(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-24
(54)【発明の名称】表面掃除装置
(51)【国際特許分類】
A47L 9/16 20060101AFI20230817BHJP
【FI】
A47L9/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023506278
(86)(22)【出願日】2021-07-29
(85)【翻訳文提出日】2023-03-24
(86)【国際出願番号】 US2021043751
(87)【国際公開番号】W WO2022026744
(87)【国際公開日】2022-02-03
(32)【優先日】2020-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510053422
【氏名又は名称】シャークニンジャ オペレーティング エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、ロバート
(72)【発明者】
【氏名】クリアリー、パトリック
【テーマコード(参考)】
3B062
【Fターム(参考)】
3B062AH05
(57)【要約】
表面掃除装置は、クリーナー本体と、クリーナー本体に連結されたダストカップとを含んでもよい。ダストカップは、少なくとも三つのインデックス位置の間で枢動するように構成されてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面掃除装置であって、
クリーナー本体と、
前記クリーナー本体に連結されたダストカップであって、少なくとも三つのインデックス位置の間で枢動するように構成されるダストカップと、を備える、表面掃除装置。
【請求項2】
前記クリーナー本体に取り外し可能に連結されたフィルターチャンバーをさらに備える、請求項1に記載の表面掃除装置。
【請求項3】
前記ダストカップが、前記フィルターチャンバーに枢動可能に連結される、請求項2に記載の表面掃除装置。
【請求項4】
前記少なくとも三つのインデックス位置が、閉位置、空にする位置、および取り外し位置を含み、前記ダストカップが、前記閉位置から前記空にする位置に移行し、および前記空にする位置から前記取り外し位置に移行するように、構成される、請求項1に記載の表面掃除装置。
【請求項5】
前記ダストカップが前記取り外し位置にある時、前記ダストカップが前記クリーナー本体から取り外し可能である、請求項4に記載の表面掃除装置。
【請求項6】
前記ダストカップを前記空にする位置に保持するよう構成される、スライド可能な停止部をさらに備える、請求項4に記載の表面掃除装置。
【請求項7】
前記スライド可能な停止部が、前記空にする位置から前記取り外し位置への前記ダストカップの枢動移動に応答してスライドするように構成される、請求項6に記載の表面掃除装置。
【請求項8】
前記クリーナー本体に枢動可能に連結された取り外しリリースをさらに備え、前記取り外しリリースが、ラッチ位置とリリース位置の間で移行するように構成され、前記取り外しリリースが前記ラッチ位置にある時、前記スライド可能な停止部のスライド移動が実質的に防止される、請求項7に記載の表面掃除装置。
【請求項9】
ハンドルおよび入口を有するクリーナー本体と、
前記入口に流体連結された吸引モーターと、
前記クリーナー本体に取り外し可能に連結され、前記吸引モーターに流体連結された、プレモーターフィルターのチャンバーと、
前記吸引モーターに流体連結され、前記プレモーターフィルターのチャンバーに枢動可能に連結されたダストカップと、を備える、掃除機。
【請求項10】
前記ダストカップが、少なくとも三つのインデックス位置の間で枢動するように構成される、請求項9に記載の掃除機。
【請求項11】
前記少なくとも三つのインデックス位置が、閉位置、空にする位置、および取り外し位置を含み、前記ダストカップが、前記閉位置から前記空にする位置に移行し、および前記空にする位置から前記取り外し位置に移行するように、構成される、請求項10に記載の掃除機。
【請求項12】
前記ダストカップが前記取り外し位置にある時、前記プレモーターフィルターのチャンバーが前記クリーナー本体から取り外し可能である、請求項11に記載の掃除機。
【請求項13】
前記プレモーターフィルターのチャンバーにスライド可能に連結され、前記ダストカップを前記空にする位置に保持するように構成された、スライド可能な停止部をさらに備える、請求項11に記載の掃除機。
【請求項14】
前記スライド可能な停止部が、前記空にする位置から前記取り外し位置への前記ダストカップの枢動移動に応答してスライドするように構成される、請求項13に記載の掃除機。
【請求項15】
前記クリーナー本体に枢動可能に連結された取り外しリリースをさらに備え、前記取り外しリリースがラッチ位置とリリース位置の間で移行するように構成され、前記取り外しリリースが前記ラッチ位置にある時、前記スライド可能な停止部のスライド移動が実質的に防止される、請求項14に記載の掃除機。
【請求項16】
ハンドルおよび入口を有するクリーナー本体であって、前記入口が前記クリーナー本体の長手方向軸に沿って前記ハンドルの反対側にある、クリーナー本体と、
前記入口に流体連結された吸引モーターと、
前記クリーナー本体に取り外し可能に連結され、前記吸引モーターに流体連結された、プレモーターフィルターのチャンバーと、
前記吸引モーターに流体連結され、前記プレモーターフィルターのチャンバーに枢動可能に連結されたダストカップであって、前記ダストカップが、少なくとも閉位置、空にする位置、および取り外し位置の間で枢動するように構成され、前記ダストカップが、前記閉位置から前記空にする位置へ移行し、および前記空にする位置から前記取り外し位置へ移行するように、さらに構成される、ダストカップと、を備える、掃除機。
【請求項17】
前記ダストカップが前記取り外し位置にある時、前記プレモーターフィルターのチャンバーが、前記クリーナー本体から取り外し可能である、請求項16に記載の掃除機。
【請求項18】
前記プレモーターフィルターのチャンバーにスライド可能に連結され、前記ダストカップを前記空にする位置に保持するように構成された、スライド可能な停止部をさらに備える、請求項16に記載の掃除機。
【請求項19】
前記スライド可能な停止部が、前記空にする位置から前記取り外し位置への前記ダストカップの枢動移動に応答してスライドするように構成される、請求項18に記載の掃除機。
【請求項20】
前記クリーナー本体に枢動可能に連結された取り外しリリースをさらに備え、前記取り外しリリースがラッチ位置とリリース位置の間で移行するように構成され、前記取り外しリリースが前記ラッチ位置にある時、前記スライド可能な停止部のスライド移動が実質的に防止される、請求項19に記載の掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、表面掃除装置と題する、2020年7月29日に出願の米国仮出願番号第63/058,395号の利益を主張するものであり、これは参照により完全に本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に表面掃除装置に関し、より具体的には掃除機に関する。
【背景技術】
【0003】
表面掃除装置は、掃除機を含み得る。掃除機は、吸引モーター、ダストカップ、および入口を含んでもよい。吸引モーターは、空気が入口からダストカップ内へ、および吸引モーターを通って流れることができるように、ダストカップおよび入口に流体連結される。ダストカップ内に流れる空気は、その中に混入された破片を有してもよい。混入した破片の少なくとも一部分は、ダストカップを通過する時にエントレインメント(entrainment)から脱落し得る。
【0004】
掃除機の一例は、直立型掃除機であってもよい。直立型掃除機は、表面掃除ヘッドおよび直立セクションを含んでもよく、直立セクションは、表面掃除ヘッドに枢動可能に連結される。直立セクションは、格納位置と使用中位置の間で枢動するように構成される。掃除機の別の例は、掃除される表面とは独立して、ユーザーの手に支持されるように構成された手持ち式掃除機であってもよい。そのため、手持ち式掃除機は、直立型掃除機と比較してより操作可能であり得る。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、概して表面掃除装置に関する。表面掃除装置は、クリーナー本体、吸引モーターおよびダストカップを含んでもよい。クリーナー本体は、ダストカップおよび吸引モーターに流体連結された空気入口を画定する。吸引モーターは、空気入口からダストカップ内へ、および吸引モーターを通って延在する空気流路に沿って空気を引き込むように構成される。空気流路に沿って流れる空気の中には、破片が混入し得る。混入した破片の少なくとも一部分は、ダストカップを通過する時にエントレインメントから脱落し得る。ダストカップは、ダストカップが少なくとも三つのインデックス位置の間で枢動するように、取り外し可能におよび/または枢動可能にクリーナー本体に連結される。例えば、ダストカップは、閉位置から空にする位置へと、および空にする位置から取り外し位置へと枢動するように構成され得る。空にする位置にある時、ダストカップ内の破片は、そこから取り出されてもよい。取り外し位置にある時、表面掃除装置の一つ以上の構成要素へのアクセス性は、(例えば、掃除および/または保守の目的で)空にする位置と比較して改善されてもよい。
【0006】
これらおよび他の特徴や利点は、図面とともに以下の詳細な説明を読むことによってより良く理解される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、本開示の実施形態と一致する、表面掃除装置の一実施例の概略図である。
【
図2】
図2は、本開示の実施形態と一致する、空にする位置にダストカップを有する
図1の表面掃除装置の概略図である。
【
図3】
図3は、本開示の実施形態と一致する、取り外し位置にダストカップを有する
図1の表面掃除装置の概略図である。
【
図4】
図4は、本開示の実施形態と一致する、掃除機の斜視図である。
【
図5】
図5は、本開示の実施形態と一致する、線V-Vに沿った
図4の掃除機の断面図である。
【
図6】
図6は、本開示の実施形態と一致する、
図5のVI領域に対応する、
図4の掃除機の一部の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、表面掃除装置100の概略的な実施例を示す。示されるように、表面掃除装置100は、クリーナー本体102、吸引モーター104(隠線で表示)、およびダストカップ106を含む。クリーナー本体102は、ハンドル108および入口110を含む。入口110は、クリーナー本体102の長手方向軸112に沿ってハンドル108の反対側にある。吸引モーター104は、入口110およびダストカップ106に流体連結される。吸引モーター104は、空気流路114に沿って入口110内に空気を引き込むように構成される。示されるように、空気流路114は、入口110からダストカップ106内へ、および吸引モーター104を通って延在し、その後、周囲環境に排出される。空気流路114に沿って流れる空気の中には、破片が混入し得る。このようにして、空気がダストカップ106を通過する時、混入した破片の少なくとも一部分が、後ほどの廃棄のためにダストカップ106内に堆積されてもよい。
【0009】
ダストカップ106は、(例えば、直接的または間接的に)クリーナー本体102に枢動可能および/または取り外し可能に連結される。一部の実例では、ダストカップ106は、閉位置と少なくとも一つの開位置との間で枢動するように構成され得る。例えば、ダストカップ106は、ダストカップ106が少なくとも三つのインデックス位置(例えば、閉位置、第一の開位置、および第二の開位置)の間で枢動可能に移行できるように、クリーナー本体102に枢動可能に連結され得る。ダストカップ106は、それぞれのインデックス位置に選択的に(例えば、ユーザーが作動可能なリリースによって)保持されるように構成され得る。
【0010】
第一の位置は、一般に閉位置として説明されてもよい。閉位置にある時、ダストカップ106は入口110に流体連結される。閉位置の例を
図1に示す。
第二の位置は、一般に、第一の開位置(例えば、空にする位置)として説明されてもよい。ダストカップ106が閉位置から空にする位置に移行すると、ダストカップ106は、空にする角度θで枢動する。空にする角度θは、例えば、30°~70°の範囲の測定値であってもよい。さらなる例として、空にする角度θは、実質的に(例えば1°、2°、3°、4°、または5°以内で)50°の測定値であってもよい。空にする位置の例を
図2に示す。空にする位置にある時、ダストカップ106は入口110から流体的に分離されるのであり、空にする角度θは、クリーナー本体102の長手方向軸112とダストカップ106との間で測定されてもよい。
【0011】
第三の位置は、一般に、第二の開位置(例えば、取り外し位置)として説明されてもよい。ダストカップ106が空にする位置から取り外し位置に移行すると、ダストカップ106は、取り外し角度μで枢動する。例えば、取り外し角度μは、30°~50°の範囲の測定値であってもよい。さらなる例として、取り外し角度μは、実質的に(例えば1°、2°、3°、4°、または5°以内で)40°の測定値であってもよい。長手方向軸112から測定する場合、合計取り外し角度εは、空にする角度θよりも大きい測定値である。例えば、合計取り外し角度εは、70°~110°の範囲の測定値であってもよい。さらなる例として、合計取り外し角度εは、実質的に(例えば1°、2°、3°、4°、または5°以内で)90°の測定値であってもよい。取り外し位置の例を
図3に示す。
【0012】
一部の実例では、取り外し可能な部品116は、クリーナー本体102に取り外し可能に連結される。ダストカップ106は、取り外し可能な部品116に枢動可能に連結されてもよい。そのため、ダストカップ106および取り外し可能な部品116は、クリーナー本体102から一緒に取り外されてもよい。例えば、ダストカップ106が空にする位置または取り外し位置に移行する時、ダストカップ106および取り外し可能な部品116は、クリーナー本体102から取り外されてもよい。そのため、ダストカップ106は、ダストカップ106および取り外し可能な部品116がクリーナー本体102から分離された後、取り外し位置に移行するように構成され得る。取り外し可能な部品116は、フィルターを受容するためのフィルターチャンバーを画定してもよく、吸引モーター104に流体連結されてもよい。フィルターの例としては、サイクロンフィルター、メッシュフィルター、プリーツフィルター、および/または任意の他のタイプのフィルターがあるが、これらに限定されない。
【0013】
ダストカップ106が閉位置、空にする位置、および取り外し位置を有する場合、ダストカップ106の掃除は、(例えば、閉位置と、空にする位置または取り外し位置のうちの一つのみと、のみを有するダストカップと比較して)より容易であり得る。例えば、こうした構成は、ダストカップ106を空にする時、破片の煙を低減する一方で、ダストカップ106の少なくとも一部分を掃除するための容易なアクセスを依然として可能にし得る。破片の煙は、一般に、ダストカップ106を空にした結果、環境に散乱される破片として説明されてもよい。
【0014】
図4は、
図1の表面掃除装置100の実施例であり得る掃除機400の斜視図を示す。掃除機400は、クリーナー本体402、吸引モーター404、およびダストカップ406を含む。クリーナー本体402は、ハンドル403および入口408を含み得る。吸引モーター404は、クリーナー本体402内に画定される吸引モーター空洞内に配置されてもよく、ダストカップ406は、クリーナー本体402に枢動可能および/または取り外し可能に連結され得る。示されるように、吸引モーター404およびダストカップ406は、ハンドル403とクリーナー本体402の入口408との間に配置され得る。例えば、ダストカップ406は、入口408と吸引モーター404との間に配置されてもよく、吸引モーター404は、ダストカップ406とハンドル403との間に配置されてもよい。この例では、吸引モーター404の少なくとも一部分が、ダストカップ406の少なくとも一部分および/またはハンドル403の少なくとも一部分と重複してもよい(例えば、クリーナー本体402の長手方向軸405が、吸引モーター404と、ならびにダストカップ406の少なくとも一部分および/またはハンドル403の少なくとも一部分と交差する)。
【0015】
吸引モーター404は、空気を、吸引モーター404を通過する前に、入口408を通ってダストカップ406内に引き込むように構成される。このようにして、吸引モーター404は、一般に、ダストカップ406および入口408に流体連結されているとして説明され得る。入口408を通って流れる空気は、その中に混入された破片を有してもよい。混入した破片の少なくとも一部分は、ダストカップ406内に堆積されてもよい。
【0016】
ダストカップ406は、例えば、それを通って流れる空気をサイクロン運動に従って流れさせ、一つ以上のサイクロンを生成させるように構成されてもよい。空気のサイクロン運動は、サイクロン運動の結果として、混入した破片の少なくとも一部をエントレインメントから外に出すよう付勢してもよい。一部の実例では、ダストカップ406は、複数のサイクロンが生成されるように構成されてもよく、第一のサイクロンは、空気から大きな破片を分離するように構成され、第二のサイクロンは、空気から小さな破片を分離するように構成される。この場合、ダストカップ406は、一般に、多段式のサイクロンダストカップとして説明されてもよい。
【0017】
ダストカップ406は、閉位置と少なくとも一つの開位置の間で枢動可能であってもよく、ダストカップ406は、開位置にある時、クリーナー本体402から取り外すことができる。例えば、ダストカップ406は、閉位置から空にする位置へ、および一部の実例では、空にする位置から取り外し位置へ、枢動するように構成され得る。ダストカップ406は、例えば、作動可能なラッチ、スライド可能な停止部、戻り止め、および/または任意の他の保持機構のうちの一つ以上を使用して、各位置で選択的に保持されるように構成され得る。このようにして、ダストカップ406は、一般に、二つ以上の(例えば、少なくとも三つの)インデックス位置(例えば、閉位置および少なくとも一つの開位置)の間で枢動可能であるものと説明され得る。
【0018】
一部の実例では、空にするリリース409の作動により、ダストカップ406が閉位置(第一のインデックス位置)から空にする位置(第二のインデックス位置)に移行してもよく、取り外しリリース411の作動により、ダストカップ406が空にする位置から取り外し位置(第三のインデックス位置)に移行してもよい。例えば、ダストカップ406は、クリーナー本体402に取り外し可能に連結された取り外し可能な部品412(例えば、取り外し可能なプレモーターフィルターのチャンバー)に枢動可能に連結され得、取り外しリリース411の作動により、取り外し可能な部品412がクリーナー本体402から分離される。取り外し可能な部品412は、空にする位置または取り外し位置のいずれかで、ダストカップ406と共にクリーナー本体402から分離されてもよい。このようにして、一部の実例では、ダストカップ406は、ダストカップ406および取り外し可能な部品412がクリーナー本体402から分離された後、取り外し位置に枢動されてもよい。
【0019】
プレモーターフィルター410(隠線で概略的に表示)は、空気が、ダストカップ406を出た後かつ吸引モーター404を通過する前に、プレモーターフィルター410を通過するように、ダストカップ406および吸引モーター404に流体連結されてもよい。プレモーターフィルター410は、ダストカップ406を通過した後に空気内に混入された任意の破片の少なくとも一部分を捕捉してもよい。例えば、プレモーターフィルター410は、プレモーターフィルターのチャンバー412内に配置されてもよく、プレモーターフィルターのチャンバー412は、ダストカップ406と吸引モーター404の間に配置される。一部の実例では、ダストカップ406は、プレモーターフィルターのチャンバー412の少なくとも一部分を画定してもよい。
【0020】
図5は、線V-Vに沿って切り取った、
図4の掃除機400の断面図である。示されるように、ダストカップ406は、第一の段500および第二の段502を有する。第二の段502は、第一の段500とプレモーターフィルターのチャンバー412の間に配置される。第一の段500は、その中に第一のサイクロンを生成するように構成されてもよく、第二の段502は、その中に第二のサイクロンを生成するように構成されてもよい。第一の段500および第二の段502は、直列に流体連結されてもよい(例えば、空気は、第二の段502を通って流れる前に、第一の段500を通って流れる)。
【0021】
示されるように、ダストカップ406は、枢動点504の周りで枢動するように構成される。枢動点504は、第二の段502と吸引モーター404の間に位置付けられる。例えば、ダストカップ406は、枢動点504がプレモーターフィルターのチャンバー412上の点に対応するように、プレモーターフィルターのチャンバー412に枢動可能に連結されてもよい。ダストカップ406が閉位置から空にする位置へと移行する時、ダストカップ406の入口端部506は、クリーナー本体402から離れて枢動する。こうした構成は、ダストカップ406を空にする時の破片の煙を低減し得る。ダストカップ406が、空にする位置から取り外し位置に移行する時、第二の段502は、(例えば、第二の段502の一つ以上の構成要素を掃除するために)より容易にアクセス可能であってもよい。例えば、第二の段502は、空にする位置と比較して、ダストカップ406が取り外し位置にある時により容易に取り外される、一つ以上の取り外し可能な構成要素(例えば、そこを通って流れる空気のサイクロン運動を促進するように構成された一つ以上の取り外し可能な構成要素)を含んでもよい。一部の実例では、ダストカップ406は、プレモーターフィルターのチャンバー412およびダストカップ406がクリーナー本体402から取り外された後、取り外し位置に枢動されてもよい。追加的に、または別の方法として、ダストカップ406は、プレモーターフィルターのチャンバー412がクリーナー本体402に連結されている間に、取り外し位置に枢動されてもよい。
【0022】
図6は、
図5の領域VIに一般的に対応する掃除機400の拡大断面図を示す。示されるように、ダストカップ406は、プレモーターフィルターのチャンバー412に枢動可能に連結され、プレモーターフィルターのチャンバー412は、クリーナー本体402に取り外し可能に連結される。このようにして、ダストカップ406は、一般に、クリーナー本体402に枢動可能かつ取り外し可能に連結されているとして説明され得る。
【0023】
ダストカップ付勢機構600(例えば、ねじりばねなどのばね)は、枢動点504に位置付けられる。ダストカップ付勢機構600は、ダストカップ406を空にする位置に向けて付勢するように構成される。このようにして、空にするリリース409が作動されると、ダストカップ406は、ダストカップ付勢機構600によって、空にする位置に向けて移動する。
【0024】
空にする位置にある時、ダストカップ406は、ダストカップ406を空にする位置に保持するように構成された停止部602と係合する。停止部602は、空にする位置と取り外し位置の間でのダストカップ406の枢動移動に応答して、停止部602が停止位置と収縮位置の間をスライドするように、プレモーターフィルターのチャンバー412にスライド可能に連結され得る。例えば、停止部602は、プレモーターフィルターのチャンバー412に画定されるトラック601内に、スライド可能に受容され得る。トラック601は、少なくとも部分的に囲まれ得るのであり、トラック601の対向する端部の各々に開口部603を含み、開口部603は、停止部602の少なくとも一部分を受容するように構成される。複数の開口部603は、同じまたは異なるサイズおよび/または形状を有してもよい。停止部付勢機構604(例えば、圧縮ばねなどのばね)は、停止部602を枢動点504(または停止位置)に向けて付勢する。例えば、停止部付勢機構604は、トラック601に沿って枢動点504の方向に停止部602を付勢してもよい。停止部602が停止位置にあり、ダストカップ406が空にする位置にある時、ダストカップ406は停止部602と係合し、停止部602はダストカップ406のさらなる枢動移動に抵抗する。停止部602は、ダストカップ406が空にする位置にある時に、ダストカップ406と係合するように構成された弓状領域605を画定することができる。弓状領域605は、弓状領域605とダストカップ406の間の係合が枢動点504から離れる方向に停止部602を付勢するように構成され、ダストカップ付勢機構600によって及ぼされる力は、停止部付勢機構604によって掛けられる力を克服するのに不十分である。
【0025】
取り外しリリース411は、プレモーターフィルターのチャンバー412をクリーナー本体402に取り外し可能に連結する。示されるように、取り外しリリース411は、取り外しリリース411がラッチ位置とリリース位置の間で移行可能であるように、クリーナー本体402に枢動可能に連結される。取り外しリリース411は、作動端部608およびラッチ端部610を含み、作動端部608はラッチ端部610の反対側にある。ラッチ端部610は、プレモーターフィルターのチャンバー412内に画定されるキャッチ614と係合するように構成されたラッチ612を画定する。取り外しリリース411は、ラッチ612がキャッチ614と係合するように、ラッチ位置に向けて付勢されてもよい。
【0026】
また示されるように、取り外しリリース411がラッチ位置にある時、取り外しリリース411は、停止部602と係合するように構成され、停止部602が枢動点504から離れる方向にスライドするのを防止する。言い換えれば、取り外しリリース411がラッチ位置にある時、停止部602のスライド移動は実質的に防止される(例えば、停止部602のスライド移動は、ダストカップ406が取り外し位置に移行するのを可能にするには不十分である)。取り外しリリース411がリリース位置に移行すると、ラッチ612は、キャッチ614の係合を解除するのであり、プレモーターフィルターのチャンバー412は、クリーナー本体402から分離されてもよく、停止部602は、枢動点504から離れる方向にスライドし得る。例えば、取り外しリリース411がリリース位置にある時(または、プレモーターフィルターのチャンバー412がクリーナー本体402から分離される時)、空にする位置から取り外し位置へのダストカップ406の枢動移動は、枢動点504から離れて、停止部602の収縮位置へと停止部602をスライドする。停止部602が収縮位置にある時、停止部602は、プレモーターフィルターのチャンバー412がクリーナー本体402に連結されている場合、取り外しリリース411がラッチ位置に移行して戻るのを防止してもよい。そのため、ダストカップ406が取り外し位置にある時、ダストカップ406は一般的に、クリーナー本体402から取り外し可能であるとして説明されてもよい。
【0027】
ダストカップ406が取り外し位置に移行する時、ダストカップ406は、ユーザーがダストカップ406に力を加え、ダストカップ406を空にする位置へと移行するまで、取り外し位置に保持されるように構成されてもよい。例えば、ダストカップ406は、停止部602の停止部停止面620と係合する(例えば、接触する)ように構成されたダストカップ停止面618を含んでもよく、停止面618および620の間の係合は、取り外し位置から空にする位置へのダストカップ406の回転移動に抵抗する。
【0028】
取り外しリリース411がリリース位置にあり、および/またはダストカップ406が取り外し位置にある時、プレモーターフィルターのチャンバー412およびダストカップ406は、クリーナー本体402から取り外され得る。例えば、プレモーターフィルターのチャンバー412およびダストカップ406は、クリーナー本体402の長手方向軸405にほぼ平行な方向に掛けられる力に応答して、クリーナー本体402から取り外されてもよい。一度取り外されると、(例えば、掃除または交換のために)プレモーターフィルター410は取り外されてもよい。
【0029】
本開示と一致する表面掃除装置の一例は、クリーナー本体と、クリーナー本体に連結されたダストカップとを含んでもよく、ダストカップは、少なくとも三つのインデックス位置の間で枢動するように構成される。
【0030】
一部の実例では、表面掃除装置は、クリーナー本体に取り外し可能に連結されたフィルターチャンバーをさらに含んでもよい。一部の実例では、ダストカップは、フィルターチャンバーに枢動可能に連結されてもよい。一部の実例では、少なくとも三つのインデックス位置は、閉位置、空にする位置、および取り外し位置を含んでもよく、ダストカップは、閉位置から空にする位置に移行し、および空にする位置から取り外し位置に移行するように、構成される。一部の実例では、ダストカップが取り外し位置にある時、ダストカップは、クリーナー本体から取り外し可能であってもよい。一部の実例では、表面掃除装置は、ダストカップを空にする位置に保持するように構成された、スライド可能な停止部をさらに含んでもよい。一部の実例では、スライド可能な停止部は、空にする位置から取り外し位置へのダストカップの枢動移動に応答してスライドするように構成されてもよい。一部の実例では、表面掃除装置は、クリーナー本体に枢動可能に連結された取り外しリリースをさらに含んでもよく、取り外しリリースは、ラッチ位置とリリース位置の間で移行するように構成され、取り外しリリースがラッチ位置にある時、スライド可能な停止部のスライド移動が実質的に防止される。
【0031】
本開示と一致する掃除機の一例は、ハンドルおよび入口を有するクリーナー本体、入口に流体連結された吸引モーター、クリーナー本体に取り外し可能に連結され、吸引モーターに流体連結された、プレモーターフィルターのチャンバー、および吸引モーターに流体連結され、プレモーターフィルターのチャンバーに枢動可能に連結されたダストカップを含んでもよい。
【0032】
一部の実例では、ダストカップは、少なくとも三つのインデックス位置の間で枢動するように構成されてもよい。一部の実例では、少なくとも三つのインデックス位置は、閉位置、空にする位置、および取り外し位置を含んでもよく、ダストカップは、閉位置から空にする位置に移行し、および空にする位置から取り外し位置に移行するように、構成される。一部の実例では、ダストカップが取り外し位置にある時、プレモーターフィルターのチャンバーは、クリーナー本体から取り外し可能であってもよい。一部の実例では、プレモーターフィルターのチャンバーにスライド可能に連結され、ダストカップを空にする位置に保持するように構成されたスライド可能な停止部を、掃除機はさらに含んでもよい。一部の実例では、スライド可能な停止部は、空にする位置から取り外し位置へのダストカップの枢動移動に応答してスライドするように構成されてもよい。一部の実例では、掃除機は、クリーナー本体に枢動可能に連結された取り外しリリースをさらに含んでもよく、取り外しリリースは、ラッチ位置とリリース位置の間で移行するように構成され、取り外しリリースがラッチ位置にある時、スライド可能な停止部のスライド移動が実質的に防止される。
【0033】
本開示と一致する掃除機の別の例は、ハンドルおよび入口を有するクリーナー本体であって、入口がクリーナー本体の長手方向軸に沿ってハンドルの反対側にある、クリーナー本体と、入口に流体連結された吸引モーターと、クリーナー本体に取り外し可能に連結され、吸引モーターに流体連結された、プレモーターフィルターのチャンバーと、吸引モーターに流体連結され、プレモーターフィルターのチャンバーに枢動可能に連結されたダストカップであって、ダストカップが、少なくとも閉位置、空にする位置、および取り外し位置の間で枢動するように構成され、ダストカップが、閉位置から空にする位置へ移行し、および空にする位置から取り外し位置へ移行するように、さらに構成される、ダストカップと、を含んでもよい。
【0034】
一部の実例では、ダストカップが取り外し位置にある時、プレモーターフィルターのチャンバーは、クリーナー本体から取り外し可能であってもよい。一部の実例では、プレモーターフィルターのチャンバーにスライド可能に連結され、ダストカップを空にする位置に保持するように構成されたスライド可能な停止部を、掃除機はさらに含んでもよい。一部の実例では、スライド可能な停止部は、空にする位置から取り外し位置へのダストカップの枢動移動に応答してスライドするように構成されてもよい。一部の実例では、掃除機は、クリーナー本体に枢動可能に連結された取り外しリリースをさらに含んでもよく、取り外しリリースは、ラッチ位置とリリース位置の間で移行するように構成され、取り外しリリースがラッチ位置にある時、スライド可能な停止部のスライド移動が実質的に防止される。
【0035】
本発明の原理は本明細書に記載されているが、本記載は単に例としてなされるものであって、本発明の範囲に対する限定としてなされるものではないことが、当業者によって理解されるべきである。本明細書に示され、かつ記載される例示的な実施形態に加えて、他の実施形態が本発明の範囲内で意図される。当業者による修正および置換は、本発明の範囲内であると考えられ、以下の特許請求の範囲によるものを除いて限定されるべきではない。
【国際調査報告】