(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-17
(54)【発明の名称】混合システム及び方法
(51)【国際特許分類】
B01F 23/50 20220101AFI20230809BHJP
B65D 47/34 20060101ALI20230809BHJP
B65D 51/28 20060101ALI20230809BHJP
B01F 33/501 20220101ALI20230809BHJP
B01F 35/40 20220101ALI20230809BHJP
B01F 35/88 20220101ALI20230809BHJP
B01F 35/60 20220101ALI20230809BHJP
B01F 101/21 20220101ALN20230809BHJP
B01F 101/06 20220101ALN20230809BHJP
B01F 101/22 20220101ALN20230809BHJP
【FI】
B01F23/50
B65D47/34 100
B65D51/28 100
B01F33/501
B01F35/40
B01F35/88
B01F35/60
B01F101:21
B01F101:06
B01F101:22
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023502931
(86)(22)【出願日】2021-07-15
(85)【翻訳文提出日】2023-03-06
(86)【国際出願番号】 US2021041826
(87)【国際公開番号】W WO2022015981
(87)【国際公開日】2022-01-20
(32)【優先日】2020-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523014924
【氏名又は名称】エディ エンタープライジズ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】EDIE ENTERPRISES LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】ホイットマン,エリザベス ロビンソン
(72)【発明者】
【氏名】デヴィット,ラルフ ジェームス
(72)【発明者】
【氏名】ゲラーディ,ペピン セバスチャン
(72)【発明者】
【氏名】ウィルマー,エマ パール
【テーマコード(参考)】
3E084
4G035
4G036
4G037
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AA24
3E084AB01
3E084BA02
3E084CA01
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB11
3E084FD11
3E084GA08
3E084GB12
3E084LA17
3E084LB02
3E084LD21
3E084LE06
4G035AB44
4G035AE01
4G035AE13
4G036AC61
4G037BA05
4G037BB01
4G037BB21
4G037DA30
4G037EA10
(57)【要約】
粉体を収容した第1の容器を保持する粉体アセンブリであって、所定量の粉体を分注する為の粉体分注手段を有する粉体アセンブリと、液体を収容した第2の容器を保持する液体アセンブリであって、所定量の液体を分注する為の液体分注手段を有する液体アセンブリと、所定量の粉体及び所定量の液体を受容する為の混合ボウルと、を含む、混合アセンブリ、装置、システム及び作動方法を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アセンブリであって、
粉体アセンブリであって、所定量の粉体を収容した本体とドーザを有し、前記ドーザは、前記ドーザが作動した時に、選択された量の粉体が混合ボウルに落下することを可能にする、粉体アセンブリと、
液体アセンブリであって、液体を収容した容器と、前記ポンプアセンブリが作動した時に、選択された量の前記液体を前記混合ボウルにポンピングするポンプアセンブリを有する液体アセンブリと、
を備えたアセンブリ。
【請求項2】
前記混合ボウルが前記液体アセンブリの上部に形成されている、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記混合ボウルは、前記ポンプアセンブリに接続された中央貫通穴を有し、前記アセンブリが更に、
シールを備え、前記シールは、前記ポンプアセンブリが作動した時に前記選択された量の前記液体を前記混合ボウルに入れ、前記ポンプアセンブリが作動していない時に前記液体が前記混合ボウルから流出するのを防止する、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記ポンプアセンブリは、前記混合ボウルを押下することによって作動する、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記粉体アセンブリは前記粉体アセンブリのベース付近に配置されたスチールリングを有し、前記液体アセンブリは前記液体アセンブリの上部付近に配置された少なくとも第1の磁石を有し、前記スチールリングと前記少なくとも第1の磁石は前記粉体アセンブリと前記液体アセンブリを互いに近接して保持する、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記混合ボウルは、ロック位置とロック解除位置との間で回転可能である、請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記ロック位置は前記ポンプアセンブリの作動を防止する、請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記粉体アセンブリが取り外し可能なジャーを更に含み、前記取り外し可能なジャーが前記所定量の粉体を保持する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記容器が前記液体アセンブリから取り外し可能である、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記粉体アセンブリが、前記選択された量の粉体を保持するサイズの少なくとも第1のチャンバを有するドーザを更に含む、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記粉体アセンブリの回転が、前記ドーザの前記少なくとも第1のチャンバに、前記選択された量の粉体を分注させる、請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記粉体アセンブリの回転がミキサーの回転を更に引き起こし、前記ミキサーが前記粉体を攪拌して前記粉体を前記少なくとも第1のチャンバに流入させる、請求項11に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記混合ボウルは、前記粉体アセンブリと前記液体アセンブリの間に取り外し可能に取り付けられている、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項14】
混合装置であって、
粉体を収容した第1の容器を保持する粉体アセンブリであって、所定量の粉体を分注する為の粉体分注手段を有する、粉体アセンブリと、
液体を収容した第2の容器を保持する液体アセンブリであって、所定量の液体を分注する為の液体分注手段を有する、液体アセンブリと、
前記所定量の前記粉体と前記所定量の前記液体を受容する為の混合ボウルと、
を備えた混合装置。
【請求項15】
前記粉体分注手段が、前記所定量の粉体を保持するサイズの少なくとも第1のチャンバを有するドーザを含む、請求項14に記載の混合装置。
【請求項16】
前記粉体分注手段がミキサーを含む、請求項15記載の混合装置。
【請求項17】
前記粉体アセンブリの回転により、前記所定量の粉体が前記ミキサーを通って前記少なくとも第1のチャンバに流れ、前記少なくとも第1のチャンバから前記混合ボウルに流れる、請求項16に記載の混合装置。
【請求項18】
前記液体分注手段が、前記混合ボウルを押下することによって作動する、請求項14に記載の混合装置。
【請求項19】
前記混合ボウルはロック位置とロック解除位置との間で位置決め可能であり、前記ロック解除位置は前記液体分注手段の作動を防止する、請求項14に記載の混合装置。
【請求項20】
前記混合ボウルが、(i)前記液体アセンブリの上部、及び(ii)前記粉体アセンブリ及び前記液体アセンブリとは別の構成要素、の内の少なくとも1つとして形成されている、請求項14に記載の混合装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権
本出願は、2020年7月15日に出願された米国仮特許出願シリアル番号63/052,089号に基くものであり、その利益及び優先権を主張し、同出願の内容は、あらゆる目的の為に参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
幾つかの実施形態は、要求に応じて粉体と液体との組み合わせを可能にする混合システム及び方法を対象とする。
【背景技術】
【0003】
スキンケア及び美容分野で使用されるような多くの処方は、酸素及び紫外線に曝されると不安定になるか又は経時的に劣化する活性成分を使用する必要がある。多くのスキンケア業者は成分を安定化させたと主張している。残念ながら、本出願人の研究によると、モイスチャライザーやセラムの平均的な臨床スキンケア・ジャーは、僅か8週間の使用でその濃度を半分まで失うことが分っている。多くのスキンケア業者は、主要な活性及び有益な成分の安定性及び効力よりも、処方の貯蔵寿命及び安全性を最大化しようと試みている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来の技術における課題を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
幾つかの実施形態によれば、混合システム及び方法は、粉体を収容した第1の容器を保持する粉体アセンブリであって、所定量の前記粉体を分注する為の粉体分注手段を有する粉体アセンブリと、液体を収容する第2の容器を保持する液体アセンブリであって、所定量の前記液体を分注する為の液体分注手段を有する液体アセンブリと、前記所定量の前記粉体及び前記所定量の前記液体を受容する為の混合ボウルとを含み得る。
【0006】
諸実施形態は、成分の効能が高く、酸素や紫外線によって劣化しない状態で、その場で成分を混合することを可能にする。諸実施形態は、粉体と液体両方の正確な用量制御を可能にして、成分が最適な割合で混合されることを確実にする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】幾つかの実施形態による混合システムの側面図である。
【
図1A】幾つかの実施形態による混合システムの斜視図である。
【
図2】幾つかの実施形態による液体アセンブリの上面図である。
【
図3】幾つかの実施形態による液体アセンブリの側断面図である。
【
図3A】幾つかの実施形態による液体アセンブリの分解斜視図である。
【
図4】幾つかの実施形態による粉体アセンブリの側断面図である。
【
図5】幾つかの実施形態による粉体アセンブリの分解斜視図である。
【
図6】更なる実施形態による粉体アセンブリの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の詳細な説明では、実施形態の徹底的な理解を提供する為に、多数の具体的な詳細が記載されている。しかしながら、当業者には、実施形態がこれらの具体的な詳細無しに実施され得ることが理解されよう。他の例では、周知の方法、手順、構成要素及び回路は、実施形態を不明瞭にしないように、詳細には記載されていない。
【0009】
以下、本発明の1つ以上の具体的な実施形態について説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を提供する為に、実際の実装態様の特徴を全ては本明細書に記載しない場合がある。そのような実際のあらゆる実装態様の開発では、あらゆるエンジニアリング又は設計プロジェクトと同様に、システム関連及びビジネス関連の制約への準拠等、開発者の特定の目標を達成する為に多数の実装態様固有の決定を行わなければならず、それは実装態様毎に異なる場合があることを理解されたい。更に、そのような開発努力は複雑で時間が掛かるかもしれないが、それでも尚、本開示の利益を有する通常の技術者にとって、設計、製作、及び製造の通常の作業となることを理解されたい。
【0010】
本発明は、新規且つ有用な混合システム及び方法に関するものであり、幾つかの実施形態による混合システム100の様々な構成要素を示す
図1を最初に参照して説明する。
図1に描かれた実施形態では、混合システム100は、粉体アセンブリ110と液体アセンブリ150という2つの主要構成要素を有する。幾つかの実施形態では、粉体アセンブリ110は、粉体アセンブリキャップ114で液体アセンブリ150に取り外し可能に結合される。幾つかの実施形態では、粉体アセンブリ110が液体アセンブリ150から取り外される時、粉体アセンブリキャップ114は、外側ボトル112から取り外すことができ、ユーザが粉体アセンブリ110の内部にアクセスして、例えば、内部に保持された粉体ジャーをレフィルできるようにする。
【0011】
本明細書で更に説明するように、粉体アセンブリキャップ114は、粉体アセンブリ110から混合ボウルに所定量又は体積の粉体を落下させることを可能にするように成形されてもよい。本明細書で説明する一実施形態では、混合ボウルは、液体アセンブリ150の上部内に形成又は保持される。他の実施形態では、混合ボウルは、粉体アセンブリ110と液体アセンブリ150との間に配置された別個の構成要素として形成されてもよい。幾つかの実施形態では、液体アセンブリ150のベース154は、ユーザが液体アセンブリ150の内部にアクセスして、例えば、内部に保持された液体ボトルをレフィルできるように、液体アセンブリキャップ152から取り外すことができる。
図1に描かれた実施形態では、液体アセンブリキャップ152の外面には、一連の垂直リッジ又はローレット178が形成されているが、そのような特徴は要件ではない。更に、粉体アセンブリ110と液体アセンブリ150の例示的な実施形態は特定の形状を有するものとして示されているが、当業者ならば、幾つかの異なる形状及び装飾的構成を用いてよいことを理解するであろう。
【0012】
構成要素の各々は、プラスチック又は他の耐久性且つ無毒の材料から作製されてもよい。構成要素は協働して機能して、ユーザが必要に応じて粉体と液体を混合することを可能にし、例えば、パーソナルケア製品(化粧品、スキンクリーム等)、医薬品、食品、装飾品又は他の化合物を必要な場合に作成できるようにする。液体アセンブリ150と粉体アセンブリ110は、液体と粉体の両方を指定された体積で分注する。これらの体積を制御することで、得られる組み合わせの効果を最適化することができる。液体アセンブリ150と粉体アセンブリ110は、成分を汚染する、及び/又は成分の効能の劣化を引き起こす可能性のある空気、紫外線、水、及び他の粒子から粉体と液体を保護するように機能する。
【0013】
混合システム100は、ユーザによる使用を容易にする形状に成形又は製造されてもよい。例えば、ここで混合システム100の側斜視図である
図1Aを参照すると、液体アセンブリ150は、ユーザがシステム100を操作する為に略円筒形の粉体アセンブリ110を回転及び押圧する間にユーザが保持し易い略正方形又は長方形の形状であってよい。当業者ならば、本開示を読めば、他の形状及び構成が使用され得ることを理解するであろう。
【0014】
使用時、システム100は以下のように動作する。粉体(乾燥ビタミンC、レチノール、CoQ10、レスベラトロール、ウィローバーク抽出物等)を粉体アセンブリ110の内部空洞に(例えば、粉体アセンブリ110の内部のジャー又はボトルに)配置する。液体(活性剤等)を、液体アセンブリ150の内部空洞に(例えば、液体アセンブリ150の内部のジャー又はボトル内に)配置する。幾つかの実施形態によれば、粉体及び液体は、「2部フォームファクタを用いた局所的組成物」(代理人整理番号E10.002)に関する同時係属中且つ本発明の譲受人に譲渡された米国特許出願シリアル番号17/375,588号で論じているような化合物であってもよく、同出願の内容は、全ての目的の為に参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0015】
粉体アセンブリ110と液体アセンブリ150は、ユーザの動作によって係合される。例えば、以下に更に説明するように、ユーザは、粉体アセンブリ110を軽い力で押下し(これにより、所定量の液体が液体アセンブリ150の上部に配置された混合ウェル又はボウルに分注される)、一方で粉体アセンブリ110を回転させて所定量の粉体が粉体アセンブリ110の内部から混合ウェルに落下するようにしてもよい。次いで、ユーザは、混合ウェル(これは、今や所定量の粉体並びに所定量の液体を保持している)を示す液体アセンブリ150から粉体アセンブリ110を分離してもよい。次に、ユーザは、指等を使って液体と粉体を混合してもよい。この混合により、粉体中の成分が活性化され、それによって、混合物が、例えば、ユーザの皮膚に塗布される直前に、最大の効果を確実にする。
【0016】
その結果、再使用可能であり、レフィルが必要となる前に特定量の液体及び粉体で使用することができ、ユーザによる測定を要さずに所望の量の液体を所望の量の粉体と混合することができる混合システム及び方法が提供される。更に、諸実施形態は、ユーザが必要に応じて液体と粉体とを選択的に混合することを可能にし、それによって化合物の効能を維持する。諸実施形態は、混合装置を、使用と使用の間に洗浄、清浄化することを可能にする。他の特徴及び利点は、以下の開示を読めば当業者には明らかになるであろう。
【0017】
ここで
図2を参照すると、粉体アセンブリ110が取り外された時に見た液体アセンブリ150の上面図が図示されている。図示のように、液体アセンブリ150の上部は混合ウェル156を保持する。混合ウェル156は、液体アセンブリ150の上部にある略凹状の中央領域として形成されている。混合ウェル156は、その周囲に隆起したリム182を有する。幾つかの実施形態によれば、隆起したリム182は、粉体アセンブリ110のベース(
図2には図示せず)上に形成された対応する突出した形状に一致するように形成されている。隆起したリム182は、粉体アセンブリ110が液体アセンブリ150の上に適切に設置された時に、粉体アセンブリ110を混合ウェル156と整列した状態で保持するのに役立つ。混合ウェル156の中心(及び凹形状の底部)に、混合ウェル156の下に配置されたポンプアセンブリ168(
図2には図示せず)へと延びる開口を形成する貫通穴がある。貫通穴は、小アンブレラバルブ160を保持して、バルブ頂面が混合ウェル156の表面と同一平面となるようにする。貫通穴は、小アンブレラバルブ160とポンプアセンブリ168との間に延在する短いチューブを含んでいてもよい。混合ウェル156は、液体アセンブリ150の概して上部の中央に配置され、液体アセンブリ150の内部は、混合ウェル156、アンブレラバルブ160及び混合ウェル周囲180によって外部から封止されている。幾つかの実施形態によれば、混合ウェル156は、回転190で描写するように回転することによって、ロック位置からロック解除位置へと回転され得る。幾つかの実施形態において、混合ウェル周囲180及び混合ウェル156上に1つ以上のロックインジケータ158が形成されて、混合ウェル156のロック状態又はロック解除状態をユーザに視覚的に示すようにしてもよい。幾つかの実施形態によれば、混合ウェル156は、ロック状態はロック位置に配置されると押下不能となり(例えば、ポンプアセンブリ168が係合され得ない)、それによって、混合ウェル156がロック状態に在る時に液体が混合ウェル156にポンピングされないことを保証する。ロック解除されると、ポンプアセンブリ168は係合され得、液体は、本明細書に記載されるように混合ウェル156にポンピングされ得る。幾つかの実施形態によれば、アンブレラバルブ160は、混合ウェル156にポンピングされた液体が流出して混合ウェル156からポンプアセンブリ168に戻ることが無いことを保証するのに役立ち、それによって、所定量の液体が使用の為に混合ウェル156内で利用可能であることを保証する。
【0018】
ここで、幾つかの実施形態による液体アセンブリ150の側断面図が示されている
図3を参照する。液体アセンブリ150は、混合ボウル156に分注し混合する液体176を収容したボトル170を保持するように構成されてもよい。ボトル170は、液体アセンブリキャップ152からベース154を分離することによって(例えば、スナップ外し、捩って外す、又は他の方法で2つのピースを引き離すことによって)アクセスされ得る(例えば、挿入又は取り外しの為に)。幾つかの実施形態では、ボトル170は、液体アセンブリキャップ152の内部に取り付けられた内側キャップ166のスレッドに捩じ込まれる。混合ウェル156がロック解除状態に在る場合、ボトル170内からの液体176は、混合ウェル156を押下することによって(好ましくは、本明細書に記載のように混合ウェル156を覆って配置された粉体アセンブリ110を押下することによって)混合ウェル156内にポンピングされてもよい。この動作により、ポンプアセンブリ168が係合され、液体176がボトル170の内部から、アンブレラバルブ160を通り、混合ウェル156に流れるようになる。ポンプアセンブリ168は、使用の為にポンプをプライミングする為に、数回押下される必要があり得る。
【0019】
幾つかの実施形態では、混合ウェル156(又は混合ウェル周囲180)の下側には、混合ウェル156の中心から半径方向外側に延在する幾つかの等間隔のタブ(例えば、4つの等間隔のタブ等)が形成されている。タブは、複数の磁石164を保持するように構成された複数の等間隔のタブに対応し得る。例えば、一実施形態では、夫々が磁石164を保持する4つのポケットが配設されている。磁石164は、粉体アセンブリ110が混合ウェル156付近に配置された時に粉体アセンブリ110内のスチールリング(
図3には図示せず)と磁気的に係合する為に、混合ウェル周囲180の上面付近に着座するように配置される。これにより、粉体アセンブリ110と液体アセンブリ150は、使用中又は使用待ちの間、接触した状態を保つ。
【0020】
内側キャップ166(スレッド付きインサートとも呼ばれることがある)は、一般に、アセンブリのフレームとして機能する。内側キャップ166は、ボトル170のネックと係合する為のスレッド付き凹部を有する下部円筒形領域を有する。中心軸上には、ポンプアセンブリ168を下から受け入れて保持する為の穴と機構が在り、ボトル170がスレッド付き凹部に捩じ込まれると、フォームライナー174が圧縮されてボトル170を内側キャップ166に封止するようになる。ポンプアセンブリ168が使用構成である時、ポンプステム169は、内側キャップ166の中心穴から中心軸に沿って上方に突出し、アンブレラバルブ160に(例えば、チューブを介して)接続されるようになっている。幾つかの実施形態によれば、内側キャップ166(又は液体アセンブリ150の別の構成要素)には、混合ウェル156の機構と連動して、混合ウェル156が押下された時に混合ウェル156の運動範囲を制限する機構が形成されている。例えば、幾つかの実施形態では、内側キャップ166は、内側キャップ166の周の周りに配置される等間隔の垂直放射状リブを有してもよい。リブは、混合ウェル156の下方ストロークを制限する混合ウェル156の下方部分に形成された等間隔の切り欠きのパターンと協働するように形成及び位置決めされてもよい。
【0021】
更に、リブ及び切り欠きは、混合ウェル156をロック位置とロック解除位置との間で回転させることができる形状であってもよい。ロック位置に在る場合、リブ及び切り欠きは、混合ウェル156が押下されるのを防止してもよく、他方で、ロック解除位置に在る場合、リブ及び切り欠きは、混合ウェル156が(限られた動作範囲であるが)押下されるのを可能にしてもよい。
【0022】
幾つかの実施形態では、内側キャップ166は、外側シェル(液体アセンブリキャップ152)の形状に一致するような形状である。描かれている実施形態では、液体アセンブリキャップ152及び内側キャップ166は、略正方形の断面形状であるが、当業者ならば、他の形状及び構成も使用され得ることを理解するであろう。幾つかの実施形態では、内側キャップ166は、ベース154が液体アセンブリキャップ152から取り外された時にボトル170がユーザによってアクセスされ得るように底部が開いている。ベース154が取り外された時、ボトル170の底部は、ユーザが液体内容物をレフィルする為に、又は新しいボトル170と交換する為に、捩って外す為にアクセスされてもよい。例えば、内側キャップ166の長さは、ボトル170が内側キャップ166の下端を超えて突出するように選択され、ユーザが内側キャップ166からボトル170を掴んで捩って外す為の領域を確保する。
図3に示すように、内側キャップ166、ベース154及び液体アセンブリキャップ152は、使用中にアセンブリが合体状態であることを保証しながら、ユーザが必要に応じてベース153を分離できるように、構成要素間に摩擦嵌合を提供するように嵌合してもよい。当業者ならば、他の手法を用いて構成要素を一緒に固定してもよいことを理解するであろう。
【0023】
幾つかの実施形態によれば、液体アセンブリキャップ152は、内側キャップ166上に密嵌する形状の中空シェルとして形成される。液体アセンブリキャップ152の下端は、混合ウェル156及び内側キャップ166を受け入れる為に開いている。幾つかの実施形態では、垂直壁は実質的に固形であり、平坦な上面は、円筒形混合ボウル162の周りにクリアランスを有して嵌るサイズの中央円筒形ボアを有する。穴の上端では、内向き360度の段差が、静止時に混合ウェル156のエラストマーシールリングの上部に接触しながらも、混合ウェル156がボア内で軸上に垂直に動くことを可能にするサイズとなっている。
【0024】
幾つかの実施形態において、混合ウェル156は、ユーザが指一本で液体と粉体を一緒に混合できるような形状と構成になっている。混合ウェル156の形状及びサイズは、ユーザが混合ウェル156から混合物を容易に掬い取ることができるように特に選択される。好ましくは、混合ウェル156は、混合物が捕捉される可能性のある隅部又は凹部を有さない。例えば、混合ウェル156は人間工学的に設計されて、ユーザの指で容易に混合できるようになっていてもよい(浅過ぎないが、粉がウェルから飛び出さないような十分な深さをウェルが有するように)。
【0025】
ベース154は、組み立てられた時に改善された美観を提供するだけでなく、アセンブリの内部を保護する役割を果たす。ベース154は、液体アセンブリキャップ152の形状に一致するような形状である。ベース154の上端は開いており、ベース154は4つの側壁と底155とから構成される。底155には中央貫通穴157が設けられ、側壁の内面には水平方向のアンダーカットスロット159が連続して形成されていてもよい。
【0026】
ベースインサート172は、ベース154に丁度嵌るサイズと形状である。ベースインサート172は、押し合わされた時にベース154のアンダーカットスロット159に係合する外向きタブ161をベースインサート172の4つの側面に有している。ベースインサート172の中央領域は、例えばバンプとアンダーカット175によって内側キャップ166の成形された開放端に係合するように上方に突出する。これにより、ベース154、ベースインサート172、内側キャップ166及び液体アセンブリキャップ152の間に緩やかなスナップフィットが提供される。ベースインサート172の内部は、ボトル170の外側に嵌るサイズの円筒形ボアを画定している。ベース153及びベースインサート172が内側キャップ166及び液体アセンブリキャップ152に押し込まれると、ボトル170はそれらの部品によって完全に封止される。幾つかの実施形態では、ベースインサート172は底を有さず、ユーザがベース154の中央貫通穴157を通してボトル170の底部を見ることができる。これにより、ユーザは、ボトル170内に液体176があるかどうか、又はボトル170を交換又はレフィルする必要があるかどうかを判断できる。
【0027】
本発明の幾つかの実施形態の構成要素を更に例示し得る、液体アセンブリ150の分解側斜視図が
図3Aに示されている。例えば、
図3Aは、混合ウェル156の下側の形状を示し、混合ウェル156の下側が内側キャップ166から突出するタブ又はフィンと相互作用してロック位置とロック解除位置との間を移動する様子を描写している。
【0028】
次に、粉体アセンブリ110の詳細を示す
図4及び
図5を参照する。
図4は、幾つかの実施形態による粉体アセンブリ110の側断面図である。
図5は、粉体アセンブリ110の構成要素の側斜視図である。一般に、粉体アセンブリ110は、ジャーが反転された時に製品がディスペンサーユニットに入ることができるように、非流動性粉体状製品を収容したジャーに捩じ込む計量式ディスペンサーである。アセンブリ110は、液体アセンブリ150の混合ウェル156の上に嵌り、磁気的に係合する形状の底部を有している。静止状態では、粉体アセンブリ110は閉じている。粉体アセンブリ110が混合ウェル156に対して停止位置まで量(例えば、1/4回転等)回転されると、特定量の製品の1用量が重力によって混合ウェル156の中に落下する。幾つかの実施形態によれば、粉体アセンブリ110の各4分の1回転が製品(これは、本明細書において単に粉体136と呼ぶ)の1用量の分注をもたらす。
【0029】
粉体アセンブリ110は、一般に、(粉体136を含む)ジャー132の上に嵌って封止する化粧品用部品であってよく、粉体アセンブリキャップ114と機械的に係合する本体又は外側ボトル112を含む幾つかの構成要素から形成される。粉体アセンブリキャップ114は円筒形であり、混合ウェル156内の液体と混合する際に使用する粉体を分注する為に協働する幾つかの構成要素を受け入れるサイズの開いた上側を有する。例えば、アンカー128は、円筒形であり、粉体アセンブリキャップ114と回転可能に嵌合する。アンカー128は、薄い水平な底から上方に突出する中央の円筒形軸部129(
図5で最もよく見える)を有する。軸部129は、断面が鍵型の形状を有している。アンカー128の底部外周は、混合ウェル外周(例えば、
図2のリム182)に密嵌するように形成されている。
図5に示すように、アンカー128の底面には、等間隔に4つの穴131が設けられていてもよい。更に、底の周囲から上方に突出する4本の等間隔な角状ポスト133が存在してもよい。軸部129の先端側は、ミキサー116にスナップ係合する形状になっている。
【0030】
ドーザ122は、一定の厚みを有し、中心軸に中央形状の貫通穴を有する円筒部品であり、アンカー軸部129に対して緩く嵌合して、両者が或る程度のクリアランスを有して軸方向にキー結合されるようにするものである。ドーザ122の直径は、アンカー128の下部中央領域内に嵌るサイズである。描かれている実施形態では、ドーザ122は、軸に平行な4つの等間隔のドーザチャンバ123を有し、全ては、特定の等体積の粉体を収容するサイズである。描かれている実施形態では、各チャンバ123は、粉体136の全用量の2分の1の体積を収容するようなサイズである。このように、粉体136の2つのチャンバ123は、1用量を提供する。ドーザ122の上面は平坦である。ドーザ122の下側には、各チャンバ123の間に、ドーザ122の円周のすぐ外側に端部を突出させた片持ち梁状アーム125が在る。アーム125は、ベースの底の外周から突出する角状ポスト133と干渉するように構成される。アーム125は可撓性であり、ドーザ122と粉体アセンブリキャップ114が相対的に回転すると、可聴クリックと振動を発生させるサイズである。この振動は、ドーザ122のチャンバ123への粉体の出入りの流れを改善する。
【0031】
ドーザプレート124も提供される。ドーザプレート124は、ドーザ122の下側と紛失不能に嵌合し、アーム125上の領域を覆うようなサイズの平坦な形状の部品である。ドーザプレート124は、4つのドーザチャンバ123の夫々の下方に開放される形状ともなっている。ディスペンスプレート126は、ドーザプレート124の下方に配置され、互いに180度の間隔で2つの貫通穴を有する平円筒状の部品である。ディスペンスプレート126の周囲は、ディスペンスプレートの穴が本体底の2つの穴から90度離れているように駆動アーム125に係合する2つの配向機構(又はタブ127)を有する。
【0032】
粉体アセンブリ110内にミキサー116が配置され、軸部129の一端に確りとスナップ留めされてアセンブリを一緒に保持する。幾つかの実施形態では、ミキサー116は、中心から外側に向けられた一連のアームを放射パターンで有している。幾つかの実施形態では、ミキサー116は、駆動アーム120の上に配置され、粉体136を収容したジャー132の開口内に延びる。使用中にユニットが回転すると、ミキサー116は粉体136を撹拌して流動性を維持し、粉体136を駆動アーム120の底の2つの穴の上に移動させるのを補助してドーザチャンバ123に効果的に供給する。駆動アーム120は、ジャー132のスレッドと嵌合する一連のスレッドを有する。ガスケット118は、駆動アーム120とジャー132との間に位置決めされてもよい。
【0033】
幾つかの実施形態では、薄いスチールを円筒形に成形し、アンカー128の周壁の内側に嵌るサイズにしたスチールリング130が提供される。スチールリング130は、粉体アセンブリ110と液体アセンブリ150が互いに近接させられる時、液体アセンブリ150の磁石164に近接するように位置決めされる。部品が組み立てられると、粉体アセンブリ110と液体アセンブリ150を一緒に使用して、所定量の液体と混合する為の所定量の粉体を分注してもよい。
【0034】
本発明の幾つかの実施形態の構成要素の上記説明により、次に、本発明による混合アセンブリの動作の簡単な説明を提供する。当業者ならは、本開示を読めば、異なる構成の構成要素を使用して以下の動作を実現してもよいこと、及び上述した構成要素が具体的な実施形態の例示であることを理解するであろう。
【0035】
処方又は化合物(例えば、スキンケア処方等)の混合物を作成したいユーザは、先ず、粉体136を収容したジャー132を直立状態に配置する(粉体136がジャー132から零れないように、ジャー132のスレッドと開口が上を向くように)ことによって、本発明の混合アセンブリと相互作用することができる。ジャー132は、上述したように、粉体アセンブリ110に捩じ込まれる。その後、化粧品の外側カバー(上記の外側ボトル112として示されている)が、ジャー132及び粉体アセンブリ110の他の構成要素の周りに配置されてもよい。その後(又は既に済んでいる場合もあり)、ユーザは、液体172を収容したボトル170を液体アセンブリ150に捩じ込んでもよい(又、ベース154及び装飾的な液体アセンブリキャップ152を取付けてもよい)。液体アセンブリ150を直立させ、次に粉体アセンブリ110を、粉体アセンブリ110の底部が液体アセンブリ150の混合ウェル156と接触するように、液体アセンブリ150の上部と接触させる。液体アセンブリ150の磁石164は、粉体アセンブリ110のスチールリング130と係合し、2つのアセンブリ110、150を接触させて保持する。粉体アセンブリ110がこの位置に配置されると、ジャー132は逆さまになり、粉体136が落下して粉体アセンブリ110のドーザの領域を充填することができる。粉体136は、一般に、ミキサー116に近接する領域と、ドーザの穴又はチャンバ123の周囲に落下する。2つのチャンバ123のみが常に露出しているので、この時2つのチャンバ123のみが粉体で充填され、特定の体積又は用量のみの粉体136が分注位置であることを保証する。
【0036】
ユーザが粉体アセンブリ110を軽い力で下方向に押す一方で、粉体アセンブリ110を時計回りに4分の1回転させて停止させると、粉体136の用量が混合ウェル156に分注される。静止状態では、アンカー128上の4本のポスト133は、窪み又は穴131に近接して着座している。回転させると、4本のポスト133は穴131から傾斜して出て、ドーザの構成要素が4本のポスト133の上に乗るので、構成要素を垂直に持ち上げる。アンカー128の中心は固定の高さであるが、部品の周囲の高さは4本のポスト133の高さに基き固定のレベルまで増加するので、これはアンカー128の底を偏ったばねのように撓ませる。
【0037】
回転を継続すると、構成要素は固定された中心軸を中心に回転する。ドーザ122はアンカー128に半径方向に固定され、ディスペンスプレート126は構成要素の本体にキー止めされる。構成要素が回転すると、内側領域の隆起したバンプリブがドーザアームの上部に瞬間的に干渉し、アームが撓んでバンプ夫々を越えて撓ませる。これによって、クリックの度にドーザの吃音的振動が生じ、チャンバへの粉体の自由な出入りを促進する。
【0038】
本体が開始位置から外れて回されると、ドーザ122の2つの開いていて充填中であるチャンバ123は、ディスペンスプレート126の開口部から外れてディスペンスプレート126の閉鎖領域まで回転し、チャンバ123を粉体136のリザーバに対して閉鎖する。同時に、チャンバ123の他の対は、ディスペンスプレート126の2つの穴に露出するようになる。回転を続けると、充填された2つのドーザチャンバがディスペンスプレート126の2つの穴と整列するようになり、封入された量の粉体136が重力と振動によって補助されてチャンバ123から落下することを可能にする。
【0039】
90度の回転の終わりに、装置の下側に対してばね圧縮されていたアンカーポストは、トラック内の4つの窪みに遭遇し、本体の突然の下向きスナップ動作を引き起こし、これは、分注サイクルの終わりを触覚的に合図すると同時に、チャンバから残っている粉体を退避させるのに役立つ。このスナップと振動のメカニズムにより、ジャーと連通するチャンバに新たな粉体が入り、充填され易くなる。単一の分注サイクルの後、粉体アセンブリ110は、混合ウェルから取り外されてもよく、粉体の用量は、分注済み用量の液体と混合されて、2つの成分の所定の比率を達成できる。
【0040】
上述したように、粉体アセンブリ110をロック位置から回転させ、次に粉体アセンブリ110を押下し、これにより混合ウェル156を押下し、それによってポンプ機構を作動させ、液体の1用量を混合ウェル156に供給させることによって、液体を混合ウェルに分注してもよい。その結果、塗布に先立って混合する為に、所定量の粉体及び液体を要求に応じて分注することができる混合システム及び方法が得られる。諸実施形態は、ユーザが望む時間に所定の割合で粉体と液体とを混合することを可能にする混合システム及び方法を提供する。諸実施形態は、例えば、酸素及び紫外線に感応するスキンケア化合物と組み合わせて使用され得る。一般に、諸実施形態は、臨床的に証明された成分を劣化させることなくピーク効力に保つ方法で、製品(スキンケア製品等)をユーザが要求に応じて活性化させることを可能にする。
【0041】
諸実施形態は、スキンケア及び美容処方を参照して本明細書に記載されてきたが、当業者ならば、本開示を読めば、他の処方でも本発明の混合及び保存機能から利益を得るであろうことを理解するであろう。
【0042】
本発明は、単に例示の目的の為に幾つかの実施形態の観点から説明された。当業者ならば、本発明が記載された実施形態に限定されず、添付の請求項の真髄及び範囲によってのみ限定される修正及び変更を伴って実施され得ることをこの説明から認識するであろう。例えば、混合ウェルが液体アセンブリの一部として提供される実施形態が説明されたが、幾つかの実施形態では、混合ウェル又はボウルは、液体アセンブリとは別の構成要素又はアセンブリ(例えば、粉体アセンブリと液体アセンブリの間に位置する構成要素等)として提供されてもよい。そのような実施形態の一例が、幾つかの実施形態による混合アセンブリ200の斜視図である
図6に図示されている。図示のように、混合アセンブリ200は、粉体アセンブリ210と、混合ボウル256と、液体アセンブリ250とを含む。構成要素の各々は、プラスチック又は他の耐久性材料から作製されてもよい。3つの構成要素が協働して、ユーザが必要に応じて粉体と液体とを混合できるように機能し、例えば、パーソナルケア製品(化粧品、スキンクリーム等)又は医薬品を必要な場合に作成できる。液体アセンブリ250と粉体アセンブリ210は、粉体と液体の両方を指定された体積で分注する。これらの体積を制御することにより、得られる組み合わせの効果を最適化することができる。
【0043】
使用時、アセンブリ200は以下のように動作する。粉体(乾燥ビタミンC、レチノール、CoQ10、レスベラトロール、ウィローバーク抽出物等)を粉体アセンブリ210の内部空洞に配置する。液体(活性剤等)を、液体アセンブリ250の内部空洞に配置する。混合ボウル256を液体アセンブリ250の上に配置し、粉体アセンブリ210を混合ボウル256の上に配置する。アセンブリ200は、幾つかの方法の何れかで動作させることができる。例えば、アセンブリ200は、液体を混合ボウル256の空洞にポンピングする為にポンピングされ得る。次いで、粉体アセンブリ210を回転させるか、又は操作することによって、粉体を混合ボウル256に分注させる。両方の要素が混合ボウル256に在る時、ユーザは、指又は他のデバイスでそれらを一緒に混合することができる。この混合により、粉体中の成分が活性化され、それにより、混合物を皮膚に塗布する直前に最大の効能を確保することができる。アセンブリ200は、ポンピング(液体アセンブリ250から液体をポンピングすること)の前に(粉体アセンブリ210から粉体を放出する為に)捻り、その後混合してもよい。他の一連の動作も使用され得る。
図6に示すように、アセンブリ200は、使用中のアセンブリ200の動作を改善する為だけでなく、視覚的にアピールする為に異なる形状に成形されてもよい。
【0044】
本発明は、単に例示の目的の為に幾つかの実施形態の観点から説明された。当業者ならば、本発明が記載された実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲の真髄及び範囲によってのみ限定される修正及び変更を伴って実施され得ることをこの説明から認識するであろう。
【符号の説明】
【0045】
100 混合システム
110、210 粉体アセンブリ
112 外側ボトル
114 粉体アセンブリキャップ
116 ミキサー
118 ガスケット
122 ドーザ
123 ドーザチャンバ
124 ドーザプレート
125 片持ち梁状アーム
126 ディスペンスプレート
127 タブ
128 アンカー
129 軸部
130 スチールリング
131 穴
132 ジャー
133 角状ポスト
136 粉体
150、250 液体アセンブリ
152 液体アセンブリキャップ
153、154 ベース
155 底
156 混合ウェル
157 中央貫通穴
159 アンダーカットスロット
160 アンブレラバルブ
164 磁石
166 内側キャップ
168 ポンプアセンブリ
169 ポンプステム
170 ボトル
172 ベースインサート
174 フォームライナー
175 アンダーカット
176 液体
178 ローレット
180 混合ウェル周囲
182 隆起したリム
200 混合アセンブリ
256 混合ボウル
【国際調査報告】