(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-17
(54)【発明の名称】着脱式モータ
(51)【国際特許分類】
A61B 17/62 20060101AFI20230809BHJP
【FI】
A61B17/62
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023505985
(86)(22)【出願日】2021-07-29
(85)【翻訳文提出日】2023-02-15
(86)【国際出願番号】 IL2021050922
(87)【国際公開番号】W WO2022024133
(87)【国際公開日】2022-02-03
(32)【優先日】2020-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】513164565
【氏名又は名称】シンセス・ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】Synthes GmbH
【住所又は居所原語表記】Eimattstrasse 3, CH-4436 Oberdorf, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ハラリ・シャハル
(72)【発明者】
【氏名】コーエン・オーレン
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160LL18
(57)【要約】
キットであって、
固定部分及び延在部分を含む骨固定装置の支柱であって、延在部分に機械的に接続されたリニアアクチュエータを備える、支柱と、
リニアアクチュエータに結合された少なくとも1つのモータアダプタであって、モータ締結具を備える、モータアダプタと、
モータ締結具から選択的に着脱可能な少なくとも1つのモータユニットであって、リニアアクチュエータに機能的に結合し、支柱の延在部分を軸方向に延在させるように構成された、モータユニットと、を含み、
モータ締結具が、モータユニットの一部を受容するように成形及びサイズ決めされている、キット。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キットであって、
固定部分及び延在部分を含む骨固定装置の支柱であって、前記延在部分に機械的に接続されたリニアアクチュエータを備える、支柱と、
前記リニアアクチュエータに結合された少なくとも1つのモータアダプタであって、モータ締結具を備える、モータアダプタと、
前記モータ締結具から選択的に着脱可能な少なくとも1つのモータユニットであって、前記リニアアクチュエータに機能的に結合し、前記支柱の前記延在部分を軸方向に延在させるように構成された、モータユニットと、を備え、
前記モータ締結具が、前記モータユニットの一部を受容するように成形及びサイズ決めされている、キット。
【請求項2】
前記モータ締結具が、前記モータユニットの端部を受容し、前記モータユニット端部の横方向の動きを抑制するように成形及びサイズ決めされている、請求項1に記載のキット。
【請求項3】
前記モータ締結具が、前記モータ端部を受容するように成形されたソケットを備える、請求項1又は2に記載のキット。
【請求項4】
前記モータユニットが、ハウジングと、モータと、前記ハウジング内で前記モータユニットから延在するギアと、を備え、前記モータユニット端部が、前記ハウジングから延在する前記ギアの一部を備える、請求項3に記載のキット。
【請求項5】
前記ハウジングから延在する前記ギアの前記一部が、前記モータハウジングの直径と比較してより小さい直径を有する、請求項4に記載のキット。
【請求項6】
前記モータ端部が、前記ソケット内に配置されるように成形された円錐形モータ端部及び/又はテーパ付きモータ端部である、請求項3~5のいずれか一項に記載のキット。
【請求項7】
前記支柱が、前記モータアダプタとインターフェースする1つ以上の半径方向に延在する部分を備える、請求項1~6のいずれか一項に記載のキット。
【請求項8】
前記モータアダプタが、1つ以上の開口部を有するハウジングを備え、前記ハウジングが、1つ以上のねじ又はピンによって前記支柱に取り付けられる、請求項1~7のいずれか一項に記載のキット。
【請求項9】
前記モータアダプタが、支柱を受容するように成形された1つ以上の開口部を有するハウジングを備え、前記開口部の内径が、前記支柱の外径より大きい、請求項1~7のいずれか一項に記載のキット。
【請求項10】
前記1つ以上の開口部が、前記支柱を受容するようにサイズ決め及び成形されたチャネルを形成する、請求項9に記載のキット。
【請求項11】
前記1つ以上の開口部の内側部分が、円形である、請求項9又は10に記載のキット。
【請求項12】
前記支柱が、窓を備え、前記モータアダプタが、前記支柱に結合されたときに前記窓を塞がない、請求項9~11のいずれか一項に記載のキット。
【請求項13】
前記支柱が、前記支柱の延在長さを示す視覚インジケータを備え、前記モータアダプタハウジングが、前記モータアダプタが前記支柱に結合されるときに前記視覚インジケータと少なくとも部分的に整列される窓又は1つ以上の細長い開口部を備える、請求項9~12のいずれか一項に記載のキット。
【請求項14】
前記モータユニットを前記モータアダプタの前記ハウジングに締結するように成形及びサイズ決めされた少なくとも1つのモータコネクタを備える、請求項9~13のいずれか一項に記載のキット。
【請求項15】
前記モータコネクタが、前記ハウジング中の開口部に嵌合し、前記モータコネクタを前記ハウジングにロックするように構成された1つ以上の突起を備える、請求項14に記載のキット。
【請求項16】
前記モータユニットが、溝を備え、前記モータコネクタが、前記モータユニットを前記モータアダプタハウジングに締結するときに前記溝に嵌合するように成形及びサイズ決めされている、請求項14又は15に記載のキット。
【請求項17】
前記支柱が、前記支柱の前記延在部分の近くに位置する前記リニアアクチュエータのギアを備える、請求項1~16のいずれか一項に記載のキット。
【請求項18】
前記リニアアクチュエータギアが、前記延在部分から5cmまでの距離に位置する、請求項17に記載のキット。
【請求項19】
前記モータアダプタが、ギアを備え、前記モータアダプタギアが、前記モータアダプタが前記支柱に結合されるときに前記リニアアクチュエータギアと連動するように構成され、それにより、前記モータアダプタギアの回転が、前記リニアアクチュエータを軸方向に移動させる、請求項17又は18に記載のキット。
【請求項20】
前記モータ端部が、前記モータが前記モータアダプタに選択的に取り付けられるときに、前記モータアダプタギアと相互作用する、請求項19に記載のキット。
【請求項21】
手動モータアダプタインターフェースの手動回転が、前記リニアアクチュエータを軸方向に移動させるように、前記モータアダプタギアと連動するように成形及びサイズ決めされた前記手動モータアダプタインターフェースを備える、請求項20に記載のキット。
【請求項22】
前記モータアダプタギアが、前記手動モータアダプタインターフェース及び前記モータ端部と交互に連動する、請求項21に記載のキット。
【請求項23】
前記手動モータアダプタインターフェースの端部が、前記モータアダプタ締結具内に配置されるように成形されている、請求項21又は22に記載のキット。
【請求項24】
前記モータアダプタから着脱可能であり、前記モータアダプタギアの動きを連動及び停止させるように構成された少なくとも1つのギアロックを備える、請求項19~23のいずれか一項に記載のキット。
【請求項25】
前記少なくとも1つのギアロックが、前記モータ締結具内に配置され、前記モータアダプタギアと連動するように成形及びサイズ決めされた第1の端部と、前記モータ締結具から延出し、前記モータアダプタのハウジングと連動するように成形及びサイズ決めされた第2の端部と、を備える、請求項24に記載のキット。
【請求項26】
前記支柱及び少なくとも2つの離間したフレームを含む骨固定装置を備え、各フレームが、前記支柱の異なる端部及び骨から延在する骨コネクタに結合されるように構成され、前記離間したフレームのうちの少なくとも1つが、患者の肢を少なくとも部分的に取り囲む弧又はリングを備える、請求項1~25のいずれか一項に記載のキット。
【請求項27】
少なくとも1本の電気ケーブルと、
前記少なくとも2つのフレームのうちのフレームに可逆的に結合された制御ユニットであって、前記少なくとも1本の電気ケーブルによって前記モータ及び/又は前記モータアダプタに接続されている、制御ユニットと、を備える、請求項26に記載のキット。
【請求項28】
前記少なくとも2つのフレームのうちの前記フレームに固定して接続可能な制御ユニットフレームインターフェースを備え、前記制御ユニットが、前記制御ユニットフレームインターフェースから着脱可能であるように構成されている、請求項27に記載のキット。
【請求項29】
前記制御ユニットが、前記少なくとも1本のケーブルを受容するように構成された少なくとも1つのモータコネクタを備える、請求項27又は28に記載のキット。
【請求項30】
前記少なくとも1つのモータコネクタに接続された制御回路と、人間が検出可能な指示を生成するように構成されたユーザインターフェースと、を備え、前記制御回路が、前記少なくとも1つのモータコネクタから受信した信号に従って前記人間が検出可能な指示を生成するように前記ユーザインターフェースに信号を送る、請求項29に記載のキット。
【請求項31】
前記少なくとも1つのモータユニットが、少なくとも1つの電気モータと、前記少なくとも1つの電気モータの回転を記録するように構成された少なくとも1つの位置決めセンサと、を備え、前記制御回路が、前記少なくとも1つの位置決めセンサの前記モータ回転記録を使用して、前記少なくとも1つのモータユニットに結合された支柱の伸長を測定する、請求項30に記載のキット。
【請求項32】
骨固定装置の支柱に結合され、モータユニットに選択的に結合されたモータアダプタであって、
骨固定装置の前記支柱に結合されたハウジングと、
前記モータユニットの端部の横方向の動きを受容及び抑制するように成形及びサイズ決めされた、前記ハウジング中のモータ締結具と、を備える、モータアダプタ。
【請求項33】
前記ハウジングが、前記支柱を受容するように成形及びサイズ決めされた少なくとも1つの開口部を備える、請求項32に記載のアダプタ。
【請求項34】
前記ハウジング中の1つ以上のコネクタ及び/又は開口部を備え、前記1つ以上のコネクタ及び/又は開口部が、前記開口部を横断する1つ以上のピン又はねじを使用して、前記モータアダプタを骨固定装置の支柱に取り付けるように構成されている、請求項32又は33に記載のアダプタ。
【請求項35】
前記ハウジングが前記支柱に結合されるときに前記支柱のリニアアクチュエータのギアと相互作用するように配置された前記ハウジング中のギアを備える、請求項32~34のいずれか一項に記載のアダプタ。
【請求項36】
前記モータアダプタギアが、前記モータ締結具に位置し、モータ端部と連動するように構成されている、請求項35に記載のアダプタ。
【請求項37】
前記ハウジングに少なくとも部分的に貫入し、前記モータアダプタギアと連動するように構成されたモータアダプタ手動インターフェースを備える、請求項35又は36に記載のアダプタ。
【請求項38】
前記モータアダプタギアが、前記モータ端部及び前記モータアダプタ手動インターフェースと交互に連動するように構成されている、請求項37に記載のアダプタ。
【請求項39】
モータを骨固定装置に結合するための方法であって、
モータの端部を骨固定装置の支柱に接続されたモータアダプタのソケットに結合することと、
前記ソケットによって前記モータ端部の横方向の動きを抑制することと、
前記モータを作動させて、前記支柱の延在部分を延在させることと、を含む、方法。
【請求項40】
前記結合が、前記モータ端部を前記支柱のリニアアクチュエータギアと機能的に結合することを含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記結合が、前記モータ端部を前記モータアダプタのギアと連動させることを含む、請求項39又は40に記載の方法。
【請求項42】
前記モータを骨固定装置の制御ユニットに接続することを含み、前記作動が、前記制御ユニットのメモリに記憶された指示に従って、前記制御ユニットによって前記モータを作動させることを含む、請求項39~41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記作動の前に、前記モータアダプタの水平軸と前記骨固定装置の少なくとも1つのフレームとの間の角度を調整することと、前記モータアダプタを前記調整されたフレームにロックすることと、を含む、請求項39~42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記調整が、前記モータアダプタ及び前記支柱を前記支柱の長手方向軸の周りに回転させることを含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記結合の前に、前記モータアダプタを骨固定装置の支柱に取り付けることを含む、請求項39に記載の方法。
【請求項46】
前記取り付けが、前記モータアダプタのギアを前記支柱のリニアアクチュエータと機能的に結合することを含む、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記作動の前に、コンピュータを使用して、前記モータに関連付けられた識別コードを読み取ることにより、前記モータが骨固定装置の正しい支柱に結合されていることを識別することを含む、請求項39~46のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
骨固定装置の支柱を交換するための方法であって、
骨固定装置に接続された第1の支柱からモータを取り外すことと、
前記骨固定装置において、前記第1の支柱を第2の支柱と交換することと、
前記取り外されたモータを前記第2の支柱に取り付けることと、を含む、方法。
【請求項49】
前記取り外しが、前記第1の支柱に結合された第1のモータアダプタから前記モータを取り外すことを含み、前記取り付けが、前記第2の支柱に結合された第2のモータアダプタに前記モータを取り付けることを含む、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記取り外しが、前記モータに接続されたモータアダプタを前記第1の支柱から取り外すことを含み、前記取り付けが、前記モータアダプタを前記第2の支柱に取り付けることを含む、請求項48に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年7月30日出願の米国特許仮出願第63/058,686号に対して、米国特許法第119条(e)に基づいて優先権の利益を主張し、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、そのいくつかの実施形態では、着脱式モータに関し、より詳細には、骨固定装置の着脱式モータに関するが、これに限定されない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明のいくつかの実施形態のいくつかの実施例を以下に列挙する。一実施例からの特徴は、他の実施例からの特徴と組み合わされてもよい:
【0004】
実施例1.キットであって、
固定部分及び延在部分を含む骨固定装置の支柱であって、延在部分に機械的に接続されたリニアアクチュエータを備える、支柱と、
当該リニアアクチュエータに結合された少なくとも1つのモータアダプタであって、モータ締結具を備える、モータアダプタと、
当該モータ締結具から選択的に着脱可能な少なくとも1つのモータユニットであって、当該リニアアクチュエータに機能的に結合し、当該支柱の当該延在部分を軸方向に延在させるように構成された、モータユニットと、を備え、
当該モータ締結具が、当該モータユニットの一部を受容するように成形及びサイズ決めされている、キット。
【0005】
実施例2.当該モータ締結具が、当該モータユニットの端部を受容し、当該モータユニット端部の横方向の動きを抑制するように成形及びサイズ決めされている、実施例1に記載のキット。
【0006】
実施例3.当該モータ締結具が、当該モータ端部を受容するように成形されたソケットを備える、実施例1又は2に記載のキット。
【0007】
実施例4.当該モータユニットが、ハウジングと、モータと、当該ハウジング内で当該モータユニットから延在するギアと、を備え、当該モータユニット端部が、当該ハウジングから延在する当該ギアの一部を備える、実施例3に記載のキット。
【0008】
実施例5.当該ハウジングから延在する当該ギアの当該一部が、当該モータハウジングの直径と比較してより小さい直径を有する、実施例4に記載のキット。
【0009】
実施例6.当該モータ端部が、当該ソケット内に配置されるように成形された円錐形モータ端部及び/又はテーパ付きモータ端部である、実施例3~5のいずれか1つに記載のキット。
【0010】
実施例7.当該支柱が、当該モータアダプタとインターフェースする1つ以上の半径方向に延在する部分を備える、実施例1~6のいずれか1つに記載のキット。
【0011】
実施例8.当該モータアダプタが、1つ以上の開口部を有するハウジングを備え、当該ハウジングが、1つ以上のねじ又はピンによって支柱に取り付けられる、実施例1~7のいずれか1つに記載のキット。
【0012】
実施例9.当該モータアダプタが、支柱を受容するように成形された1つ以上の開口部を有するハウジングを備え、当該開口部の内径が、当該支柱の外径より大きい、実施例1~7のいずれか1つに記載のキット。
【0013】
実施例10.当該1つ以上の開口部が、当該支柱を受容するようにサイズ決め及び成形されたチャネルを形成する、実施例9に記載のキット。
【0014】
実施例11.当該1つ以上の開口部の内側部分が、円形である、実施例9又は10に記載のキット。
【0015】
実施例12.当該支柱が、窓を備え、当該モータアダプタが、当該支柱に結合されたときに当該窓を塞がない、実施例9~11のいずれか1つに記載のキット。
【0016】
実施例13.当該支柱が、支柱の延在長さを示す視覚インジケータを備え、当該モータアダプタハウジングが、当該モータアダプタが当該支柱に結合されるときに当該視覚インジケータと少なくとも部分的に整列される窓又は1つ以上の細長い開口部を備える、実施例9~12のいずれか1つに記載のキット。
【0017】
実施例14.当該モータユニットを当該モータアダプタの当該ハウジングに締結するように成形及びサイズ決めされた少なくとも1つのモータコネクタを備える、実施例9~13のいずれか1つに記載のキット。
【0018】
実施例15.当該モータコネクタが、当該ハウジング中の開口部に嵌合し、当該モータコネクタを当該ハウジングにロックするように構成された1つ以上の突起を備える、実施例14に記載のキット。
【0019】
実施例16.当該モータユニットが、溝を備え、当該モータコネクタが、当該モータユニットを当該モータアダプタハウジングに締結するときに当該溝に嵌合するように成形及びサイズ決めされている、実施例14又は15に記載のキット。
【0020】
実施例17.当該モータコネクタが、クリップを備える、実施例14~16のいずれか1つに記載のキット。
【0021】
実施例18.当該支柱が、当該支柱の当該延在部分の近くに位置する当該リニアアクチュエータのギアを備える、実施例1~17のいずれか1つに記載のキット。
【0022】
実施例19.当該リニアアクチュエータギアが、当該延在部分から5cmまでの距離に位置する、実施例18に記載のキット。
【0023】
実施例20.当該モータアダプタが、ギアを備え、当該モータアダプタギアが、当該モータアダプタが支柱に結合されるときに当該リニアアクチュエータギアと連動するように構成され、それにより、当該モータアダプタギアの回転が、当該リニアアクチュエータを軸方向に移動させる、実施例18又は19に記載のキット。
【0024】
実施例21.当該モータ端部が、当該モータがモータアダプタに選択的に取り付けられるときに、当該モータアダプタギアと相互作用する、実施例20に記載のキット。
【0025】
実施例22.手動モータアダプタインターフェースの手動回転が、リニアアクチュエータを軸方向に移動させるように、モータアダプタギアと連動するように成形及びサイズ決めされた手動モータアダプタインターフェースを備える、実施例21に記載のキット。
【0026】
実施例23.当該モータアダプタギアが、当該手動モータアダプタインターフェース及び当該モータ端部と交互に連動する、実施例22に記載のキット。
【0027】
実施例24.当該手動モータアダプタインターフェースの端部が、当該モータアダプタ締結具内に配置されるように成形されている、実施例22又は23に記載のキット。
【0028】
実施例25.当該モータアダプタから着脱可能であり、当該モータアダプタギアの動きを連動及び停止させるように構成された少なくとも1つのギアロックを備える、実施例20~24のいずれか1つに記載のキット。
【0029】
実施例26.当該少なくとも1つのギアロックが、当該モータ締結具内に配置され、当該モータアダプタギアと連動するように成形及びサイズ決めされた第1の端部と、当該モータ締結具から延出し、当該モータアダプタのハウジングと連動するように成形及びサイズ決めされた第2の端部と、を備える、実施例25に記載のキット。
【0030】
実施例27.当該支柱及び少なくとも2つの離間したフレームを含む骨固定装置を備え、各フレームが、当該支柱の異なる端部及び骨から延在する骨コネクタに結合されるように構成されている、実施例1~26のいずれか1つに記載のキット。
【0031】
実施例28.当該離間したフレームのうちの少なくとも1つが、患者の肢を少なくとも部分的に取り囲む弧又はリングを備える、実施例27に記載のキット。
【0032】
実施例29.少なくとも1本の電気ケーブルと、
当該少なくとも2つのフレームのうちのフレームに可逆的に結合された制御ユニットであって、当該少なくとも1本の電気ケーブルによって当該モータ及び/又は当該モータアダプタに接続されている、制御ユニットと、を備える、実施例27又は28に記載のキット。
【0033】
実施例30.当該少なくとも2つのうちのフレームのうちの当該フレームに固定して接続可能な制御ユニットフレームインターフェースを備え、当該制御ユニットが、制御ユニットフレームインターフェースから着脱可能であるように構成されている、実施例29に記載のキット。
【0034】
実施例31.当該制御ユニット及び/又は当該制御ユニットフレームインターフェースが、当該制御ユニットフレームインターフェースからの当該制御ユニットの着脱を可能にするように構成されたスナップフィットロック又は干渉ロックを備える、実施例30に記載のキット。
【0035】
実施例32.骨固定装置のフレームに固定して取り付けられ、2つの異なるモータから延在する少なくとも2つのケーブルを当該制御ユニットに接続された単一のケーブルに組み合わせるように構成された1つ以上のケーブルスプリッタボックスを備える、実施例29~31のいずれか1つに記載のキット。
【0036】
実施例33.骨固定装置のフレームに固定して取り付けられ、当該少なくとも1つのケーブルを当該骨固定装置に締結するように構成された1つ以上のケーブル締結具を備える、実施例29~32のいずれか1つに記載のキット。
【0037】
実施例34.骨固定装置のフレームに固定して取り付けられ、当該少なくとも1つのケーブルの緩んだ部分を締結するように構成された少なくとも1つのケーブルラッパーを備える、実施例29~33のいずれか1つに記載のキット。
【0038】
実施例35.当該制御ユニットが、当該少なくとも1本のケーブルを受容するように構成された少なくとも1つのモータコネクタを備える、実施例29~34のいずれか1つに記載のキット。
【0039】
実施例36.当該少なくとも1つのモータコネクタに接続された制御回路と、人間が検出可能な指示を生成するように構成されたユーザインターフェースと、を備え、当該制御回路が、当該少なくとも1つのモータコネクタから受信した信号に従って当該人間が検出可能な指示を生成するようにユーザインターフェースに信号を送る、実施例35に記載のキット。
【0040】
実施例37.当該少なくとも1つのモータユニットが、少なくとも1つの電気モータと、当該少なくとも1つの電気モータの回転を記録するように構成された少なくとも1つの位置決めセンサと、を備え、当該制御回路が、当該少なくとも1つの位置決めセンサのモータ回転記録を使用して、当該少なくとも1つのモータユニットに結合された支柱の伸長を測定する、実施例36に記載のキット。
【0041】
実施例38.当該リニアアクチュエータが、非電動機械リニアアクチュエータである、実施例1~37のいずれか1つに記載のキット。
【0042】
実施例39.骨固定装置の支柱に結合され、モータユニットに選択的に結合されたモータアダプタであって、
骨固定装置の当該支柱に結合されたハウジングと、
当該モータユニットの端部の横方向の動きを受容及び抑制するように成形及びサイズ決めされた、当該ハウジング中のモータ締結具と、を備える、モータアダプタ。
【0043】
実施例40.当該ハウジングが、当該支柱を受容するように成形及びサイズ決めされた少なくとも1つの開口部を備える、実施例39に記載のアダプタ。
【0044】
実施例41.当該ハウジング中の1つ以上のコネクタ及び/又は開口部を備え、1つ以上のコネクタ及び/又は開口部が、当該開口部を横断する1つ以上のピン又はねじを使用して、モータアダプタを骨固定装置の支柱に取り付けるように構成されている、実施例39又は40に記載のアダプタ。
【0045】
実施例42.当該ハウジングが当該支柱に結合されるときに当該支柱のリニアアクチュエータのギアと相互作用するように配置された当該ハウジング中のギアを備える、実施例39~41のいずれか1つに記載のアダプタ。
【0046】
実施例43.当該モータアダプタギアが、当該モータ締結具に位置し、モータ端部と連動するように構成されている、実施例42に記載のアダプタ。
【0047】
実施例44.当該ハウジングに少なくとも部分的に貫入し、当該モータアダプタギアと連動するように構成されたモータアダプタ手動インターフェースを備える、実施例42又は43に記載のアダプタ。
【0048】
実施例45.当該モータアダプタギアが、当該モータ端部及び当該モータアダプタ手動インターフェースと交互に連動するように構成されている、実施例44に記載のアダプタ。
【0049】
実施例46.モータを骨固定装置に結合するための方法であって、
モータの端部を骨固定装置の支柱に接続されたモータアダプタのソケットに結合することと、
当該ソケットによって当該モータ端部の横方向の動きを抑制することと、
当該モータを作動させて、当該支柱の延在部分を延在させることと、を含む、方法。
【0050】
実施例47.当該結合が、当該モータ端部を当該支柱のリニアアクチュエータギアと機能的に結合することを含む、実施例46に記載の方法。
【0051】
実施例48.当該結合が、当該モータ端部を当該モータアダプタのギアと連動させることを含む、実施例46又は47に記載の方法。
【0052】
実施例49.
当該モータを骨固定装置の制御ユニットに接続することを含み、当該作動が、当該制御ユニットのメモリに記憶された指示に従って、当該制御ユニットによってモータを作動させることを含む、実施例46~48のいずれか1つに記載の方法。
【0053】
実施例50.当該作動の前に、当該モータアダプタの水平軸と当該骨固定装置の少なくとも1つのフレームとの間の角度を調整することと、当該モータアダプタを当該調整されたフレームにロックすることと、を含む、実施例46~49のいずれか1つに記載の方法。
【0054】
実施例51.当該調整が、当該モータアダプタ及び当該支柱を当該支柱の長手方向軸の周りに回転させることを含む、実施例50に記載の方法。
【0055】
実施例52.
当該結合の前に、当該モータアダプタを骨固定装置の支柱に取り付けることを含む、実施例46に記載の方法。
【0056】
実施例53.当該取り付けが、当該モータアダプタのギアを当該支柱のリニアアクチュエータと機能的に結合することを含む、実施例52に記載の方法。
【0057】
実施例54.
当該作動の前に、コンピュータを使用して、当該モータに関連付けられた識別コードを読み取ることにより、当該モータが骨固定装置の正しい支柱に結合されていることを識別することを含む、実施例46~53のいずれか1つに記載の方法。
【0058】
実施例55.当該識別コードが、RFIDを備え、当該コンピュータが、RFIDリーダを備える、実施例54に記載の方法。
【0059】
実施例56.骨固定装置の支柱を交換するための方法であって、
骨固定装置に接続された第1の支柱からモータを取り外すことと、
当該骨固定装置において、当該第1の支柱を第2の支柱と交換することと、
当該取り外されたモータを当該第2の支柱に取り付けることと、を含む、方法。
【0060】
実施例57.当該取り外しが、第1の支柱に結合された第1のモータアダプタから当該モータを取り外すことを含み、当該取り付けが、当該第2の支柱に結合された第2のモータアダプタに当該モータを取り付けることを含む、実施例56に記載の方法。
【0061】
実施例58.当該取り外しが、当該モータに接続されたモータアダプタを当該第1の支柱から取り外すことを含み、当該取り付けが、当該モータアダプタを当該第2の支柱に取り付けることを含む、実施例56に記載の方法。
【0062】
別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び/又は科学用語は、本発明が属する技術分野における当業者によって一般的に理解されている意味と同一の意味を有する。本明細書に記載されているものと同様又は同等の方法及び材料を、本発明の実施形態の実行又は試験に使用することが可能であるが、代表的な方法及び/又は材料を以下に記載する。矛盾のある場合、定義を含め本特許明細書が適用される。なお、材料、方法、及び実施例は、単に例示的なものであり、必ずしも限定を意図したものではない。
【0063】
当業者には理解されるように、本発明のいくつかの実施形態は、システム、方法、又はコンピュータプログラム製品として具現化されてもよい。したがって、本発明の実施形態は、全体がハードウェアの実施形態、全体がソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、又はソフトウェアとハードウェアとの態様を組み合わせた実施形態の形をとってもよく、これらはいずれも、本明細書では、概して、「回路」、「モジュール」、又は「システム」と称されてもよい。更に、本発明のいくつかの実施形態は、コンピュータ可読プログラムコードが内部に具現化されている1つ以上のコンピュータ可読媒体(複数可)中に具現化されたコンピュータプログラム製品の形態をとってもよい。本発明のいくつかの実施形態の方法及び/又はシステムの実装は、選択されたタスクを手動で、自動的に、又はそれらの組み合わせで実行及び/又は完了することを伴うことができる。更に、本発明の方法及び/又はシステムのいくつかの実施形態の実際の計装及び機器によれば、いくつかの選択されたタスクは、ハードウェアによって、ソフトウェアによって、又はファームウェアによって、及び/又はそれらの組み合わせによって、例えばオペレーティングシステムを使用して実装され得る。
【0064】
例えば、本発明のいくつかの実施形態による選択されたタスクを実行するためのハードウェアは、チップ又は回路として実装され得る。ソフトウェアとして、本発明のいくつかの実施形態による選択されたタスクは、任意の好適なオペレーティングシステムを使用してコンピュータによって実行される複数のソフトウェア命令として実装され得る。本発明の例示的な実施形態では、本明細書に記載される方法及び/又はシステムのいくつかの例示的な実施形態による1つ以上のタスクは、複数の命令を実行するためのコンピューティングプラットフォームなどのデータプロセッサによって実行される。任意選択的に、データプロセッサは、命令及び/若しくはデータを記憶するための揮発性メモリ、並びに/又は命令及び/若しくはデータを記憶するための不揮発性記憶装置、例えば磁気ハードディスク及び/若しくはリムーバブル媒体を含む。任意選択的に、ネットワーク接続も提供される。ディスプレイ及び/又はキーボード若しくはマウスなどのユーザ入力デバイスも、任意選択的に提供される。
【0065】
本発明のいくつかの実施形態では、1つ以上のコンピュータ可読媒体(複数可)の任意の組み合わせが利用されてもよい。このコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、限定されるものではないが、例えば、電子、磁気、光学、電磁気、赤外、若しくは半導体システム、機器、若しくはデバイス、又は前述の任意の好適な組み合わせであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例(包括的なリスト)には、以下、即ち1本又は2本以上の配線を有する電気接続、携帯用コンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、又は上記の任意の適宜の組み合わせが含まれよう。本開示の文脈で、コンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置、若しくはデバイスによって、又はこれらと接続して使用するためのプログラムを収容し、又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。
【0066】
コンピュータ可読信号媒体は、例えば、ベースバンドにおいて、又は搬送波の一部として、コンピュータ可読プログラムコードが具現化された伝搬データ信号を含んでもよい。そのような伝搬信号は、電磁気、光学、又はそれらの任意の好適な組み合わせを含むが、これらに限定されない、種々の形態のうちのいずれかをとってもよい。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体ではなく、命令実行システム、装置、若しくはデバイスによって、又はそれらに関連して使用するためのプログラムを通信、伝搬、又は移送することができる任意のコンピュータ可読媒体であってもよい。
【0067】
コンピュータ可読媒体に具現化されたプログラムコード及び/又はそれによって使用されるデータは、無線、有線、光ファイバケーブル、RFなど、又は前述の任意の好適な組み合わせを含むが、これらに限定されない任意の適正な媒体を使用して送信されてもよい。
【0068】
本発明のいくつかの実施形態のための動作を行うためのコンピュータプログラムコードは、Java、Smalltalk、C++、C#などのオブジェクト指向プログラミング言語を含む1つ以上のプログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語の任意の組み合わせで書き込まれてもよい。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上で、部分的にはリモートコンピュータ上で、又は完全にリモートコンピュータ上又はサーバ上で実行され得る。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを介してユーザのコンピュータに接続されてもよく、又は(例えばインターネットサービスプロバイダを利用したインターネットを介して)外部コンピュータ接続されてもよい。
【0069】
本発明のいくつかの実施形態は、本発明の実施形態による方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して本明細書に記載されてもよい。フローチャート及び/又はブロック図の各ブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図のブロックの組み合わせは、コンピュータ可読プログラム命令によって実装できることは理解されるであろう。これらのコンピュータプログラム命令が、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供されてもよく、命令がコンピュータ又は他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサを介して実行され、フローチャート及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能/動作を実装するための手段を創出することができるように、機械を生産する。
【0070】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は他のデバイスが特定の方法で機能するように指示して、コンピュータ可読媒体に記憶された命令が、フローチャート及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能/動作を実装する命令を含む製造物品を生産できるようにコンピュータ可読媒体に記憶されてもよい。
【0071】
このコンピュータプログラムの命令をコンピュータ、他のプログラマブルデータ処理機器、又は他のデバイス上にロードして、一連の操作工程をそのコンピュータ、他のプログラマブル機器、又は他のデバイス上で実施させ、コンピュータ実施プロセスを生成させて、そのコンピュータ又は他のプログラマブル機器上で実行される命令が、フローチャート及び/又はブロック図のブロックに定められている機能/動作を実施するプロセスをもたらすようにしてもよい。
【0072】
本明細書で説明される方法のいくつかは、一般に、コンピュータによる使用のためにのみ設計され、人間の専門家によって純粋に手動で実行するために実現可能又は実用的でなくてもよい。骨固定装置の各支柱の伸長の制御及び監視などの同様のタスクを手動で実行した人間の専門家は、完全に異なる方法を使用する、例えば、専門知識及び/又は人間の脳のパターン認識能力を利用することが予想され得、これは、本明細書に説明される方法のステップを手動で行うよりもはるかに効率的であろう。
【図面の簡単な説明】
【0073】
ここで、本発明のいくつかの実施形態について、例示のみを目的として、添付図面を参照して本明細書において説明する。ここで図面を詳細に具体的に参照すると、示される詳細は、例示的なものであり、本発明の実施形態の例示的な説明を目的としていることが強調される。この点に関し、図面を用いた説明は、本発明の実施形態がどのように実施され得るかを当業者に明らかにする。
図面は以下のとおりである。
【
図1】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータを支柱に結合するための一般的なプロセスのフローチャートである。
【
図2A】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータアダプタによるモータの支柱への結合を示すブロック図である。
【
図2B】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータアダプタによるモータの支柱への結合を示すブロック図である。
【
図2C】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータアダプタによるモータの支柱への結合を示すブロック図である。
【
図2D】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータアダプタによるモータの支柱への結合を示すブロック図である。
【
図2E】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータアダプタによるモータの支柱への結合を示すブロック図である。
【
図2F】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータアダプタによるモータの支柱への結合を示すブロック図である。
【
図2G】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、例えばモータが取り外されたときの、モータアダプタに結合されたギアロックを示すブロック図である。
【
図2H】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、支柱に結合されたモータと制御ユニットとの間の接続を示すブロック図である。
【
図3】いくつかの例示的な実施形態による、モータを支柱に結合するための詳細なプロセスのフローチャートである。
【
図4A】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータアダプタを備える支柱へのモータの結合を示す概略図である。
【
図4B】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータアダプタを備える支柱へのモータの結合を示す概略図である。
【
図4C】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータアダプタを備える支柱へのモータの結合を示す概略図である。
【
図5A】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、支柱に結合されたモータユニット及びモータアダプタの構成要素を示す概略図である。
【
図5B】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、支柱に結合されたモータユニット及びモータアダプタの構成要素を示す概略図である。
【
図5C】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、支柱に結合されたモータユニット及びモータアダプタの構成要素を示す概略図である。
【
図5D】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、支柱に結合されたモータユニット及びモータアダプタの構成要素を示す概略図である。
【
図6A】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、支柱に結合されたアドオンモータアダプタの概略図である。
【
図6B】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、支柱に結合されたアドオンモータアダプタの概略図である。
【
図6C】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、支柱に結合されたアドオンモータアダプタの概略図である。
【
図6D】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、支柱に結合されたアドオンモータアダプタの概略図である。
【
図7A】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータユニットとモータアダプタとの間の水封及び排水を示す概略図である。
【
図7B】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータユニットとモータアダプタとの間の水封及び排水を示す概略図である。
【
図7C】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータアダプタ及びモータアダプタに結合されたモータユニットと、種々の長さの支柱との間の嵌合を示す概略図である。
【
図7D】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータアダプタ及びモータアダプタに結合されたモータユニットと、種々の長さの支柱との間の嵌合を示す概略図である。
【
図7E】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータアダプタ及びモータアダプタに結合されたモータユニットと、種々の長さの支柱との間の嵌合を示す概略図である。
【
図7F】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータアダプタと骨固定装置のフレームとの間の角度の変化及び固定を示す概略図である。
【
図7G】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータアダプタと骨固定装置のフレームとの間の角度の変化及び固定を示す概略図である。
【
図7H】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータアダプタと骨固定装置のフレームとの間の角度の変化及び固定を示す概略図である。
【
図7I】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータアダプタと骨固定装置のフレームとの間の角度の変化及び固定を示す概略図である。
【
図7J】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータアダプタと骨固定装置のフレームとの間の角度の変化及び固定を示す概略図である。
【
図7K】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータアダプタと骨固定装置のフレームとの間の角度の変化及び固定を示す概略図である。
【
図8A】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、支柱の交換及び新しい支柱を伴うモータユニットの再利用を示す概略図である。
【
図8B】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、支柱の交換及び新しい支柱を伴うモータユニットの再利用を示す概略図である。
【
図8C】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、支柱の交換及び新しい支柱を伴うモータユニットの再利用を示す概略図である。
【
図9A】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、手動モータアダプタインターフェース、及び手動モータアダプタインターフェースとモータアダプタとの相互作用を示す概略図である。
【
図9B】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、手動モータアダプタインターフェース、及び手動モータアダプタインターフェースとモータアダプタとの相互作用を示す概略図である。
【
図9C】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、手動モータアダプタインターフェース、及び手動モータアダプタインターフェースとモータアダプタとの相互作用を示す概略図である。
【
図9D】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、手動モータアダプタインターフェース、及び手動モータアダプタインターフェースとモータアダプタとの相互作用を示す概略図である。
【
図9E】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、手動モータアダプタインターフェース、及び手動モータアダプタインターフェースとモータアダプタとの相互作用を示す概略図である。
【
図9F】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、手動モータアダプタインターフェース、及び手動モータアダプタインターフェースとモータアダプタとの相互作用を示す概略図である。
【
図9G】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、手動モータアダプタインターフェース、及び手動モータアダプタインターフェースとモータアダプタとの相互作用を示す概略図である。
【
図10A】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、骨固定システムの組み立てプロセス、及びシステムの構成要素を示す概略図である。
【
図10B】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、骨固定システムの組み立てプロセス、及びシステムの構成要素を示す概略図である。
【
図10C】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、骨固定システムの組み立てプロセス、及びシステムの構成要素を示す概略図である。
【
図10D】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、骨固定システムの組み立てプロセス、及びシステムの構成要素を示す概略図である。
【
図10E】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、骨固定システムの組み立てプロセス、及びシステムの構成要素を示す概略図である。
【
図11A】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、骨固定装置への制御ユニットのアセンブリ、及び着脱式モータユニットへの制御ユニットの接続を示す概略図である。
【
図11B】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、骨固定装置への制御ユニットのアセンブリ、及び着脱式モータユニットへの制御ユニットの接続を示す概略図である。
【
図11C】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、骨固定装置への制御ユニットのアセンブリ、及び着脱式モータユニットへの制御ユニットの接続を示す概略図である。
【
図11D】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、骨固定装置への制御ユニットのアセンブリ、及び着脱式モータユニットへの制御ユニットの接続を示す概略図である。
【
図11E】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、骨固定装置への制御ユニットのアセンブリ、及び着脱式モータユニットへの制御ユニットの接続を示す概略図である。
【
図11F】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、骨固定装置への制御ユニットのアセンブリ、及び着脱式モータユニットへの制御ユニットの接続を示す概略図である。
【
図11G】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、骨固定装置への制御ユニットのアセンブリ、及び着脱式モータユニットへの制御ユニットの接続を示す概略図である。
【
図12A】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、少なくとも1つの位置決めセンサを有するモータユニットの概略図である。
【
図12B】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、少なくとも1つの位置決めセンサを有するモータユニットの概略図である。
【
図12C】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、少なくとも1つの位置決めセンサを有するモータユニットの概略図である。
【
図13A】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、ギアロック、及びギアロックとモータアダプタとの相互作用の概略図である。
【
図13B】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、ギアロック、及びギアロックとモータアダプタとの相互作用の概略図である。
【
図13C】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、ギアロック、及びギアロックとモータアダプタとの相互作用の概略図である。
【
図13D】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、ギアロック、及びギアロックとモータアダプタとの相互作用の概略図である。
【
図13E】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、ギアロック、及びギアロックとモータアダプタとの相互作用の概略図である。
【
図13F】本発明のいくつかの例示的な実施形態による、ギアロック、及びギアロックとモータアダプタとの相互作用の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0074】
本発明は、そのいくつかの実施形態では、着脱式モータに関し、より詳細には、骨固定装置の着脱式モータに関するが、これに限定されない。
【0075】
いくつかの実施形態の広い態様は、結合すること、例えば、モータユニットを支柱、例えば整形外科用固定装置、例えば外部骨固定装置の支柱に選択的に結合することに関する。
【0076】
いくつかの実施形態の態様は、支柱に結合されたモータユニットの動きを抑制することに関する。いくつかの実施形態では、モータユニットの動き、例えば、横方向及び/又は軸方向の動きは、モータユニットが支柱に結合されるときに抑制される。いくつかの実施形態では、支柱に対するモータユニットの動きが抑制される。任意選択的に、支柱のリニアアクチュエータに対するモータユニットの動きが抑制される。いくつかの実施形態では、モータユニットは、支柱から、例えば選択的に着脱するように構成された着脱式モータユニットである。
【0077】
いくつかの実施形態によれば、モータユニットは、アダプタ、例えばモータアダプタを介して支柱に選択的に結合される。いくつかの実施形態では、モータアダプタは、モータユニットの動きを抑制するように構成された少なくとも1つのモータ拘束具を備える。いくつかの実施形態では、モータアダプタの拘束具は、モータユニットの横方向及び/又は軸方向の動きを抑制するように構成される。いくつかの実施形態では、モータユニットは、モータと、モータの駆動シャフトと、モータのギアと、を備える。いくつかの実施形態では、モータのギアは、リニアアクチュエータに、例えば、リニアアクチュエータのギアに選択的に結合される。
【0078】
いくつかの実施形態によれば、モータユニットは、例えばリニアアクチュエータに接続されたモータアダプタに連動する。いくつかの実施形態では、モータアダプタの拘束具は、モータユニットをリニアアクチュエータと連動させる。任意選択的に、モータアダプタの拘束具は、モータユニットのギア又はモータの少なくとも1つの端部をリニアアクチュエータのギアと連動させる。
【0079】
いくつかの実施形態の態様は、支柱の手動調整及び電動調整の両方のために支柱に結合された同じアダプタを使用することに関する。いくつかの実施形態では、手動誘導の動き及び電動誘導の動きは、同じ伝達要素を通して、支柱のアクチュエータ、例えば、リニアアクチュエータに送達される。いくつかの実施形態では、伝達要素は、リニアアクチュエータに、例えばリニアアクチュエータのギアに結合された伝達要素である。
【0080】
いくつかの実施形態によれば、モータユニット及び手動誘導の動きを送達するための手動インターフェースは、同じ伝達要素に並列に接続される。代替的に、モータユニット及び手動インターフェースは、交換可能である。
【0081】
いくつかの実施形態の態様は、支柱の延在部分の近くの支柱のリニアアクチュエータに動きを送達することに関する。いくつかの実施形態では、伝達要素、例えば、電動ギアは、支柱の延在部分の近くで、例えば、支柱の延在部分から10cm未満、8cm未満、5cm未満、3cm未満、2cm未満、又は任意の中間、より小さい、若しくはより大きい距離で、リニアアクチュエータに接触する。
【0082】
いくつかの実施形態によれば、モータユニットは、支柱の延在部分の近くで、支柱の固定端から離れて、例えば、支柱の延在部分から10cm未満、8cm未満、5cm未満、3cm未満、2cm未満の距離、又は任意の中間、より小さい、若しくはより大きい距離で、支柱に結合される。本明細書で使用される場合、近くという用語は、第1の場所により近く、第2の場所から離れていることを意味する。いくつかの実施形態では、モータユニットのギアは、支柱の延在部分から10cm未満、8cm未満、5cm未満、3cm未満、2cm未満、又は任意の中間、より小さい、若しくはより大きい距離で、支柱のリニアアクチュエータに結合される。
【0083】
いくつかの実施形態の態様は、患者の骨への支柱を含む外部固定システムの接続と、支柱へのモータユニットの結合との間の時間及び場所の分離に関する。いくつかの実施形態では、モータユニットは、固定装置を患者の骨に接続するための手術を完了した後に、支柱に結合される。いくつかの実施形態では、モータユニットは、手術室の外側、例えば、診療所又は患者の自宅で支柱に結合される。
【0084】
いくつかの実施形態によれば、手術中及び/又は手術後に、例えば、支柱に結合されたモータアダプタ、例えばモータアダプタのギアの手動操作によって、支柱長さが変化する。いくつかの実施形態では、モータアダプタは、モータアダプタ中の手動インターフェース、例えば、支柱のリニアアクチュエータと連動する手動インターフェースによって手動で操作される。いくつかの実施形態では、手動インターフェースは、モータアダプタ及び/又はリニアアクチュエータに取り外し可能に結合される。いくつかの実施形態では、モータユニットをモータアダプタに選択的に結合することは、手動インターフェースをリニアアクチュエータから分断する。追加的又は代替的に、モータユニットのモータアダプタへの選択的結合は、手動インターフェースをモータアダプタから解放する。
【0085】
いくつかの実施形態によれば、骨固定装置に接続された支柱は、モータユニットを交換することなく交換される。いくつかの実施形態では、同じモータユニットが新しい支柱に結合される。いくつかの実施形態では、モータユニットは、支柱が交換される前に、支柱から、例えば支柱に結合されたモータアダプタから取り外される。任意選択的に、支柱に結合された、例えば固定して結合されたモータアダプタは、支柱と交換される。
【0086】
いくつかの実施形態の態様は、治療中の外部干渉を最小限に抑えるために支柱アタッチメントの相対位置を調整することに関する。いくつかの実施形態では、支柱アタッチメントは、支柱に結合された少なくとも1つのモータアダプタ又はモータユニットを備える。代替的に、支柱アタッチメントは、例えばモータアダプタを介して支柱に結合されたモータユニットと、少なくとも1つのワイヤ、例えばモータユニット及び/又はモータアダプタを制御ユニットに接続する電気ワイヤと、を備える。追加的又は代替的に、支柱アタッチメントの相対位置は、患者の解剖学的構造及び/又は治療を妨害し得る対象の場所に従って調整される。
【0087】
いくつかの実施形態によれば、フレーム、例えば、外部固定装置のリングと、支柱及びフレームに接続されたモータアダプタを備える支柱アセンブリとの間の角度が調整される。いくつかの実施形態では、リングに垂直かつ接する平面と、支柱アセンブリの横軸との間の角度が調整される。いくつかの実施形態では、角度は、支柱アセンブリの支柱を支柱の長手方向軸の周りで回転させることによって調整される。任意選択的に、角度は、モータユニットを支柱アセンブリのモータアダプタに結合する前に調整される。代替的に、角度は、モータユニットがモータアダプタに結合されるときに調整される。
【0088】
いくつかの実施形態によれば、支柱アセンブリは、支柱の長手方向軸を中心とした支柱アセンブリの支柱の回転の動きを制御するロック、例えばねじ又はピンによって、フレーム又はフレームに垂直かつ接する平面に対して所望の角度でロックされる。
【0089】
いくつかの実施形態によれば、モータユニット及び/又はモータアダプタを骨固定装置の制御ユニットに接続するワイヤの長さ及び/又は位置が調整される。いくつかの実施形態では、ワイヤの長さ及び/又は位置は、治療への干渉を最小限にするように、例えば、ワイヤと外部物体との間の潜在的相互作用を最小限にするように調整される。いくつかの実施形態では、ワイヤは、例えばワイヤアタッチメントクリップによって、骨固定装置の少なくとも一部に取り付けられる。代替的又は追加的に、2つ以上の供給源からのワイヤが、ワイヤスプリッタアタッチメントを使用して骨固定装置に取り付けられる。いくつかの実施形態では、ワイヤの長さは、骨固定装置に取り付けられたワイヤラッパーの周りに余分なワイヤを巻き付けることによって調整される。
【0090】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータアダプタに結合されたモータユニットは、ギアを備える。任意選択的に、モータユニットは、エンコーダを備える。いくつかの実施形態では、モータユニットは、少なくとも1つの人間が検出可能な指示、例えば音声及び/又は視覚指示を生成するように構成されたユーザインターフェースを備える。いくつかの実施形態では、モータユニットユーザインターフェースは、モータユニットのアクティブ化ステータス、例えば、特定のモータユニットがアクティブ化されているか否かを示す指示を生成する。いくつかの実施形態では、モータユニットユーザインターフェースは、特定のモータが作動しているかどうかを示す音声信号を生成する。いくつかの実施形態では、モータユニットユーザインターフェースは、少なくとも1つのLEDを備える。
【0091】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータユニットは、水封ハウジングを備える。いくつかの実施形態では、モータユニットは、例えばハウジング内の電気回路への水の浸入を防止するために、モータアダプタと接触する、例えば連動するモータユニットの端部とモータユニットハウジングとの間にシールを備える。
【0092】
いくつかの実施形態によれば、骨固定装置は、少なくとも2つのフレームと、少なくとも2つのフレームを相互接続する2つ以上、例えば6つの支柱と、を備える。いくつかの実施形態では、骨固定装置は、ヘキサポッドであり、少なくとも2つのフレームを相互接続する6つの支柱を備える。本明細書で使用される支柱は、モノレールとして、骨の2つの部分に接続された2つの離間したピン又は骨コネクタに接続することができることも明らかであろう。
【0093】
いくつかの実施形態によれば、リニアアクチュエータと、リニアアクチュエータに結合されたモータアダプタと、モータユニットと、を含む骨固定装置の支柱が、キットとして提供される。いくつかの実施形態では、骨固定装置のための少なくとも1つのキットが提供される。いくつかの実施形態では、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、又は任意のより多数のキットが、骨固定装置のために提供される。いくつかの実施形態では、ヘキサポッド骨固定装置は、6つのキットを備える。いくつかの実施形態では、キットの数は、骨固定装置に含まれる支柱の数によって決定される。
【0094】
いくつかの実施形態では、モータ及びモータを備えるモータユニットという用語は、交換可能である。
【0095】
本発明の少なくとも1つの実施形態を詳細に説明する前に、本発明が、その用途において、以下の説明に記載したかつ/又は図面及び/若しくは実施例に示した構成要素及び/又は方法の構造及び配置の詳細に必ずしも限定されないことを理解されたい。本発明は他の実施形態が可能であり、あるいは様々な方法で実行又は実施することが可能である。
【0096】
モータユニット結合のための例示的な一般的プロセス
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータは、骨固定装置を患者の骨に接続するのとは別のプロセスで、支柱、例えば骨固定装置の支柱に結合される。ここで、本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータを骨固定装置の支柱に結合するための一般的なプロセスを示す
図1を参照する。
【0097】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ブロック102において、骨固定装置が患者の骨に接続される。いくつかの実施形態では、骨固定装置は、少なくとも2つの離間したフレームと、フレームから骨部分へ延在する、フレームごとに少なくとも1つのロッドと、2つのフレームを接続する1つ以上の支柱と、を備える。いくつかの実施形態では、1つ以上の支柱の各々は、2つの離間したフレーム間の距離を変化させるように構成されるリニアアクチュエータを備える。いくつかの実施形態では、ブロック102において、1つ以上の支柱が2つのフレームの間に組み立てられる。いくつかの実施形態では、骨固定装置は、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、又は任意のより少ない若しくはより多い数の支柱を備える。
【0098】
いくつかの例示的な実施形態によれば、骨固定装置は、外科的プロセス、例えば手術室で実行される手術において骨に接続される。いくつかの実施形態では、1つ以上の支柱は、患者が手術室にいる間、手術中に骨固定装置のフレームに接続される。いくつかの実施形態では、1つ以上の支柱は、骨固定装置への組み立て前に滅菌される。いくつかの実施形態では、支柱のうちの少なくともいくつかは、一体型モータアダプタを備える。いくつかの実施形態では、支柱及びモータアダプタは、組み立て前に滅菌される。
【0099】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ブロック104において、モータは、支柱に結合され、例えば選択的に結合される。いくつかの実施形態では、モータは、支柱のモータアダプタに結合される。更に、モータは、例えばモータアダプタを介して、支柱のリニアアクチュエータに結合される。いくつかの実施形態では、モータは、手術が終了した後に支柱に結合される。任意選択的に、モータは、例えば患者が診療所又は自宅にいるときに、手術室の外で支柱に結合される。
【0100】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ブロック106において、支柱に対するモータの動きが抑制される。いくつかの実施形態では、ブロック106において、支柱への、例えば支柱のリニアアクチュエータへのモータの結合が抑制される。いくつかの実施形態では、ブロック106において、支柱に対する、例えば支柱のリニアアクチュエータに対する横方向及び/又は軸方向の動きが抑制される。いくつかの実施形態では、モータの動きは、支柱に取り付けられたモータアダプタによって抑制される。いくつかの実施形態では、モータアダプタは、モータの少なくとも一部を支柱と、例えば支柱のリニアアクチュエータと連動させることによって、モータの動きを抑制する。
【0101】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ブロック108においてモータが作動する。いくつかの実施形態では、モータは、モータの動きが支柱に対して、例えば、支柱のリニアアクチュエータに対して抑制されると、作動する。いくつかの実施形態では、モータは、支柱のリニアアクチュエータの長さを延在及び/又は短縮するように作動する。いくつかの実施形態では、リニアアクチュエータの長さを延在及び/又は短縮することは、支柱の長さ及び骨固定装置の少なくとも2つのリング間の距離を変化させる。いくつかの実施形態では、モータは、治療計画に従って作動する。
【0102】
いくつかの例示的な実施形態によれば、リニアアクチュエータに結合されたモータは、支柱のモータアダプタを介してリニアアクチュエータを移動させる。いくつかの実施形態では、モータは、リニアアクチュエータに、例えばリニアアクチュエータのギアに接続されたモータアダプタのギアを使用してリニアアクチュエータを移動させる。代替的に、モータアダプタは、モータの端部、例えばギアを含むモータの端部を、リニアアクチュエータのギアと連動する。いくつかの実施形態では、モータ端部をリニアアクチュエータギアと連動させることは、例えば、モータとリニアアクチュエータとの間の直接相互作用を可能にする。
【0103】
例示的な支柱アセンブリ及びキット
ここで、本発明のいくつかの例示的な実施形態による、支柱及び支柱に結合されたモータアダプタの支柱アセンブリを示す
図2A~2Bを参照する。
【0104】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図2Aに示されるように、細長い支柱202は、骨固定装置のリニアアクチュエータ、例えばリニアアクチュエータ204を備える。いくつかの実施形態では、リニアアクチュエータ204は、長手方向軸205に沿って支柱の長さを延在及び/又は短縮するように構成される。いくつかの実施形態では、リニアアクチュエータ204は、支柱202内に軸方向に配置される。いくつかの実施形態では、リニアアクチュエータは、ねじを備える。いくつかの実施形態では、リニアアクチュエータ204は、リニアアクチュエータ204、例えばリニアアクチュエータ204のねじを回転させるように構成されたギア206を備える。いくつかの実施形態では、リニアアクチュエータギア206は、リニアアクチュエータ204に動きを送達するように構成されたノブ、リング、はめば歯車、又は任意の回転要素を備える。
【0105】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータアダプタ、例えばモータアダプタ208は、ハウジング210を備える。いくつかの実施形態では、ハウジングは、支柱、例えば、支柱202の少なくとも一部を接続するように成形及びサイズ決めされる。いくつかの実施形態では、ハウジング210は、支柱、例えば、支柱202の一部の周りに少なくとも部分的に嵌合するように成形及びサイズ決めされた、1つ以上の開口部、例えば、開口部214を備える。
【0106】
いくつかの例示的な実施形態によれば、支柱204は、モータアダプタ208とインターフェースする、例えば、連動するように成形及びサイズ決めされた1つ以上の半径方向に延在する部分を備える。いくつかの実施形態では、モータアダプタ208は、1つ以上のピン及び/又はねじによって支柱204に接続される。いくつかの実施形態では、支柱204は、1つ以上の視覚インジケータ、例えば、支柱の延在長さを示す窓を備える。いくつかの実施形態では、モータアダプタ208、例えば、ハウジング210は、モータアダプタが支柱に結合されるときに、1つ以上の視覚インジケータを遮断しないように成形される。
【0107】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータアダプタは、モータアダプタからのモータの着脱を可能にするように構成された少なくとも1つのモータ締結具、例えば、モータ拘束具216を備える。更に、モータ拘束具216は、モータがモータアダプタに取り付けられたときに、支柱に対するモータの動きを抑制する。いくつかの実施形態では、モータ拘束具216は、支柱に対するモータの横方向及び/又は軸方向の動きを抑制するように構成される。
【0108】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータアダプタ208は、例えばハウジング210中に、モータ拘束具216から、及び/又はモータアダプタハウジング210からのモータの容易なロック及びロック解除を可能にするように構成されたロック215を備える。いくつかの実施形態では、ロックは、干渉ロック、クイックリリースロック、又スナップロックを含む。いくつかの実施形態では、ロックは、クリップを備える。いくつかの実施形態では、ロックは、例えばモータがモータアダプタに結合されていないときに、ハウジングから分離可能である。
【0109】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ロック215は、モータユニットをモータアダプタのハウジングに接続するように構成されたモータユニットコネクタを備える。いくつかの実施形態では、モータコネクタは、モータアダプタのハウジング中の開口部に嵌合し、モータコネクタを当該ハウジングにロックするように構成された1つ以上の突起を備える。いくつかの実施形態では、モータユニットコネクタは、モータアダプタハウジング及び/又はモータユニットと幾何学的に連動するように構成される。いくつかの実施形態では、モータユニットは、溝を備え、モータコネクタは、モータユニットをモータアダプタハウジングに締結するとき、溝に嵌合するように成形及びサイズ決めされる。
【0110】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータ拘束具216は、手動アクチュエータインターフェース217、例えば、リング、ノブ、はめば歯車を備える。いくつかの実施形態では、手動アクチュエータインターフェース217は、モータアダプタ208に結合された支柱のリニアアクチュエータの回転を可能にするように構成される。
【0111】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータ拘束具216は、モータの少なくとも一部、例えばモータ端部に接触するように構成されたソケット、例えばソケット218を備える。いくつかの実施形態では、ソケット218は、モータ端部の周りに嵌合するように成形及びサイズ決めされる。
【0112】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図2Bに示されるように、モータアダプタ208は、例えば支柱アセンブリを形成するために支柱202に取り付けられる。いくつかの実施形態では、モータアダプタ208は、支柱に結合され、例えば、支柱202に選択的に結合される。いくつかの実施形態では、モータアダプタ208は、例えば、1つ以上のコネクタ及び/又は締結具によって、支柱202に結合される。
【0113】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータアダプタ208が支柱202に結合されるときに、リニアアクチュエータ204は、モータアダプタ216のギアと相互作用する。いくつかの実施形態では、モータアダプタ208が支柱202に結合されるときに、リニアアクチュエータ204は、任意選択的に、リニアアクチュエータギア206を介して、手動アクチュエータインターフェース217と相互作用する。いくつかの実施形態では、モータアダプタ208が支柱202に結合されるときに、手動アクチュエータインターフェース217の動き、例えば、インターフェース217の回転は、リニアアクチュエータ204を移動させる。
【0114】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図2Cに示されるように、モータユニット220、例えば着脱式モータユニットは、モータアダプタ208に結合され、例えばモータアダプタ208に選択的に結合される。いくつかの実施形態では、モータ220は、例えば、モータ拘束具216のソケット218に接触することによって、モータ拘束具216を介してモータアダプタ208に結合される。いくつかの実施形態では、モータ220の少なくとも一部、例えばモータ端部は、拘束具216に、例えば拘束具216のソケット218に接続される。いくつかの実施形態では、拘束具216は、支柱202に対するモータ220の動き、例えばモータ端部の動きを抑制する。
【0115】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータユニット220は、ハウジングと、モータと、当該ハウジング内で当該モータユニットから延在するギアと、を備える。いくつかの実施形態では、モータユニット端部は、ハウジングから延出するモータユニットギアの一部を備える。いくつかの実施形態では、ハウジングから延在するギアの一部は、モータユニットハウジングの直径と比較してより小さい直径を有する。
【0116】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図2Cに示されるように、モータ220がモータアダプタ208に結合されるときに、モータ220の少なくとも一部、例えばモータ端部は、リニアアクチュエータ、例えばギア206と相互作用する。任意選択的に、モータ端部は、ギア206と連動する。
【0117】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図2Cに示されるように、モータアダプタ216へのモータ220の結合は、モータアダプタ208から手動アクチュエータインターフェース217を解放する。いくつかの実施形態では、モータ端部は、結合されるときに、モータアダプタ208中、例えば拘束具216中の同じ空間を共有し、モータアダプタ208からの手動アクチュエータインターフェース217の分断を引き起こす。
【0118】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図2Dに示されるように、モータアダプタは、拘束具216と、支柱202に結合されたハウジング210の一部との間にヒンジ221を備える。いくつかの実施形態では、ヒンジは、モータ220と支柱202との間の角度122を調整するように構成される一方で、モータを抑制された状態に保ち、リニアアクチュエータと相互作用している。いくつかの実施形態では、ヒンジは、モータ220と支柱202との間の選択された角度でモータ220をロックするように構成されたヒンジロックを備える。いくつかの実施形態では、ヒンジ221は、拘束具216及び/又は拘束具216に結合されたモータ220を、支柱に対して0~90度の範囲、例えば0~25度、0~45度、20~50度、10~80度、又は任意の中間の、より小さい、若しくはより大きい範囲の値の角度で移動させるように結合される。
【0119】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図2Eに示されるように、モータアダプタ、例えばモータアダプタ228は、モータアダプタ228のハウジング230にギア234を備える。いくつかの実施形態では、ギア234は、モータ締結具に、又はその近くに、例えば拘束具236に位置する。いくつかの実施形態では、ギア234は、手動モータインターフェース217及び/又は拘束具236に結合されるモータとの相互作用を可能にする、モータアダプタ228中の場所に配置される。いくつかの実施形態では、モータアダプタのギア234は、リニアアクチュエータ又はリニアアクチュエータのギアに接触する、例えば、直接接触する。
【0120】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータアダプタギアは、例えば
図2Fに示されるように、モータアダプタに結合されたモータから、例えばリニアアクチュエータギア206を介してリニアアクチュエータに動きを送達するように構成される。いくつかの実施形態では、モータアダプタギア234は、少なくとも1つのはめば歯車を備える。いくつかの実施形態では、モータアダプタギア234は、リニアアクチュエータ、例えば、リニアアクチュエータギア206と連動するように構成される。更に、モータアダプタギア234は、手動モータインターフェース217及び/又はモータ端部若しくはモータのギアとインターフェースするように構成される。
【0121】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図2Gに示されるように、ギアロック、例えばギアロック239は、モータアダプタ、例えばモータアダプタのモータ拘束具236に結合される。いくつかの実施形態では、ギアロック239は、モータアダプタから着脱可能である。いくつかの実施形態では、ギアロック239は、モータアダプタ、例えば、モータ拘束具に可逆的に結合される。任意選択的に、ギアロック239の少なくとも一部は、モータ拘束具のソケット内に配置されるように成形及びサイズ決めされる。いくつかの実施形態では、ギアロック239は、リニアアクチュエータ204のギア206に結合され、例えば連動する。代替的又は任意選択的に、ギアロック239は、モータアダプタギア234と結合され、例えば連動する。いくつかの実施形態では、ギアロック239は、モータがモータアダプタから取り外されたときに、リニアアクチュエータ204の動き及び/又はモータアダプタギア234の動きを防止するように構成される。
【0122】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ギアロック239の一部、例えば、モータ拘束具236から延出するギアロック239の端部は、モータアダプタハウジングの少なくとも一部に適合する幾何学的形状を有する。いくつかの実施形態では、モータ拘束具236から延出するギアロック239の端部の幾何学形状、例えば、非対称幾何学形状は、モータアダプタハウジングの少なくとも一部と連動する。
【0123】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ギアロック239は、モータアダプタギア234及び/又はリニアアクチュエータギア206と連動するように成形及びサイズ決めされた第1の端部を備える。いくつかの実施形態では、ギアロック239の第2の端部、例えば、モータ拘束具236から延出するギアロックの端部は、モータアダプタのハウジング及び/又は支柱と連動するように構成される。いくつかの実施形態では、リニアアクチュエータギア及び/又はモータアダプタギアを機能的に結合しながら、ギアロック239をモータアダプタハウジングのハウジング及び/又は支柱と連動することにより、リニアアクチュエータの動きが防止される。
【0124】
例示的なシステム
いくつかの例示的な実施形態によれば、制御ユニットは、例えば、各支柱の動きを制御及び/又は監視するために、支柱アセンブリの少なくともいくつかに接続される。いくつかの実施形態では、支柱の動きを監視することは、例えば、治療経過を監視すること、及び/又は治療調整を行うことを可能にする。いくつかの実施形態では、支柱の動きを監視することは、遠隔場所から実行される。ここで、本発明のいくつかの例示的な実施形態による、1つ以上の支柱アセンブリに接続された制御ユニットを示す
図2Hを参照する。
【0125】
いくつかの例示的な実施形態によれば、支柱アセンブリ、例えば支柱アセンブリ255は、支柱、例えば支柱202と、支柱202に結合されたモータアダプタ208と、モータ、例えばモータアダプタ208に結合されたモータ220と、を備える。いくつかの実施形態では、支柱アセンブリ255は、モータを介して、制御ユニット244、例えば、インターフェースモジュールに接続される。代替的に、支柱アセンブリ255は、支柱アダプタを介して制御ユニットに接続される。制御ユニット、例えばインターフェースモジュールのいくつかの潜在的な制御及び監視プロセスは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる国際公開第2017/221243号の出願に記載されている。
【0126】
いくつかの例示的な実施形態によれば、制御ユニット244は、骨固定装置に、例えば骨固定装置のリング又は弧に取り付けられるように構成されたハウジング246を備える。いくつかの実施形態では、ハウジング246は、ハウジングアダプタを介して骨固定装置に取り付けられるように構成される。いくつかの実施形態では、アダプタは、例えば、1つ以上のねじ又は任意のタイプの締結具によって、骨固定装置に取り付けられるように構成される。いくつかの実施形態では、制御ユニットのハウジングは、例えば、アダプタの干渉ロック又スナップ嵌めロックを使用して、ハウジングアダプタから着脱するように構成される。
【0127】
いくつかの例示的な実施形態によれば、各支柱アセンブリ、例えば支柱アセンブリ255は、ハウジング246中に位置する支柱アセンブリコネクタ、例えばコネクタ248を介して制御ユニット244に接続される。いくつかの実施形態では、支柱アセンブリ255は、1つ以上のワイヤ、例えば、1つ以上のケーブルを介して、コネクタ248に接続される。いくつかの実施形態では、ケーブルは、電気ケーブルである。いくつかの実施形態では、支柱アセンブリのモータ、例えばモータ220は、例えばケーブル260によってコネクタ248に接続される。代替的又は追加的に、モータアダプタ208は、例えばケーブル262によってコネクタに接続される。いくつかの実施形態では、ケーブル260及び262は、支柱アセンブリ255と制御ユニット244との間で電力及びデータを送信する。
【0128】
いくつかの例示的な実施形態によれば、制御ユニット244は、異なるコネクタ、例えば、異なる支柱アセンブリ、例えば、支柱アセンブリ256を制御ユニット244に接続するためのコネクタ258を備える。いくつかの実施形態では、制御ユニット244のコネクタの各々及び/又は支柱アセンブリの各々、例えば、支柱アセンブリのモータは、例えば、視覚コードを用いてコード化される。いくつかの実施形態では、コネクタ及び支柱アセンブリ、例えば、支柱アセンブリのモータは、一致又は相補的コード、例えば、数字コード、色コード、パターンコードでコード化される。いくつかの実施形態では、コードは、特定の支柱アセンブリ、例えば、特定のモータを制御ユニットの特定のコネクタと接続することを可能にする。いくつかの実施形態では、コードは、所定の順序で特定のモータを特定の支柱モータアダプタに接続することを可能にする。
【0129】
いくつかの例示的な実施形態によれば、制御ユニット244は、制御ユニットのコネクタの各々、例えばコネクタ248及び258に接続されたコントローラ250を備える。いくつかの実施形態では、制御ユニット244は、1つ以上の治療プロトコル、少なくとも1つの治療パラメータの値、制御ユニットのログファイル、制御ユニットに接続されたモータの各々の作動に関する指示、及び支柱の各々の現在の長さに関する指示のうちの少なくとも1つを記憶する、メモリ268を備える。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのパラメータは、モータの各々の作動パラメータ、例えば、作動タイミング、1時間あたり、1日あたり、1週間あたり、及び/若しくは1ヶ月あたりの支柱伸長セッションの数、セッションあたりの支柱伸長長さ、並びに/又は各支柱伸長セッションに必要とされるモータ作動パラメータを含む。
【0130】
いくつかの例示的な実施形態によれば、制御ユニット244は、少なくとも1つのユーザインターフェース、例えばユーザインターフェース264を備える。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース264は、人間が検出可能な指示、例えば、患者、医師、看護師、又は患者の介護者に視覚指示及び/又は音声指示を送達するように構成される。いくつかの実施形態では、コントローラ250は、モータの電流及び/又は電圧を測定することによって、モータアダプタへのモータの適切な接続及び/又はモータの適切な作動を監視するように構成される。
【0131】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータのうちの1つ以上が適切に接続されていない場合、又は選択された治療計画に従って作動されていない場合、コントローラ250は、人間が検出可能な指示を生成するようにユーザインターフェースに信号を送る。代替的又は追加的に、特定のモータが制御ユニットの所定のコネクタに接続されていない場合、コントローラ250は、ユーザインターフェース264に信号を送り、人間が検出可能な指示を生成する。
【0132】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータの少なくとも1つの電気パラメータの値が、所定の値又は所定の値の範囲と異なる場合、制御システムは、モータの動作を停止し、及び/又は警告信号を送達する。いくつかの実施形態では、特定のモータの電流値が所定の値よりも高い又は低い場合、制御システムは、アラート信号を送達し、及び/又は特定のモータの作動を停止し、及び/又は治療計画実行を停止する。任意選択的に、制御システムは、特定の非作動モータを後で再作動させる。
【0133】
いくつかの例示的な実施形態によれば、制御ユニット244は、遠隔装置、例えば制御ユニット244に物理的に接続されていない装置からの信号を送受信するように構成された通信回路270を備える。いくつかの実施形態では、遠隔装置は、携帯電話、ウェアラブルデバイス、遠隔コンピュータ、タブレット、遠隔サーバ、情報記憶クラウドを含む。いくつかの実施形態では、通信回路は、無線信号、例えば、Bluetooth(登録商標)信号、Wi-Fi信号、赤外線信号、又は任意の他の無線信号を送受信する。いくつかの例示的な実施形態によれば、通信回路270及び/又はユーザインターフェース264は、例えば制御ユニット244へのメモリ記憶装置の接続を可能にするために、メモリ記憶アダプタ、例えば任意のタイプのユニバーサルシリアルバス(USB)アダプタを備える。
【0134】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータ又はモータアダプタから受信された情報が、モータが適切に接続されていないこと、又は治療計画の進捗が所望通りでないことを示す場合、コントローラ250は、遠隔装置に指示を送達するように通信回路に信号を送り、例えば、人間が検出可能な指示を生成するように遠隔装置に信号を送る。
【0135】
いくつかの例示的な実施形態によれば、制御ユニット244は、電源266、例えば電力源を備える。いくつかの実施形態では、電源は、電池、例えば、交換不可能な電池又は交換可能な電池又は充電式電池を備える。いくつかの実施形態では、制御ユニット244は、各コネクタ、及び制御ユニット244と各モータ又は各モータアダプタとを接続するケーブルを介して、電源266からモータの各々に電力を送達する。
【0136】
いくつかの例示的な実施形態によれば、制御ユニット244は、支柱のユーザインターフェース又は支柱に結合されたモータのユーザインターフェースに信号を送り、人間が検出可能な指示、例えば視覚及び/又は音声指示を生成する。いくつかの実施形態では、生成された指示は、支柱の現在の状態又はモータの現在の状態を示す。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、少なくとも1つのLEDインジケータ及び/又はスピーカを備える。
【0137】
モータ結合のための例示的な詳細なプロセス
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータは、骨固定装置の支柱から、例えば、支柱のモータアダプタから着脱されるが、支柱は骨固定装置に接続されたままである。ここで、本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータを支柱に結合する、例えば選択的に結合するための詳細なプロセスを示す
図3を参照する。
【0138】
いくつかの例示的な実施形態によれば、対象は、ブロック302で診断される。いくつかの実施形態では、対象は、骨変形、例えば骨折と診断される。いくつかの実施形態では、対象は、組織イメージング、例えば、X線、コンピュータ断層撮影(CT)、超音波(US)及び/又は磁気共鳴イメージング(MRI)を実行することによって診断される。
【0139】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ブロック304において治療計画が決定される。いくつかの実施形態では、治療計画は、ブロック302で実行された診断の結果に基づいて決定される。追加的又は代替的に、治療計画は、患者の年齢、骨変形の重症度、並びに骨固定装置に固定される必要がある骨部分の位置及び/又は配向に基づいて決定される。いくつかの実施形態では、決定された治療計画のパラメータは、1日あたりの支柱伸長セッションの数、各伸長セッションあたりの支柱伸長長さ、各伸長セッションのタイミング、及び各伸長セッションの持続時間のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、追加のパラメータは、各骨部分間の現在の距離、及び治療の終了時の各骨部分間の所望の距離を含む。
【0140】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ブロック306において支柱が選択される。いくつかの実施形態では、支柱は、決定された治療計画に従って選択される。いくつかの実施形態では、支柱は、骨部分間の現在の距離及び/又は治療の終了時の骨部分間の所望の距離に基づいて選択される。追加的又は代替的に、支柱は、患者の解剖学的構造に従って選択される。
【0141】
代替的に、治療計画は、骨固定装置が四肢に取り付けられた後に、例えば手術室で決定される。いくつかの実施形態では、治療計画を決定する前に支柱が選択される。任意選択的に、決定された治療計画は、患者の骨への骨固定装置の取り付け中及び/又は取り付け後に調整される。
【0142】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ブロック308において、モータアダプタが支柱に結合される。いくつかの実施形態では、モータアダプタは、例えば、支柱製造プロセス中に、手術室の外側で支柱に結合される。代替的に、モータアダプタは、工場において支柱に結合され、支柱及びモータアダプタを備える支柱アセンブリとして提供される。いくつかの実施形態では、支柱又はモータアダプタは、滅菌される。代替的に、支柱及びモータアダプタは、単一の一体型ユニットとして、例えば、支柱アセンブリとして滅菌される。
【0143】
いくつかの例示的な実施形態によれば、骨固定装置は、ブロック310において患者の骨に接続される。いくつかの実施形態では、ピン、例えば貫通固定ピン、及び/又はワイヤが骨に挿入される。いくつかの実施形態では、ピンは、外部固定器、例えば骨固定装置のフレームに接続される。いくつかの実施形態では、フレームは、モノレール、ロッド、閉リング、及び開リング、又は弧状フレームを備える。
【0144】
いくつかの例示的な実施形態によれば、少なくとも1つの支柱、例えば選択された支柱は、骨固定装置の2つの外部固定器の間に接続される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの支柱は、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つの支柱、又は任意のより多数の支柱を備える。
【0145】
いくつかの例示的な実施形態によれば、骨固定装置は、骨折した骨に取り付けられる。代替的に、骨折は、骨固定装置が骨に取り付けられた後に生成される。
【0146】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ブロック314において、例えば骨固定装置を骨に取り付けている間に、1つ以上の支柱の長さが調整される。いくつかの実施形態では、支柱の長さは、2つの外部固定器の間、例えば、2つのフレームの間に嵌合するように調整される。代替的又は追加的に、支柱の長さは、治療の所定の開始点に従って調整される。いくつかの実施形態では、1つ以上の支柱の長さは、例えば、支柱に結合されるモータアダプタの手動インターフェースを移動させることによって、手動で調整される。いくつかの実施形態では、手動インターフェースは、対象、例えば、看護師又は医師の手又は指を使用して、移動、例えば、回転される。代替的に、手動インターフェースは、手動インターフェース内に挿入されたツール、例えば、ねじ回し、ラチェット、六角キー、又は手動インターフェース内に置かれるように成形及びサイズ決めされた任意の他のツールを使用して、移動、例えば、回転される。
【0147】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ブロック314において、支柱の端部が第1のフレームに接続されている間に、1つ以上の支柱の長さが調整される。いくつかの実施形態では、支柱のうちの1つ以上の長さは、骨固定装置の第2のフレームへの支柱の接続を可能にするように調整される。
【0148】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ブロック310における骨固定接続、ブロック312における支柱の接続、及び支柱長さの調整の少なくとも一部又は全部は、例えば外科的プロセスの一部として、外科手術室において実行される。
【0149】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ブロック318において、モータが支柱の少なくともいくつかに結合される。いくつかの実施形態では、異なるモータは、各支柱に結合される。いくつかの実施形態では、モータは、支柱に取り付けられた、例えば支柱のリニアアクチュエータに取り付けられたモータアダプタに結合される。いくつかの実施形態では、モータは、支柱に結合される。いくつかの実施形態では、モータは、支柱の各々に結合される。いくつかの実施形態では、特定のモータは、例えば、所定の計画に基づいて、特定の支柱に結合される。
【0150】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータ、例えばモータユニットの結合中及び/又は結合後に、モータが識別される。いくつかの実施形態では、例えば、正しいモータが正しい支柱に接続されていることを確認するために、モータユニットが識別される。いくつかの実施形態では、モータユニットの各々は、固有の識別コード、例えばバーコード及び/又はRFIDを備える。いくつかの実施形態では、識別コードは、コンピュータ、例えば、それぞれバーコードリーダ又はRFIDリーダによって読み取られる。
【0151】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ブロック320において、支柱に結合された少なくとも1つのモータは、制御ユニット、例えばインターフェースモジュールに接続される。いくつかの実施形態では、モータは、モータを支柱に結合する前に制御ユニットに接続される。いくつかの実施形態では、制御ユニットは、
図2Hに記載される制御ユニット244を備える。いくつかの実施形態では、モータは、支柱のモータアダプタを介して制御ユニットに接続される。いくつかの実施形態では、モータの制御ユニットへの接続は、制御ユニットとモータとの間の電力送達、及び/又は制御ユニットとモータとの間の情報伝達を含む。いくつかの実施形態では、支柱に結合された各モータは、例えば、
図2Hに示されるように、制御ユニットの異なる、任意選択的に特定のコネクタに接続される。いくつかの実施形態では、誤ったコネクタへのモータの接続は、アラート信号、例えば、人間が検出可能なアラート信号の生成及び送達をもたらす。
【0152】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ブロック322において、支柱に結合されたモータの各々が作動される。いくつかの実施形態では、モータは、ブロック304で決定された治療計画に従って作動される。代替的又は追加的に、モータは、各モータごとに所定の作動計画に従って作動される。任意選択的に、モータは、同期して作動される。いくつかの実施形態では、モータは、制御ユニットから受信される信号に基づいて作動される。
【0153】
支柱への例示的なモータ結合
ここで、本発明のいくつかの例示的な実施形態による、支柱、モータアダプタ、及びモータのアセンブリ又はキットを示す
図4A~4Cを参照する。
【0154】
いくつかの例示的な実施形態によれば、支柱アセンブリ、例えば支柱アセンブリ402は、細長い支柱404と、支柱404に結合されたモータアダプタ406と、を備える。いくつかの実施形態では、モータアダプタ406は、例えば、支柱404の製造プロセス中に、支柱404に固定して結合される。いくつかの実施形態では、モータアダプタは、モータをモータアダプタに接続し、支柱に対するモータの動きを抑制するように構成されたモータ拘束具407を備える。いくつかの実施形態では、モータ拘束具は、モータの少なくとも一部、例えば、モータの端部を受容するように成形及びサイズ決めされたソケット409を備える。
【0155】
いくつかの例示的な実施形態によれば、支柱404は、リニアアクチュエータ、例えば、支柱404内に配置されたリニアアクチュエータを備える。いくつかの実施形態では、リニアアクチュエータは、ねじを備える。
【0156】
いくつかの例示的な実施形態によれば、キットは、支柱アセンブリ402と、モータ408、例えば電気モータと、を備える。いくつかの実施形態では、モータの少なくとも一部、例えば、モータ端部411は、モータアダプタと相互作用するように、例えば、モータアダプタに接続するように成形及びサイズ決めされる。
【0157】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータ408は、ケーブル、例えば電気ケーブルに接続されるように構成された少なくとも1つのケーブルコネクタ411を備える。いくつかの実施形態では、ケーブルは、例えば、
図2Hに記載されるように、制御ユニットをモータ408に接続する。いくつかの実施形態では、ケーブルコネクタ、例えばケーブルコネクタは、モータアダプタと相互作用するモータ端部の反対側にあるモータの端部の近くに配置される。代替的又は追加的に、ケーブルコネクタは、例えば、モータと制御ユニットとの間の距離が一定のままであることを保証するために、支柱の延在部分からある距離に位置する。
【0158】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば、
図4B及び4Cに示されるように、ケーブルコネクタは、モータ又は支柱の可動部分に対して、少なくとも5cm、例えば、6cm、7cm、10cm、又は任意の中間値、より小さい値、若しくはより大きい値の距離に位置する。例えば、ケーブルコネクタに接続されたケーブルとモータ又は支柱の可動部分との間の相互作用及び/又は距離を最小限にする。
【0159】
いくつかの例示的な実施形態によれば、支柱404は、支柱の伸長長さに関する視覚的表示を提供するように構成されたインジケータ、例えば外部インジケータ413を備える。いくつかの実施形態では、インジケータは、定規を備える。
【0160】
いくつかの例示的な実施形態によれば、キットは、モータを支柱及び/又はモータアダプタハウジングに締結及び/又はロックするように構成された1つ以上のモータ締結具、例えば締結具410を備える。いくつかの実施形態では、1つ以上の締結具は、クリップ、バンド、又は弾性バンドを備える。
【0161】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば、4B及び4Cに示されるように、モータアダプタに結合されると、支柱、モータアダプタ、及びモータのアセンブリは、例えば、治療中に、支柱からのモータ及び/又はモータアダプタの望ましくない分断を防止するように、共に締結される。
【0162】
ここで、本発明のいくつかの例示的な実施形態による、アセンブリ構成要素並びにモータ、モータアダプタ、及び支柱間の相互作用を示す
図5A及び5Bを参照する。
【0163】
いくつかの例示的な実施形態によれば、支柱404は、長手方向軸420、第1の端部422、及び第2の端部424を有する細長い本体419を備える。いくつかの実施形態では、支柱の第1の端部422は、支柱本体419に対して移動しないように構成された静止端である。いくつかの実施形態では、支柱404の第2の端部424は、支柱本体404に対して移動するように構成された移動端部、例えば延在端部である。いくつかの実施形態では、モータアダプタは、支柱本体の通過を可能にする1つ以上の開口部を備える。いくつかの実施形態では、モータアダプタ中の開口部は円形であり、モータアダプタを支柱本体の周りを回転させるように構成される。
【0164】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図5Bに示されるように、支柱404は、支柱本体内に配置されたリニアアクチュエータ、例えば支柱ねじ425を備える。いくつかの実施形態では、支柱は、少なくとも2つのコネクタ、例えば、機械的コネクタを、各支柱の異なる端部に備える。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのコネクタ、例えば継手426は、静止端422において支柱404の本体419に接続される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの異なるコネクタ、例えば、継手428は、支柱404の延在端部424において、支柱ねじ425の延在部分430に接続される。いくつかの実施形態では、継手426及び/又は継手428は、外部固定リング継手、例えば、M7又はM5リング継手である。任意選択的に、継手のうちの1つ以上は、ボール、例えばチタンボール432を備える。いくつかの実施形態では、支柱の少なくとも2つのコネクタ、例えば、継手426及び/又は426は、支柱を骨固定装置フレーム、例えば、リングに接続するように構成される。いくつかの実施形態では、支柱は、継手を使用して骨固定装置の2つの離間したフレームに結合され、各継手は、支柱の異なる端部を異なるフレームに接続する。
【0165】
いくつかの例示的な実施形態によれば、支柱404は、リニアアクチュエータ伝達部材、例えば支柱ギア434を備える。いくつかの実施形態では、支柱ギア434は、支柱の延在部分430から5cm未満、例えば、4cm未満、2cm未満、1cm未満の距離、又は任意の中間の、より小さい、若しくはより大きい距離に位置する。いくつかの実施形態では、支柱ギアは、リニアアクチュエータ425に結合され、例えば固定して結合される。いくつかの実施形態では、リニアアクチュエータの外面の少なくとも一部は、ねじ山を備える。いくつかの実施形態では、支柱ギア434は、リニアアクチュエータ425のねじ山に結合され、例えば、リニアアクチュエータ425のねじ山と連動する。いくつかの実施形態では、支柱ギア434は、ねじ山、例えば、リニアアクチュエータ外部表面の周りの螺旋ねじ山と連動する、ねじナットを備える。いくつかの実施形態では、リニアアクチュエータは、リニアアクチュエータ長さの少なくとも50%、例えば、少なくとも70%、少なくとも80%、又は任意の中間、より小さい、若しくはより大きいパーセンテージ値に沿って雄ねじ山を有するシリンダとして成形される。
【0166】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータアダプタ407は、少なくとも部分的に支柱404の周りに、例えば支柱ギア434の周りに取り付けられたハウジング442を備える。いくつかの実施形態では、モータアダプタ407は、ハウジング442中にモータアダプタギア444を備える。いくつかの実施形態では、モータアダプタギア444は、はめば歯車を備える。いくつかの実施形態では、モータアダプタギア444は、モータアダプタ407が支柱404に結合されるときに、支柱ギア434と連動する。
【0167】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータアダプタは、モータの少なくとも一部を受容し、動きを抑制するように、例えば、支柱に対するモータ部分の横方向及び/又は軸方向の動きを抑制するように構成された、ハウジング442中のモータ締結具446、例えば、モータ拘束具を備える。いくつかの実施形態では、モータ締結具は、端部、例えば、モータの回転端部に嵌合するように成形及びサイズ決めされるソケットを備える。いくつかの実施形態では、ソケットは、モータアダプタギア444に結合され、モータ端部の回転の動きをモータアダプタギア444に伝達するように構成される一方で、任意選択的に、例えばモータ端部の回転中にモータ端部の動きを抑制している。
【0168】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図5Bに示されるように、回転力は、支柱404の延在部分430の近くでモータ408からリニアアクチュエータ425に伝達される。
【0169】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図5Bに示されるように、モータは、モータギア452に接続された電気モータ450、例えば直流(DC)モータを備える。いくつかの実施形態では、モータギアシャフトは、モータ締結具446に、例えば、モータ締結具446のソケットに結合される。いくつかの実施形態では、モータギアシャフトのモータ締結具446への結合は、例えば、リニアアクチュエータギア434と結合されるモータアダプタギア444との係合を可能にする。
【0170】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータ407は、少なくとも1つの位置決めセンサ、例えば位置決めセンサ454を備える。いくつかの実施形態では、位置決めセンサは、モータ回転の動きに基づいて支柱の伸長長さを監視するように構成される。
【0171】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば、
図5B~
図5Dに示されるように、リニアアクチュエータ425を貫通するピン431及び本体419中の少なくとも1つのスリット433は、ギア434が回転するときに、本体419に対するリニアアクチュエータ425の回転を防止する。
【0172】
ここで、本発明のいくつかの例示的な実施形態による、支柱に選択的に結合されたアドオンモータアダプタを示す
図6A~6Dを参照する。
【0173】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータアダプタ、例えばモータアダプタ604は、支柱、例えば支柱602に選択的に結合されるように構成される。いくつかの実施形態では、モータアダプタ604は、伝達部材、例えばギア608を備える。いくつかの実施形態では、ギア608は、はめば歯車を備える。いくつかの実施形態では、モータアダプタ604のハウジング606は、ギア608を支柱リニアアクチュエータギア610に整列及び取り付けるように、例えば、モータアダプタ604のギア608を支柱ギア608と整列及び連動させるように成形及びサイズ決めされる。いくつかの実施形態では、ギア608がリニアアクチュエータギア610と連動すると、1つ以上の締結具、例えば、締結具612が、支柱602に対するモータアダプタ604の位置をロックする。いくつかの実施形態では、1つ以上の締結具612は、クリップ又はバンドを備える。代替的に、1つ以上の締結具は、例えば、
図6Dに示されるように、モータアダプタ604の支柱602への取り付けを可能にするために取り除かれ、モータアダプタ604を支柱602に固定して取り付けるためのハウジング606に再接合されるように構成される、ハウジング606の一部を備える。
【0174】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば、
図7Aに示されるように、モータ408は、水の浸透に対して封止される。いくつかの実施形態では、モータ408は、シール702を備える。いくつかの実施形態では、シールは、モータハウジング704から延出するモータの回転端部とハウジングの内側ルーメンとの間に配置される。いくつかの実施形態では、モータを水に対して封止することは、少なくともIP67水保護を可能にし、例えば、骨固定装置が装着される患者が、例えば水リハビリテーション治療中に骨固定装置を水中に沈めることを可能にする。
【0175】
いくつかの例示的な実施形態によれば、更に、例えば
図7Bに示されるように、モータ408の外面704は、例えば表面、例えば開口部706の容易な拭き取りを可能にするために滑らかである。いくつかの実施形態では、モータを水に対して封止することは、例えば、モータの容易な保守及び清掃を可能にする。
【0176】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図7Bに示されるように、モータ締結具407、例えばモータ締結具のソケット409は、例えばソケット409からの排水を可能にするために、少なくとも1つの排水孔706を備える。
【0177】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば、
図7C及び7Dに示されるように、モータアダプタ406とモータ408との間のアセンブリ701は、小さい支柱、例えば、支柱720の周りに嵌合する。いくつかの実施形態では、アセンブリの長さは、支柱720の2つの端部間の長さよりも短い。いくつかの実施形態では、リニアアクチュエータが最小長さにあるときのアセンブリの最大長さは、6cm~25cmの範囲、例えば6cm~8cm、10cm~12cm、18cm~20cm、又は任意の中間の、より短い、若しくはより長いアセンブリ長さである。
【0178】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図7Cに示されるように、モータアダプタ406のハウジングは、モータアダプタ406が支柱720に取り付けられるときに、インジケータ、例えば支柱の定規734と整列される開口部732又は窓を備える。いくつかの実施形態では、開口部732は、支柱の伸長長さを示すインジケータを可視化することを可能にする。いくつかの実施形態では、開口部は、支柱へのモータアダプタの2つ以上の接続点、例えば、接続点728及び730の間に配置される。
【0179】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図7Dに示されるように、支柱アセンブリ701は、骨固定装置リング、例えばリング740及び742に取り付けられる。いくつかの実施形態では、リングは、80mm~300mmの範囲、例えば、80mm~120mm、100mm~150mm、130mm~200mm、190mm~250mm、200mm~300mm、又は任意の中間、より小さい、若しくはより大きい範囲の値の直径を有する。任意選択的に、アセンブリ701は、リング間の角度が最大60度、例えば最大55度、最大50度、又は2つのリング間の任意の中間の、より小さい、若しくはより大きい角度である場合、骨固定装置の支柱に嵌合することができる。任意選択的に、アセンブリ701は、リングの内径のより近くに接続された支柱に嵌合することができる。
【0180】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図7Eに示されるように、アセンブリ701は、例えば1つ以上のモータアダプタハウジング開口部及び/又はモータアダプタハウジングの1つ以上のコネクタによって、異なる長さを有する支柱に取り付けられるように成形及びサイズ決めされる。いくつかの実施形態では、モータアダプタハウジングの1つ以上の開口部は、支柱の外径よりも大きい内径を有する。いくつかの実施形態では、1つ以上の開口部の内径は、支柱の外径よりも最大3mm、例えば、最大2mm、最大1mm、又は任意の中間の、より小さい、若しくはより大きい値だけ大きい。いくつかの実施形態では、1つ以上のモータアダプタ開口部は、支柱を受容するように成形されたチャネルを形成する。
【0181】
いくつかの例示的な実施形態によれば、アセンブリ701は、長い支柱721、例えば、閉鎖状態において160mm~190mmの範囲、例えば160mm~170mm、165mm~180mm、175mm~190mm、又は任意の中間の、より小さい、若しくはより大きい範囲の値の最小長さを有する支柱に取り付けられるように成形及びサイズ決めされる。いくつかの実施形態では、アセンブリ701は、中間支柱723、例えば、閉鎖状態において110mm~130mmの範囲、例えば110mm~120mm、115mm~130mm、又は任意の中間の、より小さい、若しくはより大きい範囲の値の最小長さを有する支柱に取り付けられるように成形及びサイズ決めされる。いくつかの実施形態では、アセンブリ701は、短い支柱725、例えば、閉鎖状態において80mm~110mmの範囲、例えば、80mm~100mm、90mm~100mm、95mm~110mm、又は任意の中間、より小さい、若しくはより大きい範囲の値の最小長さを有する支柱に取り付けられるように成形及びサイズ決めされる。いくつかの実施形態では、異なるアセンブリは、異なる支柱サイズと共に使用される。
【0182】
モータアダプタと骨固定装置との間の角度の変化
いくつかの例示的な実施形態によれば、支柱に結合されたモータアダプタは、例えばモータアダプタと骨固定装置との間、例えばモータアダプタと骨固定装置の少なくとも1つのフレームとの間の角度を調整するために、支柱の軸の周りを回転するように構成される。いくつかの実施形態では、角度は、支柱に結合されたモータアダプタと、支柱に接続された少なくとも1つのフレームとの間で調整される。いくつかの実施形態では、モータアダプタと骨固定装置との間の角度は、例えば、骨固定装置の外周から延出するモータアダプタの部分を低減するように変化させる。ここで、本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータアダプタと骨固定装置、例えば、骨固定装置のフレームとの間の角度を調整することを示す
図7F~7Kを参照する。
【0183】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば、
図7F及び7Gに示されるように、支柱720に接続されたモータアダプタ406は、例えば、モータアダプタと骨固定装置のフレーム、例えばフレーム740との間の角度を変化させるために、支柱の軸の周りを回転するように構成される。いくつかの実施形態では、支柱中の回転ロック739、例えば、ロッキングピンが解放されて、支柱の長手方向軸の周りでの支柱720aの回転を可能にする。いくつかの実施形態では、支柱720の回転は、支柱720に結合されたモータアダプタ406を回転させる。いくつかの実施形態では、モータアダプタ406と骨固定装置、例えばフレーム740との間の所望の角度に達すると、回転ロック739は、モータアダプタの望ましくない回転を防止するようにロックされる。本明細書で使用される場合、モータアダプタの回転は、モータアダプタ及び支柱を備える支柱アセンブリの、支柱の長手方向軸の周りの回転を指す。
【0184】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図7Hに示されるように、モータアダプタ406又は支柱アセンブリの横軸749と、骨固定装置のフレーム740、例えばフレーム740の接線752との間の750間の角度750は、0~90度の範囲、例えば0~30度、20~40度、50~90度、又は任意の中間の、より小さい、若しくはより大きい範囲の角度値である。
【0185】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図7Iに示されるように、支柱アセンブリ754は、支柱758に結合されたモータアダプタ756を備える。いくつかの実施形態では、支柱758は、長手方向軸760を有する細長い本体を備える。いくつかの実施形態では、支柱758に結合されたモータアダプタ756は、任意選択的に、長手方向軸760に垂直である横断面又は水平軸762を有する。
図7Iは、水平軸762に沿った断面755を示す。
【0186】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図7Jに示されるように、骨固定装置の少なくとも1つのリング、例えばリング759は、2つ以上の支柱、例えば支柱アセンブリに接続される。いくつかの実施形態では、支柱アセンブリ754のモータアダプタ756又は単一ユニットとしての支柱アセンブリ754は、軸760の周りで回転させられ、水平軸756と、接線752、例えば、リング759に垂直な接平面との間の角度750でロックされる。いくつかの実施形態では、角度750は、約0~90度の範囲である。いくつかの実施形態では、例えば
図7Jに示されるように、角度は、90度である。いくつかの実施形態では、角度が90度であるとき、モータアダプタは、骨固定装置の外周から最大に延在する。
【0187】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図7Kに示されるように、モータアダプタ又は支柱アセンブリのうちの少なくともいくつかは、例えば骨固定装置の外周から延在するモータアダプタの一部を減少させるために回転される。いくつかの実施形態では、モータアダプタの延在部分を低減することは、例えば、患者の周囲の外部物体と、モータアダプタ、モータアダプタに結合されたモータ、モータ又はモータアダプタを制御ユニットに接続する少なくとも1つのケーブルのうちの1つ以上との間の接触を防止することを可能にする。
【0188】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば、
図7Kに示されるように、モータアダプタ756、又はモータアダプタを含む支柱アセンブリは、90度より小さい、例えば、45度より小さい、30度より小さい、10度より小さい、5度より小さい角度764でロックされる。
【0189】
治療中の例示的な支柱交換
いくつかの例示的な実施形態によれば、治療中に支柱を交換する必要がある。ここで、本発明のいくつかの例示的な実施形態による、治療中の支柱の交換を示す
図8A~8Cを参照する。
【0190】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図8Aに示されるように、モータ806は、支柱802に結合されたモータアダプタ804から取り外される。いくつかの実施形態では、モータ806は、少なくとも1つの締結具、例えば、モータ806をモータアダプタ804に締結する締結具808を解放することによって、モータアダプタ804から取り外される。いくつかの実施形態では、締結具は、モータアダプタハウジング中の開口部801に取り付けられるように構成されたクリップを備える。いくつかの実施形態では、締結具808は、ツール810を使用して解放される。いくつかの実施形態では、ツール810は、例えば、締結具808の解放を可能にするために、固有の幾何学的又は構造的形状を有する。いくつかの実施形態では、固有の幾何学形状を伴うツールを使用することは、患者によるモータの望ましくない取り除きを防止することを可能にする。いくつかの実施形態では、モータは、例えば、支柱を交換するときに、診療所又は医療施設において取り除かれる。
【0191】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば、
図8Bに示されるように、モータ806は、モータアダプタ804から取り除かれると、モータアダプタを有する支柱802が交換される。代替的に、モータアダプタ804は、支柱802から解放され、支柱802のみが交換される。
【0192】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図8Cに示されるように、支柱及びモータアダプタが支柱810及びモータアダプタ812と交換されると、以前の支柱と共に使用されたモータ806がモータアダプタ812に結合される。
【0193】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータ806は、ツールを使用することなく、例えば締結具、例えば弾性クリップをモータの周り及び開口部801内に置くことによって、モータアダプタに選択的に結合される。いくつかの実施形態では、開口部から締結具808を解放することは、例えば、治療中にモータの望ましくない解放を防止するために、ツールを必要とする。
【0194】
例示的な手動支柱調整
いくつかの例示的な実施形態によれば、支柱に結合されたモータアダプタは、例えば支柱調整及び/又は較正中に、支柱のリニアアクチュエータの手動の動きを可能にするように構成される。ここで、本発明のいくつかの例示的な実施形態による、モータアダプタ手動インターフェースを示す
図9A~9Gを参照する。
【0195】
いくつかの例示的な実施形態によれば、支柱904に結合されたモータアダプタ902は、モータアダプタ手動インターフェース、例えば手動インターフェース906を備える。いくつかの実施形態では、モータアダプタのモータ締結具、例えば、モータ拘束具908は、手動インターフェース906を備える。いくつかの実施形態では、手動インターフェース906は、少なくとも部分的にモータ拘束具908内に、例えば、モータ拘束具のソケット内に配置されるように成形及びサイズ決めされた内側部分930を備える。更に、手動インターフェース906の外側部分932は、手動インターフェースの手動の動きを可能にするように構成される。
【0196】
いくつかの例示的な実施形態によれば、手動インターフェース906の外側部分932、例えば、
図9Eに示されるように、モータアダプタから延在する手動インターフェース906の外側部分932は、例えば、ユーザの手による手動インターフェースの回転を可能にするように成形される。いくつかの実施形態では、手動インターフェースの外側部分932は、円形であり、任意選択的に、ユーザの手との摩擦を増加させるように成形された複数の隆起又は突起を含む。
【0197】
いくつかの例示的な実施形態によれば、手動インターフェース906の内側部分930は、ギア、例えばモータアダプタ902のギア916に接触するように構成される。いくつかの実施形態では、手動インターフェース906、例えば、内側部分930は、例えば、
図9Eに示されるように、ギア916と連動する。
【0198】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば、
図9B及び
図9Dに示されるように、モータ、例えばモータ912のモータアダプタ902への結合は、手動インターフェース906をモータアダプタ902から係合解除する。いくつかの実施形態では、手動インターフェース906及びモータ912、例えば、モータ912の端部は、拘束具908、例えば、ギア916を交換可能に結合する。いくつかの実施形態では、手動インターフェース906及びモータ912、例えば、モータ端部は、ギア916と交換可能に連動する。
【0199】
例示的なシステムアセンブリプロセス
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータは、骨固定装置を骨に固定するための手術が完了した後に、骨固定装置、例えば骨固定装置の支柱に結合される。いくつかの実施形態では、モータは、手術室の外側、例えば、診療所で支柱に結合される。いくつかの実施形態では、手術室の外側で手術とは別個にモータを結合することは、例えば、モータを滅菌する必要なく、モータアダプタを用いて支柱のみを滅菌することを可能にする。追加的又は代替的に、手術室の外で手術とは別個にモータを結合することは、例えば、手術室で必要とされる時間を短縮することを可能にする。ここで、本発明のいくつかの例示的な実施形態による、骨固定システムのアセンブリプロセスを示す
図10A~10Dを参照する。
【0200】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば、
図10A及び10Bに示されるように、骨固定装置1002は、手術室における手術中に骨に接続される。いくつかの実施形態では、骨固定装置1002は、支柱、例えば、骨固定装置の2つのフレーム1003及び1005を相互接続する支柱1006を備える。いくつかの実施形態では、フレームは、閉鎖フレーム、例えば閉鎖円形フレームである。代替的に、フレームは、開放フレーム、例えば円弧状フレームである。代替的に、フレームは、骨から延在する骨ピン又は釘に接続された任意のプレート又はバーを備える。
【0201】
いくつかの例示的な実施形態によれば、支柱1006の各々は、支柱のリニアアクチュエータに結合されたモータアダプタ1008を備える。いくつかの実施形態では、手術室において、各モータアダプタは、手動インターフェース906を備えるか、又はモータアダプタのうちの少なくともいくつかは、手動インターフェース906を備える。いくつかの実施形態では、例えば、
図10Bに示されるように、手術室において、専門家、例えば、外科医、医師、又は看護師は、例えば、
図9A~9Dに記載されるように、手動インターフェース906を使用して、各支柱の長さを手動で調整する。いくつかの実施形態では、各支柱の長さは、2つのフレーム間の距離、及び互いに対するフレームの配向に従って、手術室中で調整される。
【0202】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば、
図10C及び10Dに示されるように、手術室の外で、例えば診療所又は患者の自宅で、モータ、例えばモータ1012及び1014がモータアダプタに結合される。いくつかの実施形態では、モータの結合は、手動インターフェース906を各モータアダプタから係合解除する。更に、インターフェースモジュール、例えば制御ユニット1018は、骨固定装置、例えば骨固定装置の少なくとも1つのフレームに取り付けられる。更に、制御ユニットは、少なくとも1つのケーブル、例えばモータ1012を制御ユニット1018に接続するケーブル1016を介して、モータの各々に接続され、例えば電気的に接続される。
【0203】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータの各々は、例えばモータIDコードとして、モータ識別のために使用される視覚コードを含む。いくつかの実施形態では、モータIDコードは、例えば、モータを所定の場所及び順序で、任意選択的に、異なるモータアダプタ中に配置することを可能にする。いくつかの実施形態では、制御ユニット1018は、モータIDコードを使用して特定のモータの動作を監視及び/又は調整する。いくつかの実施形態では、制御ユニット1018をモータに接続し、任意選択的に、ケーブルを外部固定装置部品に接続した後、制御ユニットのメモリに記憶された少なくとも1つの治療プログラムが開始される。代替的に、治療プログラムのうちの少なくとも1つは、例えば、外部コンピュータ、遠隔デバイス、モバイルデバイスの外部デバイスから、制御ユニットメモリにロードされる。いくつかの実施形態では、モータのうちの1つ以上のものの作動パラメータは、制御ユニットのメモリ、例えば、
図2Hに示されるメモリ268にロードされる。いくつかの実施形態では、制御ユニット1018は、メモリに記憶された情報に従って、モータの各々を別々に及び/又は同期して作動させる。
【0204】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図10Eに示されるように、手術室の外側でモータを結合し、制御ユニットを接続することは、制御ユニット1014及び2つ以上のモータ、例えばモータ1012及び1014を備える制御システム1030を非滅菌に保ちながら、例えば、骨固定装置の機械的構成要素、例えばモータアダプタ1008及び支柱1006のみを滅菌することを可能にする。いくつかの実施形態では、支柱及びモータアダプタは、オートクレーブを使用して滅菌されるように構成される。いくつかの実施形態では、例えば、
図10Eに示されるように、2つ以上のモータ、例えば、モータ1012及び1014は、ケーブルスプリッタボックス1020を介して制御ユニット1018に接続される。
【0205】
骨固定装置上の例示的なシステムアセンブリ
いくつかの例示的な実施形態によれば、骨固定装置を監視及び/又は制御するためのシステムは、片手を使用して容易な設置を可能にする方法で骨固定装置に装着される。更に、制御システムは、例えば、患者及び/又は介護者による制御ユニット上の1つ以上のインジケータの可視化を可能にするように、患者又は介護者の視点内に配置される。追加的又は任意選択的に、制御システムは、患者を取り囲む外部物体によるシステム構成要素への干渉を最小限に抑えるように配置される。ここで、本発明のいくつかの例示的な実施形態による、骨固定装置上へのシステムアセンブリを示す
図11A~11Gを参照する。
【0206】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば、
図11A及び
図11Bに示されるように、制御ユニット1018は、骨固定装置の前端に、任意選択的に骨固定装置の最上フレームに装着される。更に、1つ以上の視覚インジケータを含む、制御ユニット1018のパネル、例えば、上部パネルは、患者の眼に面するように配向又は傾斜される。
【0207】
いくつかの例示的な実施形態によれば、システムは、骨固定装置1002から7cmを超えて、例えば5cmを超えて、3cmを超えて、又は任意の中間の値、より小さい値、若しくはより大きい値で延出しないように、骨固定装置1002に成形及びサイズ決めされ、並びに/又は装着される。いくつかの実施形態では、ケーブル、例えば、モータを制御ユニット1018に接続するケーブルは、例えば、骨固定装置の外周を越えるケーブルの伸長を最小限にするために、骨固定装置に取り付けられる。追加的又は代替的に、ケーブルは、骨固定装置の後端に向かって方向付けられる。
【0208】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば、
図11C及び11Dに示されるように、2つ以上のモータからのケーブルは、ケーブルスプリッタボックス、例えばボックス1120を介して接続される。いくつかの実施形態では、例えば
図11Cに示されるように、ボックス1120は、骨固定装置のフレームに取り付けられる。いくつかの実施形態では、ボックス1120は、ボックス1120の取り付けピン1121によってフレーム中の1つ以上の開口部に取り付けられる。
【0209】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば、
図11C及び
図11Dに示されるように、ケーブルは、骨固定装置に、例えば1つ以上のケーブル締結具1122によって骨固定装置に締結される。いくつかの実施形態では、1つ以上のケーブル締結具は、骨固定装置中の1つ以上の開口部、例えば骨固定装置のフレーム中の開口部を通して導入可能である。いくつかの実施形態では、ケーブルの過剰な長さが緩むことを防止するために、ケーブルのうちの1つ以上は、骨固定装置に、例えば骨固定装置のフレームに取り付けられたケーブルラッパー、例えば内部ケーブルラッパー1126又は外部ケーブルラッパー1124に巻き付けられる。いくつかの実施形態では、ケーブルが緩んでいる場合、例えば、小さい外部固定リングを使用するとき、ケーブルラッパー1124又は1126は、ケーブルラッパー1124又は1126の周りに緩んだケーブルを巻き付けることを可能にするために使用される。
【0210】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図11Eに示されるように、モータとボックス1120との間のケーブルの長さは、長い支柱、例えば長い支柱1140、中間支柱1142、及び小さい支柱1144に嵌合するように調整される。
【0211】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば、
図11F及び11Gに示されるように、制御ユニット1018は、骨固定装置から、例えば骨固定装置のフレームから着脱可能である。いくつかの実施形態では、制御ユニットリングインターフェース1150は、1つ以上のねじ1152を使用して、フレームに固定して取り付けられる。いくつかの実施形態では、制御ユニットは、少なくとも1つのクイックリリースロック、例えば、リングインターフェース1150から制御ユニット1014を容易にロック及び解放するように構成されるスナップロック又は任意の干渉ロックを介して、リングインターフェース1150に結合するように、例えば、取り付けられるように構成される。いくつかの実施形態では、クイックリリースロックは、リングインターフェース1150及び/又は制御ユニット1018の一部である。
【0212】
例示的な位置決めセンサ
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータの各々に接続された制御ユニットは、例えば、各モータの回転位置を測定することによって、骨固定装置の支柱の各々の軸方向伸長長さを監視する。ここで、本発明のいくつかの例示的な実施形態によるモータ位置決めセンサを示す
図12A~12Cを参照する。
【0213】
いくつかの例示的な実施形態によれば、骨固定装置のモータ1202は、モータ1206、例えばDCモータに結合された、例えば軸方向に結合されたギア1204を備える。いくつかの実施形態では、ギア1204は、相互作用するように、例えば、モータアダプタのギアと連動するように構成されたモータ端部1207を回転させる。いくつかの実施形態では、モータ1202は、少なくとも1つの位置決めセンサ1210を備える。
【0214】
いくつかの例示的な実施形態によれば、位置決めセンサは、モータ1206の回転中に、少なくとも3回、例えば少なくとも4回、少なくとも5回、又は任意のより少ない若しくはより多い数の読み取り値で、モータの回転を記録するように構成される。いくつかの実施形態では、モータに接続された制御ユニットは、位置決めセンサ読み取り値に基づいて支柱の軸方向位置決めを測定する。いくつかの実施形態では、制御ユニットは、少なくとも0.3μm、例えば、0.5μm、0.6μm、又は任意の中間、より小さい、若しくはより大きい値の分解能で、支柱のその軸方向位置決めを測定する。いくつかの実施形態では、位置決めセンサは、回転磁石1218と、1つ以上のホールセンサ、例えば、センサ1220及び1222と、を備える。いくつかの実施形態では、位置決めセンサは、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、又は任意のより多数のホールセンサを備える。
【0215】
例示的なギアロック
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば支柱のリニアアクチュエータの動きを防止するために、モータがモータアダプタにスノット結合されているときに、支柱に結合されたモータアダプタにギアロックが取り付けられる。ここで、本発明のいくつかの例示的な実施形態による、ギアロック、並びにギアロック及びモータアダプタの相互作用を示す
図13A~13Fを参照する。
【0216】
いくつかの例示的な実施形態によれば、モータアダプタ1302は、支柱1306に結合される。いくつかの実施形態では、モータアダプタは、モータユニットの一部を受容及び抑制するように成形及びサイズ決めされる、モータ拘束具1304を備える。いくつかの実施形態では、例えば、モータユニットがモータアダプタ1302から取り外されると、ギアロック1308がモータ拘束具1304に結合される。いくつかの実施形態では、ギアロック1308のモータ拘束具1304への結合は、動き、例えば、支柱1306のリニアアクチュエータの反転の動き又は圧潰を防止する。
【0217】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば、
図13B及び13Cに示されるように、ギアロック1308の少なくとも一部は、モータ拘束具1304に挿入され、モータアダプタのギア1310と相互作用する。任意選択的に、ギアロック1308、例えば、モータ拘束具1304内に配置されたギアロック1308の一部は、ギア1310と連動する。いくつかの実施形態では、ギアロック1308のギア1310との連動は、支柱リニアアクチュエータの動き、例えば、モータアダプタギア1310に結合されたリニアアクチュエータギア1312の動きを防止する。
【0218】
いくつかの例示的な実施形態によれば、例えば
図13Dに示されるように、ギアロック1308は、モータ拘束具1304に、例えばモータ拘束具1304のソケット1318に嵌合するように成形及びサイズ決めされた第1の端部1314を備える。いくつかの実施形態では、第1の端部の最大幅は、ソケット1318の内側幅又は内径よりも小さい。追加的又は代替的に、第1の端部Iは、ギア1310と、例えば、ギア1310のはめば歯車と連動するように成形及びサイズ決めされる。いくつかの実施形態では、ギアロックの第1の端部は、ギア1310中、例えばギア1310のはめば歯車中の開口部、例えば相補的な又は一致する開口部に貫入するように構成された1つ以上のバルジ又は突起を含む。
【0219】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ギアロック1308の第2の端部1316は、モータ拘束具1304から、例えば、モータ拘束具1304のソケット1318から延出する。いくつかの実施形態では、ギアロック1308の第2の端部1316は、モータアダプタのハウジング、例えばハウジング1320と相互作用する、例えば連動するように成形及びサイズ決めされる。いくつかの実施形態では、ギアロック1308は、例えばモータアダプタギア1310及びモータアダプタハウジング1320と同時に連動して、モータアダプタギア1310の動き、例えば回転の動きを防止するように構成される。
【0220】
いくつかの例示的な実施形態によれば、ギアロック1308の第2の端部1316は、ハウジング1320の少なくとも1つの突起又は幾何学的形状と連動するように構成された幾何学的形状を有する。いくつかの実施形態では、第2の端部1316は、例えばハウジングに対するギアロック1308の動きを防止するために、ハウジングの幾何学的形状、例えばハウジングの相補的な幾何学的形状と連動する。
【0221】
本出願から成熟する特許の存続期間中に、多くの関連する支柱及び骨固定装置が開発されることが予想され、支柱及び骨固定装置という用語の範囲は、先験的にそのような新しい技術の全てを含むことが意図されている。
【0222】
量又は値に関して本明細書で使用される場合、「約」という用語は、「±10%以内」を意味する。
【0223】
「~を含む(comprises)」、「~を含んだ(comprising)」、「~を含む(includes)」、「~を含んだ(including)」、「~を有する(has)」、「~を有する(having)」という用語及びそれらの同根語は、「~を含むが、これらに限定されない(including but not limited to)」ことを意味する。
【0224】
用語「~からなる(consisting of)」は、「包含し、限定される(including and limited to)」ことを意味する。
【0225】
「~から本質的になる(consisting essentially of)」という用語は、組成物、方法又は構成が、追加の成分、ステップ及び/又は部分を含んでもよいことを意味するが、追加の成分、ステップ及び/又は部分が、特許請求される組成物、方法又は構造の基本的かつ新規の特性を実質的に変えない場合に限る。
【0226】
本明細書で使用される場合、文脈上特に明記されない限り、単数形「a」、「an」及び「the」は、複数の指示物を含む。例えば、「化合物(compound)」又は「少なくとも1つの化合物(at least one compound)」という用語は、それらの混合物を含めて、複数の化合物を含んでいてもよい。
【0227】
本出願全体を通して、本発明の実施形態が範囲形式にて提示されてもよい。範囲形式の説明は単に便宜上及び簡潔さのためのものであり、本発明の範囲上の確固とした制限として解釈されるべきではない、と理解すべきである。したがって、範囲の説明は、全ての可能な部分範囲、並びにその範囲内の個々の数値を具体的に開示しているとみなされるべきである。例えば、「1~6」などの範囲の説明は、「1~3」、「1~4」、「1~5」、「2~4」、「2~6」、「3~6」などのような具体的に開示される部分範囲、並びにその範囲内の個々の数、例えば、1、2、3、4、5、及び6を有するとみなされるべきである。これは、範囲の広さにかかわらず適用される。
【0228】
数値範囲が本明細書において示される場合(例えば、「10-15」、「10~15」、又はこれらの別のそのような範囲表示によって連結された任意の数の対)はいつでも、文脈が明確に別様に指示しない限り、範囲限界を含む示された範囲限界内の任意の数(分数又は整数)を含むことを意味する。第1の表示番号と第2の表示番号との「間の範囲(range)/範囲(ranging)/範囲(ranges)」、及び第1の表示番号「から」第2の表示番号「まで(up to)」、「まで(until)」、又は「まで(through)の範囲(range)/範囲(ranging)/範囲(ranges)」という語句は、本明細書で互換的に使用されるが、これは、第1及び第2の表示番号、並びにこれらの間の全ての分数及び整数を含むことを意味する。
【0229】
別段の指示がない限り、本明細書で使用される数及びそれに基づく任意の数の範囲は、当業者によって理解されるような妥当な測定及び丸め誤差の精度内の近似値である。
【0230】
本明細書で使用される場合、「方法」という用語は、所与のタスクを達成するための方法、手段、技術及び手順を意味し、化学的、薬理学的、生物学的、生化学的及び医学的分野の施術者による周知の方法、手段、技術及び手順として、知られているか、又は容易に開発されるか、のいずれかの方法、手段、技術及び手順のようなものを含むが、これらに限定されない。
【0231】
本発明で使用する場合、用語「治療する(treating)」は、病状の進行を抑制すること、実質的に阻害すること、緩徐化すること、若しくは逆行させること、状態の臨床症状若しくは審美的症状を実質的に改善すること、又は状態の臨床症状若しくは審美的症状の外観を実質的に予防することを含む。
【0232】
本発明の特定の特徴は、明確性のために別個の実施形態の文脈において記載されているが、これはまた、単一の実施形態において組み合わせて提示されてもよいことが理解されている。逆に、本発明の様々な特徴は、簡潔さのために、単一の実施形態の文脈において記載されているが、これはまた、別個に、若しくは任意の好適な部分的組み合わせで、又は本発明の任意の他の記載される実施形態において、好適にもたらされてもよい。種々の実施形態の文脈において記載される特定の特徴は、その実施形態がそれらの要素なしには動作不可能である場合を除き、それらの実施形態の必須特徴であるとして考慮されるべきではない。
【0233】
本発明は、その特定の実施形態と共に記載されてきたが、多くの代替、変更及び変形形態が当業者には明白となることは明らかである。したがって、これは、添付の特許請求の趣旨及び広義の範囲内にある、このような代替、変更及び変形形態の全てを包含することを目的としている。
【0234】
本明細書で言及される全ての刊行物、特許及び特許出願は、個々の各刊行物、特許又は特許出願が、参照により本明細書に組み込まれていることが具体的かつ個別に示されているかのように、それら全体が、本明細書に組み込まれる。なお、本出願におけるいずれの参照文献の引用又は特定も、このような文献が本発明の先行技術として利用可能であることを認めるものと解釈されるべきではない。セクションの見出しが使用される限り、それらは必ずしも限定的であると解釈されるべきではない。加えて、本出願の任意の優先権書類(複数可)は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0235】
〔実施の態様〕
(1) キットであって、
固定部分及び延在部分を含む骨固定装置の支柱であって、前記延在部分に機械的に接続されたリニアアクチュエータを備える、支柱と、
前記リニアアクチュエータに結合された少なくとも1つのモータアダプタであって、モータ締結具を備える、モータアダプタと、
前記モータ締結具から選択的に着脱可能な少なくとも1つのモータユニットであって、前記リニアアクチュエータに機能的に結合し、前記支柱の前記延在部分を軸方向に延在させるように構成された、モータユニットと、を備え、
前記モータ締結具が、前記モータユニットの一部を受容するように成形及びサイズ決めされている、キット。
(2) 前記モータ締結具が、前記モータユニットの端部を受容し、前記モータユニット端部の横方向の動きを抑制するように成形及びサイズ決めされている、実施態様1に記載のキット。
(3) 前記モータ締結具が、前記モータ端部を受容するように成形されたソケットを備える、実施態様1又は2に記載のキット。
(4) 前記モータユニットが、ハウジングと、モータと、前記ハウジング内で前記モータユニットから延在するギアと、を備え、前記モータユニット端部が、前記ハウジングから延在する前記ギアの一部を備える、実施態様3に記載のキット。
(5) 前記ハウジングから延在する前記ギアの前記一部が、前記モータハウジングの直径と比較してより小さい直径を有する、実施態様4に記載のキット。
【0236】
(6) 前記モータ端部が、前記ソケット内に配置されるように成形された円錐形モータ端部及び/又はテーパ付きモータ端部である、実施態様3~5のいずれかに記載のキット。
(7) 前記支柱が、前記モータアダプタとインターフェースする1つ以上の半径方向に延在する部分を備える、実施態様1~6のいずれかに記載のキット。
(8) 前記モータアダプタが、1つ以上の開口部を有するハウジングを備え、前記ハウジングが、1つ以上のねじ又はピンによって前記支柱に取り付けられる、実施態様1~7のいずれかに記載のキット。
(9) 前記モータアダプタが、支柱を受容するように成形された1つ以上の開口部を有するハウジングを備え、前記開口部の内径が、前記支柱の外径より大きい、実施態様1~7のいずれかに記載のキット。
(10) 前記1つ以上の開口部が、前記支柱を受容するようにサイズ決め及び成形されたチャネルを形成する、実施態様9に記載のキット。
【0237】
(11) 前記1つ以上の開口部の内側部分が、円形である、実施態様9又は10に記載のキット。
(12) 前記支柱が、窓を備え、前記モータアダプタが、前記支柱に結合されたときに前記窓を塞がない、実施態様9~11のいずれかに記載のキット。
(13) 前記支柱が、前記支柱の延在長さを示す視覚インジケータを備え、前記モータアダプタハウジングが、前記モータアダプタが前記支柱に結合されるときに前記視覚インジケータと少なくとも部分的に整列される窓又は1つ以上の細長い開口部を備える、実施態様9~12のいずれかに記載のキット。
(14) 前記モータユニットを前記モータアダプタの前記ハウジングに締結するように成形及びサイズ決めされた少なくとも1つのモータコネクタを備える、実施態様9~13のいずれかに記載のキット。
(15) 前記モータコネクタが、前記ハウジング中の開口部に嵌合し、前記モータコネクタを前記ハウジングにロックするように構成された1つ以上の突起を備える、実施態様14に記載のキット。
【0238】
(16) 前記モータユニットが、溝を備え、前記モータコネクタが、前記モータユニットを前記モータアダプタハウジングに締結するときに前記溝に嵌合するように成形及びサイズ決めされている、実施態様14又は15に記載のキット。
(17) 前記支柱が、前記支柱の前記延在部分の近くに位置する前記リニアアクチュエータのギアを備える、実施態様1~16のいずれかに記載のキット。
(18) 前記リニアアクチュエータギアが、前記延在部分から5cmまでの距離に位置する、実施態様17に記載のキット。
(19) 前記モータアダプタが、ギアを備え、前記モータアダプタギアが、前記モータアダプタが前記支柱に結合されるときに前記リニアアクチュエータギアと連動するように構成され、それにより、前記モータアダプタギアの回転が、前記リニアアクチュエータを軸方向に移動させる、実施態様17又は18に記載のキット。
(20) 前記モータ端部が、前記モータが前記モータアダプタに選択的に取り付けられるときに、前記モータアダプタギアと相互作用する、実施態様19に記載のキット。
【0239】
(21) 手動モータアダプタインターフェースの手動回転が、前記リニアアクチュエータを軸方向に移動させるように、前記モータアダプタギアと連動するように成形及びサイズ決めされた前記手動モータアダプタインターフェースを備える、実施態様20に記載のキット。
(22) 前記モータアダプタギアが、前記手動モータアダプタインターフェース及び前記モータ端部と交互に連動する、実施態様21に記載のキット。
(23) 前記手動モータアダプタインターフェースの端部が、前記モータアダプタ締結具内に配置されるように成形されている、実施態様21又は22に記載のキット。
(24) 前記モータアダプタから着脱可能であり、前記モータアダプタギアの動きを連動及び停止させるように構成された少なくとも1つのギアロックを備える、実施態様19~23のいずれかに記載のキット。
(25) 前記少なくとも1つのギアロックが、前記モータ締結具内に配置され、前記モータアダプタギアと連動するように成形及びサイズ決めされた第1の端部と、前記モータ締結具から延出し、前記モータアダプタのハウジングと連動するように成形及びサイズ決めされた第2の端部と、を備える、実施態様24に記載のキット。
【0240】
(26) 前記支柱及び少なくとも2つの離間したフレームを含む骨固定装置を備え、各フレームが、前記支柱の異なる端部及び骨から延在する骨コネクタに結合されるように構成され、前記離間したフレームのうちの少なくとも1つが、患者の肢を少なくとも部分的に取り囲む弧又はリングを備える、実施態様1~25のいずれかに記載のキット。
(27) 少なくとも1本の電気ケーブルと、
前記少なくとも2つのフレームのうちのフレームに可逆的に結合された制御ユニットであって、前記少なくとも1本の電気ケーブルによって前記モータ及び/又は前記モータアダプタに接続されている、制御ユニットと、を備える、実施態様26に記載のキット。
(28) 前記少なくとも2つのフレームのうちの前記フレームに固定して接続可能な制御ユニットフレームインターフェースを備え、前記制御ユニットが、前記制御ユニットフレームインターフェースから着脱可能であるように構成されている、実施態様27に記載のキット。
(29) 前記制御ユニットが、前記少なくとも1本のケーブルを受容するように構成された少なくとも1つのモータコネクタを備える、実施態様27又は28に記載のキット。
(30) 前記少なくとも1つのモータコネクタに接続された制御回路と、人間が検出可能な指示を生成するように構成されたユーザインターフェースと、を備え、前記制御回路が、前記少なくとも1つのモータコネクタから受信した信号に従って前記人間が検出可能な指示を生成するように前記ユーザインターフェースに信号を送る、実施態様29に記載のキット。
【0241】
(31) 前記少なくとも1つのモータユニットが、少なくとも1つの電気モータと、前記少なくとも1つの電気モータの回転を記録するように構成された少なくとも1つの位置決めセンサと、を備え、前記制御回路が、前記少なくとも1つの位置決めセンサの前記モータ回転記録を使用して、前記少なくとも1つのモータユニットに結合された支柱の伸長を測定する、実施態様30に記載のキット。
(32) 骨固定装置の支柱に結合され、モータユニットに選択的に結合されたモータアダプタであって、
骨固定装置の前記支柱に結合されたハウジングと、
前記モータユニットの端部の横方向の動きを受容及び抑制するように成形及びサイズ決めされた、前記ハウジング中のモータ締結具と、を備える、モータアダプタ。
(33) 前記ハウジングが、前記支柱を受容するように成形及びサイズ決めされた少なくとも1つの開口部を備える、実施態様32に記載のアダプタ。
(34) 前記ハウジング中の1つ以上のコネクタ及び/又は開口部を備え、前記1つ以上のコネクタ及び/又は開口部が、前記開口部を横断する1つ以上のピン又はねじを使用して、前記モータアダプタを骨固定装置の支柱に取り付けるように構成されている、実施態様32又は33に記載のアダプタ。
(35) 前記ハウジングが前記支柱に結合されるときに前記支柱のリニアアクチュエータのギアと相互作用するように配置された前記ハウジング中のギアを備える、実施態様32~34のいずれかに記載のアダプタ。
【0242】
(36) 前記モータアダプタギアが、前記モータ締結具に位置し、モータ端部と連動するように構成されている、実施態様35に記載のアダプタ。
(37) 前記ハウジングに少なくとも部分的に貫入し、前記モータアダプタギアと連動するように構成されたモータアダプタ手動インターフェースを備える、実施態様35又は36に記載のアダプタ。
(38) 前記モータアダプタギアが、前記モータ端部及び前記モータアダプタ手動インターフェースと交互に連動するように構成されている、実施態様37に記載のアダプタ。
(39) モータを骨固定装置に結合するための方法であって、
モータの端部を骨固定装置の支柱に接続されたモータアダプタのソケットに結合することと、
前記ソケットによって前記モータ端部の横方向の動きを抑制することと、
前記モータを作動させて、前記支柱の延在部分を延在させることと、を含む、方法。
(40) 前記結合が、前記モータ端部を前記支柱のリニアアクチュエータギアと機能的に結合することを含む、実施態様39に記載の方法。
【0243】
(41) 前記結合が、前記モータ端部を前記モータアダプタのギアと連動させることを含む、実施態様39又は40に記載の方法。
(42) 前記モータを骨固定装置の制御ユニットに接続することを含み、前記作動が、前記制御ユニットのメモリに記憶された指示に従って、前記制御ユニットによって前記モータを作動させることを含む、実施態様39~41のいずれかに記載の方法。
(43) 前記作動の前に、前記モータアダプタの水平軸と前記骨固定装置の少なくとも1つのフレームとの間の角度を調整することと、前記モータアダプタを前記調整されたフレームにロックすることと、を含む、実施態様39~42のいずれかに記載の方法。
(44) 前記調整が、前記モータアダプタ及び前記支柱を前記支柱の長手方向軸の周りに回転させることを含む、実施態様43に記載の方法。
(45) 前記結合の前に、前記モータアダプタを骨固定装置の支柱に取り付けることを含む、実施態様39に記載の方法。
【0244】
(46) 前記取り付けが、前記モータアダプタのギアを前記支柱のリニアアクチュエータと機能的に結合することを含む、実施態様45に記載の方法。
(47) 前記作動の前に、コンピュータを使用して、前記モータに関連付けられた識別コードを読み取ることにより、前記モータが骨固定装置の正しい支柱に結合されていることを識別することを含む、実施態様39~46のいずれかに記載の方法。
(48) 骨固定装置の支柱を交換するための方法であって、
骨固定装置に接続された第1の支柱からモータを取り外すことと、
前記骨固定装置において、前記第1の支柱を第2の支柱と交換することと、
前記取り外されたモータを前記第2の支柱に取り付けることと、を含む、方法。
(49) 前記取り外しが、前記第1の支柱に結合された第1のモータアダプタから前記モータを取り外すことを含み、前記取り付けが、前記第2の支柱に結合された第2のモータアダプタに前記モータを取り付けることを含む、実施態様48に記載の方法。
(50) 前記取り外しが、前記モータに接続されたモータアダプタを前記第1の支柱から取り外すことを含み、前記取り付けが、前記モータアダプタを前記第2の支柱に取り付けることを含む、実施態様48に記載の方法。
【国際調査報告】