(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-24
(54)【発明の名称】バルブ装置、液体フィルタ、フィルタアセンブリ、及び方法
(51)【国際特許分類】
F16K 31/53 20060101AFI20230817BHJP
B01D 27/08 20060101ALI20230817BHJP
B01D 27/06 20060101ALI20230817BHJP
【FI】
F16K31/53
B01D27/08
B01D27/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023501518
(86)(22)【出願日】2021-07-30
(85)【翻訳文提出日】2023-02-01
(86)【国際出願番号】 US2021043976
(87)【国際公開番号】W WO2022026876
(87)【国際公開日】2022-02-03
(32)【優先日】2020-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591163214
【氏名又は名称】ドナルドソン カンパニー,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョスチャー, カート ビー.
(72)【発明者】
【氏名】シェパード, マーク シー.
(72)【発明者】
【氏名】ハロルド, ブレント, ティー.
(72)【発明者】
【氏名】コーネヤ, マイケル, エス.
【テーマコード(参考)】
3H063
4D116
【Fターム(参考)】
3H063AA05
3H063BB01
3H063DA01
3H063DB39
3H063GG05
3H063GG11
4D116AA07
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4D116QA14F
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4D116QB24
4D116QB25
4D116QB32
4D116QC49
4D116VV01
4D116VV04
(57)【要約】
バルブ装置は、流体流れボアを有するバルブシャフトと、バルブシャフトから突出し、バルブシャフトを回転させる力を受けるように構成及び配置されたバルブギア突起又は歯とを含む。バルブ装置は、バルブギアの歯と噛み合うためにギア歯などのカートリッジ突起を有するフィルタアセンブリ内で使用することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)流体流れボアを有するバルブシャフトと、
(b)前記バルブシャフトから延びる突起であって、前記バルブシャフトを回転させる力を受けるように構成及び配置された突起と
を備えるバルブ装置。
【請求項2】
(a)前記シャフトが、反対側の第1及び第2の端部を有し、長手方向軸が前記第1及び第2の端部を通過し、
(b)前記流体流れボアが、前記長手方向軸に垂直な中心軸を有する、
請求項1に記載のバルブ装置。
【請求項3】
前記流体流れボアが非円形の周囲形状を有する、請求項1又は2に記載のバルブ装置。
【請求項4】
前記流体流れボアが楕円形の周囲形状を有する、請求項3に記載のバルブ装置。
【請求項5】
前記突起が、前記シャフトの前記第2の端部から延びる、請求項2~4のいずれか一項に記載のバルブ装置。
【請求項6】
前記突起が、前記シャフトの前記第2の端部から半径方向に延びる、請求項2~4のいずれか一項に記載のバルブ装置。
【請求項7】
前記突起が、前記バルブシャフトから突出し、前記バルブシャフトを回転させる力を受けるように構成及び配置されたギア歯である、請求項1~6のいずれか一項に記載のバルブ装置。
【請求項8】
前記バルブギア歯が、互いに円周方向に間隔をあけて配置された少なくとも2個の歯を含む、請求項7に記載のバルブ装置。
【請求項9】
前記バルブギア歯が、互いに円周方向に間隔をあけて配置された少なくとも3個の歯を含む、請求項7に記載のバルブ装置。
【請求項10】
前記バルブギア歯が、互いに円周方向に間隔をあけて配置された2~10個の歯を含む、請求項7に記載のバルブ装置。
【請求項11】
前記バルブギア歯が平歯車の歯である、請求項1~10のいずれか一項に記載のバルブ装置。
【請求項12】
前記シャフトが円周を有する円筒形であり、前記突起が前記円周に沿った180°以下の円弧に沿って延びる、請求項1~11のいずれか一項に記載のバルブ装置。
【請求項13】
前記突起が前記円周に沿った150°以下の円弧に沿って延びる、請求項12に記載のバルブ装置。
【請求項14】
(a)フィルタアセンブリが、未ろ過液体入口と、流入液体をろ過するフィルタカートリッジと、ろ過済み液体出口とを有し、
(b)前記バルブ装置が、前記未ろ過液体入口を通り前記フィルタカートリッジへ至る流れの体積を制御する、
請求項1~13のいずれか一項に記載のバルブ装置を使用する液体フィルタアセンブリ。
【請求項15】
(a)フィルタ媒体構造物と、
(b)前記フィルタ媒体構造物に取り付けられたカートリッジ突起のセットと
を備えるフィルタカートリッジ。
【請求項16】
(a)前記カートリッジ突起がギア歯を含む、
請求項15に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項17】
前記カートリッジ突起がリング部材の一部である、請求項15又は16に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項18】
前記カートリッジ突起が、互いに円周方向に間隔をあけて配置されている、請求項15~17のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項19】
前記フィルタカートリッジがフィルタヘッドと動作可能に設置されると、前記カートリッジ突起は、バルブシャフトを固定された開位置に保持するように構成される、請求項15~18のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項20】
前記カートリッジ突起が、半径方向外側に延びる、請求項15~19のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項21】
前記カートリッジ突起が半径方向内側に延びる、請求項15~19のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項22】
前記カートリッジ突起が、前記リング部材の半径方向壁から突出する、請求項17に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項23】
前記カートリッジ突起が、前記フィルタ媒体構造物の中心長手方向軸に垂直な平面から突出する、請求項15又は16に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項24】
前記カートリッジ突起が、前記フィルタ媒体構造物の中心長手方向軸に平行である、請求項15又は16に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項25】
(a)前記フィルタ媒体構造物が、開放内部容積を囲む管状のプリーツ付き媒体を含み、第1及び第2の反対端部を有し、
(b)前記カートリッジが、前記フィルタ媒体構造物の前記第1の端部に固定された第1のエンドキャップを含み、前記第1のエンドキャップが、前記開放内部容積と連通する開口部を有する、
請求項16~24のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項26】
前記リング部材が前記第1のエンドキャップの一部である、請求項17又は25に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項27】
(a)前記第1のエンドキャップに固定された半径方向に向けられたシール部材、
をさらに含む、請求項26に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項28】
(a)前記シール部材が、基部を有する溝内に保持され、
(b)前記突起の最も外側の先端と前記溝の前記基部との間の横方向の距離が1~13mmである、
請求項27に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項29】
前記突起の最も外側の先端と前記溝の前記基部との間の前記横方向の距離が、5及び10mmである、請求項28に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項30】
前記突起の最も外側の先端と前記溝の前記基部との間の前記横方向の距離が、7~8mmである、請求項28に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項31】
(a)前記プリーツ付き媒体が、内側プリーツ先端及び外側プリーツ先端を有し、
(b)前記シール部材が、前記内側プリーツ先端及び外側プリーツ先端の両方から半径方向に間隔をあけて位置決めされる、
請求項27~30のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項32】
(a)前記プリーツ付き媒体が、内側プリーツ先端及び外側プリーツ先端を有し、
(b)前記シール部材が、前記内側プリーツ先端から半径方向に間隔をあけて位置決めされる、
請求項27~30のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項33】
(a)前記突起を有する前記リング部材が、前記内側プリーツ先端と外側プリーツ先端との間に半径方向に間隔をあけて配置され、前記突起が前記外側プリーツ先端から半径方向内側に間隔をあけて配置される、
請求項31又は32に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項34】
(a)前記第1のエンドキャップが、前記第1のエンドキャップから軸方向に延び、前記内側プリーツ先端と外側プリーツ先端との間にあるシール部材ホルダを含み、前記ホルダが、前記シール部材を保持する半径方向の溝を有し、
(b)前記シール部材ホルダの一体部分内の前記リング部材、
請求項33に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項35】
(a)前記シール部材が半径方向内側に延び、
(b)前記リング部材上の前記カートリッジ突起が半径方向外側に延びる、
請求項34に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項36】
前記シール部材が半径方向外側に延びる、請求項35に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項37】
前記リング部材上の前記カートリッジ突起が半径方向外側に延びる、請求項36に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項38】
前記カートリッジ突起が平歯車の歯である、請求項15~37のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項39】
前記フィルタ媒体構造物の第2の端部に固定された第2のエンドキャップをさらに含む、請求項25~38のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項40】
内部に前記フィルタ媒体構造物を保持する前記内部を有するハウジングをさらに備える、請求項15~39のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項41】
前記ハウジングが、フィルタヘッドと接続するための外側に向けられたねじ山を有する、請求項40に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項42】
前記フィルタ媒体構造物が、前記ハウジング内に取り外し不能に固定される、請求項40又は41に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項43】
前記フィルタ媒体構造物が、前記ハウジング内に取り外し可能に固定される、請求項40又は41に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項44】
前記カートリッジ突起が、完全な360°の延在に沿って存在する、請求項15~43のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項45】
各突起が、0.12~0.34インチの高さを有する、請求項15~44のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項46】
各突起が、約13/35インチの高さを有する、請求項15~44のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項47】
各突起が、1つの歯の回転角が7.2~20°であるようにサイズ決めされたギア歯である、請求項15~46のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項48】
各突起が、1つの歯の回転角が約10~11°であるようにサイズ決めされたギア歯である、請求項15~47のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項49】
50個以下の突起が存在する、請求項15~48のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項50】
18個以上の突起が存在する、請求項15~49のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項51】
約43~47個の突起が存在する、請求項15~50のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項52】
回転防止機構をさらに含む、請求項15~51のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項53】
前記回転防止機構が、要素から半径方向に突出する複数のタブを備える、請求項52に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項54】
前記突起が、平歯車形状、ピン形状、又はパドル形状のうちの1つである、請求項15~46のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項55】
前記突起が3つのグループで存在し、3つの突起からなる1つ以下のグループが存在する、請求項15~46のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項56】
前記突起が3つのグループで存在し、3つの突起からなる少なくとも3つのグループが存在し、各グループは隣接するグループから円周方向に間隔をあけて配置される、請求項15~46のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項57】
前記グループ間を円周方向に延びる軸方向に突出する隆起部又はフィンをさらに含む、請求項56に記載のフィルタカートリッジ。
【請求項58】
(a)流体入口と、
(b)請求項1~13のいずれか一項に記載のバルブ装置とを備え、バルブ突起が、開位置と閉位置との間で前記バルブシャフトを回転させる力を受けるように構成及び配置され、
(i)前記開位置は、前記流体流れボアを前記流体入口と整列させ、
(ii)前記閉位置は、前記流体入口からの流体流れを遮断する、
フィルタヘッド装置。
【請求項59】
前記バルブ装置が、前記バルブ突起に力が加えられていないときに前記バルブシャフトを前記閉位置に保持するためのねじりばねをさらに含む、請求項58に記載のフィルタヘッド装置。
【請求項60】
(a)請求項58に記載のフィルタヘッド装置と、
(b)前記フィルタヘッドに取り外し可能に固定された請求項15~57のいずれか一項に記載のフィルタカートリッジとを備え、
前記フィルタカートリッジ上のカートリッジ突起が、前記バルブシャフトを前記開位置と前記閉位置との間で移動させるために前記バルブ突起に対して力を加える、
フィルタアセンブリ。
【請求項61】
(a)前記カートリッジ突起がカートリッジギア歯を構成し、
(b)前記バルブ突起がバルブギア歯を構成する、
請求項60に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項62】
前記バルブギア歯が、180°以下の円弧に沿って延びる、請求項61に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項63】
前記バルブギア歯が、120°以下の円弧に沿って延びる、請求項61に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項64】
(a)前記バルブギア歯対前記カートリッジギア歯の比が、約1:2.5~1:5である、請求項61~63のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項65】
(a)前記バルブギア歯対前記カートリッジギア歯の比が、約1:2.69である、請求項61~63のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項66】
前記バルブギア歯と前記カートリッジギア歯の高さが約0.12インチと0.34インチの間である、請求項61~65のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項67】
前記バルブギア歯と前記カートリッジギア歯の高さが、約13/35インチである、請求項61~66のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項68】
(a)前記バルブシャフトが約17~18mmの外径を有し、
(b)前記バルブシャフトのボアが約9~10mmの直径を有する、
請求項61~67のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項69】
(a)前記バルブシャフトが、前記フィルタカートリッジの中心長手方向軸に平行な回転軸を有する、
請求項60~68のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項70】
(a)前記バルブシャフトが、前記フィルタカートリッジの中心長手方向軸に対して垂直な回転軸を有する、
請求項60~68のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項71】
(a)前記フィルタカートリッジが、外側ハウジング内に取り外し不能に固定されたフィルタ要素を備えるスピンオン式カートリッジであり、前記ハウジングは、前記フィルタヘッドに取り外し可能に取り付けられる、
請求項61~70のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項72】
(a)前記フィルタカートリッジが、ボウル内に取り外し可能に位置決めされたフィルタ要素を含むボウル-カートリッジアセンブリを備え、前記ボウルは前記フィルタヘッドに取り外し可能に取り付けられる、請求項61~70のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項73】
前記ボウル-カートリッジアセンブリが、前記フィルタカートリッジの内部にコアレッサ要素をさらに含む、請求項72に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項74】
前記フィルタ要素及びボウルが回転防止機構を含む、請求項72又は73に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項75】
前記回転防止機構が、前記要素から半径方向に突出する複数のタブと、前記タブを受け入れる前記ボウルの内壁に沿った複数のスロットとを含む、請求項74に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項76】
前記回転防止機構が、エンドキャップから外側に延びる少なくとも1つの突出部を含む、請求項75に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項77】
前記回転防止機構が、フィルタハウジング上の突出部を受け入れるように構成されたポケット機構を備える、請求項75に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項78】
(a)フィルタヘッドの相手方ねじ山に対して第1のねじ山を有するフィルタアセンブリを回転させることであって、前記フィルタアセンブリを回転させることにより、カートリッジ突起のセットが回転する、回転させることと、
(b)前記フィルタアセンブリを回転させることによって、前記フィルタアセンブリの第1のエンドキャップを前記フィルタヘッド内に軸方向に並進させることであって、前記第1のエンドキャップを前記フィルタヘッド内に軸方向に並進させることにより、前記カートリッジ突起が、前記フィルタヘッド内のバルブシャフト上の1つ又は複数の突起と動作的に係合するように位置決めされる、並進させることと、
(c)前記カートリッジ突起を回転させることによって前記バルブシャフト上の前記突起を回転させることにより前記フィルタヘッド内の前記バルブシャフトと一体のバルブを開くことと
を含む方法。
【請求項79】
前記回転させるステップが、前記フィルタアセンブリの第1のエンドキャップと一体であるカートリッジ突起の前記セットを中心軸を中心に回転させることを含む、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
前記バルブを開くことが、前記バルブを回転軸を中心に回転させることを含む、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
前記バルブ回転軸及び中心軸が平行であり且つオフセットされている、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
前記バルブ回転軸が、前記中心軸に対して垂直である、請求項80に記載の方法。
【請求項83】
前記回転軸が、前記中心軸に対して平行である、請求項80に記載の方法。
【請求項84】
前記バルブがボールバルブである、請求項78~83のいずれか一項に記載の方法。
【請求項85】
前記カートリッジ突起がベベルギアの歯を構成する、請求項78~84のいずれか一項に記載の方法。
【請求項86】
前記カートリッジ突起がウォームギアの歯を構成する、請求項78~84のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、PCT国際特許出願として2021年7月30日に提出され、2020年7月31日に提出された米国仮特許出願第63/059,682号及び2021年1月25日に提出された米国仮特許出願第63/141,185号の利益及び優先権を主張し、これらの開示内容全体は参照により完全な形で組み込まれる。
【0002】
本開示は概してバルブに関する。本開示は特に、液体フィルタと一緒に使用可能なバルブ、並びに前記フィルタ、フィルタヘッド、及びフィルタアセンブリに関し、フィルタアセンブリは、整備可能なフィルタカートリッジを利用する。液体フィルタは、様々な用途に使用することができる。アセンブリ、並びに準備及び使用方法が提供される。
【背景技術】
【0003】
バルブは、様々な用途において、導管を通る流体の流れの量を制御するために使用可能である。1つの例示的な用途は、液体用のフィルタなどのフィルタ用である。
【0004】
液体フィルタは、様々な用途に、例えば潤滑流体、燃料、又は油圧流体をろ過するために使用されている。使用中、ろ過される液体はフィルタ媒体に通され、ろ過が行われる。よく知られている構成は、中央の清浄な液体体積を囲む円筒としてフィルタ媒体を位置決めすることであり、ろ過の流れはフィルタ媒体を通る外側から内側(外から内)への流れにより生じる。他の配置では、ろ過の流れは、カートリッジの内側から外側(内から外)である。
【0005】
多くの例において、フィルタ媒体は、第1及び第2の、反対側のエンドキャップ間に延びるフィルタカートリッジの形態で提供される。そのような構造を利用するフィルタカートリッジの例は、例えば、2002年9月12日に公開された国際公開第02/070869 A1号パンフレット、(
図1及び2)に記載されており、国際公開第02/070869号パンフレットの全開示内容は、参照により本明細書に組み込まれるものとする。
【0006】
多くのアセンブリにおいて、フィルタカートリッジは、取り外し可能で交換可能な(すなわち、整備可能な)構成要素として構造化されており、例えば国際公開第02/070869 A1号パンフレットの
図1及び2を参照されたい。サービスカートリッジの構造における所望のオプションを可能にする液体フィルタ設計を提供することが望ましい。
【0007】
フィルタカートリッジは、典型的には、フィルタヘッドに対して選択的に取り付け及び取り外し可能である。フィルタヘッドは、未ろ過液体用及びろ過済み(清浄)液体用のポートを含む。フィルタヘッドは、フィルタカートリッジへの液体の流れを制御するためのバルブ構成も含むことができる。バルブの操作において、またいくつかの用途において、フィルタヘッド及びサービスカートリッジとの関連において、所望のオプションを可能にするバルブ設計を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
概して、流体流れボアを有するバルブシャフトと、バルブシャフトから突出し、バルブシャフトを回転させる力を受けるように構成及び配置されたバルブギア歯とを含むバルブ装置が提供される。
【0009】
シャフトは、反対側の第1の端部及び第2の端部を有し、長手方向軸が第1及び第2の端部を通過する。流体流れボアは、長手方向軸に垂直な中心軸を有する。
【0010】
多くの実施形態において、流体流れボアは、非円形の周囲形状を有する。
【0011】
多くの実施形態において、流体流れボアは、楕円形の周囲形状を有する。
【0012】
バルブギア歯は、シャフトの第2の端部から突出することができる。
【0013】
バルブギア歯は、シャフトの第2の端部から半径方向に突出することができる。
【0014】
バルブギア歯は、互いに間隔をあけて円周方向に配置された少なくとも2個の歯を含むことができる。
【0015】
バルブギア歯は、互いに間隔をあけて円周方向に配置された少なくとも3個の歯を含むことができる。
【0016】
バルブギア歯は、互いに間隔をあけて円周方向に配置された2~10個の歯を含むことができる。
【0017】
いくつかの例において、バルブギア歯は平歯車のバルブギア歯である。
【0018】
概して、バルブ装置は、液体フィルタアセンブリと共に使用することができる。フィルタアセンブリは、未ろ過液体入口と、流入する液体をろ過するフィルタカートリッジと、ろ過済み液体出口とを有する。バルブ装置は、未ろ過液体入口を通りフィルタカートリッジへ至る液体流れの体積を制御する。
【0019】
別の態様において、フィルタ媒体構造物と、フィルタ媒体構造物に取り付けられたカートリッジ突起のセットとを含むフィルタカートリッジが提供される。
【0020】
カートリッジ突起は、ギア歯とすることができる。
【0021】
カートリッジ突起は、リング部材の一部とすることができる。
【0022】
カートリッジ突起は、互いに円周方向に間隔をあけて配置することができる。
【0023】
カートリッジ突起は、半径方向外側に延びることができる。
【0024】
フィルタ媒体構造物は、第1及び第2の反対側の端部を有する開放内部容積を囲む管形状のプリーツ付き媒体を含み得る。カートリッジは、フィルタ媒体構造物の第1の端部に固定された第1のエンドキャップを含むことができ、この第1のエンドキャップは、開放内部容積と連通する開口部を有する。
【0025】
リング部材は、第1のエンドキャップの一部とすることができる。
【0026】
フィルタカートリッジは、第1のエンドキャップに固定された半径方向に向けられたシール部材も含み得る。
【0027】
プリーツ付き媒体は、内側プリーツ先端及び外側プリーツ先端を有することができ、シール部材は、内側プリーツ先端及び外側プリーツ先端の両方から半径方向に間隔をあけて位置決めされることができる。
【0028】
リング部材は、内側プリーツ先端と外側プリーツ先端との間に半径方向に間隔をあけて配置された突起を有することができ、突起は、外側プリーツ先端から半径方向内側に間隔をあけて配置されることができる。
【0029】
第1のエンドキャップは、第1のエンドキャップから軸方向に延び、内側プリーツ先端と外側プリーツ先端との間にあるシール部材ホルダを含み得る。ホルダは、シール部材を保持する半径方向の溝を有することができる。リング部材は、シール部材ホルダの一体部分に存在することができる。
【0030】
いくつかの実施形態において、シール部材は半径方向内側に延び、リング部材上の突起は半径方向外側に延びる。
【0031】
いくつかの構成において、カートリッジ突起は、リング部材の半径方向の壁から突出する。
【0032】
いくつかの例は、カートリッジ突起が、フィルタ媒体構造物の中心長手方向軸に垂直な平面から突出することを含む。
【0033】
いくつかの実施形態において、カートリッジ突起は、平歯車の歯である。
【0034】
例示的な実施形態において、カートリッジは、フィルタ媒体構造物の第2の端部に固定された第2のエンドキャップをさらに含む。
【0035】
フィルタカートリッジは、内部にフィルタ媒体構造物を保持する内部を有するハウジングをさらに含むことができる。
【0036】
ハウジングは、フィルタヘッドと接続するための外側に向けられたねじ山を有することができる。
【0037】
いくつかの実施形態において、フィルタ媒体構造物は、ハウジング内に取り外し不能に固定することができる。
【0038】
いくつかの実施形態において、フィルタ媒体構造物は、ハウジング内に取り外し可能に固定することができる。
【0039】
いくつかの実施形態において、各突起は、0.12~0.34インチの高さを有する。
【0040】
いくつかの実施形態において、各突起は、約13/35インチの高さを有する。
【0041】
いくつかの実施形態において、各突起は、1つの歯の回転角が7.2~20°であるようにサイズ決めされたギア歯である。
【0042】
いくつかの例において、各突起は、ギア歯は、1つの歯の回転角が約10~11°であるようにサイズ決めされる。
【0043】
いくつかの実施形態において、50個以下の突起が存在する。
【0044】
いくつかの実施形態において、18個以上の突起が存在する。
【0045】
いくつかの実施形態において、約43~47個の突起が存在する。
【0046】
別の態様において、フィルタヘッド装置が提供される。フィルタヘッド装置は、流体入口と、上記で様々に特徴付けられたようなバルブ装置とを含み、バルブ歯は、バルブシャフトを開位置と閉位置との間で回転させる力を受けるように構成及び配置されている。開位置は、流体流れボアを流体入口と整列させ、閉位置は、流体入口からの流体流れを遮断する。バルブ装置は、バルブギア歯に力が加えられていないときにバルブシャフトを閉位置に保持するためのねじりばねをさらに含むことができる。
【0047】
別の態様において、フィルタアセンブリが提供される。フィルタアセンブリは、先に特徴付けられたようなフィルタヘッドと、フィルタヘッドに取り外し可能に固定された、上で様々に特徴付けられたようなフィルタカートリッジと、を含む。フィルタカートリッジのカートリッジ突起は、バルブシャフトを開位置と閉位置との間で移動させるためにバルブギア歯に対して力を加える。
【0048】
例示的な実施形態において、カートリッジ突起はギア歯であり、バルブギア歯対カートリッジギア歯の比は約1:2.5~1:5である。
【0049】
いくつかの例において、バルブギア歯対カートリッジギア歯の比は、約1:2.69である。
【0050】
いくつかの例において、バルブギア歯とカートリッジギア歯の高さは、約0.12~0.34インチである。
【0051】
いくつかの例において、バルブギア歯とカートリッジギア歯の高さは、約35分の13インチである。
【0052】
いくつかの例において、バルブシャフトは約17~18mmの外径を有し、ボア及びバルブシャフトは約9~10mmの直径を有する。
【0053】
いくつかの例において、バルブシャフトは、フィルタカートリッジの中心長手方向軸に平行な回転軸を有することができる。
【0054】
いくつかの例において、バルブシャフトは、フィルタカートリッジの中心長手方向軸に垂直な回転軸を有することができる。
【0055】
いくつかの例において、フィルタカートリッジは、外側ハウジング内に取り外し不能に固定されたフィルタ要素を含むスピンオン式カートリッジであり、ハウジングは、フィルタヘッドに取り外し可能に取り付けられる。
【0056】
他の実施形態において、フィルタカートリッジは、ボウル内に取り外し可能に位置決めされたフィルタ要素を含むボウル-カートリッジアセンブリを備え、フィルタヘッドに取り外し可能に取り付けられたボウルイン。
【0057】
いくつかの例示的な実施形態において、ボウル-カートリッジアセンブリは、フィルタカートリッジの内部にコアレッサ要素をさらに含む。
【0058】
フィルタ要素及びボウルは、例において、回転防止機構を含むことができる。
【0059】
回転防止機構は、フィルタ要素から半径方向に突出する複数のタブと、タブを受け入れるボウルの内壁に沿った複数のスロットとを含むことができる。
【0060】
回転防止機構は、エンドキャップから外側に延びる少なくとも1つの突出部を含み得る。
【0061】
回転防止機構は、フィルタハウジング上の突出部を受け入れるように構成されたポケット機構を備え得る。
【0062】
さらなる態様において、以下を含む方法が提供される:フィルタヘッドの相手方ねじ山に対して第1のねじ山を有するフィルタアセンブリを回転させることであって、フィルタアセンブリを回転させると、カートリッジ突出部のセットが回転する、回転させることと;フィルタアセンブリを回転させることによってフィルタヘッド内にフィルタアセンブリの第1のエンドキャップを軸方向に並進させることであって、フィルタヘッド内に第1のエンドキャップを軸方向に並進させると、カートリッジ突出部がフィルタヘッド内のバルブシャフト上の突出部と動作的に係合するように位置決めされる、並進させることと;カートリッジ突出部を回転させることによってバルブシャフト上の突出部を回転させることによりフィルタヘッド内のバルブシャフトと一体化したバルブを開くこと。
【0063】
バルブを開くステップは、バルブを回転軸を中心に回転させることを含み得る。
【0064】
いくつかの例において、回転軸は中心軸に垂直であり、いくつかの例において、回転軸は中心軸に平行である。
【0065】
いくつかの例において、バルブはボールバルブである。
【0066】
いくつかの例において、カートリッジ突出部は、ベベルギア又はウォームギアのうちの一方の形態の駆動ギアを備える。
【0067】
本明細書で開示される概念は、フィルタアセンブリに回転可能に固定される駆動ギアを組み込んだフィルタアセンブリに関するものである。フィルタアセンブリの回転は、駆動ギアの回転をもたらし、これは、従動ギアなどの他の構成要素に回転運動を伝達するために使用することができる。フィルタアセンブリをろ過システムに設置するためにフィルタアセンブリを手動で回転させ、それによりフィルタアセンブリとフィルタヘッドによって画定された噛み合い式ねじ山が相互に係合するようにする。設置の間のフィルタヘッドに対するフィルタアセンブリの回転は、フィルタアセンブリに通じる流体流路を開放する。特に、駆動ギアの回転は、フィルタヘッド内の従動ギアの回転を引き起こす。従動ギアは流体流路内のバルブに動作的に結合され、このバルブは従動ギアが回転すると開く。
【0068】
いくつかの実施形態において、本技術はフィルタアセンブリに関するものである。フィルタ媒体は、中心軸を有する中央開口部の周囲に配置される。フィルタ媒体は、第1の媒体端部と第2の媒体端部とを有する。第1のエンドキャップは、フィルタ媒体の第1の媒体端部に結合される。第1のエンドキャップは、中央開口部及び中央開口部の周囲の駆動ギアを画定する。フィルタハウジングは、第1のエンドキャップに結合され、第1のハウジング端部及び第2のハウジング端部を有する。第1のハウジング端部は、ハウジング開口部を画定する。第2のハウジング端部は、第2の媒体端部を取り囲む。ねじ山がフィルタハウジング及び第1のエンドキャップに結合され、ねじ山は中央開口部の周囲に配置され、フィルタヘッドと係合するように構成される。
【0069】
いくつかのそのような実施形態において、駆動ギアは、ベベルギア及びウォームギア駆動部からなる群から選択される。加えて又は代替的に、第1のエンドキャップ及びねじ山は、単一の一体構造を形成する。加えて又は代替的に、フィルタハウジングは、第1のハウジング端部の方で第1のエンドキャップの外面に固定される。加えて又は代替的に、第1のエンドキャップは、中央開口部の周囲に配置されたシール構造を有する。加えて又は代替的に、シール構造は、駆動ギアとねじ山との間に半径方向に位置決めされる。加えて又は代替的に、シール構造は軸方向シールを画定する。加えて又は代替的に、シール構造は半径方向シールを画定する。加えて又は代替的に、アセンブリは、第1のハウジング端部の方でフィルタハウジングの周囲に配置されたハウジングシールを有する。加えて又は代替的に、ねじ山は、フィルタハウジングに一体化されている。加えて又は代替的に、第1のエンドキャップは、フィルタハウジングの相手方特徴部によって受け入れられるように構成された回転妨害特徴部を有するハウジング係合部材を有する。加えて又は代替的に、回転妨害特徴部は、第1のエンドキャップから外側に延びる突出部を有し、フィルタハウジングの相手方特徴部は、突出部を受け入れるように構成されたスロットである。
【0070】
いくつかの実施形態は、フィルタ要素に関するものである。フィルタ媒体は、中心軸を有する中央開口部の周囲に配置される。フィルタ媒体は、第1の媒体端部と第2の媒体端部とを有する。第1のエンドキャップは、フィルタ媒体の第1の媒体端部に結合される。第1のエンドキャップは、中央開口部と、中央開口部の周囲の駆動ギアとを画定する。第1のエンドキャップは、回転妨害特徴部を有するハウジング係合部材を有する。
【0071】
いくつかのそのような実施形態において、回転妨害特徴部は、フィルタハウジング上の相手方特徴部に係合するように構成される。加えて又は代替的に、回転妨害特徴部は、第1のエンドキャップから外側に延びる突出部を有する。加えて又は代替的に、回転妨害特徴部は、第1のエンドキャップから半径方向外側に延びる複数の突出部を有する。加えて又は代替的に、回転妨害特徴部は、フィルタハウジング上の突出部特徴部を受け入れるように構成されたポケット機構を有する。加えて又は代替的に、駆動ギアは、ベベルギア、及びウォームギア駆動部からなる群から選択される。加えて又は代替的に、第1のエンドキャップは、中央開口部の周囲に配置されたシール構造をさらに有する。加えて又は代替的に、シール構造は軸方向シールを画定する。加えて又は代替的に、シール構造は半径方向シールを画定する。
【0072】
いくつかの実施形態は、フィルタシステムに関するものである。フィルタヘッドは、その周囲に第1のねじ山を有するフィルタアセンブリ開口部と、フィルタアセンブリ開口部まで選択的に延びる流体流路とを画定する。フィルタヘッドは、流体流路に配置されたバルブを有し、バルブは開位置と閉位置とを有する。システムは、中心軸を有する中央開口部の周りに配置されたフィルタ媒体を有するフィルタアセンブリを有する。フィルタ媒体は、第1の端部及び第2の端部を画定する。第1のエンドキャップは、フィルタ媒体の第1の端部に結合される。相手方ねじ山が第1のエンドキャップの周囲に存在し、相手方ねじ山は、フィルタヘッドに対するフィルタアセンブリの回転時にフィルタヘッドの第1のねじ山に係合するように構成される。噛み合いギア装置は、第1の部分と第2の部分とを有し、第1の部分はフィルタヘッドの構成要素であり、第2の部分はフィルタアセンブリの構成要素である。噛み合いギア装置は、バルブを開位置から閉位置に並進させるためにバルブに動作的に結合される。
【0073】
いくつかのそのような実施形態において、システムは、中央開口部の周囲でフィルタヘッドと第1のエンドキャップとの間にシールを形成するように構成されたシール構造を有する。加えて又は代替的に、シール構造は、相手方ねじ山から半径方向内側に位置決めされる。加えて又は代替的に、シール構造は軸方向シールを画定する。加えて又は代替的に、シール構造は半径方向シールを画定する。加えて又は代替的に、噛み合いギア装置の第1の部分は、ラチェットギアを有する。加えて又は代替的に、噛み合いギア装置の第1の部分は、ピニオンギア及びウォームギアからなる群の中の一方を有する。加えて又は代替的に、バルブはボールバルブを有する。加えて又は代替的に、噛み合いギア装置の第1の部分は、中心軸に垂直な回転軸を規定する。加えて又は代替的に、噛み合いギア装置の第1の部分は、中心軸に平行な回転軸を規定する。加えて又は代替的に、フィルタハウジングは第1のエンドキャップに固定され、フィルタハウジング及びフィルタヘッドはフィルタ媒体を包む。加えて又は代替的に、システムは、フィルタハウジングの周囲に配置されたハウジングシールを有し、ハウジングシールは、フィルタハウジングとフィルタヘッドとの間に位置決めされるように構成される。
【0074】
いくつかの実施形態は、方法に関する。第1のねじ山を有するフィルタアセンブリが、フィルタヘッドの相手方ねじ山に対して回転される。フィルタアセンブリを回転させると、駆動ギアが回転し、駆動ギアは、中心軸を中心としてフィルタアセンブリの第1のエンドキャップと一体である。フィルタアセンブリの第1のエンドキャップは、フィルタアセンブリを回転させることによって、フィルタヘッド内に軸方向に並進される。第1のエンドキャップをフィルタヘッド内に軸方向に並進させることで、駆動ギアがフィルタヘッドの従動ギアと動作的に係合するように位置決めされる。駆動ギアを回転させることによって従動ギアを回転させることにより、フィルタヘッド内のバルブが開かれる。
【0075】
いくつかのそのような実施形態において、回転軸を中心にバルブを回転させると、バルブが開く。加えて又は代替的に、回転軸は中心軸に対して垂直である。加えて又は代替的に、回転軸は中心軸に対して平行である。加えて又は代替的に、バルブはボールバルブである。加えて又は代替的に、駆動ギアはベベルギアである。加えて又は代替的に、駆動ギアは、ウォームギア駆動部である。
【0076】
本装置が本開示による何らかの選択された利点を有するために、本明細書に記載された特定の特徴の全てが本装置に組み込まれる必要はないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【
図1】本開示の原理に従って構築された、バルブ装置の斜視図である。
【
図2】
図1のバルブ装置を使用するシステムの概略図である。
【
図3】
図1のバルブ装置を組み込んだ液体フィルタヘッド装置を含む液体フィルタアセンブリの一部を示す斜視図である。
【
図4】
図3のフィルタアセンブリに使用されるフィルタカートリッジの斜視図である。
【
図5】
図3のフィルタアセンブリの一部の斜視図である。
【
図6】
図3のフィルタアセンブリにおける部分的に閉じたバルブの側面図である。
【
図7】
図3のフィルタアセンブリにおける部分的に閉じたバルブの上面図である。
【
図8】本明細書中の概念において使用されるギアのための様々な歯の高さに対するプロセス公差を示す概略図である。
【
図9】バルブアセンブリ及びフィルタカートリッジの一部の概略図である。
【
図10】
図9とは異なるサイズの歯を有する、バルブアセンブリ及びフィルタカートリッジの一部の
図9と同様の概略図である。
【
図11】一態様による、バルブアセンブリ及びフィルタカートリッジの一部の概略的な斜視図である。
【
図12】一態様による、バルブアセンブリ及びフィルタカートリッジの一部の概略的な斜視図である。
【
図13】フィルタが設置されておらず、バルブが閉じており、バルブギアが中立位置にある、フィルタアセンブリにおけるバルブ装置の上面図である。
【
図14】
図13と同様の図であり、フィルタカートリッジが設置され、バルブが開位置にある。
【
図15】
図14に類似した図であり、フィルタカートリッジ取り外し位置を示し、フィルタカートリッジが完全に取り外されると、ばねが中立位置に戻る。
【
図16】バルブ装置を使用するフィルタアセンブリの概略断面図であり、製造公差を考慮する領域を示す図である。
【
図17】先に記載したようなアセンブリにおいて使用可能な、スピンオン式フィルタアセンブリの斜視図である。
【
図18】
図17のスピンオン式フィルタアセンブリの斜視断面図である。
【
図19】ボウル-カートリッジアセンブリにおいて使用可能なフィルタカートリッジの斜視図である。
【
図21】別の実施形態による、先に記載したようなアセンブリで使用可能なボウル-カートリッジアセンブリの斜視図である。
【
図23】
図21及び22のボウル-カートリッジアセンブリと共に使用可能なフィルタカートリッジの斜視図である。
【
図24】ボウル-カートリッジアセンブリで使用可能なフィルタカートリッジの一部の斜視図である。
【
図25】
図24のカートリッジがボウルに設置されたボウル-カートリッジアセンブリの一部の斜視図である。
【
図26】
図25のボウル-カートリッジアセンブリに使用されるボウルの一部の斜視図である。
【
図27】本明細書に記載されるフィルタカートリッジの一部の斜視断面図であり、カートリッジ特徴部間の関係を示す寸法線を示している。
【
図28】本明細書に開示される実施形態と一致する例示的なフィルタシステムを示す。
【
図29】本明細書に開示された実施形態と一致する第1の例示的なフィルタ要素の斜視断面図である。
【
図30】本明細書で開示される実施形態と一致する第2の例示的なフィルタ要素の斜視断面図である。
【
図31】
図28のシステムと一致する第1の例示的なフィルタアセンブリの斜視断面図である。
【
図32】
図28のシステムと一致する第2の例示的なフィルタアセンブリの斜視断面図である。
【
図33】
図28のシステムと一致する第3の例示的なフィルタアセンブリの斜視断面図である。
【
図34】
図28と一致する第1の例示的なシステムの第1の斜視断面図である。
【
図36】
図34の第1の例示的なシステムの第2の斜視断面図である。
【
図37】
図28と一致する第2の例示的なシステムの断面図である。
【
図38】
図28と一致する第3の例示的なシステムの断面図である。
【
図39】様々な実施形態と一致するフローチャートである。
【
図40】代替的な突起を有する
図19のカートリッジなどのフィルタカートリッジのためのエンドキャップの斜視図である。
【
図42】代替的な突起を有する
図19のカートリッジなどのフィルタカートリッジのためのエンドキャップの斜視図である。
【
図44】代替的な突起を有する、
図19カートリッジなどのフィルタカートリッジのためのエンドキャップの斜視図である。
【
図46】代替的な突起を有する、
図19カートリッジなどのフィルタカートリッジのためのエンドキャップの斜視図である。
【
図48】代替的な突起を有する、
図19のカートリッジなどのフィルタカートリッジのためのエンドキャップの斜視図である。
【
図50】代替的な突起を有する、
図19のカートリッジなどのフィルタカートリッジのためのエンドキャップの斜視図である。
【
図52】代替的な突起を有する、
図19のカートリッジなどのフィルタカートリッジのためのエンドキャップの斜視図である。
【
図54】代替的な突起を有する、
図19のカートリッジなどのフィルタカートリッジのためのエンドキャップの斜視図である。
【
図56】代替的な突起を有する、
図19のカートリッジなどのフィルタカートリッジのためのエンドキャップの斜視図である。
【
図58】代替的な突起を有する、
図19のカートリッジなどのフィルタカートリッジのためのエンドキャップの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0078】
本技術は、添付図面と関連した様々な実施形態の以下の詳細な記載を考慮すると、より完全に理解され、認識され得る。
【0079】
図は、主として明瞭化のために描かれており、その結果、必ずしも一定の縮尺で描かれてはいない。さらに、留め具、電気構成要素(配線、ケーブルその他)等を含むがこれらに限定されない様々な構造/構成要素は、描かれた実施形態の態様をより良く図示するために、又はそのような構造/構成要素を含めることが本書に記載される様々な例示的実施形態の理解に必要でない場合、図式的に示される場合がある、又は図の一部若しくは全部から削除される場合がある。しかしながら、特定の図におけるそのような構造/構成要素の図示/記載の欠如は、いかなる形であれ、様々な実施形態の範囲を制限するものと解釈されるべきではない。
【0080】
詳細な記載
A.バルブ装置、一般的な使用のための適用
図1は、本開示の原理によるバルブ装置50の一実施形態を示す。バルブ装置50は、バルブシャフト52を含む。流体流れボア54がシャフト52を通過する。特に、シャフト50は、反対側の第1及び第2の端部56、57を有し、長手方向軸58が第1及び第2の端部56、57を通過する。流体流れボア54は、シャフト52の長手方向軸58に対して垂直である中心軸60を有する。
【0081】
バルブ装置50は、ギア歯62とすることができる突起をさらに含む。バルブギア歯62はバルブシャフト52から突出し、バルブシャフト52を長手方向軸58を中心に回転させる力を受けるように構成及び配置されている。
【0082】
図示の実施形態では、バルブギア歯62は、シャフト52の第2の端部57から突出している。示されるように、バルブギア歯62は、シャフト52の第2の端部57から半径方向に突出している。
【0083】
多くの実施形態が可能であるが、一般に、ギア歯62は、互いに円周方向に間隔をあけて配置された少なくとも2つの個々の歯64を含む。多くの場合、互いに円周方向に間隔をあけて配置された少なくとも3つの歯64が存在する。例えば、互いに円周方向に間隔をあけて配置された2~10個の歯64が存在し得る。
【0084】
シャフト52は、第2の端部57において外周を有する概ね円筒形とすることができる。ギア歯62は、この実施形態では、シャフト52の全周囲を周回しない。むしろ、それらは、円周の限られた円弧に沿って、例えば、180°以下の円弧に沿って、場合によっては、150°以下、120°以下、場合によっては90°以下の円弧に沿って延びる。
【0085】
ギア歯62は、多くの異なる幾何学的形状にすることができる。示された例では、ギア歯62は、平歯車の歯66である。
【0086】
流体流れボア54は、多くの異なる形状を有することができる。特に、その形状は、使用のシステムにおいて、そこを通る流体流れを最適化するのに役立つ大きさにすることができる。示された例では、ボア54は、非円形の外周形状を有する。その形状は、楕円形、又はレーストラック形であることができる。
【0087】
バルブ装置50を使用するシステム70の概略図を示す
図2に注目されたい。システム70では、流入液体流路が72で示されている。流入液体流路72は、そこを通る流れの体積を制御するバルブ装置50に流入する。バルブ装置50を流れることを許された流れは、システム構成要素74に流入する。システム構成要素74は、何らかの方法で、そこに流入する流体を処理し、その後、処理された流体は、出口経路又は導管76を通って構成要素74から流出する。
【0088】
システム70の用途は、様々であり得る。一例では、システム70は、フィルタアセンブリとすることができる。構成要素74は、入口経路72を通ってその中に流入する液体をろ過するように動作するフィルタカートリッジとすることができ、その際流れ体積はバルブ装置50によって制御される。次いで、ろ過された液体は、出口導管76を通ってフィルタ装置から流出する。
【0089】
一般に、ギアバルブ装置50は、ギア歯62に力が供給されることによって動作し、これによりバルブ装置50は長手方向軸58を中心に回転する。回転すると、バルブ装置50はボア54を動かし、それにより、導管が完全に又は部分的に遮断されるように、ボア54は流体流れ導管から遠ざけられるか、又は導管が遮断されず、流体がそこを通って自由に流れるように、ボアは流体流れ導管と整列されるように動かされる。
【0090】
一例を
図6及び7に示す。
図6は、部分的に閉鎖されたバルブ装置50の側面図である。52におけるシャフトを見ることができる一方、ボア54は、開放流路78と部分的にのみ整列していることが示されている。
図7は、
図6の上面図であり、部分的に閉鎖されたバルブ装置50を示す。流路は80で示されており、流路が81、82でいかに部分的に閉塞されているかが分かる。ボア54が開放流路78と整列していれば、81、82における閉塞は存在しない。この例では、81、82における閉塞は、バルブ装置50のシャフト52である。
【0091】
B.フィルタ装置の例
図3は、フィルタヘッド装置86と、フィルタヘッド装置86に取り外し可能に接続されたフィルタカートリッジ92とを含む液体フィルタアセンブリ85を示す。
【0092】
フィルタヘッド装置86は、流体入口88及び流体出口90を有する。典型的には、フィルタヘッド装置86は、油又は油圧流体を利用するエンジンなどの装置に取り付けられる。ろ過される流体は、ある上流リザーバから、入口導管88の中に流れる。次いで、フィルタヘッド装置86からフィルタカートリッジ92(
図3では一部のみが示されている)へと流れ、そこでろ過され、その後、フィルタヘッド装置86へと戻り、出口導管90を通ってフィルタヘッド装置86を出る。ろ過された液体は、その後、下流の構成要素に行く。
【0093】
本開示の原理によれば、フィルタヘッド装置86は、ギアバルブ装置50を使用して、流体流れの体積を制御し、フィルタカートリッジ92への入口88を形成する。例えば、フィルタカートリッジ92が全く設置されていない場合、バルブ装置50は、入口88からの流体の流れを完全に遮断することができる。
【0094】
バルブギア装置50は、ギア歯62が、バルブシャフト52を開位置と閉位置との間で回転させる力を受けるように構成及び配置されるように、フィルタヘッド装置86と一緒に使用される。開位置において、流体流れボア54は入口88と整列する一方、閉位置において、流体流れは入口88で遮断され、流れがカートリッジ92に、又はカートリッジを含むハウジングに、又はカートリッジを含むものに達することを停止又は防止する。
【0095】
図3において、バルブ装置50が、ギア歯62に力が加わっていないときにバルブシャフト52を閉位置に保持するために、どのようにねじりばね94などのばね94をさらに含むかを理解できる。
【0096】
次に
図4を参照すると、フィルタカートリッジ92の一実施形態の上面斜視図が示されている。フィルタカートリッジ92は、カートリッジギア歯96などの突起96を含む。カートリッジギア歯96は、バルブギア歯62と係合し、バルブギア歯62に対して力を加えて、バルブシャフト52を開位置と閉位置の間で移動させることができる。
【0097】
フィルタカートリッジ92は、概して、また
図4、5、及び17~23を参照すると、フィルタ媒体構造98と、フィルタ媒体構造98に取り付けられたカートリッジギア歯96のセットとを含む。
【0098】
カートリッジギア歯96は、リング部材100の一部とすることができ、リング部材100の周囲に互いに円周方向に間隔をあけて配置される。カートリッジギア歯96は、リング部材100の周囲で半径方向外側に延びているのが示されている。カートリッジギア歯96はリング部材100の半径方向壁から突出し、その結果、半径方向壁は歯と共にリング部材100の周囲で半径方向の厚さが変化することを理解することができる。
【0099】
フィルタ媒体構造98は、第1及び第2の反対側の端部104、105を有する開放内部容積102を囲む管形状を形成している。
【0100】
フィルタ媒体構造98に固定された第1の端部104には、第1のエンドキャップ108がある。第1のエンドキャップ108は、開放内部容積102と連通する開口部110を有する。
【0101】
フィルタ媒体構造98は、多くの異なるタイプのフィルタ媒体とすることができる。多くの例において、フィルタ媒体構造98は、プリーツ付き細胞性媒体を含むプリーツ付き媒体とすることができる。
【0102】
示された例示的な実施形態では、リング部材100は、第1のエンドキャップ108の一部であり、開口部110を取り囲んでいる。
【0103】
フィルタカートリッジ92は、シール部材112をさらに含むことができる。多くの例において、シール部材112は、半径方向に向けられたシール部材113として第1のエンドキャップ108に固定される。半径方向に向けられたシール部材113は、内側に向けられるか(
図4、5、及び17~20)、又は外側に向けられるか(
図21~23)のいずれかにすることができる。
【0104】
フィルタ媒体構造98は、内側プリーツ先端118及び外側プリーツ先端119を有するプリーツ付き媒体116とすることができる。内側プリーツ先端118は、内部容積102を画定するのに役立ち、外側プリーツ先端119は、フィルタ媒体構造98の周囲を画定するのに役立つ。
【0105】
多くの実施形態において、シール部材112は、内側プリーツ先端118及び外側プリーツ先端119の両方から半径方向に間隔をあけて位置決めされる。ギア歯96を有するリング部材100は、内側プリーツ先端118と外側プリーツ先端119との間に半径方向に間隔をあけて配置される。典型的には、カートリッジギア歯96は、外側プリーツ先端119から半径方向内側に間隔をあけて配置される。
【0106】
第1のエンドキャップ108は、シール部材ホルダ122を含む。ホルダ122は、媒体116から離れる方向に第1のエンドキャップ108から軸方向に延びることができる。多くの実施形態において、ホルダ122は、内側プリーツ先端118と外側プリーツ先端119との間に半径方向に存在する。ホルダ122は、シール部材112を保持する半径方向の溝124を有することができる。多くの異なる実施形態が可能であるが、好ましい実施形態では、リング部材100は、シール部材ホルダ122の一体部品である。半径方向シール部材113が内側に向けられた実施形態では、溝124はホルダ122の内側に沿っており、一方、半径方向シール部材113が外側に向けられた実施形態では、溝124はホルダ122の外側に沿っている。
【0107】
示された例のうちの特定のもの(すなわち、
図4、5、17~20)では、シール部材113はホルダ122から半径方向内側に延びる一方、歯96は半径方向外側に延びている。したがって、歯96は、いくつかの例示的な実施形態において、シール部材112と反対の半径方向に延びる。他の例(
図21~23)では、シール部材113は、ホルダ122から半径方向外側に延びる一方、歯96は、同じ半径方向に延びるように、半径方向外側に延びている。
【0108】
カートリッジギア歯96は、バルブ装置50のギア歯62と係合するような大きさ及び形状である。多くの例において、カートリッジギア歯96は平歯車の歯である。
【0109】
フィルタカートリッジ92は、第2のエンドキャップ126をさらに含むことができる。第2のエンドキャップ126は、多くの場合、1つ又は複数の開口部128を有することができるが、閉鎖型エンドキャップであってもよい。
【0110】
ここで
図17~23を参照すると、フィルタカートリッジ92の具体的な例が本明細書に示されている。
図17及び18は、スピンオン式カートリッジ132の形態のフィルタカートリッジ92を含む。スピンオン式カートリッジ132は、外側ハウジング136内に取り外し不能に固定されたフィルタ要素134(
図18)を含む。ハウジング136は、フィルタヘッド装置86に取外し可能に取り付け可能である。中心長手方向軸xは、カートリッジ132を通過するように示されている。フィルタヘッド86と共に設置されると、バルブシャフト52の軸58は、この非限定的な例示的実施形態において、長手方向軸xに平行である。他の配置も可能である。
【0111】
ハウジング136は、要素134を保持する内部138を含む。ハウジング136はまた、フィルタヘッド装置86上のねじ山87と接続するための外側に向けられたねじ山140を含む。
【0112】
図17及び18に示す実施形態では、ハウジング136は、開放口部144にスリーブ142を有している。スリーブ142は、ねじ山140を有する。スリーブ142は、米国特許第9,545,587号明細書又は米国特許第9,555,347号明細書のいずれかに記載されているように作ることができ、その両方は参照により本明細書に組み込まれる。
【0113】
ハウジング136はまた、フィルタヘッド装置86とシールを形成するための外側に向けられたシール部材146を有する。
図17及び18に示す実施形態では、シール部材146は、スリーブ142の溝148内に保持されている。
【0114】
スリーブ142は、フィルタヘッド装置86にねじ留めされる又はねじ込まれるとストッパとして作用する半径方向に向けられたフランジ150を有することもできる。
【0115】
なおも
図17及び18を参照すると、この実施形態では、ハウジング136は、開放底端152を有する。開放底端152は、ねじ山154でこの要素の底部にねじ留め式に取り付けられるバルブ装置を受けることができる。このバルブ装置は、燃料/水分離器の場合、水などの液体の排出を可能にし得る。
【0116】
図19及び20は、ボウル-カートリッジアセンブリで使用されるフィルタ要素の形態のフィルタカートリッジ92を示す。ボウル-カートリッジアセンブリにおいて、フィルタ要素158は、外側ハウジング又はボウル160(
図21)内に取り外し可能に固定される。
【0117】
図21及び22は、ボウル-カートリッジアセンブリ162を示す。ボウル又はハウジング160は、
図19及び20の例示的要素158を受けることができ;代替的に、それは、
図22及び23に示すように、コアレッサフィルタ要素164を受けることができる。一般に、フィルタ媒体構造98が閉塞して整備が必要になると、ボウル-カートリッジアセンブリ162において、ハウジング160がフィルタヘッド装置86から取り外され、次に、要素158又は要素164などの内部フィルタ要素がハウジング160から取り外されて新しい要素158、164と交換される。
【0118】
図22において、コアレッサフィルタ要素164が、フィルタ内部102内に配置された内部コアレッサ166をどのように含むかを見ることができる。コアレッサ166は、燃料から水など、合体されているものを分離するのに役立つであろう。この例では、コアレッサ166は、第1のエンドキャップ108の開口部110から第2のエンドキャップ126に向かって部分的にのみ円錐台の形状でフィルタ内部102内に延びている。
【0119】
図24~26は、
図19~22のボウル-カートリッジアセンブリ162の変形を162’で示している。フィルタカートリッジ158’及びボウル160’は、回転防止機構175を含む。回転防止機構175は、カートリッジ158’がボウル160’の内部で動作可能に配向されると、ボウル160’がフィルタヘッドに回転(ねじ留め)されるときに、カートリッジ158’がボウル160’と共に回転しないようにする。
【0120】
回転防止機構175の変形が可能であるが、示される例では、エンドキャップ108’は、エンドキャップ108’の外周縁175から突出する半径方向外側に延びるタブ177を有する。ボウル160’は、タブ177を受け入れるようにサイズ設定された開放口部183に隣接するボウル160’の内壁181に沿って凹型スロット179を有する。凹型スロット179は、口部183の縁で185で開いているようなバヨネット型であり、タブ177が185でその中に垂直に落ちた後、ボウル160’内のカートリッジ158’の回転運動は、タブ177を口部183の縁に開いていないスロット179の部分187に移動し、それによってタブ177をスロット179内にロックする。
【0121】
C.ギア歯、比、公差の分析
ギア比は、駆動部(エフォート)の歯数に対する被駆動部(ロード)の歯数として定義される。本明細書におけるフィルタ装置の例では、駆動部又はエフォートはカートリッジギア歯96であり、被駆動部又はロードはバルブ装置ギア歯62である。
【0122】
プロセス公差は、ギア歯62及びギア歯96の歯の幾何学的形状を決定するのに役立つ。背の高い歯は、より大きなプロセス公差にとってさらに良い。一般に、ギア歯の高さが短いほど、回転の角度は小さくなり、ギアの動きはより正確になる。ギアの動きがより正確であればあるほど、バルブ装置50の開きがより制御される。
【0123】
図8中、200において、ギアの噛み合わせの理想的な状態を示している。200a及び200bは共に理想的な状態を示しているが、200aは200bにおける歯よりも背の高い歯を有している。
【0124】
202において、ギアの結合を防止するために、プロセス公差に相当する公称距離だけギアが離間している。ここでも、202aは背の高い歯を示し、202bは背の低い歯を示している。
【0125】
204において、ギアはプロセス公差の2倍で表示されている。204bにおいて、ギアは互いに係合することさえない。204aにおいて、最低限の係合はあるが、バックラッシュはない。ギアは、適切に動作するためにバックラッシュを有する必要がある。
【0126】
図9~12は、ギアのラチェット効果を説明している。バルブ装置50が開く量は、歯の高さによって決定される。歯の高さが高いほど、バルブ装置50の開きの精度は低くなるが、ギア比が小さくなるようにギアの相対的な大きさを変えることにより、わずかな精度を得ることができる。入口88を通して見た図は、バルブ装置50のボア54の位置を示しており、シャフト52の一部を見ることができる。
【0127】
図9及び10は、ギア歯の高さが約16/84’’である一例を示す。これは、ギア比1:5.25を使用している。
図9及び10において、1つの歯の回転角は、カートリッジギア歯96について4.17°であり、バルブ装置ギア歯62について21.29°である。
【0128】
図11及び12では、
図9及び10に示すものよりも高い歯の高さが使用されており、歯の高さは10/46’’である。これはギア比が1:4.6である。
図11及び12において、カートリッジギア歯96の1つの歯の回転角は7.81°であり、バルブ装置ギア歯62の歯の回転角は35.93°である。
【0129】
図13~15は、フィルタカートリッジ92が設置されていないときに、ねじりばね94が中立的に座していることの有用性を示している。バルブギア62は、両方向にラチェットしなければならない。
図13では、中立のノーフィルタ位置が示されており、バルブ装置50は閉じられている。ばね94は中立位置に示されている。
【0130】
図14では、フィルタカートリッジ92が設置され、バルブ装置50は開いている。
図13と14を比較すると、ギア歯62が反時計回りの位置でラチェットされており、ばね94も同様に反時計回りに回転していることが分かる。
【0131】
図15において、フィルタ取り外し位置が示されている。カートリッジギア歯96は、反時計回りに回転して示されており、これはバルブ装置ギア歯62を時計回りに回転させる。ねじりばね94は、中立位置を過ぎて時計回りに回転し、フィルタカートリッジ92が完全に取り外されると、ばね94は中立位置に戻り、これはバルブ装置50が閉じられる位置でもある。
【0132】
図16は、公差分析を示している。公差はA及びBで示されており、「A」は、シール部材112とフィルタヘッド装置86上のシール面170との間の半径方向の距離である。公差Bは、フィルタヘッド装置86の内側ボア172とバルブ装置50の外側シャフト52との間の半径方向の隙間である。同心度に関するさらなる公差がある。公差は、1mm未満など、許容量について計算される。
【0133】
多くの場合、バルブギア歯62とカートリッジギア歯96の比が約1:2.69であることが有用であることが分かっている。バルブギア歯62とカートリッジギア歯96の高さは、約35分の13インチである。
【0134】
また、外径が約17~18mmのバルブシャフトを有することが有用であり、一方、長手方向軸58に垂直な方向においてバルブ装置50のボア54を横切る寸法は、約9~10mmである。
【0135】
図27は、シール面直径302;ギア先端外径304;及び第1のエンドキャップの外径306の間の有用な関係を示している。ギア歯96の最も外側の先端とシール部材113のための溝124の基部との間の横方向距離308は、1~13mm、典型的には5~10mm、例えば約7~8mmである。以下の寸法は、有用な装置をもたらす。
【0136】
【0137】
操作中、フィルタヘッド装置86が提供され、カートリッジギア歯96を有するフィルタカートリッジ92が提供される。カートリッジ92は、カートリッジ92とフィルタヘッド装置86上のねじ山87との間の接続をねじ留めすることによって、フィルタヘッド装置86に取り外し可能に取り付けられる。カートリッジ92がフィルタヘッド装置86に対して回転される間、カートリッジギア歯96は、バルブ装置50のギア歯62と係合し、これによりシャフト52は長手方向軸58を中心に回転し、ボア54が移動してフィルタヘッド装置86の入口88と開状態で整列する。これにより次に、流体が入口88から、フィルタカートリッジ92に流れるようになる。フィルタカートリッジ92は、液体が媒体構造98を通過するときに、液体から材料をろ過する。ろ過された液体は、その後、フィルタカートリッジ92から、フィルタヘッド装置86に戻り、出口90を通ってフィルタヘッド装置86を出る。フィルタカートリッジ92がフィルタヘッド装置86から取り外されるとき、カートリッジ92の回転により、カートリッジギア歯96との間の係合が引き起こされ、これによりバルブ装置50上のギア歯62が動かされ、ボア54は入口88との整列から移動する。
【0138】
外側ハウジング及び内部要素を含むフィルタカートリッジは、全て、ナイロンプラスチックなど、非金属を含む様々な材料で作ることができる。いくつかの実施形態は、ハウジング及び/又はスリーブを含む選択的な部品に金属を含むこともできる。
【0139】
D.代替構成、
図40~59
例えば、
図19のカートリッジ158に示される突起96(カートリッジギア歯96など)の構成に加えて、様々な他の可能な構成が使用され得る。一般に、突起96は、バルブ装置50のギア歯62を必要な運動範囲(例えば、少なくとも3つの歯)にわたって回転させ、回転後にバルブ装置50を開いた状態に保持するであろう回転後の連続又は非連続直径を提供できる任意の形状であり得る。
図40~59において、エンドキャップは400で示され、エンドキャップ108が示される場所で使用することができる。これらの実施形態のそれぞれにおいて、半径方向外側に延びるタブ177を有する175に類似する回転防止機構が、エンドキャップ400の外周から半径方向に延びる半径方向外側に延びるフランジ401と共に示されており、多くの代替案が可能である。
【0140】
図40及び41は、
図19に示されるのと同じ形状を有する突起402を示し、これは平歯車形状にすることができる。突起402は、3つの突起/歯402からなるグループ404で存在する。3つのグループ404が、互いに円周方向に等間隔に配置されている。各グループ404の間には、連続した滑らかな隆起部406が存在する。
【0141】
図42及び43において、突起402は、3つの突起/歯402からなる単一グループ404で存在する。連続的な滑らかな隆起部406は、グループ404の一方の円周方向端部から、エンドキャップ400に沿って、反対側の円周方向端部まで、エンドキャップ400の円周方向に延びる。
【0142】
図45~49は、ピン414として具現化された突起412を示す。
図44~45において、ピン414は、互いに円周方向に等間隔で配置され、ホルダ122から間隔を空けながら、エンドキャップ400の軸方向面から突出している。
図46~47において、ピン414は、3本のピン414からなるグループ416で存在する。4つのグループ416が存在し、互いに円周方向に等間隔に配置されている。各グループ416の間には、連続した滑らかな隆起部418が存在する。
図48~49において、突起412は、3本のピン414からなる単一グループ416で存在する。連続的な滑らかな隆起部418が、グループ416の一方の円周方向端部から、エンドキャップ400に沿って、反対側の円周方向端部まで、エンドキャップ400の円周方向に延びる。
【0143】
図50~55は、フィン又はパドル424として具現化された突起422を示す。
図50~51において、パドル424は、互いに円周方向に等間隔で配置され、エンドキャップ400の軸方向面から突出し、同時にホルダ122から半径方向外側に突出している。
図52~53において、パドル424は、3つのパドル424からなるグループ426で存在する。3つのグループ426が存在し、互いに円周方向に等間隔に配置されている。各グループ426の間には、連続した滑らかな隆起部428が存在する。
図54~55では、
図52~53と同様に3つのグループ426が存在するが、各グループ426はピン429によって円周方向に分離されている。
【0144】
図56~59は、ここではフィン又はパドル424(しかし、他の多くの変形であり得る)として示され、グループ426が離散フィン438によって分離されている突起422を示す。
図56~57は、
図52~53と同様であるが、グループ426を分離する滑らかな隆起部428を有する代わりに、複数の個別のフィン438が存在する。
図58~59では、単一のグループ426が存在し、フィン438は、グループ426の一方の円周方向端部から、エンドキャップ400に沿って、反対側の円周方向端部まで、エンドキャップ400の円周方向に延びている。
【0145】
E.さらなる実施形態、
図28~38
上記から理解できるように、そして以下にさらに説明されるように、本明細書に開示される概念は、フィルタアセンブリに回転可能に固定された、上述のフィルタカートリッジからの突起など、駆動ギアを組み込んだフィルタアセンブリに関するものである。フィルタアセンブリの回転は、駆動ギアの回転をもたらし、この駆動ギアは、上で説明したようなバルブシャフト上の突起などの従動ギアなどの他の構成要素に回転運動を伝達するために使用することができる。フィルタアセンブリは、フィルタアセンブリによって画定される相手方ねじ山とフィルタヘッドが相互係合するように、フィルタアセンブリをろ過システムに設置するために手動で回転される。設置の際にフィルタアセンブリをフィルタヘッドに対して回転させると、フィルタアセンブリに通じる流体流路が開かれる。特に、駆動ギアの回転は、フィルタヘッド内の従動ギアを回転させる。従動ギアは、流体流路内のバルブに結合されており、バルブは従動ギアの回転により開く。
【0146】
図28は、本明細書に開示される実施形態と一致する例示的なフィルタシステム1010を描いている。フィルタシステム1010は、概して、フィルタヘッド1020と、フィルタヘッド1020に結合されるように構成されたフィルタアセンブリ1100とを有する。例示的なフィルタシステム1010は、油及び/又は油圧流体をろ過するように構成されたシステムなどの液体フィルタシステムであり得る。
【0147】
フィルタヘッド1020は、油及び/又は油圧システムなどの液体流れシステムに結合され得るか、又はその一体型構成要素である。フィルタヘッド1020は、フィルタアセンブリ1100に接続するように構成されたフィルタ接続構造1022を有する。フィルタヘッド1020は、フィルタアセンブリ1100を通して流体を仕向け、その後、流体を液体流れシステムに戻す導管を画定している。フィルタヘッド1020は、入口1024及び出口1026を画定する。入口1024は、液体流れをフィルタアセンブリ1100に案内する。出口1026は、液体流れをフィルタアセンブリ1100から離れるように案内する。フィルタヘッドは、様々な異なる構成を有することができ、そのうちのいくつかは、
図34~38に関して以下でより詳細に記載される。
【0148】
フィルタアセンブリ1100は、フィルタヘッド1020から受け取った液体をろ過するように概ね構成されている。フィルタアセンブリ1100は、フィルタヘッド1020にシール可能に結合するように構成されている。フィルタアセンブリ1100及びフィルタヘッド1020は、入口1024から、フィルタアセンブリ1100を通り、出口1026を通る流体流路を累積的に定めるように構成される。フィルタアセンブリ1100は、これからより詳細に記載される様々な異なる構成を有することができる。
【0149】
図29は、第1の例示的なフィルタ要素1200の斜視断面図を描いている。フィルタ要素1200は、流体、特に液体をろ過するように概ね構成されている。フィルタ要素1200は、少なくとも、フィルタ媒体1210と、第1のエンドキャップ1220と、ハウジング係合部材1230とを有する。ここで、フィルタ要素1200は、第2のエンドキャップ1240も有している。
【0150】
フィルタ媒体1210は、流体をろ過するように概ね構成される。いくつかの実施形態において、フィルタ媒体1210は、水、油、燃料、及び/又は油圧流体をろ過するように構成される。フィルタ媒体1210は、中央開口部1202の周りに配置される。本例では、フィルタ媒体1210及び中央開口部1202は中心軸xを共有する。フィルタ媒体1210は円筒形の管状構成を全体的に有する。フィルタ媒体1210は、第1の媒体端部1212及び第2の媒体端部1214を有する。中央開口部1202は、第1の媒体端部1212から第2の媒体端部1214まで延びる。フィルタ媒体1210の第1の媒体端部1212は、第1のエンドキャップ1220に結合され、フィルタ媒体1210の第2の媒体端部1214は、第2のエンドキャップ1240に結合される。
【0151】
フィルタ媒体1210は、様々な材料及び材料の組合せで構成することができる。いくつかの実施形態において、フィルタ媒体1210は、繊維で構成される。フィルタ媒体1210は、様々な実施形態においてプリーツ加工されている。いくつかのそのような実施形態では、フィルタ媒体1210は、フィルタ媒体1210の外側流れ面1216を累積的に定めるプリーツひだの第1のセットと、フィルタ媒体1210の内側流れ面1218を累積的に定めるプリーツひだの第2のセットとを有する。いくつかの実施形態において、フィルタ媒体1210は、中央開口部1202の周囲に螺旋状の構成を有するように、中央開口部1202の周囲に巻き付けられる。いくつかのそのような実施形態では、外側流れ面1216は、フィルタ媒体1210の1つの表面によって画定され、内側流れ面1218は、フィルタ媒体1210の反対側の表面によって画定される。内側流れ面1218は、フィルタ媒体1210を通る流体流れに関して外側流れ面1216の上流にあることができる。しかしながら、いくつかの例において、外側流れ面1216は、内側流れ面1218の上流にあることができる。
【0152】
いくつかの実施形態において、フィルタ要素1200は、フィルタ媒体1210の内側流れ面1218及び/又は外側流れ面1216に当接する1つ又は複数のライナ1250を有することができる。ライナ1250は、フィルタ媒体210に構造的支持を提供し、及び/又はフィルタ媒体1210のろ過機能を支持するように構成され得る。
【0153】
第1のエンドキャップ1220は、フィルタ媒体1210の第1の媒体端部1212を保持するように概ね構成される。第1のエンドキャップ1220は、フィルタ媒体1210を通る流体流路の一部を画定することができる。第1のエンドキャップ1220は、フィルタ媒体1210の第1の媒体端部1212にシール可能に結合される。本例では、第1のエンドキャップ1220は、中央開口部1202の一部であるエンドキャップ開口部1224を画定する。第1のエンドキャップ1220は、フィルタ媒体1210及び中央開口部1202の中心軸xを共有する。第1のエンドキャップ1220は、概して、駆動ギア1222と、ハウジング係合部材1230と、シール構造1226とを有する。
【0154】
第1のエンドキャップ1220の駆動ギア1222は、フィルタ要素1200が設置されるシステムの従動ギアを駆動するように概ね構成されている。駆動ギア1222は、以下でより詳細に記載される、対応するシステムの従動ギアの対応するギア構造と動作的に噛み合うように構成されている。駆動ギア1222は、中央開口部1202の周囲に配置される。駆動ギア1222は、中心軸xを共有している。駆動ギア1222及び第1のエンドキャップ1220は、第1のエンドキャップ1220の回転が駆動ギア1222の等しい回転をもたらすように回転可能に固定されている。様々な実施形態において、駆動ギア1222及び第1のエンドキャップ1220は、単一の一体型構造を形成する。駆動ギア1222は、第1のエンドキャップ1220と一体化することができる。
【0155】
駆動ギア1222は、本明細書に開示される技術と一致するように、様々な構成を有することができる。ここでは、駆動ギア1222は、ベベルギアである。いくつかの実施形態において、ベベルギアは、クラウンギアであり得る。駆動ギア1222は、エンドキャップ開口部1224を部分的に画定するために半径方向内側に延びる複数のギア歯1221を有する。複数のギア歯1221は、エンドキャップ開口部1224の周囲に等間隔に配置されている。いくつかの実施形態において、駆動ギア1222は、少なくとも15個のギア歯1221を有する。いくつかの実施形態において、駆動ギア1222は、20~60個のギア歯を有する。いくつかの実施形態において、駆動ギア1222は、160個以下のギア歯を有する。駆動ギア1222は、中心軸x周りの複数の方向で従動ギアと係合するように構成される。駆動ギア1222は、ウォームギア駆動、スクリューギア、その他などの他のタイプのギアであり得る。
【0156】
第1のエンドキャップ1220のハウジング係合部材1230は、フィルタハウジングと係合するように概ね構成されており、フィルタハウジングは、フィルタ要素1200を受け入れるように構成される(以下でより詳細に記載される)。ハウジング係合部材230は、様々な構成を有することができるが、回転妨害特徴部1232を概して有する。回転妨害特徴部1232は、フィルタハウジングに対するフィルタ要素1200の回転を妨害するように構成される。本例では、ハウジング係合部材1230が回転妨害特徴部1232を画定する。より詳細には、複数のハウジング係合部材1230のそれぞれが、回転妨害特徴部1232を画定している。
【0157】
各回転妨害特徴部1232は、フィルタハウジング上の相手方特徴部と係合してフィルタ要素1200をフィルタハウジングに回転的に固定するように構成される。本例では、各回転妨害特徴部1232は、第1のエンドキャップ1220から外側に延びる突出部である。様々な例において、回転妨害特徴部1232は、第1のエンドキャップ1220から半径方向外側に延びる。いくつかの実施形態において、回転妨害特徴部1232は、軸方向、すなわち中心軸xに沿った方向に第1のエンドキャップ1220から外側に延びる。
【0158】
本例と一致する実施形態では、回転妨害特徴部1232は、第1のエンドキャップ1220と一体である。いくつかの実施形態において、回転妨害特徴部1232は、第1のエンドキャップ1220及びフィルタハウジングの両方に結合される別個の構成要素であり得る。本例では、回転妨害特徴部1232は、第1のエンドキャップ1220から延びる突出部であるが、いくつかの実施形態において、回転妨害特徴部は、第1のエンドキャップ1220によって画定されるポケット機構とすることができる。そのようなポケット機構は、対応するフィルタハウジングの相手方突出部を受け入れるように構成することができ、又は別の例では、ポケット機構は、フィルタハウジング及び第1のエンドキャップ1220とは別の構成要素である妨害特徴部によって受け入れられるように構成することができる。
【0159】
第1のエンドキャップ1220のシール構造1226は、ろ過システム構成要素とシールを形成するように構成される。様々な実施形態において、シール構造1226は、フィルタヘッドとシールを形成するように構成される。シール構造1226は、中央開口部1202の周囲に配置される。シール構造1226は、駆動ギア1222の周囲に配置される。本例では、シール構造1226は、シール1225と、シール1225を受け入れるシール受容部1229とを有する。ここで、シール受容部1229は、第1のエンドキャップ1220の外向き面1223、外側環状隆起部1227a、及び内側環状隆起部1227bによって画定される。外側環状隆起部1227a及び内側環状隆起部1227bは、それらの間にシール1225を受け入れる。外側環状隆起部1227a及び内側環状隆起部1227bのそれぞれは、第1のエンドキャップ1220の外向き面1223から軸方向外側に延びる。本例では、シール構造1226は環状シールを画定し、これはシールの露出部分1225(「シール面」と呼ばれる)が概ね軸方向に面することを意味する。いくつかの実施形態において、シール構造は、半径方向シールを画定することができ、ここで、シール面は概ね半径方向に面している。このような構成は、
図30を参照して以下に記載される。
【0160】
フィルタ要素1200の第2のエンドキャップ1240は、フィルタ媒体1210の第2の媒体端部1214を保持し、フィルタ媒体1210を通る流体流路の一部を画定するように概ね構成される。特に、第2のエンドキャップ1240は、中央開口部1202を横切って延び、中央開口部1202を閉塞する。このように、流体流路は、フィルタ媒体1210及びエンドキャップ開口部1224を通って延びる。
【0161】
図30は、例と一致する第2の例示的なフィルタ要素1300の斜視断面図を描いている。第2の例示的なフィルタ要素1300は、
図30又は本記載と矛盾する箇所を除いて、第1の例示的なフィルタ要素1200(
図29を参照して上述)の記載と一致する。ここでは、第1のエンドキャップ1320が、フィルタ媒体1310の第1の媒体端部1312に結合される。第1のエンドキャップ1320は、エンドキャップ開口部1324と、エンドキャップ開口部1324の周りの駆動ギア1322と、駆動ギア1322の周りに配置されたシール構造1326と、回転妨害特徴部1332を有するハウジング係合部材1330とを有する。
【0162】
この例では、ハウジング係合部材1330は、第1のエンドキャップ1320の半径方向外面1323に沿って形成されたポケットである回転妨害特徴部1332である。ポケットは、第1のエンドキャップ1320に沿って軸方向に延びている。ポケットは、フィルタ要素1300がフィルタハウジングに回転的に固定されるように、フィルタハウジングの対応する突出部を受け入れるように構成される。この実施形態と一致するいくつかの例において、1つより多い回転妨害特徴部1332は存在しない。この実施形態と一致するいくつかの他の例では、1つを超える回転妨害特徴部1332が存在する。ポケットは、第1のエンドキャップ1320の外向き面1321を通って延びるように描かれているが、いくつかの実施形態において、ポケットは、第1のエンドキャップ1320の外向き面1321を通って延びない。
【0163】
この例で描かれたシール構造1326は、半径方向のシールを画定する。シール構造1326は、シール1325と、シール1325を受け入れるシール受容部1329とを有する。シール受容部1329は、第1のエンドキャップ1320の外向き面1321、環状隆起部1327a、及びリム1327bによって画定される。環状隆起部1327aは、エンドキャップ開口部1324の周りに第1のエンドキャップ1320の外向き面1321から軸方向外側に延びている。リム1327bは、環状隆起部1327aから半径方向外向きに延びている。リム1327bは、その間にシール1325を受け入れるために、第1のエンドキャップ1320の外向き面1321から軸方向に間隔をあけて配置されている。半径方向シールは、駆動ギア1322から半径方向外側に位置決めされる。より詳細には、この例では、シール構造1326は、外側半径方向シールを画定する。外側半径方向シールは、対応するシステムの内周面とシールを形成するように構成される。いくつかの他の例では、シール構造1326は、対応するシステムの外周面とシールを形成するように構成された内側半径方向シールを形成することができる。ここで、様々なフィルタアセンブリについて記載する。
【0164】
図31は、
図28に描かれたシステムと一致し得る第1の例示的なフィルタアセンブリ1100aの斜視断面図である。フィルタアセンブリ1100aは、液体をろ過するように概ね構成されている。フィルタアセンブリ1100aは、フィルタ要素1200と、フィルタハウジング1260とを有する。フィルタアセンブリ1100aは、フィルタ入口102a及びフィルタ出口1104aを有する。本例では、フィルタ出口1104aがフィルタ入口102aを取り囲んでいるが、いくつかの他の例では、フィルタ入口がフィルタ出口を取り囲むことができる。
【0165】
フィルタ要素1200は、
図29及び上記のその対応する記載と一致する。フィルタハウジング1260は、フィルタ要素1200を実質的に受け入れるように概ね構成され、ここで、「実質的に受け入れる」とは、フィルタハウジング1260がフィルタ要素1200の体積の少なくとも90%を含むことを意味する。本例では、フィルタハウジング1260は、フィルタ要素1200を完全に含み、これはフィルタ要素1200全体がフィルタハウジング1260内に収まることを意味する。フィルタハウジング1260は、フィルタハウジング1260とフィルタ要素1200との間に流体流路を画定するように構成される。フィルタ出口1104aは、フィルタハウジング1260と第1のエンドキャップ1220との間に画定され得る。
【0166】
フィルタハウジング1260は、第1のハウジング端部1262及び第2のハウジング端部1264を有する。第1のハウジング端部1262は、フィルタ要素1200を受け入れるように構成されたハウジング開口部1261を画定する。ハウジング開口部1261は、第2のハウジング端部1264に向かって延び、第2のハウジング端部1264は、ハウジング開口部1261を横切って延びている。第2のハウジング端部1264は、第2の媒体端部1214を取り囲むように構成されている。第2のハウジング端部1264は、第2のエンドキャップ1240を取り囲むように構成されている。
【0167】
フィルタハウジング1260は、第1のエンドキャップ1220に結合されている。特に、第1のハウジング端部1262は、第1のエンドキャップ1220に回転可能に固定されている。
図29を参照して上述したように、第1のエンドキャップ1220は、フィルタハウジング1260の相手方特徴部1263によって受け入れられる回転妨害特徴部1232を含む複数のハウジング係合部材1230を有する。ここで、回転妨害特徴部1232は、第1のエンドキャップ1220から半径方向外側に延びる半径方向突出部である。これに対応して、相手方特徴部1263は、フィルタハウジング1260の内面1265から外側に延びる半径方向スロットである。各半径方向突出部1232は、軸方向及び半径方向に整列した半径方向スロット1263によって受け入れられるように構成される。このように、第1のエンドキャップ1220は、フィルタハウジング1260に結合され、より詳細には、第1のエンドキャップ1220は、フィルタハウジング1260に回転的に固定される。本例と一致する様々な実施形態において、フィルタ要素1200は、フィルタ要素1200をフィルタハウジング1260から軸方向に並進させることによって、フィルタハウジング1260から取り外し可能である。
【0168】
フィルタアセンブリ1100aは、フィルタハウジング1260及び第1のエンドキャップ1220に結合されたねじ山1270を有する。ねじ山1270は、フィルタシステムに係合するように概ね構成されている。特に、ねじ山1270は、フィルタヘッドと係合するように構成されている。ねじ山1270は、中央開口部1202の周囲に配置されている。ねじ山1270は、ハウジング開口部1261の周囲に配置されている。本例では、ねじ山1270は、フィルタハウジング1260と一体であり、これはフィルタハウジング1260がねじ山1270を画定することを意味する。ねじ山1270は、第1のハウジング端部1262に沿って軸方向に延び、フィルタハウジング1260の周囲及び中心軸xの周囲を円周方向に延びる。
【0169】
ハウジングシール1266は、第1のハウジング端部1262に向かってフィルタハウジング1260の周囲に配置されている。ハウジングシール1266は、フィルタハウジング1260をシステムへ完全に設置するとフィルタヘッドなどのシステム構成要素とシールを形成するように概ね構成される。ハウジングシール1266は、ねじ山をフィルタヘッドに完全に結合すると、ハウジングシール1266がフィルタハウジング1260とフィルタヘッドとの間にシールを形成するように構成されるように、ねじ山1270に近接する。フィルタハウジング1260から半径方向外側に延びるリップ1268は、フィルタハウジング1260に対するハウジングシール1266の軸方向位置を維持するために、ハウジングシール1266を受け入れる。ねじ山1270は、第1のハウジング端部1262とリップ1268との間に軸方向に位置決めされる。リップ1268は、設置時にフィルタヘッドの相手方構成要素に対してハウジングシール1266を圧縮するように構成され得るが、これについては以下でより詳細に記載する。ハウジングシール1266は、様々な実施形態においてOリングとすることができる。ハウジングシール1266は、様々な実施形態において、ピンチシールとすることができる。
【0170】
図29を参照して上に記載したように、第1のエンドキャップ1220は、軸方向シールを画定するシール構造1226を有する。軸方向シール1226は、駆動ギア1222とねじ山1270との間に半径方向に位置決めされる。いくつかの実施形態において、第1のエンドキャップは、
図30を参照して記載したような半径方向シールなどの代替のシール構造を有することができる。
【0171】
図32は、
図28に描かれたシステムと一致し得る第2の例示的なフィルタアセンブリ1100bの斜視断面図である。フィルタアセンブリ1100bは、液体をろ過するように概ね構成されている。フィルタアセンブリ1100bは、本記載又は図と矛盾する箇所を除き、
図30を参照して上に記載したフィルタアセンブリと同様である。フィルタアセンブリ1100bは、フィルタ要素1400と、フィルタハウジング1460とを有する。フィルタアセンブリ1100bは、フィルタ入口1102bと、フィルタ出口1104bとを有する。本例では、フィルタ出口1104bがフィルタ入口1102bを取り囲んでいるが、いくつかの他の例では、フィルタ入口がフィルタ出口を取り囲むことができる。
【0172】
フィルタ要素1400は、本例ではフィルタ要素1400の第1のエンドキャップ1420が、ねじ山1470を定めるねじ山付き構成要素1472に固定されることを除いて、本明細書に記載される他のフィルタ要素と概ね一致し得る。特に、フィルタハウジング1460のねじ山付き構成要素1472は、第1のハウジング端部1462に向かって第1のエンドキャップ1420の半径方向外面1423に固定される。フィルタハウジング1460は、中心軸x及び中央開口部1402を中心として第1のエンドキャップ1420の半径方向外面1423に固定される。フィルタハウジング1460は、フィルタ媒体1410の周囲で第1のエンドキャップ1420の半径方向外面1423に固定される。
【0173】
この特定の例では、一連のブレース1432が、第1のエンドキャップ1420の半径方向外面1423からフィルタハウジング1460の内面1465まで半径方向外側に延びる。一連のブレースの各ブレース1432は、一端で第1のエンドキャップ1420の半径方向外面1423に固定され、反対側の端部で、フィルタハウジング1460の内面1465に固定される。各ブレース1432は、第1のエンドキャップ1420の半径方向外面1423とフィルタハウジング1460の内面1465との間の半径方向の隙間にまたがっている。様々な実施形態において、第1のエンドキャップ1420は、ねじ山1470を定めるねじ山付き構成要素1472を有する単一の一体型構造を形成する。そのような実施形態では、第1のエンドキャップ1420及びねじ山1470は、単一の成形作業を通じて形成され得るか、又は単一の材料片から機械加工され得る。
【0174】
本例は複数のブレースを反映しているが、いくつかの実施形態において、単一のブレースが、第1のエンドキャップ1420をフィルタハウジング1460に固定するために使用され得る。また、いくつかの実施形態において、1つ又は複数のブレースが、第1のエンドキャップ1420の外向き面1421をフィルタハウジング1460に固定することができる。
【0175】
この例では、ねじ山付き構成要素1472は、フィルタハウジング1460の第1のハウジング端部1462など、フィルタハウジング1460の一部を画定している。ねじ山付き構成要素1472は、ハウジング開口部1461を部分的に画定している。ねじ山付き構成要素1472は、フィルタハウジング1460の残りのハウジング部分1467に固定され得る。ねじ山付き構成要素1472及び第1のエンドキャップ1420が単一の一体構造として成形されるいくつかの実施形態において、ねじ山付き構成要素1472及び残りのハウジング部分1467は、接着剤、留め具等の使用を通じて一緒に固定することができる。
図32に描かれているものなど、いくつかの実施形態において、残りのハウジング部分1467の端部領域1469は、ハウジング開口部1461及び中心軸xを中心としてねじ山付き構成要素1472の近接端1476上に圧着されており、ここで、ねじ山付き構成要素1472の近接端は、第1のハウジング端部1462を形成するねじ山付き構成要素1472の端部の軸方向反対側にある。
【0176】
ねじ山1470に近接するハウジングシール1466(
図31を参照して上に記載したものなど)は、ねじ山付き構成要素1472と残りのハウジング部分1467との間の接合部の上に位置決めされ得る。いくつかの実施形態において、ハウジングシール1466は、ねじ山付き構成要素1472と残りのハウジング部分1467との間の結合を補強するように構成され得る。本例では、ハウジングシール1466が位置決めされるリップ1468は、ねじ山付き構成要素1472によって画定されている。残りのハウジング部分1467は、リップ1468の周りでねじ山付き構成要素1472に圧着される。このようなアセンブリをフィルタヘッド(以下でより詳細に記載する)に設置すると、ハウジングシール1466は、ねじ山付き構成要素1472と残りのハウジング部分1467の間のシールを強化するように構成され得る。ハウジングシール1466は、その他の点では、
図31を参照して上述したハウジングシール1466と一致している。
【0177】
図33は、第3の例示的なフィルタアセンブリ1100cの斜視断面図である。第3の例示的なフィルタアセンブリ1100cは、
図28に描かれたシステムと一致し得る。フィルタアセンブリ1100cは、本記載又は図と矛盾する箇所を除き、
図32を参照して上述した第2の例示的なフィルタアセンブリ1100bと同様である。フィルタアセンブリ1100cは、フィルタ要素1500と、フィルタハウジング1560とを有する。フィルタ要素1500は、本明細書に記載される他のフィルタ要素と概ね一致し、フィルタハウジング1560は、本明細書に記載される他のフィルタハウジングと概ね一致する。
【0178】
この例では、フィルタ要素1500の第1のエンドキャップ1520は、ウォームギア駆動部1522である中央開口部1502の周りの駆動ギア1522を画定する。ウォームギア駆動部1522は、フィルタアセンブリ1100cが設置される対応するシステム内のウォームギアと噛み合うように構成されており、これについては以下で詳述する。ウォームギア駆動部1522は、エンドキャップ開口部1524の周囲に複数のギア歯1521を画定する。
図29を参照して考察した例とは対照的に、ここでは、ギア歯1521はエンドキャップ開口部1524の中に延びない。本例では、駆動ギア1522は面状ウォームギア駆動部とすることができ、これはギア歯1521が中心軸xに実質的に垂直な面に平行である/又はそこから突出していることを意味する。「実質的に垂直な」とは、本明細書では中心軸xに対して5°以内の垂直を意味するために用いられる。駆動ギア1522は、べベルウォームギア駆動部とすることもでき、これはギアの回転軸(中心軸xである)に対して非垂直の表面上にギア歯1521が画定されることを意味する。
【0179】
図34は、
図28に描かれたシステムと一致する例示的なフィルタシステム1010cの斜視断面図を描いている。フィルタシステム1010cは、フィルタ要素1500及びフィルタハウジング1560を有する、
図33と一致するフィルタアセンブリ1100cを組み込む。フィルタ要素1500及びフィルタハウジング1560はそれぞれ、本明細書におけるフィルタ要素及びフィルタハウジングの記載と一致する。フィルタアセンブリ1100cは、フィルタヘッド1020cに設置されるように構成され、ここでフィルタハウジング1560及びフィルタヘッド1020cがフィルタ媒体1510を包み込む。
図35は、フィルタヘッド1020c単体の断面図である。
図34は、フィルタアセンブリ1100cが設置されていないフィルタシステム1010cを描いており、
図36は、フィルタアセンブリ1100cがフィルタヘッド1020cに設置されたフィルタシステム1010cを描いている。
【0180】
フィルタヘッド1020cは、フィルタアセンブリ1100cに結合されるように構成される。フィルタヘッド1020cは、フィルタアセンブリ1100cに結合するように構成されたフィルタ接続構造1022cを有する。特に、フィルタ接続構造1022cは、フィルタアセンブリ1100cの一部を受け入れるように構成されたフィルタアセンブリ開口部1030cと、フィルタアセンブリ1100cの相手方ねじ山1570と係合するように構成されたフィルタアセンブリ開口部1030cの周囲に画定された第1のねじ山1032cとを有する。相手方ねじ山1570は、
図31~33に描かれたねじ山を参照して上に記載したフィルタアセンブリ1100cのフィルタハウジング1560の周囲に概ね延びている。相手方ねじ山1570は、フィルタアセンブリ1100cをフィルタアセンブリ開口部30cへ挿入し、フィルタアセンブリ1100cをフィルタヘッド1020cに対してフィルタアセンブリ開口部1030c内で回転させると、フィルタヘッド1020cの第1のねじ山1032cに係合するように構成される。
【0181】
フィルタヘッド1020cは、システム入口1024c及びシステム出口1026cを有し、システム入口1024cからフィルタアセンブリ開口部1030cを通ってシステム出口1026cに選択的に延びる流体流路1021cを画定している。フィルタヘッド1020cは、流体流路1021cに配置されたバルブアセンブリ1040cを有する。バルブアセンブリ1060cは、開位置と閉位置とを有するバルブ1050cを有し、
図34及び35は、閉位置にあるバルブ1050cを描いている。
図36は、バルブ1050cが開位置にある、
図34のシステムの斜視断面図である。バルブ1050cが開位置にあるとき、流体流路1021cは、システム入口1024cからフィルタアセンブリ開口部1030cまで延びる。バルブ1050cが閉位置にあるとき、流体流路1021cは、システム入口1024cとフィルタアセンブリ開口部1030cとの間で遮断される。
【0182】
バルブアセンブリ1040cは、様々な異なる構成を有することができる。
図34~36と一致するいくつかの実施形態において、バルブアセンブリ1040cは、フィルタヘッド1020cに固定されたバルブハウジング1042cと、バルブハウジング1042cに動作可能に配置されたバルブ1050cとを備える。この例では、バルブ1050cは、バルブ開口部1052cを画定するボールバルブである。バルブ1050cは、フィルタヘッド1020c内、より詳細には、バルブハウジング1042c内に回転可能に配置される。バルブ1050cは、「開」位置でバルブ開口部1052cを流体流路1021cと流体連通させるように回転されるように構成される。バルブ1050cはまた、「閉」位置において流体流路1021cを通る流体流れを遮断するためにバルブ開口部1052cを流体流路1021cとの流体連通から外すように回転されるように構成される。
【0183】
現在記載されている例では、バルブ1050cは回転軸vxを有する。回転軸vx(
図35参照)は、この例では中心軸xに対して垂直であるが、いくつかの他の実施形態では、回転軸vxは中心軸xに対して異なる向きを有することができる。例えば、いくつかの実施形態において、バルブの回転軸vxは中心軸xに対して平行であり得る。他のタイプのバルブは、ゲートバルブ、煙管バルブ(flue valve)、ピストンバルブ、プラグバルブ等など、現在の技術に一致したシステムで確実に使用することができる。いくつかのそのような実施形態では、バルブは、フィルタヘッド内で回転可能ではなく、むしろ、流体経路を選択的に遮断するために流体経路に対して直線的又は他の方法で並進可能である。
【0184】
フィルタヘッド内に実装されるバルブの特定のタイプに関係なく、システムは一般に、フィルタヘッド内にフィルタアセンブリを設置する間にバルブを閉位置から開位置へ並進させるためにバルブと機械的に連通するように構成される噛み合いギア装置を有する。いくつかの実施形態において、噛み合いギア装置は、フィルタヘッドからフィルタアセンブリを取り外す間に、バルブを開位置から閉位置に並進させるように構成される。
【0185】
図34~36を厳密に参照すると、ろ過システム1010cは、バルブ1050cに動作可能に結合された噛み合いギア装置1580を有する。噛み合いギア装置1580は、バルブ1050cを閉位置(
図34~35)から開位置(
図36)へ並進させるように構成される。この例では、噛み合いギア装置1580は、バルブ1050cを開位置から閉位置へ並進させるようにも構成されている。噛み合いギア装置1580は、第1の部分1582及び第2の部分1584を有する。第1の部分1582と第2の部分1584は、噛み合いギアである。噛み合いギア装置1580の第1の部分1582は、フィルタヘッド1020cの構成要素であり、第2の部分1584は、フィルタアセンブリ1100cの構成要素である。噛み合いギア装置1580の第2の部分1584は、駆動ギアであり、より具体的には、
図33を参照して上に記載したウォームギア駆動部1522である。様々な実施形態において、噛み合いギア装置1580の第2の部分1584、特に駆動ギア1522は、中心軸xと同一直線上にある回転軸を有する。
【0186】
噛み合いギア装置1580の第1の部分1582は、噛み合いギア装置1580の第2の部分1584である駆動ギア1522によって駆動されるように構成される。このように、様々な実施形態において、噛み合いギア装置1580の第1の部分1582は、従動ギア1054cである。この例に特有なのは、ここでは、噛み合いギア装置1580の第1の部分1582がウォームギア1054cである点である。ウォームギア1054cは、噛み合いギア装置1580の第2の部分1584を形成するウォーム駆動ギアによって受け入れられるように構成される。ウォームギア1054cは概して、回転軸vxに沿って延びる円筒形突起1056cを有し、螺旋状のねじ山1058cが回転軸vxを中心に円筒形突起1056cの周囲にある。他のウォームギア構成も可能である。
【0187】
噛み合いギア装置1580の第1の部分1582は、バルブ1050cに動作可能に結合される。特に、本例では、噛み合いギア装置1580の第1の部分1582は、バルブ1050cに固定されている。様々な実施形態において、第1の部分1582及びバルブ1050cは、単一の一体構造を形成する。本例では、噛み合いギア装置1580の第1の部分1582のウォームギアは、バルブ1050cの回転軸vxに沿ってバルブ1050cから外側に延びる。噛み合いギア装置1580の第1の部分1582は、中心軸xに垂直な回転軸を定める。特に、現在の例では、噛み合いギア装置1580の第1の部分1582の回転軸は、バルブ1050cの回転軸vxである。いくつかの実施形態において、噛み合いギア装置1580の第1の部分1582は、中心軸xに平行な回転軸を定める。
【0188】
上述したように、
図34は、フィルタヘッド1020cにフィルタアセンブリ1100cを設置する前のシステムを描いている。フィルタアセンブリ1100cがフィルタヘッド1020cに設置されるとき、フィルタアセンブリ1100cの相手方ねじ山1570がフィルタヘッド1020cの第1のねじ山1032cに係合するように、フィルタアセンブリ1100cはフィルタヘッド1020c内で回転される。フィルタアセンブリ1100cが回転されるにつれ、フィルタアセンブリ1100cは、フィルタアセンブリ開口部1030cの中に軸方向に並進し、これにより、噛み合いギアアセンブリ1580の第2の部分1584(例えば、駆動ギア1522)が噛み合いギアアセンブリ1580の第1の部分1582(例えば、従動ギア1054c)の方に並進される。噛み合いギアアセンブリ1580の第2の部分1584は、噛み合いギアアセンブリ1580の第1の部分1582と軸方向に整列して動作上係合状態にされる。噛み合いギアアセンブリ1580が動作上係合状態になった後、フィルタヘッド1020cに対するフィルタアセンブリ1100cのさらなる回転(設置を完了するため)により、第2の部分1584が噛み合いギアアセンブリ1580の第1の部分1582に回転運動を伝達し、これにより
図36に見られるようにバルブ1050cの開きがもたらされる。
【0189】
本開示は、2つの噛み合いギアを有する噛み合いギア装置を例として記載したが、追加の噛み合いギアを組み込んだ他の構成も確かに考えられる。例えば、噛み合いギア装置は、第2の部分から第1の部分へ回転運動を伝達するように構成されたギアである第3の部分を有することができる。噛み合いギア装置は、さらに、第1の部分及び第2の部分と機械的に連通するギアである第4の部分及び第5の部分を有することができる。さらに、噛み合いギア装置は、バルブ及び噛み合いギア装置と機械的に連通するギア以外の追加の機構を組み込むことができる。
【0190】
図を検討すると理解できるように、バルブ1050cは、流体流れボアを有する第1の部分1582などのバルブシャフトと、バルブシャフトを回転させる力を受けるように構成及び配置されている、バルブシャフトから突出する噛み合いギアアセンブリ1582などのバルブギア歯とを含むバルブ装置の一部である。シャフト/第1の部分1582は、第1の端部と第2の端部を通過する長手方向軸を有する反対側の第1の端部と第2の端部を有する。流体流れボアは、長手方向軸に対して垂直及び平行の間で回転可能な中心軸を有する。バルブギア歯は、シャフトの第2の端部から突出することができる。バルブギア歯は、シャフトの第2の端部から半径方向に突出することができる。
【0191】
フィルタシステム1010cは、本明細書で考察されるシール構造に類似し得るシール構造1526を有する。シール構造1526は、中心軸xの周囲及び中央開口部1502の周囲に延びる。シール構造1526は、フィルタ入口1102cをフィルタ出口1104cから流体的に隔離するために、中央開口部1502の周囲でフィルタヘッド1020cとフィルタアセンブリ1100cとの間にシールを形成するように構成される。フィルタアセンブリ1100cをフィルタヘッド1020cに設置すると、シール構造1526は、フィルタ媒体1510を通さない限り、システム入口1024cからシステム出口1026cへの流体流れを防止する。シール構造1526は、相手方ねじ山1570から半径方向内側に位置決めされる。より詳細には、シール構造1526は、第1のエンドキャップ1520の半径方向外面1523から半径方向内側に位置決めされる。本例では、シール構造1526は、軸方向シールを画定するが、他の例では、シール構造は、半径方向シールを画定することができる。フィルタヘッド1020cは、中央開口部1502の周囲でシール構造1526に当接するように構成された軸方向シール面1034cを画定する。本例では、軸方向シール面1034cは、中心軸xの周囲に画定された環状面である。
【0192】
フィルタシステム1010cは、フィルタハウジング1560の周囲に配置されたハウジングシール1566を有する。特に、ハウジングシール1566は、フィルタハウジング1560のリップ1568上に配置される。ハウジングシール1566は、フィルタハウジング1560とフィルタヘッド1020cとの間に位置決めされ、そこを通る流体の流れを防止するように構成される。ハウジングシール1566は、フィルタハウジング1560の周囲で、ハウジングシール1566とフィルタハウジング1560との間のねじ接続部の軸方向端部1574に当接する。フィルタアセンブリ1100cをフィルタヘッド1020cに設置すると、ハウジングシール1566は、フィルタアセンブリ1100cとフィルタヘッド1020cとの間で圧縮される。
【0193】
図37は、様々な実施形態と一致する第2の例示的なシステム1010dを描いている。システム1010dは、
図28に描かれたシステムと一致する。このシステムは、
図31又は32を参照して開示されたフィルタアセンブリと一致し得るフィルタアセンブリ1100dを有する。すなわち、フィルタアセンブリ1100dは、フィルタハウジング1660内に配置されたフィルタ要素1600を有し、フィルタ要素1600は、(1)フィルタハウジング1660の相手方特徴部によって受け入れられる回転妨害特徴部を有するハウジング係合部材(
図34を参照して記載した通り)、又は(2)第1のエンドキャップ1620をフィルタハウジング1660に固定する1つ又は複数のブレース(
図32を参照して記載した通り)を介してフィルタハウジング1660に結合された第1のエンドキャップ1620を有する。
【0194】
第2のシステム1010dは、
図37及び本明細書の対応する記載と矛盾する箇所を除き、
図34~36を参照して上述した第1のシステムの記載と一致し得る。特に、本例では、噛み合いギア装置1580が、上に記載した例とは異なる構成を有する。バルブ1050dに動作可能に結合された噛み合いギア装置1580は、ベベルギア装置とすることができる。いくつかのそのような実施形態では、噛み合いギア装置1580は、マイタギア装置とすることができる。噛み合いギア装置1580の第1の部分1582は、この例ではピニオンギア1054dである。ピニオンギア1054dは、円筒形突起1056dから半径方向外側に延びる複数の歯1058dを有する。ピニオンギア1054dは、回転軸vxを有し、複数の歯1058dは、回転軸vxの周囲に間隔をあけて配置される。いくつかのそのような実施形態では、ピニオンギア1054dはラチェットギアとすることができる。
【0195】
図38は、様々な実施形態と一致する第3の例示的なシステム1010eを描いている。システム1010eは、
図28に描かれたシステムと一致する。このシステムは、フィルタハウジング1760内に配置されたフィルタ要素1700を有するフィルタアセンブリ1100eを有し、フィルタ要素1700は、
図30を参照して上に記載したものと一致するシール構造1726を有する。フィルタ要素1700及びフィルタハウジング1760は、本書を通して記載されるフィルタ要素及びフィルタハウジングと一致する特徴を有し得る。
【0196】
現在の例では、シール構造1726は、中心軸xの周囲及び中央開口部1702の周囲に延びる。シール構造1726は、中央開口部1702の周囲でフィルタヘッド1020eとフィルタアセンブリ1100eとの間にシールを形成するように構成される。フィルタアセンブリ1100eをフィルタヘッド1020eに設置すると、シール構造1726は、フィルタ媒体1710を通さない限り、入口1024eから出口1026eへの流体流れを防止する。シール構造1726は、相手方ねじ山1770から半径方向内側に位置決めされる。より詳細には、シール構造1726は、第1のエンドキャップ1720の半径方向外面1723から半径方向内側に位置決めされる。本例では、シール構造1726は、半径方向シールを画定するが、他の例では、シール構造は、軸方向シールを画定することができる。フィルタヘッド1020eは、中央開口部1702の周囲でシール構造1726に当接するように構成された半径方向シール面1034eを画定する。本例では、半径方向シール面1034eは、中心軸xの周囲に画定された半径方向内面である。いくつかの他の実施形態では、シール構造1726は、を画定することができ、半径方向内側シール面及びフィルタヘッドの相手方シール面は、半径方向外面とすることができる。
【0197】
図29~38から理解できるように、フィルタ媒体構造/媒体1210と、フィルタ媒体構造に取り付けられたカートリッジギア歯1221のセットとを含むフィルタカートリッジ又は要素1200、1300、1400、1500、1600、1700が提供される。いくつかの実施形態において、カートリッジギア歯1221は、リング部材の一部であり、互いに円周方向に間隔をあけて配置され得る。フィルタ媒体構造は、第1及び第2の反対端部を有する開放内部容積を取り囲む管形状のプリーツ付き媒体を含み得る。カートリッジは、フィルタ媒体構造の第1の端部に固定された第1のエンドキャップを含むことができ、この第1のエンドキャップは、開放内部容積と連通する開口部を有する。リング部材は、第1のエンドキャップの一部とすることができる。フィルタカートリッジは、第1のエンドキャップに固定された半径方向に向けられたシール部材も含み得る。プリーツ付き媒体は、内側プリーツ先端及び外側プリーツ先端を有することができ、シール部材は、内側プリーツ先端及び外側プリーツ先端の両方から半径方向に間隔をあけて位置決めされることができる。例示的な実施形態では、カートリッジは、フィルタ媒体構造の第2の端部に固定された第2のエンドキャップをさらに含む。フィルタカートリッジは、内部にフィルタ媒体構造を保持する内部を有するハウジングをさらに含むことができる。ハウジングは、フィルタヘッドと接続するための外側に向けられたねじ山を有することができる。
【0198】
上記から理解できるように、フィルタヘッド1020は、流体入口1024;及び、バルブ突起/駆動ギア1222が、バルブシャフト/部分1582を開位置と閉位置との間で回転させる力を受けるように構築及び配置されたバルブ装置を含むフィルタヘッド装置の一部とすることができる。開位置は、流体流れボアを流体入口と整列させ、閉位置は、流体入口からの流体流れを遮断する。
【0199】
F.例示的な方法、
図39
図39は、様々な実施形態と一致する例示的な方法1800のフローチャートである。方法1800は、本明細書に記載されるシステムに対応することができる。フィルタアセンブリのねじ山を、相手方ねじ山に対して回転させる1810。フィルタアセンブリのカートリッジ突起又は歯などのエンドキャップの駆動ギアを回転させる1820。エンドキャップを、フィルタヘッドの中に軸方向に並進させる1830。駆動ギアを、バルブシャフトからの突起/歯などの相手方ギアと係合するように位置決めする1840。バルブが開かれる1850。
【0200】
フィルタアセンブリのねじ山を、フィルタアセンブリをシステムに設置するために回転させる1810。フィルタアセンブリを、システムの相手方ねじ山に対して回転させる1810。フィルタアセンブリ、フィルタアセンブリねじ山、及び相手側ねじ山は、本明細書の記載と一致し得る。フィルタアセンブリねじ山は、フィルタアセンブリをフィルタヘッドに結合するために、ユーザが手動でフィルタアセンブリを回転させることによって、回転させることができる1810。フィルタアセンブリの回転1810は、フィルタアセンブリのエンドキャップの駆動ギア/カートリッジ突起の回転をもたらし、ここで、フィルタアセンブリの駆動ギア及びエンドキャップは、本明細書の記載と一致し得る。
【0201】
フィルタアセンブリねじ山をフィルタヘッドの相手方ねじ山と係合するように回転させると1810、エンドキャップは、フィルタヘッドによって画定されたフィルタアセンブリ開口部(
図34~36を参照して上に記載)内など1830、フィルタヘッドの中に軸方向に並進する1830。エンドキャップのフィルタヘッドへの軸方向並進1830は、駆動ギアを相手方ギアと係合するように位置決めする1840。様々な実施形態において、駆動ギアを相手側ギアと係合するように位置決めすること1840は、ギア間の軸方向の整列をもたらす。駆動ギアは、エンドキャップの構成要素とすることができ、相手側ギア(例えば、バルブシャフト上の突起又は歯)は、上に記載したように、フィルタヘッドの構成要素とすることができる。駆動ギアが相手方ギアと係合すると、フィルタアセンブリ(したがって駆動ギア)のさらなる回転は、相手方ギアの回転をもたらす。相手方ギアの回転は、バルブの開放をもたらし1850、ここでバルブは本明細書で既に考察されたものと一致する。特に、相手側ギアの回転は、回転軸を中心とするバルブの回転をもたらすことができる。回転軸を中心としたバルブの回転は、バルブの開放をもたらすことができる1850。上述したように、いくつかの実施形態において、回転軸は中心軸に垂直であり、いくつかの他の実施形態では、回転軸は中心軸に平行である。
【0202】
G.例示的な実施形態
実施形態1.(a)流体流れボアを有するバルブシャフトと、(b)バルブシャフトから延びる突起であって、バルブシャフトを回転させる力を受けるように構成及び配置された突起とを備えるバルブ装置。
【0203】
実施形態2.(a)シャフトが、反対側の第1及び第2の端部を有し、長手方向軸が第1及び第2の端部を通過し、(b)流体流れボアが、長手方向軸に垂直な中心軸を有する、実施形態1に記載のバルブ装置。
【0204】
実施形態3.流体流れボアが非円形の周囲形状を有する、実施形態1及び2のいずれか1つに記載のバルブ装置。
【0205】
実施形態4.流体流れボアが楕円形の周囲形状を有する、実施形態3に記載のバルブ装置。
【0206】
実施形態5.突起が、シャフトの第2の端部から延びる、実施形態2~4のいずれか1つに記載のバルブ装置。
【0207】
実施形態6.突起が、シャフトの第2の端部から半径方向に延びる、実施形態2~4のいずれか1つに記載のバルブ装置。
【0208】
実施形態7.突起が、バルブシャフトから突出し、バルブシャフトを回転させる力を受けるように構成及び配置されたギア歯である、実施形態1~6のいずれか1つに記載のバルブ装置。
【0209】
実施形態8.バルブギア歯が、互いに円周方向に間隔をあけて配置された少なくとも2個の歯を含む、実施形態7に記載のバルブ装置。
【0210】
実施形態9.バルブギア歯が、互いに円周方向に間隔をあけて配置された少なくとも3個の歯を含む、実施形態7に記載のバルブ装置。
【0211】
実施形態10.バルブギア歯が、互いに円周方向に間隔をあけて配置された2~10個の歯を含む、実施形態7に記載のバルブ装置。
【0212】
実施形態11.バルブギア歯が平歯車の歯である、実施形態1~10のいずれか1つに記載のバルブ装置。
【0213】
実施形態12.シャフトが円周を有する円筒形であり、突起が円周に沿った180°以下の円弧に沿って延びる、実施形態1~11のいずれか1つに記載のバルブ装置。
【0214】
実施形態13.突起が円周に沿った150°以下の円弧に沿って延びる、実施形態12に記載のバルブ装置。
【0215】
実施形態14.(a)フィルタアセンブリが、未ろ過液体入口と、流入液体をろ過するフィルタカートリッジと、ろ過済み液体出口とを有し、(b)バルブ装置が、未ろ過液体入口を通りフィルタカートリッジへ至る流れの体積を制御する、実施形態1~13のいずれか1つに記載のバルブ装置を使用する液体フィルタアセンブリ。
【0216】
実施形態15.(a)フィルタ媒体構造物と、(b)フィルタ媒体構造物に取り付けられたカートリッジ突起のセットとを備えるフィルタカートリッジ。
【0217】
実施形態16.(a)カートリッジ突起がギア歯を含む、実施形態15に記載のフィルタカートリッジ。
【0218】
実施形態17.カートリッジ突起がリング部材の一部である、実施形態15及び16のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0219】
実施形態18.カートリッジ突起が、互いに円周方向に間隔をあけて配置されている、実施形態15~17のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0220】
実施形態19.フィルタカートリッジがフィルタヘッドと動作可能に設置されると、カートリッジ突起は、バルブシャフトを固定された開位置に保持するように構成される、実施形態15~18のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0221】
実施形態20.カートリッジ突起が、半径方向外側に延びる、実施形態15~19のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0222】
実施形態21.カートリッジ突起が半径方向内側に延びる、実施形態15~19のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0223】
実施形態22.カートリッジ突起が、リング部材の半径方向壁から突出する、実施形態17に記載のフィルタカートリッジ。
【0224】
実施形態23.カートリッジ突起が、フィルタ媒体構造物の中心長手方向軸に垂直な平面から突出する、実施形態15及び16のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0225】
実施形態24.カートリッジ突起が、フィルタ媒体構造物の中心長手方向軸に平行である、実施形態15及び16のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0226】
実施形態25.(a)フィルタ媒体構造物が、開放内部容積を囲む管状のプリーツ付き媒体を含み、第1及び第2の反対端部を有し;(b)カートリッジが、フィルタ媒体構造物の第1の端部に固定された第1のエンドキャップを含み、第1のエンドキャップが、開放内部容積と連通する開口部を有する、実施形態16~24のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0227】
実施形態26.リング部材が第1のエンドキャップの一部である、実施形態17及び25に記載のフィルタカートリッジ。
【0228】
実施形態27.(a)第1のエンドキャップに固定された半径方向に向けられたシール部材をさらに含む、実施形態26に記載のフィルタカートリッジ。
【0229】
実施形態28.(a)シール部材が、基部を有する溝内に保持され、(b)突起の最も外側の先端と溝の基部との間の横方向の距離が1~13mmである、実施形態27に記載のフィルタカートリッジ。
【0230】
実施形態29.突起の最も外側の先端と溝の基部との間の横方向の距離が、5及び10mmである、実施形態28に記載のフィルタカートリッジ。
【0231】
実施形態30.突起の最も外側の先端と溝の基部との間の横方向の距離が、7~8mmである、実施形態28に記載のフィルタカートリッジ。
【0232】
実施形態31.(a)プリーツ付き媒体が、内側プリーツ先端及び外側プリーツ先端を有し、(b)シール部材が、内側プリーツ先端及び外側プリーツ先端の両方から半径方向に間隔をあけて位置決めされる、実施形態27~30のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0233】
実施形態32.(a)プリーツ付き媒体が、内側プリーツ先端及び外側プリーツ先端を有し、(b)シール部材が、内側プリーツ先端から半径方向に間隔をあけて位置決めされる、実施形態27~30のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0234】
実施形態33.(a)突起を有するリング部材が、内側プリーツ先端と外側プリーツ先端との間に半径方向に間隔をあけて配置され、突起が外側プリーツ先端から半径方向内側に間隔をあけて配置される、実施形態31及び32のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0235】
実施形態34.(a)第1のエンドキャップが、第1のエンドキャップから軸方向に延び、内側プリーツ先端と外側プリーツ先端との間にあるシール部材ホルダを含み、ホルダが、シール部材を保持する半径方向の溝を有し、(b)シール部材ホルダの一体部分内のリング部材、実施形態33に記載のフィルタカートリッジ。
【0236】
実施形態35.(a)シール部材が半径方向内側に延び、(b)リング部材上のカートリッジ突起が半径方向外側に延びる、実施形態34に記載のフィルタカートリッジ。
【0237】
実施形態36.シール部材が半径方向外側に延びる、実施形態35に記載のフィルタカートリッジ。
【0238】
実施形態37.リング部材上のカートリッジ突起が半径方向外側に延びる、実施形態36に記載のフィルタカートリッジ。
【0239】
実施形態38.カートリッジ突起が平歯車の歯である、実施形態15~37のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0240】
実施形態39.フィルタ媒体構造物の第2の端部に固定された第2のエンドキャップをさらに含む、実施形態25~38のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0241】
実施形態40.内部にフィルタ媒体構造物を保持する内部を有するハウジングをさらに備える、実施形態15~39のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0242】
実施形態41.ハウジングが、フィルタヘッドと接続するための外側に向けられたねじ山を有する、実施形態40に記載のフィルタカートリッジ。
【0243】
実施形態42.フィルタ媒体構造物が、ハウジング内に取り外し不能に固定される、実施形態40及び41のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0244】
実施形態43.フィルタ媒体構造物が、ハウジング内に取り外し可能に固定される、実施形態40及び41のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0245】
実施形態44.カートリッジ突起が、完全な360°の延在に沿って存在する、実施形態15~43のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0246】
実施形態45.各突起が、0.12~0.34インチの高さを有する、実施形態15~44のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0247】
実施形態46.各突起が、約13/35インチの高さを有する、実施形態15~44のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0248】
実施形態47.各突起が、1つの歯の回転角が7.2~20°であるようにサイズ決めされたギア歯である、実施形態15~46のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0249】
実施形態48.各突起が、1つの歯の回転角が約10~11°であるようにサイズ決めされたギア歯である、実施形態15~47のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0250】
実施形態49.50個以下の突起が存在する、実施形態15~48のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0251】
実施形態50.18個以上の突起が存在する、実施形態15~49のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0252】
実施形態51.約43~47個の突起が存在する、実施形態15~50のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0253】
実施形態52.回転防止機構をさらに含む、実施形態15~51のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0254】
実施形態53.回転防止機構が、要素から半径方向に突出する複数のタブを備える、実施形態52に記載のフィルタカートリッジ。
【0255】
実施形態54.突起が、平歯車形状、ピン形状、又はパドル形状のうちの1つである、実施形態15~46のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0256】
実施形態55.突起が3つのグループで存在し、3つの突起からなる1つ以下のグループが存在する、実施形態15~46のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0257】
実施形態56.突起が3つのグループで存在し、3つの突起からなる少なくとも3つのグループが存在し、各グループは隣接するグループから円周方向に間隔をあけて配置される、実施形態15~46のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジ。
【0258】
実施形態57.グループ間を円周方向に延びる軸方向に突出する隆起部又はフィンをさらに含む、実施形態56に記載のフィルタカートリッジ。
【0259】
実施形態58.(a)流体入口と、(b)実施形態1~13のいずれか1つに記載のバルブ装置とを備え、バルブ突起が、開位置と閉位置との間でバルブシャフトを回転させる力を受けるように構成及び配置され、(i)開位置は、流体流れボアを流体入口と整列させ、(ii)閉位置は、流体入口からの流体流れを遮断する、フィルタヘッド装置。
【0260】
実施形態59.バルブ装置が、バルブ突起に力が加えられていないときにバルブシャフトを閉位置に保持するためのねじりばねをさらに含む、実施形態58に記載のフィルタヘッド装置。
【0261】
実施形態60.(a)実施形態58のフィルタヘッド装置と、(b)フィルタヘッドに取り外し可能に固定された実施形態14~57のいずれか1つに記載のフィルタカートリッジとを備え、フィルタカートリッジ上のカートリッジ突起が、バルブシャフトを開位置と閉位置との間で移動させるためにバルブ突起に対して力を加える、フィルタアセンブリ。
【0262】
実施形態61.(a)カートリッジ突起がカートリッジギア歯を構成し、(b)バルブ突起がバルブギア歯を構成する、実施形態60に記載のフィルタアセンブリ。
【0263】
実施形態62.バルブギア歯が、180°以下の円弧に沿って延びる、実施形態61に記載のフィルタアセンブリ。
【0264】
実施形態63.バルブギア歯が、120°以下の円弧に沿って延びる、実施形態61に記載のフィルタアセンブリ。
【0265】
実施形態64.(a)バルブギア歯対カートリッジギア歯の比が、約1:2.5~1:5である。実施形態61~63のいずれか1つに記載のフィルタアセンブリ。
【0266】
実施形態65.(a)バルブギア歯対カートリッジギア歯の比が、約1:2.69である、実施形態61~63のいずれか1つに記載のフィルタアセンブリ。
【0267】
実施形態66.バルブギア歯とカートリッジギア歯の高さが約0.12インチと0.34インチの間である、実施形態61~65のいずれか1つに記載のフィルタアセンブリ。
【0268】
実施形態67.バルブギア歯とカートリッジギア歯の高さが、約13/35インチである、実施形態61~66のいずれか1つに記載のフィルタアセンブリ。
【0269】
実施形態68.(a)バルブシャフトが約17~18mmの外径を有し、(b)バルブシャフトのボアが、約9~10mmの直径を有する、実施形態61~67のいずれか1つに記載のフィルタアセンブリ。
【0270】
実施形態69.(a)バルブシャフトが、フィルタカートリッジの中心長手方向軸に平行な回転軸を有する、実施形態60~68のいずれか1つに記載のフィルタアセンブリ。
【0271】
実施形態70.(a)バルブシャフトが、フィルタカートリッジの中心長手方向軸に対して垂直な回転軸を有する、実施形態60~68のいずれか1つに記載のフィルタアセンブリ。
【0272】
実施形態71.(a)フィルタカートリッジが、外側ハウジング内に取り外し不能に固定されたフィルタ要素を備えるスピンオン式カートリッジであり、ハウジングは、フィルタヘッドに取り外し可能に取り付けられる、実施形態61~70のいずれか1つに記載のフィルタアセンブリ。
【0273】
実施形態72.(a)フィルタカートリッジが、ボウル内に取り外し可能に位置決めされたフィルタ要素を含むボウル-カートリッジアセンブリを備え、ボウルはフィルタヘッドに取り外し可能に取り付けられる、実施形態61~70のいずれか1つに記載のフィルタアセンブリ。
【0274】
実施形態73.ボウル-カートリッジアセンブリが、フィルタカートリッジの内部にコアレッサ要素をさらに含む、実施形態72に記載のフィルタアセンブリ。
【0275】
実施形態74.フィルタ要素及びボウルが回転防止機構を含む、実施形態72及び73のいずれか1つに記載のフィルタアセンブリ。
【0276】
実施形態75.回転防止機構が、要素から半径方向に突出する複数のタブと、タブを受け入れるボウルの内壁に沿った複数のスロットとを含む、実施形態74に記載のフィルタアセンブリ。
【0277】
実施形態76.回転防止機構が、エンドキャップから外側に延びる少なくとも1つの突出部を含む、実施形態75に記載のフィルタアセンブリ。
【0278】
実施形態77.回転防止機構が、フィルタハウジング上の突出部を受け入れるように構成されたポケット機構を備える、実施形態75に記載のフィルタアセンブリ。
【0279】
実施形態78.(a)フィルタヘッドの相手方ねじ山に対して第1のねじ山を有するフィルタアセンブリを回転させることであって、フィルタアセンブリを回転させることにより、カートリッジ突起のセットが回転する、回転させることと、(b)フィルタアセンブリを回転させることによって、フィルタアセンブリの第1のエンドキャップをフィルタヘッド内に軸方向に並進させることであって、第1のエンドキャップをフィルタヘッド内に軸方向に並進させることにより、カートリッジ突起が、フィルタヘッド内のバルブシャフト上の1つ又は複数の突起と動作的に係合するように位置決めされる、並進させることと、(c)カートリッジ突起を回転させることによってバルブシャフト上の突起を回転させることによりフィルタヘッド内のバルブシャフトと一体のバルブを開くこととを含む方法。
【0280】
実施形態79.回転させるステップが、フィルタアセンブリの第1のエンドキャップと一体であるカートリッジ突起のセットを中心軸を中心に回転させることを含む、実施形態78に記載の方法。
【0281】
実施形態80.バルブを開くことが、バルブを回転軸を中心に回転させることを含む、実施形態79に記載の方法。
【0282】
実施形態81.バルブ回転軸及び中心軸が平行であり且つオフセットされている、実施形態80に記載の方法。
【0283】
実施形態82.バルブ回転軸が、中心軸に対して垂直である、実施形態80に記載の方法。
【0284】
実施形態83.回転軸が、中心軸に対して平行である、実施形態80に記載の方法。
【0285】
実施形態84.バルブがボールバルブである、実施形態78~83のいずれか1つに記載の方法。
【0286】
実施形態85.カートリッジ突起がベベルギアの歯を構成する、実施形態78~84のいずれか1つに記載の方法。
【0287】
実施形態86.カートリッジ突起がウォームギアの歯を構成する、実施形態78~84のいずれか1つに記載の方法。
【0288】
上記は例示的な原理を表している。多くの実施形態はこれらの原理を使用して作ることができる。
【国際調査報告】