IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-08
(54)【発明の名称】ウェアラブル装置及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   A63B 21/005 20060101AFI20230801BHJP
   A63B 23/04 20060101ALI20230801BHJP
   A61H 3/00 20060101ALN20230801BHJP
   B25J 11/00 20060101ALN20230801BHJP
【FI】
A63B21/005
A63B23/04 A
A61H3/00 B
B25J11/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023501002
(86)(22)【出願日】2021-02-05
(85)【翻訳文提出日】2023-01-06
(86)【国際出願番号】 KR2021001531
(87)【国際公開番号】W WO2022010059
(87)【国際公開日】2022-01-13
(31)【優先権主張番号】10-2020-0084041
(32)【優先日】2020-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0113808
(32)【優先日】2020-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ロー,チャンヒョン
【テーマコード(参考)】
3C707
4C046
【Fターム(参考)】
3C707AS38
3C707HS09
3C707HS27
3C707KS21
3C707KX10
3C707LV23
3C707XK03
3C707XK06
3C707XK15
3C707XK17
3C707XK27
3C707XK82
4C046AA25
4C046AA42
4C046BB03
4C046BB04
4C046BB08
4C046DD02
4C046DD37
4C046DD38
4C046DD39
4C046DD45
4C046EE02
4C046EE03
4C046EE32
4C046EE37
4C046FF29
(57)【要約】
【課題】ウェアラブル装置が開示される。
【解決手段】一実施形態は、モータと、モータドライバ回路と、基準角度と関節角度それぞれの間の差及び各デューティ比の対応関係を示す抵抗力発生設定情報を格納するメモリと、センサと、前記センサを用いてユーザの関節角度を取得し、前記基準角度と前記取得された関節角度との間の差を算出し、前記抵抗力発生設定情報に応じて前記算出された差に対応するデューティ比を確認し、前記確認されたデューティ比を有する制御信号を前記モータドライバ回路に提供し、前記モータドライバ回路の制御状態が第1制御状態と第2制御状態との間で変換するように制御するプロセッサを含む。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェアラブル装置であって、
モータと、
モータドライバ回路と、
基準角度と関節角度それぞれの間の差及び各デューティ比の対応関係を示す抵抗力発生設定情報を格納するメモリと、
センサと、
前記センサを用いてユーザの関節角度を取得し、
前記基準角度と前記取得された関節角度との間の差を算出し、前記抵抗力発生設定情報に応じて前記算出された差に対応するデューティ比を確認し、
前記確認されたデューティ比を有する制御信号を前記モータドライバ回路に提供し、前記モータドライバ回路の制御状態が第1制御状態と第2制御状態との間で変換するように制御するプロセッサと、
を含み、
前記第1制御状態で前記モータの端子は等電位状態であり、前記第2制御状態で前記端子は電気的に開放される、ウェアラブル装置。
【請求項2】
前記プロセッサは前記差が増加すれば、前記抵抗力発生設定情報に応じて前記確認されたデューティ比を増加させる、請求項1に記載のウェアラブル装置。
【請求項3】
前記モータドライバ回路は、第1スイッチ、第2スイッチ、第3スイッチ、及び第4スイッチを含み、
前記プロセッサは、前記第1及び第2スイッチをターンオフさせ、前記制御信号を前記第3及び第4スイッチに印加し、
前記モータは、前記第1及び第2スイッチがターンオフされることによって前記ウェアラブル装置内のバッテリと電気的に接続されず、前記確認されたデューティ比に応じて前記第3及び第4スイッチがターンオン及びターンオフを繰り返すことによって抵抗力を出力する、請求項1に記載のウェアラブル装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記算出された差が設定値未満である場合、前記制御状態が前記第2制御状態にあるように前記モータドライバ回路内のスイッチをターンオフさせる、請求項1に記載のウェアラブル装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記ユーザの関節の回転方向が予め決定された方向と一致するか否かを確認し、前記回転方向が前記予め決定された方向と一致する場合、前記制御状態が前記第1制御状態と前記第2制御状態との間で変換するように制御し、前記回転方向が前記予め決定された方向と一致しない場合、前記制御状態が前記第2制御状態にあるように前記モータドライバ回路内のスイッチをターンオフさせる、請求項1に記載のウェアラブル装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、ユーザ入力に基づいて前記基準角度を変更する、請求項1に記載のウェアラブル装置。
【請求項7】
前記モータは、前記制御状態が第1制御状態と第2制御状態との間で変換することにより抵抗力を出力し、
前記出力された抵抗力は、前記モータの回転軸と付着された第1ギヤ及び前記第1ギヤに連結されている第2ギヤを介して増幅される、請求項1に記載のウェアラブル装置。
【請求項8】
ウェアラブル装置であって、
バッテリと、
モータと、
モータドライバ回路と、
基準角度と関節角度それぞれの間の差及び各デューティ比の対応関係を示す抵抗力発生設定情報を格納するメモリと、
センサと、
第1抵抗モードで前記モータが前記バッテリの電力が供給され、第1抵抗力を出力するように前記モータドライバ回路を制御し、第2抵抗モードで前記モータと前記バッテリとの間の電気的接続を遮断し、前記モータが前記バッテリの電力なしに第2抵抗力を出力するよう前記モータドライバ回路を制御するプロセッサと、
を含み、
前記第2抵抗モードで前記プロセッサは、
前記センサを用いてユーザの関節角度を取得し、前記基準角度と前記取得された関節角度との間の差を算出し、前記抵抗力発生設定情報に応じて前記算出された差に対応するデューティ比を確認し、前記確認されたデューティ比を有する制御信号を前記モータドライバ回路に提供して前記モータドライバ回路の制御状態が第1制御状態と第2制御状態との間で変換するように制御し、
前記第1制御状態で前記モータの端子は等電位状態であり、前記第2制御状態で前記端子は電気的に開放されるウェアラブル装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記差が増加すれば前記抵抗力発生設定情報に応じて前記確認されたデューティ比を増加させる、請求項8に記載のウェアラブル装置。
【請求項10】
前記モータドライバ回路は、第1スイッチ、第2スイッチ、第3スイッチ、及び第4スイッチを含み、
前記第2抵抗モードにおいて、前記プロセッサは、前記第1及び第2スイッチをターンオフさせ、前記確認されたデューティ比の制御信号を前記第3及び第4スイッチに印加し、
前記モータは、前記確認されたデューティ比に応じて前記第3及び第4スイッチがターンオン及びターンオフを繰り返すことによって抵抗力を出力する、請求項8に記載のウェアラブル装置。
【請求項11】
前記第2抵抗モードにおいて、前記プロセッサは、前記算出された差が設定値未満である場合、前記制御状態が前記第2制御状態にあるように前記モータードライバー回路内のスイッチをターンオフさせる、請求項8に記載のウェアラブル装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、前記ユーザの関節の回転方向が予め決定された方向と一致するか否かを確認し、前記回転方向が前記予め決定された方向と一致する場合、前記制御状態が前記第1制御状態と前記第2制御状態との間で変換するように制御し、前記回転方向が前記予め決定された方向と一致しない場合、前記制御状態が前記第2制御状態にあるように前記モータドライバ回路内のスイッチをターンオフさせる、請求項8に記載のウェアラブル装置。
【請求項13】
前記モータは、前記制御状態が第1制御状態と第2制御状態との間で変換することによって前記第2抵抗力を出力し、
前記出力された第2抵抗力は、前記モータの回転軸と付着された第1ギヤ及び前記第1ギヤに連結されている第2ギヤを介して増幅される、請求項8に記載のウェアラブル装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、前記第2抵抗モードにおける最大強度抵抗力が前記ユーザに出力される間前記差が増加すると、前記モータが前記バッテリから電力が供給され、前記最大強度抵抗力の強度よりも大きい抵抗力を出力するよう前記モータドライバ回路を制御する、請求項8に記載のウェアラブル装置。
【請求項15】
ウェアラブル装置の制御方法であって、
センサを用いてユーザの関節角度を取得するステップと、
基準角度と前記取得された関節角度との間の差を算出するステップと、
基準角度と関節角度それぞれの間の差及び各デューティ比の対応関係を示す抵抗力発生設定情報に応じて前記算出された差に対応するデューティ比を確認するステップと、
前記確認されたデューティ比を有する制御信号をモータドライバ回路に提供し、前記モータドライバ回路の制御状態が第1制御状態と第2制御状態との間で変換するように制御するステップと、
を含み、
前記第1制御状態で前記モータの端子は等電位状態であり、前記第2制御状態で前記端子は電気的に開放される、ウェアラブル装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の実施形態はウェアラブル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、高齢化社会が深刻化するにつれて関節に問題があり、これに対する苦しみ及び不便を訴える人が増えており、関節の不自由な高齢者や患者が歩行を円滑にする歩行補助装置への関心が高まっている。また、人体の筋力を強化するための運動補助装置が開発されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
一側面に係るウェアラブル装置は、モータと、モータドライバ回路と、基準角度と関節角度それぞれの間の差及び各デューティ比の対応関係を示す抵抗力発生設定情報を格納するメモリと、センサと、前記センサを用いてユーザの関節角度を取得し、前記基準角度と前記取得された関節角度との間の差を算出し、前記抵抗力発生設定情報に応じて前記算出された差に対応するデューティ比を確認し、前記確認されたデューティ比を有する制御信号を前記モータドライバ回路に提供し、前記モータドライバ回路の制御状態が第1制御状態と第2制御状態との間で変換するように制御するプロセッサとを含む。
【0004】
前記第1制御状態で前記モータの端子は等電位状態であり、前記第2制御状態で前記端子は電気的に開放される。
【0005】
前記プロセッサは前記差が増加すれば、前記抵抗力発生設定情報に応じて前記確認されたデューティ比を増加させることができる。
【0006】
前記モータドライバ回路は、第1スイッチ、第2スイッチ、第3スイッチ、及び第4スイッチを含み、前記プロセッサは、前記第1及び第2スイッチをターンオフさせ、前記制御信号を前記第3及び第4スイッチに印加し、前記モータは、前記第1及び第2スイッチがターンオフされることによって前記ウェアラブル装置内のバッテリと電気的に接続されず、前記確認されたデューティ比に応じて前記第3及び第4スイッチがターンオン及びターンオフを繰り返すことによって抵抗力を出力することができる。
【0007】
前記プロセッサは、前記算出された差が設定値未満である場合、前記制御状態が前記第2制御状態にあるように前記モータドライバ回路内のスイッチをターンオフさせることができる。
【0008】
前記プロセッサは、前記ユーザの関節の回転方向が予め決定された方向と一致するか否かを確認し、前記回転方向が前記予め決定された方向と一致する場合、前記制御状態が前記第1制御状態と前記第2制御状態との間で変換するように制御し、前記回転方向が前記予め決定された方向と一致しない場合、前記制御状態が前記第2制御状態にあるように前記モータドライバ回路内のスイッチをターンオフさせることができる。
【0009】
前記プロセッサは、ユーザ入力に基づいて前記基準角度を変更することができる。
【0010】
前記モータは、前記制御状態が第1制御状態と第2制御状態との間で変換することにより抵抗力を出力し、前記出力された抵抗力は、前記モータの回転軸と付着された第1ギヤ及び前記第1ギヤに連結されている第2ギヤを介して増幅されることができる。
【0011】
他の一実施形態に係るウェアラブル装置は、バッテリと、モータと、モータドライバ回路と、基準角度と関節角度それぞれの間の差及び各デューティ比の対応関係を示す抵抗力発生設定情報を格納するメモリと、センサと、第1抵抗モードで前記モータが前記バッテリの電力が供給され、第1抵抗力を出力するように前記モータドライバ回路を制御し、第2抵抗モードで前記モータと前記バッテリとの間の電気的接続を遮断し、前記モータが前記バッテリの電力なしに第2抵抗力を出力するよう前記モータドライバ回路を制御するプロセッサとを含む。
【0012】
前記第2抵抗モードで前記プロセッサは、前記センサを用いてユーザの関節角度を取得し、前記基準角度と前記取得された関節角度との間の差を算出し、前記抵抗力発生設定情報に応じて前記算出された差に対応するデューティ比を確認し、前記確認されたデューティ比を有する制御信号を前記モータドライバ回路に提供して前記モータドライバ回路の制御状態が第1制御状態と第2制御状態との間で変換するように制御する。
【0013】
プロセッサは、前記差が増加すれば前記抵抗力発生設定情報に応じて前記確認されたデューティ比を増加させることができる。
【0014】
前記モータドライバ回路は、第1スイッチ、第2スイッチ、第3スイッチ、及び第4スイッチを含み、前記第2抵抗モードにおいて、前記プロセッサは、前記第1及び第2スイッチをターンオフさせ、前記確認されたデューティ比の制御信号を前記第3及び第4スイッチに印加し、前記モータは、前記確認されたデューティ比に応じて前記第3及び第4スイッチがターンオン及びターンオフを繰り返すことによって抵抗力を出力することができる。
【0015】
前記第2抵抗モードにおいて、前記プロセッサは、前記算出された差が設定値未満である場合、前記制御状態が前記第2制御状態にあるように前記モータードライバー回路内のスイッチをターンオフさせることができる。
【0016】
前記プロセッサは、前記ユーザの関節の回転方向が予め決定された方向と一致するか否かを確認し、前記回転方向が前記予め決定された方向と一致する場合、前記制御状態が前記第1制御状態と前記第2制御状態との間で変換するように制御し、前記回転方向が前記予め決定された方向と一致しない場合、前記制御状態が前記第2制御状態にあるように前記モータドライバ回路内のスイッチをターンオフさせることができる。
【0017】
前記モータは、前記制御状態が第1制御状態と第2制御状態との間で変換することによって前記第2抵抗力を出力し、前記出力された第2抵抗力は、前記モータの回転軸と付着された第1ギヤ及び前記第1ギヤに連結されている第2ギヤを介して増幅されることができる。
【0018】
前記プロセッサは、前記第2抵抗モードにおける最大強度抵抗力が前記ユーザに出力される間前記差が増加すると、前記モータが前記バッテリから電力が供給され、前記最大強度抵抗力の強度よりも大きい抵抗力を出力するよう前記モータドライバ回路を制御することができる。
【0019】
一実施形態に係るウェアラブル装置の制御方法は、センサを用いてユーザの関節角度を取得するステップと、基準角度と前記取得された関節角度との間の差を算出するステップと、基準角度と関節角度それぞれの間の差及び各デューティ比の対応関係を示す抵抗力発生設定情報に応じて前記算出された差に対応するデューティ比を確認するステップと、前記確認されたデューティ比を有する制御信号をモータドライバ回路に提供し、前記モータドライバ回路の制御状態が第1制御状態と第2制御状態との間で変換するように制御するステップとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1A】一実施形態に係るウェアラブル装置を説明するための図である。
図1B】一実施形態に係るウェアラブル装置を説明するための図である。
図1C】一実施形態に係るウェアラブル装置を説明するための図である。
図1D】一実施形態に係るウェアラブル装置を説明するための図である。
図2】一実施形態に係るウェアラブル装置を説明するための図である。
図3】一実施形態に係るウェアラブル装置の第1抵抗モードを説明するための図である。
図4】一実施形態に係るウェアラブル装置の第1抵抗モードを説明するための図である。
図5】一実施形態に係るウェアラブル装置の第1抵抗モードを説明するための図である。
図6】一実施形態に係るウェアラブル装置の第2抵抗モードを説明するための図である。
図7】一実施形態に係るウェアラブル装置の第2抵抗モードを説明するための図である。
図8A】一実施形態に係るウェアラブル装置の第2抵抗モードにおける動作の例を説明するための図である。
図8B】一実施形態に係るウェアラブル装置の第2抵抗モードにおける動作の例を説明するための図である。
図8C】一実施形態に係るウェアラブル装置の第2抵抗モードにおける動作の例を説明するための図である。
図9A】一実施形態に係るウェアラブル装置の第2抵抗モードにおける動作の例を説明するための図である。
図9B】一実施形態に係るウェアラブル装置の第2抵抗モードにおける動作の例を説明するための図である。
図9C】一実施形態に係るウェアラブル装置の第2抵抗モードにおける動作の例を説明するための図である。
図10A】一実施形態に係るウェアラブル装置の第2抵抗モードにおける動作の例を説明するための図である。
図10B】一実施形態に係るウェアラブル装置の第2抵抗モードにおける動作の例を説明するための図である。
図11A】一実施形態に係るウェアラブル装置が支持力をユーザに提供することを説明するための図である。
図11B】一実施形態に係るウェアラブル装置が支持力をユーザに提供することを説明するための図である。
図12A】一実施形態に係るウェアラブル装置の第2抵抗モードで抵抗力の強度調整を説明するための図である。
図12B】一実施形態に係るウェアラブル装置の第2抵抗モードで抵抗力の強度調整を説明するための図である。
図13】一実施形態に係るウェアラブル装置の第2抵抗モードで基準角度変更を説明するための図である。
図14A】一実施形態に係るウェアラブル装置の第2抵抗モードで設定値の変更を説明するための図である。
図14B】一実施形態に係るウェアラブル装置の第2抵抗モードで設定値の変更を説明するための図である。
図14C】一実施形態に係るウェアラブル装置の第2抵抗モードで設定値の変更を説明するための図である。
図15】一実施形態に係るウェアラブル装置が第2抵抗モードで動作中のバッテリ電力を用いて抵抗力を出力することを説明するための図である。
図16】一実施形態に係るウェアラブル装置でギヤを介して抵抗力を増幅することを説明するための図である。
図17A】他の実施形態に係るウェアラブル装置を説明するための図である。
図17B】他の実施形態に係るウェアラブル装置を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付の図面を参照して実施形態について詳説する。しかし、本明細書で開示する特定の構造的又は機能的な説明は単に実施形態を説明するための目的として例示したものであり、実施形態は様々な異なる形態で実施され、本発明は本明細書で説明した実施形態に限定されるものではない。実施形態に対する全ての変更、均等物ないし代替物が権利範囲に含まれているものと理解されなければならない。
【0022】
実施形態で用いられる用語は、単に、説明を目的として使用されたものであり、限定しようとする意図として解釈されることはない。単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを示すものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
【0023】
異なるように定義さがれない限り、技術的であるか又は科学的な用語を含むここで用いる全ての用語は、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈すべきであって、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されることはない。
【0024】
また、添付図面を参照して説明することにおいて、図面符号に関係なく、同じ構成要素は同じ参照符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することにする。実施形態の説明において、関連する公知技術に対する具体的な説明が実施形態の要旨を不要に曖昧にするものと判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0025】
また、実施形態の構成要素を説明することにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。これらの用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によって当該の構成要素の本質や順番、又は順序などが限定されない。 いずれかの構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」されると記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接連結されたり接続されるが、各構成要素間で別の構成要素が「連結」、「結合」又は「接続」され得ると理解できるのであろう。
【0026】
いずれかの実施形態に含まれる構成要素と共通の機能を含む構成要素は、他の実施形態で同じ名称を用いて説明することにする。逆の記載がない以上、いずれかの実施形態に記載した説明は他の実施形態にも適用され、重複する範囲で具体的な説明は省略することにする。
【0027】
図1A図2は、一実施形態に係るウェアラブル装置を説明するための図である。
【0028】
ウェアラブル装置100は、ユーザの身体(例えば、脚、腕、腰など)に着用され、ユーザの動き(又は、運動(exercise))に抵抗力を提供することができる。抵抗力は、ユーザの動きを妨害したりユーザの動きに抵抗を与えるための力であって、ユーザの動き方向と反対方向の力を示す。抵抗力は、言い換えれば、運動負荷のように表現されてもよい。実現に応じて、ウェアラブル装置100は、ユーザの動きに補助力を提供することができる。補助力は、ユーザの動きを補助するための力で、ユーザの動き方向と同じ方向の力を示す。
【0029】
図1Aを参照すると、一実施形態に係るウェアラブル装置100は、センサ110、プロセッサ120、モータドライバ回路130、モータ140、バッテリ150、メモリ160、及び入力インターフェース170を含む。図1Aには1つのセンサ110、1つのモータドライバ回路130、及び1つのモータ140が図示されているが、これは例示的な事項に過ぎず、図1Bに示した例のように更なる一例のウェアラブル装置100-1は、複数のセンサ110及び110-1、複数のモータドライバ回路130及び130-1、及び複数のモータ140及び140-1を含んでもよい。また、実現に応じて、ウェアラブル装置100は、複数のプロセッサを含む。モータドライバ回路個数、モータ個数、又はプロセッサ個数は、ウェアラブル装置100が着用される身体部位によって変わり得る。図1Cにウェアラブル装置100-1がヒップに着用されている一例が示されている。図1Cには、モータ140及び140-1のそれぞれが右側股関節と左側股関節それぞれの付近に位置している。これは、ユーザの歩行時にウェアラブル装置100-1が各股関節の屈曲(flexion)と伸展(extension)に抵抗力を与えるためのものである。ここで、屈曲は股関節の前方回転を示し、伸展は股関節の後方回転を示す。図1Cに示された例に制限されず、モータ140及び140-1のそれぞれは、各股関節の内転(adduction)と外転(abduction)に抵抗力を伝達できるように配置されてもよい。ここで、外転は、ユーザが側面で運動するとき身体から遠ざかる動きを示し、内転は、身体に近づく動きを示す。図8Bを介して後述するが、ユーザが横になって第1脚を側面に持ち上げると第1脚の股関節は外転し、第1足を持ち下げると第1脚の股関節は内転する。モータ140は、右側股関節の内転と外転それぞれに抵抗力を伝達するように配置されてもよい。
【0030】
後述するセンサ110、モータドライバ回路130、及びモータ140に対する説明は、図1Bに示されたセンサ110-1、モータドライバ回路130-1、及びモータ140-1に対して適用されてもよい。
【0031】
図1Aに戻って、センサ110は、エンコーダを含む。エンコーダは、軸の回転速度、回転位置など回転情報を検出することができる。エンコーダは、例えば、アブソリュート(absolute)エンコーダを含む。アブソリュートエンコーダは、軸の各回転位置に該当するビット値をプロセッサ120に伝達し、プロセッサ120は、伝達されたビット値に基づいて軸の回転角度を算出することができる。一例として、アブソリュートエンコーダは、自身の軸が第1回転位置にあれば、第1回転位置に該当する第1ビット値をプロセッサ120に伝達し、軸が回転して第2回転位置にあれば、第2回転位置に該当する第2ビット値をプロセッサ120に伝達することができる。プロセッサ120は、第2ビット値に該当する角度から第1ビット値に該当する角度を差し引き、軸の回転角度を算出することができる。実現に応じて、アブソリュートエンコーダは、軸の第1回転位置から第2回転位置を差し引いて軸の回転角度を算出し、算出された回転角度をプロセッサ120に伝達することができる。
【0032】
エンコーダは、上述したアブソリュートエンコーダに制限されず、インクリメンタル(incremental)エンコーダ、磁気エンコーダなどの様々なエンコーダが適用され得る。
【0033】
センサ110の種類はエンコーダに限定されることなく、ウェアラブル装置100は、加速度センサ、ジャイロセンサ、又はIMU(Inertial Measurement Unit)センサなどをさらに含んでもよい。
【0034】
ユーザが動けば、ユーザの動きによってエンコーダの軸が回転するため、エンコーダの軸の回転角度はユーザの関節角度に該当する。ウェアラブル装置100でエンコーダの軸の回転角度はユーザの関節角度として活用されてもよい。以下、説明の便宜のために、エンコーダの軸の回転角度をユーザの関節角度のように表現する。
【0035】
プロセッサ120は、ウェアラブル装置100の全体的な動作を制御する。
【0036】
プロセッサ120は、ウェアラブル装置100の動作モードに基づいてモータドライバ回路130を制御することができる。ウェアラブル装置100の動作モードは、モータ140がバッテリ150から電力供給され、抵抗力を出力する第1抵抗モードとモータ140がバッテリ150から電力を供給されず抵抗力を出力する第2抵抗モードを含む。
【0037】
第1抵抗モードでプロセッサ120は、モータ140がバッテリ150から電力供給されるようにモータドライバ回路130を制御することで、第2抵抗モードよりも強度の増加した抵抗力を出力することができる。
【0038】
図7を参照して詳しく説明するが、第2抵抗モードにおいて、プロセッサ120は、デューティ比(duty ratio)を有する制御信号でモータドライバ回路130を制御することができる。制御信号は、High値とLow値が繰り返されるPWM(pulse width modulation)信号であってもよい。デューティ比は、PWM信号の一周期(period)がTであり、一周期内でHigh値が保持される時間がtとするとき、t/Tである。モータドライバ回路130に提供されるPWM信号のデューティ比に応じて、モータドライバ回路130の制御状態は、第1制御状態と第2制御状態との間で変換できる。第1制御状態でモータ140の端子(例えば、プラス(+)端子とマイナス(-)端子)は等電位状態である。ここで、等電位状態は、モータ140の+端子の電位(又は、電圧)と-端子の電位(又は、電圧)が互いに同一であることを示す。第2制御状態でモータ140の端子は電気的に開放される。第2抵抗モードにおいて、ユーザが動けばユーザの動きによってモータ140は回転し、モータ140の回転によりモータ140には起電力が発生する。しかし、第2抵抗モードでモータ140には、起電力を相殺させるための回転抵抗が発生し得る。このような回転抵抗がユーザに抵抗力として提供されてもよい。言い換えれば、第2抵抗モードでモータ140は、回転抵抗によってユーザに提供される抵抗力を発生させ得る。第2抵抗モードでモータ140は、バッテリ150から電力供給されなくても抵抗力を出力することができる。
【0039】
モータドライバ回路130は、プロセッサ120の制御下でモータ140の動作を制御する。一例として、モータドライバ回路130は、プロセッサ120の制御下でバッテリ150からモータ140に電力供給されるように電気的経路を形成することができる。また、モータドライバ回路130は、プロセッサ120の制御下でバッテリ150とモータ140の間の電気的接続を遮断することができる。図2にモータドライバ回路130の一例を示している。図2に示されたモータドライバ回路130はHブリッジ回路であって、複数のスイッチ210~240を含む。プロセッサ120の制御下で第1スイッチ210と第4スイッチ240がターンオンされ、第2スイッチ220と第3スイッチ230がターンオフされれば、バッテリ150からモータ140に電力が供給され得る。プロセッサ120の制御下で第1スイッチ210と第2スイッチ220がターンオフされれば、バッテリ150とモータ140との間の電気的接続が遮断される。
【0040】
バッテリ150は、センサ110とプロセッサ120のようなウェアラブル装置100の構成要素に電力を供給する。図1A及び図1Bに示された太い矢印は、バッテリ150がウェアラブル装置100、100-1の構成要素に電力を供給することを示す。バッテリ150の電力をウェアラブル装置100の構成要素の動作電圧に合わせて変換し、ウェアラブル装置100の構成要素に提供する回路(例えば、PMIC(Power Management Integrated Circuit))がある。また、ウェアラブル装置100の動作モードに応じてバッテリ150は、モータ140に電力を供給したり供給しなくてもよい。言い換えれば、第1抵抗モードでバッテリ150はモータ140に電力を供給し、第2抵抗モードでモータ140に電力を供給しなくてもよい。そのため、第2抵抗モードでバッテリ150の電力消耗が少なく発生し、ウェアラブル装置100の使用時間が増大し得る。
【0041】
プロセッサ120は、ユーザが第2抵抗モードにあるウェアラブル装置100又は100-1を着用したまま動いている間に、センサ120を用いてユーザの関節角度を取得することができる。プロセッサ120は、基準角度と取得された関節角度との間の差が設定値以上の状態で基準角度と関節角度との間の差が増加すれば、デューティ比を増加させることができる。プロセッサ120は、増加したデューティ比の制御信号をモータドライバ回路130に提供し、モータドライバ回路130に含まれているスイッチの動作を制御することができる。ユーザの動きが大きくなって基準角度と関節角度との間の差が増加すれば、モータ140は大きくなった動きに合わせるように、さらに大きい強度の抵抗力を出力することができる。これについては、図8A図10Bを参照して後述する。
【0042】
実現に応じて、ウェアラブル装置100又は100-1は、ユーザに支持力を提供することができる。プロセッサ120は、基準角度と関節角度との間の差が設定値以下である状態で基準角度と関節角度との間の差が負の方向に大きくなると、デューティ比を増加させ得る。プロセッサ120は、増加したデューティ比の制御信号でモータドライバ回路130を制御することができる。ユーザの動きが大きくなると、基準角度と関節角度との間の差が負の方向に大きくなるため、モータ140は大きくなった動きに合わせるよう、さらに大きい強度の支持力を出力することができる。これについては、図11A図11Bを参照して後述する。
【0043】
メモリ160は、ウェアラブル装置100又は100-1の動作に必要なソフトウェア及びデータを格納することができる。メモリ160は、不揮発性メモリ、揮発性メモリ、フラッシュメモリ(flash memory)などを含むが、これに限定されない。後述するが、メモリ160は、基準角度と関節角度との間の差と各デューティ比の対応関係を示す抵抗力発生設定情報を格納することができる。
【0044】
入力インターフェース170は、ユーザからウェアラブル装置100又は100-1を制御するための入力を受信することができる。一例として、入力インターフェース170は、物理ボタン、キーパッド、ジョグホイール、マイクなどを含むが、これに限定されない。
【0045】
図1A図1Cに示されていないが、ウェアラブル装置100又は100-1はディスプレイ及び通信回路をさらに含む。
【0046】
ディスプレイは、ウェアラブル装置100又は100-1の状態情報を表示することができる。一例として、ディスプレイは、バッテリ150の充電量、ウェアラブル装置100又は100-1がどのような抵抗モードで動作するかに関する情報を表示することができる。また、ディスプレイは、ウェアラブル装置100又は100-1の動作を制御するための情報を表示することができる。一例として、ディスプレイは、第1抵抗モード又は第2抵抗モードをユーザから選択入力を受けるためのUI(User Interface)を表示してもよい。プロセッサ120は、ユーザがUI上で第1抵抗モードを選択した場合、ウェアラブル装置100が第1抵抗モードで動作できるようにし、ユーザがUI上で第2抵抗モードを選択した場合、ウェアラブル装置100が第2抵抗モードとして動作できるようにする。
【0047】
通信回路は、近距離無線通信回路、無線LAN通信回路、移動通信回路などのような様々な通信回路を含む。近距離無線通信回路は、近距離無線通信方式(例えば、NFC(Near Field Communication)、ブルートゥース、ジグビーなど)により近距離に位置する電子装置(例えば、モバイルフォン、スマートウォッチ、タブレットPCなど)と通信を行ってもよい。無線LAN通信回路は、無線LAN通信方式(例えば、WIFIなど)によりネットワークに接続してサーバと通信を行うことができる。移動通信回路は、移動通信方式(例えば、3G、4G、5Gなど)により移動通信網に接続しサーバと通信を行ってもよい。
【0048】
図1Dに示された例として、ウェアラブル装置100は、電子装置180と通信することができる。電子装置180は、ウェアラブル装置100のユーザの電子装置であってもよい。又は、ユーザがウェアラブル装置100を着用したままトレーナーと運動してもよい。この場合、電子装置180は、トレーナーの電子装置に該当する。
【0049】
ウェアラブル装置100は、近距離無線通信方式により電子装置180と通信することができる。実現に応じて、ウェアラブル装置100と電子装置180は、無線LAN通信方式又は移動通信方式を介してサーバを経由して通信してもよい。
【0050】
電子装置180は、ディスプレイ180-1にウェアラブル装置100の動作を制御するためのUIを表示する。UIは、例えば、ウェアラブル装置100が第1抵抗モードとして動作するための第1ソフトキー、ウェアラブル装置100が第2抵抗モードとして動作するための第2ソフトキー、設定値変更のための第3ソフトキーなどを含む。
【0051】
ユーザ(又はトレーナー)は、電子装置180のディスプレイ180-1上のUIを介してウェアラブル装置100の動作を制御するための制御命令を入力し、電子装置180は、該当制御命令をウェアラブル装置100に送信することができる。ウェアラブル装置100は、受信された制御命令に応じて動作し、制御結果を電子装置180に送信することができる。電子装置180は、制御完了メッセージを電子装置180のディスプレイ180-1に表示することができる。
【0052】
一例として、ユーザ(又はトレーナー)は、上述した第1ソフトキーを選択することによってウェアラブル装置100が第1抵抗モードで動作するための制御命令を入力し、電子装置180は、制御命令をウェアラブル装置100に送信することができる。ウェアラブル装置100は、受信された制御命令に応じて第1抵抗モードで動作し、第1抵抗モードで動作していることを示す制御結果を電子装置180に送信することができる。電子装置180は、ウェアラブル装置100が第1抵抗モードで動作していることを示すメッセージをディスプレイ180-1に表示する。
【0053】
図3図5は、一実施形態に係るウェアラブル装置の第1抵抗モードを説明するための図である。
【0054】
ウェアラブル装置100は、第1抵抗モードで動作することができる。一例として、ユーザは、ウェアラブル装置100の入力インターフェース170又はウェアラブル装置100のディスプレイ上のUIを介してウェアラブル装置100の動作モードを第1抵抗モードとして選択することで、ウェアラブル装置100は第1抵抗モードで動作することができる。異なる一例として、ウェアラブル装置100は、電子装置180から第1抵抗モードで動作するとの制御命令を受信し、受信された制御命令に応じて第1抵抗モードで動作することができる。実現に応じて、第1抵抗モードがウェアラブル装置100の基本抵抗モードであってもよい。
【0055】
図3を参照すると、第1抵抗モードでプロセッサ120は、バッテリ150でモータ140に電力供給されるようにモータドライバ回路130を制御する。一例として、図4に示された例として、プロセッサ120は、on信号1を第1スイッチ210に印加され、on信号4を第4スイッチ240に印加することができる。プロセッサ120が別個のon信号1及び4を出力することについて説明したが、これは例示的な事項に過ぎない。異なる一例として、プロセッサ120は、on信号を出力し、出力されたon信号は別途の回路によって分岐され、分岐された各on信号は、第1スイッチ210及び第4スイッチ240のそれぞれに印加されてもよい。第1スイッチ210と第4スイッチ240は、プロセッサ120で出力された制御信号によってターンオンされる。第2スイッチ220と第3スイッチ230のそれぞれにはon信号が印加されないため、第2スイッチ220と第3スイッチ230はターンオフされる。実現に応じて、プロセッサ120は、off信号を第2スイッチ220と第3スイッチ230に印加することで第2スイッチ220と第3スイッチ230をターンオフさせ得る。モータ140は、バッテリ150から電力供給されて正方向に回転することにより抵抗力を出力できる。ここで、正方向は、モータ140が時計回りに回転することを示す。
【0056】
モータ140は、正方向だけでなく逆方向に回転して抵抗力を出力することができる。逆方向は、モータ140が反時計回りに回転することを示す。図5に示された例として、プロセッサ120はon信号2を第2スイッチ220に印加し、on信号3を第3スイッチ230に印加する。プロセッサ120が別個のon信号2及び3を出力することを説明したが、これは例示的な事項に過ぎない。異なる一例として、プロセッサ120はon信号を出力し、出力されたon信号は別途の回路によって分岐され、分岐された各on信号は、第2スイッチ220及び第3スイッチ230のそれぞれに印加されてもよい。第2スイッチ220と第3スイッチ230は、プロセッサ120の制御下でターンオンされる。第1スイッチ210と第4スイッチ240のそれぞれにはon信号が印加されないため、第1スイッチ210と第4スイッチ240はターンオフされる。実現に応じて、プロセッサ120は、off信号を第1スイッチ210と第4スイッチ240に印加することで、第1スイッチ210と第4スイッチ240をターンオフさせることができる。モータ140は、バッテリ150から電力供給されて逆方向に回転することによって抵抗力を出力することができる。
【0057】
第1抵抗モードでモータ140は、バッテリ150から電力が供給されて抵抗力を出力し、第2抵抗モードに比べてサイズの大きい抵抗力を出力することができる。
【0058】
図6図7は、一実施形態に係るウェアラブル装置の第2抵抗モードを説明するための図である。
【0059】
ウェアラブル装置100は、第2抵抗モードで動作することができる。一例として、ユーザは、ウェアラブル装置100の入力インターフェース170又はウェアラブル装置100のディスプレイ上のUIを介して、ウェアラブル装置100の動作モードを第2抵抗モードとして選択することで、ウェアラブル装置100は第2抵抗モードで動作することができる。異なる一例として、ウェアラブル装置100は、電子装置180から第2抵抗モードで動作するとの制御命令を受信し、受信された制御命令に応じて第2抵抗モードで動作してもよい。更なる一例として、プロセッサ120は、バッテリ150の充電量が一定の基準未満であれば、バッテリ150の電力使用を最小化するように第1抵抗モードから第2抵抗モードに切り替えることができる。実現に応じて、第2抵抗モードがウェアラブル装置100の基本モードであってもよい。
【0060】
図6を参照すると、第2抵抗モードにおいて、プロセッサ120は、モータドライバ回路130の制御状態が第1制御状態と第2制御状態との間で変換するように制御することができる。図7を参照して第2抵抗モードに対して具体的に説明する。
【0061】
図7を参照すると、プロセッサ120は、第1スイッチ210と第2スイッチ220をターンオフさせ、バッテリ150とモータ140との間の電気的接続を遮断する。第2抵抗モードで第1スイッチ210と第2スイッチ220は、ターンオフ状態を保持する。
【0062】
プロセッサ120は、モータドライバ回路130の制御状態が第1制御状態と第2制御状態との間で変換するように第3スイッチ230に制御信号1を印加し、第4スイッチ240に制御信号2を印加する。制御信号1及び2はHigh値とLow値が繰り返されるPWM形態であって、デューティ比を有することができる。上述したように、デューティ比は一周期(period)がTであり、一周期内でHigh値が保持される時間がtである場合、t/Tである。プロセッサ120が別個の制御信号1及び2を出力することについて説明したが、これは例示的な事項に過ぎない。異なる一例として、プロセッサ120は1つの制御信号を出力し、出力された制御信号は別途の回路によって分岐され、分岐された各制御信号は第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加されてもよい。
【0063】
制御信号1及び2がHigh値であるとき、モータ140の+端子と-端子は互いに接続して等電位状態である。言い換えれば、第1制御状態において、モータ140の+端子と-端子は互いに電気的に接続され、同じ電位(又は、電圧)を有する。
【0064】
第1制御状態でモータ140は、バッテリ150と電気的接続なしにグラウンドと閉ループ(closed loop)を形成することができるため、第1制御状態は、バッテリ150と電気的な接続のないモータ140の閉ループ状態のように別に表現され得る。
【0065】
第1制御状態において、ユーザが動けば、ユーザの関節の動きによって該当の関節付近に位置しているモータ140が回転し、このような回転によりモータ140には起電力(又は、電位差)が発生する。第1制御状態において、モータ140の端子は等電位状態にあり、モータ140には発生した起電力を減少しようとする回転抵抗が発生し得る。このような回転抵抗がユーザに抵抗力として提供されることができる。
【0066】
制御信号1及び2がLow値であるとき、モータ140の+端子と-端子は電気的に開放される。第2制御状態において、モータ140に対する電気的な接続がないため、第2制御状態は、モータ140の開ループ(open loop)状態のように別に表現されてもよい。
【0067】
第2制御状態において、ユーザが動けば、ユーザの動きによってモータ140が回転する。第2制御状態において、モータ140の+端子と-端子は電気的に開放されているため、モータ140には上述した起電力が発生することなく、抵抗力が出力されない。
【0068】
制御信号1及び2はHigh値とLow値が繰り返されるため、モータドライバ回路130の制御状態は、増加した第1制御状態と第2制御状態との間で繰り返す。
【0069】
プロセッサ120は、制御信号1及び2それぞれのデューティ比を制御して抵抗力の大きさを調節することができる。制御信号1及び2の各周期でHigh値が保持される時間が増加すれば、制御信号1及び2の各周期でモータ140は、第2制御状態に応じて第1制御状態で動作する比重が大きくなって、ユーザに出力される抵抗力の強度が増大する。
【0070】
ウェアラブル装置100は、第2抵抗モードでモータ140にバッテリ150の電力を供給せずに抵抗力を出力し、バッテリ150の電力を少なく消耗してウェアラブル装置100の使用時間を向上させ得る。また、モータ140にバッテリ150の電力が供給されれば、モータ140が誤動作するが、第2抵抗モードでは、モータ140にバッテリ150の電力が供給されないことから、モータ140が誤動作する可能性を遮断し、ウェアラブル装置100の安全性をより向上することができる。
【0071】
図8A図11Bは、一実施形態に係るウェアラブル装置の第2抵抗モードにおける動作の例を説明するための図である。
【0072】
図8Aに示された例として、ユーザは、図1Bを参照して説明されたウェアラブル装置100-1を下肢に着用し、第1脚を側面方向に持ち上げる外転と、持ち下げる内転を繰り返す運動を行うと仮定する。モータ140は、外転及び内転それぞれに抵抗力を出力するように配置されてもよい。図8Aの運動は、ユーザが基準角度以上に第1足を持ち上げるほど、ウェアラブル装置100-1が抵抗力を大きく出力して筋力運動の効果を取得するためのものである。運動の目的に適する抵抗力を生成するために、抵抗力発生設定情報(例えば、図8Bに示されたグラフに該当する関係式又は下記の表1)は、ウェアラブル装置100-1のメモリ160に格納されている。又は、ウェアラブル装置100-1は、通信モジュールを介して外部(例えば、サーバ又は電子装置180-1)から抵抗力発生設定情報を受信し、メモリ160に格納することができる。
【0073】
【表1】
前記の表1及び図8Bに示されたグラフに該当する関係式は、図8Aに示す運動に対する抵抗力発生設定情報の説明のための例に過ぎず、図8Aに示す運動に対する抵抗力発生設定情報は、上記の表1及び図8Bに示されたグラフに該当する関係式に制限されない。
【0074】
ユーザの運動前モータドライバ回路130は、第2制御状態にある。
【0075】
ユーザが運動すると、プロセッサ120は、センサ110を用いてユーザの第1股関節角度-a1を取得することができる。一例として、センサ110はエンコーダであって、ユーザが動く前の軸の第1位置に対応する第1ビット値をプロセッサ120に伝達することができる。ユーザが動けば、エンコーダの軸が回転され、センサ110は、軸の回転によって変更された第2位置に対応する第2ビット値をプロセッサ120に伝達することができる。プロセッサ120は、第2ビット値に該当する角度と第1ビット値に該当する角度との間の差を第1股関節角度-a1として取得することができる。実現に応じて、センサ110は、第2位置に対応する角度と第1位置に対応する角度との間の差を算出し、算出された差をプロセッサ120に伝達してもよい。プロセッサ120は、センサ110から第2位置に対応する角度と第1位置に対応する角度との間の差が伝達されることによって第1股関節角度-a1を取得する。図8Aに示された例として、ユーザが第1足を持ち上げたとき、第1股関節角度は負数(negative number)である。これは例示的な事項に過ぎず、ユーザが第1足を持ち上げたときの第1股関節角度は正数(positive number)であってもよい。
【0076】
-a1は、第1股関節角度のノーテーション(notation)のためのものである。
【0077】
プロセッサ120は、基準角度-b1と第1股関節角度-a1との間の差「-b1+a1」を算出することができる。
【0078】
プロセッサ120は、抵抗力発生設定情報に応じて「-b1+a1」が設定値「0」未満であれば、モータ140の第2制御状態を保持することができる。
【0079】
プロセッサ120は、「-b1+a1」が設定値「0」を超過して1°であれば、抵抗力発生設定情報に応じて1°に対応するデューティ比0.7を確認し、デューティ比0.7の制御信号1及び2それぞれをモータドライバ回路130の第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、デューティ比0.7に応じて第1制御状態と第2制御状態との間で変換を繰り返し、このような繰り返しによってモータ140は抵抗力を出力することができる。
【0080】
ユーザが第1脚をさらに持ち上げ「-b1+a1」が増加すれば、プロセッサ120は、抵抗力発生設定情報に応じてデューティ比を増加(又は、変更)させ、増加された(又は、変更された)デューティ比の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。デューティ比が増加することで、モータ140は、一周期内で第1制御状態をもっと長く保つことで、さらに大きい強度の抵抗力を出力することができる。
【0081】
一例として、「-b1+a1」が10°であれば、プロセッサ120は、抵抗力発生設定情報に応じて10°に対応するデューティ比0.8を確認し、デューティ比0.8の制御信号1及び2それぞれをモータドライバ回路130の第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、デューティ比0.8により第1制御状態と第2制御状態との間で変換を繰り返し、このような繰り返しによってモータ140は抵抗力を出力することができる。デューティ比が0.7であるときよりもデューティ比が0.8であるとき、モータドライバ回路130は一周期内で第1制御状態をさらに長く保つことができる。そのため、デューティ比が0.7であるときよりも、デューティ比が0.8であるとき、モータ140はさらに大きい強度の抵抗力を出力することができる。
【0082】
「-b1+a1」がθ運動1以上であれば、プロセッサ120は、最大デューティ比(例えば、0.99)の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加する。モータドライバ回路130の制御状態は、最大デューティ比に応じて第1制御状態と第2状態との間で変換を繰り返すことで、モータ140は最大強度の抵抗力を出力することができる。
【0083】
ユーザの第1脚に抵抗力が出力される状況でユーザが第1足を下げると、「-b1+a1」が減少する。この場合、プロセッサ120は、抵抗力発生設定情報に応じてデューティ比を減少し、減少されたデューティ比の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。ユーザが第1足を下げるほどデューティ比が減少することによって、モータ140は小さい強度の抵抗力を出力することができる。
【0084】
「-b1+a1」が設定値「0」未満であれば、プロセッサ120は、第3スイッチ230及び第4スイッチ240がターンオフされるよう、第3スイッチ230及び第4スイッチ240にいかなる信号も印加しなくてもよい。これによって、モータドライバ回路130は、第2制御状態にあり、モータ140で抵抗力が出力されない。
【0085】
図8A及び図8Bを参照して説明した実施形態とは異なり、ユーザの第1股関節角度a1はpositive numberであってもよい。
【0086】
ユーザの運動前モータドライバ回路130は第2制御状態にある。
【0087】
プロセッサ120は、基準角度b1と第1股関節角度a1との差「b1-a1」を算出することができる。
【0088】
プロセッサ120は、メモリ160に格納されている抵抗力発生設定情報(例えば、図8Cに示されたグラフに該当する関係式又は下記の表2)により「b1-a1」が設定値「0」を超過すれば、モータドライバ回路130の第2制御状態を保持することができる。
【0089】
【表2】
前記の表2及び図8Cに示されたグラフに該当する関係式は、図8Aに示す運動に対する抵抗力発生設定情報の説明のための例に過ぎず、抵抗力発生設定情報は、前記の表2及び図8Cに示されたグラフに該当する関係式に制限されない。
【0090】
プロセッサ120は、「b1-a1」が設定値「0」よりも小さくて-1°であれば、抵抗力発生設定情報に応じて-1°に対応するデューティ比0.7を確認し、デューティ比0.7の制御信号1及び2それぞれをモータドライバ回路130の第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、デューティ比0.7に応じて、第1制御状態と第2制御状態との間で変換を繰り返しモータ140は抵抗力を出力することができる。
【0091】
ユーザが第1脚をさらに持ち上げて「b1-a1」が負の方向に増加すれば、プロセッサ120は、抵抗力発生設定情報に応じてデューティ比を増加させ、増加されたデューティ比の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。
【0092】
「b1-a1」が-θ運動1以下であれば、プロセッサ120は、最大デューティ比(例えば、0.99)の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、最大デューティ比に応じて第1制御状態と第2状態との間で変換を繰り返すことで、モータ140は最大強度の抵抗力を出力することができる。
【0093】
「b1-a1」が設定値「0」を超過すると、プロセッサ120は、第3スイッチ230及び第4スイッチ240がターンオフされるように第3スイッチ230及び第4スイッチ240にいかなる信号も印加しなくてもよい。これによって、モータドライバ回路130は、第2制御状態にあり、モータ140で抵抗力が出力されない。
【0094】
実施形態において、プロセッサ120は、第1股関節角度-a1を基準にして抵抗力が出力されるようにすることができる。より具体的に、メモリ160は、一定の角度以上に広がった第1股関節角度-a1に応じて、抵抗力を発生させるための抵抗力発生設定情報(例えば、下記の表3又は下記の表3に該当する関係式)を格納することができる。
【0095】
【表3】
プロセッサ120は、ユーザが第1足を持ち上げたが、第1股関節角度-a1が-5°よりも大きければ(例えば、第1股関節角度-a1が-3°であれば)、抵抗力発生設定情報に応じて抵抗力を発生させないよう、モータドライバ回路130の第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれにいかなる信号も印加しなくてもよい。
【0096】
プロセッサ120は、第1股関節角度-a1が-5°であれば、抵抗力発生設定情報に応じて-5°に対応するデューティ比0.7を確認し、デューティ比0.7の制御信号1及び2それぞれをモータドライバ回路130の第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、デューティ比0.7に応じて第1制御状態と第2制御状態との間で変換を繰り返すことで、モータ140は抵抗力を出力することができる。
【0097】
プロセッサ120は、第1股関節角度-a1が負の方向に増加するほど、抵抗力発生設定情報に応じてデューティ比を増加させ、増加されたデューティ比の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。そのため、ユーザが第1足を持ち上げるほどデューティ比が増加することで、モータ140はさらに大きい強度の抵抗力を出力することができる。
【0098】
プロセッサ120は、第1股関節角度-a1が-θ運動1_1以下であれば、最大デューティ比(例えば、0.99)の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、最大デューティ比に応じて第1制御状態と第2状態との間で変換を繰り返すことで、モータ140は最大強度の抵抗力を出力することができる。
【0099】
ユーザの第1脚に抵抗力が出力される状況でユーザが第1足を下げると、第1股関節角度-a1は狭くなる。この場合、プロセッサ120は、抵抗力発生設定情報に応じてデューティ比を減少し、減少されたデューティ比の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。ユーザが第1足を下げるほど、デューティ比が減少することにより、モータ140はさらに小さい強度の抵抗力を出力することができる。
【0100】
第1股関節角度a1は、positive numberであってもよい。メモリ160は、一定の角度以上に広がった第1股関節角度a1により抵抗力を生成するための抵抗力発生設定情報(例えば、下記の表4又は下記の表4に該当する関係式)を格納することができる。
【0101】
【表4】
プロセッサ120は、ユーザが第1足を持ち上げたが第1股関節角度a1が5°よりも小さければ、抵抗力発生設定情報に応じて抵抗力を発生させないように、モータドライバ回路130の第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれにいかなる信号も印加しなくてもよい。
【0102】
プロセッサ120は、第1股関節角度a1が5°であれば、抵抗力発生設定情報に応じてデューティ比0.7の制御信号1及び2それぞれをモータドライバ回路130の第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。
【0103】
プロセッサ120は、第1股関節角度a1が増加するほど、抵抗力発生設定情報に応じてデューティ比を増加させ、増加されたデューティ比の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。そのため、ユーザが第1足を持ち上げるほどデューティ比が増加することで、モータ140はさらに大きい強度の抵抗力を出力することができる。
【0104】
プロセッサ120は、第1股関節角度a1がθ運動1_1以上であれば、最大デューティ比(例えば、0.99)の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、最大デューティ比に応じて第1制御状態と第2状態との間で変換を繰り返すことで、モータ140は、最大強度の抵抗力を出力することができる。
【0105】
ユーザの第1脚に抵抗力が出力される状況でユーザが第1足を下げると、第1股関節角度a1は減少する。この場合、プロセッサ120は、抵抗力発生設定情報に応じて、デューティ比を減少して減少したデューティ比の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。ユーザが第1足を下げるほど、デューティ比が減少することで、モータ140はさらに小さい強度の抵抗力を出力することができる。
【0106】
図9Aに示された例として、ユーザは、図1Bを参照して説明したウェアラブル装置100-1を着用して歩行すると仮定する。モータ140及び140-1のそれぞれは、図1Cを参照して説明したように、各股関節の付近に配置されてもよい。ウェアラブル装置100-1は、ユーザの歩幅が一定の範囲を超過すると、抵抗力を出力してユーザが正しい歩行をするようにガイドすることができる。右側の脚に抵抗力を生成するために、抵抗力発生設定情報(例えば、図9Bに示されたグラフに該当する関係式、又は下記の表5~表6)は、メモリ160に格納されてもよい。同様に、左側の脚に抵抗力を発生させるために、抵抗力発生設定情報(例えば、図9Cに示されたグラフに該当する関係式、又は下記の表7~表8)はメモリ160に格納されてもよい。
【0107】
【表5】
【0108】
【表6】
【0109】
【表7】
【0110】
【表8】
前記の表5~表8と図9B及び図9Cのそれぞれに示されたグラフに該当する関係式は、図9Aの運動に対する抵抗力発生設定情報の説明のための例に過ぎず、図9Aに示す運動に対する抵抗力発生設定情報は、前記の表5~表8と図9B及び図9Cのそれぞれに示されたグラフに該当する関係式に制限されない。
【0111】
ウェアラブル装置100-1が右側の脚に抵抗力を出力する方法と同様に、左側の脚に抵抗力を出力するために、以下、ウェアラブル装置100-1が右側の脚に抵抗力を出力する方法について説明する。
【0112】
ユーザの歩行前右側股関節の付近に位置するモータドライバ回路130は、第2制御状態にある。
【0113】
プロセッサ120は、センサ110を用いて右側の脚の股関節角度-Xrightを取得することができる。図9Aに示された例として、ユーザの脚が基準線よりも前方に位置するときの股関節角度はnegative numberであり、ユーザの脚が基準線よりも後方に位置するときの股関節角度はpositive numberであってもよい。
【0114】
-Xrightは、ユーザの右側の脚が基準線よりも前方に位置するときの右側股関節角度のノーテーションのためのものである。
【0115】
プロセッサ120は、負の基準角度-Yと右側の脚の股関節角度-Xrightの間の「-Y+Xright」を算出することができる。
【0116】
プロセッサ120は、抵抗力発生設定情報に応じて「-Y+Xright」が正の設定値d未満であれば、モータ140の第2制御状態を保持することができる。実現に応じて、設定値dは0であってもよい。
【0117】
プロセッサ120は、「-Y+Xright」が5°であれば、抵抗力発生設定情報に応じて、5°に対応するデューティ比0.7を確認し、デューティ比0.7の制御信号1及び2それぞれをモータドライバ回路130の第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、デューティ比0.7に応じて第1制御状態と第2制御状態との間で変換を繰り返し、モータ140は抵抗力を出力することができる。
【0118】
ユーザが歩行を介して右側の脚をさらに持ち上げ「-Y+Xright」が増加すれば、プロセッサ120は、抵抗力発生設定情報に応じてデューティ比を増加(又は、変更)させ、増加された(又は、変更された)デューティ比の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。デューティ比が増加することで、モータドライバ回路130は、一周期内で第1制御状態を更に長く保つことで、さらに大きい強度の抵抗力を出力することができる。
【0119】
一例として、「-Y+Xright」が増加して15°になると、プロセッサ120は、抵抗力発生設定情報に応じて15°に対応するデューティ比0.75を確認し、デューティ比0.75の制御信号1及び2のそれぞれをモータドライバ回路130の第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、デューティ比0.75により第1制御状態と第2制御状態との間で変換を繰り返し、モータ140は、さらに大きい強度の抵抗力を出力することができる。デューティ比が0.7であるときよりデューティ比が0.75であるとき、モータドライバ回路130は一周期内で第1制御状態をさらに長く保つ。そのため、デューティ比が0.7であるときよりもデューティ比が0.75であるとき、モータ140はさらに大きい強度の抵抗力を出力することができる。
【0120】
「-Y+Xright」がθ運動2以上であれば、プロセッサ120は、最大デューティ比(例えば、0.99)の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、最大デューティ比に応じて第1制御状態と第2制御状態との間で変換を繰り返すことで、モータ140は最大強度の抵抗力を出力することができる。
【0121】
右側の脚に抵抗力が出力される状況でユーザの右側股関節角度-Xrightは、歩行によって狭くなり、「-Y+Xright」は小さくなる。この場合、プロセッサ120は、抵抗力発生設定情報に応じてデューティ比を減少させ、減少されたデューティ比の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。右側股関節角度-Xrightが狭くなればデューティ比が減少することで、モータ140は小さい強度の抵抗力を出力することができる。
【0122】
プロセッサ120は、「-Y+Xright」が正の設定値d未満であれば、第3スイッチ230及び第4スイッチ240がターンオフされるよう、第3スイッチ230及び第4スイッチ240にいかなる信号も印加しなくてもよい。これによって、モータドライバ回路130は、第2制御状態を保ち、モータ140で抵抗力が出力されない。
【0123】
歩行によって右側の脚は、基準線よりも後方に配置されてもよい。
【0124】
プロセッサ120は、正の基準角度Yと右側の脚の股関節角度+Xrightの間の差「Y-Xright」が負の設定値-d以下であり、「Y-Xright」が-5°であれば、抵抗力発生設定情報に応じて-5°に対応するデューティ比0.7を確認し、デューティ比0.7の制御信号1及び2それぞれをモータドライバ回路130の第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、デューティ比0.7に応じて、第1制御状態と第2制御状態との間で変換を繰り返し、モータ140は抵抗力を出力することができる。
【0125】
「Y-Xright」が負の方向に増加して-15°になると、プロセッサ120は、抵抗力発生設定情報に応じて-15°に対応するデューティ比0.75を確認し、デューティ比0.75の制御信号1及び2それぞれをモータドライバ回路130の第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、デューティ比0.75により第1制御状態と第2制御状態との間で変換を繰り返し、モータ140は抵抗力を出力することができる。
【0126】
「Y-Xright」が-θ運動2以下であるとき、プロセッサ120は、最大デューティ比(例えば、0.99)の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、最大デューティ比に応じて第1制御状態と第2状態との間で変換を繰り返すことで、モータ140は最大強度の抵抗力を出力することができる。
【0127】
前記のモータ140が右側の脚に抵抗力を出力するものと同様に、モータ140-1は、左側の脚に抵抗力を出力することができる。モータ140-1は、負の基準角度-Yと左側股関節角度-Xleftの間の差「-Y+Xleft」が0以上d未満であれば、抵抗力を出力せず、「-Y+Xleft」がdから増加するほど、デューティ比が増加して左側の脚に大きい強度の抵抗力を出力する。「-Y+Xleft」がθ運動2以上であるとき、モータ140-1は、最大強度の抵抗力を左側の脚に出力する。同様に、モータ140-1は、正の基準角度Yと左側股関節角度+Xleftの間の差「Y-Xleft」が0以下-d以上であれば、抵抗力を出力せず、「Y-Xleft」が-dから小さくなるほど、デューティ比が増加して大きい強度の抵抗力を左側の脚に出力する。「Y-Xleft」が-θ運動2以下であるとき、モータ140-1は、最大強度の抵抗力を左側の脚に出力する。
【0128】
図9A図9Cを参照して説明した例として、ウェアラブル装置100-1は、基準角度と右側の脚の股関節角度との間の差が-d~d範囲の外側にあれば、ユーザに抵抗力を出力することができ、基準角度と左側の脚の股関節角度との間の差が-d~d範囲の外側にあれば、ユーザに抵抗力を出力することができる。そのため、ウェアラブル装置100-1は、両側股関節角度が一定の範囲以内で回転するようユーザに歩行をガイドすることができる。また、ウェアラブル装置100-1は、ユーザの右側の脚の歩幅長と左側の脚の歩幅長が実質的に同一になるよう、ユーザに歩行をガイドすることができる。
【0129】
実施形態において、プロセッサ120は、右側股関節角度と左側股関節角度を基準として抵抗力が出力されるようにすることができる。より具体的に、メモリ160は、一定の角度以上に広がった右側股関節角度により抵抗力を生成するための抵抗力発生設定情報(例えば、下記の表9~表10又は下記の表9~表10に対応する関係式)を格納し、一定の角度以上に広がった左側股関節角度により抵抗力を生成するための抵抗力発生設定情報(例えば、下記の表11~表12、又は下記の表11~表12に対応する関係式)を格納することができる。
【0130】
【表9】
【0131】
【表10】
【0132】
【表11】
【0133】
【表12】
歩行開始の前にモータドライバ回路130は、第2制御状態にある。
【0134】
ユーザが右側の脚を前方に回転して歩行するとき右側股関節角度-Xrightが広がる。プロセッサ120は、抵抗力発生設定情報に応じて、右側股関節角度-Xrightが-15°よりも大きければ(例えば、右側股関節角度-Xrightが-10°であれば)、モータドライバ回路130の第2制御状態を保つことができる。
【0135】
プロセッサ120は、右側股関節角度-Xrightが-15°であれば、抵抗力発生設定情報に応じて-15°に対応するデューティ比0.7を確認し、デューティ比0.7の制御信号1及び2それぞれをモータドライバ回路130の第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、デューティ比0.7に応じて第1制御状態と第2制御状態との間で変換を繰り返し、モータ140は抵抗力を出力することができる。
【0136】
プロセッサ120は、右側股関節角度-Xrightが負の方向に増加するほど、抵抗力発生設定情報に応じてデューティ比を増加させ、増加されたデューティ比の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。デューティ比が増加することで、モータ140はさらに大きい強度の抵抗力を出力することができる。
【0137】
プロセッサ120は、右側股関節角度-Xrightが-θ運動2_1以下であれば、最大デューティ比(例えば、0.99)の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、最大デューティ比に応じて第1制御状態と第2制御状態との間で変換を繰り返すことで、モータ140は、最大強度の抵抗力を出力することができる。
【0138】
右側の脚に抵抗力が出力される状況でユーザの右側股関節角度-Xrightは、歩行によって狭くなる。この場合、プロセッサ120は、抵抗力発生設定情報に応じてデューティ比を減少し、減少されたデューティ比の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。右側股関節角度-Xrightが狭くなると、デューティ比が減少することで、モータ140は小さい強度の抵抗力を出力することができる。
【0139】
プロセッサ120は、右側股関節角度-Xrightが-15°よりも大きければ(例えば、右側股関節角度-Xrightが-5°であれば)、第3スイッチ230及び第4スイッチ240がターンオフされるように第3スイッチ230及び第4スイッチ240にいかなる信号も印加しない。これによって、モータドライバ回路130は第2制御状態にあり、モータ140で抵抗力が出力されない。
【0140】
歩行によって右側の脚は、基準線よりも後方に配置されてもよい。
【0141】
プロセッサ120は、右側の脚の股関節角度Xrightが15°であれば、抵抗力発生設定情報に応じて15°に対応するデューティ比0.7を確認し、デューティ比0.7の制御信号1及び2それぞれを、モータドライバ回路130の第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、デューティ比0.7に応じて、第1制御状態と第2制御状態との間で変換を繰り返し、モータ140は抵抗力を出力することができる。
【0142】
プロセッサ120は、右側股関節角度Xrightが増加するほど、抵抗力発生設定情報に応じてデューティ比を増加させ、増加されたデューティ比の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。デューティ比が増加することで、モータ140はさらに大きい強度の抵抗力を出力することができる。
【0143】
プロセッサ120は、右側股関節角度Xrightがθ運動2_1以上であるとき、最大デューティ比(例えば、0.99)の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、最大デューティ比に応じて第1制御状態と第2状態との間で変換を繰り返すことで、モータ140は最大強度の抵抗力を出力することができる。
【0144】
前記のモータ140が右側の脚に抵抗力を出力するものと同様に、モータ140-1は左側の脚に抵抗力を出力することができる。モータ140-1は、左側股関節角度-Xleftが0よりも小さくて-15°よりも大きければ、抵抗力を出力せず、左側股関節角度-Xleftが-15°から負の方向に増加するほどデューティ比が増加し、左側の脚に大きい強度の抵抗力を出力する。左側股関節角度-Xleftが-θ運動2_1以下であるとき、モータ140-1は、最大強度の抵抗力を左側の脚に出力する。モータ140-1は、左側股関節角度Xleftが0よりも大きくて15°よりも小さければ、抵抗力を出力せず、左側股関節角度Xleftが15°から増加するほど、デューティ比が増加し、大きい強度の抵抗力を左側の脚に出力する。左側股関節角度Xleftがθ運動2_1以上であるとき、モータ140-1は、最大強度の抵抗力を左側の脚に出力する。
【0145】
図10Aに示された例として、ユーザは、図1Aを参照して説明したウェアラブル装置100を着用して第1腕を持ち上げる運動を行うと仮定する。このような運動は、ユーザが第1腕を持ち上げるほどウェアラブル装置100が抵抗力を大きく出力し、筋力運動の効果を取得するためのものである。ユーザが第1腕を持ち上げてから下げる時には、ウェアラブル装置100は抵抗力を出力しない。言い換えれば、ウェアラブル装置100が予め設定された回転方向と第1肩関節角度の回転方向とが一致するときに抵抗力を出力し、予め設定された回転方向と第1肩関節角度の回転方向とが一致しないときには抵抗力を出力しない。抵抗力を生成するための抵抗力発生設定情報(例えば、図10Bに示されたグラフに該当する関係式、又は下記の表13)は、ウェアラブル装置100のメモリに格納されてもよい。
【0146】
【表13】
ユーザが運動を始める前に、ウェアラブル装置100のモータドライバ回路130は第2制御状態にある。
【0147】
ユーザが運動すると、プロセッサ120は、センサ110を用いて第1肩関節角度-cを取得する。図10に示した例として、ユーザが第1腕を持ち上げた時の第1肩関節角度はnegative numberである。
【0148】
-cは、第1肩関節角度のノーテーションのためのものである。
【0149】
プロセッサ120は、基準角度-eと第1肩関節角度-cとの間の差「-e+c」を算出することができる。
【0150】
プロセッサ120は、「-e+c」が増加すれば、第1肩関節の回転方向を反時計回りに推定、又は決定することができる。予め設定された回転方向が反時計回りである場合、プロセッサ120は、第1肩関節の回転方向が予め設定された方向と一致するものと確認できる。
【0151】
プロセッサ120は、第1肩関節の回転方向が予め設定された方向と一致し、「-e+c」が1°であれば、抵抗力発生設定情報に応じて1°に対応するデューティ比0.7を確認し、デューティ比0.7の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、デューティ比0.7に応じて、第1制御状態と第2制御状態との間で変換を繰り返し、モータ140は抵抗力を出力することができる。
【0152】
ユーザが第1腕をさらに持ち上げ「-e+c」が増加すれば、プロセッサ120は、抵抗力発生設定情報に応じてデューティ比を増加させ、増加されたデューティ比の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。デューティ比が増加することで、モータドライバ回路130は、一周期内で第1制御状態をさらに長く保つようになり、さらに大きい強度の抵抗力を出力することができる。
【0153】
一例として、「-e+c」が45°になると、プロセッサ120は、抵抗力発生設定情報に応じて45°に対応するデューティ比0.85を確認し、デューティ比0.85の制御信号1及び2それぞれをモータドライバ回路130の第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、デューティ比0.85により第1制御状態と第2制御状態との間で変換を繰り返し、モータ140は、抵抗力を出力することができる。デューティ比が0.7である時よりもデューティ比が0.85である時にはモータドライバ回路130が一周期内で第1制御状態をさらに長く保つことができる。そのため、デューティ比が0.7である時よりもデューティ比が0.85である時に、モータ140はさらに大きい強度の抵抗力を出力することができる。
【0154】
ユーザが第1腕を下げると「-e+c」は小さくなる。この場合、プロセッサ120は、第1肩関節の回転方向が予め設定された方向である反時計回りと一致しないことを確認し、第3スイッチ230及び第4スイッチ240がターンオフされるよう、第3スイッチ230及び第4スイッチ240にいかなる信号も印加しなくてもよい。そのため、ユーザが第1腕を下げる時にはモータ140は抵抗力を出力しない。
【0155】
実施形態において、プロセッサ120は、第1肩関節角度-cを基準にして抵抗力が出力されるようにする。より具体的に、メモリ160は、第1肩関節の回転方向が予め設定された回転方向と一致し、第1肩関節角度-cが一定の角度以上であるとき、第1肩関節角度-cに応じて、抵抗力を生成するための抵抗力発生設定情報(例えば、下記の表14、又は下記の表14に該当する関係式)を格納することができる。
【0156】
【表14】
プロセッサ120は、ユーザが第1腕を持ち上げて第1肩関節角度-cが負の方向に増加すると、第1肩関節の回転方向が予め設定された方向である反時計回りと一致するものと決定する。ここで、プロセッサ120は、第1肩関節角度-cが-10°であれば、抵抗力発生設定情報に応じて-10°に対応するデューティ比0.7を確認し、デューティ比0.7の制御信号1及び2のそれぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、デューティ比0.7に応じて第1制御状態と第2制御状態との間で変換を繰り返し、モータ140は抵抗力を出力することができる。
【0157】
ユーザが第1腕をさらに持ち上げて第1肩関節角度-cが負の方向に増加すれば、プロセッサ120は、抵抗力発生設定情報に応じてデューティ比を増加させ、増加されたデューティ比の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。デューティ比が増加することで、モータ140はさらに大きい強度の抵抗力を出力することができる。
【0158】
ユーザが第1腕を下げると第1肩関節角度-cは狭くなる。この場合、プロセッサ120は、第1肩関節の回転方向が予め設定された方向である反時計回りと一致しないことを確認し、第3スイッチ230及び第4スイッチ240がターンオフされるよう、第3スイッチ230及び第4スイッチ240にいかなる信号も印加しなくてもよい。そのため、ユーザが第1腕を下げる時にはモータ140は抵抗力を出力しない。
【0159】
図11A図11Bは、一実施形態に係るウェアラブル装置が支持力をユーザに提供することを説明するための図である。
【0160】
図11Aを参照すると、ユーザは、図1Bを参照して説明したウェアラブル装置100-1を着用して第1腕で作業すると仮定する。第1腕が基準角度以下になるほど、ウェアラブル装置100-1は、支持力を大きく出力してユーザの作業補助を行うことができる。支持力を生成するための支持力発生設定情報(例えば、図11Bに示されたグラフに該当する関係式、又は下記の表15)は、ウェアラブル装置100-1のメモリに格納されてもよい。
【0161】
【表15】
プロセッサ120は、センサ110を用いて第1肩関節角度-a2を取得することができる。
【0162】
プロセッサ120は、基準角度-b2と第1肩関節角度-a2との間の差「-b2+a2」を算出することができる。
【0163】
ユーザが基準角度-b2以下で第1腕を下げると、第1肩関節角度-a2は狭くなる。プロセッサ120は、「-b2+a2」が設定値「0」以下であれば、作業補助を行うことができる。
【0164】
より具体的に、プロセッサ120は「-b2+a2」が-1°であれば、支持力発生設定情報に応じてデューティ比0.7を確認し、デューティ比0.7の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、デューティ比0.7に応じて第1制御状態と第2制御状態との間で変換を繰り返し、モータ140は支持力を出力することができる。ユーザの第1腕がさらに下げ、「-b2+a2」が負の方向に大きくなれば、プロセッサ120は、支持力発生設定情報に応じてデューティ比を増加させ、増加されたデューティ比の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。デューティ比が増加することで、モータ140はさらに大きい強度の支持力を出力することができる。
【0165】
実施形態において、プロセッサ120は、第1肩関節角度-a2を基準にして支持力が出力されるようにすることができる。より具体的に、メモリ160は、一定の角度以上に広がった第1肩関節角度-a2に応じて、支持力を生成するための支持力発生設定情報(例えば、下記の表16、又は下記の表16に該当する関係式)を格納することができる。
【0166】
【表16】
ユーザが第1腕で作業する間に第1腕を下げると、第1肩関節角度-a2は狭くなる。プロセッサ120は、第1肩関節角度-a2が-85°よりも狭くなれば、作業補助を行うことができる。より具体的に、プロセッサ120は、第1肩関節角度-a2が-85°であれば、支持力発生設定情報に応じてデューティ比0.7を確認し、デューティ比0.7の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。モータドライバ回路130の制御状態は、デューティ比0.7に応じて第1制御状態と第2制御状態との間で変換を繰り返し、モータ140は支持力を出力することができる。ユーザが第1腕をさらに下げて第1肩関節角度-a2が狭くなると、プロセッサ120は、支持力発生設定情報に応じてデューティ比を増加させ、増加されたデューティ比の制御信号1及び2それぞれを第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加することができる。デューティ比が増加することで、モータ140はさらに大きい強度の支持力を出力することができる。
【0167】
図12A図12Bは、一実施形態に係るウェアラブル装置の第2抵抗モードで抵抗力の強度調整を説明するための図である。
【0168】
ユーザは、さらに大きい強度又はさらに小さい強度の抵抗力を出力するよう、入力インターフェース170を介して強度調整を図1A図1Bを参照して説明したウェアラブル装置100、100-1に要求することができる。一例として、ユーザは「強度を一段階上げて(又は、下げて)」を発話し、ウェアラブル装置100、100-1のマイクは、ユーザの発話音声を受信することができる。異なる一例として、ウェアラブル装置100、100-1のディスプレイには、様々な段階の抵抗力の強度値が表示されてもよく、ユーザは、表示された抵抗力の強度値のうちの1つを選択することができる。
【0169】
図12Aにおいて、プロセッサ120は、抵抗力の強度を一段階上げるユーザ入力があれば、第1グラフ1210の傾きを増加させ、第2グラフ1211を生成することができる。プロセッサ120は、第2グラフ1211を介してモータドライバ回路130を制御することができる。基準角度と第1関節角度との間の差が同一であるとき、第1グラフ1210よりも第2グラフ1211でさらに大きい強度の抵抗力を出力することができる。
【0170】
第2グラフ1211に合うように抵抗力が出力される状況でプロセッサ120は、抵抗力の強度を一段階より高めるユーザ入力があれば、第2グラフ1211の傾きを増加させて第3グラフ1212を生成し、第3グラフ1212に合うように抵抗力が出力されるよう、モータドライバ回路130を制御することができる。基準角度と第1関節角度との間の差が同一であるとき、第2グラフ1211よりも第3グラフ1212でさらに大きい強度の抵抗力を出力することができる。
【0171】
第3グラフ1212に合うように抵抗力が出力される状況でプロセッサ120は、抵抗力の強度を最大に高めるユーザ入力があれば、第3グラフ1212の傾きを増加させて第4グラフ1213を生成し、第4グラフ1213に合うよう抵抗力が出力されるようにモータドライバ回路130を制御することができる。第4グラフ1213において、基準角度と第1関節角度との間の差が設定値「0」に該当するとき、最大強度の抵抗力を出力することができる。
【0172】
実施形態において、プロセッサ120は、抵抗力の強度を高めるユーザ入力があるとき、非線型グラフに変更することで、抵抗力の強度を増加させる得る。
【0173】
図12B示された例として、プロセッサ120は、第1グラフ1210に合うように抵抗力が出力される状況で抵抗力の強度を一段階高めるユーザ入力があれば、第1グラフ1210で第1非線型グラフ1220に変更され、第1非線型グラフ1220に合うように抵抗力が出力されるよう、モータドライバ回路130を制御することができる。基準角度と第1関節角度との間の差が同一であるとき、第1グラフ1210よりも第1非線型グラフ1220でさらに大きい強度の抵抗力を出力することができる。
【0174】
第1非線型グラフ1220に合うように抵抗力が出力される状況でプロセッサ120は、抵抗力の強度を一段階さらに高めるユーザ入力があれば、第1非線型グラフ1220で第2非線型グラフ1221に変更され、第2非線型グラフ1221に合うように抵抗力が出力されるよう、モータドライバ回路130を制御することができる。基準角度と第1関節角度との間の差が同一であるとき、第1非線型グラフ1220よりも第2非線型グラフ1221でさらに大きい強度の抵抗力を出力することができる。
【0175】
第2非線型グラフ1221に合うように抵抗力が出力される状況でプロセッサ120は、抵抗力の強度を最大に高めるユーザ入力があれば、第2非線型グラフ1221から第4グラフ1213に変更され、第4グラフ1213に合うように抵抗力が出力されるよう、モータドライバ回路130を制御することができる。
【0176】
図12A図12Bを参照して説明したものと同様に、プロセッサ120は、図8B図8C図9B図9C図10B、及び図11Bのそれぞれに示されたグラフを変更することができる。より具体的に、プロセッサ120は、ユーザが図8Aに示す運動で抵抗力の強度を高めるユーザ入力があれば、図12A又は図12Bを参照して説明したものと同様に、図8B又は図8Cに示すグラフを変更することができる。プロセッサ120は、ユーザが図9Aに示す運動で抵抗力の強度を高めるユーザ入力があれば、図12A又は図12Bを参照して説明したものと同様に、図9B図9Cそれぞれのグラフを変更することができる。プロセッサ120は、ユーザが図10Aに示す運動で抵抗力の強度を高めるユーザ入力があれば、図12A又は図12Bを参照して説明したものと同様に、図10Bに示すグラフを変更することができる。プロセッサ120は、ユーザが図11Bの作業で支持力強度を高めるユーザ入力があれば、図12A又は図12Bを参照して説明したものと同様に、図11Bに示すグラフを変更することができる。
【0177】
図13は、一実施形態に係るウェアラブル装置の第2抵抗モードで基準角度変更を説明するための図である。
【0178】
図13において、ユーザが図8Aを参照して説明した運動を行うと仮定する。ユーザはさらに小さい角度で足を持ち上げたとき、抵抗力が出力されるようさらに狭い基準角度を入力インターフェース170を入力することができる。又は、ユーザは、さらに高い角度で足を持ち上げたとき、抵抗力が出力されるようさらに広い基準角度を入力インターフェース170を介して入力することができる。プロセッサ120は、基準角度をユーザから入力された基準角度に変更することができる。
【0179】
一例として、変更前基準角度が-15°であってもよい。この場合、プロセッサ120は、脚の股関節角度が-16°であるとき、上述した表1のデューティ比0.7の制御信号1及び2それぞれをモータドライバ回路130の第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加する。モータ140は、デューティ比0.7に対応する強度の抵抗力を出力することができる。言い換えれば、基準角度が-15°である状態でユーザが脚を16°持ち上げると、ユーザは、デューティ比0.7に対応する強度の抵抗力が提供される。
【0180】
ユーザが狭くなった基準角度-5°を入力インターフェース170を介して入力し、プロセッサ120は、基準角度を-15°から-5°に変更することができる。プロセッサ120は、脚の股関節角度が-6°であるとき、上述した表1のデューティ比0.7の制御信号1及び2それぞれをモータドライバ回路130の第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加する。モータ140はデューティ比0.7に対応する強度の抵抗力を出力することができる。言い換えれば、基準角度が-5°に狭くなった状況でユーザが脚を6°持ち上げると、ユーザは、デューティ比0.7に対応する強度の抵抗力が提供される。即ち、基準角度が-15°であるときよりも、ユーザは脚をそれほど上げないときに抵抗力が提供され得る。
【0181】
ユーザが広くなった基準角度-20°を入力インターフェース170を介して入力し、プロセッサ120は、基準角度を-15°から-20°に変更することができる。プロセッサ120は、脚の股関節角度が-21°であるとき、上述した表1のデューティ比0.7の制御信号1及び2それぞれをモータドライバ回路130の第3スイッチ230及び第4スイッチ240のそれぞれに印加する。ユーザが脚を21°持ち上げたとき、デューティ比0.7に対応する強度の抵抗力が提供される。即ち、基準角度が-15°であるときよりも、ユーザは脚をさらに持ち上げたとき抵抗力が提供され得る。
【0182】
プロセッサ120が基準角度を変更することで、ユーザは抵抗力の提供される運動角度範囲を多様にすることができる。
【0183】
図13を参照して説明したものと同様に、プロセッサ120は、図9A図11Bを参照して説明した基準角度を変更することができる。
【0184】
図14A図14Dは、一実施形態に係るウェアラブル装置の第2抵抗モードで設定値変更を説明するための図である。
【0185】
図14Aを参照すると、ウェアラブル装置100、100-1のディスプレイ1401には、設定値変更のためのUIが表示されてもよい。このようなUIには、設定値を増加させるためのソフトキー1401-1と設定値を減少するためのソフトキー1401-2が含まれてもよい。図14Aにおいて、プロセッサ120は、ユーザがソフトキー1401-1を押したときに設定値を増加させ、ソフトキー1401-2を押したときに設定値を減少させる。
【0186】
図14Bを参照すると、ウェアラブル装置100、100-1のディスプレイ1401には、様々な設定値がテーブル形態に表示されてもよい。ユーザは、スクロールバー1403を用いて画面を移動させ得る。ユーザは、ディスプレイ1401に表示された設定値のうち1つを選択することができる。
【0187】
図14Cを参照すると、電子装置180-1は、ディスプレイ180-1に設定値変更のためのUIを露出することができる。このようなUIは、図14Aを参照して説明したソフトキー1401-1とソフトキー1401-2を含んだり、図14Bを参照して説明したテーブルを含むが、これに制限されない。
【0188】
ユーザがディスプレイ180-1に露出されたUIを介して特定設定値を選択し、電子装置180-1は、設定値変更のための制御命令をウェアラブル装置100、100-1に送信することができる。ここで、設定値変更のための制御命令には、ユーザに応じて選択された設定値が含まれてもよい。
【0189】
ウェアラブル装置100、100-1は、電子装置180-1から設定値変更のための制御命令を受信する場合、受信された制御命令に応じて設定値でユーザによって選択された設定値に変更され、設定値変更完了の制御結果を電子装置180-1に送信することができる。
【0190】
電子装置180-1は、ウェアラブル装置100、100-1から制御結果を受信する場合、設定値変更完了のメッセージをディスプレイ180-1に表示することができる。
【0191】
図14A図14Cに制限されず、ユーザは、入力インターフェース170を介して設定値を変更したり、新しい設定値を入力することができる。
【0192】
プロセッサ120は、設定値を0から4に変更するユーザ入力(又は、制御命令)があれば、設定値を0から4に変更することで、第1グラフ1410から第2グラフ1420に変更することができる。プロセッサ120は、基準角度と第1関節角度との間の差が4°以上であるとき、第2グラフ1420により抵抗力が出力されるようにモータドライバ回路130を制御することができる。設定値が0であるときよりも4であるとき、ユーザは、第1関節をさらに動かなければ、抵抗力の提供を受けることができない。
【0193】
プロセッサ120は、設定値を0から-4に変更するユーザ入力(又は、制御命令)があれば、設定値を0から-4に変更することで、第1グラフ1410から第3グラフ1430に変更することができる。プロセッサ120は、基準角度と関節角度との間の差が-4°以上であるとき、第3グラフ1430により抵抗力が出力されるようにモータドライバ回路130を制御することができる。設定値が0であるときよりも-4であるとき、ユーザは、第1関節をそれほど動かなくても抵抗力の提供を受けることができる。
【0194】
プロセッサ120は設定値を変更することで、ユーザは抵抗力の提供される運動角度範囲を多様にすることができる。
【0195】
図15は、一実施形態に係るウェアラブル装置が第2抵抗モードで動作している間にバッテリ電力を用いて抵抗力を出力することを説明するための図である。
【0196】
第2抵抗モードでモータドライバ回路130の制御状態は、第1制御状態と第2制御状態との間の変換を繰り返すことができる。ここで、モータ140は、バッテリ150から電力が供給されずに抵抗力を出力する。
【0197】
実施形態により、プロセッサ120は、第2抵抗モードでモーター140がバッテリ150から一時的に電力供給を受け、抵抗力を出力するようにモータードライバー回路130を制御することができる。
【0198】
一例として、基準角度と関節角度との間の差が一定の角度(例えば、図8Bに示すグラフのθ運動1)よりも大きければ、最大強度の抵抗力が出力される。ここで、プロセッサ120は、基準角度と関節角度との間の差が続けて増加すると、ユーザがより高い強度の運動を行うように第3スイッチ230と第4スイッチ240のそれぞれに制御信号1及び2それぞれを印加せず、図15に示すように、第1スイッチ210と第4スイッチ240のそれぞれにon信号を一時的に印加することができる。モータ140は、バッテリ150から一時的に電力供給され、第2抵抗モードの最大強度よりもさらに大きい強度の抵抗力を出力することができる。
【0199】
第1スイッチ210と第4スイッチ240のそれぞれにon信号が印加される状況で、プロセッサ120は、基準角度と関節角度との間の差が減少すれば、第1スイッチ210と第4スイッチ240のそれぞれにon信号を印加することなく、第3スイッチ230と第4スイッチ240のそれぞれに制御信号1及び2それぞれを再び印加することができる。そのため、モータ140は、バッテリ150から電力供給されず、抵抗力を出力することができる。
【0200】
ウェアラブル装置100は、第2抵抗モードでバッテリ電力を一時的に用いて抵抗力を出力することで、第2抵抗モードでユーザがより強力な運動を可能にする。
【0201】
図16は、一実施形態に係るウェアラブル装置でギヤを介して抵抗力を増幅することを説明するための図である。
【0202】
図16を参照すると、モータ140の回転軸に第1ギヤ1610が付着しており、第2ギヤ1620は第1ギヤ1610と連結されている。
【0203】
第2ギヤ1620のノコギリの刃数は第1ギヤ1610のノコギリの刃数よりも多く、第2抵抗モードでモータ140から出力された抵抗力は、第1ギヤ1610及び第2ギヤ1620によって増幅され、増幅された抵抗力がユーザに提供されてもよい。これに制限されることなく、第1抵抗モードでモータ140から出力された抵抗力は、第1ギヤ1610及び第2ギヤ1620によって増幅され得る。
【0204】
図17A図17Bは、他の実施形態に係るウェアラブル装置を説明するための図である。
【0205】
図17Aを参照すると、ウェアラブル装置1700は、センサ110、プロセッサ120、モータドライバ回路130、モータ140、メモリ160、入力インターフェース170、及びバッテリ1710を含み、図17Bを参照すると、ウェアラブル装置1700-1は、複数のセンサ110及び110-1、プロセッサ120、複数のモータドライバ回路130、及び130-1、モータ140及び140-1、メモリ160、入力インターフェース170、及びバッテリ1710を含む。
【0206】
図1Aに示すウェアラブル装置100は、第2抵抗モードだけでなく第1抵抗モードで動作することができるため、図1Aに示すウェアラブル装置100のモータ140は、バッテリ電力を必要とする。図1Aに示すウェアラブル装置100のバッテリ150は、高電圧(例えば、48.1V)バッテリに該当する。
【0207】
図17Aに示すウェアラブル装置1700は、第2抵抗モードのみのための装置である。ウェアラブル装置1700内のモータ140はバッテリ電力を必要としないため、バッテリ1710は、低電圧(例えば、3.7V)バッテリに該当する。
【0208】
図17Aにおいて、太い矢印はバッテリ1710の電力供給を示す。
【0209】
バッテリ1710は、センサ110、プロセッサ120など、ウェアラブル装置1700の構成要素に電力を供給することができる。しかし、バッテリ1710は、ウェアラブル装置1700のモータ140に電力を供給しない。バッテリ1710は、図1Aに示すウェアラブル装置100のバッテリ150よりも小型であってもよく、ウェアラブル装置1700は、さらに軽量化される。
【0210】
図1Bに示すウェアラブル装置100-1は第2抵抗モードだけでなく、第1抵抗モードで動作することができるため、図1Bに示すウェアラブル装置100-1のモータ140、140-1は、バッテリ電力を必要とする。
【0211】
図17Bに示すウェアラブル装置1700-1は、第2抵抗モードだけのための装置である。ウェアラブル装置1700-1内のモータ140、140-1それぞれは、バッテリ電力を必要としない。
【0212】
図17Bにおいて、太い矢印はバッテリ1710の電力供給を示す。
【0213】
ウェアラブル装置1700-1のバッテリ1710は、ウェアラブル装置1700-1の構成要素に電力を供給することができる。しかし、図17Bにおいて、バッテリ1710は、ウェアラブル装置1700-1のモータ140及び140-1のそれぞれに電力を供給しない。ウェアラブル装置1700-1のバッテリ1710は、図1Bに示すウェアラブル装置100のバッテリ150よりも小型であってもよく、ウェアラブル装置1700-1はさらに軽量化される。
【0214】
図1図16を参照して記述された事項は、図17A図17Bを介して記述された事項に適用し得るため、詳細な説明は省略する。
【0215】
実施形態に係る方法は、様々なコンピュータ手段を介して実施されるプログラム命令の形態で具現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される。記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独又は組み合せて含む。記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例として、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気-光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含む。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。上記で説明したハードウェア装置は、本発明に示す動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成してもよく、その逆も同様である。
【0216】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、又はそのうちの一つ以上の組合せを含み、希望の通りに動作するよう処理装置を構成したり、独立的又は結合的に処理装置を命令することができる。ソフトウェア及び/又はデータは、処理装置によって解釈されたり処理装置に命令又はデータを提供するために、いずれかの類型の機械、構成要素、物理的装置、仮想装置、コンピュータ格納媒体又は装置、又は送信される信号波に永久的又は一時的に具体化することができる。ソフトウェアはネットワークに連結されたコンピュータシステム上に分散され、分散した方法で格納されたり実行され得る。ソフトウェア及びデータは一つ以上のコンピュータで読出し可能な記録媒体に格納され得る。
【0217】
上述したように実施形態をたとえ限定された図面によって説明したが、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、上記の説明に基づいて様々な技術的な修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順に実行され、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法とは異なる形態に結合又は組み合わせられてもよく、他の構成要素又は均等物によって置き換え又は置換されたとしても適切な結果を達成することができる。
【0218】
したがって、他の具現、他の実施形態および特許請求の範囲と均等なものも後述する特許請求範囲の範囲に属する。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
図13
図14A
図14B
図14C
図15
図16
図17A
図17B
【国際調査報告】