(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-24
(54)【発明の名称】構成要素を物品に結合させるための結合デバイス
(51)【国際特許分類】
B65B 57/00 20060101AFI20230817BHJP
【FI】
B65B57/00 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023507320
(86)(22)【出願日】2021-07-26
(85)【翻訳文提出日】2023-03-31
(86)【国際出願番号】 IB2021056724
(87)【国際公開番号】W WO2022029551
(87)【国際公開日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】102020000019771
(32)【優先日】2020-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】592033493
【氏名又は名称】ジ・ディ・ソシエタ・ペル・アチオニ
【氏名又は名称原語表記】G.D S.p.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ネグリーニ,ヴラディ
(72)【発明者】
【氏名】チェザリーニ,マリア エレオノーラ
(57)【要約】
構成要素(20、20A、20B)を物品(10)に結合させるための結合装置は、構成要素(20,20A,20B)を保持するように設けられた第1の保持部材(3,4,5)と、物品(10,10A,10B)を保持するように設けられた第2の保持部材(6,7,8)と、構成要素(20,20A,20B)および物品(10,10A,10B)が互いに離間している非動作位置(W)と、構成要素(20,20A,20B)および物品(10,10A,10B)が結合位置にある動作位置(W’)との間で第1の保持部材(3,4,5)および第2の保持部材(6,7,8)を移動させるように設けられた移動システム(40)と、第1の保持部材(3,4,5)上の構成要素(20,20A,20B)の位置を検出するための検出システム(300)と、を備える。検出システム(300)は、構成要素(20,20A,20B)が第1の保持部材(3,4,5)によって保持されているときに、少なくとも構成要素(20,20A,20B)の少なくとも1つの画像を捕捉するように設けられた画像検出デバイス(301)と、画像検出デバイス(301)によって捕捉された画像を解析し、構成要素(20,20A,20B)が所定の位置で第1の保持部材(3,4,5)上に保持されているかどうかを検証するために設けられた処理ユニットと、を備える。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
構成要素(20,20A,20B)を物品(10)に結合させるための結合デバイスであって、
前記構成要素(20,20A,20B)を保持するように設けられた第1の保持部材(3,4,5)と、
前記物品(10,10A,10B)を保持するように設けられた第2の保持部材(6,7,8)と、
前記構成要素(20,20A,20B)および前記物品(10,10A,10B)が互いに離間している非動作位置(W)と、前記構成要素(20,20A,20B)および前記物品(10,10A,10B)が結合位置にある動作位置(W’)との間で前記第1の保持部材(3,4,5)および前記第2の保持部材(6,7,8)を移動させるように設けられた移動システム(40)と、
前記第1の保持部材(3,4,5)上の前記構成要素(20,20A,20B)の位置を検出するための検出システム(300)と、
を備え、
前記検出システム(300)は、
・ 前記構成要素(20,20A,20B)が前記第1の保持部材(3,4,5)によって保持されているときに、少なくとも前記構成要素(20,20A,20B)の少なくとも1つの画像を捕捉するように設けられた画像検出デバイス(301)と、
・ 前記画像検出デバイス(301)によって捕捉された前記画像を解析し、前記構成要素(20,20A,20B)が所定の位置で前記第1の保持部材(3,4,5)上に保持されているかどうかを検証するために設けられた処理ユニットと、
を備える、
結合デバイス。
【請求項2】
前記第1の保持部材(3,4,5)は、前記構成要素(20,20A,20B)が保持される保持面(4A,5A)を備える、請求項1に記載の結合デバイス。
【請求項3】
前記構成要素(20,20A,20B)を前記物品(10,10A,10B)に熱的に溶接するために、前記第1の保持部材(3,4,5)と関連する溶接デバイス(70)を備え、前記溶接デバイス(70)は、前記保持面(4A,5A)の近傍に配置された溶接ヘッド(7A,7B)を備える、請求項2に記載の結合デバイス。
【請求項4】
前記溶接ヘッド(7A,7B)は、前記保持面(4A,5A)に対して、前記画像検出デバイス(301)と反対側に配置される、請求項3に記載の結合デバイス。
【請求項5】
前記画像検出デバイス(301)は、可視領域の画像を捕捉するように設計される、請求項1~4のいずれか1項に記載の結合デバイス。
【請求項6】
前記構成要素(20,20A,20B)は、その構成要素(20,20A,20B)が保持される前記保持面(4A,5A)、または前記溶接ヘッド(7A,7B)とは異なる色調を有する、前記画像検出デバイス(301)に対向する検出面(Sr)を備える、請求項5に記載の結合デバイス。
【請求項7】
前記溶接ヘッド(7A,7B)は、前記構成要素(20,20A,20B)よりも高い温度に加熱され、前記画像検出デバイス(301)は、少なくとも前記構成要素(20,20A,20B)の赤外領域の画像を検出するように設けられる、請求項3または4に記載の結合デバイス。
【請求項8】
前記第1の保持部材(3,4,5)は、前記保持面(4A,5A)に真空を発生させ、前記構成要素(20,20A,20B)を前記保持面(4A,5A)に保持するための吸引デバイスを備える、請求項2~7のいずれか1項に記載の結合デバイス。
【請求項9】
前記画像検出デバイス(301)は、前記第1の保持部材(3,4,5)が前記非動作位置(W)に移動されたときに、前記第1の保持部材(3,4,5)によって保持されている前記構成要素(20,20A,20B)の少なくとも1つの画像を捕捉するように設けられる、請求項1~8のいずれか1項に記載の結合デバイス。
【請求項10】
前記第1の保持部材(3,4,5)は、第1の構成要素(20A)を保持する第1の保持要素(4)と、第2の構成要素(20B)を保持する第2の保持要素(5)と、を備える、請求項1~9のいずれか1項に記載の結合デバイス。
【請求項11】
前記第2の保持部材(6)は、第1の物品(10A)を保持する第1の保持デバイス(7)と、第2の物品(10B)を保持する第2の保持デバイス(8)と、を備える、請求項1~10のいずれか1項に記載の結合デバイス。
【請求項12】
移動カルーセル(200)を備える物品用梱包装置(800)であって、前記移動カルーセル(200)には、構成要素(20,20A,20B)を物品(10,10A,10B)に結合させるための少なくとも1つの結合デバイス(1)が設けられ、前記結合デバイス(1)は、前記カルーセル型(200)上の周辺位置に配置され、前記結合デバイス(1)の各々は、請求項1~11のいずれか1項に従って形成される、
装置。
【請求項13】
前記画像検出デバイス(301)は、前記カルーセル(200)の外側に設けられ、前記結合デバイス(1)が前記非動作位置(W)にあるときに、前記結合デバイス(1)に対向する位置に設けられる、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
構成要素(20,20A,20B)を物品(10,10A,10B)に結合させるための方法であって、
第1の保持部材(3,4,5)を介して前記構成要素(20,20A,20B)を保持するステップと、
第2の保持部材(6,7,8)を介して前記物品(10,10A,10B)を保持するステップと、
前記第1の保持部材(3,4,5)上における前記構成要素(20,20A,20B)の正しい位置決めを制御するステップと、
前記構成要素(20,20A,20B)と前記物品(10,10A,10B)とを接触させるために、前記第1の保持部材(3,4,5)および前記第2の保持部材(6,7,8)の少なくとも1つを移動させるステップと、
前記構成要素(20,20A,20B)および前記物品(10,10A,10B)を結合させるステップと、
を含む方法。
【請求項15】
前記制御は、前記第1の保持部材(3,4,5)に保持された前記構成要素(20,20A,20B)の画像を捕捉し、前記画像を処理することにより、前記第1の保持部材(3,4,5)上の前記構成要素(20,20A,20B)の位置を検出するステップを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記検出のステップは、その信号に基づいて前記結合のステップを修正するための信号を送信するステップを含む、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記結合のステップは、前記構成要素(20,20A,20B)を前記物品(10,10A,10B)に熱的に溶接するステップを含む、請求項14~16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記検出のステップは、赤外領域において前記構成要素から光学的に識別されるように、前記構成要素の温度よりも大きい表面温度を有する溶接ヘッドを提供するステップと、前記赤外領域において少なくとも前記構成要素(20,20A,20B)の画像を捕捉するステップと、を含む、請求項15~17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記信号に基づいて、連続した溶接面上で、より短い時間、または前記溶接面の一部で、前記構成要素(20,20A,20B)と前記物品(10,10A,10B)とを溶接するように提供される、請求項16~18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
可視領域において互いに識別することが困難な2つの物体のコントラスト画像を得るための方法であって、
前記2つの物体の温度を識別するステップと、
赤外領域において前記2つの物体の画像を捕捉するステップと、
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に梱包装置で使用されるように構成された結合デバイスに関する。
【0002】
また、本発明は、そのような結合デバイスを備える梱包装置、および構成要素を物品に結合させるための稀有合方法に関する。
【背景技術】
【0003】
本発明は、食品、特に例えばコーヒーなどの浸出式飲料を含むカプセルなど、摺動可能製品を含む梱包容器の分野で好ましく適用されるが、これに限定されるものではない。
【0004】
このコーヒーカプセルの梱包の分野への参照は、以下の本明細書では一般性を損なうことなくなされ得る。
【0005】
当該技術分野において、複数の空容器にコーヒー粉を充填する充填ユニットと、それに続くコーヒーが充填された容器を特殊な結合デバイスを用いて蓋で閉鎖する閉鎖ユニットを備える梱包装置が知られている。
【0006】
これらの結合デバイスは、一般に、容器を保持するための保持部材と、蓋を保持するためのさらなる保持部材と、を備え、一方を他方に対して移動させて蓋を容器に接触させることにより、両者を結合させることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本明細書および添付の特許請求の範囲においては、いくつかの用語および表現は、別途明示されている場合を除き、以下に記載の定義で表現される意味を有するとみなす。
【0008】
「物品」という用語は、工業生産ラインにおいて、移送デバイスによって取り除かれ、移動され、且つ降ろされ得るあらゆる固体製品を意味する。
【0009】
本明細書の範囲において、物品は、例えば個別の容器または包装紙に梱包済みの食品および菓子製品であり得、これらの容器は、コーヒーカプセルまたはその他の浸出式飲料、飲料のボトルおよびカートン、ヨーグルトの容器、(個包装された、またはされていない)個別のチョコレート、飴、小箱、および固体、液体、または半個体の食品を含む小袋であり得る。また、物品は、セラミック産業の製品、吸収性衛生用品、タバコ産業の製品、化粧産業の製品、製薬産業の製品、およびパーソナルケアとホームケア産業の製品であってもよい。
【0010】
「容器」という用語は、製品をその中に保持するのに適したあらゆる容器を意味し、特に、コーヒー粉のような粉末、液体、ゲルまたは同様の製品、または浸出式物質のような摺動可能な製品を意味する。
【0011】
本明細書において、「摺動可能な製品」とは、コーヒー粉などの食品粉末、浸出式飲料の製造用製剤などの液状、粒状、または粉状の製品を意味する。
【0012】
本明細書における「構成要素」とは、例えば溶接などの既知の方法で、物品、特に容器に結合するのに適した任意の要素であってよい。構成要素は、本明細書の範囲内では、蓋、一般的な容器カバー要素、または容器に結合されるラベルであってもよい。
【0013】
本明細書の範囲内において、構成要素は、好ましくは2次元である。
【0014】
「カバー要素」とは、容器の口を閉鎖するのに適した要素であり、例えば、膜タイプの蓋、剥離可能、穿孔可能、または容器に含まれる摺動可能な製品にアクセスするために取り外し可能なものをいう。
【0015】
「カプセル」という用語は、蓋を有する容器、すなわちすぐに使える梱包体を意味する。
【0016】
本明細書における「2次元要素」とは、3つの寸法のうちの2つが3つ目の寸法よりも著しく大きい要素を意味し、後者は通常、2次元要素の厚みと呼ばれる。
【0017】
向きは、本発明のユニット対象物が設置される接地面と平行である場合に「水平」であるといえる。
【0018】
一貫して、「垂直」という用語は、水平面に対して垂直な方向を識別するものである。
【0019】
本出願人は、梱包生産ラインの性能および効率を高めるという絶え間ない必要性の中で、物品の梱包ラインにおいて、容器上の蓋の正しい結合が、梱包ライン自体の生産収率の重要な制限要素を構成し得ることを予備的に観察した。
【0020】
実際、本出願人は、この制限要素は、蓋が容器に正しく配置されていないカプセルは使用できずに廃棄しなければならないので、この操作が最終製品を得るために重要であるという事実が主な原因であると確認した。
【0021】
蓋は、容器の口を封止するように容器に配置され、中に含まれる製品が誤って放出されないようにする必要がある。
【0022】
また、本出願人は、蓋は、通常、結合デバイスにおいて、例えば、パンチを用いてストリップを切断することによって、直接形成されることを観察した。切断ステップの間、蓋は保持部材によって所定の位置に保持され、その後、例えば溶接によって、結合される容器に直接接触する。
【0023】
しかしながら、本出願人は、この結合手順が高速生産での操作に適さないことを確認した。
【0024】
そこで、本出願人は、蓋を容器に結合する工程の生産性を高めるために、蓋を切断して容器に結合するステップを別々のステップに細分化することが有用であることを認識した。
【0025】
したがって、本出願人は、切断ステーションで蓋を入手した後、迅速に結合デバイスに移送し、それぞれの容器に結合させることを計画した。
【0026】
しかしながら、本出願人は、切断ステーションから結合デバイスへの蓋の移送は、複数の保持デバイスの間を通過させることを含み、これ自体が、容器上の蓋の誤った位置決めの可能性を高めることを確認した。
【0027】
また、本出願人は、梱包プロセスの最後に充填の準備が整ったカプセルの蓋の位置を制御することは、採用する時間、設備、資源の点で特にコストがかかり、しばしば信頼性が低いことを確認した。
【0028】
また、本出願人は、蓋が保持部材上に誤って配置された場合でも容器に結合することは、実際には、誤った結合のために完成したカプセルが必ず廃棄されるため、エネルギーと資源の浪費であることも確認した。
【0029】
したがって、本出願人は、容器に結合する前に、結合デバイス上の蓋の正しい位置を制御できることが特に有利であると認識した。
【0030】
本出願人は、最終的に、物品に結合する前に構成要素の正しい位置決めを検出する検出器システムを含む結合デバイスを実現することによって、上述したプロセスの所望の最適化が達成され、検出作業が簡略化され、検出精度が向上することを見出した。
【課題を解決するための手段】
【0031】
特に、その第1の態様において、本発明は、構成要素を物品に結合させるための結合デバイスに関する。
【0032】
好ましくは、結合デバイスは、構成要素を保持するように設けられた第1の保持部材を備える。
【0033】
好ましくは、結合デバイスは、物品を保持するように設けられた第2の保持部材を備える。
【0034】
好ましくは、結合デバイスは、構成要素および物品が互いに離間している非動作位置と、構成要素および物品が結合位置にある動作位置との間で第1の保持部材および第2の保持部材を移動させるように設けられた移動システムを備える。
【0035】
好ましくは、結合デバイスは、第1の保持部材上の構成要素の位置を検出するための検出システムを備える。
【0036】
好ましくは、検出システムは、構成要素が第1の保持部材によって保持されているときに、少なくとも構成要素の少なくとも1つの画像を捕捉するように設けられた画像検出デバイスを備える。
【0037】
好ましくは、検出システムは、画像検出デバイスによって捕捉された捕捉画像を解析し、構成要素が所定の位置で第1の保持部材上に保持されているかどうかを検証するために設けられた処理ユニットを備える。
【0038】
この技術的解決策により、本出願人は、正確で効果的かつ再現性の高い方法で、保持部材上の構成要素の位置を制御できることを見出した。
【0039】
さらに、本出願人は、この技術的解決策により、保持部材上の構成要素の位置を正確かつ短時間で制御することができることに注目した。
【0040】
本出願人は、この技術的解決策が、連続運転で動作する梱包装置に効果的に使用するのに適していることを確認した。
【0041】
さらに、この技術的解決策により、本出願人は、梱包機、特に連続的に動作する梱包機をより効率的にすることができた。
【0042】
本出願人は、提案された技術的解決策により、物体の位置の制御を大幅に簡略化することができることを見出した。
【0043】
その第2の態様において、本発明は、移動カルーセルを備える物品用梱包装置に関する。
【0044】
好ましくは、移動カルーセルには、構成要素を物品に結合させるための複数の結合デバイスが設けられる。
【0045】
好ましくは、複数の結合デバイスの各結合デバイスは、カルーセル上の周辺位置に配置される。
【0046】
好ましくは、各結合デバイスは、上述した第1の態様に従って作製される。
【0047】
この技術的解決策により、本出願人は、正確で効果的かつ再現性の高い方法で、カルーセル上の構成要素の位置を制御できることを確認した。
【0048】
また、この技術的解決策により、本出願人は、連続的に動作する装置において、その装置の動作に悪影響を与えることなく、構成要素の位置を制御できることも見出した。
【0049】
その第3の態様において、本発明は、構成要素を物品に結合させるための方法に関する。
【0050】
好ましくは、該方法は、第1の保持部材で構成要素を保持するステップを含む。
【0051】
好ましくは、該方法は、第2の保持部材で物品を保持するステップを含む。
【0052】
好ましくは、該方法は、第1の保持部材上における構成要素の正しい位置決めを制御するステップを含む。
【0053】
好ましくは、該方法は、構成要素と物品とを接触させるために、第1の保持部材および第2の保持部材を移動させるステップを含む。
【0054】
好ましくは、該方法は、構成要素および物品を結合させるステップを含む。
【0055】
本出願人は、この技術的解決策により、物品と構成要素との間の結合が完全に行われなければならないときと、物品と構成要素との間の不適切な位置関係のために修正されなければならないときとを決定することができることを検証した。
【0056】
その第4の態様において、本発明は、可視領域において互いに識別することが困難な2つの物体のコントラスト画像を得るための方法に関する。
【0057】
好ましくは、該方法は、2つの物体の温度を識別するステップを含む。
【0058】
好ましくは、該方法は、赤外領域において2つの物体の画像を捕捉するステップを含む。
【0059】
該方法を用いることで、可視領域で捕捉された画像において、色調が非常に類似して輪郭がはっきりしないなど、従来は識別が困難だった2つの物体を容易に識別することができる。
【0060】
一般に、可視領域における2つの物体の識別性または非識別性は、室温で評価される。
【0061】
該方法は、画像解析の分野、例えば品質管理の目的で特に有用である。
【0062】
特定の好ましい応用として、この一般的な方法を使用して、2つの物体の相対位置を正確に決定すること、例えば、1つまたは両方の物体が所定の位置にあるかどうかを制御することが可能である。この応用はまた、相対位置の特定の形態として、2つの物体のうちの1つの存在または不在を制御する可能性を含む。
【0063】
一実施形態において、2つの物体は、同じ物品の異なる構成要素である。
【0064】
好ましくは、該方法は、物体間の温度差が十分に大きくないことを確認した後、赤外領域において画像を捕捉する前に、物体の一方の温度を変更する、好ましくは加熱するステップを含む。
【0065】
好ましくは、いずれかの物体の加熱は、放射または伝導によって達成することができる。
【0066】
一実施形態において、両方の物体が放射または伝導を受け、それぞれの熱容量および/または熱慣性の違いにより、その温度が識別される。
【0067】
一実施形態において、2つの物体の温度差分を取るステップを含む。
【0068】
好ましくは、2つの物体の温度差は、赤外領域で明確に識別できるような温度である。例えば、この温度差は、数℃であってもよく、より好ましくは数十℃である。
【0069】
この方法の応用例として、食品、個人用または家庭用製品のような缶詰製品の梱包の分野で確認することができ、箱は閉じた保護膜によって梱包され、膜自体に施された特別な引き裂き部によってユーザがアクセスできることが想定される。
【0070】
多くの場合、保護膜と引き裂きストリップは異なるポリマー材料で作られているが、どちらも透明であるため、製品の缶詰工程の終了時に、ライン上でストリップが膜上に存在することを制御するのが複雑である。
【0071】
この場合、梱包体全体を一定時間加熱することで、熱慣性の異なる膜とストリップが異なる最終温度に達し、赤外領域で光学的に識別できるため、赤外領域で捕捉した画像で容易に識別することが可能である。
【0072】
さらに、その一般化として、上記の方法は、室温において可視領域でほとんど識別できない物体のコントラスト画像を得るための方法であり、2つの物体の一方を、その色変化を誘発する温度まで加熱し、可視領域の画像を取得することが想定される。
【0073】
言うまでもなく、この場合、高温で加熱される物体は、この温度に耐え、破損したり大きく変化したりすることのない材料で作られることになる。
【0074】
この更なる方法の応用例として、2つの構成要素を熱溶着で接合する製品の製造が挙げられる。
【0075】
この場合、溶接デバイスに対する構成要素の一方または両方の存在および/または正しい位置を確認することが必要になることがある。しかしながら、溶接デバイスと位置確認が必要な構成要素の両方が、金属などの常温で同じ色合いを持つ材料でできている場合、常温の可視領域で捕捉した画像では識別がつきにくいことがある。
【0076】
この場合、上記の方法によれば、2つの物体のうちの1つ、特に溶接デバイスを、その色調を変えるのに十分な温度に加熱することが可能である。このように、可視領域で捕捉された画像でも、構成要素の存在および/または正しい位置の確認に十分な効果を発揮することができる。
【0077】
なお、その着色を変化させるために、溶接デバイスは、物品の構成要素を溶接するための溶接作業を実施するために必要な温度よりも高い温度に加熱されてもよく、この温度は、画像取得を実施するのに適した限られた期間であっても到達し得ることに留意されたい。
【0078】
上述した態様のうちの少なくとも1つにおいて、本発明は、以下の好ましい特徴のうちの少なくとも1つをさらに備えてもよい。
【0079】
好ましくは、第1の保持部材は、構成要素が保持される保持面を備える。
【0080】
好ましくは、保持面は、結合対象の構成要素の形状に依存する形状を有する。
【0081】
これにより、保持面上での構成要素の位置決め精度を向上させることができる。
【0082】
好ましくは、保持面は、結合対象の構成要素のサイズよりも小さい。
【0083】
これにより、画像検出器がより簡単に、より正確に検出できるようになる。
【0084】
好ましくは、結合デバイスは、第1の保持部材と関連する溶接デバイスを備える。
【0085】
本出願人は、これにより、結合ステップをより正確に行うことができることを確認した。
【0086】
好ましくは、溶接デバイスは、構成要素を物品に熱的に溶接するように構成される。
【0087】
好ましくは、溶接デバイスは、保持面の近傍に配置された溶接ヘッドを備える。
【0088】
本出願人は、これにより、溶接ステップをより正確に行うことができることを確認した。
【0089】
また、本出願人は、検出デバイスによる検出と構成要素への溶接の間に構成要素が大きな変位を受けないため、この方法により、装置の効率を高めることができることを確認した。
【0090】
好ましくは、溶接ヘッドは、保持面に対して、画像検出デバイスと反対側に配置される。
【0091】
好ましくは、溶接ヘッドは、保持面が溶接ヘッドと画像検出デバイスとの間に介在するように配置される。
【0092】
好ましくは、構成要素が第1の保持部材の所定の位置に保持されているときに、溶接ヘッドは、構成要素によって画像検出デバイスから隠れている。
【0093】
一実施形態において、画像検出デバイスは、可視領域の画像を捕捉するように構成される。
【0094】
この技術的な解決策は、検出作業をさらに簡素化する利点がある。
【0095】
好ましくは、構成要素は、構成要素が保持される保持面とは異なる色調を有する、画像検出デバイスに対向する検出面を備える。
【0096】
好ましくは、構成要素には、溶接ヘッドとは異なる色調を有する画像検出デバイスに面する検出面が設けられる。
【0097】
これにより、検出システムによる、保持面に対する構成要素の位置または溶接ヘッドに対する構成要素の位置の検出の精度を向上させることを可能にする。
【0098】
本出願人は、この技術的な工夫により、特に画像検出デバイスが可視領域で動作する場合に、画像検出デバイスによる構成要素の位置の検出をより正確にすることができることを見出した。
【0099】
一実施形態において、少なくとも1つの基準マーク、より好ましくは複数の基準マークが、保持面に形成される。
【0100】
これにより、画像検出デバイスによる部材の検出精度を向上させることができる。
少なくとも1つの基準マークまたは複数の基準マークは、好ましくは、保持面の少なくとも1つの周辺領域に配置される。
【0101】
一実施形態において、溶接ヘッドは、構成要素よりも高い温度に加熱され、好ましくは、画像検出デバイスは、少なくとも構成要素の赤外領域の画像を検出するように配置される。
【0102】
本出願人は、この技術的な工夫により、構成要素と第1の保持部材とが互いに識別するのが困難な色調を有する場合でも、2つの要素のいずれかに特別なマーキングを施すことなく、第1の保持部材上の構成要素の正しい位置を検出することができることを見出した。しかしながら、このような状況は、例えば、構成要素が、少なくとも容器内部に面するように意図された検出面において、金属シート、例えばアルミニウムを含む膜によって形成された蓋であるすべての場合において、非常に頻繁に発生する。このような場合、構成要素の検出面と、構成要素が保持されている第1の結合部材(通常はスチール製)の検出面の両方が、同様の金属色をしており、特に外光で照らされたときでも、検出した画像を解析するのに適していない。
【0103】
これとは逆に、赤外領域で動作する画像検出器を設けることで、一般に数百度で動作する溶接ヘッドと、一般に室温にある構成要素との間の大きな温度差を有効に利用することが可能になる。このように、赤外領域では、溶接ヘッドの画像と構成要素の画像との間のコントラストが鮮明であるため、溶接ヘッドと第1の保持デバイスとの間の相対位置が予め決められているので、溶接ヘッドに対する構成要素の位置、ひいては第1の保持デバイスに対する構成要素の位置を正確に決定することが可能である。
【0104】
溶接ヘッドが構成要素よりも小さく、構成要素が第1の保持部材上に正しく配置されたときに構成要素の背後に実質的に隠れる場合、誤った配置の判定が特に容易であることが観察される。実際、構成要素が第1の保持部材上に誤って配置された場合、溶接ヘッドの一部が画像検出デバイスに見え、その高温により、画像解析を担当する制御ユニットによって直ちに識別可能な高光度の領域が捕捉画像上に生成される。これにより、第1の保持部材の構成要素の位置の誤りを高い精度で検出することができる。
【0105】
何らかの理由で、画像捕捉時に構成要素が保持面に存在しない場合、溶接ヘッドが完全に見えるため、構成要素の位置が正しくないと識別されることに留意されたい。
【0106】
好ましくは、溶接ヘッドは、溶接ヘッドが構成要素から間隔を空けている静止構成と、溶接ヘッドが構成要素の溶接部分に接近し、または接触し、構成要素が物品に結合される溶接構成との間で、保持面に対して移動可能である。
【0107】
好ましくは、溶接部は、構成要素の周辺部に設けられる。
【0108】
好ましくは、溶接部は、円形のクラウンの形態を有する。
【0109】
本出願人は、この技術的な工夫により、長時間高温にさらされることを避けて、構成要素の完全性を維持することが可能であることを確認した。
【0110】
これにより、不要な過熱を防ぐこともできる。
【0111】
好ましくは、保持面は、構成要素の寸法よりも小さい寸法を有し、保持面がその中央部分において構成要素を保持し、保持面と接触していない構成要素の周辺部分が画定される。
【0112】
好ましくは、周辺部は、溶接部に実質的に対応する。
【0113】
好ましくは、構成要素および保持面は、実質的に平面が円形であり、構成要素の周辺部は、実質的に円形のクラウンの形状を有する。
【0114】
本出願人は、この技術的な工夫により、特に可視領域で動作する場合に、保持面への構成要素の接着および画像検出デバイスによる構成要素の検出を改善できることを確認した。
【0115】
好ましくは、第1保持部材は、保持面に真空を発生させ、構成要素を保持面に保持するための吸引デバイスを備える。
【0116】
本出願人は、この工夫により、保持面上における構成要素の不要な変位を防止することができ、結合デバイスの精度を向上させることができることを見出した。
【0117】
好ましくは、画像検出デバイスは、第1の保持部材が非動作位置に移動されたときに、第1の保持部材によって保持されている構成要素の少なくとも1つの画像を捕捉するように設けられる。
【0118】
このようにすることで、画像検出デバイスによる構成要素の検出を簡略化することができ、立体的な干渉を回避することができる。
【0119】
本出願人は、検出デバイスによる検出と構成要素への溶接の間に構成要素が大きな変位を受けないため、この方法により、装置の効率を高めることができることを確認した。
【0120】
好ましくは、第1の保持部材は、第1の構成要素を保持する第1の保持部材と、第2の構成要素を保持する第2の保持部材と、を備える。
【0121】
この技術的な工夫により、結合デバイスの効率を上げ、結合操作に必要な時間を短縮することができる。
【0122】
好ましくは、結合デバイスには、第1および第2の保持部材の少なくとも一方が、結合デバイスを動作位置と非動作位置との間で移動させるために回転可能であるヒンジピンが設けられる。
【0123】
好ましくは、第1の保持要素と第2の保持要素は、動作位置と非動作位置との間における第1の保持要素の移動経路の半径方向において相互に間隔をあけるように構成される。
【0124】
本出願人は、この技術的工夫により、第1および第2の保持要素間の干渉、ならびに第1および第2の構成要素の検出における干渉を回避することができることを確認した。
【0125】
好ましくは、第1および第2の保持要素は、第1および第2の構成要素がともに垂直面に平行に配向するように構成され、より好ましくは、第1および第2の保持要素が同一平面である。
【0126】
好ましくは、結合デバイスは、1つの輸送方向に沿って移動可能である。
【0127】
好ましくは、第1および第2の保持要素は、第1および第2の構成要素が結合デバイスの輸送方向に垂直な方向において相互に間隔をあけて配置されるように構成される。
【0128】
この技術的な工夫により、同じ結合デバイスに2つの異なる構成要素のための2つの異なる保持要素を設けることが、検出精度に悪影響を及ぼすことを回避することができる。
【0129】
好ましくは、結合デバイスの非動作位置における第1の構成要素および第2の構成要素は、結合デバイスの輸送方向と直交する方向に沿って間隔をあけて配置される。
【0130】
本出願人は、この配置により、第1の構成要素と第2の構成要素との間の検出における立体的な散乱または干渉を回避することができることを経験した。
【0131】
好ましくは、結合デバイスの非動作位置における第1の構成要素および第2の構成要素は、上下方向に沿って間隔をあけて配置される。
【0132】
好ましくは、第1の構成要素および第2の構成要素は、2つの別個の物品に結合されるように意図されている。
【0133】
代替的に、第1の構成要素と第2の構成要素は、同一の物品に結合されるように意図されている。
【0134】
好ましくは、画像検出デバイスは、第1の構成要素および第2の構成要素の画像を得て、第1の構成要素および第2の構成要素の位置を同時に検出するように構成される。
【0135】
したがって、本発明の結合デバイスの検出時間は短縮され、同時に、高い検出精度を維持することができる。
【0136】
本出願人は、この技術的な工夫により、画像検出デバイスによる効率的かつ迅速な検出が可能であることを確認した。
【0137】
代替的に、画像検出デバイスは、第1の構成要素および第2の構成要素の画像を連続して検出するように構成される。
【0138】
代替的に、検出システムは、第1の画像検出デバイスと、第1の画像検出デバイスとは異なる第2の画像検出デバイスとを備え、第1の画像検出デバイスおよび第2の画像検出デバイスは、それぞれ、第1の構成要素および第2の構成要素の位置を検出するように意図されている。
【0139】
これにより、検出時間を短縮しながら、検出精度を高めることができる。
【0140】
好ましくは、第2の保持デバイスは、第1の物品を保持する第1の保持デバイスと、第2の物品を保持する第2の保持デバイスと、を備える。
【0141】
この技術的な工夫により、第1および第2の保持要素間の干渉を回避しながら、結合デバイスの効率を高めることを可能になる。
【0142】
好ましくは、移動システムは、非動作位置と動作位置との間で第1の保持要素および第2の保持要素を同時に移動させるように構成される。
【0143】
好ましくは、結合デバイスは、構成要素および物品を輸送方向に沿って受取りステーションから構成要素が物品に結合される結合ステーションに向けて移動させるように意図された移動カルーセル上に設けられる。
【0144】
好ましくは、カルーセルは、カルーセルの周辺位置に配置された複数の結合デバイスを備える。
【0145】
好ましくは、画像検出デバイスは、カルーセルの外側に設けられる。
【0146】
本出願人は、この技術的な工夫により、カルーセルの移動による干渉を回避しつつ、高い検出精度を維持できることを確認した。
【0147】
好ましくは、画像検出デバイスは、結合デバイスが非動作位置にあるときに、結合デバイスに対向する位置に設けられる。
【0148】
代替的に、画像検出デバイスは、カルーセルに設けられ、結合デバイスが非動作位置にあるときに結合デバイスに対向するように配置される。
【0149】
この場合、好ましくは、画像検出デバイスは、結合デバイスに対して移動可能である。
【0150】
好ましくは、画像検出デバイスは、結合デバイスに対して、輸送方向と一致する方向に移動可能である。
【0151】
好ましくは、画像検出デバイスは、構成要素が第1の保持部材に装填される受取り位置と、構成要素が物品に結合される結合位置との間に介在する検出位置でカルーセルの外側に設けられる。
【0152】
好ましくは、第2の保持部材は、物品を保持するための爪を備える。
【0153】
好ましくは、第2の保持部材は、構成要素が結合される物品の結合面が構成要素に対向するように構成される。
【0154】
本出願人は、この技術的な工夫により、構成要素が物品に位置決めされる際のエラーを回避することができることを見出した。
【0155】
好ましくは、制御は、第1の保持部材に保持された構成要素の画像を捕捉し、画像を処理することにより、保持部材上の構成要素の位置を検出することを含む。
【0156】
好ましくは、該方法は、第1および第2の保持部材の少なくとも一方が、構成要素と物品とを接触させるために移動される前に、画像が検出されることを提供する。
【0157】
本出願人は、構成要素を移動させる前に構成要素の位置を検出することで、検出精度が最大になることを確認した。
【0158】
好ましくは、検出は、処理に依存する、構成要素の検出位置に関連する信号を送信するステップを含む。
【0159】
好ましくは、該方法は、信号に基づいて結合を変更するステップを含む。
【0160】
この技術的な工夫により、検出の結果に基づいて、すなわち、構成要素の位置に基づいて、結合ステップを修正することを可能にする。
【0161】
本出願人は、この技術的な工夫により、結合方法を最適化できることを確認した。
【0162】
好ましくは、修正は、信号が構成要素の位置が正しくないことを示す場合に、結合ステップを簡略化することを提供する。
【0163】
本出願人は、これにより、エネルギー節約が可能になることを確認した。
【0164】
好ましくは、結合は、構成要素を物品に熱的に溶接することを含む。
【0165】
一実施形態において、検出は、可視領域で構成要素の画像を捕捉することを含む。
【0166】
一実施形態において、検出は、赤外領域において構成要素から光学的に識別されるように、構成要素の温度よりも大きい表面温度を有する溶接ヘッドを提供することと、好ましくは、赤外領域において構成要素の画像を捕捉することと、を含む。
【0167】
好ましくは、信号に基づいて、連続した溶接面上で、より短い時間、または溶接面の一部で、構成要素と物品とを溶接するように提供される。
【0168】
これにより、処理ステップ中に、構成要素が正しい位置にないことを示す信号が発せられた場合、溶接プロセスを簡略化することができる。
【0169】
好ましくは、該方法は、構成要素を搬送デバイス、好ましくは回転カルーセル型の搬送デバイスに搭載することを含む。
【0170】
好ましくは、該方法は、物品を搬送デバイスに装填することを含む。
【0171】
好ましくは、該方法は、搬送デバイス上の第1の搬送区間に沿って構成要素を搬送することを含む。
【0172】
好ましくは、該方法は、物品を搬送デバイス上の第2の搬送区間に沿って搬送することを含む。
【0173】
好ましくは、構成要素と物品との結合は、構成要素および物品が搬送デバイス上にあるときに提供される。
【0174】
好ましくは、検出は、第1の搬送区間に沿って搬送デバイス上の構成要素の位置を検出することを含む。
【0175】
本出願人は、この技術的工夫により、検出ステップの精度を向上させることができることを確認した。
【0176】
好ましくは、検出は、第1の構成要素の画像と第2の構成要素の画像を同時に検出することを含む。
【0177】
本出願人は、この技術的な工夫により、該方法の効率を高めることができることを見出した。
【0178】
このようにして、検出ステップの時間を短縮し、同時に高い検出精度を維持することができるのです。
【0179】
本出願人は、この技術的な工夫により、画像検出デバイスによる効率的かつ迅速な検出が可能であることを確認した。
【0180】
一実施形態において、構成要素は、ラベル、または蓋などの2次元構成要素であり、好ましくは、剥離可能、または穿孔可能なタイプである。
【0181】
一実施形態において、物品は、容器であり、特に、浸出式飲料を得るための摺動可能な製品のための容器である。
【0182】
一実施形態において、結合デバイスは、構成要素と物品とを熱接着するための接着デバイスを備える。
【0183】
一実施形態において、結合デバイスは、超音波式の溶接ヘッドを備える。
【図面の簡単な説明】
【0184】
本発明の特徴および利点は、添付の図面を参照して非限定的に例示された実施形態に関する以下の詳細な説明からより明確になるであろう。
【
図1】本発明による物品用梱包装置の上方からの模式図である。
【
図2】
図1に示す装置の一部を模式的に示す斜視図である。
【
図3】本発明によるカプセルを模式的に示す断面図である。
【
図4】非動作位置にある
図1の結合デバイスを模式的に示す斜視図である。
【
図5】画像検出デバイスを強調して示す、非動作位置にある
図4のデバイスの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0185】
まず、
図1および
図2を参照すると、梱包または使用の準備が整った完成した物体100を作製するために提供される物品梱包装置800が示されている。
図3に最もよく見える物体100は、コーヒーカプセルであり、容器10と、以下にさらに説明するように、容器10に結合された構成要素20と、を備える。
【0186】
製造装置800は、供給ステーション801と、フィルタを成形するための成形ステーション802と、フィルタを容器10に溶接するための溶接ステーション803と、容器10に摺動可能な製品を充填するための充填ステーション804と、構成要素20を容器10に結合するための結合ステーション805と、を備える。
【0187】
結合ステーション805は、
図2および
図2Aに最もよく見える搬送デバイス200を備え、その上に複数の結合デバイス1が収容され、各結合デバイス1は、少なくとも1つの構成要素20を容器10に結合するように意図されている。
【0188】
コンベヤデバイス200は、構成要素20を容器10に結合した後、荷降ろしカルーセル807に向けて矢印Fで示す移動方向に構成要素および容器を輸送するように構成される。
【0189】
搬送デバイス200は、
図2に最もよく見える、回転方向F2に回転する回転カルーセルである。カルーセル200は、32個の結合デバイス1を備え、複数の構成要素と複数の容器を受け取り、構成要素と対応する容器を相互に結合させるように意図されている。
【0190】
好ましくは、複数の保持デバイス1は、回転カルーセル200上および回転カルーセル200からの容器および蓋のそれぞれの受け取りを容易にすることができるように、その最大円周で回転カルーセル200に拘束される。
【0191】
搬送デバイス200は、構成要素成形装置(図示せず)から構成要素20を受け取り、約60°に等しいカルーセル200の第1の回転角度α1に対応する第1の搬送区分T1に沿ってそれらを輸送するように構成される。
【0192】
搬送デバイス200は、充填ステーション804の下流に配置された交換ホイール806から容器10を受け取り、カルーセル200の約300°に等しい第2の回転角度α2に対応する第2の搬送区分T2に沿ってそれらを輸送するように構成されており、その中で結合デバイス1は、構成要素20および容器10の両方を移動させる。
【0193】
結合デバイス1は、以下にさらに説明するように、回転カルーセル200上の構成要素の位置を検出するように配置された検出システム300をさらに備える。
【0194】
以下に説明する例示的な実施形態は、所望の摺動可能な製品を充填したカプセルの形態の容器10を示し、これに構成要素20が結合される。
【0195】
本明細書に記載の具体例において、容器10は、浸出式飲料、特にコーヒーカプセルの調合物のためのカプセル要素であり、摺動可能な製品は、コーヒー粉「C」である。
【0196】
図3により良く見えるように、容器10は、摺動可能な製品が容器内に導入される口10’が設けられた摺動可能な製品のためのハウジングを画定するように形成される。
【0197】
好ましくは、容器10は、多層材料、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)またはPS(ポリスチレン)にPP(ポリプロピレン)および/またはEVOH(エチレンビニルアルコール)の層からなる材料から形成されてもよい。代替的に、容器10は、少なくとも1つの金属合金層、例えばアルミニウム系を有する多層材料から形成される。
【0198】
本明細書に記載の例示的な実施形態において、構成要素20は、ポリアミド材料から形成された蓋である。特に、蓋20は、少なくとも1つのアルミニウム層が存在する多層ポリマーであってもよい。
【0199】
好ましくは、容器10の内部に向けて使用中に対向する蓋20の側には、溶接時に溶融して容器に接合されるように意図された接着材料の層が存在してもよい。
【0200】
好ましくは、外側には、内側の材料よりも高融点の材料の層があってもよく、内側に配置された層を溶融するために熱が供給されたときに溶融しないようにする必要がある。
【0201】
蓋20は、容器10の口10’に結合され、容器10を封止して口10’を閉鎖し、摺動可能な製品が容器10から脱出するのを防ぐ形状を有する。
【0202】
また、蓋20は、例えばポリマー材料から形成された容器10に効果的に熱溶接可能な結合可能部分25を備える。
【0203】
本実施例において、
図3に示すように、容器10は、実質的に平坦で円形のベース11を呈する実質的に逆三角錐の形状を有し、そこから側壁12が横方向に突出されている。この側壁12は、垂直線に対して傾斜しており、ベース11ではその直径が小さく、容器10の口10’を画定する上部開口部13ではその直径が大きくなっている。
【0204】
容器10の側壁12は、容器10自体から半径方向外側に突出し、容器10の口10’を画定する縁14Aで終わる。
【0205】
この縁14Aには、蓋20の結合可能部分25との結合領域を実現するように構成された当接面14Bが設けられる。
【0206】
好ましくは、蓋20は、容器10の上部開口13に重なっている円形状であり、蓋20の結合可能部25は、蓋20を容器10に結合することにより、口10’を閉じて容器10を封止するように、当接面14Bに重なることができる環状の部分である。
【0207】
図4および
図5を参照すると、容器10と、カルーセル200に設けられた蓋20とを結合するための結合デバイス1がより詳細に示されている。
【0208】
結合デバイス1は、少なくとも1つの蓋20を保持するための第1の保持部材3と、少なくとも1つの容器10を保持するための第2の保持部材6とが画定されているフレーム2を備える。
【0209】
第1の保持部材3は、第1の蓋20Aを保持するための第1の保持部材4と、第2の蓋20Bを保持するための第2の保持部材5と、を備える。
【0210】
同様に、図に示す形態において、第2の保持部材6は、第1の容器10Aを保持するための第1の保持デバイス7と、第2の容器10Bを保持するための第2の保持デバイス8と、を備える。
【0211】
第1の保持デバイス7および第2の保持デバイス8の各々は、第1容器10Aおよび第2容器10Bを収容するための座部51をそれぞれ画定するように構成される。
【0212】
結合デバイス1は、移動システム40をさらに備える。移動システム40は、第1の保持部材3および第2の保持部材6を、非動作位置Wと動作位置W’との間で移動するように設けられる。非動作位置Wにおいて、蓋20A、20Bおよび容器10A、10Bが第1の保持部材3および第2の保持部材6にそれぞれ保持されて互いに離間し、動作位置W’において、蓋20A、20Bおよび容器10A、10Bが第1の保持部材3および第2の保持部材6のそれぞれと密着結合状態に保持されて、蓋20A、20Bがそれぞれの容器10A、10Bに結合する。
【0213】
第1の保持要素4および第2の保持要素5は、蓋20A,20Bを実質的に整列した位置に保持するように構成される。
【0214】
第1の保持要素4および第2の保持要素5は、カルーセル200の輸送方向Fに垂直な軸に沿って、または図に示す形態において垂直方向Zに整列した非動作位置Wで蓋20A、20Bを保持するように構成される。
【0215】
第1の保持要素4および第2の保持要素5は、蓋20A,20Bを保持するように構成されており、共に垂直面に対して平行に配向されており、より好ましくは第1および第2の保持要素が同一平面にある。
【0216】
第1の保持部材4および第2の保持部材5は、共に移動できるように一体化している。
【0217】
第1の保持デバイス7および第2の保持デバイス8は、共に移動できるように一体化している。
【0218】
第1の保持部材3は、
図4および
図5により詳細に示す非動作位置Wの間で移動可能であり、この位置において、保持部材3は、第1の保持部材4および第2の保持部材5がそれぞれ保持する蓋20A、20Bを受け取ることができるように配向される。好ましくは、非動作位置Wは、保持部材3の実質的に垂直な配向によって識別される。
【0219】
この非動作位置Wから、結合デバイス1、特に第1の保持部材3は、座部51を閉鎖し、蓋20A、20Bをそれぞれの容器10A、10Bの縁14と接触させるように、第1の保持部材3が第2の保持部材6に向けて回転される動作位置W’に移動可能になっている。
【0220】
移動システム40は、第1の保持部材3が
図5の矢印F1で示す回転軌道の両方向に沿って回転ピン33を中心に回転可能に構成され、非動作位置W’と動作位置Wとの間で可逆的に移動するように、第1の保持部材3が曲線軌跡C1を実現するように構成されている。
【0221】
図に示すケースにおいて、そのような曲線軌道C1は、好ましくは、実質的に90°に等しい円周の円弧である。
【0222】
代替的に、このような曲線軌道C1は、楕円の弧、または放物線、またはリンク機構またはカム機構を介して実現可能なさらなる曲線軌道とすることができる。
【0223】
移動システム40は、第1の保持部材4と第2の保持部材5を同時に移動させるように構成される。
【0224】
移動システム40は、非動作位置Wと動作位置W’との間で第1の保持部材4および第2の保持部材5を約90°回転させるように構成される。
【0225】
第1の保持デバイス7および第2の保持デバイス8は、実質的に同一であるため、これらをまとめて説明する。各保持デバイス7,8は、フレーム2に拘束された座部51を画定し、容器10Aおよび容器10Bをそれぞれ安定して収容するように形成される。
【0226】
各座部51は、容器10A,10Bが収容される円筒状の凹部を備える。第1の保持デバイス7および第2の保持デバイス8の2つの座部50は、好ましくは、結合デバイス1の矢状軸に従って整列される。
【0227】
一実施形態において、各保持デバイス7,8は、例えば吸引コップなどのシステムにより、容器10A,10Bを減圧状態で選択的に保持してもよい。
【0228】
第1の保持要素4および第2の保持要素5は、実質的に同一であるため、これらをまとめて説明する。第1の保持要素3の各保持要素4,5は、蓋20A,20Bを選択的に保持するように構成される。各保持要素4,5は、蓋20A,20Bをそれぞれ受け取って保持するように配置された保持面4A,5Aを備える。
【0229】
第1の保持部材3は、結合デバイス1が非動作位置Wにあるときに、保持面4a,5aが実質的に垂直方向に沿って整列するように形成される。
【0230】
第1の保持部材3は、保持面4a,5aが実質的に同一平面にあるように形成される。
【0231】
保持面4A,5Aは、容器に結合される構成要素の形状に依存する形状を有する。結合される構成要素が円形状の蓋20A、20Bである本実施例において、保持面4A、5Aは、実質的に円形状である。
【0232】
各保持面4A,5Aは、好ましくは、蓋20A,20Bの最大径よりも小さい最大径を有する。
【0233】
第1の保持要素4および第2の保持要素5は、蓋20A,20Bがその中央部において保持面4A,5Aによって保持されるように構成される。
【0234】
そのため、各蓋20A,20Bには、保持面4A,5Aと接触しない周辺部分が画定される。
【0235】
好ましくは、このような保持面4A,5Aは、吸引コップまたは同様の保持デバイスの表面である。
【0236】
第1の保持要素4および第2の保持要素5は、参照符号30によって概略的に示されている吸引デバイスに動作可能に接続され、保持面4A、5Aに所望の減圧を生じさせ、蓋20A、20Bをピックアップして保持するように形成される。
【0237】
結合デバイス1は、蓋20A,20Bをそれぞれの容器10A,10Bに熱溶接させるように意図された熱溶接機である結合要素70を備える。
【0238】
このような熱溶接機70は、蓋20A,20Bを加熱してそれぞれの容器10A,10Bの縁14Aに接着させることにより、蓋20A,20Bをそれぞれの容器10A,10Bに結合するように意図されている。
【0239】
溶接機70は、好ましくは、アクティブに保たれ、第1の保持デバイス3に対して並進可能である。結合デバイス1が非動作状態Wにあるときに、溶接機70は、蓋20A、20Bがそれぞれの保持要素4、5に固定されるときに、それぞれの容器10A、10Bと接触する前に、蓋20A、20Bを過熱する可能性を避けるために、蓋20A、20Bから、特にそれらの結合可能部分25から所望の距離で配置される。
【0240】
好ましくは、この所定距離は、1mm~10mmの範囲である。
【0241】
結合デバイス1が動作位置W’にもたらされると、溶接機70は、蓋20A,20Bの結合部分25に接近するか接触するように、蓋20A,20Bに対して変位する。
【0242】
代替的に、溶接機70は、結合ステップ中に結合可能部分25に追加の圧力をかけるように、保持面4A、5Aから外部に動作位置W’で突出するように並進させることができる。
【0243】
溶接機70には、各保持面4A,5Aの半径方向外側の動作位置W’に配置されるように構成された、実質的に円形のクラウンを有する1対の溶接ヘッド7A,7Bが設けられる。
【0244】
各溶接ヘッド7A,7Bは、結合デバイス1が動作位置W’にもたらされたときに、容器10の当接面14Bと少なくとも部分的に重なることができるような形状を有する。
【0245】
各溶接ヘッド7A,7Bは、蓋20A,20Bの結合可能部分25と少なくとも部分的に重なることができるような形状を有する。
【0246】
また、各溶接ヘッド7A,7Bは、熱溶接機70の他の溶接ヘッドとは独立して移動および制御され得る。
【0247】
好ましくは、各溶接ヘッド7A,7Bおよび各保持面4A,5Aは、溶接ヘッド7A,7Bが各保持面4A,5Aを取り囲むように構成される。
【0248】
好ましくは、溶接機70は、0.2秒~0.8秒の間、好ましくは0.4秒に等しい所定の結合時間で、150℃~300℃の範囲の結合温度を加えるように構成される。
【0249】
さらに好ましくは、溶接機70は、結合可能部分25に対して45~85Psiの範囲で均等に圧力をかける。
【0250】
操作において、カルーセル200の結合デバイス1の第1の保持要素4および第2の保持要素5は、蓋成形デバイスから2つの蓋20Aおよび20Bをピックアップして、カルーセル200を介して、第1の搬送区分T1に沿ってそれらを輸送する。
【0251】
カルーセル200の結合デバイス1の第1の保持デバイス7および第2の保持デバイス8は、交換ホイール806から来る2つの容器10A,10Bをピックアップして、カルーセル200を介して、蓋20A、20Bと共に、第2の搬送区分T2に沿ってそれらを輸送する。
【0252】
この共通の搬送区間T2において、結合デバイス1が非動作位置Wから結合動作位置W’に移動され、蓋20A,20Bが各容器10A,10Bに結合される。
【0253】
結合デバイス1は、第1の保持部材3のそれぞれの保持面4a,5aにおける蓋20A,20Bの位置を検出するように配置された検出システム300をさらに備える。
【0254】
検出システム300は、
図2および
図5に模式的に示す画像検出デバイス301を備え、蓋20A、20Bがそれぞれの保持要素4、5上に保持されているときの少なくとも1つの画像を捕捉するように配置される。
【0255】
検出システム300は、処理ユニット(図示せず)をさらに備え、画像検出器301によって捕捉された蓋20A,20Bの画像を解析し、蓋20A,20Bがそれぞれの保持面4A,5Aに所定の位置で保持されているかどうかを検証するよう配置される。
【0256】
処理ユニットは、蓋20A,20Bの検出位置の処理に依存する信号を送信するように構成される。
【0257】
処理装置から送信された信号に応じて、以下に詳細に説明するように、結合ステップを変更することが可能であってもよい。
【0258】
画像検出デバイス301は、結合デバイス1が非動作位置Wにあるときに、蓋20A、20Bの少なくとも1つの画像を捕捉するように配置される。
【0259】
画像検出デバイス301は、第1の保持要素4および第2の保持要素5に保持される蓋20A,20Bの位置を同時に検出するように構成される。
【0260】
画像検出デバイス301は、既に蓋20A,20Bが第1の保持部材3によってピックアップされた状態で結合デバイスが非動作位置Wにあるときに、カルーセル200の外側の区分T1において、第1の保持部材3に対向する固定位置に配置される。
【0261】
画像検出デバイス301は、第1の保持要素4および第2の保持要素5上に配置された蓋20A,20Bの画像を取得する。
【0262】
本明細書に記載の好ましい実施形態において、画像検出デバイス301は、赤外領域の画像を検出するように構成された画像検出器である。
【0263】
代替の実施形態において、画像検出デバイス301は、可視領域の画像を捕捉するように構成され得る。後者の場合、各蓋20A,20Bには、蓋20A,20Bおよび溶接ヘッド7A,7Bが保持される対応する保持面4A,5Aの色調とは異なる着色を有する画像検出デバイス301に対向する検出面Srが設けられてもよい。
【0264】
溶接ヘッド7A,7Bと各蓋20A,20Bと画像検出デバイス301との相対位置により、蓋20A,20Bがそれぞれの保持面4A,5Aの正しい位置に保持されたときに、それぞれの溶接ヘッド7A,7Bが蓋20A,20Bによって画像検出デバイス301から隠されるようになる。したがって、この場合、画像検出デバイス301によって検出される画像には、蓋の温度と特に異なる温度の面は存在しないので、蓋の明るさと特に異なる明るさの領域は画像に存在しないことになる。
【0265】
逆に、蓋20A,20Bがそれぞれの保持面4A,5Aに不適切に保持されている場合、それぞれの溶接ヘッド7A,7Bの一部が、蓋20A,20Bから突出して画像検出デバイス301によって視認されることになる。したがって、この場合、画像検出デバイス301によって検出された画像には、蓋に対応するものに対して高輝度領域が存在することになる(溶接ヘッドのうち、蓋よりもはるかに高い温度にある部分に相当する)。これにより、蓋と溶接ヘッドとの非整列状態、ひいては蓋と各保持素子との非整列状態を容易に特定することができる。
【0266】
言うまでもなく、何らかの理由で、画像取得時に保持面4A,5A上に構成要素20A,20Bが存在しなかった場合、溶接ヘッドが完全に見えてしまうため、構成要素の位置が不正確であると特定される。
【0267】
この画像解析は、検出デバイス300の処理ユニットによって実行される。
【0268】
処理ユニットは、画像解析の結果に依存する信号を発する。
【0269】
蓋が正しく配置されている場合、処理ユニットによって送信される信号は、梱包装置800から得られた最終的なカプセルを受け入れることを含む。
【0270】
その代わりに、蓋が正しく配置されていない場合、処理ユニットは、梱包作業の終了時に対応するカプセルを廃棄することを想定した対応する信号を送信する。
【0271】
また、蓋が正しく配置されていない場合、処理ユニットは、結合ステップを変更する信号を送信してもよい。
【0272】
特に、対応する容器に正しく配置されていない蓋のために、精度の低い溶接、例えばスポット溶接または通常予想されるよりも短い適用時間で溶接を実施することが可能である。
【0273】
追加的または代替的に、意図した溶接温度よりも低い温度で溶接することも想定される。
【0274】
区間T2の終わりには、カプセル100は、カルーセル200から降ろされ、荷降ろしカルーセル807に載せられ、それを介して、装置800に設けられたさらなる処理ステーションに輸送される。
【0275】
画像検出デバイスの代替例(図示せず)において、画像検出デバイスは、第1の保持要素上の蓋の画像と第2の保持要素上の蓋の画像とを次々に検出するように構成される。
【0276】
代替例(図示せず)において、結合デバイスは、第1の画像検出デバイスと、第1の画像検出デバイスとは別の第2の画像検出デバイスと、を備える。第1および第2の画像検出デバイスは、第1および第2の保持要素上の蓋の位置をそれぞれ検出するように意図されている。
【0277】
代替例(図示せず)において、画像検出デバイスは、カルーセル上に設けられ、結合デバイスが非動作位置にあるときに結合デバイスに対向するように配置される。
【0278】
代替例において、画像検出デバイスは、結合デバイスに対して相対的に、好ましくは結合デバイスの輸送方向と一致するように移動できるように、移動部材上に配置される。
【0279】
いうまでもなく、当業者であれば、特定の偶発的な適用要件を満たすために、添付の特許請求の範囲で定義される保護範囲内で、上述した本発明にさらなる修正および変形を加えることができる。
【国際調査報告】