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特表2023-535194ダウンリンク半永続的スケジューリングデータ送信のための、トリガされたハイブリッド自動再送要求肯定応答報告
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-16
(54)【発明の名称】ダウンリンク半永続的スケジューリングデータ送信のための、トリガされたハイブリッド自動再送要求肯定応答報告
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20230808BHJP
   H04W 72/1268 20230101ALI20230808BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20230808BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20230808BHJP
   H04L 1/18 20230101ALI20230808BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/1268
H04W72/232
H04W72/0446
H04L1/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023504598
(86)(22)【出願日】2021-06-14
(85)【翻訳文提出日】2023-03-23
(86)【国際出願番号】 FI2021050439
(87)【国際公開番号】W WO2022018322
(87)【国際公開日】2022-01-27
(31)【優先権主張番号】63/054,756
(32)【優先日】2020-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】ショーバー カロル
(72)【発明者】
【氏名】アブレウ レナート バーボサ
(72)【発明者】
【氏名】ホーリ カリ
(72)【発明者】
【氏名】ルンティラ ティモ
(72)【発明者】
【氏名】フーグル クラウス
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014DA02
5K014FA03
5K067AA23
5K067DD24
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH28
(57)【要約】
方法は、ユーザ機器によって、ネットワークエンティティから、ダウンリンクデータ送信の第1のセットの半永続的スケジューリングを起動する第1のダウンリンク(DL)制御信号を受信することであって、ダウンリンク制御信号は、ダウンリンクデータ送信の第1のセットのための、適用できるハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックタイミングを示す、受信することと、ダウンリンクデータ送信の第1のセットのうちの1つまたは複数を受信することとを含み得る。ユーザ機器は、適用できないHARQフィードバックタイミングで以前に受信されたダウンリンクデータ送信の第2のセットのための、適用できるHARQフィードバックタイミングが提供されていないと判定し得る。判定に応答して、ユーザ機器は、ダウンリンクデータ送信の第1のセットのうちの1つまたは複数の受信後に受信された、適用できるHARQフィードバックタイミングを示す第2のDL制御信号に基づいて、ダウンリンクデータ送信の第1のセットのうちの1つまたは複数のための、HARQフィードバックタイミングを決定し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
ユーザ機器によって、ネットワークエンティティから、ダウンリンクデータ送信の第1のセットの半永続的スケジューリング(SPS)を起動する第1のダウンリンク(DL)制御信号を受信することであって、前記ダウンリンク制御信号は、ダウンリンクデータ送信の前記第1のセットのための、適用できるハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックタイミングを示す、受信することと、
ダウンリンクデータ送信の前記第1のセットのうちの1つまたは複数を受信することと、
適用できないHARQフィードバックタイミングで受信されたダウンリンクデータ送信の第2のセットのための、適用できるHARQフィードバックタイミングが提供されていないと判定することであって、ダウンリンクデータ送信の前記第2のセットは、ダウンリンクデータ送信の前記第1のセットのうちの前記1つまたは複数の前に受信される、判定することと、
前記判定に応答して、ダウンリンクデータ送信の前記第1のセットのうちの前記1つまたは複数の受信後に受信された、適用できるHARQフィードバックタイミングを示す第2のダウンリンク制御信号に基づいて、ダウンリンクデータ送信の前記第1のセットのうちの前記1つまたは複数のための、HARQフィードバックタイミングを決定することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記ユーザ機器によって、ダウンリンクデータ送信の前記第2のセットのためのHARQフィードバックと、前記第2のダウンリンク制御信号によってスケジュールされた第3のダウンリンクデータ送信のためのHARQフィードバックとともに、ダウンリンクデータ送信の前記第1のセットのうちの前記1つまたは複数に関連付けられた少なくとも1つのHARQフィードバックを送信すること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ダウンリンクデータ送信の前記第2のセットは、少なくとも1つの動的にスケジュールされたDLデータ送信、または少なくとも1つのSPS DLデータ送信のうちの1つまたは複数を備える、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のダウンリンク制御信号は、HARQフィードバックに含まれるべきダウンリンクデータ送信の前記第1のセットのダウンリンクデータ送信の数を示す、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
方法であって、
ユーザ機器によって、ネットワークエンティティから、ダウンリンクデータ送信のセットの半永続的スケジューリング(SPS)を起動する第1のダウンリンク制御信号を受信することであって、前記ダウンリンク制御信号は、前記ダウンリンクデータ送信の前記セットのための、適用できないハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックタイミングを示す、受信することと、
ダウンリンクデータ送信の前記セットのうちの1つまたは複数を受信することと、
さらなるダウンリンクデータ送信をスケジュールすることなく、ダウンリンクデータ送信の前記セットのうちの前記1つまたは複数のための、HARQフィードバック報告をトリガする第2のダウンリンク制御信号を受信することと、
前記第2のダウンリンク制御信号を受信することに応答して、前記第2のダウンリンク制御信号によって提供される、適用できるHARQフィードバックタイミングに基づいて、ダウンリンクデータ送信の前記セットのうちの前記1つまたは複数に関連付けられた少なくとも1つのHARQフィードバックを、前記ネットワークエンティティへ送信することと
を含む、方法。
【請求項6】
前記ユーザ機器は、無許可のスペクトルで動作するように構成され、および/または、前記第2のダウンリンク制御信号によって提供される、前記適用できるHARQフィードバックタイミングに基づいて、前記HARQフィードバック送信を可能にするインジケーションを受信するように構成される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のダウンリンク制御信号は、HARQフィードバックに含まれるべきダウンリンクデータ送信の前記セットのダウンリンクデータ送信の数を示す、請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
装置であって、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備え、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に対して、少なくとも、
ネットワークエンティティから、ダウンリンクデータ送信の第1のセットの半永続的スケジューリング(SPS)を起動する第1のダウンリンク(DL)制御信号を受信することであって、前記ダウンリンク制御信号は、ダウンリンクデータ送信の前記第1のセットのための、適用できるハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックタイミングを示す、受信することと、
ダウンリンクデータ送信の前記第1のセットのうちの1つまたは複数を受信することと、
適用できないHARQフィードバックタイミングで受信されたダウンリンクデータ送信の第2のセットのための、適用できるHARQフィードバックタイミングが提供されていないと判定することであって、ダウンリンクデータ送信の前記第2のセットは、ダウンリンクデータ送信の前記第1のセットのうちの前記1つまたは複数の前に受信される、判定することと、
前記判定に応答して、ダウンリンクデータ送信の前記第1のセットのうちの前記1つまたは複数の受信後に受信された、適用できるHARQフィードバックタイミングを示す第2のダウンリンク制御信号に基づいて、ダウンリンクデータ送信の前記第1のセットのうちの前記1つまたは複数のための、HARQフィードバックタイミングを決定することと
を行わせるように構成される、装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に対して、少なくとも、
ダウンリンクデータ送信の前記第2のセットのためのHARQフィードバックと、前記第2のダウンリンク制御信号によってスケジュールされた第3のダウンリンクデータ送信のためのHARQフィードバックとともに、ダウンリンクデータ送信の前記第1のセットのうちの前記1つまたは複数に関連付けられた少なくとも1つのHARQフィードバックを送信させる
ようにさらに構成される、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
ダウンリンクデータ送信の前記第2のセットは、少なくとも1つの動的にスケジュールされたDLデータ送信、または少なくとも1つのSPS DLデータ送信のうちの1つまたは複数を備える、請求項8または9に記載の装置。
【請求項11】
前記第2のダウンリンク制御信号は、HARQフィードバックに含まれるべきダウンリンクデータ送信の前記第1のセットのダウンリンクデータ送信の数を示す、請求項8~10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
装置であって、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備え、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に対して、少なくとも、
ネットワークエンティティから、ダウンリンクデータ送信のセットの半永続的スケジューリング(SPS)を起動する第1のダウンリンク制御信号を受信することであって、前記ダウンリンク制御信号は、前記ダウンリンクデータ送信のセットのための、適用できないハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックタイミングを示す、受信することと、
ダウンリンクデータ送信の前記セットのうちの1つまたは複数を受信することと、
さらなるダウンリンクデータ送信をスケジュールすることなく、ダウンリンクデータ送信の前記セットのうちの前記1つまたは複数のための、HARQフィードバック報告をトリガする第2のダウンリンク制御信号を受信することと、
前記第2のダウンリンク制御信号の受信に応答して、前記第2のダウンリンク制御信号によって提供される、適用できるHARQフィードバックタイミングに基づいて、ダウンリンクデータ送信の前記セットのうちの前記1つまたは複数に関連付けられた少なくとも1つのHARQフィードバックを、前記ネットワークエンティティへ送信することと
を行わせるように構成される、装置。
【請求項13】
前記装置は、無許可のスペクトルで動作するように構成され、および/または、前記第2のダウンリンク制御信号によって提供される前記適用できるHARQフィードバックタイミングに基づいて、前記HARQフィードバック送信を可能にするインジケーションを受信するように構成される、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第2のダウンリンク制御信号は、HARQフィードバックに含まれるべきダウンリンクデータ送信の前記セットのダウンリンクデータ送信の数を示す、請求項12または13に記載の装置。
【請求項15】
請求項1~7のいずれか1項に記載のプロセスを装置に実行させるための手段を備える、装置。
【請求項16】
請求項1~7のいずれか1項に記載のプロセスを装置に実行させるための、格納されたプログラム命令を備える、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項17】
請求項1~7のいずれか1項に記載のプロセスを装置に実行させるように構成された回路構成を備える、装置。
【請求項18】
請求項1~7のいずれか1項に記載のプロセスを装置に実行させるための命令がエンコードされた、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年7月21日に出願された米国仮出願第63/054756号の優先権を主張する。
【0002】
いくつかの例示的な実施形態は、一般に、ロングタームエボリューション(LTE)、第5世代(5G)無線アクセス技術(RAT)、新無線(NR)アクセス技術、および/または他の通信システムなどの、モバイル電気通信システムまたはワイヤレス電気通信システムに関し得る。たとえば、特定の例示的な実施形態は、ダウンリンクデータ送信のための、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)肯定応答を報告するためのシステムおよび/または方法に関し得る。
【背景技術】
【0003】
モバイル通信システムまたはワイヤレス通信システムの例は、5G RAT、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)、LTE進化型UTRAN(E-UTRAN)、LTEアドバンスト(LTE-A)、LTE-A Pro、NRアクセス技術、および/またはMulteFire Allianceを含み得る。5Gワイヤレスシステムは、次世代(NG)の無線システムおよびネットワークアーキテクチャを称する。5Gシステムは通常、5G NR上に構築されるが、5G(またはNG)ネットワークは、E-UTRA無線上にも構築され得る。NRは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、超高信頼性低レイテンシ通信(URLLC)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)などのサービスカテゴリをサポートできることが期待される。NRは、モノのインターネット(IoT)をサポートするために、究極のブロードバンドの、超ロバストな、低レイテンシ接続、および大規模なネットワークを提供することが期待される。次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)は、5GのためのRANを表し、これは、NR、LTE、およびLTE-Aに無線アクセスを提供し得る。(たとえば、UTRANにおけるNode B、またはLTEにおけるEvolved Node B(eNB)と同様の)ユーザ機器に無線アクセス機能を提供する5Gにおけるノードは、NR無線に構築された場合、次世代Node B(gNB)と称され得、E-UTRA無線に構築された場合、次世代eNB(NG-eNB)と称され得ることに留意されたい。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの態様にしたがって、独立請求項の主題が提供される。いくつかのさらなる態様は、従属請求項において定義される。特許請求の範囲に含まれない実施形態は、本開示を理解するために役立つ例として解釈されるべきである。
【0005】
本開示の第1の態様では、方法が提供される。方法は、ユーザ機器によって、ネットワークエンティティから、ダウンリンクデータ送信の第1のセットの半永続的スケジューリング(SPS)を起動する第1のダウンリンク(DL)制御信号を受信することであって、ダウンリンク制御信号は、ダウンリンクデータ送信の第1のセットのための、適用できるハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックタイミングを示す、受信することと、ダウンリンクデータ送信の第1のセットのうちの1つまたは複数を受信することと、適用できないHARQフィードバックタイミングで受信されたダウンリンクデータ送信の第2のセットのための、適用できるHARQフィードバックタイミングが提供されていないと判定することであって、ダウンリンクデータ送信の第2のセットは、ダウンリンクデータ送信の第1のセットのうちの1つまたは複数の前に受信される、判定することと、判定に応答して、ダウンリンクデータ送信の第1のセットのうちの1つまたは複数の受信後に受信された、適用できるHARQフィードバックタイミングを示す第2のダウンリンク制御信号に基づいて、ダウンリンクデータ送信の第1のセットのうちの1つまたは複数のための、HARQフィードバックタイミングを決定することとを含む。
【0006】
本開示の第2の態様では、別の方法が提供される。方法は、ユーザ機器によって、ネットワークエンティティから、ダウンリンクデータ送信のセットの半永続的スケジューリング(SPS)を起動する第1のダウンリンク制御信号を受信することであって、ダウンリンク制御信号は、設定されたダウンリンクデータ送信のための、適用できないハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックタイミングを示す、受信することと、ダウンリンクデータ送信のセットのうちの1つまたは複数を受信することと、さらなるダウンリンクデータ送信をスケジュールすることなく、ダウンリンクデータ送信のセットのうちの1つまたは複数のための、HARQフィードバック報告をトリガする第2のダウンリンク制御信号を受信することと、第2のダウンリンク制御信号を受信することに応答して、第2のダウンリンク制御信号によって提供される、適用できるHARQフィードバックタイミングに基づいて、ダウンリンクデータ送信のセットのうちの1つまたは複数に関連付けられた少なくとも1つのHARQフィードバックを、ネットワークエンティティへ送信することとを含む。
【0007】
本開示の第3の態様では、装置が提供される。装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える。少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に対して、少なくとも、第1の態様または第2の態様による方法を実行させるように構成される。
【0008】
第4の態様では、装置が提供される。装置は、第1の態様または第2の態様のいずれかによるプロセスを装置に実行させるための手段を備える。
【0009】
第5の態様では、非一時的なコンピュータ可読媒体が提供される。コンピュータ可読媒体は、第1の態様または第2の態様のいずれかによるプロセスを装置に実行させるために格納されたプログラム命令を備える。
【0010】
第6の態様では、装置は、第1の態様または第2の態様のいずれかによるプロセスを装置に実行させるように構成された回路構成を備える。
【0011】
第7の態様では、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、第1の態様または第2の態様のいずれかによるプロセスを装置に実行させるための命令がエンコードされる。
【0012】
例示的な実施形態を適切に理解するために、添付の図面への参照がなされるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】適用できないタイミングインジケーションに基づく、延期されたHARQフィードバックの例を示す図である。
図2】非数的K1(non-numerical K1)を有する順不同のハイブリッド自動再送要求の例を示す図である。
図3】様々な実施形態によるシグナリング図の一例を示す図である。
図4】特定の実施形態によるシグナリング図の別の例を示す図である。
図5】様々な実施形態による追加の条件を有する代替案の例を示す図である。
図6】いくつかの実施形態による追加の条件を有する代替案の別の例を示す図である。
図7】様々な実施形態によるダウンリンク割当インデクス(downlink assignment index,DAI)カウンタの影響の例を示す図である。
図8】様々な実施形態による方法のフロー図の例である。
図9】いくつかの実施形態による方法のフロー図の別の例を示す図である。
図10】いくつかの実施形態による様々なネットワークデバイスの例を示す図である。
図11】特定の実施形態によるワイヤレスネットワークおよびシステムアーキテクチャの例を示す図である。
図12】いくつかの実施形態によるシグナリング図の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本明細書で一般的に説明され、図に示される特定の例示的な実施形態の構成要素は、多種多様な異なる構成で配置および設計され得ることが容易に理解される。したがって、たとえばダウンリンク(DL)制御情報(DCI)である別のダウンリンク制御信号によってトリガされた後、DL半永続的スケジューリング(SPS)送信のための、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)-肯定応答(ACK)HARQフィードバックを報告するための、システム、方法、装置、およびコンピュータプログラム製品のいくつかの例示的な実施形態の以下の詳細な説明は、特定の実施形態の範囲を限定することは意図されず、代わりに、選択された例示的な実施形態を表す。
【0015】
第3世代パートナシップ計画(3GPP)New Radio Unlicensed(NR-U)リリース(Rel)-16システムなどのいくつかの通信システムは、たとえば、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信など、DLデータ送信のために、延期されたHARQフィードバックのサポートを提供することを期待され得る。たとえば、次世代Node B(gNB)すなわちeNBのような基地局は、第1の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジュールする第1のダウンリング制御情報(DCI)における非数的(NN)-K1値を示し得る。(たとえば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)において)PDSCHとHARQフィードバック(これは、肯定応答(ACK)または否定応答(NACK)を含む場合がある)送信との間のタイミングを直接示す数的K1値とは対照的に、NN-K1値は、実際のフィードバックタイミングが、その後示されることを単に示し得る。基地局は、図1に示されるように、第1の動的にスケジュールされたPDSCHのためのHARQフィードバックタイミングの決定を容易にするために、通常の数的K1値を有する第2のDCIを送信し得る。
【0016】
NN-K1値は、「適用できない」タイミングインジケーションと称され得る一方、通常の数的K1値は、「適用できる」タイミングインジケーションと称され得る。これら値は、少なくとも1つのDLデータ送信、たとえば、ユーザ機器(UE)による処理時間が、対応するPDSCHと同じCOT内のPUCCHでのHARQフィードバック(たとえば、ACKまたはNACK)を報告するのに不十分である、チャネル占有時間(COT)の終了にスケジュールされたPDSCHの、延期されたHARQフィードバック送信を有効化し得る。それに加えて、基地局は、別のCOTを獲得するために別のリッスンビフォアトーク(LBT)操作を実行する必要があるため、次のHARQフィードバック送信のタイミングは不明であり、ダウンリンク(DL)割当で示されなかった。しかしながら、NN-K1値は、対応するK1値が構成されていない場合など、基地局の構成に基づいてCOTのどこでも使用でき、PUCCHのスロットの前の任意のスロットで、NN-K1値を、任意のスロットにおいて使用され得るK1値として使用することを可能にする。本開示のいくつかの実施形態は、NN-K1およびK1を使用して、適用できないタイミングおよび適用できるタイミングを示す、特定の手法に限定されないことを理解されたい。他のインジケーション(たとえば、適用できるインジケーション)も可能である。
【0017】
DL SPSは、無許可操作(grant-less operation)である。基地局は、専用のPDCCH DCIメッセージを有する各PDSCH送信を動的にスケジュールするのではなく、たとえば、ダウンリンク割当の周期性(periodicity)、HARQプロセスの数、およびHARQフィードバックのためのPUCCHリソースを、たとえば、以下のように提供されるような、SPS構成情報要素(configuration information element,IE)SPS-ConfigでUEに設定できる。
【0018】
- SPS-Config
IE SPS-Configは、ダウンリンク半永続的送信を構成するために使用される。ダウンリンクSPSは、SCellにおいてのみならず、SpCellにおいても構成され得る。ネットワークは、SPS-Configが、セルグループにおける最大1つのセルに対して構成されることを保証する。
【0019】
SPS-Config情報要素
--ASN1START
--TAG-SPS-CONFIG-START
SPS-Config::= SEQUENCE{
periodicity ENUMERATED{ms10,ms20,ms32,ms40,ms64,ms80,ms128,ms160,ms320,ms640,
spare6,spare5,spare4,spare3,spare2,spare1},
nrofHARQ-Processes INTEGER(1..8),
n1PUCCH-AN PUCCH-ResocuceID
OPTIONAL, --Need M
mcs-Table ENUMERATED{qam64LowSE}
OPTIONAL, --Need S
...

--TAG-SPS-CONFIG-STOP
--ASN1STOP
【0020】
DL SPSは、周期的な送信の物理リソースブロック(PRB)リソースおよび変調および符号化スキーム(MCS)などの様々なパラメータを提供できる起動(activation)DCIで起動され得る。いくつかのDL SPSパラメータは、無線リソース制御(RRC)構成によって提供され得る。それに加えて、0に設定されたいくつかの未使用のDCIフィールドは、起動/停止(deactivation)のためのDCIの検証のために使用され得る。例として、対応するDCIフォーマットのCRCが、cs-RNTIによって提供される、構成されたスケジューリング無線ネットワーク一時識別子(CS-RNTI)でスクランブルされる場合、UEは、起動のスケジュールまたはリリースのスケジュールのために、DL SPS割当PDCCH、または構成されたUL許可タイプ2PDCCHを検証し得、有効化された伝送ブロック(transport block)の、新たなデータインジケータフィールドは「0」に設定される。DCIフォーマットのすべてのフィールドが、以下に提供される表1または表2にしたがって設定される場合、DCIフォーマットの検証が達成され得る。検証が達成された場合、UEは、DCIフォーマットにおける情報を、DL SPSまたは構成されたULグラントタイプ2の有効な起動または有効なリリースとして考慮し得る。検証が達成されない場合、UEは、DCIフォーマットにおけるすべての情報を破棄し得る。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
UEは、SPS PDSCHリリースを提供するPDCCHの最後のシンボルからNシンボル後に、SPS PDSCHリリースに応答して、HARQフィードバック情報を提供するように期待され得る。UE処理能力1について、およびPDCCH受信のサブキャリア間隔(subcarrier spacing,SCS)について、15kHzの場合、N=10であり、30kHzの場合、N=12であり、60kHzの場合、N=22であり、120kHzの場合、N=25である。周波数範囲(FR)1において、機能2を有するUEについて、およびPDCCH受信のSCSについて、15kHzの場合、N=5であり、30kHzの場合、N=55であり、60kHzの場合、N=11である。
【0024】
したがって、DL SPSが起動されると、UEは、DL SPSのHARQフィードバックが送信される場合、PUCCHリソースにおいて、各PDSCH送信後、K1個のスロットのHARQフィードバックを提供し得、ここで、K1値は、起動DCIにおけるフィールドによって示される。
【0025】
SPS HARQフィードバックのために使用されるスロットまたはサブスロットにおけるPUCCHリソースは、3GPP Rel-15におけるn1PUCCH-ANなどのRRCパラメータによって提供され得る。3GPP Rel-16では、UEが、複数のアクティブなSPS PDSCH構成を有することができ、パラメータ(たとえば、SPS-PUCCH-AN-List)は、PUCCHリソースのセットをUEに提供でき、これにより、アップリンク制御情報(UCI)のペイロードサイズに基づいて、使用されるPUCCHリソースを決定する。あるいは、両フィードバックが、同じスロットで送信される場合など、SPS PDSCHのHARQフィードバックが、動的PDSCHのためにHARQフィードバックと多重化される場合、PUCCHリソースは、DCIが動的PDSCHをスケジュールすることに基づいて決定されるであろう。
【0026】
DL SPS PDSCHのためのPUCCHリソースは、事前に構成され得、K1値は、DL SPS起動DCIで示すことができることに留意されたい。UEが、SPS PDSCHを正しく復号できない場合、UEは、基地局に、否定応答(NACK)を報告し得る。それに応答して、基地局は、SPS PDSCHのための再送信を、動的にスケジュールし得る。したがって、UEはまた、UEが、SPS PDSCH構成を起動したときに、動的にスケジュールされたPDSCHを受信し得る。3GPP NRでは、順不同(OOO)HARQはサポートされていないので、UEは、スロットiで、第1のPDSCHを受信することを期待されず、対応するHARQフィードバックが、スロットjで送信されるように割り当てられ、第2のPDSCHが、第1のPDSCHより後に開始し、対応するHARQフィードバックが、スロットjの前のスロットで送信されるように割り当てられる。
【0027】
前述したように、無許可のスペクトル(unlicensed spectrum)で動作する場合、適用できないタイミングインジケーション(たとえば、NN-K1など)を使用すると、基地局が別のCOTを獲得したときに、後続のPDSCH HARQフィードバックをトリガできる。DL SPSが構成されているときにNN-K1で動的にスケジュールされた送信を使用すると、いくつかの欠点が生じる可能性がある。たとえば、第2のDCIがスケジュールされていない、および/またはUEによって見逃されているため、UEが、DL SPS送信の周期的なインスタンスの前に第2のDCIを受信しない場合、UEは、NN-K1を用いて動的にスケジュールされたPDSCHを受信し得る。図2に図示されるように、これは、上述のように、UEの観点からは誤りの場合/状況である。図2は、基地局が、OOO HARQを回避するために第1のDCIをスケジュールすることを回避でき、結果として、スケジューリング制限が生じる例を示す。しかしながら、第2のDCIが、DL SPSの前に送信されるが、UEが、第2のDCIを見逃す場合があり得る。そのような場合、基地局は、スケジューリングによってOOO送信を阻止することができない。さらに、NN-K1の存在に関係なく、HARQフィードバック再送信がトリガされた、拡張タイプ2コードブック(CB)の場合、同様の欠点が発生する可能性がある。それに加えて、DL SPSを用いて、RRC構成からPUCCHリソースが決定され得、PUCCHリソースのスロットが、起動DCIから決定される。そのような準静的なタイミング決定は、LBT手順によって、フレーム構造が浮遊的であり、単純な周期的構造にしたがっていない場合、無許可のスペクトルでは不適切であり得る。
【0028】
本明細書で説明される特定の実施形態は、たとえば、タイミングインジケーション(たとえば、起動DL SPS DCIにおけるK1値)の設定に基づいて、OOO HARQを基地局が回避できるようにし得るか、および/または、DL SPS構成のために、延期されたHARQを有効化し得る。その代わりに、または、それに加えて、特定の実施形態は、過去における同じHARQフィードバックプロセスIDを使用して、複数のDL SPS構成から、HARQフィードバックを収集することを可能にし得、それによって、効率を改善する。例として、UEは、HARQプロセスのために、古い伝送ブロックのソフトバッファをクリアし得、HARQプロセスが再度実行された場合、UEは、代わりに、報告されるまで、関連付けられたHARQフィードバックを格納し得る。したがって、以下で論じられる特定の実施形態は、通信関連技術の改善に関する。
【0029】
図3は、いくつかの例示的な実施形態による、別のDCIによってトリガされた後に、DL SPSのためにHARQフィードバックを報告するためのシグナリング図の例を示す。ネットワークエンティティ(NE)320およびユーザ機器(UE)330は、以下で論じられる図10に示されるように、特定の実施形態にしたがって、NE1010およびUE1020と同様であり得る。UE330は、無許可のスペクトルで動作するように構成され得、および/または、いくつかの実施形態において、後の第2のDL制御信号によって提供される、適用できるHARQフィードバックタイミングに基づいて、DL SPSデータ送信のHARQフィードバック送信を有効化/起動するように構成されたインジケーション(たとえば、パラメータInapplicable-DL-SPS-Timing)を受信するように構成され得る。
【0030】
301において、UE330は、NE320から、少なくとも1つの適用できないHARQフィードバックタイミング(たとえば、非数的K1)で、DLデータ送信の第2のセットを受信し得る。ダウンリンクデータ送信の第2のセットは、少なくとも1つの動的にスケジュールされたDLデータ送信、および少なくとも1つのSPS DLデータ送信のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0031】
303において、NE320は、ダウンリンクデータ送信(たとえば、DL SPS PDSCH送信)の第1のセットの半永続的スケジューリング(SPS)を起動する、第1のダウンリンク制御信号(たとえば、第1のDCI)を、UE330へ送信し得る。いくつかの実施形態では、ダウンリンク制御信号は、ダウンリンクデータ送信の第1のセットのために、適用できるハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックタイミングを示し得る。いくつかの実施形態では、受信された第1のDL制御信号は、適用できるK1を含み得る。いくつかの実施形態では、追加的または代替的に、第1のDL制御信号は、301の前に受信され得ることに留意されたい。
【0032】
305において、NE320は、少なくとも1つのDL SPS構成の、少なくとも1つのDL SPSデータ送信を(たとえば、PDSCHで)UE330へ送信し得る。いくつかの実施形態では、DL SPS構成は、DL制御信号、たとえば、第1のDL DCIを使用して、303において起動され得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの受信されたDL SPS PDSCHは、少なくとも1つの適用できるタイミングインジケーション、たとえば、数的K1値で、起動および/または構成され得る。
【0033】
307において、UE330は、適用できないHARQフィードバックタイミングで、301において受信されたダウンリンクデータ送信の第2のセットのために適用できるHARQフィードバックタイミングが、提供も受信もされていないと判定し得る。ダウンリンクデータ送信の第2のセットは、ダウンリンクデータ送信の第1のセットのうちの1つまたは複数の前に受信される。いくつかの実施形態では、UE330は、301において、たとえば、NN-K1のように(以下で詳細に論じられる)非数的K1値のような少なくとも1つの適用できないタイミングインジケーションを用いて起動または構成された、動的にスケジュールされたPDSCHおよび/または別のDL SPS PDSCHを以前に受信しているか、および/または、少なくとも1つの適用できるK1値を有する少なくとも1つのスケジュールされたPDSCHを以前に受信していない。
【0034】
309において、NE320は、UE330に、第2のDL制御信号(たとえば、第2のDCI)を送信し得る。いくつかの実施形態では、第2のDL制御信号は、少なくとも1つの適用できるHARQフィードバックタイミングインジケーション(たとえば、数的K1)を含み得る。いくつかの実施形態では、第2のDL制御信号は、第3のDLデータ送信を(たとえば、PDSCHで)スケジュールし得る。
【0035】
311において、UE330は、309において受信された第2のDL制御信号に基づいて、たとえば、第2のDL制御信号で示される、K1などの、適用できるタイミングに基づいて、305において受信されたDL SPSのタイミングを決定し得る。いくつかの実施形態では、UE330は、第2のDL制御信号によって提供される、適用できるHARQフィードバックタイミングに基づくDL SPSデータ送信のためのHARQフィードバック送信が、適用できるHARQフィードバックタイミングに基づいてDL SPSデータ送信のためのHARQフィードバックを有効化/起動するように構成された、たとえば、Inapplicable-DL-SPS-timingのようなインジケーションで有効化/起動される。このパラメータは、例として提示されているにすぎず、DL SPSデータ送信のHARQフィードバックタイミングを決定するためのこのソリューションは、任意の適切なシグナリングで有効化できることに留意されたい。いくつかの実施形態では、シグナリングを有効化することは必要とされず、このソリューションは、デフォルトで有効化される。
【0036】
313において、UE330は、少なくとも1つの受信されたDL SPS PDSCHに関連付けられた少なくとも1つのHARQフィードバックを、NE320へ送信し得る。様々な実施形態において、313における送信は、UE330が、309において、第2のDCIを受信することに応答して発生し得、ここでは、少なくとも1つの適用できるK1値が、少なくとも1つのDL SPS構成の少なくとも1つのPDSCHのために、HARQフィードバックをトリガする。UE330が、303において、適用できるK1値を有する少なくとも1つのDL SPS PDSCH起動を受信した特定の実施形態において、UE330は、(動的にスケジュールされたPDSCHまたは1つまたは複数のDL SPS PDSCHを含み得る)301において受信されたDLデータ送信のペンディングの第2のセットに関連付けられた、少なくとも1つのHARQフィードバックを送信するように、UE330をトリガする第2のDCIを、309において受信した後、305において受信されたSPS PDSCHのための少なくとも1つのHARQフィードバックを、NE320へ送信するように構成され得る。これは、UE330が、305において、適用できるK1値を有するSPS PDSCHを受信する前に、NN-K1(適用できない値)が示された少なくとも1つの動的にスケジュールされた第1のPDSCH、および/または、NN-K1を有する起動/構成された第1のDL SPS PDSCH機会を受信したが、NN-K1を有する第1のPDSCHまたは第1のDL SPS PDSCHのためのHARQフィードバックタイミングを提供するDCIをまだ受信していないという条件に基づき得る。この送信は、トリガDCI(たとえば、309において受信された第2のDCI)によって示されるタイミングにしたがって実行され得る。これにより、OOO HARQプロセスの発生を回避し得る。
【0037】
いくつかの実施形態では、309において受信された第2のDL制御信号は、さらなるDLデータ送信、たとえばPDSCH送信をスケジュールし得る。いくつかの実施形態では、313において、UE330は、301において受信されたダウンリンクデータ送信の第2のセットのためのHARQフィードバックと、309において受信された第2のダウンリンク制御信号によってスケジュールされた第3のダウンリンクデータ送信のためのHARQフィードバックとともに、305において受信されたDL SPSデータ送信の第1のセットのうちの1つまたは複数のためにHARQフィードバックを送信し得る。いくつかの実施形態では、309において受信された第2のダウンリンク制御信号は、HARQフィードバックに含まれるべきダウンリンクデータ送信の第1のセットのダウンリンクデータ送信の数を示し得る。これにより、HARQフィードバックのペイロードに関する共通の理解が可能となり、NE320によるブラインド検出を低減でき得る。
【0038】
図5は、UEが、図3における305と同様に、DL SPS PDSCH501,502を受信する前に、適用できるK1値を有する少なくとも1つのDL SPS PDSCH起動を以前に受信した例を示す。この例では、UEはまた、DL SPS PDSCH501,502の前に、NN-K1値を有するDCI503を受信し、PDSCHを動的にスケジュールするように構成される。あるいは、いくつかの例では、DCI503は、NN-K1値を用いてSPS PDSCHを起動/構成し得る。いくつかの実施形態では、UEが、NN-K1を有する少なくとも1つのペンディングのスケジュールされたPDSCH(たとえば、DCI503によってスケジュールされたPDSCH)を有する、すなわち、UEが、NN-K1を有するスケジュールされたPDSCHのためのHARQフィードバックを送信していない場合、適用できるタイミングインジケーションを有するさらなるDL制御信号(たとえば、DCI504)が、受信または提供されるまで、DCI503におけるNN-K1は、少なくとも1つのDL SPS PDSCH501,502に適合し得る。これは、OOO HARQを回避するという利点を提供し得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、UE330が、301において、DLデータ送信の第2のセットをスケジュールするために、NN-K1値を有するDCIを受信しない場合、UE330は、303において受信されたDL SPS起動K1、および/または、少なくとも1つのRRC構成PUCCHリソースに基づいて、305において受信されたDL SPS PDSCHのための少なくとも1つのHARQフィードバックを送信し得る。なぜなら、この場合、UE330は、301において送信されたペンディングのDLデータ送信が、HARQフィードバックを提供されていないことに気付いていないためである。この場合、NE320は、送信の検出を実行し、UE330が、301において、DLデータ送信の第2のセットをスケジュールするために、NN-K1値を有するDCIを見逃したことを検出し得る。
【0040】
図4は、いくつかの例示的な実施形態による、DL SPSのHARQフィードバックを報告するためのシグナリング図の別の例を示す。ネットワークエンティティ(NE)420およびユーザ機器(UE)430は、特定の実施形態にしたがって、以下で論じられる図10に示されるように、NE1010およびUE1020と同様であり得る。いくつかの実施形態では、NE420は、403において、適用できないNN-K1値を有する少なくとも1つのDL SPS PDSCH起動を、UE430へ送信し得、UE430は、DCIによって示されるタイミングにしたがって、ペンディングのDL SPS PDSCH HARQフィードバックを報告するようにUE420をトリガする(DL SPS HARQフィードバック収集に専用の)DCIを受信した後に、対応するSPS PDSCHのための少なくとも1つのHARQフィードバックをNE420へ送信し得る。DCIは、DL SPS構成のc回の最新のPDSCH機会のためにHARQフィードバックをトリガし得る。なお、本実施形態では、図3における動作301,307を実行できない場合があることに留意されたい。図4に示される例では、DL SPSデータ送信(たとえば、PDSCH)を起動するために、403において受信された第1のDL制御信号は、適用できないHARQタイミング(たとえば、NN-K1)を示し得る。動作405は、図3における305と同様であり得る。409において、NE420は、405において受信されたDL SPSデータ送信のうちの1つまたは複数のために、適用できるHARQフィードバックタイミングを示す少なくとも1つの第2のDL制御信号を、UE430へ送信し得る。
【0041】
いくつかの実施形態では、409において受信された第2のDL制御信号は、他のDLデータ送信をスケジュールすることなく、HARQフィードバックをトリガするための専用のDCIであり得ることに留意されたい。図3における動作311,313と同様に、動作411,413において、UE420は、DL SPSデータ送信のためのHARQタイミングを決定し得、409において受信された第2のDL制御信号において示されるHARQタイミングに基づいて、少なくとも1つのDL SPSデータ送信のためのHARQフィードバックを送信し得る。
【0042】
図5は、UEが、NN-K1などの、適用できないK1値を有する少なくとも1つのDL SPS PDSCH起動を以前に受信した例を示す。次いで、DL SPS PDSCHのためのフィードバックタイミングは、後に受信されるダウンリンク制御信号(たとえば、DCI)で示されるタイミングに基づいて決定され得る。ダウンリンク制御信号は、DL SPS PDSCHのためのHARQフィードバックをトリガし得、それ以上のDLデータ送信をスケジュールすることはできない。
【0043】
様々な実施形態では、HARQ報告をトリガするDCIは、PDSCHをスケジュールするように構成されない場合があり、および/または、その巡回冗長検査(cyclic redundancy check,CRC)は、構成された少なくとも1つのスケジューリング無線ネットワーク一時識別子(CS-RNTI)でスクランブルされ得る。UE430は、DL SPSリリースDCIからのDCIの区別を可能にするものとして、ゼロリソース割当(zero-resource allocation,RA)、および/または、1に設定された新たなデータインジケータ(NDI)などの少なくとも1つのトリガ条件を解釈し得る。HARQ報告をトリガするDCIの検証時に、UE430は、2ビットのカウンタダウンリンク割当インジケータ(C-DAI)cを、少なくとも1つの最新のc個のDL SPS PDSCHに対するトリガフィードバックとして解釈し得、ここで、cは整数である。さらに、UE430が、同じスロットでTYPE-2/e-TYPE-2CBをトリガする別のDCIを受信した場合、UE430は、DL SPS PDSCH CBを、通常のCBに連結するように構成され得る。結果として、UE430は、図7に図示されるように、動的にスケジュールされたPDSCHのDAIプロセスからDCIをトリガするC-DAIを別個に考慮し得る。この例では、C-DAIは、たとえば、WiFi干渉などによりLBTが失敗したとき、および/または、第1のDL SPS PDSCH機会を阻止したとき、2を示し得る。いくつかの変形では、DCIは、スケジュールされたPDSCHのC-DAIを示し得、DCIにおける別の未使用のフィールドは、少なくとも1つの最新のc個のDL SPS PDSCHのためのフィードバックをトリガするために使用され得、ここで、フィールドは、たとえば、冗長バージョン(RV)およびハイブリッド自動要求識別(HARQ-ID)であり得る。
【0044】
特定の実施形態では、UE430が、PDSCHをスケジュールせずに、C-またはCS-RNTIでスクランブルされた、TYPE-3 CBをトリガするDCIを検証した場合、UE430は、上述したように、上記で論じたC-DAI cによって課される少なくとも1つの追加の制限とともに、まだ報告されていないHARQプロセスのためのHARQフィードバックを報告し得る。
【0045】
図8は、種々の実施形態による、図10に示されるUE1020など、UEによって実行され得る方法800のフロー図の一例を示す。
【0046】
801において、UEは、図10におけるNE1010などのNEから、少なくとも1つの適用できないHARQフィードバックタイミングで、DLデータ送信の第2のセットを受信し得る。いくつかの実施形態では、UEは、801において、動的にスケジュールされたPDSCH、および/または、たとえば、NN-K1などの非数的K1値など、少なくとも1つの適用できないタイミングインジケーションで起動または構成された別のDL SPS PDSCHを受信し得る。
【0047】
803において、UEは、DLデータ送信の第1のセットのDL SPSの起動のために構成された第1のDL制御信号(たとえば、DCI)を、NEから受信し得る。いくつかの実施形態では、受信された第1のDL制御信号は、適用できるHARQタイミング(たとえば、数的K1)を含み得る。様々な実施形態では、第1のDL制御信号は、801の前に受信され得る。
【0048】
805において、UEは、少なくとも1つのDL SPS構成の少なくとも1つのDL SPSデータ送信を(たとえば、PDSCHで)NEから受信し得る。いくつかの実施形態では、DL SPS構成は、DL制御信号、たとえば、第1のDL DCIを使用して、803において起動され得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの受信されたDL SPS PDSCHは、少なくとも1つの適用できるタイミングインジケーション、たとえば数的K1値を用いて起動および/または構成され得る。
【0049】
807において、UEは、DLデータ送信の第2のセットのために適用できるHARQフィードバックタイミングが、提供も受信もされていないと判定し得る。DLデータ送信の第2のセットは、ダウンリンクSPSデータ送信の第1のセットのうちの1つまたは複数の前に受信され得る。UEは、DLデータ送信の第2のセットのために、適用できるK1値を提供するDL制御信号を、以前に受信していないと判定し得る。
【0050】
809において、UEは、NEから、第2のDL制御信号(たとえば、第2のDCI)を受信し得る。第2のDL制御信号は、少なくとも1つの適用できるHARQフィードバックタイミングインジケーション(たとえば、数的K1値)を含み得る。いくつかの実施形態では、第2のDL制御信号は、第3のDLデータ送信を(たとえば、PDSCHにおいて)スケジュールし得る。
【0051】
811において、UEは、809において受信された、適用できるHARQフィードバックタイミングを示す、第2のDL制御信号に基づいて、DL SPSのためのタイミングを決定し得る。813において、UEは、805において受信された少なくとも1つのDL SPS PDSCHに関連付けられた少なくとも1つのHARQフィードバックをNEへ送信し得る。様々な実施形態では、813における送信は、少なくとも1つのDL SPS構成の少なくとも1つのPDSCHのためのHARQフィードバックをトリガする、少なくとも1つの適用できるK1値を有する第2のDCIを、UEが受信することに応答して発生し得る。UEが、805において、適用できるK1値を有する少なくとも1つのDL SPS PDSCH起動を受信した特定の実施形態では、UEは、801において受信されたペンディングのPDSCHまたはDL SPS PDSCHに関連付けられた少なくとも1つのHARQフィードバックを送信するようにUEをトリガするDCIを809において受信した後、DL SPS PDSCHのための少なくとも1つのHARQフィードバックをNEへ送信するように構成され得る。これは、UEが、適用できるK1値を有するSPS PDSCHを、805において受信する前に、示されたNN-K1(適用できない値)を有する、動的にスケジュールされた第1のPDSCH、および/または、NN-K1を有する、起動/構成された第1のDL SPS PDSCH機会を受信し、NN-K1を有する第1のPDSCHまたは第1のDL SPS PDSCHのためのHARQフィードバックタイミングを提供するDCIをまだ受信していないという条件にあり得る。この送信は、809において受信されたトリガDCIによって示されるタイミングにしたがって実行され得る。
【0052】
いくつかの実施形態では、813において、UEは、805において受信されたダウンリンクSPSデータ送信の第1のセットのうちの1つまたは複数のためのHARQフィードバックを、ダウンリンクデータ送信の第2のセットのためのHARQフィードバックと、第2のダウンリンク制御信号によってスケジュールされた第3のダウンリンクデータ送信のためのHARQフィードバックとともに送信し得る。
【0053】
いくつかの実施形態では、UEは、図3を参照して説明したように、無許可のスペクトルで動作するように構成され得、および/または、有効化シグナリング(たとえば、パラメータInapplicable-DL-SPS-timing)を受信するように構成され得、UEは、後に受信される第2のDL制御信号に基づいて、DLデータ送信の第1のセットのためのHARQフィードバックタイミングを決定することができる。
【0054】
図9は、様々な実施形態による、図10に示されるUE1020などのUEによって実行され得る別の方法900のフロー図の例を示す。901において、UEは、図10に示されるNE1010などのネットワークエンティティから、ダウンリンクデータ送信の第1のセットの半永続的スケジューリング(SPS)を起動する第1のダウンリンク(DL)制御信号を受信し得る。第1のダウンリンク制御信号は、ダウンリンクデータ送信の第1のセットのために適用できないハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックタイミング(たとえば、NN-K1)を示す。
【0055】
903において、UEは、ダウンリンクデータ送信の第1のセットのうちの1つまたは複数を受信し得る。905において、UEは、903において受信されたDLデータ送信のうちの1つまたは複数のためのHARQフィードバックをトリガする第2のDL制御信号を受信し得る。第2のDL制御信号は、適用できるHARQフィードバックタイミングを示し得るが、さらなるDLデータ送信をスケジュールできない。
【0056】
907において、905において第2のDL制御信号を受信することに応答して、UEは、受信された第2のダウンリンク制御信号に基づいて、受信されたダウンリンクデータ送信の第1のセットのうちの1つまたは複数のためのHARQフィードバックタイミングを決定し得る。様々な実施形態では、第2のダウンリンク制御信号は、HARQフィードバックに含まれるべきダウンリンクデータ送信のセットのダウンリンクデータ送信の数を示し得る。
【0057】
いくつかの実施形態では、UEは、無許可のスペクトルで動作するように構成され得、および/または、上述したように、UEが、後のDL制御信号に基づいて、DL SPSデータ送信の第1のセットのうちの1つまたは複数のためのHARQフィードバックタイミングを決定することを可能にする有効化シグナリング(たとえば、パラメータInapplicable-DL-SPS-timing)を受信するように構成される。
【0058】
図10は、特定の例示的な実施形態によるシステムの例を示す。1つの例示的な実施形態では、システムは、たとえば、NE1010および/またはUE1020などの複数のデバイスを含み得る。
【0059】
NE1010は、eNBまたはgNBなどの基地局、サーバ、および/または、他の任意のアクセスノード、またはそれらの組合せのうちの1つまたは複数であり得る。さらに、NE1010および/またはUE1020は、市民ブロードバンド無線サービスデバイス(citizens broadband radio service device,CBSD)のうちの1つまたは複数であり得る。
【0060】
NE1010はさらに、少なくとも1つのgNB-DUに関連付けられ得る、少なくとも1つのgNB-CUを備え得る。少なくとも1つのgNB-CU、および少なくとも1つのgNB-DUは、5GCを介して、少なくとも1つのF1インターフェース、少なくとも1つのXn-Cインターフェース、および/または、少なくとも1つのNGインターフェースを介して通信し得る。
【0061】
UE1020は、たとえばモバイル電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレット、またはポータブルメディアプレーヤなどのモバイルデバイスや、デジタルカメラや、ポケットビデオカメラや、ビデオゲームコンソールや、たとえば全地球測位システム(GPS)デバイスなどのナビゲーションユニットや、デスクトップまたはラップトップコンピュータや、たとえばセンサまたはスマートメータなどの単一のロケーションデバイスや、または、それらの任意の組合せのうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態では、UE1020は、ウェアラブル端末デバイス、ポータブルコンピュータ、音楽ストレージおよび再生機器、車載ワイヤレス端末デバイス、ワイヤレスエンドポイント、移動局、ラップトップ組込機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ドングル、スマートデバイス、ワイヤレスカスタマ宅内機器(CPE)、モノのインターネット(IoT)デバイス、腕時計または他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、車両、ドローン、医療デバイスおよびアプリケーション(たとえば、遠隔手術)、産業用デバイスおよびアプリケーション(たとえば、産業および/または自動化された処理チェーンのコンテキストで動作するロボットおよび/または他のワイヤレスデバイス)、家電デバイス、商用および/または産業用ワイヤレスネットワークなどで動作するデバイスなどを含み得る。
【0062】
NE1010および/またはUE1020は、それぞれ1011および1021として示される少なくとも1つのプロセッサを含み得る。プロセッサ1011,1021は、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、または同等のデバイスなどの任意の計算またはデータ処理デバイスによって具現化され得る。プロセッサは、単一のコントローラ、または複数のコントローラまたはプロセッサとして実施され得る。
【0063】
1012および1022で示されるように、少なくとも1つのメモリが、デバイスのうちの1つまたは複数に提供され得る。メモリは、固定式または取外し可能である。メモリは、中に含まれるコンピュータプログラム命令またはコンピュータコードを含み得る。メモリ1012,1022は、独立して、非一時的なコンピュータ可読媒体などの任意の適切な記憶デバイスであり得る。ハードディスクドライブ(HDD)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、または他の適切なメモリが使用され得る。メモリは、プロセッサとして単一の集積回路上に組み合わされ得るか、または1つまたは複数のプロセッサから分離され得る。さらに、メモリに格納され、プロセッサによって処理され得るコンピュータプログラム命令は、コンピュータプログラムコードの任意の適切な形式、たとえば、任意の適切なプログラミング言語で記述されたコンパイルまたは解釈されたコンピュータプログラムであり得る。
【0064】
プロセッサ1011,1021、メモリ1012,1022、およびそれらの任意のサブセットは、図3から図9の様々なブロックに対応する手段を提供するように構成され得る。図示されていないが、デバイスは、デバイスの位置を決定するために使用できるGPSまたは微小電気機械システム(micro electrical mechanical system,MEMS)ハードウェアなどの測位ハードウェアも含み得る。気圧計、コンパスなどの他のセンサも使用でき、位置、高度、速度、方向などを決定するように構成され得る。
【0065】
図10に図示されるように、トランシーバ1013,1023が提供され得、1つまたは複数のデバイスはまた、それぞれ1014,1024として示される少なくとも1つのアンテナを含み得る。デバイスは、多入力多出力(MIMO)通信のために構成されたアンテナのアレイ、または複数のRATのための複数のアンテナなど、多くのアンテナを有し得る。たとえば、これらデバイスの他の構成が提供され得る。トランシーバ1013,1023は、送信機、受信機、送信機と受信機との両方、または送信および受信の両方のために構成され得るユニットまたはデバイスであり得る。
【0066】
メモリおよびコンピュータプログラム命令は、特定のデバイスのためのプロセッサとともに、UEなどの装置に対して、上記のプロセス(すなわち、図3図9)のいずれかを実行させるように構成され得る。したがって、特定の実施形態では、非一時的なコンピュータ可読媒体は、ハードウェアで実行されると、本明細書で説明されるプロセスの1つなどのプロセスを実行するコンピュータ命令がエンコードされ得る。あるいは、特定の実施形態は、ハードウェア全体で実行され得る。
【0067】
特定の実施形態では、装置は、図3図9に示されるプロセスまたは機能のいずれかを実行するように構成された回路構成を含み得る。たとえば、回路構成は、アナログおよび/またはデジタル回路構成などのハードウェアのみの回路実装であり得る。別の例では、回路構成は、アナログおよび/またはデジタルのハードウェア回路構成と、ソフトウェアまたはファームウェアとの組合せのようなハードウェア回路とソフトウェアとの組合せ、および/または(デジタル信号プロセッサを含む)ソフトウェアを有するハードウェアプロセッサと、ソフトウェアと、装置に対して様々なプロセスまたは機能を実行させるために協働する少なくとも1つのメモリとの任意の部分であり得る。さらに別の例では、回路構成は、動作のためのファームウェアなどのソフトウェアを含む、マイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサの一部などの、ハードウェア回路構成および/またはプロセッサであり得る。ハードウェアの動作のために必要ではない場合、回路構成内にソフトウェアが存在しない場合がある。
【0068】
いくつかの実施形態では、装置は、図3図9のいずれかを参照して説明した動作を実行する(または、実行させる)ための手段を備え得る。いくつかの実施形態では、手段は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備え得る。少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサとともに、装置の性能を引き出すように構成され得る。
【0069】
図11は、特定の実施形態による5Gネットワークおよびシステムアーキテクチャの例を示す。ネットワークデバイスまたは専用ハードウェアの一部として動作するソフトウェアとして、ネットワークデバイス自体または専用ハードウェアとして、またはネットワークデバイスまたは専用ハードウェアとして動作する仮想機能として実施され得る、複数のネットワーク機能が図示される。図11に示されるNEおよびUEはそれぞれ、NE1010およびUE1020と同様であり得る。ユーザプレーン機能(UPF)は、RAT内およびRAT間モビリティ、データパケットのルーティングおよび転送、パケットの検査、ユーザプレーンのサービス品質(QoS)処理、ダウンリンクパケットのバッファリング、および/または、ダウンリンクデータ通知のトリガのようなサービスを提供し得る。アプリケーション機能(AF)は主に、コアネットワークとインターフェースして、トラフィックルーティングのアプリケーション使用を促進し、ポリシフレームワークと対話する。
【0070】
図12は、いくつかの例示的な実施形態による、HARQフィードバックを報告するためのシグナリング図の別の例を示す。ネットワークエンティティ(NE)1210およびユーザ機器(UE)1220は、特定の実施形態にしたがって、以下で論じられる図10に示されるように、NE1010およびUE1020と同様であり得る。1201において、NE1210は、少なくとも1つのDL SPS構成でUE1220を構成し得、少なくとも1つのDL SPSは、少なくとも1つの適用できない値および/または無許可のスペクトルにおける動作で構成される。
【0071】
1203において、UE1220は、少なくとも1つのDL SPS構成のうちの1つまたは複数のPDSCH機会を受信し、周期的なPUCCHでDL SPSを提供することができない。1205において、NE1210は、少なくとも1つのDCIをUE1220へ送信し得る。DCIは、少なくとも1つのDL SPS構成の、送信されたPDSCH機会のためにHARQ-ACKを収集するように構成される。1207において、UE1220は、少なくとも1つのDL SPS構成のためのPUCCH送信をスケジュールする、少なくとも1つのさらなるDCIを受信し得、少なくとも1つのDL SPS構成の最新のc回のDL SPS PDSCH機会のために、HARQ-ACKを報告し得る。いくつかの実施形態では、cの値は、さらなるDCIにおいて示され得る。1209において、NE1210は、UE1220から、少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックを受信し得る。
【0072】
本明細書を通して説明される例示的な実施形態の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の例示的な実施形態において任意の適切な手法で組み合わされ得る。たとえば、本明細書を通じて「様々な実施形態」、「特定の実施形態」、「いくつかの実施形態」、または他の同様の用語の使用は、例示的な実施形態に関連して説明された特定の特徴、構造、または特性が、少なくとも1つの例示的な実施形態に含められ得るという事実を参照する。したがって、本明細書全体にわたる「様々な実施形態において」、「様々な実施形態において」、「特定の実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、または他の同様の用語の出現は、必ずしもすべてが例示的な実施形態の同じグループを称するわけではなく、記載された特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の例示的な実施形態において任意の適切な方式で組み合わせることができる。
【0073】
それに加えて、必要に応じて、上記で論じられた異なる機能または手順は、異なる順序で、および/または互いに同時に実行され得る。さらに、必要に応じて、説明した機能または手順のうちの1つまたは複数をオプションとして使用したり、または組み合わせたりすることもできる。したがって、上記の説明は、特定の例示的な実施形態の原理および教示を例示するものと見なされるべきであり、それらを限定するものではないとして考慮されるべきである。
【0074】
当業者は、上記で論じられた例示的な実施形態が、異なる順序の手順で、および/または開示されたものとは異なる構成のハードウェア要素で実践され得ることを容易に理解するであろう。したがって、これら例示的な実施形態に基づいて、いくつかの実施形態が説明されたが、当業者には、特定の修正、変形、および代替構成が、例示的な実施形態の精神および範囲内に留まりながら、明らかであることが、明らかとなるであろう。
【符号の説明】
【0075】
3GPP 第3世代パートナシップ計画
5G 第5世代
5GC 第5世代コア
5GS 第5世代システム
ACK 肯定応答
AMF アクセスおよびモビリティ管理機能
ARQ 自動再送要求
ASIC 特定用途向け集積回路
BS 基地局
CB コードブック
CBSD 市民ブロードバンド無線サービスデバイス
C-DAI カウンタダウンリンク割当インジケータ
CN コアネットワーク
COT チャネル占有時間
CPU 中央処理装置
CRC 巡回冗長検査
CS-RNTI 構成済みスケジューリング無線ネットワーク一時識別子
DAI ダウンリンク割当インデクス
DCI ダウンリンク制御情報
DL ダウンリンク
eMBB 拡張モバイルブロードバンド
eMTC 拡張マシンタイプ通信
eNB Evolved Node B
eOLLA 拡張外部ループリンク適応
EPS Evolvedパケットシステム
FR 周波数範囲
gNB 次世代Node B
GPS 全地球測位システム
HARQ ハイブリッド自動再送要求
HDD ハードディスクドライブ
IEEE 電気電子学会
LBT リッスンビフォアトーク
LTE ロングタームエボリューション
LTE-A ロングタームエボリューションアドバンスト
MAC 媒体アクセス制御
MBS マルチキャストおよびブロードキャストシステム
MCS 変調および符号化スキーム
MEMS 微小電気機械システム
MIMO 多入力多出力
MME モビリティ管理エンティティ
mMTC 大規模マシンタイプ通信
MPDCCH マシンタイプ通信物理ダウンリンク制御チャネル
MTC マシンタイプ通信
NACK 否定応答
NAS 非アクセス層
NDI 新データインジケータ
NE ネットワークエンティティ
NG 次世代
NG-eNB 次世代Evolved Node B
NG-RAN 次世代無線アクセスネットワーク
NN 非数的
NR 新無線
NR-U 無許可の新無線
OOO 順不同
PDA 携帯情報端末
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
PDU プロトコルデータユニット
PRACH 物理ランダムアクセスチャネル
PRB 物理リソースブロック
P-RNTI ページング無線ネットワーク一時識別子
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
QoS サービス品質
RAM ランダムアクセスメモリ
RAN 無線アクセスネットワーク
RAT 無線アクセス技術
RLC 無線リンク制御
RNTI 無線ネットワーク一時識別子
RRC 無線リソース制御
RS 基準信号
RV 冗長性バージョン
SCS サブキャリア間隔
SLIV 開始および長さインジケータ
SMF セッション管理機能
SPS 半永続的スケジューリング
SR スケジューリング報告
TB 伝送ブロック
TR 技術報告
TS 技術仕様
Tx 送信
UCI アップリンク制御情報
UE ユーザ機器
UL アップリンク
UMTS ユニバーサルモバイル通信システム
UPF ユーザプレーン機能
URLLC 超高信頼性低レイテンシ通信
UTRAN ユニバーサルモバイル通信システム地上無線アクセスネットワーク
WLAN ワイヤレスローカルエリアネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】