(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-24
(54)【発明の名称】移動式流し台
(51)【国際特許分類】
E03C 1/18 20060101AFI20230817BHJP
A47B 77/06 20060101ALI20230817BHJP
【FI】
E03C1/18
A47B77/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023506549
(86)(22)【出願日】2021-08-05
(85)【翻訳文提出日】2023-01-27
(86)【国際出願番号】 KR2021010312
(87)【国際公開番号】W WO2022031064
(87)【国際公開日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】10-2020-0098908
(32)【優先日】2020-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523032180
【氏名又は名称】チョン,ジェ ウォン
【氏名又は名称原語表記】JEONG, Jae Won
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】チョン,ジェ ウォン
【テーマコード(参考)】
2D061
3B260
【Fターム(参考)】
2D061BA04
2D061BB10
2D061BC20
2D061BD10
2D061BG10
2D061DA03
2D061DE30
3B260FA01
3B260FA04
(57)【要約】
本発明は移動式流し台に係り、洗浄対象を収容する洗い桶200と、前記洗い桶200に清水Cを供給するための水栓220と、前記水栓220に供給する清水C及び前記洗い桶200から排出される汚水Dを収容する空間を提供する収容部600と、前記収容部600内に備えられ、前記水栓220に供給する清水Cを保存し、保存される清水Cの量によってその体積が変わる清水保存部300と、前記収容部600内に備えられ、前記洗い桶200から排出される汚水Dを保存する汚水保存部400とを含み、前記清水保存部300に保存された清水Cを使うほど前記収容部600内で前記清水保存部300が占める空間の大きさは減る代わり、前記汚水保存部400が前記収容部600内で占める空間の大きさが増えることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄対象を収容する洗い桶200と、
前記洗い桶200に清水Cを供給するための水栓220と、
前記水栓220に供給する清水C及び前記洗い桶200から排出される汚水Dを収容する空間を提供する収容部600と、
前記収容部600内に備えられ、前記水栓220に供給する清水Cを保存し、保存される清水Cの量によってその体積が変わる清水保存部300と、
前記収容部600内に備えられ、前記洗い桶200から排出される汚水Dを保存する汚水保存部400とを含み、
前記清水保存部300に保存された清水Cを使うほど前記収容部600内で前記清水保存部300が占める空間の大きさは減る代わり、前記汚水保存部400が前記収容部600内で占める空間の大きさが増えることを特徴とする、移動式流し台。
【請求項2】
前記汚水保存部400の体積は前記汚水保存部400に保存される汚水Dの量によって変化し、前記収容部600内で前記清水保存部300と前記汚水保存部400とがそれぞれ占める空間の大きさは、清水保存部300に保存された清水Cの量と前記汚水保存部400に保存された汚水Dの量とによって決まることを特徴とする、請求項1に記載の移動式流し台。
【請求項3】
清水Cが満ちている時には前記清水保存部300が前記収容部600内の空間を全て占めて、前記汚水保存部400に汚水Dが満ちている時には前記汚水保存部400が前記収容部600内の空間を全て占めることを特徴とする、請求項2に記載の移動式流し台。
【請求項4】
前記収容部600は内部に水を保存することができる空間を提供する水密性構造物で形成され、前記収容部600内で前記清水保存部300と前記汚水保存部400は、前記清水保存部300に保存された清水Cの量と前記汚水保存部400に保存された汚水Dの量とによって自在に変形可能な柔軟膜710で分離したことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の移動式流し台。
【請求項5】
前記収容部600は前記汚水保存部400と前記清水保存部300とを収容するための空間ボックス310を含み、前記空間ボックス310は上端が開放されていて、前記空間ボックス310内に前記清水保存部300と汚水保存部400とが積層されていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の移動式流し台。
【請求項6】
前記清水保存部300は保存された清水Cの量によって体積が変化することができる水袋であり、前記汚水保存部400は保存された汚水Dの量によって体積が変化することができる水袋であることを特徴とする、請求項5に記載の移動式流し台。
【請求項7】
前記汚水保存部400は上端が開放されたボックスで形成され、前記空間ボックス310の内部に挿入されることができることを特徴とする、請求項5に記載の移動式流し台。
【請求項8】
前記ケース本体110の内周面には空間ボックス係止突起170が形成され、前記空間ボックス係止突起170の下端部が前記空間ボックス310の上端部に当接して前記ケース本体110が前記空間ボックス310によって支持されることを特徴とする、請求項5に記載の移動式流し台。
【請求項9】
前記汚水保存部400は弾性手段によって前記清水保存部300に追加的な圧迫を加えるようになることを特徴とする、請求項7に記載の移動式流し台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は移動式流し台に係り、より詳しくは、人力または車両などによって運ばれたり、あるいは車両に取り付けられることができ、清水供給手段と汚水収容手段を備えて別途上下水道がなくても使用することができる移動式流し台に関する。
【背景技術】
【0002】
キャンピング人口が増加することによって様々な種類の屋外用調理器具が製品化され、販売されている。調理後に皿洗いを便利にするための流し台を移動できるようにした移動式流し台に対するアイディアが提案され、製品化されてはいるが、まだ多様な製品が販売されていないため、特にサイズ及び重さが移動式で使うには負担になって多く普及されていない状況である。ここで流し台は主に食器/食材などの洗浄するために用いられるものであるが、洗面などの目的でも使われることができる。
【0003】
図1に示されたような従来の移動式流し台は長いレッグを折ってケース内に収納されるように設計されるので、容器自体のサイズが大きくなるしかない。特に、流し台から排出される汚水を処理するためには別途汚水筒が必要であるが、このような汚水筒がケース内に収納されていないため移動式流し台とは別に汚水筒を備えなければならないので、移動式流し台の携帯性が大きく損傷される問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は前述した従来技術の問題点を解決するためのものであって、移動の際に流し台のサイズ及び重さを最小化することができるように別途レッグを取り付けることなく、代わりに収納用構造物または空間ボックスが流し台の高さを維持させる構造の移動式流し台を提供することを目的とする。
【0005】
汚水保存部及び清水保存部が移動式流し台のケース本体内に収納されるようにすることで移動式流し台とは別に汚水筒を備えなければならない従来技術の問題点を解決することをまた他の目的とする。
【0006】
さらに、制限された空間内で清水及び汚水保存空間の活用を極大化すると同時に、別の動力装置がなくても水栓に清水を高い圧力でスムーズに供給できるようにすることをまた他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は移動式流し台に係り、洗浄対象を収容する洗い桶200と、前記洗い桶200に清水Cを供給するための水栓220と、前記水栓220に供給する清水C及び前記洗い桶200から排出される汚水Dを収容する空間を提供する収容部600と、前記収容部600内に備えられ、前記水栓220に供給する清水Cを保存し、保存される清水Cの量によってその体積が変わる清水保存部300と、前記収容部600内に備えられ、前記洗い桶200から排出される汚水Dを保存する汚水保存部400とを含み、前記清水保存部300に保存された清水Cを使うほど前記収容部600内で前記清水保存部300が占める空間の大きさは減る代わり、前記汚水保存部400が前記収容部600内で占める空間の大きさが増えることを特徴とする。
【0008】
前記汚水保存部400の体積は前記汚水保存部400に保存される汚水Dの量によって変化し、前記収容部600内で前記清水保存部300と前記汚水保存部400がそれぞれ占める空間の大きさは清水保存部300に保存された清水Cの量と、前記汚水保存部400に保存された汚水Dの量とによって決まることを特徴とする。
【0009】
清水Cが満ちている時には前記清水保存部300が前記収容部600内の空間を全て占めて、前記汚水保存部400に汚水Dが満ちている時には前記汚水保存部400が前記収容部600内の空間を全て占めるようになる。
【0010】
前記収容部600は内部に水を保存することができる空間を提供するように水密性構造物で形成され、前記収容部600内で前記清水保存部300と前記汚水保存部400は、前記清水保存部300に保存された清水Cの量と前記汚水保存部400に保存された汚水Dの量とによって自在に変形可能な柔軟膜710で分離されたことを特徴とする。
【0011】
さらに、前記収容部600は前記汚水保存部400と前記清水保存部300とを収容するための空間ボックス310を含み、前記空間ボックス310は上端が開放されていて、前記空間ボックス310内に前記清水保存部300と汚水保存部400とが積層されていることを特徴とする。
【0012】
そして、前記清水保存部300は保存された清水Cの量によって体積が変化できる水袋であり、前記汚水保存部400は保存された汚水Dの量によって体積が変化できる水袋であってもよい。
【0013】
さらに、前記汚水保存部400は上端が開放されたボックスで形成され、前記空間ボックス310の内部に挿入されることができる。そして、前記ケース本体110の内周面には空間ボックス係止突起170が形成され、前記空間ボックス係止突起170の下端部が前記空間ボックス310の上端部に当接して前記ケース本体110が前記空間ボックス310によって支持されることができる。
【0014】
最後に、前記汚水保存部400は弾性手段によって前記清水保存部300に追加的な圧迫を加えるようになることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明による移動式流し台は、ケース内に汚水保存部及び清水保存部が洗い桶と干渉を起こさない形態で収納されるようにすることで、移動式流し台とは別に清水/汚水保存手段を携帯しなければならない従来技術の問題点を解決する。
【0016】
そして、清水を使うことによって要らなくなる清水保存空間を汚水保存空間として活用できるようにすることで、ケース本体内部の制限された空間を効率的に使用すると同時に、洗い桶から排出される汚水の重量によって清水を保存する清水保存部に圧力をかけることで、別途動力装置がなくても水栓に清水をスムーズに供給できるようになる。
【0017】
さらに、清水筒自体が洗い桶を所定の高さで維持させる支持構造物として利用されることで、別の機能がなくても高さ維持機能のみを得るためのレッグを別途備えなくてもよいので、移動式流し台のサイズ及び重量を大きく下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】従来技術による移動式流し台の構成を示すものである。
【
図2】本発明の第1実施例による移動式流し台の移動時の折り畳まれた状態を示すものである。
【
図3】ケース本体内に収納された清水筒、汚水筒、水袋を示すものである。
【
図4】ケース本体内に収納された清水筒、汚水筒、水袋を示すものである。
【
図5】水袋に水栓用チューブが結合された状態を示すものである。
【
図6】清水筒、汚水筒、水袋が除去された状態でケースが開かれた状態を示すものである。
【
図7】移動式流し台が使用できるように開かれた状態を示すものである。
【
図8】移動式流し台が使用できるように開かれた状態を示すものである。
【
図9】汚水筒が清水筒に収納された水袋を押す状態を示すものである。
【
図10】弾性手段によって汚水筒が清水筒に収納された水袋をさらに強く圧迫する構成を示す。
【
図11】弾性手段によって汚水筒が清水筒に収納された水袋をさらに強く圧迫する構成を示す。
【
図12】本発明の第2実施例による構成を示すものである。
【
図13】本発明の第2実施例による構成を示すものである。
【
図14】本発明の第3実施例による構成を示すものである。
【
図15】本発明の第3実施例による構成を示すものである。
【
図16】本発明の第3実施例による構成を示すものである。
【
図17】本発明の第4実施例による構成を示すものである。
【
図18】本発明の第4実施例による構成を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(発明を実施するための最良の形態)
以下、図面を参照して本発明による移動式流し台の全体的な構成を説明する。本発明の実施例で提示される特定の構造ないし機能的説明は単に本発明の概念による実施例を説明するための目的で例示されたもので、本発明の概念による実施例は多様な形態で実施されることができる。また、本明細書に説明された実施例に限定されるものとして解釈されてはならず、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更物、均等物ないし代替物を含むものとして理解しなければならない。
【0020】
図2は本発明による移動式流し台が移動可能な状態で折られた状態を示すもので、
図2(a)は上側部で眺めた斜視図で、
図2(b)は下側部で眺めた斜視図である。4つの側壁が互いに結合され、上下部は開放された状態で形成されたケース本体110を中心として、上側には洗い桶200の側面を支持する洗い桶支持板120がヒンジ結合され、下側には調理台上板160がヒンジ結合される。そして、脱着可能な水栓220が水栓取付口210から分離されて洗い桶200内に保管される。
【0021】
図3はケース本体110にヒンジ結合された調理台支持板161が回動してケース本体110の下部が開放され、ケース本体110内に保管されていた空間ボックス310、汚水保存部400、そして清水保存部300がケース本体110の外部に露出された状態を示す。空間ボックス310をケース本体110の外に取り出す時の洗い桶200との干渉を無くすために、洗い桶支持板120から洗い桶200を先に離脱させた後、ケース本体110の側部に形成されたケース側部開閉ドア180を開放し、ケース本体110内に保管されていた空間ボックス310、汚水保存部400、そして清水保存部300をスライディングさせて外部に取り出す。空間ボックス310、汚水保存部400、そして清水保存部300を外部に取り出した後は洗い桶200をまた洗い桶支持板120に安着させる。
【0022】
図4に示されたように汚水保存部400は上端が開放されたボックス形態で作られ、空間ボックス310内に挿入されることができる。好ましくは汚水保存部400は空間ボックス310より左右幅のサイズが小さく作られることができる。または、汚水保存部400と空間ボックス310は同じサイズで作られることができるが、この場合、挿入の容易性のために底部に行くほど断面が狭くなるように側壁が傾くように形成されることができる。
【0023】
そして、清水保存部300は合成樹脂または水密性繊維などのような柔軟な材質で作られることができる。そして、汚水保存部400と空間ボックス310は、ケース本体110内に保管される時に洗い桶200と干渉を起こさないように、汚水保存部400と空間ボックス310の左右幅のサイズは洗い桶220の左右幅のサイズよりは大きいことが好ましい。ここで空間ボックス310と汚水保存部400はいずれもボックス形態で製作され、側面が垂直に形成されることができ、あるいは底部に行くほど断面が狭くなるように側面が傾くように形成されることもできる。汚水保存部400と清水保存部300はそれぞれその体積が変形されることができるが、このような汚水保存部400と清水保存部300が収容される空間を提供する構造物を収容部600と称する。すなわち、以下で収容部600は清水と汚水を保存するために、汚水保存部400と清水保存部300を収容する空間を意味する。
【0024】
図5は清水保存部300に清水Cが満たされた状態で、清水保存部300が空間ボックス310内に安着された状態を示す。清水保存部300の注入口331には清水を水栓220まで移動させる経路を提供する水栓用チューブ221の一端が結合され、水栓用チューブ221は空間ボックス310の所定の部位に形成されたチューブ孔311を通して空間ボックス310の外部につながる。
【0025】
図6はケース本体110内に保管された空間ボックス310と汚水保存部400を取り除いた状態の移動式流し台を示すものである。ケース本体110の一側面にはケース側部開閉ドア180がヒンジ結合されることができて、これは後で空間ボックス310と汚水保存部400とをケース本体110の側面に容易に脱着できるようにするためのものである。ケース本体110の側面にヒンジ結合された調理台上板160は回動して水平状態で広げられ、調理台上板160の下部に形成された調理台支持部161によって調理台上板160は水平を保つことができる。調理台上板160は加熱器具を始め、多様な調理器具を乗せて使うことができる空間を提供する。ケース本体110の内周面には清水筒係止突起170が形成され、後で空間ボックス310の上端部分と当接するようになる。
【0026】
図7及び
図8は空間ボックス310によってケース本体110が支持された状態を示す。空間ボックス310に収納された清水保存部300の注入口331と水栓220は水栓用チューブ221によって互いに繋がっている。水栓220は電動ポンプによって作動する簡易水栓が市販されているので、これを利用することができる。
図8に示されたように、空間ボックス310の上端部分が清水筒係止突起170にかかることで、ケース本体110が空間ボックス310によって所定の高さで維持される。そして、調理台上板160も調理台支持部161によって水平状態を維持する。
【0027】
図9は水栓220によって供給される清水を洗い桶200で皿洗いなどの作業に使った時の状態を示すものである。(a)状態で収容部600には汚水保存部400と清水保存部300が位置していて、清水保存部300に清水が満ちている状態で空間ボックス310に入れられ、汚水保存部400は空いている。このような状態では収容部600体積のほとんどを清水保存部300が占めることになる。この時、清水保存部300は最大体積を持つようになって汚水保存部400を上昇させるので、清水保存部300の上面と洗い桶200の下面の間の空間は狭くなるが、汚水保存部400も内部に汚水がなくて体積が減っている状態であるため、清水保存部300と洗い桶200の間に充分収納されることができる。
【0028】
(b)状態のように水栓220を通して清水保存部300の水を使うようになれば、洗い桶200から出る汚水Dは汚水保存部400に集まるようになる。汚水保存部400に集まる水量が多くなるほど汚水保存部400はもっと重くなって、逆に清水保存部300はその体積が減るようになって汚水保存部400が下降するようになる。すなわち、洗い桶200下端と汚水保存部400をなすボックスの底面の間の距離hが増加して汚水保存部400を形成する空間の体積が増加する。
【0029】
さらに、汚水保存部400の重さは清水保存部300を押して圧力をかけることで、清水保存部300に入っている清水Cがもっと容易に出られるようにする。
図9(c)に示されたように、汚水保存部400に汚水Dが満ちると、収容部600のほとんどは汚水保存部400が占めるようになって、清水保存部400が占める空間は最小化される。ケース本体110の側部に形成されたケース側部開閉ドア180を開いて汚水保存部400をケース本体110の側方に取り出して汚水Dを処理することができる。
【0030】
(発明を実施するための形態)
図10及び
図11に示されたように弾性部材を使って汚水保存部400が清水保存部300に加える圧力をもっと大きくすることもできる。具体的に、
図10は洗い桶200の下端と汚水保存部400の上端の間に圧縮スプリング350を取り付けて汚水保存部400を下方に強く密着する構成を示すものである。そして、
図11は空間ボックス310と汚水保存部400を弾性バンド360で一緒に縛って、汚水保存部400を下方に強く密着させる構成を示すものである。
【0031】
図12及び
図13は本発明の第2実施例として、第1実施例とは違って汚水保存部400を柔軟性ある材質で作られた水袋の形態で作ったものである。すなわち、清水保存部300と汚水保存部400はいずれも水袋の形態で形成され、収容部600内に位置するようになる。汚水保存部400は汚水用チューブ421を通して洗い桶200から排出される汚水Dを供給される点を除いて、他の構成は第1実施例と差がない。
図13は第2実施例の作動方式を示すもので、
図9による第1実施例の作動方式と大差はない。清水を使う前の(a)状態では清水保存部300の体積が最大で、汚水保存部400の体積は最小で、清水を使って汚水を排出できるように清水保存部300の体積は減って汚水保存部400の体積は増えることを確認することができる。ここで汚水保存部400の体積と清水保存部300の体積を決める清水と汚水の量はゼロサムになるので、洗い桶200と空間ボックス310の間の空間、すなわち収容部600の体積には実質的な変化がない。
【0032】
図14ないし
図16は本発明の第3実施例として、収容部600が密閉された水密構造物で形成され、その内部空間を分割する柔軟膜610によって清水保存部300と汚水保存部400とが形成される。好ましくは清水保存部300と汚水保存部400内に清水及び汚水が保存された状態を容易に把握できるように透明なプラスチック材質で形成することが好ましい。清水保存部300からは水栓用チューブ221を通して清水が水栓220に供給され、洗い桶200で発生する汚水は汚水用チューブ421を通して汚水保存部400に流入される。
【0033】
図15は収容部600の構成を詳しく示すもので、その内部には清水または汚水を保存できるように密閉される水密性構造物で形成される。収容部600の内部空間は柔軟膜610によって分離され、それぞれ清水保存部300と汚水保存部400とを形成するようになって、柔軟膜610は清水保存部300または汚水保存部400に保存された水圧によって自然に変形されることができる柔軟な材質、好ましくは水密性を持つビニールまたはゴム材質で形成されることが好ましい。好ましくは、収容部600を形成する水密性構造物は2つの欠片に分割されることができるように形成され、当接する部分には汚水または清水の漏水を防ぐように水密性パッキング620が形成されることができる。
【0034】
図16は収容部600に清水が満ちている状態で、洗い桶200で清水を使うことで収容部600に汚水が保存される状態に変わっていく過程を示す。
図16(a)に示されたように、初めは収容部600が全体的に清水Cで満たされている。柔軟膜610は柔軟膜610両方の水圧によって自在に変形されることができる材質で形成されるので、清水Cが収容部600内の空間を大部分占めるほど満たされている状態では、柔軟膜610は収容部600内の空間の一側に追い込まれるようになる。
【0035】
清水保存部300に保存された清水を水栓200を通して供給を受けて流し台200で使うようになれば、流し台200から汚水が汚水保存部400に流入され、
図16(b)に示されたように、汚水Dの量が増えて柔軟膜610が清水保存部300の方に段々追い込まれるようになる。
【0036】
清水保存部300に保存された清水を消尽すれば、汚水Dが収容部600内の空間のほとんどを占めるようになり、
図16(C)に示されたように柔軟膜610は初めとは反対側に追い込まれるようになる。
【0037】
そのため、一定の大きさの空間を提供する収容部600内には清水Cと汚水Dが均衡をなして持続的に満たされるようになるので、空間利用を極大化させることができる。
【0038】
図17及び
図18はケース本体110の他側面に収納棚用構造物をさらに付け加えた実施例を示す。洗い桶支持板120の一側にヒンジ結合されている収納棚用上部平行板530を広げると同時に、前記収納棚用上部平行板530にヒンジ結合された収納棚用垂直板540も広げられる。好ましくは四角形に形成される洗い桶支持板120の一面はケース本体110とヒンジ結合され、ケース本体110とヒンジ結合された面と垂直な面は収納棚用上部平行板530にヒンジ結合されることができる。そして、収納棚用上部平行板530において、前記ケース本体110とヒンジ結合された面と対向する面には収納棚用垂直板540がヒンジによって回動可能に結合されている。さらに、収納棚用下部平行板550の一端はケース本体110の下部にヒンジ結合され、他端には収納棚用ロックキング手段551が形成されている。各要素は、収納棚用ロックキング手段551によって収納棚用垂直板540と収納棚用下部平行板550が結合されれば、構造的に堅固に相互の間に固定されるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は従来の移動式流し台と比べて空間活用度を高めることができる移動式流し台に関するものとして、産業性の利用可能性がある。
【国際調査報告】