IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 維沃移動通信有限公司の特許一覧

特表2023-534688端末情報取得方法、端末及びネットワーク側機器
<>
  • 特表-端末情報取得方法、端末及びネットワーク側機器 図1
  • 特表-端末情報取得方法、端末及びネットワーク側機器 図2
  • 特表-端末情報取得方法、端末及びネットワーク側機器 図3
  • 特表-端末情報取得方法、端末及びネットワーク側機器 図4
  • 特表-端末情報取得方法、端末及びネットワーク側機器 図5
  • 特表-端末情報取得方法、端末及びネットワーク側機器 図6
  • 特表-端末情報取得方法、端末及びネットワーク側機器 図7
  • 特表-端末情報取得方法、端末及びネットワーク側機器 図8
  • 特表-端末情報取得方法、端末及びネットワーク側機器 図9
  • 特表-端末情報取得方法、端末及びネットワーク側機器 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-10
(54)【発明の名称】端末情報取得方法、端末及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/26 20090101AFI20230803BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20230803BHJP
   H04W 40/22 20090101ALI20230803BHJP
【FI】
H04W16/26
H04W16/28
H04W40/22
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023502635
(86)(22)【出願日】2021-07-14
(85)【翻訳文提出日】2023-03-02
(86)【国際出願番号】 CN2021106280
(87)【国際公開番号】W WO2022012596
(87)【国際公開日】2022-01-20
(31)【優先権主張番号】202010693760.0
(32)【優先日】2020-07-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.IOS
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】姜 大潔
(72)【発明者】
【氏名】楊 坤
(72)【発明者】
【氏名】潘 学明
(72)【発明者】
【氏名】孫 彦良
(72)【発明者】
【氏名】秦 飛
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067EE02
5K067EE06
(57)【要約】
本願は、端末情報取得方法、端末及びネットワーク側機器を開示し、無線通信の分野に属する。端末情報取得方法は、端末から送信される第1信号を受信するステップと、前記第1信号に基づいて前記端末の第1情報を推定するステップと、を含み、前記第1情報は、前記端末の位置情報、前記端末の方向情報、前記端末に対応する受信ビーム情報、前記端末に対応する送信ビーム情報のうちの少なくとも1つを含む。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インテリジェントサーフェス類機器又は中継類機器である第1ネットワークノードに応用される端末情報取得方法であって、
端末から送信される第1信号を受信するステップと、
前記第1信号に基づいて前記端末の第1情報を推定するステップと、を含み、前記第1情報は、前記端末の位置情報、前記端末の方向情報、前記端末に対応する受信ビーム情報、前記端末に対応する送信ビーム情報のうちの少なくとも1つを含む、端末情報取得方法。
【請求項2】
端末から送信される第1信号を受信するステップは、
前記端末が時間領域反復の方式で送信する前記第1信号を受信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1信号の時間領域反復の方式での送信に使用されるビームは異なる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
端末から送信される第1信号を受信するステップは、
前記端末から送信される前記第1信号を受信ビームポーリングの方式で受信するステップを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1信号の時間領域反復の方式での送信に使用されるビームは同じである、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第1信号は、
サウンディング参照信号SRSと、
復調参照信号DMRSと、
ランダムアクセスチャネルRACHシーケンスと、
前記第1信号の専用シーケンスと、のうちの1つで搬送される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1信号のフォーマットはネットワーク側によって配置されるか又は予め設定される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
端末から送信される第1信号を受信するステップは、
シーケンス検出によって前記第1信号を得るステップ、及び/又は、
エネルギー検出によって前記第1信号を把握するステップ、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1信号に基づいて前記端末の第1情報を推定するステップの後に、
第2ネットワークノードに第2信号を送信するステップをさらに含み、前記第2信号に前記第1情報の全部又は一部の内容が搭載され、第2ネットワークノードは前記第1ネットワークノードに関連する基地局類ノードである、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記第2信号に搭載される情報は、
前記端末の識別子に関する情報と、
受信した前記第1信号のインデックスと、
各前記インデックスに対応する第1信号の強度に関する情報と、のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
第2ネットワークノードに第2信号を送信するステップの後に、
前記第2ネットワークノードから送信される第3信号を受信するステップと、
前記第3信号に基づいて、前記第1ネットワークノードの伝送モードを調整するステップと、をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第3信号に基づいて、前記第1ネットワークノードの伝送モードを調整するステップは、
前記第3信号に基づいて、前記第1ネットワークノード内の反射ユニット及び/又は屈折ユニットの状態を調整するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記伝送モードは、
ビームと、
伝送配置インデックスTCI情報と、
疑似コロケーションQCL情報と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第1信号に基づいて前記端末の第1情報を推定するステップの後に、
前記第1情報に基づいて、前記端末に関連する送信ビーム及び/又は受信ビームを調整するステップをさらに含む、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
端末に応用される信号受信方法であって、
第1ネットワークノードから送信される第4信号を受信するステップであって、前記第1ネットワークノードがインテリジェントサーフェス類機器又は中継類機器であるステップと、
前記第1ネットワークノード又は第2ネットワークノードに第5信号を送信するステップと、を含み、前記第5信号に前記第4信号に関する情報の一部又は全部が搭載され、前記第2ネットワークノードは前記第1ネットワークノードに関連する基地局類機器である、信号受信方法。
【請求項16】
前記第4信号に第2情報が搭載され、前記第2情報は、
同期情報と、
前記第1ネットワークノードの識別子情報と、
前記第1ネットワークノードのビーム情報と、
前記第1ネットワークノード転送の時間窓と、
前記第1ネットワークノードのビーム情報に関連する時間情報と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
第1ネットワークノードから送信される第4信号を受信するステップは、
前記第4信号を受信ビームポーリングの方式で受信するステップと、
シーケンス検出によって前記第4信号を得るステップと、
エネルギー検出によって前記第4信号を把握するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記第4信号に関する情報の一部又は全部は、
少なくとも1つの目標受信ビーム情報と、
少なくとも1つの目標送信ビーム情報と、
前記端末の識別子に関する情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
前記少なくとも1つの目標受信ビーム情報は、前記第4信号に基づいて推定された最も信号強度の強い受信ビームに関する情報であり、
前記少なくとも1つの目標送信ビーム情報は、前記最も信号強度の強い受信ビームに対応する送信ビームに関する情報である、請求項15から17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
第5信号を送信するステップは、
目標スロットにおいて前記第5信号を送信するステップを含む、請求項15から17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記目標スロットは前記第1ネットワークノードの転送時間窓内のスロットである、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
第5信号を送信するステップは、
前記第5信号を前記第1ネットワークノードに送信し、前記第1ネットワークノードによって前記第5信号を前記第2ネットワークノードに転送するステップを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記目標スロットは前記第1ネットワークノードの転送時間窓外のスロットである、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
第5信号を送信するステップは、
目標送信ビームで前記第5信号を送信するステップを含み、前記目標送信ビームは目標受信ビームに対応し、前記目標受信ビームは最も信号強度の強い前記第4信号の受信に使用されるビームである、請求項15から17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
インテリジェントサーフェス類機器又は中継類機器である第1ネットワークノードに応用される端末情報取得装置であって、
端末から送信される第1信号を受信するための第1受信モジュールと、
前記第1信号に基づいて前記端末の第1情報を推定するための推定モジュールと、を備え、前記第1情報は、前記端末の位置情報、前記端末の方向情報、前記端末に対応する受信ビーム情報、前記端末に対応する送信ビーム情報のうちの少なくとも1つを含む、端末情報取得装置。
【請求項25】
端末から送信される第1信号の、前記第1受信モジュールによる受信は、
前記端末が時間領域反復の方式で送信する前記第1信号を受信することを含む、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
端末から送信される第1信号の、前記第1受信モジュールによる受信は、
前記端末から送信される前記第1信号を前記第1ネットワークノードの受信ビームポーリングの方式で受信することを含む、請求項24に記載の装置。
【請求項27】
前記第1信号は、
SRSと、
DMRSと、
RACHシーケンスと、
前記第1信号の専用シーケンスと、のうちの1つで搬送される、請求項24に記載の装置。
【請求項28】
端末から送信される第1信号の、前記第1受信モジュールによる受信は、
シーケンス検出によって前記第1信号を得ること、及び/又は、
エネルギー検出によって前記第1信号を把握すること、を含む、請求項24に記載の装置。
【請求項29】
前記第1信号に基づいて前記端末の第1情報を推定した後に、第2ネットワークノードに第2信号を送信するための第1送信モジュールをさらに備え、前記第2信号中の情報は前記第1情報の全部又は一部の内容を含み、第2ネットワークノードは前記第1ネットワークノードに関連する基地局類ノードである、請求項24から28のいずれか1項に記載の装置。
【請求項30】
前記第1受信モジュールはさらに、第2ネットワークノードに第2信号を送信した後に、前記第2ネットワークノードから送信される第3信号を受信するために用いられ、
前記推定モジュールはさらに、前記第3信号に基づいて、前記第1ネットワークノードの伝送モードを調整するために用いられる、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記第3信号に基づいた、前記第1ネットワークノードの伝送モードの前記推定モジュールによる調整は、
前記第3信号に基づいて、前記第1ネットワークノード内の反射ユニット及び/又は屈折ユニットの状態を調整することを含む、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記推定モジュールはさらに、前記第1信号に基づいて前記端末の第1情報を推定した後に、前記第1情報に基づいて、前記端末に関連する送信ビーム及び/又は受信ビームを調整するために用いられる、請求項24から28のいずれか1項に記載の装置。
【請求項33】
端末に応用される信号受信装置であって、
第1ネットワークノードから送信される第4信号を受信するための第2受信モジュールであって、前記第1ネットワークノードがインテリジェントサーフェス類機器又は中継類機器である第2受信モジュールと、
前記第1ネットワークノード又は第2ネットワークノードに第5信号を送信するための第2送信モジュールと、を備え、前記第5信号に前記第4信号に関する情報の一部又は全部が搭載され、前記第2ネットワークノードは前記第1ネットワークノードに関連する基地局類機器である、信号受信装置。
【請求項34】
第1ネットワークノードから送信される第4信号の前記第2受信モジュールによる受信は、
前記第4信号を各受信ビームポーリングの方式で受信することと、
シーケンス検出によって前記第4信号を得ることと、
エネルギー検出によって前記第4信号を把握することと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記第4信号に関する情報の前記一部又は全部は、
少なくとも1つの目標受信ビーム情報及び/又は少なくとも1つの目標送信ビーム情報と、
前記端末の識別子に関する情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
前記少なくとも1つの目標受信ビーム情報は、前記第4信号に基づいて推定された最も信号強度の強い受信ビームに関する情報であり、前記少なくとも1つの目標送信ビーム情報は、前記最も信号強度の強い受信ビームに対応する送信ビームに関する情報である、請求項33又は34に記載の装置。
【請求項36】
第5信号の前記第2送信モジュールによる送信は、
目標スロットにおいて前記第5信号を送信することを含む、請求項33又は34に記載の装置。
【請求項37】
前記目標スロットは前記第1ネットワークノードの転送時間窓内のスロットである、請求項36に記載の装置。
【請求項38】
第5信号の前記第2送信モジュールによる送信は、
前記第5信号を前記第1ネットワークノードに送信し、前記第1ネットワークノードによって前記第5信号を前記第2ネットワークノードに転送することを含む、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
第5信号の前記第2送信モジュールによる送信は、
目標送信ビームで前記第5信号を送信することを含み、前記目標送信ビームは目標受信ビームに対応し、前記目標受信ビームは最も信号強度の強い前記第4信号の受信に使用されるビームである、請求項33又は34に記載の装置。
【請求項40】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から14のいずれか1項に記載の端末情報取得方法のステップが実現される、ネットワーク側機器。
【請求項41】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項15から23のいずれか1項に記載の信号受信方法のステップが実現される、端末。
【請求項42】
プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から14のいずれか1項に記載の端末情報取得方法が実現され、又は請求項15から23のいずれか1項に記載の信号受信方法のステップが実現される、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本発明は、2020年07月17日に中国特許局に提出された、出願番号202010693760.0、発明の名称「端末情報取得方法、端末及びネットワーク側機器」の中国特許出願の優先権を主張し、該出願の全ての内容は引用によって本発明に取り込まれる。
【0002】
本願は、無線通信の技術分野に関し、特に、端末情報取得方法、端末及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0003】
インテリジェントサーフェスは新しい技術であり、インテリジェントサーフェス機器は、大規模インテリジェントサーフェス(Large Intelligent Surface,LIS)、スマートリフレクトアレイ(Smart Reflect Array,SRA)、配置可能なリフレクトアレイ(Reconfigurable Reflect Array,RRA)、又はインテリジェント反射面(Intelligent Reflecting Surface,IRS)と呼ばれる場合もある。
【0004】
大量の低コスト受動反射素子で構成されるインテリジェント反射面IRSは、電磁メタマテリアル(Electromagnetic Metamaterial)又はメタサーフェス(Metasurface)である。各反射素子は入射信号の振幅及び/又は位相及び/又は分極方式の変化を独立して誘導することができ、つまり、反射を制御することによって無線伝搬環境を再配置する。
【0005】
従来のアクティブな中継通信に比べて、IRSはアクティブな送信モジュールを使用せず、受信した信号を反射するだけである。アクティブな中継通信は、通常、半二重モードで動作し、そのスペクトル効率が全重モードで動作するIRSよりも低い。従来の後方散乱通信(例えば、無線周波数認識(Radio Frequency Identification,RFID)に比べて、IRSは受動反射デバイスとして、それ自体の情報を送信せず、既存の通信リンクを促進するためにのみ使用される。IRSは受動アレイであり、一般的にリフレクトアレイとして使用される。大規模多入力多出力(Multi Input Multi Output,MIMO)技術に比べて、IRSはハードウェアコストが低く、伝送損失が低く、ミリ波帯(mmWave)により適している等の利点を有する。
【0006】
いくつかの場合において、端末(UE)はインテリジェントサーフェス機器又は中継類機器(repeater)のカバレッジ内にあるが、インテリジェントサーフェス又はrepeaterに関連する基地局のカバレッジを超えている。一方、インテリジェントサーフェス機器又は中継類機器は一般的に情報取得を行わずに転送だけを行うため、端末に関する情報を把握することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本願の実施例の目的は、端末に関する情報をインテリジェントサーフェス機器又は中継類機器によって把握できない問題を解決可能な、端末情報取得方法、端末及びネットワーク側機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記技術問題を解決するために、本願は、次のように実現される。
【0009】
第1の態様において、インテリジェントサーフェス類機器又は中継類機器である第1ネットワークノードに応用される端末情報取得方法であって、端末から送信される第1信号を受信するステップと、前記第1信号に基づいて前記端末の第1情報を推定するステップと、を含み、前記第1情報は、前記端末の位置情報、前記端末の方向情報、前記端末に対応する受信ビーム情報、前記端末に対応する送信ビーム情報のうちの少なくとも1つを含む、端末情報取得方法を提供する。
【0010】
第2の態様において、端末に応用され、第1ネットワークノードから送信される第4信号を受信するステップであって、前記第1ネットワークノードがインテリジェントサーフェス類機器又は中継類機器であるステップと、前記第1ネットワークノード又は第2ネットワークノードに第5信号を送信するステップと、を含み、前記第5信号に前記第4信号に関する情報の一部又は全部が搭載され、前記第2ネットワークノードは前記第1ネットワークノードに関連する基地局類機器である、信号受信方法を提供する。
【0011】
第3の態様において、インテリジェントサーフェス類機器又は中継類機器である第1ネットワークノードに応用される端末情報取得装置であって、端末から送信される第1信号を受信するための第1受信モジュールと、前記第1信号に基づいて前記端末の第1情報を推定するための推定モジュールと、を備え、前記第1情報は、前記端末の位置情報、前記端末の方向情報、前記端末に対応する受信ビーム情報、前記端末に対応する送信ビーム情報のうちの少なくとも1つを含む、端末情報取得装置を提供する。
【0012】
選択的に、端末から送信される第1信号の、前記第1受信モジュールによる受信は、前記端末が時間領域反復の方式で送信する前記第1信号を受信することを含む。
【0013】
選択的に、前記第1信号の時間領域反復の方式での送信に使用されるビームは異なる。
【0014】
選択的に、端末から送信される第1信号の、前記第1受信モジュールによる受信は、前記端末から送信される前記第1信号を前記第1ネットワークノードの各受信ビームポーリングの方式で受信することを含む。
【0015】
選択的に、前記第1信号の時間領域反復の方式での送信に使用されるビームは同じである。
【0016】
選択的に、前記第1信号は、SRSと、DMRSと、RACHシーケンスと、前記第1信号の専用シーケンスと、のうちの1つのシーケンスで搬送される。
【0017】
選択的に、前記第1信号のフォーマットはネットワーク側によって配置されるか又は予め設定される。
【0018】
選択的に、端末から送信される第1信号の、前記第1受信モジュールによる受信は、シーケンス検出によって前記第1信号を得ること、及び/又は、エネルギー検出によって前記第1信号を把握すること、を含む。
【0019】
選択的に、該装置は、前記第1信号に基づいて前記端末の第1情報を推定した後に、第2ネットワークノードに第2信号を送信するための第1送信モジュールをさらに備えてもよく、前記第2信号に前記第1情報の全部又は一部の内容が搭載され、第2ネットワークノードは前記第1ネットワークノードに関連する基地局類ノードである。
【0020】
選択的に、前記第2信号に搭載される情報は、前記端末の識別子に関する情報と、受信した前記第1信号のインデックスと、前記第1信号に対応する信号強度に関する情報と、のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0021】
選択的に、前記第1受信モジュールはさらに、第2ネットワークノードに第2信号を送信した後に、前記第2ネットワークノードから送信される第3信号を受信するために用いられ、前記推定モジュール602はさらに、前記第3信号に基づいて、前記第1ネットワークノードの伝送モードを調整するために用いられる。
【0022】
選択的に、前記第3信号に基づいた、前記第1ネットワークノードの伝送モードの前記推定モジュールによる調整は、前記第3信号に基づいて、前記第1ネットワークノード内の反射ユニット及び/又は屈折ユニットの状態を調整することを含む。
【0023】
選択的に、前記伝送モードは、ビームと、TCI情報と、QCL情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0024】
選択的に、前記推定モジュールはさらに、前記第1信号に基づいて前記端末の第1情報を推定した後に、前記第1情報に基づいて、前記端末に関連する送信ビーム及び/又は受信ビームを調整するために用いられる。
【0025】
第4の態様において、端末に応用され、第1ネットワークノードから送信される第4信号を受信するための第2受信モジュールであって、前記第1ネットワークノードがインテリジェントサーフェス類機器又は中継類機器である第2受信モジュールと、前記第1ネットワークノード又は第2ネットワークノードに第5信号を送信するための第2送信モジュールと、を備え、前記第5信号に前記第4信号に関する情報の一部又は全部が搭載され、前記第2ネットワークノードは前記第1ネットワークノードに関連する基地局類機器である、信号受信装置を提供する。
【0026】
選択的に、前記第4信号に第2情報が搭載され、前記第2情報は、同期情報と、前記第1ネットワークノードの識別子情報と、前記第1ネットワークノードのビーム情報と、前記第1ネットワークノード転送の時間窓と、前記第1ネットワークノードのビーム情報及び該ビーム情報に関連する時間情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0027】
選択的に、第1ネットワークノードから送信される第4信号の前記第2受信モジュールによる受信は、前記第4信号を各受信ビームポーリングの方式で受信することと、シーケンス検出によって前記第4信号を得ることと、エネルギー検出によって前記第4信号を把握することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0028】
選択的に、前記第4信号に関する情報の前記一部又は全部は、少なくとも1つの目標受信ビーム情報と、少なくとも1つの目標送信ビーム情報と、前記端末の識別子に関する情報と、のうちの少なくとも1つを含み、前記少なくとも1つの目標受信ビーム情報は、前記第4信号に基づいて推定された最も信号強度の強い受信ビームに関する情報であり、前記少なくとも1つの目標送信ビーム情報は、前記最も信号強度の強い受信ビームに対応する送信ビームに関する情報である。
【0029】
選択的に、第5信号の前記第2送信モジュールによる送信は、目標スロットにおいて前記第5信号を送信することを含む。
【0030】
選択的に、前記目標スロットは前記第1ネットワークノードの転送時間窓内のスロットである。
【0031】
選択的に、第5信号の前記第2送信モジュールによる送信は、前記第5信号を前記第1ネットワークノードに送信し、前記第1ネットワークノードによって前記第5信号を前記第2ネットワークノードに転送することを含む。
【0032】
選択的に、前記目標スロットは前記第1ネットワークノードの転送時間窓外のスロットである。
【0033】
選択的に、第5信号の前記第2送信モジュールによる送信は、目標送信ビームで前記第5信号を送信することを含み、前記目標送信ビームは目標受信ビームに対応し、前記目標受信ビームは最も信号強度の強い前記第4信号の受信に使用されるビームである。
【0034】
第5の態様において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現される、ネットワーク側機器を提供する。
【0035】
第6の態様において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第2側面に記載の方法のステップが実現される、端末を提供する。
【0036】
第7の態様において、プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現され、又は第2側面に記載の方法のステップが実現される、可読記憶媒体を提供する。
【0037】
第8の態様において、プロセッサ及び通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサはネットワーク側機器プログラムもしくはコマンドを実行して、第1側面に記載の方法を実現するか、又は第2側面に記載の方法を実現するために用いられる、チップを提供する。
【発明の効果】
【0038】
本願の実施例において、第1ネットワークノード(インテリジェントサーフェス類機器又は中継類機器を含む)は端末から送信される第1信号を受信した後に、第1信号に基づいて端末の第1情報を推定し、これにより端末の位置情報、方向情報、受信ビーム情報又は送信ビーム情報を取得することができ、さらに、第1情報に基づいて端末に関する情報を取得することができ、端末に関する情報をインテリジェントサーフェス機器又は中継類機器によって把握できない問題が解決される。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】本願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。
図2】本願の実施例における端末情報取得方法の一手順模式図を示す。
図3】本願の実施例における端末情報取得方法の別の手順模式図を示す。
図4】本願の実施例における信号受信方法の一手順模式図を示す。
図5】本願の実施例における信号受信方法の別の手順模式図を示す。
図6】本願の実施例で提供される端末情報取得装置の一構造模式図を示す。
図7】本願の実施例で提供される信号受信装置の一構造模式図を示す。
図8】本願の実施例で提供される通信機器の構造模式図を示す。
図9】本願の実施例で提供される端末のハードウェア構造模式図を示す。
図10】本願の実施例で提供されるネットワーク側機器のハードウェア構造模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下において、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。
【0041】
本願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は先後順序を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきであり、また、「第1」、「第2」で区別する対象は一般に一種類であり、対象の数を限定することがなく、例えば、第1対象は1つであってもよいし、複数であってもよい。また、明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも1つを意味し、符号の「/」は、一般的には前後の関連対象が「又は」という関係にあることを意味する。
【0042】
指摘しておきたいのは、本願の実施例に記載される技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/LTEの進化型(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、さらに、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)のような他の無線通信システム及び他のシステムにも適用可能である点である。本願の実施例における用語「システム」及び「ネットワーク」は、しばしば、互換的に使用され得る。記載された技術は、上記で言及されたシステム及びラジオ技術に使用され得ると共に、他のシステム及びラジオ技術にも使用され得る。但し、以下の記述では例示するためにニューラジオ(New Radio,NR)システムについて説明し、且つ以下の説明の多くにおいてNR用語が使用されるが、これらの技術はNRシステム以外にも適用可能であり、例えば第6世代(6th Generation,6G)通信システムにも適用可能である。
【0043】
図1は本願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは端末11、ネットワーク側機器12及び第1ネットワークノード13を含む。端末11は端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)と称されてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant,PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネット機器(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブル機器(Wearable Device)もしくは車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)等の端末側機器であってよく、ウェアラブル機器は、リストバンド、ヘッドフォン、メガネ等を含む。説明すべきことは、本願の実施例において端末11の具体的な種類が限定されない点である。ネットワーク側機器12は基地局又はコアネットワークであってもよい。基地局はノードB、進化型ノードB、アクセスポイント、トランシーバ基地局(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、ホームBノード、ホーム進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point,TRP)又は当分野における他の何らかの適切な用語で呼ばれてもよく、同様な技術効果を達成することができれば、前記基地局は、特定の技術用語に限定されない。説明すべきことは、本願の実施例において、単にNRシステムにおける基地局を例とするが、基地局の具体的な種類が限定されない点である。
【0044】
第1ネットワークノード13はインテリジェントサーフェス類機器又は中継類機器(repeater)であってもよい。インテリジェントサーフェス類機器は、インテリジェント反射面(IRS)機器、大規模インテリジェントサーフェス(LIS)、スマートリフレクトアレイ(SRA)及び配置可能なリフレクトアレイ(RRA)を含んでもよいが、これらに限定されない。インテリジェントサーフェス類機器の各反射素子は入射信号の振幅及び/又は位相及び/又は分極方式の変化を独立して誘導することができ、つまり、反射を制御することによって無線伝搬環境を再配置する。なお、インテリジェントサーフェス類機器は送信RFチェーンを使用せず、且つ短距離でしか動作しないため、高密度な配置が可能である。従来の後方散乱通信(例えば、RFID)に比べて、IRSは受動反射デバイスとして、それ自体の情報を送信せず、既存の通信リンクを促進するためにのみ使用される。従来の大規模MIMO技術に比べると、IRSは受動アレイであり、大規模MIMOはアクティブアレイである。IRSは一般的にリフレクトアレイとして使用され、大規模MIMOは一般的にトランスミットアレイとして使用される。
【0045】
IRS反射ユニットの種類として、主にA同調可能共振器、B導波制御法、及びC円偏波の旋回技術がある。Aの同調可能共振器は、1つの可変コンデンサが共振器内に組み込まれ、周波数アジャイル(frequency-agile)パッチ共振器周波数を変化させることで、位相シフトを生じるものである。Bの導波制御法の場合は、到着した空間波がアンテナによって導波に結合され、その後、導波が位相シフトして再放射されて、アンテナ移相器が形成される。Cの円偏波の旋回技術では、電磁波の反射法則を利用して設計する。
【0046】
リフレクトアレイ/インテリジェントサーフェスは、動的な制御が可能か否かの観点から、以下の2つに大きく分類される。
【0047】
1)静的なリフレクトアレイ/インテリジェントサーフェス
リフレクトアレイの構造及び機能は固定され得、特定角度の入射波について、メタサーフェスユニットは入射波の振幅、位相、分極方式等の特性を固定的に変化させ、対応する反射波を得る。
【0048】
2)動的なリフレクトアレイ/インテリジェントサーフェス
リフレクトアレイの構造及び機能は制御可能であり、特定角度の入射波について、プログラム可能な制御によって入射波の振幅、位相、分極方式等の特性に異なる変化を生じさせ、対応する反射波を得ることができる。反射メタサーフェスに対するプログラム可能な制御を実現するには、反射ユニットにスィッチ素子(例えばダイオード、RF-MEMSスイッチ等)を導入する必要がある。
【0049】
PINダイオードは、現在、再構成可能なメタサーフェスを制御するための一般的な選択である。PINダイオードは広範囲の高周波インピーダンスを有するとともに、歪みが低く、マイクロ波無線周波数の分野で広く使用されている。反射ユニット内のスィッチ素子によって、反射ユニットは複数の異なる状態を有し得、そしてスィッチ素子のオンオフを制御することで異なる状態の切り替えを実現することができる。スィッチ素子オンオフの両方においても、対応する反射ユニットの構造及び性能は大きく変化する。つまり、異なる状態の反射ユニットは、入射波の振幅、位相、分極等の特性に対する制御モードが異なる。
【0050】
以下において、図面を参照しながら、本願の実施例で提供される技術的解決手段を、具体的な実施例及びその応用シーンにより詳しく説明する。
【0051】
図2は本願の実施例における端末情報取得方法の一手順模式図を示し、該方法200は第1ネットワークノードによって実行されてもよい。換言すれば、前記方法は第1ネットワークノードにインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよく、第1ネットワークノードはインテリジェントサーフェス類機器又は中継類機器であってもよい。図2に示すように、該方法は以下のステップを含んでもよい。
【0052】
S(ステップ)210で、端末から送信される第1信号を受信する。
【0053】
本願の実施例において、端末は特定のビームで第1信号を送信することができる。可能な一実現形態において、端末は第1信号を時間領域反復の方式で送信することができ、即ち、時間領域で第1信号を繰り返し送信することができる。したがって、該可能な実現形態において、S210は、端末が時間領域反復の方式で送信する第1信号を受信するステップを含んでもよい。該可能な実現形態において、端末が時間領域で第1信号を繰り返し送信することで、第1ネットワークノードが該第1信号を受信する成功率を高めることができる。
【0054】
上記可能な実現形態において、第1ネットワークノードが第1信号を受信する成功率をさらに保証するために、可能な一実現形態において、前記第1信号の時間領域反復の方式での送信に使用されるビームは異なり、つまり、端末は異なる時刻で異なるビームで前記第1信号を送信し、これにより、特定のビームが遮断される等の原因で、第1ネットワークノードが第1信号の受信に失敗するという問題を回避できる。なお、端末は異なる時刻で異なるビームで第1信号を送信することによって、第1ネットワークノードは端末のより多くのビーム情報を得ることができる。無論これに限定されず、前記第1信号の時間領域反復の方式での送信に使用されるビームは同じであってもよく、つまり、端末は異なる時刻で同じビームで第1信号を送信してもよい。
【0055】
可能な一実現形態において、端末が第1信号を送信するのに使用するビームが第1ネットワークノードに知られていないため、S210において、第1ネットワークノードは、端末から送信される第1信号を受信ビームポーリングの方式で受信することができる。例えば、第1ネットワークノードは4つの受信ビームを有すると仮定すると、第1ネットワークノードは、まず1番目の受信ビームで受信し、次に2番目の受信ビームで受信し、3番目の受信ビームで受信し、4番目の受信ビームで受信し、それから、さらに1番目の受信ビームで受信するように、ポーリングの方式で受信することができる。
【0056】
可能な一実現形態において、第1信号は所定信号で搬送されてもよい。例えば、第1信号は、サウンディング参照信号(Sounding Reference Signal,SRS)と、復調参照信号(Demodulation Reference Signal,DMRS)と、ランダムアクセスプリアンブル(preamble)等のランダムアクセスチャネル(RACH)シーケンスと、第1信号の専用シーケンスと、のうちの1つの信号で搬送される。該可能な実現形態において、第1ネットワークノードは時間に応じて受信ビームをポーリングする方式で第1信号を受信することができる。
【0057】
可能な一実現形態において、第1信号のフォーマットはネットワーク側によって配置されてもよいし、又は予め設定、例えば、プロトコルで規定されてもよい。例えば、第1信号が上記いずれか1つの信号で搬送されること、即ち第1信号のシーケンスに関する情報を、ネットワーク側によって予め配置してもよい。例えば、第1信号のシーケンスフォーマットと端末識別子の関連付け方式等をネットワーク側によって予め配置するか又はプロトコルで予め規定してもよい。無論これに限定されず、例えば、第1信号の具体的なフォーマットを限定せずに、第1信号送信の時間周波数リソースをネットワーク側によって配置するか又はプロトコルで規定してもよい。
【0058】
可能な一実現形態において、S210において、第1信号を受信する際に、第1ネットワークノードはシーケンス検出の方式で第1信号を得ることができる。例えば、第1信号のシーケンスフォーマットと端末識別子の関連付け方式がネットワーク側によって配置された場合、第1ネットワークノードはシーケンス検出の方式で、第1信号を送信する端末を特定することができる。及び/又は、第1ネットワークノードはエネルギー検出の方式で前記第1信号を把握することもできる。例えば、端末は特定の受信ビーム上のエネルギーが所定閾値以上であるか否かを検出することで、第4信号を把握することができる。
【0059】
可能な一実現形態において、第1ネットワークノードはその第1モジュール(即ち受信機能を有するモジュール)によって上記第1信号の受信を完了することができる。
【0060】
S212で、前記第1信号に基づいて前記端末の第1情報を推定し、前記第1情報は、前記端末の位置情報、前記端末の方向情報、前記端末に対応する受信ビーム情報、前記端末に対応する送信ビーム情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0061】
例えば、第1信号のシーケンスフォーマットと端末識別子の関連付け方式がネットワーク側によって配置された場合、第1ネットワークノードはシーケンス検出の方式で、第1信号を送信する端末を特定することができる。第1信号の受信に使用される受信ビームに基づいて、端末に対応する受信ビーム信号及び端末に対応する送信ビーム信号を特定する。受信した第1信号の強度等の情報から、ネットワーク側機器に対する端末の方向情報等を推定する。
【0062】
端末がインテリジェントサーフェス類機器又はrepeaterのカバレッジ内にあるが、インテリジェントサーフェス類機器又はrepeaterに関連する基地局のカバレッジを超えている場合、基地局がこれらの端末を発見してサービスを提供するように、可能な一実現形態において、S212の後に、該方法は、第2ネットワークノードに第2信号を送信するステップをさらに含んでもよく、前記第2信号に前記第1情報の全部又は一部の内容が搭載され、第2ネットワークノードは前記第1ネットワークノードに関連する基地局類ノードである。例えば、第2ネットワークノードは、図1中のネットワーク側機器12であってもよい。
【0063】
可能な一実現形態において、前記第2信号は下記(1)~(3)のうちの少なくとも1つをさらに含む。
(1)前記端末の識別子に関する情報。
例えば、スクランブリングシーケンスインデックス(index)のような、基地局が該端末を識別するのに役たつSRS、DMRS、RACH又は他の信号のシーケンスに関する情報等である。別の例として、異なる受信ビーム上で受信したシーケンス情報であってもよい。
(2)受信した前記第1信号のインデックス。
(3)各前記インデックスに対応する第1信号の強度に関する情報。
【0064】
インデックスは受信した第1信号を識別するためのものであり、強度に関する情報は該インデックスに対応する第1信号の強度情報を指示し、例えば、異なる受信ビーム(異なるインデックスに対応する)上で受信したエネルギー及び/又は電力情報である。
【0065】
可能な一実現形態において、第1ネットワークノードはその第3モジュール(即ち送信機能を有するモジュール)によって前記第2信号を報告することができる。
【0066】
可能な一実現形態において、前記第1ネットワークノードが前記第2信号を報告するステップは、第1ネットワークノードは制御情報によって第3情報を第2ネットワークノード(例えばgNB)に伝達するステップをさらに含んでもよい。第3情報は、該UEに必要なビーム管理のためのリソース情報を指示してもよく、ビーム管理のためのリソースは、少なくともCSI-RSリソース及び/又はSRSリソースを含んでもよい。前記リソース情報は、少なくとも単一ポートCSI-RS/SRSリソース数又は必要なトータルポート数を含む。
【0067】
前記第3情報は、第1ネットワークノードが受信したUEの第1信号の品質に基づいて決定することができる。
【0068】
可能な一実現形態において、第2ネットワークノードに第2信号を送信するステップの後に、該方法は、前記第2ネットワークノードから送信される第3信号を受信するステップと、前記第3信号に基づいて、前記第1ネットワークノードの伝送モードを調整するステップと、をさらに含んでもよい。該可能な実現形態において、第2ネットワークノードは、受信した第2信号に基づいて、第1ネットワークノードの伝送モードを調整する必要があるか否か及び第1ネットワークノードの伝送モードをどのように調整するかを判断して、第1ネットワークノードに対応する第3信号を送信することができ、これにより、第1ネットワークノードの伝送モードを調整して、第1ネットワークノードによる信号送受信の品質を高める。
【0069】
可能な一実現形態において、伝送モードの調整は、ビームと、伝送配置インデックス(Transmission Configuration Index,TCI)情報と、疑似コロケーション(Quasi-Colocation,QCL)情報と、のうちの少なくとも1つの調整を含んでもよい。該可能な実現形態によって、第1ネットワークノードによる信号送信及び/又は信号受信の品質を高めることができる。
【0070】
第1ネットワークノードは、インテリジェントサーフェス類機器又はrepeater等の非基地局の機器であってもよい。第1ネットワークノードはインテリジェントサーフェス類機器である場合、該インテリジェントサーフェス類機器は、選択的に、信号受信機能を有する第1モジュール及び外来信号の位相、振幅又は分極方式を調整する機能を有する第2モジュールを備える。例えば、第1モジュールは、チャネル復号等の複雑な機能をサポートせず、エネルギー検出又はシーケンス受信の機能だけをサポートしてもよい。選択的に、該インテリジェントサーフェス類機器は、端末又は基地局に自身の情報を送信することをサポートする第3モジュールをさらに備えてもよい。
【0071】
したがって、上記可能な実現形態において、前記第3信号に基づいて、前記第1ネットワークノードの伝送モードを調整するステップは、前記第3信号に基づいて、前記第1ネットワークノード内の反射ユニット及び/又は屈折ユニットの状態を調整するステップを含んでもよい。
【0072】
つまり、第1ネットワークノードの伝送モードは、第1ネットワークノード機器内の反射又は屈折ユニットのスィッチ素子のスイッチパターンを調整することで実現することができる。伝送モードはビーム方向に関係しており、上記スィッチ素子によって、反射ユニット又は屈折ユニットは複数の異なる状態を有し得、スィッチ素子のオンオフを制御することで異なる状態の切り替えを実現し、異なる状態に対応する反射波又は屈折波の方向、位相、振幅及び/又は分極方式は異なる。例えば、1でスィッチ素子オンを表し、0でスィッチ素子オフを表す場合、100×100の放射ユニットのスィッチ素子のパターンは100×100次元の01ビット行列となる。
【0073】
第1ネットワークノードはrepeaterである場合、該repeaterは、直接転送、透過転送、増幅転送又は信号を復調してから送信する等の様々なrepeaterのいずれかであってもよく、これについて本願の実施例は限定しない。
【0074】
選択的に、該repeaterは、信号を受信する第1モジュール及び信号を転送する第2モジュールを備え、選択的に、該repeaterは、端末又は基地局に自身の情報を送信することをサポートする第3モジュールをさらに備える。
【0075】
第1ネットワークノードに関連する基地局は以下の特徴を有してもよい。該基地局は第1ネットワークノードにシグナリングを送信することで第1ネットワークノードの伝送モード(例えば、ビーム/TCI/QCL)を制御し、又は、該基地局の送信信号及び受信信号は第1ネットワークノードを介して転送される。
【0076】
可能な一実現形態において、第1ネットワークノードは推定された前記端末の第1情報に基づいて、端末に関連する送信ビーム及び/又は受信ビームを直接調整してもよい。したがって、該可能な実現形態において、S212の後に、該方法は、前記第1情報に基づいて、前記端末に関連する送信ビーム及び/又は受信ビームを調整するステップをさらに含んでもよい。例えば、第1ネットワークノードは、推定された端末の方向情報に基づいて、その送信ビーム及び/又は受信ビームを調整して、第1ネットワークノードと端末との間に伝送される信号の品質を高めることができる。例えば、第1ネットワークノードはその第2モジュールを調整することでそれを実現することができる。
【0077】
本願の実施例で提供される上記技術的解決手段によって、第1ネットワークノード(インテリジェントサーフェス類機器又は中継類機器を含む)は端末から送信される第1信号を受信した後に、第1信号に基づいて端末の第1情報を推定し、これにより端末の位置情報、方向情報、受信ビーム情報又は送信ビーム情報を取得することができ、さらに、第1情報に基づいて端末に関する情報を取得することができ、端末に関する情報をインテリジェントサーフェス機器又は中継類機器によって把握できない問題が解決される。
【0078】
なお、本願の実施例において、第1ネットワークノードは、取得した第1情報をそれに関連する基地局に転送してもよく、基地局は第1ネットワークノードの報告に基づいて、端末を把握して端末と通信することができる。また、基地局は、取得した情報に基づいて第1ネットワークノードに第3信号を送信して、第1ネットワークノードの伝送モードを調整し、通信品質を高めることができる。あるいは、第1ネットワークノードは推定された第1情報に基づいて、端末に関連する送信ビーム及び/又は受信ビームを調整して、端末との間の信号伝送の品質を高めることができる。
【0079】
図3は、本願の実施例の端末情報取得方法の別の手順模式図を示し、該方法300は端末、第1ネットワークノード及び基地局によって実行されてもよい。基地局は即ち上記方法200における第2ネットワークノードである。換言すれば、前記方法は端末、第1ネットワークノード及び基地局にインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよい。図3に示すように、該方法は以下のステップを含んでもよい。
【0080】
S310で、端末(UE)は第1ネットワークノードに第1信号を送信する。
【0081】
選択的に、UEは第1信号を時間領域反復の方式で送信することができ、例えば、異なる時刻で第1信号を異なる又は同じビームで送信する。
【0082】
S312で、第1ネットワークノードはUEから送信される第1信号を受信する。
【0083】
第1信号はSRS、DMRS、RACHシーケンス又は他のシーケンス(例えば、専用シーケンス等)で搬送され得る。
【0084】
第1ネットワークノードは時間に応じて受信ビームをポーリングする方式で第1信号を受信することができ、第1信号のフォーマット、例えば、シーケンスに関する情報は、ネットワーク側によって配置されるか又はプロトコルで規定されてもよい。例えば、シーケンスフォーマットとUE IDの関連付け方式等をプロトコルで規定し、又は、信号の具体的なフォーマットを限定せずに、第1信号送信の時間周波数リソースのみを規定してもよい。
【0085】
選択的に、第1ネットワークノードは第1モジュール(信号受信機能を有するモジュール)によって上記受信を完了することができる。
【0086】
選択的に、第1ネットワークノードは第1信号を受信ビームポーリングの方式で受信する。
【0087】
S312は方法200のS210に類似し、その詳細は上記方法200におけるS210の説明を参照すればよい。
【0088】
S314で、第1ネットワークノードは受信したUEの第1信号に基づいて、UEの第1情報を推定し、第1情報は、UEの位置情報、方向情報、対応する第1ネットワークノードの受信ビーム及び/又は送信ビームのうちの1つ又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0089】
選択的に、第1ネットワークノードはシーケンス検出によって、UEから送信される第1信号を得てもよい。
【0090】
選択的に、第1ネットワークノードはエネルギー検出によって、UEから送信される第1信号を把握してもよい。
【0091】
S314は上記方法200におけるS212に類似するため、記載されていない他の詳細は上記方法200におけるS212の説明を参照すればよい。
【0092】
第1ネットワークノードはUEの第1信号を特定した後に、自体の該UEに関連する送信ビーム及び/又は受信ビームを調整して、第1ネットワークノードとUEとの間の信号伝送品質を高めることができる。
【0093】
選択的に、第1ネットワークノードは、基地局に第2信号を報告し、端末が第1ネットワークノードに関連する基地局に対する送受信を完了するのを支援することもできる。したがって、S314の後に、S316とS318をさらに含んでもよい。
【0094】
S316で、第1ネットワークノードは第3モジュール(信号送信機能を有するモジュール)によって第2信号を第1ネットワークノードに関連する基地局に報告する。
【0095】
第2信号は、第1ネットワークノードが推定したUEに対応する第1ネットワークノードの受信/送信ビーム情報又は位置情報又は方向情報を含んでもよい。
【0096】
選択的に、第2信号は、例えば、スクランブリングシーケンスindexのような、基地局が該UEを識別するのに役たつSRS、DMRS、RACH又は他の信号のシーケンスに関する情報等、UE IDに関する情報をさらに含んでもよい。例えば、異なる受信ビーム上で受信したシーケンス情報をさらに含んでもよい。
【0097】
選択的に、第2信号は、第1ネットワークノードが受信した第1信号のエネルギー情報/電力情報、例えば、異なる受信ビーム上で受信したエネルギー情報/電力情報をさらに含んでもよい。
【0098】
S318で、基地局は第1ネットワークノードにシグナリング(即ち第3信号)を送信して、第1ネットワークノードの伝送モードを調整することで、第1ネットワークノードの送信行動及び/又は受信行動を調整する。
【0099】
調整方式の詳細は上記方法200の関連説明を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0100】
本願の実施例で提供される上記方法では、第1ネットワークノードはUEから送信される信号を受信し、UEの位置情報、方向情報、受信ビーム情報又は送信ビーム情報等を特定し、情報を基地局に報告し、これによって、基地局は該情報に基づいて第1ネットワークノードとUEとの間のビーム方向を特定することができ、基地局は該UEを発見して、該UEにサービスを提供することが可能になり、UEと第1ネットワークノードに対応する基地局との間の通信問題が解決される。
【0101】
図4は本願の実施例で提供される信号受信方法の一手順模式図を示し、該方法400は端末によって実行されてもよい。換言すれば、前記方法は、端末にインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよい。図4に示すように、該方法は以下のステップを含んでもよい。
【0102】
S410で、第1ネットワークノードから送信される第4信号を受信し、前記第1ネットワークノードはインテリジェントサーフェス類機器又は中継類機器である。
【0103】
可能な一実現形態において、第4信号に第2情報が搬送され、前記第2情報は下記(1)~(5)の少なくとも1つを含んでもよい。
【0104】
(1)同期情報。
該情報によって、端末と第1ネットワークノードとの間の同期を実現することができる。
【0105】
(2)前記第1ネットワークノードの識別子情報。
該情報によって、端末は第4信号を送信する第1ネットワークノードを把握することができる。
【0106】
(3)前記第1ネットワークノードのビーム情報。
該情報によって、端末は第1ネットワークノードの使用可能なビーム情報を把握して、第1ネットワークノードに信号を送信する際に使用可能なビーム情報を決定することができる。
【0107】
(4)前記第1ネットワークノード転送の時間窓。
該情報によって、端末は第1ネットワークノードが転送を実行する時間窓を把握することができる。つまり、第1ネットワークノードは該時間窓内で信号を転送し、端末は、第1ネットワークノードによる処理を必要としない、基地局に送信する信号を、この時間窓内で送信することができ、第1ネットワークノードは該時間窓で受信した信号を基地局に透過伝送する。
【0108】
(5)前記第1ネットワークノードのビーム情報に関連する時間情報。
該情報によって、端末は第1ネットワークノードの使用可能なビーム情報、及び異なるビームに対応する時間情報を把握することができる。例えば、ビーム1に対応する時間は1つのTDDサイクル(2つのダウンリンクスロットと2つのアップリンクスロットからなると仮定する)内の1番目のダウンリンクスロットと2番目のアップリンクスロットであり、ビーム2に対応する時間は1つのTDDサイクル内の2番目のダウンリンクスロットと1番目のアップリンクスロットであり、端末はこれをもって第1ネットワークノードに信号を送信する際に使用可能なビーム情報及びスロットを決定し、そして第1ネットワークノードから信号を受信する際に使用可能なビーム情報及びスロットを決定する。
【0109】
例えば、第1ネットワークノードは、ビーム走査又はブロードキャストの形でUEに第4信号を送信することができる。
【0110】
選択的に、第1ネットワークノードは第3モジュール(信号送信機能を有するモジュール)によって第4信号を送信する。
【0111】
可能な一実現形態において、S410は下記(1)~(3)の少なくとも1つを含んでもよい。
【0112】
(1)第4信号を受信ビームポーリングの方式で受信する。
つまり、端末は、受信ビームポーリングの方式で第4信号伝送の有無を時間的に検出し、伝送される第4信号を受信する。
【0113】
(2)シーケンス検出によって前記第4信号を得る。
上記方法200と同様に、UEはシーケンス検出によって第4信号を得ることができる。例えば、端末は第1ネットワークノードにより送信されるシーケンスを検出することができ、該シーケンスフォーマットが所定のシーケンスフォーマットに一致すれば、第4信号が得られる。
【0114】
(3)エネルギー検出によって、第4信号を把握する。
例えば、端末は、特定の受信ビーム上のエネルギーが所定閾値以上であることを検出することで、第4信号を把握することができる。
【0115】
S412で、前記第1ネットワークノード又は第2ネットワークノードに第5信号を送信し、前記第5信号に前記第4信号に関する情報の一部又は全部が搭載され、前記第2ネットワークノードは前記第1ネットワークノードに関連する基地局類機器である。
【0116】
可能な一実現形態において、第5信号に搭載される前記第4信号に関する情報の一部又は全部は、(1)~(3)の少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0117】
(1)少なくとも1つの目標受信ビーム情報。
前記少なくとも1つの目標受信ビーム情報は、前記第4信号に基づいて推定された最も信号強度の強い受信ビームに関する情報である。
【0118】
(2)少なくとも1つの目標送信ビーム情報。
前記少なくとも1つの目標送信ビーム情報は、前記最も信号強度の強い受信ビームに対応する送信ビームに関する情報である。
【0119】
例えば、端末は受信ビーム1及び受信ビーム2のそれぞれで第4信号を受信し、受信ビーム1で受信された第4信号は受信ビーム2で受信された第4信号よりも信号強度が強い場合、前記目標受信ビーム情報は受信ビーム1に関する情報であり、目標送信ビーム情報は受信ビーム1に対応する送信ビーム(例えば、送信ビーム1)に関する情報である。
【0120】
受信ビームに関する情報は、同期信号ブロック(SSB)インデックス、又は最も強いSSBの受信強度等であってもよい。
【0121】
(3)前記端末の識別子に関する情報。
例えば、シーケンスフォーマットと端末識別子の関連付け関係がネットワーク側によって配置された場合、端末の識別子に関する情報は、端末識別子に対応するシーケンスフォーマットの識別子(例えば、インデックス)であってもよい。
【0122】
可能な一実現形態において、S412での第5信号を送信するステップは、目標スロットにおいて第5信号を送信するステップを含んでもよい。
【0123】
可能な一実現形態において、目標スロットは、第1ネットワークノードの転送時間窓内のスロットであってもよい。該可能な実現形態において、第5信号は基地局に送信する信号であり、該信号は、第1ネットワークノードで処理される必要がなく、第1ネットワークノードを介して転送されるだけでよい。
【0124】
あるいは、別の可能な実現形態において、目標スロットは、第1ネットワークノードの転送時間窓外のスロットであってもよい。該可能な実現形態において、第5信号は第1ネットワークノードに送信する信号(例えば、上記方法200及び方法300における第1信号)であり、端末は上記方法200及び方法300に記載の第1信号の送信方式で第5信号を送信することができ、第1ネットワークノードは第5信号を受信した後に、上記方法200及び方法300に記載されているように対応して処理することができ、詳細は方法200及び方法300の記載を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0125】
可能な一実現形態において、第1ネットワークノードによる第5信号受信の品質を保証するために、S412での第5信号を送信するステップは、目標送信ビームで前記第5信号を送信するステップを含んでもよく、前記目標送信ビームは目標受信ビームに対応し、前記目標受信ビームは最も信号強度の強い前記第4信号の受信に使用されるビームである。例えば、端末が第4信号を受信する際に、受信ビーム2で受信された第4信号の信号強度が最も強い場合、S412において、第1ネットワークノードが受信した第5信号の強度を保証するように、端末は、受信ビーム2に対応する送信ビームで第5信号を送信することができる。
【0126】
本願の実施例で提供される上記技術的解決手段では、第1ネットワークノードは端末に第4信号を送信し、端末は該信号を受信して前記第4信号に関する情報を特定し、第4信号の一部又は全ての情報を第1ネットワークノードに関連する第2ネットワークノードに送信し、これによって、第2ネットワークノード(即ち基地局)は端末を発見して端末にサービスを提供することができる。
【0127】
図5は本願の実施例における信号受信方法の別の手順模式図を示し、図5に示すように、該方法500は端末(UE)、第1ネットワークノード及び基地局によって実行されてもよく、基地局は即ち上記方法400における第2ネットワークノードである。換言すれば、前記方法は、端末、第1ネットワークノード及び基地局にインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよい。図5に示すように、該方法は以下のステップを含んでもよい。
【0128】
S510で、第1ネットワークノードはビーム走査又はブロードキャストの形で端末に第4信号を送信する。前記第4信号に搬送される情報は、同期情報、第1ネットワークノードのid情報、ビーム情報、及び第1ネットワークノード転送の時間窓等の情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0129】
選択的に、第1ネットワークノードはその第3モジュールによって第4信号を送信することができる。
【0130】
選択的に、第4信号に搬送される情報は、時間情報及び時間情報に関連するビーム情報を含む。
【0131】
S512で、UEは第4信号を受信する。
【0132】
選択的に、UEは第4信号を受信ビームポーリングの方式で受信する。
【0133】
選択的に、UEはシーケンス検出によって、第4信号を得ることができる。
【0134】
選択的に、UEはエネルギー検出によって、第4信号を把握することができる。
【0135】
S514で、第4信号に搬送される情報を得た後に、UEは、プロトコルで定義されるルールに従って、第5信号を送信する。
【0136】
第5信号には、UEが第4信号に基づいて推定した最も強い1つ又は複数の受信ビーム情報/送信ビーム情報(例えば、最も強いSSB index及び/又はSSB受信強度等)、UE IDに関する情報等の少なくとも1つが搬送されてもよい。
【0137】
選択的に、UEは特定のスロットで第5信号を送信することができ、具体的には下記の2つの実現形態であり得る。
【0138】
方式1として、第5信号は基地局に送信されるものである。
【0139】
前記スロットは、第1ネットワークノード転送時間窓内のスロットであってもよい。
【0140】
図5に示すように、第1ネットワークノードは第5信号を受信した後に、S516を実行し、第5信号を転送し、第1ネットワークノードに関連する基地局はUEから送信される第5信号を受信する。
【0141】
S518で、基地局は第5信号を受信した後に、第1ネットワークノードに制御シグナリングを送信して、第1ネットワークノードのビーム方向を制御し、これによって第1ネットワークノードを介して該UEと通信する。
【0142】
方式2として、第5信号は第1ネットワークノードに送信されるものである。
【0143】
前記スロットは、転送時間窓外のスロットであってもよく、第1ネットワークノードは前記スロットでUEの第5信号を受信し、その後、方法200及び300における第1信号を受信した後の処理プロセスに従って実行することができる。
【0144】
選択的に、UEは、最も信号強度の強い第4信号の受信に使用される受信ビームに対応する送信ビーム上で、第1ネットワークノードに第5信号を送信する。
【0145】
説明すべきことは、本願の実施例で提供される端末情報取得方法の実行主体は端末情報取得装置であってもよく、又は、該端末情報取得装置内の、端末情報取得方法を実行するための制御モジュールであってもよい点である。本願の実施例において、端末情報取得装置が端末情報取得方法を実行することを例にして、本願の実施例で提供される端末情報取得装置を説明する。
【0146】
図6は本願の実施例における端末情報取得装置の一構造模式図を示し、該装置は第1ネットワークノードに応用可能であり、前記第1ネットワークノードはインテリジェントサーフェス類機器又は中継類機器であってもよい。
【0147】
図6に示すように、該端末情報取得装置は、第1受信モジュール601及び推定モジュール602を備えてもよい。
【0148】
本願において、第1受信モジュール601は、端末から送信される第1信号を受信するために用いられ、推定モジュール602は、前記第1信号に基づいて前記端末の第1情報を推定するために用いられ、前記第1情報は、前記端末の位置情報、前記端末の方向情報、前記端末に対応する受信ビーム情報、前記端末に対応する送信ビーム情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0149】
可能な一実現形態において、端末から送信される第1信号の前記第1受信モジュール601による受信は、
前記端末が時間領域反復の方式で送信する前記第1信号を受信することを含む。
【0150】
可能な一実現形態において、前記第1信号の時間領域反復の方式での送信に使用されるビームは異なる。
【0151】
可能な一実現形態において、端末から送信される第1信号の前記第1受信モジュール601による受信は、
前記端末から送信される前記第1信号を前記第1ネットワークノードの各受信ビームポーリングの方式で受信することを含む。
【0152】
可能な一実現形態において、前記第1信号の時間領域反復の方式での送信に使用されるビームは同じである。
【0153】
可能な一実現形態において、前記第1信号は、SRSと、DMRSと、RACHシーケンスと、前記第1信号の専用シーケンスと、のうちの1つのシーケンスで搬送される。
【0154】
可能な一実現形態において、前記第1信号のフォーマットはネットワーク側によって配置されるか又は予め設定される。
【0155】
可能な一実現形態において、端末から送信される第1信号の前記第1受信モジュール601による受信は、シーケンス検出によって前記第1信号を得ること、及び/又は、エネルギー検出によって前記第1信号を把握すること、を含む。
【0156】
可能な一実現形態において、図6に示すように、該装置は、前記第1信号に基づいて前記端末の第1情報を推定した後に、第2ネットワークノードに第2信号を送信するための第1送信モジュール603をさらに備えてもよく、前記第2信号に前記第1情報の全部又は一部の内容が搭載され、第2ネットワークノードは前記第1ネットワークノードに関連する基地局類ノードである。
【0157】
可能な一実現形態において、前記第2信号に搭載される情報は、前記端末の識別子に関する情報と、受信した前記第1信号のインデックスと、前記第1信号に対応する信号強度に関する情報と、のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0158】
可能な一実現形態において、前記第1受信モジュール601はさらに、第2ネットワークノードに第2信号を送信した後に、前記第2ネットワークノードから送信される第3信号を受信するために用いられ、前記推定モジュール602はさらに、前記第3信号に基づいて、前記第1ネットワークノードの伝送モードを調整するために用いられる。
【0159】
可能な一実現形態において、前記第3信号に基づいた、前記第1ネットワークノードの伝送モードの前記推定モジュール602による調整は、前記第3信号に基づいて、前記第1ネットワークノード内の反射ユニット及び/又は屈折ユニットの状態を調整することを含む。
【0160】
可能な一実現形態において、前記伝送モードは、ビームと、TCI情報と、QCL情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0161】
可能な一実現形態において、前記推定モジュール602はさらに、前記第1信号に基づいて前記端末の第1情報を推定した後に、前記第1情報に基づいて、前記端末に関連する送信ビーム及び/又は受信ビームを調整するために用いられる。
【0162】
本願の実施例における端末情報取得装置は装置であってもよく、第1ネットワークノード内のコンポーネント、集積回路、又はチップであってもよい。該装置はインテリジェントサーフェス類機器であってもよいし、中継類機器であってもよい。
【0163】
本願の実施例における端末情報取得装置はオペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムはアンドロイド(登録商標)(Android)オペレーティングシステムであってもよく、IOSオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本願の実施例では具体的に限定しない。
【0164】
本願の実施例で提供される端末情報取得装置は、図2図3の方法実施例において第1ネットワークノードによって実現される各プロセスを実現し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0165】
図7は本願の実施例における信号受信装置の一構造模式図を示し、該信号受信装置は端末に位置してもよい。
【0166】
図7に示すように、該信号受信装置は、第2受信モジュール701及び第2送信モジュール702を備えてもよい。
【0167】
本願の実施例において、第2受信モジュール701は、第1ネットワークノードから送信される第4信号を受信するために用いられ、前記第1ネットワークノードはインテリジェントサーフェス類機器又は中継類機器である。第2送信モジュール702は、前記第1ネットワークノード又は第2ネットワークノードに第5信号を送信するために用いられ、前記第5信号に前記第4信号に関する情報の一部又は全部が搭載され、前記第2ネットワークノードは前記第1ネットワークノードに関連する基地局類機器である。
【0168】
可能な一実現形態において、前記第4信号に第2情報が搭載され、前記第2情報は、同期情報と、前記第1ネットワークノードの識別子情報と、前記第1ネットワークノードのビーム情報と、前記第1ネットワークノード転送の時間窓と、前記第1ネットワークノードのビーム情報及び該ビーム情報に関連する時間情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0169】
可能な一実現形態において、第1ネットワークノードから送信される第4信号の前記第2受信モジュール701による受信は、前記第4信号を各受信ビームポーリングの方式で受信することと、シーケンス検出によって前記第4信号を得ることと、エネルギー検出によって前記第4信号を把握することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0170】
可能な一実現形態において、前記第4信号に関する情報の一部又は全部は、少なくとも1つの目標受信ビーム情報と、少なくとも1つの目標送信ビーム情報と、前記端末の識別子に関する情報と、のうちの少なくとも1つを含み、前記少なくとも1つの目標受信ビーム情報は、前記第4信号に基づいて推定された最も信号強度の強い受信ビームに関する情報であり、前記少なくとも1つの目標送信ビーム情報は、前記最も信号強度の強い受信ビームに対応する送信ビームに関する情報である。
【0171】
可能な一実現形態において、第5信号の前記第2送信モジュール702による送信は、目標スロットにおいて前記第5信号を送信することを含む。
【0172】
可能な一実現形態において、前記目標スロットは前記第1ネットワークノードの転送時間窓内のスロットである。
【0173】
可能な一実現形態において、第5信号の前記第2送信モジュール702による送信は、前記第5信号を前記第1ネットワークノードに送信し、前記第1ネットワークノードによって前記第5信号を前記第2ネットワークノードに転送することを含む。
【0174】
可能な一実現形態において、前記目標スロットは前記第1ネットワークノードの転送時間窓外のスロットである。
【0175】
可能な一実現形態において、第5信号の前記第2送信モジュール702による送信は、目標送信ビームで前記第5信号を送信することを含み、前記目標送信ビームは目標受信ビームに対応し、前記目標受信ビームは最も信号強度の強い前記第4信号の受信に使用されるビームである。
【0176】
本願の実施例における信号受信装置は装置であってもよく、端末内のコンポーネント、集積回路、又はチップであってもよい。該装置は、携帯型の端末であっても、又は非携帯型の端末であってもよい。例示的に、携帯型の端末は上記に列挙した端末11のタイプを含んでもよいが、これらに限定されない。非携帯型の端末は、サーバ、ネットワーク接続ストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビジョン(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク端末等であってもよく、本願の実施例では具体的に限定しない。
【0177】
本願の実施例における信号受信装置はオペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムはアンドロイド(登録商標)(Android)オペレーティングシステムであってもよく、IOSオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本願の実施例では具体的に限定しない。
【0178】
本願の実施例で提供される信号受信装置は、図2図5の方法実施例において端末によって実現される各プロセスを実現し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0179】
選択的に、図8に示すように、本願の実施例は通信機器800をさらに提供する。該通信機器800は、プロセッサ801と、メモリ802と、メモリ802に記憶され、前記プロセッサ801によって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、例えば、該通信機器800は端末である場合、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ801によって実行されると、上記信号受信方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。該通信機器800はネットワーク側機器である場合、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ801によって実行されると、上記端末情報取得方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0180】
図9は本願の実施例を実現する端末のハードウェア構造模式図である。
【0181】
該端末900は、高周波ユニット901、ネットワークモジュール902、オーディオ出力ユニット903、入力ユニット904、センサ905、表示ユニット906、ユーザ入力ユニット907、インタフェースユニット908、メモリ909、及びプロセッサ910等の部材を含むが、それらに限定されない。
【0182】
当業者であれば、端末900は各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は電源管理システムによってプロセッサ910に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現できることが理解可能である。図9に示す端末構造は端末を限定するものではなく、端末は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0183】
本願の実施例において、入力ユニット904は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)9041、及びマイクロホン9042を含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット906は表示パネル9061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形態で表示パネル9061を配置することができる。ユーザ入力ユニット907はタッチパネル9071及び他の入力機器9072を含む。タッチパネル9071はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル9071は、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。他の入力機器9072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。
【0184】
本願の実施例において、高周波ユニット901はネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後に、プロセッサ910で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット901は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0185】
メモリ909は、ソフトウェアプログラムもしくはコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ909は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションもしくはコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラムもしくはコマンド記憶領域と、データ記憶領域とを主に含んでもよい。また、メモリ909は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリをさらに含んでもよい。非揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はラッシュメモリであってもよく、例えば、少なくとも1つのディスク記憶装置、フラッシュメモリ、又は他の非揮発性ソリッドステート記憶装置である。
【0186】
プロセッサ910は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ910に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションもしくはコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するベースバンドプロセッサのようなモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ910に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0187】
高周波ユニット901は、第1ネットワークノードから送信される第4信号を受信し、ここで前記第1ネットワークノードはインテリジェントサーフェス類機器又は中継類機器であり、そして前記第1ネットワークノード又は第2ネットワークノードに第5信号を送信するために用いられ、前記第5信号に前記第4信号の一部又は全ての情報が搬送され、前記第2ネットワークノードは前記第1ネットワークノードに関連する基地局類機器である。
【0188】
可能な一実現形態において、前記第4信号に第2情報が搬送され、前記第2情報は、同期情報と、前記第1ネットワークノードの識別子情報と、前記第1ネットワークノードのビーム情報と、前記第1ネットワークノード転送の時間窓と、前記第1ネットワークノードのビーム情報及び該ビーム情報に関連する時間情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0189】
可能な一実現形態において、第1ネットワークノードから送信される第4信号を高周波ユニット901により受信するステップは、前記端末前記第4信号を各受信ビームポーリングの方式で受信するステップと、シーケンス検出によって前記第4信号を得るステップと、エネルギー検出によって前記第4信号を把握するステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0190】
可能な一実現形態において、前記第4信号の一部又は全ての情報は、少なくとも1つの目標受信ビーム情報及び/又は少なくとも1つの目標送信ビーム情報と、前記端末の識別子に関する情報と、のうちの少なくとも1つを含み、前記少なくとも1つの目標受信ビーム情報は、前記第4信号に基づいて推定された最も信号強度の強い受信ビームに関する情報であり、前記少なくとも1つの目標送信ビーム情報は、前記最も信号強度の強い受信ビームに対応する送信ビームに関する情報である。
【0191】
可能な一実現形態において、第5信号の高周波ユニット901による送信は、目標スロットにおいて前記第5信号を送信することを含む。
【0192】
可能な一実現形態において、前記目標スロットは前記第1ネットワークノードの転送時間窓内のスロットである。
【0193】
可能な一実現形態において、第5信号の高周波ユニット901による送信は、前記第5信号を前記第1ネットワークノードに送信し、前記第1ネットワークノードによって前記第5信号を前記第2ネットワークノードに転送することを含む。
【0194】
可能な一実現形態において、前記目標スロットは前記第1ネットワークノードの転送時間窓外のスロットである。
【0195】
可能な一実現形態において、第5信号の高周波ユニット901による送信は、目標送信ビームで前記第5信号を送信することを含み、前記目標送信ビームは目標受信ビームに対応し、前記目標受信ビームは最も信号強度の強い前記第4信号の受信に使用されるビームである。
【0196】
具体的に、本願の実施例はネットワーク側機器をさらに提供する。図10に示すように、該ネットワーク機器1000はアンテナ1001、高周波装置1002及びベースバンド装置1003を備える。アンテナ1001は高周波装置1002に接続される。アップリンク方向において、高周波装置1002は、アンテナ1001を介して情報を受信して、受信した情報をベースバンド装置1003に送信して処理する。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置1003は、送信対象となる情報を処理し、高周波装置1002に送信し、高周波装置1002は、受信した情報を処理してからアンテナ1001を介して送信する。
【0197】
上記帯域処理装置は、ベースバンド装置1003内に位置してもよい。以上の実施例においてネットワーク側機器によって実行される方法はベースバンド装置1003において実現することができ、該ベースバンド装置1003はプロセッサ1004及びメモリ1005を備える。
【0198】
図10に示すように、ベースバンド装置1003は、例えば、少なくとも1つのベースバンドボードを含んでもよく、該ベースバンドボードに複数のチップが設置され、そのうちの1つのチップは、例えば、メモリ1005に接続され、メモリ1005内のプログラムを呼び出して以上の方法実施例に示したネットワーク機器の動作を実行するプロセッサ1004である。
【0199】
該ベースバンド装置1003は、高周波装置1002と情報を交換するためのネットワークインタフェース1006をさらに含んでもよく、該インタフェースは、例えば、共通公衆無線インタフェース(common public radio interface,CPRI)である。
【0200】
具体的に、本願の実施例のネットワーク側機器は、メモリ1005に記憶され、プロセッサ1004によって実行可能なコマンドもしくはプログラムをさらに備え、プロセッサ1004はメモリ1005内のコマンドもしくはプログラムを呼び出して、図6に示す各モジュールによって実行される方法を実行し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0201】
説明すべきことは、上記ネットワーク側機器は中継類機器として、上記方法200~方法500において第1ネットワークノードによって実行される機能を実行することができる点である。
【0202】
第1ネットワークノードはインテリジェントサーフェス類機器である場合、第1ネットワークノードは、上記ネットワーク側機器の構造を用いる代わりに、例えば、大規模インテリジェントサーフェス(Large Intelligent Surface,LIS)、スマートリフレクトアレイ(Smart Reflect Array,SRA)、配置可能なリフレクトアレイ(Reconfigurable Reflect Array,RRA)又はインテリジェント反射面(Intelligent Reflecting Surface、IRS)等機器の具体的な構造を用いることができる。
【0203】
本願において、インテリジェントサーフェス類機器は、静的なリフレクトアレイ/インテリジェントサーフェスを用いてもよい。静的なリフレクトアレイ/インテリジェントサーフェスとして、リフレクトアレイの構造及び機能は固定され得、特定角度の入射波について、メタサーフェスユニットは入射波の振幅、位相、分極方式等の特性を固定的に変化させ、対応する反射波を得る。
【0204】
あるいは、インテリジェントサーフェス類機器は、動的なリフレクトアレイ/インテリジェントサーフェスを用いてもよい。動的なリフレクトアレイ/インテリジェントサーフェスとして、リフレクトアレイの構造及び機能は制御可能であり、特定角度の入射波について、プログラム可能な制御によって入射波の振幅、位相、分極方式等の特性に異なる変化を生じさせ、対応する反射波を得ることができる。反射メタサーフェスに対するプログラム可能な制御を実現するには、反射ユニットにスィッチ素子(例えばダイオード、RF-MEMSスイッチ等)を導入する必要がある。
【0205】
インテリジェントサーフェス類機器の具体的な構造は本願において限定されない。
【0206】
本願の実施例は可読記憶媒体をさらに提供する。前記可読記憶媒体には、プログラムもしくはコマンドが記憶されており、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、上記端末情報取得方法実施例又は信号受信方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0207】
前記プロセッサは上記実施例に記載の端末内のプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0208】
本願の実施例はチップをさらに提供する。前記チップはプロセッサ及び通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサはネットワーク側機器プログラムもしくはコマンドを実行して、上記端末情報取得方法実施例又は信号受信方法実施例の各プロセスを実現するために用いられ、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0209】
本願の実施例で言及したチップはシステムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。
【0210】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに様々なステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0211】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0212】
以上、図面を参照しながら本願の実施例を説明したが、本願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本願の示唆をもとに、当業者が本願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-03-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インテリジェントサーフェス類機器又は中継類機器である第1ネットワークノードに応用される端末情報取得方法であって、
端末から送信される第1信号を受信するステップと、
前記第1信号に基づいて前記端末の第1情報を推定するステップと、を含み、前記第1情報は、前記端末の位置情報、前記端末の方向情報、前記端末に対応する受信ビーム情報、前記端末に対応する送信ビーム情報のうちの少なくとも1つを含む、端末情報取得方法。
【請求項2】
端末から送信される第1信号を受信するステップは、
前記端末が時間領域反復の方式で送信する前記第1信号を受信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1信号の時間領域反復の方式での送信に使用されるビームは異なり、
端末から送信される第1信号を受信するステップは、
前記端末から送信される前記第1信号を受信ビームポーリングの方式で受信するステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1信号の時間領域反復の方式での送信に使用されるビームは同じである、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1信号は、
サウンディング参照信号SRSと、
復調参照信号DMRSと、
ランダムアクセスチャネルRACHシーケンスと、
前記第1信号の専用シーケンスと、のうちの1つで搬送され
前記第1信号のフォーマットはネットワーク側によって配置されるか又は予め設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
端末から送信される第1信号を受信するステップは、
シーケンス検出によって前記第1信号を得るステップ、及び/又は、
エネルギー検出によって前記第1信号を把握するステップ、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1信号に基づいて前記端末の第1情報を推定するステップの後に、
第2ネットワークノードに第2信号を送信するステップをさらに含み、前記第2信号に前記第1情報の全部又は一部の内容が搭載され、第2ネットワークノードは前記第1ネットワークノードに関連する基地局類ノードであり、
前記第2信号に搭載される情報は、
前記端末の識別子に関する情報と、
受信した前記第1信号のインデックスと、
各前記インデックスに対応する第1信号の強度に関する情報と、のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項1からのいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
第2ネットワークノードに第2信号を送信するステップの後に、
前記第2ネットワークノードから送信される第3信号を受信するステップと、
前記第3信号に基づいて、前記第1ネットワークノードの伝送モードを調整するステップと、をさらに含み、
前記第3信号に基づいて、前記第1ネットワークノードの伝送モードを調整するステップは、
前記第3信号に基づいて、前記第1ネットワークノード内の反射ユニット及び/又は屈折ユニットの状態を調整するステップを含み、
前記伝送モードは、
ビームと、
伝送配置インデックスTCI情報と、
疑似コロケーションQCL情報と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1信号に基づいて前記端末の第1情報を推定するステップの後に、
前記第1情報に基づいて、前記端末に関連する送信ビーム及び/又は受信ビームを調整するステップをさらに含む、請求項1からのいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
端末に応用される信号受信方法であって、
第1ネットワークノードから送信される第4信号を受信するステップであって、前記第1ネットワークノードがインテリジェントサーフェス類機器又は中継類機器であるステップと、
前記第1ネットワークノード又は第2ネットワークノードに第5信号を送信するステップと、を含み、前記第5信号に前記第4信号に関する情報の一部又は全部が搭載され、前記第2ネットワークノードは前記第1ネットワークノードに関連する基地局類機器である、信号受信方法。
【請求項11】
前記第4信号に第2情報が搭載され、前記第2情報は、
同期情報と、
前記第1ネットワークノードの識別子情報と、
前記第1ネットワークノードのビーム情報と、
前記第1ネットワークノード転送の時間窓と、
前記第1ネットワークノードのビーム情報に関連する時間情報と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
第1ネットワークノードから送信される第4信号を受信するステップは、
前記第4信号を受信ビームポーリングの方式で受信するステップと、
シーケンス検出によって前記第4信号を得るステップと、
エネルギー検出によって前記第4信号を把握するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第4信号に関する情報の一部又は全部は、
少なくとも1つの目標受信ビーム情報と、
少なくとも1つの目標送信ビーム情報と、
前記端末の識別子に関する情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
前記少なくとも1つの目標受信ビーム情報は、前記第4信号に基づいて推定された最も信号強度の強い受信ビームに関する情報であり、
前記少なくとも1つの目標送信ビーム情報は、前記最も信号強度の強い受信ビームに対応する送信ビームに関する情報である、請求項10から12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
インテリジェントサーフェス類機器又は中継類機器である第1ネットワークノードに応用される端末情報取得装置であって、
端末から送信される第1信号を受信するための第1受信モジュールと、
前記第1信号に基づいて前記端末の第1情報を推定するための推定モジュールと、を備え、前記第1情報は、前記端末の位置情報、前記端末の方向情報、前記端末に対応する受信ビーム情報、前記端末に対応する送信ビーム情報のうちの少なくとも1つを含む、端末情報取得装置。
【請求項15】
端末に応用される信号受信装置であって、
第1ネットワークノードから送信される第4信号を受信するための第2受信モジュールであって、前記第1ネットワークノードがインテリジェントサーフェス類機器又は中継類機器である第2受信モジュールと、
前記第1ネットワークノード又は第2ネットワークノードに第5信号を送信するための第2送信モジュールと、を備え、前記第5信号に前記第4信号に関する情報の一部又は全部が搭載され、前記第2ネットワークノードは前記第1ネットワークノードに関連する基地局類機器である、信号受信装置。
【国際調査報告】