IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 展訊半導体(南京)有限公司の特許一覧

<>
  • 特表-通信方法、機器及び記憶媒体 図1
  • 特表-通信方法、機器及び記憶媒体 図2
  • 特表-通信方法、機器及び記憶媒体 図3
  • 特表-通信方法、機器及び記憶媒体 図4
  • 特表-通信方法、機器及び記憶媒体 図5
  • 特表-通信方法、機器及び記憶媒体 図6
  • 特表-通信方法、機器及び記憶媒体 図7
  • 特表-通信方法、機器及び記憶媒体 図8
  • 特表-通信方法、機器及び記憶媒体 図9
  • 特表-通信方法、機器及び記憶媒体 図10
  • 特表-通信方法、機器及び記憶媒体 図11
  • 特表-通信方法、機器及び記憶媒体 図12
  • 特表-通信方法、機器及び記憶媒体 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-09
(54)【発明の名称】通信方法、機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 92/08 20090101AFI20230802BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20230802BHJP
   H04W 76/23 20180101ALI20230802BHJP
   H04W 88/04 20090101ALI20230802BHJP
【FI】
H04W92/08
H04W24/10
H04W76/23
H04W88/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023501565
(86)(22)【出願日】2021-06-25
(85)【翻訳文提出日】2023-01-10
(86)【国際出願番号】 CN2021102273
(87)【国際公開番号】W WO2022007647
(87)【国際公開日】2022-01-13
(31)【優先権主張番号】202010657310.6
(32)【優先日】2020-07-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522068441
【氏名又は名称】展訊半導体(南京)有限公司
【氏名又は名称原語表記】SPREADTRUM SEMICONDUCTOR (NANJING) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 501, Block C, Fuying Building, No.99 Tuanjie Road, Research & Innovation Park, High-tech Development Zone, Nanjing, Jiangsu 211899, China
(74)【代理人】
【識別番号】100167689
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 征二
(72)【発明者】
【氏名】曹春燕
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼星
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
(57)【要約】
本願は、通信方法、機器及び記憶媒体を提供し、当該方法は、第1端末機器は要請メッセージを送信することであって、前記要請メッセージは測定閾値を含むことと、前記第1端末機器は少なくとも1つの第2端末機器の送信する応答メッセージを受信することであって、前記第2端末機器と前記第1端末機器との間のリンクの信号測定結果は前記測定閾値以上であることとを含む。本願の実施例の方法は、Relay UEの無効な応答メッセージを返信するシグナリングを減らすことができ、これによってネットワークの不要なシグナリングオーバーヘッドを減らし、ネットワークの干渉と輻輳を避ける。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端末機器は要請メッセージを送信することであって、前記要請メッセージは測定閾値を含むことと、
前記第1端末機器は少なくとも1つの第2端末機器の送信する応答メッセージを受信することであって、前記第2端末機器と前記第1端末機器との間のリンクの信号測定結果は前記測定閾値以上であることとを含む、
ことを特徴とする通信方法。
【請求項2】
前記第1端末機器が第1メッセージを送信する前に、さらに、
前記第1端末機器は第1ネットワーク機器からの測定構成メッセージを受信することであって、前記測定構成メッセージは前記測定閾値を含むことを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記測定構成メッセージは、中継発見を実行する第1トリガー条件、候補となる第2端末機器を報告する第2トリガー条件の少なくとも1つをさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1トリガー条件は、前記第1端末機器のサービスセルの信号品質が第1品質閾値より低いことを含み、
前記第2トリガー条件は、前記第1端末機器と前記第1ネットワーク機器との間のリンク品質が第2品質閾値より低いことを含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
第1端末機器が要請メッセージを送信することは、
前記第1端末機器は前記第1トリガー条件を満たすと決定すると、前記要請メッセージを送信することを含む、
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の方法。
【請求項6】
第1端末機器が少なくとも1つの第2端末機器の送信する応答メッセージを受信した後に、さらに、
前記第1端末機器は第1ネットワーク機器に測定報告メッセージを送信することであって、前記測定報告メッセージは少なくとも1つの第3端末機器の識別情報、各前記第3端末機器の属する第2ネットワーク機器の識別情報を含み、前記第3端末機器は少なくとも1つの前記第2端末機器のうち候補中継となる端末機器であることを含む、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記測定報告メッセージは各前記第3端末機器に対応する測定結果をさらに含み、前記第1端末機器が第1ネットワーク機器に測定報告メッセージを送信する前に、さらに、
前記第1端末機器は少なくとも1つの前記第2端末機器の送信する応答メッセージを測定して、各前記第2端末機器に対応する測定結果を決定することと、
前記第1端末機器は各前記第2端末機器に対応する測定結果及び前記測定閾値に基づいて、前記少なくとも1つの第3端末機器を決定することとを含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記測定結果は、参照信号受信電力(RSRP)又は参照信号受信品質(RSRQ)を含む、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
第2端末機器は第1端末機器からの第1メッセージを受信することであって、前記第1メッセージは測定閾値を含むことと、
前記第2端末機器は前記第1メッセージを測定して、前記第1端末機器に対応する測定結果を得ることと、
前記第1端末機器に対応する測定結果が前記測定閾値以上である場合に、前記第2端末機器は前記第1端末機器に応答メッセージを送信することとを含む、
ことを特徴とする通信方法。
【請求項10】
前記測定結果は、参照信号受信電力(RSRP)又は参照信号受信品質(RSRQ)を含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
第1ネットワーク機器は第1端末機器の送信する測定報告メッセージを受信することであって、前記測定報告メッセージは少なくとも1つの第3端末機器の識別情報、各前記第3端末機器の属する第2ネットワーク機器の識別情報を含み、前記第3端末機器は少なくとも1つの第2端末機器のうち候補中継となる端末機器であることと、
前記第1ネットワーク機器は少なくとも1つの前記第3端末機器の中から目的中継端末機器を決定することとを含む、
ことを特徴とする通信方法。
【請求項12】
前記測定報告メッセージは各前記第3端末機器に対応する測定結果をさらに含み、前記第1ネットワーク機器が少なくとも1つの前記第3端末機器の中から目的中継端末機器を決定することは、
前記第1ネットワーク機器は各前記第3端末機器に対応する測定結果に基づいて、少なくとも1つの前記第3端末機器の中から前記目的中継端末機器を決定することを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1つの前記第3端末機器の中から前記目的中継端末機器を決定することは、
前記第1ネットワーク機器は測定結果が最大である第3端末機器を前記目的中継端末機器とすることを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、他の機器と通信するインタフェースとを含み、
前記メモリにはコンピュータ実行命令が記憶されており、
前記プロセッサが前記メモリに記憶されているコンピュータ実行命令を実行することにより、前記プロセッサは請求項1~8のいずれか1項に記載の通信方法を実行する、
ことを特徴とする第1端末機器。
【請求項15】
プロセッサと、メモリと、他の機器と通信するインタフェースとを含み、
前記メモリにはコンピュータ実行命令が記憶されており、
前記プロセッサが前記メモリに記憶されているコンピュータ実行命令を実行することにより、前記プロセッサは請求項9又は10に記載の通信方法を実行する、
ことを特徴とする第2端末機器。
【請求項16】
プロセッサと、メモリと、他の機器と通信するインタフェースとを含み、
前記メモリにはコンピュータ実行命令が記憶されており、
前記プロセッサが前記メモリに記憶されているコンピュータ実行命令を実行することにより、前記プロセッサは請求項11~13のいずれか1項に記載の通信方法を実行する、
ことを特徴とする第1ネットワーク機器。
【請求項17】
コンピュータ実行命令が記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ実行命令がプロセッサによって実行されるとき、請求項1~8、9、10、11~13のいずれか1項に記載の通信方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信技術の分野に関し、特に、通信方法、機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の発展に伴い、ロング・ターム・エヴォリューション(Long Term Evolution、LTE)には近接サービス(Proximity-based Services、ProSe)直接通信が導入される。ユーザー機器UE AとUE B(複数のUEであってもよい)の間ではPC5インタフェースによって直接通信を行うことができる。PC5インタフェースは、UE間の直接インタフェースである。そのうち、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3rd Generation Partnership Project、3GPP(登録商標))のサービスとシステムに関する(Service and System Aspects、SA)ワークグループ(Work Group、WG2)はProSe直接通信のシステムアーキテクチャを研究する時には、UE-to-network中継(Relay)通信アーキテクチャ及びUE-to-UE Relay通信アーキテクチャを導入しており、当該UE-to-network Relay通信アーキテクチャにより、基地局と直接的に直接通信ができないUE Aは他のUE B(中継ユーザーRelay UE)によってサービスデータを中継することにより直接通信を実現することができる。当該UE-to-UE Relay通信アーキテクチャにより、直接PC5リンクによって直接通信できないUE AとUE Bは他のUE(Relay UE)によってサービスデータを中継することにより直接通信を実現することができる。
【0003】
UE-to-network Relay通信アーキテクチャ及びUE-to-UE Relay通信アーキテクチャでは、Relay UEによって通信しようとするエッジユーザー(Remote UE)が最初にRelay発見プロセスを実行する必要があり、即ち、Remote UEは周囲のRelay UEを発見することである。Relay発見には、model A及びmodel Bの2つモデルがある。model Aモデルの原理は次のとおりである。Relay UEsはRelay発見メッセージを周期的にブロードキャストし、Relayサービスを必要とする周囲のRemote UEはブロードキャストメッセージをモニタするだけで、自身の近くにRelay UEsがあるかどうかを発見することができる。model Bモデルの原理は次のとおりである。Remote UEは周囲のRelay UEsに要請メッセージ(Solicitation message)を送信し、Relay UEsは受け取った後、Remote UEに応答メッセージ(Response message)を返信する。model Bモデルに基づくRelay発見プロセスでは、Remote UEは近くのRelay UEsにSolicitation messageを送信し、全てのRelay UEsがいずれもResponse messageを返信する場合に、不要な干渉と輻輳を引き起こす。特に、Remote UEは異なる基地局間のハンドオーバーシーンにおいてmodel Bモデルを用いてRelay発見を実行するとき、全てのRelay UEsがいずれもResponse messageを返信する場合に、不要な干渉と輻輳を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、Relay UEの返信する応答メッセージを減らし、さらに干渉と輻輳を減らすために、通信方法、機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の第1態様の実施例において、
第1端末機器は要請メッセージを送信することであって、前記要請メッセージは測定閾値を含むことと、
前記第1端末機器は少なくとも1つの第2端末機器の送信する応答メッセージを受信することであって、前記第2端末機器と前記第1端末機器との間のリンクの信号測定結果は前記測定閾値以上であることとを含む、通信方法を提供する。
【0006】
本願の第2態様の実施例において、
第2端末機器は第1端末機器からの第1メッセージを受信することであって、前記第1メッセージは測定閾値を含むことと、
前記第2端末機器は前記第1メッセージを測定して、前記第1端末機器に対応する測定結果を得ることと、
前記第1端末機器に対応する測定結果が前記測定閾値以上である場合に、前記第2端末機器は前記第1端末機器に応答メッセージを送信することとを含む、通信方法を提供する。
【0007】
本願の第3態様の実施例において、
第1ネットワーク機器は第1端末機器の送信する測定報告メッセージを受信することであって、前記測定報告メッセージは少なくとも1つの第3端末機器の識別情報、各前記第3端末機器の属する第2ネットワーク機器の識別情報を含み、前記第3端末機器は少なくとも1つの第2端末機器のうち候補中継となる端末機器であることと、
前記第1ネットワーク機器は少なくとも1つの前記第3端末機器の中から目的中継端末機器を決定することとを含む、通信方法を提供する。
【0008】
本願の第4態様の実施例において、
プロセッサと、メモリと、他の機器と通信するインタフェースとを含む、第1端末機器を提供し、
前記メモリにはコンピュータ実行命令が記憶されており、
前記プロセッサが前記メモリに記憶されているコンピュータ実行命令を実行することにより、前記プロセッサは第1態様に記載の方法を実行する。
【0009】
本願の第5態様の実施例において、
プロセッサと、メモリと、他の機器と通信するインタフェースとを含む、第2端末機器を提供し、
前記メモリにはコンピュータ実行命令が記憶されており、
前記プロセッサが前記メモリに記憶されているコンピュータ実行命令を実行することにより、前記プロセッサは第2態様に記載の方法を実行する。
【0010】
本願の第6態様の実施例において、
プロセッサと、メモリと、他の機器と通信するインタフェースとを含む、第1ネットワーク機器を提供し、
前記メモリにはコンピュータ実行命令が記憶されており、
前記プロセッサが前記メモリに記憶されているコンピュータ実行命令を実行することにより、前記プロセッサは第3態様に記載の方法を実行する。
【0011】
本願の第7態様の実施例において、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、第1態様、第2態様及び第3態様のいずれかに記載の方法が実現される。
【発明の効果】
【0012】
本願の実施例によって提供される通信方法、機器及び記憶媒体では、第1端末機器は要請メッセージを送信し、要請メッセージは測定閾値を含み、第1端末機器は少なくとも1つの第2端末機器の送信する応答メッセージを受信し、第2端末機器と第1端末機器との間のリンクの信号測定結果は当該測定閾値以上であり、第1端末機器との間のリンクの信号測定結果が当該測定閾値より小さい他の第2端末機器は応答メッセージを返信する必要がないため、返信される応答メッセージの数を減らしており、さらに干渉とネットワークの輻輳を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
ここに記載の図面は、本明細書の一部として本明細書に組み込まれ、本開示に適合する実施例を示すとともに、本明細書に添えて本開示の原理の解釈に供する。
図1】本願の一実施例によって提供されるアプリケーションシーン図である。
図2】本願の一実施例によって提供される中継発見の模式図である。
図3】本願の一実施例によって提供される基地局間ハンドオーバーのインタラクションプロセスのフローチャートである。
図4】本願によって提供される通信方法の一実施例のフローチャートである。
図5】本願によって提供される通信方法の一実施例のインタラクションプロセスのフローチャートである。
図6】本願によって提供される通信方法の別の実施例のフローチャートである。
図7】本願によって提供される通信方法の別の実施例のフローチャートである。
図8】本願によって提供される第1端末機器の一実施例の構造模式図である。
図9】本願によって提供される第2端末機器の一実施例の構造模式図である。
図10】本願によって提供される第1ネットワーク機器の一実施例の構造模式図である。
図11】本願によって提供される第1端末機器の別の実施例の構造模式図である。
図12】本願によって提供される第2端末機器の別の実施例の構造模式図である。
図13】本願によって提供される第1ネットワーク機器の別の実施例の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の記載で図面が言及される場合に、特に指定がない限り、異なる図面でも同じ数字は同じ又は類似する要素を表す。以下の例示的な実施例において記載される実施形態は、本開示に適合する全ての実施形態を示すものではない。むしろ、特許請求の範囲において詳述される本開示のいくつかの態様に適合する装置及び方法の例に過ぎない。
【0015】
本願の明細書、特許請求の範囲及び図面で使用される用語「含む」、「有する」及びそれらの任意の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図する。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、列挙されているステップ又はユニットに限定されず、任意に、列挙されていないステップ若しくはユニットをさらに含み、又は、任意に、それらのプロセス、方法、製品若しくは機器に対して固有的な他のステップ若しくはユニットをさらに含む。
【0016】
なお、本明細書で用語「及び/又は」は、関連対象の相関関係を説明するものに過ぎず、3通りの関係があることを表す。例えば、A及び/又はBは、Aだけが存在する、A及びBが同時に存在する、Bだけが存在すると3つの状況を表すことができる。また、本明細書で文字「/」は、その両側の関連対象が「又は」の関係にあることを表す。
【0017】
本願の実施例で現れる用語「接続」は、機器間の通信を実現するための直接接続又は間接接続などの様々な接続方式を指し、本願の実施例ではこれを限定しない。
【0018】
本願の実施例で現れる用語「ネットワーク」と「システム」は同じ概念を表し、通信システムは、即ち通信ネットワークである。
【0019】
本願の実施例で現れる用語「複数」は、2つ又は2つ以上を指す。
【0020】
まず、本願で使用される用語及びアプリケーションシーンを説明する。
本願の実施例の端末機器は、様々な形態のユーザー機器(user equipment、UE)、アクセス端末、ユーザーユニット、ユーザー局、移動局、モバイルステーション(mobile station、MS)、遠隔局、遠隔端末、移動機器、ユーザー端末、端末機器(terminal equipment)、無線通信機器、ユーザー代理装置、又はユーザー装置を指すことができる。端末機器は、セルラーホン、コードレス電話、セッション・イニシエーション・プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナル・デジタル・アシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルド機器、コンピューティング機器、又は無線モデムに接続される他の処理機器、車載機器、ウェアラブル機器、将来の5Gネットワークにおける端末機器又は将来の進化型公衆陸上移動通信ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)における端末機器などであってもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。
【0021】
本願の実施例のネットワーク機器は、基地局(base station、BS)を指すことができ、基地局機器とも呼ばれ、無線通信機能を提供するために無線アクセスネットワークに配置される装置である。例えば、2Gネットワークにおいて基地局機能を提供する機器は、ベーストランシーバ基地局(英語:base transceiver station、略称:BTS)、基地局コントローラ(base station controller、BSC)を含み、3Gネットワークにおいて基地局機能を提供する機器は、ノードB(NodeB)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)を含み、4Gネットワークにおいて基地局機能を提供する機器は、進化型ノードB(evolved NodeB、eNB)を含み、無線ローカル・エリア・ネットワーク(wireless local area networks、WLAN)において基地局機能を提供する機器は、アクセスポイント(access point、AP)であり、5Gニューラジオ(New Radio、NR)において基地局機能を提供する機器は、次世代ノードB(gNB)、将来の新規な通信システムで基地局機能を提供する機器などを含む。
【0022】
ProSe直接通信では、以下の通信アーキテクチャを用いることができる。
UE-to-network Relay通信アーキテクチャであって、当該アーキテクチャにより、基地局と直接的に直接通信ができないUE Aは他のUE B(Relay UE)によってサービスデータを中継することにより直接通信を実現することができる。
【0023】
UE-to-UE Relay通信アーキテクチャであって、当該アーキテクチャにより、直接PC5リンクによって直接通信できないUE AとUE Bは他のUE(Relay UE)によってサービスデータを中継することにより直接通信を実現することができる。図1に示されるとおり、モデル1とは、UE1とUE2は直接通信することを指し、モデル2とは、UE4は中継UE3によってeNB1と通信することを指し、モデル3とは、UE5とUE7は中継UE6によって通信することを指す。
【0024】
中継ユーザー(Relay UE)によって通信するエッジユーザー(Remote UE)は、最初にRelay発見プロセスを実行する必要がある。当該プロセスの目的は、Remote UEが周囲のRelay UEを発見することである。Relay発見には、model A及びmodel Bの2つモデルがある。model Aモデルの原理は次のとおりである。Relay UEsはRelay発見メッセージを周期的にブロードキャストし、Relayサービスを必要とする周囲のRemote UEはブロードキャストメッセージをモニタするだけで、自身の近くにRelay UEsがあるかどうかを発見することができる。model Bモデルの原理は次のとおりである。Remote UEは周囲のRelay UEsに要請メッセージ(Solicitation message)を送信し、例えば、ブロードキャストメッセージによって要請メッセージを送信し、Relay UEsは受け取った後、Remoteに応答メッセージ(Response message)を返信する。
【0025】
現行のプロトコルでは、Solicitation messageは次のものを含む。1.Discoverer Info:発見者ユーザーに関する情報を提供し、具体的には、Remote UEの情報を指すことができる。2.Relay Service Code:Remote UEが関心を持つ接続関連の情報であり、Remote UEの関連の接続サービスにおいて構成される。3.ProSe Relay UE ID:これはオプションであり、直接通信に用いられRelay Service Codeに関連付けられるUE-to-networkのリンクレイヤ識別を指す。各Relay Service Codeに対して、UE-to-network Relayは異なるProSe Relay UE IDを有すべきである。
【0026】
Response messageは次のものを含む。1.ProSe Relay UE ID:Relay Service Codeに関連付けられる直接通信リンクレイヤIDを指す。Relay UEは各Relay Service Codeに対していずれも1つの一意のProse Relay UE IDを有する。2.Discoveree Info:発見関連の情報を提供し、具体的には、Relay UEの情報を指すことができる。
【0027】
model Bモデルに基づくRelay発見プロセスでは、Remote UEは近くのRelay UEsにSolicitation messageを送信し、全てのRelay UEsがいずれもResponse messageを返信する場合に、不要な干渉と輻輳を引き起こす。図2に示されるとおり、UE1はUE2、UE3、UE4、UE5に要請メッセージを送信し、UE2、UE3などはRelay UEのUEとしてUE1に応答メッセージを送信することができる。UE4、UE5はRelay UEではない可能性があるため当該要請メッセージには応答しない。
【0028】
関連技術では、基地局は、直接Relay UEに、Response messageの返信を判断するための参照信号受信電力(Reference Signal Receiving Power、RSRP)閾値を構成し、Relay UEは、Remote UEとの間で実際に測定するPC5リンク信号強度、即ちRSRP値をこの基地局によって構成されるRSRP閾値と比較し、実際に測定するRSRP値が基地局によって構成されるRSRP閾値より大きい場合に、Response messageを返信し、そうでない場合は返信しない。当該構成においてremote UEとRelay UEは同じ基地局の下にある。図3に示されるとおり、しかしながら、Remote UEが異なる基地局間にあるハンドオーバーシーンの場合には、Remote UEとRelay UEは同じ基地局の下になく、Relay UEはRemote UEのハンドオーバー対象基地局の下にあり、Relay UEがResponse messageの返信を判断するためのRSRP閾値はRelay UEの属する基地局によって構成されるが、Remote UEがハンドオーバー測定に用いるRSRP閾値は、Remote UEの属する基地局によって構成され、両者は異なる可能性があるため、その後の決定は難しくなり、しかもRemote UEは適切なRelay UEを見つけられない可能性がある。
【0029】
図3に示されるとおり、当該シーンにおいてmodel Bモデルを用いてRelay発見を実行するとき、Remote UEがカレントのサービス基地局のカバレッジエッジに移動しており、サービス基地局又はサービス基地局の下のRelay UEはRemote UEに信頼性のある通信サービスを提供できない場合に、サービス基地局は専用シグナリング(例えば、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリング)によって異なるRemote UEに、ハンドオーバー測定のための異なるRSRP閾値を構成してもよい。Remote UEは基地局の測定構成シグナリングを受け取った後、Relay発見を実行し、サービスを提供できる他の基地局のRelay UEsを発見し、発見したRelay UEsの間のPC5リンクのRSRP値を測定し、閾値より高い候補Relay UEsをサービス基地局に報告する(例えば、RRC測定レポートによって報告する)。基地局はRemote UEの報告する候補Relay UEsから1つの最適なRelay UEを選択する。最後に、ソース基地局は、選択されたRelay UEの属する目的基地局との間のハンドオーバープロセスを実行する。ハンドオーバー測定報告プロセスでは、Remote UEは、候補Relay UEsとの間の実際のRSRPが、基地局によって構成されるRSRP閾値より大きいことを満たすUEだけを報告する。従って、Relay発見プロセスでは、全てのRelay UE(RSRPが閾値より大きいことを満たすか又は満たさない)はいずれもRemote UEを返信するのであれば、条件を満たさない部分のRelay UEは実際には無効な応答情報を返信することになり、Remote UEはそれらのRelay UEを報告しないため、ネットワークの干渉と輻輳を引き起こす。
【0030】
従って、基地局間のRelayハンドオーバーにおいて、Remote UEがRelay discoveryプロセスを実行するとき、Remote UEは近くの基地局のRelay UEsにSolicitation messageを送信し、全てのRelay UEsがいずれもResponse messageを返信する場合に、不要な干渉と輻輳を引き起こす。本願の実施例の方法が解決しようとするのは、不要な応答メッセージをどのように減らすかということである。
【0031】
ここで、第1端末機器及び第2端末機器の通信インタフェースは、PC5インタフェースであってもよく、
第1ネットワーク機器及び第2ネットワーク機器の通信インタフェースは、X2インタフェースであってもよい。
【0032】
本願によって提供される技術的解決手段は、中継ネットワークアーキテクチャ、デュアルリンクアーキテクチャ(例えば、5G及びLTEデュアルリンクアーキテクチャ)、V2X(Vehicle-to-Everything)の通信アーキテクチャを含むが、それらに限定されない他の異なるネットワークアーキテクチャにも適用される。
【0033】
本願の実施例の通信方法の技術上の構想は、以下のとおりである。
第1端末機器は中継発見のための要請メッセージを送信し、当該要請メッセージには測定閾値が担持されており、当該測定閾値は当該第1端末機器がハンドオーバーに用いる測定閾値であり、第2端末機器は当該第1端末機器の測定閾値に基づいて、第1端末機器との間のリンクの信号測定結果は当該測定閾値以上であると決定する場合に、応答メッセージを送信し、そうでない場合は応答メッセージを送信する必要がなく、これによって不要な応答メッセージを減らしており、さらに干渉とネットワークの輻輳を軽減することができる。
【0034】
以下、具体的な実施例で本願の技術的解決手段を詳細に説明する。以下のいくかの具体的な実施例を互いに組み合わせることができ、同じ又は類似する概念又はプロセスについて、一部の実施例では説明を省略する場合がある。
【0035】
図4は、本願によって提供される通信方法の一実施例のフローチャートである。図4に示されるとおり、本実施例によって提供される方法は、ステップ101及びステップ102を含む。
ステップ101において、第1端末機器は要請メッセージを送信し、要請メッセージは測定閾値を含む。
【0036】
具体的には、第1端末機器は近くの1つ又は複数の第2端末機器に要請メッセージを送信し、要請メッセージには測定閾値が担持されている。第1端末機器はRemote UEとなり、第2端末機器は候補のRelay UEである可能性がある。
【0037】
一実施例において、要請メッセージはブロードキャスト方式で送信されてもよい。
【0038】
測定閾値は、参照信号受信電力(RSRP)閾値又は参照信号受信品質(Reference Signal Receiving Quality、RSRQ)閾値を含む。
【0039】
測定閾値がRSRP閾値である場合に、対応する信号測定結果はRSRPであり、
測定閾値がRSRQ閾値である場合に、対応する信号測定結果はRSRQである。
【0040】
一実施例において、測定閾値は当該第1端末機器の属する第1ネットワーク機器(即ち、ソース基地局)が第1端末機器に構成するものであってもよい。当該測定閾値は当該第1端末機器によるハンドオーバー測定のための閾値である。
【0041】
要請メッセージはSolicitation messageであってもよいが、それに限定されず、他の実施例では他のメッセージ名称であってもよく、本願ではこれを限定しない。
【0042】
ステップ102において、第1端末機器は少なくとも1つの第2端末機器の送信する応答メッセージを受信し、第2端末機器と第1端末機器との間のリンクの信号測定結果は測定閾値以上である。
【0043】
具体的には、第2端末機器は要請メッセージを受信し、当該要請メッセージに基づいて、第1端末機器との間の無線リンクの信号測定結果として、例えば、RSRP値又はRSRQ値を測定し、信号測定結果が測定閾値以上である場合に、第1端末機器に応答メッセージを送信する。
【0044】
一実施例において、当該応答メッセージは、当該第2端末機器の識別情報、当該第2端末機器の属する第2ネットワーク機器の識別情報を含む。
【0045】
一実施例において、不要な応答メッセージをさらに減らすために、第2端末機器の負荷は最大負荷閾値より小さい。
【0046】
一実施例において、第2端末機器の負荷は前記第2端末機器がその時にサービスするエッジ端末機器の数であり、前記最大負荷閾値は前記第2端末機器が対応可能なエッジ端末機器の最大数であり、即ち、第2端末機器自身のリソースが、最大いくつのエッジ端末機器にサービスできるかということである。
【0047】
具体的には、第2端末機器は測定結果が測定閾値以上であると決定して、第1端末機器に応答メッセージを送信する前に、さらに、第2端末機器の負荷は比較的小さいかどうか、当該第1端末機器にサービスを提供できるかどうかを決定してもよい。
【0048】
即ち、第2端末機器の負荷は最大負荷閾値より小さいと決定する。例えば、第2端末機器がその時にサービスするエッジ端末機器の数は3つで、第2端末機器が対応可能なエッジ端末機器の最大数は6つであり、即ち、第2端末機器は最大6つのエッジ端末機器にサービスを提供することができ、当該第2端末機器は、まだ3つの第1端末機器にサービスすることができ、その時に負荷が比較的小さいことが分かり、応答メッセージを返信する。
【0049】
一実施例において、異なるRelay UEの負荷能力は異なってもよく、即ち、異なるRelay UEの最大負荷閾値は異なってもよい。
【0050】
応答メッセージは、Response messageであってもよいが、それに限定されず、他の実施例では他のメッセージ名称であってもよく、本願ではこれを限定しない。
【0051】
さらに、応答メッセージを受信した後に、1つの第2端末機器を中継として選択して、当該第2端末機器との接続を確立してもよい。第1端末機器は、中継となる当該第2端末機器によって他の端末機器又は当該第2端末機器の属する第2ネットワーク機器との通信を実現する。
【0052】
前記構成において、Relay UEの無効な応答メッセージを返信するシグナリングを減らすことができ、即ち、第1端末機器との間のリンクの信号測定結果が当該測定閾値より小さい第2端末機器の返信する応答メッセージを減らしており、それらの第2端末機器は中継にならないため、ネットワークの不要なシグナリングオーバーヘッドを減らし、ネットワークの干渉と輻輳を避ける。
【0053】
本実施例の通信方法では、第1端末機器は要請メッセージを送信し、要請メッセージは測定閾値を含み、第1端末機器は少なくとも1つの第2端末機器の送信する応答メッセージを受信し、第2端末機器と第1端末機器との間のリンクの信号測定結果は当該測定閾値以上であり、第1端末機器との間のリンクの信号測定結果が当該測定閾値より小さい他の第2端末機器は応答メッセージを返信する必要がないため、返信される応答メッセージの数を減らしており、さらに干渉とネットワークの輻輳を軽減することができる。
【0054】
一実施例において、図5に示されるとおり、ステップ101の前に、さらに、次の動作を行ってもよい。
第1端末機器は第1ネットワーク機器からの測定構成メッセージを受信し、前記測定構成メッセージは前記測定閾値を含む。
【0055】
具体的には、第1ネットワーク機器は、接続状態の第1端末機器に測定構成メッセージを送信し、当該測定構成メッセージには中継発見のための測定閾値が担持されている。第1ネットワーク機器は当該第1ネットワーク機器に従属する第1端末機器に測定構成情報を送信する。ここで、測定閾値は第1端末機器によって異なってもよい。
【0056】
さらに、任意に、前記測定構成メッセージは、中継発見を実行する第1トリガー条件、候補となる第2端末機器を報告する第2トリガー条件の少なくとも1つをさらに含む。
【0057】
測定構成メッセージは、第1端末機器に構成される中継発見のための測定閾値、第1端末機器が中継発見を実行する第1トリガー条件、第1端末機器が候補となる第2端末機器を報告する第2トリガー条件を含むが、それらに限定されない。
【0058】
一実施例において、第1トリガー条件は、前記第1端末機器のサービスセルの信号品質が第1品質閾値より低いことを含み、
一実施例において、第2トリガー条件は、前記第1端末機器と前記第1ネットワーク機器との間のリンク品質が第2品質閾値より低いことを含む。
【0059】
第1端末機器は、少なくとも1つの第2端末機器の送信する応答メッセージを受信した後に、候補となる第2端末機器の情報を周期的に報告してもよいし、又はイベントトリガーに基づいて候補となる第2端末機器の情報を報告してもよい。
【0060】
例えば、第2トリガー条件を満たすと、候補となる第2端末機器の情報を報告し、例えば、第1ネットワーク機器との間のリンク品質が第2品質閾値より低いと決定するときに報告し、これによって第1ネットワーク機器は、第1端末機器を目的中継端末機器の属するネットワーク機器の下にハンドオーバーする。
【0061】
一実施例において、前記第1端末機器は前記第1トリガー条件を満たすと決定すると、前記要請メッセージを送信する。
【0062】
具体的には、第1端末機器は、第1ネットワーク機器によって構成される中継発見を実行するイベントに基づいて、例えば、サービスセルの信号が構成される第1品質閾値より低い場合に、中継発見プロセスの実行をトリガーしてもよい。
【0063】
他の実施例において、他のイベントに基づいて中継発見の実行をトリガーしてもよく、本願ではこれを限定しない。
【0064】
第1端末機器は測定構成メッセージを受け取り、中継発見プロセスにおいてメッセージを要請し、例えば、中継発見を実行する第1トリガー条件を満たすと決定すると、要請メッセージを送信する。
【0065】
前記実施形態において、第1ネットワーク機器は、測定構成メッセージによって第1端末機器に中継発見のための測定閾値、及び中継発見を実行するトリガー条件、候補中継を報告するトリガー条件などを構成し、第1端末機器は測定構成メッセージにおいて構成される情報に基づいて中継発見を行う。
【0066】
一実施例において、図5に示されるとおり、目的Relay UEを決定し、当該目的Relay UEとの通信接続を確立するために、ステップ102の後に、さらに以下のステップを含んでもよい。
第1端末機器は第1ネットワーク機器に測定報告メッセージを送信し、前記測定報告メッセージは少なくとも1つの第3端末機器の識別情報、各前記第3端末機器の属する第2ネットワーク機器の識別情報を含み、前記第3端末機器は少なくとも1つの前記第2端末機器のうち候補中継となる端末機器である。
【0067】
具体的には、第1端末機器は、候補中継となる端末機器の情報を測定報告メッセージによって第1ネットワーク機器に報告する。候補中継となる当該端末機器の情報は、候補中継となる全ての第3端末機器の識別情報、及び第3端末機器の位置する第2ネットワーク機器の識別情報を含むが、それらに限定されない。ここで、候補中継となる第3端末機器とは、第1端末機器が応答メッセージを受信する第2端末機器のうちの1つ又は複数を指す。
【0068】
第1ネットワーク機器は候補中継となる第3端末機器の情報から、1つ又は複数の第3端末機器を目的中継端末機器として選択して、ハンドオーバー要請プロセスを行う。
【0069】
一実施例において、第1端末機器は第2トリガー条件を満たすと決定すると、測定報告メッセージを送信する。
【0070】
さらに、測定報告メッセージは、各前記第3端末機器に対応する測定結果をさらに含む。
【0071】
第1ネットワーク機器が目的中継端末機器を選択する根拠は、測定結果が良い第3端末機器を選択することであってもよく、例えば、候補となる第3端末機器をRSRP値に基づいて降順にソートし、1位の第3端末機器、又は、N位までの第3端末機器を選択し、Nは1より大きい整数である。
【0072】
一実施例において、第1端末機器が第1ネットワーク機器に測定報告メッセージを送信する前に、さらに以下の動作を実行してもよい。
第1端末機器は少なくとも1つの前記第2端末機器の送信する応答メッセージを測定して、各前記第2端末機器に対応する測定結果を決定する。
【0073】
具体的には、第1端末機器は第2端末機器の送信する応答メッセージに基づいて、第1端末機器及び第2端末機器の無線リンクを測定して、対応する測定結果を得てもよい。
【0074】
第1端末機器は応答メッセージを送信する全ての第2端末機器を候補となる第3端末機器として第1ネットワーク機器に報告してもよいし、一部を選択して第1ネットワーク機器に報告してもよい。
【0075】
一実施例において、第1端末機器は各前記第2端末機器に対応する測定結果及び前記測定閾値に基づいて、前記少なくとも1つの第3端末機器を決定する。
【0076】
具体的には、測定結果が測定閾値以上である第2端末機器を候補となる第3端末機器としてもよい。
【0077】
例えば、第2端末機器に対応する測定結果をソートし、測定結果が測定閾値以上である第2端末機器を選択してもよい。
【0078】
他の実施例において、第1端末機器は目的中継端末機器を選択して、第1ネットワーク機器に報告してもよく、第1ネットワーク機器は目的中継端末機器を決定するプロセスを実行する必要がなく、直接ハンドオーバー要請プロセスを行う。
【0079】
一実施例において、例えば、第1端末機器が候補となる1つの第3端末機器を報告した場合に、第1ネットワーク機器は再び決定を行う必要がなく、直接ハンドオーバー要請プロセスを行う。
【0080】
前記実施形態において、第1端末機器は候補中継となる第3端末機器の情報を第1ネットワーク機器に報告し、第1ネットワーク機器は目的中継端末機器を選択し、第1端末機器は決定を行う必要がないため、第1端末機器の消費電力を低減している。
【0081】
図6は、本願によって提供される通信方法の別の実施例のフローチャートである。本実施例の実行主体は第2端末機器で、即ちRelay UEである。図6に示されるとおり、本実施例によって提供される方法は、ステップ201~ステップ203を含む。
ステップ201において、第2端末機器は第1端末機器からの第1メッセージを受信し、第1メッセージは測定閾値を含む。
【0082】
ステップ202において、第2端末機器は第1メッセージを測定して、第1端末機器に対応する測定結果を得る。
【0083】
ステップ203において、第1端末機器に対応する測定結果が測定閾値以上である場合に、第2端末機器は第1端末機器に応答メッセージを送信する。
【0084】
一実施例において、測定結果は、参照信号受信電力(RSRP)又は参照信号受信品質(RSRQ)を含む。
【0085】
本実施例の方法は、第1端末側に係る方法と実現原理及び技術効果が似ているため、ここでは説明を省略する。
【0086】
図7は、本願によって提供される通信方法の別の実施例のフローチャートである。本実施例の実行主体は第1ネットワーク機器で、即ち第1端末機器(Remote UE)の属するネットワーク機器である。図7に示されるとおり、本実施例によって提供される方法は、ステップ301~ステップ302を含む。
ステップ301において、第1ネットワーク機器は第1端末機器の送信する測定報告メッセージを受信し、測定報告メッセージは少なくとも1つの第3端末機器の識別情報、各第3端末機器の属する第2ネットワーク機器の識別情報を含み、第3端末機器は少なくとも1つの第2端末機器のうち候補中継となる端末機器である。
【0087】
ここで、第2端末機器は第1端末機器に応答メッセージを送信する端末機器である。
【0088】
ステップ302において、第1ネットワーク機器は少なくとも1つの第3端末機器の中から目的中継端末機器を決定する。
【0089】
一実施例において、前記測定報告メッセージは各前記第3端末機器に対応する測定結果をさらに含み、前記第1ネットワーク機器が少なくとも1つの前記第3端末機器の中から目的中継端末機器を決定することは、
前記第1ネットワーク機器は各前記第3端末機器に対応する測定結果に基づいて、少なくとも1つの前記第3端末機器の中から前記目的中継端末機器を決定することを含む。
【0090】
一実施例において、少なくとも1つの前記第3端末機器の中から前記目的中継端末機器を決定することは、
前記第1ネットワーク機器は測定結果が最大である第3端末機器を前記目的中継端末機器とすることを含む。
【0091】
本実施例の方法は、第1端末側に係る方法と実現原理及び技術効果が似ているため、ここでは説明を省略する。
【0092】
一実施例において、図5に示されるとおり、第1ネットワーク機器が目的中継端末機器を決定した後、第1ネットワーク機器は目的中継端末機器の属するネットワーク機器、即ち第2ネットワーク機器にハンドオーバー要請メッセージを送信し、当該ハンドオーバー要請メッセージは、第1端末機器の識別情報、第1ネットワーク機器の識別情報、目的中継端末機器の識別情報を含むが、それらに限定されない。
【0093】
第2ネットワーク機器は、ハンドオーバー要請メッセージを受信した後、目的中継端末機器の識別情報を取得し、次に、当該目的中継端末機器にハンドオーバー確認要請メッセージを送信し、当該ハンドオーバー確認要請メッセージは、第1端末機器の識別情報を含むが、それらに限定されない。
【0094】
目的中継端末機器は第1端末機器にサービスすることに同意する場合に、即ち、当該第1端末機器の中継となることに同意し、第2ネットワーク機器に確認(ACK)メッセージを送信する。
【0095】
第2ネットワーク機器は確認(ACK)メッセージを受信し、第1ネットワーク機器にハンドオーバー確認メッセージを送信する。当該ハンドオーバー確認メッセージは、第1端末機器が目的中継端末機器と接続を確立するための構成情報を含んでもよいが、それに限定されない。
【0096】
第1ネットワーク機器はハンドオーバー確認メッセージを受信した後、第1端末機器にハンドオーバー構成メッセージ、例えば、RRC再構成情報を送信する。
【0097】
第1端末機器はハンドオーバー構成メッセージを受信し、目的中継端末機器と接続を確立し、即ち第2ネットワーク機器のRelay UEにハンドオーバーして、ハンドオーバーは完了する。本実施例では、目的中継端末機器は応答メッセージを送信する第2端末機器のうちの1つである。
【0098】
前記実施形態において、第1端末機器は要請メッセージを送信し、要請メッセージは測定閾値を含み、第1端末機器は少なくとも1つの第2端末機器の送信する応答メッセージを受信し、第2端末機器と第1端末機器との間のリンクの信号測定結果は当該測定閾値以上であり、第1端末機器との間のリンクの信号測定結果が当該測定閾値より小さい他の第2端末機器は応答メッセージを返信する必要がないため、返信される応答メッセージの数を減らしており、さらに干渉とネットワークの輻輳を軽減することができ、第1端末機器は最終的に、中継となる目的中継端末機器と接続を確立し、当該目的中継端末機器は応答メッセージを返信する第2端末機器のうちの1つであり、第1端末機器は当該目的中継端末機器によって第2ネットワーク機器及び他の端末機器との通信を実現する。
【0099】
図8は、本願によって提供される第1端末機器の一実施例の構造図であり、図8に示されるとおり、本実施例の第1端末機器は、送信モジュール801と、受信モジュール802とを含む。
送信モジュール801は、要請メッセージを送信するために用いられ、前記要請メッセージは測定閾値を含む。
受信モジュール802は、少なくとも1つの第2端末機器の送信する応答メッセージを受信するために用いられ、前記第2端末機器と前記第1端末機器との間のリンクの信号測定結果は前記測定閾値以上である。
【0100】
可能な一実施形態において、前記受信モジュール802は、さらに、
送信モジュール801が要請メッセージを送信する前に、第1ネットワーク機器からの測定構成メッセージを受信するために用いられ、前記測定構成メッセージは前記測定閾値を含む。
【0101】
可能な一実施形態において、前記測定構成メッセージは、中継発見を実行する第1トリガー条件、候補となる第2端末機器を報告する第2トリガー条件の少なくとも1つをさらに含む。
【0102】
可能な一実施形態において、前記第1トリガー条件は、前記第1端末機器のサービスセルの信号品質が第1品質閾値より低いことを含み、
前記第2トリガー条件は、前記第1端末機器と前記第1ネットワーク機器との間のリンク品質が第2品質閾値より低いことを含む。
【0103】
可能な一実施形態において、前記送信モジュール801は、具体的には、
前記第1トリガー条件を満たすと決定すると、前記要請メッセージを送信するために用いられる。
【0104】
可能な一実施形態において、前記送信モジュール801は、さらに、
第1ネットワーク機器に測定報告メッセージを送信するために用いられ、前記測定報告メッセージは少なくとも1つの第3端末機器の識別情報、各前記第3端末機器の属する第2ネットワーク機器の識別情報を含み、前記第3端末機器は少なくとも1つの前記第2端末機器のうち候補中継となる端末機器である。
【0105】
可能な一実施形態において、前記測定報告メッセージは各前記第3端末機器に対応する測定結果をさらに含み、前記第1端末機器は処理モジュールをさらに含み、処理モジュールは、
少なくとも1つの前記第2端末機器の送信する応答メッセージを測定して、各前記第2端末機器に対応する測定結果を決定し、
各前記第2端末機器に対応する測定結果及び前記測定閾値に基づいて、前記少なくとも1つの第3端末機器を決定するために用いられる。
【0106】
可能な一実施形態において、前記測定結果は、参照信号受信電力RSRP又は参照信号受信品質RSRQを含む。
【0107】
本実施例の第1端末機器は、前記方法実施例の技術的解決手段を実行するために用いることができ、その実現原理及び技術効果が似ているため、ここでは説明を省略する。
【0108】
図9は、本願によって提供される第2端末機器の一実施例の構造図であり、図9に示されるとおり、本実施例の第2端末機器は、受信モジュール901と、処理モジュール902と、送信モジュール903とを含む。
受信モジュール901は、第1端末機器からの第1メッセージを受信するために用いられ、前記第1メッセージは測定閾値を含む。
処理モジュール902は、前記第1メッセージを測定して、前記第1端末機器に対応する測定結果を得るために用いられる。
送信モジュール903は、前記第1端末機器に対応する測定結果が前記測定閾値以上である場合に、前記第2端末機器は前記第1端末機器に応答メッセージを送信するために用いられる。
【0109】
可能な一実施形態において、前記測定結果は、参照信号受信電力RSRP又は参照信号受信品質RSRQを含む。
【0110】
本実施例の第2端末機器は、前記方法実施例の技術的解決手段を実行するために用いることができ、その実現原理及び技術効果が似ているため、ここでは説明を省略する。
【0111】
図10は、本願によって提供される第1ネットワーク機器の一実施例の構造図であり、図10に示されるとおり、本実施例の第1ネットワーク機器は、受信モジュール110と、処理モジュール111とを含む。
受信モジュール110は、第1端末機器の送信する測定報告メッセージを受信するために用いられ、前記測定報告メッセージは少なくとも1つの第3端末機器の識別情報、各前記第3端末機器の属する第2ネットワーク機器の識別情報を含み、前記第3端末機器は少なくとも1つの第2端末機器のうち候補中継となる端末機器である。
処理モジュール111は、少なくとも1つの前記第3端末機器の中から目的中継端末機器を決定するために用いられる。
【0112】
可能な一実施形態において、前記測定報告メッセージは各前記第3端末機器に対応する測定結果をさらに含み、前記処理モジュール111は、具体的には、
各前記第3端末機器に対応する測定結果に基づいて、少なくとも1つの前記第3端末機器の中から前記目的中継端末機器を決定するために用いられる。
【0113】
可能な一実施形態において、前記処理モジュール111は、具体的には、
測定結果が最大である第3端末機器を前記目的中継端末機器とするために用いられる。
【0114】
可能な一実施形態において、前記第1ネットワーク機器は、送信モジュールをさらに含み、
送信モジュールは、第1端末機器に測定構成メッセージを送信するために用いられ、前記測定構成メッセージは前記測定閾値を含む。
【0115】
本実施例の第1ネットワーク機器は、前記方法実施例の技術的解決手段を実行するために用いることができ、その実現原理及び技術効果が似ているため、ここでは説明を省略する。
【0116】
図11は、本願によって提供される第1端末機器の別の実施例の構造図であり、図11に示されるとおり、当該第1端末機器は、
プロセッサ1101と、プロセッサ1101の実行可能命令を記憶するためのメモリ1102とを含む。
【0117】
任意に、他の機器との通信を実現するためのインタフェース1103をさらに含んでもよい。
【0118】
前記コンポーネントは、1つ又は複数のバスによって通信することができる。
【0119】
プロセッサ1101は、前記実行可能命令を実行することにより前記第1端末機器側の方法実施例に対応する方法を実行するように構成され、その具体的な実施プロセスは前記方法実施例を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0120】
図12は、本願によって提供される第2端末機器の別の実施例の構造図であり、図12に示されるとおり、当該第2端末機器は、
プロセッサ1201と、プロセッサ1201の実行可能命令を記憶するためのメモリ1202とを含む。
【0121】
任意に、他の機器との通信を実現するためのインタフェース1203をさらに含んでもよい。
【0122】
前記コンポーネントは、1つ又は複数のバスによって通信することができる。
【0123】
プロセッサ1201は、前記実行可能命令を実行することにより前記第2端末機器側の方法実施例に対応する方法を実行するように構成され、その具体的な実施プロセスは前記方法実施例を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0124】
図13は、本願によって提供される第1ネットワーク機器の別の実施例の構造図であり、図13に示されるとおり、当該第1ネットワーク機器は、
プロセッサ1301と、プロセッサ1301の実行可能命令を記憶するためのメモリ1302とを含む。
【0125】
任意に、他の機器との通信を実現するためのインタフェース1303をさらに含んでもよい。
【0126】
前記コンポーネントは、1つ又は複数のバスによって通信することができる。
【0127】
プロセッサ1301は、前記実行可能命令を実行することにより前記第1ネットワーク機器側の方法実施例に対応する方法を実行するように構成され、その具体的な実施プロセスは前記方法実施例を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0128】
第2ネットワーク機器の構造は第1ネットワーク機器に似ている。
【0129】
任意に、前記実施例に記載の通信方法は、チップ又はチップモジュールによって実行されてもよい。
【0130】
前記実施例に記載の第1端末機器及び/又は第2端末機器に含まれた各モジュールは、ソフトウェアモジュールであってもよいし、ハードウェアモジュールであってもよいし、又は一部はソフトウェアモジュールで、一部はハードウェアモジュールであってもよい。例えば、チップに適用又は集積される各装置、製品に含まれた各モジュールは全て回路などのハードウェアの方式で実現してもよいし、又は、少なくとも一部のモジュールはソフトウェアとなるプログラムの方式で実現してもよく、当該ソフトウェアとなるプログラムはチップの内部に集積されるプロセッサにおいて動作し、残りの(あるならば)部分のモジュールは回路などのハードウェアの方式で実現することができ、チップモジュールに適用又は集積される各装置、製品に含まれた各モジュールは全て回路などのハードウェアの方式で実現してもよく、異なるモジュールはチップモジュールの同じアセンブリ(例えば、チップ、回路モジュールなど)若しくは異なるアセンブリに位置してもよく、又は、少なくとも一部のモジュールはソフトウェアとなるプログラムの方式で実現してもよく、当該ソフトウェアとなるプログラムはチップモジュールの内部に集積されるプロセッサにおいて動作し、残りの(あるならば)部分のモジュールは回路などのハードウェアの方式で実現することができ、端末に適用又は集積される各装置、製品に含まれたモジュールは全て回路などのハードウェアの方式で実現してもよく、異なるモジュールは端末内の同じアセンブリ(例えば、チップ、回路モジュールなど)若しくは異なるアセンブリに位置してもよく、又は、少なくとも一部のモジュールはソフトウェアとなるプログラムの方式で実現してもよく、当該ソフトウェアとなるプログラムは端末の内部に集積されるプロセッサにおいて動作し、残りの(あるならば)部分のモジュールは回路などのハードウェアの方式で実現することができる。
【0131】
本願の実施例は、さらに、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、前記方法実施例に対応する方法が実現され、その具体的な実施プロセスは前記方法実施例を参照することができ、その実現原理及び技術効果が似ているため、ここでは説明を省略する。
【0132】
当業者は本明細書を読んでここに開示されている発明を実施した後に、本開示の他の実施形態に想到しやすい。本願は、本開示の任意の変形、用途又は適応的な変化をカバーすることを意図し、それらの変形、用途又は適応的な変化は、本開示の一般的な原理に従っており、本開示では記載されていない当技術分野の周知の常識又は従来の技術的手段を含む。本明細書及び実施例は例示的な内容に過ぎず、本開示の範囲及び趣旨は下記の特許請求の範囲によって決定される。
【0133】
なお、本開示は、上記で記載されており、且つ図面に示される特定の構造に限定されず、その範囲を逸脱しなければ、様々な修正と変化を行うことができる。本開示の範囲は、特許請求の範囲のみから限定される。
【0134】
本願は、2020年7月9日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202010657310.6で、出願の名称が「通信方法、機器及び記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、それを全体として援用して本願に組み込む。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2023-01-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端末機器は要請メッセージを送信することであって、前記要請メッセージは測定閾値を含むことと、
前記第1端末機器は少なくとも1つの第2端末機器の送信する応答メッセージを受信することであって、前記第2端末機器と前記第1端末機器との間のリンクの信号測定結果は前記測定閾値以上であることとを含む、
ことを特徴とする通信方法。
【請求項2】
前記第1端末機器が要請メッセージを送信する前に、さらに、
前記第1端末機器は第1ネットワーク機器からの測定構成メッセージを受信することであって、前記測定構成メッセージは前記測定閾値を含むことを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記測定構成メッセージは、中継発見を実行する第1トリガー条件、候補となる第2端末機器を報告する第2トリガー条件の少なくとも1つをさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1トリガー条件は、前記第1端末機器のサービスセルの信号品質が第1品質閾値より低いことを含み、
前記第2トリガー条件は、前記第1端末機器と前記第1ネットワーク機器との間のリンク品質が第2品質閾値より低いことを含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
第1端末機器が要請メッセージを送信することは、
前記第1端末機器は前記第1トリガー条件を満たすと決定すると、前記要請メッセージを送信することを含む、
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の方法。
【請求項6】
第1端末機器が少なくとも1つの第2端末機器の送信する応答メッセージを受信した後に、さらに、
前記第1端末機器は第1ネットワーク機器に測定報告メッセージを送信することであって、前記測定報告メッセージは少なくとも1つの第3端末機器の識別情報、各前記第3端末機器の属する第2ネットワーク機器の識別情報を含み、前記第3端末機器は少なくとも1つの前記第2端末機器のうち候補中継となる端末機器であることを含む、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記測定報告メッセージは各前記第3端末機器に対応する測定結果をさらに含み、前記第1端末機器が第1ネットワーク機器に測定報告メッセージを送信する前に、さらに、
前記第1端末機器は少なくとも1つの前記第2端末機器の送信する応答メッセージを測定して、各前記第2端末機器に対応する測定結果を決定することと、
前記第1端末機器は各前記第2端末機器に対応する測定結果及び前記測定閾値に基づいて、前記少なくとも1つの第3端末機器を決定することとを含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記測定結果は、参照信号受信電力(RSRP)又は参照信号受信品質(RSRQ)を含む、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
第2端末機器は第1端末機器からの第1メッセージを受信することであって、前記第1メッセージは測定閾値を含むことと、
前記第2端末機器は前記第1メッセージを測定して、前記第1端末機器に対応する測定結果を得ることと、
前記第1端末機器に対応する測定結果が前記測定閾値以上である場合に、前記第2端末機器は前記第1端末機器に応答メッセージを送信することとを含む、
ことを特徴とする通信方法。
【請求項10】
前記測定結果は、参照信号受信電力(RSRP)又は参照信号受信品質(RSRQ)を含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
第1ネットワーク機器は第1端末機器の送信する測定報告メッセージを受信することであって、前記測定報告メッセージは少なくとも1つの第3端末機器の識別情報、各前記第3端末機器の属する第2ネットワーク機器の識別情報を含み、前記第3端末機器は少なくとも1つの第2端末機器のうち候補中継となる端末機器であることと、
前記第1ネットワーク機器は少なくとも1つの前記第3端末機器の中から目的中継端末機器を決定することとを含む、
ことを特徴とする通信方法。
【請求項12】
前記測定報告メッセージは各前記第3端末機器に対応する測定結果をさらに含み、前記第1ネットワーク機器が少なくとも1つの前記第3端末機器の中から目的中継端末機器を決定することは、
前記第1ネットワーク機器は各前記第3端末機器に対応する測定結果に基づいて、少なくとも1つの前記第3端末機器の中から前記目的中継端末機器を決定することを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1つの前記第3端末機器の中から前記目的中継端末機器を決定することは、
前記第1ネットワーク機器は測定結果が最大である第3端末機器を前記目的中継端末機器とすることを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、他の機器と通信するインタフェースとを含み、
前記メモリにはコンピュータ実行命令が記憶されており、
前記プロセッサが前記メモリに記憶されているコンピュータ実行命令を実行することにより、前記プロセッサは請求項1~8のいずれか1項に記載の通信方法を実行する、
ことを特徴とする第1端末機器。
【請求項15】
プロセッサと、メモリと、他の機器と通信するインタフェースとを含み、
前記メモリにはコンピュータ実行命令が記憶されており、
前記プロセッサが前記メモリに記憶されているコンピュータ実行命令を実行することにより、前記プロセッサは請求項9又は10に記載の通信方法を実行する、
ことを特徴とする第2端末機器。
【請求項16】
プロセッサと、メモリと、他の機器と通信するインタフェースとを含み、
前記メモリにはコンピュータ実行命令が記憶されており、
前記プロセッサが前記メモリに記憶されているコンピュータ実行命令を実行することにより、前記プロセッサは請求項11~13のいずれか1項に記載の通信方法を実行する、
ことを特徴とする第1ネットワーク機器。
【請求項17】
コンピュータ実行命令が記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ実行命令がプロセッサによって実行されるとき、請求項1~13のいずれか1項に記載の通信方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。

【国際調査報告】