IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ウォーター ピック インコーポレイテッドの特許一覧

<>
  • 特表-口腔洗浄器のバイパス流れ組立体 図1
  • 特表-口腔洗浄器のバイパス流れ組立体 図2
  • 特表-口腔洗浄器のバイパス流れ組立体 図3
  • 特表-口腔洗浄器のバイパス流れ組立体 図4
  • 特表-口腔洗浄器のバイパス流れ組立体 図5
  • 特表-口腔洗浄器のバイパス流れ組立体 図6
  • 特表-口腔洗浄器のバイパス流れ組立体 図7
  • 特表-口腔洗浄器のバイパス流れ組立体 図8
  • 特表-口腔洗浄器のバイパス流れ組立体 図9
  • 特表-口腔洗浄器のバイパス流れ組立体 図10
  • 特表-口腔洗浄器のバイパス流れ組立体 図11
  • 特表-口腔洗浄器のバイパス流れ組立体 図12
  • 特表-口腔洗浄器のバイパス流れ組立体 図13
  • 特表-口腔洗浄器のバイパス流れ組立体 図14
  • 特表-口腔洗浄器のバイパス流れ組立体 図15
  • 特表-口腔洗浄器のバイパス流れ組立体 図16
  • 特表-口腔洗浄器のバイパス流れ組立体 図17
  • 特表-口腔洗浄器のバイパス流れ組立体 図18
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-16
(54)【発明の名称】口腔洗浄器のバイパス流れ組立体
(51)【国際特許分類】
   A61C 17/02 20060101AFI20230808BHJP
【FI】
A61C17/02 J
A61C17/02 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023504449
(86)(22)【出願日】2021-07-08
(85)【翻訳文提出日】2023-01-20
(86)【国際出願番号】 US2021040872
(87)【国際公開番号】W WO2022020100
(87)【国際公開日】2022-01-27
(31)【優先権主張番号】63/055,117
(32)【優先日】2020-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/126,000
(32)【優先日】2020-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519017889
【氏名又は名称】ウォーター ピック インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(72)【発明者】
【氏名】ワグナー ロバート ディー
(57)【要約】
口腔洗浄器のバイパス流れ組立体が提供される。口腔洗浄器は、第1のモードと第2のモードとの間で位置決め可能なハンドルと、第1の位置と第2の位置との間で移動可能なバイパス弁と、開位置と閉位置との間で移動可能な入口弁を含む弁組立体とを含むことができる。バイパス弁の第1の位置は、ハンドルの第1のモードと関連付けることができ、バイパス弁の第2の位置は、ハンドルの第2のモードと関連付けることができ、バイパス弁は、ハンドルが第2のモードに位置付けられたときに第1の位置から第2の位置に移動し、ハンドルが第1のモードに位置付けられるまで第2の位置にとどまるようになっている。入口弁は、バイパス弁が第1の位置及び第2の位置に位置決めされたときに開位置と閉位置との間で移動することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のモードと第2のモードとの間で位置決め可能なハンドルと、
第1の位置と第2の位置との間で移動可能なバイパス弁と、開位置と閉位置との間で移動可能な入口弁と、を含む弁組立体と、を備える口腔洗浄器であって、
前記バイパス弁の前記第1の位置は、前記ハンドルの前記第1のモードと関連付けられ、前記バイパス弁の前第2の位置は、前記ハンドルの前記第2のモードと関連付けられ、前記バイパス弁は、前記ハンドルが前記第2のモードに位置付けられたたときに前記第1の位置から前記第2の位置に移動し、前記ハンドルが前記第1のモードに位置付けされるまで前記第2の位置にとどまり、
前記入口弁は、前記バイパス弁が前記第1の位置及び前記第2の位置に位置決めされたときに前記開位置と前記閉位置との間で移動する、
ことを特徴とする口腔洗浄器。
【請求項2】
開位置と閉位置との間で移動可能な出口弁をさらに備え、
前記入口弁は、第1のリード弁を備え、
前記出口弁は、第2のリード弁又はポペット弁を備える、
請求項1に記載の口腔洗浄器。
【請求項3】
前記入口弁は、前記バイパス弁が前記第1の位置又は前記第2の位置のいずれかで静止している間に前記開位置と前記閉位置との間で移動する、
請求項1又は2に記載の口腔洗浄器。
【請求項4】
ポンプ組立体をさらに備え、
前記ポンプ組立体は、
入口と、
出口と、
前記入口を前記出口に流体接続する弁室であって、前記バイパス弁は、前記弁室内で移動可能に位置決めされる、前記弁室と、
前記弁室内の前記バイパス弁の前記位置に基づいて、前記弁室と前記入口との間で流体を指向させるように前記弁室を前記入口に流体接続するバイパス流れ回路と、を備え、
前記バイパス弁の前記第1の位置は、前記バイパス流れ回路を通る流体流れを制限し、
前記バイパス弁の前記第2の位置は、前記バイパス流れ回路を通る流体流れを可能にする、
請求項1から3のいずれか1項に記載の口腔洗浄器。
【請求項5】
出力圧力を前記ハンドルで調整するように構成された圧力調整組立体をさらに備え、前記圧力調整組立体は、前記バイパス流れ回路と少なくとも部分的に一体化される、
請求項4に記載の口腔洗浄器。
【請求項6】
前記バイパス弁は、前記第1の位置に向かって付勢され、
前記バイパス弁は、流体圧力によって前記第2の位置に保持される、
請求項1から5のいずれか1項に記載の口腔洗浄器。
【請求項7】
前記第1のモードは、前記ハンドルを通る流体流れを可能にし、
前記第2のモードは、前記ハンドルを通る流体流れを制限する、
請求項1から6のいずれか1項に記載の口腔洗浄器。
【請求項8】
口腔洗浄器のためのポンプ組立体であって、
前記ポンプ組立体は、
入口と、
出口と、
バイパス流れ回路と、
弁組立体と、を備え、
前記弁組立体は、
流体を前記入口と前記出口との間で指向させる第1の位置と、流体を前記バイパス流れ回路を通って指向させる第2の位置との間で移動可能なバイパス弁と、
前記バイパス弁が前記第1の位置及び前記第2の位置に位置決めされる場合に、開位置と閉位置との間で移動可能な入口弁と、を備える、
ことを特徴とする口腔洗浄器。
【請求項9】
前記バイパス弁は、中空ロッドセクションと、前記中空ロッドセクションから環状に延びる棚部とを備え、前記中空ロッドセクションは、前記入口、前記出口及び前記バイパス流れ回路との間で流体を指向するように、前記中空ロッドセクションを通って画定された1又は2以上のボアを備える、
請求項8に記載の口腔洗浄器。
【請求項10】
前記第1の位置を定めるために前記棚部を第1のストップに対して付勢するばねをさらに備え、
前記出口内かつ前記バイパス弁の端面に対する流体圧力は、前記ばねに打ち勝って、前記バイパス弁を第2のストップに対して前記第2の位置に保持する、
請求項9に記載の口腔洗浄器。
【請求項11】
前記出口の近くで前記バイパス弁の端部に又は前記端部に隣接して位置決めされた出口弁をさらに備え、
前記出口弁は、前記バイパス弁が前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動するときに前記バイパス弁と一緒に移動する、
請求項8、9及び10のいずれか1項に記載のポンプ組立体。
【請求項12】
前記入口弁は、第1のリード弁を備える、又は、
前記出口弁は、第2のリード弁又はポペット弁を備える、
請求項11に記載のポンプ組立体。
【請求項13】
前記バイパス弁の第1の部分を前記入口の近くで弁室の第1の表面に対してシールする第1のシールと、
前記バイパス弁の第2の部分を前記出口の近くで前記弁室の第2の表面に対してシールする第2のシールと、
前記バイパス弁が前記第1の位置にあるときに、前記バイパス弁の第3の部分を前記第1のシールと前記第2のシールとの間で、前記弁室の第3の表面に対してシールする第3のシールと、をさらに備え、
前記バイパス弁の前記第1の位置から前記第2の位置への移動は、流体を前記弁室から前記バイパス流れ回路に指向するように前記第3のシールを第3の表面から係合解除する、
請求項8から12のいずれか1項に記載の口腔洗浄器。
【請求項14】
前記バイパス流れ回路は、前記第1のシールと前記第3のシールとの間で前記弁室と流体連通する第1の流路と、前記入口と流体連通する第2の流路とを備え、
前記第3のシールとの前記第3の表面との係合は、前記バイパス流れ回路の前記第1の流路及び前記第2の流路を通る前記弁室と前記入口との間の流体流れを制限し、
前記第3の表面からの前記第3のシールの係合解除は、前記バイパス流れ回路の前記第1の流路及び前記第2の流路を通る前記弁室と前記入口との間の流体流れを可能にする、
請求項13に記載の口腔洗浄器。
【請求項15】
ハンドルと、第1の位置と第2の位置との間で移動可能なバイパス弁と、開位置と閉位置との間で移動可能な入口弁と、備える口腔洗浄器を通る流体流れを制御する方法であって、
前記ハンドルが第1の動作モードにある場合に前記バイパス弁を前記第1の位置に保持するステップと、
前記ハンドルが第2の動作モードにある場合に前記バイパス弁を前記第2の位置に保持するステップと、
前記バイパス弁が前記第1の位置及び前記第2の位置に位置決めされた場合に前記入口弁が前記開位置と前記閉位置との間で移動することを可能にするステップと、を含む、
ことを特徴とする方法。
【請求項16】
前記バイパス弁が前記第2の位置に位置決めされ、前記ハンドルが前記第2の動作モードにある場合に流体をバイパス流れ回路を通って流すステップをさらに含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記バイパス弁が前記第2の位置に位置決めされ、前記ハンドルが前記第2のモードにある場合に流体を前記バイパス流れ回路を通して流すステップは、前記バイパス弁が前記第2の位置に移動した場合に、前記バイパス弁と弁室との間のシールを係合解除するステップを含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記バイパス弁を前記第1の位置に保持するステップは、ばねを用いて前記バイパス弁を第1のストップに対して保持するステップを含む、
請求項15、16、及び17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記バイパス弁を前記第2の位置に保持するステップは、流体圧力を用いて前記バイパス弁を第2のストップに対して保持するステップを含む、
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の動作モードは、前記ハンドルを通る流体流れを可能にする前記ハンドルの洗浄モードであり、
前記第2の動作モードは、前記ハンドルを通る流体流れを制限する前記ハンドルの一時停止モードである、
請求項15から19のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2020年7月22日出願の米国仮特許出願第63/055,117号「口腔洗浄器のバイパス流れ組立体」及び2020年12月16日出願の米国仮特許出願第63/126,000号「口腔洗浄器のバイパス流れ組立体」の米国特許法第119条(e)に基づく優先権の利益を主張し、これらの開示内容全体は引用によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本開示の1又は2以上の実施形態は、一般に、口腔洗浄装置に関し、より詳細には、例えば、口腔洗浄器のバイパス流れ組立体に関する。
【背景技術】
【0003】
一部の口腔洗浄器は、口腔洗浄を一時停止するために流体流れをハンドルによって制限又は抑制する一時停止モードを含む。一時停止モードは、ハンドルを通る流体流れを制限又は停止することができるが、口腔洗浄器(例えば、モータ又はポンプ)は、引き続き作動する場合がある。ハンドルを通る流れが一時停止されている間に、口腔洗浄器の継続的な作動を可能にするために、一部の口腔洗浄器は、流体が圧力下でブリードオフ(bleed-off)される又はバイパスすることを可能にするバイパス組立体を含むことができる。従来のバイパス組立体は、バイパス組立体が作動するために流体を加圧しなければならないため、口腔洗浄器の作動音及び摩耗を増加させる場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、本技術分野では、上述した欠点、業界で知られている他の欠点を解決する、又は、少なくとも現在の技術に代わるものを提供する、口腔洗浄器のためのバイパス流れ組立体に対するニーズがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の1又は2以上の実施形態によれば、口腔洗浄器が提供される。口腔洗浄器は、第1のモードと第2のモードとの間で位置決め可能なハンドルと、第1の位置と第2の位置との間で移動可能なバイパス弁と開位置と閉位置との間で移動可能な入口弁とを含む弁組立体とを備えることができる。バイパス弁の第1の位置は、ハンドルの第1のモードと関連付けることができ、バイパス弁の第2の位置はハンドルの第2のモードと関連付けることができ、バイパス弁は、ハンドルが第2のモードに位置付けられたときに第1の位置から第2の位置に移動し、ハンドルが第1のモードに位置付けされるまで第2の位置にとどまるようになっている。入口弁は、バイパス弁が第1の位置と第2の位置とに位置決めされたときに、開位置と閉位置との間で移動することができる。
【0006】
本開示の1又は2以上の実施形態によれば、口腔洗浄器のためのポンプ組立体が提供される。ポンプ組立体は、入口と、出口と、バイパス流れ回路と、弁組立体と、を備えることができる。弁組立体は、バイパス弁と、入口弁と、を含むことができる。バイパス弁は、流体を入口と出口との間に指向する第1の位置と、流体をバイパス流れ回路を通って指向する第2の位置との間で移動可能とすることができる。入口弁は、バイパス弁が第1の位置及び第2の位置に位置決めされる場合に開位置と閉位置の間で移動可能とすることができる。
【0007】
本開示の1又は2以上の実施形態によれば、ハンドルと、第1の位置と第2の位置との間で移動可能なバイパス弁と、開位置と閉位置との間で移動可能な入口弁と、を備える口腔洗浄器を通る流体流れを制御する方法が提供される。この方法は、ハンドルが第1の動作モードにある場合にバイパス弁を第1の位置に保持するステップと、ハンドルが第2の動作モードにある場合にバイパス弁を第2の位置に保持するステップと、バイパス弁が第1の位置及び第2の位置に位置決めされた場合に入口弁が開位置と閉位置との間で移動することを可能にするステップと、を含むことができる。
【0008】
さらなる特徴部は、以下の説明に一部説明されており、本明細書及び図面を検討することで当業者に明らかになるか又は開示される主題の実施によって知ることができる。本開示の本質及び利点のさらなる理解は、本開示の一部となる本明細書の残りの部分及び図面を参照することによって達成することができる。
【0009】
当業者であれば、本開示の様々な形態及び特徴の各々は、一部の実例において好都合に別々に使用すること、又は、他の実例において本開示の他の形態及び特徴と組み合わせて使用することができることを理解できる。従って、個々の形態は、別々に又は他の形態及び特徴と組み合わせてクレームすることができる。従って、本開示は、本質的に単なる例示であり、クレームされた発明又はその用途又は使用を限定することは意図されていない。本開示の思想及び範囲から逸脱することなく構造的及び/又は論理的な変更を行うことができることを理解されたい。
【0010】
本開示は、様々な詳細レベルで記載され、クレームされる主題の範囲に関する制限は、この要約における要素、構成要素などの包含又は非包含のいずれかによっても意図されていない。特定の実例において、本開示の理解に必要ではない詳細又は他の詳細の理解を困難にする詳細は省略される場合がある。さらに、明瞭化のために、特定の特徴の詳細な説明は、本開示の説明を不明瞭にしないように当業者には明らかである場合には論じないことにする。クレームされる主題は、必ずしも本明細書に示す構成に限定されず、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ定義される。
【0011】
本説明は、構成要素が縮尺通りに描かれていない以下の図を参照することでより完全に理解することができ、これは、本明細書で説明する口腔洗浄器の様々な実施形態として提示され、口腔洗浄装置の範囲の完全な描写として見なすべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示の実施形態による口腔洗浄器の等角図を示す。
図2】本開示の実施形態による手持ち式口腔洗浄器の等角図を示す。
図3】本開示の実施形態による口腔洗浄器の部分切断図を示す。
図4】本開示の実施形態による口腔洗浄器のポンプ組立体の分解組立図を示す。
図5】本開示の実施形態による第1の構成におけるポンプ組立体の断面図を示す。
図6】本開示の実施形態による第2の構成におけるポンプ組立体の断面図を示す。
図7】本開示の実施形態による第3の構成におけるポンプ組立体の断面図を示す。
図8】本開示の実施形態による第4の構成におけるポンプ組立体の断面図を示す。
図9】本開示の実施形態による追加のポンプ組立体を示す断面図を示す。
図10】本開示の実施形態による追加のポンプ組立体の斜視図を示す。
図11】本開示の実施形態による図10のポンプ組立体の分解組立図を示す。
図12】本開示の実施形態による第1の構成における図10のポンプ組立体の断面図を示す。
図13】本開示の実施形態による第2の構成における図10のポンプ組立体の断面図を示す。
図14】本開示の実施形態による第3の構成における図10のポンプ組立体の断面図を示す。
図15】本開示の実施形態による第4の構成における図10のポンプ組立体の断面図を示す。
図16】本開示の実施形態による追加のバルブ構成を示す図10のポンプ組立体の断面図を示す。
図17】本開示の実施形態による口腔洗浄器を通る流体流れを制御するプロセス図を示す。
図18】本開示の実施形態によるポンプ本体の斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示の実施形態及びその利点は、以下の詳細な説明を参照することによって最もよく理解される。同様の参照番号は、図の1又は2以上に示す同様の要素を特定するために使用することができることを理解されたい。
【0014】
本開示によれば、口腔洗浄器のバイパス流れ組立体が提供される。口腔洗浄器は、第1のモードと第2のモードとの間で位置決め可能なハンドルを含む。第1のモードは、流体が口腔洗浄のためにハンドルを通って流れることを可能にする動作モードとすることができる。第2のモードは、ハンドルを通る流体流れを制限する一時停止モードとすることができる。
【0015】
口腔洗浄器は、弁組立体を含む。弁組立体は、ハンドルのモードに応じて第1の位置と第2の位置との間で移動可能なバイパス弁を含む。例えば、バイパス弁は、流体がハンドルを通して流れることを可能にする第1のモードにハンドルがあるとき、第1の位置に位置決めすることができる。バイパス弁は、ハンドルがハンドルを通る流体流れを制限又は抑制する第2のモードに切り替わったときに、第2の位置に移動することができる。バイパス弁が第2の位置にあるとき、流体は、口腔洗浄器が作動し続ける間に、口腔洗浄器のバイパス流れ回路を通って流れて圧力上昇を制限又は緩和することができる。バイパス弁は、ハンドルが第1のモードに位置決めされるまで、第2の位置のままとすることができる。ハンドルが第1のモードに戻ると、バイパス弁は、第1の位置に戻り、口腔洗浄器用のハンドルを加圧するために、口腔洗浄器の中の圧力の上昇を可能にすることができる。
【0016】
また、弁組立体は、開位置と閉位置との間で移動可能な入口弁を含む。開位置において、入口弁は、流体を、ポンプ又はピストンの真空ストローク下で流体リザーバから弁組立体に引き込むことを可能にすることができる。閉位置において、入口弁は、ポンプ又はピストンの圧縮ストローク下で、流体リザーバへの反対の流体流れを制限又は抑制することができる。入口弁は、バイパス弁が第1の位置と第2の位置に位置決めされたときに、開位置と閉位置の間で移動することができる。例えば、バイパス弁の位置(及びハンドルのモード)に関係なく、入口弁は、ポンプ又はピストンの移動に伴い、開位置と閉位置との間で移動することができる。
【0017】
図1は、本開示の実施形態による口腔洗浄器100の等角図を示す。口腔洗浄器100は、流体(例えば、水)を加圧し、加圧された流体を送達して、ユーザーの口腔内に流体を潅注又は噴霧するように作動可能な多くの構成を含むことができる。図示するように、口腔洗浄器100は、基部102と、流体を貯蔵するリザーバ104と、ユーザーの口腔内に流体を潅注又は噴霧するように構成されたハンドル106と、を含むことができる。ハンドル106は、少なくともハンドル106から基部102に延びるホース108を介してリザーバ104に流体接続することができる。
【0018】
基部102は、リザーバ104及びハンドル106の支持を行うこと、並びに口腔洗浄器100の駆動及び電力組立体構成要素の多くを収容することができる。例えば、基部102は、以下で説明するように、ポンプ、1又は2以上の制御装置、及び/又はモータを収容することができる。基部102は、口腔洗浄器100の内部構成要素の1又は2以上を支持することができ、例えば、ポンプ、モータ、又は口腔洗浄器100の他の内部構成要素を取り付けるシャーシ構造体を提供する。基部102は、内部構成要素を覆って隠すための並びにそれらの構成要素の保護を可能にするハウジング114を含むか又は画定することができる。
【0019】
一部の実施形態において、基部102は、ハンドル106を解除可能に支持するドック118又は他の構造体を含むことができる。図示するように、ドック118は、ハウジング114から延びるボスとして具現化することができ、ボスは、例えばドック118の垂直端壁又は表面122上に画定される窪み120を含む。窪み120は、ハンドル106の一部を受け入れるように構成することができる。例えば、ハンドル106の背面部分は、窪み120の中で受け取って解除可能に保持することができる。このような実施形態において、ハンドル106は、ハンドル106をドック118に解除可能に保持するためにドック118に磁気結合することができる。このような実施形態は、例示的であり、他の構成が企図されている。例えば、ドック118は、他の構成の中でも、ハンドル106がドック118の中又は上に静止するときにハンドル106が支持される受け台を画定するCクランプ構造体を含むことができる。
【0020】
図示のように、基部102は、ホース108の余分な長さを格納する1又は2以上の特徴部を含むことができる。例えば、ボスの長さは、ホース108を、ハンドル106がドック118に結合されたときにドック118の周りに巻き付けることを可能することができる。一部の実施形態において、基部102は、ハンドル106がドック118に結合されたときにホース108を受け入れて支持するホース空洞部126を含むことができる。ホース108は、ホース108が保管のために収納されるときに螺旋状に巻かれた形状を形成するようにホース108を付勢する復元力を有することができる。用途に応じて、ホース空洞部126は、ハウジング114の中に埋め込むこと、ハウジング114と同一平面とすること、又はハウジング114から外側に広がることができる。
【0021】
基部102は、他の機能を含むことができる。例えば、基部102は、電源ボタン130と、圧力制御スイッチ132と、を含むことができる。図示するように、電源ボタン130は、電源ボタン130の使用及び識別を容易にするために、電源ボタン130(又は支柱134の上面)がリザーバ104の上面と同一平面又は略同一平面であるように、基部102から延びる支柱134上に位置決めすることができる。電源ボタン130の作動は、電源モードの間(例えば、オン、オフ、及びスリープモードの間)で口腔洗浄器100を変更又はサイクル動作させることができる。ユーザーによる圧力制御スイッチ132の作動は、ハンドル106を介して口腔洗浄器100によってもたらされる流体圧力を変化させることができる。例えば、圧力制御スイッチ132は、以下で詳細に説明するように、リザーバ104とハンドル106との間の流体経路の1又は2以上の特性を変更するために、ユーザーによって摺動するか、回転するか、押し下げるか、又は他の方法で作動させることができる。一部の実施形態において、口腔洗浄器100は、モード選択スイッチを含むことができる。このような実施形態において、モード選択器スイッチの作動は、口腔洗浄器100の動作モード間で口腔洗浄器100を変更又はサイクル動作させることができる。動作モードは、通常モード、洗浄モード、マッサージモード、ソフトモードなどを含むことができる。
【0022】
リザーバ104は、基部102に取り付けること又は基部102の上に置くことができる。例えば、リザーバ104の底部は、基部102の上部の形状にぴったり合うように形成することができる。一部の実施形態において、リザーバ104の底部の一部は、リザーバ104を基部102に位置決めして結合するために基部102の中に収容することができる。一部の実施形態において、リザーバ104は、基部102とぴったり合うように形成することができる。例えば、リザーバ104は、基部102から延びる支柱134の周囲に適合するように形成することができる。図示のように、リザーバ104は、蓋140を含む。蓋140の少なくとも一部は、リザーバ104を充填又は排水するためにリザーバ104から取り外し可能とすることができる。例えば、蓋140は、リザーバ104に固定可能な第1の部分142と、第1の部分142に対して枢動可能でありリザーバ104から離れる第2の部分144と、を含み、流体をリザーバ104に追加するか又はリザーバ104から除去することができる開口を画定することができる。用途に応じて、リザーバ104は、例えば洗浄、リザーバ104の充填/排水、又は他の目的のために基部102から取り外し可能とすることができる。
【0023】
ハンドル106は、流体がハンドル106から排出されるノズル152への流体経路を画定する先端部150を含むことができる。先端部150は、ユーザーの歯、歯茎、舌などに対して流体を排出するためにユーザーの口腔に挿入されるように構成することができる。先端部150は、例えば放出ボタン154(図2参照)を介してハンドル106から選択的に取り外すことができる。先端部150の取り外し可能性は、多くの利点をもたらすことができる。例えば、先端部150は、とりわけ、先端部150がその有効寿命に達したとき、損傷したとき、又は汚染されたときなど、要望通りに交換することができる。さらに、先端部150の取り外し可能性は、複数のユーザーが同じハンドル106を衛生的に使用することを可能にすることができ、各ユーザーは、別々の使用のためにそれぞれの先端部150をハンドル106に取り付ける。
【0024】
一部の実施形態において、ハンドル106は、口腔洗浄器100の1又は2以上の特性又はパラメータを制御する、1又は2以上のアクチュエータを含む。例えば、ハンドル106は、口腔洗浄器100を一時停止モードに選択的に置く一時停止ボタン160を含むことができる。一時停止モード中、流体流れは、ハンドル106を通って制限又は抑制され、これは、例えば、ユーザーが口腔洗浄を一時停止することを望むときに有用とすることができる。一時停止モードを開始するために、ユーザーは、ハンドル106を通る流体流れを遮断するために一時停止ボタン160を摺動させるか又は押し下げることができる。通常の動作を再開するために、ユーザーは、ハンドル106を通る流体流れを可能にするために、一時停止ボタン160を解除するか又は再び作動させる(例えば、摺動するか又は押し下げる)ことができる。一部の実施形態において、ハンドル106は、米国特許第10,010,389号「歯科用水噴射装置」に開示されたハンドルと同様とすることができ、その開示内容全体は、本明細書に組み込まれる。ハンドル106は、第1のモードと第2のモードとの間に位置付けることができる。第1のモードにおいて、流体は、ハンドル106を通って流れることができる(例えば、動作モード)。第2のモードにおいて、ハンドル106を通る流体流れは、制限又は抑制することができる(例えば、一時停止モード)。
【0025】
図1に示す口腔洗浄器100は、基部102をカウンター面上で支持するための複数の足162を含むなど、カウンターでの使用のために構成される。しかしながら、このような構成は例示的であり、口腔洗浄器100は、他の構成を含むことができる。例えば、図2は、手持ち式口腔洗浄器として具現化された口腔洗浄器100を示す。図2を参照すると、口腔洗浄器100が手持ち式ユニットである実施例において、リザーバ104及びハンドル106は、一緒に結合することができる。リザーバ104は、ユーザーによって再充填され、その後、ハンドル106に再度取り付けることができる取り外し可能な空洞部を含むことができる。さらに、これらの実施例において、モータ及びポンプなどの口腔洗浄器100の内部構成要素は、基部ユニット内ではなく、ハンドル106内に含めることができる。以下で説明する口腔洗浄器の説明は、一般に、図1に示す口腔洗浄器100を対象とする。しかしながら、基部102の内部構成要素がンドル106に含まれることを除いて、本説明は、図2に示す口腔洗浄器100にも同様に適用可能であることに留意されたい。
【0026】
図3は、本開示の実施形態による口腔洗浄器100の1又は2以上の内部構成要素を示す部分切断図を示す。図3において、選択された要素は、明確にするために隠されている。図3を参照すると、口腔洗浄器100は、ポンプ組立体170と、モータ172と、圧力調整組立体174と、を含むことができる。図示のように、ポンプ組立体170は、入口178と、出口180と、を含むことができる。入口178は、例えばポート182を介してリザーバ104に流体接続することができる。このような実施形態において、ポート182を、例えばリザーバ104が基部102上に配置するなど、リザーバ104が基部102に結合されたときに開くことができ、それによって、ポート182を通る流体流れを可能にするようにポート182が開かれる。リザーバ104が基部102から取り外されたとき、ポート182は、例えばバネ圧で自動的に閉じることができる。出口180は、流体をポンプ組立体170からハンドル106に送出するためにホース108に流体接続することができる。その結果、流体は、リザーバ104から、ポート182を通って、ポンプ組立体170の入口178に流れることができる。作動中、入口178に流入する流体は、ポンプ組立体170を通り、ポンプ組立体170の出口180から流出し、ホース108を介してハンドル106にポンプ送給することができる。
【0027】
モータ172は、ポンプ組立体170を駆動するのに十分な動きを引き起こすか又は機械的な仕事を生成するように構成された何らかの形式のモータとすることができる。例えば、モータ172は、直流モータとすることができ、モータ172の回転数は、信号によって制御することができる。一部の実施形態において、モータ172は、米国特許公開第2017/0239132号「可変出力流体特性を有する口腔洗浄器」に開示されたモータ及びモータ制御と同様とすることができ、その開示内容全体は、本明細書に組み込まれる。図示のように、ギアボックス184は、モータ172をポンプ組立体170に接続することができる。ギアボックス184は、モータの出力軸の回転を、ポンプ組立体170を駆動するのに十分な動きに変換するように構成された1又は2以上の歯車、リンク機構、又は他の構造体を含むことができる。
【0028】
圧力調整組立体174は、圧力制御スイッチ132の作動に基づいて、入口178から出口180までのポンプ組立体170を通る流体流れを制御するように構成された多くの構成を含むことができる。例えば、圧力制御スイッチ132の位置に基づいて、圧力調整組立体174は、例えば圧力下での流体ブリードオフ量又はバイパス量を変化させることによって、ポンプ組立体170の出口180における流体圧力を変化させることができる。1つの実施形態において、圧力調整組立体174は、ハンドル106での出力圧力を調整するように構成することができる。一部の実施形態において、圧力調整組立体174は、米国特許第10,010,389号に開示された流量制御と同様とすることができる。
【0029】
図4は、本開示の1つの実施形態によるポンプ組立体170の分解組立図を示す。図示するように、ポンプ組立体170は、ポンプ本体190と、ピストン192と、ポンプ本体190内に位置決めされた弁組立体194と、を含むことができる。本明細書で説明するように、(例えば、モータ172を介した)ピストン192の作動及びポンプ本体190内の弁組立体194の構成は、ポンプ本体190を通る流体流れを制御することができる。例えば、弁組立体194は、モータ172によるピストン192の作動中、ポンプ本体190の出口180を通る流体流れを可能にする第1の構成で位置決め可能とすることができる。モータ172によるピストン192の作動中のどの時点でも、弁組立体194は、例えば口腔洗浄器100を一時停止モードにすることによって、ポンプ本体190の出口180を通る流体流れを制限する第2の構成で位置決め可能とすることができる。
【0030】
図示するように、ポンプ本体190は、第2のポンプ本体202に結合された第1のポンプ本体200を含むことができる。このような実施形態において、第1のポンプ本体200は、入口178を含むことができ、第2のポンプ本体202は、出口180を含むことができる。圧力調整組立体174は、第1のポンプ本体200に結合することができ、ピストン192は、第2のポンプ本体202に関連付けることができる。例えば、第2のポンプ本体202は、ピストン192を受け入れるように構成されたピストンハウジング204を含むことができる。作動中、ピストン192の少なくとも一部は、以下で詳細に説明するように、ピストンハウジング204内で往復してポンプ組立体170を通る流体流れを生じさせることができる。
【0031】
弁組立体194は、ポンプ組立体170を通る流体流れを規定する又は制限するために互いに協働する複数の弁を含む。図4に示すように、弁組立体194は、バイパス弁210と、入口弁212と、を含むことができる。バイパス弁210及び入口弁212の各々は、ポンプ組立体170を通る流体流れを制御するために各位置の間で移動可能とすることができる。例えば、バイパス弁210は、第1の位置と第2の位置との間で移動可能とすることができる。第1の位置において、バイパス弁210は、流体を入口178と出口180との間に指向することができる。第2の位置において、バイパス弁210は、以下で詳細に説明するように、出口180を通る流体を制限することができる。
【0032】
第1の弁、第1の弁組立体、又は入口弁組立体と呼ぶこともできる入口弁212は、開位置と閉位置との間で移動可能とすることができる。開位置において、入口弁212は、入口178からの流体流れを可能にすることができる。閉位置において、入口弁212は、入口178からの流体流れを制限することができる。一部の実施形態において、以下で詳細に説明するように、入口弁212は、バイパス弁210の位置に関係なく、開位置と閉位置との間で移動可能とすることができる。例えば、入口弁212は、バイパス弁210が第1の位置及び第2の位置に位置決めされた場合に開位置と閉位置との間で移動可能とすることができる。
【0033】
ポンプ組立体170は、さらなる特徴を含むことができる。例えば、ポンプ組立体170は、以下で説明するように、ポンプ本体内のバイパス弁210の位置を制御するためのばね216及びばねキャップ218を含むことができる。一部の実施形態において、ポンプ組立体170は、出口180を通る一方向の流れを確立し、ホース108からポンプ組立体170への流体の逆流を制限するために、出口180の近くに位置決めされた一方向流れ組立体220を含むことができる。
【0034】
図5は、本開示の実施形態によるポンプ組立体170の断面図を示す。図5に示すように、ポンプ組立体170は、入口178を出口180に流体接続する弁室230を含むことができる。弁室230は、第1のポンプ本体200及び第2のポンプ本体202によって画定することができる。例えば、第1のポンプ本体200は、弁室230の第1の部分を画定することができ、第2のポンプ本体202は、弁室230の第2の部分を画定することができる。このような実施形態において、シール232は、第1のポンプ本体200と第2のポンプ本体202との間の境界面に配置して、境界面で弁室230を流体的にシールすることができる。
【0035】
第1のポンプ本体200は、弁室230内の1又は2以上の流体流れ特性を規定する多くの構成を含むことができる。例えば、第1のポンプ本体200は、弁室230内に延びる複数のリブ236を入口弁212に隣接して又は入口弁212に沿って含むことができる。リブ236は、入口弁212の1又は2以上の移動制限を行うことができる。例えば、リブ236は、弁室230内での入口弁212の(例えば、開位置と閉位置との間の)直線移動を可能にするが、横軸周りの入口弁212の回転や入口弁212の横移動などの入口弁212の他の移動を制限するように構成することができる。一部の実施形態において、リブ236は、弁室230に略平行な軸又は少なくとも入口弁212が収容される弁室230の部分に略平行な軸の周りの入口弁212の回転を可能にすることができる。リブ236は、互いに平行に又は略平行に延びて、複数の溝238をリブ236の間に画定することができる。このように、リブ236(及び溝238)は、入口弁212の周りの流体流れを可能にする部分的な円筒壁を画定することができる。
【0036】
第1のポンプ本体200は、弁室230内に肩部242を含むことができる。第1のポンプ本体200内の弁室230の内径は、肩部242で段付きとすることができ、肩部242は弁室230内に棚部を画定するようになっている。図示するように、ばねキャップ218は、第1のポンプ本体200の肩部242に対して位置決め可能とすることができる。例えば、ばね216は、以下で説明する目的のために、ばねキャップ218を第1のポンプ本体200の肩部242に対して付勢することができる。
【0037】
図5を引き続き参照すると、ポンプ組立体170は、第1のポンプ本体200内に又は第1のポンプ本体200に関連するバイパス流れ回路246を含むことができる。本明細書で説明するように、バイパス流れ回路246は、出口180を通る流体流れが制限されるときに(例えば、ハンドル106が一時停止モードにされたときに)、ポンプ組立体170を通る2次流れ回路を形成することができる。バイパス流れ回路246は、弁室230をポンプ組立体170の入口178に流体接続し、流体を弁室230内のバイパス弁210の位置に基づいて弁室230と入口178との間に指向することができる。例えば、バイパス弁210の第1の位置は、バイパス流れ回路246を通る流体流れを制限することができる。このような実施形態において、バイパス弁210の第2の位置は、以下で説明するように、バイパス流れ回路246を通る流体流れを可能にすることができる。
【0038】
バイパス流れ回路246は、第1のポンプ本体200内の弁室230に流体接続された1又は2以上の流路によって形成することができる。例えば、バイパス流れ回路246は、弁室230と流体連通する第1の流路248と、入口178と流体連通する第2の流路250と、を含むことができる。図示するように、第1の流路248は、例えば肩部242と第2のポンプ本体202との間で、肩部242に隣接して形成することができる。出口180を通る流体流れが制限されるときに(例えば、ハンドル106が一時停止モードにされたときに)、流体は、バイパス流れ回路246の第1の流路248及び第2の流路250を通って流れることができ、弁室230内の流体及び流体圧力をポンプ組立体170の入口178に迂回させるようになっている。
【0039】
一部の実施形態において、圧力調整組立体174は、バイパス流れ回路246と少なくとも部分的に一体化させることができる。例えば、バイパス流れ回路246の第1の流路248及び第2の流路250は、圧力調整組立体174と流体連通することができる。具体的には、第1及び第2の流路248、250を流れる流体は、圧力調整組立体174の周りを又はその近くを流れることができる。一部の実施形態において、バイパス流れ回路246の少なくとも1つの流路は、圧力調整組立体174の流路に相当することができる。例えば、圧力調整組立体174及びバイパス流れ回路246の両方は、弁室230から流体を迂回させるために第2の流路250を利用することができる。
【0040】
第1のポンプ本体200と同様に、第2のポンプ本体202は、ポンプ組立体170を通る流体流れを定める多くの構成を含むことができる。例えば、第2のポンプ本体202は、弁室230をピストンハウジング204に流体接続する1又は2以上の開口256を含むことができる。このような実施形態において、流体は、ピストン192がピストンハウジング204内で往復するときに、弁室230とピストンハウジング204との間の1又は2以上の開口256を通って流れることができる。
【0041】
図5を引き続き参照すると、流体を、バイパス弁210を通って指向することができる。例えば、バイパス弁210は、流体を弁室230内に指向するために、それを通して形成された1又は2以上のボアを有する中空ロッドセクション260を含むことができる。図示するように、バイパス弁210は、中空ロッドセクション260の長さに広がる長手方向ボア262と、中空ロッドセクション260を通って長手方向ボア262まで形成される複数の横方向ボア264と、を含むことができる。横方向ボア264は、半径方向のスポークパターンでなど、長手方向ボア262から半径方向に延びることができる。ポンプ組立体170の作動中、流体は、長手方向ボア262及びバイパス弁210の横方向ボア264を通って流れることができる。図示するように、バイパス弁210は、入口178の近くの第1の端部268と、出口180の近くの第2の端部270と、を含むことができる。長手方向ボア262は、バイパス弁210の第1の端部268を貫通して延びることができる。一部の実施形態において、バイパス弁210の第2の端部270は、長手方向ボア262がバイパス弁210の全長を貫通して形成されるように、開かれることができる。第2の端部270は、出口180に隣接する端面272を含むことができる。用途に応じて、端面272は、平坦とすること又は図示するような截頭円錐形状などの異なる形状を含むことができる。
【0042】
一部の実施形態において、バイパス弁210は、中空ロッドセクション260から環状に延びる棚部276を含むことができる。このような実施形態において、ばね216は、棚部276をばねキャップ218から(又は第1のポンプ本体200の肩部242から)離れるように付勢するために、棚部276に対して着座することができる。一部の実施形態において、棚部276は、ポンプ組立体170の出口180を通る流体流れを可能にするバイパス弁210の第1の位置を定めるために、例えば、ばね216を介して第2のポンプ本体202に対して押し付け可能とすることができる。このように、ばね216は、棚部276を第1のストップに対して付勢して第1の位置を定めることができる。一部の実施形態において、棚部276は、以下で説明するように、出口180を通る流体流れを制限するバイパス弁210の第2の位置を定めるために、第2のストップに対して押し付け可能とすることができる。用途に応じて、第2のストップは、ばねキャップ218によって定めることができる。このような実施形態において、ばね216は、棚部276及びばねキャップ218に対して位置決めして棚部276及びばねキャップ218を互いから離れるように付勢することができる。
【0043】
バイパス弁210と同様に、流体は、ポンプ組立体170の作動中に入口弁212を介して指向されることができる。例えば、入口弁212は、中央ボア280と、入口弁212を通って中央ボア280まで形成された複数の側面ボア282とを含むことができる。側面ボア282は、半径方向のスポークパターンでなど、中央ボア280から半径方向に延びることができる。ポンプ組立体170の作動中、流体は、入口弁212の側面ボア282及び中央ボア280を通って流れることができる。一部の実施形態において、入口弁212は、側面ボア282に隣接して入口弁212の周りに環状に延びる溝284(図4参照)を含むことができる。溝284は、入口弁212の周り及び側面ボア282への流体の流れを助けることができる。図示するように、入口弁212は、弁室230の室入口288に密封係合する湾曲した端部286(例えば、截頭円錐形状の端部)を含むことができる。入口弁212の反対側の端部は、バイパス弁210と嵌合可能に係合するように成形することができる。例えば、入口弁212は、バイパス弁210の第1の端部268と係合する皿状端部を含むことができる。
【0044】
バイパス弁210は、複数の位置で弁室230に対してシールすることができる。例えば、弁組立体194は、第1のシール294と、第2のシール296と、第3のシール298と、を含むことができる。第1のシール294は、バイパス弁210の第1の部分を入口178の近くの弁室230の第1の表面に対してシールすることができる。例えば、第1のシール294は、バイパス弁210を第1のポンプ本体200の肩部242の近くで第1のポンプ本体200に対してシールすることができる。第2のシール296は、バイパス弁210の第2の部分を出口180の近くで弁室230の第2の表面に対してシールすることができる。例えば、第2のシール296は、出口180とピストンハウジング204への1又は2以上の開口256との間でバイパス弁210を第2のポンプ本体202に対してシールすることができる。第3のシール298は、第1のシール294と第2のシール296との間でバイパス弁210の第3の部分を弁室230の第3の表面に対して選択的にシールすることができる。例えば、第3のシール298は、第1のポンプ本体200と第2のポンプ本体202との間の境界面付近でバイパス弁210を第2のポンプ本体202に対して選択的にシールすることができる。第1のシール294、第2のシール296及び第3のシール298は、シールをバイパス弁210とポンプ本体190との間の境界面に生成するように構成された市販のOリング又は他のガスケットとすることができる。
【0045】
このような実施形態において、様々なシールは、弁室230内に別個の流体室を画定することができる。例えば、第1の流体室302は、第1のシール294と室入口288との間に画定することができ、第2の流体室304は、第1のシール294と第3のシール298との間に画定することができ、第3の流体室306は、第2のシール296と第3のシール298との間に画定することができ、第4の流体室308は、第3のシール298と出口180の間に画定することができる。第1の流体室302は、入口又は上部室と呼ぶことができ、第2の流体室304は、バイパス又は中間室と呼ぶことができ、第3の流体室306は、ピストン室と呼ぶことができ、第4の流体室308は、出口又は下部室と呼ぶことができる。このような実施形態において、第1のシール294は、入口室をバイパス室から封止することができ、第2のシール296は、出口室をピストン室から封止することができ、第3のシール298は、ピストン室をバイパス室から選択的に封止することができる。
【0046】
図5を引き続き参照すると、第2の弁、第2の弁組立体、又は出口弁組立体と呼ぶことができる一方向流れ組立体220は、出口180の近くのバイパス弁210の第2の端部270に又は第2の端部270に隣接して配置することができる。用途に応じて、一方向流れ組立体220は、バイパス弁210の端面272に対してばね314によって付勢されたボール312などの逆止弁構造体を含むことができる。このような実施形態において、一方向流れ組立体220は、流体が第4の流体室308に流入することを可能にするが、第4の流体室308から流出する逆方向の流体流れを制限することができる。
【0047】
図5は、本開示の実施形態による、第1の構成におけるポンプ組立体170の断面図を示す。図6は、本開示の実施形態による、第2の構成におけるポンプ組立体170の断面図を示す。図7は、本開示の実施形態による第3の構成におけるポンプ組立体170の断面図を示す。図8は、本開示の実施形態による、第4の構成におけるポンプ組立体170の断面図を示す。図5から8を参照すると、弁組立体194は、弁室230内で移動してポンプ組立体170を通る流体流れを制御することができる。例えば、バイパス弁210及び入口弁212の両方は、弁室230内で移動して、ポンプ組立体170の入口178と出口180との間の流体流れを制御することができる。
【0048】
図5は、第1の位置のバイパス弁210と、開位置の入口弁212とを示す。バイパス弁210の第1の位置は、ハンドル106の第1のモードと関連付けることができる。例えば、バイパス弁210は、流体が口腔洗浄器のハンドル106を通って流れるときに第1の位置に位置決め可能とすることができる。従って、図5は、ハンドル106が開放状態である場合のピストン192の真空ストロークを示す。このような構成において、ピストン192は、弁室230から離れることができ、ピストンハウジング204内に真空が形成される。ピストンハウジング204内の真空は、流体をポンプ組立体170の入口178に引き込み、流体が、入口178から弁組立体194を通って流れるようにさせることができる。例えば、図5に示す真空ストローク中、リザーバ104からの流体は、ポンプ組立体170の入口178に引き込むことができる。入口178内の流体は、弁室230の室入口288を介して第1の流体室302に引き込むことができる。流体が室入口288を介して第1の流体室302に引き込まれると、流体は、弁室230のリブ236の間に画定された溝238を介して入口弁212の周りを流れることができる。入口弁212の周りを流れる流体は、入口弁212の側面ボア282に引き込むことができる。側面ボア282内の流体は、入口弁212の中央ボア280に送り込むことができる。
【0049】
図5に示すように、ピストン192の真空ストロークは、入口弁212をバイパス弁210に対して着座するようにさせることができる。例えば、入口弁212の皿状端部は、入口弁212の中央ボア280がバイパス弁210の長手方向ボア262と流体連通するように、バイパス弁210の第1の端部268に対して着座することができる。一部の実施形態において、入口弁212の皿状端部は、第1のシール294と係合することができる。このような実施形態において、入口弁212の中央ボア280内の流体は、バイパス弁210の長手方向ボア262を通って横方向ボア264に流れることができ、その結果、横方向ボア264内の流体は、第3の流体室306に引き込まれる。その後、第3の流体室306内の流体は、弁室230とピストンハウジング204との間の1又は2以上の開口256を介してピストンハウジング204に引き込むことができる。
【0050】
図6は、第1の位置のバイパス弁210と、閉位置の入口弁212とを示す。具体的には、図6は、ハンドル106が開放状態である場合のピストン192の圧縮ストロークを示す。このような構成において、ピストン192は、弁室230に向かって移動し、ピストンハウジング204内の流体圧力を増加させることができる。ピストンハウジング204内の流体圧力は、流体が弁組立体194を通ってポンプ組立体170の出口180に流れるようにさせることができる。例えば、図6に示す圧縮ストローク中、増加した流体圧力は、入口弁212を弁室230の室入口288に対して着座するようにさせることができ、弁室230は、ポンプ組立体170の入口178から封止される。室入口288が入口弁212を介してシールされると、流体は、ピストンハウジング204から1又は2以上の開口256を通って第3の流体室306に流入することができる。第3の流体室306内の流体は、横方向ボア264を通って、バイパス弁210の長手方向ボア262に流入することができる。
【0051】
ピストン192の圧縮ストロークによって生成された流体圧力は、一方向流れ組立体220に打ち勝つことができ、バイパス弁210の長手方向ボア262内の流体は、第4の流体室308に押し込まれる。例えば、ボール312に対して作用する長手方向ボア262内の流体圧力は、ボール312をバイパス弁210の第2の端部270に対して着座させるばね314によって与えられる力に打ち勝つことができる。このような実施形態において、ボール312は、流体がボール312の周りから第4の流体室308に流入するように、バイパス弁210から係合解除することができる。流体が第4の流体室308に流入すると、流体は、ポンプ組立体170の出口180から流出して、ハンドル106のホース108に流入し、その結果、流体は、口腔洗浄のためにハンドル106の先端部150から排出される。第4の流体室308内の圧力が低下するか又は解放されると、ばね314は、ボール312をバイパス弁210に対して付勢し、第4の流体室308をシールして第4の流体室308からの流体の逆流を制限することができる。
【0052】
ピストン192は、持続的な口腔洗浄動作中、ピストンハウジング204内で往復することができる。このような実施形態において、ピストン192は、真空ストロークと圧縮ストロークとの間で、多くの場合、高い周波数で交互になることができる。ピストン192が真空ストロークと圧縮ストロークとの間で交互になると、入口弁212は、同じ頻度で開位置と閉位置との間で第1の流体室302内で移動することができる。しかしながら、バイパス弁210は、ハンドル106が口腔洗浄器のために開放状態である場合、第1の位置で静止したままとすることができる。
【0053】
このような構成において、ばね216のばね定数は、作動中の弁室230内の流体圧力に合わせて調整することができる。例えば、ばね定数は、口腔洗浄中にばね216がバイパス弁210を第1の位置(例えば、第1のストップに対して着座した位置)に保持するのに十分なものとすることができる。より具体的には、ばね定数は、ばねキャップ218と第1のポンプ本体200の肩部242との係合及び第2ポンプ本体202と棚部276との係合を維持するのに十分なものとすることができる。その結果、第1のシール294は、第1のポンプ本体200とバイパス弁210との間のシールを維持し、第3のシール298は、バイパス弁210と第2のポンプ本体202との間のシールを維持して、口腔洗浄中に第2の流体室304への流体流れを制限することができる。
【0054】
図7は、第2の位置のバイパス弁210と、閉位置の入口弁212と、を示す。具体的には、図7は、ハンドル106が閉鎖状態である場合のピストン192の圧縮ストロークを示す。バイパス弁210の第2の位置は、ハンドル106の第2のモードと関連付けることができる。例えば、バイパス弁210は、ハンドル106を通る流体流れが停止又は制限されたるときに(例えば、ハンドル106の一時停止モード)、第2の位置に位置決め可能とすることができる。ハンドル106が閉鎖されると、第4の流体室308内の流体圧力は、出口180内の及びバイパス弁210の端面272に対する流体圧力がバイパス弁210を第1の位置に付勢するばね216の力に打ち勝つのに十分となるまで増加することができる。流体圧力がばねの力に打ち勝つと、流体圧力は、バイパス弁210を第2の位置に押し進めることができる。具体的には、第4の流体室308内の流体圧力は、ばね216に打ち勝ち、バイパス弁210を第2のストップ(例えば、ばねキャップ218に対する棚部276)に対する第2の位置に保持することができる。バイパス弁210の第2の位置において、第3のシール298は、以下で説明する目的で、第2の流体室304が第3の流体室306と流体連通するように、第2のポンプ本体202から係合解除することができる。例えば、バイパス弁210の第1の位置から第2の位置への移動は、流体を弁室230からバイパス流れ回路246に指向するように、第3のシール298を第2のポンプ本体202から係合解除することができる。用途に応じて、第3のシール298は、第2のポンプ本体202から完全に又は部分的に係合解除することができる。一部の実施形態において、第3のシール298の可撓性は、バイパス弁210が第2の位置に移動するときに流体が第3のシール298を通り過ぎて流れることを可能することができる。一部の実施形態において、図18に示すように、第2のポンプ本体202の弁ボア316の上端315は、バイパス弁210が第2の位置に移動したときに流体が第3のシール298を通り過ぎて流れることを容易にするために、角度のある表面又は面取り部317を含むことができる。1又は2以上の扇形切断部又は凹部318は、バイパス弁210が第2の位置に移動したときに十分な流体が第3のシール298を通り過ぎて流れるように面取り部317に形成することができる。一部の実施形態において、図18に示すように、複数の凹部318を面取り部317に形成することができ、第2のポンプ本体202の弁ボア316の周縁の周りに等距離に離間することができる。凹部318の数及び大きさは、用途に応じて様々とすることができる。凹部318は、バイパス弁210の第2の位置への移動中に第3のシール298が弁ボア316から抜け出すことを可能にするために、第3のシール298の圧力を解放することができる。凹部318は、第3のシール298上の摩耗を減少させ、その結果、第3のシール298の寿命が延びる。凹部318は、第3のシール298の周りの均一な流れを保証するのに役立つことができ、その結果、バイパス弁210が第2の位置に移動するときにバイパス弁210が第2のポンプ本体202内で傾いて第3のシール298を圧迫する可能性が低減される。凹部318は、弁ばね216の圧縮を低減させ、バイパス弁210の移動を短縮することができ、その結果、ポンプ組立体170内の最大圧力が低下する。
【0055】
図示するように、一方向流れ組立体220は、バイパス弁210が第1の位置から第2の位置へ移動するときにバイパス弁210との係合を維持することができる。例えば、一方向流れ組立体220は、バイパス弁210が第1の位置と第2の位置との間を移動するときにバイパス弁210と共に移動することができる。このようにして、出口180を通る一方向の流れは、バイパス弁210が弁室230内を移動するときに維持することができる。加えて、第2のシール296は、バイパス弁210が第1の位置と第2の位置との間を移動するときにバイパス弁210と第2ポンプ本体202との間のシールを維持することができる。その結果、第4の流体室308内の流体圧力は、ハンドル106を通る流れが再開されるまで維持することができる。このように、バイパス弁210は、ハンドル106が第2のモードから外されて第1のモードに置かれるまで第2の位置にとどまることができる。
【0056】
特に指定がない限り、ポンプ組立体170を通る流体流れは、図6に示すものと同様とすることができる。例えば、弁室230内の流体圧力の増加は、入口弁212を室入口288に対して着座させることができる。第4の流体室308内の圧力がバイパス弁210を第2の位置に保持するので、流体は、ピストン192の圧縮ストローク中に第3の流体室306から第2の流体室304に流入することができる。その結果、第2の流体室304内の流体は、例えば、最初に第2の流体室304と流体連通する第1の流路248に流れるなど、バイパス流れ回路246を通って流れることができる。バイパス流れ回路246を通って流れる流体は、その後、リザーバ104に戻る循環のために、第2の流路250を通ってポンプ組立体170の入口178に流入することができる。
【0057】
図8は、第2の位置のバイパス弁210と、開位置の入口弁212とを示し、図8は、ハンドル106が閉鎖状態である場合のピストン192の真空ストロークを示す。以下で特に指定がない限り、ポンプ組立体170を通る流体流れは、図5に示すものと同様とすることができる。例えば、ピストン192の真空ストローク中、リザーバ104からの流体は、ポンプ組立体170の入口178に引き込むことができる。入口178内の流体は、図5を参照して上述したものと同様に、第1の流体室302及び入口弁212の周りに引き込むことができる。例えば、流体が室入口288を介して第1の流体室302に引き込まれると、流体は、弁室230のリブ236の間に画定された溝238を通り、入口弁212の周りに流れ、入口弁212の側面ボア282及び中央ボア280に流入することができる。図5に示す真空ストロークと同様に、入口弁212の中央ボア280内の流体は、バイパス弁210の長手方向ボア262を通って横方向ボア264に流れ、その結果、横方向ボア264内の流体は、第3の流体室306に引き込まれる。
【0058】
上述した流体流れに加えて、図8に示す真空ストローク中、流体は、バイパス流れ回路246を通って流れることができる。例えば、ピストン192の真空ストローク中、リザーバ104からの流体は、バイパス流れ回路246の第2の流路250を介してポンプ組立体170の入口178から引き込むことができる。バイパス流れ回路246内の流体は、バイパス流れ回路246の第1の流路248を介して弁室230の第2の流体室304に引き込むことができる。図8において第3のシール298が係合解除されているので、第2の流体室304内の流体は、第3の流体室306に引き込むことができる。第3の流体室306内の流体は、弁室230とピストンハウジング204との間の1又は2以上の開口256を介してピストンハウジング204に引き込むことができる。
【0059】
ピストン192は、ハンドル106が閉鎖状態である場合の(例えば、一時停止モード)、持続動作中、ピストンハウジング204内で往復することができる。ピストン192が真空ストロークと圧縮ストロークとの間で交互になると、入口弁212は、持続的な口腔洗浄動作と同様に、開位置と閉位置との間で移動することができる。しかしながら、バイパス弁210は、ハンドル106が閉鎖状態であるの場合、第2の位置に静止したままとすることができる。このような構成において、流体は、ピストン192が真空ストロークと圧縮ストロークとの間で往復するときにバイパス流れ回路246を通って流れることができる。用途に応じて、バイパス流れ回路246は、一般的に流体がバイパス流れ回路246を通って自由に又はほぼ自由に流れることができるように遮蔽されない場合がある。その結果、モータ172の応力変形は、ハンドル106が閉鎖状態である場合に低減することができ、その結果、口腔洗浄器100の1又は2以上の内部構成要素(例えば、モータ172、ギアボックス184など)の騒音及び摩耗が減少する。
【0060】
図9は、本開示の実施形態によるさらなるポンプ組立体320の断面図を示す。以下で特に言及されない限り、図9のポンプ組立体320は、図3から8のポンプ組立体170と同様とすることができる。従って、同様の特徴部の説明は、明確にするために省略することができる。また、同様の参照番号は、同様の要素を特定するために使用することができる。
【0061】
図9を参照すると、バイパス弁210の第2の端部270は、長手方向ボア262がバイパス弁210の全体を貫通して延びないように、中実又は略中実とすることができる。このような実施形態において、第2のシール296は、Uカップシールとして具現化することができる。Uカップシールは、一方向流れ組立体220として機能するように構成することができる。例えば、Uカップシールは、流体が第3の流体室306から第4の流体室308に流れることを可能にするが、第4の流体室308から第3の流体室306への流体流れを制限することができる。一部の実施形態において、第4の流体室308内の流体圧力の増加は、Uカップシールと第2のポンプ本体202との間のシール係合を増加させることができる。
【0062】
図10は、本開示の実施形態によるさらなるポンプ組立体330の斜視図を示す。図11は、ポンプ組立体330の分解組立図を示す。以下で特に指定がない限り、ポンプ組立体330は、図3から8のポンプ組立体170及び/又は図9のポンプ組立体320と同様とすることができる。従って、同様の特徴部の説明は、明確にするために省略することができる。また、同様の参照番号は、同様の要素を特定するために使用することができる。
【0063】
図10及び11を参照すると、ポンプ組立体330は、入口178を有する第1のポンプ本体200と、出口180を有する第2ポンプ本体202と、ピストンハウジング204と、を含む。また、図示するように、ポンプ組立体330は、第1のポンプ本体200と第2のポンプ本体202との間に結合された第3のポンプ本体332を含む。例えば、第1のポンプ本体200は、1又は2以上の第1の締結具334を介して第3ポンプ本体332に結合することができ、第2ポンプ本体202は、1又は2以上の第2の締結具336を介して第3ポンプ本体332に結合することができる。第3のポンプ本体332は、圧力調整組立体174を収容するか又は少なくとも部分的に画定するように構成することができる。
【0064】
図11を参照すると、ポンプ組立体330の弁組立体194は、上述したバイパス弁210と、ばね216と、ばね314と、を含むことができる。一部の実施形態において、ポンプ組立体330は、入口178の近くでバイパス弁210の上に位置決めされた第1の弁組立体340と、出口180の近くでバイパス弁210の下に位置決めされた第2の弁組立体342と、を含むことができる。第1の弁組立体340は、ポンプ組立体330内の所定の位置に固定又は保持することができる。第2の弁組立体342は、バイパス弁210が第1の位置と第2の位置との間でポンプ組立体330内を移動する際にバイパス弁210と接触した状態に保持することができる。例えば、ばね314は、例えばボール312に関して上述したのと同様の方法など、第2の弁組立体342をバイパス弁210に対して付勢することができる。一部の実施形態において、第2の弁組立体342は、バイパス弁210の端面272に取り付ける、接着する、又は他の方法で結合することができる。一部の実施形態において、第2の弁組立体342は、バイパス弁210に形作る又は形成することができる。図示するように、ポンプ組立体330は、バイパス弁210と第2の弁組立体342との間に位置決めされた座金344を含むことができる。ゴム又は他の適切な材料から形成することができる座金344は、バイパス弁210と第2の弁組立体342との間に良好なシールを形成するのを助けることができる。
【0065】
第1の弁組立体340及び第2の弁組立体342は、ポンプ組立体330を通る流体流れを制御するように構成することができる。例えば、第1の弁組立体340は、上述した入口弁212と同様に、入口178からの流体流れを制御するように構成することができる。同様に、第2の弁組立体342は、上述した一方向流れ組立体220と同様に、出口180を通る流体流れを制御するように構成することができる。例えば、第1の弁組立体340及び第2の弁組立体342の各々は、ポンプ組立体330を通る流体流れを制御する一方向弁を形成することができる。
【0066】
第1の弁、入口弁、又は入口弁組立体と呼ぶこともできる第1の弁組立体340は、多くの構成を含むことができる。例えば、第1の弁組立体340は、第1のリード弁350と、第1の保持具352と、を含むことができる。第1のリード弁350は、第1のポンプ本体200に対して位置決めされ、室入口288を選択的にシールして流体室230への一方向流れをもたらすことができる。例えば、第1のリード弁350は、開位置と閉位置との間で移動することができる。開位置において、第1のリード弁350は、流体がピストン192の真空ストローク中に流体入口178から室入口288を通って流体室230に流入することを可能にすることができる。閉位置において、第1のリード弁350は、以下で説明するように、ピストン192の圧縮ストローク中に流体室230から室入口288を通る流体入口178への逆流を制限又は防止することができる。
【0067】
第1の保持具352は、第1のリード弁350を所定の位置に保持することができる。例えば、第1の保持具352は、第1のリード弁350を第1のポンプ本体200に対して固定又は位置決めすることができる。加えて、第1の保持具352は、第1のリード弁350が過度に拡張するのを制限又は防止することができる。例えば、第1の保持具352は、閾値を超える第1のリード弁350の拡張を制限する1又は2以上の構造体(例えば、棒、表面など)を含むことができる。図示するように、第1の保持具352は、流体が第1の保持具352を通って流れるのを可能にする1又は2以上の孔354を含むことができる。
【0068】
第2の弁、出口弁、又は、出口弁組立体と呼ぶこともできる第2の弁組立体342は、多くの構成を含むことができる。一部の実施形態において、第2の弁組立体342は、第1の弁組立体340と同様とすることができる。例えば、第2の弁組立体342は、第2のリード弁360及び第2の保持具362を含むことができる。第2のリード弁360は、バイパス弁210及び/又は座金344に対して位置決めすることができ、バイパス弁210の長手方向ボア262を選択的にシールして流体室230への一方向流れをもたらすことができる。例えば、第2のリード弁360は、開位置と閉位置との間で移動することができる。開位置において、第2のリード弁360は、ピストン192の圧縮ストローク中に流体が第4の流体室308に流入することを可能にすることができる。閉位置において、第2のリード弁360は、以下で説明するように、ピストン192の真空ストローク中に第4の流体室308からの逆流を制限又は防止することができる。一部の実施形態において、第2のリード弁360は、座金344に対して位置決めすることができる。座金344は、第2のリード弁360とバイパス弁210との間の良好なシールを形成することができる。一部の実施形態において、座金344は省略することができる。例えば、第2のリード弁360は、座金344の必要性をなくすことになるゴム又は他のシール材料で形成することができる。一部の実施形態において、第2のリード弁360は、バイパス弁210及び/又は座金344に接着するか又は他の方法で固定することができる。
【0069】
第2の保持具362は、第2のリード弁360及び/又は座金344を所定の位置に保持することができる。例えば、第2の保持具362は、バイパス弁210及び/又は座金344に対して第2のリード弁360を固定又は位置決めすることができる。加えて、第2の保持具362は、第2のリード弁360が過度に拡張するのを制限又は防止することができ、例えば、第2の保持具362は、閾値を超える第2のリード弁360の拡張を制限する1又は2以上の構造体(例えば、棒、表面など)を含むことができる。図示するように、第2の保持具362は、流体が第2の保持具362を通って流れるのを可能にする1又は2以上の孔364を含むことができる。一部の実施形態において、第2の保持具362は、ばね314が結合されるボス366を含むことができる。
【0070】
図12は、本開示の実施形態によるポンプ組立体330の断面図を示す。図示するように、弁室230は、第1のポンプ本体200、第2のポンプ本体202、及び第3のポンプ本体332によって画定することができる。シール232は、第2ポンプ本体202と第3ポンプ本体332との間の境界面に配置して、弁室230を境界面で流体的にシールすることができる。同様に、1又は2以上のシール370(例えば、2つのシール370)は、第1のポンプ本体200と第3のポンプ本体332との間の境界面に配置して、弁室230を境界面で流体的にシールすることができる。第3のポンプ本体332は、肩部242を含むことができ、ばね216は、肩部242及びバイパス弁210の棚部276に対して着座して、バイパス弁210を肩部242から離れて第2の本体部202に向かって付勢する。第1のシール294は、バイパス弁210を肩部242の近くで第3のポンプ本体332に対してシールすることができ、第2のシール296及び第3のシール298は、バイパス弁210を第2のポンプ本体202に対してシールする。図示するように、第1のシール294は、Uカップシールとして具現化することができるが、他の構成も想定されている。
【0071】
図12は、本開示の実施形態による、第1の構成におけるポンプ組立体330の断面図を示す。図13は、本開示の実施形態による第2の構成におけるポンプ組立体330の断面図を示す。図14は、本開示の実施形態による第3の構成におけるポンプ組立体330の断面図を示す。図15は、本開示の実施形態による、第4の構成におけるポンプ組立体330の断面図を示す。図12から15を参照すると、バイパス弁210、第1の弁組立体340及び第2の弁組立体342は、ポンプ組立体330を通る流体流れを制御するために移動する又は構成を変更することができる。例えば、図12は、ハンドル106が開放状態である場合のピストン192の真空ストローク中の、第1の位置にあるバイパス弁210、開位置にある第1の弁組立体340及び閉位置にある第2の弁組立体342を示す。このような構成において、ピストン192の真空ストロークは、流体をポンプ組立体330の入口178に引き込み、第1の弁組立体340を介して弁室230に引き込むことができる。例えば、第1のリード弁350は、流体が第1のリード弁350を通り過ぎて第1の保持具352を通って弁室230に流れることを可能にするために、室入口288から離れて屈曲又は撓むことができる。第1のリード弁350は、第1のリード弁350が過度に拡張するのを制限又は防止するように、第1のリード弁350が第1の保持具352に接触するまで屈曲する又は撓むことができる。流体は、図5を参照して上述したのと同様に、バイパス弁210を通ってピストンハウジング204に流入することができる。
【0072】
図13は、ハンドル106が開放状態である場合のピストン192の圧縮ストローク中、第1の位置にあるバイパス弁210、閉位置にある第1の弁組立体340及び開位置にある第2の弁組立体342を示す。このような構成において、増加した流体圧力は、第1のリード弁350が室入口288に対して着座し、第2のリード弁360が開き、流体を第2のリード弁360を通過し第2の保持具362を通って第4の流体室308に指向してハンドル106に向かってポンプ組立体330の出口180から出るようにさせることができる。第2のリード弁360は、第2のリード弁360の過度の拡張を制限又は防止するように、第2のリード弁360が第2の保持具362に接触するまで屈曲する又は撓むことができる。
【0073】
ピストン192は、持続的な口腔洗浄動作中、真空ストロークと圧縮ストロークとの間で交互に往復することができる。ピストン192が真空ストロークと圧縮ストロークとの間で交互になると、第1の弁組立体340及び第2の弁組立体342の各々は、開位置と閉位置との間で移動して、流体をピストン192の真空ストローク中に入口178から弁室230に引き込み、ピストン192の圧縮ストローク中に出口180から流体を排出することができる。上述のポンプ組立体170と同様に、バイパス弁210は、ハンドル106が口腔洗浄のために開放状態にある場合に第1の位置に静止したままとすることができる。
【0074】
図14は、ハンドル106が閉鎖状態又は一時停止状態にある場合のピストン192の圧縮ストローク中の、第2の位置にあるバイパス弁210、閉位置にある第1の弁組立体340及び閉位置にある第2の弁組立体342を示す。ハンドル106が閉鎖状態にある場合、弁室230内の流体圧力は、第3のシール298に対する流体圧力が、バイパス弁210を第1の位置に付勢するばね216の力に打ち勝つのに十分となるまで増加することができ、これに起因して、バイパス弁210は、第2の位置に移動して、第3のシール298は第2のポンプ本体202から係合解除する。ハンドル106が閉鎖状態にある場合、流体は、ホース108を通って流れるのを止めることができる。ピストン192の次の圧縮ストロークで、弁室230内に生成された圧力は、第3のシール298に作用してバイパス弁210を第2の位置に移動させることができる。バイパス弁210が第2の位置に移動したとき、流体は、ハンドル106が開放状態になるまで、第2の弁組立体342を通過して第4の流体室308の増加した容積を補うこともできる。第4の流体室308に閉じ込められた流体は、バイパス弁210を第2の位置に維持することができる。ハンドル106が閉鎖状態である限りピストン192の圧縮ストローク及び真空ストロークの両方の間に第2の弁組立体342を閉鎖状態に保つために、一定の又はほぼ一定の流体圧力は、バイパス弁210を介して作用するばね216によって第4の流体室308内に維持することができる。
【0075】
一部の実施形態において、バイパス弁210は、バイパス弁210が第2の位置に移動したときに第1の保持具352内に又はそれに対して着座することができる。その結果、第2のストップは、第1の保持具352によって定めることができる。一部の実施形態において、第2のストップは、ばね216の完全な圧縮によって定めることができる。また、弁室230内の増加した流体圧力は、第1のリード弁350を室入口288に対して着座させることができ、これに起因して、流体は、例えば上述の方法のように、リザーバに戻る循環のためにバイパス流れ回路246を通って流れる。
【0076】
上述した一方向流れ組立体220と同様に、第2の弁組立体342は、バイパス弁210が第1の位置と第2の位置との間で移動する際に、例えば、ばね314からのばね圧によって、バイパス弁210との係合を維持することができる。その結果、第4の流体室308内の流体圧力は、ハンドル106を通る流れが再開されるまで維持することができる。
【0077】
図15は、ハンドル106が閉鎖状態又は一時停止状態にある場合のピストン192の真空ストローク中、第2の位置にあるバイパス弁210、開位置にある第1の弁組立体340及び閉位置にある第2の弁組立体342を示す。このような構成において、入口178からの流体は、例えば、室入口288及び第1の弁組立体340を通って、図12を参照して上述したのと同様に弁室230に引き込むことができる。加えて、流体は、図8を参照して上述したのと同様に、図15に示す構成においてバイパス流れ回路246を通って流れることができる。
【0078】
ピストン192は、ハンドル106が閉鎖状態又は一時停止状態にある限り、持続的な動作中に往復することができる。ピストン192が真空ストロークと圧縮ストロークとの間で交互になると、第1の弁組立体340は、持続的な口腔洗浄動作と同様に、開位置と閉位置との間で移動することができる。バイパス弁210は、ハンドル106が閉鎖状態にある場合に第2の位置で静止したままとすることができる。上述したポンプ組立体170と同様に、ハンドル106が閉鎖状態にある場合にピストン192が真空ストロークと圧縮ストロークとの間で往復すると、流体は、バイパス流れ回路246を通って(例えば、自由に又はほぼ自由に)流れることができる。
【0079】
上記に示す実施形態は、単なる例示であり、ポンプ組立体330は、他の構成を含むことができる。例えば、図16に示すように、第2の弁組立体342は、ポペット弁として具現化することができる。従って、第2の弁組立体342は、例えば、上述したボール312と同様の方法で、ばね314によってバイパス弁210の端面272に対して付勢されたポペット弁380を含むことができる。その結果、ポペット弁380は、上述したボール312と同様に機能し、流体は第4の流体室308に流入することができるが、第4の流体室308から出る流体の逆流を制限することができる。ハンドル106が開放状態にある場合のピストン192の圧縮ストローク中、ポペット弁380にかかる流体圧力は、ばね314によってもたらされる力に打ち勝つことができ、これに起因して、ポペット弁380は、バイパス弁210から係合解除し、流体がポペット380の周りを流れて第4の流体室308に流入することを可能にする。第4の流体室308内の圧力が低下するか又は解放されると、ばね314は、ポペット弁380をバイパス弁210に対して付勢し、第4の流体室308をシールして第4の流体室308からの流体の逆流を制限することができる。ポペット弁380は、流体圧力と接触するポペット380の表面積を最大にするために、バイパス弁210の外縁上でシールすることができる。このような構成は、例えば、ポペット弁380をバイパス弁210から係合解除するために必要なクラッキング圧を最小にすることによって流量を向上させることができる。
【0080】
図17は、本開示の実施形態による、口腔洗浄器を通る流体流れを制御するプロセス400を示す。プロセス400の何らかのステップ、サブステップ、サブプロセス、又はブロックは、図17によって示す実施形態とは異なる順序又は配列で実行することができることを理解されたい。例えば、1又は2以上のブロックは、プロセス400から省くこと又はプロセス400に追加することができる。プロセス400は、図1から16の実施形態を参照して説明するが、プロセス400は、他の実施形態に適用することができる。
【0081】
プロセス400に関連する口腔洗浄器は、上述した口腔洗浄器100と同様とすることができる。例えば、口腔洗浄器は、流体リザーバ、ハンドル、ポンプ組立体、ピストン及びモータ、及び弁組立体を含むことができる。弁組立体は、第1の位置と第2の位置との間で移動可能なバイパス弁、ポンプ組立体を通る流体流れを制御するために開位置と閉位置との間で移動可能な入口弁及び/又は出口弁などの、1又は2以上の弁又は弁組立体を含む、上述の弁組立体194と同様とすることができる。
【0082】
ブロック402において、プロセス400は、ハンドルが第1の動作モードにあるときにバイパス弁を第1の位置に保持するステップを含む。例えば、ブロック402は、バイパス弁を、ばねを使用して第1のストップに対して保持するステップを含むことができる。第1の動作モードは、ユーザーの口の口腔洗浄のためにハンドルを通る流体流れを可能にするハンドルの洗浄モードとすることができる。第1のストップは、例えばポンプ本体の一部によって形成されるなど、ポンプ組立体の一部によって定めることができる。このような実施形態において、バイパス弁の一部は、ばねを介してポンプ本体に対して保持することができる。ばね定数は、バイパス弁が第1の動作モード中に第1の位置にとどまる(例えば、ポンプ本体に対して保持される)のに十分なものとすることができる。例えば、ばね定数は、口腔洗浄中のポンプ組立体内の流体圧力がバイパス弁を第1の位置から移動させないのに十分なものとすることができる。
【0083】
ブロック404において、プロセス400は、ハンドルが第2の動作モードにあるときにバイパス弁を第2の位置に保持するステップを含む。例えば、ブロック404は、バイパス弁を、流体圧を使用して第2のストップに対して保持するステップを含むことができる。第2のストップは、ポンプ本体の別の部分又は入口弁によって定めることができる。一部の実施形態において、第2のストップは、ばねキャップによって定めること又はばねの完全な圧縮によって定めることができる。第2の動作モードは、ハンドルを通る流体流れを制限するハンドルの一時停止モードとすることができる。流体流れがハンドルによって停止されたとき、流体圧力は、ポンプ組立体の出口内で増加することができる。この出口内の増加された流体圧力は、流体圧力がバイパス弁の端面に対して作用する際にバイパス弁を第1の位置から第2の位置へ移動させることができる。具体的には、流体圧力が出口内で増加すると、バイパス弁に対して作用する流体圧力は、バイパス弁を第1の位置に付勢するばねに打ち勝つことができる。流体圧力がばねに打ち勝ってバイパス弁を第2の位置に移動させると、バイパス弁は、ハンドルが再び第1の動作モードになるまで第2の位置にとどまることができる。
【0084】
ブロック406において、プロセス400は、バイパス弁が第1の位置及び第2の位置に位置決めされたときに、入口弁が開位置と閉位置との間で移動することを可能にするステップを含む。例えば、入口弁は、バイパス弁の位置に関係なく、ピストンの往復運動で開位置と閉位置との間で移動することができる。開位置において、入口弁は、流体を、ピストンの真空ストローク下で流体リザーバから弁組立体に引き込むことを可能にすることができる。閉位置において、入口弁は、ピストンの圧縮ストローク下で流体リザーバへの逆流を制限又は抑制することができる。
【0085】
ブロック408において、プロセス400は、バイパス弁が第2の位置に位置決めされてハンドルが第2の動作モードにあるときに、流体をバイパス流れ回路を通して流すステップを含むことができる。例えば、ハンドルが閉鎖状態にある場合にポンプ組立体に過度の圧力が加わるのを防ぐために、ポンプ組立体は、ピストンの圧縮ストローク下で流体が流体リザーバに戻るように循環することを可能にするバイパス流れ回路を含むことができる。このような実施形態において、バイパス流れ回路へのアクセスは、バイパス弁が第2の位置にあるときにのみ利用可能とすることができる。例えば、バイパス弁が第1の位置にあるとき、弁室は、シールによってバイパス流れ回路から封止することができる。このような実施形態において、ブロック408は、バイパス弁が第2の位置に移動するときにバイパス弁と弁室との間のシールを係合解除するステップを含むことができる。シールが係合解除されると、流体は、例えば上述した方法で、弁室からバイパス流れ回路に指向することができる。
【0086】
全ての相対及び方向の参照は(上方、下方、側方、前方、後方などを含む)、本明細書で説明する実施例の読者の理解を助けるために一例として与えられる。これらは、特許請求の範囲で特に記載されない限り、具体的には位置、方向、又は使用に関する要件又は制限と読むべきではない。接続の参照(例えば、取り付け、結合、接続、接合など)は、広く解釈されるべきであり、要素の接続部の間の中間部材及び要素の間の相対的な移動を含むことができる。従って、接続基準は、特許請求の範囲に特に記載されない限り、2つの要素が直接接続されかつ互いに対して固定されることを必ずしも暗示するものではない。
【0087】
本開示は、例示的かつ非制限的に教示する。従って、上記の説明に含まれる又は添付の図面に示されるす事項は、例示として解釈されるべきであり、限定的な意味で解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、本明細書に記載された全ての一般的及び特定の特徴、並びに言語の問題としてその間に入ると言えるかもしれない、本方法及びシステムの範囲に関する全ての記述を対象とすることが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【国際調査報告】