(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-09
(54)【発明の名称】受動的ワイヤレスセンシングネットワークにおけるチャネル状態情報の転送
(51)【国際特許分類】
G01V 3/12 20060101AFI20230802BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20230802BHJP
【FI】
G01V3/12 A
H04W24/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022580279
(86)(22)【出願日】2021-06-18
(85)【翻訳文提出日】2023-02-16
(86)【国際出願番号】 EP2021066666
(87)【国際公開番号】W WO2021259805
(87)【国際公開日】2021-12-30
(32)【優先日】2020-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 48,5656 AE Eindhoven,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】クラインツ ヒューゴ ヨセ
(72)【発明者】
【氏名】ダイクスラー ペーター
【テーマコード(参考)】
2G105
5K067
【Fターム(参考)】
2G105AA01
2G105BB14
2G105CC03
2G105DD03
2G105EE02
2G105GG01
2G105HH01
2G105HH04
2G105KK01
2G105KK06
5K067DD20
5K067EE02
5K067LL11
(57)【要約】
本発明は、受信無線周波数信号の変化を検出することに基づいてワイヤレスネットワークにおいてセンシングを行うこと、とりわけ、チャネル状態情報を分析することに基づいてこのようなセンシングを行うことに関する。ワイヤレスネットワークは、ワイヤレスネットワークにおいて送信されるワイヤレス信号に関連するチャネル状態情報の分析を行う第1のタイプの少なくとも1つのノードと、第2のタイプの複数のノードとを含む。1つ以上のワイヤレス信号が、第2のタイプの複数のノード間で送信され、これらのノードのうちの少なくとも1つのノードは、1つ以上のワイヤレス信号に関連するチャネル状態情報を決定する、及び、決定されたチャネル状態情報の少なくとも一部を第1のタイプの少なくとも1つのノードのうちのノードに送信する。第1のタイプのこのノードは、決定されたチャネル状態情報の少なくとも一部を受信する、及び、これを分析してセンシング値を決定する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレスネットワークにおいてセンシングを行うための方法であって、前記ワイヤレスネットワークは、前記ワイヤレスネットワークにおいて送信されるワイヤレス信号に関連するチャネル状態情報の分析を行う第1のタイプの少なくとも1つのノードを含み、前記ワイヤレスネットワークはさらに、前記第1のタイプとは異なる、第2のタイプの複数のノードを含み、当該方法は、
前記第2のタイプの前記複数のノード間で1つ以上のワイヤレス信号を送信することと、
前記第2のタイプの前記複数のノードのうちの少なくとも1つのノードによって、前記第2のタイプの前記複数のノード間で送信される前記1つ以上のワイヤレス信号に関連するチャネル状態情報を決定することと、
前記第2のタイプの前記複数のノードのうちの前記少なくとも1つのノードによって前記第1のタイプの前記少なくとも1つのノードのうちのノードに、前記第2のタイプの前記複数のノード間で送信される前記1つ以上のワイヤレス信号に関連する前記決定されたチャネル状態情報の少なくとも一部を送信することと、
前記第1のタイプの前記少なくとも1つのノードのうちの前記ノードによって、前記第2のタイプの前記複数のノード間で送信される前記1つ以上のワイヤレス信号に関連する前記決定されたチャネル状態情報の前記少なくとも一部を受信することと、
前記第1のタイプの前記少なくとも1つのノードのうちの前記ノードによって、前記第2のタイプの前記複数のノード間で送信される前記1つ以上のワイヤレス信号に関連する前記チャネル状態情報の前記受信した少なくとも一部を分析する、及び、前記分析に基づいて、センシング値を決定することと、
を含む、方法。
【請求項2】
当該方法は、
前記第1のタイプの前記少なくとも1つのノードのうちの前記ノードと前記第2のタイプの前記複数のノードのうちの1つ以上のノードとの間でさらなる1つ以上のワイヤレス信号を送信することと、
前記第1のタイプの前記少なくとも1つのノードのうちの前記ノードによって、前記さらなる1つ以上のワイヤレス信号に関連するさらなるチャネル状態情報を決定することと、
前記第1のタイプの前記少なくとも1つのノードのうちの前記ノードによって、前記さらなるチャネル状態情報を分析することと、
を含み、
前記センシング値を決定することは、前記さらなるチャネル状態情報の前記分析にさらに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記さらなる1つ以上のワイヤレス信号は、前記決定されたチャネル状態情報の前記少なくとも一部の送信を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記センシング値は、センシングゾーンにおける物体の動きを示し、前記センシングゾーンは、少なくとも前記第2のタイプの前記複数のノードのうちの複数のノードの位置によって定義される、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のタイプの前記複数のノードのうちの前記少なくとも1つのノードによって、前記1つ以上のワイヤレス信号に関連するチャネル状態情報を決定することは、前記第2のタイプの前記複数のノードのうちの前記少なくとも1つのノードの通信スタックから複数の時系列値を抽出することを含む、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のタイプの前記複数のノードのうちの前記少なくとも1つのノードによって、前記1つ以上のワイヤレス信号に関連するチャネル状態情報を決定することは、前記チャネル状態情報が抽出される頻度又は周期性を選択することを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のタイプの前記複数のノードのうちの前記少なくとも1つのノードによって、前記1つ以上のワイヤレス信号に関連するチャネル状態情報を決定することは、送信されるべき前記チャネル状態情報の前記少なくとも一部を前記決定されたチャネル状態情報から選択することを含む、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
送信されるべき前記チャネル状態情報の前記少なくとも一部を前記決定されたチャネル状態情報から選択することは、ワイヤレスネットワークの状態、決定されるべきセンシング値、及び抽出されるチャネル状態情報の量のうちの少なくとも1つに基づいて行われる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のタイプの前記少なくとも1つのノードのうちの前記ノードによって行われる前記チャネル状態情報の前記受信した少なくとも一部の分析は、前記第1のタイプの前記少なくとも1つのノードのうちの前記ノードによって行われる前記さらなるチャネル状態情報の分析とは異なる、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のタイプの前記少なくとも1つのノードのうちの前記ノードは、前記第2のタイプの前記複数のノードのうちのどの少なくとも1つのノードが前記ワイヤレス信号に関連するチャネル状態情報を決定するかを制御する、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のタイプの前記少なくとも1つのノードのうちの前記ノードは、前記第2のタイプの前記複数のノードのうちの前記少なくとも1つのノードによって前記第1のタイプの前記少なくとも1つのノードのうちの前記ノードに前記決定されたチャネル状態情報の少なくとも一部を送信する特性を制御する、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記ワイヤレスネットワークは、前記第1のタイプの複数のノードを含み、当該方法は、
前記決定されたチャネル状態情報の前記少なくとも一部が送信される前記第1のタイプの前記複数のノードのうちの1つ以上のノードを、前記第1のタイプの前記複数のノードのうちの選択された1つ以上のノードが、前記決定されたチャネル状態情報の前記少なくとも一部を受信する及び前記チャネル状態情報の前記受信した少なくとも一部を分析するように、選択すること、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
コンピュータプログラムであって、当該プログラムがプロセッサによって実行された場合、前記プロセッサに請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。
【請求項14】
ワイヤレスネットワークを含むシステムであって、前記ワイヤレスネットワークは、
前記ワイヤレスネットワークにおいて送信されるワイヤレス信号に関連するチャネル状態情報の分析を行う第1のタイプの少なくとも1つのノードと、
前記第1のタイプとは異なる、第2のタイプの複数のノードと、
を含み、
前記第2のタイプの前記複数のノードの各々は、
前記第2のタイプの前記複数のノード間で1つ以上のワイヤレス信号を送信する、
前記第2のタイプの前記複数のノードのうちの少なくとも1つのノードによって、前記第2のタイプの前記複数のノード間で送信される前記1つ以上のワイヤレス信号に関連するチャネル状態情報を決定する、及び
前記第2のタイプの前記複数のノードのうちの前記少なくとも1つのノードによって前記第1のタイプの前記少なくとも1つのノードのうちのノードに、前記第2のタイプの前記複数のノード間で送信される前記1つ以上のワイヤレス信号に関連する前記決定されたチャネル状態情報の少なくとも一部を送信する、並びに
第1のタイプの前記少なくとも1つのノードの各々は、
前記第2のタイプの前記複数のノード間で送信される前記1つ以上のワイヤレス信号に関連する前記決定されたチャネル状態情報の前記少なくとも一部を受信する、及び
前記第2のタイプの前記複数のノード間で送信される前記1つ以上のワイヤレス信号に関連する前記チャネル状態情報の前記受信した少なくとも一部を分析する、及び、前記分析に基づいて、センシング値を決定する、
システム。
【請求項15】
請求項14に記載のシステムにおける前記第1のタイプのノードとして使用するためのデバイスであって、当該デバイスは、
前記決定されたチャネル状態情報の前記少なくとも一部を前記第2のタイプのノードから受信する入力と、
前記チャネル状態情報の前記受信した少なくとも一部を分析する、及び、前記分析に基づいて、センシング値を決定するプロセッサと、
を含む、デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受信無線周波数信号の変化を検出することに基づいてワイヤレスネットワークにおいて受動的ワイヤレスセンシング(passive wireless sensing)を行うための方法、デバイス及びシステムに関し、とりわけ、チャネル状態情報を分析することに基づいてこのようなセンシングを行うことに関する。
【背景技術】
【0002】
Wi-Fiネットワーク等、ワイヤレスネットワークは、無線周波数(radiofrequency)(RF)信号を用いて互いに通信する複数のノードで構成される。ノード間で交換されるRF信号は、壁、ドア、存在する場合には、人体又は動物体等、物体による斯かるRF信号の吸収、反射及び散乱に起因して影響を受け得る。近年、Wi-Fiデバイスは、ワイヤレス信号が、複数の空間パスに沿ってある搬送周波数で送信機及び受信機間のワイヤレスチャネルにおいてどのように伝搬するかを表す、チャネル状態情報(Channel State Information:CSI)を使用し始めている。CSIの振幅及び位相は、無線信号の振幅減衰及び位相シフトを含むマルチパス効果によって影響を受けるため、CSIは、したがって、近隣環境のワイヤレス特性を捉える。
【0003】
時系列の複数のCSI測定は、ワイヤレス信号が時間、周波数、及び空間領域で空間をどのように移動するかを捉える。したがって、これらの信号は、さまざまな異なるワイヤレスセンシングアプリケーションを可能にするために分析されてもよい。例えば、時間領域におけるCSI振幅変動は、異なる人間、アクティビティ、ジェスチャ等に対して異なるパターンを有し、存在検出、モーション検出、アクティビティ認識等に用いられることができる。
【0004】
RF信号を分析することは、例えば、計算能力及び/又はメモリの観点で、強力なハードウェアを必要とし得る。これは、分析がCSIに基づいて行われる場合に特にそうであり、例えば、リンクが多くのサブキャリア周波数を有する場合、膨大なもの(voluminous)になり得る。実際、MIMO-OFDM(Multiple-Input Multiple-Output Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)を用いる現代のWi-Fiネットワークでは、CSI測定は、経時的に振幅減衰及び位相シフトを表す複素値の3次元マトリクスをもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
複数のノードが必要とされるため、監視されるべきエリアのカバレッジを改善する及び改善されたセンシングを可能にするために斯かるワイヤレスネットワークにおいてノードの数を増やすことは、斯かるシステムが非常に高価なものになり得る。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様において、ワイヤレスネットワークにおいてセンシングを行うための方法が提供される。ワイヤレスネットワークは、第1のタイプの少なくとも1つのノード及び第2のタイプの複数のノードを含む。第1のタイプの少なくとも1つのノードは、ワイヤレスネットワークにおいて送信されるワイヤレス信号に関連するチャネル状態情報(CSI)の分析を行う。それゆえ、このノードは、この分析を実行できるようにするために、あるハードウェア、例えば、ある量のメモリ及び/又はある量の計算能力を必要とする。第2のタイプのノードは、第1のタイプのノードとは異なる。第2のタイプのノードは、CSIの分析を実行できる必要はないが、これは、例えば他の機能を実行するための、強力なハードウェア要件を有するこのようなノードを除外するものではない。
【0007】
方法は、第2のタイプの複数のノード間で1つ以上のワイヤレス信号を送信することを含む。これらの信号は、分析を実行することのみを目的として送信されてもよいが、これらの信号は、他の目的のために実行されるノード間のデータ送信も含んでもよい。第2のタイプの複数のノードのうちの少なくとも1つのノードは、1つ以上のワイヤレス信号に関連するCSIを決定する。その後、第2のタイプの複数のノードのうちの少なくとも1つのノードは、第1のタイプの少なくとも1つのノードのうちのノードに決定されたCSIの少なくとも一部を送信する。その後、第1のタイプの少なくとも1つのノードのうちのノードは、決定されたCSIの少なくとも一部を受信する、及び、CSIの受信した少なくとも一部を分析する。前記分析に基づいて、センシング値が決定される。
【0008】
斯くして、第2のタイプのノードは、CSIを決定(言い換えれば、CSIを抽出)する及びCSIの少なくとも一部を送信(言い換えれば、転送)することができ、第1のタイプの少なくとも1つのノードは、CSIのこの受信した少なくとも一部を処理することができる。これは、第2のタイプの複数のノード間で送信される信号に関連するCSIが、第2のタイプのこれらのノードが前記分析を自身で行う(ことができる)ことを必要とせずに、センシングを行う際に使用されることを可能にする。その結果、第2のタイプのノードは、よりコストがかかり得る、第1のタイプのノードのみを利用する場合と比較してハードウェア要件を低減しつつ、ワイヤレスネットワークにおいて行われるセンシングのカバレッジ及び/又は品質を改善するために使用されることができる。言い換えれば、システムは、エリアA及びBは重複しない、エリアAに位置する第1のタイプのノードAと、エリアBに位置する第2のタイプの2つのノードB1及びB2とを含んでもよい。先行技術は、ノードAが、ノードB1からノードAに送信される第1の信号のCSIを決定し、さらに、任意選択的に、ノードB2からノードAに送信される第2の信号のCSIを決定してもよいことを示している。第1の信号に及び任意選択的に第2の信号に関連するCSIは、存在等、センシング値を決定するためにノードAによって分析されてもよい。斯くして、センシング値は、エリアB内の(複数の)ノードからエリアA内のノードに送信される信号に関連するCSIに基づいて決定される。斯くして、センシングは、エリアAの少なくとも一部及びエリアBの少なくとも一部の組み合わせに対して行われる。この例では、存在センシングが行われる場合に、人がエリアB内で動く場合、これは検出され得る(第1又は第2の信号が、この人がエリアB内で動くことによって影響を受けると仮定する)が、人がエリアA内で動く場合、これもこのような検出をトリガすることになる(再び第1又は第2の信号が、この人がエリアA内で動くことによって影響を受けると仮定する)。さらに、エリアBのカバレッジが最適でない可能性もある。
【0009】
本発明が提供するのは、この例の続きで、上記のように第1の及び任意選択的な第2の信号が送信されることに代替的に又は追加的に、1つ以上の第3の信号が、エリアB内のノード間、例えばB1からB2へ送信されること、及び、これらの1つ以上の第3の信号のCSIが、この例ではB2がB1から受信した信号に基づいてB2によって、決定されることである。その後、これらの1つ以上の第3の信号に関連する決定されたCSI(又はその一部)は、これを決定したノード、この例ではノードB2からノードAに送信される。その後、ノードAは、受信したCSI(の一部)を処理することができる。ここで、このCSIは、エリアB内のノード間のみでエリアB内で送信される(複数の)信号に関連する。この例では、ノードAによって分析されるCSIは、ノードB1からノードB2へ送信される信号に関連する。斯くして、存在は、エリアA及びBの組み合わせではなく、エリアBにおいて検出されることができ、さらに、エリアBにおけるセンシングカバレッジが改善されることができる。
【0010】
第2のタイプのノードは、送信中により小さなペイロードを取るためにデータ、例えば、CSIを圧縮してもよく、複数の以前に決定されたCSIにわたってノイズをフィルタリング若しくは除去してもよく、及び/又は複数の以前に決定されたCSIにわたって特定のマイナーフィーチャ(minor feature)を抽出してもよい。例えば、マイナーフィーチャは、最大/最小の振幅/偏差/位相シフトを示してもよい。これらの最大/最小値が第2のタイプのノードによって受信された以前のものと著しく異ならない場合、このノードは単にCSIを処理することを回避し、その計算リソースを他の目的のために使用してもよい。第2のタイプのノードで実行される前処理のレベル及び/又はタイプは、該ノードの計算能力、該ノードのバッテリパワーレベル、電力消費、該ノードのメモリ使用量、該ノードが実行しているさらなる機能等に基づいて、及び第1のタイプの少なくとも1つのノードの計算能力に基づいて決定されてもよい。さらに、実行されるセンシングのタイプ(例えば、最大検出レイテンシ(maximum detection latency)を必要とする)、ワイヤレスネットワークの状態等が、前処理が実行される程度を決定してもよい。
【0011】
一実施形態において、方法はさらに、第1のタイプの少なくとも1つのノードのうちのノードと第2のタイプの複数のノードのうちの1つ以上のノードとの間でさらなる1つ以上のワイヤレス信号を送信することを含む。第1のタイプの少なくとも1つのノードのうちのノードは、前記さらなる1つ以上のワイヤレス信号に関連するさらなるCSIを決定する、及び、前記CSIを分析する。センシング値を決定するステップは、さらなるCSIの前記分析にさらに基づく。
【0012】
これは、センシングが、第2のタイプの複数のノード間で送信されるワイヤレス信号に関して抽出されるCSIと、第1のタイプの少なくとも1つのノードと第2のタイプの1つ以上のノードとの間で送信されるワイヤレス信号の両方に基づいて行われることを可能にし、これにより、行われるセンシングのカバレッジ及び/又は品質がさらに改善される。センシング値は、人の存在を検出する等、1つの特性に関連してもよいが、人の存在を検出する及び動物の存在を検出する等、複数の特性に関連してもよい。このような特性の各々は、第2のタイプの複数のノード間で送信される信号に関連するCSI、第1のタイプの少なくとも1つのノードと第2のタイプの1つ以上のノードとの間で送信されるワイヤレス信号、又はこれらの両方に基づいて決定されてもよい。例えば、第1のタイプの少なくとも1つのノードと第2のタイプの1つ以上のノードとの間で送信されるワイヤレス信号に関連するCSIに基づいて、家の状態が、占有(occupied)又は非占有(unoccupied)と判断されてもよく、第2のタイプの複数のノード間で送信される信号に関連するCSIは、単一の部屋(又は、一緒に又は個別に、複数の部屋)の状態を占有又は非占有と判断するために使用されてもよい。
【0013】
この実施形態において、任意選択的に、さらなる1つ以上のワイヤレス信号は、決定されたCSIの少なくとも一部の送信を含む。斯くして、第1のタイプの少なくとも1つのノードは、CSIの少なくとも一部を受信し、さらにCSIの少なくとも一部のこの送信に基づいてさらなるCSIを決定する。これは、決定されたCSIの少なくとも一部を担持するのと同じメッセージが、さらなるCSIを決定するために使用されることを可能にし、これにより、ワイヤレスネットワーク及び/又は他のリソースがより効率的に利用される。
【0014】
さらなる実施形態において、センシング値は、センシングゾーンにおける物体の動き(movement)を示し、前記センシングゾーンは、少なくとも第2のタイプの複数のノードのうちの複数のノードの位置によって定義される。第2のタイプの複数のノードは、例えば、住宅等、建物の部屋に位置してもよい。この場合、センシングゾーンは、当該部屋(又はその一部)として決定されてもよい。これは、存在検出を含む、動き検出に有益であり、斯くして、人、動物(ペット等)又は他の物体の動き又は存在を検出することができる。
【0015】
別の実施形態において、第2のタイプの複数のノードのうちの少なくとも1つのノードによって、1つ以上のワイヤレス信号に関連するCSIを決定することは、第2のタイプの複数のノードのうちの少なくとも1つのノードの通信スタックから複数の時系列値を抽出することを含む。第2のタイプの複数のノードのうちの少なくとも1つのノードによって、1つ以上のワイヤレス信号に関連するCSIを決定することはさらに、CSIが抽出される頻度若しくは周期性、又は何のCSIが抽出されるか(例えば、どのサブ周波数/キャリア)を選択することを含んでもよい。
【0016】
任意選択的に、第2のタイプの複数のノードのうちの少なくとも1つのノードによって、1つ以上のワイヤレス信号に関連するCSIを決定することはさらに、送信されるべきCSIの少なくとも一部を決定されたCSIから選択することを含む。斯かる場合、送信されるべきCSIの少なくとも一部を決定されたCSIから選択することは、ワイヤレスネットワークの状態、決定されるべきセンシング値、CSIを送信するノードのケイパビリティ及び/又はCSIを受信するノードのケイパビリティ、並びに、抽出されるCSIの、処理、メモリ又はネットワーク要件の観点での、サイズのうちの少なくとも1つに基づいて行われてもよい。これは、あまりにも多くのリソースを使用することを回避する、例えば、CSIデータを担持するメッセージでワイヤレスネットワークをフラッディングさせることを回避するために有利に使用されてもよい。
【0017】
別の実施形態において、第1のタイプの少なくとも1つのノードのうちのノードによって行われるCSIの受信した少なくとも一部の分析は、第1のタイプの少なくとも1つのノードのうちのノードによって行われるさらなるCSIの分析とは異なる。これは、例えば、第2のタイプの複数のノード間で送信される信号によってカバーされるエリア(例えば、建物の特定の部屋又はフロア)が、さらなるワイヤレス信号によってカバーされるエリア(例えば、住宅等、建物の一般的な周囲(general perimeter))とは異なる場合に有益である。代替的に又は追加的に、センシングされる値が異なること(例えば、人の存在を検出すること対呼吸検出(breathing detection)を行うこと)であってもよい。
【0018】
さらに他の実施形態において、第1のタイプの少なくとも1つのノードのうちのノードは、第2のタイプの複数のノードのうちのどの少なくとも1つのノードが前記ワイヤレス信号に関連するCSIを決定するかを制御する。有利なことに、これは、第1のタイプのノードが、例えば、(例えば、定期的に)特定のエリアでセンシングを行うために第2のタイプのどのノードがCSI決定を実行するかを経時的に変更することによって、CSI決定を調整する(orchestrate)ことを可能にする。これは、ワイヤレスネットワーク内のトラフィック量を制限する必要性があり、センシングが特定のエリアに制限され得る場合に特に有益である。
【0019】
さらに他の実施形態において、第1のタイプの少なくとも1つのノードのうちのノードは、第2のタイプの複数のノードのうちの少なくとも1つのノードによって第1のタイプの少なくとも1つのノードのうちのノードに決定されたCSIの少なくとも一部を送信する特性を制御する。特性(characteristic)は、CSIの少なくとも一部がどのくらいの頻度で送信されるか、CSIのどの部分が送信されるか、CSIがいつ送信されるか、及びCSIがどのようにして送信されるか(例えば、どのフォーマットで、他のデータと共に等)のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0020】
特に有利な実施形態において、ワイヤレスネットワークは、第1のタイプの複数のノードを含み、方法はさらに、決定されたCSIの少なくとも一部が送信される第1のタイプの複数のノードのうちの1つ以上のノードを、第1のタイプの複数のノードのうちの選択された1つ以上のノードが、決定されたCSIの少なくとも一部を受信する及びCSIの受信した少なくとも一部を分析するように、選択することを含む。これは、第1のタイプのノードのうちどのノードが分析を行うかのバランスをとることを可能にし、とりわけ、第1のタイプのノードの各々が(例えば、センシング値の異なる特性を決定するための)異なるタイプの分析を行う場合に使用されてもよい。
【0021】
第2の態様によれば、コンピュータプログラムが提供される。コンピュータプログラムは、当該プログラムがプロセッサによって実行された場合、プロセッサに第1の態様、及びその実施形態のいずれかによる方法を実行させる命令を含む。
【0022】
第3の態様によれば、ワイヤレスネットワークを含むシステムであって、ワイヤレスネットワークは、第1のタイプの少なくとも1つのノード及び第2のタイプの複数のノードを含む、システムが提供される。第1のタイプの少なくとも1つのノードは、ワイヤレスネットワークにおいて送信されるワイヤレス信号に関連するCSIの分析を行う。第2のタイプの複数のノードは、第1のタイプとは異なる。
【0023】
第2のタイプの複数のノードの各々は、第2のタイプの複数のノード間で1つ以上のワイヤレス信号を送信する、1つ以上のワイヤレス信号に関連するCSIを決定する、及び、第1のタイプの少なくとも1つのノードのうちのノードに決定されたCSIの少なくとも一部を送信する。
【0024】
さらに、第1のタイプの少なくとも1つのノードの各々は、決定されたCSIの少なくとも一部を受信する、並びに、CSIの受信した少なくとも一部を分析する、及び、前記分析に基づいて、センシング値を決定する。
【0025】
第4の態様によれば、デバイスが提供される。第3の態様によるシステムにおける第1のタイプのノードとして使用するためのデバイスであって、当該デバイスは、決定されたCSIの少なくとも一部を第2のタイプのノードから受信する入力と、CSIの受信した少なくとも一部を分析する、及び、前記分析に基づいて、センシング値を決定するプロセッサとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本発明のこれらの及び他の態様は、以下の図面から明らかであり、例として、それらの図面を参照してさらに解明されるであろう。図面中の対応する要素は、同じ参照番号によって示される。
【
図1】限定されたセンシングカバレッジを有する、従来技術による第1のシステムを示す。
【
図2】多くの高価なノードの使用を要する、従来技術による第2のシステムを示す。
【
図3】第1の態様によるワイヤレスネットワークにおいてセンシングを行うためのシステムを示す。
【
図5】第1のタイプの複数のノードを含む、第1の態様によるシステムの一実施形態を示す。
【
図6】第2のタイプの多くのノードを含むシステムの特性を示す。
【
図7】
図6に示される特性に対処する、第1の態様によるシステムの一実施形態を示す。
【
図8】ワイヤレスネットワークにおいてセンシングを行うための方法のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1は、1階等、第1のエリア115と、1階より上の階等、第2のエリア120とを含む、この例では住宅100である、建物を示している。この住宅100には、従来技術による第1のワイヤレスネットワークセンシングシステム105が設置されている。システム105は、第1のタイプのノード110と、第2のタイプの2つのノード120、130とを含む。第1のタイプのノード110は、ワイヤレスネットワークセンシングシステム110内のワイヤレスリンクに関連するチャネル状態情報(CSI)を処理する、及び、この分析に基づいて、人が存在するかどうかを決定することができる。第2のタイプのノード120、130は、例えば、メモリ若しくは処理能力の制限又はその他の制限に起因してCSIを分析することができない可能性があるので、CSIを分析しない。第2のタイプのノードは、これらがCSIの分析を実行できる必要がないことに鑑みて要件が低減されていることに起因して、第1のタイプのノードよりも比較的安価であってもよい。
【0028】
従来技術によるこの第1のシステム105の利点は、第1のタイプの単一のノード110しか必要ないため、比較的安価であることである。しかしながら、CSIを分析することに基づいてセンシングを行うために使用され得るシステム105内で送信される信号は、第1のタイプのノード110と、それぞれ、第2のタイプの第1のノード120及び第2のタイプの第2のノード130との間のリンクに関連する第1の信号112及び第2の信号114に限定される。その結果、CSIを分析することに基づいて、第1の人A及び第3の人Cは住宅100内で検出され得るが、第2の人Bは、この第2の人がリンク112、114に十分に影響を与えないため検出されない可能性がある。
【0029】
図2は、従来技術による第2のワイヤレスネットワークセンシングシステム205を示している。このシステム205では、第1のタイプの3つのノード110、220、230がある。これらのノードの各々は、各ノード間のリンクに関連するCSIを分析することができる。ここでは、第1のタイプの第2のノード220と第1のタイプの第3のノード230との間のリンクに関連する第3の信号225があるので、第2の人Bも、
図1のシステム105とは別に、ここでは、影響を受けるリンク225があるため検出されることができる。
【0030】
従来技術205によるこの第2のシステムの利点は、住宅100においてセンシングを行うためのより大きなカバレッジを提供することである。しかしながら、
図1の従来技術105による第1のワイヤレスネットワークセンシングシステムと比較した場合、第1のタイプのより多くのノードがあることを要するため、比較的高価である。
【0031】
図3において、第1の態様による一実施形態によるシステム305が示されている。システム305は、第1のタイプの第1のノード310と、第2のタイプの2つのノード320、330とを含む。
図1に示されるシステムと同様に、第1のタイプの第1のノードは、このノードが第2のタイプの第1及び第2のノード320、330と有するリンク312、314の各々に関連するCSIを分析する。第2のタイプのノードは、これらの間のリンク325に関連するCSIを分析することはできないが、第2のタイプの第1及び第2のノード320、330間で送信される信号がある。この信号325のCSIの決定は、第2のタイプのノード220、230のうちの1つによって行われてもよい。
【0032】
図4に示されるように、第2のタイプのノード320、330間で送信される1つ以上のワイヤレス信号に関連するCSIが抽出され、CSIの少なくとも一部が、第2のタイプのノードのうちの1つ330によってリンク410を介して第1のタイプのノード310に送信される。第2のタイプの一方又は両方のノードがCSIデータを送信するかどうかは、様々なやり方で決定されることができ、例えば、第2のタイプの各ノードが、抽出されたCSIを第1のタイプのノード310に送信するかどうかを自律的に決定してもよく、又は第2のタイプのノード320、330が、例えばマスタ/スレーブ構成で、これを一緒に決定してもよく、又は第1のタイプのノード110が、第2のタイプのノード220、230が抽出されたCSIの少なくとも一部を送信するようにポーリング又は指示してもよい。
【0033】
その後、第1のタイプのノード310は、第2のタイプのノード320、330間で送信されるワイヤレス信号に関連する、CSIの受信した少なくとも一部を分析する。斯くして、システム305は、例えば、第1のタイプの少なくとも1つのノードしか必要としない一方、
図3に示される3人の人A、B、Cをすべて検出することができる。これは、
図1に示されるシステム105の低コストの利点と、
図2に示されるシステム205の大きなカバレッジの利点とを提供する。
【0034】
図4に示されるシステム305では、第1のタイプの単一のノードしか必要とされないが、
図5のシステム505に示されるように、第1のタイプの複数のノード310、540があってもよい。第2のタイプのノードのうちの1つ330は、CSIの少なくとも一部を第1のタイプのノード310、540のうちの一方又は両方に送信する。抽出されたCSIの少なくとも一部が、第1のタイプのどのノードに送信されるかは、第2のタイプのノードによって自律的に決定されてもよく、又は、予め定められる、ユーザによって構成される、第1のタイプのノードによって設定される、等々であってもよい。決定されたCSIの少なくとも一部を第1のタイプの1つのノードのみに送信することは、このデータを送信するためにワイヤレスネットワークにおいて必要とされる帯域幅を減らす。決定されたCSIの少なくとも一部を第1のタイプの複数のノードに送信することにより、第1のタイプの各斯かるノードは、決定されたCSIの変化を経時的に追跡してもよく、又は各斯かるノードは、センシングを行うために異なるアルゴリズムを使用してもよく、例えば、第1のタイプの第1のノードは、抽出されたCSIの分析に基づいて、人がエリアを動き回っていることを示す値を決定してもよく、一方、第1のタイプの第2のノードは、人が呼吸していることを示す値を決定してもよく、さらに、これらの決定された値は、人の存在を示す値を決定するために一緒に使用されてもよい。
【0035】
図3~5で提供される例は、第2のタイプの2つのノードのみを示している。
図5で提供される例に続いて、第1のタイプの2つ以上のノードがあってもよい。実際には、少なくとも1つのノードがある限り、第1のタイプの任意の数のノードがあってもよい。また、第2のタイプの複数、すなわち、少なくとも2つのノードがある限り、第2のタイプの任意の数のノードがあってもよい。第2のタイプの4つのノード620、630、650、660を含むシステム605が
図6に示されている。このシステム605では、第2のタイプの各ノードが、第2のタイプの他のノードの各々とリンクを作成し、さらに、第1のタイプのノード310が、第2のタイプのノード620、630、650、660の各々とリンクを作成する。これは、多数のリンク60を作成し、例えば、センシングが実行されるカバレッジエリアを拡張することを可能にし得るが、ワイヤレスネットワークが輻輳する場合、ラグが増加する又はメッセージがドロップされる場合等、改善されたセンシングに悪影響を及ぼす可能性もある。
【0036】
図7において、
図6のシステム605が再び示されているが、ここでは、センシングに使用されるデバイス間のリンクの数が制限されている。この例では、3つの個別の(distinct)ワイヤレス信号710、720、730が、第2のタイプの2つのノード620、630、650、660間で各々送信される。これは、任意選択的であるが、第1のノード620から第2のノード650にメッセージを送信し、第2のノードが、第1のノードとのリンクに関連するCSIを決定し、メッセージ720としてこのCSIの少なくとも一部を第3のノード630に送信してもよい。その後、第3のノード630は、第2のノード650とのリンクに関連するCSIを決定し、このCSIの少なくとも一部と、第1のノード620とのリンク710に関連する第2のノード650から受信したCSIデータとを第4のノード660に送信してもよい。最後に、第4のノード660は、第3のノードとのリンク730に関連するCSIを決定し、決定したこのCSIの少なくとも一部を第1のタイプのノードに送信740してもよい。さらに、第4のノード660は、第3のノードが第2のノードから受信したCSIデータを含む、第3のノードから受信したCSIデータを第1のタイプのノードに送信することになる。その後、第1のタイプのノード310は、上述した3つのリンク710、720、730の各々に関連するCSIデータを分析してもよい。さらに、第1のタイプのノード310は、第2のタイプの第4のノード660と有するリンク740に関連するCSIデータを抽出し、これを分析してもよい。
【0037】
図8において、ワイヤレスネットワークにおいてセンシングを行うための方法800の一例を示すブロック図が示されている。ワイヤレスネットワークは、ワイヤレスネットワークにおいて送信されるワイヤレス信号に関連するCSIの分析を行う第1のタイプの少なくとも1つのノードと、第1のタイプとは異なる、第2のタイプの複数のノードとを含む。方法は、
第2のタイプの複数のノード間で1つ以上のワイヤレス信号を送信する810ことと、
第2のタイプの複数のノードのうちの少なくとも1つのノードによって、1つ以上のワイヤレス信号に関連するCSIを決定する820ことと、
第2のタイプの複数のノードのうちの少なくとも1つのノードによって第1のタイプの少なくとも1つのノードのうちのノードに、決定されたCSIの少なくとも一部を送信する830ことと、
第1のタイプの少なくとも1つのノードのうちのノードによって、決定されたCSIの少なくとも一部を受信する840ことと、
第1のタイプの少なくとも1つのノードのうちのノードによって、CSIの受信した少なくとも一部を分析する850、及び、前記分析に基づいて、センシング値を決定する860こととを含む。
【0038】
本発明の様々な実施形態は、コンピュータシステムと共に使用するためのプログラムプロダクトとして実装されてもよく、このプログラムプロダクトのプログラムは、(本明細書で説明される方法を含めた)実施形態の機能を定義する。一実施形態では、このプログラムは、様々な非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に含まれることができ、本明細書で使用されるとき、「非一時的コンピュータ可読記憶媒体」という表現は、全てのコンピュータ可読媒体を含むが、唯一の例外は一時的な伝搬信号である。別の実施形態では、このプログラムは、様々な一時的コンピュータ可読記憶媒体上に含まれることができる。例示的なコンピュータ可読記憶媒体としては、限定するものではないが、(i)情報が永続的に記憶される、書き込み不可記憶媒体(例えば、CD-ROMドライブによって読み取り可能なCD-ROMディスク、ROMチップ、又は任意のタイプの不揮発性固体半導体メモリ等の、コンピュータ内部の読み出し専用メモリデバイス)、及び(ii)変更可能な情報が記憶される、書き込み可能記憶媒体(例えば、フラッシュメモリ、ディスケットドライブ若しくはハードディスクドライブ内部のフロッピーディスク、又は任意のタイプのランダムアクセス固体半導体メモリ)が挙げられる。コンピュータプログラムは、プロセッサ上で実行されてもよい。
【0039】
本明細書で使用される用語法は、特定の実施形態を説明することのみを目的とするものであり、本発明を限定することを意図するものではない。本明細書で使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈がそうではないことを明確に示さない限り、複数形も含むことが意図される。本明細書で使用されるとき、用語「含む」及び/又は「含んでいる」は、記述された特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するものであるが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらの群の存在若しくは追加を排除するものではない点が、さらに理解されるであろう。
【0040】
以下の請求項における全てのミーンズプラスファンクション又はステッププラスファンクションの要素の、対応する構造、材料、行為、及び均等物は、具体的に特許請求される他の特許請求要素と組み合わせて機能を実行するための、任意の構造、材料、又は行為を含むことが意図される。本発明の実施形態の説明は、例示を目的として提示されてきたが、網羅的であるか、又は開示された形態の実装形態に限定されることを意図するものではない。本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく、多くの修正形態及び変形形態が当業者には明らかとなるであろう。実施形態は、本発明の原理及び一部の実際的応用を最良に説明し、想到される特定の用途に適するような様々な修正を有する様々な実施形態に関して、他の当業者が本発明を理解することを可能にするために、選択及び説明されるものとした。
【国際調査報告】