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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-18
(54)【発明の名称】インラインヒーター
(51)【国際特許分類】
   F24H 1/16 20220101AFI20230810BHJP
   F16L 53/35 20180101ALI20230810BHJP
   F28F 1/00 20060101ALI20230810BHJP
   F28F 1/02 20060101ALI20230810BHJP
   F28F 19/04 20060101ALI20230810BHJP
【FI】
F24H1/16 A
F16L53/35
F28F1/00 A
F28F1/02
F28F19/04 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023502708
(86)(22)【出願日】2021-07-27
(85)【翻訳文提出日】2023-02-08
(86)【国際出願番号】 US2021043330
(87)【国際公開番号】W WO2022026477
(87)【国際公開日】2022-02-03
(31)【優先権主張番号】63/058,280
(32)【優先日】2020-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523012997
【氏名又は名称】トム リチャーズ、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バーンハート、デイヴィッド アール.
(72)【発明者】
【氏名】ベイス、ハワード ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】スミス、デイル エイ.
【テーマコード(参考)】
3H025
3L034
【Fターム(参考)】
3H025AA13
3L034BA14
3L034BA18
3L034BB02
(57)【要約】
インラインヒーターは、長手方向軸線に沿って軸線方向に延在し、外面を備える、管状熱拡散器を備える、熱拡散器アセンブリを含む、ヒーターコアを含む。熱拡散器アセンブリは、流体入口および流体出口を含む。少なくとも1つの導管が、流体入口と流体出口との間で熱拡散器の長手方向軸線の周りにらせん状に延在して、流体入口と流体出口を流体接続する流体加熱流路を画定する。熱拡散器アセンブリは、熱拡散器を加熱するための電気式発熱体をさらに備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒーターコアを備えたインラインヒーターであって、前記ヒーターコアは熱拡散器アセンブリを備え、
前記熱拡散器アセンブリは、
長手方向軸線に沿って軸線方向に延在し、外面を備える管状熱拡散器であって、前記熱拡散器アセンブリは、流体入口および流体出口を備える、前記管状熱拡散器と、
前記流体入口と前記流体出口との間で前記管状熱拡散器の前記長手方向軸線の周りにらせん状に延在して流体加熱流路を画定し、該流体加熱流路が、前記管状熱拡散器と係合し、前記流体入口と前記流体出口とを流体接続する、少なくとも1つの導管とを備え、
前記熱拡散器アセンブリは、前記管状熱拡散器を加熱するための電気式の発熱体をさらに備える、インラインヒーター。
【請求項2】
前記管状熱拡散器は、前記外面の周りにらせん状に延在する少なくとも1つの熱伝達チャネルを備え、前記少なくとも1つの導管は、前記少なくとも1つの熱伝達チャネル内に設置される、請求項1に記載のインラインヒーター。
【請求項3】
前記少なくとも1つの熱伝達チャネルは、対向する第1および第2の側壁および底壁を備え、前記少なくとも1つの導管は、前記第1および第2の側壁および前記底壁と接触している、請求項1に記載のインラインヒーター。
【請求項4】
前記少なくとも1つの熱伝達チャネルは、前記管状熱拡散器の前記長手方向軸線に沿って変化するらせんピッチを有する、請求項2に記載のインラインヒーター。
【請求項5】
前記少なくとも1つの導管は、複数の導管を含み、前記少なくとも1つの熱伝達チャネルは、複数の熱伝達チャネルを含み、前記複数の導管は、それぞれ前記複数の熱伝達チャネル内に配置され、前記複数の熱伝達チャネルに沿って延在する、請求項3に記載のインラインヒーター。
【請求項6】
前記複数の熱伝達チャネルは、互いに入れ子になっており、前記複数の熱伝達チャネルが、前記管状熱拡散器の前記長手方向軸線の周りに同軸に配置され、互いに軸線方向にずれている、多重らせん構造を画定する、請求項5に記載のインラインヒーター。
【請求項7】
前記複数の熱伝達チャネルは、3つの熱伝達チャネルを含み、前記複数の導管は、前記3つの熱伝達チャネルにそれぞれ設置された3つの導管を含む、請求項6に記載のインラインヒーター。
【請求項8】
前記熱拡散器は、前記管状熱拡散器によって画定される内部空間を備え、前記発熱体は、前記内部空間内に配置される、請求項1に記載のインラインヒーター。
【請求項9】
前記熱拡散器アセンブリが防爆性となるように、前記内部空間の反対側の第1および第2の開放端にそれぞれ接続されてシールする第1および第2のエンドプラグをさらに備える、請求項8に記載のインラインヒーター。
【請求項10】
前記発熱体は、薄膜加熱要素または抵抗発熱体を備え、該薄膜加熱要素または抵抗発熱体は、前記内部空間を画定する前記管状熱拡散器の内面に係合されるか、または内部空間の外部に配置されて前記管状熱拡散器を外部から取り囲む、請求項8に記載のインラインヒーター。
【請求項11】
前記発熱体は、前記内部空間内に配置されて前記管状熱拡散器の前記内面の周りを円周方向に完全に延在する薄膜発熱体を備え、
前記熱拡散器アセンブリは、前記薄膜加熱要素を前記管状熱拡散器の前記内面と密接に接触させる、前記内部空間内に配置されたコレットアセンブリをさらに備え、前記コレットアセンブリは、
スプリングロッドと、
選択的に半径方向に拡張可能なコレット本体であって、前記コレット本体を通って前記スプリングロッドが延びる、前記コレット本体と、
前記スプリングロッド上に同軸に配置され、前記コレット本体と係合する、少なくとも2つのコレットリングと、
前記スプリングロッドの周りに同軸に配置されたスプリングと、前記スプリングロッドに螺合可能に係合した調整ナットであって、前記ナットは、前記少なくとも2つのコレットリングを互いに向かって付勢し、前記少なくとも2つのコレットリングが前記コレット本体を半径方向外方に付勢するように前記スプリングを圧縮するために、前記スプリングロッド上で選択的に螺合可能に前進するように適合される、前記スプリングと前記調整ナットと
を備える、請求項10に記載のインラインヒーター。
【請求項12】
前記薄膜加熱要素から半径方向内向きに配置され、前記薄膜加熱要素と同一の広がりで円周方向に延在する外側ポリマー荷重拡散器と、
前記外側ポリマー荷重拡散器から半径方向内向きに配置され、前記薄膜加熱要素と同一の広がりで円周方向に延在する内側金属荷重拡散器とをさらに備え、
前記コレットアセンブリは、前記内側荷重拡散器と係合し、前記内側および外側荷重拡散器を半径方向外方に付勢して、前記薄膜加熱要素を前記管状熱拡散器の前記内面と密接に接触させるように押すようになっている、請求項11に記載のインラインヒーター。
【請求項13】
前記管状熱拡散器を外側から覆い、チャネル壁と前記少なくとも1つの導管の周囲の前記パージマニホルドとの間にパージ通路が画定されるように前記少なくとも1つの熱伝達チャネルを閉じるパージマニホルドをさらに備える、請求項3に記載のインラインヒーター。
【請求項14】
前記熱拡散器アセンブリは、前記パージ通路と流体連通するパージガス入口およびパージガス出口であって、前記パージガス入口から前記パージガス出口へ前記パージ通路を通してパージガスを選択的にフラッシュするための前記パージガス入口およびパージガス出口を備える、請求項13に記載のインラインヒーター。
【請求項15】
前記パージマニホルドは、前記パージ通路と流体連通する軸線方向に延在する第1および第2のパージ分配チャネルを含む円筒形本体を備え、前記パージガス入口フィッティングおよび前記パージガス出口フィッティングが、前記第1および第2のパージ分配チャネルと流体連通している、請求項14に記載のインラインヒーター。
【請求項16】
前記パージマニホルドを外側から覆い、前記第1および第2のパージ分配チャネルを囲む外側ラップをさらに備える、請求項15に記載のインラインヒーター。
【請求項17】
前記流体入口は、第1のマニホルドフィッティングを含み、前記流体出口は、第2のマニホルドフィッティングを含み、前記第1および第2のマニホルドフィッティングはそれぞれ、複数の導管と流体連通してそれぞれ接続される複数の支持ブロック流路を含む支持ブロックアセンブリを含む、請求項16に記載のインラインヒーター。
【請求項18】
前記支持ブロックアセンブリは、下部支持ブロックに接続された上部支持ブロックを備え、前記上部および下部支持ブロックは、それらの間に前記複数の導管を捕捉するように接続される、請求項17に記載のインラインヒーター。
【請求項19】
各々の支持ブロック流路は、前記支持ブロック流路内に配置されたそれぞれの導管を前記支持ブロックアセンブリに対して流体密封するシールを保持するためのシール保持溝を備える、請求項18に記載のインラインヒーター。
【請求項20】
前記パージマニホルドは、前記第1および第2のマニホルドフィッティングがそれぞれ内部に配置される第1および第2の開口部を備える、請求項17に記載のインラインヒーター。
【請求項21】
前記第1および第2のマニホルドフィッティングはそれぞれ、前記外側ラップによって係合されるサドルフランジを備える、請求項20に記載のインラインヒーター。
【請求項22】
前記第1および第2のマニホルドフィッティングはそれぞれ、前記支持ブロック流路のうちの少なくとも1つと連通する1つまたは複数の二次流路を備えるマニホルド部品をさらに備え、前記マニホルド部品は、第1および第2の保持溝を備え、前記支持ブロックは、前記支持ブロックを前記マニホルド部品に動作可能に接続するために、それぞれ前記第1および第2の溝に受け入れられる第1および第2の保持フランジを備える、請求項18に記載のインラインヒーター。
【請求項23】
前記第1および第2の保持フランジは、それぞれ前記上部支持ブロックおよび前記下部支持ブロック上に設けられる、請求項22に記載のインラインヒーター。
【請求項24】
液体ヒーター用の熱拡散器アセンブリであって、前記熱拡散器アセンブリは、
長手方向軸線に沿って軸線方向に延在し、外面を備える管状熱拡散器と、
前記熱拡散器の前記長手方向軸線の周りにらせん状に延在する少なくとも1つの導管と、
前記少なくとも1つの導管によって流体接続された流体入口および流体出口であって、流体加熱流路が、前記流体入口と前記流体出口との間の前記少なくとも1つの導管によって画定されるようにする、前記流体入口および流体出口と、
前記熱拡散器を加熱する電気式発熱体と、
パージマニホルドであって、前記熱拡散器を外側から覆い、前記少なくとも1つの熱伝達チャネルを閉じて、チャネル壁と前記少なくとも1つの導管の周りの前記パージマニホルドとの間にパージ通路が画定されるようにする、前記パージマニホルドとを備え、
前記熱拡散器は、前記外面の周りにらせん状に延在する少なくとも1つの熱伝達チャネルを備え、前記少なくとも1つの導管は、前記少なくとも1つの熱伝達チャネル内に設置され、
前記少なくとも1つの熱伝達チャネルは、対向する第1および第2の側壁および底壁を含み、前記少なくとも1つの導管は、前記第1および第2の側壁および前記底壁と接触している、熱拡散器アセンブリ。
【請求項25】
前記熱拡散器は、前記発熱体が配置される内部空間を備える管状構造を備える、請求項24に記載の熱拡散器アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
インラインヒーターはよく知られており、広く商業的に使用されている。
【背景技術】
【0002】
このようなヒーターおよびその使用の例は、特許文献1および特許文献2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第9,562,703号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2019/0323728号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1および特許文献2に開示されているようなインラインヒーターの成功にもかかわらず、特定の用途に優れた全体的な性能と利点を提供する新しく改良されたインラインヒーターの必要性が確認されており、これには、改善された加熱効率、防爆性、改善されたフロースルーレート、改善されたパージ機能、および/または入口および出口フィッティングとヒーターアセンブリへのそれらの接続の改善された設計が含まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様によれば、インラインヒーターは、長手方向軸線に沿って軸線方向に延在し、外面を備える、管状熱拡散器を備える、熱拡散器アセンブリを含む、ヒーターコアを含む。熱拡散器アセンブリは、流体入口および流体出口を含む。少なくとも1つの導管が、流体入口と流体出口との間で管状熱拡散器の長手方向軸線の周りにらせん状に延在して、前記流体入口と前記流体出口を流体接続する流体加熱流路を画定する。熱拡散器アセンブリは、管状熱拡散器を加熱するための電気式発熱体をさらに備える。
【0006】
本開示の別の一態様によれば、液体ヒーター用の熱拡散器アセンブリは、長手方向軸線に沿って軸線方向に延在し、外面を備える管状の熱拡散器を備える。少なくとも1つの導管が、熱拡散器の長手方向軸線の周りにらせん状に延在する。流体入口および流体出口が設けられ、流体加熱流路が流体入口と流体出口との間の少なくとも1つの導管によって画定されるように、少なくとも1つの導管によって流体接続される。熱拡散器を加熱するために、電気式発熱体が設けられる。熱拡散器は、外面の周りにらせん状に延在する少なくとも1つの熱伝達チャネルを含み、少なくとも1つの導管は、少なくとも1つの熱伝達チャネル内に設置される。少なくとも1つの熱伝達チャネルは、対向する第1および第2の側壁および底壁を含み、少なくとも1つの導管は、第1および第2の側壁および前記底壁と接触している。パージマニホルドは、熱拡散器を外側から覆い、少なくとも1つの熱伝達チャネルを閉じて、チャネル壁と少なくとも1つの導管の周りのパージマニホルドとの間にパージ通路が画定されるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示の一実施形態に従って提供されるインラインヒーターの一例を示す。
図2】本開示の一実施形態に係るヒーターコアアセンブリの部分分解等角図を提供する。
図2A図2のヒーターコアアセンブリの一端の部分分解図である。
図3】本開発の一実施形態に係る熱拡散器アセンブリの部分等角断面図である。
図3A図3の細部3Aを大幅に拡大した図である。
図4】ヒーターコアアセンブリのパージマニホルド部分の等角図である。
図5】ヒーターコアアセンブリのパージマニホルドの上面図である。
図6】ヒーターコアアセンブリのパージマニホルドの底面図である。
図7図5および図6に示されるパージマニホルドの分解等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の一実施形態に従って提供されるインラインヒーター10を示す。ヒーター10は、好ましくは、ヒーターコアアセンブリ30を含むエンクロージャ12を含むが、エンクロージャ12は、特定の実施形態では任意選択で省略することができる。エンクロージャ12は、金属(アルミニウムまたはステンレス鋼他)であってもよいし、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)または別のポリマーなどのポリマーであってもよい。ヒーター10は、加熱される化学薬品または他の液体の供給を受け入れるプロセス液体入口14と、ヒーター10によって加熱される液体を分配するためのプロセス液体出口16とを含む。ヒーター10は、ヒーターコアアセンブリ30の発熱体(複数可)を動作させるために電力源と動作可能に接続するための電力ワイヤーフィッティング18を含み、エンクロージャ12内に配置された1つまたは複数のセンサSX(例えば、加熱要素、加熱されている液体、および/またはヒーターコアまたはセンサ(例えば、液体および/またはパージガスの存在または流量または圧力を感知し、そのような感知された状態に関連して変化する信号をそれぞれ出力する、液体流量センサまたは圧力センサ)の他の構成要素または内容物の温度を感知する1つまたは複数の温度センサ)からセンサ出力データを受信する外部制御装置または制御システムと動作可能に接続するためのセンサワイヤーフィッティング20を含む。
【0009】
エンクロージャ12は、パージガスをヒーター10に導入するための少なくとも1つのパージガス入口と、ヒーター10からパージガスを排出するための少なくとも1つのパージガス出口とをさらに備える。図示の実施形態では、ヒーター10は、窒素(N2)または他のパージガスなどのパージガスの供給源と接続するための第1および第2のパージガス入口22a、24aを備え、第1および第2のパージガス入口22a、24aとそれぞれ流体連通しており、それを通してパージガスがヒーター10から排出される、第1および第2のパージガス出口22b、24bを備える。第1のパージガス入口22aと第1のパージガス出口22bは、第1のパージガス入口22aと第1のパージガス出口22bとの間を流れるパージガスが、エンクロージャ12からの腐食性、爆発性、さもなければ有害である可能性がある望ましくない残留ガスをフラッシュするように、エンクロージャ12を通って流れる第1のパージガス流路を通じて流体連通している。同様に、第2のパージガス入口24aおよび第2のパージガス出口24bは、第2のパージガス入口24aと第2のパージガス出口24bとの間を流れるパージガスが、ヒーターコアからの腐食性、爆発性、さもなければ有害である可能性がある望ましくない残留ガスをフラッシュするように、ヒーターコアアセンブリ30を通って流れる第2のパージガス流路を通じて流体連通している。
【0010】
ヒーターコアアセンブリ(「ヒーターコア」とも呼ばれる)30の部分分解斜視図を図2に示す。ヒーターコア30は、反対側の第1および第2の軸線方向端部32a、32bの間で長手方向軸線LXに沿って延在する一般的に細長い管状構造である熱拡散器アセンブリ32を備える。本明細書に示されるように、熱拡散器アセンブリ32は、円形またはその他の形状の内径および円形またはその他の形状の外径を備えることができ、反対側の第1および第2の軸線方向端部32a、32bを通って開放する内部空間34Sを画定する中空コア34(図2Aおよび図3も参照)を含む管状熱拡散器本体60(図3も参照)を備える。あるいはまた、熱拡散器アセンブリ32は、卵形、多角形、または外部または内部が他の形状である。
【0011】
熱拡散器アセンブリ32は、熱拡散器アセンブリ32の反対側の第1および第2の開放端32a、32bにそれぞれねじ込まれるか、または他の方法で接続される、第1および第2のエンドプラグ40a、40bも備える。第1および第2のエンドプラグ40a、40bは、金属または非金属(例えば、ゴム)とすることができる。好ましくは、第2のエンドプラグ40bは完全に中実であり、第2の開放端32bを塞ぎ、一方、第1のエンドプラグ40aはそこを通って延在する中央開口部42を含む(図2Aも参照)。密封されたジャンクションボックス44は、密封されたジャンクションボックス44が熱拡散器アセンブリ32の内部空間34Sと連通するように、第1のエンドプラグ40aの中央開口部42とねじ込み式またはその他の方法で嵌合する首部46を含む。密封されたジャンクションボックス44は、必要に応じて電力および/または制御信号を内部空間34Sに供給し、必要に応じて内部空間34Sからセンサデータおよび/または制御信号を送信するために、ジャンクションボックス44を通って内部空間34Sに電力導体および/またはデータ導体を通すことを可能にする1つまたは複数の導体通路44pを含む。エンクロージャ12が提供されるとき、導体通路44pは、そこを通って延在する導電体が、電力ワイヤーフィッティング18およびセンサワイヤーフィッティング20と動作可能に接続することを可能にする。したがって、内部空間34Sは、第1および第2のエンドプラグ40a、40bおよびジャンクションボックス44によって少なくとも実質的に密封され、ヒーターコアアセンブリ30に防爆性を提供する。
【0012】
熱拡散器アセンブリ32は、熱拡散器アセンブリ32を通って延在し、らせん状であり得るおよび/または別の方法で画定され得る流体加熱流路を画定する(図3に関連して以下でさらに説明する)1つまたは複数の管状導管C1、C2、C3を含む流体加熱流路によって互いに流体連通する第1および第2の流体マニホルドフィッティング50、52を含む。一実施形態では、熱拡散器アセンブリに沿って延在し、熱拡散器アセンブリと熱的に係合する加熱流路を提供するために、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などの1つまたは複数のポリマー管C1、C2、C3、または金属管などの他の管が、第1および第2のマニホルドフィッティング50、52の間に延在し、それらを相互流体接続する。第1および第2のマニホルドフィッティング50、52は、管状導管C1、C2、C3の反対側の端部にそれぞれ接続され、したがって、第1および第2のマニホルドフィッティング50、52の1つ(本実施例では第1のマニホルドフィッティング50)は、熱拡散器流体入口54として機能し、第1および第2のマニホルドフィッティング50、52の他方(本実施例では第2のマニホルドフィッティング50)は、熱拡散器流体出口56として機能するため、熱拡散器入口54から加熱流路を介して熱拡散器出口56に流れる液体は、熱拡散器アセンブリ32内で加熱される。加熱流路の流れ方向は、マニホルドフィッティング50、52がそれぞれ熱拡散器出口および入口56、54として機能するように逆にすることができる。エンクロージャ12が設けられる場合、プロセス液体入口14は、熱拡散器入口54と流体連通して接続され、プロセス液体出口16は、熱拡散器出口56と流体連通して接続される。
【0013】
図3は、熱拡散器アセンブリ32の断面図を提供する(図3では、発熱体90を除いて、内部空間34Sに配置された構成要素および構造は、それらの動作位置において、それらが発熱体90と軸線方向に整列しているのに対し、互いに対するそれらの半径方向の位置を明らかにするために、漸次かつ軸線方向に右側にシフトされる。図3および図3Aに示されるように、熱拡散器アセンブリ32の図示の実施形態は、アルミニウムまたは別の熱伝導性金属または非金属材料から画定された中空円筒管状熱拡散器本体または部材60を備える。図示の実施形態では円筒形であり、内径を形成する熱拡散器60の内面62は、中空の内部空間34Sを画定する。あるいはまた、内面62は、多角形、楕円形、または他の形状の断面などの非円筒形の断面によって画定され得る。熱拡散器アセンブリ32の反対側の開放端32a、32bは、熱拡散器本体60の反対側の開放端60a、60bによってそれぞれ画定される。
【0014】
熱拡散器本体60の外面64は、円筒状または他の形状とすることができ、長手方向軸線LXの周りにらせん状に延在する少なくとも1つの熱伝達チャネル66を含み、少なくとも1つの熱伝達チャネル66が、長手方向軸線LXに沿って軸線方向に、およびその周りにらせん状に延在するようにする。単一または各々の熱伝達チャネル66は、熱拡散器60の外面64によって画定されるか、さもなければ熱拡散器60の外面64に接続される、対向する第1および第2の側壁68a、68bと底壁68cとを備え、それらの間に画定される。図示の例では、熱拡散器60は、互いに入れ子になった3つのらせんチャネル66a、66b、66cなどの複数のらせん熱伝達チャネルを備え、長手方向軸線LXの周りに同軸に配置され、互いに対して軸線方向にオフセットまたは平行移動された3つのらせんチャネル66a、66b、66cを備えた多重らせん(トリプルらせん)構造を画定するようにする。多重らせんチャネル構造66は、そのように配置された2つ、3つ、またはそれ以上のらせんチャネル66a、66b、66cを備えることができるか、または単一のらせんチャネル66を使用することができる。
【0015】
特に図3Aを参照すると、一緒になって流体加熱流路を画定する第1、第2、および第3の流体ポリマー導管C1、C2、C3(概して導管「C」)は、熱拡散器60の第1、第2、および第3のらせんチャネル66a、66b、66c内にそれぞれ設置され、熱が導管C1、C2、C3内に、および熱拡散器60から(特に、らせん状チャネル66の側壁68a、68bおよび底壁68cから)導管内に運ばれる流体内に伝達されるように、それぞれが熱拡散器60と熱的に係合するように、それぞれのチャネルの対向する側壁68a、68bおよび底壁68cと接触している。したがって、図示の例では、複数の導管C1、C2、C3は、それぞれ前記複数の熱伝達チャネル68a、68b、68c内に配置され、前記複数の熱伝達チャネル68a、68b、68cに沿って延在する。一実施形態では、導管Cは、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などの耐薬品性ポリマーから画定されるが、他のポリマーを使用することができるか、またはステンレス鋼または他の金属管などの金属管を使用することができる。チャネル66(66a、66b、66c)は外方に開放しており、したがって各々は、底壁68cとは反対側に開いた外端を備えている。チャネル66またはチャネル66a、66b、66cのらせんピッチは、長手方向軸線LXに沿って、およびそれらの軸線方向長さ全体に沿って一定とすることができるが、好ましくは、チャネル(複数可)66のピッチは、長手方向軸線LXにわたって、およびそれらの軸線方向長さにわたって変化し、この変化は、滑らかで連続的な変化、または単一の離散的な変化であり得る。一例では、以下により詳細に説明するように、(チャネル(複数可)66および導管C1、C2、C3が発熱体90を取り囲み、導管C1、C2、C3への熱伝達を改善する)熱拡散器本体60の中央領域に対して、第1のピッチが使用され、第2のより大きなピッチが、チャネル(複数可)66の軸線方向両端付近の熱拡散器本体60の軸線方向両端に隣接して使用され、各々のチャネル66の両端は、管状導管C1、C2、C3と第1および第2のマニホルドフィッティング50、52との嵌合を容易にするために、軸LXの周りの部分的または完全な回転のためのゼロの軸線方向ピッチで純粋に円周方向に延在することができる。
【0016】
パージマニホルド70(それ自体は図4に示されている)は、熱拡散器60を外側から覆い、チャネル66の開いた外端を閉じ、好ましくはまた、導管C1、C2、C3を圧縮して側壁68a、68bおよび底壁68cと密接に接触させる。パージ通路72(図3A)は、導管C1、C2、C3とチャネル壁68a、68b、69cとパージマニホルド70の間に画定され、これらの通路72は、導管C1、C2、C3およびチャネル66に沿って、らせん状に同一の広がりで延在する。これらのパージ通路74は、導管C1、C2、C3の壁を通って外方に突き抜ける蒸気およびその他の残留化合物を収集し、パージ通路74は、窒素または別のパージガスでフラッシュされ、そこから化学薬品の蒸気をフラッシュする。
【0017】
図示の実施形態では、図4に示すように、パージマニホルド70は、内部に画定された第1および第2の軸線方向に延在するパージ分配チャネル78a、78bを含み、それぞれがその長さに沿って延在する開放したスリットを含む円筒形のアルミニウム本体76を備えることができる。したがって、パージ分配チャネル78a、78bは、パージ分配チャネル78a、78b内に画定されたスリットを介してらせんチャネル66のパージ通路74と流体連通している。パージマニホルド70は、第1のパージ分配チャネル78aと交差して流体連通するパージガス入口オリフィス80aを含み、第2のパージ分配チャネル78bと交差して流体連通するパージガス出口オリフィス80bを含む。パージガス入口および出口フィッティング82a、82bは、パージガス入口および出口オリフィス80a、80bにそれぞれ挿入され、熱拡散器60にねじ込まれるか、または他の方法で熱拡散器60に接続される。パージガスフィッティング82a、82bは、パージガス入口および出口オリフィス80a、80bならびに分配チャネル78a、78bと流体連通する半径方向流路または他の流路を含む。このように、入口フィッティング82aを介してパージガス入口オリフィス80aに導入された加圧パージガスは、第1のパージ分配チャネル78aを通って移動し、熱拡散器60のパージ通路74に入り、それを通過して、第2のパージ分配チャネル78bに外方から入り、次いでパージガス出口オリフィス80bに到達し、ここでパージガスは出口フィッティング82bを通って排出される。パージマニホルド70は、好ましくは、PTFE被覆、金属被覆、および/またはパージ分配チャネル78a,78bを被覆して、それらが説明したようにパージガスを受け取り、送ることができるようにパージ分配チャネル78a,78bを包囲する他の任意の材料層(複数可)などの外側ラップ84によって外部から覆われる。提供される場合、エンクロージャ12は外側ラップ84を覆い、第2のパージガス入口24aおよび第2のパージガス出口24bは、パージガス入口および出口フィッティング82a、82bにそれぞれ流体接続される。排出されたパージガスの内容物は、ヒーター10の健全性を評価するために監視および試験することができる。例えば、排出されたパージガスが選択された濃度を超える化学物質の蒸気を含む場合、それは導管C1、C2、C3の劣化または漏れ、および/または導管C1、C2、C3のうちの1つとマニホルドフィッティング50、52のうちの1つとの間の緩い接続を示している可能性があり、ヒーター10を修理または交換する必要性を示すことができる。
【0018】
熱拡散器アセンブリ32は、熱拡散器60に接続され、熱拡散器60が、1つまたは複数の導管C1、C2、C3内を流れる液体を加熱するように、熱拡散器60を加熱するために熱拡散器60と熱的に係合または熱結合された少なくとも1つの電気発熱体90を備える。図示の実施形態では、発熱体90は、内部空間34S内に配置され、熱拡散器60を加熱するために、好ましくは熱拡散器の内面/内径に密接して接触し、熱拡散器の内面/内径の周りに完全に円周方向に、かつ少なくとも熱拡散器60の実質的な大部分に沿って軸線方向に延在することができる薄膜加熱要素を備える。追加的または代替的に、パージマニホルド層70を外部から取り囲み、および/または外側ラップ層84または内部空間34Sの外側の他の場所を外部から取り囲み、熱拡散器60と熱的に係合/結合され、熱拡散器60とを加熱するように適合されるように、熱拡散器60を外部から取り囲み熱拡散器60に接続されるなど、薄膜加熱要素90などの加熱要素、または抵抗加熱コイルなどの任意の他の適切な加熱装置が、空間34Sに対して外側に設置および配置され得る。本明細書に示されるように、発熱体90のみが空間34S内に設けられる場合、空間34Sは第1および第2のエンドプラグ40a、40bによってその両端が密封されるので、ヒーター10/熱拡散器アセンブリ32は防爆性を提供する。
【0019】
熱拡散器アセンブリ32は、発熱体90から半径方向内向きに配置され、発熱体90と同一の広がりで軸線方向に円周方向に延在する、コンプライアントなPTFE外側荷重拡散器94をさらに備え、PTFE荷重拡散器94から半径方向内向きに配置され、発熱体90および外側荷重拡散器94と同一の広がりで軸線方向および円周方向に延在する、半剛性のアルミニウム、ステンレス鋼、または他の金属製の内側荷重拡散器96も備える。外側および内側の荷重拡散器94、96は、発熱体90を半径方向外向きに熱拡散器60と接触させて継続的に付勢して維持し、加熱要素90から熱拡散器60への効率的な熱伝達を確実にする。薄膜加熱要素90は、PTFE含浸ガラス繊維などの基板の複数の層を含むことができ、基板の層間に延在する1つまたは複数の導電性加熱トレースを含む。図2Aに示す一例では、加熱要素90は、荷重拡散器94、96によって係合されないように加熱要素90から外方に突出する加熱要素90のパッド90p上に配置された電気接続TEをそれぞれが含む3つの加熱トレースTを含む3相加熱要素を備える。1つまたは複数の熱電対TCは、パッド90p上またはそれに隣接して配置することができ、加熱トレースTの過熱状態を感知するために、加熱トレース電気接続TEのうちの1つまたは複数上またはそれに隣接して配置することができる。各々の熱電対TCは、センサワイヤーフィッティング20を介して制御システムまたは装置に動作可能に接続され得るため、冷却を可能にするために少なくとも一定期間加熱要素90を非活性化することができる。
【0020】
また、コレットアセンブリ100は、空間34S内で同軸に延在する。コレットアセンブリは、コレット本体104が選択的に半径方向に拡張可能であり、荷重拡散器94、96を半径方向外方に付勢するように、複数の軸線方向に延在するスロットまたは他の開口部を含むアルミニウムまたは別の金属から画定された管状コレット本体104を通って延在するスプリングロッド102を含む。より具体的には、コレットアセンブリ100は、管状コレット本体104と係合し、スプリングロッド102上に同軸に配置されてそれと係合する2つ以上のコレットスリーブまたはリング106を含む。コレットリング106は、コレット本体104と係合する先細りの外面を含む。スプリング108もスプリングロッド102の周りに同軸に配置され、調整ナット110がスプリングロッド102にねじ込まれ、コレットリング106のうちの1つと係合する。ナット110がスプリングロッド102上に進められると、スプリング108が部分的に圧縮され、コレットリング106のうちの少なくとも2つが互いに向かって付勢され、加熱要素90が加圧されて熱拡散器60と密接に接触して保持されることを確実にするために、それぞれの先細りの外面がコレット本体104を半径方向外方に付勢して内側荷重拡散器96としっかりと当接するようにする。軸線方向に離間した複数のコレットリング106を使用することにより、コレット本体104(したがって加熱要素90)への半径方向の荷重が、確実にその軸線方向の長さに沿って均一になる。スプリング108は、コレットアセンブリ100の熱膨張・収縮に対応して、使用中に熱拡散器アセンブリ32の温度が変化しても、コレットアセンブリ100によって提供される半径方向外向きの力が確実に維持されるようにする。
【0021】
第1および第2のマニホルドフィッティング50、52は、図5図7を参照してさらに詳細に説明される。図示の実施形態では、第1および第2のマニホルドフィッティング50、52は同一である(が、そうである必要はない)ので、第1のマニホルドフィッティング50のみが図5図7に示されている。マニホルドフィッティング52は、それに接続されたマニホルドパイプ122を含むポリマーマニホルド部品120を備える。マニホルド部品120およびマニホルドパイプ122は、一体構造として共に画定することができるか、またはマニホルドパイプは、マニホルド部品に接続することができる。いずれの場合も、マニホルド部品120および/またはパイプ122は、PTFEなどのポリマーから、またはステンレス鋼、アルミニウム、または別の金属から画定することができ、それらは同じ材料で作られる必要はない。支持ブロックアセンブリ130は、アルミニウムまたは別の金属から作ることができ、マニホルド部品120に接続され、上部支持ブロック132および下部支持ブロック134を含み、それぞれ、好ましくはアルミニウム、ステンレス鋼または別の金属から作られるが、代替的にいずれかをPTFEまたは別のポリマーで作ることができる。支持ブロックアセンブリ130は、導管C1、C2、C3がマニホルド部品120と流体連通するように、液体導管C1、C2、C3をマニホルド部品120と動作可能に接続する。特に、マニホルド部品120は、マニホルドパイプ122の内部流路126と流体連通する内部一次流路124を備える。マニホルド部品120は、それぞれが一次流路124と連通し、それぞれが少なくとも1つの(好ましくは、それぞれの)支持ブロック流路136(136a、136b、136c)と連通する1つまたは複数の二次流路128も備える。複数の支持ブロック流路136a、136b、136cは、導管C1、C2、C3のそれぞれの開放端を受け入れて保持し、それらと流体連通するように適合される。一実施形態では、図7に示すように、上部および下部支持ブロック132、143は、導管C1、C2、C3がそれぞれの支持ブロック流路内に配置され得るように選択的に分離され、その後、上部および下部支持ブロック132、143が接続されて、支持ブロック流路136内で導管の端部を密封して捕捉する。支持ブロックアセンブリ130は、導管C1~C3を支持ブロックアセンブリ130に流体密封して、加熱されている液体の漏れを防止する、例えばOリングシールなどのシールを動作可能に保持するために、支持ブロック流路136の各々に配置された1つまたは複数のシール保持溝130gを含む。必須ではないが、1つの好ましい実施形態では、らせんチャネル66a、66b、66cおよび導管C1、C2、C3の数は、支持ブロック流路136(136a、136b、136c)の数に対応し、好ましくは、マニホルドピース120の二次流路128の数にも対応する。上部および下部支持ブロック132、134は、手帰結具または上部および下部支持ブロック132、134にそれぞれ設けられた相互嵌合構成要素などの任意の他の適切な接続構造を使用して共に接続することができる。本明細書に示されるように、支持ブロック132、134の一方は、複数のねじ穴138aを含み、他方の支持ブロック132、134は、ねじが整列した穴138a、138bにそれぞれ取り付けられて上部および下部支持ブロックを互いにしっかりと固定できるように、ねじ穴138aと位置合わせされる非ねじ穴138bを含む。
【0022】
支持ブロックアセンブリ130は、任意の適切な接続を使用してマニホルド部品120に動作可能に接続することができる。本明細書に示される本実施形態では、マニホルド部品120は、第1および第2の保持溝140a、140bを備え、支持ブロックアセンブリは、第1および第2の保持溝140a、140bにそれぞれ選択的に受け入れられるように適合された第1および第2の保持フランジ142a、142bを備える。本実施形態では、第1および第2の保持フランジ142a、142bは、図7に示すように、上部および下部支持ブロックが分離されたときに互いに離間できるように、そして、上部および下部支持ブロック132、143が共に接続されたときに、それらが図5および図6に示される動作位置に移動され、保持することができるように、上部および下部支持ブロック132、134にそれぞれ設けられる。これにより、上部および下部支持ブロック132、143が共に接続されたときに、マニホルド部品120が支持ブロックアセンブリに捕捉されるように、上部および下部支持ブロック132、143が切り離されたときに、第1および第2の保持フランジ142a、142bを保持溝140a、140bにそれぞれ挿入して取り付けることができる。
【0023】
パージマニホルド70(図4)は、熱拡散器の下にあるらせんチャネル66および導管C1、C2、C3へのアクセスを提供する第1および第2のマニホルド設置開口部72m1、72m2を備える。第1および第2のマニホルド設置開口部72m1、72m2は、導管C1、C2、C3が上記のように支持ブロック流路136a、136b、136cに流体接続されることができる(らせんチャネル66および/または他の熱拡散器60が、マニホルド設置開口部72m1、72m2を介して支持ブロックアセンブリ130の一部を受け入れるようにノッチを付けるか、または別の方法で構成することができる)ように、支持ブロック流路136がそれぞれのらせんチャネル66a、66b、66cにそれぞれ隣接して連通するように、それらを通してそれぞれのマニホルドフィッティング50、52の支持ブロックアセンブリ130の一部(具体的には、下部支持ブロック134の一部)を受け入れるように適合されている。支持ブロックアセンブリ130は、その周囲に完全に延在する突出サドルフランジ146を含む。サドルフランジ146は、図7に示すように下部支持ブロック134と一体に形成することができる。サドルフランジ146は、熱拡散器60およびパージマニホルド70の円筒形または他の外形に倣う。サドルフランジ146によって圧縮されるように、サドルフランジ146とパージマニホルド70の外面との間にガスケットを配置することができる。外側ラップ84は、サドルフランジ146を少なくとも部分的に覆って、第1および第2のマニホルド取り付け窓72m1、72m2内に第1および第2のマニホルドフィッティング50、52を保持することができる、および/または支持ブロックアセンブリ130を熱拡散器60または熱拡散器アセンブリ32の別の部分に固定することによって、マニホルドフィッティング50、52をそれらの動作位置に固定するために締結具を使用することができる。
【0024】
本開示は、多くの実施形態を参照して説明されてきた。前述の開示を読んで理解すれば、他の人は修正および変更を思いつくであろう。以下の特許請求の範囲は、特許請求の範囲の有効性を維持しながら、可能な限り完全にそのような修正および変更をすべて含むものとして解釈されることが意図されている。
図1
図2
図2A
図3
図3A
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】