(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-23
(54)【発明の名称】多重プロセス・ワークフロー・デザイナ
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20230816BHJP
G06Q 10/10 20230101ALI20230816BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06Q10/10 310
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023504087
(86)(22)【出願日】2021-07-15
(85)【翻訳文提出日】2023-03-13
(86)【国際出願番号】 US2021041879
(87)【国際公開番号】W WO2022020182
(87)【国際公開日】2022-01-27
(32)【優先日】2020-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515156946
【氏名又は名称】サービスナウ, インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】ServiceNow,Inc.
【住所又は居所原語表記】2225 Lawson Lane, Santa Clara, California 95054,U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バーマン・ジェイコブ
(72)【発明者】
【氏名】サンタ ルイズ・クレイグ ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】ネルソン・ハリー トマス
(72)【発明者】
【氏名】ステイナー・デレク グレゴリー
(72)【発明者】
【氏名】ドゥヴィヴェーディー・ニキル
(72)【発明者】
【氏名】サーボラ・ラッセル
(72)【発明者】
【氏名】ソラエギ・ジュエル チェイス
(72)【発明者】
【氏名】ヘルナンデス・レイナルド
(72)【発明者】
【氏名】アルヴァラード ヒメネス・アルベルト
(72)【発明者】
【氏名】サマー・ミシェル アブー
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA07
5L049AA11
(57)【要約】
第1のワークフロー項目グループ化コンテナおよび第2のワークフロー項目グループ化コンテナは、エンド・ツー・エンド多重プロセス作業の解決手段を系統立てるワークフロー項目グループ化コンテナの集合体の一部である。第1のワークフロー項目グループ化コンテナの識別および実行条件、ならびに第2のワークフロー項目グループ化コンテナの識別および実行条件を受信する。第1のワークフロー項目グループ化コンテナに属する1つまたは複数のワークフロー項目の仕様、および第2のワークフロー項目グループ化コンテナに属する1つまたは複数のワークフロー項目の仕様を受信する。第1のワークフロー項目グループ化コンテナおよび第2のワークフロー項目グループ化コンテナに属する1つまたは複数のワークフロー項目のうちの各々は、個々に構成可能な実行条件を有し、エンド・ツー・エンド多重プロセス作業の解決手段の異なる個々の活動に対応する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段を系統立てるワークフロー項目グループ化コンテナの集合体の一部である第1のワークフロー項目グループ化コンテナの識別を受信し、
前記第1のワークフロー項目グループ化コンテナの実行条件を受信し、
前記エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段の前記ワークフロー項目グループ化コンテナの集合体の一部である第2のワークフロー項目グループ化コンテナの識別を受信し、
前記第2のワークフロー項目グループ化コンテナの実行条件を受信し、
前記第1のワークフロー項目グループ化コンテナに属する1つまたは複数のワークフロー項目の仕様を受信し、前記第1のワークフロー項目グループ化コンテナに属する前記1つまたは複数のワークフロー項目の各々は、個々に構成可能な実行条件を有し、前記エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段の異なる個々の活動に対応し、
前記第2のワークフロー項目グループ化コンテナに属する1つまたは複数のワークフロー項目の仕様を受信すること、を備え、前記第2のワークフロー項目グループ化コンテナに属する前記1つまたは複数のワークフロー項目の各々は、個々に構成可能な実行条件を有し、前記エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段の異なる個々の活動に対応する、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記第1のワークフロー項目グループ化コンテナの前記実行条件は、開始条件設定に関連付けられており、前記開始条件設定は、即時に開始する設定、先行と共に開始する設定、先行の後に開始する設定、依存関係で開始する設定、および依存関係の後に開始する設定に関連付けられている、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、前記第1のワークフロー項目グループ化コンテナの前記実行条件の前記開始条件設定は、遅延構成を伴う開始および条件構成を伴う開始に関連付けられている、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、前記第1のワークフロー項目グループ化コンテナの前記実行条件は、開始行動計画、終了行動計画、および再開行動計画を含む行動計画に関連付けられている、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、前記開始行動計画、前記終了行動計画、および前記再開行動計画は、それぞれ別個の開始条件設定に関連付けられている、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、各前記別個の開始条件設定は、即時に開始する設定、先行と共に開始する設定、先行の後に開始する設定、依存関係で開始する設定、および依存関係の後に開始する設定に関連付けられている、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、前記第1のワークフロー項目グループ化コンテナに属する前記1つまたは複数のワークフロー項目の各々の前記個々に構成可能な実行条件は、開始条件設定に関連付けられており、前記開始条件設定は、即時に開始する設定、先行と共に開始する設定、先行の後に開始する設定、依存関係で開始する設定、および依存関係の後に開始する設定に関連付けられている、方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、前記個々に構成可能な実行条件の前記開始条件設定は、遅延構成を伴う開始および条件構成を伴う開始に関連付けられている、方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法であって、前記第1のワークフロー項目グループ化コンテナに属する前記1つまたは複数のワークフロー項目の各々は、実行時の状態を含む、方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、前記実行時の状態は、開始していない状態、開始した状態、完了した状態、または省かれた状態のうちの1つである、方法。
【請求項11】
請求項1に記載の方法であって、前記第1のワークフロー項目グループ化コンテナに属する前記1つまたは複数のワークフロー項目のうちの1つは、リクエスト履行活動、通知活動、承認活動、カタログリクエスト活動、事例修正活動、またはスクリプト実行活動に対応する、方法。
【請求項12】
請求項1に記載の方法であって、前記第1のワークフロー項目グループ化コンテナに属する前記1つまたは複数のワークフロー項目のうちの1つは、前記第1のワークフロー項目グループ化コンテナに属する前記1つまたは複数のワークフロー項目のうちの第2の1つにデータを提供する、方法。
【請求項13】
請求項1に記載の方法であって、前記第1のワークフロー項目グループ化コンテナに属する前記1つまたは複数のワークフロー項目のうちの1つは、前記第2のワークフロー項目グループ化コンテナに属する前記1つまたは複数のワークフロー項目のうちの1つにデータを提供する、方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって、前記第2のワークフロー項目グループ化コンテナに属する前記1つまたは複数のワークフロー項目のうちの前記1つに提供される前記データは、前記第1のワークフロー項目グループ化コンテナに属する前記1つまたは複数のワークフロー項目のうちの前記1つの出力である、方法。
【請求項15】
請求項1に記載の方法であって、前記第1のワークフロー項目グループ化コンテナおよび前記第2のワークフロー項目グループ化コンテナは、並列に実行されるように構成されている、方法。
【請求項16】
請求項1に記載の方法であって、前記第1のワークフロー項目グループ化コンテナに属する前記1つまたは複数のワークフロー項目のうちの1つは、条件規則に関連付けられている、方法。
【請求項17】
請求項1に記載の方法であって、さらに、
前記エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段の前記ワークフロー項目グループ化コンテナの集合体の一部である第3のワークフロー項目グループ化コンテナの識別を受信し、
前記第3のワークフロー項目グループ化コンテナの実行条件を受信し、
前記第3のワークフロー項目グループ化コンテナに属する1つまたは複数のワークフロー項目の仕様を受信すること、を備え、前記第3のワークフロー項目グループ化コンテナに属する前記1つまたは複数のワークフロー項目の各々は、個々に構成可能な実行条件を有し、前記エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段の異なる個々の活動に対応する、方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、前記第1のワークフロー項目グループ化コンテナおよび前記第2のワークフロー項目グループ化コンテナは、並列に実行されるように構成され、前記第1のワークフロー項目グループ化コンテナおよび前記第3のワークフロー項目グループ化コンテナは、順次に実行されるように構成されている、方法。
【請求項19】
システムであって、
プロセッサと、
前記プロセッサに連結されたメモリであって、実行時に、前記プロセッサに、
エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段を系統立てるワークフロー項目グループ化コンテナの集合体の一部である第1のワークフロー項目グループ化コンテナの識別を受信させ、
前記第1のワークフロー項目グループ化コンテナの実行条件を受信させ、
前記エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段の前記ワークフロー項目グループ化コンテナの集合体の一部である第2のワークフロー項目グループ化コンテナの識別を受信させ、
前記第2のワークフロー項目グループ化コンテナの実行条件を受信させ、
個々に構成可能な実行条件を有し前記エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段の異なる個々の活動にそれぞれ対応する、前記第1のワークフロー項目グループ化コンテナに属する1つまたは複数のワークフロー項目の仕様を受信させ、
個々に構成可能な実行条件を有し前記エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段の異なる個々の活動にそれぞれ対応する、前記第2のワークフロー項目グループ化コンテナに属する1つまたは複数のワークフロー項目の仕様を受信させる
命令を前記プロセッサに提供するように構成されているメモリと
を備えるシステム。
【請求項20】
コンピュータプログラム製品であって、非一時的コンピュータ可読記憶媒体の形で具体化され、
エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段を系統立てるワークフロー項目グループ化コンテナの集合体の一部である第1のワークフロー項目グループ化コンテナの識別を受信し、
前記第1のワークフロー項目グループ化コンテナの実行条件を受信し、
前記エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段の前記ワークフロー項目グループ化コンテナの集合体の一部である第2のワークフロー項目グループ化コンテナの識別を受信し、
前記第2のワークフロー項目グループ化コンテナの実行条件を受信し、
個々に構成可能な実行条件を有し前記エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段の異なる個々の活動にそれぞれ対応する、前記第1のワークフロー項目グループ化コンテナに属する1つまたは複数のワークフロー項目の仕様を受信し、
個々に構成可能な実行条件を有し前記エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段の異なる個々の活動にそれぞれ対応する、前記第2のワークフロー項目グループ化コンテナに属する1つまたは複数のワークフロー項目の仕様を受信する
ためのコンピュータ命令を備えるコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ワークフロープロセスをデジタル化することにより、多くの場合プロセスを遂行する効率が高まる可能性がある。たとえば、一連のタスクをデジタル化された自動化プロセスに変換することにより、かなりの時間およびかなりの量の資源を節約できる。これは、タスクが複雑であり、反復的であり、および/または多くの個々のステップを含むときに特に当てはまる可能性がある。典型的には、ワークフローは、プログラマおよび/またはデジタル化ワークフローを実行するために使用するデジタルツールについての本質的知識を有する者によりデジタル化される。変換は業務プロセス、特有のシーケンスを必要とする構造化された活動、プロセス指向目標などのような、さまざまな異なるタスクに適用できる。多くの事例では、タスクのデジタル化および自動化により、より安定したユーザ体験を得られる。
【図面の簡単な説明】
【0002】
以下の詳細な記述および添付図面で本発明のさまざまな実施形態について開示する。
【0003】
【
図1】多重プロセスワークフロー解決手段を作成および利用するためのネットワーク環境の例を示す構成図である。
【0004】
【
図2】デジタル多重プロセスワークフロー解決手段を作成するためのプロセスの実施形態を例示する流れ図である。
【0005】
【
図3】ワークフロー設計ツールプロセスの実施形態を例示する流れ図である。
【0006】
【
図4】ワークフロー設計ツールを使用して多重プロセスワークフロー解決手段のプロセスの実行条件を修正するためのプロセスの実施形態を例示する流れ図である。
【0007】
【
図5】ワークフロー設計ツールを使用して多重プロセスワークフロー解決手段のプロセスに新しい活動を追加するためのプロセスの実施形態を例示する流れ図である。
【0008】
【
図6】ワークフロー設計ツールを使用して新しい多重プロセスワークフロー解決手段を追加するためのプロセスの実施形態を例示する流れ図である。
【0009】
【
図7】ワークフロー設計ツールのユーザインタフェースの例を示す図である。
【
図7A】ワークフロー設計ツールのユーザインタフェースの例を示す図である。
【0010】
【
図8】ワークフロー設計ツールのユーザインタフェースの例を示す図である。
【0011】
【
図9】プロセスの高度な構成のためのワークフロー設計ツールのユーザインタフェースの例を示す図である。
【0012】
【
図10】プロセスに新しい活動を追加するためのワークフロー設計ツールのユーザインタフェースの例を示す図である。
【0013】
【
図11】活動定義を作成するためのワークフロー設計ツールのユーザインタフェースの例を示す図である。
【0014】
【
図12】プロセス実行を表示するためのワークフロー設計ツールのユーザインタフェースの例を示す図である。
【0015】
【
図13】プロセス実行を表示するためのワークフロー設計ツールのユーザインタフェースの例を示す図である。
【0016】
【
図14】参照データを選択するためのワークフロー設計ツールのユーザインタフェースの例を示す図である。
【0017】
【
図15】活動を選択するためのワークフロー設計ツールのユーザインタフェースの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明はプロセスとして、装置として、システムとして、組成物として、コンピュータ可読記憶媒体に具体化されたコンピュータプログラム製品として、ならびに/またはプロセッサに連結したメモリにより記憶および/もしくは提供される命令を実行するように構成されているプロセッサなどのプロセッサとして、を含む数多くの方法で実装できる。本明細書では、これらの実装形態、または本発明が取ってよい任意の他の形態を技法と呼ぶことがある。一般に、開示するプロセスのステップの順序を本発明の範囲内で変えてよい。特に指定のない限り、タスクを遂行するように構成されていると記述されたプロセッサまたはメモリなどの構成要素は、所与の時間にタスクを遂行するように一時的に構成されている一般的構成要素として、またはタスクを遂行するように製造された特有の構成要素として実装されてよい。本明細書で使用するとき、「プロセッサ」という用語は、コンピュータプログラム命令などのデータを処理するように構成されている1つもしくは複数の機器、回路、および/または処理コアを指す。
【0019】
本発明の原理を例示する添付図と共に、本発明の1つまたは複数の実施形態の詳細な記述を以下に提供する。そのような実施形態に関連して本発明について記述するが、本発明はどの実施形態にも限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲だけにより限定され、本発明は数多くの代替形態、修正形態、および均等形態を包含する。本発明を十分に理解できるように、以下の記述では数多くの特有の詳細について示す。これらの詳細は、例示するために提供され、本発明は、これらの特有の詳細の一部またはすべてなしに特許請求の範囲に従って実施されてよい。明確にするために、本発明に関係がある技術分野で公知の技術的題材について、本発明を不必要に不明瞭にしないように、詳細には記述していない。
【0020】
ワークフロープロセスをデジタル化および自動化するための技法について開示する。たとえば、多重プロセスワークフローをデジタル化および自動化して、SaaS(software-as-a-service)プラットフォーム上で実行させる。デジタル化および自動化できる多重プロセスワークフローの例はとりわけ、新しい従業員の新人研修、顧客インシデントの優先順位付け、新製品の調達に関係があるワークフローを含む。多重プロセスワークフローが特に複雑である要因の一つは、異なる部門および事業部に責任が及び、関与する当事者すべての調整を必要とする可能性があることである。本明細書で記述するように、開示する技法は、典型的にはソフトウェアアプリケーションを構築するために必要とされるプログラミングの知識を必要とすることなく、多重プロセスワークフローを容易に作成し容易に可視化する能力を含む。技法は、デジタルプラットフォームについて限られた知識しかない人物が、異なる当事者と相互に作用するプロセスの組み合わせを可能とすることを含む、デジタルワークフローの自動化バージョンを作成できるようにする。
【0021】
さまざまな実施形態では、開示する技法は、多重プロセスワークフローをデジタル化および自動化するという技術的難題に対処する。精通していないユーザは、各プロセスを構成する多くの活動を含む多重プロセスワークフローを容易に作成および可視化できる。ウェブサービスなどのSaaSアプリケーションとしてホスティングできウェブブラウザを介してユーザがアクセスできる対応するアプリケーションを作成するために、プログラミング能力はほとんど必要とされない。いくつかの実施形態では、多重プロセスワークフロー設計ツールのためのユーザインタフェースは、多重プロセスワークフローのプロセスごとにコンテナをグループ化する異なるレーンまたはワークフロー項目グループ化コンテナを含む。たとえば、多重プロセスワークフローの第1のプロセスのステップは、第1のワークフロー項目グループ化コンテナ内部に包含される。多重プロセスワークフローの第2のプロセスのステップは、第2のワークフロー項目グループ化コンテナ内部に包含される。多重プロセスワークフローの第3のプロセスのステップは、第3のワークフロー項目グループ化コンテナ内部に包含されるなどである。ユーザは、ワークフローにプロセスを追加したりワークフローからプロセスを除去したりするために、必要に応じてワークフロー項目グループ化コンテナを追加または除去できる。複雑な多重プロセスワークフローは4つ、5つ、またはそれ以上のワークフロー項目グループ化コンテナを包含できる。さまざまな実施形態では、ワークフロー項目グループ化コンテナおよびそれらの対応するワークフロー項目はまた、たとえば視覚的ユーザインタフェースを使用してコンテナをドラッグ・アンド・ドロップすることにより並べ替えできる。同様に、各コンテナ内部の個々のワークフロー項目は、視覚的ユーザインタフェースを使用して項目をドラッグ・アンド・ドロップすることにより並べ替えできる。ワークフロー項目グループ化コンテナはまた、各ワークフロー項目グループ化コンテナを表すユーザインタフェース構成要素を操作することによっても構成できる。さまざまな実施形態では、各ワークフロー項目グループ化コンテナのワークフロー項目は、ワークフロー項目グループ化コンテナにより表されるプロセスを構成する異なる活動(ステップまたはタスクなど)である。
【0022】
いくつかの実施形態では、各ワークフロー項目グループ化コンテナは、それ自身の実行条件を有する。構成されている実行条件は、ワークフロー項目グループ化コンテナをいつどの条件の下で実行すべきかなど、ワークフロー項目グループ化コンテナの実行を制御する。たとえば、実行条件を構成することにより、異なるワークフロー項目グループ化コンテナは順次に、または並列に実行することができ、多重プロセスのワークフローの中の異なるプロセスは順次に、または並列に進行できるようになる。他の設定も同様に構成できる。たとえば、ワークフロー項目グループ化コンテナのワークフロー項目は、特定の開始遅延が経過した後にだけ、および/または依存関係または条件が満たされた後にだけなど、ある種の条件が満たされたときだけ実行されるように構成できる。いくつかの実施形態では、実行条件は1つまたは複数の行動計画を含む。行動計画は開始計画、終了計画、および再開計画を構成するように作成できる。いくつかの実施形態では、各計画は、異なる開始条件を有する可能性がある。異なる構成の運用は、提供されたユーザインタフェースを介して修正可能である。
【0023】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースは、各ワークフロー項目グループ化コンテナのワークフロー項目を表示するユーザインタフェース構成要素を含む。たとえば、各ワークフロー項目は、プロセスの異なる活動に対応し、それ自身の構成可能な仕様と共にそれ自身のユーザインタフェース構成要素として表示される。多重プロセスワークフローの単一プロセスの活動の例として、ワークフロー項目グループ化コンテナの第1のワークフロー項目は、最初の電子メール通信を送信することに対応され得、ワークフロー項目グループ化コンテナの第2のワークフロー項目は、共用オンライン・チャット・チャネルを作成することに対応され得、ワークフロー項目グループ化コンテナの第3のワークフロー項目は、会議通話を開始することに対応され得る。ワークフロー項目の他の例はとりわけ、スクリプトの実行、通知の送信、および承認の要求など、異なるタスクを遂行することを含み得る。各ワークフロー項目は、ワークフロー項目グループ化コンテナに属し、さらにまた個々に構成可能である。たとえば、いくつかの実施形態では、各ワークフロー項目は、個々に構成可能な実行条件を有する。ワークフロー項目は即時に、先行する活動の後に、先行する活動と共に、または別の妥当な構成オプションを使用して実行するように構成できる。さまざまな実施形態では、構成設定は、ワークフロー項目のユーザインタフェース構成要素を用いて視覚的に表示され、提供されたユーザインタフェースを介して修正できる。提供されたユーザインタフェースは、ワークフロー項目レベルの細分性においてだけではなくワークフロー項目グループ化コンテナレベルの細分性においてもワークフロー構成を可能にする。さまざまな実施形態では、ワークフロー項目グループ化コンテナの修正は、そのコンテナに属するワークフロー項目のセットに適用され、一方、各ワークフロー項目の修正は、ワークフロー項目自体にだけ適用される。
【0024】
いくつかの実施形態では、ワークフロー設計ツールは、多重プロセスワークフロー解決手段の作成を容易に可視化および修正するためのユーザインタフェースを含む。多重プロセスのワークフローの各プロセスは、ワークフロー項目のグループとして表すことができ、異なるワークフロー項目グループ化コンテナ(またはレーン)に対応できる。いくつかの実施形態では、第1のワークフロー項目グループ化コンテナの識別を受信する。第1のワークフロー項目グループ化コンテナは、エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段を系統立てるワークフロー項目グループ化コンテナの集合体の一部である。第1のワークフロー項目グループ化コンテナは、多重プロセスワークフローの単一プロセスに対応し、ワークフロー設計ツールの一部として、ユーザインタフェース構成要素として表示される。第1のワークフロー項目グループ化コンテナは、多重プロセスワークフロー解決手段の第1のプロセスに関連する活動を包含できる。いくつかの実施形態では、第2のワークフロー項目グループ化コンテナの識別を受信し、第2のワークフロー項目グループ化コンテナは、エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段のワークフロー項目グループ化コンテナの集合体の一部である。たとえば、第2のワークフロー項目グループ化コンテナは、多重プロセスワークフローの別の単一プロセスに対応し、さらにまたワークフロー設計ツールの一部として、ユーザインタフェース構成要素として表示される。第2のワークフロー項目グループ化コンテナは、多重プロセスワークフローの第2のプロセスに関連する活動を包含できる。
【0025】
いくつかの実施形態では、第1のワークフロー項目グループ化コンテナの実行条件を受信し、第2のワークフロー項目グループ化コンテナの実行条件を受信する。たとえば、各ワークフロー項目グループ化コンテナは、それ自身の実行条件を有する。実行条件は、ワークフロー項目グループ化コンテナのワークフロー項目を実行する条件を指定できる。たとえば、実行条件は、他の妥当な構成の中でも、ワークフロー項目グループ化コンテナを即時に、先行するワークフロー項目グループ化コンテナと共に、先行するワークフロー項目グループ化コンテナの後に、依存条件と共に、および依存条件の後に開始すべきであることを指定するなどの開始条件設定を含むことができる。たとえば、ワークフロー項目グループは、別のワークフロー項目グループの中の先行するワークフロー項目が開始するとき、または別のワークフロー項目グループの中の先行するワークフロー項目が終了したときに開始するように構成できる。依存条件に関して、ワークフロー項目グループは、依存タスクが開始したとき、または依存タスクが終了したときに開始するように構成できる。いくつかの実施形態では、開始は遅延を伴って、および/またはある条件に基づき構成できる。たとえば、実行条件の一部として、固定した時間遅延を構成できる。別の例として、ワークフロー項目グループは、ある条件が満たされた後にだけ開始するように構成できる。条件はトリガレコード、別の先行する活動の出力、または別の構成されている条件に基づいてよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、第1のワークフロー項目グループ化コンテナに属する1つまたは複数のワークフロー項目の仕様を受信する。第1のワークフロー項目グループ化コンテナに属する各ワークフロー項目は、個々に構成可能な実行条件を有し、エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段の異なる個々の活動に対応する。同様に、第2のワークフロー項目グループ化コンテナに属する1つまたは複数のワークフロー項目の仕様を受信する。第2のワークフロー項目グループ化コンテナに属する各ワークフロー項目は、個々に構成可能な実行条件を有し、エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段の異なる個々の活動に対応する。さまざまな実施形態では、ワークフロー項目グループ化コンテナに属する各ワークフロー項目は、それ自身の個々に構成可能な実行条件を有する。たとえば、ワークフロー項目に関連する活動は、開始条件設定を指定する実行条件を用いて構成できる。異なる開始条件設定の例はとりわけ、活動を即時に開始する構成、先行する活動と共に活動を開始する構成、先行する活動の後に活動を開始する構成、依存関係に基づき活動を開始する構成、および依存関係が満たされた後に活動を開始する構成を含むことができる。さまざまな実施形態では、各ワークフロー項目は、そのワークフロー項目グループ化コンテナに関連するユーザインタフェース構成要素として表示される。ワークフロー設計ツールを使用して多重プロセスワークフローを図解すると、ワークフローを実装するアプリケーションを生成できる。たとえば、ウェブ・サービス・アプリケーションを生成して、SaaSアプリケーションとしてホスティングできる。さまざまな実施形態では、ワークフロー設計ツールのユーザインタフェースは、ウェブブラウザまたは別の妥当なアプリケーションを介してウェブサービスの一部としてユーザに描画されてよい。同様に、生成されたウェブサービスは、ウェブブラウザまたは別の妥当なアプリケーションを介してアクセスできる。
【0027】
いくつかの実施形態では、第1のワークフロー項目グループ化コンテナのユーザ修正可能なユーザインタフェース表現を提供する。第1のワークフロー項目グループ化コンテナは、エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段の設計を系統立てるワークフロー項目グループ化コンテナの集合体の一部である。同様に、第2のワークフロー項目グループ化コンテナのユーザ修正可能なユーザインタフェース表現を提供する。第2のワークフロー項目グループ化コンテナは、エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段の設計を系統立てるワークフロー項目グループ化コンテナの集合体の一部である。第1のワークフロー項目グループ化コンテナおよび第2のワークフロー項目グループ化コンテナのユーザインタフェース表現は、ユーザが実行条件、順序づけ、または対応するコンテナおよび対応するコンテナの対応するワークフロー項目の他の性質を修正できるようにする。各ワークフロー項目グループ化コンテナの各ワークフロー項目は、対話型ユーザインタフェース表現を介して同様に修正可能である。さまざまな実施形態では、第1のワークフロー項目グループ化コンテナに属する第1のワークフロー項目の対話型ユーザインタフェース表現を提供する。第1のワークフロー項目は、エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段の異なる個々の活動に対応し、ユーザは、第1のワークフロー項目の対話型ユーザインタフェース表現と対話して、第1のワークフロー項目のワークフローの性質を修正できる。たとえば、ユーザは、項目の対話型ユーザインタフェース表現を使用して各ワークフロー項目の開始条件および/または実行条件を修正できる。さまざまな実施形態では、第2のワークフロー項目グループ化コンテナに属する第2のワークフロー項目の対話型ユーザインタフェース表現を提供する。第2のワークフロー項目は、エンド・ツー・エンド多重プロセスワークフロー解決手段の異なる個々の活動に対応し、ユーザは、第2のワークフロー項目の対話型ユーザインタフェース表現と対話して、第2のワークフロー項目のワークフローの性質を修正できる。たとえば、ユーザは、第1のワークフロー項目の性質を修正することなく、第2のワークフロー項目の対話型ユーザインタフェース表現を使用して第2のワークフロー項目の開始条件および/または実行条件を修正できる。
【0028】
図1は、多重プロセスワークフロー解決手段を作成および利用するためのネットワーク環境の例を示す構成図である。図示する例では、クライアント101、103、および105は、ネットワーク111を介してアプリケーションサーバ121上のサービスにアクセスする。サービスは、多重プロセスワークフローを作成するための自動化設計ツールだけではなく、設計された多重プロセスワークフロー解決手段を実装するために生成されたアプリケーションも含むことができる。ネットワーク111は、公衆ネットワークまたはプライベートネットワークであり得る。いくつかの実施形態では、ネットワーク111は、インターネットなどの公衆ネットワークである。さまざまな実施形態では、クライアント101、103、および105は、ウェブサービスにアクセスするためのウェブブラウザなどのネットワーククライアントである。アプリケーションサーバ121は、ウェブアプリケーションを含むウェブサービスを提供する。アプリケーションサーバ121は、ある種のサービスを提供するために、および/または自動化設計ツールに関連するデータを記憶するためにデータベース123を利用してよい。たとえば、データベース123は、多重プロセスワークフロー解決手段に関係がある構成管理データベース(configuration management database、CMDB)を提供するためにアプリケーションサーバ121が使用するCMDBであり得る。他の情報の中でも、データベース123は、関係があるハードウェアおよび/またはソフトウェアの構成など、管理された資産に関係がある構成情報を記憶できる。データベース123はまた、多重プロセスワークフローのプロセス構成およびプロセス活動に関係がある情報を記憶するために使用できる。
【0029】
いくつかの実施形態では、クライアント101、103、および105の各々は、アプリケーションサーバ121にアクセスして多数のプロセスを伴うカスタムワークフローを作成できる。アプリケーションサーバは、クライアント101、103、および105などのクライアントに対話型の視覚的設計ツールを供給する。視覚的設計ツールを利用して、ユーザにより多重プロセスワークフローが設計されることができ、対応するアプリケーションが作成される。視覚的設計ツールは、ユーザがどんなソフトウェアもプログラミングコードも書くことを必要とせず、デジタル化ワークフローを作成できるようにする。いくつかの実施形態では、視覚的設計ツールから生成されたアプリケーションは、アプリケーションサーバ121上にホスティングされたウェブサービスである。ユーザは、クライアント101、103、および105などのクライアントを介して、作成されたアプリケーションにアクセスできる。いくつかの実施形態では、クライアント101、103、および105の各々はラップトップ、デスクトップ、モバイル機器、タブレット、キオスク、スマートテレビなどを含む多くの異なるコンピューティング機器のうち1つで実行されているネットワーククライアントであり得る。
【0030】
図を簡略化するためにいくつかの構成要素の単一の実例を示してきたが、
図1に示す構成要素のいずれかの実例がさらに存在してよい。たとえば、アプリケーションサーバ121は、1つまたは複数のサーバを含んでよい。同様に、データベース123は、アプリケーションサーバ121に直接に接続されなくてよい、および/または多数の構成要素を横断して複製または分配されてよい。別の例として、クライアント101、103、および105は、アプリケーションサーバ121に至る、可能性のあるクライアントの数少ない例でしかない。より少ないまたはより多くのクライアントをアプリケーションサーバ121に接続できる。いくつかの実施形態では、
図1に示さない構成要素もまた存在してよい。
【0031】
図2は、デジタル多重プロセスワークフロー解決手段を作成するためのプロセスの実施形態を例示する流れ図である。図示する例では、ワークフローは、対話型の視覚的設計ツールを使用して作成される。作成されたワークフローは、ウェブブラウザなどのデジタル機器を介してアクセスできる生成されたコンピュータアプリケーションを介して少なくとも部分的に自動化される。
図2のプロセスを使用して、多重プロセスワークフローは容易にデジタル化され、多数の当事者による調整を必要とするプロセスを橋渡しできる。いくつかの実施形態では、
図2のプロセスは、
図1のアプリケーションサーバ121などのアプリケーションサーバ上で実行される。アプリケーションサーバは、
図1のデータベース123などのデータベースの中のワークフローデータを利用および/または記憶してよい。いくつかの実施形態では、設計ツールは、
図1のクライアント101、103,および/または105などのクライアントからアクセスされる。その上、設計が完了すると、ワークフローを実装する生成されたアプリケーションは、
図1のアプリケーションサーバ121などのアプリケーションサーバ上にホスティングでき、
図1のクライアント101、103、および/または105などのクライアントによりアクセスできる。
【0032】
さまざまな実施形態では、
図2のプロセスを使用して多重プロセスワークフローをデジタル化する。たとえば、新入社員の新人研修は、多重プロセスワークフロー解決手段として実装できる。ワークフローは、新しい管理者と調整するための第1のプロセス、人事部と調整するための第2のプロセス、および情報技術部門と調整するための第3のプロセスを含むことができる。いくつかのシナリオでは、追加の、より数の少ない、または異なるプロセスが必要になることがある。
図2のプロセスを使用して、多重プロセスワークフロー解決手段の各プロセスを作成し、各プロセスを構成する活動を追加し、構成する。前述の例を使用すると、人事部と調整する第1のプロセスは、3つの異なる活動を必要としてよい。活動は、人材の連絡先に電子メールを送信すること、新しい従業員を人事オリエンテーションミーティングに登録すること、および人事調査書を完成させることなどのタスクを含むことができる。各活動は、ワークフロー項目であり、第1のプロセスを記述するワークフロー項目グループ化コンテナに属する。さまざまな実施形態では、各ワークフロー項目グループ化コンテナおよび関連するワークフロー項目は、ユーザインタフェースを介して視覚的に表示される。新しいプロセスを追加でき、既存のプロセスを修正できる(除去することを含む)。同様に、プロセスに新しい活動を追加でき、既存の活動を修正できる(除去することを含む)。視覚的設計ツールを使用して多重プロセスワークフローを作成すると、自動化デジタルワークフローは、アプリケーションサービスとして生成できる。
【0033】
別の例として、ユーザは、多重プロセス製造ワークフローのデジタル化バージョンを作成できる。
図2のプロセスおよび本明細書で開示する技法を使用して、ワークフロー設計ツールが生成したコンピュータアプリケーションを使用してワークフローを自動化できる。製造ワークフローの例は、ウェルカム・アンド・セットアップ(welcome & setup)、フィージビリティ、プロビジョニング、据え付け、および請求発効プロセスのような多数のプロセスを含み得る。プロセスの各々は多数の活動を含むことができる。たとえば、ウェルカム・アンド・セットアッププロセスは、一次顧客の連絡先にウェルカムメールを送信し、ログイン指示およびセットアップガイドを提供し、顧客連絡先をセットアップする活動を含むことができる。フィージビリティプロセスは、顧客/ベンダとスケジュールを調整し、立ち入り検査を派遣し、立ち入り検査を遂行し、検査を完了し、顧客/ベンダとスケジュールを調整し、立ち入り再検査のために派遣し、立ち入り再検査を遂行する活動を含むことができる。プロビジョニングプロセスは、許可を得て、ベンダ/サプライヤと調整する活動を含むことができる。据え付けプロセスは、据え付けのために計画し、顧客とスケジュールを調整し、据え付け要員を派遣し、据え付けを遂行する活動を含むことができる。請求書発送起動プロセスは、顧客の署名を得て、保証を更新し、請求を開始する活動を含むことができる。プロセスおよび/または活動の各々は、異なる責任者に割り当てることができる。ワークフロー設計ツールは、ユーザが、別個のタスクを視覚的に結びつけて共通の統合多重プロセスワークフローにして、デジタルの自動化コンピュータアプリケーションプロセスを生成してワークフロー解決手段を実装できるようにする。
【0034】
201において、多重プロセスワークフローの作成を開始する。たとえば、視覚的設計ツールを使用して、新しい多重プロセスワークフローを作成する、または既存の多重プロセスワークフローをロードする。いくつかの実施形態では、作成された多重プロセスワークフローは、既存のワークフローまたはワークフローテンプレートに基づく。さまざまな実施形態では、各多重プロセスワークフローは、1つまたは複数のデータベースレコードに対応する。たとえば、ワークフローごとにデータベースレコードを作成して、その特定のワークフローの情報を記憶する。レコードを使用して、ユーザセッションを横断してワークフローを保持し、アプリケーションプログラムを生成できる。さまざまな実施形態では、ワークフロー項目グループ化コンテナは、多重プロセスワークフローの各プロセスに関連付けられている。
【0035】
203において、多重プロセスワークフローのプロセスのうち1つを作成および/または修正する。視覚的設計ツールを使用して、多重プロセスワークフロープロセスを追加する、または修正する。プロセスは、ワークフローの多くのプロセスのうちの1つであり得る。各プロセスは、プロセスの関連する活動(またはワークフロー項目)を包含するために使用するワークフロー項目グループ化コンテナと関連付けられている。いくつかの実施形態では、各ワークフロー項目グループ化コンテナは、視覚的プロセスレーンとして表示される。さまざまな実施形態では、各プロセスは、それ自身の構成可能な実行条件を有することができる。203において、プロセスのうち1つを構成できる。たとえば、プロセスの実行条件を修正する。いくつかの実施形態では、実行条件を構成するステップは、開始条件を構成するステップを含む。開始条件の例は、プロセスを即時に開始する、先行するプロセスと一緒にプロセスを開始する、先行するプロセスの後にプロセスを開始する、構成されている依存関係で(依存タスクが開始したときなど)プロセスを開始する、および構成されている依存関係が満たされた後(依存タスクが終了したときなど)にプロセスを開始することを含む。他の開始条件も同様に妥当であってよい。さまざまな実施形態では、視覚的ユーザインタフェースは、ユーザが条件を容易に構成できるようにする。別の例として、遅延が経過した後にだけプロセスが開始するように遅延を構成できる。たとえば、プロセスは、5秒、5分、1日、1週間、または別の妥当な時間などの時間値だけ遅延できる。別の例として、プロセスは、依存関係が満たされた後にだけ開始するように遅延できる。いくつかの実施形態では、プロセスがいつ開始するかには依存しない実行条件を構成できる。たとえば、プロセスレーンが有効かどうか、およびプロセスレーンを省くべきかどうかを制御するように条件を構成できる。
【0036】
いくつかの実施形態では、203において、プロセスに関する行動計画もまた構成できる。たとえば、各プロセスは、1つまたは複数の行動計画を有することができる。プロセスの開始、プロセスの終了、およびプロセスの再開のために、異なる行動計画を構成できる。いくつかの実施形態では、開始、終了、および再開の行動計画は、それぞれプロセスごとに設計または修正できる。その上、いくつかの実施形態では、開始条件は、行動計画ごとに個々に構成できる。たとえば、再開時、関連する行動計画は即時に、先行するイベントと共に、先行するイベントの後に、依存イベントと共に、または依存イベントの後に再開するようにプロセスを構成できる。
【0037】
いくつかの実施形態では、プロセスは遵守規則を伴って構成できる。たとえば、プロセス(またはプロセスの活動)は、1つまたは複数の確認規則を伴って構成できる。確認規則は、プロセス(またはプロセスの活動)が監査確認条件に合格であるか不合格であるかを判断する条件付規則であり得る。遵守規則の出力は、たとえばワークフローが実行されたとき、遵守ログまたは報告に向けることができる。いくつかの実施形態では、遵守規則を使用して遵守報告書を生成する。
【0038】
205において、多重プロセスワークフローのプロセスのうち1つを作成および/または修正する。たとえば、各プロセスに属する活動を作成および/または修正できる。プロセスに新しい活動を追加でき、既存の活動を修正できる。さまざまな実施形態では、各活動は、そのプロセスを表すワークフロー項目グループ化コンテナに属するワークフロー項目である。活動は、それ自身の個々に構成可能な実行条件を有することができる。たとえば、205において、活動を修正して活動の実行条件を構成できる。プロセスと同様に、構成は、異なる活動実行パラメータを制御できる。一例として、各ワークフロー項目は、活動の開始を制御するように構成できる開始条件を有することができる。開始条件設定の例はとりわけ、活動を即時に開始する、先行する活動と共に活動を開始する、先行する活動が終了した後に活動を開始する、依存関係で活動を開始する、依存関係が完了した後に活動を開始することを含むことができる。追加の、またはより少ない開始条件も同様に妥当であってよい。たとえば、いくつかの実施形態では、開始条件は、構成可能な遅延または条件要件を含むことができる。いくつかの実施形態では、活動がいつ開始するかには依存しない実行条件を構成できる。たとえば、プロセスレーンが
有効か、および/または可視かどうか、ならびにプロセスレーンを省くべきか表示すべきかどうかをそれぞれ制御するように条件を構成できる。
【0039】
207において、ワークフローに追加の変更が存在するかどうかを判断する。追加変更が存在する場合、処理は、ステップ203に戻って継続し、203において、ワークフローのプロセスを作成および/または修正できる。いくつかの実施形態では、処理は、ステップ205(図示せず)に戻って継続し、ワークフロープロセスの代わりにワークフローの1つまたは複数の活動を修正する。追加変更がない場合、処理はステップ209に続く。
【0040】
209において、デジタルワークフローを生成する。たとえば、構成されているワークフローに対応するコンピュータアプリケーションを生成する。いくつかの実施形態では、生成されたアプリケーションは、アプリケーションサーバ上でホスティングされた、SaaSとしてクライアントに提供されるウェブサービスである。たとえば、ユーザは、ウェブブラウザまたは類似するクライアントアプリケーションを介して、生成されたデジタルワークフローにアクセスできる。いくつかの実施形態では、生成されたコンピュータアプリケーションの一部として、デジタルワークフローは、レポートおよび分析結果を生成する。たとえば、アプリケーションの報告機能を使用して、他の分析結果と共に事例および活動の詳細を出力できる。レポートはウェブページ、電子メール、ログファイル、または別の妥当なフォーマットの形を取ることができる。
【0041】
図3は、ワークフロー設計ツールプロセスの実施形態を例示する流れ図である。図示する例では、ワークフロー設計ツールは、多重プロセスワークフローの視覚的表現をユーザに提供し、ユーザがワークフローを作成および修正できるようにする。いくつかの実施形態では、ワークフローの各プロセスは、プロセスレーンとして表示され、各レーンは、プロセスに関連する異なる活動を含む。視覚的指標は、異なるワークフロー構成要素の構成を表示し、ユーザインタフェース構成要素は、異なるワークフロー構成要素を構成できるようにする。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース構成要素は、より高度な構成オプションのために別のユーザインタフェース構成要素を開始してよい。いくつかの実施形態では、
図2のプロセスの一部として
図3のプロセスを遂行する。たとえば、
図3のプロセスは、
図2の203、205、および/または207で遂行できる。いくつかの実施形態では、
図1のクライアント101、103、および/または105などのクライアントから、
図1のアプリケーションサーバ121などのアプリケーションサーバ上で
図3のプロセスを実行する。
【0042】
301において、多重プロセスワークフローの視覚的表現を表示する。たとえば、ウェブブラウザまたは類似するアプリケーションを介して多重プロセスワークフローを表示するユーザインタフェースを描画する。各プロセスは、ワークフローの活動または項目のグループとして表示できる。いくつかの実施形態では、ワークフロー項目グループおよび関連するワークフロー項目の構成設定をグループおよび項目の表現と共に表示する。たとえば、開始条件は、ワークフロー項目グループのユーザインタフェース構成要素の一部として表示できる。別の例として、ワークフロー項目グループに関連するユーザインタフェース指示を表示して、関連するプロセスを別のプロセスと並列に、または順次に実行すべきかどうかを識別できる。
【0043】
いくつかの実施形態では、各プロセスの表示された活動を独立制御できる。たとえば、ユーザは、各ワークフロー項目グループを独立にスクロールできる。同様に、すべて表示するには多すぎるワークフロー項目グループが存在する場合、サブセットを表示し、ユーザは、ワークフロー項目グループの中でスクロールしてどのワークフロー項目グループを表示するか決定できる。たとえば、ユーザは、左から右にスクロールして、異なる1組のワークフロー項目グループを表示できる。
【0044】
303において、構成修正を受信する。たとえば、ユーザは、ワークフローの1つまたは複数の一部分の構成を修正する。さまざまな実施形態では、修正はマウス、トラックパッド、タッチ画面、キーボード、または別の妥当な機器などのユーザインタフェース機器を介して開始できる。いくつかの実施形態では、活動および活動のグループを並べ替え、追加、および/または除去できる。たとえば、活動は、別の活動の前後にドラッグ・アンド・ドロップして、対応する活動を並べ替えることができる、または一方のプロセスから別のプロセスに活動を移動できる。同様に、活動のグループまたはレーンをドラッグ・アンド・ドロップして、対応するプロセスを並べ替えることができる。いくつかの実施形態では、開始設定などの実行条件を構成する。別の例として、高度な構成ユーザインタフェース構成要素にアクセスすることにより、高度なまたは過剰な構成設定を修正できる。
【0045】
305において、依存関係を更新する。たとえば、いくつかの活動は、入力として別の活動の出力を受信する。同様に、一つの活動の出力を次の活動の入力として使用できる。305において、ワークフローの依存関係を更新する。たとえば、活動に関連する入力のための選択ウィンドウは、更新された依存関係に基づき、先行する活動の利用可能な出力をナビゲートできる。さまざまな実施形態では、少なくとも部分的に依存関係を更新して、異なるユーザインタフェース構成要素が入力として使用できる利用可能な参照値など、活動に関する利用可能な参照データを動的に表示できるようにする。更新された依存関係はまた、データを一つの活動から別の活動に正しく渡せるようにする。
【0046】
307において、多重プロセスワークフローの視覚的指標を更新する。たとえば、ステップ303および/または305による構成に変更を反映するようにワークフローを描画する。ステップ303に応答して、新しい活動またはワークフロー項目は、追加または除去されていてよく、新しいプロセスまたはワークフロー項目グループは、修正または除去されていてよい。同様に、実行条件などの条件は修正されていてよく、視覚的指標は更新される。たとえば、2つのプロセスは、順次実行から今では並列実行するよう構成される、に変更される。それに応じて、2つのプロセスの運用に対応する視覚的指標は互いに更新される。いくつかの実施形態では、一方のプロセスが他方のプロセスに先行することを示す山形(chevron)は変更されてよく、四角になった境界線は、2つのプロセスが並列に実行されるべきであることを示すように描画される。
【0047】
図4は、ワークフロー設計ツールを使用して多重プロセスワークフロー解決手段のプロセスの実行条件を修正するためのプロセスの実施形態を例示する流れ図である。図示する例では、ワークフロー設計ツールは、ワークフローのプロセスのうち1つに対する構成修正に応答して、多重プロセスワークフロー解決手段の視覚的表現を更新する。多重プロセスワークフローの各プロセスは、それ自身の実行条件を有することができる。ワークフローの描画された視覚的インタフェースは、実行条件設定の少なくとも一部を反映する。たとえば、ユーザは、ユーザインタフェースをちらっと見てワークフローのプロセスがどのように構成されているかに関する重要な設定を理解できる。いくつかの実施形態では、
図4のプロセスは、
図2のプロセスの一部として、および/または
図3のプロセスの一部として遂行される。たとえば、
図4のプロセスは、
図3の303、305、および/または307で遂行できる。いくつかの実施形態では、
図1のクライアント101、103、および/または105などのクライアントから、
図1のアプリケーションサーバ121などのアプリケーションサーバ上で
図4のプロセスを実行する。さまざまな実施形態では、ワークフローのプロセスは、ワークフロー項目グループ化コンテナとしてそれぞれ表現され、各プロセスの活動は、ワークフロー項目としてそれぞれ表現される。
【0048】
401において、実行条件の更新を受信する。たとえば、ユーザは、ユーザイベントを遂行して、プロセスの実行条件構成を修正する。たとえば、ユーザは、プロセスが別のプロセスと並列に実行されるように、または別のプロセスと順次に実行されるように、実行条件を更新できる。ユーザは、即時に、スケジュールされて、別の妥当な構成でなど、プロセスがいつ開始するかを構成できる。いくつかの実施形態では、ユーザは、関連する論理を用いて開始設定を構成する。たとえば、プロセスは手動で、即時に、先行するプロセスの後に、または先行するプロセスと共に開始するように構成できる。別の例として、プロセスは、条件が満たされたおよび/または開始遅延を伴ってなど特有の論理の後に開始できる。
【0049】
いくつかの実施形態では、ユーザはプロセスに関する開始、終了、および/または再開の行動計画など、1つまたは複数の行動計画を構成できる。ある種のユーザインタフェース実施形態を用いて、ユーザはまた、プロセスに関するメタデータを修正できる。たとえば、ユーザはプロセスの名称、説明、順序、および/または活動(または非活動)状態を修正できる。いくつかの実施形態では、ユーザは、プロセスの可視性設定を修正して、実行中にプロセス、および/または入力などのプロセスの対応するデータが可視であるかどうかを制御できる。別の例として、いくつかの実施形態では、各プロセスは例として、開始した、開始していない、完了した、省かれたなど、実行時の状態を有する。実行時の状態は、ワークフローが実行されているときにプロセスと共に表示されるように構成できる。たとえば、実行時の状態は色分けでき、ワークフローが実行されたとき、異なる色をプロセスと共に表示できる。開始したプロセスは緑に彩色でき、開始していないプロセスは赤に彩色できる。
【0050】
403において、依存関係を更新する。たとえば、活動間で渡すことができるデータの可用性を更新する。さまざまな実施形態では、依存関係は、活動とプロセスの間の関係に基づき更新される。たとえば、活動および/またはプロセスの実行順序を変更すると、結果として、一方の活動の出力が別の活動への入力として利用可能になる可能性がある。さまざまな実施形態では、更新された依存関係は、データを一方の活動から別の活動に正しく渡せるようにする。
【0051】
405において、プロセス対ごとにプロセスを順次に実行すべきかどうかを判断する。対が互いに順次に実行されるように構成されている場合、処理は407に進んで、対応する視覚的指標の実行を山形に更新する。対が互いに順次に実行されないように構成されている場合、処理は409に進んで、対応する視覚的指標の実行を線状の垂直縁部に更新する。さまざまな実施形態では、妥当な視覚的指標は、プロセス対間のユーザインタフェース構成要素の境界に影響を与える。
【0052】
407において、プロセス対に関する視覚的指標は、山形を含むように更新される。たとえば、プロセス対の第1の実行中のプロセスの視覚的指標は、山形を含むように修正される。山形の方向は、プロセス対のうち第2の実行中のプロセスを指す。いくつかの実施形態では、第2の実行中のプロセスの視覚的指標は、第1の実行中のプロセスの山形のターゲットであることを示すように変更される。たとえば、第2の実行中のプロセスのユーザインタフェース構成要素の境界は、山形に整合するようにくぼんだ一部分に変更でき、山形のターゲットになる。
【0053】
409において、プロセス対に関する視覚的指標は、直線状の垂直縁部を含むように更新される。たとえば、プロセス対のユーザインタフェース構成要素の境界は、四角になる、または直線状の垂直縁部になるように更新される。各プロセスの境界をなす2つの平行な縁部は、プロセスのいずれも実行順序が他方に先行しないことをユーザに示す。いくつかの実施形態では、プロセスは、直線状の垂直縁部である一方の境界、および山形である別の境界を有することができる。これは、プロセスが一方のプロセスと並列に走るが、さらにまた別のプロセスに先行することを示す。
【0054】
図5は、ワークフロー設計ツールを使用して多重プロセスワークフロー解決手段のプロセスに新しい活動を追加するためのプロセスの実施形態を例示する流れ図である。図示する例では、ワークフロー設計ツールを使用して、プロセスまたはワークフロー項目グループに新しい活動またはワークフロー項目を追加する。いくつかの実施形態では、新しい活動は、プロセスレーンの一部として描画され、そのプロセスの他の活動、およびプロセスレーンの他の活動と区別される。いくつかの実施形態では、
図5のプロセスは、
図2のプロセスの一部として、および/または
図3のプロセスの一部として遂行される。たとえば、
図5のプロセスの少なくとも一部は、
図2の205で遂行できる。いくつかの実施形態では、
図1のクライアント101、103、および/または105などのクライアントから、
図1のアプリケーションサーバ121などのアプリケーションサーバ上で
図5のプロセスを実行する。いくつかの実施形態では、新しく追加された活動に関連する情報は、
図1のデータベース123などのデータベースに記憶される。
【0055】
501において、活動定義を作成する。たとえば、活動の作成者は、活動のタイプおよび流れなどの活動の性質を指定する活動定義を作成する。活動定義は、
図1のデータベース123などのデータベースに記憶でき、新しい活動を作成するためのテンプレートとして取り出して使用できる。さまざまな実施形態では、活動の作成者は、多重プロセスワークフロー解決手段を作成するユーザと異なるユーザであり得る。さまざまな実施形態では、活動定義は、作動する多重プロセスワークフロー解決手段を素早く構築するために使用できる、事前に定義された活動のカタログまたはリストの一部である。たとえば、事前に定義された活動はとりわけ、リクエストの履行、通知、承認、カタログを作成するリクエスト、親ケースの作成または更新、子ケースの作成または更新、およびスクリプトを実行することに対応するように作成できる。
【0056】
503において、活動定義に基づき新しい活動を多重プロセスワークフローのプロセスの中に追加する。たとえば、いくつかの実施形態では、ワークフローを作成するユーザは、活動選択ユーザインタフェース構成要素から活動定義を選択して、ワークフローの特定のプロセスに新しい活動を追加する。たとえば、ユーザは、新入社員が新人教育を完了したことを雇用管理者に通知するためのプロセスに通知活動を追加する。
【0057】
505において、新しく追加されたプロセス活動に入力を関連づける。たとえば、ユーザは続けて、新しく追加された活動を構成またはカスタマイズできる。いくつかの実施形態では、活動は入力を受け入れ、ユーザは、新しく追加された活動の入力とデータを関連づける。関連づけられた入力は、先行する活動の、またはプロセスを開始したレコード(トリガレコード)からの出力であり得る。たとえば、新しく追加された電子メール通知プロセス活動の入力は、そのプロセスで以前にセットアップされた先行する新入社員活動の電子メールアドレス出力であり得る。
【0058】
507において、活動レコードを生成し、保存する。たとえば、データベースレコードを生成して活動の設定を反映させる。いくつかの実施形態では、活動レコードは、
図1のデータベース123などのデータベースに記憶される。たとえば、プロセス活動に対応する生成された活動レコードは、データベースの活動テーブルに記憶される。活動レコードは、他の活動の連結された出力を入力として含むことができる。
【0059】
509において、多重プロセスワークフローを他の活動と関連づけるために活動の出力を決定する。たとえば、いくつかの実施形態では、ワークフローの依存関係は、新しく追加された活動の出力を次の活動への入力として使用できるようにするように更新される。さまざまな実施形態では、新しく追加された活動の出力を決定し、この活動後に来るワークフローの他の活動への入力として利用可能にする。たとえば、IT部門が新しい電子メールアドレスを作成する活動は、新しく作成された電子メールアドレスを他の活動への入力として利用可能にする。他の活動は、毎週スケジュールされた内部チーム会議のために新入社員の電子メールアドレスにカレンダーの招待状を送信するなど、他の部門と関連づけできる。
【0060】
図6は、ワークフロー設計ツールを使用して新しい多重プロセスワークフロー解決手段を追加するためのプロセスの実施形態を例示する流れ図である。図示する例では、ワークフロー設計ツールを使用して、新しい多重プロセスワークフロー解決手段を追加する。いくつかの実施形態では、
図6のプロセスは、
図2~
図5のプロセスのうちの1つまたは複数の一部として遂行される。たとえば、
図6のプロセスを使用して、
図2~
図5のプロセスを使用して修正された新しく作成されたワークフローを保存する。いくつかの実施形態では、
図1のクライアント101、103、および/または105などのクライアントから、
図1のアプリケーションサーバ121などのアプリケーションサーバ上で
図6のプロセスを実行する。いくつかの実施形態では、新たに追加されたワークフローに関連する情報は、
図1のデータベース123などのデータベースに記憶される。
【0061】
601において、多重プロセスワークフローに対応するレコードを取り出す。たとえば、ユーザは、新しい、または既存のワークフローを開き、それは結果としてデータベースからワークフローレコードを取り出すことになる。ワークフローレコードは、ワークフローで利用される関連する活動の活動レコードなどの他のレコードを参照できる。601において、対応する活動レコードもまた取り出すことができる。たとえば、対応する活動レコードは、取り出されたワークフローレコードに参照として記憶されてよく、さらにまたデータベースから取り出される。さまざまな実施形態では、ワークフローレコードを維持するために使用するデータベースは、
図1のデータベース123などのデータベースである。いくつかの実施形態では、ユーザは、601において、データベース内に新しいワークフローレコードを作成し、次いで、新しく作成されたレコードを効果的に取り出すことも含む新しいワークフローを作成する。新しいワークフローレコードがデータベースに記憶されない場合、そのレコードは取り出されない。
【0062】
603において、多重プロセスワークフローの活動をプロセスの中にグループ化する。たとえば、ワークフローに関連する活動を個々のプロセスグループまたはワークフロー項目グループの中にグループ化する。さまざまな実施形態では、ワークフローレコードは、ワークフローの異なるプロセス、および各プロセスの各活動について記述する。各活動は、ワークフロー項目として表現でき、各プロセスのワークフロー項目グループ化コンテナに関連付けられている。いくつかの実施形態では、各プロセスは、ワークフロー項目として順序づけられた活動を包含するプロセスレーンである。
【0063】
605において、多重プロセスワークフローのプロセスおよびプロセスの関連する活動を描画する。たとえば、各活動は、ワークフロー項目と関連づけられ、活動のプロセスのワークフロー項目グループ化コンテナに属する。ワークフローの異なるワークフロー項目グループ化コンテナ、および関連するワークフロー項目をユーザに表示する。いくつかの実施形態では、すべてのプロセスを表示できる。多すぎて表示できない場合、ワークフロー項目グループ化コンテナのサブセットを表示し、ユーザは、ワークフローの異なるプロセスを移動して、どのプロセスを表示すべきか決定できる。たとえば、いくつかの実施形態では、ユーザは、異なるプロセスレーンを示すために左から右にスクロールして移動できる。いくつかの実施形態では、異なるプロセスおよび関連する活動は、構成設定のうち少なくともいくつかの視覚的指標と共に表示装置に描画される。たとえば、最も重要な設定は、描画されたユーザインタフェース構成要素の一部として表示できる。
【0064】
607において、ユーザ入力に対処する。たとえば、ユーザは、ワークフローのプロセスおよび活動の変更などの変更を行うことによりワークフローを修正する。新しいプロセスおよび活動を追加できる。プロセスおよび/または活動はまた修正および/または削除できる。プロセスおよび活動のユーザインタフェース構成要素上でのドラッグ・アンド・ドロップ・ユーザ入力操作は、たとえば妥当なプロセスまたは活動を並べ替えるように対処できる。いくつかの実施形態では、活動カードは、プロセスレーン内部で、またはプロセスレーンを横断してドラッグできる。オーバーフロー・ユーザインタフェース・ウィンドウを表示して、ユーザがメインユーザインタフェース内でアクセスできない追加構成設定を修正できるようにすることが可能である。いくつかの実施形態では、ユーザは、入力を提供して実行条件などのワークフローパラメータを構成できる。さまざまな実施形態では、ユーザ入力に応答して、表示されたワークフローの視覚的表現を更新する。たとえば、2つのプロセスレーンは、プロセスを並べ替えるユーザ入力に対処した後に並べ替えできる。さまざまな実施形態では、
図2~
図5のプロセスを使用してユーザ入力対処する。たとえば、
図2のステップ203および205において、ユーザ入力に対処して、それぞれプロセスおよび活動を作成および/または修正する。別の例として、
図3のステップ303において、構成を修正するユーザ入力に対処する。
【0065】
いくつかの実施形態では、607において、ユーザは、試験手順を起動できる。たとえば、ユーザは、試験手順を起動して、プロセスおよび/またはプロセスの活動を試験できる。いくつかの実施形態では、ワークフローのプロセスは、試験モードで開始できる。プロセスは、指定された開始ポイントから開始する。この機能は、ワークフロー全体の内容の外側にあるプロセス(または活動)を試験するのに有益である。いくつかの実施形態では、試験プロセスを起動して、プロセスの指定された活動からプロセスを開始できる。たとえば、プロセスの第1の活動で試験プロセスを開始する代わりに、プロセスの中央、または別の指定された開始ポイントから試験を開始できる。さまざまな実施形態では、プロセスの試験は、先行するステップからのデータを試験のために使用するなど、データを入力することができる。
【0066】
609において、多重プロセスワークフローに対応するレコードを保存する。たとえば、ワークフローのデータベース・ワークフローレコードは、ワークフローの変更を反映させるために保存される。いくつかの実施形態では、ワークフローレコードは、
図1のデータベース123などのデータベースに記憶される。たとえば、ワークフローの設定に対応するワークフローレコードは、データベースのワークフローテーブルに記憶される。ワークフローレコードは、ワークフローの活動に関連する活動レコードを参照できる。
【0067】
図7は、ワークフロー設計ツールのユーザインタフェースの例を示す図である。図示する例では、ユーザインタフェース700は、ワークフロー設計ツールがデジタル多重プロセスワークフローを視覚的に作成するためのユーザインタフェースである。作成されたワークフローに基づき自動化アプリケーションを生成する。たとえば、生成されたアプリケーションは、ウェブサービスとしてホスティングでき、デジタルワークフローを自動化するために使用できる。ユーザインタフェース700は、ウェブブラウザなどのクライアントアプリケーション内で描画される。いくつかの実施形態では、
図7のユーザインタフェースは、
図1のクライアント101、103、および/または105などのクライアントを介して、少なくとも部分的に
図1のアプリケーションサーバ121などのアプリケーションサーバにより実装される。さまざまな実施形態では、ユーザインタフェース700は、少なくとも部分的に
図2~
図6のプロセスを利用することにより作成される。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース700に関連する情報は、
図1のデータベース123などのデータベースに記憶される。いくつかの実施形態では、ユーザは、
図2の203および/もしくは205において、
図3の303において、
図4の401において、
図5の503および/もしくは505において、ならびに/または
図6の607でユーザインタフェース700と対話する。ユーザインタフェース700の更新は、少なくとも
図3のステップ301および/もしくは307、ならびに/または
図4のステップ407および/もしくは409に対応し得る。
【0068】
さまざまな実施形態では、ユーザインタフェース700を使用して多重プロセスワークフローを作成する。ユーザインタフェース700は、プロセスの視覚的ユーザインタフェース構成要素711を含む。図示する例では、プロセスの視覚的ユーザインタフェース構成要素711は、5つの異なるプロセスの視覚的指標を、すなわちベンダ従業員新人研修ワークフローの5つのプロセスごとに1つを含む。第1のプロセスの視覚的指標は本人確認プロセスに対応し、第2のプロセスの視覚的指標は入社前プロセスに対応し、第3のプロセスの視覚的指標は1日目のプロセスに対応し、第4のプロセスの視覚的指標は1週目のプロセスに対応し、第5のプロセスの視覚的指標は30日目のプロセスに対応する。視覚的指標はそれぞれ、それらの対応するプロセスの記述を含み、最後の5つ目の指標を除きすべては、5つのプロセスの順次実行順序を示す山形を含む。5つのプロセスの各々は、1組の活動をさらに含む。ユーザインタフェース700に示す5つのプロセスは、それぞれ本人確認、入社前、1日目、1週目、および30日目のプロセスに対応するプロセスレーン701、703、705、707、および709として提示される。いくつかの実施形態では、プロセスレーン701、703、705、707、および709の各々は、プロセスの各活動のワークフロー項目および対応するプロセスの視覚的ユーザインタフェース構成要素を含む。いくつかの実施形態では、各プロセスレーンは、ワークフロー項目グループ化コンテナであり、活動は、そのコンテナに属するワークフロー項目として表現される。図示する例では、プロセスレーン701は活動セット721を含む。活動セット721は、識別プロセスの3つの異なる活動またはワークフロー項目を表現する3つの活動ユーザインタフェース構成要素である活動カード723、725、および727を含む。活動カード723、725、および727の各々は、ワークフロー項目に対応し、識別プロセスの活動について記述する。たとえば、活動カード723は、新入社員の書類作成タスクに対応し、それを描き、活動カード725は、薬物スクリーニングリクエストタスクに対応し、それを描き、活動カード727は、経歴確認リクエストタスクに対応し、それを描く。識別プロセスと同様に、ワークフローのその他の4つのプロセスの各々は、それら自身の活動を表現するそれら自身の活動カードを含む。
【0069】
さまざまな実施形態では、活動カードは、ワークフローのプロセスに属する可能性がある活動について記述する。活動カードは、表示された名称および対応する活動の記述だけではなく、実行条件設定および活動タイプなどの構成情報も含むことができる。たとえば、活動カードは、活動が即時に、または先行する活動の後に開始するように構成されていることを表示できる。活動タイプの例は、プロセス活動およびレコード運用活動を含む。プロセスごとにプロセスレーンの活動カードは実行順に表示され、ワークフロー内の活動カードの相対的順序に従って番号をつけられる。たとえば、活動カード723、725、および727は実行順に表示され、それに応じて番号をつけられる。第2のプロセスの活動カードもまた番号をつけられ、番号づけは、先行するプロセスの最後の活動カードである活動カード727の番号づけから続く。たとえば、第1のプロセスの活動カードは1~3の番号をつけられ、第2のプロセスの第1の活動カードは4の番号をつけられる。いくつかの実施形態では、特定のプロセスに関する活動の番号づけは、先行するプロセスの番号づけから続くのではなく1から再開する。いくつかの実施形態では、並列に実行される活動は、それぞれ固有の番号を与えられる。
【0070】
いくつかの実施形態では、図示する例のように、追加ユーザインタフェース構成要素が描かれるが、ラベルはついていない。たとえば「活動を追加」ボタンは、プロセスの各活動の最後の下に含まれ、対応するプロセスにユーザが新しい活動を追加できるようにする。同様に、プロセスの視覚的インタフェース構成要素711の右側に大きなプラスとして描かれたプロセス追加ボタンは、新しいプロセスをユーザが追加できるようにする。ユーザインタフェース700を使用して、ユーザは、多重プロセスワークフローを容易に移動および可視化できる。たとえば、ユーザはプロセス内部で(たとえば、プロセスレーン内部で上下に)スクロールしてプロセスの活動を閲覧および修正できる。同様に、ユーザは、ワークフロー内部で(たとえば左右に)スクロールしてワークフローのプロセスを閲覧できる。
【0071】
図8は、ワークフロー設計ツールのユーザインタフェースの例を示す図である。図示する例では、ユーザインタフェース800は、デジタル多重プロセスワークフローを視覚的に作成するためのワークフロー設計ツールのユーザインタフェースである。ユーザインタフェース800は、3つのプロセスレーン801、803、および805を表示する。プロセスレーン801、803、および805には活動がない。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース800は、3つのプロセスを伴い、プロセスに名称をつける、ならびに説明追加および開始設定など第1のプロセスにほんの小さな修正を伴う新しいワークフローを反映する。ワークフローに追加プロセスを追加でき、対応するプロセスを実装するために活動を追加できる。いくつかの実施形態では、
図7のユーザインタフェース700に表示された多重プロセスワークフローなどの多重プロセスワークフローは、ユーザインタフェース800に示すワークフローから作成される。さまざまな実施形態では、ユーザインタフェース800は、少なくとも部分的に
図2~
図6のプロセスを利用することにより作成される。いくつかの実施形態では、
図8のユーザインタフェースは、
図1のクライアント101、103、および/または105などのクライアントを介して、少なくとも部分的に
図1のアプリケーションサーバ121などのアプリケーションサーバにより実装される。いくつかの実施形態では、ユーザは、
図2の203において、
図3の303において、
図4の401において、
図5の503において、および/または
図6の607でユーザインタフェース800と対話する。ユーザインタフェース800の更新は、少なくとも
図3のステップ301および/もしくは307、ならびに/または
図4の407および/もしくは409に対応し得る。
【0072】
図示する例では、ユーザインタフェース800は、プロセスの視覚的ユーザインタフェース構成要素807を含む。プロセスの視覚的ユーザインタフェース構成要素807は、個々のプロセスの視覚的指標811、813、および815を含む。プロセスの視覚的指標811、813、および815は、それぞれプロセスレーン801、803、および805に対応する。たとえば、プロセスの視覚的指標811は、プロセスレーン801に関する視覚指標である。さまざまな実施形態では、プロセスの視覚的指標はプロセスの名称、プロセスの説明、および開始設定などのプロセスの重要な実行構成設定など、プロセスの情報を表示する。いくつかの実施形態では、プロセスレーンを選択したとき、プロセスの視覚的指標は強調表示される。たとえば、プロセスの視覚的指標811は、プロセスレーン801が選択されて以後、強調表示される。ユーザインタフェース800のプロセスの視覚的指標811および813は、次のプロセスレーンを指す山形として描かれる。たとえば、プロセス視覚指標811は、プロセスの視覚的指標813を指し、プロセスの視覚的指標813は、プロセスの視覚的指標815を指す。山形を伴うプロセスレーンは、そのプロセスがターゲットプロセスに先行することをユーザに示す。たとえば、プロセスレーン801のプロセスは、プロセスレーン803のプロセスの前に実行される。同様に、プロセスレーン803のプロセスは、プロセスレーン805のプロセスの前に実行される。さまざまな実施形態では、次のプロセス(または山形のターゲットであるプロセス)は、先行するプロセスの山形にぴったり合う視覚的指標を含む。
図8では、ターゲットプロセスの視覚的指標は、プロセスの視覚的指標813および815に関する凹状の左側の境界線である。くぼんだ左側の境界線は、先行するプロセスの次にターゲットプロセスが来ることを示す。対照的に、いくつかの実施形態では、別のプロセスに依存しないプロセスは、四角の、または直線状の垂直の境界線を有する。たとえば、プロセスの視覚的指標815は四角の、または直線状の垂直縁部の右側の境界線を有する。これは、プロセスレーン805のプロセスに続く依存プロセスがないことを示す。さまざまな実施形態では、プロセスの視覚的指標は、追加のユーザインタフェース構成要素を含むことができる。たとえば、プロセスの視覚的指標811、813、および815は、関連するプロセスをユーザが修正できるようにする、点からなる垂直の線として描画された「さらに表示(more)」アイコンをそれぞれ含む。いくつかの実施形態では、さらに表示アイコンは、レーン構成ダイアログ833などのレーン構成ダイアログを開く。
【0073】
さまざまな実施形態では、プロセスレーンは、レーン構成ダイアログ833などのレーン構成ダイアログを介して構成できる。図示する例では、プロセスレーン801が選択されており、レーン構成ダイアログ833は、選択されたプロセスレーン801に関する構成設定を表示し、それをユーザが修正できるようにする。図示するように、構成設定はプロセスの名称、説明、および開始設定を設定する能力を含む。さまざまな実施形態では、開始設定は即時に、先行するプロセスと共に、先行するプロセスの後に、依存設定で、および依存設定の後になど、異なる開始設定を可能にする。適宜、追加設定を追加できる、または既存の設定を除去できる。図示する例では、プロセスレーン801は即時に開始するように構成されている。レーン構成ダイアログ833はまた、高度な構成選択835、行った変更を取り消すための取消ボタン、および変更を保存する保存ボタンを含む。高度な構成選択835を選択して、プロセスに関する追加構成設定にアクセスできる。いくつかの実施形態では、高度な構成選択835は、
図9の高度な構成ユーザインタフェース941を現す。
【0074】
図示する例では、ユーザインタフェース800は、活動追加ボタンおよびプロセス追加ボタン823などの追加UI構成要素を含む。ユーザインタフェース800のあらゆるプロセスレーンは、個々の活動追加ボタンを含む。活動追加ボタン821などの活動追加ボタンは、「活動を追加」という説明を伴うラベルをつけられ、関連するプロセスレーンを伴う活動をユーザが追加できるようにする。たとえば、活動追加ボタン821は、プロセスレーン801に新しい活動を追加する。ワークフローに新しいプロセスを追加するために、ユーザはプロセス追加ボタン823を利用する。プロセス追加ボタン823は、プロセスの視覚的ユーザインタフェース構成要素807の右側に大きなプラスとして描画されている。プロセス追加ボタン823は、新しいプロセスレーンとして含まれるワークフローに、ユーザが新しいプロセスを追加できるようにする。
【0075】
図9は、プロセスの高度な構成のためのワークフロー設計ツールのユーザインタフェースの例を示す図である。図示する例では、ユーザインタフェース900は、デジタル多重プロセスワークフローを視覚的に作成するためのワークフロー設計ツールのユーザインタフェースである。ユーザインタフェース900は、プロセスレーン901を含む3つのプロセスレーンを表示する。プロセスレーン901は、ワークフローの選択されたプロセスであることを示すために強調表示されたプロセスの視覚的指標923を含む。ユーザインタフェース900は、高度な構成選択935を伴うレーン構成ダイアログ933を含み、そのどちらにも焦点が当てられていない。さまざまな実施形態では、レーン構成ダイアログ933および高度な構成選択935は、
図8のレーン構成ダイアログ833および高度な構成選択835である。ユーザインタフェース900はまた、現在有効であり焦点が当てられているユーザインタフェース構成要素である、高度な構成ユーザインタフェース941を含む。ユーザインタフェース900は、プロセスの高度な構成設定を修正するためにユーザに提示されたユーザインタフェースの例である。たとえばいくつかの実施形態では、ユーザインタフェース900、および詳細には高度な構成ユーザインタフェース941は、高度な構成選択935および/または
図8の高度な構成選択835などの高度な構成選択が起動されたときにユーザに提供される。さまざまな実施形態では、ユーザインタフェース900は、少なくとも部分的に
図2~
図6のプロセスを利用することにより作成される。いくつかの実施形態では、
図9のユーザインタフェースは、
図1のクライアント101、103、および/または105などのクライアントを介して、少なくとも部分的に
図1のアプリケーションサーバ121などのアプリケーションサーバにより実装される。いくつかの実施形態では、ユーザは、
図2の203において、
図3の303において、
図4の401において、および/または
図6の607で高度な構成ユーザインタフェース941と対話する。
【0076】
図示する例では、高度な構成ユーザインタフェース941は、プロセスの構成設定をユーザに表示し、ユーザがプロセスの構成設定を修正できるようにする。たとえば、ユーザはプロセスの説明を修正し、プロセスを有効(または無効)に設定し、プロセスを可視(または不可視)になるように設定できる。高度な構成ユーザインタフェース941を使用して、ユーザは、プロセスに関する開始、終了、および/または再開の行動計画などの行動計画を構成できる。いくつかの実施形態では、プロセスの入力を構成できる。たとえば、他のプロセスおよび/または活動の出力を含むデータを入力として指定できる。さまざまな実施形態では、ユーザはまた入力レコード、プロセスタイプ、およびプロセス承認者を構成できる。いくつかの実施形態では、利用可能な参照データをユーザに提示するために、および現在の構成設定に参照データを連結するためにデータ参照ダイアログをユーザに利用可能にする。たとえば、データ参照ダイアログを使用して、活動の出力をプロセスの入力に連結する。いくつかの実施形態では、ブルズアイ(bullseye)アイコン951を使用してデータ参照ダイアログを起動する。
【0077】
図10は、プロセスに新しい活動を追加するためのワークフロー設計ツールのユーザインタフェースの例を示す図である。図示する例では、ユーザインタフェース1000は、デジタル多重プロセスワークフローを視覚的に作成するためのワークフロー設計ツールのユーザインタフェースである。ユーザインタフェースの例1000を使用して、プロセスに新しい活動を追加するステップを例示する。ユーザインタフェース1000は、プロセスレーン1001を含む多数のプロセスレーンを表示する。プロセスレーン1001は、プロセスの視覚的指標1003、活動カード1005、および活動追加ボタン1007を含む。いくつかの実施形態では、ワークフロー作成の異なる段階で、プロセスレーン1001は、
図7のプロセスレーン701および/または
図8のプロセスレーン801に対応し、活動カード1005は、
図7の活動カード723に対応し、活動追加ボタン1007は、
図8の活動追加ボタン821に対応する。ユーザインタフェース1000はまた、活動構成ダイアログ1009を含む。いくつかの実施形態では、ユーザは、
図2の205において、
図3の303において、
図5の503および/もしくは505において、ならびに/または
図6の607でユーザインタフェース1000と対話する。
【0078】
図示する例では、プロセスレーン1001のプロセスに活動カード1005が追加されている。活動カード1005は、自身が選択されたことを示すように強調表示される。活動カード1005は、対応する活動の名称(新入社員の文書作成)、説明(プレースホルダ説明として示される)、活動タイプ(プロセス)、および開始設定(即時に開始する)を表示する。いくつかの実施形態では、活動カード1005などの活動カードは、関連する活動をユーザが修正できるようにする、点からなる垂直の線として描画された「さらに表示」アイコンを含む。たとえば、いくつかの実施形態では、さらに表示アイコンは、活動構成ダイアログ1009などの活動構成ダイアログを開く。活動構成ダイアログ1009を使用して、活動カード1005に対応する活動を修正できる。たとえば、活動構成ダイアログ1009を使用して名称、説明、開始条件、実行条件、行動計画、および入力を構成できる。入力は変数として指定でき、
図14のデータ参照ダイアログ1400などのデータ参照ダイアログを使用して選択できる。データ参照は、ブルズアイアイコンを使用して対応するフィールドの中に表示できる。いくつかの実施形態では、活動構成ダイアログを介してより多くの、またはより少ない設定を構成できる。
【0079】
図11は、活動定義を作成するためのワークフロー設計ツールのユーザインタフェースの例を示す図である。図示する例では、活動定義ダイアログ1100は、ワークフロープロセスに関する活動定義を作成するためのユーザインタフェース・ダイアログである。いくつかの実施形態では、活動定義は、多数のプロセスおよび多数のワークフローを横断して再利用できる。活動定義ダイアログ1100は、
図2~
図6のプロセスにより記述されるワークフロー設計ツールなどのワークフロー設計ツールからアクセスされてよい。たとえば、いくつかの実施形態では、活動定義ダイアログ1100は、活動カード1005および/もしくは活動定義ダイアログ1009から、または別の妥当なトリガを介して起動できる。さまざまな実施形態では、活動定義ダイアログ1100は、少なくとも部分的に
図2~
図6のプロセスを利用することにより作成される。いくつかの実施形態では、
図11のユーザインタフェースは、
図1のクライアント101、103、および/または105などのクライアントを介して、少なくとも部分的に
図1のアプリケーションサーバ121などのアプリケーションサーバにより実装される。いくつかの実施形態では、ユーザは
図2の205において、
図3の303において、
図4の401において、
図5の503および/もしくは505において、ならびに/または
図6の607でユーザインタフェース1100と対話する。
【0080】
さまざまな実施形態では、活動定義ダイアログ1100は、活動の高度な設定を構成するステップを含んでよい活動の定義を作成および/または修正するために有用である可能性がある。たとえば、プロセスワークフローの中に活動の実例を挿入するためのテンプレートとして使用する新しい活動定義を作成できる。活動定義は、デフォルトの入力フィールドおよび挙動などのデフォルト構成を含むことができる。活動定義ダイアログ1100を使用して、活動に関して活動の行動計画を構成できる。いくつかの実施形態では、設定の中でもとりわけ名称、短い説明、長い説明、バッジ、活動(または非活動)設定、設定完了待ち、可視(または不可視)設定、および入力は、活動定義ダイアログ1100を使用して構成できる。たとえば、活動に関してバッジアイコンを構成できる。バッジは、責任者、特定の主題、または別の参照事項と活動を関連づける視覚的指標として使用できる。ある例として、人事部バッジは、人事活動を伴う人事部を参照する活動に適用される。いくつかの実施形態では、バッジ構成は、活動の構成に基づき受け継ぐことができる。別の例では、設定完了待ちは、次のステップを開始する、または開始して即時に次のステップに移行する前に完了を待つ活動を有するように構成できる。設定完了待ちを使用して、行動計画を同期に、または非同期に実行する活動を構成できる。別の例として、活動定義ダイアログ1100を介してアクセス可能な設定を使用して、ユーザは、行動計画のどの入力を見せて、妥当である場合にはどの入力をデフォルトに設定するかを構成できる。いくつかの実施形態では、可視性設定は、行動計画の入力など、活動に関連するある種のデータを隠すかどうかを構成する。活動定義の実例をプロセスに追加するとき、活動定義のデフォルト値および挙動を使用する。
【0081】
いくつかの実施形態では、活動定義ダイアログ1100を利用する管理者は、活動の入力に関するデフォルト値を指定できる。デフォルト値は、活動の実例がプロセスの中に追加されると、後で妥当な参照値が入力されるデフォルト参照値であるうる。入力される参照/値は、活動が追加されたプロセス/ワークフローのコンテクストに基づく。たとえば、活動がプロセスに追加されると、
図14のデータ参照ダイアログ1400などのデータ参照ダイアログは、構成されているデフォルト値に合う妥当な参照値だけからユーザが選択できるようにする。プロセス内に活動を含むユーザは、入力を作成する/再作成する必要がない。入力は、事前に定義されたデフォルト値に基づき入力される。いくつかの実施形態では、デフォルト値は、トリガ条件および/またはトリガレコードの利用など、条件付規則に基づき構成できる。このとき、活動実例の入力は、条件が評価されたときに動的に決定できる。キーを操作して入力して、たとえば特定のデータベーステーブルに関するレコードの作成または更新によりトリガされるトリガレコードをオフにできる。
【0082】
図12は、プロセス実行を表示するためのワークフロー設計ツールのユーザインタフェースの例を示す図である。図示する例では、ユーザインタフェース1200は、ワークフロー設計ツールの簡略化バージョンである。プロセス実行の視覚的指標に焦点を当てるためにユーザインタフェースの詳細を除去している。ユーザインタフェース1200および
図13のユーザインタフェース1300が描く概念を使用して、ユーザは、ワークフローの異なるプロセスのプロセス実行順序および依存関係を迅速に視覚的に決定できる。ユーザインタフェース1200は、3つのプロセスレーンを、すなわち多重プロセスワークフローのプロセスレーン1201、1211、および1221を含む。各プロセスレーンは、プロセスレーン1201に関するプロセスの視覚的指標1203などのプロセスの視覚的指標を含む。各プロセスレーンはまた、異なる活動カードを含む。たとえば、プロセスレーン1201は、活動カード1205、1207、および1209を含む。プロセスレーン1211は4つの活動カードを含み、プロセスレーン1221は2つの活動カードを含む。
【0083】
図示する例では、ユーザインタフェース1200の各プロセスの視覚的指標は山形である。プロセスの視覚的指標1203は、プロセスレーン1211およびその対応するプロセスの視覚的指標を指す。同様に、プロセスレーン1211のプロセスの視覚的指標は、プロセスレーン1221およびその対応するプロセスの視覚的指標を指す。山形ユーザインタフェース要素を視覚的指標として利用することにより、ユーザインタフェース1200は、実行順序情報をユーザに提供する。山形を伴うプロセスレーンの実行順序は、ターゲットプロセスレーンの実行に先行する。いくつかの実施形態では、ターゲットプロセスレーンは、山形の標的であり山形に調和する視覚的標的要素部分を含むプロセスの視覚的指標を有する。たとえば、プロセスレーン1211および1221に関するプロセスの視覚的指標の左側は、プロセスレーン1211および1221に関するプロセスに先行するプロセスレーンの山形を収容するようにくぼんだ凹状の左側の境界線を有する。
【0084】
図13は、プロセス実行を表示するためのワークフロー設計ツールのユーザインタフェースの例を示す図である。図示する例では、ユーザインタフェース1300は、ワークフロー設計ツールユーザインタフェースの簡略化バージョンである。
図12のユーザインタフェース1200と同様に、ユーザインタフェース1300のユーザインタフェースの詳細は、プロセス実行の視覚的指標に焦点を合わせるために除去されている。
図12のユーザインタフェース1200およびユーザインタフェース1300が描く概念を使用して、ユーザは、ワークフローの異なるプロセスのプロセス実行順序を迅速に決定できる。
図12のユーザインタフェース1200と同様に、ユーザインタフェース1300は、3つのプロセスレーンを、すなわち多重プロセスワークフローのプロセスレーン1301、1311、および1321を含む。各プロセスレーンは、プロセスレーン1301に関するプロセスの視覚的指標1303などのプロセスの視覚的指標を含む。各プロセスレーンはまた、異なる活動カードを含む。たとえば、プロセスレーン1301は、活動カード1305、1307、および1309を含む。プロセスレーン1311は4つの活動カードを含み、プロセスレーン1321は2つの活動カードを含む。
【0085】
図示する例では、ユーザインタフェース1300のプロセスの視覚的指標1303だけは山形である。プロセスの視覚的指標1303は、プロセスレーン1311およびその対応するプロセスの視覚的指標を指して、プロセスレーン1311のプロセスがプロセスレーン1301のプロセスの後に実行されることを示す。
図12のユーザインタフェース1200と異なり、プロセスレーン1311および1321のプロセスの視覚的指標は、四角になった縁部または直線状の垂直縁部を含む共用の境界線または共通の境界を有する。山形、および調和する受け入れる境界線を表示する代わりに、プロセスレーン1311と1321のプロセスの視覚的指標の間の境界は、直線状の垂直縁部である。直線状の垂直な境界線を利用して、ユーザインタフェース1300は、ユーザに実行順序情報を提供する。共通の境界に沿った四角になったユーザインタフェース要素部分は、プロセスレーン1311および1321が並列に実行されること、ならびにどの一方も他方に先行しないことを示す。いくつかの実施形態では、プロセスレーン1301、1311,および1321は、プロセスレーン1321の実行条件がプロセスレーン1311と並列に実行されるように変更された後の
図12のプロセスレーン1201、1211、および1221である。
【0086】
さまざまな実施形態では、
図12のユーザインタフェース1200および
図13のユーザインタフェース1300は、少なくとも部分的に
図2~
図6のプロセスを利用することにより作成される。いくつかの実施形態では、
図12のユーザインタフェース1200および
図13のユーザインタフェース1300は、
図1のクライアント101、103、および/または105などのクライアントを介して、少なくとも部分的に
図1のアプリケーションサーバ121などのアプリケーションサーバにより実装される。
【0087】
図14は、参照データを選択するためのワークフロー設計ツールのユーザインタフェースの例を示す図である。図示する例では、データ参照ダイアログ1400は、先行する活動の出力などの参照データを選択および連結するためのユーザインタフェース・ダイアログである。たとえば、活動の入力は、先行する活動の出力を参照できる。データ参照ダイアログ1400は、構成設定がデータ値を参照できるときはいつでもアクセス可能にできる共用構成要素ライブラリとして実装できる。いくつかの実施形態では、データ参照ダイアログ1400はAPI駆動である。さまざまな実施形態では、データ参照ダイアログ1400は、
図9のブルズアイアイコン951などのブルズアイアイコンを介して起動される。さまざまな実施形態では、データ参照ダイアログ1400は、少なくとも部分的に
図2~
図6のプロセスを利用することにより作成される。いくつかの実施形態では、データ参照ダイアログ1400は、
図1のクライアント101、103、および/または105などのクライアントを介して、少なくとも部分的に
図1のアプリケーションサーバ121などのアプリケーションサーバにより実装される。いくつかの実施形態では、ユーザは、
図2の203および/もしくは205において、
図3の303において、
図4の401において、
図5の503および/もしくは505において、ならびに/または
図6の607でデータ参照ダイアログ1400と対話する。
【0088】
図示する例では、データ参照ダイアログ1400は、選択または検索構成要素フィールド、および多数の列を含む。多数の列は、ナビゲーション・ユーザインタフェース構成要素が選択を連続的に絞ることができるようにする。多数の列は,ユーザが対象物データを視覚的に少しずつ動かして対象物の妥当な参考フィールドを選択できるようにする。いくつかの実施形態では、データ参照ダイアログ1400には、先行する活動の行動計画からの活動出力が自動的に入力される。ワークフローが変更されたとき、ワークフローの依存関係は動的に更新でき、データ参照ダイアログ1400の選択オプションは、それに応じて更新できる。活動に対応するワークフロー項目を構成するとき、ユーザは、ワークフロー項目が実行される前に完了するように構成されている他のワークフロー項目の出力から閲覧および選択できる。いくつかの実施形態では、選択または検索のフィールドは、指定された文字列をフィールド名が包含するかどうかに基づき現在のレベルを自動的にフィルタ処理する。
【0089】
図15は、活動を選択するためのワークフロー設計ツールのユーザインタフェースの例を示す図である。図示する例では、活動選択ダイアログ1500は、ワークフローに追加するために作成された活動の中から活動を選択するためのユーザインタフェース・ダイアログである。いくつかの実施形態では、活動選択ダイアログ1500は、ワークフロー設計ツールからアクセス可能であり、ユーザインタフェース800の活動追加ボタン821および/または
図10のユーザインタフェース1000の活動追加ボタン1007など、プロセスレーンの活動追加ボタンを介して起動できる。さまざまな実施形態では、活動選択ダイアログ1500の選択された活動は、ワークフローの対応するプロセスレーンに追加される。いくつかの実施形態では、活動選択ダイアログ1500の中に含まれる活動は、
図11の活動定義ダイアログ1100を使用して作成される。いくつかの実施形態では、活動選択ダイアログ1500は、少なくとも部分的に
図2~
図6のプロセスを利用することにより作成される。いくつかの実施形態では、活動選択ダイアログ1500は、
図1のクライアント101、103、および/または105などのクライアントを介して、少なくとも部分的に
図1のアプリケーションサーバ121などのアプリケーションサーバにより実装される。いくつかの実施形態では、ユーザは
図2の205において、
図3の303において、
図4の401において、
図5の503および/もしくは505において、ならびに/または
図6の607で活動選択ダイアログ1500と対話する。
【0090】
図示する例では、活動選択ダイアログ1500は、検索バーおよび多数のパネルを含む。検索バーは、ユーザが活動を選択するための検索クエリを指定できるようにする。提供された検索クエリは活動の名称、説明、インストールされたカテゴリ(すなわち、インストールされたスポーク)、およびまたは別の妥当なフィールドと照合できる。検索クエリをタイプすると、一致する検索結果を表示でき、対応する一致したテキストを強調表示できる。同様に、一致しないものは、検索クエリがタイプされたときに除外することができる。いくつかの実施形態では、利用可能な活動のリストは、活動定義で定義されたユーザ基準に基づく。活動選択ダイアログ1500の左側パネルは、カテゴリ(すなわち、インストールされたスポーク)を示し、各カテゴリは、対応するカテゴリアイコンを含むことができる。カテゴリパネルは、利用可能な活動を活動の範囲によりグループ化できるようにする。活動選択ダイアログ1500の中央パネルは活動名称を示し、各活動名称は、対応する活動定義バッジ/アイコンを含むことができる。活動選択ダイアログ1500の右側パネルは、関連する説明を表示する。
【0091】
前述の実施形態について、理解を明確にするためにある程度詳細に記述してきたが、本発明は、提供した詳細に限定されない。本発明を実装する代替方法が多く存在する。開示する実施形態は例示的であり、制限的ではない。
【国際調査報告】