(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-08
(54)【発明の名称】容器詰飲料を照明するための陳列装置
(51)【国際特許分類】
A47F 11/10 20060101AFI20230801BHJP
A47F 3/04 20060101ALI20230801BHJP
【FI】
A47F11/10
A47F3/04 K
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023503060
(86)(22)【出願日】2021-07-15
(85)【翻訳文提出日】2023-01-16
(86)【国際出願番号】 US2021041851
(87)【国際公開番号】W WO2022015996
(87)【国際公開日】2022-01-20
(31)【優先権主張番号】202041030501
(32)【優先日】2020-07-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591235706
【氏名又は名称】ペプシコ・インク
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(72)【発明者】
【氏名】ジャイン,サンディープ
(72)【発明者】
【氏名】ブタニ,グルミート シン
【テーマコード(参考)】
3B110
【Fターム(参考)】
3B110AA06
3B110AA08
3B110EA08
3B110FA02
3B110HA10
3B110HA17
(57)【要約】
容器詰飲料を照明するための陳列装置は、後端部に対向する前端部を有するパネルを含む。パネルは、容器詰飲料を上に置くことができる上面を更に含み、上面は透明部分を有する。光源は、パネルの上面に配置されている容器詰飲料を照明するために、パネル内に配置される。陳列装置は、パネルの前端部に配置されている前壁を有する端部キャップを更に含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
陳列台を備える容器詰飲料のための陳列システムであって、前記陳列台が、
フレームと、
前記フレーム上に配置され、前記容器詰飲料を支持するように構成されている第1のプラットフォームと、
前記容器詰飲料を支持するように構成されている第2のプラットフォームであって、前記第1のプラットフォームの平面に平行であり、前記第1のプラットフォームの平面から離隔されている平面で前記フレーム上に配置されている、第2のプラットフォームと、
前記第1のプラットフォーム上に配置されている第1の陳列装置と、
前記第2のプラットフォーム上に配置されている第2の陳列装置と、を備え、前記第1及び第2の陳列装置の各々が、
後端部に対向する前端部と、前記容器詰飲料を支持するように構成されている上面とを備えるパネル、及び
前記パネルの上、前記容器詰飲料の下に配置され、前記容器詰飲料を照明する光源、を備える、陳列システム。
【請求項2】
前記第1のプラットフォームが、前記第1の陳列装置を受容するように構成されているチャネルを備える、請求項1に記載の陳列システム。
【請求項3】
前記陳列台を支持面に固定するために前記フレーム上に配置されているストッパを更に備える、請求項1に記載の陳列システム。
【請求項4】
前記第1のプラットフォーム上に配置されている重力ディスペンサを更に備え、前記重力ディスペンサが、傾斜した基部を備える、請求項1に記載の陳列システム。
【請求項5】
前記第1のプラットフォーム上に配置されているバネ駆動式ディスペンサを更に備え、前記バネ駆動式ディスペンサが、基部と、バネによって駆動されるタブと、を備える、請求項1に記載の陳列システム。
【請求項6】
前記第1及び第2の陳列装置が、各々、前記第1及び第2の陳列装置を選択的に照明するように構成されている制御ユニットと通信する、請求項1に記載の陳列システム。
【請求項7】
容器詰飲料を照明するための陳列装置であって、
前記容器詰飲料を支持するように構成されているパネルであって、後端部に対向する前端部と、複数の透明部分を有する上面と、を備える、パネルと、
前記パネル上に配置されている前記容器詰飲料を照明するために前記パネル内に配置されている光源と、
前記パネルの前記前端部に配置されている前壁を含む端部キャップと、を備える、陳列装置。
【請求項8】
前記端部キャップが、フランジが、前記パネルに平行であるように前記端部キャップの前記前壁から延在する前記フランジを更に備える、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記フランジが複数の切欠きを備える、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記パネルが、底板及び上板を備え、前記上板が、前記上面を画定する、請求項7に記載の装置。
【請求項11】
前記光源が導光部を備える、請求項7に記載の装置。
【請求項12】
前記光源が複数の発光ダイオードを備える、請求項7に記載の装置。
【請求項13】
前記陳列装置を電力源と電気接続するように構成されている電力コネクタを更に備える、請求項7に記載の装置。
【請求項14】
前記電力コネクタがバネ付勢プローブを備える、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
容器詰飲料を陳列するための陳列キャビネットであって、
前記容器詰飲料を貯蔵するように構成されている貯蔵室を画定するハウジングであって、前記貯蔵室が、第2の側部に対向する第1の側部と、後端部に対向する前端部と、を備える、ハウジングと、
前記貯蔵室内に配置され、前記第1の側部と前記第2の側部との間に延在する棚と、
前記第1の側部と前記第2の側部との間で前記貯蔵室の前記前端部において前記棚に沿って延在する陳列装置であって、
後端部に対向する前端部と、複数の透明部分を有する上面と、を備えるパネルであって、前記上面が前記容器詰飲料を支持するように構成されている、パネルと、
前記パネル内に配置されている前記容器詰飲料を照明するための光源と、を備える、陳列装置と、を備える、陳列キャビネット。
【請求項16】
前記パネルの前記前端部に配置されている前壁を備える端部キャップを更に備える、請求項15に記載の陳列キャビネット。
【請求項17】
前記端部キャップが、複数の切欠きを有するフランジを更に備え、前記フランジは、前記フランジが前記パネルに平行であるように、前記端部キャップの前記前壁から延在する、請求項16に記載の陳列キャビネット。
【請求項18】
前記棚は、前記陳列装置が中に配置されるチャネルを備える、請求項15に記載の陳列キャビネット。
【請求項19】
前記貯蔵室の前端部において前記貯蔵室の内壁に沿って配置されている電力バーを更に備え、前記電力バーが、前記陳列装置に電気エネルギーを供給するように構成されている、請求項15に記載の陳列キャビネット。
【請求項20】
前記陳列装置は、前記陳列装置が前記貯蔵室内に設置されたときに、前記電力バーに接触して前記陳列装置を前記電力バーと電気接続するように構成されている電力コネクタを更に備える、請求項19に記載の陳列キャビネット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に記載される実施形態は、概して、製品を陳列するための装置に関する。具体的には、本明細書に記載される実施形態は、容器詰飲料を照明するための陳列装置に関する。
【背景技術】
【0002】
陳列キャビネット、冷却器などは、消費者が購入するための製品を貯蔵及び陳列するために使用されることが多い。製品は、追加の製品の貯蔵も提供しながら、製品の視認性を促進するために陳列キャビネット内に配置され得る。陳列キャビネットは、多くの場合、消費者が購入可能な製品を見ることができるように、開いた前壁又はガラスパネルを有する。しかしながら、そのような陳列キャビネットは、消費者の注意を引くことはほとんどなく、購入可能な製品を目立たせない場合がある。
【0003】
このため、陳列キャビネットは、消費者を引きつけ、消費者に購入を誘うのに役立たない場合がある。
【発明の概要】
【0004】
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、フレームを有する陳列台と、容器詰飲料を支持するように構成されている第1のプラットフォームと、容器詰飲料を支持するように構成されている第2のプラットフォームと、を含む容器詰飲料のための陳列システムであって、第2のプラットフォームが、第1のプラットフォームの平面に平行であり、第1のプラットフォームの平面から離隔されている平面に配置されている、陳列システムに関する。陳列台は、第1のプラットフォーム上に配置されている第1の陳列装置と、第2のプラットフォーム上に配置されている第2の陳列装置とを含む。第1及び第2の陳列装置の各々は、後端部に対向する前端部を有する、容器詰飲料を支持するように構成されているパネルと、容器詰飲料を照明するために、パネルの上、容器詰飲料の下に配置されている光源とを含む。
【0005】
本明細書で考察される様々な実施形態のうちのいずれかにおいて、第1のプラットフォームは、第1のディスプレイデバイスを受容するように構成されているチャネルを含んでもよい。
【0006】
本明細書で考察される様々な実施形態のうちのいずれかにおいて、陳列台は、陳列台を支持面に固定するためにフレーム上に配置されているストッパを更に含んでもよい。
【0007】
本明細書で考察される様々な実施形態のうちのいずれかにおいて、陳列台は、第1のプラットフォーム上に配置されている重力ディスペンサを更に含んでもよく、この重力ディスペンサは、傾斜した基部を備える。
【0008】
本明細書で考察される様々な実施形態のうちのいずれかにおいて、陳列台は、第1のプラットフォーム上に配置されているバネ駆動式ディスペンサを更に含んでもよく、このバネ駆動式ディスペンサは、基部と、バネによって駆動されるタブとを備える。
【0009】
本明細書で考察される様々な実施形態のうちのいずれかにおいて、第1及び第2の陳列装置は、各々、第1及び第2の陳列装置を選択的に照明するように構成されている制御ユニットと通信し得る。
【0010】
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、容器詰飲料を支持するように構成されているパネルを含む、容器詰飲料を照明するための陳列装置であて、パネルが、後端部に対向する前端部と、複数の透明部分を有する上面とを有する、陳列装置に関する。陳列装置は、パネル上に配置されている容器詰飲料を照明するためにパネル内に配置されている光源と、パネルの前端部に配置されている前壁を備える端部キャップとを更に含む。
【0011】
本明細書で考察される様々な実施形態のうちのいずれかにおいて、端部キャップは、フランジがパネルに平行になるように、端部キャップの前壁から延在するフランジを更に含んでもよい。いくつかの実施形態では、フランジは、複数の切欠きを含んでもよい。
【0012】
本明細書で考察される様々な実施形態のうちのいずれかにおいて、パネルは、底板及び上板を含んでもよく、上板は、上面を画定する。
【0013】
本明細書において考察される様々な実施形態のうちのいずれかにおいて、光源は導光部を含んでもよい。
【0014】
本明細書で考察される様々な実施形態のうちのいずれかにおいて、光源は複数の発光ダイオードを含んでもよい。
【0015】
本明細書で考察される様々な実施形態のうちのいずれかにおいて、陳列装置は、陳列装置を電力源と電気接続するように構成されている電力コネクタを更に含んでもよい。いくつかの実施形態では、電力コネクタはバネ付勢プローブを含んでもよい。
【0016】
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、容器詰飲料を貯蔵するように構成されている貯蔵室を画定するハウジングを含む、容器詰飲料を陳列するための陳列キャビネットであって、貯蔵室が、第2の側部に対向する第1の側部と、後端部に対向する前端部と、を含む、陳列キャビネットに関する。陳列キャビネットは、貯蔵室内に配置され、かつ第1の側部と第2の側部との間に延在する棚と、第1の側部と第2の側部との間の貯蔵室の前端部において棚に沿って延在する陳列装置とを更に含んでもよい。陳列キャビネットの陳列装置は、後端部に対向する前端部と、複数の透明部分を有する上面と、パネル内に配置されている容器詰飲料を照明するための光源と、を有する、容器詰飲料を支持するように構成されているパネルを含む。
【0017】
本明細書で考察される様々な実施形態のうちのいずれかにおいて、陳列装置は、パネルの前端部に配置されている前壁を有する端部キャップを更に含んでもよい。
【0018】
本明細書で考察される様々な実施形態のうちのいずれかにおいて、端部キャップは、複数の切欠きを有するフランジを更に含んでもよく、このフランジは、フランジがパネルに平行になるように端部キャップの前壁から延在する。
【0019】
本明細書で考察される様々な実施形態のうちのいずれかにおいて、棚は、陳列装置が中に配置されるチャネルを含んでもよい。
【0020】
本明細書で考察される様々な実施形態のうちのいずれかにおいて、陳列キャビネットは、貯蔵室の前端部において貯蔵室の壁に沿って配置されている電力バーを更に含んでもよく、この電力バーは、電気エネルギーを陳列装置に提供するように構成されている。
【0021】
本明細書で考察される様々な実施形態のうちのいずれかにおいて、陳列装置は、陳列装置が貯蔵室内に設置されたときに、電力バーに接触して陳列装置を電力バーと電気接続するように構成されている電力コネクタを更に含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する添付図面は、本開示を例解するものであり、説明と合わせて、本開示の原理を更に説明し、当業者が本開示を作製及び使用することを可能にする役割を果たす。
【
図1】一実施形態による容器詰飲料を照明するための陳列装置を有する陳列キャビネットの斜視図を示す。
【
図2A】一実施形態による陳列装置の斜視図を示す。
【
図3】容器詰飲料が上にある、実施形態による陳列装置の側面図を示す。
【
図4】一実施形態による、陳列装置及び容器詰飲料を支持するための棚の斜視図を示す。
【
図5】一実施形態による、陳列装置、及び棚に配置されている容器詰飲料の斜視図を示す。
【
図6】一実施形態による、電気エネルギーを陳列装置に提供するための電力バーを有する陳列キャビネットの斜視図を示す。
【
図7】一実施形態による、陳列キャビネットの電力バーに接続している陳列装置の上面図を示す。
【
図8A】一実施形態による、陳列キャビネット内への挿入のために位置付けられた陳列装置の電力コネクタの拡大図を示す。
【
図8B】一実施形態による、陳列キャビネットに挿入され、陳列キャビネットの電力バーに接続されている陳列装置の電力コネクタの拡大図を示す。
【
図9】一実施形態による、陳列キャビネットの電力バーに接続している陳列装置の上面図を示す。
【
図10】一実施形態による、陳列装置及び容器詰飲料を支持するように構成されている陳列台の斜視図を示す。
【
図12】一実施形態による、陳列装置及び容器詰飲料が配置されている陳列台の斜視図を示す。
【
図13】一実施形態による、陳列キャビネットの上端部に配置されている陳列台の背面斜視図を示す。
【
図14】一実施形態による、重力ディスペンサを有する陳列台の側断面図である。
【
図15】一実施形態による、バネ駆動式ディスペンサを有する陳列台の背面斜視図を示す。
【
図16】一実施形態による、複数の陳列装置を含む陳列システムの概略図を示す。
【
図17】実施形態が実装され得る例示的なコンピュータシステムの概略ブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面に例示される代表的な実施形態を詳細に参照する。以下の説明は、複数の実施形態を1つの好ましい実施形態に限定することを意図するものではないことを理解されたい。それに対して、本発明は、特許請求の範囲によって定義される実施形態の趣旨及び範囲の範囲内に含まれ得る代替物、変形物、及び均等物を包含することを意図している。
【0024】
容器詰飲料を陳列するための陳列キャビネットは、購入可能な製品を目立たせたり、消費者の注目を集めたりすることはほとんどない。いくつかの陳列キャビネットは、客を引きつけるための照明を含み得るが、照明は、装飾用のものであり得るか、又は購入可能な製品を目立たせるのではなく陳列キャビネットの内部を照明するものであり得る。その結果、陳列キャビネットは、消費者の注意を製品に向けること、又は消費者に製品の購入を誘うこともしない場合がある。
【0025】
したがって、消費者の注意を引くための改良された陳列装置が望まれる。更に、消費者の注意を購入可能な製品に集中させるために、周囲領域ではなく製品を照明する陳列装置が望まれる。
【0026】
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、ボトル詰飲料などの容器詰飲料が陳列のために上に置かれ得る、光源を有する陳列装置に関する。容器詰飲料を陳列装置上に置くことによって、陳列装置の光源は、ボトル内の飲料を照明することができ、消費者を引きつけるのに役立ち得る独特の視覚効果を提供する。本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、陳列装置を選択的に照明するための制御ユニットと通信する複数の陳列装置のシステムに関し得る。これにより、消費者の注意を引くのを助けるために、陳列装置が容器詰飲料をある順序又はパターンで照明することが可能になり得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、陳列装置110は、
図1に示すように、陳列キャビネット200中に貯蔵されている製品を照明するために、陳列キャビネット200に配置されてもよい。陳列キャビネット200は、製品を貯蔵及び陳列するための貯蔵室230を画定するハウジング210を含んでもよい。陳列キャビネット200は、貯蔵室230へのアクセスを提供するために、ハウジング210に可動に接続されているドア220を更に含む。いくつかの実施形態では、ドア220は、ヒンジを介して、又は軌道上を摺動することによって、ハウジング210に接続していてもよい。ドア220は、貯蔵室230内の容器詰飲料500が陳列キャビネット200の外部から見えるように、透明部分224を含んでもよい。貯蔵室230は、容器詰飲料などの製品を支持するための1つ以上の棚240を、直立又は起立した姿勢で含んでもよい。製品は、棚240の上に1つ以上の列で配置されてもよい。棚240は、ハウジング210の下端部212と上端部214との間で互いに垂直方向に離隔されてもよい。
【0028】
いくつかの実施形態では、陳列キャビネット200は、製品を低温に維持するための、又は傷みやすい製品を貯蔵するための冷却器であってもよい。このような実施形態では、陳列キャビネット200は、貯蔵室230を所定の温度に維持するための冷却ユニットを含んでもよい。冷却ユニットは、なかでも、冷却板、蒸気圧縮冷凍ユニット、又は熱電冷却ユニットであってもよい。貯蔵室230は、貯蔵室230への熱伝達を抑制するために断熱されていてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、貯蔵室230は、周囲温度で維持されてもよい。
【0029】
陳列装置110は、陳列キャビネット200内の容器詰飲料500を照明するために、陳列キャビネット200に配置されてもよい。本明細書で使用される場合、「容器詰飲料」という用語は、ボトル詰飲料などの飲料、例えば、なかでも、水、炭酸水、スポーツドリンク、又はコーヒー若しくは茶系飲料を収容する飲料容器を指し得る。
【0030】
本出願は、主に、容器詰飲料を陳列するための陳列装置110に言及し得るが、陳列装置110及び陳列キャビネットを使用して、他の商品のなかでも、食品、並びに化粧品及び美容製品を含むがこれらに限定されない様々な製品又は商品のうちのいずれかを陳列してもよい。陳列装置110はまた、なかでも、香水又はコロン、液体石鹸又はシャンプー、及びオイルなどの、透明又は半透明の容器に収容される透明又は淡色の液体を有する、有する製品とともに使用されてもよい。本明細書に記載される陳列装置110は、光が容器を通過し得るように、透明、又は部分的に透明、すなわち、半透明である容器を有する製品を照明する際に使用するのに特に好適であり得る。例えば、容器は、他の透明又は部分的に透明な材料のなかでも、ガラス又はプラスチックで形成されてもよい。更に、容器内に貯蔵される液体は、光が通過して液体内で屈折し得るように、透明又は部分的に透明であってもよい。例えば、液体は、なかでも、水、発泡水、フレーバーウォーター、レモンライム炭酸水などの淡色炭酸水、又はスポーツドリンクであってもよい。陳列装置110は、暗色の液体とともに使用してもよいが、光が暗色の液体を通過しない場合、又は限定的な程度にしか通過ない場合があるため、照明効果はそれほど大きくない場合がある。
【0031】
いくつかの実施形態では、陳列装置110は、
図2A及び
図2Bに示すように、光源140を有するパネル120を含んでもよい。陳列装置110のパネル120は、
図2Bに最もよく示されているように、略長方形の構成を有してもよい。パネル120は、後端部124に対向する前端部122と、第2の側部123に対向する第1の側部121とを含んでもよい。パネル120は、底板127と、上面125を有する上板128とを含んでもよい。容器詰飲料は、光源140が容器詰飲料の下に配設されるように、パネル120上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、上板128は、底板127に取り外し可能に固定されてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、底板127及び上板128は、パネル120が一体の単一構造を有するように、統合されて形成されてもよい。
【0032】
光源140は、底板127と上板128との間など、パネル120上又はその内部に位置してもよい。光源140は、上板128上に置かれた容器詰飲料を照明してもよく、開口部、透明部分、又はその両方を含んでもよい。いくつかの実施形態では、上板128は、光源140からの光が上板128の透明部分126を通って輝くことを可能にするように構成されている1つ以上の透明部分126を含んでもよい。透明部分126は、円形形状を有してもよいが、いくつかの実施形態では、透明部分は、正方形、三角形、楕円形であってもよく、又は他の幾何形状を有してもよい。透明部分126は、他の透明材料のなかでも、ガラス、又はポリカーボネートなどの透明プラスチックで作製されてもよい。容器詰飲料の下端部は、容器詰飲料が光源140の真上にあるように、上板128の透明部分126上に位置してもよい。このようにして、光は、光源140から容器詰飲料に方向付けられて、飲料及び容器を照明し、「光る」効果を提供し得る。容器詰飲料は、パネル120上に直立又は起立した姿勢で配置されてもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、光源140は、なかでも、複数の発光ダイオード(light emitting diode、LED)、導光部、光パイプ、又は光ファイバーであってもよい。例えば、光源140は、複数のLEDの直線ストリップを含んでもよく、又はパネル120の透明部分126の下に配置されるように構成されている円形パターン若しくはLEDを含んでもよい。光源140は、白色又は無色である光を提供するように構成されていてもよい。このようにして、容器詰飲料は、飲料の色に基づいた色で照明される。しかしながら、いくつかの実施形態では、光源140は、飲料容器内の飲料を特定の色で照明するように着色されてもよい。例えば、飲料が水であるとき、容器詰飲料を緑色に照明するように、緑色の光源により飲料を照明してもよい。いくつかの実施形態では、光源140を湿気から保護するために、疎水性コーティングなどのコーティングを光源140上に塗布してもよい。
【0034】
光源140は、パネル120に沿って第1の側部121から第2の側部123に向かって延在してもよい。光源140は、互いに別々に照明され得る部分を含んでもよい。例えば、光源140は、パネル120上に配置され、第1の側部121から第2の側部123に向かって延在する複数のLEDを含んでもよく、第1の側部121上のLEDは、第2の側部123上のLEDが照明されていない間に照明され得る。
【0035】
いくつかの実施形態では、端部キャップ130が、パネル120の前端部122に沿って配置されてもよい。端部キャップ130は、光源140によって生成された光Bを遮断して、光がパネル120の前端部122から外側に方向付けられないようにしてもよい(例えば、
図3を参照されたい)。これは、光Bが消費者に向かって輝いて、気を散らし得ることを防止するのに役立つ。端部キャップ130は、
図2Aに示すように、パネル120の第1の側部121及び第2の側部131に沿って少なくとも部分的に更に延在してもよい。端部キャップ130は、パネル120から上方に延在し、パネル120に対して垂直であり得る前壁132を含んでもよい。端部キャップ130は、前壁132の上端部から、前壁132に対して垂直、パネル120に対して平行に、パネル120の後端部124に向かう方向に延在するフランジ134を更に含んでもよい。フランジ134は、容器詰飲料500を支持し、位置決めするのに役立ち得る。いくつかの実施形態では、フランジ134は、容器詰飲料500の側壁の形状に沿うように構成されている切欠き136を有してもよい。いくつかの実施形態では、切欠き136は、凹形形状を有してもよく、円形の断面積を有する容器詰飲料(例えば、ボトル)の側壁を囲繞するように、円の一部として成形されてもよい。パネル120の透明部分126上に配置された容器詰飲料500がフランジ134の切欠き136内にも配置されて、その結果、フランジ134が容器詰飲料500を更に支持できるように、切欠き136をパネル120の透明部分126と位置合わせしてもよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、陳列装置110は、
図4及び
図5に示すように、棚240上に配置されてもよい。棚240は、
図4に示すように、後端部244に対向する前端部242と、第2の側部243に対向する第1の側部241とを含んでもよい。陳列装置110は、棚240上に配置されている容器詰飲料の前列又は第1の列が陳列装置110によって照明され得るように、少なくとも棚240の前端部242に配置されてもよい(例えば、
図5を参照されたい)。陳列装置110は、棚240の第1の側部241と第2の側部243との間に延在してもよく、第1の側部241から第2の側部243まで延在してもよい。
【0037】
いくつかの実施形態では、棚240は、
図4に示すように、第1の領域252及び第2の領域254を含んでもよい。第2の領域254は、第1の領域252の平面に平行であり、かつその下に離隔されている平面に配置されてもよい。第1の領域252及び第2の領域254は、棚240が段付き構成を有するように、第1の領域252及び第2の領域254の両方に垂直である直立領域250によって接続されてもよい。第2の領域254は、棚240の前端部242に向かって配置されてもよく、陳列装置110を支持するように構成されてもよい。棚240は、棚240の前端部242に直立壁248を更に含んでもよい。直立壁248は、棚240の第2の領域254から垂直に延在してもよい。このようにして、棚240は、陳列装置110が第2の領域254上に配置され得、チャネル246内の定位置に維持されるように、直立壁248及び直立領域250によって境界付けられた第2の領域254においてチャネル246を画定する。しかしながら、いくつかの実施形態では、棚240は、平面構成であってもよい。
【0038】
図5に示すように、陳列装置110は、棚240の前端部242の上部に置かれ、棚240の対向側部の間に延在してもよい。陳列装置110は、棚240のチャネル246内に配置されてもよい。陳列装置110のパネル120は、陳列装置110のパネル120上に配置された容器詰飲料500が、棚240の第1の領域252上に配置されている容器詰飲料500と同じ高さになるように、棚240の直立領域250の高さと同じ高さを有してもよい。陳列装置110の端部キャップ130の前壁132は、光源140からの光を遮断し得、端部キャップ130のフランジ134は、容器詰飲料500を定位置に支持するのに役立ち得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、陳列装置110は、
図5に示すように、容器詰飲料500の単一の列を支持するように構成されてもよい。このような実施形態では、陳列装置110は、容器詰飲料500の前列のみが陳列装置110によって照明されるように、棚240の前端部242に配置されてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、陳列装置110は、容器詰飲料500の複数の列を照明するように構成されてもよい。陳列装置110のパネル120は、容器詰飲料の追加の列を収容するためにより大きな幅を有してもよく、幅は、パネル120の前端部122から後端部124への方向で測定される。いくつかの実施形態では、パネル120は、正方形形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、パネル120は、陳列装置110が上に配置される棚240を完全に覆ってもよい。このようにして、陳列装置110は、棚240上の全ての容器詰飲料を照明するように構成されてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、陳列装置110は、棚240と統合されて形成されてもよい。いくつかの実施形態では、陳列装置110は、棚240の下に配置されてもよい。陳列装置110は、棚240の下側、又は陳列キャビネットの貯蔵室の対向壁に固定されてもよい。このような実施形態では、棚240は、透明材料で形成されてもよく、又は陳列装置110からの光が棚240を通過し、棚240上に位置付けられた容器詰飲料を照明し得るように、開口部を有してもよい。
【0041】
いくつかの実施形態では、陳列キャビネット600は、
図6に示すように、陳列キャビネット600内の陳列装置110に電力を供給するように構成されている電力バー680を含んでもよい。陳列キャビネット600は、上記の陳列キャビネット200に類似していてもよく、容器詰飲料500を保持するための貯蔵室630を画定するハウジング610を含んでもよい。陳列装置110及び容器詰飲料500を支持するために、1つ以上の棚640が貯蔵室630内に配置されてもよい。貯蔵室630は、
図7に最もよく示されているように、後端部634に対向する前端部632と、第2の側部633に対向する第1の側部631(例えば、左側部及び右側部)とを含んでもよい。陳列キャビネット600は、貯蔵室630へのアクセスを提供するためにハウジング610に可動に固定されたドア620を更に含んでもよい。
【0042】
しかしながら、陳列キャビネット600は、陳列キャビネット600が電気エネルギーを陳列装置110に提供するための電力バー680を含むという点で、陳列キャビネット200とは異なる。電力バー680は、金属、例えば、銅などの導電性材料で作製されてもよい。
図6に最もよく示されるように、電力バー680は、陳列キャビネット600の下端部612から上端部614に向かう方向に、貯蔵室630の壁に沿って延在してもよい。いくつかの実施形態では、
図7に示すように、第1の電力バー680は、貯蔵室630の第1の側部631に沿って延在してもよく、第2の電力バー680は、貯蔵室630の第2の側部633に沿って延在してもよい。電力バー680は、貯蔵室630の前端部632付近で貯蔵室630の第1の側部631及び第2の側部633に配置されてもよい。第1及び第2の電力バー680は、陳列装置110への接続のための正端子及び負端子として機能してもよい。
【0043】
いくつかの実施形態では、陳列装置110は、電気エネルギーを陳列装置110に、特に陳列装置110の光源に供給する電力源に接続するための電力コネクタ180を更に含んでもよい。いくつかの実施形態では、陳列装置110は、
図7に示すように、パネル120の第1の側部121上の電力コネクタ180と、パネル120の対向する第2の側部123上の第2の電力コネクタ180とを含んでもよい。陳列装置110が貯蔵室630内に配置されるとき、第1の電力コネクタ180は第1の電力バー680に接続し、第2の電力コネクタ180は第2の電力バー680に接続する。このようにして、陳列キャビネット600は、電力コネクタ180が陳列キャビネット600の電力バー680に接続されると、陳列キャビネット600内に挿入された陳列装置110に電力供給するように、電気エネルギーを提供してもよい。
【0044】
電力コネクタ180は、伸長構成から圧縮構成へと直線的に移動可能であってもよい。電力コネクタ180は、伸長構成で付勢されてもよく、内向きの力が電力コネクタ180の軸に沿って電力コネクタ180に印加されると、圧縮するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、電力コネクタ180は、バネ付勢プローブであってもよい。しかしながら、代替の付勢機構を使用してもよい。
【0045】
図8A及び
図8Bに示すように、陳列装置110を有する棚640が陳列キャビネット600の貯蔵室630に挿入されると、陳列装置110は自動的に電力源に接続されてもよい。棚640は、棚640を貯蔵室630の前端部から貯蔵室630の後端部への方向に移動させることによって、貯蔵室630内に挿入されてもよい。陳列装置110は、
図8Aに示すように、棚640を貯蔵室630内に置く前の伸長構成にある電力コネクタ180を含む。棚640が貯蔵室630の前端部から後端部に向かって移動するにつれて、陳列装置110の電力コネクタ180は、電力バー680の接触板682に接触し、その結果、接触板682が電力コネクタ180に内向きの力を及ぼす。結果として、電力コネクタ180は、
図8Bに示すように、圧縮構成に移動し、電力コネクタ180が陳列キャビネット600の接触板682と接触する。このようにして、陳列装置110は、棚640を陳列キャビネット600内に設置することによって電源に接続することができ、電力ケーブルを電気コンセントに差し込むなど、電気接続を行うためのさらなる行為は不要である。
【0046】
いくつかの実施形態では、電力バー680の接触板682は、貯蔵室630の側壁631又は側壁633に対して角度を付けて配置されてもよい。特に、接触板682は、内向きの角度を有してもよい。このようにして、電力コネクタ180は、陳列装置110が貯蔵室630内に更に挿入されるときに、陳列装置110の電力コネクタ180に内向きの圧力を及ぼしてもよく、電力コネクタ180は、棚640が陳列キャビネット600中に設置されるときに、接触板682と接続する。
【0047】
いくつかの実施形態では、
図9に示すように、上記の電力コネクタ180は、陳列装置110上ではなく棚640上に代わりに配置されてもよい。電力コネクタ180は、1つ以上のワイヤを介して陳列装置110に電気接続してもよい。ワイヤは、棚640の下側に沿ってなど、棚640に沿って延在してもよく、又は棚640の内側に配置されてもよい。上で考察したように、電力コネクタ180は、伸長構成と圧縮構成との間で移動可能であってもよく、伸長構成で付勢されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の電力コネクタ180は、第1の側部641に向かって棚640の後端部644上に配置されてもよく、第2の電力コネクタ180は、第2の側部643に向かって棚640の後端部644上に配置されてもよい。このようにして、棚640が陳列キャビネット600内に設置されると、第1及び第2の電力コネクタ180は、貯蔵室630の後端部634上に位置する電力バー680に電気的に接続してもよい。
【0048】
いくつかの実施形態では、第1の電力コネクタ180は、棚640の後端部644に向かって棚640の第1の側部641上に配置されてもよく、第2の電力コネクタ180は、棚640の後端部644に向かって棚640の第2の側部643上に配置されてもよい。そのような実施形態では、電力バー680は、電力コネクタ180への接続のために、後端部634に隣接する貯蔵室630の対向する第1の側部631及び第2の側部633上に配置されてもよい。
【0049】
いくつかの実施形態では、陳列装置110は、それ自体の電力源を有してもよい。そのような実施形態では、陳列装置110は、使い捨て又は充電式のバッテリなどの1つ以上のバッテリを有してもよい。電力源は、陳列装置110のパネル120内に格納されてもよい。いくつかの実施形態では、陳列装置110は、電力ケーブルを介して電源コンセントなどの電力源に接続されるように構成されていてもよく、又は陳列装置100は、プラグイン若しくはコネクタを介して陳列キャビネット200の電力源に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、陳列装置110は、陳列装置110の上に、又はそれから離れて位置する1つ以上の太陽電池などの太陽電力源に接続されてもよい。
【0050】
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、陳列キャビネット200、600で使用するための陳列装置110に関するが、陳列装置110は、様々な設定のうちのいずれに使用することもできる。例えば、陳列装置110は、カウンタートップ若しくはテーブルトップ上に配置されてもよく、又は別の支持構造若しくは支持面上に配置されてもよい。
【0051】
いくつかの実施形態では、
図10に示すように、陳列装置110は、陳列台300上に配置されてもよい。陳列台300は、異なる高さで複数のプラットフォーム310、320を支持するフレーム340を含んでもよい。このため、陳列台300は、段付き構成を有してもよい。異なる高さにプラットフォームを配置することにより、各プラットフォーム上の容器詰飲料500が、他のプラットフォーム上の容器詰飲料によって妨害されることなく、より容易に視認されることが可能になり得る。陳列装置110は、各プラットフォーム310、320上に置かれた容器詰飲料500を照明するために、プラットフォーム310、320のうちの1つ以上に配置されてもよい。陳列台300は、カウンタートップ又はテーブルトップなどの支持構造上に配置されてもよく、いくつかの実施形態では、陳列台300は、キャビネット200の上端部214上に配置されてもよい。このような実施形態では、陳列装置110は、陳列キャビネット200の電力供給源と電気通信状態に置かれるように構成されてもよく、陳列装置110は、上記のような電力バーと係合するために電力コネクタを含んでもよく、ここで、電力バーは、陳列キャビネット200の上面に配置される。
【0052】
図11に示すように、陳列台300は、複数のプラットフォーム310、320を支持するフレーム340を含んでもよい。
図11の実施形態では、陳列台300は、異なる高さに配置された第1のプラットフォーム310及び第2のプラットフォーム320を含む。しかしながら、代替の実施形態では、陳列装置300は、より少ないプラットフォームを含んでもよく、又は追加のプラットフォームを含んでもよい。第2のプラットフォーム320は、第1のプラットフォーム310の前方の第1のプラットフォーム310の前端部312に位置してもよく、第1のプラットフォーム310の平面に平行であり、第1のプラットフォーム310の平面の下にある平面に位置してもよい。いくつかの実施形態では、第3のプラットフォーム及び第4のプラットフォームなどのような追加のプラットフォームが、第2のプラットフォーム320の前及び下に、同様に位置してもよい。
【0053】
第1のプラットフォーム310は、陳列台300の最上のプラットフォームであってもよい。第1のプラットフォーム310は、
図12に示すように、容器詰飲料500の複数列を支持するように正方形の構成を有してもよい。いくつかの実施形態では、第1のプラットフォーム310は、第1の領域317及び第2の領域319を含んでもよく、第2の領域319は、第1の領域317の平面に平行であり、第1の領域317の平面の下にある平面内にある。第2の領域319は、直立領域318によって第1の領域に接続してもよい。このため、第1のプラットフォーム310は、
図4に示すように、棚240に類似した構成を有してもよい。第2のプラットフォーム320及びいずれの後続のプラットフォームも、各々、第2のプラットフォーム320及び後続のプラットフォームが容器詰飲料500の単一の列を支持し得るように、長方形の構成を有してもよい。
【0054】
いくつかの実施形態では、フレーム340及びプラットフォーム310、320は、ワイヤ又はワイヤメッシュから形成されてもよい。これは、陳列台300上に配置されている容器詰飲料の周りの空気循環を促進するのに役立ち得る。例えば、各プラットフォーム310は、桟によって接続及び支持された複数の離隔された平行ワイヤを含んでもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、フレーム340及びプラットフォーム310、320は、プラスチック、金属、又はガラスのシート又はパネルから形成されてもよい。
【0055】
いくつかの実施形態では、直立壁316、326は、各プラットフォーム310、320の外周315、325の少なくとも一部に沿って延在してもよい。
図11に示すように、直立壁316、326は、各プラットフォーム310、320の外周315、325全体の周りに延在する。直立壁316、326は、容器詰飲料500を陳列台300上の定位置に維持し、陳列台300上の陳列装置110の位置を維持するのに役立つように構成されている。直立壁316、326は、各プラットフォーム310、320に対して垂直であってもよい。
【0056】
本明細書に記載される実施形態は、主に、長方形又は正方形の構成を伴うプラットフォーム310、320を有する陳列台300に言及するが、プラットフォームは、代替の形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、例えば、プラットフォームは、湾曲を有してもよく、弧状形状を有してもよい。このため、陳列台300は、円形劇場型形状を有してもよい。更に、プラットフォームは、追加の視覚的興味をもたらすために、蛇行形状又は波状形状を有してもよい。
【0057】
いくつかの実施形態では、陳列台300は、陳列台300を支持構造体に固定するための固定装置を含んでもよい。
図13では、陳列台300は、陳列キャビネット200の上端部214に取り付けられる。陳列台300のフレーム340は、フレーム340の第1の側部341上の脚部360と、フレーム340の対向する第2の側部343上の第2の脚部とを含んでもよい。脚部360は、陳列キャビネット200の側壁211に沿って延在して、陳列キャビネット200の上端部214上での陳列台300の移動を防止するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、陳列台300は、代替的又は追加的に、フレーム340の後端部344上に1つ以上のストッパ362を含んでもよい。ストッパ362は、陳列キャビネット200のハウジング210の後壁217に接触して、陳列キャビネット200の前端部に向かう陳列台300の移動を制限するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、脚部360及びストッパ362は、陳列台300を定位置に保持するために、陳列キャビネット200のハウジング210に内向きの力を及ぼしてもよい。
【0058】
いくつかの実施形態では、陳列台300は、
図14に示すように、消費者が容易にアクセスできるように、容器詰飲料を陳列台300の正面に運搬するように構成されている重力ディスペンサ380を更に含んでもよい。重力ディスペンサ380は、複数列の容器詰飲料を貯蔵する第1のプラットフォーム310上に配置されてもよい。重力ディスペンサ380は、後端部384に対向する前端部382を有する基部381を含む。基部381は、プラットフォーム310に類似して成形されてもよく、このため、正方形又は長方形の形状を有してもよい。基部381は、後端部384から前端部382に向かって下方に傾斜していてもよく、その結果、上に配置された容器詰飲料500が重力の下で後端部384から前端部382に向かって摺動する。このため、基部381は、プラットフォーム310の水平面に対して角度が付けられて配置されている上面385を有してもよい。
【0059】
重力ディスペンサ380は、容器詰飲料500が陳列台300の前端部382に向かう方向にのみ移動し得るように、容器詰飲料500を直立姿勢で維持するのを助け、プラットフォーム310上での容器詰飲料500の横方向の移動を制限するために、基部381から上方に延在する仕切り386を更に含んでもよい。いくつかの実施形態では、プラットフォーム310の前端部に配置されている陳列装置110のパネル120は、同様に傾斜していてもよく、容器詰飲料500が重力ディスペンサ380からパネル120上に、パネル120の前端部122に向かって摺動することを可能にする。陳列装置110のパネル120及び重力ディスペンサ380の基部381は、同じ角度で傾斜していてもよい。パネル120の上面125は、基部381の上部385とともに連続面を形成してもよく、その結果、プラットフォーム310の前列にある容器詰飲料500が取り出されるときに、容器詰飲料500が重力ディスペンサ380の基部381から陳列装置110のパネル120上に容易に摺動し得る。
【0060】
いくつかの実施形態では、陳列台300は、
図15に示すように、消費者が容易にアクセスできるように、容器詰飲料を陳列台300の前端部に向けて運搬するためのバネ駆動式ディスペンサ390を含んでもよい。ディスペンサ390は、第1のプラットフォーム310上に配置されてもよい。ディスペンサ390は、前端部392及び後端部394を有する基部391を含んでもよい。基部391は、プラットフォーム310に類似して成形されてもよく、このため、正方形又は長方形の形状を有してもよい。容器詰飲料500は、ディスペンサ390の基部391に配置されてもよい。駆動機構395は、基部391の後端部394に配置されてもよく、可動タブ396及びバネ397を含んでもよい。タブ396は、基部391に対して垂直であってもよく、後端部394から前端部392に向かって基部391に沿って移動可能であってもよい。バネ397は、基部391の前端部に向かってタブ396を付勢してもよい。駆動機構395は、容器詰飲料500に力を加えて、容器詰飲料500をプラットフォーム310の前端部312に向かって押すように構成されていてもよい。このため、容器詰飲料500がプラットフォーム310から取り出されると、駆動機構395は、残りの容器詰飲料500をプラットフォーム310の前端部312に向かって自動的に押し得る。ディスペンサ390の基部391は、駆動機構395が容器詰飲料500の移動を制御するように、略平面であってもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、基部391は、後端部394から前端部392に向かって下方に傾斜していてもよく、その結果、容器詰飲料500も重力の下で前方に駆動される。いくつかの実施形態では、ディスペンサ390は、容器詰飲料500の隣接する縦列を分離する、基部391から延在する仕切り399を更に含んでもよい。仕切り399は、容器詰飲料500が基部391の前端部392に向かう方向にのみ移動して、容器詰飲料500の前進を制御することができるように、容器詰飲料500の横方向の移動を制限してもよい。
【0061】
いくつかの実施形態では、陳列装置110は、
図16に示すように、陳列装置110の光源140の照明を制御する制御ユニット150と通信してもよい。制御ユニット150は、複数の陳列装置110と通信してもよい。制御ユニット150は、なかでも、どの陳列装置110が照明されるか、光源140のどの部分が照明されるか、光の色、及び光の強度を制御してもよい。いくつかの実施形態では、点灯システム100は、第1の陳列装置110A及び第2の陳列装置110Bを含んでもよい。各陳列装置110A、110Bは、有線又は無線通信などによって、制御ユニット150と通信してもよい。
【0062】
制御ユニット150は、陳列装置110A、110Bを、ある順序又はパターンで照明させてもよい。陳列装置110の光源140は、あるパターンで、又は視覚効果を提供するために、照明されてもよい。例えば、制御ユニット150は、光源140Aを照明して、第1のボトルAが照明され、第1のボトルAの照明が停止すると第2のボトルBが照明され、第2のボトルBの照明が停止すると第3のボトルCが照明される(以降同様)ように、一列のボトルを順次照明してもよい。あるいは、第1のボトルAが照明し、第1のボトルAが照明されたまま第2のボトルBが照明し、第1のボトルA及び第2のボトルBが照明されたまま第3のボトルCが照明してもよい。別の例では、光源140Aは、ボトルA、B、Cを低強度で照明してもよく、照明の強度は、最大まで増加した後、パルス効果を提供するように減少してもよい。別の例では、光源140Aは、列にあるボトルを、A、C、B、Cなどのようなランダムなパターンで照明してもよい。
【0063】
いくつかの実施形態では、第2の陳列装置110Bも、制御ユニット150と通信してもよい。制御ユニット150は、第1の陳列装置110A及び第2の陳列装置110Bの両方の動作を制御してもよい。制御ユニット150は、第1の陳列装置110Aを照明し、続いて第2の陳列装置110Bを照明してもよい。例えば、ボトルA、B、Cの各々が照明されてもよく、次に、A、B、Cの照明が停止すると、ボトルD、E、Fの各々が照明されてもよい。別の例では、各列にあるボトルは、ボトルA、B、C、D、E、及びFの順に照明されることなどによって、順次照明してもよい。別の例では、ボトルは、ランダムなパターン、例えば、E、A、C、D、B、Fなどで照明されてもよい。
【0064】
図17は、実施形態又はその一部がコンピュータ可読コードとして実装され得る例示的なコンピュータシステム1700を示す。本明細書において考察される制御ユニット150は、本明細書において考察されるプロセスを実装するためのコンピュータシステム1700の構成要素の全て又はいくつかを有するコンピュータシステムであってもよい。
【0065】
プログラマブルロジックが使用される場合、このようなロジックは、市販の処理プラットフォーム又は特定の目的のデバイス上で実行することができる。当業者であれば、開示された主題の実施形態が、マルチコアマルチプロセッサシステム、ミニコンピュータ、及びメインフレームコンピュータ、分散された機能とリンク又はクラスタ化されたコンピュータ、並びに、仮想的に任意のデバイスに埋め込まれ得る普及型又は小型コンピュータを含む、様々なコンピュータシステム構成により実践され得ることを理解することができる。
【0066】
例えば、少なくとも1つのプロセッサデバイス及びメモリは、上記の実施形態を実装するために使用されてもよい。プロセッサデバイスは、単一のプロセッサ、複数のプロセッサ、又はこれらの組合わせであってもよい。プロセッサデバイスは、1つ以上のプロセッサ「コア」を有してもよい。
【0067】
本発明の様々な実施形態は、この例示的なコンピュータシステム1700によって実装され得る。本明細書を読めば、他のコンピュータシステム及び/又はコンピュータアーキテクチャを使用して、本発明の1つ以上を実施する方法が当業者には明らかになるであろう。動作は連続的なプロセスとして記載され得るが、動作の一部は、実際に、平行して、同時に、かつ/又は分散環境において実施されてもよく、シングル又はマルチプロセッサマシンによるアクセスに対してローカルに又はリモートに記憶されたプログラムコードにより実施されてもよい。加えて、いくつかの実施形態では、動作順序は、開示された主題の趣旨を逸脱することなく、再調整されてもよい。
【0068】
プロセッサデバイス1704は、専用プロセッサデバイスであっても汎用プロセッサデバイスであってもよい。当業者に理解されるように、プロセッサデバイス1704はまた、マルチコア/マルチプロセッサシステムにおける単一のプロセッサであってもよく、かかるシステムは、単独で動作するか、又はクラスタ若しくはサーバファームにおいて動作するコンピュータデバイスのクラスタで動作する。プロセッサデバイス1704は、通信インフラストラクチャ1706、例えば、バス、メッセージキュー、ネットワーク、又はマルチコアメッセージ受け渡しスキームに接続される。
【0069】
コンピュータシステム1700はまた、メインメモリ1708、例えば、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)を含み、また二次メモリ1710を含んでもよい。二次メモリ1710としては、例えば、ハードディスクドライブ1712又は取り外し可能な記憶ドライブ1714を挙げることができる。取り外し可能な記憶ドライブ1714としては、フロッピーディスクドライブ、磁気テープドライブ、光ディスクドライブ、フラッシュメモリなどを挙げることができる。取り外し可能な記憶ドライブ1714は、周知の様式で、取り外し可能な記憶ユニット1718に対する読み出し及び/又は書き込みを行う。取り外し可能な記憶ユニット1718としては、フロッピーディスク、磁気テープ、光ディスク、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ドライブなどが挙げられ得るが、これらに対しては、取り外し可能な記憶ドライブ1714によって読み出し及び書き込みがなされる。当業者に理解されるように、取り外し可能な記憶ユニット1718としては、コンピュータソフトウェア及び/又はデータを記憶したコンピュータによって使用可能な記憶媒体が挙げられる。
【0070】
コンピュータシステム1700は、(任意選択的に)表示インターフェース1702(キーボード、マウスなどのような入力及び出力デバイスを含むことができる)を含み、表示インターフェースは、グラフィック、テキスト、及びその他のデータを、通信インフラストラクチャ1706から(又は、図示されていないフレームバッファから)転送させて、表示ユニット1730に表示させる。
【0071】
代替的な実装形態では、二次メモリ1710は、コンピュータプログラム又は他の命令がコンピュータシステム1700にロードされることを可能にするための、他の類似の手段を含んでもよい。かかる手段は、例えば、取り外し可能な記憶ユニット1722及びインターフェース1720を含んでもよい。かかる手段の例は、プログラムカートリッジ及びカートリッジインターフェース(ビデオゲームデバイスに見られるようなものなど)、取り外し可能なメモリチップ(EPROM又はPROMなど)及び関連するソケット、並びに、ソフトウェア及びデータを取り外し可能な記憶ユニット1722からコンピュータシステム1700に伝送することができる他の取り外し可能な記憶ユニット1722及びインターフェース1720を含んでもよい。
【0072】
コンピュータシステム1700はまた、通信インターフェース1724を含んでもよい。通信インターフェース1724により、ソフトウェア及びデータをコンピュータシステム1700と外部デバイスとの間で伝送することができるようになる。通信インターフェース1724は、モデム、ネットワークインターフェース(イーサネットカードなど)、通信ポート、PCMCIAスロット及びカードなどを含んでもよい。通信インターフェース1724を介して伝送されるソフトウェア及びデータは、信号の形態であってもよく、これは、電子的信号、電磁気的信号、光学的信号、又は通信インターフェース1724により受信され得る他の信号であってもよい。これらの信号は、通信経路1726を介して通信インターフェース1724に提供されてもよい。通信経路1726は、信号を搬送し、ワイヤ若しくはケーブル、光ファイバー、電話回線、携帯電話リンク、RFリンク、又は他の通信チャネルを使用して実装されてもよい。
【0073】
本明細書では、「コンピュータプログラム媒体」及び「コンピュータ使用可能媒体」という用語は、概して、取り外し可能な記憶ユニット1718、取り外し可能な記憶ユニット1722、及びハードディスクドライブ1712内にインストールされたハードディスクなどの媒体を指すために使用される。コンピュータプログラム媒体及びコンピュータ使用可能媒体はまた、メインメモリ1708及び二次メモリ1710などのメモリを指すこともあり、これは、メモリ半導体(例えば、DRAMなど)であってもよい。
【0074】
コンピュータプログラム(コンピュータ制御ロジックとも呼ばれる)は、メインメモリ1708及び/又は二次メモリ1710内に記憶される。コンピュータプログラムはまた、通信インターフェース1724を介して受信されてもよい。かかるコンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータシステム1700が、本明細書に記述する実施形態を実施することを可能にする。具体的には、このコンピュータプログラムは、実行されると、プロセッサデバイス1704が、本明細書において考察される実施形態のプロセスを実施することを可能にする。したがって、かかるコンピュータプログラムは、コンピュータシステム1700の制御装置を表す。実施形態がソフトウェアを使用して実施される場合、ソフトウェアは、コンピュータプログラム製品内に記憶され、取り外し可能な記憶ドライブ1714、インターフェース1720、及びハードディスクドライブ1712、又は通信インターフェース1724を使用してコンピュータシステム1700にロードされてもよい。
【0075】
本発明の実施形態はまた、任意のコンピュータ使用可能媒体上に記憶されたソフトウェアを含むコンピュータプログラム製品を対象とするものであり得る。このようなソフトウェアは、1つ以上のデータ処理デバイスにおいて実行されると、データ処理デバイスに、本明細書で記載されたように動作させる。本発明の実施形態は、コンピュータ使用可能又は読み取り可能媒体を採用してもよい。コンピュータ使用可能媒体の例としては、一次記憶デバイス(例えば、任意の種類のランダムアクセスメモリ)、二次記憶デバイス(例えば、ハードドライブ、フロッピーディスク、CD ROM、ZIPディスク、テープ、磁気記憶デバイス、及び光学記憶デバイス、MEMS、ナノ技術記憶デバイスなど)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0076】
「発明の概要」及び「要約書」の項ではなく、「発明を実施するための形態」の項は、特許請求の範囲を解釈するために使用されることが意図されていることを理解されたい。発明の概要及び要約の項は、本発明者らによって想到されるような、本発明の1つ以上であるが全てではない例示的な実施形態を示し得、ひいては、本発明及び添付の特許請求の範囲をいかようにも限定することを意図するものではない。
【0077】
特定の機能の実装形態及びそれらの関係を例解する機能的ビルディングブロックの助けにより、本発明を上で説明してきた。これらの機能的ビルディングブロックの境界は、説明の便宜上、本明細書において任意に定義されている。特定の機能及びこれらの関係が適切に行われる限り、代替の境界を定義することができる。
【0078】
特定実施形態の前述の説明により、本発明の全般的な性質が完全に明らかになり、他者が、当業者の知識を適用することによって、過度の試行錯誤をすることなく、本発明の全般的な概念を逸脱することなく、そのような特定の実施形態を様々な用途に容易に修正及び/又は適合させることができる。したがって、そのような適合及び修正は、本明細書で提示した教示及び指導に基づいて、開示された実施形態の等価物の意味及び範囲内にあることが意図される。本明細書の表現法又は用語法は、説明を目的とするものであって、限定するものではないことを理解されたく、それ故、本明細書の用語法又は表現法は、本明細書の教示及び指導の観点から当業者によって解釈されるべきである。
【国際調査報告】