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特表2023-534297回路基板、回路デバイス、印刷材料容器アセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-08
(54)【発明の名称】回路基板、回路デバイス、印刷材料容器アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H05K 1/11 20060101AFI20230801BHJP
   H05K 1/18 20060101ALI20230801BHJP
   H05K 3/22 20060101ALI20230801BHJP
   B41J 2/175 20060101ALI20230801BHJP
【FI】
H05K1/11 A
H05K1/18 F
H05K3/22 E
H05K3/22 A
B41J2/175 175
B41J2/175 161
B41J2/175 169
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023503116
(86)(22)【出願日】2021-06-18
(85)【翻訳文提出日】2023-01-16
(86)【国際出願番号】 CN2021100790
(87)【国際公開番号】W WO2022017092
(87)【国際公開日】2022-01-27
(31)【優先権主張番号】202010719540.0
(32)【優先日】2020-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514037675
【氏名又は名称】杭州旗捷科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】羅 珊
(72)【発明者】
【氏名】彭 小改
(72)【発明者】
【氏名】馬 暁晶
【テーマコード(参考)】
2C056
5E317
5E336
5E343
【Fターム(参考)】
2C056EA19
2C056EA24
2C056EB20
2C056EB59
2C056KC05
5E317AA11
5E317BB22
5E317CC17
5E317GG20
5E336AA04
5E336CC31
5E336GG30
5E343BB58
5E343BB76
5E343DD01
5E343DD75
5E343GG20
(57)【要約】
回路基板及びその製造方法、回路デバイス及びその製造方法、印刷材料容器アセンブリが開示されている。回路基板(10)は、印刷材料容器に取り付けられ、原始回路基板(101)及び補助部(102)を備え、原始回路基板(101)が複数の端子(1011)を備え、端子(1011)が印刷材料容器に接触する又は印刷装置に接触するように設けられ、補助部(102)が原始回路基板(101)に設けられ、導電通路を提供するもの及び/又は複数の端子(1011)の間の導電通路を遮断するものとして構成される。本回路基板(10)は対応性を高めることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷材料容器に取り付けられ、
前記印刷材料容器に接触する又は印刷装置に接触するように設けられる端子を複数備える原始回路基板と、
前記原始回路基板に設けられ、導電通路を提供するものと複数の端子の間の導電通路を遮断するものとの少なくとも1つとして構成される補助部と、を備える、
回路基板。
【請求項2】
前記補助部は、導電通路を提供するものとして構成され、且つ前記補助部は、抵抗性を呈する、
請求項1に記載の回路基板。
【請求項3】
前記補助部は、カーボンオイル又は抵抗性の個別素子を備える、
請求項2に記載の回路基板。
【請求項4】
前記補助部は、カーボンオイルである、
請求項3に記載の回路基板。
【請求項5】
前記回路基板は、少なくとも一部の前記補助部を覆う絶縁膜をさらに備える、
請求項4に記載の回路基板。
【請求項6】
前記原始回路基板は、第1のセンサ接続端子及び第2のセンサ接続端子を備え、前記第1のセンサ接続端子及び前記第2のセンサ接続端子がいずれも前記印刷材料容器に接触するように設けられ、
前記補助部は、第1の補助部を備え、前記第1の補助部が前記第1のセンサ接続端子及び前記第2のセンサ接続端子に接続され、前記第1のセンサ接続端子と前記第2のセンサ接続端子との間の導電通路を提供するものとして構成される、
請求項2に記載の回路基板。
【請求項7】
前記原始回路基板は、前記第1のセンサ接続端子と前記第2のセンサ接続端子との間に位置する位置規制孔をさらに備え、
前記第1の補助部のエッジの前記位置規制孔のエッジからの最小距離は、予め設定された距離より大きい又は等しい、
請求項6に記載の回路基板。
【請求項8】
前記補助部は、導電通路を提供するもののみとして構成される、
請求項1に記載の回路基板。
【請求項9】
前記原始回路基板は、第1の短絡検出端子及び第2の短絡検出端子を備え、前記第1の短絡検出端子及び前記第2の短絡検出端子がいずれも前記印刷装置に接触するように設けられ、
前記補助部は、第2の補助部を備え、前記第2の補助部が前記第1の短絡検出端子及び前記第2の短絡検出端子に接続され、前記第1の短絡検出端子と前記第2の短絡検出端子との間の導電通路を提供するものとして構成される、
請求項8に記載の回路基板。
【請求項10】
前記印刷装置は、短絡検出回路を備えるように構成され、
前記原始回路基板は、前記短絡検出回路に電気接続するように設けられる端子を備えず、
前記補助部は、第3の補助部を備え、前記第3の補助部が前記短絡検出回路に電気接続するように設けられる接触部を備える、
請求項8に記載の回路基板。
【請求項11】
前記補助部は、複数の端子の間の導電通路を遮断するものとして構成される凹溝を備える、
請求項1に記載の回路基板。
【請求項12】
前記原始回路基板は、第1の短絡検出端子、接地端子及び第2の短絡検出端子を備え、前記第1の短絡検出端子、前記接地端子及び前記第2の短絡検出端子がいずれも前記印刷装置に接触するように設けられ、前記第1の短絡検出端子がチップに電気接続するように設けられ、且つ前記原始回路基板における前記第1の短絡検出端子と前記接地端子との間に導電通路が存在し、
前記凹溝は、前記第1の短絡検出端子と前記接地端子との導電通路に設けられ、前記第1の短絡検出端子と前記接地端子との間の導電通路を遮断するものとして構成される、
請求項11に記載の回路基板。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか1項に記載の回路基板と、
制御ユニット及びメモリを備え、複数のピンが前記回路基板の複数の端子に対応して結合されるチップと、
を備える、回路デバイス。
【請求項14】
前記チップの少なくとも1つのピンの定義と、前記少なくとも1つのピンに対応する端子の原始定義とは異なる、
請求項13に記載の回路デバイス。
【請求項15】
前記メモリには、少なくとも1つの世代系列プログラムが記憶されており、前記制御ユニットは、印刷装置のタイプに応じて対応する世代系列プログラムを実行するように構成される、
請求項13に記載の回路デバイス。
【請求項16】
印刷材料容器及び請求項13~15のいずれか1項に記載の回路デバイスを備え、前記印刷材料容器と前記回路デバイスとが着脱可能に接続される、
印刷材料容器アセンブリ。
【請求項17】
印刷材料容器に接触する又は印刷装置に接触するように設けられる端子を複数備える原始回路基板を提供することと、
前記原始回路基板に、導電通路を提供するものと複数の端子の間の導電通路を遮断するものとの少なくとも1つとして構成される補助部を製造することと、を含む、
回路基板の製造方法。
【請求項18】
前記の、前記原始回路基板に補助部を製造することは、
前記回路基板に、導電通路を提供するものとして構成されるカーボンオイルを塗布することを含む、
請求項17に記載の回路基板の製造方法。
【請求項19】
前記の、前記原始回路基板に補助部を製造することは、
前記原始回路基板が第1のセンサ接続端子及び第2のセンサ接続端子を備え、且つ前記第1のセンサ接続端子及び前記第2のセンサ接続端子がいずれも前記印刷材料容器に接触するように設けられる場合、前記原始回路基板に、前記第1のセンサ接続端子及び前記第2のセンサ接続端子に接続されて前記第1のセンサ接続端子と前記第2のセンサ接続端子との間の導電通路を提供するものとして構成される第1の補助部を製造することと、
前記原始回路基板が第1の短絡検出端子及び第2の短絡検出端子を備え、且つ前記第1の短絡検出端子及び前記第2の短絡検出端子がいずれも前記印刷装置に接触するように設けられる場合、前記原始回路基板に、前記第1の短絡検出端子及び前記第2の短絡検出端子に接続されて前記第1のセンサ接続端子と前記第2のセンサ接続端子との間の導電通路を提供するものとして構成される第2の補助部を製造することと、
前記印刷装置が短絡検出回路を備え、且つ前記原始回路基板が前記短絡検出回路に電気接続するように設けられる端子を備えない場合、前記原始回路基板に、前記短絡検出回路に電気接続するように設けられる接触部を備える第3の補助部を製造することと、を含む、
請求項18に記載の回路基板の製造方法。
【請求項20】
前記の、前記原始回路基板に補助部を製造することは、
前記原始回路基板に、複数の端子の間の導電通路を仕切るように構成される凹溝を製造することを含む、
請求項17に記載の回路基板の製造方法。
【請求項21】
前記原始回路基板には、第1の短絡検出端子、接地端子及び第2の短絡検出端子が備えられ、前記第1の短絡検出端子、前記接地端子及び前記第2の短絡検出端子がいずれも前記印刷装置に接触するように設けられ、前記第1の短絡検出端子がチップに電気接続するように設けられ、且つ前記原始回路基板における前記第1の短絡検出端子と前記接地端子との間に導電通路が存在する場合、前記凹溝は、前記第1の短絡検出端子と前記接地端子との間に設けられ、前記第1の短絡検出端子と前記接地端子との間の導電通路を遮断するものとして構成される、
請求項20に記載の回路基板の製造方法。
【請求項22】
請求項13~15のいずれか1項に記載の回路デバイスを製造するために用いられ、
原始回路デバイスにおける原始チップを除去して原始回路基板を得ることと、
チップを前記原始回路基板に結合することと、
を含む、回路デバイスの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年07月23日に中国専利局に出願された、出願番号が202010719540.0である中国特許出願の優先権を主張し、該出願の全ての内容は、引用により本願に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本願は、回路基板の技術分野に関し、例えば、回路基板及びその製造方法、回路デバイス及びその製造方法、印刷材料容器アセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
印刷装置は現代社会で幅広く適用され、印刷装置には印刷材料容器が備えられ、印刷材料容器には、回路基板及び印刷装置に対応するチップが設けられており、印刷装置の普及に伴い、印刷装置のコストへの要求もますます高まっている。
【0004】
印刷装置コストを下げる1つの方法は、印刷材料容器を回収して再利用し、例えば、原始系列の印刷材料容器を回収してから目標系列の印刷装置に適用するというものであり、しかしながら、回収された印刷材料容器は多種多様で、印刷材料容器における回路基板も多種多様であって、回収された印刷材料容器における回路基板を目標系列の印刷装置に適用する際に、回収された印刷材料容器における回路基板が、目標系列の印刷装置に対応しておらず、適用することができなくなってしまう可能性があり、これにより、印刷装置のコストを下げることができなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、原始系列印刷装置における回路基板が目標系列の印刷装置に適用可能となり、印刷装置のコストを下げるための、回路基板及びその製造方法、回路デバイス及びその製造方法、印刷材料容器アセンブリを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
印刷材料容器に取り付けられ、前記印刷材料容器に接触する又は印刷装置に接触するように設けられる端子を複数備える原始回路基板と、前記原始回路基板に設けられ、導電通路を提供するもの及び/又は複数の端子の間の導電通路を遮断するものとして構成される補助部と、を備える回路基板を提供する。
【0007】
上記の回路基板と、制御ユニット及びメモリを備え、複数のピンが前記回路基板の複数の端子に対応して結合されるチップとを備える回路デバイスをさらに提供する。
【0008】
印刷材料容器及び上記の回路デバイスを備え、印刷材料容器と前記回路デバイスとが着脱可能に接続される印刷材料容器アセンブリをさらに提供する。
【0009】
印刷材料容器に、接触する又は印刷装置に接触するように設けられる端子を複数備える原始回路基板を提供することと、前記原始回路基板に、導電通路を提供するもの及び/又は複数の端子の間の導電通路を遮断するものとして構成される補助部を製造することと、を含む回路基板の製造方法をさらに提供する。
【0010】
上記の回路デバイスを製造するために用いられ、原始回路デバイスにおける原始チップを除去して原始回路基板を得ることと、チップを前記原始回路基板に結合することと、を含む回路デバイスの製造方法をさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本願の実施例に係る回路基板の印刷材料容器接触面の構造模式図である。
図2】本願の実施例に係る回路基板が印刷装置及びチップに電気接続される回路構造模式図である。
図3】本願の実施例に係る回路基板の印刷装置接触面の構造模式図である。
図4】本願の実施例に係る更なる回路基板の印刷装置接触面の構造模式図である。
図5】本願の実施例に係る更なる回路基板の印刷装置接触面の構造模式図である。
図6】本願の実施例に係る回路デバイスの回路構造模式図である。
図7】本願の実施例に係る回路基板の製造方法のフローチャートである。
図8】本願の実施例に係る回路デバイスの製造方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面及び実施例を参照しながら本願を説明する。
【0013】
図1は、本願の実施例に係る回路基板の印刷材料容器接触面の構造模式図であり、図1を参照し、回路基板10は、印刷材料容器に取り付けられ、原始回路基板101及び補助部102を備え、原始回路基板101が複数の端子1011を備え、端子1011が印刷材料容器に接触する又は印刷装置に接触するように設けられ、補助部102が原始回路基板101に設けられ、導電通路を提供するもの及び/又は端子1011の間の導電通路を遮断するものとして構成される。
【0014】
印刷装置は、例えばインクジェットプリンタであってもよく、印刷材料容器(インクカートリッジ)及び印刷材料容器に対応する回路基板を有し、印刷装置は、回路基板により印刷材料容器における印刷材料の残量(残インクレベル)を認識し、印刷装置には、電気接続を実現するために回路基板における対応する端子に接触するように設けられるチップ側端子が複数備えられ、インクカートリッジには、インクカートリッジにおける残インクレベルを検出するように構成されるセンサが備えられてもよく、センサには、電気接続を実現するために回路基板における対応する端子に接触するように設けられるチップ側端子が備えられ、回路基板がインクカートリッジに取り付けられると、インクカートリッジにおけるチップ側端子と、回路基板における対応する端子との電気接続が実現され、インクカートリッジ及び回路基板が印刷装置に取り付けられると、印刷装置におけるチップ側端子と、回路基板における対応する端子とが接触して電気接続が実現され、これにより、印刷装置におけるメインコントローラは、回路基板によりインクカートリッジの関連情報を取得することができ、例えばインクカートリッジにおける残インクレベルを取得し、残インクレベルに応じて相応する操作を印刷装置に実行させる。回路基板は、例えばプリント回路基板(Printed Circuit Board、PCB)であってもよく、プリント回路基板は単層又は多層構造であってもよく、プリント回路基板における端子は例示的にパッドであってもよい。
【0015】
原始系列印刷装置内での回路基板における複数の端子の間の接続関係は、目標系列印刷装置内での回路基板における複数の端子の間の接続関係と異なる可能性があり、例えば、原始回路基板における2つの端子の間には導電通路が存在していないが、目標系列印刷装置内での回路基板における対応する2つの端子には導電通路の存在が必要であり、原始系列印刷装置内での回路基板(原始回路基板)を回収した後に、目標系列印刷装置内での回路基板の構造に応じて原始回路基板を改造し、例えば、原始回路基板に補助部を製造することができ、これにより、得られる新たな回路基板における対応する2つの端子の間に導電通路が存在し、さらに目標系列の印刷装置が原始回路基板を利用して作製されてなる回路基板を認識することができるようになり、また、例えば、原始回路基板における2つの端子の間には導電通路が存在しているが、目標系列印刷装置内での回路基板における対応する2つの端子には導電通路が存在することができなくなると、補助部を利用して原始回路基板における該導電通路を遮断することができ、これにより、目標系列の印刷装置が原始回路基板を利用して作製されてなる回路基板を認識することができ、つまり原始回路基板の世代に渡る利用が完成され、原始回路基板の回収利用率が大幅に高められて、印刷装置内での回路基板のコストを下げ、さらに印刷装置のコストを下げることができる。
【0016】
原始系列印刷装置は目標系列印刷装置に対して、古い系列であってもよいし、新たな系列であってもよく、本願の実施例はこれについて限定しない。
【0017】
本実施例の技術案は、採用された回路基板が、原始回路基板及び補助部を備え、原始回路基板が複数の端子を備え、端子が印刷材料容器に接触する又は印刷装置に接触するように設けられ、補助部が原始回路基板に設けられ、導電通路を提供するもの及び/又は端子の間の導電通路を遮断するものとして構成される。目標系列印刷装置内での回路基板の構造に応じて原始回路基板を改造し、例えば原始回路基板に補助部を製造することができ、これにより、得られる新たな回路基板における対応する2つの端子の間に導電通路が存在し、及び/又は新たな回路基板における対応する2つの端子の間の導電通路が遮断され、さらに目標系列の印刷装置が原始回路基板を利用して作製されてなる回路基板を認識することができるようになり、つまり原始回路基板の世代に渡る利用が完成され、原始回路基板の回収利用率が大幅に高められて、印刷装置内での回路基板のコストを下げ、さらに印刷装置のコストを下げることができる。
【0018】
好ましくは、補助部は、導電通路を提供するものとして構成され、且つ抵抗性を呈する。
【0019】
原始系列印刷装置の原始回路基板では、2つの端子の間に導電通路が存在せず、目標系列印刷装置の回路基板では、対応する2つの端子の間に導電通路が存在するだけでなく、1つの抵抗が存在しなければ、目標系列印刷装置により認識可能とならないため、原始回路基板が、補助部が付け加えられた後に目標系列の印刷装置に適用可能となるように、補助部が抵抗性を呈するように設けられてもよい。
【0020】
好ましくは、補助部は、カーボンオイル又は抵抗性の個別素子を含む。
【0021】
カーボンオイル及び抵抗性の個別素子はいずれも、対応する2つの端子の間に導電通路を形成させることができ、補助部が導電通路を提供するものとして構成される場合、補助部はカーボンオイルであってもよく、カーボンオイルは、原始回路基板に塗布されやすく、且つ厚さが比較的小さく、占有する空間全体が比較的小さく、回路基板が全体的に占有する空間に影響することがなく、つまり回路基板はサイズに大きな変化が生じてインクカートリッジ又は印刷装置にマッチングできなくなることがない。同時に、カーボンオイルのサイズを制御することによりカーボンオイルの抵抗値を制御し、さらに回路基板における相応する端子の間の抵抗値を制御することができ、これにより、目標系列の印刷装置は、原始回路基板を利用して作製されてなる回路基板を認識することができる。
【0022】
好ましくは、補助部は、カーボンオイルであり、回路基板は、少なくとも一部の補助部を覆う絶縁膜をさらに備える。
【0023】
補助部がカーボンオイルを採用する場合、カーボンオイルが比較的薄いため、長時間使用されると、摩耗又は水や酸素の腐食などにより、カーボンオイルの間に切れ目が存在する可能性があり、導電通路がオフになり、さらに対応する印刷装置が該回路基板を認識できなくなる可能性がある。絶縁膜を設けることにより、例えば、カーボンオイルが2つの端子の間の導電通路でしかない場合、絶縁膜を利用してカーボンオイルを完全に覆うことができるが、カーボンオイルが端子の機能としても使用される必要がある(即ち、カーボンオイルが電気接続を実現するために、印刷材料容器又は印刷装置における対応するチップ側端子に接触する必要がある)場合、絶縁膜は、カーボンオイルにおける、端子の機能とされる部分以外の部分を覆うことができ、これにより、カーボンオイルが摩耗又は水や酸素の腐食などにより損害することを防止し、回路基板の使用寿命が大幅に延長される。
【0024】
好ましくは、図1を引き続き参照し、原始回路基板101は、第1のセンサ接続端子A1及び第2のセンサ接続端子A2を備え、第1のセンサ接続端子A1及び第2のセンサ接続端子A2がいずれも印刷材料容器に接触するように設けられ、補助部は、第1の補助部1021を備え、第1の補助部1021が第1のセンサ接続端子A1及び第2のセンサ接続端子A2に接続され、第1のセンサ接続端子A1と第2のセンサ接続端子A2との間の導電通路を提供するものとして構成される。
【0025】
図2は、本願の実施例に係る回路基板が印刷装置及びチップに電気接続される回路構造模式図であり、図1及び図2を参照し、第1のセンサ接続端子A1及び第2のセンサ接続端子A2はいずれもセンサに接続するように設けられ、印刷装置には、装置側回路401及びチップ側端子(以下で説明する)が備えられ、原始回路基板101は、例えば、原始系列印刷装置における回路基板であってもよく、原始回路基板101における第1のセンサ接続端子A1と第2のセンサ接続端子A2との間に導電通路が存在しない可能性があるが、目標系列印刷装置での回路基板における対応する第1のセンサ接続端子A1と第2のセンサ接続端子A2との間に導電通路が必要であり、この場合、第1の補助部1021を設けることにより、第1のセンサ接続端子A1と第2のセンサ接続端子A2との間を導通することができ、例えば、第1の補助部1021の抵抗値が、目標系列印刷装置の回路基板における対応する端子の間の抵抗値に適し、これにより、原始回路基板101は第1の補助部1021が付け加えられた後に、目標系列印刷装置に対応することができ、さらに原始回路基板101の再利用が完成され、印刷装置の全体のコストが下げられる。本願の実施例は、第1の補助部1012の形状が限定されず、第1の補助部1012の抵抗値がニーズを満たすようにできればよい。第1の補助部1012は、第1のセンサ接続端子A1及び第2のセンサ接続端子A2を完全又は部分的に覆うことができ、これにより、第1の補助部1012と、第1のセンサ接続端子A1及び第2のセンサ接続端子A2とが比較的大きな接触面積を有し、接触性能が高められ、接触不良などの現象を防止する。
【0026】
好ましくは、図1を引き続き参照し、原始回路基板101は、第1のセンサ接続端子A1と第2のセンサ接続端子A2との間に位置する位置規制孔1012をさらに備え、第1の補助部1021のエッジの位置規制孔1012のエッジからの最小距離は、予め設定された距離より大きい又は等しい。
【0027】
位置規制孔1012は、回路基板10が印刷材料容器に固定されるように構成されてもよく、位置規制孔1012の形状は円形、矩形又は他の多角形などであってもよく、第1の補助部1021を設ける際に、第1の補助部1021と位置規制孔1012のエッジとの最小距離が予め設定された距離より大きく又は等しく設けられてもよく、これにより、第1の補助部(カーボンオイル)1021は位置規制孔1012との間隔が狭すぎて摩耗されやすくなったり、第1の補助部1021は作製される際に位置規制孔1012との間隔が狭すぎるため、カーボンオイルが位置規制孔1012が所在する領域まで作製され、カーボンオイルの浪費を招いたりすることを防止する。
【0028】
好ましくは、補助部は、導電通路を提供するもののみとして構成される。
【0029】
原始系列印刷装置の原始回路基板においては、2つの端子の間に導電通路が存在しないが、目標系列印刷装置の原始回路基板においては、対応する2つの端子の間に導電通路が存在し、且つ対応する2つの端子の間に抵抗が存在せず、そのため、原始回路基板が、補助部が付け加えられた後に目標系列の印刷装置により認識可能となるように、補助部が導電通路を提供するもののみとして構成され、抵抗性を呈しないように設けられてもよい。補助部に抵抗性がないとは、補助部の抵抗が必ずゼロであることを意味するわけではなく、補助部のインピーダンスが比較的小さく、両端の電圧降下が印刷装置の対応する誤差範囲内にあり、印刷装置により認識されることができる。
【0030】
好ましくは、図3は、本願の実施例に係る回路基板の印刷装置接触面の構造模式図であり、それは図1に示す回路基板に対応することができ、図1ないし図3を参照し、原始回路基板は、第1の短絡検出端子B1及び第2の短絡検出端子B4を備え、第1の短絡検出端子B1及び第2の短絡検出端子B4がいずれも印刷装置に接触するように設けられ、補助部102は、第2の補助部1022を備え、第2の補助部1022は、第1の短絡検出端子B1及び第2の短絡検出端子B4に接続され、第1の短絡検出端子B1と第2の短絡検出端子B4との間の導電通路を提供するものとして構成される。
【0031】
図1ないし図3を参照し、原始回路基板101には、第1の短絡検出端子B1、接地端子B2、電源端子B3、第2の短絡検出端子B4、第1のセンサ駆動端子B5、リセット端子B6、クロック端子B7、データ端子B8及び第2のセンサ駆動端子B9が備えられてもよく、そのうち、第1の短絡検出端子B1、接地端子B2、電源端子B3、第2の短絡検出端子B4が上側の行に位置し、第1のセンサ駆動端子B5、リセット端子B6、クロック端子B7、データ端子B8及び第2のセンサ駆動端子B9が下側の行に位置し、印刷装置には装置側回路401が備えられ、装置側回路401は、それぞれ対応するチップ側端子(第1のチップ側端子C1、第2のチップ側端子C2、第3のチップ側端子C3、第4のチップ側端子C4、第5のチップ側端子C5、第6のチップ側端子C6、第7のチップ側端子C7、第8のチップ側端子C8及び第9のチップ側端子C9)により第1の短絡検出端子B1、接地端子B2、電源端子B3、第2の短絡検出端子B4、第1のセンサ駆動端子B5、リセット端子B6、クロック端子B7、データ端子B8及び第2のセンサ駆動端子B9に一対一に対応して電気接続されるメモリ制御回路4011、短絡検出回路4012及びセンサ駆動回路4013を備えることができ、接地端子B2、電源端子B3、リセット端子B6、クロック端子B7及びデータ端子B8は、チップ201に接続され、チップ201には、メモリが備えられてもよく、接地端子B2は、印刷装置における第2のチップ側端子C2により接地され、メモリ制御回路4011は、対応する端子によりチップ201に電源信号VDD、リセット信号RST、クロック信号SCK及びデータ信号SDAを伝送し、短絡検出回路4012は、第1の短絡検出端子B1及び第2の短絡検出端子B4によりチップ201に短絡検出信号CO1及びCO2を搬送し、センサ駆動回路4013は、第1のセンサ駆動端子B5、第2のセンサ駆動端子B9、第1のセンサ接続端子A1及び第2のセンサ接続端子A2によりセンサに駆動信号(SP及びSN)を伝送し、原始系列印刷装置の回路基板において、第1の短絡検出端子B1と第2の短絡検出端子B4との間に導電通路が存在しない可能性があるが、目標系列の印刷装置の対応する第1の短絡検出端子B1と第2の短絡検出端子B4との間に導電通路が必要であり、本実施例では、第1の短絡検出端子B1と第2の短絡検出端子B2との間の導電通路を提供可能な第2の補助部1022を設けることで、原始回路基板101が目標系列の印刷装置に適用可能となるようにでき、原始回路基板101の世代に渡る利用が完成され、原始回路基板101の回収利用率が大幅に高められて、印刷装置における回路基板のコストを下げ、さらに印刷装置のコストを下げることができる。第2の補助部1022は、原始回路基板101が第2の補助部1022が付け加えられた後に目標系列印刷装置に対応可能となるように、カーボンオイルであってもよく、その形状は限定されない。
【0032】
好ましくは、図4は、本願の実施例に係る更なる回路基板の印刷装置接触面の構造模式図であり、図4を参照し、図3に示す回路基板と異なる点は、図4における原始回路基板101には、印刷装置における回路検出回路に電気接続するように設けられる端子(図3における第1の短絡検出端子B1及び第2の短絡検出端子B4に対応するもの)が備えられておらず、補助部102が第3の補助部1023を備え、第3の補助部1023が短絡検出回路に電気接続するように設けられる接触部1123を備えるという点である。
【0033】
原始系列印刷装置の回路基板においては、第1の短絡検出端子及び第2の短絡検出端子が存在しない可能性があるが、本実施例では、目標系列印刷装置の装置側回路が短絡検出回路(図2に示すように)を備え、直接に原始系列印刷装置の回路基板(原始回路基板)を目標系列の印刷装置に適用すれば、目標系列の印刷装置が短絡検出を行えないため、異常が発生し、つまり、原始回路基板は、目標系列の印刷装置に対応していない。
【0034】
図4を参照し、第3の補助部1023の接触部1123を端子として兼用してもよく、即ち、第3の補助部1023における接触部1123を利用して印刷装置における短絡検出回路4012の対応する端子に接触し、これにより、原始回路基板101は、目標系列の印刷装置に適用可能となる。
【0035】
好ましくは、図5は、本願の実施例に係る更なる回路基板の印刷装置接触面の構造模式図であり、図5を参照し、補助部102は、端子の間の導電通路を遮断するものとして構成される凹溝を備える。
【0036】
原始回路基板における2つの端子の間には導電通路が存在する可能性があるが、目標系列印刷装置の対応する2つの端子の間に導電通路が存在することができなくなり、この場合、2つの端子の間に凹溝を設け、例えば、切断などの方式により切断溝(凹溝)を形成することができ、これにより、前記2つの端子の間の導電通路がオフになり、さらに、原始回路基板が、補助部が付け加えられた後に、目標系列の印刷装置に適用可能となる。凹溝は、複数であってもよく、これにより、導電通路が不要な2つ又は複数の端子の間の導電通路をオフできることが保証される。
【0037】
好ましくは、図5を引き続き参照し、原始回路基板101は、第1の短絡検出端子B1、接地端子B2及び第2の短絡検出端子B4を備え、第1の短絡検出端子B1、接地端子B2及び第2の短絡検出端子B4がいずれも印刷装置に接触するように設けられ、第1の短絡検出端子B1がチップに電気接続するように設けられ、且つ原始回路基板101における第1の短絡検出端子B1と接地端子B2との間に導電通路が存在し、補助部102は、凹溝1024を備え、凹溝1024が第1の短絡検出端子B1と接地端子B2との導電通路に設けられ、第1の短絡検出端子B1と接地端子B2との間の導電通路を遮断するものとして構成される。
【0038】
原始回路基板101における第1の短絡検出端子B1と接地端子B2との間には導電通路1013が存在し、これにより、原始回路基板101は、原始系列の印刷装置に適用可能となるが、目標系列の印刷装置において、第1の短絡検出端子B1と接地端子B2との間に導電通路1013が存在すれば、検出異常を引き起こし、さらに原始回路基板101を直接に目標系列の印刷装置に適用することができなくなり、本実施例では、凹溝1024により導電通路1013をオフにすることができ、これにより、第1の短絡検出端子B1と接地端子B2との間の電気接続をオフにし、さらに、原始回路基板101が目標系列の印刷装置に適用可能となり、原始回路基板の再利用が完成される。
【0039】
図6は、本願の実施例に係る回路デバイスの回路構造模式図であり、図6を参照し、回路デバイスは、本願の任意の実施例に係る回路基板及びチップ201を備え、チップ201に制御ユニット及びメモリが備えられ、チップ201の複数のピンは、回路基板の複数の端子に対応して結合される。
【0040】
チップ201は、センサにおける関連パラメータ(例えば残インクレベル)を記憶するように構成されるメモリを備えることができ、本実施例では、チップ201が印刷材料容器接触面に位置するものを例に説明するが、他のいくつかの実施形態では、チップ201が印刷装置接触面に位置するものであってもよく、これも本願の任意の実施例に係る回路基板を備えるので、同じ効果を持っており、ここでは説明しない。
【0041】
好ましくは、メモリには少なくとも1つの世代系列プログラムが記憶されており、制御ユニットは、印刷装置のタイプに応じて対応する世代系列プログラムを実行するように構成される。
【0042】
世代系列プログラムは、印刷装置内でのメインコントローラと通信することに使用可能であり、これにより、メインコントローラがメモリに記憶された情報を読み取り可能となり、原始系列の印刷装置の対応する回路基板のメモリには1世代のプログラムしか記憶されず、原始回路基板が、他の系列の印刷装置に適用されると、プログラムが対応しないという問題があり、さらに印刷装置が認識不可となり、本実施例では、メモリに少なくとも1つの世代系列プログラムを記憶することができ、且つ制御モジュールは、印刷装置におけるメインコントローラと通信し、さらに印刷装置の型番を取得して、印刷装置の信号に応じて相応する世代系列プログラムを呼び出すことができ、これにより、回路基板は、より多くの系列の印刷装置に対応することができ、回路基板の対応性が高められる。
【0043】
好ましくは、チップの少なくとも1つのピンの定義と、対応する端子の原始定義とは異なる。
【0044】
印刷装置の系列に応じてチップのタイプを設定することができ、例えば目標系列に必要な回路基板における端子の端子定義と原始回路基板における対応する端子の端子定義とが異なる場合、チップのタイプを修正することにより、チップの対応するピンの定義を修正することができ、例えば原始回路基板における第1の短絡検出端子と電源端子との間に介在する端子が接地端子であるが、目標系列の印刷装置では、原始回路基板における接地端子の位置に対応する端子が、接地するように構成される端子ではなく、クロック信号を伝えるように構成される端子であり、この場合、チップのピンの定義を修正することができ、チップの、原始回路基板における対応する接地端子に対するピンがクロック信号を受信するピンに修正され、これにより、原始回路基板及びチップをいずれも目標系列の印刷装置に対応させることができる。
【0045】
本願の実施例は、印刷材料容器及び本願の任意の実施例に係る回路デバイスを備える印刷材料容器アセンブリをさらに提供し、印刷材料容器と回路デバイスとが着脱可能に接続される。これも本願の任意の実施例に係る回路デバイスを備えるので、同じ効果を持っており、ここでは説明しない。
【0046】
図7は、本願の実施例に係る回路基板の製造方法のフローチャートであり、図7を参照し、前記の方法は、以下を含む。
【0047】
ステップS701において、原始回路基板を提供し、そのうち、原始回路基板が複数の端子を備え、端子が印刷材料容器に接触する又は印刷装置に接触するように設けられる。
【0048】
ステップS702において、原始回路基板に補助部を製造し、そのうち、補助部が導電通路を提供するもの及び/又は端子の間の導電通路を遮断するものとして構成される。
【0049】
原始回路基板は、原始系列の印刷装置から回収して得ることができ、原始回路基板に補助部を作製することで、原始回路基板が目標系列の印刷装置に適用可能となるようにしてもよく、その動作過程は、本願の実施例の、回路基板の部分に関する説明を参照することができ、ここでは説明しない。
【0050】
本実施例に係る回路基板の製造方法は、原始回路基板を目標系列の印刷装置に適用することができ、これにより原始回路基板の対応性が高められ、印刷装置のコストが下げられる。
【0051】
好ましくは、原始回路基板に補助部を製造することは、回路基板にカーボンオイルを塗布することを含み、カーボンオイルが導電通路を提供するものとして構成される。
【0052】
カーボンオイルは、原始回路基板に塗布されやすく、且つ厚さが比較的小さく、占有する空間全体が比較的小さく、回路基板が全体的に占有する空間に影響することがなく、つまり回路基板はサイズに大きな変化が生じてインクカートリッジ又は印刷装置にマッチングできなくなることはない。同時に、カーボンオイルのサイズを制御することによりカーボンオイルの抵抗値を制御し、さらに回路基板における相応する端子の間の抵抗値を制御することができ、これにより、目標系列の印刷装置は、原始回路基板を利用して作製されてなる回路基板を認識することができる。
【0053】
好ましくは、原始回路基板に補助部を製造することは、
原始回路基板がいずれも前記印刷材料容器に接触するように設けられる第1のセンサ接続端子及び第2のセンサ接続端子を備えれば、原始回路基板に、第1のセンサ接続端子及び第2のセンサ接続端子に接続されて第1のセンサ接続端子と第2のセンサ接続端子との間の導電通路を提供するものとして構成される第1の補助部を製造することと、原始回路基板がいずれも印刷装置に接触するように設けられる第1の短絡検出端子及び第2の短絡検出端子を備えれば、原始回路基板に、第1の短絡検出端子及び第2の短絡検出端子に接続されて第1のセンサ接続端子と第2のセンサ接続端子との間の導電通路を提供するものとして構成される第2の補助部を製造することと、印刷装置が短絡検出回路を備えるが、原始回路基板が短絡検出回路に電気接続するように設けられる端子を備えなければ、原始回路基板に、短絡検出回路に電気接続するように設けられる接触部を備える第3の補助部を製造することと、を含む。
【0054】
原始回路基板のタイプに応じて相応する補助部を作製することができ、その原理は、本願の実施例の、回路基板の部分に関する説明を参照することができ、ここでは説明しない。
【0055】
好ましくは、原始回路基板に補助部を製造することは、
原始回路基板に凹溝を製造することを含み、凹溝が端子の間の導電通路を仕切るように構成される。
【0056】
例示的に、切断などの方式により相応する導電通路を断ち切り、さらに相応する端子の間の電気接続を遮断することができ、これにより原始回路基板は、目標系列の印刷装置に適用可能となり、原始回路基板の対応性が高められる。
【0057】
好ましくは、原始回路基板は、第1の短絡検出端子、接地端子及び第2の短絡検出端子を備え、第1の短絡検出端子、接地端子及び第2の短絡検出端子がいずれも印刷装置に接触するように設けられ、第1の短絡検出端子がチップに電気接続するように設けられ、且つ原始回路基板における第1の短絡検出端子と接地端子との間に導電通路が存在し、この場合、回路基板に凹溝を製造し、凹溝が第1の短絡検出端子と接地端子との間に設けられ、第1の短絡検出端子と接地端子との間の導電通路を遮断するものとして構成される。
【0058】
原始回路基板のタイプに応じて相応する補助部を作製することができ、その原理は、本願の実施例の、回路基板の部分に関する説明を参照することができ、ここでは説明しない。
【0059】
図8は、本願の実施例に係る回路デバイスの製造方法のフローチャートであり、図8を参照し、回路デバイスの製造方法は、本願の任意の実施例に係る回路デバイスを製造するために用いられ、前記の方法は、以下を含む。
【0060】
ステップS801において、原始回路デバイスにおける原始チップを除去して原始回路基板を得る。
【0061】
ステップS802において、チップを原始回路基板に結合する。
【0062】
原始回路デバイスは、原始系列印刷装置における回路デバイスであってもよく、回収によって原始回路デバイスを得ることができ、原始回路デバイスは、原始回路基板及び原始回路基板に結合される原始チップを備え、原始チップは、目標系列の印刷装置に対応していない可能性があり、原始チップを除去し、目標系列印刷装置に対応するチップに交換することで、得られた回路デバイスが目標系列の印刷装置に適用可能となるようにできる。
【0063】
本実施例に係る回路デバイスの製造方法は、原始回路基板を目標系列の印刷装置に適用することができ、目標系列印刷装置に必要な回路デバイスのコストが下げられ、さらに印刷装置全体のコストが下げられる。
【0064】
(付記1)
印刷材料容器に取り付けられ、
前記印刷材料容器に接触する又は印刷装置に接触するように設けられる端子を複数備える原始回路基板と、
前記原始回路基板に設けられ、導電通路を提供するものと複数の端子の間の導電通路を遮断するものとの少なくとも1つとして構成される補助部と、を備える、
回路基板。
【0065】
(付記2)
前記補助部は、導電通路を提供するものとして構成され、且つ前記補助部は、抵抗性を呈する、
付記1に記載の回路基板。
【0066】
(付記3)
前記補助部は、カーボンオイル又は抵抗性の個別素子を備える、
付記2に記載の回路基板。
【0067】
(付記4)
前記補助部は、カーボンオイルである、
付記3に記載の回路基板。
【0068】
(付記5)
前記回路基板は、少なくとも一部の前記補助部を覆う絶縁膜をさらに備える、
付記4に記載の回路基板。
【0069】
(付記6)
前記原始回路基板は、第1のセンサ接続端子及び第2のセンサ接続端子を備え、前記第1のセンサ接続端子及び前記第2のセンサ接続端子がいずれも前記印刷材料容器に接触するように設けられ、
前記補助部は、第1の補助部を備え、前記第1の補助部が前記第1のセンサ接続端子及び前記第2のセンサ接続端子に接続され、前記第1のセンサ接続端子と前記第2のセンサ接続端子との間の導電通路を提供するものとして構成される、
付記2に記載の回路基板。
【0070】
(付記7)
前記原始回路基板は、前記第1のセンサ接続端子と前記第2のセンサ接続端子との間に位置する位置規制孔をさらに備え、
前記第1の補助部のエッジの前記位置規制孔のエッジからの最小距離は、予め設定された距離より大きい又は等しい、
付記6に記載の回路基板。
【0071】
(付記8)
前記補助部は、導電通路を提供するもののみとして構成される、
付記1に記載の回路基板。
【0072】
(付記9)
前記原始回路基板は、第1の短絡検出端子及び第2の短絡検出端子を備え、前記第1の短絡検出端子及び前記第2の短絡検出端子がいずれも前記印刷装置に接触するように設けられ、
前記補助部は、第2の補助部を備え、前記第2の補助部が前記第1の短絡検出端子及び前記第2の短絡検出端子に接続され、前記第1の短絡検出端子と前記第2の短絡検出端子との間の導電通路を提供するものとして構成される、
付記8に記載の回路基板。
【0073】
(付記10)
前記印刷装置は、短絡検出回路を備えるように構成され、
前記原始回路基板は、前記短絡検出回路に電気接続するように設けられる端子を備えず、
前記補助部は、第3の補助部を備え、前記第3の補助部が前記短絡検出回路に電気接続するように設けられる接触部を備える、
付記8に記載の回路基板。
【0074】
(付記11)
前記補助部は、複数の端子の間の導電通路を遮断するものとして構成される凹溝を備える、
付記1に記載の回路基板。
【0075】
(付記12)
前記原始回路基板は、第1の短絡検出端子、接地端子及び第2の短絡検出端子を備え、前記第1の短絡検出端子、前記接地端子及び前記第2の短絡検出端子がいずれも前記印刷装置に接触するように設けられ、前記第1の短絡検出端子がチップに電気接続するように設けられ、且つ前記原始回路基板における前記第1の短絡検出端子と前記接地端子との間に導電通路が存在し、
前記凹溝は、前記第1の短絡検出端子と前記接地端子との導電通路に設けられ、前記第1の短絡検出端子と前記接地端子との間の導電通路を遮断するものとして構成される、
付記11に記載の回路基板。
【0076】
(付記13)
付記1~12のいずれか1つに記載の回路基板と、
制御ユニット及びメモリを備え、複数のピンが前記回路基板の複数の端子に対応して結合されるチップと、
を備える、回路デバイス。
【0077】
(付記14)
前記チップの少なくとも1つのピンの定義と、前記少なくとも1つのピンに対応する端子の原始定義とは異なる、
付記13に記載の回路デバイス。
【0078】
(付記15)
前記メモリには、少なくとも1つの世代系列プログラムが記憶されており、前記制御ユニットは、印刷装置のタイプに応じて対応する世代系列プログラムを実行するように構成される、
付記13に記載の回路デバイス。
【0079】
(付記16)
印刷材料容器及び付記13~15のいずれか1つに記載の回路デバイスを備え、前記印刷材料容器と前記回路デバイスとが着脱可能に接続される、
印刷材料容器アセンブリ。
【0080】
(付記17)
印刷材料容器に接触する又は印刷装置に接触するように設けられる端子を複数備える原始回路基板を提供することと、
前記原始回路基板に、導電通路を提供するものと複数の端子の間の導電通路を遮断するものとの少なくとも1つとして構成される補助部を製造することと、を含む、
回路基板の製造方法。
【0081】
(付記18)
前記の、前記原始回路基板に補助部を製造することは、
前記回路基板に、導電通路を提供するものとして構成されるカーボンオイルを塗布することを含む、
付記17に記載の回路基板の製造方法。
【0082】
(付記19)
前記の、前記原始回路基板に補助部を製造することは、
前記原始回路基板が第1のセンサ接続端子及び第2のセンサ接続端子を備え、且つ前記第1のセンサ接続端子及び前記第2のセンサ接続端子がいずれも前記印刷材料容器に接触するように設けられる場合、前記原始回路基板に、前記第1のセンサ接続端子及び前記第2のセンサ接続端子に接続されて前記第1のセンサ接続端子と前記第2のセンサ接続端子との間の導電通路を提供するものとして構成される第1の補助部を製造することと、
前記原始回路基板が第1の短絡検出端子及び第2の短絡検出端子を備え、且つ前記第1の短絡検出端子及び前記第2の短絡検出端子がいずれも前記印刷装置に接触するように設けられる場合、前記原始回路基板に、前記第1の短絡検出端子及び前記第2の短絡検出端子に接続されて前記第1のセンサ接続端子と前記第2のセンサ接続端子との間の導電通路を提供するものとして構成される第2の補助部を製造することと、
前記印刷装置が短絡検出回路を備え、且つ前記原始回路基板が前記短絡検出回路に電気接続するように設けられる端子を備えない場合、前記原始回路基板に、前記短絡検出回路に電気接続するように設けられる接触部を備える第3の補助部を製造することと、を含む、
付記18に記載の回路基板の製造方法。
【0083】
(付記20)
前記の、前記原始回路基板に補助部を製造することは、
前記原始回路基板に、複数の端子の間の導電通路を仕切るように構成される凹溝を製造することを含む、
付記17に記載の回路基板の製造方法。
【0084】
(付記21)
前記原始回路基板には、第1の短絡検出端子、接地端子及び第2の短絡検出端子が備えられ、前記第1の短絡検出端子、前記接地端子及び前記第2の短絡検出端子がいずれも前記印刷装置に接触するように設けられ、前記第1の短絡検出端子がチップに電気接続するように設けられ、且つ前記原始回路基板における前記第1の短絡検出端子と前記接地端子との間に導電通路が存在する場合、前記凹溝は、前記第1の短絡検出端子と前記接地端子との間に設けられ、前記第1の短絡検出端子と前記接地端子との間の導電通路を遮断するものとして構成される、
付記20に記載の回路基板の製造方法。
【0085】
(付記22)
付記13~15のいずれか1つに記載の回路デバイスを製造するために用いられ、
原始回路デバイスにおける原始チップを除去して原始回路基板を得ることと、
チップを前記原始回路基板に結合することと、
を含む、回路デバイスの製造方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-01-16
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
図2は、本願の実施例に係る回路基板が印刷装置及びチップに電気接続される回路構造模式図であり、図1及び図2を参照し、第1のセンサ接続端子A1及び第2のセンサ接続端子A2はいずれもセンサに接続するように設けられ、印刷装置には、装置側回路401及びチップ側端子(以下で説明する)が備えられ、原始回路基板101は、例えば、原始系列印刷装置における回路基板であってもよく、原始回路基板101における第1のセンサ接続端子A1と第2のセンサ接続端子A2との間に導電通路が存在しない可能性があるが、目標系列印刷装置での回路基板における対応する第1のセンサ接続端子A1と第2のセンサ接続端子A2との間に導電通路が必要であり、この場合、第1の補助部1021を設けることにより、第1のセンサ接続端子A1と第2のセンサ接続端子A2との間を導通することができ、例えば、第1の補助部1021の抵抗値が、目標系列印刷装置の回路基板における対応する端子の間の抵抗値に適し、これにより、原始回路基板101は第1の補助部1021が付け加えられた後に、目標系列印刷装置に対応することができ、さらに原始回路基板101の再利用が完成され、印刷装置の全体のコストが下げられる。本願の実施例は、第1の補助部1021の形状が限定されず、第1の補助部1021の抵抗値がニーズを満たすようにできればよい。第1の補助部1021は、第1のセンサ接続端子A1及び第2のセンサ接続端子A2を完全又は部分的に覆うことができ、これにより、第1の補助部1021と、第1のセンサ接続端子A1及び第2のセンサ接続端子A2とが比較的大きな接触面積を有し、接触性能が高められ、接触不良などの現象を防止する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
図1ないし図3を参照し、原始回路基板101には、第1の短絡検出端子B1、接地端子B2、電源端子B3、第2の短絡検出端子B4、第1のセンサ駆動端子B5、リセット端子B6、クロック端子B7、データ端子B8及び第2のセンサ駆動端子B9が備えられてもよく、そのうち、第1の短絡検出端子B1、接地端子B2、電源端子B3、第2の短絡検出端子B4が上側の行に位置し、第1のセンサ駆動端子B5、リセット端子B6、クロック端子B7、データ端子B8及び第2のセンサ駆動端子B9が下側の行に位置し、印刷装置には装置側回路401が備えられ、装置側回路401は、それぞれ対応するチップ側端子(第1のチップ側端子C1、第2のチップ側端子C2、第3のチップ側端子C3、第4のチップ側端子C4、第5のチップ側端子C5、第6のチップ側端子C6、第7のチップ側端子C7、第8のチップ側端子C8及び第9のチップ側端子C9)により第1の短絡検出端子B1、接地端子B2、電源端子B3、第2の短絡検出端子B4、第1のセンサ駆動端子B5、リセット端子B6、クロック端子B7、データ端子B8及び第2のセンサ駆動端子B9に一対一に対応して電気接続されるメモリ制御回路4011、短絡検出回路4012及びセンサ駆動回路4013を備えることができ、接地端子B2、電源端子B3、リセット端子B6、クロック端子B7及びデータ端子B8は、チップ201に接続され、チップ201には、メモリが備えられてもよく、接地端子B2は、印刷装置における第2のチップ側端子C2により接地され、メモリ制御回路4011は、対応する端子によりチップ201に電源信号VDD、リセット信号RST、クロック信号SCK及びデータ信号SDAを伝送し、短絡検出回路4012は、第1の短絡検出端子B1及び第2の短絡検出端子B4によりチップ201に短絡検出信号CO1及びCO2を搬送し、センサ駆動回路4013は、第1のセンサ駆動端子B5、第2のセンサ駆動端子B9、第1のセンサ接続端子A1及び第2のセンサ接続端子A2によりセンサに駆動信号(SP及びSN)を伝送し、原始系列印刷装置の回路基板において、第1の短絡検出端子B1と第2の短絡検出端子B4との間に導電通路が存在しない可能性があるが、目標系列の印刷装置の対応する第1の短絡検出端子B1と第2の短絡検出端子B4との間に導電通路が必要であり、本実施例では、第1の短絡検出端子B1と第2の短絡検出端子Bとの間の導電通路を提供可能な第2の補助部1022を設けることで、原始回路基板101が目標系列の印刷装置に適用可能となるようにでき、原始回路基板101の世代に渡る利用が完成され、原始回路基板101の回収利用率が大幅に高められて、印刷装置における回路基板のコストを下げ、さらに印刷装置のコストを下げることができる。第2の補助部1022は、原始回路基板101が第2の補助部1022が付け加えられた後に目標系列印刷装置に対応可能となるように、カーボンオイルであってもよく、その形状は限定されない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
好ましくは、図4は、本願の実施例に係る更なる回路基板の印刷装置接触面の構造模式図であり、図4を参照し、図3に示す回路基板と異なる点は、図4における原始回路基板101には、印刷装置における短絡検出回路4012に電気接続するように設けられる端子(図3における第1の短絡検出端子B1及び第2の短絡検出端子B4に対応するもの)が備えられておらず、補助部102が第3の補助部1023を備え、第3の補助部1023が短絡検出回路に電気接続するように設けられる接触部1123を備えるという点である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0042】
世代系列プログラムは、メモリが印刷装置内でのメインコントローラと通信することに使用可能であり、これにより、メインコントローラがメモリに記憶された情報を読み取り可能となり、原始系列の印刷装置の対応する回路基板のメモリには1世代のプログラムしか記憶されず、原始回路基板が、他の系列の印刷装置に適用されると、プログラムが対応しないという問題があり、さらに印刷装置が認識不可となり、本実施例では、メモリに少なくとも1つの世代系列プログラムを記憶することができ、且つ制御ユニットは、印刷装置におけるメインコントローラと通信し、さらに印刷装置の型番を取得して、印刷装置の型番に応じて相応する世代系列プログラムを呼び出すことができ、これにより、回路基板は、より多くの系列の印刷装置に対応することができ、回路基板の対応性が高められる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
好ましくは、原始回路基板に補助部を製造することは、
原始回路基板がいずれも前記印刷材料容器に接触するように設けられる第1のセンサ接続端子及び第2のセンサ接続端子を備えれば、原始回路基板に、第1のセンサ接続端子及び第2のセンサ接続端子に接続されて第1のセンサ接続端子と第2のセンサ接続端子との間の導電通路を提供するものとして構成される第1の補助部を製造することと、原始回路基板がいずれも印刷装置に接触するように設けられる第1の短絡検出端子及び第2の短絡検出端子を備えれば、原始回路基板に、第1の短絡検出端子及び第2の短絡検出端子に接続されて第1の短絡検出端子第2の短絡検出端子との間の導電通路を提供するものとして構成される第2の補助部を製造することと、印刷装置が短絡検出回路を備えるが、原始回路基板が短絡検出回路に電気接続するように設けられる端子を備えなければ、原始回路基板に、短絡検出回路に電気接続するように設けられる接触部を備える第3の補助部を製造することと、を含む。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0062】
原始回路デバイスは、原始系列印刷装置と通信する回路デバイスであってもよく、回収によって原始回路デバイスを得ることができ、原始回路デバイスは、原始回路基板及び原始回路基板に結合される原始チップを備え、原始チップは、目標系列の印刷装置に対応していない可能性があり、原始チップを除去し、目標系列印刷装置に対応するチップに交換することで、得られた回路デバイスが目標系列の印刷装置に適用可能となるようにできる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷材料容器に取り付けられ、
前記印刷材料容器に接触する又は印刷装置に接触するように設けられる端子を複数備える原始回路基板と、
前記原始回路基板に設けられ、導電通路を提供するものと複数の端子の間の導電通路を遮断するものとの少なくとも1つとして構成される補助部と、を備える、
回路基板。
【請求項2】
前記補助部は、導電通路を提供するものとして構成され、且つ前記補助部は、抵抗性を呈する、
請求項1に記載の回路基板。
【請求項3】
前記補助部は、カーボンオイル又は抵抗性の個別素子を備える、
請求項2に記載の回路基板。
【請求項4】
前記回路基板は、少なくとも一部の前記補助部を覆う絶縁膜をさらに備える、
請求項に記載の回路基板。
【請求項5】
前記原始回路基板は、第1のセンサ接続端子及び第2のセンサ接続端子を備え、前記第1のセンサ接続端子及び前記第2のセンサ接続端子がいずれも前記印刷材料容器に接触するように設けられ、
前記補助部は、第1の補助部を備え、前記第1の補助部が前記第1のセンサ接続端子及び前記第2のセンサ接続端子に接続され、前記第1のセンサ接続端子と前記第2のセンサ接続端子との間の導電通路を提供するものとして構成される、
請求項2に記載の回路基板。
【請求項6】
前記原始回路基板は、前記第1のセンサ接続端子と前記第2のセンサ接続端子との間に位置する位置規制孔をさらに備え、
前記第1の補助部のエッジの前記位置規制孔のエッジからの最小距離は、予め設定された距離より大きい又は等しい、
請求項に記載の回路基板。
【請求項7】
前記補助部は、導電通路を提供するもののみとして構成される、
請求項1に記載の回路基板。
【請求項8】
前記原始回路基板は、第1の短絡検出端子及び第2の短絡検出端子を備え、前記第1の短絡検出端子及び前記第2の短絡検出端子がいずれも前記印刷装置に接触するように設けられ、
前記補助部は、第2の補助部を備え、前記第2の補助部が前記第1の短絡検出端子及び前記第2の短絡検出端子に接続され、前記第1の短絡検出端子と前記第2の短絡検出端子との間の導電通路を提供するものとして構成される、
請求項に記載の回路基板。
【請求項9】
前記印刷装置は、短絡検出回路を備えるように構成され、
前記原始回路基板は、前記短絡検出回路に電気接続するように設けられる端子を備えず、
前記補助部は、第3の補助部を備え、前記第3の補助部が前記短絡検出回路に電気接続するように設けられる接触部を備える、
請求項に記載の回路基板。
【請求項10】
前記補助部は、複数の端子の間の導電通路を遮断するものとして構成される凹溝を備える、
請求項1に記載の回路基板。
【請求項11】
前記原始回路基板は、第1の短絡検出端子、接地端子及び第2の短絡検出端子を備え、前記第1の短絡検出端子、前記接地端子及び前記第2の短絡検出端子がいずれも前記印刷装置に接触するように設けられ、前記第1の短絡検出端子がチップに電気接続するように設けられ、且つ前記原始回路基板における前記第1の短絡検出端子と前記接地端子との間に導電通路が存在し、
前記凹溝は、前記第1の短絡検出端子と前記接地端子との導電通路に設けられ、前記第1の短絡検出端子と前記接地端子との間の導電通路を遮断するものとして構成される、
請求項10に記載の回路基板。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか1項に記載の回路基板と、
制御ユニット及びメモリを備え、複数のピンが前記回路基板の複数の端子に対応して結合されるチップと、
を備える、回路デバイス。
【請求項13】
前記チップの少なくとも1つのピンの定義と、前記少なくとも1つのピンに対応する端子の原始定義とは異なる、
請求項12に記載の回路デバイス。
【請求項14】
前記メモリには、少なくとも1つの世代系列プログラムが記憶されており、前記制御ユニットは、印刷装置のタイプに応じて対応する世代系列プログラムを実行するように構成される、
請求項12に記載の回路デバイス。
【請求項15】
印刷材料容器及び請求項12に記載の回路デバイスを備え、前記印刷材料容器と前記回路デバイスとが着脱可能に接続される、
印刷材料容器アセンブリ。
【国際調査報告】