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特表2023-535837熱交換器プレートおよびこれに係止可能な封止ガスケット
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-21
(54)【発明の名称】熱交換器プレートおよびこれに係止可能な封止ガスケット
(51)【国際特許分類】
   F28F 3/10 20060101AFI20230814BHJP
   F16B 21/06 20060101ALI20230814BHJP
【FI】
F28F3/10
F16B21/06 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023506344
(86)(22)【出願日】2021-07-28
(85)【翻訳文提出日】2023-03-29
(86)【国際出願番号】 IL2021050913
(87)【国際公開番号】W WO2022024125
(87)【国際公開日】2022-02-03
(31)【優先権主張番号】63/057,902
(32)【優先日】2020-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520479043
【氏名又は名称】ザイデル、ペサハ
【氏名又は名称原語表記】SEIDEL,Pessach
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ザイデル, ペサハ
【テーマコード(参考)】
3J037
【Fターム(参考)】
3J037AA02
3J037DA02
3J037DA13
(57)【要約】
熱交換器プレートおよび封止ガスケット、ならびにそれらの組み合わせであって、熱交換器プレートが、特別に形成された封止ガスケットと一体的に形成された複数の係止クリップを、それと連結係合して別々の位置で受け入れるための複数の一体的に形成された係止クリップハウジングを有する。各係止クリップハウジングは、係止リムによって画定された1つまたは複数の窓を有し、窓はそれぞれ、係止リムと機械的に係合するように熱交換器プレートの平面に対して決定された空間的配向にあり、1つまたは複数の係止クリップの1つまたは複数の部分を機械的に受け入れて、ハウジングからの係止クリップの不用意な係合解除を防止する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
X軸に沿って延びる長さと、前記プレートがX-Y平面内に存在するように軸Xに垂直なY軸に沿って延びる幅とを有し、前記X-Y平面に垂直なZ軸に平行な少なくともZ成分を有するトポグラフィの特徴を有する熱交換器プレートであって、
a.上側および下側ならびに少なくとも1つの縁部部分と、
b.ボルトと、前記ボルトから横方向に突出し、少なくとも1つの傾斜した閉じ込めリムを有する少なくとも1つのボルトくさびとを含む少なくとも1つの係止クリップを有する封止ガスケットのスパインを着座させるために、前記縁部部分に平行な前記上側に形成された溝と、
c.前記少なくとも1つのガスケット係止クリップと係止係合するために前記縁部部分と一体的に形成された少なくとも1つの係止クリップハウジングとを備え、
前記少なくとも1つの係止クリップハウジングの各々が、
所定の縁部部分に連続し、少なくとも1つの上部係止リム部分で終端するストライク部分と、
前記縁部部分に接続され、少なくとも1つの下側係止リム部分で終端するベアリングプレート部分と、
前記上部係止リムと前記少なくとも1つの下部係止リムとの間に配置された少なくとも1つの側部リム部分と
を備え、前記側部リム部分と共に、平面内に存在する窓を画定し、前記平面の方向成分が、Z軸に平行な少なくとも1つのZ成分を含み、前記窓が、前記上部係止リム部分および前記下部係止リム部分に当接し、前記上部係止リム部分および前記下部係止リム部分と係止閉じ込めをするように、前記少なくとも1つのボルトくさびを受け入れるように構成されている、熱交換器プレート。
【請求項2】
前記上部係止リム部分の各々が、上部連続係止リムおよび上部垂直係止リムを備え、前記下部係止リム部分の各々が、連続係止リムおよび上部垂直係止リムを備え、前記上部連続係止リムおよび下部連続係止リムの各々が、その方向成分がZ軸に平行な少なくとも1つのZ成分を含む平面内に存在する、請求項1に記載の熱交換器プレート。
【請求項3】
前記上部連続係止リムと前記下部連続係止リムとが互いに同一平面上にあり、前記上部垂直係止リムと上部垂直係止リムとが互いに平行である、請求項2に記載の熱交換器プレート。
【請求項4】
各前記ストライク部分が、少なくとも2つの上部係止リム部分で終端し、前記ベアリングプレート部分が、少なくとも2つの前記側部リムで終端し、前記少なくとも1つの側部リムが、一対の前記側部リムを含み、
前記一対の上部係止リム部分、前記一対の下部リム部分、および前記一対の側部リム部分が、それらの間に一対の前記窓を画定する、請求項1に記載の熱交換器プレート。
【請求項5】
各前記ストライク部分が、所定数の上部係止リム部分で終端し、前記ベアリングプレート部分が、前記所定数の前記上部係止リム部分に等しい所定数の下部係止リム部分で終端し、各対が、前記下部係止リム部分のうちの単一のものと位置合わせされた前記上部係止リム部分のうちの単一のものを備え、窓の総数が前記所定数に等しくなるように窓を画定する、請求項1に記載の熱交換器プレート。
【請求項6】
前記トポグラフィがピークと谷とを含み、前記プレートの全高が、Z軸に平行に測定した場合に、最も高いピークのピーク部分と最も低い谷の底部との間の最大距離であり、前記窓が、前記垂直係止リムの上部と下部との間で測定したときに、前記プレートの前記全高よりも大きい高さを有する、請求項1に記載の熱交換器プレート。
【請求項7】
前記上部および下部係止リム部分が、
正方形、円形、長方形、三角形、菱形、不規則な非幾何学的形状の群から選択される形状の窓を画定するように構成されている、請求項1に記載の熱交換器プレート。
【請求項8】
前記係止クリップハウジングが、前記上部垂直係止リムと前記下部垂直係止リムとの間の距離に等しい深さを有し、前記深さが、前記係止クリップの前記ボルトを所定の方向に収容するのに必要な深さに等しい、請求項2に記載の熱交換器プレート。
【請求項9】
X-Y平面内に存在し、上部および下部と、少なくとも1つの縁部部分と、ガスケット溝と、前記縁部部分と一体の係止クリップハウジングとを有する熱交換器プレートで使用するために、係止クリップハウジングが、挿入軸およびそれに対して横方向に測定された幅を有する開口部を形成するようにX-Y平面を横切る方向に離間したストライク部分およびベアリングプレート部分を有し、前記ストライク部分および前記ベアリングプレート部が、係止リムを有し、前記係止リムの間にベアリングプレート部分を横切る係止窓が画定される、封止ガスケットであって、
a.溝内に着座するためのスパインと、
b.少なくとも1つの一体的に形成された係止クリップであって、
完全に挿入されたときにベアリングプレート部分の係止リムの1つに当接するように開口部内に着座するように寸法決めされた、前記スパインから横方向に延びるボルトと、
少なくとも1つの圧縮性くさびであって、前記ボルトと前記少なくとも1つのくさびとを組み合わせた幅が前記開口部の幅よりも大きくなるように前記ボルトから横方向に延び、前記くさびが少なくとも1つの閉じ込めリムを有する、少なくとも1つの圧縮性くさびと
を備える係止クリップ
を備え、前記ボルトおよび前記少なくとも1つのくさびが前記開口部に完全に挿入されると、前記ボルトが、前記ベアリングプレートの係止リムのうちの1つに当接し、それによって直接的な係止解除力から保護され、前記少なくとも1つのくさびが、前記少なくとも1つの閉じ込めリムが前記ストライク部分の係止リムおよび前記ベアリングプレート部の係止リムのうちの少なくとも1つに係合し、それによって前記ハウジングからの前記係止クリップの引き抜きに抵抗するように、前記ボルトから前記係止窓を通って横方向に延びる、封止ガスケット。
【請求項10】
前記ストライク部分が、上部連続係止リムと、上部垂直係止リムとを有し、前記ベアリングプレート部分が、下部連続係止リムと、前記上部垂直係止リムに対向する下部垂直係止リムとを有し、
前記少なくとも1つのくさびが、少なくとも2つのくさびを備え、前記少なくとも1つのくさびの各々が、前記ストライク部分および前記ベアリングプレート部分の前記係止リムのうちの所定の1つに当接して係合し、かつ前記係止リムによって閉じ込められるように構成された少なくとも1つの閉じ込めリムを有する、請求項9に記載の封止ガスケット。
【請求項11】
前記少なくとも2つのくさびが、上部くさびを含み、前記上部くさび上には、
前記上部連続係止リムに当接するように構成された上向きの上部連続閉鎖リムと、
前記上部垂直係止リムに当接するように構成された上部垂直閉じ込めリムと、
下部連続係止リムに当接するように構成された下向きの下部連続閉鎖リムと、
前記下部垂直係止リムに当接するように構成された下部垂直閉じ込めリムと
が形成されている、請求項10に記載の封止ガスケット。
【請求項12】
前記係止窓は、前記X-Y平面を横切る平面内に存在し、前記上向きの上部連続閉じ込めリムおよび前記下向きの下部連続閉じ込めリムが、前記係止窓の前記平面と同一平面上にある、請求項11に記載の封止ガスケット。
【請求項13】
前記係止窓が、前記X-Y平面を横切る平面内に存在し、前記上向きの上部垂直閉じ込めリムおよび前記下向きの下部垂直閉じ込めリムが、前記係止窓の平面に対して垂直である、請求項11に記載の封止ガスケット。
【請求項14】
前記係止ピンハウジングが一対のストライク部分を含み、前記ストライク部分の上部垂直係止リムが前記下部垂直係止リムと組み合わされて、一対の対向する係止窓を画定し、
前記係止クリップが、対称軸を有する切頭矢印の断面プロファイルを有し、前記ボルトが、前記対称軸に沿って配置され、前記少なくとも1つのくさびが、前記ボルトの周りに対称的に形成された一対のくさびを含み、前記各くさびが、前記一対の対向する係止窓のうちの一方を通って延び、前記各くさびが、前記一対のストライク部分の対応する上部垂直係止リムに当接するための上向きの上部垂直閉じ込めリムを有する、請求項10に記載の封止ガスケット。
【請求項15】
前記係止クリップハウジングが、X-Y-Z軸に対して所定の空間配置および向きに配置された所定の構成の各々の所定数の複数の係止窓を含み、前記少なくとも1つのくさびが、前記ボルトから延びるいくつかの前記くさびを含み、その数、空間配置および向きが、前記係止窓のものに対応する、請求項10に記載の封止ガスケット。
【請求項16】
熱交換器プレートと、それに組み合わせて係止された封止ガスケットとの組み合わせであって、前記組み合わせが、
a.X-Y平面内に存在するように、X軸に沿って延びる長さと、軸Xに垂直なY軸に沿って延びる幅とを有する熱交換器プレートであって、Z軸に平行な少なくともZ成分を有し、X-Y平面に垂直であり、上部および下部と、封止ガスケットスパインを着座させるための溝と、少なくとも1つの縁部部分と、所定の別個の位置に形成された複数の係止クリップハウジングであって、前記所定の別個の位置に沿って、係止クリップ挿入軸を有する開口部をそれぞれ有する、所定の別個の位置に形成された複数の係止クリップハウジングとを有するトポグラフィの特徴を有する熱交換器プレートと、
b.前記溝内に着座するためのスパインと、前記複数の係止クリップハウジングと係止係合するための前記スパインに沿った別個の位置にある複数の一体的に形成された係止クリップとを有する封止ガスケットであって、各前記係止クリップが、前記スパインから横方向に延びるボルトを有し、前記ボルトが、完全に挿入されたときにベアリングプレート部分の係止リムの1つに当接するように開口部内に着座するように寸法決めされている、封止ガスケットとを含み、
各前記係止ピンハウジングが、前記係止クリップのうちの単一の係止クリップと連結係合するために前記縁部部分と一体に形成され、前記ボルトを収容するための開口部を有し、
前記開口部が、前記ボルトの幅を収容するように寸法決めされた幅と、前記ボルトの高さを収容するように寸法決めされた深さとを有し、
各前記係止クリップハウジングが、
(i)所定の縁部部分に連続し、少なくとも1つの上部係止リム部分で終端するストライク部分と、
(ii)前記縁部部分に接続され、少なくとも1つの下部係止リム部分で終端するベアリングプレート部分と、
(iii)前記上部係止リム部分と前記少なくとも1つの下部係止リム部分との間に配置された少なくとも1つの側部リム部分であって、共に、平面内に存在する窓を画定し、前記平面の方向成分がZ軸に平行な少なくとも1つのZ成分を含む、少なくとも1つの側部リム部分と
を含み、各前記係止クリップが、
(iv)完全に挿入されたときにベアリングプレート部分の係止リムの1つに当接するように開口部内に着座するように寸法決めされた、前記スパインから横方向に延びるボルトと、
(v)前記ボルトと前記少なくとも1つのくさびとを合わせた幅が前記開口部の幅よりも大きくなるように、前記ボルトから横方向に延びる少なくとも1つの圧縮可能なくさびであって、前記くさびが少なくとも1つの閉鎖リムを有し、前記ボルトおよび前記少なくとも1つのくさびが前記開口部に完全に挿入されると、前記ボルトが前記ベアリングプレート部分の前記係止リムのうちの1つに当接し、それによって直接係止解除力から保護される、少なくとも1つの圧縮可能なくさびと
を含み、
前記少なくとも1つのくさびが、前記少なくとも1つの閉じ込めリムが前記ストライク部分の前記係止リムおよび前記ベアリングプレート部分の前記係止リムのうちの少なくとも1つに係合し、それによって前記係止クリップが前記係止ピンハウジングから引き抜かれるのに抵抗するように、前記係止窓を通って前記ボルトから横方向に延びる、組み合わせ。
【請求項17】
各前記係止クリップハウジングが、請求項1から8のいずれか一項に記載の係止クリップハウジングであり、前記係止クリップハウジングが、請求項9から15のいずれか一項に記載の係止クリップハウジングである、請求項16に記載の組み合わせ。
【請求項18】
封止ガスケットを組み込んだ予め組み立てられた熱交換器プレートであって、
X-Y平面内に存在し、前記X-Y平面に垂直なZ軸に平行な成分を有するトポグラフィ特徴を有する熱交換器プレートと、
縁部部分と、
溝と、
前記縁部部分に沿って所定の位置に形成された複数の予め形成された係止クリップハウジングであって、各前記ハウジングは、前記プレートを貫通して形成された開口部と、前記X-Y平面に垂直なZ軸に沿って配置された複数の係止要素とを含み、前記要素の少なくとも1つは、前記X-Y平面から離間している、係止クリップハウジングと、
前記溝内に着座し、スパインと、前記予め形成された係止クリップハウジングの前記所定の位置に対応する位置に形成された複数の一体型係止クリップとを有し、各前記係止クリップが、前記プレートを貫通して形成された前記開口部のうちの1つの内部に突出し、前記係止要素のうちの少なくとも1つと係合してそれによって閉じ込められるように構成された少なくとも1つの一体的に形成されたくさびを備える、封止ガスケットと
を備える、予め組み立てられた熱交換器プレート。
【請求項19】
各前記係止クリップハウジングが、請求項1から8のいずれか一項に記載の係止クリップハウジングであり、前記係止クリップハウジングが、請求項9から15のいずれか一項に記載の係止クリップハウジングである、請求項18に記載の予め組み立てられた熱交換器プレート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、熱交換器スタックに使用するための熱交換器プレートおよびそのための封止ガスケットに関する。
【背景技術】
【0002】
ガスケット付きプレート熱交換器内のガスケットは、細長い溝内のプレート上に配置され、その深さはプレート延伸深さであり、その2つの側面から「プレートのピーク」平面と同じ高さにある2つの肩部である。配置されたガスケットは、その位置から容易に移動する。これが起こると、ガスケットが適切に封止されないだけでなく、封止溝の外側にガスケットが存在すると、プレートの適切な閉鎖が妨げられ、プレート間の著しい漏れが生じる。
【0003】
従来、ガスケットは、所定の位置に留まることを確実にするために溝に接着されていた。この解決策は高価で時間がかかり、プレート内のガスケットが摩耗および裂けによって交換されるたびに接着剤も除去しなければならないため、熱交換器の継続的なメンテナンスが困難になる。接着の欠点を克服するために、機械的クリップを使用してガスケットを所定の位置に保持する方法が発明された。
【0004】
当技術分野では、(高くない)ゴムの硬度を利用してガスケットを所定の位置に保持し、板金プレート縁部を特別に設計された空間内でしっかりとグリップする指状タブの形態のガスケットの一部であるゴムグリップクリップが知られている。しかしながら、ゴムは本質的に弾性であり、無方向の適度なランダムな力がゴムグリップクリップに加えられると、グリップが解放され、ゴムガスケットが所定の位置から移動する。
【0005】
例示的な解決策は、以下の刊行物、Heat exchanger plates and sealing gaskets thereforと題する米国特許第6186224号明細書、Gasket retention systemと題する米国特許第10,663,235号明細書、Attachment means,gasket arrangement and assemblyと題する米国特許第10,544,998号明細書、Attachment means,gasket arrangement,heat exchanger plate and assemblyと題する米国特許第10,451,361号明細書、Coupling structure of heat transfer plate and gasket of plate type heat exchangerと題する米国特許第7,490,660号明細書、およびHeat exchanger plate and such a plate with a gasketと題する米国特許第6,935,415号明細書、に見出すことができる。
【0006】
定義
以下の用語は、特に明記しない限り、本開示全体を通して使用される。
【0007】
「係止クリップハウジング」または「クリップハウジング」は、熱交換器プレートの一体的に形成された部分を指すために使用される。ハウジングは、上部「ストライク」部分および下部「ベアリングプレート」部分を有し、連結係合でボルトおよびガスケット係止クリップの関連するくさびを受け入れるように構成される。
【0008】
「ガスケット係止クリップ」または「係止クリップ」は、封止ガスケットを熱交換器プレートに固定するために、封止ガスケットの一体的に形成され、封止ガスケットから横方向に延び、封止ガスケットと連結係合する係止クリップハウジングに挿入するための部分を指すために使用される。
【0009】
「窓」または「係止窓」は、ハウジングのストライク部分とベアリングプレート部分との間の開口部を指すために使用され、「係止リム」は、窓を画定するこれらのプレート部の各平坦面を指すために使用され、各窓はいくつかのリムの間に形成される。
【0010】
「係止リム」は、係止クリップをクリップハウジングに挿入した後、およびその結果生じる窓を通るくさびの延伸後に、係止クリップのくさびの対応する平坦面が当接し、クリップハウジングと係止クリップとの連結係合をもたらすリムである。
【0011】
「閉じ込めリム」は、くさびの上述の平坦面である。
【発明の概要】
【0012】
したがって、本発明は、ガスケット付きプレート熱交換器(GPHE)のプレートおよびガスケットを開示する。プレートは、長さX(以下、北を向いた「主長手方向軸」)、幅Y(横軸)および高さZ、上向き面(上)および反対側面(下)によって特徴付けられる。プレートは、突出するピークおよび窪んだ谷の配列で波形にされている。上部プレートのピークおよび谷は、以降P’、V’として示され、下部プレートのピークおよび谷は、以降P”およびV”として示される。P’は、(上部)ピーク平面として示される単一の平面上に実質的にある。V”は、実質的に(下部)谷平面として示される単一の平面上にあり、高さは谷平面から測定される。P’とV’との間およびP”とV”との間の距離は、それぞれ延伸深さb’およびb”として示される。P’平面P”間またはV’とV”との間の板金厚さは、すべてtとして示される。板厚はt+b’=b=t+b”に等しい(図4)。
【0013】
積層されると、プレート(n-1)のピークP’はプレート(≪)の谷V”に当接(支持)し、プレート(≪)のピークP’はプレート(n+1)の谷V”に当接する。ここでも、積み重ねられたとき、2つの隣接するプレートの間に、流体流のための空間(チャネル)が提供される。チャネルはガスケットによって封止されている。各チャネルは、プレートの角部の穴によって提供される少なくとも1つの入口および少なくとも1つの出口ポートを備える。プレートの2つの他の角部にある2つ以上の穴は、他の流体流を上部および下部チャネルに移送するためのものである。さらにまた、積み重ねられると、流体1はプレートnの上方を流れ、流体2はプレートnの下方を流れる。流体2はプレート(n-1)の上方を流れ、流体1はプレート(n+1)および(n-1 y)の下方を流れ、熱伝達ゾーンまたは熱伝達領域は、流体1が流体2と間接的に接触するすべてのプレート領域を含む。
【0014】
各プレート内の2対のポートは、各々、流体1用および流体2用の入口開口部および出口開口部を有し、主長手方向軸に沿ってプレートの長辺に沿って設けられる。
【0015】
熱交換器プレートは、通常は特定の目的の専用ダイを用いて冷間延伸成形によって作製され、下部ダイは、プレート延伸深さ(b”)の深さに等しい高さの成形された突出部で作製され、プレート引き出し深さと同様に、突出部の間に形成された窪みの深さも(b”)である。上型も、同じ高さ(b’)の成形された突出部および窪みから作製される。下部ダイ内の成形された突出部は、上部突出部と下部突出部との間に約1.2t~約2tの幅の間隙が残るように、上部ダイの突出部間の空間に入る。同様に、ダイの上部型穴および下部型穴における突出部は、その部分において、幾何学的形態の全長にわたって板金プレートに近いが、延伸半径(r)の大きさが約t>r>3tの範囲にあるとき、丸みを帯びている。プレートの延伸のプロセス中、厚さ(t)の板金プレートがダイの上部と下部との間に配置され、ダイの上部が数千トンの水圧力の下で板金プレート上に、ダイの下部に向かって下降される。ダイの空間および半径は、板金が損傷または裂けることなしに上下に流れ、伸び、突出部の形態を受け入れることを可能にする。
【0016】
連続的な封止ガスケット溝はプレートのUP側に沿って延伸する。溝は、谷V面に狭い平面基部を有し、その2つの側面からピーク面P’まで上方に延びる2つの傾斜した開いた肩部を有する(図6)。溝は、図7に示すように、4つの開口部を全周にわたって取り囲み、それらの各々をプレート内の主熱伝達領域に接続して取り囲む。
【0017】
ガスケット溝は、3つの主要部分を有する。第1の部分は、以下「主ガスケット部分」と呼ばれる、プレート縁部側面の流体1の入口開口部、熱交換領域、およびプレート縁部側面の流体1の出口開口部を連続的に取り囲んでいる。第2の部分は、流体2の入口ポートを囲む円形ガスケット部分である。第3の部分は、流体2の出口ポートを囲む円形ガスケット部分である。ガスケット溝の外側には、出口ガスケット領域と呼ばれる領域がプレート縁部に向かって延びている。この領域を図7に示す。開口部縁部とその周りの円形ガスケット溝との間の領域は、図7に示すように、出口開口部領域と呼ばれる。出口ガスケット面積および出口開口面積は、本明細書ではプレート縁部部分または単に「縁部部分」とも呼んでもよい。出口ガスケット領域の上部P’および下部V”プレート表面は、大気圧にさらされている。この領域におけるプレートの穿孔または剪断が、プレートの性能および安全性を損なうことができないため可能になる。同じことが4つの出口開口部領域にも当てはまり、出口開口部領域はプレートの両側からのみ1つの流体にさらされる。これら4つの領域(プレート縁部部分)におけるプレートの穴は、熱交換器の動作に悪影響を与えない。この理解は、本明細書で説明するように、係止クリップ用の金属ハウジングである片側剪断窓の鍵である。
【0018】
本出願では、係止位置に配置することは容易であるが、係止を解放するためにスクリュードライバなどの工具が必要である程度、この位置から取り外すことは困難である係止可能な機械的クリップ(係止クリップと呼ばれる)の構造が開示されている。あるいは、係止を解放し、それによってガスケットを解放するために、レバーをクリップに組み込むことができる。
【0019】
一般的な説明
本出願に記載された係止クリップ30(例えば、図6図9図13A図14C図16A図17C)は、板金プレート10(図7、例えば)内の1つまたは複数の特別に成形された専用ハウジング60(例えば、図4図6図8図11B図12B図13A図17C)と共に使用するために作製され、各々、金属、係止クリップハウジング、または単に「ハウジング」と呼ばれる。各金属クリップハウジング60は、図7に見られるようにプレート平面(XY平面)に対してほぼ垂直な垂直窓と呼ばれる1つまたは複数の窓1を有する。各窓は、図に関連して以下で詳細に説明する1つまたは複数の輪郭、ならびに図4図19Aおよび図20Aに関連して以下で詳細に説明する1つまたは複数の係止リムによって画定され、窓と共に、プレート延伸プロセスまたは図11A図12Bに関連して以下で詳細に説明する他のプロセスで作成される三次元表面(XYZ)を形成する。これは、ハウジングの底部および谷平面V’におけるそのほぼ中心に、ボルト溝またはガスケット溝に直接または別の保護プレートへの少なくとも1つの接続部を有する保護プレートまたはベアリングプレート部分と呼ばれる延伸表面と、V平面にあるクリップハウジング部分をピーク側面と呼ばれるP’平面上の部分に接続する少なくとも1つの連続面とを含む(図8)。
【0020】
本発明はまた、熱間ゴム成形または任意の他の製造手段によってガスケットスパインと共に作製される、1つまたは複数の成形された専用ガスケット係止クリップ30(図6図9図14A図14C図16A図17C)を含む。ガスケットクリップ30の各々は、2つの主要部分、すなわちボルト106と、各々、くさびと呼ばれる108で示される1つまたは複数の挿入・閉じ込めユニットとを含む。
【0021】
例えば図に見られるように。図6図9図13Aおよび図13Bに示すように、ボルト106は、ほぼXY平面内に延びるアームまたはブリッジであり、出口プレート縁部14’または出口開口部14”(図7)の方向に直角または他の横方向の角度でガスケットスパイン22から直線、湾曲または任意の他の形状の線として出て、プレートのガスケット溝16に連続的に接続されたボルト溝と呼ばれる谷平面の高さの専用溝67に位置している。挿入・閉じ込めユニットまたはくさび108は、垂直窓1、各くさびが係合する垂直ハウジングの輪郭および係止リムの位置に応じて、および意図された係合方法に応じて、および技術者などによって予め決定されたように、ボルト106に沿って、その端部または側面に三次元空間分布で配置される。記載されたすべてのガスケット部品:ガスケット、1つまたは複数のガスケットボルトおよび1つまたは複数のくさびは、それらの機能に適合するように計画された正確な形態で単一の金型内で一緒に製造される。
【0022】
図6図9図10図13Aおよび図13Bを全体的に参照すると、各くさび108は、典型的には直角三角形として成形されている。図では、傾斜縁部またはラッチとして知られる三角形の斜辺109(図10参照)と、閉じ込めリム115と呼ばれる三角形の脚とを識別することは容易である。傾斜縁部および閉じ込めリムは、傾斜縁部の最も広い点に配置される接合頂点によって接続される。三角形の直角頂点を形成する閉じ込めリムの他の頂点は、直角頂点から傾斜縁部の最も狭い点までのくさびの矢印の方向を示す三角形の第2の脚を形成する線によって、傾斜縁部の最も狭い点に位置する第2の頂点と一緒に接続される。
【0023】
閉じ込めリムは、そこに閉じ込められるように、垂直金属窓の1つまたは複数の係止リムに面するくさび108の係止領域である。閉じ込めリムの例は、図19Bおよび図20Bに関連して以下に詳細に示され説明される。
【0024】
傾斜縁部109は、くさびが窓を通って押し込まれるときに金属垂直窓の輪郭に対してスライドして後退し、輪郭を通過するときに自動的に延びてその広い自然状態に戻る縁部である。したがって、1つまたは複数のくさび閉じ込めリムは、係止状態を生じさせる1つまたは複数の窓係止リムに面する。
【0025】
その閉じ込めリムを有するガスケットくさび108は、プレート窓の係止リムと組み合わされたときに、ユニットの保守に十分な訓練を受けていない人が非熟練な方法で取り扱うときに容易に開かない安定した強固なガスケット/プレート係止クリップを形成する。これにより、熱交換器の信頼性が向上し、従来技術ではよく発生するように、誤動作を心配することなく、未訓練の人員がガスケットを交換すること、または試験のためにそれらを開閉することを含む、それらを取り扱い、保守することが可能になる。
【0026】
ここで図10を参照すると、くさび108は、金属クリップハウジングをガスケットクリップと嵌合させて、したがってそれらを一緒に係止するために、図に矢印116で示すその極方向が、ガスケットクリップを垂直窓または以下で説明するような窓の任意の組み合わせに押し込む方向と位置合わせされるように形成される。
【0027】
ここで図8を参照すると、記載された金属クリップハウジング60は、プレートの上側のピーク平面に1つの上部リム(P’)を有し、谷平面に下部第2リム(V’)を有する単一の垂直窓1を含む。2つのリムP’とV’との間で、垂直窓が延びる。PVの指定は、図示のように、左の上部リムと右の下部リムとの間に延びる垂直窓を指定するものである。
【0028】
VPはまた、またあるいは、その左の下部リムとその右の上部リムとの間に延びる垂直窓を指定し、極めて強固な平面または表面係止クリップの形成を可能にする。例えば、PV-VPは、中心に下部保護プレートV-Vを有し、両側に2つの垂直窓が上部水平リムPおよびPまで延び、2つのリムPとPとの間に新しい水平窓が延び、2つのくさびを有するガスケットクリップを挿入することを可能にするクリップハウジングを記載する。
【0029】
同様に、PV-VP-PV-VPは、中心ピークP-Pを表し、中心ピークP-Pは、周囲の円形の谷と外側ピークとを有し、これらの間に4つの垂直窓、すなわち、中心ピークと周囲の谷との間に2つ、谷と外側ピークとの間に2つの垂直窓が存在する。
【0030】
記載された金属垂直窓は、Z軸に平行な少なくとも1つの要素を含む(図7)。幅(b)を有するプレート内の窓の底部は、最小高さV’で始まるが、窓の底部リムが上方に曲げられる場合、V’よりも高く開始することもでき、したがって任意の所望の開始高さを可能にする。窓の上部リムが所望の高さまで下方に屈曲する場合、幅(b)を有するプレートにおける窓の最大ピークは、高さP”以下に達する。幅(b)を有するプレートの窓の最大高さは(P”-V’)であり、これは図4に見られるように、h(win)max=b-2tに等しい。
【0031】
簡略化のために、本明細書では、単一の金属垂直窓が、延伸および屈曲のない部分的に穿孔された窓として、図8のように上部谷平面(V’)と下部ピーク平面(P”)との間に延びる最大高さで説明される。しかしながら、本明細書はまた、それぞれ部分的に穴が穿孔された、延伸された、または屈曲された窓にも同様に適用される。窓の上面および下面のみが記載されているが、説明および特許請求の範囲はまた、窓の側面を横切る向きを有する表面を含む。図4に示す連続した垂直な上部リム表面および下部リム表面、ならびに図4に示す垂直な表面の上方および下方の平行な表面は、本発明による係止を提供するガスケットくさび閉じ込めリムのための支持面および係止面として、部分的に穿孔された延伸窓構造が提供する係止リムである。最適な閉じ込めおよびクリップ係止を達成するために、所定のように、表面の一部または全部を使用することが可能である。
【0032】
ここで図11A図12Bを参照すると、本開示では、プレート10の特定の部分14(図7)において、予め決定されたように、上部ダイおよび下部ダイの下部突出部と上部突出部との間の空間は、数百分の一ミリメートル(d)の非常に狭い空間(公差)に縮小され、記載された丸み半径(r)を排除するか、それを残すか、または部分的に穿孔された片側剪断肩部を追加しながらそれを変更する。突出部間の間隙を所定の位置で所定の形状に縮小することにより、例えば、図11Aおよび図11Bに示すように、これらの領域において板金に部分的に穴が開けられ(片側剪断)、XY平面への剪断線の投影の形態に応じて、平面または任意の曲面形状上に成形された湾曲した線または直線状のまたは任意の他の連続したまたは不連続な形状の剪断線を受け、延伸プロセス(ダイの上部をダイの下部に下降する)と共に、金属に形成された部分的な穴(片側剪断)が成形窓に変形し、その所定の部分が下部または上方から上方または下部のいずれかに引き込まれるか、または上方から下方に屈曲されるか、またはそれらの間の窓によって単に剪断される。
【0033】
図に示すように、図11A図12Bに示すように、2つの対称的な窓1は、中央上部ダイ突出部が2つの肩部の間で、その左右に押し下げられると、単一の動作で作製することができ、これらはすべて、上述のように鋭い縁部および狭い空間(d)を有する。これにより、互いに平行または任意の角度の一対の片側剪断が形成される。中央ダイ突出部をさらに下降させると、中央金属プレートが谷平面に対して下方に面するように延伸し、2つの肩部の上方のプレートが所定の位置に残され、この中央プレートから剪断され(上部水平リムと呼ばれる)、したがって2つの垂直窓1が形成され、それらの底部V’~V’の間に保護プレート8が延び、保護プレート8は、ボルト溝を通るか、またはガスケット溝16に直接、少なくとも1つの接続部によって主プレートの残りの部分に連続的に接続される。これはまた、互いに平行または傾斜した少なくとも2つの上部水平リムを有する、水平窓と呼ばれる上部水平リムP’~P’の間に延びる新たな誘導水平開口部を形成する。水平開口部の一例が図49Aおよび図49Bに見られる。保護プレートまたはベアリングプレート部分8は、水平窓と平行であり、水平窓の下にあり、ほぼ同様の寸法を有する。ガスケット係止クリップは、水平窓を通って押し込まれ、水平窓リムを通過するときに後退し、次いで押し込まれるとその自然な形態に戻ることができる。保護プレート8は、ガスケット係止クリップ30をハウジング60から押し出す反対の力の作用を防止する。垂直窓および水平窓、窓リムおよび輪郭、1つまたは複数のピーク側面および1つまたは複数の保護プレートならびにそれらの1つまたは複数の接続部はすべて、金属クリップハウジングを共に形成する。この構造は、PV-VPと記載することができる。
【0034】
図13Aに見られるように、水平係合を有する単一の片側剪断によって作製された単一の垂直窓の場合、保護またはベアリングプレートの機能は、出口ガスケット領域4’または出口開口領域14”に延伸谷8’を追加することによって提供され、保護谷部と呼ばれる意図しない取り出しから係止クリップを保護する。
【0035】
同様に、任意の空間配置の複数の垂直窓、例えばPV-VP-PV-PV-PVを作製することができる。
【0036】
図14A図14Cは、ガスケット溝(アルファ角およびベータ角)16に対して約45度の角度にある長方形の係止クリップ30を示し、これは、4つの垂直窓と、中央保護プレートをガスケット背溝16に接続する1つのボルト溝37とを有するクリップハウジング60を含む。嵌合するガスケットクリップ(図14B)は、下向きの矢印方向を有する4つのくさび108を有する中央ボルト82を有する。図14Cに見られる断面A-Aは、垂直窓および水平窓と、クリップハウジングの係止リムに対して閉じ込めリムを有する所定の位置にあるくさびとを含む係止クリップの断面を示す。図14Cに見られる「Pi」と指定された矢印は、ガスケットクリップを金属クリップハウジング内に押し込むのに必要な力の方向を示す。「Pout」と指定された相殺された矢印は、金属クリップハウジングの底部に保護プレートが存在すると完全に防止される反対の力の方向を示している。係止クリップとハウジングとの間の完全な係止が、図14Cに見られる。
【0037】
高さがh(勝っている)の得られた垂直窓は、平坦または任意の湾曲形態のいずれかである成形リム(輪郭)を有し、その形状は、図15A図15Lに示されるように、正方形、長方形、菱形、上部基部または下部基部を有する三角形、円形または半円形、または任意の他の所定の形状とすることができる。上部水平リムは、プレートの平面に平行であってもよいが、そうである必要はなく、同様に、垂直窓の残りのリムは、窓の形状は、閉じられていてもよく、または図16に示すように、任意の方向のその部分のうちの1つに開口部を有していてもよい。
【0038】
各垂直または水平窓リムの端部は、3つの表面(すべてが係止リムとして機能することができる、窓表面、窓表面と位置合わせされた連続する表面、または窓表面に垂直な表面)を有する。例えば、三角形の窓には9つの潜在的な係止リムがあり、長方形の窓には12の潜在的な係止リムがある。
【0039】
金属を上方または下方にそれぞれ延伸および屈曲させずに、部分的な穿孔のみから得られる窓の最大高さは、プレート(b)の厚さから板金プレート(t)の厚さの2倍を引いたものである。
【0040】
図4に示すように、窓の最大高さ=(b-2t)=(d-t)である。
【0041】
垂直金属窓の高さは、例えば、図13Aに関連して以下に示され説明されるように、プレートの緻密な設計に従って、プレートのピーク平面の高さを超えて窓の高さを増加させる局所的な突出部を追加することによって、プレートの幅を幅(b)よりも局所的に増加させることによって、(b-2t)よりも大きく増加させることができ、それにより、プレートの機能が妨げられないようにする。同様に、窓の底部リムは、プレートの緻密な設計に従って適切な位置で、谷平面V”よりも低い窪みを追加することによって、V”の高さよりも低くすることができる。高くされた窓、Fl(win)の最大高さは、標準窓。h(win)の最大高さよりも高く、したがって、Fl(win)max>=h(win)max=b-2tである。
【0042】
窓の高さを増加させることにより、より高いガスケットボルトの使用が可能になる。これは、プレートの幅が非常に小さく、場合によってはわずか1.5mmである場合があるため、重要である。ガスケットクリップの幅およびそれに沿ったガスケットクリップボルトおよびくさびの幅を増加させることにより、係止クリップの強度および機能性が向上し、その性能を改善する。
【0043】
窓の高さも、先に図12において説明したように小さくすることができる。
【0044】
垂直金属係止窓は、垂直係合および水平係合の2つの方法で係合することができる。各タイプの係合は、異なるタイプの専用ガスケットクリップを必要とする。
【0045】
水平係合では、くさびはボルトの端部に配置され、押し方向であるそれらの矢印方向は、X-Y平面、くさびに垂直な単一の金属垂直窓にほぼ平行である。くさびは、窓の両側(側部リム)または窓の上下の水平連続リムに配置された窓の連続リムのいくつか(図13を参照)によって形成された係止リムに係合するために水平方向に押される(適切な上部連続リムを形成するために下向きの屈曲が必要である)。
【0046】
垂直係合において、くさびは、ほぼZ方向の下方を向くボルトの端部に配置される。垂直方向に押すと、くさびは、窓(P”)に垂直な、より高い水平面である垂直窓の上部水平垂直リムによって形成された係止リムと係合して、図6に例示されるような、安定した強固な垂直係止係合を形成する。
【0047】
窓、輪郭およびその周囲の表面の製造に使用される剪断プロセスは、周囲にバリを残さないような空間公差で正確に実行することができる。しかしながら、バリは、制御された方法で作製成されたときに使用することができ、したがって、ガスケットクリップ内に詰まることによってグリップおよび係止力を改善し、したがってそれらの間の係止係合を強化する。ハウジング間のグリップを増加させるために窓を形成する際にバリの存在を使用することは、本発明の範囲内に含まれる。
【0048】
ここで図17A図17Dを参照すると、本発明の他の実施形態との違いに関してのみ本明細書に記載されている、本発明のさらなる実施形態による係止クリップハウジングおよびガスケット係止クリップが示されている。
【0049】
本実施形態では、上述の成形されたくさびの変形例として、図17Bに見られるように、図50に関連して以下に詳細に示され説明されるように、グリップピン300が設けられている。本実施形態では、ボルトの端部に1つまたは複数のピンが延び、その各々は、その対向する平面の少なくとも2つの窓または複数の窓よりもその基部においてわずかに大きく、その先端部302では面取りされ、ピンの挿入部分を形成する。面取りされた先端部302の寸法は、金属クリップハウジング30内の窓1または複数の窓(図17A)の寸法よりもわずかに狭く、ピン300をその中に案内する。ピンの形状は、1つまたは複数の窓の形状に類似しており、それは、それに対してほぼ垂直に配向され、1つまたは複数の窓の鋭い縁部に対して強制的に押されることによってそこに挿入されてもよく、それにより、挿入されたときにピンの表面が収縮されて歪められ、鋭い縁部および1つまたは複数の窓の輪郭に沿って配置されてもよいバリの両方に反対の力を及ぼす。したがって、窓のバリおよび鋭い輪郭縁部は、ピンの表面に突き刺さり、ピン300を窓1から引き抜こうとする力に抵抗し、したがって、本実施形態によれば、強力なグリップ機械的グリップまたはパーチェスを形成する。
【0050】
上記の線形グリップピン300および関連するハウジングは、図50に拡大図で示されている。係止窓1は、粗面化、鋭利化またはバリ取りされた左右の係止リム215を有する。図から分かるように、端部302の面取りの幅Wtは窓開口部の幅Woよりも小さいが、ピン300の幅WpはWoよりも大きい。したがって、最初に面取りされた先端部を介して窓1に容易に挿入されると、挿入を完了するために力が必要とされる。上述したように、ピンが係止リム215を越えて完全に挿入され、その間で圧縮されると、ピンを窓から引き抜くために、挿入力よりもはるかに大きな力が必要とされ、ピンが不注意に引き抜かれる可能性は、不可能ではないにしても非常に低い。
【0051】
本開示は、図面と併せて以下の詳細な説明からより完全に理解および認識されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0052】
図1】(省略)
図2】(省略)
図3】(省略)
図4】プレート縁部部分のピークに沿って形成された一対の係止窓を有する係止クリップハウジングの側断面図である。
図5】(省略)
図6】ガスケットチャネルの側壁に形成された窓、およびそれと垂直に係合するための横向き係止クリップの等角概略図である。
図7】熱交換器プレートの一般化された概略図である。
図8】単一の係止窓および4つの係止リムを示す係止クリップハウジングの概略側断面図である。
図9図6に見られる係止クリップの拡大回転図である。
図10】窓を通って挿入する間にくさびに作用する力成分を示す概略図である。
図11A】本発明による係止クリップハウジングを有するプレートの冷間延伸成形前に例示的な一対のダイの間に配置された金属プレートの概略断面図である。
図11B】本発明による係止クリップハウジングを有するプレートの冷間延伸成形前に例示的な一対のダイの間に配置された金属プレートの概略断面図である。
図12A】代替実施形態による、図11Aと同様であるが、係止クリップの形成を示す図である。
図12B】代替実施形態による、図11Bと同様であるが、係止クリップの形成を示す図である。
図13A】プレートのXY平面の上方に突出する垂直窓と係合するための横方向係止クリップを示す。
図13B図13Aと同様であるが、垂直窓はプレートのXY平面より上方に突出していない。
図14A】4つの係止窓および1つのボルト溝を有する45度係止クリップハウジングを有するプレート縁部部分の詳細な平面図である。
図14B図14Aの係止クリップハウジングと係止係合するためのガスケット係止クリップの詳細な平面図および部分断面図である。
図14C図14Aの係止クリップハウジング内に完全に組み立てられたときの図14Bのガスケット係止クリップの詳細な平面図および部分断面図である。
図15A】プレートのピークレベルに形成された上部リム部分を有する係止窓の正面断面図である。
図15B】プレートのピークレベルに形成された上部リム部分を有する係止窓の側面断面図である。
図15C】プレートのピークの上方に上部リム部分が形成された係止窓の正面断面図である。
図15D】プレートのピークの上方に上部リム部分が形成された係止窓の側面断面図である。
図15E】上方リム部分が高いピークレベルで形成された係止窓の正面断面図である。
図15F】上方リム部分が高いピークレベルで形成された係止窓の側面断面図である。
図15G】三角形として示される係止窓の正面図である。
図15H】三角形として示される係止窓の正面図である。
図15I】円形として示される係止窓の正面図である。
図15J】不規則な形状/非幾何学形状として示される係止窓の正面図である。
図15K】長方形として示される係止窓の正面図である。
図15L】半円形として示される係止窓の正面図である。
図16】プレート縁部のピーク部分の側面に形成された成形窓を有する係止クリップハウジングであって、内向きに面する内側に取り付けられた係止クリップのループの内向き横方向の係合に適合された係止クリップハウジングを示す。
図16B】係止クリップハウジング内に係止された後の係止クリップを示す図である。
図16C図16Bに見られる係止クリップを示す、図16Aおよび図16Bの係止クリップハウジングの正面図である。
図17】様々なタイプの水平係合ガスケットクリップと係止するための複数の異なるように形成された単一の垂直窓を有するプレート縁部部分の詳細な平面図である。
図17B図17Aの係止クリップハウジングと係止係合するための様々なタイプの水平係合ガスケットクリップを例示するガスケット係止クリップの詳細な平面図である。
図17C図39Aの係止クリップハウジング内に完全に組み立てられたときの図17Bのガスケット係止クリップの詳細な平面図である。
図17D】上部水平係止リムおよび下部水平係止リムを有する単一の垂直窓を示す図17Cの一部の断面図であり、係止クリップの係合は水平推進方向を必要とする。
図18A】窓の基本的な高さ寸法を示す。
図18B】窓の基本的な高さ寸法を示す。
図18C】窓の基本的な高さ寸法を示す。
図18D】様々な異なる形状を有する窓を示す。
図18E】様々な異なる形状を有する窓を示す。
図18F】様々な異なる形状を有する窓を示す。
図18G】様々な異なる形状を有する窓を示す。
図18H】様々な異なる形状を有する窓を示す。
図18I】様々な異なる形状を有する窓を示す。
図18J】様々な異なる形状を有する窓を示す。
図19A】単一の係止窓を有する係止クリップハウジングの概略断面図である。
図19B】係止クリップハウジングの中に係止するための係止クリップのボルトおよびくさびを有する係止クリップハウジングの概略断面図である。
図20】2つの係止窓と、その中に係止するための係止クリップのボルトおよびくさびとを有する係止クリップハウジングの概略断面図である。
図21】2つの係止窓と、その中に係止するための係止クリップのボルトおよびくさびとを有する係止クリップハウジングの概略断面図である。
図21図20Aに示されているものと同様の複数のハウジングと、その中に係止するための対応する複数の係止クリップとをそれぞれ側断面プロファイルで示す図である。
図22】2つの閉じ込めリムを有する係止クリップの概略側断面図である。
図23図22のガスケットを内部に着座させた図8のハウジングを示す図である。
図24図22と同様であるが、4つの閉じ込めリムを有するガスケットを示す図である。
図25A】プレート縁部部分および溝であり、溝に平行な係止窓を示すガスケットスパインの断面図を含む。
図25B】様々な変形例による、図25Aの線A-Aに沿った係止窓の断面図である。
図25C】様々な変形例による、図25Aの線A-Aに沿った係止窓の断面図である。
図25D】様々な変形例による、図25Aの線A-Aに沿った係止窓の断面図である。
図25E】様々な変形例による、図25Aの線A-Aに沿った係止窓の断面図である。
図26】2つの対向する係止窓を有する係止クリップハウジングへの係止クリップの挿入を示し、6つの係止リムによる係止を示す。
図27A】一対の斜めに形成された窓を有するハウジング内に挿入するためのガスケットを示す。
図27B】一対の斜めに形成された窓を有するハウジング内に挿入するためのガスケットを示す。
図28A】ガスケット溝を含むプレート縁部部分の概略平面図(縮尺なし)であり、プレート縁部のピーク部分(図28Bおよび図28Cに見られる)に形成された横方向の係止窓を示す。
図28B】谷部およびピーク部に隣接する、ガスケット溝の内側に面するプレート縁部のピーク部に形成された係止窓を示す図である。
図28C】谷部およびピーク部に隣接する、ガスケット溝の内側に面するプレート縁部のピーク部に形成された係止窓を示す図である。
図28D図28Bおよび図28Cに見られるような横方向の窓を含む積層されたプレートのパックを示す。
図29A】プレートの谷部に形成された隆起した幾何学的支持体に形成された横方向係止窓の概略平面図である。
図29B】解放レバーが形成された内向き係止クリップを支持するループを有するガスケットの概略平面図である。
図29C】(i)~(iii)は側断面図であり、(i)断面B-Bに沿った係止クリップハウジング、(i)断面A-Aに沿ったガスケットおよび係止クリップを示し、完全に組み立てられたガスケットおよび係止クリップハウジングの断面図を示す。
図30A】係止クリップを有するガスケットの概略平面図である。
図30B】係止クリップを係止可能に係合するように構成された係止クリップハウジングを有するプレート縁部の概略平面図であり、ハウジングは一対の対向する窓を有する。
図30C図30BのハウジングのC-Cに沿った断面図である。
図31A図30Bの線B-Bに沿った、切頭矢印の形態の係止クリップの係合前の断面図である。
図31B図30Bの線B-Bに沿った、切頭矢印の形態の係止クリップの係合後の断面図である。
図32A図31Aと同様の断面図であるあるが、係止窓は下方に互いに向かって収束し、係止クリップは、窓の下部係止リムと係合するための追加の閉じ込め表面を有する。
図32B図31Bと同様の断面図であるあるが、係止窓は下方に互いに向かって収束し、係止クリップは、窓の下部係止リムと係合するための追加の閉じ込め表面を有する。
図33A】ガスケット溝を含むプレートの縁部部分と、二重の係止窓を形成するように隆起部またはピーク部分が形成された谷部との概略平面図であり、プレート縁部のピーク部分に形成された横方向に形成された係止窓を示す。
図34B図34Aの係止窓と係止するためのループおよび二重クリップを有するガスケットを示す図である。
図35】3つの係止窓を有する係止クリップハウジングを有するプレート縁部部分の詳細な平面図である。
図36】3つの係止窓と1つのボルト溝とを有する45度係止クリップハウジングを有するプレート縁部部分の詳細な平面図である。
図37】4つの係止窓を有する係止クリップハウジングを有するプレート縁部部分の詳細な平面図である。
図38A】2つの内向きのまたは内部係止窓を有するリング状の係止クリップハウジングを有するプレート縁部部分の詳細な平面図である。
図38B図38Aの係止クリップハウジングと係止係合するためのガスケット係止クリップの詳細な平面図である。
図38C図38Aの係止クリップハウジング内に完全に組み立てられたときの図38Bのガスケット係止クリップの詳細な平面図および部分断面図A-Aである。
図39A】2つの内向きまたは内部係止窓および2つの外向きまたは外部窓を有するリング状係止クリップハウジングを有するプレート縁部部分の詳細な平面図である。
図39B図39Aの係止クリップハウジングと係止係合するためのガスケット係止クリップの詳細な平面図である。
図39C図39Aの係止クリップハウジング内に完全に組み立てられたときの図39Bのガスケット係止クリップの詳細な平面図および部分断面図A-Aである。
図40A】2つの丸窓と1つのボルト溝を有する係止クリップハウジングを有するプレート縁部部分の詳細な平面図である。
図40B】2つの丸窓と1つのボルト溝を有する係止クリップハウジングの拡大図である。
図41】単一の長い丸窓および単一のボルト溝を有する係止クリップハウジングを有するプレート縁部部分の詳細な平面図である。
図42A】プレート縁部部分のピーク部分に形成された丸窓の等角図である。
図42B】プレート縁部部分のピーク部分に形成された丸窓の平面図である。
図42C図42BのA-Aに沿った拡大断面図である。
図43A】係止窓の一連の隣接するプレート縁部部分の平面図である。
図43B図43Aの一連の隣接する対の係止窓と係合するように構成された一連の同様の係止クリップの平面図および側面図である。
図44】係止クリップハウジングへの挿入を容易にするための組み込まれた圧搾可能な上部部分を有する、図43Bに見られる単一の係止クリップの拡大図である。
図45A】本発明の一実施形態に従って形成された係止クリップハウジングを有する熱交換器プレートの縁部の詳細な上面等角図である。
図45B】本発明の一実施形態に従って形成された係止クリップハウジングを有する熱交換器プレートの縁部の詳細な上面等角図である。
図46A図45Aと同様の下から見た場合の図である。
図46B図45Bと同様の下から見た場合の図である。
図47A】本発明の一実施形態に従って形成された係止クリップを有する封止ガスケットの一部の詳細図である。
図47B】本発明の一実施形態に従って形成された係止クリップを有する封止ガスケットの一部の詳細図である。
図47C】本発明の一実施形態に従って形成された係止クリップを有する封止ガスケットの一部の詳細図である。
図47D】本発明の一実施形態に従って形成された係止クリップを有する封止ガスケットの一部の詳細図である。
図48A】係止クリップを係止クリップハウジングに挿入する直前の、上から見た場合の、図45A図47Dの係止クリップハウジングおよび係止クリップの詳細図である。
図48B図48Aの図に対応するが、下から見た場合の、相互に係止された係合状態にある図45A図47Dの係止クリップハウジングおよび係止クリップの詳細図である。
図48C図8A図8Bに示される係止クリップハウジングおよび係止クリップの異なる角度から見た部分断面図である。
図48D図8A図8Bに示される係止クリップハウジングおよび係止クリップの異なる角度から見た部分断面図である。
図48E】本発明の一実施形態による、図41AのA-Aの断面で見た、ガスケット係止クリップハウジングとの係止係合前の係止クリップを示す概略図である。
図48F図48Eの係止クリップおよび係止クリップハウジングのさらなる図である。
図49A】ガスケット溝内に直接開口するクリップハウジングの垂直単一窓を有するプレート縁部部分の詳細な平面図である。
図49B】水平係止クリップと共に使用するためのくさびを有する水平係止クリップの詳細な平面図である。
図49C】ハウジングとの係止クリップの完全な組み立ての平面図である。
図50】本発明のさらなる実施形態による、図17Bに見られる、線形係止ピンおよび関連する係止クリップハウジングの等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
本明細書は、一般的な説明において上記で記載されていない図面のいくつかに例示されているような本発明のさらなる態様に関する。
【0054】
ここで図6図13Aおよび図13Bを参照すると、外側ガスケットまたはプレート縁部部分14’に形成され、そのボルト溝67がガスケット溝16と連続して同一平面上にある、内向きの垂直窓1と係止クリップ30との2つの異なるタイプの係合が見られる。一実施形態では、窓の上部を画定する上部垂直係止リム6は、図6および図13Bに見られるように、ピーク平面P’の高さに形成されてもよいことに留意されたい。一方、図13Aでは、ピーク平面P’の高さより上に延びる突出部62が設けられ、それによって有利には窓の高さを増加させて、高さまたは厚さが相応に大きい係止クリップボルト106およびくさび108の使用を可能にする。
【0055】
2つの図示された構成の間の主な違いは、係止クリップがガスケットスパイン22から横方向に延びている間、図6では係合の方向が垂直であり、図13Aおよび図13Bでは水平であることである。
【0056】
図6の実施形態では、図9にも見られるくさびによって提供される例示的な切頭矢印形状は、矢印9によって示されるように、XY平面内で各くさび108の上向きの閉じ込めリム103とほぼ直角に、かつ窓1への進入方向に対して直角に、下向きの垂直方向に面するように位置合わせされる。係止クリップが図示のZ方向または垂直方向に強制的に進入すると、各くさび108の傾斜縁部109が図示の垂直係止リム4と係合して収縮する。係止リム4を取り除いた後、くさびは、上向きの水平くさび閉じ込めリム103が連続的な係止リム6と係合するようにそれらの元の形状に拡張し、それによって と連結するようになる。
【0057】
しかしながら、図13Aおよび図13Bに関して、ガスケットボルト106は、水平方向の矢印99で示すXY平面において、切頭矢印が水平方向を向くように形成され、ハウジング60と係合するように形成されている。
【0058】
図13Aの実施形態では、垂直窓1には、前方係止リム214および後方、左右の係止リム215を画定する、直角三角形の形態の左右一対の垂直係止リム部分150が設けられている。両方ともスパイン22から水平に延びるボルト106と同一平面上にあるくさび6は、垂直な、左右の閉じ込めリム115を有する。
【0059】
係止クリップが示されたY方向または水平方向に強制的に進入すると、各くさび108の傾斜縁部109が示された前方係止リム214と係合して収縮する。後部係止リム215を取り除いた後、くさびは、垂直くさび閉じ込めリム115が後部連続係止リム215と係合するようにそれらの元の形状に拡張し、それによって係止クリップハウジングと連結するようになる。
【0060】
図9を簡単に参照すると、下向きの切頭矢印プロファイルを有するように形成された係止クリップが示されている。しかしながら、図6の係止クリップとは異なり、後方に面する垂直閉じ込めリム117を有する。
【0061】
ここで図18A図18Iも参照すると、本発明に従って形成された窓は、平坦または任意の湾曲形態の成形された輪郭リムを有し、その形状は、図示のように、正方形、長方形、菱形、三角形、または任意の他の形状とすることができる。窓(例えば、図18Dおよび図18EI)の上部線ULは、窓の他の輪郭が可能であるように、プレートのX-Y平面に平行である可能性があるが、そうである必要はない。さらに、窓の形状は、予め決定されたように、または図18D図18Iに見られるように、任意の方向のその部分のうちの1つにおいて閉じられる可能性があり、または開いた部分を有する可能性がある。
【0062】
ここで、単一の窓1を有する係止クリップハウジング60の概略側断面図である図19Aを参照する。窓1は、上部リム2および下部リム3を有する窓リム表面、ならびにサイドリム(不図示)によってすべての側が境界付けられており、これらはすべて、窓1の平面にほぼ平行である。リムは、本質的に窓の外向き連続部であり、窓の「連続する平面リム表面」と呼ばれることがある。それらは、本図では、上部連続係止リム4と下部連続係止リム5とを含む。平面リム面に垂直なリム面は、それに垂直なリム面であり、上部垂直側面またはリム6、および下部垂直側面またはリム7を含む。記載された輪郭窓は、連続するリム表面4および5と垂直リム表面6および7との間の接続線に沿って配置されることが理解されよう。
【0063】
簡略化のために、図19Aに示されている窓は、延伸も屈曲もなく、最大高さを有するものとして示されている。しかしながら、上記の説明および特徴は、部分的に穿孔された、延伸された、または屈曲された窓にも適用され、上記に示され説明されたものと同様の以下に示され説明される部分および構成要素は、同様の参照番号によって示される。単一の係止クリップハウジング60の単一の窓1の上部リムおよび下部リムのみが説明されているが、図19Aには見られない横方向リムおよび他の特徴が、本発明の追加の実施形態に関連して示され説明されていることも理解されよう。
【0064】
図19Aの単一の窓の例に関連して示され説明された連続した垂直な上部リム表面および下部リム表面、ならびに垂直な係止リムの平行な上下左右の対は、図19Bに例示的な一実施形態によって示されているように、部分的に穿孔された(および延伸された)窓構造(または窓)が対応するくさび閉じ込めリムのための支持および係止リムとして提供する利用可能な係止リムである。
【0065】
ここで図19Bを簡単に参照すると、ガスケット係止クリップ30は、本実施例では2つの閉じ込めくさび108を有するボルト106を含み、各閉じ込めくさびには一対の閉じ込めリムが形成されており、対応する係止リムと当接係合するように強制されると、ボルト106をハウジング60内に閉じ込めるように機能し、その中で係止される。
【0066】
具体的には、図示のくさび108は、以下の閉じ込めリムを有する。
a.上部連続係止リム4に当接するための上部連続閉鎖リム102
b.上部垂直係止リム6に当接するための上部垂直閉鎖リム103
c.下部連続係止リム5に当接する下部連続閉鎖リム104
d.下部垂直係止リム7に当接する下部垂直閉鎖リム105
【0067】
最適な閉じ込めおよびクリップ係止を達成するために、閉じ込めリムの一部または全部を使用することが可能である。
【0068】
ガスケットボルト106およびそのくさび108は、以下の様々な例に示すように、プレート内の1つの窓1または複数の窓に延びて接続することができる。窓は、プレートのX-Y平面に対して垂直である場合があり、またはX-Y平面ならびにX軸およびY軸に対してある角度で存在する場合がある。
【0069】
ガスケットは、プレート窓の係止面と組み合わされたときに、閉じ込めリムを有するくさびを形成し、本明細書に記載のプレートおよびガスケットを使用する熱交換器の保守に十分な訓練を受けていない人が非熟練の方法で扱うときに容易に開かない安定した強固なガスケット対プレート接続を形成する。これは、そのような熱交換器の信頼性を高め、従来技術と同様に、起こり得る誤動作を引き起こすことなく、未訓練の人員がガスケットを交換すること、または試験のためにそれらを開閉することを含む、それらを取り扱い、保守することを可能にする。
【0070】
簡潔さおよび参照の容易さのために、特に明記しない限り、以下の参照番号は、係止窓、そのリムを参照する場合、係止クリップの閉じ込め面を拘束するために本明細書全体を通して適用される。
1-窓
2-(一般に)上部リム
3-(一般に)下部リム
4-上部連続(係止)リム
5-下部連続(係止)リム
6-上部垂直(係止)リム
7-下部垂直(係止)リム
102-上部連続閉じ込めリム
103-上部垂直閉じ込めリム
104-下部連続閉じ込めリム
105-下部垂直閉じ込めリム、
相互に対応する左側面および右側面が同じ参照番号で示されているが、アポストロフィ(’)が付加されている。例えば、窓の左側下部連続(係止)リムは5で示され、右側の対応するリムは5’で示される。
【0071】
ここで図20を参照すると、2つの係止窓1および1’を有する係止クリップハウジング60が示されている。これらの窓は、上記の図19Aに関連して示され説明されたものと同様であり、これは本明細書では再び具体的に説明されない。ハウジング60(図20)内に強制的に入るように構成された図21に見られるボルト106は、完全なプロファイルが本明細書に示されていることを除いて、図3Bに示され説明されている通りであり、ボルトおよびそのくさび108の左側は、左側窓1内に入り、その様々な係止リムと当接するように形成され、ボルトおよびそのくさび108’の右側は、左側窓G内に入り、その様々な係止リムと当接するように形成される。
【0072】
ここで再び図8を参照すると、図3Aに示すように、単一の係止窓1と、4つの係止リム4、5、6および7とを示す係止クリップハウジング60の概略側断面図が見られる。図19A図22、および図23に示すように、ハウジング60は、上部の連続した閉じ込めリム102、上部垂直閉じ込めリム103、および下部連続閉じ込めリムを有するように様々に構成することができる係止クリップボルト106を係止することができる。フローバー、ボルト106は、追加の下部くさび108”を有するように、図19Bに関連して図示および説明されるように修正することができる。
【0073】
ここで図25Aを参照すると、図示の平面図に見られるように、溝16に沿って延びる輪郭を有する単一の窓1を含む係止クリップハウジング60を有するプレート縁部部分が示されている。これは、図25Bにおいてより明確に見られ、図25Bは、それぞれ上部連続係止リム4および下部および5の間のX-Y平面オフセットを明確に示している。図25Eでは、プロファイルが図3Aに見られるようになっており、図25Dではオーバーハングがあり、上部の窓縁部が下部の縁部にオーバーハングしている。
【0074】
ここで図26を参照すると、図20に関連して上述したような2つの窓1およびGを有する係止クリップハウジング60と、そのボルト106が、見たときに切頭矢印の断面プロファイルを有する係止クリップ30とが示されている。この組み合わせは、図45A図48Fに関連して以下に詳細に示され説明され、したがって本明細書では再び説明されない。
【0075】
本明細書で説明するように、係止クリップ30および係止クリップハウジング60は、Z軸に沿って分布する、すなわち、窓開口部がプレートのX-Y平面に垂直な分離成分を有する限り、必要な数の係止リムおよび閉じ込めリムが提供されるという条件で、図7に関連して上述した軸のX-Y-Z系に対して任意の数、および多くの異なる向きで提供されてもよい。例えば、ここで図27Aおよび図27Bを参照すると、一対の対応して形成された斜めに向けられた窓を有する、二重係止クリップに挿入するための斜めのくさびを有するガスケットが見られる。
【0076】
図28A図28Cは、そのガスケット溝を含むプレートの縁部部分14’に形成された窓1を示し、窓は、プレート縁部14’の「ピーク」とラベル付けされたピーク部分において、ガスケット溝16の縁に沿って形成される。図28Dは、積層された複数のプレートを示し、各々が図28Bおよび図28Cに示すハウジングを有し、その中にガスケットが係止される。
【0077】
ここで図29Aおよび図29C(i)を参照すると、プレートの谷部202に形成された隆起した幾何学的支持体203に形成された外向きの係止窓1を有するプレート縁部が見られる。適切に形成された係止クリップは、上に係止クリップ30が形成されたループ206によってガスケット20のスパイン22から離れて配置されるように図29Bに示されている。係止クリップのくさび部分8は、外向きの窓1に係止式に挿入可能であるように、スパインに向かって内側に向いているように見える。くさび部分は、対応する係止リムによる閉じ込めに当接するための適切な上向きおよび下向きの閉じ込めリムを有する。図29C(ii)および(iii)に見られるように、係止クリップをハウジング60と係止係合するように、くさび部分8を窓1に挿入するために使用することができるグリップ可能なハンドルまたはレバー208を設けてもよい。同様の解決策が図33Aおよび図33Bにも見られ、ガスケット溝に平行な2つの隆起面203の間に形成された一対の対向する窓1、Gを有し、係止クリップ(図33B)は、本明細書で説明するように、窓1、1’を通って挿入するための一対のくさび部分8、8’を有する。
【0078】
図30Bに示すように、窓1は、ガスケット溝16に垂直な方向に延びるように形成されてもよい。本例では、プレート縁部部分14’の窪んだ部分202に、一対の内向きの窓1’および1”が形成されている。断面で見ると、窓は、図317Aに見られるようにZ軸(図1)に平行な線に沿って、または図4にも詳細に見られる図32Aに見られるように、それに対してわずかな傾斜に沿って延びるように、それらの上部連続係止リム4および下部連続係止リム5が完全に位置合わせされるように形成されてもよい。図317Aおよび図31Bに示す係止クリップのボルトおよびくさび部分の形状は、図26に関連して先に示し説明したとおりであり、図32Aおよび図32Bに示す同様のものは、図21に関連して図示および説明した通りである。
【0079】
しかしながら、構成にかかわらず、図31A図31Bを再び簡単に参照すると、係止クリップの上部垂直閉じ込めリムリムと下部垂直閉じ込めリムリムとの間の距離、および係止クリップの上部垂直係止リムと下部垂直係止リムとの間の距離は等しく、図面において文字「a」で示されている。
【0080】
ここで図15A図15Lを簡単に参照すると、本発明のガスケット係止クリップハウジングの窓が実装され得る様々な形状を示す例が提供される。これらの例はまた、プレートのX-Y平面(図1)に対して窓が形成され得る様々な高さを明確に示しており、同一平面上にあり、隆起しており、および図示された不規則な形状の窓のように不規則である。
【0081】
前述の説明から理解されるように、本発明のクリップハウジング60は、様々な向きの複数の係止窓を有するように形成されてもよく、単一または複数のボルトで互いに連結するように形成され、対応して変化する向きにも形成されたガスケット係止クリップがあり、それらはすべて、上記で示され説明された本発明の基本構造および動作モードを具現化する。
【0082】
したがって、単なる例として、図35図41および図49図51を参照すると、
3つの係止窓を有する係止クリップハウジング(図35)、
3つの係止窓および1つのボルト溝を有する45度係止クリップハウジング(図36)、
4つの係止窓を有する係止クリップハウジング(図37)、
図38Cに完全に組み立てられて示されている、係止クリップ(図348)と係止係合するように構成された係止クリップを有する2つの内向きのまたは内部の係止窓(図38A)を有するリング状の係止クリップハウジング、
2つの内向きのまたは内部の係止窓と、2つの外向きのまたは外部の窓(図39A)とを有する2つのリング状の係止用クリップハウジングであって、係止用クリップが、係止用クリップと係合するように構成されており、図39Cに完全に組み立てられて示されている、2つのリング状の係止用クリップハウジング、
2つの丸窓および1つのボルト溝(図40Aおよび図40B)を有する係止クリップハウジング、
単一の長い丸窓および1つのボルト溝を有する係止クリップハウジングを有するプレート縁部部分(図41)、
異なるタイプの水平係合クリップ(図49)を有する垂直単一窓、
ガスケット溝(図50)内に直接開口するクリップハウジング、が提供される場合がある。
【0083】
本発明の実施形態のさらに別の例を図に示す。図42A~42Cには、丸窓1が示されている。この実施形態では、プレート縁部部分14’の隆起部またはピーク部分203に部分的な穿孔として形成された窓は、3方向に開いていることが明確に分かる。ハウジング60の上部またはストライク部分は、プレート縁部の周囲部分であり、上部連続係止リム4および上部垂直係止リム6を画定し、一方、ハウジングの下部またはベアリング部分は窓の底部を形成し、下部連続係止リム5および下部垂直係止リム7を画定する。
【0084】
ここで図43Aおよび図43Bを参照すると、図43Aに見られる内向きの窓1、1’の一連の対などの複数の窓が、プレート縁部に形成されてもよい。この例では、一連の6対が示されている。一連の対の窓との連結係合に適したガスケット20(図43B)も見られる。例示的な一連の4つの係止クリップ30a、30b、30c、30dは、例として示すように、本発明を具現化する任意の適切な構成であってもよい。図44の拡大図に見られるように、図20Bに関連して上述した係止クリップの変形形態である係止クリップ30aは、その上部に窪み310が形成されていることも分かる。これは、係止クリップをハウジングに挿入するのを助ける場合がある係止クリップにさらなる可撓性を提供する。
【0085】
ここで図45A図48Dを参照すると、本発明のさらなる実施形態が本明細書に示され説明される。図45A図46Bに見られるように、縁部部分14は、典型的には当技術分野で知られているように、一連の交互の丘112および谷114から形成されるように見える。このパターンは、プレートの他の機能的特徴と共に板金に刻印される。
【0086】
スタンププロセスの間、プレート10の縁部部分14内の位置14(図7)の各々に係止クリップハウジング60が形成される。係止クリップハウジング60は、本質的に、縁部部分14の部分的な穿孔であり、その結果、以下で詳細に説明するように、開口部62(図48Eおよび図48F)を形成するように、高さが異なる係止クリップハウジング部分が生じる。典型的には、上述したように、係止クリップハウジング60は、特にダイ公差に関して、スタンププロセスで使用されるダイを修正することによって形成され、それによって、そうでなければ延伸される板金の選択的剪断を引き起こし、それによって、上述したように、係止クリップハウジング60が形成される丘および谷の連続的な波状パターンを得る。
【0087】
見て分かるように、係止クリップハウジング60は、ガスケット係止クリップ30と連結係合するためにプレート縁部部分14と一体に形成されている。係止クリップハウジング60は、相互に係止された係合状態で封止ガスケットボルト106(以下に図示および説明する)を収容するための係止開口部62(図48E)を有する。開口部62は、ボルトの幅Wbを収容するように寸法決めされた幅Woと、ボルトの高さHbを収容するように寸法決めされた深さDoとを有する、図48Cにも見られるオリフィス64を有する。
【0088】
係止クリップハウジング60は、オリフィス64を形成するように構成されたプレート10の縁部部分14の一部であり、したがって同一平面上にある平面ストライク部分66から形成される。見て分かるように、オリフィス64は、典型的には、3方向で境界付けられ、典型的には、参照番号65によって示されるように、第4の側の溝16に開口している。
【0089】
ストライク部分66から深さDoだけ離間した保護ベアリングプレート部分68は、プレート縁部部分14と溝16との間に接続され、以下の図47A図48Dに関連して示され説明されるボルトくさび108を収容するための横窓1を画定する。
【0090】
図示のように、平面ストライク部分66は、オリフィス64の幅Woを共に画定する一対の上部連続係止リム4、4’と、上部垂直係止リム6、6’とを有する(図46Aおよび図46B)。
【0091】
ベアリングプレート部分68は、一対の下部連続係止リム5、5’と、平面ストライク部分の上部垂直係止リム6に平行な下部垂直係止リム7とを有する。
【0092】
さらに、図45A図46Bにも見られるように、保護ベアリングプレート部分68は、第1の端部82および第2の端部84をそれぞれ有し、第1の端部82は溝16の領域内のプレートに接続され、第2の端部84は、所定の傾斜を有する移行ベアリング部分69によってプレート縁部部分14に隣接して接続される。
【0093】
ここで図47A図48Dを参照すると、本発明の係止クリップ30は、ガスケットスパインと共に形成され、ガスケットスパインから横方向に延びるボルト106を有する。スパイン22に平行な方向に取られたボルト106の幅Wbおよびボルト106の高さFibは、係止クリップハウジングの開口部62への挿入のために予め決定されており、Wbは、オリフィス64の幅Woに等しいか、またはそれよりもわずかに大きく、高さFibは、開口部62へのボルト106の完全な挿入時に、図44Dに見られるように、下部閉じ込めリム105が保護ベアリングプレート部分68と係合するように、開口部62の深さDoに等しい。ベアリングプレート部分68の存在は、ボルト106、したがって係止クリップ30を係止するのに役立つだけでなく、そうでなければボルト30を係止クリップハウジング60を通って上方に押し上げる可能性がある直接的な力が下部閉じ込めリム105に加えられるのを防止することによって、係止クリップ106の不注意な解放も防止する。
【0094】
図示のように、ボルト106は、典型的には、一対の横方向に配置された弾性的に変形可能なくさび108を有する。本実施例では、各くさび108は、上部垂直閉じ込めリム103を有し、一方のくさび108の先端部35から他方のくさび108の先端部35まで測定されるくさび108の幅Wfは、ボルト106の幅Wbよりも大きく、オリフィス64の幅Woよりも大きい。図5Aおよび図5Bに概略的に示すように、ボルト106および弾性的に変形可能なくさび108をオリフィス64を通って開口部62に強制的に挿入すると、ほぼ平坦な下部閉じ込めリム105がベアリングプレート部分68の下部垂直係止リム7に直接当接するまで、くさび108は、オリフィス64を通過して開口部62に入るように弾性的に変形する。
【0095】
くさび108がストライク部66の成形された縁部の上部連続係止リム4をクリアすると、くさびは、窓1を通って横方向に延びるように弾性的に回復し(図5Aおよび図5B)、その後、各くさび108の上方垂直閉じ込めリム103は、オリフィス64を通る開口部62からのボルト106の引き抜きに抵抗するように、ストライク部分66の上部垂直係止リム6と係合する。
【0096】
さらに、下部閉じ込めリム105と保護ベアリングプレート部分68の下部垂直係止リム7との係合は、くさび108の上部垂直拘束リム103とストライク部分66の下向き面の上部垂直係止リム6との係合と組み合わせて、係止クリップ30に加えられる回転係止解除力に抵抗するように組み合わされることが理解されよう。
【0097】
本発明は、単に例として、上記で特に示され説明されたものによって限定されないことが当業者には理解されよう。むしろ、本発明は、以下の特許請求の範囲によってのみ定義される。
図4
図6
図7
図8
図9
図10
図11A-B】
図12A-B】
図13A
図13B
図14A
図14B
図14C
図15A
図15B
図15C
図15D
図15E
図15F
図15G
図15H
図15I
図15J
図15K
図15L
図16A
図16B
図17A
図17B
図17C
図18A
図18B
図18C
図18D-I】
図19A-B】
図20A
図20B
図21
図22
図23
図24
図25A
図25B
図25C
図25D
図25E
図26
図27A
図27B
図28A
図28B
図28C
図28D
図29A
図29B
図29C
図30A-B】
図30C
図31A
図31B
図32A
図32B
図33
図34
図35
図36
図37
図38A
図38B
図38C
図39A
図39B
図39C
図40A-B】
図41
図42A
図42B
図42C
図43A
図43B
図44
図45A
図45B
図46A
図46B
図47A
図47B
図47C
図47D
図48A
図48B
図48C
図48D
図48E
図48F
図49A
図49B
図49C
図50
【国際調査報告】