(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-07
(54)【発明の名称】浄水器
(51)【国際特許分類】
C02F 1/00 20230101AFI20230731BHJP
C02F 1/28 20230101ALI20230731BHJP
C02F 1/467 20230101ALI20230731BHJP
B01D 29/11 20060101ALI20230731BHJP
A47J 31/60 20060101ALI20230731BHJP
【FI】
C02F1/00 B
C02F1/28 G
C02F1/467
B01D29/10 510C
B01D29/10 501C
B01D29/10 520E
B01D29/10 520Z
B01D29/10 530A
A47J31/60 105
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023501842
(86)(22)【出願日】2021-07-13
(85)【翻訳文提出日】2023-03-06
(86)【国際出願番号】 KR2021008987
(87)【国際公開番号】W WO2022015027
(87)【国際公開日】2022-01-20
(31)【優先権主張番号】10-2020-0085825
(32)【優先日】2020-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514170813
【氏名又は名称】コーウェイ株式会社
【氏名又は名称原語表記】COWAY CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】キム, キュジュン
(72)【発明者】
【氏名】パク, マヌク
(72)【発明者】
【氏名】パク, チャンジョン
(72)【発明者】
【氏名】カン, ヒジュ
(72)【発明者】
【氏名】チョン, ダウン
(72)【発明者】
【氏名】イ, ナムホ
(72)【発明者】
【氏名】バン, サンウ
【テーマコード(参考)】
4B104
4D061
4D116
4D624
【Fターム(参考)】
4B104AA01
4B104BA43
4B104EA06
4D061DA03
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4D624CB72A
4D624CC33
4D624CC50
4D624DB09
(57)【要約】
浄水器は、外形を形成し、内部に複数の部品が設けられるケース、前記ケースに開閉可能に取り付けられるカバー、前記ケースの内部に取り付けられ、少なくとも1つの取り付け部が備えられる支持フレーム、前記少なくとも1つの取り付け部を介して前記ケースに取り外し可能に取り付けられ、流入した原水を濾過及び浄化するフィルターモジュール、原水が流れる少なくとも1つの流路が備えられ、前記フィルターモジュールを前記ケースの内部に固定するように前記ケースと前記支持フレームとの間で前記ケースに取り外し可能に取り付けられる第1流路モジュール、前記部品と前記フィルターモジュールとを接続するために内部に浄水が流れる少なくとも1つの流路が形成され、前記少なくとも1つの取り付け部を介して前記ケースに取り外し可能に取り付けられる第2流路モジュール、及び前記部品を介して濾過および浄化が完了した浄水が排出されるように前記ケースに取り付けられる給水栓モジュール、を含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外形を形成し、内部に複数の部品が設けられるケース、
前記ケースに開閉可能に取り付けられるカバー、
前記ケースの内部に取り付けられ、少なくとも1つの取り付け部が備えられる支持フレーム、
前記少なくとも1つの取り付け部を介して前記ケースに取り外し可能に取り付けられ、流入した原水を濾過及び浄化するフィルターモジュール、
原水が流れる少なくとも1つの流路が備えられ、前記フィルターモジュールを前記ケースの内部に固定するように前記ケースと前記支持フレームとの間で前記ケースに取り外し可能に取り付けられる第1流路モジュール、
前記部品と前記フィルターモジュールとを接続するために内部に浄水が流れる少なくとも1つの流路が形成され、前記少なくとも1つの取り付け部を介して前記ケースに取り外し可能に取り付けられる第2流路モジュール、及び
前記部品を介して濾過および浄化が完了した浄水が排出されるように前記ケースに取り付けられる給水栓モジュール、
を含む浄水器。
【請求項2】
前記少なくとも1つの取り付け部は、
前記フィルターモジュールが取り付けられる第1取り付け部、及び
前記第2流路モジュールが取り付けられ、前記第1取り付け部と隣接する位置に配置される第2取り付け部、
を含む、請求項1に記載の浄水器。
【請求項3】
前記フィルターモジュールは、
一面に第1ハンドルが突出して形成されるフィルターハウジング、及び
前記フィルターハウジングの他方の面に取り外し可能に取り付けられる少なくとも1つのフィルター、
を含む、請求項1に記載の浄水器。
【請求項4】
前記フィルターハウジングは、
前記フィルターに原水を供給するように一側に形成され、原水が流入する流入部、
前記流入部とは反対方向である他側に形成され、前記フィルターから濾過および浄化された浄水が排出される排出部、
を含む、請求項3に記載の浄水器。
【請求項5】
前記第1流路モジュールは、
前記フィルターモジュールが挿入されるように少なくとも1つのフィルター孔が形成される固定ハウジング、
前記流入部に対応して前記固定ハウジングに備えられる少なくとも1つのニップル、及び
前記流入部と前記少なくとも1つのニップルとを接続する少なくとも1つの接続配管、
を含む、請求項4に記載の浄水器。
【請求項6】
前記固定ハウジングの上部一側には回転可能にホルダが備えられ、
前記フィルターモジュールは、
前記フィルター孔に前記フィルターモジュールが挿入された状態で、前記ホルダを介して前記第1流路モジュールに固定される、請求項5に記載の浄水器。
【請求項7】
前記ホルダは
前記固定ハウジングの内部に備えられ、原水の流入を制御するバルブと連結され、回転操作に応じて前記バルブの開閉を制御するように動作する、請求項6に記載の浄水器。
【請求項8】
前記ホルダは、
前記フィルターモジュールを固定する場合、前記少なくとも1つの取り付け部に取り付けられた前記フィルターモジュールに向かって一方向に回転しながら前記バルブを開くと同時に、前記フィルターモジュールを前記第1流路モジュールにロックする、請求項7に記載の浄水器。
【請求項9】
前記ホルダは、
前記フィルターモジュールを取り外す場合、前記フィルターモジュールから離脱されるように回転しながら前記バルブを閉じると同時に、前記第1流路モジュールから前記フィルターモジュールのロックを解除する、請求項7に記載の浄水器。
【請求項10】
前記少なくとも1つのフィルターは、
複合フィルターを含む、請求項3に記載の浄水器。
【請求項11】
前記第2流路モジュールは、
一面が開口し、内部に空間が形成される流路ハウジング、
前記流路ハウジングの開口した一面に取り外し可能に結合され、外側に向かって突出して形成される第2ハンドルが備えられたハウジングカバー、
前記流路ハウジングの空間に備えられ、前記ケースの内部に備えられた複数の部品に接続される少なくとも1つのニップル、及び
前記空間の内部に備えられ、前記少なくとも1つの流路を形成するように前記少なくとも1つのニップルと接続される少なくとも1つの接続配管、
を含む、請求項1に記載の浄水器。
【請求項12】
前記少なくとも1つのニップルのうち、前記フィルターモジュールに近接した位置に配置される1つのニップルは、
前記フィルターモジュールから排出された浄水が前記第2流路モジュールに流入するように前記フィルターモジュールに直接接続される、請求項11に記載の浄水器。
【請求項13】
前記第2流路モジュールに備えられた前記少なくとも1つのニップルは、
前記複数の部品のうち、殺菌モジュール、または冷却器とバルブ、または流量センサーを介して接続される、請求項11に記載の浄水器。
【請求項14】
前記支持フレームには、
前記第2流路モジュールに対応して前記少なくとも1つの取り付け部に取り付けられた前記第2流路モジュールを前記支持フレームに固定するか、前記少なくとも1つの取り付け部から前記第2流路モジュールを脱去するための脱去装置が備えられる、請求項11に記載の浄水器。
【請求項15】
前記脱去装置は、
前記支持フレームの一面から前記ケースの内部に向かって挿入可能に取り付けられる分離スイッチ、及び
前記分離スイッチが挿入されているかどうかに応じて連動して動作するように前記分離スイッチに対応する位置で前記支持フレームの他面の外側に回動可能に取り付けられ、前記第2流路モジュールを前記支持フレームにロックするか、ロックを解除するロッカー、
を含む、請求項14に記載の浄水器。
【請求項16】
前記ロッカーは、
前記第2流路モジュールが取り付けられる前記少なくとも1つの取り付け部に対応する位置において、前記支持フレームの他面に回転可能に取り付けられる回転軸、
前記第2流路モジュールが前記少なくとも1つの取り付け部に取り付けられる場合、前記支持フレームの外側から前記少なくとも1つの取り付け部内側に向かって一定部分挿入されるように、前記分離スイッチに対応して前記回転軸から延長され、多段に折り曲げられて形成されるフック部、及び
前記分離スイッチの動作に応じて、前記支持フレームの他面の外側から前記第2流路モジュールの他面に向かって突出するように、前記回転軸から前記フック部の反対側に向かって延長され、折り曲げられて形成されるイジェクト部、
を含む、請求項15に記載の浄水器。
【請求項17】
前記流路ハウジングには、
前記フック部に対応する一面に前記フック部が挿入されるようにロック溝が形成される、請求項16に記載の浄水器。
【請求項18】
前記第2流路モジュールが挿入される前記少なくとも1つの取り付け部には、
前記フック部と前記イジェクト部に対応する位置にそれぞれ開口孔が形成される、請求項16に記載の浄水器。
【請求項19】
前記給水栓モジュールは、
前記ケースの外部に所定の長さだけ突出するように、一端部が前記ケースの内部に取り外し可能に挿入され、前記ケースの内部に設けられた前記部品と接続され、前記フィルターモジュールを通過しながら濾過および浄化された浄水、または冷水、または温水を排出するように内部に流路が形成される給水栓ハウジング、及び
前記給水栓ハウジングの外側を包み込んだ状態で、前記ケースに取り外し可能に取り付けられる給水栓カバー、
を含む、請求項1に記載の浄水器。
【請求項20】
前記給水栓ハウジングの内部には、
浄水、又は、浄水された冷水、又は浄水された温水を前記給水栓ハウジングの外部に排出するように排出管が備えられ、
前記排出管は、前記ケースの内部で浄水及び冷水排出管と、温水排出管にそれぞれ接続される、請求項19に記載の浄水器。
【請求項21】
前記給水栓ハウジングの両側には、
前記ケースに所定の長さで挿入された前記給水栓ハウジングを前記ケースに固定、または前記ケースから取り外すためのロックプレートがそれぞれ一体に形成される、請求項19に記載の浄水器。
【請求項22】
前記ロックプレートは、
前記ケースに向かう一端が前記給水栓ハウジングに固定される固定端、
前記ケースの外部に向かう他端が前記固定端から延長して形成され、前記固定端に弾性支持される自由端、及び、
前記固定端と自由端との間で前記給水栓ハウジングの外部に向かって突出して形成される係止突起、
を含む、請求項21に記載の浄水器。
【請求項23】
前記自由端は、前記給水栓ハウジングの外側から内側に向かって挿入可能に形成され、前記固定端から前記給水栓ハウジングの外側に向かって弾性力を提供する、請求項22に記載の浄水器。
【請求項24】
前記係止突起は、
前記ケースに取り付けられた前記給水栓ハウジングが前記ケースから離脱することを防止する、請求項22に記載の浄水器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浄水器に関し、より具体的には、原水を浄化及び濾過するフィルターと、原水又は浄水が流れる流路とを使用者が直接簡単に交換できるようにして、フィルター及び流路の管理効率を増大させながら管理コストを低減する自己管理が可能な浄水器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に浄水器は、上水道やミネラルウォーターボトルなどの原水供給源から供給される原水を浄水するための装置であり、沈殿、濾過殺菌などの物理的または化学的方法を通じて原水に含まれる重金属、およびその他の有害物質である不純物を除去し、使用者に浄水を供給する装置である。
【0003】
このような浄水器は、供給された原水がフィルター内部に設けられた互いに異なる濾過部材を順次通過するように流動させて最終的に浄水された水である浄水を使用者に供給する構造を有する。
【0004】
すなわち、従来技術による浄水器には、原水が流入する流入孔、濾過された浄水が排出される排出孔、流入した原水を濾過、浄化するための少なくとも1つのフィルター、内部に流入した原水が流れる流路を形成して、各構成要素を連結するための多数の配管などを含む。
【0005】
また、各配管の間、または各配管と構成要素とが接続される部分には、各種センサー、各種バルブを含む様々な部品、分岐管、及びニップルなどが装着される。
【0006】
このように構成される浄水器は、一定時間の使用後にフィルター、または配管、または給水栓の内部に細菌または微生物が生息するのを防ぐために定期的に洗浄または交換する必要がある。
【0007】
しかしながら、上記のような従来の浄水器は、フィルター、または配管、または給水栓の洗浄または交換のために、浄水器の分野の専門技術者(通常、浄水器コーディネータと呼ばれる)が必須的に訪問しなければならず、塩素などの消毒剤、またはスチームなどを使用してフィルター、配管、および給水栓などを洗浄したり、フィルターまたは配管を交換しなければならないという欠点がある。
【0008】
また、浄水器メーカーの専門技術者がフィルター、配管、および給水栓などを点検するためには、必ず浄水器が設置されている場所に入って作業をしなければならない煩わしさがあり、これにより、個人のプライバシーが侵害されるおそれがあり、セキュリティ問題を引き起こすことがあるという欠点もある。
【0009】
また、浄水器業者の専門技術者の個人スケジュールに合わせて浄水器の点検を実施しなければならず、浄水器の点検日に該当世帯に人が不在の場合には浄水器の点検作業ができなくなるため、規則的かつ一括的な浄水器の点検が難しく、専門技術者の訪問による別途の費用発生によって全体的な管理費用が上昇する可能性がある欠点もある。
【0010】
さらに、規則的で一括的な浄水器の点検が行われないと、浄水器の衛生度が低下して信頼性が低下し、使用者の健康を損なうという問題が生じることがある。
【0011】
一方、使用者が直接管理を行うことができる浄水器として、韓国特許公開公報第10-2003-0078433号「浄水器の貯蔵タンク」、韓国登録特許公報第10-1987942号「ワンタッチ式流路交換モジュール型浄水器」、及び韓国公開特許公報第10-2019-0024760号「自己管理型浄水器」などが知られている。
【0012】
ところで、韓国特許公開公報第10-2003-0078433号「浄水器の貯蔵タンク」では、浄水器に備えられた貯蔵タンクのみを使用者が浄水器から分離して清掃できる構造に関するものであり、韓国登録特許公報第10-1987942号の「ワンタッチ式流路交換モジュール型浄水器」では、出水部流路(浄水流路)の交換のみが考慮されるだけで、原水流路、フィルター、浄水流路など全般的な浄水システムにおける自己管理の利便性確保のためのモジュールの構造及び配置について示唆されていない。
【0013】
なお、韓国公開特許公報第10-2019-0024760号「自己管理型浄水器」では、フィルターの交換のみが考慮されるだけで、原水及び浄水が流れる流路に関する管理については言及していないため、浄水器内部の流路管理のためには浄水器メーカーの専門技術者が求められるという問題を依然として内包している。
【0014】
この背景技術部分に記載された事項は、発明の背景に対する理解を増進させるために作成されたものであり、この技術の属する分野における通常の知識を有する者に既に知られている従来技術でない事項を含むことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は上記のような問題点を解決するために発明されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、専門技術者の訪問なしに使用者が直接フィルターと配管を簡単に交換できるようにして管理及び維持コストを低減する浄水器を提供することである。
【0016】
また、本発明の他の目的は、個人のプライバシーを維持しながらセキュリティ問題を心配する必要がなく、使用者が直接規則的かつ一括的な浄水器の点検が可能であることにより、浄水器の衛生度及び信頼性を向上させる浄水器を提供することにある。
【0017】
さらに、本発明の他の目的は、入水、濾過、出水などの全体的な浄水システム構造における自己管理を容易にするモジュールの構造および配置を提案することによって、使用者が異なる交換サイクルを有するモジュールを容易に交換できるようにガイドする浄水器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記のような目的を達成するための本発明の一実施例による浄水器は、外形を形成し、内部に複数の部品が設けられるケース、前記ケースに開閉可能に取り付けられるカバー、前記ケースの内部に取り付けられ、少なくとも1つの取り付け部が備えられる支持フレーム、前記少なくとも1つの取り付け部を介して前記ケースに取り外し可能に取り付けられ、流入した原水を濾過及び浄化するフィルターモジュール、原水が流れる少なくとも1つの流路が備えられ、前記フィルターモジュールを前記ケースの内部に固定するように前記ケースと前記支持フレームとの間で前記ケースに取り外し可能に取り付けられる第1流路モジュール、前記部品と前記フィルターモジュールとを接続するために内部に浄水が流れる少なくとも1つの流路が形成され、前記少なくとも1つの取り付け部を介して前記ケースに取り外し可能に取り付けられる第2流路モジュール、及び前記部品を介して濾過および浄化が完了した浄水が排出されるように前記ケースに取り付けられる給水栓モジュール、を含む。
【0019】
前記少なくとも1つの取り付け部は、前記フィルターモジュールが取り付けられる第1取り付け部、及び前記第2流路モジュールが取り付けられ、前記第1取り付け部と隣接する位置に配置される第2取り付け部、を含むことができる。
【0020】
前記フィルターモジュールは、一面に第1ハンドルが突出して形成されるフィルターハウジング、及び前記フィルターハウジングの他方の面に取り外し可能に取り付けられる少なくとも1つのフィルター、を含むことができる。
【0021】
前記フィルターハウジングは、前記フィルターに原水を供給するように一側に形成され、原水が流入する流入部、及び前記流入部とは反対方向である他側に形成され、前記フィルターから濾過および浄化された浄水が排出される排出部、を含むことができる。
【0022】
前記第1流路モジュールは、前記フィルターモジュールが挿入されるように少なくとも1つのフィルター孔が形成される固定ハウジング、前記流入部に対応して前記固定ハウジングに備えられる少なくとも1つのニップル、及び前記流入部と前記少なくとも1つのニップルとを接続する少なくとも1つの接続配管、を含むことができる。
【0023】
前記固定ハウジングの上部一側には回転可能にホルダが備えられ、前記フィルターモジュールは、前記フィルター孔に前記フィルターモジュールが挿入された状態で、前記ホルダを介して前記第1流路モジュールに固定され得る。
【0024】
前記ホルダは前記固定ハウジングの内部に備えられ、原水の流入を制御するバルブと連結され、回転操作に応じて前記バルブの開閉を制御するように動作し得る。
【0025】
前記ホルダは、前記フィルターモジュールを固定する場合、前記少なくとも1つの取り付け部に取り付けられた前記フィルターモジュールに向かって一方向に回転しながら前記バルブを開くと同時に、前記フィルターモジュールを前記第1流路モジュールにロックすることができる。
【0026】
前記ホルダは、前記フィルターモジュールを取り外す場合、前記フィルターモジュールから離脱されるように回転しながら前記バルブを閉じると同時に、前記第1流路モジュールから前記フィルターモジュールのロックを解除することができる。
【0027】
前記少なくとも1つのフィルターは複合フィルターを含むことができる。
【0028】
前記第2流路モジュールは、一面が開口し、内部に空間が形成される流路ハウジング、前記流路ハウジングの開口した一面に取り外し可能に結合され、外側に向かって突出して形成される第2ハンドルが備えられたハウジングカバー、前記流路ハウジングの空間に備えられ、前記ケースの内部に備えられた複数の部品に接続される少なくとも1つのニップル、及び前記空間の内部に備えられ、前記少なくとも1つの流路を形成するように前記少なくとも1つのニップルと接続される少なくとも1つの接続配管、を含むことができる。
【0029】
前記少なくとも1つのニップルのうち、前記フィルターモジュールに近接した位置に配置される1つのニップルは、前記フィルターモジュールから排出された浄水が前記第2流路モジュールに流入するように前記フィルターモジュールに直接接続されてもよい。
【0030】
前記第2流路モジュールに備えられた前記少なくとも1つのニップルは、前記複数の部品のうち、殺菌モジュール、または冷却器とバルブ、または流量センサーを介して接続され得る。
【0031】
前記支持フレームには、前記第2流路モジュールに対応して前記少なくとも1つの取り付け部に取り付けられた前記第2流路モジュールを前記支持フレームに固定するか、前記少なくとも1つの取り付け部から前記第2流路モジュールを脱去するための脱去装置が備えられ得る。
【0032】
前記脱去装置は、前記支持フレームの一面から前記ケースの内部に向かって挿入可能に取り付けられる分離スイッチ、及び前記分離スイッチが挿入されているかどうかに応じて連動して動作するように前記分離スイッチに対応する位置で前記支持フレームの他面の外側に回動可能に取り付けられ、前記第2流路モジュールを前記支持フレームにロックするか、ロックを解除するロッカー、を含むことができる。
【0033】
前記ロッカーは、前記第2流路モジュールが取り付けられる前記少なくとも1つの取り付け部に対応する位置において、前記支持フレームの他面に回転可能に取り付けられる回転軸、前記第2流路モジュールが前記少なくとも1つの取り付け部に取り付けられる場合、前記支持フレームの外側から前記少なくとも1つの取り付け部内側に向かって一定部分挿入されるように、前記分離スイッチに対応して前記回転軸から延長され、多段に折り曲下られて形成されるフック部、及び前記分離スイッチの動作に応じて、前記支持フレームの他面の外側から前記第2流路モジュールの他面に向かって突出するように、前記回転軸から前記フック部の反対側に向かって延長され、折り曲げられて形成されるイジェクト部、を含むことができる。
【0034】
前記流路ハウジングには、前記フック部に対応する一面に前記フック部が挿入されるようにロック溝が形成されてもよい。
【0035】
前記第2流路モジュールが挿入される前記少なくとも1つの取り付け部には、前記フック部と前記イジェクト部に対応する位置にそれぞれ開口孔が形成されてもよい。
【0036】
前記給水栓モジュールは、前記ケースの外側に所定の長さだけ突出するように一端部が前記ケースの内部に取り外し可能に挿入され、前記ケースの内部に設けられた前記部品と接続され、前記フィルターモジュールを通過しながら濾過および浄化された浄水、または冷水、または温水を排出するように内部に流路が形成される給水栓ハウジング、及び前記給水栓ハウジングの外側を包み込んだ状態で、前記ケースに取り外し可能に取り付けられる給水栓カバー、を含むことができる。
【0037】
前記給水栓ハウジングの内部には、浄水、又は、浄水された冷水、又は浄水された温水を前記給水栓ハウジングの外部に排出するように排出管が備えられ、前記排出管は、前記ケースの内部で浄水及び冷水排出管と、温水排出管にそれぞれ接続されてもよい。
【0038】
前記給水栓ハウジングの両側には、前記ケースに所定の長さで挿入された前記給水栓ハウジングを前記ケースに固定、または前記ケースから取り外すためのロックプレートがそれぞれ一体に形成されてもよい。
【0039】
前記ロックプレートは、前記ケースに面する一端が前記給水栓ハウジングに固定される固定端、前記ケースの外側に面する他端が前記固定端から延長されて形成され、前記固定端に弾性支持される自由端、及び、前記固定端と自由端との間で前記給水栓ハウジングの外側に向かって突出して形成される係止突起、を含むことができる。
【0040】
前記自由端は、前記給水栓ハウジングの外側から内側に向かって挿入可能に形成され、前記固定端から前記給水栓ハウジングの外側に向かって弾性力を提供することができる。
【0041】
前記係止突起は、前記ケースに取り付けられた前記給水栓ハウジングが前記ケースから離脱することを防止してもよい。
【発明の効果】
【0042】
上述したように、本発明の実施形態に係る浄水器によれば、専門技術者の訪問なしに使用者が直接フィルターと配管を簡単に交換できるようにして、管理及び維持コストを低減する効果がある。
【0043】
また、本発明は、少なくとも1つのフィルターが装着されたフィルターモジュールをケースの内部に固定するための流路モジュールを適用することにより、フィルターモジュールの安定した装着が可能となる効果もある。
【0044】
また、本発明は、個人のプライバシーを維持しながらセキュリティ問題を懸念する必要がなく、使用者が直接規則的かつ一括的な浄水器の点検が可能であることにより、浄水器の衛生度及び信頼性を向上させる効果もある。
【0045】
また、本発明は、フィルター、配管、および給水栓を容易に交換することができ、使用者の利便性を向上させ、浄水器の自己管理が可能になるにつれて使用者に信頼性を提供し、全体的な商品性を向上させる効果もある。
【0046】
また、本発明は、入水、濾過、出水などの全体的な浄水システム構造における自己管理に容易なモジュールの構造および配置を提案することにより、使用者が異なる交換周期を有するモジュールを容易に交換できるように案内することができる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【
図1】本発明の一実施形態による浄水器において、原水及び浄水が流れる流路を示す流路フローチャートである。
【
図2】本発明の実施形態による浄水器の投影斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態による浄水器の分解斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態による浄水器に適用されるフィルターモジュールの分解斜視図である。
【
図5】本発明の実施形態による浄水器に適用される第1流路モジュールの斜視図である。
【
図6】本発明の実施形態による浄水器において第1流路モジュールに適用されたホルダの段階別動作状態図である。
【
図7】本発明の実施形態による浄水器において第1流路モジュールに適用されたホルダの段階別動作状態図である。
【
図8】本発明の実施形態による浄水器に適用される第2流路モジュールの分解斜視図である。
【
図9】本発明の実施形態による浄水器に適用される脱去装置の断面構成図である。
【
図10】本発明の実施形態による浄水器における脱去装置に適用されるロッカーの斜視図である。
【
図11】本発明の実施形態による浄水器に適用される脱去装置の段階別動作状態図である。
【
図12】本発明の実施形態による浄水器に適用される脱去装置の段階別動作状態図である。
【
図13】本発明の実施形態による浄水器に適用される給水栓モジュールの投影斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
【0049】
これに先立ち、本明細書に記載の実施形態と図面に示される構成は、本発明の最も好ましい一実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想を全て代弁するものではないので、本出願時点においてこれらを置き換えることができる様々な均等物および変形例があり得ることを理解すべきである。
【0050】
本発明を明確に説明するために、説明と関係のない部分は省略し、明細書全体を通して同一または類似の構成要素に対しては同一の参照符号を付す。
【0051】
図面に示した各構成の大きさおよび厚さは説明の便宜上任意に示したので、本発明は必ずしも図面に示したものに限定されるものではなく、様々な部分および領域を明確に表現するために厚さを拡大して示した。
【0052】
そして明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」と言うとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0053】
なお、明細書に記載の「…ユニット」、「…手段」、「…部」、「…部材」等の用語は、少なくとも一つの機能や動作をする包括的な構成の単位を意味する。
【0054】
図1は、本発明の実施形態による浄水器において、原水及び浄水が流れる流路を示す流路フローチャートであり、
図2及び
図3は、本発明の実施形態による浄水器の投影斜視図及び分解斜視図であり、
図4は、本発明の実施形態による浄水器に適用されるフィルターモジュールの分解斜視図であり、
図5は、本発明の実施形態による浄水器に適用される第1流路モジュールの斜視図であり、
図6および
図7は、本発明の実施形態による浄水器において、第1流路モジュールに適用されたホルダの段階別動作状態図であり、
図8は、本発明の実施形態による浄水器に適用される第2流路モジュールの分解斜視図であり、
図9は、本発明の実施形態による浄水器に適用される脱去装置の断面構成図であり、
図10は、本発明の実施形態による浄水器において脱去装置に適用されるロッカーの斜視図であり、
図11及び
図12は、本発明の実施形態による浄水器に適用される脱去装置の段階別動作状態図であり、
図13は、本発明の実施形態による浄水器に適用される給水栓モジュールの投影斜視図である。
【0055】
図1および
図2を参照すると、本発明の実施形態による浄水器100は、専門技術者の訪問なしに使用者が直接フィルター124と配管を簡単に交換できるようにして、管理および維持コストを低減するために適用される。
【0056】
一方、本発明の実施形態による浄水器1は、ポンプが備えられず、上水道から水道水が原水として流入する直水型の浄水器に適用されることを一実施形態として説明する。
【0057】
本発明の実施形態による浄水器100は、ケース102、カバー104、支持フレーム110、フィルターモジュール120、第1流路モジュール130、第2流路モジュール140、給水栓モジュール160を含むことができる。
【0058】
ここで、フィルターモジュール120、第1流路モジュール130、第2流路モジュール140、および給水栓モジュール160は、原水、または浄水、または浄水された冷水、または浄水された温水が流れるように、1つ以上の部品と接続配管を介して接続される。
【0059】
1つ以上の構成要素は、複数のバルブV、殺菌モジュール10、流量センサー20、瞬間給湯器30、および冷却器40などを含むことができる。
【0060】
各構成要素の詳細な説明に先立ち、本発明の実施形態による浄水器1における原水及び浄水の流れを
図1を参照して説明する。
【0061】
まず、使用者が浄水器100を作動させると、水道水である原水が第1流路モジュール130に流入し、流入した原水は第1流路モジュール130に備えられたバルブVと、殺菌モジュール10に備えられたバルブVの作動により、フィルターモジュール120または殺菌モジュール10に流れる。
【0062】
ここで、殺菌モジュール10は、電気分解により流入した原水を電気分解を介して殺菌水として生成し、生成した殺菌水を浄水器100に設けられた各配管に流すことにより、殺菌水が流れた所を殺菌することができる。
【0063】
さらに、殺菌水は濾過および浄化を必要としないので、フィルターモジュール120を通過せずに温水または冷水に変換されて使用者に提供されるか、または使用者に直接提供され得る。
【0064】
フィルターモジュール120を通過しながら濾過及び浄化された浄水、又は殺菌モジュール10を通過した殺菌水は、第2流路モジュール140に流入され、第2流路モジュール140から流量センサー20を通過するように排出される。
【0065】
このとき、流量センサー20を通過した浄水又は殺菌水は、使用者の操作による各バルブVの選択的な作動を通じて第2流路モジュール140を経て瞬間給湯器30又は冷却器40を通過することができる。
【0066】
ここで、浄水または殺菌水は、瞬間給湯器30を通過する場合は温水に変換され、冷却器40を通過する場合は冷水に変換され、変換された温水または冷水は給水栓モジュール160を介して浄水器100の外部に排出され得る。
【0067】
一方、流量センサー20を通過した浄水または殺菌水が瞬間給湯器30または冷却器40を通過しない場合、給水栓モジュール160に接続されたバルブVの作動により、給水栓モジュール160を介して浄水器100の外部に排出され得る。
【0068】
以下、上述した原水及び浄水の流れを有する浄水器100に含まれるケース102、カバー104、支持フレーム110、フィルターモジュール120、第1流路モジュール130、第2流路モジュール140、および給水栓モジュール160について、
図2~
図13を参照して詳細に説明する。
【0069】
まず、ケース102は浄水器100の外形を形成し、内部には複数の部品が備えられる。
【0070】
カバー104はケース102に開閉可能に取り付けられる。本実施形態において、ケース102は上面が開口しており、カバー104はケース102の開口した上部で回転して開閉するように取り付けられてもよい。
【0071】
支持フレーム110は、ケース102とカバー104との間でケース102の内部に取り付けられる。このような支持フレーム110には少なくとも1つの取り付け部112が備えられてもよい。
【0072】
このような支持フレーム110は、別途の締結手段なくても、使用者の外力によってケース102から容易に分離されるように、ケース102に磁石脱着方式で取り付けられ得る。
【0073】
ここで、少なくとも1つの取り付け部112は、フィルターモジュール120が取り付けられる第1取り付け部112aと、第2流路モジュール140が取り付けられ、第1取り付け部112aと隣接する位置に配置される第2取り付け部112bを含むことができる。また、第1取り付け部112aと第2取り付け部112bとは一体に形成されてもよい。
【0074】
本実施形態において、フィルターモジュール120は、
図4に示すように、第1取り付け部112aを介してケース102に取り外し可能に装着される。このようなフィルターモジュール120は、流入した原水を濾過および浄化することができる。
【0075】
ここで、フィルターモジュール120は、フィルターハウジング122と少なくとも1つのフィルター124とを含む。
【0076】
まず、フィルターハウジング122は上部に面する一面に第1ハンドル122aが突出して形成される。
【0077】
ここで、フィルターハウジング122は、流入部122bと排出部122cとを含むことができる。
【0078】
流入部122bは、フィルター124に原水を供給するように一側に形成され、原水が流入する。そして、排出部122cは、流入部122bとは反対方向である他側に形成され、フィルター124から濾過及び浄化された浄水が排出される。
【0079】
そして、少なくとも1つのフィルター124は、フィルターハウジング122の他方の面に取り外し可能に取り付けられてもよい。ここで、少なくとも1つのフィルター124は複合フィルターであり得る。
【0080】
一方、本実施形態では、フィルターハウジング122にフィルター124が1つだけ取り付けられることを一実施形態として説明しているが、これに限定されず、複数のフィルターを取り付けるようにフィルターハウジング122に複数のフィルター取り付け部が備えられてもよい。
【0081】
本実施形態において、第1流路モジュール130は、原水が流れる少なくとも1つの流路を備え、フィルターモジュール120をケース102の内部に固定するようにケース102と支持フレーム110との間でケース102に取り外し可能に取り付けられる。
【0082】
このような第1流路モジュール130は、
図5に示すように、固定ハウジング132、少なくとも1つのニップルNおよび少なくとも1つの接続配管Pを含むことができる。
【0083】
まず、固定ハウジング132は、ケース102と支持フレーム110との間でケース102にボルトなどの締結手段を介して取り外し可能に取り付けられる。
【0084】
このような固定ハウジング132には、フィルターモジュール120が挿入されるように少なくとも1つのフィルター孔134が形成されてもよく、本実施形態においてフィルター孔134は、一つから構成されたフィルター124に対応して一つが形成される。
【0085】
このようなフィルター孔134は、フィルター124の数に応じて変更して適用することができる。
【0086】
少なくとも1つのニップルNは、流入部122bに対応して固定ハウジング132の下面から下端に向かって突出して形成されてもよい。
【0087】
本実施形態において、少なくとも1つのニップルNは、原水が流入する第1ニップルN1、殺菌モジュール10に接続されたバルブVに接続される第2ニップルN2、殺菌モジュール10に接続されたバルブVからフィルターモジュール120に原水を供給するための第3ニップルN3を含むことができる。
【0088】
そして、少なくとも1つの接続配管Pは、流入部122bと第1、第2、及び第3ニップルN1、N2、N3とを接続することができる。
【0089】
本実施形態において、少なくとも1つの接続配管Pは、第1、第2、および第3接続配管P1、P2、P3を含むことができる。
【0090】
まず、第1接続配管P1は第1ニップルN1と接続され、第1流路を形成する。このような第1接続配管P1には、上水道から水道水である原水が第1ニップルN1を介して流入され得る。
【0091】
第2接続配管P2は、第1流路モジュール130の内部に備えられ、第1接続配管P1と接続されたバルブV1を第2ニップルN2に接続する。このような第2接続配管P2は第2流路を形成することができる。
【0092】
そして、第3接続配管P3は、殺菌モジュール10に接続されたバルブVと接続される第3ニップルN3をフィルターモジュール120と接続することができる。このような第3接続配管P3は第3流路を形成することができる。
【0093】
このように構成される第1流路モジュール130は、フィルターモジュール120が装着されていない状態で、支持フレーム110の取り外し後、使用者が締結手段を解除することにより、ケース102から簡単に取り外すことができる。
【0094】
すなわち、第1流路モジュール130は、使用者が容易に取り外すことができるように浄水器に取り付けられる。
【0095】
ここで、フィルターモジュール120は、フィルター孔134に挿入された状態で、固定ハウジング132の上部一側に回転可能に備えられるホルダ136を介して第1流路モジュール130に固定され得る。
【0096】
ホルダ136は、固定ハウジング132の内部に備えられ、原水の流入を制御するバルブVと連結される。このようなホルダ136は、回転操作によりバルブVの開閉を制御するように動作され得る。
【0097】
すなわち、ホルダ136は、
図6に示すように、フィルターモジュール120を固定ハウジング132に固定する場合、第1取り付け部112aに取り付けられたフィルターモジュール120に向かって一方向に回転しながらバルブVを開くと同時に、フィルターモジュール120を第1流路モジュール130にロックすることができる。
【0098】
これに伴い、フィルターモジュール120は、第1流路モジュール130に取り付けられた状態で、ホルダ136によってロックされることにより、固定ハウジング132に固定され得る。
【0099】
逆に、前記ホルダ136は、
図7に示すように、フィルターモジュール120を取り外す場合、フィルターモジュール120から離脱するように回転しながらバルブVを閉じると同時に、第1流路モジュール130からフィルターモジュール120のロックを解除することができる。
【0100】
上記のような操作によってフィルターモジュール120のロックが解除されると、使用者はフィルターモジュール120の第1ハンドル122aを持ち、フィルターモジュール120を第1流路モジュール130から上部に向けて持ち上げる。これにより、フィルターモジュール120は第1流路モジュール130から容易に分離されることができる。
【0101】
本実施形態において、第2流路モジュール140は、部品およびフィルターモジュール120に接続されるように内部に浄水が流れる少なくとも1つの流路が形成される。このような第2流路モジュール140は、第2取り付け部112bを介してケース102に取り外し可能に取り付けられる。
【0102】
ここで、第2流路モジュール140は、
図8に示すように、流路ハウジング142、ハウジングカバー144、少なくとも1つのニップルN、少なくとも1つの接続配管Pを含むことができる。
【0103】
まず、流路ハウジング142は上部に面する一面が開口し、内部に空間Sが形成される。
【0104】
ハウジングカバー144は、流路ハウジング142の開口した一面に取り外し可能に結合される。このようなハウジングカバー144には、上部外側に向かって突出して形成される第2ハンドル144aが備えられ得る。
【0105】
本実施形態において、少なくとも1つのニップルNは流路ハウジング142の空間Sに設けられる。このような少なくとも1つのニップルNは、ケース102の内部に設けられた複数の部品と接続され得る。
【0106】
すなわち、少なくとも1つのニップルNは、複数の部品のうち、殺菌モジュール10、または瞬間給湯器30、または冷却器40とバルブV、または流量センサー20を介して接続され得る。
【0107】
一方、部品は別個の接続チューブ分岐管などを介して少なくとも1つのニップルNと接続され得る。
【0108】
ここで、少なくとも1つのニップルNは、第4、第5、第6、第7、第8、第9、および第10ニップルN4、N5、N6、N7、N8、N9、N10を含むことができる。
【0109】
まず、第4ニップルN4は空間Sに設けられ、フィルターモジュール120の排出部122cが直接接続される。
【0110】
すなわち、少なくとも1つのニップルNのうち、フィルターモジュール120に近接した位置に配置される第4ニップル120は、フィルターモジュール120から排出された浄水が第2流路モジュール140に流入するように、フィルターモジュール120の排出部122cに直接接続され得る。
【0111】
第5ニップルN5は、第4ニップルN4と連通し、殺菌モジュール10を通過した殺菌水が流入する。
【0112】
第6ニップルN6は、流量センサー20に接続され、第7ニップルN7は流量センサー20に接続されたバルブVのうち、1つのバルブVに接続される。
【0113】
第8ニップルN8は冷却器40に接続され、第9ニップルN9は空間Sの内部に設けられ、第10ニップルN10は給水栓モジュール160に接続されたバルブVのうち、1つのバルブVに接続される。
【0114】
そして、少なくとも1つの接続配管Pは空間Sの内部に設けられ、少なくとも1つの流路を形成するように第5~第10ニップルN5、N6、N7、N8、N9、N10と接続され得る。
【0115】
本実施形態において、少なくとも1つの接続配管Pは、第4、第5、第6、および第7接続配管P4、P5、P6、P7を含むことができる。
【0116】
まず、第4接続配管P4は、第5ニップルN1と第6ニップルN6とを相互接続する。このような第4接続配管P4は第4流路を形成することができる。
【0117】
ここで、第4接続配管P4には、フィルターモジュール120から第4ニップルN4を介して流入した浄水が第6ニップルN6に流れるか、殺菌モジュール10から第5ニップルN5を介して流入した殺菌水が第6ニップルN6に流れ得る。
【0118】
第5接続配管P5は、空間Sの内部で第7ニップルN7と第10ニップルN10とを接続する。このような第5接続配管P5は第5流路を形成することができる。
【0119】
ここで、第5接続配管P5には流量センサー20と接続されたバルブVのうち、一つのバルブVの作動により、第7ニップルN7に流入した浄水又は殺菌水が流れる。
【0120】
第6接続配管P6は、空間Sの内部で第8ニップルN8と第9ニップルN9とを接続する。このような第6接続配管P6は第6流路を形成することができる。
【0121】
ここで、第6接続配管P6には、冷却器40から第8ニップルN8を介して流入した冷水が流れる。
【0122】
そして、第7接続配管P7は、空間Sの内部で第9ニップルN9と第10ニップルN10とを接続する。このような第7接続配管P7は第7流路を形成することができる。
【0123】
ここで、第7接続配管P7には、第6接続配管P6を通過した冷水が第10ニップルN10に向けて流れ得る。
【0124】
一方、第2流路モジュール140には、温水が流れないように流路が設計されるが、これは、自己交換可能な第2流路モジュール140に温水が流れるのを防止することにより、使用者が第2流路モジュール140を交換する場合、温水による火傷の危険を未然に防止するためである。
【0125】
すなわち、本発明の一実施形態による浄水器100において、使用者の自己管理リスクを低減するために、温水流路は、使用者の自己管理による交換が可能な第1流路モジュール130と第2流路モジュール140とを迂回して設計され得る。
【0126】
本実施形態において、支持フレーム110には、第2流路モジュール140に対応して第2取り付け部112bに装着された第2流路モジュール140を支持フレーム110に固定するか、第2取り付け部112bから第2流路モジュール140を脱去するための脱去装置150が備えられ得る。
【0127】
脱去装置150は、
図9に示すように、分離スイッチ152及びロッカー154を含む。
【0128】
まず、分離スイッチ152は、支持フレーム110の上部に面する一面からケース102の内部に向かって挿入可能に取り付けられる。
【0129】
そして、ロッカー154は、分離スイッチ152が挿入されているか否かに応じて連動して作動するように、分離スイッチ152に対応する位置で支持フレーム110の下部に向かう他面外側に回動可能に取り付けられる。
【0130】
このようなロッカー154は、第2流路モジュール140を支持フレーム110にロックさせるか、ロックを解除することができる。
【0131】
ここで、ロッカー154は、
図10に示すように、回転軸154a、フック部154b、およびイジェクト部154cを含むことができる。
【0132】
まず、回転軸154aは、第2流路モジュール140が装着される第2取り付け部112bに対応する位置で、支持フレーム110の下部に面する他面に回転可能に装着される。
【0133】
フック部154bは、第2流路モジュール140が第2取り付け部112bに装着される場合、支持フレーム110の外側から第2取り付け部112b内側に向かって一定部分挿入されるように、分離スイッチ152に対応して回転軸154aから延長される。
【0134】
このようなフック部154bの一端は回転軸154aに一体に連結され、他端は流路ハウジング142の側面に向かって多段に折り曲下られて形成され得る。
【0135】
そして、イジェクト部154cは、分離スイッチ152の動作に応じて、支持フレーム110の下部に向かう他面外側から第2流路モジュール140の他面に向かって突出するように回転軸154aからフック部154bの反対側に向かって延長される。
【0136】
このようなイジェクト部154cは、一端が回転軸154aに一体に連結され、他端は流路ハウジング142の下部に向かって折り曲げられて形成され得る。
【0137】
ここで、流路ハウジング142には、フック部154bに対応する一面にフック部154bが挿入されるようにロック溝142aが形成され得る。
【0138】
また、第2流路モジュール140が挿入される第2取り付け部112aには、フック部154bとイジェクト部154cに対応する位置にそれぞれ開口孔114が形成され得る。
【0139】
すなわち、第2流路モジュール140が第2取り付け部112bに装着された状態でロックされる場合、
図11に示すように、分離スイッチ152は初期位置を維持する。
【0140】
これと同時に、フック部154bは、ロック溝142aに対応して形成された開口孔114を通過して多段に折り曲げられた端部がロック溝142aに挿入されることにより、支持フレーム110から第2流路モジュール140が離脱しないように固定する。
【0141】
これとは逆に、第2流路モジュール140を第2取り付け部112bから取り外す場合、
図12に示すように、分離スイッチ152は使用者の外力により初期位置からケース102の内部に向かって挿入される。
【0142】
このとき、分離スイッチ152の下端に当接したフック部154bは、挿入された分離スイッチ152によって回転軸154aを中心に流路ハウジング142の外側に向かって回転しながら、ロック溝142aから離脱する。
【0143】
これと同時に、イジェクト部154cは、回転軸154aを中心に流路ハウジング142の下面に向かって回転される。
【0144】
これにより、イジェクト部154cは、流路ハウジング142の下面に対応して形成された開口孔114を通過して第2流路モジュール140の下部に接触した状態で、第2流路モジュール140を第2取り付け部112bから上部に向かって押し上げる。
【0145】
このように、脱去装置150の操作によって第2流路モジュール140のロックが解除されると、使用者は第2流路モジュール140の第2ハンドル144aを握り、第2流路モジュール140を第2取り付け部112bから上部に向けて持ち上げる。
【0146】
これにより、第2流路モジュール140は、支持フレーム110から容易に取り外され得る。
【0147】
そして、給水栓モジュール160は、部品を介して濾過および浄化が完了した浄水、または冷水、または温水が排出されるようにケースに取り外し可能に取り付けられる。
【0148】
本実施形態において、給水栓モジュール160は、浄水器100の前面において上部一側に取り付けられてもよい。
【0149】
このような給水栓モジュール160は、
図13に示すように、給水栓ハウジング162と給水栓カバー168とを含む。
【0150】
まず、給水栓ハウジング162は、ケース102の外部に所定の長さだけ突出するように、一端部がケース102の内部に挿入され、ケース102の内部に設けられた部品と接続される。
【0151】
このような給水栓ハウジング162は、フィルターモジュール120を通過しながら濾過および浄化された浄水を排出するように内部に浄水が排出される流路を形成し得る。
【0152】
ここで、給水栓ハウジング162の内部には、浄水、または浄水された冷水、または浄水された温水を給水栓ハウジング162の外部に排出するように排出管164が設けられてもよい。
【0153】
排出管164は第8流路を形成し、ケース102の内部で浄水および冷水排出管105、107と、温水排出管109にそれぞれ接続され得る。
【0154】
すなわち、フィルターモジュール120、又は殺菌モジュール10を通過した浄水、又は殺菌水は、第2流路モジュール140を通過した後、流量センサー20と連結されるバルブVの動作により、浄水排出管105および排出管164を介して浄水または殺菌水として使用者に供給され得る。
【0155】
また、第2流路モジュール140を通過した浄水又は殺菌水は、瞬間給湯器30を通過した後、瞬間給湯器30に接続されたバルブVの作動により温水排出管109と排出管164を介して冷水として使用者に供給され得る。
【0156】
また、第2流路モジュール140を通過した浄水又は殺菌水は、冷却器40を通過した後、冷却器40に接続されたバルブVの作動により、冷水排出管107と排出管164を介して冷水として使用者に供給され得る。
【0157】
そして、給水栓カバー168は、給水栓ハウジング162の外側を包んだ状態で、ケース102に装着される。
【0158】
このような給水栓カバー168は、別途の締結手段なくても、使用者の外力によってケース102から容易に外れるように、ケース102に磁石脱着方式で取り付けられ得る。
【0159】
すなわち、給水栓モジュール160をケース102から取り外す場合、使用者はケース102から給水栓カバー168を取り外した後、給水栓ハウジング162を取り外すことができる。
【0160】
一方、給水栓ハウジング162の両側面には、ケース102に所定の長さで挿入された給水栓ハウジング162をケース102に固定、またはケース102から取り外すためのロックプレート166がそれぞれ一体に形成される。
【0161】
ロックプレート166は、固定端166a、自由端166b、および係止突起166cを含むことができる。
【0162】
まず、固定端166aは、ケース102に向かう一端が給水栓ハウジング162に固定される。
【0163】
自由端166bは、ケース120の外部に向かう他端が固定端166aから延びて形成され、固定端166aに弾性支持される。
【0164】
ここで、自由端166bは、給水栓ハウジング162の外側から内側に向かって挿入可能に形成され、固定端166aから給水栓ハウジング162の外側に向かって弾性力を提供することができる。
【0165】
そして、係止突起166cは、固定端166aと自由端166bとの間で給水栓ハウジング162の外部に向かって突出して形成される。
【0166】
このような係止突起166cは、ケース102に取り付けられた給水栓ハウジング162がケース102から外れるのを防止することができる。
【0167】
このように構成されるロックプレート166は、給水栓ハウジング162がケース102に固定された状態で、使用者が自由端166bを持って自由端166bに外力を加えると、固定端166aから自由端166bが給水栓ハウジング162の両側の内部に向かってそれぞれ挿入される。
【0168】
これにより、係止突起166cは、ケース102から給水栓ハウジング162の固定を解除することになる。このような状態で、使用者はケース102から給水栓ハウジング162を容易に取り外すことができる。
【0169】
これとは逆に、交換が完了した給水栓ハウジング162をケース102に取り付ける場合、使用者は、新しい給水栓ハウジング162において自由端166bが固定端166aから給水栓ハウジング162の両側の内部に向かってそれぞれ挿入されるように自由端166bを持って外力を加える。
【0170】
これにより、係止突起166cは給水栓ハウジング162の内部に挿入される。このような状態で、使用者は、給水栓ハウジング162をケース102に取り付ける。
【0171】
給水栓ハウジング162の装着が完了すると、使用者は、自由端166bに加えた外力を解除することができる。
【0172】
そうすると、固定端166aに弾性支持された自由端166bが初期位置に戻り、このとき、係止突起166cがケース102の内部に係止されることにより、給水栓ハウジング164の固定が完了する。
【0173】
すなわち、上述のような動作により、使用者は、浄水器100からフィルターモジュール120、第1流路モジュール130、第2流路モジュール140、および給水栓モジュール160を、浄水器分野の専門技術者がなくても直接手軽に交換することができる。
【0174】
したがって、上記のように構成される本発明の実施形態による浄水器100を適用すると、専門技術者の訪問なしに、使用者が直接フィルターモジュール120、第1流路モジュール130、前2流路モジュール140および給水栓モジュール160を簡単に交換することができるようにして、管理および維持コストを削減することができる。
【0175】
さらに、本発明は、フィルターモジュール120をケース102の内部に固定するための第1流路モジュール130を適用することによって、フィルターモジュール120の安定した取り付けを可能にすることができる。
【0176】
また、本発明は、個人のプライバシーを維持しながらセキュリティ問題を心配する必要がなく、使用者が直接、規則的かつ一括的な浄水器100の点検が可能であることにより、浄水器100の衛生度及び信頼性を向上させる効果もある。
【0177】
さらに、本発明は、フィルター124、複数の流路を形成する第1および第2流路モジュール130、140、および給水栓モジュール160を容易に交換することができ、使用者の利便性を向上させ、浄水器100の自己管理が可能になるにつれて、使用者に信頼性を提供し、全体的な商品性を向上させることができる。
【0178】
また、本発明は、入水、濾過、出水などの全体的な浄水システム構造における自己管理を容易にするフィルターモジュール120、第1、および第2流路モジュール130、140、ならびに給水栓モジュール160の構造および配置を提案することによって、使用者が異なる交換サイクルを有する各モジュールを容易に交換できるように案内することができる。
【0179】
以上、本発明を限定した実施例と図面により説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって本発明の技術思想と以下に記載される特許請求の範囲の均等範囲内で様々な修正および変形が可能であることは勿論である。
【国際調査報告】