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特表2023-534620撮影方向を変更可能なヘッド構造を備える実物画像機
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-10
(54)【発明の名称】撮影方向を変更可能なヘッド構造を備える実物画像機
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/222 20060101AFI20230803BHJP
   G09B 5/00 20060101ALI20230803BHJP
   H04N 23/667 20230101ALI20230803BHJP
   H04N 23/50 20230101ALI20230803BHJP
   H04N 23/55 20230101ALI20230803BHJP
   G03B 21/00 20060101ALI20230803BHJP
   G03B 17/56 20210101ALI20230803BHJP
【FI】
H04N5/222 300
G09B5/00
H04N23/667
H04N23/50
H04N23/55
G03B21/00 D
G03B17/56 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022580119
(86)(22)【出願日】2021-05-04
(85)【翻訳文提出日】2022-12-23
(86)【国際出願番号】 KR2021005588
(87)【国際公開番号】W WO2022030731
(87)【国際公開日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】10-2020-0097170
(32)【優先日】2020-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0112633
(32)【優先日】2020-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522490882
【氏名又は名称】クラスラブ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】イ,ヨン グ
【テーマコード(参考)】
2C028
2H105
2K203
5C122
【Fターム(参考)】
2C028BD03
2H105CC24
2K203FA02
2K203FA62
2K203FA73
2K203MA30
5C122DA28
5C122FA07
5C122FB11
5C122FK25
5C122GE04
5C122GE11
5C122HA87
(57)【要約】
本発明は、装置が倒れないように重量を加えて机上面に固定されるベース部と、一端に前記机上面と対面するカメラレンズを備えるヘッド部と、前記ヘッド部とベース部とを連結し、前記ベース部から上部方向に延びて学習者の顔の高さにヘッド部を位置させる支持部と、前記カメラレンズに隣接して配置され、前記ヘッド部を操作する必要なしに学習者撮影モードと学習資料撮影モードを切り替えられるように形成される撮影モード切替モジュールとを含むことを特徴とする撮影方向を変更可能なヘッド構造を備える実物画像機を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置が倒れないように重量を加えて机上面に固定されるベース部と、
一端に前記机上面と対面するカメラレンズを備えるヘッド部と、
前記ヘッド部とベース部とを連結し、前記ベース部から上部方向に延びて学習者の顔の高さにヘッド部を位置させる支持部と、
前記カメラレンズに隣接して配置され、前記ヘッド部を操作する必要なしに学習者撮影モードと学習資料撮影モードを切り替えられるように形成される撮影モード切替モジュールとを含むことを特徴とする、撮影方向を変更可能なヘッド構造を備える実物画像機。
【請求項2】
前記撮影モード切替モジュールは、
ヘッド部部材に密着する学習資料撮影モードの位置と、前記カメラレンズの下部にオーバーラップして、前方に配置された物体の像を前記カメラレンズに結像するようにする学習者撮影モードの位置との間で回転移動するように形成される回転ボディーと、
前記回転ボディーの下面に配置される反射部材と、
前記回転ボディーと前記カメラレンズとの間に配置され、前記学習者撮影モードの位置で前記回転ボディーが前記カメラレンズと一定角度傾斜した状態を維持できるように前記回転ボディーを支持する傾斜面を備える角度制御ボディーと、
前記角度制御ボディーと前記回転ボディーとの間に形成され、前記回転ボディーの回転軸を形成するヒンジとを含むことを特徴とする、請求項1に記載の撮影方向を変更可能なヘッド構造を備える実物画像機。
【請求項3】
前記回転ボディーは、前記ヒンジと前記反射部材との間に配置される磁石を含み、
前記傾斜面には、前記磁石と接して前記回転ボディーを前記学習者撮影モードの位置に固定させる磁性体板が形成され、前記ヘッド部部材には、前記磁石と接して前記回転ボディーを前記学習資料撮影モードの位置に固定させる磁性体部材が形成されることを特徴とする、請求項2に記載の撮影方向を変更可能なヘッド構造を備える実物画像機。
【請求項4】
前記角度制御ボディーは、
前記回転ボディーと前記傾斜面との接触を感知するセンサを含むことを特徴とする、請求項3に記載の撮影方向を変更可能なヘッド構造を備える実物画像機。
【請求項5】
前記カメラレンズの動作を制御する制御部をさらに含み、
前記制御部は、前記センサの信号を感知して前記カメラレンズの撮影イメージを左右反転させるように形成されることを特徴とする、請求項4に記載の撮影方向を変更可能なヘッド構造を備える実物画像機。
【請求項6】
前記センサは、
前記磁石が前記磁性体板に接して形成される磁力の大きさの変化を感知する磁力センサであることを特徴とする、請求項5に記載の撮影方向を変更可能なヘッド構造を備える実物画像機。
【請求項7】
前記回転ボディーは、
ユーザが前記学習資料撮影モードの位置の固定を解除する場合、自動で学習者撮影モードの位置に固定されるように形成されることを特徴とする、請求項3に記載の撮影方向を変更可能なヘッド構造を備える実物画像機。
【請求項8】
前記磁石と磁性体板は、前記回転ボディーが机上面と垂直な位置よりも小さい夾角を有する場合、前記回転ボディーを引っ張って前記斜面に固定させることができるように磁力が調整され、
前記ヒンジは、前記回転ボディーが前記ヘッド部部材から分離されると、前記机上面と垂直な位置まで落下できるように抵抗が調整されることを特徴とする、請求項7に記載の撮影方向を変更可能なヘッド構造を備える実物画像機。
【請求項9】
前記センサは、
前記磁石が前記磁性体板に加える力を感知する圧力センサであることを特徴とする、請求項5に記載の撮影方向を変更可能なヘッド構造を備える実物画像機。
【請求項10】
前記撮影モード切替モジュールは、
前記ヘッド部に着脱可能に形成されることを特徴とする、請求項2に記載の撮影方向を変更可能なヘッド構造を備える実物画像機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、実物画像機に関し、より詳細には、状況に応じて教材と学習者を変更しながら撮影できるように撮影方向を容易に変更可能なヘッド構造を備える実物画像機に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、COVID-19によりオンライン講義が活性化されているが、講義の視聴時に相互作用が難しく、それにより、講義中に受講生が別のことをしたり、集中力が落ちて学業成就度が低下したりする問題が発生している。
【0003】
このような問題点を解決するために、講義資料だけでなく、先生と生徒が随時に互いの顔と学習資料を交互に見ながら疎通できるようにする実物画像機が必要である。
【0004】
しかし、実物画像機は、机の上の物体を撮影する用途に使用しているので、机の上の物体を撮影しているときに前面を撮影する場合、物体の像が逆転して結像されるため、正しく表示された相手の姿を見るためには、前面の撮影時にヘッド部を180°回転させるハードウェア的な方法、または出力される映像の上下を反転させるプログラムを内蔵するソフトウェア的な方法(特許文献2及び特許文献3)を用いなければならない。
【0005】
ところが、このような従来の方式によると、装置のコストが上昇するため一般家庭の生徒達に実物画像機を普及させにくく、小学校の低学年などの幼い生徒達の場合、複雑な構造の機器を正確に操作することが難しいため、直観的かつ簡単に操作できる機器が必要である。
【0006】
このような問題を解決するために、多くの時間及び費用をかけて研究が進められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記のような問題を解決するために案出されたものであって、ユーザが単純な動作で容易かつ正確に学習者撮影モードと学習資料撮影モードを変更できる普及型実物画像機を提供することを目的とする。
【0008】
本発明の他の目的は、従来の実物画像機に装着して容易に学習者撮影モードと学習資料撮影モードを変更できる着脱型撮影モード切替モジュールを提供することを目的とする。
【0009】
本発明で達成しようとする技術的目的は以上で言及した事項に制限されず、言及していない他の技術的課題も、以下で説明する本発明の実施例から、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって考慮され得る。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、装置が倒れないように重量を加えて机上面に固定されるベース部と、一端に前記机上面と対面するカメラレンズを備えるヘッド部と、前記ヘッド部とベース部とを連結し、前記ベース部から上部方向に延びて学習者の顔の高さにヘッド部を位置させる支持部と、前記カメラレンズに隣接して配置され、前記ヘッド部を操作する必要なしに学習者撮影モードと学習資料撮影モードを切り替えられるように形成される撮影モード切替モジュールとを含むことを特徴とする撮影方向を変更可能なヘッド構造を備える実物画像機を提供する。
【0011】
本発明の一実施例によれば、前記撮影モード切替モジュールは、ヘッド部部材に密着する学習資料撮影モードの位置と、前記カメラレンズの下部にオーバーラップして、前方に配置された物体の像を前記カメラレンズに結像するようにする学習者撮影モードの位置との間で回転移動するように形成される回転ボディーと、前記回転ボディーの下面に配置される反射部材と、前記回転ボディーと前記カメラレンズとの間に配置され、前記学習者撮影モードの位置で前記回転ボディーが前記カメラレンズと一定角度傾斜した状態を維持できるように前記回転ボディーを支持する傾斜面を備える角度制御ボディーと、前記角度制御ボディーと前記回転ボディーとの間に形成され、前記回転ボディーの回転軸を形成するヒンジとを含む。
【0012】
本発明の一実施例によれば、前記回転ボディーは、前記ヒンジと前記反射部材との間に配置される磁石を含み、前記傾斜面には、前記磁石と接して前記回転ボディーを前記学習者撮影モードの位置に固定させる磁性体板が形成され、前記ヘッド部部材には、前記磁石と接して前記回転ボディーを前記学習資料撮影モードの位置に固定させる磁性体部材が形成される。
【0013】
本発明の一実施例によれば、前記角度制御ボディーは、前記回転ボディーと前記傾斜面との接触を感知するセンサを含む。
【0014】
本発明の一実施例によれば、前記カメラレンズの動作を制御する制御部をさらに含み、前記制御部は、前記センサの信号を感知して前記カメラレンズの撮影イメージを左右反転させるように形成される。
【0015】
本発明の一実施例によれば、前記センサは、前記磁石が前記磁性体板に接して形成される磁力の大きさの変化を感知する磁力センサであることを特徴とする。
【0016】
本発明の一実施例によれば、前記回転ボディーは、ユーザが前記学習資料撮影モードの位置の固定を解除する場合、自動で学習者撮影モードの位置に固定されるように形成される。
【0017】
本発明の一実施例によれば、前記磁石と磁性体板は、前記回転ボディーが机上面と垂直な位置よりも小さい夾角を有する場合、前記回転ボディーを引っ張って前記斜面に固定させることができるように磁力が調整され、前記ヒンジは、前記回転ボディーが前記ヘッド部部材から分離されると、前記机上面と垂直な位置まで落下できるようにダンピングが調整される。
【0018】
本発明の一実施例によれば、前記センサは、前記磁石が前記磁性体板に接して力を感知する圧力センサであることを特徴とする。
【0019】
本発明の一実施例によれば、前記撮影モード切替モジュールは、前記ヘッド部に着脱可能に形成される。
【発明の効果】
【0020】
本発明の実施例によれば、次のような代表的な効果を期待することができる。
【0021】
第一に、別途のソフトウェアを内蔵する必要がなく、装置の構造を単純化して小学校の低学年の生徒などの幼い生徒達も手軽に操作できる普及型実物画像機を提供することができる。
【0022】
第二に、回転ボディーの下面には反射部材が装着されることで、ユーザ撮影モードに位置させる場合、ユーザの顔が上下反転なしに撮影され得るようにする。
【0023】
第三に、撮影モード切替モジュールは、ヒンジを基準として回転ボディーと反対側に一定の傾斜角をなす角度制御ボディーが配置されることで、ユーザ撮影モードで回転ボディーの位置を固定させることができる。
【0024】
第四に、回転ボディーには磁石が備えられることで、外力により各撮影モードで回転ボディーの位置が任意に変更されることを防止し、小さな力でも各撮影モードの位置に容易に固定され得るようにする。
【0025】
本発明の実施例から得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果も本発明の実施例又は実施例の組み合わせによって導出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】従来の実物画像機の問題点を説明するための図である。
図2】本発明の一実施例に係る撮影方向を変更可能なヘッド構造を備える実物画像機の概念図である。
図3図2に示されたヘッド構造を拡大した概念図である。
図4図3のA方向から撮影モード切替モジュールを見た概念図である。
図5】本発明の他の実施例に係る着脱型撮影モード切替モジュールの概念図である。
図6】着脱型撮影モード切替モジュールの装着概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明に係る撮影方向を変更可能なヘッド構造を備える実物画像機は、様々な形態の変形された実施例を有することができる。
【0028】
本明細書では、これらのうちのいくつかの実施例について図面を参照して具体的に説明する。しかし、これは、本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の技術的思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むものと理解されなければならない。
【0029】
以下、本明細書では、互いに異なる実施例であっても同一・類似の構成に対しては同一・類似の参照番号を付与し、その説明は最初の説明で代替する。本明細書で使用される単数の表現は、文脈上明らかに別の意味を示すものでない限り、複数の表現を含む。
【0030】
また、以下の説明で使用される構成要素に対する接尾辞である「モジュール」又は「部」は、明細書の作成の便宜のために使用される用語に過ぎず、それ自体で互いに区別される意味又は役割を有するものではない。
【0031】
図2は、本発明の一実施例に係る撮影方向を変更可能なヘッド構造を備える実物画像機100の概念図である。
【0032】
図2を参照すると、実物画像機100は、ベース部110、支持部120、ヘッド部130、及び撮影モード切替モジュール140などを含むことができる。
【0033】
ベース部110は、装置が倒れないように重量を加えて机上面に固定されるように形成され得る。前記ベース部110には、重心を下げるために重りなどが装着されてもよい。
【0034】
支持部120は、前記ヘッド部130とベース部110とを連結する。
【0035】
支持部120は、ヘッド部130が一定の高さを有するように前記ベース部110から上部方向に延びることができる。すなわち、支持部120は、ヘッド部130が学習者の顔の高さに位置するようにして、撮影モード切替モジュール140を操作する際に、学習者の顔を撮影できるようにする。
【0036】
本発明の好ましい実施例によれば、学習者は、実物画像機100を机の上に配置し、椅子に座って実物画像機100の下に置かれた学習資料を見るようになる。
【0037】
このとき、学習者の座高を考慮してヘッド部130が学習者の顔とほぼ同一の高さに配置されるように支持部120の長さが調整され得る。
【0038】
ヘッド部130は、机の上面と対向するように形成される。
【0039】
本発明の一実施例によれば、ヘッド部130は、必要に応じて上下に移動可能に形成され得る。すなわち、一定の範囲でヘッド部130の高さを変化させることで、机の上面との距離を調整することが可能である。
【0040】
ヘッド部130の一端には、机の上に置かれた学習資料を撮影するカメラレンズ133が装着される。
【0041】
撮影モード切替モジュール140は、ヘッド部130に固定されていてもよく、または着脱可能に形成されてもよい。
【0042】
撮影モード切替モジュール140は、前記カメラレンズ133に隣接して配置される。
【0043】
撮影モード切替モジュール140は、一面に反射部材142が取り付けられた回転ボディー141を備えることで、ユーザがヘッド部130を操作する必要なしに、撮影モード切替モジュール140を操作するだけで学習者撮影モードと学習資料撮影モードを切り替えられるようにする。
【0044】
図3は、図2に示されたヘッド構造を拡大した概念図であり、図4は、図3のA方向から撮影モード切替モジュール140を見た概念図である。
【0045】
図3及び図4を参照すると、カメラレンズ133に隣接して撮影モード切替モジュール140が形成される。図示によれば、撮影モード切替モジュール140は、回転ボディー141、反射部材142、角度制御ボディー146、及びヒンジ148などを含むことができる。
【0046】
回転ボディーは、ヘッド部部材131に密着する学習資料撮影モードの位置と、前記カメラレンズ133の下部にオーバーラップして、前方に配置された物体の像を前記カメラレンズ133に結像するようにする学習者撮影モードの位置との間で回転移動するように形成される。
【0047】
回転ボディーの下面には反射部材142が形成される。
【0048】
反射部材142は、学習者撮影モードで、カメラレンズ133が実物画像機100の正面に位置した学習者の顔を撮影できるように学習者のイメージを反射させる。
【0049】
角度制御ボディーは、回転ボディー141とカメラレンズ133との間に配置される。
【0050】
角度制御ボディーは、一面が回転ボディーと接し、前記接する一面は、ヘッド部部材131と一定の角度を有する斜面形状をなすことができる。
【0051】
回転ボディー141には磁石143が配置され得る。
【0052】
本発明の一実施例によれば、磁石143は、回転ボディー141の回転軸に隣接して配置され得る。例えば、図4に示されたように、磁石143は、反射部材142に比べて、ヒンジ148の近くに配置され得る。
【0053】
磁石143と角度制御ボディー146との間の引力により、回転ボディー141が学習者撮影モードの位置に固定されることが可能である。このとき、角度制御ボディーには、前記磁石143と対面する磁性体板145が備えられ得る。
【0054】
磁石143とヘッド部部材131との間の引力により、回転ボディー141が学習資料撮影モードの位置に固定されることが可能である。このとき、ヘッド部部材131には、前記磁石143と対面する磁性体部材144が備えられ得る。
【0055】
前記磁性体板145及び磁性体部材144は、磁石にくっつく鉄のような材質からなる。本発明の他の実施例によれば、磁性体板145及び磁性体部材144が磁石で代替されてもよい。同様に、磁石143が鉄のような磁性体で代替されてもよい。
【0056】
図4を参照すると、回転ボディー141の下面には反射部材142が配置される。
【0057】
反射部材142は、ミラーなどの反射率が高い部材からなる。
【0058】
図示によれば、ヒンジ148が回転ボディー141の回転軸をなす。すなわち、回転ボディー141の一端にヒンジ148が連結される。
【0059】
回転軸の一側には回転ボディー141が連結され、他側には角度制御ボディー146が連結される。
【0060】
角度制御ボディー146にはセンサ147が装着され得る。前記センサ147は、回転ボディー141が角度制御ボディー146に接することを感知する。言い換えると、センサ147は、回転ボディー141の位置の変化によるモードの変化を感知し、制御部132に信号を伝達することができる。
【0061】
前記センサ147は、磁石143が磁性体板145に接して形成される磁力の大きさの変化を感知する磁力センサ147であってもよく、または磁石143が磁性体板145に加える圧力を感知する圧力センサ147であってもよい。
【0062】
ヘッド部部材131には、前記カメラレンズ133の作動及びイメージの出力を制御する制御部132が形成され得る。
【0063】
制御部132は、センサ147から信号を受けて出力イメージを変換することができる。
【0064】
例えば、制御部132は、前記角度制御ボディー146のセンサ147の信号を感知してカメラレンズ133の撮影イメージを左右反転させることができる。
【0065】
具体的に説明すると、撮影モード切替モジュール140によって学習者撮影モードでイメージの上下反転を防止することができるが、ミラーに映るイメージを出力するため、映像の左右が反転し得るところ、このような方式を通じてこれを解決することができる。
【0066】
単純に学習者の現在の状態を確認するためのものであれば、イメージの左右反転は問題にならないが、学習者や教師の動作を正確に認識するためにはイメージの左右反転も必要となり得る。
【0067】
したがって、本発明の一実施例では、学習者撮影モードに切り替わったことが確認されると、撮影イメージを左右反転させる。
【0068】
すなわち、角度制御ボディー146のセンサ147で回転ボディー141が角度制御ボディー146に接することを感知する場合、前記センサ147は制御部132に信号を送り、左右が反転されたイメージを出力するようにする。
【0069】
回転ボディー141の一端にはヒンジ148が連結される。
【0070】
本発明の一実施例では、ヒンジ148の回転抵抗力及び磁石143の磁力の大きさを調節することで、モードの切り替えを容易にすることができる。
【0071】
例えば、回転軸が一定の角度において抵抗を高く受けてボディーが一定の角度を維持するようにすることができる。言い換えると、ベースが角度に到達する前までは抵抗を小さく受けて容易に回転し、特定の角度範囲内に入ったときに回転軸の抵抗が高くなって容易に回転しないようにすることができる。
【0072】
他の例として、ユーザが学習資料撮影モードの位置に固定された回転ボディー141に力を加える場合、前記回転ボディー141は自動で学習者撮影モードの位置に移動して固定されるように形成されてもよい。
【0073】
このために、磁石143の大きさ及び強度、ヒンジ148の抵抗力が調節され得る。
【0074】
すなわち、磁石143と磁性体板145は、前記回転ボディー141が机上面と垂直な位置よりも小さい夾角を有する場合、前記回転ボディー141を引っ張って前記斜面に固定させることができるように磁力が調整され、ヒンジ148は、前記回転ボディー141が前記ヘッド部部材131から分離されると、前記机上面と垂直な位置まで外力なしに回転できるように抵抗力が調整され得る。
【0075】
図3を参照して具体的に説明すると、回転ボディー141は、磁石143と磁性体部材144との間の引力によってM1状態を維持している。ユーザが回転ボディー141を下方に引っ張ると、磁石143と磁性体部材144とが離れ、磁力が重力よりも大きい区間(I区間)を外れるようになる。ヒンジ148の抵抗力を調整して、III区間で外力を加えなくても回転ボディー141が自ら回転するようにすることができる。そして、回転ボディー141が机上面と垂直な位置よりも小さい夾角を有する区間(II区間)では、磁石143の強度を調節して、回転ボディー141が引力によって自ら角度制御ボディー146に近寄ってくっつくようにすることができる。
【0076】
同様に、磁石143と磁性体板145との間の引力によって回転ボディー141がM2状態を維持している場合、ユーザが回転ボディー141を下方に引っ張ると、磁石143と磁性体板145とが離れ、回転ボディー141は回転力を受けるようになる。磁石143と磁性体板145とを離隔させるために加えられた力の慣性によって、回転ボディー141はI区間まで回転するようになり、I区間では再び磁力によってM1位置に自動で固定される。
【0077】
すなわち、ユーザがM1位置またはM2位置に固定された回転ボディー141の固定状態を解除する程度の力を加えるだけで、モードを変更することが可能になる。
【0078】
図5は、本発明の他の実施例に係る着脱型撮影モード切替モジュール140の概念図であり、図6は、着脱型撮影モード切替モジュール140の装着概念図である。
【0079】
本発明の他の実施例によれば、撮影モード切替モジュール140は、実物画像機100に結合された形態ではなく着脱可能な形態からなることができる。
【0080】
例えば、図示のように、撮影モード切替モジュール140は、実物画像機100のヘッド部部材131に結合されるベース部材149を含むことができ、ベース部材149には、上述した撮影モード切替モジュール140の構成が結合され得る。
【0081】
これを通じて、ユーザは、既存の実物画像機100に撮影モード切替モジュール140を装着して容易に学習者撮影モードと学習資料撮影モードを切り替えられるようになる。
【0082】
また、本発明は、装置が倒れないように重量を加えて机上面に固定されるベース部と、一端に前記机上面と対面するカメラレンズを備えるヘッド部と、前記ヘッド部とベース部とを連結し、前記ベース部から上部方向に延びて学習者の顔の高さにヘッド部を位置させる支持部と、前記カメラレンズに隣接して配置され、前記ヘッド部を操作する必要なしに学習者撮影モードと学習資料撮影モードを切り替えられるように形成される撮影モード切替モジュールとを含み、前記撮影モード切替モジュールは、学習資料撮影モードと学習者撮影モードの変更時に、別途のプログラムなしにもカメラレンズに結像される像の方向を一致させることができるように、ヘッド部部材に密着する学習資料撮影モードの位置と、前記カメラレンズの下部にオーバーラップして、前方に配置された物体の像を前記カメラレンズに結像するようにする学習者撮影モードの位置との間で回転移動するように形成される回転ボディーと、前記回転ボディーの下面に配置される反射部材と、前記回転ボディーが前記学習者撮影モードの位置に固定されることをガイドする角度制御ボディーと、前記角度制御ボディーと前記回転ボディーとの間に形成され、前記回転ボディーの回転軸を形成するヒンジとを含むことを特徴とする撮影方向を変更可能なヘッド構造を備える実物画像機を開示する。
【0083】
前記で説明した本発明の実施例によれば、別途のソフトウェアを内蔵する必要がなく、装置の構造を単純化して小学校の低学年の生徒などの幼い生徒達も手軽に操作できる普及型実物画像機を提供することができ、回転ボディーの下面には反射部材が装着されることで、ユーザ撮影モードに位置させる場合、ユーザの顔が上下反転なしに撮影され得、撮影モード切替モジュールは、ヒンジを基準として回転ボディーと反対側に一定の傾斜角をなす角度制御ボディーが配置されることで、ユーザ撮影モードで回転ボディーの位置を固定させることができ、回転ボディーには磁石が備えられることで、外力により各撮影モードで回転ボディーの位置が任意に変更されることを防止し、小さな力でも各撮影モードの位置に容易に固定され得るようにするなど、従来技術に比べて向上した効果を期待することができる。
【0084】
以上で説明した撮影方向を変更可能なヘッド構造を備える実物画像機は、上述した実施例の構成及び方法に限定されるものではなく、前記実施例は、様々な変形が可能なように、各実施例の全部又は一部が選択的に組み合わせられて構成されてもよい。

図1(a)】
図1(b)】
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】