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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-24
(54)【発明の名称】排出システム及びその押出し器
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/00 20060101AFI20230817BHJP
   B65D 35/28 20060101ALI20230817BHJP
【FI】
B65D83/00 G
B65D35/28 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023507587
(86)(22)【出願日】2021-08-03
(85)【翻訳文提出日】2023-03-30
(86)【国際出願番号】 CN2021110213
(87)【国際公開番号】W WO2022028392
(87)【国際公開日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】202010780936.6
(32)【優先日】2020-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516190770
【氏名又は名称】上海箱箱智能科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】HOREN CORTP Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】28th Floor, Building A, NO.1520 Gumei Road, Caohejing High-Tech Park, Xuhui District, Shanghai, 200233, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ファン、ジャンウェイ
【テーマコード(参考)】
3E014
3E065
【Fターム(参考)】
3E014PA01
3E014PB03
3E014PC03
3E014PC07
3E014PC20
3E014PD30
3E014PE30
3E014PF01
3E065AA10
3E065FA11
3E065JA13
(57)【要約】
本発明は、排出システム及びその押出し器を開示する。押出し器は一対のロール軸を有する押出し装置(1)を備え、ロール軸(11、12)はライナーバッグ(2)を操作可能に挟持し、相対的に逆方向に回動するときにライナーバッグ(2)に押出し力を加え、押出し器はロール軸(11、12)に連結された伝動装置と、垂直に設置され、伝動装置に連結されるガイドバー(3)と、ガイドバー(3)に連結され、ガイドバー(3)をその軸線回りに回転駆動させる駆動部材と、をさらに備え、ガイドバー(3)は、回動時に伝動装置を駆動して一対のロール軸(11、12)を相対的に逆方向に回動させ、ガイドバーと押出し装置とはガイドバー(3)の軸線方向に昇降する。当該押出し器の構造が簡単であり、操作が容易であり、コストを節減できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対のロール軸を有する押出し装置を備え、前記一対のロール軸はライナーバッグを操作可能に挟持し、相対的に逆方向に回動するときに前記ライナーバッグに押出し力を加える押出し器であって、
前記ロール軸に連結された伝動装置と、
垂直に設置され、前記伝動装置に連結されるガイドバーと、
前記ガイドバーに連結され、前記ガイドバーをその軸線回りに回転駆動させる駆動部材と、をさらに備え、前記ガイドバーは、回動時に前記伝動装置を駆動して一対のロール軸を相対的に逆方向に回動させ、前記ガイドバーと前記押出し装置とは前記ガイドバーの軸線方向に昇降することを特徴とする押出し器。
【請求項2】
前記駆動部材は、
前記ガイドバーに垂直に設置された連結軸と、
前記連結軸に固定して嵌合される第1の方向変換ギアと、
前記ガイドバーに嵌合されて、前記第1の方向変換ギアと噛み合う第2の方向変換ギアと、を備え、前記第2の方向変換ギアが操作可能に回動する際に、前記ガイドバーを回動させ、且つ前記ガイドバーは、その軸線方向に前記第2の方向変換ギアと摺動可能に設置されることを特徴とする請求項1に記載の押出し器。
【請求項3】
前記ガイドバーと前記第2の方向変換ギアとの間にはガイドブッシュが嵌合され、前記第2の方向変換ギアは前記ガイドブッシュに固定され、前記ガイドバーはその軸線方向に前記ガイドブッシュに摺動可能に連結されることを特徴とする請求項2に記載の押出し器。
【請求項4】
前記ガイドブッシュの内壁は内側多角形壁面であり、
前記ガイドバーの外壁面は、前記ガイドブッシュの内壁に合わせた外側多角形壁面であることを特徴とする請求項3に記載の押出し器。
【請求項5】
前記連結軸にハンドル車が設けられることを特徴とする請求項4に記載の押出し器。
【請求項6】
前記連結軸には、電動動力部材が連結されることを特徴とする請求項2に記載の押出し器。
【請求項7】
前記駆動部材は、前記連結軸及び前記ガイドバーが連結された減速ボックスをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の押出し器。
【請求項8】
前記伝動装置は、
前記ガイドバーに連結された伝動軸と、
前記伝動軸に連結されたウォームと、
前記ロール軸のいずれか1つと同軸に固定され、且つ前記ウォームと噛み合うウォームホイールと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の押出し器。
【請求項9】
前記ウォームホイールが嵌合されたロール軸には駆動歯車が同軸に固定され、他方の前記ロール軸には従動歯車が同軸に固定され、前記従動歯車は、前記駆動歯車と噛み合うことを特徴とする請求項8に記載の押出し器。
【請求項10】
前記伝動装置は、
前記ロール軸のいずれか1つに連結する伝動アセンブリと、
前記伝動アセンブリと前記ガイドバーとを連結する撓性部材と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の押出し器。
【請求項11】
容器と、前記容器内に設置されたライナーバッグと、を含む排出システムであって、請求項1 10のいずれか1項に記載の押出し器をさらに含み、前記押出し器の駆動部材は、前記容器に設置されることを特徴とする排出システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願は相互に参照される。
本特許出願は、2020年8月6日に提出され、出願番号が2020107809366であり、発明名称が「排出システム及びその押出し器」である中国特許出願の優先権を主張しており、上記出願の全文は引用により本文に包含される。
【0002】
本発明の実施例は、排出設備、特に排出システム及びその押出し器に関する。
【背景技術】
【0003】
特許文献1(US5765723A)は、本体部分はPVCコーティング布を採用し、ホットメルト溶接又は高周波溶接により作製された密封軟体容器であり、当該密封軟体容器の両端にそれぞれ液体流入弁及び液体流出弁が設けられる密封液体袋を開示した。この液体ライナーバッグは一般的に高流速、流動性液体で使用する効果が比較的良いが、粘稠液体の排出では、液体の排出が遅く、効率が悪い。
【0004】
特許文献2(IL156984A)に、本体部分はPVCコーティング布又はPEフィルムを採用して、ホットメルト溶接又は高周波溶接により作製された密封軟体容器であり、当該密封軟体容器の両端にそれぞれ液体流入弁及び液体流出弁が設けられ、本体はさらに排出を補助するエアーバッグを含み、エアーバッグに空気を充填する吸気口が設けられた密封液体袋が開示された。液体排出の過程では、補助的なガスバッグに空気を入れ、気体で押し出すことで粘稠液体を排出する必要がある。これは効率が悪く、コストが増加する。
【0005】
特許文献3(US2015284181A1)に、本体部分はPVCコーティング布又はPEフィルムを採用し、熱溶接又は高周波溶接により作製された密封軟体容器であり、粘性液体を排出する際には、液体を輸送する中型バルク容器は、機械機構を利用して、中型バルク容器の底部を傾斜させ、排出口を最下点にする密封液体袋が開示された。この操作は時間がかかり、効率が悪く、操作しにくい。
【0006】
特許文献4(WO2011080402A1)は、粘稠性液体の押出しを行い、押出し前に必ず密封された液体袋を吊り下げなければならず、その後、押出しの進行に応じて吊り下げられた液体袋が次第に引き上げられ、押出しが次第に完了する液体押出し装置を出願している。この押出設備はコストと空間が巨大で、操作が複雑で、この操作は比較的に時間がかかり、効率が低く、操作しにくい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第5765723号明細書
【特許文献2】イスラエル特許出願第156984号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2015/284181号明細書
【特許文献4】国際公開第2011/080402号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の実施形態の目的は、構造が簡単であり、操作が容易であり、コストを節約することができる排出システム及びその押出し器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の技術的課題を解決するために、本発明の実施形態は、一対のロール軸を有する押出し装置を備え、前記一対のロール軸はライナーバッグを操作可能に挟持し、相対的に逆方向に回動するときに前記ライナーバッグに押出し力を加える押出し器であって、
前記ロール軸に連結された伝動装置と、
垂直に設置され、前記伝動装置に連結されるガイドバーと、
前記ガイドバーに連結され、前記ガイドバーをその軸線回りに回転駆動させる駆動部材と、をさらに備え、前記ガイドバーは、回動時に前記伝動装置を駆動して一対のロール軸を相対的に逆方向に回動させ、前記ガイドバーと前記押出し装置とは前記ガイドバーの軸線方向に昇降することを特徴とする押出し器を提供する。
【0010】
本発明の実施形態は、容器と、前記容器内に設置されたライナーバッグと、を含む排出システムであって、上記に記載の押出し器をさらに含み、前記押出し器の駆動部材は、前記容器に設置されることを特徴とする排出システムをさらに提供する。
【0011】
本発明の実施形態は、従来技術と比較して、伝動装置と、ガイドバーと、駆動部材とが設けられ、駆動部材はガイドバーに連結されて、ガイドバーは伝動装置に連結され、駆動部材はガイドバーを駆動し、ガイドバーは軸線回りに回動し、ガイドバーに連結された伝動装置が、押出装置の一対のロール軸を相対的に逆方向に回動するように伝動することによって、ライナーバッグを押出し、ライナーバッグ内の液体を押出すことができる。同時に、ロール軸が駆動されてライナーバッグを押出す間に、ライナーバッグ内の液体が減少するのに伴ってロール軸が下降し、ガイドバーが伝動装置と共にロール軸に伴って下降することによって、ライナーバッグ内の液体を押し出すことを実現し、且つ当該押出し器の構造が簡単であり、操作が容易であり、コストを節減することができる。
【0012】
一実施例では、前記駆動部材は、
前記ガイドバーに垂直に設置された連結軸と、
前記連結軸に固定して嵌合される第1の方向変換ギアと、
前記ガイドバーに嵌合されて、前記第1の方向変換ギアと噛み合う第2の方向変換ギアと、を備え、前記第2の方向変換ギアが操作可能に回動する際に、前記ガイドバーを回動させ、且つ前記ガイドバーは、その軸線方向に前記第2の方向変換ギアと摺動可能に設置される。
【0013】
一実施例では、前記ガイドバーと前記第2の方向変換ギアとの間にはガイドブッシュが嵌合され、前記第2の方向変換ギアは前記ガイドブッシュに固定され、前記ガイドバーはその軸線方向に前記ガイドブッシュに摺動可能に連結される。
【0014】
一実施例では、前記ガイドブッシュの内壁は内側多角形壁面であり、
前記ガイドバーの外壁面は、前記ガイドブッシュの内壁に合わせた外側多角形壁面である。
【0015】
一実施例では、前記連結軸にハンドル車が設けられる。
【0016】
一実施例では、前記連結軸には、電動動力部材が連結される。
【0017】
一実施例では、前記駆動部材は、前記連結軸及び前記ガイドバーが連結された減速ボックスをさらに含む。
【0018】
一実施例では、前記伝動装置は、
前記ガイドバーに連結された伝動軸と、
前記伝動軸に連結されたウォームと、
前記ロール軸のいずれか1つと同軸に固定され、且つ前記ウォームと噛み合うウォームホイールと、を含む。
【0019】
一実施例では、前記ウォームホイールが嵌合されたロール軸には駆動歯車が同軸に固定され、他方の前記ロール軸には従動歯車が同軸に固定され、前記従動歯車は、前記駆動歯車と噛み合う。
【0020】
一実施例では、前記伝動装置は、
前記ロール軸のいずれか1つに連結する伝動アセンブリと、
前記伝動アセンブリと前記ガイドバーとを連結する撓性部材と、を含む。
【0021】
1つまたは複数の実施例は、それに対応する図面中の図によって例示的に説明され、これらの例示的な説明は、実施例の限定を構成するものではなく、図面中の同じ参照数字番号を有する要素は類似した要素として表され、図面中の図は、特別な説明がない限り、比例制限を構成しない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は本発明の実施例に係る押出し器が容器にライナーバッグを押し出す断面図(初期状態)である。
図2図2は本発明の実施例に係る押出し器が容器にライナーバッグを押し出す断面図(途中)である。
図3図3図2におけるAの部分拡大図である。
図4図4図2におけるBの部分拡大図である。
図5図5は本発明の実施例に係る押出し器の分解立体図である。
図6図6は本発明の実施例に係るフック継手構造の概略図である。
図7図7は本発明の実施例に係るガイドバーとガイドブッシュとの組立断面図である。
図8図8は本発明の別の実施例に係るガイドバーとガイドブッシュとの組立断面図である。
図9図9は本発明の実施例に係る押出し装置の断面図である。
図10図10本発明の実施例に係る排出システムの構成概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
その中で、1、押出し装置;2、ライナーバッグ;3、ガイドバー;41、連結軸;42、第1の方向変換ギア;43、第2の方向変換ギア;5、減速ボックス;6、ハンドル車;7、ガイドブッシュ;81、伝動軸、82、ウォーム、83、ウォームホイール、84、フック継手;9、容器;110、駆動歯車;120、従動歯車;11、ロール軸;12、ロール軸。
【0024】
本発明の実施例の目的、技術法案、および利点をより明確にするために、以下では、本発明の各実施形態について、添付の図面を結合して詳細に説明する。しかしながら、当業者は、本発明の各実施形態において、読者に本出願をより良く理解させるために多くの技術的詳細が提出されていることを理解できる。しかし、これらの技術的詳細及び以下の各実施形態に基づく種々の変更及び修正がなくても、本出願で保護を請求する技術方案を実現することができる。
【0025】
以下の説明では、開示された各実施例を説明する目的から、開示された各実施例を完全に理解するために、何らかの具体的な詳細を記載する。但し、当業者は実施例がこれらの具体的な詳細のうちの1つまたは複数なしに実施されてもよいことを認識するべきである。他の場合では、実施例の説明を不必要に曖昧にすることを避けるために、本出願に関連する周知のデバイス、構造、および技術は詳細に示されないか、または記載されない可能性がある。
【0026】
文脈で特に必要とされない限り、明細書および請求の範囲を通して、「備える」という言葉とそのバリエーション、例えば「含む」や「有する」などの用語は、オープンで包括的な意味と理解するべきであり、すなわち、「含むが、これらに限定されない」と解釈されるべきである。
【0027】
明細書全体にわたる「一つの実施例」または「一実施例」への言及は、実施例に説明される特定の特点、構造、または特徴が少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。そのため、明細書全体の各箇所での「一つの実施例では」または「一実施例では」の表現は、必ずしもすべてが同じ実施例を指しているわけではない。また、特定の特点、構造、または特徴が1つまたは複数の実施例で任意の方法で組み合わせることができる。
【0028】
本明細書および添付の請求の範囲で使用されるように、単数形「一」および「前記」は、文脈がそうでないことを明確に記載しない限り、複数の指示対象も含む。「または」という用語は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、「および/或いは」を含む意味で一般的に使用されることである。
【0029】
以下の記載では、本発明の構成及び動作形態を明確に示すために、多くの方向性の語を用いて説明するが、「前」、「後」、「左」、「右」、「外」、「内」、「外を向く」、「内を向く」、「上」、「下」などの語は、限定的な語ではなく、便宜上の語として理解されるべきである。
【0030】
用語の説明
中型バルク容器:複合型中型バルク容器(以下、IBC容器と呼ぶ)は国際範囲内で食品、生化学、医薬、化学工業などの業界に広く使われている包装ターンアラウンド容器である。IBCコンテナバレル(Container barrel)は何度でも再利用できるため、充填、貯蔵と輸送時に明らかな優勢を備えて、しかも円形バレルと比べて、IBCコンテナバレルは35%の貯蔵空間を節約することができ、サイズはISO標準に符合して、無菌充填に適用するだけでなく、箱体はコンパクトで、大量の安全で効率的な貯蔵に便利で、そのため大量に液体と、顆粒と、薄片などの形態の材料の輸送、包装、貯蔵過程に応用することができる。現在、現存する規格は820L、1000L、1250Lの3種類であり、通常の場合、その構成はプラスチック製の内容器(ライナーバッグ)、充填口、排出装置(バルブや簡易排出口など)、側板、ベース、及び蓋板を含む。
【0031】
本発明の押出し器は、例えば少なくとも2本のロール軸など、少なくとも一対の押出し部材を含み、ライナーバッグ内の液体を排出する必要がある場合、2本のロール軸でライナーバッグを挟み、駆動部材によって駆動される上で、例えば2本のロール軸が相対的に逆方向に回動するように、当該一対の押出し部材は相対運動して、ライナーバッグに押出し力を付与することによって、ライナーバッグ内の液体を押出し排出し、液体排出中にライナーバッグ内の液体が減少することに伴い、駆動装置の駆動により2本のロール軸が自動的に液面とともに下降し、液体を押出する。本文において、押出し力とは、力が作用する対象、例えば、ライナーバッグ及びその内部に収容された液体に対して、スクイズと押し動かしの効果を同時に生じさせる力を指す。
【0032】
本発明の実施例では、押出し器は、一対のロール軸を有する押出し装置1と、伝動装置と、ガイドバー3と、駆動部材とを備え、一対のロール軸はライナーバッグ2を操作可能に挟持し、駆動部材はガイドバー3に連結されて、ガイドバー3をその軸線回りに回動駆動し、伝動装置はガイドバー3とロール軸とに連結され、ガイドバー3が回動することによって、伝動装置を伝動駆動し、伝動装置は一対のロール軸を相対的に逆方向に回動させてライナーバッグ2を押出す。ライナーバッグ2内の液体が押し出されてライナーバッグ2の重量が減少し、ロール軸とライナーバッグ2とが下降する際に、ガイドバー3の自身の重力と、駆動部材が駆動する時にガイドバー3に与えられる下向きの推力とにより、ガイドバー3を下向きに移動させ、さらにガイドバー3が伝動装置を駆動する伝動力を維持する。
【0033】
上記のことからわかるように、伝動装置と、ガイドバー3と、駆動部材とが設けられ、駆動部材はガイドバー3に連結されて、ガイドバー3は伝動装置に連結され、駆動部材はガイドバー3を駆動し、ガイドバー3は軸線回りに回動し、ガイドバー3に連結された伝動装置が、押出し装置1の一対のロール軸を相対的に逆方向に回動させるように伝動することによって、ライナーバッグ2を押出し、ライナーバッグ2内の液体を押出すことができる。同時に、ロール軸が駆動されてライナーバッグ2を押出す間に、ライナーバッグ2内の液体が減少するのに伴ってロール軸が下降し、ガイドバー3が伝動装置と共にロール軸の下降に伴って下降することによって、ライナーバッグ2内の液体を押し出すことを実現し、且つ当該押出し器の構造が簡単であり、操作が容易であり、コストを節減することができる。
【0034】
具体的には、駆動部材は、ガイドバー3に対して垂直に設置された連結軸41と、第1の方向変換ギア42と、第2の方向変換ギア43とを備える。減速ボックス5に連結軸41が挿通され、連結軸41が軸受けとクランプバネとにより減速ボックス5に固定し、連結軸41における減速ボックス5に挿通された一端に第1の方向変換ギア42が固定嵌合され、第1の方向変換ギア42が連結軸41と同軸に設置される。ガイドバー3は減速ボックス5を通過し、第2の方向変換ギア43はガイドバー3に嵌合され、第2の方向変換ギア43はガイドバー3と同軸に設置されて、且つ減速ボックス5内に位置し、第2の方向変換ギア43が第1の方向変換ギア42と噛み合う。連結軸41の回動により第1の方向変換ギア42を回動させ、第1の方向変換ギア42が第2の方向変換ギア43を回動させ、第2の方向変換ギア43がガイドバー3を回動させる。連結軸41にはハンドル車6が設けられている。これにより、容器9の側面でいつでも手動でライナーバッグ2を押出して調整でき、当該構造を簡素化して軽量化でき、人の操作も容易になる。
【0035】
連結軸41はガイドバー3と同方向に設置されてもよく、この場合、ハンドル車6は連結軸41に固定されてガイドバー3の上端に位置し、使用者が真上から操作を行い、ハンドル車6を回転させて押出し器を駆動することを理解できる。
【0036】
また、連結軸41に電動動力部材が連結され、電動動力部材により連結軸41を駆動して回動させてもよい。電動動力部材はモータであってもよく、モータの主軸は軸継手を介して連結軸41に連結される。もちろん、電動動力部材は他の電動構造であってもよい。
【0037】
さらに、ガイドバー3と第2の方向変換ギア43との間にガイドブッシュ7が嵌合され、ガイドブッシュ7が軸受けとクランプバネとにより減速ボックス5に固定され、第2の方向変換ギア43がガイドブッシュ7と固定され、ガイドバー3がその軸線方向にガイドブッシュ7に摺動可能に連結される。ガイドブッシュ7の内壁を内側多角形壁面とし、ガイドバー3の外壁面をガイドブッシュ7の内壁に合わせた外側多角形壁面とする。すなわち、ガイドバー3が六角柱状の棒であると、ガイドブッシュ7が六角形状の穴であり、ガイドバー3はガイドブッシュ7を通り、ガイドブッシュ7の回転時にガイドバー3を回転させ、同時にガイドバー3を上下にスライドさせることができ、ガイドバー3は常に安定した動力を伝動装置に供給することができる。ガイドバー3は五角柱状の柱棒であってもよく、ガイドブッシュ7は五角形の穴であってもよく、ガイドバー3はガイドブッシュ7に合えばよいことを理解できる。また、ガイドブッシュ7の孔の内壁の一部が平面であり、ガイドバー3の外壁の一部も平面であり、ガイドバー3の外壁の平面はガイドブッシュ7の内壁の平面に当接し、ガイドブッシュ7が回動してガイドバー3を回動させてもよい。
【0038】
さらに、伝動装置は、伝動アセンブリと、伝動アセンブリとガイドバー3とを連結する撓性部材とを含む。伝動アセンブリは、伝動軸81と、ウォーム82と、ウォームホイール83とを備え、伝動軸81は撓性部材とウォーム82とを連結し、ウォームホイール83はウォーム82に噛合し、且つウォームホイール83はロール軸11と同軸に固定される。ガイドバー3は撓性部材を回動させ、撓性部材は伝動軸81を回動させ、ウォーム82は伝動軸81に駆動され、ウォーム82はウォームホイール83を回動させ、ウォームホイール83はロール軸を回動させる。一方、ロール軸11には駆動歯車110が同軸に固定され、ロール軸12には駆動歯車110と噛み合う従動歯車120が同軸に固定される。ロール軸11が回転した後、駆動歯車110が回転して従動歯車120を駆動させ、ロール軸12も回転させることによって、2つのロール軸が回転してライナーバッグ2を押出すことを実現する。この撓性部材は、フック継手84とすることができる。これにより、運転中に可撓性のある方向にジャムが生じることを防止し、フック継手84を利用してジャムなどの問題を解消し、フック継手84の外部にバネを嵌めることができ、フック継手84が一定の可撓性範囲内で運転でき、ジャムが発生しないようにすることができ、しかも方向変換寸法は需要に応じて任意の変速比に設定してもよい。撓性部材はばね部材等であってもよいことは理解できる。
【0039】
一部の実施例では、撓性部材がなくてもよく、伝動軸81は、ガイドバー3とウォーム82とを連結しており、ガイドバー3が回動して伝動軸81を回動させ、ウォーム82が伝動軸81に駆動され、ウォーム82がウォームホイール83を駆動して回動させ、ウォームホイール83がロール軸11を回動させる。
【0040】
本発明の別の実施例は、容器9と、容器9内に設置されたライナーバッグ2と、上記の押出し器とを備え、押出し器の駆動部材が容器9上に設置され、減速機が容器9の上部に設置され、ガイドバー3が減速機を通過して容器9内で下方に延び、ハンドル車6が容器9の側壁の外側に取り付けられている排出システムにも関する。
【0041】
以上、本発明のより良い実施例について詳細に説明したが、必要に応じて、様々な特許、出願、および出版物の態様、特徴、および概念を使用して追加の実施形態を提供するために、実施例の態様を修正することができることが理解されるべきである。
【0042】
上記の詳細な説明を考慮して、これらおよび他の変更を実施例に加えることができる。一般的に、請求の範囲では、使用される用語は説明および請求の範囲に開示された特定の実施例に限定されると考えられるべきではなく、これらの請求の範囲が享受するすべての同等範囲とともにすべての可能な実施例を含むと理解されるべきである。
【0043】
当業者は、上記の各実施形態は、本発明を実施するための具体的な実施例であり、実際の適用においては、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、形式的および詳細的に様々な変更が可能であることを理解することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】