IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 東莞新能安科技有限公司の特許一覧

特表2023-535128電気化学装置およびそれを備えた電子装置
<>
  • 特表-電気化学装置およびそれを備えた電子装置 図1
  • 特表-電気化学装置およびそれを備えた電子装置 図2
  • 特表-電気化学装置およびそれを備えた電子装置 図3
  • 特表-電気化学装置およびそれを備えた電子装置 図4
  • 特表-電気化学装置およびそれを備えた電子装置 図5A
  • 特表-電気化学装置およびそれを備えた電子装置 図5B
  • 特表-電気化学装置およびそれを備えた電子装置 図6
  • 特表-電気化学装置およびそれを備えた電子装置 図7A
  • 特表-電気化学装置およびそれを備えた電子装置 図7B
  • 特表-電気化学装置およびそれを備えた電子装置 図8
  • 特表-電気化学装置およびそれを備えた電子装置 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-16
(54)【発明の名称】電気化学装置およびそれを備えた電子装置
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/538 20210101AFI20230808BHJP
   H01M 50/105 20210101ALI20230808BHJP
   H01M 50/178 20210101ALI20230808BHJP
   H01M 50/533 20210101ALI20230808BHJP
   H01M 50/536 20210101ALI20230808BHJP
   H01M 50/586 20210101ALI20230808BHJP
   H01M 50/595 20210101ALI20230808BHJP
   H01G 11/72 20130101ALI20230808BHJP
【FI】
H01M50/538
H01M50/105
H01M50/178
H01M50/533
H01M50/536
H01M50/586
H01M50/595
H01G11/72
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022579830
(86)(22)【出願日】2022-06-13
(85)【翻訳文提出日】2022-12-22
(86)【国際出願番号】 CN2022098472
(87)【国際公開番号】W WO2022267925
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】202110698548.8
(32)【優先日】2021-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520124888
【氏名又は名称】東莞新能安科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Dongguan Poweramp Technology Limited
【住所又は居所原語表記】No.1 Xinghui Road, Songshan Lake Park, Dongguan City, Guangdong Province, 523000, People’s Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】孫 建政
(72)【発明者】
【氏名】李 暁晨
【テーマコード(参考)】
5E078
5H011
5H043
【Fターム(参考)】
5E078FA02
5H011AA09
5H011AA13
5H011BB04
5H011EE04
5H043AA03
5H043AA04
5H043AA11
5H043AA13
5H043AA19
5H043CA08
5H043CA12
5H043EA02
5H043EA22
5H043EA32
5H043EA36
5H043EA39
5H043GA22
5H043GA27
5H043HA11E
5H043JA06E
5H043LA21E
(57)【要約】
電気化学装置は、筐体と、筐体内に設けられた電極組立体と、第1タブ群と、第1タブ群に電気的に接続され、筐体内から延出する第1アダプタと、を備える。電極組立体は、捲回構造であって、第1極片を含む。第1タブ群は、第1極片に接続されるM個の第1タブを含む。電極組立体の厚み方向を第1方向と定義し、第1方向において、電極組立体は、N層の第1極片を備え、NはMより大きい。M個の第1タブは第1極片にそれぞれ接続される。電極組立体の巻回中心軸を通り、第1方向に垂直な平面を巻回中心面として定義する。M個の第1タブは、巻回中心面の両側に設けられる。第1タブ群は、第1アダプタに接続する第1接続部と、第1タブに接続する第2接続部とを備える。第2接続部の部分の第1タブは、第1接続部の電極組立体に向かう側に接続している。本出願は、電子装置も提供する。本願は、改善された高倍率充放電性能と安全性能とを併せ有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、前記筐体内に設けられた電極組立体と、第1タブ群と、前記第1タブ群に電気的に接続され、前記筐体内から延出する第1アダプタと、を備え、前記電極組立体は、捲回構造であって、第1極片を含み、前記第1タブ群は、M個の第1タブを含み、前記第1タブは、前記第1極片に接続され、
前記電極組立体の厚み方向を第1方向と定義し、前記第1方向において、前記電極組立体は、N層の前記第1極片を備え、NはMより大きく、M個の前記第1タブは前記第1極片にそれぞれ接続され、前記電極組立体の巻回中心軸を通り、前記第1方向に垂直な平面を巻回中心面として定義し、前記第1方向において、M個の前記第1タブは、前記巻回中心面の両側に設けられ、
前記第1タブ群は、前記第1アダプタに接続する第1接続部と、前記第1極片に接続する第2接続部とを備え、M個の前記第1タブが互いに積層されて前記第1接続部が形成され、前記第2接続部の部分の前記第1タブは、前記第1接続部の前記電極組立体に向かう側に接続している電気化学装置。
【請求項2】
前記第1方向において、前記第1タブが接続された前記第1極片と、前記第1タブが接続されていない前記第1極片とが交互に設けられている、請求項1に記載の電気化学装置。
【請求項3】
前記第1接続部は、U型構造を形成し、
前記第1接続部は、第1分岐部と、第2分岐部と、第3分岐部と、を含み、
前記第1分岐部は、前記第1アダプタに接続し、
前記第2分岐部は、前記第2接続部に接続し、
前記第3分岐部は、前記第1分岐部と前記第2分岐部との間に屈曲して接続され、前記第1アダプタの少なくとも一部分は、前記U型構造が画定する空間内に設けられる、請求項1に記載の電気化学装置。
【請求項4】
前記第1方向において、N層の前記第1極片のうちの最外層の一方の第1極片には前記第1タブが接続され、最外層の他方の第1極片には前記第1タブが接続されていない、請求項3に記載の電気化学装置。
【請求項5】
前記電気化学装置は、
前記第1分岐部の前記電極組立体から離れた側を接着する第1接着材と、
前記第2分岐部の前記電極組立体から離れた側と、前記電極組立体の前記第1方向における一側の側面とを接着する第2接着材とをさらに備え、
前記第1方向において、前記第1接着材は、隣接する2層の前記第1極片の間にも設けられ、前記第2接続部は、前記第1接着材と前記第2接着材との間に位置し、前記第1接着材は、前記第2分岐部の前記電極組立体に向かう側に設けられた折曲部を含む、請求項4に記載の電気化学装置。
【請求項6】
前記第2分岐部に溶接領域が形成されるように、M個の前記第1タブが互いに溶接され、前記折曲部は、前記溶接領域の前記電極組立体に向かう側に設けられている、請求項5に記載の電気化学装置。
【請求項7】
前記第1接着材と前記第2接着材との間に設けられた各層の前記第1極片には、前記第1タブが接続されている、請求項5に記載の電気化学装置。
【請求項8】
N層の前記第1極片のうちの2つの最外層の第1極片には、それぞれ前記第1タブが接続されている、請求項3に記載の電気化学装置。
【請求項9】
前記電気化学装置は、
前記第1分岐部の前記電極組立体から離れた側と、前記第1方向における前記電極組立体の一方側の側面とを接着する第1接着材と、
前記第2分岐部の前記電極組立体から離れた側と、前記第1方向における前記電極組立体の他方側の側面とを接着する第2接着材とを備え、
前記第1方向において、前記第2接続部は、前記第1接着材と前記第2接着材との間に位置している、請求項8に記載の電気化学装置。
【請求項10】
M個の前記第1タブは、前記第2分岐部に溶接領域を形成するように互いに溶接されている、請求項9に記載の電気化学装置。
【請求項11】
前記第1接着材又は前記第2接着材の少なくとも一方は、絶縁テープである、請求項5又は9に記載の電気化学装置。
【請求項12】
前記第1極片は、集電体と、前記集電体の表面に設けられた活物質層とを含み、前記第1タブは、前記集電体と一体成型されている、請求項1に記載の電気化学装置。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか1項に記載の電気化学装置を含む、電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年06月23日に出願日が出願番号202110698548.8の中国特許出願の優先権を主張する。
【0002】
本願は、エネルギー貯蔵技術分野に関し、特に、電気化学装置およびそれを備えた電子装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ノート型パソコン、携帯電話、ハンドヘルドゲーム機、タブレット型パソコン、モバイル電源、ドローン、電気自動車などの消費電子製品の普及に伴い、人々は電気化学装置(例えば、リチウムイオン電池)に対する要求がますます厳しくなってきている。しかしながら、電気化学装置は、高倍率充放電性能と安全性能とを両立することが困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術では不十分な存在に鑑み、電気化学装置を提案する必要がある。
【0005】
また、この電気化学装置を有する電子装置を提供することも必要である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願は、筐体と、筐体内に設けられた電極組立体と、第1タブ群と、第1タブ群に電気的に接続され、筐体内から延出する第1アダプタと、を備える電気化学装置を提供する。電極組立体は、捲回構造であって、第1極片を含む。第1タブ群は、M個の第1タブを含み、第1タブは、第1極片に接続される。電極組立体の厚み方向を第1方向と定義し、第1方向において、電極組立体は、N層の第1極片を備え、NはMより大きい。M個の第1タブは第1極片にそれぞれ接続される。電極組立体の巻回中心軸を通り、第1方向に垂直な平面を巻回中心面として定義し、第1方向において、M個の第1タブは、巻回中心面の両側に設けられる。第1タブ群は、第1アダプタに接続する第1接続部と、第1極片に接続する第2接続部とを備え、M個の第1タブが互いに積層されて第1接続部が形成される。第2接続部の部分の第1タブは、第1接続部の電極組立体に向かう側に接続している。
【0007】
本願では、第1タブの数Mが第1極片の層数Nより小さく設定されているので、極耳の折り曲げと溶接の難易度を小さくし、工程を簡略化する上で有利である。次に、M個の第1タブがN層の第1極片におけるM層の第1極片をそれぞれ接続し、第1タブが巻回中心面の両側に設けられていることを満足した上で、第1タブの数Mが需要に応じて変更可能であるため、極片内部抵抗を制御することができ、電気化学装置が異なる充放電倍率要求を満足させることができる。さらに、第2接続部の部分の第1タブが第1接続部の電極組立体に向かう側に接続することで、当該部分の第1タブによる規制作用により、第1接続部の位置がより安定し、電極組立体内部への逆挿入が生じ難くなる。従って、タブの逆挿しによる接触短絡問題を改善し、電気化学装置の安全性を向上させることができる。
【0008】
いくつかの可能な実装形態では、第1方向において、第1タブが接続された第1極片と、第1タブが接続されていない第1極片とが交互に設けられている。捲回中心面の片側にタブ構造を設けた電気化学装置と比較して、第1極片には、部分の第1タブが第1接続部の電極組立体に向かう側に設けられるように第1タブが交互に設けられており、この部分の第1タブの規制作用によって、第1接続部の逆挿しによる接触短絡リスクが低減され、安全性が向上する。同時に、第1タブの数は、捲回中心面の一側にタブ構造を設けた電気化学装置と同一であるため、安全性の両立を必要とするために第1タブの数を増やし、極耳の折り曲げや溶接工程が困難となるリスクを低減する。
【0009】
いくつかの可能な実現形態において、第1接続部は、U型構造を形成する。第1接続部は、第1分岐部と、第2分岐部と、第3分岐部と、を含む。第1分岐部は、第1アダプタに接続し、第2分岐部は、第2接続部に接続し、第3分岐部は、第1分岐部と第2分岐部との間に屈曲して接続される。第1アダプタの少なくとも部分は、U型構造が画定する空間内に設けられる。
【0010】
いくつかの可能な実現形態において、第1方向において、N層の第1極片のうちの最外層の一方の第1極片には第1タブが接続され、最外層の他方の第1極片には第1タブが接続されていない。
【0011】
いくつかの可能な実現形態において、電気化学装置は、第1の接着材と、第2の接着材とをさらに備える。第1接着材は、第1分岐部の電極組立体から離れた側に接着する。第2接着材は、第2分岐部の電極組立体から離れた側と、電極組立体の第1方向における一側の側面とを接着する。第1方向において、第1接着材は、隣接する2層の第1極片の間にも設けられ、第2接続部は、第1接着材と第2接着材との間に位置する。第1接着材および第2接着材は、第1接続部のバリや溶接痕が筐体に刺さり、短絡や液漏れを起こすリスクを低減できる。第1接着材は、第2分岐部の電極組立体に向かう側に設けられた折曲部を含む。折曲部は、第1接続部にも規制作用を与え、第1接続部の逆挿しによる接触短絡リスクをさらに低減する。
【0012】
いくつかの可能な実現形態において、第1接着材と第2接着材との間に設けられた各層の第1極片には、第1タブが接続されている。従って、第1タブの数をより高くすることができ、電気化学装置の充放電倍率を高くすることができる。
【0013】
いくつかの可能な実現形態において、第2分岐部に溶接領域が形成されるように、M個の第1タブが互いに溶接される。折曲部は、溶接領域の電極組立体に向かう側に設けられている。M個の第1タブが第2分岐部の溶接領域に溶接固定されているので、第2分岐部における第1タブが互いに離れて第1接続部が逆挿しされるリスクを小さくすることができ、電気化学装置の安全性をより高めることができる。
【0014】
いくつかの可能な実現形態において、N層の第1極片のうちの2つの最外層の第1極片には、それぞれ第1タブが接続されている。
【0015】
いくつかの可能な実現形態において、電気化学装置は、第1接着材と、第2接着材とをさらに備える。第1接着材は、第1分岐部の電極組立体から離れた側と、第1方向における電極組立体の一方側の側面とを接着する。第2接着材は、第2分岐部の電極組立体から離れた側と、第1方向における電極組立体の他方側の側面とを接着する。第1方向において、第2接続部は、第1接着材と第2接着材との間に位置している。第1接着材および第2接着材は、第1接続部のバリや溶接痕が筐体に刺さり、短絡や液漏れを起こすリスクを低減できる。
【0016】
いくつかの可能な実現形態において、M個の第1タブは、第2分岐部に溶接領域を形成するように互いに溶接されている。M個の第1タブが第2分岐部の溶接領域に溶接固定されているので、第2分岐部における第1タブが互いに離れて第1接続部が逆挿しされるリスクを小さくすることができ、電気化学装置の安全性をより高めることができる。
【0017】
いくつかの可能な実現形態において、第1接着材又は第2接着材の少なくとも一方は、絶縁テープである。
【0018】
いくつかの可能な実現形態において、第1極片は、集電体と、集電体の表面に設けられた活物質層とを含む。第1タブは、集電体と一体成型されている。
【0019】
本発明はまた、上記のような電気化学装置を含む電子装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本願の一実施形態に係る電気化学装置の正面図である。
図2図2は、図1に示す電気化学装置における筐体を取り外したII-II断面図である。
図3図3は、図1に示す電気化学装置における筐体を取り外したIII-III断面図である。
図4図4は、図1に示す電気化学装置における筐体を取り外したIV-IV断面図である。
図5A図5Aは、図1に示す電気化学装置における筐体を取り外した、別の実施例の平面図である。
図5B図5Bは、図1に示す電気化学装置における筐体を取り外した、別の実施例の断面図である。
図6図6は、図1に示した電気化学装置における筐体を取り外した、さらに別の実施例の断面図である。
図7A図7Aは、本願の他の実施形態に係る電気化学装置の平面図である。
図7B図7Bは、本願の他の実施形態に係る電気化学装置の断面図である。
図8図8は、本願のさらに別の実施形態に係る電気化学装置の断面図である。
図9図9は、本願の一実施形態に係る電子装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本願の実施例に係わる技術的方案を明確かつ詳細に説明するが、説明された実施例は本願の一部の実施例であって、全ての実施例ではないことは明らかである。特に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術および科学の用語は、本願の技術分野に属する当業者が一般的に理解する意味と同じである。本願明細書において使用される用語は、具体的な実施例を説明する目的のみであり、本願を制限することを意図するものではない。
【0022】
以下、本願の実施形態について詳細に説明する。しかしながら、本願は多くの異なる形態に展開することが可能であり、本明細書に記載された例示的な実施形態に限定して解釈されるべきではない。代わりに、これらの例示的な実施形態は、本願が当業者に徹底的かつ詳細に伝達されるように提供される。
【0023】
また、簡潔かつ明確化のため、図面において、種々の構成要素、層のサイズまたは厚さが拡大されてよい。全文にわたって,同じ数値は同じ要素を指す。本明細書で使用されるように、用語「及び/又は」、「および/または」は、1つまたは複数の関連する列挙項目のいずれかとすべての組み合わせを含む。また、要素Aを要素Bに「連接する」と呼ぶ場合には、要素Aが要素Bに直接接続されてもよいし、中間要素Cが存在して要素Aと要素Bとが間接的に接続されてもよいことも理解される。
【0024】
また、本願の実施形態を説明する際に使用される「可」とは、「本願の1つまたは複数の実施形態」を意味する。
【0025】
本明細書で使用される専門用語は、具体的な実施形態を説明するためのものであり、本願を限定することを意図するものではない。本明細書で使用されるように、単数の形式は、文脈に特に明記されていない限り、複数の形式を含むことを意図している。さらに、用語「含む」は、本明細書で使用される際に、記載された特徴、数値、ステップ、操作、要素および/または成分が存在するということを意味するが、一つまたは複数の他の特徴、数値、ステップ、操作、要素、成分および/またはその組み合わせの存在または追加は排除されないということは理解されるべきである。
【0026】
空間関連用語、例えば「上」などは、本明細書で説明する便宜上、図に示すような1つの要素または特徴と、別の要素(複数の要素)または特徴(複数の特徴)との関係を記述するために使用することができる。空間関連用語は、図に示す方向に加えて、装置又は機器が使用又は操作における異なる方向を含むことを意図していることが理解されるべきである。例えば、図中の機器を反転すると、他の要素または特徴の「上方」または「上」の要素は、他の要素または特徴の「下方」または「下」に定位するように記述される。したがって、例示的な用語「上」は、上方向および下方向を含むことができる。用語第1、第2、第3などは、本明細書で様々な要素、成分、領域、層および/または部分を説明するために使用することができるが、これらの要素、成分、領域、層および/または部分は、これらの用語によって制限されるべきではないことは理解されるべきである。これらの用語は、1つの要素、成分、領域、層および/または部分と、他の要素、成分、領域、層および/または部分とを区別するために用いられている。従って、以下の第1要素、成分、領域、層や部分を、例示的な実施形態の教示から逸脱することなく、第2要素、成分、領域、層や部分と呼ぶことができる。
【0027】
図1図3を参照すると、本願の一実施形態は、筐体10と、電極組立体20と、第1タブ群30と、第2タブ群40と、第1アダプタ50と、第2アダプタ60と、を備える電気化学装置100を提供する。電極組立体20、第1タブ群30及び第2タブ群40は、筐体10内に設けられている。
【0028】
図1に示すように、幾つかの実施例では、筐体10は、アルミプラスチックフィルムなどの封止フィルムで封止された包装袋であってもよく、すなわち電気化学装置100はソフトパック電池である。筐体10は、電極組立体20を収容する本体部11と、本体部11に接続された縁取り12とを備える。他の幾つかの実施例では、電気化学装置100は、ソフトパック電池に限らず、鋼殻の電池やアルミ殻の電池などであってもよく、本願発明はこれに限定されるものではない。
【0029】
図2及び図3に示すように、電極組立体20は、第1極片21と、第2極片22と、第1極片21と第2極片22との間に設けられたセパレータ23とを備える。セパレータ23は、第1極片21と第2極片22とが直接接触することを防止して、電極組立体20の短絡リスクを低減する。図2に示すように、電極組立体20は、巻回構造であリ、すなわち、第1極片21、セパレータ23及び第2極片22が順に積層され巻回されて電極組立体20を形成する。なお、電極組立体20は、紙面に垂直な捲回中心軸Cを有する。捲回方向Dは、図2に示すように捲回中心軸C方向に沿って反時計回りに回動する方向である。
【0030】
第1極片21は、第1集電体211と、第1集電体211上に設けられた第1活物質層212とを備える。第2極片22は、第2集電体221と、第2集電体221上に設けられた第2活物質層222とを有する。いくつかの実施例において、第1極片21は、負極極片であり、第2極片22は、正極極片であってもよい。第1集電体211は、銅箔やニッケル箔などの金属箔に限定されないものであってよい。第2集電体221は、アルミニウム箔やニッケル箔などの金属箔に限定されないものであってよい。他の幾つかの実施例では、第1極片は正極極片であり、第2極片22は負極極片であってもよい。
【0031】
第1タブ群30は、M個の第1タブ31(Mは1より大きい自然数)を含み、M個の第1タブ31が第1極片21に接続する。具体的には、M個の第1タブ31が、共に第1極片21の第1集電体211に接続され、より具体的には、複数の第1タブ31が第1集電体211と一体成型(すなわち、第1タブ31が第1集電体211から裁断形成される)されていてもよい。第1アダプタ50は、第1タブ群30に電気的に接続され、筐体10の縁取り12から延出して外部要素(図示せず)に接続する。なお、電極組立体20は、第1方向D1と第2方向D2とをさらに有する。第1方向D1は、電極組立体20の厚み方向である。第2方向D2は、第1タブ31が第1極片21から延出する方向であり、例えば、第2方向D2は、電極組立体20の長手方向である。
【0032】
図2及び図4に示すように、第2タブ群40は、複数の第2タブ41を含み、第2タブ41は、第1タブ31とは逆極性である。複数の第2タブ41は、第2極片22に接続される。具体的には、複数の第2タブ41は、第2極片22の第2集電体221に接続され、より具体的には、複数の第2タブ41は、第2集電体221と一体成型されてもよい。第2アダプタ60は、第2タブ群40に電気的に接続され、筐体10の縁取り12から延出して外部要素に接続する。
【0033】
図2および図3に示すように、第1方向D1において、1層の第1集電体211と、第1集電体211の表面に設けられる第1活物質層212とを1層の第1極片21と定義すると、電極組立体20は、N層の第1極片21(Nは1より大きい自然数)を含み、かつ、NはMより大きい。なお、図2及び図3では、簡略化のため、電極組立体20の一部の第1極片21のみを例示、つまり第1極片21の他の一部を省略することもあり得るため、第1極片21の実際の層数は図示に限定されないことが理解できる。同様に、第2極片22の層数も、図示したものに限定されない。M個の第1タブ31は、第1極片21にそれぞれ接続されている。すなわち、M個の第1タブ31は、それぞれN層の第1極片21におけるM層の第1極片21に接続されているが、N層の第1極片21におけるまた(N-M)層の第1極片21には第1タブ31は接続されていない。電極組立体20の巻回中心軸Cを通り、第1方向D1に直交する平面を巻回中心面Pと定義し、第1方向D1において、M個の第1タブ31が巻回中心面Pの両側に設けられている。
【0034】
具体的には、図2に示すように、電極組立体20は、捲回方向Dに沿って、第1セグメント201と、第1折り曲げセグメント203と、第2セグメント202と、第2折り曲げセグメント204と、を順に接続する。幾つかの実施例では、第1セグメント201および第2セグメント202は、平行に配置された直線段であってもよい。別の幾つかの実施例では、第1セグメント201および第2セグメント202は、折り曲げセグメントであってもよく、本願に制限されるものではない。捲回中心面Pは、第1セグメント201と第2セグメント202との間に設けられている。したがって、M個の第1タブ31は、捲回中心面Pの両側に設けられることは、M個の第1タブ31のうちの一部が第1セグメント201に位置する第1極片21に接続され、M個の第1タブ31のうちの他の一部が第2セグメント202に位置する第1極片21に接続されていることを示している。
【0035】
より具体的には、N/2<M<Nの場合、M個の第1タブ31は、捲回中心面Pの両側に任意に分布し得る。2≦M≦N/2のとき、捲回中心面Pの一方側に位置する第1タブ31の数は1以上であり、捲回中心面Pの他方側に位置する第1タブ31の数は1以上である。
【0036】
図3に示すように、第1タブ群30は、第1接続部301と第2接続部302とを備える。第1接続部301は、第1アダプタ50に接続し、第2接続部302は、第1極片21と第1接続部301との間に接続される。M個の第1タブ31は、互いに積層されて第1接続部301を形成する。幾つかの実施例では、M個の第1タブ31のうちの少なくとも2つが互いに積層されることを、第1接続部301の一部とみなすことができる。第2接続部302の部分の第1タブ31は、第1接続部301の電極組立体20に向かう側に接続する。
【0037】
第2タブ群40の構成は、第1タブ群30と同様でよいことは言うまでもない。
【0038】
直出型のタブは、電極組立体の頭部の空間を占め、電気化学装置のエネルギー密度を低下させる。このため、タブとアダプタを溶接する前に、タブを折り曲げる必要がある。半タブ構造の電気化学装置(各周の極片には、一つのタブのみが接続され、例えば、電気化学装置は、第1セグメントの第1極片のみが第1タブに接続する)は、折り曲げたタブと溶接するためにアダプタを所定位置まで筐体に入れる必要があると、折り曲げたタブがアダプタの作用力により、電極組立体の方向に逆さまに差し込んで電極組立体内部に入り込み易くなり、後の使用時に短絡ひいては発煙発火に至るおそれがあり、電気化学装置の使用安全性が低下する。全タブ構造の電気化学装置(各層の極片には1つのタブが接続される)は、充放電倍率の向上に有利であり、極耳の折り曲げ及び溶接の難易度も向上し、製造コストを向上させる。
【0039】
本願において、一周とは、電極組立体20上のある点を始端として計算を開始し、捲回方向Dに沿って一周して他の点に至る点を終端とし、終端と始端とこの周回の中心とが一直線上であり、始端が終端とこの周回の中心との間であることを意味する。1周して2層、すなわち1周の第1極片21は、2層の第1極片21を含む。
【0040】
本願では、第1タブ31の数Mが第1極片21の層数Nより小さいので、極耳の折り曲げおよび溶接の難易度を小さくし、工程を簡略化する上で有利となる。次に、M個の第1タブ31が、N層の第1極片21におけるM層の第1極片21をそれぞれ接続し、第1タブ31が捲回中心面Pの両側に設けられていることを満足した上で、第1タブ31の数Mが需要に応じて変更可能であるため、電極片内部抵抗を制御することができ、電気化学装置100に異なる充放電倍率を満足させることができる。再度、第2接続部302の部分の第1タブ31が、第1接続部301の電極組立体20に向かう側に接続することで、この部分の第1タブ31の規制作用により、第1接続部301の第2方向D2における位置がより安定し、第1アダプタ50が筐体10内に入り込んだときに第1アダプタ50の作用で逆挿しが生じ難くなる。したがって、逆挿しによるタブの接触短絡の問題を改善し、電気化学装置100の安全性を向上させることができる。さらに、従来の逆挿し防止のためのタブが電極組立体の端面に接触して設けられていた絶縁ゴム層を低減でき、コストを低減できる。
【0041】
図3に示すように、幾つかの実施例では、第1接続部301は、U型構造を形成する。第1接続部301は、第1分岐部3011と、第1分岐部3011に対向する第2分岐部3012と、第1分岐部3011と第2分岐部3012との間に屈曲して接続される第3分岐部3013と、を含む。第1分岐部3011は、第1アダプタ50に接続し、第2分岐部3012は、第2接続部302に接続する。第1接続部301は、開口が第1アダプタ50を向く空間Sを画定する。第1アダプタ50は、少なくとも部分的にU型構造によって画定される空間S内に設けられ、第1分岐部3011に溶接固定可能である。
【0042】
図3に示すように、さらに、いくつかの実施例では、第1方向D1において、第1タブ31が接続された第1極片21と、第1タブ31が接続されていない第1極片21とが交互に配置されている。すなわち、第1タブ31の数MはN/2の四捨五入整数であり、第1タブ31の数は、ハーフタブ構造の電気化学装置と略同じである。ハーフタブ構造の電気化学装置と比較して、N層の第1極片21には、第1タブ31が交互に設けられているため、部分の第1タブ31は、第1接続部301の電極組立体20に向かう側に設けられ、この部分の第1タブ31の規制作用により、逆挿しによる第1接続部301の接触短絡リスクが低減され、安全性が向上する。同時に、第1タブ31の数は、ハーフタブ構造の電気化学装置と同一であるため、安全性を両立させる必要があるために第1タブ31の数を増やし、極耳の折り曲げと溶接工程を困難にするリスクを低減することができる。
【0043】
図5A及び図5Bを参照して、他のいくつかの実施例では、第1タブ31の数M>N/2であり、第1タブ31は、N層の第1極片21の任意のM層の第1極片21に接続することができる。すなわち、第1タブ31の数Mは、需要に応じて増やすことができる。このため、第1タブ31に接続する第1極片21と第1タブ31に接続しない第1極片21とが交互に設けられる場合に比べて、第1極片21の内部抵抗をさらに低減し、電気化学装置100の充放電倍率要求を向上させることができる。
【0044】
図3に示すように、いくつかの実施例において、N層の第1極片21のうち2つの最外層の第1極片21には、それぞれ第1タブ31が接続されている。電気化学装置100は、第1接着部材70と、第2接着部材80とをさらに備える。第1接着部材70は、第1分岐部3011の電極組立体20から離れた側と、第1方向D1における電極組立体20の一方側の側面20aとを接着する。幾つかの実施例では、電極組立体20の側面20aは、第1極片21であってもよいし、セパレータ23であってもよいし、あるいは、他の接着材(図示せず)であってもよい。第2接着材80は、第2分岐部3012の電極組立体20から離れた側と、第1方向D1における電極組立体20の他方側の側面20bとを接着する。幾つかの実施例では、電極組立体20の側面20bは、第1極片21であってもよいし、セパレータ23であってもよいし、あるいは、他の接着材(図示せず)であってもよい。第1方向D1において、第2接続部302は、第1接着材70と第2接着材80との間に位置している。第1集電体211が第1タブ31を裁断して形成する際にバリが形成される可能性があり、第1接続部301と第1アダプタ50とが溶接される際にも溶接痕が形成されることが理解できる。上記バリ及び溶接痕は、筐体10に刺さり、短絡や液漏れを起こすおそれがある。第1接着材70と第2接着材80を設けることで、第1接続部301のバリ及び溶接痕が筐体10に刺さり、短絡や液漏れを生じるリスクを低減することができる。なお、第1接着材70および/または第2接着材80は、絶縁テープ(insulating adhesive tape)であってもよい。
【0045】
さらに、いくつかの実施例では、第1方向D1において、第1接着材70の幅は、第1接続部301の幅よりも大きい。幾つかの実施例では、第1接着材70の幅と第1接続部301の幅との差は、1mm~50mmである。さらに、いくつかの実施例では、第1方向D1において、第2接着材80の幅は、第1接続部301の幅よりも大きい。いくつかの実施例では、第2接着材80の幅と第1接続部301の幅との差は、1mm~50mmである。幾つかの実施例では、第2方向D2において、第1接着部材70が電極組立体20の側面20aに接着される長さは、1mm以上であることにより、第1接着部材70を電極組立体20に強固に接着することができる。幾つかの実施例では、第2方向D2において、第2接着材80が電極組立体20の側面20bに接着される長さは、1mm以上であることにより、第2接着材80を第1極片21に強固に接着することができる。幾つかの実施例では、第2方向D2において、第1接着部材70が電極組立体20の縁からはみ出す長さが2mm以上であることにより、第1接着部材70が第1接続部301に強固に接着される。幾つかの実施例では、第2方向D2において、第2接着材80が電極組立体20の縁からはみ出す長さが2mm以上であり、第1接続部301に第2接着材80が強固に接着され得る。なお、第1極片21と第2極片22とが直接接触するリスクを十分に低減するために、セパレータ23の縁は、第2方向D2において第1極片21及び第2極片22の縁よりもはみ出していることが理解される。したがって、第2方向D2において、電極組立体20の縁は通常、セパレータ23の縁である。
【0046】
図6を参照すれば、別の幾つかの実施例では、M個の第1タブ31は、第2分岐部3012において溶接領域3014が形成されるように、互いに溶接され得る。M個の第1タブ31が第1接続部301において互いに固定されていないと、第1アダプタ50が筐体10内に入り込むと、第1接続部301の第1タブ31が第1アダプタ50によって互いに離れやすいことが理解される。本願は、M個の第1タブ31が第2分岐部3012の溶接領域3014に溶接固定されているため、第2分岐部3012における第1タブ31(図6中第1方向D1で右側の第1タブ31)が互いに離れて第1接続部301が逆挿しされるリスクを更に小さくすることができ、電気化学装置100の安全性を一層高めることができる。いくつかの実施例において、溶接領域3014は第2分岐部3012の第3分岐部3013の近傍の端部に設けられてよい。
【0047】
図7A及び図7Bを参照して、本開示の他の実施形態は、電気化学装置200をも提供する。電気化学装置100と異なる点は、第1方向D1において、N層の第1極片21のうち最外層の一方の第1極片21には第1タブ31が接続されており、最外層の他方の第1極片21には第1タブ31が接続されていない点である。
【0048】
このとき、第1接着材70は、第1分岐部3011の電極組立体20から離れた側に接着する。第1接着材70は、第1方向D1において、隣接する2層の極片の間にも設けられている。第2接着材80は、第2分岐部3012の電極組立体20から離れた側と、第1方向D1における電極組立体20の一方側の側面20bとを接着している。第1方向D1において、第2接続部302は、第1接着材70と第2接着材80との間に位置している。このとき、第1接着材70及び第2接着材80は、同様に、第1接続部301のバリが筐体10に刺さって短絡や液漏れを生じるリスクを低減することができる。このうち、第1接着材70は、折曲部71を含み、折曲部71は、第2分岐部分3012の電極組立体20に向かう側に設けられる。このため、屈曲部71は、第1接続部301に対して第2方向D2にも規制作用を及ぼすことができ、第1接続部301の逆挿しによる接触短絡リスクを一層低減することができる。また、第1方向D1において、隣接する2層の極片の間に第1接着材70が設けられることにより、第1方向D1の厚みが小さくなり、エネルギー密度が向上する。
【0049】
図7Bに示すように、さらに、第1接着材70と第2接着材80の間に設けられる各層の第1極片21には、第1タブ31が接続されている。このようにすれば、第1タブ31の数をさらに高めることができ、電気化学装置100の充放電倍率を高めることができる。
【0050】
幾つかの実施例では、第2分岐部3012において溶接領域3014が形成されるようにM個の第1タブ31が互いに溶接され、第2分岐部3012における第1タブ31が互いに離間して第1接続部301が逆挿されるリスクが低減される。折曲部71は、溶接領域3014の電極組立体20に向かう側に設けられる。
【0051】
図8を参照して、本願のさらに別の実施形態は、電気化学装置300を提供する。電気化学装置100と異なる点は、第1接続部301がU型構造ではなく、全体として第2方向D2に延びる点である。製作に際しては、第1タブ群30を、第1接続部301と第2接続部302との接続箇所で折り曲げるだけでよく、第1接続部301自体が折り曲げる必要がないため、製造工程の簡略化に有利である。
【0052】
なお、本願の電気化学装置100、200、300は、電気化学反応を生じ得る装置を全て含む。具体的には、電気化学装置100、200、300は、あらゆる種類の一次電池、二次電池、燃料電池、太陽電池、キャパシタ(例えば、スーパーキャパシタ)を含む。電気化学装置100、200、300は、リチウム金属二次電池、リチウムイオン二次電池、リチウムポリマー二次電池およびリチウムイオンポリマー二次電池を含むリチウム二次電池であってもよい。
【0053】
図9を参照して、本願の一実施形態は、電気化学装置100(または電気化学装置200、300)を含む電子機器1を提供する。なお、本願の電気化学装置100、200、300は、種々の分野の電子装置1に適用される。一実施形態において、本願の電子装置1は、ノートパソコン、ペン入力型コンピューター、モバイルコンピュータ、電子書籍プレーヤー、携帯電話、携帯型ファクシミリ、携帯型複写機、携帯型プリンター、ヘッドセットステレオイヤホン、ビデオレコーダー、液晶テレビ、携帯型クリーナ、携帯CD機、ミニディスク、トランシーバー、電子手帳、電卓、メモリーカード、携帯型レコーダー、ラジオ、バックアップ電源、モーター、自動車、オートバイ、アシスト自転車、自転車、照明器具、玩具、ゲーム機器、時計、電動工具、フラッシュ、カメラ、家庭用大型蓄電池およびリチウムイオンキャパシター等に限定されるものでない。
【0054】
最後に説明すべきは、以上の実施例は、本願の技術案を限定するものではなく、単に本願の技術案を説明するためにのみ用いられるものであり、好適な実施例を参照して本願を詳細に説明してきたが、本願の技術案の範囲を逸脱することなく、本願の技術案を修正ないしは同等に置き換えることができることは当業者に理解されるところである。
【符号の説明】
【0055】
1 電子装置
10 筐体
11 本体部
12 縁取り
20 電極組立体
20a、20b 側面
21 第1極片
22 第2極片
23 セパレータ
30 第1タブ群
31 第1タブ
40 第2タブ群
41 第2タブ
50 第1アダプタ
60 第2アダプタ
70 第1接着部材
71 折曲部
80 第2接着部材
100、200、300 電気化学装置
201 第1セグメント
202 第2セグメント
203 第1折り曲げセグメント
204 第2折り曲げセグメント
211 第1集電体
212 第1活物質層
221 第2集電体
222 第2活物質層
301 第1接続部
302 第2接続部
3011 第1分岐部
3012 第2分岐部
3013 第3分岐部
3014 溶接領域
S 空間
D 捲回方向
D1 第1方向
D2 第2方向
C 巻回中心軸
P 巻回中心面
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7A
図7B
図8
図9
【国際調査報告】