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特表2023-535535ニューラジオ・システムのためのランダムアクセス手順中の小規模データ伝送
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-18
(54)【発明の名称】ニューラジオ・システムのためのランダムアクセス手順中の小規模データ伝送
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/08 20090101AFI20230810BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20230810BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20230810BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W72/0446
H04W72/0453
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022573549
(86)(22)【出願日】2021-06-25
(85)【翻訳文提出日】2022-11-29
(86)【国際出願番号】 US2021039255
(87)【国際公開番号】W WO2022026094
(87)【国際公開日】2022-02-03
(31)【優先権主張番号】63/058,106
(32)【優先日】2020-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】シオーン,ガーン
(72)【発明者】
【氏名】マルティネス タラデル,マルタ
(72)【発明者】
【氏名】リム,スー,シアン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
さまざまな実施形態は、本明細書において「早期データ伝送(SDT)」とも称される小規模データ伝送(SDT)に関することができる。特に、本明細書において開示されるいくつかの実施形態は、Msg3および/またはMsgA PUSCH伝送のためのトランスポート・ブロック・サイズ(TBS)および/または変調および符号化方式(MCS)の指示、および/またはSDTのためのフォールバック機構の指示を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー装置(UE)からの小規模データ伝送(SDT)に関連するトランスポート・ブロック・サイズ(TBS)ならびに変調および符号化方式(MCS)情報を記憶するメモリと;
前記メモリと結合された処理回路であって:
前記メモリから前記TBSおよびMCS情報を取り出し;
前記TBSおよびMCS情報を含む、前記UEへの送信のためのメッセージをエンコードするように構成されている
処理回路とを有する、
装置。
【請求項2】
前記SDTの伝送は、4ステップ・ランダムアクセス(RACH)手順または2ステップRACH手順と関連する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記処理回路は、さらに、RAR上りリンク(UL)承認フィールドを含む、前記UEへの送信のためのMsg2ランダムアクセス応答(RAR)をエンコードする、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記RAR UL承認フィールドは、複数のMsg3 PUSCH周波数領域資源割り当て(FDRA)、または複数の時間領域資源割り当て(TDRA)を示す、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記RAR UL承認フィールドは、単一のMsg3 PUSCH FDRAおよび単一のMsg3 PUSCH TDRAを示す、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記RAR UL承認フィールドは、前記UEがMsg3 PUSCH送信のためには前記MCSフィールドを無視することを示すために、リザーブされたMCSフィールドを含む、請求項3に記載の装置。
【請求項7】
前記RAR UL承認フィールドは、前記TBSおよびMCS情報におけるMCS値のセットからの、前記UEがMSG3 PUSCH送信のために使用できる最大MCSインデックスを示すMCSフィールドを含む、請求項3に記載の装置。
【請求項8】
前記処理回路は、さらに、Msg3 PUSCHまたはMsgA PUSCHの送信のためのTBSまたはMCS値を示すために、グループAまたはグループBからPRACHプリアンブルを選択する、請求項1ないし7のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記UEからの前記SDT送信がMsg3送信またはMsgA物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)送信に関連する、請求項1ないし8のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記メッセージは、ニューラジオ(NR)残留最小システム情報(RMSI)、NR他システム情報(OSI)、または専用の無線資源制御(RRC)信号伝達を介したUEへの伝送のためにエンコードされる、請求項1ないし9のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
命令を記憶している一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記命令は、一つまたは複数のプロセッサによって実行されると、次世代のノードB(gNB)に:
ユーザー装置(UE)からの小規模データ伝送(SDT)に関連するトランスポート・ブロック・サイズ(TBS)ならびに変調および符号化方式(MCS)情報を決定する段階であって、前記SDT伝送は4ステップ・ランダムアクセス(RACH)手順または2ステップRACH手順に関連する、段階と;
前記TBSおよびMCS情報を含む、前記UEへの送信のためのメッセージをエンコードする段階と;
RAR上りリンク(UL)承認フィールドを含む、前記UEへの送信のためのMsg2ランダムアクセス応答(RAR)をエンコードする段階とを実行させるものである、
一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項12】
前記RAR UL承認フィールドは、複数のMsg3 PUSCH周波数領域資源割り当て(FDRA)、または複数の時間領域資源割り当て(TDRA)を示す、請求項11に記載の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項13】
前記RAR UL承認フィールドは、単一のMsg3 PUSCH FDRAおよび単一のMsg3 PUSCH TDRAを示す、請求項11に記載の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項14】
前記RAR UL承認フィールドは、前記UEがMsg3 PUSCH送信のためにはMCSフィールドを無視すべきであることを示すリザーブされたMCSフィールドを含む、請求項11に記載の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項15】
前記RAR UL承認フィールドは、前記TBSおよびMCS情報におけるMCS値のセットからのMSG3 PUSCH送信のために前記UEが使用できる最大MCSインデックスを示すMCSフィールドを含む、請求項11に記載の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項16】
前記TBSおよびMCS情報は、プリアンブル・グループAまたはプリアンブル・グループBのために構成された値を含む、請求項11ないし15のうちいずれか一項に記載の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項17】
前記メッセージは、ニューラジオ(NR)残留最小システム情報(RMSI)、NR他システム情報(OSI)、または専用の無線資源制御(RRC)信号伝達を介した前記UEへの伝送のためにエンコードされる、請求項11ないし16のうちいずれか一項に記載の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項18】
命令を記憶している一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記命令は、一つまたは複数のプロセッサによって実行されると、ユーザー装置(UE)に:
次世代ノードB(gNB)から、前記UEからの小規模データ伝送(SDT)に関連するトランスポート・ブロック・サイズ(TBS)ならびに変調および符号化方式(MCS)情報を含む構成メッセージを受信する段階であって、前記SDT伝送は、4ステップ・ランダムアクセス(RACH)手順または2ステップRACH手順に関連する、段階と;
前記構成メッセージに基づいて前記gNBへの送信のためのメッセージをエンコードする段階とを実行させるものである、
一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項19】
前記メッセージは、Msg3メッセージまたはMsgA PUSCHメッセージである、請求項18に記載の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項20】
前記RAR UL承認フィールドは:
複数のMsg3 PUSCH周波数領域資源割り当て(FDRA);または
複数の時間領域資源割り当て(TDRA);または
単一のMsg3 PUSCH FDRAおよび単一のMsg3 PUSCH TDRAを示す、
請求項18に記載の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項21】
当該媒体はさらに、前記UEに、前記構成メッセージと、前記RAR UL承認フィールドにおいて示された前記FDRAまたはTDRAとに基づいて一つまたは複数のTBSを導出させるための命令をさらに記憶している、請求項20に記載の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項22】
前記RAR UL承認フィールドは、前記UEがMsg3 PUSCH送信のためには前記MCSフィールドを無視すべきであることを示すリザーブされたMCSフィールドを含む;または
前記RAR UL承認フィールドは、前記TBSおよびMCS情報におけるMCS値のセットからの、前記UEがMSG3 PUSCH送信のために使用できる最大MCSインデックスを示すMCSフィールドを含む、
請求項18に記載の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項23】
当該媒体は、さらに、前記UEに、Msg3 PUSCHまたはMsgA PUSCHの送信のためのTBSまたはMCS値を示すために、グループAまたはグループBからPRACHプリアンブルを選択させるための命令を記憶している、請求項18ないし22のうちいずれか一項に記載の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本願は、2020年7月29日に出願された米国仮特許出願第63/058,106号に対する優先権を主張する。
【0002】
分野
さまざまな実施形態は、一般に、無線通信の分野に関しうる。たとえば、いくつかの実施形態は、本明細書において「早期データ伝送」(early data transmission、EDT)とも称される小規模データ伝送(small data transmission、SDT)に関するものであってもよい。特に、本明細書において開示されるいくつかの実施形態は、Msg3および/またはMsgA PUSCH伝送のためのトランスポート・ブロック・サイズ(transport block size、TBS)および/または変調および符号化方式(modulation and coding scheme、MCS)の指示、および/またはSDTのためのフォールバック機構の指示を含む。
【背景技術】
【0003】
移動通信は、初期の音声システムから、今日の高度に洗練された統合通信プラットフォームへと著しく進化した。次世代無線通信システム、5Gまたはニューラジオ(NR)は、どこでも、いつでも、さまざまなユーザーおよびアプリケーションによる情報へのアクセスおよびデータの共有を提供する。NRは、非常に異なった、時には相反する性能次元とサービスを満たすことを目標とする、統一されたネットワーク/システムであることが期待される。そのような多様な多次元の要求は、異なるサービスおよびアプリケーションによって推進される。一般に、NRは、より良い、シンプルでシームレスな無線接続ソリューションで人々の生活を豊かにするために、3GPP(登録商標) LTE-Advancedに基づき、新たな無線アクセス技術(Radio Access Technologies、RAT)の可能性を加えて進化する。NRは、万物がワイヤレスで接続されることを可能にし、高速でリッチなコンテンツとサービスを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】さまざまな実施形態による、4ステップのRACH手順の例を示す。
図2】さまざまな実施形態による、2ステップのRACH手順の例を示す。
図3】3Aおよび3Bは、さまざまな実施形態による、Msg3 PUSCH伝送のための最大資源を示すRAR UL承認の例を示す。
図4】さまざまな実施形態による、2ステップのRACHを用いたSDTのためのプリアンブルとPRUとの間の一対多マッピングの例を示す。
図5】さまざまな実施形態による、SDTなしでの4ステップRACHへのフォールバックの例を示す。
図6】さまざまな実施形態による、SDTによる4ステップRACHへのフォールバックの例を示す。
図7】さまざまな実施形態による、SDTを伴うおよび伴わない4ステップのRACHへのフォールバックを示すfallbackRARにおけるRビットの例を示す。
図8-1】さまざまな実施形態による、E/T/R/R/BI MACサブヘッダの例を示す。
図8-2】さまざまな実施形態による、E/T/RAPID MACサブヘッダの例を示す。
図8-3】さまざまな実施形態による、MAC RARを含むMAC PDUの例を示す。
図8x-1】さまざまな実施形態による、BI MACサブヘッダの例を示す。
図8x-2】さまざまな実施形態による、FallbackRAR MACサブヘッダの例を示す。
図8x-3】さまざまな実施形態による、SuccessRAR MACサブヘッダの例を示す。
図8a-1】さまざまな実施形態による、BI MACサブヘッダの例を示す。
図8a-2】さまざまな実施形態による、FallbackRAR MACサブヘッダの例を示す。
図8a-3】さまざまな実施形態による、SuccessRAR MACサブヘッダの例を示す。
図8a-4】さまざまな実施形態による、MAC SDUを有するMSGB MAC PDUの例を示す。
図8a-5】さまざまな実施形態による、MAC SDUを含まないMSGB MAC PDUの例を示す。
図9】さまざまな実施形態によるネットワークを示す。
図10】さまざまな実施形態による無線ネットワークを示す。
図11】いくつかの例示的な実施形態によれば、機械読み取り可能またはコンピュータ読み取り可能な媒体(たとえば、非一時的な機械読み取り可能な記憶媒体)から命令を読み取り、本明細書で論じられる方法のいずれか一つまたは複数を実行することができる構成要素を示すブロック図である。
図12】本明細書で論じられるさまざまな実施形態を実施するための例示的な手順を示す。
図13】さまざまな実施形態を実施するための別の例示的な手順を示す。
図14】さまざまな実施形態を実施するための別の例示的な手順を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。同じまたは類似の要素を識別するために、異なる図面において同じ参照番号が使用されることがある。
【0006】
以下の記述では、限定ではなく説明のために、具体的な構造、アーキテクチャー、インターフェース、技術などの特定の詳細が、さまざまな実施形態のさまざまな側面の十全な理解を提供するために記載される。しかしながら、本開示の利点を有する当業者には、さまざまな実施形態のさまざまな側面が、これらの特定の詳細から逸脱する他の例において実施されうることが明らかであろう。ある場合には、周知の装置、回路、および方法の記述は、さまざまな実施形態の記述を無用な詳細で埋没させないように省略される。本稿の目的のためには、「AまたはB」および「A/B」という句は、(A)、(B)または(AおよびB)を意味する。
【0007】
I. ランダムアクセス手順の側面
Rel-15 NRでは、初期競合に基づくランダムアクセスのために使用される4ステップ手順(「ランダムアクセス手順」または「RACH手順」とも呼ばれる)が定義された。図1に示されるように、4ステップ手順の第1ステップでは、UEは、1つのプリアンブル署名(たとえば、図1のMsg1:ランダムアクセス・プリアンブル)を選択することによって、上りリンクにおいて物理的ランダムアクセス・チャネル(physical random access channel、PRACH)を送信する。これは、gNBが、その後のULタイミング調整のために、gNBとUEの間の遅延を推定することを許容する。ランダムアクセス・プリアンブルは選択/決定され、その後、第2ステップで、gNBはランダムアクセス応答(random access response、RAR)をフィードバックし、これはタイミング先行(timing advanced、TA)コマンド情報および上りリンク送信のための上りリンク承認を搬送する。次に、第3ステップで、UEは、物理的上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)を通じてL1/L2メッセージ(たとえば、Msg3)を送信し、これは、競合解決IDおよび/または他の情報を搬送してもよい。Msg3は、上位層から提出され、ランダムアクセス手順の一部としてUE競合解決識別情報(UE Contention Resolution Identity)と関連付けられた、C-RNTI MAC CEまたはCCCH SDUを含むUL-SCH上で送信されるメッセージであってもよい。第4ステップでは、gNBは物理的下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)において競合解決メッセージ(たとえばMsg4)を送信する。
【0008】
Rel-16 NRでは、高速アクセスおよび低遅延上りリンク伝送を許容する動機で、2ステップRACH手順が定義された。特に、4ステップRACH手順は2ステップに削減され、UEは、低遅延PRACH伝送のために従来のRACH手順におけるMsg1およびMsg3を組み合わせてもよい。さらに、2ステップRACHは、mMTCのサポートに関しても有益でありえ、ここで、MTC装置は、2ステップRACH手順を使用して、単に覚醒し、上りリンク・データを送信し、スリープに戻ることができる。
【0009】
図2に示されるように、最初のステップでは、UEは、構成された時間および周波数資源上でPRACHプリアンブルおよび関連するMsgA PUSCHを送信する。ここで、MsgA PUSCHは、少なくとも4ステップRACH手順におけるMsg3の同等の内容を搬送しうる。第2ステップでは、gNBがPRACHプリアンブルを成功裏に検出し、MsgA PUSCHを解読した後、gNBは4ステップRACH手順におけるMsg2およびMsg4の同等の内容を搬送しうるMsgBを送信する。
【0010】
低頻度の小規模データ伝送のサポートを最適化するために、いろいろある用語の中でも早期データ伝送(EDT)または小規模データ伝送(SDT)と呼ばれるものがランダムアクセス手順中に使用されてもよく、これは、RRC_INACTIVEモードにおけるUEのためにデータ伝送遅延を低減し、UE電力消費を節約するのに役立つ。特に、4ステップRACHについては、上りリンク(UL)および下りリンク(DL)データ伝送は、それぞれ、Msg3およびMsg4において有効にされてもよい。さらに、RRC_INACTIVEモードにおけるUEのために、EDTは、RRC_CONNECTEDモードに移行することなく完了でき、それにより状態遷移信号伝達オーバーヘッドを節約することができる。
【0011】
SDTについては、データ・トラフィックに依存して、UEは、潜在的に異なるペイロード・サイズまたはトランスポート・ブロック・サイズ(transport block size、TBS)をもつMsg3に関するデータを送信してもよい。受信機の複雑さを実質的に増加させることなく、gNBがMsg3をうまくデコードできるようにするために、Msg3伝送のためのTBSまたは変調および符号化方式(MCS)の指示のために、ある種の機構が定義される必要がありうる。
【0012】
本開示は、NRシステムのランダムアクセス手順中のSDTに関する実施形態を提供する。特に、本明細書の実施形態は、以下を含む:
・Msg.3および/またはMsgA PUSCH伝送のためのトランスポート・ブロック・サイズ(TBS)および/または変調および符号化方式(MCS)の指示;および
・SDTのためのフォールバック機構の指示。
【0013】
II. Msg3および/またはMsgA PUSCH伝送のためのTBSおよび/またはMCSの指示
上述したように、小規模データ伝送(SDT)については、データ・トラフィックに依存して、UEは、潜在的に異なるペイロード・サイズまたはトランスポートブロックサイズ(TBS)を用いて、またはさらに他の情報を考慮して、Msg3に関するデータを伝送することができる。該他の情報は、多様なNRアプリケーション/シナリオを考慮するために望ましいことがあり、たとえば、下記を含みうる。
(a)データ・セグメンテーションが許容されるか否か(これは、gNBが1 UL SDT(任意的に1 DL SDTが後続する)を許容するか、N,M>1としてN UL SDT(任意的にM DL SDTが後続する)を許容するかに関して理解できる)、
(b)トラフィック遅延許容度、および/または
(c)トラフィック周期性など。
【0014】
よって、この可能な情報は、Msg3/MsgA用のような、異なるRACH構成および関連付けられたものを作成する際にも考慮に入れることができる。簡潔のため、本明細書における実施形態は、TBS/MCSに関して論じられるが、可能なあらゆる情報が、たとえそのような情報が以下の議論において明示的に言及されていなくても、本明細書中の実施形態による伝送のために適用可能である。
【0015】
受信機の複雑さを実質的に増大させることなく、gNBがMsg3をうまくデコードできるようにするために、Msg3伝送のためのTBSまたは変調および符号化方式(MCS)の指示のために、ある種の機構が定義される必要がありうる。Msg3および/またはMsgA PUSCH伝送のためのTBSおよび/またはMCSの指示のための実施形態は、以下のように提供される。
【0016】
ある実施形態では、4ステップおよび/または2ステップRACH手順の間のEDTのために、UEは、NR残留最小システム情報(remaining minimum system information、RMSI)、NR他システム情報(other system information、OSI)、または専用の無線資源制御(radio resource control、RRC)信号伝達を介して上位層によって構成されたTBS/MCS値のセットからのあるTBS/MCSに従って、Msg.3および/またはMsgA PUSCHを送信することができる。TBS/MCS値のセットについては、プリアンブル・グループAとBについてそれぞれ構成されてもよく、UEは、TBS/MCS値のセットがMsg3/MsgAペイロード・サイズを扱うことができるグループを選択することに注意されたい。
【0017】
さらに、4ステップRACH手順の間のSDTのために、RAR UL承認は、2つ以上のMsg3 PUSCH周波数領域資源割り当て(frequency domain resource allocation、FDRA)および/または時間領域資源割り当て(time domain resource allocation、TDRA)を示すことができる。示されたMCSに基づいて、UEは、まず、示されたFDRAおよびTDRAに従って複数のTBSを導出することができる。Msg.3ペイロード・サイズが(Msg3を送信するために)FDRAおよびTDRAのための導出されたTBSの1つより小さい場合、UEは、TBSと一致させるためにゼロ・パディングを実行し、Msg3 PUSCH送信のために対応するFDRAおよびTDRAを選択する。
【0018】
別の実施形態では、4ステップRACH手順の間のSDTのために、RAR UL承認(grant)が、単一のMsg3 PUSCH FDRAおよびTDRAを示してもよい。さらに、UL承認の中のMCSフィールドはリザーブされてもよい。これは、UEがMsg3 PUSCH送信のためにこのフィールドを無視することを示す。
【0019】
この実施形態については、Msg3伝送のためのMCS値のセットは、最小システム情報(minimum system information、MSI)、残留最小システム情報(RMSI)、他システム情報(OSI)、および/または専用の無線資源制御(RRC)信号伝達を介して、上位層によって構成されてもよい。MCS値のセットは、プリアンブル・グループAもしくはプリアンブル・グループBまたはプリアンブル・グループAおよびBの両方ごとに構成されることができる。
【0020】
さらに、RAR UL承認における示されたFDRAおよびTDRAに基づいて、UEは、プリアンブル・グループに関連する上位層によって構成されたMCS値のセットに従って、TBSのセットを導出することができる。ペイロード・サイズが1つの最も小さいTBS(TBS_Aと記される)より小さい場合、UEはゼロ・パディングを実行し、Msg3 PUSCHの伝送のためのTBS_Aに対応する、MCS値のセットからのMCSを選択する。
【0021】
テーブルII-1は、RAR UL承認フィールドの一例を示す。この例では、MCSフィールドは、4ステップRACH手順を用いてSDTのためにリザーブされる。
【表1】
【0022】
さらなる拡張として、4ステップRACH手順でのEDTのためのRAR承認フィールドにおけるMCSは、構成されたMCS値のセットから、UEがMsg3 PUSCH送信のために使用できる最大MCSインデックスを示すために使用されてもよい。一例では、MCS#0およびMCS#3が4ステップRACHでのSDTのために構成されているとすると、RAR UL承認におけるMCSフィールドがMCS#3を示す場合、UEは、MSG3のペイロード・サイズに応じて、MCS#0またはMCS#3のいずれかをMSG3送信のために選択することができる。別の例では、RAR UL承認におけるMCSフィールドがMCS#0を示す場合、UEはMSG3伝送のためにMCS#0のみを使用できる。
【0023】
別の実施形態では、4ステップRACH手順の間のSDTについて、RAR UL承認は、単一のMsg3 PUSCH FDRAおよびTDRAを示すために使用されてもよく、これは、Msg3伝送のための最大資源割り当てに対応する。これはまた、Msg3 PUSCHによって運べる最大TBSをも示し、これは、示されたFDRAおよびTDRA資源およびMCSに従って導出できる。
【0024】
TBSのセットがMsg3伝送のために使用でき、ペイロードのサイズが前記1つの最小のTBSより小さい場合、UEはMSG3伝送のために、示されたMCSと、割り当てられた資源のサブセットとを使用することができる。
【0025】
一例では、スケーリング因子のセットが、割り当てられた資源の前記サブセットを導出するように構成されることができる。スケーリング因子=0.5の場合、UEは、Msg3伝送のためにPRBの数の半分を選択してもよい。Msg3 PUSCH伝送のための開始PRBは、RAR UL承認において示されているFDRAに基づいて導出されうることに注意されたい。
【0026】
図3のaおよびbは、Msg3 PUSCH伝送のための最大資源を示す例示的なRAR UL承認を示す。図3のaおよびbは、Msg3 PUSCH伝送のための最大資源を示すためにRAR UL承認を使用することの一例を示している。この例では、TBS#0およびTBS#1がMsg3 PUSCHによって搬送されることができ、TBS#1が最大TBSである(たとえば、TBS#0<TBS#1)。RAR UL承認において、gNBは最大資源、またはN1個のPRBを示すことができ、これは図3のaに示されるように、TBS#1に対応する。ペイロード・サイズがTBS#0より小さい場合、UEはゼロ・パディングを実行し、図3のbに示されるように、Msg3伝送のために、示された最大資源のサブセットまたはN2個のPRBを選択することができる。Msg3 PUSCH伝送は、FDRAにおける示されている開始PRBから開始されることに注意されたい。
【0027】
別の実施形態では、2ステップRACH手順でのSDTについて、gNBが4ステップRACH手順でのSDTへのフォールバック機構を実行する場合、gNBは、Msg3伝送のためのMCSおよび資源を示すために、フォールバックRAR UL承認を使用することができる。さらに、RAR UL承認についての上記の実施形態は、Msg3伝送についてのフォールバックRAR(fallbackRAR) UL承認について直接適用できる。
【0028】
別の実施形態では、UEは、4ステップRACHのためのMsg3および/または2ステップRACHのためのMsgA PUSCHの送信のために、2つ以上のDMRS資源をもって構成されてもよい。UEは、4ステップRACHのためのMsg3および/または2ステップRACHのためのMsgA PUSCHのためのTBS/MCSに従って、DMRS資源の1つにおいてDMRSを送信することができる。
【0029】
一例では、UEが2つのDMRS資源をもって構成されているとすると、UEが第1のDMRS資源においてDMRSを送信する場合、それは、4ステップRACHについてのMsg3および/または2ステップRACHについてのMsgA PUSCHの送信のために第1のTBS/MCSを示すために使用されることができる。UEが第2のDMRS資源においてDMRSを送信する場合、それは、4ステップRACHについてのMsg3および/または2ステップRACHについてのMsgA PUSCHの送信のための第2のTBS/MCSを示すために使用されることができる。
【0030】
DMRS資源は、DMRSシーケンスおよび/または巡回シフトおよび/またはスクランブルIDおよび/またはDMRSアンテナ・ポートを含みうることに留意されたい。ある実施形態では、4ステップRACHを使用するSDTのために、複数のDMRSポートがMsg3伝送のために定義されることができる。たとえば、2つのDMRSポートが、Msg3送信用に定義できる。この場合、DMRSポート0は、Msg3の伝送のための第1のTBS/MCSを示すために使用されてもよく、一方、DMRSポート1または2は、Msg3の伝送のための第2のTBS/MCSを示すために使用されてもよい。
【0031】
別の実施形態では、4ステップRACHを使用するEDTのために、CP-OFDM波形がMsg3の伝送のために構成される場合、2つ以上のスクランブルIDが、RMSI(SIB1)、OSIまたはRRC信号伝達を介して、上位層によってMsg3伝送のために構成されてもよい。2つのスクランブルIDが構成される場合、第1のスクランブルIDは、Msg3の伝送のための第1のTBS/MCSを示すために使用されてもよく、一方、第2のスクランブルIDは、Msg3の伝送のための第2のTBS/MCSを示すために使用されてもよい。
【0032】
別の実施形態では、2ステップRACHを使用するSDTのために、MsgA PRACHプリアンブルとPUSCH資源ユニット(PUSCH resource unit、PRU)との間の一対多のマッピングが定義されてもよい。PRUは、DMRS資源に関連するMsgA PUSCH機会として定義されることに注意されたい。ここで、MsgA PUSCH機会は、MsgA PUSCH転送のための時間および周波数資源によって定義される。MsgA PRACHプリアンブルとPRUの間で1対2のマッピングが定義される場合、1つのMsgA PRACHプリアンブルが2つのPRUにマッピングされる。さらに、第1のPRUが、MsgA PUSCHの伝送のための第1のTBS/MCSを示すために使用されてもよく、一方、第2のPRUが、MsgA PUSCHの伝送のための第2のTBS/MCSを示すために使用されてもよい。
【0033】
図4は、2ステップRACHを用いたSDTのための、PRACHプリアンブルとPRUとの間の一対多のマッピングの一例を示している。この例では、1対2のマッピングが想定されている。さらに、プリアンブル#0について、PRU#0は、MsgA PUSCH伝送のための第1のTBS/MCSを示すために使用でき、PRU#1は、MsgA PUSCH伝送のための第2のTBS/MCSを示すために使用できる。
【0034】
III. SDTのためのフォールバック機構の指示
RACH手順の間のSDTについて、UEがSDT動作のためにリザーブされた専用のPRACHプリアンブルを使用してSDT要求を開始すると、gNBは、Msg3上のSDTを従来のRACH手順にフォールバックさせたり、またはMsgA上のSDTを従来のRACH手順にフォールバックさせたりする(たとえば、gNBがMsgA PUSCHをデコードできない、およびSDT Msg3 PUSCH資源が輻輳しているといった場合)。この場合、2ステップおよび4ステップRACH手順の両方についてSDTのためのフォールバック機構をどのように示すかについて、ある種の機構が定義される必要がありうる。RACH手順中のSDTのためのフォールバック機構の指示の実施形態は以下のように提供される。
【0035】
ある実施形態では、4ステップRACH手順の間のSDTのために、ランダムアクセス応答(RAR)内の1つのフィールドが転用されてもよく、またはRAR内の一つまたは複数の既存のフィールド内のいくつかの状態がリザーブされ、転用されて、SDTからレガシーの4ステップRACH手順へのフォールバック機構を示してもよい。UEがフォールバック指示をもつRARを受信した後、UEは従来のRACH手順に従い、SDT動作なしでMsg3を送信する(たとえば、UEをRRC_CONNECTEDにする接続を再開または確立する)ことに注意されたい。
【0036】
一例では、RAR内のタイミング先行(timing advance、TA)コマンドがすべて'1'に設定されている場合、および/またはRAR UL承認におけるPUSCH周波数資源割り当てがすべて'1'に設定されている、および/またはRAR UL承認におけるMCSがすべて'1'に設定されている、および/またはRAR UL承認における送信電力制御(transmit power control、TPC)コマンドがすべて'1'に設定されている場合、UEは、SDT動作なしに、レガシーの4ステップRACHへのフォールバックを想定することができる。
【0037】
別の例では、RAR UL承認におけるチャネル状態情報(channel state information、CSI)要求が'1'に設定されている場合、UEはSDT動作なしに、レガシーの4ステップRACHへのフォールバックを想定してもよい。
【0038】
別の実施形態では、2ステップRACH手順の間のSDTのために、UEは、RMSI(SIB1)、OSIまたはRRC信号伝達を介して上位層によって構成される、TBS/MCS値のセットからのあるTBS/MCSに従って、MsgA PUSCHを送信してもよい。TBS/MCS値のセットについては、それぞれグループAおよびBのために構成されることができることに注意されたい。
【0039】
UEがMsgA PUSCHを送信した後、gNBは、UEがSDTありおよびなしの4ステップRACHにフォールバックすべきであることを示してもよい。これは、gNBがPRACHプリアンブルを成功裏に検出したが、MsgA PUSCHのデコードに失敗した場合についてであってもよい。特に、UEがフォールバックRARを受信する場合、UEは、2ステップRACH手順のあるSDTが4ステップRACHにフォールバックされると想定してもよい。このフォールバック機構は、SDTありまたはなしの4ステップRACHを想定している可能性があることに注意されたい。
【0040】
図5は、さまざまな実施形態による、2ステップRACH手順についての、SDTなしでの4ステップRACHへの例示的なフォールバック機構を示す。最初のステップでは、UEはSDTを用いてMsgA PRACHとPUSCHの両方を送信する。gNBがPRACHプリアンブルを成功裏に検出したが、MsgA PUSCHのデコードに失敗した場合、gNBはSDTなしの4ステップRACHにフォールバックしてもよい。この場合、UEはSDTなしでMsg3を送信する。
【0041】
図6は、さまざまな実施形態による、2ステップRACH手順についての、SDTありでの4ステップRACHへの例示的なフォールバック機構の例を示す。最初のステップでは、UEはSDTを用いてMsgA PRACHとPUSCHの両方を送信する。gNBがPRACHプリアンブルを成功裏に検出したが、MsgA PUSCHのデコードに失敗した場合、gNBはSDTのある4ステップRACHにフォールバックしてもよい。この場合、UEはSDTを用いてMsg3を送信する。
【0042】
フォールバック決定をUEに通知するために、フォールバックRAR内の一つまたは複数のフィールドが転用され、または、フォールバックRAR内の一つまたは複数のフィールドにおけるいくつかの状態が、2ステップRACHを使用するSDTからSDTありおよびなしの4ステップRACH手順へのフォールバック機構を示すためにリザーブされてもよい。
【0043】
ある実施形態では、フォールバックRAR内のリザーブされたフィールド「R」が、SDTを用いた4ステップRACHへのフォールバックを示すために「1」に設定されることができる。この場合、デフォルト状態または'0'は、SDTなしの4ステップRACHへのフォールバックを示すために使用されることができる。あるいはまた、フォールバックRAR内のリザーブされたフィールド"R"が'1'に設定されて、SDTなしの4ステップRACHへのフォールバックを示す。この場合、デフォルト状態または'0'が、SDTのある4ステップRACHへのフォールバックを示すために使用されることができる。
【0044】
図7は、フォールバックRARにおけるRビットを使用して、SDTありおよびなしの4ステップRACHへのフォールバックを示す例を示している。フォールバックRARは、非特許文献1における6.2.3a節に記載されていることに留意されたい。この例では、ビット'1'はSDTのある4ステップRACHへのフォールバックを示すために使用されることができ、ビット'0'はSDTなしの4ステップRACHへのフォールバックを示すために使用されることができる。
【非特許文献1】TS 38.321 v. 15.8.0, 202-01-07
【0045】
別の実施形態では、RAR内の一つまたは複数のフィールド内のいくつかの状態は、SDTありまたはなしでの4ステップRACH手順へのフォールバックを示すためにリザーブされてもよい。なお、上記の諸実施形態は、指示のために用いることができる。一例では、fallbackRAR内のTAコマンドがすべての'1'に設定されている場合、および/またはfallbackRAR UL承認におけるPUSCH周波数資源割り当てがすべて'1'に設定されている、および/またはfallbackRAR UL承認におけるMCSがすべて'1'に設定されている、および/またはfallbackRAR UL承認におけるTPCコマンドがすべて'1'に設定されている場合、UEは、SDT動作なしのレガシーの4ステップRACHへのfallbackを想定することができる。
【0046】
別の例では、fallbackRAR UL承認におけるチャネル状態情報(CSI)要求が'1'に設定されている場合、UEはSDT動作なしのレガシーの4ステップRACHへのフォールバックを想定してもよい。
【0047】
別の実施形態では、異なるフォールバックRARが考慮されることができ、一つは非SDT用であり(たとえば、レガシーのフォールバックRARを使用する)、もう一つはSDT用である(たとえば、新しいSDTフォールバックRARを導入する)。これの区別は、以下の諸図に示されるように、RARについてのサブヘッダにおいて示されることができる。
【0048】
MAC PDUは、一つまたは複数のMAC subPDUを含み、任意的にパディングを含む(たとえば、図8-3を参照)。各MAC subPDUは、以下のいずれかを含む:
・バックオフ・インジケータのみをもつMACサブヘッダ;
・RAPIDのみをもつMACサブヘッダ(すなわち、SI要求についての確認応答);
・RAPIDとMAC RARをもつMACサブヘッダ。
【0049】
バックオフ・インジケータをもつMACサブヘッダは、図8-1に示されるように、5つのヘッダ・フィールドE/T/R/R/BIを含む。RAPIDをもつMACサブヘッダは、図8-2に示されるように、3つのヘッダ・フィールドE/T/RAPIDを含む。
【0050】
バックオフ・インジケータのみをもつMAC subPDUは、含まれる場合、MAC PDUの先頭に配置される。「RAPIDのみをもつMAC subPDU」および「RAPIDおよびMAC RARをもつMAC subPDU」は、バックオフ・インジケータのみをもつMAC subPDU(もしあれば)とパディング(もしあれば)の間の任意の場所に配置できる。パディングは、MAC PDUが存在する場合は、MAC PDUの末尾に配置される。パディングの存在と長さは、TBサイズ、MAC subPDUのサイズに基づいて暗黙のうちに示される。
【0051】
4ステップRACHについては、RAR PDUは、図8-1または図8-2によって示されるようなサブヘッダを含む。
【0052】
2ステップRACHについては、MsgB PDUは、図8x-1、図8x-2、および/または図8x-3に示されるようなサブヘッダを含む。
【0053】
フィールドTは、バックオフ指示(T=00)であるか、フォールバックRARの1つであるかを示す(たとえば、T=01は非SDT用であり、T=10はSDTフォールバック用)。いくつかの実施形態では、フィールドTは、それがバックオフ・インジケータ(または最後のMAC subPDU)、FallbackRAR(SDTまたは非SDT)、および/またはSuccessRARであるかどうかを示す。
【0054】
データ/トラフィックのセグメンテーションがSDT(またはEDT)を介して交換される場合、本発明において記載される機構も使用されてもよい。よって、UEによって生成されたMsg.3ペイロードが、Msg.3伝送のための許容されたTBS内に収まるように、セグメント化されたデータに含められる場合があるかもしれない(ここで、必要に応じて、パディングを加えることもできる)。さらに、SDT(またはSDT)機能または与えられたRACH構成を使用するときにセグメンテーションが許容されるか否かをネットワークが制御する場合がありうる。
【0055】
MsgBのためのMAC PDUは、一つまたは複数のMAC subPDUを含み、任意的にはパディングを含む。各MAC subPDUは、以下のいずれかで構成される:
・バックオフ・インジケータのみをもつMACサブヘッダ;
・MACサブヘッダとフォールバックRAR;
・MACサブヘッダとsuccessRAR〔成功RAR〕;
・CCCHまたはDCCH用のMACサブヘッダおよびMAC SDU;
・MACサブヘッダとパディング。
【0056】
バックオフ・インジケータをもつMACサブヘッダは、図8a-1において記載されているように、5つのヘッダ・フィールドE/T1/T2/R/BIを含む。バックオフ・インジケータのみをもつMAC subPDUは、含まれる場合、MAC PDUの先頭に配置される。
【0057】
fallbackRARについてのMACサブヘッダは、図8a-2において記載されているように、3つのヘッダ・フィールドE/T1/RAPIDを含む。successRARについてのMACサブヘッダには、図8a-3において記載されているように、8つのヘッダ・フィールドE/T1/T2/S/R/R/R/Rを含む。MAC SDUについてのMACサブヘッダは、TS38.321のFigure 6.1.2-1およびFigure 6.1.2-2に示されるように、4つのヘッダ・フィールドR/F/LCID/Lを含む。
【0058】
「MAC SDUについてのMAC subPDU」の存在を示す「successRARについてのMAC subPDU」は、MAC PDUには、高々1つ含まれる。MAC SDUについてのMAC subPDUは、「MAC SDUについてのMAC subPDU」の存在を示す「successRARについてのMAC subPDU」の直後に置かれる。
【0059】
MAC PDUがMAC SDUについてのMAC subPDUを含む場合、MAC SDUについての最後のMAC subPDUは、図8a-4に示されるように、パディングをもつMAC subPDUの前に配置される。さもなければ、MAC PDUにおける最後のMAC subPDUは、図8a-5に示されるように、パディングの前に置かれる。パディングをもつMAC subPDUは、TS38.321のFigure 6.1.2-3に示されるR/R/LCID MACサブヘッダとパディングを含む。パディングをもつMAC subPDUにおけるパディングのサイズは、ゼロであってもよい。パディングの長さは、TSサイズ、MAC subPDUのサイズに基づいて暗黙のうちに決まる。
【0060】
IV. ランダムアクセス手順
物理的ランダムアクセス(PRACH)手順の開始前に、層1(L1)は、上位層からSS/PBCHブロック・インデックスのセットを受け取り、対応するRSRP測定のセットを上位層に提供する。PRACH手順の開始前に、L1は、上位層から、タイプ1ランダムアクセス手順(たとえば、図1に示されるような、および/またはTS38.213、v.16.1.0, 2020-04-03の8.1節から8.4節までに示されるような4ステップPRACH手順)またはタイプ2ランダムアクセス手順(たとえば、図2に示されるような、および/またはTS38.213の8.1節から8.2A節までに示されるようなもの)を実行することの指示を受け取ることがある。PRACH手順を開始する前に、L1は上位層から以下の情報を受信する:
・物理的ランダムアクセス・チャネル(PRACH)伝送パラメータ(PRACH伝送のためのPRACHプリアンブル・フォーマット、時間資源、周波数資源)の構成。
・PRACHプリアンブル・シーケンス・セットにおけるルート・シーケンスとその巡回シフトを決定するためのパラメータ(論理的なルート・シーケンス・テーブルへのインデックス、巡回シフト(NCS)およびセット・タイプ(制約なし、制約されたセットAまたは制約されたセットB))。
【0061】
物理層(たとえば、L1)の観点からは、タイプ1のL1ランダムアクセス手順は、PRACHにおけるランダムアクセス・プリアンブル(Msg1)、PDCCH/PDSCHをもつランダムアクセス応答(RAR)メッセージ(Msg2)の伝送、および該当する場合は、RAR UL承認によってスケジュールされたPUSCHおよび競合解決のためのPDSCHの伝送を含む。
【0062】
物理層(たとえば、L1)の観点からは、タイプ2のL1ランダムアクセス手順は、PRACHにおけるランダムアクセス・プリアンブルおよびPUSCH(MsgA)の送信と、PDCCH/PDSCHをもつRARメッセージ(MsgB)の受信、および該当する場合は、フォールバックRAR UL承認によってスケジュールされたPUSCHおよび競合解決のためのPDSCHの送信を含む。
【0063】
ランダムアクセス手順がUEへのPDCCH命令によって開始される場合、PRACH伝送は、上位層によって開始されるPRACH伝送と同じSCSをもつ。UEが、サービスするセルについて2つのULキャリアをもって構成され、UEがPDCCH命令を検出する場合、UEは、検出されたPDCCH命令からのUL/SULインジケータ・フィールド値を使用して、対応するPRACH伝送のためのULキャリアを決定する。
【0064】
IV.1. ランダムアクセス・プリアンブル
物理的ランダムアクセス手順は、上位層によるPRACH伝送の要求に際して、またはPDCCH命令によってトリガーされる。PRACH伝送のための上位層による構成は、以下のものを含む:
・PRACH伝送のための構成。
・プリアンブル・インデックス、プリアンブルSCS、PPRACH、target、対応するRA-RNTI、およびPRACH資源。
【0065】
PRACHは、指示されたPRACH資源上で、7.4節に記述されているように、送信電力PPRRACH,b,f,c(i)で、選択されたPRACHフォーマットを使用して送信される。
【0066】
タイプ1のランダムアクセス手順については、UEは、1つのPRACH機会に関連するN個のSS/PBCHブロック・インデックスと、ssb-perRACH-OccasionAndCB-PreamblesPerSSBによる有効なPRACH機会毎のSS/PBCHブロック・インデックス毎のR個の競合ベースのプリアンブルとを提供される。
【0067】
タイプ1のランダムアクセス手順と共通のPRACH機会の構成をもつタイプ2のランダムアクセス手順については、UEは、ssb-perRACH-OccasionAndCB-PreamblesPerSSBによって1つのPRACH機会に関連付けられたN個のSS/PBCHブロック・インデックスと、msgA-CB-PreamblesPerSSBによって有効なPRACH機会毎のSS/PBCHブロック・インデックス毎のQ個の競合ベースのプリアンブルとを提供される。PRACH伝送は、TS38.321に従いmsgA-ssb-sharedRO-MaskIndexによるPRACHマスク・インデックスが提供されたUEについての同じSS/PBCHブロック・インデックスに関連するPRACH機会のサブセット上で行うことができる。
【0068】
タイプ1ランダムアクセス手順と別個のPRACH機会の構成をもつタイプ2のランダムアクセス手順については、UEは、1つのPRACH機会に関連するN個のSS/PBCHブロック・インデックスと、提供されている場合にはssb-perRACH-OccasionAndCB-PreamblesPerSSB-msgAによる、そうでない場合はssb-perRACH-OccasionAndCB-PreamblesPerSSBによる有効なPRACH機会毎のSS/PBCHブロック・インデックス毎のR個の競合ベースのプリアンブルとを提供される。
【0069】
タイプ1のランダムアクセス手順、またはタイプ1のランダムアクセス手順とは別個のPRACH機会の構成をもつタイプ2のランダムアクセス手順については、N<1の場合、1つのSS/PBCHブロック・インデックスが、1/N個の連続する有効なPRACH機会にマッピングされ、有効なPRACH機会毎のSS/PBCHブロック・インデックスに関連する連続するインデックスをもつR個の競合ベースのプリアンブルが、プリアンブル・インデックス0から始まる。N≧1の場合、有効なPRACH機会毎のSS/PBCHブロック・インデックスn(0≦n≦N-1)に関連した連続するインデックスをもつR個の競合ベースのプリアンブルが、プリアンブル・インデックスn・Ntotal premable/Nから始まる。ここで、Ntotal preambleは、タイプ1のランダムアクセス手順についてはtotalNumberOfRA-Preambles〔RAプリアンブルの総数〕によって、またはタイプ1のランダムアクセス手順とは別個のPRACH機会の構成をもつタイプ2のランダムアクセス手順についてはmsgA-totalNumberOfRA-Preamblesによって提供され、Nの整数倍である。
【0070】
タイプ1のランダムアクセス手順と共通のPRACH機会の構成をもつタイプ2のランダムアクセス手順については、N<1の場合、1つのSS/PBCHブロック・インデックスが、1/N個の連続する有効なPRACH機会にマッピングされ、有効なPRACH機会毎のSS/PBCHブロック・インデックスに関連する連続するインデックスをもつQ個の競合ベースのプリアンブルが、プリアンブル・インデックスRから開始される。N≧1の場合、有効なPRACH機会毎のSS/PBCHブロック・インデックスn(0≦n≦N-1)に関連した連続するインデックスをもつQ個の競合ベースのプリアンブルが、プリアンブル・インデックスn・Ntotal premable/N+Rから始まる。ここで、Ntotal preambleは、タイプ1のランダムアクセス手順についてはtotalNumberOfRA-Preambles〔RAプリアンブルの総数〕によって提供される。
【0071】
リンク回復のために、UEは、BeamFailureRecoveryConfig内のssb-perRACH-Occasionにより、1つのPRACH機会と関連するN個のSS/PBCHブロック・インデックスを提供される。RACH-ConfigDidicatedによって提供される専用のRACH構成については、cfraが提供される場合、UEは、occasions内のssb-perRACH-Occasionにより、1つのPRACH機会と関連付けられたN個のSS/PBCHブロック・インデックスを提供される。N<1の場合、1つのSS/PBCHブロック・インデックスが、1/N個の連続した有効なPRACH機会にマッピングされる。N≧1の場合、すべての連続するN個のSS/PBCHブロック・インデックスが、1つのPRACH機会に関連付けられる。
【0072】
SIB1内のまたはServingCellConfigCommon内のssb-PositionsInBurstによって提供されるSS/PBCHブロック・インデックスは、以下の順序で有効なPRACH機会にマッピングされる。
・第一に、単一のPRACH機会の中では、プリアンブル・インデックスの昇順に
・第二に、周波数多重化されたPRACH機会については、周波数資源インデックスの昇順に
・第三に、PRACHスロット内で時間多重化されたPRACH機会については、時間資源インデックスの昇順に
・第四に、PRACHスロットについてのインデックスの昇順に。
【0073】
SS/PBCHブロック・インデックスをPRACH機会にマッピングするための、フレーム0から始まるアソシエーション期間は、テーブルIV.1-1によるPRACH構成期間によって決定されるセット内の最小値であり、NTx SSB個のSS/PBCHブロック・インデックスは、アソシエーション期間内に少なくとも1回はPRACH機会にマッピングされ、UEはSIB1内またはServingCellConfigCommon内のssb-PositionsInBurstの値からNTx SSBを得る。アソシエーション期間内の整数個のSS/PBCHブロック・インデックスからPRACH機会へのマッピング・サイクルの後、NTx SSB個のSS/PBCHブロック・インデックスにマッピングされないPRACH機会またはPRACHプリアンブルのセットが存在する場合、該PRACH機会またはPRACHプリアンブルのセットにはSS/PBCHブロック・インデックスはマッピングされない。アソシエーション・パターン期間は、一つまたは複数のアソシエーション期間を含み、PRACH機会とSS/PBCHブロック・インデックスとの間のパターンが高々160msec毎に繰り返されるように決定される。整数個のアソシエーション期間の後の、SS/PBCHブロック・インデックスに関連付けられていないPRACH機会は、もしあっても、PRACH伝送のために使用されない。
【0074】
PDCCH命令によってトリガーされるPRACH伝送については、ランダムアクセスプリアンブル・インデックス・フィールドの値がゼロでない場合、PRACHマスク・インデックス・フィールドは、PRACH伝送のためのPRACH機会を示し、PRACH機会は、PDCCH命令のSS/PBCHブロック・インデックス・フィールドによって示されるSS/PBCHブロック・インデックスに関連付けられる。
【0075】
上位層によってトリガーされるPRACH伝送については、ssb-ResourceListが提供される場合、PRACHマスク・インデックスは、PRACH伝送のためのPRACH機会を示すra-ssb-OccasionMaskIndexによって示される。ここで、PRACH機会は、選択されたSS/PBCHブロック・インデックスに関連付けられる。
【0076】
PRACH機会は、対応するSS/PBCHブロック・インデックス毎に連続的にマッピングされる。マスク・インデックス値によって示されるPRACH機会のインデックス付けは、SS/PBCHブロック・インデックス毎の連続するPRACH機会のマッピング・サイクル毎にリセットされる。UEは、PRACH伝送のために、最初の利用可能なマッピング・サイクルにおける示されたSS/PBCHブロック・インデックスについてのPRACHマスク・インデックス値によって示されたPRACH機会を選択する。
【0077】
示されたプリアンブル・インデックスについては、PRACH機会の順序は次のとおり:
・第一に、周波数多重化されたPRACH機会については、周波数資源インデックスの昇順に
・第二に、PRACHスロット内の時間多重化されたPRACH機会については時間資源インデックスの昇順に
・第三に、PRACHスロットについてのインデックスの昇順に。
【0078】
上位層による要求に際してトリガーされるPRACH伝送については、csirs-ResourceListが提供される場合、ra-OccasionListの値は、PRACH伝送のためのPRACH機会のリストを示す。ここで、PRACH機会は、csi-RSによって示される選択されたCSI-RSインデックスと関連付けられる。ra-OccasionListによって示されるPRACH機会のインデックス付けは、アソシエーション・パターン期間毎にリセットされる。
【表2】
【0079】
対にされたスペクトルについては、すべてのPRACH機会が有効である。
【0080】
不対スペクトルについては、
・UEがtdd-UL-DL-ConfigurationCommonを提供されない場合、PRACHスロット内のPRACH機会は、PRACHスロット内のSS/PBCHブロックの前になく、最後のSS/PBCHブロック受信シンボルの後に少なくともNgap個のシンボルを開始し(ここで、NgapはテーブルIV.1-2に与えられている)、ChannelAccessMode-r16=semistaticが与えられている場合は、UEが送信しない次のチャネル占有時間の開始前に連続するシンボルのセットと重ならない場合に、有効である。
・SS/PBCHブロックの候補SS/PBCHブロック・インデックスは、TS38.213の4.1節に記載されているようなSIB1内またはServingCellConfigCommon内のssb-PositionsInBurstによって提供されるSS/PBCHブロック・インデックスに対応する。
・UEがtdd-UL-DL-ConfigurationCommonを提供される場合、PRACHスロット内のPRACH機会は次の場合に有効である:
・ULシンボル内である、または
・PRACHスロット内のSS/PBCHブロックの前になく、最後の下りリンク・シンボルの後の少なくともNgap個のシンボルおよび最後のSS/PBCHブロック・シンボルの後の少なくともNgap個のシンボルを開始し(ここで、NgapはテーブルIV.1-2に与えられている)、ChannelAccessMode-r16=semistaticが与えられている場合は、全く送信がない次のチャネル占有時間の開始前に連続するシンボルのセットと重ならない。
・SS/PBCHブロックの候補SS/PBCHブロック・インデックスは、4.1節に記載されているようなSIB1内またはServingCellConfigCommon内のssb-PositionsInBurstによって提供されるSS/PBCHブロック・インデックスに対応する。
【0081】
プリアンブル・フォーマットB4については、Ngap=0 Ngap=0である。
【表3】
【0082】
ランダムアクセス手順がPDCCH命令によって開始される場合、UEは、上位層から要求された場合、選択されたPRACH機会においてPRACHを送信する。この場合、PDCCH命令受信の最後のシンボルとPRACH送信の最初のシンボルとの間の時間は、NT,2+ΔBWPSwitching+ΔDelay+Tswitch msec以上である。ここで、
・NT,2は、UE処理能力1についてのPUSCH準備時間に対応するN2個のシンボルの継続時間であり、μがPDCCH命令のSCS構成と対応するPRACH送信のSCS構成との間の最小のSCS構成に対応すると想定される。
・アクティブUL BWPが変化しない場合はΔBWPSwitching=0であり、それ以外の場合はΔBWPSwitchingは任意の好適な仕方で定義される。
・FR1についてはΔDelay=0.5msecであり、FR2についてはΔDelay=0.25msecである。
・Tswitchは切り換えギャップ持続時間である。
【0083】
1.25kHzまたは5kHzのSCSを使用するPRACH伝送については、UEはSCS構成μ=0を仮定してN2を決定する。
【0084】
単一セル動作または同一周波数帯でのキャリア集約を伴う動作については、UEは、PRACHおよびPUSCH/PUCCH/SRSを、同じスロット内では送信しない、または第1のスロット内でのPRACH送信の最初または最後シンボル間のギャップが第2のスロット内でのPUSCH/PUCCH/SRS送信のそれぞれ最後または最初のシンボルから、Nシンボル未満離れている場合には送信しない。ここで、μ=0またはμ=1についてはN=2であり、μ=2またはμ=3についてはN=4であり、μはアクティブなUL BWPについてのSCS構成である。反復タイプBをもつPUSCH伝送については、これはPUSCH伝送についてのそれぞれの実際の繰り返しに適用される。
【0085】
IV.1A タイプ2のランダムアクセス手順のためのPUSCH
タイプ2ランダムアクセス手順については、UEは、該当する場合、PRACHを送信した後にPUSCHを送信する。UEは、冗長バージョン番号0を使用してPUSCH伝送のために提供されるトランスポート・ブロックをエンコードする。PUSCH送信は、PRACH送信よりも少なくともNシンボル後である。ここで、μ=0またはμ=1についてはN=2であり、μ=2またはμ=3についてはN=4であり、μはアクティブなUL BWPについてのSCS構成である。
【0086】
DMRS資源に関連するPUSCH機会が有効なPRACH機会のプリアンブルにマッピングされていない場合、または関連するPRACHプリアンブルが7.5節または11.1節に記載されているように送信されていない場合、UEは、PUSCH機会においてPUSCHを送信しない。PRACHプリアンブルが有効なPUSCHの場合にマッピングされていない場合、UEは有効なPRACH機会においてPRACHプリアンブルを送信することができる。
【0087】
一つまたは複数のPRACHプリアンブルとDMRS資源に関連付けられたPUSCHの機会との間のマッピングは、PUSCH構成毎である。
【0088】
UEは、アクティブなUL BWPについてのmsgA-PUSCH-Configから、アクティブなUL BWPにおけるPUSCH機会のための時間資源および周波数資源を決定する。アクティブなUL BWPが最初のUL BWPではなく、アクティブなUL BWPについてmsgA-PUSCH-Configが提供されていない場合、UEは最初のUL BWPについて提供されているmsgA-PUSCH-Configを使用する。
【0089】
UEは、アクティブなUL BWPにおける最初のPUSCH機会のための最初のインターレースまたは最初のRBを、それぞれinterlaceIndexFirstPO-MsgA-PUSCHから、またはアクティブなUL BWPの最初のRBからの、アクティブなUL BWPにおけるRB数でのオフセットを与えるfrequencyStartMsgA-PUSCHから決定する。PUSCH機会は、それぞれnrofInterlacesPerMsgA-POによって、またはnrofPRBs-perMsgA-POによって提供されるいくつかのインターレースまたはいくつかのRBを含む。UL BWPの周波数領域における連続したPUSCH機会は、guardBandMsgA-PUSCHによって提供されるある数のRBによって分離される。UL BWPの周波数領域におけるPUSCH機会の数Nfは、nrMsgA-PO-FDMによって提供される。
【0090】
UEが専用のRRC構成をもたない、または初期UL BWPをアクティブなUL BWPとしてもつ、またはstartSymbolAndLengthMsgA-POが提供されていない場合、msgA-PUSCH-timeDomainAllocationは、以下を示すことによって、PUSCH送信のためのSLIVおよびPUSCHマッピング・タイプを提供する
・PUSCH-TimeDomainResourceAllocationListがPUSCH-ConfigCommonにおいて提供されている場合、PUSCH-TimeDomainResourceAllocationListからの最初の諸maxNrofUL-Allocations値
・PUSCH-TimeDomainResourceAllocationListがPUSCH-ConfigCommonに提供されていない場合
そうでない場合、startSymbolAndLengthMsgA-POによってSLIVを提供され、PUSCH送信のためにmappingTypeMsgA-PUSCHによってPUSCHマッピング・タイプが提供される。
【0091】
PRACHスロットの一つまたは複数のプリアンブルをDMRS資源に関連するPUSCH機会にマッピングするために、UEは、各PRACHスロットの開始を含むPUSCHスロットの開始に対して、アクティブUL BWPにおけるスロット数でオフセットを提供するmsgA-PUSCH-TimeDomainOffsetから、アクティブUL BWPにおける最初のPUSCH機会のための第1のスロットを決定する。UEは、PRACHプリアンブル送信と、PRACHスロットまたはPUSCHスロットにおいてmsgAをもつPUSCH送信をもつことや、あるいは、MsgA PUSCH構成のための重複するmsgA PUSCH機会をもつことは期待していない。UEは、各スロットにおける最初のPUSCH機会が、startSymbolAndLengthMsgA-POによって提供されるPUSCH送信のための同じSLIVをもつことを期待する。
【0092】
各スロット内の連続するPUSCH機会は、guardPeriodMsgA-PUSCHシンボルで分離され、同じ継続時間をもつ。各スロット内の時間領域PUSCH機会の数Ntは、nrofMsgA-PO-perSlotによって提供され、PUSCH機会を含む連続するスロットの数Nsは、nrofSlotsMsgA-PUSCHによって提供される。
【0093】
UEは、msgA-DMRS-Configurationにより、アクティブUL BWPにおけるPUSCH機会におけるPUSCH送信のためのDMRS構成を提供される。
【0094】
UEは、msgA-MCSによるPUSCH機会のためのPUSCH伝送におけるデータ情報のためのMCSを提供される。
【0095】
スロットにおける周波数ホッピングを伴うPUSCH伝送については、アクティブUL BWPのためのmsgA-intraSlotFrequencyHoppingによって示されるとき、2番目のホップについての周波数オフセットは、NUL,hopの代わりにmsgA-HoppingBitsを使用して決定される。guardPeriodMsgA-PUSCHが提供されている場合、第2のホップの第1のシンボルは、第1のホップの最後のシンボルの終わりからgardPeriodMsgA-PUSCH個のシンボルによって分離される;そうでなければ、周波数ホッピングの前後にPUSCH伝送の時間分離がない。UEがBWP-UplinkCommonにおけるuseInterlacePUCCH-PUSCHを提供される場合、UEは周波数ホッピングなしでPUSCHを送信するものとする。PUSCH送信は、関連するPRACH送信と同じ空間フィルタを使用する。
【0096】
UEは、PUSCH送信のために変換前置符号化を適用するか否かを決定する。
【0097】
PUSCH送信のためのPUSCH機会は、周波数資源および時間資源によって定義され、DMRS資源に関連付けられる。DMRS資源はmsgA-DMRS-Configurationによって提供される。
【0098】
PRACHスロットにおける有効なPRACH機会からのNpreamble個のプリアンブル・インデックスの各連続する数は、
・第一に、単一のPRACH機会内でプリアンブル・インデックスの昇順に
・第二に、周波数多重化されたPRACH機会については、周波数資源インデックスの昇順に
・第三に、PRACHスロット内で時間多重化されたPRACH機会については時間資源インデックスの昇順に
有効なPUSCH機会にマッピングされ、関連するDMRS資源は
・第一に、周波数多重化されたPUSCHについては、周波数資源インデックスfidの昇順に
・第二に、PUSCH機会内ではDMRS資源インデックスの昇順に、ここで、DMRS資源インデックスDMRSidは第一にDMRSポート・インデックスの昇順で、第二にDMRSシーケンス・インデックスの昇順で決定され、
・第三に、PUSCHスロット内の時間多重化されたのPUSCH機会については時間資源インデックスtidの昇順に
・第四に、PUSCHスロットについてのインデックスの昇順に。
ここで、Npreamble=ceil(Tpreamble/TPUSCH)であり、Tpreambleは、アソシエーション・パターン期間当たりの有効なPRACH機会の総数に、msgA-PUSCH-PreambleGroupによって提供される有効なPRACH機会当たりのプリアンブルの数を乗じたものであり、TPUSCHは、アソシエーション・パターン期間当たりのPUSCH構成当たりの有効なPUSCH機会の総数に、msgA-DMRS-Configurationによって提供される有効なPUSCH機会当たりのDMRS資源インデックスの数を乗じたものである。
【0099】
PUSCH機会は、タイプ1ランダムアクセス手順またはタイプ2ランダムアクセス手順のいずれかに関連するどのPRACH機会とも時間および周波数において重複しない場合に有効である。さらに、不対スペクトルについて、およびSIB1におけるssb-PositionsInBurstによってまたはServingCellConfigCommonによって提供されるインデックスをもつSS/PBCHブロックについて
・UEがtdd-UL-DL-ConfigurationCommonを提供されない場合は、PUSCH機会が
・PUSCHスロット内のSS/PBCHブロックに先行せず、
・最後のSS/PBCHブロック・シンボルより少なくともNgapシンボル後に開始する場合に、
PUSCH機会は有効であり、ここで、NgapはテーブルIV.1-2において与えられ、
・UEがtdd-UL-DL-ConfigurationCommonを提供される場合、PUSCH機会が
・UL個のシンボル以内である、または
・PUSCHスロットにおいてSS/PBCHブロックに先行しない、かつ
・最後の下りリンク・シンボルより少なくともNgapシンボル後、かつ最後のSS/PBCHブロック・シンボルより少なくともNgapシンボル後に開始し(ここで、NgapはテーブルIV.1-2において与えられる)、ChannelAccessMode-r16=semistaticが提供される場合は、UEが送信しない次チャネル占有時間の開始前の連続するシンボルの集合と重ならない場合に、
PUSCH機会は有効である。
【0100】
IV.2 ランダムアクセス応答‐タイプ1ランダムアクセス手順
PRACH送信に応答して、UEは、上位層によって制御される窓の間、対応するRA-RNTIによってスクランブルされたCRCを用いてDCIフォーマット1_0を検出しようと試みる。窓は、UEが、第10.1節に定義されているように、Type1-PDCCH CSSセットについてのPDCCHを受信するように構成されている最も早いCORESETの最初のシンボルで始まる。すなわち、PRACH送信に対応するPRACH機会の最後のシンボルより少なくとも1シンボル後である。ここで、シンボル継続時間は、第10.1節に定義されているように、Type1-PDCCH CSSセットについてのSCSに対応する。Type1-PDCCH CSSセットについてのSCSに基づく、スロット数での窓の長さは、ra-ResponseWindowによって与えられる。
【0101】
UEが対応するRA-RNTIによってスクランブルされたCRCを用いるDCIフォーマット1_0を検出し、DCIフォーマット1_0におけるSFNフィールドのLSBが、含まれ適用可能であるとして、SFNの対応するLSBと同じであり、ここで、UEがPRACHを送信し、UEがその窓内の対応するPDSCHにおいてトランスポート・ブロックを受信する場合、UEはそのトランスポート・ブロックを上位層に渡す。上位層は、PRACH伝送に関連するランダムアクセス・プリアンブル識別情報(random access preamble identity、RAPID)のために該トランスポート・ブロックをパースする。上位層がトランスポート・ブロックのRARメッセージ(単数または複数)においてRAPIDを識別する場合、上位層は物理層への上りリンク承認を示す。これは、物理層におけるランダムアクセス応答(RAR)UL承認と呼ばれる。
【0102】
UEがその窓内で対応するRA-RNTIによってスクランブルされたCRCを用いるDCIフォーマット1_0を検出しない場合、またはUEがその窓内で対応するRA-RNTIによってスクランブルされたCRCを用いるDCIフォーマット1_0を検出し、DCIフォーマット1_0におけるSFNフィールドのLSBが、含まれ適用可能であるとして、SFNの対応するLSBと同じでなく、ここで、UEがPRACHを送信した、場合、または、UEがその窓内の対応するPDSCHにおいてトランスポート・ブロックを正しく受信しない場合、または上位層がUEからのPRACH伝送に関連するRAPIDを識別しない場合、上位層は、PRACHを送信することを物理層に指示することができる。上位層から要求された場合、UEは、窓の最後のシンボル、またはPDSCH受信の最後のシンボルの msec以内にPRACHを送信することを期待される。ここで、 は、UE処理能力1のためのPDSCH処理時間に対応する諸シンボルの継続時間であり、 は、DCIフォーマット1_0を搬送するPDCCHのためのSCS構成のうち最小のSCS構成、追加的なPDSCH DM-RSが構成されるときの対応するPDSCH、および対応するPRACHに対応するものである。 について、UEは、 と想定する。1.25kHzまたは5kHzのSCSを使用するPRACH伝送については、UEはSCS構成を想定して を決定する。
【0103】
UEが対応するRA-RNTIによってスクランブルされたCRCを用いるDCIフォーマット1_0を検出し、DCIフォーマット1_0におけるSFNフィールドのLSBが、含まれ適用可能であるとして、SFNの対応するLSBと同じであり、ここで、UEがPRACHを送信し、UEが対応するPDSCHにおいてトランスポート・ブロックを受信する場合、UEがDCIフォーマット1_0をもつPDCCHを受信するCORESETについてUEがTCI-Stateを提供されるか否かにかかわらず、UEは、第IV.1節で説明されているように、UEがPRACHアソシエーションのために使ったSS/PBCHブロックまたはCSI-RS資源についてと同じDM-RSアンテナ・ポート準コロケーション(quasi co-location)特性を想定してもよい。
【0104】
UEが、SpCellについての競合のないランダムアクセス手順をトリガーするPDCCH命令によって開始されたPRACH送信に応答して、対応するRA-RNTIによってスクランブルされたCRCでDCIフォーマット1_0を検出しようと試みる場合は、UEは、DCIフォーマット1_0を含む前記PDCCHと前記PDCCH命令が同じDM-RSアンテナ・ポート準コロケーション特性をもつと想定してもよい。もしUEが、二次セルについての競合のないランダムアクセス手順をトリガーするPDCCH命令によって開始されたPRACH送信に応答して、対応するRA-RNTIによってスクランブルされたCRCでDCIフォーマット1_0を検出しようと試みる場合は、UEは、DCIフォーマット1_0を含むPDCCHを受信するために設定されたType1-PDCCH CSSに関連付けられたCORESETのDM-RSアンテナ・ポート準コロケーション特性を想定してもよい。
【0105】
RAR UL承認は、UEからのPUSCH送信をスケジュールする。MSBで始まりLSBで終わるRAR UL承認の内容は、テーブルIV.2-1に示与えられている。
【0106】
周波数ホッピング・フラグの値が0である場合、UEは周波数ホッピングなしでPUSCHを送信し;そうでない場合、UEは周波数ホッピングを用いてPUSCHを送信する。
【0107】
UEは、PUSCHについての適用可能なMCSインデックス・テーブルの最初の16個のインデックスから、PUSCH送信のMCSを決定する。
【0108】
TPCコマンド値 は、TS 38.213の7.1.1節に記載されているように、PUSCH伝送のパワーを設定するために使用され、下記のテーブルIV.2-2および/または上記のテーブルII-1に従って解釈される。
【0109】
CSI要求フィールドはリザーブされている。
【0110】
ChannelAccess-CPextフィールドは、共有されるスペクトル・チャネル・アクセスをもっての動作のためのチャネル・アクセス・タイプおよびCP拡張を示す。
【表4】
【表5】
【0111】
UEがSCSを構成されない限り、UEは、RARメッセージを提供するPDSCH受信と同じSCSを使用して、後続のPDSCHを受信する。
【0112】
UEが対応するRA-RNTIによりスクランブルされたCRCをもつDCIフォーマット1_0を窓内で検出しない場合、または、UEが対応するRA-RNTIによりスクランブルされたCRCをもつDCIフォーマット1_0を窓内で検出し、DCIフォーマット1_0のSFNフィールドのLSBが、もし含まれていて適用可能である場合、SFNの対応するLSBと同じでなく、ここで、UEが前記PRACHを送信した場合、またはUEが窓内で対応するトランスポート・ブロックを正しく受信しない場合、UE手順はTS38.321に記載されているとおりである。
【0113】
IV.2A ランダムアクセス応答‐タイプ2 ランダムアクセス手順
PRACHおよびPUSCHの送信、またはPRACHプリアンブルが有効なPUSCH機会にマッピングされる場合はPRACHのみの送信に応答して、UEは、上位層によって制御される窓の間に対応するMsgB-RNTIによってスクランブルされたCRCをもつDCIフォーマット1_0を検出しようと試みる。窓は、UEが、第10.1節に定義されているように、Type1-PDCCH CSSセットについてのPDCCHを受信するように構成されている最も早いCORESETの最初のシンボルで始まる。すなわち、PRACH送信に対応するPUSCH機会の最後のシンボルより少なくとも1シンボル後である。ここで、シンボル継続時間は、Type1-PDCCH CSSセットについてのSCSに対応する。Type1-PDCCH CSSセットについてのSCSに基づく、スロット数での窓の長さは、msgB-ResponseWindowによって与えられる。
【0114】
PRACHの送信に応答して、PRACHプリアンブルが有効なPUSCHの場合にマッピングされない場合、UEは、上位層によって制御される窓の間、対応するMsgB-RNTIによってスクランブルされたCRCをもつDCIフォーマット1_0を検出しようと試みる。窓は、UEが、第10.1節に定義されているように、Type1-PDCCH CSSセットについてのPDCCHを受信するように構成されている最も早いCORESETの最初のシンボルで始まる。すなわち、PRACH送信に対応するPRACH機会の最後のシンボルより少なくとも1シンボル後である。ここで、シンボル継続時間は、Type1-PDCCH CSSセットについてのSCSに対応する。Type1-PDCCH CSSセットについてのSCSに基づく、スロット数での窓の長さは、msgB-ResponseWindowによって与えられる。
【0115】
UEが対応するMsgB-RNTIによってスクランブルされたCRCをもつDCIフォーマット1_0を検出し、もし該当すれば、DCIフォーマット1_0におけるSFNフィールドのLSBが、UEがPRACHを送信したSFNの対応するLSBと同じであり、UEが窓内の対応するPDSCHにおけるトランスポート・ブロックを受信する場合、UEは、そのトランスポート・ブロックを上位層に渡す。
【0116】
上位層は、下記を物理層に示す
・RARメッセージがfallbackRARのためであり、PRACH送信に関連するランダムアクセス・プリアンブル識別情報(random access preamble identity、RAPID)が識別され、UEがRAR UL承認を検出するときに、第IV.2節、第IV.3節、および第IV.4節に記載されているようにUE手順が継続される場合は、上りリンク承認、または
・RARメッセージがsuccessRARのためである場合、ACK値を有するHARQ-ACK情報をもつPUCCHの送信、ここで、
・PUCCHの送信のためのPUCCH資源は、pucch-ResourceCommonによって提供されるPUCCH資源セットからsuccessRARにおける4ビットのPUCCH資源インジケータ・フィールドによって示される
・PUCCH送信のためのスロットは、{1,2,3,4,5,6,7,8}からの値kを有するsuccessRAR内の3ビットのPDSCH-to-HARQ_feedbackタイミング・インジケータ・フィールドによって示され、持続時間Tslotを有するPUCCH送信のためのスロットを参照して、スロットはn+k+Δとして決定され、ここで、nはPDSCH受信のスロットであり、ΔはPUSCH送信のために定義されたとおりである
・UEは、PUCCH送信の最初のシンボルが、PDSCH受信の最後のシンボルより、NT,1+5msecより短い時間後であることは期待しない。ここで、NT,1は、UE処理能力1についてのPDSCH処理時間である
・共有スペクトル・チャネル・アクセスのある動作については、チャネル・アクセス・タイプおよびPUCCH伝送のためのCP拡張は、successRARにおけるChannelAccess-CPextフィールドによって示される
・PUCCH伝送は、同じ空間領域伝送フィルタを有し、前回のPUSCH伝送と同じアクティブUL BWP内にある。
【0117】
UEが、C-RNTIによってスクランブルされたCRCと、対応するPDSCH内のトランスポート・ブロックをもつDCIフォーマット1_0を窓内で検出する場合、UEは、UEがトランスポート・ブロックを正しく検出する場合はACKを有し、UEがトランスポート・ブロックを誤って検出し時間整列タイマーが動作している場合はNACK値を有するHARQ-ACK情報をもつPUCCHを送信する。
【0118】
UEが対応するMsgB-RNTIによってスクランブルされたCRCをもつDCIフォーマット1_0を検出し、対応するPDSCHにおいて窓内でトランスポート・ブロックを受信する場合、UEは、UEがDCIフォーマット1_0をもつPDCCHを受信するCORESETについてUEがTCI-Stateを提供されるか否かにかかわらず、第IV.1節で記述されるようなUEがPRACH関連付けのために使用したSS/PBCHブロックについてと同じDM-RSアンテナ・ポート準コロケーション特性を想定してもよい。
【0119】
UEは、UEがトランスポート・ブロックによって提供されるTAコマンドを適用する時点より前の時点では、前記HARQ-ACK情報をもつPUCCHを送信することを指示されることを期待しない。
【0120】
UEが対応するMsgB-RNTIによってスクランブルされたCRCをもつDCIフォーマット1.0を窓内で検出しない場合、またはUEが対応するMsgB-RNTIによってスクランブルされたCRCをもつDCIフォーマット1.0を窓内で検出し、もし適用可能であればDCIフォーマット1.0におけるSFNフィールドのLSBが、UEがPRACHを送信したSFNの対応するLSBと同じではない場合、またはUEが対応するPDSCHにおけるトランスポート・ブロックを窓内で正しく受信しない場合、または上位層がUEからのPRACH送信に関連するRAPIDを識別しない場合、上位層は、タイプ1ランダムアクセス手順に従ってPRACHのみを送信するか、またはタイプ2ランダムアクセス手順に従ってPRACHとPUSCHの両方を送信するように物理層に指示することができる。上位層によって要求された場合、UEは、窓の最後のシンボル、またはPDSCH受信の最後のシンボルの後、遅くともNT,1+0.75msec以内にPRACHを送信することが期待される。ここで、NT,1は、追加的なPDSCH DM-RSが構成されるとき、UE処理能力1についてのPDSCH処理時間に対応するN1個のシンボルの継続時間である。μ=0については、UEはN1,0=14と想定する。
【0121】
UEがSCSを構成されない限り、UEは、RARメッセージを提供するPDSCH受信についてと同じSCSを使用して、後続のPDSCHを受信する。
【0122】
UEが、対応するMsgB-RNTIによってスクランブルされたCRCをもつDCIフォーマット1_0を窓内で検出しない場合、または、対応するMsgB-RNTIによってスクランブルされたCRCをもつDCIフォーマット1_0を窓内で検出し、該当する場合にはDCIフォーマット1_0におけるSFNフィールドのLSBが、UEがPRACHを送信したSFNの対応するLSBと同じではない場合、または、UEが対応するトランスポート・ブロックを窓内で正しく受信しない場合、UE手順は、TS38.321に記載されているとおりである。
【0123】
IV.3 RAR UL承認によってスケジュールされたPUSCH
RAR UL承認によってスケジュールされたPUSCH送信のためのアクティブUL BWPは、上位層によって示される。
【0124】
BWP-UplinkCommonおよびBWP-UplinkDedicatedによってuseInterlace-PUCCH-PUSCHが提供されていない場合、アクティブUL BWP内のPUSCH伝送のための周波数領域資源割り当てを決定するために、
・アクティブUL BWPと初期UL BWPが同じSCSと同じCP長をもち、アクティブUL BWPが初期UL BWPのすべてのRBを含む場合、またはアクティブUL BWPが初期UL BWPである場合、初期UL BWPが使用される
・それ以外の場合、RB番号付けはアクティブUL BWPの最初のRBから始まり、周波数領域資源割り当てのためのRBの最大数は、初期UL BWPにおけるRBの数と等しくなる。
【0125】
周波数領域資源割り当ては、上りリンク資源割り当てタイプ1による。初期UL BWPサイズがNBWP size個のRBである場合については、UEは周波数領域資源割り当てフィールドを以下のように処理する。
・NBWP size≦180の場合(if)、またはNBWP size≦90の場合は共有スペクトル・チャネル・アクセスのある動作について、
・周波数領域資源割り当てフィールドをその
【数1】
個の最下位ビットに打ち切り、打ち切りされた周波数資源割り当てフィールドをDCIフォーマット0_0における周波数資源割り当てフィールドについてのように解釈する
・それ以外の場合

【数2】
個の最上位ビットを挿入するか、または共有スペクトル・チャネル・アクセスのある動作については
【数3】
個の最上位ビットを挿入し、周波数領域資源割り当てフィールドへのNUL,hop後は値は'0'に設定される。ここで、周波数ホッピング・フラグが'0'に設定されている場合、NUL,hop=0であり、ホッピング・フラグ・ビットが'1'に設定されている場合、NUL,hopはテーブルIV.3-1において与えられる。そして、拡張された周波数資源割り当てフィールドを、DCIフォーマット0_0における周波数資源割り当てフィールドについてのように解釈する。
・if節の終わり(end if)。
【0126】
useInterlace-PUCCH-PUSCHがBWP-UplinkCommonまたはBWP-UplinkDedicatedによって提供される場合、周波数領域資源割り当ては、上りリンク資源割り当てタイプ2による。UEは、周波数領域資源割り当てフィールドを次のように処理する。
・周波数領域資源割り当てフィールドを、μ=0の場合はX=6個のLBSに、またはμ=1の場合はX=5個のLSBに打ち切る
・PUSCH伝送のインターレース割り当てについては、アクティブUL BWPについての打ち切りされた周波数領域資源割り当てフィールドのX個のMSBを、DCIフォーマット0_0における周波数領域資源割り当てフィールドのX個のMSBについてと同様に、解釈する。
・PUSCH伝送のRBセット割り当てについては、アクティブUL BWPのRBセットは、RAR UL承認に関連するPRACH伝送のRBセットである。
【0127】
UEは、 に記載されているように変換前置符号化を適用するか否かを決定する。
【0128】
RAR UL承認によりスケジュールされた周波数ホッピングを伴うPUSCH送信について、またはMsg3 PUSCH再送信については、第2のホップのための周波数オフセットはテーブルIV.3-1に与えられる。
【表6】
【0129】
PUSCH伝送のためのSCSは、BWP-UplinkCommonにおけるsubcarrierSpacing〔サブキャリア間隔〕によって提供される。UEは、PRACHおよびPUSCHを、同じサービング・セルの同一の上りリンク・キャリア上で送信する。
【0130】
UEは、RAR UL承認によってスケジュールされたPUSCHにおいて、冗長性バージョン番号0を使用して、対応するRARメッセージにおいて、トランスポート・ブロックを送信する。TC-RNTIが上位層によって提供される場合、IV.2節におけるRAR UL承認に対応するPUSCHのスクランブル初期化はTC-RNTIによる。そうでない場合は、IV.2節におけるRAR UL承認に対応するPUSCHのスクランブル初期化は、C-RNTIによる。トランスポート・ブロックのMsg3 PUSCH再送信は、もしあれば、対応するRARメッセージにおいて提供されるTC-RNTIによってスクランブルされたCRCをもつDCIフォーマット0_0によってスケジュールされる。UEは常に、RAR UL承認によってスケジュールされたPUSCHを反復なしに送信する。
【0131】
RAR UL承認によりスケジュールされたPUSCH送信のためのスロットを参照して、UEが、UEからの対応するPRACH送信のためのスロットで終わるRARメッセージをもつPDSCHを受信した場合、UEは、スロット内で該PUSCHを送信する。
【0132】
UEは、RAR UL承認をもつRARメッセージを伝達するPDSCH受信の最後のシンボルと、該RAR UL承認によってスケジュールされた対応するPUSCH送信の最初のシンボルとの間の最小時間がNT,1+NT,2+0.5msecに等しいと想定してもよい。ここで、NT,1は、追加的なPDSCH DM-RSが構成されているとき、UE処理能力1についてのPDSCH処理時間に対応するN1個のシンボルの継続時間であり、NT,2は、UE処理能力1についてのPUSCH準備時間に対応するN2個のシンボルの継続時間であり、前記最小時間を決定するために、UEは、N1およびN2がPDSCHおよびPUSCHのためのSCS構成のうち小さいほうに対応するとみなす。たとえば、μ=0については、UEはN1,0=14とみなす。
【0133】
IV.4 UE競合解決識別情報をもつPDSCH
RAR UL承認によってスケジュールされたPUSCH送信に応答して、UEがC-RNTIを提供されていないときは、UEは、UE競合解決識別情報を含むPDSCHをスケジューリングする対応するTC-RNTIスケジューリングによってスクランブルされたCRCをもつDCIフォーマット1_0を検出しようと試みる。UE競合解決識別情報をもつPDSCH受信に応答して、UEはPUCCHにおいてHARQ-ACK情報を送信する。PUCCH送信は、PUSCH送信と同じアクティブUL BWP内にある。PDSCH受信の最後のシンボルと、HARQ-ACK情報をもつ対応するPUCCH送信の最初のシンボルとの間の最小時間は msecに等しい。 は、追加的なPDSCH DM-RSが構成されるとき、UE処理能力1についてのPDSCH処理時間に対応する シンボルの継続時間である。 について、UEは と想定する。
【0134】
RAR UL承認によりスケジュールされたPUSCH送信または対応するRARメッセージにおいて提供されたTC-RNTIによりスクランブルされたCRCをもつDCIフォーマット0_0によりスケジュールされた対応するPUSCH再送信に応答してDCIフォーマットを検出する場合、UEがDCIフォーマットをもつPDCCHを受信するCORESETについてUEがTCI-Stateが提供されるか否かにかかわらず、UEは、DCIフォーマットを搬送するPDCCHが、第IV.1節に記載されているように、PRACH関連付けのためにUEが使ったSS/PBCHブロックについてと同じDM-RSアンテナ・ポートの準コロケーション特性を有すると想定してもよい。
【0135】
V. システムと実装
図9図10は、開示された実施形態の諸側面を実装しうるさまざまなシステム、デバイス、およびコンポーネントを示す。
【0136】
図9は、さまざまな実施形態によるネットワーク900を示す。ネットワーク900は、LTEまたは5G/NRシステムのための3GPP技術仕様に整合する仕方で動作することができる。しかしながら、例示的な実施形態はこの点に関して限定されず、記載された実施形態は、本明細書に記載された原理から利益を得る他のネットワーク、たとえば、将来の3GPPシステムなどに適用されうる。
【0137】
ネットワーク900は、無線接続を介してRAN 904と通信するように設計された任意のモバイルまたは非モバイル・コンピューティング装置であるUE 902を含む。UE 902は、LTEおよびNRシステムの両方に適用可能でありうるUuインターフェースによってRAN 904と通信上結合される。UE 902の例は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、車載インフォテインメント・システム、車内娯楽システム、計器クラスター、ヘッドアップディスプレイ(HUD)装置、オンボード診断装置、ダッシュトップモバイル機器、モバイルデータ端末、電子エンジン管理システム、電子/エンジン制御ユニット、電子/エンジン制御モジュール、埋め込みシステム、センサー、マイクロコントローラ、制御モジュール、エンジン管理システム、ネットワーク化アプライアンス、マシンタイプ通信装置、マシン対マシン(M2M)、装置対装置(D2D)、マシンタイプ通信(MTC)装置、モノのインターネット(IoT)装置等を含むが、これらに限定されない。ネットワーク900は、D2D、ProSe、PC5、および/またはサイドリンク・インターフェースを介して互いに直接結合された複数のUE 902を含んでいてもよい。これらのUE 902は、限定されるわけではないが、PSBCH、PSDCH、PSSCH、PSCCH、PSFCHなどの物理的なサイドリンク・チャネルを使用して通信するM2M/D2D/MTC/IoT装置および/または車両システムであってもよい。UE 902は、前述した図面または以下に説明する図面のいずれかに関して前述したUEと同じまたは同様であってもよい。
【0138】
いくつかの実施形態では、UE 902は、無線(over-the-air、OTA)接続を介してAP 906と追加的に通信してもよい。AP 906は、RAN 904からの一部/全部のネットワーク・トラフィックをオフロードするのに役立ちうるWLAN接続を管理する。UE 902とAP 906の間の接続は、IEEE802.11プロトコルと整合している可能性がある。さらに、UE 902、RAN 904、およびAP 906は、セルラー‐WLAN総合/統合(cellular-WLAN aggregation/integration)(たとえば、LWA/LWIP)を利用することができる。セルラー‐WLAN総合は、UE 902がセルラー無線資源とWLAN資源の両方を利用するようRAN 904によって構成されることに関わるものでもよい。
【0139】
RAN 904は、一つまたは複数のアクセスネットワークノード(AN)908を含む。AN 908は、RRC、PDCP、RLC、MAC、およびPHY/L1プロトコルを含むアクセス層プロトコルを提供することによって、UE 902のための無線インターフェースを終端する。このようにして、AN 908は、CN 920とUE 902との間のデータ/音声接続を可能にする。AN 908は、マクロセル基地局またはフェムトセル、ピコセルもしくはマクロセルと比較してより小さいカバレッジ・エリア、より小さいユーザー容量、もしくはより大きな帯域幅を有する他の同様のセルを提供するための低電力基地局であってもよく、またはこれらの何らかの組み合わせであってもよい。これらの実装では、AN 908は、BS、gNB、RANノード、eNB、ng-eNB、NodeB、RSU、TRxPなどと呼ばれる。
【0140】
ある例示的実装は、「CU/DU分割」アーキテクチャーであり、ここで、AN 908は、一つまたは複数のgNB分散ユニット(DU)と通信上結合されたgNB-中央ユニット(CU)として具現化され、各DUは、一つまたは複数の無線ユニット(RU)(RRH、RRUなどとも呼ばれる)と通信上結合されてもよい(たとえば、3GPP TS38.401 v16.1.0(2020-03)を参照)。いくつかの実装では、前記一つまたは複数のRUは個々のRSUであってもよい。いくつかの実装では、CU/DU分割は、それぞれgNB-CUおよびgNB-DUの代わりに、またはそれに加えて、ng-eNB-CUおよび一つまたは複数のng-eNB-DUを含んでいてもよい。CUとして使用されるAN 908は、離散的な装置において実装されてもよく、または、たとえば、仮想ベースバンドユニット(BBU)またはBBUプール、クラウドRAN(CRAN)、無線機器コントローラ(REC)、無線クラウドセンター(RCC)、集中型RAN(C-RAN)、仮想化RAN(vRAN)、および/またはその他(ただし、これらの用語は異なる実装概念を指しうる)を含む仮想ネットワークの一部として、サーバーコンピュータ上で実行される一つまたは複数のソフトウェア・エンティティとして実装されてもよい。任意の他のタイプのアーキテクチャー、配列、および/または構成を使用できる。
【0141】
複数のANは、X2インターフェース(RAN 904がLTE RANまたは進化型万国地上無線アクセス・ネットワーク(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network、E-UTRAN)910である場合)またはXnインターフェース(RAN 904がNG-RAN 914である場合)を介して互いに結合されてもよい。X2/Xnインターフェースは、いくつかの実施形態では制御/ユーザープレーン・インターフェースに分離されてもよいが、ANがハンドオーバー、データ/コンテキスト転送、移動性、負荷管理、干渉協調などに関連する情報を通信することを許容しうる。
【0142】
RAN 904のANは、UE 902にネットワークアクセスのためのエア・インターフェースを提供するよう、それぞれ、一つまたは複数のセル、セル・グループ、コンポーネント・キャリアなどを管理してもよい。UE 902は、RAN 904の同じまたは異なるAN 908によって提供される複数のセルと同時に接続されてもよい。たとえば、UE 902およびRAN 904は、キャリア集約を使用して、UE 902が、それぞれPcellまたはScellに対応する複数のコンポーネント・キャリアと接続できるようにしうる。デュアル接続シナリオにおいては、第1のAN 908はMCGを提供するマスターノードであってもよく、第2のAN 908はSCGを提供する副次ノードであってもよい。第1/第2のAN 908は、eNB、gNB、ng-eNBなどの任意の組み合わせであってもよい。
【0143】
RAN 904は、ライセンスされるスペクトルまたはライセンスのないスペクトルを通じて、エア・インターフェースを提供することができる。ライセンスのないスペクトルにおいて動作するために、ノードは、PCell/ScellをもつCA技術に基づくLAA、eLAA、および/またはfeLAA機構を使用することができる。ライセンスのないスペクトルにアクセスする前に、ノードは、たとえば、リッスン・ビフォア・トーク(listen-before-talk、LBT)プロトコルに基づいて、媒体/キャリア感知動作を実行してもよい。
【0144】
V2Xシナリオでは、UE 902またはAN 908は、路側ユニット(RSU)であってもよいし、または、路側ユニットとして機能してもよい。路側ユニットは、V2X通信のために使用される任意の輸送インフラ・エンティティを指しうる。RSUは、適切なANまたは静止(または比較的静的な)UEで実装されてもよい。RSUであって、UE内にまたはUEによって実装されるものは「UE型RSU」と称されてもよく;eNBの場合は「eNB型RSU」;gNBの場合は「gNB型RSU」などと称されてもよい。一例では、RSUは、路側に位置する無線周波数回路と結合されたコンピューティング装置であって、通過する車両UEに対して接続性サポートを提供する。RSUはまた、交差点マップ幾何、トラフィック統計、メディア、ならびに進行中の車両および歩行者トラフィックを感知および制御するアプリケーション/ソフトウェアを記憶する内部データ記憶回路を含んでいてもよい。RSUは、衝突回避、交通警告等のような高速イベントに必要な非常に低い待ち時間の通信を提供することができる。追加的または代替的に、RSUは、他のセルラー/WLAN通信サービスを提供してもよい。RSUのコンポーネントは屋外設置に適した耐候性エンクロージャ内にパッケージされてもよく、また、有線接続(たとえば、イーサネット〔登録商標〕)を交通信号コントローラまたはバックホール・ネットワークに提供するためのネットワーク・インターフェース・コントローラを含んでいてもよい。
【0145】
いくつかの実施形態では、RAN 904は、一つまたは複数のeNB 912をもつE-UTRAN 910であってもよい。E-UTRAN 910は、次の特性をもつLTEエア・インターフェース(Uu)を提供する:SCS 15kHz;DLのためにはCP-OFDM波形、ULのためにはSC-FDMA波形;データのためにはターボコード、制御のためにはTBCCなど。LTEエア・インターフェースは、CSI収集およびビーム管理についてはCSI-RSに;PDSCH/PDCCH復調についてはPDSCH/PDCCH DMRSに;ならびにUEにおけるコヒーレントな復調/検波のためのセル探索および初期収集、チャネル品質測定、およびチャネル推定についてCRSに依拠することができる。LTEエア・インターフェースは、6GHz未満の帯域で動作することができる。
【0146】
いくつかの実施形態では、RAN 904は、一つまたは複数のgNB 916および/または一つまたは複数のng-eNB 918をもつ次世代(NG)-RAN 914であってもよい。gNB 916は、5G NRインターフェースを使用して、5G対応のUE 902に接続する。gNB 916は、N2インターフェースまたはN3インターフェースを含むNGインターフェースを通じて5GC 940と接続する。ng-eNB 918はまた、NGインターフェースを通じて5GC 940と接続するが、Uuインターフェースを介してUE 902と接続してもよい。gNB 916およびng-eNB 918は、Xnインターフェースを通じて互いに接続することができる。
【0147】
いくつかの実施形態では、NGインターフェースは、NG-RAN 914のノードとUPF 948との間のトラフィック・データを運ぶNGユーザー・プレーン(NG-U)インターフェース(たとえばN3インターフェース)と、NG-RAN 914のノードとAMF 944との間の信号伝達インターフェースであるNG制御プレーン(NG-C)インターフェース(たとえばN2インターフェース)の2つの部分に分割されてもよい。
【0148】
NG-RAN 914は、次の特性をもつ5G-NRエア・インターフェース(Uuインターフェースと呼ばれることもある)を提供してもよい:可変SCS;DLのためにはCP-OFDM、ULのためにはCP-OFDMおよびDFT-s-OFDM;制御のためには極性、反復、シンプレックス、およびリード・マラー・コード、データのためにはLDPC。5G-NRエア・インターフェースは、LTEエア・インターフェースと同様に、CSI-RS、PDSCH/PDCCH DMRSに依拠してもよい。5G-NRエア・インターフェースは、CRSを使用しなくてもよいが、PBCH復調のためにはPBCH DMRSを;PDSCHのための位相トラッキングのためにはPTRSを;時間トラッキングのためにはトラッキング参照信号を使用してもよい。5G-NRエア・インターフェースは、6GHz未満の帯域を含むFR1バンド、または24.25GHz~52.6GHzの帯域を含むFR2バンド上で動作してもよい。5G-NRエア・インターフェースは、PSS/SSS/PBCHを含む下りリンク資源グリッドの領域であるSSBを含んでいてもよい。
【0149】
5G-NRエア・インターフェースは、BWPをさまざまな目的のために利用することができる。たとえば、BWPはSCSの動的適応のために使用できる。たとえば、UE 902は、各BWP構成が異なるSCSを有する複数BWPで構成できる。BWPの変化がUE 902に対して示されると、伝送のSCSも変更される。BWPの別の使用事例の例は、電力節約に関するものである。特に、異なるトラフィック負荷シナリオの下でデータ伝送をサポートするために、異なる量の周波数資源(たとえば、PRB)をもって、UE 902のために複数のBWPを構成することができる。少数のPRBを含むBWPは、トラフィック負荷が小さいデータ伝送のために使用でき、UE 902において、場合によってはgNB 916において電力節約を許容する。より多数のPRBを含むBWPは、より高いトラフィック負荷をもつシナリオのために使用できる。
【0150】
RAN 904は、顧客/加入者(たとえば、UE 902)へのデータおよび通信サービスをサポートするためのさまざまな機能を提供するために、ネットワーク要素および/またはネットワーク機能(NF)を含むCN 920に通信的に結合される。CN 920の構成要素は、1つの物理ノードまたは別個の諸物理ノードに実装されうる。いくつかの実施形態では、NFVは、CN 920のネットワーク要素によって提供される機能のいずれかまたは全部を、サーバー、スイッチ等における物理的な計算/記憶資源上に仮想化するために利用されてもよい。CN 920の論理的なインスタンス化はネットワーク・スライスと呼ばれることがあり、CN 920の一部の論理的なインスタンス化はネットワーク・サブスライスと呼ばれることがある。
【0151】
CN 920は、LTE CN 922(進化型パケット・コア(Evolved Packet Core、EPC)922とも呼ばれる)であってもよい。EPC 922は、図示のようにインターフェース(または「基準点(reference point)」)を通じて互いに結合されたMME 924、SGW 926、SGSN 928、HSS 930、PGW 932、およびPCRF 934を含んでいてもよい。EPC 922におけるNFは、以下のように簡単に紹介される。
【0152】
MME 924は、ページング、ベアラ・アクティブ化/非アクティブ化、ハンドオーバー、ゲートウェイ選択、認証などを容易にするために、UE 902の現在位置を追跡する移動性管理機能を実装する。
【0153】
SGW 926は、RAN 910に向かうS1インターフェースを終端し、RAN 910とEPC 922との間でデータ・パケットをルーティングする。SGW 926は、RANノード間ハンドオーバーのためのローカル移動性アンカー・ポイントであってもよく、3GPP間移動性のためのアンカーをも提供してもよい。他の責任は、合法的な傍受、課金、および何らかのポリシーの実施を含みうる。
【0154】
SGSN 928は、UE 902の位置を追跡し、セキュリティ機能およびアクセス制御を実行する。SGSN 928は、異なるRATネットワーク間の移動性のためのEPCノード間の信号伝達;MME 924によって指定されたPDNおよびS-GW選択;ハンドオーバーのためのMME 924選択なども実行する。MME 924とSGSN 928との間のS3基準点は、アイドル/アクティブ状態における3GPP間アクセス・ネットワーク移動性のためのユーザーとベアラの情報の交換を可能にする。
【0155】
HSS 930は、ネットワーク・エンティティが通信セッションを扱うことをサポートするための加入者関連情報を含む、ネットワーク・ユーザーのためのデータベースを含む。HSS 930は、ルーティング/ローミング、認証、認可、ネーミング/アドレス解決、位置依存性などのサポートを提供することができる。HSS 930とMME 924との間のS6a基準点は、EPC 920へのユーザーアクセスを認証/認可するための加入および認証データの転送を可能にすることができる。
【0156】
PGW 932は、アプリケーション(アプリ)/コンテンツ・サーバー938を含んでいてもよいデータ・ネットワーク(DN)936に向かってSGiインターフェースを終端してもよい。PGW 932は、EPC 922とデータ・ネットワーク936との間でデータ・パケットをルーティングする。PGW 932は、S5基準点によってSGW 926と通信上結合され、ユーザー・プレーン・トンネルおよびトンネル管理を容易にする。PGW 932は、さらに、ポリシー実施および課金データ収集(たとえば、PCEF)のためのノードを含んでいてもよい。さらに、SGi基準点は、PGW 932を同じまたは異なるデータ・ネットワーク936と通信上結合してもよい。PGW 932は、Gx基準点を介してPCRF 934と通信上結合されてもよい。
【0157】
PCRF 934は、EPC 922のポリシーおよび課金制御要素である。PCRF 934は、サービス・フローのための適切なQoSおよび課金パラメータを決定するために、アプリ/コンテンツ・サーバー938に通信上結合される。また、PCRF 932は、適切なTFTおよびQCIをもって関連する規則を(Gx基準点を介して)PCEF中にプロビジョンする。
【0158】
CN 920は、図示のようにさまざまなインターフェースを通じて互いに結合されたAUSF 942、AMF 944、SMF 946、UPF 948、NSSF 950、NEF 952、NRF 954、PCF 956、UDM 958、およびAF 960を含む5GC 940であってもよい。5GC 940におけるNFは以下のように簡単に紹介される。
【0159】
AUSF 942は、UE 902の認証のためのデータを記憶し、認証関連の機能を扱う。AUSF 942は、さまざまなアクセス・タイプについて共通の認証フレームワークを容易にすることができる。
【0160】
AMF 944は、5GC 940の他の機能が、UE 902およびRAN 904と通信し、UE 902に関する移動性イベントに関する通知に加入登録する〔サブスクライブする〕ことを許容する。また、AMF 944は、登録管理(たとえば、UE 902を登録するための)、接続管理、到達可能性管理、移動性管理、AMF関連イベントの合法的傍受、およびアクセス認証および認可をも受け持つ。AMF 944は、UE 902とSMF 946との間のSMメッセージのトランスポートを提供し、SMメッセージをルーティングするための透明なプロキシとして機能する。AMF 944は、UE 902とSMSFとの間のSMSメッセージのためのトランスポートをも提供する。AMF 944は、さまざまなセキュリティ・アンカーおよびコンテキスト管理機能を実行するためにAUSF 942およびUE 902と対話する。さらに、AMF 944は、RAN 904とAMF 944との間のN2基準点を含むRAN-CPインターフェースの終端点である。AMF 944はNAS(N1)信号伝達の終端点でもあり、NAS暗号化と完全性保護を実行する。
【0161】
AMF 944は、N3IWFインターフェースを通じてUE 902とのNAS信号伝達をもサポートする。N3IWFは、信頼されていないエンティティへのアクセスを提供する。N3IWFは、(R)AN 904と制御プレーンのためのAMF 944との間のN2インターフェースのための終端点であってもよく、(R)AN 914とユーザー・プレーンのための948との間のN3基準点のための終端点であってもよい。このように、AMF 944は、PDUセッションおよびQoSのためにSMF 946およびAMF 944からのN2信号伝達を処理し、IPSecおよびN3トンネルのためにパケットをカプセル化/カプセル解除し、上りリンク内のN3ユーザー・プレーン・パケットをマークし、N2を通じて受信されるそのようなマーキングに関連するQoS要件を考慮に入れて、N3パケット・マーキングに対応するQoSを実施する。N3IWFはまた、UE 902とAMF 944との間のN1基準点を介して、UE 902とAMF 944との間のULおよびDLの制御プレーンNAS信号伝達を中継し、UE 902とUPF 948との間で上りリンク及び下りリンクのユーザー・プレーン・パケットを中継してもよい。N3IWFはまた、UE 902とのIPsecトンネル確立のための機構を提供する。AMF 944は、Namfサービス・ベースのインターフェースを示してもよく、2つのAMF 944の間のN14基準点およびAMF 944と5G-EIR(図9には示さず)との間のN17基準点の終端点であってもよい。
【0162】
SMF 946は、SM(たとえば、セッション確立、UPF 948とAN 908の間のトンネル管理);UE IPアドレス割り当ておよび管理(オプションの認可を含む);UP機能の選択および制御;トラフィックを適正な宛先にルーティングするためのUPF 948におけるトラフィック・ステアリングの構成;ポリシー制御機能へのインターフェースの終端;ポリシー実施、課金、およびQoSの一部の制御;合法的な傍受(SMイベントとLIシステムへのインターフェースについて);NASメッセージのSM部分の終端;下りリンク・データ通知;AMF 944を介してN2を通じてAN 908に送信される特定のSM情報の開始;およびセッションのSSCモードの決定を受け持つ。SMは、PDUセッションの管理を指し、PDUセッションまたは「セッション」は、UE 902とDN 936との間のPDUの交換を提供するまたは可能にするPDU接続性サービスを指す。
【0163】
UPF 948は、RAT内およびRAT間移動性のためのアンカー・ポイント、データ・ネットワーク936への相互接続の外部PDUセッションポイント、およびマルチホームPDUセッションをサポートするための分岐ポイントとしてはたらく。UPF 948はまた、パケットのルーティングおよび転送、パケット検査を実行し、ポリシー規則のユーザー・プレーン部分を実施し、合法的にパケットを傍受し(UP収集)、トラフィック使用量報告を実行し、ユーザー・プレーンのためのQoS処理を実行し(たとえば、パケットフィルタリング、ゲーティング、UL/DLレート強制)、上りリンク・トラフィック検証(たとえば、SDFからQoSへのフロー・マッピング)、上りリンクおよび下りリンクにおけるトランスポート・レベル・パケット・マーキングを実行し、下りリンク・パケット・バッファリングおよび下りリンク・データ通知トリガーを実行する。UPF 948は、データ・ネットワークへトラフィック・フローをルーティングすることをサポートする上りリンク分類器を含んでいてもよい。
【0164】
NSSF 950は、UE 902にサービスする一組のネットワーク・スライス・インスタンスを選択する。NSSF 950はまた、必要であれば、許容されるNSSAIおよび加入登録されたS-NSSAIへのマッピングを決定する。NSSF 950はまた、適切な構成に基づいて、そして可能性としてはNRF 954に照会することによって、UE 902にサービスするために使用されるAMFセット、または候補AMF 944のリストを決定する。UE 902のための一組のネットワーク・スライス・インスタンスの選択は、NSSF 950と対話することによってUE 902が登録されているAMF 944によってトリガーされてもよい;これは、AMF 944の変更につながりうる。NSSF 950は、N22基準点を介してAMF 944と対話し;N31基準点(図示せず)を介して訪問されたネットワーク内の別のNSSFと通信することができる。
【0165】
NEF 952は、サードパーティー、内部公開/再公開(internal exposure/re-exposure)、AF 960、エッジコンピューティングまたはフォグコンピューティングシステム(たとえば、エッジ計算ノード936xなど)のために、3GPP NFによって提供されるサービスおよび能力を安全に公開する。そのような実施形態では、NEF 952は、AFを認証し、認可し、または制限〔スロットリング〕することができる。NEF 952はまた、AF 960と交換される情報および内部ネットワーク機能と交換される情報を変換することもできる。たとえば、NEF 952は、AFサービス識別子と内部の5GC情報との間で翻訳してもよい。NEF 952はまた、他のNFの公開された能力に基づいて、他のNFから情報を受信してもよい。この情報は、構造化されたデータとしてNEF 952に格納されるか、または標準化されたインターフェースを使用してデータ格納NFに格納されてもよい。記憶された情報は、次いで、NEF 952によって他のNFおよびAFに再公開される、または分析等の他の目的のために使用されることができる。
【0166】
NRF 954は、サービス発見機能をサポートし、NFインスタンスからNF発見要求を受信し、発見されたNFインスタンスの情報を要求元のNFインスタンスに提供する。NRF 954はまた、利用可能なNFインスタンスおよびそれらのサポートされるサービスの情報も維持する。NRF 954はまた、サービス発見機能をサポートし、ここで、NRF 954は、NFインスタンスまたはSCP(図示せず)からNF発見要求を受信し、発見されたNFインスタンスの情報をNFインスタンスまたはSCPに提供する。
【0167】
PCF 956は、制御プレーン機能を実施するために制御プレーン機能にポリシー規則を提供し、また、ネットワーク挙動を支配する統一ポリシー・フレームワークをサポートしてもよい。PCF 956はまた、UDM 958のUDR内のポリシー決定に関連する加入情報にアクセスするためのフロントエンドを実装してもよい。図示のように基準点を通じて機能と通信することに加えて、PCF 956は、Npcfサービス・ベースのインターフェースを示す。
【0168】
UDM 958は、ネットワーク・エンティティが通信セッションを扱うことをサポートするために加入関連情報を扱い、UE 902の加入データを記憶する。たとえば、加入データは、UDM 958とAMF 944との間のN8基準点を介して通信されうる。UDM 958は、アプリケーション・フロントエンドとUDRという2つの部分を含むことができる。UDRは、UDM 958およびPCF 956のための加入データおよびポリシー・データ、および/またはNEF 952のための公開のための構造化されたデータおよびアプリケーション・データ(アプリケーション検出のためのPFD、複数のUE 902のためのアプリケーション要求情報を含む)を記憶することができる。Nudrサービス・ベースのインターフェースは、UDR 221によって示され、UDM 958、PCF 956、およびNEF 952が、記憶されたデータの特定のセットにアクセスすることとともに、UDR内の関連データ変更の読み出し、更新(たとえば、追加、修正)、削除、および通知への加入登録をするのを許容する。UDMは、クレデンシャルの処理、位置管理、加入管理などを担当するUDM-FEを含んでいてもよい。いくつかの異なるフロントエンドが、異なるトランザクションにおいて同じユーザーにサービスしてもよい。UDM-FEは、UDRに記憶された加入情報にアクセスし、認証クレデンシャル処理、ユーザー識別情報処理、アクセス認可、登録/移動性管理、および加入管理を実行する。図示のように基準点を通じて他のNFと通信することに加えて、UDM 958は、Nudmサービス・ベースのインターフェースを示すことができる。
【0169】
AF 960は、トラフィック・ルーティングに対するアプリケーションの影響を提供し、NEF 952へのアクセスを提供し、ポリシー制御のためにポリシー・フレームワークと対話する。AF 960は、UPF 948(再)選択およびトラフィック・ルーティングに影響しうる。オペレータ配備に基づいて、AF 960が信頼されるエンティティであると考えられる場合、ネットワーク・オペレータは、AF 960が関連するNFと直接対話することを許可してもよい。さらに、AF 960は、エッジコンピューティング実装のために使用されてもよい。
【0170】
5GC 940は、UE 902がネットワークに取り付けられている点に地理的に近いようにオペレータ/サードパーティー・サービスを選択することによって、エッジコンピューティングを可能にしうる。これは、ネットワークでのレイテンシーおよび負荷を軽減しうる。エッジコンピューティング実装においては、5GC 940は、UE 902に近いUPF 948を選択し、N6インターフェースを介してUPF 948からDN 936へのトラフィック・ステアリングを実行してもよい。これは、UE加入データ、UE位置、およびAF 960によって提供される情報に基づいていてもよく、それによりAF 960は、UPF(再)選択およびトラフィック・ルーティングに影響することができる。
【0171】
データ・ネットワーク936は、さまざまなネットワーク・オペレータ・サービス、インターネット・アクセス、または、たとえば、アプリケーション(アプリ)/コンテンツ・サーバー938を含む一つまたは複数のサーバーによって提供されうるサードパーティー・サービスを表しうる。DN 936は、たとえば、IMSサービスの提供のための、オペレータ外部の公衆、私設PDN、またはオペレータ内のパケット・データ・ネットワークであってもよい。この実施形態では、サーバー938は、S-CSCFまたはI-CSCFを介してIMSに結合されることができる。いくつかの実装形態では、DN 936は、一つまたは複数のローカルエリアDN(LADN)を表すことができ、それらは、一つまたは複数の特定領域内の、UE 902によってアクセス可能なDN 936(またはDN名(DNN))である。これらの特定領域の外では、UE 902はLADN/DN 936にアクセスすることができない。
【0172】
追加的または代替的に、DN 936はエッジDN 936であってよく、該エッジDN 936は、エッジ・アプリケーションを可能にするためのアーキテクチャーをサポートする(ローカル)データ・ネットワークである。これらの実施形態では、アプリ・サーバー938は、アプリ・サーバー機能を提供する物理的なハードウェア・システム/装置、および/またはクラウドにあるもしくはサーバー機能を実行するエッジ計算ノードにあるアプリケーション・ソフトウェアを表すことができる。いくつかの実施形態では、アプリ/コンテンツ・サーバー938は、エッジ・アプリケーション・サーバーの実行のために必要とされるサポートを提供するエッジ・ホスティング環境を提供する。
【0173】
いくつかの実施形態では、5GSは、無線通信トラフィックのインターフェースおよびオフロード処理を提供するために、一つまたは複数のエッジ計算ノードを使用することができる。これらの実施形態において、エッジ計算ノードは、一つまたは複数のRAN 910、914に含まれてもよく、または、一つまたは複数のRAN 910、914と共位置であってもよい。たとえば、エッジ計算ノードは、5GC 940内のRAN 914とUPF 948との間の接続を提供することができる。エッジ計算ノードは、RAN 914およびUPF 948との間の無線接続を処理するために、エッジ計算ノード内の仮想化インフラストラクチャー上でインスタンス化された一つまたは複数のNFVインスタンスを使用することができる。
【0174】
5GC 940のインターフェースは、基準点とサービス・ベースのインターフェースを含む。基準点は、N1(UE 902とAMF 944の間)、N2(RAN 914とAMF 944の間)、N3(RAN 914とUPF 948の間)、N4(SMF 946とUPF 948の間)、N5(PCF 956とAF 960の間)、N6(UPF 948とDN 936の間)、N7(SMF 946とPCF 956の間)、N8(UDM 958とAMF 944の間)、N9(2つのUPF 948の間)、N10(UDM 958とSMF 946の間)、N11(AMF 944とSMF 946の間)、N12(AUSF 942とAMF 944の間)、N13(AUSF 942とUDM 958の間)、N14(2つのAFM 944の間;図示せず)、N15(非ローミング・シナリオの場合、PCF 956とAMF 944の間、またはローミング・シナリオの場合、訪問したネットワーク内のPCF 956とAMF 944の間)、N16(2つのSMF 946間;図示せず)、およびN22(AMF 944とNSSF 950の間)を含む。図9に示されていない他の基準点表現も使用できる。図9のサービス・ベースの表現は、他の認可されたNFがサービスにアクセスすることを可能にする、制御プレーン内のNFを表す。サービス・ベースのインターフェース(SBI)は、Namf(AMF 944によって示されるSBI)、Nsmf(SMF 946によって示されるSBI)、Nnef(NEF 952によって示されるSBI)、Npcf(PCF 956によって示されるSBI)、Nudm(UDM 958によって示されるSBI)、Naf(AF 960によって示されるSBI)、Nnrf(NRF 954によって示されるSBI)、Nnssf (NSSF 950によって示されるSBI)、Nausf(AUSF 942によって示されるSBI)を含む。図9に示されていない他のサービス・ベースのインターフェース(たとえば、Nudr、N5g-eir、Nudsf)も使用できる。いくつかの実施形態では、NEF 952は、RAN 914との無線接続を処理するために使用できるエッジ計算ノード936xへのインターフェースを提供することができる。
【0175】
前述したように、システム900は、SMS加入検査および検証、およびSMメッセージのUE 902への/からのSMS-GMSC/IWMSC/SMSルータなどの他のエンティティへの/からの中継を受け持つSMSFを含むことができる。SMSはまた、UE 902がSMS転送のために利用可能であることの通知手順のために、AMF 942およびUDM 958と対話してもよい(たとえば、UE到達不能フラグをセットする、UE 902がSMSのために利用可能であるときにUDM 958に通知する)。
【0176】
5GSはまた、間接通信(たとえば、3GPP TS 23.501 7.1.1節を参照):委任された発見(たとえば、3GPP TS 23.501 7.1.1節を参照);宛先NF/NFサービスへのメッセージ転送およびルーティング、通信セキュリティ(たとえば、NFサービス・プロデューサーAPIにアクセスするための、NFサービス・コンシューマの認可)(たとえば、3GPP TS 33.501を参照)、負荷分散、モニタリング、過負荷制御など;およびUEのSUPI、SUCI、またはGPSIに基づくUDRに記憶された加入データへのアクセスを用いた、UDM、AUSF、UDR、PCFのための検出および選択機能(たとえば、3GPP TS 23.501 6.3節を参照)をサポートするSCP(または該SCPの個別のインスタンス)をも含んでいてもよい。SCPによって提供される負荷分散、監視、過負荷制御機能は、実装特有であってもよい。SCPは分散式に配備されてもよい。複数のSCPが、さまざまなNFサービス間の通信経路の中に存在することができる。SCPも、NFインスタンスではないが、分散し、冗長で、スケーラブルに配備されることができる。
【0177】
図10は、さまざまな実施形態による無線ネットワーク1000を概略的に示す。無線ネットワーク1000は、AN 1004と無線通信するUE 1002を含む。記載されている同様の名称の構成要素と同じであってもよく、類似していてもよく、および/または実質的に交換可能であってもよい。
【0178】
UE 1002は、接続1006を介してAN 1004と通信上結合されてもよい。接続1006は、通信結合を可能にするためのエア・インターフェースとして示されており、LTEプロトコルまたはmmWaveもしくは6GHz未満の周波数で動作する5G NRプロトコルのようなセルラー通信プロトコルと整合しうる。
【0179】
UE 1002は、モデム・プラットフォーム1010と結合されたホスト・プラットフォーム1008を含んでいてもよい。ホスト・プラットフォーム1008は、モデム・プラットフォーム1010のプロトコル処理回路1014と結合されうるアプリケーション処理回路1012を含んでいてもよい。アプリケーション処理回路1012は、アプリケーション・データのソース/シンクとなる、UE 1002のためのさまざまなアプリケーションを実行してもよい。アプリケーション処理回路1012は、さらに、データ・ネットワークとの間でアプリケーション・データを送受信するための一つまたは複数の層動作を実装してもよい。これらの層操作は、トランスポート(たとえば、UDP)およびインターネット(たとえば、IP)動作を含みうる。
【0180】
プロトコル処理回路1014は、接続1006を通じたデータの送信または受信を容易にするために、一つまたは複数の層動作を実装してもよい。プロトコル処理回路1014によって実装される層動作は、たとえば、MAC、RLC、PDCP、RRCおよびNAS動作を含んでいてもよい。
【0181】
モデム・プラットフォーム1010は、さらに、ネットワーク・プロトコル・スタック内でプロトコル処理回路1014によって実行される層動作の「下」である一つまたは複数の層動作を実行することができるデジタル・ベースバンド回路1016を含んでいてもよい。これらの動作は、たとえば、HARQ-ACK機能、スクランブル/スクランブル解除、エンコード/デコード、層マッピング/マッピング解除、変調シンボル・マッピング、受信シンボル/ビット・メトリック決定、マルチアンテナポート前置符号化/復号のうちの一つまたは複数を含むPHY動作を含んでいてもよく、これらは、空間‐時間、空間‐周波数または空間的符号化、参照信号生成/検出、プリアンブル・シーケンス生成および/または復号、同期シーケンス生成/検出、制御チャネル信号ブラインド復号、および他の関連機能のうちの一つまたは複数を含みうる。
【0182】
モデム・プラットフォーム1010は、送信回路1018、受信回路1020、RF回路1022、およびRFフロントエンド(RFFE)1024をさらに含んでいてもよく、これらは、一つまたは複数のアンテナ・パネル1026を含んでいてもよく、またはそれに接続してもよい。簡単に言うと、送信回路1018は、デジタル‐アナログ変換器、ミキサー、中間周波数(IF)コンポーネントなどを含んでいてもよく;受信回路1020は、アナログ‐デジタル変換器、ミキサー、IFコンポーネントなどを含んでいてもよく;RF回路1022は、低雑音増幅器、電力増幅器、電力追跡コンポーネントなどを含んでいてもよく;RFFE 1024は、フィルタ(たとえば、表面/体積音響波フィルタ)、スイッチ、アンテナ・チューナ、ビームフォーミング・コンポーネント(たとえば、フェーズアレイ・アンテナ・コンポーネント)などを含んでいてもよい。送信回路1018、受信回路1020、RF回路1022、RFFE 1024、およびアンテナ・パネル1026のコンポーネント(一般に「送信/受信コンポーネント」と呼ばれる)の選択および配置は、たとえば、通信がTDMかFDMか、mmWaveか6GHz未満の周波数かなどといった具体的な実装の詳細に固有であってもよい。いくつかの実施形態では、送信/受信コンポーネントは、複数の並列な送信/受信チェーンに配置されてもよく、同じまたは異なるチップ/モジュールなどに配置されてもよい。
【0183】
いくつかの実施形態では、プロトコル処理回路1014は、送信/受信コンポーネントのための制御機能を提供するために、制御回路(図示せず)の一つまたは複数のインスタンスを含んでいてもよい。
【0184】
UE受信は、アンテナ・パネル1026、RFFE 1024、RF回路1022、受信回路1020、デジタル・ベースバンド回路1016、およびプロトコル処理回路1014によって、またそれらを介して確立されてもよい。いくつかの実施形態では、アンテナ・パネル1026は、前記一つまたは複数のアンテナ・パネル1026の複数のアンテナ/アンテナ素子によって受信される信号を受信ビームフォーミングすることによって、AN 1004からの送信を受信してもよい。
【0185】
UE送信は、プロトコル処理回路1014、デジタル・ベースバンド回路1016、送信回路1018、RF回路1022、RFFE 1024、およびアンテナ・パネル1026によって、またそれらを介して確立されてもよい。いくつかの実施形態では、UE 1004の送信コンポーネントは、アンテナ・パネル1026のアンテナ素子によって放射される送信ビームを形成するために、送信されるべきデータに空間フィルタを適用してもよい。
【0186】
UE 1002と同様に、AN 1004は、モデム・プラットフォーム1030と結合されたホスト・プラットフォーム1028を含んでいてもよい。ホスト・プラットフォーム1028は、モデム・プラットフォーム1030のプロトコル処理回路1034と結合されたアプリケーション処理回路1032を含んでいてもよい。モデム・プラットフォームは、さらに、デジタル・ベースバンド回路1036、送信回路1038、受信回路1040、RF回路1042、RFFE回路1044、およびアンテナ・パネル1046を含んでいてもよい。AN 1004のコンポーネントは、UE 1002の同名のコンポーネントに類似していてもよく、実質的に交換可能であってもよい。上述のようにデータ送信/受信を行うことに加えて、AN 1008のコンポーネントは、たとえばRNC機能、たとえば無線ベアラ管理、上りリンクおよび下りリンクの動的無線資源管理、およびデータ・パケット・スケジューリングを含むさまざまな論理機能を行うことができる。
【0187】
図11は、いくつかの例示的な実施形態によれば、機械読み取り可能またはコンピュータ読み取り可能な媒体(たとえば、非一時的な機械読み取り可能な記憶媒体)から命令を読み、本明細書において議論された方法論のいずれか一つまたは複数を実行することができるコンポーネントを示すブロック図である。具体的には、図11は、一つまたは複数のプロセッサ(またはプロセッサ・コア)1110、一つまたは複数のメモリ/記憶装置1120、および一つまたは複数の通信資源1130を含むハードウェア資源1100の図的な表現を示す。これらのそれぞれは、バス1140または他のインターフェース回路を介して通信上結合されてもよい。ノード仮想化(たとえば、NFV)が利用される実施形態については、ハイパーバイザ1102が実行されて、ハードウェア資源1100を利用するための一つまたは複数のネットワーク・スライス/サブスライスの実行環境を提供してもよい。
【0188】
プロセッサ1110は、たとえば、プロセッサ1112およびプロセッサ1114を含む。プロセッサ1110は、一つまたは複数のプロセッサ・コアと、キャッシュメモリ、低ドロップアウト電圧レギュレータ(LDO)、割り込みコントローラ、シリアル・インターフェース、たとえばSPI、I2Cまたは汎用プログラマブル・シリアル・インターフェース回路、リアルタイムクロック(RTC)、インターバルおよびウォッチドッグ・タイマーを含むタイマーカウンタ、汎用I/O、メモリカードコントローラ、たとえばセキュアデジタル/マルチメディアカード(SD/MMC)または同様もの、インターフェース、モバイル産業用プロセッサインターフェース(MIPI)インターフェースおよび合同試験アクセスグループ(JTAG)試験アクセスポートの一つまたは複数のような回路を含むが、これらに限定されない。
【0189】
プロセッサ1110は、たとえば、中央処理装置(CPU)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、エイコーンRISCマシン(ARM)プロセッサ、複雑命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、グラフィックス処理装置(GPU)、一つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)、たとえばベースバンドプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、無線周波数集積回路(RFIC)、一つまたは複数のマイクロプロセッサまたはコントローラ、別のプロセッサ(本明細書で論じられたものを含む)、またはそれらの任意の適切な組み合わせであってもよい。いくつかの実装では、プロセッサ回路1110は、マイクロプロセッサ、プログラマブル処理装置(たとえば、FPGA、複雑なプログラマブル論理装置(CPLD)など)などであってもよい一つまたは複数のハードウェアアクセラレータを含んでいてもよい。
【0190】
メモリ/記憶装置1120は、メインメモリ、ディスク記憶、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含んでいてもよい。メモリ/記憶装置1120は、任意のタイプの揮発性、不揮発性または半揮発性メモリ、たとえばランダム・アクセス・メモリ(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、スタティックRAM(SRAM)、同期DRAM(SDRAM)、消去可能なプログラマブル・リード・オンリー・メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル・リード・オンリー・メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、ソリッド・ステート・ストレージ、相変化RAM(PRAM)、抵抗性メモリ、たとえば磁気抵抗ランダム・アクセス・メモリ(MRAM)などを含みうるが、これらに限定されず、Intel(登録商標)およびMicron(登録商標)からの三次元(3D)クロスポイント(XPOINT)メモリを組み込んでいてもよい。メモリ/記憶装置1120は、不揮発性メモリ、光学、磁気、および/またはソリッド・ステート大容量記憶装置などを含むがこれらに限定されない、任意のタイプの一時的および/または永続的記憶であってもよい永続的記憶装置を含んでいてもよい。
【0191】
通信資源1130は、ネットワーク1108を介して一つまたは複数の周辺装置1104または一つまたは複数のデータベース1106または他のネットワーク要素と通信するために、相互接続またはネットワークインターフェースコントローラ、コンポーネント、または他の適切な装置を含んでいてもよい。たとえば、通信資源1130は、有線通信コンポーネント(たとえば、USB、イーサネットなどを介した結合のため)、セルラー通信コンポーネント、NFCコンポーネント、Bluetooth(登録商標)(またはBluetooth(登録商標)低エネルギー)コンポーネント、Wi-Fi(登録商標)コンポーネント、および他の通信コンポーネントを含んでいてもよい。
【0192】
命令1150は、ソフトウェア、プログラム、アプリケーション、アプレット、アプリ、または、少なくともプロセッサ1110のいずれかに本明細書で議論される方法論のうちのいずれか一つまたは複数を実行させるための他の実行可能コードを含んでいてもよい。命令1150は、完全にまたは部分的に、プロセッサ1110のいずれかの中(たとえば、プロセッサのキャッシュメモリ内)、メモリ/記憶装置1120内、またはそれらの任意の適切な組み合わせ内に存在してもよい。さらに、命令1150の任意の部分は、周辺装置1104またはデータベース1106の任意の組み合わせからハードウェア資源1100に転送されてもよい。よって、プロセッサ1110のメモリ、メモリ/記憶装置1120、周辺装置1104、およびデータベース1106は、コンピュータ可読および機械可読媒体の例である。
【0193】
VI. 例示的な手順
いくつかの実施形態では、図9~11または本願の他の図の電子装置、ネットワーク、システム、チップもしくはコンポーネント、またはそれらの一部もしくは実装は、本明細書に記載される一つまたは複数のプロセス、技術、または方法、またはそれらの一部を実行するように構成されてもよい。一つのそのようなプロセスが図12に描かれている。
【0194】
たとえば、プロセス1200は、1205において、ユーザー装置(UE)のための小規模データ伝送(small data transmission、SDT)に関連する、トランスポート・ブロック・サイズ(TBS)ならびに変調および符号化方式(MCS)の情報をメモリから取得することを含んでいてもよい。このプロセスは、さらに、1210において、TBSおよびMCSの情報を含む、UEへの送信のためのメッセージをエンコードすることを含む。たとえば、いくつかの実施形態では、UEは、Msg3 PUSCHまたはMsgA PUSCHの送信のためのTBSおよび/またはMCS値を示すために、グループAまたはグループBからPRACHプリアンブルを選択する。
【0195】
図13は、さまざまな実施形態による別のプロセスを示す。この例では、プロセス1300は、1305において、ユーザー装置(UE)からの小規模データ伝送(SDT)に関連するトランスポート・ブロック・サイズ(TBS)ならびに変調および符号化方式(MCS)の情報を決定することを含み、ここで、SDT伝送は、4ステップ・ランダムアクセス(RACH)手順または2ステップRACH手順に関連する。このプロセスは、さらに、1310において、TBSおよびMCS情報を含む、UEへの送信のためのメッセージをエンコードすることを含む。このプロセスは、さらに、1315において、RAR上りリンク(UL)承認フィールドを含む、UEへの送信のためのMsg2ランダムアクセス応答(RAR)をエンコードすることを含む。
【0196】
図14は、さまざまな実施形態による別のプロセスを示す。この例では、プロセス1400は、1405において、UEからの小規模データ伝送(SDT)に関連するトランスポート・ブロック・サイズ(TBS)ならびに変調および符号化方式(MCS)の情報を含む構成メッセージを次世代NodeB(gNB)から受信することを含み、ここで、SDT伝送は、4ステップ・ランダムアクセス(RACH)手順または2ステップRACH手順に関連する。このプロセスはさらに、1410において、構成メッセージに基づいて、gNBへの送信のためのメッセージをエンコードすることを含む。
【0197】
一つまたは複数の実施形態について、前述の図のうちの一つまたは複数の図において記載されるコンポーネントのうちの少なくとも1つが、下記の実施例セクションに記載されている一つまたは複数の動作、技法、プロセス、および/または方法を実行するように構成されてもよい。たとえば、前述の図のうちの一つまたは複数の図に関連して上述したベースバンド回路は、以下に記載される実施例の一つまたは複数にしたがって動作するように構成されてもよい。別の例として、前述の図のうちの一つまたは複数の図に関連して上述したようなUE、基地局、ネットワーク要素などに関連する回路は、実施例セクションで以下に記載される実施例のうちの一つまたは複数にしたがって動作するように構成されてもよい。
【0198】
VII. 実施例
本明細書に記載された実施形態のさらなる実施例は、以下の、限定しない実装を含む。以下の限定しない実施例のそれぞれは、それ自身で自立してもよく、または、下記で与えられるまたは本開示を通じて与えられている他の実施例の一つまたは複数と、任意の順列または組み合わせにおいて組み合わされてもよい。
【0199】
実施例A01は、第5世代(5G)またはニューラジオ(NR)システムのための無線通信の方法を含み、当該方法は:gNodeB(gNB)によって、4ステップ・ランダムアクセス(RACH)手順を使用するメッセージ3(Msg3)および/または2ステップRACH手順を使用するメッセージA(MsgA)PUSCHでの小規模データ伝送(SDT)を構成する段階と;UEによって、前記SDTに従って、4ステップRACHにおいて前記Msg3を、および/または2ステップRACHにおいて前記MsgA PUSCHを送信する段階とを含む。
【0200】
実施例A02は、実施例A01および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、4ステップおよび/または2ステップRACH手順の間のSDTのために、UEは、NR残留最小システム情報(remaining minimum system information、RMSI)、NR他システム情報(other system information、OSI)、または専用の無線資源制御(radio resource control、RRC)信号伝達を介して上位層によって構成されたTBS/MCS値のセットからのあるトランスポート・ブロック・サイズ(TBS)/変調および符号化方式(MCS)に従って、Msg.3および/またはMsgA PUSCHを送信することができる
実施例A03は、実施例A01および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、TBS/MCS値の前記セットは、プリアンブル・グループAとBについてそれぞれ構成されてもよく、UEは、TBS/MCS値の前記セットがMsg3/MsgAペイロード・サイズを扱うことができるグループを選択する。
【0201】
実施例A04は、実施例A03および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、4ステップRACH手順の間のSDTのために、RAR UL承認は、2つ以上のMsg3 PUSCH周波数領域資源割り当て(frequency domain resource allocation、FDRA)および/または時間領域資源割り当て(time domain resource allocation、TDRA)を示すことができる。
【0202】
実施例A05は、実施例A01および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、4ステップRACH手順の間のSDTのために、RAR UL承認は、単一のMsg3 PUSCH FDRAおよび/またはTDRAを示すことができ;前記UL承認におけるMCSフィールドはリザーブされていてもよい。
【0203】
実施例A06は、実施例A05および/または他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、Msg3伝送のためのMCS値のセットは、最小システム情報(minimum system information、MSI)、残留最小システム情報(RMSI)、他システム情報(OSI)、および/または専用の無線資源制御(RRC)信号伝達を介して、上位層によって構成されてもよい。
【0204】
実施例A07は、実施例A05および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、RAR UL承認における示されたFDRAおよびTDRAに基づいて、UEは、プリアンブル・グループに関連する上位層によって構成されたMCS値のセットに従って、TBSのセットを導出することができ、ここで、ペイロード・サイズが1つの最も小さいTBS(TBS_Aと記される)より小さい場合、UEはゼロ・パディングを実行し、Msg3 PUSCHの伝送のためのTBS_Aに対応する、MCS値のセットからのMCSを選択する。
【0205】
実施例A08は、実施例A05および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、4ステップRACH手順でのSDTのためのRAR承認フィールドにおけるMCSは、構成されたMCS値のセットから、UEがMsg3 PUSCH送信のために使用できる最大MCSインデックスを示すために使用されてもよい。
【0206】
実施例A09は、実施例A01および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、4ステップRACH手順の間のSDTについて、RAR UL承認は、単一のMsg3 PUSCH FDRAおよびTDRAを示すために使用されてもよく、これは、Msg3伝送のための最大資源割り当てに対応する;TBSのセットがMsg3伝送のために使用でき、ペイロード・サイズが前記1つの最小のTBSより小さい場合、UEはMSG3伝送のために、示されたMCSと、割り当てられた資源のサブセットとを使用することができる。
【0207】
実施例A10は、実施例A01および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、RAR UL承認のための上記の諸実施形態は、Msg3伝送のためのフォールバックRAR UL承認のために直接に適用できる。
【0208】
実施例A11は、実施例A01および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、UEは、4ステップRACHのためのMsg3および/または2ステップRACHのためのMsgA PUSCHの送信のために、2つ以上のDMRS資源をもって構成されてもよく、ここで、UEは、4ステップRACHのためのMsg3および/または2ステップRACHのためのMsgA PUSCHのためのTBS/MCSに従って、DMRS資源の1つにおいてDMRSを送信することができる。
【0209】
実施例A12は、実施例A01および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、UEが第1のDMRS資源においてDMRSを送信する場合、それは、4ステップRACHについてのMsg3および/または2ステップRACHについてのMsgA PUSCHの送信のために第1のTBS/MCSを示すために使用されることができ;UEが第2のDMRS資源においてDMRSを送信する場合、それは、4ステップRACHについてのMsg3および/または2ステップRACHについてのMsgA PUSCHの送信のための第2のTBS/MCSを示すために使用されることができる。
【0210】
実施例A13は、実施例A01および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、4ステップRACH手順の間のSDTについて、SDTからレガシーの4ステップRACH手順へのフォールバック機構を示すために、ランダムアクセス応答(RAR)内の1つのフィールドが転用されてもよく、またはRAR内の一つまたは複数の既存のフィールド内のいくつかの状態がリザーブされ、転用されてもよい。
【0211】
実施例A14は、実施例A01および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、UEがMsgA PUSCHを送信した後、gNBは、UEに、SDTありおよびなしの4ステップRACHにフォールバックすることを指示してもよい。
【0212】
実施例A15は、実施例A14および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、2ステップRACHを使うSDTからSDTありおよびなしの4ステップRACH手順へのフォールバック機構を示すために、フォールバックRAR内の一つまたは複数のフィールドが転用されてもよく、またはフォールバックRAR内の一つまたは複数のフィールド内のいくつかの状態がリザーブされてもよい。
【0213】
実施例A16は、実施例A14および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、フォールバックRAR内の予約されたフィールド「R」が、SDTのある4ステップRACHへのフォールバックを示すために「1」に設定されることができる。
【0214】
実施例A17は、実施例A14および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、SDTありまたはなしの4ステップRACH手順へのフォールバックを示すために、RAR内の一つまたは複数のフィールド内のいくつかの状態がリザーブされてもよい。
【0215】
実施例A18は、実施例A01および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、異なるフォールバックRARが考えられることができ、一つは非SDT(たとえば、レガシーのフォールバックRARを使用する)用であり、もう一つはSDT(たとえば、新しいSDTフォールバックRARを導入する)用であり、この区別は、RARのためのサブヘッダにおいて示されることができる。
【0216】
実施例B01は、タイプ1またはタイプ2のランダムアクセス手順を実行する段階を含む方法を含み、ここで、タイプ1またはタイプ2のランダムアクセス手順の間に通信されるメッセージに、小規模データ伝送(SDT)が含まれる。
【0217】
実施例B02は、実施例B01および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、SDTは、トランスポート・ブロック・サイズ(TBS)または変調および符号化方式(MCS)を示す。
【0218】
実施例B03は、実施例B01~B02および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、さらに:NR残留最小システム情報(remaining minimum system information、RMSI)、NR他システム情報(other system information、OSI)、または無線資源制御(radio resource control、RRC)信号伝達を介して上位層によって構成されたTBS/MCS値のセットからのあるTBS/MCSに従って、Msg.3および/またはMsgA PUSCHを送信する段階を含む。
【0219】
実施例B03は、実施例B01~B02および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、ランダムアクセス応答(RAR)上りリンク(UL)承認は、2つ以上のMsg3 PUSCH周波数領域資源割り当て(frequency domain resource allocation、FDRA)および/または時間領域資源割り当て(time domain resource allocation、TDRA)を示し、当該方法はさらに:RAR UL内の示されたMCSに基づいて、示されたFDRAおよびTDRAに従って一つまたは複数のTBSを導出することを含む。
【0220】
実施例B04は、実施例B03および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、さらに:Msg.3ペイロード・サイズが前記FDRAおよびTDRAについての導出されたTBSのうちの1つより小さい場合、導出されたTBSにマッチするようゼロ・パディングを実行し、Msg3 PUSCH送信のために対応するFDRAおよびTDRAを選択する。
【0221】
実施例B05は、実施例B01~B02および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、RAR UL承認は、単一のMsg3 PUSCH FDRAおよびTDRAを示し、RAR UL承認におけるMCSフィールドがリザーブされており、このことは、Msg3 PUSCH送信のためにはこのフィールドを無視することを示す。
【0222】
実施例B06は、実施例B05および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、MSG3伝送のためのMCS値のセットは、MSI、RMSI、OSI、および/またはRRC信号伝達を介して上位層によって構成される。
【0223】
実施例B07は、実施例B06および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、MCS値のセットは、プリアンブル・グループAごと、プリアンブル・グループBごと、または両方のプリアンブル・グループAおよびBに構成される。
【0224】
実施例B08は、実施例B07および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、さらに:RAR UL承認における示されたFDRAおよびTDRAに基づいて、プリアンブル・グループに関連する上位層によって構成されたMCS値のセットに従って、TBSのセットを導出することを含む。
【0225】
実施例B09は、実施例B08および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、さらに:ペイロード・サイズが最も小さいTBS(TBS_A)未満である場合に、ゼロ・パディングを実行し、Msg3 PUSCHの送信のためにTBS_Aに対応するMCS値のセットからMCSを選択することを含む。
【0226】
実施例B10は、実施例B01~B09および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、タイプ1ランダムアクセス手順を用いるSDTのためのRAR承認フィールド内のMCSが、構成されたMCS値のセットからの、Msg3 PUSCH送信のために使用できる最大MCSインデックスを示す。
【0227】
実施例B11は、実施例B01~B10および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、タイプ1ランダムアクセス手順の間のSDTについて、RAR UL承認は、Msg3送信のための最大資源割り当てに対応する単一のMsg3 PUSCH FDRAおよびTDRAを示し、RAR UL承認は、さらに、示されたFDRAおよびTDRA資源ならびにMCSに従って導出されることができるMsg3 PUSCHによって搬送されることができる最大TBSを示す。
【0228】
実施例B12は、実施例B01~B11および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、さらに:Msg3送信のためにTBSのセットが使用できる場合、およびペイロード・サイズが前記1つの最も小さいTBS未満である場合、示されたMCSおよび割り当てられた資源のサブセットをMsg3送信のために使用することを含む。
【0229】
実施例B13は、実施例B12および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、さらに:スケーリング因子のセットを用いて、割り当てられた資源の前記サブセットを導出することを含む。
【0230】
実施例B14は、実施例B01~B11および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、さらに:実施例B14は、実施例B01~B13および/または本明細書中のいくつかの他の実施例の方法を含み、さらに、タイプ2ランダムアクセス手順を用いるSDTについて、タイプ1ランダムアクセス手順を用いるSDTへのフォールバック機構を実行することを含む。
【0231】
実施例B15は、実施例B14および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、さらに:MSG3送信のために使用されるべきMCSおよび資源を示すためにフォールバックRAR UL承認を使用することを含む。
【0232】
実施例B16は、実施例B14および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、さらに:タイプ1ランダムアクセス手順のためのMsg3および/またはタイプ2ランダムアクセス手順のためのMsgA PUSCHの送信のために一つまたは複数の構成されたDMRS資源を通じて一つまたは複数の復調参照信号(DMRS)を送信することをさらに含み、前記送信は、タイプ1ランダムアクセス手順のためのMsg3および/またはタイプ2ランダムアクセス手順のためのMsgA PUSCHのための前記TBS/MCSに基づく。
【0233】
実施例B17は、実施例B14および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、さらに:タイプ1ランダムアクセス手順のためのMsg3および/またはタイプ2ランダムアクセス手順のためのMsgA PUSCHの送信のための第1のTBS/MCSを示すために第1のDMRS資源において第1のDMRSを送信し;タイプ1ランダムアクセス手順のためのMsg3および/またはタイプ2ランダムアクセス手順のためのMsgA PUSCHの送信のための第2のTBS/MCSを示すために第2のDMRS資源において第2のDMRSを送信することを含む。
【0234】
実施例B17は、実施例B16および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、タイプ1ランダムアクセス手順を使用するSDTについて、CP-OFDM波形がMsg3の送信のために構成されるとき、2つ以上のスクランブルIDが、RMSI(SIB1)、OSI、またはRRC信号伝達を介して上位層によってMsg3送信のために構成される。
【0235】
実施例B18は、実施例B16~B17および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、タイプ2ランダムアクセス手順を使用するSDTについては、MsgA PRACHプリアンブルとPUSCH資源単位(PRU)との間の一対多のマッピングが定義されてもよい。
【0236】
実施例B18Aは、実施例B15~B17および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、フォールバックRAR内の一つまたは複数のフィールドが、フォールバック機構を示すために転用される。
【0237】
実施例B19は、実施例B15~B18および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、フォールバックRAR内の一つまたは複数のフィールド内の一つまたは複数の状態(または値)が、タイプ2ランダムアクセス手順を使用するSDTからSDTありおよびなしのタイプ1ランダムアクセス手順へのフォールバック機構を示すために使用される。
【0238】
実施例B20は、実施例B15~B18および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、フォールバックRAR内のリザーブされたフィールド「R」が設定される「1」は、SDTのあるタイプ1ランダムアクセス手順へのフォールバックを示し、デフォルト状態または「0」値は、SDTなしのタイプ1ランダムアクセス手順へのフォールバックを示す。
【0239】
実施例B21は、実施例B19~B20および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、フォールバックRAR内のリザーブされたフィールド「R」が設定される「1」は、EDTなしのタイプ1ランダムアクセス手順へのフォールバックを示し、デフォルト状態または「0」値は、EDTありのタイプ1ランダムアクセス手順へのフォールバックを示す。
【0240】
実施例B22は、実施例B01~B21および/または本明細書の他のいくつかの実施例の方法を含み、ここで、当該方法は、ユーザー装置(UE)または次世代ノードB(gNB)によって実行される。
【0241】
実施例X1は:
ユーザー装置(UE)からの小規模データ伝送(SDT)に関連するトランスポート・ブロック・サイズ(TBS)ならびに変調および符号化方式(MCS)の情報を記憶するメモリと;
前記メモリと結合された処理回路であって:
前記メモリから前記TBSおよびMCS情報を取り出し;
前記TBSおよびMCS情報を含むUEへの送信のためのメッセージをエンコードするように構成された
処理回路とを有する、
装置を含む。
【0242】
実施例X2は、実施例X1または本明細書の他の何らかの実施例の装置を含み、ここで、SDT送信は、4ステップ・ランダムアクセス(RACH)手順または2ステップRACH手順と関連付けられる。
【0243】
実施例X3は、実施例X2または本明細書の他の何らかの実施例の装置を含み、ここで、処理回路は、さらに、RAR上りリンク(UL)承認フィールドを含むUEへの送信のためのMsg2ランダムアクセス応答(RAR)をエンコードするように構成されている。
【0244】
実施例X3は、実施例X3または本明細書の他の何らかの実施例の装置を含み、ここで、RAR UL承認フィールドは、複数のMsg3 PUSCH周波数領域資源割り当て(FDRA)、または複数の時間領域資源割り当て(TDRA)を示す。
【0245】
実施例X5は、実施例X3または本明細書の他の何らかの実施例の装置を含み、ここで、RAR UL承認フィールドは、単一のMsg3 PUSCH FDRAおよび単一のMsg3 PUSCH TDRAを示す。
【0246】
実施例X6は、実施例X3または本明細書の他の何らかの実施例の装置を含み、ここで、RAR UL承認フィールドは、UEがMsg3 PUSCH送信のためにはMCSフィールドを無視することを示すために、リザーブされたMCSフィールドを含む。
【0247】
実施例X7は、実施例X3または本明細書の他の何らかの実施例の装置を含み、ここで、RAR UL承認フィールドは、MCSフィールドを含み、TBSおよびMCS情報内のMCS値のセットから、UEがMSG3 PUSCH送信のために使用できる最大MCSインデックスを示す。
【0248】
実施例X8は、実施例X1~X7または本明細書の他の何らかの実施例の装置を含み、ここで、処理回路は、さらに、Msg3 PUSCHまたはMsgA PUSCHの送信のためのTBSまたはMCS値を示すために、グループAまたはグループBからPRACHプリアンブルを選択する。
【0249】
実施例X9は、実施例X1~X8または本明細書の他の何らかの実施例の装置を含み、ここで、UEからのSDT送信がMsg3送信またはMsgA物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)送信に関連する実施例X1~X8のいずれかの装置を含む。
【0250】
実施例X10は、実施例X1~X9または本明細書の他の何らかの実施例の装置を含み、ここで、前記メッセージは、ニューラジオ(NR)残留最小システム情報(remaining minimum system information、RMSI)、NR他システム情報(other system information、OSI)、または専用の無線資源制御(radio resource control、RRC)信号伝達を介したUEへの伝送のためにエンコードされる。
【0251】
実施例X11は、一つまたは複数のプロセッサによって実行されると、次世代のノードB(gNB)に下記を実行させる命令を記憶している一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な媒体を含む:
ユーザー装置(UE)からの小規模データ伝送(SDT)に関連するトランスポート・ブロック・サイズ(TBS)ならびに変調および符号化方式(MCS)情報を決定する段階であって、SDT伝送は4ステップ・ランダムアクセス(RACH)手順または2ステップRACH手順に関連する、段階と;
前記TBSおよびMCS情報を含むUEへの送信のためのメッセージをエンコードする段階と;
RAR上りリンク(UL)承認フィールドを含むUEへの送信のためのMsg2ランダムアクセス応答(RAR)をエンコードする段階。
【0252】
実施例X12は、実施例X11または本明細書の他の何らかの実施例の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能媒体を含み、ここで、RAR UL承認フィールドは、複数のMsg3 PUSCH周波数領域資源割り当て(FDRA)、または複数の時間領域資源割り当て(TDRA)を示す。
【0253】
実施例X13は、実施例X11または本明細書の他の何らかの実施例の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能媒体を含み、ここで、RAR UL承認フィールドは、単一のMsg3 PUSCH FDRAおよび単一のMsg3 PUSCH TDRAを示す。
【0254】
実施例X14は、実施例X11または本明細書の他の何らかの実施例の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能媒体を含み、ここで、RAR UL承認フィールドは、UEがMsg3 PUSCH送信のためにはMCSフィールドを無視すべきであることを示すために、リザーブされたMCSフィールドを含む。
【0255】
実施例X15は、実施例X11または本明細書の他の何らかの実施例の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能媒体を含み、ここで、RAR UL承認フィールドは、TBSおよびMCS情報内のMCS値のセットからMSG3 PUSCH送信のためにUEが使用できる最大MCSインデックスを示すMCSフィールドを含む。
【0256】
実施例X16は、実施例X11または本明細書の他の何らかの実施例の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能媒体を含み、ここで、TBSおよびMCS情報は、プリアンブル・グループAまたはプリアンブル・グループBのために構成された値を含む。
【0257】
実施例X17は、実施例X11または本明細書の他の何らかの実施例の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能媒体を含み、ここで、前記メッセージは、ニューラジオ(NR)残留最小システム情報(remaining minimum system information、RMSI)、NR他システム情報(other system information、OSI)、または専用の無線資源制御(radio resource control、RRC)信号伝達を介したUEへの伝送のためにエンコードされる。
【0258】
実施例X18は、一つまたは複数のプロセッサによって実行されると、ユーザー装置(UE)に下記を実行させる命令を記憶している一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な媒体を含む:
次世代ノードB(gNB)から、UEからの小規模データ伝送(SDT)に関連するトランスポート・ブロック・サイズ(TBS)ならびに変調および符号化方式(MCS)情報を含む構成メッセージを受信する段階であって、SDT伝送は、4ステップ・ランダムアクセス(RACH)手順または2ステップRACH手順に関連する、段階と;
前記構成メッセージに基づいてgNBへの送信のためのメッセージをエンコードする段階。
【0259】
実施例X19は、実施例X18または本明細書の他の何らかの実施例の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能媒体を含み、ここで、前記メッセージは、Msg3メッセージまたはMsgA PUSCHメッセージである。
【0260】
実施例X20は、実施例X18または本明細書の他の何らかの実施例の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能媒体を含み、ここで、前記RAR UL承認フィールドは:
複数のMsg3 PUSCH周波数領域資源割り当て(FDRA);または
複数の時間領域資源割り当て(TDRA);または
単一のMsg3 PUSCH FDRAおよび単一のMsg3 PUSCH TDRAを示す。
【0261】
実施例X21は、実施例X20または本明細書の他の何らかの実施例の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能媒体を含み、ここで、当該媒体はさらに、前記UEに、前記構成メッセージと、RAR UL承認フィールドにおいて示された前記FDRAまたはTDRAに基づいて一つまたは複数のTBSを導出させるための命令をさらに記憶している。
【0262】
実施例X22は、実施例X18または本明細書の他の何らかの実施例の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能媒体を含み、ここで、
前記RAR UL承認フィールドは、UEがMsg3 PUSCH送信のためにはMCSフィールドを無視すべきであることを示すリザーブされたMCSフィールドを含む;または
前記RAR UL承認フィールドは、前記TBSおよびMCS情報におけるMCS値のセットから、UEがMSG3 PUSCH送信のために使用できる最大MCSインデックスを示すMCSフィールドを含む。
【0263】
実施例X23は、実施例X18~X22または本明細書の他の何らかの実施例の一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能媒体を含み、ここで、当該媒体は、さらに、UEに、Msg3 PUSCHまたはMsgA PUSCHの送信のためのTBSまたはMCS値を示すために、グループAまたはグループBからPRACHプリアンブルを選択させるための命令を記憶している。
【0264】
実施例Z01は、実施例A01~A18、B01~B22、X1~X23のいずれかに記載された、または関連する方法、または本明細書に記載されたいずれかの他の方法もしくはプロセスの一つまたは複数の要素を実施する手段を有する装置を含む。
【0265】
実施例Z02は、電子装置の一つまたは複数のプロセッサによる前記命令の実行時に、実施例A01~A18、B01~B22、X1~X23のいずれかに記載された、または関連する方法、または本明細書に記載されたいずれかの他の方法もしくはプロセスの一つまたは複数の要素を実行させる命令を含む、一つまたは複数の非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体を含む。
【0266】
実施例Z03は、実施例A01~A18、B01~B22、X1~X23のいずれかに記載された、または関連する方法、または本明細書に記載されたいずれかの他の方法もしくはプロセスの一つまたは複数の要素を実行するための論理、モジュール、または回路を有する装置を含む。
【0267】
実施例Z04は、実施例A01~A18、B01~B22、X1~X23のいずれかに記載された、または関連する方法、技法またはプロセスまたはその一部を含む。
【0268】
実施例Z05は、一つまたは複数のプロセッサと、該一つまたは複数のプロセッサによって実行されると、該一つまたは複数のプロセッサに、実施例A01~A18、B01~B22、X1~X23のいずれかに記載された、または関連する方法またはその一部を実行させる命令を有する一つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な媒体とを有する装置を含む。
【0269】
実施例Z06は、実施例A01~A18、B01~B22、X1~X23のいずれかまたはその一部に記載された信号を含む。
【0270】
実施例Z07は、実施例A01~A18、B01~B22、X1~X23のいずれかまたはその一部に記載された、または関連する、またはそれ以外で本開示に記載されているデータグラム、パケット、フレーム、セグメント、プロトコルデータユニット(PDU)、またはメッセージを含む。
【0271】
実施例Z08は、実施例A01~A18、B01~B22、X1~X23のいずれかまたはその一部に記載された、または関連する、またはそれ以外で本開示に記載されているデータをエンコードされた信号を含む。
【0272】
実施例Z09は、実施例A01~A18、B01~B22、X1~X23のいずれかまたはその一部に記載された、または関連する、またはそれ以外で本開示に記載されているデータグラム、パケット、フレーム、セグメント、プロトコルデータユニット(PDU)、またはメッセージをエンコードされた信号を含む。
【0273】
実施例Z10は、コンピュータ読み取り可能な命令を搬送する電磁信号を含み、一つまたは複数のプロセッサによる前記コンピュータ読み取り可能な命令の実行は、前記一つまたは複数のプロセッサに、実施例A01~A18、B01~B22、X1~X23のいずれかまたはその一部に記載された、または関連する方法、技法、またはプロセスを実行させる。
【0274】
実施例Z11は、命令を含むコンピュータ・プログラムを含み、処理要素による該プログラムの実行は、前記処理要素に、実施例A01~A18、B01~B22、X1~X23のいずれかまたはその一部に記載された、または関連する方法、技法、またはプロセスを実行させる。
【0275】
実施例Z12は、本明細書に示され記載される無線ネットワーク内の信号を含む。
【0276】
実施例Z13は、本明細書に示され記載される無線ネットワーク内で通信する方法を含む。
【0277】
実施例Z14は、本明細書に示され記載され無線通信を提供するためのシステムを含む。
【0278】
実施例Z15は、本明細書に示され記載される無線通信を提供するための装置を含む。
【0279】
上記の実施例のいずれも、明示的に別段の記載がない限り、任意の他の実施例(または実施例の組み合わせ)と組み合わせることができる。一つまたは複数の実装の前述の説明は、例解および説明を提供するが、網羅的であること、または実施形態の範囲を開示された厳密な形に限定することは意図されていない。修正および変形が、上記の教示に照らして可能であるか、またはさまざまな実施形態の実施から取得されうる。
【0280】
IX. 用語
本文書の目的のために、以下の用語および定義は、本明細書中で議論される実施例および実施形態に適用可能である。
【0281】
用語「結合された」、「通信上結合された」およびそれらの派生形が本明細書で使用される。用語「結合された」は、2つ以上の要素が互いに直接的に物理的または電気的に接触していることを意味してもよく、2つ以上の要素が互いに間接的に接触するが、なお互いに協働または相互作用することを意味してもよく、および/または、一つまたは複数の他の要素が、互いに結合されていると言われる要素の間に結合または接続されることを意味してもよい。用語「直接結合された」は、2つ以上の要素が互いに直接接触していることを意味しうる。用語「通信上結合された」は、有線または他の相互接続を通じて、ワイヤレス通信チャネルもしくはリンクを通じて、などを含む通信手段によって、2つ以上の要素が互いに接触していてもよいことを意味しうる。
【0282】
本明細書で用いられる用語「回路」は、記載された機能を提供するように構成された、電子回路、論理回路、プロセッサ(共有、専用、またはグループ)および/またはメモリ(共有、専用、またはグループ)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブル装置(FPD)(たとえば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジック装置(PLD)、複合PLD(CPLD)、高容量PLD(HCPLD)、構造化ASIC、またはプログラマブルSoC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)などのハードウェアコンポーネントを指す、それらの一部である、またはそれらを含む。いくつかの実施形態では、回路は、一つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアプログラムを実行して、記載された機能の少なくとも一部を提供してもよい。用語「回路」はまた、プログラムコードの機能を実行するために使用される、一つまたは複数のハードウェア要素(または、電気または電子システムで使用される回路の組み合わせ)の、プログラムコードとの組み合わせを指してもよい。これらの実施形態では、ハードウェア要素とプログラムコードの組み合わせは、特定のタイプの回路と呼ばれてもよい。
【0283】
本明細書で使用される用語「プロセッサ回路」は、一連の算術演算もしくは論理演算、またはデジタルデータの記録、記憶、および/または転送を順次に、自動的に実行することができる回路を指す、かかる回路の一部である、またはかかる回路を含む。処理回路は、命令を実行するための一つまたは複数の処理コアと、プログラムおよびデータ情報を記憶するための一つまたは複数のメモリ構造とを含んでいてもよい。用語「プロセッサ回路」は、一つまたは複数のアプリケーションプロセッサ、一つまたは複数のベースバンドプロセッサ、物理的な中央処理装置(CPU)、シングルコアプロセッサ、デュアルコアプロセッサ、トリプルコアプロセッサ、クワッドコアプロセッサ、および/またはプログラムコード、ソフトウェアモジュール、および/または機能プロセスのような、コンピュータ実行可能な命令を実行するまたは他の仕方で動作させることができる任意の他の装置を指すことができる。処理回路は、マイクロプロセッサ、プログラマブル処理装置等であってもよい、より多くのハードウェアアクセラレータを含んでいてもよい。該一つまたは複数のハードウェアアクセラレータは、たとえば、コンピュータビジョン(CV)および/またはディープラーニング(DL)アクセラレータを含むことができる。用語「アプリケーション回路」および/または「ベースバンド回路」は、「プロセッサ回路」と同義と考えられてもよく、「プロセッサ回路」と称されてもよい。
【0284】
本明細書で使用される用語「メモリ」および/または「メモリ回路」は、データを記憶するための一つまたは複数のハードウェア装置を指し、RAM、MRAM、PRAM、DRAM、および/またはSDRAM、コアメモリ、ROM、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリ装置、またはデータを記憶するための他の機械読み取り可能媒体を含む。用語「コンピュータ読み取り可能媒体」は、メモリ、ポータブルまたは固定記憶装置、光記憶装置、および命令またはデータを記憶、収容、または担持することができるさまざまな他の媒体を含みうるが、これらに限定されたい。
【0285】
本明細書で使用される用語「インターフェース回路」は、2つ以上のコンポーネントまたは装置の間での情報の交換を可能にする回路を指す、かかる回路の一部である、またはかかる回路を含む。用語「インターフェース回路」は、一つまたは複数のハードウェアインターフェース、たとえば、バス、I/Oインターフェース、周辺コンポーネントインターフェース、ネットワークインターフェースカード、および/またはその他を指すことができる。
【0286】
本明細書で使用される用語「ユーザー装置」または「UE」は、無線通信能力を有する装置を指し、通信ネットワークにおけるネットワーク資源の遠隔ユーザーを記述することがある。用語「ユーザー装置」または「UE」は、クライアント、モバイル、モバイル装置、モバイル端末、ユーザー端末、モバイルユニット、モバイルステーション、モバイルユーザー、加入者、ユーザー、リモートステーション、アクセスエージェント、ユーザーエージェント、受信機、無線機器、再構成可能な無線装置、再構成可能なモバイル装置などと同義と考えられてもよく、そのように称されてもよい。さらに、用語「ユーザー装置」または「UE」は、任意のタイプの無線/有線装置または無線通信インターフェースを含む任意のコンピューティング装置を含んでいてもよい。
【0287】
本明細書で使用される用語「ネットワーク要素」は、有線または無線通信ネットワークサービスを提供するために使用される物理的なまたは仮想化された設備および/またはインフラストラクチャーを指す。用語「ネットワーク要素」は、ネットワーク化されたコンピュータ、ネットワーキングハードウェア、ネットワーク機器、ネットワークノード、ルータ、スイッチ、ハブ、ブリッジ、無線ネットワークコントローラ、RAN装置、RANノード、ゲートウェイ、サーバー、仮想化されたVNF、NFVI、および/またはその他と同義と考えられてもよく、および/またはそのように称されてもよい。
【0288】
本明細書で使用される用語「コンピュータ・システム」は、任意のタイプの相互接続された電子装置、コンピュータ装置、またはそれらのコンポーネントを指す。さらに、用語「コンピュータ・システム」および/または「システム」は、互いに通信可能に結合されたコンピュータのさまざまなコンポーネントを指すことができる。さらに、用語「コンピュータ・システム」および/または「システム」は、互いに通信可能に結合され、コンピューティングおよび/またはネットワーク資源を共有するように構成された複数のコンピュータ装置および/または複数のコンピューティングシステムを指してもよい。
【0289】
本明細書で使用される用語「アプライアンス」、「コンピュータアプライアンス」などは、特定のコンピューティング資源を提供するように特に設計されたプログラムコード(たとえば、ソフトウェアまたはファームウェア)を有するコンピュータ装置またはコンピュータ・システムを指す。「仮想アプライアンス」とは、コンピュータアプライアンスを仮想化またはエミュレートする、または他の仕方で特定のコンピューティング資源を提供するために専用にされたハイパーバイザ装備装置によって実装される仮想マシンイメージである。用語「要素」は、所与のレベルの抽象化では分割不能であり、明確に定義された境界を有するユニットを指し、要素は、たとえば、一つまたは複数の装置、システム、コントローラ、ネットワーク要素、モジュールなど、またはそれらの組み合わせを含む任意の種類のエンティティでありうる。用語「装置」は、その近傍の別の物理的エンティティの中に埋め込まれた、またはそれに接続された物理的エンティティを指し、その物理的エンティティからまたはその物理的エンティティにデジタル情報を伝達する能力を有する。用語「エンティティ」は、アーキテクチャーまたは装置の別個のコンポーネント、またはペイロードとして転送される情報を指す。用語「コントローラ」は、その状態を変更するか、または物理的エンティティを移動させるなどによって、物理的エンティティに影響を与える能力を有する要素またはエンティティを指す。
【0290】
用語「クラウドコンピューティング」または「クラウド」は、ユーザーによる積極的な管理なしに、オンデマンドでのセルフサービスプロビジョニングおよび管理によって、共有可能なコンピューティング資源のスケーラブルで弾力的なプールへのネットワークアクセスを可能にするパラダイムを指す。クラウドコンピューティングは、定義されたインターフェース(たとえば、APIなど)を使用して呼び出される、クラウドコンピューティングを介して提供される一つまたは複数の機能であるクラウドコンピューティングサービス(またはクラウドサービス)を提供する。用語「コンピューティング資源」または単に「資源」とは、コンピュータ・システムまたはネットワーク内での可用性が制限されているあらゆる物理的もしくは仮想的なコンポーネント、またはそのようなコンポーネントの使用を指す。コンピューティング資源の例は、サーバー、プロセッサ、記憶装置、メモリ装置、メモリ領域、ネットワーク、電力、入出力(周辺)装置、機械装置、ネットワーク接続(たとえば、チャネル/リンク、ポート、ネットワークソケットなど)、オペレーティングシステム、仮想マシン(VM)、ソフトウェア/アプリケーション、コンピュータファイルなどへの、ある時間期間にわたる使用/アクセスを含む。「ハードウェア資源」とは、物理的なハードウェア要素によって提供される計算、記憶、および/またはネットワーク資源を指しうる。「仮想化された資源」とは、仮想化インフラストラクチャーによってアプリケーション、装置、システムなどに提供される計算、記憶および/またはネットワーク資源を指しうる。用語「ネットワーク資源」または「通信資源」は、通信ネットワークを介してコンピュータ装置/システムによってアクセス可能な資源を指しうる。用語「システム資源」は、サービスを提供するためのあらゆる種類の共有エンティティを指してもよく、計算および/またはネットワーク資源を含みうる。システム資源は、サーバーを通してアクセス可能な、コヒーレントな機能、ネットワークデータオブジェクトまたはサービスの集合と考えられてもよく、かかるシステム資源は、単一のホストまたは複数のホスト上に存在し、明確に識別可能である。本明細書で使用されるところでは、用語「クラウドサービスプロバイダー」(またはCSP)は、中央集中型の、地域の、およびエッジのデータセンター(たとえば、パブリッククラウドの文脈で使用される)で構成される、典型的には大規模な「クラウド」資源を運用する組織を意味する。他の例では、CSPはクラウドサービスオペレータ(CSO)と呼ばれることもある。「クラウドコンピューティング」への言及は、一般に、エッジコンピューティングに比べて、レイテンシー、距離、または制約条件が少なくともいくらか増加する遠隔地で、CSPまたはCSOによって提供されるコンピューティング資源およびサービスを指す。
【0291】
本明細書で使用されるところでは、用語「データセンター」は、大量の計算、データ記憶およびネットワーク資源が単一の位置に存在するように、複数の高性能計算およびデータ記憶ノードを収容することが意図された、合目的的に設計された構造を指す。これは、しばしば、特化したラックおよびエンクロージャシステム、適切な加熱、冷却、換気、セキュリティ、火災抑制、および電力供給システムを必要とする。また、用語は、いくつかの文脈において、計算およびデータ記憶ノードを指してもよい。データセンターは、中央集中型またはクラウドデータセンター(たとえば、最大)、地域データセンター、エッジデータセンター(たとえば、最小)の間で規模が異なりうる。
【0292】
本明細書で使用されるところでは、用語「エッジコンピューティング」は、ネットワークの「エッジ」または「エッジ」の集合に近い位置におけるコンピューティングおよび資源の実装、協調、および使用を指す。ネットワークのエッジでコンピューティング資源を配備することにより、アプリケーションおよびネットワーク・レイテンシーを短縮し、ネットワークのバックホールトラフィックおよび関連するエネルギー消費を削減し、サービス能力を改善し、セキュリティまたはデータプライバシー要件の遵守を改善し(特に、従来のクラウドコンピューティングと比較して)、所有にかかる全費用を改善することがありうる。本明細書で使用されるところでは、用語「エッジ計算ノード」は、サーバー、クライアント、エンドポイント、またはピアモードのいずれで動作するか、およびネットワークの「エッジ」に位置するかネットワーク内のさらに遠くで接続された位置に位置するかを問わず、装置、ゲートウェイ、ブリッジ、システムまたはサブシステム、コンポーネントの形での計算能力をもつ要素の実世界での、論理的な、または仮想化された実装を指す。本明細書中で使用される「ノード」への言及は、一般に「装置」、「コンポーネント」、および「サブシステム」と交換可能であるが、「エッジコンピューティングシステム」または「エッジコンピューティングネットワーク」への言及は、一般に、エッジコンピューティング場面においてサービスまたは資源の何らかの側面を達成または提供するように構成される複数のノードおよび装置の集合、組織または分散アーキテクチャーを指す。
【0293】
用語「モノのインターネット」または「IoT」は、人間の対話をほとんどまたは全く伴わずにデータを転送することができる相互に関連したコンピューティング装置、機械的およびデジタルマシンのシステムを指し、リアルタイム分析、機械学習および/またはAI、組み込みシステム、無線センサーネットワーク、制御システム、自動化などの技術(たとえば、スマートホーム、スマートビルディングおよび/またはスマートシティ技術)を含み得る。IoT装置は、通例、ヘビーな計算または記憶能力をもたない低パワー装置である。「エッジIoT装置」は、ネットワークのエッジに配備される任意の種類のIoT装置でありうる。
【0294】
本明細書で使用されるところでは、用語「クラスター」は、物理的エンティティ(たとえば、異なるコンピューティングシステム、ネットワークまたはネットワークグループ)、論理的エンティティ(たとえば、アプリケーション、関数、セキュリティ構造体、コンテナ)などの形で、エッジコンピューティングシステム(単数または複数)の一部としてのエンティティの集合またはグループを指す。いくつかの位置では、「クラスター」は「グループ」または「ドメイン」とも呼ばれる。クラスターのメンバーシップは、動的またはプロパティ・ベースのメンバーシップから、ネットワークまたはシステム管理シナリオから、またはクラスター内のエンティティを追加、修正、または除去しうる後述するさまざまな例示的技法からのものを含む条件または機能に基づいて、修正され、または影響されうる。クラスターはまた、複数の層、レベル、またはプロパティ(そのような層、レベル、またはプロパティに基づくセキュリティ機能および結果の変形を含む)を含む、またはそれに関連付けられてることができる。
【0295】
本明細書で使用される用語「インスタンス化する」、「インスタンス化」などは、インスタンスの作成を指す。「インスタンス」は、オブジェクトの具体的な生起をも指し、これは、たとえば、プログラムコードの実行中に生起しうる。
【0296】
用語「情報要素」は、一つまたは複数のフィールドを含む構造要素を指す。用語「フィールド」は、情報要素の個々の内容または内容を含むデータ要素を指す。
【0297】
本明細書で使用される用語「チャネル」は、データまたはデータストリームを通信するために使用される、有形または無形の任意の伝送媒体を指す。用語「チャネル」は、「通信チャネル」、「データ通信チャネル」、「伝送チャネル」、「データ伝送チャネル」、「アクセスチャネル」、「データアクセスチャネル」、「リンク」、「データリンク」、「搬送波」、「無線周波搬送波」、および/またはデータが通信される経路または媒体を示す他の同様の用語と同義および/または等価であってもよい。さらに、本明細書で使用される用語「リンク」は、情報の送受信のための、RATを通じた2つの装置間の接続を指す。
【0298】
本明細書で使用されるところでは、用語「無線技術」は、情報転送のための電磁放射のワイヤレス送信および/または受信のための技術を指す。用語「無線アクセス技術」または「RAT」は、無線ベースの通信ネットワークへの、基礎となる物理的接続のために使用される技術を指す。本明細書で使用されるところでは、用語「通信プロトコル」(有線または無線のいずれか)は、データのパケット化/パケット化解除、信号の変調/復調、プロトコルスタックの実装、および/またはその他のための命令を含む、他の装置および/またはシステムと通信するために通信装置および/またはシステムによって実装される一組の標準化された規則または命令を指す。
【0299】
用語「SMTC」は、SSB-MeasurementTimingConfigurationによって構成されるSSBベースの測定タイミング構成を指す。
【0300】
用語「SSB」は、SS/PBCHブロックを指す。
【0301】
用語「主要セル」は、UEが初期接続確立手順を実行するか、または接続再確立手順を開始する、一次周波数で動作するMCGセルを指す。
【0302】
用語「一次SCGセル」は、DC動作のための同期による再構成(Reconfiguration with Sync)手順を実行する際にUEがランダムアクセスを実行するSCGセルを指す。
【0303】
用語「副次セル」は、CAをもって構成されたUEのための特殊セルの上に追加的な無線資源を提供するセルを指す。
【0304】
用語「副次セル・グループ」は、DCをもって構成されたUEについて、PSCellおよびゼロ以上の副次セルを含む諸サービス・セルのサブセットを指す。
【0305】
用語「サービス・セル(Serving Cell)」は、CA/DCをもって構成されていないRRC_CONNECTEDにあるUEのための主要セルを指し、主要セルで構成される1つのサービス・セルのみが存在する。
【0306】
用語「サービス・セル」(単数または複数)は、CA/をもって構成されたRRC_CONNECTEDにあるUEについての特殊セル(単数または複数)およびすべての副次セルを含むセルの集合を指す。
【0307】
用語「特殊セル」は、DC動作についてはMCGのPCellまたはSCGのPSCellを指し、そうでない場合は、用語「特殊セル」は、Pcellを指す。
【0308】
X. 略語
本明細書で異なる仕方で使用されない限り、用語、定義、および略語は、3GPP TR21.905 v16.0.0(2019-06)で定義された用語、定義、および略語と整合しうる。本稿の目的のために、以下の略語が、本明細書中で議論される例および実施形態に適用されうる。
3GPP Third Generation Partnership Project 第3世代パートナーシップ・プロジェクト
4G Fourth Generation 第4世代
5G Fifth Generation 第5世代
5GC 5G Core network 5Gコアネットワーク
ACK Acknowledgement 確認応答
AF Application Function アプリケーション機能
AM Acknowledged Mode 確認応答されたモード
AMBR Aggregate Maximum Bit Rate アグリゲート最大ビットレート
AMF Access and Mobility Management Function アクセスおよび移動性管理機能
AN Access Network アクセス・ネットワーク
ANR Automatic Neighbour Relation 自動近傍関係
AP Application Protocol アプリケーションプロトコル、Antenna Port アンテナ・ポート、Access Point アクセスポイント
API Application Programming Interface アプリケーションプログラミングインターフェース
APN Access Point Name アクセスポイント名
ARP Allocation and Retention Priority 割り当ておよび保持優先度
ARQ Automatic Repeat Request 自動再送要求
AS Access Stratum アクセス層
ASN.1 Abstract Syntax Notation One 抽象構文記法1
AUSF Authentication Server Function 認証サーバー機能
AWGN Additive White Gaussian Noise 加法的白色ガウシアン騒音
BAP Backhaul Adaptation Protocol バックホール適応プロトコル
BCH Broadcast Channel 放送チャネル
BER Bit Error Ratio ビット誤り率
BFD Beam Failure Detection ビーム故障検出
BLER Block Error Rate ブロック誤り率
BPSK Binary Phase Shift Keying 2状態位相シフトキーイング
BRAS Broadband Remote Access Server ブロードバンドリモートアクセスサーバー
BSS Business Support System 事業支援システム
BS Base Station 基地局
BSR Buffer Status Report バッファステータスレポート
BW Bandwidth 帯域幅
BWP Bandwidth Part 帯域幅部分
C-RNTI Cell Radio Network Temporary Identity セル無線ネットワーク一時的識別情報
CA Carrier Aggregation キャリアアグリゲーション、Certification Authority 認証局
CAPEX CAPital EXpenditure 資本的支出
CBRA Contention Based Random Access 競合ベースのランダムアクセス
CC Component Carrier コンポーネント・キャリア、Country Code 国コード、Cryptographic Checksum 暗号学的チェックサム
CCA Clear Channel Assessment 空きチャネル評価
CCE Control Channel Element 制御チャネル要素
CCCH Common Control Channel 共通制御チャネル
CE Coverage Enhancement カバレッジ強化
CDM Content Delivery Network コンテンツ送達ネットワーク
CDMA Code-Division Multiple Access 符号分割多重アクセス
CFRA Contention Free Random Access 競合フリーのランダムアクセス
CG Cell Group セル・グループ
CI セルの素性〔識別情報〕
CID Cell-ID セルID(たとえば、測位方法)
CIM Common Information Model 共通情報モデル
CIR Carrier to Interference Ratio 搬送波対干渉比
CK Cipher Key 暗号鍵
CM Connection Management 接続管理、Conditional Mandatory 条件付必須
CMAS Commercial Mobile Alert Service 商用モバイルアラートサービス
CMD Command コマンド
CMS Cloud Management System クラウド管理システム
CO Conditional Optional 条件付きオプション
CoMP Coordinated Multi-Point 協調マルチポイント
CORESET Control Resource Set 制御資源集合
COTS Commercial Off-The-Shelf 商用オフザシェルフ
CP Control Plane 制御プレーン、Cyclic Prefix 巡回的プレフィックス、Connection Point 接続ポイント
CPD Connection Point Descriptor 接続ポイント記述子
CPE Customer Premise Equipment 顧客構内設備
CPICH Common Pilot Channel 共通パイロットチャネル
CQI Channel Quality Indicator チャネル品質インジケータ
CPU CSI processing unit CSI処理装置、Central Processing Unit 中央処理装置
C/R Command/Response field bit コマンド/応答フィールド・ビット
CRAN Cloud Radio Access Network クラウド無線アクセス・ネットワーク、Cloud RAN
ネットワーク クラウドRAN
CRB Common Resource Block 共通資源ブロック
CRC Cyclic Redundancy Check 巡回冗長検査
CRI Channel-State Information Resource Indicator チャネル状態情報資源インジケータ、CSI-RS Resource Indicator CSI-RS資源インジケータ
C-RNTI Cell RNTI セルRNTI
CS Circuit Switched 回線交換式
CSAR Cloud Service Archive クラウドサービスアーカイブ
CSI Channel-State Information チャネル状態情報
CSI-IM CSI Interference Measurement CSI干渉測定
CSI-RS CSI Reference Signal CSI参照信号
CSI-RSRP CSI reference signal received power CSI参照信号受信電力
CSI-RSRQ CSI reference signal received quality CSI参照信号受信品質
CSI-SINR CSI signal-to-noise and interference ratio CSI信号対雑音・干渉比
CSMA Carrier Sense Multiple Access キャリアセンス多重アクセス
CSMA/CA CSMA with collision avoidance 衝突回避を伴うCSMA
CSS Common Search Space 共通探索空間、Cell-specific Search Space セル固有の探索空間
CTS Clear-to-Send 送信可能〔クリア・ツー・センド〕
CW Codeword 符号語
CWS Contention Window Size 競合窓サイズ
D2D Device-to-Device 装置間
DC Dual Connectivity 二重接続、Direct Current 直流
DCI Downlink Control Information 下りリンク制御情報
DF Deployment Flavour 展開フレーバー
DL Downlink 下りリンク
DMTF Distributed Management Task Force 分散管理タスクフォース
DPDK Data Plane Development Kit データプレーン開発キット
DM-RS, DMRS Demodulation Reference Signal 復調参照信号
DN Data network データ・ネットワーク
DRB Data Radio Bearer データ無線ベアラ
DRS Discovery Reference Signal 発見参照信号
DRX Discontinuous Reception 不連続受信
DSL Domain Specific Language ドメイン固有言語、Digital Subscriber Line デジタル加入者線
DSLAM DSL Access Multiplexer DSLアクセスマルチプレクサ
DwPTS Downlink Pilot Time Slot 下りリンク・パイロット時間スロット
E-LAN Ethernet Local Area Network イーサネットローカルエリアネットワーク
E2E End-to-End エンドツーエンド
ECCA extended clear channel assessment 拡張空きチャネル評価、extended CCA 拡張CCA
ECCE Enhanced Control Channel Element 向上された制御チャネル、Enhanced CCE
向上CCE
ED Energy Detection エネルギー検出
EDGE Enhanced Datarates for GSM Evolution GSMエボリューション(GSM Evolution)のための向上データレート
EGMF Exposure Governance Management Function 公開ガバナンス管理機能
EGPRS Enhanced GPRS 向上GPRS
EIR Equipment Identity Register 装置識別情報レジスタ
eLAA enhanced Licensed Assisted Access 向上されたライセンスのある支援されたアクセス、enhanced LAA 向上LAA
EM、Element Manager 要素マネージャ
eMBB Enhanced Mobile Broadband 拡張モバイルブロードバンド
EMS Element Management System 要素管理システム
eNB evolved NodeB 進化型ノードB、E-UTRAN NodeB E-UTRANノードB
EN-DC E-UTRA-NR Dual Connectivity E-UTRA-NRデュアル接続性
EPC Evolved Packet Core 進化形パケット・コア
EPDCCH enhanced PDCCH 向上PDCCH、enhanced Physical Downlink Control Cannel 物理的下りリンク制御チャネル
EPRE Energy per resource element 資源要素当たりのエネルギー
EPS Evolved Packet System 進化型パケットシステム
EREG enhanced REG 向上REG、enhanced resource element groups 向上資源要素グループ
ETSI European Telecommunications Standards Institute ヨーロッパ電気通信規格協会
ETWS Earthquake and Tsunami Warning System 地震・津波警報システム
eUICC embedded UICC 埋め込みUICC、embedded Universal Integrated Circuit Card ユニバーサル集積回路カード
E-UTRA Evolved UTRA 進化型UTRA
E-UTRAN Evolved UTRAN 進化型UTRAN
EV2X 向上V2X
F1AP F1 Application Protocol F1アプリケーションプロトコル
F1-C F1 Control plane interface F1制御プレーン・インターフェース
F1-U F1 Userplaneinterface F1ユーザープレーン・インターフェース
FACCH Fast Associated Control CHannel 高速関連制御チャネル
FACCH/F Fast Associated Control Channel/Full rate 高速関連制御チャネル/フルレート
FACCH/H Fast Associated Control Channel/Half rate 高速関連制御チャネル/ハーフレート
FACH Forward Access Channel 前方アクセスチャネル
FAUSCH Fast Uplink Signalling Channel 高速上りリンク信号伝達チャネル
FB Functional Block 機能ブロック
FBI Feedback Information フィードバック情報
FCC Federal Communications Commission 米連邦通信委員会
FCCH Frequency Correction CHannel 周波数補正チャネル
FDD Frequency Division Duplex 周波数分割複信
FDM Frequency Division Multiplex 周波数分割多重
FDMA Frequency Division Multiple Access 周波数分割マルチアクセス
FDRA Frequency Domain Resource Allocation 周波数領域資源割り当て
FE Front End フロントエンド
FEC Forward Error Correction 前方誤り訂正
FFS For Further Study さらに研究すること
FFT Fast Fourier Transformation 高速フーリエ変換
feLAA further enhanced Licensed Assisted Access さらに向上されたライセンスのある支援アクセス、further enhanced LAA 追加向上LAA
FN Frame Number フレーム番号
FPGA Field-Programmable Gate Array フィールドプログラマブルゲートアレイ
FR Frequency Range 周波数範囲
G-RNTI GERAN Radio Network Temporary Identity GERAN無線ネットワーク一時的識別情報
GERAN GSM EDGE RAN GSM EDGE RAN、GSM EDGE Radio Access Network GSM EDGE無線アクセス網
GGSN Gateway GPRS Support Node ゲートウェイGPRSサポート・ノード
GLONASS GLObal'naya NAvigatsionnaya Sputnikovaya Sistema(英語:Global Navigation Satellite System[グローバル航法衛星システム])
gNB Next Generation NodeB 次世代ノードB
gNB-CU gNB-centralized unit gNB中央集中ユニット、Next Generation NodeB centralized unit、次世代ノードB中央集中ユニット
gNB-DU gNB-distributed unit gNB分散ユニット、Next Generation NodeB distributed unit 次世代ノードB分散ユニット
GNSS Global Navigation Satellite System グローバルナビゲーション衛星システム
GPRS General Packet Radio Service 一般パケット無線サービス
GSM Global System for Mobile Communications、Groupe Sp´ecial Mobile グローバル移動通信システム
GTP GPRS Tunneling Protocol GPRSトンネルプロトコル
GTP-U GPRS Tunnelling Protocol for User Plane ユーザー・プレーンのためのGPRSトンネルプロトコル
GTS Go To Sleep Signal スリープ移行信号(WUS関連)
GUMMEI Globally Unique MME Identifier グローバルに一意的なMME識別子
GUTI Globally Unique Temporary UE Identity グローバルに一意的な一時的UE識別情報
HARQ Hybrid ARQ ハイブリッドARQ、Hybrid Automatic Repeat Request ハイブリッド自動再送要求
HANDO Handover ハンドハンドオーバー
HFN HyperFrame Number ハイパーフレーム番号
HHO Hard Handover ハードハンドオーバー
HLR Home Location Register ホーム位置レジスタ
HN Home Network ホームネットワーク
HO Handover ハンドオーバー
HPLMN Home Public Land Mobile Network 家庭公衆陸上モバイルネットワーク
HSDPA High Speed Downlink Packet Access 高速下りリンクパケットアクセス
HSN Hopping Sequence Number ホッピングシーケンス番号
HSPA High Speed Packet Access 高速パケットアクセス
HSS Home Subscriber Server ホームサブスクライバー・サーバー
HSUPA High Speed Uplink Packet Access 高速上りリンクパケットアクセス
HTTP Hyper Text Transfer Protocol ハイパーテキスト転送プロトコル
HTTPS Hyper Text Transfer Protocol Secure ハイパーテキスト転送プロトコル・セキュア(httpsはhttp/1.1 over SSL、すなわちポート443)
I-Block Information Block 情報ブロック
ICCID Integrated Circuit Card Identification ICカード識別
IAB Integrated Access and Backhaul 統合されたアクセスおよびバックホール
ICIC Inter-Cell Interference Coordination セル間干渉連携
ID Identity, identifier 識別情報、識別子
IDFT Inverse Discrete Fourier Transform 逆離散フーリエ変換
IE Information element 情報要素
IBE In-Band Emission 帯域内放出
IEEE Institute of Electrical and Electronics Engineers 電気電子技術者協会
IEI Information Element Identifier 情報要素識別子
IEIDL Information Element Identifier Data Length 情報要素識別子データ長
IETF Internet Engineering Task Force インターネット技術特別調査委員会
IF Infrastructure インフラストラクチャー
IM Interference Measurement 干渉測定、Intermodulation 相互変調、IP Multimedia IPマルチメディア
IMC IMS Credentials IMSクレデンシャル
IMEI International Mobile Equipment Identity 国際移動体装置識別情報
IMGI International mobile group identity 国際移動体グループ識別情報
IMPI IP Multimedia Private Identity IPマルチメディア・プライベート識別情報
IMPU IP Multimedia PUblic identity IPマルチメディア・パブリック識別情報
IMS IP Multimedia Subsystem IPマルチメディアサブシステム
IMSI International Mobile Subscriber Identity 国際移動体加入者識別情報
IoT Internet of Things モノのインターネット
IP Internet Protocol インターネットプロトコル
Ipsec IP Security IPセキュリティ、Internet Protocol Security インターネットプロトコルセキュリティ
IP-CAN IP-Connectivity Access Network IP接続性アクセス・ネットワーク
IP-M IP Multicast IPマルチキャスト
IPv4 Internet Protocol Version 4 インターネットプロトコル・バージョン4
IPv6 Internet Protocol Version 6 インターネットプロトコル・バージョン6
IR Infrared 赤外線
IS In Sync 同期中
IRP Integration Reference Point 統合基準点
ISDN Integrated Services Digital Network 統合サービス・デジタル・ネットワーク
ISIM IM Services Identity Module IMサービス識別情報モジュール
ISO International Organisation for Standardisation 国際標準化機構
ISP Internet Service Provider インターネットサービスプロバイダー
IWF Interworking-Function インターワーキング機能
I-WLAN Interworking WLAN インターワーキングWLAN
Constraint length of the convolutional code 畳み込み符号の制約長、USIM Individual key USIM個別鍵
kB Kilobyte キロバイト(1000バイト)
kbps kilo-bits per second キロビット毎秒
Kc Ciphering key 暗号化鍵
Ki Individual subscriber authentication key 個人加入者認証鍵
KPI Key Performance Indicator 重要成績指標
KQI Key Quality Indicator 重要品質指標
KSI Key Set Identifier 鍵集合識別子
ksps kilo-symbols per second キロシンボル毎秒
KVM Kernel Virtual Machine カーネル仮想マシン
L1 Layer 1 (physical layer) 層1(物理層)
L1-RSRP Layer 1 reference signal received power 層1参照信号受信電力
L2 Layer 2 (data link layer) 層2(データリンク層)
L3 Layer 3 (network layer) 層3(ネットワーク層)
LAA Licensed Assisted Access ライセンスされる支援アクセス
LAN Local Area Network ローカルエリアネットワーク
LBT Listen Before Talk リッスン・ビフォア・トーク
LCM LifeCycle Management ライフサイクル管理
LCR Low Chip Rate 低チップレート
LCS Location Services 位置情報サービス
LCID Logical Channel ID 論理チャネルID
LI Layer Indicator 層インジケータ
LLC Logical Link Control 論理リンク制御、Low Layer Compatibility 下位層互換性
LPLMN Local PLMN ローカルPLMN
LPP LTE Positioning Protocol LTE位置決めプロトコル
LSB Least Significant Bit 最下位ビット
LTE Long Term Evolution ロングタームエボリューション
LWA LTE-WLAN aggregation LTE-WLANアグリゲーション
LWIP LTE/WLAN Radio Level Integration with IPsec Tunnel IPsecトンネルによるLTE/WLAN電波レベル統合
LTE Long Term Evolution ロングタームエボリューション
M2M Machine-to-Machine マシン対マシン
MAC Medium Access Control 媒体アクセス制御(プロトコル階層化のコンテキスト)、
MAC Message authentication code メッセージ認証コード(セキュリティ/暗号化のコンテキスト)
MAC-A MAC used for authentication and key agreement 認証および鍵合意のために使用されるMAC(TSG T WG3のコンテキスト)
MAC-I MAC used for data integrity 信号伝達メッセージのデータ完全性のために使用されるMAC (TSG T WG3のコンテキスト)
MANO Management and Orchestration 管理・運営・オーケストレーション
MBMS Multimedia Broadcast and Multicast Service マルチメディア・ブロードキャストおよびマルチキャスト・サービス
MBSFN Multimedia Broadcast multicast service Single Frequency Network マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス単一周波数ネットワーク
MCC Mobile Country Code 移動体国別コード
MCG Master Cell Group マスターセルグループ
MCOT Maximum Channel Occupancy Time 最大チャネル占有時間
MCS Modulation and coding scheme 変調および符号化方式
MDAF Management Data Analytics Function 管理データ分析機能
MDAS Management Data Analytics Service マネジメント・データ分析サービス
MDT Minimization of Drive Tests ドライブテストの最小化
ME Mobile Equipment 移動体装置
MeNB master eNB マスターeNB
MER Message Error Ratio メッセージ誤り率
MGL Measurement Gap Length 測定ギャップ長
MGRP Measurement Gap Repetition Period 測定ギャップ反復周期
MIB Master Information Block マスター情報ブロック、Management Information Base 管理情報ベース
MIMO Multiple Input Multiple Output 複数入力複数出力
MLC Mobile Location Centre 移動体位置センター
MM Mobility Management 移動性管理
MME Mobility Management Entity 移動性管理エンティティ
MN Master Node マスターノード
MnS Management Service マネジメントサービス
MO Measurement Object 測定対象、Mobile Originated モバイル起源
MPBCH MTC Physical Broadcast CHannel MTC物理ブロードキャスト・チャネル
MPDCCH MTC Physical Downlink Control CHannel MTC物理下りリンク制御チャネル
MPDSCH MTC Physical Downlink Shared CHannel MTC物理下りリンク共有チャネル
MPRACH MTC Physical Random Access CHannel MTC物理的ランダムアクセス・チャネル
MPUSCH MTC Physical Uplink Shared Channel MTC物理的上りリンク共有チャネル
MPLS MultiProtocol Label Switching マルチプロトコル・ラベル・スイッチング
MS Mobile Station 移動局
MSB Most Significant Bit 最上位ビット
MSC Mobile Switching Centre モバイル・スイッチング・センター
MSI Minimum System Information 最小システム情報、MCH Scheduling Information
MCHスケジューリング情報
MSID Mobile Station Identifier 移動局識別子
MSIN Mobile Station Identification Number 移動局識別番号
MSISDN Mobile Subscriber ISDN Number モバイル加入者ISDN番号
MT Mobile Terminated モバイル終点、Mobile Termination モバイル終端
MTC Machine-Type Communications マシン型通信
mMTC massive MTC 大規模MTC、massive Machine-Type Communications
機械式 大規模マシン型通信
MU-MIMO Multi User MIMO マルチユーザーMIMO
MWUS MTC wake-up signal MTC覚醒信号、MTC WUS MTC WUS
NACK Negative Acknowledgement 否定確認応答
NAI Network Access Identifier ネットワークアクセス識別子
NAS Non-Access Stratum 非アクセス層、Non-Access Stratum layer
アクセス層レイヤー
NCT Network Connectivity Topology ネットワークの接続性トポロジー
NC-JT Non-Coherent Joint Transmission 非コヒーレント合同送信
NEC Network Capability Exposure ネットワーク機能公開
NE-DC NR-E-UTRA Dual Connectivity NR-E-UTRAデュアル接続性
NEF Network Exposure Function ネットワーク公開機能
NF Network Function ネットワーク機能
NFP Network Forwarding Path ネットワーク転送経路
NFPD Network Forwarding Path Descriptor ネットワーク転送経路記述子
NFV Network Functions Virtualization ネットワーク機能仮想化
NFVI NFV Infrastructure NFVインフラストラクチャー
NFVO NFV Orchestrator NFVオーケストレーター
NG Next Generation 次世代、Next Gen
NGEN-DC NG-RAN E-UTRA-NR Dual Connectivity NG-RAN E-UTRA-NRデュアル接続性
NM Network Manager ネットワークマネージャ
NMS Network Management System ネットワーク管理システム
N-PoP Network Point of Presence ネットワーク・ポイントオブプレゼンス
NMIB, N-MIB Narrowband MIB 狭帯域MIB
NPBCH Narrowband Physical Broadcast CHannel 狭帯域物理ブロードキャスト・チャネル
NPDCCH Narrowband Physical Downlink Control CHannel 狭帯域物理下りリンク制御チャネル
NPDSCH Narrowband Physical Downlink Shared CHannel 狭帯域物理下りリンク共有チャネル
NPRACH Narrowband Physical Random Access CHannel 狭帯域物理ランダムアクセス・チャネル
NPUSCH Narrowband Physical Uplink Shared CHannel 狭帯域物理上りリンク共有チャネル
NPSS Narrowband Primary Synchronization Signal 狭帯域主要同期信号
NSSS Narrowband Secondary Synchronization Signal 狭帯域副次同期信号
NR New Radio ニューラジオ、Neighbour Relation 近傍関係
NRF NF Repository Function NFリポジトリ機能
NRS Narrowband Reference Signal 狭帯域参照信号
NS Network Service ネットワークサービス
NSA Non-Standalone operation mode 非単独動作モード
NSD Network Service Descriptor ネットワークサービス記述子
NSR Network Service Record ネットワークサービスレコード
NSSAI Network Slice Selection Assistance Information ネットワーク・スライス選択支援情報
S-NNSAI Single-NSSAI 単一NSSAI
NSSF Network Slice Selection Function ネットワーク・スライスの選択機能
NW Network ネットワーク
NWUS Narrowband wake-up signal 狭帯域覚醒信号、Narrowband WUS 狭帯域WUS
NZP Non-Zero Power 非ゼロ・パワー
O&M Operation and Maintenance 運用・保守
ODU2 Optical channel Data Unit - type 2 光チャネルデータユニット・タイプ2
OFDM Orthogonal Frequency Division Multiplexing 直交周波数分割多重化
OFDMA Orthogonal Frequency Division Multiple Access 直交周波数分割多元接続
OOB Out-of-band 帯域外
OOS Out of Sync 同期外
OPEX OPerating EXpense 営業費用
OSI Other System Information その他システム情報
OSS Operations Support System 動作支援システム
OTA over-the-air 空中〔オーバーザエア〕
PAPR Peak-to-Average Power Ratio ピーク対平均電力比率
PAR Peak to Average Ratio ピーク対平均比
PBCH Physical Broadcast Channel 物理ブロードキャスト・チャネル
PC Power Control 電力制御、Personal Computer パーソナルコンピュータ
PCC Primary Component Carrier 主要コンポーネント・キャリア、Primary CC 主要CC
PCell Primary Cell 主要セル
PCI Physical Cell ID 物理セルID、Physical Cell Identity 物理セル識別情報
PCEF Policy and Charging Enforcement Function ポリシーおよび課金実施機能
PCF Policy Control Function ポリシー制御機能
PCRF Policy Control and Charging Rules Function ポリシー制御および課金規則機能
PDCP Packet Data Convergence Protocol パケットデータコンバージェンスプロトコル、Packet Data Convergence Protocol layer パケットデータコンバージェンスプロトコル層
PDCCH Physical Downlink Control Channel 物理下りリンク制御チャネル
PDCP Packet Data Convergence Protocol パケットデータコンバージェンスプロトコル
PDN Packet Data Network パケット・データ・ネットワーク、Public Data Network
公共データ・ネットワーク
PDSCH Physical Downlink Shared Channel 物理下りリンク共有チャネル
PDU Protocol Data Unit プロトコルデータ単位
PEI Permanent Equipment Identifiers 永久装置識別子
PFD Packet Flow Description パケットフロー記述
P-GW PDN Gateway
PHICH Physical hybrid-ARQ indicator channel 物理ハイブリッドARQインジケータ・チャネル
PHY Physical layer 物理層
PLMN Public Land Mobile Network 公共陸上移動体ネットワーク
PIN Personal Identification Number 個人識別番号
PM Performance Measurement 性能測定
PMI Precoding Matrix Indicator 前置符号化マトリクス・インジケータ
PNF Physical Network Function 物理ネットワーク機能
PNFD Physical Network Function Descriptor 物理ネットワーク機能記述子
PNFR Physical Network Function Record 物理ネットワーク機能記録
POC PTT over Cellular セルラーを通じたPTT
PP, PTP Point-to-Point ポイント・ツー・ポイント
PPP Point-to-Point Protocol ポイントツーポイント・プロトコル
PRACH Physical RACH 物理RACH
PRB Physical resource block 物理資源ブロック
PRG Physical resource block group 物理資源ブロックグループ
ProSe Proximity Services 近接サービス、Proximity-Based Service 近接ベースのサービス
PRS Positioning Reference Signal 位置決め参照信号
PRR Packet Reception Radio パケット受信無線
PS Packet Services パケットサービス
PSBCH Physical Sidelink Broadcast Channel 物理サイドリンクブロードキャストチャネル
PSDCH Physical Sidelink Downlink Channel 物理サイドリンク・下りリンク・チャネル
PSCCH Physical Sidelink Control Channel 物理的サイドリンク制御チャネル
PSFCH Physical Sidelink Feedback Channel 物理サイドリンクフィードバックチャネル
PSSCH Physical Sidelink Shared Channel 物理サイドリンク共有チャネル
PSCell Primary SCell 主要SCell
PSS Primary Synchronization Signal 一次同期信号
PSTN Public Switched Telephone Network 公衆交換電話ネットワーク
PT-RS Phase-tracking reference signal 位相追跡参照信号
PTT Push-to-Talk プッシュ・ツー・トーク
PUCCH Physical Uplink Control Channel 物理上りリンク制御チャネル
PUSCH Physical Uplink Shared Channel 物理上りリンク共有チャネル
QAM Quadrature Amplitude Modulation 直交振幅変調
QCI QoS class of identifier 識別子のQoSクラス
QCL Quasi co-location 準コロケーション
QFI QoS Flow ID QoSフローID、QoS Flow Identifier QoSフロー識別子
QoS Quality of Service サービス品質
QPSK Quadrature (Quaternary) Phase Shift Keying 直交(第四)位相シフトキーイング
QZSS Quasi-Zenith Satellite System 準天頂衛星システム
RA-RNTI Random Access RNTI ランダムアクセスRNTI
RAB Radio Access Bearer 無線アクセスベアラ、Random Access Burst ランダムアクセスバースト
RACH Random Access Channel ランダムアクセス・チャネル
RADIUS Remote Authentication Dial In User Service ユーザーサービス中のリモート認証ダイヤル
RAN Radio Access Network 無線アクセス・ネットワーク
RAND RANDom number ランダム番号(認証のために使用)
RAR Random Access Response ランダムアクセス応答
RAT Radio Access Technology 無線アクセス技術
RAU Routing Area Update ルーティング領域の更新
RB Resource block 資源ブロック、Radio Bearer 無線ベアラ
RBG Resource block group 資源ブロックグループ
REG Resource Element Group 資源要素グループ
Rel Release リリース
REQ REQuest 要求
RF Radio Frequency 無線周波数
RI Rank Indicator ランクインジケータ
RIV Resource indicator value 資源インジケータ値
RL Radio Link 無線リンク
RLC Radio Link Control 無線リンク制御、Radio Link Control layer 無線リンク制御層
RLC AM RLC Acknowledged Mode RLC確認応答モード
RLC UM RLC Unacknowledged Mode RLC未確認応答モード
RLF Radio Link Failure 無線リンク障害
RLM Radio Link Monitoring 無線リンク監視
RLM-RS Reference Signal for RLM RLMのための参照信号
RM Registration Management 登録管理
RMC Reference Measurement Channel 参照測定チャネル
RMSI Remaining MSI 残留MSI、Remaining Minimum System Information 残留最小システム情報
RN Relay Node 中継ノード
RNC Radio Network Controller 無線ネットワークコントローラ
RNL Radio Network Layer 無線ネットワーク層
RNTI Radio Network Temporary Identifier 無線ネットワーク一時的識別子
ROHC RObust Header Compression ロバストヘッダ圧縮
RRC Radio Resource Control 無線資源管理、Radio Resource Control layer
無線資源制御層
RRM Radio Resource Management 無線資源管理
RS Reference Signal 参照信号
RSRP Reference Signal Received Power 受信参照信号電力
RSRQ Reference Signal Received Quality 受信参照信号品質
RSSI Received Signal Strength Indicator 受信信号強度指標
RSU Road Side Unit 路側ユニット
RSTD Reference Signal Time difference 基準信号時間差
RTP Real Time Protocol リアルタイムプロトコル
RTS Ready-To-Send 送信準備完了
RTT Round Trip Time ラウンドトリップ時間
Rx Reception, Receiving 受信、受領、Receiver 受信機
S1AP S1 Application Protocol S1アプリケーションプロトコル
S1-MME S1 for the control plane 制御プレーンのためのS1
S1-U S1 for the user plane ユーザー・プレーンのためのS1
S-GW Serving Gateway サービス・ゲートウェイ
S-RNTI SRNC Radio Network Temporary Identity SRNC無線ネットワーク一時的識別情報
S-TMSI SAE Temporary Mobile Station Identifier SAE一次的移動局識別子
SA Standalone operation mode 単独動作モード
SAE System Architecture Evolution システムアーキテクチャー進化
SAP Service Access Point サービスアクセスポイント
SAPD Service Access Point Descriptor サービスアクセスポイント記述子
SAPI Service Access Point Identifier サービスアクセスポイント識別子
SCC Secondary Component Carrier 副次コンポーネント・キャリア、Secondary CC 副次CC
SCell Secondary Cell 副次セル
SC-FDMA Single Carrier Frequency Division Multiple Access 単一キャリア周波数分割多元接続
SCG Secondary Cell Group 副次セル・グループ
SCM Security Context Management セキュリティコンテキスト管理
SCS Subcarrier Spacing サブキャリア間隔
SCTP Stream Control Transmission Protocol ストリーム制御伝送プロトコル
SDAP Service Data Adaptation Protocol サービス・データ適応プロトコル、Service Data Adaptation Protocol layer サービス・データ適応プロトコル層
SDL Supplementary Downlink 補助的な下りリンク
SDNF Structured Data Storage Network Function 構造化データ記憶ネットワーク機能
SDP Session Description Protocol セッション記述プロトコル
SDSF Structured Data Storage Function 構造化データ記憶機能
SDU Service Data Unit サービス・データ単位
SEAF Security Anchor Function セキュリティ・アンカー機能
SeNB secondary eNB 副次eNB
SEPP Security Edge Protection Proxy セキュリティエッジ保護プロキシ
SFI Slot format indication スロットフォーマット指示
SFTD Space-Frequency Time Diversity 空間‐周波数時間ダイバーシチ、SFN and frame
timing difference SFNおよびフレーム・タイミング差
SFN System Frame Number システムフレーム番号、または、Single Frequency Network 単一周波数ネットワーク
SgNB Secondary gNB 副次gNB
SGSN Serving GPRS Support Node サービスするGPRSサポート・ノード
S-GW Serving Gateway サービス・ゲートウェイ
SI System Information システム情報
SI-RNTI System Information RNTI システム情報RNTI
SIB System Information Block システム情報ブロック
SIM Subscriber Identity Module 加入者識別情報モジュール
SIP Session Initiated Protocol セッション開始プロトコル
SiP System in Package システムインパッケージ
SL Sidelink サイドリンク
SLA Service Level Agreement サービスレベル合意
SM Session Management セッション管理
SMF Session Management Function セッション管理機能
SMS Short Message Service ショートメッセージサービス
SMSF SMS Function SMS機能
SMTC SSB-based Measurement Timing Configuration SSBベースの測定タイミング構成
SN Secondary Node 副次ノード、Sequence Number シーケンス番号
SoC System on Chip システムオンチップ
SON Self-Organizing Network 自己組織化ネットワーク
SpCell Special Cell 特殊セル
SP-CSI-RNTI Semi-Persistent CSI RNTI 半永続的CSI RNTI
SPS Semi-Persistent Scheduling 半永続的スケジューリング
SQN Sequence number シーケンス番号
SR Scheduling Request スケジュール要求
SRB Signalling Radio Bearer 信号伝達無線ベアラ
SRS Sounding Reference Signal 探測参照信号
SS Synchronization Signal 同期信号
SSB SS Block SSブロック
SSBRI SSB Resource Indicator SSB資源インジケータ
SSC Session and Service Continuity セッションとサービスの連続性
SS-RSRP Synchronization Signal based Reference Signal Received Power 同期信号ベースの参照信号受信電力
SS-RSRQ Synchronization Signal based Reference Signal Received Quality 同期信号ベースの参照信号受信品質
SS-SINR Synchronization Signal based Signal to Noise and Interference Ratio 同期信号ベースの信号対雑音・干渉比
SSS Secondary Synchronization Signal 副次同期信号
SSSG Search Space Set Group 探索空間セット・グループ
SSSIF Search Space Set Indicator 探索空間セット・インジケータ
SST Slice/Service Types スライス/サービス・タイプ
SU-MIMO Single User MIMO 単一ユーザーMIMO
SUL Supplementary Uplink 補助上りリンク
TA Timing Advance タイミング先行量、Tracking Area 追跡領域
TAC Tracking Area Code 追跡エリア・コード
TAG Timing Advance Group タイミング先行量グループ
TAU Tracking Area Update 追跡エリア更新
TB Transport Block トランスポート・ブロック
TBS Transport Block Size トランスポート・ブロック・サイズ
TBD To Be Defined のちに定義される
TCI Transmission Configuration Indicator 伝送構成インジケータ
TCP Transmission Communication Protocol 伝送通信プロトコル
TDD Time Division Duplex 時分割複信
TDRA Time Domain Resource Allocation 時間領域資源割り当て
TDM Time Division Multiplexing 時分割多重
TDMA Time Division Multiple Access 時分割多元接続
TE Terminal Equipment 端末設備
TEID Tunnel End Point Identifier トンネル終点識別子
TFT Traffic Flow Template トラフィックフローテンプレート
TMSI Temporary Mobile Subscriber Identity 一次的モバイル加入者識別情報
TNL Transport Network Layer トランスポートネットワーク層
TPC Transmit Power Control 送信出力制御
TPMI Transmitted Precoding Matrix Indicator 送信される前置符号化マトリクス・インジケータ
TR Technical Report 技術報告書
TRP, TRxP Transmission Reception Point 送受信ポイント
TRS Tracking Reference Signal 追跡参照信号
TRx Transceiver トランシーバ
TS Technical Specifications 技術仕様、Technical Standard 技術標準
TTI Transmission Time Interval 送信時間間隔
Tx Transmission、Transmitting 伝送、送信、Transmitter 送信機
U-RNTI UTRAN Radio Network Temporary Identity UTRAN無線ネットワーク一時的識別情報
UART Universal Asynchronous Receiver and Transmitter ユニバーサル非同期受信機および送信機
UCI Uplink Control Information 上りリンク制御情報
UE User Equipment ユーザー装置
UDM Unified Data Management 一元的なデータ管理
UDP User Datagram Protocol ユーザーデータグラムプロトコル
UDR Unified Data Repository 統合データリポジトリ
UDSF Unstructured Data Storage Network Function 非構造化データ記憶ネットワーク機能
UICC Universal Integrated Circuit Card ユニバーサル集積回路カード
UL Uplink 上りリンク
UM Unacknowledged Mode 確認応答なしモード
UML Unified Modelling Language 統一モデル化言語
UMTS Universal Mobile Telecommunications System 万国移動体電気通信システム
UP User Plane ユーザー・プレーン
UPF User Plane Function ユーザー・プレーン機能
URI Uniform Resource Identifier 一様資源識別子
URL Uniform Resource Locator 一様資源位置指定子
URLLC Ultra-Reliable and Low Latency 超高信頼・低遅延
USB Universal Serial Bus ユニバーサルシリアルバス
USIM Universal Subscriber Identity Module ユニバーサル加入者識別情報モジュール
USS UE-specific search space UE固有の探索空間
UTRA UMTS Terrestrial Radio Access UMTS地上波無線アクセス
UTRAN Universal Terrestrial Radio Access Network ユニバーサル地上無線アクセス・ネットワーク
UwPTS Uplink Pilot Time Slot 上りリンク・パイロット時間スロット
V2I Vehicle-to-Infrastruction 車両対インフラ
V2P Vehicle-to-Pedestrian 車両対歩行者
V2V Vehicle-to-Vehicle 車両対車両
V2X Vehicle-to-everything 車両対万物
VIM Virtualized Infrastructure Manager 仮想化インフラストラクチャーマネジャー
VL Virtual Link 仮想リンク、
VLAN Virtual LAN 仮想LAN、Virtual Local Area Network 仮想ローカルエリアネットワーク
VM Virtual Machine 仮想マシン
VNF Virtualized Network Function 仮想化ネットワーク機能
VNFFG VNF Forwarding Graph VNF転送グラフ
VNFFGD VNF Forwarding Graph Descriptor VNF転送グラフ記述子
VNFM VNF Manager VNFマネージャ
VoIP Voice-over-IP, Voice-over-Internet Protocol IPを通じた音声、インターネットプロトコルを通じた音声
VPLMN Visited Public Land Mobile Network 訪問された公衆陸上移動体ネットワーク
VPN Virtual Private Network 仮想プライベートネットワーク
VRB Virtual Resource Block 仮想資源ブロック
WiMAX Worldwide Interoperability for Microwave Access マイクロ波アクセスのための世界的な相互運用性
WLAN Wireless Local Area Network 無線ローカルエリアネットワーク
WMAN Wireless Metropolitan Area Network 無線都市圏ネットワーク
WPAN Wireless Personal Area Network 無線パーソナルエリアネットワーク
X2-C X2-Control plane X2制御プレーン
X2-U X2-User plane X2ユーザー・プレーン
XML eXtensible Markup Language 拡張可能マークアップ言語
XRES EXpected user RESponse 期待されるユーザー応答
XOR eXclusive OR 排他的論理和
ZC Zadoff-Chu ザドフ・チュー
ZP Zero Power ゼロ・パワー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8-1】
図8-2】
図8-3】
図8a-1】
図8a-2】
図8a-3】
図8a-4】
図8a-5】
図8x-1】
図8x-2】
図8x-3】
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【国際調査報告】