(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-08
(54)【発明の名称】表示パネル及びその製作方法、表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/302 20060101AFI20230801BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20230801BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20230801BHJP
H10K 50/10 20230101ALI20230801BHJP
H10K 59/121 20230101ALI20230801BHJP
H10K 50/818 20230101ALI20230801BHJP
H10K 59/123 20230101ALI20230801BHJP
H10K 59/124 20230101ALI20230801BHJP
H10K 59/131 20230101ALI20230801BHJP
H10K 59/38 20230101ALI20230801BHJP
G02B 5/20 20060101ALI20230801BHJP
【FI】
G09F9/302 C
G09F9/30 365
G09F9/30 349B
G09F9/30 339Z
G09F9/30 338
G09F9/30 349C
G09F9/00 338
H10K50/10
H10K59/121
H10K50/818
H10K59/123
H10K59/124
H10K59/131
H10K59/38
G02B5/20 101
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021572613
(86)(22)【出願日】2020-05-15
(85)【翻訳文提出日】2021-12-07
(86)【国際出願番号】 CN2020090542
(87)【国際公開番号】W WO2021227025
(87)【国際公開日】2021-11-18
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】519401479
【氏名又は名称】合肥京東方卓印科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hefei BOE Joint Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Block 15 Group-A Zone-E of Industrial Park in Hefei New Station, Xinzhan District, Hefei, Anhui, 230012,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】100070024
【氏名又は名称】松永 宣行
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】李 蒙
(72)【発明者】
【氏名】李 永謙
(72)【発明者】
【氏名】王 景泉
(72)【発明者】
【氏名】許 晨
(72)【発明者】
【氏名】張 大成
(72)【発明者】
【氏名】袁 志東
(72)【発明者】
【氏名】袁 粲
(72)【発明者】
【氏名】馮 雪歓
【テーマコード(参考)】
2H148
3K107
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
2H148BD05
2H148BH04
2H148BH15
2H148BH28
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC33
3K107CC45
3K107DD03
3K107DD23
3K107EE03
3K107EE07
3K107EE22
3K107EE59
3K107FF15
3K107HH05
5C094BA03
5C094BA27
5C094CA20
5C094CA24
5C094DA20
5C094DB01
5C094EA04
5C094EA10
5C094ED03
5C094ED15
5C094FA01
5G435BB05
5G435KK05
(57)【要約】
本開示は、表示パネル及びその製作方法、表示装置を提供する。前記表示パネルは、ベースと、ベース上に設けられた複数の表示ユニットとを含み、表示ユニットは、表示領域及び透明領域を含み、表示領域は、第一方向に沿って順次に配列された複数の画素駆動回路設置エリアを含み、各々の画素駆動回路設置エリアは、何れも第二方向に沿って延在し、第二方向と第一方向とは交差し、表示ユニットは、画素駆動回路設置エリアと1対1で対応する複数のサブ画素を含み、各々のサブ画素は何れも、互いに結合されたサブ画素駆動回路及び発光素子を含み、サブ画素駆動回路は、対応する画素駆動回路設置エリアに位置し、発光素子は、サブ画素駆動回路におけるベースとは反対側に位置し、第一方向に沿って、発光素子の幅は、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、第二方向に沿って、発光素子の長さは、対応する画素駆動回路設置エリアの長さよりも小さい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、前記ベース上に設けられた複数の表示ユニットとを含む表示パネルであって、
前記表示ユニットは、表示領域及び透明領域を含み、前記表示領域は、第一方向に沿って順次に配列された複数の画素駆動回路設置エリアを含み、各々の画素駆動回路設置エリアは、何れも第二方向に沿って延在し、前記第二方向と前記第一方向とは交差し、前記表示ユニットは、前記画素駆動回路設置エリアと1対1で対応する複数のサブ画素を含み、各々のサブ画素は何れも、互いに結合されたサブ画素駆動回路及び発光素子を含み、前記サブ画素駆動回路は、対応する画素駆動回路設置エリアに位置し、前記発光素子は、前記サブ画素駆動回路における前記ベースとは反対側に位置し、前記第一方向に沿って、前記発光素子の幅は、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記発光素子の長さは、対応する画素駆動回路設置エリアの長さよりも小さい、表示パネル。
【請求項2】
前記発光素子は、前記ベースから遠ざかる方向に沿って順次に積層して設けられたアノード、第一発光機能層及びカラーフィルターパターンを含み、前記アノードは、対応するサブ画素駆動回路に結合され、
前記第一方向に沿って、前記アノードの幅は、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記アノードの長さは、対応する画素エリアの長さよりも小さく、前記第一方向に沿って、前記カラーフィルターパターンの幅は、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記カラーフィルターパターンの長さは、対応する画素エリアの長さよりも小さい、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記発光素子は、前記ベースから遠ざかる方向に沿って順次に積層して設けられたアノード及び第二発光機能層を含み、前記アノードは、対応するサブ画素駆動回路に結合され、
前記第一方向に沿って、前記アノードの幅は、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記アノードの長さは、対応する画素エリアの長さよりも小さく、前記第一方向に沿って、前記第二発光機能層の幅は、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記第二発光機能層の長さは、対応する画素エリアの長さよりも小さい、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記表示ユニットにおける複数のサブ画素に含まれる発光素子は、アレイをなすように分布され、各々のサブ画素に含まれる発光素子の前記ベース上での正投影は何れも、その位置する表示領域における隣接する少なくとも2つの画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とそれぞれオーバーラップ可能であり、前記少なくとも2つの画素駆動回路設置エリアには、当該サブ画素に対応する画素駆動回路設置エリアが含まれる、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記表示領域は、第一方向に沿って順次に配列された第一画素駆動回路設置エリア、第二画素駆動回路設置エリア、第三画素駆動回路設置エリア及び第四画素駆動回路設置エリアを含み、前記表示ユニットは、第一サブ画素、第二サブ画素、第三サブ画素及び第四サブ画素を含み、前記第一サブ画素は、第一発光素子を含み、前記第二サブ画素は、第二発光素子を含み、前記第三サブ画素は、第三発光素子を含み、前記第四サブ画素は、第四発光素子を含み、
前記第一発光素子及び前記第二発光素子は、前記第二方向に沿って配列され、前記第一発光素子の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第一画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第二画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第二発光素子の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第一画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第二画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップし、
前記第三発光素子及び前記第四発光素子は、前記第二方向に沿って配列され、前記第三発光素子の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第三画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第四画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第四発光素子の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第三画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第四画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップする、請求項4に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記第一サブ画素は、第一サブ画素駆動回路を更に含み、前記第一サブ画素駆動回路は、第一蓄積容量を含み、前記第一発光素子は、第一アノードを含み、前記第一アノードの前記ベース上での正投影は、前記第一蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第一アノードと前記第一蓄積容量の第二極板とは、第一接続孔を介して結合され、
前記第二サブ画素は、第二サブ画素駆動回路を更に含み、前記第二サブ画素駆動回路は、第二蓄積容量を含み、前記第二発光素子は、第二アノードを含み、前記第二アノードの前記ベース上での正投影は、前記第二蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第二アノードと前記第二蓄積容量の第二極板とは、第二接続孔を介して結合され、
前記第三サブ画素は、第三サブ画素駆動回路を更に含み、前記第三サブ画素駆動回路は、第三蓄積容量を含み、前記第三発光素子は、第三アノードを含み、前記第三アノードの前記ベース上での正投影は、前記第三蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第三アノードと前記第三蓄積容量の第二極板とは、第三接続孔を介して結合され、
前記第四サブ画素は、第四サブ画素駆動回路を更に含み、前記第四サブ画素駆動回路は、第四蓄積容量を含み、前記第四発光素子は、第四アノードを含み、前記第四アノードの前記ベース上での正投影は、前記第四蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第四アノードと前記第四蓄積容量の第二極板とは、第四接続孔を介して結合され、
前記第一接続孔と前記第四接続孔とは、前記第一方向に沿って配列され、前記第二接続孔と前記第三接続孔とは、前記第一方向に沿って配列される、請求項5に記載の表示パネル。
【請求項7】
前記第一サブ画素は、青サブ画素を含み、前記第二サブ画素は、白サブ画素を含み、前記第三サブ画素は、緑サブ画素を含み、前記第四サブ画素は、赤サブ画素を含む、請求項5に記載の表示パネル。
【請求項8】
前記表示ユニットにおける複数のサブ画素に含まれる発光素子は、前記第二方向に沿って順次に配列され、各々のサブ画素に含まれる発光素子の前記ベース上での正投影は何れも、その位置する表示領域における各画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とそれぞれオーバーラップ可能である、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項9】
前記表示領域は、第一方向に沿って順次に配列された第五画素駆動回路設置エリア、第六画素駆動回路設置エリア及び第七画素駆動回路設置エリアを含み、前記表示ユニットは、第五サブ画素、第六サブ画素及び第七サブ画素を含み、前記第五サブ画素は、第五発光素子を含み、前記第六サブ画素は、第六発光素子を含み、前記第七サブ画素は、第七発光素子を含み、前記第五発光素子、前記第六発光素子及び前記第七発光素子は、前記第二方向に沿って順次に配列され、
前記第五発光素子の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第五画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影、前記第六画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第七画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップし、
前記第六発光素子の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第五画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影、前記第六画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第七画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップし、
前記第七発光素子の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第五画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影、前記第六画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第七画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップする、請求項8に記載の表示パネル。
【請求項10】
前記第五サブ画素は、第五サブ画素駆動回路を更に含み、前記第五サブ画素駆動回路は、第五蓄積容量を含み、前記第五発光素子は、第五アノードを含み、前記第五アノードの前記ベース上での正投影は、前記第五蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第五アノードと前記第五蓄積容量の第二極板とは、第五接続孔を介して結合され、
前記第六サブ画素は、第六サブ画素駆動回路を更に含み、前記第六サブ画素駆動回路は、第六蓄積容量を含み、前記第六発光素子は、第六アノードを含み、前記第六アノードの前記ベース上での正投影は、前記第六蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第六アノードと前記第六蓄積容量の第二極板とは、第六接続孔を介して結合され、
前記第七サブ画素は、第七サブ画素駆動回路を更に含み、前記第七サブ画素駆動回路は、第七蓄積容量を含み、前記第七発光素子は、第七アノードを含み、前記第七アノードの前記ベース上での正投影は、前記第七蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第七アノードと、前記第七蓄積容量の第二極板とは、第七接続孔を介して結合され、
前記第一方向に沿って、前記第五接続孔、前記第六接続孔及び前記第七接続孔は、ずらして分布される、請求項9に記載の表示パネル。
【請求項11】
前記第五サブ画素は、赤サブ画素を含み、前記第六サブ画素は、緑サブ画素を含み、前記第七サブ画素は、青サブ画素を含む、請求項9に記載の表示パネル。
【請求項12】
前記表示ユニットは、
前記第一方向に沿って少なくとも一部が延在する第一走査線と、
前記第一方向に沿って少なくとも一部が延在する第二走査線と、
前記第二方向に沿って少なくとも一部が延在するセンス信号線と、
前記第二方向に沿って少なくとも一部が延在する第一電源信号線とを含み、
前記サブ画素は、データ線を更に含み、前記データ線の少なくとも一部は、第二方向に沿って延在し、
前記サブ画素駆動回路は、第一トランジスタ、第二トランジスタ、第三トランジスタ及び蓄積容量を含み、前記第一トランジスタのゲートは、前記第一走査線に結合され、前記第一トランジスタの第一極は、前記データ線に結合され、前記第一トランジスタの第二極は、前記第二トランジスタのゲートに結合され、前記第二トランジスタの第一極は、前記第一電源信号線に結合され、前記第二トランジスタの第二極は、発光素子のアノードに結合され、前記第三トランジスタのゲートは、前記第二走査線に結合され、前記第三トランジスタの第一極は、前記センス信号線に結合され、前記第三トランジスタの第二極は、前記発光素子のアノードに結合され、前記蓄積容量の第一極板は、前記第二トランジスタのゲートに結合され、前記蓄積容量の第二極板は、前記第二トランジスタの第二極に結合される、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項13】
前記第一トランジスタ、前記第二トランジスタ、前記蓄積容量及び前記第三トランジスタは、前記第二方向に沿って順次に配列される、請求項12に記載の表示パネル。
【請求項14】
前記サブ画素は、前記ベースと前記サブ画素駆動回路との間に位置する遮光パターンを更に含み、前記遮光パターンは、前記第二方向に沿って延在し、前記サブ画素駆動回路の前記ベース上での正投影は、前記遮光パターンの前記ベース上での正投影の内部に位置する、請求項12に記載の表示パネル。
【請求項15】
前記遮光パターンの前記ベース上での正投影は、前記蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記遮光パターンと前記蓄積容量の第二極板とが結合される、請求項14に記載の表示パネル。
【請求項16】
前記表示ユニットは、第一アダプターパターンを更に含み、前記第一アダプターパターンの少なくとも一部は、前記第一方向に沿って延在し、前記第一アダプターパターンの前記ベース上での正投影は、当該表示ユニットにおけるセンス信号線の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第一アダプターパターンは、当該オーバーラップ箇所において、前記センス信号線に結合され、前記第一アダプターパターンは、その位置する表示領域における各前記第三トランジスタの第一極にそれぞれ結合され、前記第一アダプターパターンと前記遮光パターンとが同じ層で同じ材料になるように設けられる、請求項14に記載の表示パネル。
【請求項17】
前記第一電源信号線は、積層して設けられた第一部分及び第二部分を含み、前記第一部分及び前記第二部分は、何れも前記第二方向に沿って延在し、前記第一部分の前記ベース上での正投影は、前記第二部分の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第一部分と前記第二部分とは、当該オーバーラップ箇所に設けられたビアホールを介して結合され、前記第一部分と前記第一走査線とは、同じ層で同じ材料になるように設けられ、前記第二部分と前記データ線とは、同じ層で同じ材料になるように設けられる、請求項12に記載の表示パネル。
【請求項18】
前記表示ユニットは、第二アダプターパターンを更に含み、前記第二アダプターパターンの少なくとも一部は、前記第一方向に沿って延在し、前記第二アダプターパターンと前記第一部分とは、一体構造として形成され、前記第二アダプターパターンは、その位置する表示領域における各前記第二トランジスタの第一極にそれぞれ結合される、請求項17に記載の表示パネル。
【請求項19】
前記表示ユニットは、第二電源信号線を更に含み、前記第二電源信号線は、積層して設けられた第三部分及び第四部分を含み、前記第三部分及び前記第四部分は、何れも前記第二方向に沿って延在し、前記第三部分の前記ベース上での正投影は、前記第四部分の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第三部分と前記第四部分とは、当該オーバーラップ箇所に設けられたビアホールを介して結合され、前記第三部分と前記第一走査線とは、同じ層で同じ材料になるように設けられ、前記第四部分と前記データ線とは、同じ層で同じ材料になるように設けられ、
前記発光素子は、前記アノードにおける前記ベースとは反対側に位置するカソードを更に含み、前記カソードは、前記第二電源信号線に結合される、請求項12に記載の表示パネル。
【請求項20】
1つの表示ユニットにおいて、前記複数のサブ画素に含まれる発光素子の前記ベース上での正投影と、当該表示ユニットに含まれる表示領域の前記ベース上での正投影との間のオーバーラップ面積は、前記表示領域の面積の90%よりも多い、請求項12に記載の表示パネル。
【請求項21】
請求項1~20の何れか一項に記載の表示パネルを含む表示装置。
【請求項22】
ベース上に複数の表示ユニットを製作することを含む表示パネルの製作方法であって、前記表示ユニットは、表示領域及び透明領域を含み、前記表示領域は、第一方向に沿って順次に配列された複数の画素駆動回路設置エリアを含み、各々の画素駆動回路設置エリアは、何れも第二方向に沿って延在し、前記第二方向と前記第一方向とは交差し、前記表示ユニットは、前記画素駆動回路設置エリアと1対1で対応する複数のサブ画素を含み、各々のサブ画素は何れも、互いに結合されたサブ画素駆動回路及び発光素子を含み、前記サブ画素駆動回路は、対応する画素駆動回路設置エリアに位置し、前記発光素子は、前記サブ画素駆動回路における前記ベースとは反対側に位置し、前記第一方向に沿って、前記発光素子の幅は、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記発光素子の長さは、対応する画素駆動回路設置エリアの長さよりも小さい、表示パネルの製作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示の技術分野に関し、特に、表示パネル及びその製作方法、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、表示分野の発展方向には、高解像度、狭額縁、低消費電力及び個性的な表示等が含まれる。透明表示は、個性的な表示の分野の1つであり、透明表示は、透過率及び表示効果を重要視し、透明表示製品の画素は、透明領域及び表示領域を含むように設計され、表示領域は画素領域となり、完全な画素領域の製作には、アレイ工程、即ち金属配線、トランジスタ構造及び蓄積容量等の形成工程、カラーフィルム工程及び発光機能層工程が含まれる。
【発明の概要】
【0003】
本開示の目的は、表示パネル及びその製作方法、表示装置を提供することにある。
【0004】
本開示の第一局面は、ベースと、前記ベース上に設けられた複数の表示ユニットとを含む表示パネルであって、前記表示ユニットは、表示領域及び透明領域を含み、前記表示領域は、第一方向に沿って順次に配列された複数の画素駆動回路設置エリアを含み、各々の画素駆動回路設置エリアは、何れも第二方向に沿って延在し、前記第二方向と前記第一方向とは交差し、前記表示ユニットは、前記画素駆動回路設置エリアと1対1で対応する複数のサブ画素を含み、各々のサブ画素は何れも、互いに結合されたサブ画素駆動回路及び発光素子を含み、前記サブ画素駆動回路は、対応する画素駆動回路設置エリアに位置し、前記発光素子は、前記サブ画素駆動回路における前記ベースとは反対側に位置し、前記第一方向に沿って、前記発光素子の幅は、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記発光素子の長さは、対応する画素駆動回路設置エリアの長さよりも小さい、表示パネルを提供する。
【0005】
選択的に、前記発光素子は、前記ベースから遠ざかる方向に沿って順次に積層して設けられたアノード、第一発光機能層及びカラーフィルターパターンを含み、前記アノードは、対応するサブ画素駆動回路に結合され、
前記第一方向に沿って、前記アノードの幅は、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記アノードの長さは、対応する画素エリアの長さよりも小さく、前記第一方向に沿って、前記カラーフィルターパターンの幅は、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記カラーフィルターパターンの長さは、対応する画素エリアの長さよりも小さい。
【0006】
選択的に、前記発光素子は、前記ベースから遠ざかる方向に沿って順次に積層して設けられたアノード及び第二発光機能層を含み、前記アノードは、対応するサブ画素駆動回路に結合され、
前記第一方向に沿って、前記アノードの幅は、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記アノードの長さは、対応する画素エリアの長さよりも小さく、前記第一方向に沿って、前記第二発光機能層の幅は、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記第二発光機能層の長さは、対応する画素エリアの長さよりも小さい。
【0007】
選択的に、前記表示ユニットにおける複数のサブ画素に含まれる発光素子は、アレイをなすように分布され、各々のサブ画素に含まれる発光素子の前記ベース上での正投影は何れも、その位置する表示領域における隣接する少なくとも2つの画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とそれぞれオーバーラップ可能であり、前記少なくとも2つの画素駆動回路設置エリアには、当該サブ画素に対応する画素駆動回路設置エリアが含まれる。
【0008】
選択的に、前記表示領域は、第一方向に沿って順次に配列された第一画素駆動回路設置エリア、第二画素駆動回路設置エリア、第三画素駆動回路設置エリア及び第四画素駆動回路設置エリアを含み、前記表示ユニットは、第一サブ画素、第二サブ画素、第三サブ画素及び第四サブ画素を含み、前記第一サブ画素は、第一発光素子を含み、前記第二サブ画素は、第二発光素子を含み、前記第三サブ画素は、第三発光素子を含み、前記第四サブ画素は、第四発光素子を含み、
前記第一発光素子及び前記第二発光素子は、前記第二方向に沿って配列され、前記第一発光素子の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第一画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第二画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第二発光素子の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第一画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第二画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップし、
前記第三発光素子及び前記第四発光素子は、前記第二方向に沿って配列され、前記第三発光素子の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第三画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第四画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第四発光素子の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第三画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第四画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップする。
【0009】
選択的に、前記第一サブ画素は、第一サブ画素駆動回路を更に含み、前記第一サブ画素駆動回路は、第一蓄積容量を含み、前記第一発光素子は、第一アノードを含み、前記第一アノードの前記ベース上での正投影は、前記第一蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第一アノードと前記第一蓄積容量の第二極板とは、第一接続孔を介して結合され、
前記第二サブ画素は、第二サブ画素駆動回路を更に含み、前記第二サブ画素駆動回路は、第二蓄積容量を含み、前記第二発光素子は、第二アノードを含み、前記第二アノードの前記ベース上での正投影は、前記第二蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第二アノードと前記第二蓄積容量の第二極板とは、第二接続孔を介して結合され、
前記第三サブ画素は、第三サブ画素駆動回路を更に含み、前記第三サブ画素駆動回路は、第三蓄積容量を含み、前記第三発光素子は、第三アノードを含み、前記第三アノードの前記ベース上での正投影は、前記第三蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第三アノードと前記第三蓄積容量の第二極板とは、第三接続孔を介して結合され、
前記第四サブ画素は、第四サブ画素駆動回路を更に含み、前記第四サブ画素駆動回路は、第四蓄積容量を含み、前記第四発光素子は、第四アノードを含み、前記第四アノードの前記ベース上での正投影は、前記第四蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第四アノードと前記第四蓄積容量の第二極板とは、第四接続孔を介して結合され、
前記第一接続孔と前記第四接続孔とは、前記第一方向に沿って配列され、前記第二接続孔と前記第三接続孔とは、前記第一方向に沿って配列される。
【0010】
選択的に、前記第一サブ画素は、青サブ画素を含み、前記第二サブ画素は、白サブ画素を含み、前記第三サブ画素は、緑サブ画素を含み、前記第四サブ画素は、赤サブ画素を含む。
【0011】
選択的に、前記表示ユニットにおける複数のサブ画素に含まれる発光素子は、前記第二方向に沿って順次に配列され、各々のサブ画素に含まれる発光素子の前記ベース上での正投影は何れも、その位置する表示領域における各画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とそれぞれオーバーラップ可能である。
【0012】
選択的に、前記表示領域は、第一方向に沿って順次に配列された第五画素駆動回路設置エリア、第六画素駆動回路設置エリア及び第七画素駆動回路設置エリアを含み、前記表示ユニットは、第五サブ画素、第六サブ画素及び第七サブ画素を含み、前記第五サブ画素は、第五発光素子を含み、前記第六サブ画素は、第六発光素子を含み、前記第七サブ画素は、第七発光素子を含み、前記第五発光素子、前記第六発光素子及び前記第七発光素子は、前記第二方向に沿って順次に配列され、
前記第五発光素子の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第五画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影、前記第六画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第七画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップし、
前記第六発光素子の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第五画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影、前記第六画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第七画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップし、
前記第七発光素子の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第五画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影、前記第六画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第七画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップする。
【0013】
選択的に、前記第五サブ画素は、第五サブ画素駆動回路を更に含み、前記第五サブ画素駆動回路は、第五蓄積容量を含み、前記第五発光素子は、第五アノードを含み、前記第五アノードの前記ベース上での正投影は、前記第五蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第五アノードと前記第五蓄積容量の第二極板とは、第五接続孔を介して結合され、
前記第六サブ画素は、第六サブ画素駆動回路を更に含み、前記第六サブ画素駆動回路は、第六蓄積容量を含み、前記第六発光素子は、第六アノードを含み、前記第六アノードの前記ベース上での正投影は、前記第六蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第六アノードと前記第六蓄積容量の第二極板とは、第六接続孔を介して結合され、
前記第七サブ画素は、第七サブ画素駆動回路を更に含み、前記第七サブ画素駆動回路は、第七蓄積容量を含み、前記第七発光素子は、第七アノードを含み、前記第七アノードの前記ベース上での正投影は、前記第七蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第七アノードと、前記第七蓄積容量の第二極板とは、第七接続孔を介して結合され、
前記第一方向に沿って、前記第五接続孔、前記第六接続孔及び前記第七接続孔は、ずらして分布される。
【0014】
選択的に、前記第五サブ画素は、赤サブ画素を含み、前記第六サブ画素は、緑サブ画素を含み、前記第七サブ画素は、青サブ画素を含む。
【0015】
選択的に、前記表示ユニットは、
前記第一方向に沿って少なくとも一部が延在する第一走査線と、
前記第一方向に沿って少なくとも一部が延在する第二走査線と、
前記第二方向に沿って少なくとも一部が延在するセンス信号線と、
前記第二方向に沿って少なくとも一部が延在する第一電源信号線とを含み、
前記サブ画素は、データ線を更に含み、前記データ線の少なくとも一部は、第二方向に沿って延在し、
前記サブ画素駆動回路は、第一トランジスタ、第二トランジスタ、第三トランジスタ及び蓄積容量を含み、前記第一トランジスタのゲートは、前記第一走査線に結合され、前記第一トランジスタの第一極は、前記データ線に結合され、前記第一トランジスタの第二極は、前記第二トランジスタのゲートに結合され、前記第二トランジスタの第一極は、前記第一電源信号線に結合され、前記第二トランジスタの第二極は、発光素子のアノードに結合され、前記第三トランジスタのゲートは、前記第二走査線に結合され、前記第三トランジスタの第一極は、前記センス信号線に結合され、前記第三トランジスタの第二極は、前記発光素子のアノードに結合され、前記蓄積容量の第一極板は、前記第二トランジスタのゲートに結合され、前記蓄積容量の第二極板は、前記第二トランジスタの第二極に結合される。
【0016】
選択的に、前記第一トランジスタ、前記第二トランジスタ、前記蓄積容量及び前記第三トランジスタは、前記第二方向に沿って順次に配列される。
【0017】
選択的に、前記サブ画素は、前記ベースと前記サブ画素駆動回路との間に位置する遮光パターンを更に含み、前記遮光パターンは、前記第二方向に沿って延在し、前記サブ画素駆動回路の前記ベース上での正投影は、前記遮光パターンの前記ベース上での正投影の内部に位置する。
【0018】
選択的に、前記遮光パターンの前記ベース上での正投影は、前記蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記遮光パターンと前記蓄積容量の第二極板とが結合される。
【0019】
選択的に、前記表示ユニットは、第一アダプターパターンを更に含み、前記第一アダプターパターンの少なくとも一部は、前記第一方向に沿って延在し、前記第一アダプターパターンの前記ベース上での正投影は、当該表示ユニットにおけるセンス信号線の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第一アダプターパターンは、当該オーバーラップ箇所において、前記センス信号線に結合され、前記第一アダプターパターンは、その位置する表示領域における各前記第三トランジスタの第一極にそれぞれ結合され、前記第一アダプターパターンと前記遮光パターンとは、同じ層で同じ材料になるように設けられる。
【0020】
選択的に、前記第一電源信号線は、積層して設けられた第一部分及び第二部分を含み、前記第一部分及び前記第二部分は、何れも前記第二方向に沿って延在し、前記第一部分の前記ベース上での正投影は、前記第二部分の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第一部分と前記第二部分とは、当該オーバーラップ箇所に設けられたビアホールを介して結合され、前記第一部分と前記第一走査線とは、同じ層で同じ材料になるように設けられ、前記第二部分と前記データ線とは、同じ層で同じ材料になるように設けられる。
【0021】
選択的に、前記表示ユニットは、第二アダプターパターンを更に含み、前記第二アダプターパターンの少なくとも一部は、前記第一方向に沿って延在し、前記第二アダプターパターンと前記第一部分とは、一体構造として形成され、前記第二アダプターパターンは、その位置する表示領域における各前記第二トランジスタの第一極にそれぞれ結合される。
【0022】
選択的に、前記表示ユニットは、第二電源信号線を更に含み、前記第二電源信号線は、積層して設けられた第三部分及び第四部分を含み、前記第三部分及び前記第四部分は、何れも前記第二方向に沿って延在し、前記第三部分の前記ベース上での正投影は、前記第四部分の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第三部分と前記第四部分とは、当該オーバーラップ箇所に設けられたビアホールを介して結合され、前記第三部分と前記第一走査線とは、同じ層で同じ材料になるように設けられ、前記第四部分と前記データ線とは、同じ層で同じ材料になるように設けられ、
前記発光素子は、前記アノードにおける前記ベースとは反対側に位置するカソードを更に含み、前記カソードは、前記第二電源信号線に結合される。
【0023】
選択的に、1つの表示ユニットにおいて、前記複数のサブ画素に含まれる発光素子の前記ベース上での正投影と、当該表示ユニットに含まれる表示領域の前記ベース上での正投影との間のオーバーラップ面積は、前記表示領域の面積の90%よりも多い。
【0024】
上記表示パネルの技術案に基づいて、本開示の第二局面は、上記表示パネルを含む、表示装置を提供する。
【0025】
上記表示パネルの技術案に基づいて、本開示の第三局面は、ベース上に複数の表示ユニットを製作することを含む表示パネルの製作方法であって、前記表示ユニットは、表示領域及び透明領域を含み、前記表示領域は、第一方向に沿って順次に配列された複数の画素駆動回路設置エリアを含み、各々の画素駆動回路設置エリアは、何れも第二方向に沿って延在し、前記第二方向と前記第一方向とは交差し、前記表示ユニットは、前記画素駆動回路設置エリアと1対1で対応する複数のサブ画素を含み、各々のサブ画素は何れも、互いに結合されたサブ画素駆動回路及び発光素子を含み、前記サブ画素駆動回路は、対応する画素駆動回路設置エリアに位置し、前記発光素子は、前記サブ画素駆動回路における前記ベースとは反対側に位置し、前記第一方向に沿って、前記発光素子の幅は、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記発光素子の長さは、対応する画素駆動回路設置エリアの長さよりも小さい、表示パネルの製作方法を提供する。
【0026】
ここで説明される図面は、本開示のさらなる理解を提供するためのものであり、本開示の一部を構成し、本開示の例示的な実施例及びその説明は、本開示を解釈するためのものであり、本開示に対する不適切な制限を構成しない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本開示の実施例による画素駆動回路の等価回路図である。
【
図2】本開示の実施例による表示ユニットにおける表示領域及び透明領域の第一模式図である。
【
図3】本開示の実施例による表示ユニットにおける発光素子の第一レイアウトの模式図である。
【
図4】本開示の実施例による表示ユニットにおける発光素子の第二レイアウトの模式図である。
【
図5】本開示の実施例による表示ユニットにおけるサブ画素の第一レイアウトの模式図である。
【
図6】
図5におけるA1A2方向に沿った断面模式図である。
【
図7】
図6における遮光層のレイアウトの模式図である。
【
図8】
図6におけるアクティブ層及び第一ゲート金属層のレイアウトの模式図である。
【
図9】
図6における第一ソースドレイン金属層のレイアウトの模式図である。
【
図10】
図6におけるアノード及び画素開口のレイアウトの模式図である。
【
図11】本開示の実施例による表示ユニットにおける表示領域及び透明領域の第二模式図である。
【
図12】本開示の実施例による表示ユニットにおける発光素子の第三レイアウトの模式図である。
【
図13】本開示の実施例による表示ユニットにおけるサブ画素の第二レイアウトの模式図である。
【
図15】
図13におけるアクティブ層及び第一ゲート金属層のレイアウトの模式図である。
【
図16】
図13における第一ソースドレイン金属層のレイアウトの模式図である。
【
図17】
図13におけるアノードのレイアウトの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本開示の実施例による表示パネル及びその製作方法、表示装置を更に説明するために、以下、明細書図面を参照して詳しく述べる。
【0029】
図2及び
図3に示すように、本開示は、表示パネルを提供し、前記表示パネルは、複数の表示ユニットを含み、前記表示ユニットは、表示領域30及び透明領域31を含み、前記表示領域30は、第一方向に沿って順次に配列された複数の画素駆動回路設置エリア300を含み、各々のサブ画素300は、何れも第二方向に沿って延在し、前記第二方向と前記第一方向とは交差し、前記表示ユニットは、前記画素駆動回路設置エリアと1対1で対応する複数のサブ画素を含み、各々のサブ画素は何れも、互いに結合されたサブ画素駆動回路及び発光素子40を含み、前記発光素子40は、前記サブ画素駆動回路における前記ベースとは反対側に位置し、前記サブ画素駆動回路及び前記発光素子40は何れも、対応する画素駆動回路設置エリア300に位置する。
【0030】
上記構造の表示パネルにおいて、画素駆動回路設置エリアは、前記第二方向に沿って延在する短冊状構造として形成され、サブ画素駆動回路及び発光素子40は何れも、対応する画素駆動回路設置エリア300内にレイアウトされ、このような構造の表示パネルは、低解像度の透明表示に好適に使用される。しかし、表示パネルの解像度が上がるにつれて、透明領域の占有割合を確保する場合、画素駆動回路設置エリア300の前記第一方向に沿った幅が減らされてしまい、その結果、前記画素駆動回路設置エリア300が前記第二方向に沿って延在する細短冊構造として形成される。そうなると、当該画素駆動回路設置エリア300内に前記サブ画素駆動回路及び前記発光素子40をレイアウトするとき、前記サブ画素駆動回路及び前記発光素子40の前記第一方向に沿った幅もそれに対応して狭くなるため、前記サブ画素駆動回路及び前記発光素子40の製作プロセスの困難度が増加し、表示パネルには表示の混色の問題を生じさせて、表示パネルの表示効果に影響を与え易くなる。
【0031】
図2、
図4~
図17を参照して、本開示の実施例は、ベースと、前記ベース上に設けられた複数の表示ユニットとを含む表示パネルであって、前記表示ユニットは、表示領域30及び透明領域31を含み、前記表示領域30は、第一方向に沿って順次に配列された複数の画素駆動回路設置エリア300(例えば、
図2における第一画素駆動回路設置エリア3001、第二画素駆動回路設置エリア3002、第三画素駆動回路設置エリア3003及び第四画素駆動回路設置エリア3004)を含み、各々の画素駆動回路設置エリア300は、何れも第二方向に沿って延在し、前記第二方向と前記第一方向とは交差し、前記表示ユニットは、前記画素駆動回路設置エリア300と1対1で対応する複数のサブ画素を含み、各々のサブ画素は何れも、互いに結合されたサブ画素駆動回路及び発光素子(例えば、
図4における第一発光素子41、第二発光素子42、第三発光素子43又は第四発光素子44)を含み、前記サブ画素駆動回路は、対応する画素駆動回路設置エリア300に位置し、前記発光素子は、前記サブ画素駆動回路における前記ベースとは反対側に位置し、前記第一方向に沿って、前記発光素子の幅L3は、対応する画素駆動回路設置エリアの幅L1よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記発光素子の長さL4は、対応する画素駆動回路設置エリアの長さL2よりも小さい。
【0032】
具体的に、
図2、
図4、
図11及び
図12に示すように、前記表示パネルは、アレイをなすように分布された複数の表示ユニットを含み、各々の表示ユニットは、何れも表示領域30及び透明領域31を含み、例示的に、前記透明領域31及び前記表示領域30は、前記第一方向に沿って順次に配列される。前記表示領域30は、表示パネルの表示機能を実現するためのものであり、透明領域31は、表示パネルの透明機能を実現するためのものである。
【0033】
前記表示領域30は、第一方向に沿って順次に配列された複数の画素駆動回路設置エリア300を含み、各々の画素駆動回路設置エリア300は、何れも第二方向に沿って延在し、例示的に、前記画素駆動回路設置エリア300は、第二方向に沿って延在する矩形構造として形成される。例示的に、前記第一方向には、X方向が含まれ、前記第二方向には、Y方向が含まれる。
【0034】
前記表示ユニットは、前記画素駆動回路設置エリア300と1対1で対応する複数のサブ画素を含み、各々のサブ画素は何れも、互いに結合されたサブ画素駆動回路及び発光素子を含み、前記サブ画素駆動回路は、対応する画素駆動回路設置エリア300に位置し、例示的に、前記サブ画素駆動回路は、トランジスタ構造及び蓄積容量Cstを含み、前記サブ画素駆動回路は、前記発光素子に駆動信号を供給するためのものである。
【0035】
図5及び
図6に示すように、前記発光素子は、前記サブ画素駆動回路における前記ベースとは反対側に位置し、前記発光素子は、前記ベースから遠ざかる方向に沿って順次に積層して設けられたアノード801(例えば
図5における第一アノード8011、第二アノード8012、第三アノード8013又は第四アノード8014、並びに、例えば
図17における第五アノード8015、第六アノード8016又は第七アノード8017)及び発光機能層を含み、前記アノード801の前記ベース上での正投影は、それに結合されたサブ画素駆動回路の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、オーバーラップ箇所において、前記アノード801は、ビアホールを介して、前記サブ画素駆動回路内に含まれる第二トランジスタT2の第二極D2に結合されて、前記サブ画素駆動回路から供給された駆動信号を受信することができる。前記発光素子は、カソード層73を更に含み、例示的に、前記カソード層73は、前記発光機能層における前記ベースとは反対側に位置し、前記カソード層73は、前記表示ユニットにおけるマイナス電源信号線に結合されて、前記マイナス電源信号線から供給されたマイナス電源信号を受信する。
【0036】
説明すべきなのは、
図6には、第一絶縁層61、第三絶縁層63、第四絶縁層64、平坦層65、ベース10、封止層74、第一導電接続部50、第二導電接続部51及び第三導電接続部52が更に示されている。また、表示パネルには、第二絶縁層(不図示)が更に含まれ、例示的に、当該第二絶縁層は、アクティブ層と第一ゲート金属層との間に位置し、第二絶縁層のベース上での正投影は、第一ゲート金属層のベース上での正投影と重なることができる。
【0037】
例示的に、前記発光機能層は、有機発光材料層72と、電子輸送層(election transporting layer、ETLと略す)、電子注入層(election injection layer、EILと略す)、正孔輸送層(hole transporting layer、HTLと略す)及び正孔注入層(hole injection layer、HILと略す)等の全層構造の共通層とを含む。前記有機発光材料層72は、前記アノード801と前記カソード層73との共同作用の下で、対応する色の光を発するためのものである。
【0038】
前記発光素子は、レイアウトの際、前記第一方向に沿って、前記発光素子の幅が、対応する画素駆動回路設置エリア300の幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記発光素子の長さが、対応する画素駆動回路設置エリア300の長さよりも小さくなるように設けられてもよい。このようなレイアウト方式によれば、前記発光素子の第一方向における幅が増やされ、前記発光素子の前記第二方向における長さが減らされるため、前記発光素子の前記ベース上での正投影は、少なくとも2つの前記画素駆動回路設置エリア300の前記ベース上での正投影とオーバーラップ可能となり、前記発光素子が前記画素駆動回路設置エリア300と同様の細短冊構造として形成されることが回避される。
【0039】
上記表示パネルの具体的な構造から分かるように、本開示の実施例による表示パネルでは、表示領域30が、第一方向に沿って順次に配列された複数の画素駆動回路設置エリア300を含み、各々の画素駆動回路設置エリア300が、何れも第二方向に沿って延在するように構成するとともに、表示ユニットが、前記画素駆動回路設置エリア300と1対1で対応する複数のサブ画素を含み、各々のサブ画素におけるサブ画素駆動回路が、対応する画素駆動回路設置エリア300に位置し、各々のサブ画素における発光素子について、その前記第一方向に沿った幅が、対応する画素駆動回路設置エリア300の幅よりも大きく、その前記第二方向に沿った長さが、対応する画素駆動回路設置エリア300の長さよりも小さくなるように構成している。上記構成方式によれば、前記発光素子の前記ベース上での正投影は、少なくとも2つの前記画素駆動回路設置エリア300の前記ベース上での正投影とオーバーラップ可能となるため、仮に表示パネル解像度が上がるにつれて、画素駆動回路設置エリア300の前記第一方向に沿った幅が減らされることで、前記画素駆動回路設置エリア300が、前記第二方向に沿って延在する細短冊構造として形成されても、前記発光素子は、依然として適切なアスペクト比を有することができ、その結果、前記発光素子の製作プロセスの困難度の増加が回避され、表示パネルにおける表示の混色の問題の発生が回避され、表示パネルの良好な表示効果が保証される。したがって、本開示の実施例による表示パネルは、機能の製作困難度を増加させることなく、高品質、高解像度の透明表示をより好適に実現できる。
【0040】
図2、
図5、
図10、
図11、
図13及び
図17に示すように、いくつかの実施例において、前記発光素子が、前記ベースから遠ざかる方向に沿って順次に積層して設けられたアノード801、第一発光機能層及びカラーフィルターパターンを含み、前記アノード801が、対応するサブ画素駆動回路に結合され、前記第一方向に沿って、前記アノード801の幅が、対応する画素駆動回路設置エリア300の幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記アノード801の長さが、対応する画素エリアの長さよりも小さく、前記第一方向に沿って、前記カラーフィルターパターンの幅が、対応する画素駆動回路設置エリア300の幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記カラーフィルターパターンの長さが、対応する画素エリアの長さよりも小さくなるように構成している。
【0041】
具体的に、前記発光素子は、前記ベースから遠ざかる方向に沿って順次に積層して設けられたアノード801、第一発光機能層及びカラーフィルターパターンを含み、例示的に、前記第一発光機能層は、白色光を発するものであり、前記第一発光機能層が全層構造として形成される。例示的に、前記表示パネルは、カバープレートを含み、前記カラーフィルターパターンは、前記カバープレートにおける前記ベースに向く側に形成される。例示的に、前記カラーフィルターパターンは、赤カラーフィルターパターン、青カラーフィルターパターン及び緑カラーフィルターパターンを含む。例示的に、前記カラーフィルターパターンは、赤カラーフィルターパターン、青カラーフィルターパターン、白カラーフィルターパターン及び緑カラーフィルターパターンを含む。
【0042】
上述した通りに、前記第一方向に沿って、前記アノード801の幅が、対応する画素駆動回路設置エリア300の幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記アノード801の長さが、対応する画素エリアの長さよりも小さくなるように構成することにより、前記アノード801の前記ベース上での正投影は、少なくとも2つの画素駆動回路設置エリア300の前記ベース上での正投影とオーバーラップ可能となるため、仮に表示パネル解像度が上がるにつれて、画素駆動回路設置エリア300の前記第一方向に沿った幅が減らされることで、前記画素駆動回路設置エリア300が、前記第二方向に沿って延在する細短冊構造として形成されても、前記アノード801は、依然として適切なアスペクト比を有することができ、その結果、前記アノード801の製作プロセスの困難度の増加が回避され、表示パネルにおける表示の混色の問題の発生が回避され、表示パネルの良好な表示効果が保証される。
【0043】
同様に、上述した通りに、前記第一方向に沿って、前記カラーフィルターパターンの幅が、対応する画素駆動回路設置エリア300の幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記カラーフィルターパターンの長さが、対応する画素エリアの長さよりも小さくなるように構成することにより、前記カラーフィルターパターンの前記ベース上での正投影は、少なくとも2つの画素駆動回路設置エリア300の前記ベース上での正投影とオーバーラップ可能となるため、仮に表示パネル解像度が上がるにつれて、画素駆動回路設置エリア300の前記第一方向に沿った幅が減らされることで、前記画素駆動回路設置エリア300が、前記第二方向に沿って延在する細短冊構造として形成されても、前記カラーフィルターパターンは、以前として適切なアスペクト比を有することができ、その結果、前記カラーフィルターパターンの製作プロセスの困難度の増加が回避され、表示パネルにおける表示の混色の問題の発生が回避され、表示パネルの良好な表示効果が保証される。
【0044】
図2、
図5、
図10、
図11、
図13及び
図17に示すように、いくつかの実施例において、前記発光素子は、前記ベースから遠ざかる方向に沿って順次に積層して設けられたアノード801及び第二発光機能層を含み、前記アノード801は、対応するサブ画素駆動回路に結合され、前記第一方向に沿って、前記アノード801の幅は、対応する画素駆動回路設置エリア300の幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記アノード801の長さは、対応する画素エリアの長さよりも小さく、前記第一方向に沿って、前記第二発光機能層の幅は、対応する画素駆動回路設置エリア300の幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記第二発光機能層の長さは、対応する画素エリアの長さよりも小さい。
【0045】
具体的に、前記発光素子は、前記ベースから遠ざかる方向に沿って順次に積層して設けられたアノード801及び第二発光機能層を含む。例示的に、前記第二発光機能層は、有機発光材料層を含み、前記有機発光材料層は、赤色光、緑色光、青色光又は白色光を発することができる。前記表示ユニットは、画素規定層71を更に含み、前記画素規定層71には、前記サブ画素と1対1で対応する画素開口802が形成され、前記有機発光材料層は、対応する画素開口802内に位置する。
【0046】
留意されたいのは、前記発光素子が前記アノード801及び前記第二発光機能層を含む場合、前記表示パネルには、カラーフィルターパターンが設けられなくてもよい。
【0047】
上述した通りに、前記第一方向に沿って、前記アノード801の幅が、対応する画素駆動回路設置エリア300の幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記アノード801の長さが、対応する画素駆動回路設置エリア300の長さよりも小さくなるように構成することにより、前記アノード801の前記ベース上での正投影は、少なくとも2つの画素駆動回路設置エリア300の前記ベース上での正投影とオーバーラップ可能となるため、仮に表示パネル解像度が上がるにつれて、画素駆動回路設置エリア300の前記第一方向に沿った幅が減らされることで、前記画素駆動回路設置エリア300が、前記第二方向に沿って延在する細短冊構造として形成されても、前記アノード801は、依然として適切なアスペクト比を有することができ、その結果、前記アノード801の製作プロセスの困難度の増加が回避され、表示パネルにおける表示の混色の問題の発生が回避され、表示パネルの良好な表示効果が保証される。
【0048】
同様に、上述した通りに、前記第一方向に沿って、前記第二発光機能層の幅が、対応する画素駆動回路設置エリア300の幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記第二発光機能層の長さが、対応する画素駆動回路設置エリア300の長さよりも小さくなるように構成することにより、前記第二発光機能層の前記ベース上での正投影は、少なくとも2つの画素駆動回路設置エリア300の前記ベース上での正投影とオーバーラップ可能となるため、仮に表示パネル解像度が上がるにつれて、画素駆動回路設置エリア300の前記第一方向に沿った幅が減らされることで、前記画素駆動回路設置エリア300が、前記第二方向に沿って延在する細短冊構造として形成されても、前記第二発光機能層は、以前として適切なアスペクト比を有することができ、その結果、前記第二発光機能層の製作プロセスの困難度の増加が回避され、表示パネルにおける表示の混色の問題の発生が回避され、表示パネルの良好な表示効果が保証される。
【0049】
図4に示すように、いくつかの実施例において、前記表示ユニットにおける複数のサブ画素に含まれる発光素子(例えば、
図4における第一発光素子41、第二発光素子42、第三発光素子43及び第四発光素子44)は、アレイをなすように分布され、各々のサブ画素に含まれる発光素子の前記ベース上での正投影は何れも、その位置する表示領域30における隣接する少なくとも2つの画素駆動回路設置エリア300の前記ベース上での正投影とそれぞれオーバーラップ可能であり、前記少なくとも2つの画素駆動回路設置エリア300には、当該サブ画素に対応する画素駆動回路設置エリア300が含まれる。
【0050】
具体的に、前記表示ユニットにおける複数のサブ画素に含まれる発光素子の具体的なレイアウト方式は、多様であり、例示的に、前記表示ユニットにおける複数のサブ画素に含まれる発光素子は、アレイをなすように分布され、複数行の発光素子及び複数列の発光素子に区画可能である。同じ行の発光素子において、発光素子は、前記第一方向に沿って順次に配列され、同じ列の発光素子において、発光素子は、前記第二方向に沿って順次に配列される。
【0051】
例示的に、サブ画素に含まれる発光素子の前記ベース上での正投影は、その位置する表示領域30における隣接する少なくとも2つの画素駆動回路設置エリア300の前記ベース上での正投影とそれぞれオーバーラップ可能であり、当該少なくとも2つの画素駆動回路設置エリア300には、当該サブ画素に対応する画素駆動回路設置エリア300が含まれる。少なくとも2つの画素駆動回路設置エリア300には、当該サブ画素に対応する画素駆動回路設置エリア300が含まれるように構成することにより、前記サブ画素に含まれる発光素子は、対応する画素駆動回路設置エリア300におけるサブ画素駆動回路とオーバーラップ可能となるとともに、オーバーラップ箇所において、対応するサブ画素駆動回路に結合されて、当該サブ画素駆動回路から供給された駆動信号を受信することができる。
【0052】
上記実施例による表示パネルでは、各々のサブ画素に含まれる発光素子の前記ベース上での正投影が何れも、その位置する表示領域30における隣接する少なくとも2つの画素駆動回路設置エリア300の前記ベース上での正投影とそれぞれオーバーラップ可能であるように構成することにより、各々の発光素子は、何れも適切なアスペクト比を有することができるため、前記第二発光機能層の製作プロセスの困難度の増加が回避され、表示パネルにおける表示の混色の問題の発生が回避され、表示パネルの良好な表示効果が保証される。
【0053】
図2、
図4~
図10に示すように、いくつかの実施例において、前記表示領域30は、第一方向に沿って順次に配列された第一画素駆動回路設置エリア3001、第二画素駆動回路設置エリア3002、第三画素駆動回路設置エリア3003及び第四画素駆動回路設置エリア3004を含み、前記表示ユニットは、第一サブ画素、第二サブ画素、第三サブ画素及び第四サブ画素を含み、前記第一サブ画素は、第一発光素子41を含み、前記第二サブ画素は、第二発光素子42を含み、前記第三サブ画素は、第三発光素子43を含み、前記第四サブ画素は、第四発光素子44を含み、
前記第一発光素子41及び前記第二発光素子42は、前記第二方向に沿って配列され、前記第一発光素子41の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第一画素駆動回路設置エリア3001の前記ベース上での正投影及び前記第二画素駆動回路設置エリア3002の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第二発光素子42の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第一画素駆動回路設置エリア3001の前記ベース上での正投影及び前記第二画素駆動回路設置エリア3002の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、
前記第三発光素子43及び前記第四発光素子44は、前記第二方向に沿って配列され、前記第三発光素子43の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第三画素駆動回路設置エリア3003の前記ベース上での正投影及び前記第四画素駆動回路設置エリア3004の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第四発光素子44の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第三画素駆動回路設置エリア3003の前記ベース上での正投影及び前記第四画素駆動回路設置エリア3004の前記ベース上での正投影とオーバーラップする。
【0054】
具体的に、
図2及び
図4に示すように、前記表示領域30は、第一方向に沿って順次に配列された第一画素駆動回路設置エリア3001、第二画素駆動回路設置エリア3002、第三画素駆動回路設置エリア3003及び第四画素駆動回路設置エリア3004を含む。前記表示ユニットは、第一サブ画素、第二サブ画素、第三サブ画素及び第四サブ画素を含む。前記第一サブ画素は、互いに結合された第一サブ画素駆動回路及び第一発光素子41を含み、前記第一サブ画素駆動回路は、対応する第一画素駆動回路設置エリア3001に位置する。前記第二サブ画素は、互いに結合された第二サブ画素駆動回路及び第二発光素子42を含み、前記第二サブ画素駆動回路は、対応する第二画素駆動回路設置エリア3002に位置する。前記第三サブ画素は、互いに結合された第三サブ画素駆動回路及び第三発光素子43を含み、前記第三サブ画素駆動回路は、対応する第三画素駆動回路設置エリア3003に位置する。前記第四サブ画素は、互いに結合された第四サブ画素駆動回路及び第四発光素子44を含み、前記第四サブ画素駆動回路は、対応する第四画素駆動回路設置エリア3004に位置する。
【0055】
例示的に、前記第一発光素子41、前記第二発光素子42、前記第三発光素子43及び前記第四発光素子44は、アレイをなすように分布され、2行2列のレイアウト構造として形成される。第一列の発光素子は、前記第二方向に沿って順次に配列された前記第一発光素子41及び前記第二発光素子42を含み、前記第一発光素子41の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第一画素駆動回路設置エリア3001の前記ベース上での正投影及び前記第二画素駆動回路設置エリア3002の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第二発光素子42の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第一画素駆動回路設置エリア3001の前記ベース上での正投影及び前記第二画素駆動回路設置エリア3002の前記ベース上での正投影とオーバーラップする。
【0056】
第二列発光素子は、前記第二方向に沿って順次に配列された前記第三発光素子43及び前記第四発光素子44を含み、前記第三発光素子43の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第三画素駆動回路設置エリア3003の前記ベース上での正投影及び前記第四画素駆動回路設置エリア3004の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第四発光素子44の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第三画素駆動回路設置エリア3003の前記ベース上での正投影及び前記第四画素駆動回路設置エリア3004の前記ベース上での正投影とオーバーラップする。
【0057】
留意されたいのは、前記第一発光素子41と前記第三発光素子43とは、前記第一方向に沿って配列され、第一行に位置する。前記第二発光素子42と前記第四発光素子44とは、前記第二方向に沿って配列され、第二行に位置する。
【0058】
表示パネルに上記構造が採用された場合、55インチ4k解像度の表示パネルを例とすると、
図2に示すように、表示領域30の寸法は、314.2μm×314.2μmとなる。
図3に示すように、平均的な計算によれば、
図3における1サブ画素の発光素子40に対応する寸法は、78.55μm×314.2μmとなる。
図4に示すように、平均的な計算によれば、
図4における1サブ画素の発光素子(例えば、:41/42/43/44)の寸法は、157.1μm×157.1μmとなり、比較することで分かるように、本開示による実施例の方は、発光素子の製作困難度が小さい。
【0059】
図4及び
図5に示すように、いくつかの実施例において、前記第一サブ画素は、第一サブ画素駆動回路を更に含み、前記第一サブ画素駆動回路は、第一蓄積容量を含み、前記第一発光素子41は、第一アノード8011を含み、前記第一アノード8011の前記ベース上での正投影は、前記第一蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第一アノード8011と前記第一蓄積容量の第二極板とは、第一接続孔101を介して結合され、
前記第二サブ画素は、第二サブ画素駆動回路を更に含み、前記第二サブ画素駆動回路は、第二蓄積容量を含み、前記第二発光素子42は、第二アノード8012を含み、前記第二アノード8012の前記ベース上での正投影は、前記第二蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第二アノード8012と前記第二蓄積容量の第二極板とは、第二接続孔102を介して結合され、
前記第三サブ画素は、第三サブ画素駆動回路を更に含み、前記第三サブ画素駆動回路は、第三蓄積容量を含み、前記第三発光素子43は、第三アノード8013を含み、前記第三アノード8013の前記ベース上での正投影は、前記第三蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第三アノード8013と前記第三蓄積容量の第二極板とは、第三接続孔103を介して結合され、
前記第四サブ画素は、第四サブ画素駆動回路を更に含み、前記第四サブ画素駆動回路は、第四蓄積容量を含み、前記第四発光素子44は、第四アノード8014を含み、前記第四アノード8014の前記ベース上での正投影は、前記第四蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第四アノード8014と前記第四蓄積容量の第二極板とは、第四接続孔104を介して結合され、
前記第一接続孔101と前記第四接続孔104とは、前記第一方向に沿って配列され、前記第二接続孔102と前記第三接続孔103とは、前記第一方向に沿って配列される。
【0060】
具体的に、前記第一接続孔101、前記第二接続孔102、前記第三接続孔103及び前記第四接続孔104の具体的なレイアウト方式は、多様である。
【0061】
例示的に、前記第一接続孔101及び前記第四接続孔104は何れも、その対応する第三トランジスタT3に近い位置にレイアウトされ、前記第二接続孔102及び前記第三接続孔103は何れも、対応する画素駆動回路設置エリアの中間位置の付近にレイアウトされ、前記中間位置は、第二方向に沿った画素駆動回路設置エリアの中間位置である。
【0062】
例示的に、前記第一接続孔101と前記第四接続孔104とが、前記第一方向に沿って配列され、前記第二接続孔102と前記第三接続孔103とが、前記第一方向に沿って配列され、前記第一方向に沿って、前記第一接続孔101と前記第二接続孔102とがずらしているように構成してもよい。
【0063】
前記第一接続孔101、前記第二接続孔102、前記第三接続孔103及び前記第四接続孔104を上記の方式に従ってレイアウトすることにより、1つの表示領域30において、異なるサブ画素に対応する接続孔は、均一に分布可能となるため、表示パネルの表示品質がより好適に保証される。
【0064】
いくつかの実施例において、可設置前記第一サブ画素が、青サブ画素Bを含み、前記第二サブ画素が、白サブ画素Wを含み、前記第四サブ画素が、赤サブ画素Rを含み、前記第三サブ画素が、緑サブ画素Gを含むように構成してもよい。
【0065】
図11及び
図12に示すように、いくつかの実施例において、前記表示ユニットにおける複数のサブ画素に含まれる発光素子(例えば、
図12における第五発光素子45、第六発光素子46、及び第七発光素子47)は、前記第二方向に沿って順次に配列され、各々のサブ画素に含まれる発光素子の前記ベース上での正投影は何れも、その位置する表示領域30における各画素駆動回路設置エリア300の前記ベース上での正投影とそれぞれオーバーラップ可能である。
【0066】
具体的に、前記表示ユニットにおける複数のサブ画素に含まれる発光素子の具体的なレイアウト方式は、多様であり、例示的に、前記表示ユニットにおける複数のサブ画素に含まれる発光素子は、前記第二方向に沿って順次に配列され、前記第二方向に沿って延在する一列の発光素子として形成される。
【0067】
例示的に、サブ画素に含まれる発光素子の前記ベース上での正投影は、その位置する表示領域30における各画素駆動回路設置エリア300の前記ベース上での正投影とそれぞれオーバーラップ可能である。前記サブ画素における発光素子は、そのアノードの前記ベース上での正投影が、その対応するサブ画素駆動回路の前記ベース上での正投影とオーバーラップ可能となるとともに、当該オーバーラップ箇所において、対応する前記サブ画素駆動回路に結合されて、当該サブ画素駆動回路から供給された駆動信号を受信することができる。
【0068】
上記実施例による表示パネルでは、各々のサブ画素に含まれる発光素子の前記ベース上での正投影が何れも、その位置する表示領域30における各画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とそれぞれオーバーラップ可能であるように構成することにより、各々の発光素子が、何れも適切なアスペクト比を有することができるため、前記第二発光機能層の製作プロセスの困難度の増加が回避され、表示パネルにおける表示の混色の問題の発生が回避され、表示パネルの良好な表示効果が保証される。
【0069】
図11~
図17に示すように、いくつかの実施例において、前記表示領域30は、第一方向に沿って順次に配列された第五画素駆動回路設置エリア3005、第六画素駆動回路設置エリア3006及び第七画素駆動回路設置エリア3007を含み、前記表示ユニットは、第五サブ画素、第六サブ画素及び第七サブ画素を含み、前記第五サブ画素は、第五発光素子45を含み、前記第六サブ画素は、第六発光素子46を含み、前記第七サブ画素は、第七発光素子47を含み、前記第五発光素子45、前記第六発光素子46及び前記第七発光素子47は、前記第二方向に沿って順次に配列され、
前記第五発光素子45の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第五画素駆動回路設置エリア3005の前記ベース上での正投影、前記第六画素駆動回路設置エリア3006の前記ベース上での正投影及び前記第七画素駆動回路設置エリア3007の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、
前記第六発光素子46の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第五画素駆動回路設置エリア3005の前記ベース上での正投影、前記第六画素駆動回路設置エリア3006の前記ベース上での正投影及び前記第七画素駆動回路設置エリア3007の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、
前記第七発光素子47の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第五画素駆動回路設置エリア3005の前記ベース上での正投影、前記第六画素駆動回路設置エリア3006の前記ベース上での正投影及び前記第七画素駆動回路設置エリア3007の前記ベース上での正投影とオーバーラップする。
【0070】
具体的に、前記表示領域30は、第一方向に沿って順次に配列された第五画素駆動回路設置エリア3005、第六画素駆動回路設置エリア3006及び第七画素駆動回路設置エリア3007を含む。前記表示ユニットは、第五サブ画素、第六サブ画素及び第七サブ画素を含む。前記第五サブ画素は、互いに結合された第五サブ画素駆動回路及び第五発光素子45を含み、前記第五サブ画素駆動回路は、対応する第五画素駆動回路設置エリア3005に位置する。前記第六サブ画素は、互いに結合された第六サブ画素駆動回路及び第六発光素子46を含み、前記第六サブ画素駆動回路は、対応する第六画素駆動回路設置エリア3006に位置する。前記第七サブ画素は、互いに結合された第七サブ画素駆動回路及び第七発光素子47を含み、前記第七サブ画素駆動回路は、対応する第七画素駆動回路設置エリア3007に位置する。
【0071】
例示的に、前記第五発光素子45の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第五画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影、前記第六画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第七画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第五発光素子45の前記ベース上での正投影は、その対応するサブ画素駆動回路の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第五発光素子45は、当該オーバーラップ箇所に設けられたビアホールを介して、対応するサブ画素駆動回路に結合されて、当該サブ画素駆動回路から供給された駆動信号を受信することができる。
【0072】
前記第六発光素子46の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第五画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影、前記第六画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第七画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第六発光素子46の前記ベース上での正投影は、その対応するサブ画素駆動回路の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第六発光素子46は、当該オーバーラップ箇所に設けられたビアホールを介して、対応するサブ画素駆動回路に結合されて、当該サブ画素駆動回路から供給された駆動信号を受信することができる。
【0073】
前記第七発光素子47の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第五画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影、前記第六画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第七画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップする。前記第七発光素子47の前記ベース上での正投影は、その対応するサブ画素駆動回路の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第七発光素子47は、当該オーバーラップ箇所に設けられたビアホールを介して、対応するサブ画素駆動回路に結合されて、当該サブ画素駆動回路から供給された駆動信号を受信することができる。
【0074】
図12及び
図13に示すように、いくつかの実施例において、前記第五サブ画素は、第五サブ画素駆動回路を更に含み、前記第五サブ画素駆動回路は、第五蓄積容量を含み、前記第五発光素子45は、第五アノード8015を含み、前記第五アノード8015の前記ベース上での正投影は、前記第五蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第五アノード8015と前記第五蓄積容量の第二極板とは、第五接続孔105を介して結合され、
前記第六サブ画素は、第六サブ画素駆動回路を更に含み、前記第六サブ画素駆動回路は、第六蓄積容量を含み、前記第六発光素子46は、第六アノード8016を含み、前記第六アノード8016の前記ベース上での正投影は、前記第六蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第六アノード8016と前記第六蓄積容量の第二極板とは、第六接続孔106を介して結合され、
前記第七サブ画素は、第七サブ画素駆動回路を更に含み、前記第七サブ画素駆動回路は、第七蓄積容量を含み、前記第七発光素子47は、第七アノード8017を含み、前記第七アノード8017の前記ベース上での正投影は、前記第七蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第七アノード8017と前記第七蓄積容量の第二極板とは、第七接続孔107を介して結合され、
前記第一方向に沿って、前記第五接続孔105、前記第六接続孔106及び前記第七接続孔107は、ずらして分布される。
【0075】
前記第五接続孔105、前記第六接続孔106及び前記第七接続孔107を上記の方式に従ってレイアウトすることにより、1つの表示領域30において、異なるサブ画素に対応する接続孔は、均一に分布可能となるため、表示パネルの表示品質がより好適に保証される。
【0076】
いくつかの実施例において、前記第五サブ画素は、赤サブ画素Rを含み、前記第六サブ画素は、緑サブ画素Gを含み、前記第七サブ画素は、青サブ画素Bを含む。
【0077】
図1、
図5、
図6及び
図13に示すように、いくつかの実施例において、前記表示ユニットは、
前記第一方向に沿って少なくとも一部が延在する第一走査線9021と、
前記第一方向に沿って少なくとも一部が延在する第二走査線9022と、
前記第二方向に沿って少なくとも一部が延在するセンス信号線903と、
前記第二方向に沿って少なくとも一部が延在する第一電源信号線901とを含み、
前記サブ画素は、データ線908を更に含み、前記データ線908の少なくとも一部は、第二方向に沿って延在し、
前記サブ画素駆動回路は、第一トランジスタT1、第二トランジスタT2、第三トランジスタT3及び蓄積容量Cstを含み、前記第一トランジスタT1のゲートG1は、前記第一走査線9021に結合され、前記第一トランジスタT1の第一極S1は、前記データ線908に結合され、前記第一トランジスタT1の第二極D1は、前記第二トランジスタT2のゲートG2に結合され、前記第二トランジスタT2の第一極S2は、前記第一電源信号線901に結合され、前記第二トランジスタT2の第二極D2は、発光素子のアノード801に結合され、前記第三トランジスタT3のゲートG3は、前記第二走査線9022に結合され、前記第三トランジスタT3の第一極S3は、前記センス信号線903に結合され、前記第三トランジスタT3の第二極D3は、前記発光素子のアノード801に結合され、前記蓄積容量Cstの第一極板Cst1は、前記第二トランジスタT2のゲートG2に結合され、前記蓄積容量Cstの第二極板Cst2は、前記第二トランジスタT2の第二極D2に結合される。
【0078】
具体的に、前記表示ユニットは、1つの第一走査線9021及び1つの第二走査線9022を含み、前記第一走査線9021と前記第二走査線9022とは、前記第二方向に沿って配列可能である。前記第一走査線9021の少なくとも一部及び前記第二走査線9022の少なくとも一部は、何れも前記第一方向に沿って延在可能である。留意されたいのは、前記第一方向に沿って同じ行に位置する表示ユニットにおいて、各表示ユニットに含まれる前記第一走査線9021は、順次に結合され、例えば一体構造として形成されてもよい。同様に、前記第一方向に沿って同じ行に位置する表示ユニットにおいて、各表示ユニットに含まれる前記第二走査線9022は、順次に結合され、例えば一体構造として形成されてもよい。
【0079】
前記表示ユニットは、1つのセンス信号線903及び1つの第一電源信号線901を含み、前記センス信号線903の少なくとも一部及び前記電源信号線の少なくとも一部は、何れも前記第二方向に沿って延在可能である。前記第二方向に沿って同じ列に位置する表示ユニットにおいて、各表示ユニットに含まれる前記センス信号線903は、順次に結合され、例えば一体構造として形成されてもよい。同様に、前記第二方向に沿って同じ列に位置する表示ユニットにおいて、各表示ユニットに含まれる前記第一電源信号線901は、順次に結合され、例えば一体構造として形成されてもよい。
【0080】
各々のサブ画素は、何れもデータ線908を更に含み、前記データ線908の少なくとも一部は、前記第二方向に沿って延在し、例示的に、前記第二方向に沿って同じ列に位置する表示ユニットにおいて、各表示ユニットに含まれる前記データ線908は、順次に結合され、例えば一体構造として形成されてもよい。
【0081】
例示的に、前記サブ画素駆動回路は、第一トランジスタT1、第二トランジスタT2、第三トランジスタT3及び蓄積容量Cstを含み、前記第一トランジスタT1のゲートG1は、その位置する表示ユニットに含まれる第一走査線9021に結合され、前記第一トランジスタT1の第一極S1は、その位置するサブ画素に含まれるデータ線908に結合され、前記第一トランジスタT1の第二極D1は、前記第二トランジスタT2のゲートG2に結合される。
【0082】
前記第二トランジスタT2の第一極S2は、その位置する表示ユニットに含まれる第一電源信号線901に結合され、前記第二トランジスタT2の第二極D2は、その位置するサブ画素に含まれる発光素子のアノード801に結合される。
【0083】
前記第三トランジスタT3のゲートG3は、その位置する表示ユニットに含まれる第二走査線9022に結合され、前記第三トランジスタT3の第一極S3は、その位置する表示ユニットに含まれるセンス信号線903に結合され、前記第三トランジスタT3の第二極D3は、その位置するサブ画素に含まれる発光素子のアノード801に結合される。
【0084】
前記蓄積容量Cstは、前記ベースに垂直な方向に沿って対向して設けられた第一極板及び第二極板を含み、前記第一極板は、前記第二トランジスタT2のゲートG2に結合され、前記第二極板は、前記第二トランジスタT2の第二極D2に結合される。例示的に、前記第一極板は、表示パネルにおけるアクティブ層を用いて製作され、前記第二極板は、表示パネルにおけるソースドレイン金属層を用いて製作される。
【0085】
いくつかの実施例において、前記第一トランジスタT1、前記第二トランジスタT2、前記蓄積容量Cst及び前記第三トランジスタT3は、前記第二方向に沿って順次に配列される。
【0086】
具体的に、前記第三トランジスタT3、前記蓄積容量Cst、前記第二トランジスタT2及び前記第一トランジスタT1の具体的なレイアウト方式は、多様であり、例示的に、前記第一トランジスタT1、前記第二トランジスタT2、前記蓄積容量Cst及び前記第三トランジスタT3は、前記第二方向に沿って順次に配列される。
【0087】
より具体的に、前記第一トランジスタT1は、第一アクティブパターンを含み、前記第一アクティブパターンの少なくとも一部は、前記第二方向に沿って延在する。前記第二トランジスタT2は、第二アクティブパターンを含み、前記第二アクティブパターンの少なくとも一部は、前記第二方向に沿って延在する。前記第三トランジスタT3は、第三アクティブパターンを含み、前記第三アクティブパターンの少なくとも一部は、前記第二方向に沿って延在する。例示的に、前記第一アクティブパターン、前記第二アクティブパターン及び前記第三アクティブパターンは、前記第二方向に沿って順次に配列される。
【0088】
例示的に、前記蓄積容量Cstの第一極板Cst1及び第二極板は、何れも前記第二方向に沿って延在し、前記第一極板は、前記第一アクティブパターン、第二アクティブパターン、第三アクティブパターンと同じ層で同じ材料になるように製作される。
【0089】
例示的に、前記第二方向に沿って、前記第一アクティブパターン、前記第二アクティブパターン、前記蓄積容量Cstの第一極板Cst1及び前記第三アクティブパターンは、順次に配列される。
【0090】
上記実施例による表示パネルでは、前記第一トランジスタT1、前記第二トランジスタT2、前記蓄積容量Cst及び前記第三トランジスタT3が、前記第二方向に沿って順次に配列されるように構成することにより、前記サブ画素駆動回路のレイアウトは、第二方向に沿って延在する帯状構造(Strip構造)とされ、このようなレイアウト方式によれば、前記画素駆動回路設置エリアのレイアウト構造が簡単であり、大量の金属配線の引き回し及び過剰な開孔設計が回避され、表示パネルの歩留まりが効果的に向上される。しかも、上記レイアウト方式によれば、各々のデータ線908に対応して生じるRC(抵抗容量)loading(負荷)は、ほぼ同じとなるため、データ線908に対応して生じるRC loadingの違いによる表示の差異が回避され、表示パネルの表示効果がより好適に保証される。
【0091】
図5、
図6、
図7、
図13及び
図14に示すように、いくつかの実施例において、前記サブ画素は、前記ベースと前記サブ画素駆動回路との間に位置する遮光パターン701を更に含み、前記遮光パターン701は、前記第二方向に沿って延在し、前記サブ画素駆動回路の前記ベース上での正投影は、前記遮光パターン701の前記ベース上での正投影の内部に位置する。
【0092】
具体的に、前記サブ画素は、前記ベースと前記サブ画素駆動回路との間に位置する遮光パターン701を更に含み、前記遮光パターン701は、前記サブ画素駆動回路に対して遮光の役割を果たすため、前記サブ画素駆動回路におけるトランジスタ構造の動作安定性、及び表示パネルの表示効果がより好適に保証される。
【0093】
例示的に、前記遮光パターン701は、前記画素駆動回路設置エリアの面積の90%以上を遮蔽可能であるように構成してもよいが、これに限定されない。
【0094】
図5、
図6、
図7、
図13及び
図14に示すように、いくつかの実施例において、前記遮光パターン701の前記ベース10上の正投影が、前記蓄積容量Cstの第二極板Cst2の前記ベース10上の正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記遮光パターン701と前記蓄積容量Cstの第二極板Cst2とが結合されるように構成してもよい。
【0095】
具体的に、前記遮光パターン701の前記ベース上での正投影と、前記蓄積容量Cstの第二極板Cst2の前記ベース上での正投影とは、面積の大きなオーバーラップ領域を形成でき、前記遮光パターン701は、前記オーバーラップ領域に設けられたビアホールを介して、前記蓄積容量Cstの第二極板Cst2に結合可能である。留意されたいのは、前記ビアホールの具体的な設置位置は、実際の必要に応じて設定可能であり、例示的に、前記ビアホールは、サブ画素駆動回路と発光素子のアノード801とが結合されるビアホールの付近に設置されてもよい。
【0096】
上述した通りに、前記遮光パターン701と前記蓄積容量Cstの第二極板Cst2とが結合されるように構成することにより、前記遮光パターン701は、前記第二極板と同じ電位を有し、前記遮光パターン701がフローティング状態にあることによる前記サブ画素駆動回路の動作安定性への影響が回避される。
【0097】
図5、
図6、
図7、
図13及び
図14に示すように、いくつかの実施例において、前記表示ユニットが、第一アダプターパターン905を更に含み、前記第一アダプターパターン905の少なくとも一部が、前記第一方向に沿って延在し、前記第一アダプターパターン905の前記ベース上での正投影が、当該表示ユニットにおけるセンス信号線903の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第一アダプターパターン905が、当該オーバーラップ箇所において、前記センス信号線903に結合され、前記第一アダプターパターン905が、その位置する表示領域30における各前記第三トランジスタT3の第一極S3にそれぞれ結合され、前記第一アダプターパターン905と前記遮光パターン701とが同じ層で同じ材料になるように設けられる構成であってもよい。
【0098】
具体的に、前記表示ユニットは、第一アダプターパターン905を更に含み、前記第一アダプターパターン905の少なくとも一部は、前記第一方向に沿って延在し、前記第一アダプターパターン905の前記ベース上での正投影は、その位置する表示ユニットにおけるセンス信号線903の前記ベース上での正投影とオーバーラップするとともに、当該オーバーラップ箇所に設けられたビアホールを介して、前記センス信号線903に結合可能である。
【0099】
前記第一アダプターパターン905の前記ベース上での正投影は、更に、その位置する表示ユニットに含まれる各第三トランジスタT3の第一極S3の前記ベース上での正投影とそれぞれオーバーラップするとともに、オーバーラップ箇所において、ビアホールを介して、前記第一アダプターパターン905と、その位置する表示ユニットに含まれる各第三トランジスタT3の第一極S3のそれぞれとの結合を実現できる。
【0100】
上述した通りに、前記第一アダプターパターン905と前記遮光パターン701とを同じ層で同じ材料になるように設けることにより、前記第一アダプターパターン905は、前記遮光パターン701と同一パターニングプロセスにて形成可能となるため、表示パネルの製作プロセスのフローがより好適に簡素化され、製作コストが節約される。
【0101】
また、前記第一アダプターパターン905と前記遮光パターン701とを同じ層で同じ材料になるように設けることにより、前記第一アダプターパターン905は、大きなレイアウト空間を有し、前記第一アダプターパターン905のレイアウト困難度をより好適に低減できる。
【0102】
図5、
図8、
図9、
図13、
図15及び
図16に示すように、いくつかの実施例において、前記第一電源信号線901は、積層して設けられた第一部分9011及び第二部分9012を含み、前記第一部分9011及び前記第二部分9012は、何れも前記第二方向に沿って延在し、前記第一部分9011の前記ベース上での正投影は、前記第二部分9012の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第一部分9011と前記第二部分9012とは、当該オーバーラップ箇所に設けられたビアホールを介して結合され、前記第一部分9011と前記一走査線9021とは、同じ層で同じ材料になるように設けられ、前記第二部分9012と前記データ線908とは、同じ層で同じ材料になるように設けられる。
【0103】
具体的に、前記第一電源信号線901の具体的な構造は多様であり、例示的に、前記第一電源信号線901は、積層して設けられた第一部分9011及び第二部分9012を含み、前記第一部分9011及び前記第二部分9012は、何れも前記第二方向に沿って延在する。前記第二方向に沿って同じ列に位置する表示ユニットにおいて、各表示ユニットにおける第一電源信号線901に含まれる第二部分9012は、順次に結合され、例えば一体構造として形成されてもよい。
【0104】
例示的に、前記第一部分9011の前記ベース上での正投影は、前記第二部分9012の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第一部分9011と前記第二部分9012とは、当該オーバーラップ箇所に設けられた複数のビアホールを介して結合され、前記複数のビアホールは、前記第二方向に沿って順次に配列されてもよい。
【0105】
説明すべきなのは、前記第一電源信号線901は、選択的に、プラス電源信号を伝送するためのプラス電源信号線であってもよい。
【0106】
上述した通りに、前記第一電源信号線901が、積層して設けられた第一部分9011及び第二部分9012を含むように構成することにより、前記第一電源信号線901に生じるRC loadingがより好適に低減されるため、前記表示パネルの表示品質の向上により有利となる。
【0107】
また、上述した通りに、前記第一部分9011と前記第一走査線9021とを同じ層で同じ材料になるように設け、前記第二部分9012と前記データ線908とを同じ層で同じ材料になるように設けることにより、前記第一部分9011は、前記第一走査線9021と同一パターニングプロセスにて形成可能となり、前記第二部分9012は、前記データ線908と同一パターニングプロセスにて形成可能となるため、表示パネルの製作プロセスのフローがより好適に簡素化され、表示パネルの製作コストが節約される。
【0108】
図5、
図8、
図13及び
図15に示すように、いくつかの実施例において、前記表示ユニットが第二アダプターパターン906を更に含み、前記第二アダプターパターン906の少なくとも一部が前記第一方向に沿って延在し、前記第二アダプターパターン906と前記第一部分9011とが一体構造として形成され、前記第二アダプターパターン906がその位置する表示領域30における各前記第二トランジスタT2の第一極S2にそれぞれ結合されるように構成してもよい。
【0109】
具体的に、前記表示ユニットは、第二アダプターパターン906を更に含み、前記第二アダプターパターン906の少なくとも一部は、前記第一方向に沿って延在し、前記第二アダプターパターン906は、その前記ベース上での正投影と、その所属する表示ユニットに含まれる各前記第二トランジスタT2の第一極S2の前記ベース上での正投影とがオーバーラップ領域をそれぞれ形成するとともに、各オーバーラップ領域に位置するビアホールを介して、各前記第二トランジスタT2の第一極S2との結合を実現可能である。
【0110】
上述した通りに、前記第二アダプターパターン906と前記第一部分9011とが一体構造として形成されるように構成することにより、各前記第二トランジスタT2の第一極S2は、前記第二アダプターパターン906を介して前記第一電源信号線901に結合されて、前記第一電源信号線901から供給された電源信号を受信することが可能となる。
【0111】
上述した通りに、前記第二アダプターパターン906と前記第一部分9011とが一体構造として形成されるように構成することにより、前記第二アダプターパターン906は、前記第一部分9011と同一パターニングプロセスにて形成可能となるため、表示パネルの製作プロセスのフローがより好適に簡素化され、表示パネルの製作コストが節約される。
【0112】
図5、
図8、
図9、
図13、
図15及び
図16に示すように、いくつかの実施例において、前記表示ユニットは、第二電源信号線904を更に含み、前記第二電源信号線904は、積層して設けられた第三部分9041及び第四部分9042を含み、前記第三部分9041及び前記第四部分9042は、何れも前記第二方向に沿って延在し、前記第三部分9041の前記ベース上での正投影は、前記第四部分9042の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第三部分9041と前記第四部分9042とは、当該オーバーラップ箇所に設けられたビアホールを介して結合され、前記第三部分9041と前記一走査線9021とは、同じ層で同じ材料になるように設けられ、前記第四部分9042と前記データ線908とは、同じ層で同じ材料になるように設けられ、前記発光素子は、前記アノード801における前記ベースとは反対側に位置するカソードを更に含み、前記カソードは、前記第二電源信号線904に結合される。
【0113】
具体的に、前記第二電源信号線904の具体的な構造は多様であり、例示的に、前記第二電源信号線904は、積層して設けられた第三部分9041及び第四部分9042を含み、前記第三部分9041及び前記第四部分9042は、何れも前記第二方向に沿って延在する。前記第二方向に沿って同じ列に位置する表示ユニットにおいて、各表示ユニットにおける第二電源信号線904に含まれる第四部分9042は、順次に結合され、例えば一体構造として形成されてもよい。
【0114】
例示的に、前記第三部分9041の前記ベース上での正投影は、前記第四部分9042の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第三部分9041と前記第四部分9042とは、当該オーバーラップ箇所に設けられた複数のビアホールを介して結合され、前記複数のビアホールは、前記第二方向に沿って順次に配列されてもよい。
【0115】
説明すべきなのは、前記第二電源信号線904は、選択的に、マイナス電源信号を伝送するためのマイナス電源信号線であってもよい。
【0116】
前記発光素子は、前記アノード801における前記ベースとは反対側に位置するカソード層73を更に含み、例示的に、前記カソード層73は、前記発光機能層における前記ベースとは反対側に位置し、前記カソードは、前記第二電源信号線904に結合される。
【0117】
上述した通りに、前記第二電源信号線904が、積層して設けられた第三部分9041及び第四部分9042を含むように構成することにより、前記第二電源信号線904に生じるRC loadingがより好適に低減されるため、前記表示パネルの表示品質の向上により有利となる。
【0118】
また、上述した通りに、前記第三部分9041と前記第一走査線9021とを同じ層で同じ材料になるように設け、前記第四部分9042と前記データ線908とを同じ層で同じ材料になるように設けることにより、前記第三部分9041は、前記第一走査線9021と同一パターニングプロセスにて形成可能となり、前記第四部分9042は、前記データ線908と同一パターニングプロセスにて形成可能となるため、表示パネルの製作プロセスのフローがより好適に簡素化され、表示パネルの製作コストが節約される。
【0119】
いくつかの実施例において、1つの表示ユニットにおいて、前記複数のサブ画素に含まれる発光素子の前記ベース上での正投影と、当該表示ユニットに含まれる表示領域30の前記ベース上での正投影との間のオーバーラップ面積は、前記表示領域30の面積の90%よりも多い。
【0120】
具体的に、前記発光素子がアノード801、第一発光機能層及びカラーフィルターパターンを含む場合、1つの表示ユニットにおいて、前記複数のサブ画素における発光素子に含まれるアノード801の前記ベース上での正投影と、当該表示ユニットに含まれる表示領域30の前記ベース上での正投影との間のオーバーラップ面積が、前記表示領域30の面積の90%よりも多くなるように構成してもよく、1つの表示ユニットにおいて、前記複数のサブ画素における発光素子に含まれるカラーフィルターパターンの前記ベース上での正投影と、当該表示ユニットに含まれる表示領域30の前記ベース上での正投影との間のオーバーラップ面積が、前記表示領域30の面積の90%よりも多くなるように構成してもよい。
【0121】
前記発光素子がアノード801及び第二発光機能層を含む場合、1つの表示ユニットにおいて、前記複数のサブ画素における発光素子に含まれるアノード801の前記ベース上での正投影と、当該表示ユニットに含まれる表示領域30の前記ベース上での正投影との間のオーバーラップ面積が、前記表示領域30の面積の90%よりも多くなるように構成してもよく、1つの表示ユニットにおいて、前記複数のサブ画素における発光素子に含まれる第二発光機能層の前記ベース上での正投影と、当該表示ユニットに含まれる表示領域30の前記ベース上での正投影との間のオーバーラップ面積とが、前記表示領域30の面積の90%よりも多くなるように構成してもよい。
【0122】
留意されたいのは、前記発光素子のレイアウトの際、異なる発光素子に含まれるアノード801の間は、アノード801同士の短絡の発生を回避するために、一定の隙間を空ける必要がある。
【0123】
上記構成方式によれば、各々の表示ユニットに含まれる発光素子は、何れもレイアウト空間を最大限に利用できるため、表示パネルの表示品質が効果的に向上される。
【0124】
本開示の実施例は、上記実施例による表示パネルを含む表示装置を更に提供する。
【0125】
上記実施例による表示パネルでは、表示領域30が、第一方向に沿って順次に配列された複数の画素駆動回路設置エリアを含み、各々の画素駆動回路設置エリアが、何れも第二方向に沿って延在するように構成するとともに、表示ユニットが、前記画素駆動回路設置エリアと1対1で対応する複数のサブ画素を含み、各々のサブ画素におけるサブ画素駆動回路が、対応する画素駆動回路設置エリアに位置し、各々のサブ画素における発光素子について、その前記第一方向に沿った幅が、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、その前記第二方向に沿った長さが、対応する画素駆動回路設置エリアの長さよりも小さくなるように構成している。上記構成方式によれば、前記発光素子の前記ベース上での正投影は、少なくとも2つの前記画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップ可能となるため、仮に表示パネル解像度が上がるにつれて、画素駆動回路設置エリアの前記第一方向に沿った幅が減らされることで、前記画素駆動回路設置エリアが、前記第二方向に沿って延在する細短冊構造として形成されても、前記発光素子は、依然として適切なアスペクト比を有することができ、その結果、前記発光素子の製作プロセスの困難度の増加が回避され、表示パネルにおける表示の混色の問題の発生が回避され、表示パネルの良好な表示効果が保証される。したがって、上記実施例による表示パネルは、機能の製作困難度を増加させることなく、高品質、高解像度の透明表示をより好適に実現できる。
【0126】
したがって、本開示の実施例による表示装置は、上記表示パネルを含む場合、同様に上記の有益な効果を奏するが、ここで繰り返して述べない。
【0127】
説明すべきなのは、前記表示装置は、テレビ、ディスプレイ、デジタルフォトフレーム、携帯電話、タブレットPC等の表示機能を有するいかなる製品や部品等であってもよい。
【0128】
本開示の実施例は、上記実施例による表示パネルを製作するための表示パネルの製作方法を更に提供し、前記製作方法は、ベース上に複数の表示ユニットを製作することを含み、前記表示ユニットは、表示領域30及び透明領域31を含み、前記表示領域30は、第一方向に沿って順次に配列された複数の画素駆動回路設置エリアを含み、各々の画素駆動回路設置エリアは、何れも第二方向に沿って延在し、前記第二方向と前記第一方向とは交差し、前記表示ユニットは、前記画素駆動回路設置エリアと1対1で対応する複数のサブ画素を含み、各々のサブ画素は何れも、互いに結合されたサブ画素駆動回路及び発光素子を含み、前記サブ画素駆動回路は、対応する画素駆動回路設置エリアに位置し、前記発光素子は、前記サブ画素駆動回路における前記ベースとは反対側に位置し、前記第一方向に沿って、前記発光素子の幅は、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記発光素子の長さは、対応する画素駆動回路設置エリアの長さよりも小さい。
【0129】
上記実施例による製作方法を用いて製作された表示パネルでは、表示領域30が、第一方向に沿って順次に配列された複数の画素駆動回路設置エリアを含み、各々の画素駆動回路設置エリアが、何れも第二方向に沿って延在するように構成するとともに、表示ユニットが、前記画素駆動回路設置エリアと1対1で対応する複数のサブ画素を含み、各々のサブ画素におけるサブ画素駆動回路が、対応する画素駆動回路設置エリアに位置し、各々のサブ画素における発光素子について、その前記第一方向に沿った幅が、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、その前記第二方向に沿った長さが、対応する画素駆動回路設置エリアの長さよりも小さくなるように構成している。上記構成方式によれば、前記発光素子の前記ベース上での正投影は、少なくとも2つの前記画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップ可能となるため、仮に表示パネル解像度が上がるにつれて、画素駆動回路設置エリアの前記第一方向に沿った幅が減らされることで、前記画素駆動回路設置エリアが、前記第二方向に沿って延在する細短冊構造として形成されても、前記発光素子は、依然として適切なアスペクト比を有することができ、その結果、前記発光素子の製作プロセスの困難度の増加が回避され、表示パネルにおける表示の混色の問題の発生が回避され、表示パネルの良好な表示効果が保証される。したがって、上記実施例による製作方法を用いて製作された表示パネルは、機能の製作困難度を増加させることなく、高品質、高解像度の透明表示をより好適に実現できる。
【0130】
説明すべきなのは、本明細書における各実施例は何れも、漸進的な方式で説明されており、各実施例の同一部分又は類似部分は互いに参照可能であり、各実施例は、他の実施例との相違点に重点を置いて説明されている。特に、方法の実施例については、基本的に製品の実施例と類似しているため、簡単に説明されているが、関連部分は、製品の実施例の説明部分を参照すればよい。
【0131】
特に定義しない限り、本開示に使用される技術用語又は科学用語は、当業者が理解できる通常の意味を有する。本開示に使用される「第一」、「第二」及び類似する用語は、いかなる順序、数量又は重要性を示すものではなく、異なる構成要素を区別するためのものに過ぎない。「含む」又は「包含」等の類似する用語は、「含む」又は「包含」の前に記載された素子又は部材が、「含む」又は「包含」の後に挙げられる素子又は部材及びその同等物を含むが、他の素子又は部材を排除しないことを意味する。「接続」、「結合」又は「繋がる」等の類似する用語は、物理的又は機械的接続に限定されず、直接接続されるか間接的に接続されるかに関わらず、電気的接続を含んでもよい。「上」、「下」、「左」、「右」等は、相対位置関係を示すだけであり、説明対象の絶対位置が変わると、当該相対位置関係も対応して変化する可能性がある。
【0132】
理解できることは、層、膜、領域又は基板のような素子が別の素子の「上」又は「下」に位置すると言及された場合、当該素子は別の素子の「上」又は「下」に「直接」位置していてもよいし、又は、中間素子が介在してもよい。
【0133】
上記実施形態の説明では、具体的な特徴、構造、材料又は特性は、あらゆる1つ又は複数の実施例又は具体例において、適切な方式で組み合せられてもよい。
【0134】
上述したのは、本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲は、これに限定されない。当業者であれば、本開示に記載の技術的範囲内で、変形や置換に容易に想到できるが、これらの変形や置換は、全て本開示の保護範囲内とされるべきである。したがって、本開示の保護範囲は、添付された特許請求の範囲に従うべきである。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0037】
例示的に、前記発光機能層は、有機発光材料層72と、電子輸送層(electron transporting layer、ETLと略す)、電子注入層(electron injection layer、EILと略す)、正孔輸送層(hole transporting layer、HTLと略す)及び正孔注入層(hole injection layer、HILと略す)等の全層構造の共通層とを含む。前記有機発光材料層72は、前記アノード801と前記カソード層73との共同作用の下で、対応する色の光を発するためのものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、前記ベース上に設けられた複数の表示ユニットとを含む表示パネルであって、
前記表示ユニットは、表示領域及び透明領域を含み、前記表示領域は、第一方向に沿って順次に配列された複数の画素駆動回路設置エリアを含み、各々の画素駆動回路設置エリアは、何れも第二方向に沿って延在し、前記第二方向と前記第一方向とは交差し、前記表示ユニットは、前記画素駆動回路設置エリアと1対1で対応する複数のサブ画素を含み、各々のサブ画素は何れも、互いに結合されたサブ画素駆動回路及び発光素子を含み、前記サブ画素駆動回路は、対応する画素駆動回路設置エリアに位置し、前記発光素子は、前記サブ画素駆動回路における前記ベースとは反対側に位置し、前記第一方向に沿って、前記発光素子の幅は、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記発光素子の長さは、対応する画素駆動回路設置エリアの長さよりも小さい、表示パネル。
【請求項2】
前記発光素子は、前記ベースから遠ざかる方向に沿って順次に積層して設けられたアノード、第一発光機能層及びカラーフィルターパターンを含み、前記アノードは、対応するサブ画素駆動回路に結合され、
前記第一方向に沿って、前記アノードの幅は、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記アノードの長さは、対応する画素エリアの長さよりも小さく、前記第一方向に沿って、前記カラーフィルターパターンの幅は、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記カラーフィルターパターンの長さは、対応する画素エリアの長さよりも小さ
く、又は、
前記発光素子は、前記ベースから遠ざかる方向に沿って順次に積層して設けられたアノード及び第二発光機能層を含み、前記アノードは、対応するサブ画素駆動回路に結合され、
前記第一方向に沿って、前記アノードの幅は、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記アノードの長さは、対応する画素エリアの長さよりも小さく、前記第一方向に沿って、前記第二発光機能層の幅は、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記第二発光機能層の長さは、対応する画素エリアの長さよりも小さい、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記表示ユニットにおける複数のサブ画素に含まれる発光素子は、アレイをなすように分布され、各々のサブ画素に含まれる発光素子の前記ベース上での正投影は何れも、その位置する表示領域における隣接する少なくとも2つの画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とそれぞれオーバーラップ可能であり、前記少なくとも2つの画素駆動回路設置エリアには、当該サブ画素に対応する画素駆動回路設置エリアが含まれる、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記表示領域は、第一方向に沿って順次に配列された第一画素駆動回路設置エリア、第二画素駆動回路設置エリア、第三画素駆動回路設置エリア及び第四画素駆動回路設置エリアを含み、前記表示ユニットは、第一サブ画素、第二サブ画素、第三サブ画素及び第四サブ画素を含み、前記第一サブ画素は、第一発光素子を含み、前記第二サブ画素は、第二発光素子を含み、前記第三サブ画素は、第三発光素子を含み、前記第四サブ画素は、第四発光素子を含み、
前記第一発光素子及び前記第二発光素子は、前記第二方向に沿って配列され、前記第一発光素子の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第一画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第二画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第二発光素子の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第一画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第二画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップし、
前記第三発光素子及び前記第四発光素子は、前記第二方向に沿って配列され、前記第三発光素子の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第三画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第四画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第四発光素子の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第三画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第四画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップする、請求項
3に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記第一サブ画素は、第一サブ画素駆動回路を更に含み、前記第一サブ画素駆動回路は、第一蓄積容量を含み、前記第一発光素子は、第一アノードを含み、前記第一アノードの前記ベース上での正投影は、前記第一蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第一アノードと前記第一蓄積容量の第二極板とは、第一接続孔を介して結合され、
前記第二サブ画素は、第二サブ画素駆動回路を更に含み、前記第二サブ画素駆動回路は、第二蓄積容量を含み、前記第二発光素子は、第二アノードを含み、前記第二アノードの前記ベース上での正投影は、前記第二蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第二アノードと前記第二蓄積容量の第二極板とは、第二接続孔を介して結合され、
前記第三サブ画素は、第三サブ画素駆動回路を更に含み、前記第三サブ画素駆動回路は、第三蓄積容量を含み、前記第三発光素子は、第三アノードを含み、前記第三アノードの前記ベース上での正投影は、前記第三蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第三アノードと前記第三蓄積容量の第二極板とは、第三接続孔を介して結合され、
前記第四サブ画素は、第四サブ画素駆動回路を更に含み、前記第四サブ画素駆動回路は、第四蓄積容量を含み、前記第四発光素子は、第四アノードを含み、前記第四アノードの前記ベース上での正投影は、前記第四蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第四アノードと前記第四蓄積容量の第二極板とは、第四接続孔を介して結合され、
前記第一接続孔と前記第四接続孔とは、前記第一方向に沿って配列され、前記第二接続孔と前記第三接続孔とは、前記第一方向に沿って配列される、請求項
4に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記表示ユニットにおける複数のサブ画素に含まれる発光素子は、前記第二方向に沿って順次に配列され、各々のサブ画素に含まれる発光素子の前記ベース上での正投影は何れも、その位置する表示領域における各画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とそれぞれオーバーラップ可能である、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項7】
前記表示領域は、第一方向に沿って順次に配列された第五画素駆動回路設置エリア、第六画素駆動回路設置エリア及び第七画素駆動回路設置エリアを含み、前記表示ユニットは、第五サブ画素、第六サブ画素及び第七サブ画素を含み、前記第五サブ画素は、第五発光素子を含み、前記第六サブ画素は、第六発光素子を含み、前記第七サブ画素は、第七発光素子を含み、前記第五発光素子、前記第六発光素子及び前記第七発光素子は、前記第二方向に沿って順次に配列され、
前記第五発光素子の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第五画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影、前記第六画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第七画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップし、
前記第六発光素子の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第五画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影、前記第六画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第七画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップし、
前記第七発光素子の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第五画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影、前記第六画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影及び前記第七画素駆動回路設置エリアの前記ベース上での正投影とオーバーラップする、請求項
6に記載の表示パネル。
【請求項8】
前記第五サブ画素は、第五サブ画素駆動回路を更に含み、前記第五サブ画素駆動回路は、第五蓄積容量を含み、前記第五発光素子は、第五アノードを含み、前記第五アノードの前記ベース上での正投影は、前記第五蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第五アノードと前記第五蓄積容量の第二極板とは、第五接続孔を介して結合され、
前記第六サブ画素は、第六サブ画素駆動回路を更に含み、前記第六サブ画素駆動回路は、第六蓄積容量を含み、前記第六発光素子は、第六アノードを含み、前記第六アノードの前記ベース上での正投影は、前記第六蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第六アノードと前記第六蓄積容量の第二極板とは、第六接続孔を介して結合され、
前記第七サブ画素は、第七サブ画素駆動回路を更に含み、前記第七サブ画素駆動回路は、第七蓄積容量を含み、前記第七発光素子は、第七アノードを含み、前記第七アノードの前記ベース上での正投影は、前記第七蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記第七アノードと、前記第七蓄積容量の第二極板とは、第七接続孔を介して結合され、
前記第一方向に沿って、前記第五接続孔、前記第六接続孔及び前記第七接続孔は、ずらして分布される、請求項
7に記載の表示パネル。
【請求項9】
前記表示ユニットは、
前記第一方向に沿って少なくとも一部が延在する第一走査線と、
前記第一方向に沿って少なくとも一部が延在する第二走査線と、
前記第二方向に沿って少なくとも一部が延在するセンス信号線と、
前記第二方向に沿って少なくとも一部が延在する第一電源信号線とを含み、
前記サブ画素は、データ線を更に含み、前記データ線の少なくとも一部は、第二方向に沿って延在し、
前記サブ画素駆動回路は、第一トランジスタ、第二トランジスタ、第三トランジスタ及び蓄積容量を含み、前記第一トランジスタのゲートは、前記第一走査線に結合され、前記第一トランジスタの第一極は、前記データ線に結合され、前記第一トランジスタの第二極は、前記第二トランジスタのゲートに結合され、前記第二トランジスタの第一極は、前記第一電源信号線に結合され、前記第二トランジスタの第二極は、発光素子のアノードに結合され、前記第三トランジスタのゲートは、前記第二走査線に結合され、前記第三トランジスタの第一極は、前記センス信号線に結合され、前記第三トランジスタの第二極は、前記発光素子のアノードに結合され、前記蓄積容量の第一極板は、前記第二トランジスタのゲートに結合され、前記蓄積容量の第二極板は、前記第二トランジスタの第二極に結合され
、
及び/又は、
前記第一トランジスタ、前記第二トランジスタ、前記蓄積容量及び前記第三トランジスタは、前記第二方向に沿って順次に配列される、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項10】
前記サブ画素は、前記ベースと前記サブ画素駆動回路との間に位置する遮光パターンを更に含み、前記遮光パターンは、前記第二方向に沿って延在し、前記サブ画素駆動回路の前記ベース上での正投影は、前記遮光パターンの前記ベース上での正投影の内部に位置する、請求項
9に記載の表示パネル。
【請求項11】
前記遮光パターンの前記ベース上での正投影は、前記蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、当該オーバーラップ箇所において、前記遮光パターンと前記蓄積容量の第二極板とが結合され
、
及び/又は、
前記表示ユニットは、第一アダプターパターンを更に含み、前記第一アダプターパターンの少なくとも一部は、前記第一方向に沿って延在し、前記第一アダプターパターンの前記ベース上での正投影は、当該表示ユニットにおけるセンス信号線の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第一アダプターパターンは、当該オーバーラップ箇所において、前記センス信号線に結合され、前記第一アダプターパターンは、その位置する表示領域における各前記第三トランジスタの第一極にそれぞれ結合され、前記第一アダプターパターンと前記遮光パターンとが同じ層で同じ材料になるように設けられる、請求項
10に記載の表示パネル。
【請求項12】
前記第一電源信号線は、積層して設けられた第一部分及び第二部分を含み、前記第一部分及び前記第二部分は、何れも前記第二方向に沿って延在し、前記第一部分の前記ベース上での正投影は、前記第二部分の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第一部分と前記第二部分とは、当該オーバーラップ箇所に設けられたビアホールを介して結合され、前記第一部分と前記第一走査線とは、同じ層で同じ材料になるように設けられ、前記第二部分と前記データ線とは、同じ層で同じ材料になるように設けられ
、及び/又は、
前記表示ユニットは、第二アダプターパターンを更に含み、前記第二アダプターパターンの少なくとも一部は、前記第一方向に沿って延在し、前記第二アダプターパターンと前記第一部分とは、一体構造として形成され、前記第二アダプターパターンは、その位置する表示領域における各前記第二トランジスタの第一極にそれぞれ結合される、請求項
9に記載の表示パネル。
【請求項13】
前記表示ユニットは、第二電源信号線を更に含み、前記第二電源信号線は、積層して設けられた第三部分及び第四部分を含み、前記第三部分及び前記第四部分は、何れも前記第二方向に沿って延在し、前記第三部分の前記ベース上での正投影は、前記第四部分の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第三部分と前記第四部分とは、当該オーバーラップ箇所に設けられたビアホールを介して結合され、前記第三部分と前記第一走査線とは、同じ層で同じ材料になるように設けられ、前記第四部分と前記データ線とは、同じ層で同じ材料になるように設けられ、
前記発光素子は、前記アノードにおける前記ベースとは反対側に位置するカソードを更に含み、前記カソードは、前記第二電源信号線に結合され
、
及び/又は、
1つの表示ユニットにおいて、前記複数のサブ画素に含まれる発光素子の前記ベース上での正投影と、当該表示ユニットに含まれる表示領域の前記ベース上での正投影との間のオーバーラップ面積は、前記表示領域の面積の90%よりも多い、請求項
9に記載の表示パネル。
【請求項14】
請求項1~
13の何れか一項に記載の表示パネルを含む表示装置。
【請求項15】
ベース上に複数の表示ユニットを製作することを含む表示パネルの製作方法であって、前記表示ユニットは、表示領域及び透明領域を含み、前記表示領域は、第一方向に沿って順次に配列された複数の画素駆動回路設置エリアを含み、各々の画素駆動回路設置エリアは、何れも第二方向に沿って延在し、前記第二方向と前記第一方向とは交差し、前記表示ユニットは、前記画素駆動回路設置エリアと1対1で対応する複数のサブ画素を含み、各々のサブ画素は何れも、互いに結合されたサブ画素駆動回路及び発光素子を含み、前記サブ画素駆動回路は、対応する画素駆動回路設置エリアに位置し、前記発光素子は、前記サブ画素駆動回路における前記ベースとは反対側に位置し、前記第一方向に沿って、前記発光素子の幅は、対応する画素駆動回路設置エリアの幅よりも大きく、前記第二方向に沿って、前記発光素子の長さは、対応する画素駆動回路設置エリアの長さよりも小さい、表示パネルの製作方法。
【国際調査報告】