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特表2023-535513グラスを冷却又は凍結するためのデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-17
(54)【発明の名称】グラスを冷却又は凍結するためのデバイス
(51)【国際特許分類】
   F25D 3/14 20060101AFI20230809BHJP
   F25D 31/00 20060101ALI20230809BHJP
【FI】
F25D3/14
F25D31/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023506138
(86)(22)【出願日】2021-07-29
(85)【翻訳文提出日】2023-03-22
(86)【国際出願番号】 AT2021060262
(87)【国際公開番号】W WO2022020873
(87)【国際公開日】2022-02-03
(31)【優先権主張番号】A50648/2020
(32)【優先日】2020-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AT
(31)【優先権主張番号】A60041/2021
(32)【優先日】2021-02-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AT
(31)【優先権主張番号】A60124/2021
(32)【優先日】2021-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AT
(31)【優先権主張番号】A60174/2021
(32)【優先日】2021-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523030474
【氏名又は名称】ロイスナー, ミハエル
【氏名又は名称原語表記】REUSSNER, Michael
(74)【代理人】
【識別番号】100133503
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 一哉
(72)【発明者】
【氏名】ロイスナー, ミハエル
【テーマコード(参考)】
3L044
3L045
【Fターム(参考)】
3L044AA04
3L044BA05
3L044CA04
3L044CA11
3L044DC02
3L044FA09
3L044KA04
3L045AA06
3L045BA04
3L045DA07
3L045PA04
(57)【要約】
本発明は、グラスを受け入れるための上方に開いた内部を有する、二酸化炭素を用いてグラスを冷却又は凍結するためのデバイスであって、内部空間が内壁(2)によって全周を囲まれており、ノズル(6)及び支持プレート(5)が内部に配置されており、冷却又は凍結されようとするグラスが内部へ支持プレート(5)に対して上から移動可能であり、したがって二酸化炭素がノズル(6)からグラス内へ放出され、デバイスが外壁(1)を有し、内壁(2)が、内壁(2)と外壁(1)との間でデバイス内部へつながる開口部(4)を有し、及び/又は内壁(2)が支持プレート(5)の下でデバイス内部に向かって開いているか、又はデバイス内部へつながる複数の開口部を有する内側基部要素(12)で閉じられている、デバイスに関する。二酸化炭素を用いてグラスを冷蔵又は凍結するためのデバイス用の任意選択の延長要素によって、デバイスをガスボトル(37)の弁保護部(39)に直接固定することができる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グラスを受け入れるための上方に開いた内部空間を有する、二酸化炭素を用いてグラスを冷却又は凍結するためのデバイスであって、前記内部空間が内壁(2)によって全周を囲まれており、ノズル(6)及び支持トレイ(5)が前記内部空間内に配置されており、冷却又は凍結されようとするグラスが前記内部空間内へ前記支持トレイ(5)に対して上から移動可能であり、それによって二酸化炭素が前記ノズル(6)から前記グラス内へ放出され、前記デバイスが外壁(1)を有する、デバイスにおいて、
-前記内壁(2)が、前記内壁(2)と前記外壁(1)との間で前記デバイス内部へつながる開口部(4)を有し、
-及び/又は前記内壁(2)が前記支持トレイ(5)の下で前記デバイス内部に向かって開いているか、又は前記デバイス内部へつながる複数の開口部を有する内側底部要素(12)で封止されている
ことを特徴とするデバイス。
【請求項2】
前記内壁(2)が前記支持トレイ(5)の下で前記デバイス内部に向かって開いているか、又は前記デバイス内部へつながる複数の開口部を有する内側底部要素(12)で封止されており、容器、好ましくは引出し(13)が、前記デバイス内部で前記支持トレイ(5)の下に配置され、前記ノズル(6)で発生するドライアイスが、前記容器内へ、前記支持トレイ(5)の開口部を通じて又は前記支持トレイ(5)と前記ノズル(6)との間の開口部を通じて下降することを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記内壁(2)が前記内壁(2)と前記外壁(1)との間に前記デバイス内部へつながる開口部(4)を有し、吸音材(3)が前記内壁(2)と前記外壁(1)との間の空洞内に存在することを特徴とする、請求項1及び2のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項4】
前記内壁(2)の前記開口部(4)が、前記内部空間から前記吸音材(3)へ通じていることを特徴とする、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記支持トレイ(5)が弾性材料、特にシリコーンから形成されるか、又は弾性材料、特にシリコーンで作られた表面又は支持体を有し、前記支持体が開口部を有することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項6】
前記外壁(1)が、前記外壁(1)に取り外し可能に接続された下側底部要素(11)によって封止されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項7】
前記外壁(1)及び前記内壁(2)が、前記デバイスの上端で取り外し不可能に接続され、特に互いに接着又は溶接されるか、又は一体となって接続されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記支持トレイ(5)にグラスが押し付けられていることを検出するセンサを有するか、又はグラスを前記支持トレイ(5)に押し付けたときに作動するスイッチ又はボタンを有し、前記デバイスが、前記ノズル(6)を介して二酸化炭素を放出するための弁を有し、前記弁が、前記センサの信号に基づいて又は前記スイッチ若しくはボタンの前記作動に基づいて開かれることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項9】
前記センサ又はスイッチ(10)及び前記弁(15)が、遮蔽壁(16)によって分離されていることを特徴とする、請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記デバイスが内側ハウジング(14)を有し、その中に前記弁(15)及び前記センサ又はスイッチ(10)が配置され、前記内側ハウジング(14)が屋根及び壁を備え、前記屋根が前記壁に関して屋根突出部を有し、特に完全に挿入された引出し(13)の形態の前記容器の容器壁の一部が、前記内側ハウジング(14)の前記屋根突出部の下にあることを特徴とする、請求項2と組み合わせた請求項8から9のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項11】
前記容器が前記内側ハウジング(14)を横方向に取り囲む2つのエリアを有し、引出し(13)の形態の前記容器が、前記外壁(1)の開口部を通じて前記デバイスから横方向に取り外され、前記デバイスへ再挿入されることができるか、又は前記容器が前記外壁(1)の封止可能な開口部を通じてアクセス可能であることを特徴とする、請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記支持トレイ(5)が、前記グラスのための漏斗状支持エリア(21)を有し、前記ノズル(6)で発生するドライアイスが、前記支持トレイ(5)の前記漏斗状支持エリア(21)と前記ノズル(6)との間に存在する開口部を通じて前記デバイス内部へ落下することができることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項13】
前記内部空間を上方から少なくとも部分的に封止する、少なくとも1つの封止要素が、前記内部空間の上端領域又は前記内部空間の上方に存在することを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項14】
前記封止が、前記内壁(2)から前記内部空間の中心に向かって延在する複数の可撓性要素によって形成されることを特徴とする、請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
前記デバイスが、その下端に少なくとも1つの締結要素を有し、それによって前記デバイスがガスボンベ(37)の前記弁キャップ(39)上に取り外し可能に取り付け可能であり、前記締結要素が前記デバイスの前記ハウジング上又は前記デバイスの前記ハウジングに取り外し可能に接続された中間要素(35)上に存在することを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項16】
グラスを冷却又は凍結するための前記デバイスが排水要素(32)上に立っている、請求項1から15のいずれか一項に記載のデバイス及び排水要素(32)を備える装置において、前記排水要素(32)がその外周又はその外縁に外側ウェブ(44)を有し、前記デバイスの前記ハウジングと前記外側ウェブ(44)との間に凹部が存在することを特徴とする装置。
【請求項17】
前記排水要素(32)が、2つの内側ウェブ(45、46)を有し、それらの間に前記デバイスの外壁(1)の一部を受け入れるための隙間が存在することを特徴とする、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
二酸化炭素を用いてグラスを冷却又は凍結するためのデバイスにおいて、前記デバイスが、その下端に少なくとも1つの締結要素を有し、それによって前記デバイスがガスボンベ(37)の前記弁キャップ(39)上に取り外し可能に取り付け可能であり、前記締結要素が前記デバイスの前記ハウジング上又は前記デバイスの前記ハウジングに取り外し可能に接続された中間要素(35)上に存在することを特徴とするデバイス。
【請求項19】
少なくとも1つの締結要素が、前記弁キャップ(39)の上部周縁を取り囲むクランプ要素(36)、ベルト、ストラップ、バックル、ストリング、ねじ、ボルト、ねじ山、バヨネットマウントの突出部又は凹部、前記弁キャップ(39)の上部リムを受け入れるための凹部を含む締結要素の群から選択されることを特徴とする、請求項18に記載のデバイス。
【請求項20】
二酸化炭素を用いてグラスを冷却又は凍結するためのデバイスと、ガスボンベ(37)と、前記ガスボンベ(37)に締結された弁キャップ(39)とを備える装置において、グラスを冷却又は凍結するための前記デバイスが、前記弁キャップ(39)に取り外し可能に固定されることを特徴とする装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二酸化炭素(CO)を用いてグラスを冷却又は凍結するためのデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
グラスを冷却及び/又は凍結するデバイスは、従来技術で多くの変形実施形態において知られている。本発明の同等の設計は、業務用グラスワッシャに似ている。この設計では、グラス用の有孔支持プレート又は支持グリッドによって囲まれたノズルの上にグラスが配置される。グラスがノズルの上に配置されると、適切な作動(押しボタン、又はグラスを支持体に押し付けることによって)によって、ノズルへのガス流が開かれ、COがグラス内に放出され、グラスの周りに広がる。
【0003】
例えば、特許文献1から、グラスの外側に存在する環状ノズルを有するという点で上記の設計とは異なる、グラスを冷却及び/又は凍結するためのデバイスが知られている。グラスを取り囲む環状ノズルの配置は、上記設計のデバイスと比較して異なる構造のデバイスを必要とする。
【0004】
特許文献2に、上記の設計のデバイスが示されている。ノズルは、支持プレートによって囲まれている。グラスが支持プレート(花の形で描写)に押し付けられると、COがノズルからグラスの内部を流れる。支持プレートの開口部により、COは、この開口部を通ってグラス内部から下方に進み、デバイスの閉じた内壁とグラスとの間で外側に再び上昇する。
【0005】
特許文献3及び特許文献4は、同様に動作する類似のデバイスを示している。特許文献4の装置は、ガスボンベを横方向に取り囲むハウジングに恒久的に組み込まれている。
【0006】
これらのデバイスは、使用が容易であり、片手でグラスを急速に冷却及び/又は凍結させることができるという利点がある。ノズルでのドライアイスの形成は、ドライアイスが下降して支持プレートの上又は下に蓄積するため、問題となる可能性がある。これらのデバイスの実質的な欠点は、大きな騒音の発生であり、これは、雰囲気の理由からいくつかのバーでは望ましい場合もあるが、より高級な場所では通常邪魔であると見なされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】欧州特許第1568956号明細書
【特許文献2】国際公開第2016084108号パンフレット
【特許文献3】米国特許第3668888号明細書
【特許文献4】米国特許第3602008号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の根底にある課題は、上記の設計のグラスを冷却するための既知のデバイスと比べて改善された、上記の設計のグラスを冷却するためのデバイスを提供することである。上記課題を解決するための、添付の特許請求の範囲によるデバイス及び装置が提案される。
【課題を解決するための手段】
【0009】
デバイス内部に延びる開口部を設けることによって、従来技術を改善できることが分かった。そのような開口部は、ハウジングの内壁を通って内壁と外壁との間の空洞へ、かつ/又は支持トレイ及び/若しくは支持トレイと中央ノズルとの間を通って支持トレイの下の容器へ通じることができる。
【0010】
開口部は、雪状二酸化炭素の一部を含み得る、ノズルから出る二酸化炭素、及び/又はその出口から生じる音がデバイス内部に迂回されることを可能にし、その結果、外部に出る雪状二酸化炭素及び/又は音が減少することを可能にする。これは、従来技術よりも有利に(雪状の二酸化炭素及び/又は音の形で)デバイスからの排出を低減する。
【0011】
特に、グラスを受け入れるための上方に開いた内部空間を有する、二酸化炭素を用いてグラスを冷却又は凍結するためのデバイスであって、内部空間が内壁によって全周を囲まれており、ノズル及び支持トレイが内部空間内に配置されており、冷却又は凍結されようとするグラスが内部空間へ支持トレイに対して上から移動可能であり、それによって二酸化炭素がノズルからグラス内へ放出され、デバイスが外壁を有し、
内壁が、内壁と外壁との間でデバイス内部へつながる開口部を有し、かつ/又は
内壁が支持トレイの下でデバイス内部に向かって開いているか、又はデバイス内部へつながる複数の開口部を有する内側底部要素で封止されている、デバイスが提案されている。
【0012】
好ましくは、デバイスは両方の変形実施形態の特徴を有する。
【0013】
内壁が支持トレイの下で前記デバイス内部に向かって開いているか、又はデバイス内部へつながる複数の開口部を有する内側底部要素で封止されている変形実施形態では、容器がデバイス内部で支持トレイの下に配置され、ノズルで発生するドライアイスが、容器内へ、支持トレイの開口部を通じて又は支持トレイとノズルとの間の開口部を通じて下降することが好ましい。容器は、好ましくは、外壁に横方向に存在する開口部を通してアクセス可能又は取り外し可能である。
【0014】
内壁が、内壁と外壁との間でデバイス内部へつながる開口部を有する変形実施形態では、内壁と外壁との間の空洞内に吸音材が存在し、開口部が内部空間の内壁から吸音材に通じていることが好ましい。
【0015】
一変形実施形態では、内壁の開口部は、支持トレイの外側リムの下に存在することができる。
【0016】
一変形実施形態では、内壁の開口部は、支持トレイの外側リムの上方に存在することができる。
【0017】
一変形実施形態では、内壁の開口部は、支持トレイの外側リムの下及び支持トレイの外側リムの上方の両方に存在することができる。
【0018】
この設計のデバイスについて知られているような開口部を有する支持プレート又は支持格子の代わりに、グラスの壁のエリアに開口部のない支持トレイを使用することが好ましい。好ましくは、支持トレイは、ノズルを通過させるための中央開口部を有する。好ましくは、支持トレイは、ノズルの通過のための中央開口部の周りに存在する複数の開口部を有し、この開口部は、使用可能なグラスの壁内にある。上記複数の開口部は、好ましくは、完全に支持トレイの半径の半分の内側に存在する。
【0019】
本明細書に記載の他の変形実施形態と共に又はそれとは独立して提供され得る従来技術に対する別の改良は、二酸化炭素を用いてグラスを冷却又は凍結するためのデバイスであり、デバイスはその下端に少なくとも1つの締結要素を有し、それによってデバイスがガスボンベの弁キャップ上に取り外し可能に取り付け可能であり、締結要素がデバイスのハウジングに又はデバイスのハウジングに取り外し可能に接続された中間要素に存在する。
【0020】
少なくとも1つの締結要素は、弁キャップの上部周縁を取り囲むクランプ要素、ベルト、ストラップ、バックル、ストリング、ねじ、ボルト、ねじ山、バヨネットマウントの突出部又は凹部、弁キャップの上部リムを受け入れるための凹部を含む締結要素の群から選択されることが好ましい。
【0021】
一変形実施形態では、二酸化炭素を用いてグラスを冷却又は凍結するためのデバイスと、ガスボンベと、ガスボンベに締結された弁キャップとを備える装置が提案され、グラスを冷却又は凍結するためのデバイスは、弁キャップに取り外し可能に固定される。
【0022】
一変形実施形態では、二酸化炭素を用いてグラスを冷却又は凍結するためのデバイスと、排水要素とを備える装置が提案され、グラスを冷却又は凍結するためのデバイスは排水要素に立っており、排水要素はその外周又はその外縁に外側ウェブを有し、デバイスのハウジングと外側ウェブとの間に凹部が存在する。
【0023】
排水要素は、上記外側ウェブから離間し、上記外側ウェブよりも高い第2の内側ウェブを有することが好ましい。
【0024】
排水要素は、2つの内側ウェブを有し、それらの間には、デバイスの外壁の一部を受け入れるための隙間が存在することが好ましい。
【0025】
一変形実施形態では、デバイス用の電池パックが、中間要素内に若しくは中間要素に、又は排水要素内に、排水要素に若しくは排水要素の下に存在することが提案される。
【0026】
一変形実施形態では、グラスを受け入れるための上方に開いた内部空間を有する、二酸化炭素を用いてグラスを冷却又は凍結するためのデバイスであって、内部空間が内壁によって全周を囲まれており、ノズル及び支持トレイが内部空間内に配置されており、冷却又は凍結されようとするグラスが内部空間へ支持トレイに対して上から移動可能であり、それによって二酸化炭素がノズルからグラス内へ放出され、内部空間を上向きに少なくとも部分的に封止する少なくとも1つの封止要素が内部空間の上端領域又は内部空間の上方に存在するデバイスが提案される。
【0027】
封止は、内壁から前記内部空間の中心に向かって延在する複数の可撓性要素によって形成されることが好ましい。
【0028】
好ましい変形実施形態では、支持トレイが、グラスのための漏斗状支持エリアを有し、ノズルで発生するドライアイスが、支持トレイの漏斗状支持エリアとノズルとの間に存在する開口部を通じてデバイス内部へ落下することができることが提案される。
【0029】
好ましくは、取り外し可能な引出しが支持トレイの下に配置され、ノズルで発生するドライアイスが支持トレイの開口部を通って引出し内に下降することが改善として提案される。引出しはまた、異物又は液体がデバイスの内部に入った場合にも有利である。
【0030】
好ましくは、内部空間の上部リムと支持トレイの上面との間の距離は少なくとも5cmである。
【0031】
好ましくは、内壁と外壁との間に空洞が存在する。
【0032】
好ましくは、上記空洞内に吸音材が存在する。
【0033】
好ましい変形では、内壁には、内部空間から内壁と外壁との間の空洞内へ通じる開口部が設けられる。
【0034】
好ましい変形は、支持トレイが弾性材料、特にシリコーンから形成されるか、又は弾性材料、特にシリコーンで作られた表面又は支持体を有することを提供する。
【0035】
一変形は、内壁が、支持トレイ及びノズルを支持する構成要素又は支持トレイ及びノズルを支持するアセンブリのための通路開口部を有する内側底部要素によって支持トレイの下で封止されることを提供する。
【0036】
一変形は、内壁及び内側底部要素が分離不可能に接続される、すなわち、好ましくは互いに接着又は溶接されるか、又は一体となって接続されることを提供する。一変形では、内壁及び内側底部要素は、カップ状要素として、特に片側で封止された中空円筒として一体的に存在する。
【0037】
デバイス内に引出しを有する好ましい変形実施形態では、内側底部要素にドライアイスの通過のための開口部が設けられることが提供される。
【0038】
好ましい変形では、外壁は、外壁に取り外し可能に接続された下側底部要素によって封止される。
【0039】
好ましい変形では、外壁及び内壁は、デバイスの上端で取り外し不可能に接続され、特に互いに接着又は溶接されるか、又は一体となって接続される。
【0040】
好ましい変形は、デバイスが、支持トレイにグラスが押し付けられていることを検出するセンサを有するか、又はグラスを支持トレイに押し付けたときに作動するスイッチ又はボタンを有し、デバイスが、ノズルを介して二酸化炭素を放出するための弁を有し、弁が、センサの信号に基づいて又はスイッチ若しくはボタンの作動に基づいて開かれることを提供する。
【0041】
好ましい変形は、支持トレイの高さにおける空洞内の内壁と外壁との間の距離が、少なくとも2cm、特に少なくとも4cmであることを提供する。
【0042】
好ましい変形は、ノズルがセラミック又はプラスチックから形成されることを提供する。
【0043】
ノズル及び支持トレイは、デバイス内部に設置される。好ましくは、容器壁の上部リムは、ノズルから少なくとも3cm、特に少なくとも7cmの距離を有する。好ましくは、容器壁の上部リムは、支持トレイから少なくとも5cm、特に少なくとも7cmの距離を有する。漏斗状支持トレイの場合、漏斗状支持エリアの下方リムは、容器壁の上部リムから少なくとも5cm、特に少なくとも7cmの距離を有する。ノズルを囲み、かつノズルに上方に隣接する容器壁は、2重壁にされ、好ましくは、内側容器壁、すなわち内壁と、外側容器壁、すなわち外壁との間のエリアに吸音材が配置される。
【0044】
吸音材は、好ましくは発泡体、特に好ましくは発泡ゴム、特にスポンジゴムである。吸音材は、開気孔であることが好ましい。
【0045】
支持トレイの高さにおける内壁と外壁との間の空洞、すなわち隙間は、少なくとも2cm、特に少なくとも4cmである。内壁と外壁との間の空洞、すなわち隙間は、内壁の下端からデバイスの上部リムまで延在し、空洞は、デバイスの上端の内壁と外壁との接続部によって封止される。吸音材は、空洞全体に存在していてもよく、あるいは空洞の一部のエリア又はいくつかの部分のエリアにのみ存在していてもよい。
【0046】
容器内壁には、吸音材を露出させる開口部が設けられていることが好ましい。吸音材は、内壁の開口部内まで延在することができる。
【0047】
内側容器壁は、好ましくはプラスチックから形成される。外側容器壁は、好ましくはプラスチックから形成される。
【0048】
一変形実施形態では、内側容器壁及び外側容器壁は、一体の構成要素として存在する。一変形実施形態では、内側容器壁及び外側容器壁は、互いに接着又は溶接される。一変形実施形態では、内側容器壁及び外側容器壁は、デバイスの上部リムを形成するリングを介して接続される。
【0049】
好ましくは、内側容器壁は円筒状に形成される。
【0050】
好ましくは、内側容器壁は、ちょうどグラス1つ分の空間を提供する。
【0051】
好ましくは、内側容器壁は、10から20cmの範囲、特に好ましくは13から17cmの範囲の内径を有する。
【0052】
好ましくは、容器壁の上部リムは、支持トレイから少なくとも6cm、特に少なくとも8cmの距離を有する。
【0053】
支持トレイは、内側容器壁からの距離が小さいことが好ましく、1から10mmの範囲であることが好ましい。
【0054】
内側容器壁は、四方、すなわち全周で支持トレイを取り囲む。
【0055】
好ましくは、支持トレイは、弾性材料、特にシリコンからなる表面を有する。支持トレイは、構造的構成要素上に弾性材料でできた支持体を含むことができる。支持トレイは、弾性材料でできたカバー又はコーティングを有する構造部品を含むことができる。支持トレイは、全体が弾性材料から形成されてもよい。
【0056】
支持トレイ及び/又は弾性材料は、グラス内の過剰な圧力の形成を低減することができるように、粗い又はテクスチャ加工された表面を有することができる。
【0057】
支持トレイ及び/又は弾性材料が滑らかであり、グラスの縁に対する封止効果が生じる場合、グラス内の過剰な圧力は、ノズルと支持トレイとの間からガスが逃げることによって低減される。一変形実施形態では、ノズル内、ノズルの下で支持トレイに隣接する要素内、又は支持トレイ内に追加のチャネルが提供され、このチャネルは支持トレイの下又はデバイスの内壁と外壁との間の空間で開いている。チャネルはまた、デバイスの外側に延びてもよい。チャネルは、開気孔吸音材で充填されてもよく、又は開気孔吸音材で端部を封止されてもよい。
【0058】
一変形実施形態では、グラスが支持トレイに押し付けられると、グラスを押す時間とは無関係な時間、CO用の弁が開かれるようにすることができる。このために、グラスの最初に押されたときにノズルを開き、所定の期間又は調整可能な期間の後に、又はセンサ信号、特に温度センサ、光学センサ若しくはグラスの内部の圧力を測定する圧力センサに基づいて再び閉じられる電子回路が提供されてもよい。
【0059】
好ましくは、デバイスは、グラスを支持トレイに押し付けることによって作動される。COは、下方に押すことによって作動される機構によって放出されてもよい。下方への動きによって作動される磁気スイッチ又はその他の電気的、電子的若しくは電気機械的構成要素によって放出されてもよい。支持トレイ上の圧力を検出するセンサが引き金となって放出されてもよい。支持トレイの下向きの動きを検出するセンサが引き金となって放出されてもよい。
【0060】
あまり好ましくないが、COは、デバイスの内部空間内又は支持トレイ上のグラスの存在を検出するセンサ、例えば光学センサに基づいて放出されてもよい。
【0061】
あまり好ましくないが、COの放出を行うスイッチ、ボタン又は近接センサがデバイスの外側に存在してもよい。
【0062】
ノズルは、デバイスの内部空間の中央及び支持トレイの中央に配置されている。上記の従来技術の設計では、ノズルは金属、特にステンレス鋼から形成される。本デバイスでは、ノズルは非金属から形成されることが好ましい。
【0063】
一変形実施形態では、ノズルはプラスチックから形成される。更なる変形実施形態では、ノズルはセラミックから形成される。
【0064】
あまり好ましくない変形実施形態では、内壁は、ノズル及び支持トレイを受け入れるアセンブリのための中央通路開口部を形成する内側底板によってその下端部で封止される。ノズルを通してCOを放出するための機構及び/又は電子機器が、上記底板の下に配置される。
【0065】
外壁は、その下端に、機械及び/又は電子機器を取り付けてアクセス可能にすることができる開口部を有する。開口部は外側底板によって封止され、この外側底板は取り外し可能にすることができる。外側底板は、外壁にねじ止めされてもよい。COを放出するための機構及び/又は電子機器は、好ましくは、内側底板又は内側ハウジングに取り付けられる。
【0066】
COラインのための通路又はポートが外壁に設けられる。好ましくは、電源のための通路又はポートが外壁に設けられる。デバイスの電気部品用の主スイッチは、好ましくは外壁に設けられ、主スイッチが作動したときにのみCOの放出が可能である。
【0067】
一変形実施形態では、センサ又はスイッチと弁とが遮蔽壁によって分離されることが提供される。
【0068】
一変形実施形態では、容器は、ハウジングの外壁上の支持トレイの下に存在する外壁の封止可能な開口部によって、支持トレイの下にアクセス可能であることが提供される。封止可能な開口部を閉じるために、ヒンジ接合部を有するフラップ又はドアが外壁に存在してもよく、又は外壁に沿って摺動可能な摺動部が存在してもよい。
【0069】
一変形実施形態では、支持トレイの下の容器は、支持トレイの下のデバイスのハウジングから横方向に取り外すことができる引出しとして存在することが提供される。
【0070】
一変形実施形態では、デバイスが内側ハウジングを有し、その中に弁及びスイッチが配置され、内側ハウジングが屋根及び壁を備え、屋根が壁に関して屋根突出部を有し、完全に挿入された引出しの容器壁の一部が、内側ハウジングの屋根突出部の下にあることが提供される。
【0071】
一変形実施形態では、引出しは、内側ハウジングを横方向に取り囲む2つのエリアを有し、引出しは、外壁の開口部を通じてデバイスから横方向に取り外され、デバイスへ再挿入されることができることが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0072】
本発明の好ましい変形を、図面に基づき例として示す。
図1】第1の変形実施形態を概略的に示す断面図である。
図2】第1の変形実施形態を概略的に示す上面図である。
図3】ノズル及び支持トレイの例示的な変形を示す図である。
図4】第2の変形実施形態を示す斜視断面斜め底面図である。
図5】第2の変形実施形態を示す別の斜視断面図である。
図6】第2の変形実施形態を示す斜め上面図である。
図7】第2の変形実施形態の選択された構成要素を示す斜め上面図である。
図8】第2の変形実施形態の選択された構成要素を示す側面図である。
図9】第2の変形実施形態の選択された構成要素を示す側面図である。
図10】更なる変形実施形態を概略的に示す横断面図である。
図11】2重壁ドライアイス引出しの好ましい設計を示す図である。
図12】支持トレイの漏斗状支持エリアを有する更なる変形実施形態を示す断面図である。
図13】漏斗状支持エリアを有する更なる変形実施形態を示す第2の図である。
図14】排水要素を示す図である。
図15】封止要素を示す図である。
図16】デバイスをガスボンベの弁キャップに取り外し可能に取り付けるための第1の例示的な変形を示す図である。
図17】デバイスをガスボンベの弁キャップに取り外し可能に取り付けるための第2の例示的な変形を示す図である。
図18】デバイスをガスボンベの弁キャップに取り外し可能に取り付けるための第3の例示的な変形を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0073】
保護の範囲は、特許請求の範囲によって定義される。図の説明では、図に基づいて可能な実施形態を単に説明しており、本発明は説明された実施形態に決して限定されるものではない。当業者は特に、上記の一般的な部分の教示と、図の説明又は個々の図の説明とを互いに組み合わせることができるであろう。
【0074】
図1及び図2は、第1の変形実施形態の、COでグラスを冷却及び/又は凍結するための1つの同じ例示的なデバイスを示す。デバイスは、外壁1及び内壁2を備える。内壁2はデバイスの内部空間を取り囲んでおり、冷却すべきグラスをちょうど1つ受け入れることができる。空洞は外壁1と内壁2との間に囲まれており、その中に吸音材3が存在する。内壁2は、デバイスの内部空間から吸音材3すなわち空洞に通じる開口部4を有する。ドライアイス用引出しの無い変形実施形態では、内壁2は下端部で内側底部要素12によって封止されている。
【0075】
内部空間には、支持トレイ5及びノズル6が存在する。ノズル6は、好ましくは支持トレイ5の中央かつ上方に存在する。図示のように、支持トレイ5に面するノズル6の底部外周は、支持トレイ5の開口部の外周より大きくてもよい。ノズル6及び支持トレイ5は、構成要素又はアセンブリ7上に存在する。構成要素又はアセンブリ7は、内壁2の内側底部要素12を通って延びている。
【0076】
デバイスは、二酸化炭素の供給ライン8のためのポート又は通路を有する。二酸化炭素はチューブ又はパイプラインを通じてデバイス内のアセンブリ7に導かれ、ノズルまで導かれる。好ましくは、デバイスは、作動時にノズルへの二酸化炭素の経路を露出させる電気的に作動する弁を有する。無電気状態では、弁は閉じている。弁の作動は、好ましくは支持トレイを押し下げることで行われる。支持トレイ5の押し下げは、センサ、例えば、圧力センサ、移動センサ又は距離センサによって検出され、又は押し下げは、スイッチ10、特に磁気スイッチ、又はボタンを作動させる。デバイスは、例えば、所定の期間若しくは調整可能な期間の後に、又はセンサ信号、特に温度センサ若しくは光学センサに基づいて、(弁を閉じることによって)自動停止するための電子機器を更に備えることができる。更に、デバイスは電力ケーブル9を有するか、又は電池パック又は電池を装備されている。
【0077】
デバイスの純粋に機械的な実行はあまり好ましくないが可能であり、この場合、支持トレイを押し下げることで弁は開かれる。このような機械的に作動された弁には、電子安全スイッチを装備することができ、これは故障状態のとき又は所定の期間若しくは調節可能な期間の後に、弁若しくは追加の弁を閉じる。
【0078】
好ましくは外壁に着脱可能に取り付けられ、特にねじ止めされる、外側すなわち下側の底部要素11によって、外壁1は下端部で封止される。CO貯蔵部、特にCOボンベがデバイスから離れて配置されている場合、又はそれ自体が止めコックを有していない場合、デバイス上又は供給ライン上に止めコックが配置されてもよい。デバイス上又は電力ケーブル9上に電気スイッチ又はデバイススイッチが配置されてもよく、好ましくは、スイッチを切るとCOラインの弁が閉じる。
【0079】
図3は、支持トレイ5の更なる変形を示す。支持トレイ5は、弾性材料、特にシリコーンの支持体によって形成され、これは有孔支持板上又は支持グリッド上、又は、図示しないが、非有孔支持板上に存在する。ノズル6は棒状に作られ、ノズル6を受ける要素の延長部として存在する。ノズル6は、支持トレイ5の開口部の円周と同じかそれより小さい円周で存在することができる。図3のノズル6又は支持トレイ5は、図1及び図2の変形実施形態においても使用することができ、その逆も可能であるので、1つの図に対して説明されたノズル6又は支持トレイ5は、他の図のノズル6又は支持トレイ5と置き換えてもよい。
【0080】
図4から図10は、デバイスの第2の例示的な変形を示しており、変形実施形態は、主に引出し13を有する点で前述の変形と異なっている。
【0081】
引出し13は、二酸化炭素がノズル6から流出するときに形成されるドライアイス(雪状の二酸化炭素の形状)を捕捉する役割を果たす。ドライアイスを破棄するか又は他の目的に使用することができるように、引出し13をデバイスから取り外すことができる。
【0082】
この変形では、内壁2は内側底部要素12を有さないが、下方へ開いている。あるいは、ドライアイスが通過するための開口部を有する内側底部要素12が存在してもよい。
【0083】
デバイスをバーで使用するとき、引出し13はバーキーパーに面し、したがって顧客から背を向けるように意図されている。
【0084】
デバイスのハウジングは複数の要素からなる。これは外壁1を備えており、外壁1は好ましくは内壁2に分離不能に接続され、特に接着又は溶接されている。図示のように、内壁1は、その上端に広がったエリアを有し、その中へ、外壁1を有する外側ハウジング部の下向きの内側エリアが突出する。外壁1はその下端で、外壁1の下側開口部に配置されている下側底部要素11に接続されている。好ましくは、ラグ又はブラケットが外壁1の内側に接着又は溶接され、上記ラグは下側底部要素11にねじ止めするのに使用される。このために、例えば、プラグインナット、ロックナット又はリベットナットを配置することによって、ラグ又はブラケットにねじ山を設けてもよい。あまり好ましくないが、ラグ又はブラケットの材料にねじ山を切断することができる。図8及び図9から分かるように、外壁1の内側に円形の弓状に延び、引出し13のアパーチャの側に開いている単一の締結ブラケット19を介して取り付けを行ってもよい。外壁1は図8及び図9に示していない。下側底部要素11は、締結ブラケット19に対応する広がった上部リム20を有する。図9から分かるように、上部リム20及び/又はその下に隣接する底部要素11の垂直壁部分のエリアは、少なくとも1つのラインが通過するのに役立つ開口部を有する。上記開口部は、好ましくは内側ハウジング14の開放端にある。
【0085】
内側ハウジング14は支持トレイの下に配置され、内側ハウジング14内にアセンブリ7、すなわち支持トレイ5及びノズル6を受ける要素が突出する。内側ハウジング14は、好ましくは、デバイスの内部空間のほぼ弓形のエリアを占め、弧は好ましくは180度よりも小さい。内側ハウジング14は、好ましくは、外側ハウジングの取り外し時に内側ハウジング14内に位置する構成要素にアクセス可能であるように、外壁1に面する後部側で開いている。上記後部開口面の上方で、内側ハウジング14は、好ましくは、上方へ突出する自立壁を有し、これは内壁2よりも更に外側に存在し、ドライアイスが内側ハウジング14の開口部に到達するのを防ぐ。内側ハウジング14のこの壁の下側側面角は、引出し13が完全に挿入されたときに両側で内側ハウジング14に隣接する引出し13の後部壁内に位置する。
【0086】
スイッチ10及び弁15は、内側ハウジング14内に配置されている。図9から分かるように、支持トレイ5を下に移動させると、スイッチ10は、好ましくは機械的に作動し、それ、すなわち閉じたスイッチ10を通る電流の流れが、弁15、特に磁気弁を開く。弁15は、少なくともスイッチ10の方向にこれを遮蔽する、更なるハウジング部である遮蔽壁16に収容される。動作中に弁15が冷却されるので、これによりスイッチ10への冷気の伝達が防止又は低減される。これにより大気中の水分がスイッチ10に凝縮及び凝固するのを防止する。図示のように、遮蔽壁16は下方に開いていてもよい。図示のように、遮蔽壁16は後方に開いていてもよい。好ましくは、遮蔽壁16は上方に閉じている。好ましくは、遮蔽壁16は、両側に向かって横方向に閉じている。スイッチ10は、好ましくは、内側ハウジング14の屋根の下、すなわち内側で、内側ハウジング14に取り付けられる。
【0087】
内側ハウジング14はその上端に、傾斜した側面を有する屋根を有し、この傾斜した側面は内側ハウジング14の周壁に対して突出した状態で実行される。図4からよく分かるように、完全に挿入された引出し13の容器壁は、内側ハウジング14の屋根の突出部の下に位置するようになる。引出し13はほぼU字状に形成されている。図7から最も良く分かるように、引出し13は内側ハウジング14を横方向に取り囲む2つのエリアを有する。その他端では、好ましくは、引出し13は下端に把持用のくぼみが存在するアパーチャを有する。
【0088】
図示しない変形実施形態では、上述の引出しの形状及び/又は要素を有する容器がデバイスにしっかりと取り付けられるか又は設けられ、アパーチャが外壁1を通して外から、好ましくは支持トレイの下で横方向に容器にアクセスできるよう枢動可能又は摺動可能であることが提供されてもよい。
【0089】
図10は、第2の変形実施形態による設計を概略的に示し、2つの更なる任意選択の詳細を示す。図示のように、ノズル6は球形で存在することができ、球は、好ましくは、その赤道(水平中心)の下に下方に突出した接続部を有し、これはアセンブリ7に接続する役割を果たす。図示のように、接続部は六角形として存在してもよい。好ましくは、球形は二酸化炭素が出るための複数の孔を有し、孔は赤道の上下両方に存在することが好ましい。一連の孔はまた、ちょうど赤道上に存在してもよい。
【0090】
図10はまた、ハウジング内に位置し内壁2に隣接する任意選択の有孔スリーブ18を示す。有孔スリーブ18は、内壁2の開口部4と比べてより小さくかつより多く存在する開口部を有する。これにより、ノイズが更に低減されると想定される。いずれの場合も、防音材3は機械的な損傷から保護される。スリーブ18は、好ましくは、有孔プラスチック、有孔シートメタル、メッシュ又はワイヤメッシュとして存在してもよい。
【0091】
図6はまた、支持トレイ5上に存在するシリコーン支持体17の第1の変形実施形態を示す。シリコーン支持体17は複数のスロットを有し、各スロットは円周方向に延び、これらのスロットは直径が増大する円上で平行に存在する。1つの円上に存在する複数のスロットはウェブで隔てられている。
【0092】
また支持トレイ5には、図4から分かるように、例えば、放射状のロッドによって外側リングを内側リングに接続することによって、開口部が設けられている。
【0093】
図10に示すように、シリコーン支持体17はまた、例えば円形孔の形状の他の開口部を有してもよい。
【0094】
図10に示すように、吸音材3は、内壁2を完全に取り囲み、好ましくは内壁2又は任意選択の有孔スリーブ18に直接当接する。
【0095】
図4及び図5に示すように、吸音材3と内壁2との間に隙間が存在してもよい。吸音材3でできた第2の要素が、図4及び図5に見られる隙間に任意選択で挿入されてもよい。図4及び図5の変形の吸音材3は、外壁1に当接し、締結ブラケット19まで下方に延在してもよい。外壁1及び吸音材3は、引出し13のエリアで露出を有する。好ましくは、吸音材3はまた、内側ハウジング14の後部開口部エリアにわたって延在し、したがって、外側ハウジング(内壁2及び外壁1を含む)及び吸音材3の取り外しの際に、内側ハウジング14の構成要素にアクセスが可能である。吸音材3は、必要に応じて交換することができるように、好ましくは、外側ハウジング内に緩く又は分離可能に存在してもよい。
【0096】
汚れたとき又は定期的に、吸音材3の交換が必要な場合があるため、一変形は、これを商品として販売することを提供する。
【0097】
図12及び図13は、支持トレイ5又は支え要素の特に好ましい変形実施形態を示す。図示のように、これは好ましくは漏斗状に作られ、側面が内側に向かって減少している。支持トレイ5又は支え要素は、凍結又は冷却されようとするそれぞれのグラスのための、漏斗状支持エリア21を有する。
【0098】
好ましくは、漏斗状支持エリア21は小さな開口部を有する。好ましくは、漏斗状支持エリア21は弾性表面を有する。
【0099】
支持トレイ5又は支え要素は、好ましくは支持要素22を備え、これはノズル6を載せているアセンブリにノズル6の下方で取り付けられる。支持要素22は、漏斗状支持エリア21の下側内側エリアに開口部23を有し、これを通して圧力及び雪状ドライアイスがグラスの内側からデバイス内部に下方に逃げてもよい。図示するように、例えば、支持要素22は、スポークのように配置された複数のロッド24を備えてもよく、これらは内側リング25によって中央に接続され、外側リング26によって外側に接続される。外側リング26は、好ましくは、漏斗状、すなわち、内向き及び下向きに傾斜する面として形成される。内側リング25は、中央の二酸化炭素用ラインの周りでノズル6の下に配置されている。スポーク状に配置されたロッド24は、好ましくは、内側リング25から始まって、まず斜め外向きかつ下向きに延び、次いで膝を有し、斜め外向きかつ上向きに延びる。あるいは、支持要素22は、ほぼ円錐台形のシートメタル又はプラスチックシートから形成することもでき、内側リングの周りの下側エリアに開口部23が設けられている。
【0100】
好ましくはシリコーン又は他の弾性材料から形成される漏斗状支持体27が、支持要素22上に存在することが好ましい。図13では、下にある部分をより良く識別するために、漏斗状支持体27を透明及び点線で示している。漏斗状であることによって、様々な直径のグラスを漏斗状支持体27に押し付けることが可能となる。弾性材料によって、グラスのリムと支持体27との間の良好な封止が達成される。漏斗状支持体27は、シリコーン支持体17として存在してもよく、又はシリコーン支持体17は漏斗状にされてもよい。
【0101】
漏斗状支持体27は、好ましくは、支持要素22上に緩く、すなわち取り外し可能に支持される。あまり好ましくないが、支持体27はまた、支持要素22にしっかりと接続されてもよく、又は支持要素22のコーティングとして存在してもよい。
【0102】
ノズル6は、好ましくは、雪状ドライアイスが斜め下方に滑り落ちるように、錐形、特に角錐形又は円錐形に作られる。ノズル6の下面は、支持要素22の内側リング25の上面と少なくとも同じ大きさにされることが好ましい。図12及び図13に、高さの異なる様々なノズル6を示す。ノズル6は、好ましくは取り外し可能に作られ、特にねじを取り外し可能に作られる。
【0103】
雪状ドライアイスは、漏斗状支持体27とノズル6との間からデバイス内部に流れ落ち、好ましくはドライアイス引出し13又は別の収容部に収集される。
【0104】
図12及び図13について説明した支持トレイ5又は支え要素及び漏斗状支持体27の実行は、それぞれ図1から図10について説明した変形実施形態のいずれか1つの支持トレイ5と置き換えてもよい。好ましくは、図12及び図13について説明した構成要素、支持トレイ5及び漏斗状支持体27は、図4から図10の構成要素支持トレイ5及びシリコーン支持体17と置き換えてもよい。
【0105】
上記の変形実施形態にかかわらず、ドライアイス引出し13は、ワイヤモデル及び二つの断面図に基づいて図11に示すように、2重壁であることが好ましい。好ましくは、ドライアイス引出し14は外壁28及び内壁29を有し、壁の間に空洞30が存在する。好ましくは、内壁29及び外壁28は、上部リムで接続される。支持要素31はまた、内壁29と外壁28との間に延在してもよい。空洞30は、内壁29の全周に存在し、すなわちドライアイス引出しのアパーチャのエリア及び内壁29の底部の下を含めて存在する。内壁29は内側の容器の底部を有し、外壁28は下側の、外側の容器の底部を有し、それらの間に空洞30が存在する。
【0106】
2重壁、すなわち空洞30の内部には、断熱材、空気又は真空が存在してもよい。あるいは、ドライアイス引出し13の内部空間に断熱材を設けることが可能である。
【0107】
図示しない変形実施形態では、支え要素又は支持トレイ5の下に乱流構造が配置され、雪状ドライアイスが内壁2上で上向きに渦を巻くのを防止する。
【0108】
図示しない変形実施形態では、内壁2の外側に当接する吸音材3によって、雪状ドライアイスが内壁2の開口部を通って出ることが防止される。
【0109】
ドライアイス引出し13とハウジング、特に外壁1との間、特にドライアイス引出し13のアパーチャのエリアに封止を配置することができる。
【0110】
図17に示すように、底部要素11の小さな表面積でドライアイス引出し13を支持する複数のスペーサ43を、ドライアイス引出し13と底部要素11との間に配置してもよい。スペーサ43は、ドライアイス引出し13又は底部要素11上に存在してもよい。底部要素11とドライアイス引出し13との間に生じる隙間に、より暖かい周囲空気が侵入することができる。小さな表面積での支持及びこの隙間により、ドライアイス引出し13が底部要素11上で凍結するのを防止することができる。代替的又は追加的に、底部要素11は、底部要素11の上側に氷が形成されるのを防止するために、加熱されてもよく、又は環境への熱ブリッジを形成してもよい。このために、底部要素11は、例えば、金属などの熱伝導性の良好な材料で形成されてもよい。
【0111】
別の変形実施形態では、底部要素11は、ドライアイス引出し13の底部のエリアに1つ又は複数の開口部を設けることができる。これにより、周囲空気がドライアイス引出し13の下のエリアを加熱することが可能になる。また、これにより開口部を通して下からこのエリアにアクセス可能になるため、必要に応じて機械的に、又は熱風によって氷を除去することができる。
【0112】
上記の手段は、ドライアイス引出し13の下部外面とその内側容器底部(特に内壁29の底部)との間に存在する断熱と組み合わされてもよい。
【0113】
図14は、グラスを冷却又は凍結するためのデバイスに使用することができる任意選択の排水要素32を示す。好ましくは、排水要素32は、その外周又はその外縁に隆起したウェブ44を有し、デバイスのハウジングの外壁1から排水される凝縮した水がウェブ44内の排水要素32の凹状エリアに集められるようにする。ウェブ44は、一変形態では、1つの場所で目標とする方法で、例えば流し台の排水口に向かって、水の進路を変えることができるように、少なくとも1つの開口部又は中断部を有してもよい。好ましくは、排水要素32は、上記外側ウェブ44から離間した、外側ウェブよりも高い第2の内側ウェブ45を有する。内側ウェブ45は、好ましくは、デバイスのハウジングの外壁1の外側にある。しかしながら、内側ウェブ45はまた、外壁1の自由に突出する下方リムエリアに内側で当接してもよい。
【0114】
好ましくは、排水要素32は、2つの内側ウェブ45、46を有し、それらの間には、デバイスの外壁1の一部を受け入れるための隙間が存在する。外壁1の上記部分は、好ましくは、外壁1の自由に突出する下方リムによって形成される。上記リムは、内側ハウジング構成要素、ドライアイス引出し13及び/又は下側底部要素11から距離を有する。
【0115】
好ましくは、排水要素32は、デバイスの底部要素11の下で閉鎖されている。
【0116】
1つ又は複数の内側ウェブ45、46は、液体がデバイスの下から外側ウェブ44と外壁1との間にある凹部に到達することができるように、少なくとも1つの開口部を有してもよい。この開口部は、外側ウェブ44の上部リムよりも高い高さにあってもよい。
【0117】
排水要素32は、接続ケーブル及び/又はガスラインのための通路として少なくとも1つの開口部を有してもよい。
【0118】
デバイスがドライアイス引出し13を有する場合、排水要素32の内側ウェブ45、46は、ドライアイス引出し13のエリアに露出を有することができる。外側ウェブ44の上部リムは、好ましくはドライアイス引出し13の下端よりも下の高さにある。
【0119】
好ましくは、排水要素32は、弾性材料、特にゴム又はシリコーンから形成される。
【0120】
図33に示すように、デバイスは電池パックを有していてもよい。電池パックは、好ましくは別個の電池パック要素33に収容される。電池パック要素33は、好ましくは、デバイスハウジングの底部要素11の下にある。好ましくは、電池パック要素33と底部要素11との間及び/又は底部要素11とドライアイス引出し13との間に断熱が存在する。図示のように、電池パック要素33は、排水要素32の下に存在してもよい。電池パック要素33はまた、排水要素32の内部に存在してもよい。電池パック要素33はまた、排水要素32の材料に一体化されていてもよい。
【0121】
電池パック要素33と排水要素32とは、しっかりと又は取り外し可能に接続されてもよい。電池パックとデバイスとをケーブルを介して接続してもよく、好ましくは、ケーブルはそれぞれのプラグ接続部を使用して電池パック及びデバイスに接続することができる。例えば、USBケーブルが好適である。あるいは、デバイスのハウジングは、その下端にプラグ接続部を有してもよく、このプラグ接続部は、デバイスを電池パック要素33上に配置したときに、電池パック要素33のプラグ接続部と導電的に接触する。そのようなプラグ接続部は、例えば湯沸し器で知られている。あるいは、電池パック要素33とデバイスとの間の非接触の電力伝送が、特に誘導結合によって行われてもよい。電池パック要素33の廃熱を使用して、ドライアイス引出し13の下の底板11を加熱することができる。好ましくは複数の円形セルから形成される電池パックは、好ましくは、電池パック要素33内に水密に封入されて存在する。
【0122】
図15は、二酸化炭素を用いてグラスを冷却又は凍結するためのデバイスを概略的に示しており、このデバイスはグラスを受け入れるための上方に開いた内部空間を有しており、内部空間は内壁2によって全周を囲まれており、ノズル6及び支持トレイ5が内部空間内に配置され、冷却又は凍結されようとするグラスが内部空間内へ支持トレイ5に対して上から移動可能であり、それによって二酸化炭素がノズル6からグラス内へ放出される。そのようなデバイスの改善として、図15の変形実施形態では、少なくとも1つの封止要素が内部空間の上端領域又は内部空間の上方に存在し、この封止要素が内部空間を上方から少なくとも部分的に封止することが提案される。これにより、内部空間から冷気が逃げるのが遅くなり、二酸化炭素の消費を抑えることができる。
【0123】
好ましくは、封止又は封止要素は、内壁2から内部空間の中心に向かって延在する複数の可撓性要素から形成される。図15に示すように、上記可撓性要素は平らな薄板34であってもよい。概略的に示すように、隣接する薄板34は、部分的に重なっていてもよい。あるいは、薄板34は、円板、特にゴム製の円板に切り込みを入れることよって形成されてもよく、したがって重なり合うことなく存在してもよい。可撓性要素は、例えば、剛毛又はプラスチックのフィラメントの形状で存在してもよい。
【0124】
初期状態では、可撓性要素は内部空間の中心に向かってほぼ水平に延在しており、グラスによって下方に変形することができるため、グラスは可撓性要素の間を支持トレイ5まで下向きに貫通することができる。
【0125】
接合部を介してハウジングに固定された要素はまた、可撓性要素として提供されてもよく、接合部は、要素が初期状態で少なくともほぼ水平に配置されるように付勢される。
【0126】
可撓性要素は、内部空間の開閉を追加の操作なしに行うことができるという利点を有する。
【0127】
あまり好ましくないが、取り外し可能な蓋が存在してもよく、これは、固定されていないか又はヒンジ接合部を介してハウジングに固定されている。
【0128】
更に、内部空間の上方には、ハウジングのガイド内に案内される少なくとも1つの摺動部が存在することができる。それぞれが内部空間の半分を閉鎖する、2つの摺動要素も考えられる。
【0129】
更なる可能性は、虹彩絞り又は虹彩弁である。グラスが接近したときにデバイスによって内部空間が自動的に開かれるように、摺動部又は虹彩絞り若しくは虹彩弁には電気駆動装置が設けられてもよい。このために、デバイスには、グラス又は物体の接近を検出するセンサが設けられていることが好ましい。例えば、超音波センサが好適である。
【0130】
二酸化炭素を用いてグラスを冷却又は凍結するためのデバイスの更なる変形実施形態を、図16図17及び図18に示す。上記変形は、二酸化炭素を供給するための収容部に取り付けられている、又は取り付け可能であるデバイスによって規定される。二酸化炭素を供給するための収容部は、特にチューブ状のラインを接続することができる弁を上端に有するガスボンベ37を有する。更に、収容部は、弁40の上方に突出し、弁40を少なくとも一部のエリアで保護的に取り囲む弁キャップ39を有する。ほとんどの場合、弁キャップ39は弧状の上部リムエリアを有する。上記リムエリアは、外側に向かって広がっていてもよい。弁キャップ39は、リムエリアの下に開口部を有してもよい。いずれの措置も、弁キャップが運搬補助具としても機能することができるようにするのに役立つ。
【0131】
図16に示すように、弁キャップ39は、ガスボンベ37全体を収容し、したがって底部要素も形成するハウジング38の一部であってもよい。上記底部要素には、本発明の文脈内で、ローラ及び/又はホイールを任意選択で設けてもよい。これにより、グラスを冷却及び凍結するためのデバイスを含むガスボンベ37の輸送又は再配置が特に容易になる。
【0132】
図17に示すように、弁キャップ39は、ガスボンベ37の上端、特に弁40の下のボトルネックに取り付けられてもよい。
【0133】
図16図17及び図18の例示的な取り付け変形はそれぞれ、弁キャップ39の両方の変形に適している。
【0134】
図16に示す変形は、ガスボンベの従来の弁キャップ39及び/又は従来の運搬補助具にデバイスを取り付けるのに適している。デバイスは、弁キャップ39の上部に配置され、締結要素を用いて弁キャップ39に固定される。例えば、デバイスに枢動可能に固定され、弁キャップ39の広がったリムエリアを取り囲むか、又はその上部リムの下の弁キャップ39の開口部と係合するクランプ要素36は、この目的に適している。
【0135】
クランプ要素36の形態の締結要素は、デバイスが弁キャップ39の上部に配置されたときに自動的にロックするように付勢されてもよい。
【0136】
あまり好ましくないが、デバイスはまた、ストラップ、バックル又はストリングを使用して、少なくとも1つのベルトの形状の締結要素を使用して弁キャップに固定されてもよい。
【0137】
締結要素は、底部要素11又は外壁1に取り付けられてもよい。
【0138】
図16に示すように、接続はまた、ガスボンベ37と図1図15のデバイスとの間のアダプタとして機能する中間要素35を介して行ってもよく、それによって、選択的に、ガスボンベ37に配置されるか、又は例えばテーブル又はバーのエリア上に自立してもよい。
【0139】
中間要素35は、好ましくは図14に従って実行された排水要素32を有してもよい。デバイスは、好ましくは、そのハウジングで排水要素32に差し込み可能である。好ましくは、排水要素32は、弾性材料、特にゴム又はシリコーンから形成される。電池パックは、中間要素35又は排水要素32内に収容されてもよい。
【0140】
図示されていない変形では、デバイスの底部又は中間要素35は、弁キャップ39の上部リムを受け入れるための凹部を有してもよい。弁キャップ39は、クランプ作用によって、例えば圧入によって上記凹部内に保持されてもよい。
【0141】
図18に示すように、一変形実施形態では、底板11又は外壁1又は中間要素35は、弁キャップの上部リムの下まで突出してもよい。好ましくは、デバイスがはずれるのを防止する少なくとも1つの固定要素が弁キャップ39の下に存在する。固定要素は、例えば、デバイスのハウジング上又は中間要素35上の付勢されたボルトであってもよく、ばね力に抗して図18に示す位置から外側に引き出すことができる。固定された状態では、固定要素は、弁キャップ39の広がった上部リムの下のエリア内に、又は弁キャップ39の開口部内に突出する。複数の固定要素が、デバイス又は中間要素35の周囲に分散して存在してもよい。
【0142】
デバイス又は中間要素35は、1つ又は複数の二酸化炭素ボンベ供給源の弁キャップ39に適合させることができる。
【0143】
また、ガスボンベ37には、図17に示すように、デバイスに適合した専用の弁キャップ39を取り付けてもよい。この例示的な弁キャップ39は、その上端に接続要素41を有し、これはデバイス上の接続要素42の相手方として存在する。図17は、弁キャップ39の接続要素41が、例えば雄ねじとしてのねじ山を有することができ、デバイス又は中間要素35が、やはりねじ山、例えば雌ねじの形態で接続要素42を有することができることを示している。あるいは、バヨネットマウントを介して、又は更に上で言及した締結要素のうちの1つを用いて接続を行ってもよい。
【0144】
図16から図18に加えて、デバイス又は中間要素35まで突出する更なる外側ハウジングをガスボンベ37の周りに配置することができ、これは一方ではボンベを保護するためであり、また他方では光学的な理由のためである。外側ハウジングは、台座又は柱の形状で存在してもよく、その下端にキャスター又は車輪を装備されていてもよい。上記外側ハウジングの内側に、デバイス用の電池パックが存在してもよい。
【0145】
図16図18の変形実施形態では、デバイスは短いライン、特にチューブラインを用いてガスボンベの弁に接続される。ラインは、底部要素11若しくは外壁1を通って、又はこれらの要素間の隙間を通って延びてもよい。
【0146】
ガスボンベ37及びその上に取り付けられたデバイスが取り外し可能ユニットを形成するという事実は、必要な空間を減少させ、取り外し可能な接続はガスボンベ37の交換を容易にする。
【0147】
ガスボンベ37を交換するには、デバイスにつながるラインをガスボンベ37の弁から取り外し、デバイスを弁キャップ39から取り外し(detached from)、かつ/又は取り外す(taken off)。弁キャップ39を含むガスボンベ37を取り外し、弁キャップ39を含むフルガスボンベ37に交換する。デバイスをフルガスボンベ37の弁キャップ39上に配置し、デバイスにつながるラインをフルガスボンベ37の弁40に接続する。
【0148】
変形16から変形18は、中間要素35の上のエリアのデバイス又は少なくとも1つの締結要素を有する下側の外側ハウジングエリアの設計とは無関係であることを理解されたい。したがって、本発明の文脈では、グラスを凍結又は冷却するための従来技術で知られているデバイスに、締結具又は中間要素35を提供することが可能である。同様に、既知のデバイスは、本発明の文脈において、排水要素32及び/又は封止要素を備えてもよい。
【0149】
しかしながら、図14図18の実施形態のデバイスは、好ましくは、図1図13に関して説明した実施形態のいずれか1つに従って実施され、かつ/又は本明細書中に示した特徴のうちの1つ又は複数を備えている。

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図5
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【国際調査報告】