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特表2023-534386メタマテリアルの縁部を有する球面反射器を含むアンテナシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-09
(54)【発明の名称】メタマテリアルの縁部を有する球面反射器を含むアンテナシステム
(51)【国際特許分類】
   G08G 5/00 20060101AFI20230802BHJP
   H01Q 1/28 20060101ALI20230802BHJP
   H01Q 15/14 20060101ALI20230802BHJP
   H01Q 19/17 20060101ALI20230802BHJP
【FI】
G08G5/00 A
H01Q1/28
H01Q15/14 Z
H01Q19/17
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022576897
(86)(22)【出願日】2021-08-06
(85)【翻訳文提出日】2023-01-20
(86)【国際出願番号】 JP2021029290
(87)【国際公開番号】W WO2022030618
(87)【国際公開日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】16/986,527
(32)【優先日】2020-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/029,904
(32)【優先日】2020-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アナント シャラス
(72)【発明者】
【氏名】ヘニウルフ ポール
(72)【発明者】
【氏名】プラットー ジーン-ロレント
【テーマコード(参考)】
5H181
5J020
5J046
【Fターム(参考)】
5H181AA26
5H181BB02
5H181BB04
5H181BB05
5H181FF13
5J020AA03
5J020BA13
5J020BA16
5J020BC03
5J046KA01
(57)【要約】
無線通信用のアンテナは、球面反射器と1又は複数のフィードとを含む。球面反射器は、無線周波数(RF)ビームを反射する材料で作られている内側部分と、内側部分の縁部に位置する外側部分であって、RFビームを反射する又は透過するように制御できるメタマテリアルで作られている、外側部分とを含む。1又は複数のフィードは、球面反射器に反射される1又は複数のRFビームを形成するように構成されている。幾つかの実装において、アンテナは、1又は複数のフィードを用いて1又は複数のRFビームを形成し、1又は複数のRFビームに基づいて、1又は複数のRFビームのうちのRFビームを反射する又はRFビームを透過するように、球面反射器の外側部分の少なくとも一部を制御するように構成されている1又は複数のプロセッサを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信用のアンテナであって、
球面反射器であって、
無線周波数(RF)ビームを反射する材料で作られている内側部分と、
前記内側部分の縁部に位置する外側部分であって、RFビームを反射する又は透過するように制御できるメタマテリアルで作られている、外側部分と
を含む、球面反射器と、
前記球面反射器に反射される1又は複数のRFビームを形成するように構成されている1又は複数のフィードと、
1又は複数のプロセッサであって、
前記1又は複数のフィードを用いて1又は複数のRFビームを形成し、
前記1又は複数のRFビームに基づいて、前記1又は複数のRFビームのうちのRFビームを反射する又は前記RFビームを透過するように、前記球面反射器の前記外側部分の少なくとも一部を制御する
ように構成されている、1又は複数のプロセッサと
を備え、
前記球面反射器の前記外側部分は、複数のメタマテリアルセクションを含み、
前記球面反射器の前記外側部分の前記少なくとも一部は、前記アンテナの位置及び1又は複数のターゲット位置に基づいて制御される、
アンテナ。
【請求項2】
前記球面反射器は、半球体未満である、請求項1に記載のアンテナ。
【請求項3】
前記アンテナは、高高度プラットフォームの一部である、請求項1又は2に記載のアンテナ。
【請求項4】
前記球面反射器の前記外側部分は、前記外側部分の少なくとも一部に適用される電気信号を用いて制御される、請求項1から3のいずれか一項に記載のアンテナ。
【請求項5】
前記複数のメタマテリアルセクションの各メタマテリアルセクションは、独立して制御可能である、請求項1から4のいずれか一項に記載のアンテナ。
【請求項6】
前記1又は複数のプロセッサは、前記1又は複数のRFビームの各RFビーム用の、前記複数のメタマテリアルセクションの1又は複数の反射セクション、又は、前記複数のメタマテリアルセクションの1又は複数の透過セクションを決定するようにさらに構成されている、請求項1から5のいずれか一項に記載のアンテナ。
【請求項7】
前記1又は複数のターゲット位置は、地上のターミナル及び空中のターミナルを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載のアンテナ。
【請求項8】
複数のメタマテリアルセクションを含む球面反射器を有するアンテナシステムを制御するための方法であって、前記方法は、
1又は複数のプロセッサが、ターミナルの前記アンテナシステムの位置及びターゲット位置に基づいて前記アンテナシステムによって形成される、1又は複数の無線周波数(RF)ビームを決定する段階と、
前記1又は複数のプロセッサが、前記1又は複数のRFビーム用の前記複数のメタマテリアルセクションにおける、1又は複数の反射セクション、又は、1又は複数の透過セクションを決定する段階と、
前記1又は複数のプロセッサが、前記複数のメタマテリアルセクションのうちの1又は複数のメタマテリアルセクションに電気信号を適用し、前記複数のメタマテリアルセクションのうちの前記1又は複数のメタマテリアルセクションに、前記1又は複数の反射セクション及び前記1又は複数の透過セクションに従ってRFビームを反射させる又は透過させる段階と、
前記1又は複数のプロセッサが、前記アンテナシステムに前記1又は複数のRFビームを送信させる段階と
を備える、方法。
【請求項9】
前記1又は複数の反射セクション、又は、前記1又は複数の透過セクションを前記決定する段階は、前記アンテナシステムの位置及び1又は複数のターゲット位置に基づいている、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記1又は複数のターゲット位置は、地上のターミナル及び空中のターミナルを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記電気信号は、第1時点で適用される第1電気信号であり、
前記方法は、
前記1又は複数のプロセッサが、前記第1時点の後の第2時点で第2電気信号を適用し、前記複数のメタマテリアルセクションのうちの前記1又は複数のメタマテリアルセクションを反射から透過に又は透過から反射にスイッチする段階
をさらに備える、請求項8から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記1又は複数のプロセッサが、第2RFビームに対応する、前記1又は複数の反射セクション、又は、前記1又は複数の透過セクションの位置に基づいて、第1RFビームへの妨害を予測する段階と、
前記1又は複数のプロセッサが、前記第1RFビームが送信されない所与の時点で前記第2RFビームを送信することを決定する段階と
をさらに備える、請求項8から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記球面反射器は、半球体未満である、請求項8から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記球面反射器は、全球体である、請求項8から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
命令が格納されている非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、高高度プラットフォーム(HAP)ノード内の1又は複数のプロセッサによって実行されるとき、前記1又は複数のプロセッサに、アンテナシステムを制御するための方法を実行させ、前記方法は、
前記HAPの位置及びターゲット位置に基づいて前記アンテナシステムによって形成される、1又は複数の無線周波数(RF)ビームを決定する段階であって、前記アンテナシステムは、複数のメタマテリアルセクションを含む球面反射器を含む、決定する段階と、
前記1又は複数のRFビーム用の前記複数のメタマテリアルセクションにおける、1又は複数の反射セクション、又は、1又は複数の透過セクションを決定する段階と、
前記複数のメタマテリアルセクションのうちの1又は複数のメタマテリアルセクションに電気信号を適用し、前記複数のメタマテリアルセクションのうちの前記1又は複数のメタマテリアルセクションに、前記1又は複数の反射セクション及び前記1又は複数の透過セクションに従ってRFビームを反射させる又は透過させる段階と、
前記アンテナシステムに前記1又は複数のRFビームを送信させる段階と
を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記電気信号は、第1時点で適用される第1電気信号であり、
前記方法は、
前記第1時点の後の第2時点で第2電気信号を適用し、前記複数のメタマテリアルセクションのうちの前記1又は複数のメタマテリアルセクションを反射から透過に又は透過から反射にスイッチする段階
をさらに備える、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記方法は、
第2RFビームに対応する、前記1又は複数の反射セクション、又は、前記1又は複数の透過セクションの位置に基づいて、第1RFビームへの妨害を予測する段階と、
前記第1RFビームが送信されない所与の時点で前記第2RFビームを送信することを決定する段階と
をさらに備える、請求項15又は16に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
命令を備えるプログラムであって、前記プログラムがコンピュータによって実行されるとき、前記命令は、前記コンピュータに方法を実行させ、前記方法は、
HAPの位置及びターゲット位置に基づいてアンテナシステムによって形成される、1又は複数の無線周波数(RF)ビームを決定する段階であって、前記アンテナシステムは、複数のメタマテリアルセクションを含む球面反射器を含む、決定する段階と、
前記1又は複数のRFビーム用の前記複数のメタマテリアルセクションにおける、1又は複数の反射セクション、又は、1又は複数の透過セクションを決定する段階と、
前記複数のメタマテリアルセクションのうちの1又は複数のメタマテリアルセクションに電気信号を適用し、前記複数のメタマテリアルセクションのうちの前記1又は複数のメタマテリアルセクションに、前記1又は複数の反射セクション及び前記1又は複数の透過セクションに従ってRFビームを反射させる又は透過させる段階と、
前記アンテナシステムに前記1又は複数のRFビームを送信させる段階と
を備える、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2020年8月6日に米国で出願された米国特許出願第16/986527号、及び、2020年9月23日に米国で出願された米国特許出願第17/029904号に対する優先権及びその利益を主張し、それらの全ての内容は、全ての目的で参照によって本明細書に組み込まれている。本願は、2020年8月6日に米国で出願された米国特許出願第16/986527号、及び、2020年9月23日に米国で出願された米国特許出願第17/029904号の継続である。
【0002】
実施形態は、概して、アンテナシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
バルーンノード等の高高度プラットフォーム(HAP)ノード内のアンテナシステムは、HAPノードとユーザ機器との間の多重アクセスリンクを用いて地上の広いエリアにカバレッジを提供し得る。これらのリンクは、HAPノードから、個別のユーザ端末若しくはノードに向かって、又は、幾つかの離散点に向かって通信ビームを送信することによって形成され得、一般的な地理的エリアをカバーし得る。加えて、バックホールリンクが、HAPノードと他のHAPノードとの間、及び、HAPノードと地上局との間に形成され得る。これらのリンクは、各ノードペアの通信ビームを互いに向かって向けることによって、形成され得る。複数のリンクが、異なる方向へ進むHAPノードで形成され得る。
【発明の概要】
【0004】
本開示の態様は、無線通信用のアンテナを提供する。アンテナは、球面反射器と、1又は複数のフィードとを含む。球面反射器は、無線周波数(RF)ビームを反射する材料で作られている内側部分と、内側部分の縁部に位置する外側部分であって、RFビームを反射する又は透過するように制御できるメタマテリアルで作られている、外側部分とを含む。1又は複数のフィードは、球面反射器に反射される1又は複数のRFビームを形成するように構成されている。
【0005】
1つの例において、球面反射器は、半球体未満である。他の例において、アンテナは、高高度プラットフォームの一部である。さらなる例において、球面反射器の外側部分は、外側部分の少なくとも一部に適用される電気信号を用いて制御される。
【0006】
さらなる他の例において、球面反射器の外側部分は、複数のメタマテリアルセクションを含む。この例において、複数のメタマテリアルセクションの各メタマテリアルセクションは、任意に、独立して制御可能である。また、この例において、アンテナはまた、任意に、1又は複数のフィードを用いて1又は複数のRFビームを形成し、1又は複数のRFビームに基づいて、1又は複数のRFビームのうちのRFビームを反射する又はRFビームを透過するように、球面反射器の外側部分の少なくとも一部を制御するように構成されている、1又は複数のプロセッサを含む。このオプションにおいて、1又は複数のプロセッサはまた、任意に、1又は複数のRFビームの各RFビーム用の、複数のメタマテリアルセクションの1又は複数の反射セクション、又は、複数のメタマテリアルセクションの1又は複数の透過セクションを決定するように構成される。また、このオプションにおいて、球面反射器の外側部分の少なくとも一部は、任意に、アンテナの位置及び1又は複数のターゲット位置に基づいて制御される。この追加のオプションにおいて、1又は複数のターゲット位置は、地上のターミナル及び空中のターミナルを含む。
【0007】
本開示の他の態様は、複数のメタマテリアルセクションを含む球面反射器を有するアンテナシステムを制御するための方法を提供する。方法は、1又は複数のプロセッサが、ターミナルのアンテナシステムの位置及びターゲット位置に基づいてアンテナシステムによって形成される、1又は複数の無線周波数(RF)ビームを決定する段階と、1又は複数のプロセッサが、1又は複数のRFビーム用の複数のメタマテリアルセクションにおける、1又は複数の反射セクション、又は、1又は複数の透過セクションを決定する段階と、1又は複数のプロセッサが、複数のメタマテリアルセクションのうちの1又は複数のメタマテリアルセクションに電気信号を適用し、複数のメタマテリアルセクションのうちの1又は複数のメタマテリアルセクションに、1又は複数の反射セクション及び1又は複数の透過セクションに従ってRFビームを反射させる又は透過させる段階と、1又は複数のプロセッサが、アンテナシステムに1又は複数のRFビームを送信させる段階とを含む。
【0008】
1つの例において、1又は複数の反射セクション、又は、1又は複数の透過セクションを決定する段階は、アンテナシステムの位置及び1又は複数のターゲット位置に基づいている。この例において、1又は複数のターゲット位置は、任意に、地上のターミナル及び空中のターミナルを含む。他の例において、電気信号は、第1時点で適用される第1電気信号であり、方法はまた、1又は複数のプロセッサが、第1時点の後の第2時点で第2電気信号を適用し、複数のメタマテリアルセクションのうちの1又は複数のメタマテリアルセクションを反射から透過に又は透過から反射にスイッチする段階を含む。
【0009】
さらなる例において、方法はまた、1又は複数のプロセッサが、第2RFビームに対応する、1又は複数の反射セクション、又は、1又は複数の透過セクションの位置に基づいて、第1RFビームへの妨害を予測する段階と、1又は複数のプロセッサが、第1RFビームが送信されない所与の時点で第2RFビームを送信することを決定する段階とを含む。さらなる他の例において、球面反射器は、半球体未満である。さらにさらなる例において、球面反射器は、全球体である。
【0010】
本開示のさらなる態様は、命令が格納されている非一時的コンピュータ可読媒体を提供する。命令は、高高度プラットフォーム(HAP)ノード内の1又は複数のプロセッサによって実行されるとき、1又は複数のプロセッサに、アンテナシステムを制御するための方法を実行させる。方法は、HAPの位置及びターゲット位置に基づいてアンテナシステムによって形成される、1又は複数の無線周波数(RF)ビームを決定する段階であって、アンテナシステムは、複数のメタマテリアルセクションを含む球面反射器を含む、決定する段階と、1又は複数のRFビーム用の複数のメタマテリアルセクションにおける、1又は複数の反射セクション、又は、1又は複数の透過セクションを決定する段階と、複数のメタマテリアルセクションのうちの1又は複数のメタマテリアルセクションに電気信号を適用し、複数のメタマテリアルセクションのうちの1又は複数のメタマテリアルセクションに、1又は複数の反射セクション及び1又は複数の透過セクションに従ってRFビームを反射させる又は透過させる段階と、アンテナシステムに1又は複数のRFビームを送信させる段階とを含む。1つの例において、電気信号は、第1時点で適用される第1電気信号であり、方法はまた、第1時点の後の第2時点で第2電気信号を適用し、複数のメタマテリアルセクションのうちの1又は複数のメタマテリアルセクションを反射から透過に又は透過から反射にスイッチする段階を含む。他の例において、方法はまた、第2RFビームに対応する、1又は複数の反射セクション、又は、1又は複数の透過セクションの位置に基づいて、第1RFビームへの妨害を予測する段階と、第1RFビームが送信されない所与の時点で第2RFビームを送信することを決定する段階とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本技術の態様に係る、例示的なシステムの機能図である。
図2図2は、本技術の態様に係る、バルーン構成を示す。
図3図3は、本技術の態様に係る、横推力を有するバルーンプラットフォームの一例である。
図4図4は、本技術の態様に係る、例示的なペイロード配置である。
図5図5は、本技術の態様に係る、例示的なアンテナシステムである。
図6図6は、本技術の態様に係る、図5の例示的なアンテナシステムの他の視点である。
図7図7は、本技術の態様に係る、方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(概論)
本技術は、電気信号に応じてRFビームを反射すること又はRFビームが通過することを可能することをスイッチするように構成されているメタマテリアルを含むアンテナシステムに関する。特に、アンテナシステムの反射器の一部は、メタマテリアルで構成され得る。このタイプのメタマテリアルを用いることによって、より広い角度エリアをカバーする球面反射器を構成することを可能にし得る。例えば、メタマテリアルを含む球面反射器が、アンテナシステムのボアサイトから50度の仰角(elevational degree)より離れて、例えば、70-80度の仰角離れて、ビームを生成するために用いられ得る。球面反射器は、地理的エリアへのアクセス又はバックホールカバレッジを提供する高高度プラットフォーム(HAP)ターミナルの一部であり得る。
【0013】
アンテナシステムは、球面反射器と1又は複数のフィードとを含み得る。球面反射器の内側部分はRFビームを反射する材料で作られている反射部分であり得、内側部分の縁部に位置する外側部分は、RFビームを反射又は透過し得るメタマテリアルで作られ得る。外側部分は、互いに独立して制御され得る複数のセクションを備え得る。1又は複数のフィードは、球面反射器に反射される1又は複数のRFビームを放射するように構成され得る。1又は複数のフィードは、1又は複数のRFビームを電子的に及び/又は物理的にステアリングし得る。
【0014】
1又は複数のプロセッサは、アンテナシステムの位置及び1又は複数のターゲット位置に基づいてRFビームを形成すべく、1又は複数のフィードを管理するように構成され得る。1又は複数のターゲット位置は、地理的エリアの位置又は空中の位置を含み得る。特に、1又は複数のターゲット位置は、地理的エリアのユーザ機器若しくは陸上のターミナルの位置、又は空中のターミナルの位置を含み得る。1又は複数のプロセッサはまた、1又は複数のフィードによって形成されるRFビームに基づいて、メタマテリアルの外側部分の少なくともセクションに電気信号を適用するように構成され得る。すなわち、1又は複数のプロセッサは、形成されるRFビーム毎に、1又は複数の反射セクション及び/又は1又は複数の透過セクションを決定し得る。対応するRFビームが送信されるときに外側部分のセクション内のメタマテリアルに透過させるべく、電気信号が外側部分の少なくともセクションに適用され得る。その後、外側部分のセクションが反射セクションであると想定されるとき、セクション内のメタマテリアルに反射させるべく、電気信号が適用され得る。
【0015】
本明細書で説明される技術は、より広い範囲のカバレッジ、例えば、100度の仰角より大きい角度カバレッジエリア(>±50度の仰角)、を有するRFアンテナシステムを創出し得る。より少ない可動部品がRFアンテナシステムに用いられ得、これは、RFビームの起こり得る指示誤差を少なくし得る。加えて、電子的なステアリングのより大きい容量は、反射器を再配置する必要性がより少ないことを意味し、これは、より継続的な高ゲインを提供することを可能にする。したがって、より広い地理的エリアは、そのようなRFアンテナシステムを搭載している単一のHAPターミナルによって提供され得る。
【0016】
(例示的なネットワーク)
図1は、前述のバルーン又は他の高高度プラットフォームの集団が用いられ得る例示的なシステム100を示す。この例は、本開示の範囲又は本明細書で説明される特徴の有用性を限定するものと見なされるべきではない。システム100はバルーンネットワークと見なされ得る。この例において、バルーンネットワーク100は、バルーン102A-F等の複数のデバイス、並びに、地上の基地局106及び地上の基地局112を含む。バルーンネットワーク100はまた、以下でより詳細に論述されるような、遠隔通信サービスをサポートする様々なデバイス等の複数の追加のデバイス(不図示)、又は、ネットワークに参加し得る他のシステムを含み得る。
【0017】
システム100内のデバイスは、互いに通信するように構成されている。一例として、バルーンは、バルーン間通信を促進すべく、通信リンク104及び/又は114を含み得る。例として、リンク114は、無線周波数(RF)信号(例えば、ミリメートル波伝送)を利用し得る一方、リンク104は自由空間光伝送を利用する。代替的に、全てのリンクは、RF、光、又は、RF及び光伝送の両方を利用するハイブリッドであり得る。このように、バルーン102A-Fは、データ通信用のメッシュネットワークとして集合的に機能し得る。少なくとも幾つかのバルーンは、RF及び/又は光リンクであり得る、各リンク108及び110を介して、地上の基地局106及び112と通信するように構成され得る。
【0018】
1つのシナリオにおいて、所与のバルーン102は、光リンク104を介して光信号を送信するように構成され得る。ここで、所与のバルーン102は、1又は複数の高出力発光ダイオード(LED)を用いて光信号を送信し得る。代替的に、バルーン102のうちの一部又は全部は、光リンク104を介した自由空間光通信用のレーザシステムを含み得る。他のタイプの自由空間通信が可能である。さらに、光リンク104を介して他のバルーンから光信号を受信すべく、バルーンは、1又は複数の光受信機を含み得る。
【0019】
バルーンはまた、各通信リンクを介した地上の基地局との通信のために、様々なRF空中インタフェースプロトコルのうちの1又は複数を利用し得る。例えば、バルーン102A-Fのうちの一部又は全部は、他の可能性の中で、IEEE 802.11(IEEE 802.11改訂のいずれも含む)に記載される様々なプロトコル、GSM(登録商標)、CDMA、UMTS、EV-DO、WiMAX(登録商標)、及び/又は、LTE、5G等のセルラプロトコル、及び/又は、長距離通信用に開発された1又は複数の専用プロトコルを用いて、RFリンク108を介して地上の基地局106及び112と通信するように構成され得る。LTE通信を用いる一例において、基地局は進化型NodeB(eNodeB)基地局であり得る。他の例において、それらはベーストランシーバステーション(BTS)基地局であり得る。これらの例は限定するものではない。
【0020】
幾つかの例において、リンクは、HAP対地上通信用の所望のリンク容量を提供しない場合がある。例えば、地上のゲートウェイからバックホールリンクを提供すべく、増加した容量が望ましい場合がある。それに応じて、例示的なネットワークはまた、ネットワークの様々なバルーンと地上の基地局との間の大容量空地リンクを提供し得るバルーンを含み得る。例えば、バルーンネットワーク100において、バルーン102Fは、局112と直接通信するように構成され得る。
【0021】
ネットワーク100内の他のバルーンのように、バルーン102Fは、リンク104を介した1又は複数の他のバルーンとの通信(例えば、RF又は光)のために動作可能であり得る。バルーン102Fはまた、光リンク110を介した地上の基地局112との自由空間光通信のために構成され得る。したがって、光リンク110は、バルーンネットワーク100と地上の基地局112との間の大容量リンク(RFリンク108と比較して)として機能し得る。さらに、バルーン102Fは、地上の基地局106とのRF通信のために動作可能であり得る。他の場合において、バルーン102Fは、バルーン対地上通信用に光リンクのみを使用し得る。
【0022】
バルーン102Fは、自由空間光通信システムの代わりに又はそれに加えて、バルーン対地上通信用の専用の高帯域幅RF通信システムを搭載し得る。高帯域幅RF通信システムは、光リンク104のうちの1つと実質的に同じ容量を有するRFリンクを提供し得る超広帯域システムの形態を取り得る。
【0023】
さらなる例において、バルーン102A-Fのうちの一部又は全部は、地上ベースの通信リンクに加えて又はその代替として、宇宙ベースの衛星及び/又は他のタイプのHAP(例えば、ドローン、飛行機、飛行船等)との通信リンクを確立するように構成され得る。幾つかの実施形態において、バルーンは、光又はRFリンクを介して、衛星又は高高度プラットフォームと通信し得る。しかしながら、他のタイプの通信構成が可能である。
【0024】
前述のように、バルーン102A-Fは、メッシュネットワークとして集合的に機能し得る。より具体的には、バルーン102A-Fは自由空間光リンク又はRFリンクを用いて互いに通信し得るため、バルーンは自由空間光又はRFメッシュネットワークとして集合的に機能し得る。メッシュネットワーク構成において、各バルーンは、それに向けられたデータを受信し、且つ、データを他のバルーンにルーティングするように動作可能である、メッシュネットワークのノードとして機能し得る。そのため、送信元バルーンと宛先バルーンとの間のリンクの適切な順序を決定することによって、データが送信元バルーンから宛先バルーンにルーティングされ得る。
【0025】
ネットワークトポロジーは、バルーンが互いに対して、及び/又は、地上に対して移動するにつれて、変化し得る。それに応じて、バルーンネットワーク100は、ネットワークのトポロジーが変化するにつれて、メッシュプロトコルを適用して、ネットワークの状態を更新し得る。バルーンネットワーク100はまた、所望のネットワークトポロジーを提供することに役立てるために、風及び高度の制御又は横推力を用いる位置維持(station-keeping)機能を実装し得る。例えば、位置維持は、バルーン102A-Fのうちの一部又は全部が、ネットワーク内の1又は複数の他のバルーンに対して一定の位置(及び、場合により、地上の基地局又はサービスエリアに対して一定の位置)を維持すること、及び/又は、そこに移動することを含み得る。本処理の一部として、各バルーンは、位置維持機能を実装し、所望のトポロジー内でのその所望の位置を決定し得、必要に応じて、当該所望の位置に移動する及び/又は維持する方法を決定し得る。例えば、バルーンは、それらが関心のある領域の上方で位置維持するように、気流に乗ったことに応答して移動してもよく、円形又は他のパターンで移動してもよい。
【0026】
所望のトポロジーは、特定の実装、及び、バルーンが継続的に移動しているかどうかに応じて異なるものになり得る。幾つかの場合において、バルーンは、実質的に均一なトポロジーを提供すべく、位置維持を実装し得る。ここで、バルーンは、それら自体をバルーンネットワーク100内の隣接するバルーンから実質的に同じ距離(又は一定の距離範囲内)に配置するように機能する。代替的に、バルーンネットワーク100は、不均一なトポロジーを有し得る。ここで、バルーンが、様々な理由により、特定のエリア内でより密に又はより疎に分配されている。一例として、より高い帯域幅の需要を満たすことに役立つために、バルーンは、需要がより高いエリア(例えば、都市エリア)の上方でより密にクラスタ化され得、需要がより低いエリアの上方(例えば、大きな水域の上方)でより疎にクラスタ化され得る。加えて、例示的なバルーンネットワークのトポロジーは、バルーンが、ネットワークの所望のトポロジーにおける変更に従ってそれらの各位置決めを調整することを可能にするように適合可能であり得る。
【0027】
バルーン以外には、ドローン等の他の高高度プラットフォームが、自律的な方式でルートを飛行し得、空中写真用にカメラを携行し得、商品をある場所から別の場所へと運搬し得る。用語「無人航空機(UAV)」及び用語「飛行ロボット」は、しばしば、ドローンの類義語として用いられる。用途の範囲は広く、工業プラント及び農地の空中監視、並びに、災害時の場合の最初のレスポンダのサポートを含む。幾つかの用途について、単一のドローンよりもドローンのチームが採用されることが有益である。複数のドローンは、所与のエリアをより高速にカバーし得、又は、異なる視点からの写真を同時に撮像し得る。
【0028】
図1のバルーンは、成層圏に配備されている高高度バルーンであり得る。一例として、高高度バルーンネットワークにおいて、バルーンが強風に晒されること及び民間航空機の飛行と干渉することを制限すべく、バルーンは、概して成層圏の高度、例えば、50,000ft(15,000m)から70,000ft(21,000m)の間で、又はより多い若しくはより少ない間で動作するように構成され得る。バルーンが、風が非対称的な方式で様々なバルーンの位置に影響を与える場合がある成層圏において信頼性のあるメッシュネットワークを提供すべく、バルーンは、それらの各高度を調整することによって互いに対して横方向及び/又は長手方向に移動するように構成され得、その結果、風が各バルーンを各所望の位置に運ぶ。横推力はまた、バルーンの進行路に影響を与えるために利用され得る。
【0029】
例示的な構成において、高高度バルーンプラットフォームは、様々な他のコンポーネントと共に、エンベロープ及びペイロードを含む。図2は、図1のバルーンのいずれかを表し得る高高度バルーン200の一例である。示されるように、例示的なバルーン200は、エンベロープ202と、ペイロード204と、それらの間に結合部材(例えば、ダウンコネクト)206とを含む。少なくとも1つのゴアパネルがエンベロープを形成し、これは、その内部に加圧された浮揚用ガスを維持するように構成されている。例えば、バルーンは超圧力バルーンであり得る。上部プレート208はエンベロープの上部に沿って配置され得、一方、基部プレート210は上部の場所と反対にあるエンベロープの下部に沿って配置され得る。この例において、結合部材206は、ペイロード204を基部プレート210に接続している。
【0030】
エンベロープ202は、様々な形状及び形態を取り得る。例えば、エンベロープ202は、ポリエチレン、マイラー、FEP、ゴム、ラテックス、若しくは他の薄膜材料等の材料、又は、繊維強化材が内側若しくは外側に埋め込まれたこれらの材料の複合積層体で作られ得る。要求される強度特性、ガス障壁特性、RF特性、及び温度特性を提供すべく、他の材料、又はそれらの組み合わせ、又は他の積層体も利用され得る。さらに、エンベロープ202の形状及びサイズは、特定の実装例に応じて異なるものになり得る。さらに、エンベロープ202は、空気、ヘリウム、及び/又は水素等の異なるタイプの気体で充填され得る。他のタイプのガス、及びそれらの組み合わせも可能である。形状は、球体及び「かぼちゃ(pumpkins)」のような典型的なバルーンの形状、又は、対称であり、形状揚力を提供し、若しくは形状を変更可能である空気力学的形状を含み得る。揚力は、揚力ガス(例えば、ヘリウム、水素)、導電面の静電帯電、空気力学的な揚力(翼の形状)、空気移動デバイス(プロペラ、フラップ翼、静電推力等)、又は、揚力技術の任意のハイブリッドの組み合わせからもたらされ得る。
【0031】
横方向の位置又は速度を変更すべく、プラットフォームは横推力システムを含み得る。図3は、図1のバルーンのいずれかを表し得る、プロペラベースの横推力を有するバルーンプラットフォームの1つの例示的な構成300を示す。示されるように、例300は、エンベロープ302と、ペイロード304と、エンベロープ302とペイロード304との間に配置されたダウンコネクト部材306とを含む。ペイロード304とエンベロープ302との間のケーブル又は他の配線は、ダウンコネクト部材306の中を通り得る。1又は複数のソーラーパネルアセンブリ308は、ペイロード304又はバルーンプラットフォームの他の部分に結合され得る。ペイロード304及びソーラーパネルアセンブリ308は、例えば、ソーラーパネルアセンブリ308を太陽と位置合わせして発電を最大化すべく、ダウンコネクト部材306の周りを回転する(例えば、最大で360°の回転)ように構成され得る。例300はまた、横推力システム310を示す。横推力システム310の本例は1つの可能性である一方、その位置はまた、ペイロードセクション304の前方及び/又は後方であってもよく、エンベロープセクション302の前方及び/又は後方であってもよく、所望の推力ベクトルを提供する任意の他の位置であってもよい。
【0032】
(例示的なシステム)
図4に示される一例によれば、バルーンプラットフォームのペイロード400は、1又は複数のプロセッサ404と、メモリ406の形態のオンボードデータストレージとを有する制御システム402を含む。メモリ406は、プロセッサにより実行され得る命令を含む、プロセッサ404によってアクセス可能な情報を格納する。メモリ406はまた、プロセッサによって取得、操作、又は格納され得るデータを含む。メモリは、ハードドライブ、メモリカード(例えば、サムドライブ又はSDカード)、ROM、RAM、及び、他のタイプの書き込み可能なリードオンリメモリ等の、プロセッサによってアクセス可能な情報を格納可能な任意の非一時的なタイプのものであり得る。命令は、プロセッサによって、マシンコード等の直接的に実行される、又は、スクリプト等の間接的に実行される命令の任意のセットであり得る。その点で、用語「命令」、用語「アプリケーション」、用語「段階」、及び用語「プログラム」は、本明細書において同義で用いられ得る。命令は、プロセッサによる直接的な処理のためにオブジェクトコードフォーマットで、又は、要求に応じて解釈される若しくは前もってコンパイルされる、スクリプト若しくは独立したソースコードモジュールの集合体を含む任意の他のコンピューティングデバイス言語で格納され得る。データは、命令に従って1又は複数のプロセッサ404によって取得、格納、又は修正され得る。
【0033】
1又は複数のプロセッサ404は、商業的に利用可能なCPU等の任意の従来のプロセッサを含み得る。代替的に、各プロセッサは、ASIC、コントローラ、又は他のハードウェアベースのプロセッサ等の専用コンポーネントであり得る。図4は、プロセッサ404、メモリ406、及び制御システム402の他の要素を同一ブロック内にあるものとして機能的に図示しているが、システムは、実際には、同一の物理筐体内に格納されてもよく、格納されなくてもよい、複数のプロセッサ、コンピュータ、コンピューティングデバイス、及び/又はメモリを備え得る。例えば、メモリは、制御システム402の筐体とは異なる筐体に位置するハードドライブ又は他のストレージ媒体であり得る。それに応じて、プロセッサ、コンピュータ、コンピューティングデバイス、又はメモリへの言及は、並列して動作してもしなくてもよい、プロセッサ、コンピュータ、コンピューティングデバイス、又はメモリの集合体への言及を含むことが理解されるであろう。
【0034】
ペイロード400はまた、多数の異なる機能を提供すべく、様々な他のタイプの機器及びシステムを含み得る。例えば、示されるように、ペイロード400は、前述のように、RF及び/又は光リンクを介して信号を送信し得る、1又は複数の通信システム408を含む。ほんの一例として、通信システム408は、LTE又は他の遠隔通信サービスを提供し得る。通信システム408は、1又は複数の送信機及び受信機(又は送受信機418)、並びに、1又は複数のアンテナを有するアンテナシステム420等の通信コンポーネントを含み得る。1又は複数のプロセッサ404は、通信システム408全体を制御し得る。
【0035】
図4に戻ると、ペイロード400は、バルーンの様々なコンポーネントに電力を供給するための電源410も含むものとして図示されている。電源410は、1又は複数の充電式バッテリ、又は、キャパシタ若しくは再生燃料電池のような他のエネルギー蓄積システムを含み得る。加えて、ペイロード400は、電源に加えて又はその一部として、発電システム412を含み得る。発電システム412は、ソーラーパネル、蓄積エネルギー(ホットエア)、関連する風力発電、若しくは、ディファレンシャル大気充電(不図示)、又は、それらの任意の組み合わせを含み得、充電及び/又は電源410によって分配される電力を生成するために用いられ得る。
【0036】
ペイロード400は、さらに、測位システム414を含み得る。測位システム414は、例えば、全地球測位システム(GPS)、慣性ナビゲーションシステム、及び/又は、スタートラッキングシステムを含み得る。測位システム414は、さらに又は代替的に、様々なモーションセンサ(例えば、加速度計、磁力計、ジャイロスコープ、及び/又は、コンパス)を含み得る。
【0037】
ペイロード400は、制御システム402から分離して、又は、制御システム402に部分的若しくは全体的に組み込まれたナビゲーションシステム416を含み得る。ナビゲーションシステム416は、所望のトポロジー又は他のサービス要件に従って、ある位置内の位置を維持する、及び/又は、ある位置に移動する位置維持機能を実装し得る。特に、ナビゲーションシステム416は、バルーンを所望の方向及び/又は所望の位置に運ぶ風をもたらす、高度及び/又は横方向の位置の調整を決定するために、(例えば、オンボード及び/又はリモートセンサからの)風データを用い得る。横方向の位置の調整は、ペイロードから分離している横方向の測位システムによって直接処理されてもよい。代替的に、高度及び/又は横方向の調整は、中央制御位置によって計算され得、地上ベース、空中ベース、又は衛星ベースのシステムによって送信され得、高高度バルーンに通信され得る。他の実施形態において、特定のバルーンは、他のバルーンのために高度及び/又は横方向の調整を計算し、調整コマンドをそれらの他のバルーンに送信するように構成され得る。
【0038】
ナビゲーションシステムは、慣性測定ユニット(IMU)及び/又はディファレンシャルGPS等のオンボードナビゲーションセンサから取得したデータ、受信したデータ(例えば、天気情報)、及び/又は、健全性及びパフォーマンスセンサ(例えば、力トルクセンサ)等の他のセンサを評価して、バルーンのシステムの動作を管理することができる。例えば、位置維持のために横推力システムを起動する決定が下されたとき、ナビゲーションシステムは、その場合、位置、風の方向、高度、及び電力利用可能性の受信したセンサデータを活用して、特定の期間の間、又は、特定の条件に到達する(例えば、全体的なシステムの健全性、温度、振動、及び他のパフォーマンスパラメータを監視及び報告しながら、特定の速度又は位置に到達する)まで、プロペラを適切に位置付けて、特定の推力状態を提供する。
【0039】
アンテナシステムは、球面反射器と1又は複数のフィードとを含み得る。球面反射器の形状は、半球体(又は表面の50%が球体のものである)であってもよく、表面エリアの20%が球体のものである等の半球体未満であってもよい。幾つかの実装において、球面反射器は、全球体であり得る。球面反射器の内側部分は、2100MHz、3500MHzの周波数又は他の周波数を有するビーム等のRFビームを反射する材料で作られている反射部分であり得、内側部分の縁部に位置する外側部分は、RFビームを反射又は透過し得るメタマテリアルで作られ得る。図5に示されるように、球面反射器502、内側部分504は反射部分であり、外側部分506はメタマテリアル部分である。外側部分は、互いに独立して制御され得る複数のセクションを備え得る。例えば、外側部分506は、独立して制御され得る複数のメタマテリアルセクションで構築され得る。全てのメタマテリアルセクションは、球面反射器502の外側部分に対して球体の一部を形成するように配置される湾曲した長方形のピース等の同一形状であり得る。図5に示される側面図から、各列が12のセクションを示す、複数のメタマテリアルセクションのうちの2列が見える。反対側の半分は、同一構成を有し得る。幾つかの代替物において、メタマテリアル部分は、1つのユニットとして制御される、メタマテリアルの1又は複数のセクションであり得る。
【0040】
1又は複数のフィードは、第1フィードと第2フィードとを含み得る。第1フィード及び第2フィードは、それぞれ、球面反射器に反射されるRFビームを放射するように構成され得る。第1フィード及び第2フィードは、各RFビームを電子的にステアリングするように構成され得る。幾つかの実装において、第1フィード及び第2フィードはまた、他のものから独立して移動するように構成され得る。図6に示されるように、アンテナシステム420は、第1RFビーム512及び第2RFビーム514をそれぞれ放射するように構成されている第1フィード508及び第2フィード510を有する。例えば、第1フィード508は、球面反射器502に第1RFビーム512を向けるように構成されている。第1RFビーム512は球面反射器502に反射されて、第1ターゲット位置に向かって出力される。第2フィード510は、球面反射器502に第2RFビーム514を向けるように構成されている。第2RFビーム514は球面反射器502に反射されて、第2ターゲット位置に向かって出力される。
【0041】
(例示的な方法)
前述及び図に示された動作に加えて、様々な動作がここでは説明される。以下の動作は、以下で説明される正確な順序で実行されなくてもよいことが理解されるべきである。むしろ、様々な段階が異なる順序で又は同時に処理されてもよく、段階が追加又は省略されてもよい。
【0042】
制御システムの1又は複数のプロセッサ、又は、1又は複数の通信システムの制御専用のペイロード内の1又は複数のプロセッサは、アンテナシステムの位置及び1又は複数のターゲット位置に基づいて、アンテナシステム内の1又は複数のフィードによって形成される1又は複数のRFビームを決定し得る。1又は複数のビームは、少なくとも1回、球面反射器に反射されて自由空間に出力されるように構成され得る。各ビームのサイズ、形状、及び方向等のビーム特性はまた、1又は複数のプロセッサによって決定され得る。ビーム特性は、アンテナシステムの位置、1又は複数のターゲット位置、人口密度、要求の履歴、エリア内若しくはその近くにカバレッジを提供する他のターミナル(陸上のタワー、他のHAP等)の位置若しくは密度、他のターミナルの設定若しくは制約、特定のネットワークの動作の規制、又は、他のネットワーク要素に基づいて決定され得る。1又は複数のターゲット位置は、地理的エリアの位置又は空中の位置を含み得る。特に、1又は複数のターゲット位置は、地理的エリアのユーザ機器若しくは陸上のターミナルの位置、又は空中のターミナルの位置を含み得る。さらに又は代替的に、1又は複数のターゲット位置は、人口密度、要求の履歴、エリア内若しくはその近くにカバレッジを提供する他のターミナル(陸上のタワー、他のHAP等)の位置若しくは密度、他のターミナルの設定若しくは制約、特定のネットワークの動作の規制、又は、他のネットワーク要素に基づいて定義及び選択される領域を含む。
【0043】
例えば、1又は複数のプロセッサ404は、アンテナシステム420を保持するペイロードの位置、並びに、各ビームに対する第1ターゲット位置及び第2ターゲット位置に基づいて、第1フィード508及び第2フィード510が各RFビーム512、514を形成することを決定し得る。ペイロードの位置は、測位システム414を用いて決定され得る。この例において、ペイロードの位置は、図1の、地上の基地局106とバルーン102Eとの間のバルーン102Bの位置であり得る。この位置から、アンテナシステム420は、地上の基地局106とのリンク108、及び/又は、バルーン102Eとのリンク104を形成し得る。HAPターミナルから地理的エリアの第1位置に第1フィード508によって送信される第1RFビーム512が決定され得、空中のターミナルの第2位置に第2フィード510によって送信される第2RFビーム514が決定され得る。第1位置は地上の基地局106の位置であり得、第2位置はバルーン102Eであり得る。第1RFビームは、ネットワークのアクセスリンクを1又は複数のユーザ機器に提供するように構成され得る。第2RFビームは、ネットワークにバックホールリンクを提供するように構成され得る。幾つかの実装において、第2RFビームは、第1RFビームとは異なる周波数帯域である。
【0044】
1又は複数のプロセッサは、1又は複数のフィードによって形成されるRFビーム毎に球面反射器のメタマテリアル部分の1又は複数の反射セクション及び/又は1又は複数の透過セクションを決定し得る。例えば、第1RFビーム512について、第1RFビーム512が球面反射器502の内側部分504で反射するように計画されて、且つ、内側部分で反射した後に球面反射器のいかなるセクションとも交差するように計画されていないので、反射セクション及び透過セクションが存在しない場合がある。第2RFビーム514について、第2RFビーム514が内側部分504で反射した後に位置602で球面反射器と交差することが決定されている場所に従って複数の透過セクションが存在し得る。第2RFビームのサイズ、形状、及び方向に基づいて、第2RFビーム514がメタマテリアル部分506と交差するエリアに対応する1又は複数のメタマテリアルセクションが透過セクションであると決定され得る。
【0045】
1又は複数のプロセッサは、1又は複数のメタマテリアルセクションに電気信号を適用し、1又は複数のメタマテリアルセクションに、1又は複数の反射セクション及び1又は複数の透過セクションに従って反射させる又は透過させるように構成され得る。例えば、第2RFビーム514が送信されるときにエリア内のメタマテリアルに透過させるべく、電気信号が球面反射器502のメタマテリアル部分506のエリアに適用され得る。その後、エリアが反射セクションの一部であると決定されるとき、エリア内のメタマテリアルに反射させるべく、電気信号が適用され得る。
【0046】
幾つかのシナリオにおいて、第2RFビームのメタマテリアルの外側部分の構成は、第1RFビームに対する妨害を引き起こす場合がある。言い換えれば、第2RFビームが第2位置に送信される場合、第1RFビームが第1位置に送信されることができない。例えば、メタマテリアルの少なくともセクションが第2RFビームの透過セクションであるが、第1RFビームの反射セクションであるとき、妨害が引き起こされると予測され得る。1又は複数のプロセッサは、1又は複数のターゲット位置が、所与の時点で、第2位置を含むが第1位置を含まない場合があることを決定し得る。代替的に、1又は複数のプロセッサは、第2位置が、所与の時点で、第1位置よりも優先度が高いことを決定し得る。1又は複数のプロセッサは、所与の時点での第2RFビームの1又は複数の反射セクション及び1又は複数の透過セクションを決定する際に第1RFビームを無視し得る。第1RFビームへの妨害は重要ではない。加えて、1又は複数のプロセッサは、所与の時点の間、第1フィードを停止し得る。
【0047】
1又は複数のプロセッサは、その後、アンテナシステムに、1又は複数のRFビームを送信させ得る。第1フィード508は、球面反射器502の内側部分504で反射され、自由空間を通って地上の基地局106に出力される第1RFビーム512を送信し得る。第2フィード510は、球面反射器502の内側部分504で反射される第2RFビーム514を送信し得る。第2RFビーム514は、その後、部分的には自由空間を通って、且つ、部分的には球面反射器502のメタマテリアル部分506の1又は複数の透過セクションを通って、バルーン102Eに向かって反射される。
【0048】
幾つかのシナリオにおいて、1又は複数のプロセッサは、形成されるべき1又は複数のRFビームのメタマテリアル部分の反射セクション及び透過セクションが存在しないことを決定し得る。例えば、1つのシナリオにおいて、1又は複数のプロセッサは、いずれのRFビームの球面反射器のメタマテリアル部分との交差点が存在しないことを決定し得る。結果として、1又は複数のプロセッサは、球面反射器のメタマテリアル部分のいずれの変更も行うことなく、アンテナシステムに1又は複数のRFビームを送信させ得る。
【0049】
図7は、本技術の態様に係る、例示的なフロー図を示す。より具体的には、図7は、複数のメタマテリアルセクションを含む球面反射器を有するアンテナシステムを制御するための例示的な方法700のフローを示す。ブロック702では、1又は複数のプロセッサは、ターミナルの位置及びターゲット位置に基づいて、ターミナルのアンテナシステムによって形成される1又は複数のRFビームを決定し得る。ブロック704では、1又は複数のプロセッサは、1又は複数のRFビーム用のアンテナシステムの複数のメタマテリアルセクションにおける、1又は複数の反射セクション、及び/又は、1又は複数の透過セクションを決定し得る。ブロック706では、1又は複数のプロセッサは、複数のメタマテリアルセクションのうちの1又は複数のメタマテリアルセクションに電気信号を適用し、複数のメタマテリアルセクションのうちの1又は複数のメタマテリアルセクションに、1又は複数の反射セクション及び1又は複数の透過セクションに従って反射又は透過させ得る。ブロック708では、1又は複数のプロセッサは、アンテナシステムに1又は複数のRFビームを送信させ得る。
【0050】
本明細書で説明される技術は、より広い範囲のカバレッジ、例えば、100度の仰角より大きい角度カバレッジエリア(>±50度の仰角)、を有するRFアンテナシステムを創出し得る。より少ない可動部品がRFアンテナシステムに用いられ得、これは、RFビームの起こり得る指示誤差を少なくし得る。加えて、電子的なステアリングのより大きい容量は、反射器を再配置する必要性がより少ないことを意味し、これは、より継続的な高ゲインを提供することを可能にする。したがって、より広い地理的エリアは、そのようなRFアンテナシステムを搭載している単一のHAPターミナルによって提供され得る。
【0051】
特に明記しない限り、前述の代替例は、相互に排他的ではないが、独自の利点を実現するために様々な組み合わせにおいて実装され得る。前述の機能のこれらの変形及び組み合わせ、並びに、その他の変形及び組み合わせは、特許請求の範囲によって定義される主題から逸脱することなく利用され得るので、実施形態の前述の説明は、特許請求の範囲によって定義される主題の限定としてではなく例示として解釈されるべきである。加えて、本明細書に記載された例の提供、並びに、「例えば」、「含む」、及び同様のものとして表現される節は、特許請求の範囲の主題を具体例に限定するものと解釈されるべきではなく、むしろ、例は、多くの可能な実施形態のうちの1つのみを例示することを意図している。さらに、異なる図面における同一の参照番号は、同一又は類似の要素を識別し得る。
[その他の可能な項目]
[項目1]
無線通信用のアンテナであって、
球面反射器であって、
無線周波数(RF)ビームを反射する材料で作られている内側部分と、
前記内側部分の縁部に位置する外側部分であって、RFビームを反射する又は透過するように制御できるメタマテリアルで作られている、外側部分と
を含む、球面反射器と、
前記球面反射器に反射される1又は複数のRFビームを形成するように構成されている1又は複数のフィードと
を備える、アンテナ。
[項目2]
前記球面反射器は、半球体未満である、項目1に記載のアンテナ。
[項目3]
前記アンテナは、高高度プラットフォームの一部である、項目1又は2に記載のアンテナ。
[項目4]
前記球面反射器の前記外側部分は、前記外側部分の少なくとも一部に適用される電気信号を用いて制御される、項目1から3のいずれか一項に記載のアンテナ。
[項目5]
前記球面反射器の前記外側部分は、複数のメタマテリアルセクションを含む、項目1から4のいずれか一項に記載のアンテナ。
[項目6]
前記複数のメタマテリアルセクションの各メタマテリアルセクションは、独立して制御可能である、項目5に記載のアンテナ。
[項目7]
前記1又は複数のフィードを用いて1又は複数のRFビームを形成し、
前記1又は複数のRFビームに基づいて、前記1又は複数のRFビームのうちのRFビームを反射する又は前記RFビームを透過するように、前記球面反射器の前記外側部分の少なくとも一部を制御する
ように構成されている、1又は複数のプロセッサ
をさらに備える、項目5又は6に記載のアンテナ。
[項目8]
前記1又は複数のプロセッサは、前記1又は複数のRFビームの各RFビーム用の、前記複数のメタマテリアルセクションの1又は複数の反射セクション、又は、前記複数のメタマテリアルセクションの1又は複数の透過セクションを決定するようにさらに構成されている、項目7に記載のアンテナ。
[項目9]
前記球面反射器の前記外側部分の前記少なくとも一部は、前記アンテナの位置及び1又は複数のターゲット位置に基づいて制御される、項目7又は8に記載のアンテナ。
[項目10]
前記1又は複数のターゲット位置は、地上のターミナル及び空中のターミナルを含む、項目9に記載のアンテナ。
[項目11]
複数のメタマテリアルセクションを含む球面反射器を有するアンテナシステムを制御するための方法であって、前記方法は、
1又は複数のプロセッサが、ターミナルの前記アンテナシステムの位置及びターゲット位置に基づいて前記アンテナシステムによって形成される、1又は複数の無線周波数(RF)ビームを決定する段階と、
前記1又は複数のプロセッサが、前記1又は複数のRFビーム用の前記複数のメタマテリアルセクションにおける、1又は複数の反射セクション、又は、1又は複数の透過セクションを決定する段階と、
前記1又は複数のプロセッサが、前記複数のメタマテリアルセクションのうちの1又は複数のメタマテリアルセクションに電気信号を適用し、前記複数のメタマテリアルセクションのうちの前記1又は複数のメタマテリアルセクションに、前記1又は複数の反射セクション及び前記1又は複数の透過セクションに従ってRFビームを反射させる又は透過させる段階と、
前記1又は複数のプロセッサが、前記アンテナシステムに前記1又は複数のRFビームを送信させる段階と
を備える、方法。
[項目12]
前記1又は複数の反射セクション、又は、前記1又は複数の透過セクションを前記決定する段階は、前記アンテナシステムの位置及び1又は複数のターゲット位置に基づいている、項目11に記載の方法。
[項目13]
前記1又は複数のターゲット位置は、地上のターミナル及び空中のターミナルを含む、項目12に記載の方法。
[項目14]
前記電気信号は、第1時点で適用される第1電気信号であり、
前記方法は、
前記1又は複数のプロセッサが、前記第1時点の後の第2時点で第2電気信号を適用し、前記複数のメタマテリアルセクションのうちの前記1又は複数のメタマテリアルセクションを反射から透過に又は透過から反射にスイッチする段階
をさらに備える、項目11から13のいずれか一項に記載の方法。
[項目15]
前記1又は複数のプロセッサが、第2RFビームに対応する、前記1又は複数の反射セクション、又は、前記1又は複数の透過セクションの位置に基づいて、第1RFビームへの妨害を予測する段階と、
前記1又は複数のプロセッサが、前記第1RFビームが送信されない所与の時点で前記第2RFビームを送信することを決定する段階と
をさらに備える、項目11から14のいずれか一項に記載の方法。
[項目16]
前記球面反射器は、半球体未満である、項目11から15のいずれか一項に記載の方法。
[項目17]
前記球面反射器は、全球体である、項目11から15のいずれか一項に記載の方法。
[項目18]
命令が格納されている非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、高高度プラットフォーム(HAP)ノード内の1又は複数のプロセッサによって実行されるとき、前記1又は複数のプロセッサに、アンテナシステムを制御するための方法を実行させ、前記方法は、
前記HAPの位置及びターゲット位置に基づいて前記アンテナシステムによって形成される、1又は複数の無線周波数(RF)ビームを決定する段階であって、前記アンテナシステムは、複数のメタマテリアルセクションを含む球面反射器を含む、決定する段階と、
前記1又は複数のRFビーム用の前記複数のメタマテリアルセクションにおける、1又は複数の反射セクション、又は、1又は複数の透過セクションを決定する段階と、
前記複数のメタマテリアルセクションのうちの1又は複数のメタマテリアルセクションに電気信号を適用し、前記複数のメタマテリアルセクションのうちの前記1又は複数のメタマテリアルセクションに、前記1又は複数の反射セクション及び前記1又は複数の透過セクションに従ってRFビームを反射させる又は透過させる段階と、
前記アンテナシステムに前記1又は複数のRFビームを送信させる段階と
を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
[項目19]
前記電気信号は、第1時点で適用される第1電気信号であり、
前記方法は、
前記第1時点の後の第2時点で第2電気信号を適用し、前記複数のメタマテリアルセクションのうちの前記1又は複数のメタマテリアルセクションを反射から透過に又は透過から反射にスイッチする段階
をさらに備える、項目18に記載の媒体。
[項目20]
前記方法は、
第2RFビームに対応する、前記1又は複数の反射セクション、又は、前記1又は複数の透過セクションの位置に基づいて、第1RFビームへの妨害を予測する段階と、
前記第1RFビームが送信されない所与の時点で前記第2RFビームを送信することを決定する段階と
をさらに備える、項目18又は19に記載の媒体。
[項目21]
命令を備えるプログラムであって、前記プログラムがコンピュータによって実行されるとき、前記命令は、前記コンピュータに方法を実行させ、前記方法は、
前記HAPの位置及びターゲット位置に基づいて前記アンテナシステムによって形成される、1又は複数の無線周波数(RF)ビームを決定する段階であって、前記アンテナシステムは、複数のメタマテリアルセクションを含む球面反射器を含む、決定する段階と、
前記1又は複数のRFビーム用の前記複数のメタマテリアルセクションにおける、1又は複数の反射セクション、又は、1又は複数の透過セクションを決定する段階と、
前記複数のメタマテリアルセクションのうちの1又は複数のメタマテリアルセクションに電気信号を適用し、前記複数のメタマテリアルセクションのうちの前記1又は複数のメタマテリアルセクションに、前記1又は複数の反射セクション及び前記1又は複数の透過セクションに従ってRFビームを反射させる又は透過させる段階と、
前記アンテナシステムに前記1又は複数のRFビームを送信させる段階と
を備える、プログラム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】