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特表2023-535680コードブロック処理方法、ノード及び媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-21
(54)【発明の名称】コードブロック処理方法、ノード及び媒体
(51)【国際特許分類】
   H04L 1/00 20060101AFI20230814BHJP
   H03M 13/05 20060101ALI20230814BHJP
【FI】
H04L1/00 B
H03M13/05
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023502972
(86)(22)【出願日】2021-07-13
(85)【翻訳文提出日】2023-01-23
(86)【国際出願番号】 CN2021106006
(87)【国際公開番号】W WO2022012530
(87)【国際公開日】2022-01-20
(31)【優先権主張番号】202010674247.7
(32)【優先日】2020-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(71)【出願人】
【識別番号】518301095
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】程 ▲偉▼▲強▼
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲ハン▼
【テーマコード(参考)】
5J065
5K014
【Fターム(参考)】
5J065AB01
5J065AC02
5J065AD06
5J065AD16
5J065AE06
5K014BA01
(57)【要約】
本開示は、コードブロック処理方法、ノード及び媒体を開示し、市域伝送網又はイーサネット又はフレキシブルイーサネットにおいて、誤り訂正不能な前方誤り訂正コードワード中の64B/66Bコードブロックを決定することと、前方誤り訂正コードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換するか、無効なコードブロックをエラー制御コードブロックに置換することを含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コードブロック処理方法であって、
市域伝送網MTN又はイーサネット又はフレキシブルイーサネットFlexEにおいて、誤り訂正不能な前方誤り訂正FECコードワード中の64B/66Bコードブロックを決定することと、
前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換するか、無効なコードブロックをエラー制御コードブロックに置換することを含む。
【請求項2】
前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、MTNのセクション層又はパス層又は適応層又は物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することであり、又は、
前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、イーサネットの物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することであり、又は、
前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、FlexEの物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することである、請求項1に記載のコードブロック処理方法。
【請求項3】
前記無効なコードブロックは、FECを有する物理層PHYにおいて、送信側でFEC符号化が行われる前に、4つの64B/66Bコードブロックを1つの256B/257Bコードブロックにトランスコードし、FEC復号後に受信器側の64B/66Bコードブロックにトランスコードし、FECコードワード中のエラーがFEC復号により訂正できない場合に、無効とマークされるコードブロックである、請求項1に記載のコードブロック処理方法。
【請求項4】
前記エラー制御コードブロックは、IEEE802.3で定義されたエラー制御コードブロックerror control block/E/を指し、前記無効なコードブロックは、同期ヘッダが0b00又は0b11の64B/66Bコードブロックを指す、請求項1に記載のコードブロック処理方法。
【請求項5】
MTNノードであって、
メモリからプログラムを読み取ることにより、
MTN又はイーサネット又はFlexEにおいて、誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックを決定するプロセスと、
前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換するか、無効なコードブロックをエラー制御コードブロックに置換するプロセスを実行するプロセッサと、
プロセッサの制御下でデータを送受信するためのトランシーバとを含む。
【請求項6】
前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、MTNのセクション層又はパス層又は適応層又は物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することであり、又は、
前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、イーサネットの物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することであり、又は、
前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、FlexEの物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することである、請求項5に記載のMTNノード。
【請求項7】
前記無効なコードブロックは、FECを有する物理層PHYにおいて、送信側でFEC符号化が行われる前に、4つの64B/66Bコードブロックを1つの256B/257Bコードブロックにトランスコードし、FEC復号後に受信器側の64B/66Bコードブロックにトランスコードし、FECコードワード中のエラーがFEC復号により訂正できない場合に、無効とマークされるコードブロックである、請求項5に記載のMTNノード。
【請求項8】
前記エラー制御コードブロックは、IEEE802.3で定義されたエラー制御コードブロックerror control block/E/を指し、前記無効なコードブロックは、同期ヘッダが0b00又は0b11の64B/66Bコードブロックを指す、請求項5に記載のMTNノード。
【請求項9】
MTNノードであって、
MTN又はイーサネット又はFlexEにおいて、誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックを決定するための決定モジュールと、
前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換するか、無効なコードブロックをエラー制御コードブロックに置換するための置換モジュールを含む。
【請求項10】
請求項1~4のいずれか一項に記載の方法を実行するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2020年7月14日に中国で提出された中国特許出願NO.202010674247.7の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
(技術分野)
本開示は、無線通信の技術分野に係り、特にコードブロック処理方法、ノード及び媒体に係る。
【背景技術】
【0002】
関連技術の不足は、関連技術における市域伝送網MTN(Metro Transport Network)のエラーマーキングメカニズムにおいて、エラーマーク拡散の問題があることである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、エラーマーク拡散問題を解決するためのコードブロック処理方法、ノード及び媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
コードブロック処理方法であって、MTN又はイーサネット又はFlexEにおいて、誤り訂正不能なFECコードワード(FEC codeword)中の64B/66Bコードブロックを決定することと、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロック(Error Control Block /E/)に置換するか、無効なコードブロックをエラー制御コードブロックに置換することを含む。
【0005】
実施において、前記64B/66Bコードブロックは、IEEE 802.3規格で定義されている64B/66Bコードブロックである。
【0006】
実施において、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、MTNのセクション層(Section layer)又はパス層又は適応層又は物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することである。又は、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、イーサネットの物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することである。又は、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、FlexEの物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することである。
【0007】
実施において、前記無効なコードブロックは、FECを有する物理層PHYにおいて、送信側でFEC符号化が行われる前に、4つの64B/66Bコードブロックを1つの256B/257Bコードブロックにトランスコードし、FEC復号後に受信器側の64B/66Bコードブロックにトランスコードし、FECコードワード中のエラーがFEC復号により訂正できない場合に、無効とマークされるコードブロックである。
【0008】
実施において、前記エラー制御コードブロックは、IEEE802.3で定義されたエラー制御コードブロックerror control block/E/を指し、前記無効なコードブロックは、同期ヘッダが0b00又は0b11の64B/66Bコードブロックを指す。
【0009】
MTNノードであって、メモリからプログラムを読み取ることにより、MTN又はイーサネット又はFlexEにおいて、誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックを決定するプロセスと、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換するか、無効なコードブロックをエラー制御コードブロックに置換するプロセスを実行するプロセッサと、プロセッサの制御下でデータを送受信するためのトランシーバとを含む。
【0010】
実施において、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、MTNのセクション層又はパス層又は適応層又は物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することである。又は、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、イーサネットの物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することである。又は、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、FlexEの物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することである。
【0011】
実施において、前記無効なコードブロックは、FECを有する物理層PHYにおいて、送信側でFEC符号化が行われる前に、4つの64B/66Bコードブロックを1つの256B/257Bコードブロックにトランスコードし、FEC復号後に受信器側の64B/66Bコードブロックにトランスコードし、FECコードワード中のエラーがFEC復号により訂正できない場合に、無効とマークされるコードブロックである。
【0012】
実施において、前記エラー制御コードブロックは、IEEE802.3で定義されたエラー制御コードブロックerror control block/E/を指し、前記無効なコードブロックは、同期ヘッダが0b00又は0b11の64B/66Bコードブロックを指す。
【0013】
MTNノードであって、MTN又はイーサネット又はFlexEにおいて、誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックを決定するための決定モジュールと、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換するか、無効なコードブロックをエラー制御コードブロックに置換するための置換モジュールを含む。
【0014】
実施において、置換モジュールは、更に、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することに用いられ、MTNのセクション層又はパス層又は適応層又は物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することであり、又は、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、イーサネットの物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することであり、又は、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、FlexEの物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することである。
【0015】
実施において、前記無効なコードブロックは、FECを有する物理層PHYにおいて、送信側でFEC符号化が行われる前に、4つの64B/66Bコードブロックを1つの256B/257Bコードブロックにトランスコードし、FEC復号後に受信器側の64B/66Bコードブロックにトランスコードし、FECコードワード中のエラーがFEC復号により訂正できない場合に、無効とマークされるコードブロックである。
【0016】
実施において、前記エラー制御コードブロックは、IEEE802.3で定義されたエラー制御コードブロックerror control block/E/を指し、前記無効なコードブロックは、同期ヘッダが0b00又は0b11の64B/66Bコードブロックを指す。
【0017】
コンピュータ可読記憶媒体であって、上記コードブロック処理方法を実行するコンピュータプログラムが記憶されている。
発明の効果
【0018】
本開示の実施例による技術案では、無効なコードブロックをエラー制御コードブロックに置換する。技術案では、無効なコードブロックを識別した後、それをエラー制御コードブロックに置換する。エラー制御コードブロックが、無効なコードブロックとは異なり、安全に転送することができ、他のソースのストリームと同じ伝送チャンネルに統合されることができるため、これらのストリームが、同一のコードブロックに属するcalendar slotにマッピングされる可能性があり、エラーが発生したソースからのストリームにより、他のエラーのないソースのストリームを汚染することがない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
ここで説明する図面は、本開示のさらなる理解を提供するために使用され、本開示の一部を構成する。本開示の例示的な実施例及びその説明は、本開示を解釈するために使用され、本開示に対する不当な限定を構成しない。
【0020】
図1図1は、本開示の実施例における転送動作を説明する仮定ネットワーク構成の概略図である。
図2図2は、本開示の実施例における符号化の概略図である。
図3図3は、本開示の実施例におけるコードブロック処理方法の実施フローの概略図である。
図4図4は、本開示の実施例におけるエラー制御コードブロックのフォーマットの概略図である。
図5図5は、本開示の実施例におけるコードブロック処理アーキテクチャの概略図である。
図6図6は、本開示の実施例における64B/66B無効コードブロックの構造の概略図である。
図7図7は、本開示の実施例における64B/66Bエラー制御コードブロックのフォーマットの概略図である。
図8図8は、本開示の実施例における制御コードブロックタイプの位置の概略図である。
図9図9は、本開示の実施例におけるMTNノードの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
発明者は、発明の過程において、以下のことを発見した。
【0022】
まず、MTN(市域伝送網)におけるエラーマーキングについて以下のように紹介する。
【0023】
イーサネットにおける66B符号化の設計は、非常に頑丈であり、物理層を介して直接実行される際に、優れたエラーデータ受信平均時間MTTFPA(mean time to false packet acceptance)を提供する。この物理層は、10~12のビット誤り率BER(Bit Error Rate)又はそれ以上を提供し、十分にランダムなエラー分布を有する。次のメカニズムがある。
1)スクランブルにおけるエラー倍増。
2)66B符号化における有効同期ヘッダ値間の2ビットハミング距離(Hamming Distance)及び有効制御ブロックタイプ間の4ビットHamming距離は、データパケットの開始位置と終了位置を知る高度な信頼性を提供する。
3)媒体アクセス制御MAC(Medium Access Control)フレームチェックシーケンスFCS(Frame Check Sequence)。
4)接続の基本的なBERが十分なパフォーマンスを提供するためにコーディングを確実に実行できる程度以下に低下した場合に、hi_ber(高ビット誤り率)ステートマシンが切れる可能性がある。
【0024】
これらのすべてのメカニズムは、1つの誤ったパケットをより高いレイヤーに渡すことが決して(宇宙時代に1度だけ)起こらないことを基本的に保証する。
【0025】
前方誤り訂正FEC(Forward Error Correction)を有するイーサネットインタフェースでは、物理層リンクの基本的なパフォーマンスがはるかに悪く、66B符号化だけでは、満足できるロバスト性を提供することが難しい。例えば、50GBASE-LRインタフェースのFEC前のコード誤り率は、2.4×10-4以上である。そのため、次のようにして、異なる方法で誤りに対するロバスト性を提供する必要がある。
【0026】
まず、符号化時には、4つの66Bコードブロックを1つのグループとして1つの257Bコードブロックにトランスコードする。このトランスコードプロセスでは、同期ヘッダ冗長(2ビットのhamming距離)と制御ブロックタイプ冗長(4ビットのhamming距離)が破棄され、それによるロバスト性の低下を補うために、所望のFECが設計される。また、使用されるFECアルゴリズムは、FECのコードワードが誤り訂正不能であるかどうかを敏感に知る(FECコードワードが誤り訂正可能であるかどうかを感知できない可能性は1e-6未満である)。同時に、完全または部分的に誤り訂正不能なFECコードワードが発生すると、これら66Bコードワードがマークされ、その後の処理において誤り訂正不能な状況の発生を感知し、マークされたコードワードが存在するメッセージ全体を正確に破棄することができるようになる。上記のエラーマーキングの方法は、簡単であり、66Bコードブロックの同期ヘッダを「0x11」と識別し、すなわち非合法なコードブロックと識別することである。
【0027】
MTNにおけるエラー拡散問題について以下に紹介する。
【0028】
図1は、転送動作を説明する仮定ネットワーク構成(Hypothetical Network Configuration to Illustrate Forwarding Behaviour)の概略図であり、図1に示すように、ノードEがノードA、B、C、DからのMTNクライアント信号を受信する。ノードA、B、Dからのデータは、すべて正常であり、ノードCからのデータには、誤り訂正不能なFECコードワードがある。ノードEは、ノードA、B、C、Dからのクライアント信号を受信し、EからFへのインタフェース上の隣接カレンダスロット(Canlender slot)にマッピングし、ノードFに転送する。
【0029】
EからFへのリンクは、257Bカレンダスロット組織ストリームへのトランスコードに関連するFECエンコーダを有する。図2は、符号化の概略図であり、4つのソースのすべてのストリームは、図2に示す同一の257Bコードブロックに結合される可能性がある。
【0030】
4つの66Bコードブロックのいずれかが無効な同期ヘッダを有する限り、257Bトランスコーダは、257Bコードブロックの最初の5ビットを01111に設定する。これは、無効なパターンである(最初のゼロは、少なくとも1つの制御ブロックを有することを示すが、その後は、すべての4つの位置がデータブロックであることを示す)。
【0031】
ノードFの受信側では、257Bトランスコーダは、この無効なパターンを識別し、257Bコードブロックのトランスコードと復号によって生成された4つの66Bコードブロックすべての同期ヘッダを無効と識別する。その結果、ノードCからのストリームは、エラーとしてマークされる(これは正しい)だけでなく、ノードA、B、Dからのストリームも、エラーマーキングが行われる(これは誤ったマーキングである)。
【0032】
明らかに、このようなエラー拡散は、多くの問題を引き起こすことがある。例えば、本来の正しいチャネル内のコードストリームは、正しくないチャネル内のコードストリームと一緒に符号化されるため、エラーが発生し、無断のパケットロスになる。
【0033】
以下、本開示の具体的な実施形態について図面を用いて説明する。
【0034】
図3は、コードブロック処理方法の実施フローの概略図であり、図示のように、以下のステップを含むことができる。
ステップ301において、MTN又はイーサネット又はFlexEにおいて、誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックを決定する。
ステップ302において、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換するか、無効なコードブロックをエラー制御コードブロックに置換する。
【0035】
具体的には、すべてのMTNパスの正しいエラーマーキングを確保するために、MTNパス特徴情報CI(characteristic information)では、訂正していないエラーを有するFECコードワードのすべてのブロックをエラー制御コードブロック(/E/)に置換する(To ensure proper error marking of all MTN paths,all blocks of a FEC codeword with uncorrected errors in a MTN path CI are replaced with error control blocks(/E/))。
【0036】
実施において、前記64B/66Bコードブロックは、IEEE802.3規格で定義されている64B/66Bコードブロックである。
【0037】
実施において、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、MTNのセクション層又はパス層又は適応層又は物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することである。又は、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、イーサネットの物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することである。又は、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、フレキシブルイーサネットFlexE(FlexEthernet)の物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することである。
【0038】
前記無効なコードブロックは、FECを有する物理層PHY(Physical layer)において、送信側でFEC符号化が行われる前に、4つの64B/66Bコードブロックを1つの256B/257Bコードブロックにトランスコードし、FEC復号後に受信器側の64B/66Bコードブロックにトランスコードし、FECコードワード中のエラーがFEC復号により訂正できない場合に、無効とマークされるコードブロックである。
【0039】
具体的には、FECを有するPHYの場合、送信側でFEC符号化が行われる前に、4つの64B/66Bコードブロックを1つの256B/257Bコードブロックにトランスコードし、FEC復号後に受信器側の64B/66Bコードブロックにトランスコードする。FECコードワード中のエラーがFEC復号により訂正できない場合、64B/66Bコードブロックの一部又は全部は、無効な同期ヘッダ0b00又は0b11とマークされる。
【0040】
その後の64B/66Bから256B/257Bへのトランスコードプロセスでは、1つの同期ヘッダが0b00又は0b11の無効なブロック、又はブロックタイプが無効であると、他の3つの有効な64B/66Bコードブロックが無効になる。
【0041】
電気電子技術者学会IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)規格を例にとると、FECを有する[IEEE 802.3]物理層では、送信側でFEC符号化が行われる前に、4つの64B/66Bコードブロックが1つの256B/257Bコードブロックにトランスコードされ、FEC復号後、受信側で64B/66Bコードブロックにトランスコードされる。FECデコーダがFECコードワード中のエラーを訂正できない場合、64B/66Bコードブロックの一部又は全部は、無効な同期ヘッダ(0b00又は0b11)とマークされる。[IEEE 802.3]で指定されたエラーマーキングは、PHYに関連付けられた単一のMACが存在すると仮定した場合に、未修正のFECコードワード中の各パケットのうちの少なくとも1つが無効な同期ヘッダを有することを保証するように設計されている。(For [IEEE 802.3] PHYs with FEC,four 64B/66B blocks are transcoded into one 256B/257B block before FEC encoding at the transmit side and transcoded back into 64B/66B blocks at the receiver side after FEC decoding.When the FEC decoder fails to correct errors in a FEC code word, some or all of the 64B/66B blocks will be marked with invalid sync headers (0b00 or 0b11).The error marking specified in [IEEE 802.3] is designed to ensure that every packet in an uncorrected FEC code word has at least one block with an invalid sync header,under the assumption that there is a single MAC associated with the PHY.)
【0042】
64B/66Bと256B/257Bの間のフォーマット変換において、無効なブロックが他のMTNパス中の有効なブロックを汚染することを防止するために、MTNパス中の無効なブロックをエラー制御コードブロックに置換する。
【0043】
具体的には、MTNセクション層は、複数のパスをサポートするために、弾性カレンダースロット構造を使用してPHYを導き、各パスが個別のMACである。[IEEE 802.3]に規定されたエラーマーキングは、この応用のために設計されたものではないので、FECコードワードに影響されるパケットごとに、誤り訂正されていないブロックを少なくとも1つマーキングすることがない可能性がある。また、MTNは、パスレイヤの切り替えをサポートする。マークされたブロック(例えば、破損した同期ヘッダを有する)を別のインタフェースに切り替え、このブロックに対してコード変換を行うと、他のパスが汚染される可能性がある。(MTNS uses the FlexE calendar slot structure to channelize the PHY(s) to support multiple paths,each of which is a separate MAC.Since the error marking specified in [IEEE 802.3] is not designed for this application,it may not mark at least one block in every packet that is affected by a FEC codeword with uncorrected errors. Further,MTN supports switching of the path layer.Switching a block that has been marked(i.e.,with a corrupted sync header) to another interface and then subsequently transcoding that block can lead to contamination of other paths.)
【0044】
実施において、前記エラー制御コードブロックは、IEEE802.3で定義されたエラー制御コードブロックerror control block/E/を指し、前記無効なコードブロックは、同期ヘッダが0b00又は0b11の64B/66Bコードブロックを指す。
【0045】
前記制御コードブロックの同期ヘッダは、バイナリの10であり、制御コードブロックタイプは、その次のbyteである。
【0046】
具体的には、図4は、エラー制御コードブロックのフォーマットの概略図であり、エラー制御コードブロックは、例えば図4に示すようなものである。
【0047】
エラーマーキングとエラー拡散に関する上記問題を解決するには、受信側でPHYごとに無効なコードブロック(同期ヘッダが「00」又は「11」)を識別する機能を追加し、無効なコードブロックが発見された場合は、それを「エラー制御コードブロック」に置換する。
【0048】
「エラー制御コードブロック」は、無効なコードブロックと異なり、安全に転送され、他のソースのストリームと同じ伝送チャンネルに統合される。これらのストリームは、同一の257Bコードブロックに属するcalendar slotにマッピングされる可能性があり、エラーが発生したソースからのストリームが他のエラーのないソースのストリームを汚染することない。
【0049】
実施において、少なくとも2つの代替態様がある。
態様1、前記FECコードワード中の64B/66Bコードワードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、FEC復号時に、FECデコーダが誤り訂正できないFECコードワードをエラー制御コードブロックに置換することである。
態様2、無効なコードブロックをエラー制御コードブロックに置換することは、FEC復号後、FEC復号中に生成された無効なコードブロックをエラー制御コードブロックに置換することである。
【0050】
具体的には、図5は、コードブロック処理アーキテクチャの概略図であり、図5に示すように、アーキテクチャは図に示す機構を採用することができる。受信方向では、与えられたセクション層の各PHYの情報は、まずデスクランブリングされ、各PHYで信号適応を行う際にFEC復号される。FEC復号により誤り訂正できないFECコードワードについて、FECデコーダは、コードワード中の64B/66Bコードブロックの一部又は全部の同期ヘッダを0b00又は0b11、すなわち無効なコードブロックとマークする。技術案では、FECデコーダが誤り訂正できないFECコードワードについて、最終的に「エラー制御コードブロック」を用いてコードワード中の64B/66Bコードブロックの一部又は全部を置換する。
【0051】
図6は、64B/66B無効コードブロックの構造の概略図であり、64B/66B無効コードブロック(66bitの最初の2bitは、同期ヘッダであり、その値は、バイナリ00又は11である)は、図6に示すようになる。
【0052】
図7は、64B/66Bエラー制御コードブロックのフォーマットの概略図であり、64B/66Bエラー制御コードブロックのフォーマットは、図7に示すようになる。
【0053】
次に、MTN誤り識別について具体的に説明する。
【0054】
態様1:まずFECにより正常に復号し、復号過程で発生した同期ヘッダが無効なコードブロックに対して、後続の処理でそれをエラー制御コードブロックに置換する。
【0055】
FECを有するPHYの場合、送信側でFEC符号化が行われる前に、4つの64B/66Bコードブロックを1つの256B/257Bコードブロックにトランスコードし、FEC復号後に受信器側の64B/66Bコードブロックにトランスコードする。FEC復号によりFECコードワード中のエラーを訂正できない場合、FECデコーダは、FECコードワード中の64B/66Bコードブロックの一部又は全部を無効な同期ヘッダ0b00又は0b11、すなわち無効なコードブロックとマークする。
【0056】
その後の64B/66Bから256B/257Bへのトランスコードプロセスでは、1つの同期ヘッダが0b00又は0b11の無効なブロック、又は制御コードブロックのうち、タイプが間違ったコードブロックにより、他の3つの有効な64B/66Bコードブロックが無効になる。複数のMTNパスクライアント信号がMTNネットワーク上で多重化されると、1つのパス中の無効なコードブロック、又は制御コードブロックのうちのタイプが間違ったコードブロックは、他のMTNパスの有効なブロックを汚染する可能性がある。
【0057】
この問題を解決するためには、次のようにすることができる。
第1に、無効なコードブロックを検査し、すなわち、各コードブロックの同期ヘッダが0b00又は0b11であるかどうかを検査する。
第2に、制御コードブロックのタイプを検査する。制御コードブロックの同期ヘッダがバイナリ「10」であり、その制御コードブロックタイプがその次のbyteであり、図8は、制御コードブロックタイプの位置の概略図である。制御コードブロックタイプは、次の16進数でなければならず、そうでなければ、制御コードブロックが間違っているブロックである。有効な制御コードブロックタイプは、「0x00、0x2D、0x33、0x66、0x55、and 0x1E、0x78、0x4B、0x87、0x99、0xAA、0xB4、0xCC、0xD2、0xE1、0xFF」である。
検出された無効なコードブロック又は制御コードブロックタイプが間違っているコードブロックを、エラー制御コードブロックに置換する。
【0058】
態様2:FEC復号を行う時、FECデコーダにより誤り訂正できないFECコードワードを発見すると、「エラー制御コードブロック」を用いてコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてを置換する。
【0059】
同じ発明の構想に基づいて、本開示の実施例は、MTNノード、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。これらの機器は、問題を解決する原理がコードブロック処理方法に似るため、これらの機器の実施について、方法の実施を参照することができ、重複点について繰り返して記載しない。
【0060】
本開示の実施例による技術手段を実施する際に、以下の方式で実施することができる。
【0061】
図9は、MTNノードの構造の概略図である。図示のように、ノードは、メモリ920からプログラムを読み取ることにより、MTN又はイーサネット又はFlexEにおいて、誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックを決定するプロセスと、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換するか、無効なコードブロックをエラー制御コードブロックに置換するプロセスを実行するプロセッサ900と、プロセッサ900の制御下でデータを送受信するためのトランシーバ910とを含む。
【0062】
実施において、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、MTNのセクション層又はパス層又は適応層又は物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することである。又は、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、イーサネットの物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することである。又は、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、FlexEの物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することである。
【0063】
実施において、前記無効なコードブロックは、FECを有する物理層PHYにおいて、送信側でFEC符号化が行われる前に、4つの64B/66Bコードブロックを1つの256B/257Bコードブロックにトランスコードし、FEC復号後に受信器側の64B/66Bコードブロックにトランスコードし、FECコードワード中のエラーがFEC復号により訂正できない場合に、無効とマークされるコードブロックである。
【0064】
実施において、前記エラー制御コードブロックは、IEEE802.3で定義されたエラー制御コードブロックerror control block/E/を指し、前記無効なコードブロックは、同期ヘッダが0b00又は0b11の64B/66Bコードブロックを指す。
【0065】
ここで、図9において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ900をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ920をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ910は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。プロセッサ900は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ920は、プロセッサ900による作業時に使用されるデータを記憶できる。
【0066】
本開示の実施例は、更にMTNノードを提供し、MTN又はイーサネット又はFlexEにおいて、誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックを決定するための決定モジュールと、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換するか、無効なコードブロックをエラー制御コードブロックに置換するための置換モジュールを含む。
【0067】
実施において、置換モジュールは、更に、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することに用いられ、MTNのセクション層又はパス層又は適応層又は物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することであり、又は、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、イーサネットの物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することであり、又は、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、FlexEの物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することである。
【0068】
実施において、前記無効なコードブロックは、FECを有する物理層PHYにおいて、送信側でFEC符号化が行われる前に、4つの64B/66Bコードブロックを1つの256B/257Bコードブロックにトランスコードし、FEC復号後に受信器側の64B/66Bコードブロックにトランスコードし、FECコードワード中のエラーがFEC復号により訂正できない場合に、無効とマークされるコードブロックである。
【0069】
実施において、前記エラー制御コードブロックは、IEEE802.3で定義されたエラー制御コードブロックerror control block/E/を指し、前記無効なコードブロックは、同期ヘッダが0b00又は0b11の64B/66Bコードブロックを指す。
【0070】
記載の便利さを図り、以上記載した装置の各部分は、機能上、各種類のモジュール又はユニットに分けてそれぞれ記載する。もちろん、本開示を実施する際に、各モジュール又はユニットの機能を同一又は複数のソフトウェア又はハードウェアで実現するようにしてもよい。
【0071】
本開示の実施例は、更にコンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体には、上記コードブロック処理方法を実行するコンピュータプログラムが記憶されている。
【0072】
具体的な実施は、コードブロック処理方法の実施を参照する。
【0073】
本開示の実施例が、方法、システム又はコンピュータプログラムプロダクトとして提供できることは、当業者には明らかである。したがって、本開示は、完全にハードウェアの実施例、完全にソフトウェアの実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形態を採用できる。更に、本開示は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ使用可能記憶媒体(磁気ディスクメモリ、光学メモリなどを含むが、それらに限られない)で実施されるコンピュータプログラムプロダクトの形態を採用できる。
【0074】
本開示は、本開示の実施例による方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラムプロダクトのフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。フローチャート及び/又はブロック図の各フロー及び/又はブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせが、コンピュータプログラム命令によって実現されることは、理解するべきである。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサに提供されてマシンを生成し、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサによって実行される命令が、フローチャートの1つのフロー若しくは複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック若しくは複数のブロックにおいて指定される機能を実現するための手段を生成するようにしてもよい。
【0075】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器に特定の方法で機能するように指示することができるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよく、その結果、コンピュータ可読メモリに記憶された命令は、フローチャートの1つ若しくは複数の流れ、及び/又はブロック図の1つ若しくは複数のブロックにおいて指定された機能を実現する命令手段を含む製品を生成する。
【0076】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能な端末機器上で一連の動作ステップを実行してコンピュータが実現する処理を生成し、それにより、コンピュータ又は他のプログラム可能な機器上で実行される命令が、フローチャートの1つのフロー若しくは複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック若しくは複数のブロックにおいて指定される機能を実現するためのステップを提供するように、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器上にロードされてもよい。
【0077】
明らかに、当業者は、本開示の趣旨や範囲を逸脱することなく本開示に対して様々な変更や変形を行うことができる。このように、本開示のこれらの修正や変形が本開示の特許請求の範囲及びその同等技術の範囲内に含まれるのであれば、本開示は、こららの変更や変形を含むことを意図とする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-01-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コードブロック処理方法であって、
市域伝送網MTN又はイーサネット又はフレキシブルイーサネットFlexEにおいて、誤り訂正不能な前方誤り訂正FECコードワード中の64B/66Bコードブロックを決定することと、
前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換するか、無効なコードブロックをエラー制御コードブロックに置換することを含む。
【請求項2】
前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、MTNのセクション層又はパス層又は適応層又は物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することであり、又は、
前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、イーサネットの物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することであり、又は、
前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、FlexEの物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することである、請求項1に記載のコードブロック処理方法。
【請求項3】
前記無効なコードブロックは、FECを有する物理層PHYにおいて、送信側でFEC符号化が行われる前に、4つの64B/66Bコードブロックを1つの256B/257Bコードブロックにトランスコードし、FEC復号後に受信器側の64B/66Bコードブロックにトランスコードし、FECコードワード中のエラーがFEC復号により訂正できない場合に、FECコードワード中のエラーがFECデコーダにより訂正できない場合に無効とマークされるコードブロックである、請求項1に記載のコードブロック処理方法。
【請求項4】
前記エラー制御コードブロックは、IEEE802.3で定義されたエラー制御コードブロックerror control block/E/を指し、前記無効なコードブロックは、同期ヘッダが0b00又は0b11の64B/66Bコードブロックを指す、請求項1に記載のコードブロック処理方法。
【請求項5】
MTNノードであって、
メモリからプログラムを読み取ることにより、
MTN又はイーサネット又はFlexEにおいて、誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックを決定するプロセスと、
前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換するか、無効なコードブロックをエラー制御コードブロックに置換するプロセスを実行するプロセッサと、
プロセッサの制御下でデータを送受信するためのトランシーバとを含む。
【請求項6】
前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、MTNのセクション層又はパス層又は適応層又は物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することであり、又は、
前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、イーサネットの物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することであり、又は、
前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、FlexEの物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することである、請求項5に記載のMTNノード。
【請求項7】
前記無効なコードブロックは、FECを有する物理層PHYにおいて、送信側でFEC符号化が行われる前に、4つの64B/66Bコードブロックを1つの256B/257Bコードブロックにトランスコードし、FEC復号後に受信器側の64B/66Bコードブロックにトランスコードし、FECコードワード中のエラーがFEC復号により訂正できない場合に、FECコードワード中のエラーがFECデコーダにより訂正できない場合に無効とマークされるコードブロックである、請求項5に記載のMTNノード。
【請求項8】
前記エラー制御コードブロックは、IEEE802.3で定義されたエラー制御コードブロックerror control block/E/を指し、前記無効なコードブロックは、同期ヘッダが0b00又は0b11の64B/66Bコードブロックを指す、請求項5に記載のMTNノード。
【請求項9】
請求項1に記載の方法を実行するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項10】
前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することは、
MTNのセクション層又はパス層又は適応層又は物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換すること、又は、
イーサネットの物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換すること、又は、
FlexEの物理層において、FEC復号時に誤り訂正不能なFECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換することをふくむ、請求項9に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項11】
前記無効なコードブロックは、FECを有する物理層PHYにおいて、送信側でFEC符号化が行われる前に、4つの64B/66Bコードブロックを1つの256B/257Bコードブロックにトランスコードし、FEC復号後に受信器側の64B/66Bコードブロックにトランスコードし、FECコードワード中のエラーがFEC復号により訂正できない場合に、FECコードワード中のエラーがFECデコーダにより訂正できない場合に無効とマークされるコードブロックである、請求項9に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項12】
前記エラー制御コードブロックは、IEEE802.3で定義されたエラー制御コードブロックerror control block/E/を指し、前記無効なコードブロックは、同期ヘッダが0b00又は0b11の64B/66Bコードブロックを指す、請求項9に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
コードブロック処理方法であって、
無効タイプフィールドを持つ64B/66B制御コードブロックをいずれもエラー制御コードブロックに置換することを含む。
【請求項14】
FEC復号時に、無効タイプフィールドを持つ64B/66B制御コードブロックをいずれもエラー制御コードブロックに置換する、請求項13に記載のコードブロック処理方法。
【請求項15】
無効な制御コードブロックタイプを持つコードブロックは、制御コードブロックタイプが、16進数である0x00、0x2D、0x33、0x66、0x55、0x1E、0x78、0x4B、0x87、0x99、0xAA、0xB4、0xCC、0xD2のいずれでもないブロックである、請求項13に記載のコードブロック処理方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
図3は、コードブロック処理方法の実施フローの概略図であり、図示のように、以下のステップを含むことができる。
ステップ301において、MTN又はイーサネット又はFlexEにおいて、誤り訂正不能なFECコードワード(誤り訂正されていないエラーを持つFECコードワードまたは誤り訂正されていないFECコードワードと呼ばれる)中の64B/66Bコードブロックを決定する。
ステップ302において、前記FECコードワード中の64B/66Bコードブロックのすべてをエラー制御コードブロックに置換するか、無効なコードブロックをエラー制御コードブロックに置換する。
【国際調査報告】