造23bを更に含むことができる。生理パラメーター検出装置21のベース21aには、フールプルーフ表面構造23bに対応する別のフールプルーフ表面構造23aを配置することができる。送信機21bをベース21aに配置する準備をする場合、ベース21aのフールプルーフ構造23aに送信機21bのフールプルーフ構造23bを合わせることにより、予め位置合わせを行うことができる。次に、送信機21bを下方に押して設置を完了する。従って、裏材111は、別の穴42を更に含むことができる。穴42は、パッチ10の接着中の位置合わせの精度を強化するために、送信機21bのフールプルーフ表面構造23bに位置合わせされるように構成される。より具体的には、裏材111は、更に別の穴43を含むことができる。パッチ10から生理パラメーター検出装置21に向けて圧力P1を加えると、穴43は送信機21bの少なくとも一つの短辺Q22に対応するように構成される。
【0041】
図18~21に示すように、中央接着部H1から延在する外側接着部H2は、中央接着部H1を取り囲むように配置される。内側剥離可能部12Aと外側剥離可能部12Bとの間には、第一切断線Aが存在する。外側剥離可能部分12Bは、複数の外側剥離可能サブシート124を含むように、少なくとも一つの第三切断線Cを有し、これにより、使用者950は、接着中に裏材111の平坦性を維持するために、外側剥離可能サブシート124を段階的に剥がすことができる。
図18の実装構造512において、外側剥離可能サブシート124の数量は、外側剥離可能サブシート124のそれぞれが直線に沿って剥離されることを可能にするように四つである。
【0042】
更に、
図20A、
図20B及び
図21にそれぞれ示される実装構造513、514と515は、
図18の実装構造512と同様である。剥離可能シート12と裏材111の外形は実質的に同じであり、パッチ10の他の特徴を以下に説明する。外側接着部H2は、第一パッチ領域K21及び第二パッチ領域K22を含む。剥離可能シート12の内側剥離可能部12Aは、中央接着部H1と第一パッチ領域K21とを合わせたものである。剥離可能シート12の外側剥離可能部12Bは、第二パッチ領域K22に対応する。
【0043】
内側剥離可能部12Aは、中央接着部H1と第一パッチ領域K21にそれぞれ対応する第一内側剥離可能サブ部M11と第二内側剥離可能サブ部M12とを含む。第一内側剥離可能サブ部M11と第二内側剥離可能サブ部M12との間には、第四切断線D1がある。第一内側剥離可能サブ部M11を剥がした後、中央接着部H1が生理パラメーター検出装置21の送信機21bの上面21Sに接着しやすいように、第二内側剥離可能サブ部M12及び外側剥離可能部12Bは、裏材111に支持力を継続的に提供することができる。この実施形態において、接着面113は、保護のために一度に露出しすぎない。その間、裏材111の平坦性を維持することができる。しかしながら、
図18の実装構造512に示されるように、第四切断線D1を省略することができる。或いは、内側剥離可能部12Aの面積は、中央接着部H1のみを保護するように調整することができる。本開示はこれに限定されない。
【0044】
実装構造513、514と515では、外側剥離可能サブシート124の数量は二つとすることができる。
【0045】
図21を参照すると、外側剥離可能部12Bは、本体部160と、本体部160から延びる少なくとも一つの補助剥離部171とを含む。補助剥離部171の形状は、突出形状であってもよく、これに限定されず、本体部160の外縁161から外側に突出する。補助剥離部171は、使用者950に保持され、外側剥離可能部12Bを剥がすために用いられる。
【0046】
同様に、
図19Aと協同し、内側剥離可能部12Aを剥がして中央接着部H1を露出させ、接着面113によってパッチ10を押圧して生理パラメーター検出装置21を下向きに押圧すると、中央接着部H1は、生理パラメーター検出装置21の送信機21bの上面21Sに接着される。このとき、第二内側剥離可能サブ部M12及び外側剥離可能部12Bは、パッチ10の裏材111の平坦性を維持するように、裏材111に支持力を継続的に提供する。その後、第二内側剥離可能サブ部M12を剥がして、外側接着部H2の第一パッチ領域K21を生理パラメーター検出装置21、ベースパッチ22、さらには皮膚表面S1に接着させる。最後に、複数の外側剥離可能サブシート124を順次剥がして、外側接着部H2の第二パッチ領域K22を皮膚表面S1に接着させる。
【0047】
図22を参照すると、パッチ10が生理パラメーター検出装置21及び皮膚表面S1に貼り付けられた状態で、パッチ10は、生理パラメーター検出装置21に下向きの圧力P1を提供し、ここで、圧力P1は、生理パラメーター検出装置21の皮膚表面S1への接着強度を高めるために使用される。生理パラメーター検出装置21は、上面21S、長辺Q21及び短辺Q22を有する。本発明で提供されるパッチ10は、下向きの圧力P1を提供して、生理パラメーター検出装置21の皮膚表面S1への接着強度を高めることができる。更に、パッチ10の中央領域は、特定の設計形状を有し、上面21S及び短辺Q22に沿って接着され、傾斜面を形成する。衣類の着脱時には、パッチ10が形成する傾斜面に沿って衣類が滑るので、衣類の着用や脱ぎの過程で生理パラメーター検出装置21が脱落することが回避される。好ましくは、上面21Sと短辺Q22とを用いて形成される傾斜面は、連続面である。
【0048】
【0049】
図23A及び
図23Bに示すように、外側接着部H2は、中央接着部H1の両側に対称的に配置され、第一パッチ領域K21及び第二パッチ領域K21を含む。外側剥離可能部12Bは、第一及び第二パッチ領域K21、K22にそれぞれ対応する二つの外側剥離可能サブ部N21、N22を有する。
【0050】
内側剥離可能部12Aは、中央接着部H1に対応し、互いに分離された第1内側剥離可能サブ部M21と第2内側剥離可能サブ部M22とを含む。第一及び第二内側剥離可能サブ部M21、M22が持ち上げられ、持ち上げられた第一及び第二内側剥離可能サブ部M21、M22がそれぞれ二つの外側剥離可能サブ部N21、N22に向かって折り曲げられて中央接着部H1を露出させる状態で、二つの外側の剥離可能サブ部N21、N22は、パッチ10の裏材111の平坦性を維持するように、裏材111に支持力を継続的に提供することができる。内側剥離可能部12Aの第一及び第二内側剥離可能サブ部M21、M22は、第四切断線D2によって互いに分離されている。第四切断線D2は、曲線、ポリライン、又は直線であってもよい。
【0051】
いくつかの実施形態において、図には示されていないが、内側剥離可能部12Aは単一片であり、中央接着部H1を覆うことができる。このとき、内側剥離可能部12Aの両辺QH1、QH2の少なくとも一つは、二つの外側剥離可能サブ部N21、N22の少なくとも一つから離れている。例えば、内側剥離可能部12Aの辺QH1は、外側剥離可能サブ部N21から分離されている。内側剥離可能部12Aが持ち上げられて中央接着部H1が露出すると、二つの外側剥離可能サブ部N21、N22は、パッチ10の裏材111の平坦性を維持するように、裏材111に支持力を連続的に提供することができる。
【0052】
図23Aに戻ると、内側剥離可能部12Aは、少なくとも一本の予圧線U11を介して外側剥離可能部12Bに接続されている。内側剥離可能部12Aは、中央接着部H1が露出するように、予圧線U11に対して内側剥離可能部12Aを持ち上げて外側剥離可能部12Bに折り曲げる。好ましくは、予圧線U11は、連続予圧線又は非連続予圧線である。予圧線U11は、
図17の構造状態Y21だけでなく、構造状態Y11にも適用できないことに留意されたい。例えば、外側剥離可能サブシート124の剥離手順中に裏材111の平坦性を確保するように、予圧線を外側剥離可能サブシート124上に配置することができる。
【0053】
図24Aに関連して、中央接着部H1は、複数の辺QH1、QH2、QH3とQH4を有する。上述したように、生理パラメーター検出装置21の送信機21bは、二つの長辺Q21と二つの短辺Q22とを有する。中央接着部H1は、中央接着部H1の二辺QH3、QH4を、生理パラメーター検出装置21の送信機21bの二つの長辺Q21にそれぞれ対応させて配置し、これにより位置合わせを行う。
【0054】
パッチ10は、接着面で生理パラメーター検出装置21に接着される。好ましくは、中央接着部H1の単位面積当たりの接着力G1は、外側接着部H2の単位面積当たりの接着力G2よりも小さいので、接着面積の問題が回避される。問題は、生理パラメーター検出装置21の送信機21bを繰り返し使用する場合、接着面積が大きすぎて、接着剤の残留を除去する必要があることである。
【0055】
図24A~
図24Fを参照し、
図24Aに示す生理パラメーター検出装置21は、ベースパッチ22と、ベース21aと、送信機21bとを含む。
図24Bに示すように、ベース21aは、ベースパッチ22によって皮膚表面S1に接着される。送信機21bは、ベース21aに設置されている。
【0056】
図24Cに示すように、
図23Bと共に、中央接着部H1は、送信機21bの上面21S上に接着される準備ができている。
図24Dに示すように、中央接着部H1は送信機21bの上面21Sに接着される。
図24Dにおいて、裏材111を連続的に支持するように、内側剥離可能部12Aはまだ剥離されていない。裏材111は、下向きの押圧によって皮膚表面S1に接着されていない。
【0057】
図24Eに示すように、持ち上げられた第一内側剥離可能サブ部M21を補助剥離部として、外側剥離可能サブ部N21を剥がす。そして、裏材111の第一パッチ領域K21を下向きに押圧して、送信機21bの辺Q22、ベース21a及び皮膚表面S1に貼り付ける。ベースパッチ22の面積によっては、パッチ10がベースパッチ22の一部に付着する可能性がある。
【0058】
図24Fに示すように、持ち上げられた第二内側剥離可能サブ部M22を補助剥離部として、外側剥離可能サブ部N22を剥がす。そして、裏材111の第二パッチ領域K22を下向きに押圧して、送信機21bの辺Q22、ベース21a及び皮膚表面S1に貼り付ける。これにより、裏材111が生理パラメーター検出装置21及び皮膚表面S1に貼り付けられた状態となる。
【0059】
パッチ10を生理パラメーター検出装置21に貼付する方法W11(又は設置方法)を開示する。方法W11は、以下のステップを含む。生理パラメーター検出装置21が提供される。ここで、生理パラメーター検出装置21は、ベース21aと送信機21bとを少なくとも含み、ベース21aは、ベースパッチ22と共に皮膚表面S1上に配置され、送信機21bは、ベース21aに着脱可能に取り付けられ、上面21Sを有する。又、ベースパッチ22によりベース21aを皮膚面S1に貼付した後、ベース21aに送信機21bを装着する。
【0060】
方法W11は、以下のステップを更に含む。パッチ10の第一及び第二内側剥離可能サブ部M21、M22は、切断線D2に対して持ち上げられて、中央接着部H1を露出させる。露出した中央接着部H1を用いてパッチ10を生理パラメーター検出装置21に押し付け、露出した中央接着部H1を送信機21bの上面21Sに貼り付ける。また、第一及び第二内側剥離可能サブ部M21、M22を力の作用点として二つの外側剥離可能サブ部N21、N22を剥がし、これにより、外側接着部H2が生理パラメーター検出装置21及び皮膚表面S1に接着される。
【0061】
図25A、
図25B、
図25C、
図25D、
図25E、
図25F及び
図25Gを参照されたい。これらは、上述のパッチ10を使用するパッチシステム7をそれぞれ示す。
図25Aに示すように、ベース21aは、ベースパッチ22によって皮膚表面S1に接着される。
図25Bに示されるように、送信機21bは、ベース21aから分離されている。中央接着部H1は、送信機21bの上面21Sに接着される準備ができている。特に、裏材111は、その中央接着部H1の辺QH3、QH4を利用して、送信機21bの二つの長辺Q21との位置合わせを行うことができる。次に、
図25Cに示すように、中央接着部H1を送信機21bの上面21Sに接着する。
【0062】
図25Dに示されるように、パッチ10と共に組み立てられた送信機21bは、ベース21aのフールプルーフ表面構造23aに整列されるようにそのフールプルーフ表面構造23bを利用することができる。次に、
図25Eに示すように、送信機21bをベース21aに取り付ける。
図25Fに示すように、持ち上げられた第一内側剥離可能サブ部M21を補助剥離部として、外側剥離可能サブ部N21を剥がす。そして、裏材111の第一パッチ領域K21を下向きに押圧して、送信機21bの辺Q22、ベース21a及び皮膚表面S1に貼り付ける。
図25Gに示すように、持ち上げられた第二内側剥離可能サブ部M22を補助剥離部として、外側剥離可能サブ部N22を剥がす。そして、裏材111の第二パッチ領域K22を下向きに押圧して、送信機21bの辺Q22、ベース21a及び皮膚表面S1に貼り付ける。これにより、裏材111が生理パラメーター検出装置21及び皮膚表面S1に貼り付けられた状態となる。
【0063】
パッチ10を生理パラメーター検出装置21に接着するための方法W21(又は別の設置方法)が開示される。方法W21は、以下のステップを含む。生理パラメーター検出装置21が提供され、生理パラメーター検出装置21は、ベース21a及び送信機21bを少なくとも含む。ここで、ベース21aは、ベースパッチ22と共に皮膚表面S1上に配置され、送信機21bは、ベース21aに着脱可能に取り付けられるものであり、上面21Sを有する。また、ベース21aは、ベースパッチ22により皮膚表面S1に貼付される。
【0064】
方法W21は、以下のステップを更に含む。パッチ10の第一及び第二内側剥離可能サブ部M21、M22は、切断線D2に対して持ち上げられて、中央接着部H1を露出させる。パッチ10の中央接着部H1を送信機21bの上面21Sに貼付する。ベース21aには、パッチ10が貼付された送信機21bが設置される。また、第一及び第二内側剥離可能サブ部M21、M22を力の作用点として、二つの外側剥離可能サブ部N21、N22を剥がす。これにより、外側接着部H2が生理パラメーター検出装置21及び皮膚表面S1に接着される。
【0065】
【0066】
図26Aに示すように、実装構造541は、
図23Aの実装構造521を変更した構造である。裏材111は長手方向E1を有し、長手方向E1に比較的大きな延性を有する。中央接着部H1は、長手方向E1に沿って配置されている。パッチ10は、裏材111を通過する少なくとも一つの穴42を含む。例えば、パッチ10は、中央接着部H1に穴42を有するように配置される。パッチ10から生理パラメーター検出装置21に圧力P1を加える時、穴42は送信機21bのフールプルーフ構造23bに対応するように構成されている。また、裏材111は更に別の穴43を含んでもよい。パッチ10から生理パラメーター検出装置21に圧力P1を加える時、穴43は送信機21bの短辺Q22に対応するように構成される。より具体的には、穴42と穴43とは互いに対向するように配置されている。
【0067】
実装構造体541に含まれるパッチ10の設置方法は、二種類あり得る。
図26Bと
図26Cに第一種類の設置方法を示す。
図26Bに示すように、ベースパッチ22を介してベース21aが皮膚表面S1に接着され、送信機21bがベース21aに配置され、中央接着部H1は、送信機21bの上面21Sに接着される準備ができている。
図26Cにおいて、中央接着部H1が送信機21bの上面21Sに接着されている。第一種類の設置方法の以下のステップは、
図24Eと
図24Fに示されるものと同じである。すなわち、第一種類の設置方法では、送信機21bをベース21aに設置した後、パッチ10を送信機21bに貼り付ける。
【0068】
第二種類の設置方法は、
図26Dに示される。最初に、送信機21bはベース21aから分離される。中央接着部H1が送信機21bの上面21Sに接着され、パッチ10が接着された送信機21bがベース21aに配置される準備が整う。第二種類の設置方法の以下のステップは、図 25E~
図25G に示されるステップと同じである。すなわち、第二種類の設置方法において、送信機21bをベース21aに装着する前に、パッチ10の中央接着部H1を送信機21bの上面21Sに貼り付ける。
【0069】
生理パラメーター検出装置21の皮膚表面S1への接着強度を高める方法W31が開示されている。生理パラメーター検出装置21は、ベース21a及び送信機21bを含む。ベース21aは、皮膚表面S1上に配置するために使用される。送信機21bは、ベース21aに着脱可能に取り付けられ、上面21Sを有する。
【0070】
方法W31は、以下のステップを含む。裏材111及び剥離可能シート12を含むパッチ10が提供され、ここで、裏材111には、接着面113を有する接着層112を配置し、接着面113は、中央接着部H1及び外側接着部H2を含み、剥離可能シート12は、接着面113を保持するために接着面113に剥離可能に接着され、裏材111に支持力を提供し、内側剥離可能部12A及び外側剥離可能部12Bを含む。内側剥離可能部12Aは、中央接着部H1から剥がして、少なくとも中央接着部H1を露出させる。外側剥離可能部12Bによって裏材111に提供される支持力により、露出した中央接着部H1は、送信機21bの上面21Sに接着される。ベース21aが皮膚表面S1上に配置された状態で、パッチ10及び送信機21bが一緒にベース21aに取り付けられ、生理パラメーター検出装置21の組み立てが完了する。パッチ10と送信機21bを共にベース21aに装着した状態で、外側剥離可能部12Bを剥がして外側接着部H2を露出させる。また、露出した外側接着部H2が皮膚表面S1に接着される。
【0071】
パッチ10は、裏材111を通過する少なくとも一つの穴41を更に含む。例えば、穴41は、中央接着部H1に位置する、或いは中央接着部H1と外側接着部H2との間に位置する。露出した中央接着部H1を送信機21bの上面21Sに接着するステップは、以下のサブステップを含む。パッチ10から生理パラメーター検出装置21に圧力P1を加えると、穴41は生理パラメーター検出装置21の少なくとも一辺Q21に対応させられる。好ましくは、裏材111は、裏材111を通過する別の穴42を更に含むことができる。露出した中央接着部H1を送信機21bの上面21Sに接着するステップは、以下のサブステップを含む。パッチ10が圧力P1を生理パラメーター検出装置21に加える時、穴42は、送信機21bのフールプルーフ表面構造23bに対応するように構成される。
【0072】
内側剥離可能部12Aと外側剥離可能部12Bとの間には、第一切断線Aが存在する。外側剥離可能部12Bは、複数の外側剥離可能サブシート124を含むように、少なくとも一つの第三切断線Cを有する。外側剥離可能部12Bを剥がして外側接着部H2を露出させるステップは、複数の外側剥離可能サブシート124を順次剥がすサブステップを含む。
【0073】
外側接着部H2は、中央接着部H1の両側に対称的に配置され、第一パッチ領域K21及び第二パッチ領域K22を含む。外側剥離可能部12Bは、第一及び第二パッチ領域K21、K22にそれぞれ対応する二つの外側剥離可能サブ部N21、N22を有する。内側剥離可能部12Aは、中央接着部H1に対応し、互いに分離された第一内側剥離可能サブ部及び第二内側剥離可能サブ部M22を含む。露出した中央接着部H1を送信機21bの上面21Sに接着するステップは、以下のサブステップを含む。第一及び第二内側剥離可能サブ部M21、M22が持ち上げられ、持ち上げられた第一及び第二内側剥離可能サブ部M21、M22がそれぞれ二つの外側剥離可能サブ部N21、N22に向かって折り曲げて、中央接着部H1を露出させた状態で、裏材111の支持力は、生理パラメーター検出装置21の上面21S上に中央接着部H1の効果的な取り付けを確保するように、二つの外側剥離可能サブ部N21、N22を使用することによって連続的に提供することができる。
【0074】
内側剥離可能部12Aと外側剥離可能部12Bとの間には、少なくとも一本の予圧線U11があり、内側剥離可能部12Aと外側剥離可能部12Bは、少なくとも一本の予圧線U11に接続されている。内側剥離可能部12Aを中央接着部分H1から剥がすステップは、内側剥離可能部12Aを持ち上げて、予圧線U11に対して外側剥離可能部12Bに折り曲げ、中央接着部H1を露出させる。
【0075】
図27A及び
図27Bを参照し、
図27Aは、本発明の実施形態に係るパッチシステム8を示す。
図27Bは、
図27Aに示すパッチシステム8の実装構造811を示す。
図27A及び
図27Bに示されるように、パッチシステム8は、生理パラメーター検出装置21と、生理パラメーター検出装置21に関連付けられたパッチアセンブリ30とを含む。生理パラメーター検出装置21は、ベース21a及び送信機21bを含む。送信機21bは、ベース21aに取り外し可能に組み立てられ、上面21S、二つの長辺Q21及び二つの短辺Q22を有する。
【0076】
パッチアセンブリ30は、生理パラメーター検出装置21に連結され、ベースパッチ22(又はベースパッチ部22)及びベースパッチ22から延びるパッチ10(すなわち、補強パッチ10及び補強パッチ部10のうちの一つ)を含む。ベースパッチ22は、裏材223を有し、裏材223は、結合面223aと、結合面223aに対向する接着面223bとを有する。裏材223の結合面223aは、ベース21aと結合するように構成され、裏材223の接着面223bは、皮膚表面(図示せず)に接着されるように構成される。パッチ10は、別の裏材111、接着層112及び剥離可能シート12を含む。接着層112は、接着面113を有する。特に、パッチ10の裏材111は、ベースパッチ22の裏材223から延長され、すなわち、パッチ10とベースパッチ22は一体的に形成される。剥離可能シート12は、パッチ10の接着面113を保護するために使用される。更に、裏材223の接着面223bは、パッチ10の接着面113と反対側に配置される。
【0077】
生理パラメーター検出装置21のベース21aは、ベースパッチ22の接着面223bを介して皮膚表面に配置される。送信機21bはベース21aに設置されている。その後、剥離可能シート12は、第四切断線D3を介してベースパッチ22の結合面223aから分離されて除去される。次に、パッチ部10の接着面113をベースパッチ22に向かって折り曲げる。接着面113は、辺Q22に沿って接着され、上面21Sと他方の辺Q22とを合わせて、少なくとも二つの傾斜面R21とR22を形成する。図示していないが、剥離可能シート12は、ベースパッチ22の結合面223aに近い内側剥離可能部と、ベースパッチ22の結合面223aから離れた外側の剥離可能部とを含むことができる。内側剥離可能部及び外側剥離可能部は、別の切断線によって分離され得る、或いは別の予圧線を介して接続され得る。上述したように、パッチ10を生理パラメーター検出装置21に貼付する準備をすると、内側剥離可能部は、除去又は持ち上げて接着面113の一部を露出させ、パッチ10を送信機21bの辺Q22などの生理パラメーター検出装置21の一部に接着できるようにすることができる。このとき、残りの外側剥離可能部は、パッチ10の平坦性を維持するように裏材111を支持し続ける。
【0078】
図28Aおよび
図28Bを参照し、
図27Aに示されるパッチシステム8の別の二つの実装構造821と822をそれぞれ示す。
図28Aと
図28Bに示すように、裏材111は、長手方向E1と、長手方向E1に直交する特定方向E2と、特定方向E2と反対の特定方向E3とを有する。裏材111は、長手方向E1に本体部311を有し、本体部311から特定方向E2に延びる延伸部312を有する。裏材111は、本体部311から特定方向E3に延びる延伸部313を更に有してもよい。
【0079】
延伸部313は、延伸部312と整列している。例えば、延伸部312及び延伸部313は、それぞれ二つの翼部である。従って、パッチ10は、少なくとも一つの翼部を更に含むことが好ましい。翼部は、長手方向E1とは異なる方向(例えば、特定方向E2)を固定するように用いられ、生理パラメーター検出装置21のエッジと皮膚表面(図示せず)との間の結合強度を高めるために用いられる。 例えば、エッジの位置は、ベースパッチ22とパッチ10との間の接続位置に対応する。
【0080】
実装構造822において、ベースパッチ22とパッチ10とが生理パラメーター検出装置21の片側の接続箇所で接続されている。従って、パッチ10は、送信機21bの一方の短辺Q22、上面21S及び他方の短辺Q22に沿って貼り付けられ、外側に伸びて皮膚表面(図示せず)に貼り付けられる。このように、パッチ10は、生理パラメーター検出装置21全体に下向きの圧力を与え、皮膚表面(図示せず)への生理パラメーター検出装置21の接着強度を高める。
【手続補正書】
【提出日】2023-01-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚表面の生理パラメーター検出装置の接着強度を高めるためのパッチであって、
接着面を有する接着層が裏材の上に配置される前記裏材であって、前記接着面には、中央接着部及び外側接着部が含まれ、前記中央接着部が露出すると、前記パッチは、前記中央接着部を前記生理パラメーター検出装置の上面に接着させるように、前記生理パラメーター検出装置に圧力をかける、前記裏材と、
前記接着面を保存するために前記接着面に接着される剥離可能シートであって、内側剥離可能部と外側剥離可能部を含み、前記中央接着部が露出した後、前記外側剥離可能部は、前記裏材を簡単かつ均等に接着できるように前記裏材に支持力を継続的に提供する前記剥離可能シートと、を含むことを特徴とするパッチ。
【請求項2】
前記裏材を通過する少なくとも一つの穴を更に含み、
前記穴は、前記中央接着部又は前記中央接着部と前記外側接着部の間に配置され、前記パッチが前記生理パラメーター検出装置に圧力をかけるようにすると、前記生理パラメーター検出装置の少なくとも一つの側面又は少なくとも一つのフールプルーフ表面構造と位置合わせされるように構成される、ことを特徴とする請求項1に記載のパッチ。
【請求項3】
前記裏材は、長手方向と、前記長手方向に垂直な特定方向とを有し、
前記長手方向における前記裏材の延性は、前記特定方向における前記前記裏材の延性よりも大きく、
前記中央接着部は前記長手方向に沿って配置さ
れ、
前記裏材を通過する少なくとも一つの穴を更に含み、
前記穴は、前記長手方向に沿って配置され、前記中央接着部、又は前記中央接着部と前記外側接着部との間にある、ことを特徴とする請求項1に記載のパッチ。
【請求項4】
前記外側接着部は、前記中央接着部を取り囲み、第一パッチ領域と第二パッチ領域を含み、
前記剥離可能シートの前記内側剥離可能部は、前記中央接着部と前記第一パッチ領域との組み合わせに対応し、
前記剥離可能シートの前記外側剥離可能部は、前記第二パッチ領域に対応
し、
前記内側剥離可能部は、前記中央接着部及び前記第一パッチ領域にそれぞれ対応し、第四切断線によって分離された第一内側剥離可能サブ部及び第二内側剥離可能サブ部を含む場合、前記第一内側剥離可能サブ部が剥離されると、前記第二内側剥離可能サブ部と前記外側剥離可能部は、前記中央接着部が前記生理パラメーター検出装置の前記上面に容易に接着できるように、前記裏材に前記支持力を継続的に提供する、ことを特徴とする請求項1に記載のパッチ。
【請求項5】
第一切断線は、前記内側剥離可能部と前記外側剥離可能部との間に配置され、
前記外側剥離可能部は、複数の前記外側剥離可能サブシートを有するように、少なくとも一つの第三切断線を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のパッチ。
【請求項6】
前記外側接着部は、前記中央接着部の両側に対称的に配置され、第一パッチ領域と第二パッチ領域を含
み、
前記外側剥離可能部は、前記第一及び第二パッチ領域にそれぞれ対応する二つの外側剥離可能サブ部を含み、
前記内側剥離可能部は、前記中央接着部に対応し、互いに分離された第一内側剥離可能サブ部及び第二内側剥離可能サブ部を含む場合、前記第一内側剥離可能サブ部及び前記第二内側剥離可能サブ部を持ち上げて、持ち上げられた前記第一及び前記第二内側剥離可能サブ部をそれぞれ二つの前記外側剥離可能サブ部に向かって折り曲げて、前記中央接着部を露出させると、二つの前記外側剥離可能サブ部は、前記中央接着部を生理パラメーター検出装置の前記上面に容易に接着できるように、前記裏材に前記支持力を継続的に提供し、
前記内側剥離可能部は、前記中央接着部に対応し、前記中央接着部の一方の側を介して、二つの前記外側剥離可能サブ部のうちの少なくとも一つに分離される場合、前記内側剥離可能部が持ち上げられて前記中央接着部が露出すると、前記中央接着部が生理パラメーター検出装置の前記上面に容易に接着されるように、二つの前記外側剥離可能サブ部が前記裏材に前記支持力を継続的に提供し、
前記内側剥離可能部は、少なくとも一つの予圧線を介して前記外側剥離可能部と接続され、
前記内側剥離可能部は、前記中央接着部を露出させるように、前記予圧線に対して前記外側剥離可能部に向かって持ち上げて折り曲げることができる、ことを特徴とする請求項1に記載のパッチ。
【請求項7】
前記中央接着部の単位面積当たりの接着力は、前記外側接着部の単位面積当たりの接着力よりも小さ
く、前記中央接着部の側面と生理パラメーター検出装置の前記上面の側面との間に位置合わせが行われる、ことを特徴とする請求項1に記載のパッチ。
【請求項8】
前記生理パラメータ
ー検出装置は、ベースパッチによって前記皮膚表面に接着され、
前記パッチと前記ベースパッチは一体的に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のパッチ。
【請求項9】
ベースパッチを有する生理パラメーター検出装置と協働する、パッチを使用するための方法であって、
裏材及び剥離可能シートを含む前記パッチを提供する工程であって、接着面を有する接着層が前記裏材に配置され、前記接着面が中央接着部と外側接着部を含み、前記剥離可能シートが前記接着面を保護するために前記接着面に取り外し可能に接着され、内側剥離可能部及び外側剥離可能部を含む前記工程と、
前記ベースパッチを介して前記生理パラメーター検出装置を皮膚表面に接着する工程と、
前記内側剥離可能部を前記中央接着部から遠ざけるように移動させて、前記中央接着部を少なくとも露出させる工程と、
前記裏材の前記外側剥離可能部によって提供される支持力により、前記中央接着部を前記生理パラメーター検出装置の上面に接着する工程と、
前記外側剥離可能部を剥離して前記外側接着部を露出させる工程と、
前記外側接着部を前記皮膚表面に貼り付ける工程と、を含むことを特徴とする方法。
【請求項10】
生理パラメーター検出装置の皮膚表面への接着強度を高めるための方法であって、前記生理パラメーター検出装置が、前記皮膚表面に配置されるベースと、前記ベースに着脱可能に配置され、上面を有する送信機とを含み、
前記方法は、
裏材及び剥離可能シートを含むパッチを提供する工程であって、
接着面を有する接着層が前記裏材に配置され、前記接着面が中央接着部と外側接着部を含み、前記剥離可能シートが前記接着面を保護するために前記接着面に取り外し可能に接着され、内側剥離可能部及び外側剥離可能部を含む前記工程と、
前記内側剥離可能部を前記中央接着部から遠ざけるように移動させて、前記中央接着部を少なくとも露出させる工程と、
前記裏材の前記外側剥離可能部によって提供される支持力により、前記中央接着部を前記送信機の前記上面に接着する工程と、
前記ベースが前記皮膚表面に配置された上で、前記パッチが組み立てられた前記送信機を前記ベースに配置する工程と、
前記外側剥離可能部を剥離して前記外側接着部を露出させる工程と、
前記外側接着部を前記皮膚表面に貼り付ける工程と、を含むことを特徴とする方法。
【請求項11】
第一切断線は、前記内側剥離可能部と前記外側剥離可能部との間に配置され、
前記外側剥離可能部は、複数の外側剥離可能サブシートを有するように、少なくとも一つの第三切断線を含み、
前記外側接着部を露出させるように前記外側剥離可能部を剥離する工程は、前記外側剥離可能サブシートのそれぞれを順番に剥離するサブ工程を含む、ことを特徴とする請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
前記外側接着部は、前記中央接着部の両側に対称的に配置され、第一パッチ領域及び第二パッチ領域を含み、
前記外側剥離可能部は、前記第一パッチ領域及び前記第二パッチ領域にそれぞれ対応する二つの外側剥離可能サブ部を含
み、
前記内側剥離可能部は、前記中央接着部に対応し、互いに分離された第一内側剥離可能サブ部及び第二内側剥離可能サブ部を含み、
前記中央接着部を前記送信機の前記上面に接着する工程は、
前記第一内側剥離可能サブ部及び前記第二内側剥離可能サブ部を持ち上げて、持ち上げられた前記第一内側剥離可能サブ部及び前記第二内側剥離可能サブ部がそれぞれ二つの外側剥離可能サブ部に向かって折り曲げる上で、前記中央接着部を露出させ、 前記中央接着部を、前記裏材の二つの外側剥離可能サブ部によって連続的に提供する支持力の下で前記生理パラメーター検出装置の前記上面に接着するサブ工程を含む、ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【国際調査報告】