(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-08
(54)【発明の名称】ディスプレイパネル、ディスプレイ装置及び駆動チップ
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20230801BHJP
【FI】
G09F9/00 346D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021548651
(86)(22)【出願日】2021-07-26
(85)【翻訳文提出日】2021-12-01
(86)【国際出願番号】 CN2021108466
(87)【国際公開番号】W WO2022262079
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】202110676723.3
(32)【優先日】2021-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517264292
【氏名又は名称】武漢華星光電技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUHAN CHINA STAR OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】Building C5, Biolake of Optics Valley,No.666 Gaoxin Avenue,Wuhan East Lake High-tech Development Zone, Wuhan,Hubei 430079,China
(74)【代理人】
【識別番号】110003063
【氏名又は名称】弁理士法人牛木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】郭 一宇
【テーマコード(参考)】
5G435
【Fターム(参考)】
5G435AA18
5G435EE35
5G435EE40
5G435EE47
(57)【要約】
本出願は、ディスプレイパネル、ディスプレイ装置及び駆動チップを提供するものである。ディスプレイパネルの非表示領域はボンディング領域を含み、前記ボンディング領域は第1ボンディング領域を含み、前記第1ボンディング領域は水平ボンディング領域と第1傾斜ボンディング領域とを含み、前記第1傾斜ボンディング領域は第1端と第2端とを含み、前記第2端から表示領域までの距離は前記第1端から前記ディスプレイパネルの前記表示領域までの距離よりも長く、前記第1傾斜ボンディング領域のボンディング端子群は階段状に等間隔又は不等間隔に配列されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイパネルであって、前記ディスプレイパネルは表示領域と非表示領域とを含み、前記表示領域から前記非表示領域に向かう方向を第1方向と定義し、
前記非表示領域はボンディング領域を含み、前記ボンディング領域は、前記第1方向に沿って配置された第1ボンディング領域及び第2ボンディング領域を含み、
前記第1ボンディング領域は、第2方向に沿って延伸された水平ボンディング領域と、前記水平ボンディング領域の端部に位置し、且つ前記水平ボンディング領域に対して傾斜する第1傾斜ボンディング領域とを含み、前記第1方向は前記第2方向に対して垂直であり、
前記第1傾斜ボンディング領域は、前記水平ボンディング領域に接続された第1端と、前記水平ボンディング領域から離れた第2端とを含み、前記第2方向において、前記第2端から前記表示領域までの距離は、前記第1端から前記表示領域までの距離よりも長く、前記第1傾斜ボンディング領域の前記表示領域への投影は、前記水平ボンディング領域の前記表示領域への投影の外側にあり、
前記第1傾斜ボンディング領域は複数のボンディング端子群を含み、複数の前記ボンディング端子群は階段状に等間隔又は不等間隔に配列されていることを特徴とするディスプレイパネル。
【請求項2】
各々の前記ボンディング端子群は複数の第1ボンディング端子を含み、
各々の前記ボンディング端子群は第3端及び第4端を含み、前記第2方向において、前記第3端は前記水平ボンディング領域に近接し、前記第4端は前記水平ボンディング領域から離れており、
同一行内の複数の前記第1ボンディング端子は前記第4端から前記第3端に向かって傾斜するように配置されており、前記第3端から前記表示領域までの距離は、前記第4端から前記表示領域までの距離よりも長いことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイパネル。
【請求項3】
前記非表示領域はさらにファンアウト領域を含み、前記第1ボンディング領域及び前記第2ボンディング領域は前記ファンアウト領域の前記表示領域から離れた側に位置し、前記第1ボンディング領域は前記ファンアウト領域と前記第2ボンディング領域との間に位置し、前記ファンアウト領域は複数本のファンアウト配線を含み、
前記水平ボンディング領域は複数の第2ボンディング端子を含み、前記ファンアウト配線の一部は前記第1ボンディング領域内まで延伸し、それぞれ前記第1ボンディング端子及び前記第2ボンディング端子に電気的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載のディスプレイパネル。
【請求項4】
前記各ボンディング端子群の前記ファンアウト領域に面する端部の最高点を前記ボンディング端子群の頂点と定義し、前記第2端に位置する前記ボンディング端子群の頂点と、前記第1端に位置する前記ボンディング端子群の頂点とを結ぶ線の前記第2方向に対する傾斜角θ
1は鈍角であることを特徴とする請求項3に記載のディスプレイパネル。
【請求項5】
100°≦θ
1≦179°であることを特徴とする請求項4に記載のディスプレイパネル。
【請求項6】
隣接する2つの前記ボンディング端子群内の同一位置における前記第1ボンディング端子の頂点中心を結ぶ線の前記第2方向に対する傾斜角θ
2は鋭角であることを特徴とする請求項2に記載のディスプレイパネル。
【請求項7】
10°≦θ
2≦85°であることを特徴とする請求項6に記載のディスプレイパネル。
【請求項8】
前記第2ボンディング領域は、前記第1傾斜ボンディング領域と、前記水平ボンディング領域とで囲まれた領域内に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイパネル。
【請求項9】
隣接する2つの前記ボンディング端子群同士は部分的に重なることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイパネル。
【請求項10】
前記各ボンディング端子群内の前記第1ボンディング端子は複数行に亘って配置されており、且つ隣接する行の前記第1ボンディング端子同士はその位置が互い違いになるように配置されていることを特徴とする請求項2に記載のディスプレイパネル。
【請求項11】
前記ディスプレイパネルはさらに第2傾斜ボンディング領域を含み、前記第2傾斜ボンディング領域及び前記第1傾斜ボンディング領域は、前記水平ボンディング領域の両端部に軸対称に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイパネル。
【請求項12】
前記ディスプレイパネルはさらに駆動チップを含み、前記駆動チップは少なくとも、水平端子領域と、前記水平端子領域の端部に位置し、且つ前記水平端子領域に対して傾斜した傾斜端子領域とを含み、前記傾斜端子領域は複数の第1駆動端子を含み、複数の前記駆動端子は複数の第1駆動端子群を構成し、
前記第1駆動端子及び前記第1駆動端子群の配置方式は、前記第1ボンディング端子及び前記第1ボンディング端子群の配置方式と同一であり、
前記第1駆動端子と前記第1ボンディング端子は電気的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載のディスプレイパネル。
【請求項13】
請求項1に記載のディスプレイパネルを含むことを特徴とするディスプレイ装置。
【請求項14】
前記第2ボンディング領域と電気的に接続されたフレキシブル回路基板をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
駆動チップであって、前記駆動チップは少なくとも、水平端子領域と、前記水平端子領域の端部に位置し、且つ前記水平端子領域に対して傾斜した第1傾斜端子領域とを含み、前記第1傾斜端子領域は第1方向に沿って傾斜するように延伸され、前記水平端子領域は、前記第1方向に対して垂直な第2方向に沿って水平に延伸され、前記第1傾斜端子領域は複数の第1駆動端子群を含み、
前記第1傾斜端子領域は、前記水平端子領域に接続された第5端と、前記水平端子領域から離れた第6端とを含み、前記第1方向において、前記第1傾斜端子領域の前記水平端子領域を延長した領域への投影は、前記水平端子領域の外側にあり、
複数の前記第1駆動端子群は、階段状に等間隔又は不等間隔に配列されていることを特徴とする駆動チップ。
【請求項16】
各々の前記第1駆動端子群は複数の第1駆動端子を含み、
各々の前記第1駆動端子群は第7端と第8端とを含み、前記第2方向において、前記第7端は前記水平端子領域に近接し、前記第8端は前記水平端子領域から離れており、
前記第1方向において、同一行内の複数の前記第1駆動端子は、前記第8端から前記第7端に向かって傾斜するように配置されており、前記第7端から前記水平端子領域を延長した領域までの垂直距離は、前記第8端から前記水平端子領域を延長した領域までの垂直距離よりも短いことを特徴とする請求項15に記載の駆動チップ。
【請求項17】
各々の前記第1駆動端子群の前記第8端の最高点を前記第1駆動端子群の頂点と定義し、前記第6端に位置する前記第1駆動端子群の頂点と、前記第5端に位置する前記第1駆動端子群の頂点とを結ぶ線の前記第2方向に対する傾斜角は鈍角であり、前記鈍角は100°以上で且つ179°以下であることを特徴とする請求項16に記載の駆動チップ。
【請求項18】
隣接する2つの前記第1駆動端子群内の同一位置における前記第1駆動端子の頂点中心を結ぶ線の前記第2方向に対する傾斜角は鋭角であり、前記鋭角は10°以上で且つ85°以下であることを特徴とする請求項16に記載の駆動チップ。
【請求項19】
隣接する2つの前記第1駆動端子群同士は部分的に重なっており、各々の前記第1駆動端子群内の前記第1駆動端子は複数行に亘って配置されており、且つ隣接する行の前記第1駆動端子同士はその位置が互い違いになるように配置されていることを特徴とする請求項16に記載の駆動チップ。
【請求項20】
さらに第2傾斜端子領域を含み、前記第2傾斜端子領域及び前記第1傾斜端子領域は、前記水平端子領域の両端部に軸対称に設けられていることを特徴とする請求項15に記載の駆動チップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願はディスプレイ技術の分野に関するものであり、特にディスプレイパネル、ディスプレイ装置及び駆動チップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ市場の絶え間ない発展に伴い、ディスプレイ画面はヒューマン・マシン・インタラクションにおける最も主要な媒体であり、消費者のディスプレイ画面に対する視覚効果の要望は益々厳しくなり、画面占有率に対する要求も益々高まっている。全面スクリーンは、技術によって極狭ベゼルを実現させ、且つ表示面積を最大化することで、驚異的な視覚効果をもたらすものである。既存のCOG(Chip On Glass)パネル技術では、ディスプレイパネルの下縁にファンアウト配線領域、駆動チップのボンディング領域、及びフレキシブル回路基板のボンディング領域が含まれている。
【0003】
ファンアウト領域及び駆動チップのボンディング領域は下縁の高さの大部分を占めている。ここで、ファンアウト領域は、表示領域と駆動チップのボンディング領域とを接続する信号配線を複数本有し、市場のディスプレイパネルの解像度に対する要求が高まるにつれ、信号線の本数も増加することで、ファンアウト領域の高さが増し、或いは高さを縮めることが困難となり、ディスプレイパネルの狭ベゼル全面スクリーン設計を実現するのに不利である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の提供するディスプレイパネル、ディスプレイ装置及び駆動チップは、極狭ベゼルの設計を実現させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決すべく、本出願の提供する技術案は以下の通りである。
【0006】
本出願に係る第1の技術案はディスプレイパネルを提供し、前記ディスプレイパネルは表示領域と非表示領域とを含み、前記表示領域から前記非表示領域に向かう方向を第1方向と定義し、
前記非表示領域はボンディング領域を含み、
【0007】
前記ボンディング領域は、前記第1方向に沿って配置された第1ボンディング領域及び第2ボンディング領域を含み、
【0008】
前記第1ボンディング領域は、第2方向に沿って延伸された水平ボンディング領域と、前記水平ボンディング領域の端部に位置し、且つ前記水平ボンディング領域に対して傾斜する第1傾斜ボンディング領域とを含み、前記第1方向は前記第2方向に対して垂直であり、
【0009】
前記第1傾斜ボンディング領域は、前記水平ボンディング領域に接続された第1端と、前記水平ボンディング領域から離れた第2端とを含み、前記第2方向において、前記第2端から前記表示領域までの距離は、前記第1端から前記表示領域までの距離よりも長く、前記第1傾斜ボンディング領域の前記表示領域への投影は、前記水平ボンディング領域の前記表示領域への投影の外側にあり、
【0010】
前記第1傾斜ボンディング領域は複数のボンディング端子群を含み、複数の前記ボンディング端子群は階段状に等間隔又は不等間隔に配列されている。
【0011】
本出願に係る任意の実施形態では、各々の前記ボンディング端子群は複数の第1ボンディング端子を含み、各々の前記ボンディング端子群は第3端及び第4端を含み、前記第2方向において、前記第3端は前記水平ボンディング領域に近接し、前記第4端は前記水平ボンディング領域から離れており、同一行内の複数の前記第1ボンディング端子は前記第4端から前記第3端に向かって傾斜するように配置されており、前記第3端から前記表示領域までの距離は、前記第4端から前記表示領域までの距離よりも長い。
【0012】
本出願に係る任意の実施形態では、前記非表示領域はさらにファンアウト領域を含み、前記第1ボンディング領域及び前記第2ボンディング領域は前記ファンアウト領域の前記表示領域から離れた側に位置し、前記第1ボンディング領域は前記ファンアウト領域と前記第2ボンディング領域との間に位置し、前記ファンアウト領域は複数本のファンアウト配線を含み、前記水平ボンディング領域は複数の第2ボンディング端子を含み、前記ファンアウト配線の一部は前記第1ボンディング領域内まで延伸し、それぞれ前記第1ボンディング端子及び前記第2ボンディング端子に電気的に接続されている。
【0013】
本出願に係る任意の実施形態では、前記各ボンディング端子群の前記ファンアウト領域に面する端部の最高点を前記ボンディング端子群の頂点と定義し、前記第2端に位置する前記ボンディング端子群の頂点と、前記第1端に位置する前記ボンディング端子群の頂点とを結ぶ線の前記第2方向に対する傾斜角θ1は鈍角である。
【0014】
本出願に係る任意の実施形態では、100°≦θ1≦179°である
【0015】
本出願に係る任意の実施形態では、隣接する2つの前記ボンディング端子群内の同一位置における前記第1ボンディング端子の頂点中心を結ぶ線の前記第2方向に対する傾斜角θ2は鋭角である。
【0016】
本出願に係る任意の実施形態では、10°≦θ2≦85°である。
【0017】
本出願に係る任意の実施形態では、前記第2ボンディング領域は、前記第1傾斜ボンディング領域と、前記水平ボンディング領域とで囲まれた領域内に設けられている。
【0018】
本出願に係る任意の実施形態では、隣接する2つの前記ボンディング端子群同士は部分的に重なる。
【0019】
本出願に係る任意の実施形態では、前記各ボンディング端子群内の前記第1ボンディング端子は複数行に亘って配置されており、且つ隣接する行の前記第1ボンディング端子同士はその位置が互い違いになるように配置されている。
【0020】
本出願に係る任意の実施形態では、前記ディスプレイパネルはさらに第2傾斜ボンディング領域を含み、前記第2傾斜ボンディング領域及び前記第1傾斜ボンディング領域は、前記水平ボンディング領域の両端部に軸対称に設けられている。
【0021】
本出願に係る任意の実施形態では、前記ディスプレイパネルはさらに駆動チップを含み、前記駆動チップは少なくとも、水平端子領域と、前記水平端子領域の端部に位置し、且つ前記水平端子領域に対して傾斜した傾斜端子領域とを含み、前記傾斜端子領域は複数の第1駆動端子を含み、複数の前記駆動端子は複数の第1駆動端子群を構成し、前記第1駆動端子及び前記第1駆動端子群の配置方式は、前記第1ボンディング端子及び前記第1ボンディング端子群の配置方式と同一であり、前記第1駆動端子と前記第1ボンディング端子は電気的に接続されている。
【0022】
本出願に係る第2の技術案は、上述のディスプレイパネルを含むディスプレイ装置を提供する。
【0023】
本出願に係る任意の実施形態では、前記ディスプレイ装置は、
【0024】
前記第2ボンディング領域と電気的に接続されたフレキシブル回路基板をさらに含む。
【0025】
本出願に係る第3の技術案は駆動チップを提供し、前記駆動チップは少なくとも、水平端子領域と、前記水平端子領域の端部に位置し、且つ前記水平端子領域に対して傾斜した第1傾斜端子領域とを含み、前記第1傾斜端子領域は第1方向に沿って傾斜するように延伸され、前記水平端子領域は、前記第1方向に対して垂直な第2方向に沿って水平に延伸され、前記第1傾斜端子領域は複数の第1駆動端子群を含み、前記第1傾斜端子領域は、前記水平端子領域に接続された第5端と、前記水平端子領域から離れた第6端とを含み、前記第1方向において、前記第1傾斜端子領域の前記水平端子領域を延長した領域への投影は、前記水平端子領域の外側にあり、複数の前記第1駆動端子群は、階段状に等間隔又は不等間隔に配列されている。
【0026】
本出願に係る任意の実施形態では、各々の前記第1駆動端子群は複数の第1駆動端子を含み、各々の前記第1駆動端子群は第7端と第8端とを含み、前記第2方向において、前記第7端は前記水平端子領域に近接し、前記第8端は前記水平端子領域から離れており、前記第1方向において、同一行内の複数の前記第1駆動端子は、前記第8端から前記第7端に向かって傾斜するように配置されており、前記第7端から前記水平端子領域を延長した領域までの垂直距離は、前記第8端から前記水平端子領域を延長した領域までの垂直距離よりも短い。
【0027】
本出願に係る任意の実施形態では、各々の前記第1駆動端子群の前記第8端の最高点を前記第1駆動端子群の頂点と定義し、前記第6端に位置する前記第1駆動端子群の頂点と、前記第5端に位置する前記第1駆動端子群の頂点とを結ぶ線の前記第2方向に対する傾斜角は鈍角であり、前記鈍角は100°以上で且つ179°以下である。
【0028】
本出願に係る任意の実施形態では、隣接する2つの前記第1駆動端子群内の同一位置における前記第1駆動端子の頂点中心を結ぶ線の前記第2方向に対する傾斜角は鋭角であり、前記鋭角は10°以上で且つ85°以下である。
【0029】
本出願に係る任意の実施形態では、隣接する2つの前記第1駆動端子群同士は部分的に重なっており、各々の前記第1駆動端子群内の前記第1駆動端子は複数行に亘って配置されており、且つ隣接する行の前記第1駆動端子同士はその位置が互い違いになるように配置されている。
【0030】
本出願に係る任意の実施形態では、前記駆動チップはさらに第2傾斜端子領域を含み、前記第2傾斜端子領域及び前記第1傾斜端子領域は、前記水平端子領域の両端部に軸対称に設けられている。
【発明の効果】
【0031】
本出願の有益な効果は以下の通りである。(1)本出願の提供するディスプレイパネル及びディスプレイ装置における第1及び/又は第2傾斜ボンディング領域は前記水平ボンディング領域に対して傾斜しており、且つ、水平ボンディング領域から離れた第2端からファンアウト領域までの距離は、水平ボンディング領域に接続された第1端からファンアウト領域までの距離よりも長い。このため、各々の前記ファンアウト配線の一部を前記第1ボンディング領域まで延伸させることで、前記ファンアウト領域と前記ボンディング領域とが部分的に重なり、前記ファンアウト領域の第1方向における高さを短くすることができる。これにより、前記ファンアウト領域及び前記ボンディング領域の第1方向における全体的な高さが短くなることで、ディスプレイパネルの下縁を縮小させることが可能となり、市場における、高解像度化を実現し且つ駆動チップの性能を低下させることなく、極狭ベゼルの設計を行なうという需要を満たすことができる;(2)前記各ボンディング端子群内の各行の第1ボンディング端子を前記第4端から前記第3端に向かって傾斜するように配置することで、前記ファンアウト配線用により多くの配線スペースを確保することができ、前記ボンディング領域及び前記ファンアウト領域の各構造のレイアウト設計をより最適化し、非表示領域のスペース効率をより向上させ、極狭ベゼルの設計を実現することができる;(3)第1及び/又は第2傾斜ボンディング領域は複数のボンディング端子群を含むため、隣接するボンディング端子群間の間隔を調整することで、前記ボンディング領域及び前記ファンアウト領域の各構造のレイアウト設計を最適化することができ、加えて、ファンアウト領域における配線の線幅を大きくすることで、信号線インピーダンスを低減させ、信号線が細すぎるが故に断線するというリスクを低減させ、より良好なディスプレイ効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本発明に係る実施形態の技術案をより明確に説明するために、以下、実施形態を説明する際に必要とされる図面についての簡単な紹介を行なう。明らかに、以下の記載における図は本発明のいくつかの実施形態を表したものに過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を費やすことなく、これらの図を基に他の図を得ることもできる。
【0033】
【
図1】本出願に係る第1実施形態で提供されるディスプレイパネルの構造を示す平面図である。
【0034】
【
図2】
図1に示すディスプレイパネルのボンディング領域及びファンアウト領域の構造を示す平面図である。
【0035】
【
図3】
図2に示すディスプレイパネルのボンディング領域及びファンアウト領域内の各構造の部分拡大図である。
【0036】
【
図4】本出願で提供される他のディスプレイパネルにおけるボンディング領域及びファンアウト領域内の各構造の部分拡大図である。
【0037】
【
図5】本出願で提供される駆動チップの構造を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本発明の実施形態に係る図面を参照して、本発明の実施形態における技術案についての明確、且つ完全な説明を行なう。明らかに、以下に記載の実施形態は本発明における一部の実施形態であるにすぎず、全ての実施形態ではない。本発明の実施形態に基づいて、本分野の技術者が如何なる創造的労力も費やさずに得られたその他のあらゆる実施形態は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0039】
本発明の説明における理解すべき点として、「上」、「下」等の表現が示す向き又は位置関係は、図面に示す向き又は位置関係に基づくものであり、本発明に係る説明上の便宜及び簡素化を図るためのものであるにすぎず、所定の装置又は部材が特定の向きを有し、特定の向きにおいて構成され、操作されるべきことを示し又は暗示するものではないため、本発明を限定するものであると解釈されてはならない。また、「第1」、「第2」という表現は、説明目的にのみ供されるものであり、相対的な重要度を示し若しくは暗示し、又は所定の技術的特徴の数量を暗に示すものであると解釈されてはならない。このため、「第1」、「第2」で限定されている特徴は、明示的に又は暗に1つ以上の当該特徴を含むことがある。本発明に係る説明において、「複数」という表現は、特に明確且つ具体的な断りのない限り、2つ以上を意味する。
【0040】
本発明では、異なる実施形態において、数字による符号及び/又は文字による符号が重複して用いられることがあるが、このような重複は簡素化及び明確化を目的としており、それら自体は各種実施形態及び/又は設定間の関係を説明するためのものではない。
【0041】
本出願は、従来における高解像度ディスプレイパネルのファンアウト配線領域がディスプレイパネルの下縁の比較的広いスペースを占めるため、ディスプレイパネルの狭ベゼル化、全画面表示設計に不利であるという技術的課題を解決するものである。本出願の提供するディスプレイパネル及びディスプレイ装置における第1及び/又は第2傾斜ボンディング領域は前記水平ボンディング領域に対して傾斜しており、且つ、水平ボンディング領域から離れた第2端からファンアウト領域までの距離は、水平ボンディング領域に接続された第1端からファンアウト領域までの距離よりも長い。このため、各々の前記ファンアウト配線の一部を前記第1ボンディング領域まで延伸させることで、前記ファンアウト領域と前記ボンディング領域とが部分的に重なり、前記ファンアウト領域の第1方向における高さを短くすることができる。前記第2ボンディング領域を、第1及び/又は第2傾斜ボンディング領域と水平ボンディング領域とで囲まれた領域内に設けることで、前記ボンディング領域の第1方向における高さを短くすることができる。これにより、前記ファンアウト領域及び前記ボンディング領域の第1方向における全体的な高さが短くなることで、ディスプレイパネルの下縁を縮小させることが可能となり、市場における、高解像度化を実現し且つ駆動チップの性能を低下させることなく、極狭ベゼルの設計を行なうという需要を満たすことができる。前記各ボンディング端子群内の各行の第1ボンディング端子を前記第4端から前記第3端に向かって傾斜するように配置することで、前記ファンアウト配線用により多くの配線スペースを確保することができ、前記ボンディング領域及び前記ファンアウト領域の各構造のレイアウト設計をより最適化し、非表示領域のスペース効率をより向上させ、極狭ベゼルの設計を実現することができる。第1及び/又は第2傾斜ボンディング領域は複数のボンディング端子群を含むため、隣接するボンディング端子群間の間隔を調整することで、前記ボンディング領域及び前記ファンアウト領域の各構造のレイアウト設計を最適化することができ、加えて、ファンアウト領域における配線の線幅を大きくすることで、信号線インピーダンスを低減させ、信号線が細すぎるが故に断線するというリスクを低減させ、より良好なディスプレイ効果を得ることができる。
【0042】
以下、具体的な実施形態により、本出願のディスプレイパネル、ディスプレイ装置及び駆動チップについて詳述する。
【0043】
図1を参照されたい。本出願に係る第1実施形態の提供するディスプレイ装置100は、ディスプレイパネル110と、少なくとも1つの駆動チップ120と、少なくとも1つのフレキシブル回路基板130とを含む。前記駆動チップ120は、前記ディスプレイパネル110上に形成され、且つ前記ディスプレイパネル110と電気的に接続されている。前記フレキシブル回路基板130は、前記ディスプレイパネル110側に位置し、且つ前記ディスプレイパネル110と電気的に接続されている。
【0044】
ここで、前記ディスプレイパネル110は、1つの表示領域101と、前記表示領域101を囲む1つの非表示領域102とを含む。
【0045】
ここで、前記表示領域101から前記非表示領域102に向かう方向を第1方向D1と定義する。前記表示領域101は、第1方向D1に沿って延伸され、且つ第2方向D2に沿って配置された複数の信号線1011を含む。前記第1方向D1は、前記第2方向D2に対して垂直である。
【0046】
ここで、前記信号線1011は、前記表示領域101内の画素(図示せず)を充電するデータ線、又は前記表示領域101内部のタッチセンサに接続されるタッチ信号線の一種又は二種であってもよい。
【0047】
ここで、前記非表示領域102は、1つのファンアウト領域10と、1つのボンディング領域20とを含む。前記ボンディング領域20は、前記ファンアウト領域10の前記表示領域101から離れた側に位置する。
【0048】
ここで、前記ファンアウト領域10は、全体として第1方向D1に延伸され、且つ第2方向D2に沿って配置された複数本のファンアウト配線11を含む。各ファンアウト配線11の一端はそれぞれ対応する前記信号線1011に電気的に接続されている。
【0049】
図2を参照されたい。前記ボンディング領域20は、第1ボンディング領域21と、第2ボンディング領域22とを含み、前記第1ボンディング領域21及び第2ボンディング領域22は前記第1方向D1に沿って配置されている。具体的には、前記第1ボンディング領域21は前記ファンアウト領域10に隣接し、前記第2ボンディング領域22は前記ファンアウト領域10から離れている。
【0050】
ここで、第1ボンディング領域21は、前記第2方向D2に沿って延伸された水平ボンディング領域212と、前記水平ボンディング領域212の端部に位置する第1傾斜ボンディング領域211及び第2傾斜ボンディング領域213とを含む。具体的には、前記第1傾斜ボンディング領域211及び前記第2傾斜ボンディング領域213は、前記水平ボンディング領域212の両端部に軸対称に設けられている。
【0051】
前記第1傾斜ボンディング領域211は、前記水平ボンディング領域212に接続された第1端211aと、前記水平ボンディング領域212から離れた第2端211bとを含む。前記第2方向D2において、前記第2端211bから前記表示領域101までの距離は、前記第1端211aから前記表示領域101までの距離よりも長く、前記第1傾斜ボンディング領域211の前記表示領域101への投影は、前記水平ボンディング領域212の前記表示領域101への投影の外側にある。このため、各々の前記ファンアウト配線11の一部を前記第1ボンディング領域21まで延伸させることで、前記ファンアウト領域10と前記ボンディング領域20とが部分的に重なり、前記ファンアウト領域10の第1方向D1における高さを短くすることができる。これにより、前記ファンアウト領域10及び前記ボンディング領域20の第1方向D1における全体的な高さが短くなることで、ディスプレイパネル110の下縁を縮小させることが可能となり、市場における、高解像度化を実現し且つ駆動チップの性能を低下させることなく、極狭ベゼルの設計を行なうという需要を満たすことができる。
【0052】
本出願に係る任意の実施形態では、前記第2ボンディング領域22は、前記第1傾斜ボンディング領域211と、前記第2傾斜ボンディング領域213と、前記水平ボンディング領域212とで囲まれた領域内に設けられている。これにより、前記ボンディング領域20内における、前記第1ボンディング領域21及び前記第2ボンディング領域22の配置が可能となる。
【0053】
他の実施形態では、前記第1ボンディング領域21は前記第2傾斜ボンディング領域213を含まなくてもよく、この場合、前記第2ボンディング領域22は、前記第1傾斜ボンディング領域211と、前記水平ボンディング領域212とで囲まれた領域内に設けられる。
【0054】
ここで、
図2乃至
図4を参照されたい。前記第1傾斜ボンディング領域211は、階段状に配列された複数のボンディング端子群を含む。これにより、隣接するボンディング端子群間の間隔を調整することで、前記ボンディング領域及び前記ファンアウト領域の各構造のレイアウト設計を最適化することができ、加えて、ファンアウト領域における配線の線幅を大きくすることで、信号線インピーダンスを低減させ、信号線が細すぎるが故に断線するというリスクを低減させ、より良好なディスプレイ効果を得ることができる。
【0055】
各々の前記ボンディング端子群は、複数の第1ボンディング端子2111を含む。各ボンディング端子群内の前記第1ボンディング端子2111は複数行に亘って配置されており、且つ隣接する行の前記第1ボンディング端子2111同士はその位置が互い違いになるように配置されている。ここで、前記水平ボンディング領域212は、複数の第2ボンディング端子2121を含む。前記第2ボンディング端子2121は複数行に亘って配列され、各行の前記第2ボンディング端子2121は水平に配列され、且つ隣接する2行の前記第2ボンディング端子2121は互い違いに配列されている。前記ファンアウト配線11の一部は、前記第1ボンディング領域21内まで延伸し、それぞれ前記第1ボンディング端子2111及び前記第2ボンディング端子2121に電気的に接続されている。
【0056】
図2及び
図3を再び参照されたい。本出願に係る任意の実施形態では、複数の前記ボンディング端子群が、前記第2方向D2において階段状に等間隔に配列されている。
【0057】
図4を再び参照されたい。本出願に係る任意の実施形態では、複数の前記ボンディング端子群が、前記第2方向D2において階段状に不等間隔に配列されている。
【0058】
当然ながら、複数の前記ボンディング端子群は、前記第1方向D1においても等間隔又は不等間隔に配列されていてもよい。
【0059】
図2乃至
図4を再び参照されたい。本出願に係る任意の実施形態では、隣接する2つの前記ボンディング端子群同士は部分的に重なっていてもよい。当然ながら、本出願に係る他の任意の実施形態では、隣接する2つの前記ボンディング端子群同士は重なっていなくてもよい。
【0060】
図2を再び参照されたい。各ボンディング端子群の前記ファンアウト領域10に面する端部の最高点を前記ボンディング端子群の頂点と定義し、前記第2端211bに位置する前記ボンディング端子群の頂点と、前記第1端211aに位置する前記ボンディング端子群の頂点とを結ぶ線の前記第2方向D2に対する傾斜角θ
1は鈍角である。好ましくは、100°≦θ
1≦179°である。
【0061】
図3及び
図4を再び参照されたい。隣接する2つの前記ボンディング端子群内の同一位置における前記第1ボンディング端子の頂点中心を結ぶ線の前記第2方向D2に対する傾斜角θ
2は鋭角である。好ましくは、10°≦θ
2≦85°である。
【0062】
具体的には、
図3中、複数の前記ボンディング端子群が前記第2方向D2において階段状に等間隔に配列されているため、隣接する2つの前記ボンディング端子群内の同一位置における前記第1ボンディング端子の頂点中心を結ぶ線の前記第2方向D2に対する傾斜角θ
2は互いに等しい。
【0063】
具体的には、
図4中、複数の前記ボンディング端子群が前記第2方向D2において階段状に不等間隔に配列されているため、隣接する2つの前記ボンディング端子群内の同一位置における前記第1ボンディング端子の頂点中心を結ぶ線の前記第2方向D2に対する傾斜角θ
2は互いに等しくなくてもよく、一部が互いに等しくても他の一部は互いに等しくなくてもよい。
【0064】
具体的には、
図2乃至
図4を再び参照されたい。本実施形態では、前記第1傾斜ボンディング領域211は4つの第1ボンディング端子群201を含む。
【0065】
以下、前記第1ボンディング端子群201を例にとり、各ボンディング端子群内における第1ボンディング端子2111の配置について具体的に説明する。
【0066】
具体的には、
図3を再び参照されたい。前記第1ボンディング端子群201は、第3端2011及び第4端2012を含む。前記第2方向D2において、前記第3端2011は前記水平ボンディング領域212に近接し、前記第4端2012は前記水平ボンディング領域212から離れている。前記第1方向D1において、前記第3端2011から前記表示領域101までの距離は、前記第4端2012から前記表示領域101までの距離よりも長い。同一行内の複数の前記第1ボンディング端子2111は、前記第4端2012から前記第3端2011に向かって配置されている。ここで、前記第1ボンディング端子群201内の前記第1ボンディング端子2111は2行に亘って配置されており、且つ1行目の前記第1ボンディング端子2111と2行目の前記第1ボンディング端子2111は互い違いに配置されている。即ち、2行目にある1つの前記第1ボンディング端子2111は、対応する1行目にある2つの前記第1ボンディング端子2111間の隙間と対向する。
【0067】
図2を再び参照されたい。前記第2傾斜ボンディング領域213は複数の第2ボンディング端子群205を含み、各々の前記第2ボンディング端子群205は複数の第3ボンディング端子2131を含み、複数の前記第3ボンディング端子2131は複数行に亘って配置されており、且つ隣接する行の前記第3ボンディング端子2131同士はその位置が互い違いになるように配置されている。
【0068】
図1及び
図5を参照されたい。前記駆動チップ120は少なくとも、水平端子領域41と、前記水平端子領域41の端部に位置し、且つ前記水平端子領域41に対して傾斜した第1傾斜端子領域42及び第2傾斜端子領域43とを含む。前記第1傾斜端子領域42及び前記第2傾斜端子領域43は、前記第1方向D1に沿って傾斜するように延伸され;前記水平端子領域41は、前記第1方向D1に対して垂直な前記第2方向D2に沿って水平に延伸され;前記第2傾斜端子領域43及び前記第1傾斜端子領域42は、前記水平端子領域41の両端部に軸対称に設けられている。
【0069】
前記第1傾斜端子領域42は、前記水平端子領域41に接続された第5端422と、前記水平端子領域41から離れた第6端423とを含む。前記第1方向D1において、前記第1傾斜端子領域42の前記水平端子領域41を延長した領域への投影は、前記水平端子領域41の外側にある。複数の前記第1駆動端子群421は、階段状に等間隔又は不等間隔に配列されている。
【0070】
前記第1傾斜端子領域42は複数の第1駆動端子群421を含み、各々の前記第1駆動端子群421は複数の第1駆動端子4211を含む。前記水平端子領域41は、複数の第2駆動端子4111を含む。前記第2傾斜端子領域43は複数の第3駆動端子群431を含み、各々の前記第2駆動端子群431は複数の第3駆動端子4311を含む。前記第1駆動端子4211、前記第2駆動端子4111及び前記第3駆動端子4311はそれぞれ、前記第1ボンディング端子2111、前記第2ボンディング端子2121及び前記第3ボンディング端子2131に電気的に接続されている。
【0071】
各々の前記第1駆動端子群421は、第7端421aと、第8端421bとを含む。前記第2方向D2において、前記第7端421aは前記水平端子領域41に近接し、前記第8端421bは前記水平端子領域41から離れている。前記第2方向D2において、同一行内の複数の前記第1駆動端子4211は、前記第8端421bから前記第7端421aに向かって傾斜するように配置されており、前記第7端421aから前記水平端子領域41を延長した領域までの垂直距離は、前記第8端421bから前記水平端子領域41を延長した領域までの垂直距離よりも短い。
【0072】
各々の前記第1駆動端子群421の前記第8端421bの最高点を前記第1駆動端子群421の頂点と定義し、前記第6端423に位置する前記第1駆動端子群421の頂点と、前記第5端422に位置する前記第1駆動端子群421の頂点とを結ぶ線の前記第1方向D1に対する傾斜角は鈍角であり、当該鈍角は100°以上で、且つ179°以下である。
【0073】
隣接する2つの前記第1駆動端子群421内の同一位置における前記第1駆動端子4211の頂点中心を結ぶ線の前記第2方向D2に対する傾斜角は鋭角であり、当該鋭角は10°以上で、且つ85°以下である。
【0074】
隣接する2つの前記第1駆動端子群421同士は部分的に重なっており、各々の前記第1駆動端子群421内の前記第1駆動端子4211は複数行に亘って配置されており、且つ隣接する行の前記第1駆動端子4211同士はその位置が互い違いになるように配置されている。
【0075】
前記第2傾斜端子領域43は、複数の第3駆動端子4311を含む。複数の前記第3駆動端子4311は複数行に亘って配置されており、且つ隣接する行の前記第3駆動端子4311同士はその位置が互い違いになるように配置されている。
【0076】
本出願のもたらす有益な効果は以下の通りである。(1)本出願の提供するディスプレイパネル及びディスプレイ装置における第1及び/又は第2傾斜ボンディング領域は前記水平ボンディング領域に対して傾斜しており、且つ、水平ボンディング領域から離れた第2端からファンアウト領域までの距離は、水平ボンディング領域に接続された第1端からファンアウト領域までの距離よりも長い。このため、各々の前記ファンアウト配線の一部を前記第1ボンディング領域まで延伸させることで、前記ファンアウト領域と前記ボンディング領域とが部分的に重なり、前記ファンアウト領域の第1方向における高さC2を短くすることができる。これにより、前記ファンアウト領域及び前記ボンディング領域の第1方向における全体的な高さが短くなることで、ディスプレイパネルの下縁を縮小させることが可能となり、市場における、高解像度化を実現し且つ駆動チップの性能を低下させることなく、極狭ベゼルの設計を行なうという需要を満たすことができる;(2)前記各ボンディング端子群内の各行の第1ボンディング端子を前記第4端から前記第3端に向かって傾斜するように配置することで、前記ファンアウト配線用により多くの配線スペースを確保することができ、前記ボンディング領域及び前記ファンアウト領域の各構造のレイアウト設計をより最適化し、非表示領域のスペース効率をより向上させ、極狭ベゼルの設計を実現することができる;(3)第1及び/又は第2傾斜ボンディング領域は複数のボンディング端子群を含むため、隣接するボンディング端子群間の間隔を調整することで、前記ボンディング領域及び前記ファンアウト領域の各構造のレイアウト設計を最適化することができ、加えて、ファンアウト領域における配線の線幅を大きくすることで、信号線インピーダンスを低減させ、信号線が細すぎるが故に断線するというリスクを低減させ、より良好なディスプレイ効果を得ることができる;(4)前記第2ボンディング領域を、第1及び/又は第2傾斜ボンディング領域と水平ボンディング領域とで囲まれた領域内に設けることで、前記ボンディング領域内の前記第1ボンディング領域及び前記第2ボンディング領域のレイアウトを最適化することができる。
【0077】
以上、本発明をその好ましい実施形態により開示したが、上述の好ましい実施形態は本発明を限定するものではない。本分野における通常の技術者はいずれも、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内において様々な改変や変更を施すことができ、従って、本発明の保護範囲は特許請求の範囲を基準とすべきである。
【国際調査報告】