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特表2023-535413車両の光学面のワイパーブレードを車両の駆動アームに接続するための接続装置
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  • 特表-車両の光学面のワイパーブレードを車両の駆動アームに接続するための接続装置 図1
  • 特表-車両の光学面のワイパーブレードを車両の駆動アームに接続するための接続装置 図2
  • 特表-車両の光学面のワイパーブレードを車両の駆動アームに接続するための接続装置 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-17
(54)【発明の名称】車両の光学面のワイパーブレードを車両の駆動アームに接続するための接続装置
(51)【国際特許分類】
   B60S 1/40 20060101AFI20230809BHJP
【FI】
B60S1/40 400
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023504370
(86)(22)【出願日】2021-07-06
(85)【翻訳文提出日】2023-03-07
(86)【国際出願番号】 EP2021068599
(87)【国際公開番号】W WO2022017769
(87)【国際公開日】2022-01-27
(31)【優先権主張番号】2007674
(32)【優先日】2020-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512092737
【氏名又は名称】ヴァレオ システム デシュヤージュ
【氏名又は名称原語表記】VALEO SYSTEMES D’ESSUYAGE
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100150717
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 和也
(72)【発明者】
【氏名】バンサン、ゴシェ
(72)【発明者】
【氏名】ステファヌ、ウサ
【テーマコード(参考)】
3D225
【Fターム(参考)】
3D225AA01
3D225AC01
3D225AC02
3D225AD02
3D225AD09
3D225AE25
3D225AF10
(57)【要約】
車両(V)の光学面(S)を拭き取るためのワイパーブレード(3)を車両(V)の駆動アーム(5)に接続するための接続装置(2)は、液体を導くための回路を備えるとともに、接続装置(2)の延在部(AL)の長手方向に共に延在する第1のダクト(19a)及び第2のダクト(19b)に接続された入口カニューレ(17)を備えている。第1のダクト(19a)が第2のダクト(19b)と連通するようになっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両(V)の光学面(S)を拭き取るためのワイパーブレード(3)を前記車両(V)の駆動アーム(5)に接続するための接続装置であって、前記装置(2)は、液体を導くための回路を備えるとともに、前記接続装置(2)の延在部(AL)の長手方向に共に延在する第1のダクト(19a)及び第2のダクト(19b)に接続された入口カニューレ(17)を備え、前記第1のダクト(19a)が前記第2のダクト(19b)と連通するようになっている、接続装置。
【請求項2】
2つの側部(PL1、PL2)を備えるとともに前記入口カニューレ(17)が少なくとも部分的に延在するフランジが載るベース(11)によって形成され、前記ベース(11)の前記2つの側部(PL1、PL2)には前記第1のダクト(19a)及び前記第2のダクト(19b)がそれぞれ形成され、前記第1のダクト(19a)及び前記第2のダクト(19b)は、第1の供給ダクト(18a)及び第2の供給ダクト(18b)をそれぞれ介して前記入口カニューレ(17)に液圧接続されるようになっている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1の供給ダクト(18a)が前記長手方向を横断する第1の軸(A1)に沿って延び、前記第2の供給ダクト(18b)が前記長手方向を横断する第2の軸(A2)に沿って延びる、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記入口カニューレ(17)が前記接続装置(2)の長手方向中心軸(AL)に沿って延び、前記第1のダクト(19a)及び前記第2のダクト(19b)が前記長手方向中心軸(AL)に関して対称である、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記第1の供給ダクト(18a)及び前記第2の供給ダクト(18b)は、前記ベース(11)から前記装置(2)の外部に開口する第1の開口(20a)及び第2の開口(20b)でそれぞれ終端する、請求項2から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記第1の開口(20a)及び前記第2の開口(20b)はそれぞれ、前記第1又は第2の開口(20a,20b)のみを閉鎖するようになっている第1の閉鎖装置(23a)、又は、前記第1の開口(20a)及び前記第1のダクト(19a)もしくは前記第2の開口(20b)及び前記第2のダクト(19b)を閉鎖するようになっている第2の閉鎖装置(23b)のいずれかによって閉鎖される、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記第1の閉鎖装置(23a)は、前記第1又は第2の開口(20a,20b)を完全にシールするとともに前記第1又は第2の供給ダクト(18a,18b)のそれぞれの中にある前記第1又は第2のダクト(19a,19b)の前記開口の大部分を閉鎖する第1のプラグ(24a)を備え、前記第2の閉鎖装置(23b)は、前記第1又は第2の開口(20a,20b)並びに前記第1又は第2の供給ダクト(18a,18b)内の前記第1又は第2のダクト(19a,19b)の前記開口を完全にシールする第2のプラグ(24b)を備える、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記第1のプラグ(24a)が第1の材料から形成され、前記第2のプラグ(24b)が第2の材料から形成され、前記第1の材料及び前記第2の材料が同一又は好ましくは異なり、前記第1及び/又は第2のプラグ(24a,24b)が前記第1及び/又は第2の開口(20a,20b)にそれぞれ溶接される、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
少なくとも、請求項1から8のいずれか一項に記載の接続装置(2)によって、駆動アーム(5)に機械的に接続されるワイパーブレード(3)を備える車両の光学面を拭き取るためのワイパーシステム。
【請求項10】
前記接続装置(2)に回動可能に装着されて前記装置(2)を前記駆動アーム(5)に接続するようになっているアダプタ手段(4)を更に備える、請求項9に記載のワイパーシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車両の光学面の拭き取り及び/又は洗浄の分野に関する。特に、本発明は、ワイパーブレードを構成する接続装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車両用のワイパーシステムは、一般に、光学面上にわたって角度のある往復移動を行なう少なくとも1つの駆動アームを備える。そのような駆動アームは、例えばゴムなどの弾性材料から形成されて拭き取られるべき光学面に押し付けられるワイパーブレードを備える少なくとも1つのワイパーブレードを駆動する。
【0003】
ワイパーブレードは、接続アセンブリによってワイパーシステムの駆動アームに取り付けられ、接続アセンブリは、ブレード及びアームの動きによって駆動されると、ワイパーブレードが拭き取られるべき表面に擦り付いて水及び一定量の汚れを掃き落とし、それらを運転者の視野から除去するように構成される。
【0004】
ワイパーブレードの拭き取り性能を向上させるために、接続アセンブリは、車両上に位置されたタンクから搬送されるとともに拭き取られるべき光学面の周囲に位置され或いはブレード上に直接に位置されたノズルによって拭き取られるべき光学面の方向に噴射される洗浄流体及び/又は除氷流体を供給するための装置を備える場合がある。流体がワイパーブレードから直接に放出されて拭き取られるべき光学面上に噴射されるこの後者の構成は、流体のより良好な分配を確保し、洗浄及び/又は除氷の精度及び効率を高める。
【0005】
この目的のために、洗浄流体及び/又は除氷流体を送出して噴射するための少なくとも1つのランプを備える接続装置が一般にワイパーブレードに組み付けられる。接続装置は、流体取込口に接続された少なくとも1つの入口取付具と、ランプに接続された少なくとも1つの出口取付具と、流体を入口取付具から出口取付具に搬送するための内部経路とを備える。
【0006】
従来技術では、そのような接続装置は、一般に、ワイパーブレードの一方の側方側のみに洗浄液を噴射するように構成される。
【0007】
左ハンドル及び右ハンドルの自動車両に適合させるために、一般に、ワイパーブレードの2つの異なる構造、又は、その側方側のそれぞれに、入口取付具、送出・噴射ランプ、及び、出口取付具をそれぞれ有する1つのワイパーブレード構造を設けることが必要である。
【0008】
しかしながら、これらの従来のワイパーブレードは、一般に、複雑で嵩張り、不経済である。
【発明の概要】
【0009】
したがって、単純でコンパクトで直感的で汎用的な接続装置を提案することによって、この問題に対する技術的解決策を提案する必要がある。
【0010】
一態様によれば、車両の光学面を拭き取るためのワイパーブレードを車両の駆動アームに接続するための接続装置であって、前記装置が、液体を導くための回路を備えるとともに、接続装置の延在部の長手方向に共に延在する第1のダクト及び第2のダクトに接続された入口カニューレを備え、第1のダクトが第2のダクトと連通するようになっている、接続装置が提案される。
【0011】
そのような接続装置は、好適には、単一の入口取付具、この場合には前記入口カニューレを使用して、第1のダクト及び/又は第2のダクトに供給して、接続装置の構造をコンパクト且つ汎用的にすることができるようにする。そのような接続装置により、ユーザは、装置を異なる使用シナリオに適合させるべく2つのダクトのうちの一方から又は両方のダクトから洗浄流体及び/又は除氷流体を噴射することができることに留意されたい。
【0012】
好適には、接続装置が例えば一体に形成されてもよい。
【0013】
1つの実施形態によれば、接続装置は、2つの側部を備えるとともに入口カニューレが少なくとも部分的に延在するフランジが載るベースによって形成され、前記ベースの2つの側部には第1のダクト及び第2のダクトがそれぞれ形成され、第1のダクト及び第2のダクトは、第1の供給ダクト及び第2の供給ダクトをそれぞれ介して入口カニューレに液圧接続されるようになっている。
【0014】
そのような接続装置は、好適には、ベースの2つの側方側に洗浄流体及び/又は除氷流体の噴射を供給するために第1のダクト及び第2のダクトを同時に使用可能にするべく単一の入口カニューレを伴うコンパクトで汎用的な構造を可能にする。
【0015】
第1の供給ダクトは、例えば、長手方向を横断する第1の軸に沿って延びてもよく、第2の供給ダクトは、例えば、長手方向を横断する第2の軸に沿って延びてもよい。
【0016】
非限定的な例として、入口カニューレは、接続装置の長手方向中心軸に沿って延びてもよく、第1のダクト及び第2のダクトは、前記長手方向中心軸に関して対称であってもよい。
【0017】
他の実施形態によれば、第1の供給ダクト及び第2の供給ダクトは、ベースから装置の外部に開口する第1の開口及び第2の開口でそれぞれ終端する。
【0018】
限定ではないが、示唆として、第1の開口及び第2の開口はそれぞれ、第1又は第2の開口のみを閉鎖するようになっている第1の閉鎖装置、又は、第1の開口及び第1のダクトもしくは第2の開口及び第2のダクトを閉鎖するようになっている第2の閉鎖装置のいずれかによって閉鎖されてもよい。
【0019】
好適には、そのような接続装置は、異なる使用シナリオにしたがって使用されるべきダクトを選択する可能性を与える。
【0020】
1つの実施形態によれば、第1の閉鎖装置は、第1又は第2の開口を完全にシールするとともに第1又は第2の供給ダクトのそれぞれの中にある第1又は第2のダクトの開口の大部分を閉鎖する第1のプラグを備え、第2の閉鎖装置は、第1又は第2の開口並びに第1又は第2の供給ダクト内の第1又は第2のダクトの開口を完全にシールする第2のプラグを備える。
【0021】
第1のプラグが例えば第1の材料から形成されてもよく、第2のプラグが例えば第2の材料から形成されてもよく、第1の材料及び第2の材料が同一又は好ましくは異なり、第1及び/又は第2のプラグが第1及び/又は第2の開口にそれぞれ溶接される。
【0022】
他の態様によれば、少なくとも前述のような接続装置によって駆動アームに機械的に接続されるワイパーブレードを備える車両の光学面を拭き取るためのワイパーシステムが提案される。
【0023】
1つの実施形態によれば、ワイパーシステムは、接続装置に回動可能に装着されて前記装置を前記駆動アームに接続するようになっているアダプタ手段を更に備える。
【0024】
本発明の更なる利点及び特徴は、決して限定的ではない実施形態の詳細な説明及び添付図面を検討することによって明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】車両の光学面を拭き取るためのワイパーシステムの一実施形態の斜視図を示す。
図2】接続装置の一実施形態の斜視図である。
図3図2の平面A-Aに沿う接続装置の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
全ての図1から図3において、同一の要素は同じ参照番号を有することに留意されたい。
【0027】
図1における参照符号Vは、車両V、この場合には例えば自動車両を示し、自動車両は、光学面S、この場合には例えば自動車両のウインドシールドSを備える。自動車両Vは、自動車両Vの光学面Sを拭き取るためのワイパーシステムSEを更に備える。
【0028】
ワイパーシステムSEは、光学面Sを拭き取るように構成されるワイパーブレード1を有する。ワイパーブレード1は、ワイパーブレード3を支持する接続装置2と、接続装置2を駆動アーム5に接続するようになっているアダプタ手段4とを備える。
【0029】
なお、組み立て状態において、ワイパーブレード3、接続装置2、アダプタ手段4、及び、電動ワイパー機構の駆動アーム5は、ワイパーシステムSEの一部を形成する。
【0030】
フックアーム、横方向回動軸アーム、長手方向クリップ留め/スナップ嵌合アームなどの関連するそれぞれの駆動アームごとに、特定の接続装置2及び特別なアダプタ手段4が存在する。
【0031】
図1に示される例では、接続装置2が一体に形成される。アダプタ手段4、この場合には例えばコネクタ4は、この場合には例えば回動ピン4aによって接続装置2に回動可能に装着されるとともに、この場合には例えば長手方向に互いにクリックすることによって駆動アーム5に接続されるようになっている。
【0032】
或いは、接続装置2は、例えばワイパーブレードアセンブリ3を支持するように構成されるベースと、ベースをアダプタ手段4に接続するように構成されるアダプタなど、幾つかの部品で形成されてもよい。
【0033】
拭き取られるべき1つ以上の光学面上にワイパー液を直接に噴射できるようにするワイパーブレード1を形成するために、接続装置は、ワイパー液を受けるようになっている1つ以上の入口カニューレと、1つ又は複数の入口カニューレに結合されてそのようなワイパー液を分配するように構成される1つ以上のダクトとを備えてもよい。
【0034】
ここで、図2を参照して、接続装置2の一実施形態について説明する。
【0035】
接続装置2は、長尺形状を有し、上面11fを備えるベース11と、ベース11の上端にあってベース11の上面11fの中心で長手方向に延びる中央部12とを含む。
【0036】
具体的には、中央部12は、駆動アーム及び/又は接続装置2を駆動アーム5に接続することができるアダプタ手段4のためのアタッチメント13を形成する。この目的のために、アタッチメント13は、フランジのための機械的補強を行なう複数のリブ14を備えるフランジと、変形実施形態によれば、特に側方回動型の駆動アームの回動ピンを受けるためのフランジにおける貫通キャビティ15と、アダプタ手段4の接続装置2に対する装着を容易にするための貫通キャビティ15のランプ16とを含む。
【0037】
中央部12は、その長手方向側面の一方の近くに、中央部12のフランジの少なくとも一部、この場合には例えば半分を長手方向で通過する入口カニューレ17を更に備える。入口カニューレ17は、接続装置2の長手方向中心軸ALに沿って延在する。
【0038】
入口カニューレ17は、中央部12の前記長手方向側面の近くに位置される第1の端部E1と、この場合には例えば貫通キャビティ15の下方に位置される中央部12のフランジの内側の第2の端部E2(図3参照)とを有する。
【0039】
また、中央部12は、その側方側のそれぞれに、中央部12のフランジ上に載置して入口カニューレ17の第2の端部E2に接続される中央ランプ18も備える。各中央ランプ18は、貫通キャビティ15の底部垂直端部15EVBのより低いレベルに位置される頂部垂直端部18EVHで終端する。
【0040】
図3においてより詳細に分かるように、中央ランプ18はそれぞれ、前記入口カニューレ17に液圧接続される第1の供給ダクト18a及び第2の供給ダクト18b(図2では見えない)を内部に備える。
【0041】
ベース11は、第1のダクト19a及び第2のダクト19bを備える2つの側部PL1、PL2をそれぞれ有する。これらの第1及び第2のダクト19a、19bのそれぞれは、ベース11を長手方向で貫通するとともに、ベース11の同じ側方側に位置される対応する供給ダクト18a、18bと液圧連通するようになっている。
【0042】
第1の供給ダクト18a及び第2の供給ダクト18bはそれぞれ、ベース11から接続装置2の外部に開口する第1の開口20a及び第2の開口20b(図3に見える)で終端する。
【0043】
使用シナリオに応じて、第1の開口20a及び第2の開口20bは、第1のダクト19a及び/又は第2のダクト19bを前記入口カニューレ17に選択的に接続するように異なる閉鎖装置によって閉鎖されてもよい。
【0044】
言い換えれば、入口カニューレ17は、第1及び第2のダクト19a、19bの一方に又は第1及び第2のダクト19a、19bに液圧接続されてもよい。後者の場合、第1のダクト19aは第2のダクト19bと液圧連通している。
【0045】
結果として、接続装置2は、液体、この場合、例えばワイパー液を、入口カニューレ17と第1のダクト19aとの間にのみ、入口カニューレ17と第2のダクト19bとの間にのみ、又は、入口カニューレ17と第1のダクト19a及び第2のダクト19bとの間に選択的に導くための回路を有することができるようにする。
【0046】
接続装置2は、単一の入口カニューレ17のみを備え、これにより、接続装置2をよりコンパクト且つより経済的に製造することができることに留意されたい。
【0047】
各ダクト19a、19bは、ベース11の長手方向側面のそれぞれの近くに、噴射装置に接続されるようになっているダクト端部19a1、19a2、19b1、19b2を備える。
【0048】
図1に示される実施形態によれば、噴射装置は、拭き取られるべき光学面にワイパー液を噴射するための噴射孔を含むスポイラ20を備える。
【0049】
ベース11は、ベース11を長手方向で貫通して2つのダクト19a、19b間に位置されるホルダチャネル21を更に備える。ホルダチャネル21は、既知の態様で、ワイパーブレード22と1つ又は2つの対応するバーテブラとを支持するようになっている。
【0050】
前述した接続装置2は、好適には、同じ合成材料、例えばプラスチックから形成されることに留意されたい。したがって、この接続装置2は、単一の成形工程で、特に射出成形によって製造することができる。
【0051】
ここで、図2の図を垂直平面A-Aに沿う断面で示す図3を参照する。
【0052】
図3に見られるように、入口カニューレ(17)の断面は円形を有し、入口カニューレ17の第2の端部E2は、第1の供給ダクト18a及び第2の供給ダクト18bと液圧連通している。
【0053】
これに限られるわけではないが示唆として、第1の供給ダクト18a又は第2の供給ダクト18bの断面は円形の形状を有する。
【0054】
第1の供給ダクト18aは、長手方向を横断する第1の軸Alに沿って延び、第2の供給ダクト18bは、長手方向を横断する第2の軸A2に沿って延びる。
【0055】
非限定的な例として、第1の軸A1及び第2の軸A2は垂直である。第1の供給ダクト18a及び第2の供給ダクト18bは、入口カニューレ17に関して及び前記長手方向中心軸AL(図2に見える)に関して対称である。
【0056】
前述したように、第1の供給ダクト18aは第1の開口20aで終端し、第2の供給ダクト18bは第2の開口20bで終端する。2つの開口20a、20bは、ベース11から接続装置2の外部に開口している。
【0057】
第1の開口20aは第1の閉鎖装置23aによって閉鎖される。第1の閉鎖装置23aは第1のプラグ24aを備える。
【0058】
第1のプラグ24aは、第1の開口20aを完全にシールするとともに、第1のダクト19aと入口カニューレ17とを液圧連通させるように第1のダクト19aの開口の大部分を閉鎖する。
【0059】
一実施形態によれば、第1のプラグ24aは第1のダクト19aの開口を閉鎖しない。
【0060】
第2の開口20bは第2の閉鎖装置23bによって閉鎖される。この第2の閉鎖装置23bは、長尺形状を有し、第1の閉鎖装置23aの長さよりも長い長さを有する。
【0061】
第2の閉鎖装置23bは、第2の開口20bを完全にシールする第2のプラグ24bを備える。また、第2のプラグ24bは、第2の供給ダクト18b内の第2のダクト19bの開口を完全に閉鎖する。したがって、第2のダクト19bは入口カニューレ17と液圧連通していない。
【0062】
なお、第1のプラグ24aは第1の材料から形成され、第2のプラグ24bは第2の材料から形成される。第1の材料及び第2の材料は、同一又は好ましくは異なり、例えばプラスチック及び/又はゴムである。
【0063】
使用シナリオに応じて、各プラグ24a、24bが対応する開口20a、20bに溶接されてもよい。第1のプラグ24a及び第2のプラグ24bは、例えば、第1の開口20a及び第2の開口20bにそれぞれ超音波溶接されてもよい。
【0064】
したがって、第1及び第2の開口20a、20bに適した閉鎖装置を選択することによって、接続装置の単一の入口カニューレ17は、第1のダクト19a及び/又は第2のダクト19bと液圧連通するようになっており、これにより、接続装置2をよりコンパクト且つより汎用的にすることが有利に可能になる。
図1
図2
図3
【国際調査報告】