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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-23
(54)【発明の名称】バッテリープラグ端子
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/543 20210101AFI20230816BHJP
   H01R 4/28 20060101ALI20230816BHJP
   H01R 11/28 20060101ALI20230816BHJP
   H01R 4/70 20060101ALI20230816BHJP
   H01M 50/588 20210101ALI20230816BHJP
   H01M 50/591 20210101ALI20230816BHJP
   H01M 50/567 20210101ALI20230816BHJP
   H01M 50/566 20210101ALI20230816BHJP
【FI】
H01M50/543
H01R4/28
H01R11/28
H01R4/70 B
H01M50/588 101
H01M50/591
H01M50/567
H01M50/566
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023506007
(86)(22)【出願日】2021-06-25
(85)【翻訳文提出日】2023-01-26
(86)【国際出願番号】 CN2021102279
(87)【国際公開番号】W WO2022022184
(87)【国際公開日】2022-02-03
(31)【優先権主張番号】202021561663.8
(32)【優先日】2020-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522388383
【氏名又は名称】長春捷翼汽車科技股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Changchun JETTY Automotive Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】No. 957, Shunda Road, High-tech Development Zone, Chaoyang District Changchun City, Jilin Province, 130000, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】王 超
【テーマコード(参考)】
5H043
【Fターム(参考)】
5H043AA04
5H043AA19
5H043BA12
5H043DA09
5H043DA12
5H043DA19
5H043GA23
5H043GA25
5H043HA03D
5H043HA07D
5H043HA11D
5H043JA02D
5H043JA26D
5H043KA02D
5H043KA05D
5H043KA07D
5H043KA08D
(57)【要約】
本文は、自動車の電気器具の接続技術分野に関し、開口端の両側にそれぞれ圧縮可能ユニットが設置され他端に接続ワイヤー接続ユニットが設置されたバッテリーポスト接続ユニットを含む端子を含み、プレスユニットと前記プレスユニットの一側にそれぞれ設置された回転ユニットを含むプレスリッドをさらに含み、前記圧縮可能ユニットは前記回転ユニットに回転接続され、前記回転ユニットにロックユニットが設置されたバッテリープラグ端子を提供する。本装置によると、作業が便利であって、作業効率が高く、バッテリーポストの接続において工具無しの着脱を実現し、バッテリープラグ締付工具を省略し、応用の柔軟であって、装着コストを節約することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリーポスト接続ユニット(101)と、前記バッテリーポスト接続ユニット(101)の一方の開口端の両側に設置された圧縮可能ユニット(102)と、バッテリーポスト接続ユニット(101)の他方の開口端内に設置された接続ワイヤー接続ユニット(104)とを含む端子(100)と、
プレスユニット(201)と前記プレスユニット(201)上に設置された二つの回転ユニット(202)を含むプレスリッド(200)と、を含み、
前記圧縮可能ユニット(102)は前記回転ユニット(202)に回転接続され、前記回転ユニット(202)にロックユニット(203)が設置されたことを特徴とするバッテリープラグ端子。
【請求項2】
前記プレスリッド(200)は、外部に前記プレスユニット(201)に適合する保護リッド(300)を具備し、前記保護リッド(300)は前記プレスリッド(200)に固定的に接続されることを特徴とする請求項1に記載のバッテリープラグ端子。
【請求項3】
前記プレスリッド(200)が前記端子(100)へ回転すると、前記ロックユニット(203)は、前記圧縮可能ユニット(102)を押し付けることで前記端子(100)とバッテリーポストをロックすることを特徴とする請求項2に記載のバッテリープラグ端子。
【請求項4】
前記ロックユニット(203)と前記圧縮可能ユニット(102)との接続箇所の位置は移行カイド角であることを特徴とする請求項3に記載のバッテリープラグ端子。
【請求項5】
前記圧縮可能ユニット(102)は外側にストッパーユニット(103)を具備し、前記プレスリッド(200)が回転する場合、前記回転ユニット(202)がストッパーユニット(103)上に当接して、ストッパーユニット(103)と回転ユニット(202)によるリミット配合を構成することを特徴とする請求項3に記載のバッテリープラグ端子。
【請求項6】
前記保護リッド(300)は難燃性硬質材料であることを特徴とする請求項5に記載のバッテリープラグ端子。
【請求項7】
前記端子(100)が一体に成型されることを特徴とする請求項3に記載のバッテリープラグ端子。
【請求項8】
前記プレスリッド(200)が一体に成型されることを特徴とする請求項3に記載のバッテリープラグ端子。
【請求項9】
前記プレスユニット(201)は構造が任意の円形または多角形であることを特徴とする請求項1に記載のバッテリープラグ端子。
【請求項10】
前記プレスユニット(201)は構造が長方形であることを特徴とする請求項9に記載のバッテリープラグ端子。
【請求項11】
ワイヤー接続ユニット(104)は、少なくとも一つの接続孔を含み、ワイヤーの引き出し方向のニーズに応じて、前記接続孔の方向が調節されることを特徴とする請求項10に記載のバッテリープラグ端子。
【請求項12】
前記接続孔の方向の調節範囲は、前記ワイヤー接続ユニットが位置する水平面の0~180°、及び/または前記ワイヤー接続ユニットが位置する垂直平面の0~180°であることを特徴とする請求項11に記載のバッテリープラグ端子。
【請求項13】
前記ワイヤー接続ユニット(104)とワイヤーの接続形態は圧着、溶接またはねじ接続であることを特徴とする請求項11に記載のバッテリープラグ端子。
【請求項14】
前記圧縮可能ユニット(102)と前記回転ユニット(202)が回転軸(400)によってヒンジ接続されることを特徴とする請求項13に記載のバッテリープラグ端子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本文は、自動車の電気器具の接続技術分野に関し、特に、高速交換が可能なバッテリープラグ接続端子に関する。
【0002】
〔関連出願〕
本出願は、2020年07月31日に提出された出願番号が202021561663.8で、発明の名称が「バッテリープラグ端子」である中国特許の優先権を主張し、当該特許の内容を全部ここに引用する。
【背景技術】
【0003】
自動車用バッテリープラグ端子は、自動車のワイヤーハーネスと二次電池との接続に不可欠なパーツであって、いずれの自動車も該部品から外れることができず、自動車のワイヤーハーネス全体とバッテリーとの間の接続を実現することで自動車におけるすべての電気器具を正常に稼働させる重要な機能を果たし、バッテリープラグを安定的、安全及び簡単に装着することが非常に必要であって、既存のバッテリープラグ端子の場合、まずバッテリーポスト上に被覆された後、バッテリープラグで締めて固定され、または自動車全体のメンテナンスや運転等の状況に応じてバッテリーを取り外して電源をオフする必要がある場合も、工具を用いて作業を完成することしかできず、非常に不便であって、メンテナンス中に帯電作業を行うためある程度の安全性リスクがある。
【発明の概要】
【0004】
〔発明の開示〕
本文は、既存技術における問題に対して、既存のバッテリープラグ端子を取り付ける・取り外す場合にバッテリープラグ締付工具を用いて操作しなければならない技術問題を克服できる取り付け・取り外し工具を不要で簡単なバッテリープラグ端子を提供することを技術課題とする。
【0005】
本文による技術課題を解決するための技術案は、開口端の両側にそれぞれ圧縮可能ユニットが設置され、他端に接続ワイヤー接続ユニットが設置されたバッテリーポスト接続ユニットを含む端子と、プレスユニットを含み、一側にそれぞれ回転ユニットが設置されたプレスリッドと、を含み、前記圧縮可能ユニットは前記回転ユニットに回転接続され、前記回転ユニットにロックユニットが設置されたバッテリープラグ端子を提供する。バッテリーポスト接続ユニットはストレージバッテリーのバッテリーポスト端に接続され、テーパ状であって、バッテリーポストの形状に応じて整合させることもでき、寸法はバッテリーポストの寸法に応じて整合され、必要に応じてバッテリーの正極/負極に整合して接続されることもできる。
【0006】
本文のさらなる技術案は、前記プレスリッドは、外部に前記プレスユニットに適合する保護リッドを具備し、前記保護リッドは前記プレスリッドにバックル固定接続される。前記保護リッドは本体ユニットとバックルユニットとを含み、前記保護リッドの本体ユニットは長方形の構造であるが、前記プレスユニットに整合して適合すれば、任意の円形や多角形等の構造であることもでき、前記バックルユニットは、緩んで離脱しないようにプレスリッドを係合する役割を果たし、バックルユニットは上下にそれぞれ一つあるが、三つ、四つ、五つ等あることもできる。
【0007】
本文のさらなる技術案は、前記プレスリッドが前記端子の上方まで回転すると、前記ロックユニットは、前記圧縮可能ユニットを押し付けることで前記端子とバッテリーポストをロックする。バッテリープラグ端子を取り外す場合、手で保護リッドを持ち上げると、前記ロックユニットが圧縮可能ユニットを解放して、バッテリープラグ端子とバッテリーポストが分離され、非常に便利で迅速であって、バッテリーポスト接続ユニットが二次電池のバッテリーポストに接続され、且つバッテリーポストの形状に応じて整合される。
【0008】
本文のさらなる技術案は、前記圧縮可能ユニットは外側にストッパーユニットを具備し、前記プレスリッドが回転する場合、前記回転ユニットがストッパーユニット上に当接して、ストッパーユニットと回転ユニットによるリミット配合を構成する。プレスリッド及び保護リッドが一定程度まで回転すると、前記プレスリッドは回転を中止するとともに、バッテリーポスト接続ユニットとバッテリーポストを接続する目的を実現することになる。
【0009】
本文のさらなる技術案は、前記保護リッドは、難燃性硬質材料である。保護リッドは、強度ニーズ、耐熱性レベル及び材料特徴ニーズに応じて、異なる材料種類を選択し、例えばPBT-GF30、PA6、PA66、PC/ABS等を利用し、用いられる材料はいずれも難燃性と強度ニーズを満たすべきである。
【0010】
本文のさらなる技術案は、前記端子は、一体に成型される。
【0011】
本文のさらなる技術案は、前記プレスリッドは、一体に成型される。
【0012】
前記端子及び前記プレスリッドが一体に成型される構造であると、バッテリープラグ端子がさらに頑固であって、端子の材料として、加工工程、導電性及び材料特性のニーズに応じて異なる材料種類を選択し、紫銅、黄銅、鉛黄銅等であることができ、端子の表面は錫がメッキされるが、導電性や耐腐食性のニーズを満たすように、環境ニーズに応じて表面に銀、ニッケル等がメッキされることもできる。前記プレスリッドは、加工工程のニーズに応じて、紫銅、黄銅、鉛黄銅、炭素鋼、低炭素鋼、ステンレス等であることができ、耐腐食性のニーズを満たすために、銅含有の材質の表面に錫をメッキし、また環境ニーズに応じて表面に銀、ニッケルをメッキし、炭素鋼の表面に亜鉛、亜鉛ニッケル合金等をメッキすることもできる。
【0013】
本文のさらなる技術案は、前記プレスユニットは構造が、任意の円形や多角形であることができる。
【0014】
本文のさらなる技術案は、前記プレスユニットは構造が長方形である。
【0015】
前記プレスユニットと前記保護リッドがスナップ接続されて整合されるため、保護リッドを押し付けたり持ち上げたりする場合に前記プレスユニットの押し付けや持ち上げも実現できる。
【0016】
本文のさらなる技術案は、前記ワイヤー接続ユニットは、少なくとも一つの接続孔を含み、ワイヤーの引き出し方向のニーズに応じて、前記ワイヤー接続ユニットの接続孔方向が0~180°であることができる。
【0017】
本文のさらなる技術案は、前記ワイヤー接続ユニットとワイヤーの接続形態は、圧着、溶接またはねじ接続である。
【0018】
ワイヤー接続ユニットは、ワイヤーに接続され、その形状はリード線の外形に整合され、替わりに、ワイヤー接続ユニットの輪郭は円形または任意の多角形であることもでき、ワイヤーの接続形態及びニーズに応じて、圧着、溶接されることができれば、ねじ接続することもでき、必要なワイヤー数に応じて、前記ワイヤー接続ユニットは、接続孔が一つ、二つ、三つ等であることができ、ワイヤーの引き出し方向のニーズに応じて、接続孔の開口方向は0~180°であることができる。
【0019】
本文のさらなる技術案は、前記圧縮可能ユニットと前記回転ユニットが回転軸を介してヒンジ接続される。前記回転軸は、端子とプレスリッドを接続して、接続や回転の役割を果たす。前記回転軸は、中軸キャップユニットと、中軸ユニットと、蓋ユニットとを含み、軸キャップユニットは円形で回転軸の離脱を防止し、替わりに、楕円形、正方形等の円形または多角形であることもでき、中軸ユニットは円筒状で、接続や回転の役割を果たし、蓋ユニットは凹んだ円形で、プレスリッドと端子の離脱を防止する役割を果たす。
【0020】
本文によると以下の有益な効果を有する。
【0021】
1.該バッテリープラグ端子を使用する際、手による簡単な操作でバッテリープラグ端子の切断や接続を実現でき、保護リッドを押し付けたり持ち上げたりするとバッテリープラグ端子とバッテリーポストの装着または取り外しを実現でき、バッテリープラグ締付工具を省略し、メンテナンスの便利性を大幅に向上させ、構造が簡単で実用的であって、製造工程が簡単で、装着コストを節約し、著しい実用価値を有する。
【0022】
2.該バッテリープラグ端子によると、保護リッドとプレスリッドをスナップ接続し、保護リッドが難燃絶縁性能を有することで、メンテナンスする場合に、簡単な手動操作によってバッテリープラグを切断させることができ、手で保護リッドを押し付けたり持ち上げたりする場合に安全性リスクが存在せず、安全性を大幅に向上させる。
【0023】
3.ワイヤー接続ユニットとワイヤーの接続形態としては溶接、圧着及びねじ接続の形態があって、引き出し方向のニーズに応じて、0°~180°間の任意の方向での接続を実現して、さまざまな接続形態を実現し、応用がさらに柔軟である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
以下、図面と実施例を結合して本文をさらに説明する。
図1図1は、本文のバッテリープラグ端子の立体構造を示す図である。
図1-1】図1-1は、本文のバッテリープラグ端子のプレスリッドの半閉鎖状態を示す図である。
図1-2】図1-2は、本考案のバッテリープラグ端子のプレスリッドの閉鎖状態を示す図である。
図2図2は、本文のプレスリッドの立体構造を示す図である。
図2-1】図2-1は、本文のプレスリッドの立体構造を示す図である。
図2-2】図2-2は、本文のプレスリッドの立体構造を示す図である。
図3図3は、本文の端子の立体構造を示す図である。
図3-1】図3-1は、本文の端子の立体構造を示す図である。
図3-2】図3-2は、本文の端子の立体構造を示す図である。
図3-3】図3-3は、本文の端子の立体構造を示す図である。
図3-4】図3-4は、本文の端子の立体構造を示す図である。
図3-5】図3-5は、本文の端子の立体構造を示す図である。
図3-6】図3-6は、本文の端子の立体構造を示す図である。
図4図4は、本文の保護リッドの構造を示す図である。
図4-1】図4-1は、本文の保護リッドの構造を示す図である。
図5図5は、本文の回転軸の立体構造を示す図である。
図6-1】図6-1は、本文のワイヤー接続ユニットのねじ接続構造を示す図である。
図6-2】図6-2は、本文のワイヤー接続ユニットのねじ接続構造を示す図である。
図7-1】図7-1は、それぞれ本文の端子のオープン状態、半圧縮状態及びロック状態を示す図である。
図7-2】図7-2は、それぞれ本文の端子のオープン状態、半圧縮状態及びロック状態を示す図である。
図7-3】図7-3は、それぞれ本文の端子のオープン状態、半圧縮状態及びロック状態を示す図である。
図8-1】図8-1において、左側から右側へYZ平面上の0°、45°、90°、135°、180°のワイヤーの引き出し方向を示す。
図8-2】図8-2において、左側から右側へXY平面上の0°、45°、90°、135°、180°のワイヤーの引き出し方向を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
〔発明を実施するための最良な形態〕
以下、図面を結合して本文の好適な実施例を詳しく説明する。
【0026】
実施例1
図1図5に示すように、本実施例のバッテリープラグ端子は端子100を含み、前記端子100は、バッテリーポスト接続ユニット101と、前記バッテリーポスト接続ユニット101の一方の開口端の両側に設置された圧縮可能ユニット102と、前記バッテリーポスト接続ユニット101の他方の開口端内に接続されたワイヤー接続ユニット104と、を含む。バッテリープラグ端子はさらにプレスリッド200を含み、前記プレスリッド200は、プレスユニット201と、前記プレスユニット201上に設置された二つの回転ユニット202と、を含む。
【0027】
ここで、前記圧縮可能ユニット102は前記回転ユニット202に回転接続され、前記回転ユニット202にロックユニット203が設置されている。バッテリーポスト接続ユニット101は二次電池のバッテリーポストに接続され、その形状はテーパであって、バッテリーポストの形状に整合させることができ、寸法はバッテリーポストの寸法に整合されるとともにバッテリーポストの寸法より大きく形成されなければならない。
【0028】
さらに、作業者の安全を保護し、作業者がプレスリッドに直接接触されることを回避するために、前記プレスリッド200は外部に前記プレスユニット201に適合する保護リッド300を有する。
【0029】
一部の実施形態において、前記保護リッド300は前記プレスリッド200にバックル固定接続され、図4に示すように、前記保護リッドは本体ユニット301とバックルユニット302を含み、前記保護リッド300の本体ユニットは構造が長方形であって、図2-1、図2-2及び図4-1に示すように、前記プレスリッド200は円形及び三角形で、前記保護リッド300は円形であって、前記プレスリッドは任意の円形と多角形であることができると理解することができ、前記保護リッド300が任意の円形と多角形である構造は前記プレスユニット201に整合するものであればよく、保護リッド300がプレスリッド200を囲んで、バッテリープラグ端子が動作状態である場合にヒトの手がプレスリッドに接触できないように保証する。前記バックルユニット302は、緩んで離脱しないようにプレスリッド200を係合する役割を果たし、バックルユニット302は上下にそれぞれ一つあるが、三つ、四つ、五つ等あることもできる。
【0030】
他の実施形態において、他の形態で保護リッド300とプレスリッド200を接続することもでき、本文では特に限定しない。
【0031】
本実施例によると、手による簡単な操作でバッテリープラグ端子の切断と接続を実現でき、保護リッドを押し付けたり持ち上げたりするとバッテリープラグ端子とバッテリーポストの装着または取り外しを実現でき、バッテリープラグ締付工具を省略し、メンテナンスの便利性を大幅に向上させ、構造が簡単で実用的であって、製造工程が簡単で、装着コストを節約し、著しい実用価値を有する。
【0032】
図1-1、図1-2に示すように、バッテリーポスト接続ユニットは孔構造(例えば円筒状孔)であって、バッテリーポスト接続ユニットの孔をバッテリーポスト上に被覆し、ここで、バッテリーポストはテーパの円筒である。
【0033】
図2に示すように、ロックユニット203は回転ユニット202上に設置され、ロックユニット203は該回転ユニット202から突出した長尺状構造であって、且つロックユニット203の回転ユニットの回転端に近い一側は傾斜面である。
【0034】
一部の実施形態において、ロックユニット203による圧縮可能ユニット102に対する押付効率を向上させるために、ロックユニット203と圧縮可能ユニット102との接続箇所の位置は移行カイド角であって、移行カイド角によって圧縮可能ユニット102の開口を徐々に小さく押し付け、本文に記載の移行カイド角は柔らかい円弧角を意味する。
【0035】
保護リッド300を回転させながら押し付けると、前記プレスリッド200が端子100へ回転し、プレスリッド200が前記端子100の上方まで回転すると、前記ロックユニット203は前記圧縮可能ユニット102を押し付けることで、圧縮可能ユニット102の開口を収縮させて、前記端子100とバッテリーポストとをロックして、バッテリープラグ端子とバッテリーポストの接続接触を実現する。
【0036】
具体的に、図7-1乃至図7-3に示すように、バッテリープラグ端子とバッテリーポストとの接続の具体的なフローは、まず、プレスリッド200がオープン状態であって、ロックユニット203は圧縮可能ユニット102を押し付けていなく、図7-1に示すように、該状態において、保護リッド300を回転させながら押し付けると、保護リッド300によってプレスリッド200が端子100へ回転し、さらにロックユニット203が圧縮可能ユニット102を押し付けて、圧縮可能ユニット間の開口が収縮され、図7-2に示すように、継続して保護リッド300を回転させながら押し付けると、保護リッド300によってプレスリッド200が継続して端子100へ回転し、プレスリッド200によってロックユニット203が圧縮可能ユニット102を押し付けて、保護リッド300が移動できないと、端子100とバッテリーポストとのロックが完成される。
【0037】
バッテリープラグ端子を取り外す場合、保護リッド300がプレスリッド200にスナップ接続されているため、手で保護リッド300を持ち上げると、前記ロックユニット203が圧縮可能ユニットを解放して、バッテリープラグ端子とバッテリーポストとの取り外しを実現でき、非常に簡単で迅速であって、バッテリーポスト接続ユニット101と二次電池のバッテリーポストとの接続はバッテリーポストの形状に応じて整合される。
【0038】
一部の実施形態において、圧縮可能ユニット102は外側にストッパーユニット103を具備し、ストッパーユニット103とロックユニット203は対応する両側に位置し、バッテリーポストを装着する場合、保護リッド300を押し付けて前記プレスリッド200を回転させると、前記回転ユニット202がストッパーユニット103上に当接されて、ストッパーユニット103と回転ユニット202によるリミット配合を構成し、プレスリッド及び保護リッドが一定程度まで回転すると、前記プレスリッド200は回転を中止するとともに、バッテリーポスト接続ユニット101とバッテリーポストを接続する目的を実現することになる。
【0039】
本実施形態によると、プレスリッドが回転しすぎることを防止して、プレスリッドがバッテリーポストに接触して導電する現象が発生することを回避することができる。
【0040】
図4に示すように、前記保護リッド300は難燃性硬質材料であって、保護リッド300は、強度ニーズや耐熱性レベル及び材料特徴ニーズに応じて異なる材料の種類を選択し、例えばPBT-GF30、PA6、PA66、PC/ABS等を使用し、材料はいずれも難燃性及び強度ニーズを満たすべきである。
【0041】
前記端子100は一体に成型される。前記プレスリッド200は一体に成型され、前記端子100及び前記プレスリッド200が一体に成型される構造によると、バッテリープラグ端子がさらに頑固になり、端子100の材料として、加工工程、導電性及び材料特性のニーズに応じて異なる材料種類を選択し、紫銅、黄銅、鉛黄銅等であることができ、端子100の表面は錫がメッキされるが、環境ニーズに応じて表面に銀、ニッケル等がメッキされて導電性や耐腐食性のニーズを満たす。前記プレスリッド200は、加工工程のニーズに応じて、紫銅、黄銅、鉛黄銅、炭素鋼、低炭素鋼、ステンレス等であることができ、耐腐食性のニーズを満たすために、銅含有の材質の表面に錫をメッキし、また環境ニーズに応じて表面に銀、ニッケルをメッキし、炭素鋼の表面に亜鉛、亜鉛ニッケル合金等をメッキすることもできる。
【0042】
図2図2-1及び図2-2に示すように、前記プレスユニット201は構造が任意の円形または多角形であって、前記プレスユニット201は構造が長方形であることが好ましい。前記プレスユニット201が前記保護リッド300にスナップ接続されて整合されるため、保護リッド300を押し付けたり持ち上げたりする場合に前記プレスユニット201の押し付けや持ち上げも実現できる。
【0043】
図3図3-1乃至図3-6に示すように、前記ワイヤー接続ユニット104は、少なくとも一つの接続孔を含み、ワイヤーの接続形態に応じて圧着または溶接に分けられ、ワイヤーの引き出し方向のニーズに応じて、前記ワイヤー接続ユニット104の接続孔方向が0~180°であることができ、ワイヤー接続ユニット104は、ワイヤーに接続され、円形輪郭であってリード線の外形に整合され、替わりに、輪郭は円形または任意の多角形であることもでき、ワイヤーの接続形態に応じて、圧着されることができれば溶接されることもでき、ワイヤー数に応じて、前記ワイヤー接続ユニット104は、接続孔が一つ、二つ、三つ等であることができ、ワイヤーの引き出し方向のニーズに応じて、接続孔の開口方向は0~180°であることができ、図3-1乃至図3-3に示すように、端子が反転されたものを示す図で、図に示す接続孔の開口方向は0°または180°であることができ、図3-4乃至図3-6に示すように、接続孔の開口方向は90°であって、ここで接続孔の開口方向は、ワイヤーの引き出し方向のニーズに応じて、引き出し方向を0°~180°の任意の方向に調節することができる。
【0044】
具体的に、接続孔方向の調節範囲は、ワイヤー接続ユニットが位置する垂直平面の0~180°(図8-1を参照)及び/またはワイヤー接続ユニットが位置する水平面の0~180°(図8-2を参照)である。
【0045】
詳細に、ワイヤー接続ユニットが位置する垂直平面とは、ワイヤー接続ユニットが鉛直方向で調節可能な経路からなる平面(YZ平面と略称)を指し、図8-1に示すように、図8-1において左側から右側へがYZ平面上の0°、45°、90°、135°、180°のワイヤーの引き出し方向である。
【0046】
ワイヤー接続ユニットが位置する水平面とは、ワイヤーが水平面で調節可能な経路からなる平面(XY平面と略称)を指し、図8-2に示すように、図8-2において左側から右側へがXY平面上の0°、45°、90°、135°、180°のワイヤーの引き出し方向である。
【0047】
一部の実施形態において、図5に示すように、前記圧縮可能ユニット102と前記回転ユニット202が回転軸を介してヒンジ接続され、前記回転軸400は、端子100とプレスリッド200を接続して、接続や回転の役割を果たす。前記回転軸400は、中軸キャップユニット401と、中軸ユニット402と、蓋ユニット403とを含み、ここで、軸キャップユニット401は円形で回転軸の離脱を防止し、替わりに、楕円形、正方形等の円形または多角形であることもでき、中軸ユニット402は円筒状で、接続や回転の役割を果たし、蓋ユニット403は凹んだ円形で、中軸ユニット402に着脱可能に設置されて、プレスリッド200と端子100の離脱を防止する役割を果たす。
【0048】
具体的に実施する場合、まず、蓋ユニット403と中軸ユニット402とを分離させ、中軸ユニット402を回転ユニット202及び圧縮可能ユニット102の装着孔を貫通させ、蓋ユニット403を中軸ユニット402の装着孔内に締まりばめさせ、または中軸ユニット402の螺旋孔内にねじ込むこともできる。
【0049】
本実施形態によると、構造が簡単である特徴を有し、圧縮可能ユニット及び回転ユニットの装着の便利を図ることができる。
【0050】
実施例2
図1図6に示すように、本実施例のバッテリープラグ端子は端子100を含み、前記端子100はバッテリーポスト接続ユニット101と、前記バッテリーポスト接続ユニット101の一方の開口端の両側に設置された圧縮可能ユニット102と、前記バッテリーポスト接続ユニット101の他方の開口端内に接続されたワイヤー接続ユニット104と、を含み、バッテリープラグ端子はさらにプレスリッド200を含み、前記プレスリッド200は、プレスユニット201と、前記プレスリッド200の一側にそれぞれ設置された回転ユニット202と、を含む。
【0051】
ここで、前記圧縮可能ユニット102は前記回転ユニット202に回転接続され、前記回転ユニット202にロックユニット203が設置されている。バッテリーポスト接続ユニット101は二次電池のバッテリーポストに接続され、その形状はテーパであって、バッテリーポストの形状に整合させることができ、寸法はバッテリーポストの寸法に整合されるとともにバッテリーポストの寸法より大きく形成されなければならない。前記プレスリッド200は外部に前記プレスユニット201に適合する保護リッド300を有し、前記保護リッド300は前記プレスリッド200にバックル固定接続され、前記保護リッドは本体ユニット301とバックルユニット302を含み、前記保護リッド300の本体ユニットは構造が長方形であって、図2-1、図2-2及び図4-1に示すように、前記プレスリッド200は円形及び三角形で、前記保護リッド300は円形であって、前記プレスリッドが任意の円形と多角形であることができると理解することができ、前記保護リッド300が任意の円形と多角形である構造は前記プレスユニット201に整合するものであればよく、前記バックルユニット302は、緩んで離脱しないようにプレスリッド200を係合する役割を果たし、バックルユニット302は上下にそれぞれ一つあるが、三つ、四つ、五つ等あることもできる。
【0052】
バッテリープラグ端子を装着してバッテリーポスト上に被覆させた後、保護リッド300を回転させながら押し付けると、プレスリッド200が前記端子100の上方まで回転し、前記ロックユニット203は前記圧縮可能ユニット102を押し付けることで、前記端子100とバッテリーポストとをロックし、バッテリープラグ端子を取り外す場合、保護リッド300がプレスリッド200にスナップ接続されているため、手で保護リッド300を持ち上げると、前記ロックユニット203が圧縮可能ユニットを解放して、バッテリープラグ端子とバッテリーポストとの取り外しを実現でき、非常に簡単で迅速であって、バッテリーポスト接続ユニット101と二次電池のバッテリーポストとの接続はバッテリーポストの形状に応じて整合される。前記圧縮可能ユニット102は外側にストッパーユニット103を具備し、ストッパーユニット103とロックユニット203は対応する両側に位置し、バッテリーポストを装着する場合、保護リッド300を押し付けて前記プレスリッド200を回転させると、前記回転ユニット202がストッパーユニット103上に当接されて、ストッパーユニット103と回転ユニット202によるリミット配合を構成し、プレスリッド及び保護リッドが一定程度まで回転すると、前記プレスリッド200は回転を中止するとともに、バッテリーポスト接続ユニット101とバッテリーポストを接続する目的を実現することになる。
【0053】
図4に示すように、前記保護リッド300は難燃性硬質材料であって、保護リッド300は、強度ニーズや耐熱性レベル及び材料特徴ニーズに応じて異なる材料の種類を選択し、例えばPBT-GF30、PA6、PA66、PC/ABS等を使用し、材料はいずれも難燃性及び強度ニーズを満たすべきである。
【0054】
前記端子100は一体に成型される。前記プレスリッド200は一体に成型され、前記端子100及び前記プレスリッド200が一体に成型される構造によると、バッテリープラグ端子がさらに頑固になり、端子100の材料として、加工工程、導電性及び材料特性のニーズに応じて異なる材料種類を選択し、紫銅、黄銅、鉛黄銅等であることができ、端子100の表面は錫がメッキされるが、環境ニーズに応じて表面に銀、ニッケル等がメッキされて導電性や耐腐食性のニーズを満たす。前記プレスリッド200は、加工工程のニーズに応じて、紫銅、黄銅、鉛黄銅、炭素鋼、低炭素鋼、ステンレス等であることができ、耐腐食性のニーズを満たすために、銅含有の材質の表面に錫をメッキし、また環境ニーズに応じて表面に銀、ニッケルをメッキし、炭素鋼の表面に亜鉛、亜鉛ニッケル合金等をメッキすることもできる。
【0055】
図2図2-1及び図2-2に示すように、前記プレスユニット201は構造が任意の円形または多角形であって、前記プレスユニット201は構造が長方形であることが好ましい。前記プレスユニット201が前記保護リッド300にスナップ接続されて整合されるため、保護リッド300を押し付けたり持ち上げたりする場合に前記プレスユニット201の押し付けや持ち上げも実現できる。
【0056】
図6-1及び図6-2に示すように、前記ワイヤー接続ユニット104とワイヤーの接続形態はねじ接続であって、図5に示すように、前記圧縮可能ユニット102と前記回転ユニット202は回転軸400を介してヒンジ接続され、前記回転軸400は端子100とプレスリッド200を接続し、接続や回転の役割を果たす。前記回転軸400は中軸キャップユニット401と、中軸ユニット402と、蓋ユニット403とを含み、ここで、中軸キャップユニット401は円形で回転軸の離脱を防止し、替わりに、楕円形、正方形等の円形または多角形であることもでき、中軸ユニット402は円筒状で、接続や回転の役割を果たし、蓋ユニット403は凹んだ円形で、プレスリッド200と端子100の離脱を防止する役割を果たす。
【0057】
以上の実施例は本文の技術案を説明するためのものであって、これらによって本文が限定されることがなく、当業者は上記実施例に記載の技術案を補正したりまたは一部の技術特徴を入れ替えしたりすることができるが、これらの全ての補正や入れ替えはいずれも本文の保護範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0058】
〔図面符号〕
100:端子
200:プレスリッド
300:保護リッド
400:回転軸
101:バッテリーポスト接続ユニット
102:圧縮可能ユニット
103:ストッパーユニット
104:ワイヤー接続ユニット
201:プレスユニット
202:回転ユニット
203:ロックユニット
301:本体ユニット
302:バックルユニット
401:軸キャップユニット
402:中軸ユニット
403:蓋ユニット
図1
図1-1】
図1-2】
図2
図2-1】
図2-2】
図3
図3-1】
図3-2】
図3-3】
図3-4】
図3-5】
図3-6】
図4
図4-1】
図5
図6-1】
図6-2】
図7-1】
図7-2】
図7-3】
図8-1】
図8-2】
【国際調査報告】