(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-09
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
H04R 1/02 20060101AFI20230802BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20230802BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20230802BHJP
【FI】
H04R1/02 101C
H04M1/02 C
H05K5/02 R
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023501086
(86)(22)【出願日】2021-07-01
(85)【翻訳文提出日】2023-01-06
(86)【国際出願番号】 CN2021104012
(87)【国際公開番号】W WO2022007703
(87)【国際公開日】2022-01-13
(31)【優先権主張番号】202010646345.X
(32)【優先日】2020-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ユー,シュイトン
【テーマコード(参考)】
4E360
5K023
【Fターム(参考)】
4E360AA02
4E360BB02
4E360BB12
4E360GA60
4E360GB15
4E360GC20
5K023AA07
5K023DD08
5K023HH10
5K023PP16
5K023QQ04
5K023QQ05
(57)【要約】
本願は電子機器を開示する。電子機器は、第1本体と、第2本体と、スピーカモジュールと、接続管とを備え、2つ本体は、折り畳み状態又は展開状態まで相対的に回転可能であり、第1本体内に第1キャビティ及びスピーカモジュールが設けられ、第1キャビティはスピーカモジュールと導通し、第2本体内に第2キャビティが設けられ、接続管は第1本体と第2本体の回転接続箇所に設けられ、その両端がそれぞれ第1キャビティ及び第2キャビティに連通し、第1キャビティ、接続管及び第2キャビティは、ともにスピーカモジュールのリアサウンドキャビティを構成し、接続管は伸縮可能であり、2つの本体が折り畳み状態まで相対的に回転した場合、接続管は引張状態になり、2つの本体が展開状態まで相対的に回転した場合、接続管は圧縮状態になる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1本体と、第2本体と、スピーカモジュールと、接続管とを備え、
前記第1本体と前記第2本体が、折り畳み状態又は展開状態まで相対的に回転可能であり、
前記第1本体内に第1キャビティ及び前記スピーカモジュールが設けられ、前記第1キャビティが前記スピーカモジュールと導通し、
前記第2本体内に第2キャビティが設けられ、
前記接続管が、前記第1本体と前記第2本体の回転接続箇所に設けられ、その両端がそれぞれ前記第1キャビティ及び前記第2キャビティに連通し、前記第1キャビティ、前記接続管及び前記第2キャビティが、ともに前記スピーカモジュールのリアサウンドキャビティを構成し、前記接続管が伸縮可能であり、
前記第1本体と前記第2本体が前記折り畳み状態まで相対的に回転した場合、前記接続管が引張状態になり、前記第1本体と前記第2本体が前記展開状態まで相対的に回転した場合、前記接続管が圧縮状態になる電子機器。
【請求項2】
前記第1本体は前記回転接続箇所に近い第1側を含み、前記第1キャビティは前記第1側に位置し、
前記第2本体は前記回転接続箇所に近い第2側を含み、前記第2キャビティは前記第2側に位置する請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記第1本体と前記第2本体が前記折り畳み状態まで相対的に回転した場合、前記第1本体は、前記第2本体に面する第1面と、前記第2本体と反対側に面する第2面とを含み、前記第2本体は、前記第1本体に面する第3面と、前記第1本体と反対側に面する第4面とを含み、前記第1面と前記第3面は対向し、
前記第1キャビティは、前記第1面と前記第2面の間に位置し、前記第1面の近くに設けられ、
前記第2キャビティは、前記第3面と前記第4面の間に位置し、前記第3面の近くに設けられている請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記接続管は、引張状態になる場合に直線状の管であり、前記接続管は、圧縮状態になる場合に弧状の管である請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記回転接続箇所に設けられたカバープレートをさらに備え、前記カバープレート、前記第1本体及び前記第2本体は第3キャビティを形成するように取り囲み、前記接続管は前記第3キャビティ内に位置し、
前記第1本体と前記第2本体が前記折り畳み状態まで相対的に回転した場合、前記カバープレートの少なくとも一部が露出し、前記第1本体と前記第2本体が前記展開状態まで相対的に回転した場合、前記第1本体及び前記第2本体は、ともに前記カバープレートを遮る請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
前記接続管と前記第1キャビティの連通箇所は前記第1本体内に位置する請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
前記接続管と前記第2キャビティの連通箇所は前記第2本体内に位置する請求項1に記載の電子機器。
【請求項8】
2軸ヒンジ構造をさらに備え、
前記第1本体と前記第2本体は前記2軸ヒンジ構造を介して接続されている請求項1に記載の電子機器。
【請求項9】
前記2軸ヒンジ構造は、
第1回転軸、第1接続部、第2回転軸、第2接続部、第3接続部を含み、
前記第1回転軸及び前記第2回転軸は、間隔をあけて設けられ、いずれも前記第3接続部の第1側に位置し、
前記第3接続部の対向する両端は、前記第1回転軸及び前記第2回転軸にそれぞれ接続され、
前記第1接続部は、前記第1回転軸及び前記第1本体にそれぞれ接続され、
前記第2接続部は、前記第2回転軸及び前記第2本体にそれぞれ接続されている請求項8に記載の電子機器。
【請求項10】
前記2軸ヒンジ構造の数は2であり、
前記第1本体と前記第2本体は2つの前記2軸ヒンジ構造を介して接続され、2つの前記2軸ヒンジ構造は間隔をあけて設けられ、前記接続管は2つの前記2軸ヒンジ構造の間に位置する請求項8に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2020年7月7日に中国で出願した中国特許出願番号202010646345.Xの優先権を主張し、その全ての内容は引用によって本明細書に取り込まれる。
【0002】
本願は、通信機器の技術分野に属し、具体的に電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
より良い音質体験を得るために、電子機器のスピーカモジュールの音質に対するユーザの要求はますます高まっている。本願を実現するにあたり、発明者は、従来技術では、少なくとも、既存の電子機器内にスピーカモジュールのためのスペースが限られたため、電子機器のスピーカモジュールが限られたスペースで達成できるオーディオの再生効果が向上し難く、ユーザ体験が悪いという問題があること、を見出した。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施例は、電子機器のスピーカモジュールによるオーディオの再生効果が向上し難いという問題を解決できる電子機器を提供することを目的とする。
【0005】
上記の技術課題を解決するために、本願は次のように実現される。
【0006】
第1側面において、本願の実施例は、第1本体と、第2本体と、スピーカモジュールと、接続管とを備え、
前記第1本体と前記第2本体が、折り畳み状態又は展開状態まで相対的に回転可能であり、
前記第1本体内に第1キャビティ及び前記スピーカモジュールが設けられ、前記第1キャビティが前記スピーカモジュールと導通し、
前記第2本体内に第2キャビティが設けられ、
前記接続管が、前記第1本体と前記第2本体の回転接続箇所に設けられ、その両端がそれぞれ前記第1キャビティ及び前記第2キャビティに連通し、前記第1キャビティ、前記接続管及び前記第2キャビティがともに前記スピーカモジュールのリアサウンドキャビティを構成し、前記接続管が伸縮可能であり、
前記第1本体と前記第2本体が前記折り畳み状態まで相対的に回転した場合、前記接続管が引張状態になり、前記第1本体と前記第2本体が前記展開状態まで相対的に回転した場合、前記接続管が圧縮状態になる電子機器を提供する。
【0007】
本願の実施例では、第1チャネル、接続管及び第2チャネルがともにスピーカモジュールのリアサウンドキャビティを構成し、接続管が伸縮可能であり、第1本体と第2本体が折り畳み状態まで相対的に回転した場合、接続管が引張状態になり、第1本体と第2本体が展開状態まで相対的に回転した場合、接続管が圧縮状態になるため、接続管の体積を第1本体と第2本体の相対位置の変化に伴って変化させることができ、さらに、スピーカモジュールのリアサウンドキャビティの体積を第1本体と第2本体の相対位置の変化に伴って変化させることができ、リアサウンドキャビティの体積が変化すると、スピーカモジュールの音質も変化する。したがって、本願の実施例により、スピーカモジュールの音質を第1本体と第2本体の相対位置の変化に伴って変化させることができ、電子機器のスピーカモジュールによるオーディオの再生効果をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本願の実施例で提供される電子機器の第1本体と第2本体が展開状態まで相対的に移動した場合の構造模式図である。
【
図2】本願の実施例で提供される電子機器の第1本体と第2本体が展開状態まで相対的に移動した場合の斜視断面図である。
【
図3】本願の実施例で提供される電子機器の第1本体と第2本体が展開状態まで相対的に移動した場合の部分的な構造の2次元断面図である。
【
図4】本願の実施例で提供される電子機器の第1本体と第2本体が折り畳み状態まで相対的に移動した場合の斜視断面図である。
【
図5】本願の実施例で提供される電子機器の第1本体と第2本体が折り畳み状態まで相対的に移動した場合の部分的な構造の2次元断面図である。
【
図6】本願の実施例で提供される電子機器における接続管の構造模式図である。
【
図7】本願の実施例で提供される電子機器における2軸ヒンジ構造の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下において、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。当業者が本願における実施例に基づき、創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。
【0010】
本願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は先後順序を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよく、「第1」、「第2」等によって区別される対象が一般に同じ種類であり、対象の個数が限定されず、例えば、第1対象が1つであってもよく、複数であってもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」は接続対象の少なくとも1つを示し、符号の「/」は、一般的には前後の関連対象が「又は」という関係にあることを意味する。
【0011】
以下、図面を参照しながら、具体的な実施例及びその適用シーンにより、本願の実施例で提供される電子機器を詳細に説明する。
【0012】
図1~
図7に示すように、本願の実施例は、第1本体1と、第2本体2と、スピーカモジュール3と、接続管4とを備え、
前記第1本体1と前記第2本体2が、折り畳み状態又は展開状態まで相対的に回転可能であり、
前記第1本体1内に第1キャビティ11及び前記スピーカモジュール3が設けられ、前記第1キャビティ11が前記スピーカモジュール3と導通し、
前記第2本体2内に第2キャビティ21が設けられ、
前記接続管4が、前記第1本体1と前記第2本体2の回転接続箇所に設けられ、その両端がそれぞれ前記第1キャビティ11及び前記第2キャビティ21に連通し、前記第1キャビティ11、前記接続管4及び前記第2キャビティ21が、ともに前記スピーカモジュール4のリアサウンドキャビティを構成し、前記接続管4が伸縮可能であり、
前記第1本体1と前記第2本体2が前記折り畳み状態まで相対的に回転した場合、前記接続管4が引張状態になり、前記第1本体1と前記第2本体2が前記展開状態まで相対的に回転した場合、前記接続管4が圧縮状態になる電子機器を提供する。
【0013】
本願の実施例では、上記の電子機器は、携帯電話、タブレットコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルディジタルアシスタント(personal digital assistant,PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)又はウェアラブルデバイス(Wearable Device)等を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0014】
前記第1本体1は、ケースであってもよく、表示モジュールであってもよく、ケースと表示モジュールの組合せ構造であってもよい。前記第2本体2は、ケースであってもよく、表示モジュールであってもよく、ケースと表示モジュールの組合せ構造であってもよい。前記第1本体1と前記第2本体2は、具体的に、回転軸を介して回転接続されてもよく、ヒンジを介して回転接続されてもよい。
【0015】
前記接続管4は、プラスチック管、シリカゲル管又はゴム管等の各種の接続管であってもよい。前記接続管4が引張状態になる場合、前記接続管4の体積が増加し、スピーカモジュール3のリアサウンドキャビティの体積が増加する。前記接続管4が圧縮状態になる場合、前記接続管4の体積が減少し、スピーカモジュール3のリアサウンドキャビティの体積が減少する。
【0016】
前記接続管4の両端がそれぞれ前記第1キャビティ11及び前記第2キャビティ21に連通することは、具体的に、接続管4の両端がそれぞれ前記第1キャビティ11及び前記第2キャビティ21に接続され連通することであってもよい。実際の応用の際に、前記接続管4の両端は、接着剤又は両面テープ等で第1キャビティ11及び第2キャビティ21にそれぞれ密封接続されてもよい。
【0017】
前記第1本体1内に、フロントサウンドキャビティ12及び音声出力穴13がさらに設けられてもよく、音声出力穴13は、第1本体1の表面に位置してもよく、フロントサウンドキャビティ12は、スピーカモジュール3の音声出力面31と音声出力穴13の間に位置してもよく、フロントサウンドキャビティ12は、音声出力面31から出された音声を音声出力穴13を通って外部に伝達するために、音声出力面31及び音声出力穴13にそれぞれ連通してもよい。ここで、スピーカモジュール3の音声出力面31は、スピーカモジュール3の音声を出すための面を指してもよい。
【0018】
本願の実施例では、第1チャネル、接続管及び第2チャネルがともにスピーカモジュールのリアサウンドキャビティを構成し、接続管が伸縮可能であり、第1本体と第2本体が折り畳み状態まで相対的に回転した場合、接続管が引張状態になり、第1本体と第2本体が展開状態まで相対的に回転した場合、接続管が圧縮状態になるため、接続管の体積を第1本体と第2本体の相対位置の変化に伴って変化させることができ、さらに、スピーカモジュールのリアサウンドキャビティの体積を第1本体と第2本体の相対位置の変化に伴って変化させることができ、リアサウンドキャビティの体積が変化すると、スピーカモジュールの音質も変化する。したがって、本願の実施例により、スピーカモジュールの音質を第1本体と第2本体の相対位置の変化に伴って変化させることができ、電子機器のスピーカモジュールによるオーディオの再生効果をさらに向上させることができる。
【0019】
任意に、前記第1キャビティ11は、前記スピーカモジュール3から前記接続管4へ延びる。
【0020】
本願の実施例では、前記第1キャビティ11が前記スピーカモジュール3から前記接続管4へ延びることは、具体的に、第1キャビティ11が前記スピーカモジュール3の非音声出力面32から前記接続管4へ延びることであってもよい。ここで、スピーカモジュール3の非音声出力面32は、スピーカモジュール3の前記音声出力面31を除く他の面を指してもよい。
【0021】
任意に、前記第1本体1は前記回転接続箇所に近い第1側を含み、前記第1キャビティ11は前記第1側に位置し、
前記第2本体2は前記回転接続箇所に近い第2側を含み、前記第2キャビティ21は前記第2側に位置する。
【0022】
第1本体が前記回転接続箇所に近い第1側を含み、前記第1キャビティが前記第1側に位置し、前記第2本体が前記回転接続箇所に近い第2側を含み、前記第2キャビティが前記第2側に位置するため、接続管と第1キャビティ及び第2キャビティの連通をより容易にすることができる。
【0023】
任意に、前記第1本体1と前記第2本体2が前記折り畳み状態まで相対的に回転した場合、前記第1本体1は、前記第2本体2に面する第1面14と、前記第2本体2と反対側に面する第2面15とを含み、前記第2本体2は、前記第1本体1に面する第3面22と、前記第1本体1と反対側に面する第4面24とを含み、前記第1面14と前記第3面22は対向し、
前記第1キャビティ11は、前記第1面14と前記第2面15の間に位置し、前記第1面14の近くに設けられ、
前記第2キャビティ21は、前記第3面22と前記第4面24の間に位置し、前記第3面22の近くに設けられている。
【0024】
前記第1キャビティが前記第1面と前記第2面の間に位置し、前記第1面の近くに設けられ、前記第2キャビティが前記第3面と前記第4面の間に位置し、前記第3面の近くに設けられているため、接続管と第1キャビティ及び第2キャビティの連通、並びに、接続管の取り付けをより容易にすることができるとともに、接続管の引張過程と収縮過程をよりスムーズにすることもできる。
【0025】
任意に、前記接続管4は、引張状態になる場合に直線状の管であり、前記接続管4は、圧縮状態になる場合に弧状の管である。
【0026】
前記接続管が引張状態になる場合に直線状の管であり、前記接続管が圧縮状態になる場合に弧状の管であるため、接続管の引張過程と収縮過程をよりスムーズにすることができる。
【0027】
任意に、前記接続管4と前記第1キャビティ11の連通箇所は前記第1本体1内に位置する。
【0028】
接続管と前記第1キャビティの連通箇所が前記第1本体内に位置するため、接続管と第1キャビティの連通箇所をより良好に保護し、外部による接続管と第1キャビティの連通箇所の損傷を回避することができる。
【0029】
任意に、前記接続管4と前記第2キャビティ21の連通箇所は前記第2本体2内に位置する。
【0030】
接続管と前記第2キャビティの連通箇所が前記第2本体内に位置するため、接続管と第2キャビティの連通箇所をより良好に保護し、外部による接続管と第2キャビティの連通箇所の損傷を回避することができる。
【0031】
任意に、前記電子機器は2軸ヒンジ構造5をさらに備え、
前記第1本体1と前記第2本体2は前記2軸ヒンジ構造5を介して接続されている。
【0032】
第1本体と第2本体が2軸ヒンジ構造を介して接続されているため、第1本体と第2本体の接続をより容易にすることができ、第1本体と第2本体の相対移動をより容易でスムーズにすることができる。
【0033】
任意に、前記2軸ヒンジ構造5は、第1回転軸51、第1接続部52、第2回転軸53、第2接続部54、第3接続部55を含み、
前記第1回転軸51と前記第2回転軸53は、間隔をあけて設けられ、いずれも前記第3接続部55の第1側に位置し、
前記第3接続部55の対向する両端は、前記第1回転軸51及び前記第2回転軸53にそれぞれ接続され、
前記第1接続部52は、前記第1回転軸51及び前記第1本体1にそれぞれ接続され、
前記第2接続部54は、前記第2回転軸53及び前記第2本体2にそれぞれ接続されている。
【0034】
本願の実施例では、前記第1接続部52には第1本体1に接続されるための貫通穴521が設けられてもよい。前記第2接続部54には、第2本体2に接続されるための貫通穴541が設けられてもよい。
【0035】
第1回転軸及び前記第2回転軸が間隔をあけて設けられ、いずれも前記第3接続部の第1側に位置し、前記第3接続部の対向する両端が前記第1回転軸及び前記第2回転軸にそれぞれ接続され、前記第1接続部が前記第1回転軸及び前記第1本体にそれぞれ接続され、前記第2接続部が前記第2回転軸及び前記第2本体にそれぞれ接続されているため、第1本体と第2本体同士がいずれも別々に回転可能になり、第1本体と第2本体の相対移動をより容易でスムーズにすることができる。
【0036】
任意に、前記2軸ヒンジ構造5の数は2であり、
前記第1本体1と前記第2本体2は2つの前記2軸ヒンジ構造5を介して接続され、2つの前記2軸ヒンジ構造5は間隔をあけて設けられ、前記接続管4は2つの前記2軸ヒンジ構造5の間に位置する。
【0037】
本願の実施例では、上記の2つの前記2軸ヒンジ構造5は、いずれも第1本体1及び第2本体2にそれぞれ接続されてもよい。
【0038】
第1本体と前記第2本体が2つの前記2軸ヒンジ構造を介して接続されているため、第1本体と第2本体の接続の信頼性をより良好にすることができ、それとともに、接続管が2つの前記2軸ヒンジ構造の間に位置するために、接続管の取り付けを容易にすることもできる。
【0039】
任意に、前記電子機器は、前記回転接続箇所に設けられたカバープレート6をさらに備え、前記カバープレート6、前記第1本体1及び前記第2本体2は第3キャビティを形成するように取り囲み、前記接続管4は前記第3キャビティ内に位置し、
前記第1本体1と前記第2本体2が前記折り畳み状態まで相対的に回転した場合、前記カバープレート6の少なくとも一部が露出し、前記第1本体1と前記第2本体2が前記展開状態まで相対的に回転した場合、前記第1本体1と前記第2本体2は、ともに前記カバープレートを遮る。
【0040】
本願の実施例では、前記カバープレート6の少なくとも一部が露出するとは、カバープレート6の少なくとも一部が第1本体1及び第2本体2外に露出することを意味してもよい。電子機器の幅方向に、前記カバープレート6、前記第1本体1及び前記第2本体2の三者は、互いに揃えられてもよく、揃えられなくてもよい。前記2軸ヒンジ構造5は前記第3キャビティに位置してもよい。
【0041】
電子機器がカバープレートをさらに備え、前記第1本体と前記第2本体が前記折り畳み状態まで相対的に回転した場合、前記カバープレートの少なくとも一部が露出し、前記第1本体と前記第2本体が前記展開状態まで相対的に回転した場合、前記第1本体と前記第2本体がともに前記カバープレートを遮るため、第1本体と前記第2本体が折り畳まれるときにカバープレートを露出させて電子機器の接続管等のような内部構造を保護することができながら、第1本体と前記第2本体が展開されるときにカバープレートを第1本体と前記第2本体に隠してカバープレートによる第1本体及び第2本体の正常使用に対する影響を低減することができる。
【0042】
本願の実施例では、電子機器のスピーカモジュールのリアサウンドキャビティを2つの部分に分け、この2つの部分は、それぞれ第1本体と第2本体に位置し、伸縮可能な接続管により密封接続された。このように、折り畳み式電子機器が異なる形態になったときの折り畳み箇所におけるスペースの変化を十分に利用し、電子機器の内部レイアウトのスペースを侵すことなくスピーカモジュールのリアサウンドキャビティの体積の増加を実現し、つまり、電子機器が折り畳まれるとき、接続管が引っ張られ、スピーカモジュールのリアサウンドキャビティの体積が増加し、電子機器が展開されるとき、接続管が圧縮され、スピーカモジュールのリアサウンドキャビティの体積が減少し、スピーカモジュールの音質を第1本体と第2本体の相対位置の変化に伴って変化させることができ、電子機器のスピーカモジュールによるオーディオの再生効果をさらに向上させることができる。
【0043】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。
【0044】
以上、図面を参照しながら本願の実施例を説明したが、本願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本願の示唆をもとに、当業者が本願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。
【手続補正書】
【提出日】2023-01-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2020年7月7日に中国で出願した中国特許出願番号202010646345.Xの優先権を主張し、その全ての内容は引用によって本明細書に取り込まれる。
【0002】
本願は、通信機器の技術分野に属し、具体的に電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
より良い音質体験を得るために、電子機器のスピーカモジュールの音質に対するユーザの要求はますます高まっている。本願を実現するにあたり、発明者は、従来技術では、少なくとも、既存の電子機器内にスピーカモジュールのためのスペースが限られたため、電子機器のスピーカモジュールが限られたスペースで達成できるオーディオの再生効果が向上し難く、ユーザ体験が悪いという問題があること、を見出した。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施例は、電子機器のスピーカモジュールによるオーディオの再生効果が向上し難いという問題を解決できる電子機器を提供することを目的とする。
【0005】
上記の技術課題を解決するために、本願は次のように実現される。
【0006】
第1側面において、本願の実施例は、第1本体と、第2本体と、スピーカモジュールと、接続管とを備え、
前記第1本体と前記第2本体が、折り畳み状態又は展開状態まで相対的に回転可能であり、
前記第1本体内に第1キャビティ及び前記スピーカモジュールが設けられ、前記第1キャビティが前記スピーカモジュールと導通し、
前記第2本体内に第2キャビティが設けられ、
前記接続管が、前記第1本体と前記第2本体の回転接続箇所に設けられ、その両端がそれぞれ前記第1キャビティ及び前記第2キャビティに連通し、前記第1キャビティ、前記接続管及び前記第2キャビティがともに前記スピーカモジュールのリアサウンドキャビティを構成し、前記接続管が伸縮可能であり、
前記第1本体と前記第2本体が前記折り畳み状態まで相対的に回転した場合、前記接続管が引張状態になり、前記第1本体と前記第2本体が前記展開状態まで相対的に回転した場合、前記接続管が圧縮状態になる電子機器を提供する。
【0007】
本願の実施例では、第1キャビティ、接続管及び第2キャビティがともにスピーカモジュールのリアサウンドキャビティを構成し、接続管が伸縮可能であり、第1本体と第2本体が折り畳み状態まで相対的に回転した場合、接続管が引張状態になり、第1本体と第2本体が展開状態まで相対的に回転した場合、接続管が圧縮状態になるため、接続管の体積を第1本体と第2本体の相対位置の変化に伴って変化させることができ、さらに、スピーカモジュールのリアサウンドキャビティの体積を第1本体と第2本体の相対位置の変化に伴って変化させることができ、リアサウンドキャビティの体積が変化すると、スピーカモジュールの音質も変化する。したがって、本願の実施例により、スピーカモジュールの音質を第1本体と第2本体の相対位置の変化に伴って変化させることができ、電子機器のスピーカモジュールによるオーディオの再生効果をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本願の実施例で提供される電子機器の第1本体と第2本体が展開状態まで相対的に移動した場合の構造模式図である。
【
図2】本願の実施例で提供される電子機器の第1本体と第2本体が展開状態まで相対的に移動した場合の斜視断面図である。
【
図3】本願の実施例で提供される電子機器の第1本体と第2本体が展開状態まで相対的に移動した場合の部分的な構造の2次元断面図である。
【
図4】本願の実施例で提供される電子機器の第1本体と第2本体が折り畳み状態まで相対的に移動した場合の斜視断面図である。
【
図5】本願の実施例で提供される電子機器の第1本体と第2本体が折り畳み状態まで相対的に移動した場合の部分的な構造の2次元断面図である。
【
図6】本願の実施例で提供される電子機器における接続管の構造模式図である。
【
図7】本願の実施例で提供される電子機器における2軸ヒンジ構造の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下において、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。当業者が本願における実施例に基づき、創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。
【0010】
本願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は先後順序を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよく、「第1」、「第2」等によって区別される対象が一般に同じ種類であり、対象の個数が限定されず、例えば、第1対象が1つであってもよく、複数であってもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」は接続対象の少なくとも1つを示し、符号の「/」は、一般的には前後の関連対象が「又は」という関係にあることを意味する。
【0011】
以下、図面を参照しながら、具体的な実施例及びその適用シーンにより、本願の実施例で提供される電子機器を詳細に説明する。
【0012】
図1~
図7に示すように、本願の実施例は、第1本体1と、第2本体2と、スピーカモジュール3と、接続管4とを備え、
前記第1本体1と前記第2本体2が、折り畳み状態又は展開状態まで相対的に回転可能であり、
前記第1本体1内に第1キャビティ11及び前記スピーカモジュール3が設けられ、前記第1キャビティ11が前記スピーカモジュール3と導通し、
前記第2本体2内に第2キャビティ21が設けられ、
前記接続管4が、前記第1本体1と前記第2本体2の回転接続箇所に設けられ、その両端がそれぞれ前記第1キャビティ11及び前記第2キャビティ21に連通し、前記第1キャビティ11、前記接続管4及び前記第2キャビティ21が、ともに前記スピーカモジュール3のリアサウンドキャビティを構成し、前記接続管4が伸縮可能であり、
前記第1本体1と前記第2本体2が前記折り畳み状態まで相対的に回転した場合、前記接続管4が引張状態になり、前記第1本体1と前記第2本体2が前記展開状態まで相対的に回転した場合、前記接続管4が圧縮状態になる電子機器を提供する。
【0013】
本願の実施例では、上記の電子機器は、携帯電話、タブレットコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルディジタルアシスタント(personal digital assistant,PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)又はウェアラブルデバイス(Wearable Device)等を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0014】
前記第1本体1は、ケースであってもよく、表示モジュールであってもよく、ケースと表示モジュールの組合せ構造であってもよい。前記第2本体2は、ケースであってもよく、表示モジュールであってもよく、ケースと表示モジュールの組合せ構造であってもよい。前記第1本体1と前記第2本体2は、具体的に、回転軸を介して回転接続されてもよく、ヒンジを介して回転接続されてもよい。
【0015】
前記接続管4は、プラスチック管、シリカゲル管又はゴム管等の各種の接続管であってもよい。前記接続管4が引張状態になる場合、前記接続管4の体積が増加し、スピーカモジュール3のリアサウンドキャビティの体積が増加する。前記接続管4が圧縮状態になる場合、前記接続管4の体積が減少し、スピーカモジュール3のリアサウンドキャビティの体積が減少する。
【0016】
前記接続管4の両端がそれぞれ前記第1キャビティ11及び前記第2キャビティ21に連通することは、具体的に、接続管4の両端がそれぞれ前記第1キャビティ11及び前記第2キャビティ21に接続され連通することであってもよい。実際の応用の際に、前記接続管4の両端は、接着剤又は両面テープ等で第1キャビティ11及び第2キャビティ21にそれぞれ密封接続されてもよい。
【0017】
前記第1本体1内に、フロントサウンドキャビティ12及び音声出力穴13がさらに設けられてもよく、音声出力穴13は、第1本体1の表面に位置してもよく、フロントサウンドキャビティ12は、スピーカモジュール3の音声出力面31と音声出力穴13の間に位置してもよく、フロントサウンドキャビティ12は、音声出力面31から出された音声を音声出力穴13を通って外部に伝達するために、音声出力面31及び音声出力穴13にそれぞれ連通してもよい。ここで、スピーカモジュール3の音声出力面31は、スピーカモジュール3の音声を出すための面を指してもよい。
【0018】
本願の実施例では、第1キャビティ、接続管及び第2キャビティがともにスピーカモジュールのリアサウンドキャビティを構成し、接続管が伸縮可能であり、第1本体と第2本体が折り畳み状態まで相対的に回転した場合、接続管が引張状態になり、第1本体と第2本体が展開状態まで相対的に回転した場合、接続管が圧縮状態になるため、接続管の体積を第1本体と第2本体の相対位置の変化に伴って変化させることができ、さらに、スピーカモジュールのリアサウンドキャビティの体積を第1本体と第2本体の相対位置の変化に伴って変化させることができ、リアサウンドキャビティの体積が変化すると、スピーカモジュールの音質も変化する。したがって、本願の実施例により、スピーカモジュールの音質を第1本体と第2本体の相対位置の変化に伴って変化させることができ、電子機器のスピーカモジュールによるオーディオの再生効果をさらに向上させることができる。
【0019】
任意に、前記第1キャビティ11は、前記スピーカモジュール3から前記接続管4へ延びる。
【0020】
本願の実施例では、前記第1キャビティ11が前記スピーカモジュール3から前記接続管4へ延びることは、具体的に、第1キャビティ11が前記スピーカモジュール3の非音声出力面32から前記接続管4へ延びることであってもよい。ここで、スピーカモジュール3の非音声出力面32は、スピーカモジュール3の前記音声出力面31を除く他の面を指してもよい。
【0021】
任意に、前記第1本体1は前記回転接続箇所に近い第1側を含み、前記第1キャビティ11は前記第1側に位置し、
前記第2本体2は前記回転接続箇所に近い第2側を含み、前記第2キャビティ21は前記第2側に位置する。
【0022】
第1本体が前記回転接続箇所に近い第1側を含み、前記第1キャビティが前記第1側に位置し、前記第2本体が前記回転接続箇所に近い第2側を含み、前記第2キャビティが前記第2側に位置するため、接続管と第1キャビティ及び第2キャビティの連通をより容易にすることができる。
【0023】
任意に、前記第1本体1と前記第2本体2が前記折り畳み状態まで相対的に回転した場合、前記第1本体1は、前記第2本体2に面する第1面14と、前記第2本体2と反対側に面する第2面15とを含み、前記第2本体2は、前記第1本体1に面する第3面22と、前記第1本体1と反対側に面する第4面24とを含み、前記第1面14と前記第3面22は対向し、
前記第1キャビティ11は、前記第1面14と前記第2面15の間に位置し、前記第1面14の近くに設けられ、
前記第2キャビティ21は、前記第3面22と前記第4面24の間に位置し、前記第3面22の近くに設けられている。
【0024】
前記第1キャビティが前記第1面と前記第2面の間に位置し、前記第1面の近くに設けられ、前記第2キャビティが前記第3面と前記第4面の間に位置し、前記第3面の近くに設けられているため、接続管と第1キャビティ及び第2キャビティの連通、並びに、接続管の取り付けをより容易にすることができるとともに、接続管の引張過程と収縮過程をよりスムーズにすることもできる。
【0025】
任意に、前記接続管4は、引張状態になる場合に直線状の管であり、前記接続管4は、圧縮状態になる場合に弧状の管である。
【0026】
前記接続管が引張状態になる場合に直線状の管であり、前記接続管が圧縮状態になる場合に弧状の管であるため、接続管の引張過程と収縮過程をよりスムーズにすることができる。
【0027】
任意に、前記接続管4と前記第1キャビティ11の連通箇所は前記第1本体1内に位置する。
【0028】
接続管と前記第1キャビティの連通箇所が前記第1本体内に位置するため、接続管と第1キャビティの連通箇所をより良好に保護し、外部による接続管と第1キャビティの連通箇所の損傷を回避することができる。
【0029】
任意に、前記接続管4と前記第2キャビティ21の連通箇所は前記第2本体2内に位置する。
【0030】
接続管と前記第2キャビティの連通箇所が前記第2本体内に位置するため、接続管と第2キャビティの連通箇所をより良好に保護し、外部による接続管と第2キャビティの連通箇所の損傷を回避することができる。
【0031】
任意に、前記電子機器は2軸ヒンジ構造5をさらに備え、
前記第1本体1と前記第2本体2は前記2軸ヒンジ構造5を介して接続されている。
【0032】
第1本体と第2本体が2軸ヒンジ構造を介して接続されているため、第1本体と第2本体の接続をより容易にすることができ、第1本体と第2本体の相対移動をより容易でスムーズにすることができる。
【0033】
任意に、前記2軸ヒンジ構造5は、第1回転軸51、第1接続部52、第2回転軸53、第2接続部54、第3接続部55を含み、
前記第1回転軸51と前記第2回転軸53は、間隔をあけて設けられ、いずれも前記第3接続部55の第1側に位置し、
前記第3接続部55の対向する両端は、前記第1回転軸51及び前記第2回転軸53にそれぞれ接続され、
前記第1接続部52は、前記第1回転軸51及び前記第1本体1にそれぞれ接続され、
前記第2接続部54は、前記第2回転軸53及び前記第2本体2にそれぞれ接続されている。
【0034】
本願の実施例では、前記第1接続部52には第1本体1に接続されるための貫通穴521が設けられてもよい。前記第2接続部54には、第2本体2に接続されるための貫通穴541が設けられてもよい。
【0035】
第1回転軸及び前記第2回転軸が間隔をあけて設けられ、いずれも前記第3接続部の第1側に位置し、前記第3接続部の対向する両端が前記第1回転軸及び前記第2回転軸にそれぞれ接続され、前記第1接続部が前記第1回転軸及び前記第1本体にそれぞれ接続され、前記第2接続部が前記第2回転軸及び前記第2本体にそれぞれ接続されているため、第1本体と第2本体同士がいずれも別々に回転可能になり、第1本体と第2本体の相対移動をより容易でスムーズにすることができる。
【0036】
任意に、前記2軸ヒンジ構造5の数は2であり、
前記第1本体1と前記第2本体2は2つの前記2軸ヒンジ構造5を介して接続され、2つの前記2軸ヒンジ構造5は間隔をあけて設けられ、前記接続管4は2つの前記2軸ヒンジ構造5の間に位置する。
【0037】
本願の実施例では、上記の2つの前記2軸ヒンジ構造5は、いずれも第1本体1及び第2本体2にそれぞれ接続されてもよい。
【0038】
第1本体と前記第2本体が2つの前記2軸ヒンジ構造を介して接続されているため、第1本体と第2本体の接続の信頼性をより良好にすることができ、それとともに、接続管が2つの前記2軸ヒンジ構造の間に位置するために、接続管の取り付けを容易にすることもできる。
【0039】
任意に、前記電子機器は、前記回転接続箇所に設けられたカバープレート6をさらに備え、前記カバープレート6、前記第1本体1及び前記第2本体2は第3キャビティを形成するように取り囲み、前記接続管4は前記第3キャビティ内に位置し、
前記第1本体1と前記第2本体2が前記折り畳み状態まで相対的に回転した場合、前記カバープレート6の少なくとも一部が露出し、前記第1本体1と前記第2本体2が前記展開状態まで相対的に回転した場合、前記第1本体1と前記第2本体2は、ともに前記カバープレートを遮る。
【0040】
本願の実施例では、前記カバープレート6の少なくとも一部が露出するとは、カバープレート6の少なくとも一部が第1本体1及び第2本体2外に露出することを意味してもよい。電子機器の幅方向に、前記カバープレート6、前記第1本体1及び前記第2本体2の三者は、互いに揃えられてもよく、揃えられなくてもよい。前記2軸ヒンジ構造5は前記第3キャビティに位置してもよい。
【0041】
電子機器がカバープレートをさらに備え、前記第1本体と前記第2本体が前記折り畳み状態まで相対的に回転した場合、前記カバープレートの少なくとも一部が露出し、前記第1本体と前記第2本体が前記展開状態まで相対的に回転した場合、前記第1本体と前記第2本体がともに前記カバープレートを遮るため、第1本体と前記第2本体が折り畳まれるときにカバープレートを露出させて電子機器の接続管等のような内部構造を保護することができながら、第1本体と前記第2本体が展開されるときにカバープレートを第1本体と前記第2本体に隠してカバープレートによる第1本体及び第2本体の正常使用に対する影響を低減することができる。
【0042】
本願の実施例では、電子機器のスピーカモジュールのリアサウンドキャビティを2つの部分に分け、この2つの部分は、それぞれ第1本体と第2本体に位置し、伸縮可能な接続管により密封接続された。このように、折り畳み式電子機器が異なる形態になったときの折り畳み箇所におけるスペースの変化を十分に利用し、電子機器の内部レイアウトのスペースを侵すことなくスピーカモジュールのリアサウンドキャビティの体積の増加を実現し、つまり、電子機器が折り畳まれるとき、接続管が引っ張られ、スピーカモジュールのリアサウンドキャビティの体積が増加し、電子機器が展開されるとき、接続管が圧縮され、スピーカモジュールのリアサウンドキャビティの体積が減少し、スピーカモジュールの音質を第1本体と第2本体の相対位置の変化に伴って変化させることができ、電子機器のスピーカモジュールによるオーディオの再生効果をさらに向上させることができる。
【0043】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。
【0044】
以上、図面を参照しながら本願の実施例を説明したが、本願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本願の示唆をもとに、当業者が本願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。
【国際調査報告】