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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-09
(54)【発明の名称】呼吸補助装置
(51)【国際特許分類】
   H02H 9/04 20060101AFI20230802BHJP
   H02H 3/087 20060101ALI20230802BHJP
   H02H 9/02 20060101ALI20230802BHJP
   A61M 16/00 20060101ALI20230802BHJP
【FI】
H02H9/04 A
H02H3/087
H02H9/02 B
A61M16/00 370Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022549387
(86)(22)【出願日】2021-07-16
(85)【翻訳文提出日】2022-08-16
(86)【国際出願番号】 CN2021106698
(87)【国際公開番号】W WO2022257227
(87)【国際公開日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】202110639612.5
(32)【優先日】2021-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520376373
【氏名又は名称】ヴィンセント メディカル(ドングアン)マニュファクチャリング シーオー.,エルティーディー.
(71)【出願人】
【識別番号】521241111
【氏名又は名称】ヴィンセント メディカル(ドングアン)テクノロジー シーオー.,エルティーディー.
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】趙 軍
(72)【発明者】
【氏名】陶 基祥
(72)【発明者】
【氏名】徐 結兵
(72)【発明者】
【氏名】于 海濱
【テーマコード(参考)】
5G004
5G013
【Fターム(参考)】
5G004AA04
5G004BA03
5G004DC10
5G004DC12
5G013AA02
5G013BA03
5G013CA02
5G013CB03
5G013DA10
(57)【要約】
本発明は、呼吸補助装置を開示し、前記呼吸補助装置は、主制御モジュール、加熱ループ、加熱ループに接続された加熱ループ保護回路を含み、前記加熱ループ保護回路は、収集サブ回路、抑制サブ回路、保護サブ回路および放出サブ回路を含み、前記収集サブ回路は前記保護サブ回路の入力電圧を集めて、抑制サブ回路に伝達し、前記抑制サブ回路は前記入力電圧をクランプして、前記放出サブ回路によって電流を放出し、前記保護サブ回路は過電流時に短絡保護を行う。本発明は、加熱ループの電圧を監視する同時に、抑制サブ回路によって入力電圧を抑制し、電圧クランプによって過電圧保護を実現し、回路過電流時に保護サブ回路によって過電流保護を実現することで、因瞬間的な高電圧でスパークが発生することによって引き起こされた安全リスクを回避することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主制御モジュール、加熱ループおよび加熱ループに接続された加熱ループ保護回路を含み、前記加熱ループ保護回路は、収集サブ回路、抑制サブ回路、保護サブ回路および放出サブ回路を含み、前記収集サブ回路によって前記保護サブ回路の入力電圧を集めて、抑制サブ回路に伝達し、前記抑制サブ回路は前記入力電圧をクランプし、前記放出サブ回路によって電流を放出し、前記保護サブ回路は過電流時に短絡保護を行う、ことを特徴とする呼吸補助装置。
【請求項2】
前記収集サブ回路は、第1ダイオード、第2ダイオードおよび第3ダイオードを含み、前記第1ダイオードの入力端、第2ダイオードの入力端および第3ダイオードの入力端は、前記保護サブ回路に接続され、第1入力電圧、第2入力電圧および第3入力電圧をそれぞれ集め、前記第1ダイオードの出力端、第2ダイオードの出力端および第3ダイオードの出力端は、それぞれ前記抑制サブ回路に接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の呼吸補助装置。
【請求項3】
前記保護サブ回路は、
発熱線を短絡保護するための第1保護ユニット、
加熱ループの温度検出モジュールを短絡保護するための第2保護ユニット、
放出サブ回路を短絡保護するための第3保護ユニットを含み、
前記第1保護ユニットの一端は前記発熱線の入力端に接続され、前記第1保護ユニットの他端は第1電源に接続され、前記第2保護ユニットの一端は前記収集サブ回路に接続され入力電圧が印可され、前記第2保護ユニットの他端は前記加熱ループの温度検出モジュールおよび識別モジュールに接続され、前記第3保護ユニットの一端は前記抑制サブ回路に接続され、前記第3保護ユニットの他端は前記放出サブ回路に接続される、ことを特徴とする請求項2に記載の呼吸補助装置。
【請求項4】
前記主制御モジュールは、発熱線を短絡保護するための第1保護ユニットを含み、前記第1保護ユニットの一端は電源出力端に接続され、前記第1保護ユニットの他端は電源入力端に接続される、ことを特徴とする請求項2に記載の呼吸補助装置。
【請求項5】
前記保護サブ回路は、加熱ループの温度検出モジュールを短絡保護するための第2保護ユニット、放出サブ回路を短絡保護するための第3保護ユニットを含み、前記第2保護ユニットの一端は前記収集サブ回路に接続され入力電圧が印可され、前記第2保護ユニットの他端は前記加熱ループの温度検出モジュールおよび識別モジュールに接続され、前記第3保護ユニットの一端は前記抑制サブ回路に接続され、前記第3保護ユニットの他端は前記放出サブ回路に接続される、ことを特徴とする請求項4に記載の呼吸補助装置。
【請求項6】
前記第1保護ユニットは、第1抵抗および第1ヒューズを含み、前記第1ヒューズの一端は前記第1抵抗の一端に接続され、前記第1ヒューズの他端は前記発熱線の入力端に接続され、前記第1抵抗の他端は前記第1電源の正極に接続される、ことを特徴とする請求項3に記載の呼吸補助装置。
【請求項7】
前記第1保護ユニットは、第2抵抗および第2ヒューズを含み、前記第2ヒューズの一端は前記第2抵抗の一端に接続され、前記第2ヒューズの他端は電源出力端に接続され、前記第2抵抗の他端は電源入力端に接続される、ことを特徴とする請求項4に記載の呼吸補助装置。
【請求項8】
前記第2保護ユニットは、第1保護管、第2保護管および第3保護管を含み、前記第1保護管の一端は前記第1ダイオードの入力端に接続され、第1入力電圧が印可され、前記第1保護管の他端は前記温度検出モジュールに接続され、前記第2保護管の一端は前記第2ダイオードの入力端に接続され、第2入力電圧が印可され、前記第2保護管の他端は前記温度検出モジュールに接続され、前記第3保護管の一端は前記第3ダイオードの入力端に接続され、第3入力電圧が印可され、前記第3保護管の他端は識別モジュールに接続される、ことを特徴とする請求項3または5に記載の呼吸補助装置。
【請求項9】
前記第1ヒューズは自己復帰型ヒューズである、ことを特徴とする請求項6に記載の呼吸補助装置。
【請求項10】
前記第2ヒューズは自己復帰型ヒューズである、ことを特徴とする請求項7に記載の呼吸補助装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回路の技術分野に関し、特に呼吸補助装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の呼吸補助装置(例えば呼吸器)は通常、様々なパイプラインを備え、それぞれのパイプラインに識別素子と温度検出回路が設けられ、呼吸補助装置は識別素子を介してパイプラインの情報を識別し、温度検出回路を介してパイプラインの空気入口と空気出口の温度を検出して、対応の呼吸動作モードを実行する。
【0003】
しかしながら、回路の逆接続や誤接続、電源投入時の高瞬間電圧などにより、既存の呼吸補助装置の加熱ループは使用中に漏電タッチスパークが発生し、大きな安全上のリスクを伴うことになる。
【0004】
したがって、先行技術をさらに改善及び強化する必要がある。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は、瞬間的な高電圧によって引き起こされたスパークによる安全リスクを効果的に回避することができる呼吸補助装置を提供することである。
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明は以下の技術的解決策を採用している。
【0007】
呼吸補助装置は、主制御モジュール、加熱ループおよび加熱ループに接続された加熱ループ保護回路を含み、前記加熱ループ保護回路は、収集サブ回路、抑制サブ回路、保護サブ回路および放出サブ回路を含み、前記収集サブ回路は前記保護サブ回路の入力電圧を集めて抑制サブ回路に伝達し、前記抑制サブ回路は前記入力電圧をクランプし、前記放出サブ回路によって電流を放出し、前記保護サブ回路は過電流時に短絡保護を行う。
【0008】
上記の呼吸補助装置では、前記収集サブ回路は、第1ダイオード、第2ダイオードおよび第3ダイオードを含み、前記第1ダイオードの入力端、第2ダイオードの入力端および第3ダイオードの入力端は、前記保護サブ回路に接続され、第1入力電圧、第2入力電圧および第3入力電圧をそれぞれ集め、前記第1ダイオードの出力端、第2ダイオードの出力端および第3ダイオードの出力端は、それぞれ前記抑制サブ回路に接続される。
【0009】
前記の加熱ループ保護回路では、前記保護サブ回路は、
発熱線を短絡保護するための第1保護ユニット、
加熱ループの温度検出モジュールを短絡保護するための第2保護ユニット、
放出サブ回路を短絡保護するための第3保護ユニットを含み、
前記第1保護ユニットの一端は前記発熱線の入力端に接続され、前記第1保護ユニットの他端は第1電源に接続され、前記第2保護ユニットの一端は前記収集サブ回路に接続され入力電圧が印可され、前記第2保護ユニットの他端は前記加熱ループの温度検出モジュールおよび識別モジュールに接続され、前記第3保護ユニットの一端は前記抑制サブ回路に接続され、前記第3保護ユニットの他端は前記放出サブ回路に接続される。
【0010】
上記の呼吸補助装置では、前記主制御モジュールは、発熱線を短絡保護するための第1保護ユニットを含み、前記第1保護ユニットの一端は電源出力端に接続され、前記第1保護ユニットの他端は電源入力端に接続される。
【0011】
上記の呼吸補助装置では、前記保護サブ回路は、加熱ループの温度検出モジュールを短絡保護するための第2保護ユニット、放出サブ回路を短絡保護するための第3保護ユニットを含み、前記第2保護ユニットの一端は前記収集サブ回路に接続され入力電圧が印可され、前記第2保護ユニットの他端は前記加熱ループの温度検出モジュールおよび識別モジュールに接続され、前記第3保護ユニットの一端は前記抑制サブ回路に接続され、前記第3保護ユニットの他端は前記放出サブ回路に接続される。
【0012】
上記の呼吸補助装置では、前記第1保護ユニットは、第1抵抗および第1ヒューズを含み、前記第1ヒューズの一端は前記第1抵抗の一端に接続され、前記第1ヒューズの他端は前記発熱線の入力端に接続され、前記第1抵抗の他端は前記第1電源の正極に接続される。
【0013】
上記の呼吸補助装置では、前記第1保護ユニットは、第2抵抗および第2ヒューズを含み、前記第2ヒューズの一端は前記第2抵抗の一端に接続され、前記第2ヒューズの他端は電源出力端に接続され、前記第2抵抗の他端は電源入力端に接続される。
【0014】
上記の呼吸補助装置では、前記第2保護ユニットは、第1保護管、第2保護管および第3保護管を含み、前記第1保護管の一端は前記第1ダイオードの入力端に接続され、第1入力電圧が印可され、前記第1保護管の他端は前記温度検出モジュールに接続され、前記第2保護管の一端は前記第2ダイオードの入力端に接続され、第2入力電圧が印可され、前記第2保護管の他端は前記温度検出モジュールに接続され、前記第3保護管の一端は前記第3ダイオードの入力端に接続され、第3入力電圧が印可され、前記第3保護管の他端は識別モジュールに接続される。
【0015】
上記の呼吸補助装置では、前記第1ヒューズは自己復帰型ヒューズである。
【0016】
上記の呼吸補助装置では、前記第2ヒューズは自己復帰型ヒューズである。
【発明の効果】
【0017】
従来技術と比較すると、本発明は呼吸補助装置を提供し、その中で、前記呼吸補助装置は、主制御モジュール、加熱ループおよび加熱ループに接続された加熱ループ保護回路を含み、前記加熱ループ保護回路は、収集サブ回路、抑制サブ回路、保護サブ回路および放出サブ回路を含み、前記収集サブ回路によって前記保護サブ回路の入力電圧を集めて、抑制サブ回路に伝達し、前記抑制サブ回路は前記入力電圧をクランプし、前記放出サブ回路によって電流を放出し、前記保護サブ回路は過電流時に短絡保護を行う。本発明は、加熱ループの電圧を監視する同時に、抑制サブ回路によって入力電圧を抑制し、電圧クランプによって過電圧保護を実現し、回路過電流時に保護サブ回路によって過電流保護を実現することで、瞬間的な高電圧によって引き起こされたスパークによる安全リスクを効果的に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明によって提供される呼吸補助装置の構造ブロック図である。
図2】本発明によって提供される呼吸補助装置の第1実施例の回路図である。
図3】本発明によって提供される呼吸補助装置の第2実施例の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の目的は、瞬間的な高電圧によって引き起こされたスパークによる安全リスクを効果的に回避することができる呼吸補助装置を提供することである。
【0020】
本発明の目的、技術的解決策および効果をより明確にするために、以下、図面を参照して実施例を挙げて本発明をより詳細に説明する。なお、ここで説明される具体的な実施例は本発明を解釈することのみを目的とし、本発明を限定するものではないことを理解されたい。
【0021】
図1を参照すると、本発明によって提供される呼吸補助装置は、加熱ループ10、加熱ループに接続された加熱ループ保護回路20、および主制御モジュール30を含み、前記加熱ループ10は、前記加熱ループ保護回路20に接続され、前記加熱保護回路によって加熱ループ10の短絡時、前記加熱ループ10を短絡保護する。その中では、加熱ループ保護回路20は加熱ループ10に接続され、前記加熱ループ保護回路20は、収集サブ回路210、抑制サブ回路220、保護サブ回路230および放出サブ回路240を含む。前記加熱ループ10は一般に、主制御モジュール30によって給電および制御され、前記収集サブ回路210は、前記主制御モジュール30、前記保護サブ回路230と前記抑制サブ回路220にそれぞれ接続され、前記保護サブ回路230はさらに前記加熱ループ10に接続され、前記加熱ループ10はさらに前記放出サブ回路240に接続され、前記主制御モジュール30は、呼吸補助装置の主制御チップであってもよく、外部主制御回路などであってもよく、ここで特に限定されない。前記主制御モジュール30と加熱ループ10間に加熱ループ保護回路20が設けられて、加熱ループ10の瞬間的な高電圧によって引き起こされたスパークによる安全リスクを回避する。
【0022】
具体的に実施するとき、前記収集サブ回路210は前記保護サブ回路230の入力電圧を集めて抑制サブ回路220に伝達し、前記抑制サブ回路220は前記入力電圧をクランプし、前記放出サブ回路240によって電流を放出し、前記保護サブ回路230は過電流時に短絡保護する。本実施例は、電圧クランプ保護と過電流保護とを同時に実現することで、加熱ループ10の過圧を回避すると同時に、過電流保護の機能を実現する。
【0023】
さらに、前記加熱ループ10は、発熱線H1、温度検出モジュール100および識別モジュールIC1を含み、前記発熱線H1の入力端は前記保護サブ回路230に接続され、前記発熱線H1の出力端は第1電源の負極に接続され、前記温度検出モジュール100と前記識別モジュールIC1はすべて前記保護サブ回路230と前記抑制サブ回路220に接続され、その中では、前記温度検出モジュール100は第1温度検出デバイスRV1および第2温度検出デバイスRV2を含み、前記第1温度検出デバイスRV1の一端、前記第2温度検出デバイスRV2の一端および前記識別モジュールIC1はすべて前記保護サブ回路230に接続され、前記第1温度検出デバイスRV1の他端、第2温度検出デバイスRV2の他端および前記識別モジュールIC1の接地端はすべて前記抑制サブ回路220の入力端および保護サブ回路230に接続され、その中では、前記識別モジュールIC1は、具体的に識別チップであり、温度検出モジュール100で検出された温度データを記憶し、主制御モジュール30の要求に応じて前記温度データをアップロードする。
【0024】
本実施例では、前記収集サブ回路210は前記保護サブ回路230の入力電圧を集めて抑制サブ回路220に伝達し、前記抑制サブ回路220は前記入力電圧をクランプし、前記放出サブ回路240によって電流を放出し、前記保護サブ回路230は過電流時に短絡保護する。本実施例は、電圧クランプ保護と過電流保護とを同時に実現することで、加熱ループ10の過圧を回避すると同時に、過電流保護の機能を実現し、瞬間的な高電圧によって引き起こされたスパークによる安全リスクを回避する。
【0025】
さらに、図2を参照すると、前記収集サブ回路210は第1ダイオードD1、第2ダイオードD2および第3ダイオードD3を含み、前記第1ダイオードD1の入力端、第2ダイオードD2の入力端および第3ダイオードD3の入力端は前記保護サブ回路230に接続され、それぞれ第1入力電圧、第2入力電圧および第3入力電圧を集め、前記第1ダイオードD1の出力端、第2ダイオードD2の出力端および第3ダイオードD3の出力端はそれぞれ前記抑制サブ回路220に接続される。
【0026】
現在の加熱ループ10は、一般に、発熱線H1、温度検出モジュール100などに給電し、または識別モジュールIC1と通信するための複数のIOポートを有し、本実施例では6つのIOポートを例にして説明する。具体的に、第1IOポートは第1電源正極に接続されて発熱線H1に給電し、前記第2IOポートは第1電源負極に接続され、発熱線H1にループを発生させ、前記第1入力電圧は第3IOポートを介して第1温度検出デバイスRV1に給電し、前記第2入力電圧は第4IOポートを介して第2温度検出デバイスRV2に給電し、前記第3入力電圧は第5IOポートを介して前記識別モジュールIC1と通信し、前記第6IOポートは温度検出デバイスと識別モジュールIC1を接地させる。加熱ループ10に通電すると、前記第1ダイオードD1、第2ダイオードD2および第3ダイオードD3によって第3IOポート、第4IOポートおよび第5IOポートの電圧値をそれぞれ集めて抑制サブ回路220に出力し、抑制サブ回路220によって電圧をクランプし、通電瞬間電圧が高すぎても後段の加熱ループ10が焼損することなく、電気スパークもない。
【0027】
さらに、継続的に図2を参照すると、本発明の第1実施例では、前記保護サブ回路230は、発熱線H1を短絡保護するための第1保護ユニット231、加熱ループ10の温度検出モジュール100を短絡保護するための第2保護ユニット232、放出サブ回路240を短絡保護するための第3保護ユニット233を含み、前記第1保護ユニット231の一端は前記発熱線H1の入力端に接続され、前記第1保護ユニット231の他端は第1電源に接続され、前記第2保護ユニット232の一端は前記収集サブ回路210に接続されて入力電圧が印可され、前記第2保護ユニット232の他端は前記加熱ループ10の温度検出モジュール100と識別モジュールIC1に接続され、前記第3保護ユニット233の一端は前記抑制サブ回路220に接続され、前記第3保護ユニット233の他端は前記放出サブ回路240に接続される。
【0028】
具体的に実施するとき、本実施例では、第1保護ユニット231によって前記発熱線H1を過電流保護し、過電流時に前記第1保護ユニット231によって前記発熱線H1のループを切断し、前記発熱線H1が切断されて過電流保護の効果を達成する。
【0029】
さらに、前記第1保護ユニット231は、第1抵抗R1および第1ヒューズF01を含み、前記第1ヒューズF01の一端は前記第1抵抗R1の一端に接続され、前記第1ヒューズF01の他端は前記発熱線H1の入力端に接続され、前記第1抵抗R1の他端は前記第1電源の正極に接続され、その中では、本実施例では、前記第1ヒューズF01は自己復帰型ヒューズであり、発熱線の短絡時、第1ヒューズF01の抵抗が大きくなり、電流を一定範囲に制限し、故障が解除されると、第1ヒューズF01は正常状態に戻るので、発熱線の短絡による装置破損を効果的に防止することができる。
【0030】
さらに、前記第2保護ユニット232は、第1保護管F1、第2保護管F2および第3保護管F3を含み、前記第3保護ユニット233は、第4保護管F4を含み、前記第1保護管F1の一端は前記第1ダイオードD1の入力端に接続されて第1入力電圧が印可され、前記第1保護管F1の他端は前記温度検出モジュール100に接続され、前記第2保護管F2の一端は前記第2ダイオードD2の入力端に接続されて第2入力電圧が印可され、前記第2保護管F2の他端は前記温度検出モジュール100に接続され、前記第3保護管F3の一端は前記第3ダイオードD3の入力端に接続されて第3入力電圧が印可され、前記第3保護管F3の他端は識別モジュールIC1に接続され、前記第4保護管F4の一端は前記抑制サブ回路220の正極端、温度検出モジュール100および識別モジュールIC1に接続され、前記第4保護管F4の他端は前記放出サブ回路240に接続される。
【0031】
本実施例では、前記第1保護管F1、第2保護管F2、第3保護管F3および第4保護管F4は、過流時にそれぞれ溶断し、これによりループを切断して、過電流保護の目的を達成する。
【0032】
さらに、前記抑制サブ回路220は、過渡電圧抑制ダイオードTVS1を含み、前記過渡電圧抑制ダイオードTVS1の負極端は、前記第1ダイオードD1の出力端、第2ダイオードD2の出力端および第3ダイオードD3の出力端に接続され、前記過渡電圧抑制ダイオードTVS1の正極端は前記第3保護ユニット233の一端に接続される。本実施例では、前記過渡電圧抑制ダイオードTVS1は、第1ダイオードD1、第2ダイオードD2および第3ダイオードD3によって集められた電圧をそれぞれ収集し、電圧を予設値に維持し、3通りの電流を前記第4保護管F4に出力し、前記第4保護管F4を介して放出サブ回路240に出力することで、前記放出サブ回路240が電流をグランドに放出する。なお、前記過渡電圧抑制ダイオードTVS1のクランプ電圧の予設値は必要に応じて設定すればよく、ここで特に限定されない。
【0033】
さらに、前記放出サブ回路240は、第4ダイオードD4、第3抵抗R3および第1スイッチングトランジスタQ1を含み、前記第4ダイオードD4の入力端は制御電圧が印可され、前記第4ダイオードD4の出力端は前記第3抵抗R3の一端および第1スイッチングトランジスタQ1の制御端に接続され、前記第1スイッチングトランジスタQ1の入力端は前記第3保護ユニット233に接続され、前記第1スイッチングトランジスタQ1の出力端は前記第3抵抗R3の他端に接続されて接地される。
【0034】
本実施例では、第2電源は、前記第4ダイオードD4に接続されて前記第1スイッチングトランジスタQ1の制御端に出力され、前記第1スイッチングトランジスタQ1はNMOSトランジスタであるため、前記第1スイッチングトランジスタQ1の制御端はゲートであり、前記第1スイッチングトランジスタQ1の入力端はNMOSトランジスタのドレイン/ソースであり、前記第1スイッチングトランジスタQ1の出力端はNMOSトランジスタのソース/ドレインである。本実施例では、電流が前記第1スイッチングトランジスタQ1の入力端に印可され第1スイッチングトランジスタQ1の出力端からグランドに放出され、電流の正常放出を実現する。選択可能に、前記第1スイッチングトランジスタQ1はPMOSトランジスタまたは三極管などであり得、電流放出機能を実現すればよく、ここで特に限定されない。
【0035】
さらに、前記加熱ループ保護回路20は、温度検出サブ回路250をさらに含み、前記温度検出サブ回路250に第2電源が接続され、前記温度検出サブ回路250の出力端は接地される。具体的に、前記温度検出サブ回路250は、第3温度検出デバイスRV3を含み、前記第3温度検出デバイスRV3によって前記加熱ループ保護回路20の温度を検出し、その温度が高すぎると、主制御モジュール30によって切断され、前記加熱ループ保護回路20の温度が高すぎて保護効果を失うことを防止することができる。
【0036】
なお、前記第1温度検出デバイスRV1、第2温度検出デバイスRV2および第3温度検出デバイスRV3はそれぞれ温度センサー、サーミスタなどであり得、ここで特に限定されない。
【0037】
さらに、図3を参照すると、本発明の第2実施例では、前記主制御モジュール30は、発熱線を短絡保護するための第1保護ユニット31を含み、前記第1保護ユニット31の一端は電源出力端に接続され、前記第1保護ユニット31の他端は電源入力端に接続され、第1実施例と比較すると、前記第1保護ユニット31は主制御モジュール30に設置されてもよく、本実施例では前記主制御モジュール30は装置の主制御基板であり、つまり、前記第1保護ユニット31は加熱ループ保護回路に配置されて加熱ループを保護してもよく、装置内部に配置されて加熱ループを保護してもよい。
【0038】
さらに、前記保護サブ回路230は、加熱ループの温度検出モジュール100を短絡保護するための第2保護ユニット232、放出サブ回路240を短絡保護するための第3保護ユニット233を含み、前記第2保護ユニット232の一端は前記収集サブ回路210に接続されて入力電圧が印可され、前記第2保護ユニット232の他端は前記加熱ループ10の温度検出モジュール100および識別モジュールICに接続され、前記第3保護ユニット233の一端は前記抑制サブ回路220に接続され、前記第3保護ユニット233の他端は前記放出サブ回路240に接続され、第1実施例と同様に、本実施例では、前記保護サブ回路230は第2保護ユニット232および第3保護ユニット233を含み、具体的に前記第2保護ユニット232および第3保護ユニット233の機能構造は第1実施例と同じであるため、ここで説明は繰り返さない。
【0039】
さらに、前記第1保護ユニット31は、第2抵抗R2および第2ヒューズF02をさらに含み、前記第2ヒューズF02の一端は前記第2抵抗R2の一端に接続され、前記第2ヒューズF02の他端は電源出力端に接続され、前記第2抵抗R2の他端は電源入力端に接続され、本実施例の第2ヒューズF02に接続された電源出力端は第1電源の正極、つまり発熱線の入力端であるが、本実施例では第1保護ユニットが主制御モジュール30の電源線に配置されているため、主制御モジュール30はこの電源線によって加熱ループに給電し、同様に、本実施例では、前記第2ヒューズF02は自己復帰型ヒューズであり、発熱線の短絡時、第2ヒューズF02の抵抗が大きくなり、電流を一定範囲に制限し、故障が解除されると、第1ヒューズF01は正常状態に戻るため、発熱線短絡による装置破損を効果的に防止することができる。
【0040】
以上のように、本発明は呼吸補助装置を提供し、前記呼吸補助装置は主制御モジュール、加熱ループおよび加熱ループに接続された加熱ループ保護回路を含み、前記加熱ループ保護回路は収集サブ回路、抑制サブ回路、保護サブ回路および放出サブ回路を含み、前記収集サブ回路は前記保護サブ回路の入力電圧を集めて抑制サブ回路に伝達し、前記抑制サブ回路は前記入力電圧をクランプし、前記放出サブ回路によって電流を放出し、前記保護サブ回路は過電流時に短絡保護する。本発明は加熱ループの電圧を監視すると同時に、抑制サブ回路によって入力電圧を抑制し、電圧クランプによって過電圧保護を実現し、回路過電流時に保護サブ回路によって過電流保護を実現することで、瞬間的な高電圧によって引き起こされたスパークによる安全リスクを効果的に回避することができる。
【0041】
当業者であれば、本発明の技術的解決策およびその発明概念に対して同等置換や変更を加えることができ、それらの変更や置換はすべて本発明の特許請求の範囲に含まれることを理解されたい。
図1
図2
図3
【国際調査報告】