(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-08
(54)【発明の名称】ステアリングシステムにおける負荷を低減するための方法
(51)【国際特許分類】
B62D 6/00 20060101AFI20230801BHJP
B62D 5/04 20060101ALI20230801BHJP
B62D 113/00 20060101ALN20230801BHJP
B62D 119/00 20060101ALN20230801BHJP
【FI】
B62D6/00
B62D5/04
B62D113:00
B62D119:00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023502753
(86)(22)【出願日】2021-05-20
(85)【翻訳文提出日】2023-01-13
(86)【国際出願番号】 EP2021063440
(87)【国際公開番号】W WO2022012802
(87)【国際公開日】2022-01-20
(31)【優先権主張番号】102020208767.9
(32)【優先日】2020-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390023711
【氏名又は名称】ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
【住所又は居所原語表記】Stuttgart, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル フリーデル
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル オクス
(72)【発明者】
【氏名】マーティン ツィマーマン
【テーマコード(参考)】
3D232
3D333
【Fターム(参考)】
3D232CC48
3D232DA03
3D232DA09
3D232DA13
3D232DA15
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3D232DA63
3D232DD02
3D232EB11
3D232GG01
3D333CB02
3D333CB21
3D333CE03
3D333CE04
(57)【要約】
特に車両(12)における動作中のステアリングシステム(10)における負荷を低減するための方法が提案され、ここでは、外力作用によってステアリングシステム(10)に生じる負荷が求められて、少なくとも1つの動作状態において、アクチュエータユニット(14)の駆動制御により、少なくとも部分的に補償され、アクチュエータユニット(14)は、動作状態において、外力作用と相関するステアリングシステム(10)の慣性効果が低減されるように駆動制御される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に車両(12)における動作中のステアリングシステム(10)における負荷を低減するための方法であって、
外力作用によって前記ステアリングシステム(10)に生じる負荷が求められて、少なくとも1つの動作状態において、アクチュエータユニット(14)の駆動制御により、少なくとも部分的に補償され、
前記アクチュエータユニット(14)は、前記動作状態において、前記外力作用と相関する前記ステアリングシステム(10)の慣性効果が低減されるように駆動制御される、方法。
【請求項2】
前記動作状態において、前記アクチュエータユニット(14)を用いて前記ステアリングシステム(10)の慣性に反作用する補償トルク及び/又は前記ステアリングシステム(10)の慣性に反作用する補償力が生成され、前記ステアリングシステム(10)に印加される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記動作状態において、前記アクチュエータユニット(14)の駆動制御のために負荷低減関数(16)が使用され、前記負荷低減関数(16)は、走行状況に特化して活動化及び/又は非活動化される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記負荷と相関する負荷特性値が求められ、前記負荷低減関数(16)は、前記負荷特性値が第1の限界値を上回った場合に活動化され、前記負荷特性値が第2の限界値を下回った場合に非活動化される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記負荷低減関数(16)は、活動化の際にフェードインされ、及び/又は、非活動化の際にフェードアウトされる、請求項3又は4に記載の方法。
【請求項6】
前記動作状態において、前記アクチュエータユニット(14)の駆動制御により、サーボ系統(18)において優勢な少なくとも1つの負荷が補償される、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記動作状態において、前記アクチュエータユニット(14)の駆動制御により、ステアリング系統(20)において優勢な少なくとも1つの負荷が補償される、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記アクチュエータユニット(14)として、ステアリングトルクを提供する電気的ステアリングアクチュエータが使用される、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記負荷を求めるために、前記アクチュエータユニット(14)の少なくとも1つの動作変数及び/又はステアリングハンドル(22)の運動が監視される、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記負荷は、地盤及び/又は前記車両(12)の周辺からの力作用を含む、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
制御装置(24)、特にステアリング制御装置であって、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の方法を実施するための計算ユニット(26)を有する制御装置。
【請求項12】
車両(12)、特に自動車であって、少なくとも1つのアクチュエータユニット(14)を含むステアリングシステム(10)と、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の方法を実施するための計算ユニット(26)とを有する車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
従来技術
本発明は、ステアリングシステムの負荷を低減するための方法に関する。さらに、本発明は、そのような方法を実施するための計算ユニットを有する制御装置、及び、そのような方法を実施するための計算ユニットを有する車両に関する。
【背景技術】
【0002】
車両、特に車両のステアリングシステムは、総寿命にわたって機能性を維持するために、高い負荷能力を有するように設計する必要がある。特に悪路区間を走破する際には、ここでは、非常に大きな負荷がステアリングシステムに作用し、この場合、この負荷は、特にステアリングシステム内の質量体及び慣性の大きさ及び配置に依存し、さらにステアリングシステムの剛性に依存する。そのため、破損を防止するために、サイズアップされた機械部品を使用するのが通常だが、これによってステアリングシステムの重量が増加しコストも高くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、特に、効率に関して改善された特性を有するステアリングシステムにおける負荷を低減するための方法を提供することである。この課題は、請求項1、請求項11及び請求項12の特徴によって解決され、それに対して、本発明の好適な構成及び発展形態は、従属請求項から導出することが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
発明の開示
特に車両、好適には自動車における動作中のステアリングシステムにおける負荷を低減するための方法が提案されており、ここで、外力作用によってステアリングシステムに生じる負荷、特に機械的な負荷、特にステアリングシステムの機械的な負荷が求められて、少なくとも1つの動作状態において、アクチュエータユニットの駆動制御により、少なくとも部分的に、好適には少なくとも大半が補償され、ここで、アクチュエータユニットは、動作状態において、特に、少なくとも部分的な負荷の補償のために、外力作用と相関するステアリングシステムの慣性効果が低減されるように駆動制御される。好適には、特に、外力作用によってステアリングシステムに生じる負荷は、ここでは、地盤及び/又は車両の周辺からの力作用を含む。特に、ステアリングシステムの負荷につながる外力作用は、この場合、例えば、路面の凹凸、ポットホール、障害物の走破、悪路区間の走破、及び/又は、その他のこの種の特別な事象によって生じ得る。好適には、外力作用は、ステアリングシステムのステアリング運動及び/又はステアリングハンドルに対する特に運転手による直接的な力作用とは異なるものである。さらに、動作状態において、アクチュエータユニットの駆動制御により、特に、ステアリングシステムに作動的に接続された例えばタイロッド及び/又はシャーシなどの部品の負荷を少なくとも部分的に補償することもでき、これにより、好適には、車両アクスル全体の負荷、特にフロントアクスルの負荷を補償することができる。この構成により、特に効率、特に重量効率、部品効率、及び/又は、コスト効率を向上させることができる。さらに、好適には、車両、特にステアリングシステムの疲労強度及び/又は寿命を高めることができる。
【0005】
「アクチュエータユニット」とは、特に、トルク及び/又は力を提供し、少なくとも1つのステアリング部品に伝達するように設けられた、少なくとも部分的に電気的及び/又は電子的に構成されたユニットを意味するものと理解されたい。この目的のために、アクチュエータユニットは、好適には、少なくとも1つの、特にステアリング部品に作動的に接続された電気モータを含む。さらに、好適には、アクチュエータユニットは、ステアリングシステムの一部である。さらに、「外力作用と相関するステアリングシステムの慣性効果が低減される」とは、特に、外力作用から結果的に生じるステアリングシステムの慣性及び/又は外力作用に抗するステアリングシステムの抵抗が低減されることを意味するものと理解されたい。
【0006】
さらに、車両及び/又はステアリングシステムは、特に、少なくとも1つの計算ユニットを含み得るものであり、この場合、計算ユニットは、特に、ステアリングシステムにおける負荷を低減するための方法を実行するように設けられている。「計算ユニット」とは、特に、情報入力、情報処理、情報出力を担う電気的及び/又は電子的なユニットを意味するものと理解されたい。さらに、好適には、計算ユニットは、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つの動作メモリ、少なくとも1つの入力及び/又は出力手段、少なくとも1つの動作プログラム、少なくとも1つの制御ルーチン、少なくとも1つの計算ルーチン、少なくとも1つの監視ルーチン、及び/又は、少なくとも1つの評価ルーチンを含む。特に、計算ユニットは、少なくとも外力作用によってステアリングシステムに生じる負荷を求めるように設けられている。さらに、計算ユニットは、特に、アクチュエータユニットを駆動制御するように設けられている。本態様においては、計算ユニットは、さらに特に、外力作用と相関するステアリングシステムの慣性効果が低減され、外力作用によってステアリングシステムに生じる負荷が少なくとも部分的に、好適には少なくとも大半が補償されるように、アクチュエータユニットを少なくとも1つの動作状態において駆動制御するように設けられている。好適には、計算ユニットは、車両及び/又はステアリングシステムの制御装置内に統合されている。「少なくとも大半が」との表現は、この場合特に、少なくとも55%、好適には少なくとも75%、特に好適には少なくとも95%を意味するものと理解されたい。「設けられている」とは、特に、特別にプログラミングされ、設計され、及び/又は、装備されていることを意味するものと理解されたい。対象物が特定の機能のために設けられているとは、特に、対象物がこの特定の機能を、少なくとも1つの適用状態及び/又は動作状態において満たすこと、及び/又は、実行することを意味するものと理解されたい。
【0007】
好適には、動作状態において、アクチュエータユニットを用いて、ステアリングシステムの慣性に反作用する補償トルク及び/又はステアリングシステムの慣性に反作用する補償力が生成され、特に負荷の少なくとも部分的な補償のために、ステアリングシステムに印加されることが提案される。特にアクチュエータユニットを用いて生成される補償トルク及び/又は特にアクチュエータユニットを用いて生成される補償力は、特にここでは、外力作用と同方向に配向されるので、ステアリングシステムは、好適には、外力作用と共に、特に、外力作用の方向に連動し及び/又は外力作用に抗するステアリングシステムの抵抗が低減される。特に好適には、特にアクチュエータユニットを用いて生成される補償トルク及び/又は特にアクチュエータユニットを用いて生成される補償力は、さらに、ステアリングシステムのステアリングシャフト及び/又はステアリングシステムのステアリングギアに導入される。これにより、ステアリングシステムの慣性効果、従って、ステアリングシステムの負荷を、特に好適にかつ簡単に低減することができる。
【0008】
さらに、動作状態において、アクチュエータユニットの駆動制御のために負荷低減関数が使用され、ここで、この負荷低減関数は、走行状況に特化して、特に現在の走行状況に依存して活動化及び/又は非活動化されることが提案される。特に、負荷低減関数は、好適には、計算ユニットの動作メモリに格納されているソフトウェアアルゴリズムに対応している。特に、計算ユニットは、アクチュエータユニットを用いてステアリングシステムの慣性に反作用する補償トルク及び/又はステアリングシステムの慣性に反作用する補償力が生成されるように、アクチュエータユニットを動作状態において負荷低減関数を用いて駆動制御するように設けられている。好適には、この場合、負荷低減関数の活動化及び/又は非活動化のために、負荷特性値が求められ、特に、少なくとも1つの限界値と比較される。「負荷特性値」とは、この関係において、特に、外力作用によってステアリングシステムに生じる特にステアリングシステムの機械的な負荷と少なくとも相関する特性値を意味するものと理解されたい。特に、少なくとも負荷特性値に基づいて、ステアリングシステム及び/又は少なくとも1つのステアリング部品の、特に機械的な負荷及び/又は応力を推論することができ、及び/又は、ステアリングシステム及び/又は少なくとも1つのステアリング部品の、特に機械的な負荷及び/又は応力を決定することができる。好適には、負荷特性値は、さらに現在の走行状況とも相関する。従って、好適には、少なくとも負荷特性値に基づいて、現在の走行状況を推論することができ、及び/又は、現在の走行状況を決定することができる。好適には、負荷特性値は、さらに連続的に求められ又は総監視時間間隔の間監視され、負荷特性値の時間的変化が、負荷及び/又は現在の走行状況の決定のために評価される。これにより、特に、ステアリングシステムにおける負荷に対して機動的に反応することが可能になる。特に、ここでは、ステアリングシステムにおける負荷が限界値を下回っている通常の走行状況においては、ステアリング特性及び/又はステアリング感覚の変化が知覚されないことを保証することができる。
【0009】
その上さらに、負荷と相関する負荷特性値、特に既に前述した負荷特性値が求められ、この場合、負荷低減関数は、負荷特性値が特に規定された及び/又は規定可能な第1の限界値を上回った場合に活動化され、負荷特性値が特に規定された及び/又は規定可能な第2の限界値を下回った場合に非活動化されることが提案される。特に、第1の限界値と第2の限界値とは異なるものとしてよく、この場合、第2の限界値は、好適には第1の限界値を下回る。これにより、特に、好適なヒステリシス特性を実現することができる。さらに、好適には、負荷低減関数は、負荷が変動する場合でも活動化し続けることを保証できる。しかしながら、代替的に、第1の限界値と第2の限界値とが同一であるものとしてもよく、これにより、特に外的負荷に対する所定の反応を達成することができる。
【0010】
負荷低減関数の特に目立たない活動化及び/又は非活動化は、負荷低減関数、特に補償トルク及び/又は補償力が活動化の際にフェードインされ、及び/又は、非活動化の際にフェードアウトされる場合に達成することができる。好適には、負荷低減関数の活動化及び/又は非活動化は、この場合、徐々に又は逐次的に行われ、特に突発的には行われない。特に好適には、負荷低減関数の活動化及び/又は非活動化は、連続的でかつ好適にはあらゆる点において微分可能な関数、特に漸近関数、シグモイド関数、又は、好適にはランプ関数を用いて行われる。
【0011】
特に好適な構成においては、動作状態において、アクチュエータユニットの駆動制御により、サーボ系統において優勢な少なくとも1つの負荷が、少なくとも部分的に、好適には少なくとも大半が補償されることが提案される。サーボ系統は、この場合特に、ステアリングシステムのステアリングギアによって規定される。これにより、特にステアリングシステムのサーボ系統における負荷を好適に低減することができる。
【0012】
代替的に又は付加的に、動作状態において、アクチュエータユニットの駆動制御によって、ステアリング系統において優勢な少なくとも1つの負荷が、少なくとも部分的に、好適には少なくとも大半が補償されることが提案される。ステアリング系統は、ここでは特に、ステアリングシステムのステアリングシャフトによって規定される。これによって、特にステアリングシステムのステアリング系統における負荷を好適に低減することができる。
【0013】
特に好適には、サーボ系統において優勢な負荷と、ステアリング系統において優勢な負荷とが補正され、その際の累積負荷は、特にラックアンドピニオンの累積力に相当する。これによって、特にステアリングシステム全体における負荷を好適に低減することができる。
【0014】
アクチュエータユニットは、例えば、付加的なアクチュエータとして構成されるものとしてよく、専らステアリングシステムにおける負荷を低減するために設けられるものとしてよい。さらに、特に、ステアリングシステムがステアバイワイヤステアリングシステムである態様においては、アクチュエータユニットとして、ステアリングハンドルに復元トルクを提供するフィードバックアクチュエータを使用するものとしてもよい。しかしながら、特に簡素で及び/又は低コストの構造は、アクチュエータユニットとしてステアリングトルクを供給する電気的なステアリングアクチュエータを使用した場合に特に達成することができる。この関係において、「ステアリングアクチュエータ」とは、ステアリングトルクを提供し、これによって、好適に車両の走行方向に影響を与えるように設けられたアクチュエータユニットを意味するもの理解されたい。好適には、ステアリングアクチュエータは、ステアリングハンドルに加えられる運転者手動トルクを支援するためのステアリングトルクを提供するように、及び/又は、車両の走行方向の自動的及び/又は自律的な制御のためのステアリングトルクを提供するように設けられている。ステアリングアクチュエータは、ここでは特に、ステアリング系統の領域に配置されるものとしてよく、特にステアリングシステムのステアリングシャフトに結合されるものとしてよい。ただし、好適には、ステアリングアクチュエータは、サーボ系統の領域に配置され、特にステアリングシステムのステアリングギアに結合されている。
【0015】
その上さらに、特に外力作用によってステアリングシステムに生じる負荷を求めるために、アクチュエータユニットの少なくとも1つの動作変数及び/又はステアリングシステムのステアリングハンドルの運動を監視し、特に評価することが提案される。この動作変数は、ここでは好適には、特に外力作用によって生じるアクチュエータユニットの加速度、及び/又は、加速度と相関する動作変数、例えばアクチュエータユニットの動作電圧及び/又は動作電流などである。好適には、さらに、ステアリングハンドルの運動を監視するために、少なくとも1つの運動センサが使用され、この運動センサは、特に、ステアリングハンドルの運動と相関する運動信号を捕捉するように設けられている。その上さらに、好適には、特に外力作用によってステアリングシステムに生じる負荷を求めるために、アクチュエータユニット及び/又はステアリングハンドル及び/又はステアリングハンドルの特に優勢な慣性を有する周辺アセンブリの少なくとも1つの慣性及び好適には慣性トルクを考慮に入れることができる。特に、これにより、特に柔軟に及び/又は正確に負荷を求めることが達成可能となる。
【0016】
ステアリングシステムにおける負荷を低減するための本方法は、ここでは、上述した用途及び実施形態に限定されるべきではない。特に、ステアリングシステムにおける負荷を低減するための本方法は、本明細書に記載された機能モードを満たすために、本明細書において言及した個々の要素、部品、及びユニットの数とは異なる数を有し得る。
【0017】
さらなる利点は、以下の図面の説明から明らかになる。これらの図面には、本発明の実施例が示されている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1a】ステアリングシステムを有する例示的な車両の概略図である。
【
図1b】ステアリングシステムを有する例示的な車両の概略図である。
【
図2】ステアリングシステムにおける負荷を低減するための方法の主要な方法ステップを用いた例示的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
実施例の説明
図1a及び
図1bは、複数の車両車輪28を有しかつステアリングシステム10を有する乗用車として構成された例示的な車両12を簡略図において示している。ステアリングシステム10は、本態様においては、特に前輪として構成された車輪28との作動的な接続部を有し、車両12の走行方向に影響を与えるために設けられている。さらに、このステアリングシステム10は、本態様においては、電気的に支援するステアリングシステムとして構成されており、それに従って、パワーステアリングの形態での電気的な補助力支援を備えている。しかしながら、原理的には、ステアリングシステムを油圧的に支援する、特に油圧的な補助力支援を備えたステアリングシステムとして構成することも考えられる。さらに、ステアリングシステムは、原理的には、ステアバイワイヤステアリングシステムとして構成されるものとしてもよい。
【0020】
ステアリングシステム10は、本態様においては、例示的にステアリングホイールとして構成された、運転者手動トルクを加えるためのステアリングハンドル22と、例示的にラックアンドピニオンステアリングギアとして構成され、ステアリング調節要素32を含み、かつ、ステアリングハンドル22におけるステアリング設定を車輪28のステアリング運動に変換するために設けられたステアリングギア30と、ステアリングハンドル22をステアリングギア30に特に機械的に接続するためのステアリングシャフト34とを含む。ステアリングギア30は、ステアリングシステム10のサーボ系統18を規定し、ステアリングシャフト34は、ステアリングシステム10のステアリング系統20を規定する。代替的に、ステアリングハンドルは、ステアリングレバー又はステアリングボール等として構成されるものとしてもよい。さらに、ステアリングハンドルを完全に省くことも考えられる。その上さらに、ステアリングシャフトは、一時的にのみステアリングハンドルをステアリングギアに接続してよく、及び/又は、例えばステアバイワイヤステアリングシステムのように機械的な分離を有するものとしてもよい。
【0021】
その上さらに、ステアリングシステム10は、アクチュエータユニット14を含む。このアクチュエータユニット14は、少なくとも部分的に電気的及び/又は電子的に構成されている。アクチュエータユニット14は、本態様においては、ステアリングアクチュエータとして構成されている。アクチュエータユニット14は、ステアリングギア30との作動的な接続部を有している。アクチュエータユニット14は、ステアリングギア30に、特にステアリング調節要素32に結合されている。アクチュエータユニット14は、ステアリングハンドル22に加えられる運転者手動トルクを支援するためのステアリングトルクを提供し、ステアリング調節要素32に伝達するために設けられている。この目的のために、アクチュエータユニット14は、少なくとも1つの電気モータを含む。この電気モータは、本態様においては、特に永久磁石式同期モータとして構成され、ステアリングトルクの生成のために設けられている。ただし、基本的には、アクチュエータユニットは、複数の電気モータを含み得る。さらに、アクチュエータユニットは、フィードバックアクチュエータとして、あるいはステアリングアクチュエータ及びフィードバックアクチュエータとは異なる付加的なアクチュエータとして構成されるものとしてもよい。その上さらに、アクチュエータユニットは、例えば、ステアリングアクチュエータ及びフィードバックアクチュエータなど、複数のアクチュエータを含むものとしてもよい。
【0022】
さらに、ステアリングシステム10は、ステアリングシャフト34上に配置されたそれ自体公知の少なくとも1つのステアリングセンサ36を含む。このステアリングセンサ36は、回転トルクセンサとして構成されている。ステアリングセンサ36は、ステアリングハンドル22の操作と相関するステアリング情報、特に、ステアリングハンドル22に加えられる運転者手動トルク及び/又は回転トルクを捕捉するために設けられている。本態様においては、ステアリングセンサ36は、トーションバー信号を捕捉するために設けられている。代替的に、ステアリングセンサは、回転トルクセンサとは異なるセンサ、例えば回転角センサとして、及び/又は、回転トルクセンサと回転角センサとが組み合わせられたセンサとして構成されるものとしてもよい。さらに、ステアリングセンサを省略してもよい。
【0023】
さらに、ステアリングシステム10は、アクチュエータユニット14に割り当てられた少なくとも1つの動作センサ38を含む。この動作センサ38は、ロータ位置センサとして構成されており、アクチュエータユニット14の少なくとも1つの動作変数、本態様においては、特に電気モータのロータ位置信号を捕捉するために設けられている。ただし、代替的に又は付加的に、動作センサは、ロータ位置センサとは異なるセンサ、例えば、加速度センサ、音響体センサ、電圧センサ、電流センサ、及び/又は、温度センサとして構成されるものとしてもよい。ただし、基本的には、動作センサを省略してもよい。
【0024】
その上さらに、ステアリングシステム10は、少なくとも1つの運動センサ40を含む。この運動センサ40は、ステアリングセンサ36及び動作センサ38とは異なっている。運動センサ40は、速度センサとして構成されている。運動センサ40は、ハンドルセンサとして構成され、ステアリングハンドル22の領域に配置されている。運動センサ40は、ステアリングハンドル22の運動と相関する運動信号、本態様においては、特に速度信号を捕捉するように設けられている。ただし、代替的に、運動センサは、速度センサとは異なるセンサ、例えば、位置センサ、距離センサ、加速度センサ、及び/又は、音響体センサとして構成されるものとしてもよく、特に、速度信号とは異なる運動信号を捕捉するために設けられてもよい。
【0025】
さらに、運動センサは、基本的には、ステアリングシャフトの領域に、好適にはステアリング介在シャフトの上方に配置してもよい。その上さらに、運動センサを省略してもよい。
【0026】
さらに、車両12は、制御装置24を有する。この制御装置24は、例示的にステアリング制御装置として構成され、従って、ステアリングシステム10の一部である。制御装置24は、アクチュエータユニット14との電気的接続部を有する。さらに、制御装置24は、ステアリングセンサ36、動作センサ38、及び運動センサ40との電気的接続部を有している。制御装置24は、ステアリングセンサ36からのトーションバー信号と、動作センサ38からからの動作変数と、運動センサ40からの運動信号とを受信するように設けられている。さらに、制御装置24は、アクチュエータユニット14を駆動制御するために設けられている。
【0027】
この目的のために、制御装置24は、計算ユニット26を含む。この計算ユニット26は、例えばマイクロプロセッサの形態の少なくとも1つのプロセッサ(図示せず)と、少なくとも1つの動作メモリ(図示せず)とを含む。さらに、計算ユニット26は、動作メモリに格納された少なくとも1つの制御ルーチン、少なくとも1つの計算ルーチン、少なくとも1つの監視ルーチン、及び少なくとも1つの評価ルーチンを有する少なくとも1つの動作プログラムを含む。ただし、原理的には、制御装置をステアリングシステムとは別個に構成することも考えられる。この態様においては、車両は、例えば、中央計算ユニットを備えた単一の中央制御装置を有してよい。
【0028】
特に悪路区間を走破する際には、非常に大きな負荷がステアリングシステム10に作用し、この場合、この負荷は、ステアリングシステム10内の質量体及び慣性の大きさ及び配置に依存し、ステアリングシステム10の、特にサーボ系統18及びステアリング系統20の剛性に依存する。これらの負荷は、ここでは、実質的に、地盤又は路面に対するステアリングシステム10の支持から結果的に生じる。
【0029】
それゆえ、ステアリングシステム10に対する負荷を低減するために、対応する方法が提案され、この場合、本態様においては、計算ユニット26が、この方法を実行するために設けられており、この目的のために、特に、対応するプログラムコード手段を備えたコンピュータプログラムを有している。
【0030】
本態様においては、外力作用によってステアリングシステム10に生じるステアリングシステム10の負荷が求められて、少なくとも1つの動作状態において、アクチュエータユニット14の駆動制御により補償される。この負荷は、ここでは、地盤及び/又は車両12の周辺からの力作用を含み、例えば、路面の凹凸及び/又は悪路区間の走破から結果的に生じ得る。
【0031】
負荷を補償するために、アクチュエータユニット14は、動作状態において、外力作用と相関するステアリングシステム10の慣性効果が低減されるように駆動制御される。この目的のために、アクチュエータユニット14を用いて、ステアリングシステム10の慣性に反作用しかつ外力作用と同方向に配向される補償トルクが生成され、ステアリングシステム10に印加されるので、ステアリングシステム10は、外力作用と共に、特に外力作用の方向に連動し、外力作用に抗するステアリングシステム10の抵抗が低減される。従って、本態様においては、ステアリングシステム10の慣性の影響が最小化され、それによって、ステアリングシステム10の対応するニューラル系箇所における負荷を低減することができる。
【0032】
アクチュエータユニット14を駆動制御するために、計算ユニット26は、特に計算ユニット26の動作メモリ内に格納され、動作状態において使用される負荷低減関数16を有している。この負荷低減関数16を用いて、アクチュエータユニット14は、ここでは、補償トルクが生成されるように駆動制御される。負荷低減関数16は、さらに、走行状況に特化して、特に現在の走行状況に依存して活動化及び非活動化される。ステアリングシステム10における負荷が僅かである通常の走行状況においては、負荷低減関数16は、非活動化されており、これにより、運転者によって、ステアリング特性及び/又はステアリング感覚の変化が知覚されることはない。それに対して、例えば悪路区間を走破する際の負荷状況においては、ステアリングシステム10に対する負荷を低減するために、負荷低減関数16が活動化される。従って、負荷低減関数16は、好適には、永続的に活動化されるのではなく、必要な場合にのみスイッチオンされる。
【0033】
負荷低減関数16を活動化及び非活動化するために、外力作用によってステアリングシステム10に生じる負荷及び/又は現在の走行状況と相関する負荷特性値が求められる。この負荷特性値は、ここでは、連続的に求められ又は総監視時間間隔の間監視される。さらに、負荷低減関数16は、負荷特性値が第1の限界値を上回った場合に活動化され、負荷特性が第1の限界値とは異なる第2の限界値を下回った場合に非活動化され、これによって、特に対応するヒステリシス特性を実現することができる。
【0034】
その上さらに、負荷低減関数16及び本態様においては特に補償トルクは、活動化の際にはフェードインすることができ、非活動化の際にはフェードアウトすることができ、これによって、特に目立たない活動化及び/又は非活動化を達成することができる。好適には、この目的のために、ランプ関数が使用される。ただし、代替的に、ランプ関数とは異なる関数、例えば漸近関数によってフェードイン及び/又はフェードアウトを行ってもよい。さらに、フェードイン及び/又はフェードアウトを省略してもよい。
【0035】
基本的には、負荷は、少なくとも実質的に2つの主要成分から、詳細には、ステアリングギア30及び/又はサーボ系統18における負荷、並びに、ステアリングシャフト34及び/又はステアリング系統20における負荷から構成される。
【0036】
これにより、第1の実施形態によれば、サーボ系統18における負荷のみを低減することが考えられる。この態様においては、アクチュエータユニット14は、動作状態において、サーボ系統18において優勢な負荷が補償されるように駆動制御される。
【0037】
サーボ系統18における負荷は、以下の関係式、
【数1】
に基づいて求めることができる。
【0038】
ここで、M
Sは、サーボ系統18における負荷を特徴付けるアクチュエータユニット14の電気モータのモータシャフトにおける総回転トルクを記述し、この総回転トルクは、第1の又は回生成分M
S,G、即ち、サーボ系統18の加速度と、第2の又はモータ成分M
S,M、即ち、アクチュエータユニット14の電気モータのモータシャフトに作用するモータトルクとから構成されており、それに対して、J
Sは、アクチュエータユニット14の慣性を特徴付け、
【数2】
は、アクチュエータユニット14の加速度、特にロータ加速度を特徴付ける。
【0039】
従って、この態様においては、負荷を特に回生成分MS,Gの形態で求めるために、アクチュエータユニット14の少なくとも1つの動作変数、本態様においては、特にアクチュエータユニット14の加速度が監視されて評価される。さらに、負荷を求めるために、アクチュエータユニット14の少なくとも1つの慣性が考慮に入れられる。さらに、モータ成分MS,Mは、アクチュエータユニット14のさらなる動作変数、本態様においては、特に電気モータの動作電流及び/又は位相電流に基づいて求めることができる。その上さらに、さらなるステアリング部品の少なくとも1つの本質的な慣性をサーボ系統18における負荷を求めるために考慮に入れることが考えられる。
【0040】
補償トルクはMK1については、この態様においては、以下の関係式、
MK1=-MS (2)
が当てはまる。
【0041】
しかしながら、代替的に、回生成分MS,Gから結果的に生じる負荷のみ、又はモータ成分MS,Mから結果的に生じる負荷のみを、アクチュエータユニット14の駆動制御を用いて補償することも基本的に考えられ、これによって、ステアリングシステム10、特にサーボ系統18における負荷を少なくとも低減することができる。
【0042】
第2の実施形態によれば、ステアリング系統20における負荷のみを低減することが考えられる。この態様においては、アクチュエータユニット14は、動作状態において、ステアリング系統20において優勢な負荷が補償されるように駆動制御される。
【0043】
ステアリング系統20における負荷は、以下の関係式、
【数3】
に基づいて求めることができる。
【0044】
ここで、M
Lは、ステアリング系統20における負荷を特徴付けるステアリングハンドル22の領域における総回転トルクを記述し、この総回転トルクは、さらなる回生成分M
L,Gと、運転者手動トルクM
L,Fとから構成されており、それに対して、J
Lは、ステアリングハンドル22の慣性を特徴付け、
【数4】
は、ステアリングハンドル22の加速度を特に角速度の形態で特徴付けている。
【0045】
この態様においては、負荷を特にさらなる回生成分ML,Gの形態で求めるために、運動センサ40を用いて捕捉されたステアリングハンドル22の少なくとも1つの運動が監視されて評価される。この目的のために、運動センサ40を用いて、ステアリングハンドル22の運動速度と相関しかつ加速度信号とは異なる運動信号が捕捉され、そこから引き続きステアリングハンドル22の運動と相関する加速度信号が計算される。この加速度信号の計算は、好適には、勾配形成を用いて、特に微分商を使用して行われる。しかしながら、代替的に、別のタイプの微分計算が使用されてもよいし、ステアリングハンドルの運動と相関する加速度信号を直接捕捉してもよい。さらに、負荷を求めるために、ステアリングハンドル22の少なくとも1つの慣性が考慮に入れられる。さらに、運転者手動トルクML,Fを、ステアリングセンサ36からのトーションバー信号に基づいて、及び/又は、運動センサ40からの運動信号に基づいて求めることができる。その上さらに、さらなるステアリング部品の少なくとも1つの本質的な慣性をステアリング系統20における負荷を求めるために考慮に入れることが考えられる。
【0046】
補償トルクMK2については、この態様においては、以下の関係式、
MK2=-ML・i・η (4)
が当てはまる。
【0047】
ここで、iは、アクチュエータユニット14のギア比を記述し、それに対して、ηは、対応する効率を規定する。
【0048】
しかしながら、代替的に、さらなる回生成分ML,Gから結果的に生じる負荷のみ、又は、運転者手動トルクML,Fから結果的に生じる負荷のみを、アクチュエータユニット14の駆動制御を用いて補償することも基本的には考えられ、これによって、ステアリングシステム10、特にステアリング系統20における負荷を、少なくとも低減することができる。
【0049】
第3の実施形態によれば、サーボ系統18における負荷と、ステアリング系統20における負荷とを低減することがさらに考えられる。この態様においては、アクチュエータユニット14は、動作状態において、サーボ系統18において優勢な負荷と、ステアリング系統20において優勢な負荷とが補償されるように駆動制御される。
【0050】
特にラックアンドピニオン累積力に相当する累積負荷は、この態様においては、以下の関係式、
M=MS・iS・ηS+ML・iL・ηL (5)
に基づいて得られる。
【0051】
ここで、Mは、累積負荷を記述し、それに対してiS及びiLは、サーボ系統18及びステアリング系統20における対応するギア比であり、ηS及びηLは、サーボ系統18及びステアリング系統20における対応する効率である。
【0052】
総補償トルクMKについては、この態様においては、以下の関係式、
MK=-M・i・η (6)
が当てはまる。
【0053】
ここで、iは、アクチュエータユニット14のギア比を記述し、それに対してηは、対応する効率を規定する。
【0054】
最後に、
図2は、ステアリングシステム10における負荷を低減するための方法の主要な方法ステップを用いた例示的なフローチャートを示す。
【0055】
方法ステップ50においては、外力作用によってステアリングシステム10に生じるステアリングシステム10への負荷が求められる。この目的のために、アクチュエータユニット14の少なくとも1つの動作変数及び/又はステアリングハンドル22の運動が監視されて評価される。負荷は、この場合、サーボ系統18において優勢な負荷及び/又はステアリング系統20において優勢な負荷に相当し得る。さらに、外力作用によってステアリングシステム10に生じる負荷及び/又は現在の走行状況に相関する負荷特性値が連続的に求められ、第1の限界値と比較される。負荷特性値が第1の限界値を上回った場合、方法ステップ52が続く。
【0056】
方法ステップ52においては、負荷低減関数16が活動化され、この場合、負荷低減関数16は、好適にはフェードインされる。
【0057】
方法ステップ54においては、アクチュエータユニット14が、負荷低減関数16を使用して、ステアリングシステム10の慣性に反作用しかつ外力作用と同方向に配向される補償トルクが生成されるように駆動制御される。この補償トルクは、ステアリングシステム10に印加されるので、ステアリングシステム10は、外力作用と共に、特に外力作用の方向に連動し、外力作用に抗するステアリングシステム10の抵抗が低減される。これにより、外力作用と相関するステアリングシステム10の慣性効果を低減することができ、ステアリングシステム10における負荷を少なくとも部分的に補償することができる。さらに、負荷特性値がさらに求められ、第2の限界値と比較される。この負荷特性値が第2の限界値を下回った場合、方法ステップ56が続く。
【0058】
方法ステップ56においては、負荷低減関数16が非活動化され、この場合、負荷低減関数16は、好適にはフェードアウトされる。
【0059】
図2の例示的なフローチャートは、ここでは特に、ステアリングシステム10における負荷を低減するための方法を例示的にのみ説明することを意図している。特に、個々の方法ステップを変更することも、あるいは付加的な方法ステップを追加することも可能である。
【国際調査報告】