(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-07
(54)【発明の名称】ストラッピングツール
(51)【国際特許分類】
B65B 13/34 20060101AFI20230731BHJP
【FI】
B65B13/34
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023500372
(86)(22)【出願日】2021-07-08
(85)【翻訳文提出日】2023-03-06
(86)【国際出願番号】 US2021040834
(87)【国際公開番号】W WO2022015566
(87)【国際公開日】2022-01-20
(32)【優先日】2020-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】314009641
【氏名又は名称】シグノード インダストリアル グループ リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】ミルコ ネーサー
(72)【発明者】
【氏名】クルト ボリガー
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス ケラー
【テーマコード(参考)】
3E052
【Fターム(参考)】
3E052BA02
3E052BA12
3E052CA01
3E052CB04
3E052CB05
3E052CB07
3E052GA15
3E052GA18
3E052HA13
3E052HA17
3E052LA08
3E052LA09
(57)【要約】
本開示の様々な実施形態は、荷物の周りに金属ストラップを張り、且つ張った後、ストラップの重複部の周りに位置付けられたシール要素及びストラップ自体の重複部に切り込みを入れることにより、ストラップの重複部を互いに取り付けるように構成されたストラッピングツールを提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストラッピングツールにおいて、
足部を含む支持体と、
前記支持体に装着され、且つストラップ張力位置とストラップ挿入位置との間で前記支持体の前記足部に対して移動可能な張力アセンブリであって、回転可能なテンションホイールシャフトと、前記テンションホイールシャフトと共に回転するように前記テンションホイールシャフトに装着されたテンションホイールとを含む張力アセンブリと、
前記テンションホイールシャフトに動作可能に連結され、且つ前記テンションホイールシャフトを第1の回転方向に回転させるように構成されたモータと、
テンションホイールシャフト係合部を有する本体を含む保持具であって、解放位置と保持位置との間で前記テンションホイールシャフトに対して移動可能である保持具と、
前記保持具を前記保持位置に付勢する保持具付勢要素とを具備し、
前記張力アセンブリが前記ストラップ挿入位置にあり、及び前記保持具が前記保持位置にあるとき、前記保持具の前記テンションホイールシャフト係合部は、前記張力アセンブリを前記ストラップ挿入位置に保持するために、前記張力アセンブリの前記テンションホイールシャフトに係合する、ストラッピングツール。
【請求項2】
前記張力アセンブリが前記ストラップ挿入位置にあり、及び前記保持具が前記保持位置にあるとき、前記テンションホイールシャフトが前記第1の回転方向に回転することにより、前記保持具は、前記解放位置に移動され、それにより前記張力アセンブリが前記ストラップ張力位置に移動することを可能にする請求項1に記載のストラッピングツール。
【請求項3】
前記張力アセンブリを前記ストラップ張力位置に付勢する張力アセンブリ付勢要素を更に含み、それにより、前記保持具が前記張力アセンブリを前記ストラップ挿入位置に保持しており、且つその後、前記解放位置に移動するとき、前記張力アセンブリ付勢要素は、前記張力アセンブリを前記ストラップ張力位置に移動させる請求項2に記載のストラッピングツール。
【請求項4】
前記張力アセンブリが前記ストラップ挿入位置にあり、及び前記保持具が前記保持位置にあるとき、前記張力アセンブリ付勢要素は、前記テンションホイールシャフトに、前記テンションホイールシャフト係合部に対して前記支持体の前記足部の方向に力を加えさせる請求項3に記載のストラッピングツール。
【請求項5】
前記支持体、前記張力アセンブリ及び前記モータを少なくとも部分的に囲むハウジングを更に含み、前記保持具は、前記ハウジングによって支持される請求項4に記載のストラッピングツール。
【請求項6】
前記保持具の前記本体は付勢要素係合部を更に含み、前記保持具付勢要素は、前記付勢要素係合部に係合して、前記保持具を前記保持位置に付勢する請求項1に記載のストラッピングツール。
【請求項7】
前記保持具付勢要素は捻じりバネを含み、及び前記保持具は、前記解放位置と前記保持位置との間で枢動可能である請求項1に記載のストラッピングツール。
【請求項8】
前記保持具は、前記張力アセンブリが前記ストラップ張力位置にあり、及び前記保持具が前記解放位置にあるとき、前記テンションホイールシャフト係合部が前記テンションホイールシャフトに係合するように位置付けられる請求項1に記載のストラッピングツール。
【請求項9】
前記張力アセンブリが前記ストラップ挿入位置にあり、及び前記保持具が前記保持位置にあるとき、前記保持具の前記テンションホイールシャフト係合部は、前記テンションホイールシャフトの下に延在する請求項1に記載のストラッピングツール。
【請求項10】
前記保持具の前記テンションホイールシャフト係合部は、前記張力アセンブリが前記ストラップ挿入位置にあり、及び前記保持具が前記保持位置にあるとき、前記足部と前記テンションホイールシャフトとの間にある請求項9に記載のストラッピングツール。
【請求項11】
活性位置と不活性位置との間で前記保持具に対して移動可能な保持具係合部を更に含み、前記保持具係合部が前記不活性位置にあるとき、前記保持具係合部は、前記保持具が前記保持位置に移動することを防ぎ、前記保持具係合部が前記活性位置にあるとき、前記保持具係合部は、前記保持具が前記保持位置に移動することを可能にする請求項1に記載のストラッピングツール。
【請求項12】
頭部及び前記保持具係合部を含む保持具活性スイッチを更に含み、前記頭部は、前記不活性位置と前記活性位置との間で前記保持具係合部を移動させるために前記保持具係合部に動作可能に連結される請求項11に記載のストラッピングツール。
【請求項13】
前記支持体、前記張力アセンブリ及び前記モータを少なくとも部分的に囲むハウジングを更に含み、前記保持具及び前記保持具活性スイッチは、前記ハウジングによって支持され、前記保持具活性スイッチの前記頭部の少なくとも一部は、前記ハウジングの外側にある請求項12に記載のストラッピングツール。
【請求項14】
前記不活性位置と前記活性位置との間の前記保持具係合部の移動に抵抗する保持具活性スイッチ付勢要素を更に含む請求項13に記載のストラッピングツール。
【請求項15】
前記保持具係合部は、前記不活性位置と前記活性位置との間で回転可能であり、前記保持具活性スイッチ付勢要素は、前記保持具係合部と前記ハウジングとの間に延在するバネを含む請求項14に記載のストラッピングツール。
【請求項16】
ストラッピングツールにおいて、
支持体と、
前記支持体に装着され、且つ封止アセンブリ原位置と封止アセンブリ封止位置との間で前記支持体に対して移動可能な封止アセンブリであって、それぞれの顎部原位置からそれぞれの顎部封止位置に移動可能な複数の顎部を含む封止アセンブリと、
互いに連結された第1のリンク及び第2のリンクを含む接合部を含む変換アセンブリであって、
前記接合部は、前記封止アセンブリに動作可能に連結され、及び前記封止アセンブリを前記封止アセンブリ原位置から前記封止アセンブリ封止位置に、且つ前記顎部をそのそれぞれの顎部原位置からそのそれぞれの顎部封止位置に移動させるように構成され、
前記第1と第2のリンクは、前記封止アセンブリを前記封止アセンブリ原位置から前記封止アセンブリ封止位置に移動させている間、前記接合部の有効長を変えるために互いに対して移動するように構成される変換アセンブリと、
前記変換アセンブリに動作可能に連結され、且つ前記接合部を駆動するように構成された駆動アセンブリとを具備するストラッピングツール。
【請求項17】
前記変換アセンブリは、駆動ホイールであって、前記駆動ホイールの回転軸から半径方向に離間された駆動シャフトを含む駆動ホイールを更に含み、前記駆動アセンブリは、前記駆動ホイールに動作可能に連結され、且つ前記駆動ホイールを回転させるように構成され、前記接合部の前記第1のリンクは、前記駆動シャフトに装着され、且つ前記駆動シャフトを中心に枢動可能である請求項16に記載のストラッピングツール。
【請求項18】
前記第2のリンクは前記封止アセンブリに動作可能に連結される請求項17に記載のストラッピングツール。
【請求項19】
前記接合部の前記有効長は、前記第1と第2のリンクが互いに対して第1の配向にあるときに最小有効長であり、且つ前記第1と第2のリンクが互いに対して第2の異なる配向にあるときに最大有効長である請求項18に記載のストラッピングツール。
【請求項20】
第1の角度は、前記第1の配向にあるときに前記第1のリンクと前記第2のリンクとの間に形成され、及び第2のより大きい角度は、前記第2の配向にあるときに前記第1のリンクと前記第2のリンクとの間に形成される請求項19に記載のストラッピングツール。
【請求項21】
前記変換アセンブリは前記支持体に装着され、前記支持体は第1の接合部係合部及び第2の接合部係合部を含み、前記接合部は第1の支持体係合部及び第2の支持体係合部を更に含む請求項20に記載のストラッピングツール。
【請求項22】
前記第1と第2の接合部係合部は、前記駆動ホイールが駆動ホイール原位置から駆動ホイール封止位置に向かって回転するとき、前記第2の支持体係合部が前記第2の接合部係合部に係合し、及び前記駆動ホイールが前記駆動ホイール封止位置に向かって継続的に回転することにより、前記第1のリンクが前記駆動シャフトを中心に且つ前記第2のリンクに対して枢動して、前記接合部の前記有効長を増加させるように位置付けられる請求項21に記載のストラッピングツール。
【請求項23】
前記第1と第2のリンクは、前記駆動ホイールが前記駆動ホイール原位置にあるときに前記第1の配向にあり、且つ前記駆動ホイールが前記駆動ホイール封止位置にあるときに前記第2の配向にある請求項22に記載のストラッピングツール。
【請求項24】
前記第1と第2の接合部係合部は、前記駆動ホイールが前記駆動ホイール封止位置から前記駆動ホイール原位置に向かって回転するとき、前記第1の支持体係合部が前記第1の接合部係合部に係合し、及び前記駆動ホイールが継続的に回転することにより、前記第1のリンクが前記駆動シャフトを中心に且つ前記第2のリンクに対して枢動して、前記接合部の前記有効長を減少させるように位置付けられる請求項22に記載のストラッピングツール。
【請求項25】
前記接合部の前記有効長が前記最小有効長であるとき、前記封止アセンブリは前記封止アセンブリ原位置にあり、及び前記顎部は前記顎部原位置にある請求項24に記載のストラッピングツール。
【請求項26】
前記封止アセンブリが前記封止アセンブリ封止位置にあり、及び前記顎部が前記顎部封止位置にあるとき、前記接合部の前記有効長は前記最大有効長である請求項25に記載のストラッピングツール。
【請求項27】
前記第1のリンクは停止指部を更に含み、前記第2のリンクは停止面を含む停止要素を更に含み、前記停止指部は、前記接合部の前記有効長が前記最大有効長であるとき、前記停止面に係合する請求項26に記載のストラッピングツール。
【請求項28】
前記第2の支持体係合部は、前記接合部の前記有効長が前記最大有効長に達すると、前記第2の接合部係合部を係脱する請求項27に記載のストラッピングツール。
【請求項29】
前記第1と第2のリンクは、前記駆動ホイールが前記駆動ホイール原位置にあるときに前記第1の配向にあり、且つ前記駆動ホイールが前記駆動ホイール封止位置にあるときに前記第2の配向にある請求項28に記載のストラッピングツール。
【請求項30】
前記第2のリンクは前記封止アセンブリに結合される前記接合部の足部を含み、前記接合部の前記有効長は、前記駆動ホイールの前記駆動シャフトと、前記接合部の前記足部との間の距離を含む請求項16に記載のストラッピングツール。
【請求項31】
ストラッピングツールにおいて、
支持体と、
前記支持体に装着され、且つストラップ張力位置とストラップ挿入位置との間で張力アセンブリ枢動軸を中心に前記支持体に対して枢動可能な張力アセンブリであって、テンションホイールと、前記張力アセンブリ枢動軸から離間されるテンションホイール回転軸を中心にテンションホイールを回転させるために、前記テンションホイールに動作可能に連結された張力アセンブリ歯車装置とを含む張力アセンブリと、
前記張力アセンブリ枢動軸を中心に回転可能であり、且つ前記張力アセンブリ歯車装置を駆動するために前記張力アセンブリ歯車装置に動作可能に連結された中間歯車装置と、
前記張力アセンブリ枢動軸を中心に前記中間歯車装置を回転させるために前記中間歯車装置に動作可能に連結されたモータとを具備するストラッピングツール。
【請求項32】
前記テンションホイール回転軸及び前記張力アセンブリ枢動軸は平行である請求項31に記載のストラッピングツール。
【請求項33】
前記テンションホイール回転軸と前記張力アセンブリ枢動軸との間の距離は、前記張力アセンブリが前記ストラップ張力位置と前記ストラップ挿入位置との間で枢動するときに実質的に同じままである請求項32に記載のストラッピングツール。
【請求項34】
前記テンションホイール回転軸と前記張力アセンブリ枢動軸との間の前記距離は、前記張力アセンブリが前記ストラップ張力位置と前記ストラップ挿入位置との間で枢動するときに同じままである請求項33に記載のストラッピングツール。
【請求項35】
前記張力アセンブリ歯車装置は従動歯車を含み、及び前記中間歯車装置は前記従動歯車に駆動可能に係合された中間歯車を含む請求項32に記載のストラッピングツール。
【請求項36】
前記張力アセンブリは張力アセンブリ枢動シャフトを介して前記支持体に装着され、前記中間歯車は、前記張力アセンブリ枢動シャフトに装着され、且つ前記張力アセンブリ枢動シャフトに対して回転可能である請求項35に記載のストラッピングツール。
【請求項37】
前記テンションホイール回転軸及び前記張力アセンブリ枢動軸は平行である請求項36に記載のストラッピングツール。
【請求項38】
前記テンションホイール回転軸と前記張力アセンブリ枢動軸との間の距離は、前記張力アセンブリが前記ストラップ張力位置と前記ストラップ挿入位置との間で枢動するときに実質的に同じままである請求項37に記載のストラッピングツール。
【請求項39】
前記テンションホイール回転軸と前記張力アセンブリ枢動軸との間の前記距離は、前記張力アセンブリが前記ストラップ張力位置と前記ストラップ挿入位置との間で枢動するときに同じままである請求項38に記載のストラッピングツール。
【請求項40】
前記中間歯車は第2の中間歯車を含み、前記張力アセンブリ歯車装置は第1の中間歯車を更に含み、前記第1と第2の中間歯車は前記張力アセンブリ枢動軸を中心に一緒に回転し、前記モータは、前記張力アセンブリ枢動軸を中心に前記第1と第2の中間歯車を回転させるために、前記第1の中間歯車に動作可能に連結される請求項36に記載のストラッピングツール。
【請求項41】
前記モータはベルトを介して前記第1の中間歯車に動作可能に連結される請求項40に記載のストラッピングツール。
【請求項42】
前記モータはモータ出力シャフトを含み、前記ベルトは、前記モータを前記第1の中間歯車に動作可能に連結するために、前記モータ出力シャフトを前記第1の中間歯車に動作可能に連結する請求項41に記載のストラッピングツール。
【請求項43】
前記モータ出力シャフトに装着されたフリーホイールを更に含み、前記ベルトは、前記モータを前記第1の中間歯車に動作可能に連結するために、前記フリーホイールを前記第1の中間歯車に動作可能に連結し、前記フリーホイールは前記モータ出力シャフトと共に第1の回転方向に回転し、且つ前記モータ出力シャフトと共に、前記第1の回転方向と反対の第2の回転方向には回転しない請求項42に記載のストラッピングツール。
【請求項44】
前記テンションホイール回転軸及び前記張力アセンブリ枢動軸は平行である請求項43に記載のストラッピングツール。
【請求項45】
前記テンションホイール回転軸と前記張力アセンブリ枢動軸との間の距離は、前記張力アセンブリが前記ストラップ張力位置と前記ストラップ挿入位置との間で枢動するときに実質的に同じままである請求項44に記載のストラッピングツール。
【請求項46】
ストラッピングツールにおいて、
支持体と、
前記支持体に装着され、及びストラップ張力位置とストラップ挿入位置との間で前記支持体に対して且つ張力アセンブリ枢動軸を中心に枢動可能な張力アセンブリと、
前記張力アセンブリに装着され、及び原位置と中間位置との間で前記張力アセンブリに対して且つロッカーレバー枢動軸を中心に枢動可能なロッカーレバーであって、前記張力アセンブリ枢動軸は、前記ロッカーレバー枢動軸と異なる、ロッカーレバーとを具備し、
前記ロッカーレバーは、前記張力アセンブリを前記ストラップ張力位置から前記ストラップ挿入位置に移動させるために、前記支持体に対して且つ前記張力アセンブリ枢動軸を中心に前記中間位置から作動位置に枢動可能であるストラッピングツール。
【請求項47】
前記張力アセンブリ枢動軸及び前記ロッカーレバー枢動軸は平行である請求項46に記載のストラッピングツール。
【請求項48】
前記ロッカーレバーは本体及び前記本体から延在する腕部を含み、前記本体は、それを通して湾曲したスロットを形成し、前記ストラッピングツールは、前記本体を前記張力アセンブリに枢動可能に連結する枢動ピンと、前記張力アセンブリに固定して連結され、且つ前記原位置と前記中間位置との間での前記張力アセンブリに対する前記ロッカーレバーの枢動を抑制するために、前記スロットを通して延在するトラベルピンとを更に含む請求項46に記載のストラッピングツール。
【請求項49】
前記トラベルピンは、前記ロッカーレバーが前記原位置にあるとき、前記スロットの第1の端部にあり、且つ前記ロッカーレバーが前記中間位置にあるとき、前記スロットの反対側の第2の端部にある請求項48に記載のストラッピングツール。
【請求項50】
前記トラベルピンは、前記ロッカーレバーが前記作動位置にあるとき、前記スロットの前記第2の端部にある請求項49に記載のストラッピングツール。
【請求項51】
前記ロッカーレバーを前記原位置に付勢するロッカーレバー付勢要素を更に含む請求項46に記載のストラッピングツール。
【請求項52】
前記張力アセンブリは、テンションホイールと、テンションホイール回転軸を中心に張力回転方向にテンションホイールを回転させるために、前記テンションホイールに動作可能に連結された張力アセンブリ歯車装置とを含み、前記ストラッピングツールは、
前記張力アセンブリ歯車装置を駆動するために、前記張力アセンブリ歯車装置に動作可能に連結されたモータと、
前記テンションホイールが、前記テンションホイール回転軸を中心に、前記張力回転方向と反対の方向に回転することを可能にするように作動可能な分離アセンブリとを更に含み、
前記ロッカーレバーは、前記原位置から前記中間位置に枢動されたとき、前記分離アセンブリを作動させるために前記分離アセンブリに動作可能に連結される請求項46に記載のストラッピングツール。
【請求項53】
前記分離アセンブリは前記張力アセンブリに装着され、且つ前記張力アセンブリに対して回転可能な管状本体を有する分離アセンブリハウジングを含み、前記本体は前記本体の外周の周りに延在する歯を含む請求項52に記載のストラッピングツール。
【請求項54】
前記ロッカーレバーに装着されたロッカーレバー歯車を更に含み、それにより、前記ロッカーレバーが前記原位置から前記作動位置に枢動することにより、前記ロッカーレバー歯車は、前記分離アセンブリハウジングの前記本体の前記歯に駆動可能に係合し、且つ前記張力アセンブリに対して前記分離アセンブリハウジングを回転させる請求項53に記載のストラッピングツール。
【請求項55】
前記分離アセンブリは、
前記分離アセンブリハウジング内に少なくとも部分的に配設された分離アセンブリシャフトと、
前記分離アセンブリハウジング内に少なくとも部分的に配設され、且つそれと共に回転するように前記分離アセンブリシャフトに装着された第1の係合可能な要素と、
前記分離アセンブリハウジング内に少なくとも部分的に配設され、且つ前記張力アセンブリに対して回転固定された第2の係合可能な要素と、
前記分離アセンブリハウジング内に少なくとも部分的に配設され、且つ前記第1の係合可能な要素の少なくとも一部及び前記第2の係合可能な要素の少なくとも一部に外接する拡大可能な要素であって、前記第2の係合可能な要素に固定された第1の端部及び前記分離アセンブリハウジングに固定された第2の端部を有し、前記拡大可能な要素の静止内径は、前記拡大可能な要素が、前記第1と第2の係合可能な要素が互いに対して回転することを防止する圧縮力を前記第1と第2の係合可能な要素に加えるように寸法を有する拡大可能な要素とを更に含む請求項54に記載のストラッピングツール。
【請求項56】
前記原位置から前記中間位置への前記ロッカーレバーの移動を介して前記分離アセンブリハウジングが回転することにより、前記拡大可能な要素の前記第2の端部は、前記拡大可能な要素の前記第1の端部に対して回転し、それにより前記拡大可能な要素の前記内径を拡大させ、且つ前記第1係合可能な要素が前記第2の拡大可能な要素に対して回転することを可能にする請求項55に記載のストラッピングツール。
【請求項57】
前記拡大可能な要素は捻じりバネを含む請求項56に記載のストラッピングツール。
【請求項58】
前記張力アセンブリ歯車装置は外歯を含むリング歯車を含み、前記分離アセンブリシャフトは前記リング歯車の前記外歯と噛み合う歯を含み、前記分離アセンブリシャフトは、前記分離アセンブリが作動されない限り、前記リング歯車の回転を防止する請求項56に記載のストラッピングツール。
【請求項59】
ハンドルを含み、且つ遮断指部開口を形成するハウジングを更に含み、前記ハウジングは前記支持体を少なくとも部分的に包囲し、前記ロッカーレバーは遮断指部を含み、
該遮断指部は、前記ロッカーレバーが前記原位置から前記中間位置に移動することにより、前記遮断指部が前記遮断指部開口を通過して前記ハウジング内に入り、且つ
前記遮断指部が、前記ロッカーレバーが前記原位置にあるとき、前記張力アセンブリが前記ストラップ張力位置から前記ストラップ挿入位置に移動することを防止するように配置、配向される請求項46に記載のストラッピングツール。
【請求項60】
前記ロッカーレバーが前記原位置にあり、及び前記張力アセンブリが前記ストラップ張力位置にあるとき、前記張力アセンブリが前記ストラップ挿入位置に向かって移動することにより、前記遮断指部は前記ハウジングに係合し、且つ前記張力アセンブリが前記ストラップ挿入位置に到達することを防止する請求項59に記載のストラッピングツール。
【請求項61】
前記ロッカーレバーは、本体及び前記本体から延在する腕部を含み、前記遮断指部は前記腕部に対して横断方向であり、前記腕部は、前記ロッカーレバーが前記原位置から前記中間位置に枢動するとき、前記ハンドルに向かって移動する自由端を含む請求項60に記載のストラッピングツール。
【請求項62】
ストラッピングツールにおいて、
モータと、
前記モータが動作可能に連結される封止アセンブリであって、
第1と第2の支持面をそれぞれ含む、離間された第1と第2の顎部連結具、
前記第1の顎部連結具と前記第2の顎部連結具との間に位置付けられ、且つ中心支持面を含む中心顎部連結具、
前記第1の顎部連結具と前記中心顎部連結具との間の第1の対の顎部であって、それぞれの顎部原位置と顎部封止位置との間で枢動可能な対向する第1と第2の顎部を含む第1の対の顎部、
前記中心顎部連結具と前記第2の顎部連結具との間の第2の対の顎部であって、それぞれの顎部原位置と顎部封止位置との間で枢動可能な対向する第3と第4の顎部を含む第2の対の顎部を含む封止アセンブリとを具備し、
ストラップ経路は、前記第1と第2の顎部と前記第3と第4の顎部との間且つ前記第1の支持面、第2の支持面及び中心支持面の下に形成され、
前記中心支持面は、前記第1と第2の支持面よりも前記ストラップ経路の近くに配置されるトラッピングツール。
【請求項63】
前記第1の支持面、第2の支持面及び中心支持面は平面である請求項62に記載のストラッピングツール。
【請求項64】
前記中心支持面は前記第1の支持面又は第2の支持面と同一平面ではない請求項63に記載のストラッピングツール。
【請求項65】
前記第1と第2の支持面は同一平面である請求項64に記載のストラッピングツール。
【請求項66】
前記第1と第2の顎部は前記第1の顎部連結具に枢動可能に連結され、且つ前記第3と第4の顎部は前記第2の顎部連結具に枢動可能に連結される請求項62に記載のストラッピングツール。
【請求項67】
前記第1、第2、第3と第4の顎部は前記中心顎部連結具に枢動可能に連結される請求項66に記載のストラッピングツール。
【請求項68】
前記第1と第2の顎部は前記第1の顎部連結具に枢動可能に連結され、且つ前記第3と第4の顎部は前記第2の顎部連結具に枢動可能に連結される請求項67に記載のストラッピングツール。
【請求項69】
前記第1と第2の顎部は前記第2の顎部連結具に枢動可能に連結され、且つ前記第3と第4の顎部は前記第1の顎部連結具に枢動可能に連結される請求項68に記載のストラッピングツール。
【請求項70】
前記封止アセンブリは、前記第1と第3の顎部を前記第1の顎部連結具、第2の顎部連結具及び中心顎部連結具に枢動可能に連結する第1の枢動ピンと、前記第2と第4の顎部を前記第1の顎部連結具、第2の顎部連結具及び中心顎部連結具に枢動可能に連結する第2の枢動ピンとを更に含む請求項69に記載のストラッピングツール。
【請求項71】
支持体を更に含み、前記封止アセンブリは前記支持体に装着され、且つ封止アセンブリ原位置と封止アセンブリ封止位置との間で前記支持体に対して移動可能である請求項62に記載のストラッピングツール。
【請求項72】
前記第1の支持面、第2の支持面及び中心支持面は、シール要素内に切り込みを入れるために、前記顎部がそのそれぞれの顎部原位置からそのそれぞれの顎部封止位置に移動するとき、封止サイクル中に前記シール要素に係合する請求項62に記載のストラッピングツール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権
本出願は、2020年7月13日に出願された米国仮特許出願第63/050,965号明細書及び2021年6月3日に出願された米国仮特許出願第63/196,391号明細書に対する優先権及びその利益を主張し、両方の内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、ストラッピングツールに関し、より詳細には、荷物の周りにストラップを張り、且つ荷物の周りに張ったストラップループを形成するためにストラップの重複部を互いに取り付けるように構成されたストラッピングツールに関する。
【背景技術】
【0003】
電池式ストラッピングツールは、荷物の周りにストラップを張り、且つ荷物の周りに張ったストラップループを形成するために互いにストラップの重複部を取り付けるように構成される。荷物の周りに張ったストラップループを形成するようにこれらのストラッピングツールの1つを使用するために、操作者は、まずストラップ供給部からストラップの先端を引き、荷物の周りにストラップを巻き付け、ストラップの別の部分の下にストラップの先端を位置付ける。次いで、操作者は、これらの重複したストラップ部の1つ又は複数(ストラッピングツールの型に依存する)をストラッピングツール内に導き、1つ又は複数のボタンを作動させて、(1)張力アセンブリが荷物の周りにストラップを張る間の張力サイクル、及び(2)張力サイクルが完了した後、封止アセンブリが、重複したストラップ部を互いに取り付ける(それにより荷物の周りに張ったストラップループを形成する)間及び切断アセンブリがストラップ供給部からストラップを切断する間の封止サイクルを開始する。
【0004】
ストラッピングツールが封止サイクル中にストラップの重複部をどのように互いに取り付けるかは、ストラッピングツールの型及びストラップの型に依存する。プラスチックストラップ(ポリプロピレンストラップ又はポリエステルストラップなど)のために構成された特定のストラッピングツールは、ストラップの重複部を互いに取り付けるように構成された摩擦溶接機、加熱ブレード又は超音波溶接機を含む。プラスチックストラップ又は金属ストラップ(鋼ストラップなど)のために構成された一部のストラッピングツールは、ストラップの重複部を互いに取り付けるために、ストラップの重複部の周りに位置付けられたシール要素を機械的に変形するか(ストラッピング業界では「圧着」と呼ばれる)、又は切り込みを入れる(ストラッピング業界では「ノッチング」と呼ばれる)顎部を含む。金属ストラップのために構成された他のストラッピングツールは、ストラップの重複部を互いに取り付ける(ストラッピング業界では「シールレス」取付と呼ばれる)ために、ストラップの重複部に機械的に連動する切れ目の組を形成するように構成されたパンチ及びダイを含む。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の様々な実施形態は、荷物の周りに金属ストラップを張り、且つ張った後、ストラップの重複部の周りに位置付けられたシール要素及びストラップ自体の重複部に切り込みを入れることにより、ストラップの重複部を互いに取り付けるように構成されたストラッピングツールを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1A】本開示のストラッピングツールの一例示的実施形態の斜視図である。
【
図1B】
図1Aのストラッピングツールの特定の構成要素のブロック図である。
【
図2】
図1Aのストラッピングツールの作業アセンブリの支持体の斜視図である。
【
図3A】
図1Aのストラッピングツールの作業アセンブリの斜視図である。
【
図3B】
図1Aのストラッピングツールの作業アセンブリの斜視図である。
【
図4A】
図3Aの作業アセンブリの張力アセンブリの斜視図である。
【
図4B】
図4Aの張力アセンブリの張力アセンブリ歯車装置及びテンションホイールの斜視図である。
【
図4C】
図4Bの4C-4C線に沿って切り取られた、
図4Bの張力アセンブリ歯車装置及びテンションホイールの断面斜視図である。
【
図4D】
図4Bの張力アセンブリ歯車装置及びテンションホイールの分解斜視図である。
【
図5A】
図3Aの作業アセンブリの分離アセンブリの斜視図である。
【
図5B】
図5Aの5B-5B線に沿って切り取られた、
図5Aの分離アセンブリの断面斜視図である。
【
図5D】分離アセンブリの一部及び張力アセンブリの一部を含む、
図3Aの作業アセンブリの一部の斜視図である。
【
図6A】ロッカーレバーセンブリを含む、
図3Aの作業アセンブリの一部の断面斜視図である。
【
図6D】ロッカーレバーセンブリの分解斜視図である。
【
図6E】ロッカーレバーセンブリの分解斜視図である。
【
図7A】異なる位置におけるロッカーレバーセンブリ及び張力アセンブリを示す、
図1Aのストラッピングツールの断面側面図である。
【
図7B】異なる位置におけるロッカーレバーセンブリ及び張力アセンブリを示す、
図1Aのストラッピングツールの断面側面図である。
【
図7C】異なる位置におけるロッカーレバーセンブリ及び張力アセンブリを示す、
図1Aのストラッピングツールの断面側面図である。
【
図7D】異なる位置におけるロッカーレバーセンブリ及び張力アセンブリを示す、
図1Aのストラッピングツールの断面側面図である。
【
図8A】
図3Aの作業アセンブリの張力アセンブリ及びゲートアセンブリの一部並びに
図1Aのストラッピングツールの保持アセンブリの一部の立面図である。張力アセンブリ及びゲートアセンブリのゲートは、それぞれのストラップ張力位置及び原位置にあり、保持アセンブリの保持具は、その解放位置にある。
【
図8B】
図3Aの作業アセンブリの張力アセンブリ及びゲートアセンブリの一部並びに
図1Aのストラッピングツールの保持アセンブリの一部の斜視図である。張力アセンブリ及びゲートアセンブリのゲートは、それぞれのストラップ張力位置及び原位置にあり、保持アセンブリの保持具は、その解放位置にある。
【
図9A】
図8A、8Bに示す張力アセンブリ及びゲートアセンブリの一部並びに
図8A、8Bに示す保持アセンブリの一部の立面図である。張力アセンブリ及びゲートアセンブリのゲートは、それぞれのストラップ挿入位置にあり、保持アセンブリは、その保持位置にある。
【
図9B】
図8A、8Bに示す張力アセンブリ及びゲートアセンブリの一部並びに
図8A、8Bに示す保持アセンブリの一部の斜視図である。張力アセンブリ及びゲートアセンブリのゲートは、それぞれのストラップ挿入位置にあり、保持アセンブリは、その保持位置にある。
【
図10】ストラッピングツールの保持具活性アセンブリを含む、
図1Aのストラッピングツールのハウジングの一部の斜視図である。
【
図11】
図1Aのストラッピングツールの一部の斜視図であり、ハウジングは
図8Aの保持アセンブリ及び
図10の保持具活性アセンブリを示すために取り除かれている。
【
図12A】
図8Aの保持アセンブリ及び
図10の保持具活性アセンブリの斜視図であり、保持具活性アセンブリの保持具活性スイッチは、その不活性位置にある。
【
図12B】
図8Aの保持アセンブリ及び
図10の保持具活性アセンブリの斜視図であり、保持具活性アセンブリの保持具活性スイッチは、その活性位置にある。
【
図14】
図10の保持具活性アセンブリを示す、
図1Aのストラッピングツールの一部の断面斜視図である。
【
図16A】
図15Aの封止アセンブリの顎部アセンブリの物体遮断アセンブリの分解斜視図である。
【
図19A】封止アセンブリがその原位置にあり、
図16Aの物体遮断アセンブリの物体遮断体がその退避位置にあることを示す、
図15Aの封止アセンブリの一部の断面立面図である。封止アセンブリの一部の構成要素は、わかりやすくするために示されていない。
【
図19B】封止アセンブリがその原位置からその封止位置に約半分移動し、
図16Aの物体遮断アセンブリの物体遮断体がその遮断位置にあることを示す、
図6Aの封止アセンブリの一部の断面立面図である。封止アセンブリの一部の構成要素は、わかりやすくするために示されていない。
【
図21】駆動アセンブリを示す、
図3Aの作業アセンブリ斜視図である。
【
図23A】張力アセンブリがそのストラップ挿入位置にあることを示す、
図3Aの作業アセンブリの側面図である。
【
図23B】張力アセンブリがそのストラップ張力位置にあることを示す、
図3Aの作業アセンブリの側面図である。
【
図24A】
図3Aの作業アセンブリの駆動アセンブリの変換アセンブリの斜視図である。
【
図25A】
図2の支持体の一部、
図15Aの封止アセンブリの一部及び変換アセンブリの接合部の有効長が最小である
図24Aの変換アセンブリの一部の斜視図である。
【
図25B】
図2の支持体の一部、
図15Aの封止アセンブリの一部及び変換アセンブリの接合部の有効長が最大である
図12Aの変換アセンブリの一部の斜視図である。
【
図26A】
図2の支持体及び
図24Aの変換アセンブリの一部の側面図であり、変換アセンブリの接合部の有効長が封止サイクル中にどのように変化するかを示す。
【
図26B】
図2の支持体及び
図24Aの変換アセンブリの一部の側面図であり、変換アセンブリの接合部の有効長が封止サイクル中にどのように変化するかを示す。
【
図26C】
図2の支持体及び
図24Aの変換アセンブリの一部の側面図であり、変換アセンブリの接合部の有効長が封止サイクル中にどのように変化するかを示す。
【
図26D】
図2の支持体及び
図24Aの変換アセンブリの一部の側面図であり、変換アセンブリの接合部の有効長が封止サイクル中にどのように変化するかを示す。
【
図26E】
図2の支持体及び
図24Aの変換アセンブリの一部の側面図であり、変換アセンブリの接合部の有効長が封止サイクル中にどのように変化するかを示す。
【
図26F】
図2の支持体及び
図24Aの変換アセンブリの一部の側面図であり、変換アセンブリの接合部の有効長が封止サイクル中にどのように変化するかを示す。
【
図26G】
図2の支持体及び
図24Aの変換アセンブリの一部の側面図であり、変換アセンブリの接合部の有効長が封止サイクル中にどのように変化するかを示す。
【
図26H】
図2の支持体及び
図24Aの変換アセンブリの一部の側面図であり、変換アセンブリの接合部の有効長が封止サイクル中にどのように変化するかを示す。
【
図27】ストラッピングツールによって張られて封止される前に、荷物の周りに位置付けられたストラップ及びシール要素の図形立面図である。
【
図28A】
図2の支持体の一部及び
図15Aの封止アセンブリの一部の断面立面図であり、封止アセンブリ及び顎部は、それらの原位置にある。
【
図28B】
図2の支持体の一部及び
図15Aの封止アセンブリの一部の断面立面図であり、封止アセンブリは、その封止位置にあり、顎部は、それらの原位置にある。
【
図28C】
図2の支持体の一部及び
図15Aの封止アセンブリの一部の断面立面図であり、シール要素及びストラップに切り込みを入れた後、封止アセンブリは、その封止位置にあり、顎部は、それらの封止位置にある。
【
図29】切り込みを入れたシール要素の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書に記載されるシステム、デバイス及び方法は、様々な形態で実施することができるが、図面及び本明細書は、特定の例示的及び非限定的実施形態を示し記載している。図面に示され、本明細書に記載される構成要素の全てが必要ではないことがあり、特定の実装形態は、追加の、異なる又はより少ない構成要素を含むことがある。構成要素の配置及び型、構成要素の形状、大きさ及び材料並びに構成要素の連結方法の変化形態は、特許請求の範囲の趣旨又は範囲から逸脱することなくなされ得る。別段の指示がない限り、本明細書に言及されたいかなる方向も、対応する図示する構成要素の配向を反映し、本開示の範囲を限定しない。更に装着された、連結された、その他などの装着方法を指す用語は、直接装着する方法に限定することを意図するのではなく、間接に動作可能に装着され、連結され、且つ類似の装着方法を含むように広く解釈されるべきである。本明細書は、全体として、本開示の原理に従い、当業者によって理解されるように解釈されることを意図する。
【0008】
図1A、1Bは、本開示のストラッピングツール50(簡潔にするために発明を実施するための形態では「ツール」と呼ぶことがある)及び特定のアセンブリ並びにそれらの構成要素の一例示的実施形態を示す。ストラッピングツール50は、(1)ストラッピングツールが荷物の周りにストラップ(この例示的実施形態では金属ストラップ)を張る間の張力サイクル、及び(2)ストラッピングツールがストラップを張った後、ストラップの重複部の周りに位置付けられたシール要素及びストラップ自体の重複部に切り込みを入れる(ストラッピング業界及びこの発明を実施するための形態では「ノッチング」と呼ばれる)ことにより、ストラッピングツールが、ストラップの重複部を互いに取り付け、ストラップ供給部からストラップを切断する間の封止サイクルを含む、ストラッピングサイクルを実行するように構成される。
【0009】
ストラッピングツール50は、ハウジング100、作業アセンブリ200、第1と第2のハンドル1100、1200、ディスプレイアセンブリ1300、作動アセンブリ1400、電源1500、制御装置1600(
図1B)、1つ又は複数のセンサ1700(
図1B)、保持アセンブリ1800(
図8A~
図9B)及び保持具活性アセンブリ3850(
図10~
図14)を含む。
【0010】
ハウジング100は、
図1Aに最もよく示されており、ストラッピングツール50の他のアセンブリ及び構成要素の一部(若しくは全て)を集合的に少なくとも部分的に包囲し且つ/又は支持する、複数の構成要素(個別にラベル付けされていない)から形成される。ハウジングは、
図8A~
図14を参照して以下に説明されているように、保持アセンブリ1800及び保持具活性アセンブリ3850も支持する。この例示的実施形態では、ハウジング100は、作業アセンブリ200、ディスプレイアセンブリ1300及び作動アセンブリ1400の構成要素の少なくとも一部を少なくとも部分的に包囲し且つ/又は支持する正面ハウジング区分と、電源1500及び制御装置1600を少なくとも部分的に包囲し且つ/又は支持する背面ハウジング区分と、正面ハウジング区分の底部と背面ハウジング区分の底部との間に延在し、正面ハウジング区分の底部及び背面ハウジング区分の底部を連結する連結具ハウジング区分とを含む。第1のハンドル1100は、正面ハウジング区分の頂部と背面ハウジング区分の頂部との間に延在し、一部の実施形態では、ハウジング区分と一体形成される。これは、一例に過ぎず、他の実施形態では、ストラッピングツールの構成要素は、ハウジング100の任意の適切な部分によって支持され且つ/又は囲まれ得る。ハウジング100は、任意の適切な方法で一緒に接合された任意の適切な量の構成要素から形成され得る。この例示的実施形態では、ハウジング100は、プラスチックから形成されるが、他の実施形態では、任意の他の適切な材料から作成され得る。
【0011】
作業アセンブリ200は、荷物の周りにストラップを張り、ストラップの重複部を互いに取り付け、ストラップ供給部からストラップを切断するために、ストラッピングサイクルを実行するように構成されたストラッピングツール50の構成要素の大部分を含む。詳細には、作業アセンブリ200は、支持体300、張力アセンブリ400、封止アセンブリ500、駆動アセンブリ700、ロッカーレバーセンブリ900、ゲートアセンブリ1000及び分離アセンブリ1900を含む。
【0012】
支持体300は、
図2に最もよく示されており、張力アセンブリ400、封止アセンブリ500、駆動アセンブリ700、ロッカーレバーセンブリ900、ゲートアセンブリ1000及び分離アセンブリ1900に直接又は間接に共通装着部として作用する。支持体300は、
図24A~
図26Hに関連して以下に説明されているように、封止サイクル中に駆動アセンブリ700の変換アセンブリ800の接合部820の有効長を変えることを促進するように構成された構成要素も含む。
【0013】
支持体300は、本体310、本体310の底部から横断方向に延在する足部320、本体310から後方に延在する張力アセンブリ装着要素330及び本体310から上方に延在する駆動及び変換アセンブリ装着要素340を含む。本体310の前側は、ゲートアセンブリ1000のゲート1010を受け入れ、ゲート1010が下部原位置と上部ストラップ挿入位置(
図8A~
図9Bに関連して以下に記載されている)との間を移動することができるようにサイズ化され、形状され、配向され、且つ他に構成されたゲート受入凹部350を形成する。本体310は、ゲート受入凹部350の片側に位置合わせされた第1と第2の封止アセンブリ装着舌部372a、372b並びにゲート受入凹部350の反対側に位置合わせされた第3と第4の封止アセンブリ装着舌部374a、374bを含む。周囲に離間された第1と第2の接合部係合部392、394は、駆動及び変換アセンブリ装着要素340から突出する。ローラ380は、足部320に結合され、足部320に対して自由に回転可能である。
【0014】
張力アセンブリ400は、
図4A~
図4Dに最もよく示されており、張力サイクル中に荷物の周りにストラップを張るように構成される。張力アセンブリ400は、張力アセンブリ支持体410、張力アセンブリ歯車装置420、張力アセンブリ歯車装置420によって駆動されるテンションホイール440並びに張力アセンブリ歯車装置420及びテンションホイール440の特定の構成要素を部分的又は完全に囲むために、張力アセンブリ支持体410に装着されたカバー(ラベル付けされていない)を含む。
【0015】
張力アセンブリ歯車装置420は、従動歯車421と、第1の太陽歯車422と、第1の遊星歯車423a、423b、243cと、キャリア424と、第1のリング歯車425と、スペーサ426と、第2のリング歯車427と、テンションホイール装着部428と、第2の遊星歯車429a、429b、429cとを含む。張力アセンブリ歯車装置420の構成要素は、テンションホイール回転軸440aの中心に置かれ、その一部はテンションホイール回転軸440aを中心に回転可能である。キャリア424は、第1の遊星歯車423a~423cが(それぞれの軸受及び装着ピンなどを介して)回転可能に装着される第1の遊星歯車キャリア424a及びテンションホイール回転軸440aを中心に遊星歯車キャリア424aと共に(ここでは遊星歯車キャリア424aと一体形成されて)回転可能な第2の太陽歯車424bを含む。第1のリング歯車425は、内歯425it及び外歯425otを含む。第2のリング歯車427は内歯427itを含む。テンションホイール装着部428は、第2の遊星歯車キャリア428a及びテンションホイール回転軸440aを中心に第2の遊星歯車キャリア428aと共に(ここでは第2の遊星歯車キャリア428aと一体形成されて)回転可能なテンションホイールシャフト428bを含む。第2の遊星歯車429a~429cは、第2の遊星歯車キャリア428aに(それぞれの軸受及び装着ピンなどを介して)回転可能に装着される。
【0016】
第1の太陽歯車422は、従動歯車421及び第1の太陽歯車がテンションホイール回転軸440aを中心に一緒に回転するように、従動歯車に(スプライン連結などを介して)固定して装着される。第1の太陽歯車422は、第1の遊星歯車423a~423cと噛み合い、第1の遊星歯車423a~423cを駆動可能に係合する。第1の遊星歯車は、第1のリング歯車425の内歯425itと噛み合う。第2の遊星歯車は、第2のリング歯車427の内歯427itと噛合する。スペーサ426は、第1と第2のリング歯車425、427を分離する。第2の太陽歯車424bは、スペーサ426を通して延在し、第2の遊星歯車429a~429cと噛み合い、第2の遊星歯車429a~429cを駆動可能に係合する。テンションホイール440は、テンションホイールシャフト428b及びテンションホイールが、テンションホイール回転軸440aを中心に一緒に回転するように、テンションホイールシャフトに(スプライン連結などを介して)固定して装着される。
【0017】
張力アセンブリ歯車装置420は、張力アセンブリ支持体410に装着される。第2のリング歯車427は、張力アセンブリ支持体410に対してテンションホイール回転軸440aを中心に回転固定される(すなわち、第2のリング歯車427は、張力アセンブリ支持体410に対してテンションホイール回転軸440aを中心に回転できない)。この例示的実施形態では、ピン(ピンは示されているがラベル付けされていない)は、相対回転を防止するために第2のリング歯車427の外部面と張力アセンブリ支持体410との間に位置付けられているが、任意の適切な構成要素(止めネジ、接着剤若しくは高摩擦構成要素又は締結具など)がそれをするために使用され得る。分離アセンブリ1900(以下に記載されているように、作動しているときを除く)は、張力アセンブリ支持体410に対してテンションホイール回転軸440aを中心に回転して第1のリング歯車425を固定する(そのため第1のリング歯車は、張力アセンブリ支持体410に対してテンションホイール回転軸440aを中心に回転できない)。
【0018】
張力サイクル中、駆動アセンブリ700は、以下に記載されているように、従動歯車421を駆動する。従動歯車421は、テンションホイール回転軸440aを中心に、それ自体及び第1の太陽歯車422を張力回転方向(この例示的実施形態では、
図4Bの視点から時計回り)に回転させ始める。第1の太陽歯車422は、第1の組の遊星歯車423a~423cを駆動する。分離アセンブリ1900は、第1のリング歯車425がテンションホイール回転軸440aを中心に回転することを防止するため、遊星歯車423a~423cの回転により、第2の太陽歯車424bを含むキャリア424が、テンションホイール回転軸440aを中心に張力回転方向に回転する。第2の太陽歯車424bは、第2の組の遊星歯車429a~429cを駆動する。第2のリング歯車427は、テンションホイール回転軸440aを中心に回転できないため、遊星歯車429a~429cの回転により、テンションホイール装着部428及びそれに装着されたテンションホイール440が、テンションホイール回転軸440aを中心に張力回転方向に回転する。従って、張力アセンブリ歯車装置420は、テンションホイール440がテンションホイール回転軸440aを中心に張力回転方向に回転するように、駆動アセンブリ700をテンションホイール440に動作可能に連結する。
【0019】
張力アセンブリ400は、支持体300の張力アセンブリ装着要素330に移動可能に装着され、ロッカーレバーセンブリ900(以下に記載されているように)の制御下で、ストラップ張力位置(
図7A、8A、8B)とストラップ挿入位置(
図7C、9A、9B)との間で張力アセンブリ枢動シャフト405の張力アセンブリ枢動軸405aを中心に、支持体300、具体的には支持体300の足部320に対して枢動するように構成される。張力アセンブリ400がストラップ張力位置にあるとき、テンションホイール440は、支持体300のローラ380(又はストラップがストラッピングツール50内に挿入されている場合にはストラップの上面)に隣接する(この実施形態では接触する)。張力アセンブリ400がストラップ挿入位置にあるとき、テンションホイール440は、ストラップの頂部(以下に記載されている)がテンションホイール440とローラ380との間に挿入できるために、ローラ380から離間される。張力アセンブリ付勢要素400s(
図3B)は、この例示的実施形態では圧縮バネであるが、任意の他の適切な型の付勢要素であり得、張力アセンブリ400をストラップ張力位置に付勢させる。
【0020】
分離アセンブリ1900は、
図5A~
図5Dに最もよく示されており、張力工程が完了した後、ツール50をストラップから容易に取り外すために、テンションホイール回転軸440aを中心に張力回転方向と反対の方向にテンションホイール440を回転させることができるように構成される。分離アセンブリ1900は、分離アセンブリシャフト1910、分離アセンブリハウジング1920、第1の係合可能な要素1930、拡大可能な要素1940、第2の係合可能な要素1950並びに第1と第2の軸受1960a、1960bを含む。
【0021】
分離アセンブリシャフト1910は、不規則な断面を有する第1の端部1912a及び歯を有する第2の端部1912bを有する本体1912を含む。第1の軸受支持体1914は、第1の端部1912aから延在し、第2の軸受支持体1916は、第2の端部1912bから延在する。分離アセンブリハウジング1920は、その外周の周りに延在する歯1924を有する管状本体1922を含む。本体1922は、開口1922oを形成する。第1の係合可能な要素1920は、円筒外部面及び分離アセンブリシャフト1910の本体1912の第1の端部1912aの外周に一致する外周を有する内部面を有する、管状ブッシングを含む。拡大可能な要素1940は、第1の端部1940a及び第2の端部1940bを有する捻じりバネを含む。第2の係合可能な要素1950は、管状本体1952及び本体1952の一端に環状フランジ1954を含む。開口1954oは、フランジ1954を通して形成される。
【0022】
第1の係合可能な要素1930は、それと共に回転するように分離アセンブリシャフト1910の本体1912の第1の端部1912a上に装着され、分離アセンブリハウジング1920の本体1922内に配設される。第2の係合可能な要素1950も、第2の係合可能な要素1950の本体1952が第1の係合可能な要素1930に隣接するように、且つ分離アセンブリシャフト1910の少なくとも一部が第2の係合可能な要素1950を通して延在するように、分離アセンブリハウジング1920の本体1922内に配設される。拡大可能な要素1940は、この例示的実施形態では捻じりバネであり、分離アセンブリハウジング1920の本体1922内に配設され、第1の係合可能な要素1930及び第2の係合可能な要素1950の本体1952に外接する。第1の係合可能な要素1930及び第2の係合可能な要素の本体1952の外径は、実質的に同じであり、捻じりバネ1940の静止する内径と等しいかそれより大きい。これは、捻じりバネ1940が第1の係合可能な要素1930及びそれらの構成(及び分離アセンブリシャフト1910)が互いに対して回転することを防止する、第2の係合可能な要素の本体1952上に圧縮力を加えることを意味する。拡大可能な要素1940の第1の端部1940aは、第2の係合可能な要素1950のフランジ1954を通して形成された開口1954o内に受け入れられ、拡大可能な要素1940の第2の端部1940bは、分離アセンブリハウジング1920の本体1922内に形成された開口1922o内に受け入れられる。軸受1960a、1960bは、分離アセンブリシャフト1910の第1と第2の軸受支持体1914、1916のそれぞれの上に装着される。
【0023】
図3B、5D、6Aに最良に示すように、分離アセンブリ1900は、張力アセンブリ支持体410に装着され、張力アセンブリ歯車装置420に動作可能に連結される。より詳細には、分離アセンブリ1900は、第2の係合可能な要素1950及び第2の係合可能な要素1950のフランジ1954の開口1954o内に受け入れられた拡大可能な要素1940の第1の端部1940aが、張力アセンブリ支持体410に対して回転できないように、張力アセンブリ支持体410に対して回転して第2の係合可能な要素1950を固定する締結具(ラベル付けされていない)を介して、張力アセンブリ支持体410に装着される。分離アセンブリシャフト1910の本体1912の第2の端部1912b上の歯は、張力アセンブリ400の張力アセンブリ歯車装置420の第1のリング歯車425の外歯425otと噛合する。本体1952が、張力アセンブリ支持体410に対して回転固定され、分離アセンブリシャフト1910が、第1の係合可能な要素1930と共に回転固定されるため、分離アセンブリシャフト1910は、張力アセンブリハウジング410に対して回転固定される。第2の端部1912b上の歯は、張力アセンブリ歯車装置420の第1のリング歯車425の外歯425otに係合するため、分離アセンブリ1900は、第1のリング歯車425がテンションホイール回転軸440aを中心に回転することを防止する。
【0024】
分離アセンブリ1900は、第1の係合可能な要素1930及び分離アセンブリシャフト1910が第2の係合可能な要素1930に対して回転し得るように、捻じりバネ1940と第1の係合可能な要素1930との間の連結を除去するために(以下に記載されているようなロッカーレバーセンブリ900などにより)作動可能である。上述のように、第2の係合可能な要素1950及び拡大可能な要素1940の第1の端部1940a(これは第2の係合可能な要素1950のフランジ1954の開口1954o内に受け入れられる)は、張力アセンブリ支持体410に対して回転固定される。捻じりバネ1940と第1の係合可能な要素1930との間の連結を除去するために、分離アセンブリハウジング1920は、張力アセンブリ支持体410、捻じりバネ1940の第1の端部1940a及び第2の係合可能な要素1950に対して回転される。捻じりバネ1940の第2の端部1940bは、分離アセンブリハウジング1920の本体1922内に形成された開口1922o内に受容され、分離アセンブリハウジング1920と共に回転する。これが起きると、その第2の端部1940b付近で捻じりバネ1940の内径は、拡大し始め、最終的に第1の係合可能な要素1930及び分離アセンブリシャフト1910が、第2の係合可能な要素1950(及び捻じりバネ1940)に対して回転することができるように十分に拡大する(それにより圧縮力を低減させるか又はそれを完全に除去する)。
【0025】
張力サイクルが完了すると、テンションホイール440は、ストラップ内のかなりの量の張力を保持し、ストラップは、反作用力(又はトルク)をテンションホイール440に張力方向と反対の方向に加える。張力工程が完了した後に分離アセンブリ1900の作動により、テンションホイール440が、その張力を制御された方法で解放するために張力方向と反対の方向に回転することができる。詳細には、張力サイクルが完了すると、分離アセンブリシャフト1910は、張力アセンブリ歯車装置420の第1のリング歯車425がテンションホイール回転軸440を中心に回転することを防ぎ続け、これは、テンションホイール440がテンション方向と反対の方向に回転することを防止する。分離アセンブリハウジング1920が(以下に記載されているように、ロッカーレバーセンブリ900の作動などを介して)回転すると、捻じりバネ1940の内径はその第2の端部1940b付近で拡大し始める。最終的に、第1のリング歯車425が分離アセンブリシャフト1910に加える力は、第1の係合可能な要素1930に加える捻じりバネ1940の圧縮力を超える。これが起きると、第1のリング歯車425は、テンションホイール回転軸440aを中心に張力方向と反対の方向に回転する。第1の太陽歯車422は(駆動アセンブリ700により)回転固定されるため、これにより第1の遊星歯車423a~423cはテンションホイール回転軸440aを中心に張力方向と反対の方向に回転する。これにより(上述のように)、テンションホイール440はテンションホイール回転軸440aを中心に張力方向と反対の方向に回転する。
【0026】
ロッカーレバーセンブリ900は、
図6A~
図6Eに最もよく示されており、(1)張力アセンブリ400に動作可能に連結され、張力アセンブリ400を支持体300に対してストラップ張力位置からストラップ挿入位置に移動するように構成され、(2)分離アセンブリ1900に動作可能に連結され、分離アセンブリを作動するように構成され、それによりテンションホイール440が張力回転方向と反対の方向に回転することができる。ロッカーレバーセンブリ900は、ロッカーレバー910、ロッカーレバー歯車930、ロッカーレバー枢動ピン940、ロッカーレバートラベルピン950及びロッカーレバー付勢要素(図示せず)を含む。ロッカーレバー910は、2つの位置合わせされたトラベルピンスロット912sを形成するロッカーレバー本体912、ロッカーレバー本体912から後方に延在するロッカーレバー腕部914及びロッカーレバー本体912から上方に延在し、ロッカーレバー腕部914に横断方向の遮断指部916を含む。
【0027】
ロッカーレバー枢動ピン940及びロッカーレバートラベルピン950は、ロッカーレバー910が、原位置(
図7A)と中間位置(
図7B)との間で張力アセンブリ400に対して枢動可能であるように、ロッカーレバー910を張力アセンブリ400に取り付ける。詳細には、ロッカーレバー枢動ピン940は、ロッカーレバー910が、ロッカーレバー枢動軸(図示せず)を形成する枢動ピン940を中心に、張力アセンブリ400及び分離アセンブリ1900に対して枢動可能であるように、張力アセンブリ支持体410及びロッカーレバー910のロッカーレバー本体912を通して形成された開口(図示せず)を通して延在する。ロッカーレバートラベルピン950は、張力アセンブリ支持体410を通して形成された開口(図示せず)を通り、ロッカーレバー本体912のトラベルピンスロット912sを通して延在する。
【0028】
ロッカーレバー910が枢動ピン940(及びロッカーレバー枢動軸)を中心に、張力アセンブリ400及び支持体300に対して枢動すると、トラベルピンスロット912sは、ロッカーレバートラベルピン950(ロッカーレバートラベルピン950は、張力アセンブリ支持体410に装着される)に対して移動する。トラベルピンスロット912sの大きさ、形状、位置及び配向は、原位置と中間位置との間で枢動ピン940を中心としたロッカーレバー910の枢動運動を抑制する。
図7Aに示すように、ロッカーレバー910がその原位置にあるとき、ロッカーレバートラベルピン950は、トラベルピンスロット912sの上端(ラベル付けされていない)に位置付けられ、トラベルピンスロット912sの上端に係合し、ロッカーレバー910が張力アセンブリ400に対して時計回り方向に更に回転することを防止する。逆に、
図7Bに示すように、ロッカーレバー910がその中間位置にあるとき、ロッカーレバートラベルピン950は、トラベルピンスロット912sの下端(ラベル付けされていない)に位置付けられて、ロッカーレバー910が張力アセンブリ400に対して反時計回り方向に更に回転することを防止する。ここには示していないが、ロッカーレバー付勢要素は、この例示的実施形態では捻じりバネであるが、任意の他の適切な構成要素であり得、ロッカーレバー910をその原位置に付勢する。
【0029】
図6Aに最良に示すように、ロッカーレバー歯車930は、ロッカーレバー歯車930がロッカーレバートラベルピン950を中心に回転可能であるように、ロッカーレバートラベルピン950を介してロッカーレバー910のロッカーレバー本体912に取り付けられる。ロッカーレバー910は、ロッカーレバー歯車930に動作可能に連結され、ロッカーレバー910がその原位置からその中間位置に枢動するとき、ロッカーレバートラベルピン950を中心にロッカーレバー歯車930を回転させるように構成される。ロッカーレバー歯車930が回転すると、ロッカーレバー歯車930は、上に記載されたように分離アセンブリ1900を作動させる。より詳細には、ロッカーレバー歯車930が回転すると、ロッカーレバー歯車930は、分離アセンブリハウジング1920の本体1922の歯1924と噛合し、それにより分離アセンブリハウジング1920を回転させる(それにより分離アセンブリ1900を作動させる)。
【0030】
上述し
図7Bに示すように、ロッカーレバー910がその中間位置に到達すると、ロッカーレバートラベルピン950はトラベルピンスロット912sの下端に位置付けられ、ロッカーレバー910が張力アセンブリ400に対して反時計回り方向に更に回転することを防止する。この時点で、張力アセンブリ400が、
図7Bに示すように、そのストラップ張力位置にある場合、ハンドル1100に向かってロッカーレバー910に(具体的にはロッカーレバー腕部914に)力を加え続けることにより、ロッカーレバー910及び張力アセンブリ400は、ロッカーレバー910がその作動位置に到達し、張力アセンブリ400がそのストラップ挿入位置に到達するまで、張力アセンブリ枢動軸405aを中心に一緒に回転する。
図7Cは、その作動位置にあるロッカーレバー910及びそのストラップ挿入位置にある張力アセンブリ400を示す。
【0031】
遮断指部916は、ロッカーレバー910がその原位置にあり、張力アセンブリ400がそのストラップ張力位置にあるとき、遮断指部916が、張力アセンブリ400がそのストラップ張力位置からそのストラップ挿入位置に移動する(それによりロッカーレバー910がハンドル1100に向かって移動する)ことを防止するようにサイズ化され、形状され、位置付けられ、配向され、且つ他に構成される。
図7A~
図7Dに最良に示すように、ハウジング100は、ロッカーレバー910がその原位置からその中間位置に枢動するとき、遮断指部916が開口980を通過してハウジング100に入ることができるようにサイズ化され及び形状にされた遮断指部開口980を形成する。
【0032】
張力アセンブリ400がそのストラップ張力位置にあり、ロッカーレバー910がその原位置にあるとき、
図7Aに示すように、遮断指部916は、遮断指部開口980を形成するハウジング100の一部に隣接する(しかし、遮断指部916は、ハウジングの任意の他の適切な部分又はこの目的で使用されるツールの他の構成要素に隣接し得る)。この時点で、張力アセンブリ400に力(ストラップ供給部からストラップを切断すること及びその中に保存された張力を解放することによって生じる力など)が作用し、張力アセンブリ400をそのストラップ張力位置からそのストラップ挿入位置に移動させようとする場合、ロッカーレバー910に生じる上方の移動により、張力アセンブリ400に対してその原位置から離れて枢動することなく、遮断指部916がハウジング100に係合する。
図7Dに示すように、これは、張力アセンブリ400がそのストラップ挿入位置に向かって更に移動することを防ぎ、ロッカーレバー910がハンドル1100に向かって更に移動することを防止する。
【0033】
遮断指部916は、ロッカーレバー910がその中間位置にあり、張力アセンブリ400がそのストラップ張力位置にあるとき、張力アセンブリ400がそのストラップ張力位置からそのストラップ挿入位置に移動することを防がない。
図7Bに示すように、遮断指部916は、ロッカーレバー910がその原位置からその中間位置に移動するとき、遮断指部開口980を通過してハウジングに入る。
図7Cに示すように、操作者がロッカーレバー910をその作動位置に移動させ続けると、遮断指部916は、張力アセンブリ400が張力アセンブリ枢動軸405aを中心に上方にそのストラップ挿入位置に枢動することを防がない。従って、ロッカーレバー910が張力アセンブリ400をそのストラップ張力位置からそのストラップ挿入位置に移動させるために、ロッカーレバー910は、張力アセンブリ400がそのストラップ張力位置にある(
図7Bに最もよく示されている)間、まずその原位置からその中間位置に移動しなければならない。
【0034】
保持アセンブリ1800は、
図8A~
図9Bに最もよく示されており、ハウジング100に装着され、張力アセンブリ400をそのストラップ挿入位置に保持し、張力サイクルの開始に応答して、張力アセンブリ400を自動的に解放し、張力アセンブリ400が(張力アセンブリ付勢要素を介して)そのストラップ張力位置に移動できるように構成される。保持アセンブリ1800は、保持具1810、保持具装着部1820及び保持具付勢要素1830を含む。
【0035】
保持具1810は、一端に装着耳部1814を備えた本体1812、反対の端部にテンションホイールシャフト係合部1816及び装着耳部1814とテンションホイールシャフト係合部1816との間で本体1812から突出する付勢要素係合部1818を含む。保持具装着部1820は、ハウジング100に取り付けられ、ハウジング100から内方に突出する装着ピンを含む。保持具1810は、装着耳部1814を介して保持具装着部1820に装着されるため、保持具1810は保持具装着部1820を中心に、解放位置(
図8A、8B)と保持位置(
図9A、9B)との間でテンションホイールシャフト428b(及びここでは張力アセンブリ400全体)に対して回転可能である。保持具付勢要素1830(しかし、ここで、捻じりバネは、任意の適切なバネ又は他の型の付勢要素を含み得る)は、付勢要素係合部1818上に力を加え、保持具1810をその保持位置に向かって付勢する。
【0036】
図8A、8Bに示すように、張力アセンブリ400がそのストラップ張力位置にあるとき、保持具1810はその解放位置にある。保持具1810がその解放位置にあるとき、保持具付勢要素1830は、テンションホイールシャフト係合部1816に力を掛けてテンションホイールシャフト428bと接触させる。この力は、張力サイクル中に回転するテンションホイールシャフト428bの機能に影響を与えないように、十分に低い(例えば、バネ定数は、十分に低く、テンションホイールシャフトとテンションホイールシャフト係合部との間の摩擦係数は、十分に低い)。操作者がロッカーレバー910をその原位置からその作動位置に移動させる(例えば、ストラッピングツール50からストラップを解放するなど)とき、張力アセンブリ400は、そのストラップ挿入位置に回転し始める。張力アセンブリ400がそのストラップ挿入位置に到達すると、テンションホイールシャフト428bは、テンションホイールシャフト係合部1816の上に上昇する。これが起きたとき、保持具付勢要素1830は、この時点でもはやテンションホイールシャフト428bによって遮断されていない保持具1810をその保持位置まで回転させる。保持具1810がその保持位置にあるとき、保持具付勢要素1830は、本体1812をテンションホイールシャフト428bと接触させる。
【0037】
この時点で、
図9A、9Bに示すように、テンションホイールシャフト係合部1816は、テンションホイールシャフト428bの下側の下(テンションホイールシャフト428bと支持体300の足部320との間)にあり、テンションホイールシャフト428bの下側に係合する。操作者がロッカーレバー910を解放するとき、テンションホイールシャフト係合部1816は、張力アセンブリ400がそのストラップ張力位置に移動することを防止する。張力アセンブリ付勢要素400sにより、テンションホイールシャフト428bがテンションホイールシャフト係合部1816に力を付与する。この力は、十分に大きいため、ストラッピングツール50が動き回るとき、テンションホイールシャフト係合部1816がその解放位置に移動することを防止する。追加として、保持具付勢要素1830が保持具1810に力を掛け続けることにより、保持具1810がその解放位置に移動するのに抵抗する働きをする。張力サイクルを開始すると、テンションホイールシャフト428bは、回転(
図9A、9Bに示す視点から反時計回り)し始める。テンションホイールシャフト428bと保持具1810との間の摩擦係数は十分に高く、保持具付勢要素1830が保持具1810に掛ける力は、十分に低いため、テンションホイールシャフト428bの回転により保持具1810をその解放位置に回転させる。これが起きると、張力アセンブリ付勢要素は、張力アセンブリ400をそのストラップ張力位置に押し付け、その時点で張力アセンブリ400はストラップを張り始める。
【0038】
保持アセンブリが張力アセンブリをそのストラップ挿入位置に保持する機能は、(1)ストラップをストラッピングツールから取り除く間、操作者が、ロッカーレバーをその作動位置にある張力アセンブリ付勢要素の力に対抗して保持し続ける必要性を除去し、(2)ストラッピングツール内にストラップを挿入する間、操作者が、緊張させるためにストラッピングツール内に別のストラップを挿入する準備ができたとき、ロッカーレバーを引き、その作動位置にある張力アセンブリ付勢要素の力に対抗してロッカーレバーを保持し続ける必要性を除去することにより、操作者の疲労を低減する。
【0039】
保持具活性アセンブリ3850は、
図10~
図14に最もよく示されており、張力アセンブリ400をそのストラップ挿入位置に保持するために、ストラッピングツール50の操作者が保持アセンブリ1800の機能を活性化又は不活性化できるように構成される。保持具活性アセンブリ3850は、保持具活性スイッチ3852、保持具活性スイッチ付勢要素3854(保持具活性スイッチ付勢要素3854は、この例示的実施形態ではバネであるが、任意の他の適切な付勢要素であり得る)並びに第1と第2の付勢要素保持具3856、3858(第1と第2の付勢要素保持具3856、3858は、この例示的実施形態では座金であるが、任意の他の適切な構成要素であり得る)を含む。保持具活性スイッチ3852は、円板形状頭部3852a、頭部3852aから延在し、頭部3852aと共に回転可能なシャフト3852b並びに頭部3852aと反対側のシャフト3852bの端部において、頭部3852a及びシャフト3852bと共に回転可能な保持具係合部3852c(保持具係合部3852cは、この例示的実施形態ではカムであるが、任意の他の適切な構成要素であり得る)を含む。保持具活性スイッチ付勢要素3854は、シャフト3852bに外接し、頭部3852aと保持具係合部3852cとの間に位置付けられる。付勢要素保持具3856、3858もシャフト3852bに外接し、保持具活性スイッチ付勢要素3854の両側に位置付けられる。
【0040】
保持具活性アセンブリ3850は、保持具活性スイッチ3852の頭部3852aがハウジング100の外側にあり、保持具活性スイッチ3852bのシャフト3852bがハウジング100内の開口(ラベル付けされていない)を通して延在し、保持具係合部3852cがハウジング100の内側にあり、保持具1810に隣接するように、ハウジング100に装着される。保持具活性スイッチ付勢要素3854は圧縮状態にあり、こうして付勢要素保持具3856、3858を介して、ハウジング100及び保持具係合部3852cに対抗する力を加える。この力は、保持具活性スイッチ3852の回転に抵抗する働きをする。
【0041】
保持具活性アセンブリ3850は、保持具活性スイッチ3852が、ハウジング100及び不活性位置と活性位置との間の保持アセンブリ1800の保持具1810に対して回転可能であるように、ハウジング100に装着される。
図11、12Aに示すように、保持具活性スイッチ3852がその不活性位置にあるとき、保持具係合部3852cは、保持具1810の本体1812に係合し、保持具付勢要素1830の付勢力に対抗して保持具1810を不活性位置に保持するように位置付けられる。この例示的実施形態では、保持具1810がその不活性位置にあるとき、保持具1810は、テンションホイールシャフト係合部1816が、張力アセンブリ400のテンションホイールシャフト428bから係脱されるように配向される(しかし、他の実施形態では、保持具1810の不活性位置及び解放位置は、同じである)。保持具1810を不活性位置に保持することにより、操作者が(ストラップをストラッピングツール50から解放するなどのために)ロッカーレバー910をその原位置からその作動位置に移動させるとき、保持具活性スイッチ3852は、保持具付勢要素1830が保持具1810をその保持位置に回転させて、テンションホイールシャフト428bと接触させることを防止する。これにより、必然的に操作者がロッカーレバー910を解放したとき、テンションホイールシャフト係合部1816がテンションホイールシャフト428bの下側に係合し、張力アセンブリ400をそのストラップ挿入位置に保持することを防止する。それに応じて、保持具活性スイッチ3852がその不活性位置にあるとき、保持具活性スイッチ3852は、保持アセンブリ1800が張力アセンブリ400をそのストラップ挿入位置に保持する機能を不活性にする。
【0042】
図12Bに示すように、保持具活性スイッチ3852がその活性位置にあるとき、保持具係合部3852cは、本体1812から係脱され、保持具1810がその解放位置と保持位置との間で回転し、
図8A~
図9Bに関連して上に記載されたように操作することができるように位置付けられる。こうして操作者がロッカーレバー910をその原位置からその作動位置に移動させるとき、保持具付勢要素1830は、保持具1810をその保持位置に回転させ、テンションホイールシャフト428bに接触させる。操作者がロッカーレバー910を解放するとき、保持具1810のテンションホイールシャフト係合部1816は、テンションホイールシャフト428bの下側に係合し、張力アセンブリ400がそのストラップ挿入位置からそのストラップ張力位置に移動することを防止する。それに応じて、保持具活性スイッチ3852がその活性位置にあるとき、保持具活性スイッチ3852は、張力アセンブリ400をそのストラップ挿入位置に保持する保持アセンブリ1800の機能を活性化する。
【0043】
保持具活性アセンブリ3850は、このように、ある使用例では好ましく、他の使用例では好ましくないことがある、張力アセンブリをそのストラップ挿入位置に保持する保持アセンブリの機能の利点を利用したいかどうかを操作者が選択する柔軟性を操作者に提供する。特定の実施形態では、ツールは保持アセンブリを含むが、保持活性アセンブリを含まない。
【0044】
ゲートアセンブリ1000は、
図8A~
図9Bに最もよく示されており、ストラップの挿入をしやすくするように構成され、異なる厚さのストラップを収容するように調節可能である。ゲートアセンブリ1000は、ゲート1010並びに複数の接合部1012、1014、1016を含む。
【0045】
ゲート1010は、支持体300の本体310のゲート受入凹部350内に摺動可能に受け入れられ、保持ブラケット(わかりやすくするために示されていない)を介してその凹部内に保持される。ストラップ受入開口(ラベル付けされていない)は、ゲート1010の底部と支持体300の足部320の頂面との間に形成される。ゲート1010は、原位置(
図8A、8B)と退避位置(
図9A、9B)との間で支持体300に対して移動可能である。原位置にあるとき、ゲート1010は、ストラップ受入開口の高さH
1が、張られて封止される特定のストラップの厚さに等しいか又はわずかに大きいように、足部320に対して位置付けられる。退避位置にあるとき、ゲート1010は、ストラップ受入開口の高さH
2が高さH
1より大きいように、足部320に対して位置付けられる。
【0046】
張力アセンブリ400の位置は、接合部1012、1014、1016を介してゲート1010の位置を制御する。接合部1016は、一端が張力アセンブリ400に固定して連結され、他端が接合部1014の一端に枢動可能に連結される。接合部1014の他端は、接合部1012の一端に枢動可能に連結される。接合部1012の他端は、ゲート1010に固定して連結される。接合部1012、1014、1016は、(1)張力アセンブリ400がストラップ張力位置にあるとき、ゲート1010がその原位置にある(及びストラップ受入開口が高さH
1を有する)ような、且つ(2)張力アセンブリ400がそのストラップ挿入位置にあるとき、ゲート1010がその退避位置にある(及びストラップ受入開口が高さH
2を有する)ようにサイズ化され、形状され、位置付けられ、配向され、且つ他に構成される。より詳細には、張力アセンブリ400がストラップ張力位置からストラップ挿入位置に枢動されるとき、接合部1016は、(
図8A~
図9Bに示す視点から)反時計回りに枢動される。これにより接合部1014は、時計回りに枢動し、それにより接合部1012を上方に移動させ、ゲート1010をそれと共に運ぶ。
【0047】
特定の公知のストラッピングツールの1つの課題は、ストラップをストラッピングツール内に挿入することが困難であることである。これらの公知のストラッピングツールは、張力サイクル中にシールがゲートに係合し、シールがテンションホイールに接触することをゲートが防止するように、テンションホイールの前方に位置付けられたゲートを含む。ゲートは、適所に固定され、ゲートの底部とストラッピングツールの足部の頂部(ストラップは操作中にその上に位置付けられる)との間に形成されたストラップ受入開口が、ストラップの厚さと同じ高さ又はストラップの厚さよりわずかに大きい高さを有するように位置付けられる。これは、ストラッピングツールの操作中にストラップが上下に移動することを防止する。問題は、厚いストラップよりせいぜいわずかに大きい高さを有するストラップ受入開口内にストラップを挿入するために、操作者がストラップをストラップ受入開口と位置合わせすることが困難で時間が掛ることである。
【0048】
本開示のゲートアセンブリは、張力アセンブリがそのストラップ挿入位置に移動されるとき、ストラップ受入開口の高さを増加することによりこの問題を解決する。換言すると、張力アセンブリは、(接合部を介して)ゲートに結合されるため、張力アセンブリがストラップ張力位置からストラップ挿入位置に移動することにより、ゲートはその原位置からその退避位置に動いてストラップ受入開口を拡大する。これにより、操作者がストラップをストラップ受入開口内に挿入するのが容易になり、これはストラッピングツールの操作を合理化する。
【0049】
足部320に対してゲート1010の位置も変わることができる。詳細には、ゲート1010は、任意のいくつかの異なる垂直位置で接合部1012に固定することができる。接合部1012に対してゲート1010の垂直位置を変えることにより、操作者は、ゲート1010が原位置にあるとき、ストラップ受入開口の高さH1を変えることができる。例えば、この実施形態では、接合部1012は、ネジを介してゲート1010に連結される。ネジは、ゲート1010の長さに沿って延在する細長いスロットを通して延在する。ゲート1010がその原位置にあるとき、ストラップ受入開口の高さH1を変えるために、操作者は、ネジを緩め、ゲート1010を接合部1012に対して上下に摺動し(スロットの利点を利用して)、ネジを再度締める。
【0050】
特定の公知のストラッピングツールの1つの課題は、異なる厚さのストラップを使用するようにストラッピングツールを再構成するために時間が掛ることである。異なる厚さを有するストラップを使用するようにストラッピングツールを再構成するために、操作者は、新しいストラップを使用するためにサイズ化された別のゲート(例えば、より長い(より薄いストラップのため)又はより短い(より厚いストラップのため)ゲート)と既存のゲートを交換しなければならない。これは、操作者がストラッピングツールを部分的に分解する必要があり、これにより、中断するだけでなく、操作者が異なるゲートを手元に置き、異なるゲートが必要なときを認識し、ゲートを異なるストラップの厚さに適切に合わせる必要もある。不適切なゲートを使用すると、ストラップ操作に失敗するか又は最適でなくなる(後者の場合、接合強度が最適でなくなる)可能性がある。
【0051】
本開示のゲートアセンブリ1000は、ゲート1010がその原位置にあるとき、操作者が接合部1012に対してゲート1010の位置、従ってストラップ受入開口の高さH1を変えることができることによりこの問題を解決する。これは、操作者があるゲートを別のゲートに交換する必要なしに、異なる厚さのストラップを収容するために、迅速にゲートを容易に移動させることができることにより、先行技術のストラッピングツールを改善する。
【0052】
封止アセンブリ500は、
図15A~
図20Cに最もよく示されており、ストラップの重複部の周りに位置付けられたシール要素及びストラップ自体の重複部の両方に切り込みを入れることにより、封止サイクル中に荷物の周りに張ったストラップループを形成するために、ストラップの重複部を互いに取り付けるように構成される。封止アセンブリ500は、前カバー502、後カバー506、顎部アセンブリ520、物体遮断アセンブリ600及び物体遮断体リフト要素630を含む。
【0053】
前カバー502は概ねU字形である。後カバー506は概ね平坦な基部506a、基部506aの対向する側端から後方及び内方に延在する2つの装着翼506b、506c並びに基部506aから顎部アセンブリ520に向かって前方に延在する唇部506dを含む。物体遮断体リフト要素630は、物体遮断アセンブリ600と併せて以下により詳細に記載されているように、枢動ピン640を介して基部506aに枢動可能に装着され、枢動ピン640を中心に回転するように構成される。前カバー502及び後カバー506は、1つ又は複数の適切な締結具(ラベル付けされていない)を介して互いに連結され、顎部アセンブリ520、物体遮断アセンブリ600及び物体遮断体リフト要素630を部分的に囲むように協働する。
【0054】
封止アセンブリ500は、後カバー506を介して支持体300に移動可能に(より具体的には摺動可能に)装着される。詳細には、後カバー506は、支持体300の第1と第2の封止アセンブリ装着舌部372a、372bが、基部506aと第1の装着翼506bとの間に形成された溝内に受け入れられ、且つ支持体300の第3と第4の封止アセンブリ装着舌部374a、374bが、基部506aと第2の装着翼506cとの間に形成された溝内に受け入れられるように位置付けられる。この装着構成は、封止アセンブリ500が支持体300に対して垂直に移動することができ、封止アセンブリ500が支持体300に対して横断方向又は前後方向に移動することを防止する。
図19A、19Bに最良に示すように、横断方向に離間された第1と第2の封止アセンブリ装着要素390a、390bは、支持体300の本体310に固定して取り付けられ、後カバー506の基部506aを通して形成されたそれぞれが垂直に延在するスロット(ラベル付けされていない)を通して延在する。これらのスロット並びに封止アセンブリ装着要素390a、390bは、封止アセンブリ装着要素390a、390bがスロットの下端にある(上部)原位置(
図19A、28A)と、封止アセンブリ装着要素390a、390bがスロットの上端にある(下部)封止位置(
図19B、28B、28C)との間で、支持体300に対する封止アセンブリ500の垂直運動を抑制するように協働する。以下に説明されているように、駆動アセンブリ700は、その原位置と封止位置との間の封止アセンブリ500の移動を制御する。
【0055】
図15C、15Dに最良に示すように、顎部アセンブリ520は、連結器522、連結器枢動部524、第1と第2の連結器/顎部接合部526、528、第1の顎部530、第2の顎部534、第3の顎部538、第4の顎部542、第1の顎部連結具546、第2の顎部連結具550、第3の顎部連結具566、第4の顎部連結具567、第1と第2の上顎部枢動部571、572並びに第1と第2の下顎部枢動部573、574を含む。第1と第2の顎部530、534は、1対の対向する内顎部を形成し、第3と第4の顎部538、542は、1対の対向する外顎部を形成する。
【0056】
第1と第2の連結器/顎部接合部526、528は、連結器枢動部524を介してそれぞれの上端付近で連結器522にそれぞれが枢動可能に連結される。この枢動可能な連結により、第1と第2の連結器/顎部接合部526、528が連結器枢動部524の長手方向軸(図示せず)を中心に連結器522及び連結器枢動部524に対して枢動することができる。ここでは、連結器枢動部524は、保持リング(ラベル付けされていない)を介して保持された枢動ピンを含むが、他の実施形態では、任意の他の適切な枢動部であり得る。
図15Bに最良に示すように、連結器枢動部524の後端は、スロットが連結器枢動部524を上部位置と下部位置との間に垂直運動を限定するように、後カバー506内に形成されたスロット(ラベル付けされていない)内に位置付けられる。
【0057】
各第1と第2の顎部530、534のそれぞれの上部は、上顎部枢動部571、572のそれぞれを介して連結器/顎部接合部526、528の各下端に枢動可能に連結される。各第3と第4の顎部538、542のそれぞれの上部は、上顎部枢動部571、572のそれぞれを介して連結器/顎部接合部526、528の各下端に枢動可能に連結される。これらの枢動可能な連結により、第1の内顎部及び外顎部530、538は、上顎部枢動部571の長手方向軸(図示せず)を中心に連結器/顎部接合部526に対して枢動することができ、第2の内顎部及び外顎部534、542は、上顎部枢動部571の長手方向軸(図示せず)を中心に連結器/顎部接合部528に対して枢動することができる。
【0058】
各第1と第2の顎部530、534の各下部は、下顎部枢動部573、574によって第1の顎部連結具546、第2の顎部連結具550、第3の顎部連結具566及び第4の顎部連結具567に枢動可能に連結される。各第3と第4の顎部538、542の各下部は、下顎部枢動部573、574によって第1の顎部連結具546、第2の顎部連結具550、第3の顎部連結具566及び第4の顎部連結具567に枢動可能に連結される。枢動可能な連結により、第1と第3の顎部530、538は、それぞれの原位置(
図28A)と封止位置(
図28C)との間で下顎部枢動部573の長手方向軸(図示せず)を中心に顎部連結具546、550、566、567に対して枢動することができる。枢動可能な連結により、第2と第4の顎部534、542は、それぞれの原位置(
図28A)と封止位置(
図28C)との間で下顎部枢動部574の長手方向軸(図示せず)を中心に顎部連結具546、550、566、567に対して枢動することができる。
【0059】
図15D、18Cに最良に示すように、各顎部は、封止サイクル中にシール要素及びストラップの重複部に切り込みを入れる下歯並びに物体遮断体605が封止サイクルの開始時にその遮断位置(以下に記載されている)にあり、顎部がそれぞれの封止位置に移動するとき、物体遮断体605をその退避位置に向かって移動させる場合、物体遮断アセンブリ600(以下に記載されている)の物体遮断体605に係合する上歯を有する。これにより、顎部が物体遮断体605を損傷することを防止する。より詳細には、第1の顎部530は、下歯530a及び上歯530bを有し、第2の顎部534は、下歯534a及び上歯534bを有し、第3の顎部538は、下歯538a及び上歯538bを有し、第4の顎部542は、下歯542a及び上歯542bを有する。
【0060】
物体遮断アセンブリ600は、顎部アセンブリ520(より具体的には第2の顎部連結具550)に装着され、第1と第2の顎部530、534と、第3と第4の顎部538、542との間の空間に物体が意図せず入ることを防止するように構成される。この空間は、本明細書では「シール要素受入空間」と呼ばれることがある。これは、物体がストラッピングツールの操作を干渉する可能性を低減する。これは、ストラッピングツールの顎部が物体を損傷することも防止する(又は逆も同様である)。
図16A、16Bに最良に示すように、物体遮断アセンブリ600は、第1の物体遮断部610及び第2の物体遮断部620から形成された物体遮断体605と、物体遮断体締結具650と、ピン660と、複数の付勢要素670a、670b、670c、670dと、付勢要素保持具680と、複数の締結具690とを含む。
【0061】
物体遮断体605は、
図17A、17Bに最もよく示されており、物体遮断体締結具650及びピン660によって接合された第1の物体遮断部610及び第2の物体遮断部620から形成される。第1の物体遮断部610は、本体612及び本体612の裏面から延在する嵌合ラグ614を含む。本体612は、本体612の上面から下方に延在する円筒付勢要素受入穴612a、612bを形成する。付勢要素受入穴は、付勢要素670d、670cのそれぞれを部分的に受け入れるようにサイズ化され、形状され、配向され、且つ他に構成される。本体612の下側は、湾曲した物体係合面612cを含む(しかし、この面は、他の実施形態では平面であり得る)。本体612の反対側の面は、垂直に延在するスロット612d、612eを形成する。歯係合ピン616a、616bは、前から後ろに本体612内に形成された穴内に受け入れられ、スロット612d、612eのそれぞれにわたって延在するように位置付けられる。
【0062】
第2の物体遮断部620は、本体622及び本体622の前面から延在する嵌合ラグ624を含む。本体622は、本体622の上面から下方に延在する円筒付勢要素受入穴622a、622bを形成する。付勢要素受入穴は、付勢要素670b、670aのそれぞれを部分的に受け入れるようにサイズ化され、形状され、配向され、且つ他に構成される。本体622の下側は、湾曲した物体係合面622cを含む(しかし、この面は、他の実施形態では平面であり得る)。本体622の両面は、垂直に延在するスロット622d、622eを形成する。歯係合ピン626a、626bは、前から後ろに本体612内に形成された穴内に受け入れられ、スロット622d、622eのそれぞれにわたって延在するように位置付けられる。
【0063】
物体遮断体605は、第2の顎部連結具550に摺動可能に装着される。より詳細には、
図16A、16Bに最良に示すように、第2の顎部連結具550は、本体552及び本体552の中心から上方に延在する首部554を含む。本体552及び首部554は、そこを通る物体遮断体装着スロット556を形成する。物体遮断体605は、装着要素614、624、物体遮断体締結具650並びにピン660が物体遮断体装着スロット556を通して延在するように組み立てられる。組立後、物体遮断体605は、(上)退避位置(
図19A)と(下)遮断位置(
図19B)との間で第2の顎部連結具550に対して垂直に移動可能である(且つ物体遮断体装着スロット556の大きさによって抑制される)。付勢要素保持具680は、付勢要素670a、670b、670c、670dを物体遮断体605内のそれぞれの付勢要素受入穴622b、622a、612b、612a内の定位置に拘束するために、締結具690を介して第2の顎部連結具550の首部554に取り付けられる。付勢要素670は、物体遮断体605をその遮断位置に付勢する。
【0064】
物体遮断体リフト要素630は、ストラップを挿入してストラップを張る間、物体遮断体605がシール要素及びストラップを干渉することを防止するために封止アセンブリ500がその原位置にあるとき、物体遮断体605をその退避位置に維持するように物体遮断体605と動作可能に係合できる。この例示的実施形態では、
図15Cに最良に示すように、物体遮断体リフト要素630は、一端における物体遮断体係合部634及び反対側の自由端636を備えた本体632を含む。上記のように、物体遮断体リフト要素630は、枢動ピン640を介して後カバー506に枢動可能に装着される。物体遮断体リフト要素630は、枢動ピン640の長手方向軸(図示せず)を中心に物体遮断体605に対して枢動可能である。物体遮断体係合部634は、物体遮断体605の第2の物体遮断部620内に形成され、第2の物体遮断部620の上壁622wによって部分的に形成された凹部622f(
図17B)内に受け入れられる。
図19A、19Bに最良に示すように、自由端636は、第1の封止アセンブリ装着要素390aと後カバー506の唇部506dとの間に位置付けられる。物体遮断体リフト要素630は、原位置(
図19B)と上昇位置(
図19A)との間で封止アセンブリ500の残余部に対して枢動可能である。
【0065】
物体遮断体リフト要素630は、物体遮断体リフト要素630の位置が、物体遮断体605の位置を部分的に制御するように位置付けられて構成される。詳細には、物体遮断体リフト要素630が上昇位置にあるとき、物体遮断体リフト要素630は、付勢要素670の付勢力を超える力を物体遮断体605上に付与し、物体遮断体605をその退避位置に維持する。詳細には、物体遮断体係合部634の面634aは、第2の物体遮断部620の上壁622w上に力を付与する。逆に物体遮断体リフト要素630がその原位置にあるとき、物体遮断体リフト要素630はこの力を物体遮断体605に付与せず、物体遮断体605は、その退避位置と遮断位置との間で移動できる。付勢要素670は、物体遮断体リフト要素630をその原位置に付勢する(すなわちこの実施形態では上壁622wを付勢して面634aと接触させる)。
【0066】
封止アセンブリ500の位置は、物体遮断体リフト要素630の位置(従って部分的に物体遮断体605の位置)を制御する。
図19Aに最良に示すように、封止アセンブリ500がその原位置にあるとき、第1の封止アセンブリ装着要素390aは、その自由端636と枢動ピン640との間で物体遮断体リフト要素630に係合し、物体遮断体リフト要素630をその上昇位置に押し付ける。次いでこれは、(上述のように)物体遮断体605をその退避位置に押し付ける。封止アセンブリ500がその原位置からその封止位置に移動するとき、唇部506dと第1の封止アセンブリ装着要素390aとの間に空間が生成される。この空間が生成されると、付勢要素670は、物体遮断体605をその遮断位置に向かって移動させる。これにより、物体遮断体リフト要素630は、物体遮断体リフト要素630が第1の封止アセンブリ装着要素390aとの接触を維持するように枢動する。
図19Bは、物体遮断体リフト要素630及び物体遮断体605がそれぞれの原位置及び遮断位置に到達後の物体遮断体リフト要素630及び物体遮断体605を示す。
【0067】
物体遮断体605がその遮断位置にあり、顎部530、534、538、542がそれらの原位置にあるとき、物体遮断体605及び顎部は遮断構成にある。これらの構成要素が遮断構成にあるとき、物体遮断体605は、対の顎部530、538と対の顎部534、542との間並びに顎部連結具546、550、566、567の下に形成されたシール要素受入空間(ラベル付けされていない)のほとんどを占有する。下に詳細に記載されているように、付勢要素670の付勢力を超えるのに十分な力を加えることに応答して、物体遮断体605は、その遮断位置からその退避位置に移動し、その力が取り除かれるまで維持する。退避位置にあるとき、物体遮断体605は、シール要素及びストラップが封止のためにそこに位置付けることができるように、シール要素受入空間内に位置付けられない。
【0068】
封止サイクル(以下に記載されている)は、物体遮断体605並びに顎部530、534、538、542が遮断構成で開始された場合、顎部は、封止サイクル中に顎部アセンブリ520又はストラッピングツール50の任意の他の構成要素を損傷することを回避するために、物体遮断体605をその退避位置に向かって移動させるように構成される。詳細には、物体遮断体605がその遮断位置にあるとき、顎部530、534、538、542の上歯530b、534b、538b、542bは、物体遮断体605のピン626b、626a、616b、616aのそれぞれに隣接する。顎部がそれぞれの原位置からそれぞれの封止位置に枢動し始めると、上歯はそれぞれのピンに係合する。顎部がそれぞれの封止位置に移動し続けることにより、上歯は、付勢要素670の付勢力を超えるように十分な力をピンに加え、物体遮断体605をその退避位置に向かって移動させる。これが起きると、下歯は、物体遮断体605の側面に形成されたスロットに入る。
図18Cは、物体遮断体をその退避位置に向かって移動させた後の、それらの封止位置にある顎部を示す。
【0069】
ストラップ及び(該当する場合には)シール要素を波形にするか、又は切り込みを入れるために顎部を使用する特定の公知のストラッピングツールの1つの課題は、ストラップ及び(該当する場合には)シール要素の代わりに又はストラップ及び(該当する場合には)シール要素に加えて、異物が顎部間の空間に(意図せず)入ることがあることである。これはいくつかの理由で問題である。物体はストラッピングツールの操作を干渉することがあり、重なったストラップ部の互いへの取付を介して形成された接合が、強度が最適でなくなることがあり、これは予期しない接合不良及び製品損失をもたらす可能性がある。追加として、物体は、封止工程中に顎部及び/又は封止アセンブリの他の構成要素を損傷する可能性があり、これはツールの修理を必要とし、中断させることになるはずである。更に封止アセンブリは、物体を損傷又は破壊する可能性がある。
【0070】
本開示の物体遮断アセンブリは、顎部間のシール要素受入空間から異物を排出すること及び異物が顎部間のシール要素受入空間に意図せず入ることを防止することにより、この問題を解決する。詳細には、封止アセンブリがその封止位置に到達するとき、ネジ回しのシャフトなどの緩い異物が、顎部間のシール要素受入空間にある場合、物体遮断体は、物体遮断体がその退避位置からその遮断位置に移動するとき、シール要素受入空間からその物体を押し出す。物体遮断体がその遮断位置に到達すると、物体遮断体と顎部の下歯との間に最小隙間が存在し、それにより異物が顎部間のシール要素受入空間に入ることを防止する。
【0071】
図20A~
図20Cに示すように、第1、第2及び第3の顎部連結具546、550、566は、封止サイクル中にシール要素を支持するように構成された、それぞれの支持面546s、552s、566sを含む。この例示的実施形態では、支持面546s、552s、566sは、平面であり、互いに平行である。支持面546s、552s、566sは、封止サイクル中にシール要素を支持する。この例示的実施形態では、
図20B、20Cに最良に示すように、第1と第3の顎部連結具546、566の支持面546s、566sは、同一平面である一方、第2の顎部連結具550の支持面552sは、支持面546s、566sの一定距離Yだけ下にずれる。換言すると、第2の顎部連結具550の支持面552sは、第1と第3の顎部連結具546、566の支持面546s、566sの下にある。第2の顎部連結具の下支持面は、封止サイクルが完了する間、シール要素SEがストラップの長手方向に沿って(
図20B、20Cのそれぞれからそのページに入出する)曲がることを防止する役に立つ。
【0072】
ここには示されていないが、カッターは、後カバー506内に形成された凹部(
図15Bに最もよく示されている)内に位置付けられ、凹部内で移動することができ、連結器枢動部524に装着される。連結器枢動部524が下方に移動することにより、連結器枢動部524はカッターを下方に押し下げてストラップ供給部からストラップを切断し、連結器枢動部524が上方に動いて戻ることにより、カッターは上方に動いて戻る。
【0073】
駆動アセンブリ700は、
図3B及び
図21~
図23Bに最もよく示されており、張力アセンブリ400に動作可能に連結され、ストラップを張るためにテンションホイール440を回転するように構成され、ストラップの重複部を互いに取り付けるために封止アセンブリ500に動作可能に連結される。駆動アセンブリ700は、作業アセンブリアクチュエータ710、第1の変速機720、第2の変速機730、第1のベルト740、第3の変速機750、第2のベルト760及び変換アセンブリ800を含む。
【0074】
この例示的実施形態では、作業アセンブリアクチュエータ710はモータ(本明細書ではモータ710と呼ばれる)、具体的にはモータ出力シャフト回転軸712aを有するモータ出力シャフト712を含むブラシレス直流モータを含む(しかし、モータ710は、他の実施形態では、任意の他の適切な型のモータであり得る)。モータ710は、(モータ出力シャフト712を介して)第1の変速機720に動作可能に連結され、第1の変速機720を駆動するように構成され、第1の変速機720は、(以下に記載されているように)モータ710の出力を張力アセンブリ400又は封止アセンブリ500のいずれかに選択的に伝達するように構成される。他の実施形態では、ストラッピングツールは、張力アセンブリ及び封止アセンブリの両方を作動するように構成された単一のアクチュエータより、むしろ張力アセンブリ及び封止アセンブリを作動するようにそれぞれが構成された別個の張力及び封止アクチュエータを含む。
【0075】
第1の変速機720は、第1のベルト740を介して第2の変速機730に、且つ第2のベルト760を介して第3の変速機750にモータ710の出力を選択的に伝達するように構成された、任意の適切な歯車装置及び/又は他の構成要素を含む。より詳細には、第1の変速機720は、(1)モータ出力シャフト712の第1の回転方向における回転により、第1の変速機720が第1のベルト740を介してモータ710の出力を第2の変速機730に伝達し、第3の変速機750に伝達せず、(2)モータ出力シャフト712の第1の回転方向と反対の第2の回転方向における回転により、第1の変速機720が第2のベルト760を介してモータ710の出力を第3の変速機750に伝達し、第2の変速機730に伝達しないように構成される。こうしてこの実施形態では、単一モータ(モータ710)は、張力及び封止アセンブリ400、500の両方を作動するように構成される。
【0076】
モータ出力のこの選択的伝達を達成するために、第1の変速機720は、モータ出力シャフト712上に装着された第1のフリーホイール(ラベル付けされていない)上に装着された第1のベルトプーリ(又は他の適切な構成要素)(ラベル付けされていない)及びモータ出力シャフト712上に装着された第2のフリーホイール(ラベル付けされていない)上に装着された第2のベルトプーリ(又は他の適切な構成要素)(ラベル付けされていない)を含む。第1のベルトプーリは、第2の変速機730に(第1のベルト740を介して)動作可能に連結され、第2のベルトプーリは、第3の変速機750に(第2のベルト760を介して)動作可能に連結される。モータ出力シャフト712が第1の方向に回転すると、(1)第1のフリーホイール及び第1のベルトプーリは、モータ出力シャフト712と共に回転し、それにより第1のベルト740を介してモータ出力を第2の変速機730に伝達し、(2)モータ出力シャフト712は第2のフリーホイールを通して自由に回転し、これは第2のベルトプーリを回転させない。逆にモータ出力シャフト712が第2の方向に回転すると、(1)第2のフリーホイール及び第2のベルトプーリは、モータ出力シャフト712と共に回転し、それにより第2のベルト760を介してモータ出力を第3の変速機750に伝達し、(2)モータ出力シャフト712は第1のフリーホイールを通して自由に回転し、これは第1のベルトプーリを回転させない。これは、第1の変速機720の一例示的実施形態に過ぎず、他の実施形態では、任意の他の適切な構成要素を含み得る。
【0077】
第2の変速機730は、第1の変速機720の出力を張力アセンブリ400に伝達することにより、テンションホイール440を回転させるように構成される。より具体的には、第2の変速機730は、第1の変速機720の出力を張力アセンブリ400の張力アセンブリ歯車装置420に伝達して、テンションホイールシャフト428b及びその上のテンションホイール440を回転させるように構成される。それに応じて、モータ710は、テンションホイール440に(第1の変速機720、第1のベルト740、第2の変速機730、張力アセンブリ歯車装置420及びテンションホイールシャフト428bを介して)動作可能に結合され、テンションホイール440を回転させるように構成される。この例示的実施形態では、第2の変速機730は、モータ710の出力を張力アセンブリ歯車装置420に伝達してテンションホイール440を回転させるために、張力アセンブリ400の回転位置に関わらず、張力アセンブリ400の張力アセンブリ歯車装置420の従動歯車421に係合するように位置付けられ、配向され、且つ他に構成された中間歯車装置732を含む。中間歯車装置732は、張力アセンブリ400がそのストラップ張力位置とストラップ挿入位置との間で枢動するとき、モータ710と張力アセンブリ400との間の動作可能な連結を維持するように位置付けられ且つ他に構成される。
【0078】
詳細には、
図21に最良に示すように、中間歯車装置732は、第1の中間歯車732a及び第2の中間歯車732bを含む。第1と第2の中間歯車732a、732bは、(軸受又は任意の他の適切な構成要素を介して)張力アセンブリ枢動シャフト405に回転可能に装着され、張力アセンブリ枢動軸405aを中心に回転可能である。すなわち、第1と第2の中間歯車732a、732bは、同じ軸の周りを回転し、その軸を中心に張力アセンブリ400は、そのストラップ張力位置とストラップ挿入位置との間で枢動する。第1と第2の中間歯車732a、732bは、互いに対して(スプライン又は鍵連結などを介して)回転固定され、従って張力アセンブリ枢動軸405aを中心に一緒に回転する。第1のベルト740は第1の中間歯車732aに係合し、従って張力アセンブリ枢動軸405aを中心に第1と第2の中間歯車732a、732bを回転駆動する。
【0079】
中間歯車装置732は、第2の変速機730の出力を張力アセンブリ400に伝達する。より詳細には、第2の中間歯車732bは、張力アセンブリ歯車装置420、ここでは従動歯車421に駆動可能に係合され、張力アセンブリ歯車装置420を直接駆動し、張力アセンブリ歯車装置420は次いでテンションホイール回転軸440aを中心に歯車421を回転させる。
【0080】
図23A、23Bに示すように、中間歯車装置732は、張力アセンブリ枢動軸405aを中心に回転可能であるため、テンションホイール回転軸440aと張力アセンブリ枢動軸405aとの間の距離Zは、張力アセンブリ400がそのストラップ張力位置とストラップ挿入位置との間を枢動するときに操作許容範囲内で変わらない。例えば、テンションホイール回転軸440aと張力アセンブリ枢動軸405aとの間の距離Zは、張力アセンブリ400がそのストラップ張力位置とストラップ挿入位置との間を枢動するとき、同じ又は少なくとも実質的に同じ(例えば、+/-10%)ままである。これにより、第2の中間歯車732bは、従動歯車421へのその駆動係合を張力アセンブリ400の移動の範囲全体を通して維持することを確保し、モータ710は、張力アセンブリ400が枢動するときに張力アセンブリ400から動作可能に離断しないことを確保する。この配置は、中間歯車装置が存在せず、第1のベルト740が、張力アセンブリ歯車装置420の従動歯車421を直接駆動する代替配置(図示せず)を改善する。この代替配置では、テンションホイール回転軸440aとモータ出力シャフト回転軸712aとの間の距離は、張力アセンブリ400がそのストラップ張力位置からそのストラップ挿入位置に枢動するときに低減するはずである。この枢動は第1のベルト740に弛みを生み出すはずであり、これにより第1のベルト740がモータ出力シャフト712及び/若しくは従動歯車421から滑るか又は完全に係脱し、それによりツールが不具合を起こす。
【0081】
第3の変速機750は、第1の変速機720の出力を変換アセンブリ800に伝達するように構成される。第3の変速機750は、任意の適切な手法で配置された1つ又は複数の歯車及び1つ又は複数のシャフトなどの任意の適切な構成要素を含み得る。この例示的実施形態では、第3の変速機750は、第3の変速機回転軸752aを中心に第2のベルト760によって回転駆動される第3の変速機歯車装置752を含む。
【0082】
図21、22に最良に示すように、張力アセンブリ400及び駆動アセンブリ700は、少なくとも4つの回転軸、すなわちモータ出力シャフト回転軸712a、張力アセンブリ枢動軸405a、テンションホイール回転軸440a及び第3の変速機回転軸752aを形成する。この例示的実施形態では、これらの4つの回転軸は互いに平行である。これらの軸は、以下のように
図22から見て左から右に、テンションホイール回転軸440a、モータ出力シャフト回転軸、張力アセンブリ枢動軸405a及び第3の変速機回転軸752aと配向される。これらの軸は、以下のように
図22から見て下から上に、テンションホイール回転軸440a、張力アセンブリ枢動軸405a、モータ出力シャフト回転軸712a及び第3の変速機回転軸752aと配向される。
【0083】
回転軸(及びこれらの軸の周りを回転する構成要素)のこの配置により、モータ710は(第2のベルト760を介して)変換アセンブリ800を直接駆動し、(第1のベルト740及び中間歯車装置732を介して)張力アセンブリ400を間接駆動することができる。回転軸のこの配置は、張力アセンブリ400が張力アセンブリ枢動軸405aを中心に枢動するとき、モータ出力シャフト回転軸712aとテンションホイール回転軸440aとの間の距離Zは、(上記のように)操作許容範囲内で変わらないことも確保する。この距離Zは、張力アセンブリ400がそのストラップ挿入位置にある
図23A及び張力アセンブリ400がそのストラップ張力位置にある
図23Bに示されている。
【0084】
変換アセンブリ800は、封止サイクルを実行するために第3の変速機750の出力を封止アセンブリ500に伝達するように構成され、封止サイクルは、封止アセンブリをその原位置からその封止位置に移動させることと、シール要素及びストラップに切り込みを入れるために、封止アセンブリの顎部をそれらの原位置からそれらの封止位置に移動させることと、切り込みを入れた封止要素及びストラップを解放するために、顎部をそれらの原位置に移動させて戻すことと、封止アセンブリをその原位置に移動させて戻すこととを含む。そうすることで、この実施形態では、変換アセンブリ800は、回転運動(シャフト及び歯車の回転)を直線運動(連結器の往復並進運動)に変換するように構成される。
【0085】
変換アセンブリ800は、
図24A~
図26Hに最もよく示されており、駆動ホイール810、軸受815、接合部820及び保持具850を含む。
【0086】
図24Bに最良に示すように、駆動ホイール810は、基部812の一端に概ね円筒形の基部812及び円板形状の頭部814を含む。基部812及び頭部814は、駆動ホイール回転軸A
810の中心に置かれ、駆動ホイール回転軸A
810を中心に回転可能である。接合部駆動シャフト816は頭部814から延在し、接合部回転軸A
820の中心に置かれる。接合部駆動シャフト816は、接合部回転軸A
820が駆動ホイール回転軸A
810から半径方向に離間されるように、頭部814の周囲付近に位置付けられる。
【0087】
接合部820は、第1のリンク830及び第2のリンク840を含む。第1のリンク830は、頭部及び反対側の足部を有する本体832を含む。接合部駆動シャフト装着開口834は、本体832の頭部を通して形成される。第1の支持体係合部836は、本体832の頭部から半径方向に延在する。本体832の足部は、1つ又は複数の(ここでは2つの)停止指部838を含む。第2の支持体係合部839(ここではローラ)は、停止指部838間に装着される。第2のリンク840は、頭部及び反対側の足部を有する本体842を含む。連結器装着開口844は、本体842の足部を通して形成される。頭部付近で、本体842は、1つ又は複数の(ここでは2つの)停止面848aを含む停止要素848を含む。第1と第2のリンク830、840は、第1のリンク830の本体832の足部と第2のリンク840の本体842の頭部との間に延在する枢動部822を介して互いに連結される。第1と第2のリンク830、840は、枢動部822を中心に互いに対して枢動可能である。連結されると、第1のリンク830の本体832の頭部は、接合部820の頭部(以下でこのように呼ぶ)を形成し、第2のリンク840の本体842の足部は、接合部820の足部(以下でこのように呼ぶ)を形成する。
【0088】
図3Aに最良に示すように、駆動ホイール810の基部812は、この例示的実施形態では、ころ軸受である軸受815を介して、支持体300の駆動及び変換アセンブリ装着要素340に仕訳されているため、駆動ホイール810は、駆動ホイール回転軸A
810を中心に支持体300に対して回転することができる。
図24Aに最良に示すように、駆動ホイール810の接合部駆動シャフト816は、接合部820を駆動ホイール810に装着するために、接合装着部820の第1のリンク830の接合部駆動シャフト装着開口834内に受け入れられる。保持リング850は、駆動ホイール810の上に接合部820を保持するために、接合部駆動シャフト816の周囲の周りに形成された溝(ラベル付けされていない)内に挿入される。装着されると、接合部820は、接合部回転軸A
820を中心に駆動ホイール810に対して回転可能である。
【0089】
示されていないが、第3の変速機750は、(シャフト及び適切な歯車装置などを介して)駆動ホイール810に動作可能に連結され、駆動ホイール回転軸A
810を中心に駆動ホイール810を回転させるように構成される。接合部820の足部は、
図3A、24A、24Bに最良に示すように、連結器装着開口844を通して延在するピン(ラベル付けされていない)を介して、封止アセンブリ500の連結器522に枢動可能に連結されるため、接合部820は、軸A
844(
図24A)を中心に連結器522に対して枢動可能である。それに応じて、モータ710は、(第3の変速機750、第2のベルト760及び変換アセンブリ800を介して)封止アセンブリ500に動作可能に結合され、以下に記載されているように、封止サイクルを実行するために、封止アセンブリ500を制御するように構成される。
【0090】
より詳細には、モータ710のモータ出力シャフト712の第2の回転方向における回転により、第1の変速機720の第2のベルトプーリが回転する。第2のベルト760は、第1の変速機720の出力(この場合、第2のベルトプーリの回転)を第3の変速機750に伝達し、これは次いで第1の変速機720の出力を変換アセンブリ800に伝達する。より詳細には、第3の変速機750は、第1の変速機720の出力を変換アセンブリ800の駆動ホイール810に伝達し、これにより駆動ホイール810は駆動ホイール回転軸A810を中心に回転し、接合部820をそれと共に運ぶ。
【0091】
駆動ホイール810は、原位置及び封止位置を有する。一部の実施形態では、センサ1700は、駆動ホイール810がその原位置にあるときを検出し、これを制御装置1300に通信するように構成された原位置センサを含む。
図25A、26Aに最良に示すように、駆動ホイール810がその原位置にあるとき、接合部820の足部は、その原位置にあり(これはこの例示的実施形態では、その最上位置である)、封止アセンブリ500はその原位置にあり、顎部530、534、538、542は、それぞれの原位置にある。封止サイクルを開始すると、駆動ホイール810はその原位置からその封止位置に回転し始める(この例示的実施形態では反時計回り)。駆動ホイール810がその原位置からその封止位置に回転すると、接合部820は連結器522に力を付与し、それにより連結器は封止アセンブリ500がその原位置からその封止位置に向かって移動する。
【0092】
封止アセンブリ500がその封止位置に到達後(及び駆動ホイール810がその封止位置に到達前)に、駆動ホイール810がその封止位置に向かって回転し続けることにより、連結器522は封止アセンブリ500の前及び後板502、506に対して顎部に向かって移動する(後板内に形成されたスロット内に受け入れられた連結器枢動部524によって導かれる)。これにより、第1と第2の連結器/顎部接合部526、528の上端が下方に移動し、それにより第1と第2の連結器/顎部接合部526、528の下端が上方に移動する。これにより、顎部の上部が外方に移動する。これにより、顎部の下部が内方に移動する。換言すると、これにより、顎部は、それぞれの原位置からそれぞれの封止位置に枢動する。顎部は、
図25B、26Fに示されているように、接合部820の足部がその封止位置(この例示的実施形態では、その最下位置である)に到達し、駆動ホイール810がその封止位置に到達したとき、それぞれの封止位置にある。駆動ホイール810がその原位置に回転し続けて戻ると、上記の移動を逆転し、顎部は、それらの封止位置からそれらの原位置に動いて戻り、その後、封止アセンブリは、その原位置に動いて戻る。
【0093】
変換アセンブリ800の構成要素は、封止サイクル中に接合部の頭部と足部との間の距離を変えるようにサイズ化され、形状され、位置付けられ、配向され、且つ他に構成される。換言すれば、変換アセンブリ800の構成要素は、封止アセンブリ500を(接合部820の有効長を増加することにより)その封止位置に向かって速やかに移動させ、切り込み後に(接合部820の有効長を減少させることにより)その原位置に向かって戻すために、封止サイクル中に接合部820の有効長、この例示的実施形態では、軸A
820とA
844との間の距離Dを変えるように、サイズ化され、形状され、位置付けられ、配向され、且つ他に構成される。
図25A、25Bに示すように、接合部820の最小有効長はD
MINであり、接合部820の最大有効長はD
MAXである。
【0094】
図26A~
図26Hは、変換アセンブリ800の構成要素が封止サイクル中に接合部820の有効長を変えるためにどのように協働するかを例示する。封止サイクルの開始時、駆動ホイール810及び接合部820の足部は、それぞれの原位置にあり、
図26Aに示すように、接合部820の有効長はD
MINである。駆動ホイール810は、その原位置からその封止位置に回転し始め、接合部820と共に運ぶ。
図26Bに示すように、これは第2の支持体係合部839を運んで第2の接合部係合部394と接触させる。駆動ホイール810を回転し続けることにより、第1のリンク830が駆動ホイール810及び第2のリンク840に対して(
図26A~
図26Hに示す視点から)反時計回りに回転し、これにより接合部820の有効長が、
図26C~
図26Eに示すように、その最大D
MAXに増加する。
図26Eに示すように、接合部820の有効長がその最大D
MAXに達すると同時に、第1のリンクの停止指部838は、第2のリンク848の停止要素848の停止面848aに係合し、これにより第1のリンク830が第2のリンク840に対して更に回転することを防ぎ、第2の支持体係合部839は、第2の接合部係合部394を係脱する。この例示的実施形態では、封止アセンブリ500はその封止位置に到達し、顎部は、接合部820の有効長がその最大D
MAXに達する前に、それぞれの原位置からそれらの封止位置に移動し始める。
【0095】
接合部820の有効長がD
MAXに達した後、駆動ホイール810がその封止位置に向かって回転し続けると、接合部820は、顎部がそれらの原位置からそれらの封止位置に移動し続けるため、その有効長を維持する。この例示的実施形態では、顎部は、接合部820の有効長がその最大D
MAXに達すると同時に、(以下に詳細に記載されているように)シール要素に接触し始める。
図26Fは、その封止位置における駆動ホイール810を示し、その時点で顎部もそれらの封止位置に到達しており、シール要素及びストラップに切り込みを入れている。その後、駆動ホイール810が回転し続けることにより、
図26Gに示すように、第1の支持体係合部836を運んで基部300の第1の接合部係合部392と接触させる。駆動ホイール810が回転し続けてその原位置に戻ると、第1の支持体係合部836と第1の接合部係合部392との間の係合により、第1のリンク830を駆動ホイール810及び第2のリンク140に対して時計回りに回転させる。
図26Hに示すように、第1のリンク830のこの相対回転により、接合部820の有効長は、駆動ホイール810がその原位置に到達するときまでにD
MAXからD
MINに低減する。この例示的実施形態では、封止アセンブリ500は、接合部820の有効長がその最小D
MINに達すると同時にその原位置に到達する。
【0096】
駆動ホイール810の回転及び接合部820の有効長の変化に対して封止アセンブリ500及び顎部が移動するタイミングは、他の実施形態では異なり得る。例えば、別の実施形態では、封止アセンブリ500は、接合部820の有効長がその最大DMAXに達すると同時にその封止位置に到達し、その後、顎部は、それらの封止位置に移動し始める。
【0097】
接合部の有効長が封止サイクル中に変化することにより、固定した有効長を有する接合部を備えた先行技術のツールに比べていくつかの利点を提供する。封止サイクルの開始直後に封止アセンブリがその封止位置に到達するため、駆動ホイールがその原位置からその封止位置に回転するとき、(先行技術のツールに比べて)より多く進む接合部駆動シャフトが、シール要素及びストラップに切り込みを入れるために使用される。これは、切り込みを入れるためにあまり力が必要ないことを意味する。その結果、顎部、歯車、リンク及び同種のものなどの顎部アセンブリの構成要素は、先行技術のツールの構成要素より軽く(場合によってはより小さく)、このツールはより軽くなり(場合によってはより小型になり)、従って取り扱いがより容易になる。切り込みを入れるためにあまり力が必要ないため、モータが提供しなければならないトルク量は、先行技術のツールより少なく、これはモータの消費電流は先行技術のツールより少なく、より効率的であることを意味する。更にこれにより、モータは、先行技術のツールに比べてより速く移動し、従って封止サイクルの速度を増加させることもできる。
【0098】
ディスプレイアセンブリ1300は、タッチパネル1320を備えた適切なディスプレイスクリーン1310を含む。ディスプレイスクリーン1310は、(少なくともこの実施形態では)ストラッピングツールに関する情報を表示するように構成され、タッチスクリーン1320は、所望のストラップ張力、所望の溶接冷却時間及び当技術分野で公知のようなものなどの操作者入力を受信するように構成される。ディスプレイ制御装置(図示せず)は、ディスプレイスクリーン1310及びタッチパネル1320を制御し得、これらの実施形態では、制御装置1300に信号を送信し、制御装置1300から信号を受信するために、制御装置1300に通信可能に接続される。ストラッピングツールの他の実施形態は、タッチパネルを含まない。ストラッピングツールの更に他の実施形態は、ディスプレイアセンブリを含まない。
【0099】
作動アセンブリ1400は、張力及び封止サイクルの操作を開始するために、操作者入力を受信するように構成される。この例示的実施形態では、作動アセンブリ1400は、ストラッピングツール50の操作モードに依存して、以下に記載されるように張力及び/又は封止サイクルを開始する、第1と第2の押しボタンアクチュエータ1410、1420を含む。ストラッピングツール50の他の実施形態は、作動アセンブリ1400を持たず、その代わりにその機能性をディスプレイアセンブリ1300に組み込む。例えば、これらの実施形態の1つでは、タッチパネルの2つの領域は、機械的押しボタンアクチュエータと同じ機能性を持つ仮想ボタンを形成する。
【0100】
制御装置1600は、記憶装置に通信可能に接続された処理装置を含む。例えば、制御装置は、プログラマブルロジック制御装置であり得る。処理装置は、これに限定されないが、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、1つ若しくは複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアに関連した1つ若しくは複数のマイクロプロセッサ、1つ若しくは複数の特定用途集積回路、1つ若しくは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ回路、1つ若しくは複数の集積回路及び/又はステートマシンなどの任意の適切な処理装置を含み得る。記憶装置は、これに限定されないが、読取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、1つ若しくは複数のデジタルレジスタ、キャッシュメモリ、1つ若しくは複数の半導体記憶装置、一体型ハードディスク及び/若しくは取り外し可能なメモリなどの磁気媒体、磁気光学媒体並びに/又は光学媒体などの任意の適切な記憶装置を含み得る。記憶装置は、ストラッピングツール50の操作を制御するために処理装置によって実行可能な命令を記憶する。制御装置1600は、モータ710、ディスプレイアセンブリ1300、作動アセンブリ1400及びセンサ1700に通信可能で動作可能に接続され、それらの構成要素から信号を受信し、それらの構成要素を制御するように構成される。制御装置1600は、外部装置に情報を送信し、外部装置から情報を受信するために、コンピューティングデバイスなどの外部装置に(WiFi、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信又は他の適切な無線通信プロトコルなどを介して)通信可能に接続することもでき得る。
【0101】
制御装置1600は、3つの操作モード:(1)手動操作モード、(2)半自動操作モード、及び(3)自動操作モードの1つでストラッピングツールを操作するように構成される。手動操作モードでは、制御装置1600は、第1の押しボタンアクチュエータ1410が作動されてその作動状態に維持されるのに応答して、テンションホイール440が回転するようにモータ710を操作する。制御装置1600は、第2の押しボタンアクチュエータ1420が作動されるのに応答して、封止アセンブリ500が封止サイクルを実行するようにモータ710を操作する。半自動操作モードでは、制御装置1600は、第1の押しボタンアクチュエータ1410が作動されてその作動状態に維持されるのに応答して、テンションホイール440が回転するようにモータ710を操作する。ストラップの張力が(予め設定した)所望のストラップ張力に達すると制御装置1600が決定すると、制御装置1600は、(操作者から追加の入力を必要とすることなく)封止アセンブリ500が封止サイクルを実行するようにモータを自動的に操作する。自動操作モードでは、制御装置1600は、第1の押しボタンアクチュエータ1410が作動されるのに応答して、テンションホイール440が回転するようにモータ710を操作する。ストラップの張力が(予め設定した)所望のストラップ張力に達すると制御装置1600が決定すると、制御装置1600は、(操作者から追加の入力を必要とすることなく)封止アセンブリ500が封止サイクルを実行するようにモータを自動的に操作する。
【0102】
電源1500は、モータ710、ディスプレイアセンブリ1300、作動アセンブリ1400、制御装置1600及びセンサ1700を含む、ストラッピングツール50のいくつかの構成要素に(適切な配線及び他の構成要素を介して)電気接続されて電源供給するように構成される。電源1500は、この例示的実施形態では、充電式電池(リチウムイオン又はニッケルカドミウム電池など)であるが、他の実施形態では、任意の他の適切な電力供給体であり得る。電源1500は、ハウジング100によって形成された受容体(ラベル付けされていない)内に受け入れられるようにサイズ化され、形状され、且つ他に構成される。ストラッピングツール50は、電源1500を受容体に受け入れると適所に解放可能に係止するために、1つ又は複数の電池固定装置(図示せず)を含む。ストラッピングツール50又は電源1500の解放装置を作動すると、電源1500をハウジング100からロック解除し、操作者は電源1500をハウジング100から取り外すことができる。
【0103】
(1)ストラッピングツール50が荷物Lの周りにストラップSを張る張力サイクル、及び(2)ストラッピングツール50がストラップSの頂部及び底部の重複部の周りに位置付けられたシール要素SE並びにストラップ自体の頂部及び底部の両方に切り込みを入れ、ストラップ供給部からストラップを切断する封止サイクルを含む、ストラッピングサイクルを実行するためにストラッピングツール50を使用することは、
図28A~
図28Cに従って記載されている。まず張力アセンブリ400は、そのストラップ挿入位置(保持具1810によってそこに保持される)にあり、封止アセンブリ500はその原位置にあり、顎部は、それぞれの原位置にあり、物体遮断体605はその退避位置にあり、駆動ホイール810はその原位置にあり、ロッカーレバー910はその作動位置にあり、ゲート1010はそのストラップ挿入位置にある。ストラッピングツール50は、この例の目的のために自動モードである。
【0104】
操作者は、まずストラップ供給部(図示せず)からストラップSの先端を引き、シール要素SEにストラップSの先端を通す。シール要素SEを保持している間、操作者は、荷物Lの周りにストラップを巻き付け、ストラップSの先端をストラップSの別の部分の下に位置付け、再度シール要素SEにストラップSの先端を通す。その後シール要素SEは、ストラップSの頂部と底部の重複部の周りに位置付けられる。操作者は、次いでストラップSの先端を後方に曲げ、シール要素SEを曲げ部に当たるまでストラップSに沿って摺動する。
図27は、この時点の曲げ部及びシール要素SEの位置を示す。
【0105】
操作者は、次いでストラップSの頂部をシール要素SEの後方に導いてストラップ受入開口内に入れるため、ストラップSの頂部はテンションホイール440と支持体300の足部320のローラ380との間にある。操作者は、次いで弛みを除去するためにストラップSを手動で引き、シール要素SEがゲート1010に係合し、ストラップSの底部の曲げ部とゲート1010との間に捕捉されるまで、ストラッピングツール50をシール要素SEに向かって押す。
図28Aに示すように、この時点で、シール要素SEは、物体遮断体605の下にある。
【0106】
操作者は、次いでストラッピングサイクルを開始するために第1の押しボタンアクチュエータ1410を作動する。それに応答して、制御装置1600は、モータ710を制御することにより張力サイクルを開始して、モータ出力シャフト712が第1の回転方向に回転し始め、これによりテンションホイールシャフト428b及びその上のテンションホイール440が回転し始める。テンションホイールシャフト428bの回転により、保持具1810がその解放位置に回転する。これが起きると、張力アセンブリ付勢要素は、張力アセンブリ400をそのストラップ張力位置に押し付ける。これにより、テンションホイール440はストラップSの頂部に係合し、それをローラ380に挟み込む。この時点でストラップSの底部は足部320の下にある。張力アセンブリ400がストラップ張力位置に動いて戻ることにより、ゲート1010はその原位置に戻り、そこでは、ゲート1010は、ストラップの頂部に辛うじて接触するか、又はストラップの頂部の直上にある。
【0107】
テンションホイール440が回転すると、テンションホイール440は、ストラップSの頂部を引き、それによりストラップSを荷物Lの周りに張る。張力サイクルを通して、制御装置1600は、モータ710によって流された電流を監視する。この電流が、このストラッピングサイクルに対する(予め設定された)所望のストラップ張力と相互に関連する設定値に達すると、制御装置1600はモータ710を停止し、それにより張力サイクルを終了する。
【0108】
制御装置1600は、次いでモータ710を制御することにより封止サイクルを自動的に開始して、モータ出力シャフト712が第2の回転方向に回転し始める。上に詳細に記載されたように、これにより封止アセンブリ500はその封止位置に移動する。封止アセンブリ500がその封止位置に移動すると、物体遮断体リフト要素630は、物体遮断体605を解放してその遮断位置に向かって移動させる。物体遮断体605は、シール要素SEに接触し、
図28Bに示すように、シール要素SEによって押し付けられて適所に維持される。封止アセンブリ500は、シール要素SEがその封止位置にあるとき、シール要素SEが封止アセンブリ500のシール要素受入空間内にあるように、シール要素SEに対して位置付けられる。封止アセンブリ500がその封止位置に到達後、顎部は(1)
図28Cに示すように、シール要素SE及びシール要素SE内のストラップSの頂部及び底部に切り込みを入れるために、それぞれの原位置からそれぞれの封止位置に枢動し、次いで(2)ストラッピングツール50をストラップSから取り除くことができるために、それぞれの封止位置からそれぞれの原位置に枢動して戻る。
図29は、切り込みを入れたシール要素SE及びストラップSを示す。
【0109】
封止アセンブリは、ストラップの2つの部分をそれ自体に取り付けるためにシール要素に切り込みを入れるように構成された顎部を含むが、封止アセンブリは、他の実施形態では、摩擦溶接アセンブリ又はシールレス取付アセンブリなどの他の封止機構を含み得る。
【0110】
ストラッピングツールの他の実施形態は、上に記載され、図示するストラッピングツール50に含まれたものより少ないアセンブリ、構成要素及び/又は特徴を含み得る。例えば、他のストラッピングツールは、変換アセンブリ、物体遮断アセンブリ、保持アセンブリ、保持活性アセンブリ、中間歯車装置、両揺動ロッカーレバー、遮断指部を備えたロッカーレバー、分離アセンブリ、オフセット支持面を備えた顎部連結具及びゲートアセンブリの全てより少ない(1つのみを含む)並びに2つ以上の任意の組合せを含み得る。換言すると、上に記載された特定の例示的ストラッピングツール50は、これらのアセンブリ、構成要素及び特徴の全てを含む一方、それらは、互いに独立しており、他のストラッピングツールに単一で又は2つ以上の任意の組合せで含まれ得る。
【0111】
ストラッピングツールの様々な実施形態は、足部を含む支持体と、支持体に装着され、且つストラップ張力位置とストラップ挿入位置との間で張力アセンブリ枢動軸を中心に支持体の足部に対して枢動可能である張力アセンブリにおいて、張力アセンブリは、回転可能なテンションホイールシャフト、テンションホイールシャフトと共に回転するようにテンションホイールシャフトに装着されたテンションホイール及び張力アセンブリ枢動軸から離間されたテンションホイール回転軸を中心にテンションホイールを回転させるために、テンションホイールシャフトに動作可能に連結された張力アセンブリ歯車装置を含む、張力アセンブリと、張力アセンブリ枢動軸を中心に回転可能であり、張力アセンブリ歯車装置を駆動するために張力アセンブリ歯車装置に動作可能に連結された中間歯車装置と、張力アセンブリに装着され、張力アセンブリに対して、且つ原位置と中間位置との間でロッカーレバー枢動軸を中心に枢動可能である、ロッカーレバーであって、張力アセンブリ枢動軸は、ロッカーレバー枢動軸と異なり、ロッカーレバーは、支持体に対して、且つ張力アセンブリをストラップ張力位置からストラップ挿入位置に移動させるために、中間位置から作動位置に張力アセンブリ枢動軸を中心に枢動可能であり、ロッカーレバーは、ロッカーレバーが原位置にあるとき、張力アセンブリがストラップ張力位置からストラップ挿入位置に移動することを防止するための遮断手段を含む、ロッカーレバーと、テンションホイールが張力回転方向と反対の方向にテンションホイール回転軸を中心に回転することができる分離手段であって、ロッカーレバーは、原位置から中間位置に枢動したとき、分離手段を作動するために分離アセンブリに動作可能に連結される、分離手段と、支持体に装着され、且つ封止アセンブリ原位置と封止アセンブリ封止位置との間で、支持体に対して移動可能な封止アセンブリであって、封止アセンブリは、第1と第2の支持面をそれぞれ含む、離間された第1と第2の顎部連結具と、第1の顎部連結具と第2の顎部連結具との間に位置付けられ、中心支持面を含む中心顎部連結具と、第1の顎部連結具と中心顎部連結具との間で、それぞれの顎部原位置と顎部封止位置との間で枢動可能な対向する第1と第2の顎部を含む、第1の対の顎部と、中心顎部連結具と第2の顎部連結具との間で、それぞれの顎部原位置と顎部封止位置との間で枢動可能な対向する第3と第4の顎部を含む、第2の対の顎部とを含み、ストラップ経路は、第1と第2の顎部と、第3と第4の顎部との間並びに第1の支持面、第2の支持面及び中心支持面の下に形成され、中心支持面は第1と第2の支持面よりストラップ経路に近い、封止アセンブリと、封止アセンブリに作動可能に連結され、封止アセンブリを封止アセンブリ原位置から封止アセンブリ封止位置に移動させ、顎部をそれぞれの顎部原位置からそれぞれの顎部封止位置に移動させるように構成された接合部を含む変換アセンブリであって、接合部は、封止アセンブリを封止アセンブリ原位置から封止アセンブリ封止位置に移動させる間、接合部の有効長を変えるための手段を含む、変換アセンブリと、中間歯車装置及び変換アセンブリを駆動するための駆動手段と、張力アセンブリをストラップ挿入位置に保持するための保持手段と、保持手段が張力アセンブリをストラップ挿入位置に保持することを防止するための不活性手段とを含む。
【0112】
ストラッピングツールの様々な実施形態は、足部を含む支持体と、ハンドルを含み、遮断指部開口を形成するハウジングであって、ハウジングは支持体を少なくとも部分的に囲むハウジングと、支持体に装着され、且つストラップ張力位置とストラップ挿入位置との間で張力アセンブリ枢動軸を中心に支持体の足部に対して枢動可能である張力アセンブリであって、張力アセンブリは、回転可能なテンションホイールシャフト、テンションホイールシャフトと共に回転させるためにテンションホイールシャフトに装着されたテンションホイール及び張力アセンブリ枢動軸から離間されたテンションホイール回転軸を中心にテンションホイールを回転させるために、テンションホイールシャフトに動作可能に連結された張力アセンブリ歯車装置を含む、張力アセンブリと、張力アセンブリ枢動軸を中心に回転可能であり、張力アセンブリ歯車装置を駆動するために張力アセンブリ歯車装置に動作可能に連結された中間歯車装置と、張力アセンブリに装着され、張力アセンブリに対して、且つ原位置と中間位置との間でロッカーレバー枢動軸を中心に枢動可能なロッカーレバーであって、張力アセンブリ枢動軸は、ロッカーレバー枢動軸と異なり、ロッカーレバーは、支持体に対して、且つ張力アセンブリをストラップ張力位置からストラップ挿入位置に移動させるために、中間位置から作動位置に張力アセンブリ枢動軸を中心に枢動可能であり、ロッカーレバーが原位置から中間位置に移動することにより、遮断指部が遮断指部開口を通してハウジングに入るように位置付けられ、配向された遮断指部を含み、遮断指部は、ロッカーレバーが原位置にあるとき、張力アセンブリがストラップ張力位置からストラップ挿入位置に移動することを防止する、ロッカーレバーと、テンションホイールがテンションホイール回転軸を中心に張力回転方向と反対の方向に回転できるために作動可能な分離アセンブリであって、ロッカーレバーは、原位置から中間位置に枢動したとき、分離アセンブリを作動するために分離アセンブリに動作可能に連結される、分離アセンブリと、支持体に装着され、且つ封止アセンブリ原位置と封止アセンブリ封止位置との間で支持体に対して移動可能な封止アセンブリであって、封止アセンブリは、第1と第2の支持面をそれぞれ含む、離間された第1と第2の顎部連結具と、第1の顎部連結具と第2の顎部連結具との間に位置付けられ、中心支持面を含む中心顎部連結具と、第1の顎部連結具と中心顎部連結具との間で、それぞれの顎部原位置と顎部封止位置との間で枢動可能な対向する第1と第2の顎部を含む、第1の対の顎部と、中心顎部連結具と第2の顎部連結具との間で、それぞれの顎部原位置と顎部封止位置との間で枢動可能な対向する第3と第4の顎部を含む、第2の対の顎部とを含み、ストラップ経路は、第1と第2の顎部と、第3と第4の顎部との間並びに第1の支持面、第2の支持面及び中心支持面の下に形成され、中心支持面は第1と第2の支持面よりストラップ経路に近い、封止アセンブリと、互いに連結された第1のリンク及び第2のリンクを含む接合部を含む変換アセンブリであって、接合部は、封止アセンブリに動作可能に連結され、封止アセンブリを封止アセンブリ原位置から封止アセンブリ封止位置に移動させ、顎部をそれぞれの顎部原位置からそれぞれの顎部封止位置に移動させるように構成され、第1と第2のリンクは、封止アセンブリが封止アセンブリ原位置から封止アセンブリ封止位置に移動する間、接合部の有効長を変えるために互いに対して移動するように構成される、変換アセンブリと、張力アセンブリ枢動軸を中心に中間歯車装置を張力回転方向に回転させるために、中間歯車装置に動作可能に連結され、変換アセンブリに動作可能に連結され、接合部を駆動するように構成されたモータを含む、駆動アセンブリと、テンションホイールシャフト係合部を有する本体を含む保持具であって、保持具は解放位置と保持位置との間でテンションホイールシャフトに対して移動可能である、保持具と、保持具を保持位置に付勢する保持具付勢要素と、活性位置と不活性位置との間で保持具に対して移動可能な保持具係合部であって、張力アセンブリがストラップ挿入位置にあり、保持具が保持位置にあるとき、保持具のテンションホイールシャフト係合部は、張力アセンブリをストラップ挿入位置に保持するために、張力アセンブリのテンションホイールシャフトに係合し、保持具係合部が不活性位置にあるとき、保持具係合部は、保持具が保持位置に移動することを防ぎ、保持具係合部が活性位置にあるとき、保持具係合部は、保持具を保持位置に移動させることができる、保持具係合部とを含む。
【符号の説明】
【0113】
50 ストラッピングツール
100 ハウジング
140 第2のリンク
200 作業アセンブリ
243c 第1の遊星歯車
300 支持体
310 本体
320 足部
330 張力アセンブリ装着要素
340 変換アセンブリ装着要素
350 ゲート受入凹部
372a 第2の封止アセンブリ装着舌部
372b 第2の封止アセンブリ装着舌部
374a 第4の封止アセンブリ装着舌部
374b 第4の封止アセンブリ装着舌部
380 ローラ
390a 第1の封止アセンブリ装着要素
390b 第2の封止アセンブリ装着要素
392 第1の接合部係合部
394 第2の接合部係合部
400 張力アセンブリ
400s 張力アセンブリ付勢要素
405 張力アセンブリ枢動シャフト
405a 張力アセンブリ枢動軸
410 張力アセンブリ支持体
420 張力アセンブリ歯車装置
421 従動歯車
422 第1の太陽歯車
423a 第1の遊星歯車
423b 第1の遊星歯車
423c 第1の遊星歯車
424 キャリア
424a 第1の遊星歯車キャリア
424b 第2の太陽歯車
425 第1のリング歯車
425it 内歯
425ot 外歯
426 スペーサ
427 第2のリング歯車
427it 内歯
428 テンションホイール装着部
428a 第2の遊星歯車担体
428b テンションホイールシャフト
429a 第2の遊星歯車
429b 第2の遊星歯車
429c 第2の遊星歯車
440 テンションホイール
440a テンションホイール回転軸
500 封止アセンブリ
502 前カバー
506 後カバー
506a 基部
506b 第1の装着翼
506c 第2の装着翼
506d 唇部
520 顎部アセンブリ
522 連結器
524 連結器枢動部
526 顎部接合部
528 顎部接合部
530 第1の顎部
530a 下歯
530b 上歯
534 第2の顎部
534a 下歯
534b 上歯
538 第3の顎部
538a 下歯
538b 上歯
542 第4の顎部
542a 下歯
542b 上歯
546 第1の顎部連結具
546s 支持面
550 第2の顎部連結具
552 本体
552s 支持面
554 首部
566 第3の顎部連結具
566s 支持面
567 第4の顎部連結具
571 第1の上顎部枢動部
572 第2の上顎部枢動部
573 第1の下顎部枢動部
574 第2の下顎部枢動部
600 物体遮断アセンブリ
605 物体遮断体
610 第1の物体遮断部
612 本体
612a 付勢要素受入穴
612b 付勢要素受入穴
612c 物体係合面
612d スロット
612e スロット
614 装着要素
616a 歯係合ピン
616b 歯係合ピン
620 第2の物体遮断部
622 本体
622a 付勢要素受入穴
622b 付勢要素受入穴
622c 物体係合面
622d スロット
622e スロット
622f 凹部
622w 上壁
624 装着要素
626a 歯係合ピン
626b 歯係合ピン
630 物体遮断体リフト要素
632 本体
634 物体遮断体係合部
634a 面
636 自由端
640 枢動ピン
650 物体遮断体締結具
660 ピン
670 付勢要素
670a 付勢要素
670b 付勢要素
670c 付勢要素
670d 付勢要素
680 付勢要素保持具
690 締結具
700 駆動アセンブリ
710 作業アセンブリアクチュエータ
712 モータ出力シャフト
712a モータ出力シャフト回転軸
720 第1の変速機
730 第2の変速機
732 中間歯車装置
732a 第1の中間歯車
732b 第2の中間歯車
740 第1のベルト
750 第3の変速機
752 第3の変速機歯車装置
752a 第3の変速機回転軸
760 第2のベルト
800 変換アセンブリ
810 駆動ホイール
812 基部
814 頭部
815 軸受
816 接合部駆動シャフト
820 接合部
822 枢動部
830 第1のリンク
832 本体
834 接合部駆動シャフト装着開口
836 第1の支持体係合部
838 停止指部
839 第2の支持体係合部
840 第2のリンク
842 本体
844 連結器装着開口
848 停止要素
848a 停止面
850 保持リング
900 ロッカーレバーセンブリ
910 ロッカーレバー
912 ロッカーレバー本体
912s トラベルピンスロット
914 ロッカーレバー腕部
916 遮断指部
930 ロッカーレバー歯車
940 ロッカーレバー枢動ピン
950 ロッカーレバートラベルピン
980 遮断指部開口
1000 ゲートアセンブリ
1010 ゲート
1012 接合部
1014 接合部
1016 接合部
1100 第1のハンドル
1200 第2のハンドル
1300 ディスプレイアセンブリ
1310 ディスプレイスクリーン
1320 タッチスクリーン
1400 作動アセンブリ
1410 ボタンアクチュエータ
1420 ボタンアクチュエータ
1500 電源
1600 制御装置
1700 センサ
1800 保持アセンブリ
1810 保持具
1812 本体
1814 装着耳部
1816 テンションホイールシャフト係合部
1818 付勢要素係合部
1820 保持具装着部
1830 保持具付勢要素
1900 分離アセンブリ
1910 分離アセンブリシャフト
1912 本体
1912a 第1の端部
1912b 第2の端部
1914 第1の軸受支持体
1916 第2の軸受支持体
1920 分離アセンブリハウジング
1922 管状本体
1922o 開口
1924 歯
1930 要素
1940 捻じりバネ
1940a 第1の端部
1940b 第2の端部
1950 要素
1952 管状本体
1954 環状フランジ
1954o 開口
1960a 第1の軸受
1960b 第2の軸受
3850 保持具活性アセンブリ
3852 保持具活性スイッチ
3852a 頭部
3852b シャフト
3852c 保持具係合部
3854 保持具活性スイッチ付勢要素
3856 第1の付勢要素保持具
3858 第2の付勢要素保持具
A810 駆動ホイール回転軸
A820 接合部回転軸
【国際調査報告】