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特表2023-534441接続先端部とモバイル装置の相補的受け部との接続部を固定するための装置
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  • 特表-接続先端部とモバイル装置の相補的受け部との接続部を固定するための装置 図1
  • 特表-接続先端部とモバイル装置の相補的受け部との接続部を固定するための装置 図2
  • 特表-接続先端部とモバイル装置の相補的受け部との接続部を固定するための装置 図3
  • 特表-接続先端部とモバイル装置の相補的受け部との接続部を固定するための装置 図4
  • 特表-接続先端部とモバイル装置の相補的受け部との接続部を固定するための装置 図5
  • 特表-接続先端部とモバイル装置の相補的受け部との接続部を固定するための装置 図6A
  • 特表-接続先端部とモバイル装置の相補的受け部との接続部を固定するための装置 図6B
  • 特表-接続先端部とモバイル装置の相補的受け部との接続部を固定するための装置 図7
  • 特表-接続先端部とモバイル装置の相補的受け部との接続部を固定するための装置 図8A
  • 特表-接続先端部とモバイル装置の相補的受け部との接続部を固定するための装置 図8B
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-09
(54)【発明の名称】接続先端部とモバイル装置の相補的受け部との接続部を固定するための装置
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/56 20210101AFI20230802BHJP
【FI】
G03B17/56 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023501623
(86)(22)【出願日】2021-07-21
(85)【翻訳文提出日】2023-02-22
(86)【国際出願番号】 FR2021051360
(87)【国際公開番号】W WO2022018379
(87)【国際公開日】2022-01-27
(31)【優先権主張番号】2007667
(32)【優先日】2020-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523009779
【氏名又は名称】オリヴィエ、ステファン
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】オリヴィエ、ステファン
【テーマコード(参考)】
2H105
【Fターム(参考)】
2H105EE21
(57)【要約】
モバイル装置の相補的接続受け部への接続先端部の接続部を固定するための装置(1)が、接続受け部の近傍でモバイル装置に取り外し可能にしっかりと取り付けられるように配置された第1の要素(10)と、接続先端部にしっかりと取り付けられるように配置された第2の要素(20)とを備え、固定装置は、先端部と受け部との間に接続が行われるときに、第1の要素と第2の要素とを互いに組み立てるための固定手段(30)をさらに備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続先端部(C1)とモバイル装置の相補的接続の受け部との接続部(1)を固定するための装置において、前記装置は、前記接続受け部の近傍で前記モバイル装置上に取り外し可能に固定されるように配置された第1の要素(10)と、前記接続先端部に固定されるように配置された第2の要素(20)とを備え、前記固定装置は、前記先端部と前記受け部との間に接続が行われるときに、前記第1の要素および前記第2の要素を互いにしっかりと組み立てるための手段(30)を備えることを特徴とする、装置。
【請求項2】
前記第1の要素および前記第2の要素のうちの一方(10)が、前記第1の要素および前記第2の要素のうちの他方の全部または一部を受け入れるための溝(14)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の固定装置。
【請求項3】
前記第1の要素および前記第2の要素のうちの他方(20)が、前記受容溝の形態を補完する形態の突起(255)を備えることを特徴とする、請求項2に記載の固定装置。
【請求項4】
前記固定された組立て手段が係止ピン(30)を備えることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の固定装置。
【請求項5】
前記係止ピンが、前記受容溝を通過するように配置されることを特徴とする、請求項4および請求項2または3に記載の固定装置。
【請求項6】
前記係止ピンが、相補的な形態の前記突起を通過するように配置されることを特徴とする、請求項3および5に記載の固定装置。
【請求項7】
接続先端部(C1)を備える接続ケーブル(C)において、前記接続先端部上に配置された請求項1~6のいずれか一項に記載の固定装置の前記第2の要素(20)を備えることを特徴とする、接続ケーブル(C)。
【請求項8】
前記第2の要素が、前記接続先端部上にオーバーモールドされることを特徴とする、請求項7に記載のケーブル。
【請求項9】
前記第2の要素が、前記第2の要素と一体に作られた前記接続先端部を形成することを特徴とする、請求項7または8に記載のケーブル。
【請求項10】
接続先端部(C1)を備えるケーブル(C)を備える固定接続キットにおいて、請求項1~6のいずれか一項に記載の固定装置をさらに備え、前記第2の要素は前記接続先端部に取り付けられていることを特徴とする、固定接続キット。
【請求項11】
前記ケーブルが請求項7~9のいずれか一項に記載のものであることを特徴とする、請求項10に記載の接続キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接続先端部とモバイル装置の相補的接続受け部との接続部を固定するための装置に関する。特に、モバイル装置は、接続部の固定が必要であるかまたは望ましい、容易に移動することができるプロのデジタルカメラ、携帯音楽プレーヤ、または任意の他の装置とすることができる。
【背景技術】
【0002】
現在、デジタルカメラの特定の例示的な用途では、デジタルカメラが本格的な操作を受ける状況がある。
【0003】
第1の問題は、例えば、ファッションまたは広告撮影セッションでそのようなモバイル装置によって生成される写真のデジタルファイルのサイズが、それらのすべてをデジタルカメラの内部メモリに格納することができないようなものであるという事実から生じる。このため、ユーザは、それらを撮影空間から離れて位置し、データ転送ケーブル、例えばUSB(ユニバーサルシリアルバス)ケーブルによってデジタルカメラに連結されたコンピュータに直接かつリアルタイムで転送しなければならない。
【0004】
第2の問題は、撮影者がメモリカードを使用しないこと、または/および画像キャプチャソフトウェアと、デジタルカメラに組み込まれ、USBケーブルなどのデータ転送ケーブルを介してデジタルカメラに直接接続されたものよりもはるかに大きいディスプレイ画面とを備えるリモートコンピュータ上で連続して撮影された写真を見ることができることを好むという事実から生じる。これにより、取得された写真をすぐに見ることができるだけでなく、測色および曲線を含むファイリング、エクスポート、およびエンハンスメントを進めることができる。したがって、メモリカードをデジタルカメラから取り外して、前記画像にアクセスするのに適したカードリーダに配置する必要なく、リモートコンピュータ上の画像に非常に迅速にアクセスすることが容易である。これは、撮影プロセスにおける一定の利便性および手順における一定の流動性を提供する。
【0005】
その結果、撮影中のデジタルカメラのユーザは、モバイル装置からデータ転送ケーブルを誤って切断してしまう危険性が高く、現在の撮影セッションが台無しになる。デジタルカメラのメーカは、データ転送ケーブルとデジタル機器との接続を維持できるアクセサリを提供している。しかしながら、これらのアクセサリの配置は、ファッションまたは広告キャンペーンを行う際に、プロのユーザが1日に行う多数のショットのためにデジタルカメラが操作されている間、確実かつ持続的に接続を保証することを可能にしない。
【0006】
したがって、データ転送ケーブルとデジタルカメラとの間のそのような接続部を固定するための装置、または信頼性が高く使用が簡単な多数の操作を受ける任意の他のモバイル装置を提供することが必要である。
【発明の概要】
【0007】
したがって、本発明の1つの目的は、前述の欠点を提示せず、使用が非常に簡単でありながら信頼性が高く耐久性のある接続を適時に保証することを可能にするそのような接続装置を提供することである。
【0008】
この目的のために、本発明によれば、接続先端部とモバイル装置の相補的接続受け部との接続部を固定するための装置が提供され、装置は、接続受け部の近傍でモバイル装置上に取り外し可能に固定されるように配置された第1の要素と、接続先端部に固定されるように配置された第2の要素とを備え、固定装置は、先端部と受け部との間に接続が行われるときに、第1の要素および第2の要素を互いに固定して組み立てるための手段をさらに備える。
【0009】
好適には、任意選択で、本発明による固定装置は、以下の技術的特徴のうちの少なくとも1つを有する。
-第1の要素および第2の要素のうちの一方は、第1の要素および第2の要素のうちの他方の全部または一部を受け入れるための溝を備える。
-第1および第2の要素のうちの他方は、収容溝の形態を補完する形態の突起を備える。
-固定された組立て手段は、係止ピンを備える。
-係止ピンは、受容溝を通過するように配置される。
-係止ピンは、相補的な形態の突起を通過するように配置される。
【0010】
本発明によれば、接続先端部に配置された前述の技術的特徴のうちの少なくとも1つを有する固定装置の第2の要素を備える接続先端部を備える接続ケーブルも提供される。
【0011】
好適には、任意選択で、本発明による接続ケーブルは、以下の技術的特徴のうちの少なくとも1つを有する。
-第2の要素は、接続先端部上にオーバーモールドされる。
-第2の要素は、接続先端部を形成し、接続先端部と一体に作られている。
【0012】
最後に、本発明によれば、接続先端部を備えるケーブルと、前述の技術的特徴のうちの少なくとも1つを有する固定装置とを備える固定接続キットが提供され、第2の要素は接続先端部に取り付けられる。
【0013】
好適には、任意選択で、本発明による接続キットは、ケーブルが前述の特徴のうちの少なくとも1つを有するという事実を少なくとも提供する。
【0014】
本発明の他の特徴および利点は、本発明の実施形態の以下の説明を読むことで明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明による固定装置の一実施形態の3次元図である。
図2図1の固定装置の第2の要素の3次元図である。
図3図2の第2の要素と協働することができる、図1の固定装置の第1の要素の3次元図である。
図4図3の第1の要素の上面図である。
図5図2の第2の要素のキャップの3次元図である。
図6a図2の第2の要素の支持体のある角度からの3次元図である。
図6b図2の第2の要素の支持体の別の角度からの3次元図である。
図7】第2の要素を伴わない、図1の固定装置の上面図である。
図8a】本発明による固定装置の係止ブローチの上面図である。
図8b】本発明による固定装置の係止ブローチの部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
より明確にするために、同一または類似の要素は、図面全体を通して同一の参照符号によって識別される。
【0017】
次に、図1を参照して、接続先端部の本発明による接続部1を固定するための装置について説明する。本発明による接続部1を固定するための装置は、互いにしっかりと可逆的に組み立てられる第1の要素10および第2の要素20を備える。また、本発明による接続部1を固定するための装置は、接続先端部とモバイル装置との間に接続が行われるときに、第1の要素10および第2の要素20を互いに固定して組み立てるための係止ブローチ30を備える。
【0018】
本発明による接続部1を固定するための装置の第1の要素10および第2の要素20の固定された組立てのための手段を形成する係止ブローチ30は、第1の端部に係止ピン31を備え、反対側の端部に、軸方向に突出する可動係止解除制御ボタン33を備える操作用の自由端部32を備える。係止ブローチ30の詳細については、後述する。
【0019】
最後に、本発明による接続部1を固定するための装置は、接続先端部を補完する接続受け部を備えるモバイル装置上に第1の要素10を固定するための手段40を備え、本発明による接続部1を固定するための装置は、接続先端部と上述の接続受け部との間で行うことができる接続を、信頼性が高く確実なものにすることを、永続的かつ簡単にすることを意図している。
【0020】
次に、図3および図4を参照して、本発明による接続部1を固定するための装置の第1の要素10のより詳細な説明を続ける。
【0021】
第1の要素10は、一方では貫通孔13を備えるプレート15を備え、貫通孔の形態は、接続先端部の突出した有用な部分が通過できるように配置および選択される。また、第1の要素10が取り外し可能に固定されると、モバイル装置上に固定するための手段40を介して、貫通孔13が対向し、第1の要素10が取り外し可能に固定されるモバイル装置の接続受け部を取り囲む。また、プレート15は、第1の要素10をモバイル装置上に固定するための手段40が通過する一組の固定孔12を備える。
【0022】
さらに、第1の要素10は、受容溝14が形成された案内壁17を備える。導入オリフィス11は、導入オリフィス11が受容溝14を通って「延び」、受容オリフィス110に続くように、案内壁17を長手方向にその厚さで貫通して形成される。導入オリフィス11および受容オリフィス110は、係止ブローチ30を摺動可能かつ係止可能に受け入れるように意図されている。特に、導入オリフィス11は、ここではねじ切りされており、相補的なねじ切りを備える係止ピン31を受け入れる。また、受容オリフィス110は、係止ブローチ30の自由操作端部32の少なくとも一部を摺動可能に受け入れる。受容溝14は、第1の要素10のプレート15に生成された通路13と同じ向きになるように形成されている。
【0023】
さらに、第1の要素10は、案内壁17に対して直角に形成された側壁16を備える。側壁16および案内壁17は、プレート15の上面から突出して延在する。これらの壁は、所定の位置に配置されると、以下でより詳細に説明する第2の要素20を案内し、係止ブローチ30が所定の位置に配置される前に第2の要素20を保護するように機能する。
【0024】
図7図8a、および図8bを参照すると、次に、本発明による接続部1を固定するための装置の前記係止ブローチ30の好ましい実施形態のより詳細な説明が続く。係止ブローチ30は、自由端部32の反対側に係止端部341を備えるステム34をさらに備える。係止端部341において、ステム34は、本発明による接続部1を固定するための装置の係止ブローチ30の自由端部32に位置する可動係止解除制御ボタン33に対する圧力の影響下で、中心に向かって半径方向に変位することができるように配置された可逆的な一連の係止ボール35を備える。
【0025】
係止ピン31は、係止ブローチ30のこの実施形態において、導入オリフィス11に恒久的であるが可逆的にねじ込まれ、この目的のために、導入オリフィス11のねじ切りと協働する係止ピン30に設けられた外部ねじ切り311である。係止ピン31は、導入オリフィス11内に配置するための雌型印象312をさらに備える。係止ピン31はまた、係止ピン31を長手方向に貫通する同軸受容チャネル313を備える。受容チャネル313は、一旦係止端部341が受容チャネル313内に導入されると、係止ブローチ30のステム34の係止端部341を定位置に保持するために、係止時に可逆的な一連の係止ボール35を受け入れるように配置された係止溝314を備える。
【0026】
変形実施形態では、係止ピン31は、本発明による接続部1を固定するための装置の第1の要素10と一体に作られ、導入オリフィス11は、受容チャネル313と係止溝314とを備える。したがって、係止ピン31および第1の要素10は単一の一体部品を形成し、これは、アルミニウム、熱可塑性物質などの材料から、機械加工、三次元印刷、成形など、当業者にそれ自体知られている様々な方法で製造することができる。
【0027】
次に、図2図5図6a、および図6bを参照して、本発明による接続部1を固定するための装置の第2の要素20について説明する。
【0028】
ここに提示される実施形態では、第2の要素20はキャップ210および支持体250を備え、キャップ210および支持体250は、本発明による接続部1を固定するための装置の第2の要素20を形成するために互いに組み立てられるように配置される。
【0029】
キャップ210は、図5により詳細に示されている。キャップ210は、上部ハウジング211内に収容されるように意図された接続先端部C1に関連付けられたデータ転送ケーブルCのための上部通路213を伴って長手方向に延在する、接続先端部C1のための上部ハウジング211が形成されたプレートの形態をとる。また、キャップ210は、キャップ210を形成するプレートの厚さを貫通する一連の固定孔212を備える。
【0030】
図6aおよび図6bを参照すると、次に、本発明による接続部1を固定するための装置の第2の要素20の支持体250のより詳細な説明が続く。前述のキャップ210と同様かつ対称的な方法で、支持体250は、接続先端部C1用の下部ハウジング251と、下部ハウジング251と共に長手方向に延在する、接続先端部C1に関連するデータ転送ケーブルC用の下部通路253とが形成された基部254を備える。前述のように、支持体250の基部254は、後述するように、キャップ210が支持体250と組み立てられたときにキャップの固定孔212の反対側に配置されるように意図された一連の固定通路252を含む。支持体250の基部254の底面上で、支持体250は、基部254の底面から延びる突起255を備える。この突起255は、本発明による接続部1を固定するための装置の第1の要素10の受容溝14を補完する形態を有する。突起255は、係止貫通オリフィス256を備える。
【0031】
支持体250上のキャップ210の組立体が図2に示されており、データ転送ケーブルCの接続先端部C1は、第2の要素20の上部ハウジング211および下部ハウジング251にしっかりと受け入れられる。図2では、接続先端部C1の突出した有用な部分は示されておらず、接続先端部C1は、第2の要素20の上部ハウジング211および下部ハウジング251によって生成されたハウジングから突出して延在する。
【0032】
また、データ転送ケーブルCは、本発明による接続部1を固定するための装置の第2の要素20のキャップ210および支持体250内にこの目的のために形成された上部通路213および下部通路253を通って現れる。したがって、接続先端部C1上に組み立てられると、第2の要素は、ここでは、この接続先端部C1を補完する形態を有する上部ハウジング211および下部ハウジング251内にこの接続先端部C1を簡単かつ確実に保持する。この組立体は、例えば、支持体250に形成された固定通路252を最初に通過して、例えばキャップ210の固定孔212にねじ込むことによって係合する固定ねじによって製造され得る。この組立体の逆の配置が可能であり、固定ねじは、キャップ210に形成された固定孔212を最初に通過して、例えばねじ込むことによって、支持体250の固定通路252に係合する。
【0033】
ここでは、データ転送ケーブルCの接続先端部C1の周りの2つの部分に追加されて製造される第2の要素20について説明した。変形実施形態では、キャップ210および支持体250は、互いに一体に作られた単一の部品を形成し、その部品は、データ転送ケーブルCの接続先端部C1の周りにオーバーモールドされる。別の変形実施形態では、接続先端部C1は、第2の要素20によって直接形成される。これにより、本発明による接続部1を固定するための装置の第2の要素20を既に備えたデータ転送ケーブルCを提供することが可能になる。
【0034】
次に、本発明による接続部1を固定するための装置の使用について説明する。最初に、第2の要素20は、キャップ210の上部ハウジング211内の接続先端部C1と第2の要素20の支持体250の下部ハウジング251とを連結することによって、データ転送ケーブルCの接続先端部C1上に組み立てられる。並行して、第1の要素10は、接続先端部の通路13が、本発明による接続部1を固定するための装置の第1の要素10が固定されるモバイル装置上に形成された接続先端部の相補的接続受け部に対向するように、固定手段40を使用してモバイル装置上に配置される(固定手段40の位置およびフォーマットは、対象のモバイル装置の製造業者によって提供されるものに適合される)。次に、突起255を受容溝14と協働させることによって第2の要素20が第1の要素10と組み立てられ、案内壁17は突起255の両側で基部254の底面を圧迫し、側壁16はキャップ210および支持体250の側面を圧迫する。第2の要素20が第1の要素10上に配置されると、係止貫通オリフィス256は、第1の要素10の導入オリフィス11および受容オリフィス110に対向する。したがって、係止ブローチ30、特にステム34は、図1および図7に示すように、導入オリフィス11、係止貫通オリフィス256、および受容オリフィス110のすべてを通って配置されさえすればよい。導入オリフィス11に形成されたねじ切りは、係止ピン31の相補的なねじ切り311と協働し、可逆的な一連の係止ボール35は、第1の要素10と第2の要素20との組立体を永続的かつ簡単に固定するように、係止溝314内に延在し、接続先端部C1は、接続先端部C1の少なくとも突出して有用な部分であり、本発明による接続部1を固定するための装置がしっかりと取り外し可能に固定されるモバイル装置の相補的接続受け部に受け入れられる。
【0035】
データ転送ケーブルCは、USB(ユニバーサルシリアルバス)タイプのケーブル、あるいはオーディオ、ライト、または他の情報などのデータを転送するための任意の他のケーブルとすることができる。用途は、プロのデジタルカメラでの使用に限定されず、より頻繁な操作を必要とするか、またはあまり頻繁ではない操作を伴い、とりわけ、データ転送ケーブルCの接続先端部C1と、接続が行われるモバイル装置の相補的接続受け部との間の接続部に耐久性を必要とする、カメラ、携帯音楽プレーヤ、または他のタイプの任意のモバイル装置に及ぶ。
【0036】
明らかに、本発明の範囲から決して逸脱することなく、本発明に多くの修正を加えることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8A
図8B
【手続補正書】
【提出日】2023-03-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続先端部(C1)とモバイル装置の相補的接続の受け部との接続部(1)を固定するための装置において、前記装置は、前記接続受け部の近傍で前記モバイル装置上に取り外し可能に固定されるように配置された第1の要素(10)と、前記接続先端部に固定されるように配置された第2の要素(20)とを備え、前記固定装置は、前記接続先端部と前記受け部との間に接続が行われるときに、前記第1の要素および前記第2の要素を互いにしっかりと組み立てるための手段(30)を備えることを特徴とする、固定装置。
【請求項2】
前記第1の要素および前記第2の要素のうちの一方(10)が、前記第1の要素および前記第2の要素のうちの他方の全部または一部を受け入れるための受容溝(14)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の固定装置。
【請求項3】
前記第1の要素および前記第2の要素のうちの他方(20)が、前記受容溝の形態を補完する形態の突起(255)を備えることを特徴とする、請求項2に記載の固定装置。
【請求項4】
前記固定された組立て手段が係止ピン(30)を備えることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の固定装置。
【請求項5】
前記第1の要素および前記第2の要素のうちの一方が、前記第1の要素および前記第2の要素のうちの他方の全部または一部を受け入れるための受容溝を備え、前記係止ピンが、前記受容溝を通過するように配置されることを特徴とする、請求項に記載の固定装置。
【請求項6】
前記第1の要素および前記第2の要素のうちの前記他方が、前記受容溝の形態を補完する形態の突起を備え、前記係止ピンが、相補的な形態の前記突起を通過するように配置されることを特徴とする、請求項に記載の固定装置。
【請求項7】
前記第2の要素が、前記接続先端部上にオーバーモールドされることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の固定装置
【請求項8】
前記第2の要素が、前記第2の要素と一体に作られた前記接続先端部を形成することを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項記載の固定装置
【請求項9】
接続先端部(C1)を有するケーブル(C)を備える固定接続キットにおいて、請求項1~のいずれか一項に記載の固定装置をさらに備え、前記第2の要素は前記接続先端部に取り付けられていることを特徴とする、固定接続キット。
【国際調査報告】